澪SSまとめ @wiki
澪「エリザベス?」1
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moemoequn
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部室!
澪「何だよ皆。用事が有るから先行ってて~って」トントン
澪「さわ子先生に三人で用事で、私には関係ない話なんてあるのかな……」トントン
澪「先生も結局部室に来るんだろうから、そこで話せばいいのに」
がちゃ
澪「梓もまだなのか……って」
???「……」チョコン
澪(あれ?確かウチのクラスの瀧……エリさんだよね?)
エリ?「あ、澪ちゃんおかえり~」フリフリ
澪「いや、さっき教室で、アレ?」
エリ?「ん?どうしたの?」
澪「え~っと……私のベース持ってなにしてるの?」
エリ?「ああそうか。どうも!エリザベスです!」ビッ
澪「……は?」
エリザベス(以下エリ)「澪ちゃんとお喋りしたくて、人間になっちゃいました!」イエイ
澪「いやいやいやいや、瀧さん何言ってるの?」
エリ「瀧さん?って誰?」
澪「瀧さんでしょ?」
エリ「誰が?」
澪「あなたが」
エリ「私が?私はエリザベスだよ?ほら」
澪「いや、確かにそのベースはエリザベスって唯が名付けたけど」
エリ「澪ちゃんだって私の事そう呼んで抱きしめてくれたじゃん」
澪「な!?何で瀧さんがそれを!?」カァ
エリ「だから私だって言ってるじゃない」
澪「さては律が話したな!」
エリ「もう、信じてくれないの?」ブー
澪「は!さてはこれも律の仕業か?」キョロキョロ
エリ「ちょっと澪ちゃん?」
澪「瀧さん、アイツの悪戯に付き合う必要なんか無いよ?」ガシッ
エリ「信じてくれないんだね」
澪「信じるも何も、瀧さんもノリが良いんだから」ヤレヤレ
エリ「じゃぁ今日の澪ちゃんのパンティの色を外に向かって大声で「やめてー!」」
エリ「信じてくれる?」
澪「いや、信じるとかじゃなくて、そんな恥ずかしい事しないで……」モジモジ
エリ「澪ちゃん可愛い~」
澪「とりあえずさ、瀧さんはどうしたいの?」
エリ「まだ信じてくれてない。じゃあ澪ちゃんがお風呂で何処から洗うか「やめてー!!」」
澪「っていうか一緒にお風呂に入ったりしてないだろ!」
エリ「冗談冗談。最初に言ったじゃない?澪ちゃんとお喋りしたくて」
澪「はぁ……」
がちゃり
律「おい~す」
唯「よいしょ~」
紬「澪ちゃんお待たせ~」
澪「あぁ皆、良かった。ちょっと律」
律「ん?澪何してんの?ベースの前で突っ立って」
澪「え?いや、瀧さん」
唯「たきさん?その子はエリザベスだよ澪ちゃん」
澪「いや、だから瀧さんがここに居るだろ?」
紬「澪ちゃん?」
澪「なぁムギ。ムギからも何か言ってくれよ」
紬「誰も居ないわよ?」
澪「え?」
エリ「ちなみに澪ちゃん以外に私は見えません!」ビシッ
澪「へ?いやいやいやいやいやいや何を言ってるんだムギは。なぁ律?」
律「なんだ?遂にエリザベスとお喋りでも出来る様になったのか?」
唯「そっか~。澪ちゃんもエリザベスと仲良くなったんだね~」
澪「だから瀧さんが!」
律「どうでもいいけど、ベースに喋りかけるのは一人の時にしとけよ?変な人と思われちゃうぞ~」
澪「……皆本気で言ってるのか?」
エリ「だから言ってるじゃん」
澪「ひょっとして……幽霊?」
エリ「せめて妖精って言ってよ~。澪ちゃんのメルヘンな部分が私を呼びだしたんだよ?多分」
エリ「アニミズムって知ってる?日本でも八百万の神っていう様に、モノにだって魂は宿るんだよ。これは仏教じゃなくて神道の考え方なんだけど……澪ちゃん?」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」ガクブル
律「おわ!?どうした澪?いきなり」
唯「きっとエリザベスがしゃべりだしてビックリしたんだよ」
紬「まぁ?素敵じゃない」パァ
澪「……素敵?」
紬「だって自分の楽器とお話出来るなんて、素敵じゃない」
エリ「そうだよ。そんな事普通出来ないよ?」スタスタ
律「そうか、遂に澪の音楽性はそんな所まで」
エリ「えい」ムニ
律「ほうはふひへひまっはは~」
澪「ぶっ」
律「何だ!?今の!」アセアセ
唯「りっちゃんおもしろ~い」ケラケラ
エリ「とう!」スチャ
紬「あら?唯ちゃんイメチェン?」
唯「え?イヤー!?オデコ出てるー!?」
律「おぉ?唯も遂にデコ出しに目覚めたか」ウンウン
唯「ヤダー!直すー!」ビエーン
律「なっ!?そんな泣くほど否定する事無いだろー!」プンスカ
紬「まぁまぁまぁまぁ」
エリ「紅茶いただきっ」ゴクゴク
紬「あら?淹れた筈なのに空になっちゃってるわ?」
律「唯~、ムギのにまで手ぇ出すなよ~」
唯「それどころじゃないよー!」グシグシ
エリ「どう?澪ちゃん」ドヤ
澪「」
エリ「澪ちゃ~ん?」フリフリ
澪「ハッ!あぁ、うん」
エリ「面白かった?」
澪「いや、ビックリしたよ」
エリ「あれ~?楽しんでくれてない?」
澪「うん、もう信じた、信じたから。そういうのは止めよ?」
エリ「分かった!ありがとう澪ちゃん」ダキッ
澪「ちょっと、エリザベス」カァ
エリ「澪ちゃんの優しさは阿弥陀仏の慈悲にも勝るよ!」ギュウ
澪「……あみだぶつ?」
紬「澪ちゃん?紅茶入れたけど、座らないの?」
澪「はえ!?あ、あぁ、ありがとうムギ」ストン
律「にしても、梓遅いな~」
紬「今日は日直だって言ってたから」
唯「うぅ~、あずにゃん分が切れちゃいそうだよ~」
律「じゃぁ、梓が来たらしっかり抱きついてやらないとな?」
エリ「私も澪ちゃん分が切れちゃいそうだから抱きついてても良い?」ワキワキ
澪「駄目です」キッパリ
唯「えぇ!?駄目!?」ガ-ン
澪「いや!駄目じゃないぞ!」アセアセ
エリ「え?良いの?」ワキワキ
澪「駄目です!」
律「どっちなんだよ」
澪「いや、えっと、あ~もう!」
澪「唯は好きなだけ梓に抱きついていいぞ!」ビシッ
唯「ホント!?やったー!」キラキラ
がちゃり
梓「澪先輩!?勝手に何言ってるんですか!」
澪「あ、梓!」
唯「あぁ~ずにゃあ~~ん!」ガバチョ
梓「ちょ!唯先輩!止めてくださいよもう!」
唯「今日は澪ちゃんの許しを得たからね!存分に味わうよ~」スリスリスリスリ
澪「ゴメン梓。そんなつもりじゃ無かったんだ」アセアセ
梓「とりあえず唯先輩離れてー!」
エリ「いいなぁ。私も澪ちゃんにあんな事したい」ワキワキ
澪「ダ・メ・だ!」
唯「ほら澪ちゃんも離れちゃ駄目って」
梓「えぇ!?」
澪「あぁ!違うんだ!」
律「まぁまぁ。とりあえず唯も一旦梓を座らせてあげな」
紬「ケーキも有るわよ~」
唯「ケーキ!」パッ タタタタ
梓「ふぅ……助かった」
澪「ゴメンな梓」
梓「いえ。ところでそちらの方は?」
澪「そちらの?」
律「うわぁお!」ガタン
澪「うわ!?何だよ律」
律「駄目じゃないか梓!」スタスタ ガシッ
梓「え?何ですか律先輩?」ズルズル
律「この部室の隅に座ってる男の子の事は澪には秘密だって言っただろ~」ズルズル
澪「ひぃぃ!」ガクブル
澪「ひぃぃ!」ガクブル
律「駄目だろ梓、バレたらどうすんだよ」ヒソヒソ
梓「あぁ!そうでした。今日だったんですね」ヒソヒソ
梓「すみません澪先輩。私の見間違いでした」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」
梓「あちゃ~」
律「……さ、私もケーキケーキ~」
エリ「え?放っておくの?」
* * *
唯「ねぇ知ってる?昨日気付いたんだけど、チョコとガムを一緒に食べると両方無くなったうんだよ!」
澪(にしても……)
紬「それ本当!?不思議ね~。どうしてなのかしら?」キラキラ
澪(本当に皆瀧さ……エリザベスが見えてないんだな)
律「なんかすごく今更な話だなぁ」
澪(自分でも歌詞とかでメルヘンチックだとか、ロマンチック過ぎるかなと思う事も有ったけど)
唯「えぇ~」
梓「ていうかなんでチョコとガムを一緒に食べたりするんですか」
澪(妖精が見える様になるなんて思わなかったなぁ。しかも瀧さんそっくりの)チラ
エリ「君を見てるとー、いつもハートフフフフーン」
澪「しっかり歌ってよ……」
澪(それとも私が瀧さんに対して何か思ってるからかな?)
エリ「揺れる想いはマシュマロみたいにフーフンフフーン」
澪(あんまり交流無い人だしなぁ。律とは違うタイプで、明るくて楽しそうな人だとは思ってたけど)
エリ「いーつもがんっばーる、ンーフフよこっがーお」
澪(明日の休み時間にでも、本人に話しかけてみようかな?)
澪「って、そこは『君の』以外入らなくないか?」
エリ「えへっ」テヘペロ
律「おい、澪~」
澪「へ?どうした?律」アセ
律「いや、練習しようって」
澪「珍しいな?律がそんな事言い出すなんて」
梓「澪先輩、時計見てくださいよ」
澪「ん?……もうこんな時間?」
紬「ちょっとは練習しないとね」
唯「ギー太も寂しがっちゃうからね~」ヨイショ
澪「そうだな、練習しようしよう」ガタン
律「いやお前、ベースそこに置いたまま何する気だよ」
澪「はぁう!?」
律「澪ぉ、大丈夫か?今日変だぞぉ」
澪「ハハハ……大丈夫大丈夫」
エリ「はい、澪ちゃん」
澪「どうも。ってベース外したら本当、瀧さんそのままだね」
エリ「も~、まだ言ってる」
澪「まぁ折角だし、瀧さんに聞いてもらうつもりで演奏するよ」
エリ「わーい。じゃあ『いちごパフェが止まらない』が良いな」キラキラ
澪「え?」
エリ「あの曲好きなんだ~」
唯「澪ちゃん。何弾きたい?」
澪「そうか。じゃぁ『いちごパフェ』で良い?」
梓「わかりました」
紬「は~い」
エリ「やった」グッ
律「じゃあ行くぞ。1!2!3!」
* * *
澪「何だよ皆。用事が有るから先行ってて~って」トントン
澪「さわ子先生に三人で用事で、私には関係ない話なんてあるのかな……」トントン
澪「先生も結局部室に来るんだろうから、そこで話せばいいのに」
がちゃ
澪「梓もまだなのか……って」
???「……」チョコン
澪(あれ?確かウチのクラスの瀧……エリさんだよね?)
エリ?「あ、澪ちゃんおかえり~」フリフリ
澪「いや、さっき教室で、アレ?」
エリ?「ん?どうしたの?」
澪「え~っと……私のベース持ってなにしてるの?」
エリ?「ああそうか。どうも!エリザベスです!」ビッ
澪「……は?」
エリザベス(以下エリ)「澪ちゃんとお喋りしたくて、人間になっちゃいました!」イエイ
澪「いやいやいやいや、瀧さん何言ってるの?」
エリ「瀧さん?って誰?」
澪「瀧さんでしょ?」
エリ「誰が?」
澪「あなたが」
エリ「私が?私はエリザベスだよ?ほら」
澪「いや、確かにそのベースはエリザベスって唯が名付けたけど」
エリ「澪ちゃんだって私の事そう呼んで抱きしめてくれたじゃん」
澪「な!?何で瀧さんがそれを!?」カァ
エリ「だから私だって言ってるじゃない」
澪「さては律が話したな!」
エリ「もう、信じてくれないの?」ブー
澪「は!さてはこれも律の仕業か?」キョロキョロ
エリ「ちょっと澪ちゃん?」
澪「瀧さん、アイツの悪戯に付き合う必要なんか無いよ?」ガシッ
エリ「信じてくれないんだね」
澪「信じるも何も、瀧さんもノリが良いんだから」ヤレヤレ
エリ「じゃぁ今日の澪ちゃんのパンティの色を外に向かって大声で「やめてー!」」
エリ「信じてくれる?」
澪「いや、信じるとかじゃなくて、そんな恥ずかしい事しないで……」モジモジ
エリ「澪ちゃん可愛い~」
澪「とりあえずさ、瀧さんはどうしたいの?」
エリ「まだ信じてくれてない。じゃあ澪ちゃんがお風呂で何処から洗うか「やめてー!!」」
澪「っていうか一緒にお風呂に入ったりしてないだろ!」
エリ「冗談冗談。最初に言ったじゃない?澪ちゃんとお喋りしたくて」
澪「はぁ……」
がちゃり
律「おい~す」
唯「よいしょ~」
紬「澪ちゃんお待たせ~」
澪「あぁ皆、良かった。ちょっと律」
律「ん?澪何してんの?ベースの前で突っ立って」
澪「え?いや、瀧さん」
唯「たきさん?その子はエリザベスだよ澪ちゃん」
澪「いや、だから瀧さんがここに居るだろ?」
紬「澪ちゃん?」
澪「なぁムギ。ムギからも何か言ってくれよ」
紬「誰も居ないわよ?」
澪「え?」
エリ「ちなみに澪ちゃん以外に私は見えません!」ビシッ
澪「へ?いやいやいやいやいやいや何を言ってるんだムギは。なぁ律?」
律「なんだ?遂にエリザベスとお喋りでも出来る様になったのか?」
唯「そっか~。澪ちゃんもエリザベスと仲良くなったんだね~」
澪「だから瀧さんが!」
律「どうでもいいけど、ベースに喋りかけるのは一人の時にしとけよ?変な人と思われちゃうぞ~」
澪「……皆本気で言ってるのか?」
エリ「だから言ってるじゃん」
澪「ひょっとして……幽霊?」
エリ「せめて妖精って言ってよ~。澪ちゃんのメルヘンな部分が私を呼びだしたんだよ?多分」
エリ「アニミズムって知ってる?日本でも八百万の神っていう様に、モノにだって魂は宿るんだよ。これは仏教じゃなくて神道の考え方なんだけど……澪ちゃん?」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」ガクブル
律「おわ!?どうした澪?いきなり」
唯「きっとエリザベスがしゃべりだしてビックリしたんだよ」
紬「まぁ?素敵じゃない」パァ
澪「……素敵?」
紬「だって自分の楽器とお話出来るなんて、素敵じゃない」
エリ「そうだよ。そんな事普通出来ないよ?」スタスタ
律「そうか、遂に澪の音楽性はそんな所まで」
エリ「えい」ムニ
律「ほうはふひへひまっはは~」
澪「ぶっ」
律「何だ!?今の!」アセアセ
唯「りっちゃんおもしろ~い」ケラケラ
エリ「とう!」スチャ
紬「あら?唯ちゃんイメチェン?」
唯「え?イヤー!?オデコ出てるー!?」
律「おぉ?唯も遂にデコ出しに目覚めたか」ウンウン
唯「ヤダー!直すー!」ビエーン
律「なっ!?そんな泣くほど否定する事無いだろー!」プンスカ
紬「まぁまぁまぁまぁ」
エリ「紅茶いただきっ」ゴクゴク
紬「あら?淹れた筈なのに空になっちゃってるわ?」
律「唯~、ムギのにまで手ぇ出すなよ~」
唯「それどころじゃないよー!」グシグシ
エリ「どう?澪ちゃん」ドヤ
澪「」
エリ「澪ちゃ~ん?」フリフリ
澪「ハッ!あぁ、うん」
エリ「面白かった?」
澪「いや、ビックリしたよ」
エリ「あれ~?楽しんでくれてない?」
澪「うん、もう信じた、信じたから。そういうのは止めよ?」
エリ「分かった!ありがとう澪ちゃん」ダキッ
澪「ちょっと、エリザベス」カァ
エリ「澪ちゃんの優しさは阿弥陀仏の慈悲にも勝るよ!」ギュウ
澪「……あみだぶつ?」
紬「澪ちゃん?紅茶入れたけど、座らないの?」
澪「はえ!?あ、あぁ、ありがとうムギ」ストン
律「にしても、梓遅いな~」
紬「今日は日直だって言ってたから」
唯「うぅ~、あずにゃん分が切れちゃいそうだよ~」
律「じゃぁ、梓が来たらしっかり抱きついてやらないとな?」
エリ「私も澪ちゃん分が切れちゃいそうだから抱きついてても良い?」ワキワキ
澪「駄目です」キッパリ
唯「えぇ!?駄目!?」ガ-ン
澪「いや!駄目じゃないぞ!」アセアセ
エリ「え?良いの?」ワキワキ
澪「駄目です!」
律「どっちなんだよ」
澪「いや、えっと、あ~もう!」
澪「唯は好きなだけ梓に抱きついていいぞ!」ビシッ
唯「ホント!?やったー!」キラキラ
がちゃり
梓「澪先輩!?勝手に何言ってるんですか!」
澪「あ、梓!」
唯「あぁ~ずにゃあ~~ん!」ガバチョ
梓「ちょ!唯先輩!止めてくださいよもう!」
唯「今日は澪ちゃんの許しを得たからね!存分に味わうよ~」スリスリスリスリ
澪「ゴメン梓。そんなつもりじゃ無かったんだ」アセアセ
梓「とりあえず唯先輩離れてー!」
エリ「いいなぁ。私も澪ちゃんにあんな事したい」ワキワキ
澪「ダ・メ・だ!」
唯「ほら澪ちゃんも離れちゃ駄目って」
梓「えぇ!?」
澪「あぁ!違うんだ!」
律「まぁまぁ。とりあえず唯も一旦梓を座らせてあげな」
紬「ケーキも有るわよ~」
唯「ケーキ!」パッ タタタタ
梓「ふぅ……助かった」
澪「ゴメンな梓」
梓「いえ。ところでそちらの方は?」
澪「そちらの?」
律「うわぁお!」ガタン
澪「うわ!?何だよ律」
律「駄目じゃないか梓!」スタスタ ガシッ
梓「え?何ですか律先輩?」ズルズル
律「この部室の隅に座ってる男の子の事は澪には秘密だって言っただろ~」ズルズル
澪「ひぃぃ!」ガクブル
澪「ひぃぃ!」ガクブル
律「駄目だろ梓、バレたらどうすんだよ」ヒソヒソ
梓「あぁ!そうでした。今日だったんですね」ヒソヒソ
梓「すみません澪先輩。私の見間違いでした」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」
梓「あちゃ~」
律「……さ、私もケーキケーキ~」
エリ「え?放っておくの?」
* * *
唯「ねぇ知ってる?昨日気付いたんだけど、チョコとガムを一緒に食べると両方無くなったうんだよ!」
澪(にしても……)
紬「それ本当!?不思議ね~。どうしてなのかしら?」キラキラ
澪(本当に皆瀧さ……エリザベスが見えてないんだな)
律「なんかすごく今更な話だなぁ」
澪(自分でも歌詞とかでメルヘンチックだとか、ロマンチック過ぎるかなと思う事も有ったけど)
唯「えぇ~」
梓「ていうかなんでチョコとガムを一緒に食べたりするんですか」
澪(妖精が見える様になるなんて思わなかったなぁ。しかも瀧さんそっくりの)チラ
エリ「君を見てるとー、いつもハートフフフフーン」
澪「しっかり歌ってよ……」
澪(それとも私が瀧さんに対して何か思ってるからかな?)
エリ「揺れる想いはマシュマロみたいにフーフンフフーン」
澪(あんまり交流無い人だしなぁ。律とは違うタイプで、明るくて楽しそうな人だとは思ってたけど)
エリ「いーつもがんっばーる、ンーフフよこっがーお」
澪(明日の休み時間にでも、本人に話しかけてみようかな?)
澪「って、そこは『君の』以外入らなくないか?」
エリ「えへっ」テヘペロ
律「おい、澪~」
澪「へ?どうした?律」アセ
律「いや、練習しようって」
澪「珍しいな?律がそんな事言い出すなんて」
梓「澪先輩、時計見てくださいよ」
澪「ん?……もうこんな時間?」
紬「ちょっとは練習しないとね」
唯「ギー太も寂しがっちゃうからね~」ヨイショ
澪「そうだな、練習しようしよう」ガタン
律「いやお前、ベースそこに置いたまま何する気だよ」
澪「はぁう!?」
律「澪ぉ、大丈夫か?今日変だぞぉ」
澪「ハハハ……大丈夫大丈夫」
エリ「はい、澪ちゃん」
澪「どうも。ってベース外したら本当、瀧さんそのままだね」
エリ「も~、まだ言ってる」
澪「まぁ折角だし、瀧さんに聞いてもらうつもりで演奏するよ」
エリ「わーい。じゃあ『いちごパフェが止まらない』が良いな」キラキラ
澪「え?」
エリ「あの曲好きなんだ~」
唯「澪ちゃん。何弾きたい?」
澪「そうか。じゃぁ『いちごパフェ』で良い?」
梓「わかりました」
紬「は~い」
エリ「やった」グッ
律「じゃあ行くぞ。1!2!3!」
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