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さわ子「え?今澪ちゃん何て…?」

澪「やめてって言ったんです!こんな服恥ずかしくて着れません!」

さわ子「その後、よ…?」

澪「その後?私はただ…『やめてください、さわちゃん』って…」

さわ子「え?」

澪「え?」



さわ子「さわちゃん?」

澪「え、先生はさわちゃんですよね?」

さわ子「ええ…そうだけど…」

澪「何かおかしいところでも?」

さわ子「あなたは…澪ちゃん?」

澪「当たり前じゃないですか」

さわ子「そうよね。この大きさは間違いないわ」チラ

澪「どこ見て言ってるんですか!」



さわ子「ちょっと待って。まず…落ち着いて状況を整理してみましょう」

澪「私は落ち着いてますよ」

さわ子「私はいつもみたいに澪ちゃんにコスプレさせようと思って服を脱いでもらっていた」

澪「脱がせてたんです」

さわ子「それで恥じらった澪ちゃんが」

澪「『やめてください』と」

さわ子「『さわちゃん』と」

澪「はい」

さわ子「…」

澪「…」

さわ子「なんでさわちゃんって呼ぶの?」



澪「さわちゃんだから」

さわ子「そうよ。私はさわちゃんです。だけど私は先生なのよ?」

澪「でも律も唯もクラスのみんなも言ってます」

さわ子「そうだけど…」

澪「私には呼ばせてくれないんですか?」ウルウル

さわ子「そういうわけじゃないのよっ!澪ちゃんも大歓迎よ!」アタフタ

澪「よかったー」ニコ

さわ子「でも、何でいきなり?」

澪「ああ、それは単に教師としての人格を疑ったからです」

さわ子「」



澪「私の志望学部どこか覚えてますか?」

さわ子「教育学部よね?」

澪「…覚えていられたんですね?」

さわ子「一々突き刺さる」

澪「進路を考えるにあたって、教師とは何か、教育とは何かを考えていたんです」

さわ子「素晴らしき優等生のセリフね」

澪「そしてさわちゃんを見て愕然としました」

さわ子「一気に反抗期だ」

澪「愕然としました」

さわ子「淡々と二回も言わないで」



澪「というわけで、『さわちゃん』です」

さわ子「納得できない!そんなの嫌よ!」

澪「我儘言わないでくださいよ」

さわ子「これは我儘なの?」

澪「そうだよ」

さわ子「敬語ですら無くなったわ」



澪「嫌?」

さわ子「嫌…っていうか、私のクラスで澪ちゃんは先生って呼んでくれる貴重な生徒だったから」

澪「先生のキャラばれてから『さわちゃん』って呼ぶ人多くなったよね」

さわ子「うん」

澪「うん」

さわ子「うーん」

澪「往生際が悪い!」

さわ子「はい。すみません」



律「おいーす」ガチャ

紬「今お茶の準備するね」

唯「澪ちゃん1人にしてごめんねー」

澪「いいよ。さわちゃんと話してたから」

唯「そっかぁ」

律「澪聞いてくれよ。さっきの補習で…」

さわ子「え?皆気付かないの?」



唯「なにが?」

さわ子「澪ちゃんが『さわちゃん』って呼んでるのよ!?」

律「そんなのいつものことじゃん」

さわ子「」

さわ子(もしかして私の今いる世界は今までの世界と違うの!?)

さわ子(そんな漫画みたいなことあるわけない!)

律「でもさわちゃんの前では言ったことはなかったけどな」

さわ子「か、陰口ですか」



律「違う違う。澪はー…」

澪「律、言うなよ!」

律「ははっごめんごめん」

さわ子「何よ!言いなさい!」

紬「先生、お茶が入りました」コト

さわ子「ありがとう」ゴクゴク

さわ子「あぁ…生き返るわ…」

さわ子「まぁいいわ。他の子にもそう呼ばせてるし澪ちゃんだけ駄目って言うわけにはいかないものね」



さわ子「そうだ、りっちゃん。部活後職員室来なさい」

律「えー。なんでだよー」

さわ子「顧問に書類提出しなさいって先日の部長会議で話された筈だけど」

澪「律?」ギロッ

律「今すぐ行こうさわちゃん!」



さわ子「りっちゃん忘れちゃ駄目よ?」

律「ごめん。すっかり忘れてた。ってか今も思い出せないや」

さわ子「そりゃそうよ。嘘だもの」

律「はい?」

さわ子「書類提出の話はうーそ」

律「はああ!?なんで嘘ついたの!?」

さわ子「だって澪ちゃんがさわちゃんって言うの変何だもんー」



さわ子「何でいきなりこんなことになったかりっちゃんなら知ってるんじゃない?」

律「んー…まぁ知ってるけど…知らないほうがいいこともあると思うよ」

さわ子「まさか…教師として、とか?」

律「なんだ知ってんじゃん」

さわ子「どこが駄目なの!?」

律「生徒に嘘つくところとか」

さわ子「…本当にそれが理由なの?」

律「うん」

さわ子(澪ちゃん…)シュン

律「じゃぁ私は部活戻るから!」タッタッタ



さわ子「教師になってから、特に今年は初めての担任だから今まで以上に頑張ってたけど…」

さわ子「私ってまだまだなのね…」

さわ子「ショックだわ…」

さわ子「…」

さわ子「…」

さわ子「帰ってビール飲んで寝よ」



生徒「おはようございまーす」

さわ子「おはよう」

さわ子(うぅ…二日酔いだわ)

澪「さわちゃんおはよう」

さわ子「…おはよう」

澪「元気なくない?」

さわ子「そんなこと無いわよ!!」

澪「酒臭い…」

さわ子「え!?」

澪「さわちゃんだから仕方ないか」

さわ子(がーん!!)



澪「失礼します」

さわ子(あ、澪ちゃんだ。他の先生の前で澪ちゃんにさわちゃんって呼ばれるの嫌だな) 

澪「山中先生」

さわ子「秋山さんどうしたの?」

澪「日誌届けに来ました」

さわ子「はい。御苦労さま」

澪「失礼します」

さわ子(あんの猫かぶりめー!!)



さわ子「澪ちゃん澪ちゃん」タッタッタ

澪「今日のお菓子は分からないよ」

さわ子「あなたは私の事何だと思ってるのよ」

澪「じゃぁ何?」

さわ子「進路希望の調査票。締切はまだだけど推薦とるつもりならなるべく早く出してね」

澪「あ…はい。分かりました」

さわ子「おや?」

澪「わ、分かったよさわちゃん!」

さわ子「別に言い直さなくてもいいけど」



紬「今日はクッキーよ」

唯「クッキークッキー!」

さわ子「りっちゃんいる?」ガチャ

律「おーさわちゃん。何?」

さわ子「ちょっと話あるから来て」

梓「律先輩今度は何やらかしたんですか?」

律「何にもしてねーよ!…じゃぁ行ってくる」

澪「私も行く!」

律「なんでだよ!私一人で行くから皆は練習してろ!」



律「で、何?」

さわ子「やっぱりやだー!!」

律「子供か」

さわ子「澪ちゃんがー…私の可愛い澪ちゃんがー…」

律「いつからさわちゃんのになったんだよ」

さわ子「ねぇりっちゃん!澪ちゃんの理想の先生ってどんな人!?」

律「えー…口止めされてるしなぁ」

さわ子「言わなきゃばれないわよ!」



律「うーん…じゃぁ」

さわ子「私生まれ変わります!」

律「澪の行きたい学部知ってるよね?」

さわ子「当たり前じゃない!これでも担任なのよ!」

律「じゃあなんで澪が先生になりたいか知ってる?」

さわ子「知らない」

律「ちょっとは考えろよ」



さわ子「うーん…お菓子食べ放題!」

律「それは先生じゃなくて、さわちゃんだけだ」

さわ子「ええー?じゃあ何よ?」

律「ヒント。澪が先生になりたいって言いだしたのは高校に入ってからです」

さわ子「…もしかして」

律「言ってみ?」

さわ子(私みたいになりたいとか?…なんてね)

さわ子「違うからいいわ」



律「さわちゃんが猫かぶってた時」

さわ子「猫かぶり言うな」

律「澪、毎日さわちゃんの話してたんだぜ」

さわ子「え…」

律「山中先生とすれ違っただとか、音楽の授業がどうだったとか」

さわ子「知らなかった…」



律「それが今じゃ本性露わしてこれだろ?そりゃ驚くわなー」

さわ子「うぅ…返す言葉もございません」

律「それでも澪は相変わらずさわちゃんの話ばっかりだし」

さわ子「どうせ悪口でしょ」

律「ははっ違う違う。あの優等生の澪が親しげに先生の名前呼ぶなんて初めてなんだ」

さわ子「…」

律「ちょっとは自惚れてもいいんじゃないの?」



さわ子「そんなの思ってたら…本当にただの自惚れやろうじゃない」

律「まぁ澪のアプローチはちょっと分かりにくいからな」

さわ子「分かりにく過ぎよ」

律「この前だってさわちゃんと私が職員室行った後何話してたか聞いてきたくらいだから、今の状況も気になってるんじゃね?」

さわ子「そうかしら?」

律「ってかこんなことで悩むなんてさわちゃんらしくない。いっぺん澪本人と話してみたら?」

さわ子「…考えとくわ」


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