物語スレ2『世界設定』


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+世界律
654 名前:世界律 ◆9.MISTRAL. [sage] 本日のレス 投稿日:2006/09/18(月) 07:45:23
名前:世界律
分類:その他
解説:世界律とはその世界に於ける『力の法則』そのものであり、絶対的なルールである。
世界創世と同時に施行された世界律は、『生命の賛歌』。獣人達は繁栄を究め、世界に広がっていく。
龍の到来により、世界律は塗り潰され獣人達は繁栄を失ってしまう。
それより1万2千年前までは世界律は『龍の祝福』龍の力が全てに於いて優先される世界であった。
しかしイルドゥームの暴走によって世界律は書き換わり、精霊が誕生し『精霊の加護』となる。
世界のあらゆる事象に意思が生まれ、龍の力に抗うようになった為、龍人達はその力を大きく衰退させた。
意思持つ事象、則ち精霊に干渉し操る者、エルフの誕生によって世界は安定へと向かう事となる。

そして現在、世界樹の使徒の企みによって書き換えられた世界律…『物に宿る想い』
この世界律は名の通り人の想いが物に宿り、その力を変えるというものである。
長年使い続けた愛用の剣は、いかに古くとも凄まじき切れ味を持つだろう。
我が子の如く可愛がった人形は、やがて本物の子供のように心を持つ事になるだろう。

この新たな世界律は施行から間もなく、まだ完全に世界に浸透してはいない。
しかしやがて人々は知るだろう。
想いこそが全てに勝る力であるという事に…
そして想いこそが未来に繋がる希望であり、それが生きるという意味なのだと……


世界律により力は定められる。これは『根源(ソース)』と呼ばれ、根源が無ければ力は発生を赦されない。
例として精霊の消失によって『霊法という力』は発生出来なくなったのが解り易い例だろう。
しかし世界律が換わっても根源さえ残っているならば、その根源から力を行使する事は可能だ。
現在でも有効な根源は『獣の生命』『龍の支配』『無限の想い』の3つである。

+歴史
649 名前:パルス ◆iK.u15.ezs [sage] 投稿日:2006/09/17(日) 23:40:37


100万年前:世界樹による発芽創生。動物から進化した獣人が栄える。
数十万年前:六星龍が到来して世界を支配する。
龍によって、獣人は辺境に追いやられ、龍人が作られる。
古代魔法文明の繁栄。龍人がイルドゥームとアグネアストラを作る。
一万二千年前:イルドゥームの暴走によって魔法文明滅亡。精霊が出現する。
イルドゥームは12の欠片となり世界に散らばる。その際に他のセフィラより“新しき神”が到来。
龍人の多くは新しき神の加護を受け、人間となる。龍が新しき神々との戦争に敗れ、天に昇る。
神によって、精霊を封じるために一部の人間が力を与えられ、エルフになる。
二千三百年ぐらい前:イルドゥームが復活して再び文明崩壊。
神々の介入でなんとか倒すが、彼らはこの時の戦いで力を使い果たす。
12の欠片は封印され、世界は平和になる。
311年前:龍人戦争勃発。龍人の王アーダがイルドゥームを復活させる。
四英雄に倒されて12の欠片になるが、封印されずに放置される。
ついこの間:聖獣戦争。アグネアストラが復活し、それを倒す際に精霊もイルドゥームも消滅。
世界律が物に宿る想いとなる。世界を裏で操り続けていた世界樹の使徒も消滅。

【龍人戦争】
300年前に勃発した、人間と龍人の戦争。
50年に渡り繰り広げられたその争いは人間側の勝利で幕を閉じる。
戦争末期に龍人の王アーダが、封印されし精霊王を解き放つ。
がしかし4人の英雄によって倒された。
若き人間の戦士で、後のクラーリア王国の建国王バルダ
龍人でありながら一族を裏切り、バルダの妻となった拳闘士オリビア
バルダを導き、自らの命と引き換えに精霊王を倒したエルフの長、モーラッド
3人を影から支え、見守り、その戦いの記録を後世に伝えた楽士にして司祭アリア
彼らは金色の4英雄と呼ばれ、伝説になる。
4英雄以外にも多数の英雄が存在する。
バルダの親友で、後の王国の摂政を務めたエピタフ
モーラッドの1番弟子にして、破天荒なエルフの霊法師パルミィ
等、様々な英雄が確認されている。
この戦争でエルフと龍人の数は激減し、人間の時代が始まった。

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ギュンターと龍人の歴史

【龍人戦争】…ゼアド大陸に住む者なら誰でも知っている、人類史上最初の大戦だ。
世界史では悪の王とされる、龍人の王アーダ=アドミラルは当時、戦争に反対したのだ。
けれど一方的な侵略にいつまでも黙る龍人じゃなかった。
瞬く間に戦火は拡大し、大陸全土を巻き込む大戦にまで発展する事になる。
ここまでは“誰でも知っている”歴史。
ここからは“極僅かの者だけが知る”歴史。

《アニマ》に対抗する為に、アーダはイルドゥームを再び蘇らせようとしたが失敗した。
“断龍”と“破龍”。2人の獣人を筆頭に、獣人達の暗躍がアーダの計画を阻止したからだ。
では『金色の四英雄』と呼ばれた彼らが倒したのは、一体何なのか…
そう、《アニマ》だ。12の属性を統べる究極の人造精霊獣、《無のエクスマキーナ》。
他の《アニマ》を取り込み、世界へ浸食を始めた《エクスマキーナ》を止める手段は無かった。
だからモーラッドは真の管理者である《十剣者》の協力を得て、世界の外へと放逐したんだ。
自ら不死の楔を撃ち、永遠に《エクスマキーナ》を監視する道を選び、虚空の果てを漂った。

これで世界は平和になる筈だった。

でもそれは間違いだった。使徒の反乱によって世界を隔てる壁は消え去り、“彼”は戻ってきたんだ。
遥か古の時代、同じ様に世界を追われた始まりの龍と共に。この世界に生きる、全ての生命へと復讐する為に…

この世界に帰還した《エクスマキーナ》と《租龍アンティノラ》を倒す手段は無かった。
なす術なく人類は蹂躙されて、ボク達の戦いは始まった。
“断龍”クロネ、彼が《アニマ》の存在を母さんに教えた事で、ボクと姉さんが選ばれた。
精霊の…《アニマ》の力を限界以上に引き出すのは、ハーフエルフだけだったから。
ボクは正直言って戦いは嫌いだ。
でも、クロネさんは「過去を変えて未来を消す以外に方法は無い」と言ったから…
だから、今こうしてボクはここにいる。未来を消し去る為に、この時代で人を殺してる…

################################

――神暦1521年
北方の山々が雪化粧を済ませた霜の月、ジ=ルベルタ山脈の山間にある小さな龍人の山村。
その日、この村で1人の龍人の赤ん坊が生を受けた。名はギュンター、姓はドラグノフ。
だがしかし、この赤ん坊には龍人の証である《祝福》が、何一つとして授かっていなかった。
当時、龍人の社会は非常に閉鎖的で、ゼアド大陸に点在した町や村も他種族に対し排他的だった。
『もしや人間と交わった』と村の者達は不審に思い、赤ん坊をガナンへと送り検査を受けさせた。

検査の結果、驚くべき事実が明らかとなる。
ギュンターの受けた《祝福》、それは金色の龍鱗。伝説や神話にしか出てこない《祖龍》の証。
当時の龍人王アーダは、直ぐさまギュンターを帝都ドゥラガン(現在の王都ナバル)へと招いた。
ゆくゆくは自分の後継者として、徹底的に鍛え育てるつもりだったのだ。
ギュンターの両親も快諾して、赤ん坊は何も知らぬまま貴族の仲間入りを果たした。

それから百年、ギュンターは見事なまでに『近所の悪ガキ』へと成長していた。
そんなギュンターと共に悪戯の計画を練って、即座に実行へと移すもう1人の悪ガキ。
名はカールトン、姓はレーゼンバッハ。王の右腕とされる名家の長男坊である。

「おいカール!急げよ、もう始まってるぞ!?」
「ちょっと待て…ってばよ…。走り過ぎてゲロりそうだ…」
ぜーぜーと息を切らして顔面蒼白の少年が転がり込んでくる。ここは脱衣所……の外。
壁に開いた小さい穴は、オッパイ祭に繋がる天国の門(ヘブンズゲート)。
「スゲー!俺ってばもう死んでもイイ!!悔いとか無い!!」
「うぉ!?こ…ここはッ!?パラダイスかッ!!!」
興奮に我を忘れ、食い入るようにオッパイ祭を堪能する2人だったが……
「いいえ、ここは地獄(ヘル)よ?」
「「ぎやああああああああああああああああああっ!!!!!」」
晴天の霹靂。背後から手加減無しの雷撃が死の宣告と共に降り注ぎ…2人は黒焦げになった。

更に百年の時は流れ、2人は騎士団に入団した。
「なんでお前まで騎士団に入ったんだ?」
不思議そうに問うカールトンにギュンターは平然と答えた。
「ん?だって面白そうじゃん。アーダのとっつぁんは反対したけどな」
「当たり前だバカ、お前はいずれ王になるんだぞ!?」
「でもよ、それなら強くねーとダメじゃん?みんなを守れる奴が王様だろ、やっぱし」
カールトンは呆気にとられ、しばし言葉を失った。予想外の答えだった。
アホで、スケベで、どうしようもない自己チューが、『民を守れる王になる』と言った。
今までツッコミ担当だったカールトンは、何故か置き去りにされたような淋しさを覚えた。
騎士団寮での生活は、やはり馬鹿丸出しのハチャメチャだったが、ギュンターのカリスマは徐々に浸透していった。


そして神暦1752年、大陸全土を巻き込む大戦が勃発する。
アーダを始めとする龍人の勢力は最初こそ優勢であったが、戦局は徐々に傾いていた。
エルフは人間と同盟を結び戦力を増強、更に獣人の暗躍が龍人を追い詰めていったのだ。

54年間に渡る激戦の果てに大陸を征したのは、エルフでも龍人でもなく、人間だった。


32 名前:ST ◆9.MISTRAL. [sage御愛読ありがとうございました!] 本日のレス 投稿日:2007/03/17(土) 13:41:14 0
龍人戦争の敗戦、それは龍人にとって形容し難い屈辱だった。
龍人の歴史とは、古の栄華からの転落の歴史でもあったからだ。
指導者たるアーダを失い、大戦を生き延びた龍人達はガナンへと住居を移す。
これより250余年の間、龍人達は隠匿生活を余儀なくされる。

ここまではよかった。再び戦争など起こさず、ガナンにて静かに暮らせばよかったのだから。
しかしそうはいかなかった。先の大戦で“知られてしまった”からだ。
かの地に眠る存在を…遥か古の獣人を滅ぼした存在を…
《祖龍アンティノラ》、獣人達は復讐すべき真の敵を、見付けてしまったのだ!!

同時に龍人達も祖龍復活を阻止するべく計画を準備し始める。
やがて来るべき聖戦に備え、遺跡より古代兵器の発掘に力を注いだ。
また武術、魔術も洗練の一途を極めた。

これらを先導したのはギュンターだ。彼は徹底した軍備増強に加え、国力の強化を考える。
聖戦の勝利。それこそが真の平和へと続く唯一の手段として計画を進めていく。
また彼は人材にも恵まれた。龍人戦争末期に生まれた子供の多くは、今の公国の猛将だ。
『黒騎士』ディオール=ライヒハウゼン。
『万学長』ベルファー=ギャンベル。
『戦爵』ミュラー=アイゼンボルグ。
『闘姫』リオネ=オルトルート。
『白狼卿』ジャムジード=パルフザルツ。
何れも龍人戦争中期から末期に生まれた、龍人の新たな次代を担う若き逸材達である。

そして、龍人戦争を生き抜いた猛将達も忘れてはならない。
『深紅の独角』カールトン=レーゼンバッハ。
『猛る大老』イフタフ=パルプザルツ。
『旋律の魔女』オペラ=レーゼンバッハ。
『紫電の雷公』パパルコ=パルモンテ。
『いじめっ子』マリオラ=ドラグノフ。
『いじめられっ子』スキート=ハイネスベルン。
現在の公国12貴族の基盤といえる、そうそうたる顔ぶれであった。

このようにして、ギュンターの称える『統一国家思想』は次第に龍人全てに広がっていくのである。


――新暦129年、開花の月、霊峰都市ガナン
勢いよく開け放たれたドアに顔面を打ち付け、カールトンは鼻血を噴いて悶絶した。
終戦から早くも130年近い歳月が流れた春先のガナンにて、その悲劇は起こったのだ。
「ノックぐらいしろギュンター!!アホ!!氏ねじゃなくて死ね!!」
「カール!お前が死ね!!…じゃない!それどころじゃないんだ!!」
血相を変えて部屋に飛び込んで来た親友の様子が、尋常ではない事に気付くカールトン。
「…何があった?とにかく落ち着くんだ」
「あぁ、すまない…でも死ね!!」
「しつこい!!次はグーで殴るぞ!?」
既に1発グーで殴った後だったが、カールトンは握り拳に息を吐き構えた。
「見付けたんだよ…グレナデアを!!」
その言葉を聞いた途端、カールトンは容赦無く殴った。迷いの無い右ストレート。
「ちょ!?おま…!?」
「フカシこいてんじゃねー!!あれは聖獣に破壊されたと歴史の授業で習っただろう!!」

そう…聖獣イルドゥームを葬る為に建造された、史上最大級のゴレム『グレナデア』。
しかし出撃直後に撃沈したと歴史書には記されていた。
「グハァ…相変わらずいい右持ってんのな…。でもな、ギャンベルんとこの長男がマジで
 見付けたんだよ、場所はファルナ鉱山地帯地下280mだそうだ…てか死ね!!」
すかさずボディーブローの反撃、堪らずカールトンがくの字に折れる。
ファルナ鉱山地帯。現在のルフォンがある鉱山帯だ。ルフォンが建国されるのはまだ先の事。

後の世に復活を遂げる、機械仕掛けの破壊神を巡る陰謀劇はこの日、幕を開けたのだった。


33 名前:ST ◆9.MISTRAL. [sage御愛読ありがとうございました!] 本日のレス 投稿日:2007/03/17(土) 13:44:55 0
――メロメーロの宿屋
「我輩はな、奴が本当にこのゼアドを統一すると信じていた…だがそれは“幻”だったのだ…」
カールトンの話を黙って聞くクロネだったが、その視線の先にはギュンターがいた。
何故か逆立ち歩きで宿の息子と追い掛けっこして遊んでいるらしい。
気持ち悪い速度で走り回る(?)ギュンターに、何度も追い付かれては負けじと走る。
ほほえましい……かどうかは微妙だったが、平和な光景には違いない。
「何時からか、奴はお前達を仲間にしたいと言い始めた…無論我輩達は反対したよ…」

――新暦244年、陽照の月、霊峰都市ガナン
ゴルテンイグース内、大会議室シュバルツバルトにて初の12貴族会議が開かれた。
会議の内容は、東の獣人達への対抗策。の筈だったが、ギュンターの言葉は貴族に衝撃を与えた。
和解である。あれほどに獣人を滅する為の兵器開発や武力強化を推進した男が…和解?
会議は荒れ、直ぐさま中止となってギュンターは1人会議室に残った。
「やっぱし無理かねぇ…でもこのままじゃ俺と“かあちゃん”を止められないぞ…」
深い溜息の後、椅子をくるくる回しながら、部屋の隅の小さな人影に問い掛ける。
「なぁ“断龍”?お前さんならどうするよ、共倒れするかい?それとも…俺を倒せるかい?」
「分からんにゃあ…拙者はただ見届けたいだけじゃらしぃ~」
「達観してんなぁ、お前さんは。羨ましいよ…ギャンベルのクソガキ以外、俺の計画の裏
 に気付いた奴はいねーしなぁ。やっぱし共倒れするしか道はねーのかなぁ…」
くるくるくるくる、椅子は運命の子を載せ回り続ける。
「そろそろ帰っとけよ、バレたら大変だ」
「むぅ、それでは失礼するかにゃ」
人影は消え、ギュンターは今度こそ1人きり。
「世の中、上手く行かないモンだよなぁ…」
孤独な運命の子は、くるくる回り続ける。運命の歯車のように…

――一方その頃、ギャンベル伯爵邸
ベルファー=ギャンベルは天才的頭脳をフル稼働させ、今後の展開を練っていた。
ギュンターは古から連なる因縁を、龍人だけでなく獣人と共闘にて断つつもりだ。
《祖龍》の祝福を授かった己自身を贄として《祖龍》を討つ。
だがベルファーにとっては、獣人との共闘は有り得なかった。他の者も同じだろう。
ならば導き出される結論は1つ。聖戦に於ける獣人の絶滅、種としての存在そのものを根絶する。
おそらくギュンターは獣人側にも何らかのアプローチを仕掛けるだろう。予測済みだ。
メーヴェの2機も完成は近い。簡単に滅ぼす事が可能だ。
だが問題はその後だろう。ギュンターは間違いなく《祖龍》を復活させる。
復活した《祖龍》がどれほどのものか…天才の頭脳を以てしても、皆目見当も付かなかった。
「ヤレヤレ…最悪の展開しか浮かばないって、どうなのよコレ…」
自分でも気付かぬ内に、おしゃぶりを噛み切っていた。酷く苛々する、余裕が無い証拠だ。
「ハッ…!?そうだ、温泉に行こう!!」
支度するのに約1分、ガナンを出るのに約2時間、博乱狂気は温泉へと旅立った。
正確には温泉の近くに埋まっている“モノ”へと…機械仕掛けの破壊神の下へと……


:さて、今回新暦とか神暦とか想暦とか出てきますが、龍人戦争終結神暦1806年=新暦元年です。
そして新暦251年=想暦元年、つまり今年になります。
これは龍暦→霊暦→神暦→新暦→想暦の順番に移り変わります。
歴史上で起きた大きな事件を境目に変わってるんですね、はいコレ試験に出ますからね。




真の歴史###########################


12 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/07/13(金) 19:44:39 0
地上3万m
エクスマキーナが喋った。この事に一番驚いたのは、やはりレシオンだった。
「な…何が起きたのだ!?何故エクスマキーナが…貴様の声で喋るのだ!グラール!!!」
 ∵お前が我を待望んだように、我もまたお前を待望んだのだ。正確にはこのアニマをな∵
エクスマキーナの身体が収縮を始めた。みるみる内に人間大のサイズとなる。
 ∵使徒と戦うには剣が要る。だから“返してもらった”ぞ?我が剣『モトボス』を∵
完全に消え去ったエクスマキーナのいた場所に悠然と構えるは、十剣者グラール!!

四対八枚の翼に獅子の体躯、両肩から伸びる尖角は威風堂々の体現か。
獣神キマイラ…かつて世界の始まりに野を駆ける獣へと、知恵を与えた古き神が甦ったのだ。
『全ての責は我に有る。故に我が始末を着けねばならぬ』
「あなたは知らなかったようね。このセフィラが“廃棄された十剣者の墓場”だった事を」
メイがレシオンを憐れむように語りだす。獣と龍の間に隠された真実を。


 かつて世界樹が芽吹き、幾多のセフィラが生まれた創世期。役目を終えた十剣者を廃棄する場所があったの。
そこは生物なんか一切存在しない、荒野がどこまでも続く死の大地だったわ。1人の十剣者がやって来るまではね。
その十剣者は葬られた仲間を慰めるために、世界に命を与えたの。それが《最深部》の意思に反すると知ってても。

程無くして世界には美しい自然が溢れ、動物達が豊かに暮らす楽園が広がっていったわ。
全ての生命の母となった十剣者の名はアミル、わたしと同時期に造られた、最初の十剣者よ。
《最深部》も渋々ながら許可を出して、何もかも上手くいっていた。少なくともアミルはそう信じてた。
このセフィラに、《創世の果実》が実ったと知るまではね…

あなたも大罪を受け入れたなら理解しているでしょ?何故大罪の魔物というシステムが存在するのか。
そうよ、いずれはこの世界樹も枯れて果てるわ。その時新たに世界樹となる存在、強い意思の結晶体が必要なの。
次なる数多の世界を築くためには、何よりも強い意思…つまり欲望が最も適しているからよ。
だけどそれはあまりにも早過ぎた。まだ枯れたりしない世界樹は、《創世の果実》を隠そうとしたわ。
このセフィラにもう1人の十剣者を派遣して、住人である動物達に戦う力を与えた。
その十剣者がグラール。そうよ、それが獣人の誕生の真実。

やがてこのセフィラに残りの8人もやって来たわ。バレたからよ、果実の存在が大罪の魔物にね。
現われたのは貪欲の魔物、祖龍アンティノラ。八百万の軍勢を率いて、十剣者と獣人に戦いを挑んだ。
結末はあなたも知る通り、アミル達と獣人は負けたわ。皆力を使い果たして死んでいった…


13 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/07/13(金) 19:46:47 0
『ここからは我が話そう。レシオン、お前にも深く関わる話だからな』
「なるほど…神の到来か…」
『いかにもその通り、お前達エルフが歩むべき道を誤った真の理由だ』
レシオンは先程から何かを考え込むように、メイの話をおとなしく聞いていた。
おそらく彼も知りたいのだろう。エルフ誕生以前の時代に、闇へ葬られた真実を…


 祖龍を除き、星の龍は最初12匹だった。我らと戦い、龍もまた傷付き倒れていったのだ。
永きに渡る戰の終わりに、アミルは祖龍を世界から切り離した。コーコースの力を使ってな。
アミルも、8人の十剣者も、皆倒れた。残るは我1人、命を取り留めたは我唯1人だった。
生き延びた獣人は東の辺境へと追いやられ、龍の時代が始まった。
その時に我は剣を一度捨てた。セフィラと獣人達を守ることが出来なかった悔悟に、我は負けたのだ。
数多の世界を巡り、我は逃げ続けた。この十剣者不在の10万年が、今起こりつつある全ての元凶だった。

龍は我の剣を使い、世界律を書き換えることに成功した。更には世界を作り替えようとすらしたのだ。
お前も知っていよう、そうだ…イルドゥームだ。
結果としてイルドゥームは暴走し、世界は新たな法則が支配した。精霊という名の支配がな。
龍の文明は半ば滅び、後はただ世界の終わりを待つばかりとなった。
アミルは《最深部》にて蘇生を終え、すぐさまイルドゥームと戦った。我もその時帰還して十剣者と共に戦った。
史実では神々の来訪はイルドゥームが封じられた後だが、それは違う。
不安定な世界の隔壁を破り、一隻の舟が不時着したのだ。それこそが神々の方舟、滅びた世界からの難民達だよ。


「バカな!?神々が他の世界から来た民だと!?デタラメを言うな!!」
レシオンがグラールに詰め寄った。古きエルフにとって神の存在は崇高の極み。
大罪を受け入れ、破滅の使者となってもそれは変わらない。神と精霊は信仰の対象だった。
『デタラメなどではないと、お前も薄々気付いていただろう?神など存在しなかったのだよ』
「バカな…そんな……では我々エルフは何なのだ!?唯の人間を優れた種族へと
生まれ変わらせられたのは何故だ!?そのようなことが、出来る筈がないではないか!!」
グラールに食って掛かるレシオンを憐れむようにメイが言った。
「神々…レトの民は優れた文明を持っていたの。魔法よりもずっと優れた《科学》
という文明をね。その1つが《遺伝子》よ。あなたには理解できないでしょうけど」
メイは手に持った携帯電話を見せながら、話を続けた。


 レトの民は優れた文明を持っていたけれど、結局は自分達の文明によって滅びたの。
大罪の魔物と戦う時に、禁断の炎を使ったのよ。その炎は消えた後でも生物を殺し続けるの。
住む世界を失ったレトの民は、ある計画を実行したのよ。それが《方舟計画》。
内容はいたってシンプル、よその世界に住んでる人や生物を、レトの民の世界と同じものに作り替える…
つまりあなた達エルフはね、計画の初期段階で生まれた“規格サンプルの1種”だったって訳。
選ばれた存在なんかじゃない、唯の実験台だったのよ。結局は遺伝子変換率が悪過ぎて計画は中止になったみたいだね。



14 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/07/13(金) 19:48:57 0

 《方舟計画》を中断したレトの民は、今までとは別のアプローチを試みたの。それがアニマよ。
本来レトの民は実体と非実体の中間に位置する、特殊な生体構造を持つ種族でね、
アニマと融合したエルフを媒介に素体を作ろうとしたのよ。そのためにあなたは選ばれた。
レトの民は魔法を使うことが出来ないし、精霊を制御してアニマを完成させる“駒”が必要だったから。


「……だ……そだ……嘘だああああああああっ!!!!!!」
レシオンは絶叫した。絶望の叫びだった。自身の存在を根底から否定されたかのように…
「遺伝子変換率が悪かったせいで、エルフには『人格に何らかの欠陥』が発生したわ。
特に顕著な例があなたよ、レシオン。極度の誇大妄想、歪み過ぎたプライドが、あの戦争を起こした…」
「黙れッ!!!」
「挙句には大罪の魔物にたんまり餌まであげて、未だに世界を支配しようと企んでるし」
「黙れ黙れ黙れッ!!!!!!」
がむしゃらに《絶滅》をばらまくが、メイには当らない。
「無駄よ、貪欲の《絶滅》は設置型。わたしの剣『アカマガ』は設置型を潰すための剣」
メイは『グルグヌス』を虚空へ納めると、腰に差した2本の刀を抜き放つ。

「さあこれで終わり。世界の真実を教えてあげたのは、せめてもの情けよ」
アカマガの刀身が数万の糸状に分裂し、一斉にレシオン目掛けて襲いかかった。
が、レシオンは何かをブツブツと小声で呟くばかり、避けようともしていないではないか!
「…?…うわッ!?」
一筋の光条がメイの肩を撃ち抜いた。鮮血が舞い散り、弱々しい重力に逆らい揺れている。
「攻撃!?グラール、一体どこからよ!?」
「地上だよ、十剣者…」
くすくすと含み笑いと共に、グラールではなくレシオンが答えた。
「先の《絶滅》は別にお前達を狙ったものではない。地上に向けて撃ったのだ」
地上から3万mの上空にいるメイ達を攻撃可能な存在、心当たりがある。
間違いなく《世界樹の使徒》だ。
「グラール、お前は言ったな?“使徒と戦うには剣が要る”と。つまり叛逆者という訳だ」
続けて数百もの光の槍が迫って来た。《世界樹の使徒》が放ったものだ。
「くっ!うっとうしいッ!!」
レシオンを攻撃しようにも、使徒の砲撃が邪魔で距離を詰めることが出来ない。
アカマガを伸ばすも、光の槍に撃ち抜かれてしまう。《世界樹の使徒》の砲撃は、更に激しさを増した。

まるで土砂降りの雨のように飛来する光の槍に、メイとグラールは防戦一方となってしまった。
にもかかわらず、レシオンには全く光の槍が当っていない。
何故なら、レシオンは既に反撃を開始していたからだ。
メイとグラールは、その術中に捕らえれている事にまだ気付いていなかった。


15 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/07/13(金) 19:50:31 0
23日前
激突が繰り返され、大地が悲鳴を上げる。既にそこが村だった面影など全く無かった。
イェソドが剣を振るい、ゴードはそれを躱し、またイェソドが剣を振るう。
互いに決定打を与えられないまま、戦いが始まってから約1時間が過ぎていた。
ゴードも馬鹿ではない。迂闊に《絶滅》を使えば、バランダムの能力に返される。
置換する位置の予測は出来ない訳ではなかったが、リスクが大きかった。
先の自滅にて溜め込んだエネルギーの半分近くを失っている。
これ以上の消耗は何としても避けたかった。ゴードには目的がある。
いや、ゴードだけではない。大罪の魔物ならば皆が持つ、最終目的があるのだ。

《創世の果実》を得て、新たな《世界樹》となる。

これは強迫観念に近い。ゴード自身は新たな《世界樹》になる事に興味は無い。
しかしこれは逆らうことが出来ない“仕組み”なのである。
大罪の魔物の存在する理由は、やがて枯れ果てる《世界樹》の代わりに新たな《世界樹》となること。
そしてもう1つの理由、《世界樹》の枯渇を防ぐために、世界を“間引く”ことだ。
大罪の魔物が世界を滅ぼすのは、増え過ぎた世界を“剪定”しているのと同じことなのだ。
故にゴードは望む望まざるに関係無く、《創世の果実》を目指す。
どうやら既に他の魔物は果実の場所を突き止めているようだった。急ぐ必要がある。
「クソ野郎が…いい加減にくたばれ!!」
右脚の蹴りを囮にして、イェソドの左側面から横殴りのフックを叩き込む。
直撃した。そう思ったが、イェソドは肩を締めてガードしていた。
それでもダメージは完全に防げる訳ではない。イェソドの巨体が矢のように飛んだ。
小高い丘に激突して粉塵を舞い上げる。ゴードは息を切らしながらも、追撃を仕掛けた。


イェソドは満たされていた。今まで自分が積み重ねた修練の日々は無駄ではなかったと。
彼の剣は強力ではあったが、その使用回数に制限があった。
十剣者の剣は、初期に製造された十剣者ほど強力な能力を持っている。
メイやグラール等の“初期ロット”と呼ばれる、最初に造られた者達がそれだ。
イェソドは第二ロットの製造だったが、彼の剣は他より強力な能力を有していた。

創世期の大乱の最中、彼は戦いの大半をバランダムの能力に頼って戦い抜いた。
バランダムの能力“事象置換”は使用回数33回の制限があったが、彼は平気で使用していた。
戦い方も力任せの大味なもので、使用回数が残り5回を下回った時にメイと出会う。
彼は衝撃を受けた。最凶の能力を持っているにもかかわらず、メイは剣の力を使わないのだ。
回数制限の無い剣で、何故能力を使わないのかと、彼はメイに尋ねた。
『使わなくても強い方がいいじゃん』
返ってきた答えは、イェソドの価値観を叩き壊した。それ以来、彼は能力を封じた。
そして、これまでの自分の戦いを恥じた。
故に彼は剣能力に頼らず、己の技を鍛える道を選んだのだ。周りの者達はそんな彼を笑った。


16 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/07/13(金) 19:52:02 0
どれだけ笑われようと、イェソドは黙々と修練を続けた。
メイだけは彼を笑わず、それに付き合ってくれた。イェソドはそれが嬉しかった。
修練は熾烈を窮めた。能力の性能に溺れた己の浅はかさを振り払うかのように…


「死にやがれ!!!」
拳を振りかぶり、ゴードが目の前に迫る!イェソドは無意識の反応にて剣の柄でかち上げた。
「身についた“技”は、やがて“業”となる…か。メイフィム、感謝する!」
再び始まる剣と拳の激突。それを負傷したヒューアとコクマーは黙って見守った。
「オレ様はな!こんな所で遊んでる暇はねぇんだよ!!」
「遊びだと?」
「あぁそうだよ!!楽しい遊びじゃねーか!!もう飽きたけどな!!」
「残念だ…こと闘争に於いて、貴様は何よりも純粋であると思っていた…真に残念でならん」
巻き込む渦の如く剣風吹き荒れ、イェソドは光より疾く突きを繰り出した。
避けられない!判断と同時に、ゴードは強引に身体を捻って打点をずらす。
神業と称するに値した攻防に幕が降りた。ゴードの足から輝く鎖が絡み付いていく。

「テメェ…まだ生きてやがったのか…」
鎖を辿ればそこにいたのはホッドであった。命を賭して、最後の《封縛鎖》を発動させたのだ。
大罪の魔物を捕らえる《封縛鎖》を使用出来るのは、十剣者でもホッドとケテルだけだ。
半年前にケテルは死んだため、今《封縛鎖》を使えるのはホッドしかいない。
「アトは…ちゃん……と…………カタつけ…ろ……マジ…で……」
輝きが一層強くなり、鎖はゴードの全身を覆い尽くし、ホッドも静かに目を閉じた。
「ホッド、恩に着る。流石に危なかった…」
剣を引き抜くと、イェソドも膝を折りその場に倒れ込む。
如何に十剣者とはいえ、疲労しない訳ではない。ましてや大罪の魔物との戦いだ、無理もない。

「ちくしょう!!またか!!またこれかよ!!!うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゴードの雄叫びが轟き、激闘の終わりに皆が胸を撫で下ろした。
力を半分近く失った今のゴードに、自力で《封縛鎖》から脱出するのは不可能だ。
先ずは回復を優先して、トドメを刺すのはそれからでも遅くはない。

この判断が致命的な失策だったと気付くのは、まだ先のこと…世界の終わる日の話である。

+世界情勢
世界情勢


【公国と王国の対立】

ノッキオールの戦闘で白髪が倒したロンデルが生きていたと。
そして中央戦線が押し返されて、王国側がライン大河まで撤退したと。
「現在ロイトン周辺に展開した公国軍を再編し、中央に切り込んで来ると予想されます。」
「ロイトン周辺の公国軍は多くても2個連隊程度でしょうね。戦線は下がり続けてますから。」
「だがよ、中央までの400キロを兵隊かき集めながら進めりゃずいぶんな数になるぜ?」
「素直に真っ直ぐ戻ってきたりはしないだろうね。アタシならペダンを経由して下から攻める。」
地図を囲んで、俺とレオルと赤毛が唸る。
中原からロイトンまでは、特に険しい道じゃない。平野が続く開けた土地だ。
メロメーロの北を流れるライン大河は、緩やかに曲がりくねってロイトンまで伸びている。

  • 精霊の消失により大混乱に陥る。
  • 王位継承者帰還の報に士気を鼓舞された王国正規軍が、勢いばかりで初戦を押し切る形となった。
  • 補給路を確保した王国軍は一大攻勢を仕掛ける。これにより公国側は公国の戦線は尽く内地へと追いやられ、方面軍の陸戦主力たる機甲大隊すら半数を失ったと聞く。
  • 公王暗殺未遂事件が起こり、黒騎士が犯人として捕縛される。

【大陸間戦争】
  • スターグの元へクロネ出現?
  • 公王ギュンターがカールトン救援に現れる。
  • スターグ率いるクラックオン部隊、ゼアド大陸北東部、ラタガン渓谷でカールトン舞台と戦闘
  • ベルファーとミュラー、獣人に対抗するために最下層のホムンクルスの封印を説く
  • ドラグノフ12貴族会議の紛糾
  • グレナデア発掘現場にゴウガとクロネ、アオギリが出現。
  • グレナデアを発掘するベルファーの元へ隠衆が接触。
  • 対獣人用にベルファー、第三世代ゴレムを開発

【虎視眈々と覇道を目論む東方大陸【八翼同盟】】
  • 東方大陸制覇と250年の年月により、利害が複雑化。八翼将も一枚岩でなくなる。
  • 世界律が変わり、「想い」の力を実感する
  • 南方大陸への直接介入はせず、両者共倒れ工作をすることで会議は決着。

+真実
640 名前: ◆F/GsQfjb4. [sage] 投稿日:2007/09/04(火) 19:13:02 0
◆パパルコ達の目的は祖龍抹殺だが、動機は先代の王アーダの遺志を継いだため。
 ギュンターは祖龍を使い新たな《世界樹》になろうとしているのが許せなかった。
 それはアーダの願った“争いの無い世界”は、この世界でこそ成し遂げるべきだと考えるから。
 だから今の世界に見切りをつけて新品の世界でやり直すギュンターを許さない。
 先代の遺志を都合よく解釈して、逃げ出したのと同じだからだ。

◆現在での大老派は、イフタフ、マリオラ、パパルコ、シファーグ、オペラの5人。
 最後の杭を引き抜くために、オペラはガナンを“動かした”、スターグ襲来も計画通り。
 無防備な祖龍本体へのトドメが、ヘルモーズだったが、今はライキュームを落とす方向に変わる。
 マリオラは直接ナバル外壁部を攻撃し、邪魔なロイヤルナイツをおびき寄せる役割である。

◆ゼアド大陸の大部分が、とぐろを巻いた祖龍の本体。心臓の位置はグラールロック。
 ナバルのジオフロントは、とぐろの中心部であり、空洞の床がかつて島だった部分。
 央に至る門の場所は、祖龍本体の額(ジオフロント壁面部)にある。
 祖龍の魂はアミル(ケセド)のコーコースによって隔離時間に封じられている。

◆祖龍を倒す方法は、王による“親殺し”のみ。
 イフタフ達に本体を破壊された祖龍はギュンターの肉体に宿る(乗っ取る)。
 37年後の世界で暴れていた祖龍がギュンターの肉体を使っていた描写があるのは…
 ヘルモーズが心臓を直撃したせいで、ギュンターの肉体を使わざるをえなかったからだ。
 現在世界ではヘルモーズの代わりにライキュームがその役割を果たし、歴史は繰り返す。
 それによって現在世界でも祖龍はギュンターの肉体を使わざるをえなくなる。
 ギュンターの実子であるイアルコが“親殺し”を達成すれば祖龍はギュンター諸共死ぬ。
 これが大老派の『祖龍抹殺計画』の全貌。

◆十剣者グラールの書き換えた世界律、それは『夢と希望の道』。
 未来へと続く苦難を乗り越える力を、運命を変える力を、人に残したのだ。
 この世界律の効果は、『希望を諦めない限り負けない』である。これはラストバトル中に施行される。
 書き換えた世界律が施行されるまでにタイムラグがあるのは、第一部でも描写されている。
 運命に打ち勝って、人類は新たな未来へと向けて進み始めるのだ。

私が考えていたのはこれで全部………というのは嘘です。
まだ大罪に関する設定が残っていますが、それは皆さんが補完して下さい。
一応STが張ってた伏線らしきものは、全て矛盾しない形にして再編成しました。
この設定は使わなくても構いません。

そしておそらく次のST的立場になるであろうアビサルさん、キツイでしょうけど頑張って下さい。