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店員「お待たせいたしましたー」

ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ

店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

律「あ、はい」

男「大丈夫です」

店員「ではごゆっくり」

律「ともかく!」ビシッ

律「ボケにはすかさずツッコミを入れなきゃダメだぜ」パクパク

男「律さんの為、がんばります!」パクパク



店員「ありがとうございました~」

律「ふぅ!美味しかったな!」

男「ですね! ファミレスだと侮ってましたよ」

律「安いしファミレスもいいもんだな」

男「ではそろそろ時間も頃合いですし映画館へ向かいましょうか」

律「久しぶりの映画だぜー!」ワクワク

男「楽しんでもらえてるようで何よりです!」

テクテクスタスタ



『○○、○○です ご利用ありがとうございました』

プシュー キイイイイン ガタンゴトン ガタンゴトン

澪「まだ1時前か 映画館はすぐそこだしちょっと早く着きすぎちゃったかな…」

澪(もう昼食は食べてきちゃったし… 適当にポッポコーンでも買って先入ってるとするか)

スタスタスタスタ

澪(ここだな)

ガヤガヤ

店員「ご注文はいかがなさいますか?」

澪「ポッポコーンのSを1つと、アイスティーのSを1つで」

店員「かしこまりました」



澪「よいしょっと」

澪「…(うわーカップルとか多いな やっぱり1人で来るんじゃなかった…)」

スタスタ

澪(お!もう入れるんだな、助かった 時間持て余さずにすんだ)

キイッ パタン

スタスタ

澪(この辺でいいかな)ストン

澪(は~ぁ、律と来たかったな…)



律「うっし、着いた ポップコーンでも買うか!」

男「映画館に来たらお約束ですね!」

店員「ご注文はいかがなさいますか?」

律「ポップコーンのMとコーラMで!」

男「ポップコーンのMとアイスコーヒーのMで」

店員「かしこまりました」



タッタッタッタ

律「並んでたらけっこうギリギリの時間になっちゃったな」

男「急ぎましょう」

律「あそこの3番ホールだな」

キイッ バタン

律《やべー、もう予告とか始まってる 急いで席探さないと》キョロキョロ

男《あっ、あそこちょうど2人分空いてますよ!》

律《すいませーん ちょっとすいませーん》

※《 》は小さな声で喋ってると思ってください



キイッ バタン

澪(ん?なんだ?)

澪(もう予告始まってるってのに随分とギリギリに入ってくる人もいるもんだ)フウッ

タッタッタッタッタ

?《──ませーん ちょっ─す──せーん》

澪(あ、ちょうど3列前に空いてる席があったのか)

?《ちょっと通──す ご─んなさい》

澪(…あれ?この声?)ドキッ

澪(まさか… り… 暗くてよく見えな…)ドックン ドックン



律《ちょっと前通りますね すいませーん》

澪「りっ!」ドッキン

『来年春、ロードショー!!乞うご期待!!』バババンバン!

澪(むぐっ)ハッ

澪(聞こえてないか…)

澪(で、でもなんで律が映画館に)

男《前通らせてもらいます、ごめんなさい》

澪「───ッ!!」



澪(な、なんで律と男の人が…)

澪(あ!あの人って例の律の彼氏さんか)

澪(今日の用事って彼氏との映画デートの事だったのか)

澪(ハハハ、そりゃ私の誘いも断るよな)

澪(それじゃあ仕方ないな)フウッ

ジャカジャーン ジャンジャン!

澪(お、始まったな)

澪(…)ジッ

澪(でもさ、律)

澪(昨日、お前は私に野暮用だって言ったよな)ポロッ



澪(なんで私にそんな事言ったんだよ)ポロポロ

澪(なんで素直に言ってくれなかったんだ 隠したんだ)グッ

澪(また、律が私の知らない所へ行っちゃう)

律《ふう、間に合ってよかったな》

男《ですねぇ》

澪(私の手が届かない場所へ行っちゃう 律が私の前からいなくなっちゃう)ポロポロ

澪(ううぅ…)スタッ



澪(うっうっ)スタスタ

ガスッ

DQN「チッ いってーな!ぶつかった…ぞ…?」

澪「…」ポロポロ

DQN「き、気ぃつけろや!(なんで泣いてんだこの女)」アセアセ

澪「…」スタスタ

澪(何なんだよっ!律の馬鹿ぁっ!!)

キイッ バタン



律「んー?」クルッ

男《どうかしましたか?》

律《あ、いや 後ろで始まったばっかなのに出てっちゃった人いたからさ》

男《一体どうしたんでしょうね?》

律《さあ?でも冒頭逃したらダメだよなー》

律(なーんか後姿が澪に似てた気が…)

律(いくらなんでも気にしすぎだよな?)



ジャジャーン!『END』

律「ふぅ、おもしろかったなー」

男「はい!それでは出ますか」

ゾロゾロ キイッ

男「それで、これからどうしますか?」

律「んーっと、どっか喫茶店にでも入らないか できれば…、静かな感じの」

男「じゃあここに来る途中に良さそうなお店を見かけたのでそこへ行ってみますか」

律「おし、そうしよう」



スタスタスタスタ

澪(何だよっ 何だよっ)グスッ

スタ スタ スタ ピタ

澪(なんで親友の幸せを祝ってやれないんだろうな)

澪(別に律が何をしようと律の勝手だろ 私なんかに言う必要なんかない)

澪(頭では分かっているのになんで駄目なんだろう)

澪(立ち直ったつもりだったのに、また後戻りしてる)

スタ スタ スタスタ

澪(私が律に頼りっきりだったから律は今まで不自由だったんだ)

ピピッ

澪(私は律の幸せを祝ってあげられてないんじゃない───時間を、自由を、幸せを奪ってる)

スタッスタッスタッ タン

澪(何なのかわからないのは律じゃない、私だよ)

『まもなく、1番線に、上り電車が参ります 危ないですから、黄色い線の内側にお下がりください』



カランコロン

店員「いらっしゃいませ」

律「うーむ、お あの端の席座ろーぜ」

男「はい!」

スタスタ キキッ ストン

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

律「私はレモンティー」

男「僕もレモンティーで」

店員「かしこまりました」

スタスタスタ

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