物語スレ二次SS

ロックブリッジ没原稿・名無し################

36 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20:28:36 0
18:00 ロックブリッジ
吹き荒れる嵐の中、そこかしこでうめき声がする。
少し前までは叫び声も随分混じっていたのだが、随分と静かになったものだ。
吹き荒れる雨は容赦なく体温を奪い、負傷者の命をかき消していく。
嵐の中、負傷者を一人、また一人と引き上げどれだけ立っただろうか。
30人ほどを集めてソーニャは両膝を着いた。
自分を含め誰一人として無傷のものなどいない。
こうやって歩ける自分は幸運なのだろう。
それでも・・・もう、疲れた・・・
何が起こったかわからぬまま部隊は壊滅。橋は崩壊寸前。
嵐と川津波が追い討ちをかけた。
何もかもに疲れてしまった。

僅かに残った心も、徐々に大きくなる空の黒点を見て折れてしまったのだ。
公国軍飛竜部隊。
「ちっ・・・この嵐の中で掃とう戦とは・・・まったく・・・」
「ソーニャ、お前だけでもいい・・・逃げてくれ・・・」
「ああ、俺達はもう駄目だ・・・畜生・・・公国の野郎にせめて一矢・・・」
ソーニャの諦めたような声に応える仲間達の声。
その声はまだ諦めていなかった。
動けるソーニャは心折れ、諦めていたというのに、傷つき動けない仲間達は諦めず自分に思いを託そうとしている!
「ばっ・・・・・・・」
お前達を置いて行ける訳ない!その言葉が出てこなかった。
ぐっと飲み込み、決意する。
「もうすぐ公国の飛竜部隊がくる・・・。逃げる事も出来ない。
・・・だから・・・だから・・・あんた達の命の炎・・・あたしにくれ・・・・!!」
搾り出すようなソーニャの声。
その意味は語らずとも皆に伝わり、理解させる事が出来た。
誰とも言わず、ソーニャの手に血塗れの手を重ねる。群がるように、次々と。
一つの塊となったソーニャたちは眩く輝き、一本の巨大な炎と化す!

レジスタンスたちの命の炎を文字通りソーニャは想いと共に受け取ったのだ。
その巨大な炎が公国軍飛竜部隊との戦闘の狼煙となった。


37 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20:28:47 0
18:30 ロックブリッジ
今のソーニャは人の形をした火災旋風も同然。
炎の竜巻を自在に操り空を飛ぶ飛竜を次々と落としていく。
野生の飛竜ならば持ちこたえもしたかもしれない。
しかし飛ぶ為だけにいびつに姿を歪められた飛竜はその余波だけでも身を焼かれ、落ちていく。

たけり狂うソーニャだが、突如としてその動きを止める。
その場の空気を支配する圧倒的なプレッシャー。
ソーニャを畏れる事もなく悠々と近づく隻腕の男。
「野にこれ程の剛の者がいるとはな。私はドラグノフ公国カールトンレーゼンバッハである。」
「ああそうかい。」
通常なら金縛りになるであろうプレッシャーを受けならが、ソーニャは動いた。
ドラグノフ公国の大貴族。
その認識がプレッシャーを打ち破ったのだ。
カールトンの胸板を貫いたと同時に炎で焼く。
そのまま炭と化す筈だった。
だがカールトンは微動だにしない。
ソーニャもまた動きを止める。

精霊獣による炎化とブレスによる炎化。
共に炎の化身同士その身と心が今一体となり究極の相互理解状態となっているのだ。
お互いの憎しみ、葛藤、苦しみを理解した。
そしてソーニャはカールトンの知る全てを知った。
「・・・お互い譲れぬ思いはある。だが、今は、協力してくれまいか・・・
これから裂き片腕では少々辛そうなのでな。」
「そんな・・・本当なのかい・・・?」
「この状態でどうして嘘をつけようか。いつでも分離してくれていい。が、今だけ・・・頼む・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
長い沈黙の後、二人を包む炎は消えうせ、その場に立つのはカールトンただ一人。
「トーテンタンツ!我らを運んでくれ!ライキュームまで!」
高々と左腕を上げ、ライキュームを指差すのであった。


38 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20:32:46 0
ボツにしたけど、やっぱり一度書いたものはどこかに投下したい
という事でお借りしました


スウィートスポットの怪・名無し##############

46 名前:怪談 筋肉男達の夜[sage] 投稿日:2007/04/16(月) 22:44:58 0
ホテル「スウィートスポット」。
何の変哲もないこのホテルで、未曾有の大惨事が巻き起ころうとしていた。
「アッー!」
掃除に入った従業員ヴァン(17歳)は、その部屋の惨状を見て悲鳴を上げた。
枕がいくつも破れて散乱し、壁の至る所にひびが入っているのだ。
その上、なぜか床には多数のバチが転がっている……。
直前にここを使った客は一体何をしていたのだろうか。
「ムセテンナヨ!」(ふざけんなよ!)
腹を立てながらも、毛布をはたこうとベッドから引っぺがす。
引っぺがした下には……筋肉ムキムキの脂ぎった裸男がいた。
史上最悪の置き土産である。筋肉男は笑顔でヴァンに襲い掛かった!
「イェア!」
「ツカマラナイオ!」(捕まらないぞ!)
ヴァンは猛ダッシュで逃げた。が、残酷にもバチに足をとられて転んでしまった。
「らめぇええええええええええええ!」

彼が、この事件の最初の犠牲者となった。

「一等室を片付けに行ったヴァン君がいつまでたっても帰ってきません」
「見に行ってきなさい」
こうして、ふたり目の従業員が恐怖の部屋に入ることとなった。
扉を開く。そこには誰も居なかった。ただ散らかった部屋の光景があるだけだ。
しかし彼は、部屋の真ん中にあるベッドが少し盛り上がっていることに気付いた。
「ヴァン君みーつけた!」
毛布を引っぺがす。すると、中から二人の筋肉男が飛び出してきた!
「「イェア!」」
「らめぇえええええええええ!!」
犠牲者が二人に増えてしまった。

この後、何人もの従業員が出向くも、誰一人として帰って来る者はいなかった。

「私を差し置いて皆で一等室で遊ぶとは……許さん!」
さすがに何かおかしいと思った経営者は、自ら部屋の様子を見に行った。
少しだけドアを開けて、中の様子を伺う。
「…………」
彼が見たものは、この上無く不気味な光景だった。大勢の筋肉男達が所狭しと部屋を占拠しているのだ。
「あぁ……」
経営者は意識を失ってその場に崩れ落ちた。



無題・DQFF板の某スレからインスパイアー#########

55 名前:DQFF板の某スレからインスパイアー[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 16:57:33 0
筋肉漢衆の振り撒くウホウィルスにいつの間にか冒されてしまった物語スレの愉快な仲間達。

ハイアット「はぁ……最近みんなおかしいよ。僕の方を怪しい目で見てくるし……」
リーブ「ワイは正常や!」ズボッ(突然後ろから襲い掛かる)
ハイアット「アッー!どう考えても異常だって!」
セイファート「しばらく黙っとけ!」ズボッ(ペガサスに乗って上から登場して襲い掛かる)
ハイアット「ムグッ!」

パルス「いいなぁ、楽しそうだなあ〜」
ラヴィ「そんな場合じゃないよぅ!二人にハッちゃん取られてるよぅ!」
アクア「パルスさんを差し置いて他の人と仲良くするとはきつくお灸を据えなければ」
アビサル(なるほど……あれは友情を深める行為なのか…)「僕に任せてください」
(パルスに魔法をかける)ドーン!もくもく
パルス♂「わーい、懐かしの♂バージョンだ!アビちゃんありがと〜」
アクア「私の欠片も協力するのでハイアットさんをヒィヒィ言わしてやりなさい!」
パルス♂「ハイアットくーん、前がガラ空きだよ〜♪」(トロロッ、ズブッ)
ハイアット「アッーパルチャンノトロロアニャル―!!」
ラヴィ「作戦大成功だよぅ♪」
レベッカ「イヤーーー!!みんなお願いだから正気に戻ってええええ!!」

ジンレイン「毎日毎日騒がしい奴らね」
シャミィ「全くじゃ」