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夜中に突然目が覚めた、本当に不思議だ。

早朝から夏フェスに参加して、体はクタクタのはずなのに。

初めての夏フェス。私の本能は寝る時間さえ惜しむようだ。

どうして瞬間移動や分身の術を習得しておかなかったのだろう。本当に悔やまれる…色んな意味で

唯「やだなぁみおちゃん!」

澪「!?」



唯「…そんなの入らないよぉ…」スースー

澪「寝言…?」

…他の皆はもう夢の中。静かに寝息を立てている。

紬「オムそば…液状…」スースー

梓「モフ…モフ…」スースー

さわ子「………………」

普通はあんだけ騒いだらこんな風にぐっすり眠れるはずなのだが…

さわ子「…………ンゴッ」

…先生、それはきっと睡眠時無呼吸症候群ですよ。



テントの中は少し蒸し熱い。夜風にあたりたくて、テントから這い出た。

ブラブラとキャンプ場を歩いてみる。

流石に深夜ともなると起きている人たちは少ない。

それでも遠くのステージではライトが灯り、拍手と歓声が細く聞こえてくる。

澪「本当に一晩中やってるんだな…楽しそう…」

最近どうも独り言が多い。特にこんな夜は…

澪「やっぱり一人じゃつまらないな…」

先ほどまで皆で座っていた場所に再び腰を下した。



昼間の荒々しく、うねる様な激しい時間とは対照的に、静かに優しく夜が更けていく。

風に乗ってフォーク調の曲が聞こえてきた。

フォークソング系にはあまり明るくないが、耳に心地よい。

そのまま仰向けに寝転がる。夏草の匂いがぷんと鼻をつく。



満点の星空。乳白色に煌めく星達が、天の川を流れている。

澪「うわぁ…凄い…ミルキーウェイとはよくいったもんだなぁ」

雲ひとつない夜空。邪魔するものは何もない。

こんな空を目の当たりにしたら、誰だってセンチメンタルになるというものだ。

…なんだか新しい作詞のインスピレーションが沸いてきそうな…予感…



律「みーおー?…おーい、みおー?」

澪「…!?」ガバッ

律「いや、そんなに身構えるなよ…」

澪「…ああ…寝ちゃったのか…」

律「気が付いたらいないんだから…ずいぶん探したんだぜ?さ、行こう?」

澪「…もう少しこうしてよう…」

律「…そっか。じゃああたしもそうしよーっと」

澪「…でもちょっと体が冷えちゃったな」

律「大丈夫かよ~?風邪ひくなよ?ま、私も濡れてるけど…ここ座っていい?」

澪「ハ…ハ…ハクション!!」



律「勝手に座るけどねーっと…よっこらしょっと」

澪「…親父か…」

律「あっら~?寝っ転がって親父臭いくしゃみしてる澪ちゃんに言われたくないわ~ん」

澪「…」

律「…ってあ、あれ?もしかして怒った…?」

澪「…正座…」

律「し!しどい!」



律「はいはい正座しますよ…まあいいや。下が柔らかいから痺れないし」

澪「…」

律「なんだよーみーおー。だんまりかよー、人に正座させといて…」

澪「…ふむ」

律「ただ黙ってるならなんかしよーぜ…あ、しりとりとかどう?久しぶりにさ!」

澪「…」



律「黙秘は肯定と受け取るぜ?じゃあ私から!りんごの「ご!」」

澪「…小熊」

律「マイカー!」

澪「…髪の毛」

律「芸術派!」

澪「白鳥」

律「腕立て!」

澪「天秤」

律「よし!勝った!」

澪「…結構難しいな…」

律「澪が弱すぎるんだよ…」

澪「正座は…もういいか」

律「お、さんきゅー!ってなんでわたし素直に従ってたんだろう…」



澪「今年は…織姫と彦星は晴れた夜空で会えるのかな…?」

律「あ、あたし思うんだけどさ!織姫と彦星って毎年一回、七夕の夜に会えるっていうじゃん?」

澪「…」

律「でもさ!あいつら私たちが生まれる前からいちゃこらしてるリア充なんだぜ!?一年や二年の曇りなんて我慢しろっつーの!」

澪「でも…やっぱり好きな人と会えないのはつらいよ…」

律「うーん…そういうもんなのかな?」

澪「…」



律「いやぁそれにしても、思えば色々あったなぁ…軽音部」

澪「…」

律「梓もムギも唯も。みんなよくついてきてくれたよ」

澪「…」

律「澪もな…軽音部がここまで来れたのも、最初に澪が私のわがままを聞いてくれたおかげだと思ってる…」

澪「律…」

律「私のわがままを聞いてくれてありがとうな…これからもよろしく」

澪「…」




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澪「!」

律「お、流れ星!」

澪「願い事…うん!」

律「なんだ~?痩せられますようにってか~?」ニヤニヤ

澪「律に…」

律「え?私に関する願い事?何々?りっちゃん照れちゃうな~」





澪「律に…もう一度でいいから会えますように」


律「…え?」



律「お、おいおい…何言ってるんだよ~」

澪「…」

律「私はここにいるだろ~?」フリフリ

澪「律…どうして死んじゃったんだよ…」

律「…はあ!?なに言ってんだよ!?冗談もほどほどにしろよ!おい!」

澪「…」



律「澪!無視するなよ!」

澪「…」

律「澪…お前、私が見えてないのか?」

律「私の声が、聞こえてないのか…?」

律「そんな…さっきまで話してたじゃないか!」



律「あれ…体が透けてる…?」

律「…」

律「…ああ…思い出した」

律「私、死んだんだ」

律「そうだ…そうだった…」

律「…」

律「ごめんな、澪。お前の願い、叶えられそうにないよ」

律「…でも」



律「どんなに離れていても、私はいつでも澪のこと、思ってるから」

律「軽音部のみんなによろしく…って、聞こえないんだった」

律「あ!これだけはやっとこう…まあ触れないんだろうけど」



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                  チュッ



律「へへっ。奪っちゃったー♪」

律「…バイバイ、澪」


律「…それにしても、なんで今さら澪に会えたんだろう…」

律「…きっと、宇宙のどこかで誰かが私の為に祈ってくれたのかな…」


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