1 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:33:25 0
さあ、航海だ!

2 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 16:01:48 0
ワンピ厨UZEEEEEEEEE

3 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 16:13:51 0
名前:トオル・ヴァン・ビスコンティーノ
年齢:22
性別:男
出自:平民(東方出身)
身長:166
体重:55
外見:普通に近い体型、バンダナ、ロングヘアー、東方系の服
役割:砲撃手
武装:拳銃、カットラス、16センチ砲(船内武装)
好きなもの:干し肉
嫌いなもの:酒
目標:南方の文化を知り尽くすこと
キャラ解説:東方から流れてきた海賊。自分の艦を持つのが夢。
とりあえず船長に従っている。


4 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [] 投稿日:2009/08/17(月) 21:46:29 0
「砲兵隊、配置につけ〜!!」
船長の勇ましい声が響きわたり、トオルは配置についた。
砲弾を込め、照準を合わせる。敵は武装した商船。
実質…彼らと同じ、海賊である。

ホコホコ、ホコホコと砲弾が飛び交う音が響きわたる。
しかし、こちらの方が精度でも破壊力でも上だった。
爆発音とともにこちらの船体に数発が着弾するが、
その何倍もの砲弾が敵の船にブチ当たった。

「しまった!」
船長が驚嘆の声をあげる。なんと、敵船がこちらに急速接近し、
横付けを始めようとしているのだ。
「船長、ここは俺にお任せあれ!」
トオルはそう叫ぶと、拳銃を構えて荷物の陰に隠れた。
他の船員も一斉に射撃戦に持ち込む。
敵の勢力は大きく、中にははしごを構えている者もいる。

すぐに射撃戦が始まった。こちらの船員は相手の銃弾に焦って反撃ができない。
そのときだった。
パチーン、パチーン

トオルの射撃が梯子をかける敵二人の心臓を打ち抜いた。
断末魔の悲鳴をあげ、血しぶきをあげながら海に倒れこむ敵。
その怯んだ隙に梯子を蹴落とす味方。
力が拮抗する中で、パチーン、パチーンというトオルの銃声だけが
一際響きわたった。
「突入するぞ!」
最後の一人を射殺したとき、トオルが弾込めをしながら言った。
こちらからも梯子がかけられる。
そして船員の半数近くが相手の船に乗り込んでいった…

5 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/17(月) 22:26:36 0
前に山賊でぽしゃったな

6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 22:36:07 0
船長「オラオラオラ! 観念せい、トオルが通るぞ!!」

7 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/17(月) 23:52:09 O
大砲「ホコホコホコホコ」
CV 砲兵隊

8 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/18(火) 01:35:20 0
ホコホコホコホコ
パチーン、パチーン

緊迫した戦いは続く

9 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/19(水) 11:46:24 0
敵船に乗り込んだトオルの前に現われたのは実に奇態ななりの海賊であった。

頭には船員の三角鍔帽をあみだに被り、両端からは火縄が伸び、おりしも点火されて
火花を散らし、

胸には幅広の革帯に火打ち拳銃を幾つも差込み、

腰には長大な海賊刀を落とし込み、

背中腰には手斧を帯に差し挟み、

梯子を渡ってきたトオルの前に立ちはだかるや、革帯から一丁目の拳銃を抜き出し、突き出して
発砲した。

10 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/19(水) 12:08:48 0
くだらソ

11 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/19(水) 12:19:28 O
おしりも点火されて火花を散らし

に見えた

12 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [] 投稿日:2009/08/19(水) 18:28:21 0
トコーン!
その奇妙な相手…スワロー艦長の銃は旧式であったが破壊力は十分であった。
「ヤバい…!」
一撃でも食らえば生命が危ない。そう思ったトオルはでんぐり返しをしながら
梯子の方向に避け、そのままジャンプしながら梯子を渡り、相手の船に乗り込んだ。
さっきまでトオルのいた足場は大きな穴が空いている。
トコーン、トコーン
「ぎぇぇぇ!!」
やがてスワローの拳銃は二丁構えとなり、さらに火力を増して
後続の味方を一人また一人と打ち抜いていった。
ある者は胴体を半分千切られ、ある者は首を吹き飛ばされて
下の海に落下していく。
梯子の下は敵味方の死体と血で真っ赤に染まっていた。

ブボー!!
突如、船が揺れた。そう、まだ相手の砲撃はやんでいなかったのである。
直撃により梯子が落ち、浸水が始まった。
「オラオラオラ! 観念せい、トオルが通るぞ!!」
船長が仰向けに倒れたまま(先ほどの砲撃でひっくり返った)叫んだ。

パチーン、パチーン、トトトトトト…
トオルはもの凄い速さで先に進んだ味方の後ろを、スワローの銃撃を避けながら
進んでいく。
「ぐわぁぁぁ!」
目の前の味方の首が突然後ろに飛んできた。
上空を見るとスワローが投げたらしき手斧が今まさに戻っていくところだった。
「トマ・ホークか!?」
敵艦長が身構えるマストはすぐそこだ。
トオルは次の銃撃に備え、弾込めを始めた。

13 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/19(水) 19:00:26 O
どう見てもエドワード・ティーチですね


効果音変なのは狙ってるのかよ

14 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 02:21:58 0
トオルとスワローの戦いが激化する中、一人の船員が叫んだ。

「おい見ろ!海軍が来るぞ!」

海の向こうから数隻の大きな船がこちらに向かってくるのが見える。
威風堂々と国旗を掲げるそれらは某国が誇る海軍の戦闘艦だ。

「チッ、勝負はお預けだ!」

スワロー船長はトオルの船の船長に声を張り上げた。
このまま戦闘を続けていたら例え勝っても全滅するからだ。

スワロー船長の船はトオルを載せたまま、トオルの船と二手に別れて逃げ出した。

15 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [] 投稿日:2009/08/20(木) 20:07:39 0
「おい見ろ!海軍が来るぞ!」
振り返ると、王国艦隊がこちらに向かってきているところだった。
あんなのにやられたら一たまりもない。

「チッ、勝負はお預けだ!」
目の前に迫る相手に手斧をめり込ませながら、スパローが舌打ちをした。
「そのようだな…次は命もお宝も根こそぎ奪ってやる!あばよ」
そう言って踵を返すトオル。そして斧を腰に挿すスパロー船長。しかし…

トコパチーン!チョーン…
二人の間で大きな火花が散った。そう、お互い不意を突いて一発ずつ撃ったのだ。
「フン」
鼻を鳴らすトオル。そして掌を横に突き上げ、苦笑いをするスパロー。
しかし…
ガラガラガラガラ!!
「お、おぉぅ、な!何だこれは!!」
スパローが気付いたときには、既にマストが傾き、海へと転落しているところだった。
どうやら、トオルの方が一枚上手だったようである。
ドッポン…

「撤収だ〜!撤収!」
船長の声に慌てて敵船の脇に戻る船員たち。なかにはお宝の箱を抱えた者もいる。
「何ィィ!?梯子が無いだって!?聞いてねぇよ〜」
王国軍に発見されており、もはや幅寄せしている時間はない。

「お前らコレで我慢しろ。ホラよっ」
と、船長が何個か海に放り込んだのは、昨日釣った魚だった。
ザバァァァン!!!
突如、巨大な鮫が魚に食いつき、船と船の間に足場を作った。
よく見るとさっきから落ちてくる死体に反応したのか、周囲は鮫だらけであった。
恐らく、落ちれば命はないだろう。
「ほら、早くしろお前ら!」
「いっせぇのっ!おぉ〜っと!」
トオルが真っ先に鮫に飛び乗った。
ツルッ
鮫の背中は予想以上に滑ったが、辛うじて足の指一本程度のところで
船に無事帰還できた。
このジャンプで、三、四人ほどが命を落としたようである。

ホコ、ホコ… ズゥーン…
仲間の海賊たちが僅かに持ち帰ったお宝を開封してワイワイやっているうちにも、
トオルは16センチ砲の定位置について、敵海賊船に(主にさっきスパローが落ちた近くに)
砲撃を地味にも食らわしていった。
「ふぅ…そろそろ日が暮れるかな?」
艦隊と敵海賊船はみるみる遠ざかり、射程の外に出ると、
トオルは大きな欠伸をして、負傷した仲間を見に行った。
手当てをして、死体を処理したら、恐らく夕食になるだろう。


16 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [] 投稿日:2009/08/21(金) 23:33:18 0
船室での夕食。
長い丸テーブルに十数人ほどが並んで食べる。
勿論、全員がここに並ぶことはない。常に操縦をしている者、
周囲を警戒している者がいるためだ。

多少犠牲は多かったが、こうしてトオル、船長他数名は、
無事に夕食にありついていた。
今夜は魚肉ハンバーグと海草のサラダだ。
「いっただきま〜す」
船長が合図を取った。
トオルは誰かに取られるでもなしにワシャワシャ、ワシャワシャとせわしなく食いついた。
「これさ、あいつらの死体の肉も入ってるんじゃねーの?」
オオオオ… オオオオ…
誰かが言った空気の読めない一言で、場は一気にしらけた。
トオルらの視線がその一言の主、カーンに集まる。

パキャ!
「お…!?」
突如、そのカーンの頭蓋骨が割れ、目玉が両側に飛び、脳漿を散らした。
「やべぇ!伏せろ!」
トオルの叫び声が響く。

トッ、パンパンパン! トッ、パンパンパン…
「ギャァァ!」
船室に何者かが射撃を仕掛けているのだ。それもすぐ外から。また一人が殺られた。

パリィィン!!
トオルがカットラスを抜き放つと、ランタンを叩き落とし、火を消した。
総員は射撃のあった反対側に逃げ込み、持っていた武器を構える。
外は真っ暗。こちらだけが一方的に敵に見られる状況だけは回避したかった。
「馬鹿な!どうして敵襲が…!」
船長の悲痛な声。トオルはすぐに気付いた。
そう、見張りをしている連中が裏切ったのだ。実際、船室に侵入した一人が、
中のお宝をあさっている。位置もはっきりと覚えているようだ。

パチーン、パチーン!「ぎぇぇ!!」
敵の断末魔の悲鳴で、その声がかつての仲間の一人、セバスだと分かった。
「くそっ、この正確な射撃…向こうにはトオルがいたのか…!」

パパスパパスパパ… パパスパパスパパ…
ひたすら船室を跨いでの銃撃が続く。どうしてこうなってしまったのか…
そんな事を考えているその時、
ブボー!!「ギャァァァ!!」
真横で仲間二人が突如、爆風に巻き込まれ四散した。
まさか… しかし、それは紛れも無く現実であった。トオルの16センチ砲が
取り外され、味方を攻撃しているのである。

「くそっ!…絶対に許さないぞ…!」
意を決したトオルは素早く船室に駆け込むと、そのまま敵中まで八双飛びをして拳銃を構えた。



17 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/22(土) 10:03:56 0
うぼぁ・・・飛び散る埋蔵金

18 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 10:17:28 0
間違って開いたら・・・なんというグロスレ

19 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21:56:55 0
パチーン!
「ぐぉお!」
トオルがジャンプした先にいる敵を一瞬で射殺する。
これで敵側に一気に踏み込めた。
幸運にも、他の敵は大分離れた位置にいるようだった。

カカシュカカシュカシュ…カカシュカカシュカシュ…!
トオルが潜む場所の後ろの壁が銃撃で削れていく。
このままここに留まっていれば、やがて壁が貫通し、トオルの命は危ういだろう。

パシュン… パシュン…!「ぎゃぁぁ!!」
味方が頑張ってくれているようで、もう残りの敵も残り僅かといったところだ。
「どおりゃー!!」
トオルが意を決して敵の居場所に踏み込む。
パチーン、パチーン、パチーン…「ぎぇぇぇ!!!」
残りの敵はトオルの正確かつ冷静な射撃によって葬られた。

さて、あとは後ろの安全確認を…と思ったその時である。
「トオル!危ねぇ!」
後ろに敵の気配。そう、まだ敵が潜んでいたのだ。
パン、パン、パパン!
すぐさま気付いた船長、味方がそちらに射撃する。…が、しかし!

パシュ…
「……………………う…!」
味方の下手糞な射撃は敵ばかりでなく、トオルをも後ろから射抜いてしまった。
「あ、やっちゃった…!トオルッ!!」
「あ…え…あれ?ゴポ…」
気付くと、既にトオルの胸からは血が噴き出しており、
声はやがて喉から湧き出てくる血液によって塞がった。意識が薄れていく。
パン、パン、パパパパ…
そのままトオルを巻き込むように敵に銃弾がまた一発、二発と浴びせられ、この戦闘は終わった。

船長は、トオルの死を酷く悲しんだ。
トオルやその他の遺体は夜明け前までに処分されたが、トオルの遺品は
全て船内で保管されることになったという。
今回の航海もここで終わり、船は修理されて近くの陸に上がって、
お宝を適当に売り払い、解散したそうだ。
船長は二度と「船長」と呼ばれることはなかった…

そして…

20 名前:トオル ◆ld4xh1oLN2 [] 本日のレス 投稿日:2009/08/23(日) 19:48:26 0
数年後…

ジョン・スワローは王国から認められる海賊として、
周辺海域の取り締まりを行う船団を率いていた。

仕事を終え、港へと戻ろうとしているスワローに、
部下からの報告があった。
「キャプテン!島の方からボロっちい船が来ますぜ!」

気になったスワローは甲板へと足を運んだ。
「ん?何だありゃあ…」
ゴゴゴゴゴ…
それはあまりにもみすぼらしい船であった。しかし、良く見ると
強力な武装…16センチ砲を両脇にずらりとそろえており、
それはあまりにアンバランスな光景であった。

無視しよう、とスパローは思い踵を返そうとするが、その時、船首に
ある見知った名前が刻まれているのが目に焼きついた。
『キング・トオル号』
「あーーーっ!!」
まさか、あいつが生きているというのか!?

ホコホコ…ホコ…
突如、ボロボロの船から噴煙が上がり、砲撃が開始された。

― 完 ―

【ありがとうございました!】
【これで物語は終了なので、残りは新規で自由に楽しんでください】

【大航海】◆ 海賊団TRPGスレ ◆

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