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澪「ダックスフンドっているだろ」

律「うん」

澪「あれって可愛いよな」

律「あれ呼ばわりしているのが少し気になるけどな」

澪「そこで考えたんだ」

律「何を?」

澪「逆に足が凄い長いダックスフンドってどうだろう」

律「…」

澪「人間で言うと股下二メートルみたいな」

律「…長すぎだよ。後、澪が何を言っているのかわからないよ」



澪「キモカワイイって言葉あっただろ」

律「えらく懐かしいな」

澪「どっちかはっきりして欲しい」

律「そうですか秋山さん」

澪「何で急にそんな他人行儀になるんだよ」

律「いや、少しばかり今の秋山さんとは距離を置きたい」

澪「…」

律「…」

澪「…ツンデレ?」

律「デレてねえよ」



澪「…律」

律「何?秋山さん」

澪「…律ぅ」

律「だから何?秋山さん」

澪「…そっちがその気なら私にだってやり方があるぞ」

律「そっかそっか」

澪「聞いてくれよ~」ゆっさゆっさ

律「揺するな。私を揺すったところで秋山さんの話は聞いてやらないぞ」

澪「…律の意地悪」

律「はいはい」

澪「…ぐすん」



澪「…なら、もういいよ。そうだよ。私はどうせ秋山さんだよ」

律「うん」

澪「くそう。今に見てろよ。私のコミュニケーション能力をもってすれば律との間に生まれたこのもどかしい距離感なんてあってなきが如く!!」

律「今日一番の長ゼリフだな。あと、お前の口からコミュニケーション能力って言葉が出てくるなんて思いもしなかった」

澪「お前…っ!?」ガーン

律「うん。お前」

澪「苗字ですら無くなっただと…っ!?」しくしく

律「さめざめと泣くってこういう状態のことを言うんだろうな」

澪「律のばーか!ばーか!」

律「…」

澪「あ…、嘘です。そんな冷めた目で見つめられると流石の私も堪えます」

律「…」



澪「律!!」

律「何だよ」

澪「…紅茶飲む?」

律「物で釣ろうったって無駄だぞ。あと、ここは私の家だ」

澪「…でもそれは裏を返せば私の家ってことだろ?」

律「…裏?」

澪「うん」

律「…あぁ」

澪「だろ?」

律「…もうそれで良いです」



澪「じゃあ今から紅茶淹れるからな」

律「好きにして」

澪「茶葉、茶葉…っと」ガサゴソ

律「…」

澪「…見当たらないな」ガサゴソ

律「…」

澪「…う~ん」

律「おい、そこのお前」

澪「何だ?」

律「下着入れるとこに茶葉があるわけ無いだろうが。それと、人の下着被んな」

澪「あぁ、つい」ガサゴソ

律「ポケットに入れんな。ちゃんと戻せよ」

澪「わがままだな律は!」ぷんすか

律「…」



澪「はいどうぞ」

律「…ありがとう」

澪「熱いから気をつけて」ごくごく

澪「うわっつ!!」じたばた

律「自分で言っといてそれかよ…」

澪「水ー!!水ー!!」じたばた

律「…」ズズー

律「…やっぱり紅茶はうまいなぁ」

澪「水ー!!」



澪「死ぬかと思った」

律「そうですか」

澪「あと、律がとても冷たかった」

律「…」

澪「…」

律「…」

澪「…あっ、もちろん冷たいっていうのは体温じゃなくて態度だよ」

律「…言われなくてもそれくらいわかるわ」

澪「強がるなよ」

律「会話しろよ」



澪「北海道に行きたい」

律「さっきから唐突だな」

澪「北海道でケーキが食べたい」

律「別に北海道じゃなくてもいいだろうに。それとさっきからお前は食べることばかりだな」

澪「律だって高校の頃そうだっただろ」

律「…まぁな。でも大人になったんだよ」

澪「食べ物に興味が無くなるのが大人だと言うのなら私は大人になんてなりたくない」

律「じゃあ一生子どもでいろ」

澪「うん。…ってあれ?止めてくれないの?」

律「…甘えるな」

澪「ケーキだけに?」

律「…」ゴン

澪「痛い!」



澪「私はさ、将来ケーキ屋さんになりたかったんだ」

律「小さい頃の将来の夢?」

澪「うん」

律「へぇ。初めて聞いたな」

澪「今考えたからな」

律「…ん?」

澪「今考えた設定」

律「…」

澪「…」

律「…今の嘘、一体誰が得するんだよ」

澪「律のビックリした顔が見れたから私が得したよ」

律「…もうお前と私の心の距離は未来永劫近づかないだろうな」



澪「冗談はこれくらいにして」

律「…」

澪「寝てるのか?」

律「こんなに目がぱっちり開いてるのに寝てると思うか?」

澪「起きてるなら返事してくれよ」

律「お前が昔の澪に戻るなら喜んで返事するんだけど…」

澪「…い、いま」

律「…は?」

澪「澪って言った!?言ったよな!!」ゆさゆさ

律「痛い。揺するな」

澪「律~!!結婚しよう!!」ダキッ

律「抱きつくな。暑苦しい」

澪「律~!!」



澪「…あっ」

律「今度は何だよ」

澪「駄洒落思い付いた」

律「心の中にしまえ」

澪「じゃあいくぞ」

律「人の話聞けよ」

澪「ムギの麦茶」

律「…」

澪「…」

律「…とりあえず全力で謝っとけ。ムギにも麦茶にも」

澪「…そんなに駄目だったかな」

律「…むしろそれでイケると思ったのかよ」



澪「いやぁ、やっぱり懐かしいな」

律「そうか?私はまるで初対面の人と話してる気分なんだが」

澪「…これでもう思い残すことは無いかな」

律「…」

澪「…」

律「…おい」

澪「…何?」

律「次そんな冗談言ったら怒るからな」

澪「…ごめん」

律「…」

澪「…デレ?」

律「…殴るぞ?」

澪「ごめんなさい」



澪「長袖って良いよな」

律「どうしよう。今までで一番話の先がみえない入り方で来たよ」

澪「長袖。何かこれで詞が書けそうだ」

律「…」

澪「…タイトルは長袖、半袖、ノースリーブ」

律「…」

律(…突っ込みたいけど突っ込めない)

澪「袖を見てるといつもハートドキ☆ドキ」

律「おい」



澪「戸棚にあったポテチ開けていい?」

律「いつの間に調べたんだよ」

澪「よっこらしょ」ビリッ

律「開けるときの掛け声おかしくないか?それに許可でるまえに開けるなよ」

澪「…」バリバリ

律「…まぁいいや」

澪「ビールも貰うぞ」

律「勝手にしろ…。ん?ビール?お前…もしかして…」

澪「何?」

律「ここに来る前にビール飲んだ?」

澪「うん」

律「成る程…。それなら今日のこいつの態度にも合点がいくな。酒臭さが全然ないから気がつかなかった」

澪「…」ごくごく

律「…私も飲もう。飲んで全てを忘れよう」



律「…ちくしょう。ちくしょう」しくしく

澪「泣くな泣くな!!」バシッバシッ

律「…世の中腐ってる。腐ってるよ…」しくしく

澪「ふわふわ時間!!」ビシッ

律「…ちくしょう。そのポーズかっこいいよ…。ちくしょう」しくしく

澪「エアベース!!」

律「…ポテチうめえよう…」

澪「唯!!唯じゃないか!!」ゆさゆさ

律「違う…私はムギ…。麦茶…」

澪「ほら!!ギー太もいるぞ!!」ゆさゆさ

律「揺するなよぉ…。麦茶が出るぞこの野郎…」

澪「前沢!!前沢!!」ゆさゆさ

律「…ことぶきですから。ことぶきですから」

澪「前沢ー!!」ゆさゆさ

律「ことぶきですから…」



律「う…ん」

澪「…すーすー」

律「…あれ?何で澪がここに?」

澪「すーすー」

律「…思い出せない」

澪「すーすー」

律「おい、起きろ澪」ゆさゆさ

澪「…う」

律「お~い」ぺしぺし

澪「…律?」

律「おはよう」

澪「…おはよう」



澪「…あれ?ここは律の家?」

律「うん」

澪「おかしいな…。確か昨日は家で飲んでたはずなんだけど…」

律「一人で?」

澪「…悪いか?」

律「別に。まぁとにかく部屋を片付けようぜ」

澪「私も?」

律「うん」

澪「…仕様がないな」



………………

律「…これでよし」

澪「…疲れた」グタッ

律「澪が手伝ってくれたお陰で思ったより早く片付いたよ。はい、労いの麦茶」コトリ

澪「…ありがとう」

澪「…」ジー

律「…どうした?」

澪「…いや、何でもない。ただ…ちょっとした洒落みたいなものを思い付いたと言うか…」

律「…洒落?」

澪「…あぁ」

律「もしかして…。いや…まさかな…」

澪「…」

律「…」

律・澪「…ムギの麦茶」ぼそっ

おしまい