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澪「ハーレムワールド」1

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moemoequn

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澪「…………んっ」

澪「……あれ?」

澪「もう朝か……ん?」

澪「……ここは……どこ、だ?」

律「……」スースー

澪「……あれ? なんで律がわたしの隣で寝てるんだ?
  ハハハ、しかも裸だ」


澪「……え゛」



律「……ん、んー。
  ………なんだよ……」

澪「お、おい…… り、律!」

律「んー……み、お?
  ……なんだよ、もう朝になっちゃったの?」

澪「朝とか夜とかそんなのはどうでもいい。
  なんでお前とわたしが同じベッドで寝てるんだ?
  なんでわたしとお前は裸で寝てたんだ?」

律「……はあ?」

澪「はあ、じゃなくて!」

律「いや、なにを今さらそんな日常茶飯事なこと言ってんだよ」



澪「にちじょーさはんじ……?」

律「わたしのこと起こしておいて寝ぼけてんのか?」

澪「いやいや、意味がわからない。
  わたしとお前が同じベッドで、しかも裸で寝ていた経験なんて一度もないはずだぞ」

律「はあ? つい三日前も思いっきり裸で人のベッドで寝てたくせに」

澪「……律こそなにを言ってるんだ?
  だいたいなんでお前とわたしは裸で寝てるんだ?」



律「決まってるじゃん。

  わたしと澪がエッチしたからだろ」



澪「……え、えっち?」

律「そう。エッチだよ、エッチ」

澪「ぐ、ぐぐぐぐ……具体的にエッチというのはどんなことを……?」

律「……そんなこと言わせんな。
  ていうか、数えきれないくらい今までヤッてきたのになんで今さらそんなこと聞いてくるんだ?」

澪「…………。
  か、数えきれない……?」

律「うん」

澪(ちょっと待って。これは律の冗談かなにかか?
  いや、でも……律はこの手の冗談は言わないはず……)

律「澪?」



澪「……と、とにかく一旦、わたしは自分の家に帰るっ」

律「今日はわたしと遊ぶ約束してただろ?」

澪「なに言ってるんだ?
  今日は学校だろ?」

律「今日は休日なのに学校があるわけないだろ」

澪「はあ? 今日は……」

澪(……いけない。ワケがわからなすぎて頭が痛くなってきた。
  とにかく家に帰ろう)


律「……ああ、そういうことか」

澪「え?」



律「そうだな、澪はモテモテだもんなあ!
  今日は誰と遊ぶんだ? 唯か? ムギか? それともファンクラブの誰かか!?」

澪「ちょ、ちょっと待て。
  さっきから律の言ってることの意味が本気でわからない」

律「またそうやってトボけるんだな。
  いいよ、もう帰れよ……」

澪「……」

律「……帰れよ。服はそこらへんに落ちてるだろ」グスン

澪「……その……ごめん……」

澪(もしかして律、泣いてる……?)





澪「……いや、まったく本気で意味がわからない」

澪(いったいどうなってるんだ?)

澪(たしか昨日は進路のこと考えてて……あれ?)

澪(そこからの記憶が……曖昧、というか全然ない……)

澪「……それにしても今日は妙に暑いな……」


澪「……ん?」


澪(今、誰かの視線を感じたような……)



 「おーい」

澪「……この声は……」

 「みーおちゃーん!」

澪「この声は……唯?」

唯「澪ちゃーん、やっほー!」 ダキッ

澪「うわあ!? ゆ、唯!?」

唯「えへへへ、せーかい。わたしだよー。
  あれれ? 澪ちゃんったら、わたしに後ろから抱きつかれてドキドキしてるの?
  にしても、澪ちゃんってやっぱりおっぱい大きいよね」モミモミ

澪「ちょっ……唯!?」



唯「んー、どしたの?」

澪「と、とりあえず離れてくれ。暑い」

唯「ちぇー、せっかく澪ちゃんに会えたから抱きついたのにー」

澪「……普段、わたしに抱きつくことなんてないのに……。
  ていうかこんなところでなにしてるんだ?」

唯「今日、遊ぶ約束してたのになに言ってるの? 澪ちゃん。
  もしかして約束を忘れちゃったの?」

澪「……え? 約束?」

唯「まあいいや。とりあえずわたしの家に行こう」グイッ

澪「ちょ、ちょっと……!」



澪(なんだ、なんなんだ?
  唯と二人で遊ぶ約束なんて、した覚えないのに……)

唯「今日は家に誰もいないから……する?」

澪「……なにを?」

唯「それは……もう! 言わせないでよ。ホントはわかってるくせに」

澪「……?
  いや、本気でわからないんだけど……」

唯「あ、家に着いたよ」


澪(律といい、唯といい、いったいぜんたいどうなってるんだ?)





唯「さあ、入って入って」

澪「……おじゃまします」

唯「クーラーつけるから、もうすぐで涼しくなると思うよ」

澪(……え?)

澪「……唯」

唯「ふぇ? あ、わかった。暑いからアイスが食べたいんでしょ?
  今、用意するから待ってて」

澪「いや、わたしが言いたいのはそういうことじゃなくて……」

唯「……もしかして……したいの?」

澪「……は?」



唯「……いいよ。今日は誰も家にいないし……」

澪「……おい、わたしを置いてくな。勝手にひとりで納得するな」

唯「もう、澪ちゃんったら素直になってくれればいいのに……」

澪「え?」

唯「えいっ」


どんっ!


澪「……うわあ!」

澪(ゆ、唯に押し倒された……!?)



唯「わたしとするときは、澪ちゃんいつも攻めなんだけど……。
  たまにはわたしが攻めで、澪ちゃんが受けでもいいよね?」

澪「まてまてまてまてまてまて……!」

唯「えへへへ……澪ちゃん、かわいい」

澪「こ、こらっ! 服を脱がそうとするな!」

唯「じゃあ胸を揉んじゃおう」モミモミ

澪「ひゃっ!?」

唯「澪ちゃん、かわいいよ……」



澪(なんなんだ、このシチュエーションは!?)

唯「澪ちゃん……」

澪「落ち着け……! わたしたちは女どうしなんだぞ!」ジタバタ

唯「よくわかんないけど、チュウしよっか?」

澪「ちゅ、チュウ!? ちゅ、チュウはダメだ!」

澪(唯の目……本気だ……!)


 「……なにしてるの?」



澪「……へ?」

澪(あ、あれは……)

唯「う、憂……?」


憂「…………」


唯「ち、ちがうんだよ、憂。これはご、ご、ご、誤解なんだよ……!」

憂「……」

澪「えっと……」

澪(とりあえず、憂ちゃんが来たおかげで助かった)



澪(まるで昼ドラみたいな状況だな……)

唯「う、憂……その、今から詳しい話をするから……」

澪(浮気のバレた夫みたいだな……まあ、女どうしでスゴイことしようとしてたんだから当然か)

憂「澪さん……」

澪(唯が事情説明している間に、退散して家に帰るか……)

憂「澪さん」

澪「……え? わたし?」

憂「はい。澪さん、わたしの部屋で事情を説明してもらってもいいですか?」

澪「ど、どうしてわたしが……」



憂「澪さんのほうが、お姉ちゃんよりきちんとした説明をしてくれそうなんで」

澪「わたしと唯。二人いっしょに説明する、というのはダメなの?」

憂「いいから、来て下さい」グイッ

澪「ちょっ……!」

澪(なんだか普段の憂ちゃんと様子がちがう……)

唯「澪ちゃん……」





憂「……お茶です。どうぞ」

澪「……ありがとう」

憂「……」

澪「……」

憂「さっきまで……わたしが来る前までリビングでなにをしていたか、説明おねがいします」

澪「いや、その……」

澪(どう説明すればいいんだ……?
  唯に押し倒されて、あげくのはてにエッチしそうになった……そう説明すればいいのか?)

憂「澪さんのウワサについては、わたしも聞いてます」

澪「ウワサ?」



憂「はい。澪さんの悪いウワサです」

澪「わたしの悪いウワサ?」

憂「その……色んな女の子に手を出してるってウワサです」

澪「……」

憂「軽音部の同級生のみなさんはもちろん、純ちゃんや、和さん。
  さらには自分のファンクラブのメンバーの人まで……」

澪「……そ、その話って本当なの?」

憂「トボけるのはやめて下さい」

澪「……」

憂「もちろん、お姉ちゃんにもその魔の手を伸ばしてるって……」

澪「……」

憂「……お姉ちゃんには手を出さないで下さい」

澪「……」

憂「おねがいします」



澪(憂ちゃんの言ってること、まったく意味がわからないし、わたしにそんな覚えはない……)

澪「その……わたしには憂ちゃんの言ってることがよくわからない……」

憂「そうですか。わかりました。
  それじゃあ、お姉ちゃんの代わりに……」

澪「……え?」

憂「んっ……」

澪「な、な、ななな!?」

澪(う、う、ううう憂ちゃんの胸にわたしの手が……!)



憂「わたしの胸、お姉ちゃんより大きいから……」

澪「は、は、はわわわわわわわわわわわわわわわわわわ」

憂「み澪さんにも満足してもらえると思います……んんっ」

澪(反射的に憂ちゃんの胸、モミモミしちゃった!)

憂「んっ……い、イタぃ……」

澪(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)



澪「……えいっ!」ド゙ンッ

憂「きゃっ……」

澪(と、とっさに突き飛ばしちゃった……)

澪「だ、大丈夫?
  う、憂ちゃん……?」


ガチャ


唯「なんだか大きな音がしたけど、大丈夫?」

澪「ゆ、唯……」



唯「ま、まさか……」

澪「ち、ちがうんだ、唯!
  これはわたしの初々しいこころが憂ちゃんにいやらしい行為をするのをやめようとした結果……」

澪(……って、なにを言ってるんだわたしは!?)


唯「まさか……憂をおそうつもりだったの!?」


澪「なんでそうなる!?
  ていうか、襲われたのはわたしだ!」



唯「あのウワサはホントだったんだね。
  色んな女の子に手を出してるってウワサ……」

澪「ち、ちがう!
  そもそも女の子どうしなんておかしいだろうが!」

憂「澪さん……罰としてお姉ちゃんとわたしと付き合ってもらえますか?」

澪「とにかく待って! 一度話しあおう!
  話しあえばきっと誤解が解けるはずだ!」

唯「いやだよ。だって澪ちゃんってしょっちゅう、わたしとの約束を破るし」

澪「……」



澪「と、とにかく一旦、家に帰らせてくれ」

憂「どうするの、お姉ちゃん?」

唯「澪ちゃん」

澪「……はい」

唯「今回は必ず約束を守ってくれる?」

澪「守る! 必ず守るからとにかく家に帰らせて!」

唯「じゃあ、いいよ」

澪(助かった……)



唯「そのかわり、約束破ったら……許さないからね」


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