1 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/07(金) 21:51:45 0
西暦2005年
太平洋戦争に勝利した極東の島国・日本は戦後の60年で益々勢力を広げていた
属国となったアメリカをはじめカナダやメキシコ、オーストラリア等を領土とし新たな"日本"は動き始めていた
またこのころ、日本の帝国主義に反対するユーラシア連合も打倒神国を掲げ活動を始めようとしていた

君は太平洋戦争の最中に日本軍が開発した新兵器"WA"(ウォーアーマー)を駆使し、戦場を駈け抜け、軍の勝利に貢献してほしい
ただ、軍隊である限り規則はある、以下のことだけは守ってほしい
1.規律を乱さないこと
2.使用するキャラ、WAはオリジナルであること
3.戦闘中に相手の行動を決めつけないこと


   × Aは俺の攻撃にあたった
   ○ 俺はAに向けて攻撃を仕掛けた
○に対するレスの例
   ○ 俺はBが仕掛けてきた攻撃を軽くいなし、ライフルを撃ち返した
   ○ 俺はBの攻撃を受けた、右腕に痛みが走る、だがまだ戦える
   ○ 俺はBの攻撃に反応出来なかったBの攻撃は直撃コース、
      ……俺は墜とされた


尚、一週間以内の書き込みが無い場合NPC扱いになる、注意してもらいたい、以上だ

2 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 21:53:11 0
WAについて説明します
WAとは太平洋戦争中に日本軍が開発した兵器のことであり
生身の人間に装甲・ブースター・固定武装を装着し、コアによって制御を行う特殊兵装一式の事を指します
ただ、コアが簡素な物であれば暴走を起こす危険性もあります
充分に注意してください


キャラクターテンプレ
(技能・筋力・反応・知略は1〜5、合計15以内に設定してください)


名前:
年齢:
性別:
性格:
特徴:
所属:日本/ユーラシア

技能:コアに補正
筋力:火力に補正
反応:機動に補正
知略:一般兵の援護率上昇

専用WAテンプレ
(コア・火力・機動・装甲は1〜5、合計15以内に設定してください)

名称:
特徴:
装備:

コア:暴走率に作用
火力:攻撃力に作用
機動:回避率に作用
装甲:防御力に作用

3 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 21:55:29 0
神国日本軍量産型WA

名称:正式稼働甲冑与式
特徴:黒を基調としたカラーリング
装備:対物ライフル、大太刀、ショットアンカー

コア:3
火力:2
機動:2
装甲:2


ユーラシア連合量産型WA

名称:グロット
特徴:白を基調としたカラーリング
装備:対物ライフル、サーベル、ショットアンカー

コア:2
火力:2
機動:2
装甲:2

4 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 21:57:58 0
ここから>>100までは参加者の募集を行います
また、>>100を過ぎてもいつでも参加歓迎です

5 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:03:36 0
質問いいかな?
能力値は具体的に、どう影響するのかな?

6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:08:50 0
それから確定じゃなければ、能力値次第で連携してもいいのかな


俺はAに対しライフルを撃ちつつ接近し
太刀で切りかかった

とか

7 名前: ◆0RsXOqz7jE [] 投稿日:2009/08/07(金) 22:11:24 O
>>5
能力値は戦闘の結果はある程度プレイヤーに任せたいのですが、どうしても決着がつかない場合(回避合戦になる等)に戦闘の結果について決めさせて頂こうと思い、参考のために作りました

8 名前: ◆0RsXOqz7jE [] 投稿日:2009/08/07(金) 22:14:51 O
>>6
構いません
幾つ以上なら○○可能などの効果をこれから作ってきます

9 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:16:35 0
設定が細かすぎて参加しづらいような

10 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:21:59 0
終戦記念日近いってのに戦争物か
夏だな

11 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:22:52 0
まぁいいんじゃねw?

ケチつけるつもりはないんだが、
「正式稼働甲冑与式」ってのはなんというか、呼びづらい
ゼロ戦とか、紫電みたいな呼び方があった方がいいと思った。

あとコアってのが良くわからない。単なるOS?
高いほど暴走しないの?それとも暴走するとエヴァみたいになるの?

12 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:31:46 0
>>11
低くて暴走なら避けられないとか
ダメが下がるって事だろ

エヴァみたいになるなら誰でも低くするし

13 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:35:22 0
>>11
零戦も略称な上
テンプレートの名前は一例だから
日本製ならそれと解る奴で良いって事だろ


14 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:42:30 0
>>9>>11
スイマセン、絶賛大二病なもので

>>10
返す言葉がありません
しかし、この時期に行うことによって何か発見できるものも無いかと考えたんですが
愚か者が何かやってると見てて下さい

>>11
言ってなかったですが>>3は例になるので、あまり気にしないで下さい

コアはWAの全システムを統括する頭脳とでも思って下さい
PCでいうCPUみたいなものです

暴走はこちらで通知します
また、暴走の内容もその都度異なります
例としては「武器使用不可」「機動が1まで低下」「火力が1まで低下」などです
基本的にコアが2以下の場合に発動させようと思っています

15 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:48:07 0
三菱艦上零式戦闘機だっけ?

名前つけるなら
主な用途(艦上とか陸上とか) △式 稼動甲冑(もうちょっとわかりやすい名前がいいな、装甲騎兵とか) ○○型 ××(紫電みたいな感じ)

みたいな方がいい気がする。

愛称は△騎とか。××とかで

16 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:48:46 0
専用WAテンプレ
(コア・火力・機動・装甲は1〜5、合計15以内に設定してください)

名称:
特徴:
装備:
特殊:

コア:暴走率に作用
火力:攻撃力に作用
機動:回避率に作用
装甲:防御力に作用

特殊の欄について

特殊の欄ではキャラとWAの能力の合計値で発動する技能を記します

【技能一覧】
技能+コア8以上 【暴走制御】 発動以後自分のレス5の間すべての能力値が5になる しかし、その後全て1になる 
筋力+火力5以上 【連撃】  一レスで二度攻撃できる
筋力+火力7以上 【三連撃】 一レスで三度攻撃できる
筋力+火力10 【四連撃】 一レスで四度攻撃できる 
反応+機動6以上 【連撃回避】
反応+機動8以上 【飛行】 飛行を持たないWAの近接攻撃を受けない
知略4以上 一般兵三機を小隊として使用可能
装甲4以上以下、筋 火力3力3以下無効


【攻撃法について】
攻撃には簡単に言えば近接攻撃と遠距離攻撃があります
二つの攻撃法にはそれぞれに補正があります(補正は全て攻撃中のみです)

近接攻撃:自機火力+1
遠距離攻撃:(ライフル)敵反撃時、自機反応+1
遠距離攻撃:(マシンガン)自機火力−1、敵機機動−1
遠距離攻撃:(バズーカ)自機火力+2、敵機機動+2

17 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:52:26 0
【技能一覧】
×装甲4以上以下、筋 火力3力3以下無効
○装甲4以上、筋力3又は火力3以下無効

スイマセン

18 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:54:23 0
今更だけどさ、WAってのはパワードスーツみたいなもんかい?

19 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 22:58:15 0
>>18
その認識で間違いないです

20 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 19:07:42 O
GM経験やTRP参加経験はいかほど?

21 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/08(土) 20:26:39 O
>>20
ROMは結構してましたけど、参加・GM経験は残念ながら0です
他には某学園スレでキャラハンをしたくらいの経験しかありません

22 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 22:31:23 O
そっかー。初TRPでGMは見てる以上にキツいと思うよ。
最初は息切れしないよう、○○攻略戦みたいな短い区切りをつけて
調子を掴んでいく方がいいんじゃないかな?
暇ができたら参加するかも。頑張ってね。

23 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/08(土) 23:13:32 O
>>22
ありがとうございます
そうさせて頂きます
時間ができれば是非参加して下さいね

24 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/09(日) 05:52:06 O
>>23
縁があればね。
何かキャラ作成だけでも細かな計算がやけにややこしかったんで、
携帯用作成支援フォーム仮設してみた。人来るといいね。
ttp://knt.prohp.jp/test/wa.php

25 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/09(日) 20:45:40 0
>>24
ありがとうございます
何とお礼を言ったらいいのか分かりません

26 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/09(日) 23:49:09 O
なんという過疎スレ…

27 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/10(月) 00:41:42 O
>>26
まだ始まってないからな


ところで>>1
能力値を決めてするなら>>1がユーラシアやってプレイヤーが日本やって
数値から>>1が結果だすみたいなのが良いと思うんだ
このままだと能力が空気になりそうな希ガス

28 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/10(月) 19:12:15 O
題材は良さそうなのにな

29 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/10(月) 19:41:46 0
アンカーショットって具体的にどんな武器?

30 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:53:42 O
コードギアスファンと見た

31 名前:名無しになりきれ[age] 投稿日:2009/08/11(火) 21:54:13 O
機体アゲ

32 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/11(火) 22:24:11 O
>>1が最初教官役やって色々書いてみたら?
そしたら雰囲気掴めるし入りやすくはなると思う
スナイパーライフルやら装備や技術の発展具合をちょこちょこ挟んでもいいんじゃない?

33 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/11(火) 22:52:30 0
名前:レオン・トロツキー
年齢:63歳
性別:男
性格:ちょっと頑固、理想は捨てない、時に攻撃的
特徴:メキシコのは替え玉だった
所属:ユーラシア

技能:1
筋力:1
反応:1
知略:3

適当に作ったけどこんなんもOK?

34 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/13(木) 11:13:36 0
とりあえず日本でもユーラシアでもキャラ作って上げればいいのか?

つーか>>1は消えたのか? まさか>>100まで出てこないとかないよな
過疎スレとはいえ多少仕切ってくんないとやりづらいんだけど

35 名前:アグネスチャン ◆XqkycjLB1E [] 投稿日:2009/08/13(木) 13:20:28 0
ポルノ大国日本に対して立ち上がる女性がここにいた

名前:アグネスチャン
年齢:40代くらい
性別:女性様
性格:自己中心的 妄想癖がある
特徴:不細工な顔
所属:ユーラシア

技能:0.4
筋力:0.2
反応:0.3
知略:1.3


名称:ユニセフ号
特徴:ピンクを基調としたカラーリング
装備:防犯ブザー

コア:1
火力:0
機動:1
装甲:1

※これはオリジナルキャラクターです
 実在する人物、団体、事件などとは一切関係ありません

36 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 14:06:08 0
名前:シュープリス
年齢:34
性別:男
性格:仲間想いな奴です。
特徴:ベテランのおっさん。銃が好き。
所属:ユーラシア

技能:5
筋力:2
反応:1
知略:3

適当だけどこんなんでいいの?

37 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 20:32:00 O
説明見てもステータスの振り分け方が解らんから、すまんがもっと詳しく教えてくれ。

38 名前:レオハルト・シュトライフェン ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 21:14:43 0
名前:レオハルト・シュトライフェン
年齢:24
性別:男
性格:クールだが分裂気味
特徴:元ユーラシア兵士(現在は傭兵)
所属:日本

技量:4
筋力:5
反応:5
知略:1


名称:フェンリル
特徴:黒基調としたカラーリング
装備:斬機刀 超高初速機関砲 
特殊:【暴走制御】【四連撃】【連撃回避】

コア:4
火力:5
機動:2
装甲:4

数字フルに振るとこんなんかな

39 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:04:10 O
単機特化型だな

40 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 22:38:35 0
>>27
アドバイスいただきありがとうございます
しかし、お恥ずかしながら自分にそのやりかた務まる自信がないです
ですので……ごめんなさい

>>29
ギアスの「スラッシュハーケン」や ゼル伝の「フックショット」を思い浮かべてくれればいいと思います

>>30
何 故 分 か っ た

>>32
そうですね、最初に演習のパートを設けてみようと思います

また、適宜新武装を追加していきます

>>33>>35-36>>38
OKです

>>34
はい

すみません、時間が無かったもので
今日からは普通に出てこれると思います

>>37
ステータスはキャラクター、WAの両方に上限があります
キャラクターの技量:筋力:反応:知略に『合計15以下・1つのステータス5以下』になる様に能力を振り分けて下さい
WAも コア:火力:機動:装甲に『合計15以下・1つのステータス5以下』になる様に能力を振り分けて下さい
つまりキャラクターとWAのステータスが『合計30以下・1つのステータス5以下』になるようにしてください
また、コア:火力:機動の最終的な値はそれぞれ技量:筋力:反応との和になります
各ステータスの最終的な値によって特殊技能が付加されます
特殊技能一覧は>>16-17をご覧下さい

41 名前:カイル ◆ogwz3J54pI [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 23:32:09 0
キャラクターテンプレ

名前: カイル=スティングレイ
年齢: 28歳
性別: 男性
性格: 明るく面倒見の良い、ムードメーカー。情に弱いのが偶に傷。
特徴: 酒好き、ヘビースモーカー
所属:無し(説得次第でどちらにでも)

技能:1
筋力:1
反応:3
知略:4

専用WAテンプレ

名称: WA-R01[ランサー]
特徴: 並外れた機動性能を誇るが攻撃力、耐久性に欠けている。
装備: 連射型アームバルカン、携帯型レーザーナイフ
特殊: [連撃回避][飛行][小隊]

コア:2
火力:1
機動:5
装甲:1

結構こった設定にしたけど大丈夫だよな?

42 名前: ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 23:37:54 O
こんなんでおk?


名前:三ノ宮 四方
年齢:25
性別:男
性格:戦闘狂。戦闘に関しては馬鹿ではない。
特徴:白髪
所属:神国日本軍

技能:2
筋力:5
反応:4
知略:4

名称:試作拾弐号機「祟」
特徴:赤と黒を基調としたフォルム。試作の為量産は考えない開発費が
注ぎ込まれており、その性能は驚異的。最大の特徴は巨大な右腕。
装備
近接:右腕(通常の機体より遥かに大きい。指の部分は杭の様になっており、獣の爪の様に扱える)
遠距離:肩部内蔵マシンガン

特殊:【四連撃】【連撃回避】【指揮(仮)】【堅牢(仮)】【飛行】

コア:1(技能加算3)
火力:5(筋力加算10)
機動:4(反応加算8)
装甲:5

43 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 23:54:50 0
>>41
大丈夫オレのほうが凝ってる

名前:レオン・トロツキー
年齢:63歳
性別:男
性格:ちょっと頑固、理想は捨てない、時に攻撃的
    世界革命論を展開中、スターリンに正体をばらさない為に
    通常名前は名乗らず、WA名で呼ばせ仮面を付けている
特徴:メキシコで暗殺されたトロツキーは偽物
所属:ユーラシア

技能:3
筋力:1
反応:1
知略:5

専用WAテンプレ
(コア・火力・機動・装甲は1〜5、合計15以内に設定してください)

名称:V-7 WR
特徴:ナチスドイツのV-7を改良、WAに改造した機体
    V-7とWAの特徴を併せ持つため長距離飛行が可能
    地上戦は寧ろ苦手。
    いかにもメタリックなカラーリング。
    背中にUFO(V-7)が装着されている
装備:飛行ブースター、対物ライフル、胸部内蔵機関銃、永久機関

コア:5(技能補正3)
火力:3(火力補正1)
機動:4(反応補正1)
装甲:2

44 名前:東 涼子 ◆PSUV9B.1aI [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 00:05:38 O
名前:東 涼子
年齢:22
性別:女
性格:自由奔放
特徴:軍に身を置いているが、上のいうことは殆ど聞かない
所属:日本軍

技能:3
筋力:2
反応:4
知略:3

名称:月下蝶
特徴:黒を基調とし、所々に銀の装飾を施した機体
涼子専用特別生産機
装備:小太刀×2、大扇
特殊:【連撃回避】【飛行】
コア:3(技能加算6)
火力:2(筋力加算4)
機動:5(反応加算9)
装甲:2


これはどうだろうか

45 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 00:30:13 0
名前:有澤 勇人(ユージン=アリサワ)
年齢:23
性別:男
性格:堅物軍人気質
特徴:黒髪、碧眼
所属:日本軍

技能:3
筋力:3
反応:5
知略:1

名称:試作拾参号機「病」
特徴:つやを消した黒基調のカラーリング。
   試作機としての方向性は「祟」と真逆と言える。
   高性能コアによる補助試験も兼ねている為、時に限界を無視した挙動を起こす事がある。
遠距離装備:突撃銃(アサルトライフル)
近距離装備:突撃杭(パイルバンカー、一部ではとっつきと呼ばれる代物)
特殊装備:焼夷手榴弾(ナパームボム)、煙幕手榴弾(スモークボム)

コア:5(技能加算8)
火力:4(筋力加算7)
機動:5(反応加算10)
装甲:1

技能【暴走制御】【三連撃】【連撃回避】【飛行】


こんな具合ですかね?

46 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/14(金) 13:16:02 O
軌道に乗ってきた!

47 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 18:05:58 O
早過ぎたかも知れない避難所
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/computer/20066/1250240667/

48 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 19:23:28 0
特殊兵装か
あとで俺も追加していいかい?

49 名前:大月 龍子 ◆Jikn2JbFjc [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 19:41:52 0
名前:大月 龍子
年齢:20
性別:女
性格:シャイ。焦り屋
特徴:無口で口下手
所属:日本

技能:4
筋力:2
反応:4
知略:4

名称:与式赤船
特徴:ダークレッドの機体色。量産型WAを龍子がちまちま改修したもの。
装備:ショットアンカー×2 鉄球付大型ショットアンカー 短身ガトリングガン
技能:【暴走制御】 【連撃】 【連撃回避】 【飛行】

コア:4
火力:4
機動:4
装甲:2


お、お願いします…

50 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 19:58:25 O
こんだけ人いるならもう始めてよくね?

51 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 20:08:42 O
ちなみに、武器数に制限は無いのか?

52 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:03:01 0
>>41-45>>49
OKです

>>47
ありがとうございます
活用させていただきます

>>48
構いません

>>50
そうですね……多すぎてもいけませんし
宣言より早いですけど始めましょうか

>>51
自分が把握できていればいくつでも良いですが
3〜4位がいいかと思います

53 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:05:55 0
※両軍それぞれで演習を行っていますが、参加者は全員レスをしてください
※ターゲットはこちらが操作します、自由に動いて下さい


教官「敵軍との開戦も既に秒読み段階に入った、既に戦争は回避できない
よって、実践経験を積むために各パイロットの演習を行うことにする
今回のターゲットは >>3  5機である
訓練だからと言って手を抜くな、以上」

日本軍:与式
ユーラシア:グロット

5機が訓練場を駈けまわる

5機はプレイヤーを囲むように移動した

(レス期限 〜8/18)

54 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:06:00 0
ちなみにこれが国際問題になったら助けてね

55 名前:アグネスチャン ◆XqkycjLB1E [sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:46:25 0
>>53
こないでぇーー!!! ピーーーーーーッ!!

防犯ブザーを使用
周囲の注意を引くことで暴漢からの回避を試みる
しかし暴漢に囲まれ動揺 足がすくんで動けない


こんな感じでOK?

56 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:52:12 0
>53
「了解しました。有澤勇人、これより戦闘行動を開始します」
『戦闘行動感知、主機能起動、各部異常ナシ』
戦闘開始の合図と共にコアが自動起動した。

「『病』の機動性及び補助機能の試験を開始します」
『機動補助開始』
自機らを取り囲むように陣形を組んだ与式の包囲を抜ける様に
『病』を駆る有澤。メット内部の表情が歪む。

「機動性、問題なし。機能補助に若干の差異を感じる。
 学習機能を最大稼動、補助機能を待機状態へ」
『命令受諾、学習機能起動、補助機能、待機状態ヘ移行』
開発されたばかりの高性能コアの機能は完全ではないようで、
思ったような機動が出来ない事にしかめっ面の有澤。
まずは経験と自身の癖を覚えさせるべく学習機能を起動させたのだが、

(「子守は苦手なんだが・・・」)
と、始まったばかりにも拘らず内心愚痴を零すのだった。


どうでしょうか?

57 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:57:57 0
>>53
「ふん・・・この程度どういうことはない・・・年寄りを舐めんことじゃな・・・」

(V-7ブースターで飛び上がる)
「もっとも優秀な兵士とは、よく考え、全てに批判的なものだ・・・」

胸部内蔵マシンガンで攻撃

58 名前:大月 龍子 ◆Jikn2JbFjc [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 01:21:05 0
「き、来たっ…!? …でも、訓練……訓練…」

不意に始まった演習に武者震いを感じつつ、向かってくる敵機の動きを大きく捉えながら
心を落ち着けるように努める。

「わ、脇が甘そう…? …かな…?」
わずかにブースターをふかして機体を持ち上げ、こちらを取り囲もうとしている敵の右翼へ突撃、
敵機にショットランサーを放った。


59 名前:東 涼子 ◆PSUV9B.1aI [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 11:28:50 O
>>53
「訓練……ねぇ」
ターゲットの五機は自機を取り囲む様な動きをしている
まだ向こうからのアクションはない
「こんな訓練、面倒なだけなんだけだし、チャッチャと終わらせたいからさ……」
涼子は小太刀を片方は普通に、片方は逆手に構えた
「来ないならこっちから行かせてもらうよ!」
その圧倒的な機動性で正面の一機との距離を詰め、両の小太刀を振るった

60 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 12:28:56 O
「ククク……いいねぇ、戦争。ゾクゾクする響きじゃねぇの」

試作機拾二号「祟」。日本が持つWA技術の粋を集めて作られたその化物を繰る男は、
悪魔じみた笑みを浮かべながら、取り囲んだ5体の内、背後の2体へと振り返る。

「いい加減、こんなデク人形の相手は飽き飽きしてた所だ。
やっぱ戦闘は、人間同士の命をかけた殺し合いがねぇとなぁ!?」

そして、まるで狩りでも楽しむかの様に、正面からゆっくりと、
しかし確実にターゲットの機体へと接近する。
防御も回避も行わない。必要無い。
訓練機の火力程度では、「祟」の装甲にダメージを与えられないからだ。

そうして、十分に接近した後……「祟」は、その異業右腕をターゲットの
頭部へと伸ばした。そう、握り潰す為に。

61 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/15(土) 18:10:09 0
は?
何このスレwwwww

62 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 19:11:53 0
>>38に武装追加
【グレイプニル】火力0ヒット時、敵行動制限
【波光撃】自火力−1敵ペナルティ無し遠距離可
【精神統一】1レス使用して別の技に派生
【抜刀弧月陣】精神統一後のみ可、敵小隊に攻撃
あと細かい提案があるんで>>47の避難所に書いとくよ

63 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 20:11:35 0
「……初日から遅刻するとはな…俺も随分間抜けだな
遅れを取り戻す。頼むぞ…フェンリル」

敵機は既に有視界。こちらを包囲しつつある

「遅刻の手前だ。手を抜く気はない」

左に小さく飛び右側の敵機に機関砲を掃射
機体を素早く右へ。斬機刀を振り抜くと光の刃が疾る

「グレイプニル適正距離…行け!」

クロウ付きのアンカーが敵機に向けて伸ばされる

64 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/15(土) 20:59:01 0
グ レイプ ニル

65 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 21:49:19 O
雑魚相手に限り決定リールありとかにしておいた方が良かったんじゃないか…
この人数で>>1総受け状態だとレス大変だぞw

66 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 22:48:21 0
>>54
まぁ、そこまで大事にはならないと思いますけどね
以前も似たようなスレありましたし、落ちましたけど

>>62
了解です

>>65
まぁ、今は大丈夫ですし
今後はプレイヤー同士の戦闘も多いと思いますので、まだ追加は良いかなと思ってます
必要になれば言いますので、よろしくお願いします

67 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 22:50:18 0
>>55 アグネス

訓練場に鳴り響いた音に五機のグロットは動きを止め、警戒態勢に入った

しかし、アグネスが動き出す気配が無く、罠が仕掛けられている様子も無かった為、五機はアグネスとの距離を徐々に詰めていく

そして一機のグロットが手元のライフルから最初の一撃を放った

>>56 有澤

急発進した『病』のスピードに与式は反応出来ない

あっさりと包囲を抜けられてしまう

しかし、一時停止した『病』に反応の良い二機の与式が接近、刀を横薙ぎに振るう

>>57 レオン

上空へと飛びあがったレオンから弾丸の雨が降り注ぐ

オートインジェクション作動、一機の訓練機からパイロットが脱出する

だが、他の四機は体勢を立て直しレオンに一斉射撃を仕掛けた

>>58 龍子

ショットランサーの一撃を受けた一機は大破、戦闘続行不可能となり後退する

しかし、攻撃後の隙を見てとった二機は龍子の両脇から近接攻撃を仕掛けた

68 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 22:54:42 0
>>59 涼子

涼子の標的にされた一機は回避不可を悟り、防御態勢に入る

涼子の一撃を右腕部の損傷で凌いだ一機はそのまま涼子につかみかかり、他の四機も射撃体勢に入った

>>60 三ノ宮

ゆっくりと迫りくる「祟」に頭部を掴まれた一機は宙に浮かびもがく

オートインジェクションは……作動しない、頭部パーツごとパイロットの頭を掴まれているのだ、当然だろう

教官は指示を出した「三ノ宮、その機体は撃破扱いで後退させる、離せ! 」

>>63 レオハルト

一機が機関砲の掃射を受け斃れる

しかし、グレイプニルを向けられた機体はそれを紙一重で回避した

そして、背後から残る三機が一斉射撃を行った

69 名前:東 涼子 ◆PSUV9B.1aI [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 23:53:59 O
>>68
「ッ……」
やはり火力不足か……
そう思った時、正面の機体がこちらにつかみ掛かって来た
後ろに一歩退いてギリギリで回避するものの、態勢が崩れる
後ろの機体が射撃態勢に入ったことを見た涼子は背面の羽の様な扇を掴んだ
そして左に半回転し扇を振るった
扇はライフルの弾を全て弾く
「やれやれ、楽できないねぇ」

70 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 23:58:35 0
>67
一時停止し機能切り替えを行っている隙に
二機の与式が接近し、刀で斬りかかってきた。
むろん、易々と斬られるわけにはいかない・・・普段ならば。

(「機械が【恐怖】を感じるとは思えんが、回避一辺倒では困るか・・・」)
『病』の装甲は与式のそれよりもさらに薄い。
量産機である与式の性能は決して高くないが、それでも被弾すれば
たやすく致命傷となる・・・高性能コアや見かけ以上の火力の代償としては
あまりにも高すぎるだろう。

そんな有様にも拘らず、有澤は回避を選ばなかった。
片方の斬撃を突撃杭『穿(うがち)』の本体で受け止め、
もう片方を突撃銃『鴉(からす)』で掬い上げ切っ先を逸らす。

さらなる追撃を避けるため、『穿』で止めた方の与式に
蹴りを入れ自由になった手で煙幕手榴弾を放り、それを『鴉』で撃ち抜く。
小さな榴弾の中に圧縮された煙幕が瞬く間に拡がり、周囲の視界を塞いだ。
「反応速度問題なし。これより、兵装を使用し敵機を撃破します」

続いては『病』の標準兵装の機能試験。
ある意味これが一番の難関と言えるだろう・・・主に『穿』のせいで。

71 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:26:33 0
>>68
「赤軍の魂は・・・そんなことでは屈しん!」

V-7の驚くべき機動力で全て回避
そのまま降下してライフルで敵を一体仕留め、
一体を捕まえて上昇

72 名前:参加キャラクターまとめ[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 08:45:41 0
( )内は使用機体

○日本軍
 レオハルト・シュトライフェン(フェンリル)
 三ノ宮 四方(試作拾弐号機「祟」)
 東 涼子(月下蝶)
 有澤 勇人(試作拾参号機「病」)
 大月 龍子 (与式赤船)

○ユーラシア軍
 レオン・トロツキー(V-7 WR)
 アグネスチャン(ユニセフ号)
 シュープリス

○無所属
 カイル=スティングレイ(WA-R01[ランサー] )

暫定。100レスごとに書いていくのはどう?

73 名前: ◆X7sfY3XjYg [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 09:18:58 0
名前:ウクレレボーイ
年齢:?歳
性別:男
性格:陽気でウザい性格だが、かなりのヘタレ
特徴:ウェーブの入った長髪に麦わら帽子、サングラス、アロハシャツ、短パンを着用した東洋系の男
    常にウクレレを手に持ち、陽気でウザいノリをカマしながら戦場を渡り歩く傭兵
    腕は確かなのだが、己の命と保身を第一に考えるヘタレたセコい性分をしている
    自分が生き残るためには手段を選ばない強引さと勇敢さを発揮することもある
    本名や国籍、年齢など、詳しい経歴は一切不明である
所属:ユーラシア

技能:3
筋力:3
反応:5
知略:4


名称:グリフォン・クライシス
特徴:ユーラシア連合で開発された試作型重WAをウクレレボーイが譲り受けたもの
    安定性とバランスを重視しているため、信頼度は高いが器用貧乏さが目立つ
    鳥人のような外観と黒いカラーリングのため、威圧度はそこそこある
    一応ウクレレボーイの技量により、カタログスペック以上の性能を発揮できるが…
装備:近接…グリフォン・クロー(両腕と両脚の三本ヅメ)
    遠距離1…高初速三連機関砲(両腕に内蔵された隠し兵装)
    遠距離2…試用ハイパーガン(一分間に百万発の対WA用弾を連射する大型機関砲)
    特殊…クライシスランチャー(羽状のフライトユニットに内蔵され、暴走時のみ使用可能な武装)
特殊:【暴走制御】【三連撃】【連撃回避】【飛行】

コア:5(技能加算:8)
火力:4(筋力加算:7)
機動:3(反応加算:8)
装甲:3

74 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/16(日) 11:35:47 O
>>72
良いと思うが、避難所に書いた方が良くないか?
参加者が多くなれば本スレの容量ガンガン減るぞ

75 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 13:29:32 O
暴走制御取る奴多いなw

76 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/16(日) 14:27:05 O
ちょっと失礼

名無しの雑談やキャラ設定は避難所でやればどうだろう?
その方がわかりやすいと思うんだ

77 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:34:49 0
ageてまで言うことか
黙れ糞携帯

お前学生だろ?クズ
経験の浅さが見て取れるわ

78 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:51:15 0
確かにその方が分かりやすいかな

勝手にやっちゃっていいなら避難所にまとめとこうかね

79 名前:大月 龍子 ◆Jikn2JbFjc [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17:48:52 0
「とっ!と、と、と…!」
敵は連携して左右両方から太刀を振るいかかってくる。
とっさに龍子は機体を大きく右に動かす。左の太刀は半身になることでかわし、右の太刀は機体左腕の大鉄球で受け止める。
甲高い金属音と同時に敵の太刀を受け切ったことを確認すると、そのまま左腕を相手に向かって振りぬいた。


80 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 19:57:53 0
敵の弾雨が今まさにフェンリルに襲いかかる

瞬時に身を深く屈み、大地を蹴る!
およそ既存のWAとは思えないほどしなやかな身のこなしで
空中で体をひねり、音もなく着地する。重量級であるにも関わらず

射撃を行っていたグロット達の背後を取る形となる

「何発か貰ったが装甲で止まったか…実戦ではこうは行かないだろうな」

そう言うと同時に正面の敵に対して斬機刀を振り抜く

体重移動を殺さぬよう持ち手を換え、
すぐ左側の相手に転身と同時に降り抜く

肩部内装の機関砲を掃射しながらも更に右側のグロットに接近を試みる

81 名前: ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 20:32:11 0
>>80
降る×振るで

82 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 20:43:08 O
「ほれほれ、どうした?頑張って抜け出さねぇと死んじまうぞー?」
教官の言葉など耳に入っていないかの様に、三ノ宮はその右腕に込める力をじわりじわりと強めていく。
掴んだ頭部の機械部分がみしみしと音を立てて破損する。
頭部の圧迫により、既に中の兵士は気絶し、手足はぶらりと垂れ下がっている。
そうして、あと少し力を入れれば、頭がトマトの様に握り潰されるという
状態になり――――そこで、三ノ宮は込める力を緩め、残りの四体へと視線を向けた。
その三ノ宮を見て、兵士達が恐怖を感じ降参するか、あるいは激情を胸に襲い掛かるかは解らない。
だが、仮に後者の兵がいるとすれば、それは不幸としか言いようが無い。
激情に振り回される人間は、冷静な判断が出来ず、脆い。
その上、「祟」が掴んでいる兵士の一人を盾にすれば、
その人物は感情故に満足な反撃も出来ないまま
「祟」の肩に内蔵されたマシンガンの、圧倒的な火力に蹂躙される事になるだろう。

83 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 22:42:59 0
>>69 涼子

掴みかかろうとした機体は回避されてバランスを崩し、そのまま涼子に倒れこむ

他の四機は味方機に当たることを恐れ攻撃することが出来ない

そう、この時点で全ての機体の動きが止まってしまったのだ

>>70 有澤

当然避けると思いこみ次の行動を考えていた二機は避けずに受け止めた『病』の行動が理解できなかった

そのまま動くことができず一機は蹴り飛ばされ、一機はその場であわてて構え直す

しかし、再び斬りかかろうとしたときには構え直した一機は煙幕に包まれていた

後ろでライフルを構える三機も、煙幕で視界が遮られ発砲することが出来ない

完全に『病』のペースに呑まれていた

>>71 レオン

V-7の驚くべき機動力についていけず、一機は何もできないままやすやすと大破

掴まれた一機は何とか脱出しようともがく

他の機体が慌てて弾幕を張るも、命中することはないだろう

84 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 22:44:13 0
>>79 龍子

攻撃を避けられた一機は素早くバックステップで距離を開ける

そして、大鉄球での攻撃を受けたWAは……生きていた

だが、太刀は根元から折れていた、そう……弾かれて尻もちをついていたのだった

教官「四番機撃破扱い、後退せよ!」

尻もちをついた機体はよろよろと立ちあがり後退した、残るは三機である

>>80 レオハルト

レオハルトに背後を取られたWAはそのままあっけなく切り裂かれた

しかし、流れるように繋がれた二撃目をレオハルトから見て左に位置するWAは辛うじて回避する

ただ、大きく体勢を崩してしまい、機関砲に撃ち抜かれてしまった

そして接近された一機はライフルを応射した、それは恐怖からくる錯乱の様にも感じられた

>>82 三ノ宮

教官「……チッ、演習終了!三ノ宮と交戦中のWAを全て下げろ!」

教官は三ノ宮の演習の終了を宣言した

これ以上続ければ味方内で死人が出る、そう感じたからだ

教官「既に三ノ宮の戦力は十分に証明されたのだ、演習は必要あるまい」

そう言うと、WAは次々に後退していった……三ノ宮に頭部を掴まれた一機以外は……

85 名前: ◆l4CUMuq6gM [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 07:10:08 0
・パイロット
名前:テンガム
年齢:29歳
性別:男
性格:冷徹
特徴:祖国を日本に蹂躙され、復讐に燃える男
    かつては心優しい性格だったが、現在では情け容赦のない冷徹な性格に
    ユーラシア連合軍に属し、実力を認められ特務遊撃兵として活動中
所属:ユーラシア

技能:4
筋力:5
反応:5
知略:1


・WA
名称:PHC−0「ゼロ」
特徴:高機動と高火力にのみコンセプトを置き、徹底追求して開発された試作機
    驚異的な機動性能と高い攻撃力を持つが、その分の軽量化で装甲は軟弱である
    全身にスラスターや隠し兵装を搭載し、非常に歪で威圧的な外観をしている
    真紅色の機体色が特徴的で、完璧にテンガム用にフルチューンされている  
装備:高振動チェーンソー×2
    腕部内臓型チェーンガン×2
    脚部内臓型ロケット砲×2
    背部ホーミングミサイルランチャー
    姿勢制御スラスター多数
    背部メインバーニア×4
特殊:【暴走制御】【四連撃】【連撃回避】【飛行】

コア:4
火力:5
機動:5
装甲:1


86 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 09:58:24 O
チョン臭がする名前だな。

87 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 14:23:18 0
遅ればせながら演習に参加いたします。
私のステータスは避難所のほうを参照にしてください。

>>53
「…了解、訓練を開始します」

教官の号令を受け、オフィーリアは自機を起動させた。
コアの出力、駆動伝達系その他の状態に異常が無いことを確認し、武器を構える。

目標はグロット5機。すでに行動を起こしている。
相手の意図を察知し、オフィーリアは包囲をされないよう蛇行しながら後方へと下がり、間合いを取った。
一対多の戦闘においては敵の位置を常に把握しておくことが重要である。

フォーティンブラスの装甲や火力を考えると正面から突破する手段をとってもよかったのだが、
彼女は自機の性能や自分の技術を過大評価することもなければ、相手を見くびることもしなかった。
量産型とはいえ、向こうは多数。「状況」として自分が不利であることに間違いない。

敵機の包囲を掻い潜ったのち、オフィーリアは機体を急旋回させライフルで射撃した。
一射。
二射。
着弾は確認せず。続けて近くの目標にショットアンカーを放ち、ツヴァイハンダーを抜剣して急接近する。

88 名前:大月 龍子 ◆Jikn2JbFjc [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17:35:01 0
「その程度下がったってさ…!」
撃破扱いとなり、すごすごと後退していく機体には既に目もくれず、
崩れた陣形を整えるでもなく演習場に散らばっている残りの三機を油断なく眺める。
「まだやろうっていうのかな…」

「だってあ、あそこで下がるってこと自体……。で、でも…訓練だし…いいのかな…やったほうが」
地を蹴ると共にブースターをふかし、後ろに逃げた敵へ迫る。
そのまま造作もなく懐にもぐりこむと、鉄球を思い切り横へ振った。

89 名前:レオン・トロツキー[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 19:55:41 0
>>83
捕まえた一体の操縦系統を破壊し
動かなくなった機体を下の敵に投げつける

「残りは一体・・・か」

突進して撃破

「老いぼれを舐めな・・・特に赤軍の男はな」

90 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 20:43:14 0
>>84
突進しながら斬機刀を突き出しその腹で弾丸を受け流すと
そのまま仕掛けた敵機に斬機刀の腹で仕掛ける

そして、やや離れたもう一機を切り裂くべく
斬機刀が唸りをあげて光り出す

「手は抜いていないが殺すつもりはない
運が良ければ命だけは助かるかもな…悪く思うな」

素早く二度振り抜くと光の十字が敵機に迫る
ブーストを最大限に光の十字に追いすがると
光に対して斬機刀の突きを合わた

91 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 20:55:39 0
>83
煙幕で視界が利かなくなった。演習相手は迂闊に動けないだろうが
有澤自身もその影響を免れる事は出来ない。
「学習機能稼働率を維持しつつ、補助機能再動。
 暗視及び熱源探知機能起動」
『有視界戦闘補助機能起動、探知結果ヲ画面ニ反映シマス』

与式にはないらしいが、『病』には最新鋭の暗視・熱源探知機能も搭載されている。
それによって、『病』のカメラには与式の位置と形がよく分かる状態で映し出された。
蹴り飛ばされた一機は体勢を建て直しはしたものの、その場から動かず。
もう一機は奇襲を恐れてか、劣悪な視界の中周囲をせわしなく見回している。
残る三機は誤射を避けるため、ライフルを構え警戒している。

(「まずは煙幕の中の二機を『撃破』するべきだな」)
思うが早いか、まず有澤は蹴り飛ばした方の与式に『鴉』の三連射を放ち、
着弾を確認せず煙幕に紛れて、もう一機の与式の腹部分に『穿』を叩き込むべく一気に肉薄した。

92 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 21:00:37 0
日本が太平洋戦争で勝てる分けないじゃん

93 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 21:09:03 O
緊迫した空気の中で発せられた教官の冷静な演習終了宣言に対し、
三ノ宮は「チッ」と舌打ちをし、だが素直に従う事にした。

(……まあ、このくれぇ暴れときゃあ危険な戦線に出されるだろうし、
下手に暴れて、実戦に参加出来なくなるなんてのは、願い下げだからな)

「祟」の右腕で掴んでいるぐったりしているWAを、救護部隊の来るであろう場所に放り投げる。
命に別状は無いだろうが、頭蓋骨にヒビ程度は入っているかもしれない。
だが、そんな兵士の事は気にも止めず、三ノ宮は一人、格納庫へと戻っていく。
模擬戦を終えたその背中は、戦いが終わってしまった事への喪失感。
そして、来たるべき戦争への渇望があった。

94 名前:リンドバーグマン ◆qVrsnezzIdmn [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 23:30:16 0
訓練場から少し離れた場所
演習光景を退屈そうに眺める色黒の娘と、静かに観察する偉そうな髭面の男の姿があった
女は搭乗機を用意したのにも関らず演習に参加しないという

「…このような事は今回きりにするように。でなければ、用意された君のWAとその…」
「操縦できる奴が見つかればいいですけどね、他に。」
「何か言ったかね?」
「いえ、何でもありません上官殿。」
「……確かにそうだが、怒られるのは君だけじゃないんだ、リンドバーグマン君。そこの所をわかってくれると嬉しいのだが…。」

悪態付く女、宥めながらも注意する男。ユーラシアの兵士が一人、遅れを取った。

95 名前:東 涼子 ◆PSUV9B.1aI [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 23:41:43 O
>>83
機体が倒れ掛かってくるのを見て、涼子は素早く機体を動かす
機体が倒れる場所から離れ、他の四機のうち一番反応の良さそうな一機へと肉薄する
「一対多ですべきことォ!とっとと頭を潰すこと!」
再び小太刀を構え振るう
涼子にはもう、目的の一機しか見えていなかった

96 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22:09:16 0
>>87 オフィーリア
包囲網を抜けたオフィーリアを四機のグロットが追う
一機がサーベルを構え、オフィーリア機の背を貫く……筈だった

しかし、急旋回し、流れるような動作で放たれたライフルに頭部と腕部を撃ち抜かれる
訓練用に殺傷力を下げたライフルの弾は、グロットの頭部を貫通することは無かったが、無論「撃破」扱いである

撃破扱いを受けた一機は後退するものの、追う側であった残り三機のグロットは完全に虚を突かれた形になり、一機がショットアンカーの直撃を受けた
また一機撃破扱いを受け、残る機体は三機
後方の一機は援護射撃の構えをとるものの、残る二機はオフィーリアの接近に対処どころか反応すらすることが出来ていなかった

>>88 龍子
接近された一機は鉄球を左腕で受けとめようとした

だが、量産機でその重い一撃を受けることなどやはり不可能であった
衝撃を殺せずに吹き飛ばされ、訓練場の壁面へと叩きつけられる

だが、その間に残る二機は合流する
二機はそのまま遠距離から龍子にライフルを掃射した

>>89 レオン
教官「ターゲット全機撃破確認、訓練終了だ上がっていいぞ」
そういいつつも教官は何か引っかるものを感じていた


97 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22:10:13 0

>>90 レオハルト
狂ったようにライフルを撃っていた機体はレオハルトに弾き飛ばされ、行動不可に陥る
……残り二機

光の十字が迫ってくる
向けられた機体のパイロットはそれが何なのか理解できず、動かなかった
……いや、動けなかった
オートインジェクション発動、そのパイロットは何が起こったのか理解できなかった

>>91 有澤
『鴉』の標的とされた機体は何の抵抗もできずに装甲を破壊された

だが、接近された機体のパイロットは気配でそれに気づき『病』から距離をとろうと試みる
煙幕を抜ければ、仲間が援護してくれる
今、与式のパイロットはその思いに支配されていた

>>95 涼子
突進された一機は、その気迫に気圧されたかのように動けない
そのまま、成す術も無く小太刀の一撃を受けた

教官「撃破扱い!」

与式の一機が後退し、余裕を保っていた「ターゲット」たちも、心理的に一気に追い詰められる
その場の主導権が、完全に涼子に渡った


98 名前:レオン・トロツキー ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22:16:06 0
「ふ・・・この程度か・・・。」

心:だが、まだ手の内全てを見せたわけではないぞ・・・
  こことてユーラシア・・・監視されておる・・・
   アメリカが負け・・・世界は確実に「赤く」なっておる。
  
「新技術によって生きながらえたこの体・・・だがそれはスターリンも同じよ
 死ねん・・・死ねんナァこんなところでは・・・本当の「赤」を奴に教えてやる前にはナァ・・・ハーッハッハッハ!!」

99 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22:20:02 0
>>97
「撃破扱い」と言われないと倒した事にならないのか?

100 名前:大月 龍子 ◆MHnmCtWroU [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00:47:44 0
龍子に向けてライフル銃が複数回発射される。
弾はいずれも龍子に当たることはなく、いたずらに砂埃を巻き上げただけである。
「…遠すぎる…から…ね」

敵機との距離を冷静に測ると、一気に空中へ舞い上がる。
ゆるやかに姿勢を整えつつ、こちらの動きを追って放たれてくるライフル弾を微動しながらかわし、
距離をつめていく。
「…決められるかな」
自由落下の勢いそのまま敵の背後に着地し、二機に対して両腕からアンカーショットを放った。

101 名前:大月 龍子 ◆Jikn2JbFjc [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 01:09:43 0
す、すいません…と、トリップ変になりました…>>100
…ハァハァ 恥ずかし…

102 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 15:43:08 0
>>68>>84>>97
辺りを見渡して演習教官に対して

「俺の見る限りでは戦闘の継続が可能な奴はいないようだが?
…それとも其処でノビてる奴か蜂の巣二人の事を指してるなら
俺は帰還させて貰う
まあ、その状態でも戦う気力があるなら話は別だ」

103 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 18:35:37 0
>>96
(――――僥倖ね)

ライフルで倒れた一機と牽制で放ったアンカーが直撃したもう一機を視界に捉え、オフィーリアは胸中で薄く微笑んだ。
動きながらの攻撃で「二機も」撃墜できるなど思っていなかったからだ。

喜びはほんの一瞬。
彼女は立ちすくむ前方の二機に対して一気に間合いを詰めた。両機とも既にツヴァイハンダーの届く距離だ。
放ったアンカーを巻き取り、構えた大剣を担ぐように振りかぶる!

「ハアアアアアアアアアアアアアアァッ!!」

右から左、二機のグロットを薙ぎ払うように、横に一閃。
続けて返す刃で切り上げるようにもう一度、斬撃を放つ。

後方の一機から射撃を受ける恐れを感じた彼女はそれ以上の攻撃を中止し、右側に動いた。
肉厚・幅広の大剣を盾のように構え、目標の動きに注意を払う。

104 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/21(金) 01:50:20 0
>97
反応から、『鴉』で撃たれた機体は行動不能に陥ったようだ。
が、それゆえか今自身が向かっている敵機に気取られたようで
距離を取ろうと後退を始めた。煙幕による攪乱も二度は通用するまい。

「・・・逃がさん!」
ブースター推進で距離を詰めていたのでは後一歩が届かない、
そう判断した有澤は筋力補助を高め、地を足で蹴ってさらに加速、
後一歩を強引に詰めて後退する与式の腹部に拳を打ち込んだ。

本来なら、拳を打ち込んだとほぼ同時に『穿』が作動し
装甲ごと人体を撃ち抜くのだがこれは演習、それで人死にを出すなど言語道断。
作動を遅らせ、宙に浮いた敵機を先端で押し出す様にした。
結果、与式の腹部には拳と『穿』の先端状の凹み跡が残ったのだった。

煙幕が晴れる直前に跳躍、ブースターで滞空し『鴉』で残る三機に狙いをつけ始める。

105 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/22(土) 17:37:05 0
保守

106 名前:演習 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 23:39:47 0
>>100 龍子
龍子の舞うかの様な動きに翻弄され与式は満足な動きが出来ない
次の瞬間には、放たれた二基のアンカーがそれぞれ与式の装甲を破砕していた

>>102 レオハルト
教官「……いや、こちらの手違いだった、済まない
   演習終了だ」

>>103 オフィーリア
一瞬で接近し、振るわれる大剣にオフィーリアからみて右のグロットはあっけなく斬られる
ただ、もう一機のグロットは身を引きそれを回避する
そして、もう一度振るわれる剣をも回避する

しかし、オフィーリア機がその場を離れたことにより
先ほどまでオフィーリアが居たところを通過した弾丸がグロットに命中した
その一機は完全に沈黙した

>>104 有澤
煙幕が徐々に薄くなり、視界が明瞭になる
与式は有澤の行動に気づき動き始める――



教官「演習終了、ご苦労だった、良い成績を残したものもそうでないものも少し休んで、実践に備えてくれ」

107 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/23(日) 09:33:51 0
失礼、参加したいのですが一点質問があります。
WAの数値なんですが、例えば防御値で正面方向のみ5、側面及び背面1という振り方は許可頂けるでしょうか?
もしバランス崩れそうならパイロット側の能力値を合計10にしようかと思っています。
宜しくお願いします。


108 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 09:47:30 0
避難所スレ↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1250240667/

本編以外の内容(ルール・雑談等)を書き込む時はこちらをご利用ください。

109 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 18:17:49 0
>>106
「…………ちっ!」

大振りの大剣が空を斬る。
二撃目の切り返しをかわされたオフィーリアは軽く舌打ちした。
思ったより立ち直りの早いパイロットがいたようだ。

反撃に転じたグロットがサーベルを抜刀し、オフィーリアに迫る――と思われた直後。
銃声が鳴り響き、目の前のグロットは突然崩れ落ちた。
見ると、後方の一機がライフルから硝煙をあげている。
どうやら味方の射線に巻き込まれてしまったらしい。

「同士討ち……?」

オフィーリアは眉をひそめた。完全に事故である。
頭を切り替え、残りの一機をショットアンカーで狙いを定めたそのとき、教官の制止が入った。
――演習終了の合図である。

110 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 18:53:32 0
「お疲れ様でした」

演習相手に礼を述べ、オフィーリアはグロットの回収を手伝った。
一人の怪我人も出さずに済んだことに、思わず安堵する。
手加減ができるほど――自分はまだ強くはない。
10歳の頃からWAに乗る訓練は受けてきたが、武装をつけて人とやりあうのはコレが初めてだった。
手が……震えている。恐怖という自覚は無いが、身体は案外正直なのかもしれない。

「あるいはコレが武者震いというやつなのかしら……?」

己の臆病を軽口で誤魔化そうとする自分に、彼女は苦い笑みを浮かべた。

   ※   ※   ※

演習解散から数分後、彼女はシャワー室にいた。
立ったまま温水を浴び、汗を流す。手の震えは止まっていた。

撃墜数4……実質は3。
たいしたスコアではないが、これで自分はWAの乗り手として適性を認められるだろう。
実戦に――駆り出されるのだ。
志願はしたが望んで戦争に行くわけではない。
言葉の上では矛盾しているが彼女にとって確かにそれは事実であった。
すべては家柄のせいだ。そして、自分にあの機体……フォーティンブラスがあったせいだ。

   ※   ※   ※

シャワー室から出たオフィーリアは物音にひかれ、ふとジムの前で足を止めた。
沢山の運動器具が並ぶ中、奥のほうでベンチプレスを使用している人影が見える。
他には誰も居ない。
人影は女性のようだ。色黒の肌に銀色の髪、引き締まった身体をしている。
リンドバーグマンであった。

【オフィーリア、リンドバーグマンを見かける】

111 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 19:17:33 0
いち早く演習を終えたレオンはひとりユーラシア軍の基地から日本の領土を眺めていた

63歳などといいながら実質130年以上を生きてきた。
そんな自分だからこそ見えるものがある――などと言うことは何もなかった。
不老になろうとも掴めないもの、人間の限界を感じていた。

「若い頃の夢はすてきれんものよ・・・」

彼の目には、ずっと一つの事しか見えていなかったのである。
世界の統合――世界同時革命。
そのために仮面で顔を隠し、自分に協力してくれた研究者も全員殺し・・・
名乗る名は・・・「メティオール」。ロシア語で隕石を表す言葉。

「さて・・・いくか・・・日本に。幾分顔は割れておらんのでな」

音もなく、V-7は飛び立っていった

112 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 20:53:22 0
「まだ人は少ない、な…」

ユーラシア軍の某基地にある食堂。
別の時間帯ならもっと人が混むが、その30分前に食事をはじめるシュープリスには関係のないことだった。
人混みのような空間が苦手なシュープリスには混雑した食堂は耐えられないものだった。
いつものように任務を終えた後の一杯のビールは格別である。
カレーを食い終わると手に持っていたスプーンを皿に置き、席を立った。

「さて…自室に戻るか」
シュープリスは皿を片付けると、自室へ戻るため食堂を出た。

113 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 21:57:21 0
「…悪かったな」

訓練終了後、担架で運ばれる兵士たちにヘルメットを外し一言…通路からは
三人、一列で運ばれていく彼らをすれ違い様に見送ると

「訓練用に出力調整してあるとは言え…暴れすぎたな」

フェンリルに装備されている武装の一つに斬機刀
(ユーラシアでは対WAバスターソード)がある
全長はWAと同等、重量が重すぎて結局量産はされていない
フェンリル用にプラズマリアクターが搭載されている
例え演習でも、これを叩きつけられれば、ただではすまないが…
むしろ気掛かりなのは機関砲である
これに装填されていたのは模擬弾で
(通常はラムジェット弾)さらに出力調整を行っても
与式の装甲では耐えきれないのは計算外ではあった

(まだコイツを扱いきれていないと言うことだな…)

格納庫で既に整備が行われているフェンリルに目をやると
ここに来る前の事を思い返す

四年前の俺はユーラシア北欧方面のある後方の支援基地で務めていた
北欧方面軍は日本の属国と化したアメリカ軍を防ぐ為の要所でもある
俺はこの基地でテストパイロットとして配属
今回は「フォーティンブラス」をベースに実験的なシステムと
武装を施された機体、コード名「フェンリル」を担当する
…今にして思えば、ここで疑問を持つべきだった
当時の俺は「フォーティンブラス」はただの新鋭機という認識しかなかった
この機体はかなり高い地位にあるものにしか与えられないと知ったのは
だいぶ後になってからだ
この基地に運ばれた機体は二機。もう一機の名は「ティール」
「ティール」の調整は面倒なシステム「マステマ」
(このシステムはパイロットの脳波に反応してWAに反映させる)
がない分それほど時間はかからなかったようだ
「ティール」の担当はこの基地の技術将校殿が自ら行うとの事
「フェンリル」の調整が済み次第、演習が行われる
この時に何か嫌な予感はしていた…
そして演習当日、なぜか模擬弾でなく、
貫通力の高いラムジェット弾を装填している事を整備班に聞くと
より実戦に近いデータを得る為だと技術将校から命じられたらしい
腑に落ちなかったが命令なのだと納得させ演習に備える
演習場まで移動する「フェンリル」「ティール」は共に起動は良好と言えた
武装使用のテストを行う直前だった
格納庫の方から爆音が聞こえた!
振り向くと既に基地そのものも炎に包まれている

そのとき技術将校は俺に語りかけた

114 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 22:59:05 0
>106
煙幕を抜ける直前に射撃補助機能を起動、連射性能を重視したために
照準精度が多少低下した突撃銃の中でもさらに連射性能を高めた結果
精度は自動小銃(マシンガン)並に低下し、その上反動が増した
(実際は前弾の発射反動を相殺し切らない内に
 次弾を発射する仕様のため総合的に反動が増大しているのだが)
『鴉』で精密射撃ができるかどうかの確認を行おうとしたが・・・

>教官「演習終了、ご苦労だった、良い成績を残したものも
>   そうでないものも少し休んで、実践に備えてくれ」
「・・・了解、有澤勇人、戦闘行動を停止します。
 補助機能停止、待機状態へ移行」
「補助機能停止、待機状態ニ移行シマス」
教官から演習終了の指令が出されたため、構えていた『鴉』を下ろし
ブースターの出力を下げゆっくりと降下、足に地を着けると同時に
演習機に向かって敬礼し一言

「ありがとうございました」

それ以上は無意味と判断し、倒れている演習相手を起こして搬送する。
衝撃で気絶しているだけとの衛生兵の診断に胸をなでおろすと、
所定の位置で『病』を外し整備班に調整を任せる。
多少は教育を受けているとは言え、最新技術の塊である『病』に関しては
できる事はほとんどない。特に本格的な整備はその道の匠に任せるしかないのだ。

「・・・事を慎重に運びすぎたか・・・」
演習内容を思い出して呟く。有澤は油断をしない男である、故に慎重に事を進める。
しかし、万事において慎重に過ぎる嫌いがあった。それは時に機を逸する結果を齎し、
時に最適な機を得る結果をも齎してきた。

つまりはそれが、己の強みであり弱みであると常日頃より思っている有澤だが・・・
実戦では深く考える時間はない、過ぎた慎重は間違いなく有澤自身に災いを齎すだろう。
「慎重と臆病は違う・・・果たして先ほどの動きは、慎重と言えたのだろうか・・・」
出るはずのない答えを探しながら、有澤は食堂へと向かう。さすがに腹が減った・・・。


有澤は気付いていない。慎重な人間は、危険を承知で攻撃を受けたりもしなければ
一歩の距離を届かせるために咄嗟に一歩を踏み出したりもしない事を。
有澤は気付かない、自分の本当の姿と言うものに。それは、青臭いほどの若さだった。

115 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 23:29:32 0
>>113
技術将校「我らと共に来ないか?この「ティール」と
お前の「フェンリル」…「メティオール」への手土産には充分だ
世界は一つにならねばならない…
そう、より正しい指導者が世界には必要であり
今の各国首脳はただの老害…排除の必要があるのだ!
私と共に…!ぐ、ぐふ!?」
「ティール」の胴体は「フェンリル」の斬機刀に貫かれていた
「…この機体を奪うのに、この犠牲が必要だと言うのか!」
斬機刀を引き抜くと「ティール」は完全に沈黙していた
俺には燃え盛る基地をただ呆然と眺めるしかなかった
この後、別の基地の友軍に合流するものの
今回の事件での主犯の一人とされた俺は
北欧方面軍の軍法会議に処するべく護送されるその最中
兵士「アメリカ軍だ!くそ何でこんな所で!?」
アメリカ軍と思わしきWAの砲撃で護送車は横倒しとなる
「このまま死ぬ訳には行かないな。その鍵は貰っていく」
既に気絶していた兵士から鍵を奪うと護送車から脱出したのはいいが
すぐさまWAに行く手を遮られた
アメリカ軍?「レオハルトはアンタの事かい?
アンタを連れてこいと言われている。」
このとき、抵抗する手段もない為ひとまずはこの男の言う通りにする
アメリカ軍?「俺達は実は傭兵でね。
今回はアメリカ軍の陽動部隊に紛れてお前さんの獲得に乗り出したってワケ
前回の作戦でレアな「フォーティンブラス」級を拾ったはいいが
システムのせいでお前さんしか乗れないらしいのよ。
うちの技術者の話によるとな
俺はバラして売ろうって言ったんだけどな」
「俺にアンタ達の仲間になれ、と?メリットはないはずだ」
傭兵「ん〜なんでわざわざ競争率上げてんだろうな
詳しくはマスターに聞いてくれ通信を開くよ」
通信「始めましてだな。レオハルト・シュトライフェン
今回は他でもない君に対して依頼をしたいと思い彼に救助を
そして別に「フェンリル」の強奪を実行させたのだ
メリットについて聞いていたな?我々傭兵は戦争で飯を食っている
故にある革命家の存在が邪魔になりつつある。
この男は世界統一を掲げており
現在でも水面下ではすでに世界は「赤く」染まりつつある
そのカリスマの名は「メティオール」…
既に名前だけは聞いている筈だ。この男の抹殺を依頼する
方法は任せる事になるがもっとも強制はしない
断る場合は「フェンリル」を頂く事にする」
「…引き受けよう。奴には借りがある」
「奴」を探し四年が経過していた

116 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 23:31:46 O
基地内が少し騒がしくなった
時間帯からして、パイロット達の演習が終了したのだろう
イルマの足は自然と食堂に向かった
今回の演習、情報は多い方が良い、マザーとリンクするのも良いが
やはりパイロット達と接触し、経験を聞く方が良いだろう
記録と記憶は違うのだから


食堂に入るとパイロットスーツの人間……やはり何人か居る
立ち聞きという訳ではないが自ら聞きに行く気はない
「知ってるか?三ノ宮って奴がさ〜……」
「いや、龍子さんも女性にしては……」

あちこちで今回の優良者の名があげられている
情報収集開始、メモリ書き込みスタンバイ

【イルマ・食堂にて立ち聞き中】

117 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 00:38:42 0
中断させるいう形で演習を最も早く終えた男は、現在基地の外、
カメラの死角となっている場所にいた。
そしてそこで、四人の男が白髪の青年――――三ノ宮四方を取り囲んでいた。

「おい貴様ぁ!さっきの演習ではよくもやってくれたなぁ!?」
言葉と同時に三ノ宮の顔面を殴り飛ばし、壁に背中から叩きつけたのは、
スキンヘッドの男。発した言葉から、先の演習において三ノ宮の
相手をしたWA搭乗者の一人であるという事が判る。
その男は顔に浮べた怒気を隠そうともせず、今度は壁に叩きつけた
三ノ宮の襟首を掴み、無理矢理引き寄せる。

「貴様が病院送りにした男はなぁ、俺の同期だったんだよ!!
 あいつはいい奴で、今度の戦いでも国の為に頑張るんだって言って……
 それを、WAの性能に任せた卑怯な倒し方しやがって、この屑が!!」
スキンヘッドの男は、今度は三ノ宮を殴りつける。何度も。何度も。
他の三人は、抵抗せずに殴られる三ノ宮を助ける事も無く
ただニヤニヤと眺めている。彼等も今回三ノ宮と模擬線をした
搭乗者達であり、感情の強さこそ違えど、スキンヘッドの男と同じ気持ちを持っているのだろう。

「何とか言ったらどうだ!!あぁ!?」
そうして、散々暴行を加えたスキンヘッドの男は、
三ノ宮の腹に蹴りを入れようとし――――

「……こんだけやられてやりゃあ、十分だよなぁ?」
「あ?」

無抵抗で暴行を受けていた三ノ宮が、その蹴りを右手で掴み止めていた。

118 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 00:39:38 0
男の足を払った後、三ノ宮はゆっくりと立ち上がりながら言う。

「ったく、好き勝手やってくれやがって……けどまあ、
 これだけ殴られてやりゃあ、正当防衛って事になるよな。

 それにテメェも、殺されたって文句は言えねぇよなぁ?」

「っ……ざけたこと言ってんじゃねぇぞてめ……ギャアアアアア!!?」

そして、再び殴ろうとしたスキンヘッドの男が悲鳴を挙げた。
見れば、その腕が有り得ない方向に曲がっている。力任せに間接をはずしのだ。三ノ宮が。
激痛に蹲る男を暗く獰猛な笑みを浮べて見下ろす。

「うるせぇな、雑魚の悲鳴なんて聞いても興奮しねぇんだよ。
 ……そういや、さっきテメェ同期がどうのこうの言ってたか?
 ったく、つまんねぇ勘違いで高い喧嘩売っちまったもんだなぁテメェも。
 戦争に行く奴は皆、人殺しに行くキチガイだってこと忘れてやがんだから、なぁ!?」

「ガヒッ!?」

倒れている所で顔面を強く蹴り飛ばされ、スキンヘッドの男の鼻骨が折れ気絶する。
そこでようやく、唖然として見ていた三人の男達が慌てて三ノ宮を押さえに、
或いはスキンヘッドの男を助ける為に動いた。が、

「なんだ、今度の相手はテメェ等か? まあいいさ、わざわざ人に見つからない所まで
 連れてきてくれたんだ……精々一緒に愉しもうじゃねぇの!!ハハハハハ!!!!」

その表情を彼らにとっての最大のミスは、考えなかった事だ。
何故、三ノ宮という男が圧倒的なスペックを誇るWA試作機のパイロットとして選ばれたかという事を。
あれだけの性能のWAを操るのには、どれ程の身体能力が必要か、少しでも考えたら判る事だったのだ。

こうして此処に、個による集団への蹂躙が始まった。


「全然足りねぇ……やっぱ、あんなごっこ遊びじゃあダメだな。
 ……っち。消毒薬でも塗って、飯でも食うか」
半刻後。拳を赤黒く染めた三ノ宮は、自分の治療をする為に救護室に向かい歩いていた。
先程争った四人は、その内の一人が怯え、諍いに参加しておらず無事だったので、
大事に至る様な事はないだろう。

時刻は、丁度他のパイロット達の演習が終わった時間だった。


119 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 01:16:15 0

れは私抜きで始まっていた。

未だ届かぬ自機の仕様書を眺めながら肉じゃがを頬張っていると、若い将兵が食堂の一角を占拠しようとしている。
我が同僚になる連中の映えある標的に抜擢された彼等に多少の同情をしつつ、残った食事を平らげる。

休憩の後にはデブリーフィングがあるはずだが、参加していない自分が反省会だけ顔を出すのも嫌味な気がする。
しかし、どの道面通しは必要になるだろう。
言い訳じみた結論を出し書類を片付けていると、視界の端に奇妙なものを見つける。

贔屓目に見ても少女という括りから抜け出ないような娘が、先の将兵達を盗み見ている。
従卒の格好でもしていれば、あるいはあの中に想い人が居るのかとも思えるが、その小さな身体に見合った将校服を身に纏っているので始末が悪い。

いくらなんでもあれが同僚ということはあるまいが、上官だった日には目も当てられない。
しかしながら、我が人生予想を良い方向に上回った事なぞ皆無、これもまた厄介ごとの種に為るだろうと霊感じみた何かに身を震わせつつ、食堂を後にする。

食堂を出て目の前に立っていたのは青い顔をした士官だった。
(イルマとニアミス、有澤とバッティング)

120 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 10:43:09 0
一人廊下を歩き続けるシュープリス。
時々救護室に向かっていく人間がチラホラ見えるが、恐らく演習で怪我をした連中だろうと察しはついていた。
彼は今のところ戦闘以外でよく会話をする人物が数えるほどしかいない。
つまるところ、陸の孤島なのである。別にシュープリス自身、それを苦に思っている訳ではない。
廊下の曲がり角で足を止めるシュープリス。

「いかん…ゲブラーの微調整がまだ済んでいなかったな…」

ユーラシアが過去に開発したPWAシリーズの5号機、ゲブラー。
開発コードは『セフィロト(生命の樹)』であり、全10機存在している。
WAのプロトタイプでありながら、その性能は高い。が、実戦に投入されることはなかった。
全機、コアに欠陥があったのだ。ゲブラーの欠陥は排熱処理が遅れ易く、頻度にオーバーロードするものと、
出力がある一点から急激に上昇する2つ。他の9機も負けず劣らずの欠陥を持っているのだ。
何故そんなものをシュープリスが扱っているのか…答えは単純、その性能の高さからきている。
長年最前線で戦ってきた経験と知識がカバーしてくれる、そう思って受領した。が……

「あんなものより戦闘機の方がまだマシだ」

ピーキーすぎる。特にオーバーロード。最悪、戦闘中に起こすと仲間に迷惑をかけることになってしまうし全滅もありうる。
ということで返品しようと思っていたのだが…見事に押し付けられてしまい、上層部からは何を言っても返事はこない。
シュープリス人生最大の誤算だった。

「誰かグロットと交換して欲しいもんだ…」

その表情はさながらリストラされた中年リーマンのよう。気が付くとシュープリスはWAの格納庫へときていた。
つくづく陸の孤島だと感じた。

121 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 19:33:18 0
>>116
(…演習にいい思い出はない、な…考えるばかりでキリがない
食事にしよう。シチューでも無いだろうか?)

気がつけば食堂の近くに来ていた
さらに言えば視界には不審な動きをする少女の姿が見える

(見たことの無い奴だな…味方の将校服を纏っているが
まさかスパイか?…考え過ぎだな。きっと新入りで入りづらいんだな
……早くシチューが食べたい)

彼女(イルマ)に対して背後から近付く形になる為
やや声を大きくして

「そこの君。君もお腹が空いたんだろ?
一緒に入らないか?」

【レオハルト、イルマに接触を試みる】

122 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 00:40:43 O
>>119>>121
先程まで、私を気にしていた男が食堂を後にする
やはりどこか不自然だっただろうか?
次は目立たないようにしなければ


背後から声をかけられる
見れば一人のパイロットらしき男が立っていた
レオハルト・シュトライフェン、傭兵……先の演習にも参加、経歴は……不鮮明か
どうやらレオハルトは私を食事に誘っているようだが
「……いい」
首を軽く横に振り、否定の意を示す
……音声を発するのは不得意とする分野だ

123 名前:大月 龍子♯oot[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 01:03:05 O
すでに人気もまばらとなった格納庫。大月龍子はWAから降りると、ようやく訓練の終わりを実感したようだった。
下着に染みるまでじっとりと汗だくになった体を壁にもたせて、何を思うのかぼんやり視線を漂わしている。

「…や、やっぱり緊張感が足りないんだな…。私も、今日の相手も…」

「で、でも訓練だから………けど実戦でああはいかないと思うと………じ、じゃあ訓練…だなんて……」

憂鬱な想念に支配されたらしく、彼女の背中はどんどん壁をずり落ちていく。
やがてぺたんと尻餅ついて座る格好になると、うんざりしたように大きなため息を天に放った。

「これで戦争なんてできるんだろか…私」

「ま、いいか」

しばらく沈黙した後、「よっ」と一息に立ち上がり、先ほどの逡巡などまるでなかったかのようにスタスタ歩いていってしまう。

「お風呂入って着替えよう…汗くさいし…」

【龍子、格納庫から浴場へ移動】

124 名前: ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 01:18:46 0
>>110
「……よっ……っ……」

自分が遅刻したのにも関らず、他に後れを取ったと屁理屈で演習に参加しなかった。
スロースターターということに事にしておいて、なんて髭面の優しい上官にわがままを聞いてもらったっけ
実戦に投入されないのではないか、という心配をする必要もないから。あの機体のお陰様で…
もしも、自分以外にあの機体を動かせる搭乗者がいるとしたなら、私はすぐに降ろされていただろう。
だが、いないのだ。あの面倒でややこしい兵器を乗りこなせる物が他に
だから少し位の駄々も許される。私個人が必要とされているのではない、ただ単にテスターが必要なだけなのだ。
新しい戦果を生み出すための、機関の実験道具に任命されたというだけなんだ―――

そんな事を深く考え込むよりかは、体を動かしている方がいいと思い立った。
黙々と単調な運動作業を繰り返している所に
やって来た気配に気がついたようで、ジムの入り口で佇んでいる人影の方に顔を向けた。

薄手でぴっちりとしたトレーニングウェア姿で汗を流すリンドバーグマン
さっぱりとシャワーで汗を流し終えすっきりとしたオフィーリア
お互いに視線の意図が読めず分からずで押し黙ってしまっていた。

とりあえずベンチプレスを止め、ジムの前で足を止めていたオフィーリアに近づいた

「……よう、どうしたよ?」

【リンドバーグマン、オフィーリアに声をかける】

125 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 01:30:51 0
どこからともなく日本軍の基地内に侵入している
130年の経験のなせる技である。

もちろん、仮面は外しており、見た目はロシア人の老人。
しかも掃除の叔父さんに変装している。
しかもユーラシア軍にもメティオールの正体を知るものはいない
正体を見極めるのはむずかしいであろう

と、彼は廊下に奇妙なものを目撃した。

「・・・ん、あれはレオハルト・・・か。くくく、面白い奴に会ったものだ・・・」

そっとレオハルトの荷物に手紙を忍び込ませる

【お久しぶりです、レオハルト。どうですか?食事なら私とでも・・・
食堂内の一番端の席にてお待ちしております メティオール】

126 名前:大月 龍子 ◆WOYsS8Bj3I [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 01:31:57 O
うあ……す、すいません
と、と、と、と、トリップ変えます…

127 名前:レオハルト ◆BkZ9MKvKeo [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 17:16:47 0
>>122
イルマ「……いい」

「そうか、まぁいいか、俺は食べていく。またな…ん?」

イルマと別れる直後である
清掃員と思わしき初老の男性とすれ違う
…妙に首筋がチリチリとする。
こういう時は決まっていい事はない。そう、あの時のように

ふと胸ポケットに目をやると紙切れと思われるモノが覗いている
紙切れには知った名前が目に飛び込んできた

(…わざわざと酔狂な奴…もっとも直に会うのは初になるが…
罠であれ、確かめる必要があるな)

老人は既に食堂へと入っている
自身も食券を交換し食事を指定された席まで運ぶ

128 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 20:45:19 0
しかし、朝食抜きはさすがに堪える・・・。
高機動戦闘によるGや急制動、急加速等々が原因で吐いてしまうなどと
いった失態を犯さないように、と今朝は朝食を摂らなかったのだが、
それはそれで問題を呼び込んでくれた。空腹で今にも倒れそうだ。

>119 R・イチロー
ようやく食堂の前まで来た時、中から出てきた士官とすれ違う。
食事を終えたばかりなのだろう、匂いが漂ってきて嫌でも空腹を刺激する。
「・・・何を食べるか・・・」
決まらない。食べすぎはよくない、しかし一食では空腹の脅威から逃げられない。
ならば奮発して二食食べようそうしよう、じゃあ何がいいか・・・。
ふと思いついた意見を実行しようとしたが、既にすれ違った士官の姿はなく
内心肩透かしだなと思いながら食堂に入った。

>122 イルマ
そうして食券を買いに券売機に向かう途中、見た顔が視界の隅を通過する。
視線を向けるとそこにはやはり、イルマがいた。
「イルマ・・・また何をしてるのだろう・・・」
イルマは『病』の試作コアを作ったのと同じ連中が開発した機甲人(アンドロイド)である。
専用のWAは人型をしておらず、それ故に『人』と言う概念を確立していない
イルマにしか扱えないものとなっている、と言うのが『病』開発者の自慢話のようなものである。
そんな経緯からか、有澤はイルマの事を知っているのだ。


今回の戦争には試作機も多く投入される。その多くは基本性能の充実に主眼が置かれ、
実戦に耐えるほどの高性能コアを搭載したタイプは多くなかった。
コアの機能を拡張すれば、それだけ多くの重量やエネルギーを割かれ基本性能が下がる。
かと言って性能に注ぎ込んでコア機能を軽視すれば、緊急時の制御が利かなくなる。

両者の思想に対する折衷案として開発されたのが『病』なわけだが、
搭載した高性能コアに、わざわざ学習機能を入れたのはどういうわけなのか。
普通に機能補助を行わせるだけなのだから不要なのではないか?
と以前問い詰めたが結局満足いく答えは得られず、それは今も変わらなかった。


食券を買い、有澤は注文しに行こう・・・として、イルマの方に向かった。
子守は苦手と言いつつもついつい面倒を見てしまうお節介焼きな部分が有澤にはある。
たとえそれがアンドロイドだったとしても、また超がつくほどの問題児だったとしてもだ。
「イルマ、何をしてるんだ? 食事がまだなら、今の内に摂った方がいい」


【R・イチローに今日のお勧めを聞こうとするも失敗、イルマに接触】

129 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 20:51:33 0
>>127
向かってきたレオハルトに対しにやりと微笑む

「直接会うのは初めてだな。わしはメティオール・・・いや、
 君には名を名乗ろう。レオン・トロッキー。1879年生まれ、
 教科書には61歳の時にメキシコで暗殺されたと書いてあるだろうが・・・
 今はここに63歳で歳を止めた、130歳の化け物として存在する以上その情報はガセだ」

手元にあるコーヒーを啜りククク・・・と笑う。

「ところで・・・本当の平和とはなんだと思う?」

130 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 22:28:11 0
>>129
食事を後ろのテーブルに置き
コーヒーを啜る老人とテーブルを挟む形で

「…まずはアンタの質問に答えてやるよ
…異なる意志の共存と尊重。何より人を信じる事だと…しかし」

言うが早いか、テーブルを蹴り上げるとテーブルは宙に舞う
老人から見てレオハルトの姿は見えない
テーブルがなんと無事元の位置に戻る頃
レオハルトは老人の背後、喉元には大型のバトルナイフが据えられる

「俺は、お前を殺す。傭兵連中の御託はどうでもいい
…次は俺の質問だ。
アンタが生きている。この事実だけで既に筋が通らない
そうは思わないか?」

131 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/27(木) 02:01:01 0
青い顔の士官が私をすり抜け食堂に入っていく。
何か声でもかければよかったかと思いながら作戦室に足を向けると
5歩も行かないうちにけたたましい音が響く。

「フムン」
溜息とも諦めともつかない声を出し、急ぎ食堂に戻る。

先ほどの若い士官と若すぎる将校は顔見知りのようだ、この二人が音の発生源という事はなかろう。
改めて見回すと、先の標的にされた連中から少し離れた席で若者が老人の首筋にナイフを突き付けている。

この基地の規律はどうなっているのか、戦闘待機でもないのに帯剣しているのを放置しているとあっては
自分もいつ脅されるかわかったものではない。配置換えを希望しておくか、早速検討しよう。
しかし、先ずはこの状況を打開してからだ。

「そこの操縦兵、警務科に連絡。基地内の喧嘩はご法度だ。急げよ。」
先の標的兵に一言、呆けたように様子を窺っていたが、まだなにやらまごついている。
自分で構内電話を使った方が良かったかも知れない。

「それとそこの二人、いまならまだ営巣入り位で済むだろう。何があったか知らんが・・・」
ここで初めて二人の姿を詳しく確認する、よくよく見れば二人共日本人ではない。
ナイフを突き付けている若者は操縦服を着ている所をみると基地所属の人間らしいというのはわかる、
ご老人の方はなにやら落ち着き払っているが、清掃員の格好では威厳もへったくれもない。

これはまたぞろ何ぞ、厄介事に首を突っ込んだか・・・?

132 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/27(木) 14:25:52 0
>>130
「くくく…わしが生きているのがおかしいか…」

首にナイフを当てられているのも気にせずにコーヒーを啜る

「たしかにこれではまるで亡霊だ。この世に未練があるからこそ生き残る亡霊だな・・・
その通りだ!まったくその通り!わしは亡霊なのだ!未来を紡ぐために世に再来したな!」

「…異なる意志の共存と尊重。何より人を信じる事か…。そうだ。それもいい。
だが、本来は異なる意志など存在しないほうが一番いいのだ。
平和、平等こそが唯一の意志となり、世界中の人間がそれを行い、
カリスマ的政府の元に貧富の差はなくなり…誰もが笑って暮らせる世界…」

「わしはそんな世界を作ろうと思う。さて…君も少し考えておいてくれたまえ…
 全てが始まったときの為に、ね」

一頻り語り終わると、老人の服の穴という穴から煙が吹き出した。

そして煙が晴れた時に残っていたのは、もぬけの空となった清掃着と、
老人の高笑いだけであった・・・。

133 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/27(木) 17:58:21 0
>>132
(…淘汰の上で成り立つ平等は停止と同じだ…
強引な淘汰は俺のような歪みを生み
停止が続けば、やがて全てを腐らせる…
俺の仇はすでに討った…しかし世界を巡る事四年…
たったこの期間でさえ、アンタの淘汰は
弱者を排除していっただけに過ぎない…)

老人の気配は消えたが、先ほどから向けられている視線に
目をやると、そこには>>131着任の報告があった
タナカ・R・イチロー氏の姿があった

「…どうやら腹が減りすぎて、悪い幻覚を見たらしい」

通信機を取り出し

「こちらレオハルト、「星」と接触したが
捕らえる事ができなかった。それから
『少し』暴れてしまったので処理を頼む……了承
……では引き続き任務を継続する」

通信機をしまうと困ったような表情のタナカ氏に話しかける

「俺の装備の件についてはビジネスの都合上で許可されている
直に場の騒ぎも収まるハズだ」

食事を置いた席に座ると

「…自己紹介が遅れたな。俺はレオハルト、傭兵だ
アンタはタナカ・R・イチローだな?
…おそらくは長い付き合いになるだろう。
話せる範囲でなら答える、何か聞きたい事は?」

134 名前:カイル ◆ogwz3J54pI [sage] 投稿日:2009/08/27(木) 19:59:48 0
戦いのプロ達(皆さん)が集結し、戦闘を繰り広げている中
突如、所属不明の「WA」が現れた・・・

「おお、盛り上がってんじゃねぇかー。
しかし、日本とユーラシアねぇ・・・何時の間に日本はこんなに強くなってたんだ?
だが、まぁユーラシアも数では日本を上回ってるしな。
良い勝負って所か?」
「さてと・・・
そろそろ俺の自作WAでも披露しましょうかねぇ。
どっちがどっちか知らんが・・・とりあえず、片っ端からぶっ壊してやるぜぇ!!」

135 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/08/27(木) 23:57:13 O
>>127>>128
……?
レオハルトの側を掠める様に通る掃除夫
無論、なんの特殊性も感じられない光景だが、掃除夫の顔……データで……

掃除夫の行動を目で追っていると、幾度か聞いたことのある声をキャッチする
思わずそちらを向いてしまう

「……有澤……勇人」

そちらに気を取られているのが悪かった
もう、掃除夫の姿は確認できない
視覚トレース失敗
ターゲットロスト

少し目を離しただけで……やはり、ただ者ではない
しかし、時は戻らない
現在に最善の対処をしよう
「……食事は必要ない……現在情報収集任務中」

そういって私は食堂を後にする

「……任務は大方終了、マザーとリンクを開始する」

【イルマ、食堂を出てメンテナンスルームへ】

136 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/28(金) 00:31:47 i
どうにもこの基地は我が常識の埒外にあるらしい。

食堂での私闘騒ぎが敵性分子の侵入という事態になるとは。
敵性分子らしき老人は正に煙の如く姿を消し、周りの者はそれを追うともしない。
確かにあの仙人じみた気配は、例いわが国最高峰の電索を持ってしても追跡は困難ではあろうが。
しかし、人間の気配は消せてもWAの痕跡は残る。索敵斑の手並みを拝見させて頂こう。
しかし、今は目の前の男だ。

何処ぞかに連絡を入れた操縦兵、レオハルトと言ったか、どうにも訳知り顔だが果たして・・・

「先に名乗るとは殊勝な心掛けだが、個人情報が漏れているのは良い気分がしないな。」

敬礼し、ひと呼吸あけて斜め向かいの席に座る。

「詮索屋はこの業界長生き出来んし、どの道機密事項だらけでまともな話なぞ聞けんのだろう。」

正直、この場で何かを聞いた所で自分に出来る事は無い、極論を言えば関係無い話だ。

「悪いが先に食事を済ませていてな、片方が何も食わんで向かい合わせも気まずい。
相席ならまだ食事の済んで無い者を誘ってくれ。」

だが、自分に関わる事は関係無いなぞと言ってはいられない。

「先刻の妖怪、あれが敵だというのは解る。それで十分だ。
しかしレオハルト、あんたは俺の味方なのか?」

敢えて周囲に聞こえる様に、ここでこの男を味方<ということ>にして置かないと、後々厄介な事になる。

既に十二分に厄介な状況ではあるが。

137 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/28(金) 03:22:13 0
救護室で付着した血を洗い流した三ノ宮は、その足で食堂に向かっていた。
別段変わった目的が有る訳ではない。食事を摂る為に、だ。
三ノ宮四方という人間が人間である以上、やはり食事というエネルギー補給は不可欠なのである。
「……」
日常であるせいか、どこか気だるげに無言で歩く三ノ宮。彼の横を通っていく軍の人間の多くは、
三ノ宮の髪――青年という年齢では普通有り得ない真っ白な頭髪を
興味深そうに見ていったりするのだが、それを三ノ宮がそれを気にしている様子は無い。
というよりも、興味が無いので認識から外しているという表現が正しいだろう。
この青年とって、戦いに関連すること以外はどうでもいい事に分類されるのだ。と、
「……あん?」
そんな三ノ宮の視線が、珍しく通路の向かい側から来た人影に向けられた。

>>123
まず、向かい側から歩いてくるその人影が目に止まったのは、それが女性だったからだ。
WAが戦争において効果的な兵器になったとはいえ、歴史の例に漏れず軍の内部には
男性が多い。(最も、衛生兵の様な一部の部署においては必ずしもそうとは言えないのだが)
そんな軍基地の中で、戦闘服と見られる服を着た女性に遭遇することは、それなりに珍しい事だ。
だが、単にそれだけの理由なら、三ノ宮はその視線を直ぐに興味の無い物へと変化させる筈だった。
しかしながら、今回においては珍しく三ノ宮の視線が多少の興味を残したままでいる。
そして、その理由は女性の“様子”にあった。
(は――――この女。ミルク臭ぇなおい)
その女性が周囲に漂わせている雰囲気。それは、三ノ宮にとって鬱陶しいものだった。
軍に志願するような人間は、それが新兵であれ、少なからず自分が人を殺すという
自覚を持ち、どこかしら張り詰めている物である。だが、目の前から歩いてくるその女性
からは、そういう覚悟めいたものが薄くしか感じられなかった。
ぬるま湯で育ってきた存在……これから戦争を、人殺しをする人間としては余りに
場違いな女性の纏うその空気を、三ノ宮は不快に感じたのである。
最も、その感情が生まれた土壌は、倫理的なものなどではなく、
『戦場に足手まといな自軍がいると、自分が戦闘を存分に楽しめないかもしれない』といった
物なのだが……とにかく、三ノ宮は女性を鬱陶しく感じた。だから言葉をかける事にした。
「戦場に出る前に、どこかへ消えろ。戦場に出るなら、邪魔になる前にすぐ死んでしまえ」
その様な意味を裏に込めた、呪いの言葉を

「てめぇは死ぬぞ」
女性とすれ違う瞬間、三ノ宮は女性の耳元で小さく呟く。口元に酷薄な笑みを浮べながら。
そうして、何事も無かったかの様に三ノ宮は歩いていった。
その時点で、もはや女性への興味は消えていた。

【三ノ宮、移動中の大月と擦れ違い食堂までの通路を移動中】

138 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/28(金) 17:58:43 0
>>136
いくら軍人である。とは言え
あれほど奇妙な敵との遭遇で戸惑うな、と言う方が難しい話だ
目の前のタナカ氏は怪訝そうな顔で尋ねて来た

「俺は傭兵だ。契約次第で敵にも味方にもなる
…だがアンタが聞きたいのは、そんな話じゃない
奴が敵だと解るなら、
少なくともその間、俺はアンタ等の味方と言うことになるな」

何気なく食堂入り口に目をやると、すれ違った少女ではなく
日本軍の次期主力機候補の試作型WAの一機を駆る「有澤勇人」の姿が
その佇まいは、どこか寂しさと哀愁が漂ってさえ見える

食事の方に視線を戻しパンを手に取る
次の質問が来るまで食を進めることにする

139 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/28(金) 23:32:36 0
>135 イルマ
ボーっとしている風のイルマがちゃんと自分を覚えていた事に感心する。
「そうだ。ちゃんと覚えていたとは、偉いぞイルマ」
すでに成人している男が、中学〜高校生程度の年齢にしか見えない
少女相手に接する姿は傍から見るとかなり不気味だ。
しかし有澤自身はまったく気にしていない、有澤にとってイルマとは
妹みたいなものという位置付けになってしまっているからだ。

有澤には上にも下にも兄弟はいないのだが。

「情報収集? ・・・あのなイルマ、いいか。
 情報収集は分かったが、突っ立ってるだけじゃダメだぞ?
 そういうものはちゃんと人と面と向かい合って・・・」

お説教モード突入直前にイルマは食堂を出て行ってしまった。
あの様子だとメンテナンスに戻るのだろう。

「・・・ふ〜っ、まだまだ愛想とかを覚えるには早すぎるか・・・
 『病』ともども、経験を積めば何とかなると思いたいがはてさて」
バツが悪そうに頭をかくと、計ったかのように腹の虫が斉唱した。
己の素直さに苦笑し、改めて注文を取る。内容は、甲定食と乙定食(両方大盛り)だった。

>138 レオハルト
注文を片手ずつに持ち、席を探していると丁度いいところが空いていた。
迷う事も躊躇う事もなくその席まで行き、両手の盆を置き対面に声をかける。
「すまないが、相席させてもらう。
 レオハルト・シュトライフェン、だったか。騒動は耳に届いていた。
 君にも事情があるのは慮れるが、程ほどにしてもらえると助かる。
 戦争が近づき、気が昂ぶる連中も少なくなくてね」
言いながら猛烈な勢いで食べ始める。
レオハルトが自分の小言を聞いているかどうかなど気にしていない風情だった。

140 名前:大月 龍子 ◆WOYsS8Bj3I [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 03:54:44 O
>>137 (1/2)
「な、なななっ…な!?」
突然のことであった。
あまりに突然すぎて龍子の頭で何が起きたのか理解するには、ややしばらくの時間がかかった。
もともと汗だくだった上、さらに汗を滝のようにだらだら流しながらなんとか振り返ると、しかしそこにはもう誰もいなかった。

「あ、あれ…あの白髪…さっきの人があれか…さ、さ、三ノ宮…」
噂ではよく聞こえていたが、龍子が実際目にするのは初めてだった。
その噂というのもいい内容では決してなく、乱暴狼藉の類がほとんどであった。
「あいつは頭がおかしいから近づかない方がいい」とさえ龍子は聞いていた。

「確かに…おかしい人…だ…。いきなり………み、み、耳に…息かかったよ…うあ…」
しきりに胸が鼓動している。訓練の疲れとは別に、息もあがっているようだった。
「あは…め、免疫ないんだ私…」
自分の性格の難儀さをひとしきり噛みしめるように壁にもたれかかり、胸をなで下ろしながら頭と心を落ち着かせていく。

「ふぅ…確かに、変な人……。さっき私になんて言った?」
――お前は死ぬ。あの男は耳元でそう囁いた。
「……顔に出てたか…? つもりはなかったけど、なんで見透かされてる…」

141 名前:大月 龍子 ◆WOYsS8Bj3I [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 03:58:46 O
>>137 (2/2)
頬をつねっても首をかしげても、どうも納得がいかないらしい。
「意外と鋭いんだ。また会うこともある…かな…」

「いやあ、会いそうな気、する……。そ、それも多分戦場…で…だな…」

「……うあ…」
不安と憂鬱、少しの期待と好奇心、その他名状しがたい複雑な心情にのしかかられて、龍子はがっくりうなだれた。


【龍子しばらく廊下でうろたえた後、浴場へふらふら歩いていく】

142 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 04:01:09 0
>>124

「……よう、どうしたよ?」

 本人はそこまで意識してなかったのだが、あれだけジロジロ見てしまったのだから怪訝に思われるのは当然だろう。
 ふいに声をかけられ、瞬きを一回。オフィーリアは彼女に思ったことをそのまま口にした。

「こんなところで何をしてるんですか?」

「何って……見りゃわかるだろ。運動さ」

 まさしくその通りなのだが、オフィーリアの質問の意図はそこではなかった。
 言葉が少し足りなかったようだ。
 オフィーリアはこの女性の顔と名前を知っていた。今日行なわれた演習の参加者リストに記載されていたのだ。
 自分と同じ、数少ない女性パイロットであったので非常に印象に残っている。
 そして、演習に不参加であったことも。

「どうして演習に参加しなかったんですか、リンドバーグマンさん?」

 リンドバーグマンの目に若干驚きの色が浮かんだが、すぐに何事もなかったのように答が返ってきた。

「別に。ちょっとワケがあって出られなかっただけさ……」

 非難したつもりはないのだが、どことなくバツの悪そうな態度であった。 
 彼女の階級まできちんと覚えているわけではないが、確か尉官か、少なくとも下士官以上であったと思う。
 軍に籍は置いているものの、階級の無いオフィーリアが叱責できる人間ではないし、オフィーリアより権限のある相手でもない。
 強いて言うならば、年上の人間として丁寧に接する必要があるぐらいだ。

「そうですか」

「用件はそれだけ?」

「ええ」

 だから、聞かれるのを嫌がっている様子なのでこれ以上詮索するつもりもなかった。

「ふーん……。ところでアンタ、名前は?」

「オフィーリア・グレイです」

「へえ、アンタがあの……覚えとくよ」

 リンドバーグマンはベンチにかけてあったタオルを手に取ると、顔や身体の汗をふき取りながらオフィーリアの横を通り過ぎた。

「あ、そうだ」
 
 数歩離れた距離からリンドバーグマンは何かを思い出したように呟いた。

「シャワー室って、どこにあんの?来たばっかでよくわかんなくてさ……」

「……出て左、突き当たりを右に曲がったところです」

「そ、サンキュ」

 彼女の背中を見送りながら、オフィーリアは微笑した。
 これから仲間になるであろう人間同士の、とりとめもない会話であった。

【オフィーリア、リンドバーグマンと別れる】

143 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 17:06:03 0
>>138レオハルト

「ふむん・・・」
腕を組み黙考する。

正直参った。

ある意味、この様な返事しか出来ない方向に誘導したとも言えるが、余りに素直過ぎる。
腹に一物なりあるならもう少し含んだ言い方になりそうだ。

このままではあの妖怪爺とやり合うのに巻き込まれる事は必至であろうし、自分からあれが敵であるとも言った。
しかし・・・

「生憎妖怪とやり合う装備も給料も貰ってはいないし、自分にそんな腕があるとも思えん。
まぁ、逃げ出す時には"お前さん"の方に背中向けておこう。」

>>139有澤
次の句を続けようと口を開いた時、隣に先程の若い士官が座る。
なにやらレオハルトに説教めいた事を言っているが、内容から鑑みて本当に事態を理解して居るのだろうか、と。

基地内に敵性分子の侵入と、それを取り逃がすとはなんたる失態、と基地司令辺りからの有難い訓辞を頂けるだろう。
普通なら下手を打たんでもなんらかの懲罰は必至であろう。

まぁ、それはレオハルトが工作する様子ではあるし元より自分に手の出せる範疇を超えている。

そう考えればこの若者の暢気さも、方向性は違えど同じ中身なのかと、微笑ましい気分にすらさせられる。

「演習後で腹を空かせているのは解るが、反省会には遅刻するなよ。
連帯責任で基地を走り回されるのはしんどいからな。」

丁度いい、自分の代わりにレオハルトの話相手になって貰おう。

席を立ち、二人に敬礼をする。
「まあなんだ、少々意地の悪い質問をしたが、気にせんでくれると有難い。
だが、あの妖怪とやり合う事が俺に取って不利益になるなら、俺がお前さん等の敵に成り得る。
そうは成らん様に願ってるがな。」

踵を返し食堂を後にする。
逃げ口上にも聞こえるが、あの二人が悪い人間でなさそうだと言う事はわかった。
とはいえ、自分より悪人な者等そう見つかる事は無いだろうが。

>>140大月
さて、先程ああ言った手前、自分が遅刻したのでは格好がつかない。
作戦室はどっちだったか・・・

掲示板を頼りに歩いていると、何やらフラフラと足取りの怪しい人間が見える。
やらり操縦服を着ている辺り、新兵がかかる病気という奴だろう。
これは流石に放置しても寝覚めが悪い、一応救護室に運んでおくか。

「おい、救護室はそっちじゃないぞ。」
(食堂と浴場と作戦室の中間地点で大月とバッティング)


144 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 19:03:44 0
>>143
「傭兵の都合上、そうして貰えるとありがたいな
もっとも、『今のうち』に奴を倒せば出世も可能だろうが
…いやアンタは賢そうだ。またな」

田中氏に軽く手を振ると隣で説教しながら
食事をかっこむ有澤を見る。体型は決して大柄な方ではない
画的には痩せの大食いである。このギャップについ

「…プフッ」

が注意して見ると均整の取れた、良い筋肉だと解る

「失礼。アンタはとことん見掛けによらないな
おそらく先程の少女に同じように説教してシカトされたな?
俺に至ってはあっさりフラれた訳だが…」

既にレオハルトの方の食器は空である
有澤もこの調子なら直に平らげるであろう

「田中氏の言うとおり、ブリーフィングまで
時間が迫ってるようだな。俺はそろそろ作戦会議室へ行く。
…それから、移動がてら、さっきの少女が何者なのか聞いてもいいか?」

見掛けはともかく瞳の輝きは人のソレとは違っていた
この男であれば、おそらくはこの国の機密に関わる部分は
言わないであろう故に敢えて訪ねる

145 名前:日本軍 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 22:07:05 0
アナウンス「これより、作戦説明を開始します、WAパイロットの方は第三作戦室まで集まってください、くりかえします……」


准将「よく集まってくれた、私は日本軍第二基地長官の矢島だ、よろしく
   さて、皆に集まって貰ったのはほかでもない、開戦についてのことだ
   我々は、大戦のときと同様、奇襲攻撃を行うこととした
   作戦内容は、高速艇二隻に搭載したWAによる基地制圧である、詳しくは作戦前に通告しよう
   作戦開始は明日20:00各員、それまでに準備を終えてくれ

   攻撃目標は、上海だ」

146 名前:ユーラシア ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 22:12:18 0
一般兵A「……聞いた話だけどよ、日本軍が開戦を申し込んでくるらしいぜ」
一般兵B「今更何言ってんだよ、そんなもん決まってるみたいなもんだろ?」
一般兵A「それがよ、奇襲と同時に宣戦布告するとか」
一般兵B「アホか、真珠湾の話してんじゃねーよ」
一般兵A「本当なんだって」
一般兵B「へいへい、んじゃ、スクランブルに対応できるように準備しときな」

147 名前:リンドバーグマン ◆LindB/lkwg [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 22:20:08 0
>>142

背を向けたまま手を振り、オフィーリアと別れる
細くも筋肉質な腕を回しシャワー室へと向かいながら、ぽつりと呟く。

「オフィーリア、か。確か青いWAに乗ってた…あれ、白だっけ」

別れた同期の搭乗者の機体と戦績を思い出しながら、個室のシャワーで汗を流す
あまり真面目に演習光景を見ていた訳でもなく途中から観戦したので曖昧にしか記憶に残ってはいない
自軍の戦力をきちんと把握しておきたかったが、どうもあの時はそんな気分にはなれなかった
何故だろうか―――その原因は今でもよくわからない。

こういう静かで独りの空間にいると、よく色々な事を考える
いや、決して静かではない。床に流れうたれる水の音が耳に入ってくるが、不思議と心地が良い。
もうすぐ実戦に投与される。その時は、この前の演習のように不参加という訳にはいかないだろう
恐れているわけではない、後込んでいるわけじゃない、むしろ待ち望んでいた、じっとその時を…そんな気がするのだが
実際のところはよくわからない。どうしてだろう、自分の心境さえ不確かな物の様に思えてくる。

「………。」

俯き濡れた足に目を落とす。
これ以上、あれこれ考え事をしたくもない。今日はもう心身ともに疲れた
とにかく来るべき日に備えておけばいい。今はそれでいい筈だ
オフィーリア・グレイ…さっき出会ったブロンドの子、そしてこれから顔を合わせるであろう他のユーラシアの兵士
いつしか戦渦に巻き込まれ―――いや、そんな事は考えなくていい。

「…さって、と。さっぱりしたし、そろそろ出るかな……。」

湯気を立ち上らせる体をタオルで軽く拭き、着替えると施設内の自室へと帰っていった。

148 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 22:27:27 0
日本軍の施設を脱出したメティオールことレオン・トロツキーはWAでユーラシア軍の施設になんとか帰還していた

「ほう…戦争か、思ったよりも早かったな…」

壁の影に隠れ、一般兵達の噂を聞きながらそう呟く

「くくく…なるほど…これから忙しくなるぞ…」

149 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 23:21:51 0
>143 イチロー
よくよく考えてみれば、先ほどの仕官とレオハルトの会話に
割り込んでしまった形になったのに気付いたが時既に遅し。

しかし、仕官は特に気にしていないようで内心胸を撫で下ろす。
「了解であります、タナカ殿。
 戦場であろうとなかろうと、足を引っ張るような事はしないつもりでありますので」
その言を最後まで聞いていたかどうかは分からない。
目下有澤の最優先目的は『食事を平らげる』事だったのだから。

>144 レオハルト
ふと、レオハルトの方からよくは分からないが吹き出すような音が聞こえた。
視線を向けると笑みが浮かんでいる・・・やはり良く分からない。

「見かけによらない? 自分では分からないな。
 ・・・そのとおりだが、その辺はイルマの対人経験の絶対的な不足が
 起因するところも大きい。なので、そちらもあまり気にしないでもらえるとなお助かる」
何しろイルマの取る行動は往々にして誤解されやすいものばかり。
人の目を気にするという事がまだできない段階である以上仕方ないのだが、
それで問題が起きるのは好ましくない・・・まったくもって難儀な性分である。

会話しながら二人分の食事を平らげ、食器を厨房に戻しレオハルトのいる場所に戻る。
「腹ごしらえは済んだ、ご一緒しよう。
 先ほどの騒ぎの元凶がまだ潜んでいるかも知れないしな。
 ・・・イルマの事か。まぁ、期待の新人と言うやつだよ。
 できればイルマには出番を回したくないんだが・・・」

レオハルトの質問は、当人が自覚しているいないを問わず
日本軍の重要機密に抵触している。当然有澤にはそれに答える義務など存在せず、
むしろそういう質問をした者を拘束するほぼ義務に近い権利を与えられている。
しかし相手は軍の規律と言う線の内側には半分しか足を入れていない。
迂闊な行動はかえって軍の足を引っ張ることになりかねないのだ。

なので有澤は当たり障りのない言い回しをした。
これでさらに踏み込んでくるようなら、本当に拘束せねばならないし
そうでないならそのままにしておきたい。そもそも、イルマの事を知っているのは
軍の上層部及び開発チーム以外だと有澤だけ。この中で傭兵であるレオハルトに対し
一番近く一番情報を漏らしやすいのも有澤、必然発言には責任が発生する。

「しかし、イルマの事が気になっているのか?
 一目惚れも結構だが、気が多いのはよろしくない。
 ・・・傭兵を辞め、日本に籍を置き軍に入ると言うのならこちらも考えるんだが」
有澤はまったく気付いていない。今の物言い、はっきり言って
『かわいい娘に近づこうとする男を試す父親』のものだと言うことに。
この場合は妹で、立場としては兄が近いがあまり変わらないだろう・・・実際には他人なのに。

>145
「・・・! いよいよか・・・」
召集の放送がかかり、レオハルトを伴って第三作戦室に向かう。
作戦開始、それはつまり、戦争を始めるという事である・・・。

矢島長官より発せられた作戦概要は、正に先の大戦の発端となった『真珠湾奇襲攻撃』の
再現だった。戦いにおいて先手を取る意味は非常に大きい。敵の迎撃態勢が整う前に
主要施設等に打撃を加えられれば圧倒的に有利になるのだから。
真珠湾で味を占めたか、再び奇襲からの宣戦布告で橋頭堡の確保と緒戦の優勢を勝ち取る算段だろう。
開戦で勝利を収められれば兵の士気高揚に国民の支持も得られる。大事なのは結果と言う事だ。

作戦決行は明日20:00、目標は上海・・・ユーラシアの前線基地の中でも
日本に近くそれ故に多くの部隊が駐屯する一大拠点だ。作戦は決して簡単ではなかろう。
整備不良など万が一にも許されない、後で『病』の整備状況を確認しておかねば。

150 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 00:09:55 O
メンテナンスルームで、マザーとのリンクを行う
研究員「マザーとの接続状態、問題無し
回線をオープン
記憶メモリ、残り容量問題無し
演習データ、書き込み完了
一時メモリ内のデータ、削除
イルマ、メンテナンス終了、再起動」


再び、起動したとき、メモリには作戦の内容が自然と入っていた

「……任務、了解」

作戦室へ行く必要は無い

「……御堂の調整へ行く、集合時間には帰還する」


六つ足のパートナーのところへ行こう

151 名前:大月 龍子 ◆WOYsS8Bj3I [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 00:52:32 O
>>143
理由もわからずくらくらする頭で、廊下をよろよろ歩いていた龍子だが、またしても不意に呼びかけられた。
ぼんやりしていた視界が急にはっきりして、龍子は怪訝そうにこちらを見ている一人の男を捉えた。
途端にびくりと肩をひきつらせ、慌てふためいて視線をさまよわせる。
(こ、この人いきなりどこから!? わ、私? 私? 私に話しかけてるの?)
ちらりちらり、男を見てはすぐ目をそらし、どうやら確かに彼が自分に声をかけたのだとわかると、俯いて小さくもじもじする。
ハァハァと肩で息をさせ、目も白黒している。
(お、お、おちおち落ち着け私…! こ、このままじゃ心臓破裂する…! あれは男の人じゃない…。そう、そう、あれはマンドラゴラ…)

「わ、私…な、なんでも なんでも なんでもないので…」
ようやくそれだけ言うと、ギクシャク体を動かして立ち去ろうとする。

その時>>145のアナウンスが流れた。
視線をスピーカーに集中し、アナウンスが終わると先ほどとはうって変わって、颯爽とした態度で言った。
「聞きましたか? パイロットなので…。私行きます」

そして龍子は振り返らずに駆け出した。

152 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 01:28:32 0
第三作戦室では、矢島長官より今回の作戦内容を聞いた人物達が、ゾロゾロと退室を始めていた。
各々、明日にむけての行動を始めるのだろう。
そして、その退室していく者の中に三ノ宮の姿もあった。

(奇襲ねぇ。同じ戦法を取る場合、二度目は危険なんだが……まあいいさ。
 どっちにしろ戦えるのに変わりはねぇし、どうせなら派手で危険な方が燃えられるからな……)

内心で呟く三ノ宮。だが、心の淡々とした呟きと異なりその表情は、
三ノ宮の今の感情を如実に表していた。即ち、歓喜という感情を。
自己が望んで止まない戦争という現象。それがいよいよ起ころうとしているのだ。
この戦闘狂いが喜ばずにいられる筈がない。

「戦争は明日……なら、『祟』の整備にでも行くか。
 道具の手入れはしっかりしとかねぇとなぁ?」

食堂で買った携帯用食糧を口に放り込み、三ノ宮は『祟』が
収容されている格納庫へと真っ直ぐ向かう。


153 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 16:56:45 0
>>149
「…そうか、あの新人の名前はイルマと言うのか」

彼はこちらの予想通り機密までは話さなかった
もっとも、こちらも機密が欲しくてカマをかけたつもりもない
この男、賢い部類の人間だが…
兵士としては少しお節介すぎるか…?
なら返礼、と言う程でもないが
先刻の侵入者が頭をよぎる

「やはりここはブリーフィングギリギリまで機体の調整をするべきだ
お互いに気難しい相棒な様だからな」

格納庫へと向かうと>>152白髪が印象的な人物が
そうテストパイロットの片割れ三ノ宮の姿が見えるが…
時間も押しているし、こちらの調整を優先しよう

154 名前:日本軍 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 17:30:40 O
准将「作戦開始まで、2時間半を切った
本作戦の詳細を通達しよう
指揮官機及び試作機のパイロットは本日18:00、高速艇にWAごと搭乗
第二基地を出港し、18:30、長崎に到着
補給を終えた後、長崎を出港
本日20:00、上海への攻撃開始と共に長崎から空母が出港、上海を制圧する
高速艇へ搭乗し、第一陣となる君達は『重要施設の制圧もしくは破壊』、『本隊が来るまでの牽制』を行って貰いたい
……神国日本の為に」

155 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 18:33:21 0
>>151
尋常ではない狼狽ぶりに、先の妖怪とは違った方向で圧倒される。

「あー、いや、何処からどう見てもなんともなくはないと思うんだが・・・」

最早自分の日本語すら怪しく感じる。
どうしたものかと思案していると>>145館内放送が流れ出す。

驚いた事に、それまで幽鬼に出会ったかの様な顔をしていたこの娘、放送を聞いた途端眼の光り方が変わった。
それまで覚束無かった足取りもしっかりし、バネのある走り方で作戦室を目指す。

その変貌ぶりに再度圧倒される。が、自分も何時までも突っ立っている訳にはいかない。
追い掛ける様に駆け出し、作戦室に入る。

思いの外短時間で終わった内容説明の後、ようやく到着した我が愛機を眺める。

重装試験型与式"十四号"

仕様書を読んで理解はしていたが、一体これを設計した人間と企画を通した予算管理官は何色の脳細胞なのだろう。
素直に砲撃支援機にしておけば良いものを態々個体燃料ロケットで高機動です、なぞとは。

まずは操縦桿の位置調節とマスター/スレイブ比の設定、各短縮ボタン登録に照準合わせ、その他まとめてつけて明日の2000までに間に合わせろとは・・・

照準といえば、使用火器も素晴らしくズレている。
120ミリ滑腔砲、これにキャニスター弾頭と粘着榴弾、強壮炸薬弾を予備で。
これだけならごく普通の戦車砲と同様なのでなんの文句もない。
問題は砲身長だ、いくらWAとはいえ1メートルしかない砲身では発射炎で身を焦がすし、反動を殺す事も出来ん。
極め付けにパワーアシストで、強力にしたから精密動作に難儀する。
強引に押さえ付けて打てということか・・・

時間的にロケットは調整のみになるか、とんだ燃焼試験だ。

156 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/30(日) 21:18:19 0
保守

157 名前:日本軍 ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 22:52:05 O
既に長崎を出港し、上海へと向かう二隻の高速艇
作戦の開始時刻は迫り、兵達の緊張は高まっていく



20:00
作戦開始の時刻
日本軍は宣戦布告し
この時から日本軍とユーラシア連合の間で戦争が始まる
先制攻撃として送りこまれた高速艇は、既に上海近海まで進んでいた



「高速艇、展開開始」
高速艇の側面が開き、WAの格納庫と外界を隔てるものが無くなった
「各機、発進どうぞ」
兵士を戦場へ送り出すアナウンスが流れ、二隻からはおよそ20ものWAが飛び立った


本隊が合流するまで、後5時間である

158 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/30(日) 23:14:03 0
パシュン…

パシュン…

159 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/08/31(月) 15:54:48 0
ズゥン…!

高速で射出されたWAは轟音と共に着地する
攻撃目標は上海、この都市はアジアでも有数の世界都市である
予想通り、かなりの数のWAが配備されているが
いずれも強力な機体ではない。
時間をかければ、当然厄介な増援が来る事は明らかだ

「一番槍は、どうやら俺か…
こちらフェンリル。道を開く!」

ブーストを噴かし加速に備えると同時に
斬機刀に内蔵されたプラズマリアクターの稼働により
その刀身は青白く発光する

「…いくぞ!」

一先ずの目標は三機のグロット。こちらの姿に気付き
一斉に撃ちかけて来たが構わず突撃する
一気に加速すると同時に手近なグロットに斬機刀を突き立てる
貫かれたグロットに構わず機体を転身させつつ
剣を強引に大きく横に薙払い
更にすぐそばのグロットごと両断する
そのまま慣性に逆らわずに回転しつつ横に振り切ると
光の刃が三機目のグロットを斬り裂いた

「…前菜だけでも相当な数だな
まとめていくぞ…!」

リアクターの出力を更に上げて
斬機刀の刃に左手を添え集中する

160 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/08/31(月) 20:50:23 0
>153 レオハルト
こちらの説明で納得した様子ではなかったものの、
それ以上の詮索がなかったので話をそこで終わらせる事になった。
どうにも試された感が拭えないが、そんな所を追及しても誰得というもの。

「そうだな・・・こちらは右も左も分からない子供のお守付きだ。
 どれだけの成果が上がるか分からんが、少しでも『お勉強』させておかないと」
もっとも、『病』の学習率は有澤の想定した以上に低い。
ほぼ付け焼刃で戦場に出す事になってしまったのは不安要素である。

>152 三ノ宮
『病』からそれほど遠くない場所で『祟』が整備されている。
そのパイロットである三ノ宮もすぐそばにいた。
「・・・珍しいな、あいつがWAの整備に立ち会うなんて」

三ノ宮はある意味現実的な男だ。それは、WAを道具としか捉えていないという事。
通常、軍隊と言うものは程度の差こそあれど自分の使う装備には
愛着を抱く事が多い。恋人と思え、などと教えられる事も拍車をかける要因で、
それ故にその愛着が足を引っ張る事もある。だが三ノ宮にはそれがない。
しょせん道具、壊れたなら新しいものに変えればよいと言う姿勢は、
上記の様な軍人としては異端ではあるものの、戦場に臨む者としては正しい部分でもある。
・・・三ノ宮にとって、『祟』は精々が高くて性能のいい道具程度の認識しかあるまい。
自分に『病』が回されるわけだ・・・と言う考えはいまだ覆らない。

>159
レオハルトの着地を確認、有澤は飛行モードで援護に回る。
『病』は高機動近接戦闘用WAであり、本来は同じ様に切り込むのが
正しい使い方なのだが・・・あえて有澤は『病』に射撃戦のデータを蓄積させる事を選んだ。
いざと言う時に照準が定まらないのでは話にならないからだ。
生粋の狙撃者と言う訳でもない有澤にとって、緊急時の精密射撃はコアの補助が必要で
その為には少しでも多くの射撃データを学習させる事が不可欠なのだ。

「突撃銃の射程距離の短さが懸念材料だが・・・そうも言ってはいられんな。
 フェンリル、こちら『病』。援護に入る、前衛は任せるが危険と判断したら後退してくれ。
 ・・・尻拭いは慣れてる、存分にやってくれ」

161 名前:メティオール(レオン・トロツキー) ◆mSe8rDCQhc [sage] 投稿日:2009/08/31(月) 21:57:48 0
>>157
「くくく…忍び込んだときに盗聴器もろもろを仕掛けてきたのが正解だったな…
敵の計画がまるわかりだ…が、まぁユーラシアの連中に教えてやる義理もないがな」



162 名前:仁城宗一 ◆rWjjC/1BT6 [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:16:59 0
>>157>>159
高速艇から飛び立ったWAの中に、一つの灰色の機体があった。
その機体の名は「雨雲」。日本軍が正式採用している指揮官機である。
黒、赤、銀……様々に個性的なカラーを施した機体が目に付く中、
ほぼ灰色一色のシンプルなカラーリングのこの機体は、
どこか目立っているようでもあったし、地味であるような感じもした。
だが、この機体の搭乗者を知る者がいれば、恐らく地味という印象は受けないだろう。

「雨雲」は落下しながら、真下にいるグロット三機にライフルの照準を合わせた。
狙うは頭部。敵に存在を気取られていない為、一気に仕留めようというのだ。
だが、機体の指が引き金を引こうとした瞬間、突如として視界に現れた黒い機体が
「雨雲」の狙ったグロットを瞬く間に切り刻んだ。

黒い機体とはフェンリルと呼ばれ、この戦いに参加している日本軍側のものだ。
つまり目標は仲間が撃破した。普通ならここで別の敵機の撃破へと向かうはずだが、
「雨雲」のパイロットはそうではなかった。何とライフルをそのまま発射したのだ。
当然、弾丸は破壊されたグロットに代わって真下にいたフェンリルに向かう。
結果として弾丸はその機体の足元に着弾して、中のパイロット共々大事に至ることはなかったが、
一歩間違えれば同士討ちの惨事を招いていたところである。
しかも「雨雲」のパイロットにとって、それは止めようと思えばできたはずの行動なのだ。
フェンリルの前に「雨雲」が着地すると、中のパイロットは悪びれる様子もなく抜け抜けと言い放った。

「バカが。貴様が突っ込まなければ弾を無駄使いせずにすんだものを……」

「雨雲」のパイロットは、二日前に第二基地に配属された仁城宗一という男。
彼を良く知らない基地の者にとって、今までは彼の眉目秀麗な見た目から
色々と勝手に人格面でのイメージを膨らませていた事があったかもしれない。
だが、そのイメージ全てを打ち壊す今の一言こそが、彼の本性を物語っている。

「おっと。敵が続々と向かってきやがる。フン、バカな奴らだ。無駄死にするとも知らずに」

仁城は蔑むような目をしながら、視界に現れた新たな敵機にライフルを放った。

163 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:29:32 O
「……任務了解」
六脚のWAが高速艇の底部を蹴り、戦場へと飛び出す
あくまで目標は重要施設、敵のWAを相手にしている暇は無い
まだ体勢の整っていない敵機の間を抜け、奥地へと進む
いくつかの格納庫と思われる施設に向け、手元の小銃を放つ

そして、上海市街の方へ移動を開始した

164 名前:大月 龍子 ◆WOYsS8Bj3I [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:46:24 0
足下にチカリと閃光が瞬く。戦闘の口火が切られたようだった。
龍子は船から射出された勢いそのままに上昇を続けながら、戦場を空中から眺める。
「…うん、奇襲は成功みたい…。やっぱり敵の…動きが遅い…」

「で、でも…こっちの攻めもよくない…? てんでバラけて…ち、ちっともまとまりが…」

視線をあちこちに泳がせてなんとか現状を把握した龍子の頭の中には、
様々な思案が行ったり来たりしている。視覚が次々に新たな情報を捉え、
龍子はぶつぶつと思考を垂れ流し、体はそれを実行に移す。
フッと機体が上昇をやめ、ゆっくり速度を上げながら落下を始める。
「どう攻めるのが…効果的かな…。というか…どこを落とせば終るんだろう…」

じりじりと迫る地表を無感動に睨みつつ言うと、とっさに何か思い出したように呆けた顔になる。
「あっそ、そういえば私の赤船…、そ、そういう装備…な、ないんだった…」

「か、考えるだけバカか…。と、と、とりあえず右… 右翼を崩そう…。全然人手が足りてない…」

この期に及んで武者震いする右手を恨めしく思いながら、
龍子の赤いWAは加速度を上げ、戦場の闇へと溶け込んでいった。

165 名前:ユーラシア ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:11:53 0
>>159 >>160 >>162
『ぐああああ』
『こちら三番機、敵襲来、援護を! 』

次々と味方の反応がロストしていく
日本軍の宣戦布告はつい先ほどのことだ、やはり最初からこのつもりだったのだろう
開戦と同時の先制攻撃、真珠湾と同じ行動――

――予想通りだ

要塞都市・上海の総司令部で極東方面を束ねるレント・ヴァードリッチは顔の前に組んだ指の陰で頬を緩めた
自らが盤上を支配するチェスの最中のような愉悦が湧き上がる

恐らく日本軍は沿岸部の何も聞かされていない捨て駒の鈍い反応から≪奇襲が成功した≫と思いこんでいるだろう

このまま進んでくるがいい、新兵器の実戦テストに付き合ってもらおう

「現在発進可能なWAを全て発進させろ!
 ……いや、アレはまだ出すな、切り札は取っておくものだ」

【増援・グロット×30】

>>163
「おっと、そこまでだ! 」
イルマの前に一機のカスタム機が立ちふさがる
「これ以上基地に近づけさせやしねーぜ、この俺様がいる限りはよォ! 」

紅く塗装され、身の丈以上の大斧を振り回す機体は血濡れた死刑執行人の様な姿であった

「ここを通りたいなら、俺様の屍を踏み越えて行きな!行くぜェ! 」
その士官は斧を横薙ぎに振り、距離を詰めてきた

>>164
龍子が向かった場では、WAの体勢が整うのが比較的早かった
日本軍WAが少ないのもあるだろうが、それ以上に指揮官機の存在が大きかった
蒼色のその機体は他の機体よりも冷静に動き、グロットたちをまとめあげている
その機体が龍子に気づいた
「……おや、また増援ですか
 日本軍の戦力は底なしですかね……?」
皮肉めいたその言葉からパイロットの意志は読み取れない
「ククク、愉しくなりそうですねぇ」

その指揮官機は龍子をターゲットと定めた

166 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:22:50 0
>>162
斬機刀に気とエネルギーを集中する直前
着弾音と共に足元が爆ぜる
射角から灰色のWA…昨日の資料では指揮官機「雨雲」からだ
着弾のタイミングから考えれば故意に狙ったと解る

(…コイツ戦闘指揮官としてアテになるのか?)

マステマの延長線上、通信機能、特に受信能力は高い
しかし一般の兵が配属されたばかりの傭兵の指示を聞けるほど
酔狂であるはずはない。ならば、資料でしか解らないとは言え
同郷の士官であるこの男と『彼女』の小隊に提案してみよう

「こちらフェンリル。雨雲だな?貴官に提案がある
俺と病とで陽動を行う。貴官の小隊は俺たちのすぐ後ろで
指揮及び弾幕を頼む。それから索敵情報をこちらにリンクしてくれ」

さらに通信を『赤船』に切り換える
>>164
「こちらフェンリルだ。今の俺の索敵情報を送る
『御堂』の位置の攪乱か援護をお願いしたい
彼女が向かっているのは恐らく敵の要所だ
今は近くに貴官の小隊しかいない
こちらも可能な限り善処する」

資料でしか知らない者同士で不安が無い
と言えば嘘になるが今はただ己の最大限を尽くすだけだ

斬機刀が応える様に、より強い光と唸りをあげる

167 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:54:55 0

「ハハハハハハハ!!いいねぇ!!最高だなぁおい!!!!」

夜の闇に赤い線が走る。
黒と赤を基調としたその機体は、開戦直後から凄まじい速度で、
ただ真っ直ぐに敵基地へ目掛けて進んでいた。

「おらおらどうしたぁ!? かかってこねぇとテメェらの巣が燃えちまうぞ!?」

その機体の背後に見えるのは、幾つものユーラシア製WAの残骸。
ある機体は頭を潰され、またある機体は胴体部分に獣の爪にでも
切り裂かれたかのような痕を残して沈黙している。
もはや、操縦者が生きていると考えるのがバカらしくなる程の蹂躙。
悪魔の所業を体現しながら、試作機『祟』と三ノ宮は進む。
弾丸を回避し、或いはその堅牢な装甲で弾き、刃をへし折り、進む。
個人による進軍を、続ける。

これは、本来ありえない事なのだ。現在の『祟』の位置は、最前線の更に前。
同じ様に真っ直ぐ基地を目指している操縦者、イルマにこそ先行されているが、
日本軍の中では二番目に敵基地に近い位置にいる――――つまり、『祟』の周囲には敵しかいないのである。
その状況で、イルマとは異なり、敵対するWAを全て破壊しながら進んでいるその状況で、
三ノ宮が死んでいないのは、有り得ない筈なのだ。
本来、単機による敵陣地への進行というのは、単なる自殺行為でしかない。
圧倒的な数の敵を前にしては、いかな優秀なパイロットといえど、ただ囲まれ、殺されるのみだ。

しかし『祟』という機体の存在が、その不可能を可能にしてしまっていた。
最強の機体を目指し、量より質を突き詰めて製作された『祟』は、
生半可なWAの弾丸や刃は寄せ付けず、その速度に追いつかれない。
つまり、例え集団で襲われようと意に返す必要が無いないのである。

「さあ、もっと死ぬ気できやがれ!!じゃねぇと俺が愉しめねぇからなぁ!!」

三ノ宮は、その右腕で敵WAの腕を握り潰しながら叫ぶ。
顔に狂喜を浮べて、進む。ただただ、戦争を愉しむ為に。

168 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:59:50 i
航空支援なし、艦砲射撃なし、無いない尽くしで拠点攻略とは、我が軍の参謀は余程有能と見える。

発艦直前まで細かい調整に追われながら、今作戦の内容を反芻する。
拠点の制圧は奇習が上手く行けばそれ程問題無い、しかしその後5時間も維持しろというのは些か無茶な注文だ。
今回出撃した機は自機を含め短時間戦闘向けな上、航空機に対して決定的に火力が足りない。
継続戦闘能力を上げる為には細かな補給が必要となろうが、主戦区域から補給の出来る艦船まで距離が有り過ぎる。

南無八幡大菩薩・・・
願くばこの作戦が複数基地を同時に攻撃するもので、ここ上海に増援が到着するのが遅れます様。

また、古来より海運の要所として栄えた上海は河川から港湾部が非常に広く、それ故停泊している艦が多い。
中国海事局と共和国海岸巡防署を前身とした練度の高い警備隊も居る。
これらを捨て置いては拙いか。

僚機が全て発艦したのを確認すると、整備兵が鋼板を持ち出して十四号の後方に設置する。
発艦専用に外付けの個体燃料ロケットが搭載され、さらに追加弾倉が翼の様に各所から生えている。

「第一目標、艦船群。第二目標、敵航空戦力。」
華々しい所は僚機に任せればいい、こちらは連中の仕事をし易くしておこう。
「敵の艦砲射撃は黙らせる、貴官らは航空機を上げない様にしてくれ。
飛行機とはいえ戦果は戦果だ、たまには旨い酒でも呑もうや。」
一番手近な量産型与式の小隊に通信を入れる。
配置としては最後尾の連中だが、それ故褒美には飢えて居るだろう。
上手く立ち回ってくれればいいが。

甲板員が発進よろしの合図を挙げる。
我が愛機の全力起動は危険過ぎて味方が安全圏に到達しないと、点化すら出来ない。

「十四号、離床!」

甲板を滑る様に進み、離れた所から加速。
一本の鏑矢として黒い重機兵は空を切り裂いて行く。
轟音を上げながら。


(十四号、上海港湾部南側から半時計回りに艦船を攻撃)

169 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 00:06:15 0
>>165
「チッ…」

懸念していた『御堂』そして
先程通信を行った『赤船』は待ち伏せられていた
悪い予感は何故こうも当たるのか…
今は彼女達を信じるしかない

眼前に展開されるグロットに言い放つ

「お前達、いい時に来たな。
いや正直、俺は歓迎してないが…
コイツが待ちかねていたんだ」

背部のブースターが火を噴くと同時に
斬機刀を両手に持ち直し正眼に構えると
斬機刀の光の刀身が大きく伸びる
機体を加速させ敵部隊の中央へ向かうべくそのまま突撃
巨大な光の剣は触れるグロット達を問答無用で爆砕させる
敵部隊中央に辿り着くや否や

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

補助ブースターも使用して反時計回りに機体を回転させた

170 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 23:19:21 0
>162>165>166>169
二日前に配属されたばかりの仁城という男、予想だにしない曲者だった。
味方への誤射などお構いなしに射撃をするなどあってはならない。
話によると上等訓練を受けた上級士官だそうだが、
この性格でよくも上級仕官試験に合格できたものだ。

しかし、誤射された当のレオハルトが大人の対応をしているのだ。
そこで自分が口を出して事態を引っ掻き回すのはよろしくない。


索敵を行うと、味方機の中で敵陣深くに突出しているのがいる。
『祟』と『御堂』。その内『祟』の方は無視して構わないだろうと断ずる。
・・・三ノ宮の性格からして、援護に向かったつもりが邪魔されたなどと言われ攻撃されるのがオチだ。
それに『祟』は対多数戦闘で真価を発揮する。性能試験としても文句ないだろう。
結果的に二方向からの進攻になっているのも悪くない。

問題は『御堂』、あちらは護衛もつけずに敵の中枢に向かっている。
当然あちらの方が戦力は多いはずだし、何より障害物が多い。
『御堂』の機動性は高いが、それを発揮できるのは開けた場所が前提である。
今回のような閉所戦ではせっかくの多脚型と言う特徴も意味がなくなり、
装甲も厚いからと言って集中砲火に耐えられるわけでもない。
それに、敵WAに飛行型がいた場合を考えるとこの状況ではあまりにもまずい。

幸いにも、飛行能力を持ったWAには余裕があり
自分が『御堂』の援護に向かっても支障はないと判断する。
・・・フェンリルの無茶苦茶な戦いぶりを見ると、こちらにも援護はいらないのでは
と内心苦笑しつつ、通信を入れる。

「フェンリル、『雨雲』、こちらはこれより突出する味方機の援護に回る。
 途中の敵機にはできるだけの損害を与えておくので、止めは任せた」
言うなり飛行機能を起動し、『御堂』のいる方角へと向かう。
途中前線に向かおうとしていたグロットの集団に焼夷手榴弾や煙幕手榴弾を
投下し攪乱、最大望遠で『御堂』の状態を確認すると・・・

171 名前:仁城宗一 ◆rWjjC/1BT6 [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 01:00:04 0
>>166
標的のグロットを行動不能に陥らせ、次なる敵に向かおうとしたその時、突然『雨雲』に通信が入った。
仁城は突然のことに怪訝に思いながらも通信に耳を傾けたが、やがて鬱陶しいというように舌を鳴らした。
というのも、その通信は『フェンリル』からのもので、援護を要請するという内容であったからだ。
仁城は第二基地に赴任して間もないとはいえ、基地に所属するWAパイロットの情報は
既に調べ終えており、『フェンリル』のパイロットが何者であるか、ということを把握していた。
育ちのせいか自らを特別視する彼にとって、上官ではなく、ましてや正規の軍人でもない傭兵に
行動を束縛されるなど耐えられるわけがない。

「チッ、いちいち癇に障る野郎だ。
 俺が貴様の提案に従うかどうかは、俺の行動を見て判断するんだな」

>>165
仁城は通信に応答もせずに高々と機体を舞い上がらせると、
三機の部下と共に地上を闊歩するグロットの一団に一斉射撃を開始した。
地上と空からのライフルの集中砲火によって前衛のグロットは次々と全身を撃ち抜かれ沈黙していく。
グロット達も必死に反撃するが、一切隙を見せず縦横無尽に空を飛び回る仁城を捉えることはできない。

「クズが。反応が遅い」

仁城はあたふたとするグロットを発見すると、素早くその背後に着地して太刀を一閃。
不意をつかれたグロットはあっけなく切り伏せられた。
だが、そんなグロットや、一団の中央に突入しグロット達を薙ぎ払っている
『フェンリル』の姿を見て、仁城はどこか腑に落ちないものを感じ始めていた。

「妙だな。上海というユーラシア側一大拠点の守備軍にしては手応えが無さ過ぎる……。
 奇襲のせいか? それとも……」

172 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 17:56:56 0
「やれやれ…こう敵が多くては敵わんな」

ハンドガンで目の前の与式の頭部を正確に撃ち抜きながら呟く。
ここ上海を日本に奇襲を仕掛けられたという事は、あの噂はデマではなかったのだろう。

「開戦か……出来ればゴメンだがな」

軍人という立場ではあるが、誰だって戦争なんてのはごめんである。
だが、戦争が始まればそんな悠長な事は言ってられないだろう。

ふと、後方に目をやると、与式の指揮官型のような機体が一機、その近くにはグロットの系譜に似ているWAと与式数機が見える。
陣形はバラバラ。数自体はこちらの方が上である。数機で囲んで各個撃破すれば問題はない。
しかし、あのグロットに似たWAが気になる。何処かで見たことがあった筈…そう…廃案になった指揮官機…『フォーティンブラス』
あれに良く似ているのをシュープリスは思い出す。何故日本軍がそんなものを所有又は開発しているのかは知らないが、一応注意すべきと判断する。
現に味方機のグロットを次々に撃墜している。シュープリスと接触するのも時間の問題。
なら、早く叩くべきと判断しアサルトライフルを構える。

「ここから先は通行止めだ、日本軍の諸君」

トリガーを引かれたアサルトライフルはその速射性能の限りを尽くし鉄の塊を放っていく。
無数の弾丸がフェンリル達を襲った。

173 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 19:26:04 0
>>172
グロット部隊の残骸が宙を舞う中、遠くから小さな光が見える。
そうアサルトライフルの掃射である

「…毛色が違うな。エースらしいが、しかし!」

フェンリルの左腕に装着されたワイヤーアーム
『グレイプニル』が宙に舞うグロットの残骸を捉え
残骸を光の出どころに向けて投げつけると同時に
その場で左右斜めに大剣を振り切ると
交差した光の刃がその残骸の後を追う
ゲブラーを貫くべく自らも地面を蹴り、飛ぶ
ブースターを噴かし斬機刀を突き出しつつ更に加速する

「その距離では遠すぎだ!貫く!」

フェンリルはさながら巨大な光の矢となり
残骸もろともゲブラーを貫くべく突撃する

174 名前:イルマ ◆0Xa3NyPoFk [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 20:27:41 O
>>165
指揮官機らしき機体がイルマの前に立ち塞がる
……戦闘回避は不可と判断、第一目標・撃破、第二目標・撃退
理想損傷率5%以内
戦闘開始


肉薄する敵機に向かい小銃を撃つ
同時に一歩後退、小銃を構え直し体勢を整える

接近戦は不利
一度距離を取り一気に攻める

175 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 01:02:00 0

「ここは私が引き受けます!グロットは別のポイントを援護してください!!」

月の光が青い影を映す。
白と青を基調としたその機体は、闇からの強襲を迎えるべく、
星が煌く夜天を背後に、突如戦場へと躍り出た。

「――これ以上、『ヤツ』に餌を与える必要もないわ……」

砂塵と硝煙、そして無数の屍の中に、「それ」は居た。
物言わぬ味方の骸が、獣に喰いつくされた様に散らばっている。
或る者は頭部を。
或る物は胴体を。
アルモノハ命ヲ。
抗う刃をへし折られ、放つ銃弾は撃ち抜けず、その鋼爪にかけられ、逝った人々。
兵士たちの命を蹂躙する、漆黒の「鬼」がそこに居た。

そしてまた、一機のグロットがその豪腕に握り潰される。

それは、ありえない風景だった。
いかにユーラシア側の体制が整っていない段階とはいえ、
いかに日本軍の奇襲が電撃的に行なわれたものとはいえ、
目前にいる機体の位置は明らかに異常だった。たった一機、単機による進攻で最前線のはるか内側を越えてきただけでなく、
既に十数体のグロットを破壊しているのだ。

だが、今のオフィーリアに「臆する」という感情は無かった。否、臆している場合ではなかった。
先ほど顔を合わせた上海基地の司令……彼は恐らく自軍の兵士を新兵器を使用するための時間稼ぎ、
手駒ぐらいにしか考えていないのだろう。そんなことのためにみすみす殺させるわけにはいかない。
そして何より、オフィーリアは初めて相対する目の前の機体が、
人の命を奪うことに悦びすら感じているように見えるこの仇が――「憎い」と思った。

「いいわ――お前のその傲慢な牙と爪……私の剣で叩き潰してやる!!!!」

オフィーリアが大剣・ツヴァイハンダーを構え、猛る。
眼に怒りの色を宿し、立ち向かう。ただただ、弱き者の「騎士」として。

【エンカウント:三ノ宮(祟)vsオフィーリア(フォーティンブラス)】

176 名前: ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 01:11:06 0
【わかりにくいのでアンカーを追加します】
>>175>>167宛てです】

177 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 17:41:15 0
>>173
「俺をエースとは嬉しい過大評価をしてくれたものだな」

先程のグロットとの戦闘であの機体の光る刃が触れるだけで危険だというのはわかっている。
直進してくるあのWAの性能は明らかにゲブラーやグロットの基本スペックを上回っているだろう。
グロットでは荷が重いだろうし、更に上空にいる灰色のWAも援護に回ってくる可能性もある。
周りの与式達は他に任せるとして……
──俺があの化物WAの相手か……
心の中で溜息をつくと、近づいてくる敵WA、フェンリルに対して喋る。

「そんな直線的な攻撃ではこちらには当たらないぞ!」

光の矢とも言えるフェンリルの攻撃を右に回避、バックステップの要領で後退しつつ、アサルトライフルを掃射する。
遠・中距離はシュープリスとゲブラーのテリトリーと言える。
この距離を保ちながら攻撃すれば倒せないこともないだろうと考えながらアサルトライフルのトリガーを引き続ける。

178 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 19:46:10 0
>>177
鉄の雨が更にフェンリルに迫るが
まるで弾がこちらを避けるように飛来している

「…前言は撤回させて貰うか
ライフルの撃ち方も退き方もまるで素人だぞ」

ゲブラーはトリガーを引き続けている、
つまり余程高性能な火気管制を備えない限り
ライフルと言うものは当たってくれる事はまずないと言っていい
ゲブラーは必死に後退しようと試みるが
こちらは地面を蹴っていれば追いつける速度だ

「随分なハズレを引かされたようだな
強そうなのは見かけだけか?」

ゲブラーのパイロットは決して下手ではない
フェンリルの機動の先を掃射しているが…
内装が死んでいるのか、かする気配もない
こちらも機関砲を撃ちながら接近する

「…もういいか?弾が切れるより先に砲身が持たないぞ?」

そう言うと地面を蹴ってゲブラーの頭上へと飛ぶ
機体を空中で回転させるとゲブラーの後方上空で
斬機刀を構えるとまるで月の光を吸い込んだかの様に輝くと
一閃、さらに一閃、
今度はゲブラーの左右から挟み込む形で光の刃が迫る
そして自らもブーストで急降下しつつ
ゲブラーの脚部を狙い突きを繰り出す

179 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 22:19:15 i
5・・4・・3・・2・・1・・燃焼終了、補助個体ロケット分離。

高度300ftから慣性に従って緩やかな弧を描きながら落下。
天空におはす星々と地上で人間が創り出す灯、これを自分の手で更に煌びやかに出来る。
上下の光から無縁な弾道飛行の最中、そんな益体も無い事を考える。

前方にはユーラシアの巡洋艦が停泊している。灯火無し、制限している訳ではなく当直士官しか居ないという事か。

着地制御の為、各部スラスタに火を入れる。
接地まで2秒。

巡洋艦の艦橋に体当たりをし、そのまま内部を蹂躙する。
それでも勢いは止まらず、そのまま反対側まで貫通してしまう。
再び虚空に投げ出されるが、姿勢制御装置を稼動させ甲板に着地。しかし今度は重過ぎたのか甲板を踏み抜き下の層に落下してしまう。

この速度では軟着陸も一苦労だ、それ故この十四号は電索を始めとした観測装置も量産機より性能がいい。

自機が完全に静止したのを確認し、周辺警戒、索敵。

「グロット型が30、中央に集中。味方で突出しているのが居るな、しかし反応が薄過ぎる。こいつは囮か。」

一先ず自機に対する敵勢力は未だ無い、今のうちに出来る限り艦船を無力化しよう。

現在位置は巡洋艦後方甲板の二層目辺りか、ならこの下が機関室であろう。
垂直上昇し自らが開けた穴から這い出る、そのまま滑腔砲を下に向け構え、引き金を弾く。
発射炎が機体を包むが、この重装甲には何程も無い、反動で多少高度が上がるが、これも制御して穴から離れる。

一瞬の後、先程の発射炎を何倍もする火柱が立つ。それはそのまま炎は艦内に拡がり瞬く間に艦が傾斜してゆく。
どうやら散弾の一部が船底に穴を開けたらしい、ダメコンも出来ない現状では致し方無いだろう。

みなまで確認せず手近な艦船に乗り移り、同様に主砲、艦橋、機関を潰してゆく。
座礁だけでは直ぐに復帰してくるであろう、真珠湾での教訓から徹底して撃沈する事を目標とする。

キャニスター弾頭は30発、粘着榴弾と炸薬弾が10発。
決して多い数字では無いが、この港湾に停泊している軍用艦20隻を沈めるに充分。

しかし、それもWAが来ない前提での話だ。
電索には注意しながら慎重かつ大胆に行動せねば。

燃え上がる炎を背に、飽く迄冷静に引き金を弾いてゆく。

180 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 11:09:07 0
>>178

「こんなおっさんに見かけだけでも強そうだと思うセンスに俺は脱帽するがね…」

機関砲を回避しようと走りながらスラスターとバーニアで姿勢・位置を微調整しかわしていく。
数発弾が命中したが、戦闘には全く支障はなく、いずれも体には届かず装甲で止まっている。

シュープリスが頭の中で色々と敵の性能や特性を考えている内に左右から挟み込むようにあの『光の刃』が来る。
軌道が読み易いおかげでゲブラーの運動性能でも十分回避はできるだろう。
後方に飛びのき、無事回避は成功。と、おもいきやフェンリルが急降下しながら突きを繰り出してきた。

さきまでの戦闘で飛行能力は有してないと思っていたが、みるからに縦横無尽に空を翔けている。
飛行はできないと思うが、シュープリスから見れば異常といえる。

「俺のゲブラーなんて数秒浮けば御の字なんだがな…やってくれる…」

地面を蹴ってジャンプする。ブースターの補助もあってフェンリルの僅か上までジャンプする事に成功した。
フェンリルが飛行不可能なら動きは限定されるし、更に相手は急降下する真っ最中。完全に不意を突いた形。

「あのまま普通に攻撃すればお前の方が有利だったなんだろうが…空中に跳んだのが運の尽きだな」

アサルトライフルは既に腰にマウントしており、両手に持っているのは灰色のハンドガン。
あの厄介な『光の刃』を防ぐなら───…
自分のもっている武器では恐らくあの巨大な剣は破壊できないだろうし、叩き折るような凄い筋力補正もない。
狙うならあの武器をもっている『手』

右手は敵の頭部を狙い、左手は敵の巨大な剣、斬機刀を持っている右手を狙う。
右手のハンドガンの引き金を先に弾き、左手のハンドガンの引き金は右手の時間差で弾く。

時間差で放たれた弾丸がフェンリルを襲う。

181 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 13:43:19 0
>>175
「……おいおいおい。味方を助けにとか、どこの正義の味方さんだ?」

――――その機体は突如現れ、三ノ宮の目前に立ち塞がった。

ユーラシアの一般兵が用いるグロットとは異なる容貌を持ったWA。
白と青、『祟』と真逆の色を持つそのWAは、ユーラシア兵が臆し、
三ノ宮から離れ始めたその状況にあって、ただ一機、大剣を構え「祟」の前に立っていた。

その様子に、三ノ宮は「祟」の足を止める。止めたのだ。
開戦より一度たりとも個人による進軍を止める事無く、
破壊と死をばら撒いて来た「祟」が、その足を。
この時何故足を止めたのか。それは三ノ宮自身にも分からないだろう。
ただ、本能的な部分で感じ取ったのかも知れない。何かを。

そうして訪れるのは一瞬の停滞。
向き合うのは無骨な機械と機械。
黒と白。青と赤。
静止した絵画の様なその瞬間は、或いはあまり信心深くない
宗教者が見たならこう言う事だろう。即ち、「  と  が邂逅してしまった」と。

だが、あくまでそれは一瞬の出来事に過ぎない。
直後、その静止を惜しむ事すら無く「祟」はその異形の右腕を前に構え、
目の前のWAを蹂躙せんと動く。

「ククク……雑魚狩りも悪くねぇが、正義感溢れる偽善者をぶっ殺すのも悪くねぇな。
 いいぜ、殺し合おうじゃねぇか。さあ、戦争を続けようぜ!!ハハハハハハ!!!!」

表情に狂喜を浮べたまま三ノ宮は「祟」を急速前進させ、その「右腕」を振るった。
近接戦に優れていそうな相手に対し、肩部に内蔵されたマシンガンを用いる手もあったの
だろうが、三ノ宮があえてそれをしなかった。それは、敵が大剣を持っていたからこそ。
敵の土俵で、言い訳すら出来ないように、容赦なく蹂躙して殺す。
戦争を、殺し合いを愉しむ三ノ宮らしい行動だ。
そして、三ノ宮はそれを実行出来る能力を持っている。

敵WAに「右腕」による攻撃が――――襲い掛かる。

182 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 17:24:03 0
>>180
その通り、この機体には空中での制御こそ可能だが
飛行は出来ない。そう、少なくとも『今』は

ゲブラーのハンドガンから電磁加速された弾丸は
フェンリルの装甲で以てしてもこの近距離だ貫かれてしまうだろう
両肩の補助ブースターで機体に横回転を加える
このまま斬機刀で弾丸を切り落とす事が出来るが…
右手に向けられた方は当たらず
頭部に向けられた弾丸は敢えて受けて、そのまま流す
弾丸は左目のアイカバーを破壊するに止まる
その蒼眼でゲブラーを見つめ

「運が尽きたのは、アンタかも知れないな…」

ゲブラーが二つの光波を『避ける』のを待っていた
光波の交差点に斬機刀をゲブラー目掛けて振り抜くと
光の散弾となり襲い掛かる

接地の直後はゲブラーは僅かに宙に浮いた形となる

「…そこだ!」

斬機刀をゲブラーに突き出しながら前進

流れるように反転しバックブーストを噴かし
フェンリルの背部を叩き込むべく仕掛ける

そして斬機刀の腹を左手で支え、
更に反転しつつそのまま叩きつけようと踏み込む

183 名前:ユーラシア ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/09/06(日) 21:54:13 0
>>169 >>171
フェンリル、雨雲の攻撃でグロットは次々と撃破されていく

……益々予想通りだ

量産機程度であの連中を倒せるとは思っていない
日本軍の数は少ない、その分エースを連れてきているのだろう
それでこそアレのデビュー戦に相応しい
量産機と各方面の指揮官との戦闘後の装甲を貫いてやろう
彼ら捨て駒はせいぜい疲弊させてくれればいい

「第二陣発進、沿岸部へと向かわせろ、突出しているのは放っておいていい
 その方々はそれぞれエースがお相手しているからな」

【沿岸部グロット増援、残り45機】

>>174
放たれた弾丸は大きく跳躍した機体の下を通過する
そして機体が着地する先は――御堂の後ろ

「おおっと、戦場で後ろを取られちゃ駄目だぜ?」

振り向きざまに斧を振り、その勢いで後退する
命中したかどうかは分からない、この斧は切れ味が良すぎる
当たってなければ反撃が来る、それに反応しなければならない
いつになく考えを巡らすこの男は、しかし今、目の前しか見えていなかった

>>179
『な……なんだァ!?』
『敵襲です!艦長、命令を……うわぁぁぁぁぁああああ』

『二番艦沈黙!』
『チッ、味方の援護は?』
『期待できません!』


「……やれやれ、もっと早い対応ってのが出来ないのかなぁ?ウチの人たちって」
暗い船底で独り言を呟く
「もう出ちゃってもいいよね?」
その言葉は艦長へ向けた打診でも質問でもなく、自らの出した結論であった

近くにあった鉄材を上に放り投げる
通常、その程度では傷すらつかない筈の艦の装甲が破れ、空が見える
「うっひゃ〜、やっぱり強いねこの機体」

それは、量産機が出すことのできる力の限界を超えている
通常のグロットの攻撃力だけを異常なまでに強化したその機体は跳躍し、船の甲板にその両足をつける
そのパイロットはバイザーの下で目だけを動かした

「さて、敵さんはどこかな〜?」

184 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/07(月) 03:36:53 0
保守

185 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/07(月) 06:10:38 0
>>181
「隊長!ヤツは危険だ、止めたほうがいい!」

 遠巻きに距離をとっていた僚機のグロットから通信が入る。

「加勢はいりません。グロットの武装ではコイツに一方的にヤられるだけですもの……」

「そういう意味じゃない!あんたも逃げろと――」

 後半の部分は既に聞こえなかった。
 オフィーリアはその五感の全てを目の前の機体に集中させていた。
 碧の瞳が映す視線の向こうで、陽炎にゆらめく黒い影がこちらの姿を捉えて、静止している。
 自分を敵と認めたか、あるいは活きのいい獲物を見つけたぐらいに思っているのか……。
 相手の意図はわからないが、オフィーリアはそれを「好都合」だと感じた。

 しかし、それも一瞬の事。

 目の前の「鬼」が異形の豪腕をこちらに突き出し、姿勢を落とす。
 ライフルは使用しない。必要ない。半端な火力などあの機体には通用しない。
 それは周囲に散乱する味方の残骸が如実に語っていた。
 小細工も無用。するべきことは唯、一つ。
 彼女は構えた大剣を振りかぶった。

 先に動いたのは黒き「鬼」。僅かに遅れ、フォーティンブラスが前に出る。

 バーニアはフルスロットル。刹那にして収束する、二機の間合い。
 次の瞬間、鋼爪と大剣の激突が音の衝撃波となって空気を打ち鳴らした。
 双方の放った裂帛の打撃と斬撃が、装甲を通して操縦者の身体を圧迫する。

「くぅっ……!!」

 胸部を襲った衝撃にオフィーリアは表情を歪めた。恐ろしい威力だ。
 歯を食い縛り、何とか持ちこたえる。
 見ると、フォーティンブラスの大剣を敵の鋼爪が掴んでいた。
 組み合う形で競り合う両機、互いの攻撃を叩き込むための力比べが始まった。
 
 


186 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/07(月) 21:50:29 0
光の散弾がシュープリスに襲い掛かってくる。
綺麗な色をして花火でも見ている気分だが、一つ一つ簡単にWAの装甲を貫き、急所にあたれば人を殺せる威力を持っているのだろう。
こんな見たことのない攻撃は当たらないにこしたことはないだろう。が……

「普通に避けるには無理があるだろうな、俺とゲブラーじゃ…だが──」

背部に装備された、ホーミングレーザー発振管。ゲブラーの背部が光ると紅い光の筋が、
向かってくる光の散弾を1つ、2つと正確に撃ち落としていく。蛇のようにくねり動く様は見ていて少し気味が悪いほど
曲がりくねり光の散弾を落としつくす。

「撃ち落とす分には問題ない…」

シュープリスが呟いた瞬間、フェンリルが後ろに回りこむように反転しながら、攻撃を仕掛けてくる。

背後を取られまいとフェンリルに合わせ反転する─…が、やはりフェンリルに一歩遅れをとってしまう。
これだけはどれだけ反応速度が速かったとしてもどうしようもない。敵の攻撃の間に合うはずもなく、
『斬機刀』がシュープリスの右肩の装甲に触れる。装甲を容易く切り裂き、シュープリスの肩に刃が刺さる。
剣の切れ味が良すぎるのだろうか、最初は何が起こったのかわからなかった。肩に激痛が走るのを理解した瞬間、行動に移る。

「腕がなくなるのは……ごめんだな!」

2丁のハンドガンの腹で、敵の刃を持ち上げようとする。接近戦の不可能なゲブラーだが、ハンドガンの腹の部分だけは特別。
剣で斬られるのを防ぐため、特別堅く出来ており、いなしたり受け止めたりするぐらいは出来る。
こんな機能をつけるぐらいなら紙装甲をなんとかしろとシュープリスはつくづく思っているが、今は関係ない。
フェンリルはそのまま叩きつける気なのか更に踏み込む。
肩の痛みを堪えながらなんとか剣を弾く。シュープリスは弾いた勢いで後退し、そのままホーミングレーザーで反撃する。

「傷は浅いが──…この状態で何処まで通用するかな…敵がエースだっつうのに…」

187 名前:タナカ・R・イチロー ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/09/07(月) 22:47:05 i

電索に感、敵増援20、こちらに向かって来る・・・いや、移動軸が違う。我らの母艦狙いか?

突出している前衛がこれに対応する為に後退すれば挟撃の形になるし、さとりて放置すれば帰る所がなくなる。
母艦自体は陸からの砲撃が当たりにくい位置まで下がってはいるが、更に後退せざるを得ない。

しかし、相手側の意図が見えない。戦力の逐次投入なぞ下策も下策。
当初よりこの数を中央に配置していれば、自分も中央に出向いていただろう。

むしろこちらの出方を伺っていた?
後顧の憂いを断ち、しかる後包囲殲滅、という戦略なら寡兵である我が方は不利となる。
これは下手を打つと全滅すら有り得る・・・か。

兎も角、僚機に警告は入れておかねば。

<<作戦中の全機へ、こちら十四号。>>
<<我が母艦に向けて敵増援WAが進行中、機数20。>>
<<帰る所が無くなるぞ、突出し過ぎている奴は後退しろ。出来る奴は増援を叩いてくれ。>>

<<母艦に連絡、そちらにWA一個中隊が進行中。>>
<<一旦陸からの火砲が届かない位置まで後退してくれ。>>

通信を入れつつ、現状の打開策を考える。
WAの火器なら余程の長物でもないと外洋に出た艦までは手出し出来まい。
むしろ目の前の艦船が始動して追いかけ回される事の方が不味い。

二隻目を撃沈し三隻目に向けて移動していると、前方の大型艦から飛翔体が発射された。
何か目標がある様子も無く、そのまま海面に落着。

いや、電索に感。大型艦からWA一機が発進。

「やっとでお出迎えか、しかしたった一機でとは。」

目標WAまでの距離は200、適正だ。
キャニスター弾を三連射撃、少しづつズラして照準し広範囲に弾が散る様に撃つ。
一撃で粉砕、などは考え無い。
火力なり機動なり、最悪装甲の一部でも剥がれてくれればいい。

相手が避けたか確認しつつ更に手前の艦を盾とし姿を隠す。
艦橋の端から砲身だけを出し粘着榴弾を三発、奴が出てきた大型艦に叩き込む。

この重装試験型は対WAの直接戦闘には不向きだ、本来は都市部など障害物遮蔽物の多い所で運用するべき物で、港湾等広い所ではその足の遅さが弱点となる。

ここで取り得る戦略は、散弾ですこしづつ相手を弱体化、しかる後止めを刺すといった所か。

手間取ると大事に障る。

188 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00:30:46 0
>>186
紅い光の帯がゲブラーの背部から頭上を越え急激に湾曲、
こちらに迫る姿は正しく『蛇』である
『今』のフェンリル自体に光を超えて疾る事は出来ず
しかも、この『蛇』は先の光のシャワーを喰らい尽くすほどの
速度とパワーそして追尾性能がある。避けるのは不可能だ

「それが切り札…か?」

先程の『蛇』の出力データをリンクし合わせる
青白く光る斬機刀をゲブラーから見て右下段から左上へ
ゲブラーから放たれた『紅い蛇』が間近に迫るが
そのまま機体を回転させながら払い上げると
斬機刀の軌跡が竜巻のごとく光の層となり夜空に伸びる
『紅い蛇』はまるで自ら飛び込むように光の奔流へ巻き込まれると
竜巻が一瞬縦に割れると光の粒子がまるで大量の蛍の様に辺りを漂う

光の壁が粒子化する直前に斬機刀をゲブラーに向けて
真っ直ぐに投げて放つ

「…勝負はここからだ!」

189 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:07:28 0
>165>174>183
有澤の視界に飛び込んできたのは、『御堂』とグロットとはまったく違う
敵機が戦っている光景だった。敵機は時代錯誤と言いたくなるような得物、
大斧を軽々と振り回しており見るからに接近戦に強い構成だった。
対して『御堂』には近接格闘用にナイフが二本装備されているが、
基本は多脚型の性能を生かした高機動戦を想定されている。
相性は互いに最悪、と言うわけだ。

『御堂』は基本に忠実に、後退しつつ小銃で攻撃を加える。
一部からは『引き撃ち』とか『逃げ撃ち』と呼ばれる戦法だ。
・・・が、敵機は機体構成と得物の都合上そう言うのには慣れていたようで・・・
「・・・! 被弾したか!?」

跳躍し、『御堂』の後ろを取って横薙ぎに、力任せに大斧を振り回したのだ。
距離が遠いため状況は把握し切れていないが、対人経験の少ないイルマでは
あの敵機の動きに対応しきれないのか・・・余計な心配とは言え、見殺しにできるわけもなく。

「ええい、くそっ・・・! さすがに対空砲火も密度を増してきたか!」
長時間飛行していればいくら闇夜に紛れているとは言え、気づかれる。
散発的にしか飛んでこなかった銃撃が、段々とではあるが増えてきているのだ。
距離による速度減衰で貫通はされないだろうが、コアが誤作動しては目も当てられない。

「まごついてる場合ではないな・・・『御堂』、こちら『病』だ。援護する」
地上から向けられる弾幕を網の目を縫う様に回避しつつ、上には気を配ってない風の
敵機に対し煙幕手榴弾と焼夷手榴弾を投げつける。
視界が遮られれば動きが鈍るはず、そこを狙う心算だ。

>187
が、やはり先ほどまでの細かな逡巡がこういう形で裏目を呼び込む。
自軍の艦船に敵WAが接近していると言うのだ。
「くっ・・・やはり数の差は如何ともし難いか!」
ここでもたついていては母艦が落とされ、退路を失ってしまう。
そうでなくとも敵の戦力は総数の1割ほどしか展開していないのだ。
時間がかかりすぎれば飛行型WAも出てくるだろうし、周辺地域からの増援もあり得る。
しかし目の前の敵機は背を向けた相手を見逃してくれるタイプではないだろう・・・
今できる事は、眼前の敵を倒す事だけ。総火力の乏しい己の装備を恨めしく思う有澤だった。

190 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 20:44:45 0
>>185
「うおっ!?」

放たれた『右腕』。その破壊の一撃が、敵WAが振り下ろした
大剣によって防がれた際に発生し、操縦席に浸透してきた衝撃を感じながら、
三ノ宮は驚きの声を挙げた。
予感めいた物は感じていたものの、祟の攻撃を真正面から止める事の出来る
WAが存在するとは思っていなかったからだ。
三ノ宮にとって、この祟というWAは今まで使った中でも最高性能の道具。
その道具に拮抗出来るという事は、即ち敵のWAも相応の技術力を用い開発された
物であるという事。

「……くはははは!!おもしれぇじゃねえかいい子ちゃんよぉ!?」
だが、敵WAの性能を前にしても三ノ宮に絶望の色など一切見えない。
寧ろ、狩りではなく殺し合いに行動をシフトした事で、示すその喜色は強さを増してすらあった。
三ノ宮は祟の出力を上げ、大剣の刃を『右腕』で掴んだ。

ギリギリと音を鳴らし、『右腕』に込められた力は増していく。
初めこそその力比べは拮抗していたものの、どうやらパワーに関して言えば
幾らか祟が敵WAを上回っているらしく、少しづつ祟が敵WAを押していっていっていた。
しかし、その事に対し三ノ宮は楽観していない。
日本刀程ではないとはいえ、敵が構え、祟が握っているのは刃物だからだ。
こちらが出力を上げれば上げる程、『右腕』にかかる負荷は高くなっていく。
場合によっては、祟の最大兵装である右腕に損害が出かねない。
そうなれば、例え目の前の敵に勝てたとしても、周囲で遠巻きに見ている
WAの集団に撃墜される確立が出てくる。
だが、それでも尚三ノ宮は一切臆する事無く『右腕』に込める力を増していく。
生と死をかけたギリギリの戦いは、男の望みだからだ。

「さーて、俺が握り潰すのとテメェが切るの、どっちが先だろうなぁ!?」

>>187から連絡が来るまで、後数分――――

191 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/11(金) 16:37:10 0
保守

192 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/11(金) 18:11:58 0

「その剣、そういう使い方もできる訳か。便利でいいな」

右肩の出血は見た目こそ激しいが、そこまで深くはない。動かすことも出来るが、流石に接近戦になると不利だろう。
そもそも接近戦が出来る機体ではないというツッコミは勘弁してもらいたい。

( ホーミングレーザーもあっさり破られたし、正直詰みだろう…… )

後自分のできる事は一秒でも長く相手をここに足止めし、あわよくば手傷を負わせることぐらい。
増援を期待したいが、そんな甘い夢がそうそう叶う筈もない。
長官はなんか企んでるっぽいし、自分も捨て駒扱いなんだろーなーと思うとやる気が失せる失せる。

「うだうだ考えてもしょうがないか……」

フェンリルの斬機刀を避け、粒子化した光の壁の向こうにいるフェンリルに対してハンドガンで迎撃する。
敵の攻撃の軌道自体は直線的で読みやすい。後はいかに接近戦に持ち込ませないかだが……
後退しながらハンドガンで敵のコアがあるであろう箇所を狙って撃ち続ける。

「実力不足で申し訳ないが、もう少し付き合ってもらうぞ…!」

193 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/11(金) 18:12:48 0
………安価忘れたorz

>>188宛です、すいみません

194 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/11(金) 22:05:06 0
>>192
「確かに便利だが、今ので冷却するハメになったけどな」

左手のグレイプニルを斬機刀に向けて放ち
ブーストを噴かしつつ右手のエネルギーバイパスを解放
するとフェンリルの掌が白い光を纏う
奴から放たれた弾丸をその掌で握り潰しながら急速接近する
懐に潜り込む頃グレイプニルが空中の斬機刀を掴む
そのまま小さく跳躍しゲブラーに対して右脚を振り上げ
機体を反転しつつ左へ振りおろす

「コイツにはこういう使い方もある」

ゲブラーに対して背を向けた状態で
グレイプニルのワイヤーを右手で掴み
斬機刀を引き戻しゲブラーの背後を狙う

(退けない理由でもあるのか…>>187の件もある…
なんとかコイツを黙らせなければ…)

195 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/14(月) 13:13:30 0
>>190
(――今、嗤った?)

 オフィーリアは自分が感じたものに眉をひそめた。
 こんな分厚い機械ごしで互いの感情など伝わるはずがない。しかし、彼女は敵の僅かな動作の揺れや震えの中で、
それに通じる「何か」を感じとった。 六感などという怪しげなものを信じるわけではない。
 だが、オフィーリアには確かに敵が「嗤った」ように見えたのだ。
 ……あるいはそれは、彼女も知らない己の感情の反射だったのかもしれない。

 その可能性は、あった。
 かつてグロットの指揮官機として設計されたこのフォーティンブラスは高い技術水準で作られた次世代機として世に出された。
 しかし、中・遠距離の兵器が充実する近・現代の戦いにおいて、白兵戦を重視したその設計思想はユーラシア側では時代錯誤の
産物として見做され、一部の技術者には認められたものの、その莫大な生産コストによって量産化の計画は廃案となった。
 重い装甲と巨大な剣、高い機動力はパイロットに負担をかけ、乗りこなせたものは少ない。
 金がかかるばかりで実用性に乏しく、一部の人間からは「不用品」――とまで言われた。
 時代遅れの騎士道精神。そう呼ばれることに納得している自分がいた。
 
 しかし、そうではなかったのだ。
 この機体でしか対処できないような相手が、今にここに、敵として存在する――!
 そしてその敵はこちらと部分的に共通した設計思想を持ち、目覚しい成果を上げているのだ。
 これを喜びと名づけていいものか、オフィーリアにはわからなかったが、彼女は今のこの状況に対してある種の感動を覚えていた。

 しかし、関心している場合ではない。
 状況は控えめに見てもこちらが有利とは思えなかった。先ほどから続く鍔迫り合いは少しずつ押され始めている。
 突撃による衝力は既に失われ、今や機体と操縦者の筋力がこの場の勝敗を決しつつあった。
 左膝の関節が付加に耐え切れず火花を散らした、フォーティンブラスが膝を落とす。
 押し返された大剣が字義通りの両刃となって自身の装甲に食い込み、傷をつけた。

(不味いわね……)

 このままでは機体ごと寸断されてしまう――
 意を決したオフィーリアは敵より僅かに勝るその反応速度をもって反撃に転じた。
 左腕を使って刃の食い込みを押さえ、空いた右手で腰のサーベルを素早く抜刀する。
 これでもう左腕は使い物にならなくなるだろう。負荷のかかった左足も同様だ。
 しかし――

「ただでは……譲らない!!」

 ――いかに堅牢な装甲に覆われていても、構造上その全てをカバーできるわけではない。
 必ず弱点は存在する。
 狙うは敵の豪腕の肘関節。サーベルを逆手に持ち直し、装甲の隙間に刃を突き立てる!

196 名前:ユーラシア ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:16:39 0
>>187
「……ん?おっと、そこかい?」
敵機から放たれた弾丸を避けるために甲板の一部を剥がし、盾とする
「うん、こっちの艦を盾にするのはいい判断だよ他の人ならね」
このパイロットは味方がどうなろうと関係ないと考える
自らが強いことを誇示する為だけに戦いに出ているのだ
残骸のような残された甲板を蹴り、敵機と艦橋を挟み相対する
そして、何の躊躇いもなく艦橋を、手にした甲板の残骸で貫いた
「当たってくれると嬉しいんだけどな〜」
何度も何度も、繰り返し艦橋を刺し、貫く

>>189
再び眼前のWAに斧の一振りを叩きこむ
……筈だった
「煙幕!?」
いきなり視界を覆う煙に一瞬動きを止めてしまう
マズイ、距離を取らなければ
そう思い大きく後ろに後退する
「煙幕はあの六つ脚の化けもんじゃねぇな、他にも嫌ガンのか、うざってぇ」
一旦退くべきか?いや……答えは一つしかないだろう

二機ともブッ潰す

「こっちが煙の中なら撃つこともできねぇだろ、斬りに来たとこ潰してすり身にしてやるよ」

そういって紅い機体は煙の中へと姿を消した


[日本軍本隊合流まであと4時間]


197 名前:シュープリス ◆wzg9z1bwY6 [sage] 投稿日:2009/09/15(火) 18:24:46 0
>>194
「接近戦は困るんだが……」
振り下ろされた蹴りを左手でいなすと、敵のアンカーが向かった先に目をやる。
フェンリルのグレイプニルが斬機刀を掴み、引き戻してくる。その直線状にはゲブラー、つまりシュープリスがいた。

(回避は……無理か。今更レーザーを出してもコンマの差で遅れる…)

シュープリスはグレイプニルのワイヤーを右脚で思い切り蹴る。すると、軌道が僅かに逸れた。
しかしゲブラーに当たらないとまではいかず、背部装甲に斬機刀が命中、その怪物的な切れ味で装甲が裂ける。
背中に刃が届き、血が溢れ、装甲の切断面から紅い血が流れていく。
シュープリスはその場に倒れこみ、背中の怪我を手で確認する。

(急所は…避けれたな。しかしこれではまともに動けやしない……)

急所は避けられたが、このままでは直に出血多量で死ぬだろう。
しかし敵はこちらに背を向けている状態。いたちの最後っ屁で攻撃するぐらいは出来る。
幸い発振管には当たってない。ホーミングレーザーの全門が開き、フェンリルを四方八方から襲う。

「これでお前を倒せる思ってはいないさ…ただ、装甲に傷ぐらいつけさせて死なせてもらう……!!」

198 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/15(火) 19:04:59 0
ホーミングレーザーの肛門が開き

に見えた


199 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/16(水) 20:01:04 0
>>197
(この為に敢えて受けたのか…発振管を庇うために)

フェンリルに向かって八本の光条が取り囲む
その姿は日本の資料館で見かけたあるモノを思い起こさせる

「…まるで、ヤマタノオロチだな…」

グレイプニルに繋がれたままの斬機刀で足元を回転しながら切り裂く
その回転で剣を回収し自身の直下を斬機刀で叩きつけ瓦礫を隆起させると
瓦礫が前方の四つの「頭」を一時的に抑え込む
斬機刀を横に構え直したその刹那
左右後方から迫る四つは一筋の境界線から上下に分断され霧散する
前方の瓦礫を思いの他早く喰い破った残りの四つが時間差で迫る

「チッ…」

フェンリルの左肩装甲と右腰装甲に食いつかれる
放熱が追い付かず食いつかれた部位が赤熱し融解が始まる

「舐めるな!」

残りの二つが届くよりも早く斬機刀を縦に振り下ろすと
全ての「蛇」は闇に溶けていった

役目を終えた左肩と右腰の装甲をパージしながら
ゲブラーに視線を送る
WAの装甲越しからでも出血が確認出来るが
ディスプレイからの情報では生体反応はまだある

基地施設のこちらの死角に対して

「居るんだろう?この隊長さんを運んでやれ」

ゲブラーがもっと『まとも』なWAであれば
フェンリルがこの程度で済む筈はないし、何より
重要拠点の攻防とは言え、
互いに命を懸けるに値しない戦いだと思った故の行動だ

ゲブラーに所属するグロット達に引き渡すと
ひとまず、応急修理を行うべく、付近の施設へと身を隠す

200 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/16(水) 22:56:47 0
>>195
出力と筋力に任せ押し込んだ大剣の刃は、既に相手の装甲に食い込み始めていた。
『右腕』の装甲は三ノ宮の予想以上に堅牢であったらしく、敵の刃での損壊はほぼ無い。
もはや勝利の条件が揃った状況を目前にして、
三ノ宮は敵を喰らえる事への悦びを、獣じみた笑みに浮べながら吼える。

「ハハハハハ!このまま真っ二つにしてやるよ!
 テメェの剣で死にやがれえぇぇっ!!!!」

そうして、祟が最後の一押しを加える――――その直前。

「な……っ!?」

三ノ宮は見た。目の前の敵が動くのを。
己の片腕と片足を祟に喰らわせながら“刃”を放ったのを。

 喰らったら、不味い

目でソレを捉えた瞬間、三ノ宮は頭で認識するより前、
直感で、その攻撃への回避行動を取ろうとした。
三ノ宮の常人離れした反射神経と祟の装甲、この二つがあれば
白兵戦で遅れを取る事は無い筈だった。
だが――――

「ぐ、があああああああああああっっ!!!?」

右腕に感じた灼熱に三ノ宮が声を挙げる。
見れば、敵のサーベルが祟の『右腕』間接部に突き刺さってきた。
敵は動いたのだ。祟をも上回る速度で。覚悟と知恵を武器に。風の如く。


201 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/16(水) 22:59:18 0
「が……ぐ……」

予想を遥かに上回る圧倒的な速さを用いて『右腕』を貫き、
三ノ宮自身の右腕にまで届かせた敵の機体を、三ノ宮は血走らせた目で見つめる。
最大武装である『右腕』を潰され、自身の肉体は少なくない失血を続けている。
状況は勝利から一転して危機に変わっていた。
だが――――だが、それでも三ノ宮の口に浮かんでいるのは

「く、くく……ははは……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」

笑み。狂喜に染まる真っ赤な笑み。
命を賭けたギリギリの殺し合い。この状況で三ノ宮は笑う。
愉しい。今までの三ノ宮の人生で一番愉しい時間の中で、笑う。
もはや、言葉は無い。己の中の獣に従い、三ノ宮は戦いの決着を付けようとし――――

><<作戦中の全機へ、こちら十四号。>>
><<我が母艦に向けて敵増援WAが進行中、機数20。>>
><<帰る所が無くなるぞ、突出し過ぎている奴は後退しろ。出来る奴は増援を叩いてくれ。>>
><<母艦に連絡、そちらにWA一個中隊が進行中。>>
><<一旦陸からの火砲が届かない位置まで後退してくれ。>>

その連絡音声に、動きを止めた。

「……っち。カス共が。俺が愉しむ時間稼ぎもできねぇのか」
そう呟くと三ノ宮は、肩部のマシンガンで自分の腕に突き刺さったサーベルの刃部分を砕く。
その様子と浮べている表情は、三ノ宮が連絡一つで状況を判断し、理性を取り戻した事。
そして、今までの興奮が一気に消え去った事を示していた。

三ノ宮は祟の外部音声通信機能をONにし、

『聞こえてるか、白いWA――――俺は、日本軍の三ノ宮四方って者だ。
 喜べ……俺はテメェが気に入った。次の戦場では、必ず俺がテメェを殺してやる。必ずだ。
 その時はまた、一緒に殺し合おうぜ、なぁ!?』

そう言うと、周囲に展開し攻撃の機会を伺っていたユーラシアのWAに
肩部マシンガンでの牽制を行いつつ、そのまま背中のブースターを起動させ中空に浮かび、
空中から白いWAとの戦線を離脱していこうと移動を始める。

202 名前:仁城宗一 ◆rWjjC/1BT6 [sage] 投稿日:2009/09/17(木) 21:05:41 0
>>183
何十機というグロットの集団を、たった一機の灰色のWAが翻弄していた。
上空から急接近し切り込んではまた上空へ離脱するヒットアンドウェイを繰り返したと思えば、
今度は真正面から突進し太刀とライフルで一呼吸の内に数機のグロットを沈黙させる。
この予測不可能な動きをするWAの前に、既に無数のグロットが残骸と化していた。

しかし、このWA──『雨雲』の搭乗者である仁城は、
なす術なくやられていくグロット達を見据えて喜ぶどころか、どこか呆れたように鼻を鳴らした。

「フン……鎧袖一触とはこのことか。奇襲で不意を突かれたとはいえ数の差も満足に活かせんとは。
 どうやら機体の性能以上に、搭乗者の実力に差がありすぎるようだな」

仁城はブースターを噴かして瞬時に目標のグロットとの間を詰め、
間髪入れずに振り上げた太刀を勢いよく振り下ろした。
先程まで相手にしていたグロットなら容易く脳天を切り裂かれていたところだろうが、
今度のグロットの搭乗者は少しは反応が良いのか、素早く取りだしたサーベルで太刀を受け止め、
続いて別の手に構えられたライフルを『雨雲』の頭部へと向けた。
しかし、仁城は向けられたライフルを視認するより先に、足首を回して体を回転、
瞬時にグロットの背後に移動し、無防備の背中に太刀を突き立てた。

「量産機の性能すら活かせぬウジ虫ごときが、この俺を倒そうとは笑わせる」

>>187
太刀を引き抜き再び空へと舞った仁城のもとに、母艦が狙われているとの通信が舞い込んだ。
仁城は舌打ちをすると続いて入った部下からの通信に答えた。

「母艦に20ほどの敵機が向かっているとのことですが……」
「まぁ、放っておいて母艦を沈められたりでもしたら目も当てられん。ここは叩きに行ってやるさ」

三機の部下機と共に、仁城は後退を始めた。

203 名前:イチロー・R・タナカ ◆yG7PdDzWng [sage] 投稿日:2009/09/17(木) 22:34:53 i
「なんだこれは」

自分が盾にしている艦橋から何かが生えている。いや、生えようとしている。
それが何か、分厚い鋼板のような物だと理解した瞬間、ドン、という激しい衝撃に機体が揺さぶられる。

警告音無し、更に直後にもう一度衝撃。
視界が一瞬ぶれる。
先程敵WAが現れた船から射出された飛翔体はこれだ、そうに違いない、それ以外考えられない事態だ。

どうも異動してから此方は自分の理解の範疇を超えるものが多すぎる。
まさか艦船の構造材を武器として扱う様な事など想像だにしていなかった。
しかも電索誘導無しの目測などと言う、原始的とさえ言っていいこの攻撃方法は、こちらの受動電索(ロックオン警告)にも反応しない。
これは非常に厄介だ。

しかし流石重装特化機体、傷一つ無いとは言い難いが駆動に支障は無い。はずだ。
むしろ機体が頑強でも、この様な衝撃による操縦者へのダメージは抑えられない。

衝撃で遠くなりかけた頭で敵機を捜す、艦橋を挟んで反対側すぐの位置。
敵WAは今だ構造材を掴んでは投げ、間に挟まれた艦橋の根元が蜂の巣様になっている。
もとより破壊する積もりではあったので手間は省けたが、礼を言う気にはならない。

「いや、これは使えるな。」

艦橋の根元に向けてキャニスター弾を撃ち込み、最早何時折れてもおかしくない状態にする。

火器による攻撃を行わず、相手が原始的な攻撃方法で来るならこちらも付き合ってやろうではないか。

滑腔砲を腰に下げ、四股を踏む様に重心を下げる。

「力自慢も結構だが、質量保存の法則、試してみるがいい・・・!」

この重装与式十四号最大の武器は120ミリ滑腔砲ではない、背面に装備された固体燃料ロケットである。
重量三噸を超えるこの機体をマッハ0.9まで加速させる推力、それに耐え得る剛性の骨格。

「四連クラスタ、点火!」

傾きかけた艦橋に体当たりをし、弱くなった構造材折れ、鋼材が千切れそのまま敵WAを押し潰す。



204 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/18(金) 17:18:26 0
こちらの動きを捉えた敵が刃をかわそうと腕を引き戻す。
しかし、我が身を捨てて放った一撃は既にその豪腕の関節を刺し貫いていた。
敵の機体が一瞬痙攣し、大剣を掴むその爪から苦悶の震えが伝わる。
これで敵の主兵装は殺した。代償とした自機の損壊は著しいが、動けないわけではない。
たとえここで刺し違えても周囲は僚機が包囲している。対して敵の後続は当分来そうにない。

(どうする……そっちにこれ以上やり合う意味はないぞ?)

多くの味方を殺したことに憎悪していたが、同時に敵ながらこれほどまでの技量を見せた相手に
対して畏敬すら覚えていたオフィーリアはこの瞬間、相手の投降を微かに望んでいた。

だが――――それは大きな間違いだった。

俯いていた敵機の貌(かお)が大きく持ち上がり、赤い眼光が獰猛な笑みを浮かべて彼女を睨んだ。
背筋が凍りつく。
鋭い針で撫でられるような感覚が脇腹を走りぬけ、冷や汗が流れた。
鮮血のように赤い眼光から溢れ出る狂喜に吸い込まされそうになる。
甘く見ていた!恐慌の渦巻く感情の中、彼女は自身を恫喝しながら敵を見上げた。
この『獣』は生きるために戦っているのではない、戦う為に生きているのだ……!
瞬時に膨れ上がる殺気がオフィーリアを圧倒する。右手はサーベルを離したまま動かない。

「くっ……!」

殺される――死を予感し、瞼を閉じる。
だが、覚悟していた最期はいつまでたってもやってこなかった。
目を開く。敵は沈黙したまま少しだけ静止すると、肩に仕込んであった機銃で腕に刺さったサーベルを破壊した。
先ほどまでの獰猛な殺気は消えている。

(どうして……?)

>『聞こえてるか、白いWA――――』

オフィーリアが疑問に思ったのも束の間、目の前の機体がスピーカを通じ、こちらの言葉で話しかけてきた。
若い男の声だ。

>『俺は、日本軍の三ノ宮四方って者だ。喜べ……俺はテメェが気に入った。
  次の戦場では、必ず俺がテメェを殺してやる。必ずだ。
  その時はまた、一緒に殺し合おうぜ、なぁ!?』

言うや否や、彼はこちらに駆けつけようとしていたグロットを機銃で牽制し、バーニアを吹かせて飛翔した。
オフィーリアの隊に属さない数機が追撃に走るが、おそらく無駄だろう。

205 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/09/18(金) 17:23:33 0
>>201
「隊長!敵が後退します!追いますか?」

「いえ、深追いは止しましょう。この機体の損傷も酷いし、ここでの戦闘はこれで十分です。それに――」

手負いの獣ほど手強いものは無い、オフィーリアは声に出さずに付け加えた。
それにしても、彼は何故見逃してくれたのだろうか?……いや、そうではない。

「どうかしましたか?」

「何でもありません。ひとまず、基地司令に連絡しましょう」

向こうにはまだ余力があった。おそらく戦局を見ての行動だろう。後方で何かがあったのだ。
あれだけ狂ったように「殺し合い」を愉しんでいたのに、冷静に「戦争」ができるなんて――わからない男だ。

「……サンノミヤ」

夜空を見上げる。先ほどまで戦っていた敵の機影はもう闇の向こうに消えていた。

「サンノミヤ、シホウ――――」

自分を殺しに来ると言った男の名を、彼女はもう一度だけ呟いた。


  ※  ※  ※

「上海基地に入電。こちら連合軍 武漢(ウーハン)基地所属、オフィーリア・グレイです。
 突出してきた一機と交戦、撃退に成功しました……ええ、撃退です。別働隊と合流後引き続き基地の
 防衛に回ります」

基地との通信を終了する。とりあえず、同じ基地に所属してる部隊と合流して連携をとろう。
機体の修理は後回しだ。まずはシュープリスの隊のところへ向かうべきか……。
バーニアを点火し、立ち上がる。左半身が機能していない。
機体と体力の疲弊にオフィーリアは深く息を吐いた。まだ休むわけにはいかない。
右手に下げた大剣を杖にした満身創痍のフォーティブラス、それに三機のグロット続いて行軍する。

206 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/21(月) 16:10:18 0
 

207 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/24(木) 16:09:50 0
 

208 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 23:03:27 0
戦場上空。
三ノ宮四方は、日本軍の母艦へ向かい祟を飛ばしていた。
「っち……楽しみ過ぎたか」
肩の機銃を掃射し、空路をこじ開けながら進む神藤。
先の戦いを脳内で反芻し、口元に笑みこそ浮かべているものの、その顔色は悪い。
先の戦いでユーラシアの白いWAと戦闘したときに付いた右腕の切傷。
そこからの失血が予想以上に多かったのだ。
例え人間の体が、脳内麻薬である程度痛みを抑えられるとしても、
失血による消耗というものは避けられない。
それでも、その強靭な体力を用いて三ノ宮は母艦に辿り着いた。

「……識別番号***−**−****、三ノ宮だ。
 とっとと収容して治療しろ。じゃねぇとこの戦場が終わっちまうだろうが」

そうして、現れた20機に肩の機銃を乱射し、固定砲台のような
状態になりながら機体収容要求の無線を飛ばす。

209 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/09/27(日) 22:20:42 0
>>203
「あり?」
眼前に聳える鋼鉄の塊がこちらに傾ぐ
それも、速度が尋常ではない
「ちょっと、ヤバい……かもね……」
そう呟き後ろへと飛ぶ
背後は海、ここから先は賭けでしかない
そのまま海面に足から突っ込み、上にブーストをかける
(出力最大、作動するのかどうか知らないけど、船底を、突き破る!)
それは成功し、機体は何枚もの装甲を打ち抜き甲板へと戻った
非常識な成功、あり得ないほどの奇跡、それを達成した若者は言った
「ねぇ、パイロットサン、もう帰っていいかな?
機体がイカレちゃってさ、動かないんだけど、見逃してくれない?
あ、あとこの艦一分もせず沈むから移動した方がいいよ」

>>208
「要請を受諾、弐番艦のハッチを開放します」

「三ノ宮といったか、処置が済んだら艦の防衛に回れ、いいな
現状では我が方が優勢だが、それもここを失えば終わりだ」

210 名前:レオハルト ◆ppZYF1N99k [sage] 投稿日:2009/09/29(火) 15:56:45 0
味方の防御の方は何とかなりそうだな…

一個小隊がこちらに…いや先程の
『ヤマタノオロチ』を放った指揮官機に近付いているのか?
…こちらもダメージは軽くはなく
しかし、これ以上応急修理に手間も取れない

格納庫の背後から>>197>>205の様子を窺う事にする

211 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/10/06(火) 04:37:34 0
>>197 >>199

「あれは……」

疲弊した彼女が見たものは夜空に浮かぶ赤い蛇だった。
数本の赤い光が意思を持った縄のように、飛行中の黒い機体に喰らい着いている。
異邦の神話に登場する邪竜の如きその姿がその装甲の一部を溶かした。
しかし、次の瞬間、黒い機体の振るった刀がことごとくそれを切り裂き、闇へと還す。

間違いない。あの蛇はシュープリスの「ゲブラー」が放ったものだ。
必然的にあの黒い機体は敵軍のものだろう。しかし、何かがひっかかる。
こんな一瞬で目視しただけでは細かい形状までは判別できない。

だが、あのシルエットはどこかで……

想定されるあらゆる悪い予感を振り払い、オフィーリアは上官のもとへと機体を走らせた。
生きていて欲しい――ここが非情な戦場であることは頭で理解していても、そう願わずにはいられない。
傷だらけの肉体と機体に鞭を打ち、できる限りの速度で現場へと急行する。


 ※  ※  ※

「シュープリス○○!ご無事ですか!?」


【選択肢待ち・優先順位無し】
(1)シュープリスのレスポンス(○○には任意の階級を入れてください)
(2)レオハルト・シュトライフェンのレスポンス
(3)その他

212 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/10/06(火) 16:47:55 0
 

213 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/10/06(火) 20:05:41 0
>>209
「酷い出血だ!早く医務室に!」

ハッチに入り、祟から出てきた三ノ宮の様子を見なり軍医はそう言って
医務室に三ノ宮を運ぼうとしたが

「医務室になんて行かねぇよ。とっとと輸血して傷口縫い付けるなり
 何なりして、血を止めてくれや」
「い、いかん!そんな事は医者として――――」
「……うるせぇぞ。二度言わせんな」
「っ!? ……わ、わかった」

三ノ宮のその人を殺すような目を見て、言葉に従うしかなかった
輸血と応急処置的な治療を受けながら、三ノ宮は自機である祟の修繕作業を見る。
聞こえてくる整備班の話では、応急修理は可能だが、この戦いの中では『右腕』の
機能の完全回復は不可能。半分程度の出力しか出せないらしい。

(ククク……いいねぇ。つまりはそれだけの獲物だったって訳だ)
自機の損壊を外から見ることで、三ノ宮は先の白いWAに対しての、暗い炎を確認する。

――――――

「三ノ宮四方、出るぞ」

そうして暫くの時間の後、応急修理をされた祟に登場した三ノ宮は、
再び戦線に加わる為に射出された。

「くく……それじゃあ始めようじゃねぇか!!第二ラウンドは雑魚の虐殺だ!!」

肩部機関銃が、向かい来る敵の部隊に対し放たれる。

【祟の近接戦火力値 10→5にDOWN 遠距離火力値に変動無し】

214 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/10/07(水) 00:23:00 i
艦橋の残骸を蹴散らし、そのまま上昇。
高度300で水平飛行、四発同時に点火したので飛行時間は五秒に満たないがそれでも2kmは距離が稼げる。
なんとか姿勢を制御し軟着陸、今度は転倒せずに済んだ。

現状の把握をしようとすると、広域チャンネルで何かがなっている奴が居る>>209
見逃すも逃げ出すも、もはや後方の事。これで艦船3隻撃沈、一機の戦果としては上々か。

12時方向に先程の増援が20機、味方機は各方面に散り散りになっている。
敵の散発的な応戦により、連携も取れない様な距離に引き剥がされたといった所か。
中央にフェンリル、少し離れて雨雲、左翼に病と御堂、右翼が赤船を確認。母艦の援護は祟が受け持つ様だ。

その他分隊も小競合いをしている様子だが、最初に航空勢力の牽制を頼んだ小隊は任務を遂行してくれた様で、これで頭を押さえられる心配はしなくて済みそうだ。

「さて、これから取るべき行動は、と。」

まず戦力としては右翼の赤船が孤立している。ここの増援にまわるべきではあるのだが、いかんせん距離がある。
個体燃料ロケットは後四発、二回の燃焼で打ち止めでここで赤船の援護に急行するには心許ない。
さとりて母艦での補給をする暇は無い。

むしろ補給をするには今近づいている敵増援を叩く必要があるか・・・
正直この増援そのものは祟に任せても良さそうだが、側面から自分が楔となり敵増援を突破。そのまま赤船の援護へ向かうという方針としよう。

<<十四号より祟へ>>213。当方敵部隊に対し側面から吶喊する。そちらは正面から当たり敵の行き足を止めてくれ。>>

腰に下げた120ミリ滑腔砲にキャニスター弾を装?。
一発で歩兵一個小隊、二発で一個中隊を血煙に出来る威力を持つこの携行火器は、この様な吶喊の際に「道を作る」武器でもある。

<<十四号より赤船、聞こえているなら返事をしろ。
俺が敵部隊を抜けたら応援に行く、そのままだと孤立する、後退するか反転しろ。>>

215 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/10/07(水) 21:14:15 0
タナカさん?名前名前www

216 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/10/12(月) 11:26:38 0
 

217 名前:有澤 ◆bEimJ47rAU [sage] 投稿日:2009/10/12(月) 21:08:02 0
>196
援護は辛うじて間に合ったようだ。
敵機の後退と『御堂』の後退はほぼ同時だった。
『御堂』の方は、通信を受け取っていたようでグロットの隙間を縫う様に
旗艦へと向かっている。同条件下での機動性は多脚型の方が上だ、
よほどの事がない限り追いつかれはしない筈・・・?

「・・・煙の中に戻った?
 そうか、装甲と火力に物を言わせての迎撃・・・!
 確かに有効な戦術だが・・・こちらはそれどころじゃない。悪いな」

熱源探知機能で煙の中の敵機に狙いを定め、焼夷手榴弾を投擲。
先ほど煙幕と一緒に投げた分は、急いでいた為に信管を外し損ねていた様だが、
今回の分で連鎖的に炎を撒き散らしてくれるだろう。
足止めとしては十分と考え、旗艦へと進路を取る。

>210-211
しかし、戦闘は他の場所でも続いている。
中でもフェンリルの損傷度合いは群を抜いて高い。
場合によっては自力での帰還が不可能かも知れないのだ。

「・・・いくら傭兵とは言え、見捨てる訳にもいかん。
 フェンリル、聞こえるか? こちら『病』・・・!」
フェンリルへと近づいていた『病』のカメラに敵機一個小隊が映る。
敵小隊はフェンリルを探しているわけではなさそうだが・・・どの道、誘導するなり
排除するなりしないと揃って帰還できそうもない。残弾が心許ないが、やるしかない。
「・・・フェンリル、聞こえるか? こちら『病』・・・敵小隊を現在位置から引き離す。
 その隙に帰還しろ・・・自力での帰還が不可能な場合、近くの友軍に救援を求めてくれ。
 早めに終わったら俺が駆けつけるが、どちらにせよ分の悪い賭けだ・・・幸運を」

言うが早いか、『病』の推力を上げ敵機へと肉薄する。
その前段階として、『鴉』の三点バースト射撃での牽制を行った。
指揮官機と思われる機体は激しく損傷しているが、油断は出来ない。
特に遠目からでも確認できるほど大きな実体剣を携行している・・・
『病』の装甲では、中身ごと両断されてしまう。出来ればそれは避けたかった。

218 名前: ◆0RsXOqz7jE [sage] 投稿日:2009/10/12(月) 22:05:23 0
>>213
「……それほどの損傷か」
軍医と整備班の報告を聞き、指揮官は顔をしかめる
演習で見せた三ノ宮の力は知っている、それと渡り合うほどの乗り手が向こうに居るとなると……
「厄介だな、計画の遅れが出なければいいが」
指揮官の呟きは誰にも聞こえること無く虚空へ消えた

>>214
「無視は無いでしょ〜、っと!そんなこと言ってられないか」
崩れゆく艦でのんびりとしていられない
「ま、いいや、次合った時は負けないからね」
そういうと、装甲をパージして、救命ボートを海へ投げ入れ、飛び乗る
「さて、帰るのめんどくさいなぁ」
戦火が入り乱れる空の下、少女は一人、うなだれた

219 名前:レオハルト ◆PPKLsVrrmg [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 16:58:51 0
>>211
ゲブラーに近づく白い機体…
格納庫の陰から気取られぬよう無事の方のカメラで視認を試みる
障害物と暗闇が確認を困難にしたものの
どうやら機動には不調が見られる。
そして巨大な実体剣が目に映ると同時に俺の脳に衝撃を与えた
――――――フォーティンブラス!
メティオールはこの機体にも目を付けていた…
事と次第によっては奴を捕らえる手掛かりになるかも知れない
>>217
その時、通信が入ると同時に友軍の居る方角上空から
銃弾の雨が白い機体に迫る
この機に乗じフェンリルを疾らせる
格納庫の壁を蹴り、月光に照らされる白い機体に向かって真っ直ぐ飛び込み
斬機刀を振りかざすとツヴァイハンダーと斬り結ぶ
金属音と共に火花を散らしながら迫る
その状態で通信を開かず白い機体の操縦士に話しかける

「俺はレオハルト・シュトライフェン傭兵だ
その機体はどこで手に入れた?
返答次第ではアンタを捕獲する」

通信を開き

「病!俺は見ての通り動く分には問題はない
少しだけ時間をもらうぞ」

220 名前:三ノ宮四方 ◆od4h08f2HA [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 21:23:03 0
>>214
再出撃した祟の無線に入ってきた音声を聞き、
三ノ宮は不愉快な様子を隠す事無く返事を返す。

「――あ?テメェが誰かは知らねぇが、
 俺がテメーみてぇな三下の命令を聞いてやる理由がある
 なんて本気で思ってやがんのか? 纏めて死ね」

そうして三ノ宮は、その高威力のマシンガンを敵の
増援部隊に向けて放った。
十四号のパイロットの存在に構う事無く無差別に。
寧ろ、言葉通り纏めて破壊してしまおうとでもいうかの様に。

三ノ宮という獣が上官の命令に従うのには、幾つかの理由がある。
そして、その中の大半を占めるのが、そうしなければ戦争を
長く楽しめないからという理由だ。
故に、三ノ宮は自身が楽しむ為に、十四号機の搭乗者が告げた指示など
一切聞く気はなかった。

銃弾の嵐は、敵の増援部隊をくい止め続ける。
突破口を切り開こうとする、そこにいる味方に構う事無く。

221 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/10/19(月) 03:32:38 0
【選択肢(3)→(1)の順番で展開】

>>217

 シュープリスからの返答は無かった。先ほどの戦闘で通信機が故障しているのか、あるいは……
 続く思考に結論はくださない。この眼で確認するまで、それはただの邪推だ。
 しかし、最悪の事態に直面したとき、自分はそれを受け入れる覚悟があるのだろうか?

 暗澹たる思考の渦は自機の警告によって打ち壊された。
 甲高い電子音が敵からのロックオンを伝える。
 
 ――敵襲
 
 続く三点射の銃声。反射的に左に飛んだのが間に合い、何とか直撃は免れた。
 放たれた銃弾が地面に突き刺さる。しかし、どこから?

「空っ……!?」

 日本製の機体が黒い夜風となって頭上を通過する。
 まさか、さっきのサンノミヤ!? 否、そのはずは無い。
 あれだけの損傷を受けてすぐに戻って来られるはずはないのだ。
 しかし、外観には若干の共通点が見られる。同系統の別の機体か、何という機動力だ。
 今のフォーティンブラスでは間違いなく追いつけない。しかし、何故敵はこんな目立つ方法をとったのだろうか。
 まるで自分に注意を促しているような……。


>>221に続く】

222 名前:オフィーリア・グレイ ◆Im9mZeAmnw [sage] 投稿日:2009/10/19(月) 03:34:56 0
>>221の続き】ごめんなさい前のレス、アンカーミスってしまいました……

>>219

 原因は瞬く間に理解できた。いや、向こうから強襲してきた。
 先の空襲で生じたこちらの僅かな隙に付け入り、近くにあった格納庫の影から別の黒い機体が躍り出る。
 新たな刺客は僚機のグロットには眼もくれず、一直線にオフィーリアを狙ってきた。

 待ち伏せされていた!?

 黒い機体が振り下ろした巨大な刀を、ツヴァイハンダーで受け止める。
 一撃が重い。やはり右腕だけでは無理があるか。
 しかし、敵の一撃よりも今目の前にある光景に対して、彼女は大きな衝撃を受けた。



 この機体、似ている……


 何に?



 答えてくれる者など誰もいない。停止寸前の思考を動かしたのは、皮肉なことに目前の敵が放った言動だった。

「俺はレオハルト・シュトライフェン、傭兵だ。
 その機体はどこで手に入れた?返答次第ではアンタを捕獲する」

 流暢な英語。おそらく男性の声。回線を閉じ、外部スピーカで聞こえるギリギリの音量で話しかけてきている。
 味方にすら聞かれたくない会話、ということか? しかし――

「ふざけるな。私が正式な軍人でないことを知っているから、そんな質問をするのか……?
 あいにく敵に情報を与えるような舌は持ち合わせていないし、大人しく捕虜になるつもりもない!!」

 頭に血が昇ったついでに思考の巡りもよくなってきた。こちらにも彼から聞くべきことが山ほどある。
 刃を押し返そうと力を込めた、ビクともしない。だが、これでいい。
 オフィーリアは僚機のグロットにコンソールによる光通信で次の指示を出した。
 同時に、外部スピーカの音量を敵味方全てに聞こえるよう最大まで上げ、声を張り上げる。

「レオハルト・シュトライフェン、と言いましたね? 
 あなたの名前は知っている! 4年前、北欧のスタヴァンゲル基地を壊滅させた首謀者の一人だ!
 軍法会議の護送中に逃走しその後行方不明になったと聞いていたが、元ユーラシア軍であるはずの貴方が、何故日本軍にいる?

 そして……その機体は何だ? 何故私のフォーティンブラスに似ている!?」


【オフィーリア、レオハルトと鍔競り状態。外部スピーカにて彼についてユーラシアで流通している情報を暴露】

223 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 23:50:45 O
Oh…

【オリジナル】架空戦争スレ【キャラ&ロボ】

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