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唯「澪ちゃん、澪ちゃん」

澪「ん、どうした?」

唯「何で澪ちゃんはトンちゃんになっちゃったの?」

澪「さぁ……私にもわからないよ」

唯「わからないんだ」

澪「うん。気づいたら、こうなってた」

唯「世の中には不思議なことがあるんだね」

澪「世の中なんて不思議なことだらけだよ」

唯「Girls in Wonderlandだね」

澪「What will happen...!?明日のページには♪」

唯「何が書かれているんだろう♪」




澪「ほんとに何が起こるかわからないな」

唯「現に澪ちゃんがこうなっちゃってるもんね」

澪「でもこれはこれで悪くはないな」

唯「そうなんだ」

澪「でもちょっと寂しいかな。一人で水槽にいるのは」

唯「一匹で、じゃなくて?」

澪「そうとも言う」




唯「水冷たい?」

澪「いや、快適だ」

唯「おなか空いてない?」

澪「大丈夫だよ」

唯「苦しくない?」

澪「これがまた苦しくないんだな」

唯「何かあったら、私に言ってね」

澪「ありがとう、唯は優しいな」




唯「これからずっとトンちゃんのままなの?」

澪「どうだろう。私にもわからないよ」

唯「そっか……」

澪「何だ?」

唯「ううん、近いうちに澪ちゃんとお出かけしたかったのになって思っただけだよ」

澪「そうか、ごめんな」

唯「澪ちゃんのせいじゃないよ」




唯「じゃあ、また来るね」

澪「うん。待ってるよ」

唯「人間に戻ったら教えてね。その後、買い物行こうね」

澪「あぁ、約束だ」

唯「バイバイ」

澪「バイバイ」


バタン




澪「……」プカプカ

澪「暇だなー」

澪「歌でも歌うか」

澪「大切なあなーたにー♪カラメールソースー♪」

澪「グラニュー糖にブラウーンーシューガー♪」

澪「……」

澪「自分で言うのもなんだけど、甘すぎだろ」




ガチャ


律「やっほー、みーおー!」

澪「うるさいのが来た」

律「ひどっ!」

澪「事実だろ」

律「まーまーそう言うなって」




澪「で、何しに来たんだ?」

律「澪がトンちゃんになっちゃったって唯が言うから見物にな」

澪「どうせ私のことバカにしに来たんだろ」

律「違うって。ほら、珍しいもの見たさってあるだろ?上野動物園のパンダとか」

澪「誰がパンダだ」

律「パンダダ?」

澪「パパンダ」

律「パパンダパンダ」

澪「なんなんだ」




律「どう?」

澪「何が?」

律「トンちゃんになった気分は」

澪「最高だとでも言うと思うか?」

律「言わないだろうな」

澪「わかってるなら聞くな!」プンスカ




律「なぁ、澪」

澪「なんだよ」

律「なんか冷たくね?」

澪「そうか?ちょうどいい水温だぞ?」

律「誰が水槽の話をしたよ」

澪「違うのか」

律「完全に違うだろ、流れから考えて」




澪「私が?」

律「うん、なんか私への扱いが酷いって言うか……」

澪「いつものことだろ?」

律「言われてみれば……」

澪「な?」

律「確かにな」

澪「アッハッハ!」
律「アッハッハ!」



澪「はぁ……」
律「はぁ……」




律「トンちゃんだな」

澪「トンちゃんだよ」

律「どーすんだよーみおー」

澪「どうしましょう」

律「いまいち危機感に欠けてるよな」

澪「焦っても仕方ないし、享受することにした」

律「今までの澪からは考えられない楽観的思考だ……」

澪「あいあむすっぽん」




律「今日は澪ん家行こうと思ってたのに」

澪「そうなのか?」

律「仕方ないから一人で寝るよ、澪のベッドで」

澪「おい」

律「澪のお気に入りのウサちゃん借りるから」

澪「借りるから、じゃないよ」

律「ちゃんと返すって」

澪「そういうことじゃない」




律「大丈夫だって。戸棚のポテチには手を出さないから」

澪「大丈夫でもないし、そんなことよく知ってるな」

律「ちょくちょく部屋使ってるからな」

澪「は?」

律「いやだから、行っても澪がいないときとかさ」

澪「ちょっと待て、どういうことだ」

律「せっかく来たんだしってことでくつろいだり」

澪「誰が?」

律「私が」

澪「たまに物の配置が変わってるなと思ってたんだ……お前だったのか!」




律「そういえば、あのパソコンのゲームおもしろいな」

澪「おもしろいなじゃないよ。完全に私の部屋を私物化してるじゃないか」

律「澪のものは私のもの、私のものも私のもの」

澪「なにそのジャイアニズム」

律「別にいいだろ?」

澪「まぁいいけどさ」




律「いいんだ?」

澪「まぁ、律だし」

律「……」

澪「ん?」

律「そういうことを軽々しく言うなよ」

澪「言っちゃダメなのか?」

律「はぁ……君を見てるといつもハートDOKI☆DOKIとか言ってるくせに、こういうことには鈍いんだよな」

澪「ねぇ、私のことバカにしてる?」




律「まぁ、いいや。んじゃ」

澪「もう行くのか?」

律「ほらまた」

澪「何だよ?」

律「なんでもないよ。また来るわ」

澪「うん、待ってる」

律「おいわざとか?わざとなのか?」

澪「だから何が」




律「だあああああ!!澪のばーか!!」

澪「なにをぅ!?」

律「あばよ!」


バタン


澪「一体何だったんだ」

澪「……律は柳沢慎吾だったのか?」




澪「あいつ私の部屋に何度か来てたのか」

澪「そんなこと聞いたら部屋片付けなきゃいけないじゃないか!」プンスカ

澪「あ、でも私トンちゃんだからできないや」

澪「……」

澪「どうでもいいな、うん」

澪「……」

澪「退屈だ……」

澪「また歌でも歌うか」

澪「Please don't say "you are lazy"♪だって本当はcrazy♪」

澪「直訳すると、『怠惰だなんて言わないで。気が狂ってるだけなの』か」

澪「……」

澪「怠惰の方がマシじゃん」




ガチャ


紬「澪ちゃーん」

澪「おームギ!」

紬「若葉」

澪「は?」

紬「……」

澪「……」

紬「……」

澪「あ、ボケたの?」

紬「……」




紬「言ってみただけよ」

澪「何だ、言ってみただけか」

紬「ふーん……」ジー

澪「どうした?」

紬「コスプレ、ってわけじゃなさそうね」

澪「当たり前だ。むしろ進んでこのコスプレするやつを見てみたいよ」




紬「あ、お茶飲む?」

澪「私の姿を見てよくそんなことが言えるな」

紬「大丈夫よ、澪ちゃんでも飲める方法があるから」

澪「本当か!?どんな方法だ?」

紬「水槽の水を紅茶にしちゃえばいいのよ」

澪「お前は本当にそれでいいと思ってるのか?」

紬「まさか」ウフフ

澪「ほんとムギには驚かされるよ」

紬「ホットじゃ死んじゃうものね。アイスでいいかしら?」

澪「それ何の解決にもなってないよね。やめてください」

紬「遠慮しないで。私と澪ちゃんの仲じゃない」ニコ

澪「遠慮だなんてこの水槽の砂利程度にも思ってないよ」ニコ




紬「残念だわ、澪ちゃん」

澪「ムギの頭の中の方が残念だよ」

紬「せっかくおいしいチーズケーキ持ってきたのに」

澪「!」

紬「澪ちゃんは食べてくれないのね」グスッ

澪「食べれない上にムギを泣かせてしまった。一体私にどうしろと?」




紬「澪ちゃん、提案があるの」

澪「嫌な予感しかしないけど、一応言ってみろ」

紬「今から水槽にチーズケーキを落としてみるから、食べてみてくれないかしら?」

澪「貴重なチーズケーキをそんなくだらない実験に使うんじゃないよ」

紬「くだらなくはないわよ。おなかはくだすかもしれないけれど」

澪「それでいいのか」

紬「ふふん」

澪「うまくない、断じてうまくない」




紬「じゃあどうしようかな……」

澪「今更だけど気づいた。ムギ、お前ドSだろ」

紬「Sってなぁに?」

澪「えっ!?」

紬「ん?」

澪「いや、だから……その…………///」

紬「……」ニヤニヤ

澪「やっぱりドSだ!」ガーン




紬「ドSじゃないわ。人をいたぶるのが趣味なだけよ」

澪「それを世間でサディストって言うんだ」

紬「次は何をしようかしら」

澪「やめろ!ばか!ドS!鬼!」

紬「んーと……」キョロキョロ

澪「鬼畜!変態!外道!人でなし!」

紬「うるせーな、甲羅かち割るぞ?」

澪「ごめんなさいでした」


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