1 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:40:14 0
学園祭数日前、生徒達は全員同じ夢を見た。   
それは異常でもなんでもなく、学園長からの全校連絡。   
転入生と留学生、そして学園祭のためにフィジル島を訪れる来賓達の紹介だ。   
一通りの説明の後、生徒たちには、彼らを歓迎するように伝えられる。   

翌朝から早速実行委員会が組織され、エスコート役が選ばれる・・・   
エスコート役は文化祭を巡りつつ、フィジル島を案内するのだが、当然そこには騒動が・・・。
喫茶店が爆発したり、博物館の展示物が消えたり、中庭に怪物が現れたり・・・。

だがそれはイレギュラーでもイベントでもなんでもない、騒動こそがフィジル島の日常なのだから。   



――――   魔法少女達と冒険するスレ 15thシーズン   ――――  
  
  


【スレのお約束】  
・決定リール&変換受けありです。  
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照)  
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎!  
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。  
・拾えるネタは極力拾います。ただし自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。  
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。  
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。  
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね)  
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。  
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。  
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。  

【過去ログ】  
魔法少女達と冒険するスレ 14thシーズン(前スレ)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1225004116/
魔法少女達と冒険するスレ 13thシーズン  
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1220191150/
魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン 
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1216128924/
魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1212635529/
魔法少女達と冒険するスレ 10thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209637627/
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1206966015/
魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205039545/
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/

2 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:42:38 0
【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】  
魔法少女達と冒険するスレ 第5避難所(現行)  
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1221208714
魔法少女達と冒険するスレ 第4避難所 
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209995600
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所(前スレ)  
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所  
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡)  
http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

(参考資料) 
魔法少女シリーズの台詞集です。不定期更新。 
レスを書くときの時系列整理によろしければご活用ください。 
http://www32.atwiki.jp/mahousyoujo/pages/1.html 

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ  
千夜万夜  
PC:http://verger.sakura.ne.jp/ 
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm 
千夜万夜代理投稿スレ:http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1161001942/ 
千夜万夜さんにはアクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。  
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう)  


テンプレはこちらです。  

名前・  
性別・  
年齢・  
髪型・  
瞳色・  
容姿・  
備考・  
(以下は任意解答欄)  
得意技・  
好きな食べ物・  
好きな偉人・  
好きな生物・  
嫌いな食べ物・  
嫌いな金属・  
今一番欲しい生物の毛・  
保険に入りますか?・  

【備考】  
全部埋める必要はありません。  
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。  
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。  
余り悩まず、気楽に行きましょう。  
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。  
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから)  
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。  

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせください。  


3 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:46:07 0
【学園についての説明】  

・舞台はファンタジー世界。フィジル島にある魔法学園が主な舞台です.。  
 フィジル島は「魔海域」と呼ばれる、法則を無視した魔の海域の中にあります。  
 (魔海域は、「法則を無視した潮流、乱気流」「突然の魔法無効旋風」  
 「召喚生物強制送還地帯」などが特に有名です)  
・一度学園に入学したら卒業(三等課程合格)まで島を出ることは叶いません。  
・学園は全寮制、男女共学です。  
・魔法学園の施設は西洋のお城のような外観をしています。  
・女子寮、男子寮は校舎と同じ敷地内にあります。食堂(カフェテリア)など、一部の施設は男女共通です。  
・女子寮内外には侵入者避けのトラップがあります。要注意。  
・校舎には校庭があります。  
・校舎の裏手には霧のかかった森があります。 森の奥深くには強力な魔物や貴重な生物が住んでいるという噂です。  
・森の奥深くには庭園があり、近くにはかつて新魔法研究の為に使われていたらしい施設がいくつもあります。  
 施設の中には何に使うのか分からない装置が置いてあります。  

※ 描写されていない施設等に関しては、整合性さえ保っていれば好きに設定投下してOKです ※  
もし判断つかないときは、避難所でお問い合わせくださいね。 

【薬物学課実験棟】  
校舎に併設された4階建ての建物です。 
薬物学科に限らず、実験棟を持つ教科は少なくありません。 

【招き猫広場】 
名前のとおり巨大招き猫が置かれた広場。 
招き猫の像はある種の音楽に反応して踊り出す、一種のゴーレムです。 
現在は招き猫に首輪と鎖がつけられ、持ち去られないようになっています。 

【図書館およびDレベル階層について】 
・学園地下には広大な図書館があります。管理人はオルビア・ターナー先生です。  
・薄暗く本を読む時は上に持っていく、またはランプを貸してもらうという珍しい図書館です。  
・置いてある本は古今東西から集められたもので膨大です。  
・なお、一般生徒立ち入り禁止区域であるDレベル以下の階層には危険な本が多く保管されています。  
 地下にどれだけ広がっているのか不明の階層で、そこに在るのは全て魔本です。  
 本から漏れ出たモンスター、怪異現象が巻き起こっている世界でもあります。  
D階層入口には、人間には見慣れない魔性の霧が立ち込めています。  
先に進もうとするとイタズラ好きのゴースト共がいて邪魔しにくるらしいです。  
奥に進むにつれて霧はますます濃くなるので、自分の手も分からないほどの視界の悪い場所もあります。  
地下図書館D階層には吸血鬼の家があるらしいです。  
ただしターナーか吸血鬼自らの道案内でもない限りたどり着くのは困難です。  
ちなみにD階層の王は死王と呼ばれています。塩ではなく死王です。 
外見は黒猫の姿をしています。 

4 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:46:42 0
【学園生徒関連】  
・男子寮、女子寮は鏡像対象のつくりになっています。  
・女子寮には、生徒で結成された白百合騎士団という自警団がいます。  
・男子寮では、 隠密魔法戦隊というグループが人知れず暗躍しています。  
・三等過程合格者には指輪が与えられ、学園内の立ち入り禁止区画に出入り可能となります。  
 また、「ゲート」を使用し街へ出られるなど、一般生徒より優遇されます。  
・寮部屋に関しても一般生徒は大部屋ですが、三等課程卒業者以上になると個室が与えられます。  
・ただしカップルなど、当事者同士の間で合意があれば、特例として相部屋も認められます。  
・生徒での参加者は、基本的に三等過程卒業者以上とさせていただきます  

【カリキュラムについて】  
卒業までには幾つか試験があります。  
最初の試験(卒業試験という名称)に合格すると、三等課程合格という事になります。(第一部参照)  
・次に各分野を広く浅く学ぶ二等課程へ進学します。二等過程卒業すると、一等課程へ進学。  
・一等課程は二等課程で選択した分野を使った応用編。より実践的な分野を深く学びます。  
・なお、二等課程からは月一の割合で課題や指令が出されます。  




5 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:47:36 0
学園祭用パンフレット(抜粋) 

・新規留学生、転入生は胸にピンクのリボンをつけています。 
・来賓、および学園祭に招待された方は、胸に黄色のリボンをつけています。 
・留学生、転入生、来賓の皆様には案内用スタッフがご同行いたします。 
・案内用スタッフは腕、あるいは服のどこかに青い腕章をつけています。 
 何か困ったことがあったら、お気軽にお声がけ下さい。 
・学園祭と無関係な施設は関係者以外立ち入り禁止です。(寮、職員用施設及び実験室、森など) 
・黄色いロープが張られた場所への立ち入りはご遠慮ください。 

(後略) 


6 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:48:44 0
(参考資料)  
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります  
 真実を知りたい方は過去ログ参照。  

【第一部】  
念願の試験にみんなで合格しました!  
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。  
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。  
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。  

【第二部】  
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。  

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。  
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。  
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。  
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。  
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。  

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。  
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、  
何れも噂の域を出ることはありませんでした。  
そんな噂も最近では聞かれなくなりました。事件の記憶は徐々に薄れつつあるようです。  

【第三部】  
魔法学園の日常編。  
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。  
果たして猫化した生徒は元の姿に戻る事ができるのでしょうか? 

【第四部】  
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。  
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。  
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。  
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか?  

【第五部】 
学園では生徒達の切磋琢磨のため、「リバース」という魔本の中で戦うイベントがあります。 
ルールはいたって簡単。 
参加者が所持しているペンダントを集め、配置された「ゴミ箱」に最も多く投下したものが優勝です。 
なお今回のイベントでは、優勝者には特別に副賞としてとある女子生徒が贈呈されることになっていました。 
はたして優勝の栄冠は誰の手に。 
そして、不本意ながらも副賞にされてしまった女子生徒の運命は! 



7 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/02(火) 17:49:41 0


テンプレは以上です。  




・・・・・・では、引き続き学園祭をお楽しみください。 


8 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/04(木) 16:21:00 P
>228>229

「ところでこの子いったい誰ですの?」
今頃ショタエレンの存在に気が付くフリージア
「何だろう・・・この感情?これは嫉妬?いやライバル心か?」
マスコットとしてのプライドからか何故かヴァンエレン相手にライバル心を燃やすギズモ
かってに人をライバルに認定してはいけません

「なんとなくヴァンエレンさんに似てるような・・・・まさか隠し子ですの?」
何処かで聞いた事があるような会話を繰り広げる一人と一匹
「いや逆に親かもしれないよ・・・・だって吸血鬼だもの」
かなり無茶苦茶な事を言い出すギズモ
だが吸血鬼の親が子の見た目より若いという事はありえない話ではない
といってもこの場合は若すぎるが・・・・・
「そんなわけ無いでしょギズモちゃん!ねえボウヤあなたお名前は言えるかしら?」
フリージアはヴァンエレン似の子供に名を問いただした
なんというか今更かという感じである

>230
>『そうだな!!そもそも生徒会でない人間の方が重労働を強いられるのは間違っている!!
  二人俺に渡してくれ!大丈夫4人ぐらいなら何とかなる!!』
「すごいや!僕なんて女の子一人ぐらいしか運べないのに!?」
副会長のぱうぁに憧れのまなざしを抱くギズモ
だがギズモの本来のサイズ(約60cm)を考えたらそれでも十分すごいと思うのだが・・・
「まあ私は女の子だし軽いからギズモちゃんでも運べるけど・・・・」
どさくさにまぎれて自分の体重が軽いことをアピールするフリージア
そのぱわふりゃあな姿にいつの日だったかお土産だと熊二頭を両脇に抱えて帰ってきた
元プログラップラーであるザンギ○フ似の父親を重ね合わせるのであった

>232>233
>「ていうか、お前らホモだったのかよ。許せる。」
「殿方同士が・・・いや!やめて!そんなもの私に見せないで!!」
その何気ないセリフにトラウマスイッチがオンになってしまうフリージア
まあまだ小学生ぐらいの年に母親の友人に801本を無理やり見せられたらそうなってしまうのも致し方が無い
「落ち着いてお母さん落ち着いて!・・・・・・斜め45度チョップ!!」
狂乱するフリージアを斜め45度のチョップで気絶させるギズモ
「はう・・・」
あっけなく気絶するフリージア
「ふう・・・これでよし!!」
力いっぱいガッツポーズをするギズモ
本当にそれでいいんだろうか?




9 名前:ヴァンちゃん ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/04(木) 18:15:08 0
>8
>「そんなわけ無いでしょギズモちゃん!ねえボウヤあなたお名前は言えるかしら?」
「ヴァンエレン。
 う、うー」
同じ魔物であるギズモを連れているためか初対面であるフリージアに対しては割りと警戒心もなく返答する。
しかし同族であるはずのギズモは幼いヴァンエレンに対抗意識を持って燃えている。
「うー?」
そんなギズモの様子にはまったく気がついていないので、思わず疑問の声を出してヴァンエレンは首をかしげた。

>229
>「いじめないよう」
びくびくと怯えてしまっているヴァンエレンに対してリリアーナはいじめないと否定する。
「ひぃ!」
が、幻覚かはたまた何者かの思念なのか…背後に血管を浮き出させてものすごい形相のアライグマくんの姿がヴァンエレンには見えてしまった。
リリアーナさん、やはりあなた怒っているんではないでぃすか?
もはや警戒ではなく100%恐怖だけとなってしまったヴァンエレンはガタガタと震えてもえないゴミの箱に入り込んでしまった。

>226>230
世の中に不満があるなら自分を変えろ。
それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ。
一体誰の言葉であったか…この言葉を吐いた当人もまさかゴミ箱に入ってそれを実践しようとする奴がいるとは夢にも思うまい。
「むきゅー」
いつまでたっても現れないリリアーナに恐る恐るゴミ箱から顔を出して様子を伺うと、轟音とともに現れたスクナがケオスの肩を抱いているのがわかる。
>「くぅおら、そこな男!!
>余の妃を誘惑するとは万死に値する!
>今!ここで!決闘を申し込む!!」
ケオスのことをリリアーナと勘違いしているようなのだが、そんなのもかまわずに副会長に宣戦布告をしている。
>『面白い!!よくは分からないが男が決闘を申し込んだ以上、背負うべきものがあると見たぁ!!!
>俺で良かったら相手になってやろう!!・・・と言いたいところだ。
>だが俺には怪我人を保険室に届けるという大きな使命があるっ!!
>悪いが後でにしてくれ、なんだったらケイティの背負っているけが人を運んじゃあくれないか!?』
職務に私情を持ち込まないタイプらしく、一度はスクナに乗ったものの優先順位をはっきりとさせて決闘を先送りにした。

件のリリアーナがこちらのことにまったく関心を持っていないのに気がつくと、逃げるならいまのうちにとそろそろとゴミ箱から出て脱兎のごとく逃げ出した。
目指すはマオママのもと…。
しかしマオママの場所といってもどこなのか全くわからない。
なので適当に日差しから逃げるように進んでいるためにまったく別の方向に向かってしまう。

「う〜。
 どこ〜?」
人はいるといえど目当ての人物とはまったくの別人ばかり…。
場所は最初にヴァンエレンが屋台を並べていたところのすぐ近く。
完全に迷子になってしまったようだ。

10 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 17:54:30 O
>前スレ232-233
>「さっきも言ったが、それは後年の創作だ。文化革命の目的は、流入する西方圏の文化を一掃し、
> 本来の中つ国の文化を見直す事にある。魔法なんてのは西方文化の代表みたいなもんだから、相当目の敵にされたのよ。
> …っとまあ、これが文化革命の表向きの真実だ。
ありそうな話だと思いながらレベッカの説明を聞いてると、まだ裏があるような事を言い出した。
興味津々、身を乗り出して続きを待つあたしにレベッカは。
>ところで、ミルクよ。 どっかで3P や ら な い か ?」
「や ら な い わ !このド変態!!
 そんなにやりたきゃ、あんたと王様の2人でやってろ!」
こいつの頭の中はどうなってるんだ一体!
だれか直接頭を切り開いて手術してやってくれ!
失敗してもあたしが許す!

>「落ち着けミルク。要はそれくらいプライバシーの保護される場所でなけりゃ、軽々しく言えねーって事よ。
> 140年前の中つ国で起こった文化革命の裏の真実をよ。」
「それならそうと最初から言えよ紛らわしい……
 あんたどこでこっちの言葉を勉強してきたんだ……」
ともかく、プライバシーの保護された場所を探さないと、裏の真実とやらは聞けない事はわかった。
プライバシーねえ……保健室とかかな…

>「おお、ミルク。再び敢えて嬉しいぞ。
>しかし今は立て込んでおるでな。3Pはもうしばし待っておれ。
>さあ、はよう案内せんか!」
少し考えてると、怪我人を連れた王様が話しかけてきた。
どうも生徒会メンバーが、怪我人を保健室に連れてく手伝いをしているみたい。
これで保健室は候補から外れました。
「お元気そうでなによりです王様。
 さっきも言いましたが、妃にはなりませんので3Pしたけりゃ他を当たってください。
 それと、後で合流して学園祭の案内をしますから、それまでおとなしくしててくださいね」

王様に返事を返してから、あたしはプライバシー保護されてそうな部屋を持ってる人物を思い出した。
アルナワーズには会話が筒抜けになるかもしれないけど、肝心な情報を漏らすようなことはないだろ。
「リリアーナの部屋って、確か攻撃魔法封印とかいろいろ仕掛けがあったよね?
 あそこなら寮だから部外者も入れないし、話も外に漏れないんじゃない?
 リリアーナが部屋使うのイヤじゃなかったらだけど」

11 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage お待たせしました。] 投稿日:2008/12/05(金) 18:43:46 0
>230-233
>「全く女の戯れは可愛い事じゃのう。安心せい、余の寵愛を受けるのはそちに間違いない!」
軽く息をつきリリアーナの手を取りその薬指に糸を結び付けていく。
「お断りしますってさっきも言いました!っていうか何するんですか!止め・・・止めてったら〜!!」
ぐぐぐぐ!!と力を入れてるものの、力比べでリリアーナがスクナに勝てるはずもなかった。
「もう!何なんですかこの糸は〜!!」
さすがに腹が立ったリリアーナは薬指の糸を抜き取ろうとしたが、なにぶん極細の糸である。
きちんと全部外せたのかどうか、リリアーナにもよく分からなかった。

キラキラ光るジャージを身に纏ったマオは輝いて見えた。
副会長はマオの晴れ姿(?)を見て感動のあまり涙を流している!
>「おおお!素晴らしい!どこのブランドのモデルぢゃ! 」
スクナはマオの衣装がいたく気に入ったようだ
が、本来の目的を忘れたりはしなかった。
>「では保健室へと案内するがよい。その後決闘ぢゃ!
 ええい!その服を讃えるのは余も我慢しておるのぢゃ!後回しにせんか!!」

皆が移動しようとしたところで、ミルク達がやってきた。
>「なんなんだこれは……」
ルス「見事なまでのカオスっぷりですわね〜・・・・・・・あらん?」
ルズはケオス・・・もとい、ケイティの姿をみるなり腹を抱えて爆笑した。
ルス「にゃっははははは!はっははははは!あ――――ははははははは!!
 すごい!すごすぎるのですわ!すご・・・・・・にゃはははははは!」
ルズはバンバン地面を叩いて転げまわっている。
笑いの発作は当分続きそうだ。

>「はーい、みんなちょっと注目ー! 」
ミルクは学園長とスカーフェイスが事件の背後関係を調べに出かけたこと、
スカーフェイスの娘のメイリンが、妖怪絡みの事件に対応するため、残ってくれたこと、
彼女は西方の言葉が分からない事を説明した。
>「よう、メイリン。アモーレ(愛してるぜ)。」
「レベッカさん、メイリンさんとはお友達なの?」

ミルクはレベッカに、メイリンの通訳と文化革命の真実についての解説を依頼した。
>「さっきも言ったが、それは後年の創作だ。(中略)
> …っとまあ、これが文化革命の表向きの真実だ。ところで、ミルクよ。 どっかで3P や ら な い か ?」
や ら な い わ 。
>「落ち着けミルク。要はそれくらいプライバシーの保護される場所でなけりゃ、軽々しく言えねーって事よ。
>「おお、ミルク。再び敢えて嬉しいぞ。(中略)さあ、はよう案内せんか!」
「へえ、スクナさんって結構良いところあるんですね。ちょっとだけ見直しました。」
どうやらリリアーナは、変な単語は「気のせい」という事で脳内スルーしたようだ。

12 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 18:50:16 0
そっけなくスクナを袖にしたミルクは、リリアーナに質問した。
>「リリアーナの部屋って、確か攻撃魔法封印とかいろいろ仕掛けがあったよね?
> あそこなら寮だから部外者も入れないし、話も外に漏れないんじゃない?
> リリアーナが部屋使うのイヤじゃなかったらだけど」
「いや、それはいいんだけど・・・・・・あ、歩きながら話しても良いかな?
 レベッカさんは動ける?よかった!じゃあメイリンさんに通訳してくれない?
 『お団子が気に入ったのなら、よろしかったら全部召し上がれ』
 それと、『色々お話が聞きたいから、申し訳ないけれど一緒にきて欲しい』って」

>9
2、3歩進んだリリアーナは、思い出したようにマオの方を振り返った。
「あ、マオママ。預かってた吸血鬼の子供なら、そこのゴミ箱の中に隠れてるわよ。
 ママがいなくなってすごく心細そうにしてたから、いっぱい抱きしめてあげてね。
 でもあの子、ゴミ箱が気に入るなんて変わってるわね。それともかくれんぼうが好きなのかな?うふふ」
とっくにヴァンが逃亡したなど知る由も無いリリアーナは、ころころと能天気に笑った。
そして声を潜めてマオに耳打ちする。
「今日はお祭りだから、そのジャージでもきっとそんなに変じゃない・・・・・・と思う。
 堂々と着てれば、きっとこんなものだと思ってくれるんじゃないかな?
 だから私も執事服、サイズが合って無くても堂々と着るわよ〜!!お互いがんばろうね!」
リリアーナはガッツポーズをした後、今度こそ保健室へと向かった。

無事に怪我人とその所持品を保健室に引き渡した後、リリアーナは保健室にいたピッコロを労った。
「怪我がたいした事無くて本当に良かったわピッコロさん。
 本当にありがとう、あなたのおかげで助かったわ」
ちなみにレイドは、今教頭に呼ばれて席を外しているらしい。
「そうなんだ・・・お礼が言いたかったのにな。
 後で連絡くださいってリリアーナが申していたとお伝えてくださいね」
レイドはリリアーナの教師だ。テレパシーを使ってリリアーナに連絡を取る事も容易に違いない。

保健室を辞した後、リリアーナは先ほどのミルクの提案に答えた。
「ミルク、さっきの話だけど・・・・・・もちろん私の部屋を使ってもらって構わないわ。
 でもここにいる全員、今回の事件の事や文化革命の裏の真実を聞く権利はあると思わない?
 だってもうこんなにどっぷり巻き込まれてるんだから。
 それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
リリアーナはじっと上目遣いで副会長とスクナを見つめた。
「他にも妖怪犬が紛れ込んでいたら、また皆が危ない目にあうかもしれないのに・・・」

リリアーナはふうとため息をつくと、メンバー一同を見回した。
「話を戻すけど、私の部屋を使うのは構わないわ。
 でも皆も知っているように、問題は女子寮が男子禁制って事よ。
 ケイティはともかく、副会長やクロウさんやスクナさんが白百合騎士団に見つかったら・・・・・・」
リリアーナはケイティに目を留めると、なぜかぽんと手を叩いた。
「・・・・・・あ!そうだわ、うん!そうよ!要はばれなきゃいいのよね!」
リリアーナは名案を思いついたとばかりに目をキラキラさせている。

「ねえフリージア、さっきのメイクアップ道具はまだ残ってる?・・・・・・あれ?」
リリアーナはギズモにお姫様抱っこされているフリージアをみて目を丸くした。
「フリージア、起きてよフリージア!」
男性陣一同、きっとすごぶる嫌な予感がしたに違いない。
「さっきのメイクアップセット、もう一度使って欲しいの!だから起きて!」
そして残念ながら、彼らの予感は的中してしまうのであった。

だが、今ならまだ別の場所に変更する事も十分可能だろう。

13 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 20:32:02 0
>10>12
> 「それならそうと最初から言えよ紛らわしい……
>  あんたどこでこっちの言葉を勉強してきたんだ……」
「南島部だ。(前スレ>19)」
ミルクはプライバシーが守られる場所として、リリアーナの部屋を提案した。
> 「いや、それはいいんだけど・・・・・・あ、歩きながら話しても良いかな?
>  レベッカさんは動ける?よかった!じゃあメイリンさんに通訳してくれない?
>  『お団子が気に入ったのなら、よろしかったら全部召し上がれ』
>  それと、『色々お話が聞きたいから、申し訳ないけれど一緒にきて欲しい』って」
「ああ?」
レベッカは何故か怪訝そうに眉をひそめた。
メイリンはといえば、また団子を口にして涙を流している。
「だから、うまいからって泣くこたーないだろ。……あいかわらず素直な奴だな。」

> 無事に怪我人とその所持品を保健室に引き渡した後、リリアーナは保健室にいたピッコロを労った。
> 保健室を辞した後、リリアーナは先ほどのミルクの提案に答えた。
> 「ミルク、さっきの話だけど・・・・・・もちろん私の部屋を使ってもらって構わないわ。
>  でもここにいる全員、今回の事件の事や文化革命の裏の真実を聞く権利はあると思わない?
>  だってもうこんなにどっぷり巻き込まれてるんだから。
>  それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
> リリアーナはじっと上目遣いで副会長とスクナを見つめた。
> 「他にも妖怪犬が紛れ込んでいたら、また皆が危ない目にあうかもしれないのに・・・」
「心配するな、リー。こいつらは後で二人まとめて俺が(性的な意味で)可愛がってやんよ。
 それに妖怪が相手ならメイリンは強いから大丈夫だろう。」

> リリアーナはふうとため息をつくと、メンバー一同を見回した。
> 「話を戻すけど、私の部屋を使うのは構わないわ。
>  でも皆も知っているように、問題は女子寮が男子禁制って事よ。
>  ケイティはともかく、副会長やクロウさんやスクナさんが白百合騎士団に見つかったら・・・・・・」
レベッカはケオスを見てにやにやした。
「俺はそういうの嫌いじゃねーよ(笑)」
> 「・・・・・・あ!そうだわ、うん!そうよ!要はばれなきゃいいのよね!」
> リリアーナは名案を思いついたとばかりに目をキラキラさせている。
リリアーナはフリージアを起こそうとしているが、それが何のためなのかはレベッカにはわからなかった。
「なあ。言っとくけど、俺はメイリンの通訳なんかしねーぞ。」
レベッカが唐突に言った。
「俺が西方の言葉でメイリンに話しかけたの聞いてなかったのかよ?
 俺が通訳なんざしなくても、こいつは西方の言葉もちゃんと理解できっぞ。
 それとも何か?誰かが、メイリンは西方の言葉がわからねーとでも言ったのか?だったらそいつは…
 バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?」

14 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 23:48:47 0
「ああ、そうであったな。それにしても女の嫉妬というのも可愛いというものよ!」
ミルクとリリアーナにこれ以上ないほどストレートにはっきりと触れたにも拘らず、スクナの脳ミソはお花畑満開だった。
何をどう変換したかは不明だが、モテル男は辛いよ状態で保健室へと向かう。

保健室に怪我人を寝かせ終わると、スクナは副会長に顎で合図して廊下に出る。
もはや言葉も要らぬ、決闘の合図なのだ。

> それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
上目遣いで見つめるリリアーナの視線を遮るようにスクナの手がリリアーナの頭に乗りくしゃくしゃとかき混ぜる。
「これは男同士の問題じゃ。女が口をはさむでない。
それにな、案ずるな。愛は勝つ!」
厳しい表情ながらもにっと笑いかけるスクナ。
そこへレベッカが妖怪対策ならば大丈夫という旨の台詞もそれを後押しする。

「さて、これで後顧の憂いがなくなったわけだ。
存分にやろうではないか!」
副会長と対峙し、おもむろにベストを脱ぎ去る。
それだけではない。
ハチマキから各所に巻きつけられていた包帯から全て取り払っていく。

上半身裸になると、ぐっと構えを取り副会長を睨みつける。
「1対1の殴り合いなど所詮は匹夫の蛮技。
王たる者としてむしろ恥ずべき心得だが・・・
己の力で道を拓き愛を守るが漢の真髄なれば!!」
ミキミキと筋肉が膨れ上がり、闘気が高まっていく。

「ぬおおおお!喰らえい!!」
刹那の間を空け、スクナは間合いを詰め踏み込み、副会長へ拳を放つ!

身につけた呪布も取り払い、魔法障壁も纏っていない。
その拳にも何の魔力も込められていないただの正拳。
しかしそれは、己の女とプライドをかけるのはアイテムにも魔力にも頼ぬ己自身というスクナの矜持の込められた一撃だった。

15 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 23:58:24 0
>229 >233
>「マオマオ、着替えたのn―――― うおっまぶし!」
「大袈裟な反応をするな!」
着替え終わってトイレから出ていったとたんにこれだ。
もしかしてこいつは故意的にこういう人の神経を逆なでするようなことを言っているのか?
いまこれをどんな気持ちで着ているか分かった上で言っているのか?
だとしたら莫迦どころか恐ろしい女だ……そういえばヴァンエレンは無事だろうか?
リリアーナに任せたはずなのだが姿が見えない……

>「おおお!素晴らしい!どこのブランドのモデルぢゃ!
>フィジルにこれほどの美的感覚を持つものがいるとは!!
「あ、ありがとう……」
僕が焦って姿の見えないヴァンエレンを探しているとさっき跳ね飛ばされた男が
このジャージをべた褒めしてくる。顔を引きつらせながら感謝する僕。
てか、えと……スクナだったか?その美的センスは正直どうかと思うぞ。

>230
>『おおっ!!素晴らしい!マオ君!・・・いやマオ!!
>これで今日からお前も俺達と苦楽を共にする真の仲間になった!!
>今俺の中の全米が拍手喝采しているぅぅぅううう!!』
しかし、なによりこのジャージを着て一番喜んでいるのは
これを用意した張本人である副会長だ。なんだか涙を流して叫んでいる。
「え、えーと…・・どうもありがとうございます」
だ、だめだ。僕はこの人についていけない……向こうは一等過程で
しかもこんなものも作れて治癒もできて攻撃魔法も使えるかなりの実力者だというのに……
普通そういう人間はもっと冷めているというかクールじゃないのか?
てか四人も背負っているんだから僕なんかに構ってないでまずは保険室に移動すればいいのに。

>「はーい、みんなちょっと注目ー!
>(中略)
>ただし、西方の言葉は分からないので、中つ国語で話すか身振りで会話する必要があるそうです」
どうやらさっきのスカーフェイスには娘というものがいたみたいで
その娘のメイリンが今回の事件に対応するために残ったらしい。
しかもレベッカが言うには中つ国の文化革命には表と裏、二つの真実があり。
その形が相当歪んでいて大っぴらには話せないようなことだということだ。
確かにあの国はあの国特有の長い歴史があるし若干排他的だし色々と裏の事情がありそうだ。

>12 >9
>「リリアーナの部屋って、確か攻撃魔法封印とかいろいろ仕掛けがあったよね?
>あそこなら寮だから部外者も入れないし、話も外に漏れないんじゃない?
>リリアーナが部屋使うのイヤじゃなかったらだけど」
ミルクの提案によりどうやら話し合いはリリアーナの部屋ですることに決めたようだ。
しかし、なんで攻撃魔法封印なんていう仕掛けが施されているんだ?
ますますリリアーナがよく分からなくなってきた……
歩いていくリリアーナの背中を見ながら考えているとなにやら思い出した用にこっちを振り返る。

>「あ、マオママ。預かってた吸血鬼の子供なら、そこのゴミ箱の中に隠れてるわよ。
>ママがいなくなってすごく心細そうにしてたから、いっぱい抱きしめてあげてね。
>でもあの子、ゴミ箱が気に入るなんて変わってるわね。それともかくれんぼうが好きなのかな?うふふ」
あっ!そうだったさっきの中つ国の話だとかで何か忘れているかと思ったがヴァンエレンだ!
しかし……なんでごみ箱?本当にかくれんぼうでもしたがっていたのかな?
「もしかしてリリアーナ。お前さっきナイチチ言われたからって苛めたりしてないだろうな?」
ありえなくはない、いやむしろ僕のさっきの考えでいくとナイチチ呼ばわりした
ヴァンエレンは真っ先にいじめられるはずだ……
目の前の執事の格好をしたリリアーナをジロジロ見ながら考えていると、
またもや能天気丸出しで僕に耳打ちをする。



16 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/12/05(金) 23:59:29 0
>「今日はお祭りだから、そのジャージでもきっとそんなに変じゃない・・・・・・と思う。
>堂々と着てれば、きっとこんなものだと思ってくれるんじゃないかな?
>だから私も執事服、サイズが合って無くても堂々と着るわよ〜!!お互いがんばろうね!」
「そんなこと言われてもなぁ、胸に名前までは言っているんだぞ?
 ……まあいい、ヴァンエレンを探したら僕もお前の部屋に行くよ」

大いなる懸隔に思わずため息が出てしまう。
所詮二流と僕のようなエリートでは背負っているものが違う!
リリアーナの場合はコスチュームプレイだとか、
文化祭だからだとかで済むかもしれないが
エリートの看板をしょっている僕がこんな格好をしていたと知っている奴に
知られたら莫迦にされたり茶かされたり色々とからかわれる……

まあ、とりあえずこの服のことは置いておいて、
まずはヴァンエレンを探さなきゃいけないな……
「おーい、ヴァンエレン。出て来ーい」
言われたとおりごみ箱に近寄り蓋を開けたりするがヴァンエレンの姿はない。
「ヴァン?……怖くないから出ておいでー」
しかしやはりごみ箱にはただ大量のゴミがあるばかりで返事もないし姿も見えない。
「………ヴァンエレーン!!」
もしかして……あのド三流!!僕をだましたのか!?
…いや、本当にヴァンエレンはここにいたがどこかに行ってしまった可能性もある。
「…く、くっそー!なんであのド三流ちゃんと見てないんだ!!
 少しでも信頼して任せてしまった僕が莫迦だった!!」
自分の馬鹿さ加減に腹が立ちじだんだを踏む。
リリアーナに文句行っている暇んなんてない。
とりあえずヴァンエレンを探さなくちゃいけない!といってもどこを探せばいいのやら……

「……もしかして自分の屋台に戻っているかもしれないな。
 とりあえずそっちに行ってみるか。」
そして僕はあのヴァンエレンの屋台まで走っていく。
ジャージのおかげで若干走りやすいのが不幸中の幸いというかなんというか……
しばらくするとあの屋台が見えてくる。だが特に子供の人影らしきものは見えない。
「はあ……はあ……居ないか・・・…ヴァンエレーン!!いるなら出てこーい!」

17 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 04:32:43 0
>>1
文章や過去スレ一覧の文末に、無意味な空白を3つも4つもつけるのやめて。
メモ帳の整理した方がいいよ。

18 名前:副会長 ◆KF6oKebCxk [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 12:56:28 0
>233>8
>「すごいや!僕なんて女の子一人ぐらいしか運べないのに!?」
『少年、君だっていっぱい食べていっぱい寝て。
 毎日頑張ればこのぐらいできるようになるぞ!!』
あこがれのまなざしを向けてくるギズモに力強く胸を叩く副会長

>「む〜、仕方があるまい。貸せい。
>では保健室へと案内するがよい。その後決闘ぢゃ!
>ええい!その服を讃えるのは余も我慢しておるのぢゃ!後回しにせんか!!」
意外にも副会長の頼みを聞き入れるスクナ。
『色々と悪いな!!なあに怪我人を保険室に預けたら
 ちゃんと決闘してやる!男が背中を見せるわけにはいかないからな!』
怪我人を運ぶのを手伝ってくれたスクナを見て嬉しそうに笑う。
せかすスクナをなだめながら保健室と向かうのであった。

>12>14
怪我人をすべて寝かせ終わり、スクナが副会長に顎で合図し廊下に出る。
副会長もすぐに察し一回だけ鼻で笑うとスクナの後についていく。
戦いを受けると約束した以上背を見せるわけにはいかないのが男というものだ。
>「ミルク、さっきの話だけど・・・・・・もちろん私の部屋を使ってもらって構わないわ。
>でもここにいる全員、今回の事件の事や文化革命の裏の真実を聞く権利はあると思わない?
>だってもうこんなにどっぷり巻き込まれてるんだから。
>それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
上目遣いに副会長を見てくるリリアーナ。
だが副会長はそんなリリアーナの視線に負い目ややりにくさを感じる様子すらない。
『リリアーナ。悪いが男は拳を交えなくちゃあ分からない時もある。
 それに俺は男の中でも特に不器用な人間だからな!
 君が暴力や戦いを嫌っているのは分かっている!だがここは少し黙っていてくれ!』
そうだろ?とスクナに笑いかける副会長。

>「さて、これで後顧の憂いがなくなったわけだ。
>存分にやろうではないか!」
ベストを脱ぎ去り包帯からすべてを取り払うスクナを見て
副会長もまたジャージに赤いシャツを脱ぎ棄て、
さらにはトレードマークの赤い帽子をそっと地面に置く。
上半身露わになった副会長の肉体は絞り込まれており無駄な筋肉は一切ないと言えるだろう。
『いいだろう!!生徒会副会長としてではなく一人の男バン・クロードとして!
 お前と正々堂々闘いあうことをここに誓う!!』
両者構えを取り睨みあう・・・・・・
>「1対1の殴り合いなど所詮は匹夫の蛮技。
>王たる者としてむしろ恥ずべき心得だが・・・
>己の力で道を拓き愛を守るが漢の真髄なれば!!」
スクナの闘気がみるみる高まっていき筋肉が膨れ上がる。
ピリピリとした闘いの空気があたりを包むのがクロードは分かった。
『自らの拳だけで・・・か、なるほど確かに男だ!!』

>「ぬおおおお!喰らえい!!」
一切の魔法も道具も使わず踏み込み拳を放ってくるスクナ。
その鋭い正拳を避わさずにあえて受ける副会長。
重い拳が鳩尾に入り顔をゆがませる。
だが片膝を地面についたりはせず大地を踏みしめ立ち続けるクロード
『ぐ!!・・・・・・良い拳だ!!こちらも本気でいかせてもらおう!!』
スクナを賞賛し、そして今度は自らの拳をスクナに放つ!
『でぇりゃぁぁぁぁああああああ』
空を裂きスクナの顔面へと飛んでいくクロードの拳!
それはやはりスクナと同じように魔法による強化など、
一切の細工がなされていない自らの力のみの一撃だった!

19 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 15:39:14 O
>12-13
>「いや、それはいいんだけど・・・・・・あ、歩きながら話しても良いかな?(後略)
「ん。確かにケガしてる人の治療も急がないとね」
リリアーナは団子を食べてるメイリンにも声をかけ、保健室に向かって歩き出した。
なんかメイリン泣きながら団子食べてるけど、そんなに美味しいか?あれ。
中つ国は食べ物が美味しいってユリが言ってたけど、そうでもないのかも……

途中、マオがヴァンエレンを探しに行ったりしたものの、無事にケガ人は保健室に預け終わった。
後はプライベートルームを確保するだけだ。
>「ミルク、さっきの話だけど・・・・・・もちろん私の部屋を使ってもらって構わないわ。
> でもここにいる全員、今回の事件の事や文化革命の裏の真実を聞く権利はあると思わない?
> だってもうこんなにどっぷり巻き込まれてるんだから。
> それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
>「心配するな、リー。こいつらは後で二人まとめて俺が(性的な意味で)可愛がってやんよ。
> それに妖怪が相手ならメイリンは強いから大丈夫だろう。」
「そこで煽るなよ止めろよ」
といっても、言って聞くような2人でもないから一緒か。
スクナも副会長も決闘を始めようと準備してるし。
そんな事してて大事な話を聞き逃しても知らないぞー?

>「話を戻すけど、私の部屋を使うのは構わないわ。
> でも皆も知っているように、問題は女子寮が男子禁制って事よ。
> ケイティはともかく、副会長やクロウさんやスクナさんが白百合騎士団に見つかったら・・・・・・」
聞いたことない名前がリリアーナの口から出て来た。
リリアーナの視線の先には、さっきスクナが肩を抱いてた猫耳メイドの姿が。
だれだあれ?リリアーナの友達か?
>「・・・・・・あ!そうだわ、うん!そうよ!要はばれなきゃいいのよね!」
何か名案を思いついたか、リリアーナは気絶しているフリージアを起こそうとし始めた。
>「さっきのメイクアップセット、もう一度使って欲しいの!だから起きて!」
え?さっきのメイクをもう一度って……じゃあ、あのケイティって猫耳メイドは……ニューハーフ!?
いや驚いてる場合じゃない!
「ちょ、ちょっと待ってリリアーナ!
 いくらフリージアの特撮技術がすごくても、ニューハーフ大量生産はまずくない!?
 王様とか副会長とか、見た目を変えても中身も変えなきゃすぐバレそうな人もいるし!」

>「なあ。言っとくけど、俺はメイリンの通訳なんかしねーぞ。」
リリアーナを止めようとしてるうちに、レベッカが通訳しないとか言い出した。
「は?あんた今更何言い出すのよ?
 まさか『めんどくせーから』とか言うんじゃないでしょうね?」
>「俺が西方の言葉でメイリンに話しかけたの聞いてなかったのかよ?
> 俺が通訳なんざしなくても、こいつは西方の言葉もちゃんと理解できっぞ。
> それとも何か?誰かが、メイリンは西方の言葉がわからねーとでも言ったのか?だったらそいつは…
> バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?」
「え?あ、あれ?そんなはずは……!
 確かに、メイリンは西方の言葉が分からないって言ってたよね、ルズ!」
あまりに予想外の返答に、あたしは慌ててルズに確認をとる。
レベッカの言葉は嘘じゃない。
確かにレベッカは西方の言葉で話しかけ、メイリンはその意味が分かるような仕草をしていた。
でも。それじゃあ。
「……それじゃなに?スカーフェイスさんが嘘言ってたってこと?
 メイリンのお父さんがそんな嘘言って何を得するっていうのよ?
 あんたは牛魔王はバカジャネーノって言うわけ?レベッカ」

20 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 19:16:40 0
>19
> 「……それじゃなに?スカーフェイスさんが嘘言ってたってこと?
>  メイリンのお父さんがそんな嘘言って何を得するっていうのよ?
>  あんたは牛魔王はバカジャネーノって言うわけ?レベッカ」
「どーどー、ミルク。冷静に頭を回してみな。俺はさっきの犬の攻撃で生死の境をさまよってたんだぜ。
 そんな風に聞かれても誰が誰だかわかんねーよ。まずはあの犬をどうしたのか?から話を聞かせな。」
レベッカは、妖怪犬がスカーフェイス&メイリンにヒョウタンに封じられた事、
スカーフェイスとミルク達が学園長を訪ねた事、
妖怪犬の正体はファン・メイファことスカーフェイスの娘で、
学園長達が中つ国のメイレンなる人物を訪ねる事になった経緯などを聞いた。
「メイレンねぇ…」
レベッカは、まさかフィジル島でその名を聞くとは思わなかったとばかりにつぶやいた。

「牛魔王は嘘を言ったわけじゃねーよ。メイリンが西方の言葉を勉強していた事を知らなかったんだろ。
 なにしろ、あいつは…」
レベッカは、こう続けるつもりだった。
【あいつはメイリンをあまり可愛く思ってないんだ。人間の妾の子で、生まれつき体に障害を持ってたから。】
しかし、それはメイリンの事を考えれば言っていい筈が無かった。だからレベッカは別の事を言った。
「バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?…うぉ?なんだメイリン?うぼぉあ!?」
レベッカは床の上に倒れた。
レベッカがスカーフェイスを馬鹿にした結果、メイリンが怒り、レベッカに頭突きを喰らわせたからだ。
メイリンは目に一杯の涙を浮かべて、どこかへ走り去ってしまった。
「そうかい。どんなに虐げられても、親父の事が好きってわけかい。…本当に素直な奴だよ、メイリン。」
床の上に伸びたレベッカがそうつぶやいた。

21 名前:ヴァンちゃん ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 20:29:23 0
ほとんどの屋台の前を通り過ぎていってマオママを探すのだが、いまだに本人は見つかることはなかった。
「がおー、たーべちゃうぞー」
すり寄ってきた猫に向けて、いかにも魔物っぽい?ことを言って怖がらせようとしているらしいが…無視されてそっぽを向いて行ってしまう。
「うー」
なんだか猫にまでばかにされたような気がして、苛立ちの唸り声をあげる。
陽の届かない影を移動するだけではいける場所が限られてしまうため、日の光を我慢して弱りながら探すも成果はまったくなかった。
しょうがないので自分の使い魔がせっせと働いている屋台で座りながらこうしてじっと待っているのだ。
しかしやってくるのはやきそば目的の赤の他人とこうして餌を集りに来た猫たちだけ…。
さっき来た女性生徒の客からもらったペロペロキャンディーを舐めながら、しょんぼりとした表情を浮かべて沈んでいる。

>16
>「はあ……はあ……居ないか・・・…ヴァンエレーン!!いるなら出てこーい!」
「ま!まー!」
聞こえてきた言葉は間違えるはずもないあの人物の声。
さきほどのしゅんとした沈んだ表情はふっとんでいって、元気いっぱいで手をあげてマオママに居場所を知らせる。
どうやらこの混み具合でもヴァンエレンの声はマオに聞こえていたようで屋台のカウンター越しに覗いてくる。
パタパタと小さい翼を動かしてカウンターを飛び越えてマオママに飛びついた。


22 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 20:40:27 0
>13
スクナと副会長の決闘を、リリアーナはもう止めようとはしなかった。
こうなってしまっては、どんなに止めても無駄だと某熱血漢で学習しているからだ。

>14 >18-20
だからリリアーナは、女子寮に皆を連れて行くべくよりいっそうがんばってフリージアを起こしにかかっていた。
それをミルクが止めようとする。
>「ちょ、ちょっと待ってリリアーナ!
> いくらフリージアの特撮技術がすごくても、ニューハーフ大量生産はまずくない!?
> 王様とか副会長とか、見た目を変えても中身も変えなきゃすぐバレそうな人もいるし!」
「そうかな?今女子寮の警備は手薄だし、もし白百合騎士団に遭遇しても黙ってればばれない気も・・・・・・。
 じゃあミルク、何か他に名案はある?」
フリージアの胸元から何か丸いものがぽろりと転がり落ちた。
どうやら使い魔カプセルのようだ。

>「なあ。言っとくけど、俺はメイリンの通訳なんかしねーぞ。」
>レベッカが唐突に言った。
ミルクが食って掛かるが、レベッカはメイリンが西方の言葉がわかるため通訳の必要が無いという。
>「それとも何か?誰かが、メイリンは西方の言葉がわからねーとでも言ったのか?だったらそいつは…
 バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?」
>「え?あ、あれ?そんなはずは……!
> 確かに、メイリンは西方の言葉が分からないって言ってたよね、ルズ!」
ルス「そうですわ〜確かにスカーフェイス様はそう仰っていたのですわ〜」

>「……それじゃなに?スカーフェイスさんが嘘言ってたってこと?
> メイリンのお父さんがそんな嘘言って何を得するっていうのよ?
> あんたは牛魔王はバカジャネーノって言うわけ?レベッカ」
>「どーどー、ミルク。冷静に頭を回してみな。俺はさっきの犬の攻撃で生死の境をさまよってたんだぜ。
> そんな風に聞かれても誰が誰だかわかんねーよ。まずはあの犬をどうしたのか?から話を聞かせな。」
レベッカは今までの経緯と、学園長達が中つ国のメイレンをたずねたことを聞いた。
>「メイレンねぇ…」
ルス「学園長の話ですと、メイレン様とやらは一癖もふた癖もある人物のようですわね〜。
 一体どういうお方なのです〜?」
ルズはレベッカにたずねたが、返答の変わりに返ってきたのは別の言葉だった。
>「牛魔王は嘘を言ったわけじゃねーよ。メイリンが西方の言葉を勉強していた事を知らなかったんだろ。
 なにしろ、あいつは…」
レベッカは口を噤んだ。何となく怒っているのかなとリリアーナは感じた。
>「バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?…うぉ?なんだメイリン?うぼぉあ!?」
>レベッカがスカーフェイスを馬鹿にした結果、メイリンが怒り、レベッカに頭突きを喰らわせたからだ。
ルス「メイリン様〜待つのですわ〜」
>メイリンは目に一杯の涙を浮かべて、どこかへ走り去ってしまった。
その背中に、一匹の黒猫をぶら下げたまま。
リリアーナは後を追うべきか迷ったが、肩越しのルズのウィンクに気づき思いとどまった。

>「そうかい。どんなに虐げられても、親父の事が好きってわけかい。…本当に素直な奴だよ、メイリン。」
「レベッカさん、大丈夫?」
リリアーナは床にたおれているレベッカに手を差し延べた。
「多分メイリンさんは大丈夫だと思う。ルズもついて行ったし」
リリアーナは複雑そうな顔をしていた。学園長室でのやり取りを聞いたからだ。
「それにしてもスカーフェイスさんって・・・・・・・。
 メイリンさんに身の回りのお世話をしてもらってるのに、自分の後継者はメイファだけ、かあ・・・。
 そっか・・・・・・お家の中がゴタゴタしてるのは、人間も妖怪も同じなのね」
リリアーナは沈んだ様子で視線を外に向けた。
窓の外ではスクナと副会長が盛大に殴り合っている。もう少しかかるだろうか?
正直決闘がいつ終わるのか、皆目見当もつかない。
「あっちはとってもわかりやすくて良いわね」
そう呟くリリアーナの口元は、諦めと呆れが見え隠れしているが確かに微笑んでいた。

23 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 20:44:10 0
「さて!じゃあ行きましょうか。
 ギズモ、もし二人が話を聞きたいといったら、使い魔カプセルに押し込んで連れてきて。
 他の皆はどうする? 
 もし女装以外の方法で潜入する自信があるのなら、これを参考にしてね」
リリアーナは、今日の女子寮周辺トラップと合言葉を書き記したメモをこの場にいる男子に見せた。

リリアーナは女子寮の自室の前に立っていた。
「さあ皆、早く入って入って」
皆が通された部屋は、二等過程の生徒には珍しく相部屋だった。
壁には一面びっしりと封印術式が彫り込まれており、そこら中に香炉や御札が張ってある。
家具も独特なものが多い。
足元には豪華なペルシャ絨毯が鎮座しているかと思えば、ベッドにはキルトがかかっている。
「そっちはアルのスペースなの。危険だから私物には手を触れないでね」
リリアーナはティーセットを持って戻ってくると、
「食らえ!ホット!」
といってポットに熱湯を注いだ。部屋に紅茶のいい香りが立ち込める。
「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」


その頃、メイリンの背中にしがみ付いたままのルズは・・・・・・。

「あっ、あそこのナナツジまんじゅうはとってもおいしいんですのよ〜」
「焼き鳥は召し上がった事はおありですの〜?ここの塩は絶品ですわ〜。
 あ、焼きそばなどいかがです〜?なんと献血すればタダで食べられますのよ〜」
「メイリン様ぁ〜。そろそろ皆のところに戻りませんこと〜?
 皆が向かったリリアーナの部屋は、お菓子やお茶がたんまりあると聞いておりますわ〜」

メイリンの足が止まるよう、気長に説得を試みていた。



24 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 22:46:09 0
>18
渾身の力で打ち出された拳はクロードの鳩尾にめり込んだ。
拳に伝わる確かな感触と苦痛に歪むその顔にスクナは驚いていた。
当然のように魔法障壁があり、それを打ち抜くつもりではなったのだから。

拳から伝わる手ごたえと共にクロードの心行きに触れ、スクナの顔が歓喜に歪む。
>『ぐ!!・・・・・・良い拳だ!!こちらも本気でいかせてもらおう!!』
「来るが良い!」
倒れるどころか膝をつくこともなく立ち続けるクロウドが振り上げる様をみて、スクナも吼える。
まるで次はお前の番だと言わんばかりに振り上げられる拳を見ている。

空を切り裂くクロードの拳。
魔法による強化なども一切ない、その拳をスクナは避ける事もなく防御する事もなく顔で受け止めた。
衝撃波凄まじく、顔の輪郭が二重になったかのような衝撃。
そしてスクナの両足が地から離れ浮き上がる。
が、それでも足を踏ん張り何とか倒れず踏みとどまった。

「ひょ、ひょう。はかはかひゃるではないふぁ!(ほほう。中々やるではないか。)
ひゃがほんなほのれは余はたおひぇぬぞ!(だがそんなものでは余は倒せぬぞ!)」
余裕のコメントなのだが、クロードの一撃でスクナの顔の半分は腫れあがり、上手く喋れていない。
それでもまだまだやる気のようで、首をコキコキと回しながら副会長の間合いへと戻っていく。

その後はもはや戦いと呼べる代物かどうか判断に迷う。
お互い防御もテクニックもなく、ただ渾身の力で殴りあうのみ。
周りでは色々話が進んでいるのだが一切お構いなし。

盛大な殴り合いはいつ決着がつくこともなく続いた。
そしてクロードは3回倒れ、スクナは2回倒れた。
しかし、勝ったのはクロードだった。
スクナは2回目倒れた後、起き上がれなかったのだから。

「クフォーロといったか。熱いこふひひぇあっら。」
もはや何の為に決闘していたかなどさっぱり忘れ、満足気な顔(多分に歪んでいてよくわからないが)で気絶したのであった。

25 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/07(日) 23:15:40 P
>19
>「ちょ、ちょっと待ってリリアーナ!
  いくらフリージアの特撮技術がすごくても、ニューハーフ大量生産はまずくない!?
  王様とか副会長とか、見た目を変えても中身も変えなきゃすぐバレそうな人もいるし!」
「そうだよ!特に副会長さんなんて東方文字で漢て書いてオトコって読むぐらい男なんだから
 姿形を変えたって無理があるよ!!」
どこからともかく・・・まあ例のごとくフリージアの胸元なのだが「漢」と書かれたフリップを取り出し
美少年の姿に擬態している自分を棚に上げリリアーナに無茶だと進言するギズモ
そんな文字いつの間に調べたのやら・・・・

>「そうかな?今女子寮の警備は手薄だし、もし白百合騎士団に遭遇しても黙ってればばれない気も・・・・・・。
  じゃあミルク、何か他に名案はある?」
フリージアの胸元から何か丸いものがぽろりと転がり落ちた・・・ついでに別のものもポロリとなりそうになったが
必死でギズモはそれを隠した

>22>23
「それにしても・・・・ちょっと強く叩きすぎたかな?」
何時までたっても再起動しないフリージアを心配そうに見つめるギズモ

>「さて!じゃあ行きましょうか。
  ギズモ、もし二人が話を聞きたいといったら、使い魔カプセルに押し込んで連れてきて。
  他の皆はどうする? 
  もし女装以外の方法で潜入する自信があるのなら、これを参考にしてね」
「うん分かったリリアーナお姉ちゃんv」
了解したとばかりに親指を立てるギズモ
と・・・・いまだに気絶中のフリージア

(女子寮前)
「僕はいつもお母さんと一緒だから別に女装しなくても入れるんだよね」
だが今はその肝心のフリージアが絶賛気絶中である
「大丈夫なのかなあ?」
まあいざとなったら元の姿に戻ればいいやとつぶやくギズモであった

26 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage ひとまずこれだけ投下] 投稿日:2008/12/08(月) 20:50:52 0
>「ああ、そうしよう!まず保険室に預けないと俺達も思うように動けないからなぁ!!」
俺の言葉に副会長が賛成し、二人担ぎあげる。
そして残りの三人をケオスが担ぎあげたのだが、そこで一人が目を覚ました。

>「僕は…………」
>「私は…ケ……」
>「ケ……ケ………」
>「ケ・・・ケイトさん!そう!その子はケイトさんっていうのよ!
 夏休み後に転校してきたんだけど、彼女大人しいから影が薄いって言うか、目立たなくて」
>「その・・・皆と早く馴染めるように、ケイティを学園祭のイベントに参加させたのよ。
 そうだったわよね、クロウさん?」
へ?俺ですか?
「あ、ああ。
 あまり交友関係がなかったみたいだから参加させているんだ。」
少し声が裏返っているがバレてはいないと思う。
たぶん・・・

>「納得できたところで保健室に移動しましょ。少しでも早く治して学園祭を楽しまなくっちゃ!
 あっ、大丈夫よケイティは女の子だけど力持ちだから、あなたを落っことしたりしないわ。
 ・・・・・・でも、さすがに3人は多いかもしれないわね」
「俺達より多いしな。
 2人くらい他の人に任せたらどうだ?」
実際2人担いだ時点で両肩が塞がるわけだから結構大変だと思う。
>「ケイティ、無理しないでフリージアや副会長さん達にも手伝ってもらいましょうよ!
 それとクロウさん。怪我人を早く休ませたいのは分かるけど、
 あなた自身も怪我してさっき薬飲んだばかりなんだから、無理しちゃ駄目よ。
 私は、怪我したみんなの荷物を保健室まで運ぶ事にするね!」
「普段は1mくらいある大剣振り回しているんだからこのくらい平気さ。
 それに薬の効果もあって結構楽だぞ。」
背中の痛みもかなり引いている。
この分だとけが人たちもすぐに回復できるだろう。

>「お〜ほっほっほ!私に任せなさいな!空飛ぶ雪の結晶に乗せれば3人ぐらいまでなら大丈夫ですわ!!」
>「そうだな!!そもそも生徒会でない人間の方が重労働を強いられるのは間違っている!!
 二人俺に渡してくれ!大丈夫4人ぐらいなら何とかなる!!」
いや、4人運べるとかそういう問題じゃなく怪我人が楽なように運べよ・・・
>「そっか!皆で手分けすれば速いよね!じゃあそろそろ行きましょうか。
 ・・・・・・それにしてもマオマオ遅いね〜。どうしたんだろう?」
リリアーナに言われマオの方をふと見るとジャージを見て考え込んでいる様子が見えた。
>「あっマオマオ!結局そのジャージにお着替えするの?
 だったらその間、私が隠し子吸血鬼さんを見てようか?」
>「…………わ、分かった」
ああ、無理に着替える必要もないのに・・・

>「蒼天に日輪の輝く限り!余は不屈!不死身!不可抗力!」
>「だれだ!?」
>「え?何?何が始まるの?」
「つうかなんか違うだろ!」
>「くぅおら、そこな男!!
 余の妃を誘惑するとは万死に値する!
 今!ここで!決闘を申し込む!!」
「…どこまで色ボケなんですか?
 この自称王様は。」
面白いほど盛大な勘違いをしている。
まあ、副会長の言葉が紛らわしかったのもあるのだが、
いくらなんでも相手を間違えるのはどうかと思うぞ。

27 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 投下には時間がかかります。できる人は先に投下してください。] 投稿日:2008/12/08(月) 21:26:16 0
>「そうか、お前らは変態だったんだな。」
>「なんでそうなるの!!」
否定はしたいがこの光景を見るとそうとしか思えないのが悲しい・・・
>「無事だったか!頭に刺さっていたから一番重症かと思ったが、
 そんなことは全然なかったな!!だが一応のことちゃんと保険室に行った方がいい!」
>「ちっがーう!!・・・・・ってあれ?レベッカさん目がさめたの?いつの間に。
 でも良かった〜! なかなか目を覚まさないから心配していたの。
 まだどこか痛いところは無い?保健室に行こうと思うんだけど、歩けそう?」
>「あーよ。心配すんな、かすり傷だ。」
「どう考えても刺さっていたと思うのは気のせいか?」
誰かが抜いたみたいだがどう考えても刺さっていたよな。

>「ていうか、お前らホモだったのかよ。許せる。」
>「ぬお?誰だそちは!何故リリアーナの服を着ておる!」
やっと気づいたのかよ。
どれだけ鈍くなってんだ?
>「全く女の戯れは可愛い事じゃのう。安心せい、余の寵愛を受けるのはそちに間違いない!」
>「お断りしますってさっきも言いました!っていうか何するんですか!止め・・・止めてったら〜!!」
・・・ここで介入しても別に大丈夫だよな?
さっきの騒動でたまったものをぶつけたくなってきた。

>「もう!何なんですかこの糸は〜!!」
さっきから好き放題やっていたことに我慢の限界が近づいてくると、
>「面白い!!よくは分からないが男が決闘を申し込んだ以上、背負うべきものがあると見たぁ!!!
 俺で良かったら相手になってやろう!!・・・と言いたいところだ。
 だが俺には怪我人を保険室に届けるという大きな使命があるっ!!
 悪いが後でにしてくれ、なんだったらケイティの背負っているけが人を運んじゃあくれないか!?」
「ああ、そんな話もあったな。」
たまった分は副会長に思いっきり殴ってもらいましょうか

それにしてもよかった。
副会長ならその場で決闘を受けてもおかしくなかったからな。
まあ、受けたら受けたで魔法使って止めてたが。

>「マオマオ、着替えたのn―――― うおっまぶし!」
>「大袈裟な反応をするな!」
マオが着替えを終えてこっちに戻ってきたようだ。
…うん、後で普通のジャージを手配しておこう。
正直見てるこっちがまいってくる。
>「おおっ!!素晴らしい!マオ君!・・・いやマオ!!
 これで今日からお前も俺達と苦楽を共にする真の仲間になった!!
 今俺の中の全米が拍手喝采しているぅぅぅううう!!」
>「おおお!素晴らしい!どこのブランドのモデルぢゃ!
 フィジルにこれほどの美的感覚を持つものがいるとは!!
 っは!いかん、今はそれどころではない。
 そのほう、後で話を聞かせてもらうぞ。」
「あんたらの美的センスはいったいどうなっているんだよ!!!」
何か方向の間違った芸術が完成しそうだ・・・

>「む〜、仕方があるまい。貸せい。
 では保健室へと案内するがよい。その後決闘ぢゃ!
 ええい!その服を讃えるのは余も我慢しておるのぢゃ!後回しにせんか!!」
>「色々と悪いな!!なあに怪我人を保険室に預けたら
 ちゃんと決闘してやる!男が背中を見せるわけにはいかないからな!」
それよりも副会長の方のけが人を何とかしてあげてください。
すごく・・・苦しそうです・・・

28 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 現在作成中by中の人] 投稿日:2008/12/08(月) 21:34:17 0
>「はーい、みんなちょっと注目ー!
 学園長とスカーフェイスさんは、事件の背後関係を調べに出かけたみたいです。
 で、こちらはスカーフェイスさんの娘のメイリンさん。
 さっきの襲撃みたいな妖怪絡みの事件に対応するため、残ってくれました。
 ただし、西方の言葉は分からないので、中つ国語で話すか身振りで会話する必要があるそうです」
ここで突然学園長室に向かったミルクが声をかけてきた。
・・・これだったら先に許可を取った方がよかったかもしれん。

>「レベッカさん、メイリンさんとはお友達なの?」
どうやらレベッカとメイリンは知り合いのようだ。
>「で、レベッカに通訳をお願いしたいと思うんだけど、いい?
 それから、お願いばかりで悪いけど、文化革命の真実についても解説してもらえないかな?
 『魔法使いみな死すべし!』って、結局どんな考えなの?」
>「さっきも言ったが、それは後年の創作だ。文化革命の目的は、流入する西方圏の文化を一掃し、
 本来の中つ国の文化を見直す事にある。魔法なんてのは西方文化の代表みたいなもんだから、相当目の敵にされたのよ。
 …っとまあ、これが文化革命の表向きの真実だ。ところで、ミルクよ。 どっかで3P や ら な い か ?」
「ぶはっ」
やばい思わず吹いてしまった。
というか俺らよりあんたの方がよっぽど変態だ!!

>「や ら な い わ !このド変態!!
 そんなにやりたきゃ、あんたと王様の2人でやってろ!」
>「落ち着けミルク。要はそれくらいプライバシーの保護される場所でなけりゃ、軽々しく言えねーって事よ。
 140年前の中つ国で起こった文化革命の裏の真実をよ。」
「裏の真実?」
>「それならそうと最初から言えよ紛らわしい……
 あんたどこでこっちの言葉を勉強してきたんだ……」
>「南島部だ。」
言葉の学習は置いといて、裏の真実は気になるな。

>「おお、ミルク。再び敢えて嬉しいぞ。
 しかし今は立て込んでおるでな。3Pはもうしばし待っておれ。
 さあ、はよう案内せんか!」
ここで空気の読めない発言。
というかどれだけ3Pが好きなんだよお前ら。

>「お元気そうでなによりです王様。
 さっきも言いましたが、妃にはなりませんので3Pしたけりゃ他を当たってください。
 それと、後で合流して学園祭の案内をしますから、それまでおとなしくしててくださいね」
>「ああ、そうであったな。それにしても女の嫉妬というのも可愛いというものよ!」
だめだ・・・
もういっそのこと2人とも保健室で頭の中を見てもらった方がいいんじゃないだろうか・・・

>「リリアーナの部屋って、確か攻撃魔法封印とかいろいろ仕掛けがあったよね?
 あそこなら寮だから部外者も入れないし、話も外に漏れないんじゃない?
 リリアーナが部屋使うのイヤじゃなかったらだけど」
>「いや、それはいいんだけど・・・・・・あ、歩きながら話しても良いかな?
 レベッカさんは動ける?よかった!じゃあメイリンさんに通訳してくれない?
 『お団子が気に入ったのなら、よろしかったら全部召し上がれ』
 それと、『色々お話が聞きたいから、申し訳ないけれど一緒にきて欲しい』って」
おいおい、男もいるんだぞ。
女子寮の部屋なんて使えるのか?

29 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage すこしズレたorz] 投稿日:2008/12/08(月) 22:10:35 0
>「ミルク、さっきの話だけど・・・・・・もちろん私の部屋を使ってもらって構わないわ。
 でもここにいる全員、今回の事件の事や文化革命の裏の真実を聞く権利はあると思わない?
 だってもうこんなにどっぷり巻き込まれてるんだから。
 それともスクナさんや副会長は、やっぱり決闘しないとダメ?」
>「他にも妖怪犬が紛れ込んでいたら、また皆が危ない目にあうかもしれないのに・・・」
そこは俺も同感だ。
一匹でもかなり厄介だったからな。
>「心配するな、リー。こいつらは後で二人まとめて俺が(性的な意味で)可愛がってやんよ。
 それに妖怪が相手ならメイリンは強いから大丈夫だろう。」
「止められるのなら、まあ、いいんだが・・・」
できれば被害を出したくないからな…

>「そこで煽るなよ止めろよ」
「あの状態になった副会長は、もはや会長じゃないと抑えられないのさ・・・」
本当に熱血ばかりというのが困りものなんだよな…

>「リリアーナ。悪いが男は拳を交えなくちゃあ分からない時もある。
 それに俺は男の中でも特に不器用な人間だからな!
 君が暴力や戦いを嫌っているのは分かっている!だがここは少し黙っていてくれ!」
>「これは男同士の問題じゃ。女が口をはさむでない。
 それにな、案ずるな。愛は勝つ!」
「はぁ・・・とりあえず、周りに迷惑かけたら問答無用で魔法ぶち込むから。
 その辺だけ気を付けて。」
>「話を戻すけど、私の部屋を使うのは構わないわ。
 でも皆も知っているように、問題は女子寮が男子禁制って事よ。
 ケイティはともかく、副会長やクロウさんやスクナさんが白百合騎士団に見つかったら・・・・・・」
そう、そこが問題である。
いくら生徒会といえども女子寮に入ることはできないからな。

>「俺はそういうの嫌いじゃねーよ(笑)」
そう言いながらレベッカはケオスの方を向いている。
そこにリリアーナが手を叩いて、
>「・・・・・・あ!そうだわ、うん!そうよ!要はばれなきゃいいのよね!」
「ちょっと待て、まさか…」
>「ねえフリージア、さっきのメイクアップ道具はまだ残ってる?・・・・・・あれ?」
悪夢再来、か・・・
できれば2度とやりたくないのだが・・・

>「フリージア、起きてよフリージア!」
>「さっきのメイクアップセット、もう一度使って欲しいの!だから起きて!」
>「ちょ、ちょっと待ってリリアーナ!
 いくらフリージアの特撮技術がすごくても、ニューハーフ大量生産はまずくない!?
 王様とか副会長とか、見た目を変えても中身も変えなきゃすぐバレそうな人もいるし!」
>「そうだよ!特に副会長さんなんて東方文字で漢て書いてオトコって読むぐらい男なんだから
 姿形を変えたって無理があるよ!!」
・・・よし、今のうちに

__________
|              |
|  たたかう  ど う ぐ |
|              |
|  チェンジ =ア にげる|
|              |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

にげられない!!

まじかよorz

30 名前:副会長 ◆KF6oKebCxk [sage] 投稿日:2008/12/09(火) 00:19:15 0
>23-24
>「ひょ、ひょう。はかはかひゃるではないふぁ!(ほほう。中々やるではないか。)
>ひゃがほんなほのれは余はたおひぇぬぞ!(だがそんなものでは余は倒せぬぞ!)」
顔を腫れあがらせながらも余裕のコメント。
そして首を回しこれからが本当の戦いだと言った感じで
クロードの間合いへと戻ってくるスクナに副会長は嬉しそうに笑い再び構える。
『そうこなくっちゃあなあ!』

そして始まったの防御も回避もない。
人類の原初に逆行したとも言えるほど無骨な殴り合いだった。
ただひたすらお互い確かめるように懇親の力を振りしぼり
がむしゃらに交互に拳を相手の体にめり込ませる!!
リリアーナやミルクはなどがどうしようか話しあっていてもお構いなし。

殴り合いはリリアーナ達が女子寮に向かった後も
延々と殴り合いは続きクロードは三度も地面に体を打ちつけ。
スクナも二回も地面に倒れる。だが勝ったのはクロードだった。
二回目のスクナのダウン後、彼は起き上がることができなかったのだ。
>「クフォーロといったか。熱いこふひひぇあっら。」
『おまふぇもいい拳だったふぇ。まふぁひゃりたいものだ』
顔がパンパンに腫れてもはや二人とも何を言っているのかすら分からないが、
どうやらその清々しい表情からすると両者満足したようなのは見てとれる。


31 名前:副会長 ◆KF6oKebCxk [sage] 投稿日:2008/12/09(火) 00:24:42 0
>23-24 >25
>「ひょ、ひょう。はかはかひゃるではないふぁ!(ほほう。中々やるではないか。)
>ひゃがほんなほのれは余はたおひぇぬぞ!(だがそんなものでは余は倒せぬぞ!)」
顔を腫れあがらせながらも余裕のコメント。
そして首を回しこれからが本当の戦いだと言った感じで
クロードの間合いへと戻ってくるスクナに副会長は嬉しそうに笑い再び構える。
『そうこなくっちゃあなあ!』

そして始まったの防御も回避もない。
人類の原初に逆行したとも言えるほど無骨な殴り合いだった。
ただひたすらお互い確かめるように懇親の力を振りしぼり
がむしゃらに交互に拳を相手の体にめり込ませる!!
リリアーナやミルクはなどがどうしようか話しあっていてもお構いなし。

殴り合いはリリアーナ達が女子寮に向かった後も
延々と殴り合いは続きクロードは三度も地面に体を打ちつけ。
スクナも二回も地面に倒れる。だが勝ったのはクロードだった。
二回目のスクナのダウン後、彼は起き上がることができなかったのだ。
>「クフォーロといったか。熱いこふひひぇあっら。」
『おまふぇもいい拳だったふぇ。まふぁひゃりたいものだ』
顔がパンパンに腫れてもはや二人とも何を言っているのかすら分からないが、
どうやらその清々しい表情で気絶したスクナを見るとどうやら満足したようだ。
気絶しているスクナを引きずりよろよろと歩いていく副会長。

殴り合っている時でも周囲のやりとりを聞いてないわけではなかったため、
ギズモの元へと歩いていく。そして女子寮前のギズモを見つけると
倒れこむように使い魔カプセルに入る副会長とスクナ。
『ギズモ・・・あとは頼んだぜ!!』

32 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 返しつけなくてすみませんorz] 投稿日:2008/12/09(火) 00:28:33 0
>「さて!じゃあ行きましょうか。
 ギズモ、もし二人が話を聞きたいといったら、使い魔カプセルに押し込んで連れてきて。
 他の皆はどうする? 
 もし女装以外の方法で潜入する自信があるのなら、これを参考にしてね」
そう言ってリリアーナはメモを見せてくれた。
「…これどう考えても抜けるの無理じゃなか?」
正直このトラップの数はクリスの作った鬼畜ダンジョン以外見たことがない。
しかもトラップのレベルがかなり高いのだ。
下手をすれば死を覚悟しなければならないかもしれない。

「っち、仕方がねえ。
 2度とこんな恰好をしないと去年決めたんだけどな・・・」
意を決して女装するしか手はなさそうだ。



さて、意を決したはいいのだが、
俺の今の服装は花魁である。
動きにくいったらありゃしねぇ。
あと、声を出せばばれると思ったので、リリアーナの部屋の前に来るまでまったく喋っていない。
>「さあ皆、早く入って入って」
本当に、何やっているんだろうな・・・
外に漏らしちゃいけないんだったら俺が異次元空間作ればよかったんじゃん。
今更遅いけど・・・

>「そっちはアルのスペースなの。危険だから私物には手を触れないでね」
「アルナワーズの持ち物か・・・」
確かに危険そうだ。
彼女が関わると厄介事がさらにひどいことになるからな・・・

>「食らえ!ホット!」
「そう言う魔法も便利だよな。」
実を言うと、俺は時間や空間を操作する魔法以外現状で使用することはできない。
そう言った魔法を使うには抑制を解除するか、インディフィニティバスターのMCSを使わないといけない。

>「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」
「あまりこの恰好を続けたくないんでな、なるべく手短に頼む。」

33 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/09(火) 07:35:50 0
>23>32
> 「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」
> 「あまりこの恰好を続けたくないんでな、なるべく手短に頼む。」
「あーよ。後で俺が脱がしてやるからな(笑)」
レベッカは、リリアーナが注いでくれた熱い紅茶をぐびっと飲み干すと(!)話を始めた。
「こいつは中つ国で約100年から200年くらい前に起こった出来事だ。
 当時、皇帝−つまり王様みてーなもんだが−の護衛として十字官という役職があった。
 十字官は多大な権限を持っていたが、それを悪用し、しだいに官位を金で売りさばくようになった。
 詐欺師や泥棒が出世し、心正しき者が牢につながれる時代が来ちまったのさ。
 十字官達は自分の縁者を高位につかせ、領民達から税を搾れるだけ搾り、財を蓄えるのに精を出した。」
そこまで話した後、急にレベッカの顔が赤くなった。
「あちちちちちちっ!」
どうやら一気に飲み干した紅茶が、今さら熱いと感じたようだ。

さて、喉の熱が冷めたあと、レベッカは話を再開した。
「無論、十字官を討とうとする者が現れたが、誰も十字官を倒すことはできず、
 それどころか酷い拷問を受けて殺された。十字官が、強力なビスケットだ。」
…は?
見ると、レベッカは紅茶と一緒に出されていたビスケットをかじっていた。
「うまいよな、これ。俺のお気に入りなんだ。」
レベッカはビスケットを食べ終わると、再び話を戻した。
「十字官は、強力な魔法使いだったんだ。
 しかし、奴らも運が悪かった。当時とある人間の里に、ゲロロという妖怪が住んでてな。
 十字官の手下がその里に押し入り、ゲロロに害をなそうとしたわけよ。
 それに怒ったゲロロの姉は、人間のふりをして後宮に入り、
 妖艶な美貌と妖術を使って、ついに皇帝の妃になっちまった。
 お前らも歴史で習ったんじゃねーか?かの有名な天皇后の事だよ。わははははははっ!!」
突然レベッカが大笑いした。
「…いや、何も笑うこたーねーよな。」

「んで、その天皇后が何をしたかというとな。要は十字官を誅殺しろと皇帝に頼んだのよ。
 そんでもって、実際その通りになった。天皇后の呼びかけに、多くの妖怪が集まった。
 十字官達に勝ち目は無かった。
 王宮で侍っている奴らに対して、妖怪はあきらかに“地の利”で勝っていた。
 そして、十字官は重税をかせられた領民達に恨まれていた。“人の利”も妖怪側にあった。
 最後に“天の利”だ。魔法使いは、内に秘めた魔力が強いほど妖怪を察知できなくなる。
 メイファが暴れた時、学園長がすぐに現場に現れなかったことからもわかるだろ?」
レベッカがポンとひざの上を叩いた。
「こいつが第一次文化革命の真実だ。もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの上で横になりな。」
レベッカは室内にいる女装した男性陣にそう促した。
「なんだと?先にこっちが脱がねーと、やる気になんねーってか?」
レベッカはいそいそと服を脱ぐ準備を始めた。誰かが止めない限り脱ぐ…間違いない。

34 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2008/12/09(火) 19:14:50 0
>21-32
>「ま!まー!」
この声は!?確かに今屋台の方で子供のような声がした!
もしかしたらと思ってヴァンエレンの屋台の方をのぞいてみると
ヴァンエレンが小さい翼を動かしながらこっちに飛びついてきた。
子供になってみるとカワイイものだ。抱き着いてきたヴァンエレンを強く僕は抱きしめる。
「心配したぞヴァンエレン……全くリリアーナの奴め。後で絶対に文句言ってやる!」
ヴァンエレンを抱っこしながら僕は強く拳を握りしめる!
だいたい今回はすぐに見つかったからいいものを、
もしも見つからなかったらどうするつもりだ。
大人の時でさえ結構不安なのに子供に変化している状態なんて……
絶対に僕なしで生きていけないに決まってるじゃないか!

「ヴァンエレン、怪我とかしてない?大丈夫?」
体を触ってみるが特に怪我した様子はない。本当によかった。
さて、ようやくヴァンエレンも探せたことだしリリアーナの自室とやらに行くか、
そんでもって文句言ってやる!


女子寮前につくと何やらクロウがよく分からない日本とかの
伝統的な服装である花魁を着ている。
「クロウ、もしかしてお前女子寮に入るためだけに……」
なれない衣装に動きそうにしているクロウはかなり笑いどころがあるのだが…
たしか男が女装するというのは想像以上の精神的ダメージを受けるとか
何とか本にも書いてあった気がするのでとりあえずクロウの苦労も受取り
笑って茶化すのはやめておくことにしておいた。
女子寮につくと自室の前にリリアーナがニコニコと能天気面丸出しで突っ立っていた。
>「さあ皆、早く入って入って」
リリアーナはそう言うと僕たちを部屋に通す。
見渡してみると壁には封印術式が彫りこまれ何やら札が張ってある
「おいなにか危ないものでも飼っているんじゃないだろうな?」
見渡す限りの札や封印術式に少し危険な臭いを感じる僕。
普通こんなもの自室に使うか?それに家具もなんというか…独特でわかりにくい。
>「そっちはアルのスペースなの。危険だから私物には手を触れないでね」
「そういえばお前はあいつと同居しているんだったな?」
ポットにお湯を注ぎ紅茶を出すリリアーナにそう訊く。
噂によるとなんでもリリアーナとアルワナーズは恋人で同性愛者だという話だ。
>「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」

その後レベッカは文化革命の真実を語り始める。
「ヴァンエレン、はいあーん」
僕は紅茶と一緒に出されたビスケットをヴァンエレンに食べさせながら話を聞く。
どうやら簡単にいうと腐った十字官を許せなかった妖怪のゲロロの姉が
うまいこと皇帝に取り行って十字官達を倒したらしい。
「ふーん、それで?それは分かったけどなんでこの学園に妖怪がやってきたんだ?
 ここにその十字官の生き残りでもいたのか?」
ヴァンエレンにビスケットをあげながら僕が問うが返事はない。
レベッカの方を見ると気でも狂ったのか服を脱ぐ準備を始める。
「な、なにしているんだ!!変なことしてるんじゃない!!お前は色情魔か!!」

35 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/10(水) 07:20:10 0
>34
> 「な、なにしているんだ!!変なことしてるんじゃない!!お前は色情魔か!!」
「へへへ、もっと言ってくれ。…じゃねーだろ。」
レベッカはムッとした様子でマオに言った。
「俺は文化革命の事を教えてくれと頼まれたから教えたまでた。
 それと今回の事件の関連なんて俺が知るわけねーだろ。
 妹様がおかんむりの理由はメイリンに聞けばわかるんじゃねーか?」
レベッカは、マオの側にいるヴァンエレンに目をつけた。
「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」

>23その頃のメイリン
> 「メイリン様ぁ〜。そろそろ皆のところに戻りませんこと〜?
>  皆が向かったリリアーナの部屋は、お菓子やお茶がたんまりあると聞いておりますわ〜」
メイリンは学園の同じところをくるくると回っていた。
レベッカの言うとおり、メイリンは素直である。
だから、実はルズの説得も初期の段階で成功しているのだ。
しかし、悲しい事にメイリンは喋れないため、『あたいをリリアーナの部屋に案内しなよ!』
とルズに話すことができないのである。

36 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/10(水) 07:47:02 0
>32 >34
>「あまりこの恰好を続けたくないんでな、なるべく手短に頼む。」
リリアーナはそっと笑いをかみ殺した。
似合っていると言ったらクロウはきっと怒るだろうと思ったのだ。
「キモノってとっても綺麗だけど、すごく重そうだもんね」
>「あーよ。後で俺が脱がしてやるからな(笑)」
「そういえばキモノって脱ぎ方にも作法があるらしいね。
誰かに帯を引いてもらって、こう、コマみたいにくるくる回って・・・・・ちょ、それ熱いよ!!」
リリアーナは慌てたが、高温の紅茶を飲み干したレベッカはけろっとしている。
あまりのことに硬直していたリリアーナだったが、やがて中つ国の人は熱いの平気なのかな?と一人納得したようだ。

「はい、マオマオ。そっちの小さい子にはミルクだよー。熱いから気をつけてね」
リリアーナはにこやかに紅茶とミルクのカップを渡した。
一方吸血鬼の子供はというと、なぜかリリアーナを見て挙動不審になっている。
「あれ〜?もしかして吸血鬼君はミルク苦手なのかな?紅茶がよければそう言ってね〜」
ちなみに、マオにまだ叱られていないリリアーナは、子供が迷子になったのを知らない。
だからいつもと全く同じ能天気な態度だった。

「それとマオマオ、安心して。私は別に危険なペットとか飼ってないよ〜」
身の内に猛獣(なんて生易しいものではない)を飼っているのは、同室のアルナワーズだ。
だがそんなことを他人に話せるわけも無いし、話そうとも思わない。
「ちなみに封印術式の類はアルの・・・まあ趣味みたいなものよ。
まあ、インテリアみたいなものね。多分、盗聴されるのを防止するためじゃないかな〜?
 あ、誰か来たみたい。ちょっと待ってて」
リリアーナが部屋のドアをあけると、外にはギズモが立っていた。
「皆はカプセルの中?ありがとうギズモ、助かったわ!さあ、入って入って!」

レベッカは話の途中、急に顔を真っ赤にした。
どうやらさっき飲んだ紅茶の熱さに今頃になって気づいたようだ。
「だから熱いって言ったのに・・・・・・大丈夫?辛いならフリージアに氷出してもらう?」
リリアーナは心配そうな顔でレベッカに水を差し出した。

37 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/10(水) 07:48:43 0
その後もビスケットなどに話がそれつつも、レベッカは第一次文化革命について話してくれた。
>「ふーん、それで?それは分かったけどなんでこの学園に妖怪がやってきたんだ?
> ここにその十字官の生き残りでもいたのか?」
「そういえばゲロロって名前、ついさっきどこかで聞いたような・・・?」
リリアーナは思い出そうとうんうん唸っていた。
「そう言えば学園長室での話だと、メイレンって人がメイファをけしかけたかもしれないのよね?
 一体メイレンってどんな人なの?聞いた印象だと、偉い人みたいな感じだけど?」
>「もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの上で横になりな。」
>レベッカは室内にいる女装した男性陣にそう促した。
「は?ダメよレベッカさん、今脱いだら外に出る時困るじゃない」
レベッカはさらに続ける。
>「なんだと?先にこっちが脱がねーと、やる気になんねーってか?」

>35
>「な、なにしているんだ!!変なことしてるんじゃない!!お前は色情魔か!!」
>「へへへ、もっと言ってくれ。…じゃねーだろ。」
>「俺は文化革命の事を教えてくれと頼まれたから教えたまでた。
> それと今回の事件の関連なんて俺が知るわけねーだろ。
> 妹様がおかんむりの理由はメイリンに聞けばわかるんじゃねーか?」
レベッカは、マオの側にいるヴァンエレンに目をつけた。
>「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」
「わー!!レベッカさん子供をからかっちゃダメよ!あなたはまだおっぱい出ないんだし!」
そういう問題ではないのだが、リリアーナも相当焦っているようだ。
「それに話はまだ終わってないわ。今のは第一次文化革命の裏事情でしょう?
 学園長が危惧していたのは第三次。つまり、第二次文化革命もあったんでしょう?
 その辺もきっちり教えてくれないと!!」
リリアーナは上ずった声で早口に告げると、レベッカの服を脱がせないよう胸元を押さえようとする。
が、あまりに焦ってためか、勢い余ってレベッカの胸を押す形になってしまった!

ばいーん!

押し返された圧倒的質量に、リリアーナは雷に撃たれたような衝撃を受けた。
どう触ってもダイナマイトバディです本当に(ry
「・・・・・・さ、詐欺だ・・・・・・」

38 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/10(水) 22:29:37 0
>35
>メイリンは学園の同じところをくるくると回っていた。
ルズは気長にメイリンの気が変わるのを待っていたが、さすがに何か変だと思い始めたようだ。
「ねえメイリン様ぁ、確か言葉はわかるのですわね〜?
 もし「はい」なら首を縦に、「いいえ」なら首を横に振ってくださいまし〜」
ルズはメイリンの反応を確認し、さらに続けた。
「メイリン様はまだレベッカさまの事をお怒りになっていらっしゃいますの〜?
 もしそうでないなら、皆のところに戻りませんこと〜?
 きっと今頃、メイリン様のことを皆心配していると思うのですわ〜」
ルズはメイリンに爪を立てないよう気をつけながら、背中をよじ登り右肩へと移動する。
「ちなみにその角を右に折れてまっすぐ行くと、女子寮まで一本道なのですわ〜」

39 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 18:05:27 O
>20 >22-37
>「どーどー、ミルク。冷静に頭を回してみな。俺はさっきの犬の攻撃で生死の境をさまよってたんだぜ。
> そんな風に聞かれても誰が誰だかわかんねーよ。まずはあの犬をどうしたのか?から話を聞かせな。」
「む。そういやそうだったっけ。
 あたしも見てたわけじゃないけど、要約すると…」
あたしは今までの出来事のまとめをレベッカに伝えた。

>「メイレンねぇ…」
>「学園長の話ですと、メイレン様とやらは一癖もふた癖もある人物のようですわね〜。
> 一体どういうお方なのです〜?」
メイレンって誰なんだろう。
話を聞くによほど強力な妖怪みたいだけど。
でもレベッカは、メイレンについてはそれ以上触れずに話を先に進める。
>「牛魔王は嘘を言ったわけじゃねーよ。メイリンが西方の言葉を勉強していた事を知らなかったんだろ。
> なにしろ、あいつは…」
「あいつは……なによ?」
先を促すと、レベッカはとんでもない事を言い始めた。
>「バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?…うぉ?なんだメイリン?うぼぉあ!?」
「いや、バカジャネーノってあんた……あ!?メイリン!?」
急にメイリンがレベッカに頭突きをお見舞いし、泣きながら走り去ってしまった。
レベッカは自業自得としても、学園に不慣れなメイリンが迷ったりしたら大変だ。
そう思って追いかけようとするあたしを、リリアーナが止める。
>「多分メイリンさんは大丈夫だと思う。ルズもついて行ったし」
>「それにしてもスカーフェイスさんって・・・・・・・。
> メイリンさんに身の回りのお世話をしてもらってるのに、自分の後継者はメイファだけ、かあ・・・。
> そっか・・・・・・お家の中がゴタゴタしてるのは、人間も妖怪も同じなのね」
「家の中がゴタゴタねえ…。
 あたしにはよく分からないな、そういうのは」
あたしが育った孤児院ではそんな騒ぎなんてなかったし、本当の親子はもっと仲良しなんだろうと思ってた。
でも、本当の親子だからこそ、難しい事があるのかもしれない。
>「あっちはとってもわかりやすくて良いわね」
そう言うリリアーナの視線の先には、拳で語り合う王様と副会長の姿が。
「お金にならないことにあんなに夢中になれるってのは、わからないけどね」
そう言うあたしの顔も、リリアーナと同じようにちょっとだけ笑ってた。

40 名前:ヴァンちゃん ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 18:06:53 0
>34
>「心配したぞヴァンエレン……全くリリアーナの奴め。後で絶対に文句言ってやる!」
そう決意を固めて迷子になってしまった原因たるリリアーナを批判している。
実際のところ全部ヴァンエレンの被害妄想が悪いのだけれども、それを知らないマオは怒りを募らせるのであった。
>「ヴァンエレン、怪我とかしてない?大丈夫?」
まだ子供化しているといってもやはり吸血鬼なのだから、たとえ屋上から落下したとしてもピンピンしてそうだ。
「うー!」
調べても傷はなくて、とても元気よく返事を返すヴァンエレンにマオも安心したようだ。
無事を確認できたためはやくリリアーナたちと合流するべくヴァンエレンを抱いたままリリアーナの部屋へと向かう。
手を振って使い魔たちと別れの挨拶をして、ごろごろと喉を鳴らして人間相手に安心しきっている吸血鬼。
どこかの王が見たら「飼いならされやがって」と舌打ちされることだろう…。

>23>36
>「そっちはアルのスペースなの。危険だから私物には手を触れないでね」
リリアーナとアルナワーズの共同部屋はあの暴風の私物と思われる札などが張ってあった。
ヴァンエレンになんの効果も及ぼさないことから、それらは悪意ある侵入者に対してのみ効果があるのと思われる。
少なくとも儀礼済みの聖属性を持つアイテムではないことは確かだ。
「うぅー…」
それよりもミルクを勧めてくるリリアーナへの警戒を強めるヴァンエレンであった。
>「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」
話される内容は東方でも西方でもなく、中つ国で起こった昔々のとある真実…。
>「ヴァンエレン、はいあーん」
おやつとして出されたビスケットをマオに食べさせてもらいながら、右から来た話の内容を左へ受け流すヴァンエレン。
「う〜♪」
ビスケットとミルクはお気に召したようだ。

>35
>「こいつが第一次文化革命の真実だ。もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの上で横になりな。」
レベッカは第一次文化革命の裏側をすべて語った後、なぜか服を脱ぎ始める。
さすが変態、ヘタレにはとても真似できそうにない。
>「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」
「ぽえ〜ん?」
よくわからないヴァンエレンは頭をかしげてはてなと状況を飲み込めずにいる。
じっとレベッカをみていたかと思うと、不意にレベッカに向けて指をさす。
「ちゅ〜ごく?」

41 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 18:07:17 O
その後、結局リリアーナの部屋に行くことになったあたしたちは、無事目的地の前に到着した。
クロウなんかは女装して来たみたいだけど、幸い今は疑われずにすんでいる。
>「さあ皆、早く入って入って」
「おじゃましまーす」
リリアーナの部屋の中は相部屋なのでそこそこ広く、大人数で入っても窮屈じゃない。
それはあたしの部屋も同じだけど、内装なんかはさすがにまるっきり違う。
特に目を引くのは御札や封印術式の数々。
アルナワーズがあれであれな事を知ってるあたしが見ても、過剰じゃないかと思えるほどだ。
>「おいなにか危ないものでも飼っているんじゃないだろうな?」
「アルナワーズと相部屋ってだけで十二分に危ないでしょ、いろんな意味で。
 あ、リリアーナ。あたしはホットミルクもらってもいい?」
適当にマオに合いの手を入れつつ、リリアーナから飲み物を受け取った。
あちちっ!ちょっと冷ましたほうがいいかなこれは…。

>「じゃあレベッカさん、ここなら邪魔は入らないわ。詳しいお話聞かせてもらっても良いかな?」
>「こいつは中つ国で約100年から200年くらい前に起こった出来事だ。(後略)
クロウに妙な返事を返したり、妙な言動を挟んだり。
レベッカはそれでも第一次文化革命の裏の事実を話してくれた。
えーと。でも、なんか違うような……

>「ふーん、それで?それは分かったけどなんでこの学園に妖怪がやってきたんだ?
> ここにその十字官の生き残りでもいたのか?」
「そうそう。聞いてた話だと、悪の魔術師が倒されてめでたしめでたし。
 ハッピーエンド万歳って感じの話じゃない。
 悪事を働いてるわけでもない学園長が、なんで第三次文化革命を恐れなきゃいけないのよ」
>「そう言えば学園長室での話だと、メイレンって人がメイファをけしかけたかもしれないのよね?
> 一体メイレンってどんな人なの?聞いた印象だと、偉い人みたいな感じだけど?」
みんなが口々に疑問をぶつける中で、レベッカは話は終わったとばかりに別のことを言い始める。

>「もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの上で横になりな。」
>「は?ダメよレベッカさん、今脱いだら外に出る時困るじゃない」
>「なんだと?先にこっちが脱がねーと、やる気になんねーってか?」
「誰がいつそんな事言ったよ!?
 てかいきなり脱ぎ出すなこの変態!」
>「な、なにしているんだ!!変なことしてるんじゃない!!お前は色情魔か!!」
>「へへへ、もっと言ってくれ。…じゃねーだろ。」
慌てて止めようとするみんなの声に従ったか、レベッカはとりあえず動きを止める。
>「俺は文化革命の事を教えてくれと頼まれたから教えたまでた。
> それと今回の事件の関連なんて俺が知るわけねーだろ。
> 妹様がおかんむりの理由はメイリンに聞けばわかるんじゃねーか?」
「メイリン…って、どこかに行っちゃったじゃない。
 そりゃルズもついてるけど、いつ合流できるかわからないわよ」

>「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」
>「わー!!レベッカさん子供をからかっちゃダメよ!あなたはまだおっぱい出ないんだし!」
>「それに話はまだ終わってないわ。今のは第一次文化革命の裏事情でしょう?
> 学園長が危惧していたのは第三次。つまり、第二次文化革命もあったんでしょう?
> その辺もきっちり教えてくれないと!!」
「そうだよ!それからメイレンって妖怪のことも教えろ!
 強力な魔法使いほど妖怪を察知できないとか言ってたけど、学園長とか大丈夫なんだろうな!?」
リリアーナと一緒にレベッカを止めようとしてると、急にリリアーナが動きを止める。
>「・・・・・・さ、詐欺だ・・・・・・」
「詐欺!?詐欺ってなに!?とにかく誰でもいいからレベッカが脱ぐのを止めろーっ!」

42 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 18:11:21 O
>35 >38
「やっほールズ!今日はスーと一緒じゃないの?」
メイリンの肩に登ったルズを見つけて、ユリは背後から声をかけた。
スクナと別れた後、ムウ大陸について考えるユリは、お腹が空いたのでまた屋台周りを食べ歩いていたのだ。
当然両手には戦利品の食べ物をたくさん持っている。
「あ、この人見かけない顔だけど、留学生かな?
 はじめまして。学園新聞記者のユリ・オオヤマです、よろしくー!
 女子寮がどうとか言ってたけど、もしかしてリリアーナと一緒にいたレベッカを探してるの?
 レベッカなら、リリアーナと一緒に部屋に行くような事言ってたよ」
そこまで言ってから、ユリは人助けの名案を思いついた。

「そーだ!ちょうど私も女子寮の部屋に戻る所だから、リリアーナの部屋に案内するよ!
 よーし、それじゃあリリアーナの部屋に出発だー!行くぞー!!
 あ、たこ焼きがあるんだけど、食べる?
 ルズもあーんして、あーん」
ユリは返事も聞かずにルズの口にたこ焼きを一つ放り込み、残りをメイリンに渡すと女子寮めざし歩き出した。
猫が熱いものやイカタコの類を食べられないのは知っているが、元が人間なので大丈夫だと思ったのだ。

「…というわけで、リチャードさん情報によると『かごめかごめ』の歌がムウ大陸への鍵になりそうなんだよね!
 亀には私も心当たりがあるんだよ!
 晃龍諸島魔法学園の学園長が確か亀だったはず!
 もし学園長さんがすべって転んだりしたらもう間違いなし!」
道中自分の勝手な憶測を興奮気味に語りながら歩き、リリアーナの部屋に着く。
メイリンから返事が帰らないのは特に気にした様子もない。
「ここ、ここ。この部屋にいるはずだよ」
そう言ってユリは、空いている手でドンドンとドアをノックした。
「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」

43 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 20:20:23 P
>「皆はカプセルの中?ありがとうギズモ、助かったわ!さあ、入って入って!」
「うんv」
と一言うなずいてフリージアを引き摺りつつ部屋の中に入るギズモ

「・・・・・・私のターンドロー!!っは!?夢ですの?」
やっと再起動を果たしたフリージアさん・・・・いったい何の夢を見ていたか謎である
「何が何だかさっぱりだけど・・・・とにかく良しですわ」
全然良くないです
>「だから熱いって言ったのに・・・・・・大丈夫?辛いならフリージアに氷出してもらう?」
「何も遠慮する事はありません事よ!お〜ほっほっほ!!」
何故か意味も無く偉そうなフリージアさん


第一次文化革命について話すレベッカ
>「こいつが第一次文化革命の真実だ。もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの

上で横になりな。」
「何でベットの上で横になる必要があるのかしら?」
不思議そうな顔をするフリージアさん
いまだにユニコーンが向こうから寄ってくるような人なので判ってないようだ
「僕に聞かれてもわかんないよ?」
と同じく不思議そうな顔をするギズモ
子供であるギズモが判るはずが無い
>「は?ダメよレベッカさん、今脱いだら外に出る時困るじゃない」
果たしてそういう問題なのだろうか?
>「なんだと?先にこっちが脱がねーと、やる気になんねーってか?」
「いったい何をやる気になるのかしら?」
不思議そうな顔をするフリージアさん
「僕に聞かれてもわかんないよ?」
とまたしても不思議そうな顔をするギズモ


そして何故かヴァンエレンを誘惑しだすレベッカ
>「ちゅ〜ごく?」
あまり判っていないようなヴァンエレン
「あれがショタコンっていうものですのね」
物珍しそうにレベッカを見るフリージア
「駄目だよお母さんそんな珍獣を見るような目で人を見ちゃ」
それに突っ込みを入れるギズモ
>「・・・・・・さ、詐欺だ・・・・・・」
何かを触ったのか?とても気になることを言うリリアーナ
>「詐欺!?詐欺ってなに!?とにかく誰でもいいからレベッカが脱ぐのを止めろーっ!」
慌てふためくミルク
「行きなさいギズモちゃん!あなたに決めましたわ!!」
ギズモに無茶振りをするフリージア
「相手はショタコンだよ!食べられちゃうよ!!」
かな〜〜〜〜〜〜〜〜〜り嫌がっているギズモ
もうわちゃくちゃである

44 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/11(木) 22:47:18 0
>40>43
> 「ちゅ〜ごく?」
> 「あれがショタコンっていうものですのね」
> 「駄目だよお母さんそんな珍獣を見るような目で人を見ちゃ」
「後で覚えてろよ、てめーら(笑)」

>37>41
> 「・・・・・・さ、詐欺だ・・・・・・」
> 「詐欺!?詐欺ってなに!?とにかく誰でもいいからレベッカが脱ぐのを止めろーっ!」
「サギじゃーねえ。スズメの話だ。」
レベッカはリリアーナの手を自分の胸により強く押し付けながら話した。
「しゃあねーな。そんじゃ、第二次文化革命の事を話してやんよ。メイレンの事もな。
 つーか、メイレンを抜きにして第二次文化革命の説明ができねーんだよこれが。」

「ある時、皇帝がスズメを指差して言ったんだ。『害鳥だ』ってな。
 スズメってのは、よく稲の種子を食っちまったりしてたからな。
 ともかくそのせいで、中つ国全土でスズメ狩りが始まっちまった。
 スズメ狩りに参加したのは当時の魔法使い達だ。
 まあ、魔法使ってドーンとやれば、スズメなんざ簡単に駆逐できるだろ?」
レベッカは若干嘲笑するようにそう言った。
「だがそのせいで、ある強力な妖怪から魔法使い達は怒りを買っちまった。
 それこそが、さっき話した天皇后の実の母親、メイレンだ。
 そんでよ…こっから先の話は俺の口からは恐ろしくてとても言えねーよ。
 ともかく、メイレンのせいで、当時の中つ国は魔法使い達にとっての死の大陸になっちまった。」

「それだけじゃねーよ。魔法使い達が激減したせいで、国家としての軍事力は大きく後退した。
 中つ国の広大な量の土と水を前に、西方列強がただ指をくわえて見ている筈がねえ。
 中つ国がこれから栄える筈だった“栄光の100年”は、西方の侵略で消えちまったよ。」
レベッカは、やはり最後の言葉を嘲笑するように言った。
どうやら、レベッカは若干ながら、魔法使いと西方に嫌悪感を抱いているのかもしれない。
「皮肉なもんだよな。西方の文化を一掃するための革命が、
 結果として西方列強の侵略を助ける事になっちまったんだから…」

「お前らの学園長なら大丈夫じゃねーか?学園長とメイレンなら実力的に“とんとん”だろうよ。
 それに、メイレンは敬意さえ払えば怒ったりしねえ。
 メイレンは魔法使いそのものを嫌ってるわけじゃあねーからな。」

>42
> 「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」
「噂をすればなんとやらだ。早速メイレン様のおでましかもよ?」

45 名前:メイリン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 07:22:35 0
>38>42
> 「ねえメイリン様ぁ、確か言葉はわかるのですわね〜?
>  もし「はい」なら首を縦に、「いいえ」なら首を横に振ってくださいまし〜」
メイリンは、自分はハイだと思ったので、首を縦に振った。
> 「メイリン様はまだレベッカさまの事をお怒りになっていらっしゃいますの〜?
>  もしそうでないなら、皆のところに戻りませんこと〜?
>  きっと今頃、メイリン様のことを皆心配していると思うのですわ〜」
> ルズはメイリンに爪を立てないよう気をつけながら、背中をよじ登り右肩へと移動する。
> 「ちなみにその角を右に折れてまっすぐ行くと、女子寮まで一本道なのですわ〜」
メイリンは、ルズの言葉に従い歩き出した。すると、後ろから少女の声が聞こえてきた。
> 「やっほールズ!今日はスーと一緒じゃないの?」
メイリンは、ユリに連れられ女子寮のリリアーナの部屋に移動する事になった。
道中にてメイリンがユリから貰った“たこ焼き”を食べ、首を縦に振りながら涙を流したのは言うまでも無い。
しかし、『かごめかごめ』の歌には、全くと言っていいほど関心を示さなかった。

> 「ここ、ここ。この部屋にいるはずだよ」
> そう言ってユリは、空いている手でドンドンとドアをノックした。
> 「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」

46 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 16:56:23 0
>39-41 >43
>「ちゅ〜ごく?」
>「詐欺!?詐欺ってなに!?とにかく誰でもいいからレベッカが脱ぐのを止めろーっ!」
>「行きなさいギズモちゃん!あなたに決めましたわ!!」
>「相手はショタコンだよ!食べられちゃうよ!!」
もうめちゃくちゃである。

>44
>「サギじゃーねえ。スズメの話だ。」
>レベッカはリリアーナの手を自分の胸により強く押し付けながら話した。
「わー!!レベッカさん何するのよー!」
レベッカはリリアーナがじたばたするのにも構わず、第二次文化革命とメイレンの話をした。

「だ、大体その天皇后様とやらは何で皇帝を止めなかったのよ〜?
 スズメ狩りなんかやらかしたら母親が怒り狂うことくらい、最初から予測できたでしょうに。
 それといい加減手をはーなーしーてー!!」
リリアーナは顔を真っ赤にしつつ、必死で自分の手をレベッカの胸から引き剥がそうとしている。

>45 >42
>「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」
>「噂をすればなんとやらだ。早速メイレン様のおでましかもよ?」
「あ、はい!どうぞ中へ・・・・・・・うわっ?!」
突然リリアーナの手がレベッカのそれからすっぽ抜けてしまった。
勢い余ってリリアーナはよろよろっと後ろによろめく。
そこに運悪く、フリージアからけしかけられたギズモが立っていたからたまらない。
「きゃあああああ?!」
リリアーナはギズモを巻き添えにして床にひっくり返ってしまった。
はずみで、使い魔カプセルに収納されていた副会長とスクナまでが外に飛び出す!
結果、リリアーナはギズモ以外にも何人か巻き込み、床に転倒してしまった。

部屋にやってきたルズはあきれ返った顔でぽつりと呟いた。
>「不潔☆フリージア女王様というお方がありながら」
「ち、違ーう!!メイリンさん、それにユリさんまで・・・その・・・これには色々と事情が・・・・・・」
リリアーナは床の上で亀のようにじたばたしていたが、やがて力尽きたようにぱたりと動かなくなった。
「お、重い・・・・・・誰か助けて・・・・・・」

47 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 16:57:32 0
>38 >42 >45
>メイリンは、ルズの言葉に従い歩き出した。すると、後ろから少女の声が聞こえてきた。
>「やっほールズ!今日はスーと一緒じゃないの?」
「ユリ様!ええ、今日は別行動ですの〜。
 多分今頃、ネズミでも追いかけているんじゃないかしら〜ん。
 それにしても随分買い込みましたわね、まさかそれ全部召し上がるおつもりで〜?」

ユリはメイリンに気づいたようだ。
>「あ、この人見かけない顔だけど、留学生かな?
> はじめまして。学園新聞記者のユリ・オオヤマです、よろしくー! 」
「ユリ様、この方はメイリン様ですわ〜。中つ国からのお客様ですの〜。
 西方の言葉はあいにく喋れないそうですけれど、ちゃんと理解なさっておられますのよ〜。ねえメイリン様?」
>「女子寮がどうとか言ってたけど、もしかしてリリアーナと一緒にいたレベッカを探してるの?
> レベッカなら、リリアーナと一緒に部屋に行くような事言ってたよ」
>「そーだ!ちょうど私も女子寮の部屋に戻る所だから、リリアーナの部屋に案内するよ!
> よーし、それじゃあリリアーナの部屋に出発だー!行くぞー!! 」
「ええっ?そ、それはちょっと〜」
ルズは慌てた。
ユリは報道関係者だ。そんな彼女に詳しい事情を聞かせても良いものか判断に迷ったのだ。
それ以前に、おそらくリリアーナの部屋にはレベッカの話を聞こうと副会長達ももぐりこんでいるに違いない。
問題はどうやって断わるかだ。
「え、えーとユリぁ、あのですね〜、そうですわ、そもそもユリ様、事件の取材でお忙しいんじゃありませんこと〜?」
>「たこ焼きがあるんだけど、食べる?
> ルズもあーんして、あーん」
>ユリは返事も聞かずにルズの口にたこ焼きを一つ放り込み、残りをメイリンに渡すと女子寮めざし歩き出した。
「―――― っ!―――― っ!!!」
ルズは目を白黒させつつ、体中の毛をぶわっと膨らませて悶絶した。
どうやら相当熱かったようだ。
そのため、道中ユリが熱心に語ってくれたムウ大陸の話に満足に相槌も打てなかった。

>「ここ、ここ。この部屋にいるはずだよ」
>そう言ってユリは、空いている手でドンドンとドアをノックした。
>「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」
>「あ、はい!どうぞ中へ・・・・・・・うわっ?!」
中で何かが倒れるような変な音が聞こえてきた。
「何事ですの〜?」

ユリが扉を開けると、そこには折り重なるようにしてリリアーナと見覚えのある人物が倒れていた。
>「ふ・・・不潔ですわ〜フリージア女王様というお方がありながら〜☆
 リリアーナがその気ならもうわたくしも遠慮しないのですわ〜!とうっ!!」
ルズはメイリンの肩から飛び降りると、猛ダッシュでフリージアの胸に飛び込もうとする!

48 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 18:55:27 O
>43-47
>「サギじゃーねえ。スズメの話だ。」
「誰も鳥の話なんかしてないっての!
 とにかくあんたは 脱 ぐ な!!」
>「しゃあねーな。そんじゃ、第二次文化革命の事を話してやんよ。メイレンの事もな。
仕方なくといった感じでレベッカは、第二次文化革命の事を話し出した。

>「だ、大体その天皇后様とやらは何で皇帝を止めなかったのよ〜?(中略)
> それといい加減手をはーなーしーてー!!」
「てか今の話じゃ悪いのは、魔法使いじゃなくてバカ皇帝じゃん。
 メイレンも恨むんなら皇帝を恨めばいいのに」
良かれと思ってやったことが裏目にでたなんて、まあ確かに皮肉な話だけど。
害鳥を退治するつもりが魔法使いが退治され、中つ国の文化を守るつもりが文化を停滞させ。
両方の引き金引いた皇帝は最悪だな。
「それで?学園長は大丈夫なの?
 魔法使いなんだから恨まれるんじゃないの?」
>「お前らの学園長なら大丈夫じゃねーか?学園長とメイレンなら実力的に“とんとん”だろうよ。(中略)
> メイレンは魔法使いそのものを嫌ってるわけじゃあねーからな。」
「ふーん、そうなんだ。…けっこうまともな妖怪なんだね」
安心していると、ドアがドンドンノックされた。

49 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 18:57:05 O
>「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」
「ん?ユリの声だ。
 なんでユリがレベッカの客をつれてきてるんだろ?」
>「噂をすればなんとやらだ。早速メイレン様のおでましかもよ?」
「いや、メイレン様とやらは中つ国に居るって言ってただろ」
それとも、メイファが失敗したので、自分がフィジル島に乗り込んできたのか?
いやいや、そんなはずはない。
レベッカは、メイレンは魔法使い自体を敵視してないって言ってたじゃないか。
それとも実はメイレンは悪人で、牛魔王と協力して学園長を外に誘き出して…
>「あ、はい!どうぞ中へ・・・・・・・うわっ?!」
いろいろ考えているうちに、リリアーナが来客を迎えに行こうとした。
そのリリアーナがうっかりよろけて、人型ギズモにぶつかる。
ギズモが転んだ拍子に、使い魔カプセルから王様と副会長が飛び出す。
そのままリリアーナは何人かを巻き込んで床にぶっ倒れ……
「リ、リリアーナ!?大丈夫!?」

>>「おじゃましま〜す!
>> むむむ!なぜに女子寮に副会長や王様が!?
>> 極秘会談!?密会!?談合!?」
>「不潔☆フリージア女王様というお方がありながら」
>「ち、違ーう!!メイリンさん、それにユリさんまで・・・その・・・これには色々と事情が・・・・・・」
「んなとこに突っ立ってないでさっさと中に入れバカユリ!!」
慌ててあたしはユリを室内に引きずり込み、顔だけ出して廊下を確認した。
幸い、文化祭中なので人気もない。
よし。だれも聞いてなかったな。
バタンとドアを閉めたあたしは、次にユリの口封じを考える。
「いい?ユリ。今この中では、大変プライベートでプライバシー保護な重大会話が進行中なんだよ。
 他人様に迷惑かけないためにも、ここで見聞きしたことは絶対他言禁止な」
>>「公表禁止?アイアイサー大佐!
>> 取材によって得た情報の守秘義務は厳守するであります!」
ビシッと敬礼して返事を返すユリ。うん。いい返事だ。
>>「ところで、大変プライベートでプライバシー保護の事ってあれ?」
>「お、重い・・・・・・誰か助けて・・・・・・」
ユリの指差す先には、男子生徒に押し倒されてぐったりするリリアーナが。
しまった。リリアーナ助けるの忘れてた。
「あれはただの事故だよ事故!
 ほらほら、みんなリリアーナの上からどいてどいて!」

リリアーナを助け出した後、あたしはメイリンに質問してみた。
「メイリンは、メイファが魔法使いを攻撃した理由に心当たりはない?
 なんか『魔法使いはみな死すべし!』とか言って攻撃してきたらしいんだけど」

50 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/12(金) 23:01:19 0
リリアーナが倒れた弾みでギズモが押し倒され、使い魔カプセルが床に転がり落ちる。
そこで誤作動が起きたのか、中に入っていたスクナと副会長が飛び出した。
そして辺りに広がるショッキングピンクの布。
「やはりここに蛍光グリーンのフェイクファーに腰の辺りに孔雀の羽などどうじゃ?ん?」
宝塚の衣装も裸足で逃げ出すようなケバケバしい服に飾り付けをしていたスクナが辺りの異変に気付く。

この二人、使い魔カプセルの中で回復した後意気投合し、マオのニュージャージを繕っていたのだ。
東方の格言に【タイマン張ったらダチ!】というものがあるが、マオのジャージを作ったのが副会長だったという事も意気投合に一役買っていたのは言うまでもない。

「おお?何じゃここは?
リリアーナ、ミルク!余をおってくるとは愛い奴め。
安心せい、リリアーナだけでなくミルクも平等に愛でてやるぞ。」
辺りを見回しカオスな状況に驚きつつも、リリアーナとミルクを見つけ能天気に喜ぶスクナ。
ミルクがリリアーナの上からどくように言ったのを、すっかり嫉妬の言葉と変換してしまっている。
しかも様子からすると、ニュージャージ作成に夢中で今までの話はさっぱり聞いていなかったようだった。

倒れているリリアーナを抱き起こし、片手で抱きながら部屋を我が家のように無遠慮に進んでいく。
その先にいたのは・・・マオ!
「おお!まさかモデルがここに居るとはまさに運命!
マオじゃな、クロードから聞いたぞ。期待の新人というではないか。
まだ仮縫いじゃがクロードとの合作じゃ!さあ、着てみてくれ!」
満面の笑みを浮かべながらマオにケバケバしいジャージを突きつけるのであった。

51 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 08:58:52 0
>46>49>50
> 「きゃあああああ?!」
> 結果、リリアーナはギズモ以外にも何人か巻き込み、床に転倒してしまった。
> 「お、重い・・・・・・誰か助けて・・・・・・」
とリリアーナ。
> 「あれはただの事故だよ事故!
>  ほらほら、みんなリリアーナの上からどいてどいて!」
とミルク。
> 「おお?何じゃここは?
> リリアーナ、ミルク!余をおってくるとは愛い奴め。
> 安心せい、リリアーナだけでなくミルクも平等に愛でてやるぞ。」
と王様。
「俺にも食べさせろ〜」
と空気を読まないレベッカがダイブしていったが、
当然ながらさっさとリリアーナ達の上からどかされてしまった。

> 「メイリンは、メイファが魔法使いを攻撃した理由に心当たりはない?
>  なんか『魔法使いはみな死すべし!』とか言って攻撃してきたらしいんだけど」
「ミルク。」
レベッカがやけに真面目な顔でミルクに話しかけた。
「何かペンとペーパーをメイリンにやってくれ。
 申し訳ねーが、メイリンは言葉を話すことができない。」

52 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 22:50:42 0
>49-50
>「あれはただの事故だよ事故!
> ほらほら、みんなリリアーナの上からどいてどいて!」
「痛たたた。皆、ごめんね・・・・・・あれ?」
上に乗っていた重いものが退かされほっとしたのもつかの間、今度はリリアーナの体が宙に浮いた。
スクナがリリアーナを片手で抱きながら部屋を突っ切っていたからだ。
「ちょっと!降ろして!降ろしてってばー!!」
リリアーナはじたばたと暴れたが、スクナはどこ吹く風だ。
満面の笑みを浮かべながらマオにケバケバしいジャージを突きつけている。
マオの表情に気づいたリリアーナは、慌てて間に入ろうとした。
この部屋は確かに魔法攻撃は無効だが、物理攻撃はその限りではない。
部屋の中のもの(特にアルナワーズの私物)が壊されたらどうなるか・・・恐ろしくて想像もできない。
「そ、そんなしょっちゅう服を贈られたら、一人だけ特別扱いみたいでマオマオ困るんじゃないかなー。
 えっと・・・そうだ、ツイナさんに着てもらうっていうのはどうかな?・・・って!いい加減おーろーしーてー!!」

>51
>「何かペンとペーパーをメイリンにやってくれ。」
レベッカの言葉に反応したのか、羽根ペンと便箋らしき紙束がふよふよ飛んで来た。

53 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/14(日) 15:59:34 O
>50-52
>「ミルク。」
レベッカが、珍しく真面目な顔してあたしに話しかけてきた。
>「何かペンとペーパーをメイリンにやってくれ。
> 申し訳ねーが、メイリンは言葉を話すことができない。」
「え!?そ、そうなの?ごめん、知らなかった……
 誰か、書くもの持ってない?」
聞いてないよそんな話…
レベッカもスカーフェイスさんも言ってくれれば良いのに…

キョロキョロ周りを見回すと、ムダにド派手な服を王様がマオに突きつけている。
>「おお!まさかモデルがここに居るとはまさに運命!
>マオじゃな、クロードから聞いたぞ。期待の新人というではないか。
>まだ仮縫いじゃがクロードとの合作じゃ!さあ、着てみてくれ!」
あーあ、マオがオモチャにされてるよ可哀想に。
期待の新人と呼ばれても、モデルとしてか生徒会としてか分からないから嬉しくないだろ…
>「そ、そんなしょっちゅう服を贈られたら、一人だけ特別扱いみたいでマオマオ困るんじゃないかなー。
> えっと・・・そうだ、ツイナさんに着てもらうっていうのはどうかな?・・・って!いい加減おーろーしーてー!!」
あの常識はずれの服では、常識人のリリアーナが止めようとするのも仕方がない。
あたしも助けてあげたいけど、今は紙とペンの方が必要なんだ、ごめんねマオ!

心中マオに謝っていると、羽根ペンと便箋っぽい物がふよふよこちらに飛んできた。
マジックアイテムかな?
便利だけど、高そうなもの使ってるなー、リリアーナ。
「はい。これでいいかな?」
あたしは飛んできた羽ペンと便箋をキャッチして、メイリンに手渡した。
そうだ、スカーフェイスさんの事を、待ってるうちにレベッカに聞いておこう。
「そういや、スカーフェイスさん牛魔王って呼ばれてたけど、あれって役職名か何かなの?」

54 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/14(日) 16:03:50 O
>43 >50 >52
「これは!シュールでアバンギャルドな芸術作品だね!
 マオの固ゆでイメージを粉砕する、いわゆるナイスな選択だよ!
 絶対似合う!きっと似合う!間違いなし!!」
スクナがマオにジャージを突きつける横で、ユリも熱心に着るように説得していた。
スクナや副会長と同じく、本気でそう思っているので性質が悪い。
>「そ、そんなしょっちゅう服を贈られたら、一人だけ特別扱いみたいでマオマオ困るんじゃないかなー。
> えっと・・・そうだ、ツイナさんに着てもらうっていうのはどうかな?・・・って!いい加減おーろーしーてー!!」
「そう言えばリリアーナもいつもと違う服着てるね。
 猫耳メイド服も似合ってたけど、執事服も似合ってるよ。
 そうだ!このジャージ、リリアーナが着ても似合うんじゃないかな!
 フリージアもそう思わない!?」
意気込んでフリージアにそう聞いたユリは、ギズモを見て急に黙り込んだ。
その視線がマオの側にいるヴァンエレンと、フリージアの側にいるギズモの上を行ったり来たりする。
「もしかして……マオとフリージアは隠れショタリアン?」
ショタリアンとは、幼い少年を愛する人々の集まりを指す。
その中でもショタ愛を公言していない人は隠れショタリアンと呼ばれる。
とんでもない誤解だが、訂正しておかないとユリの脳内で情報が確定してしまうかもしれない。

55 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/14(日) 19:39:29 0
>52>53
> 「そういや、スカーフェイスさん牛魔王って呼ばれてたけど、あれって役職名か何かなの?」
「いや、ただの愛称だろ。本名はファン・ジャン(黄件)だ。
 知ってると思うが、メイリンとメイファは牛魔王の娘だ。
 そして、牛魔王はメイレンの嫁な。」
レベッカはさらっと重大な情報を話した。
「さー、メイリン。お前が知っている範囲で妹様の気がふれてる訳を説明してもらおーか。」
メイリンは、白い紙を皆が見える位置に置くと、その上に小さな棒人間を描いた。
棒人間の頭の上に、小さな吹き出しを描いて一言。
\妹様ktkr/
「あー、メイリンも西方の言葉が得意ってわけじゃねーからな。
 わかりにきーところは俺が説明を入れてやんよ。
 要はこのちっこいのがメイリンの妹のメイファだ。」
そして、メイリンは棒メイファの周りにたくさんの棒人間を描いた。大きさはメイファと同じくらいである。
ただし、頭の上の吹き出しには>\Gw/と描かれた。
「Gってのは、要は8まで数えられないくらいの馬鹿という意味だ。」
とレベッカが解説した。
ここまで描いた後、メイリンは紙にふっと息を吹きかけた。するとどうだろうか、
棒人間達は、まるで生きているようにちょこまかと動き始めた。
「別に驚くこたーねーよな?俺達だって魔法で似たような事ができんだからよ?」
レベッカは、これは人間の錯視を利用したトリックである事を手短に話した。
棒人間達は、動くだけでなく、吹き出しまで消えたり、現れたり、次々と変わったりした。
\ねー、何して遊ぶの?/
棒メイファが他の棒人間達に尋ねた。
>\革命ごっこしようぜ!/
棒人間の一人が答えた。どうやら、メイファと同じくらいの歳の子供達らしい。
子供達はその提案に賛成した。そして、棒子供達は棒メイファを取り囲んだ。
\えっ!?何すんの?/
>\俺達が官軍役でお前が反乱分子役な!/
\嫌だよ!勝手に決めないで!ちゃんとじゃんけんで決めようよ〜!?/
>\だってさー!お前の姉ちゃん魔法使いじゃん!だったらメイファが反乱分子になるに決まってるじゃん!/
子供らしい勝手な理屈である。その後、棒メイファを取り囲んだ棒子供達は、彼女をぽこぽこ叩き出した。
>\おい!反乱分子を見つけたぞ!/\ああ!こいつの姉ちゃんは魔法使いだ!/\基地に連れて帰って自己批判させよう!/
棒子供達は棒メイファをずるずると引きずって行った。
\ちがうもん!私の姉ちゃんは、十字官をやっつけた天皇后なんだぞ!偉いんだぞ!/
>\嘘つけよー!/
\嘘じゃないもん!今は魔法の勉強してるけど…/
\それは魔法使いの悪巧みをまた懲らしめるためにあえて勉強してるんだもん!/
\お姉ちゃんは英雄なんだもん!/
>\魔法使いは皆死すべし!魔法使いは皆死すべし!/
棒子供達は、棒メイファの言葉に耳をかそうとしなかった。
棒メイファが紙の外まで引っ張り出されそうになったとき、救いの主が現れた。
メイリンが、大きな棒人間を書き足したのだ。
>>\あたい!!/
「あー、これはメイリン本人だな。」
>>\メイファをいじめる奴は、このあたいがじきじきにブッ飛ばす!/
棒メイリンは、なにやらすごい事をして棒子供達を紙の外へ追いやってしまった。
残された棒メイファが棒メイリンに泣きついた。
\リン姉ちゃん…どうしてテン姉ちゃんは魔法使いなの?どうして私だけ皆からいじめられるの?/
棒メイリンの吹き出しが新しく出た。
>>\あたい!!/
「いやいや、わかってるから(笑)」
\うわーん!お母さ〜ん!/
メイファは泣きながらどっかへ行ってしまった。
>>\泣いてる妹様、可愛すぎるだろjk/
「棒メイリン、自重しろ(笑)」
メイリンの棒人間芝居(?)はこれで終わった。ここから先の事はメイリンも知らないらしい。
レベッカは、再びタバコを吸いだし、両腕を組んで考えにふけるような仕草をとった。
「なんでだろうな?なんだかすごく…ずきずきと痛むような気がする。…股間が。」
どう見ても股間につけたリボンのピンが外れて突き刺さっています。本当にry(前スレ>15

56 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/14(日) 21:36:36 P
>46>47>54
>「きゃあああああ?!」
倒れこんでくるリリアーナ
「なんとぉぉぉぉぉ!?」
巻き込まれるギズモ
「このままでは私も巻き込まれますわねぇ・・・・氷結根!ロングポール!!」
巻き込まれるのを回避するために無駄に新技を使うフリージア
まあ新技と言ったって棒高跳びの要領で回避しただけなのだが

>「ふ・・・不潔ですわ〜フリージア女王様というお方がありながら〜☆
  リリアーナがその気ならもうわたくしも遠慮しないのですわ〜!とうっ!!」
胸の谷間に突っ込みべっとりと張り付くルズ
もしかしたらフリージアの色々出てくる胸の谷間の秘密が見えたかもしれない
具体的に言うと胸の谷間にある謎の刺青がである

>「そう言えばリリアーナもいつもと違う服着てるね。
 猫耳メイド服も似合ってたけど、執事服も似合ってるよ。
 そうだ!このジャージ、リリアーナが着ても似合うんじゃないかな!
 フリージアもそう思わない!?」
と言いつつ何故か視線を上下させるユリ
>「もしかして……マオとフリージアは隠れショタリアン?」
「って!誰がショタリアンですの!誰が!!」
胸からルズを引っぺがしつつとりあえず突っ込んでおくフリージア
「この子がどうしてもって言うから仕方なくこの姿にしてあげてますのよ!!」
そんなことを言ってはいるが今のギズモのこの姿は当然フリージアのデザインであり
フリージアの趣味を多大に反映していることは想像しやすいだろう
「だって美少年なら何やっても許されし女の子にも、もてもてになれるでしょ?
 ちなみに僕はたとえショタコンであろうが綺麗なお姉さんなら問題無しだよ!」
誰もそんなこと聞いてないのに何故か力説するギズモ
「でもいくら綺麗でもお母さんはお母さんだから問題外だよ!」
だから誰も(ry
「だから私はショタリアンじゃないと言ってるでしょうが!」
必死に否定するフリージア
「どっちかって言うとダンディな小父様の・・・は!?」
母親と祖母を流行り病であるザラキ病で亡くし父子家庭で育ったフリージア
少しファザコン気味になってしまったのは致し方のない事かもしれない
「お〜ほっほっほっほ!今のは冗談!冗談ですわ!!」
必死にそれを誤魔化すフリージアであった


57 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage  now making 先にできる人はやってください] 投稿日:2008/12/15(月) 17:47:28 0
>33>36
>「キモノってとっても綺麗だけど、すごく重そうだもんね」
>「あーよ。後で俺が脱がしてやるからな(笑)」
「自分で脱ぐことぐらいできる!!」
>「そういえばキモノって脱ぎ方にも作法があるらしいね。
 誰かに帯を引いてもらって、こう、コマみたいにくるくる回って・・・・・ちょ、それ熱いよ!!」
…それは微妙に違う気がするのは気のせいか?
>「こいつは中つ国で約100年から200年くらい前に起こった出来事だ。
 当時、皇帝−つまり王様みてーなもんだが−の護衛として十字官という役職があった。
 十字官は多大な権限を持っていたが、それを悪用し、しだいに官位を金で売りさばくようになった。
 詐欺師や泥棒が出世し、心正しき者が牢につながれる時代が来ちまったのさ。
 十字官達は自分の縁者を高位につかせ、領民達から税を搾れるだけ搾り、財を蓄えるのに精を出した。」
「典型的な濫用の例だな。」
それにしてもどこの国にも自分勝手な奴がいるんだな。

>「無論、十字官を討とうとする者が現れたが、誰も十字官を倒すことはできず、
 それどころか酷い拷問を受けて殺された。十字官が、強力なビスケットだ。」
「はい?」
いきなり何を言い出すんだ?
>「うまいよな、これ。俺のお気に入りなんだ。」
「…とりあえず続けてくれ。」
さっきからお茶やビスケットで話が脱線している。
あまり長居できないから余計な事を挟まないでほしいんだけどな。

>「十字官は、強力な魔法使いだったんだ。
 しかし、奴らも運が悪かった。当時とある人間の里に、ゲロロという妖怪が住んでてな。
 十字官の手下がその里に押し入り、ゲロロに害をなそうとしたわけよ。
 それに怒ったゲロロの姉は、人間のふりをして後宮に入り、
 妖艶な美貌と妖術を使って、ついに皇帝の妃になっちまった。
 お前らも歴史で習ったんじゃねーか?かの有名な天皇后の事だよ。わははははははっ!!」
そりゃあ魔法使いが恨まれるわ。
しかし歴史で習った天皇后が妖怪だったとはな…。

>「んで、その天皇后が何をしたかというとな。要は十字官を誅殺しろと皇帝に頼んだのよ。
 そんでもって、実際その通りになった。天皇后の呼びかけに、多くの妖怪が集まった。
 十字官達に勝ち目は無かった。
 王宮で侍っている奴らに対して、妖怪はあきらかに“地の利”で勝っていた。
 そして、十字官は重税をかせられた領民達に恨まれていた。“人の利”も妖怪側にあった。
 最後に“天の利”だ。魔法使いは、内に秘めた魔力が強いほど妖怪を察知できなくなる。
 メイファが暴れた時、学園長がすぐに現場に現れなかったことからもわかるだろ?」
十字官が殺されるのは当然の結果だろうな。
それよりも問題は察知できないということだ。
学園にいる人のほとんどは魔法使いだ。
すると学園に妖怪が紛れ込んでも誰も察知できずに攻撃される可能性が非常に高い。

>37>41
>「こいつが第一次文化革命の真実だ」
ん?一次?二次も存在するのか?
>「ふーん、それで?それは分かったけどなんでこの学園に妖怪がやってきたんだ?
 ここにその十字官の生き残りでもいたのか?」
>「そうそう。聞いてた話だと、悪の魔術師が倒されてめでたしめでたし。
 ハッピーエンド万歳って感じの話じゃない。
 悪事を働いてるわけでもない学園長が、なんで第三次文化革命を恐れなきゃいけないのよ」
>「そう言えば学園長室での話だと、メイレンって人がメイファをけしかけたかもしれないのよね?
 一体メイレンってどんな人なの?聞いた印象だと、偉い人みたいな感じだけど?」
>「もう、服を脱いでもいいぞ野郎共。全部脱いだらベッドの上で横になりな。」
「誰が脱ぐかこんな所で!!」
それにケオスは三時間も服装固定されてるから脱げないはずだ。
>「は?ダメよレベッカさん、今脱いだら外に出る時困るじゃない」
いや、それだけじゃないだろうが・・・

58 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage  now making] 投稿日:2008/12/15(月) 18:34:38 0
>34
>「なんだと?先にこっちが脱がねーと、やる気になんねーってか?」
「うわ、ちょっ、まて。」
レベッカが服を脱ごうとしたのですぐに目をそらした。
たぶん顔が真っ赤になっているだろう。
>「誰がいつそんな事言ったよ!?
 てかいきなり脱ぎ出すなこの変態!」
>「な、なにしているんだ!!変なことしてるんじゃない!!お前は色情魔か!!」
本当に旺盛すぎて困るよ・・・。

>35
>「へへへ、もっと言ってくれ。…じゃねーだろ。」
>「俺は文化革命の事を教えてくれと頼まれたから教えたまでた。
 それと今回の事件の関連なんて俺が知るわけねーだろ。
 妹様がおかんむりの理由はメイリンに聞けばわかるんじゃねーか?」
>「メイリン…って、どこかに行っちゃったじゃない。
 そりゃルズもついてるけど、いつ合流できるかわからないわよ」
「だからと言って脱ぐことはないだろ。」
さっきの戦闘よりこっちの方ですごく疲れたよ。

>43
>「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」
今度は吸血鬼の子供の方にちょっかいを出しているが、もう止める気が起きねぇ・・・
>「それに話はまだ終わってないわ。今のは第一次文化革命の裏事情でしょう?
 学園長が危惧していたのは第三次。つまり、第二次文化革命もあったんでしょう?
 その辺もきっちり教えてくれないと!!」
>「そうだよ!それからメイレンって妖怪のことも教えろ!
 強力な魔法使いほど妖怪を察知できないとか言ってたけど、学園長とか大丈夫なんだろうな!?」
確かに、学園長のことだから何とかしそうだが、察知できなのはかなりの危険を生むはずだ。

>44
二次の方も知っていたら教えてくれ。と言おうとしたら、どうやらリリアーナが勢いあまってレベッカの胸を押してしまったようだ。
>「・・・・・・さ、詐欺だ・・・・・・」
>「詐欺!?詐欺ってなに!?とにかく誰でもいいからレベッカが脱ぐのを止めろーっ!」
>「行きなさいギズモちゃん!あなたに決めましたわ!!」
>「相手はショタコンだよ!食べられちゃうよ!!」
かなり混沌としてきたな。
・・・後で頭痛薬買っておこう。

>46>48
>「サギじゃーねえ。スズメの話だ。」
「いつ鳥の話に変わったんだよ。」
>「誰も鳥の話なんかしてないっての!
 とにかくあんたは 脱 ぐ な!!」
>「わー!!レベッカさん何するのよー!」
レベッカが胸にリリアーナの手を押しつけているため抗議の声が上がる。
というかまともに話す気があんのかよ。

>「しゃあねーな。そんじゃ、第二次文化革命の事を話してやんよ。メイレンの事もな。
 つーか、メイレンを抜きにして第二次文化革命の説明ができねーんだよこれが。」
どうやら二次の方はメイレンという妖怪が大きく関わっているようだな。
>「ある時、皇帝がスズメを指差して言ったんだ。『害鳥だ』ってな。
 スズメってのは、よく稲の種子を食っちまったりしてたからな。
 ともかくそのせいで、中つ国全土でスズメ狩りが始まっちまった。
 スズメ狩りに参加したのは当時の魔法使い達だ。
 まあ、魔法使ってドーンとやれば、スズメなんざ簡単に駆逐できるだろ?」
「そりゃあ、強力な広範囲魔法を使えば簡単だろうけど・・・」
でもそれはやりすぎじゃないのか?

59 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage  now making 俺の続きは待たなくても大丈夫です。] 投稿日:2008/12/15(月) 19:23:23 0
>「だがそのせいで、ある強力な妖怪から魔法使い達は怒りを買っちまった。
 それこそが、さっき話した天皇后の実の母親、メイレンだ。
 そんでよ…こっから先の話は俺の口からは恐ろしくてとても言えねーよ。
 ともかく、メイレンのせいで、当時の中つ国は魔法使い達にとっての死の大陸になっちまった。」
「おいおい、親子で革命起こしてんのかよ。」
やっぱり妖怪の力は強そうだ。
できれば相手にしたくないな。

>「それだけじゃねーよ。魔法使い達が激減したせいで、国家としての軍事力は大きく後退した。
 中つ国の広大な量の土と水を前に、西方列強がただ指をくわえて見ている筈がねえ。
 中つ国がこれから栄える筈だった“栄光の100年”は、西方の侵略で消えちまったよ。」
なるほど、歴史の裏にそんな出来事があったのか…

>「皮肉なもんだよな。西方の文化を一掃するための革命が、
 結果として西方列強の侵略を助ける事になっちまったんだから…」
「確かに、当時は互いの文化を排斥し合って自分の文化を押しつけていたからな。」
逆に今は他文化を受け入れようとする動きがあるから交流できるんだよな。
・・・そう考えるとジッチャンは時代を先取りしていたのだろうか?

>「だ、大体その天皇后様とやらは何で皇帝を止めなかったのよ〜?
 スズメ狩りなんかやらかしたら母親が怒り狂うことくらい、最初から予測できたでしょうに。
 それといい加減手をはーなーしーてー!!」
…確かに、予測できた方が普通だな。
何か理由があったのだろうか?

>「てか今の話じゃ悪いのは、魔法使いじゃなくてバカ皇帝じゃん。
 メイレンも恨むんなら皇帝を恨めばいいのに」
「高官が愚かだったら皇帝も愚かだったんだろうな。」

>「それで?学園長は大丈夫なの?
 魔法使いなんだから恨まれるんじゃないの?」
>「お前らの学園長なら大丈夫じゃねーか?学園長とメイレンなら実力的に“とんとん”だろうよ。
 それに、メイレンは敬意さえ払えば怒ったりしねえ。
 メイレンは魔法使いそのものを嫌ってるわけじゃあねーからな。」
「というか魔法使いそのものが嫌いだったら西方列強が侵略してきたときに攻撃しているだろ。」
魔法使いが妖怪を察知できないならかなりの被害を与えることができたはずだ。
そうなれば軍隊は撤退し、侵略されることもなかっただろう。
代わりに長く戦う破目になるが・・・

>49>50
>「リリアーナいるー!?レベッカさんのお客が来てるよー!!」
>「ん?ユリの声だ。
 なんでユリがレベッカの客をつれてきてるんだろ?」
え、ユリっていえば『でいりぃ・ふぃじる』に所属しているユリか?
まずい。この格好が記事にされるのは非常にまずい!!
急いで記事にさせない方法を考えないと!!
>「きゃあああああ?!」
今度は何だ!?
リリアーナの方を向くと、何ともすさまじい光景(主にショッキングピンクの布)が見えた。
いったい中で何やってたんだよ・・・

60 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage  now making この大量投下、どうにかしないとなorz] 投稿日:2008/12/15(月) 20:39:28 0
>「おじゃましま〜す!
 むむむ!なぜに女子寮に副会長や王様が!?
 極秘会談!?密会!?談合!?」
>「ふ・・・不潔ですわ〜フリージア女王様というお方がありながら〜☆ 」
ちょっと待て、何か方向がおかしいぞ。
というかこの猫もいるのかよ・・・

>「ち、違ーう!!メイリンさん、それにユリさんまで・・・その・・・これには色々と事情が・・・・・・」
>「リリアーナがその気ならもうわたくしも遠慮しないのですわ〜!とうっ!!」
ああ、さらにひどくなっていく。
>「んなとこに突っ立ってないでさっさと中に入れバカユリ!!」
>「いい?ユリ。今この中では、大変プライベートでプライバシー保護な重大会話が進行中なんだよ。
 他人様に迷惑かけないためにも、ここで見聞きしたことは絶対他言禁止な」
>「公表禁止?アイアイサー大佐!
 取材によって得た情報の守秘義務は厳守するであります!」
ミルクGJ!!
これで『でいりぃ・ふぃじる』に載ることを避けられるぞ。

>「ところで、大変プライベートでプライバシー保護の事ってあれ?」
>「お、重い・・・・・・誰か助けて・・・・・・」
・・・これはひどい。

>51
>「あれはただの事故だよ事故!
 ほらほら、みんなリリアーナの上からどいてどいて!」
>「おお?何じゃここは?
 リリアーナ、ミルク!余をおってくるとは愛い奴め。
 安心せい、リリアーナだけでなくミルクも平等に愛でてやるぞ。」
>「俺にも食べさせろ〜」
こいつらは、ずっと発情期なのか?
誰か二人を止めてくれ・・・

>「おお!まさかモデルがここに居るとはまさに運命!
 マオじゃな、クロードから聞いたぞ。期待の新人というではないか。
 まだ仮縫いじゃがクロードとの合作じゃ!さあ、着てみてくれ!」
見るとかなりケバケバしいジャージを突きつけている。
これ、誰も着たがらないと思うぞ・・・
あ、副会長達は別か。
でも動きやすいように作られたジャージにそんな装飾を施したら動きやすくした意味がなくなるんじゃないだろうか…
かといって(ユリやルズに気付かれていないから)今は声を出したくない。

>52>53
>「メイリンは、メイファが魔法使いを攻撃した理由に心当たりはない?
 なんか『魔法使いはみな死すべし!』とか言って攻撃してきたらしいんだけど」
おっと、そっちでは本題が進んでいたようだな。
>「ミルク。」
>「何かペンとペーパーをメイリンにやってくれ。
 申し訳ねーが、メイリンは言葉を話すことができない。」
話せないのか?
そうすると意思の確認が大変そうだな。
>「え!?そ、そうなの?ごめん、知らなかった……
 誰か、書くもの持ってない?」
俺も書くものを持っていたのだが、羽ペンと紙束が先に飛んできたから大丈夫か。

61 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 最近の○ーションはインパクトがない。(青色一号的な意味で)] 投稿日:2008/12/15(月) 21:12:44 0
>55
>「そういや、スカーフェイスさん牛魔王って呼ばれてたけど、あれって役職名か何かなの?」
>「いや、ただの愛称だろ。本名はファン・ジャン(黄件)だ。
 知ってると思うが、メイリンとメイファは牛魔王の娘だ。
 そして、牛魔王はメイレンの嫁な。」
え?
ちょっと待て、レベッカの話によると天皇后の母親がメイレンだろ。
で、そのメイレンとスカーフェイスが夫婦で、メイリンとメイファが娘、と。
つまりメイレンとメイファは天皇后の兄弟ってことか?

>「さー、メイリン。お前が知っている範囲で妹様の気がふれてる訳を説明してもらおーか。」
そう言われてメイリンが紙に書いたのは棒人間と吹き出しだった。
>「あー、メイリンも西方の言葉が得意ってわけじゃねーからな。
 わかりにきーところは俺が説明を入れてやんよ。
 要はこのちっこいのがメイリンの妹のメイファだ。」
そして次にたくさんの棒人間を周りに書いていく。
>「Gってのは、要は8まで数えられないくらいの馬鹿という意味だ。」
いやいや、8まで数えられないってどういう教育水準のところだよ。
そう思っていたら、棒人間が生きているかのように動き始めた。
>「別に驚くこたーねーよな?俺達だって魔法で似たような事ができんだからよ?」
まあ、そうなんだけど。
でも実際に見ることはなかったからな。

動き出した棒人間たちは吹き出しも変えたりしながら説明を始めた。
これは典型的ないじめなのだろうか。
見てるだけでGのついていた棒人間に腹が立ってくるな。

>\ちがうもん!私の姉ちゃんは、十字官をやっつけた天皇后なんだぞ!偉いんだぞ!/
>\嘘つけよー!/
>\嘘じゃないもん!今は魔法の勉強してるけど…/
ん?これはひょっとして妖怪である天皇后が魔法を学んでいるということなのか?

棒人間たちが紙の外に近づいた時、メイリンが大きい棒人間を書き足した。
>「あー、これはメイリン本人だな。」
そして書き足された大きな棒人間は・・・
言葉にできないような凄いことをしてGのついていた棒人間を紙の外に追いやってしまった。

大体の事情はこれでわかった。
しかし、そんな理由で攻撃されたらこっちだってたまったもんじゃない。
第一怪我人も出たのだ。下手をすれば学園祭すら中止になっていただろう。



>(こちら生徒会)
なんだよこのタイミングで。
>(博物館近くでリチャード・ロウと名乗る不審人物を確保
 本人はケオス、ミルク、ユリ、マオ、ヴァンエレンなら確認ができると言っています。
 近くにいたら至急博物館の方に向かうように言ってください。)
・・・あれ、みんなここにいるじゃねえかよ。
そう思っておれはマオの方を見てみた。

62 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage ユリの行動は明日] 投稿日:2008/12/16(火) 18:29:59 O
>55 >57-61
>「いや、ただの愛称だろ。本名はファン・ジャン(黄件)だ。
> 知ってると思うが、メイリンとメイファは牛魔王の娘だ。
> そして、牛魔王はメイレンの嫁な。」
「ふーん、牛魔王はメイレンの嫁ねえ……って聞いてないぞそんな話!
 それに牛魔王がメイレンの嫁じゃなくて、メイレンが牛魔王の嫁だろ!
 じゃあ何か?スカーフェイスさん、自分の娘と嫁が何してるか知らなかったのか!?」
こりゃスカーフェイスさんは、とんでもない放任家か恐妻家のどっちかだぞ。
『うふふ、心配ならさないであなた。
 汚いネズミ(十字官のことね)は、私がひねり殺しておきましたから……』
とかメイレンが言い出したんで、怖くて頭が上がらないとかありそうだよな。

>「さー、メイリン。お前が知っている範囲で妹様の気がふれてる訳を説明してもらおーか。」
あたしが想像の人形を動かしていると、メイリンは紙に棒人間を書き出して。
>\妹様ktkr/
「妹様って…何これ?」
>「あー、メイリンも西方の言葉が得意ってわけじゃねーからな。
> わかりにきーところは俺が説明を入れてやんよ。
> 要はこのちっこいのがメイリンの妹のメイファだ。」
「あー、なるほど。そういう事ね」
レベッカの説明に納得して見ていると、メイリンは息を紙に吹きかける。
するとどうだろう。
棒人間たちは、まるで生きてるみたいに動き始めたじゃないか!
「うわっ!動いた!?」
>「別に驚くこたーねーよな?俺達だって魔法で似たような事ができんだからよ?」
あたしが驚くと、レベッカはさも当然のように説明を加えた。
「いや、そりゃそうだけど、息吹きかけるだけで動き出すってすごくない?」
妖術って魔法と違って準備が早いんだな。
いくら目の錯覚でも、思い通りに動かすにはかなり技術が必要そうなのに。

棒人形たちの寸劇は紙の世界の中で続く。
姉が魔法が使えるからと、バカな連中からイジメられるメイファ。
そのメイファを助け出しにやって来るメイリン。
そして、泣きながら走り去るメイファ。
>>\泣いてる妹様、可愛すぎるだろjk/
>「棒メイリン、自重しろ(笑)」
「いやいやいや。そこは妹を心配するところだから」
レベッカと一緒にメイリンにツッコミを入れてから、新しい情報を紙に書いて整理する。
メイレンとメイファは姉妹で、メイファとメイリンも姉妹。
牛魔王はメイレンの嫁で、メイリンとメイファは牛魔王の娘。
メイファはメイレンが魔法を使えるので、イジメられた経験あり……っと。
あれ?なんか今変な所がなかったか?
「ねえ。メイファの説明の所になんか変な所があったような気がするんだけど、気のせい?
 それとこのメモに、追加する事とか訂正する箇所とか誰か思いつかない?」

>「なんでだろうな?なんだかすごく…ずきずきと痛むような気がする。…股間が。」
レベッカがタバコを吹いながら何か言い出した。
「とりあえずタバコは煙いから、吸いたきゃ窓の側か換気魔法使ってる所で吸えよ。
 ……って、ピンが刺さってる刺さってる!!
 なんでそんな危ないところにリボンなんかつけてるんだ!?
 誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」

63 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/16(火) 20:11:28 0
>54 >56
ルズは尻尾をふりふり、フリージアの胸の谷間に頭を突っ込んでいた。
「ぱふぱふ♪ぱふぱふ♪ぱふぱふぱふですわ〜ん♪・・・・・んにゃ?」
皆黒猫の姿にだまされているが・・・・・・ルズ、はっきり言ってレベッカ以上にアレである。

ルズはふとフリージアの胸の谷間にある刺青に気づいた。
「何ですの〜このほくろは?」
ルズ、それほくろとちゃう、刺青や!

こうして人生最高の気分を味わっていたルズだが、至福の時間は総長くは続かなかった。
>「もしかして……マオとフリージアは隠れショタリアン?」
「いや〜ん!」
フリージアの手で胸から引っぺがされたルズは抗議の声を上げた。
>「この子がどうしてもって言うから仕方なくこの姿にしてあげてますのよ!!」
>「だって美少年なら何やっても許されし女の子にも、もてもてになれるでしょ?
> ちなみに僕はたとえショタコンであろうが綺麗なお姉さんなら問題無しだよ!」
「それは間違っていますわ!わたくしは男だったらたとえ美少年であっても許さなくてよ〜。
 女装するくらいの気配りがあれば、まあ話し合いの余地は無くはありませんけれど〜」
ルズはまだケオスとクロウが女装している事に気づいていないようだ。

>「だから私はショタリアンじゃないと言ってるでしょうが!」
>「どっちかって言うとダンディな小父様の・・・は!?」
「ダンディな・・・何ですって〜?」
>「お〜ほっほっほっほ!今のは冗談!冗談ですわ!!」
ルズの突っ込みに、フリージアは何とか誤魔化そうとしていた。
「あ や し い ・・・。
 まさか!レオ先生を巡ってベアトリーチェ様と火花を散らしているという噂は真実ではっ?!」
ルズはギズモのほうをじろっとにらみつけた。目が獲物を狙う猫のそれと同じだ!
「さあ吐け!今すぐ吐くのですわ〜!!」
 ルズはギズモの頭にぱっと飛び乗ると、前足で額やおでこをぺしぺしした。

64 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/16(火) 20:26:09 0
>53-61
メイリンは棒人形を使って、メイファがなぜ学園を襲ったのかをわかりやすく説明してくれた。
「メイリンさんって、本当に妹のメイファさんが大好きなのね」
棒人形を眺めていたリリアーナは、しみじみとした様子でそう言った。
だが言葉とは裏腹に、彼女の顔は居心地悪そうに強張っている。
>「ねえ。メイファの説明の所になんか変な所があったような気がするんだけど、気のせい?
> それとこのメモに、追加する事とか訂正する箇所とか誰か思いつかない?」
「えーと、何かこんがらがってきたね。ここらでちょっと整理しておこうか」
リリアーナはものすごく不機嫌そうな顔でそう切り出した。
だが別にメイリン達の話に不満が合ったわけではない。
彼女が不機嫌なのは単に、今自分がスクナの膝の上にちょこんと乗っけられているからだ。

「どちらが妻なのかはひとまず置いといて、牛魔王のスカーフェイスさんとメイレンさんは夫婦。
 で、その娘さんは最低3人いて、上からテン姉さん、メイリンさん、メイファさん。
 テン姉さんって方は元天皇后さまだった方で・・・ええと、歴史上は既に亡くなった人物なのかな?」
リリアーナはメイリンとレベッカの方を見た。
「で、テン姉さんは今、妖怪でありながら魔法使いの勉強をしていると。
 そして、メイファさんが住んでいる場所の子供達は皆その事実を知っている。ここまでは良いかな?」
リリアーナは皆に確認をした後、あれと首を傾げた。
「ねえ、そういえばメイリンさんの名前ってファン・メイリン・ゲロロっておっしゃるのよね?
 え?あれ?じゃあ人間の里に住んでいて、十字官の手下に危害を加えられそうになった妖怪って・・・
 ええっ?!もしかしてメイリンさんのこと?!」
ルズが仰天した。
>「な、なんですって〜!!ではメイリン様達はいったい今お幾つですの〜?」
「っていうか、そもそも何でメイリンさんは人に混じって人間の村に住んでたの?
 十字官はメイリンさんが人の村に住んでいたから襲ったの?
 それとももしかして、スカーフェイスさん達家族全員が、実は人間の村に住んでたってことなの?」

リリアーナの疑問は、だがレベッカの言葉に遮られた。
>「なんでだろうな?なんだかすごく…ずきずきと痛むような気がする。…股間が。」
>「(略)……って、ピンが刺さってる刺さってる!!
「えええっ?!早く抜いて抜いてぇぇ!!」
リリアーナは震え上がった。いろんな意味で痛すぎる。
> なんでそんな危ないところにリボンなんかつけてるんだ!? 」
「私も危ないからって止めたのよっ?!
 でもレベッカさん、宇宙のエネルギーが体内で一番凝縮されているのが股間だとか何とか・・・・・」
リリアーナはレベッカの言葉を復唱しているうちに一人で赤くなった。
>「誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」
「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
リリアーナは自分の机の引出しを指差し、上ずった声でそう叫んだ。
本当は回復魔法を唱えられるといいのだが

65 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage レスが途中で切れましたorz] 投稿日:2008/12/16(火) 20:49:02 0
本当は回復魔法を唱えられるといいのだが、残念ながら今のリリアーナに使えるのはホットくらいだった。

慌てていたリリアーナは、クロウが変な顔をしてマオを見ていることに全く気づかなかった。



66 名前:リリアーナ(64-65訂正) ◆jntvk4zYjI [sage ごめん、やっちゃった。状況はまた後で] 投稿日:2008/12/16(火) 22:15:37 0
>53-61
メイリンは棒人形を使って、メイファがなぜ学園を襲ったのかをわかりやすく説明してくれた。
「メイリンさんって、本当に妹のメイファさんが大好きなのね」
棒人形を眺めていたリリアーナは、しみじみとした様子でそう言った。
だが言葉とは裏腹に、彼女の顔はどことなく居心地悪そうで口元は強張っている。
>「ねえ。メイファの説明の所になんか変な所があったような気がするんだけど、気のせい?
> それとこのメモに、追加する事とか訂正する箇所とか誰か思いつかない?」
「えーと、何かこんがらがってきたね。ここらでちょっと整理しておこうか」
リリアーナはものすごく不機嫌そうな顔でそう切り出した。
だが別にメイリン達の話に不満が合ったわけではない。
彼女が不機嫌なのは単に、今自分がスクナの膝の上にちょこんと乗っけられているからだ。

「どちらが妻なのかはひとまず置いといて、牛魔王のスカーフェイスさんとメイレンさんは夫婦。
 牛魔王って愛称で、本名はファン・ジャンさん。
 メイレンさんも強力な妖怪で、第二次文化革命と呼ばれる事件の原因を作った人。
 で、そのご夫婦の娘さんは最低3人いて、上からテン姉さん、メイリンさん、メイファさん。
 テン姉さんって方は元天皇后さまだった方で、後の第一次文化革命と呼ばれる出来事を起こした英雄で・・・
 ええと、歴史上では既に亡くなった人物なのかな?」
リリアーナはメイリンとレベッカの方を見た。
「で、天皇后ことテン姉さんは今、妖怪でありながら魔法使いの勉強をしていると。
 そして、メイファさんが住んでいる場所の子供達は皆その事実を知っている。ここまでは良いかな?」
リリアーナは皆に確認をした後、あれと首を傾げた。
「ねえ、そういえば文化革命って百年以上昔に起こった事件だったわよね?」
それを聞いたルズが仰天した。
>「な、なんですって〜!!ではメイリン様達はいったい今お幾つですの〜?」
ルズの疑問は、だがレベッカの言葉に遮られた。

>「なんでだろうな?なんだかすごく…ずきずきと痛むような気がする。…股間が。」
>「(略)……って、ピンが刺さってる刺さってる!!
「えええっ?!早く抜いて抜いてぇぇ!!」
リリアーナは震え上がった。いろんな意味で痛すぎる。
> なんでそんな危ないところにリボンなんかつけてるんだ!? 」
「私も危ないからって止めたのよっ?!
 でもレベッカさん、宇宙のエネルギーが体内で一番凝縮されているのが股間だとか何とか・・・・・」
リリアーナはレベッカの言葉を復唱しているうちに一人で赤くなった。
>「誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」
「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
リリアーナは自分の机の引出しを指差し、上ずった声でそう叫んだ。
本当は回復魔法を唱えられるといいのだが、残念ながら今のリリアーナに使えるのはホットくらいだ。
(場所的に非常にアレなのだが、ケオスやマンダは治療してくれるだろうか?)

慌てていたリリアーナは、クロウが変な顔をしてマオを見ていることに全く気づかなかった。

67 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/16(火) 23:54:41 0
>53>54
「おお!そちもわかるか!じゃが見た目だけではないぞ?
ここのボタンを押すと腰の羽根が広がっての、こちらのボタンで電飾がついてこの通り!
しかも補助布筋をふんだんに使っておるから通常の13.5倍の筋力を発揮できるのぢゃ!」
マオの戸惑いも何のその。
ユリの賛同を得て嬉しそうに説明を始めるスクナ。
そんな調子だから勿論リリアーナの遠まわしの回避誘導など聞くはずもない。

「わっはっは!これはクロードとの合作、いわば生徒会からの支給というものじゃ!
安心せい、リリアーナとミルクには余の妃に相応しい衣装を繕ってやるぞ?
ツイナは余とは趣味が違うから気にせんでもよいわ。」
高笑いと共に何気に言い放つ言葉は、この後にマオへの衣装以上のものが控えている事を予想させるだろう。

有無を言わさずマオにジャージを押し付けるとリリアーナを膝に乗せて席に着く。
だが今までの話を聞いていなかった為、紙の上で繰り広げられる説明についてはさっぱり理解できなかった。
というか、興味を持つ様子は無かった。
それよりもリリアーナを抱っこしている感触に夢中なのだ。

>55>62>66
>「なんでだろうな?なんだかすごく…ずきずきと痛むような気がする。…股間が。」
> 誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」
>「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
ひとしきりリリアーナとの密着を楽しんでいると、レベッカの言葉により場の空気が一変する。
股間にピンが刺さっていれば慌てるというもの。
のんびり『気がする』などと言っている方がおかしいくらいだ。

文化革命の話には興味がなかったスクナだが、リリアーナとミルクが揃って慌てるとなれば話は別だ。
というより、ここでいいところを見せるチャンスといきり立つのが自然の流れ。
「ミルク、リリアーナ、余の妃たる者がうろたえるでないわ!
とはいえ、余も回復魔法は得意ではないのでのう・・・仕方がない。」
余裕の笑みを浮かべリリアーナを膝から下ろすと、左の二の腕に手を突っ込んだ。
そこから手を引き抜くと、刺青であった香炉が立体化して引き抜かれる。
「効果範囲を室内に設定して・・・」
香炉から溢れる煙があっという間に室内を夜の闇に塗りつぶしていく。
そしてスクナは闇に溶けるように姿を消していった。

それは不思議な光景だった。
窓からは明かりが差し込み室内を照らしているのだが、室内の夜の帳の暗さ。
結果的に薄暗くなった中、薄暗い闇からにじみ出るようにツイナが姿を現した。

宙に浮いて現われたツイナは重力に引かれ落ちるにつれて身を屈め、土下座の姿勢で床に着地。
**ビッターン**という衝撃音と共に**ゴッ**という鈍い音。
それは土下座姿勢の為、衝撃を逃せず床に落ちた音であり、そのまま頭を下げて床に叩きつける音だった。
床にこすり付けられた額からジワワワッと赤い領域が広がっていく。
「ごめんなさい、ごめんなさい!
スクナが迷惑かけてごめんなさい!
お祭りの日にこんな私が出てきてごめんなさい!
こんな犬の糞みたいな女は目障りですよね!直ぐに砂に埋もれるのでごめんなさい!」
何度も床に頭を叩き付けながら一方的にまくし立てていると、どこからか大量の砂がツイナに降りかかる。

薄暗い室内の中、あっという間にツイナは砂に埋もれ、砂の小山ができてしまった。
レベッカの治療もせずに何しに出てきたのかは人体の神秘というしかない。

68 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/16(火) 23:58:49 0
【リリアーナの部屋】
スクナ
67・ジャージをユリに賛同され上機嫌でマオに機能説明
  リリアーナを抱っこして席に着くが、説明に興味なし。
  レベッカの怪我の治療の為、室内を夜にしてツイナと交代。
  出現したツイナは一方的に土下座して砂に埋もれる。


書いていてこっちはこっちでメンドクサイ奴だとシミジミ思ってしまったツイナ登場です。

69 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/17(水) 07:38:29 0
>62>66
> 「とりあえずタバコは煙いから、吸いたきゃ窓の側か換気魔法使ってる所で吸えよ。
>  ……って、ピンが刺さってる刺さってる!!
>  なんでそんな危ないところにリボンなんかつけてるんだ!?
>  誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」
> 「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
> リリアーナは自分の机の引出しを指差し、上ずった声でそう叫んだ。
「そーなのかー。」
レベッカはリリアーナに言われた通り、机の引き出しから傷薬を取り出した。
しかし、それを使うでもなくポケットにしまってしまった。

>67
> 「効果範囲を室内に設定して・・・」
> 香炉から溢れる煙があっという間に室内を夜の闇に塗りつぶしていく。
> 結果的に薄暗くなった中、薄暗い闇からにじみ出るようにツイナが姿を現した。
> 「ごめんなさい、ごめんなさい!
> スクナが迷惑かけてごめんなさい!
> お祭りの日にこんな私が出てきてごめんなさい!
> こんな犬の糞みたいな女は目障りですよね!直ぐに砂に埋もれるのでごめんなさい!」
> 何度も床に頭を叩き付けながら一方的にまくし立てていると、どこからか大量の砂がツイナに降りかかる。
> 薄暗い室内の中、あっという間にツイナは砂に埋もれ、砂の小山ができてしまった。
レベッカはその様子を観察し終わった後、自分でさっさと股間に刺さったピンを抜いた。
「おめーら、おおげさすぎんだろ。ピンが刺さったくらい自然に治るにまかせりゃいいんだよ。
 俺なんかより、こっちのが重症だぞ。」
レベッカは、砂の小山を手で掻いてツイナの頭部を露出させた。
「たしかに犬の糞みてーだ。」
レベッカはそう言うと、ツイナの表情をじっくり観察しようと顔を近づけた。
ツイナの反応を一しきり堪能した後、さらに続けた。
「だが、人間なんざ所詮死んじまえば誰もが糞袋よ。
 それなのに自分一人を糞呼ばわりすんのは、何か理由でもあんのか?
 そもそも、お前は王様の何なんだよ?」


その頃、メイリンはちょんとルズをつついて、先程棒人間を描いた紙を見せた。
紙にはまだ棒メイリンが残っており、新しい吹き出しが現れた。
\あたいってば年齢不詳ね!/

70 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/17(水) 18:01:15 O
>55-61 >63-64
>「って!誰がショタリアンですの!誰が!!」
「えー?でも可愛い男の子を連れ歩くのは、ショタリアンの特徴だよ?」
>「この子がどうしてもって言うから仕方なくこの姿にしてあげてますのよ!!」
「そーなの?」
情報確認は当事者からと考えたユリは、金髪美少年に聞いてみる。

>「だって美少年なら何やっても許されし女の子にも、もてもてになれるでしょ?
> ちなみに僕はたとえショタコンであろうが綺麗なお姉さんなら問題無しだよ!」
>「それは間違っていますわ!わたくしは男だったらたとえ美少年であっても許さなくてよ〜。(略)
>「でもいくら綺麗でもお母さんはお母さんだから問題外だよ!」
>「だから私はショタリアンじゃないと言ってるでしょうが!」
「なるほど!それなら仕方がないね!
 そういえば、お母さんって言ってるけど、この子もしかしてギズモ?
 うわー!ギズモって人間になれたんだね!」
ようやく美少年の正体に気づいたユリは、ギズモの頭をなでなでした。
その間にもフリージアの弁明は続く。

>「どっちかって言うとダンディな小父様の・・・は!?」
>「ダンディな・・・何ですって〜?」
「んん!?小父様がどうしたの!?」
一瞬、口を滑らせたフリージアに、ユリも敏感に反応。
ルズと一緒に質問すると、フリージアはあわてて訂正する。
>「お〜ほっほっほっほ!今のは冗談!冗談ですわ!!」
「なーんだ。冗談なんだ。
 フリージアは小父様好きなのかと思ったのに、残念ー」
単細胞なユリはコロリと騙された。
しかし、ルズは他にも怪しいと思ったことがあったようだ。
>「あ や し い ・・・。
> まさか!レオ先生を巡ってベアトリーチェ様と火花を散らしているという噂は真実ではっ?!」
「むむむっ!そういえばその事をフリージアにインタビューしてなかったね!
 フリージアはレオ先生と、師弟愛を越えて愛情が芽生えたりしてない?
 誰にも言わないからこっそり教えてよー!」
ルズがギズモに詰め寄る変わりに、ユリはフリージアに詰め寄りはじめた。


メイリンが皆に見えるように紙芝居を始めると、ユリは感心して見入っていた。
もちろん話の内容ではなくて、紙の上で自由に動く棒人形と吹き出しを感心して見ていたのだ。
聞いたことは覚えられるが、飛び入りなので話の内容が理解できないから仕方がないのだが。
ミルクとリリアーナが聞いた話の整理を始めるが、理解できていないので口出しもできない。
ユリは、分からないところは後でミルクから聞くことにして、側にいたヴァンエレンに話しかける。
「ボクは話の内容わかった?小さいのに偉いね〜!」
当然それがショタ化したヴァンエレンだとは気づいていない。

71 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/17(水) 18:03:23 O
>66-69
>  (前略)誰か!回復魔法が使えたらレベッカに掛けてあげて!!」
> 「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
>「ミルク、リリアーナ、余の妃たる者がうろたえるでないわ!
>とはいえ、余も回復魔法は得意ではないのでのう・・・仕方がない。」
言いながらスクナが取り出した香炉は、最初の紹介の時見せた香炉だ。

「おおおっ!それは!あの時の香炉!
 これは王様とツイナさんの入れ替わりが見れちゃう!?」
興味津々のユリが凝視する前で、香炉から闇が吹き出した。
外からの光で薄暗くなる闇の中からツイナがその姿を現す。
「あぁぁ!変身シーンが見れなかったーっ!」
変なところで悔しがるユリだが、入れ替わったツイナの行動は奇妙なものだった。
空中で土下座の姿勢をとり、そのまま受け身もとらずに床に頭を叩きつける。
>「ごめんなさい、ごめんなさい!(中略)
>こんな犬の糞みたいな女は目障りですよね!直ぐに砂に埋もれるのでごめんなさい!」

誰に対してなのか謝り続けるスクナの行動に、ユリは覚えがあった。
「これは!相手が許してくれるまで頭を床に叩きつけ続けるという究極の土下座!
 至高の土下座と呼ばれる焼き土下座と並ぶ伝説の謝罪法だよ!
 民明書房刊の【土下座百珍】に書いてあったから間違いなし!」
誰にともなく怪しげな解説をしているうちに、ツイナは砂に埋もれてしまう。
ユリが助けに行こうとしたとき、連絡用の手帳が緊急新情報の到着を告げた。
博物館近くリチャードが不審人物として確保されたとの情報だ。
「あ!リチャードさんが博物館の近くで不審者扱いされてるみたい!
 身元確認の為に、知ってる人はすぐ博物館に来て欲しいんだって!
 ちょっとリチャードさんを助けに行ってくる!
 お茶とお菓子をありがとうリリアーナ!またね!」
ユリはそう言って、ドアを開けて外に飛び出していった。

72 名前:ツイナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/17(水) 23:23:36 0
>69
砂に埋もれたツイナの顔を掘り起こし顔を近づけるレベッカ。
掘り起こされるだけでもツイナにとっては驚きだが、更に顔を近づけられては言葉も出ない。
額から滴り落ちる血が顔を染め上げていなければ顔が真っ赤になっているのがわかったであろう。
「ひぃ・・・そんなに見られるなんて・・・恥ずかしい・・・」
とはいえ、頭部以外は砂に埋もれているので逃げる事もできず。
リボンがするすると顔に巻きつき、何とか隠すことは成功した。

そんなツイナをひとしきり堪能したレベッカが言葉を続ける。
「あ・・あの・・・私は・・・ツイナ。スクナの対なる者。リョウメンが内の守亀の面・・・ですぅ・・・
私はあの・・・夜しか出てコれないし・・・あwせdrftgyふj・・・」
消え入りそうな声でレベッカの問いに応えるのだが、やっぱり最後は消え入ってしまい、何を言っているかわからなくなってしまった。

もそもそと砂から這い出ると、砂と顔に巻きついていたリボンが消えていく。
既に額の流血は止まっており、リボンにも治療効果があったようだ。
ゆっくりと立ち上がり、レベッカに手を差し出す。
手からは糸が紡がれ包帯となり、レベッカの周囲を十重二十重に囲む。
「治療領域結界・・・です。
あの、直ぐに治るので・・・。」
渦巻く布の内側が暖かな光に包まれ、レベッカの傷が癒えていく。

包帯を媒体にした簡易結界を作り治療したのだが、その間ツイナの視線は泳ぎっぱなしで眼を合わせることはなかった。


73 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage リリアーナは明日。ごめんなさい] 投稿日:2008/12/19(金) 01:39:32 0
>69 >62
>「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
>「そーなのかー。」
レベッカはリリアーナに言われた通り、机の引き出しから傷薬を取り出した。
しかし、それを使うでもなくポケットにしまってしまった。
ルズがルズの足元に体を摺り寄せてきた。
「まあ〜、よろしければわたくしがお塗りいたしましょうか〜?・・・・・んにゃ?」
誰かにちょんとつつかれたので振り向くと、そこにはメイリンがたっていた。
彼女は先程棒人間を描いた紙を見せた。
>\あたいってば年齢不詳ね!/
「\本当ね!/なのですわ〜。
 まあ女性に年齢を聞くなど野暮の極みでしたわね〜。失礼しましたわ〜。
 ところでメイリン様ぁ、今の妹様のお話、つい最近のことですわよね〜?」
妖怪と人間では時間の感覚が違いそうだが、よもや10年とか20年前の話では無いと思いたい。

「ところで妹様、先ほどこっぴどく苛められていましたわよね〜。
 メイリン様、妹様は親しいお友達はいらっしゃいましたの〜?
 例えば、わたくしどもの魔法学園までついて来てくれるような〜。
 だっていくら何でも、まさかお一人で中つ国からいらっしゃったりはしませんよね〜?
 お姉さまとしては何か心当たりはございませんの〜?」


74 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/19(金) 10:56:03 P
>63>66>70
>「それは間違っていますわ!わたくしは男だったらたとえ美少年であっても許さなくてよ〜。
 女装するくらいの気配りがあれば、まあ話し合いの余地は無くはありませんけれど〜」
え〜っ!?という顔をするギズモ
どうも理解の範疇を超えているようだ
>「なるほど!それなら仕方がないね!
 そういえば、お母さんって言ってるけど、この子もしかしてギズモ?
 うわー!ギズモって人間になれたんだね!」
「うんvお母さんに頼み込んで使い魔を人間にする魔法を覚えてもらったんだv」
まさしく魔法の才能の無駄使いである


>「なーんだ。冗談なんだ。
 フリージアは小父様好きなのかと思ったのに、残念ー」
>「あ や し い ・・・。
 まさか!レオ先生を巡ってベアトリーチェ様と火花を散らしているという噂は真実ではっ?!」
>「さあ吐け!今すぐ吐くのですわ〜!!」
「え〜!?」
アイコンタクトでフリージアに助けを求めるギズモ

そのフリージアもユリに詰め寄られていた
>「むむむっ!そういえばその事をフリージアにインタビューしてなかったね!
  フリージアはレオ先生と、師弟愛を越えて愛情が芽生えたりしてない?
  誰にも言わないからこっそり教えてよー!」
「お〜ほっほっほっほ!それだけはありえませんわ!!」
妹と仲がよすぎる兄に女の子はすごく近寄りがたい物を感じる・・・まあそういうことである
「レオ先生はあくまで師!それ以上でもそれ以下でもありませんことよ!お〜ほっほっほ!!」


メイリンの始めた紙芝居
フリージアは途中からしか見ていなかったためよく判らなかった
ただ一言だけ言えた事は
「人間族の寿命と妖怪族の寿命が同じだとは到底思えませんわ」
ということだけであった

75 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/19(金) 17:35:07 0
>70 >74
>「お〜ほっほっほっほ!それだけはありえませんわ!!」
>「レオ先生はあくまで師!それ以上でもそれ以下でもありませんことよ!お〜ほっほっほ!!」
ユリの質問に、フリージアはそう答えた。ルズは上機嫌で相槌を打つ。
「ですよね〜ん。教師と生徒の禁断の愛なんて今時流行りませんわ〜。
 それに、女王様にはもっとキュートで猫みたいに愛らしい女の子がお似合いますわ〜!!」

>67 >69 >71
>「ミルク、リリアーナ、余の妃たる者がうろたえるでないわ!
> とはいえ、余も回復魔法は得意ではないのでのう・・・仕方がない。」
ようやく解放されたリリアーナは、脱兎のごとくスクナの手が届かない場所へと離れた。
一方のスクナは、夢の中でツイナに変身した時と同じように、腕の刺青から香炉を引き抜いた。
香炉から溢れたした煙はスクナを包み、夜の闇の中からツイナが姿を現す。
>「あぁぁ!変身シーンが見れなかったーっ!」
「いや夢の中でも見えなかったし・・・・・・うわっ?!」
ユリのあまりの落胆ぶりに思わず苦笑したリリアーナだったが、突然土下座で落ちてきた少女に仰天する。
痛そうな衝撃音と何かをぶつけたような鈍い音に、リリアーナは思わず首をすくめた。

ツイナという少女は土下座したまま、いきなり何度も謝り続ける
「いや、それより今すごい音がしたよ?もしかしてどこかぶつけたんじゃ・・・」
>「これは!相手が許してくれるまで頭を床に叩きつけ続けるという究極の土下座!(後略)」
「ええ?!そもそもツイナさん何をそんなに謝ってるの?
 確かに王様はわが道を行く人だけど、何でツイナさんがここまで・・・・・うわっ?!」
ユリの怪しげな解説をしているうちに、ツイナは上から降ってきた砂に埋もれてしまった。
あまりのことにリリアーナはフリーズしていると、どこからかアラーム音が聞こえてくる。
>「あ!リチャードさんが博物館の近くで不審者扱いされてるみたい! (中略)
> お茶とお菓子をありがとうリリアーナ!またね!」
「あ、ううん。またね、ユリさん」
ユリは慌しく部屋を飛び出していった。まるで台風一過のようだ。
「・・・・・・・ところでリチャードさんって誰なのかな?ミルクさんは何か聞いてる?」

76 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/19(金) 17:38:37 0

>67 >69 >71
一方レベッカは、自分でさっさと股間に刺さったピンを抜いていた。
>「俺なんかより、こっちのが重症だぞ。」
そう言って砂の小山を手で掻いてツイナの頭部を露出させる。
見るとツイナの額からは血が出ていた。
「大変!ツイナさん、おでこから血が出てるわ!」
リリアーナは慌てて薬や薬草が収められている引出しに飛んでいった。

だが砂に埋もれていたにも関わらず、顔を汚す血に砂は一粒もついていなかった。
>「たしかに犬の糞みてーだ。」
薬を選びながら思わず抗議の声を上げかけたリリアーナだが、続く言葉に口を閉じた。
>「(着)自分一人を糞呼ばわりすんのは、何か理由でもあんのか?
 そもそも、お前は王様の何なんだよ?」
>「あ・・あの・・・私は・・・ツイナ。スクナの対なる者。リョウメンが内の守亀の面・・・ですぅ・・・
> 私はあの・・・夜しか出てコれないし・・・あwせdrftgyふj・・・」
「そんなに慌てなくて良いから。待って、今薬を塗ってあげるからね」
引出しから応急手当セットを引っ張り出したところで、ツイナは砂から這い出してきた。
その時には既にツイナの血は止まっていた。
「あ、そうか。そのリボンはスクナさんの包帯と同じ効果があるのね」
スクナは砂を消した後、包帯を使ってレベッカを治療した。
>渦巻く布の内側が暖かな光に包まれ、レベッカの傷が癒えていく。
リリアーナはその手腕の鮮やかさに感激していた。
「すごいわツイナさん!これでレベッカさんも大丈夫ね!」

「改めまして・・・リリアーナです。始めましてツイナさん。
 夜しか逢えないって聞いていたけど、今お目にかかれてとても嬉しいです。」
リリアーナは礼儀正しくお辞儀をした。
ツイナのものすごい謝罪は、スクナの傍若無人ぶりを気にしているせいだと解釈したようだ。
「えっと、スクナさんの対なる者で、リョウメンが内の守亀の面って・・・二重人格みたいなものなの?
 それとも昼と夜で男と女の外見が変わるだけで心は同じなのかな?
 ああごめん、今ツイナさんにもお茶をいれるね」
リリアーナはいそいそとお茶のおかわりを用意し始めた。
「そういえば私の友達に魂を三つ持っていて、3人で仲良く1つの体を共有してる人がいるんだ。
 その友達は魂が入れ替わると、外見もがらっと印象が変わるんだよ。ツイナさんと同じかな?」

>73
>「(前略)メイリン様、妹様は親しいお友達はいらっしゃいましたの〜?
 例えば、わたくしどもの魔法学園までついて来てくれるような〜。」
リリアーナははっとした。
ツイナ登場のインパクトがあまりに強すぎて、すっかり本来の目的を忘れていたようだ。
「そうだった。そもそもメイリンさんとスカーフェイスさんは学園祭を見物に来たの?」
少なくとも紹介の時にメイファはいなかった気がするし、彼女はリボンもつけていなかったはずだ。
「妖怪とはいえメイファさんみたいな子供が学園に侵入できたというのなら、ちゃんと原因を調べないとね。
 生徒会の皆も協力してくれるわよね?でないと、このままじゃ学園祭どころじゃなくなっちゃうわ」
リリアーナは副会長、クロウ、マオ(とヴァンエレン)の方を見た。

でも、今はこれといった手がかりも無いのよねえ・・・。
 私がメイファさんと会ったのは例の林の中なんだけど・・・うーん。手がかりになるかな?
 ねえメイリンさん、魔法使いは魔法使い同士大体お仲間を見抜けるものだけど、妖怪同士はどうかな?
 学園の中に妖怪が紛れていたら、見分けることって出来そう?」
妖怪というだけで敵意は持たないが、招かれざる客なら少し話し合う必要があるだろう。

77 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/19(金) 19:42:55 0
>73
「メイリン様、妹様は親しいお友達はいらっしゃいましたの〜? (前後略)」
棒メイリンの吹き出しが新しくなった。
\あたいだよっ!!/

>76
>  「(前略)ねえメイリンさん、魔法使いは魔法使い同士大体お仲間を見抜けるものだけど、妖怪同士はどうかな?
>  学園の中に妖怪が紛れていたら、見分けることって出来そう?」
レベッカは、リリアーナの話を聞いた後、ひときわ長くため息をついた。
おかげで、くわえていたタバコはほとんど燃えてなくなってしまう。
「俺はよ、お前らに同情してるんだ。」
ツイナの回復魔法を受けた後、ずっと黙っていたレベッカが口を開いた。
「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…
 だからよ、おめーらは何故そうなったのかを知る権利があると俺は思った。
 だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、
 包み隠さずにおめーらに教えた。」
レベッカはタバコを口から取り、握り消した。
「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
 メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
無論、リリアーナ達はそんなつもりで言ったわけではないだろう。
しかし、怒ったレベッカは反論を意に介せずに続けた。
「魔法使いが一人で妖怪の山に行くことがどれだけ危険なのか、わかってねーのかよ?
 その危険をかえりみずに学園長が行ったのは、
 お前らに安心して学園祭を楽しんでほしいと願ったからじゃねえのか?」
レベッカはメイリンを睨んだ。
「おめーもおめーだメイリン。学園長から直接警備役を預かったんだろーが。
 さっさと見回りにでも行って来い。」
レベッカに怒られてびっくりしたメイリンは、窓を開けてピューっと飛び出していった。
「おめーらの半端な義侠心が、魔法使いと妖怪の溝を深めるってことに、
 いい加減きづけよ、バーロー。」
レベッカは捨て台詞を吐き、リリアーナの部屋から出て行ってしまった。
「ついてくんじゃねーよ。」
部屋の中に居た者は、そんなレベッカの声が廊下に響くのが聞こえたことだろう。

さて、それぞれの理由により部屋を後にしたレベッカとメイリンは、それぞれ部屋に物を残していた。
一つは先程までレベッカの股間に刺さっていたピンクのリボン【Rebecca・Wong(レベッカ・ウォン)】である。
そしてもう一つは、紙に描かれた棒メイリンだ。棒メイリンには新しい吹き出しが出ていた。
\バーローww/
これを持っていれば、離れていてもメイリンの精神状態がわかるだろう。

78 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 17:41:57 O
>63 >66-76
>「く、薬で良ければ、そこの引出しの二番目に入ってるわよ?!」
>「そーなのかー。」
机の近くにいたレベッカが、のんきな事を言いながら引き出しをあけようとする。
慌てたようにも痛そうにも見えないのは、宇宙エネルギーとやらのおかげか?
>「ミルク、リリアーナ、余の妃たる者がうろたえるでないわ!
>とはいえ、余も回復魔法は得意ではないのでのう・・・仕方がない。」
「妃じゃないって何回言ったら分かるんだあんたは!?
 って、その香炉はもしかして…」
>「おおおっ!それは!あの時の香炉!
> これは王様とツイナさんの入れ替わりが見れちゃう!?」
スクナの意図に気づいたユリが興奮気味の声を上げる。
回復魔法が得意じゃない王様が呼び出すって事は、ツイナは回復が得意なんだろうか。

>「効果範囲を室内に設定して・・・」
香炉から煙のように闇が吹き出し、室内が暗くなる。
幸い窓から光が差し込んでくるので、夜目が効かないあたしにも見えない事はない。
>「あぁぁ!変身シーンが見れなかったーっ!」
アホな事を叫んでいるユリは無視して見ていると、なんと。
ツイナは自分から頭を打つような姿勢になって、床に激突したじゃないか!
ダメージを緩和できたとはとても思えない音がして、じわじわと床に血が広がっていく。
「な、な、な……」
な、なんという予想外の登場。
自分から頭を打ちにいくなんてありえないだろ、常識的に考えて…
>「ごめんなさい、ごめんなさい!(中略)
>こんな犬の糞みたいな女は目障りですよね!直ぐに砂に埋もれるのでごめんなさい!」
あたしがかける言葉もわからないまま唖然としていると、スクナは一方的にマシンガントークを始めた。
しかも、謝りながらガンガン頭を床に打ち付け始めた。
さらにそれだけではまだ足りないとばかりに、砂に埋まってしまった。
ツ、ツッコミどころが多すぎる……
ユリの変な解説にツッコミ入れる気にならないくらいだ…


>「あ!リチャードさんが博物館の近くで不審者扱いされてるみたい!(中略)
> お茶とお菓子をありがとうリリアーナ!またね!」
「あ!ちょっと!!ユリ!?」
ユリはでいりぃ・ふぃじるから連絡が入ったみたいで、風のように部屋を飛び出していった。
誰だよリチャードさんって……
>「・・・・・・・ところでリチャードさんって誰なのかな?ミルクさんは何か聞いてる?」
「いや、全然。
 不審者扱いされてるんだから、知り合った来賓かだれかだと思うんだけど…
 ユリももう少し詳しく説明していけばいいのに」

79 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 17:44:03 O
>「おめーら、おおげさすぎんだろ。ピンが刺さったくらい自然に治るにまかせりゃいいんだよ。
> 俺なんかより、こっちのが重症だぞ。」
結局自分で刺さったピンを引き抜いたレベッカが、そういいながらツイナに近寄った。
「そりゃまあ、怪我は重傷だけど……」
頭はあんたの方が重傷だろとは言えずに言葉を濁していると、レベッカはツイナを砂から掘り出し始める。
何するつもりなんだろう、確かにあのまま埋まってたら窒息死しそうだけど。
>「ひぃ・・・そんなに見られるなんて・・・恥ずかしい・・・」
>「たしかに犬の糞みてーだ。」
「いや。そこはフォローしろよ。
 だいたいどの辺りが犬の糞だよ」
口が悪いなこいつ……
あたしも言葉遣いは良くないけど、これはちょっとひどくないか?
>(前略) そもそも、お前は王様の何なんだよ?」
>「あ・・あの・・・私は・・・ツイナ。スクナの対なる者。リョウメンが内の守亀の面・・・ですぅ・・・
>私はあの・・・夜しか出てコれないし・・・あwせdrftgyふj・・・」
…ツイナはツイナで後半何を言ってるのかよくわからん。
スクナは積極的でツイナは消極的。
足して割れたらバランスはいいんだろうけどなぁ。ムリか。

砂の中から這いだしてきたツイナは、包帯でレベッカの周りを囲み始めた。
>「治療領域結界・・・です。
あの、直ぐに治るので・・・。」
>「すごいわツイナさん!これでレベッカさんも大丈夫ね!」
「すぐ回復ってすごいじゃない。
 王様は回復苦手とか言ってたから、スクナとツイナは補い合ってるってわけね」
あたしは回復系も苦手だから、こんな風に誰かをぱっと回復できるのはちょっとうらやましい。
無い物ねだりしてもしょうがないんだけどねえ。
柔軟性のある技持ちっていいなあ。
>「改めまして・・・リリアーナです。始めましてツイナさん。
> 夜しか逢えないって聞いていたけど、今お目にかかれてとても嬉しいです。」
「始めましてツイナ。
 あたしはミルク。よろしくね」

80 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 17:45:50 O
>76-77
あいさつを終え、ツイナに飲み物を出したリリアーナは、メイファが侵入できた理由が気になってきたみたいだ。
>「妖怪とはいえメイファさんみたいな子供が学園に侵入できたというのなら、ちゃんと原因を調べないとね。 (中略)
> 学園の中に妖怪が紛れていたら、見分けることって出来そう?」
生徒会の連中も巻き込んで理由を調べようとしてるけど……うーん。
あたしとしては、生徒会に任せときゃいいじゃんとしか思えないんですが。
一方質問を受けたレベッカは、さっきまでとは違う反応を返した。
長いため息をついた後で、ようやく話し出す。
>「俺はよ、お前らに同情してるんだ。」

>「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…(中略)
> だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、
> 包み隠さずにおめーらに教えた。」
>「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
> メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
「そういう言い方はないんじゃないか!?
 リリアーナは、他にケガ人を出さないようにと思って言ってるのに!」
こいつ何を勘違いしてるんだよ!
今は他にも敵意のある侵入者がいないか、確認してるところだろ!
レベッカの言いぐさにムカッときたあたしが反論しても、レベッカの方は聞く耳を持たない。
学園長が動いた動機についてわかりきった解説を入れた上に、メイリンにまで当たり散らしやがった。
>「おめーらの半端な義侠心が、魔法使いと妖怪の溝を深めるってことに、
 いい加減きづけよ、バーロー。」
最後には捨てぜりふを吐いて部屋を出て行く始末。

「なんだあいつ、いきなり怒り出してバカじゃないの?」
同情してるなんて言ってたのに、取った態度がこれじゃ本当救いようがない。
頼まれたってあんたなんかについていくかっての。
「あんなやつ追いかけなくていいよ。
 ほっとけば頭も冷えて、自分の方が魔法使いと妖怪の溝を深めてるって気づくでしょ。
 それより、話せない上に学園に不慣れなメイリンをなんとかしないと」
…この先妖怪の襲撃があるかもしれないから、一度部屋に戻って準備してくるか。
まさか学園祭で死王の砂時計なんかいらないだろうと思って、部屋に置いて来ちゃったし。
「あたしは一回部屋に戻ってからメイリンを探しに行くよ。
 他にメイリンを探しに行く人が居たら、先に行ってあげて。
 後ですぐ追いつくから。
 ミルクとお菓子に場所提供までありがとね、リリアーナ」
そう言って、あたしもリリアーナの部屋を出て自分の部屋に向かった。

81 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:32:19 0
>35-44

>「俺は文化革命の事を教えてくれと頼まれたから教えたまでた。
>それと今回の事件の関連なんて俺が知るわけねーだろ。
>妹様がおかんむりの理由はメイリンに聞けばわかるんじゃねーか?」
ムッとした様子のレベッカ、なんだ結局今回の事件の関連は知ってはないらしい。
そのことについてはメイリンが知っているようだ。やれやれ、
なんでこうどんどんどんどん面倒になっていくんだこいつ等と居ると……
「まあいいや、それで?メイリンとかいうのは今どこにいるんだ?」
しかし今度はヴァンエレンの方に目をつけたらしく僕の質問を無視する。
>「可愛いね、坊や。俺の側に来いよ。大人の女がどういうもんか教えてやんよ?」
「残念だったなこいつは僕のだ、てか子供を口説くんじゃない。変態め!」
だいたい知能までも退化しているヴァンエレンにそんなことを言って分かるわけあるか、
ほら見ろ、間抜けな顔でただクエスチョンマークを頭の上から出しているだけじゃないか。
>「ちゅ〜ごく?」
「そうだヴァン、あれがちゅーごくだぞ。よく分かったな、偉い偉い」
とりあえず意味は分からないが適当に褒めてレベッカを一緒になって指さす。

>「それに話はまだ終わってないわ。今のは第一次文化革命の裏事情でしょう?
>学園長が危惧していたのは第三次。つまり、第二次文化革命もあったんでしょう?
>その辺もきっちり教えてくれないと!!」
ここで話しを進展させるためにリリアーナが動く。
途中レベッカの胸を押しに突撃したりする意味不明な誤動作も起こしているが
まあ三流だからそこのところは仕方ない。大目にみるべきだ。
「そうだそうだ、話はまだ終わってないぞ!リリアーナの癖にいいこと言うじゃないか!」
するとどうやら話す気になったらしくレベッカはリリアーナを手を自分の胸により強く押しつけ、
話をはじめる。そうか分かったぞ!あの変態に説明を願う時は胸を強く押す必要があったのか!?
つまりあの胸はスイッチだ!だからリリアーナはそれを見越してさっきの謎の動きをしたというわけだな!?
……さてと、ふざけるのはここまでにしてレベッカの話に耳を傾ける。
>「しゃあねーな。そんじゃ、第二次文化革命の事を話してやんよ。メイレンの事もな。
>つーか、メイレンを抜きにして第二次文化革命の説明ができねーんだよこれが。」
「メイレンにメイリンにメイファか、メイのバーゲンセールだな」
>「ある時、皇帝がスズメを指差して言ったんだ。『害鳥だ』ってな。
>(中略)
>中つ国がこれから栄える筈だった“栄光の100年”は、西方の侵略で消えちまったよ。」
どうやら今度はその皇帝の莫迦な発言で起こったらしい。
「これだから皇帝だの帝王だのの専制君主政はどうしようもないんだ
 まあ僕ほどのエリートだったらそんな雀は害だから絶滅させろだなんて間違っても言わないし
 国を運営していくほどの頭脳も力も持っているだろうけどな!!」



82 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:36:58 0
>45-67

そんなことを言っているとさっき言ったメイリンとか言う奴が来たみたいだ。
なんというタイミング、なんというご都合主義。
でもだいぶ飽きてきたしこれからもっと面倒になりそうだったから
できるなら僕がリリアーナの部屋から出て行ってからにしてほしかったけどな。
いやむしろ丁度いい、とりあえず話も分かって色々と聞けたしメイリンも来たし、入れ違いで出て行こう。
副会長も来てないみたいだし行くなら今のうちだ、来るといろいろとうるさいからな。
「まあ、どうやら今回はメイファ?だったっけか?
 そのメイなんちゃらと愉快な仲間たちの内輪のことだし、
 それに終わったときに事件場所に来た僕は関係なさそうだから行かせてもらおう。
 ヴァンも行くぞ。お腹が減ったろ?クッキー以外に何かおいしいものでも食べに行こう」
クッキーに夢中になっているヴァンエレンを抱き寄せて部屋を出ようと立ち上がった時、
いきなりリリアーナとその他ものものが僕を巻きこみ揉みくちゃにされる。
「くっ…いきなりなんだ。おい三流!僕の上からどけ!!
 まったく何でお前はいつもいつも僕の邪魔をするんだ!!」
>「あれはただの事故だよ事故!
>ほらほら、みんなリリアーナの上からどいてどいて!」
くそう、そのリリアーナの下にいる僕はなんなんだ。
ミルクの奴め、リリアーナばっかり心配して、
将来性もあって名家で吸血鬼だって使い魔にした完璧な僕の心配をした方がよっぽど権益だぞ!
それにちゃっかり飛んで逃げている僕の目の前にいるヴァンエレンが凄くムカつく。

もういい、リリアーナはヴァンを迷子にするし僕はこうなるし。
しかもお前らと行動していたがためにヴァンエレンとデキてることになってるし。
もういい!!この部屋から出たら金輪際こいつ等とは関わりをなくす!!
最初は仕返しをしてやろうと思ってたがもういい!!
誰にさよならを言うわけでもなく部屋を出ようと起き上がりヴァンエレンを抱っこする。
しかし、そうはうまくいかない。今度はあの自分が王だとか言っているおかしいやつが割って入ってくる。
「……?もしかして側室にしてやるとか言わないよな?
 そういうことはミルクとかとずっとやっててくれ」
だが視線をスクナの腕に移すと何やら嫌な予感しかしない物を手にしている。
>「おお!まさかモデルがここに居るとはまさに運命!
>マオじゃな、クロードから聞いたぞ。期待の新人というではないか。
>まだ仮縫いじゃがクロードとの合作じゃ!さあ、着てみてくれ!」
クロード?なんとなく聞いたことがある名前……そうだ副会長だ
しかこいつも使い魔カプセルから出てきたことを考えると中の緩やかな時間の中で作ったんだろう。
「……………………」
もう言葉が出ない。副会長は親指を立ててこっちに笑いかけているし
この莫迦王ははすでに渡すことしか考えてないし。
知らず知らずのうちに目で鈍器みたいなものを探しているとリリアーナが割って入ってくる。
>「そ、そんなしょっちゅう服を贈られたら、一人だけ特別扱いみたいでマオマオ困るんじゃないかなー。
>えっと・・・そうだ、ツイナさんに着てもらうっていうのはどうかな?・・・って!いい加減おーろーしーてー!!」
>「おお!そちもわかるか!じゃが見た目だけではないぞ?
>ここのボタンを押すと腰の羽根が広がっての、こちらのボタンで電飾がついてこの通り!
>しかも補助布筋をふんだんに使っておるから通常の13.5倍の筋力を発揮できるのぢゃ!」
止めようとリリアーナが奮闘しているがそんなこと全く無視して僕に機能を楽しそうに説明している莫迦。
はぁ…リリアーナ…こういう時庇ってくれるのだけは嬉しいが、でもそんな中途半端な言葉じゃあ
莫迦は止まらないんだ。莫迦なお前ならそれぐらい理解できるだろう?
てかもうお前が着てよ。そうすれば僕は着なくて済むから。

>「わっはっは!これはクロードとの合作、いわば生徒会からの支給というものじゃ!
>安心せい、リリアーナとミルクには余の妃に相応しい衣装を繕ってやるぞ?
>ツイナは余とは趣味が違うから気にせんでもよいわ。
「支給品…………支給品」
支給品ってこんな呪われたアイテムをさしていたっけ?
しかもこっちがいるかどうかも答える前にこっちに押し付けてくるし……
副会長はまるでさあ早く着てくれとでも言わんばかりだし…

83 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:38:16 0
>68-80

その後も副会長の視線のせいで部屋から出ることもかなわず。
また説明を聞こうとしても持っているジャージのせいでまともに頭に入ってこず。
そして部屋が暗くなった時は絶望している自分自身の精神からくるものかと思ったほどだ。
結果はただ莫迦王がなぞの自傷女に変わっただけのことだったが。
しかしなるほど、あの莫迦王の欠如している部分がこのツィナに出ているのかもしれないな。

しかし、どうやって部屋を出よう。何か理由のようなものが必要だ。
>(博物館近くでリチャード・ロウと名乗る不審人物を確保
>本人はケオス、ミルク、ユリ、マオ、ヴァンエレンなら確認ができると言っています。
>近くにいたら至急博物館の方に向かうように言ってください。)
来た!!ここから離れられる理由が!まさかこんなところでリチャードが活躍するなんて。
きっとヴァンエレンにあげた服にリボンがついていたんだろう。
あの時ヴァンエレンのために服をもらっておいて正解だった!!
しかもクロウや他の人間も僕を見ている。そうだこれはもう行けと言っているんだ。
「やれやれ……あの客分はしょうがないな。
 だがまあここは一つ生徒会役員として僕がきちんと行ってやるしか……」
>「あ!リチャードさんが博物館の近くで不審者扱いされてるみたい!
>身元確認の為に、知ってる人はすぐ博物館に来て欲しいんだって!
>ちょっとリチャードさんを助けに行ってくる!
>お茶とお菓子をありがとうリリアーナ!またね!」
「な…い……………」

くっ!あいつ先に行くだなんて、あれじゃあ今度は僕が行きにくいじゃないか!!
いや、だが最終奥義の一人では心配だから一緒に行ってやるという方法もある。
今すぐに行けば……
>「妖怪とはいえメイファさんみたいな子供が学園に侵入できたというのなら、ちゃんと原因を調べないとね。
>生徒会の皆も協力してくれるわよね?でないと、このままじゃ学園祭どころじゃなくなっちゃうわ」
「……え?あ……いや……」
こっちを見てくるリリアーナに困る僕。
というかそんなこといったら副会長がやる気を出して、
僕までとばっちりを食らうじゃないか。

>学園の中に妖怪が紛れていたら、見分けることって出来そう?」
僕は溜息をつき座り込む。もう仕方ない。どうせ部屋から出ようとしても
副会長にとめられるだけだ。こうなったらさっさと解決した方がいい。
>「俺はよ、お前らに同情してるんだ。」
諦めの境地に達しているといきなりレベッカが口を開きはじめる。
>「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…(中略)
> だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、
> 包み隠さずにおめーらに教えた。」
>「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
> メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
いきなりどうしたんだこいつは?リリアーナがあいつの心の地雷でも踏んだのか?
やれやれ…こっちは疲れているというのになんなんだ。
>「おめーらの半端な義侠心が、魔法使いと妖怪の溝を深めるってことに、
>いい加減きづけよ、バーロー。」
なんだか一方的に言い放って出ていってしまった。
なんというかもともと事件に関与してなかっただけに
色々と言われても何にも感じないな。
だいたいエリートになるために他人を蹴落とし続けてきて、
友達も居ないこの僕に義峡心などあるわけもない。
まあ僕に対して言ったのではないのかもしれんが、なんというかずれている奴だ。

>「あんなやつ追いかけなくていいよ。
>ほっとけば頭も冷えて、自分の方が魔法使いと妖怪の溝を深めてるって気づくでしょ。
>それより、話せない上に学園に不慣れなメイリンをなんとかしないと」
「そうだな、大体変態がエリート・オブ・エリートである僕に同情なんて感情を持つのが大間違いだ。」

84 名前:ヴァンちゃん ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/21(日) 19:07:22 0
>44
中つ国で起こった出来事。
なぜ、妖怪は魔法使いを恨むのか?
その全容がレベッカの口から語られた。
魔法使いを殲滅させて国の力は減衰し、そのスキを西方の国に狙われてしまった中つ国の歴史。
その恨みこそが学園に降りかかった厄災。
それは学園長自らが重い腰を上げて、一人対処しようという。
あとは学園祭にもぐり込んだ妖怪だが、メイリンが警備をしてこれにあたる。
妖怪のことは妖怪に任せたほうがいい、という学園長の判断なのだろうがメイリンは果たして信頼できる者なのか?

>70
>「ボクは話の内容わかった?小さいのに偉いね〜!」
「う?うー!」
元気よくユリに向けて親指を立てて笑顔いっぱいでかえすヴァンエレン。
おそらくわかってないどころか最初から聞いていないと思われる。

>77
>「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…
>だからよ、おめーらは何故そうなったのかを知る権利があると俺は思った。
>だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、
>包み隠さずにおめーらに教えた。」
>「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
>メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
いきなりリリアーナに怒り出したレベッカにびっくりしてしまってマオの後ろに隠れだすヴァンエレン。
自分が怒られていることはわかっていながらも、条件反射で逃げ出すのは小さくなっても同じである。
>「おめーらの半端な義侠心が、魔法使いと妖怪の溝を深めるってことに、
>いい加減きづけよ、バーロー。」
そう言って一人部屋から出て行ってしまうレベッカを追うものはいなかった。
こわい人がいなくなって隠れるのをやめて再びビスケットに食らいつく。
そしてリリアーナに礼を言ってミルクも部屋を出て行った。
「うー」
おやつとして出されたお菓子をすべて食らいつくして満足しているヴァンエレン。
「よーかい?」
ぴくりとなにかに反応をして窓のほうを見上げる。
「うー、いなくなった」

85 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage リリアーナは明日] 投稿日:2008/12/21(日) 19:26:53 0
>77
棒メイリンの吹き出しが新しくなった。
>\あたいだよっ!!/
ルズは棒メイリンをじいっと凝視していたが、その目からいきなり滝のような涙を流し始めた。
>「そうなのですわね〜。なんて・・・なんて麗しい姉妹愛ですの〜!!」

ルズが一人感動していると、レベッカがひときわ長いため息を落とした。
よく分からないが、リリアーナの言葉がレベッカの癇に障ったらしい。
>「魔法使いが一人で妖怪の山に行くことがどれだけ危険なのか、わかってねーのかよ?
> その危険をかえりみずに学園長が行ったのは、
> お前らに安心して学園祭を楽しんでほしいと願ったからじゃねえのか?」
「んにゃ?では、妖怪が一人で魔法使いの学園に潜入するのは危険じゃありませんの〜?」
ルズは空気読めない発言をした。
>「おめーもおめーだメイリン。学園長から直接警備役を預かったんだろーが。
> さっさと見回りにでも行って来い。」
>レベッカに怒られてびっくりしたメイリンは、窓を開けてピューっと飛び出していった。
「「ちょ、メイリン様お待ちなさいませ!」
ルズが慌てて窓からメイリンの後を追う。
「危険ですわ〜!女子寮の周りは山のようなトラップが・・・・・・・フギャー!!」
ちゅどーん!と窓の外で何かが爆発するような音がして、それきりルズの言葉は途切れた。
どうやらルズはトラップに引っかかったようだ。

86 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 間違っても[そして時は動きだす]ではありません。] 投稿日:2008/12/21(日) 20:24:27 0
[テレパシーを受信をする前]
>67>71>75
中止になっってたら…
この学園のことだ、中止の原因を作った奴を問答無用で叩きのめそうとするやつが出そうだな。
ってなんだこの黒い煙は。
>「あぁぁ!変身シーンが見れなかったーっ!」
ああ、話をろくに聞かない自称王様がもう一人の方と変わるのか。
>「いや夢の中でも見えなかったし・・・・・・うわっ?!」
・・・なんかすごい音がしたが大丈夫なのか?
>「いや、それより今すごい音がしたよ?もしかしてどこかぶつけたんじゃ・・・」
>「これは!相手が許してくれるまで頭を床に叩きつけ続けるという究極の土下座!
 至高の土下座と呼ばれる焼き土下座と並ぶ伝説の謝罪法だよ!
 民明書房刊の【土下座百珍】に書いてあったから間違いなし!」
なんだよその本は!!
というか焼き土下座ってどんな土下座だよ!!
[ここでテレパシー受信]


[そして時は戻る]
>83
>「やれやれ……あの客分はしょうがないな。
 だがまあここは一つ生徒会役員として僕がきちんと行ってやるしか……」
>「あ!リチャードさんが博物館の近くで不審者扱いされてるみたい!
 身元確認の為に、知ってる人はすぐ博物館に来て欲しいんだって!
 ちょっとリチャードさんを助けに行ってくる!
 お茶とお菓子をありがとうリリアーナ!またね!」
>「な…い……………」
どうやら不審人物じゃないようだな。
しかし、客人であったらリボンが付いているから間違われないはずなんだが…
失くしたのだろうか?

>69>79
>「おめーら、おおげさすぎんだろ。ピンが刺さったくらい自然に治るにまかせりゃいいんだよ。
 俺なんかより、こっちのが重症だぞ。」
レベッカの声にまた視線がツイナの方に向く。
>「そりゃまあ、怪我は重傷だけど……」
>「大変!ツイナさん、おでこから血が出てるわ!」
血が出るほど頭を床に叩いていたのかよ!!
確かに重症そうだ。精神的にも・・・

>「たしかに犬の糞みてーだ。」
>「いや。そこはフォローしろよ。
 だいたいどの辺りが犬の糞だよ」
>「だが、人間なんざ所詮死んじまえば誰もが糞袋よ。
 それなのに自分一人を糞呼ばわりすんのは、何か理由でもあんのか?
 そもそも、お前は王様の何なんだよ?」
そんな言い方はないだろ。といかけたが、後の言葉を聞いて言うのは止めた。
けどもう少しまともな言い方をした方がいいと思う。

>72>76
>「ひぃ・・・そんなに見られるなんて・・・恥ずかしい・・・」
対してこっちは恥ずかしがり屋か。
リボンで顔を隠すとはあまり人と接することに慣れていないのだろうか?
>「あ・・あの・・・私は・・・ツイナ。スクナの対なる者。リョウメンが内の守亀の面・・・ですぅ・・・
 私はあの・・・夜しか出てコれないし・・・あwせdrftgyふj・・・」
>「そんなに慌てなくて良いから。待って、今薬を塗ってあげるからね」
でも人とあまり話せないのは学園生活上良くないな。
今度夜のレクリエーションでも提案してみるか。

87 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage] 投稿日:2008/12/21(日) 20:54:14 0
>73
>「ところで妹様、先ほどこっぴどく苛められていましたわよね〜。
 メイリン様、妹様は親しいお友達はいらっしゃいましたの〜?
 例えば、わたくしどもの魔法学園までついて来てくれるような〜。
 だっていくら何でも、まさかお一人で中つ国からいらっしゃったりはしませんよね〜?
 お姉さまとしては何か心当たりはございませんの〜?」
>「そうだった。そもそもメイリンさんとスカーフェイスさんは学園祭を見物に来たの?」
そういやスカーフェイスさんは紹介にいなかったような気がする。

>「妖怪とはいえメイファさんみたいな子供が学園に侵入できたというのなら、ちゃんと原因を調べないとね。
 生徒会の皆も協力してくれるわよね?でないと、このままじゃ学園祭どころじゃなくなっちゃうわ」
確かに進入ルートを知る必要があるかもしれない。
でも魔法使いに察知できないなら簡単に隠れてこれそうだけどな。
「ルートはだいたい絞れるかもしれないし、別にいいぞ。」
でもさすがにほかの妖怪が侵入しているとは思えないな。
学園長が外に出るくらいだし…

>77>80
>「でも、今はこれといった手がかりも無いのよねえ・・・。
 私がメイファさんと会ったのは例の林の中なんだけど・・・うーん。手がかりになるかな?
 ねえメイリンさん、魔法使いは魔法使い同士大体お仲間を見抜けるものだけど、妖怪同士はどうかな?
 学園の中に妖怪が紛れていたら、見分けることって出来そう?」
リリアーナがメイリンに妖怪を探すことができないか訊くと突然レベッカがため息をついた。
>「俺はよ、お前らに同情してるんだ。」
>「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…
 だからよ、おめーらは何故そうなったのかを知る権利があると俺は思った。
 だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、
 包み隠さずにおめーらに教えた。」
そりゃあ政府がもみ消しに来そうな真実や家の事情は本来話すべきじゃないな。
>「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
 メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
>「そういう言い方はないんじゃないか!?
 リリアーナは、他にケガ人を出さないようにと思って言ってるのに!」
ミルクの言うとおりである。
メイリンが嫌がればリリアーナも強要することはないだろう。
>「魔法使いが一人で妖怪の山に行くことがどれだけ危険なのか、わかってねーのかよ?
 その危険をかえりみずに学園長が行ったのは、
 お前らに安心して学園祭を楽しんでほしいと願ったからじゃねえのか?」
「…確かにさっきの内容を考えると魔法使いを嫌う妖怪がたくさんいそうだな。」
それに学園祭を楽しんでほしいという願いはたぶん事実だろう。

>85
>「おめーもおめーだメイリン。学園長から直接警備役を預かったんだろーが。
 さっさと見回りにでも行って来い。」
「待てよ。メイリンは関係ないだろ。」
急にレベッカに怒りの矛先を向けられたメイリンは窓から飛び出して行ってしまった。
>「ちょ、メイリン様お待ちなさいませ!」
その後をルズが追っていくのだが、
>「危険ですわ〜!女子寮の周りは山のようなトラップが・・・・・・・フギャー!!」
どうやらトラップに引っかかったようだな。

>「おめーらの半端な義侠心が、魔法使いと妖怪の溝を深めるってことに、
 いい加減きづけよ、バーロー。」
一方レベッカは怒るだけ怒って部屋から出て行ってしまった。

88 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage] 投稿日:2008/12/21(日) 21:09:38 0
>「なんだあいつ、いきなり怒り出してバカじゃないの?」
うーん、なんか引っかかるな。
だいたい何でレベッカが文化革命の裏の真実を知っているのだろうか?
わざわざ個人の部屋に行かなければ話せないような内容を一家で語り継いでいるとは言い難いし…
それに妖怪にもかなり詳しかったな。

>「あんなやつ追いかけなくていいよ。
 ほっとけば頭も冷えて、自分の方が魔法使いと妖怪の溝を深めてるって気づくでしょ。
 それより、話せない上に学園に不慣れなメイリンをなんとかしないと」
>「そうだな、大体変態がエリート・オブ・エリートである僕に同情なんて感情を持つのが大間違いだ。」
「マオ、さっきの話でそのくらいしか考え付かなかったのか?」
最近成績が下がってきているという話は事実かもしれないな。

>「あたしは一回部屋に戻ってからメイリンを探しに行くよ。
 他にメイリンを探しに行く人が居たら、先に行ってあげて。
 後ですぐ追いつくから。
 ミルクとお菓子に場所提供までありがとね、リリアーナ」
どうやらミルクはいったん部屋に戻るようだ。

「そうだ、リリアーナ。
 メイリンの説明を考えると他に侵入してきた妖怪はたぶんいないと思うぞ。
 あんな状態ではついてくる友達がいなさそうだからな。」
大方いじめていた奴らに、官軍役になりたかったら魔法使いを退治してみろ。とか言われたのだろう。
もし、魔法使いが悪として浸透しているならフィジル島は完全な敵地。
大人でも敵地にはよっぽどのことがない限り入ってこないだろう。

89 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/21(日) 21:48:47 P
>「ですよね〜ん。教師と生徒の禁断の愛なんて今時流行りませんわ〜。
  それに、女王様にはもっとキュートで猫みたいに愛らしい女の子がお似合いますわ〜!!」
「女の子同士なんて・・・・」
自分の理解の範疇を超える台詞に混乱するギズモ
「私どうせだったら猫みたいな女の子より本物の猫ちゃんがいいですわ」
そんなことはどうでもいいとばかりにこう言い切るフリージア

リリアーナの理屈はこうだ
魔法使いは魔法使いを見抜ける。魔物は魔物を見抜ける。ならば妖怪は妖怪を見抜ける。
それに怒り出し部屋を出て行くレベッカ
「別にそう怒ることないじゃないの」
訳がわからないといった風情のフリージア

>「あたしは一回部屋に戻ってからメイリンを探しに行くよ。
  他にメイリンを探しに行く人が居たら、先に行ってあげて。
  後ですぐ追いつくから。
  ミルクとお菓子に場所提供までありがとね、リリアーナ」
レベッカはともかくメイリンを探しにいくらしいミルク

>「危険ですわ〜!女子寮の周りは山のようなトラップが・・・・・・・フギャー!!」
メイリンを追っかけてトラップに引っかかるルズ

「何やってるんだか・・・・」
それを見てやれやれだぜという感じのポーズを取るフリージアであった
「飛べないって不便だね」
・・・・いやそういう問題ではないと思う

>「そうだ、リリアーナ。
  メイリンの説明を考えると他に侵入してきた妖怪はたぶんいないと思うぞ。
  あんな状態ではついてくる友達がいなさそうだからな。」

「それもそれでかわいそうですわねえ・・・」
感慨深げにつぶやくフリージア
友情こそ第一の宝と考えるフリージアにとって友達がいないことは何よりもかわいそうなことだからである
「人間だとかそうじゃないとか僕はくだらないと思うけどな」
と人間じゃないのに人間の女の子にもてようとたくらむグレムリンは小さくつぶやいた

90 名前:ツイナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/21(日) 22:58:28 0
「あの・・・スクナはリョウメンが打ちの攻鶴の面。
一つの存在を二人の人間が使っているんです。
全く別人なんです。
すいません、私もよくわかってなくて。
あ・・・そんな、私なんかの為にお茶なんて。・・・優しい・・・。」
床に正座したままリリアーナの問いに応えるが、お茶を用意するといわれてまた平伏するツイナ。
そんなツイナを余所に、周囲では事態が流れていく。
レベッカが怒り部屋を出て、メイリンも警備に出て行く。
その態度に怒るミルク。
話はわからないが、その雰囲気に「ひぃ」と小さく声を上げますます小さくなるツイナであった。

事態がわからぬまま初めての部屋で見知らぬ人間と同一空間にいる。
そのこと事態に耐え切れぬように、キョロキョロと辺りを見回し、目に付いたのがヴァンエレンだった。
「あ、あの、こちらの方は見たところ消耗によって小さくなっているようですけど、よろしければ元に戻しましょうか?」
目を合わせる事無くおずおずと、マオとヴァンエレンに申し出るのであった。

91 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/23(火) 01:24:29 0
リリアーナの話を聞いたレベッカは、心底呆れたといわんばかりのため息をついた。
だが、落ちた灰が空飛ぶ絨毯の上に落ちる事に気を取られたリリアーナは気づかなかった。
>「俺はよ、お前らに同情してるんだ。」
突然そう切り出され、リリアーナは面食らった。
>「楽しい学園祭の最中に乱入され、ダチを本殺しの目にあわされて…
 だからよ、おめーらは何故そうなったのかを知る権利があると俺は思った。
 だから俺もメイリンも、本来赤の他人に話すべきじゃーねーよーな事まで、包み隠さずにおめーらに教えた。」
>「そいつぁーお前らに探偵ごっこさせるためでもなきゃー。
 メイリンを妖怪を嗅ぎわける犬ころ扱いさせるためでもねえんだよ(怒)」
「そんな・・・・・・」
リリアーナは絶句した。
>「別にそう怒ることないじゃないの」
>「そういう言い方はないんじゃないか!?
> リリアーナは、他にケガ人を出さないようにと思って言ってるのに!」
しかし、怒ったレベッカは反論を意に介せずに続けた。
学園長が妖怪の山に出向いた真意を汲めと。
リリアーナの行動のせいで妖怪と魔法使いとの溝がさらに深まるのではないか、と。


>レベッカは捨て台詞を吐き、リリアーナの部屋から出て行ってしまった。
「待ってレベッカさん、話を聞いて・・・」
>「ついてくんじゃねーよ。」
部屋の外に飛び出そうとしたリリアーナは、その場に縫いとめられたように立ち止まった。

>「あんなやつ追いかけなくていいよ。
> ほっとけば頭も冷えて、自分の方が魔法使いと妖怪の溝を深めてるって気づくでしょ。
 それより、話せない上に学園に不慣れなメイリンをなんとかしないと」
>「そうだな、大体変態がエリート・オブ・エリートである僕に同情なんて感情を持つのが大間違いだ。」
>「マオ、さっきの話でそのくらいしか考え付かなかったのか?」
どんよりと棒立ちになったままのリリアーナはずっと黙り込んでいたが、何を思ったのかドアにごんと頭をぶつけた。
一度部屋に戻ってからメイリンを探しに行くというミルクの言葉にもほとんど反応していない。
どうやら相当ダメージを受けたようだ。

>「そうだ、リリアーナ。
> メイリンの説明を考えると他に侵入してきた妖怪はたぶんいないと思うぞ。
> あんな状態ではついてくる友達がいなさそうだからな。」
>「それもそれでかわいそうですわねえ・・・」
リリアーナは目にいっぱい涙を浮かべてクロウの方を見、次にフリージアを見た。
「そうかな・・・・・・?うん。そうだといいな」
「人間だとかそうじゃないとか僕はくだらないと思うけどな」
リリアーナは無言のまま、ギズモの頭を撫でなでした。
「レベッカさんとっても怒ってたね。私、無神経なこと言っちゃったのかな・・・・・・」
もしかしたら中つ国の人は皆、妖怪に限らず魔法使いを快く思っていないのかもしれない。
そんな相手から知り合いらしいメイリンのことを(こちらにその気は無くても)悪く言われたら腹も立つだろう。
 何でかな。私はただ皆に笑って学園祭を楽しんで欲しいだけなのに、何でこうなっちゃうのかな・・・・・・」

92 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/23(火) 01:25:24 0

際限なく落ち込んで行きそうだったリリアーナの目に、ふとレベッカとメイリンが残した『忘れ物』が目に止まった。
「あ―――― っ!!大変!!」
リリアーナは慌ててレベッカの名前が書かれたリボンを拾い上げた。
「レベッカさんリボン忘れてる!届けなきゃ!!」
一応夢の中でレベッカの紹介は受けてはいるが、なにぶん今は喫茶店爆破や中庭襲撃事件が起こった直後だ。
リボン無しで歩いていてはあらぬ疑いを掛けられる事になるかもしれない。
それこそレベッカの言っていた「魔法使いと妖怪(中つ国の人)との溝を深めることになりかねない。
「そうだフリージア、この棒メイリンさんの絵、ひとまず預かってもらっても良いかな?」
そう言ってリリアーナは棒メイリンの絵が書かれた紙をフリージアに渡した。
もし都合が悪ければ、生徒会メンバーから申し出があるはずだからだ。
「じゃあ、私はちょっとレベッカさんのリボンを届けてきます!」
リリアーナは慌しく部屋を飛び出していった。
――――どうやらリリアーナの頭からは、レベッカが博愛主義者だという事項はすっかり抜け落ちているようだ。

>「み・・・皆様・・・・・・吉報なのですわ〜」
窓の外からルズの声がする。
先ほどのフリージアのように外を見た人間は、きっと毛皮から煙をあげて倒れているルズの姿が見えるだろう。
「女子寮周辺のトラップは一時的に解除しましたわ・・・。
 ですから今から10分後までの間は、トラップは作動しない・・・のですわ〜」
そういい残し、がくっとルズは地面に倒れた。
クロウが女子寮から逃亡したいのなら、今が絶好のチャンスだろう。

その頃のリリアーナは、ある扉の前に立っていた。
彼女は何度か逡巡した後、意を決したようにやっとドアをノックする。
「レベッカさん?私よ、リリアーナ。さっきは無神経な事を言ってごめんなさい」
リリアーナは暫く黙りこくっていたが、やがて口を開いた。
「あの・・・ピンクのリボン持ってきたの。あなたにお返ししたいから・・・ここ、開けてくれないかな?」

93 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/23(火) 09:48:55 0
>92
> 「あの・・・ピンクのリボン持ってきたの。あなたにお返ししたいから・・・ここ、開けてくれないかな?」
「レベッカはいねーぞ。」
と、レベッカの声が中から返ってきた。
「………しゃーねえな。あがれよ。」
レベッカが中からドアを開けて現れ、リリアーナを部屋に招き入れた。
レベッカの部屋は、段ボール箱で溢れかえっていた。
「まだ部屋の片付けがすんでねーんだよ。」
どうやらダンボール箱の中には、レベッカが中つ国から持ってきた日用品が入っているらしく、
その中をごそごそと探し始めた。
「茶はだせねえが、香ぐらいはたいてやる。座んな。」
レベッカは香炉を取り出し、それに火をつけた。

「別に俺はキレてねーよ。俺をキレさせたらたいしたもんだよ。」
レベッカはそうリリアーナにきりだした。
「けどよ、あー言わねえと皆自分の持ち場にもどらねーだろ。
 おめーもよ。もうそろそろケモノ喫茶店が修復し終わったんじゃねーか?
 だったら、早くもどるがいーや。」
“ケモノ喫茶店”とは猫耳喫茶店の事を言っているのであろう。
「いや、ちょっと待て。最近新しい“おもちゃ”を買ったんだ。ちょっと遊んでいけよ。」
レベッカはまたぞろダンボール箱を漁り始めた。
リリアーナからすれば、なぜか悪い予感しかしないだろう。
「うーん、あんまり良いのが見つかんねーなぁ。ん?あれ?」
レベッカは一際大きいダンボール箱に目をつけた。
おかしいな、こんな荷物あったっけ?とレベッカは思った。
レベッカはその大きなダンボールの蓋を開けて中を見てみた。
リリアーナ側からは、ダンボールの中身は死角であるが、ダンボールを覗き込むレベッカの顔だけはしっかり見える。
レベッカは無表情のままダンボールの蓋をしめた。そして、リリアーナの顔を見た。
レベッカは再びダンボールの蓋を開けて中身を確認した。そして、今度こそ目を見開いてびっくりした顔をした。
「ウェイシェンマ(なんでだよ)!?」
リリアーナも箱の中身を見れば、同じような顔をするかもしれない。
ダンボール箱の中には、7歳くらいの女の子が入っていたのだから。
女の子は眠っているように、目を閉じて身動きをしない。
もちろん、これだけでもリリアーナからすれば十分驚くべき材料となるだろう。
しかし、レベッカにとってはそれだけではなかった。レベッカはその幼女の正体を知っている。
彼女こそが“妹様”なのだ。

94 名前:メイファ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/23(火) 09:52:28 0
名前・ ファン・メイファ(黄美華)
性別・ 女
年齢・ 見た目は7歳くらい
髪型・ 白色のボブカット
瞳色・ 赤色
容姿・ 赤いチャイナドレスを装備している。
   頭に金色の輪のようなものがついている。
   見た目の年齢のわりにはグラマラスなスタイルをしており、
   また、アルビノである。
備考・ 中つ国の大陸部出身の妖怪。
   千年に一度現れる天才と称される程、妖怪としての素質が高い。
   ただし、見た目通り精神的に未熟であるため、
   頭につけられた金色のリミッターで能力を制限されている。
得意技・ “次元”を変える程度の能力
好きな食べ物・ 猿(頭の中が特にうまい とは本人談)
好きな生物・ 猿(頭の中が特にry)
嫌いな食べ物・ 特にない

【備考】
ファン・メイレン(黄美人)
 黄美華の母親の妖怪である。実力的には学園長と“とんとん”
 第二次文化革命の首謀者として多くの魔法使いの命を奪った恐ろしい存在とも言えるが、
 自分に敬意を払う相手に怒ったりはしないらしい。
 (以上はレベッカ談である。よって実際と異なる可能性もある。)

95 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/24(水) 23:17:51 0
リリアーナの部屋の中では一体のミイラが出来上がっていた。
ミイラの中身は子供ヴァンエレン。
ツイナはヴァンエレンが消耗して子供体型になっている事に気付き、回復させようというのだ。

布呪術は魔力の篭った意図を織り成し布とする。
布目の織り成す模様はいわば魔法陣。
糸の無限配列で様々な効果を生み出すのだ。

即ち変則的ではあるが、積層型魔方陣で子供ヴァンエレンを包み回復術を行っている。

術が進むにつれ布の重なり合う隙間から光が漏れていく。
そして役目を果たしたかのように一枚、また一枚と包帯は朽ちて剥がれ落ちていく。

術式も半ばまで差し掛かった時、部屋が急速に明るさを取り戻していく。
いや、今まで部屋を薄暗くしていた【夜】の領域がツイナに流れ込んでいくように集まっていっているのだ。
「ああ、そんな・・・時間が・・・ごめんなさ・・・」
夜陰香炉の硬化時間が終わったことに気付き、慌てるツイナだが、台詞を言い終わる前に夜闇に塗りつぶされてしまう。

直後、闇は一転旭の光と変り、光でホワイトアウトした【そこ】からスクナが現われた。
「ぬああああ!ツイナめ!余計な事までしおって!」
術式の途中で人物交代。
これで術が続けられるというほうが不思議である。
子供ヴァンエレンを包んでいた包帯は急速に光を失い解けていく。

術の途中で強制終了してしまったのだが、被験者たるヴァンエレンの姿は包帯の山に埋もれてまだ見えない。
それを見てスクナはしばしの沈黙の後・・・
一体どうなったのかは・・・流石のスクナも包帯をめくって確かめるのはちょっと怖かった。
「・・・うん!暴走せずに強制終了したのでよしとしよう!
それより・・・おのれレベッカ!余の妃を泣かせてただで済むと思うなよ!」
さわやかな笑みを包帯の山の中のヴァンエレンの向けると出口に向かって歩き出す。

ツイナと交代していたとはいえ、胸元の刺青となってやり取りは聞いていたのだ。
怒りの形相でドアを蹴破ると廊下をずんずんと進む。
リリアーナの指に付けたいとのお陰で辿るのは簡単なのだが、その無遠慮な行進は寮内の注目を集めるのには十分すぎた

学園祭で人が少ないといっても誰もいないわけではない。
特に白百合騎士団は必ず一部隊は常駐しているのだ。
結果として当然・・・
「男が侵入しているわ!」
「さっきの爆発はこいつね!」
「まって、リボンをしている。どうします?間違って迷い込んだという可能性も・・・。」
「誰よエスコート担当は!責任問題よ!」
「むー・・ここは電撃で麻痺、拘束結界、昏倒魔法の生け捕りで!」
あっという間に白百合騎士団に囲まれてしまうのであった。

しかし当のスクナは危機感は持っていなかった。
「ぬははは!やっぱ黄色い歓声はいいのう!後宮ぢゃ!大奥ぢゃ!」
能天気に喜んでいるのは各種魔法を前段クリティカルヒットする5秒前。
そして簀巻きにされて女子寮から叩き出される3分前の出来事であった。

結果的に白百合騎士団の注目を集める囮となってしまったスクナ。
その隙に他のメンバーは比較的自由に女子寮を行動できるだろう。

96 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 状況は明日] 投稿日:2008/12/25(木) 01:03:01 0
>89>91
>「それもそれでかわいそうですわねえ・・・」
「そうだな。妖怪も魔法使いが悪人だけでないと分かってくれればこうならないと思うが…」
しかしこればっかりは難しいだろう。
>「そうかな・・・・・・?うん。そうだといいな」
「いいかは分からないが、こっちと中つ国の両方が互いの文化を理解する必要があると思う。」
そう考えるとこれは国際問題に近いな。

>「人間だとかそうじゃないとか僕はくだらないと思うけどな」
俺だってそう思う。
しかも人間は住む地域が違っていても差別するところがあるからな。
>「レベッカさんとっても怒ってたね。私、無神経なこと言っちゃったのかな・・・・・・」
>「何でかな。私はただ皆に笑って学園祭を楽しんで欲しいだけなのに、何でこうなっちゃうのかな・・・・・・」
「…………」
こりゃ相当こたえたみたいだな。
…一回気分転換させた方がいかもしれない。

>92
>「あ―――― っ!!大変!!」
ん?いったい何が起きた?
>「レベッカさんリボン忘れてる!届けなきゃ!!」
!!それはまずい。
今の学園内ではいらぬ騒ぎが騒ぎが起きるかもしれん。
>「そうだフリージア、この棒メイリンさんの絵、ひとまず預かってもらっても良いかな?」
…そういえばメイリンもリボンを持っていなかったな。
ってこのままじゃまずい!!
「副会長!!早急にメイリンさんのリボンを作れますか!?」
>「じゃあ、私はちょっとレベッカさんのリボンを届けてきます!」
「って、え?」
副会長にリボンを作れるか聞いていたらリリアーナが先に飛び出して行ってしまった。
慌ててあとを追おうと廊下に出てみたが、すでに言ってしまったようだ。
「さっきのこともあるのに、大丈夫なのか?」
かといって、女子寮のトラップや部屋を把握していない俺には後を追うことはできない。

>「み・・・皆様・・・・・・吉報なのですわ〜」
これからどうするか考えていたら、窓の方からルズの声がした。
というか吉報とは何だろうか?
>「女子寮周辺のトラップは一時的に解除しましたわ・・・。
 ですから今から10分後までの間は、トラップは作動しない・・・のですわ〜」
それは、吉報というのか?
まあ、俺にとっては動きやすくなるからいいんだけど・・・

>95
>「ああ、そんな・・・時間が・・・ごめんなさ・・・」
お、ちょっと明るくなってきたな。ってまぶし!
>「ぬああああ!ツイナめ!余計な事までしおって!」
「いったい何をしていたんだ?」
スクナの方を見ると山となっている包帯が見える。
>「・・・うん!暴走せずに強制終了したのでよしとしよう!
 それより・・・おのれレベッカ!余の妃を泣かせてただで済むと思うなよ!」
暴走って、危ない発言だな。
ってドアを蹴破るな。
「ちょっと待てよ!今外に出ていくと…」
っち、話も聞かずに出て行っちまった。
まいったな。
レッベカの方はリリアーナに任せるしかないとして、
あの王様、は別にほっといてもいいか。
となるとメイリンを探しに行かなきゃいけないな。
「俺は着替えてからメイリンさんを探しに行こうと思うが、皆はどうする?」
とりあえず残った人たちがどうするか聞くか。

97 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/25(木) 10:52:29 P
>91>92
>「そうだフリージア、この棒メイリンさんの絵、ひとまず預かってもらっても良いかな?」
「仕方がないですわねえ・・・・」
と絵を預かるフリージア
いそいそと自分の胸の谷間に絵を仕舞い込むのであった
「いったいお母さんの胸はどうなってるんだろう?」
不思議そうにそれを見るギズモ
別にいやらしい意味ではない

>「み・・・皆様・・・・・・吉報なのですわ〜」
「わぁ!?」
なんか煙を上げてるルズにびっくりするギズモ
>「女子寮周辺のトラップは一時的に解除しましたわ・・・。
  ですから今から10分後までの間は、トラップは作動しない・・・のですわ〜」
「ルズお姉ちゃぁぁぁぁぁん!?」
ぐふっという感じで倒れこむルズに思わず悲鳴を上げるギズモ
「そのうち復活しますわよ♪」
何時もの事といわんばかりに気楽な表情を見せるフリージア

>95
なんだかよく判らないが留学生がふるぼっこにされているようだ
「乱暴ですわねえ・・・」
それを遠目で見るフリージア
「・・・・これはひどい」
思わず目を瞑るギズモ
別に攻撃呪文ではないから大丈夫・・・・のはずである

>96
>「俺は着替えてからメイリンさんを探しに行こうと思うが、皆はどうする?」
「この絵をリリアーナさんに託された以上私が行かないわけにもいきませんわ」
と胸の谷間に腕を突っ込んで絵を取り出しつつ言うフリージア
「僕は空を飛べるから上から探すよ」
と空からの捜索を提案するギズモ
「アイキャンフラ〜〜〜〜イ!!」
と一言言うとそのまま空に飛び出していった
「さあ私たちも・・・・っと言いたいところだけれどやっぱり男性陣が着替え終わるまで待とうかしら?」

98 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/26(金) 04:41:05 0
>93
「………しゃーねえな。あがれよ。」
レベッカが中からドアを開けて現れ、リリアーナを部屋に招き入れた。
「えと・・・・・・お邪魔します・・・・・・」
まだ荷解きが終わっていないのか、レベッカの部屋は中つ国の言葉が書かれた箱で溢れかえっていた。
リリアーナは荷物を踏んだり蹴飛ばしたりしないよう注意しながら、そろそろと部屋の中に入った。
>「茶はだせねえが、香ぐらいはたいてやる。座んな。」
「お構いなく。ごめんね、押しかけちゃって」
最悪リボンだけでも渡せればいい、そう思って飛び出してきたリリアーナは恐縮した。
彼女はキョロキョロと周囲を見回した後、何とか座れそうなスペースがあるベッドに腰を降ろした。

「えっと・・・・・・さっきは本当にごめんなさい。
 私、メイリンさんにも、普通に学園祭を楽しもうとしている妖怪さんにもとても失礼なことを言ったわ。 
 でも信じて、別にメイリンさんを犬扱いするとか、探偵ごっこがしたかったわけじゃないの。
 私はただ・・・・・・」
>「別に俺はキレてねーよ。俺をキレさせたらたいしたもんだよ。」
え、とリリアーナは顔を上げた。
「・・・・・・そうなの?」
>「けどよ、あー言わねえと皆自分の持ち場にもどらねーだろ。
> おめーもよ。もうそろそろケモノ喫茶店が修復し終わったんじゃねーか?
> だったら、早くもどるがいーや。」
「あ・・・・・・うん」
リリアーナは曖昧に頷いた。確かにそろそろ喫茶店は修理が終わる頃だ。
だが彼女は猫耳メイド喫茶に参加しているが、学園に不慣れな客人や留学生を案内するエスコート役でもあるのだ。
一緒に行かないかと誘ってもいいものかどうか考えていると、レベッカがさらに続けた。
>「いや、ちょっと待て。最近新しい“おもちゃ”を買ったんだ。ちょっと遊んでいけよ。」
「おもちゃ?」
リリアーナは不思議そうに首を傾げた。中つ国のゲームの類だろうか?
「うん、じゃあちょっとだけ」
リリアーナは深く考えずにそう返事をした。

>「うーん、あんまり良いのが見つかんねーなぁ」
「お香を焚いてくれただけで十分よ。どうかそんなに気を使わないで」
レベッカの選んでくれた香は素敵な香りで、リリアーナはとてもいい気持ちになっていたのだ。
>「ん?あれ?」
>レベッカは一際大きいダンボール箱に目をつけた。

「そうだ、遅くなったけどこのリボンお返ししておきますね。
 あんな騒ぎの後なんだし、トラブル防止のためにも忘れずにつけて ―――― どうしたの?」
箱の蓋を閉めたレベッカノ様子に、リリアーナは訝しげに首を傾げた。
>レベッカは再びダンボールの蓋を開けて中身を確認した。そして、今度こそ目を見開いてびっくりした顔をした。
>「ウェイシェンマ(なんでだよ)!?」
リリアーナは立ち上がり、自分も箱の中身を確認した。そして、レベッカと同じくらいびっくりした。

「こ、これがおもちゃ・・・・・なわけ無いよね?」
どう見ても生きています本当にありがとうございました。
「この子一体どうしたの?もしかしてレベッカさんの妹さんか何か?」
だとしたらあまり似てないなとリリアーナは思った。
「えーと・・・・・・その・・・・・・と、とりあえずベッドに寝かせてあげた方が良くない・・・かなっ?」
色々考えすぎて頭の中がぐるぐるしていたリリアーナは、かなりずれた発言をした。

99 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/26(金) 19:52:02 0
>98
> 「この子一体どうしたの?もしかしてレベッカさんの妹さんか何か?」
「…ああ?」
ああ、そうか。と、レベッカは思いなおした。そもそも、
メイファの人間形態の姿をリリアーナが知っている筈がなかったのだ。
さて、どうしようかとレベッカは考えた。レベッカはためしに、
これがメイファだと正直に話した場合を脳内でシミュレーションしてみた。
@李「ええっ!?この子があのファン・メイファ!?」
A華『う〜ん、うるさいなぁ…あ!魔法使いだ!』
B李「学園の平和を守る女!リー・リアーナッ!!」
C華『いたい!いたい!よくもやったなー!!』
Dテーレッテー♪
(駄目だ…どう考えてもBADENDしか思いつかねぇ…)
> 「えーと・・・・・・その・・・・・・と、とりあえずベッドに寝かせてあげた方が良くない・・・かなっ?」
「あーよ。」
レベッカは、妹様を起こさないように細心の注意を払いながらベッドに寝かせた。
「こいつは俺の愛人だ。」
レベッカは息を吐くように嘘を吐いた。なにしろ、『妹か?』と聞かれて、『ああ?』と答えてしまっているので、
いまさら『実は親戚の子供を預かって…』などとは言えない。しかしその場合、
レベッカはレズ&ロリコンという事になってしまうが、まさにレベッカである。
「荷物に紛れて連れてきちまったんだ。だから皆には内緒にしといてくれねーか?
 一晩楽しんだら、ちゃんと帰ってもらうからよ?おお、リボンを持ってきてくれたんだよな。ありがとよ。」
レベッカはリボンを受け取った後、リリアーナに早く帰ってほしいような素振りを見せた。
「…まあ、あれだ。悟れ。」
リリアーナからすれば、レベッカが愛人と二人きりになりたがっているように見えたかも知れないが、
もちろんそういうわけではない。このままメイファが目を覚ました場合でも、
レベッカの頭の中には、やはりBADENDしか思いつかないからだ。
(さーて、リーが帰ったらどうすっかなこの妹様。俺じゃ妹様を倒せないから、やっぱりメイリンに頼むしかないのか…
 ていうか、なんで妹様がここにいるんだよ?メイリンがさっき捕まえたはずだろうに。)

その頃、そのメイリンは中庭付近のテラスで、ある一等過程の男子生徒に絡まれていた。
彼の名前はテリーである。
「ヘイ、ユー!なに勝手にマイ・チーズバーガーを食っているんだ!?
 ヘイ、ユー!チーズバーガー食べる度にドント・クライしろよ!?
 ヘイ、ユー!それなんてゾンビ・ハンド!?
 ヘイ、ユー!お前は怪しい、どこのどいつマン!?」
どうやらメイリンはテリーのチーズバーガーを勝手に食べてしまったらしい。
さらにテリーは、リボンをつけてない上に死体のような色の手をしたメイリンを、
先程暴れた妖怪犬の仲間ではないかと疑っているのだ。
「オレのマーシャル・アーツでサンズ・リバー見ろよ!?
 ハドー・ウェイブ!!」
テリーは拳を地面に突き立てるような動作と共に、圧力波を放った。
その圧力波は、地面を這うようにしてメイリンに向かっていく。

100 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/26(金) 19:55:51 0
>90>95
>「あ、あの、こちらの方は見たところ消耗によって小さくなっているようですけど、よろしければ元に戻しましょうか?」
スクナの別人格…ツイナという女性が幼児になってしまった姿を見て、不意にマオにそう持ちかけた。
もう一方とはまるで性格が違っていてこの者は臆病者ようだが困っている人は捨て置けぬタイプとみえる。
「うー?」
願ってもいない申し出に反対することもなくその言葉を信じて早速治療にうつる。

妖しげな術を使ってヴァンエレンを元の姿に戻そうとするツイナだが…あっという間に治療を受けていた当人はミイラと化していた。
といっても布でぐるぐる巻きにされているだけなのだが、本人はこれから何が起こるのかということにワクワクと目を輝かせていたりする。
しかしヴァンエレンという魔者はとことん不運の道を歩んでしまうようだ。
>「ああ、そんな・・・時間が・・・ごめんなさ・・・」
儀式は中盤といったときにツイナを中心に広がっていた闇の部分が光へと変わった。
そこから現れたる人物は…入れ替わってしまったスクナであった。
>「ぬああああ!ツイナめ!余計な事までしおって!」
当然ヴァンエレンの周囲に集められた『力』も儀式の中断によって中途半端な形で雲散してしまった。
>「・・・うん!暴走せずに強制終了したのでよしとしよう!
>それより・・・おのれレベッカ!余の妃を泣かせてただで済むと思うなよ!」
ぶつぶつと小言を言ってそのまま怒りながら部屋を出て行ってしまったスクナ。
包帯の山に包まれてその中がいまどうなっているのかはわからない状態だ。
中を確認してヴァンエレンの様子を見てしまえばいいのだが、もし最悪の結果となってしまったとしたら…。
想像もできない。

「やれやれ」
にょっきと包帯の中から飛び出てくる黒い魔法帽子。
うんざりした表情で出てきた人物はまごうことなき吸血鬼ヴァンエレン…のはずなのだが少し外見が異なっている。
本来に比べて背が少し縮んで体つきが妙に女性っぽい。
そして口から発せられる声だが…。
「って、なんじゃこりゃああぁぁぁ!?」
まごうことなき女性化したヴァンエレンであった。
お嬢様光臨。

いまの姿は裸…ではなくさきほどの子供服をそのままいまのサイズにピッタリにした服装である。
「あー、なんとなくだが記憶に残っている。
 えーと、その…迷惑をかけた」
甘えまくっている恥ずかしい記憶を思い出しながらぎこちない視線でマオを見る。
「どうやら中途半端な儀式がこのような結果を招いたらしい。
 まぁ今日中にはどうにか元の性別に復元できる…と思う」

>96
>「俺は着替えてからメイリンさんを探しに行こうと思うが、皆はどうする?」
リリアーナもレベッカを追って行ってしまっていなくなったことだし、そろそろこの部屋から出たほうがいいだろう。
「私もクロウに同行しようか。
 いろんなことが起こっている中で私だけ暢気に焼きそばを売るというのも気が引けるからな」

101 名前:ケイティ ◆0K.vsut5nQ [sage] 投稿日:2008/12/26(金) 23:59:32 O
レベッカの話は終わりレベッカは部屋へと帰ってしまった
さて、この間ケオス……もといケイトは何をしていたかと言うと
「ほんと、ケオスと、どういうかんけ?」
「で、ですから、ケオスさんとはさっき会っただけで……」
「嘘だっ!!!!!
ケオスの、においする。
い、ぱい、い、ぱいする。」
ケイトの正体を疑っているマンダとこのようなやり取りを続けていたのである
>「俺は着替えてからメイリンさんを探しに行こうと思うが、皆はどうする?」
「あ、ぼk……私もついて行きますよ。」
なんとかマンダをなだめすかしクロウへ近付く。
「何かと不便でね、この格好。フォローしてくれるとありがたいな。」
小さく耳打ちすると目配せでマンダをチラリと見る。
マンダはまだケイトを睨んでいた。
「わた、し、もいく。」
どうやら、相当ケイトに対して不信感を抱いているようだ。ケイトから当分離れそうにない

102 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 年末のシメとかマジできついorz] 投稿日:2008/12/27(土) 01:08:28 0
>97>100>101
>「この絵をリリアーナさんに託された以上私が行かないわけにもいきませんわ」
>「あ、ぼk……私もついて行きますよ。」
副会長やマオは・・・
(マオは断りたくても副会長によって断れなさそうだから)聞くまでもないか。
>「私もクロウに同行しようか。
 いろんなことが起こっている中で私だけ暢気に焼きそばを売るというのも気が引けるからな」
ってどなたデスカ?
食堂で見かける吸血鬼に似てはいるけど・・・

>「何かと不便でね、この格好。フォローしてくれるとありがたいな。」
ケオスはそう耳打ちしてマンダの方へ目くばせする。
>「わた、し、もいく。」
これは、難しそうだな。
完全に疑われている。
「・・・善処はする。」
今は小さくケオスに返すことくらいしかできなかった。
にしても最近幼女を男子寮内で見かけると聞いてはいたが、まさか秀才で有名なケオスの使い魔だったとはな。
人は見かけによらないということか。

>「僕は空を飛べるから上から探すよ」
「お、じゃあ見つけたら誰かに連絡してくれ。」
…そういえば使い魔って人間形態をとっても飛べるのだろうか?
>「アイキャンフラ〜〜〜〜イ!!」
まあ、別にいっか。
>「さあ私たちも・・・・っと言いたいところだけれどやっぱり男性陣が着替え終わるまで待とうかしら?」
「別に待たなくてもいいぞ。
 着替えるのは俺くらいなんだから。
 それよりもメイリンさんを探した方が効率がいい。」
そう言っている今もどこで何をしているか分からないんだよな。




女子寮を出る最中、自称王様がボコされてるのを見たような気もするが、敢えてスルーして外に出た。
だって俺も侵入がばれたらまずいし…
「じゃあ、俺は着替えてくるんで見つかったら連絡してください。」
そう副会長に伝えて俺は着替えにいった。

103 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [忙しすぎますorz sage] 投稿日:2008/12/27(土) 02:14:24 0
>88>84
>「マオ、さっきの話でそのくらいしか考え付かなかったのか?」
「そ、そんなわけないだろ!僕はエリート・オブ・エリートなんだぞ。
 僕をそこら辺の口に出さなければ頭の中をまとめられない凡人と一緒にするな!
 ……よしいいだろう、考えを言ってやる。僕としてはレベッカがあやしいと思う、
 あいつの言葉には魔法使いを嫌悪するような言葉もある。
 もしかしたらあいつ自身がメイ一族かもしれないぞ?
 あたかも見てきたように本来知りえない裏の歴史を話すし……実は天皇后その人だったりしてな」
そこまで話した後、クロウの表情を見て溜息をつく
「ふう、分かっただろう?これだけ僕が考えていても所詮あくまで推測。
 確証がなければ何の意味もない。だからさっきは思った事は言わなかったんだ。
 それにこの推測が外れて恥など書きたくないからな」
おそらくクロウは僕の成績が最近下がってきているのでそこも含めてああいったのかもしれないが、
残念ながら僕の最近の成績不振は僕自身の能力のせいではなくて噂のせいだ。

>「よーかい?」
「ん?どうしたヴァン、窓に何か居たのか?」
何やら窓に反応を示したヴァンエレンが気にかかり
窓の方に向かってみるが何も居ない……
>「うー、いなくなった」
……よーかい、妖怪か、そういえばヴァンエレンも
吸血鬼で一応のこと人間側よりも妖怪側と言えるのかもしれないな。
となるとさっき言っていた妖怪が他にもいないかどうか、
探知するのにヴァンエレンも活用できるかもしれないってことか?

>92>90
そんなことを考えているとリリアーナが深く沈んでいる様子なのが
目につく、まあ確かにだれとでも仲良くなりたがるこの性格には
さっきのレベッカの言葉はだいぶこたえたのかもしれないな。
>何でかな。私はただ皆に笑って学園祭を楽しんで欲しいだけなのに、何でこうなっちゃうのかな・・・・・・」
やれやれ……なんという莫迦だ。これだからこいつは疲れるんだ。

面倒くさいことで話しているリリアーナ達を見ていると
何やら語りかけてくる人物が居る。えーと、そうだこいつはスクナが性転換した女だ。
>「あ、あの、こちらの方は見たところ消耗によって小さくなっているようですけど、よろしければ元に戻しましょうか?」
「え!できるのかそんなこと!!」
その言葉にできるのかできないのかいまいちパっとしない感じで
首を縦に振るスクナ(女)ちょっと不安感もあったができると言ったので
ヴァンエレンを預けることにした。

いきなり包帯でぐるぐる巻いてミイラみたいにしたので
少しヤバい気もしたがこういう術なのかもしれないと黙って見ていることにした。
むしろここで中途半端にとめて余計におかしなことになったらそれはそれで嫌だからな。
しかし、治療も半ばにさし当ったところで急にスクナ(女)の様子がおかしくなり
元のスクナに戻ってしまった。しかもどうやら治療は中途半端に終わってしまったらしい
>「・・・うん!暴走せずに強制終了したのでよしとしよう!
>それより・・・おのれレベッカ!余の妃を泣かせてただで済むと思うなよ!」
しかも謝るどころかレベッカに怒りを抱いて出て言ってしまった……
思わずこれには唖然としてしまった。怒りというものすら湧いてこない。
とりあえず恐る恐る中央の包帯の山に近づく僕……でもどうしようか、
半分少年で半分おじいさんみたいな謎の構成になっていたら……
怖くて中身をのぞけないでいると包帯の中から黒い魔法帽子が飛び出てきた。
「ヴァ……ヴァンエレン?」
うんざりして出てきたのは相変わらずのヴァンエレンだった。
でもどこかおかしい……どことなく……女みたいに……
>「って、なんじゃこりゃああぁぁぁ!?」
「お、思ったとおりかー!!こんな予感がしていたんだよ!」
いきなりのヴァンエレン女体化に思わず叫んでしまった僕。

104 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [忙しすぎますorz sage] 投稿日:2008/12/27(土) 02:15:32 0
しかも身長も妙にプロポーションがいい……
なんか気に食わない。とっても気に食わない。
>「あー、なんとなくだが記憶に残っている。
>えーと、その…迷惑をかけた」
「ん…まあ子供のお前もそれなりに可愛かったからいいとして、
 だがその性別は何とかならないのか?」
しかしなんで元は男のお前がそれなりのプロポーションなんだ、気に食わないッ!
てかそれちゃんと元に戻れるのか?僕は嫌だぞそんなお前は。
>「どうやら中途半端な儀式がこのような結果を招いたらしい。
>まぁ今日中にはどうにか元の性別に復元できる…と思う」
「そうか…安心した。と、とにかく早く元に戻るように全力を尽くすんだぞ!
 ……そ、それとありがとう。形はどうであれ、あの時爆発から守ってくれて…」
実際リチャードが勝手に投げ込んだことだが、
助けられたのは一応事実だから僕はヴァンエレンに礼を言っておくことにした。

さてと…ヴァンエレンも戻ったしどうしようか……うーん。
>「私もクロウに同行しようか
>いろんなことが起こっている中で私だけ暢気に焼きそばを売るというのも気が引けるからな」
どうやらヴァンはクロウと一緒にメイリンを探すらしい。
「うーん、そうだな。僕も一応生徒会の一員だし。
 探さないわけにもいかない。でも勘違いするなよ?
 別に僕はお前が探しに行くからついていくわけじゃないぞ!」

その後僕たちはあっさりと女子寮を出ることに成功した。
途中であの莫迦王がぼこぼこにされていたのと女装に性別転換でそこまで怪しまれることもなかった。
>「じゃあ、俺は着替えてくるんで見つかったら連絡してください。」
「またあとでなクロウ」
着替えに行くクロウを見送ったはいいがさてどうやってメイリンを探すかだ。
フリージアの使い魔が空中から探しているのはいいとしても
問題は僕たちだ、ただ散開して闇雲に探しても効率が悪い。
「そうだ!ヴァンエレン!おまえ子供になった時に妖怪に反応していたな!
 もしかしたらお前けっこうそういうの感知できたりしないのか!!」
さっきのことを思い出して僕はヴァンエレンに頼ってみることにした。
「ああ、あとこの副会長とスクナが作ってくれた特製ジャージはお前にやる。
 ちょうど今お前も女だしゆったり目に作ってくれてるから大丈夫だろう」
ついでに僕は処分に困っていたジャージも渡す事にした。

105 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage とりあえず投下。状況は後日。マオマオ、ケイティお帰り〜!] 投稿日:2008/12/27(土) 23:13:16 0
>99
>レベッカは、白い髪の女の子を起こさないようそっとベッドに移した。
リリアーナは眠っている女の子の顔をしげしげと眺めた。
(な・・・・・何かこの子妙に大人っぽくない?)
そう。女の子の外見は7、8歳くらいに見えるのに、リリアーナよりメリハリある体つきなのだ。
リリアーナは無意識に自分の旨に手をあてた後、がっくりと肩を落とした。

>「こいつは俺の愛人だ。」
「!! 愛じ・・・・・?!」
リリアーナは素っ頓狂な声をあげかけ、慌てて口を塞いだ。
(愛人って何?こんな小さな子が・・・・・・レベッカさんの?ええ――――!!)
>「荷物に紛れて連れてきちまったんだ。だから皆には内緒にしといてくれねーか?
> 一晩楽しんだら、ちゃんと帰ってもらうからよ?おお、リボンを持ってきてくれたんだよな。ありがとよ。」
>レベッカはリボンを受け取った後、リリアーナに早く帰ってほしいような素振りを見せた。
>「…まあ、あれだ。悟れ。」
リリアーナは暫く目を泳がせていたが、レベッカの言葉を聞いてふっと落ち着きを取り戻した。
「・・・・・・なあんだ、冗談なのね」
びっくりしたわとリリアーナは一人文句を言いながら、ホッと安堵の息をついた。

「だって本当にこの子が愛人なら、もっとこう・・・好き好きオーラ?みたいなのが出るはずでしょ?
 レベッカさんを見てると、この女の子に対してそういうのが全然感じられないのよねー」
レベッカは幼児化ヴァンエレンを口説いたという立派な実績があるのだが、
どうやらリリアーナの内では、マオをからかったか何かだと勝手に脳内変換されているようだ。

「それにね、考えても見てよ。
 明日この子を帰すまでに、もし私以外の誰かにばれちゃったらなんて言い訳するの?
 それ以前に、どうやって帰すつもりなの?まさか箱に詰めて送り返すなんて言わないでよね」
「・・・・・・今日メイファさんの事件があったばかりなのよ?あなたにもこの子にもあらぬ疑いが掛けられてしまうわ。
 それよりは今のうちに正直に申し出て、事情を説明した後この子を来客扱いにしてもらうべきよ。
 そもそも、荷物に子供が紛れてたと察知出来なかった学園側にも落ち度はあるんだから」

リリアーナはそう口にすると、意を決したように大きく息を吸い込んだ。
「それとも、正直に申し出る事が出来ないだけの理由でもあるの?
 学園に荷物を運び込まれる時、この子が発見されなかった理由に心当たりでもあるとか?」
リリアーナは腕組みをすると、レベッカをじっと見上げた。
「改めて、この子が一体誰なのか紹介してくれるわよね?
 ――― 大丈夫よ、私、この子が妖怪だとしてもいきなり喧嘩売ったりなんかしないから」

もし仮にレベッカが愛人だと言い張っても、リリアーナは女の子とレベッカを二人きりになどさせないだろう。
リリアーナ的には年端の行かない子供相手に『一晩楽しむ』など承服しがたい事なのだから。
レベッカの苦労も知らず、リリアーナは「さあさあ私に話して!」とばかりにレベッカの言葉を待っている。

106 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/28(日) 08:57:30 0
>105
> 「・・・・・・なあんだ、冗談なのね」
「んだと?」
> 「だって本当にこの子が愛人なら、もっとこう・・・好き好きオーラ?みたいなのが出るはずでしょ?
>  レベッカさんを見てると、この女の子に対してそういうのが全然感じられないのよねー」
「(しまったなぁ、さすがの俺も妹様には発情できねぇからなぁ…)」
> 「それにね、考えても見てよ。
>  明日この子を帰すまでに、もし私以外の誰かにばれちゃったらなんて言い訳するの?
>  それ以前に、どうやって帰すつもりなの?まさか箱に詰めて送り返すなんて言わないでよね」
「(デスヨネー)」
> 「・・・・・・今日メイファさんの事件があったばかりなのよ?あなたにもこの子にもあらぬ疑いが掛けられてしまうわ。
>  それよりは今のうちに正直に申し出て、事情を説明した後この子を来客扱いにしてもらうべきよ。
>  そもそも、荷物に子供が紛れてたと察知出来なかった学園側にも落ち度はあるんだから」
「(いや、お前の目の前にずばり本人がいるよ。)」
> リリアーナはそう口にすると、意を決したように大きく息を吸い込んだ。
> 「それとも、正直に申し出る事が出来ないだけの理由でもあるの?
>  学園に荷物を運び込まれる時、この子が発見されなかった理由に心当たりでもあるとか?」
「(うわー、すげー心当たりあるよ。)」
> 「改めて、この子が一体誰なのか紹介してくれるわよね?
>  ――― 大丈夫よ、私、この子が妖怪だとしてもいきなり喧嘩売ったりなんかしないから」
「……マジでか?」
レベッカはやっと口を開いた。
「おめーがそこまで言うなら教えてやる。このベッドに寝ている幼女、
 何を隠そうこいつこそ、千年に一度現れるスーパー妖魔人ことファン・メイファだ。」
レベッカは自分で言ってみて、こっちの方こそ冗談みたいだと思った。
「別にかくまってたわけじゃねーよ。そもそも、メイリンが捕まえたはずだろ?
 何でこんなところにいるのか俺にもさっぱりわからねーよ。」
レベッカは、ここでチン♪と良い案を思いついた。
「でも、いるもんはしゃーねえ。首を取ろうぜ。」
レベッカは、ダンボールの中から中華包丁を取り出した。
「お前は今この状況がどれだけ危険かわかってんのか?
 妹様と密室で戦闘になったら二人とも即死するぞ。
 だいたい首だけになっても妹様は死なねーし、危険である事には変わりねえ。」
ベッドで寝ていたメイファがもぞもぞと体を動かした。もしかしたらもうすぐ目覚めるのかもしれない。
レベッカは中華包丁をリリアーナに手渡した。
「今からメイリンを探しに行っても間にあわねえ。生き残りたいなら妹様の首を斬れ。」
レベッカ本人は大きな金槌を手にした。
「早くやれよ。さっきみたいな事は二度とごめんなんだろ?妹様の首を狩り取ったら、
 お前は一目散に逃げろ。後は俺がなんとかする。」
レベッカは自分で言ってみて、なんだか自分の死亡フラグみたいだと思った。

107 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage 状況は明日] 投稿日:2008/12/28(日) 17:53:21 O
>>95
部屋に戻って死王印の砂時計をポケットにねじ込んだあたしは、大急ぎでリリアーナの部屋に戻る気でいた。
レベッカのあの態度を見て、追いかけたいと思う人間は少ないはず。
メイリン探しにも大人数を投入できるよな!…と思っていたんですが。
「止まりなさいミルク!ミルク・パウダーシュガー!」
なぜか白百合の奴らに呼び止められました。
なんなんだよ人が急いでるときにーっ!
「はいはいなんでしょう?
 最近は借金の取り立てもおとなしくしてますし、急いでるんでまた今度に…」
「あなた留学生のスクナ・ヒダノゴウのエスコート役だそうね!
 男を女子寮に連れ込むなんて何を考えているの!?」
「いいっ!?」
王様が女子寮…ってもう男に戻っちゃったのか!?
ていうかなんで見つかってるんだよ!
女子寮を男子が出歩いちゃ駄目な事ぐらいわかっとけーっ!!
…あ。そういえば王様、副会長とカプセルから出てきてたよな。
もしかして女子寮にいるって知らなかったのか?
それにしても誰か止めてくれればいいのに…

でも今はまず、責任がどうこう叫んでる白百合の連中をなだめるのが先だ。
30秒以内に言い訳を考えないとやっかいな事に……よし。これで行こう。
「んー。しょうがない。言っちゃうか。
 …ここだけの話なんだけど、実は今あたしたち、学園長の用事で動いてるんだよ。
 その一環で、どうしてもスクナにも女子寮に入ってもらう必要があった。
 しょうがないから、女のツイナと入れ替わって女子寮に入ってもらったってわけ。
 できるだけ早く済ませてもらうはずだったんだけど、時間切れで男に戻ったんじゃないかな」
よし!なんとか嘘を入れずに上手くまとめられた!
後は細かい所を突っつかれる前に逃げるのみ!
「それじゃ、あたしはスクナと合流して次の用事を済ませに行くから!
 ユリにも口止めしてあるから、騒ぎにならないよう協力よろしくね!」
一方的にまくしたて、あたしは急いで女子寮の外に逃げ出した。
とはいえ、減点が避けられないような状況に変わりはないわけで。
くっそ〜っ!なんであたしがこんな目に!!
それもこれもみーんな妖怪とスクナのせいだーっ!!

女子寮を出れば、スクナを探すのは意外に簡単だった。
簀巻きにされて地面に転がってれば誰でも気づくだろうけど。
「まったく…なんだってあんな無茶するんだか。
 王様ー、起きてくださいよー。
 生きてますか?生きてませんか?
 他のみんなはどこに行ったかわかりますかー?」
回復魔法が使えない身の悲しさ。
あたしは王様の簀巻きを解きながら、なんとかスクナを気絶から目覚めさせようとした。

108 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2008/12/28(日) 23:48:54 0
>107
「う〜ん・・・まふぇまふぇ・・・余とて身は一つ。
愛でようにも限度がある・・・むふぇふぇふぇ・・・」
ミルクが気絶しているスクナに呼びかけると微妙にニヤついたスクナが朦朧としながら応える。
しかしまだ意識は戻っていないようで、今ひとつはっきりしなかった。

ミルクがスクナの身をゆすっていると漸くスクナが意識を取り戻した。
「・・・っは!!ここは・・・ミルクではないか!
いやな、先程王の寵愛を受けようとする女生徒達に囲まれもみくちゃにされてのう。
安心せい、王の嗜みであって浮気ではないぞ?わっはっは!」
侵入者扱いされてフルボッコにされたこともスクナのお花畑フィルターにかかればこの通り。
モテル男は辛いと言わんばかりに高笑いをするのであった。

「おお!それどころではないわ!
余はリリアーナを泣かせたレベッカに天誅を与えにいくところでったわ!」
スクナはミルクにリリアーナがレベッカのリボンを届ける為にレベッカの後を追ったこと。
他のメンバーの多くはメイリンを探す為に散った事を話した。

そして自慢げに左の薬指をミルクの前に突き出して見せる。
「場所?安心せい。余とリリアーナは赤い糸で繋がっておるからのう!」
左の薬指からは二本の赤い糸が垂れ下がりっている。
短く途切れているように見えるが、極細の糸となり見えなくなっているだけなのだ。
そのうち一本をゆっくりと手繰ると、途切れているように見えた場所に糸が出現し、やがてミルクの肩口へと繋がった。
「ん?おお、間違えたわ。リリアーナはこっちぢゃな。」
少し慌ててもう片方の糸を手繰ると、女子寮の中へと糸は続いていく。
そして糸からリリアーナとレベッカの声が小さくもれてきた。

>  ――― ・・・よ、私、この子が・・・・・・きなり・・・売ったり・・・しないから」
> 生き残りたいな・・・首を斬れ。」
「糸電話の要領ぢゃ。イマイチ感度が悪いのう。」
首を傾げるスクナ。
話の内容は途切れ途切れで不鮮明だが、とりあえずはリリアーナとレベッカが一緒にいるのはわかったようだ。

######################################

一方、リリアーナの部屋。
集まっていたメンバーはそれぞれに部屋を出て行く。
その中である異変が起こっていたのに気づいた者はいただろうか?
いや、気付かなくても仕方がないだろう。

その異変とは、ベッドのシーツに小さな小さな穴ができていた、だけなのだから。
穴からには小さな蚕が一匹、もそもそと這い出ていた。

この蚕、スクナの使い魔である。
使い魔といっても技能は魔力の篭もった糸を吐くだけ。
だが、スクナの使う呪布術にはなくてはならぬ存在なのだ。
身体の各所に布を巻きつけているとは言っても所詮は限りのあるのだ。
それを補う為にこの蚕はいる。
通常30センチほどなのだが、戦闘や治療にて大量の布を消費し、それを補充する為に大量の糸を吐き続けここまで小さくなってしまったのだ。
小さくなり衰弱したところでツイナ・スクナの術中の交代。
その衝撃により弾き飛ばされてしまったのだ。
スクナの赤い糸電話の感度が悪かったのはここに原因があった。

通信する事も主に追いすがる事もできぬ身で蚕のすることは一つ。
この蚕はあらゆるものを食べ、魔力の糸へと変換する。
特に魔力が篭もった物品を好む。
シーツに開いた穴は大きさも、その数も、ゆっくりとだが確実に増えていく。
シーツだけでなく、ベッドに、床に、テーブルに・・・侵食は増えていくだろう。

109 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2008/12/29(月) 06:08:18 0
>106
「……マジでか?」
ずっと黙りこくっていたレベッカがようやくそう口にした。
リリアーナはこくりと頷いた。
だが、さすがのリリアーナも次の台詞は想定外だった。
>「おめーがそこまで言うなら教えてやる。このベッドに寝ている幼女、
> 何を隠そうこいつこそ、千年に一度現れるスーパー妖魔人ことファン・メイファだ。」
リリアーナはぽかんとしていたが、我に返ったのか次第に機嫌が悪くなってきた。
「こんな時に止してよ。私、すごく真面目に話してるのに」
リリアーナはレベッカが前言撤回するのを待った。だが、レベッカの目もまた真剣そのものだった。
リリアーナはレベッカと白い髪の女の子を交互に見ていたが、
「・・・・・・本当なのね?本当に、この子がメイファなのね?」
と言って、深い深いため息をついた。
「信じられない・・・・・・どうしてメイファがこんな場所で寝てるの?」
>「別にかくまってたわけじゃねーよ。そもそも、メイリンが捕まえたはずだろ?
> 何でこんなところにいるのか俺にもさっぱりわからねーよ。」
「レベッカさんがかくまってないとしたら、これって一体どういうことなの?
 スカーフェイスさんにもメイリンさんにも、学園長にも見分けがつかない偽メイファが現れたって事?」
わからないわーとばかりに、リリアーナは髪の毛をくしゃくしゃとかき回した。
そして、眠っている小さなメイファをじっと見下ろす。
その青い瞳には、怒りとも憤りともつかない複雑な色が見え隠れしていた。
被害者に死者はでなかったとはいえ、メイファのやった暴力は決して許される事ではない。
だが。
「・・・・・・思ってたよりずっと幼いのね」

>「でも、いるもんはしゃーねえ。首を取ろうぜ。」
「はあっ?!首を取るって・・・・・・?!」
>レベッカは、ダンボールの中から中華包丁を取り出した。
「ちょっと、何考えてるのよ!!」
>「お前は今この状況がどれだけ危険かわかってんのか?
> 妹様と密室で戦闘になったら二人とも即死するぞ。
> だいたい首だけになっても妹様は死なねーし、危険である事には変わりねえ。」
>ベッドで寝ていたメイファがもぞもぞと体を動かした。もしかしたらもうすぐ目覚めるのかもしれない。
リリアーナは黙り込んだまま、じっと考え込んでいた。
その手にレベッカは中華包丁を押し付けてくる。
>「今からメイリンを探しに行っても間にあわねえ。生き残りたいなら妹様の首を斬れ。」
「レベッカさんはメイリンさんやメイファの事知ってるんでしょう?何でこんな事言い出すの?」
>「早くやれよ。さっきみたいな事は二度とごめんなんだろ?妹様の首を狩り取ったら、
> お前は一目散に逃げろ。後は俺がなんとかする。」
リリアーナは恐ろしく真剣な顔で中華包丁を凝視していた。
確かにさっきみたいな事は二度とごめんだ。だけど・・・・・・。

「・・・・・・・・だめよ。やっぱりだめ」
リリアーナはそう呟くと、中華包丁を手近なダンボールに投げ込んだ。
「レベッカさんはメイファ達とは赤の他人ってわけじゃないんでしょう?
 だったらこんな馬鹿なこと考えちゃダメ!二度と中つ国に帰れなくなっちゃう!
 それに・・・・・・それに寝込みを襲ってこの子の首をはねたら、一時的に学園の危機だけは救えるかもしれない。
 でも、その後は?この子にとっての『魔法使い』は、本当の意味で『敵』になってしまうわ。
 卑怯な手を使って妹が傷つけられたと知ったら、メイリンさんだって私達を絶対許さない」
リリアーナはレベッカに詰め寄ると、彼女が手にした金槌も取り上げようとする。
「私達が即死するのは、この子と戦闘になったらの話でしょう?だったら戦わなければいいのよ!
 いい?ここは私が何とかするから、レベッカさんは出来るだけ早くメイリンさんを探してきて!」
お前馬鹿なのか?という顔をしたレベッカに、リリアーナは畳み掛けるように言った。
「とにかく私は、穏便にことが運ぶよう彼女を説得してみる。・・・・・・あれ?」
リリアーナは、ここに至ってようやく作戦の「穴」に気づいたようだ。
「メイファって西方の言葉わかったっけ?テレパシーでも通じるかな?」
偽者メイファには意思疎通が出来たか今ひとつはっきりしなかったが、本物相手ではどうだろうか?


110 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2008/12/29(月) 12:48:33 0
>102>104
どうやらクロウは女性化したヴァンエレンのことに気がついていないらしい。
というよりも実際の接点自体が少なく、食堂でちょっと顔を合わす程度なのだ。
>「じゃあ、俺は着替えてくるんで見つかったら連絡してください。」
>「またあとでなクロウ」
女子寮に来るために女装していたので本人としては早々に着替えたかったらしく、出るや否やスタコラサッサと行ってしまった。
>「そうだ!ヴァンエレン!おまえ子供になった時に妖怪に反応していたな!
>もしかしたらお前けっこうそういうの感知できたりしないのか!!」
先ほど幼児化していたときヴァンエレンが窓を見えあげて呟いた一言を思い出したマオは手がかりになるのではないかと問い詰めた。
「私も西洋の妖怪みたいなもんだし、誰かというのは判断できないけど感知はできるよ。
 ただこの学園には半人半鬼とか地下図書館からお忍びででてきた魔者とかいるからそれらにまじってて難しいんじゃないかな…。
 それに学園の警備を誤魔化せるほど隠密に長けた奴みたいだから、私などに探知されるようなまぬけではないと思うぞ。
 さっきのはたぶんまぐれだ」

>「ああ、あとこの副会長とスクナが作ってくれた特製ジャージはお前にやる。
>ちょうど今お前も女だしゆったり目に作ってくれてるから大丈夫だろう」
マオにとっては正直どうでもいいジャージがヴァンエレンに渡される。
それを受け取ったヴァンエレンの反応はというと…。
「ま、まじか…。
 ふぉぉぉっぉ!これはいいものだ!」
大興奮。
マオからのプレゼントを早速羽織ってみるヴァンエレン。
なんだその『どうどう似合う?』とでもいいたげなキラキラした目は?
くるくるといろいろなポーズを決めてマオに見せ付ける。
どうでしょうマオさん?

111 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/12/29(月) 15:34:48 P
窓を開け空を飛んでいくギズモ
果たしてギズモはメイリンを見つけることが出来るのだろうか?
>99
>「オレのマーシャル・アーツでサンズ・リバー見ろよ!?
  ハドー・ウェイブ!!」
「いきなり見つかった!?」
あまりにもあっさり見つかったのであっと驚くギズモきゅん・・・・じゃなかったギズモくん
・・・・しかもなんだか知らない生徒に襲われてるし
「ちょっとまったぁ!!」
急降下してメイリンを庇おうと技とメイリンの間に立ちふさがる
「ぷぎゅる!?」
案の定、圧力波に吹き飛ばされるギズモ
すごく格好悪いです


>100
男が女に急に変わったのに大して気にしていないフリージアさん
「まあヴァンエレンさんですし
 世の中には性転換の魔法薬もあるしこんなこともありますわよね」
>102
>「別に待たなくてもいいぞ。
  着替えるのは俺くらいなんだから。
  それよりもメイリンさんを探した方が効率がいい。」
「・・・・・・・は!?」
何かを感じ取ったのか急に頭を上げるフリージア
「気のせいかしら?・・・・じゃあお言葉に甘えてお先に行かせていただきますわ」
苦労の言葉を聞いたフリージアは扉を開けて外に飛び出していく
「ギズモちゃんはどこに行ったのかしら?」
とりあえず自分も空飛ぶ雪の結晶で空から探してみようと考えるフリージア
「案ずるがより生むが易し、考える暇があったら行動ですわ!!」
ちなみにフリージアのスカートはディード○ットのスカートという
マジックアイテムでどんなに風が吹こうが空を飛ぼうが絶対にパンツが見えない優れものである

「ギズモちゃんの魔力を辿れば簡単に合流できるはずですわ」

112 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2008/12/29(月) 18:20:32 O
>106
>「メイファって西方の言葉わかったっけ?テレパシーでも通じるかな?」
「西方の言葉は通じねーし、テレパシーは精神をかきみだすだけだ。
 まったく、肝心なところが抜けてんなーお前は。」
レベッカは笑った。
「しかし、おめーの志だけは本物みてーだ。試すような真似をして悪かった。
 もしもお前が妹様の首を本当にはねようとしたら、この金槌はお前の頭に落ちてたとこだぜ。」
レベッカもまた、手近なダンボールに金槌を入れた。
「だが志だけ立派でも智恵がまわらなきゃ糞の役にもたたねえ。
 メイファとのコミュニケーションは俺に任せろ。お前は部屋を出て拡声器を探せ。
 メイリンはお前も知っている通り素直だ。拡声器で助けを求めればすぐに来る。
 俺はこの学園の拡声器がどこにあるか知らねーから、お前に頼むしかない。
 もしも判断に迷う事があれば、俺がこれから言う言葉を思い出せ。
 妖怪が恐れるものはただ一つ。それは、千斤を持ち上げる力でもなければ、
 万書に値する知識でも、森羅万象を動かす魔法でもない。
 妖怪が唯一恐れるものは“命につく名前”だ。」
レベッカは、“さあ、行け!”とリリアーナに促した。

>111
一方こちらはメイリンサイドであるが…
>>「オー、シット!とんだジャムが入ったぜ!」
別にギズモをパンに塗って食べると言う意味ではない。
テリーの圧力波がメイリンに当たる前に、ギズモが身をていして彼女を守ったのだ。
吹き飛ばされてしまったが、私はかっこいいと思うよギズモ。
>>「次のジャムが入る前に、マックス・パワーでテイク・ダウンだ!」
テリーは次の邪魔が入る前に、素早くメイリンを攻撃する事にした。
>>「プレッシャー・ゲイザー!!」
テリーは、先程と同じように拳を地面に突き立てた。
すると、今度はメイリンの足元から直接圧力波が吹き出した。
戦闘体勢を全くとっていなかったメイリンは、その攻撃を受けて体がバラけた。
彼女の義肢が胴体から全て外れてしまったのだ。

113 名前:リリアーナと黒猫 ◇jntvk4zYjI の代理[sage] 投稿日:2008/12/31(水) 11:46:06 0
>112
やはりテレパシーでは外国の人と意思疎通は出来ないらしい。
肝心なところが抜けていると言ってレベッカは笑うと、金槌を箱に片付けた。
どうやら彼女は、リリアーナを試したらしい。
>「だが志だけ立派でも智恵がまわらなきゃ糞の役にもたたねえ。
> メイファとのコミュニケーションは俺に任せろ。お前は部屋を出て拡声器を探せ」
「わ、わかった!」
リリアーナは頷いた。レベッカの言うとおり、メイリンならきっと来てくれるだろう。
部屋を飛び出そうとする寸前、レベッカはこう付け加えた。
>「もしも判断に迷う事があれば、俺がこれから言う言葉を思い出せ。
> 妖怪が恐れるものはただ一つ。それは、千斤を持ち上げる力でもなければ、
> 万書に値する知識でも、森羅万象を動かす魔法でもない。
> 妖怪が唯一恐れるものは“命につく名前”だ。」
「わ、わかった!」
リリアーナはよく分からないながらも、反射的に頷きレベッカの言葉を肝に銘じた
「中つ国の言葉でもメイファは『メイファ』って発音するの?」
リリアーナは思わずそう質問し、馬鹿なことを聞いたと思った。
命につく名前をそれほど恐れているのなら、そんな大切なものを人にやすやすと知らせるわけが無い。
>レベッカは、“さあ、行け!”とリリアーナに促した。
「危なくなったらすぐに逃げてね!約束よ!」
リリアーナは今度こそ部屋を飛び出していった。

女子寮の外に飛び出したところで、スクナを介抱しているミルクと会った。
「ミルク!ミルクじゃない!」
リリアーナは何か思いついたらしく、必死の形相でミルクに掴み居かかった。
「でいりぃ・ふぃじる編集部って全校放送入れられたよね?
 ねえ、ユリさんと連絡取れない?メイリンさんを女子寮へ呼び戻して欲しいの!!」

実は放送でメイリンを呼び出す事は、簡単そうに見えて色々問題があった。
なぜなら、メイリンは彼女の名前で来客申請をしていなかったのだ。
一応スカーフェイスとして放送をお願いする事も出来るのだが、
西方の言葉が堪能と言うわけでないメイリンが、自分の呼び出しだと気づいてくれるかどうかはわからない。
「お願い、急いで!!メイファがレベッカさんの部屋に隠れてたの!
 今は眠ってるけど、起きるのは時間の問題よ。
 レベッカさんが通訳として残ったけど、彼女も一応魔法使いよ。このままじゃ・・・・・」

>101
その頃のルズはというと。
「マーンーダー」
じっとケイティを睨みつけていたマンダの耳に、どこからとも無く地の這うような声が聞こえてくる。
「まさか、傷ついたわたくしを放置していくつもりじゃーあ〜りませんわよね〜?」
ここで見捨てたら化けてでそうな勢いである。

114 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 16:52:09 O
>108
起こそうとしても、スクナは寝言を言いながらボケた事を口走るばかり。
こいつ人の苦労も知らないで!
あー!ギューッと締め付けてやりたい!
具体的にこいつの首とか首とか首とかを!
>「・・・っは!!ここは・・・ミルクではないか!(中略)
>安心せい、王の嗜みであって浮気ではないぞ?わっはっは!」
殺意を高めながらスクナを起こすと、王様は気楽に笑いながら言ってのけた。
なんというお天気頭。
人の苦労も知らずに高笑いとか、殺意を通り越してもう呆れるしかない。

「…まー浮気でも何でも好きなだけしてくれて良いですけど。
 てか、なんで男子禁制の女子寮走り回ったりしたんですか。
 女子寮に居たことは知らなくても、誰かが外に出るのを止めたりしなかったですか?」
>「おお!それどころではないわ!
>余はリリアーナを泣かせたレベッカに天誅を与えにいくところでったわ!」
スクナはそう言うと、あたしが部屋を出た後何があったかを教えてくれた。
なるほど、レベッカを追いかけようと部屋から飛び出して、白百合騎士団に見つかったと。
後先考えない奴だなー、ホント。

「レベッカに天誅って言っても、レベッカが居る場所も知らずに飛び出したんですか?」
>「場所?安心せい。余とリリアーナは赤い糸で繋がっておるからのう!」
言いながら自慢気に突き出す指に垂れ下がるのは、2本の赤い糸。
なんの呪いだと思いながら見ていると、スクナは片方の糸の先を手繰り寄せ始めた。
すると、切れているように見えた場所に糸が現れて…って、ホントに繋げてるんかい!
これじゃほとんどストーカーだよ!
いやいや、しかしこんな犯罪的行為も人探しに限っては有用な面もあるのだ。
気を取り直して、伸びる赤い糸がどこに繋がるのかと見ていると、それはあたしの肩口に繋がっている。

>「ん?おお、間違えたわ。リリアーナはこっちぢゃな。」
「こやつめ、ははは。…なんて言うと思ったかーっ!
 なに勝手に人に糸なんかくっつけてるんだあんたは!?」
ちょっと油断したらこれだよ!
あたしは慌てて両手をぐるぐる回したりして糸をぶち切ろうとする。
ちゃんと切れてんだろうなこれ、細すぎてよくわかんないけど……

そうしているうちに、スクナはもう片方の糸を引っ張っていた。
糸からは、小さくリリアーナとレベッカの声が聞こえてくる。
「ん?なんか小さく声が聞こえるんだけど、これは?」
>「糸電話の要領ぢゃ。イマイチ感度が悪いのう。」
「糸電話ってそれは盗聴だよ!
 じゃあなに?ストーカー行為に加えて盗聴までしちゃってるの!?
 そういえばあたしにも糸つけてたけど、まさかあたしの話まで盗聴してたんじゃないでしょうね!?」

115 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 16:52:49 O
>113
>「ミルク!ミルクじゃない!」
スクナを問いつめていると、タイミングよくリリアーナが女子寮から飛び出してきた。
「あ、リリアーナ!
 聞いてよ、実は王様が…ってうわっ!?」
一緒にスクナを尋問しようと事情を説明しようとしたら、リリアーナは凄い勢いであたしにつかみかかってきた。
>「でいりぃ・ふぃじる編集部って全校放送入れられたよね?
> ねえ、ユリさんと連絡取れない?メイリンさんを女子寮へ呼び戻して欲しいの!!」
「え?そりゃ出来るけど…そんなに急いで呼ぶような用事があったの?」
>「お願い、急いで!!メイファがレベッカさんの部屋に隠れてたの!
> 今は眠ってるけど、起きるのは時間の問題よ。
> レベッカさんが通訳として残ったけど、彼女も一応魔法使いよ。このままじゃ・・・・・」
「え。メイファって……そんなバカな!!
 スカーフェイスさんが封じて連れて行ったのに、こんな所にいるはずないじゃない!」
ドッキリ企画か何かかと一瞬疑ったけど、リリアーナの顔は真剣そのもの。
だいたいリリアーナがそんな嘘つくわけもなし。
でもそれじゃ……ってええい!そんな詮索してる場合じゃないよな!!
「と、とにかくちょっと待って!すぐに連絡を取るから!」
あたしは急いで遠話の水晶を取り出して魔力を込める。
「ユリ!緊急事態だから、急いででいりぃ・ふぃじる本部から全校放送してもらえない!?
 メイリンに、メイファがいたから大急ぎで女子寮まで戻ってきてほしいって!!」

116 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2008/12/31(水) 17:40:38 O
>113 >115
リリアーナの部屋を出た後博物館に来たユリは、リチャードの所ではなく事務室に連れて行かれていた。
メラルの言ったように、重要参考人として博物館破壊について知っている事を色々聞き出すためだ。
ついでにリチャードの身元確認も出来るのだから、博物館側も一石二鳥の作戦となる。
ユリの方もカツ丼もご馳走になって満足し、女子寮での出来事以外はいろいろ話していた。
リチャードと出会ったいきさつと、スクナが戦車を動かすことができる事ぐらいではあったが。

「うーん、やっぱりこのカツ丼はおいしいね!おかわり!」
ユリが遠慮なく4杯目のおかわりを注文した時、ミルクから連絡が入った。
「あ、ミルク?今リチャードさんが来るのを待ってる所だよーん」
>>「ユリ!緊急事態だから、急いででいりぃ・ふぃじる本部から全校放送してもらえない!?
>> メイリンに、メイファがいたから大急ぎで女子寮まで戻ってきてほしいって!!」
「メイリンに伝えたいの?それくらいチョー楽勝だね!
 早速編集長に連絡入れるから!」
そう言ったユリは連絡用手帳を取り出し、ミルクの言葉を書き込んだ。
横に赤字で【緊急要請!】と書けば、後は編集長がなんとかしてくれるだろう。
しばらくして、学園内に編集長の声で放送が流れた。
「こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
 メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
 至急、女子寮までお戻りくだされ」

117 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 皆さんHappy new year] 投稿日:2009/01/01(木) 00:08:36 0
「さて、と
 着替えも終わったし、捜しに行くか。」
やっぱりジャージは動きやすい。
というか、もう女装なんてしたくない…

「まずはどこから探しに行こうか?」
レベッカはメイリンのことを素直だと言っていた。
そして時刻は昼時である。
ここは出店の多い中庭を探した方がよさそうだな。
「そうと決まったら早速行動っと。」

>116
しかし、突然の校内放送のおかげで再考する破目になった。
>「こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
 メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
 至急、女子寮までお戻りくだされ」
「今の、何?」
メイファって確か俺らを襲った妖怪だよな。
…スカーフェイスさんが捕まえたはずなのになんで女子寮にいるんだ?
けれどこの放送を聞いてメイリンさんが女子寮に向かう可能性はあるな。
「…メイリンさんって女子寮の場所知っていたっけ?」
さっきはユリとルズがついていたんだよな。
で、今は一人で飛び出して行ったから・・・

「やっぱり中庭から探そう。」
フィジル島は初めてっぽいし、たぶん場所とか分からないだろう。
そう思った俺は中庭に向かうことにした。

118 名前:リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/01(木) 22:41:49 0
その頃のリチャード・ロウは、博物館の中を見学していた。
傍らには『偶然』博物館で出会ったエスコート役の生徒が付き添っている。
だがその正体は白百合騎士団の団員であり、リチャードの監視役である。

>116
>「こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
> メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
> 至急、女子寮までお戻りくだされ」
放送を聞いたリチャードはふと懐の懐中時計を取り出した。
「おお、そろそろ時間じゃ」
危機一髪ショーで破壊されたネコミミメイドキッサとやらがそろそろ営業を再開するはずだ。
「逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議ありは大変興味深いものでしたな。
 では、そろそろわしは失礼させてもらおうかのう?」
>「ああ、お待ちください。来客の方にはお茶をお出しするのが当館の慣わしなのです。
> どうか奥で少しお休みになってくださいませ」
そういって監視役はロウを引きとめようとする。
もちろん学園ではそんな習慣はない。
現状ではリチャードは不審人物なので、みすみす取り逃がすわけには行かない。
だが来客の可能性も五分なので、失礼は許されない。
そのための苦肉の策が、お茶を出すと言う時間稼ぎだ。
「そんな慣わしあったかのう?」
>「お疲れになったでしょう?自分の顔を立てると思ってお立ち寄りください。さあさあ」
そういって監視役の生徒は、リチャードを事務室へと連れて行った。

「おや、ユリ殿ではありませんか。その後ムウ大陸の取材は順調ですかな?」
ロウは食事中らしきユリに声をかけた。


119 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 22:27:38 P
>112
「ば、バラバラになった!?」
あっと驚くギズモ
「って驚いてる場合じゃない!早く集めないと!!」
ミート君みたいにされてはいけないので
早く四肢を集めようとメイリンに駆け寄ろうとするギズモ
・・・・・の上に降ってくるフリージア
「お〜ほっほっほっほっほ!私、降臨!満を持して!!」
意味もなく偉そうなオーラを漂わせながらフリージアはポーズを決める
もしかしたらこの場所ってリリアーナの部屋からそう離れてないのか?

「・・・・重い」
フリージアの下敷きになったギズモは思わずそうつぶやく
彼女の名誉のために言っておくがフリージア自体の体重は17歳の女の子の平均ぐらいである

「そこのあなた!!」
びし!!っとテリーを指さすフリージア
「ここにいるはずのギズモちゃんを知らないかしら?」
多分知っていてもわからないだろう
なぜなら今のギズモは本来の姿から遠く離れた姿に擬態しているからだ
「僕はここだよぉ〜〜〜〜〜〜」
フリージアの足下で呻くギズモ
あっと驚くフリージア
「なんて事ですの?一体誰がギズモちゃんにこんな酷いことを!?」
・・・・・フリージアさん、あなたです
「さては・・・・あなたですのね!私のギズモちゃんにこんな酷いことをしたのは!!」
またもやびし!!っとテリーを指さすフリージア
・・・・・だからフリージアさん、あなたです
「・・・・・いいから早く足をどけてよ」
とりあえず突っ込むギズモ

とりあえず足をどけるフリージア
「ふう・・・酷い目にあった」
別にMじゃないギズモは女の子に踏まれても楽しくも何ともないようである

「で・・・何でこの人はメイリンさんに攻撃したわけ?」
一応ギズモに事実関係を聞くフリージア
「さあ?僕が見つけて時にはすでに襲われてたよ」
全然わからないと言った風情のギズモ

「なら本人に聞くまでですわ!そこのあなた何故この子を襲いましたの?」

120 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 22:47:06 0
>114
「わっはっは、安心せい!
そちもリリアーナも平等に愛でているぞ!」
ミルクの怒りもどこ行く風でさらりとストーキング&盗聴を同様にしている事を認めるスクナ。
勿論その態度には罪の意識など欠片もない。
むしろ自信満々にちゃんと忘れずにストーキング&盗聴してるゾと胸を張ってしまうのだ。

そんなやり取りをしていると、女子寮からリリアーナが駆け出してくる。
「おお!こちらから探さずとも余の元へ駆け込んでくるとは!」
大喜びで両手を広げリリアーナを迎え入れる体制万全!
だが抱きついた(つかみかかった)先はスクナではなくミルク!
すっかり自分の胸に飛び込んでくると思っていたスクナはやり場のない手をわきゃわきゃと握ったり広げたり。

そんなスクナをそっちのけでリリアーナとミルクは緊迫した様子で話している。
まさに蚊帳の外を肌で感じたスクナの脳ミソが火花を散らすほど回転した!
「・・・おのれえ!押して駄目なら引いてみる!
余の高等恋愛テクニックを思い知れええ!」
ミルクが水晶球でユリと通信していると、スクナは突然走り出す。
勿論理由は考えている事が口に出てしまっているので一目瞭然。
文字通りミルクとリリアーナに押しではなく気を引くために物理的に距離を取る為だ。

女子寮の角まで走り、チロリと後ろを向いた後、
「ぬははは、男は糸の切れたタコのようなものぢゃ!
しっかり捕まえておかぬとどこぞへと飛んでいってしまうぞ〜。」
あからさまな台詞を残し、さっと角を曲がり姿を消してしまった。

121 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 23:31:53 0
>120
話を聞いたミルクは即座にユリへと連絡をとってくれた。
やっぱりミルクに頼ったのは大正解だったようだ。
(放送を入れてもらえたら、メイリンさんはここへ来るわよね?
 だったら私はレベッカさんの所へ戻らないと・・・・・・待って、皆はレベッカさんの部屋の場所を知らないのよね?)
どうやってレベッカの部屋の位置を知らせようかと考えていたリリアーナの目に、スクナの姿が映った。
「そうだ!スクナさん、あのね、お願いが・・・・・」
>「・・・おのれえ!押して駄目なら引いてみる!
>余の高等恋愛テクニックを思い知れええ!」
>ミルクが水晶球でユリと通信していると、スクナは突然走り出す。
「ちょ、ちょっと待ってよ!頼みたい事が・・・・・・」
リリアーナはスクナを追いかけた。
スクナは女子寮の角まで走り、チロリと後ろを向いた後、
>「ぬははは、男は糸の切れたタコのようなものぢゃ!
>しっかり捕まえておかぬとどこぞへと飛んでいってしまうぞ〜。」
と言って角を曲がった。
「ちょっと待てって言ってるでしょうが――――!!」
リリアーナは靴を投げつけ、姿をくらまそうとしたスクナの足を強引に止めた。

「お願いがあるって言ってるでしょう?スクナさんにお願いしたい事があるの。
 今はあなたにしか頼めないの!
 ねえ、私の部屋にいたメイリンさんって子の顔は覚えてるわよね?
 あの子がここに来たら、レベッカさんの部屋に来るように伝えて欲しいの!ちょっと聞いてる?」
リリアーナはスクナをゆさゆさ揺さぶった。
「お願いを聞いてくれたら、ささやかだけど猫耳メイド喫茶のケーキセットをご馳走するわ!これ・・・・・・」
リリアーナはポケットをに手を突っ込んで引換券を取り出そうとして、はっとした。
(しまったぁ―――― っ!!これケオスさんの服だったんだ―――― っ!!)
リリアーナは引きつった笑顔でポケットから手を出し、空の手をスクナのそれに乗せた。
「ケ、ケーキセットは後払いね〜。
 で、レベッカさんの部屋はあそこよ。ちなみにさっき居た私の部屋があそこだから」
リリアーナは、スクナにレベッカと自分の部屋の場所を教えた。
その頃リリアーナの部屋では大変な事が起きていたのだが、まだ外観からはわからなかったようだ。

「じゃあスクナさん、くれぐれも伝言お願いね!ミルクはどうする?
 私は一度戻るわ、レベッカさんが心配なの!!」
リリアーナはそう言い残すと、慌しく女子寮の中へと戻っていった。

白百合騎士団などの邪魔が入らなければ、リリアーナはまっすぐレベッカの部屋へと向かうだろう。

122 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [皆さん明けましておめでとう sage] 投稿日:2009/01/04(日) 16:57:11 0
>110 >121

>「私も西洋の妖怪みたいなもんだし、誰かというのは判断できないけど感知はできるよ。
>ただこの学園には半人半鬼とか地下図書館からお忍びででてきた魔者とかいるからそれらにまじってて難しいんじゃないかな…。
>それに学園の警備を誤魔化せるほど隠密に長けた奴みたいだから、私などに探知されるようなまぬけではないと思うぞ。
>さっきのはたぶんまぐれだ」
「……お、お前なぁ……吸血鬼なんだろ?
 恐ろしいヴァンパイアじゃないのか?」
さっきはもしかしたらそういう能力を持っているのかもと思ったのに、
まぐれと言い張る闇の眷族に溜息を吐かずにいられなくなった。

>「ま、まじか…。
>ふぉぉぉっぉ!これはいいものだ!」
まさかの言葉に一瞬停止してしまった。
いいもの=cだと、このもはやジャージですらない良く分からないものを…
しかも言葉だけの世辞ではなく嬉しそうに羽織り、
モデルになったかのように色々なポーズを見せてくる。
その目は僕の讃辞を待っているようなキラキラした目だ。
「……い、いや気に入ってくれたらいいんだ。うん、
 僕よりもヴァンの方が似合っているからそれはあげよう。
 ハハ…アハハハ……」
いやぁ…気に入ったとは完全に予想外だった。
むしろ拒否されても押し付けるつもりでいたから拍子ぬけだった…
しかし、あのジャージを素晴らしいと言ってしまえるセンスは危ないな。
正式に僕のしもべとなった事だしどんどん矯正していかないと……
呼びだしたときに訳の分からない格好だと恥をかくのは僕だからな。

>「こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
>メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
>至急、女子寮までお戻りくだされ」
するとそこに放送がかかる。どうやら放送を使ってあのメイリンって奴を
釣れ戻す気らしい。なるほど、友人のメイファを使って……ってメイファって…
今回の騒ぎを起こした妖怪…でもスカーフェイスが封印したはずだが……
もしかしてまた抜け出したりしたのか?それともメイリンをおびき出すための嘘か?
いや、でもおそらく呼び出しをするように言ったのはさっきあれほどショックを受けていたリリアーナだろうし、
あの馬鹿が嘘という高度なことをできるわけがない……ということはやっぱり逃げ出したのか?
ということは今あの妖怪はこの女子寮にいるということか!?
「だとしたら危険極まりないぞ!だいたいメイファは魔法使いを倒しに来ているんだろ!?
 くそ、リリアーナはどこなんだ。あいつに問いたださなければ…」
別に妖怪がどうとかではない、だが向こうが魔法使いに敵意を持っているとしたら
こちらとしてもやはり敵には違いない。
「おいヴァンエレン、女子寮に戻ってメイファを探すぞ、
 下手に暴れられて僕の部屋でも壊されたらたまったものじゃないからな」
ヴァンエレンの服の袖を引っ張りそのままUターンする。

すると丁度リリアーナを見つけた。急いでいる様子だったが構わず引きとめる。
「おいリリアーナ。メイファの放送は本当なのか!?
 本当だとしたらまた僕たちに牙を向くようなことはないのか、どうなんだ?
 場合によっては即座に封じ、
 父親だという深―フェイスのところに持ってった方が安全だ。
 いいや、そうした方がいい。」


123 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage 状況とミルクのレスは明日] 投稿日:2009/01/04(日) 18:04:26 O
>>118
>「おや、ユリ殿ではありませんか。その後ムウ大陸の取材は順調ですかな?」
「おー!リチャードさんだ!久しぶりー!!
 リボンは落としちゃったの?
 ちゃんと付けておかないと、知らない人から怪しまれたりして大変だよー!」
4杯目のカツ丼をモリモリ食べていたユリは、丼から顔を上げてリチャードにあいさつした。
「ムウ大陸関連の情報なんだけど、留学生の王様が、動かずの黄金戦車に選ばれてる事がわかったよ!
 ムウ大陸の王の資格を持つ人間が、伝承の通り学園祭の時期に出現!
 これはもうムウ大陸発見フラグと考えて間違いないよ!
 後は『かごめかごめ』に隠された秘密を解けば完璧だね!」
自信満々に答えるユリだったが、部屋にいた白百合騎士団の反応はあまり良くなかった。

>「『かごめかごめ』って、歌った人が消える呪いの歌じゃなかった?」
>>「鶴と亀は東方では縁起物、それが滑るのは呪いの歌だという見方がある。
  ユリが言うように宝の在処を示す歌だという見方もある。
  諸説入り乱れて真偽の方は不明」
>「黄金戦車がムウ大陸の王の乗り物って説にも、異論があるし…」
「その異論に私の発見で決着をつける!
 これこそジャーナリストの醍醐味だね!」
ユリの方は並み居る反論に動じる様子もない。
いつも変わらないユリの猪突猛進ぶりに、白百合騎士段団員達も苦笑するしかなかった。

>「そういえば、さっき来賓のリボンを付けたムウ大陸研究家の人が、博物館に来てたわよ。
> 博物館の片付けをしていたから、中には入れてあげられなかったけど。
> もうその人に話は聞いたの?」
「え!?そんな人がいたの!?
 これは急いで取材に行かなくちゃ!」
新しい手がかりが得られるかもと考えて、ユリは慌ててカツ丼の残りを食べ終わる。
「リチャードさんは、これから何か予定あるの?
 無いなら、一緒にムウ大陸発見ツアーに出発するのはどうかな!?」

124 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 19:35:38 0
現在、レベッカはリリアーナを部屋から追い出し、メイファと二人っきりである。
リリアーナの質問には答えなかった。
明らかに、レベッカの言葉の意味を取り違えているようだったからである。
レベッカは、ポケットから一枚カードを取り出した。
「スペルカード発動!シュイラオ・ヨウシー!」
いちいち大声で宣言しなければいけないのかどうかはともかく、
レベッカは呪符・水牢遊戯を発動し、その声でメイファは目を覚ましてしまった。
>>『う〜ん、うるさいなぁ…あ!お姉ちゃん!?』※メイファのセリフは全て中つ国の言葉である。
レベッカは手に持った呪符を天井に飛ばし、貼り付けた。
水牢遊戯の効果は、対象を水で覆う事である。よって、レベッカの部屋の内側全体が、
深さ1尺程の水で覆われることになる。メイファは、水に覆われたせいで、
もうそこで寝られないベッドの上から降り、ピチャピチャと足音を立てながらレベッカに近づいた。
>>『お姉ちゃんは…やっぱり魔法使いの味方なの?』
レベッカはメイファの頭を撫でた。
『そんなわけねーだろ。メイファ、俺はいつだってお前ら…妖怪の味方だ。』
レベッカもまた、中つ国の言葉でメイファに話しかけることにした。
『さっきは悪かったな。俺が怪しまれないためには、
 どうしてもお前と敵対しているフリをしなければならなかったんだ。』
>>『ううん、大丈夫。私、ちゃんとわかってたもん。でも、大丈夫なの?
>> 私とこんな話をしても…魔法使いに聞かれて無い?』
メイファは窓のカーテンがちゃんと閉まっている事を確認した。
『安心しろ。この部屋は見てのとーり水で覆われてるから、俺たちの話し声が外に漏れたりしねえ。
 何か小さいネズミが隠れていたとしても、すぐに窒息するだろう。
 それに、今は俺の部屋に誰も入れねーよ。ドアに水圧がかかっているからな。』
>>『そう、それなら安心ね(愛好)』
『だが油断は禁物だ。』
レベッカは声をひそめ、メイファに顔を近づけた。
メイファはちょっと顔を赤くすると、レベッカと同じように声をひそめて話すことにした。
>>『それで、お姉ちゃんは一体どんな極秘任務にあたっているの?』
『…あー、それはだな……うん、いいだろう。教えてやんよ。
 この学園にはな…ある兵器が極秘に開発されているんだよ…うん。』
>>『妖怪にとって危ない兵器?』
『…あー、うん。まーな。』
>>『お姉ちゃんはそれを破壊するために、あえて魔法使いに変装して潜入したのね!どんな兵器なの?』
『…あー…今わかっているのは、Xタル・ギアって名前だけなんだが…』
>>『私も手伝うわ。』
『そうか。それは助かるぞメイファ。お前を今から特殊工作員黄河二号に任命する。』
メイファは、嬉しいやら恥ずかしいやらで、顔を赤くしながらレベッカに敬礼した。
『では、さっそく黄河二号、貴君の使命は?』
>>『新兵器Xタル・ギアを破壊し、魔法使いの陰謀を挫くことであるます、サー!』
メイファはノリノリである。
『よろしい!では早速黄河二号に指令である。先程の林の中にて待機し、黄河一号の到着を待つべし!』
>>『イェス、サー!』
メイファは右手の人差し指と中指を額につけて精神を集中した。
『…何やってんだ、お前?』
>>『瞬間移動。この前“コ族”に教えてもらったの。』
次の瞬間、文字通りメイファは瞬間移動して消えてしまった。レベッカはなるほどと思った。
『そうか、あの術で親父から逃げたんだな。』

125 名前:メイリン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 20:02:17 0
>119
> 「お〜ほっほっほっほっほ!私、降臨!満を持して!!」
「ソラから、オナノ子が、フッ テ キタ!」
テリーは、西方でこの現象に遭遇した時は、
必ずこう叫ばないといけないことを思い出したのでその通りにした。
> 「そこのあなた!!」
「ホワッ!?」
> 「ここにいるはずのギズモちゃんを知らないかしら?」
「オゥ!アイドンノー!知らないね!」
> 「僕はここだよぉ〜〜〜〜〜〜」
> フリージアの足下で呻くギズモ
「オゥ!何かと思えばさっきのジャムじゃないか!」
> 「なんて事ですの?一体誰がギズモちゃんにこんな酷いことを!?」
「ヘイ、ユー!」
> 「さては・・・・あなたですのね!私のギズモちゃんにこんな酷いことをしたのは!!」
「だから、それはユー!」

> 「なら本人に聞くまでですわ!そこのあなた何故この子を襲いましたの?」
「よく見なよ、このガール。このガールが怪しかったからアタックしたのさ!
 ところがアンビリバボ!?このガールはバラバラになってもスティル・アライブ!まだ生きてる!
 こいつはさっきのクレイジー・ドッグの仲間じゃないのか!?」
メイリンは、バラバラになったままボーっとしている。
もしかしたら自分の力では四肢を胴体に付ける事ができないのかもしれない。
「こいつはここで倒すべきだぜ!ほっといたら、またさっきと同じ事がハプニングするかもしれない!」
テリーは胴体だけのまま倒れているメイリンに飛び掛った。
「ハドー・ダンク!!」
放っておけば、テリーはメイリンに圧力を付加した拳を叩きこむだろう。


さて、その頃。メイファは瞬間移動を使って林の中に現れた。
先程レベッカがメイファと初めてあった場所…わかりやすく言えば、
レベッカが子犬を拾った場所である。
>>『さてと…魔法使いに見つからないように隠れなきゃ。』
メイファはダンボール箱を組み立てはじめた。先程レベッカの部屋から一つだけ頂戴したのだ。
ダンボール箱が組みあがると、メイファはそれを頭から被って姿を隠した。
そう、メイファはレベッカが来るまで、こうして隠れていようと考えたのだ。
しかし、メイファは次のように考えなかったのだろうか?
林の中にポツンとダンボール箱が置いてあるのが、どれだけ怪しいというかを…

126 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/04(日) 22:54:27 0
>121
>「ちょっと待てって言ってるでしょうが――――!!」
走り去ろうとするスクナに目掛けて投げつけられるリリアーナの靴。
狙いは違わずスクナの後頭部に飛んでいったのだが、当たる瞬間その靴は消えうせてしまった。
勿論以前ケオスのコインを絡め取ったのと同じくハチマキが絡め取ったからである。

靴を投げつけられるなど結構酷い扱いだったりするのだが、スクナにとっては狙った通り。
元々本当に去るつもりなどはなかったのだから。
こうして気が引けただけで十分なのだ。
「ん〜ふろ〜らる!」
変態チックにニヤついてリリアーナの靴をくんくん嗅ぎながら振り返る。
その表情はまさに至福の表情であった。

そんな状態なのでリリアーナが頼んでいるのに夢見心地。
不安そうになるのも尤もだろう。
奪い返された靴を名残惜しそうに見ながらも空の手をスクナの手に乗せられた瞬間カッと表情が引き締まる。
手を乗せられたからにはこの機を逃すはずもない。
ぎゅっとリリアーナの手を握り返し真剣な眼差しで見つめる。
「案ずるな。そちがどこにいようとも余には手に取るように分かる。愛の力(ストーキング赤い糸)で!
メイリンが来たら直ぐに知らせてやろう!」
にっと微笑んだ後、チロリとミルクに視線を移す。
その眼は「そちも来てよいのだぞ?」と言っていたのはいうまでもない。

気を逸らしていたせいか、リリアーナはスクナの手から逃れ女子寮の中へと走っていく。
頬の緩みっぱなしの情けない顔でその後姿を見送るのであった。

127 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 17:42:35 O
>120-121 >126
>「そうだ!スクナさん、あのね、お願いが・・・・・」
>「・・・おのれえ!押して駄目なら引いてみる!
>余の高等恋愛テクニックを思い知れええ!」
あたしがユリとの会話を終え、リリアーナがスクナに何か頼み事をしようとした時。

王様、何を思ったか急にその場から走り出した。
「あ、ちょっとこら!!」
>「ちょ、ちょっと待ってよ!頼みたい事が・・・・・・」
慌ててその後を追いかけるリリアーナとあたし。
追われる王様は、慌てる様子もなく女子寮の角でちらりとこちらを見て。

>「ぬははは、男は糸の切れたタコのようなものぢゃ!
>しっかり捕まえておかぬとどこぞへと飛んでいってしまうぞ〜。」
どうぞ飛んでいってください、できればタコと同じく二度とあえないような場所まで。
…とは、さっきの女子寮の一件もあるし言えないんだよな。
王様が問題を起こしたらあたしに責任がでてくるし。
なんでこんな面倒な奴のエスコートを、あ た し が しなきゃいけないんだよ教頭ーっ!!

>「ちょっと待てって言ってるでしょうが――――!!」
あたしが我が身の不幸と教頭を呪っていると、リリアーナは靴を脱いでスクナに投げつける!
投げられた靴はスクナの頭にクリーンヒット…はしなかった。
スクナのハチマキが目にもとまらぬ速さで靴を巻き取り、主人を守ったのだ。
>「ん〜ふろ〜らる!」
王様、受け止めた靴の匂いを嗅ぎ始め…どうしたら人間はこんなに変態になれるんだ…
王様にはぜひ、レベッカと結婚してもらいたい。
2人で変態の国に行って幸せに暮らして欲しい。

>「お願いがあるって言ってるでしょう?スクナさんにお願いしたい事があるの。(中略)
> で、レベッカさんの部屋はあそこよ。ちなみにさっき居た私の部屋があそこだから」
>「案ずるな。そちがどこにいようとも余には手に取るように分かる。愛の力(ストーキング赤い糸)で!
>メイリンが来たら直ぐに知らせてやろう!」
自信満々でそう言う王様が、意味ありげにこちらを見た。
なんかこっちに来いと呼ばれてるような気がする…
イヤイヤ、行きたくないです、人を変態の道に誘わないでください。

>「じゃあスクナさん、くれぐれも伝言お願いね!ミルクはどうする?
 私は一度戻るわ、レベッカさんが心配なの!!」
「あたしは王様の見張りで残ってる。
 さっきちょっと目を離した隙に女子寮を歩き回られて、大変な目にあったんだ…
 これ以上王様に暴れられたらあたし破産だよ、本当に」
実際問題、こんど女子寮に入られたら言い逃れ不可だしな…

リリアーナを見送った後、あたしはニヤけっぱなしの王様に近づいた。
正直近づきたくなかったけど、ダメもとで聞いておきたい事があったのだ。
「あんまりニヤけてる場合じゃないですよ王様。
 メイリンが来たら、レベッカの部屋の場所を伝えなきゃ駄目なんですから。
 もしかして、王様メイリンにも赤い糸つけてたりしません?
 居場所がわかればすぐ迎えにいけますし」

128 名前:リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 17:51:54 0
>123
>「おー!リチャードさんだ!久しぶりー!!
> リボンは落としちゃったの?
> ちゃんと付けておかないと、知らない人から怪しまれたりして大変だよー!」
「ほっほっほ、怪しまれるどころか皆親切であったい?」
わかっているのかいないのか、ロウは積み上げられた空のドンブリを見ながら笑った。

>「その異論に私の発見で決着をつける!
> これこそジャーナリストの醍醐味だね!」
ユリは「かごめかごめ」説に関する白百合騎士団の反論をものともせず、元気一杯で応えた。
ロウはニコニコしながらその様子を眺めている。
団員の話では、ムウ大陸研究家が博物館に来館しているようだ。
>「リチャードさんは、これから何か予定あるの?
> 無いなら、一緒にムウ大陸発見ツアーに出発するのはどうかな!?」
「ふむ・・・わしはネコミミメイドキッサとやらを見学する予定だったのじゃが・・・・・」
>「もうそろそろ再開する頃ですが、ちょっと確認してみましょうか?」
スタッフの一人が気を利かせて猫耳メイド喫茶の画像をロウに見せた。
ロウは誰かを探しているようだったが、やがて一つ頷きユリに向き直った。
「待ち人来たらず、じゃのう。ふむ・・・では、しばしユリ殿のお供をさせていただこうか。
 では参りましょうぞ、ユリ殿。
 ところでその研究家と仰る方はどんな方ですかな?ご高名な方ですかのう?」
研究家を探すため、ロウは会ったらしい団員に特徴をたずねた。

129 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:34:40 0
>116>117
マオとの話が終わってから少しして、ジャージ姿のクロウがやってきた。
>「まずはどこから探しに行こうか?」
「うーん、この時間帯だと匂いに誘われて出店が並ぶ中庭あたりにいるかもしれない」
実に単純すぎるがこのまま闇雲に探しまわるよりかは可能性はあるだろう。
>「そうと決まったら早速行動っと。」
中庭に向けてクロウがいざ行こう、としたときに流れ出した放送によって足を止めることになる。
>『こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
>メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
>至急、女子寮までお戻りくだされ』
でいりぃ・ふぃじる編集長よりじきじきの放送であるそれは、メイリンを女子寮へと向かわせるための内容であった。
>「今の、何?」
清く正しいでいりぃ・ふぃじるの校内放送です。
「うーん…この呼び出しで素直にやってくるかな?」
のほほんとした表情でクロウに聞いてみるヴァンエレンをよそにマオは声を大にして思考の結論を言う。
>「だとしたら危険極まりないぞ!だいたいメイファは魔法使いを倒しに来ているんだろ!?
>くそ、リリアーナはどこなんだ。あいつに問いたださなければ…」
メイリンの行方を探そうというクロウとヴァンエレンに対して、メイファという者の危険性を訴えるマオ。
>「おいヴァンエレン、女子寮に戻ってメイファを探すぞ、
>下手に暴れられて僕の部屋でも壊されたらたまったものじゃないからな」
やはり二手に別れるという結果になってしまった。
「はいはい、ではクロウや。
 メイリンとやらの捜索はまかせた。
 一人では心細いかもしれぬが、こちらはご主人の命令だ。
 いや、まったくもってしょうがない。
 というわけでがんばんなさいネ〜」
クロウにとっては謎の女ヴァンエレンはとうとう自己紹介もしないで離れていくことに。
手を振って袖を引っ張られながら去っていくヴァンエレンであった。

>121
探していたメイファは見つからないが、変わりに急いでいる様子のリリアーナを発見した。
>「おいリリアーナ。メイファの放送は本当なのか!?
>本当だとしたらまた僕たちに牙を向くようなことはないのか、どうなんだ?
>場合によっては即座に封じ、
>父親だという深―フェイスのところに持ってった方が安全だ。
>いいや、そうした方がいい。」
「急いでいるようなので走りながら話そうか。
 あぁ、ちなみに私は吸血鬼のヴァンエレンだぞ?
 いつもマスターであるマオマオがお世話になっております」
リリアーナはヴァンエレンが幼児化から復活したことを知らないために改めて紹介を入れる。

130 名前:ヴァンエレン ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:38:07 0
>129修正です。

>122
>「……お、お前なぁ……吸血鬼なんだろ?
>恐ろしいヴァンパイアじゃないのか?」
そう言うがこの学園でヴァンエレンを恐れている人間はいない。
曖昧な返事をされてあきれてしまうマオ。
てへへと苦笑を浮かべている場合ではないぞ?ヴァンエレン。
>「こちらは、でいりぃ・ふぃじる編集部であります。
>メイリン様、メイリン様。ご友人のメイファ様が女子寮でお待ちですぞ。
>至急、女子寮までお戻りくだされ」
「あらまぁ」
>「だとしたら危険極まりないぞ!だいたいメイファは魔法使いを倒しに来ているんだろ!?
>くそ、リリアーナはどこなんだ。あいつに問いたださなければ…」
のほほんとした表情のヴァンエレンをよそにマオは声を大にして思考の結論を言う。
>「おいヴァンエレン、女子寮に戻ってメイファを探すぞ、
>下手に暴れられて僕の部屋でも壊されたらたまったものじゃないからな」
「はいはい、お供しますとも。
 たとえ火の中だろうと水の中だろうと…。
 でも聖水の中だけは勘弁ね」
二人の舞台は再び女子寮の中へと移っていく。

>121
探していたメイファは見つからないが、変わりに急いでいる様子のリリアーナを発見した。
>「おいリリアーナ。メイファの放送は本当なのか!?
>本当だとしたらまた僕たちに牙を向くようなことはないのか、どうなんだ?
>場合によっては即座に封じ、
>父親だという深―フェイスのところに持ってった方が安全だ。
>いいや、そうした方がいい。」
「急いでいるようなので走りながら話そうか。
 あぁ、ちなみに私は吸血鬼のヴァンエレンだぞ?
 いつもマスターであるマオマオがお世話になっております」
リリアーナはヴァンエレンが幼児化から復活したことを知らないために改めて紹介を入れる。

131 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/05(月) 21:53:12 P
>125
「おやめなさいな!この子は私の知り合いで危険な存在じゃありませんことよ!!」
テリーの攻撃に割ってはいるフリージア
いつの間にか手には氷結三節根を持っている
素手で止めるのは危険と判断したのか?
いや、それなら氷の盾で事足りるはずだ
まさか相手がテリー・ボ○ガードもどきだから
ビリー・カ○ンもどきで対抗したのか?

「今のうちに!」
ギズモは何とか今のうちに四肢を拾い本体にくっつけようとメイリンの元へ走る

「お〜ほっほっほっほ!!一度、雪でもかぶって頭を冷やしたらどうかしら?」
ギズモの邪魔をさせないよう挑発をするフリージア

「スクランブルダーッシュ!!」
ダッシュでメイリンの周りに散らばる義手義足を集めるギズモ

「怪しいからって襲い掛かるなんて、世の中には疑わしきは罰せずって言葉がある

のを知らないのかしら?」
さらに相手の注意を引こうとするフリージア

「よし!これで全部!!」
その隙に全部集め終えるギズモ

「目には歯を!歯には牙を!それがお婆さまからの言葉ですわ!!」
挑発のネタが無くなったのかわけがわからない事を言い始めるフリージア

「後はくっつけるだけだね」
とりあえず腕さえ付ければ後は自分で出来るだろうとメイリンに腕を取り付けようとするギズモ

果たしてフリージアはメイリンが元に戻るまでの時間を稼ぐことが出来るのだろうか?
そもそもギズモは義手の取り付け方なんて知っているのだろうか?
「本で読んだことあるから多分、大丈夫!!」
はあ・・そうですか

132 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage 前半だけ先に投下] 投稿日:2009/01/05(月) 22:04:39 0
>127
>「あたしは王様の見張りで残ってる。
> さっきちょっと目を離した隙に女子寮を歩き回られて、大変な目にあったんだ…
> これ以上王様に暴れられたらあたし破産だよ、本当に」
リリアーナは心底気の毒そうな顔をした。
「わかった。・・・・・・くれぐれも気をつけてね。
 それとスクナさん!二人でいる間にミルクに変な事したら私が絶対許しませんからね!」
リリアーナはちょっと赤くなりながらも、彼女にしては珍しくきつい口調でスクナに警告した。
変な事とは、さっきスクナがやったあれやこれやである。
だがリリアーナが真剣になればなるほど、彼女の真意は伝わっていない気がするのは
何故なのだろう?

「それと、さっきメイリンさんが到着したら知らせてくださるっておっしゃっていましたよね?
 もし本当に出来るなら、ぜひお願いします」
リリアーナは他人行儀に頭を下げた後、、慌しく走り去っていった。
愛の力で知らせるといったスクナの言葉を、きっとテレパシーか何かだと思ったに違いない。
―――― まさに、知らぬが仏である。

133 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage 吾作どんどんまい] 投稿日:2009/01/06(火) 00:58:27 0
>130 >122
>「おいリリアーナ。メイファの放送は本当なのか!? 」
引き止められたリリアーナは何か言おうとして固まった。
なぜなら、マオの傍らには例のジャージを着込んだヴァンエレンに酷似した人物が立っていたからだ。
ちなみに彼は、呪いのジャージを着て実にご満悦だ。
>「本当だとしたらまた僕たちに牙を向くようなことはないのか、どうなんだ?
>場合によっては即座に封じ、
>父親だというスカーフェイスのところに持ってった方が安全だ。
>いいや、そうした方がいい。」
>「急いでいるようなので走りながら話そうか。」

「う、うん。あの・・・・・・えーと」
リリアーナはやっと再起動し、女子寮の中へと急いだ。
>「あぁ、ちなみに私は吸血鬼のヴァンエレンだぞ?
> いつもマスターであるマオマオがお世話になっております」
リリアーナの足が再び止まりそうになった。
「マ、マスターって・・・・・・えええええ!!二人ってそういう関係だったの?!」
リリアーナは仰天したが、すぐに気を取り直した。
「あ、ごめんね。私、全然知らなくって。おめでとう、二人とも。
 やだマオマオ、今さら照れなくてもいいのよ。私、ちゃーんと分かってるから。
 マオマオに同行するために女装までするなんて、愛よね、愛」
リリアーナは一人そう納得したあと、こう締めくくった。
「種族の差なんてたいした問題じゃないわ!私、二人の事ずっと応援するからねっ!!」

「で、今の状況なんだけど・・・・・・」
リリアーナはレベッカの部屋で見聞きしたことを手短に二人に話した。
「というわけなの。
 私が部屋を出る直前までメイファはベッドで眠っていたから、敵意があるのかまでは分からなかった。
 一応レベッカさんは、部屋に残ってメイファの説得に当たってくれてるわ。
 ・・・・・・もし中庭で出会った妖怪犬がメイファだったとすると、戦いになる可能性は高いと思う。
 即座に封じてスカーフェイスさんに渡すのには賛成だけど、そう簡単に行くかどうか・・・・・・」
そう語るリリアーナの表情は冴えない。
中庭での惨事とメイファ自身の境遇を思い出し、内心で葛藤しているのかもしれない。
「あの子のした事は許せない。でも、出来れば穏便に済ませたい。
 魔法使い相手なら何をしても良いって考えを改めて欲しい。・・・・・・馬鹿だと思う?」
リリアーナはそう言ってマオの顔を見たが、その直後つるっと足が滑った。
「危なっ!!・・・・・・・・ん?何これ、何で床がこんなに濡れてるの?」
どうもレベッカの部屋に近づくにつれ、水溜りが増えているようだ。

>124
「わ――――!!なにこれ!!」
レベッカの部屋のドアの隙間からは水が噴出していた。
だが中に入ってレベッカの無事を確かめようにも、ドアはびくともしなかった。
「レベッカさん開けて!ねえ大丈夫?中で何が起きてるの?!」
リリアーナはどんどんとドアを叩いた。

134 名前:メイリン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/06(火) 19:16:14 0
>131
> 「おやめなさいな!この子は私の知り合いで危険な存在じゃありませんことよ!!」
「ヘイ、ユー!ジャムするなよ!」
> テリーの攻撃に割ってはいるフリージア
> 「お〜ほっほっほっほ!!一度、雪でもかぶって頭を冷やしたらどうかしら?」
「ホワッ!?オレにストリートファイトをセールス中かい!?」
何ともわかりにくいが、テリーはフリージアと戦う気になったようだ。
> 「目には歯を!歯には牙を!それがお婆さまからの言葉ですわ!!」
> 挑発のネタが無くなったのかわけがわからない事を言い始めるフリージア
「マウス、トゥース、タングは究極のコンビネーションだぜ!!」
こちらも言うことは意味不明である。
「プレッシャー・ゲイザー!!」
テリーは、先程メイリンをばらばらにした攻撃をフリージアに放った。
テリーが拳を地面に突き立てると、圧力波がフリージアの足元から吹き上がる。

> 「後はくっつけるだけだね」
> その隙に全部集め終えるギズモ
> とりあえず腕さえ付ければ後は自分で出来るだろうとメイリンに腕を取り付けようとするギズモ
> そもそもギズモは義手の取り付け方なんて知っているのだろうか?
> 「本で読んだことあるから多分、大丈夫!!」
実際問題として、メイリンの義肢はメイリンにくっつけさえすれば簡単に取り付けれる。
しかし、ギズモには男性としての試練が待ち構えていた。
そう、ギズモがメイリンに義肢をとりつけるには、メイリンの服をめくり上げる必要があるのだ。

>133
一方こちらはレベッカ部屋の前である。
> 「レベッカさん開けて!ねえ大丈夫?中で何が起きてるの?!」
> リリアーナはどんどんとドアを叩いた。
残念ながら中から返事は無い。というのも、
レベッカは部屋の外へ自分達の会話が聞こえないように水牢をつくったのだが、
おかげで部屋の外から聞こえる筈の音までシャットダウンしているのだ。
リリアーナがレベッカに会うためには、物理的にドアを破壊する必要があるだろう。

135 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/06(火) 22:47:41 0
>127>132
しっかりと握り返したスクナの手をすり抜けて女子寮へと走っていくリリアーナ。
その途中ミルクとなにやら言葉を交わし、顔を赤らめながらキツイ口調で言い放つ。
> それとスクナさん!二人でいる間にミルクに変な事したら私が絶対許しませんからね!」
かなりキツイ口調なのだが、残念!
今のスクナにはキツければキツイほど逆効果。
リリアーナと入れ替わりにスクナの元にやってくるミルクに独り占めさせないように釘を刺しているようにしか聞こえません。

女子寮へはいって言ったリリアーナのこの反応。
そして遅れて自分の元へとやってきたミルク。
その真意はともかくこの状態だけ見れば【スクナの高等恋愛テクニック】大成功他ならないのだから。

>「あんまりニヤけてる場合じゃないですよ王様。
「う、うははは、げふんげふん。
いやいや、リリアーナもアレで嫉妬深い女よのぅ。
時間差で二人っきりになろうというそちの計略も見事だが、しっかり釘を刺していきおったわ!」
入れ替わりにやってきたミルクにいわれて慌てて咳払いをするが、そのにやけた顔は治ってはいない。
二人の思惑などどこ吹く風か。
折角二人っきりになったのだから、あれやこれやしようと思っていたのだがそうもいかなくなった。
スクナはスクナなりに二人とも平等に愛でようと思っているのだ。
これは3Pしかないか?と本気で思い始めていた時、ミルクの声で現実に引き戻された。

> メイリンが来たら、レベッカの部屋の場所を伝えなきゃ駄目なんですから。
> もしかして、王様メイリンにも赤い糸つけてたりしません?
> 居場所がわかればすぐ迎えにいけますし」

「う?あ、ああ・・
ミルクよ、運命の赤い糸というのは相思相愛の者同士にしか繋がらぬのだ。
よってメイリンとは繋がっておらぬぞよ。
こういう時、王たるものは下々のように慌てずどっかり構えておるものだ。
まあ座るがよい。本でも読んで・・・おろ?」
ミルクに諭すように一縷の希望を打ち砕きながらスクナはふかふかのソファーを作り上げていた。
メイリンが来るまでの間、例の絵本でも共に読んでいようと思ったのだが・・・
懐にしまってあったはずの絵本がないのに気付いた。

「お。おろ?おろろろろ???ない!余の本が!」
先程のどっかり構えて発言もどこへやら。
体中パタパタと叩きながら慌てふためいて本を探しているのだから、女子寮に入っていったマオとヴァンエレン(女体形)に気付くはずもなかった。

################################

>123
一方、肝心な本といえば。
アルナワーズの仮面によりユリの元へと運ばれているので、スクナがいくら探しても見つかるはずがない。
もしユリがほんの一番最後のページを開くならば、不思議な詩を発見するであろう。

加護女 禍娯雌
渦語の中の 虜 は
何時 伍 出殺る
夜明け の 晩に
鶴 と 亀 が 統べった
後ろ の 正面 誰?

136 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 17:37:13 O
>128 >135
>「待ち人来たらず、じゃのう。ふむ・・・では、しばしユリ殿のお供をさせていただこうか。
> では参りましょうぞ、ユリ殿。
「やったー!さすがリチャードさん!
 ではでは!ムウ大陸発見隊、しゅっぱーつ!」
景気よく宣言するユリだが、肝心なことを聞くのを忘れている。
> ところでその研究家と仰る方はどんな方ですかな?ご高名な方ですかのう?」
「そうそう、それを聞いてなかったよ!
 何かこう、特徴はなかった!?会えばすぐわかるみたいな!」
>>「大きなバイザーをつけて目を隠してたよ。
>> 後は、来賓だからリボンかな。
>> 名前はマリオ。聞いたことない名前だから、有名人じゃないと思う。
>> 急げば博物館の入り口辺りで捕まえられるかもね」

「いよーし!それだけわかれば十分だね!
 急いでマリオさんを捕まえに行こう!」
勢いづいて立ち上がるユリは、うっかり持っていたスクナの絵本を落としてしまう。
拾い上げようと手を伸ばし、そこで最終ページに書かれた謎の詩に気づいた。
「加護女 禍娯雌……?こ、これは!?
 リチャードさん!これってかごめかごめの歌だよね!
 この物語の王様の子孫がスクナで、そのスクナがムウ大陸王の乗る戦車に選ばれた!
 同じ本に『かごめかごめ』が書いてあるのは、この歌がムウ大陸と関係ある証拠だよ!」
ユリは急いで絵本を拾い上げ、興奮してリチャードに『かごめかごめ』の詩を見せた。

137 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 18:37:58 0
>134
リリアーナは大声で叫びながらドアを叩いたものの、レベッカの部屋からは反応がない。
「どうしよう、きっとレベッカさん今頃部屋の中で溺れてるんだわ!!」
水はドアの上部分からも噴出していた。
状況から考えれば、室内の水位は天井近くまで達しているとしか思えない。
そう考えたリリアーナは、何度もドアに体当たりした。
だが、残念ながら魔法学園のドアはこのくらいではびくともしなかった。
「何とかしてレベッカさんを助けないと・・・・・」
リリアーナは青ざめた顔で手を天に突き出し叫んだ。
『来たれ!ロックバスター!!』」
眩い水色の光がリリアーナの左手を覆ったかと思うと、
次の瞬間には召喚銃『ロックバスター』が装着されていた。。

ロックバスターを召喚したリリアーナは、銃口をドアに向けた。
ドアを破壊した場合、最悪レベッカに当たる恐れがある。
だから彼女が狙うのは、ドアノブと蝶番部分、それも壊せるギリギリの威力でだ。
「皆、ドアから離れて!」
リリアーナはそう叫ぶと、ロックバスターを発射した。

138 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage 攻撃してきたらスキマ送りかも?] 投稿日:2009/01/07(水) 20:37:20 0
>131>134
・・・中庭に着いたはいいが、なんか騒がしいな。
>「目には歯を!歯には牙を!それがお婆さまからの言葉ですわ!!」
>「マウス、トゥース、タングは究極のコンビネーションだぜ!!」
ケンカか?
取り締まるのめんどくせーな。
かといってほっとくわけにもいかないんだよな、仕事上で…
それにしてもさっき聞いたばかりの声を聞いたような…
まあ、先に止めてからにするか。

「その辺にしときな。
 せっかくの祭りなのに楽しまなくていいのか?」
そう言いながら間に割って入る。
生徒会のジャージが見えれば食いついてくることもないだろう。
(仮に食いついてきたら正当防衛を理由にボコるのみだが)
「もし、攻撃魔法等相手に危害を加えるような行為をすれば誰であろうと取り押さえるからな。」
これだけ念を押しておけば、たいていは攻撃をやめるはずだ。

「ってフリージアじゃねえか。
 メイリンさんは見つかったのか?」
ふと辺りを見回してみると四肢のないメイリンさんと、腕と足をつけようとしているギズモが見えた。
というか、義肢だったのか。
気付かなかった。
「で、原因は何なんだ?
 理由を最初の方からきっちり話してくれないと生徒会室へ行くことになるが。」
…俺もできれば帰りたくないから素直に話してほしいのだが、どうだろうか?

139 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 21:32:34 P
>134>138
>「マウス、トゥース、タングは究極のコンビネーションだぜ!!」
>「プレッシャー・ゲイザー!!」
攻撃魔法・・・・技?
まあどちらでもいいか
とにかくフリージアに攻撃を仕掛けてくるテリー
「あたらなければどうって事ないですわ!!」
三節根モードの氷結根を根モードに変形させ棒高跳びの要領でジャンプして避けるフリージア
「正当防衛成立・・・てとこかしら?」

とか何とかやっていたら向こうからクロウがやって来た
>「その辺にしときな。
 せっかくの祭りなのに楽しまなくていいのか?」
>「もし、攻撃魔法等相手に危害を加えるような行為をすれば誰であろうと取り押さえるからな。」
>「ってフリージアじゃねえか。
  メイリンさんは見つかったのか?」
「見れば判るでしょ!そこにいるじゃないの!!」
と地面に立てた氷結根の天辺に立ち言い張るフリージア
周りを見渡すクロウ
見るとギズモがメイリンに義肢を取り付けようとしている
・・・・なぜか脂汗を掻いているような
「男として女の子の服を捲り上げるのは・・・・いやでもこれは医療行為だし・・・・」

>「で、原因は何なんだ?
 理由を最初の方からきっちり話してくれないと生徒会室へ行くことになるが。」
「えとね、えとね、あいつがいきなりこの子を襲ってたから庇ったの」
とりあえず手を止めてわけを話すギズモ
「私はギズモちゃんがこの子を助けるのを手伝っただけですわ」
と何故か氷結根から降りてこないフリージア

「男の子でしょ!とっとと取り付けてその子を助けてあげなさい!!」
無茶を言うフリージア
「男の子だから苦労してるんだよ!!」
言い返すギズモ
「見えちゃまずいのなら目を瞑りなさい!
 私が言葉で誘導してあげますわ!!」
単純明快な解決法をギズモに言うフリージア
「あ!そっか!!その手があったか!!」
やっとそのことに気がつくギズモ

数十秒後
「出来た!!」
ぶっちゃけクロウにテリーのことを頼んで女であるフリージアが取り付けたほうが早いと思うのだが
フリージアの医療技術はLV-EX(超常的失敗)なので
下手にやると今よりさらに状況が悪くなる
例えてみると捻挫を治療すると何故か相手が複雑骨折してしまうぐらい治療が苦手なのだ
「さてと、とりあえずメイリンさんはこれで大丈夫として・・・・あなた覚悟はよろしくて?」
フリージアはテリーに笑ってない笑みで微笑んだ
いつの間にか氷の結晶で編まれた鎖が握られている
「こ、殺す笑みだ」
怯えるギズモ
どう見ても女王様です・・・本当にありがとうございました


140 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/07(水) 22:48:22 0
>137
> リリアーナはそう叫ぶと、ロックバスターを発射した。
ドアはそのとたん水圧によって大きく弾き飛ばされた。
呪いによって生まれた水は、レベッカの部屋から溢れ、
女子寮の内側全てを覆うべく広がって行く。
「大変だぞ、リー。」
何故か全裸のレベッカはリリアーナに、慌てた様子で言った。
これが本心から慌てているからかどうかは、レベッカの場合保証外ではあるが。
「敵意が無い証拠に服を全部ぬいだんだが、ファン・メイファに逃げられた。
 あいつは瞬間移動が使えるから、もう一度捕まえるのも、捕まえ続けるのも難しいだろな。」
レベッカは、ドアの外に立っていたメンバーをまじまじと見つめた。
誰しもが、メイファが逃げたのはレベッカがいきなり服を脱いだせいに違いないと考えているだろう。
「で、メイリンはどうした?」

>138>139
一方、こちらはメイリンがいる中庭付近、
テリーは、納得いかない顔でクロウに抗議していた。
「ヘイヘイ!生徒会がちゃんと仕事シないからオレが怪しい奴をテイクダウンしてんだぜ!?」
テリーはメイリンを指差した。顔はクロウに向けていたため、
ギズモが男としてクロウ…もとい苦労しつつメイリンに義肢を取り付けている事は見逃していた。
「こいつは何なんだ?チーズバーガー食って泣くし、ドントスピークで、ゾンビハンド!
 魔法使いでもなけりゃ、リボンもついてないじゃないか!さっきのクレイジー・ドッグみたいな事があったら、
 怪しい奴はテイクダウンするのが自然なフローじゃねえかい?…
 ヘイ!ワッツアップ!!」
いつの間にやらメイリンに義肢が取り付けられ、それが大急ぎで女子寮に走っていったものだから、
テリーはすっとんきょうな声をあげてしまった。
> 「さてと、とりあえずメイリンさんはこれで大丈夫として・・・・あなた覚悟はよろしくて?」
「ヘッ!2等クラスのヤングボーイ達が1等クラスのオレとファイトするなんてジョークみたいだぜ!
 そもそもユー達!なんだってあのゾンビ・ガールの味方をするんだい!?」
テリーは戦闘態勢をとりながら訪ねた。
「オレはハッキリとわからないモノはなんだってドント・ライクなんだ!
 きっちり納得する説明をしなきゃ!ダブル・テイクダウンだ!」

141 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage] 投稿日:2009/01/08(木) 17:32:41 0
>139
>「えとね、えとね、あいつがいきなりこの子を襲ってたから庇ったの」
>「私はギズモちゃんがこの子を助けるのを手伝っただけですわ」
「おいおい、普通は理由がない限り襲わないだろ。」
どうやら相手とメイリンさんから話を聞かないとだめそうだな。

>140
>「ヘイヘイ!生徒会がちゃんと仕事シないからオレが怪しい奴をテイクダウンしてんだぜ!?」
「そりゃあ立て続けに事件が起きているからな。
 生徒会も人手不足だから全部把握することは難しい。」
ただ、会長は本当に仕事をしていないと思うけどな…

>「こいつは何なんだ?チーズバーガー食って泣くし、ドントスピークで、ゾンビハンド!
 魔法使いでもなけりゃ、リボンもついてないじゃないか!さっきのクレイジー・ドッグみたいな事があったら、
 怪しい奴はテイクダウンするのが自然なフローじゃねえかい?…
 ヘイ!ワッツアップ!!」
「とりあえず質問はひとつづつにしてくれ。」
一気に質問されたら答えられるものも答えられないじゃないか。

>「さてと、とりあえずメイリンさんはこれで大丈夫として・・・・あなた覚悟はよろしくて?」
>「ヘッ!2等クラスのヤングボーイ達が1等クラスのオレとファイトするなんてジョークみたいだぜ!
 そもそもユー達!なんだってあのゾンビ・ガールの味方をするんだい!?」
ほんっとにこいつらは・・・
戦うことしか考え付かんのか?

>「オレはハッキリとわからないモノはなんだってドント・ライクなんだ!
 きっちり納得する説明をしなきゃ!ダブル・テイクダウンだ!」
「 だ か ら 戦おうとするな!!
 フリージアも挑発しない!!」
こりゃあ落ち着かせるためにこっちの事情を少し話さねえと。

「まず、そこにいた人、メイリンさんというのだが今日急にいらした中つ国のお客様だ。
 これは学園長も知っている。
 リボンが付いていないのは急だったから、今作っている最中なんだ。
 それで何も言わないのは喋らないのではなく、言葉を話せないからだそうだ。
 手や足が外れたのは義手義足だからだろう。
 で、俺達が味方するのは大事なお客様だからだ。」
これで質問のほとんどは答えただろう。

「まだ納得できないところはあるか?
 なかったら何故怪しいと思ったのか始めから詳しく話してほしいのだが。」

142 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/08(木) 23:13:49 O
>135 >137 >140
>「う?あ、ああ・・
>ミルクよ、運命の赤い糸というのは相思相愛の者同士にしか繋がらぬのだ。
>よってメイリンとは繋がっておらぬぞよ。
あたしやリリアーナが、あんたと相思相愛になった覚えはないぞ。
見え見えの嘘つくなコノヤロー。
あたしのそんな避難の視線もまるで気にせず、スクナはソファーを造っている。
>こういう時、王たるものは下々のように慌てずどっかり構えておるものだ。
>まあ座るがよい。本でも読んで・・・おろ?」
「本って何の本ですか。
 今は一緒に本読むって気分じゃ……どうしたんですか?」
さっきの言葉はどこへやら、スクナは急にばたばたと慌てだした。
>「お。おろ?おろろろろ???ない!余の本が!」
「え。もしかして、あの絵本をなくしちゃったんですか!?
 どこか別の場所に持って、そのまま忘れちゃったんじゃないですか!?」
そう言ってみたものの、あちこち探しているのに本が出てくる気配もない。

「…これは、どこかに落としてきましたね。
 可能性があるとすれば、博物館とか林とかリリアーナの部屋とか…
 ほかに落としそうな場所はありましたっけ?」
といってもまいったな……
メイリンへの連絡を頼まれてる以上、迂闊にここを離れるわけにもいかないし。
大切な物だろうから放置もできないし。
可能性のありそうなリリアーナの部屋から調べるべきか?
なんて考えていると、中庭の方から走ってくるメイリンを見つけました。
なんてグッドタイミング。日頃の行いが良いと、こんなところで助かります。

「メイリーン!こっちこっち!
 本物か偽物か知らないけど、メイファはレベッカの部屋に出たんだって!
 レベッカの部屋はあの部屋……って、な、なんだあれ!?」
指さす先に見えたのは、なぜか水没しているレベッカの部屋。
しかも、なんだかほかの部屋にも水が入ってるように見えるんですけど!?
「なんで女子寮に水が!?
 もしかして、これもメイファの仕業なの!?」

143 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [吾作どんドンマイwsage] 投稿日:2009/01/08(木) 23:48:43 0
>130 >133
>「急いでいるようなので走りながら話そうか。」
「ん?…ああそうだな。分かった」
リリアーナが急いでいるのは事実なのでヴァンエレンの言うとおり走りながら話をすることにする。
>「あぁ、ちなみに私は吸血鬼のヴァンエレンだぞ?
>いつもマスターであるマオマオがお世話になっております」
まるで保護者みたいな言い方に少しムッと来る…
それになんで僕がリリアーナの御世話になってるんだ?
もしお世話になっているとしても僕じゃなくてリリアーナの方だろうに!

すると黙っていたリリアーナが突然大声を上げる。
>「マ、マスターって・・・・・・えええええ!!二人ってそういう関係だったの?!」
「な、なんだよいきなり…そういう関係もなにも契約しちゃったんだからどうしようもないだろ」
仰天したリリアーナにこっちまで驚いたが…一体なにをこいつは驚いているんだ?

>「あ、ごめんね。私、全然知らなくって。おめでとう、二人とも。
>やだマオマオ、今さら照れなくてもいいのよ。私、ちゃーんと分かってるから。
>マオマオに同行するために女装までするなんて、愛よね、愛」
「……お、おめでとうってなんだ!?…お、おい聞いてるのか!?
 な、何勘違いしているんだ!?」
必至に否定してもリリアーナはニヤニヤと僕とヴァンエレンを見て笑っている。
どういうことだ……僕はエリートなのに。
なんでヘタレ吸血鬼といつの間にか公認の仲になっているんだ?
だ、だいたい僕はリバースの後は一回も落ち着いて話なんてしてないのに!
>「種族の差なんてたいした問題じゃないわ!私、二人の事ずっと応援するからねっ!!」
「い、いやそういう問題じゃ…あの……その……」
勝手に盛り上がっているリリアーナを見ていてだんだん恥ずかしくなってきた。
目が合ったヴァンエレンとも思わず目を逸らしてしまう。

>「で、今の状況なんだけど・・・・・・」
「そ、そうだそれが聞きたかったんだよ!」
よし、とりあえず今はもうさっきの事は忘れて
メイファの件に集中しよう。そうしよう。

話しを聞いたところによると、どうやらあの後レベッカを追って部屋を尋ねたら
メイファが寝ていたということらしい。やれやれ、
あんな風に言われた後もレベッカの部屋を訪ねるだなんて
こいつはやっぱり底抜けにバカでお人よしに違いない。
>「というわけなの。
>私が部屋を出る直前までメイファはベッドで眠っていたから、敵意があるのかまでは分からなかった。
>一応レベッカさんは、部屋に残ってメイファの説得に当たってくれてるわ。
>・・・・・もし中庭で出会った妖怪犬がメイファだったとすると、戦いになる可能性は高いと思う。
>即座に封じてスカーフェイスさんに渡すのには賛成だけど、そう簡単に行くかどうか・・・・・・」
「確かに、スカーフェイスというのは学園長の友人といっているぐらいだ。
 そのスカーフェイスをすり抜けてきたということは何か特殊な技能を持っているのか。
 それともすでにスカーフェイスですら対応できないほどの力を身につけているのか…
 僕たちが相手の同意なしに捕まえようなどというのは無理かもしれないな」

144 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2009/01/08(木) 23:49:43 0
さえない顔のリリアーナに僕は冷静に考えたことを伝える。
おそらくリリアーナの中での問題はそういうことではないのだろうが…
さっきもレベッカに色々と言われて気にする奴だ。おそらく葛藤でもしているのかもな。
>「あの子のした事は許せない。でも、出来れば穏便に済ませたい。
>魔法使い相手なら何をしても良いって考えを改めて欲しい。・・・・・・馬鹿だと思う?」
そういい僕の顔を見るリリアーナの目はとてもまっすぐだった。
どうやら純粋すぎるという点でやっぱり僕とは絶対に相性が良くない。
「……メイファは子供なんだろう?お前が見た限りでは…
 だったら話は単純だ。叱ってやればいい。お前が得意とする命の尊さでも教えてやればいいんじゃないか?
 少なくとも僕や他の人間が理詰めで問い詰めるよりは全然マシだ」
不思議なもんだ。僕は無能が嫌いだし結果こそ全てだと思っている。
それは今でも変わりはしないし僕はリリアーナの考えは今後も絶対に分からないだろう。
でも一つだけ確かな事がある。それはこいつは信じられるバカだということだ。
嘘つくほどの能力はないしどこまでも馬鹿正直…それだけは確かに言える事だ。

「あ、そうそう、僕に馬鹿だと思う?って聞いたな?お前は大莫迦者だよ。
 ただの馬鹿じゃない。大きいことを仕出かす一番厄介な馬鹿だ。
 だが、見方を大きく変えればそれはお前の長所だよ。
 いいじゃないか。理想を追い続けるバカっていうのも…まあ僕には分からないけどな」
>「危なっ!!・・・・・・・・ん?何これ、何で床がこんなに濡れてるの?」
せっかくちょっと良いことを言ったのに聞いてないなんて…
どうやら馬鹿に+でアホをつけたす必要もあるようだ。
ん?てかリリアーナの言ったようになんでこんなに床が濡れてるんだ?清掃の時間なんてまだのはずだが…

>「わ――――!!なにこれ!!」
レベッカの部屋の前に行くと床が濡れていたわけがはっきりと分かった。
ここから水が漏れて廊下へと流れていたのだ。しかし…状況が分からない。
>「レベッカさん開けて!ねえ大丈夫?中で何が起きてるの?!」
「ま、まさか溺死してるとかないよな?この量からすると相当の水があるっぽいが」
ドンドンとドアを叩くリリアーナ、今だ尚ドアの隙間からあふれている水を見て思わず身を引く僕。

>137 >140
>「どうしよう、きっとレベッカさん今頃部屋の中で溺れてるんだわ!!」
いや、これは明らかに溺死しているだろう。だってどう見てもやばいぞ。
そう考えているとリリアーナはドアにタックルをしはじめる。
「おい無茶なことはやめろ!水圧があるんだ!タックル程度ではあくわけないぞ!」
>「何とかしてレベッカさんを助けないと・・・・・」
気持ちは分かるが物理的に強い魔法でも覚えてないと…
生憎僕は雷と磁力系の魔法しか覚えてないから無機物に有効な魔法はあまり使えない。
そうしていると召喚銃なんていうリリアーナにしては使える物を呼び出す。
「よしいいぞ!それでドアノブを壊すんだ!」
>「皆、ドアから離れて!」
確かに水をかぶりたくはない。僕はヴァンエレンを引っ張って後ろに下がる。
だが、想像以上だった。ドアは水圧によって僕たちの頭上すれすれを抜けて後ろに吹っ飛んでいき、
水はレベッカの部屋からあふれ出て僕たちにもろにかかる。
>「大変だぞ、リー。」
「ズブ濡れになった僕の方がよっぽどたいへ……!?」
全裸のレベッカを見て文句の続きを言うどころか言葉すら失う。
もはや女としての恥じらいだとかそんなものは何もない。
恥じらい?なにそれ食べれるの?とでも言いたいかのようだ。
>「敵意が無い証拠に服を全部ぬいだんだが、ファン・メイファに逃げられた。
>あいつは瞬間移動が使えるから、もう一度捕まえるのも、捕まえ続けるのも難しいだろな。」
敵意がない証拠に服を全部脱ぐって……降伏の証拠に腹を見せるゴリラじゃないんだぞ!?
文明人としての自覚はレベッカにはないのか!?だいたい逃げられたのもそのせいだろう!?
>「で、メイリンはどうした?」
「いいから服をまず着ろォォォォォォ!!」

145 名前:マンダ ◆0K.vsut5nQ [sage取りあえずマンダを先に。ケイトは後日] 投稿日:2009/01/09(金) 02:00:37 O
不本意ながら女装しているとはいえ、女子寮に長々と居座るのもマズいだろう。
ケイトは早足で出口へと向かっていく。
マンダもそれを追うが
>「マーンーダー」
ビクリッとして止まる。
>「まさか、傷ついたわたくしを放置していくつもりじゃーあ〜りませんわよね〜?」
「ルズ、さん!けが、だいじょ、ぶ?」
そう、ケイトの顔を睨んでいる事に集中していたマンダはすっかりルズの事を忘れていたのである。
ルズを抱き上げるとマンダの手の中で治療が開始される。
「しばらく、このまま。…ルズ、さん、ごめん、な、さい。」
今はケオスと暮らしているとは言え元はルズの下に居た身……それを怪我をしている事に気付かず去ってしまおうしていた。
その事に気付きなんだか悲しくなってしまったマンダ。
「おん、をあだでかえすようなこと、して…ごめんなさい。」
そのままギュッとルズを抱き締める

146 名前:リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 19:02:05 0
>135-136
ユリと白百合騎士団の話では、ムウ大陸に詳しいマリオという男はバイザーをつけているらしい。
>「いよーし!それだけわかれば十分だね!
> 急いでマリオさんを捕まえに行こう!」
勇んで駆け出そうとしたユリだったが、立ち上がった拍子に絵本を落としてしまった。
絵本を拾ったユリは、中に何か気になる記述を見つけたようだ。

>「加護女 禍娯雌……?こ、これは!?
> リチャードさん!これってかごめかごめの歌だよね!
> この物語の王様の子孫がスクナで、そのスクナがムウ大陸王の乗る戦車に選ばれた!
> 同じ本に『かごめかごめ』が書いてあるのは、この歌がムウ大陸と関係ある証拠だよ!」
「ほう、・・・・・・これは驚きましたな。
 絵本もそうですが、そうですか、例の戦車に選ばれたという事は、彼が動かしたということですな?
 これは驚きですなあ。学園長ですら動かせない品を、その方がいとも容易く動かされたとは」
ロウは今日戦車を見学していない。
だがユリがその事実を知る筈も無かった。
、、
「おお!これはいかん!!」
ロウは急に絵本を閉じ、ユリに返した。
「マリオ殿にお話を聞くのでしたな、いやユリ殿、すまんかったのう」
「では皆さん、案内に感謝しますぞ。
 おお――――実に、心の篭ったもてなしの数々でしたとも。
 次こそはわしもリボンを無くさないようにせねばのう、ほっほっほ」
ロウは意味ありげに微笑んだ後、ユリと連れ立って事務室を後にした。

博物館の出口に向かいながら、ロウはユリに話し掛けた。
「先ほどの絵本ですがのう、『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』で展示してあった似ておりましたな。
 ところで、そのスクナ殿とは一体どのようなお方なのですかな?」
アルナワーズに変身していたスクナしか知らないロウは、彼について質問をした。
「いずれにせよスクナ殿にも協力していただく必要がありそうですのう。
 もっともマリオ殿を見つけるのが先決ですがの、ほっほっほ」

学園祭のイベントで盛り上がっているのか、はたまた博物館が広すぎるせいなのか。
館内は割と空いていたため、博物館出口に急ぐのはそう難しい事ではなかった。
「バイザーというと・・・もしかしてあの変わった服をお召しになられた方ですかのう?」
ロウは一人の男性を呼び止めようとした。
「もし、そこのお方。もしやあなた様はマリオ殿ではございませんかな?」

147 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 21:33:05 0
>141
> 「まず、そこにいた人、メイリンさんというのだが今日急にいらした中つ国のお客様だ。
(中略)
>  で、俺達が味方するのは大事なお客様だからだ。」
「………ガッデム!!」
テリーは、被っていた赤いキャップを地面に叩きつけた。
なんか納得がいかなかったが、クロウに反論する材料が無かった。
> 「まだ納得できないところはあるか?
>  なかったら何故怪しいと思ったのか始めから詳しく話してほしいのだが。」
「これ以上、オレに恥かかせんじゃねえよボーイ!」
実際問題として、テリーがメイリンを怪しいと思った理由は、
魔法使い(生徒)ではないのにリボンが無いことと、不気味な義肢の2点ぐらいしかないので、
詳しく話せと言われても困ってしまうのだ。
「ヘイ、ボーイ!これだけは言っとくぜ!もしかしたら、学園長だってメイビー、
 間違える事だってあるかもしれないぜ!」
そう捨て台詞を吐くのが関の山のテリーは、大またでつかつかと歩き去っていった。
中庭には、赤いキャップだけが物悲しく残された。

>142
> 「メイリーン!こっちこっち!
>  本物か偽物か知らないけど、メイファはレベッカの部屋に出たんだって!
>  レベッカの部屋はあの部屋……って、な、なんだあれ!?」
一方メイリンは、女子寮の外でミルクに会い、レベッカの部屋の場所を知ることができた。
> 「なんで女子寮に水が!?
>  もしかして、これもメイファの仕業なの!?」
メイリンは、トントンとミルクの肩を叩き、首を横に振った。
そして、すぐに女子寮のレベッカ部屋に向かって走り出した。

>144
> 「いいから服をまず着ろォォォォォォ!!」
「やなこった。」
レベッカ部屋では、その主がマオの叫びを淡白に否定しているところだった。
「ここは俺の部屋だぞ?俺が俺の部屋でどんな格好をしようが俺の勝手だろーが。」
レベッカは、ふと何か思いついたのか、裸のまま槍にまたがってみた。
「やべーな。これってすごくエロくねーか?」
結局ふざけ続ける場合でも無かったので、レベッカは服を着ることになった。
ちょうどレベッカが着替え終わると、メイリンが水の上を走りながらやってきた。
どうやら、レベッカの呪いの効果で、女子寮のほとんど(壁や天井も含めて)が水で覆われてしまったようだ。
「メイリン、一足遅かったな。妹様はどっかに行っちまったよ。」
そう言われたメイリンは、がっかりしたように水の上に突っ立ったままになった。
レベッカはリリアーナに聞いた。
「で、どうするよ。この場合、俺達は何をするのがベストだ?」

148 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 21:47:29 0
>133>143
>「マ、マスターって・・・・・・えええええ!!二人ってそういう関係だったの?!」
そういう関係とは一体なんだ?
なにか勘違いをして『照れるな』だの『愛』だの祝福の言葉だのを述べている。
「ん?おぁ…なにかよくわからないがありがとう?」
理解が追いついていないヴァンエレンはとりあえず疑問系で感謝の言葉をいう。
おそらくリリアーナの祝福の意図が解れば慌てふためいてしまうことが想像できる。
>「い、いやそういう問題じゃ…あの……その……」
ヴァンエレンとマオの二人が目が合う。
強引にマオのほうから視線をはずしてあさっての方向をむいてしまった。
そのことにまったく意味がわからなっていないヴァンエレンは「むぅ?」とひとつ唸るだけであった。

>「で、今の状況なんだけど・・・・・・」
>「そ、そうだそれが聞きたかったんだよ!」
そしてリリアーナの口から語られる笑いありアクションありの壮絶な戦争コメディー。
タイトルは『ロンドン大爆発!!ぶっちぎりバトルヴァンパイアーズ』
嘘です。
真に受けないで下さい。
リリアーナがレベッカを追っていった後の話を事細かに話された。
敵対していると思われるメイファはまだ子供であり、考えを改めさせたいと願うリリアーナ。
>「あ、そうそう、僕に馬鹿だと思う?って聞いたな?お前は大莫迦者だよ。
>ただの馬鹿じゃない。大きいことを仕出かす一番厄介な馬鹿だ。
>だが、見方を大きく変えればそれはお前の長所だよ。
>いいじゃないか。理想を追い続けるバカっていうのも…まあ僕には分からないけどな」
いいことを言っているマオだったが、とうの本人は水に濡れている床にすべってしまって聞いてなどいない。
いつの間にかレベッカの部屋についていたようでそこから水があふれ出てきている。
こりゃ大変だ、主に水道代が。

>137>140>147
>「皆、ドアから離れて!」
マオとヴァンエレンの両名は指示に従って危険のないように後ろに下がる。
それを合図に体当たりでもびくともしなかったドアをロックバスターでぶち破ってみせた。
どっと押し寄せる波をかぶってずぶ濡れになるマオとリリアーナ。
流水に一早く反応したヴァンエレンは常人を越える反応速度で蝙蝠に変身して上空に退避してみせた。
「苦手ですもん…しょうがないですもん」
主に許しを請うように言うヴァンエレン。
見捨てて一人逃げたことにかなりの負い目を感じているようだ。
>「敵意が無い証拠に服を全部ぬいだんだが、ファン・メイファに逃げられた。
>あいつは瞬間移動が使えるから、もう一度捕まえるのも、捕まえ続けるのも難しいだろな。」
すっぱてんこーなら仕方ない。
むしろするなというのが難しいのである。
もちろん変態限定での話だ。
>「いいから服をまず着ろォォォォォォ!!」
蝙蝠の姿のままで絶叫しているマオの肩に乗って羽を休める。
「まぁまぁ落ち着きなされ」
>「やべーな。これってすごくエロくねーか?」
一人でなんかやっているレベッカは置いておいて、最近怒ってばかりのマオをたしなめる。
>「で、どうするよ。この場合、俺達は何をするのがベストだ?」
「外へ行き聞き込みするか、数にものを言わせてしらみつぶしに捜索にあたるかといったところでしょうな。
 誰かがメイファとやらの場所でも知っていれば別だけどね」

149 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage ルズは保留] 投稿日:2009/01/09(金) 22:40:36 0
>143-144 >147-148
>「……メイファは子供なんだろう?お前が見た限りでは…
> だったら話は単純だ。叱ってやればいい。お前が得意とする命の尊さでも教えてやればいいんじゃないか?
> 少なくとも僕や他の人間が理詰めで問い詰めるよりは全然マシだ」
「そ、そうかな?そうだといいな。
 でもね、きちんと理詰めで話すのも大事だと思うよ?私、あんまり説得上手くないし・・・・・・」
その後マオはとても優しい言葉をくれたのだが、残念ながらリリアーナは聞き逃してしまった。
「え?ごめんよく聞こえなかった。今何て言ったの?」
そうリリアーナは聞き返したものの、マオがもう一度口にすることは無かった。

ロックバスターを使って、レベッカの部屋のドアを開けたリリアーナ。
だがドアは水圧で吹き飛び、リリアーナとマオの頭上、そして蝙蝠達の足元を吹っ飛んでいった。
室内にたまっていた水は一気に流れ出し、廊下はすっかり川と化す。
「レベッカさん!!」
部屋に飛び込もうとしたリリアーナは、レベッカの姿を見るや否や抱きついた。
「レベッカさん無事だったのね!!良かった!良かった!本当に良かった!!」
>「大変だぞ、リー。」
>「ズブ濡れになった僕の方がよっぽどたいへ……!?」
背後でマオはなぜか絶句している。
「・・・・・どうしたの?メイファはどこに?」
>「敵意が無い証拠に服を全部ぬいだんだが、ファン・メイファに逃げられた。
>あいつは瞬間移動が使えるから、もう一度捕まえるのも、捕まえ続けるのも難しいだろな。」
「・・・・・・え、それってどういう・・・・・・」
慌てて身を離したリリアーナは絶句した。どうやら、やっとレベッカが全裸だという事に気づいたようだ。
「うわああああ!!ご、ごめんなさ・・・・・」
真っ赤になって慌てたリリアーナは、今度こそ派手にすっ転んだ。
盛大な水しぶきが上がった。
> 「いいから服をまず着ろォォォォォォ!!」
>「やなこった。」

その後レベッカは色々マオ達をからかっていたようだが、
びしょ濡れの上に盛大に咽ていたリリアーナはほとんど見ていなかったようだ。

>結局ふざけ続ける場合でも無かったので、レベッカは服を着ることになった。
一方、ずぶぬれになったリリアーナも自分の髪や服を搾っていた。
(まだオラクルのペナルティが解けていないため、濡れた服を着替える事が出来ないのだ)
>ちょうどレベッカが着替え終わると、メイリンが水の上を走りながらやってきた。
>どうやら、レベッカの呪いの効果で、女子寮のほとんど(壁や天井も含めて)が水で覆われてしまったようだ。
>「メイリン、一足遅かったな。妹様はどっかに行っちまったよ。」
>そう言われたメイリンは、がっかりしたように水の上に突っ立ったままになった。
「・・・ごめんね、メイリンさん」
あまりにしょげたメイリンの姿に、リリアーナは思わず謝ってしまった。

>「で、どうするよ。この場合、俺達は何をするのがベストだ?」
>「外へ行き聞き込みするか、数にものを言わせてしらみつぶしに捜索にあたるかといったところでしょうな。
> 誰かがメイファとやらの場所でも知っていれば別だけどね」
「その前に女子寮を覆った水を何とかしないと。これじゃ外に出られないわ」
リリアーナは分厚い水で覆われたガラスや壁を指差した。
白百合騎士団がまだ到着しないのは、おそらくどこかで水の壁に妨害されているにちがいない。
だが、どんな特性をもっているか判らない水を普通の水と同じように扱えるわけも無かった。
「ねえレベッカさん、この水ももしかしてメイファの仕業?
 もしメイファが水を自在に操るとしたら、このまま皆が水に浸かっていては危険だわ」

「・・・・・・窓ガラス壊したら水は外に排出できるのかな?
 ああ、それとレベッカさん。メイファと二人きりでどんな話が出来たかも聞かせて欲しいな。
 話の中に、彼女を見つけ出すための手がかりがあるかもしれないし。
 ・・・・・・本当はイベントの一環のふりして、彼女の目撃情報でも募れたら良いんだけどね。
 まあメイファは変身もできるみたいだから、情報募っても無意味かなあ・・・・・くしゅっ!」
そこまで話したリリアーナは大きなくしゃみをした後、マオマオの顔を覗き込んだ。
「ねえ、マオマオならどうする?私達はどう動くのがベストなのかな?」

150 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/09(金) 22:59:53 0
>140>142
>「メイリーン!こっちこっち!
絵本をなくしてうろたえていると、ミルクがメイリンを見つけ声を上げる。
まさに渡りに船とはこの事か!
この場を離れるわけにもいかなかったスクナの枷が外れたのだから。
「よぉおおおし!丁度いい!この赤い絨毯をかけて余のリリアーナの元へ行くがよい!
リリアーナ!メイリンが着たぞ!」
大きく手を広げ糸を紡ぎ絨毯を形成するスクナ。
それと同時に糸を介してリリアーナへ通信するのだが・・・

絨毯となるはずだった布は玄関マットくらいで途切れてしまい、赤い糸が女子寮内部へと続くのみ。
リリアーナへの通信も「・・・メ・・・が・・・」と空耳にもならない程不鮮明で、気付かれなかっただろう。
勿論これは糸を供給する使い魔の蚕がいないためであるが、この期に及んでスクナはさっぱり気付いていなかった。
「???ど、どういうことぢゃ?ええい、仕方がない!余に続け!」
考えるより体が動くスクナは原因究明をあまりにも潔く諦め、女子寮へと駆けていく。
後ろでミルクが女子寮の異変の声を上げるが既に聞こえていなかった。
メイリンも続いているのだが、勿論見えていない。
が、直ぐに身をもって知ることになるだろう。

女子寮の中へと走って言ったスクナが直ぐに戻ってきた。
「おお??ミルクよ!女子寮が洪水ぢゃ!む〜、これでは中に入れぬではないか!」
女子寮に入って直ぐにレベッカの呪いの水が女子寮を覆う為に広がっているのに遭遇したのだ。
目の前から迫る水の壁!
雪山育ちで海のない地方で育ったスクナは泳げないのだ!
故に大量の水を前にしては踵を返す他なし!

すっかり水に覆われた女子寮を前に立ち尽くすスクナであった。

###################################

一方、リリアーナの部屋では。
ゆっくりだが確実に蚕は部屋を蝕んでいた。
シーツ・ベッド・テーブルは言わずがな、床や壁も当たり構わず文字通り蚕食していく。
そこらじゅう穴だらけになっており、当然封印術式も機能しなくなっている。
やがてその食手は床に引かれた魔法の絨毯、ムガルにも及ぶ。

最初の一齧りした瞬間、ムガルに織り込まれた紋様が解け、立体を得る。
自己防衛機能が発動したのだ。
絨毯からせり出た人型は蚕を摘むと思いっきり窓の外と投げつける!
その直後、封印機能がなくなった部屋に大量の水が押し寄せた。

戦闘力のない蚕は当然されるがまま、投げられるがまま。
宙を舞い中庭近くの林まで飛ばされてしまった。

しかしそこは下等生物。
ボテッと林の中に落ちると、特に考える事もなく食事を続けるのだ。
その近くには段ボール箱もあった。


151 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/10(土) 11:20:23 P
>142>144>147>149
>「ヘイ、ボーイ!これだけは言っとくぜ!もしかしたら、学園長だってメイビ

ー、 間違える事だってあるかもしれないぜ!」
「お〜ほっほっほっほ アンダードッグハウリングですわね!!」
何故か言葉がうつっているフリージア
「お母さん・・・まったく意味わからないよ」

>「なんで女子寮に水が!?
> もしかして、これもメイファの仕業なの!?」
「これだけ水があれば沢山氷が作れそうですわね」
そんな場合ではない

>「いいから服をまず着ろォォォォォォ!!」
ドアが開いたがいいが何故か全裸のレベッカ
「ギズモちゃん・・・見ちゃ駄目ですわよ」
とりあえず身近なお子様の目を塞ぐフリージア
>「ここは俺の部屋だぞ?俺が俺の部屋でどんな格好をしようが俺の勝手だろー

が。」
何か思いついたのか何故か裸のまま槍にまたがるレベッカ
>「やべーな。これってすごくエロくねーか?」
「ど〜でもいいですわ」
心底どうでもいいように言うフリージア

どうやら女子寮が水浸しになってしまっているようだ
「この様子では私の部屋も水浸しかしら?」
その一言にはっとなるギズモ
「ぼ、僕の本は!?」
当然水浸しである
「私のクッキーは・・・・・ああいつもの所でしたわね」
何でもかんでも胸の谷間にしまいこむフリージアであった

>「で、どうするよ。この場合、俺達は何をするのがベストだ?」
>「外へ行き聞き込みするか、数にものを言わせてしらみつぶしに捜索にあたるかといったところでしょうな。
> 誰かがメイファとやらの場所でも知っていれば別だけどね」
>「その前に女子寮を覆った水を何とかしないと。これじゃ外に出られないわ」
>「ねえレベッカさん、この水ももしかしてメイファの仕業?
 もしメイファが水を自在に操るとしたら、このまま皆が水に浸かっていては危険だわ」

「水が駄目なら氷にしてしまえばいいのですわ。氷にすれば物理的に破壊できますし」
>「・・・・・・窓ガラス壊したら水は外に排出できるのかな?」
はたしてどうなのだろうか?
「他の部屋はともかく私の部屋の窓はガラスじゃなくて氷ですわよ」
心底どうでも良かった
「とりあえずそこらの水を凍らせて窓ガラスにぶつけてみましょう」
球状の氷を作り出し氷で作ったラケットで打つ
「いやぁぁぁぁ!!」
その姿はまるでお蝶婦人のようであった

「普通に氷ぶつければいいじゃん」
とりあえず突っ込むギズモであった


152 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage] 投稿日:2009/01/10(土) 20:50:42 0
>147
>「これ以上、オレに恥かかせんじゃねえよボーイ!」
「いや、恥ってねぇ…」
事情を話すことだけに恥なんて普通かかないだろ。
>「ヘイ、ボーイ!これだけは言っとくぜ!もしかしたら、学園長だってメイビー、
 間違える事だってあるかもしれないぜ!」
「え、ちょっと…」
あー、行っちまったよ。
詳しい状況を知りたかったんだがな。

「まあ、戦わずに済んだことでよしとするか。」
でもこの帽子、どうしよう。
今更追いかけても間に合わなそうなんだよな。
…仕方ない。生徒会室に落し物として送っておくか。
落し物と書いたメモを帽子に貼り付けて、
「sotff nachsendung」
あとはいつも通りの対応をしてくれるだろう。

と、そうだ。
放送でメイリンさんが女子寮に呼ばれていたんだった。
「フリージアも放送を聞いたよな?
 すぐに女子寮の方へ向おう。」



>142>151
>「なんで女子寮に水が!?
 もしかして、これもメイファの仕業なの!?」
>「これだけ水があれば沢山氷が作れそうですわね」
「本当にメイファが現われていたのかよ。」
女子寮にたどり着くと、すでに大量の水が女子寮を覆い始めていた。
これじゃあ入りにくくなりそうだな。
「そういえば白百合騎士団がいたよな。」
…やば、もう女装をしていないから入れねーじゃん。
「これは中にいる人たちに任せるしかねぇな。」

>150
>「おお??ミルクよ!女子寮が洪水ぢゃ!む〜、これでは中に入れぬではないか!」
まさかまたそのまま女子寮に入ろうとしていたのか?
本当に命知らずだな。
「その前に女子寮は男子禁制。
 普通に入ろうとしたらすぐにボコされて放り出されるぞ。」
中で戦っているならすぐに加勢しに行きたいが、後が怖いんだよなぁ・・・

153 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/10(土) 23:32:21 O
>147 >150-152
>「これだけ水があれば沢山氷が作れそうですわね」
「のんきな事言ってる場合か!そういう問題じゃないだろ!」
メイリンと一緒にやってきたフリージアにツッコミを入れる。
なんでこう微妙にずれてるかなこのお嬢様は!
いや、それともお嬢様だからずれてるのか!?
>「本当にメイファが現われていたのかよ。」
同じくやってきたクロウも、女子寮を満たす水に驚きを隠せないようで。
そうだよな、普通はそんな反応だよな。うんうん。
納得するあたしの肩を、メイリンがトントンと叩き、首を横に振る。
「え?違う?…じゃあ、誰がこんな事を…
 あ!ちょっとメイリン!?」
聞き返す暇もなく、メイリンは女子寮向かって走り出す。
そりゃ急がなきゃならないけど、もうちょっと情報くれてもいいんじゃないのか!?
「王様!あたしたちも女子寮に…っていないし!」
振り向いてスクナの方を見れば、すでに王様は女子寮目指して走り去っていた。
ゆっくり目を離していった結果がこれだよ!
仕方なく、あたしもみんなの後から女子寮目指して走り出した。

女子寮前にはクロウが一人で立っていた。
他のみんなは先に中に入っていったみたい。
>「そういえば白百合騎士団がいたよな。」
「…うん。いたね」
クロウが気にするのも当然か。
白百合騎士団には極度の男嫌いもいて、侵入者には容赦しないと噂が流れている。
しかも困ったことに、ただの噂と笑い飛ばせないのだ、これが。
>「これは中にいる人たちに任せるしかねぇな。」
「うーん、あたしは騎士団は大丈夫なんだけど、水がいっぱいじゃ入れないなあ…」
外から援護しようにも、核熱魔法を見えないところに撃ち込むわけにも行かない。
あたらなくても、水が沸騰して大火傷とか普通にありそうだし。
>「おお??ミルクよ!女子寮が洪水ぢゃ!む〜、これでは中に入れぬではないか!」
そうしていると、水の壁に邪魔されて中に入れなかったらしいスクナが外に出てきた。
メイリンとフリージアは中に入れたのか。
技の引き出しが多いっていいよねホント。
>「その前に女子寮は男子禁制。
> 普通に入ろうとしたらすぐにボコされて放り出されるぞ。」
「クロウの言ったとおりです。
 さっきフルボッコにされた上、簀巻きにされて叩き出されたのをもう忘れたんですか?
 ナメクジでももう少し学習能力がありますよ?」
少し厳しいことを言うようだけど、王様にはこれくらい言わないと分かるまい。
また女子寮に入られて、それがあたしの責任にされるなんてごめんだ。

>>「ミルクー!今どこにいるのー?まだ王様と一緒ー?」
遠話の水晶を通して、ユリの声が聞こえてきた。
「そうだよ。女子寮前」
>>「わかった!王様にお客を連れて行くからねー!じゃ!」
居場所を伝えると、ユリは妙なことを言って通信を切る。
王様に客?だれだそりゃ?
…とりあえず、まずは中のみんなを援護する方法を考えるか。
「クロウは確か時空課だったよね。
 時空魔法で女子寮の水抜きとかできない?
 王様も何か中の人を助ける方法を思いつきませんか?
 例の盗聴糸で情報を聞くとか、何か伝えるとか」

154 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 08:26:41 0
>148
> 「外へ行き聞き込みするか、数にものを言わせてしらみつぶしに捜索にあたるかといったところでしょうな。
>  誰かがメイファとやらの場所でも知っていれば別だけどね」
「残念ながら、誰にもわかんねーだろな。」
とヴァンエレンに答えるレベッカ。
「で、お前は誰だ?」

>149>151
> 「その前に女子寮を覆った水を何とかしないと。これじゃ外に出られないわ」
> リリアーナは分厚い水で覆われたガラスや壁を指差した。
> 「ねえレベッカさん、この水ももしかしてメイファの仕業?
>  もしメイファが水を自在に操るとしたら、このまま皆が水に浸かっていては危険だわ」
「メイファのせいじゃねえ。よく股間に手を当てて考えてみろ。これは魔法による水だ。
 メイファには魔法はつかえねーよ。」
> 「・・・・・・窓ガラス壊したら水は外に排出できるのかな?
>  ああ、それとレベッカさん。メイファと二人きりでどんな話が出来たかも聞かせて欲しいな。
>  話の中に、彼女を見つけ出すための手がかりがあるかもしれないし。(後略)」
「あーよ。でも、窓ガラスは壊すなよ。ぜったいに壊すなよ。」
> 「いやぁぁぁぁ!!」
「おい(怒)」
俺が呪いを解除するから、と言おうと思ったのに、フリージアが氷を窓にぶつけて割ろうとした。
考えてみれば、“ぜったい〜”と言った時からこうなる運命だったのかもしれない。
しかし、幸いにも窓ガラスは割れなかった。
水自体の抵抗もあったのだが、それ以上に氷は水から浮力を受けるからである。
「おめーら、どんだけ人の部屋壊したがってんだよ(怒)」
レベッカは、そういいながら槍を天井に向けた。その先には、天井に張り付いたスペルカードが見える。
「準備はいいか?」
レベッカは、みんなが「何が?」と聞き返すより早く、スペルカードを槍の切っ先で横に裂いた。
呪いの終わりである。天井や壁を覆っていた水が、重力にまかせて下に落ちる。
都合よく水が全て消えたりはしない。呪いは受けた対象にとって、とにかく不都合なものなのだ。
そんなわけで、レベッカも含めて、女子寮に居たメンバーは水を頭から被ることになってしまった。

「で、メイファの話だったな?」
レベッカは、頭から水をぽたぽた垂らしながらも、リリアーナに話しかけた。
タオルで頭を拭こうにも、そのタオル自体も水浸しである。
「あいつは最初、この部屋を物置か何かだと思ったらしい。まあ、たしかに今のこの部屋は物置とかわんねーけど(笑)」
と、レベッカは近くにあったダンボールを蹴った。おそらく、中の荷物も水浸しである。
「俺が話しかけると、あいつはすぐに応えたよ。中庭で会った時から同郷だとわかってたらしいし、
 どうも俺はあいつから見ると魔法使いに見えなかったらしーぜ。なんでだろな?」
レベッカはそう言いながら、細い目をいっそう細めた。レベッカが発する魔力がひときわ小さくなった。
「メイファは今、魔法使いを恐れている。報復を恐れているんだ。
 中庭のあの惨劇も、メイファからすれば少し“じゃれた”程度のことだったみてーだぞ?
 だが、メイファも事の重大さを理解したらしい。俺が魔法使いだとバレちまってな。
 メイファは慌てて逃げ出そうとしたよ。そこで、俺は敵意の無い証拠に服を脱いだんだ。
 ついでに呪いで足止めしようとしたが、意味無かったな。」
ここまで話すと、メイリンは若干不機嫌そうな顔をした。
「俺は、今メイファを下手に刺激するのは良くねーと思うな。
 人間にしろ妖怪にしろ、一番危険なのは追い詰められた時だ。そうだろ?」

155 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 17:47:02 O
>146
>「ほう、・・・・・・これは驚きましたな。
> 絵本もそうですが、そうですか、例の戦車に選ばれたという事は、彼が動かしたということですな?
> これは驚きですなあ。学園長ですら動かせない品を、その方がいとも容易く動かされたとは」
「それはもう!究極というか至高というか、とにかく大スクープだよ!
 砂漠の王様でムウ大陸の王様だから、W王様の誕生だね!」
話を聞いてもまだ半信半疑の白百合騎士団とは違い、ユリはスクナがムウ大陸の新王だと信じて疑っていない。
そんなユリの態度に気を取られ、ロウを案内していた生徒も、ロウの言葉の矛盾に気がつかなかった。
少なくとも、今のところは。

>「おお!これはいかん!!」
>「マリオ殿にお話を聞くのでしたな、いやユリ殿、すまんかったのう」
「そうそう、そうだったよ!急がないと、マリオさんがどこかに行っちゃう!」
ユリはロウから絵本を受け取ると、大事にしまい込んだ。
>「では皆さん、案内に感謝しますぞ。
> おお――――実に、心の篭ったもてなしの数々でしたとも。
> 次こそはわしもリボンを無くさないようにせねばのう、ほっほっほ」
「カツ丼ごちそうさま!じゃあまたねー!」
ロウの微笑みに曖昧に笑い返す白百合騎士団員達に手を振り、ユリも博物館の外に向かうことにした。

>「先ほどの絵本ですがのう、『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』で展示してあった似ておりましたな。
> ところで、そのスクナ殿とは一体どのようなお方なのですかな?」
「ん?うーん、言われてみればそんなタペストリーがあったような…
 あれって王様の国の話なのかなあ?
 こんど機会があったら一度聞いてみようっと」
ムウ大陸発見に気を取られすぎて、ユリはタペストリーの事実にまるで気づいていなかった。
しかし、今もムウ大陸発見がユリの最大の関心事になっている。
ユリの意識はすぐにロウの次の質問に向いた。
「スクナがどんな人かって言うと、黒髪で体にいっぱい包帯を巻き付けていてね。
 夜と昼で性別が入れ替わって、後、変装が凄く上手いんだ!
 リチャードさんと最初に会った時に、ヴァンエレンに暴行を加えてた女の人がいたよね?
 あれこそなんと!変装した王様本人なのでした!
 いやー。私もコロリとだまされてたよー」
>「いずれにせよスクナ殿にも協力していただく必要がありそうですのう。
> もっともマリオ殿を見つけるのが先決ですがの、ほっほっほ」
「そうだね!王様には私の友達がついてるから居場所はすぐ分かるけど、マリオさんは分からないからね!」

156 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 17:47:34 O
人の少ない館内を急いで出口近くに向かったユリは、早速ロウと一緒にマリオなる人物を探し始めた。
>「バイザーというと・・・もしかしてあの変わった服をお召しになられた方ですかのう?」
リチャードの見つけた人物は、つなぎとシャツを着て帽子を被った小太りの男だ。
胸には来賓であることを示す黄色のリボンが付いていて、『マリオ・マリオ』と名前が書いてある。
情報通り顔には大きなバイザーを付けているが、団子鼻の下には立派なヒゲを生やしていた。
「あっ!あの人だよあの人!間違いない!」
リボンの名前に確信を持ったユリも、ロウに続いてマリオに近づいていく。

>「もし、そこのお方。もしやあなた様はマリオ殿ではございませんかな?」
>>「僕の名前はマリオだけど、君ターチは?」
「はじめましてマリオさん!
 私はこの学園新聞の記者、ユリ・オオヤマです!
 こちらは来賓のリチャード・ロウさん!
 私たち、この学園に隠されていると噂の、ムウ大陸を探しているんです!
 ムウ大陸研究家のマリオさんに、ぜひ知恵を貸して欲しくてやってきました!」
>>「そうデースか。お力になれれば嬉しいデース」
ユリにそう言ったマリオは、ロウの方にも帽子を取って軽く頭を下げた。
>>「はじめまーシテ。マリオ・マリオデス。よろしくお願いしマース」

あいさつを終えた後、ユリはスクナの絵本の詩をマリオに見せ、今まで起きた事を説明した。
詩を見ながら話を聞いていたマリオは、考え込みながらユリに答える。
>>「今聞いた話が本当なら、これは大発見デース。
>> スクナさんにぜひお話を聞いてみたいデースが、会えるでしょウカ?」
「王様の居場所ならすぐわかるよ!ちょっと待ってね!」
ユリはすぐに遠話の水晶を取り出し、ミルクと連絡を取った。
結果、スクナは女子寮前にいることが判明する。
「女子寮前にいるって!今ならきっとすぐに話が聞けるよ!
 女子寮までは私が案内するから、リチャードさんもマリオさんも早く話を聞きに行こう!」
そう言ったユリは、はやくはやくと急かしながら女子寮へ2人を先導し始めた。

157 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 23:14:27 0
>152>153
女子寮前で佇むスクナにクロウが呆れたように声をかけるが、そんな事を気にするような玉ではなかった。
それどころか、鼻で笑いながら返答をする。
「ふふふ、大奥然り、後宮然り、男子禁制といっても例外はあるものじゃ。
そう!王たる余は自由に出入りできるのぢゃ。
その証拠に先程なぞ大勢にもみくちゃにされてのう!わっはっは!」
脳ミソをどう弄くればこんなお花畑になるかは謎だが、優越感全開で胸を張るのだ。

しかしそれをミルクに窘められると、その高笑いが凍りつく。
「ミ・・・ミルクよ。余の事を蛞蝓以下といったのか・・・!
いくら妃といえどもそれは・・・・」
よほどショックを受けたのか、ウグググっと顔をしかめる。
が、それも一瞬の事。
「それはツンデレという奴ぢゃな!
西方では流行っておると聞いたが、こうやって体験してみると中々いいものぢゃのう!」
しかめた顔がぱっと明るくなり更には鼻の穴まで広がっている。
Mなのかアホなのか、恐らくは後者なのだろうが、スクナはとても幸せそうだった。

気を良くしたスクナは、意気揚々と女子寮の玄関前に立つ。
「有無、どうも呪布術の調子が悪いが、今の世には関係ないわ!
リリアーナとミルクへの愛で何とかしてみせる!
水よ!王の威光を畏れて退けい!」
玄関に向かって自信満々に吼える姿は周囲にはどう映るだろうか?

>154
スクナが玄関に向かって吼えていた頃、女子寮内部ではレベッカがのろいの札を切り裂いていた。
その結果、女子寮全体を覆っていた水がその力を失い、ただの水と化す。
水は重力に従い上から下へと流れ落ちる。

大量の水が出てくるところは当然建物の出入り口。
大質量の水が玄関ドアを吹き飛ばし、鉄砲水となって噴出したのだ。
玄関正面に立っていたスクナは、まずは玄関ドアの直撃を受け、そのまま濁流に飲み込まれてしまった。

>156
水圧によりドアに張り付いたまま流されるスクナ。
もとより泳げないので、ここから脱出する術もなく、ただ流されるのみ。
水の勢いが弱まり、地面に転がる頃にはドザエモンよろしくな姿でユリの足元に流れ着く事になるのであった。

158 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 23:18:23 0
その頃中庭の林の中では。
投げ捨てられた蚕は何も考えずに草や木の幹を食べていた。
体調も30センチほどまで回復し、丸々と太った芋虫が草むらを食い荒らしながら進む。

その先にあるのは一つの段ボール箱。
そこにある不自然さも、中に入っている危険も顧みる知能すらなく、ついにダンボールを齧り始めたのだった。

159 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage] 投稿日:2009/01/11(日) 23:44:49 0
>157
>「ふふふ、大奥然り、後宮然り、男子禁制といっても例外はあるものじゃ。
 そう!王たる余は自由に出入りできるのぢゃ。
 その証拠に先程なぞ大勢にもみくちゃにされてのう!わっはっは!」
…こいつはもうだめだな。
すでに手遅れだ。

>153
>「クロウの言ったとおりです。
 さっきフルボッコにされた上、簀巻きにされて叩き出されたのをもう忘れたんですか?
 ナメクジでももう少し学習能力がありますよ?」
しかし、ミルクの言葉で凍りついたようだ。
>「ミ・・・ミルクよ。余の事を蛞蝓以下といったのか・・・!
 いくら妃といえどもそれは・・・・」
よし、これで多少はまともに…
>「それはツンデレという奴ぢゃな!
 西方では流行っておると聞いたが、こうやって体験してみると中々いいものぢゃのう!」
なりませんでした。
ここまで都合よく考えられると逆に感心しそうだ。

>「クロウは確か時空課だったよね。
 時空魔法で女子寮の水抜きとかできない?
 王様も何か中の人を助ける方法を思いつきませんか?
 例の盗聴糸で情報を聞くとか、何か伝えるとか」
「別の場所に転送できなくもないが量が多過ぎる。
 全部転送する前に魔力切れを起こすのがオチだ。」
ホントこれだけの水を出せるとかかなりの力を持っていそうだな…

>「有無、どうも呪布術の調子が悪いが、今の世には関係ないわ!
 リリアーナとミルクへの愛で何とかしてみせる!
 水よ!王の威光を畏れて退けい!」
いや、どう考えても退くわけないだろ。
俺が陰で魔法を使えば割れたように見せる事が出来るだろうが。
でもやっぱり白百合騎士団がいる事を考えると入りたくねぇな。

>154
ん?何か音がするような…
って水がこっちに来るじゃね―か!!
「separated room!!」
本日二度目の隔絶魔法を自分の周りに展開して迫ってくる水を防ぐ。
スクナは玄関のドアと一緒に流されたみたいだけど、
何度も似たような展開があったからまたひょっこりと戻ってくるだろう。

「誰がやったかしらねーが本当にはた迷惑だな。」
まあ、これで中にいた白百合騎士団が全員流されていれば楽に入れるんだけど。

160 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage ロウは夜にでも] 投稿日:2009/01/12(月) 10:42:06 0
>148
ヴァンエレンは、誰かがメイファの居所を知らないかぎり足で探すしかないと言った。
確かに瞬間移動したというのなら、目撃情報でも入らない限り手がかりは皆無だろう。

>151 >154 
水を何とかしないとと訴えたリリアーナに応じたのは、駆けつけたフリージアだった。
フリ「水が駄目なら氷にしてしまえばいいのですわ。氷にすれば物理的に破壊できますし」
「フリージアにギズモ!来てくれたのね!!」
リリアーナはフリージアの姿を見つけるなり嬉しそうな顔をした。
「でも、このまま水を凍らせたら浸かってる私たちも氷漬けにならない?」
リリアーナが女子寮全体が凍っている姿を想像していると、レベッカが言った。
>「メイファのせいじゃねえ。よく股間に手を当てて考えてみろ。これは魔法による水だ。
> メイファには魔法はつかえねーよ。」
「あ、そうか!ほんとだ、魔力を感じるわ!」
リリアーナはぽんと手を叩いた後、「・・・股間?」と首を傾げた。

>「あーよ。でも、窓ガラスは壊すなよ。ぜったいに壊すなよ。」
>「とりあえずそこらの水を凍らせて窓ガラスにぶつけてみましょう」
>球状の氷を作り出し氷で作ったラケットで打つ
>「いやぁぁぁぁ!!」
「きゃあぁぁぁあん!お蝶婦人ステキ―――― っ!!」
リリアーナは条件反射で黄色い声援を送った後、はっと我にかえり慌てて口元を押さえた。
「・・・・・ごめん」

残念ながら(?)窓ガラスは割れなかったが、レベッカは部屋を壊すなとご立腹だった。
どうやらこの水は、メイファではなくレベッカの術によるものだったらしい。
>「準備はいいか?」
「へ?・・・・・きゃー!!」
ばしゃーん!と天井や壁を覆っていた水がリリアーナ達の上に落ちてきた。
大量の水は一気に出口へと押し寄せる。
「がぼがぼがぼがぼ!!(訳・誰か助けてー!!)」
危うく流されかけたリリアーナは、ドアの無い入り口にしがみ付き情けない声を上げた。

「・・・・・・・誰か、タオルとか着替えとか出せない?」
リリアーナはどんよりとした顔で周囲を見渡した。
水も滴るいい女と言うより、どざえもんのような情けない風情である。
>「で、メイファの話だったな?」
リリアーナは無言で頷いた。
>「あいつは最初、この部屋を物置か何かだと思ったらしい。まあ、たしかに今のこの部屋は物置とかわんねーけど)」
そう言ってレベッカは近くにあったダンボールを蹴った。
レベッカの部屋にあった荷物も、さっきの濁流に飲まれていくつか流されたに違いない。
>「俺が話しかけると、あいつはすぐに応えたよ。中庭で会った時から同郷だとわかってたらしいし、
> どうも俺はあいつから見ると魔法使いに見えなかったらしーぜ。なんでだろな?」
「やっぱり同郷の人だからかな?中つ国では魔法使いって珍しいんでしょ?・・・・・・ん?どうかした?」
ようやくリリアーナは、マオやヴァンエレンの視線に気づいたようだ。

161 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 10:43:31 0

>「メイファは今、魔法使いを恐れている。報復を恐れているんだ。
> 中庭のあの惨劇も、メイファからすれば少し“じゃれた”程度のことだったみてーだぞ?」
「じゃれるって・・・・・・」
あれがじゃれると言うのなら、本気になったらどうなるのだろう。
「だが、メイファも事の重大さを理解したらしい。俺が魔法使いだとバレちまってな。
 メイファは慌てて逃げ出そうとしたよ。そこで、俺は敵意の無い証拠に服を脱いだんだ。
 ついでに呪いで足止めしようとしたが、意味無かったな。」
「それはつまり、事の重大さを認識しただけで反省したってわけじゃないのね」
リリアーナは不機嫌そうに腕組みをした。
>「俺は、今メイファを下手に刺激するのは良くねーと思うな。
> 人間にしろ妖怪にしろ、一番危険なのは追い詰められた時だ。そうだろ?」
「だからといってこのまま放置するわけにも行かないわ。そうでしょ?
 それに子供が悪い事をしたのなら、誰かがちゃんと叱って道を正してあげないと。
 ・・・・・とはいえメイファの能力は桁違い、捕まえておくことも出来ない、かあ」
確かスカーフェイスは、メイファを瓢箪に閉じ込めていたはずだ。
「メイファの空間転移って、使い魔カプセルや異空間でも封じ込めは無理かも・・・・・・」

「ねえフリージア、預けておいたメイリンさん通訳用の紙を出してくれない?」
リリアーナはメイリンに向き直ると、真面目な顔で切り出した。
「メイリンさんは、私達魔法使いの事をどう思う?
 スカーフェイスさんに頼まれたから、仕方無しにメイファを止めようとしてるのかな?
 本心では魔法使いは皆死すべしって思ってるのかな?
 もしそうでないのなら、お姉さんであるメイリンさんがちゃんとメイファを叱って欲しい・・・くしゅ!はくしゅ!!」
そこまで話したリリアーナは、盛大なくしゃみを連発した。
「ここで立ち話もなんだし、とりあえず外に出ない?」

162 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage マンダの現在地が不明なので寝ます・・決まったら起こしてね] 投稿日:2009/01/12(月) 10:53:43 0
>145
>「ルズ、さん!けが、だいじょ、ぶ?」
マンダは傷ついたルズを抱き上げ治療が開始された。
>「しばらく、このまま。…ルズ、さん、ごめん、な、さい。」
>「おん、をあだでかえすようなこと、して…ごめんなさい。」
そのままギュッとルズを抱き締める
「泣くことは無いのですわ〜。別にわたくしとあなたは契約してるわけでもあーりませんもの〜」
ルズはちらりと片目を開け、マンダのしょげきった顔を見た。
そしていじるのはここまでだなと思う。
「わたくしとあなたは主従ではなく友達じゃありませんの〜。
 友達が許しているのだから、これ以上マンダが気にすることは無いのですわ〜。
 ・・・・・・・わたくし少し疲れましたわ〜。ちょっと休みますから後よろしくですわ〜」
そういってルズは寝息を立て始めた。

163 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 14:27:41 0
>147 >148 >149
>「やなこった。」
なん…だと……やなこっただとぉ!?
>「ここは俺の部屋だぞ?俺が俺の部屋でどんな格好をしようが俺の勝手だろーが。」
「いい加減にしろ!中つ国からの留学生だかなんだか知らないがまずお前は常識を学べ!」
それにもしかしたらお前のせいで中つ国の人間は裸なのが基本なのかと思われるかもしれないんだぞ。
だいたい留学生っていうのはもっと慎ましくするものだろうが。
評判が悪ければもしかしたら自分の後に留学したいという祖国の生徒が断られるかもしれないんだぞ!?
「なんでなんだ…だから会話をする相手には気をつけろと母様も言っていたじゃないかマオ・ミゼット」
どうしようもなくイライラしてる僕の肩に蝙蝠に化けたヴァンエレンが止まる。
>「まぁまぁ落ち着きなされ」
「うぐっ……わ、分かったよ。確かに何言っても無駄みたいだからな。
 それに馬鹿は死んでも治らないって言うしな。」

その後変態は一応のこと服を着て探していたメイリンが到着する。
といってもメイファはすでにどこかに行ってしまった後だったから
少し遅かったんだけどな。
>「で、どうするよ。この場合、俺達は何をするのがベストだ?」
「フンッ、さあね。裸で踊ってでもいれば楽しそうだと思って寄ってくるんじゃないのか?」
僕はレベッカに皮肉を浴びせる。
>「ねえ、マオマオならどうする?私達はどう動くのがベストなのかな?」
どうしたいいのか、そう僕を顔を覗き込んでくるリリアーナ。
「難しい話だな。聞き込みなどでは情報など集まらないだろうし向こうは常に移動している。
 ましてや数にモノを言わせるなど向こうにこちらの動きを見せているようなものだ。
 転移した術が魔法ならばどこに飛んだのか魔力の流れで探知できないこともないが…そうじゃないんだろう?
 なにより僕たちは妖怪の使う術も妖怪のことも知らなすぎる…メイファの心理も何もかも」
要するに考えれば考えるほどメイファを捕まえるのは難しいという結論に達するわけだ。

>154 >160
>「準備はいいか?」
返事も何もする前に凄まじい水が降ってくる……術を解いたせいだろう。
一気に物理法則に支配された水はレベッカの部屋の入口から排水溝に水を流すがの如く流れていく。
>「・・・・・・・誰か、タオルとか着替えとか出せない?」
「……転移魔法使えないから無理だな。てかそれは僕のセリフだ」
びしょびしょになった前髪を掬い上げるながらリリアーナに答える
防水性に優れるとはいってジャージもびしょびしょだ。
水滴によってキラキラと反射しているビーズやラメがこっちのイライラを加速させる…

濡れたのをぶつくさ言いながらレベッカの話を聞く。
変態の話を聞くなど僕のプライドが許さないが…
この中でメイファと接触したのはレベッカしかいない。
ここは怒りを抑えながらも話しを聞かざるおえない。
>「俺が話しかけると、あいつはすぐに応えたよ。中庭で会った時から同郷だとわかってたらしいし、
> どうも俺はあいつから見ると魔法使いに見えなかったらしーぜ。なんでだろな?」
そこで僕はハッとする。細目にした瞬間魔力が小さくなったことからも想像ができる。
「そういうことか……なるほど!」
そう、つまりレベッカは魔力を抑えていたためにメイファに警戒心を与えることがなかったのだ。
リリアーナも気づいたはずだ。メイファと対等に話し合えるかもしれない方法を!
>「やっぱり同郷の人だからかな?中つ国では魔法使いって珍しいんでしょ?・・・・・・ん?どうかした?」
しかし、やっぱり馬鹿は馬鹿なのか全く気付いてないようす……。
まあ馬鹿なのはこのさい全く関係ない。早くこの事を伝えなければ。
言おうと口を開いた瞬間、レベッカの方から恐ろしい言葉が聞こえてくる。
>「メイファは今、魔法使いを恐れている。報復を恐れているんだ。
>中庭のあの惨劇も、メイファからすれば少し“じゃれた”程度のことだったみてーだぞ?」
「そ、それは本当か!?そこまでの力だったとは…
 本気でやっても学園の生徒にすら馬鹿にされている吸血鬼もいるっていうのに…」
そう言って肩に乗ってる蝙蝠を見る…呑気(?)な顔をして、
誰のことを言われているのかすら分かって無い様子だ……やれやれ。
まあ立派に吸血鬼してるヴァンエレンも嫌だといったら嫌だが。

164 名前:マオ ◆Aaq2kk.SpM [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 14:28:29 0
>「俺は、今メイファを下手に刺激するのは良くねーと思うな。
>人間にしろ妖怪にしろ、一番危険なのは追い詰められた時だ。そうだろ?」」
>「だからといってこのまま放置するわけにも行かないわ。そうでしょ?
>それに子供が悪い事をしたのなら、誰かがちゃんと叱って道を正してあげないと。

早速僕の言ったことを実践していて思わず笑みがこぼれる。
「リリアーナの言うとおりだ。人間にしろ妖怪にしろ。悪いことをしたら叱るのが当たり前だ。そうだろ?
 報復や追い詰められたというのも向こうが勝手に思っているだけの話だ。
 その誤解も解いてやらないとメイファが魔法使いに歩み寄ることはない。
 お前の言う人間と妖怪の溝を向こうが作ってしまう前に何とかする必要があるんだ!」
僕はレベッカに強く言い放つ。

>「ここで立ち話もなんだし、とりあえず外に出ない?」
「そうだな、このままでは風邪を引く…
 ああ、そうだリリアーナ。さっきのレベッカの話で気づいたんだが……」
そして外に出る間に僕はリリアーナにさっきのレベッカの話で気づいた点を話す。
もしかしたら魔力を感知されない程度に抑えることができたら
接触が可能かもしれないという事。そして魔力を抑えることができなくても
そこは魔法薬によってフォローが可能だということをリリアーナ達に言う。
「どうだ?まあこれがうまくいくかどうかは分からないが。
 少しぐらいは効果があるかもしれないぞ?
 最も見つけてからでは無いと意味はないのかもしれないが」

165 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 19:56:30 0
>164
> 「リリアーナの言うとおりだ。人間にしろ妖怪にしろ。悪いことをしたら叱るのが当たり前だ。そうだろ?(中略)
>  お前の言う人間と妖怪の溝を向こうが作ってしまう前に何とかする必要があるんだ!」
「問題は何が“悪いこと”かってことでもあるけどな。そうだろ?
 俺たちは今、メイファを悪い奴だと思ってるけど、後の世の人間は、
 案外俺たちこそ悪だったと話すかもしれないぜ?
 まぁ、わかんねーけどよ。善悪って、そんなもんだろ?」
レベッカはそこまで言って訂正した。
「別にメイファの肩もってるわけじゃねーよ。ただよ、
 そういう価値観だって、後からできるかもしれねーだろが。」
>161
> 「メイファの空間転移って、使い魔カプセルや異空間でも封じ込めは無理かも・・・・・・」
「あーよ。フィジル島に来たのもその能力を使ったのかもな。
 だとしたら、案外もう中つ国に帰ってるかもしんねーぞ?」
> 「ねえフリージア、預けておいたメイリンさん通訳用の紙を出してくれない?」
「なんだよ、あの紙まだもってたのか?」
> 「メイリンさんは、私達魔法使いの事をどう思う?
>  スカーフェイスさんに頼まれたから、仕方無しにメイファを止めようとしてるのかな?(後略)」
「あー…聞かねー方が…」
棒メイリンの吹き出しが、さっそくレベッカが心配したとおりになった。
\そうだよ/

女子寮の外に出た後、レベッカは言った。
「なぁ、もうその紙はしまっとけよ。」
紙の中の棒メイリンは止まらなかった。
\あたいは人間が好き。でも、魔法使いは嫌い/
このメッセージは、暗に魔法使いが人間とは違うものであると示唆している。
\あんた達ってば、いつだって自分を正当化してばかりね/
\はっきり言えば、偽善者なんだよっ/
\あんた達ってば、必ず攻撃魔法をおぼえようとするよね/
\自分の大切なものを守るためだって?/
\でも、善悪はいつだって自分達のルールできめてきたじゃない/
\さっきだって、この学園の生徒があたいを攻撃してきたよっ/
\回復魔法だっておぼえようとするだって?/
\そうね。それで、あんた達のルールにあった者だけが癒されるわけだ/
\レベッカは拒んだのに、あんた達ってばそれでも回復させたよね/
レベッカの股間ピアッシング時の話である。
「やめろよ、メイリン。」
\レベッカがお礼を言わなかった理由も、ぜんぜん考えてなかったわけだ/
「………」
\結局、あんた達ってば目の前の現象を自分達の好きな形に歪めたいだけね/
\自分が無力であると自覚するのが嫌いだから/
「スペル・カード発動!ジェン・ファーフオ!」
\でも、安心して。あんた達をメイファに殺させたりはしないよっ/
\だけどゲロロは… (ボワッ!)
突然、棒メイリンの描かれていた紙が燃え出した。
レベッカが、呪符・珍発火をその紙に投げつけたからだ。
珍発火は、触れたものを発火させる呪いである。
先程の棒メイリンの吹き出しが消え、棒メイリンは急いで火から遠い紙の隅まで逃げている。
早く火を消さないと、棒メイリンは焼けて消えてしまうだろう。
無論、棒メイリンともう話したくないのなら、そのままにすればいいが…

166 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 20:48:25 P
>154>160>161>165
>「おい(怒)」
>「きゃあぁぁぁあん!お蝶婦人ステキ―――― っ!!」
ギロリとリリアーナをにらむフリージア
>「・・・・・ごめん」
だが結局、窓が割れることは無かった

>「おめーら、どんだけ人の部屋壊したがってんだよ(怒)」
「お〜ほっほっほっほ!単なるノリと勢いでやったことだから気にしなくてもよくってよ!」
無駄に偉そうなフリージア

>「準備はいいか?」
「ほえ?」
わかっていないギズモ
「ちょっと!おまちなさいな!?」
何かコント的なものを感じたのかあわてるフリージア
次の瞬間びしょ濡れになるフリージア
「お母さんの髪がストレートに!?」
水をかぶって髪の毛がストレートになったフリージア
あっと驚くギズモ

びょびょ〜ん
次の瞬間、元の縦ロールに戻るフリージアの髪
「お母さんの髪がひとりでに元に戻った!?」
まるで形状記憶合金の様な髪の毛である
またしてもあっと驚くギズモ

>「・・・・・・・誰か、タオルとか着替えとか出せない?」
「私・・・・・・・持ってませんわ」
とフリージア
「僕のお気に入りの服がびしょ濡れだよ」
とギズモ

>「ねえフリージア、預けておいたメイリンさん通訳用の紙を出してくれない?」
「ちょっとお待ちなさいな」
と胸の谷間に腕を突っ込み紙を取り出すフリージア
「これですわね」
とリリアーナに受け渡す



167 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 20:52:52 P
>「問題は何が“悪いこと”かってことでもあるけどな。そうだろ?
 俺たちは今、メイファを悪い奴だと思ってるけど、後の世の人間は、
 案外俺たちこそ悪だったと話すかもしれないぜ?
 まぁ、わかんねーけどよ。善悪って、そんなもんだろ?」

「お母さんは善なの?」
フリージアに問いかけるギズモ
「さあ?どうなのかしら?・・・・ただ私はいつも自分が正しいと思ったことをやっているだけですわ」
それに答えるフリージア
「それがもし間違ってたらどうするの?」
またもやフリージアに問いかけるギズモ
「その時はその時ですわ!お〜ほっほっほっほ!!」


\でも、善悪はいつだって自分達のルールできめてきたじゃない/
というメイリン
「だって善とか悪とかってそういうものでしょ」
とぶっちゃけるフリージア
まあとは言ってもフリージアは別に力あるものが正義だとか言っているわけではないのだが

メイリンはどうやら魔法使いを人間とは別の存在と感じているようである
「まあ確かにお母さんは氷の中で眠ったり・・・顔色が悪すぎたり人間かどうか怪しいけど
 でもリリアーナお姉ちゃんは笑ったり怒ったり悲しんだりする人間だよ!!」



「ギズモちゃん・・・・・おやつ抜きますわよ」


168 名前:リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/12(月) 23:39:02 0
>156-157
ロウがマリオらしき人物に声を掛けると、つなぎとシャツ姿の男が振り向いた。
>「僕の名前はマリオだけど、君ターチは?」
>「(略)私はこの学園新聞の記者、ユリ・オオヤマです!
> こちらは来賓のリチャード・ロウさん! 」
ユリの紹介を受け、ロウは軽く会釈をした。
「帽子はちと脱げない事情があるゆえ、被ったままで失礼しますぞ。初めまして、マリオ殿」
>「私たち、この学園に隠されていると噂の、ムウ大陸を探しているんです!
> ムウ大陸研究家のマリオさんに、ぜひ知恵を貸して欲しくてやってきました!」
マリオ・マリオはユリの申し出を快諾した。
マリオは決してハンサムではないが、人好きのする笑顔が印象的な人物だった。

>あいさつを終えた後、ユリはスクナの絵本の詩をマリオに見せ、今まで起きた事を説明した。
>詩を見ながら話を聞いていたマリオは、考え込みながらユリに答える。
>>「今聞いた話が本当なら、これは大発見デース。
>> スクナさんにぜひお話を聞いてみたいデースが、会えるでしょウカ?」
ユリは友人と連絡を取り、スクナの居所が女子寮の前だと確認を取ったようだ。
>「女子寮前にいるって!今ならきっとすぐに話が聞けるよ!
> 女子寮までは私が案内するから、リチャードさんもマリオさんも早く話を聞きに行こう!」
「それでは参りましょうかのう。
 ほっほっほ、マリオ殿は足が速いですなあ」
そう言いながら、ロウも二人の後に続いた。

「はて?なにやら水音のような音がしませんかな?」
ロウが首をかしげていると、遠くから水の流れに乗って一枚の板が流れてきた。
その上に人影が見える。
「これはまた・・・・・・サーフィンボードではなくどこぞのドアのようですなあ。
 川も無い場所に流れ着くとは。はて、これも学園祭の新しいアトラクションなのですかのう?
 これこれ、どなたかは存じませぬが、こんなところでお休みになると風邪を引きますぞ」
ロウはびしょ濡れの生徒に近寄り、軽く揺さぶって起こそうとした。
「ん?黒髪に包帯姿・・・・・・もしやこのお方がスクナ殿・・・ですかな?」
どんな事情があったのかは知らないが、はっきりいって王の威厳からは程遠い姿である。

169 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/13(火) 00:32:38 0
【博物館→女子寮付近】
リチャード・ロウ
168:マリオに自己紹介。ユリに急かされるまま女子寮へ移動中、板に乗った生徒を発見。
   肩を揺さぶり声を掛けた際、スクナではないかと気が付く。
147:ユリから絵本を見せてもらう。スクナが戦車を動かした事を聞き驚く。
   事務室を出てムウ大陸に精通したマリオを探しに行く。
   絵本の話が『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』で展示してあった話に似ていると言う。
   マリオらしき人影に声を掛ける。

【女子寮外】
リリアーナ
160:フリージアとギズモ登場を喜ぶ。フリージアの姿に思わずお蝶婦人と声援を送り、睨まれる
   水を被ったため、誰かタオルや着替えを出せないかとたずねる
   メイリンに、本心では魔法使いは皆死すべしと思ってるのかと質問
   とりあえず外に出ようと提案する
149:マオのいい話を聞きそびれる。
   レベッカの無事を喜ぶ。レベッカに今後の事を聞かれ、寮内の水を何とかしようと発言。

【マンダと一緒】
黒猫ルズ
162:マンダに、恩知らずではない、そもそも自分たちは友達なのだからあまり気にするなと言う。
   体力消耗につき眠る(声を掛ければ目を覚まします)


>476 レイアさんの薬
結果から言うと、薬でテリーさんがナイスガイに見えるのだけは治りました。うん。
けど、男女問わずテリーさん以外がナイスガイに見えてきました。うわーん!!

>下克上の件
どっちが主でもらぶらぶということですね、わかります。

>481 物質転送魔法
生体転送や引き寄せは難しいと聞いて、ザ・フライを連想してしまいました。

>2周年
もうそんなに経つんだ。早いよね。
ここだけの話、最初は学園モノとしてこのスレが定着するとは思っていませんでした。
こんなに長く続けることができるのは、ひとえに皆様のおかげなのです。
参加している皆も、名無しで応援してくれてる皆もありがとね。
これからも無理せず、自分のペースで楽しみましょうね。
そしてここは堅苦しいスレじゃないので、名無しの皆もNPCやチョイネタで気楽に参加してね。
これからもよろしくお願いします。

>483
未亡人に吹いたww 両思いになることは想定していなかったので、私もビックリしました。
ロックとはきっとミミズク便で連絡とっているんじゃないかなと脳内補完。
アンジェリーナに対してロックはかなり筆まめみたいだったけど、リリアーナ相手だとどうかな〜?
(イメージ的には、返事が来なくて「元気でいるのかな?」と一人悶々としてそう)

>484
やっぱりマリオは、ムウ大陸に行く時カエルスーツ(?)着用なのかな〜?

>蚕
食べるの?やっぱり食べるちゃうの?!

170 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/13(火) 00:35:49 0
(申し訳ないです・・・誤爆しました)

171 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage どんまいです] 投稿日:2009/01/13(火) 17:33:23 O
>157-159
>「別の場所に転送できなくもないが量が多過ぎる。
> 全部転送する前に魔力切れを起こすのがオチだ。」
「そっか、やっぱりムリか…女子寮全部覆う量の水だもんなぁ」
一体誰が何の目的でこんなに水を出したのやら。
中の様子から見て、溺死しそうな人はいないみたいだけど……

>「有無、どうも呪布術の調子が悪いが、今の世には関係ないわ!
>リリアーナとミルクへの愛で何とかしてみせる!
>水よ!王の威光を畏れて退けい!」
一方、クロウと違ってスクナは自信満々。
何か作戦でもあるのかと思ったけど、少しもそんなものはありませんでした。
あなたが自信一杯だとこちらは不安で一杯です。
あと、愛とか言うのも誤解を招きまくるとイヤなので辞めてください。
「王様王様、女子寮の前に仁王立ちして叫ぶのは辞め…」
とりあえず、可哀想な子にしか見えないスクナを止めようとしたとき。
いきなり玄関ドアが弾け飛んで、視界が水に覆われた。

「う…痛っ……」
目を開けて最初に見えたのは、木の幹だった。
あれ…?あたし、なんでこんな所に寝転がってるんだ?
えーっと、確か女子寮前にいたはずで、中の水をどうするかを話し合ってて……
そうだ、スクナを止めに近づいた時に、いきなり女子寮から水があふれてきたんだっけ。
不意をつかれて何も出来ない内に水に足を取られて、その後…だめだ、思い出せん。
たぶん気絶している内に、流れに運ばれたんだろう。
水を飲んだりしなかっただけマシだけど、服はびしょ濡れだ。
「てか、どこだここは…」
起き上がって周りを確認すると、女子寮や校舎が見える。
なーるほど、中庭近くの林まで流されたか。
「メギド!」
風邪を引いたりしない内に核熱魔法で服を乾かして。さて、これからどうしよう。
あの勢いで水が流れてたら、スクナやクロウも近くまで流されてきてるかな?

ぐるっと周囲を見回して、あたしは妙なことに気がついた。
林の中にぽっかりと空き地が出来てるのだ。
おかしいな…この林、こんなに空間が開いてたっけ?
近寄ってみると、さらに奇妙なものが見えた。
広場の隅にポツンとダンボール箱が置いてあるのだ。
最初は水に流されてきたのかと思ったけど、そのわりには濡れていない。
ただ、それだけなら、不法投棄か捨て犬猫が入っていたのだろうと思えないこともない。
問題は。そのダンボール箱の端を、大芋虫がモソモソと食べている事だ。
「なんだなんだあれは…あんな芋虫がこの林に住んでるなんて聞いてないぞ…」
…あ。もしかして、新種だろうか?
突然変異だかなんだかで、異常に大きくなった芋虫が大繁殖。
うん、ありそうな話だ。
捕まえて帰れば、生物学部の連中に高く売れるかもしれない。
丁度良い入れ物もあることだし、あれに入れてお持ち帰りするか。
そう考えたあたしは、早速芋虫を入れるべくダンボール箱を持ち上げた。

172 名前:メイファ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage食べたいの] 投稿日:2009/01/13(火) 19:48:17 0
>171
\!/
「ウェイシェンマー!?」
ミルクがダンボール箱を持ち上げたとたん、
中に入っていた三角座りの女の子がびっくりして声をあげた。
ミルクもびっくりした事だろう。そして、メイファは目の前でびっくりした少女が、
魔法使いであることはすぐにわかった。OK、シスターは敵だ。
『えへへ、革命ごっこをしましょ♪私は官軍♪あなたは賊軍♪』
ミルクがもしも中つ国の言葉がわからなくても、
メイファが遊びに誘うように笑っている事はわかるはずだ。
『すぐに壊れちゃ…嫌よ(愛好)』
しかし、メイファはここで大切な事を思い出した。
>『林の中にて待機し、黄河一号の到着を待つべし!』
メイファは、先程レベッカに言われた指令を思い出したのだ。
上官の命令は絶対である。ゆえにメイファは迷った。
そう、上官の命令は“待機”である。
魔法使いは倒したいけど、勝手に攻撃したら命令違反じゃないかしら…?
メイファは少し考えた後、ちょうどよい事を思いついた。
『あー、じゃああなたは捕虜ってことでいいわね。
 というわけで、これから尋問するね♪
 ところで、Xタル・ギアってのはどこにあるのかしら?
 正直に答えないと…こうだぞ〜』
メイファは、自分で思いつく限りもっとも酷い虐待を
(具体的に言えば、お腹を指でつっつく事)
ミルクに加えた。

ふと、メイファはミルクの持っている蚕に目をつけた。
厳密に言えば、もともとメイファが入っていたダンボールに蚕が付き、
それをミルクが持っている状態である。
『ちょうだい!それちょうだい!』
メイファは目を輝かせ、ぴょんぴょん跳ねながらミルクにせがんだ。

173 名前:ユリ ◆9DoC6dU6XQ [sage まとめは明日] 投稿日:2009/01/14(水) 18:11:10 O
>157 >168
>「それでは参りましょうかのう。
> ほっほっほ、マリオ殿は足が速いですなあ」
>>「イエイエ、それほどでもありまセーン」
ユリに導かれるまま、女子寮に向かうロウとマリオ。
その中で最初に異変に気づいたのは、ロウだった。
>「はて?なにやら水音のような音がしませんかな?」
>>「確かに、水が流れる音がしマース」
「水音?この辺りに川なんかないよ?」
しかし、ユリの耳にも確かにその音は聞こえてくる。
不思議に思い見ていると、女子寮の方から大量に水が流れてくるではないか!

「うわー!水がいっぱい流れてくるよ!
 これって水害!?それとも津波!?」
「ツナーミ!?」
ユリの言葉に、マリオは驚いたような声を上げ、身長の数倍は高く飛び上がると近くの木にしがみついた。
そのまま、原因を探るように水のきた方角を見つめる。
>>「ツナミではありまセーン。
>> あちらにある建物から、水が溢れ出したようデース」
「あっちは女子寮のある場所だよ。
 何かゲリライベントでもあったのかな?
 あ!もしかしたら、王様とミルクはそのイベントを見に行ったのかも!
 よーし、マリオさん!私たちも先を急ごう!」
マリオが木からスルスル降りてくるのを確認してから、ユリはロウのところに近づく。
「リチャードさん、女子寮でもイベントがあるみたいだから、早く行きましょー!
 …あれ?この人は?」
ロウは、全身ずぶ濡れでドアに乗った男の介抱をしていた。
どこかで見た顔だなーと、ユリは首をひねる。
>「ん?黒髪に包帯姿・・・・・・もしやこのお方がスクナ殿・・・ですかな?」
「むむむっ!言われてみれば!どれどれ!?」
助け起こしてよく見れば、それは確かにスクナだった。
あまりに威厳のない姿に、さすがのユリも気づかなかったのだ。
「本当に王様だー!間違いないよ!
 ここで会えたのはきっと天の助けだね!」

喜んだユリは勇んで絵本を取り出し、最後の詩の部分を見せながらスクナをガクガク揺さぶり始める。
「王様!王様ー!この絵本に書いてある昔話って、王様のご先祖様のことだよね!?
 この最後のページに『かごめかごめ』の詩が書いてあるんだけど、内容に心当たりとかないかな!?」

174 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 18:56:00 0
どうやらメイリンは魔法使いが嫌いらしい。
女子寮の外に出た後も、喋れない彼女の胸の内を棒メイリンが熱く語っていた。
\でも、善悪はいつだって自分達のルールできめてきたじゃない/
>「だって善とか悪とかってそういうものでしょ」
「・・・・・・フリージア、ぶっちゃけすぎ。
 でも確かに、妖怪だって妖怪のルールで動いてるわよね。
 文化革命の話だって第一次はともかく、第二次なんかは完全に・・・・・・」

>「まあ確かにお母さんは氷の中で眠ったり・・・顔色が悪すぎたり人間かどうか怪しいけど
> でもリリアーナお姉ちゃんは笑ったり怒ったり悲しんだりする人間だよ!!」
「いやギズモ、フリージアはちょっと人とは好みが違うだけでれっきとした人間だし」
ギズモは随分と容赦無いなーと、リリアーナは内心で思っていた。

>「スペル・カード発動!ジェン・ファーフオ!」
>突然、棒メイリンの描かれていた紙が燃え出した。
>レベッカが、呪符・珍発火をその紙に投げつけたからだ。
「わーっ!ちょっと待って―――― っ!!」
リリアーナは燃える紙に手を伸ばし、何とか燃え尽きる前に消火させた。
「ああー。こんなに小さくなっちゃった・・・・・・」
棒メイリンは紙の隅っこで窮屈そうにしているが、何とか意思疎通は出来そうだ。
「もうレベッカさんったら!いくら都合が悪い事を言ったからって、何も燃やす事無いでしょ。
 メイリンさんの内心はどうあれ目的は同じなんだから、ちゃんとお話出来ないと困るわ」

「・・・・・・メイリンさん、あなたの気持ちはよく分かったわ。
 私は友達になりたいけど、あなたが魔法使いを嫌ってるのならしょうがないよね。
 でも確か、メイリンさん達のお姉さんは魔法を習ってるんでしょう?
 お姉さんはお姉さんのままなのに、たったそれだけで毛嫌いしちゃうのってなんだか寂しいね」
リリアーナは話が横道にそれたことにきづいたようだ。
「えっと・・・でもね、内心はどうあれ、こうしてちゃんとメイファ探しをしてくれて嬉しい。ありがとう」
リリアーナはそう言ってぺこりと頭を下げた。
「仲間の非礼は詫びるわ。本当にごめんなさい。
 多分襲われたのは、メイリンさんが来客用のリボンをつけてないせいだと思う。
 でも、いくらリボンが無いって言っても、警告もなしにいきなりって変な話よね・・・・・何か心当たりは無い?
 たとえば何かを勝手に触ったり、持ち去ったり、食べたり――――あ。」
リリアーナはメイリンの反応を見て、大きなため息をついた。
「んーと、『郷に入りては郷に従え』ってことわざ知ってる?
 この学園にはこの学園なりのルールが存在するの。
 魔法使いだろうが妖怪だろうが、ここにいる以上はちゃんとルールを守る必要があるの。
 だからこそ、マオマオとヴァンエレンみたいな天敵同士でも仲良くやっていけるんだからね。
 さっきの襲われた話に戻すけど、実はこの学園にある物にはたいてい所有者がいるのよ。
 勝手に持ち去ったら泥棒って事になっちゃうから、トラブルが嫌なら今後は気をつけてね」

リリアーナはレベッカに向き直ると、また頭を下げた。
「レベッカさんもごめんね。私、知らないうちにすごく無神経な事してたのかも」
リリアーナはしょんぼりした。てっきり遠慮してるとだとしか思わなかったのだ。
「だからね、これからは嫌な事や困った事があったらもっとちゃんと話して欲しいな。
 ほら、さっきテレパシーが苦手だよって私に教えてくれた時みたいに。
 だって友達になりたい人が、自分のせいで不愉快な思いをしてるだなんて私は嫌だもの。
 あっ、メイリンさんもよ。嫌な事や困った事があったらちゃんと話してね!約束よ」
リリアーナはちょっと考えた後、こう付け足した。
「 中つ国と西方は文化も思想も全然違うわ。妖怪と魔法使いも。
 だったらまず、お互いの事をよく理解しあうのがトラブル回避の第一歩だと思うのよ」


「・・・・・・・で。話を戻すけど、さっきのマオマオの提案について皆はどう思う?
 有効なら試す価値はあると思うんだけど。
 あ、そういえばまだ聞いてなかったけど、そもそもメイリンさんはどうやってメイファを止めるつもりなの?
 私たちに何か協力出来るようなことってあるのかな?」

175 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 22:18:23 0
>174
> リリアーナは燃える紙に手を伸ばし、何とか燃え尽きる前に消火させた。
> 「もうレベッカさんったら!いくら都合が悪い事を言ったからって、何も燃やす事無いでしょ。(後略)」
「…まぁ、お前らが不快でないなら続けろよ。」
> 「・・・・・・メイリンさん、あなたの気持ちはよく分かったわ。(中略)
>  お姉さんはお姉さんのままなのに、たったそれだけで毛嫌いしちゃうのってなんだか寂しいね」
「リーよ。悪いがそういう事にはふれないでやってくれねーか?
 中つ国の人間は、あんまり身内の問題を他人からふれられたくねーもんだ。」
> 「えっと・・・でもね、内心はどうあれ、こうしてちゃんとメイファ探しをしてくれて嬉しい。ありがとう」
\あいよっ/
> 「(前略)でも、いくらリボンが無いって言っても、警告もなしにいきなりって変な話よね・・・・・何か心当たりは無い?
>  たとえば何かを勝手に触ったり、持ち去ったり、食べたり――――あ。」
> リリアーナはメイリンの反応を見て、大きなため息をついた。
棒メイリンの吹き出しが\テラウマス!/に変わる。
レベッカも何となく察してメイリンに言おうとした。
(おめーまた人の食い物勝手に食っちまっただろ?)
しかし、レベッカは何も言わなかった。レベッカは、これは後で使えるなと、表情を変えずに思った。
> 「んーと、『郷に入りては郷に従え』ってことわざ知ってる?(後略)」
リリアーナはメイリンに注意した。棒メイリンの吹き出しが\あいよっ/に変わった。

> 「レベッカさんもごめんね。私、知らないうちにすごく無神経な事してたのかも」
「…まーな。」
それからレベッカとメイリンは、黙ってリリアーナの言葉に耳を傾けた。
> 「(前略)あ、そういえばまだ聞いてなかったけど、そもそもメイリンさんはどうやってメイファを止めるつもりなの?
>  私たちに何か協力出来るようなことってあるのかな?」
レベッカは、林の方へ耳をそばだてた。今のところ爆発音や悲鳴は聞こえてこない。
それもそうだろう。レベッカさえ林に行かなければ、メイファは“待機”し続けるのだから。
\ないよっ!あたいにぜんぶまかせときなっ!/
メイリンは、レベッカが想像した通りの返事をして、くるりと踵を返した。
さすがにレベッカにはメイリンの感知能力を妨害できないので、黙って見送るしかない。
遅かれ早かれ、メイリンは林の中にいるメイファを見つけ出すだろう。
そして、もしもメイリンがメイファを見つけたら、棒メイリンを見ればすぐにわかるはずだ。

「“嫌な事や困った事があったらちゃんと話してほしい”…か?」
レベッカは、メイリンが少し皆から離れた後、そうきりだした。
「なるほどたしかに。お互いをよく理解しようと思ったら、言いたい事をガマンするのはよくねーよな?
 じゃあ、言ってやろーじゃねーか。」
そして、レベッカは“言いたい事”を話し始めた。
「第二次文化革命が“妖怪のルール”だって、お前は言ったな?
 だがよ。後に学者は、もしも第二次文化革命が起きずにスズメが駆逐されたら、
 その餌だった害虫がはびこり、大飢饉が発生して4000万人以上の死者が出ただろうと推測している。
 はたしてこれでも、“妖怪のルール”の一言ですませられんのか?
 そもそも、妖怪の能力は天から与えられるもんだ。しかし、魔法は自分から学ぶもんだ。
 そこんところをちゃんとわきまえて考えなきゃいけねーよ?
 もっとも、妖怪でもない魔法使いの俺がこんなこと言っても、説得力ねーか?」
レベッカはまだまだ続けた。
「お前さっき俺が紙を燃やそうとしたのを“都合の悪い事を言ったから”って決め付けやがったな?
 俺はただ、おめーらがあんまり気を悪くしたら気の毒だからそうしようとしただけだっつーの。
 それだけじゃねぇ。お前はさっき、メイリンが誰かの食い物を勝手に食べたと決め付けただろ。
 そもそもメイリンは何も言ってねーぞ。お前の注意に返事をしたのは、ただあいつが素直だったからにすぎねぇ。
 態度だけで人の事を勝手に決め付ける奴の口が、よくも“お互いの理解”なんて言葉を吐いたな。」
レベッカはここまで話して、先が見えるなと思った。おそらく今の言葉で、リリアーナは傷ついただろう。
そして、おそらくそのことで自分は顰蹙を買うだろう。それでいいのだ。そうすれば、
レベッカはこのメンバーから自然に離れる口実ができる。誰もまだ何も言っていないが、このメンバーがメイリンを追って、
メイファを見つけようとするのは明白だ。その時、その中にレベッカさえいなければ平和は続くのだ。

176 名前:スクナ・ヒダノゴウ ◆2MENutira2 [sage] 投稿日:2009/01/14(水) 22:57:39 0
>168>173
女子寮からの放水に流されたスクナは、なんとも情けない姿でリチャードに発見された。
すっかり溺れて白目をむいている。
「う・・ぅ・・・ぴゅーーーー。」
リチャードがスクナを揺さぶると、うめき声と共に口から水を噴水のように噴出すのであった。

一応の無事はこれで確認できたのであろうがまだまだ意識は戻りそうもない。
しかし、スクープを前にしたユリにそんな事情は通用するはずもなく、ガクガクと激しく揺さぶりまくし立てるのであった。
イマイチ覚醒しないスクナだったが、ユリのある一言でカッと眼を見開いた。
「なに!?【かごめかごめ】とな!?」
ガバッと起き上がり辺りを見回すと、見知らぬ場所、そしてユリと見知らぬ男が二人。

暫く混乱していたようだが、そこはスクナ。
直ぐに考える事を放棄して、目の前の事態への対処を始めるのであった。
「おお、それは余の本ではないか!
ユリよ、良くぞ世の元へ持ってきてくれた。大儀である。
そちらの二人は・・・余を介抱してくれたのだな。うん、褒めて遣わすぞ。」
とりあえず判っている事と、想像つくことをそのまま事実として認定し、胸を張る。
多少事実と違っていても言い切ってしまえばそれでいいのだ!がスクナクオリティ。

スクナなりに事態の把握が終わったところで、自分の興味に忠実に行動に移すのが第一義。
本を受け取りながらユリへ説明する。
「ユリよ、この本は確かに余の王たる血統の証を描いた古文書。
しかし最後のは世の故郷に伝わる童歌で【矛盾遊び】といってな、【かごめかごめ】とは関係ないぞよ。」
そういいながら詩を指差して見せる。
「加護女と禍娯雌なんぞ正反対じゃし、そんな女が一緒にいることはあるまい。
それに夜が明けたのに晩になるなんぞ有り得ん。
鶴と亀は対になる事はあっても一緒になる事はない。
止めは後ろなのに正面って訳がわからんわ!と、ツッコミを楽しむ歌ぢゃ。
それより・・・」

呆れたように説明し終わった後、スクナは真剣な眼差しになってユリを見つめる。
「そなた今【カゴメカゴメ】と言ったな?
それは余の故郷では禁忌の歌として歌う事が禁じられ、ついには歌詞を知るものがいなくなったという幻の歌!
何故その名を知っておるのぢゃ?歌詞を知っておるのならば歌ってみせてくれ!」

そう、スクナはカゴメカゴメの歌詞を知らなかったのだ。
王たるもの禁忌なぞ恐れはせん!と言っちゃうスクナだが、誰も知らないのであれば知りようがなかった。
それを知っている人物が目の前に現われたとあっては聞かずにはいられないのだ。

177 名前:クロウ ◆g0xlG2TIME [sage まじで盛大にミスったorz] 投稿日:2009/01/14(水) 23:36:45 0
>171
女子寮に侵入しようかどうしようか悩んでいたが、誰も近くに残っていないことに気づいた。
…あれ、もしかしてミルクも流されたのか?
「スクナと違うし、捜しに行った方がいいかな?」
と、思っていたら少し騒がしくなってきた。

>167
>「その時はその時ですわ!お〜ほっほっほっほ!!」
どう考えてもフリージアです。(以下略)

>165>174
>「スペル・カード発動!ジェン・ファーフオ!」
>「わーっ!ちょっと待って―――― っ!!」
「…いったい向こうで何をやってるんだよ。」
今までの会話を聞いていないから状況がよく分からないな。
まあ、合流してから聞けばいいか。

>175
…マオなら状況を簡潔に伝えてくれそうだな。
「マオ、女子寮でいったい何が…」
>「なるほどたしかに。お互いをよく理解しようと思ったら、言いたい事をガマンするのはよくねーよな?
 じゃあ、言ってやろーじゃねーか。」
って俺の聞きたいことがorz
>「第二次文化革命が“妖怪のルール”だって、お前は言ったな?
 (中略)
 もっとも、妖怪でもない魔法使いの俺がこんなこと言っても、説得力ねーか?」
そりゃあ生態系の関係上飢饉が発生するだろうな。
それにしても妖怪の力は天性のものか。
使えるようなら覚えたかったんだが、残念だな。

>「お前さっき俺が紙を燃やそうとしたのを“都合の悪い事を言ったから”って決め付けやがったな?
 (中略)
 態度だけで人の事を勝手に決め付ける奴の口が、よくも“お互いの理解”なんて言葉を吐いたな。」
ちょっと言葉が悪くないか?
いまいち状況が理解できていないが言い過ぎのような気がする。
「ちょっと状況がつかみきれてないけど、
 言葉が悪くないか?
 …まあ、態度だけで判断していたのであれば非があるだろうが、
 注意すればいいだけだろ。」
でも、しっかりと聞いてなさそうだな…

俺も早めに状況を把握するか。
「で、女子寮の中でいったい何があったんだ?
 入口の方から水が大量に噴き出してきてスクナとミルクが流されたっぽいんだが。」

178 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 本日のレス 投稿日:2009/01/15(木) 18:45:30 0
>175 >177
>「リーよ。悪いがそういう事にはふれないでやってくれねーか?
> 中つ国の人間は、あんまり身内の問題を他人からふれられたくねーもんだ。」
リリアーナはここでへんてこな顔になった。
「そうなの?でも・・・・・」
その割にはレベッカがメイファ達のプライバシーに随分踏み込んでいるような気がする。
いや、それ以前に、友達や知人程度では知りえないような事情まで熟知し過ぎている気がする。
身内の問題を他人が触れるのを嫌う割には、メイリンからレベッカへの拒絶は全く見えなかった。
それに、あの女子寮全体を覆うほどの強大な水の呪符。
過去にメラルという生徒が氷で同じような事をやってのけたことがある。
だがその際には大掛かりな儀式が必要だったし、術者の消耗も並大抵のものではなかったと聞いている。
間違っても、レベッカが部屋に戻った僅かな時間で、お手軽に発動させられるようなものではないはずだ。
リリアーナはふと、棒メイファが棒メイリンに話していたことを思い出していた。
(あ!レベッカさんってもしかして・・・・・・)
リリアーナはひゅっと息を吸い込み深呼吸した。なんと質問したらいいのだろう。
>「なるほどたしかに。お互いをよく理解しようと思ったら、言いたい事をガマンするのはよくねーよな?
> じゃあ、言ってやろーじゃねーか。」
レベッカはそう切り出すと、その後は次々に痛烈な「本音」をぶつけてきた。

>「(中略) 態度だけで人の事を勝手に決め付ける奴の口が、よくも“お互いの理解”なんて言葉を吐いたな。」
「・・・・・・・・・。ごめんなさい」
リリアーナは一言謝罪を述べると、それきり口を噤んだ。
もちろんリリアーナにも言い分や問い詰めたい事が無かったわけではないが、
自分にも非がある以上、今は何を言ってもいい方向には向かわないと思ったからだ。

>「ちょっと状況がつかみきれてないけど、
> 言葉が悪くないか?
> …まあ、態度だけで判断していたのであれば非があるだろうが、
> 注意すればいいだけだろ。」
「クロウさんいいのよ。いいの。・・・・・でもありがとね。
 そういえばメイリンさん用の来客リボン、生徒会のほうで手配できそう?」
リリアーナはクロウの返答を聞くと、「そう」と答えた。
それきり口を噤んだまま、本物のメイリンと棒メイリンをじっと眺めている。

傍目にはレベッカの言葉にすっかりしょげきったように見えるだろうし、実際のところその通りだった。
ただ一つだけ違うのは、頭の中の冷静な部分が今後の事についてあれこれ考えている事だ。
(レベッカさんに、メイリンさんに・・・・・・メイファ)
もしリリアーナの仮説が正しければ、レベッカの行動全部が全く別の意味を持つようになる。
だが単なるこじつけである可能性も高いため、とても気軽に言い出せるような内容ではなかった。
(とりあえず、今はレベッカさんから目を離さないようにしないと・・・・・)
リリアーナはメイリンの後を追いながら、そんなことを考えていた。

179 名前:リチャード・ロウ ◆jntvk4zYjI [sage] 本日のレス 投稿日:2009/01/15(木) 19:28:48 0
>173 >176
>「う・・ぅ・・・ぴゅーーーー。」
ロウがスクナを揺さぶると、彼の口からは水を噴水のように噴出した。
回復させようかと思ったものの、結局必要ないと判断して止めた。
彼の身体に巻きついている包帯がただの包帯では無かったからだ。

>「リチャードさん、女子寮でもイベントがあるみたいだから、早く行きましょー!
> …あれ?この人は?」
>「本当に王様だー!間違いないよ!
> ここで会えたのはきっと天の助けだね!」
「なんと、これはこれはおいたわしい事ですなあ」
ロウは本気か適当かわからない声でそう言った。
>「王様!王様ー!この絵本に書いてある昔話って、王様のご先祖様のことだよね!?
 この最後のページに『かごめかごめ』の詩が書いてあるんだけど、内容に心当たりとかないかな!?」
「ユリ殿、もう少しお手柔らかに・・・・・・」
>>「オウ!これは実に積極的なのデース」
>「なに!?【かごめかごめ】とな!?」
だがユリの熱意が通じたのか、スクナは一気に覚醒しがばりと身を起こした。
「・・・・・・何とも、タフな王様ですなあ」

>「おお、それは余の本ではないか!
>ユリよ、良くぞ世の元へ持ってきてくれた。大儀である。
>そちらの二人は・・・余を介抱してくれたのだな。うん、褒めて遣わすぞ。」
「いえいえ、礼には及びませんぞスクナ殿。
 わしはリチャード・ロウ。こちらの紳士はマリオ・マリオ殿じゃ。
 マリオ殿はムウ大陸研究家でいらっしゃる。
 今日はスクナ殿の本に書かれていた詩についてぜひともお話が聞きたいそうですぞ」

>「ユリよ、この本は確かに余の王たる血統の証を描いた古文書。
>しかし最後のは世の故郷に伝わる童歌で【矛盾遊び】といってな、【かごめかごめ】とは関係ないぞよ。」
そう言ってスクナは彼なりの解釈をしてくれた。
>「そなた今【カゴメカゴメ】と言ったな?
>それは余の故郷では禁忌の歌として歌う事が禁じられ、ついには歌詞を知るものがいなくなったという幻の歌!
>何故その名を知っておるのぢゃ?歌詞を知っておるのならば歌ってみせてくれ!」
ロウはニコニコしながら皆の話を聞き入っている。
「そういえば、でいりぃ・ふぃじる本部にあった『逆転昔話!〜歴史の矛盾に異議あり〜』は
 確かヒダノゴウにまつわる伝承でしたな。
 古代魔法文明のその更に前の時代の話でしたが、なかなか興味深かったですぞ。
 ・・・・・おお、そういえばヒダノゴウのリョウメン族の方々は、昼と夜では違うお姿をお持ちでしたなあ
 もっとも、そのあたりはスクナ殿や実際に取材なさったユリ殿のほうがお詳しそうですがの」


180 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 本日のレス 投稿日:2009/01/15(木) 20:21:14 P
>174>175>177
>「・・・・・・・で。話を戻すけど、さっきのマオマオの提案について皆はどう思う?
  有効なら試す価値はあると思うんだけど。
  あ、そういえばまだ聞いてなかったけど、そもそもメイリンさんはどうやってメイファを止めるつもりなの?
  私たちに何か協力出来るようなことってあるのかな?」

「自分の魔力を感知できないぐらい抑えるっていうあれですわね」
フリージアは考えた、自分にそんな器用な真似が出来るのだろうかと
そう考え・・・無理だと言う結論を出す
「まあ別に私は魔力で無理やり精霊を押さえつけてるわけじゃないから大丈夫だと思うけど
 その薬って・・・・何か副作用とかありまして?」
念のためにマオにそのことを尋ねるフリージア
膨大な魔力で無理やり精霊を押さえつけ行使している場合
感知できる魔力が少ない=相手が弱くなったと判断され
精霊たちにふるぼっこにされる危険性があるからだ

「魔力を抑えたら魔法が使えなくなったりして♪」
とのんきに言うギズモ
まあそんなわけ無いと思うが
フリージアの場合、魔法が使えなくてもある程度は肉体言語が使えるから大丈夫だと思われる


リリアーナに対してひどいことを言うレベッカ
>「ちょっと状況がつかみきれてないけど、
  言葉が悪くないか?
  …まあ、態度だけで判断していたのであれば非があるだろうが、
  注意すればいいだけだろ。」
「まあ確かに何の証拠も無く人のことを決め付けるのは良くないけど・・・・その言い方はひどくなくて?」
とクロウと同じような事を言うフリージア
まんまとレベッカの計略に引っかかっているようだ

「とりあえず今はメイリンさんの後を追いましょう」
とりあえずリリアーナを追いかけるように走るフリージア
「そうだね一人にしておくとまたトラブルに巻き込まれそうだし」
とギズモ
いくらなんでもそんなにしょっちゅうトラブルに巻き込まれるはずが無いと思うのだが・・・

181 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 本日のレス 投稿日:2009/01/15(木) 21:13:43 0
>149>151>154>160>163
「うぼぁぁぁー」
パートナーによって自分の言ったことすべて否定されてへこみ気味。
外に出る前にだんだんと量を増やしていく水をどうにかしようとリリアーナたちは考える。
そこへやってきたのはフリージア。
パンがなければケーキを食べて、水が溢れるなら窓ガラスをぶち割ればいいじゃない。
>「いやぁぁぁぁ!!」
ひろみいやフリージア。
あなたにはいついかなる時でも、だたひたすら物事を考えてから行動してほしい!!
拳大はあろう氷を作ってこれまた作りだした氷のラケットで氷結のボールを打ち出した。
「キャーイクサーン」
窓ガラスは結局割れませんでした。

>「準備はいいか?」
「そーですねー」
マオとリリアーナが呆ける中、返事を待たずしてレベッカは槍を一薙ぎするとスペカが真っ二つになる。
その瞬間に天井を覆っていた水が一斉に重力に任せて落下してくる。
「あ、あかん。
 これはあかん!」
呆然としていた状態のヴァンエレンははっとなり、目の前にいきなり現れた危機に対しての避難が遅れる。
その結果が煙を出して全身脱力というすでに満身創痍な始末であります。
その後にマオがこちらが魔力を抑えれば感知されずに接触を図れるのではないか?
というような提案が外に出る間にあったがヴァンエレンは聞けるような状態ではなかった。

>165>174>177
>\あたいは人間が好き。でも、魔法使いは嫌い/
メイリンは語る。
魔法使いたちのルールと妖怪たちのルール。
二つの価値観はすれ違っていて双方の関係はすでに捻じ曲がってしまっているようだ。
レベッカは皆の気をこれ以上悪くさせないがために、メイリンが宿る?紙を燃やしてしまったがリリアーナはそれを慌てて阻止した。
ややあってリリアーナはレベッカに詫びを入れて、隠し事はなしで嫌なことは教えるように伝える。
そんなときにクロウが合流して女子寮内の状況を知らない彼は中での出来事を知りたがっている。
「燃えたよ…。燃え尽きた。
 真っ白にな」
これだと中で火災が起こったと間違われる可能性がある。
もちろん燃え尽きたのはそこの肩にとまっているへたれ吸血鬼である。
>「“嫌な事や困った事があったらちゃんと話してほしい”…か?」
>「なるほどたしかに。お互いをよく理解しようと思ったら、言いたい事をガマンするのはよくねーよな?
>じゃあ、言ってやろーじゃねーか。」
そのことを皮ぎりにレベッカは口調が一変して包み隠さず内に潜んでいた本音を大いに語った。
>「・・・・・・・・・。ごめんなさい」
すべてを聞いた後、リリアーナはただ一言…二度目の謝罪を口にした。
「やっと力が戻ってきました」
しょうげているリリアーナと全体的に重い空気の中、ダメージからようやく回復できたヴァンエレンは空気を読まずに元気を取り戻した。

182 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 本日のレス 投稿日:2009/01/15(木) 22:01:09 O
>172
>「ウェイシェンマー!?」
「うわわっ!?」
開けてビックリダンボール。
箱の中には、なんと三角座りの女の子が入っていた。
な、なんでこんなダンボール箱の中に女の子が?
キョロキョロ回りを見回すものの、他に人影は無し。
保護者はどこで何をしてるんだ!

>『えへへ、革命ごっこをしましょ♪私は官軍♪あなたは賊軍♪』
女の子の方も最初は驚いていたけど、すぐ友好的に笑いかけてきた。
一緒に遊んで欲しいのかな?
怖がって泣かれでもしたら大変だから、そこは一安心だ。
「遊んでほしいの?いいよ、用事があるから、少しだけだけどね」
>『すぐに壊れちゃ…嫌よ(愛好)』
ただ問題は。いくら友好的に話しかけられても、この子が何話してるのかさっぱり分からんことだ。
たぶん中つ国の言葉だと思うんだけど、言葉の壁って厚いなぁ。
これじゃ何して遊ぶにしても無理があるぞ。
「えーっと、ごめん、ただ、あたし中つ国の言葉がわからなくってさ。
 知り合いに中つ国語が……どうかした?」

急に、女の子は考え込むような仕草を始めた。
なんだろ。言葉がわからくてもできる遊びでも考えてるのかな…
>『あー、じゃああなたは捕虜ってことでいいわね。(中略)
> 正直に答えないと…こうだぞ〜』
「え?なんて言って…て、ちょっとちょっと。
 くすぐったいからやめ……あははは、降参降参、まいりましたー!」
ぴしぴしお腹を突っついてくる女の子に降参を言うと、ピタリと突っつく手が止まる。
お、言いたいこと、少しは通じたかな?
でも、よく見ると女の子の視線があたしの持ってるダンボールに釘付けな事が分かった。
より正確に言うと、ダンボールをまだ食べ続けてる芋虫に、だ。
>『ちょうだい!それちょうだい!』
「え?え?もしかして、これが欲しいの?」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら何かを頼む女の子。
状況的に芋虫を欲しがってるとしか思えません。
……もしかして、かわいいとか思ってるのかな…
確かに子供って虫を飼うのが好きだったりするけど、女の子には珍しいような。
……売り飛ばして小遣い稼ぎでもと思ってたけど、こんな小さい子のお願いは断れないか。
「うーん、しょうがないなぁ。
 はい。かわいがってあげてね」
そう言って、ダンボールごと女の子に芋虫を渡す。
そういえば、この子の名前聞いてなかったな。

「あたし、ミルク。あなたの名前は?」
前にメイリンにしたように、身振り手振りで女の子に名前を聞いてみた。

魔法少女達と冒険するスレ 15thシーズン

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