澪SSまとめ @wiki
澪「本物の律はどこ…?」2
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moemoequn
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次の日。
私は、昨日のドッペルゲンガーの話などすっかり忘れていた。
ドッペルゲンガーのことを忘れながら朝食を食べ、ドッペルゲンガーのことを忘れながら通学路を歩いている。
…
うぅ、やっぱり怖い。
…昨日あの後…律は平気だっただろうか。ドッペルゲンガーに襲われたりとかしてないだろうか。
私は、昨日のドッペルゲンガーの話などすっかり忘れていた。
ドッペルゲンガーのことを忘れながら朝食を食べ、ドッペルゲンガーのことを忘れながら通学路を歩いている。
…
うぅ、やっぱり怖い。
…昨日あの後…律は平気だっただろうか。ドッペルゲンガーに襲われたりとかしてないだろうか。
いやいや!いやいやないない!
律の演出にまんまとハマってるぞ!
こんな心配してたら…また律にバカにされる。
ドッペルゲンガーのことは忘れよう。
だって、あんなのどう考えたって嘘じゃないか!迷信だよ迷信!
…
律の演出にまんまとハマってるぞ!
こんな心配してたら…また律にバカにされる。
ドッペルゲンガーのことは忘れよう。
だって、あんなのどう考えたって嘘じゃないか!迷信だよ迷信!
…
…でも私は、とりあえず、早く律の顔が見たかった。
だから、ちょっと向こうの方に、見慣れた律の頭が見えた時は…本当に安心した。
だから、ちょっと向こうの方に、見慣れた律の頭が見えた時は…本当に安心した。
あいつ、今日は私よりも登校早いのか。
近くまで小走りする。
「律ー!」
…う、叫びながらの小走りはちょっと恥ずかしい…。
でも…はやく律と話したい。律に会いたい。いやいや、別にドッペルゲンガーとかの心配はしてないぞ。なんとなくだ。なんとなく。
でも…はやく律と話したい。律に会いたい。いやいや、別にドッペルゲンガーとかの心配はしてないぞ。なんとなくだ。なんとなく。
「…律ー!」
律「…」
…律は、ただ学校に向かって歩いている。…あれ、聞こえなかったのかな?もう少し近づいてみるか。
「律!」
ポンと肩に手を置く。
律「…」
…律は黙って歩いている。なんだ?シカトか?律?律?
人違い、なわけない。まさかドッペルゲンガー?
そんなことが一瞬で頭をよぎるが、すぐに否定する。これは律だ。律だ。
人違い、なわけない。まさかドッペルゲンガー?
そんなことが一瞬で頭をよぎるが、すぐに否定する。これは律だ。律だ。
「律!…おーい」
肩の手を少し揺らす。顔を覗き込む。…律は、私の手を肩に乗せながら歩く。
…だんだん血の気が引いていくのが、自分でもわかる。ま、まさかな…?
…と、律がやっとこっちを向いた。
…だんだん血の気が引いていくのが、自分でもわかる。ま、まさかな…?
…と、律がやっとこっちを向いた。
律「へんじがない」
律「ただのドッペルゲンガーのようだ」
律「ただのドッペルゲンガーのようだ」
へっ!?
え?え?
え?え?
律「…なーんちゃって♪」
あ………!…!
律「あれれ、突っ込みがないぞ!どうしたー!」
……この!おま、お前!この野郎!
若干本気で心配したんだぞ!
バカ律!
若干本気で心配したんだぞ!
バカ律!
律「うぇ!?」
よ、良かったああああ…律~~~!
律「ば、ばか抱きつくなよ!大げさだな!」
恥ずかしがれ!罰として恥ずかしがれ!
律「わ、私がドッペルゲンガーに負けるわけないだろー!」
…うん…まぁ、そうだよな。考えてみたら、バカな話だ
そもそも、ドッペルゲンガーなんてものを…
信じた私がバカだ。でも、騙した律はもっとバカだ。
そもそも、ドッペルゲンガーなんてものを…
信じた私がバカだ。でも、騙した律はもっとバカだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
きっかけは、むぎの一言だった。
紬「…ドッキリってのをやってみたいわぁ」
唯「ドッキリ?」
梓「いきなりどうしたんですか?」
ナニナニするのが夢だったの~!
とか良く言ってるような雰囲気のむぎだが、今回は、なんつーか、随分微妙な憧れだな。
とか良く言ってるような雰囲気のむぎだが、今回は、なんつーか、随分微妙な憧れだな。
紬「大成功!とかいう看板に憧れるわぁ!」
うん。感性はわからん。
しかし…ドッキリ、か。まぁ誰しもやってみたい!という気持ちはある…と思う。
ちなみに澪は今掃除当番で、部室に来るのが遅れている。
しかし…ドッキリ、か。まぁ誰しもやってみたい!という気持ちはある…と思う。
ちなみに澪は今掃除当番で、部室に来るのが遅れている。
紬「どう?りっちゃん!」
いや、どうと言われても…。
…部長としてその願いは叶えてやらにゃならんな。
…部長としてその願いは叶えてやらにゃならんな。
「もちろん、ドッキリさせられる側は澪だよな」
紬「うんうん」
ふ、
…ならやりがいがあるってもんよ!
…ならやりがいがあるってもんよ!
「よし!作戦会議だ!」
紬「はい!」
梓「え、本気ですか」
唯「やるやる!やりたーい!」
…会議において私たちが重視…というより、約束したのは、
①澪が傷つかないようにすること
②ネタばらしをしたときに、お互いが嫌な思いにならないこと
③どうせやるなら手の込んだものにすること
①澪が傷つかないようにすること
②ネタばらしをしたときに、お互いが嫌な思いにならないこと
③どうせやるなら手の込んだものにすること
この3つ。
今まで澪のことはちょくちょくからかってきたけど、…これは史上最高のドッキリになる予感!
唯「澪ちゃんといえば…幽霊系のドッキリが反応良さそうだよね~」
そして…唯のそんな言葉から、会議は始まった
そして、ものの10分ほどで、私たち4人の知恵の結晶、ドッペルゲンガードッキリ案が完成したのだ。
…もしかして私たち天才?
誰にも言われないけど。
…もしかして私たち天才?
誰にも言われないけど。
…意外にも梓が率先して会議に参加していたな。
それとむぎ、澪の紅茶だけコーラとか、ベースの弦が全部無くなってるとかいうのは、ドッキリじゃなくてイジメだ。
それとむぎ、澪の紅茶だけコーラとか、ベースの弦が全部無くなってるとかいうのは、ドッキリじゃなくてイジメだ。
梓「じゃあ…最終確認です」
いつの間にか仕切ってるのは梓。…澪に何か恨みでもあるのだろうか。
梓だけでなく、唯も、紬も。なんというか…
すごくやる気に満ちている…?
梓だけでなく、唯も、紬も。なんというか…
すごくやる気に満ちている…?
梓「まず今日、自然な流れで、怖い話をする機会を作ります。で、その中で律先輩がドッペルゲンガーの話をします」
梓「で、翌日から、だんだんドッペルゲンガーに侵蝕される演技を律先輩がします」
梓「澪先輩が、律先輩が偽物で、ドッペルゲンガーに乗っ取られた!と信じこんだら私たちの勝ちです。ドッキリ成功、ネタばらし、と」
唯「じわじわ追い詰めるんだね!」
紬「まぁそもそもドッペルゲンガーって…微妙に違うけど」
「そこらへんの矛盾は無視!」
澪なら雰囲気で怖がってくれるさ!
澪なら雰囲気で怖がってくれるさ!
梓「矛盾なんか気にならないくらい、脅かしてやりまっしょう!」
唯「おー!」
皆の一致団結…涙ぐましいね。
下手すりゃバンドの時よりも…
いやそれは問題だが。
…よし、部長の一言で会議を締めよう。
下手すりゃバンドの時よりも…
いやそれは問題だが。
…よし、部長の一言で会議を締めよう。
「このドッキリが成功するか否かは、ひとえにみんなの演技力にかかっている!頼むぞみんな!」
紬「おー!」
「早速今日の部活後、ドッキリ開始だ!」
梓「やってやるです…!」
そして…わりと自然に怪談の流れにし、自然にドッペルゲンガーの話ができた。
…もちろんすべてアドリブである。緊張した…。
…むぎが「3日間」とか適当なことを言ったおかげで、少なくともこのドッキリは、3日以上の長期戦になった。
…もちろんすべてアドリブである。緊張した…。
…むぎが「3日間」とか適当なことを言ったおかげで、少なくともこのドッキリは、3日以上の長期戦になった。
後は昨日、むぎ達が適当に作ったドッペルゲンガー像に則って…
だんだん私が、ドッペルゲンガーになればいい。
ここからは主に私の演技にかかっている。
だんだん私が、ドッペルゲンガーになればいい。
ここからは主に私の演技にかかっている。
…ドッペルゲンガーを信じたとして…
…澪は、私を助けてくれるかな。
それとも怖がって、私から遠ざかるかな。
助けてくれたら、そりゃまー嬉しいですけどー。
…澪は、私を助けてくれるかな。
それとも怖がって、私から遠ざかるかな。
助けてくれたら、そりゃまー嬉しいですけどー。
そんなこんなで、その会議、その怪談の翌日。
通学路を歩いてたら…
…早速良い反応が見れそうな予感。
後ろから、澪が私の名前を呼びながら走ってくる。
恥ずかしくねーのかな。少なくとも…呼ばれてる私は恥ずかしい。
通学路を歩いてたら…
…早速良い反応が見れそうな予感。
後ろから、澪が私の名前を呼びながら走ってくる。
恥ずかしくねーのかな。少なくとも…呼ばれてる私は恥ずかしい。
…ちょっと無視してみるか。
今の私は…ドッペルゲンガー度30%くらい?
いや、最初から100%でもいいのか?
まぁ、とにかく「いつもの律先輩と微妙に違う!っていうのを意識してください!」と梓に言われたので、それを忠実に実行しよう。
今の私は…ドッペルゲンガー度30%くらい?
いや、最初から100%でもいいのか?
まぁ、とにかく「いつもの律先輩と微妙に違う!っていうのを意識してください!」と梓に言われたので、それを忠実に実行しよう。
澪「律!」
ポン、と手が私の肩に置かれる。
まだ、まだ無視する。
でも完全に無視してはいけない。程々のところで、適当に反応しなければただのイジメだ。
微妙に違う、田井中律。これを演じなければならない。
…これは結構難しいぞ。
まだ、まだ無視する。
でも完全に無視してはいけない。程々のところで、適当に反応しなければただのイジメだ。
微妙に違う、田井中律。これを演じなければならない。
…これは結構難しいぞ。
澪「律!…おーい」
肩を揺さぶってきた。さらに少し顔を覗き込んでくる。
…五秒。五秒だけ無視して…反応しよう。
無視してごめんよ、という罪悪感が、微妙に生まれた。
…五秒。五秒だけ無視して…反応しよう。
無視してごめんよ、という罪悪感が、微妙に生まれた。
「へんじがない。ただのドッペルゲンガーのようだ」
澪「へっ!?え?え?」
おお、びびってるびびってる。
びびってる澪ちゅわんも可愛いですわよ。
びびってる澪ちゅわんも可愛いですわよ。
「…なーんちゃって♪」
…うん。驚きの表情も絵になりますな。
んー…でも、ねぇ?
んー…でも、ねぇ?
澪「あ………!」
「あれれ、突っ込みがないぞ!どうしたー!」
澪「……この!おま、お前!この野郎!若干本気で心配したんだぞ!バカ律!」
「うぇ!?」
私、罵倒の言葉の直後の抱擁フェチなんだよね。嘘でもない。
これはこれは。…これはこれは。
これはこれは。…これはこれは。
澪「よ、良かったああああ…律~~~!」
まさか泣いてんじゃないだろな。
見えないけど!
泣き顔も様になってるに違いないぞ!
見えないけど!
泣き顔も様になってるに違いないぞ!
「ば、ばか抱きつくなよ!大げさだな!」
澪「恥ずかしがれ!罰として恥ずかしがれ!」
ちなみに恥ずかしくはないよん。
…さて。
…さて。
「わ、私がドッペルゲンガーに負けるわけないだろー!」
ドッペルゲンガーは迷信じゃないよ…っていう、軽いアピール。軽いミスリード。
ってか…結構ドッペルゲンガー信じてるじゃん!
なんだーいけるじゃんか!
ってか…結構ドッペルゲンガー信じてるじゃん!
なんだーいけるじゃんか!
…んーちょっと普通の私を出しすぎたかな。
さて、…上げて、落とす。
今の私はドッペルゲンガーだから。
別れ際に、澪に微妙な疑問違和感を残しましょう!
さて、…上げて、落とす。
今の私はドッペルゲンガーだから。
別れ際に、澪に微妙な疑問違和感を残しましょう!
律「わ、私がドッペルゲンガーに負けるわけないだろー!」
…うん…まぁ、そうだよな
考えてみたら、バカな話だ
そもそも、ドッペルゲンガーなんてものを…
信じた私がバカだ
考えてみたら、バカな話だ
そもそも、ドッペルゲンガーなんてものを…
信じた私がバカだ
でも、騙した律はもっとバカだ
…うんでも、吹っ切れたかな!
律が無事で良かった…なんて、口にも顔にも出したくないけど。
律が無事で良かった…なんて、口にも顔にも出したくないけど。
この、バカ律!
律「うひゃ!二回目~!」
…二回も言ったっけ。覚えてないや
まぁ…私が勘違いしたのもあるし、もう責めまい。許した!
じゃあ律、また放課後、部室でな。
まぁ…私が勘違いしたのもあるし、もう責めまい。許した!
じゃあ律、また放課後、部室でな。
律「うーっし!…じゃあなー秋山ー!」
そう言って、律は走っていってしまった。
また放課後、部室でな。
…願わくば、律と。
元の、普通の律と。また放課後に。
また放課後、部室でな。
…願わくば、律と。
元の、普通の律と。また放課後に。
…
秋山、秋山、秋山。
律は私のことをそう呼んだ。
ただ一点の違和感。それ以外は律。
秋山、秋山、秋山。
律は私のことをそう呼んだ。
ただ一点の違和感。それ以外は律。
初めは、何かの冗談だと思った。
もしかしたら嫌われたのかとも思った。
まだからかってるのかとも思った。
でも違った。
澪と呼ばない。秋山と呼ぶ。
それ以外は、いつもの律。
話し方も、話す内容も、歩き方も口癖も、笑顔も。私の律。
でもその律は完璧でない。
私の好きな私の律は、澪って呼んでくれる律だから。
もしかしたら嫌われたのかとも思った。
まだからかってるのかとも思った。
でも違った。
澪と呼ばない。秋山と呼ぶ。
それ以外は、いつもの律。
話し方も、話す内容も、歩き方も口癖も、笑顔も。私の律。
でもその律は完璧でない。
私の好きな私の律は、澪って呼んでくれる律だから。
梓は言っていた。ドッペルゲンガーかどうかの見分け方は、言動だと。
…本当にドッペルゲンガーの疑いが出てきた。冗談じゃなく。
想像が、悪い方に悪い方に膨れる。
でも…幽霊は怖いけど、見かけが律の幽霊は怖くないぞ。
想像が、悪い方に悪い方に膨れる。
でも…幽霊は怖いけど、見かけが律の幽霊は怖くないぞ。
私は…かけひきが得意ではない。でもなんとかして、律がドッペルゲンガーかどうかを確かめたい。
もしただ律がふざけてるだけなら、私がドッペルゲンガーを本気で疑ってたことを知られたくない。絶対にバカにされる。
もし今の律が本当にドッペルゲンガーなら、私に悟られたことを知られたくない。絶対に…なんだろう、何かされる。
そういえば、むぎ、言ってたな…
もし3日間、律がドッペルゲンガーだってことに気づかなかったら、本物の律が殺されるんだ。
もし3日間、律がドッペルゲンガーだってことに気づかなかったら、本物の律が殺されるんだ。
律とドッペルゲンガーがすり替わったのは、まだ昨日か今日だ。まだ丸2日以上ある。
ドッペルゲンガーかどうか、見極めなきゃな。
ドッペルゲンガーかどうか、見極めなきゃな。
……なに本気で考えてんだろ
まぁ…ドッペルゲンガーなんて…最悪のケースだし。
…どうせ、律のいたずらだろうけどな!
…どうせ、律のいたずらだろうけどな!
さて、頭脳戦だ。
どうすれば、律が本物かどうか、演技なのかどうか、見分けられるだろうか。
どうすれば、律が本物かどうか、演技なのかどうか、見分けられるだろうか。
正直村と、嘘つき村の話を思い出した。
個人的にはかなり簡単な問題だ。
個人的にはかなり簡単な問題だ。
2手に分かれた道がある。一つの道は正直村に、もう一つの道は嘘つき村に通じている。
あなたは正直村に行きたい。だが、どちらの道が正直村に通じているのかわからない。
そこで、分かれ道に一人だけいる番人に、あなたは一つだけ質問をすることができる。
そこで、分かれ道に一人だけいる番人に、あなたは一つだけ質問をすることができる。
しかし、その番人が正直村の住人か、嘘つき村の住人かはわからない。
正直村の住人は、必ず本当のことを言う。嘘つき村の住人は、必ず嘘をつく。
正直村の住人は、必ず本当のことを言う。嘘つき村の住人は、必ず嘘をつく。
どちらが正直村に通じる道か知るためには、どのように質問したらよいだろうか?
そうだ。所詮はこの問題の亜種だ。
これは、からかっている律との勝負。
騙してるドッペルゲンガーとの戦争だ。
騙してるドッペルゲンガーとの戦争だ。
律がドッペルゲンガーであろうとなかろうと、私が疑ってることを知られたくない。
律の演技だったら恥ずかしいし、ドッペルゲンガーなら…多分危険だ。
どんな感じで…カマをかければ良いだろうか…?
律の演技だったら恥ずかしいし、ドッペルゲンガーなら…多分危険だ。
どんな感じで…カマをかければ良いだろうか…?
とりあえず、今普段の律と違うのが、私の呼び方。
それから、昨日分かれた場所だ。
それから、昨日分かれた場所だ。
…幽霊は怖いはずなのに…やっぱりどこかでドッペルゲンガーなんて信じてないからだろうか
律との勝負と決めた時点で、少し楽しくなってきた。
律との勝負と決めた時点で、少し楽しくなってきた。
…今に律の拙い演技を見破ってやるさ!
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秋山、秋山、秋山。
私は澪のことをそう呼んだ。
んー!なんか新鮮!ちょっと興奮しなくもない。なんでだろ。
一度廊下ですれ違った時も、よっす秋山!
…ちょっとわざとらしかったかな…?
私は澪のことをそう呼んだ。
んー!なんか新鮮!ちょっと興奮しなくもない。なんでだろ。
一度廊下ですれ違った時も、よっす秋山!
…ちょっとわざとらしかったかな…?
しかしあれだねー
澪の表情の固いこと固いこと。
…私にいつも向けられてた笑顔が無い。
つまらん!つまらん!
澪の表情の固いこと固いこと。
…私にいつも向けられてた笑顔が無い。
つまらん!つまらん!
いや、でもこのドッキリはサウナ的要素があるんです。
澪を不安にさせて、不安にさせて、させまくって、ネタバラシ!最高の笑顔!
その笑顔が見たくてドッキリやってるんですわ。すわすわ。
澪を不安にさせて、不安にさせて、させまくって、ネタバラシ!最高の笑顔!
その笑顔が見たくてドッキリやってるんですわ。すわすわ。
律ー心配したんだぞーとか言ってのハグも有り。アリアリ!
…まぁどちらにしろ、今の私がつまらんのも、後の楽しみの為なのさ。
…まぁどちらにしろ、今の私がつまらんのも、後の楽しみの為なのさ。
そんなこんなで昼。
…たった一言、「秋山」と言っただけで、こうも不安な顔するもんかね。
おどおどしながら、澪が弁当に誘ってきた。
もしかしてイジメとかハブリとかと勘違いしてないだろな。
…たった一言、「秋山」と言っただけで、こうも不安な顔するもんかね。
おどおどしながら、澪が弁当に誘ってきた。
もしかしてイジメとかハブリとかと勘違いしてないだろな。
確かに今、今日は違う子と食べる予定なんだーとか言ったらそっちのラインで不安になりそうだな。
でも目的はドッペルゲンガーなのよー
でも目的はドッペルゲンガーなのよー
「お!じゃー唯達も誘うか?」
澪「い、いや!あの、…今日は律と二人で…」
…これで頬でも赤くしてりゃタマランのだがなぁ。今の澪は何かこう…怯えてらっしゃる?
「…んまぁ、いいか。私の机でいいな?…いやー秋山と二人きりで弁当って、久しぶりじゃないか?」
澪「…そ、そうだな」
しかし、二人きりってことは、アレだな。
何か内緒の話がございまして?
これは、俗にいう、…カマをかけにいらした、とかいうやつですの?
…ならば言動には気をつけよう。ドッペルゲンガーファィッ!
何か内緒の話がございまして?
これは、俗にいう、…カマをかけにいらした、とかいうやつですの?
…ならば言動には気をつけよう。ドッペルゲンガーファィッ!