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 駅前の喫茶店

唯「私はケーキ!チーズケーキをあるだけください!」

梓「なに言ってるんですか唯先輩!買えませんよそんなに!」

律「じゃあわたしはモンブランをあるだけ全部ください!」

澪「調子に乗るな!」パチコン

律「痛い!酷いよ澪しゃん!」

梓「ムギ先輩はなにを注文しますか?」

紬「私はミルクティーで」

澪「……」

唯「ムギちゃんはいつもミルクティーだよね」

紬「ここのミルクティーが好きなの~」

澪(ムギはいつもミルクティー……)



  数分後

唯「ハムッハフハフ!」

梓「汚いですよ唯先輩!もっとお上品に食べましょうよ」

唯「ほへ?」

梓「もう鼻にクリームがついてますよ」スイッペロッ

唯「あずにゃ~ん」ダキッ

梓「ちょ恥ずかしいから抱きつかないでくださいよぉ!」

紬「ニコニコ」

澪「……」

律「澪、お~い澪」

澪「……」

律「澪しゃ~ん寝てるんでしゅか~、起きてくださいよ~」

澪「うるさい!」パチコン!

律「痛い!なんで殴るの!?」



澪「寝てるわけないだろ!見れば分かるだろ見れば!」

律「へいへいそうですね。ところで今度の旅行についてなんだけどさ!」

澪「旅行じゃなくて合宿だろ、遊びに行くわけじゃないんだぞ」

律「はいはい合宿ね、で今年は一体どうするよ」

澪「どうするって言われてもな、部長なんだからお前が考えろよ」チラッ

唯「ムギちゃ~ん」ダキッ

紬「なあに唯ちゃん?」

唯「今日のムギちゃん良い匂いがするよ!すごいよあずにゃん嗅いでごらん!」

梓「くんくん。うわぁホント良い匂いですね!ぽわ~ってしますよ!」

紬「シャンプーとリンスを新しくしてみたの~。好評で良かったぁ」

澪(わたしも嗅ぎたい……)

律「おい澪」



澪「なんだよ」

律「今日のお前はなんかおかしいな、なんか上の空って感じだし、ずっとムギのほうを見てるしよ」

澪「(う、やばい!)そ、それはだな……」

律「わかったぞ!さてはお前ムギのことを……」

澪「違う違う違うよ!あれだ!今年の合宿もムギの別荘を使わしてほしいなぁって思ってただけだよ!」

紬「私の別荘?もちろん使っていいわよ!去年みたいにみんなでゆったり過ごしたいしね」

唯「やったぁムギちゃん太っ腹~」

澪「そ、そういうことだよわかったか律。これで合宿については一件落着だ!」

律「はぁ(なに必死になってんだよ……)」



律「あずさ~、ほら猫じゃらしだぞ~、ほれほれー」

梓「わたしは猫じゃありません!それよりなんで猫じゃらし持ってるんですか!」

律「梓をあやすために常備携帯してるのです!」

梓「意味わかんないですよ!」

紬「ニコニコ」

澪「……」

澪(ハァ……ムギは可愛いなぁ、なんでこんなに可愛いんだろ)

紬「ゴクゴク」

澪(ミルクティーを飲む姿さえ絵になるなぁ、まるで魔法だよこの可愛さは……)

紬「ニコニコ」

澪(話をしたいけれど何の話をすればいいんだ?よく考えたらムギとあまり話をしたことないな……)

澪「ハァ……」



律「あずさ~」

梓「もうやめてくださいよぉ!」

紬「ニコニコ」

澪(わたしは人見知りで口下手だし、ムギを楽しませることはできないかもしれない)

澪(でもここで一歩を踏み出さなければムギと仲良くなんか一生なれないぞ!)

紬「ニコニコ」

澪(野暮な性格がバレちゃうかもしれないけど、ここは頑張って話をしてみよう!)

澪「あ、あのさムギ……」

紬「ん?なに澪ちゃん」

澪「(行け!澪!)実は今度……」

唯「ムギちゃああああん!!!ムギちゃんムギちゃん!」ムギュウウウウ!

紬「あらどうしたの唯ちゃん」

澪(唯いいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!)



唯「ムギちゃんの匂いを嗅いでるとすごい落ち着くよ~」

紬「唯ちゃん///なら今度わたしが使ってるシャンプー貸してあげるね」

唯「ありがとありがとムギちゃん!これでまた一歩ムギちゃんに近付けたよ!」

澪(なんでわたしが話しかけようしてるのに邪魔するんだよ唯ぃぃぃ!いつも梓に絡んでるのに!)

唯「ム~ギちゃん」

紬「ゆ~いちゃん」

澪(なんでこんなときに妙に仲が良いんだよ!くやしい!)

澪(ハッ、まさかわざとわたしとムギが会話できないように邪魔してるんじゃ……これが女の連帯感なのか……)

澪(困るね先生とても……)

梓「あの澪先輩」



澪「あ、なんだ梓、なんの用だ」

梓「実はですね……」

律「梓は合宿初めてだろ、だから色々と訊きたいんだってよ」

澪「そうか……(律に訊けばいいだろそんなこと!わたしは今ムギに集中してるのに……)

唯「ムギちゃん、あ~ん」

紬「あ~ん、モグモグ、うんすごく美味しい!」

唯「えへへ~」

澪(ああイチャイチャしやがってえええええええ!!!)

梓「合宿ってどんなことするんですか?」

澪「あ、ああ合宿ね、まぁムギが保有する別荘を借りてそこで練習するんだよ」

梓「ふむふむ」

澪(ハァ……ムギと話をしたいのになぁ……)



  数十分後

唯「ケーキ美味しかったね!」

紬「また行きたいね~」

澪「……」

梓「ではわたしはこれで」

唯ノシ「バイバイあずにゃ~ん」

紬ノシ「また明日ね~」

律ノシ「また来世~」

澪ノシ「……」



唯ノシ「バイバイりっちゃん澪ちゃん!」

紬ノシ「また明日~」

律ノシ「じゃあな~」

澪ノシ「……」

澪(ハァ……ムギ行っちゃうのか、もっと一緒に居たいのに……)

紬「澪ちゃん」

澪「え!?な、なんだムギ!?」

紬「じゃあね」ニコッ

澪(ムギイイイイイイイイイイイイイイイイ!ムギがこのわたしのためだけに笑顔をくれた!なんという幸せ……)

澪「ぽわ~ん」

律「おい澪どうした~、また寝たのか~……」

澪「うるさい!」パチコン

律「痛ェ!だからなんで殴るんだよ!」

澪(ハァ……ムギは可愛いなぁ!!!)



 次の日  放課後

澪「愛のバクダンもっとたくさん落っことしてくれ~♪」

澪(昨日のムギは良かったなぁ……いやまぁいつも良いけど昨日は特別)

澪「飛び交う人たちのポケットに~♪ WOW~♪」

澪(もしかしてわたしのことが好きなのか?だからあんな飛びきりの笑顔をわたしに……」

澪「……」

澪(いやまさか、そんなのはありえない、だってムギは……)

澪「考えるのはもうやめよう……早く部室行かなきゃ……」スタタタタタッ

部室前

澪「あれ?扉の前に居るのは……」



和「……」

澪「なにしてるんだ和?」

和「え!?あ、澪か……」

澪「どうした?また律がなにかやらかしたのか?」

和「いや、そういうわけでは無いんだけど……」

澪「じゃあ唯に用事か?なにか忘れ物を渡しにきたとか……」

和「そうなんだ!じゃあ私生徒会行くね!!」スタタタタタッ!

澪「おい和!どうしたんだまったく……」

ガチャン

紬「……」

澪「あれムギしか来てな……」

紬「ぐす……ううう……」ヒッグ

澪「え……」



紬「あ……澪ちゃん……」ヒグ

澪「……」

澪「なぁム……」

紬「ご、ごめんなさい!わたし今日はもう帰るね!」スタタタタタッ!

澪「あ、ムギ!」

澪「……行っちゃった」

澪(何で泣いてたんだろう……和となにかあったのかな……)

澪「……」

澪(なにかな?なんなんだろうな……心配だな、でも……)

澪「泣いてるムギも可愛いなぁ!!!付き合いたい!!!」



  澪の部屋

澪「……」カキカキ

澪「ハァ……ムギのことが気になって勉強が進まない……」

澪「ベースの練習もなんかやる気が出ないし……どうしよう……」

澪「……」

澪「律に相談しようか……でも」

▽▼▽▼▽▼

律「えぇぇ澪しゅんムギのことが好きなんでしゅかぁぁ!」

唯「りっちゃん♪」

律「澪って女の子が好きだったんですねぇ!キマシタワー!」

唯「りっちゃん♪」

律「じゃあわたしのこともそういう目で見てのか!ひゃっほー!」

▽▼▽▼▽▼

澪「多分冷やかされるからやめとこう」



澪「ハァ……とにかく勉強に集中だ勉強に!」

澪「……」カキカキ

澪「……」

紬『ぐす……ううう……』

澪「ダメだ!ムギの泣き顔が頭から離れない……」

澪「どうしよう……授業の内容はこんな時は全然使えないよ……」

澪「厳しいね人生というのは……先生とても……」グスッ

澪「……もう寝よ」

2時間後

澪「zzz……」



日本武道館

唯『どうも~放課後ティータイムです!!」

ウオオオオオオオオ!!!!!

律『わたしたちのライブにようこそーーーー!!』

ウオオオオオオオオ!!!!!

梓『もう立てなくなるぐらいまで思いっきり楽しんでいってください!」

ウオオオオオオオオ!!!!!

澪『……』ドキドキ

紬『澪ちゃん!』

澪『ム、ムギ!な、なんだ!』



紬『そんな緊張しないで、もっと肩の力抜いて』

澪『こ、こうか?』

紬『そうそう!もっとリラ~ックスしてね、そうじゃなきゃせっかくのステージを楽しめないわよ』

澪『そうだな』

紬『夢に見てた武道館のステージよ!悔いの無いように楽しみましょ!』

澪(ムギの言う通りだ、せっかくのステージ、楽しまなきゃ損だ!)

ウオオオオオオオ!!!!!!

澪(大丈夫!わたしには律たちが居るし、それに……)

紬『ニコニコ』

澪(愛するムギが見てる!ムギの前で無様な姿なんか見せられない!)

澪『イエーイ!みんなノッてるかい!それじゃあ行くぞ!1,2,3……』ジャガジャン

ウオオオオオオオオ……


澪「ハッ!夢か!」



澪「ああ良い夢だったなぁ……ムギと一緒のステージに立ってさ……」

澪「……」

澪「これが現実だったらなぁ……」グスン

澪「出来れば一緒のステージで演奏したいよ、キラキラと光を浴びて二人……」

澪「それでいて恋人同士だったら最高だなぁ……」

澪「……」

澪「ホントは誰か好きな人が居ること知ってる……けれど……」

澪「……」

澪「寝よ……」



  次の日 部室

梓「早く練習しましょうよ!」

律「まぁ落ち着きなさい梓よ、まずはこの紅茶を嗜んでからだ」ズズズッ

梓「さっきから何杯飲んでるんですか!さすがに飲み過ぎですよ!」

紬「いいのよ梓ちゃん、まだまだたくさんあるから!」フンス

梓「そういう問題じゃありません!」

唯「あずにゃ~ん!!」ダキッ

梓「離してくださいよ先輩!時間を無駄に消費してるだけですよこれじゃ!」

さわ子「いいじゃない梓ちゃん、そう生き急いだってなんにも良いことないわよぉ」

梓「そんなぁ先生……」

紬「ニコニコ」

澪「……」



澪(いつも通りのムギだな……あの涙はなんだったんだ……)

唯「ムギちゃんおかわり!」

紬「はいは~い」コポコポ

澪(ムリしてるのかなやっぱり……)

梓「良いんですかムギ先輩?この紅茶けっこう高そうですし……」

紬「大丈夫よ~全部もらいものだから」

澪(ムリしてる感じには見えないけど……)

澪(ああもうどうしよう!この上手くいかない恋!)

さわ子「なかなか高級な紅茶ねこれは」フフン

澪(こんなとき……もっと大人になりたいよ……)



澪(誰もが悩んだことなのかなこういうのは……)

唯「あずにゃ~ん!」

梓「やめてくださいよぉ~!」

律「お前らは相変わらずラブラブだなぁ」

梓「そんなこと無いです!」

澪(唯や律も梓も恋をしてるのだろうか……)

さわ子「この時間が一番落ち着くわぁ」

澪(先生なんかはたくさん恋してそうだな……そのたびに失恋してそうだけど……)

澪「……」

澪「せんせーーーー!!!!」

さわ子「は、はいぃ!?」

澪「いえなんでも」



律「ど、どうしたんだよ急に叫び声なんか出して……」

唯「ひょっとして具合でも悪いの!?」

澪「いやなんでもない、気にしないでくれ」

律「そうか……」

澪(よく考えたら卒業まであと1年半……そしたらみんなとも離れ離れになってしまう……)

紬「ニコニコ」

澪(当然ムギとも離れてしまう……今みたいな楽しいひと時は二度とは戻ってこない……)

唯「あずにゃん、あ~ん」

梓「自分で食べれますよぉ!」

澪(だからこの二度とは戻らない時間を笑って歌って……)



律「おでこフラッシュ!」

梓「まぶしいですよ律先輩!」

澪(ずっと忘れないいつまでもこの恋……)

さわ子「良いわねェ唯ちゃんは、そんなにお肌がつやつやで……」

唯「えへへ~」

澪(この痛みを忘れない……わたしがムギに恋した証拠だから……)

澪「忘れない~恋心~♪」

紬「ん?どうしたの澪ちゃん?」

澪「みんな!新しい歌詞を考えたぞ!」


 澪「彼女はいつもミルクティー」 完