1 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:05:56


             飲めや謳え。今宵は人外なる者共の饗宴ぞ。



過去スレ
バイオハザード:LEVEL6
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1112377111/
バイオハザード:LEVEL5
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1109768811/
【聖なる死?】バイオハザード発生4【苦痛の生?】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1106439258/
バイオハザード:LEVEL3
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1101242999/
【感染】バイオハザード:LEVEL2【拡大】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097602917/
【スレッド名】バイオハザードが発生したら
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1092878452/

※参加したい方は、名無し、コテハンを問わず
 一度避難所、保管庫のログに目を通してください
 
バイオハザード発生スレ 第5避難所
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1119681513/l50

2 名前:孔明[] 投稿日:2005/08/09(火) 23:06:42
孔明ですよ!レベル幾つまで進むのですかね

3 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:07:48
バイオハザード:LEVEL7
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/l50

抜けてるYO!

4 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:09:07
前スレ
バイオハザード:LEVEL7
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/

参加者用テンプレート

名前:
年齢:
性別:
所持品:
現在地・状況:
自分の状態:

※項目の追加、削除は自由ですが、
  現在地か状況は出来る限り明記してください

5 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:11:50
用語解説
傘社:製薬、食品などを中心に事業を展開する総合企業。
    違法な生物実験や兵器開発などを行い、
    政治への影響力もきわめて強い。事件の中心にある組織。
ウイルス:感染した生物を急速に変異させる力を持つ。
      大体の感染者は俗に言う「ゾンビ」のような状態になるが、
      稀により強靭な固体へ進化することもある。
      また、ウイルスにより機能を調整された生物兵器も存在する。
真葉市:培尾市の西に位置する。読み方は「まこば」
椎名町:真葉市内東部、培尾市との境。大規模な総合運動施設があり、
      避難所として活用されていたが、避難住民がウイルスにより発症、
      現在は壊滅状態にある。 
等訓市:培尾市の北方。読み方は「らくん」。
     市郊外の暮伊山(くれいさん)はレベルを問わず登山客に人気がある。
岩城市:培尾市の東から東南にかけて広がる。刑務所が存在する。
狭戸市:培尾市の南側。読み方は「はざと」。湾内に浮かぶ客船改造レストラン
     「星輝丸」は夜はライトアップされ、内外ともにデートスポットとして人気だったが、
     逃げ込んだ生存者と感染者の戦闘のすえ沈没。
避難所:汚染、空爆により壊滅した培尾市住民の受入先。周辺の各都市に点在していたが、
      現在はほとんどが壊滅していると思われる。

6 名前:新章[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:14:01
それは最も良い時代であるとともに最も悪い時代でもあり
英知の年代でもあるとともに愚かさの年代でもあり、信仰の時期であるとともに
不信の時期であり、それは光の季節であるとともに闇の季節でもあり
希望の春であるとともに絶望の冬でもあった。

私達は全てを持っているとともに何一つ持っておらず、私達は天国を目指しながら
地獄にも向っていた。           
                      〜チャールズ・ディケンズ〜
                  
         バ イ オ ハ ザ ー ド   第 3 部


・・・3週間前
「これを読んで頂きたい。我々が回収したある変異体の記録だ。ある村で治療と研究にあたって欲しい。」
「君が免疫のあるという女性だね?良かろう、治療法確立の為にも研究させて頂く。すでにスタッフを乗せたヘリは用意した。」
「あの事件からよくも生還したものだ。約束通り、君には一働きしてもらおう。」
「残念だったね、君の妹さんは。復讐?良かろう、それもまた正義だ。」

・・・2週間前
「デュラン・スペンサーが開催する懇談会に攻撃部隊を派遣する。編成と作戦立案をするように。」
「回収したハンターの亜種に洗脳を施し、スペンサービルに送り込め。あの・・・醜い感染体と共にな。」

・・・1週間前
「地下鉄を使用し、あの化け物どもを運ぶプランが決まったか。順調なようだな。」
「あの工作員には偽の指令を出しておけ。そうだな、適当な口実を作ってヨーロッパで死んでもらおう。」

・・・第3次及び第4次生物災害当日
「諸君。行くとしようか。」
これから始まる無慈悲な権力闘争を前にして反デュラン派頭目、ブコウスキー部長はそれだけ呟くと車に乗った。

7 名前:状況開始[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:14:46
「本日正午より開始された特殊災害共同救助会議は終了し、政財界の面々と傘社重役による懇談会が開始されます。
 ここ、スペンサービルではそれに合わせ、テナント各店によるチャリティバーゲンが開始され多くの人手で賑わっております。」
プロフェッショナルな無表情を維持したまま、アナウンサーがマイクに向ってさえずる。

テレビカメラに向ってピースサインを送る若者、買い物袋を手に微笑む親子連れ、周囲構わず抱き合う若いカップル。
無論、そのような世界は彼らにとって下界に過ぎない。
スペンサービル50階で享楽と悪徳に耽る者達には何の関係も無い。

〜屋上、ヘリポート〜
報道用ヘリに偽装したヘリが着陸し、ガスマスクで顔を隠した突入チームが飛び出してくる。
「ブルーチームは、直通エレベーターで警備室を占拠、我々レッドチームは50階のパーティー会場に突入する!」
難燃性素材のツナギにボディアーマー、MP5/10サブマシンガンとシグ229で武装した一団は事前演習どおりに突入を開始する。
「小僧!お前とマクナブはここで連絡を待て。俺はお前を信用して無いんだ。」
レッドチームのリーダーが告げると、装備を無理矢理奪い取り、離陸しようとしていたヘリに投げ込む。
「後ろから撃たれちゃ堪らんからな!川崎!」
チームの面々の後姿を見送り、マクナブと小僧と呼ばれた男がヘリポートに残された。
「You use this,Boy.」
マクナブと呼ばれた男が溜め息混じりにブローニングHPを川崎に差し出した。

〜スペンサービル地下鉄構内〜
乗客たちは長い事足止めを喰らっていた。
事故の為に地下鉄が動かなくなり30分が過ぎる。暴動寸前だった。
「ようやく来たぜ!」
男が指差したそれは通常車両でなく、貨物列車に良く似ていた。
厳重にロックされた扉は動かず、代わりにガスマスクに短機関銃の男達が下りてきた。
「おい、なんだよこりゃ!説明しろよ!」
返事の代わりに機関銃から放たれる10mm弾を喰らい、男はズタズタになった。
逃げ回る乗客は、お互いを押し合い、怪我人と罵声を出しながら逃げ出していく。
「こちら、イエローリーダー。地下鉄構内に到着。ロックが解除され次第、ハンターの亜種を放つ。」
無線機に向かい報告をするガスマスク越しのこもった声が、物音一つしない構内に響いた。
「全く・・・人間止めた化け物はまだ寝てるのか?」
強化ガラスの覗き窓の向こう側で坂口が赤ん坊のように目を瞑り座り込んでいた。

8 名前:山村[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:16:36
〜九武村、研究所〜
>花井博士
「そろそろ僕、帰りますね。」
汚れた白衣に身を包んだ太めの研究員が言った。
傘社が日本に進出した時に初めて立てられた研究所は、薄汚れ、設備も古く
左遷同然の人事対象の行き着く先と言われていた。
まさに寂れた村に相応しい研究所だ。
ところが花井戸博士の着任と共に最新鋭の研究機器が次々と到着していた。
他にも不可解なまでに強度のあるニオブチタン製の空の檻まで届けられた。
その檻は駐車場の一角に鎮座し、邪魔な事この上ない。
「博士?また地下か。机の上にメモだけ置いておこう。」
若い研究員のメモは書類(>9)の上に置かれた。

9 名前:〜回収された感染体調査報告書No.2〜[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:17:16
A.被検体の特徴
  Tウィルス(以下T)及び、Gウィルス(以下G)に対し、完璧な免疫構造を持つ。
  白血球のみならず、細胞全体がT及びGに対して攻撃を行なうのである。
  また、被検体の体液は感染体に対しても攻撃を行なう。
  感染体が被検体の体液を摂取した場合、極めて短時間で感染体を死滅させる。
  また、再生能力も強化されており、緩やかに変化を続けている事が確認されている。

B.被検体の変化条件
  不明だが、一時的に仮死状態になった後、Gを投与されたのではないか。
  Gの特徴である、光彩の金色への変化、死亡後(通常医学の範疇)の
  蘇生効果と死亡原因への適応から推測した。
  
C.結論
  実用性に関しては低いと思われる。
  G自体、どこまでコントロール出来るか不明であり、ワクチンの早期投与の必要性がある。
推測に過ぎないが、多くの人間は感染を防ぐために被験体と同様の外観と症状を得たいとは思えない。
  この件に関しては、治療法の確立が望まれる。  

D.今後の展望
  この被検体の研究は第2班へと引き継ぐ。
  第2班の今後の活躍に期待したい。

備考・・・賠尾市で工作員XXXXXXが提出した抗ウィルス剤と同一のサンプルであり
     同工作員は被検体を監視対象へと指定していた。
     この工作員には事情聴取と処分が必要だと思われる。
     

※1.Gの蘇生効果と蘇生後の身体変化は、死亡(瀕死状態)時に受けたダメージに比例する。
   (この件の詳細に関しては添付ファイルAを参照の事。)
※2.第2班のリーダーは花井博士である。
   (氏の経歴に関しては添付ファイルBを参照の事。)
※3.工作員に関しての処分は保安部に確認の事。
   工作員のデータに関しては保安部長に申請の上、閲覧する事。
 
・・・添付ファイルは発見できない。

10 名前:反デュラン派日本支部[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 23:47:41
>ブランデンブルグ 
「あのねぇ、MG42機関銃にStG44突撃銃?おまけにモーゼルですか。」
ボールペンで机を叩きながら溜め息を吐いた。
相手は2メートルを超える大男で蒼い目以外は見えない。
「全部、第二次世界大戦の時のドイツの武器でしょ?幾らなんでも手に入りませんよ。
 大体ね、貴方あくまで本隊のピンチヒッターですよね・・・」
大柄な男はドイツ兵の、それも第2時世界大戦の時の服装をしていた。
「・・・まぁ、いいでしょ。部長の命令でMG3機関銃を支給するように言われています。
 StG44の代わりにG33を支給します。ツアィスの低倍率スコープ載せてますから。」
MG3、と言った時に少しだけ男の目が穏やかになった気がしたが一瞬だったので確信は持てない。
MG42の違いは精々使用する弾薬の違いだ。
「それとワルサーP38と銃剣は部長の私物だそうです。こうでもしないと貴方が納得しないって
 部長が言ったんですよ?きちんと返して下さいね。」
それぞれの銃器が納まった強化プラスティック製のガンケースを奥から引っ張り出すと
思い出したように付け加えた。
200連ベルトリンクを2本、HK33アサルトライフルのマガジンを3本、ワルサーP38のマガジンは5本だ。
「火炎放射器は残念ながら火災の恐れがあるので支給出来ません。ちなみに手榴弾類は日本製のレプリカに
 火薬を仕込んだ代物です。私のお手製ですよ。4本ありますから。
 受け取ったらヘリに乗り込み、上空で待機して下さい。」
山ほど銃器を持った大男がヘリに乗り込むと火器管制官は溜め息を吐いた。
ヘリはゆっくりと離陸するとスペンサービルへ向って移動を開始した。
と、ヘリが見えなくなった所で携帯の着信音がなる。
「・・・はい、今、送り出しましたが・・・スペンサービルで大規模な無線障害?・・・そのまま派遣させる?
 了解しました。」
再び大きな溜め息を吐いて部屋の中に飛び込み、大急ぎで無線機のチャンネルをヘリに合わせる。
「ブランデンブルグさん!そのままスペンサービルに向って下さい!」
今夜は溜め息を吐きすぎた、と男は思った。
あのデカいドイツ野郎の幸せまで逃げていかないと良いのだが。

11 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 01:01:24
>10
「分かってねぇなぁ…独逸人は拘りのある民族なんだよ」
やれやれと首を降り、7.62mm×51NATO弾200連ベルトリンクが収まった弾薬箱を、アサルトサックの飯蓋と迷彩ポンチョ、
ガスマスクケースを装着する位置でそれぞれ固定し、弾帯の弾蓋にHK33の5.56mm×45NATO弾が詰まった
20連マガジン三つ、ワルサーP38の9mm×19弾が詰まった8連マガジン五つを収納する。
「古き良きモノってのがあるだろうが。新しければ何でもイイってモンじゃないだろう?」
溜息をつきながらStiGr29柄付き手榴弾四つを腰の雑嚢に入れる。
「でもまぁ…ツァイスの照準器をつけてくれたのは良しとしよう。チェコのZF4の方が良かったけど…」
StG44とは似ても似つかない、三つ連なった20連マガジンを差し込んであるHK33を肩に下げ、MG3がちゃんと200連ベルトリンクを
噛んでいるか確認する。

>「ブランデンブルグさん!そのままスペンサービルに向って下さい!」
「了解。次回はちゃんとMG42で頼む。俺はあれが好きなんだ」
無線機から聞こえてくる、如何にも苦労の多だった先程の火器管制官の声に応える。
ヘルメットを被り直していると、作戦目標であるスペンサービルの威容が前方に見えてきた。
「あれが作戦目標ねぇ…」
フリッツヘルメットとトーク、マフラーの隙間から僅かに覗く青い瞳が細められていた。
「…あんまりいい予感はしないな」

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、アサルトパック
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×4、43年型山岳帽)
現在地:市街地上空
状況:スペンサービルを視認。

12 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 02:22:30
〜二週間前〜

天井からポタポタと滴る雫を、半開きの小さな口で受け止めながら、少女は足をバタつかせてバスタブの中身を
かき回した。
「あはっ♪ あまぁ〜い」
雫は赤く、湯船も赤く、生暖かい。人肌といってもいいくらいだ。
当然だ。それは人の血でできているのだから。

バスタブの上で逆さに吊るされている死体の数は四つ。この国で傘の不正を訴えようとした弁護士とその妻と娘二人だ。
どれも首がない。流れ落ちる鮮血は、少女を濡らし、バスタブを満たしていく。
「後腐れなく、死んだ後の心残りもなくって、いいわねぇ」
もちろん、手を下したのはこの少女だ。
一家団欒の一時を前触れもなく台無しにし、切断した頭部をサッカーボール代わりにして遊んだ挙句、その血で
全身を浸す。
残虐極まりない。

「なぁ〜に、間髪入れずにまたご依頼? どれどれ?」
血の匂いを漂わせた風呂上り、携帯電話に届いたメールを開く。
「まぁ〜た傘・・・・・じゃないみたいね。ふん、デュラン・スペンサーとAB小隊? わぁ〜お♪ ビッグネームじゃん」
この業界、彼女の姿を知らぬ者がほとんどだが、彼女の名前を知らない者はなかった。

名は、シャファン。
代々受け継がれるアジア最強の殺し屋の名を、年端もいかぬ女の身で与えられることになった凶人である。
生来から無惨を好む、この少女の姿をした悪魔もまた、惨劇の箱庭へと赴こうとしていた。

名前:シャファン
年齢:十代後半?
性別:女
所持品:素っ裸
状況:デュラン暗殺の依頼を受け、スペンサービルに向かう。

13 名前:部首[携帯] 投稿日:2005/08/10(水) 07:03:27
ぬるぽ

14 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/10(水) 07:12:19
>13
ガッ!

15 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 12:41:37
パーティー会場の喧騒とは裏腹に、関係者以外立ち入り禁止の区域はしんと静まり返っていた。
そのとある一室。
厳重なセキュリティコードで護られている筈のその部屋には、端末に向っている金髪碧眼の女性がいた。
女性はマウスとキーボードを操作し、次々とディスプレイに表示される情報に形の良い眉を顰めていた。
数分間ほど女性はそうやって端末から思わず眉を顰めたくなる情報を次々に引き出していくと、端末に
挿入しておいた光ディスクに保存していく。其れが済むと、女性は端末から光ディスクを引き抜き、部屋を後にした。
本来ならばこのフロアは厳重なセキュリティの管理下に置かれているのだが、内偵の強力もあってか、短時間の間だけ
無効化することに成功していた。
センサー類の無効化が切れる直前で立ち入り禁止区域を出ると、手短なトイレの個室に入り、ピアス型通信機を介して
本部と連絡を試みる。しかし、幾等コールしても返答が無い。
「…ジャミングされている?一体どういうことなの?」
ついさっきの定時報告では問題なかったが、今は運とも寸とも言わない通信機。
情報が漏洩していたのだろうか?…其れは分からないが、兎に角拙い状況下にあることは間違いないだろう。
一刻も早く此処から脱出した方が無難だ。女性は個室から出ると、パーティー会場であるこのフロアから後にしようとする。

>7
足早に会場に向うが、突如として響く連続した銃声と招待客達の悲鳴で足を止める。
「………状況は限りなく拙い方向にあるようね」
金髪碧眼の女性―ミリアは廊下に誰もいないことを確認すると、肩に下げていたショルダーバックからP226が収まった
レッグホルスターと其の20連弾倉が詰まったマグポーチを取り出し、レッグホルスターをチャイナドレスのスリットから
覗いていた脚に、マグポーチは腰に巻き付ける。
「何処の誰かは知らないけれど、私は私の仕事をこなすだけ。精々邪魔はしないで貰いたいものだけど…」
レッグホルスターからP226を抜き、ホルスターのポケットから取り出しておいたサイレンサーを装着すると、廊下を物音一つ立てずに進みだした。
「!?」
しかし、警戒しながら角を曲がると、難燃性素材のツナギにボディアーマーとガスマスク、といった特殊部隊風の男とばったりと出会ってしまった。
男は構えていた拳銃を一目見るなり、其の手に持っていたMP5/10を此方に向ける。

めりっ…

しかし、男が銃を構えるよりも早く、しなやかな脚から放った蹴り上げが男の股間に減り込んでいた。
「御免なさいね。私、急いでいるの」
小悪魔的な微笑を浮かべて見せるが、既に男は股間を両手で押さえながら悶絶して倒れこんでいた。
P226をホルスターに戻すと男の手から離れたMP5/10を拾い上げ、気絶している男から其れの弾倉を拝借する。
恐らく、この調子ではこのフロアの殆どは占拠されているだろう。下の階に繋がる階段やエレベーターは言うに及ばずだ。
下の階に行くにはそれらを突破しなければならない。突破するに当たって、大量の弾丸をばら撒けるSMGが効果的だろう。
伸縮式のストックを丁度良い位置に合わせ、セレクターレバーを3バーストの位置に合わせ、拝借した4本の30連ストレートマガジンを
オーバーニーソックスに差し込むと、足早にエレベーターに向った。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、超小型単眼式暗視装置、鍵開けキット)]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、メガネ(小型カメラ、盗聴マイク内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)、
     アンクルストラップサンダル(仕込みナイフ)、
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20+1発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、MP5/10A2(1+30発×3)+LAM、10mmAUTO30連弾倉×4
現在地:50階(会場とは別の所)
状況:隊員の一人を金的で気絶させ、MP5/10A2を奪い、エレベーターに向う。

16 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 15:37:13
私は何の為に連れて来られたのか。
私に研究をさせる事で、彼等は何を創り出すつもりなのか。

寂れた村の研究所地下室、私は思い悩んでいた。
毎夜毎晩、地下に閉じ篭っては考え続けたきたが、そうしてどうなる事柄でもなかった。
本当なら考える余地など無かったが、それでも考えずにはいられない。
協力せざるを得ない、抗う事も不可能だが、そのまま信用して良いものか。
「・・・反デュラン派」
傘社と敵対する者達。
傘が悪の根源とすれば相対的に見て、反デュラン派は善の存在だ。
しかし、それでは余りに短絡的過ぎる気もするのだ。

壁の時計に視線を送った私は、深く溜息を吐いた。
釈然とした結論を導かせることの無いまま、今日も随分と時間を費やしてしまったようだ。
徐に口に含んだコーヒーも既に生温い。
そろそろ上に戻らなくては。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、汚れた白衣、老眼鏡
現在地・九武村研究所・地下の書斎
状態: 1階の研究室へ向う

17 名前:デュラン・スペンサー ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 17:02:09
「それでは、皆様方のこれまでのご功績と、更なる発展を遂げた傘の栄光を祝って――」

スペンサービル50階、大ホール。
豪華な装飾、豪勢な食事、極上のシャンペンとワインで満たされたこの空間は、一般人にとっては
ちょっとした別世界であったかもしれない。
主催のデュラン・スペンサーが、壇上で簡単ながらも印象に残る挨拶を済ませた後は、親交を深めるべく、
VIPたちはそれぞれのSPを従え、赤い絨毯の上をグラス片手に行き交っていた。

もちろん、デュランの周りにも人だかりは絶えない。
にこやかに、卒のない挨拶をこなしていくデュランの後ろには二人の美女の姿。
グリムローズとギリスである。
「上客が来ました。すでにエレベーターと警備室は占拠されたようですね」
「そうか、出入り口は三重にロックしたかい?」
「ええ、抜かりなく」
「では、手をこまねいて見ているとしようか」
そう言うやいなや、
「!!!」
大ホールのドアを蹴り明け、赤いツナギを着た武装集団が雪崩れ込んできた。
威嚇の銃声が鳴り響く。
ほとんどの客がパニックに陥る中、デュランは両手を広げ――そう、両手である――一団を出迎えた。

「ようこそ、何も知らない狩人の皆様。今宵はどのような獲物で食卓を飾るおつもりでしょうか?」

今、この瞬間より、傘の屋台骨を揺るがす一大イベントが幕を開けたのである。

名前:デュラン・スペンサー
年齢:二十八歳 性別:男
所持品:タキシード姿、ワインの入ったワイングラス
現在地・状況:スペンサービル50階、大ホール内、ホールの真ん中で気障ったらしくレッドチームを
迎え入れる。

18 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 18:24:47
久しぶりに弟から電話があった。弟の宗一は等訓市にある製薬会社に勤めていたが、
この間の事件で街から逃げ出してからは、なんと小説家になったらしい。
出した本はベストセラー、別居していた妻や娘とも関係の修復が進んでいるそうだ。
電話の内容は、小説家として講演会を開くので是非来てくれとのことだった。
「……ああ、わかった。近いうちにそっちに行くよ。じゃあな」
古臭い黒電話から繋がった受話器を下ろして駐在所から出る。
そろそろパトロールに出る時間だろう。

扉に「パトロール中」の札をぶら下げてからもう一度駐在所の施錠を確認してから
自転車に跨り、ペダルをこぎ始めた。


名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(5発装填)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
現在地:九武村駐在所付近
自分の状態:自転車で村内をパトロール中

19 名前:クリッペン ◆ySbpdz0Q8. [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 18:37:57
>17
くそう、デュランの野郎め!
そんな偉そうにカッコつけてられるのも今の内だけだ。すぐに反デュラン派の部隊がここを占拠して、お前を
腐った所に送ってくれるだろうさ!

人を食った笑顔で挨拶をこなしていくデュランに近づいて、僕は言ってやる。
「デュ、デュラン! このこそ泥め! よくも僕のラボからGを盗み出してくれたな!?」
余裕だ。余裕の面で僕のことを見下しやがる。こいつはいつだってそうなんだ。
「どぼけたって無駄だ。お前がアレをこの国に持ち込んだことはとっくに調べがついてるんだ。しかも研究データは通り一遍の
ものしかよこさない。もう、本社の老人方はカンカンさ!」
グイっとワインを飲んで、
「長くないよ君は。いや、もう終わりだね。どの道、君が内緒で開発したクロノスやら何やらの駄作より、僕の研究成果
の方が何倍も優秀で美しいからね。無能として処分は免れようもないさ」
デュランの後ろにいた女が、色っぽい仕草で僕の腕をつかんでくる。
「ええい気持ち悪い! 離せオバン! 言われなくてもとっとと引き下がるさ。僕は最後に、君に言いたいことを言いに
来ただけだからね。それじゃ、さようなら。実験体D-01!」

あ〜スっとした。
僕は会場の隅で喉を潤し、こみ上げる笑いを押さえ込むのに苦労していた。
もうすぐ、もうすぐだ。
デュランの抵抗で巻き添えにならないよう、身を守る手段はきちんと用意してある。
ここにデュランの野郎が来るとわかった時から、いくつかのオフィスを借りて、僕の素晴らしい知性の結晶たちを
運び込んでおいたんだ。
万全だ。万全だよ。
さあ、笑える死に様を見せてくれデュラン!

予定通り、反デュラン派の部隊が会場にやってきた。
デュランの奴、こんな時にまでカッコつけやがって・・・・くそぉぉぉぉぉ!!!
死ねっ!死ね死ね! 早くやられちまえ!

名前:レオナール・クリッペン
年齢:33歳 性別:男
プロフィール:傘本社で開発部長を務める若手本社幹部。年の近いデュランにコンプレックス気味の対抗心を燃やしており、
率先して反デュラン派に協力する。自分と自分の研究のこと以外何も見えない、小物臭漂うマッドなサイエンティスト。
ちなみに独身、十六歳以上はすべてオバンと言い切る、ある意味の男。

所持品:携帯電話、ポケットサイズの端末、ワクチンケース(改良型デイライトx6、抗ウイルス剤x12)
カプセルシューター(抗ウイルス剤x12がカートリッジで装填)
現在地・状況:スペンサービル50階大ホール、隅でデュランの様子を伺う。

20 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 22:18:05
>7
>「小僧!お前とマクナブはここで連絡を待て。俺はお前を信用して無いんだ。」 
レッドチームのリーダーが告げると、俺の装備を無理矢理奪い取り、離陸しようとしていたヘリに投げ込む。 
>「後ろから撃たれちゃ堪らんからな!川崎!」 
チームの面々の後姿を見送り、マクナブと俺がヘリポートに残された。 
>「You use this,Boy.」 
マクナブと呼ばれた男が溜め息混じりにブローニングHPを俺にに差し出した。 
ラバーグリップに換装されたソレは手に馴染むものだった・・・・そして、俺だけ黒の戦闘服・・・・
簡単に言えば、イジメだ・・・・・どうでも良いが・・・・銃のチェックを済ますと、マクナブに煙草を勧め
自らも煙草を吸った。


名前:川崎 裕次郎                                  
年齢: 24                                  
性別: 男                                   
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)  S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)                  
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。   
     

21 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 22:55:37
〜スペンサービル20F・警備室〜
突入メンバーの一人がカードキーをスリットに通し、ロックを解除、そのまま侵入する。
多数のモニターが並ぶ警備室は無人だった。
「封鎖状況は?」
「妙だ。既にロックが掛かってる。これは・・・機密保持用のロックだな。完全にこの建物は封鎖されたよ。
 おまけに幾つかの部屋はクラス4のセキュリティだ。」
管理用コンピューターを操作するブルー3が言った。
「こちらブルーリーダー。ビルは完全に外界と遮断された。が、様子がおかしい。
 俺達がアクセスする前に封じられていた様だ。」
マイクを返信を幾ら待っても空電音が大音量で流れるだけだ。
「無線封鎖されてるな。手順通り、各位、MP5の生体認識装置を掛けろ。ブルー1、作動。」
出入り口を確保しているブルー5以外が一斉にスイッチを入れる。ブルー2がブルー5と
持ち場を交換するとブルー5がスイッチを押した。
「ブルー5、作動完了。」
これでブルーチームのMP5/10は持ち主以外使用不可能になった。
生体認識装置は一度作動させると解除する事は基本的に不可能だ。
「全員、ロック完了を確認。」
ブルー1はロックを確認すると電話を手に取り、地下鉄構内の電話に連絡を入れた。

〜スペンサービル・地下鉄構内〜
「誰だ。」
イエローチームの副官が駅備え付けの緊急連絡電話の受話器を取った。
「ブルーだ。封鎖は完了済み。無線障害が発生している。そちらの状況は?」
「乗客は全員逃げ出した。引き続き構内の確保を行なう。通信障害時の対応を取る。」
「了解した。」
イエローリーダーが受話器を置くと同じようにMP5のグリップの底にある生体認識装置のスイッチを入れる。
「ロック完了。各員、持ち場を維持せよ。」

>11>20
〜スペンサービル屋上・ヘリポート〜
川崎から煙草を受け取り、礼を言った。
愛用のブローニングと煙草では釣り合いは取れないが信頼を得たと思えば安いものだ。
「マクナブだ。」
鳴り響く呼び出し音に舌打ちしながら受話器を取る。予定外の電話は予定外の自体の発生を表している。
「ブルーだ。通信妨害を確認した。MP5の生体認識装置を掛けておけ。それとソーセージ野郎がバックアップに来る。」
「了解。引き続きソーセージ野郎を待つ。50階の様子は?」
「レッドが突入をした。3人しか見当たらんな。出入り口の確保で一人使っているんだろう。」
レッドチームの一人が>11に股間を蹴り飛ばされる瞬間をブルーチームは見逃したらしい。
「了解。何か合ったら連絡する。」
受話器を置くとMP5の生体認識装置のスイッチを入れた。
「隊長が銃を取り上げたのはビビってるからなのさ。南米であんた等相手に派手に・・・お、来たぞ。」
ライトを点滅させて近づくヘリに向って発煙筒を振ってみせた。

22 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 23:10:15
フロアの南側にあるエレベーターを、少し離れた廊下の角からこっそりと窺う。
案の定、エレベーターは先程ノックアウトした男と同じ格好をした連中によって占拠されていた。
人数は三名。武装はMP5/10にP229と思われる拳銃。彼等は此方に気付いてはいない。
「…先手必勝ね」
ミリアの決断は早かった。
セレクターレバーをフルオートの位置に合わせると、角から豹の如く俊敏な動作で躍り出ていた。
咄嗟の出来事であったので彼等は直ぐには反応できなかった。ミリアはそんな彼等に容赦なく
MP5/10を向け、トリガーを引いて弾丸をばら撒いていた。
二人がばら撒かれた10mmAUTO弾で頭と咽喉を吹っ飛ばされ、もう一人が胸に数発の銃弾を受けた。
しかし、最後の一人は当たり所が良かったようだ。弾はボディアーマーに阻まれ、彼を後方に大きく吹き飛ばしただけであった。
「!?…しくじった!?」
再度MP5/10を構えるが、彼もやられてばかりではいない。直ぐに跳ね起き、既にコンバットナイフを抜いて肉薄していた。
咄嗟にトリガーを引くが、彼の手が其れよりも早くに伸ばされており、銃身をぐいっと掴んでいた。
下に向けさせられた銃口から銃弾が吐き出され、二人の間の床タイルを削り取る。
彼は肋骨の間にナイフの鋭い刃を突き刺そうと、勢い良く鋭い一撃を繰り出していた。
スモークの掛かったガスマスクのアイピース越しに、一瞬だけ愉悦に歪む男の目が見えたような気がした。
しかし
「残念。出直してきて」
ミリアが繰り出していた、ありえない高さの側面からの上段蹴りが彼のナイフの一撃よりも早く彼の側頭部に決まっていた。
しなやかな脚から繰り出された蹴りは男を容易く吹き飛ばしていた。男の手から離れたナイフが床に落ちる。
「私、小さい頃はバレエを習っていたの。こう見えても体は柔らかいのよ?」
強烈な蹴りで男は大きく吹き飛ばされたが、完全に気を失っておらず、床の上で呻いていた。
MP5/10をスリングベルトで肩に吊り下げると、先程射殺した死体のホルスターからP229を抜き、床の上で呻いている男に向ける。
銃口を向けられた男はマスクのフィルター越しに何か命乞いの言葉を言ったようだが、ぼそぼそとしていてはっきりと聞こえない。
「御免なさいね。怨むなら、貴方の上司を怨んで頂戴」
最後ににこりと微笑み、無情にもトリガーを引いていた。男は至近距離からの銃弾で、頭を大きく吹き飛ばされて絶命した。
其れが済むと、手近な塵箱に手のP229を放り捨て、エレベーターのボタンを押した。
しかし、表示を見る限りでは、エレベーターは下の階で止まったままだ。まさかとは思い、何度もボタンを押すが、依然として止まったままである。
「退路は断たれた…ピンチって奴?」

>21
その時、背中に吊り下げていたMP5/10から「カチッ」という、何かの鍵が掛かるような音が聞こえた。
「やっぱり、あるとは思っていたけど…生体認識装置内蔵型ね。これで頼りなのは自前の得物のみ、ね」
火力が大幅に減るのは残念だが、仕方が無い。ミリアは諦めた様にMP5/10とオーバーニーソックスに差し込んでいた30連弾倉を捨てる。
そしてレッグホルスターのMP226を抜く。火力が減るのは残念だが、使い慣れた銃の方が火力には勝る。
「恐らく、ロックは先程と違ってかなり厳重なものに違いないわね。となると…残された退路は階段」
事前に調べた結果では、階段を隔てるのは一枚の頑丈な鉄製の扉。
それにもカードキー型の電子キーが設置されており、恐らく、エレベーターと同様に手持ちのリーダーでは開錠できないだろう。
「C4で吹き飛ばすしかないわねぇ…」
やれやれと首を振り、ミリアは元来た道を戻り、エレベーターとは反対側にある階段を目指して歩き出していた。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、超小型単眼式暗視装置、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、メガネ(小型カメラ、盗聴マイク内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)、
     アンクルストラップサンダル(仕込みナイフ)、
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20+1発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]
現在地:50階(会場とは別の所)
状況:MP5/10と其の弾倉を捨て、北側の階段に向う。

23 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 23:10:49
>17>19
レッドチームは扉を蹴破り、大ホールへと突入する。
スタングレネードも無ければ、突入用の爆薬も無し。こんなに楽な突入は無い、と副長のギャズは思った。
そのまま素早くデュランに照準を着けた所で銃声がホールに響いた。
リーダーが天井に向けて威嚇射撃をしたのだ。
パニックに陥った客達が、デュランの姿を遮り、盾となって暴れまわっていた。
無駄弾を使うわけには行かない。武装したSPも何人かはいるだろう。
初弾で確実に殺す。
>「ようこそ、何も知らない狩人の皆様。今宵はどのような獲物で食卓を飾るおつもりでしょうか?」
両腕を上げた姿勢のまま、デュランが微笑んでいる。
>「どぼけたって無駄だ。お前がアレをこの国に持ち込んだことはとっくに調べがついてるんだ。しかも研究データは
  通り一遍の ものしかよこさない。もう、本社の老人方はカンカンさ!」
間抜け臭い男がデュランへの射線を塞ぐように立ちはだかった。
邪魔な事この上ない。続けて2,3大声で罵るとコソコソと隅の方へと戻っていく。
パニックに陥った客達もSPに誘導され隅の方へと移動していた。
今にも銃を抜きそうなSP2,3人に照準を合わせ、馬鹿な真似をしないでくれと祈る。
改めてデュランに狙いを着けて引き金を絞る。
10mmAUTOの強烈な反動の中、答えはお前さんだよ、と心の中で思いながら。

24 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 23:31:41
>21
屋上で発円筒を振っていた男の傍にヘリが着陸すると、さっさと降りる。
「状況は?…って、聞くまでも無いな。あんまり宜しくないってところだな」
MG3を肩に担ぎ、目だけで笑う。
傍から見れば彼の格好はずば抜けて異質だろう。屋上で待機していた二人は現代特殊部隊の
それだが、ブランデンブルクだけは第二次大戦中の武装SSの冬季野戦装備であった。
彼曰く、戦意を昂揚させる為の彼なりの術だそうだ。ようは成り切る事でテンションを上げようという訳である。
「俺は火力支援担当だ。バックアップは任してくれ」
それでこれからどうするんだ?、と最後に付け足した。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×4、43年型山岳帽)
現在地:スペンサービル屋上
状況:到着。

25 名前:デュラン・スペンサー ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/10(水) 23:57:43
>23
放たれた銃弾は、真っ直ぐに、デュランの眉間へと迫る。

パスッ!

あまりにも呆気なく、着弾。口元に笑みを浮かべたまま、頭の上半分を吹き飛ばされたデュランの体が、馬鹿みたいに
ゆっくりと仰向けに倒れこむ。
静寂が、大ホールを包む。

「ハンナ! いいわやっちゃって!」
一瞬落ちた沈黙の帳を、ギリス大佐の鋭い声が切り裂く。
その瞬間、
「さて、大体の目的は果たしましたし、後片付けを――」
大ホール、いや、スペンサービル内すべての電気系統がショートし、辺りは何者かを孕んだ暗闇に包まれた。
「――楽しみましょう」
グリムローズの愉悦に満ちた声が響いた。
「うあああ!!!」
「tgっややうあういあいあお!!・・??」
それと同時に、会場のあちこちから耳を塞ぎたくなるような悲鳴が上がり始めた。

招待されたVIP達のおよそ半数が、血とも肉とも判別しがたいものを噴出しながら、崩れ落ち、起き上がる。
目が慣れた者にはもうどうということのない薄暗闇の中、彼らは不気味な動きで、近くの人間達に襲い掛かり始めたのだ。

「さあさあ、果たしてこの宴から、何人の勇敢な方が生まれるのかしら?」
グリムローズは笑う。
歩く死体と化した者達の体からは、緑の蔦が伸び、気味の悪い花が咲いている。
大ホールは、真の意味で非日常と非現実に包まれた。

状態:死亡? 頭上半分を銃弾によってもっていかれる。
現在地・状況:ビル内の電源がショート、主だった機器は一時的に使用不可になり、薄い暗闇に包まれる。
大ホールに多数のグリーンゾンビが出現、手当たり次第に生存者達に襲い掛かる。

26 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 00:06:37
机から離れた私は、錆び付いたドアノブに手を掛け、丁重にそれを回した。
小さいが金属的な、鋭い音が響き、私は廊下へと進む。
そこから蛍光灯を消し、暗い静寂の一室に名残惜しくも視線を送ると
一階へと昇るエレベーターへ向かった。
「・・・反デュラン派」
眉を顰め続けるのも、案外体力が要るらしい。
箱の中、軽い眩暈と思しきものを感じた。
「敵の敵は味方・・・かね、おかしいよ」
扉が開くと、一階の無機質な、何の色調も無い光景と
研究室独特の臭気が鼻を突いた。
此処はどうにも空調設備が万全に整っていない気がしてならないのだが…
最新の機械が幾ら鎮座しようと、こうも劣悪な環境の中では
研究に没頭する気にはなれそうもない。
溜息混じりに私のデスクへと向かうと、ふと、そのメモが視界に入った。
「何だ」

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、汚れた白衣、老眼鏡
現在地・九武村研究所・一階、研究室
状態: 山村研究員のメモを発見

27 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 00:50:59
阿鼻叫喚と化していたパーティー会場から怒号や悲鳴が聞こえていたが、今はしんと静まりかっている。
どうしたものかと思ったが、今はこの階から脱出することが先決だ。

>25
パーティー会場の直ぐ傍を通りかかった時、そのドアの一つが少し開いており、中の様子が少しだけ窺えた。
ミリアはそっとドアに近寄り、隙間から静まり返っている会場の様子を覗いた。
彼女が覗いた瞬間、丁度このパーティーの主催者であるデュラン・スペンサーその人が頭の上半分を吹き飛ばされているところであった。
しかし、彼の取り巻きである女性二人は別に主人の死に狼狽するどころか、不敵な笑みさえ浮かべている。
ミリアが何かあると感じた直後に、惨劇の幕が唐突に開けた。
ふっと照明の全てが消え、不意に訪れた暗闇に慣れていない目では会場内で起こっている光景は全く分からない。
だが、聞こえる人々の悲鳴と肉や血を噛み千切って咀嚼する音で何が起こっているのか大体の想像が付く。
「…嫌ね。最悪だわ」
物音を立てない様にゆっくりと後に下がり、扉から離れる。
ミリアは眼鏡を外してその場に捨てると、バックの中の化粧ポーチから単眼式の小型暗視装置を取り出していた。
其れを右目に装着し、P226の銃下部に装着したLAMのフラッシュライトを点けようとしたが、思い留まり、摘みを照準用レーザーだけを
発光する位置に合わせた。奴等は音に敏感に反応すると聞いているが、フラッシュライトの眩い光にも反応しそうだ。
暗闇対策が済んだミリアは、物音一つ立てない様に階段を目指した。
視界は薄い蛍光色に染まっており、暗闇の中でも物体を感知するには充分過ぎた。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
     アンクルストラップサンダル(仕込みナイフ)、
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20+1発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:50階(会場とは別の所)
状況:右目に単眼式小型暗視装置を取り付け、LAMのレーザーサイトをONにし、階段へ向う。

28 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 02:52:19
>17>19>23>25
「あれ〜ぇ? 色男あっさりやられちゃった?」
ピッタリとした赤いドレスを着て、小柄でスレンダーだが何故か情欲をかきたてるボディラインを
強調しているシャファンの姿は、ここ大ホールにあった。
「アイツら、人の玩具持って行きやがって・・・・・・残りは後ろのババア二人か」
正確には料理を乗せたテーブルの下、床スレスレにまで垂れたテーブルクロスの隙間から事の成り行きを
伺っていた。
招待客に紛れ込んで潜入し、武装した一団が乱入した同時にここへ身を隠したのだ。

ふっとホールの照明が落ちる。
「ん〜、デュラン側の仕業ね。あの二人やけに冷静だし、何を企んでんだか」
猫並みの瞳を持つ彼女にとって、暗闇は慣れたものだ。冷静さを損なわず観察を続ける。
そして、辺りに、血と硝煙と奇妙な匂いがたちこめる。
「・・・・何よアレ?」
傘の生物兵器、写真や映像でなら見たことはあるが、生で見るのは初めてだ。
思わず見入ってしまう。

「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
体に花を咲かせた元VIP達に追いたてられ、逃げ惑うVIP達。中々楽しい光景だ。
「あらあら」
豪華なドレス姿の、シャファンとそう歳の変わらない少女が、同じテーブル下に飛び込んでくる。
こんな所に逃げ込んでも無意味だろうに。恐怖で混乱した頭では、そんな簡単なことも理解できないのか。
「な、何なの一体!? お父様! お父様が! ぁぁぁぁぁぁぁ――」
恐慌状態で叫び続ける少女、恐らく自分で何を言っているのかもわかるまい。
ふと、シャファンと目が合う。
「っっっ!!!!???」
「うるさい」
細い腕で難なく少女の首をへし折り、無造作に寝かせる。
少女の死に顔は、正気を保つことのできない恐怖にさらされた惨いものだった。
最後に目に焼き付けてしまった、小さな悪鬼の、素の表情故である。

「まあ・・・・・・やっちゃうか。仕事だし、目の前だし」
テーブルの下から這い出し、コキコキと間接を鳴らし、ハイヒールを脱いで裸足になる。
周囲の惨劇などどこ吹く風だ。
テーブルの上にあった、以外と刃先の鋭いナイフを二本取り、標的の女二人に向かって走り出す。
「まず・・・・・・金髪の方」
暗闇の中、二本のナイフは輝くこともなく、目標に向かって投げ放たれた。

装備品:ワイヤーを仕込んだブレスレット、上下一体の赤いドレス
現在地・状況:スペンサービル50F大ホール、ギリス大佐に向かって二本のナイフを投げる。

29 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 07:19:27
>28
シャファンが投げたナイフは、丁度射線上を塞ぐように横から現れたグリーンゾンビに命中した。
そのグリーンゾンビを始めとした他のゾンビ達はシャファンの周囲をぐるりと囲み、彼女に近づいてきた。

30 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 07:21:16
>27の行く手にグリーンゾンビが三体いる。
まだ気付いてはいないようだ。今ならば迂回することも可能だろう。

31 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 09:47:42
グリーンゾンビ達は突入チームに襲いかかった!

32 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 10:40:24
>18
前方にフラフラと歩いている人影が…

33 名前:32[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 11:01:18
突然奇声を上げながら走り出し、>18に襲いかかった!

34 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 11:56:06
>25
決着は一弾で着いた。
ゆっくりと倒れこむデュランの死体に照準を着けたまま、マガジンの残弾2をフルオートで叩き込もうとする。
どうして1体のターゲットに30発撃つのかって?答えは30発しかマガジンに入らないからだ。
>「ハンナ! いいわやっちゃって!」
が、女の声を合図に照明が落ちた。MP5/10に装着されたライトが闇を切り裂く。
悲鳴、噴出す肉片と血。そしてまた悲鳴。
「撤退しましょう!目的は果たしました!」
ギャズが叫び、襲い掛かってきたグリーンゾンビ(>31)の骨盤に銃弾を撃ち込む。
レッドチームの3人はホールから飛び出していった。

〜屋上、ヘリポート〜
>24
>「俺は火力支援担当だ。バックアップは任してくれ」
「ヤー、ヘルコマンダー。俺はマクナブ。作戦立案を担当している。
 状況の説明から始めよう。レッドチームの残りは、俺とこの川崎だ。こいつは拳銃しか持ってない。
 おまけにこいつ一人だけ黒を着てやがる。不公平だと思わんか?」
マクナブが笑いながら煙草のフィルターをポケットに押し込んだ。
階下から銃声が響く。
「無線障害あるんで内線電話を使って連絡を取り合っている。予定通りレッドチームは突入を開始。
 今の銃声がそうだな。・・・ちと撃ちすぎの気もするがね。
 ブルーチームは20階の警備室で監視中。イエローは地下鉄を抑えている。」
照明の落ちたヘリポートにマクナブの声だけが響く。
「ヘルコマンダー、あんたに頼みたいのは予備電源の確保だ。脱出ルートは極力空路が良い。
 業務用のエレベーターは停電時にも使える事になってるから、10階の非常電源装置を頼む。
 それと川崎、あんたは50階の様子を見てきてくれ。無理に戦わなくて良い。情報収集だけに徹しろ。 」

35 名前:クリッペン ◆ySbpdz0Q8. [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 13:08:53
>25
やたっ!! 死んだーーーーーーーーーーーーーーーーーーああ?
流石にこれは上手くいきすぎだ。デュランはクズだが、そんな間抜けじゃないはず。
僕はソロソロと、身を屈めてデュランの死体に近づいていく。
偽者だったら、とんだぬか喜びだ。

「・・・・え?」
デュランの取り巻きの女が何か言ったと同時に、大ホールの照明が落ちる。
くくく、暗いじゃないかぁーーーーー!!!
「ひっ・・・・!?」
しかも、招待客の半分近くが絶叫しながら変異していく。
ぐ、グリーンゾンビだ。tウイルス変異体の植物に寄生される形で発症した連中の成れの果てだけど、クリーチャー化
のスピードが尋常じゃないぞ!?
パーティーの食事に種子が混入してあったとしても・・・・・うぅぅ、くそう。デュランの野郎め、やっぱり僕を
殺すつもりだったんだな。なんて酷い奴なんだ。

>28
赤いドレスを着た小柄な少女が、あの女二人に向かって走っていく。
あああ、見てる場合じゃない。早くここから脱出しないと、僕が死んでしまうじゃないか。
「はぁはぁはぁはぁ・・・・くそっ! 無線が封鎖されてる。僕の芸術作品が・・・・・」
こうなったら、どいつでもいい。早く僕を助けに来い。
端末を開き、手当たりしだいに入力する。
よし、反応があった。すぐにここに来てくれるはずだ。

>34
僕は四つん這いになって、ホールの出入り口へと向かう。
デュランを撃った連中は逃げ出したみたいだ。なんてアフターケアのできてないクズ共なんだ!
「は、は、はひぃぃぃぃ!!!」
すぐ後ろにまで迫ってきていたグリーンゾンビに右足をつかまれる。
「ええい離せ離せ!! このオバン! くそっくそっ!!」
必死に暴れる僕、靴がスポっと脱げる。
・・・・・まあいい。そのおかげで脱出できた。
大ホールを後にし、僕は片方の靴がないまま走り出す。
「くそっくそくそくそクズ共がぁぁぁ!!!! 待ってろよ、僕の可愛い女神達とその従者の餌食にしてやる」
確か、一番近いフロアで45階の一室に配置しておいたはずだ。
見てろよ、見てろよ、クズ共! オバン共っ!!

所持品:携帯電話、ポケットサイズの端末、ワクチンケース(改良型デイライトx6、抗ウイルス剤x12)、カプセルシューター(抗ウイルス剤x12)
現在地・状況:スペンサービル50階、大ホールを抜け出して階段へ向かう。
状態:右足の靴がない。

36 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 15:01:05
左腕が疼く、疼きがとまらない・・・。示している、細胞が・・・細胞が引き寄せられる。
気分がいい、最高だ、仲間がいる・・・だから俺は引き寄せられる。
「・・・・・・・・ろし・・・・・」
その最高な気分に水を差すように、耳障りな音が俺の耳に届いた。
俺は右手に掴んでいる餌を持ち上げ、自分の顔の前まで持っていく。
「ああ、五月蝿い・・・このクソ餌め」
餌には攻撃するための腕はいらない。
餌には逃げるための足もいらない。
餌には色々なものを見る目はいらない。
だから、断った、切り落とした、抉った。
しかし、でも・・・こいつは哀願する、俺はそれにウンザリした。
「殺して・・・おね・・・殺し・・・・・・」
餌は、餌・・・人間には近づけない、餌は人間にはなれない。
あの、俺を追い詰め、俺を興奮させた・・・あの、小川やシノザキにはとてもとても・・・・・・。
「殺し・・・て、おねが、ぎょぶ!」
餌の首はありえないほうに折れ曲がっていた。
いや、まあ・・・俺がへし折ったんだけどな、しかし、五月蝿い餌ほど醜いものはない。
さあて、行くとしようか・・・この先に仲間がいる、だから行こうか・・・・・・。
ただの肉塊となった餌を路上に投げ捨て、俺は左腕が疼くままに歩き出した。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:?????????????
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い 

37 名前:ハンナ・ング・ハンナ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 15:43:46
>20>24>34
スペンサービル屋上。
大掛かりで豪華、だが無意味だと思われた隅のガーゴイル像がスライドし、四角い穴を覗かせる。
静かに、微かに、巻き上げるモーター音が響き、彼女が姿を現した。

隠された昇降機に乗って屋上に登場したのは、身長2メートル近い、恐ろしく筋肉の発達した黒人女性だ。
ドレッドヘアを複雑な形に結い合わせ、顔中に幾何学的なペイントを施し、薄い木の皮と布でできた奇妙な
衣装を身にまとっている。
左右の手には、M134ミニガン。

「ヘリの中にいる者共よ。姿を見せろ。顔を出せ!」
鍛えられた鋼のような、伸びよい、迫力ある声が屋上を震わせる。
「我は誇り高き戦士の民、最後にして唯一人の祭司、ハンナ・ング・ハンナ!!」
言いながら、分厚い胸を張ってゆっくりと足を進める。
「答えよ!」
ヘリの正面、格好の的と言ってもいい位置に堂々と立ち、
「汝らは、戦士か!?」
両手のミニガンはまだ構えていない。両腕をだらんと垂らして、朗々と問いかける。
「誇りなくば銃弾によって応えよ! 我もそれに、汝らの誇りなき死をもって応えよう!
己を誇りある戦士と思うならば、徒手にて我に挑むがよい!!」
明らかに、まともな頭で飲み込める状況ではない。
しかし、彼女の顔には、迷いなく、恐れもなく、狂気すらもなかった。

「さあ――」
太く、長い、力そのものといった両腕を広げる。
「答えよ!!」
彼女の名は、ハンナ・ング・ハンナ。
別名クロノス07、デュランの誇るAB小隊に所属する、最後の女性であった。

名前ハンナ・ング・ハンナ(クロノス07)
年齢:30歳
性別:女
現在地・状況:スペンサービル屋上、ヘリの前に仁王立ちになって問いかける。
所持品:M134ミニガンx2、ドラムマガジンx2
状態:健康、全身にペイントを施したネイティブアメリカン系祭司風の格好、両手にミニガン、背中にドラムマガジン

38 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 16:11:51
>34
「分かった。予備電源の確保は任せてくれ」
作戦立案を担当している、マクナブという男からこれからの任務を言い渡される。
「しかし、10階は一般のテナントだろ?…なるべくパニックは避けたいところだな」
いきなり重火器を持った2m以上の独逸兵が目の前に現れたら、大抵の人間は驚くだろう。
停電で混乱している、一般人で溢れているであろうフロアに行くのは気が引けるが行くしかない。
「っと、其の前に…こいつを持って行くのを忘れていたぜ」
ヘリのキャビンの箱から軍用L型ライトを取り出し、肩のサスペンダーに括り付ける。
聞けばビルは停電しているというから、光源は非常灯の薄明かり程度しか無いだろう。

>37
「…おい、何だよあの筋肉が良く発達した姉ちゃんは?」
スライドした隅のガーゴイル像の穴から突然現れた、恐ろしく筋肉が発達した女性についてマクナブに訊ねる。
「何か強い子供産めそうだな…おい、直ぐに離陸しろ。蜂の巣にされるぞ?」
ヘリの操縦士に小声でそう言うと、肩に担いでいたMG3を構え、コッキングレバーを引いた。
「さて…誇りが無ければ銃弾で応えよ、ね。俺は誇りある独逸人のつもりだが、生憎と戦いと誇りは別物だ」
言うが早いか、雑嚢に手を突っ込み、柄付き手榴弾の一本を取り出し、底部のキャップを外して点火紐を引き抜く。
StiGr29柄付き手榴弾は点火してから4.5秒後に爆発する。大体1秒ほど経過してから、その黒人女性の足元に放り投げた。

「行くぞ!此処にいたら蜂の巣だ!」
手榴弾が炸裂するのを見届ける事無く女性に背を向け、業務用エレベーターに向って駆けだしていた。
何かがヤバイ。兵士の直感がそう告げている。
手榴弾で相手が吹き飛んでいようがなかろうが、今のブランデンブルクは真正面から戦うことは避けたかった。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)
現在地:スペンサービル屋上
状況:>37の足元に手榴弾を放り投げ、業務用エレベーターに向って駆けだす。

39 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 16:22:14
>30
蛍光色に染まった視界の向こうに、ふらふらと覚束無い足取りの人影が三つ。
ミリアは直ぐに横合いの柱に身を隠し、彼等の様子を窺う。幸いな事に此方の存在にはまだ気付いていないようだ。
奇襲を仕掛ければ三体のゾンビぐらい容易いが、不用意な戦闘は避けるべきだろう。
それに、この先何があるかわからない。少しでも弾薬を節約するにこしたことはないだろう。
ミリアは少し戻り、別のルートから階段に向こう事にした。

>34
「!?」
別のルートから階段に向っていると、数名の廊下を駆ける音が後方から聞こえた。
咄嗟に横の部屋の扉を開け、中に入って集団をやり過ごす。
集団が過ぎ去った後、そっと扉を少しだけ開けて廊下の様子を窺う。大丈夫だ。何もいない。
ミリアは扉を静かに開けて部屋を後にすると、再び階段を目指して歩き出した。

事前の調査ではこの階の出入り口は、南側にある合計8基のエレベーターと北側の階段、業務用のエレベーターのみである。
階段と業務用エレベーターは主に関係者が使用しており、非常口でもある。
しかし、非常口の役割を果たしている階段にはエレベーターと同様にカードキー型の電子ロックが施されており、
予めこの階に招待客を閉じ込めるつもりだったのだろう。
階段と業務用エレベーターがある場所は鉄製の頑丈な扉で隔てられており、カードキーを解除できない今はC4で吹き飛ばすしかない。
彼等もこの階から脱出するために階段に向ったものと思われるが、C4か何かの爆薬で吹き飛ばす、或いは電子錠を開錠することが
出来る要員でも何でも使って脱出するに違いない。上手く行けば、彼等が丁度扉を開けた所を狙えるかもしれない。
獲物を横取りするハイエナのように狡賢いとは思うが、自分が生きて此処から脱出する為には他者の命を踏み台にさせて貰おう。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス、ハイヒール
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20+1発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:50階(会場とは別の所)
状況:北側階段に向う。

40 名前:マクナブ ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 18:12:49
>38
>「っと、其の前に…こいつを持って行くのを忘れていたぜ」
サスペンダーに軍用ライトを取り付ける。
両腕が機関銃で塞がる事を考えれば妥当な装備だろう。
「俺達のレスレピーターにゃ小型の暗視装置が内蔵されてんだけどな。目が疲れて仕方がねぇよ。
 ああ、レスレピーターは ア メ リ カ 語 でガスマスクの事な。」
慣れた手付きでガスマスクを装着するとマクナブがマスク越しにニヤリと笑って耳の後ろを人差し指で指してみせた。
「川崎、ここがスイッチな。ま、念のためだ。一応、赤外線との切り替えも出来るからな。フラッシュライトを使う時は
 赤外線フィルターを、って装備を取り上げられたお前さんには関係無いか。」
>「しかし、10階は一般のテナントだろ?…なるべくパニックは避けたいところだな」
「片言の日本語でパーティードコ?って言えばいいのさ。あいつら、ガイジンが日本語喋るなんて思ってねぇし。
 それに業務用エレベーターは店員しか使わないから、多分問題無い。」
>37
>「…おい、何だよあの筋肉が良く発達した姉ちゃんは?」
「ん?あぁ・・・何だありゃ。お前さんと同類なんじゃないのか?黒人がインディアンの格好してやがる。」
>「何か強い子供産めそうだな…おい、直ぐに離陸しろ。蜂の巣にされるぞ?」
「黒人女ならロンドンで散々見たけどな。ミニガン吊るしてる奴は初めて見たぜ。」
ガスマスク越しの溜め息はダースベイダーの呼吸音によく似ていた。
>「さて…誇りが無ければ銃弾で応えよ、ね。俺は誇りある独逸人のつもりだが
  生憎と戦いと誇りは別物だ」
「同感だな。俺の先輩がアフリカでお前さんの先輩相手に戦った時も奇襲ばっかりだったな。
 それに俺の誇りは紳士の誇りよ。」
イギリス人特有の遠まわしな皮肉の混じったユーモアを吐くとMP5をローレディに構える。
手榴弾が炸裂するタイミングを見計らい、業務用エレベーターへと走り出す。
>「行くぞ!此処にいたら蜂の巣だ!」
手榴弾が爆発するより早く黒人女がミニガンの銃口をこちらに向ける。
「悪く思うな黒いご夫人。今は男女同権なんだ。紳士は絶滅の危機にあるけど誰も保護なんかしちゃくれねぇ。」
軽く銃を構えるとMP5/10の引き金を引く。手榴弾に命中、爆発をコンマ5秒ほど早めた。
爆発を確認するとエレベーターに走り出す。

名前:ルイス・マクナブ
性別:ジェントルマン
所持品:MP5/10(29発)、30連マガジン×5、シグ229(13発) 、ブローニングHPの予備マガジン2本
現在地:デパート屋上

41 名前:山村研究員 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 19:20:50
メモを置くだけ置くと花井博士の返事を待つまえに研究所を出て行く。
夕日が沈む村の景色に郷愁の念を感じながら自転車を宿舎へと走らせる。
「おう、山村さんでねぇけ。でぇこんと白菜さ取れたから持ってけ。」
背中に大きな籠を背負った老婆が話し掛けてきた。
「いつも悪いねぇ、おばぁちゃん。今度、街に行ったら何か甘い物でも買って来るよ。
 ああ、その風呂敷は何?」
「おめぇさんにはやらねど。これはあのボロの着物着てた女の人にあげっぺと思ってよ。
 渡してもらえっかい?」」
皺くちゃな顔で老婆が嬉しそうに笑うと目が皺の中に隠れる。
核家族で育った山村研究員も左遷同然の人事で飛ばされた時は、困惑し、迷惑していたが
今では悪くないと思う。
「あぁ、そうなんだ。良いよ、おばあちゃん。きっと喜ぶと思うな。」
笑顔を顔に貼り付けたまま心の中で困ったな、と思う。少し遠回りになるけどまぁいいか。大根も貰ったし。
「へぇたいさんたちが来た時はよぉ、まぁた戦争でも始まったのかと思ったけどよぉ。
 白い建物さ、人が入るなんて随分久し振りだなぁ。」
サナトリウムの事だ。元々は結核患者を対象としていたが、傘社が研究所を立てる時に一緒に買い上げたと聞いている。
「うん、そうだね。渡しておくよ。」
恭しく風呂敷を受け取ると自転車の荷台に縛り付け再び走り出す。
10分ほど走った所でサナトリウムに到着した。
「どうも、山村です。」
「ああ、君か。我々は食事の用意も済んだからそろそろ帰る。」
「解かりました、気を付けて下さいね。」
サナトリウムに感染者と共にやって来た男達だ。
軍人のような雰囲気を醸し出す3人組は、来る時は一台の乗用車でやって来て
帰る時は空になったトラック2台と朝来た乗用車で帰っていく。
(装置を持ち込むのにあんなに沢山のトラックは要らないよなぁ・・・)
3人組の後姿を見送るとカードキーでロックを解除し、地下に向う。
取り合えず桂木さんに着物を渡す所から始めよう。
いや、先に山田さんの所にするか?山田さんを後にすれば和服姿の桂木さんが帰り際に見られるかも・・・
でも、着付けって言うのかな。あれはどれ位時間が掛かるんだろう。うーん、山田さんは後にしておこう。
「こ、こんばんは、桂木さん。」
声を掛けた先には黒いワンピースに身を包んだ女性が座っていた。
「えと、これ、き、近所のおばぁちゃんが良かったら着てくれって渡してきたんで、それで、
 持ってきたんですけど、あの、取り合えず置いときますから。山田さんの所に行って
 また戻ってきますんで、それで、あー、す、すいません。また戻ってきますんで。」
声が上擦り、何が言いたいのか自分でも良く解からなくなって会話を無理矢理打ち切ってしまった。
風呂敷に入った着物をドアの下に備え付けられた、食事の受け渡しを行なう引き出しに押し込むと急いで立ち去った。

今度は隣の山田さんの部屋だ。
「こんばんは、山田さん。買出しリストが合ったら明日、街まで行くから買ってきますよ。
 でも、女性物の服とか、あの、下着は恥ずかしいんで止めて下さいね。」
気弱な笑顔を浮かべながら山村研究員が声をかけた。 

42 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 20:43:38
村をほぼ一周しても特に異常は無く、途中に数回村民から挨拶を受けた。
後は駐在所に戻って「異常なし」と日誌を付けて私の仕事は終わる筈だった。
>32
場所は駐在所より幾分が手前の消防団倉庫の前、そこに「その男」は居た。
薄汚い服を着て今にも倒れそうな様子でふらつきながら歩いていた。
「そこのあんた、酔っているのか?もしそうなら駐在所まで……」
自転車のスタンドを立ててからゆっくりと歩み寄る。
>33
その男は振り向くと、突然叫びながら私のほうに走り出した。
「っ!そ、その顔は…!?」
振り向いた男の顔面は捲れた皮膚が醜く垂れ下がり、右目は飛び出していて
残っている左目も死んだ魚のように白く濁っていた。
よく判らない恐怖を覚え、素早く腰に下げていた拳銃を抜いた。
「う……うわあぁぁぁっ!!」
そして威嚇などせずに発砲した。あのヤクザの時と同じく、威嚇もせずに。
心臓の辺りから血を噴き出した「その男」は呻き声を上げて倒れる。
これで死ぬ。死ななくても致命傷で、抵抗できる状態ではないはずだ。

だが、「その男」はゆっくりと体を起き上がらせ、濁った瞳で私を睨む。

「あの男」は人じゃない。私を殺す気だ。逃げなければ、ここで殺される。
自転車を飛ばして駐在所に戻り、内側から施錠すると村役場に無線で連絡を入れた。
「や、役場ですかっ!?ちゅ、駐在の田中です!今すぐ村内放送のサイレンを…
そ、それと全住民に厳重に戸締りし、家から出ないように警告を!急いで!!」
大声で叫んでから無線を切る。

間もなく、村中にサイレンと役場職員からの警告が響き渡った。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
現在地:九武村駐在所
自分の状態:村役場に無線連絡

43 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2005/08/11(木) 23:35:39
〜一週間前、米海兵隊基地〜
「ロバート大尉、入ります」
怒りを露にした表情のまま、司令室に入る。
「大尉、休暇中に呼び出してすまないな。また任務だ」
「・・・軍人である以上、休暇中だろうと任務は最優先事項です」
(全然すまないとか思ってないだろこのクソ野郎。殺してやる)
休暇中に呼び出された上、またもやこのアホ大佐のせいで地獄のど真ん中に放り出されるらしい。
さらに悪い事に、ローラに事情を説明せずに家へ放り込んで来たので、そろそろ怒りの電話攻撃の嵐が来るだろう。
「・・・・・という訳で、君には部隊を率いて九武村に向かってもらう。・・・おい、聞いてるか?」
「あーはいはい聞いてますよ」
作戦よりもローラの事で頭が一杯だ。金髪で澄んだブルーの瞳をした美人だが、一度拗ねると機嫌取りに苦労する。
(普段は優しいおしとやかな女性なのに、何で俺と居る時だけあんなに我侭なんだ?もしかして元からそういう性格なのか?
大体あいつは仮にも婚約者である俺の事を考えた事あるのか?俺だって自分の人生があるんだよコンチクショー)
「であるからにしてこの作戦の意味は・・・聞いてるか?」
「あと一時間以上話すのなら、作戦資料を渡して下さい。それで作戦内容は分かります」
「そうか、残念だな・・・あと二時間は話したかったのだが」
(いい加減にしろよ、半分以上が手前の自慢話じゃねーか。聞いても眠くなるだけだ)
「では」
書類を持ってさっさと司令室を出るが、急に携帯が鳴った。
取ると同時に、電話の向こうから聞きなれた声が響く。
『・・・今どこで何やってるのよこの最低男!』
「ちょ、ちょっと待て声が大き過ぎ『うるさい!静かに聞きなさい!』・・・俺に命令するなといつも言ってるだろうが!!」
物凄い剣幕でキレる俺に周りの視線が集中しているが、今はそれどころでは無い。
『大体いつもいつも女をほったらかして何やってるのよバカ!』
「あぁ!?そのバカの給料で飯食ってるのは誰だ!少しは自分の立場を考えろ!」
『いつも炊事洗濯掃除をやってるのは誰よ!?私が掃除しないと家の中滅茶苦茶じゃない!』
「そんなのは女の仕事だろ!それに夜の方でもお前はいつも先に寝ちまってしたくても出来ないだろが!」
『何よそれ!?昼間に無理矢理やるくせに!あんたなんか何時まで経っても最低よ!』
「五月蝿い!続きは帰ってからだ!もう切るぞ!」

〜現在、九武村への道〜
「大尉、九武村まであと少しですが」
「・・・とりあえず、村役場に車を停めろ」
HMMWV三両とM939トラック二両を停められるのは役場の駐車場くらいだろう。
そう考え、村への到着を待つ事にした。

現在地:九武村付近

44 名前:楠木大志 ◆AlAaJfpbek [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 00:52:45
絵里、お元気ですか?兄は元気です。元気ですが大変なことになっています。やっぱり元気じゃないかもしれません。
今、兄はスペンサービルとかいうビルにいます。兄が昼はレストランでバイトをしているのは知っていますね?
そこが新しくスペンサービルで店舗を展開することになり、それが理由なのかは分かりませんが、
そのビルで行われるパーティーでの食事の一部を、うちのレストランが担当することになっていました。
それで、なぜだかたかがバイトである兄までも人手として駆り出されたというわけです。

そんなここにいる理由なんかはどうでもいいんです。問題は兄が料理の追加分を会場に運んでいった時ですね。
本当は料理の追加はフロアスタッフがするべきなのでしょうが、なかなか来ないので兄がすることになりました。
厨房へ帰ろうとしたらば突然、武装した人たちがどやどやと入ってきました。はい武装です。誇張表現ではなく。
それで撃ってくるんですよ。明らかに本物の銃でした。あ、大丈夫ですよ、威嚇射撃だったみたいですから。
そりゃびっくりですよね。悲鳴も上がりますよ。兄は特に慌てたりはしませんでしたが。呆気にとられてましたね。
恥ずかしながらしばらく茫然自失していると、銃声が聞こえたんです。無意識に聞こえた方を向くと、そこには、
人が、頭が、頭が…。いや、これは絵里に聞かせるようなことじゃありませんね。とにかく、かなりショッキングでした。
漏らさなかったり吐き気を催さなかったのが不思議なぐらいですね。すぐ目を逸らしましたしね。

次は突然の停電です。あまりにもタイミングが良すぎるので武装集団の仕業かと思ったんですが、理由が分かりません。
すでに兄はもうパニック、半狂乱だったんですが、さらに追い打ちがかかりました。今日は仏滅でしたっけ?
目の前にいた人が突然呻いたかと思うと姿を変貌させていったのです。そりゃもうCGばりの変化ですよ。
しかも変わった後は見ていられないようなグロテスクな容貌。それだけでも肝を潰す事態なのに、
更にその歩くグロ画像が人を襲いましたからね。被害者はそいつの目の前にいたマッチョな男性でした。
…そして今兄は、その人を見捨ててしまった自責の念にかられながらテーブルの下で一人震えています。

そういえば、来週は絵里の誕生日でしたね。プレゼントは半年前から用意してありますよ。
でも絵里、兄はもうだめかもしれません。

名前:楠木大志
年齢:17
性別:男
所持品:ロケット
現在地・状況:スペンサービル50F大ホール、テーブルの下
自分の状態:軽くパニック

45 名前:32」ゾンビ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 01:49:18
>42
「喰うワせろ〜・・・ヴぁァあアアあぁあ〜・・・」
叫びながら駐在所の扉に体当たり!・・・というよりも走った勢いのままぶつかった。
そして少し歪んだ扉をガタガタと押したり引いたり揺らしたりする。
入り口は今にも壊されそうだ!

46 名前:雑賀誠一朗 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 02:04:36
〜数時間前、陸上自衛隊○○○駐屯地〜
「雑賀誠一朗一等陸尉、非常呼集命令により出頭致しました」
長身に合う様に特注で作った濃緑色の91式制服の肩に一等陸尉の階級章を付けた、正帽を目深に被った雑賀が
彼が新たに所属する事となった駐屯地の司令室で、司令を前にして敬礼をしていた。
「ご苦労。一等陸尉。まだ此処に来て間も無いと言うのに、突然非常呼集を掛けてすまないね」
老練な雰囲気漂う司令は心底すまなさそうな顔をしているが、その腹の中では何を考えているやら。
「いえ。これも自衛官の務めですから…」
敬礼を解き、さり気無くに正帽の位置を直し、表情を悟られ無い様にした。
きっと今の自分はむすっとした表情をしているだろう。それもその筈。ついさっきまで自宅で久し振りの休暇を満喫していたのだ。
(…明菜さん、きっと怒っているだろうな)
雑賀は自宅のベッドの上で不貞寝をしているであろう、三歳年上の恋人の姿を思い浮かべていた。
彼曰く、彼女は気が強く、普段は彼を尻に敷いているのだが、三週間前の任務を終えて家に帰るなり、いきなり抱き着いて
彼の胸に顔を埋めて泣くなどと、意外に可愛い一面もあるらしい。だが、其の後は色々と「死ぬほど心配せた」代償として色々と付き合わされていたとか。
「…まぁ、君も色々あるとは思うがね、今回ばかりは君の様に実戦経験豊富な者にしか務まらない作戦なのだよ」
司令は机の引き出しから書類の束が入ったファイルを取り出すと、机の上に置いた。
「今回の作戦についての詳細な資料だ。これを20分で暗唱したまえ。それが済んだら完全装備でヘリポートに集合。
既に君の観測手である赤坂圭吾一等陸尉は用意を済ませ、待機しているよ」
「赤坂が?」
意外な人物に雑賀は思わず聞き返していた。赤坂は昔、雑賀がチームを組んでいた観測手である。
二人は自衛隊学校からの長い付き合いであり、狙撃と索敵、偽装工作、尾行、其の他の狙撃手に必要な要素を共に学んだ。
だが、慢性的な狙撃手不足に悩む陸自の都合により、二人はチームを解散させられ、各々の部隊で後輩の指導に当たっていた。
「久し振りのチーム編成となる訳だが、君達ならば上手く遣ってくれると信じているよ。では、資料を持って退室したまえ」
雑賀は司令に促され、机の上の資料を手に取ると司令室を後にしていた。

〜ヘリポート〜
作戦概要を覚え、完全なるCQB装備に身を包んだ雑賀の姿は駐屯地に隣接したヘリポートにあった。
「…久し振りだな」
完璧に整備されたUH-60JAの傍に佇む赤坂に歩み寄ると、懐かしそうに声を掛けた。
「そうだな。一年振りだか…早いもんだな、時が経つのは」
赤坂は久し振りの相棒との再会を懐かしむ様に、カーキ色のバラクラバのスリットから覗く目を細めていた。
「それで、年上の彼女とは上手くいっているのか?え?この色男め」
「…お前に心配されなくても、俺と明菜さんはお前の予想以上に上手くいっている。結婚式には呼んでやるよ」
そうとだけ言うと、雑賀はさっさとUH-60JAに乗り込んだ。赤坂もそれに続く。
主操縦士は二人が兵員室に乗り込んだのを確認すると、エンジンを点火し、一気にローターの回転速度を上げた。
ふわりと機体が宙に浮き、滑る様にして徐々に高度を上げていく…直ぐにヘリポートや駐屯地が豆粒ほどの大きさになって遠ざかっていく。

現在地:UH-60JA内

47 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 02:36:00
「あらあらお嬢ちゃん、迷子?お父さんはどうしたの?」
「……いいえ、違いますわ。どうかお構いなく、マ  ダ  ム。」
声をかけてきたセクシーな女性、にっこりと微笑み返す。ちなみに彼女とは顔見知り、しかも三つしか違わないんだけど。
ああ……『知り合いにあってもばれない』っていう超くだらない賭けには確かに勝ったけれど……なんか釈然としないわ。
「約束どおり、誕生日プレゼントは例のブローチを宜しく、ねっ!」
一部始終を見てげらげら笑っている従兄弟の脛を思いっきり蹴り飛ばすと、あたしは料理の方へと移動した。

視界の端では、従兄弟がまだ腹を抱えてわらっている。
腹立ちまぎれに手当たり次第に料理を皿に盛り、ドレープの影に隠れた。あー面白くない。
童顔なのは分かってるわ。確かに今日は10センチヒールも胸パットもメイクもしてないわ。
だけどこの扱いってどうなのよ?まさか……素のあたしは幼女並みって事!?
おもむろに皿からパンを二つ手に取り、ナプキンに包むと胸に詰めてみる。
ほーらあっという間にセクシー巨乳に大変身………………虚しすぎるわ。
あたしより先に、背後に居たSP兼お目付け役がため息をついた。
「松田!聞こえてるわよ。もうほっといて頂戴!」
びしりと言い置くと、半分やけのように食べ始める。料理は少し冷めていたが、とっても美味しかった。

――――思えばこれが、『最後の晩餐』というやつだったのかもしれない。

>23 >25
急に会場が騒がしくなった。
銃声とほぼ同時に、松田が素早くあたしの口を押さえた。指で静かにするよう合図する。
な、何なの?!
目だけを動かし、会場の様子を伺う。ちょうど侵入した暴漢たちが、デュラン氏を撃ったところだった。
あたしの悲鳴は全部彼の手のひらに吸い込まれた。
その後はもうめちゃめちゃだった。電気が落ち、身体から花を咲かせた招待客が、まだ人間の招待客を襲っていた。
あまりに非日常すぎて、呆然と立ちすくむ。まるで、全てが出来の悪いホラー映画のようだった。

「こっちです、早く!」
放心状態のあたしの手を取り、会場に巡らせたカーテンと壁の間を駆け抜ける。
時々彼が手にした銃が火を噴き、足元に何かが障害物として転がった。妙に滑る足元に、あたしは転ばないようにするので精一杯だ。
カーテンの切れ間から、群れに追われた>35が会場を抜け出すのが見えた。
松田はそちらではなく、比較的人影が少ない、料理を搬入する入り口へと向かっているようだ。
だがあと少しというところで、誰かがあたしの裾を掴んだ。
「――――――――ぅそ!!!」
そこには不気味な花をまと割りつかせた、緑色のゾンビが居た。
ただその顔は――ついさっきまであたしとふざけていた、あの従兄弟だった。
松田が従兄弟に銃を向け、あたしの目を手で隠した。
耳を押さえたくなるような悲鳴と租借音の中でも、乾いた銃声ははっきりと聞こえた。
ようやく、現実に頭が追いついてきた。
「キャアァァァァァァァァァァァァァァ!!嫌あぁぁぁぁ!!」

名前:綾小路 桃華
年齢:15
現在地:スペンサービル50F大ホール、料理搬入口手前
所持品:赤いパーティードレス、ルビーのネックレス、リボン&髪飾り、イヤリング、 ナプキン2枚、パン2個
     パーティーバック(腕時計、飴、化粧ポーチ、鍵、防犯ブザー、ソーイングセット)
自分の状態:パニック。失神寸前。

48 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 04:26:04
>29
「・・・・邪魔すんじゃねえよ」
低い声で呟き、身を低くして加速、最初にナイフが刺さった花ゾンビに飛び掛るシャファン。
「っん!」
顔面に飛びつき、息を止めて一気に身を捻る。
鈍い音とともに180度頭部を回転させられ、緑の煙を噴き上げながら膝をつく花ゾンビ。
「木偶の坊ばっかりね〜ぇ」
もう動かなくなった死体から素早くナイフを引き抜いて、囲みを抜ける。

「追〜いつ〜いた♪ オバサ〜ン、ちょっと遊びに付き合ってよ」
余裕の歩みで、その場を去ろうとしていた女二人に呼びかける。
近くで見るとビリビリと来る。こいつらも、見た目通りの生き物じゃあない。
シャファンは、言い知れぬ興奮と高揚で、股間が僅かに濡れるのを感じながら、
「長くはとらせないから――っさあ!!」
両手のナイフを、二人の顔面に向けて投げつけた。

装備品:ワイヤーを仕込んだブレスレット、上下一体の赤いドレス
現在地・状況:スペンサービル50階大ホール、ギリスとグリムローズの顔面に正面からナイフを投げつける。
状態:無傷、裸足

49 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 07:35:27
>21
>「隊長が銃を取り上げたのはビビってるからなのさ。南米であんた等相手に派手に・・・お、来たぞ。」 
「南米って一体何のことだ?」
マクナブは、ライトを点滅させて近づくヘリに向って発煙筒を振っている。
>24
ヘリが着陸すると、男がさっさと降りてきた。 
>「状況は?…って、聞くまでも無いな。あんまり宜しくないってところだな」
MG3を肩に担いでいた・・・・
>「俺は火力支援担当だ。バックアップは任してくれ」 
>34
>「ヤー、ヘルコマンダー。俺はマクナブ。作戦立案を担当している。 
 状況の説明から始めよう。レッドチームの残りは、俺とこの川崎だ。こいつは拳銃しか持ってない。 
 おまけにこいつ一人だけ黒を着てやがる。不公平だと思わんか?」 
(不公平って何だよ・・・・ったく、装備無しで拳銃だけでどうしろって言うんだよ・・・・)

>「無線障害あるんで内線電話を使って連絡を取り合っている。予定通りレッドチームは突入を開始。 
 今の銃声がそうだな。・・・ちと撃ちすぎの気もするがね。 
 ブルーチームは20階の警備室で監視中。イエローは地下鉄を抑えている。」 
(撃ち過ぎじゃなくて、弾薬のの無駄遣いだよ・・・・)

>「ヘルコマンダー、あんたに頼みたいのは予備電源の確保だ。脱出ルートは極力空路が良い。 
 業務用のエレベーターは停電時にも使える事になってるから、10階の非常電源装置を頼む。 
 それと川崎、あんたは50階の様子を見てきてくれ。無理に戦わなくて良い。情報収集だけに徹しろ。 」
「了解。」
>37 
>「誇りなくば銃弾によって応えよ! 我もそれに、汝らの誇りなき死をもって応えよう! 
己を誇りある戦士と思うならば、徒手にて我に挑むがよい!!」 
(いや、徒手にて我に挑むがよい・・・・って無理だろ、あんな腕で一撃を喰らったら死ねるぞ!!)


50 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 07:36:08
>38
>「行くぞ!此処にいたら蜂の巣だ!」 
「ああ・・・」(げっ!コイツ手榴弾投げやがった!!)
>40
>「俺達のレスレピーターにゃ小型の暗視装置が内蔵されてんだけどな。目が疲れて仕方がねぇよ。 
 ああ、レスレピーターは ア メ リ カ 語 でガスマスクの事な。」 
(うん、それくらい知ってたよ・・・)
>「川崎、ここがスイッチな。ま、念のためだ。一応、赤外線との切り替えも出来るからな。フラッシュライトを使う時は 
 赤外線フィルターを、って装備を取り上げられたお前さんには関係無いか。」 
(装備無いから関係ないよね・・・・)
>「片言の日本語でパーティードコ?って言えばいいのさ。あいつら、ガイジンが日本語喋るなんて思ってねぇし。 
 それに業務用エレベーターは店員しか使わないから、多分問題無い。」 
((∩ ゚д゚)アーアーきこえなーいっと・・・・)
>「黒人女ならロンドンで散々見たけどな。ミニガン吊るしてる奴は初めて見たぜ。」 
(そんなのいたら怖いって・・・)
>「悪く思うな黒いご夫人。今は男女同権なんだ。紳士は絶滅の危機にあるけど誰も保護なんかしちゃくれねぇ。」 
(絶滅の危機って・・・まぁ、良いか・・・)
そのまま、業務用エレベーターに全員乗り込み降下し始めるとマクナブに言った・・・
「マクナブ、予備マガジンとホルスターを渡してくれ・・・・50Fに着いたら、料理搬入口から侵入する。」
「寂しくなったら緊急連絡電話で連絡するよ・・・・」
そう言って、小型の暗視装置内蔵のレスレピーターを被りサイズを調整した。

名前:川崎 裕次郎                                   
年齢: 24                                   
性別: 男                                    
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)  S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)                   
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。
眼鏡装着、ガスマスク装備。

51 名前:足切素子 ◆LIONS/rQHA [] 投稿日:2005/08/12(金) 10:33:59
良スレを落ちさせてはいけないと思うのよ

52 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 11:42:03
〜エレベーター内〜
>50
動き出した所で爆音が聞えた。
恐らくヘリが破壊されたのだろう。ヘリポートが残骸で塞がれた形になっているはずだ。
残骸を撤去しない限り、ヘリの離着陸は無理だ。
>「マクナブ、予備マガジンとホルスターを渡してくれ・・・・50Fに着いたら、料理搬入口から侵入する。」
「南米の件だけどな、昔の話だ。気にする事は無い。俺はちょっと確認したい事があるんで45階で降りるよ。
 ヘルコマンダーはそのまま10階に。」
タンカースタイルのショルダーホルスターをマガジンごと川崎に渡す。
「川崎、レッドチームと合流出来たら20分後に35階で落ち合おう。第4会議室だ。30分後まではそこで待ってる。」
時計に目をやり、溜め息をついた。無線が使えないのは不便この上ない。
「ヘルコマンダー、あんたも発電機を作動させたら来てくれ。念の為、ロックのパスコードを教えとく1379だ。
 緊急時共通のコードだから大抵のドアは開く。停電から回復したら使えなくなるぞ。」
エレベーターのランプが点滅し、50階に到着した事を告げる。
「無理すんなよ、川崎。」
川崎の背中に声をかけるとエレベーターの扉が閉まった。

〜50階・北側階段〜 
「ギャズ、状況は把握出来てるか?」
チームリーダーが扉に備え付けられたカードキーの読取装置を下にずらし、4桁のパスを打ち込む。
「今のところ、追っ手は無いようです。何人かは無力化されたみたいですな。股間を強打され気絶が1名、射殺が3名。
 銃は奪われたがロックが掛かっているから使い物にならないはずだ。だが・・・近くにいる。」
(それにさっきの爆発音は何だ?)
鋼鉄製の扉に背を向け、後方警戒をしていたギャズが答える。
現場に落ちていた空薬莢にはフルート痕と呼ばれる傷が残っていた。
ロックを掛ける前の事の5分から10分以内に3人をがやられた事になる。
「1・3・7・9、と。よし、開いた。ギャズ、行くぞ。」
「了解。」
ギャズが最後尾になる形で階段を登っていく。
登りきった先にミニガンで武装した黒い悪魔がいる事も知らずに。

53 名前:教祖 ◆1YxC/XplXA [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 11:48:06
>43
―教祖―
全身をゆったりとしたローブで覆った初老の男が、薄暗い村長室の窓から村役場に真っ直ぐ向ってくる米軍の車列を見ている。
「どうやら、情報が漏洩したようだな…米帝め。早速嗅ぎ付けたか」
ちっ、と舌打ちをすると、後に控えていた巨躯の村長に向き直る。
「村長。持て成してやりなさい。そして出来れば彼等にも血を分け与え、我等が眷族にしてあげなさい」
「はっ、教祖様」
村長は巨躯を折り、部屋を後にする教祖と呼ばれる男に恭しくお辞儀をした。
「それと…村長。研究所でちょっとした事故が発生したようだ。実験用のT-ウィルスの感染体一体が屋外に放たれた。
あれは我等の力とは比べるべくもない低俗なものだ。早急に新たな感染体が出ない内に、それの処理と周辺の消毒をしておきたまえ」
村長室を後にする間際、教祖は少しだけ振り返って村長にそう言うと、さっさとこの場から立ち去った。

―村長―
「私だ。駐在所の近くにT-ウィルス感染体が一体いる。それを処理し、感染が広まらない内に周辺の消毒を行え」
教祖が去った後、村長は備え付けの電話を使用し、部下達にそう命じた。
「それと米軍が近づいている。何時でも戦える準備をしておけ」
最後にそういうと受話器を戻し、自らが出迎えるべく、彼もまた部屋を出ていった。

名前:村長
行動:米軍の一団を迎えるべく、役場前で待っている。

54 名前:ギリス大佐 ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 14:15:04
>48
「・・・・まあ、可愛いお嬢ちゃんね。そんな殺気立っちゃって」
「それに、全身から血の香りが漂っていてよ。はしたないこと。今すぐ自分用の香水を調合してもらいなさいな」
少女の形をした怪物から放たれた銀光は、狙い過たず両者の眉間へと伸びる。
思ったよりも、速く、鋭い。
グリムローズは、それを僅かに体を反らして避け、ギリスは、
「そうねぇ・・・・・じゃあ、たまには若い子の遊びに付き合ってあげましょうか」
綺麗に手入れされた爪が映える二本の指で、しっかりとナイフを挟みとっていた。

「では、ここはお姉さまにお任せして、私はお暇させていただきますわ」
咲き誇る薔薇が描かれた扇で口元を隠し、料理搬入口へと足を向ける緑の髪と瞳の女。
血の匂いの少女がその背中に声をかけるよりも早く、ギリスが口を開く。
「じゃあ、何して遊びましょうか?」
受け止めたナイフの刃先を弄びながら、少女にくるりと背中を向け、
「キャッチボールがいいわ!」
間髪入れず、お返しのナイフを投げつける。
最初に少女が投げた時よりも、さらに早く、
それは空を切り裂いた。

名前:ルクレティア・ギリス(クロノス09)
年齢:不詳、外見年齢30歳前後 性別:女
所持品:モーゼルR712(20+1)、モーゼルのマガジンx2、カードキー、牙のエンブレム
現在地・状況:スペンサービル50F、大ホール、シャファンに向けてナイフを投げ返す。
状態:健康、大きなスリットの入った銀縁取りのドレス姿、太腿に拳銃のホルスター

55 名前:真嶋 徹 ◆EG77lArr4o [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 14:44:11
>42
さっきからウーウーなっているサイレンがうるさくて仕方がない。
これじゃ気が散るのも仕方ないし勉強をやめる口実にしておこう。
参考書を放り投げてくわえた鉛筆を上下に揺らす。
特に何の意味もないが、こう暇だとそんなこともしたくなるというものだ。
ここは一つ鼻歌も追加してみようかと思ったところで玄関の戸がドンドンと叩かれた。

なんというか、こう変質者に襲われた人が助けを求めて……みたいな感じだ。
うん、怪しいし放っておこう。無言で叩くなんて限りなく怪しい。さ、鼻歌続行。
「徹!徹、開けてくれ!」
と思った矢先に声が聞こえた。
おっと、なんだ父さんか。それじゃいれないわけにもいかない。
「はいはいっと。今開けるから慌てないでよ父さん。」
あ、もちろん父さんの後ろに何か居たときのために護身用の金属バット持参だ。僕だって変態は怖い。
そして玄関を開ける。飛び込んできた父さんの姿はそりゃ酷いもんだった。
服は破れてるわ何か腕から血が出てるわ、非日常の極みだ。
切羽詰まってるみたいだから何かあったのかと思ってたが少しビックリ。
「と、徹、早く戸を閉めるんだ!」
わお。ちょっと慌てすぎだってば父さん。
言われるがままに戸を閉めてから僕は水を一杯汲みにいった。


「で、どうしたのさ、その格好は。」
救急箱から包帯を持ち出して父さんの傷に巻き付けながら聞いた。
当たり前だけどあれだ、適当だ。伊達に保険は第二次性徴期の所以外を聞き流してるわけじゃない。
これは思春期の少年としては極一般的だと僕は思ってるけど本当かどうかは知らない。
水を一杯飲んで落ち着いたのか父さんも話し始めた。
「ば、化け物が居たんだ。襲われたから無我夢中で右目を指で……それなのに痛がりもしないで…。
その時に腕の肉を食いちぎられたんだ……それから慌てて逃げ出してきた…。」
「その化け物さ、見た目はどんなの?」
「に、人間だけど顔が……それに力も凄かった。見ろ、こんな痣が出来てる。」
袖から見えてる赤黒い痣。ゴリラにでも掴まれたかと思ったけど手の大きさは人間だ。
これはさぞかしパンチ力が高いだろう。パンチ力はスピード×体重×握力だってマンガで読んだ。
その後もしばらく見た目の説明が続いていたので聞き流しつつ、ひと段落したところで切ってみる。

56 名前:ハンナ・ング・ハンナ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 14:48:56
>38>40>50
「・・・・戦わずして背を向けるとは――」
足元で爆発する手榴弾にもかまわずに、ハンナは離陸したヘリに両の手のミニガンを向ける。
「――汝ら、戦士に非ず!」
小気味良い音をあげて回転するガトリング、パラパラと空薬莢が宙を舞う。

ドッッッッッバアアアアアアアアアアアン!!!!!

手榴弾の爆発の後、銃火の嵐で砕かれたヘリがハンナの頭上、屋上に墜落しする。
爆煙が、ゆっくりと風に流される。
「・・・・・虚しいな」
ハンナは、何事もなかったかのように無傷であった。
墜落したヘリの残骸は、丁度彼女を中心とした小さな円を描いて屋上に散らばり、爆発でできた焦げ後も、その円を抜いて
辺りを黒く汚していた。
奇跡ですらない。有り得ない光景がそこにはあった。

>52
人の気配に首を動かすと、階段で屋上にやってきた一団と目が合った。
「どうする? 逃げて死ぬか、戦って死ぬか、選ぶのはお前達だ」
朗々と、まるで何かの儀式を進めるかのような口調で、ハンナは彼らに問いかけた。

所持品:M134ミニガンx2、ドラムマガジンx2
現在地・状況:スペンサービル屋上、やってきた>52に問いかける。
状態:健康

57 名前:真嶋 徹 ◆EG77lArr4o [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 14:49:28
>55
「おお、これは凄いね。じゃあさっきからウーウーなってるのはその化け物のせいかな。」
「た、多分な。それにさっき銃声の様な音も聞こえた……ウウ…。」
「ん?」
父さんは滅多に冗談は言わないから、本当なんだろうなと思っている自分に気付く。
そして銃声うんぬんはどうでもいいとしてその後の呻きはなんですか、父さん。
「と、徹、俺から離れろ……いいか、直ぐにだぞ。俺を置いて逃げるんだ。グ……。」
ここで大ベストセラー中の田中さん(なんかこの村の駐在さんも田中さんで、その弟らしい)が書いた小説を思い出した。
父さんが話した外に居たっていう化け物の説明が、なんだっけ……そう、それに出てきたゾンビにそっくりだ。
ゾンビくんのセオリーとして噛みついたりされた人はゾンビくんの仲間入りがあるが、
(実際その田中さんの小説もそうだった)もしかしてその類かもしれない。
父さんも読んでたみたいだし、それに思い当たったのかも。
ま、小説内のゾンビが這いだしてきたなんてバカな事はないだろうけど。
でももしゾンビに噛まれて、だったら置いて逃げるなんて馬鹿なこと出来ない。断じて。
「父さん、置いて逃げるなんて出来ないよ。」
僕を見ないように後ろを向いてうずくまっていた父さんにそういった。
そしたらどことなく非人間的な泣き笑いの表情で振り返ってきた。でもま、直ぐに表情は変わるけど。
いや変わる暇もないかもしれないが。なんだかゾンビくんっぽいのでやっぱり手をうっておこう。

置いて逃げるのは出来ない。ほっといたらゾンビくんが増えちゃうじゃないか。
噛まれたら増えるんじゃ村の人が残らず変わるまでねずみ算になってしまう。逃げにくいったらありゃしない。
死ぬのは楽しくないし、だったら楽しくないことは出来るだけ先延ばしにしたい。
「さよなら、父さん。」
笑顔で穏やかに(そのはずだ)告げると、目を見開いた父さんの顔にさっきから持ってた金属バットを振り下ろした。
映画とかのゾンビくんのタフさは甘く見れない。とりあえず両手両足が変な方向に曲がるまで殴った。
さて、この元父さんをどうしよう。そう考えた所であることに気付き目元に手をやる。
涙は流れていなかった。思ったより僕は冷血人種だったらしい。なんていうか、ごめんな父さん。

名前:真嶋 徹
年齢:17
性別:男
所持品:金属バット 学ラン 生徒手帳 携帯電話
現在地:九武村自宅の居間
状態:無傷。父親殺害

58 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 15:06:21
メモ用紙を取り、老眼鏡を掛け直すと
それが恐らく山村研究員の書いた物だと、すぐに推測できた。
「試薬の生成方法・・・ああ、デイライトか」
私が以前、等訓市で使用していた、ウィルスを死滅させる特効薬『デイライト』は、
一時的にウィルスの感染を抑制するものの、まだ体内のウィルスを除去するまでは至らない
不完全な、悪く言えば失敗作でしかなかった。
そこでこの研究所に到着すると共に既存の研究員の中では最も優秀だったと思われる
山村研究員の協力を得、共に新しい『デイライト』の生成方法を模索していていき
それを掴むまでは後僅かな所だったのだが。
目の前に広げたメモには、新しい特効薬の生成方法がこと細かく記されている。
常に一緒に研究を続けてきたつもりだったが、どうやら山村君は独自で、ここまでやってしまったらしい。
どうやら置いてきぼりを喰らったらしかった。
寂しい…気もするが今は素直に山村君に感謝だ。

だが更に読み進めると、その『デイライト』は、まだ生成を行っていないらしい。
もっとも、その為に必要な素材も記されているが、なかなか入手が困難そうだ。
だが彼への感謝も込め、明日までに用意しておこう。それで新しい救済者の誕生が拝めそうだ。
「・・・これは、確かもう読んでるね」
私はメモと、その下の書類を車椅子に備え付けられた物入れのポケットに滑り込ませると
研究所の出入り口へと向かった。一刻も早く外気に触れたかったのだ。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、汚れた白衣、老眼鏡、山村のメモ、>9の書類
現在地・九武村研究所・一階、研究室
状態: 山村研究員のメモを読み終えて研究所を出る(まだサイレンの鳴る前)

59 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 15:51:47
55階建ての超高層ビル。その3階。
明るい店内には炭火に油が爆ぜる音、グラスをぶつけ合う音、肉切りナイフを研ぎ棒でこする音、
笑い声、呼び声、応える声…さまざまな音が溢れている。その音に負けないよう声を張り上げて、
俺はテーブルの間をせわしなく動き回るウェイターを呼んだ。その手には肉の塊を幾つか突き刺した鉄串。
ウェイターは串の先をテーブルに置いたボードに突き、肉を削ぐ。それを皿で受けた。ミルから岩塩をふりかけ、口に運ぶ。
数度咀嚼した肉を飲み下し、ブラジルの国民的カクテル、カイピリーニャを流し込んだ。ライムの苦味が脂ぎった口内に心地よい。
パステルと呼ばれるCDケース大の揚げ餃子を齧りながら何気なく窓の外を見た。西の空にはかすかな赤さが残っている。
ほんの数週間前、俺がその空の下で地獄を見ていたなど、誰が信じるだろう。まず俺自身信じられていない。
今でもこの生活が夢ではないかと思う。

まぁ本当に夢ならいささか長すぎるので、やはり現実なのかな、と消極的に考えてはいるのだが。

皿の上の肉が片付いたのでまたウェイターを呼ぶ。ウェイターはにこやかに歩み寄ってきて、テーブルの3歩手前で止まった。
怪訝な顔をする俺。呆気に取られた顔のウェイター。視線は俺の後ろ、窓に向けられている。振り向いた。
防火シャッターが窓を半ばまで塞いでいた。見ている間にもシャッターは下り続け、ついに窓を全て塞ぐ。他の窓も同様だ。
「…大変失礼しました」
ウェイターがテーブルのそばまできて頭を下げた。俺は軽く手を振ってそれを制しながら言う。
「いや、いいよ。故障かなんかだろ?それより切ってくれ。」
そして肉が切り分けられ、皿に乗る。それを口に運ぼうとしたその瞬間、周囲が闇に包まれた。周りの客から悲鳴やどよめきが起こる。
明かりといえば非常口の位置を知らせる誘導灯だけだ。そのわずかな緑色の光の中、俺は肉を口に突っ込む。
別に慌てることなど無い。数分もすれば回復するだろうし、かりに長引いてたとして閉じ込められるわけでもない。
店内がほんの少しだけ明るくなる。非常灯が点いたようだ。少なくとも足元をライトで照らしながら歩かなくても転ぶことはないだろう。

数分たったが未だに店内は薄暗いまま。
皿の上の肉がまた無くなった。カイピリーニャも飲み干して、残りはパステルと、内臓と豆の煮込み料理ドブラジーニャだけになる。
既に半分ほど食べてあったそれを平らげた、丁度その時に駆け込んできた客の一言に店内がパニックになる。
「1階のドアも全部シャッターが下りてる!外に出られねぇ!」
それを聞きつけたほかの客は、我先にと店の出入り口へ向かう。俺は頭をかきながら立ち上がり、椅子を振り上げてシャッターに叩きつけた。
一際大きな音が店内に響き、ほんの束の間、静寂が訪れる。かえってパニック症状を煽り立てられた客が数人いるので
正確には静寂とは言えないかもしれないが、大部分は思わず足を止めてこちらを見ている。多分。その隙を逃さず声をかけた。
「落ち着けよー!そんな勢いで出口に向かったら死人が出るぞ!そもそも外に出られないのに何処に行く気だ?」
ありがたいことにこれで多くの客が冷静さを取り戻してくれたらしい。不安げな囁きを交わしながらも席に戻っていく。
しかし店の中が少し落ち着きを取り戻した数分後、また周囲が騒がしくなった。「繋がらない」「圏外」という単語が頻繁に出てくる。
自分の携帯電話を見た。圏外の表示が出ている。この店に入って料理を注文した後、ある雑誌社の人間とこの携帯電話で会話をした。
その時には3本しっかりと表示されていたのに。シャッターで電波が遮断されている、ということもなさそうだが。
「物理的にも電波的にも遮断、ね。…なぁんかあるよなぁ、これは」
漏らした呟きは、誰にも聞き取られることは無かっただろう。


名前:シノザキ
年齢:31
性別:男
所持品:携帯電話、ナイフ(スパイダルコ てんとう虫)、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器)、財布
現在地:スペンサービル3階 南米料理店

60 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 20:58:08
>56
ギャズが出血する脇腹を抑えながら階段を下りていく。
息は荒く、足取りも覚束無い。そもそもどこへ向えばいいのだ?
エレベーターを使って20階に向う。
そしてこの作戦に不確定要素が混じった事を伝える。
ブルーチームの医療員に弾丸の摘出と止血を任せる。
何があったのかは解からない。
リーダーとレッド2の死、そして兆弾が何発か当っただけだった。

―1分前―
重い防弾ベストの御蔭で汗だくになりながら3人が登っていく。
先頭はレッドリーダーだ。
>「どうする? 逃げて死ぬか、戦って死ぬか、選ぶのはお前達だ」
ハンナ・ング・ハンナが口を開くと同時にレッドリーダーとレッド2が発砲をする。
レッドリーダーはホールで行なった威嚇射撃が何の意味も持たない教訓から、
レッド2はリーダーが威嚇射撃などというクソの役にも立たない真似を再びしかねない教訓からだ。
最後尾のギャズは訳の解からないまま後方警戒を続け、そして被弾した。
オレンジ色の尾を引いて7.62mmの曳光弾がコンクリートの壁の間を飛び回る光景の美しさを腹で味わった。
>39
そして今、血を流しながら階段を下りている。
しっかりしろ、と自分に言い聞かせる。
そして50階の扉のロックを解除した所で倒れこんだ。
「おっとくそ、ここは天国か?俺は階段を下りてきたんだぞ?ビクトリアシークレットは守護天使御用達なのか?」
少なくとも頭を上げる力は残っているし、まだ冗談は言える。
もっとも血が体の中に残っているかは不明だが。 

61 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 21:10:53
>54
「アハハハハ! 無理しない方がいいわよ〜オバサ〜ン♪」
心臓を狙って投げ返されたナイフを難なくキャッチし、シャファンは床を蹴る。
すぐに女も後を追って走ってくる。
「スピードアップ!」
足を動かすのをやめず、再びナイフを放つ。
女も再び投げ返してくる。
「いつまで笑ってられるかしら〜ぁ?」
赤い絨毯の上、一定の距離を保って並走する少女と女。
地獄の釜の蓋を開けたかのような惨状を見せる大ホールを縦横に、飛刃のやりとりを交わし続ける。

「そろそろ、難易度を上げましょうか!」
ナイフの応酬が二十を超え、このままでは勝負がつかぬとシャファン。テーブルの一つを駆け抜けざまに、六本のナイフ
を掴み取る。
合計、七本のナイフを瞬くように連続で投げつける。
「そうだ! もっともっと数を増やさない? アタシ、ナイフは大の得意なの」
女が足を止めたのを見て、勝利を確信するシャファン。
場違いなほどに無邪気な笑いが、死者達の晩餐に響き渡った。

所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット、上下一体の赤いドレス
現在地・状況:スペンサービル50F大ホール、ギリスとのゲームの最中、七本のナイフを投げつける。
状態:無傷、裸足

62 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 21:41:10
>61
そこへ後からグリーンゾンビがシャファンを羽交い絞めにする。

63 名前:62[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 21:43:54
訂正

一体が羽交い絞めにしようと後から襲い掛かり、もう一体が足元に縋り付こうとする。

64 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/12(金) 22:23:17
>52
男達が扉のロックを解除し、屋上に向ってから数分後。ミリアが遅れてその場所に現れた。
これでC4を使用せずに済むだろう。これは別の難関を切り抜ける時の切り札だ。

>60
ふと、耳を澄ますと何かが上から降りてくる音が聞こえた。
咄嗟に銃を構えると、瀕死を負った先程の男達の一人が上の階段から降りてきて、数歩歩くと前のめりに倒れていた。
>「おっとくそ、ここは天国か?俺は階段を下りてきたんだぞ?ビクトリアシークレットは守護天使御用達なのか?」
「御免なさいね。私は守護天使などではないわ」
頭を僅かに持ち上げて冗談を言う男に、手のP226を向ける。
「でも、今すぐ楽にしてあげることは出来るわ」
表情一つ曇らす事無く、ミリアは引き金を引いていた。
サイレンサーを介しての射撃音は押し殺した音であり、遊底がスライドする音しか聞こえなかった。
貫通力に優れた357SIGカートリッジは男が被っているケプラー製のヘルメットをいとも容易く貫き、彼の頭骨に小さな穴を
穿つと、豆腐の様に柔らかい脳をぐちゃぐちゃに掻き混ぜていた。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス、ハイヒール
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(20発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:50階・北側階段、業務用エレベーター
状況:レッドチームの一人を介錯。

65 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 00:21:45
>45
施錠したにも関わらず、「あの男」の体当たりによって駐在所の扉は妙な音を立てて、
扉についている小さな小窓からはただれた醜い顔が覗いている。
「……奴を殺すには一体どうすれば…クソッ!化け物めが!」
金属製の事務机に拳を叩きつける。奴を殺すには、拳銃以上に強力な武器が必要だ。
それもこの駐在所内にあるもので無ければならない。

そうだ!台所に行けば調理器具がある。包丁などならば確実に殺せるはずだ。
「貴様なぞに……食われてなるものかっ…」
事務机と椅子で入り口を塞ぎ、更に書類等も乗せてバリケードの重さを増させる。
これで奴が所内に侵入するのを遅らせ、その間に武器を探さなければ。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
現在地:九武村駐在所
自分の状態:時間稼ぎをしながら武器を探す

66 名前:ギリス大佐 ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 00:39:15
>61
自分から言い出したことで始まったナイフのキャッチボール――いや、キャッチナイフと言うべきか――は、ギリスにとって
圧倒的に不利であった。
「またこれえらい運動量よね・・・・猿か山猫でも相手にしてるみたい。今時の業界の若い子って、みんなこんななのかしら?」
走りながら、ある時はテーブル、ある時はグリーンゾンビの陰から、大胆不敵に投げつけてくる。
正直、狙いをつけて投げ返すのも骨が折れる。まるで子供のごっこ遊びに付き合う母親の気分だ。
>「そろそろ、難易度を上げましょうか!」
少女が目をキラキラさせながら、両手の指の間のナイフを見せびらかしてくる。
全部で七本。
「――無理!」
即座に判断する。
ほとんど同時に見えるくらいの速度で、ギリスへと飛ぶ七本の刃。
それを真っ直ぐ見据えたまま、横のテーブルにかかっていたクロスの端を引っ掴み、
「危ないでしょうが!」
大きく振るって、全てのナイフを払い落とす。

>63
もう、遊びはお終いだ。
電光の速さで太腿のホルスターからモーゼルを引き抜き、少女の眉間目がけて撃ち込む。
「・・・・あらら」
結果はハズレ。少女は首を傾け、赤い舌を出して笑っている。
しかも背後から迫っていたグリーンゾンビの頭を吹き飛ばすという、なんとも言えないオマケつきだ。
(この距離、正面からだと銃口で見切られる? 抜きの速さには自信あったのに・・・・)
それならばと、左手に掴んだままだったテーブルクロスを広げ、自分の上半身を隠し、
「フルオートで撃つ!」
穴だらけになったテーブルクロスを、いつでも広げられるようクルクルと左腕に巻きつける。
少女の姿はない。恐らく大きく横に跳んだのだろう。

「・・・・そういえば、お嬢ちゃんのお名前聞いてなかったわね。私はギリスよ。ルクレティア・ギリス。
もう、お嬢ちゃんくらいの曾孫がいる歳かしらねえ。キャリアと悪運だけは世界一・・・・って、陰口叩かれたことがあるわ」
頭を巡らせ、少女の姿を探しながら、世間話よろしく語りかける。
「ところでクライアントは? まあ、心当たりが多すぎてアレだけど、一応ね。言いたくなければ言わなくてもいいのよ。
どうせ短い付き合いになるんだし」
余裕たっぷりの口調に見せかけながら、ギリスの足は大ホールの出入り口へと向かう。
わざわざ自分が手を下すまでもない。
このスペンサービルという檻で暴れる猛獣達が、すべての人間を食らい尽くすだろうから。

所持品:モーゼルR712(9)、モーゼルのマガジンx2、カードキー、穴の空いたテーブルクロス
現在地・状況:スペンサービル50階、大ホール、ホールから出るべく出入り口に向かう。
状態:健康

67 名前: ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 00:54:01
大ホールの床、新しい血で汚れた絨毯の上に、鈍い輝きを放つ何かがあった。
手の平サイズの、ブルーの金属プレートだ。
意匠を凝らした、[牙のエンブレム]がそれには描かれていた。

68 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 01:40:44
>65

どの位走っただろうか、ある建物の前で男が変な声で喚いていた。
だが、だんだん近付くにつれてそれが人間で無い事に気が付き、運転手に慌てて命令する。
「車を停めろ!早く!」
運転手が急ブレーキを掛けて停車するが、後続の二台が後部に激突し、さらに後ろのトラック二台は事故を避けようとして横転した。
走行不能になった車両から降り、>45に近付いていく。
そして、丁度2m位の距離を置いて立ち止まり、M16を構える。
「・・・そこから動くな、動けば射殺する」
男がこちらにゆっくりと顔を向けるが、その顔は目も当てられない程酷く損傷していた。
即座に判断を下し、男の頭目掛けて至近距離から発砲する。
銃口から吐き出された弾丸はずれる事無く男の頭を貫通し、男の後頭部から血飛沫が飛び散る。
脳を貫かれた男は、糸の切れた操り人形のように地面へ崩れ落ちた。

二度と男が動かないのを確認し、駐在所の扉に近寄り、中に聞こえるよう大声で叫ぶ。
「中に誰か居るのか!?居るなら出て来い!」
そう叫ぶと、先程の事故から奇跡的に難を逃れた4名の部下と共に、扉から離れて待機した。

名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16A4(30)+30連マガジン×6、M1911A1(7)+マガジン×4
     コンバットナイフ、PDA、L型ライト(電池残り100)、無線機
     婚約者の写真、ZIPPOライター
服装:米海兵隊ウッドランド迷彩服
生存している部下:バーンズ中尉、スミス軍曹、キング一等兵、ジョーイ二等兵
現在地:九武村駐在所前
状況:駐在所の外にいたゾンビを倒し、中に居る田中に出てくるように促す

69 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 02:57:20
地下に閉じ篭っては頭を抱える悩ましい夜を過ごし続け、
居心地の悪い劣悪な研究所という檻に閉じ込められる日々が続く。
そして唯一人、信頼していた者からも見捨てられて・・・
いや、山村君に関しては違うだろう。あの抜け駆けも彼の優しさ故だ。
「しかしねぇ・・・」
いずれにせよ、今の私の中を流れる時間は、限りなく空虚だ。
もう少し前向きになれないものかと考えを巡らせつつ、車椅子の老人は外界へと向かっている。

>42
突然、とんでもなく大きな音が響き渡った。
「な、なんだねっ?!」
何かの鳴き声の様でもある、恐ろしげなサイレンの音に耳を抑える。
大音量で流れるそれは嫌でも不吉な何かを感じさせた。
村で何かが起こったのだろうか?
そういえば三週間前に第二次生物災害の生存者達が村に訪れていた。
サナトリウムに収容されているらしいが、もしやその中に感染体が紛れ込んでいたのか?
それに此処でも日夜研究されている披検体の存在も気がかりだが・・・
考えていても始まらない。
尚も鳴り続けるサイレンの中、妙な胸騒ぎを覚えながら、車椅子を動かす手を早めていく。

「何事だねっ!!」
分厚いガラス戸を押し開けると、強く冷ややかな風が全身を吹き抜けた。
そして風に乗り届く、数発分の銃声。
自分でも大袈裟に感じる程の溜息が無意識に漏れていく。
事態は未だ飲み込めないが、どうやら随分と長い不幸のトンネルを歩かされている気がしてならない。
先は長く、光は見えない。
大袈裟な溜息が、無意識に、漏れていく・・・。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、汚れた白衣、老眼鏡、山村のメモ、>9の書類
現在地・九武村研究所前
状態: サイレンを聞き、慌てながらも研究所を出る >68の銃声も聞く

70 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 14:42:49
「炒飯五十人前追加〜!」
「よいさっ! って、多すぎるわ。誰が食うねんそんなに!」
ウチは直径1メートルの中華鍋をダブルで引っくり返しながら、威勢のええ返事をする。
あ〜暑い・・・・・この米粒が、生意気にジュージュー言いよってからに。
中華料理屋の厨房でこうしとると、こないだまで先生やっとったことが嘘みたいやな〜ホンマ。
いや、嘘やないんやけど。

あれから、避難所に着いてから政虎と一緒の病院に運ばれて、とりあえず入院したんや。
半年くらい寝たきりかな〜とか、もしかすると一生歩けへんかもとか、結構嫌なこと考えとったんやが、思ったほど
でもなかったらしいわ。
医者がフガフガ言うとったけど、一番酷い左足の粉砕骨折が二週間程度で直るんやさかい、人間の体って以外と
単純なんやな〜と思う今日この頃。
・・・・・結局、政虎より早よ退院してしもたわ。

「アイヤー、薫さん。もうダブル鍋はマスターしたようアルね!」
「・・・・・っちゅうか、この鍋、今までウチ以外に使う奴おったんかいな」
で、今はスペンサービルの、なんやアイアンシェフが料理長やっとるとかで有名な中華料理屋のコックやっとるねん。
目的はアレや。デュランに会いに来たんや。
退院して早速、アイツがふんぞり返っとる本社ビルに訪ねに行ったんやが、受付の姉ちゃんと警備員どもに門前払い
くらわされてな〜。
で、どないしよかな〜と思っとったら、このビルのパーチーに顔出すって耳にしたさかい、パーチー会場に潜り込むべく、
このビルの商店街のスタッフ募集に乗ったんやが・・・・

「ウェイトレスにでも雇われて、料理運びに会場行ける思ったのにな〜・・・・なんでウチ、こんな所で飯作っとるんやろ?」
「薫さん、次はダブル包丁を伝授するアルよ!」
「はいはい、おおきにおおきに」
とりあえず料理には自信あったんやが、こんなんこれ以上達者になってもな〜・・・・・
「ん?」
炒め終わった炒飯をオタマで皿に盛り付けとったら、いきなり電気が消えて真っ暗や。
まあ、火はそのままやさかい、そんなでもないんやがな。

ああ・・・・・早よ休憩にならへんかな〜。

名前:四天王院 薫
年齢:25歳 性別:女 187cm 92kg(骨折のせいで伸びた)
所持品:巨大中華鍋、ロングオタマ
現在地・状況:スペンサービル四階、究極中華飯店【三鉄】厨房、停電にもかまわず炒飯を盛り付ける。
状態:健康、ゴム長靴に、虎の刺繍がしてある中華風な調理服姿

71 名前:山村研究員 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 14:58:38
>42
「山田さん、すみません!ちょと外出てきます!」
地下と言えどある程度のサイレンなら聞えてくれる。
地下の入り口にある緊急用のロック装置を掛けると階段を登り始める。
若者の少ない村で一応消防団のメンバーも勤める山村研究員にとっては一大事だ。
急いで1階の受付に戻り、携帯電話を取り出すが呼び出しの痕跡は無い。
携帯電話をカウンターの上に置くと昔ながらの黒電話をじーこーじこーと掛け始める。
相手は研究所の受付の電話だ。
どこで火災が起きているか解からない以上、まずは足の不自由な上司に電話する必要があるだろう。
一体平和なこの村で何が始まったんだろうと首を傾げ、花井博士が出るのを待つ。
「もしもし?博士、僕です、山村です!今、サナトリウムにいるんですが、山田さんと桂木さんは無事です!
 ちょ、貴方達は・・・・やめ・・うわぁ!」

72 名前:オホートニク ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 15:10:06
>山田さん、桂木さん
山村研究員が掛けた緊急時のロックは地下室へと通じる階段に非常用の隔壁が
降りた後、30分程度で地下室全体のロックが解除されます。
それぞれの部屋のロックも解除されますので自由に動けるようになると思います。

>171
大根と白菜が取れる時期だから冬、ですかね。
秋から冬へと移り変わっているようで。

>172
協力していただけると非常に嬉しいのですが。

73 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 16:06:28
>52
川崎という男が50階で降りると、再び扉は閉まり下降を続ける。
「で、アンタは45階に何の用があるんだ?…ま、言いたく無いなら別に構わないが、
この作戦に関わるようなことなら教えてくれ。些細な情報が作戦の成否を大きく左右する
ということはプロのアンタならわかる筈だ。俺はまだ死にたく無いんでね」
二人きりとなると、ブランデンブルクはマクナブにその問いを投げかけた。
だが、彼の返答が帰ってくるよりも早くにランプが点灯し、45階に着いた事を告げられる。
扉が開くなりマクナブはさっさと行ってしまった。そして扉は閉まる。
「…聞きそびれちまった」
独りきりとなったエレベーターの中で、ぽつりと呟いた。

エレベーターは順調に下降し続け、あっという間に目的の10階に到着してしまった。
「さて、予備電源の確保ね…一般人と鉢合わせをしなければいいが」
肩に担いでいたMG3を両手で保持し、開いた扉からフロアに出る。
やはり、予想していた以上にフロアは暗い。低い位置に取り付けられた非常灯は
足元ぐらいしか照らしておらず、ほぼ真っ暗と言って良い。L型ライトを持ってきて正解だ。
肩のサスペンダーに取り付けたライトをONにし、行く手を照らしながら進みだす。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階業務用エレベーター付近
状況:到着。進みだす。

74 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 18:47:06
>42
音がする、アレは、あの音は・・・仲間の居る方から聞こえる。
ギチギチと音を立てながら新しく生え揃った銀色の鱗が波をうつ様に激しく蠢く。
仲間は、仲間の場所は随分と近い、か・・・。
・・・仲間を見つけたら、まずはどうしようか・・・、やっぱり食事かな。
だとしたら、大宴会になる、肉を斬り裂き、血は舞い飛び、臓物はぶちまけられる。
それは、一方的な地獄のような大虐殺になるに違いない・・・いや、それはそれでいい、心が躍る。
ただ、俺にとって何よりも重要なのは、そこにどれだけの人間がいるか、それだけだ。
あの、小川やシノザキのように、俺を追い詰め、そして傷つけられる人間が、どれほどいるか。
それを想像するとゾクゾクとした快感が背筋を駆け巡る。
ああ、堪らない、我慢できない、自分の血が、餌の血が、人間の血が、見たくて見たくて堪らない。
はやく、はやく、はやくはやくはやくはやく・・・。
もう、歩いてなんていられない、俺は走り出していた。
まるで身体中の血液が沸騰するように興奮し、それでいて、心臓は音を五月蝿いほどに期待に高鳴る。
身体を真赤に染める血も、波打つように蠢く左腕も、蛇の瞳のような黒い眼も、どれもこれも隠す必要はない。
俺は走る、音のするほうに、俺は走る。ただ、それだけでいい、それだけで充分だ。
「おおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!」
興奮が抑え切れずに俺は走りながら咆哮した。この興奮と快感と期待は、抑えきれない、なんせ、久しぶりの殺しなんだから・・・。
思わず、口が緩むのも、抑えずにただ、その音が鳴り響き続ける村に向かって走り続けた。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:九武村へと続く道
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い テンション高 


75 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/13(土) 21:04:02
>68
入り口の男を気にしながら台所を漁っていると、突然外から大きな音が聞こえた。
あの音は明らかに車両事故だ。それもバスなどの大型車だろう。
それに続いて聞こえてきたのは銃声。この村の猟師が使っている狩猟用の小銃や
散弾銃とは違う音で、尾連発して聞こえてきた。軍用の自動小銃だろうか。
もしや早くも自衛隊が救助が来たのか?いや、しかし………

「……わ、私はこの村の駐在警官だ。そっちは何者だ?答えてくれ」
役場の応答を聞いた限りでは私以外のものが「あの男」に気付いていたとは考えにくい。
それならばこの駐在所の前にいる連中は救助以外の目的で来たのだろう。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
現在地:九武村駐在所
自分の状態:駐在所前の米軍を警戒

76 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 00:00:06
>75
>「……わ、私はこの村の駐在警官だ。そっちは何者だ?答えてくれ」
「・・・アメリカ合衆国海兵隊だ。別に射殺しようって訳じゃない」
最初に名乗るべきだったが、負傷した部下をどうするかで頭が一杯だった。
扉の向こうから聞こえてきた声は明らかに俺を疑っている。
しかし、警官とはまた驚いた。最初に天敵に出くわすなんざ笑えないな。

「正体は明かしただろ?早く出て来いよ」
言いながら、事故車両の方を見る。
車両から降りてきた海兵隊員達は8名が軽傷、後の6名は無傷だ。
死者が出なかったのはまさに奇跡としか言い様が無い。
「・・・5数える間に出て来なければ、強行突入するぞ」
最終警告を出し、扉横の壁に張り付いて突入体勢を取る。
これで出てこないなら、本当に突入するしかないだろう。

名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16A4(30)+30連マガジン×6、M1911A1(7)+マガジン×4
     コンバットナイフ、PDA、L型ライト(電池残り100)、無線機
     婚約者の写真、ZIPPOライター
服装:米海兵隊ウッドランド迷彩服
生存している部下:バーンズ中尉、スミス軍曹、キング一等兵、ジョーイ二等兵他多数
現在地:九武村駐在所前
状況:田中に出て来るよう強制する

77 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 07:54:09
>71
遠ざかって行く軽トラックの後ろにはロープでグルグル巻にされた山村研究員が積まれていた。
細い金属製のフロントサイトには、運転する村人の頭部が重なっている。
引き金に指を掛けたが、すぐに離してしまった。
「・・・狙撃は苦手なんだよな。スコープ付のライフルは・・・・寺の中だし。」
とはいえ今構えている軍用小銃には高精度で高価な競技用のバレルが装着されている。
おまけに軍用銃だからセミオートで連続した射撃ができる。
しかし今撃つのは、得策では無い。

肩付けされていたライフルのストックを畳み、1000デニールナイロン製のライフルケースに仕舞いこむ。
村人の姿が見えなくなった所でサナトリウムに上がりこむ。。
落ちた黒電話の受話器を本体に置くと周辺をチェックする。
「カウンターの上には・・・携帯と鍵が二つ。宿舎の鍵と金庫の鍵・・・か?」
携帯のメモリーを確認するが研究所と家族と何人かの友人、それに恐らく恋人と思しき番号だけだ。
メールを調べればまた違った情報が得られるかも知れないが、それは気が引けたので止めておく。
それは単なる覗きで許される行為では無い。

改めて拳銃を片手に1階を捜索してみる。
図書室、食堂、キッチンは古いが良く掃除されているが特に目立つ物は無い。
それに簡単な鍵の掛かったロッカーサイズの金庫が一つ横に置かれているだけだった。
目標が、いや彼女が閉じ込められている地下室はロックが掛かっており侵入するのも一苦労。

だとすればもう一人の研究員に接触するのが一番だろう。
ライフルケースを背負い、山村研究員が置いていった自転車に跨るとペダルを踏み出した。

性別:男
所持品:ライフルケース(軍用ライフル(20)、20連マガジン×2入り)、拳銃(15)、マガジン×2 、携帯電話
     煙草、ライター
服装:スーツ、ハーフコート、軍用レザーブーツ
現在地:サナトリウム前
状況:自転車で研究所へ移動中

78 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 12:25:02
>66
最初の一発はなんなく見切ったものの、続いての射線の見えない銃撃は横っ飛びにかわすしかなかった。
「・・・・・・っそ」
息を殺し、死体の陰に隠れてチャンスを窺う。
女は余裕な態度で、ルクレティア・ギリスと名乗る。
どこかで聞いたような名前だ。シャファンくらいの曾孫がどうこうというのは、何かの冗談なのだろうか?
「シャファンだ!! 第399費殺皇!!!  この世で最も多くの命を奪うために生まれてきた女だ!!」
大ホールを去るギリスの背中に向けて、シャファンはこれまでにない荒々しい叫びを返した。

「うぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっのクソババアぁぁぁぁぁぁあぁぁぁアタシを見下しやがってぇぇぇぇぇぇえ!!」
頭を抱え、ゴロゴロと、まるで嫌がる幼子か子猫のように絨毯の上を寝転がるシャファン。
「二十歳過ぎたら大人しく舌噛んで死ねっつうんだ後は腐るだけの生ゴミのくせにくせにくせにあああああぁぁぁああ」
死体にぶつかり、グリーンゾンビの足元をかすめ、テーブルを倒し、たっぷり五分ほどをかけて、ようやく大人しくなる。

屈辱だ。
獲物を前にしながら、あんな余裕で逃げられたことなど、なかった。
少女の短い、失敗も挫折も知らず、常に殺しの世界一であると自惚れてきた人生、凶暴で幼い悪魔の心には、
それは初めての屈辱だった。

全身のバネを使って、何事もなかったかのように立ち上がる。
綺麗にそろえられていた髪は乱れ、ドレスはクシャクシャになり、全身はベッタリと犠牲者達の血で汚れ、先程までの
無邪気で身震いするほど可愛い少女の面影はなくなっていた。
「・・・・・・次会ったら、・・・・・・・して、・・・・・・・・・っこんで、また・・・・・・・て・・・・グチャグチャにしてやる」
いや、これが本来の彼女らしい姿なのだろう。
「得物・・・・・・・・取りに行くか」
爛々と輝く血に飢えた双眸は、そのままに。
シャファンは、大ホールから姿を消した。

現在地・状況:スペンサービル50F、大ホールを後にし、独自のルートで下の階を目指す。
所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット、上下一体の赤いパーティードレス
状態:健康、裸足、全身血でべっとり

79 名前:楠木大志 ◆AlAaJfpbek [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 13:02:28
絵里。いい加減、兄も限界が近づいてきました。そりゃそうですよね、こんな状況なんですから。
むしろ今まで妙に平静を保っていられたのが不思議でしょうがありません。奇跡です。奇跡。
テーブルの下に隠れていても、聞こえる悲鳴。耳を塞いでいても、聴こえる絶叫。それがハーモニーを奏でます。
そして…しばらく経って、誰かが押したのでしょうか、テーブルが倒れ、兄の姿が丸見えになりました。
そのすぐ後、兄の背中に何かがのしかかる感触がありました。それは…紛れもなく、人でした。
ただ一つ人と違うところ、息をしていないことを除けば。──兄の心を壊すのには、十分過ぎました。

どれぐらい叫び、どれぐらい走り回ったか、分かりません。ただ分かるのは、支配されていました。恐怖に。
人を突き飛ばした気もします。人を踏みつけた気もします。ですがそんなことを気にする余裕は、ありませんでした。
ただ恐怖から逃れるため。兄にだって、逃れられないことなど、分かっているはずなのに。
何か金属のような物を踏み、滑ってその場に転びました。慌てて立ち上がったのですがその時何かに引っかかり、
兄が肌身離さず身につけていたロケットの紐が切れ、地面に落ちました。
その衝撃ででしょうか、ロケットが開きました。…絵里、あなたの屈託ない笑顔がそこにはありました。
ふと思いました、絵里。兄はもう一度、欲を言うならもう三六五〇〇度、あなたに会いたいと思います。
ですから…こんな所で死ぬわけには、いかないのです。絵里、あなたに、会うために。
発狂している場合では、ありませんでした。

>67
ロケットを胸ポケットに丁寧にしまい、ふと足元を見ると、青い何かが落ちていました。
拾い上げてみると、それは金属のプレートのようでした。さっきはこれを踏んで転んだのですね。
また捨ててしまってもよかったのですが、何が武器になるか分かりません。これで殴ったり出来るかも、と思い、
一応持ち歩くことにしました。かさばるものでもありませんし、無事帰ったら絵里にも見せてあげますね。

え?今どうしているかって?そうですね、今兄はさっきのテーブルを持ち上げて思いっきり振り回しています。
五つのバイトを掛け持ちしている兄ですよ?体力には自身があります。これぐらいへでもありません。
恐怖心がなくなったと言えば、それは嘘になりますが…でも、兄は、絵里に会いたい。
これぐらいの怖さ、ガッツで乗り越えます。だからこの足の震えは、ただの武者震いですよ。本当ですって。
待っててくださいね、すぐ帰りますからね。

名前:楠木大志
年齢:17
性別:男
所持品:ロケット、プレート
現在地・状況:スペンサービル50F大ホール
自分の状態:少し立ち直り、テーブルをやたらめったらに振り回す

80 名前:柴村 真紀 ◆/fJZhARvJ2 [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 13:23:08
十階。普段なら此処は子供達で賑わう玩具売り場がある階なのだが、
今は不気味な暗闇に閉ざされ、ひっそりと静まり返っている。
床に散乱し、無残に踏みつけられてぼろぼろになった熊の縫い包みが
此処で何があったのかを物語っている。
其れを拾い上げる小さな影が一つ。ぼろぼろの縫い包みと余り変りが無い身長だ。
「…おかあさん、どこ?」
小さな影は逸れてしまった母親を探す為に、自分とさほど変らぬ大きさの熊の
縫い包みを御供にし、人気が全く消え失せた十階玩具売り場を彷徨った。

>73
暫く当て所なく十階を彷徨っていると、闇を照らす一筋の光が見えた。
人…もしかしたら、彼女を探しに来た母親だろうか?
だが、今の彼女にはその正体が母親だろうが別人だろうが関係なかった。
暗闇の中をたった独りで彷徨い続けた彼女は、兎に角独りでいるのにもう耐え切れそうになかった。
仮にあの人影が母親でなく、別人だったとしても、其の人に頼んで一緒に母親を探して貰えばよい。
彼女は人影に向って近づいて行った。

名前:柴村 真紀(しばむら まき)
年齢:7歳
性別:女
服装:ブレザー、プリーツスカート、革靴
所持品:飴玉×5、 大きな熊の縫い包み
現在地:十階玩具売り場
状況:>73を発見。近づく。

81 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 13:59:50
業務用エレベータや商品の搬入口がある付近を抜け、売り場に出る。
どうやら此処は玩具売り場のようだ。人気は全く無く、ライトに照らし出された商品棚の縫い包みや
ソフビ製の人形、ラジコン、プラモデルが寂しそうに陳列されている。
床の上にはそれらが散乱しており、此処で何があったのかを有りの儘に物語っている。
「しかし、停電如きでこんな混乱は起こるとは思えんな…」
何かがある。自分の兵士としての直感がそう告げている。
その直後に闇の中で何かが蠢く気配がしたが、直ぐに消えてしまった。
「……早く済ませるか。この場に留まるのは得策じゃない」
闇の中に言い様の無い存在を感じ、ブランデンブルクは肩のライトを頼りに歩き出していた。

>80
「…やっぱり何かあるな」
暫く歩くと、目の前の床にべったりとした血痕が染みついているのを発見した。
死体は無い。恐らく、殺された跡に引き摺られて行ったのだろう。
血痕は死体が引き摺られた行った方向、一寸先も見えぬ暗闇の中まで伸びている。
耳を澄ませば、何者かが仕留めた獲物の肉にがぶりと噛みつき、口元から血を滴らせながら
咀嚼している音が聞こえてきそうだ。
「リッカーか、それともハンターか…どちらにしろ手強い相手に違いない」
再び歩き出そうとした時、何かが此方に近づいて来る足音に気付いた。
咄嗟にその方向に手のMG3を向け、何時でも弾雨を浴びせる用意をする。
だが、ライトに照らし出されたのは、化物とは程遠い可愛らしい女の子であった。
女の子は自らと大差の無い大きな熊の人形を抱き抱えており、ライトの光を眩しそうに手で遮っていた。
彼が懸念していた、一般人との接触が初っ端から起こってしまった。拙い。拙過ぎる。
出来る事ならばさっさとこの子に構う事無く予備電源の確保に向いたいが、この階には何か得体の知れぬ
怪物が潜んでいる。この子を残していけば、確実にこの子は得体の知れぬ怪物の餌食になるだろう。
幾等何でもそれでは人でなし過ぎる。それに、中途半端に正義感が強い自分にそんな非常な真似は出来ない。
だが、連れて行けば任務の邪魔になること請け合いだ。
「……仕方が無い。連れて行くか」
頭のフリッツヘルメットを被り直し、膝を折って女の子の目線に合わせる。
「どうしたの?迷子かい?」
出来うる限りの優しい声を絞り出すが、巨躯の独逸兵では恐怖の対象にしか成り得ないだろう。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階玩具売り場
状況:女の事接触。目線を合わせて優しく話し掛ける。

82 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 15:13:27
非常灯が点灯してから十数分。
シャッターは開かず、電源が回復する様子もまったくない。状況はまったく動いていないわけだ。
店の外に目をやると、人が増えているように見えた。どうも上階から降りてきたらしい。
声は聞こえないが、何か切迫した様子は伺える。ある男性の襟元に血が見えたのは気のせいだろうか。
「…。おーい、店員さん」
手を上げてウェイターを呼ぶ。肉の刺さった串と肉切りナイフを持って、こんな状況でも笑顔を絶やさずに歩み寄ってきた。
俺は財布から札を一枚出し、よって来たウェイターに渡す。
「お勘定。釣りはいらんよ。それと…これ貰ってくぜ」
ウェイターの手から串とナイフをもぎ取り、刺さっていた肉を全て抜く。リュックに無造作に突っ込んだ。
抗議の声を無視し、店を出る。出てみるとやはり明らかに人が増えている。それを掻き分けながら階段を登った。

4階。3階とほぼ同様の様子だ。5階。ここもあまり変わらない。6階。まだ人の気配は多い。7階。階段ですれ違う人間がいなくなった。
8階。踊り場から感じられる人の気配は無い。ただの停電で起きるような事態だろうか。9階。踊り場から上を見ると階段の途中に
女性が一人倒れていた。後ろ袈裟に斬られている。年のころは18〜22歳と言った所か。もっともも最近は小学生でも発育はいいわ
化粧はするわで、
「好奇心は猫を殺す、か。ま、そう簡単に殺されるつもりもねぇが」
リュックから鉄串を取り出しながら呟く。
そもそもこのビルに来たのは、デュラン・スペンサーその人を生で拝める機会があるかもしれないと思ってのことだ。
まさかそんな軽い動機でのこのこやってきてこんなことに巻き込まれようとは。
「…反デュラン派ってのも意外に迅速だな」
ここで『こんなこと』を起こす連中などそれ以外にいないはずだ。

10階。
見える範囲に人気はない。しかし、『何か』が動く気配がある。床には点々と血が。先ほどの女性のものか。
フロアの奥で光が揺れた様に見えた。リュックからカメラを取り出し、ストラップを手首に巻きつける。
串を持った手をだらりと下げ、奥へ向かって一歩踏み出した。靴底が床を擦る音が鋭く響いて、思わず肩をすくめる。


所持品:携帯電話、ポケットナイフ、リュック(コンパクトカメラ、空フィルム、電池、携帯電話用充電器、肉切りナイフ)、財布、鉄串
現在地:スペンサービル10階 階段前

83 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 15:29:48
ここへつれてこられてからずっと、一日の殆どを眠って過ごした。
それは例のアンプルのせいかもしれないし、それ以外の理由によるものだったのかもしれない。
ただ、あまりにも長く、たくさんの夢を見すぎた。それこそ、夢と現の境が曖昧になる程に。
だから時々思うのだ。もしかしたらこれも夢で、本当の私はあの時のまま、今もデパートを彷徨っているのかもしれない、と。
>41
>「こ、こんばんは、桂木さん。」
不意に声を掛けられ、私は声のほうに視線を向けた。見覚えのある研究員が扉の前に立っていた。
軽く会釈を返すと、下ろしたままの髪が背でさらりと音を立てた。
少し上ずった声で、山村さんが予定外の時間に訪ねてきた理由を説明始める。
>「えと、これ、き、近所のおばぁちゃんが良かったら着てくれって渡してきたんで、それで、
> 持ってきたんですけど、あの、取り合えず置いときますから。山田さんの所に行って
> また戻ってきますんで、それで、あー、す、すいません。また戻ってきますんで。」
そういい残すと、逃げるように立ち去ってしまった。
――――彼はどうも、私と話すのが苦手のようだ。もしかしたら人見知りするのかもしれない。
いつも少し顔を赤らめて、しどろもどろに話した後、逃げるように去っていく。
まあ今日は、後でもう一度寄ってくれるらしい。着物のお礼はその時でも構わないだろう。
私は、ぎゅうぎゅうに押し込まれた風呂敷包みを、破らないよう丁寧に引き出した。
かがんだ拍子に零れた髪を耳に掛け直し、ベッドの上で包みを解いてみる。
「……………まあ。」
思わず声が弾んだ。薄紅色の着物だった。裾のほうには桜の意匠が一面に施されている。
決して高価な生地ではないが、持ち主が大切にしていた品であることはひと目で分かる。
おまけに、私のために丈を直してくれたようだ。小物まで一通り揃っている。
やさしい心遣いに目頭が厚くなった。こんなに華やいだ気分になったのは、此処へ来て初めてかもしれない。
是非お礼を申し上げたいけれど、私がその方に逢える日は多分来ないだろう。
………山村さんは、メッセンジャー役を快く引き受けてくださるかしら。
>42
けたたましいサイレンの音に、ワンピースのジッパーに掛けようとしていた手が止まった。驚いて辺りを見渡す。
どうやら外からのようだ。なにやら放送も入っているようだが、さすがに内容までは聞き取れない。
目の前を山村さんが走り去っていった。珍しい慌てぶりに、思わず後姿を見送る。
何かあったのかしら?
ふと、等訓市での悪夢の幕開けも、始まりはサイレンと放送だった事を思い出す。
どうにも落ち着かない。嫌な予感がした。
私は手元の着物を穴が開くほど眺めた後、ひとつため息をついた。

服装:黒のワンピース、黒革のパンプス、
所持品: 写真、風呂敷包み(着物、小物一式)
現在地:サナトリウム地下
状況:サイレンと放送を聞く、着替えるかどうか思案中

84 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 16:12:51
ようやっと休憩時間や。
結局、停電は直らず終いで、みんな飯食うくらいしかやることないんかいな。
厨房の外に出ると、結構人がおって、なんやパニくっとったんや。
エレベーターは動かへんし、窓もシャッターが降りて外の様子が全然わからへん。
吹き抜けになっとる玄関のロビーを見下ろしたら、真ん中にあるゴッツイオブジェ付きの噴水の周りで、仰山の人が
不安そうにしとったわ。
どうやら、外にも出られへんみたいやな。

・・・・・まあ、慌てても始まらへん。まかないでもゴチソウになってから、デュランに会いに上行こか。
「アイヤー、薫さんそれフカのヒレアルよ! そんなまかないチャーハンにぶち込むなんて邪道アル!」
アイアンシェフがなんや騒いどったけど、かまわず盛り付け・・・・・へんでもええか、鍋ごとオタマでガツガツといただく。
「あ〜食った食った。アイアンシェフ、何か適当に包んでや。上に持ってく」
「この上まだ食う気アルか!!?」
シェフが文句たれながらも弁当作ってくれとる間に、ウチは厨房をひっくり返して使えそうな物の準備にかかる。

まず、中華包丁二本。なんや漢字で銘が刻まれとる鋭くてゴッツイやつや。
次に、中華鍋一個。直径1メートル以上の分厚いチタン製のやつや。ウチしか使えへんのやさかい、
持って行ってもかまわへんやろ
で、燃えやすい料理酒を手ごろな大きさのビンに詰めて、キッチンペーパーとパラフィン紙で栓をした自家製火炎ビンや。
ま、こんなもんかな。
アイアンシェフから弁当を受け取り、オタマ投げられながら厨房を後にするウチ。
上から降りてきた人らの話しやと、化け物が出たらしいさかいな。一々謝ってられへんわ。

>82
階段上って11階まで来た所で、足止めくらってしもたわ。
なんや、防火扉みたいなんが11階を塞いどって進めへん。
「ん〜・・・・他に上行く道あるんかいな? ・・・・おや?」
どないしよか思て10階に下りてきた所で、なんやシシカバブーな鉄串持った物騒なオッサンの後ろ姿を発見する。
「おー、久しぶりやな〜誰やったっけ? 何しとるん?」
・・・・アカン、ホンマに名前思い出せへん。とりあえず声をかけるウチ。
すれ違い程度やが、これで会うのも三回目か。なんや嫌な縁やなぁホンマ。


所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎ビンx6、ライター、鉄人特製中華弁当x8
現在地・状況:スペンサービル10階、階段、>82を発見、後ろから声をかける。
状態:健康、ゴム長靴、調理服、腰に包丁、背中に中華鍋を背負って、その内側に弁当と火炎ビンをくくり付けている。

85 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 17:16:58
>47
パニックになってキャーキャー泣き喚いていたら、思いっきり頬をひっ叩かれた。
やっと正気に返ったあたしは、呆然と松田を見上げる。
ひ、ひどいわ。今まで誰もあたしをぶったりしなかったのに!
「この程度でニックになるなんて、所詮貴女もその辺のガキと大差ないようですね。
もし生きて帰る気があるなら、余計なことを考えず逃げることに集中してください。
ま、怖くて動けない臆病者なら、此処でじっとしていることです。ちょっと痛いでしょうが、なに仲間になれば怖く無いでしょう」
あまりの言い草にかっと頭に血が上った。その辺のガキ!お、臆病者ですって?!
「ば、馬鹿にしないで!松田のくせに生意気よ!」
状況も忘れて思いっきり向こう脛を蹴り飛ばす。初めてヒットした。今までずっと避けられてばかりだったのに。
だけど、この時のあたしは、それを変だと気づかなかった。
料理搬入口を抜け、やっと廊下へと出られた。ほっとする間もなく、手を引かれるまま廊下をひた走るあたし達。
もう呆けている場合じゃなかった。大ホール入り口からは、ぞろぞろ緑色の化け物が出てきていたから。
「多分エレベーターは封鎖されているでしょう。北側階段へ向かいます」
か、階段ですって?!ここ何階だかわかってるのかしら。
とりあえず今主従関係は逆転している。死にたくないなら松田に従うしかない。
口だけでも抗議したいけど、そんな余裕はどこにも無いのよね。
ああ、でも悔しいわ。生きて帰ったら覚えていらっしゃい!
「業務用エレベーターが動いていれば、それを使いましょう」
エレベーター!使えるはず絶対使えるはず、使えなかったら暴れてやるんだからー!!!
>15
逃げる途中、気絶しているテロリストがいた。その足を思いっきり踏みつけ駆け抜ける。
「お嬢様……」
咎める様な声が上がったけど気にしない。
ちらりと後ろを振り向く。あ、ちょこっと動いたみたい。
これで目を覚ましてくれるといいんだけど。だって、いっくら悪人でも、さすがに見殺しにするのは寝覚めが悪いしね。
さあ、あの角を曲がったら北側階段…だったかしら?

名前:綾小路 桃華
年齢:15
現在地:スペンサービル50F北階段付近
所持品:赤いパーティードレス、ルビーのネックレス、リボン&髪飾り、イヤリング、 ナプキン2枚、パン2個
     パーティーバック(腕時計、飴、化粧ポーチ、鍵、防犯ブザー、ソーイングセット)
自分の状態:良好

86 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 17:51:05
>68 76
暫く走ると何かが見えてきた、何かの事故で横転したのか・・・数台の大型車が確認できる。
そして、その横転した車のすぐ近くに倒れているその『物体』を見ると、俺の口は笑みの形に歪んだ。
俺の腹がギュルリと音を立て、餌を要求する。
食べなければ一週間何も喰べすとも平気なのに、餌を見つけるとすぐコレだ・・・。
燃費がいいのか、それとも悪いのか・・・。
>「中に誰か居るのか!?居るなら出て来い!」
男の大きな声が辺りに響く、聞き覚えの無い・・・でも、もの凄く、美味しそうな声。
腹の要求がさらに大きくなった、俺の中にいる別の何かが、アレを喰わせろと要求する。
ああ、わかっている、わかっているともさ、俺も喰いたい、肉を喰い千切りたい。
そして解体した死体の上で臓物を抱きしめ、赤黒い血を啜り続けたい。
興奮する心を抑えながら、俺は身体と気配を隠し、ゆっくりと男に近づいていく。
よく見ると男の装備は中々のモノだ、そして男のすぐ近くにいる奴等もそれと同等の装備をしていた。
男は建物の中にいるであろう誰かに向かって話し掛けている。
どうする?奴らの装備は気にならないぞ、すぐ行くか?それとも、もう1人の誰かが出てくるまで待つか?
飛び込んで撃たれて、己の血に塗れて、塗れながら殺して突き刺して、喰って・・・ああ、それも悪くない。
俺は楽しく愉快な想像をしながら、建物の前にいる奴等を見続ける。
俺にとって撃たれる事は問題じゃない、殺される事も問題ではない・・・俺にとっては奴等が人間であるか否か、そして、楽しめるか否か、それが重要なのだ。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い どのように襲い掛かるか検討中。

87 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/14(日) 19:58:52
>84
気を取り直し改めて一歩踏み出したとき、後ろから声をかけられた。女の声だ。振り向くと、階段の途中に見覚えのある人物が立っていた。
「…よぉ、先生。久しぶり。生徒さんは元気かい?」
培尾市に生徒を探しにやってきて、生物災害に巻き込まれた人物だ。俺が言えた義理ではないが何故こんな所にいるのだろう。
そもそも最低で3ヶ月はベッドの上にいなきゃならない程度の怪我をしていたはずだが。
「まだ名前は言ってなかったな。シノザキだ。短い付き合いだろうがよろしくな」
長い付き合いになると言うことは、それだけ長く事件に巻き込まれていると言うこととほぼイコールだ。それは御免被りたい。
「で…俺はまぁ生活の糧を得に来たわけだが、そういう先生は何してんだい?出張料理か?」
あるいは万能調理器具である中華鍋を背負って、これから流浪の旅にでも出るつもりだったのだろうか。
「暇なら手伝ってくれよ。どうもなんかいるらしいんだ。…無理にとは言わんけど」
フロアに向き直りながら言う。返事は聞かずにそのまま進んだ。どうやら玩具売り場らしい。
薄闇の中、棚に陳列された商品は何か禍々しく見えた。

現在地:スペンサービル10階 玩具売り場

88 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 01:04:10
>87
「そう、コイツでデュランのアホをぶつ切りにして、カラッと揚げたろ思ってな〜」
包丁をギラつかせて、半ば本気の冗談を言うウチ。
どうやらオッサンは、この階を見て回るつもりらしいわ。
「ほな付き合おか。どの道、こっから上は防火扉のせいで行かれへんみたいやし」
とりあえず並んで、歩き始める。

「こう暗がりやと不気味やな〜コイツら。ダチにヌイグルミ部屋に敷き詰めとる奴がおったけど、ウチは耐えられへんわ」
目を光らせてこっちを見下ろしとるように並んどる、棚の上のヌイグルミを見てぼやくウチ。
「で、とりあえず上に行くんやよねオッサンも? 何するつもりか知らへんけど」
まあ、脱出するにしても、デュランに話し聞かんことにはな〜。何しに来たんかサッパリや。
ウチは玩具が散乱しとる床を見て、包丁に手を伸ばす。

ん〜・・・・なんやこう、命のやりとりってのにすっかり慣れてしもたな〜ウチ。
何をしとっても、常に全方位に対して気が抜けへんねん。
昔の武芸者っちゅうのはこんな感じやったんかな〜?
・・・・社会復帰が危ぶまれるわホンマ。

現在地・状況:スペビル10階、シノザキと並んで玩具売り場を歩く。

89 名前:柴村 真紀 ◆/fJZhARvJ2 [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 13:22:15
>81
少女が出会った人物は母親ではなく、映画に出てくる兵士の格好をした
巨躯の男であった。顔はヘルメットとマフラーですっぽりと覆われており、
隙間から青い瞳が覗いているだけである。
一見すれば凶悪そうな兵士に見えるが、優しそうな青い瞳を見て、彼女には
彼が悪人で無いということが一目で分かった。
>「どうしたの?迷子かい?」
無言で首を縦に振る。いや、正確に言えば迷子ではなく、ただ単に母親と逸れ
てしまっただけなのだが。
「おじちゃんは?」

名前:柴村 真紀
年齢:7歳
性別:女
服装:ブレザー、プリーツスカート、革靴
所持品:飴玉×5、 大きな熊の縫い包み
現在地:十階玩具売り場
状況:聞き返す

90 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 14:21:54
>89
「お、おじちゃんね…」
後半に差し掛かっているとはいえ、自分はまだ20代だ。体や心はまだ衰えを知らない。
だが、27歳という年齢は充分にいい歳だ。十にも満たないこの少女から見れば充分小父さんかもしれない。
「あ〜…俺は悪い奴をやっつけにきたのさ。それで俺以外にもその悪い奴をやっつけに来た仲間がいるんだが、
その仲間がこの停電で困っているんだ。俺はその停電を直す為に此処に来たんだ」
幾等子供とは言え、詳細を明かすことは出来ないので適当なことしか言えない。
だが、この適当な言葉が結構的を得ているかもしれない。悪い奴=デュラン・スペンサーという言い回しは当たっているだろう。
(まぁ、傘社に正義も悪もへったくれもないとは思うがな。どいつもこいつも手前の保身ばっかだ)
内心で大きな溜息とつき、このように幼い子供を巻き込んでの作戦に嫌気が差す。
(しかし、デュランとかいう糞ヤローを放っておけば世界はやばくなる)
余り正義を語れる立場ではないが、事の善悪の判断ぐらいは出来る。
ただ一つ言えるのは、デュラン・スペンサーはあの伍長以上に危険な存在だということだ。
「さて、此処に居ては危ない。俺のコートの裾を離さない様に」
コートの裾を女の子の小さな手に握らせ、立ち上がってMG3を構える。
「よし、先ずは予備電源の確保だ。その後に君の両親を探すのを手伝ってあげよう」
振り返ってちゃんと女の子がコートを掴んでいるのを確認すると、女の子の小さな歩幅に合わせてゆっくりと歩き出した。
「…そういえば、まだ名乗ってはいなかったな。俺の名前はブランデンブルク。好きに呼んでくれて構わないよ。
そしてもし宜しければ、可愛いフロイライン(お嬢さん)、貴女のお名前を教えていただけないかな?」
暗がりにライトを向け、油断無く銃口を巡らせながら少女に名前を訊ねる。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(200+1発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階玩具売り場
状況:女の子を連れて歩き出し、電源室に向う。

91 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 14:45:11
>87>88
天井にへばり付いていたリッカーの亜種(ちょっと虫っぽい)が二人に襲い掛かった。

92 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 14:45:56
ったく胸糞悪いぜ…悪いがこんな薄汚い場所、とても耐えられねぇ。
研究室の薄暗い廊下の中、俺はコーヒーの入った紙コップを片手に歩いている。
俺が此処に配属されたのは・・・まぁ大体最近のことだが、
まさか異動先の研究所がこんな寂れた貧乏臭い所だとは思ってもみなかった。
正直、此処にいるだけで全身が痒くなる、何かしらの病原菌に感染しそうな勢いだ。
飯も虫が集る様なもんばかりで、とても喉を通らねえ。
だが摩訶不思議なことに、この汚さを気にしているのは研究所の中でも俺だけらしい。
俺が天井のシミを数えて、腐った環境を嘆いていても
他の奴等は腹の立つ、 まるで汚い物を見るような視線を送ってくるだけだ。

俺は逆境に耐えつつ、日々を自らの愚痴で満たしてるんだ。
汚いのは俺じゃあない。お前らだ。それに気付け。
そして今日も感情を爆発。表には出さないが爆発させている。
気持ち悪ぃ視線で下衆な人種がジロジロとがんたれやがって。
仕事しねぇで天井ばっか見てるのがそんなに気に入らねえか。
仕方ないだろーがよ、こんな汚い所で落ち着いて仕事がこなせるかっての!
俺はお前等の様な貧乏臭い屑とは違う、優秀かつ正常な神経の持ち主なんだ。
ああ・・・愚痴ってたら早速、喉が痒くなってきたぜ。
綺麗好きの俺だからな、とてもこんな環境に慣れてしまうような事もないだろう。
しかもさっきから耳障りなサイレンが鳴りっ放しなんだが、五月蝿すぎる。ウザ過ぎる。
俺の気持ちも考えやがれ。
あーもう、誰か知らねえけど早く止めろよ、それ。うざってぇ。

>71
要約サイレンが止まったと思ったら電話が鳴り出しやがった。
はいはい出ますよ。出れば良いんでしょ出れば。
「・・・はいはい、なんですか?」
>「もしもし?博士、僕です、山村です!」
俺は目を見開いた。
つい一昨日のことだが、俺が地下の薬品貯蔵庫を 物色・・・つか
小遣い稼ぎの為の品を探してた時のことだ。
お目当ての『P−ベース』を見付けてずらかろうとしていたら、運悪く研究員の一人に見つかっちまった。
それがこの、山村だった。
>「今、サナトリウムにいるんですが、山田さんと桂木さんは無事です!」
「え?あ、あー、そう。あ、ってか博士はいませんねえ・・・?」
何でも俺が売っ払うつもりでいた『P−ベース』は、T−ウィルスを死滅させる特効薬を作る為の
大変大変、重要な代物なんだとか。薬を俺から奪うと、いかにも大事そうな手付きで棚に戻していたが。
ま、所詮はこいつも人様よりも御薬様の方が大切な根暗童貞野郎に違いないだろうな。ワロス。
しかしこのデブ、俺の行動を逐一、あの忌々しい車椅子のジジイにチクッてるって噂もある。
イマイチ気に食わねえ野郎だ。
>「ちょ、貴方達は・・・・やめ・・うわぁ!」
「はい?あー・・・ちょっとハッキリ喋って貰えますかあ?」
・・ん?
唐突に、そこで山村との会話が途切れた。
お、何だ何だ。何か知らんが自分の嫌いな人間が不幸に見舞われること程楽しいことはない。
さっきのサイレンの件もあるし、ひょっとしたら面白いことになりそうだ。
「ま、何か知らんが便乗して色々やっちまうのもアリ・・・だよな?」


名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:真新しい白衣、ボールペン、紙コップ(コーヒー、極めて高温)
現在地・九武村研究所・一階の受付前
状態: ニヤニヤ

93 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 14:55:46
流石の私も茫然自失だ。
短い期間で余りに多くの、非情な出来事が起き過ぎた。
しかし折角、生き延びた避難民達にまでも魔手が伸びようとしているとは、
神は余りに心無い。
だが心無いのが、この世の中でもある。

溜息ならもう、充分吐いたじゃないか。再度出掛かったそれを喉奥へと抑え込むと
疲れ切り、古くなった脳内に再び機能を呼び戻させる。
機械的に考えを巡らせ、自分の知りうる全ての情報を整理する。
神でもない限り、既に起こってしまった出来事を無きものには出来やしない。
今、するべき事は事態を呑み込み、何より先へ向けて考えることだ。
遥か彼方、黒煙が立ち昇っている。その黒い靄の中で、また一つの黒い塊を見つける。
「やはり」
車だ。それも大きく角ばったものだ。軍の車両だと確信を深める。
武装した連中が、この村に何の用事だ?疑問にも思うが、心当たりは無数にある。
サナトリウムの感染者、デイライト、研究所地下に眠る者達、被検体・・・。
だがいずれにせよ『T』が絡んできているのは間違いない。
ならば導き出される答えは一つだ。

思い立ったら、行動。
まずは協力者が必要だ。
凹凸の激しい地面の上で、車輪をひたすら回し続けた。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、汚れた白衣、老眼鏡、山村のメモ、>9の書類
現在地・九武村(駐在所付近)
状態: 協力者を探しに行く

94 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 18:01:42
>76
ヒュン!グサッ!!
突然どこからか飛んで来た草刈鎌が、隊員の一人の首筋に突き刺ささった!

いつの間にか周囲は武器を持った村人たちに完全に包囲されている。

95 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 18:54:45
>85
横合いの柱の影からグリーンゾンビが飛び出し、松田に襲いかかった!

96 名前:94[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 19:37:17
村人たちの間からひときわ巨体の村長が姿を現した。
「どれでも構わないから二・三人生かして捕らえろ。それ以外は殺してかまわん。」

「ヴぁお―――――!!」
命令を受けた村人たちは恐ろしい叫び声を上げながら>76に襲い掛かった!

武器:草刈釜・鍬・猟銃・竹やり・包丁等

97 名前:マクナブ ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/15(月) 23:00:15
>73
>「で、アンタは45階に何の用があるんだ?…ま、言いたく無いなら別に構わないが、
  この作戦に関わるようなことなら教えてくれ。些細な情報が作戦の成否を大きく左右する
  ということはプロのアンタならわかる筈だ。俺はまだ死にたく無いんでね」
真っ当な意見だが、45階に作戦の安否を左右するものは無い。
だが、警戒して頂くにはそれにこした事は無い。
という訳でマクナブは、ブランデンブルグの質問には答えずエレベーターを降りた。
この階にあるのは傘社のメインネットワークに接続する為のスパコンと巨大なバックアップ電源だ。
他にも資材置き場、早い話が物置がある。
ガスマスク内蔵の暗視装置を作動させると目的のエリアを目指す。
スパコンへのアクセスが終われば後は撤退するだけだ。

名前:ルイス・マクナブ
性別:ジェントルマン
所持品:MP5/10(29発)、30連マガジン×5、シグ229(13発)
現在地:45階・廊下


98 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 00:26:25
>93
久し振りの自転車に足の筋肉が疲労を訴え始めた。
普段使わない筋肉に対して頭は昔の、高校生時代の勢いでペダルを踏んでしまう。
よく昔は夕日の中を自転車で下校したものだ。
もっとも時々後ろに乗せていたあの娘は少し太めで坂を登るのは一苦労だった。
社会人になってからは終電を乗り過ごした彼女を迎えにいった事もある。
彼女のアヒルようなふっくらとした唇が恋しく思える。
おそらく彼女はすでに結婚して、子供の2,3人でも生んで安いという理由だけで隣町の
スーパーマーケットにトイレットペーパーを買いに行くような主婦にでもなっているだろう。

それでも自転車を漕ぐ事5分、奇妙なシェルエットが駐在所の方に向っている。
恐らくあれが花井博士だろう。
さっきから鳴り響くサイレンと銃声の中を車椅子の男が移動するのは危険すぎる。
「失礼、花井博士とお見受けします。」
にっこり笑って声をかける。
傘社も電動車椅子の一つでも支給してやればいいものを。
「電子顕微鏡は、あー、失礼。昔の癖は抜けないものですな。今は保険の調査員だっていうのに。」
頭を掻いて苦笑してみせる。ついでに研究員にちょっとした安心感を与えてみるとしよう。
「花井博士とお見受けします。実は、山田あすかさんが起した自動車事故の調査をしているのです。
 ご存知ですか?彼女、自動車を2,3度爆発させてるんですよ。それも立て続けに。」
即席にでっち上げた話であって、どこまで信用されるかは解からない。
大切なのは揺さぶりをかける事。
信用を得られなければ拷問にでも掛ければいいだけの話だ。

性別:男
所持品:ライフルケース(軍用ライフル(20)、20連マガジン×2入り)、拳銃(15)、マガジン×2 、携帯電話
     煙草、ライター
服装:スーツ、ハーフコート、軍用レザーブーツ
現在地:九武村・駐在書所近
状況:花井博士と邂逅

99 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 02:52:06
>88>91
>「で、とりあえず上に行くんやよねオッサンも? 何するつもりか知らへんけど」
棚に並んだ商品の不気味さに愚痴を漏らしつつ、先生が俺に聞く。
「まぁ知ってるだろうけど下の出口がふさがっててな。んじゃ上でも行こうかと思って出てきただけなんだが…」
言いながら上を見る。天井に虫と人を混ぜたような者が張り付いていた。顔をくるりとこちらに向け、四肢を撓ませ、天井から飛び降りてくる。
俺は先生を棚の間の通路に突き飛ばしながら横に飛んだ。転がって体勢を立て直した俺に虫人間が飛び掛る。
もう一度頭から転がってそれをかわし、向き直る。床に張り付くような体勢で片腕を振り上げ、再度飛び掛ろうとするそいつの背後で、
棚の商品がいくつか落ちて音を立てた。その瞬間、虫人間ははじかれたように背後を向く。
(…音で認識してるのか?)
「静かに!!」
言いながら手近な箱を放り投げる。声に反応した虫人間はその直後の落下音に思わず振り向く。
やはり音のようだ。確かに目はなかった。薄暗がりの中でもこの距離なら目の光くらいは分かるものだ。
他に感覚器官があるのなら、背後の音に振り向く前にこちらを襲うことを考えるはずだ。聴覚が鋭いだけならやりようはある。
俺は息を潜めて棚の箱をいくつか手に取り、相手の背後に投げながら足音を殺して歩み寄る。
殺しきれないかすかな足音と落下音が交互に続く。虫人間は音がするたびに前後に首を振っている。迷っているのだろうか。
最後の箱を投げたときにはもう目の前にいた。鉄串を逆手に持ちかえ、箱が落ちる音に振り返った相手の後頭部を貫く。
そのまま足で腕を踏みつけ、床に縫いとめる。振り返って叫んだ。
「先生、首ブチ落としてやってくれ!」

100 名前:Rドレインディモス[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 06:45:43
>90
「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ネメシスに*寄生されたドレインディモスが正面から襲いかかった!

*ネメシスに寄生させているのは操作をしやすいようにしたため。
基本性能は普通のドレインディモスと同等。

101 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 11:26:28
>100
ライトに何か浮かび上がったと思ったら、不意に暗がりから虫人間が襲いかかってきた。
紫色の管状の寄生生物に寄生されているのを除けば、通常とドレインディモスと外見の差は無い。
紫色のあれはネメシスだろう。ネメシスを寄生させることで操作性を上げ、他の能力も強化しているのかもしれない。
だが、そんなことを考えるよりもブランデンブルクは引き金を引いていた。
毎分1000発を超える発射速度で銃口から弾丸が吐き出され、電動鋸のような不気味な発射音が十階に響いた。
7.62×51mmNATO弾の威力は恐ろしく、至近距離から其れの一連射を受けたドレインディモスはばらならとその場に
体の一部を撒き散らしながら数歩だけ此方に歩いてきたが、直ぐにくずおれびくびくと痙攣しだした。
「何か居ると思っていたが…」
満足そうに銃口から硝煙を燻らせるMG3を油断無く構えたまま、足元の虫人間の不細工な頭目掛けてスタンピングを繰り出していた。
直後に鈍い音が響き、頭を踏み砕かれたドレインディモスは紫色の脳漿と血に塗れて絶命した。
ドレインディモスを始末したのは良い。だが、これが幼い子供の手前、教育上にあまりよろしくないのではないのだろうか?
と、そんな考えが背中に刺さる視線によってふっと脳裏に浮かび上がっていた。
「え〜っと……」
しかし言葉が思いつかない。というか一々説明する必要は無い。
そもそも此処から生きて出られたら教育上よろしくないとかどうのこうのって言えるんだ。
取り敢えず、生き残ろうとする人間の汚さをその穢れ無き瞳にしっかりと焼付け、将来はそんな人間にならないようになってくれ。
ブランデンブルクは心の中で少女に向ってそう言うと、黙って彼女を抱き抱え、ドレインディモスの屍骸を踏み越え駆け出していた。
このまま少女の歩幅に合わせて歩いていたのでは夜が明けてしまう。
左腕は少女を抱き抱えるので塞がっており、銃はスリングベルトと右腕で構えなければならないが、仕方が無い事だろう。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(190発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階玩具売り場
状況:真紀を抱き抱えて駆け出す。

102 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 12:17:07
>91
おお、やっぱり何かおったか。前に見た脳みそ野朗と感じが似とるな〜・・・・まあ、問題あらへん。
真っ二つにしたる。

>99
と、ウチが包丁を振り上げたら、横のオッサンが突き飛ばしてきよった。
のわっち! そんな心配してくれへんでもええのになぁ・・・・
オッサンは息を殺して、虫っぽい奴の様子を観察する。ウチも右へ倣えや。
目がないさかい、音でしか状況を把握できへんようやな。
オッサンがその気をそらせて、あっさりと組み伏せる。
「っしゃ、とりあえず食えそうにないけど、最初の包丁汚しや!」
言われるままに虫っぽい奴の首に包丁を振り下ろし、アッサリと首を落とす。
・・・・ん〜、これは怖い。何の抵抗もなくスパっといったで。

それでもバタバタ暴れる胴体を店の隅に蹴飛ばすウチ。
まあ、すぐに動かへんようになって一安心や。
「いや〜、のっけから変なのに出くわしてしもたな〜。これどっから湧いたんやろ? ゾンビとかやったら納得できるんやが」
あらかじめビルの中に運ばれとったんか? 迷惑なことしてくれるでホンマ。

>101
なんや、奥の方で銃声が聞こえたなぁ・・・・もう、日本の一般市民やっちゅうのに聞いただけでわかるっちゅうのはアレやね。
「とりあえず、見に行く?」
オッサンの返事を待たずに足を進めるウチ。
当たり前やが、まだイマイチ息が合わへんわ。高度な連携は難しいやろな〜。

・・・・とりあえず、中華鍋構えとこ。これで弾防げるかわからへんけど。

所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎ビンx6、鉄人特製中華弁当x8、ライター
現在地・状況:スペビル10階、玩具売り場、銃声のした方へ向かう。
状態:健康

103 名前:クリッペン ◆ySbpdz0Q8. [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 14:14:47
ハァッハァッハァッ・・・・・・っくそっくそくそ!
北側の非常階段に行く道はグリーンゾンビが塞いでいたので、仕方なく他の階段を下りて遠回りする羽目になった。
この僕にこんなに走らせやがって、今に見てろよクズ共。後悔させてやるからな!

僕はパスコードを入力し、辿り着いた部屋のドアを開ける。
培養カプセルと中の見えない四角いコンテナが並んでいる以外は何もない室内を突っ切って、
奥に繋いである端末に向かう。
「・・・・よ〜し、ビル内の回線は生きている。これなら、もうこっちのもんだ」
はやる気持ちを抑えながら、一つ一つ、配置したB.O.Wの状態をチェックする。

15階、リッカー、ハンター、キメラの改造体は・・・・問題ない。コンテナを開放し、部屋のロックを外す。
30階、巨大生物のB.O.Wを放つ。
彼らに与える命令は言うまでもない。ジェノサイドだ。

ビル内のクズ共を皆殺しにした後、僕は悠々と脱出すればいいんだ。
救助を待ちつつ、このゲームを楽しむのもいい。
その為に隣の部屋を、ホテルのスイートルームばりに改装しておいたんだから。
そうだ、そうだな。ワインでも飲みながら、ゆっくりと待つとしようか。
「・・・・・おっと、その前に・・・・・」
僕はもう一つ、開放をクリックする。

室内に設置されていた培養カプセルの一つが音をたてて、培養液を排出し、その中身を覚醒させる。
「とりあえず、最初のボスキャラを投下だ」
防弾コートを着込んだ、タイラント完全調整体。
僕の自信作の中では、大した物じゃないけど、ここにコイツを倒せる人間がいるかっていうと、厳しいよね。

ゆっくりと部屋を出て行く巨漢の禿頭の後ろ姿を見送って、僕は乾杯の為のワインを取りに行った。

所持品:携帯電話、ポケットサイズの端末、ワクチンケース(改良型デイライトx6、抗ウイルス剤x12)、カプセルシューター(抗ウイルス剤x12)
現在地・状況:スペンサービル45階、クリッペンルーム、各階のB.O.Wを開放し、タイラント調整体を放つ。
状態:健康、片方の靴がない。

104 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 15:43:06
ポロロン♪
とりあえず背負っていたクラシックギターを抱えて爪弾いてみる。
ん〜む・・・・・しっくりくるような、こないような?
目の前でパチパチとはぜる焚き火を枯れ枝でつつきながら、オレは首を傾げて眉間に縦皺を作った。

・・・・・・・・・・・・・な〜〜〜〜〜〜〜んにも思い出せません。

気が付けば、一面の原っぱの上で大の字になって寝ていたオレがいた。
ここがどこかも、住所も年齢も名前も思い出せない。
ポケットに入っていた手鏡を覗き込むと、目を見張るほど整った顔が、目を丸くしていた。
・・・・・ああ、これがオレか・・・・・・・かなり美しいぞ?
カラフルなバンダナを巻いた首の上にあったのは、パッチリ二重黒目、サラサラ黒髪ロング、シュっと伸びた高い鼻、やや
大きめの赤い唇を持った、中性的な美形面だった。
もしかするとオレは女かもしれん、などと思ってズボンの中を覗いてみたことは内緒だ。

オレの自分の格好を改めてチェックする。
なんというか・・・・・どこの風来坊だろう?
踵に銀色の拍車が付いたウエスタンブーツ、例のスダレ状のピラピラが袖やら胸元やらに付いた皮のジャケットとズボン。
そしてその上にポンチョ、首のバンダナ、きっちりと顎紐を結んだ明るい茶色のカウボーイハット。
・・・・・・西部劇? 今は開拓時代なのか? それただの流行り?

オレは愛用・・・・・・だったと思うギターを適当に鳴らしながら、ウンウンとうなり続けていた。

名前:?
性別:間違いなく男 年齢:二十代? 身長:180くらい 体重:どちらかといえば華奢な方
服装:カウボーイハットを被って首にバンダナを巻き、ウエスタンルックの上にポンチョをまとった派手な格好。
所持品:クラシックギター、ハーモニカ、ウクレレ、ライター、コンドームx10、手鏡、折りたたみ櫛、鍵のかかった手帳
現在地・状況:九武村村はずれの空き地、焚き火の前でギターを爪弾きながら記憶の糸を探る。
状態:健康、空腹、記憶喪失

105 名前:柴村 真紀 ◆/fJZhARvJ2 [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 16:44:35
>90
この兵士の名前はブランデンブルクと言うらしいが、彼は好きに
読んでくれて構わないと言う。
という訳で、少女は秘かにこれからも「おじちゃん」と呼ぼうと思っていた。
>「…そういえば、まだ名乗ってはいなかったな。俺の名前はブランデンブルク。好きに呼んでくれて構わないよ。
>そしてもし宜しければ、可愛いフロイライン(お嬢さん)、貴女のお名前を教えていただけないかな?」
「柴村真紀…私のことも好きに呼んでいいよ?」
目の前に聳え立つ兵士の背にそう言い、コートの裾をぎゅっと握り締める。
それから軽鴨の親子の様に、兵士のコートに縋りついて歩き出す。
無論のことだが、大人とこの年齢の少女とでは歩幅が全く違い、歩く速度も違う。
だが、目の前の兵士はわざわざ少女の歩幅に合わせて歩いてくれている。
それがどんなに有り難い事か。これぐらいの子供になってみれば分かるだろう。

>100>101
兵士が陰になっていて何が突然現れたのか、少女には全く見え無かった。
そして生まれて初めて聞く銃の音。それも機関銃のものだ。
これぐらいの子供ならば、生まれて一度も聞いた事が無い凄まじい銃撃の
音で泣き出しそうだが、彼女の場合は、突然の事できょとんとしていた。
硝煙の匂いが目や鼻に染みる。凄まじい音で耳も痛い。おまけに鈍い音も聞こえた。
>「え〜っと……」
兵士は此方を振り返って何か言おうとしたが、直ぐに思い立ったようだ。
長い腕がさっと伸ばされ、一瞬で目の高さが移動する。今や兵士と同じぐらいの視点の高さだ。
よく父親にも肩車をして貰った事があり、其処から見る世界は180℃一転していて楽しいものだった。
だが、今見えるのは僅かな光に照らされた底知れぬ闇ばかり。楽しくも何とも無い。むしろ怖い。
じわりと目頭に熱いものを感じた。泣きたい。泣き出したい。今すぐ大声を上げて泣き出したい。
少女の心を代弁するならばこのような感じだろう。だが少女は涙を堪え、泣き声を押し殺す為に
ブレザーのポケットから包装された飴玉を取り出し、包装を破ると口に放り込み、目をぎゅっと
瞑って必死になって兵士の太い首に腕を回す

名前:柴村 真紀
年齢:7歳
性別:女
服装:ブレザー、プリーツスカート、革靴
所持品:飴玉×4 、(熊の縫い包みは捨てた)
現在地:十階玩具売り場
状況:必死になって首に抱き着いている。

106 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 17:08:35
>52
>「南米の件だけどな、昔の話だ。気にする事は無い。俺はちょっと確認したい事があるんで45階で降りるよ。ヘルコマンダーはそのまま10階に。」 
(気になるな・・・あとで聞くか・・・)
>「川崎、レッドチームと合流出来たら20分後に35階で落ち合おう。第4会議室だ。30分後まではそこで待ってる。」 
「了解。」
>「無理すんなよ、川崎。」
「んじゃ、適当に・・・・いや、冗談だって。」 
エレベーターホール周辺から探索を始め・・・・数分後、>22を見つけた・・・・
「死体は3人か・・・・」
死体からSIGを回収したが2つしかない・・・・辺りを見回すと塵箱があった・・・・
「やっぱりこの中か・・・・」塵箱を蹴り倒し銃を回収する。
このチームの中に一人だけ利き手が違う奴が居たな・・・・探すと頭を撃ち抜かれていた・・・
レッグホルスターを拝借し、もう一丁のSIGからマガジンを抜き薬室も空にして棄てた。
そして、また、エレベーターホールに戻ろうとすると、>15を見つけた・・・
話を聞くと、金髪女に股間を蹴り上げられて、女の子に足を踏まれて気が付いたらしい・・・・
女の子は北側階段方面に行ったらしい・・・・寄り道せずに戻ると>60>64に撃ち殺されていた
二人で身を隠しつつ、>64が過ぎ去るのを待つと、遺体を確認しマガジンを抜き取ると、>15に35階の第4会議室に行くように言って
エレベーターに乗せ・・・・・コソコソと階段を上り、怖いお姉さんが居ないのを確認するとマガジン2つを抜き取り、急いで転げ落ちるようにして階段を下り、
緊急連絡用電話でマクナブに連絡した・・・・・
「」

名前:川崎 裕次郎                                    
年齢: 24                                    
性別: 男                                     
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(12+1)×2予備マガジン4つS&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)
Chris Reeve ProjectU                   
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。 
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。 
現在地:50階業務用エレベーターホール前
状況:マクナブに連絡。











107 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 17:36:42
>76
「米軍だと…?一体何の目的で………いや、とりあえず今からそっちに行く。
準備があるから暫く待っていてくれ。たぶん5秒では無理だ」
全く理解できない。何故米軍がこの村に来たのだ。こんな日本の田舎の村に。
軍人とは国の命令で動く生き物だ。ならば米国政府が派遣したに違いない。
派遣するに値するものがこの九武村にあるという事なのだろうか?
いや、今は早く準備を済ませよう。

この村に駐在として派遣された時に荷物を詰めてきたリュックサックを持ち出し、
新聞で包んだ包丁を入れる。そうだ、これも持っていこう。
昨日送られてきた宗一が書いた本だ。もしかしたら役に立つかもしれない。
それから「射的」を楽しむ為、派遣前に持ち出してきた拳銃弾をポケットに入れる。
砲一度持ち物を確認してリュックを背負い、窓を開けて駐在所の外に出た。
「すまない、その扉は塞いであるんだ。さっきその男が来たのでね……」
視線をあの男の死骸に向けながら出来るだけ落ち着いて米兵に言う。

米兵の武装は小銃と拳銃、ナイフ。防弾チョッキも着ているのだろうか。
もしもの時の為にあの武器を奪う方法を考えておかねば。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填、予備8発)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
リュックサック(包丁、弟の書いた本)
現在地:九武村駐在所付近
自分の状態:米兵の装備を観察

108 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 19:57:49
>106
グリーンゾンビの大群がホールに一気に雪崩れ込んだ!

109 名前:坂口 義人 ◆Gb2BaWesnY [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 21:41:06
長い長い眠り、だった気がする。あのケージに入れられた後のことはよく覚えていない。
そこから降りた後はどうしたのだったか。
記憶は朧気で頼りなく、霧がかかった……いや、それどころか常軌を逸したほどの濃霧で何も見えないといった方が正しいだろう。
ホワイトアウト、雪山である現象らしいのだが……吹き付けるガスにより視界が完全に奪われている様な、と言えばピッタリだと思う。
昔読んだ本、いや、そう前でもないが酷く遠く感じられる……に書いてあった物のうろ覚えだが。
ただし奪われているのは視界ではない。記憶だ。あの後、何をされたかもわからない。覚えていない。
だが自分の体を良いようにされたのは恐らく確実だと思う。向こうから……俺を捕まえた方からすれば単なる実験材料だ。

だが、情報は手に入れた。約束は守られた。送られる場所に傘社の人間がいると……傘社に関係した人間がいると。
そして、デュラン・スペンサーという名だけだったが、確かに情報は提供された。

そして……意識が覚醒する。
冷たい壁から体を離し、四方が鉄で区切られた部屋……いや、檻の中央に立った。
もう列車は動いていない。目的地に着いたということか。ここに傘社の人間がいる。
顔も知らないが、俺の人生を玩具とした人間たちがいるのだ。
思わず血が騒いだ。全てだ。全員に報いを受けさせてやる。
この場の人間に……関係してないと言い切れる、年端も行かない子供はともかくとして、全員に。

名前:坂口 義人
性別:男?
現在地:スペンサービル地下鉄構内、ケージ内
状態:意識覚醒、立ち上がる

110 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 22:09:25
業務用エレベーターの点滅が消えた。どうやら故障したようだ…

111 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 22:13:17
「ゴーーーーーーーーーーンンンン・・・・・」


業務用エレベーターが轟音立てて響いた…
ワイヤーが切れて中の箱が落ちたらしい・・・・・

112 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 22:55:52
「ゴーーーーーーーーーーンンンン・・・・・」


列車が突然大爆発を起こして地下鉄が完全に埋まってしまった・・・

113 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 23:00:49
「ドゴーーーーーーーーーーンンンン」
大爆発とともに、スペンサービルは崩壊し、中に居た人々は死んでしまった・・・・

114 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 23:20:39
濛々と黒煙が立ち昇っている。
それは侵食するかの如く広がりつつ、大空を漆黒の汚れで染め上げていく。
非日常や破壊、混沌の象徴とも感じられる濛濛たる煙。
直線を描く漆黒の裂け目は、平穏な日常を絶つ亀裂にも感じ取れる。
そしてそれは私の日常に入り込み、崩壊させたのだ。私の全てを、木っ端微塵に。
何と、何と嘆かわしいことか・・・!
今にも涙が溢れそうである!湧き上がる悲しき感情が、目頭に熱い物を与えてくる!
私は黒煙から一刻も早く逃げたい衝動に駆られ続ける。
だが自らの目で、この厳しい現実を直視しなければならない。
まだ、あの場所まで距離はある。少しずつ、接近していく。その時。
>「失礼、花井博士とお見受けします。」

>98
後ろを振り向いてみればスーツ姿の男がポツンと立っていた。
その背後に広がる寂れた景色とは不釣り合いなまでに、冷涼に構えている。
私は先程まで出かけていた涙を堪える。
一体、何者なのか。とりあえずこちらも声を掛けようと思うが、彼に出遅れた。

>「電子顕微鏡は、あー、失礼。昔の癖は抜けないものですな。今は保険の調査員だっていうのに。
> 花井博士とお見受けします。実は、山田あすかさんが起した自動車事故の調査をしているのです。
> ご存知ですか?彼女、自動車を2,3度爆発させてるんですよ。それも立て続けに。」

優しげに微笑みかけてきた彼は呆気に取られている私に、次々に述べた。
山田あすか…?はて、何処かで会っただろうか。
少なくとも今は、そこまで記憶を辿れそうもないが。
「い、いや…知らないがね…」
暫く沈黙した後で、半ば錯乱したかの様に声を上げる。
「だっ、だが見ろ!車ならあそこでも爆発しとるよ!」
頭では分かっていても、冷静な判断を下すには、もう暫く冷却期間が必要だと
改めて思い知ったのだった。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、山村のメモ、>9の書類
服装:汚れた白衣、老眼鏡 (ハゲ)
現在地・九武村(駐在所付近)
状態: 小川平蔵と接触するが、パニック

115 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 23:21:02
>106>111
川崎と情報交換をするとアンディはエレベーターに乗り、35階のボタンを押した。
緊急連絡用の内線電話が鳴り響く45階で一度停止、扉が開いた。
「・・・おい、勘弁してくれよ。」
マクナブの代わりにコートを着込んだ巨大なスキンヘッドの男が重い足音と共に現れる。
こいつは生存者じゃない、こいつは・・・
MP5/10を頭部に叩き込むが、タイラントは怯む様子もなく首に手を掛けてきた。
「おっ・・・ごほっ・・・」
目の前が暗くなる中、本能的にマガジンチェンジ、首を締め付ける腕に叩き込む。
千切れかかった腕が大量の血液が噴出しながらも無事な方の手で男を殴りつけようとする。
ギリギリで回避した男は仰向けの姿勢で無事な方の腕に連続して銃弾を撃ち込んだ。
そのうちの何発かが、エレベーターの天井を撃ち抜き、ワイヤーを切断した。
一気に降下を始めるエレベーターの中でアンディは相討ちを確信し、やがて来る衝撃を待った。
しかし、エレベーターの勢いが徐々に弱まる。
「卑怯だぜ、幾らなんでも・・・」
10mmAUTOで切り落としたはずの両腕はより凶悪に再生していた。
強靭な爪が生え、それがエレベーターの壁に食い込んでいる。
タイラントは壁に両腕を突き刺し、応急のブレーキにしているのだ。
「お、おい。止めろよ、そんなひきょ、ぐぇっ!」
タイラントがその巨大な足の裏をアンディの体に何度も叩きつける。
アンディの胴体はグシャグシャになり、それでも奇跡的に意識は残っていた。
「・・・か、神様。どうかこの化け物を・・・遠くに・・・がっは。」
するとどうだろう。
タイラントの姿が急速に遠ざかっていく。
そして衝撃を全身に感じ、ようやくアンディは完璧な死を手に入れた。
なんて事は無い。
タイラントの強力な踏みつけにエレベーターの耐久性能を超えただけだった。。
そしてタイラントは45階を目指し、再び上りだす。
強靭な爪を打ちつけながら。

116 名前:マクナブ ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 23:42:40
>106>111>115
スパコンの扉は生体認識ロックが掛かっていた。
停電時の緊急解除番号も受け付けず、何の反応も示さない扉に苛立ちは隠せない。
遠くで鳴り響く緊急連絡電話に不機嫌にうめくと来た道を引き返す。
そして間を置かずに銃声、フルオートのMP5/10だ。
レッドチームの生存者だろうか?
MP5/10のセレクターをバーストからフルオートにセット。
銃声も聞えなくなり、遥か階下から轟音が響いてそれっきりだった。
周辺警戒を続けながら業務用エレベーター前に到着した。
扉が開いたまま、からっぽの業務用エレベーターの向かい側の壁には弾痕が幾つか残っていた。
薬莢が見当たらない事から推測するにエレベーターの中で撃ったのだろうと推測した。
「・・・もしもし?ああ、川崎か。マクナブだよ。少し待て。」
受話器を置くとガスマスクの暗視装置を解除、MP5/10備え付けのフラッシュライトでエレベーターをチェックする。
上にも下にもB.O.Wを確認する事は出来ない。
再び受話器を手に取った。
「今の轟音? ああ、エレベーターが落ちたんだよ。何があったのか解からんがね。
 レッドチームの生き残りを見てないか?」

名前:ルイス・マクナブ
性別:男
所持品:MP5/10(29発)、30連マガジン×5、シグ229(13発)
現在地:45階・業務エレベーター前

117 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/16(火) 23:42:40
武装集団の一人を介錯し終えると、不意に誰かの気配がし、そちらの方に銃を向ける。
見れば、SPらしき男性を従えた…というよりも従えられているといった感じの、豪奢な赤いドレスを
身に纏った少女が北側業務用エレベーターホール前に立っていた。
「あら、御互いに災難ね。パーティー会場で生物災害に巻き込まれるなんて」
少女は自分の足元に転がる男の骸に目が釘付けだ。恐らく、自分が殺したと思っているのだろう。
確かに最後の止めを刺したが、苦しまないようにと情けを掛けた心算だが…まぁ、この際どう思われても良い。
「そんなところに突っ立ってないで、さっさと此処から出ましょう?…でないと貪り食われちゃうわよ」
銃を下ろし、少女と男性に此処から移動を提案するが…

>95
不意に柱の陰から飛び出したグリーンゾンビに男性が組み付かれ、そのまま揉み合いが始まってしまった。
咄嗟にP226を構え直すが、ゾンビと取っ組み合っていてはやたらと発砲するわけにはいかない。
ミリアは弾かれた様に一気に距離を詰めると、強烈なハイキックをゾンビの側頭部に見舞った。
流石のゾンビも堪らず、男から手を離して転がった。そこへ間髪入れずに357SIG弾を叩き込む。
357SIG弾は357マグナム弾をオートマチックガン用に改良した弾薬であり、薬莢は40S&Wをネックダウンしたものを使用している。
つまり、357SIGは357マグナムと比べると薬莢部分が短いが、太いずんぐりとした形状をしており、データ上では357マグナムに匹敵する強力な弾薬である。
女の身では扱うのは難しいように思えるが、かの有名な50AE弾を使用するデザートイーグルも訓練した女性ならば楽に扱うことが可能だ。
ようは銃の操作に習熟しているか否かで、女性でも強力な弾薬を使用する銃を使用出来るか否かが決定されるのだ。
この銃と弾薬に慣れる為に何千発、何万発と撃ち込みを続けた。今では自分の身体の一部に等しい。
「女だからって舐めないで欲しいわ」
357SIGのHP弾二発をまともに喰らったゾンビは動かなくなっていた。サプレッサー装備で初速は少し低下しているものの、
至近距離での銃撃戦が多いCQBに於いては格段に命中率を上げることが出来る。確かに、彼女が放った弾丸は正確にゾンビの
頸部をずたぼろにしており、まさに首の皮一枚で繋がっていた。
「さて、さっさと行きましょう。此処に留まる理由は無いわ」
少女と男性に構わず、業務用エレベーターのボタンを押そうとするが…

>110
エレベーターの点滅が消えている。どうやら故障しているようだ。
「困ったわねぇ。エレベーターは使用不能。残る手段は階段を下るしかない、か…」
ミリアは諦めたように履いていたハイヒールを脱ぎ、ソックスのみとなる。
ハイヒールでは階段を降りる時の足音が大きくなってしまうので、奴等に感づかれ易くなってしまう。それに、この方が遥かに動き易い。
「さ、行きましょう。ぐずぐずしているわけにはいかないわ」
まだ二人が一緒に行くと一言も言っていないが、ミリアはそれに構わずさっさと歩き出していた。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(18発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:50階・北側階段、業務用エレベーター
状況:>95をハイキックの後に射殺。階段を降り始める。

118 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 00:09:13

花井博士の目は潤み、顔は見えない恐れに支配されている。
>「い、いや…知らないがね…」
口を開くより早く答えが帰ってきた。
>「だっ、だが見ろ!車ならあそこでも爆発しとるよ!」
「そうですね。駐在さんが対応するでしょうね。このサイレンも事故を知らせる為かもしれない。」
眉をしかめて頷いてみせる。
わざわざ駐在所の前で事故を起すとは驚きだ。
それ以上に驚いたのが軌を逸した態度だった。
何か辛い思いでもしたのか、それとも只単に耄碌してしまったのか。
この手の人物は拷問をしても何の効果も無い。
老いれば徐々に自分でいられる時間は少なくなる。
だから、本来の明瞭な意識を取り戻すまで待つのが一番良い。
「そうですね。博士はどうしたいんですか?」
腰を屈め、視線を花井博士の高さに合わせると笑顔のまま問い掛けた。

性別:男
所持品:ライフルケース(軍用ライフル(20)、20連マガジン×2入り)、拳銃(15)、マガジン×2
     携帯電話 、煙草、ライター
服装:スーツ、ハーフコート、軍用レザーブーツ
現在地:九武村・駐在所所付近

119 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 00:16:43
>116
>「・・・もしもし?ああ、川崎か。マクナブだよ。少し待て。」 
「良かった、生きてたか・・・・さっきの轟音は、一体何だ?」
>「今の轟音? ああ、エレベーターが落ちたんだよ。何があったのか解からんがね。 
 レッドチームの生き残りを見てないか?」 
「さっき、そのエレベーターに乗せてしまったよ・・・済まない、俺のミスだ・・・・」
「とにかく、マクナブそこは危険だ・・・・どこか安全なところに逃げてそこで落ち合おう・・・死ぬなよ・・・」

受話器を置くと>108が雪崩れ込んできた・・・・
SIGの二丁拳銃で頭部目掛けて銃を乱射し、手薄になった所を一気に駆け抜け階段を下りた。


名前:川崎 裕次郎                                     
年齢: 24                                     
性別: 男                                      
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(8)×2予備マガジン4つS&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) 
Chris Reeve ProjectU                    
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。  
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。  
状況、>108から逃亡
現在地:階段

120 名前:田所香織 ◆juwvDN4dUg [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 01:17:11
狭い更衣室の鏡を前にして、可愛らしい下着の試着を行っている時であった。
急に周囲の電灯が消え、一瞬にして暗闇に閉ざされてしまった。カーテン一枚を隔てて聞こえてくるのは、急な停電で驚く買い物客達の声。
自分も最初は直ぐに復旧されるだろうと思っていたが、十分ぐらい経過しても一向に灯りが点く気配が全く無いので、流石に不安になってきた。
その時であった。突然一人の買い物客の悲鳴が上がったかと思うと、続け様に何人もの客たちの間からも耳を劈くような悲鳴が上がっていた。
それから、外からは人々が押し合い圧し合いながら、色々な物を薙ぎ倒して逃げる慌しい音が聞こえてきた…程無くして、この階は静かになった。
「一体何があるってんだよぉ…」
恐る恐るカーテンの間から首だけ出して辺りの様子を窺うが、真っ暗闇で何も見えない。心許無い非常灯の灯りが僅かにシルエットを浮かび上がらせているだけだ。
只事ではない。商品である下着を試着したまま制服に着替え、鞄を持ち、靴を履いて更衣室から外に出た。
さっきまで買い物客で賑わっていたのが嘘のようだ。若い女性に人気があるこのランジェリーショップばかりではなく、他のテナントも不気味に静まり返っている。
段々闇に目が慣れてきたので、足元ぐらいは見えるようになってきた。そろりそろりと慎重に歩く。
「きゃっ!?」
が、その矢先、何かに躓いて派手に転んでしまった。
「いててて……一体なn」
打ち付けた所を擦りながら躓いた物体を見るが、それが目に飛び込んできた瞬間、呼吸が止まってしまった。
暗闇の為輪郭がぼやけているが、この至近距離でそんなことは関係無い…首が無い。首が無い死体が、信じられない事に直ぐ其処にあった。
「あ、あああああ…」
余りの恐怖の所為で歯の根が噛み合わず、かちかちと音がなる。そのおぞましい物体から目を背けたかったが、恐怖に染まった体は石の様にこちこちに
固まってしまい、首を回そうにも回らず、否応にもそれを凝視しなければなかった。
怖いと思いつつも見てしまうのは、女の子によく見られるホラー好きと同じなのだろうか?
首の無い死体を恐怖で塗り固められた瞳でよく観察すると、首が凄まじい力によって捻じ切られた様だ。人間の仕業とは思えない。
「い、一体何が居るっていうんだよ…あたいはただ…」
それから先の言葉は、顔に突然降りかかった、天井から滴り落ちる生暖かい液体によって遮られた。
顔に滴り落ちる生暖かい液体に手を伸ばし、恐る恐る触れてみる…それはぬるりとしており、血生臭かった。
そう、紛れも無くそれは人の血であった。そして自然と血が滴り落ちる天井を見上げてしまった…今思い返せば、見ない方が良かった。
「あ、あ………」
天井に張り付いていたのは、全身の生皮を剥がされたような、脳が露出し目の無い化物だった。化物は鋭い爪が生えた手に、この死体の生首を持っていた。
苦手とする百足や気色悪い昆虫より何万倍も、その化物は生理的に本当に駄目であった。
「う、ううぅぅぅ…」
拙い。涙腺が恐怖の余り緩んできた…泣いている場合なんかじゃない。化物の前で泣いたって意味は無いだろう。
血と涙、鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながらも必死になって音を立てない様に這って移動する。途中、同じ様に首の無い死体が幾つも転がっていたのは言うまでも無い。
ようやくテナントの外に這い出た後、弾かれた様に立ち上がって一目散に逃げ出していた。
そしてその音に反応して同じような化物が何匹も他のテナントから現れ、追いかけてきたのは言うまでも無いことだ。
「あ、あたいが何をやったっていうんだよーーーー!!!!!」
テナント通りを全力疾走しながら、煙草を吸っていないヤンキー少女であった事を誇りに思えた。

名前:田所 香織(たどころ かおり)
年齢:18歳
性別:女
服装:制服(スカートは足首まである)
所持品:カイザーナックル、財布、携帯電話、鞄(煙草、ライター、ソーイングセット、スタンガン、三段ロッド)
現在地/状況:八階レディースファッションフロア/複数のリッカーから全速力で逃亡中

121 名前:マクナブ ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 01:26:42
>119
>「さっき、そのエレベーターに乗せてしまったよ・・・済まない、俺のミスだ・・・・」
報告書通りの反応に溜め息を吐きそうになる。
こいつも死神に違いないだろう。まさしく味方を殺す死神だ。
「まぁ仕方が無かったんだろうがな、カウボーイさんよ。合流したら一緒に動け。
 SMG持ってる奴となぜ別れる必要があった?」
>「とにかく、マクナブそこは危険だ・・・・どこか安全なところに逃げてそこで落ち合おう
  ・・・死ぬなよ・・・」
安全な場所だって?思わず笑いそうになった。
堪えたのはエレベーターから聞える金属音の拉げる音のせいだ。
受話器を置くと再びエレベーターを覗いた。
今回は暗視装置を使ってだ。
「お前さん鉄砲を撃つのが上手いだけだな。集合地点は複数決めておく。
 これが基本だ。今回は会議室に到着後、予定時刻が過ぎ、それでも停電が
 回復してなければ10階に向う。それだけの話だ。俺達はな、全員が的確に
 判断を下さなきゃダメなんだ。銃が撃ちたいだけならアフリカで傭兵になれ。
 ま、お前も生きてるうちに学習しとけ。業務用エレベーターの中を化け物が登攀中だ。
 気を付けろよ。」
受話器を静かに置くと、周辺警戒をしながら階段を下りていった。

名前:ルイス・マクナブ
性別:男
所持品:MP5/10(29発)、30連マガジン×5、シグ229(13発)
現在地:45階と44階の間の階段。 

122 名前:突入チーム ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 01:48:06
>109
〜地下鉄構内〜
イエローリーダーは缶コーヒーを飲み干すとゴミ箱に放り込んだ。
停電時だが外部と共通の電源を使用する地下鉄構内は照明と空調がよく効いてた。
「リーダー、Sが意識を取り戻したようです。」
イエロー3が声を掛けてくると、ガスマスクを装着する。
眼鏡を掛けた神経質そうな顔が消える。
「よーし、全員でお出迎えしてやれ。距離を取るのを忘れるな!」
制服の魔法とでもう言うのだろうか?
みなと同じ格好をしていると安心して命令を下す事ができる。
MP5の安全装置をカットする硬いクリック音が反響する。
「ケージのドアを開放します!」
「握手したい所だが止めておくよ、ミスタ・坂口。喋りたいならこれをつけて頂きたい。」
鍵の開いたジェラルミンケースが床を擦る。
「その中に入っているのは、まぁ・・・バウリンガルみたいな物だ。
 もっともこれは君の脳波を感知する物でコストは段違いだがね。」
ケースの中には強化プラスティック製の首輪が入っている。
元々は意識はあるが体を全く動かせない患者との意思疎通の為に開発された代物だ。
着ければ電子的な、それこそテキストスピーチ並の声だが意志の疎通は可能になる。
「さぁ、行きたまえ。デュラン・スペンサーは50階にいる。予定外の停電だが
 君ならなんとか出来るだろう。」
男達は坂口の為に階段への道を空けた。

123 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 02:09:38
>105
首にか細すぎる腕を回し、必死になって抱き着く様子は愛らしいの一言に尽きる。
元から子供好きだが、今のこの状況はその愛らしい仕草で和んでいる場合で無い事は確かだ。
売り場を通り抜け、ようやく店員しか立ち入らない、事務室らしき扉の前に辿り着いた。
「電源室があるとすればこの近くだな…しかし、詳しい場所は調べないことには分からん」
ガラスに罅の入った事務室の扉を開け、中に入る。案の定、此処も滅茶苦茶になっている。
床の上には机の上に置いてあったものが辺り構わずぶち撒けられており、見れば点々した血痕も見受けられる。
これでは書類を探すのも一苦労だ。適当に引っ掻き回す机の上にあることを願うのみだ。
「おっと…これか」
幸運だ。適当に引っ掻き回した机の上にこのフロアの詳しい見取り図が置いてあった。
その図によれば、何て事は無い。事務室の奥にある扉の向こうが電源室だ。
鍵が普段は掛かっている様だが、一々鍵を探し出す訳にもいかない。その扉は蹴りで文字通り一蹴させて貰った。
派手な音を立てて扉が吹き飛び、ずかずかと電源室に入る。此処もサスペンダーのL型ライトのみが頼りの暗さだ。
「さて、どれが電源装置だ?」
様々な変電装置やコンデンサをざっと見て回り、部屋の奥でそれらしい、壁に取り付けられている幾つものレバーが付いた操作板を見つける。
「こいつだな…ちょっと下に降ろすぞ」
今まで腕に抱き抱えていた少女を降ろし、レバーの中でも一番大きなものに手を伸ばす。
そして一気にレバーを降ろす。すると、自分の直ぐ横にあった巨大な装置が作動し始めた。
「これで電力が回復すればいいんだが…」

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(190発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階電源室
状況:電源装置作動

124 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 03:10:41
>101>102>120
飛び出してきた先生の一撃で、あっさりと虫人間の首が落ちる。さすが刻む潰す捌くを一本でこなせる中華包丁だ。
未練がましく痙攣を続ける体を先生が奥へ蹴りやる。俺はそれをカメラに収めた。
>「いや〜、のっけから変なのに出くわしてしもたな〜。これどっから湧いたんやろ? ゾンビとかやったら納得できるんやが」
(反デュラン派が持ち込んだものじゃなさそうだが…)
このビルに侵入するとなれば屋上か地上、地下。下から来たのであればそれで起きた騒動に俺たちが気づかないわけはない。
上からならいささか到着が早すぎる。となるとやはりデュラン派のガードマンと考えるのが妥当だろうか。
実はヘリか何かでビルの中ほどに文字通り突っ込んだりしてるのかもしれないが、それならかなりの騒ぎになるはずだし、
そんなC級アクション映画のようなことを無意味にやる連中でもないだろう。
そんなことを考えていると連続した銃声が響く。恐らく自動小銃のものだ。
>「とりあえず、見に行く?」
先生はこちらの返事を待たずに中華鍋を構えて奥へ向かう。少し角度が付けば鍋の丸みで銃弾を逸らすくらいはできるだろう。
俺も後に続こうとしたとき、女性の叫び声が聞こえた。階段からだ。上は塞がっているのだから当然、下の階という事になる。

「…悪ぃ、俺あっち行くわ。ほら、銃声より嬌声の方が好きな人だし、俺」
言うだけ言って階段へ向けて走った。銃声がしたということは、言うまでもなく武装しているわけで、素性がどうであれ
自衛のための能力は有している。階下の女性にそれがあるかどうかはわからない。もし一般人なら何とか助けたいと思う。
階段を一段飛ばしで駆け降りる。9階。静寂。8階。明らかに走っている足音と、ひたひたという湿った複数の足音。
「…複数かよ。やめときゃよかったか」
言いながらフロアに踏み込み、手近な棚をバンバン叩く。叫びながら移動してまた棚を叩いた。
「おらこっちだ化け物ども!俺の方が食いでがあるぞ!んで姉ちゃんはとっとと階段行け!」
もっとも足音の主が森公美子のような体格であった場合は向こうのほうが食料として優秀なことになるのだが、
まぁあの勢いで走れるんだからきっとカモシカのような女性だろう。だと良いなぁ。

125 名前:六望斎 ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 04:07:29
>123
SS外套の男が少女を下ろし、レバーに手をかけた瞬間を逃さず、それは放たれた。
一本の、細い、きらりと輝く糸である。
それは少女の体に巻きつき、自由を奪い、空中へと引っ張り上げた。

男が少女を助けるよりも早く、その足元で銃弾が弾ける。
「お若いの、少し、年寄りの遊びに付き合ってはくれぬかな」
電源室、暗く、物陰と障害物の多い、この部屋のどこかから、潤いのないしわがれた老人の声が響いた。
「なぁに、心配せずとも、お嬢ちゃんを殺しはせんよ。しかし、あの糸は、さほど丈夫には作っておらんからのう」
老人の笑いを帯びた声が大きくなる。天井に吊り上げられた少女を見上げてのものだろうか。
「年端もゆかぬ幼子じゃ。あの高さから落ちたら、痛いじゃろうなぁ・・・・打ち所が悪いと、死ぬるかもしれんぞ?」
すべては、男を動揺させるための老人の手管である。
物陰、有り得ない角度から、再び銃弾が降り注ぐ。

「五分じゃ。五分であの糸は切れる。五分後、落ちるあの子を受け止めワシに撃たれるか、あの子を見捨て撃たれるか、
ここから逃げ出し撃たれるか、お主の好きにするがよい」
暗がりに潜んで姿を見せぬ奇怪な老人。
その名を、六望斎といった。

名前:六望斎 幻芭(ろくぼうさい げんば)(クロノス06)
所持品:ステアーTMPx4(21、18、23、19)、TMPのマガジンx20(9mパラペラム弾)苦無x20、煙玉x5、カードキー、爪のエンブレム
現在地・状況:スペンサービル10階、電源室、真紀を天井に吊るし上げ、ブランデンブルグを物陰から射撃する。
状態:健康

126 名前:SP ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 07:19:35
>64 >95 >117
業務用エレベーター前にはすごぶるいい女がいた。
だが、見かけどおりのお人形さんではない事は足元の死体を見なくても分かった。
さっき聞こえた守護天使じゃない云々は、どうやらこの女の声だったらしい。
もっとも遺体の状況から見るに、この女は、苦しませないよう止めを刺しただけだろうが。
お嬢は女の足元に転がっている死体をじっと眺めている。おいおい、怖がりのくせに何やってんだ。
目隠ししようかと思ったが、思いとどまる。もう今更だ。むしろ早く慣れておいたほうが生存率も上がる筈だ。
用心深く女の様子を観察する。
P226はともかく超小型単眼式暗視装置持参なら、間違ってもSPではない。
かといって、あの服の趣味の悪いテロリスト達とも毛並みが違う。
>「あら、御互いに災難ね。パーティー会場で生物災害に巻き込まれるなんて」
「ああ、別嬪の泥棒さんもな。まさかお宝を盗みにきたビルが、よりによってお化け屋敷だったとはな」
運悪くトラブルに巻き込まれた産業スパイってとこか、と勝手に当たりをつける。
銃を片手に探りを入れあうが、あまりグズグズしても居られない。
>「そんなところに突っ立ってないで、さっさと此処から出ましょう?…でないと貪り食われちゃうわよ」
「同感だ。さ、お嬢さ…」
だが、横合いから飛び出してきたゾンビに言葉を遮られた。

生前はなかなか見目麗しかったであろうグリーンゾンビに組み付かれる。
おまけにこのバカ力。勘弁してくれ。こっちは手負いだっていうのに。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!松田危ない!」
「静かに!……新手を…呼ぶつもりですか!」
お嬢を一喝するが、ギリギリと顔が近づいてくる。いや残念だ、もしこれが一時間前だったら悪い気はしなかったんだが。
その時、女が強烈なハイキックで助太刀してきた。離れたところをもう一丁の銃で止めを刺す。
357SIG?おいおい片手で扱うってこの女何者だよ。
>「さて、さっさと行きましょう。此処に留まる理由は無いわ」
「助かった。礼を言うよ」
不意に左腕が重くなった。お嬢だった。
「松田…良かった…死んじゃうかと思った…」
「止めて下さい、今度は空から槍でも降ってきそうだ」
珍しくしおらしいお嬢の言葉に思わず苦笑する。残念ながら、それが現実になるのは、そう遠い先では無さそうだ。
腕を放してなにやらキーキー怒っているが、内容はともかく小声でというのはまあ進歩だろう。

>エレベーターの点滅が消えている。どうやら故障しているようだ。
>「困ったわねぇ。エレベーターは使用不能。残る手段は階段を下るしかない、か…」
ヒールを脱ぎ捨て、身軽になった女はさっさと階段へと向かう。
>「さ、行きましょう。ぐずぐずしているわけにはいかないわ」
「……だ、そうです。ちゃんと自分の足で降りてください」
「………エレベーター…」
先刻とは別の意味で半泣きになっているお嬢を促し、女と共に階段を下り始める。
故障していたと思われたエレベーターが実は生きており、その後>106が50階に降り立ったのは俺の預かり知らぬ事だ。

「危ないところをありがとうございました。私は綾小路桃華と申します。
こちらはSPの松田です。もし宜しければお名前を伺えますか?」
無邪気なもんだ。スパイに名前を聞くのかと内心で突っ込みながら、女の後姿を眺める。
――俺が倒れた後、この女はどう出るだろうか。
さっきは貴重な弾を使ってまで助けてくれたところを見ると、血も涙も無いって奴じゃ無さそうだ。
お嬢はどうしようもないはねっかえりだが、妹のように可愛くもある。何とか生きて返してやりたい。
「死神はもう間に合ってるが、守護天使は喉から手が出るほど欲しいな………」
思わず呟いていた。

127 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 09:51:08
>125
我ながら情けない不注意であった。
レバーを降ろして安心しているのも束の間、何処からか放たれた細い糸が少女の小さな体を封殺し、
天井へと引っ張り上げる。咄嗟に長身を活かして少女の体を奪い返そうとするが、足元で銃弾が弾けた。
「糞!」
2mを超す長身とは裏腹に、彼の動作は鋭敏であった。
足元で銃弾が弾けた直後には横っ飛びをしており、既に物陰に隠れて息を潜めていた。
>「お若いの、少し、年寄りの遊びに付き合ってはくれぬかな」
「五月蝿ぇー。俺達にはそんな暇は無いっつーの!」
MG3を何時でも撃てるようにし、じっと銃弾が放たれた箇所を探る。
>「なぁに、心配せずとも、お嬢ちゃんを殺しはせんよ。しかし、あの糸は、さほど丈夫には作っておらんからのう」
>「年端もゆかぬ幼子じゃ。あの高さから落ちたら、痛いじゃろうなぁ・・・・打ち所が悪いと、死ぬるかもしれんぞ?」
「Groβ vater(お爺さん)…俺はアンタの道楽に付きあっている程暇じゃないが、アンタの下衆っ振りを見逃せる程御人好しじゃない」
再び銃弾が降り注いだ。慌てて首を引っ込める。今度は大体の見当を付けているのとは全く違う方向から、しかも複数。
(さて…あの糞爺を放っておく訳にはいかないな。恐らく、デュランの手下か何かだ。放っておけばまた追っかけてくる)
此処であの老人を仕留めておけば後が楽かもしれない。しかし、このような狭い空間では重装備、大柄な体格全てが不利に働く。
(どうするか……)

>「五分じゃ。五分であの糸は切れる。五分後、落ちるあの子を受け止めワシに撃たれるか、あの子を見捨て撃たれるか、
>ここから逃げ出し撃たれるか、お主の好きにするがよい」
「おい、爺さん。訂正だ。一つ、五分以内にアンタをぶち殺して真紀ちゃんを助ける。二つ、アンタは命乞いをしても俺にぶち殺される。
三つ、逃げ出してもぶち殺す。四つ、何が何でもぶち殺す。五つ、テメェみたな糞爺は絶対殺す。確実に殺す。六つ、犬の糞になれ」
狼の様に軽い身のこなしで物陰から飛び出し、先程銃弾が飛んできた方向にMG3の掃射を加える。
そしてまた銃弾が飛んで来ない間に別の物陰に飛び込み、様子を窺う。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(170発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階電源室
状況:戦闘

128 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 11:47:58
>126
「貴女ねぇ…一応言っておくけど、私はスパイよ?スパイが名前を教えると思っているの?」
P226を油断無く構えつつ、物音一つ立てずに階段を足早に降りる。
「ま、いいわ。私の名前はミリア…でも、この名前を信じるかどうかは貴女自身に任せるわ」
静寂な49階を通り過ぎ、そのまま下の階へと順調に下っていく。

>「死神はもう間に合ってるが、守護天使は喉から手が出るほど欲しいな………」
「貴方も同じ事を言うのね?生憎だけど、私は守護天使などではないわ。もっと性質の悪いものよ」
それからどんどん階段を降りていくが、45階から連続した銃声と何かが落ちる大きな音が聞こえた。耳を澄ませば、男の声も聞こえる(>121
「しっ。静かに…」
45階の踊り場が見える位置で止まり、階段の手摺の陰に隠れる様に促す。
暫くすると、先程の武装集団の一人が45階業務用エレベーターホールから現れ、そのまま階段を下って行ってしまった。
「45階には確かスパコンがあったわね…」
恐らく、あの男はそれから情報を引き出す心算だったのだろう。
自分が50階の端末から引き出した情報は、多分あの男が必要としているものとは違うだろう。
自分が所持している情報は、新型抗ウィルス剤の組成式だ。
これも一応重要な情報だから、厳重なプロテクトが掛かっているものとばかり思っていたが、案外簡単なもので入手は楽であった。
しかし、それには何者かの意図を感じずにはいられなかったが…
「何にせよ、今の私達には関係ない事ね」
45階を通り過ぎ、ミリアを先頭とした二人も続く。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(18発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:45階〜44階の間
状況:階段を降りている。

129 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 13:02:32
>124
下から聞こえてきた、どこぞの姉ちゃんの悲鳴を聞いて、オッサンはとっととそれを助けに向かう。
「達者でな〜。二次遭難するんやないで〜」
なんや妙に活き活きとしとるオッサンの後ろ姿にそう言うて、ウチは銃声の方へ鍋をかざして進んでいく。
声からすると、若い子やったな〜・・・・・オッサン、張り切りすぎてアホなことせなんだらええんやが。

>125
ん、また銃声や。
ウチは通路にあった虫人間のぐちゃぐちゃな死体を飛び越えて、走り出す。
死体はまだ新しいさかい、最初の銃声はコイツを仕留めるためのものやったんかな?

>127
またまた銃声・・・・なんや音の種類が違うなぁ・・・・こら、もしかすると銃撃戦でもしとるんかもしれへん。
ドアが内側に倒れとる、一際暗い部屋の前に辿り着き、中を覗き込むウチ。
ブゥ〜〜〜ンと、なんや変な機械の音がするな〜。しかも暗いわ、ゴチャゴチャしとるわで、無用心に入ったら知らん間に
蜂の巣にされそうや。
「ん〜?」
部屋の奥、天井の辺りに、なんや小さな女の子が吊るされとるように見えるんやが・・・・なんでまた?
ウチが見とる間にも、また部屋のそこかしこでパパパパパっと、銃の音や。

「お〜い、誰か知らへんけど、オイタも程々にしときや〜。危なくてかなわんわ」
中華鍋シールドを前面に押し出して、とりあえずウチは部屋の中に声をかけたんや。

現在地・状況:スペビル10階、電源室前、電源室の入り口の前で鍋をかざして中に声をかける。
状態:健康、中華鍋シールド

130 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 14:28:48
>129
次の銃撃が来たら、その方向に全力で銃弾を叩きこんでやる。
変電装置の物陰で息を潜めながら、次の攻撃に備えていた。その時であった。
>「お〜い、誰か知らへんけど、オイタも程々にしときや〜。危なくてかなわんわ」
誰かがこの死合い場に乱入したようだ。大阪弁を喋っていることから日本人と見て間違いないだろう。
「こんな時に誰だ?」
そっと変電装置の陰から少しだけ顔を出し、その人物を見る。
「な、何だありゃ?」
見れば電源室の入り口で、直径1mはあろう中華鍋を盾代わりにしている―男か女かは分からないが、
兎に角体格が良い―人物がおっかなびっくりしながら立っていた。
あれぐらいの中華鍋ならば9mmパラベラムぐらい防げそうだが、223口径や300口径、308口径弾にしてみれば紙同然だ。
今の所、銃弾が物体に当たる感触からして9mmパラベラムのようだが、敵がそれ以上強力な火器を持っているかもしれない。
いや、それ以前に盾の死角から攻撃されれば一溜まりも無い。相手は何処に潜んでいるか分からないのだから…
「誰だか知らんが、この部屋に入らない方がいい!敵が何処に潜んでいるか分かったもんじゃない!」
出来るだけ声を張り上げ、盾を構えるその人物に警告する。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(170発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×3、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階電源室
状況:物陰から>129に警告

131 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 14:29:50
・・・・よし、ギターも問題なく弾けるようだし、とりあえず歌ってみるか。
「ラララ〜ラ〜ラララッララララ〜〜〜♪」
おお! 美声だ!
中世的なしっとりとした声に、我ながらジ〜ンとくるオレ。もしかすると、歌手だったのかもしれん。荷物も
楽器ばっかりだし・・・・・とすると、ジャーマネは何処に?

・・・・・しかし、腹減ったな・・・・・ここで、歌ってても何にも思い出せそうにないし、そろそろ移動するかな。
一番太くて長い枯れ枝に火を移し、焚き火の後始末をする。
そろそろ夜みたいだし、明かりは必要だろう。

プア〜プァプァプァ〜〜♪
オレは右手に松明代わりの枯れ枝を持ち、手持ち無沙汰の左手でハーモニカを吹きながら、道なりに進む。
・・・・・だって、寂しいんだもん。
それにしても、道だよなこれ? なんだか頼りないけど、恐らく人里へ続いているはずだ。
もしかすると、オレのこと知っている人がいるかもしれない。

どれだけ歩いたんだろうか? オレはマイハーモニカに兎のような小さなハートを慰められながら、ようやく人工の明かり
がポツポツと見える辺りまでやって来た。
わかりきっていたことだが、田舎だな。
家の横に、畑や田んぼや家畜小屋や軽トラックがある。のどかな光景だ。
ん・・・・田んぼ? ここはどこなんだ?
オレは軽トラックの傍に寄ってナンバープレートを確認する。
平仮名と漢字が書かれている・・・・・ということは、日本なのかここは。
・・・・・どう見てもオレ、ジャパニーズじゃないよな。
一言で言うと、ラテン系だ。品のいいメキシカンかスパニッシュって感じ?

考えるのは後にしよう。とにかく腹減った。
オレは目に付いた一番大きな建物に向かって歩き出す。
なんだか、全体的に白塗りで、民家っぽくないけど、ここならオレ一人くらい入ってもどうということはないだろう。
こんな美形が行き倒れそうになってるんだ。よろこんで持て成してくれるに違いない。
・・・・場合によっちゃ、女のフリするのもアリだな。何か胸に詰めておこうか?

所持品:クラシックギター、ハーモニカ、ウクレレ、手鏡、折りたたみ櫛、鍵のかかった手帳、ライター、火のついた枯れ枝
服装:ポンチョ、バンダナ、カウボーイハット、ウエスタンブーツ、ウエスタン上下
現在地・状況:九武村、サナトリウム前 サナトリウムを訪ねようと、玄関先でイソイソしている。
状態:健康、空腹、記憶喪失

132 名前:田所香織 ◆juwvDN4dUg [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 15:27:15
>124
中学生の頃は陸上部の短距離走の選手であり、県大会の上位に何度も入賞した事がある。
思わぬ所で自分の俊足が役に立った。だが、逃げ果せることは出来ないだろう。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
息切れがしてきた。流石に悲鳴を上げながらの全力疾走は拙かったようだ。足が重い。
だが、立ち止まる訳にはいかない。立ち止まれば確実に殺される。
「しょ、処女膜張り巡らしたまま死ねるかぁーーーー!」
気合で減速気味だった脚の回転速度を上げ、一気に加速する。
思えば生まれてこの方18年。自分で言うのも何だが、容姿は上等の部類に入る筈だ。
だがこの素行の悪さが祟ってか、異性には一度ももてたことはない。その代わりと言っては何だが、
同性からは何回も告白された事がある。

>「おらこっちだ化け物ども!俺の方が食いでがあるぞ!んで姉ちゃんはとっとと階段行け!」
滅茶苦茶に走り回っていると、前方に何やら中年?男性を見つけた。
男性は棚やら何やらを叩いて奴等を引き寄せようとしていてくれている。
言われるが儘に階段を電光石火で駆け上る。自分が引き連れてきてしまった化物に男性が襲われたかどうかは知らない。

名前:田所 香織(たどころ かおり)
年齢:18歳
性別:女
服装:制服(スカートは足首まである)
所持品:カイザーナックル、財布、携帯電話、鞄(煙草、ライター、ソーイングセット、スタンガン、三段ロッド)
現在地/状況:九階へ/階段を一気に駆け上る

133 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 15:40:08
>「そうですね。駐在さんが対応するでしょうね。
> このサイレンも事故を知らせる為かもしれない。
> そうですね。博士はどうしたいんですか?」

一旦、声を張り上げてしまうと周りの事が何もかも分からなくなるものだ。
今自分がどの様な顔をしているか、何処に居るかさえも曖昧になる。
もしかしたら顔を赤らめ、息を荒くしているかも知れない。
どちらにせよ情けない姿を晒け出してしまったのは間違いないだろう。
そんな私を見下すなく、彼は再び微笑み、尋ね掛けてくる。
「あ、ぁぁ…申し訳ない。つい、こう…苛々していたものだから」
だが今はこんな所で話てる場合ではないのも事実なのだ。
焦燥感に駆られて、私は彼に単刀直入に述べた。
「悪いが…手を貸しては貰えんかね。」
未だ錯乱状態。自分でも所々で呂律が回っていない様な気もする。
「その…ほら、先程の銃声は聞いたかね。村で事件が起こってるんだ
 恐らく警官も対応出来ない、途方も無く非現実的な事件だ。」
彼は黙って耳を傾けている。 
「信じて貰えないだろうが、その為に買い物を一つお願いしたい」

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、山村のメモ、>9の書類
服装:汚れた白衣、老眼鏡 (ハゲ)
現在地・九武村(駐在所付近)
状態: 買い物を頼む


134 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 16:08:57
「ハァハァ…ウッ!」

先端から飛び出た産業廃棄物を拭き取り、一息つく俺。
まさか所長室の棚に、こんな宝の数々が眠っていたとはな。
今日の収穫はデカかったぜ。
今は誰も居ないみたいだし、研究所内は好き放題だ!
まぁナニは毎日してる事だし…これじゃいつもと大して変わんねぇな。
ヘソクリでも隠されてねーかと彼方此方探し回っても、やっぱ何も見つかんねぇ。
だが、このまま空虚な時間を過ごすのは御免だぜ〜・・・。
「ウヒョーーー!!!」
が、やっぱりやる事が見当たらないのでソファの上で飛び跳ねまくる俺。
随分と柔らかいソファだ。これの上でオナれた俺は運が良いぜ!
都会ならホットな姉ちゃん達が股開いて待っててくれてるがよぉ〜。
こんな貧相な村じゃ、そんなこた期待できね〜な〜。耄碌ババァに興味は無いぜ。
「アッ!」
飛び跳ねるのを止め、俺はソファにケツを叩き付けた。
埃の舞い散る中で、考えを巡らせる。
そういえばサナトリウムに何処かからの避難民が引っ越してきたらしいが。
さぞ辛い思いをしただろうに。
「よっしゃ」
俺は意を決して席を立ち、ズボンのチャックを閉め直すと扉へと向かった。
「待ってろよ、まだ見ぬ姉ちゃん!俺が温めてやっからおっ!!」

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン、紙コップ(コーヒー、極めて高温)
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・九武村研究所・所長室
状態: ニヤニヤはとまらない (サナトリウムに向かう)

135 名前:???? ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 16:41:37
鎖と繋がっている楔が幾つも外骨格に打ち込まれ、動きを完全に封殺されている。
傷を回復させようにも、捕獲された初日に打ち込まれた特殊な抗ウィルス剤の所為で
体内のウィルスの活動が低下し、傷の治りも遥かに遅い。
身動きを取ろうにも、僅かに動くだけで打ち込まれた楔を介して強力な電流が流れるような
仕掛けになっており、やたらと動けない。
「G、Rooooooooooo…」
与えられる餌も最低限の生体活動を行えるだけの栄養分しかない。空腹だ。堪らなく空腹で窮屈だ。
感情の変化に乏しい飛蝗顔がそう訴えている。だが、此処に連れて来られた時から彼の運命は決している。
あのまま亡者の街となった等訓市で完全なる死を迎えていれば、彼も今ほど苦しむ事は無かっただろう。
だが、人間という枠組みから外れた彼は新たな利用価値を見出され、捕獲された後にこうやってモルモットとなっている。
「Ooooooo…」
複眼の瞳で分厚い鋼鉄製の天井を見上げる。此処が何処か分からないが、恐らく地下だろう。それもかなり深い。
今の彼には動物的な本能と僅かな思考能力しか残されていないが、今の彼は無性に青い空が見たかった。
そして、名前と姿は忘れてしまったが、その誰かに会いたいと望んでいた。
ただ空腹を満たす、という極めて原始的な想いからではなく、僅かに残った人間的な想いからである。
会いたい。会いたい。たとえこの姿を拒絶されたとしても、一目でいいからまた会いたい。
「AOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!」
全身に流れる電流に構わず、出せる限りの力と万感の想いを籠めて、彼は流せぬ涙の代わりに咆哮を上げた。

現在地・状況:????・完全拘束+衰弱

136 名前:グレイブディガー[sage] 投稿日:2005/08/17(水) 20:40:30
>76
突入体勢をとっている米軍部隊の背後の地面が突然盛り上がり、地中から体
長10bはあろうかという巨大なミミズが姿を現した。
「ぐぉおおおオ―――――――――――――――――!!!!!」
大ミミズは部隊が対応するよりも素早く、一番弱っている隊員に襲いかかり
一気に丸呑みにしてしまった!

137 名前:山田あすか+猫 ◆ACbuU8qOaU [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 20:54:40
あたしはどうなるの?これからどうするの?
壊す?全てを叩き潰す?あたしは一体何を望むの?

…いいえ、ワタシの望む事は増える事、生き延びる事。

そうね、潰されてたまるものですか…。



「酒!煙草!!何時まで閉じ込めておく気なのよ!!」
ガシガシと厳重にロックされた扉に暴行を働くのは何回目だろうか?
その度に研究者が来て文句言ってたっけ。
今日は買ってきて貰う物を言おうと思った矢先に研究者は慌てて何処か行ってしまった。
「…ったく。」
質素なベッドの上には綺麗にクリーニングされた白衣と仔猫。
「…何なのよ、もう」
甘えてくる仔猫を撫でながら考えを巡らせてみた。
あの慌て様…絶対何かある。それもとびっきりの嫌なハプニング。サイレンはその合図よね?
「まさか…ね。」
身体がゾワゾワと音を立てている気がする。気のせいじゃない、多分。
女の勘…いいえ、「天敵」の勘ってやつかしら?

くたびれた検査着を脱ぎ捨て、死地を潜り抜けた衣服を身に纏う。
丁度退屈していたし…それに、知りたい事もある。
身体をドアにぶつけてもやっぱりびくともしない。

「コラーーーー!!開けなさいよ!!」

何度目かの体当たりの後、唐突にドアが開いた。
「さあ、行くわよ相棒。」

服装:ナース服、シューズ
所持品:猫
現在地:サナトリウム地下 廊下
状態:健康。やや不機嫌。



138 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 21:04:41
>133
老人の表情を一言で表すなら混沌がぴったりだ。
おまけに前後不覚で悪酔いしたかのような有様。
>「あ、ぁぁ…申し訳ない。つい、こう…苛々していたものだから」
「気にしないで下さい。誰にだってそんな時があります。」
中々話が進まない苛立ちを隠し、にっこり笑顔で答えた。
>「その…ほら、先程の銃声は聞いたかね。村で事件が起こってるんだ
   恐らく警官も対応出来ない、途方も無く非現実的な事件だ。」
非現実的な事件には2度程立ち会っていたし、警察も自衛隊も適切な対応を取る事は不可能だろう。
あの忌々しい生物兵器の目的なのだ。混乱し、誰にも収束できない混沌を作り出す事が。
なんとか生き延びてきたが、それは優秀なパートナー達のお蔭だ。
今度はどうだろうか?
>「信じて貰えないだろうが、その為に買い物を一つお願いしたい」
「信じますよ、私も生存者なんです。買い物は引き受けますよ。
 私もお願いがあります。今後、頼みごとをする時は、先に何をどこで買うか
 言って下さい。すでに私が持っているかもしれないし、車で山道を
 2時間も走ってスペンサービルに行くのは、御免ですからね。」
煙草に火をつけ大きく煙を吐き出す。溜め息代わりの生活習慣だ。
「それと、別行動を取るなら貴方は、どこかに安全な場所に移動した方がいい。
 携帯の番号を教えておきますから、待ち合わせ時間と場所を決めて
 予定時刻に遅れたら電話をして下さい。」
本来は遅れそうな方が連絡を入れるべきだが、この状況で遅れるという事は
命懸けのトラブルに巻き込まれる事を意味する。
携帯電話の番号を教え、ついでに携帯の着信音をカットし、代わりにバイブにしておく。
「で、何を買ってくれば宜しいので?」

性別:男
所持品:ライフルケース【軍用ライフル(20)、20連マガジン×2入り】、拳銃(15)、マガジン×2
     携帯電話 、煙草、ライター
服装:スーツ、ハーフコート、軍用レザーブーツ
現在地:九武村・駐在所所付近

139 名前:グレイブディガー[sage] 投稿日:2005/08/17(水) 22:59:55
>76>107
それでも食欲のおさまらない大ミミズの化け物は、その場にいる人間全てを
食い散らかそうと、恐るべき速さで体を伸ばし
手当たり次第に襲いかかってきた!!

140 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 23:29:23
>107>136>139

>「米軍だと…?一体何の目的で………いや、とりあえず今からそっちに行く。
>準備があるから暫く待っていてくれ。たぶん5秒では無理だ」
「分かった、待とう」
以外と早く返ってきた返事に、素直に応じる。
信用はされていないだろうが、徐々に分かり合えるだろう。多分。
>「すまない、その扉は塞いであるんだ。さっきその男が来たのでね……」
窓から出てきた男が言った様に、扉はビクともしなかった。
「そうか。・・・俺はロバートだ。呼ぶ時はロブと呼んでくれ」
男はこっちの装備を観察しているらしいが、誰かを見ている奴ほど自分が見られているのに気が付かないものだ。
こちらも気付かれないよう男の装備を観察する。
腰のベルトには拳銃、警棒、無線、手錠、それに紺色の制服・・・明らかに警察官と分かる格好だ。
「・・・・確か、駐在警官だと言ったな?警官なら、この村の事は大体知っているだろ?」
サナトリウムへ案内して欲しい、と言う前に邪魔が入った。

>「ぐぉおおおオ―――――――――――――――――!!!!!」
大きな鳴き声と共に、大ミミズが襲い掛かる。
ミミズは隊員の一人を飲み込むと、今度はこっちへ襲い掛かってきた。
「撤退だ!早く逃げろ!」
男と隊員に向かって叫ぶと、自分も走り出した。

名前:ロバート・ファリントン
年齢:37
性別:男
所持品:M16A4(30)+30連マガジン×6、M1911A1(7)+マガジン×4
     コンバットナイフ、PDA、L型ライト(電池残り100)、無線機
     婚約者の写真、ZIPPOライター
服装:米海兵隊ウッドランド迷彩服
生存している部下:バーンズ中尉、スミス軍曹、ジョーイ二等兵
現在地:九武村駐在所前
状況:グレイブディガーから逃げる

141 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/17(水) 23:58:24
「で、今回のこの作戦だが、防衛庁が掴んだ情報によれば既に米軍の海兵隊が動いているという話だ」
向かい合って座っている赤坂がMk46の最終点検をしながら、唐突に話題を振ってきた。
「海兵隊が?…何故?」
「さぁな。奴さん達も俺達と同じ目的を持って行動しているのかもしれないが、今回ばかりは共同でやる訳にもいかないようだ」
倍率変更可能なオプティカルダットサイトを装着しながら言葉を続ける。
「何でも、色々と体裁があるそうだ」
点検し終わったMk46を傍らに置き、深々と溜息を付く。
「それ以前にアメリカ…米帝も日本の傘社支部から何かを得たいのだろうな。未だに三週間前の混乱は続いている。それに乗じて…」
「新たな生物兵器のサンプルデータでも得ようとでも言うのか?…馬鹿馬鹿しい。どうせあの事件の二の舞になるだけだ」
雑賀は忌々しそうにT-76 Longbow Tacticalの弾倉に.338LapuaMagの口紅のような弾薬を詰める。
「我々はそれら全てを葬る為にあの地に征くんだ。一切合切、ウィルスに関わりのあるもの全てを葬り去るんだ」
バラクラバから覗く雑賀の瞳には強い意思の炎が宿っていた。
「全てって…まさか」
赤坂は雑賀の青い瞳を訝しげに見る。だが、雑賀は直ぐに目元を綻ばせた。
「冗談だ。何もあの村の人々を虐殺しようだなんてことはこれっぽちも考えていない。俺はそこまであの作戦でおかしくなっちゃいないよ」
乾いた笑い声を上げ、雑賀は点検の終ったT-76 Longbow Tacticalをライフルケースに仕舞った。
しかし、笑顔の裏側で彼は秘かにとある思いを胸に秘めていた。
(…此処で全てを断ち切らねばならないかもしれない)

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、13連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(通常×2、閃光×2、焼夷×1)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、ABAフェイスガード、30連弾倉×1、13連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(13+1発)、13連弾倉×2、消音器」
G3A4(30×3+1)+マスターキー(3+1)、ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:UH-60JA機内/準備完了

142 名前:六望斎 ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 00:40:38
>129
男に向けて更なる銃撃を叩き込もうとした矢先、入り口から声がかけられる。
随分と太いが、女の声だ。しかも底抜けに明るい。
この事態にあって、その陽気さ。只者ではない。

>130
男が遮蔽物から顔を出し、能天気女に警告する。
「ふぉほほ、飛び入り参加は大歓迎じゃ」
天井の隅から、銃口の一つを入り口に向けて発砲。残る三つの銃口を男に向けて引き金を引く。
「いかつい娘さんも、存分に遊んでいきなされ」
すかさず男の反撃がくる。相手の位置がわからぬのでは、その方法しかないだろう、が,
「・・・・・甘いぞ若いの。天と地程もキャリアが違うでのう」
天井を、音もたてず平行に移動し、回避。張ってあった一本の糸を引く。

男のいる位置に、三方から苦無が飛来する。
闇の中、それだけが赤く不気味に光る一対の瞳を明滅させながら、老人は口元を歪めた。

所持品:ステアーTMPx4(11、9、7、10)、TMPのマガジンx20、苦無x17、煙玉x5、カードキー、爪のエンブレム
現在地・状況:スペンサービル10階、電源室、天井の隅から薫先生とブランデンブルグに発砲、更に仕掛けてあった苦無を浴びせる
状態:健康

143 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 01:20:22
>128
>「貴女ねぇ…一応言っておくけど、私はスパイよ?スパイが名前を教えると思っているの?」
教えてくれないのかしら。じゃあなんと呼べばいいのかしらねえ。
どうでもいいことを真剣に考えているあたしがいた。多分肝心な事から目を逸らせたいからね。
その証拠に、さっきの死体やゾンビが脳裏に焼き付いてどうしようもないんだもの。
「じゃあ、『女スパイさん』?」
気配で苦笑したのが分かった。いや、もしかしたら失笑かも。ふんだ。いいもんね。
>「ま、いいわ。私の名前はミリア…でも、この名前を信じるかどうかは貴女自身に任せるわ」
「…………?だってミリアなんでしょう?とっても素敵な名前ね、ミリアお姉様?」
とりあえず学校で使っている尊称で呼びかけてみた。――――いやだ、なにかマズかったのかしら?

50階の地獄絵が嘘のように、49階は静まり返っていた。松田がぼそりと何事かを呟いたようだ。
>「貴方も同じ事を言うのね?生憎だけど、私は守護天使などではないわ。もっと性質の悪いものよ」
「おやおや、俺は別にアンタの事だとは言ってないぜ?小悪魔ちゃん」
全く話が見えない。だが、特に問い掛ける事無く黙々と階段を降り続けた。ああ、これがあと49階分かあ。
でも。化け物さえ出ないなら、倍の階数だって頑張れるのにと思えてきたわ。
>121
お姉様の指示で、階段の手摺の陰に隠れる。
松田の影からこっそり覗くと、テロリストが階段を下りていくところだった。
>「45階には確かスパコンがあったわね…」
> 「何にせよ、今の私達には関係ない事ね」
「スパコンで指示して、エレベーター とか停電とかの復旧って出来ないのかしら?あ、もちろん私には無理ですけれど」
お姉さまが振り向き、ため息をつきながらこちらを見上げる。
いやだ、もしかしてまた変な事言った?なんとなく空気がひんやりして来た気がするんだけど…。

現在地:スペンサービル45階 階段付近
所持品:赤いパーティードレス、ルビーのネックレス、リボン&髪飾り、イヤリング、 ナプキン2枚、パン2個
     パーティーバック(腕時計、飴、化粧ポーチ、鍵、防犯ブザー、ソーイングセット)
自分の状態:良好

144 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 01:26:10
>132
女性はさっきまで俺がいた場所を駆け抜けていった。さすがに目が慣れてきたとはいえ、あのスピードでは容姿などの
細かい点はわからなかったが、かなり長い髪とスカートは確認できた。あの出で立ちであの速さと言うことはよほどの実力者だろう。
さて、どうやらあの女性の後についていった化け物はいないようだ。断定は出来ないが。
あとは俺自身を何とかしなくてはならない。まずは薄暗がりに目を凝らして相手を見てみる。
先ほど上の階で倒したのと、外見を除けばほぼ同様の化け物だ。向こうは虫と人間の合いの子のようだったが、
こっちは生皮をはいだ人間そのものと言った風情だ。体格的にはさほど変わりはない。
悠長に観察している俺にズル剥けが飛び掛ってくるが、予備動作が大きすぎる。姿勢を低くして一歩横に引くだけで十分に回避可能だ。
着地した相手の延髄に串をつきたてた。基本構造が人間とほぼ同様なら、ここは急所だ。
(つーか、脳丸出しじゃねぇか…)
弱点を惜しげもなくさらけ出しているあたり、兵器としては欠陥品もいいところではないだろうか。
もっとも、見た目から来る生理的嫌悪はかなりのレベルなので、そういう方向性なら間違ってもいなさそうだが。
串を引き抜く。一撃で絶命には至らないようだが、動きは明らかに鈍っている。そいつの頭を思い切り踏みつけて、フロア内を走り回る。
出来ればバックヤードあたりへ誘導して閉じ込めておきたいが狭い場所は確実にこちらに不利だ。なら、この階を封鎖するのが次善の策か。
どう閉鎖するか。耐火ドアしかない。火災時に電力の供給が止まっても手動で動かせる設計のはずだ。
しかし、先ほど先生が言っていたが、上は耐火ドアで塞がっていた。つまり、少なくともロックの解除には電力を必要とするわけだ。
では、ロックをかける際はどうだろうか…。もちろん化け物を全部倒せればそれが最良だが、当然リスクは避けたい。

俺はキャッシャーを飛び越え、携帯電話のライトでカウンターの下を照らした。ありがたいことにガムテープが見つかる。
二つ掴んで飛び出した。後ろからはぴたぴたと床を叩く音と息遣いが追って来ている。
逃げながら棚を引き倒し、ワゴンを蹴り飛ばして少しでも距離を開ける。
階段へ走りこみ、壁を照らす。小さな取っ手が見えた。それを引っ張ると壁面が動く。少し動かした所で裏に手をかけ、一気に閉めた。
そのまま肩で扉を押さえる。ロックがかかったような音はしない。やはり電力が必要か。
押さえる場所を肩から背中に変えながら、ガムテープを切り取る。まずは消防隊が進入するための小型のドアのノブに
テープを何重にも貼り付ける。あいつらの大げさな鉤爪の付いた手でこのノブを回せるとは考え辛いが、念のためだ。
ついで、ドア本体と壁に差し渡すようにべたべたとテープを貼る。それに90度交差するようにまたテープを貼り、それを繰り返した。
テープを2ロール使い切ったころには、ドアはしっかりと閉鎖されて向こうからの打撃にも揺るぐ様子はない。
「…あとで綺麗にするの大変だろうなぁ」
ポツリと呟いて身を翻し、上に向かって歩き出した。

現在地:スペンサービル8階 階段

145 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/18(木) 02:34:00
>131
クマー。
お腹を空かせた熊ゾンビが現れた。
・・・・・ダラダラ(よだれ)

146 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 03:43:28
>107 136 139 140
まず脚を千切ろう、そして次は腕だ。身動きが取れなくなったらゆっくりゆるゆると腹部を開く。
ああ、まずそこまでだ。次は・・・そうだな、それを数人分並べてそこに寝そべるのもいいだろう。
血と臓物と悲鳴に彩られた肉布団・・・ああ、なんて素晴らしい、なんて美しい。
いやいや、それも素晴らしいが、やはり正面から突っ込むのも素敵だろう。
正面から堂々と突っ込む、一斉に向けられる銃口、その銃口から吐き出される鉛玉が俺の体内を引き裂き蹂躙する。
俺はそんなボロ雑巾のような身体で奴等に突っ込み、そして、奴等を同じくボロ雑巾にする。
己と奴等の血に塗れ、奴等の血か己の血かもわからない、そんな血をたっぷり啜りながら殺し続ける。
ほらほら、考えただけで、想像するだけで・・・・・・気持ちが高ぶるし、興奮するだろう?
そんな事を考えながら奴等に視線を戻すと、建物の窓から男が1人出てきているところだった。
・・・ふむ、アイツも・・・なかなか美味そうだな・・・、いいよいいよ、美味そうで強そうなのはいくら増えたって構わない。
男は先程の美味そうな男と何かを話している。
そろそろ、頃合か・・・。
口から流れ出そうになる唾液を抑え、俺は立ち上がり、爪と銃を構え、突っ込もうとしたその瞬間。
>「ぐぉおおおオ―――――――――――――――――!!!!!」
地中からいきなり出てきた化け物の咆哮にピタリと身体が止まる。
そして化け物は奴等の1人を飲み込むように喰らうと、身体を伸ばし、他の奴等をも喰らおうとする。
>「撤退だ!早く逃げろ!」
美味そうな男は素早く、他の奴等に指示を出すと、もの凄い勢いで走り出した。
後には構えたまま固まった俺が残るだけ。
あのクソミミズが大宴会の前に摘み食いをする事を防いでくれたのを感謝するべきか。
それとも、この俺の楽しみと食事を邪魔したのを怒るべきか・・・。
俺は構えを解き、奴等の走っていった方向に駆け出していく。
まあ、どちらにしても・・・アイツラについて行ってみよう。
腕の疼きも強くなってきている事だし、それに、何か・・・そう、面白そうな何かがあるかもしれない。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:九武村駐在所付近
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い 米軍兵士達を追跡中

147 名前:ハンナ・ング・ハンナ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 04:31:01
空の底が抜けたかのような土砂降りの中、ハンナは眼下の街を、地平線の山々を、そのさらに彼方を見るかのように
佇んでいた。
「もう、後戻りはできない、か」
彼の地、傘の人間が口をそろえて始祖発見の地と言う場所で、彼女は生まれた。
彼の地を守る、戦士の民の祭司の血を継ぐ者として、である。
外界と交わることなく、彼の地で一生を終える彼らには、独自の神話があった。

人が、まだ小さな、人足り得ぬ存在であった遥か昔、この世界に精霊はなく、心ある生はなく、ただ原始的な本能に動かされる
獣が存在するのみであったという。
そこへ、何の前触れもなく、精霊が訪れた。
精霊の内にある万物は、世界を覆い、獣の時代を終わらせ、心ある生の時代へと導いた。
それが、今の人の世だ。
人は、時の流れとともに精霊の恩恵を忘れたが、ハンナの部族は違った。
精霊の眠り続ける彼の地に住まい、目覚めの日が訪れるまで、守り続ける。

そこから先は曖昧だ。当然である。
目覚めの日は未だ訪れず、よってその先を知る者はいないのだから。
ただ、試練の後に、在るべき世界が創られると、ハンナの父は言った。

里が滅び、部族が絶え、ハンナは一族の使命を捨てた。
世界が新たに創られるということは、今の世が滅ぶということと同義であるからだ。
だから捨てた。ただの女として生きていこうと捨てた。捨てたはずなのだが、
「総ては天意だ。私の生も、いずれ誇りある者の手にかかって精霊へと還る」
何かに疲れたような、諦めきった者の横顔でハンナは呟く。
劇的に変わっていく外界から目を離し、ハンナは呟く。
「ここに辿り着いた者は、絶望するだろうか? ・・・・いや、ただ、おののきながら待ち続け、ガラスの向こうの景色を見せられる
者達とは、違う。強い人間であるはずだ――最後まで――」
小さな呟きは、激しい雨音と雷鳴によって、誰の耳にも届かない。

ハンナ・ング・ハンナは、底の抜けた空を見上げ、屋上を後にした。

148 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 12:32:05
>142
ぱちぱちと銃弾が隠れている変電装置に当たり、火花が爆ぜる。
すかさず反撃するが、効果は無いようだ。
「畜生…どうしろってんだ!」
銃火に晒され、半ば自棄糞気味に叫ぶ。
一方的だ。部が悪い。此方は相手の居場所が分からないが、相手は此方の居場所を正確に把握している。
「待てよ…つまり、俺よりも優位な居場所にいると言うことか」
ふと天井を見上げる。
天井の高さは充分で、其処からならば余裕でこの室内をカバー出来る視界を得られる筈だ。その時であった。
「くっ…スローイングナイフ!?」
不意に左腕に痛みを感じたと思ったら、苦無が一本刺さっていた。
他にも苦無は投擲されたようだが、一本はヘルメットを掠め、もう一本は顔の直ぐ横に刺さっていた。
「糞爺…手加減はしないからな」
吐き捨てる様に呟くと、腕に刺さった苦無を引き抜き、放り捨てた。
腰の雑嚢に手を突っ込み、柄付き手榴弾を一本取り出し、底部のキャップを取り外す。
そしてそのまま点火紐を引き抜き、物陰から投擲する。
すると数秒後には凄まじい爆発が発生し、設置してあった機器類を炎で包んでいた。
直ぐに電源室で火災が発生した。だが、電力が停止していては設置されているスプリンクラーは稼動しない。
そのまま炎は電源室に広まり、黒い煙が天井を覆い尽くしていた。
「今だ!」
流石に火災が発生していては此方を狙う所ではないはず。今なら敵も怯んでいるに違いない。
物陰から一気に飛び出すと、天井で縛り上げられていた女の子を、空中のバスケットボールを掠め取るディフェンスのように
鮮やかに奪い取っていた。そしてそのまま一気に出口を目指す。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(158発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階電源室
状況:手榴弾で火災を誘発。真紀を救出の後出口を目指す。
状態:左腕負傷

149 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 13:28:49
>142
「ひええええええっ!!」
なんや気味悪い爺いの声が聞こえてきたか思ったら、構えた中華鍋にパラパラと何かが当たる。
カンカンカンカンカンカンカンカンカン・・・・・火花散っとるる〜撃ってきよった〜〜〜!!
「何さらすんじゃ、クソ爺い! お前これ一発でも当たったら、ちゃららっそわっちゃ!!」
頭に血が上るウチやが、さすがにこの暗い中へは入れへん。
相手が見えへんのでは、どうしようもないさかいなぁ・・・・

>148
どないしよか思っとったら、いきなり部屋の中で爆発が起こる。
「ええい、またしても!」
爆風とそれにやられて飛んできた破片を、身を低くして構えた中華鍋で防ぎ、とりあえず入り口から離れるウチ。
・・・・・アレやな。ウェイトレスやなくて中華のコックに雇われたことは、結果的には良かったんかもしれへん。

部屋の中におったもう一人の男が、天井に吊られとった女の子を抱えて飛び出してきよった。
後、中におるのはクソ爺いだけか・・・・・ほな、もうええかな。
「よーし、とりあえず階段まで走ろか! ここやと危なくてかなわへんわ」
このひょろ長い外人の兄ちゃん、メチャクチャ怪しいカッコなんやが、まあ落ち着くまでそれは置いとこか。
ウチは鍋を背負いなおしながら、階段目掛けてダッシュしたんや。

そして、後ろでまた爆発が起こる。
「・・・・・あの部屋、なんぞ燃えたら吹っ飛ぶモンでもあったん?」
隣を走る兄ちゃんをジト〜〜っと横目で見ながら、ウチは足を動かし続けた。

所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎ビンx6、鉄人特製中華弁当x8、ライター
現在地・状況:スペビル10階、通路、電源室の爆発に押され、階段に向かって走る。
状態:健康

150 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 13:57:32
私は丁寧に着物を畳むと、風呂敷包みの中に仕舞った。
ご厚意はとても嬉しかったけれど、やはりまだ明るい色に袖を通す気にはなれない。
今の私には、黒い服がお似合いだ。
>137
>「コラーーーー!!開けなさいよ!!」
お隣の山田さんは、今日はまた一段と激しいようだ。
気持ちは分かる。私だって身体さえ本調子なら、同じくらい暴れたいところだ。
とにかく嫌な予感がする。此処に居たくない。今すぐ逃げ出したい。
風呂敷を持ったまま扉に歩み寄る。すると何の前触れも無く、扉からかちりと小さな音がした。
「…………?」
まさかと思いながらドアに触れると、何の抵抗も無く開いた。嘘…鍵が開いている!
呆気に取られながら、薄暗く人影の無い廊下に出る。何があったかは知らないが、千載一遇のチャンスだ。
何かがぶつかる音と共に、隣のドアが大きく開いた。
>「さあ、行くわよ相棒。」
中からは小さな子猫を連れた、若いナース姿の女性が現れる。
どうやらこの人がヤマダさんらしい。愛らしい顔立ちと、勝気そうな金色の瞳が印象的だ。
そして――――ああ、やはりこの人も、私と同じ『感染体』なのね。
「初めまして、隣部屋の桂木です。……早速で恐縮だけど、この隔壁はどうしたら開くのかしらね?」
トントンと指先で邪魔な隔壁を叩く。
もしこれが、外からしか開かない構造なら最悪だ。外に居る誰かが、此処を開けてくれるのをじっと待つしかない。
…………そのときは『誰か』には眠って頂いて、その間に逃げる事にしよう。
こんなところでグズグズしていられない。私にはまだやる事がある。

所持品: 黒いワンピース、黒革靴、 写真、風呂敷包み(着物、小物一式)
現在地:サナトリウム地下1F 隔壁付近
状態:倦怠感

151 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/18(木) 14:15:47
>57
ガシャン!!ガラス戸の扉が割れる音が家の中に響き渡る。
そして、
「ヴぁ〜あ〜ア〜…」
恐ろしい呻き声が玄関の方から多数近づいて来た…

152 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 14:35:53
>145
塀に囲まれた大きな白塗りの建物の前で、胸に詰めるを探していたオレは、背後から感じる視線にビクっとなり、
ソ〜〜〜っと振り返る。
なんだか・・・・・赤い目がこっちを見ている。
「か、く、、くくく・・・・きゃあああああああああああああああああああ!!!!!」
のそのそと草むらを踏みしめながら現れたのは、ダラダラと意地汚い涎を垂らした。大きな熊だった。
・・・・・飢えてらっしゃる。
オレだって、腹減ってるのによ〜。同じ空腹を分かち合う者同士、仲良く手を取り合うことはできないかな?
どう見ても無理そうだけど。

「開けて! 入れて! お願い開けて!」
フゥフゥ言いながら迫る熊を後ろに、オレは必死に門を叩く。インターホンを連打する。なんとか塀を越えられないかと
垂直跳びを試みる。
・・・・・駄目だ。どれも成功の兆しすらない。
「うわうわうわうわうわうわっ!!」
突進してきた熊を横っ飛びにかわし、尻餅をつく。
「待て! 話せばわかる! 君は本当は大人しくて人懐っこい蜂蜜大好きな・・・・・そう、プーさんのような熊なんだ!」
そのまま、自分でも驚くくらいのスピードで後退りするオレ。
プーさんは相変わらずの鼻息の荒さで方向転換をし、赤い目で見下ろしてくる。
・・・・・駄目だ。こりゃあ明らかに正気じゃない。

プーさんも、お腹が空けば、人襲う。

おお! こんな窮地で、一句浮かぶとは! オレは生まれながらの詩人の魂を――
「ぶひっ!?」
そんなオレの思いなどかまいもせず、やってきたプーさんの牙を転がって避ける。
いかん・・・・・このままでは死ぬ。オレは、自分が誰かもわからないまま、コイツに食われて路傍のクソになるのか・・・・。
「嫌だああああそんなのは美しくなぁぁぁぁい!!」
そこから先は無我夢中だった。

オレは立ち上がって、なんとか体勢を立て直し、プーさんから目を離さずに門の前まで移動する。
再び、突進してくるプーさん。
「っ!!」
オレは門を蹴って思い切り、高く跳び、そんなプーさんのフカフカの背中に着地する。
「よいっしょお!」
そしてさらにジャンプ、やっと届いた門の上を掴んで、懇親の力で体を引っ張り上げる。
やった! 超えた! 中に入れた!
「んがっ!」
尻で着地を果たし、ようやくプーさんの脅威から逃れたオレ。
プーさんは、ガンガンと門に頭突きを繰り返している。どうやら諦めるつもりはないらしい。
「そ、それじゃあな! アディオ〜ス♪」
震える声で別れの言葉を残し、オレは建物へ向かう。

・・・・なんとか、中へ入らないと・・・・・ここも危ないぞ。

所持品:クラシクギター、ウクレレ、ハーモニカ、手鏡、折りたたみ櫛、ライター、火の付いた枯れ枝
服装:ポンチョ、バンダナ、カウボーイハット、ウエスタンブーツ、ウエスタン上下
現在地・状況:九武村、サナトリウム敷地内、熊から逃れ、サナトリウムに入ろうとする。
状態:健康、空腹、記憶喪失、汗だく

153 名前:真嶋 徹 ◆EG77lArr4o [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 15:01:58
>151
父さんを(正しくは父さんの死体を)これでもかというくらい痛めつけて、とりあえず一休みした。
百回じゃ足りないくらい叩いたからさすがに疲れる。肩で息をするのも仕方ない。
でも形が変わっていくのが面白くてニヤニヤしてしまった。
笑いながらバットを振り下ろしている僕はどう見ても異常者だ。いやま、目撃者いないけど。

さて次にどうしようか、これ(言わなくてもわかると思うが父さんの死体だ)。とりあえず考えてみる。
1.放置して脱出。2.復活の恐れがあるので縛って脱出。3.火葬する。
放置して逃げるのは後で復活して街角でバッタリ、なんてなったら気分が悪いから嫌だ。
縛るのはその最中に復活されたら困るなんてもんじゃない。
火葬にしよう。簡単な供養も兼ねて。殴り殺しておいて死体を放置するのも親不孝だし。

部屋から灯油缶(ストーブの中に入れてあった。片付け面倒だったから)を持ってくる。
重さはそれなりだ。中身は半分くらいはあるだろう。とりあえずそれは適当にぶちまけた。もちろん、少量は残してある。
次にマッチを探す。あ、父さんが買い置きしてた煙草とライターを使えばいいか。火種も確保。
この分だと外にも何か居そうな気がする。何か他にも武器になる物……それは外の物置で探せばいいか。
あ、物置漁りは話してもつまらないから割愛。鉈などを見つけたことをここに記す。
携帯良し、学生証良し、獲物良し。学生証は必要ないかもしれないが、まあいいや。

その後で残りの灯油を居間から玄関に引こうとしてる最中に何か変な声がした。
わお、なんかたくさんいるっぽいよ。廊下の角からこっそり覗いてみた。
うわあ。二、三、四…六人もいるよ。
まだ距離はあるから導火線の向き変更、窓の方に移動しつつたらす。で、ある程度伸ばしたら煙草に火を付けようと…
あ、なかなか付かないじゃないか。クソ、ライターがガス切れかけなのか?
数回のチャレンジをしたところでやっと付いた。よし、煙を吸ってニヒルに…あ、もう廊下曲がってきてやがる。
残念だけど仕方ない。煙草を導火線に落とすと自分の部屋まで走って窓を開ける。
これで遠からずここは火葬場となるだろう。グッバイ、我が家。ゾンビくんと共に。
僕はここから裏路地へと抜ければいい。

名前:真嶋 徹
年齢:17
性別:男
所持品:鉈 草刈り鎌 金属バット 生徒手帳(学生証) 携帯電話 煙草二箱 ライター
現在地:九武村自宅裏路地

154 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 15:02:43
>「信じますよ、私も生存者なんです。買い物は引き受けますよ。
  私もお願いがあります。今後、頼みごとをする時は、先に何をどこで買うか
  言って下さい。すでに私が持っているかもしれないし、車で山道を
  2時間も走ってスペンサービルに行くのは、御免ですからね。
  それと、別行動を取るなら貴方は、どこかに安全な場所に移動した方がいい。
  携帯の番号を教えておきますから、待ち合わせ時間と場所を決めて
  予定時刻に遅れたら電話をして下さい。で、何を買ってくれば宜しいので?」

要約落ち着いてきて間もない頭に、その言葉を無理矢理に詰め、叩き込んでいく。
これ以上、誰かの足手纏いになるのは御免被りたいのである。
しかし流石と言うべきか、二度、生物災害を経験しているのは嘘ではなさそうだ。
この状況下でここまで冷静を保てるのだから、彼は非常に大きな力になるだろう。
「『蜂の毒』だ。」
そんな彼に期待を募らせながらの、此方からの要求を述べる。
「厳しい要求で申し訳ないのだが、その危険を冒す価値は充分にあるだろう。
 とりあえずコレを見てくれたまえ。理解してくれる筈だ。」
本来は見せるべきではない、山村の書いたメモを手渡す。
見せて良いものか、信用出来るものなのか云々を言っている場合ではないのだ。
それに極秘扱いのメモを提示しているのだから、
それだけで向こう側の信頼を得られるなら別に構わない。
「そこに記されているのはウィルスを死滅させる『デイライト』の生成方法だ。」
作り上げるのに今の所、必要とされている素材は全部で3つ。
試薬生成の際、最も重要とされる『P-ベース』という薬品は
研究所の貯蔵庫に今も厳重に保管されている。
また、抗体を生み出すのに感染体の血液も必要となるが、
いずれも既に研究所内で入手可能だ。
だが最後の素材である薬品は蜂の毒から生成される為に不足している状態にある。
私一人では蜂の毒を入手する事は困難を極める。そこで彼に頼むしかなかったわけだ。
「貴方には『蜂の毒』のみをお願いしたい。サナトリウムの裏側の小屋に巣がある。
 汚染が広まる前に入手出来れば、デイライトが生成出来、村人達は助かるだろう。
 どうだ、行動するのに必要な条件は揃ってる筈だ。」
ウィルスによって変異した蜂の針に刺されたとしても、デイライトさえ有れば
毒は一瞬にして除去出来るだろう。
「それに勿論、そっちの要望にも応えるよ。蜂の毒を持って来て貰えるなら何でも、だ。
 あ、そう言えば私は携帯電話を持ってないが、研究所に電話をくれれば良い。
 私は試薬生成の為の下準備をしておきたいから、もう一度戻るよ。
 待ち合わせ場所も研究所で良いだろう。さて、そっちの望みは何か教えてくれ」

そう言えば赤木研究員は今頃どうしているだろうか。
奴は何を考えているか分からないから実に不気味だ。
まぁあの男が何を企んでいようと、私は私に負わされた責務を真っ当するだけだ。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、山村のメモ、>9の書類
服装:汚れた白衣、老眼鏡 (ハゲ)
現在地・九武村(駐在所付近)
状態: 蜂の毒の調達を依頼

155 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 15:12:48
>140
私に向けて小銃を構える前にこいつの頭を……いや、ならば後ろの兵士はどうする?
まずは小銃弾が貫通しないような遮蔽物を探してその裏に………

「……ん?ああ、失礼。私は田中秋久、階級は巡査長だ」
先頭にいた指揮官らしき米兵、ロバートの言葉にこちらも名前と階級を名乗る。
考えを読まれないように出来る限り落ち着いた口調で話し、表情も整えた。
「ああ、村の地図なら見慣れている。大方の建物の場所なら……うわっ!」
話している途中に突然地面が地震の様に揺れ、私はつい転倒してしまった。
>139
「い、いったい何が………ひぃっ!?」
落ちた制帽を被りなおして、その直後にあるものが目に入った。死にそうな米兵。
もっと詳しく言えば、背後から飛び出したモノに飲み込まれつつある米兵だ。

それを見たロバートが何か叫んでいる。私には聞こえない。だが、聞くつもりも無い。
彼がなんと言おうとも、なんと命令しようとも、きっと私はこうして逃げ出しただろう。
あれは明らかに私に敵意を持っていたのだから。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填、予備8発)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村駐在所付近
自分の状態:グレイブディガーから全速力で逃亡

156 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 15:31:35
雑賀はローターの振動が伝わる兵員室の壁に背を預け、数十分ほど前のことを思い返していた。

「これは…?」
渡された資料に載っていた顔写真に、見覚えのある女性一人と見知らぬ女性一人。
そして何よりも驚いたのは、その見覚えのある女性の顔写真が載っている項に記されている文章であった。
「…ウィルスによる突然変異体?……彼女の救出に関わった隊員の目撃証言によれば、彼女の血を口にしてしまった
一人の隊員が数分で他のウィルス感染体と同様に著しくその容貌を変形させ、感染による生物兵器となった…これは?」
そう言えば、伊達に重田が何故変貌したのかと問い詰めたところ、彼はその女性に同情し、彼女の血を口にして
同じ感染体になったと言っていた。これはそのことを書いた報告書なのだろう。更に続く報告書を読む。
「更にその隊員の証言によれば、その生物兵器となった隊員の戦闘能力は他の感染による生物兵器とは大きく懸け離れており、
彼女が媒介しているのは新たなるウィルスの可能性がある。彼女のような存在に傘社は早速目を付け、自社が保有する独立した
研究所で彼女や彼女と同様の境遇にある女性の研究を行っている。彼女達から新たなウィルス兵器が製造される可能性は高い。
注意が必要であるのは言うまでも無い。早急に対策を講じられたい…か」
文章の最後に押してあった判は、国家安全保障委員会のとある委員のものであった。どうやら、この報告書は防衛庁に提出されたもののようだ。
「…それで我々にどうしろと?」
項を捲り、任務内容が書かれた司令書を見る。司令書はこうだ。
『桂木桜子、山田あすか両名の身柄の確保の後、ヘリで○○○駐屯地へ帰還せよ。
もし、上記の任務内容が実行不可能であるならば、両名を制圧の後、支給された大型焼夷手榴弾で完全焼却処分。
しかし、上記の何れの任務内容の成否に関係なく、○六○○時の夜明けを以ってして科学科部隊を擁する第○○普通科連隊が
空自と協力して九武村全域の汚染除去作業を開始する。除染作業開始までに上記の任務内容を達成するか、九武村から退避されていることが望ましい。』
「…汚染除去作業か」
その『汚染除去作業』とやらの内容は怪しいものだが、これで任務内容ははっきりした。
我々二人はあの女性二人を探し出し、可能ならば身柄を確保、不可能ならば殺してその遺体を焼却しろいうことだ。
そしてその成否の関係なく、自衛隊が『汚染除去作業』を開始する。

(…あの事件は国民の多くに恐怖を齎した。そして第二、第三と発生させない為にも予防策を講じたわけか)
かといって、特に理由も無い人々を巻き込んでまで実行する任務と言うわけでもないが。
(怨むなら傘社を怨め…とでも言いたいのか?防衛庁は)
だが所詮は組織の歯車にしか過ぎない自分に何が言える。黙って実行するしかないじゃないか。
それに、自分にも大切な人がいる。その人が何時新たな生物災害に巻き込まれるとも限らない。もう日本は安全な国では無い。
(俺にも恋人はいる。俺は彼女を守る為ならば、どんなことでもしよう…それが不器用な俺に出来ることだ)
首に吊り下げてある自分の認識票をぎゅっと握り締めると、近づきつつある村の明かりを窓から見た。

157 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 16:43:03
>149
炎に包まれた電源室の入り口を飛び出すと、一度振り返る。
「こいつは駄賃だ。貰ってくれ」
MG3を構え、無茶苦茶に弾丸を電源室内にばら撒く。これなら一発ぐらいは当たっているかもしれない。
それからは火災の起きた電源室での大きな爆発に後押しされる様に、この場を後にした。

>「よーし、とりあえず階段まで走ろか! ここやと危なくてかなわへんわ」
「それには同意だ。早く逃げた方が懸命だな」
負傷した左腕で女の子を抱き抱え、ゴリラの様に体格の良い女性と共に並んで走る。
横目で女性を盗み見るが、彼女も彼女で変な格好だ。何処かの料理店の厨房から逃げ出してきたのだろうか。
まぁ、格好という点に関しては自分も人のことを言えた義理ではないが。
>「・・・・・あの部屋、なんぞ燃えたら吹っ飛ぶモンでもあったん?」
「ああ…このビルの主要電源装置が幾つか。あれじゃ全部お釈迦だな」
しかし、困った事になったものだ。幾等やむ終えないとは言え、目的である電力の回復は達成されていない。
こうれなれば、このビルとは独立した電力を持つ地下鉄から電力を回すしかないだろう。
となればこれ以上この子を連れ回す訳にもいかない。誰か信用の置ける人物に託した方がいいかもしれない。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(108発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階
状況:電源室脱出。>149と共に階段へ。
状態:左腕負傷

158 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 18:12:33
>145 >152

思い勃った後の俺は早いぜ。
早速サナトリウムに到着した俺は、遂にこの事件の真相を見たんだ!
そう…熊だぜ、熊!まさかこんな人里に降りて来るなんてよぉ〜…
これだからド田舎村は嫌なんだよお。勘弁して欲しいぜ全く!
こういうのに対処すんのが御巡りの仕事じゃねえのか?
流石は貧相村だぜ!雇ってる警官さえ背を向けて逃げちまうチキン野郎だとはな!
しっかし幾ら警官が出来てねぇ奴でも、熊じゃ、すぐにとッ捕まえられて鍋にされちまうに決まってる。
とてもじゃないが好き勝手は出来そうもねぇ〜なぁ〜・・・><
パイプ椅子振り回して研究所荒らそうと思ったが、ホントにやっちまう前に気付いて良かったぜ。

「・・・あ?」
俺の目は熊から、その手前で阿鼻叫喚する男へと移された。
何か知らんが、何だアリャ?何処のコスプレイヤーだお^^;
あ!何か知らんがあの変質者、中に入って行きやがった!
もしや俺と同じ考えを持った野郎が、この村に?!
御巡りがへタレだからな、可愛い娘達は俺が守らずに誰が守る!
膨らまったズボンの股間部分を抑えると、俺もいざ塀を飛び越えに走った^^

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン、紙コップ(コーヒー、極めて高温)
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・九武村研究所・所長室
状態: ナル男から女性陣を守るべくサナトリウムに突撃

159 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 18:33:57
「もうそろそろ目的地の九武村だ。お二人さん、ラペリング降下の準備をしてくれ」
副操縦士が兵員室で待機している雑賀と赤坂にそう言った。
「それじゃ行くとするか」
赤坂が重い腰を上げ、ドアを開けてラペリング用の装具を身に付け始めた。
その間にもUH-60JAは九武村の周囲を囲む森林の上を通過し、村の家々を無視して村の外れにあるサナトリウムを目指す。
情報によれば、あのサナトリウムが反傘社勢力の所有物となっているらしい。目標は其処にいるとの事だ。
小さな村を通過するのにそう時間は掛からない。迷彩塗装が施された機体は、既にサナトリウム上空にあった。
サナトリウムに到達し、機体が裏庭に移動すると赤坂はロープの束を放り投げ、其れを伝って地上に降り立った。
赤坂は降り立つと直ぐに周辺の警戒をし、異常が無い事を合図で報せると、雑賀も続いて降り立つ。
雑賀が無事にラペリング降下したのを見届けると、ロープを回収したUH-60JAは機体を翻して闇夜に舞い戻って行った。
「行くぞ」
赤坂を先頭に、人気の無い裏庭からサナトリウム内部に侵入を開始する。
案の定、裏口の頑丈な扉には鍵が掛かっていたが、「万能な合い鍵」と呼ばれる、雑賀が装備しているG3A4に装着されている
12ゲージショットガンの一発で難なく開いた。

点灯したままとなっている電灯に照らされた廊下は若干薄暗いものの、88式鉄帽にマウントされているNBGを使用するまでも無い。
油断無く各々の得物を身構えつつ、薄暗いサナトリウムの廊下を音も無く、滑る様に移動する。
それから順に図書室、食堂、キッチン、談話室、その他の一階にある部屋の全てを捜索するが、人っ子一人いない。
最後に二人はサナトリウムの受付がある一階正面玄関に来ていた。此処も例によって誰もいない。
受付カウンターの上には携帯電話と二つの鍵が置いてあるだけだ。雑賀は何気なく携帯電話を手に取った。
携帯電話は折りたたみ式で、開くと待ち受け画像が表示された。表示されている画像からして男のものだろう。
一応メモリーを見てみるが、思った通り、女の恋人の名前や友人、家族、そして此処の電話番号があった。
序にメールも確認するが、余り有益なものではなかった。それを元の位置に置き、溜息を付く。
「此処に入ったはいいが、目標は何処だ」
「きっと地下室とかそんなところだろ。はっきりとはしていないが、新たなウィルスを媒介しているとされる突然変異の感染体だ。
厳重な場所で監禁拘束状態だろうな」
結構広めの正面玄関のあちこちを捜索していた赤坂が戻ってきた。
「だとすると、地下室への入り口を見つけなくてはならないな…」

>145>152>158
不意にサナトリウムの外が騒がしくなった。どうしたものかと身構えると、扉を勢い良く開けて一人の男が入ってきた。
男はカウボーイ風で、顔付きは中性的であった。そしてその男を押し退ける様に入ってきたのが、白衣を着た研究者風の男だ。
「「…グッドタイミングだ」」
二人同時にそう呟いていた。お互いのバラクラバから覗く瞳で合図をすると、雑賀が二人に銃を向け、赤坂が接近する。
「おい、妙な真似をするなよ…」
雑賀は二人が少しでも変な行動を起こせば発砲出来る様に銃を構えて待機し、赤坂がボディアーマーの背面パネルに装着されている
ユーティリティーポーチから二つのナイロンハンドカフを取り出し、それで二人の腕を後手で縛り上げようとする。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、13連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(通常×2、閃光×2、焼夷×1)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、ABAフェイスガード、30連弾倉×1、13連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(13+1発)、13連弾倉×2、消音器」
G3A4(30×3+1)+マスターキー(3)、ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリウム正面玄関/二人に銃を向け、赤坂が縛り上げようとする。

160 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 19:29:39
>154
暫く前から異様な音を流すサイレンは消えていた。
一体何のためのサイレンだったのだろうか?
>「『蜂の毒』だ。」
一瞬、自分の表情が固まるのが解かった。
それでも手渡されたメモを読みながら博士の話に耳を傾ける。
蜂の毒は30種類を超える物質から成り立つ。
健康食品にも蜂の毒を使った物もあるし、ヨーロッパでは蜂に刺させる民間療法もある。
左程驚く事では無いのかもしれない。
>「貴方には『蜂の毒』のみをお願いしたい。サナトリウムの裏側の小屋に巣がある。
  汚染が広まる前に入手出来れば、デイライトが生成出来、村人達は助かるだろう。
  どうだ、行動するのに必要な条件は揃ってる筈だ。」
とはいえ蜂を捕獲するのは一苦労だ。しかし、手段が無い訳では無いし
賠尾市周辺を襲った生物災害が続けば疲弊した自衛隊でどこまで対処出来るだろうか。
今度ばかりは被害を拡大させる訳にはいかない。

>136>139
>「ぐぉおおおオ―――――――――――――――――!!!!!」
駐在所の方から大地を震わす咆哮が聞える。
丸太のような太い体をうねらすそれには見覚えがあったし、サイレンが聞えなくなった理由も良く解かった。
「解かりました。少々時間が掛かるかもしれませんがやってみましょう。貴方は急いで研究所へ向って下さい。
 極力、音を立てないように。あの化け物は音に反応しますから。」
待ち合わせ場所を承諾し、サナトリウム地下の隔壁の解除方法を交換条件として伝えた。
蜂の毒採取に必要な道具を手に入れるべく一旦村役場へと移動する。
狭い村だが徒歩より楽だし、エンジン音を響かせずに移動出来る自転車は便利だ。
時間があるようだったら寺に隠しておいたスナイパーライフルを回収した方が良いだろう。
軽装甲車すら破壊する338ラプアマグナムを使うライフルを最悪の事態に備えて持って来たのは正解だった。
周囲を警戒しながら自転車を乗り回す事5分。
頑丈なコンクリートで作られた村役場に到着した。
役場の中には人っ子一人いない。
「さて、鬼が出るか蛇が出るかってとこだな。」
シグのグリップの底でドアのガラスを破壊し、鍵を開けると夕日色に染められた村役場へと入っていく。

性別:男
所持品:ライフルケース【軍用ライフル(20)、20連マガジン×2入り】、拳銃(15)、マガジン×2
     携帯電話 、煙草、ライター
服装:スーツ、ハーフコート、軍用レザーブーツ
現在地:村役場・玄関

161 名前:オホートニク ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 20:31:17
研究所とサナトリウムは別の建物です。
それと村では普通にゾンビ投入でいいんじゃないでしょうか?


162 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/18(木) 20:36:06
>143
「シャァァァァァァァッァァアァァ……」
天井に張り付いていたリッカーの涎が桃華の頬にぽつりと垂れた。

163 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/18(木) 22:24:59
>160 >136 >139
突然として響き渡る咆哮に驚き、反射的に車椅子から飛び跳ようとする。
結局は無理な行為で、足を痛めたがそれ所ではなかった。
「んな、何だ?!」
音源の方向へと振り返ると、芋虫の様な生物兵器が駐在所前の割けた地面から半身を出し
その巨大で重々しい体を震わしているのが見えた。
覚悟はしていたが、確信してしまうのもまた辛いものだ。
この村でバイオハザードが発生しているのは紛れも無い事実…ということだ。
しかしあそこまで変異の進んだ怪物がいるのだ。汚染のスピード思ったより早い。
異様な姿に圧倒されつつ、私は彼の元へと向き直る。
彼の要求はサナトリウムの隔壁の解除方法を教えることだった。
「…一階の管理室と警備室に隔壁の作動装置がある。それを解除すれば開く。
 ただ部外者は立ち入れないだろうから、私がサナトリウムの方に連絡を入れ
 一時的に解除させておこう。ただ、向こう側に人間がいなかった場合は
 手間を取らせるが自分で開けておくれ。非常事態なんだ、無理矢理侵入しても構わない」

>「解かりました。少々時間が掛かるかもしれませんがやってみましょう。
  貴方は急いで研究所へ向って下さい。極力、音を立てないように。あの化け物は音に反応しますから。」

やはり只者ではないと感じつつ、我々は一旦ここで別々に行動を始めた。
私は頷き、お互いにそこで口を閉じる。
怪物に差悟られぬように、ゆっくりと背を向けると、
そのままゆったりと研究所へ向けて車椅子を進める。
振り向けば彼が自転車に跨る姿が窺えた。
密かに、あの怪物が這いずり回る音と、恐らく怪物に食われたであろう者の叫びが木霊している。
此処でも地獄が起こってしまった。何度繰り返すのだろうか。
研究所に到着しガラス戸を開け、直進する。
一刻も早く生成しなければ、多くの未来が潰える。
これは私に課せられた義務でも使命でも何でもない。
ただ私がまだ一人の人間であるならば、それは当然の行為なのだ。
如何なる者が相手になろうと、これ以上の犠牲は払わない。
「・・・長くなりそうだ」
決意というよりも、他者を生かす事への情熱を抱いて、私は唯一の希望の生成へと取り掛かった。

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、山村のメモ、>9の書類
服装:汚れた白衣、老眼鏡 
現在地・九武村研究所内
状態:デイライト生成の為の準備を始める

164 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 01:12:36
業務用エレベーター、シャフト内。
シャファンのとった階下へのルートはそれであった。
小さく、柔軟な体で通風孔を抜け、動かなくなった業務用エレベーターのシャフトを利用する。
四方の壁の真ん中には、点検や整備にでも使うのであろう、簡単な梯子が備えられており、上下に移動する分には
問題なかった。
一階分のスペースごとに足場もある。鉄骨一本分程度の幅だが、度胸と身軽さの塊であるシャファンには、十分
すぎるほどであった。

>115
「・・・・・なんなの?」
丁度、45階に差し掛かった時だ。
開きっ放しの扉を見て、足を止めるシャファン。ここで、エレベーターが落下するような何かが起こったのだろうか?
答えは、すぐ下からやってきた。
「あ〜ららら、何あのたくましいハゲは?」
闇を見通す目をもって、壁面に凶悪な両腕の爪を突き立て、登ってくるコート姿の禿頭の巨漢を捉える。
明らかに人間ではない。その瞳に理性の色はない。
敵だ。それも恐ろしい。

「ま、ここで会って運が良かったってことね。よくよく巡り合わせがいいわアタシ」
一瞬で仕留めることができるのだから。
怪物の姿に怯える風もなく、ブレスレットに仕込んだワイヤーを伸ばし、梯子に何重にもきつく結びつけ、
「きぃぃぃぃぃゃっほぉーーーーーーーぅっ!!!!」
嬌声をあげ、壁を蹴り、勢いをつけて頭から落下する少女。
まっすぐ、真っ直ぐ、無様に壁をよじ登る怪物へと加速する。

「VAAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOO!!!!!」「あぁぁぁぁぁっぁっはぁぁぁぁーーーっ!!!」
二匹の怪物が交差する。
一匹は無理な体勢でかぎ爪を振るい、一匹はすれ違い様に相手の太い首にワイヤーを巻きつける。
かぎ爪は少女の胸をかすめ、血の花を咲かす。が、浅い。
シャファンは鮮やかな笑みを残し、そのまま落下する。
下へ、下へ、より速く、目を閉じもせず、30階を超え、20、15、
「10!!」
ごきゃあっっっ!!!!
「とったぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!! hahaーっ!」
豪快に骨が砕ける感触を全身で感じとり、シャファンは頂点に達する。
ブレスレットからワイヤーを伸ばすのをやめ、全体重と落下の加速を乗せた急ブレーキをかけたのだ。
その負荷はストレートに怪物の首にかかる。
化け物であれ、耐えられるはずがない。

「っと」
ワイヤーを切断し、10階シャフトの足場へ、危なげなく降り立つシャファン。
「ん〜〜〜、やっと調子が出てきたかな?」
邪気なく言いながら、ブレーキで脱臼した両腕両肩の関節を入れる。
「この勢いで、サクサクっとトロフィーを増やしていきたいわね〜」
空中で滑稽な首吊り死体になっている怪物を見上げながら、シャファンは屈託のない笑みを浮かべた。

所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット(残り少ない)、上下一体の赤いパーティードレス
現在地・状況:スペンサービル10階、業務用エレベーターシャフト内、10階の足場、タイラントの首をへし折りご満悦。
状態:裸足、胸に三条の浅い切り傷

165 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/19(金) 03:37:23
>159
クマークマー。
熊ゾンビが二頭、門をぶち破り玄関のドアを吹っ飛ばして乱入してきた。
・・・・・ダラダラx2

クマーズのお目々は、一番美味しそうなナル男にフォーリンラブだ。

166 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 08:45:42
>164
>「VAAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOO!!!!!」「あぁぁぁぁぁっぁっはぁぁぁぁーーーっ!!!」
妙に体格の良い女性と並んで階段目指して走っていたが、業務用エレベーターがある方角から奇妙な叫び声が、微かだが聞こえてきた。
「…嫌な予感がするな」
急にこの階の空気が冷え込んだような気がした。ただの直感に過ぎないが、とてつもない何かが此処にやってきたに違いない。
例えば、重火器に頼らずほぼ素手に近い状態で強力なB.O.W.を葬る…という荒業をやってのけたりする、とんでもに無い奴。
「まさかな」
だが、背中にかいた冷や汗がとてつもない存在であると言う事を自然に警告している。
それが此方に対して敵意を剥き出しにするかどうかは不明だが、兎に角、危険な存在であることに間違いないだろう。
「…この子を頼んだ」
横の女性の返事を待たず、その腕に女の子を押し付ける。
「お母さん、見つかるといいな」
最後に女の子の頭をそっと撫でると、振り向きもせずに駆け出していた。

「…何がいるのやら」
業務用エレベーターホールに辿り着き、閉まっているエレベーターの扉を前にして立ち止まる。
銃剣を鞘から抜き、扉の隙間に差し込んで少しこじ開ける。そして、その開いた隙間に両手を突っ込む。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
気合と共に一気に固く閉ざされていたエレベーターのドアを開く。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(108発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:10階業務用エレベーターホール
状況:エレベーターの扉をこじ開ける。
状態:左腕負傷

167 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 12:27:29
>165
扉を破って乱入して来た大熊。しかも、精気は感じられないが、妙に飢餓感剥き出しな目をした熊だ。
「感染体!?」
咄嗟に赤坂が手のMk46を向け、銃弾をばら撒く。
一頭は強力な.308口径弾の弾雨を浴びせられて全身をずたずたにされその場に崩れ落ちたが、もう一頭はその巨躯に見合わぬ
素早い動きで回避していた。赤坂はMK46の銃口を向けようとするが、反動の強い.308口径弾をばら撒くにはがっちりとホールディングせねば
ならず、大熊が飛び掛かる態勢を整える方が早かった。
(殺られる!?)
しかし、大熊は赤坂に構わず、カウボーイ風の男に全身をバネにして襲い掛かっていた。
雑賀は即座に空中を跳ぶ大熊に狙いを定め、単射で撃ち込んだ。空中で大熊に銃弾を命中させることが出来たが、致命傷に至っていないようだ。
しかし、横に大きく吹き飛ばされたのでカウボーイ風の男を襲うことは出来ず、そのまま転がって壁に激突していた。
「行くぞ!」
赤坂は逃げようとしていた研究者風の男の襟首を掴み、ずるずると引き摺って正面玄関の左横にあった図書室の扉を開け、雑賀が入るのを
確認すると、扉を締めて鍵を掛け、本棚でバリケードを築いた。
此処の図書室は窓が無く、出入り口と言えばこの扉だけだ。本棚で塞げば立て篭もるには充分だろう。
落ち着いたところで改めて男に向き直る二人。
「さて…早速だが、あの突然変異を起こした二体の感染体の居場所を教えて貰おうか」
雑賀はG3A4をスリングベルトで肩に吊り下げ、レッグホルスターからUSSOCOM Mk23を抜いて男の目の前に突きつけていた。
「黙っていたら為にならないぞ。別に銃など使わなくても、我々はこれでも充分人を殺せるんだが…」
片手でSOCOMを構え、もう一方の手で弾帯に吊り下げてある銃剣を抜いて見せ、その研ぎ澄まされた白刃の刃を見せ付ける。
「これを肋骨の下に突き刺せば、苦悶の一声を発する事無くあの世に逝ける…その方が弾薬の節約にもなるがね」
不敵な笑みを目許に浮かべ、銃剣を鞘に戻し、両手でUSSOCOM Mk23を構え直す。
「さぁ、早く教えてくれないか?我々には時間が無いんだ」

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(通常×2、閃光×2、焼夷×1)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、ABAフェイスガード、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(12+1)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(3)、ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリム図書室/>158を拉致、尋問中。

168 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 14:13:44
>158
建物の玄関までダッシュするオレの後ろから、鼻息荒く何者かが迫ってくる。
プーさんか、プーさんなのか!?
おっかなびっくり振り向くと、走ってきたのは白衣を着た脂ぎった感じの男だった。
「ななななな、なんですかアナタは!?」
オレの質問にも男はワケのわからん叫びで返すばかりだ。
・・・・・もしかして、オレ狙われてる?
そこからはもう一目散だ。
ようやく最初に出会えた人間が変態だなんて・・・・・・惨すぎる!

>159
いつの間にか並走していた変態男と同時に玄関に飛び込む。
「だ、だ、誰かいませんか!? 腹を空かせたプーさんと、見るに耐えない変質者が――」
オレは開口一番のセリフを言い終えることができなかった。
何故かって? そりゃ玄関ホール、つまりオレらの正面でいかつい兄ちゃん二人が、物騒な物を構えていたからさ。
「いやああああ撃たないで撃たないで!!」
諸手を挙げて泣き叫ぶオレ。美しくない!
・・・・・ここは何? 秘密の軍事施設か何かでオレは侵入者? だから軍人さんでホールドアップ?
記憶を失う前の僕よ、もうワケがわかりません。
アナタは何故、こんな変態と人食い熊と非道な軍人がのさばるホットスポットの近くでグゥグゥ寝ていたのですか?
今の僕にとってそれは、ただただ迷惑極まりないです。

>165>167
口元に怪しい笑みを浮かべながら、軍人さんの片方がナイロンの紐みたいなのを持って迫ってくる。
オレを縛ってどうしようと!? ハッ! そうか!
こ、コイツらもオレを狙う変態だったんだな!?
・・・・・恐らくこの村は、そういったいかがわしい連中の社交場になっているに違いない。
もしかして過去のオレもその一員!? ここに足を踏み入れた時点で、どんなプレイもオールオッケー!?
・・・・・勘弁してくれ。今のオレ、見た目はこんなだが、その気はまったくないんだ。

オレが震えていて立っていると、玄関ドアをぶち破って、何かが慌しく入ってきた
見なくても何かはわかるが、確認のために振り向いてオレは愕然とする。
増えてるぅぅぅぅっ!!?
「プーさんが増えてるプーさんが増えてる!!」
オレが半狂乱で踊っている間に、軍人さんが構えた銃をぶっ放し、プーさんその二をミンチ一歩手前にする。
本物だあぁぁぁぁ怖えぇぇぇぇぇぇ!!!
コイツら、こんな物か弱いオレに向けやがったのか!? 人間じゃねえ!

残ったプーさんは、仲間の死には目もくれず、オレに向かって一直線に走ってくる。
「ひょええっ!!」
そのまま体当たりで通路の奥まで吹っ飛ばされて、床をゴロゴロと転がる。
軍人の一人がまた銃を撃ったが、今度はかすり傷程度のようだ。
なんで、そんなショボイ当たりなんだよォ!? わざわざ手負いにしやがって、お前ら間接的にオレを殺す気だな!?
「うわうわうわうわうわうわうわうわァァっ!!!!」
ますます猛り狂って突進してくるプーさんから、オレは全速力で逃げ出した。
階段を上がったような気がするけど、よくわからない。
もう、頭の中は真っ白だ。

とりあえず、怪我はしていない。不幸中の幸いというかなんというかだが、無事なのはいいことだ。
・・・・・まだ不幸の真っ只中なんだけどね。

現在地・状況:九武村、サナトリウム二階、階段を駆け上がって追ってくる熊ゾンビから必死に逃げ続ける。
状態:健康、空腹、記憶喪失、恐慌状態

169 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 15:05:26
助走から一気に跳躍の姿勢を取り、懇親の力で地面を蹴り飛ばす。
「ハッ」
見事に塀の頂上の格子を掴むと、グリズリーに気付かれぬ様に静かに体を捩り、登っていく。
要約、最上まで上り詰めると、そこからまた危なっかしくも敷地内の地面へと飛び降りる。
着地と共に走る衝撃に足を震わせつつ、俺はサナトリウムの中へと歩を進めていった。
一刻も早くあの男を取り押さえなければ、俺の大切な者が失われてしまう。
しかし焦燥している場合ではない。今、俺には何よりも冷静な判断力が必要だ。
焦ったら全てが潰える。
「・・・こ、これはいったい!?」


>159
俺を待ち構えていたのは二人の兵士。即ちソルジャーだ。
成る程、あのカウボーイハットの男は俺が追って来る事を先読みして罠を仕掛けていたらしい。
まんまと嵌められた俺を嘲笑するかの如く、カウボーイハットに隠された目が光る。
「ふっ ・・・ すべてきさまの すじがきどおり というわけだ」
その刹那、突如として背後から轟音が響き、二体のグリズリーが雪崩れ込んできた。
「ばかな! たおしたはず の ぐりずりーが ふっかつ したぞ!」
まさか挟み討ちを喰らうとは、なんて卑劣な組織だ。
だが、この俺を相手にしたのが運の尽きだとは知る由も無い。
「くらえわがqwせdrftイヤ離しでfrtgyふきおlp!!」
間合いを取ろうとした瞬間、俊足で一人のソルジャーが俺の懐に潜り込んでいた。
クソッ…!こいつら…出来る!
俺はそのまま抵抗を試みるが、ソルジャーは容赦無く俺の体を引き摺り、地に走らせた。
その速度は留まる所を知らず、彼方此方に俺の頭部をしたたかに打ちつける。
このままでは、あいつ等を…俺は…守れずに終わるのか…
朦朧とする意識の中、定まらぬ視点の中で、俺は何度も虚空へと叫んだ。
「いやっ! はなして! おかあさん! お母さーーん!!」

あれからどれぐらいの時間が経過したのだろうか。
俺はカウボーイハットの男の組織の連中に拘束されていた。
「く ・・・ おれを どうする つもり だ?」

>「さて…早速だが、あの突然変異を起こした二体の感染体の居場所を教えて貰おうか」
「かっせんたい ・・・ だと? ふっ しらないな」

脅しには屈するまいと俺は冷涼に告げたが、奴は更に追い討ちを仕掛けてきた。

>「黙っていたら為にならないぞ。別に銃など使わなくても、我々はこれでも充分人を殺せるんだが…」
「しかたがないおしえてやろう
 奴等はこの建物の地下に潜伏しているが、地下への道は分厚いウォールで閉ざされている。
 そのウォールは一階の管理室のウォール作動装置を解除すれば開ける事が出来る。
 パスワード等は必要なく、部屋に入れば奥の最も目立つ所に装置はあるから
 どれか探す必要もないだろう許してください。」

これで本当に良かったのだろうか。
だが俺は必ず漁夫の利を得て彼女達を助け出す。助け出してみせる。
卑劣な脅迫に屈しても、俺の思いは決して潰えないのだ。
そう、この大空に、限りない大空が広がっている限り―――。

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・九武村研究所・所長室
状態: 雑賀達に脅され、缶戦隊二名の場所を教える

170 名前:六望斎 ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 15:59:18
>148>157
男の投げた手榴弾により、電源室は炎に包まれ、二次、三次の小さな爆発が次々と起こる。
「っほ、年寄り相手に自爆攻撃も辞さずとは、ガイジンは荒っぽいのう」
続いて、入り口から目暗滅法に小銃の弾がばら撒かれる。
「・・・・こりゃかなわん、仕切りなおさせてもらうぞ」
二発ほど脇腹にもらいながらも、老人は滑らかな動きで天井裏に逃げ込んだ。

11階の一室に辿り着いた所で、老人はようやく床に腰を下ろし、血の滲んだ脇腹に手を当てる。
「・・・・・しんどいのう。だが、楽しくてかなわん」
そのまま目を閉じる。
彼の体は非常に大雑把にできている。大概の負傷は僅かな休息と栄養補給で完治するのだ。
眠りに入る意識の中で、老人は、次なる襲撃の仕込みをうつらうつらと考えていた。

現在地・状況:スペンサービル11階、仮眠室、爆発と銃撃で受けた傷を癒すために眠る。

171 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 16:09:36
>169
>「しかたがないおしえてやろう
>奴等はこの建物の地下に潜伏しているが、地下への道は分厚いウォールで閉ざされている。
>そのウォールは一階の管理室のウォール作動装置を解除すれば開ける事が出来る。
(管理室…そう言えば、奥にそんな感じの部屋があったな)
先程の一階の捜索でそれらしき部屋に入ったのを思い出す。
「そうか。協力に感謝する」
雑賀は突きつけていたUSSOCOM Mk23をレッグホルスターに戻すが、代わりに銃剣を抜いていた。
「!?…止めろ!雑賀!」
咄嗟に赤坂が雑賀の腕を掴み、男に振り下ろそうとしていた凶刃を阻止する。
「赤坂…どうせ今殺したって結末は変らん。違うか?」
雑賀は乱暴に赤坂の腕を振り解き、しぶしぶと銃剣を鞘に収めていた。
「行くぞ」
雑賀はそれ以上はこの男に関わらず、入り口を塞いでいた本棚を撤去し、扉を開けると一目散に目標を目指した。

先程のもう一頭はカウボーイ風の男を追い掛け、二階に行ったようだ。上で騒々しく追いかけっこをしているみたいだ。
管理室に辿り着き、古びた扉を開けると、奥に操作板らしきものがあった。どうやらこれが例のウォール作動装置なのだろう。
緑と赤のそれぞれの開閉ボタンがあるだけだ。今は赤の閉ボタンがONになっている。
雑賀は緑色の開ボタンを押した。すると、一階の何処かで大きな音が上がった。どうやらそのウォールとやらが解除されたのだろう。
方角からして、正面玄関ホールだ。位置的に先程の図書室が近い。あの研究者風の男に先を越されなければいいが…
「急ぐぞ。奴に目標を連れ出されたら堪ったものじゃない」

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(通常×2、閃光×2、焼夷×1)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、ABAフェイスガード、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(12+1)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(3)、ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリム管理室/地下への隔壁を開放、急いで戻る。

172 名前:グリムローズ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 16:48:20
スペンサービル45階。
純白の絹の上に、色とりどりの薔薇の花びらが刺繍されたドレス姿。
肘まで手袋で覆われた両腕は胸の前、薔薇が描かれた扇を口元でひらひらさせながら、足首まで丈のある、それでいて
くっきりと艶かしい脚線美が見てとれるようなスカートをふわりふわりとさせながら、
「・・・・・・どうやら、ホールのお客様方は、あらかた静かになられたようですわね」
グリムローズは、悠然と通路の中央を歩いていた。

あちらにこちらにグリーンゾンビ、犠牲者が早速目を覚ましたのだろう、ただのゾンビの姿もある。
柱の陰にハンターあり、天井にはリッカーやキメラがその爪跡を残してる。
「誰が持ち込んだのかしら? 本当に醜いこと。製作者の美的センスを疑いますわ」
そんな虫並みの知能しかない怪物達だが、何故かグリムローズを避けて通る。
まるで彼女が見えないかのように、彼女の周りを嫌がるかのように。

>103
ある部屋のドアの前に差し掛かり、グリムローズは足を止める。
「・・・・そう、貴方の仕業ですのね? クリッペン様」
壁の向こうを見透かすかのうように呟き、穏やかに微笑む。
・・・・ごり・・・・ゴキキ・・・・
奇妙な音が、響く。
グリムローズの、細く白い首からだ。正確には喉、声帯からだろうか。

「っうっう・・・・ぅぅ・・・・!! パパー! ママァー! パパー! ママー! どこへいったのぉーー!?」
幼い、少女の声が、その喉から発せられる。
泣きじゃくり、己を見失い、必死に庇護を求めながら、大人の保護欲を刺激する甘いものが含まれている、響きだけで
その可憐な容姿を想像できる、それは理想的な助けを求める声であった。
「・・・・・いや! いやよこないで! だれか、だれかいないの!?」
ドアの横の壁に背を預け、巧みに、声の主が必死に逃げているかのように囀り続ける。

グリムローズの緑の瞳は、愉快ぞうに細められていた。

名前:グリムローズ大尉(クロノス03)
年齢:?(外見年齢二十代半ば) 性別:女
所持品:薔薇の扇、薔薇のドレス、角のエンブレム、カードキー
現在地・状況:スペンサービル45階、クリッペンルーム前、>103に誘いをかける。
状態:健康、声帯を変化させているので可憐な少女の声

173 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/19(金) 17:04:47
>168
「アァ〜ア〜〜」
逃げるナル男の前に数体のゾンビが立ちふさがった

174 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:12:43
暫く物置になっている部屋を捜索すると目当ての物が出てきた。
養蜂家や蜂の駆除業者が使う白いネットで出来た蜂避けの服だ。
地方の役場ではこういった備品を備えている所も少なくないし、山奥で作業をする林業関係者も
個人で購入するケースが多々ある。
最もそれは軍用のNBCスーツにネットを取り付けたようなデザインの代物だったが。
他にも毒抜きキットと、ヒスタミン注射器、蜂の毒を洗い流す為の水をペットボトルに入れた。
ついでにガムテープも入れておく。
それらを全て段ボールに纏めると自転車の荷台に括りつけ、サナトリウムへ移動する。
段ボールは蜂を入れるのに使えるだろうし、サイズによっては蜂の巣ごと入れても良いだろう。

>167−169>171
グレイブデイガーに注意を払いながら自転車を漕いでいるとフルオートと
思しき銃声が聞えた。
組織の人間か、はたまた乗り込んできた軍人連中か。
何にせよ感染体を解放する上での障害だ。
サナトリウムから死角になる位置で蜂避けスーツを着用し、その上からホルスターを装備する。
ブンブンと耳元を掠めていく蜂に怯えながらもゆっくりと段ボールを両手に小屋の中へと侵入した。
驚くほど巨大な蜂の群れが小屋の中を飛び交っている。
音を立てて体当たりする蜂、刺そうとでもいうのか尻を擦りつけてく蜂。
スーツのお蔭でダメージは全く無い。
蜂の巣も一抱えはありそうな代物で、自転車で持ち運ぶのは一苦労だろう。
仕方が無いので数十匹が段ボールの中に入れた所でにガムテープで封をした。
これで博士のお使いは済んだ。

お次は如何にして侵入者を追い払うか、だ。
一抱えも蜂の巣をもぎ取ると、そのままサナトリウムの玄関に放り込む。
地下への階段が封鎖されている以上、感染体は安全だろう。
取り合えず今はサナトリウムの出口が見える角で様子を見る。
装備によっては敵の規模、所属が解かるかもしれない。
もっとも後者が簡単に解かるような連中なら恐れる必要は少ないはずだが。

性別:男
所持品:シグP226(15)、15連マガジン×2 、携帯電話 、煙草、ライター、段ボール箱(蜂入り)
服装:蜂避けスーツスーツ、タンカースタイルショルダーホルスター
現在地:サナトリウム(建物の外の角)
状況:サナトリウムに蜂の巣を投げ込んだ。

175 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 18:43:24
>171
そして俺が決意に燃えてる時にだ、何か知らねぇが突然
片方の男が俺を、銃の先っぽにナイフみてーのが付いてる変なので斬りかかって来やがった!
もうビックリする所の騒ぎじゃねえ。ビビリまくりング;;
アイツはマジで狂ってたぜ!全く躊躇いってもんが見えなかったからYO!
やっぱこういう仕事してると人殺すのも平気になっちまうのか?おお、おっかねぇ〜><
まぁ、こんなクールに考えを巡らせられてんのも、奴等が俺を見逃して
とっとと管理室へと行っちまってから結構時間が経ってるからなんだがよぉ〜。
とりあえずまぁ、アレだ?良く分かんねーけど騒ぎの発端は熊野郎じゃねえみてーだぜ?
軍隊まで出動するってこたー、やっぱ車椅子のジジイの言ってた感染体が絡んでる臭ぇな。
さっきの奴等も感染体が目当てみてぇだしよ。
それにしても地下への行き方教えちまったよぉ〜。何やってんだ俺w
まぁ人間なら普通だよな?自衛本能ってやつか?だよなあ〜^^
「・・・あ?」

ガコーンっていうかガシャーンっていうかウィーンみたいな?
起動音?みたいな?起動音?みたいな?何で繰り返すんだ?みたいな?
そんな様な音が響いて来やがったぜ?何だっつうんだ?
本棚は撤去されてるから、よし、扉は開くぜ。確認してみっか。
おっとっと、地下への扉が開いてるぜ!でもこの先に居るのは感染体…だっけか?
正直言って興味ねぇ。
折角、熊よりヤバ気な騒ぎが起こりつつあるんだ。
俺は避難民のエロい人を探しに行くぜ?あのナル男に先を越されちゃたまんねー。
「・・・お?お?」
すると、だ。地下からイイ感じの声が聞こえるじゃねえか?
感染体って本当かよ?ガセじゃねーの?ま、一応は俺も研究員の一人なんだ。
一度くらいは地下に入っていっても構わねーだろ。
後から追いついて来るであろう先程の二人組の存在は無視して、俺は地下へと急いだ^^

>174
それから暫く進んだ後、何かブンブン飛んでる音が聞こえたので
上に戻れなくなっちまったのは秘密だ。

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・サナトリム地下への階段
状態: 地下から女性の声が聞こえ、とりあえず行ってみる

176 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 19:14:19
>174
廊下を突き進んで玄関ホールに辿り着いた途端、何かが破壊されたドアの陰から放り込まれた。
手榴弾かと思って咄嗟に伏せようかと思ったが、どうも毛色が違う。それは一抱えもある蜂の巣であった。
「!…誰かが此方の行動を妨害しようとしているな」
二人はバラクラバから覗く目を除けば、外気に晒されている箇所は無い。
だが、刺されないに越した事は無いだろう。着ている戦闘服は全て難燃製の厚手の布地だが、針が通らないとも限らない。
なるべく安全にあの巣を処理するか、それともこのまま強行突入するか。
「…赤坂。ABAフェイスガード着用だ」
玄関ホールに放り込まれた蜂の巣が見える廊下の角で立ち止まり、その場にしゃがみこむ。
弾帯に装着したバットパックに手を突っ込み、レベルUAクラスの防弾素材で作られたフェイスガードを取り出す。
通常のものはアイスリットに何も嵌めこまれていないが、特戦が採用したフェイスガードは閃光手榴弾などに対する防御の
一環としてスモークレンズが嵌め込まれていた。これならば僅かに露出した目も保護出来る。
二人はそれを被ると、廊下の角から身をはみ出さない様にそっと様子を窺った。
ホールでは放り込まれた蜂の巣の住人達が怒り狂ってぶんぶんと飛び回っており、あの中に入れば間違いなく襲われるだろう。
「さて…あの巣を放り込んだ奴は間違いなく蜂に対する何らかの防御を施しているだろう。奴ならばあの中に堂々と入って行ける。
だが、奴も馬鹿では無い筈だ。此方の攻撃を当然の如く予測している。蜂の巣を投げ込んだぐらいで此方の出鼻を挫けるとは思っていない筈だ。
それと、此方があの中に突っ込んでいったら安全に攻撃出来る位置に付いているだろうな…状況は待ち伏せを喰らっているようなものだ」
雑賀は背面パネルのグレネードラックに手を伸ばし、赤い塗料が塗装されている手榴弾を手に取った。それは他のものと比べて少し大型であった。
「しかし、此処で足踏みしている訳には行かない。地下への扉は開かれた。奴が先に地下に降り、扉を閉めるとも限らん。
そして別ルートから脱出するかもしれない…我々の目の前に立ちはだかる障害は全て叩き潰す」
勢い良く安全ピンを引き抜き、その手榴弾をホールに投げ込んだ。
放物線を描いて投擲された手榴弾の起爆ピンは空中で弾け飛び、既に手榴弾に火は灯されていた。
手榴弾は丁度蜂の巣の手間に落ち、ころころと転がった。そして数秒後には3000度を越す炎を発生させていた。
一瞬にして玄関ホールに灼熱が吹き荒れる。荒れ狂う炎はホール全体を舐め回し、片っ端から物体を消し炭に変えていく…
「これでいい。行くぞ」
大型焼夷手榴弾の爆発が収まり、全ての蜂が消し炭に変ったのを確認すると、彼方此方が燃え始めたホールを一気に二人は駆け抜ける。
先に赤坂が開かれた地下室への通路を入り、雑賀が後に続く。

地下室に入ると、二人は各々の銃に装備されているフラッシュライトを点灯した。
地下室にはサナトリウムと同じぐらいの光源があったが、やはり明るいに越した事は無いだろう。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(通常×2、閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(12+1)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(3)、ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリウム地下室/大型焼夷手榴弾で蜂の全てを焼き払い、地下へ。

177 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 20:48:08
>176
待ち伏せは完全に失敗だった。まさか手榴弾で対処するとは思いもしなかった。
その手榴弾は燃えるというより溶かすと言った方が相応しい。
所々に残り火こそあるが、内装にしても燃え出さずに一瞬で炭化した位だ。
「空自?しかし・・・アサルトライフルを見る限り・・・・」
フェイスガード越しで2人の表情を見る事は不可能だった為に人種の特定も出来ない。
解かった事は、航空自衛隊にしては地上戦の装備が充実し過ぎている事だけだ。
霞ヶ浦の武器学校から取り寄せたのかドイツ製のG3にマスターキーを取り付けているし
大き目のレッグホルスターも気になる。
一番気になるのは、ハードライフルケースだ。
(・・・スナイパーと観測手の・・・編成だが・・・空自の話は聞いた事が・・・無い)
「一旦引く、か。博士も待っているだろうし。」
用済みとなった蜂避けスーツを脱ぎ、正門から出て行く。
湿った地面にはっきりと残る足跡を消す必要は無いだろう。
軍用ブーツ独特の足跡を残した方が相手に先入観を持たせる事ができる。
大抵の人間はサラリーマンが軍用ブーツを履くとは思っていないだろう。
だが・・・
自転車に戻り、ライフルケースからFN−FALパラモデルを引っ張り出す。
初弾が装填されているのを確認する。
そして携帯のメールで『箱の中の蜂を研究所に持って行けばワクチン完成』と
打ち込み、一番見つかり易そうな正門に段ボールごと置く。
ついでに正門に備え付けられていた左右確認用のミラーを叩き割り、適当なサイズの破片を手に取った。
「約束なんてするもんじゃないな。」
ニヤリと笑って2人が消えていった階段へと移動を開始する。
ミラーの破片で曲がり角を確認しながら、ゆっくりと地下を目指す。
全く、何のために花井博士にロックの解除方法を聞いたのだろうか?

性別:男
所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×2 、煙草、ライター
服装:スーツ、軍用ブーツ
現在地:サナトリウム地下への階段

178 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/19(金) 22:27:17
>150>137
隔壁が音を立てて開き始めた。
数秒後に綺麗さっぱり目の前の壁は消えていた…

179 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 22:27:32
>173
・・・・・・人生とはあざなえる縄の如し、諸行無常、七転八倒、泣きっ面に鉢。
とにかく、オレのリスタート人生ほど最悪なものもないだろう。

何か使える物はないか、どこか隠れられる場所はないか、プーさんに追いかけられながら探し続けるオレの前に、ここの
住人なのか、五人の人間が顔を出してくる。
「た、早く警察に電話してくれ! 凶暴な熊が入ってきたんだ!!」
不法侵入を詫びるのも、オレのことについて尋ねてみるのも後の話だ。今はとにかく――
「な、なんだよ?」
一番先頭にいた女性が、フラフラとした足取りでオレに抱きついてくる。
いや、そんな、確かにオレは一目惚れされてもおかしくないくらい美しいが、だからといってこんなシチュエーションで
その気になられても――
「・・・・・いってえええ!?」
そのまま肩の辺りを思いっきり噛まれる。
なんだなんだ!? オレなんかしたか!? どういう趣味だそういうプレイか!?
慌てて女性を引き離し、その顔を覗き込む。
・・・・・・なんなんだよ一体?
薄暗くてよくわからなかったんだが、見ればこの女性も後ろの連中も、酷い顔だ。
いや、不細工ってわけじゃない。表情に、人間性の欠片もないんだ。
目は白濁して、口は開きっ放し、ウゥウゥと苦しげなうなり声をあげ続けている。
・・・・・・病気か? みんなそろって頭に虫でも湧いたのかよ?

オレが呆然としているのにもかまわず、プーさんは容赦なく迫ってくる。
「うわあっ!」
背中から来たジャンピングダッシュハグをギリギリでかわし、通路の壁にペターっとなるオレ。
オレに噛み付いた女性が、運悪くそのまま押さえつけられ、バリバリと齧られる。
「・・・・・うっ・・・・」
・・・・・なんて惨い・・・・くそっ! オレがここに逃げ込んだばっかりに!!
しかし、その後の光景はもっと信じられないものだった。

残る四人の住人が、熊が貪っている女性の周りに群がり、同じく口をつけ始めたんだ。
・・・・・やべえ、目眩がする。
オレは震えながら後退りし、食事に夢中のプーさんと人食い共に背を向ける。
ここは、ここは悪夢の中なのか? オレの記憶がないってのもオレが見ている悪夢の演出なのか?

>176>177
フラフラと、来た道を戻り、階段を下りる。
さっきまでいた玄関ホールは、何か全体的に凄い炎で炙られたような有様になっていた。
「次から次へと・・・・・一体、何が?」
何もかも溶けた惨状の中、比較的無事なそれが目についた。
受付の後ろの壁にある扉だ。おそらく金庫だろう。
何気なく近づき、鍵穴を見る。あれ?
オレの手の中に、何故かこれに合いそうな鍵がある。
・・・・・さっきの女性ともみ合った時のか。そういえば、首から下げていた何かを引きちぎったような気がする。
「・・・・開けてみるか」
何か、役に立つ物があるかもしれない。もしかしたら、オレの記憶の手がかりも・・・・・
オレは、震える手で、鍵を差し込んだ。

所持品:クラシックギター、ウクレレ、ハーモニカ、手鏡、折りたたみ櫛、金庫の鍵
服装:ポンチョ、バンダナ、カウボーイハット、ウエスタンブーツ、ウエスタン上下
現在地・状況:九武村、サナトリウム一階玄関ホール金庫前、金庫の鍵を開ける。
状態:健康、空腹、記憶喪失、肩に浅い噛み跡

180 名前:山田あすか+猫 ◆ACbuU8qOaU [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 22:44:42
>150
廊下には黒いワンピースを着た綺麗な女の人が立っていた。
>「初めまして、隣部屋の桂木です。……早速で恐縮だけど、この隔壁はどうしたら開くのかしらね?」
「あ…どうも、隣の山田で…。」
言いかけた言葉が次の瞬間止まる。この人…感染したんだ…。
――――殺そう。今すぐ。狩りがしたい。
「御免なさい…ちょっと…。」
眩暈がする…気分が悪い。
――――細胞を解いて、全部バラバラにして、ナカから壊して…。
桂木さんが心配そうに蹲ったあたしを見ている。
あー、もういい加減にしてよね。こんなんじゃ他の化け物とかわんないわよ、あたし。
頭をブンブンと振ると何でも無いと言って立ち上がる。
「ほんと、どうにかなんないかしらね…この壁…あ?」


>175>176>177
壁が動いたと思ったら…やっぱこうなのよね。
「桂木さん、聞える?」
小声で囁きかける。それに重なって数名の微かな足音。
「やーねぇ、デートのお誘いかしら?」
不安げな彼女を背中に庇いつつ、足音のする方を睨み据えた。
足音は確実に近くなっている。こうなったら…。
片手で廊下に設置されている消火器を引き寄せ、大きく息を吸い込んだ。

「きゃあぁぁああぁぁ!!いやぁああっ来ないでぇえーー!!」

静寂を引き裂くあたしの迫真の演技。
さぁ…どう反応してくれるのかしら…。

服装:ナース服、シューズ
所持品:猫、消火器
現在地:サナトリウム地下 廊下。
状態:健康。襲われているかの様な悲鳴を上げて相手の反応を待つ。

181 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 22:48:34
先程思わぬ所で死体焼却用の大型焼夷手榴弾を使用してしまったが、まだ赤坂が所持している分がある。
だが、あくまでも連れて帰れない場合に限りそれを使用する事となる。そう、『あくまでも連れて帰れない場合』にのみ使用を許されるのだ。
例えば、銃が『偶然』暴発して、その銃口の先に『偶然』回収目標がいたとする。撃ち出される銃弾は強力な.308口径弾か12ゲージショットシェルだろう。
どちらも至近距離で命中したら、普通の人間を充分に即死させる威力がある。だが、『偶然』銃弾を受けるのはウィルスによって変異を起こした感染体だ。
『偶然』単射で暴発しても死には至らないかもしれない…しかし、『偶然』連射で暴発したら、先程の大熊のように挽肉だろう。
「…その『偶然』とやらが起こらなければいいがな」

>177
「……来たな」
地下室の曲がり角に差し掛かった所で、後方から響く足音に立ち止まる。
「どうする?今度は此方が待ち伏せを仕掛けるか?」
「…奴も感染体が目当てだろう。となると、遅かれ早かれ対決は免れないな……」
雑賀はグレネードラックに残っていた通常の炸裂手榴弾を一発取り外した。
「奴に是が通用するとは思えないが…無いよりはマシだろう」
予め手榴弾にテープで留めておいた視認しにくい塗料を塗ったワイヤーを安全ピンに巻きつけ、
手榴弾を丁度壁を通っていたパイプの陰にテープで張り付け、ワイヤーを手榴弾を貼り付けたパイプとは反対側の壁に貼り付ける。
ぴんと張ったワイヤーは丁度人の腰の辺りの高さだ。
「それともう一つ…」
更にもう一個の手榴弾を同様にしてパイプの陰に設置するが、今度は1mぐらいの距離を空けてワイヤーの高さは膝ぐらいにする。
「これに引っ掛かるとは思えないが、足止めにはなるだろ」
即席のブービートラップを設置し終えると、雑賀は立ち上がった。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×30)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(12+1)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリウム地下一階/ブービートラップを設置

182 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/19(金) 23:11:45
しばらく走ってから後ろを向くと、もうあの怪物も米軍の部隊も見えなくなっていた。
「まったく…こんな田舎に何が起きてるんだ…………」
村の治安は極めて良好、仕事らしい仕事も殆ど無い、とても楽な職場。
私よりもいくらか歳を取っていた先任駐在の言葉を思い出す。
「これのどこが楽な職場だというんだ!あのジジイめ!クソッ!!」
職場に対する怒りを込めて、足元にあった石を思い切り蹴り飛ばした。

ふと石の行方を見つめていると、その先にある玄関を開けたままの民家が目に留まる。
表札は「大宮」。私の記憶では元陸軍将校の老人が独りで住んでいたはずだ。
確か培尾連隊戦友会の会長を務めていて暇なときには山へ狩猟に……
「そうだ!ここなら武器があるはずだ!」
大宮老人は旧軍の小銃を猟銃に使っており、「戦地の思い出だ」と言って軍刀も持っていた。
玄関が開いているので、もしかするとそれらをもってどこかに逃げたのかもしれない。
だが、調べる価値は十分にあるだろう。
「お〜い、大宮さん。いないのなら勝手に上がらせてもらうぞ?」
一応、一度だけ呼びかけてから玄関に入った。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填、予備8発)、警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村大宮老人宅
自分の状態:周囲を警戒しつつ大宮宅に侵入

183 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 00:41:18
>167
隔壁から聞こえてくるのは、連続した銃撃音と何かが壊れるような音。
今だ眠っているような五感でも、壁の向こうに感染体の気配を感じる事くらいは出来た。それも複数の。
どうやら、悪夢は未だ終わっていないようだ。

>180
>「あ…どうも、隣の山田で…。」
言いかけた山田さんの瞳が怪しく光った。思わず後退りする。
>「御免なさい…ちょっと…。」
だが、彼女はそう言うなり、その場に蹲ってしまった。
まるで、獲物を値踏みするような視線だった気がするが……見間違いかもしれない。
「だ…大丈夫ですか?」
お元気そうだとばかり思っていたけれど、もしかしたらどこか具合が悪いのかもしれない。
背を摩ろうかと思ったものの、結局触れる事は出来なかった。さっきの視線のせいかもしれない。
>「ほんと、どうにかなんないかしらね…この壁…あ?」
隔壁が開き、結局山田さんは何事も無く立ち上がったけれど……その出来事は不安と共に、何故か強く印象に残った。

>175>176>177>178
>「桂木さん、聞こえる?」
囁き声に、小さく頷く。銃声に加えて、さっきの爆風。そして近づく複数の足音。
生憎と、白馬の王子様を夢見る年頃はとうに過ぎていた。
私は近くの掃除用ロッカーから短めのモップを取り出し、柄の部分だけを外して手に持った。
未だ身体が思うように動かず、どこまで扱えるか分からない。だが、無いよりはましだろう。
ああ、心の支えでもあった愛刀が懐かしい。しかし、無いものを嘆いてみても始まらない。
今の私に出来る事は、こうして背に庇ってくれる山田さんの足を極力引っ張らない事だ。
>「やーねぇ、デートのお誘いかしら?」
「……では、ムードくらい出して歓迎しましょうか?」
軽口にぎこちなく微笑み返すと、私は壁際のスイッチで隔壁付近の照明を落とした。
廊下の一部だけは点けたままなので、此方からはよく見えるが階段からは見えにくくなる筈だ。
>「きゃあぁぁああぁぁ!!いやぁああっ来ないでぇえーー!!」
山田さんの迫真の演技を聞きつけたのだろう、足音が急に慌しくなった。思い通りの反応に、彼女の唇が綺麗な弧を描く。

――――まず最初に現れたのは、見覚えの無い白衣姿の男だった。

所持品: 黒いワンピース、黒革靴、写真、風呂敷包み(着物、小物一式)モップの柄
現在地:サナトリウム地下1F 廊下。
状態:倦怠感



184 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 01:04:01
>180
幸い、まだ他の連中が追い掛けてくる様子はねぇ。
地下へはとりあえず一番乗り出来そうだが、あの声の主は何者なのか。
声の感じからして、清楚で感じの良さそうな人だよな、うん^^
地獄に仏とはこの事だぜェ〜・・・。
けどよ、いざ襲うとなると気が引け…いや何てこたーねぇ。
とりあえずは確認が先だよな。急げ…俺(>∇<♪♪
っとと、このままじゃ怒張しちまってるナニが目立っちまうじゃねえか!
とりあえず白衣のボタンは締めて誤魔化しておくことにするぜ!!!


>「きゃあぁぁああぁぁ!!いやぁああっ来ないでぇえーー!!」


そこで俺は足を止めたぜ。いや、何か知らんがヤバそうな雰囲気漂いまくりじゃね?
悲鳴は結構近くから聞こえたからよ、ビックリしてキュッってなったぜ!
にしてもよー、これってアレだ?感染体に襲われてるんじゃねえのか?
俺が行ってもよ、とても太刀打ち出来そうもねーってかマジで殺されちまうだろ。
暫くその場で立ち止まって考えようとしたが、時間が許す筈もねぇ。
さっきの連中に追いつかれても俺ぁ殺されちまうかも知れないんだからよぉ〜。
「あっ」
そういやぁナル男はどうした!?俺から逃れた後は全く行方知れずだ。
まさか奴が誰よりも早く、この地下に向かっていたとしたら…辻褄が合うじゃね〜か!!
ぬあああああ!!!先を越されるわけには行かないぜ!!
待ってろエロい悲鳴の人!!すぐに助け出して着てるもん全部剥がしてやっからよ!!
俺はそのまま疾風の如く地下へと辿り着いた^^
この数メートル先に悲鳴の人がいるぜ!!
「た、助けに参上しましたよっ!!」

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・サナトリム 地下
状態: 地下に到着し、声の主を探す

185 名前:車椅子の老人 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 01:44:07
眼前に並んだ二つの生成素材と、それらを調合する為の生成装置を見据え
私は車椅子の背もたれに身を預けた。残り必要な素材は蜂の毒のみだが、
此処で私が心配していても仕方が無い。今はあの男に全てを委ねるとしよう。
人事を尽くして天命を待つ、だ。
デスクの引き出しの鍵を開け、アンプルシューターを取り出す。
デイライトの量産が完了した際には、これが恐らくB,O,Wに対する最も強力な武器となるだろう。
感染体の体内に向けて射出し、命中させれば中のデイライトを注入させる事が可能な代物だ。
奴等を頭から足の爪先まで支え、コントロールしているウィルスを一瞬で死滅させる。
たったの一発であらゆる生物兵器を無に還すのだ。
今度ばかりは、最後まで守り切れるかも知れない。
その為に準備してきたのだ。

対B,O,W専用のアンブレラリボルバーは所長室の恐ろしく頑丈な金庫に保管されているが
開けるのに必要な番号は所長と、その息子である赤木研究員しか知らない。
所長は遠くの研究所に出掛けてしまっているし、何せ村がこの惨状だ。
もう戻ってくる事は無いだろう。となると、問題なのは赤木研究員だ。悪用されなければ良いのだが…

名前:花井修三
年齢:57
性別:男
所持品:車椅子、山村のメモ、>9の書類
服装:汚れた白衣、老眼鏡 
現在地・九武村研究所 一階・研究室
状態:デイライト生成の為の準備完了

186 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 02:04:46
>180
>「きゃあぁぁああぁぁ!!いやぁああっ来ないでぇえーー!!」
次の廊下の角を曲がろうとするが、女性の叫び声に一旦立ち止まり、角からそっと様子を窺う。
見れば目標がいると思われる廊下付近の電灯は消されており、成程、点けたままとなっている此方側は見つかり易くなっていた。
「中々賢しいな…」
流石あの死都を生き抜いただけのことはある。並みの兵士よりもタフで生きる事に頭が回る。
雑賀はUSSOCOM Mk23を抜き、残った電灯の幾つかを撃ち抜いた。直ぐに頼り無い光源が無くなった地下は殆ど暗闇に閉ざされた。
序に銃のフラッシュライトも消しておく。これで此方の姿が視認される確率は低くなった。
とは言え、雑賀は身長約190cm、赤坂は彼よりも10cm高い身長約200cm。どちらも大男だ。暗闇の中で動いてもそれなりに存在感がある。
だが無灯火状態ではかなり違うだろう。二人は88式鉄帽にマウントされているNBGを顔の前に下ろした。
スイッチを入れると、直ぐに視界が蛍光色に染まり、廊下の向こうの遣り取りも手に取る様に分かる。

>184
やはりあの研究者風の男が先に目標に接触したようだ。思った通り、傘社の回し者か何かか?
目標と接触する前に、先程始末しておけばよかった。

>182
一度G3A4のハンドガード下部に取り付けられているマスターキーに装填されている12ゲージショットシェルの全てを排莢する。
そしてレッグポーチから非致死弾薬である、ゴムのスラッグ弾頭が充填されているショットシェルを取り出し、装填し直す。
一応、任務内容は優先的に生きたまま連れて帰ることだ。その過程で抵抗されるとも限らない。それを鎮圧する為にもこの弾薬が必要だろう。
全ての準備が整い、雑賀はハンドシグナルで赤坂に指示を出し、一気に角から飛び出す。
先頭は雑賀が低い姿勢で小銃を、赤坂がその後で軽機関銃を構えて一列縦隊で突き進む。
音も無く、気配も無く獲物に忍び寄る彼等はまさしくジャガーや豹などの密林の狩人だ。既に二人は研究者風の男の背後にいた。
「…動くな」
男の背中に銃口を突きつけ、フェイスガードの下から聞こえるくぐもった声で警告する。
少しでも変な行動を起こせば一撃、12ゲージショットシェルのパンチをくれてやる。その次は.308口径弾で頭を完全に吹き飛ばす心算だ。
「そうだ……物分りが良くて大変よろしい」
ぴくりとも動かなくない男の手をナイロンハンドカフで素早く縛り上げる。これ以上下手な行動をされては堪らない。
「さて、我々は貴女方を救出しに来た陸上自衛官だ。この男はまぁ……貴女方に何かしら害を及ぼすと思われたので拘束しました」
くぐもった声がフェイスガードの下から漏れる。
正確に言えば救出ではなく『回収』だ。既に彼女達は日本国民としてではなく、日本という国に害悪を齎すかもしれない物体と認識されている。
それに、既に彼女達はこの日本と言う国に存在しないことになっている。意図的に政府が彼女達の存在を抹消したのだ。
戸籍から何から何まで。彼女達がこの日本と言う国で生きた全ての足跡を国家という巨大な存在が叩き潰していたのだ。
(仮にこのまま何事も無く、連れて帰れたとしても、待っている運命はモルモットとそう変らんかもしれんな…)
ならばやはり『偶然』の暴発事故が起きる事を祈るべきか。後にも先にも彼女達を待ち受ける運命は過酷だ。
NBGのレンズの向こうの雑賀の青い瞳は、何処か悲しげであった。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(ゴム、3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリウム地下一階/赤木の手をナイロンハンドカフで縛り上げる。桂木、山田に接触。

187 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 02:21:18
>176
見失った、か。あのクソ蚯蚓の地中を這いずる音は聞こえるが、あの兵隊達の靴音も、あの男の走る音もそれに紛れて消されてしまっている。
なんてこった、美味そうな人間モドキを二人も見失うとは・・・。
しかし、まあ・・・収穫がなかったわけじゃあないからよしとするか。
真白い建物・・・左腕の疼きは痛いほどに高鳴っている・・・ここにいるか、ここにいなくてもこの近くにはいるということか。
思わず口がにやけてしまう、大宴会は近い、ここまで来たら摘み食い無粋というものだろう。
我慢すれば我慢するだけ、餌は美味くなる。そうだろう、偶には我慢するべきだ。
真白い建物の玄関前は既に誰かが侵入した後ということを物語る。
大小様々な蜂らしき消し炭がその辺に転がっているからだ。まだ少し温かいということはそんなに時間はたってない。
ならばいい、ここに仲間がいるなら大宴会。いないなら・・・進入した奴と殺しあうのもまた一興。
「フフ、フフフフフフフフ」
俺は自分の考えに口を歪め、笑いながらそこに足を踏み入れた。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム玄関前
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い サナトリウムに侵入 

188 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 03:16:24
金庫の扉は分厚く、中も人二人が大の字に寝られるくらいのスペースがあった。
これなら、金庫室といってもいくらいだ。
扉を後ろでに閉め、カチリと鍵のかかった音を聞く。鍵はオレが持ってるし、一先ずは安全かな?
照明のスイッチを入れ、棚に安置されている品物に視線を走らせる。
・・・・・目が覚めて、勝手に人様の家に入って、結局やることは泥棒か。
情けないなオレ。自分のこともわからないまま、犯罪に手を染めるだなんて・・・・・
いや、今は生きるか死ぬかの瀬戸際のはずだ。良心の呵責は後回しにしよう。

当たり前だが、中に食べ物はなかった。
極々プライベートな小物やら、金目の物ばかりだ。別に欲しくもなんともない。
「・・・・・なんだこれ?」
その、こんな時に何の役にも立たない品の中で一つだけ、オレの目に留まった物があった。
細長い布の袋だ。手に取るとずっしりと重い。
「剣か・・・・・」
口紐を解いて中身を出せば、それは黒塗りの木鞘に納められた刃物だった。
・・・・・日本刀だ。
オレは無意識の内に、スラッとそれを抜き、食い入るように見つめる。
「こいつは・・・・・国綱じゃないか」
・・・・・・・ちょっと待て。オレ今何て言った?
クニツナ? 人の名前か? それともこの刀の名前? なんでオレがそんなことわかるんだ?
もしかしてオレって刃物マニア? だったら嫌だなぁ・・・・・

刀を鞘に納め、プルプルと頭を振る。
・・・・・駄目だ。こいつを見てると変な気分になってくる。
「・・・・・っ!?」
なん・・・・だ? 頭がすっげえ痛え・・・・・?
オレは震えていた。そりゃ今まで怖くて怖くて震えまくっていたけど、そんなものとは桁が違う。
魂の震えだ。
「・・・・すまない・・・すまないスマナイスマナイすまないスマナイ・・・・・・・・許・・・てくれ・・・・」
・・・・・口から、詫びの言葉が止め処なく紡がれる。
オレは、どうして泣いているんだ? どうしてこんなに――

頭痛は我慢できないくらいに大きくなり、オレは意識を保てなくなった。

所持品:クラシックギター、ウクレレ、ハーモニカ、手鏡、折りたたみ櫛、金庫の鍵、日本刀、布袋
現在地・状況:九武村、サナトリウム一階金庫室、金庫室に鍵をかけ、日本刀を手に気絶する。
状態:健康、空腹、記憶喪失、肩に浅い噛み跡、意識不明

189 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 08:35:25
>186を訂正
>ぴくりとも動かなくない男の手をナイロンハンドカフで素早く縛り上げる。これ以上下手な行動をされては堪らない。
>「さて、我々は貴女方を救出しに来た陸上自衛官だ。この男はまぁ……貴女方に何かしら害を及ぼすと思われたので拘束しました」
>くぐもった声がフェイスガードの下から漏れる。

赤坂が男を拘束しようとするが、男は抵抗するので思う様にいかない。
「さて、我々は貴女方を救出しに来た陸上自衛官だ。早い所此処から出ましょうか?」
赤坂と男の遣り取りを横目で見つつ、二人に向き直る。

現在地/状況:サナトリウム地下一階/赤坂が赤木の手をナイロンハンドカフで縛り上げようとする。桂木、山田に接触。

190 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 08:52:54
>184 >186
銃声らしき篭った音と共に、照明が次々と砕かれ、辺りが闇に包まれる。
自らこの状態を招いたと言う事は、暗視鏡も当然持参しているのだろう。研究員相手ならともかく、プロ相手では分が悪すぎる。
>「た、助けに参上しましたよっ!!」
>「…動くな」 「そうだ……物分りが良くて大変よろしい」
一人は研究員風の男の背中に銃口を突きつけ、もう一人の大柄の自衛官が暴れる研究員を拘束しようとしている。
大柄の方の背格好が、知っている人に良く似ていて眩暈がする。だがなにより、フェイスガード越しに聞こえてくる声に衝撃を受けた。
手にしていた柄を思わず取り落としそうになった。カタカタと震えだした手を押さえつけ、何とか冷静さを保とうとする。
余りに出来すぎた、悪夢の再来だった。
>「さて、我々は貴女方を救出しに来た陸上自衛官だ。早い所此処から出ましょうか?」
「………救出ですって!?」
――――こんな緊迫した場面で、突然笑いの発作に襲われた私は、端から見れば気でも違ったように見えるだろう。
ああ、だけど、笑わずには居られなかった。
この茶番に。このあまりに皮肉な巡り合わせに。
「救出?3週間前に私がヘリから拉致された時、何もしないで手をこまねいていた貴方が?さっさと傘社へ私を厄介払いした自衛隊が?
今更、この私に、何の御用ですの?………冗談はそのくらいにして、本当のところをお聞かせ願えませんこと?」
艶然と微笑む。毒をたっぷり含ませた言葉を浴びせ掛けても、どうせ彼等は別段何とも感じないだろう。
だが、このまま殺されるにしても、怯えた姿を見せるのはプライドが許さなかった。
「お偉方は、手放した玩具が惜しくなったの?それとも壊したくなったのかしら――――ねえ、雑賀班長さん?」

――――大義名分があるのは、実に羨ましいことだ。
どんな残酷な行為に手を染めても、結局は命令だったのだと自分に言い訳が出来るのだから。

所持品: 黒いワンピース、黒革靴、写真、風呂敷包み(着物、小物一式)モップの柄
現在地:サナトリウム地下1F 廊下。
状態,状況:倦怠感 。>184 >186と接触中

191 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 09:45:25
>180-181 >189−190
曲がり角に来た途端、先行する2人組の足音が止まった。
待ち伏せかと思ったが先を急いでいるのは同じらしく、再び歩き出しドアの開く音が聞えた。
最もドア越しだから足音が聞えなくなったと思わせるフェイクかもしれない。
ミラーの破片だけ曲がり角から出してパイプの張り巡らされた部屋の様子を窺うが、2人の姿は見つからない。
ドア越しの射撃や、待ち伏せに備え匍匐前進で部屋の中を進む。
「手榴弾を使ったブービートラップ(間抜罠)か。教本通り・・・だな・・・」
鼻先に張られたワイヤーを眺めながらニヤリと笑う。
パイプに仕掛けられた手榴弾をワイヤー毎頂く。
相手がプロである分、動きは読みやすい。
それは向こうも同じだ。
見抜かれる事を想定した2重3重のトラップを仕掛けてあるだろう。
>「きゃあぁぁああぁぁ!!いやぁああっ来ないでぇえーー!!」
悲鳴と続く銃声に焦り、立ち上がろうとして思い直した。
ここで焦って相手の仕掛けた罠に引っ掛かったら正真正銘の間抜だ。
慎重に匍匐前進を続け、扉の前まで来た所で部屋全体を眺めると手榴弾が
もう一つ同じパイプに括りつけられていた。
あのまま立ち上がっていたら確実に吹っ飛んでいただろう。
もう一つも頂いておくとする。
ドアに耳を当てて中の様子を確認すると犬が体を地面に擦りつけるような音が聞える。
>「お偉方は、手放した玩具が惜しくなったの?それとも壊したくなったのかしら
  ――――ねえ、雑賀班長さん?」
どこかで聞いた女性の声だ。
皮肉たっぷりのその声に思わず苦笑するが、今は笑っている時では無い。
シグ226に取り付けられたフラッシュライトのスイッチを入れ、勢いよくドアを開ける。
警告無しでそれぞれの胴体に2発ずつ撃ち込む。
相手はプロだ。警告している間に撃ち返してくるだろう。
残りの11発分の閃光がストロボのようにフラッシュし、11発分の爆音が地下の人間達を圧倒した。
銃弾が当った瞬間、人間の体は弛緩するから暴発の心配は無い。
素早くシグのマガジンを交換し、改めて二人に照準を合わせたが、2人は床に倒れこんだままだった。
「山田さん!鈴木です!早く外へ!」
そしてもう一人、黒いワンピースを着た女性がいた。
「貴方も来ますか?この2人がお嫌いなようにお見受けしますが。」
二人に照準を合わせたまま、3週間前にデパートの屋上で出会った女性に言った。

性別:男
所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾×2
服装:スーツ、軍用ブーツ
現在地:サナトリウム・地下

192 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 11:52:25
>190
>「救出?3週間前に私がヘリから拉致された時、何もしないで手をこまねいていた貴方が?さっさと傘社へ私を厄介払いした自衛隊が?
>今更、この私に、何の御用ですの?………冗談はそのくらいにして、本当のところをお聞かせ願えませんこと?」
「貴女は色々と誤解している。あの時は仕方が無かった…混乱が収まらない中で、反デュラン派の傘社勢力にまんまと出し抜かれてしまっただけだ。
確かに、出し抜かれた我々が悪いだろう。だが、厄介払いしたとは心外だ」
怒るのも無理ないかもしれない。このような場所に長い間閉じ込められていれば、それなりのストレスが溜まるものだ。

>「お偉方は、手放した玩具が惜しくなったの?それとも壊したくなったのかしら――――ねえ、雑賀班長さん?」
「……その両方ですよ、桂木桜子さん?」
USSOCOM MK23を抜き、銃下部に装着されているLAMのフラッシュライトを点灯し、桜子に眩い光を向ける。
「確かに、貴女方も傘社の紛れも無い被害者だ。そして私も被害者だ…三週間前の出来事は覚えていますよね?」
銃を向けたままNBGを上に押し上げる。
「あの出来事は東南アジアでのPKO並みかそれ以上のトラウマですよ…しかし、同僚や部下はゲリラではなく、化物に殺されましたけどね」
桜子に向ける銃のグリップを力強く握り締める。誤って引き金を引きかねない。
「そして部下の一人は貴女に奪われました…まぁ、貴女は何の悪気も無かったわけですが、結果的にそうなった。重田は彼の地で未だに彷徨っている事でしょうね」
それに…、と静かに付け加える。
「貴女の血で重田は変貌した…それも今までとは違う、新たな形態を生み出していた。貴女は新たなるウィルスの媒介になる危険性がある。
傘社が貴女や其処の女性を新たなるウィルス兵器の開発の素材にしないとも限らない。そしてそれがまたあの狂人によって使用されるとも限らない」
ぐっと引き金を絞る指に力を籠める。あと僅かに籠めれば、45ACPのフランジブル弾が粉々に顔を吹き飛ばすだろう。
「私は知った。傘社の狂人共がちょっと命令するだけで、大勢の何の罪も無い人間が死よりも辛い目にあう。それも唐突に、だ。
その悲劇が私や私の大切な人たちが住む街で起こらないとも限らない…私は来年の夏頃には父親になる男だ。
私はこれから産まれてくる子供と妻となる女性を守る為ならば、喜んで残酷な行為に手を染め、己の身を穢そう…」

>191
目の前の女性は突きつけられた拳銃に物怖じする事無く此方を睨みつけている。流石はあの死都を生き抜いただけの度胸はある。
(だが、此処で終わりにしよう…)
雑賀が拳銃の引き金を引こうとしたその時であった。
「っ…!?」
背中に息が詰まるほどの衝撃が走り、そのまま前のめり倒れる。どうやら背後から撃たれたようだ。
背中にレベルVの防弾と衝撃吸収素材を装備しているとは言え、完全に至近距離での銃撃の威力を殺せる訳ではない。
倒れる瞬間に視界を掠めた赤坂が同様に床に倒れるのが見えた。
(やはり罠は意味が無かったようだな…そればかりか敵に手榴弾を渡す羽目になるとは)
銃弾の衝撃で体を直ぐに動くことは出来ず、視界の隅の遣り取りを見ているしかなかった。
だが、あと数秒程で動ける様になるだろう。打たれ強さとタフさは赤坂にも引けを取らない。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(ゴム、3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:サナトリウム地下一階/背後からの銃撃により倒れる。
状態:軽傷

193 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 13:06:58
>166
愉悦に浸っていると、10階エレベーター扉のすぐ外に人がやってくる気配がした。
扉に手をかけ、こじ開けようとしているらしい。
「ゴロニャ〜〜オォ〜ォ♪」
誰だか知らないが、まともな人間だった場合、今の格好で会うのははばかられる。
下着も変えたい。
すぐに足場から飛び降り、8階の足場に音もなく着地する。

「・・・・・確か、8階がレディースファッションフロアだったわよね」
一瞬で肩の関節を外し、通風孔に潜り込む。
「早く、お着替えしたいな〜」
誰もいないフロアの中を、シャファンは踊るような足取りで、大きな瞳を輝かせながら、売り場の商品を
物色し始めた。

所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット(残り少ない)、上下一体の赤いパーティードレス
現在地・状況:スペンサービル8階、レディースファッションフロア
状態:裸足、胸に三条の浅い傷、血塗れ

194 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 13:57:38
恥ずかしい話だけど電撃が・・・走ったよ。
ビビビッと全身を駆け抜けたと思ったら何か時間が止まって、思わずジィッと見つめちまった。
何か変だがポーッと、よ。む、向こうに変に見られなきゃ良いんだが…っつか!
俺らしくないよな?だけどよ、こんな気持ちになったのは32年間生きてきて一度も…
笑えるぜ…この俺が?けど、この気持ちに嘘は吐けねぇな。
直感したね。これは・・・一目惚れってヤツだぜ・・・!
「あ、あの・・・ぶ、無事ですか?」

>180 >186 >191 >192

その時だ、いきなり後ろから先程の奴等が襲い掛かって来やがった!
「うおっ!とと…何すん、わっやめっろお前やめろ!!!」
片方の野郎が俺をまた拘束しに掛かって来やがるが、そんなのぁもう飽き飽きだぜ!
必死に抵抗するが、やっぱし図体の違いには勝てそうもねぇ・・・!
段々と力負けしていき、向こうの手付きにも余裕が出ているのが分かる。
この場でこんな醜態を晒すのは堪らなく悔しいぜ・・・。
すっかりと拘束された俺・・・。
けどよ、本当に可愛いよなぁ〜・・・。真面目にこのまま時間止まってくれて構わねぇ。
大男と、大男に銃向けられた女の人が何か喋ってるが、俺の耳には届かねー。
しっかし俺ぁ今、どんな顔してんだろうな。別に下心は湧いてこねぇ。
端から見りゃ拘束されてポカーンとなっちまってる…って感じかな。
今なら、この村が貧相って言ったことを帳消しにしてやってもイイぜ?
貴方がいればそこが天国です。

その時だ。どれぐらいの時間呆けてたのか知らねえが、ふっと見てみると大男二人が仲良く地に伏せてやがる。
何かトントン拍子で進んじまって俺には全く整理がつかねぇんだが・・・
これは神様が奇跡をブチ込んでくれたって解釈で・・・
「って、コイツはチャンスだ!」
誰か知らないが援軍が駆けつけてくれたぜ!なんて有り難ぇ!!
俺はその場に転がってる木偶の坊共に一発蹴りをお見舞いしてやる。
ヌハハ、ざまぁみろ!!^^
>「山田さん!鈴木です!早く外へ!」
山田さん・・・?あの娘の名前は山田さんですか?♪(>∇<)ノ♪♪
>「貴方も来ますか?この2人がお嫌いなようにお見受けしますが。」
あ、はい是非。って俺じゃねーのかファーーーック!!!
「ぬああ、ちょっと待て、待てったらよぉ〜!」
可憐なナース服に俺の心を見透かす様な美しい眼光。
山田さんが援軍の男に呼ばれて階段を登っていくのを確認すると、
俺は、一目散にそれを追ったんだぜ^^
別の緊張に胸を圧されながらも・・・なっ

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・サナトリム 地下への階段
状態: 一目惚れ → ストーカーへ移行

195 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 16:51:57
>157>166
ほ〜、電源室がな〜・・・・ってそこ燃えてしもたら、もうずっと暗いまんまやないか?
何してくれんねんこの木偶の坊は。やっぱり銃なんぞ持った奴にロクなのはおらへんなぁ・・・・
作業用エレベーターのある辺りから、微か〜な声らしきものが響いてきよる。
・・・・・と、思ったらこのボケ、ウチに抱えとった女の子を押し付けて、さっさとどっか行ってしまよったわ!!
そんな危ないと思えるような所、わざわざ見に行かへんでもええのに。
これやから男はアカンのや。その場その場でええカッコして、助けたかと思ったら、またすぐに放っぽり出しよる。

「・・・・ほな、とりあえずウチと一緒に行こか? あの外人は、今度会うた時に玉でも蹴り上げたれ」
預かった子を肩に乗せて、階段に辿り着くウチ。
電源室の火は大丈夫かいな? 燃えるようなモンは周りどこにもなかったけども。

>132
そういえば、シノザキのオッサンはどないしたんかな?
下の悲鳴を助けに行ったっきりやったオッサンのことが気になって、階段を下りるウチ。
すると、踊り場でハァハァ言うとる嬢ちゃんと出会うたんや。
・・・・・はは〜ん、この子が悲鳴の主やな。オッサンはまだ下か。
しかし、今時の子にしてはなんとも懐かしいカッコやな〜。
ウチも昔、同じような制服着とったんやが、特注やないとサイズあ合わへんでな。
喧嘩で破るたんびに泣く泣く繕ったもんや。
・・・・・そういえば、実家の特攻服は大丈夫やろか? デカ過ぎるっちゅうんで、後輩にも下げ渡せなんだ思い出の品や。
「いや〜難儀やったな〜嬢ちゃん。とりあえずここらで休憩しよか。弁当食う?」
踊り場は結構広い、長椅子もあれば自販機もある。
オッサン来るまで休んどってもバチは当たらへんやろ。

所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎ビンx86、鉄人特製中華弁当x8、ライター
現在地・状況:スペビル9〜10階の踊り場、真紀を長椅子に下ろし、香織に弁当を勧める。
状態:健康

196 名前:坂口 義人 ◆Gb2BaWesnY [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 17:38:49
>122
檻が開く。照明と冷房でなかなか快適な場所だ。心地よい冷気が身体に染みる。
だが銃口が向けられているのは不快だ。この身体が何発か撃たれたところで大人しく止まるとは思えないが……。
だがしかし、銃口を向けられるというのはやはり若干の恐怖を呼び起こす。
このくらいの距離なら不意を討って頭を刺し貫いて後顧の憂いを絶っておくのも不可能ではないかもしれないが、
やはり鉛が身体に食い込むのは気持ちがいい想像ではない。それに言わば賭だ、これは。
>「握手したい所だが止めておくよ、ミスタ・坂口。喋りたいならこれをつけて頂きたい。」

ジェラルミンケースが床を滑りながらこちらへと迫り、足下で止まった。
中にあるのは、首輪。喋りたければ付けるといいと言われたが……まさかと思うが、爆弾が仕込まれていたら困る。
首輪に仕込まれた爆弾で生死を握られた少年少女が殺し合う小説があったのだ。
いくら自分でも首を吹っ飛ばされて生きてられるとは、到底思えない。
黙ってケースを閉め、右手で持つと開けられた階段への道を歩き始める。
だがこれは殺戮への道でもあるだろう。目指すは50階。そこまでを血で染め抜く。
振り返ることなく階段に足を掛け、登り始めた。デュランという男の心臓を貫くために。

名前:坂口 義人
性別:男?
所持品:会話用の首輪入りジェラルミンケース
現在地、状態:地下鉄構内よりケースを下げたまま階段を登り始める。一階ロビーへ向かい移動中

197 名前:柴村 真紀 ◆/fJZhARvJ2 [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 17:46:38
>123
今の今までぎゅっと目を瞑っていたので、少女は男が何やら唸りを上げている機械が立ち並ぶ
部屋に入っていた事に気が付かなかった。
>「こいつだな…ちょっと下に降ろすぞ」
そう言って視点が元の位置に戻ると、男は操作板のレバーの一つを動かしていた。

>125
一瞬、何か細い糸のようなものが体に巻き付くのが分かったが、その直後にはまた視点が高くなっていた。
しかし、今度は男に抱き抱えられるよりも遥かに高い。眼下に男の姿が見え、男は此方を見上げて驚いていた。
わけの分からぬ状況に少女の頭が混乱していた。あまりに動揺していたので、全身は石の様に固まっていた。
眼下の男に助けを求めようと思ったが、突然男の足元で火花が弾け飛び、男は咄嗟に機械の物陰に隠れていた。

>127>129>130>142>148>149>157
それからのことはよく覚えていなかった。
ただ、鼓膜が破れるかと思うほどの凄まじい銃撃の音が何度も響き、最後には熱風と黒煙で咽ている少女がいた。
気が付けば、彼女は男にまた抱き抱えられており、男は見知らぬ女性と並走していた。
あの機械が立ち並んでいた部屋がどうなったかは知らないが、恐らく酷い火事となっているのだろう。
安堵の為か、何時の間にか少女は男にぎゅっとしがみ付いていた。

>166
しかし、直ぐに男に引き剥がされ、女性の腕に預けられる。
>「お母さん、見つかるといいな」
男は最後にそう言うと、そのまま闇の中に消えていってしまった。
「……気をつけてね」
闇の中に消えていく男の大きな背に小さく手を振る。
今の彼女に出来る事と言えば、男の身を秘かに案じてやることだろう。

>195>132
>「・・・・ほな、とりあえずウチと一緒に行こか? あの外人は、今度会うた時に玉でも蹴り上げたれ」
「…うん」
女性の肩に乗せられ、階段に辿り着くとそのまま階段に置いてあった長椅子に座らせられる。
女性も少女の隣にどっかと腰を下ろすと、階段の踊り場で肩で息をしている女性がいるのに気が付いた。
恐らく彼女も何者かに追われて命からがらで此処に辿り着いたのだろう。

此処で少女はもぞもぞし始めた。どうも先程から下着が変な感じがするのだ。
恐る恐るプリーツスカートの下に手を差し入れ、どうなっているか様子を探る…
「…………」
無言でスカートから手を引き抜き、隣の女性を見上げ、その袖をくいくいと引っ張る。
心成しか、女性を見上げるの少女の顔は何処か気恥かしげであった。
そして小声で女性にしか聞こえない声でこう言った。
「……ちょっと漏らしちゃった………」
そうとだけ言うと、一気にかぁっと耳まで朱に染まり、その声は恥かしさの余り消え入りそうであった。
恐らく、先程の恐ろしい戦闘の時だろう。恐怖で緩んだ膀胱から、少しばかり漏れたというわけだ。

名前:柴村 真紀
年齢:7歳
性別:女
服装:ブレザー、プリーツスカート、革靴
所持品:飴玉×4 、
現在地:十階階段付近
状況:下着に不快感

198 名前:?[sage] 投稿日:2005/08/20(土) 18:00:48
>195>197
ヒタヒタ…ヒタヒタ…
下の階の廊下からかすかに人の足音が聞こえてくる…

199 名前:古びた新聞紙の切れ端 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 18:32:52
19 6年   月  日

  亡霊の仕業か? 若者達の相 ぐ失踪

ここ最近 ある心霊スポット 肝試しに向かった若者達の行方不 事件が 次いでいる。
その 霊スポットだが、全国で 有名にな  いる  村 幽霊屋敷で 
今月だけで 18人もの行方不明者が出ていることで ネ 上でも大変な話題に い るようだ。
最初の行方不明者は小説家の眞鍋 春  ん(3 )で の執筆したホラー       が
 し      」と残して死んでしま っ  遺族は
だ  残る疑問      お       あ 犠牲 ちが     て 肝試しの 前日
「白い 能  と女  が  見えたと    供   える。    恐ら  が      あ
    年前に起こった   家   殺人事件が関与していると思  る。
今は     屋敷は封鎖 れているが、未だに村の中での    は絶えないらしく
専門家の   数美氏は「この事実を知  者に彼らが興味を   しめ  のを願うばかりだ」と 述べている。
この記事を    に至るまでに当   の記者       (      と、大竹昇氏(47)が
 ったが。彼らの   も祈り    ここにこの記事を

(以降は完全に解読不能)

200 名前:田所香織 ◆juwvDN4dUg [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 18:38:16
中年?男性の尊い犠牲もあり、自分は10階に辿り着いていた。
先程、階段を必死で駆け上がってくる途中、この階の奥から銃声や爆発のような音が幾つも聞こえた。
更に、何か焦げ臭い。やはりこの階では何かあるのだろうか?
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
それは兎も角、今は欠乏した酸素を供給するので忙しい。
流石に幾等中学時代に輝かしい経歴を誇っていたとしても、高校三年間のブランクはどうにもし難いものである。
心臓と肺、足腰が痛い。準備運動無しでの全力疾走は鈍った体にとてつもないダメージを与えていた。

>195
>「いや〜難儀やったな〜嬢ちゃん。とりあえずここらで休憩しよか。弁当食う?」
「は、はいぃぃぃぃ!?」
突然誰かに話掛けられ、驚きの余りこれ以上無いというぐらいのオーバーリアクションで反応する。
見れば、自分よりも遥かに体格のよろしい女性が小さい女の子と共に長椅子に座って弁当の包みを広げていた。
…彼女達もあの化物か何かから逃げてきたのだろうか?
そう仮定しても、女性はこんなところで悠々と弁当なんか広げてぱくぱくとやっている。何と言うか、図太い神経の持ち主だ。
「い、いえ…結構です」
普段の威勢は何処に行ったのやら。半ば女性の豪快さに圧倒されて控えめに遠慮する。
というか今は弁当よりも水が飲みたい。死に物狂いで走ってきたから咽喉がカラカラだ。
ポケットから財布を取り出し、小銭を踊り場に設置してあった自販機の投入口に入れる。

>198
自販機のボタンを押し、取り出し口に落ちたジュースの缶を取り出すと、階下から何かが嫌〜な足音が聞こえてきた。
「こ、これって…」
この足音には聞き覚えがある。先程、自分を追ってきた化物のものに似ている。
あの恐怖が繰り返されるのかと思うと、自然と缶を握る手が震える。
直ぐに逃げたしたいが、乳酸の溜まった足では直ぐに走りだせそうに無い。無理に走ろうとすれば、攣る事間違い無しだ。

名前:田所 香織(たどころ かおり)
年齢:18歳
性別:女
服装:制服(スカートは足首まである)
所持品:カイザーナックル、財布、携帯電話、缶ジュース、鞄(煙草、ライター、ソーイングセット、スタンガン、三段ロッド)
現在地/状況:10階/どうしようかとおろおろ
状態:疲労困憊

201 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 19:03:49
「おい、そこの!」
前方を走る俺の恩人に声を掛ける。
勝手に付いて来ちまってるが状況が状況だし文句は言わせねぇ。
それに仮に向こうが殺そうと銃を向けて来たとしても
俺は研究所の人間だ。何かしらの取引が出来るだろう。
とにかく今は命の危険に晒される事はねぇから、対等の立場で話掛けても俺的には問題ない。
「何処に向かってるんだ?」
あくまで可能性の問題だが、この恩人だって実はさっきの大男二人組の仲間で
助けると見せ掛け俺達を信用させる事によって油断を作らせ殺してしまおうと考えてるかも知れない。
一応これから何処へ向かうのかぐらいは聞いても良いだろう。
まぁ別にわざわざ付いて行かなければ俺が殺される危険は免れるわけだが・・・
とりあえず山田さんが居るからいいや別に。
本気でヤバくなって来たら、とっとと逃げさせて貰うが。
どうでも良いけどパニック通り越して冷静になってきたな、俺。

「・・・ん?」
ふと白衣のポケットの中に違和感を感じ、中に手を突っ込み弄ってみる。
薄っぺらく固められた砂の様な嫌な感触が伝わる。
・・・何だっつの?取り出して確認してみると何故か新聞紙の切れ端らしい。
段々と風化している途中なのか、紙はボロボロで字はハッキリと読み取れない。
まぁいいぜ。余裕の出来た時にゆっくり読ませて貰う。
しかし何で俺のポケットに…?何時から入ってたんだろう?

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン 古びた新聞の切れ端(>199
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・サナトリム 地下への階段
状態: 階段を上がりつつ、小川に声を掛けてみる。

202 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 19:55:33
大宮老人宅を探索していて幾つか驚いた事がある。
一つは既に「あの男」と同じ状態になった人間がこの大宮老人宅に侵入していた事。
怪物の数は4人。何れの怪物もよく知っている村民だった。
宗一が書いた本の冒頭を思い出す。どこかの会社が細菌兵器をばら撒いたのが原因で、
培尾市とその周辺は地獄と化したそうだ。同じ事がここに起きているのか?

もう一つの驚いた事はそれら全てが切り殺されて、若しくは撃ち殺されていた事。
怪物の死骸に五体満足なものは一つも無く、腕や首が千切れているものが殆ど。
柱や壁には怪物を貫通した銃弾によって幾つか穴が開いていた。
恐らくは大宮老人が軍刀と小銃で戦ったのだろう。

ここに鞘だけが落ちているところを見ると、軍刀は大宮老人が持っていったようだ。
だが、幸運な事に私が探していたもの、即ち軍用小銃は死骸とともに居間に置かれていた。
調べてみると銃弾は装填されているものが2発、隣に箱詰めで落ちていたものが21発。
「向こうは怪物……人じゃない…ならば殺人罪には問われない……」
少々重く長すぎる小銃を肩に掛け、銃弾の入った箱はリュックサックに入れた。
とりあえずは駐在所に戻ろう。それから県警本部に連絡を入れなければ。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填、予備8発)警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備14発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村大宮老人宅付近
自分の状態:小銃と銃弾を回収し、駐在所に向かう

203 名前:山田あすか+猫 ◆ACbuU8qOaU [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 22:11:01
>184>186
出てきた人影は見覚えの無い白衣の男。
>「た、助けに参上しましたよっ!!」
颯爽と来たつもりなのかしら?研究員なら…あ…。
「…チッ」
銃で灯りを消され、小さく舌打ちをして前を睨み据える。
……銃を持ってる相手か…厄介ね。
かと思えば、やっぱ回収が目的ってやつかしら?
いいえ、それだけじゃない。絶対に…。

>190>192
何かややこしそうな話ね。とりあえず口は出さずに見守ってみた。
暗闇に慣れた目で相手をじっくりと観察してみたけど…。
えらく武装してんのね。そんな格好でよく動けるもんだわ。
半分呆れた気持ちで、二人のやり取りに聞き入る。

>「貴女の血で重田は変貌した…それも今までとは違う、新たな形態を生み出していた。貴女は新たなるウィルスの媒介になる危険性がある。
傘社が貴女や其処の女性を新たなるウィルス兵器の開発の素材にしないとも限らない。そしてそれがまたあの狂人によって使用されるとも限らない」
>「私は知った。傘社の狂人共がちょっと命令するだけで、大勢の何の罪も無い人間が死よりも辛い目にあう。それも唐突に、だ。
その悲劇が私や私の大切な人たちが住む街で起こらないとも限らない…私は来年の夏頃には父親になる男だ。
私はこれから産まれてくる子供と妻となる女性を守る為ならば、喜んで残酷な行為に手を染め、己の身を穢そう…」
「何だかんだ言いながら、本当は怖いんでしょ?」
いきなり口を挟んだあたしに銃口を向けられる。
「あら、図星かしら?か弱い一般市民、しかも女相手にその格好。
口で偉そうな事言ってるけど、本当は怖くて怖くて仕方が無い。…違う?」
――――脆弱な肉体しか持たない癖に。ウィルスに簡単に侵されてしまう身体の癖に…。
「殺すなら殺せば?そのかわり、アンタの大事な奥さんと子供は…人間は永遠にウィルスから逃げられなくなるわよ?
それでもいいの?」
どういう事だ、と言いたげな視線に答えようとした瞬間、それは起こった。

>191
>「山田さん!鈴木です!早く外へ!」
銃声の後に聞いた事のある声と名前…。
「す…鈴木さん!!?」
って、鈴木さんも自衛官じゃなかったっけ?何でこの人達を…。
困惑するあたしの足元で倒れた男の腕が微かに動いた。
正直、ムカつく。人を汚い物でも見るみたいな目で見て…。
「いいざまね。」
貴方達はあたし達を『人間』と見ない。なら、あたしも貴方達を『人間』とは思わない。
伏せったままの相手の頭を思いっ切り踏みつけてやった。
「どう?白衣の天使に踏まれる感想。滅多に無い経験よ?有難く思いなさい。」
さて、グズグズはしてらんない。
「行くわよ、…ほら!!」
桂木さんの腕を引っ張り、階段に向かって走る。
…何かさっきから妙な視線(>194)を感じるんだけど…。

階段にはスーツ姿の鈴木さんが居た。
「ありがとう。…でも後で小一時間以上問い詰めるわよ?」
困ったような顔をしつつも鈴木さんは早く、と急かした。
けど…上はとっても嫌な感じ(>187)がする…。

猫が小さく鳴いた…。

服装:ナース服、シューズ
所持品:猫
現在地:サナトリウム地下、階段
状態:健康。

204 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/20(土) 23:40:17
>201
硝煙の立ち込める部屋から真っ先に飛び出してきたのは白衣の男だった。
恐らくこの男がロックを解除したのだろう。
>「何処に向かってるんだ?」
「取り合えず研究所に向う。女性陣と一緒にね。君には戦闘を頼みたい。
 俺はあの兵隊二人を見張ってるから、先に行ってくれ。」
研究員の背中を押して階段を無理に登らせる。

>203
>「す…鈴木さん!!?」
軽く頷くと拳銃からFN−FALに持ち変える。
安全装置を解除、単発にセレクターを合わせた。
ライフルの照準を倒れた兵士の頭部に合わせ引き金に指をかけ―――
>「どう?白衣の天使に踏まれる感想。滅多に無い経験よ?有難く思いなさい。」
吹っ飛ぶはずの頭に足が乗せられ、ライフルの引き金に掛けた指が離れた。
世の男性は看護婦には優しさやら献身といったものを求めるが、それとは正反対の行動だ。
そしてタフガイ気取りの兵士には耐えられない行いだろう。
ハードでストレスフルな仕事に従事する女性達を怒らせるのは止めた方が良い。
結局の所、彼女達はヘタな兵士より肝が据わっており、遥かにタフだ。
そして何より彼女達は女なのだ。
・・・そこが一番恐ろしく、厄介な訳だが。

黒いワンピースを着た女性の手を取る彼女が丁度、兵士達への射線を遮る形になった。
ライフルの銃口を下げ、二人の肩越しに兵士を見る。
結局の所、彼女は博愛主義者で献身的なようだ。
>「ありがとう。…でも後で小一時間以上問い詰めるわよ?」
彼女の目の変化に一瞬、顔をしかめたが、、それも束の間、自然と優しい笑顔を浮かぶ。
「大丈夫、時間は幾らでもあります。美味しいワインを出す店を知っているからそこで聞きます。」
>187
先に行って、と二人を送り出すが、男の悲鳴が聞えた。
「どうした!」
階段の一番下の段に奪った手榴弾とワイヤーで即席のトラップを仕掛けると階段を登った。
先頭の研究者を押しのけた先にいたのは、等訓市で別れた男だった。
「・・・生きて会えて良かったよ。ユダ。」
血と埃に汚れた姿だが、その目と左腕を忘れる事は出来ない。
今だからこそ解かる。多分、俺とお前は元々一つの生き物だったんだ。
お前はもう一人の、いや未来の俺であり、俺の先を歩く俺なんだ。
だが――――
「少し時間を貰いたい。邪魔な人間が多すぎるんじゃないかな?
 あー、白衣の貴方。階段をロックして!早く!」
ガラガラと音を立てて重い扉が閉まる。
「山田さん、彼女と一緒に裏から出て下さい。自転車が止めてあります。
 君は二人を研究所まで連れて行って。それと正門に携帯と段ボール箱が
 あるから花井博士に渡して置いて下さい。研究所に着いたら階段のロックを
 解除するように。・・・届けなかったら生き延びた方がお前を殺す。」
外は寒いから、と言って上着のポケットからライフルのマガジンを取り出し
上着を山田の両肩に掛けた。
もう一人の女性には自転車に置いて来たハーフコートで我慢してもらうとしよう。
腰だめの位置までライフルを上げ、ユダの出方を待つ。

所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾×2
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ
現在地:サナトリウム・玄関

205 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 00:08:07
>203
自衛官の結婚相手には看護婦や頼れる女性が多いと聞く。赤坂も例により、偶々結婚相手が看護婦であった。
世の男性諸氏は看護婦に白衣の天使のイメージを持っているかもしれないが、実は結構厳しく、キツイ人が多い。
雑賀もそれを知ってはいるが、まさかこんなところで足蹴にされるとは思わなんだ。
(女性に踏まれるのは……明菜さん以来だな……)

「…赤坂、動けるか?」
息苦しさが収まると、雑賀は全身をバネにして跳ね起きた。
「ああ。何とか、な…」
赤坂もその巨体に見合わぬ身軽さで跳ね起きると、首をごきごきと鳴らしていた。
「で、どうする?思わぬ邪魔が入ったな。あれじゃ回収は難しいと思うが…」
装備の点検をしながら、赤坂はフェイスガードに隠れた雑賀の表情を窺った。
「……出来うる限り、目標は生きたまま回収だ。少し、気になる事がある。それを確かめたい」
「おいおい。どういう心境の変化だ?さっきはあれほど殺気充分だったじゃねぇか…あの女の言葉が引っ掛かっているのか?」
『人間は永遠にウィルスから逃げられなくなる』…これが何を意味するのか。現状で二人にはさっぱり分からない。
「分からん。ただ、此方を惑わす為だけの言葉だったのかもしれない…それの真偽を確かめてからでも遅くは無いだろう。
それに、どうせ連中はこの村から逃げられはしない。陸路は何重に封鎖され、空路も厳重な対空警戒網が敷かれている。
村を囲う森の外側に地雷原、キルゾーンは構築済み。おまけに地上監視任務に就いているのガンポッド搭載型OH-1S、
AH-1S、AH-64Dが何機も村の外側を飛び回っている。地雷原とキルゾーンを抜けたとしても、流石にそれらのセンサーを欺けるとは思えん」
迂闊に村から出ようとすれば、空から機関砲弾、ロケット、対戦車ミサイルが振ってくる。
「連中はそのことを知らんだろう…それを上手く使えば、誘き出せるかもしれない」
しかし、と付け加える。
「それはこのまま逃げられた場合に使用する手だ。取り敢えず、今は奴等を追うぞ」
言うが早いか、雑賀は部屋を出て彼等の後を追っていた。

>204
案の定、階段の一番下の段には手榴弾の罠が仕掛けてあった。
それを難なく解除し、手榴弾はまた此方に戻ってきたという訳だ。
だが、地上に続く重い扉は固く閉ざされていた。どうやら閉じ込められてしまったようだ。
「無線が使えれば施設科の連中を呼んで爆砕処理して貰えるんだが…」
冗談交じりの本気の言葉を言う。分厚い扉越しでは、無論のこと無線は使用不可能だ。
「仕方が無い。別ルートを探そう。脱出経路が一つとは思えん」
こういう地下室に限って脱出経路というものは複数用意されているものだ。
二人は渋々ながら引き返し、別ルートで引き返すことにした。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(ゴム、3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:地下一階/引き返し、別ルートを捜索。

206 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 00:24:35
気配がする、餌とは違う・・・人間の気配だ。
ああああああ、我慢できるだろうか・・・堪えきれるだろうか?
大宴会は近いというのに、・・・ああ、それでも我慢した方がいい、そのほうが餌は美味く感じられるから。
あの頃を思い出す、10歳の誕生日前夜、テーブルの上にのった数々の料理。
美味そうな匂いが家中を支配するあの感覚。
胸は踊り、期待は膨らみ、その日に寝られなくなる。まあ、結局次の日にはソレは喰えなかったけどな・・・。
じゃあ、餌は我慢しよう、だから・・・殺し合いは、してもいいだろう?
>191
でっかい金庫が目に入る、そこからは何かの気配がするが・・・活動してはいない状態だ。
活動していない奴に興味はない。
俺は金庫に一瞥し、廊下に戻る。その時、銃声が響いた。
「随分とイキがいいようで何より」
機嫌はますます良くなる、テンションはさっきから上がりっ放しだ。
地下らしき階段から顔を出した男と目が合う。
こいつは餌、か?それとも人間、か?
その男は叫び声を上げ、後ずさる、それを見て俺は認識した。
あぁ、コイツは餌だと・・・。期待は失望へ、テンションは降下し、俺は冷めた瞳で男を見つめる。
が、その後に出てきた男を見た時、全ての感情が高鳴った。
全ての感情が混ざりごちゃ混ぜとなる、なんということだ、此処で、こんな所で再会してしまうとは・・・。
>「・・・生きて会えて良かったよ。ユダ。」
そう、小川だ、間違いない・・・俺が認める最高の『人間』のうちの1人だ。
ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、なんということだ、なんということだ。
言葉も無い、嬉しさに身体中が喜び震える。口が笑みの形を作った、いや、作ったんではない自然になったのだ。
もう、俺には既に他の奴等の姿は目に入らない、いや、認識する必要もない。
「はは、あはははははははははははははははははははははははは!」
自然に笑いが込み上げてきたのはいつ以来だろう?それほどに、俺は嬉しかった。
腰だめの位置までライフルを上げ、俺の出方を伺う小川。
ああ、その瞳、その顔、その体、その声、その全てが素晴らしい。
「・・・久しぶり、こちらも生きて会えて嬉しいよ。殺してしまいたいほどに喰らいたいほどに嬉しいよ」
でも今はまだその時じゃない。
「で、どうする?さっそく殺り合うか?俺としては世間話でも楽しみたいところなんだがね」
そう、喰らい合い、殺し合うにはまだ・・・早すぎる。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム玄関
状況:上半身裸 血液で全身赤黒い サナトリウムで小川と対峙

207 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 00:47:10
>195>197>200
階段を足音を殺してゆっくりと登る。別にやましい所があるわけではなく、周囲の物音をよく聞き取るためだ。
先ほど逃げ回っている際、明らかな爆発音とそれに続く銃声が聞こえた。なんの備えも無い現状では
せめて聞き耳を立てるくらいしか出来ることは無い。もっとも今の所は特に警戒を要しそうなことはない。
というか、上階からの声でかき消されているようだ。
10階の踊り場へ着いた。長いすの上では先生が弁当を広げている。
この非常時に、と思う奴もいるだろうが、計算ではなく自然にこういうことが出来る人間の方が
えてして最後まで生き延びるものだ。もっとも限度はあるだろうが。
「…よぉ、豪勢だな。さっきの爆発音は?それとその子」
脇にちょこんと座る女の子を顎で指しながら先生に聞きつつ、
ポケットから抜いたナイフでおかずのエビチリを掠め取る。
女の子の顔は真っ赤だ。熱でもあるのだろうか。
海老を口に運びながら、呼吸を整えるセーラー服の女性に話しかけた。
「いい走りだったな。陸上でもやってたのか?」
三度咀嚼して飲み下す。歯切れの良い食感と、ソースに負けない海老そのものの味が口内で踊る。
「しかし、見目麗しいお嬢さんが処女膜がどうのと叫びながら走り回るのは、オッサンどうかと思うよ?」
まぁ、見目麗しくなくても問題ではあるだろう。


現在地:スペンサービル10階 踊り場

208 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 01:32:31
>192
>「……その両方ですよ、桂木桜子さん?」
予想通りの返答に吐き気がした。
それから後の話は、まさに私を嬲るためだけに用意されたようなものだった。
>「そして部下の一人は貴女に奪われました…まぁ、貴女は何の悪気も無かったわけですが、結果的にそうなった。
>重田は彼の地で未だに彷徨っている事でしょうね」
中でもこれが一番堪えた。明らかに動揺した私はさぞ滑稽だっただろう。
「………私は…………」
言葉にならなかった。身体が氷のように冷えてきた。何を聞いてももう何の感慨も湧かなかった。
雑賀さんの話を聞いていて良くわかった。彼の中では、私はもう人間ですら無い。単なる病原体なのだ。
だから何を言っても傷つかないとでも思っているのだろう。少なくともこのとき、私はそう感じていた。
ああ、だけど。拉致されてここにいるのも、兵器開発の素材にされるのも、全て私が望んだ事だと思っているのだろうか。
>203 >204
>「何だかんだ言いながら、本当は怖いんでしょ?」
いきなり口を挟んだ山田さんに銃口が向けられる。
>「殺すなら殺せば?そのかわり、アンタの大事な奥さんと子供は…人間は永遠にウィルスから逃げられなくなるわよ?
>それでもいいの?」
全く同感だった。むしろ彼らが思い至らないのが不思議なくらいだj。
>191 >187
激しい銃撃と共に、スーツ姿の男性が現れた。雑賀さん達を制圧した後、ついでとばかりに声をかけて来た。
>「貴方も来ますか?この2人がお嫌いなようにお見受けしますが。」
思わず苦笑した。嫌いな訳ではない。今は違っても、彼が昔命がけで守ってくれた事には変わりが無かった。
「………ご一緒させていただきたいわ。けれど、まさに究極の選択ですわね?鈴木さん」
自衛隊員だとばかり思っていたが、もしかしたら傘社の人なのかもしれない。
だが、あまり失礼な態度を取るのは気が引けた。それにしても、今日はやたらと顔見知りにあえる日だ。

まだ、倒れたままの雑賀さん達に声をかける。
「――――重田さんの件は、3週間前に分かっていたはずでしょう?
本気で事態を憂慮していたのなら、一体今まで何をしていたの。
もう遅すぎるわ。傘社が自衛隊や政府のように、今まで何もせず私を放置していたと思う?」
今は諦念と哀れみだけが残っていた。、
「それから、もし私が、私たちが本当に新種の“宿主"だとしたら、もっと慎重に行動したほうが良いわ。
雑賀さん、貴方…………」
そのとき、山田さんが思い切り雑賀さんを踏みつけた。
>「どう?白衣の天使に踏まれる感想。滅多に無い経験よ?有難く思いなさい。」
本当に彼女には驚かされてばかりだ。
「行くわよ、…ほら!!」
山田さんに腕を取られ、階段へと駆け出す。
「ありがとう、山田さん。………少しだけ胸がすっとしたわ」
いいながらも、1階から感じる強い感染体の気配に冷や汗が出た。山田さんも何か感じてはいるようだ。
>204 >206
気配の主は、左腕が明らかに変化した男性だった。彼の周りだけ空気の色が違ってすら見えた。
男性と鈴木さんとは、なにやら浅からぬ因縁があるようだ。
研究員風の男性が再度階段をロックした後、鈴木さんに促されるまま山田さんと外の自転車へと急いだ。
「コートをお借りしてもいいかしら?」
ショックと寒さに震えながら、遠慮がちに山田さんに声をかけてみる。
コートがかかっていた以外にも、何台か自転車が残っている。これに乗れば少しは早く研究所へ付くだろう。
「ところで、研究所までは大分遠いのですか?」
研究者風の男性に問いかけてみる。だが彼は、山田さんの姿を目で追うのに忙しいようだ。
私の声が聞こえているといいのだけれど。

209 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 01:40:23
・・・・・・・身じろぎしながら、オレは目を覚ます。
頭痛はすっかり治まったようだ。よかった。
起きたら記憶が戻っていた、なんて都合のいい展開になるわけもなく、オレは相変わらずの名無しの権兵衛のままだ。
「ひっ!」
握っていた刀を見て、反射的に放り出し、身を引いてしまう。
・・・・・なんだ? なんだか知らないけど、すげえ怖え・・・・・オレ、刃物恐怖症だったのか?
昔、刃物で嫌なことでもあったんだろうか? 我ながら異常な怖がりようだぜ。醜態そのものだ。

>204>206
扉の外から笑い声が聞こえてきた。
結構いい声だが、オレには到底及ばない。そして何よりイっちゃってる。デスメタル系か? オレ嫌いなんだよなアレ。
騒がしくて・・・・・歌詞に愛がない。
オレは恐る恐る刀を拾って、布袋に戻す。こんな物騒な物振り回せるわけがない。
第一、刀で熊を倒すなんて漫画じゃあるまいし。そんなことできたら、オレは今日からウエスタン流免許皆伝だ。
・・・・・・まあ、いいや。とにかく、外の様子を見てみよう。なんだかやばげな感じがする。

金庫室の扉を開けて、ソ〜〜っと玄関ホールの様子を覗き見る。
・・・・・なんか気の毒なくらい肌色の悪い兄ちゃんがいるんだが・・・・・コイツも病気なのか?
その正面には、銃を構えたサラリーマン風の男が立っていた。今時の企業戦士か? ブーツと服が合ってないのはワザと?
それと、さっきの変態。その後ろに黒いワンピースのセニョリータと白衣のセニョリータだ。
・・・・猫を連れているのはともかく、棒を持っているのはいかがなものか。いや、ここは危険だから武器を持っていた
方が、いくらかマシか。
・・・・・そうだな。この刀は持っていこう。持ち主に会ったら、すぐに謝って返せばいいや。
オレは、悪事にも荒事にも向いていない。ただ――
「ただ・・・・・ただ、何なんだろうな〜?」

オレは胸中複雑ながらも、熱で歪んだ受付カウンターの陰に隠れ、脱出の機会を窺っていた。

所持品:クラシックギター、ウクレレ、ハーモニカ、手鏡、折りたたみ櫛、金庫室の鍵、日本刀の入った布袋
服装:ポンチョ、バンダナ、カウボーイハット、ウエスタンブーツ、ウエスタン上下
現在地・状況:九武村サナトリウム一階玄関ホール、受付カウンターの陰に隠れ、コッソリと脱出しようとする。
状態:健康、空腹、記憶喪失、肩に浅い噛み跡

210 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 03:24:16
ぺたぺた、ぺたぺた。
血に濡れた通路を裸足で歩く、血塗れの少女。
八階フロアに着くやいなや、あっという間に生まれたままの姿になり、あちこちの店を物色し、引っ掻き回し、
シャファンは非常に上機嫌であった。
「やっぱ、仕事控えてるからね〜。スポーティーなのにしよっか」
下着はスポーツブラ、パンツは思い切ってTバックにする。
その上に半袖で丈の短いジャージ、下は黒のスパッツだ。
それらをカウンターの上に並べ、靴と靴下を探している最中に、そいつらはやってきた。

「・・・・・なんだテメーら。気持ち悪りー。ズル剥けじゃねーか」
天井を、壁を、床を這って近づいてきたのは、鋭い爪を持った生皮を剥がした人間のような姿の怪物だった。
全部で四匹、シャファンを中心に、不気味な吐息を漏らす怪物。
不意に、一匹が鋭い下を伸ばす。
「うわ汚ねえ。いきなり舐め回そうとしてくんじゃねーよ」
すっと体の向きを変え、それをかわし、限界にまで伸びた舌を掴み取る。
「ん〜先っぽが固くなってるのね〜。伸ばす力に比べて引く力は大したことないみたい」
もう一本、横合いから突き出された舌を手に取り、しげしげと観察する。
その口元に、残酷な笑みが浮かんだ。

「さ、出発出発。得物を取りに行かないとね」
先程並べた服に着替え、有名ブランドのスニーカーを履いた姿は、どこから見ても健康的な、とびきり可愛い
スポーツ少女である。
跳ねるような足取りで階段に向かうシャファン。
彼女が去った通路には、四匹の惨たらしい死骸が転がされていた。
それぞれの舌同士を複雑な形に結び付けられ、頭部の重要器官を壁一面に撒き散らされている。
明らかにそれは、遊び半分に行われた殺戮の後であった。

所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット(残り少ない)、半袖ジャージにスパッツ姿
現在地・状況:スペンサービル8階、リッカーを仕留めて階段を下りる。
状態:胸に三条の浅い傷(血は固まっている)

211 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 08:25:29
あれから二人は地下二階を探索していた。
地下二階は地下一階と違って、猛獣を飼うための檻以上に頑丈な鉄板で覆われた部屋が数多くあった。
だが、それらの全ては空っぽであった。恐らく、この階に人ならざる姿をした感染体を隔離しておく筈だったのだろう。
雑賀は先程の桜子との遣り取りが堪らなかった。
確かに、手を拱いていたのは事実だ。だが、それをあたかも自分の責任の様に言うのはお門違いというものだ。
全ての判断は上がやることだ。雑賀個人は既に伊達から聞いていた話で危機感をもっていたが、上はそうではなかった。
それに、相手は世界有数の大企業である傘社だ。流石に傘社相手では彼女達の足取りを掴むのに手こずる。
「…まぁ、怒るのも無理は無い。放置されれば誰だって激昂する」
地下二階の全てを探索し終えた二人は、この階の管理室で暫し休憩を取る事にしていた。
「だが、幾等なんでもあれは酷いな。俺達は所詮は組織の末端に過ぎない。それをまるで総意と思うのはなぁ…文句は上に言ってくれ」
管理室の机に腰掛け、赤坂は腰の水筒を呷った。
「いいさ。自衛隊は昔から憎まれ役だ。法案と言う足枷を嵌められ、政治家共がちんたらやっている間に助かる命も助けられなかった…
培尾や等訓にもう少し早く部隊が展開されていれば……」
雑賀は無念そうに拳を固く握り締め、その手を膝の上に置いていた。
「それはそうとどうやって此処から出る?この階には檻しか置いていないな」
赤坂は水筒をキャンティーンバッグに戻し、管理室内を物色し始めた。
「…いや、これだけの檻を地下に運ぶには何かがある筈だ。恐らく…」
がさがさと散らかった机の上から鍵を拾い上げる。鍵には『資材搬入用エレベーター』のシールが貼ってあった。
「こういうものとかな?」
雑賀は鍵をポケットに入れると、この部屋に用は無いと思い、この場を後にしていた。

先程は気が付かなかったが、この階の奥には資材搬入用のエレベーターがあった。
エレベーターは大きく、その扉が余りに大きかったので、ただの壁にしか見えなかったのだ。
壁の隅にある操作板に鍵を差し込み、エレベーターを起動する。電力の戻ったスイッチを押せば、後は地上に戻るだけだ。
「!?」
しかし、エレベーターが動こうとした瞬間、停電が訪れたが、直ぐに何事も無かったかのように回復し、再始動し始めた。
二人を乗せたエレベーターは地上を目指す。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×80)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(ゴム、3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5+1)
現在地/状況:地下ニ階/資材搬入用エレベーターで上へ

212 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 10:04:43
>208
ゾンビの集団(10人ぐらい)がどんどん近づいてくる…
早く逃げなければ食われてしまうだろう。

213 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 11:48:46
>143
松田の背にリッカーが覆いかぶさった!

214 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 11:54:53
>213
更にその上に別のリッカーが覆い被さる!

215 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 12:57:12
>143
上の階からゾンビの呻き声が聞こえてくる。
どうやら、ゾンビ達は階段にまで溢れだしているようだ。

216 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 13:35:59
>206
>「で、どうする?さっそく殺り合うか?俺としては世間話でも楽しみたいところなんだがね」
「ああ、それも悪くないな。」
ユダの申し出にFN−FALの銃口を下げると食堂に向って歩き出す。

>209
「それと、君。カウンターの下に隠れてる君だ。一緒に飯でも喰おう。何か作ってくれ。
 コーヒーは自分で入れるから冷蔵庫の中身で何か適当に作ってくれ。」

「ひどい格好だ。良い男が台無しだな。」
バケツにお湯を汲み、清潔なタオルと一緒にユダに渡す。
「1階の別の部屋に清潔な下着やら服、コートなんかが揃ってたはずだ。後で着替えるといい。」
目の前の男に風邪の心配は無いだろうが、清潔で居たもらった方が気分が良い。
コーヒーを煎れ、3人分のカップを机の上にシグと一緒に置く。
そして研究所で別れてからの話を始めた。
デパートに向った事、追跡者相手に戦った事、シノザキとは避難所で別れた事。
「報告書を受け取った上司は俺にドイツに行くように命じた。1週間前かな。」
ソ連が開発していた生物兵器のデータをライプツィヒで受け取る。
それだけの仕事だった。
「俺は現地に到着するとビールを一杯引っ掛けて、ホテルに帰ろうとしたんだ。」
どうも厭な予感がした。一介の戦闘要員にその手の仕事を任せる話は一度も聞いたことが無かった。
「で、事前に取引場所に行ってみたんだ。そしたら連中、丁度BMWにマネキンを乗せている所だった。
 俺はホテルに戻らず、その晩の内にイギリスに向った。知り合いのアイルランド人がロンドンに
 一人居たんで彼女に色々頼もうと思ってね。次の日、新聞を読むと取引場所で謎の爆発だ。」
コーヒーを3口で飲み干し、再び煙草に火を点ける。
「ま、なんだ。パスポートやら武器の手配を頼んだ後、日本に帰ってこの場所を割り出した。
 反傘社側のヘリの輸送ルート、3週間以内の装置の購入歴、その他諸々を調べてな。
 で、山田あすかがここに居る事を調べだしたって訳だ。」
武器の手配はアイリッシュ系アメリカンと海兵隊経由だった。前者はIRA最大の援助者である。
パスポートは日本のヤクザ経由だ。ヤクザはEUを舞台に熱心にマネーロンダリングを
しているとの事だった。
「少し喋りすぎた気がするよ。次はお前さんの番だ。」
煙草に火を点けると、飯はまだかとカウボーイに呼びかけた。

217 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 15:28:17
>214
更にその上に別のリッカーが(ry

218 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 16:02:46
>217
そして、その上にグリーンゾンビが跨った。

219 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 16:56:18
>193
>「ゴロニャ〜〜オォ〜ォ♪」
「…猫ってわけじゃなさそうだな」
かといって化物でも無いだろう。ならば何者だろうか?
先程の様にデュランが放った者達の一人だろうか?…仮にそうならば、何れは合間見えるだろう。
遅いか早いかの問題だ。自分としては、まだ動けるうちにケリを付けておきたい。
ブランデンブルクはエレベーターシャフトの中に掛けられている点検用の梯子を伝い、8階まで降りた。

>210
狭い足場での不安定な体勢に苦労しながら扉をこじ開け、8階レディースファッションフロアに到達する。
此処も無論の事ながら、陰惨な光景が広がっていた。フロアの床には首の無い死体がごろごろと転がっている。
このような殺し方をするのはリッカー級だろう。それも、単体ではなく群れで狩りをする連中だ。
「あんまり出会いたくは無い敵だな」
MG3を何時でも撃てる様に身構え、慎重に移動を開始する。
暫く歩くと、この階を狩場としていたと思われる四体のリッカーの無残な死体が転がっていた。
何れも重要部位である頭部を完璧に破壊されている。至近距離でショットガンでも撃ち込まれたのだろうか?
「…違うな」
しかし、見渡してもショットシェルやその他の銃火器の空薬莢は落ちていない。ならば直接的な打撃によるものか?
「どっちにしろ、俺は下の階に用がある。邪魔するというのなら、容赦はしない」
ブランデンブルクは、更に下の階に行く為に階段に向った。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(108発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:8階
状況:下の階へ
状態:左腕負傷

220 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 17:34:43
>204 >206
>「取り合えず研究所に向う。女性陣と一緒にね。君には戦闘を頼みたい。
  俺はあの兵隊二人を見張ってるから、先に行ってくれ。」

せ、戦闘だぁ!?ちょ、待てよ、悪いが冗談じゃないぜ!
何で銃持ってるアンタが戦わないで持ってない俺が戦う羽目になるっつうんだ?
ボールペンで刺し殺せとでも言うつもりかよ?^^;
実際に口に出す勇気はねぇが、人を何だと思ってやがる。
しかも先頭を走らせやがって。さっきの熊が再来したらどう対抗すりゃ…
すると早速、舌打ちする俺の前に形は人間と思しき何かが現れた。
一瞬、それが何かは全く見当がつかなかったが、直感で分かる。アレはとんでもなくヤベェ。
そいつに睨まれた途端に、心臓が縮こまっちまう様な感覚が襲ってきやがった。
「ひ、ひあああああああ!!!!!?」
更に近くまで走り寄り、それが何者なのか認識すると同時に俺は悲鳴を上げた。
後ろに人間がいるなんていう事も忘れ、慌てて身を引っ込める。
こ、これが・・・感染体ってヤツか!?良く分からんが危険なんてもんじゃねぇ!!
近付けばその瞬間に手足ブチ抜かれてジャンクにされちまうぜ!
ビクつく俺を庇う様に、感染体の前にスーツ姿の恩人が躍り出る。
助けてくれるのはありがてぇが、俺を先頭に立たしておいて結局、何がしたかったんだぁ〜…?
>「あー、白衣の貴方。階段をロックして!早く!」
突然、恩人が振り向いて俺に叫ぶ。
「あぁ!?指図すんn…ぬあぁあ分かった!!」
そのまま滑稽な足取りで管理室に向かい、隔壁を作動させる。
作動の合図である無機質な音声が響き渡ると同時に、地下への道は閉ざされた。
とりあえず中の奴等はこれで閉じ込めておけるぜ。


221 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 17:36:33
>「君は二人を研究所まで連れて行って。それと正門に携帯と段ボール箱が
> あるから花井博士に渡して置いて下さい。研究所に着いたら階段のロックを
> 解除するように。・・・届けなかったら生き延びた方がお前を殺す。」

管理室から飛び出した俺に尚も指示を浴びせる。
こ、殺すってマジかよ!?単なる脅しにしては凄みが効いてるが・・・
「あ、ああ…了解!了解だよっ!!」
恩人ってのは撤回するぜ。好き勝手出来る筈がこの有様だ…泣けるよホントに。
大袈裟に溜息を吐くと、俺は感染体と目を合わさぬ様に裏口へ向かった。
扉を開けると、そこには自転車が数台並んでいる。

>208
>「ところで、研究所までは大分遠いのですか?」
後ろから声を掛けられ振り向く。
地下で会った姫様二名の内の御一人だ。
「え?ああ、何てこたーないッスね。自転車なら7,8分で着いちゃいますよ
 あーそれとダンボールだっけ?正門まで取りに行ってきますからぁ、ちょっと待ってて下さい?」
正直、俺が戻ってくるまで待っててくれるとは期待していない。
俺ならとっとと見捨てて逃げ出しちまうし、何よりそれが利口な選択だからな。
とりあえず今は車椅子のジジイにダンボール届けねぇといけねー。でねぇと俺が殺られちまうからなぁ〜。
それに逃げ出したら逃げ出したで…後で色々とお仕置きしてやんのも悪くねぇ…

>208
山田さんにも軽く手を振り、正門に向かう俺。
視界の端に、なんだか妙な人影が幾つか映る。随分と変ちくりんな歩き方だが…
まぁ村にゃ爺婆ばっかだし、腰曲がってフラフラしてても何ら不自然じゃねえ。
さて・・・と、こいつがスーツ姿の野郎が行ってたブツだな。
何でこんな時まで働かせられてるのかは激しく納得いかねぇが仕方ねぇ。
じゃ、さっさと戻るとするかね。

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン 古びた新聞の切れ端(>199
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・サナトリム正門前
状態: 花井博士に渡す蜂の毒を入手。ゾンビの群れを発見。

222 名前:山田あすか+猫 ◆ACbuU8qOaU [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 18:17:39
>204>208
>「大丈夫、時間は幾らでもあります。美味しいワインを出す店を知っているからそこで聞きます。」
一瞬顔がしかめられたのが気になる。でもまぁ…
「本当でしょうね?約束よ。」
階段を駆け上がりながら状況に不釣合いな声で言っているうちに、
嫌な気配は色濃くなっていく。桂木さんもそれを感じているみたいね。

>206
「見間違いならよかったのに…。」
本人を目の前にして自然とそんな言葉が零れた。
何でアンタがこうなってるのよ…何で…。

――――逃げろ、今は分が悪過ぎる。

アレだけの状態になっていれば、あたしの正体が薄々にでも判っているでしょうね。
だからこそ、迂闊に手は出せない…逃げるなら今。

「食事の話、すっぽかすんじゃないわよ?」
上着を押さえ、走りながらそう言い残すと、外に出た。

>「コートをお借りしてもいいかしら?」
「あ…そうね。いいんじゃない?」
はい、とコートを手渡し使えそうな自転車を物色する。
桂木さんの顔色はさっきよりも悪い。
「大丈夫?」
そう言えばさっきの大男と遭遇してからそれは明らかで…。

>221
何故か手を振られた。…反射的にこっちも振り返しちゃったけど…。
何か明るい人よね、あの研究員。
「一体研究所には何があるっていうのかしらね…。」
白衣の男が走っていった方向を見詰めながら呟く。
桂木さんは困ったように軽く首を左右に振った。まぁ当然か…。

「あ、帰ってきた。」
ダンボールを抱えてこっちに走ってくる研究員に笑みが零れる。
けど、次の瞬間生温かい血と腐敗臭を含んだ風と共に顔が強張った。
「……早く走って!!」
幾ら相手(>212)の動きが遅いからって、暢気に構えてられない。
研究員を急かすと自転車に跨り、後ろに具合の悪そうな桂木さんを乗せる。
「道案内、お願いね。ほら、早くその自転車に乗って走って!!追いつかれるわよ。」

服装:ナース服、シューズ
所持品:猫
現在地:サナトリウム 裏口
状態:健康。後ろに桂木さんを乗せ、何時でも発進OK

223 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 18:58:30
「ええ〜と、カニ玉、チャーハン、エビチリ、後、北京ダックもお願いね。盛り付け指定できる奴は大盛りじゃないとイヤ〜よ」
8階の階段に辿り着き、防火扉で塞がれている上り階段にふ〜んと鼻を鳴らして、シャファンは人のいるフロアを目指した。
5階から下は、玄関ホールの噴水を中心にした巨大な吹き抜け構造になっており、各種テナントがその周りに軒を連ねている。
言うなれば、ちょっとした商店街である。
そこにはまだ怪物の姿はなく、停電とビル閉鎖、電波障害で不安におののく人々がいるだけだった。

上に行こうとする者もいるが、上から逃げてきた人間の方が遥かに多い。
怪物の目撃談と、群集の心理が、このビルの大多数の人間を、ここに釘付けにしているのだ。
「ほんと、コイツらギャーギャー鬱陶しくてうるさくて、どこの国でも変わらないわね」
端のテーブルで料理を平らげながら、窓の外の光景と、店内で暗い顔をしている連中を見比べてクスクスと笑う。
シャファンは暴力が好きだ。混沌が好きだ。乱れた日常、平穏というのが大好きだ。
すでに、ビルが閉鎖されて半日が経とうとしている。
ワケのわからない、誰も抑える者のないこの状態。人間の理性はどこまでもつのだろうか?

急に店内で口論が始まった。不安からのくだらないストレスの爆発だ。
でも、こういった小さな小さな火種が、現状では大火に繋がる。
シャファンはゆったりと背もたれに体重を預けながら、デザートは何にしようかと考えていた。

現在地・状況:スペンサービル4階、中華飯店店内隅の窓際の席、楽しみながら食事中。
状態:胸に三条の浅い傷

224 名前:包丁女[sage] 投稿日:2005/08/21(日) 20:17:54
>200
ヒタヒタ…ヒタヒタ…ハァハァ…
足音と不気味な息づかいがどんどん近づいてくる…

そして暗闇の中から一人の裸の女性が姿を現した…
その全身は血管が浮き上がり、赤紫に変色している。
そして、手には血で染まった一本の包丁が握られていた…

「シャ――――――――!!」
突然女は恐ろしい叫び声をあげて>200に襲い掛かった!!

巨大な蛙を思わせるジャンプ力で一飛びで踊り場の高さまで到達すると
200を押し倒して馬乗りになり、手にした包丁でメッタ刺しにしようと両手を振りかざした!!

225 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 21:14:35
>197>198?200>207
嬢ちゃんはどうやら、腹減ってへんようや。
ウチは女の子の横に腰を下ろして弁当を広げる。
女の子の名前は真紀、嬢ちゃんの名前は香織言うらしいわ。
・・・・・真紀がウチに、パンツが濡れたとか耳打ちしてきよった。
まあ、大の大人でも漏らすわな〜。この状況では。

なんや、不気味な足音がしたかと思うたら、オッサンが警戒しながら上がってきよった。
・・・・・・オッサンの失敬したエビチリ、ウチが楽しみにとって置いたことは秘密や。
香織に向かって処女幕がどうのこうのと、セクハラ全開なオッサン。
「もうちょっと気ぃ使えやオッサン。うら若き乙女に下品なこと言いよってからに」
とりあえず二人に、オッサンのことを簡単に紹介するウチ。ウチもよくは知らんのやけど、な〜んとなく小さい子が
おったら仕切ってしまうねん。

>224
「ほな、ウチと真紀は下行くわ。この子の親捜して預けたらなアカンしな」
ついでに8階で替えの下着探すっちゅうのは内緒にしとく。
両親は死んどるかもしれへんが、まあ、納得いくまで探して・・・・・確か託児所があったさかい、そこに
預かってもらうのもええやろ。
とか思うとったら、シャーーーーーーーーーーって!?
「避けや香織ぃ!!」
丁度背を向けて立っとった香織に向かって、いきなり現れた顔色の悪い女が飛び掛る。
お、鬼婆やオニババ!

「にゃろこら!」
香織に圧し掛かって包丁を振り上げるの横っ面に、シャイニング喧嘩キックをかますウチ。
「真紀、香織、自販機か長椅子盾にして隠れとき」
階下に吹っ飛ぶ鬼婆から目を離さずにウチは言う。
・・・・・面倒そうな化け物やな〜コイツ。

所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎瓶x6、鉄人特製中華弁当x7、ライター
現在地・状況:スペビル9〜10階の踊り場、>224を蹴り飛ばし、距離をとる。
状態:健康、ダブル包丁装備

226 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 21:28:39
(…拙いな)
完全に人気の無い7階から上の階は問題無いが、下の階は人がまだ沢山いる。
こんな仰々しい格好で人前に出れば騒がれるのは間違いないだろう。
無駄な混乱は避けたい。今の所この5階から下の階に化物は出現していないようだ。
奴等は6階から上の階で仕留めた獲物で、現状では満足しているのだろう。
だが、その蓄えがなくなれば自然と下の階に降りてくるだろう。そうなっては拙い。
今、この一般フロアに何人の民間人がいるか分からないが、その大半がゾンビとなれば非常に拙い。
このビルが魔女の釜の底の様になる。それこそ、耳と目を塞ぎたくなるような地獄だ。
そしてその中にあの少女の母親がいないとも限らない。小さな淑女と約束してしまった手前、其れは守りたい。
あの少女や少女の母親の様に、他にも親子が離れ離れになっている家族は数多くいる筈だ。
その全てとは言わないが、守ってやれないものだろうか?
「…どちらにせよ、化物がこの階にから下に侵入しないようにしないといけないな。
その為にも電力の回復は必要か……」
電力供給が完全に遮断されていては防火シャッターも降りない。それでは化物の侵入を阻む事は出来ない。
ブランデンブルクは今まで身を隠していたトイレの個室から出ると、下の階を目指した。

案の定、擦れ違う人々の全ては此方を奇異の瞳で見ている。
そして多くの人は人を指差して口々に「独逸兵」とか「コスプレ」とか「ナチ」などなどの言葉を口にする。
「コスプレ」というのは否定しようが無い。現に自分のこの時代遅れの戦闘服は間違いなく「コスプレ」に当たるだろう。
しかし、所持している重火器は何れも本物だ。流石にこれが本物であると言う事を見抜かれてはいないが…
「まぁ、使う場面が訪れない事を祈るのみだな」
という傍から人でごった返す階段に遭遇。前に進みたくとも進めない。
天井に向ってMG3を撃てば、一気に道は開かれるかもしれない。しかし、混乱を招くだけだろう。
ならば道を開けたくなる様にすれば良い。
「 Sturm, Sturm, Sturm, Sturm, Sturm, Sturm! Lautet die Glocken von Turm zu Turm!
Lautet, das Funken zu spruhen beginnen, Judas erscheint, das Reich zu gewinnen, Lautet, das blutig die Seile sich roten…」
何を思ったのか、ブランデンブルクは独逸語でいきなりそう歌いはじめた。
「Rings lauter Brennen und Martern und Toten, Lautet Sturm, das die Erde sich baumt
Unter dem Donner der rettenden Rache! Wehe dem Volk, das heute noch traumt! Deutschland, erwache, erwache!」
回りの人間は独逸語で歌の内容は全く分からないと思うが、兎に角やばそうなだとは分かるだろう。
実際、これはナチス独逸の歌である。これを今の独逸で歌ったら、半殺しは確実だ。
「Sturm, Sturm, Sturm, Sturm, Sturm, Sturm! Lautet die Glocken von Turm zu Turm, :|
Lautet die Manner, die Greise, die Buben, Lautet die Schlafer, aus ihren Stuben, Lautet die Madchen herunter die Stiegen…」
そうこうしている間に二番に突入だ。この歌は二番目が一番内容的に過激だ。
さぁっと目の前の人々が道を開ける。彼等は自分の事を頭のおかしいコスプレ独逸人だと思っているだろう。
だがそれでいい。其方の方が好都合だ。
「Lautet die Mutter hinweg von den Wiegen. Drohnen soll sie und gellen die Luft,
Rasen, rasen am im Donner der Rache, Lautet die Toten aus ihrer Gruft! Deutschland, erwache, erwache! 」
…しかし、流石に恥かしくなってきた。
二番目を歌い終わり、三番目に移行した時には既に走りながら大声で歌っていた。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(108発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:4階階段
状況:ナチスの歌を大声で歌い、全力で階段を駆け下りる。
状態:左腕負傷

227 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/21(日) 22:09:27
たまにはあげ

228 名前:坂口 義人 ◆Gb2BaWesnY [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 22:33:12
やはり話は出来るに越したことがないので首輪はつけた。念入りにチェックしたので爆弾のような物はない……はずだ。
それほど大量の火薬も仕込めそうにない、細い首輪だったので杞憂だったのかもしれない。

照明は落ちているものの、ロビーにはまだ人気がある。恐らくは地下鉄構内から追い出された人間だろう。
階段を登っていく自分の姿も間もなく目に入るに違いない。その時に浴びせられる声は容易に想像できる。
……化け物という声が身を叩くだろう。だが元はお前たちと同じ人間だ。
徐々にざわめきが大きくなる。距離が詰まる。そのひきつった表情が見える。
そしてその異質な物を見る視線の中へと、全身を晒した。

「化け物……」

その声はやけにはっきり聞こえた。やはり。やはりそう呼ばれるか。
そちらを振り向き歩き出す。人は皆、俺を避けていく。ある一人を遠巻きにして。
慌てて逃げ出そうとするそいつの胸ぐらを掴み、顔を近づける。

「誰が化け物だ。」

電子的な声。作り物の声が、流れ出た。
暴れて逃げようとする男に構わず続ける。

「俺は人間だ。少なくとも昔は。」
「離せ化け物!離せぇっ!」

お前もこうなればわかると思うが……残念ながらそれはあるまい。
化け物と呼ぶな。俺を。俺は人間だ。心は。精神は。
──────その俺を化け物と呼んだな……殺してやる。
右手の人差し指、その先端の肉腫をその男の額に押し付ける。そして、そこから触手を打ち込み貫いた。
それが引き起こしたのは恐怖だ。我先にと俺から離れようと、上り階段へと、あるいは奥へと駆けていく。
もう喋らない男をそこに落とし、俺も階段へと向かい、登る。
目指すは50階、デュラン・スペンサー。

名前:坂口 義人
性別:男?
所持品:会話用の首輪が入っていたジェラルミンケース
現在地、状態:一階ロビーより二階へと階段を移動中

229 名前:イスカリオテ ◆eyZ2yOPNPE [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 23:01:03
赤いレンズを通して見る世界は一段と陰惨だ。
ガスマスクを被った男は死者が徘徊する村を見て、素直にそう感じていた。
ふと、腰の得物に手を触れる。これと己の身だけがここで自衛する手段だ。
高高度からのHALO降下による侵入なので、携行する武器は僅か二種類。
FIVE-SEVENと刃渡り50cm以上の長大なバヨネット二本だけだ。
特殊な5.7×28mm弾を使用するFIVE-SEVENの弾薬の調達は現地では望めない。
FIVE-SEVENは弾薬が無くなれば鉄とプラスチックの塊と成り果てるが、バヨネットは違う。
バヨネットは刀身が欠け、折れない限りは武器として機能する。それに、拳銃よりも好きだ。
男は拳銃と愛用の二本のバヨネットを携え、死者の目を掻い潜る様に目的地を目指した。

名前:イスカリオテ
年齢:26歳
性別:男
服装:戦闘服、アサルトベスト、ガスマスク、ヘルメット 、ニー・エルボパッド、
所持品:FN FIVE-SEVEN(21発)、5.7×28mmマガジン×4、バヨネット×2、無線機

230 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/21(日) 23:15:12
>216 209
>「ああ、それも悪くないな。」
俺のふざけ半分の言葉に、小川は銃口を下げ、食堂へ向って歩き出す。その行動に、俺は一瞬立ちすくみ、苦笑した。
>「それと、君。カウンターの下に隠れてる君だ。一緒に飯でも喰おう。何か作ってくれ。
 コーヒーは自分で入れるから冷蔵庫の中身で何か適当に作ってくれ。」
小川が声をかけたのは恐らく金庫の中にいた男だろう、俺はカウンターから出てくる男を一瞥し、小川に視線を戻す。
>「ひどい格好だ。良い男が台無しだな。」
そう言いながら、小川は俺にタオルとバケツを手渡す。
ははは、それは何かのジョークか?だとしたら笑えないぞ。
そんなことを考えながら、俺はそのバケツの中の液体を頭から被り、タオルで乱暴に身体についた汚れを拭き取る。
血液でコーティングされた髪がバリバリと音を立てて解れていく、肌に引っ付いた固まった血液も多少の抵抗はあったが簡単に剥がれ落ちた。
俺が一通り身体を拭き終えると、小川は話し始める。自分が何故此処にいるのかを。
まあ、実際のところ、小川が何故此処にいるのか・・・その経緯は俺にとってはどうでもいいことだ。
会えた結果に意味があり、その過程はどうでもいい。
>「少し喋りすぎた気がするよ。次はお前さんの番だ。」
話し終えた小川は煙草に火をつけると、俺を見てそう言った。
ああ、運がいいのか、悪いのか・・・ご馳走が目の前にいるってのにそれを見るだけで我慢しなきゃならないとは・・・。
俺は右手で置いてあるコーヒーを取り、口をつける。たとえこのコーヒーに何が入っていようとも関係ない。
そもそも、小川はそんな姑息な手を使う奴じゃない。
化け物になって以来、初めて飲むコーヒーを一気に飲み干し、俺は話し始める。今までどうしていたか、そして自分がこれからすることを。
「喰った。お前等と別れた後に、身体の修復の為に腐った餌を喰った。大層酷い味だった。避難所らしきところにいた餌を喰った。
喰うのにも飽きたから餌を殺した。殺すのにも飽きたから餌で遊ぶようになった。それすらも飽きて自分を傷つけるようになった。
刺して抉って、斬って千切って、自分を破壊した。痛かったけが、それは大した問題じゃあ無い、暇は潰せたからな」
ただただ淡々と、感情の感じられない声で俺は話し続ける。
「しかし、やはりソレは単なる暇潰しでしかない。だからまた人間狩りを始めた。お前達みたいな奴に会うためだ。
しかしどうだ?いるのは餌ばかりだ、人間なんてどこにもいやしない。
俺の中に募るのは失望ばかり・・・そんな時だ。この左腕が急に反応したのは」
小川の目の前に、未だビクビクと疼いている左腕を突き出す。
「同胞の叫びだ。この左腕の疼きが俺に同胞の存在を教えてくれた。
同胞と出会うために疼きが強くなる方へ歩き、そして・・・お前と出会った」
なあ?わかるか?・・・これから言うことは、俺からのお前に対する宣戦布告だ。
「同胞はこの村のどこかにいる。俺はソレを解放し、率いて宴会を開始する。大宴会を、最高の大宴会を開始する。
その中でどれだけの餌が人間となり、生き残り、そして俺と対峙してくれるか、考えただけで胸が躍る。
さあ、小川・・・この話を聞き、お前はどうする?いったいどうする?」
俺はカップを机に置き、ニヤニヤ笑いながら小川を見つめた。
さあ、小川・・・これから先、お前は、お前という人間は、どういう行動を取るんだ?
俺は、それに期待してもいいのか?なあ、小川、お前の答えを聞かせてくれ。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 サナトリウムで小川と会話

231 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 00:15:34
>230
笑いながら話すユダを見て安心した。彼は今の境遇を楽しんでいる。
助けられなかったという思いも今では消えていた。
>「同胞はこの村のどこかにいる。俺はソレを解放し、率いて宴会を開始する。大宴会を、最高の大宴会を
 開始する。 その中でどれだけの餌が人間となり、生き残り、そして俺と対峙してくれるか、考えただけで
 胸が躍る。 さあ、小川・・・この話を聞き、お前はどうする?いったいどうする?」
ユダの変化は中々興味深い。
精神は肉体の入れ物に過ぎないと言った人間も居たが、肉体はDNAを運ぶ為の道具と言った奴の方が
正しかった事が照明された瞬間に立ち会えた訳だ。
全く違う種とコミュニケーションを交わすのは、素晴らしい。
煙草がフィルターギリギリまで燃えているのにも気が付かない位素晴らしい。
「そうだな。正直、どうだっていい。お前さんが今生きてるって事は、出会った連中に生き延びようって気が
 足りなかったんだろうよ。」
結局の所、我々は生き延びねばならない。
それぞれの本能に従って、流儀に従って、己が信じる最良の方法を用いて。
俺と目の前の男の違いは何か。
ユダには同胞愛がある。俺には守るべき約束がある。
俺の方はどこまでも利己的で、自分が良い気持でいる為の行為で
彼女の為なんかじゃない。俺はそんな綺麗な人間じゃない。
ユダの方がずっと、純粋で、綺麗で、生き物として正しい。
「ただ、俺は生き延びたい。生き延びる過程で・・・何と言うか・・・生きてる実感が
 得られればもっと良い。となると・・・全速力で邪魔する他無いだろうね。」
自分の声が喜びに震えているのが解かった。
偏執的なまでに己に固執し、それ故に真っ当な人生を逸れた男は、死によって完成する。
「そう、俺は彼女を守り、お前の邪魔をする。結果としてどちらかが死体になるだろうね。」
俺達はお互いを恨まないと思う。
生き延びた方が、遠い過去に絶滅させた動物に思いを馳せるように
少し哀しい気持で思い出すだけだ。
俺は煙草を床に捨てると、シグを手に取った。
彼の性格からしてここで始めるとは思えないが、ここに居るのは彼だけでない。
遠くから感染者達の声が風に乗って聞えくる。

所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾×1
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ
現在地:サナトリウム・食堂

232 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 03:24:11
>222
山田さんから手渡されたコートに袖を通しながら、一緒に鍵の掛かっていない自転車を探す。
だがすぐに、心はサナトリウム内での出来事へ戻っていく。
雑賀さんにあんな事をいったのは、少し大人げなかったかもしれない。
彼は所詮組織の駒で、頭ではない。彼にはどうしようもなかったのはわかっている。
だがお互い様だとも思う。
雑賀さんだって私に、重田さんを奪ったと詰り、傘社に新種のウィルスが渡ったと責め、挙句生きていては
困ると手を下そうとまでしたのだから。しかも殺すことは、命令ではなく彼自身が望んでの事だった。
「自分ではどうしようも無い事で責められる理不尽さくらい、少しは味わうといいのよ……」
命の恩人だった筈の相手から虫けらのように扱われ、「死ね」と言われる苦痛は、永遠に味わう事が無いのだろうから。

ふと、さっきホールで出会った感染体を思い出す。
彼は自分自身の変化を受け入れ、むしろ楽しんでいるようにさえ見えた。
もし私もああなっていたら、少しは違っていたのだろうか。或いは重田さんのように。
そう遠くない所に居るのは感じるが、今は私自身が弱っているので正確な場所までは分からない。
…………気分が悪い。視界がぐるぐる回っている。急に動いたせいだろうか。
>「大丈夫?」
「え……。ええ、ありがとう。少し寒いだけですわ」
あまり信憑性が無かったようだ。作業に戻ったものの、山田さんがまだ心配そうに此方を見ている。
>221
>「え?ああ、何てこたーないッスね。自転車なら7,8分で着いちゃいますよ
>あーそれとダンボールだっけ?正門まで取りに行ってきますからぁ、ちょっと待ってて下さい?」
明るく手を振って駆け出していく。なんとなく足取りが軽いようだ。
>「一体研究所には何があるっていうのかしらね…。」
「ワクチン開発を行っている事くらいしか……お役に立てなくてごめんなさい」
そうよねぇ、と山田さんがひとつため息をついた。

研究員が戻ってきた。だが、同時に近づいてくる気配に青ざめる。
>「……早く走って!!」
研究員風の男をせかすと、山田さんは自転車を引っ張ってきた。え?と思うまもなくその後部座席に座らされる。
>「道案内、お願いね。ほら、早くその自転車に乗って走って!!追いつかれるわよ。」
「山田さん、重いから私は…………」
もう一台の自転車で、とは続けられなかった。ぐん!と加速する自転車に言葉を失う。
すごい。二人乗りなのに。もしかしたら男性の研究員より速いのではないかしら。
見る見るうちにゾンビ達の姿が小さくなっていく。

「重いでしょう?迷惑かけてごめんなさい。………そういえば、鈴木さんとはお知り合いですか?」
自転車を漕ぐ山田さんに声をかける。間が持たないから話題にしただけで、あれこれ詮索するつもりはない。

古びた建物が見えてきた。あれが例の研究所だろうか。
ワクチン開発に力を入れているらしいが、あそこに、私がデパートで使ったアンプルはあるだろうか。
「さっきみたいな感染体を、元の姿に戻すアンプルの話は御存知ですか?ええと……」
遅れがちな研究員風の男に尋ねようとするが、そういえばまだ名前すら伺っていなかった。

233 名前:SP ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 04:58:18
162
「きゃっ?!」
突然お嬢が素っ頓狂な声を上げた。手で頬を拭うと、きょろきょろあたりを見渡している。
そして天井を見上げて、固まった。……3,2ってまずい!
「きゃあぁぁああぁぁあぁぁ!!」
「いちいち叫ぶなと言っただろうが!!」
手で制そうとしたが、間に合わなかった。 この馬鹿!という言葉は奇跡的に飲み込むことが出来た。
お嬢を庇おうと突き飛ばしたまではいいが、代わりに俺が肩口辺りに圧し掛かられてしまった。

…美女の全裸なら目の保養で嬉しい。が、生皮まで脱ぐのはやりすぎだ。
近くで見るとまた一段と……目の無い顔で、此方を見て、にんまり笑っているように見える。
分かった。さくらんぼの軸を結べなくてもテクニシャンだと認めてやる。
だからその舌でディープキスを強請るのは止めろ。俺にだって選ぶ権利がある。
「あいにく俺は…女の趣味には…うるさいんだ、よっ!」
俺は口元と利き腕らしき腕を掴んだまま、勢いをつけて化け物ごと階段の一番上から飛び降りた。
ぐしゃ、ともべきっとも付かない感触を残して、ズル剥けの化け物は脳みそを撒き散らし踊り場で伸びていた。
>213 >215
………息をする度に傷に響く。
お嬢もこんなだし、やっぱりどこかで傷の手当てしたほうが良さそうだ
…等と思うまもなく、新手のお客さんがゾロゾロお越しのようだ。
少し離れた天井には、さっきの赤い奴も見え隠れしている。勘弁してくれ。
「あんたも。食われる前にとっとと移動しよう。」
ミリアとやらを促し、足音を殺しながらも、急いで階段を降り始める。
少し距離を稼いだが、突然お嬢が遅れた。よく見るとジババタしながら防火扉を閉めようとしているようだ。
すぐ脇には大きめの飾り棚が置いてある。
飾り棚で扉に重石をすれば、一時的にグリーンゾンビを食い止めることが出来るだろう。
「悪いが手伝ってくれるか?」
封鎖しても中の扉は開くだろうが、内開きの扉を開くだけの知恵がグリーンゾンビ共にあるとも思えない。

現在地:41階階段付近
状況:リッカー戦終了。防火扉封鎖中。脇腹負傷。

234 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/22(月) 07:17:18
>233の背後からゾンビが襲い掛かる・・・しかし、今なら走って逃げれるだろう

235 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 08:49:39
あれから結構な時間が経過している。一応、地上に出てから周囲を見て回ったものの、既に彼等の姿は無い。
「逃げられたな…どうする?」
亡者共に見つからない様に物陰に身を隠しつつ、赤坂とこれからに付いて話し合う。
「彼等はこのまま逃げるとは思えない。何処か目的地がある筈だ…この村に傘関連の建物と言えば、あの研究所ぐらいだ。
恐らく、彼等は其処に行くだろう…しかし、先回りは無理だ」
地図によれば、此処から研究所まで徒歩で15分ぐらいだが、途中で遭遇すると思われる障害を考慮すると倍の時間がかかるだろう。
「しかし、足止めは可能だ…此処を見てくれ」
手の地図をライトで照らしながら、ある一点を指差す。
「この民家の二階ならば、研究所に続く道を射界に収める事が出来る」
見れば丁度その位置は、射撃場の様に真っ直ぐで何も障害物は無い。
「此処ならば絶好の狙撃地点だ。距離は直線にして300mぐらいだが、問題ない」
雑賀はライトと地図をしまい、地面に置いておいたナイロン製ライフルケースを背負った。

目的地に行く途中、やはり想定していた通りの障害があった。
立ちはだかるゾンビの群れにマガジンの半分以上の.308口径弾をばら撒かなければならなかった。
ようやく目的地である民家の二階に辿り着き、物を押し退けて狙撃のスペースを作る。
ベランダに押入れから失敬した毛布を敷き、その間に赤坂は周囲の簡単な探索をする。
「一応此処に脅威は無い。絶好の狙撃地点だ」
部屋の扉を閉め、赤坂はそう言った。
「だろうな。ここからでは丸見えもいいところだ」
ライフルケースを下ろしてジッパーを開けると、中から現れたのは長大で重量感のある狙撃銃であった。
雑賀はそれを取り出すと、バイポッドを展開し、NBGを装着している狙撃鏡を覗き込んだ。
「…赤坂、観測を頼む」
背面パネルのユーティリティーポーチから双眼鏡とレーザー側距儀をを取り出し、赤坂に手渡す。
「了解………直線距離は310m。ほぼ300mだ。試射は行うか?」
「時間が無いが二発ぐらいは試しに撃っておきたい。弾着観測を」
腹這いになって狙撃銃を構え、その狙撃鏡を覗き込む。
「目標は…あのゾンビだ」
研究所に続く道にいたゾンビに狙いを定める。
引き金にゆっくりと力を籠めつつ息を止め全身を全く動かさない…息を止めているのは精々三秒ほどで、三秒経つと引き金を引いていた。
肩に案外マイルドな衝撃を感じつつ、曳航弾は夜の闇を切り裂いて飛翔していた。その間にボルトを引いて薬莢を排出し、次弾を装填する。
「……弾着観測良し。標的から右に2in.逸れた。風が左から吹いているぞ。修正だ」
雑賀が放った弾丸はゾンビの鼻を削ぎ落としただけであり、空しく道端の土手に突き刺さっていた。
彼は手早く狙撃鏡の左右調整の摘みを捻り、修正すると、またゾンビを狙った。
「今度は外さんよ…」
先程と同様にしてゾンビを狙い、その側頭部に狙いを定める。
引き金を引いた次の瞬間には、ゾンビの頭は粉々に砕け散っていた。
ボルトを引いて薬莢を排出し、次弾を装填すると雑賀は道の街灯に狙いを定めていた。
街灯の一つが砕け、続けざまに他全ての街灯が砕ける。研究所に続く道は真っ暗となった。
「修正はこれでいい。後は獲物の到着を待つだけだ…」
薬室を開放し、新たな弾薬を装填しなが雑賀はそう言った。

>232
「雑賀、獲物の到着だ。もうそろそろお前の射界に入る」
狙撃鏡よりも視界の広い双眼鏡で道を監視していた赤坂がそう言った。
「了解。既に此方でも補足している」
十字線をぴたりと狙撃鏡に映る桜子の顔に合わせる。このまま引き金を引けば、万事何事も無く終るだろう。
「……」
雑賀の眉がぴくりと動いた。十字線を桜子から離すと、看護婦が漕いでいる自転車の前輪に合わせた。
引き金を引く。放たれた.338LapuaMagは音速を遥かに上回る速度で空間を直進し、目標に命中していた。
軽装甲車の装甲板なら撃ち抜くことが出来る威力をもった弾丸だ。自転車の前輪を完全に破壊できなくてどうする?
次の狙いはその後を走っていた研究者風の男の自転車。此方は後輪を撃ち抜いた。
「足を撃ち抜きたいが、.223口径で無い限り吹き飛ばしかねない。流石にそれでは目標が死ぬ」
取り敢えず、彼等の出方を窺おう。
狙撃鏡を覗きこみ、自転車を破壊された桜子達の様子を見る。

236 名前:◆mS4ri1yBTI [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 13:46:55
>216>230231
・・・・・駄目だ。この二人オタマがおかしい・・・・・じゃなくて、頭がおかしい。
殺すやら食うたら餌やらなんやら、銃を構えて物騒な会話したかと思えば、落ち着いて話をしよう?
しかも、オレを無理やり食堂に連れ込んで・・・・いいから黙って行かせてくれよ。
争いごとは御免なんだ。

銃を持った男に飯を作れ、と言われたら、普通の人はどうするだろうか?
そりゃ、泣きながら作るだろう。オレも調理場の中を必死に探し回ったさ。
・・・・・こんな空腹で死にそうなオレに飯を作って食わせろだなんて・・・・この村に人間はいないんだな。
しかも、困ったことに冷蔵庫の中には綺麗さっぱり何もなく、流しの開きにカップ麺がいくつかあるだけだった。
とりあえず、お湯を沸かして五つほどこさえる。
食堂を覗くと、なんだか物騒な会話が弾んでいるようなので、オレはその間にカップ麺をいただく。
・・・・・・ああ、生き返る。

そういえば、二階にはプーさんと人食い共がいたな。そろそろオレを狙って下りてきてもおかしくない。
あの二人にも、いつ容赦なく殺されるかもしれないし・・・・・逃げるか。
というか、逃げるしかない。
オレはソ〜〜っと、抜き足差し足、調理場の勝手口から外に出る。
とりあえず、流しの上にお湯の入ったポットとカップ麺は置いておいた。
それしかなかったんだ。我慢してくれ〜。

外はもう真っ暗だ。田舎なモンで街灯も少ない。
・・・・・これからどうしようか・・・・とりあえず、まともな人間を探して話を聞きたいし、安全な所で夜を明かしたいし、
そうだな・・・・今夜の宿を探そう。
オレの記憶も、寝てる間に戻るかもしれないしな。

現在地・状況:九武村、サナトリウムの勝手口から抜け出し、民家を避けつつ、慎重に周りを警戒しながら歩く。
状態:健康、記憶喪失、肩に浅い噛み跡

237 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 16:06:13
>236 231
>「そうだな。正直、どうだっていい。お前さんが今生きてるって事は、出会った連中に生き延びようって気が
 足りなかったんだろうよ。」
小川の言葉に口を笑みの形に歪めながら、それでも真剣に聞き続ける。
「ただ、俺は生き延びたい。生き延びる過程で・・・何と言うか・・・生きてる実感が
 得られればもっと良い。となると・・・全速力で邪魔する他無いだろうね。」
その言葉に、俺は・・・喜んだ。
喜び以外にどのような感情でソレを示せばいいと言うのだろうか?
身体が震え、細胞がゾワゾワと全身を奮わせる。
そうだ、そうだ、そうだ、そうだ、これこそ、これこそ、お前だ、小川という人間だ。
人間だ人間だ、これぞ人間・・・俺が求め続ける人間だ。素晴らしい素晴らしい。
およそ化け物になって初めての感動、初めての心からの喜び。
ああ、やはり、コイツは、小川は良い。とんでもなく素晴らしくて美しくて最上級。
>「そう、俺は彼女を守り、お前の邪魔をする。結果としてどちらかが死体になるだろうね。」
小川はそう言いながら煙草を床に投げ捨て、銃を手に取る。
俺も腰のホルスターから銃を抜き、興奮でギチギチと音を立て続ける左腕を持ち上げる。
「いいぞいいぞ、上等だ、上等じゃあないか。それこそだ、それでこそ人間だ、人間はそうでなければならない。
いや、本来そうあるべきだ、強く美しく弱く醜い、それこそが人間。それが俺の求める殺し合うべき人間だ」
そこで俺は一端辺りを見渡し、口の笑みを止める。
先ほどの金庫に入っていた男の気配は無く、俺の耳に腐った餌どもの呻き声が聞こえてくる。
「さてさて、飯を作っていた男は逃げた様だぞ。俺達はどうする?先ほどの会話だけを思い出すと、お前の目的は研究所か?
そこに同胞がいるかもしれない、だとするならば俺の目的地も研究所だな。さあ、どうしようか?
お互い仲良く手でも繋ぎながら研究所を目指すか?それとも、この場で別れて、競争しながら研究所を目指すか?」
俺はクルクルとベレッタを回しながら小川の答えを待った。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 小川の返答待ち。

238 名前:小川平蔵 ◆UJ2Z0a21JY [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 20:33:20
>235−237
大口径ライフル特有の重い銃声が響く。先ほどの連射音と違い間隔が不規則で、より強力な銃声。
恐らくボルトアクションライフルを使っての狙撃だろう。
>「さてさて、飯を作っていた男は逃げた様だぞ。俺達はどうする?先ほどの会話だけを思い出すと、お前の目的は
  研究所か? そこに同胞がいるかもしれない、だとするならば俺の目的地も研究所だな。さあ、どうしようか?
  お互い仲良く手でも繋ぎながら研究所を目指すか?それとも、この場で別れて、競争しながら研究所を目指すか?」
なるほど、キッチンにはお湯とカップ麺があるだけだ。
少々話に夢中になり過ぎたらしい。
ギチギチと音を立てる左手が一層魅力を引き立てる。
「まずは協力してライフルを撃っている人間を確保、村周辺の状況を聞き出す。ヘタすると周辺を完全に
 包囲されているかもしれん。数を武器にするような人間が一番厄介だ。連中、流儀も何も持ち合せてない。」
それが組織で生きるという事であり、組織の庇護を受ける代償だ。
己の流儀を通せば爪弾きにされ、庇護も後ろ盾も無くなる。
今の俺達には関係無いが、ユダには次の宴の舞台が必要だし、俺は彼女を連れて
脱出しなければならない。
完全武装の兵隊に検問を敷かれていたらお互い脱出は難しいだろう。
「その後は・・・そうだな。お互い好きにする。研究所に向うも良し、その場で殺し合うも良し。
 その時に望んだ事をしよう。」
俺は立ち上がり、FN−FALを掴むとカーテンの隙間からそっと外を見た。
「連中、どこから狙撃している?」
倒れた自転車の近くにへたり込む黒と夕日色の人影を見つめながら呟く。
二人が動いている事から推測するに、間隔を置いての最後の一発を二人に向けて放ったのだろう。
恐らく赤い方は夕日に染められた山田あすかだと推測した。
自転車を撃ち抜いただけだとしたら相当な腕と装備の持ち主という事になる。
短くうめく。ユダが協力してくれればなんとか出来るだろう。
そのまま背後に控える異形の男の返事を待った。

所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾×1
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ
現在地:サナトリウム・食堂
状況:ユダの返事を待ちながら、雑賀達の狙撃ポイントを特定中。

239 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 20:39:49
階段を降りていると突然、女の子の悲鳴と>233の怒鳴り声が聞こえた・・・・階段を急いで降りてみると・・・・
(一体何だ??)
女の子を庇おうと突き飛ばしたまではいいが、代わりに男が肩口辺りにリッカーに圧し掛かられている。
>「あいにく俺は…女の趣味には…うるさいんだ、よっ!」 
(よく言ったな・・・その状況で・・・)
>「あんたも。食われる前にとっとと移動しよう。」
(何だ・・・もう一人居たの・・・アイツは!さっき見た女!)
少し離れたところで眺めていると、突然女の子が遅れた。よく見るとジババタしながら防火扉を閉めようとしているようだ。 
すぐ脇には大きめの飾り棚が置いてある。 
飾り棚で扉に重石をすれば、一時的にグリーンゾンビを食い止めることが出来るだろう。 
>「悪いが手伝ってくれるか?」
(良くやるな〜 ん?ゾンビか・・・・まだ気づいてないし、俺がやるか・・・・)
>233の背後で襲いかかろうとするに>234の頭部に照準を定め引き金を引いた・・・・
>234は脳みそを撒き散らし、その場に崩れ落ちた。

 
名前:川崎 裕次郎                                      
年齢: 24                                      
性別: 男                                       
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(7)×2予備マガジン4つS&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)  
Chris Reeve ProjectU                     
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。   
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。   
状況、>234の頭部を撃ち抜く
現在地:41階の踊り場付近 



240 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 22:01:13
>233
「それには同意するわ」
促され、物音一つ立てずに階段を駆け下りる。
それからはSPと協力して重い飾り棚を動かし、防火扉に蓋をする。
暫くはこれで異形達の進行を遅らせる事が出来るだろう。

>234
安堵の息を付こうと思ったが、背後に何者かの気配を感じた。
その気配に気付かなかった事に対して内心で舌打ちをしつつ、
振り向き様にレッグホルスターのP226を抜こうとした。

>239
しかし、銃を構えた時には何処からか銃声が響き、足元にゾンビが転がっていた。
ミリアは咄嗟に銃声が響いた方向に拳銃を向け、銃下部に取り付けられている
フラッシュライトの眩い光でその人物を照らした。
「あら。貴方もさっきの人の仲間かしら?」
フラッシュライトの光で浮かび上がった人物の服装を見て、先程の武装集団の一人だと判断する。
「貴方達の目的が何かは知らないけれど、邪魔をするというのなら容赦はしないわよ?」
既にLAMのレーザーポインターの赤い点がぽつりとその人物の額に浮かび上がっている。
ミリアは僅かに引き金に力を籠めるだけで、彼は死に至るだろう。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(18発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]、超小型単眼式暗視装置
現在地:41階階段付近
状況:防火扉を封鎖。川崎に銃を向ける。

241 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 22:06:52
しばらく歩くと消防団倉庫が見えてきた。ここを真っ直ぐ行けば駐在所に戻る事が出来る。
何も居ない事を願いながら、民家の影から消防団倉庫の前を確認した。
「……おや?誰か居るな……一体誰だ?」
見えた人影は一人。私は念の為、担いでいた小銃をその人影に向けて構えた。
ふと人影が振り向くと、その人影の顔が見える。

暗いながらも見えたその顔は、紛れも無くこの小銃の持ち主である大宮老人だった。
「お、大宮さん!無事だったんですか?私です、駐在の田中です!」
驚いて大声で叫ぶと、大宮老人はゆっくりとこちらを向いて私の姿を確認する。
私が近寄ろうとした瞬間、彼は素早く闇の中へ走り去ってしまった。
「あっ!ま、待てっ…………くそっ、一体どうしたというんだ……」
>236
大宮老人を追って民家の角を抜けると、見慣れない姿の男が目に留まった。
観察してみると、歩き方は「あの男」とは違うしっかりした足取り。おそらく人間だろう。
「そこの男!う、動くな!!」
以前見た戦争映画を真似て小銃を構え、その男に警告を発した。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(4発装填、予備8発)警棒、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備14発)
リュックサック(包丁、「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村消防団倉庫付近
自分の状態:不審者を発見

242 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 22:23:10
>240
>「あら。貴方もさっきの人の仲間かしら?」 
「仲間か・・・どうだろうな?武装解除させられたし・・・・まぁ、仲間といえば仲間なのかな?」
>「貴方達の目的が何かは知らないけれど、邪魔をするというのなら容赦はしないわよ?」 
「目的ねぇ・・・俺も知らん・・・邪魔する気も無いし・・・・・・」
「つーか、銃を向けないでくれ、敵対する気も無いし・・・・煙草吸っても良いか?」
名前:川崎 裕次郎                                       
年齢: 24                                       
性別: 男                                        
持ち物:FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(7)×2予備マガジン4つS&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)   
Chris Reeve ProjectU                      
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。    
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。    
状況、ミリアに銃を向けられ、煙草を吸って良いか許可を求める。 
現在地:41階の踊り場付近  



243 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 22:37:06
>238
>「まずは協力してライフルを撃っている人間を確保、村周辺の状況を聞き出す。ヘタすると周辺を完全に
 包囲されているかもしれん。数を武器にするような人間が一番厄介だ。連中、流儀も何も持ち合せてない。」
別に包囲されていようがなんだろうが、俺には関係ない。
化け物の俺に流儀もなにも関係ない。獲物が、餌が何人増えても構わない、むしろ大歓迎だ。
しかし、ライフルは頂けないな、長距離からチクチクやられるのは限りなくムカツク。
>「その後は・・・そうだな。お互い好きにする。研究所に向うも良し、その場で殺し合うも良し。
 その時に望んだ事をしよう。」
小川はそう言うと、銃を掴み、カーテンの隙間から何かを伺う。
恐らくはライフルを撃っている人間だろう。相変わらずの機転の早さ、立派なもんだ。
クルクル回していたベレッタをホルスターに戻し、俺は口を開いた。
「OK、いいだろう。まずはお前と久方ぶりに協力しよう。狙撃者探し、それもまた面白そうだ。で、俺は何をすればいい?」
俺のその言葉に小川は多少驚いたような顔をして、振り向く。
「悪いが、お前との感動の再会に夢中でな、お前の連れの顔も何も覚えちゃいない。狙撃者の格好だって知らない。
指示を出せ、狙撃者探しの間、お前に付き合ってやる」
俺は再び口に笑みを作り、小川の指示を待った。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 小川の返答待ち。

244 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/22(月) 22:51:55


245 名前:イスカリオテ ◆eyZ2yOPNPE [sage] 投稿日:2005/08/22(月) 23:53:21
サナトリウムの廊下をゆっくりと確実な足取りで進む。
食堂からは誰かの話し声が聞こえる。その声には聞き覚えがあった。

>238>243
食堂の入り口を長身を少し折って潜る。彼の身長では頭をぶつけかねない。
食堂にいたのは、スーツ姿の男と、上半身裸の腕が変化した男。
そのどちらも見覚えがある。確か、傘社のブラックリストに載っていた筈だ。
自分に与えられている指令は感染体の確保。だが、傘社が脅威と見なした者を葬らなければ…
「………」
アサルトベストのFIVE-SEVENは抜かず、無言のまま腰のバヨネット二つを抜く。
そして、バヨネットを交差させ、彼等をヴァルハラに送る死の十字架を形作る。
「Aperi, Domine, + os meum ad benedicendum nomen sanctum tuum, munda quoque cor meum, ab omnibus vanis,
perversis, et alienis cogitationibus: intellectum illumina, affectum inflamma, ut digne, attente ac devote hoc Officium
recitare valeam, et exaudiri merear ante conspectum divinae Majestatis tuae. Per Christum Dominum nostrum.」
ラテン語で主の祈りを捧げると気分が昂揚していく。
これが自分にとっては景気づけである。
「…Amen.」
最後にそう呟くと、その長身とは裏腹の身軽さで、右腕が変化した男に飛びかかった。

名前:イスカリオテ
年齢:26歳
性別:男
服装:戦闘服、アサルトベスト、ガスマスク、ヘルメット 、ニー・エルボパッド、
所持品:FN FIVE-SEVEN(21発)、5.7×28mmマガジン×4、バヨネット×2、無線機
現在地/状況:サナトリウム食堂/ judas に襲い掛かる。

246 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 00:40:03
>222 >232 >235
>「……早く走って!!」
大きな箱を両手で支え、滑稽に骸骨走りする俺に突如、叫びが飛んだ。
何か怒らせる様なことでもしてしまったのだろうか。
一瞬、驚いて肩を震わすが、叱咤している訳でもなさそうだ。
どういった意味が込められているかは良く分からないが、その叫びには洒落にならない何かが含まれており、
語尾も密かにだが震えているように聞き取れる。
「…どうしたんです?」
俺はそのまま歩み寄って問いただすが、彼女はある一点を凝視したまま微動だにしない。
流石に首を傾げ、彼女の視線の矛先に目をやると
先程見掛けた足取りの悪い連中がこちらに近付いて来ているのが見えた。
俺も目を凝らしてみる。ちょっと変…かも知れないがただ不気味なだけで、何てことはない。
「奴等がどうかし・・・ん?」
再び尋ねようと振り向いた時、既に自転車に跨る姿が見えた。
話は良いから急げって事らしい。
>「道案内、お願いね。ほら、早くその自転車に乗って走って!!追いつかれるわよ。」
随分と怯えてるみたいだが、そんなに危ない連中なのか?
ま、あの大男二人組から感染体まで、もはやこの村には何が存在してても可笑しくない状況にある。
あのフラフラしてる奴等も何かしらヤバいのかも知れない。
「大丈夫ですよぉ、じゃ、兎に角急ぎますからねぇ〜^^」
自転車の荷台にダンボール箱を括り付け、彼女と同様に自転車に跨る。
人里に降りて来た熊や軍人らしき男達。そして血に塗れた感染体。
何から何まで滅茶苦茶だし、非現実的過ぎる。
本当に何が起こっているかを理解するのは、少なくとも今の俺には到底無理だ。
淡々と考えを巡らせながらもペダルを漕ぎ出すと、車輪が除々に前進してゆく。
急いだ方が良い。悠長に走っている場合ではない。
頭では分かってるが次から次へと先程の強烈な光景が思い出されてきて、それを邪魔する。
元々、何かを考えるのには適していないタイプなのだ。考えるのは苦しい。堪らなく苦痛な行為だ。
だがその考えが否応なく頭に入り込んできては俺を苦しめ、悶えさせる。
どれだけ辛いかは誰にも理解出来ないだろう。
「あ・・・・」
ふと俯かせていた頭を戻すと、山田さんは遥か彼方を走っていた。
「ヤバイ」
自分が道案内をする筈だったのに、これじゃあ意味が無い。株価も大幅ダウンだし
事態が事態だけに、それこそ本当に怒らせてしまうかも知れない。
無理矢理に考えを払い除け、自転車を漕ぐ足に改めて力を込める。
「ぁあああ、スイマセンスイマセン!!」
力の限り漕ぎまくり一気に山田さんとの距離を縮めると、その後ろに乗せられた綺麗な人が声を掛けてきた。

>「さっきみたいな感染体を、元の姿に戻すアンプルの話は御存知ですか?ええと……」

「え?あ、名前ですか。赤木慎作ですよ。はい、よろしく。」
それにしても後ろに大人一人乗せてこの速度ってのは結構ヤルよな。
存外、山田さんは力持ちなのかも。それはそれで魅力ですが。
「アンプル…ッスか?話だけなら聞いてますけど、詳しくは・・・」
言い掛けたその時、視界が反転し俺は地を転がった。
単に転んだわけではないのは、転倒の寸前に聞こえた銃声から容易に推測出来た。
おいおい冗談じゃないぜ…もしかして本当に殺されかけてるのか?だとすれば一体何故?
兎に角考えてる余裕は無い。とりあえずココは・・・死んだフリでもしとくか。

名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端(>199)、蜂の毒、自転車
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・研究所付近
状態: 死んだフリ

247 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 08:52:32
>234 >240
ゾンビで一杯だし、追いかけられないよう防火扉を閉めようと思ったんだけど、案外固くて困ったわ。
もたもたしてたから怒られるかとも思ったんだけど、なんとあたしの浅知恵に、皆協力してくれた。
松田にも、「お嬢様にしては上出来です」って言わせたしね。
んー言い回しがちょっと気になるけど、もっと褒めてくれても良いのよ?なんてね。
松田は行きがけの駄賃に、どこかのオフィスのカウンター内からなにやら引っ張り出している。
あたしも結構落ち着いてきたかも。そうよね、怖がってても仕方がないわ。
それにだんだん腹が立ってきたし。そうよ、なんでこんな目にあわなきゃならないのよ!
そもそもあたしが何をしたっていうの?  す  っ  ご  く  ム  カ  つ  く  !!
化け物は大嫌いだけど、もういちいち怖がってなんかやらない!
……なんて考えていたら、いきなり背後から襲われたわ。だけど、突然現れた男性が助けてくれたの。
>242
颯爽と現れたけれど、少なくとも王子様ではなさそうね。
>「あら。貴方もさっきの人の仲間かしら?」
>「仲間か・・・どうだろうな?武装解除させられたし・・・・まぁ、仲間といえば仲間なのかな?」
>「貴方達の目的が何かは知らないけれど、邪魔をするというのなら容赦はしないわよ?」
>「目的ねぇ・・・俺も知らん・・・邪魔する気も無いし・・・・・・」
??????あたしにも、話がさっぱり分かりません。
ねえねえ、貴方テロリストの仲間じゃないの?もしかして此処へは、罰ゲームか何か連れて来られたの?
もちろん、こんな事を口に挟めるような雰囲気じゃないんだけど。
>「つーか、銃を向けないでくれ、敵対する気も無いし・・・・煙草吸っても良いか?」
言いながらもすでにタバコに火を付けている。
ミリアお姉さまの顔は此処からは見えないんだけど、きっと渋い顔をしているんでしょうね。
「もしかしてあの人、頭をどこかにぶつけて、色んなこと忘れちゃったのかしら?」
小声で松田に話しかけてみる。あ、なんか今すごーく生暖かい視線を向けられた気がする。
「…まさかお嬢様は、テロリストやスパイが本当の事を何でもペラペラ話すとお考えじゃないですよねぇ?」
「いやだ、松だったら。ほんの冗談ですわよ」
…………悪うございましたね、単純で。
「で、でも今は人間同士で揉めてる場合じゃないでしょう?」
あ、ちょっと声が大きかったみたい。二人とも振り向いちゃった。
でもね、さっきから防火扉をたたく音がするし、さっさと逃げた方がいいと思うの。
「とりあえず立場はどうあれ、ビルから出るまでは休戦しましょうよ。
とりあえず逃げながら自己紹介でもしませんこと?
私は綾小路桃華ですわ。貴方、お名前は?」
この際名前が本名でなくてもいいわ。だって「テロリストのお兄さん」じゃ呼びにくいからね。

現在地:スペンサービル41階 階段付近
所持品:赤いパーティードレス、ルビーのネックレス、リボン&髪飾り、イヤリング、 ナプキン2枚、パン2個
     パーティーバック(腕時計、飴、化粧ポーチ、鍵、防犯ブザー、ソーイングセット)
自分の状態:良好

248 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 19:28:15
>247
可愛いお嬢さんが小声で隣の男に話しかけてる・・・・・
>「もしかしてあの人、頭をどこかにぶつけて、色んなこと忘れちゃったのかしら?」 
(筒抜けなんだけどな〜)
>「…まさかお嬢様は、テロリストやスパイが本当の事を
何でもペラペラ話すとお考えじゃないですよねぇ?」 
(テロリストか・・・スパイよりマシか・・・)
>「いやだ、松だったら。ほんの冗談ですわよ」 
(面白い子だな・・・・)
>「で、でも今は人間同士で揉めてる場合じゃないでしょう?」 
(言ってる事も正しいし、この状況での判断もしっかりしてるな・・・・・)
>「とりあえず立場はどうあれ、ビルから出るまでは休戦しましょうよ。 
とりあえず逃げながら自己紹介でもしませんこと? 
私は綾小路桃華ですわ。貴方、お名前は?」 

俺は、煙草を消し、目線を合わせ自己紹介をする・・・・




249 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 19:33:28
「私の名前は、川崎 裕次郎と言います、よろしくお願いしますね。」
「・・・えっと、呼び方は桃華さんで良いかな?」
そして小声で
{頭はぶつけてないけど、確かに私は記憶喪失のテロリストですよ。}と付け加えた。

名前:川崎 裕次郎
年齢: 24
性別: 男
持ち物:>FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(7)×2予備マガジン4つS&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)
Chris Reeve ProjectU
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。

状況、桃華に自己紹介。
現在地:スペンサービル41階 階段付近

250 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 20:43:34
>242
男の態度にミリアは苛立ちを覚えた。
此方の問いに対しては全て曖昧な言葉で返し、緊張感に欠ける態度だ。
彼は高速の弾丸を避ける術を持っているのだろうか?それとも、此方が発砲しないと高を括っているのだろうか?
どちらにせよ、虚仮にされていることに変りは無いだろう。
「ならば問うわ。貴方は目的も知らずにこの地獄に乗り込んできたっていうの?…馬鹿馬鹿しいにも程があるわ」
遊底の金属的なスライド音が静かに響くと、男の足元に銃弾が突き刺さった。
「次は無いわ。さぁ、答えなさい!」

>247
>「で、でも今は人間同士で揉めてる場合じゃないでしょう?」
「さぁね。どうかしら?…でも、同意するしかないようね」
少々熱くなり過ぎていたようだ。この少女に指摘されるまで、今の危機的状況さえも忘れていた。
仕方が無く、銃を下ろしてレッグホルスターに収める。

>248>249
男は桃華と目線を合わせてそう名乗る。
しかし、ガスマスク越しで目線を合わせられるのもどうかと思うが…
「…私の名前はミリア。まぁ、別に貴方は知りたくもないでしょうし、私も教えたくは無いんだけれどね…
取り敢えず、不便だと思ったから名乗っただけ。他意は無いわ」
そう言いつつ、暗視装置を取り外す。
暗視装置本体の小型化を成功させる上でバッテリーも小型化しなければならず、使用時間は短い。
これからはP226のレールに装着されたLAMのフラッシュライトのみが行く手を照らす灯りとなるだろう。
「さて、ポイントマンは誰が務めるの?さっさと決めて、次にいきましょう」
集団で行動するとなれば、それなりの隊列を決めておくべきだろう。その方が不足の事態に対処しやすい。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(17発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]
現在地:41階階段付近
状況:隊列の編成の提案

251 名前:包丁女[sage] 投稿日:2005/08/23(火) 21:43:20
>225
すばやく起き上がって身構える。
…ダメージハ…トクニナイ…シカシ…

自分の顔面を蹴飛ばした女を睨みつける。
自分には包丁が一本…相手は二本も持っている。

…フリダ…
まともに斬りあったらどちらかの包丁が自分に傷を負わせるだろう…
だが自分には奥の手のもう一つの武器がある。

「キシャ――――――――!!!」
階段の上の敵を威嚇するように口を大きく開いて叫び声をあげる
その口から弾丸のような勢いで長い舌が飛び出した!!

舌は鞭のようにしなりながら一直線に>225まで飛んでいき、左手の包丁を弾き飛ばす
そのまま逆に振って右手に巻きつかせると、物凄い力で一気に引き戻した。

そして、引き戻しながら標的に向かって包丁を突き出した!!!

252 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 22:42:57
>250
>「ならば問うわ。貴方は目的も知らずにこの地獄に乗り込んできたっていうの?…馬鹿馬鹿しいにも程があるわ」 
「別にどうでも良いだろ?苛々してると小皺が増えるぞ・・・」小さく肩をすくめてみせてから、馬鹿にしたように答えた。
遊底の金属的なスライド音が静かに響くと、俺のの足元に銃弾が突き刺さった。 
>「次は無いわ。さぁ、答えなさい!」
「・・・答える気は無い。」
>「さぁね。どうかしら?…でも、同意するしかないようね」 
(大人気ないよな〜)
>「…私の名前はミリア。まぁ、別に貴方は知りたくもないでしょうし、私も教えたくは無いんだけれどね… 
  取り敢えず、不便だと思ったから名乗っただけ。他意は無いわ」 
「よろしく・・・」
>「さて、ポイントマンは誰が務めるの?さっさと決めて、次にいきましょう」 
「じゃあ、ミリアさん、アンタがポイントマン勤めてくれ・・・」
(その方が楽だし・・・・)
名前:川崎 裕次郎 
年齢: 24 
性別: 男 
持ち物:>FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(7)×2予備マガジン4つ
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) 
Chris Reeve ProjectU 
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。 
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。 

状況、ミリアにポイントマンを任せる。 
現在地:スペンサービル41階 階段付近 



253 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/23(火) 23:01:23
>252
川崎の背後からハンター三体が襲いかかった!

254 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 23:38:57
>250
ミリアお姉様があっさり銃を下ろしてくれてほっとしたわ。もう、綺麗な顔しておっかないんだから!
折角の美人さんが台無しよ。
>248 >249
>「私の名前は、川崎 裕次郎と言います、よろしくお願いしますね。」
>「・・・えっと、呼び方は桃華さんで良いかな?」
この人いい人かも。特に『ちゃん』付けで無いところが気に入ったわ!
「ええ。でも呼びにくかったら「アヤ」でも「アヤノ」でもお好きなように。よろしく川崎さん」
これはミリアお姉さまにも向けての言葉。あたしの名前って外人さんには発音しにくいんだって。
……でもいくらなんでも、ピーチ呼ばわりは嫌かも。
以前アメリカ大使のパーティーで「Oh!プリンセス・ピーチ!」と嬉しそうに連呼されて、往生した覚えがあるのよね。
いくら桃華だからって…ねえ?あたしはキノコ王国の姫じゃないっていうの。
などと握りこぶしを作っていたら、こっそり川崎さんが囁いてきた。
{頭はぶつけてないけど、確かに私は記憶喪失のテロリストですよ。}
ああ、やっぱり。そうじゃないかと思ってた。テロリストが目的も持たずビルをうろつくなんて変だもの。
きっとアレよ。ビルの中の化け物か何かにショックを受けて記憶を失っちゃったのね。可哀想。
「大丈夫よ、そのうちきっと思い出せるわ」
あ!でも川崎さんの任務が実は『ビル内の人間の全員抹殺』とかだったら…どうしよう。

>「さて、ポイントマンは誰が務めるの?さっさと決めて、次にいきましょう」
>「じゃあ、ミリアさん、アンタがポイントマン勤めてくれ・・・」
…ぽいんとまん???ぽかんとしていたら、松田が
「俺も異存は無いよ。あと、悪いが俺はあまり当てにしないでくれ」
と切り出した。
え?振り向くと、松田が軽く上着の内側を見せる。ドレスシャツは血に染まっていた。
…………嘘。悪い冗談は止してよ。
「出来れば、一息つけそうなところで手当てもしたいんだが」
すぐ近くで淡々と話している筈の声を、あたしはどこか遠くからのように感じていた。

255 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/08/23(火) 23:43:37
>254訂正。

>250
>ミリアお姉様があっさり銃を下ろしてくれてほっとしたわ。もう、綺麗な顔しておっかないんだから!
>折角の美人さんが台無しよ。
>>248 >249
>>「私の名前は、川崎 裕次郎と言います、よろしくお願いしますね。」
>>「・・・えっと、呼び方は桃華さんで良いかな?」
>この人いい人かも。特に『ちゃん』付けで無いところが気に入ったわ!
>「ええ。でも呼びにくかったら「アヤ」でも「アヤノ」でもお好きなように。よろしく川崎さん」
>これはミリアお姉さまにも向けての言葉。あたしの名前って外人さんには発音しにくいんだって。

訂正後。
>250
>「別にどうでも良いだろ?苛々してると小皺が増えるぞ・・・」
こ  の  男、  何  て  失  礼  な  の  !
思わず後ろから蹴飛ばしてやろうかと思ったわ。
正直ミリアお姉様があっさり銃を下ろしてくれてほっとしたわ。
>248 >249
>「私の名前は、川崎 裕次郎と言います、よろしくお願いしますね。」
>「・・・えっと、呼び方は桃華さんで良いかな?」
「嫌。……冗談よ。よろしく川崎さん」
ついついそっけない対応になったわ。だって…ねえ?
「あ、でも呼びにくかったらアヤでもアヤノでもお好きなように」
これはミリアお姉さま向け。あたしの名前って外人さんには発音しにくいんですって。

256 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2005/08/24(水) 00:41:55
 

257 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/24(水) 01:43:55
「っとに、信じらんないわもう! ふざけんなっつーの」
洗面台を蹴りつけながら、携帯電話を開く。
アンテナは一つもない。
「ったく、何時間待たせるつもりだよ。あ〜シャワー、シャワー浴びたい〜もう!」
ビルに入って、彼氏と楽しく食事をしている最中に、この閉鎖騒ぎだ。
もう何時間になるんだろう? シャッターのせいで外の様子はわからないし、連絡だってとれない。
「ね〜ケイタ、ちょっと聞いてる〜? ちょっとさ〜マジ暗いんだけど〜」
女子トイレの中、光源は足元を照らす非常灯だけ、しかもいるのは自分一人、不安で不安で仕方がない。
入り口の向こうで待つ彼氏に、鬱屈した不満をぶつけてしまうのも無理はない。
「大体さ〜、こんなビルのシャレたレストランじゃなくってさ〜、いつもの所で良かったんじゃん? マジ災難〜」

ズル・・・・・・ズル・・・・・っ・・・・・

何かを引きずるような音がする。
「しかも、誰も上に文句言いに行かないなんてさ〜。怪物見たなんて話し信じるなっつーの」
ズ・・・・・・・ズル・・・・・ッ・・・・
女子トイレの通風孔の上で、音は止まる。
「ケイタ、後で上見に行ってよね。ちょっといいかげんマジ暗いんだけ――」
頭から分厚い袋でも被せられたかのように、声は途中でくぐもって聞こえなくなる。
ズル・・・・・・ズッ・・・・・・・ズル・・・・・・

ゴキ・・・・ボキボキグキュキュゴキャバキャ・・・・・ギギギギギギギ・・・・・

何かが砕けるような音が天井裏に響く。
女子トイレの床の上で、開かれた携帯電話の画面がポツンと、無機質な光りを放っていた。

258 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 02:38:45
>225>251
>「もうちょっと気ぃ使えやオッサン。うら若き乙女に下品なこと言いよってからに」
「綺麗どころとお近づきになれたんで舞い上がってるのさ。ま、大目に見てくれや」
短いやり取りの後、先生に簡単に状況を説明される。俺はポケットの脇でナイフの刃をぬぐいながらそれを聞く。
ヤンキー少女の名は香織、幼女の名は真紀。こちらも名乗る。
「シノザキだ、よろしくな。フルネームは聞くな」

>「ほな、ウチと真紀は下行くわ。この子の親捜して預けたらなアカンしな」
「俺も一度戻るかなぁ。下の連中に注意しとかんと」
どこから湧いたかは知らないが化け物が普通にうろつきまわっている現状で、階下の人間はあまりに無防備すぎる。
とはいえ、『化け物がうろついている』とストレートに言った所で信じてはもらえないだろう。
(錯乱した客が包丁もって暴れてる、くらいでいいか?しかし好奇心で見に行く馬鹿が出ないとも…)
そんなことを考えていると、突然奇声が響いた。次の瞬間、香織が押し倒される。
その上では鬱血した様な色の肌をした女が、包丁を振り上げていた。
それが振り下ろされるより先に先生が女を蹴り飛ばす。
「まさかほんとに包丁もって暴れてる奴がいるとはなぁ…」

踊り場に無様にひっくり返った女は、素早く跳ね起きてこちらを伺っている。
と、何の前触れもなく口をがぱっと開き、叫ぶと同時に何かを吐き出した。
それが舌だと認識できた時には、先生の左手から包丁が跳ね飛ばされていた。
次いでその舌が右腕に巻きつき、一気に引く。俺はとっさに左腕で先生の腰を抱え込み、
右の腕で同じように手すりを抱え、手をクラッチして押さえる。
踊り場の女と完全に引っ張り合う形になった。
「くっ…せ、先生も、なかなかにっ、柳腰だねぇ」
柳といっても枝じゃなくて幹だが。だって硬いもん。


現在地:スペンサービル10階〜9階階段
状況:綱引き

259 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 03:43:07
>245
腕を持ち上げ、振り向き様に薙ぎ払った瞬間、俺の身体には二つの銀が差し込まれていた。
1つは喉、1つは右胸、一瞬それがなんだかよくわからなかったが、喉と胸と口から溢れる液体で刺されたという事が脳に認識された。
小川と再開して喜んでいたのは事実だが油断をしていたわけじゃない。そもそも、ソイツの気配には気づいていた。
振り向くのが遅すぎたとは思わない、自慢のその爪を振るうスピードが遅かったとも考えられない。
じゃあ、何か?目の前のコイツは・・・化け物の俺より速いってのか?そんな馬鹿な・・・。
・・・・・・俺の口と喉と胸からは以前、ボタボタと大量の血が流れ続ける。
ガスマスクからはソイツの表情は伺えない、何を思っているのか?何を感じているのかさっぱりだ。
まあ、いい。俺より速かったとしても、それが何だ?コイツは1つ間違いを犯した。
俺の頭を狙わずに、胸と喉を狙ったことだ。俺が人間だったならそれが正解だろう。
しかし、今の俺はなんだ?この禍々しい瞳と、禍々しい腕を持つ、化け物だぞ?
俺の口がニヤリと笑みを作る、刺された箇所に力を込め、箇所の筋肉を収縮させる。
無表情なはずのガスマスクから、動揺が走るのが今度は目に見えてわかる。
だが遅い、もう遅い。右の掌を握り締め、鉄のように強固な拳を作り、ギリギリと音を立てる程に力を込める。
右腕を引き、矢弓のように引き絞り、そして電光石火のような右ストレートをソイツの腹部に叩き込んだ。
男は吹っ飛び壁に叩きつけられ、呻き声を漏らす。内臓でも潰れたか?いい様だ。
しかし、男は俺の考えに反して立ち上がった、どうやらまだまだ元気なようだ。
喉と胸に突き刺さった銃剣を抜き、ガスマスクの男に投げつけると、俺は小川に親指で出口を指しサインする。
(コイツを潰して直ぐに追いかける、先に行け)
喉が潰れているのでしょうがない、どうしようもない。しかし、お前ならわかるだろ?
俺はベレッタをホルスターから抜き、爪を持ち上げ、戦闘態勢を取った。

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 喉と左胸に刺し傷 ガスマスクの男と対峙。

260 名前:イスカリオテ ◆eyZ2yOPNPE [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 11:36:13
>259
仕留め損なったのは自分のミスだ。甘んじてこの一撃は受けよう。
銃剣から手が離れ、体が宙を泳いで勢い良く壁に叩きつけられる。
生暖かい血が内臓から逆流し、口内に溢れる。
口の中で収まりきらない血は唇の端から漏れ、ガスマスクのフィルターからつっと伝う。
相対している男は悠然と咽喉と胸に刺さった抜くと、此方に投げ返してきた。
自分はそれを容易く受け取り、再度手に構え直す。
刺突では駄目だ。両断しなければ奴を仕留めるのは難しい。
体を低く構え、爪先に力を籠める。
次の瞬間には、低空を滑空する隼の様に男との間合いを詰めていた。
しかし男はそれさえも見透かしているようだ。狂喜した顔で爪を振り下ろす。
自分はそれに対して、逆手に構えた右手の銃剣でいなし、残った左手の銃剣で男の首を薙ごうとする。
不意に目の前にべレッタが突きつけられる…奴の方が早かったということか。
咄嗟に目標を変え、左手の銃剣を男の左手に突き刺し、傍にあったテーブルに縫い付ける。
そしてそのまま男の足に水面蹴りを放ち、宙に浮いた男の腹を重い蹴りで吹き飛ばす。
男は壁に叩きつけられるが、屁でもないとでも言いたげな顔をしている。
「Domine, in unione illius divinae intentionis, qua ipse in terris laudes Deo persolvisti, has tibi Horas persolvo.」
彼の手から離れたべレッタはテーブルの上にある。
銃火器を奪えば得意とする接近戦に持ち込める訳だが、今は違う。
純粋にこの男との戦いを楽しみたい。それには銃火器など無粋で不要。
「Sacrosanctae et individuae Trinitati, crucifixi Domini nostri Jesu Christi humanitati, beatissimae et gloriosissimae
semperque Virginis Mariae fecundae intergitati, et omnium Sanctorum universitati sit sempiterna laus, honor, virtus
et gloria, ab omni creatura, nobisque remissio omnium peccatorum, per infinita saecula saeculorum…Amen. 」
気分は今や最高潮に達している。
聖務日課が終った後に個人で唱える祈りまで捧げるほどだ。
「… Beata viscera Mariae Virginis, quae portaverunt aeterni Patris Filium.」
聖母マリアの処女受胎に対する幸いの言葉を述べ、銃剣を構え直す。
「Et beata ubera, quae lactaverunt Christum Dominum.」
そして最後は、キリストに乳を与えた彼女の乳房に対する幸いの言葉を述べる。
「……聖霊の子と御名に於いて…………Amen(エィメン)」

名前:イスカリオテ
年齢:26歳
性別:男
服装:戦闘服、アサルトベスト、ガスマスク、ヘルメット 、ニー・エルボパッド、
所持品:FN FIVE-SEVEN(21発)、5.7×28mmマガジン×4、バヨネット×2、無線機
現在地/状況:サナトリウム食堂/judasの手からべレッタを弾き、格闘戦を所望する。

261 名前:薫先生 ◆/YI2FnXeqA [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 13:28:26
>251
蹴っ飛ばしたか思ったら、鬼婆のベロがシュワーーーって伸びてきよってな〜。
軽く握っとるだけやったんで、左の包丁がはじかれてしもたわ。
で、もっかい気持ち悪く伸ばしてきて、今度は右腕に巻きついてきよる。
・・・・・鬼婆やなくて蝦蟇女やったか。ウチの中の妖怪辞典にしっかりと記録されたで。

>258
まあアレや。このベロには驚かされたけど、それだけやな。
第一、体格もウェイトも違うのに、ウチとベロ一本でパワー比べをしようらいうて間抜けなやっちゃ。
ウチが腰を低くして、右腕にビキビキと力こぶを作った時に、オッサンが腰にしがみついてきよった。
「あんま心配すんなや。ウチは生まれてこの方、腕力で人に負けたことはないんや」
余裕を持って言いながら、左手でもベロを掴んでグイグイと鬼婆を手繰り寄せる。
・・・・・うん、やっぱり軽いな。自分ベロの使い方間違うとるで。
だって、ベロ立て伏せとかできへんやろ。こんなもん不意ついてナンボやがな。

「よ〜っし、オッサン離れやあああ!!!」
一気に全力を出して、蝦蟇女を引っ張り上げるウチ。
千切れるか思うたけど、以外に丈夫やったわ。
向こうも包丁で刺してこようとシャーシャー言うとるけど、ベロ引っ張られとるもんやさかい、顔のが自然と前に前に
突き出されとるカッコやね。
「ふんっ!」
その顔面にタイミング良く、体重と腰を乗せて左の拳を打ち下ろすウチ。
「オラ、立たんかアホンダラぁ!!」
歯を撒き散らして陥没した不細工な面を押さえる蝦蟇女の髪を鷲掴みにして、強引に肩の上に担ぎ上げる。
いわゆる一つのタワーブリッジ。
頭の後ろでウチよりもずっと細い腰骨の折れる音が響いて、蝦蟇女は暴れる暴れる。

「とうっ!」
そしてそのまま階段を一気に飛び降りるウチ。
蝦蟇女の頭が真っ先に床に着くようにちょっと姿勢をずらして押さえつけながら、やで。
・・・・・まあ、結果は言わずもがなや。ゴキグシャアってやつやね。

「あ〜・・・・・・ほな、いこか〜。みんな〜。ウチとオッサンが前後を固めるさかい、一列になってや」
踊り場に戻って拾った包丁を腰に差しながら、みんなに言うウチ。
・・・・・そんな顔せんといてや。ウチのベロは伸びへんで。

所持品:中華包丁x2、巨大中華鍋、自家製火炎瓶x6、鉄人特製中華弁当x7、ライター
現在地・状況:スペビル9〜10階の踊り場、包丁女を床の染みにして、みんなに下に出発するように声をかける。
状態:健康

262 名前:小川平蔵(代理)[sage] 投稿日:2005/08/24(水) 14:49:24
>243
>「悪いが、お前との感動の再会に夢中でな、お前の連れの顔も何も覚えちゃいない。狙撃者の格好だって知らない。
  指示を出せ、狙撃者探しの間、お前に付き合ってやる」
「連れは賠尾市で助けた看護婦だ。それとさっき話したデパートの屋上で知り合ったご婦人。それと研究員が一人だ。
 スナイパーは迷彩服に身を包んだ二人組だろう、な。」
相手がスナイパーだとしたらどう行動する?
最低限、夕日をバックに取る。
研究所に向かう自転車の前輪のみを撃ちぬける角度から、逆算し位置を割り出す。
だとすれば、狙撃ポジションの最大候補は・・・
「民家か。そうだな、俺が掩護射撃をする間にあの民家に―
>260
>「…Amen.」
その言葉に振り返るとガスマスク姿の男が特大のナイフをユダの喉と胸に突き立てている所だった。
「ユダ!」
叫ぶのと同時にガスマスクが壁に叩きつけられた。
(・・・ありゃ・・・死ぬほど・・・痛いぞ・・・)
等訓市の研究所で同じような一撃を食らったが、ボディアーマーにインサートされた
セラミック防弾プレートが砕け、相当なダメージを受けた。
突き刺さった銃剣を男に投げつけたユダが親指で出口を指す。
胸と喉から血が流れているが、さほどダメージを受けているようには見えない。
軽く頷き、FN-FALを片手に壁にもたれ掛るガスマスクとユダの間をすり抜け、サナトリウムを走り出る。

やはり一人は不安だ。
感ぜん武装の狙撃チーム相手なら尚更である。
遮蔽物を最大限に利用しながら目的の民家への距離を詰めていく。
最後の数百メートルは全力でジグザグに走った。
両手にそれぞれシグと安全ピンを抜いた手榴弾を持ち、足音を殺して階段を上がる。
つまり爆発を押さえているのは、俺の手一つと言うわけだ。
仮に撃たれたとしても着弾の衝撃で手榴弾が手から離れ、爆発する。
「動くな!銃を捨てろ!俺が手を離せば手榴弾が爆発するぞ!」
双眼鏡を持つスポッターの方にLAMで照準を付ける。
高く掲げた手榴弾に二人が凍りつく。
「ゆっくりだ!ゆっくりこちらを向け!今回はいきなり撃ったりしないから安心しろ!
 話しを聞きたいだけだ!所属、姓名と目的を名乗れ!」
目的は聞くまでも無いだろう。
あの二人の抹殺だ。プロが誰かに銃口を向ける時は殺す時だけなのだから。

所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ 手を離せば爆発する手榴弾
現在地:民家・2階
状況:雑賀らに手榴弾と拳銃を着き付けて尋問開始。

263 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 18:43:46
>262
「で、どうする?」
おどけたように手を上げる赤坂が、隣の雑賀の表情を盗み見る。
尤も、雑賀の顔はフェイスガードで覆われていて窺えはしないのだが…
「さぁ…素直に答えてやるとするか」
銃の全てを床に置き、雑賀は手榴弾を手に持ち、拳銃を突きつけて脅す男を正面に見据える。
「俺の名前は雑賀誠一郎一等陸尉、隣は赤坂圭吾一等陸尉だ。所属は二人とも特殊作戦群の狙撃チーム。
目的は…そうだな。目的はあの二人の確保だが、それが無理な場合は完全抹殺。遺体は大型テルミット手榴弾で
焼却する予定だ……俺個人の意見ではなるべく確保したい。聞きたいことがあるしな。でも、あんたが邪魔をすると
殺さなければいけなくなる。まぁ、邪魔をしないでくれといって邪魔をしないわけでもなさそうだしな……両者共に譲れないといった感じだな」
大きく溜息を付き、やれやれと首を振る。
「まぁ、いい。もうそろそろ試射が始まる頃だろうな…」
その意味深な言葉の直後、三人がいる民家の屋根の上を不気味な飛翔音が通り過ぎた。
そして、それは村の郵便局にぶち当たり、建物の半分を粉々に吹き飛ばしていた。
その振動と凄まじい爆音は、幾等郵便局とこの民家が離れているとはいえ、一瞬だけ相手の注意を向けるには充分であった。
雑賀はその瞬間を見逃しはしなかった。
咄嗟に男との間合いを瞬時に詰め、男の腹部に右拳を深く減り込ませる。と同時に男の手から手榴弾が零れ落ちる。
それを雑賀と同時に間合いを詰めていた赤坂が咄嗟に拾い上げ、部屋の外に投げ捨てる。
投げ捨てられた手榴弾は部屋の外で炸裂し、衝撃が此処まで伝わってきたが、二人はそれに構わなかった。
赤坂が男の銃を握る手を後に捻り上げ、雑賀が男の膝の裏を蹴って体勢を崩させる。
そしてそのまま赤坂が全体重を掛けて男を組み伏せ、ナイロンハンドカフを取り出して腕と足をきつく縛り上げる。
「今のは特科の203mm自走榴弾砲だな。まだ全てが展開し終えていないが、それも時間の問題か…」
耳を澄ませば、村の周囲を囲う山の向こうで飛行する何機ものヘリのローター音や重車両、人々の喧騒が聞こえてきそうだ。
雑賀は床の銃を拾い上げると、手足を縛られている男の腹を蹴って転がし、仰向けにする。
「そういえばさっきの借りを返していなかったな?」
腹を蹴られて咽る男の腹にG3A4のマスターキーを突きつけ、引き金を引く。
12ゲージの大口径から吐き出されるのは、非致死性弾であるゴム製のスラッグ弾だ。
しかし、幾等死に至らないとはいえ、この至近距離で撃ち込まれれば相当なものだろう。
だが、一発だけではない。フォアエンドを素早く引いてショットシェルを排莢し、次弾を薬室に送り込むと、また引き金を引いていた。
それをもう一度繰り返し、装填されていた全てのゴム弾を男の腹に立て続けに撃ち込む。
「さぁ、長居は無用だ」
ショットシェルを装填し、T-76をライフルケースに仕舞って背負うと、手足を縛られ転がっている男を無視して
民家を後にした。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×73)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、銃剣、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、レッグホルスター「H&K Mk23(10)、12連弾倉×2、消音器」
G3A4(90)+マスターキー(3)、ナイロン製ライフルケース(T-76 Longbow Tactical、5)
現在地/状況:民家の外/小川の腹に全ゴム弾を撃ち込み、立ち去る。

264 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/24(水) 19:15:12
>263が家を出て行った後に、一体のゾンビが民家に迷い込んだ。
「二階から肉のにおいがするぞヴァア〜…」
ゾンビは旨そうな>262の匂いに釣られてフラフラと階段を登っていった…

265 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/24(水) 19:42:40
>252
>「じゃあ、ミリアさん、アンタがポイントマン勤めてくれ・・・」
「言われずともそうさせて頂くわ。貴方のような種無しに務まるとは思えないし」
さり気無く酷い事を言ってのけ、集団の先頭に立つ。

>255
>「出来れば、一息つけそうなところで手当てもしたいんだが」
「では、次の階辺りで手当てと休憩を兼ねましょうか。
桃華ちゃんのようにこういう修羅場に慣れていない人は、神経を磨り減らせてしまうしね…」
戦闘に関して素人以前の問題である桃華は、既に腹を決めた顔をしているようだが、
修羅場での緊張は経験した事は無い筈だ。そういった状況下に長い間置かれれば、何時か限界が来る。
適度に休憩を入れて神経を休ませるべきだろう。

>253
そんなことを考えている間に集団の背後に忍び寄る気配を感じ、咄嗟に銃をその方に向ける。
暗闇から躍り出たのは、三体のハンター。フラッシュライトに照らし出されたその異形は不気味だ。
(いきなりハンターが三体も…卑怯ね)
その内の一体に瞬時に狙いを定め、3発の357SIGを撃ち込む。
3発もの銃弾を受けたハンターはそのまま吹っ飛ばされて転がるが、仕留めるには至っていないようだ。
それに構わず次の一体に瞬時に照準を変え、同様に3発の銃弾を叩き込む。流石に今度は良い当りだ。
3発ともハンターの首辺りに集弾したようで、どす黒い血を首から噴出させてその一体は絶命。
もう一体に狙いを定めようとするが、流石に其処までは手が回らない。
「ちゃんと避けなさいよ!」
ハンターの爪が川崎に振り下ろされるが、自分が彼の背中を蹴って無理矢理回避させる。
行き場を失った爪はそのまま自分に向ってくるが、半身を捻って寸での所で受け流す。
「…やるわね」
ハンターは優雅に着地をし、直ぐに此方に向き直る。
そして少し遅れてすっとドレスの胸元にハンターの爪の三本の亀裂が入り、はらりと胸元が顕になる。
「貴方も物好きね。でも、代償は高くつくわよ」
咆哮を上げながらハンターは再度跳躍して襲い掛かるが、敢えて自分はそれを銃で迎え撃たない。
ハンターの爪が絶妙のタイミングで振り下ろされる。その先には自分の心臓がある。
しかし、ハンターは突如横合いから凄まじい衝撃を感じ、二度三度転がって壁に叩きつけられる。
「惜しいわね。ここは私の間合いよ」
ミリアは横合いからの上段蹴りを放ったままの体勢でそう言った。
どうやら、絶妙のタイミングで放たれたミリアの上段蹴りによるカウンターが炸裂したようだ。
高く掲げた脚を元に戻し、呻いているハンターの顔に銃弾を一発撃ち込む。
「貴方も逝ってらっしゃい」
今度は先程空中で撃ち落としたハンターに向き直り、銃弾を撃ち込む。
そのハンターは腹に3発の銃弾を受けて呻いていたようだが、額に撃ち込まれた一発で動かなくなった。
「さて、これで御終いね。さっさと下に行きましょう?」
そう言いながら胸元が大きく裂かれたドレスをナイフガンで引き千切る。裂けた布がひらひらとしていて鬱陶しいからだ。
これで上半身は裸も同然。
今のミリアはスリットの入ったスカートを穿き、アームロング、オーバーニーソックスを身につけているに過ぎない。
飾り気の無い白いスポーツタイプのブラで豊かな白い乳房を覆っているので、多少激しい動きをしても揺れる事は無いだろう。
別に自分は露出狂ではないが、この状況下で服装などどうでも良いことに違いない。
しかし、このまま下着姿になった方が余計に動き易いかもしれない、という考えがふと頭を過ぎる。
(って、流石にそれじゃ本当にに露出狂じゃない…恥じらいも何も無いわね)
内心で突っ込みを入れつつ、集団の先頭に立って先を進む。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス(スカート部分のみ)、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(9発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]
現在地:階段を移動中
状況:先頭に立って階段を下りる。

266 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage263の訂正です] 投稿日:2005/08/24(水) 20:08:27
>262
ゆっくりと立ち上がり、レッグホルスターごとUSSOCOM Mk23を下に置く。
G3A4はバイポッドを展開したままのT-76の横に置いたままだ。
赤坂のMk46も畳の上に置いたままであり、彼もレッグホルスターごとUSSOCOM Mk23を置く。
銃剣も抜いて男の目の前の畳に突き刺す。赤坂も彼に倣う。
「これで武器は全てだ…」
銃剣を突き刺したところでじりじりと後に下がり、手を挙げる。
「所属ね…所属も何も、俺とこいつはただの自衛官。国家公務員だ。それ以外に何と言えば良い?」
「俺達は安い給料分の仕事をしているに過ぎねぇよ」
二人揃って減らず口を叩く。
「それと姓名についてだがな、名前を訊ねる時は自分から名乗るべきじゃないのか?」
「マナーがなってねぇなぁ…」
「それと目的についてだがな、それも言える訳が無いだろう?…俺達の立場になって考えてくれないか?」
「自分が嫌なことは他の人にもするなって言われなかったのか?…躾がなってねぇよ、躾がよぉ」
手を挙げたままの二人は、目の前の男の問いに答えるどころか、完全に舐め切っている。
「まぁ、目的は其方の想像に任せるよ…多分、大体合っていると思うしな」
そう言いつつも、赤坂のフェイスガード下の目は隙を窺っている。
しかし、残念な事に目の前の男には隙が全く無い。
「じゃあ、逆に聞き返すが、あんたは一体何故あの二人に関わる?…あんたがそれに答えるかどうかで、
この村から脱出出来るかどうかも変るが……答えるも答えないも自由だ。ま、気が向いたらでいい」

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×73)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、レザーマンツール」、
現在地/状況:民家二階/小川の尋問をのらりくらりとやり過ごす。

267 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/25(木) 11:39:51
足を駆られ、浮いた身体に蹴りを叩き込まれる、鈍痛が腹部を襲うが・・・問題ない。
それよりも、昂揚感の方が上だった。ゾクゾクと背筋を駆け上がる、この感覚!素晴らしい!
ドクドクと流れ出ていた血液も今は止まり、傷も塞がりつつある。
>「Domine, in unione illius divinae intentionis, qua ipse in terris laudes Deo persolvisti, has tibi Horas persolvo」
ガスマスクの男が何かを呟いているが、その意味はわからない。
わからないが、俺にはどうでもいいことだ、コイツは良い、とてもとても良い。
小川やシノザキに匹敵する人間なのか、まだわからない。しかし、戦闘能力だけで言えば、彼らを超えていることは確かだ。
いいぞいいぞいいぞいいぞいいぞいいぞいいぞいいぞ、彷徨い続けたかいがあった。
>「… Beata viscera Mariae Virginis, quae portaverunt aeterni Patris Filium.」
チャキリ、と金属の音を立たせガスマスクの男が銃剣を構える。
俺はテーブルに向かって歩き、自分のベレッタを手に取り、そして、それを見せるように掲げ、遠くに向かって放り投げた。
カラカラと乾いた音を立てて、ベレッタが床を滑る。
(こうだろ?こういうのがしたいんだろ?)
口を笑みの形に歪め、ギチギチと鱗を擦れ合わせ音を立てている爪を構え、右手で軽く挑発する仕草をする。
(でもまあ、時間があまりないんでね。短期決戦と行こう)

所持品:ベレッタM92F(残弾5)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 喉と左胸に刺し傷(回復中) 格闘戦を承諾。

268 名前:綾小路 桃華(代理)[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 12:40:01
>265
松田の出血に気付いて、オロオロと駆け寄る。
良く見ると顔色も相当悪い。なんでもない振りしてるけど、かなり酷そうだ。
「な、何やってるの怪我なんかして!で、…だ、大丈夫なの?」
「……そう簡単に死にゃしませんよ。頼むから揺さぶらないでください。」
慌てて腕に掛けていた手を離すと、くしゃくしゃと頭を撫でられた。……また子ども扱いなのね。
「まあ、凄腕の連れが2人も増えた事ですし、役立たず達は高見の見物と洒落込みましょうか」
ちょっと『達』って何?、『達』って!!!
>「では、次の階辺りで手当てと休憩を兼ねましょうか。
>桃華ちゃんのようにこういう修羅場に慣れていない人は、神経を磨り減らせてしまうしね…」
「はい、すみませんが宜しくお願いします」
ぺこりと頭を下げた。
………でもまあ、当たってるかも。松田はともかく、あたしはやっぱり役立たずよね。
現にこうしてお姉様に気を使わせてるし、ゾンビを倒せるような武器だって持ってないもの。
昔誘拐されかけて以来、習い始めた護身術だって化け物相手じゃ意味ないっぽいし。
………いやだ、ちょっと落ち込んできたかも。
>253
なんて落ち込んでいる場合じゃなかった。
さっきの赤いのがまたやって来た。今度は3匹も!!
でも今回はあたしは叫ばなかったわ。なにせ心強い味方も増えたしね。
何も出来ないから、せめてお姉様達の動きや敵をじっくり観察する事にしたの。
今はダメでも、いつか何かの役に立つかもしれないしね。……それまで生きていればの話だけど。
お姉様と川崎さんの戦い振りは見事なもので、まるで化け物を交えた舞踏みたいだった。
どう訓練したらこんな風になれるのかしらね?
あ、でも服が破れてる…って!お姉様?!何を………。
>「さて、これで御終いね。さっさと下に行きましょう?」
「きゃあああぁぁぁああ?!」
思わず悲鳴をあげてしまった。ああ、さっきは我慢したのに。で、でも!
「何をなさってるんですか!化け物にサービスしたって全然意味がありませんわ!!」
やだ、びっくりしすぎて自分でも何言ってるのかわからなくなったわ。
慌てて肩のショールを外して、問答無用でお姉さまの上半身に巻きつける。
なんとなーく恨みがましい視線を感じるけれど、知った事じゃありませんわ。
長さが足りなくてビスチェ風になったけれど、動きの妨げにはならない筈だし、無いよりはマシよね?
「何か文句でも?第一、お姉様に見とれて遅れを取ってたら、末代までの笑いものですわよ!」
びしい!と男性陣に向かって指を突きつける。
松田は失笑してるけど、川崎さんの表情は分からない。肩が震えてるみたいだけど、笑ってるのかしら?
ま、残念にくらい思ったかもしれないけど…い、怒りのあまり震えてるわけじゃないわよね?
はっとお姉様と目が合った。も、もしかして余計な事しちゃったかなー?
「つ、次行ってみましょうか〜」
ギクシャクと歩いて松田の傍へと戻った。

269 名前:小川平蔵(代理)[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 15:40:25
>266
武装解除された二人組が減らず口を叩くのをニコニコ笑って眺める。
「拷問を受ける時には何処までも卑屈になるんだ。そうすれば相手も同情するし
 何よりも自尊心をくすぐる事が出来るんだ。それがチャンスなんだよ。」
それにしても、この二人の装備の素晴らしい事!
アメリカの特殊作戦統合軍だかなんだかが使うMk23ピストルを始めとして、対B.O.W戦で
効果を発揮する308口径のバトルライフル、とてつもなくデカいスナイパーライフルときた。
スナイパーライフルで使用する弾薬が338ラプアであればいい。
もっともMk23ピストルは現場での評判は今一らしいが。
>「じゃあ、逆に聞き返すが、あんたは一体何故あの二人に関わる?…あんたがそれに
  答えるかどうかで、 この村から脱出出来るかどうかも変るが……
  答えるも答えないも自由だ。ま、気が向いたらでいい」
「ああ、そうだね。まずは後ろから撃った事を謝罪しよう。私は非常に感じやすいタイプでね。
 相手の目を見たら撃てなくなってしまうんだ。
 ま、冗談だがね。躾に関してだが、戦場では卑劣な方が大抵生き残る。覚えておくと良い。
 人間はどこまでも卑劣になれるし教育にも限界はある。だけど、私は丸腰の女性に
 銃を突きつける行為をした事は無いな。人間には超えては行けない一線があるんだよ。」
ため息を吐くと部屋に備え付けられた電話を手に取る。
携帯の番号を黒電話で掛けるのは始めてだ。繋がるのかどうかも怪しい気がする。
「もしもし?鈴木だ。スナイパーは押さえたよ。安全だと思うから目的地に向かってくれ。
 ワクチンが出来れば状況も変わるだろうし・・・」
研究員の一人に短く告げると電話を切った。
「聞いての通り私は鈴木だ。名前は他にも色々あるがこちらの方が通りが良くてね。
 勤め先から酷いリストラに合ったばかりさ。ああ、それと私が関わる理由が残っていたかな?」
マスク越しに見つめる瞳に茶目っ気たっぷりにウィンクしてみせた。
「用があるのは看護婦の方だけだよ。彼女をこの状況から助けなければならない。
 出来れば国家や企業からもね。非常に個人的な理由だよ。利益は全く無い。」
いや、失うものの方が遥かに多い。
そう考えると再びため息を吐く。
「ところで君、そう君だよ。以前何処かで会わなかったか?君の声には聞き覚えがあるんだが。」
狙撃手の方を顎で指す。
3週間前に一度会ったはずだ。あの地獄のようなデパートの屋上で。

所持品:FN−FALパラモデル(20)、シグP226(15)、15連マガジン×1
     煙草、ライター、手榴弾
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ 手を離せば爆発する手榴弾
現在地:民家・2階
状況:雑賀らに手榴弾と拳銃を突きつけながら会話中。

270 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 16:32:33
>266,269
ゾンビが何体か民家の中に入ってきた。

271 名前:雑賀誠一郎 ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/25(木) 17:50:33
>269
>「ところで君、そう君だよ。以前何処かで会わなかったか?君の声には聞き覚えがあるんだが。」
「ああそういえば…会っているな。今、思い出したよ」
雑賀は88式鉄帽とABAフェイスガード、バラクラバを脱ぎ、素顔を顕にする。
「珍しいだろ?青い瞳を持つ自衛官というのは…そういうあんたこそ、あの時は所属不明の部隊と一緒だったな」
恐らく、あの部隊が謀反を起こした例の部隊なのだろう。
しかし、イマイチこの目の前の男との接点が分からない。
「仕方が無い。アンタは名乗った。ならば此方も名乗らせて貰おうじゃないか…」
バラクラバ、ABAフェイスガード、88式鉄帽を被り直しながら、雑賀が口を開く。
「俺の名前は雑賀誠一郎一等陸尉、隣は赤坂圭吾一等陸尉だ。所属は極秘裏に編成された特殊作戦群。
マニアの間で噂になっている、陸自初の本格的な特殊部隊だ。まあ、税金の無駄とか色々と言われているがね。
特殊作戦群は元はデルタフォースやSEALsを手本に編成された対テロ・ゲリラ部隊だが、三週間前の事件でちょっと変った。
運用思想に対B.O.W戦闘も考慮されてね。殺傷能力の高い重火器が加わり始めたよ…御蔭で糞重い銃を振り回さなくちゃいけない」
雑賀が使用しているG3A4は緊急措置として、H&K社から二週間前に輸入したものだ。
反動の強い.308口径やラプアマグナムに慣れる為に、射撃レンジで何千発と撃ち込みをやらされた。御蔭で肩に青痣が出来ている。
「それとアンタがあの看護婦に関わる理由が、もし、真実だとしたら、非常に男らしいな。感動するよ。
そしてこれは俺の頼みだが…出来ればそのまま撃たないで貰いたいな。俺は来年の夏頃には父親になる男なんでね。
奥さんの出産費用や子供の養育費、その他諸々の費用を稼がなくちゃいけないし、子供の名前も考えなくちゃいけない。
俺が此処で死んだら、後に残されるのは身重の奥さんだけなんだ」
別に情けを掛けてくれ、という訳ではない。
「…まあ、俺の身の上話はどうでもいいとして、さっきワクチンがどうのこうのと言っていたな?
もし、それが本当だとしたら、此方で脱出の手筈を整えてやることも出来る。勿論、看護婦とあの婦人には手を出さない。
信じてくれとは言わないが、早い所回答を出した方が良い。なんせ…」

>270
開いたままとなっていた部屋の扉から、不意に一体のゾンビが鈴木という男に襲いかかろうとしていた。
「この村は死者で溢れ返っている。早くしないと、陸自と空自の砲爆撃が始まる」
が、そのままゾンビは襲いかかる事無く、その場で崩れ落ちていた。
既にゾンビの額には、雑賀が咄嗟にレッグポーチのホルダーから取り出していたレザーマンツールが突き刺さっていた。
「更に言うが、陸路も完全に封鎖されている。村を出入することは叶わん。
周辺の森にも二重三重の地雷原が構築され、森を抜けた所にはキルゾーンが設けられている。
おまけにAH-1S、AH-64Dも飛んでいる。仮にそれらの攻撃ヘリの目を掻い潜れたとしても、ガンポッドとロケットポッド搭載型
OH-1が、自慢の索敵サイトで周辺全域をカバーしている。逃げるのは不可能に近い」
取り敢えず、相手が此方の言葉を信じるかどうかは分からない。
だが、此処はもう流れに身を任せるしかない。

名前:雑賀靖一郎
年齢:23歳
性別:男
装備:戦闘服(空自仕様)、88式鉄帽、NBG、新型ボディアーマー、ニー・エルボパッド、レッグホルスター/ポーチ、 ABAフェイスガード、
所持品:新型ボディアーマー「前面パネル:マガジンポーチ(30連弾倉×10、12連弾倉×4)、アッパーポーチ(.338LapuaMag×73)
背面パネル:無線機、グレネードラック(閃光×2)、ユーティリティーポーチ(双眼鏡、レーザー側距儀、ライター、ナイロンハンドカフ×29)」、
弾帯「水筒、バットパック(地図、コンパス、ライト、30連弾倉×1、12連弾倉×2、ファーストエイドキット)」、
レッグポーチ「.338LapuaMag×20、12ゲージショットシェル×25、」
現在地/状況:民家二階/小川に一通りの事を教える。

272 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 17:56:54
>>270に続いて村中至る所からゾンビが姿を現す。
いつしかそれはゾンビの行列となり民家に押し寄せる…
かなりの大群だ。

273 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 18:24:54
>272
辺りの民家からも次々とゾンビが湧いてくる。
もはや逃げ場はどこにもない!!

…しかし
コテに対しての決定リールは許されない。

彼らを傷つけてはならない。
彼らの動きを封じてはならない。
彼らの行く手を塞いではならない。

ゾンビたちは成す術もなく民家を見上げていた…

274 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/26(金) 04:15:20
>246
>「え?あ、名前ですか。赤木慎作ですよ。はい、よろしく。」
軽く私も自己紹介する。だがアンプルに関しての返答は、あまり期待できそうに無い。
>「アンプル…ッスか?話だけなら聞いてますけど、詳しくは・・・」
予想通りの答えに、落胆しなかったといえば嘘になる。
でも彼は、私たちのことに関しても何も知らされていないようだ。
研究所で、別の―あるいは上司の―人間に聞けば、何か情報が得られるかも……。
其処まで考えたとき、鋭い何かの音と共に突然自転車から放り出された。
>235
突然視界が反転したかと思うと、次に目を開けたときにはアスファルトの上だった。
どこからか狙撃されたのだと頭で理解するまで、暫く時間が必要だった。
あちこち痛むものの、幸い身動きが取れないような怪我はしていない。
「山田さん、赤木さん。大丈夫ですか?」
倒れたまま、目だけ動かして二人の様子を伺う。私の声に、山田さんがこっそり手を振り返してきた。
てっきり彼女が撃たれたのだとばかり思っていた私は、とりあえず元気そうな彼女にほっとする。赤木さんも無事のようだ。
さらに視線をめぐらせると自転車が見えた。どちらも車輪だけが目茶目茶に壊されている。
――――雑賀さんだと直感で思った。
3週間前、あの揺れるヘリから追跡者を狙い撃ちしていた彼なら、このくらい何でもない。
だが、すぐにその考えを否定した。そう、そんな筈は無いのだ。彼らは今、サナトリウムの地下にいる筈なのだから。
それに雑賀さんなら、わざわざ自転車など狙う必要も無い。
「もしかしたら、自衛隊以外の組織も村に入っているのかもしれないわね……」
だとしたら、面倒なことになったと思う。村中に溢れている感染体だけでも頭が痛いというのに。

「山田さん、赤木さん、こっちへ早く!」
今すぐ危害を加えるつもりは無さそうだが、狙撃手の気が何時また変わるとも限らない。
身を隠すため道路脇の用水路へ滑り込む。大人3人が並んで歩けるほどの幅だが、今は農閑期のため水は無い。
狙い撃ちされずに移動するにはもってこいだった。
>269
突然赤木さんのケータイが鳴り出した。確かあれは、鈴木さんからの預かり物だったはずだ。
戸惑いながらも彼は電話に出た。何かしら。いい知らせだと嬉しいのだけれど。

所持品: 黒いワンピース、黒革靴、写真、風呂敷包み(着物、小物一式)モップの柄
現在地/状況:研究所付近用水路/ 狙撃手から身を隠す

275 名前:小川平蔵(代理)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 17:26:44
>271
>「それとアンタがあの看護婦に関わる理由が、もし、真実だとしたら、非常に男らしいな。感動するよ。
  そしてこれは俺の頼みだが…出来ればそのまま撃たないで貰いたいな。俺は来年の夏頃には父親になる男なんでね。
  奥さんの出産費用や子供の養育費、その他諸々の費用を稼がなくちゃいけないし、子供の名前も考えなくちゃいけない。
  俺が此処で死んだら、後に残されるのは身重の奥さんだけなんだ」
「戦争映画で真っ先に死ぬ人間の台詞だな。」
青い目をした自衛官に苦笑しながら手榴弾の安全ピンを押し込み、ピンの先を曲げた。
目の前の自衛官の方がよっぽど男らしく、人間的だ。
子供を育て、家庭を維持する事ほど男らしい事は無い。
もちろん、妻の助けも必要だが。
だが、俺は年上であるにも関わらず人間狩りという遊びに興じ、それ以外に楽しみらしい楽しみも無い。
同じ殺人を生業とする人間でも、軍人と殺し屋では世間の評価は大きく違う。
種の維持と固体の維持。
俺は結局、後者を選ばざるを得なかった。はみ出し者として世間に背を向けた。
遺伝子の欠落だろうが異常だろうが、生きて行かざるを得ない。
だからこそ彼女に固執するのだろうか?
同じように人間でなくなった彼女に。
そう、約束だけではない。
それ以外の何かが、まともにしてくれるかもしれないという感情があるのではないか。
女に救われるという下らない幻想を抱くのは捨てたんだろう?と自分に言い聞かせた。


276 名前:小川平蔵(代理)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 17:27:55
>272
思考を中断させたのはゾンビの呻き声だった。
30口径に撃ち慣れるための訓練よりも、この村の包囲網の方が気になった。
布陣は完璧、脱出ルートを探すのも時間が掛かる。
「ワクチンの事はよく解らない。ただ、この状況で必要なのは事実だろうね。武器を取ってくれ。
 それと、頼みが一つ。左手が変異した感染者がいる。そいつには手を出さないで欲しい。」
その言葉は内臓が飛び出すほどのパンチで遮られた。
なんとかシグの引き金を引くが、当たったのはスナイパーライフルのみ。
もう一度引き金を引こうとするより早く、もっと強烈な一撃が叩き込まれる。
丸くなり、両手で頭を庇うが、続けて2発背中に食らった。
「ちゃんと・・・学習・・・したみたいだな・・・」
すっかり油断しきっていた。
立場が違えば同じ事をしただろう。
げぇげぇと吐きながらうめくが、両手を背中の後ろに、両足を拘束され身動きが全く取れなくなった。
シグからマガジンと初弾が抜かれるのをなす術も無く見守るしかなかった。
二人分の足音が遠ざかり、続いて銃声。階下のゾンビを全て殺してくれれば良いのにと思う。

両手を後ろで縛られての弾込めがどれだけ大変か知っている人間は、非常に少ない。
まずは拳銃を拾う。これはまだ良い。
マガジンを装填する事、これが一苦労だ。隣の部屋に逃げ込んだ俺は、縛られた両手ではマガジンが装填できない事に気が付く。
そこで一計を案じマガジンを床に立て、上から拳銃に被せる形で装填しようとした。
アイディア自体は悪くないが、状況が状況だ。
(・・・くそ、早くしろ!落ち着いて・・・また倒れた!ゆっくりだ・・・ゆっくり・・・畜生!)
3,4回立て直すうちにゾンビが這いずってくる。
その度に顔を蹴り飛ばし、距離を取る。
もう後は無い。連中が外のゾンビを全部殺してくれた事を信じて窓から飛び降りる手段もあるが
骨折したらどうしようもないし、プロだったら弾の消費を最大限に抑えるはずだ。
5度目の挑戦で何とかマガジンを装填し終える。続いてスライドを握り、グリップを床に押し付けて初弾を装填した。
後ろ手に縛られた時は床をフルに使うのがコツだ。覚えておくといい。
それと全体に油断しない事。
銃を持った途端、気力が沸いてきた。
そしてなんとか理想的な射撃フォームも解った。
俺は腰を45度に曲げ、目の前の鏡に写った、吐き出したそれで汚した自分の顔を見て苦笑する。
シグに取り付けられたLAMのレーザー照準機だけを作動させ、手を上下左右に振る。
鏡越しに照準が合った事が解り、引き金を引いた。
通常とは違う構えの為に、肘が曲がってはいけない方に捻り上げられる。
なんとか一体に止めを刺すが、ぞろぞろと階段を上る音が聞こえてきた。
「クソッたれめ・・・」
俺は短くうめくと続けて引き金を引いた。
取り合えず、全弾撃ち切ったら加熱したバレルでナイロンカフを焼き切るとしよう。
・・・それまで命があれば、だが。

所持品:シグP226(13)、15連マガジン×1 、煙草、ライター
服装:ワイシャツにネクタイ姿、軍用ブーツ 手を離せば爆発する手榴弾
現在地:民家・2階
状況:間抜けな格好で射撃中。

277 名前:シノザキ ◆yxV9Fl5u/g [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 03:00:58
>261
先生は伸ばされた舌を掴み、易々と包丁女を引き寄せる。
>「よ〜っし、オッサン離れやあああ!!!」
咆哮を上げる先生は俺が飛び退くと同時に一気に引き寄せた女の顔面へ拳を叩き込み、
流れるような動作で女を肩口に抱え上げた。そのまま階段下へ向けてデスバレーボムを敢行する。
鈍い音が響いて、女は床の上で一輪の花と化した。
(下品な言動がどうのこうの言っといて幼児への情操面への影響は無視かい、先生…)
もっともそんなことを気にしていては生き延びることは出来ないのだろうが。

(つーか耐火ドアこじ開けられるんじゃねぇか?)
階段を登って、跳ね飛ばされた包丁を拾い上げる先生を見ながらそんなことを考えていると、先生が一同に声をかけた。
>「あ〜・・・・・・ほな、いこか〜。みんな〜。ウチとオッサンが前後を固めるさかい、一列になってや」
「俺が殿だな。……ホラー映画だと真っ先に死ぬポジションだね」
まぁ、いざとなればすてがまりの一つも決めて見せるつもりではあるが。

現在地:スペンサービル10階〜9階階段
状況:下へ


278 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/27(土) 10:23:10
>79
一体のグリーンゾンビが、楠木が振り回すテーブルに手をかけた。
その隣にいたゾンビ一体がじりじりとにじり寄って来る。
ホールで逃げ回るのは、もう限界のようだ。

279 名前:新入社員  ◆gZ/FZPctYU [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 13:03:30
>278
ナンテコッタ、社会人一年生の俺がこんな騒動に巻きこまれるなんて…
真面目に勉強していい大学を出て、大企業に入社したんだからもう安心と思ってたのに…

ホールはもはや地獄のような有様だ。
頭に花を咲かせた人に噛み付かれる招待客や銃を撃ちまくる招待客…
そして流れ弾に当たって倒れる招待客…
ああ、もうムチャクチャだ、一体俺はどうすればいいんだ?

おや?あそこにいるのはバイトの楠木君じゃないか。
机を振り回して懸命にゾンビたちと戦っている。
しかしそれももう限界だろう、ジリジリとゾンビ達に取り囲まれつつある。
どうしよう、助けるべきか…
いや無理だ。
スマン、バイトの楠木君。

運良く扉の近くにいた俺は、一目散にホールから逃げ出した。

現在地:50階廊下
状況:バイト君を見捨てて自分だけ逃げる。

280 名前:クリッペン ◆ySbpdz0Q8. [sage] 投稿日:2005/08/27(土) 14:42:55
>164
さて、次はどの子を・・・・・・・ええっ!?
たたた、タイラントの生体反応が消えている。そんな馬鹿な!
奴の心臓に埋め込んだ自爆装置から送られてくる信号が途絶えたということは、文字通りの心停止状態だ。
装置は外気に触れただけで爆発する仕組みになっているから、切り離すことはまず不可能。
・・・・・ということは、やっぱりやられたのか。
なんて早い退場なんだ。外のクズ共の中に、そんなハンク級のソルジャーがいるのか?

>172
僕が次の自信作を開放しようとした時に、その声は聞こえてきた。
部屋の外からだ。だんだんと近づいてくる。
怯えきった少女の、助けを呼ぶ声だ。それも、とろけそうなほどに可愛い。
「このフロアにまだ生き残りが・・・・ホールから逃げてきたのか? くそっもう少し下準備の時間があれば、カメラを
仕掛けておけたのに!」
顔が、顔が見たい! あのパーティー会場にいた美少女全員の顔を、僕の天才的な頭脳はしっかりと記憶している。
この声が当てはまる娘も、僅かながらいる!
あの娘か? あの子か? それともあの・・・・・ええい、もどかしい!

入り口のドアに突進し、強化ガラス張りの覗き窓で通路の様子を見る。
・・・・・生き物の姿はない。ドアの鍵を外す。
声は部屋のすぐ外だ。すぐに戻ればいいだけの話しさ。
僕はカプセルシューターを構えて、ゆっくりとドアを開けた。

美少女は、僕の頭脳の次にかけがえのない地球の財産だ。
一刻も早く、保護しなければ・・・・長い間、部屋に一人で篭りっきりというのも体に悪いしね。

所持品:携帯電話、ポケットサイズの端末、ワクチンケース(改良型デイライトx6、抗ウイルス剤x12)、カプセルシューター(抗ウイルス剤x12)
現在地・状況:スペンサービリ45階クリッペンルーム、>172の声に誘われてドアを慎重に開ける。
状態:健康、緊張状態、やや興奮気味

281 名前:グリムローズ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/28(日) 18:09:40
>280
「開けてくれてありがとう。お、じ、さ、ま」
ドアを開けて、隙間から上体を通路に表したクリッペンの鼻先に、グリムローズの花のような笑顔が唐突に出現する。
逆さまに、である。
見れば、彼女のスカートの中から、何本かの緑の蔦が伸びて天井にしっかりと根を張っていた。
覗き窓から姿が見えるはずがない。彼女はずっとそこでぶら下がっていたのだから。

短い悲鳴を洩らし、咄嗟にドアを閉めようとするクリッペン。
それよりも僅かに早く、グリムローズがドアに手をかけて押さえつける。
「クリッペン様は、本当に未熟なレディにはお優しいのですねえ。私の正体など、とても見せられたものではありませんわ」
左手に扇を持ったまま、右手一本でジリジリと隙間を広げていく。見た目からは想像もできない腕力である。
「ああ、そうでしたわ。このままの声では、はしたないですわね」
言葉の途中で、喉の奥がゴリゴリと鳴り、元の落ち着いた女性のそれに戻る。
「さ、主の庭園を荒らす困った虫には、ここで儚くなっていただきましょうか?」
彼女の緑の双眸が、無邪気に怪しく煌いた。

現在地・状況:スペンサービル45階、クリッペンルーム前、部屋のドアに手をかけ>280とせめぎ合う。
状態:健康、逆さま

282 名前:516[sage] 投稿日:2005/08/29(月) 00:14:00
スペンサービル状況
55F建て、地下+地下鉄有。
50Fの出入り口は南側にある合計8基のエレベーターと北側の階段、業務用のエレベーターのみ。
北側階段と業務用エレベーターは主に関係者が使用しており、非常口でもある(本スレ>39、ミリア談)。
おそらく下の階もこれに準ずると思われる。
ただし、テナントも入っているため、下の階では、これ以外のエレベーター等の設備は充実してると思われる。
地下の配電盤を動かさない限りエレベーター&電源回復は望めないと思われる。
業務用エレベーターは墜落。使用不可。
ビルは防火シャッター等で完全に封鎖。無線、携帯の類いも使用不能。
第3部開始時間は「正午より開始された特殊災害共同救助会議終了後パーティ云々」……と本文にあるので、おそらく夕方。
九武村とほぼ同じと思われる。

反デュラン派突入チーム内訳
(装備)
難燃性素材のツナギにボディアーマー、MP5/10サブマシンガンとシグ229、ガスマスク、暗視鏡
但しロックが掛かっているため、本人以外が使える武器はシグ229のみ。
(目的)
レッドチームは50階のパーティー会場に突入、デュラン暗殺済。(生存者はマクナブ、川崎のみ)
ブルーチームは、直通エレベーターで20F警備室を占拠。(5名生存)
イエローチームは地下鉄構内にハンターの亜種と坂口を配置。(5名生存)

283 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/29(月) 01:08:11
九武村スペンサービルの屋上―
そこに一機のヘリコプターが着陸し、一人の男が降り立った…
彼の名前は霜村良夫。人は彼をこう呼ぶ 

―忘却の囚人―と。

刑務所での地獄を必死の思いで生き延びた彼は、ヘリに乗って岩城市から脱出した。
ヘリは自動操縦で空を飛び、彼を安全な場所まで送り届けてくれるはずだった…が…

…しかし、その先で彼を待っていたのは安全な人間の世界などではなく、
またもや新たな戦場であった…

名前:霜村良夫
年齢:28歳 性別:男
装備:拳銃、5発装填予備7発 囚人服
現在地:スペンサービル屋上ヘリポート

284 名前:イスカリオテ ◆eyZ2yOPNPE [sage] 投稿日:2005/08/29(月) 10:41:43
>267
男は此方の意思を察してくれたようだ。彼はべレッタを投げ捨てる。
それを見計らい、咄嗟に傍にあった椅子の脚を蹴って宙に浮かせると、
サッカーのシュートよろしく、それを蹴りつけて男に向って飛ばす。
男は当然、それを自慢の爪で切り裂くか避けるか、取り敢えず何かしらの動作を行う筈だ。
相手は相当の手練だ。その動作すらも刹那の時間で済ますだろう。
だが、此方の技量も舐めて貰っては困る。
その僅かな、刹那の時を生き続けてきたのだ。まさに瞬間の人生。
男に向かって飛ぶ椅子と重なる様にして間合いを詰め、右手の銃剣で椅子ごと両断する振り下ろしを、
そしてコンマ数秒遅れて左手の銃剣を逆手に構え水平の薙ぎ払いを繰り出す。
左手の薙ぎ払いは右手の振り下ろしを回避された場合の保険だ。
相手から見れば、此方が繰り出した両断と薙ぎ払いが組み合わさって十字架の様な斬撃に見えるだろう。

名前:イスカリオテ
年齢:26歳
性別:男
服装:戦闘服、アサルトベスト、ガスマスク、ヘルメット 、ニー・エルボパッド、
所持品:FN FIVE-SEVEN(21発)、5.7×28mmマガジン×4、バヨネット×2、無線機
現在地/状況:サナトリウム食堂/椅子をjudasに向って蹴りつけ、接近して十字架斬りを繰り出す。

285 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/29(月) 20:59:11
>276
「ああぁうぉおう……」
一体のゾンビが小川の上に倒れこんだ!

286 名前:赤木研究員 ◆MSOBIOHMIA [sage] 投稿日:2005/08/29(月) 21:04:35
相手は狙撃力に長けた、いわばプロの殺し屋だ。
実際に何者なのかまでは断定できないが
仮に国家の平和を掲げた軍人だろうと、本質に目を向けてみれば、
行為自体は殺し屋のそれと何ら変わりは無い。
冷え切った血と心を持ち、生きとし生ける者全てを憎み
ただ冷徹に与えられた任務、即ち殺戮を繰り返すだけの機械。
今、俺達に照準は合わせているのは、恐らくそんな人間だ。
最早人間とすら呼称出来ないまでに心をどす黒く塗り潰され、汚し尽くされた哀れな者だ。
だがそんな奴等に目を付けられてしまった俺もまた、ひたすら哀れではあるが。


あ〜〜〜・・・


っつか冷静に考え進めるのもイイけどよ。それじゃ人間味が無い気がするぜ。
とりあえず今は死んだフリしてる状態だけど、いつまで待つのこれ?っつか?あ?
もしかして本当に死んでるとか思ってどっか行っちゃってくれたりした?もしそなら超ラッキーなんですけど。
でもよ、普通は本当に死んでるかどうか確認とかしね?いや普通。
足を撃ち抜いたりして確認しね?普通に。っつーかするっしょ?普通するっしょ?
もし足とか撃たれたら有り得ない。もうヤバイょ?どのくらいヤバイかっていうとマジヤバイ。
じゃあ立ち上がって逃げるか?っていうとそれも危ねーから無理。
そういう時はコソーリ外の動きを覗いて判断するもんだけど、うつ伏せに倒れてるから、それも無理。
だって相手プロじゃん?首とかちょっとよ?ほんのちょっと?だけでも?
いやヤバイって!ちっと動いただけでもホントマジヤバイってマジ撃つから!!><
>「山田さん、赤木さん、こっちへ早く!」
>274
って、あ!ちょ、叫んじゃ駄目でしょ!バレるでしょ!殺されるよ?^^;
素早い身のこなしで用水路に滑り込む桂木さん。ヤバイ。
    凄   す   ぎ   る   。
ってか桂木さんの声に反応して起き上がっちゃったので、もう逃げるしかねぇ。
超音速ダッシュで俺も用水路に滑り込んでいくぜ。
ズザーッと中へ入っていくぜぇ〜。
着地し終え、肩で息をする俺とは対照的に、先に身を潜めてた二人は余裕綽々の表情だ。
こりゃ俺の立場が無いが…もしかして二人共、本当に超人なのか?
「・・・あっ!」
とりあえず山田さんに声を掛けようと思ったら携帯鳴り出しやがるヤバイ。
音とか聞こえて居場所がバレて撃たれるからヤバイ。マジヤバイ。空気読め携帯ヤバイ。
電話を黙らせる為にも、一応出ておく俺ヤバイ。
>269
「もしもし?鈴木だ。スナイパーは押さえたよ。安全だと思うから目的地に向かってくれ。
 ワクチンが出来れば状況も変わるだろうし・・・」
鈴木って誰だ?とは思ったが声の感じからして例のスーツ姿の男だろう。ヤバ…
いや、ヤバイ状況からは脱したみたいだぜ!これで堂々と正面から研究所に戻れるってか!
「す、す、スナイパーは取り押さえたっぽいスよ、急ぎましょう」
お二人さんに声を掛けると、俺は用水路から地上へと這い上がった。


名前:赤木慎作
年齢:32
性別:男
所持品:ボールペン、古びた新聞の切れ端(>199)、蜂の毒、自転車
服装:ちょっとだけアレが掛かった白衣
現在地・研究所付近
状態: 研究所に向かって走る

287 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/29(月) 21:10:27
>284
ガスマスクの男は椅子を投げる。目暗ましのつもりか?
俺は左手でその椅子を両断しようと自らも椅子に向かって突き進む、それが失敗だった。
男の姿は元の位置にはいない、当然だ。普通はいるはず無い。俺の視界から消えるはずだ。
でも、男はいる、元の位置ではなく、その椅子の直ぐ真後ろで銀色に輝く刃を振り上げていた。
どうする?爪で弾くか?いや、それでは駄目だ。俺の身体はもう動いてしまっている。
止まって左腕で防御体制?いや時間が掛かり過ぎる、次の瞬間には椅子ごと頭が半分だ。
椅子ごと男を刺し貫く?いやいやよろしくない、それでは爪が届く前に叩き斬られる。
このまま横に飛び回避?それが出来るものならとっくにやっている!馬鹿にしてるのか?
ならば、どうする?このままだと・・・何もせずに頭を西瓜のように割られるのがオチだ。
それはいけない、よろしくない。さすがに頭を縦断されては俺が死んでしまう、それはよくない。
まだ、小川ともシノザキとも殺り合っていない。ならばどうする?どうする?どうする?
ならば?ならば?ならば?・・・ならば・・・こういうのはどうだ?
俺は動きを止めることなく、目の前まで迫っていた椅子を右手でつかむ様に受け止めた。
急に動きを止めた椅子に男は戸惑いの様子を見せるが、その銀色の刃が止まる事はない。
刃は椅子に食い込み、切断し、そして、椅子を受け止めていた俺の右手まで切り落とした。
刃が掠め、顔に赤いラインが引かれるが、それは致命傷に至らない。真っ二つに両断するには数歩足りない。
そう、それでいい。それでOKだ!俺は口に出さずにソレだけを考え、口をますます歪める。
横から迫る薙ぎ払いは掴んで止める暇は無い、ならば?こうするまで!
薙ぎ払いは寸分違わず俺の首に吸い込まれるよう軌道を描く、止めるには、そこに邪魔を入れればいい。
左腕を瞬間的に自分の首元に移動させる、刃は左腕を切り裂くが切断には至らない。
硬い鱗を叩き割り、肉を切り裂く刃は、左腕中ほどでその動きを止めた。
左手の刃は椅子と俺の右手を斬り落とし床に突き刺さり、右手は俺の左手を切り落とすことなく止められた。さあ、どうする?
見えた、確かに見えた。男のその無表情なガスマスクの中の表情が!
鮮血の吹き出る右腕を矢弓のように引き絞る。ギリギリと腕が音を立て、そして心臓が脈打つ度に、右腕から鮮血が吹き出る。
(・・・さあ、もう一度いこうか?)
それを一切合切気にすることなく、俺は声にならない声で呟き、遠慮の無い『右』ストレートを男の腹部に叩き込んだ!

所持品:(なし)
現在地:サナトリウム食堂
状況:上半身裸 喉と左胸に刺し傷(回復中) 右手切断 左腕半切断 ガスマスクの男の腹部に右ストレートを打ち込む。

288 名前:イスカリオテ ◆eyZ2yOPNPE [sage] 投稿日:2005/08/29(月) 21:49:32
>287
完璧に殺した、と思ったのが間違いだった。
男は自らの右手を惜しげも無く差し出し、左腕も半ばまで此方の刃を食い込ませ、そして
その苦痛を楽しむかのように口元を歪に歪めている。
彼にとって、右手を失うぐらいは大した痛手にはならない。
むしろ、肉体が中途半端に傷つけば傷つくほど、彼の中のウィルスを刺激しかねない。
(…神よ)
腹部に砲弾でも直撃したかのような衝撃が走り、2m以上もある自分の長躯が紙の様にひらひらと舞い上がる。
右手の銃剣ばかりではなく、左手の銃剣も衝撃で弛緩した為に零れ落ち、床に突き刺さる。
それとほぼ同時に天井をぶち破って二階に打ち上げられる。
まるで、本当に内蔵が爆発したようだ。現に、幾つかの内臓器官は多大な損傷を受けているのだろう。
一階の天井をぶち破ってそのまま二階の天井に激突して、ようやく重力に引き戻される。
「ゲェェッ……ゴボォっ……!!!」
二階の床に叩きつけられると、一気に血塊を吐き出す。
口内や鼻の穴から溢れたそれは、マスク内で血溜まりとなり、隙間から止め処なく滴り落ちる。
「げぇ、げぇ、うごぐぼぉ!?」
自らの吐血の御蔭で溺れそうになり、首を掻き毟りながらガスマスクを脱ぐ。
「っ………!!!!」
ようやくまともに酸素を取り入れる事ができ、安堵の息をつくが、内臓器官に損傷を受けている事に変りは無い。
普通の人間ならば、このまま死に至るほどの致命傷だ。だが、自分は違う。
デュランのクロノスに及ばなくとも、自分は少なからずウィルスによって肉体を強化された、準B.O.Wだ。
クロノスほどではないが、身体能力は通常の人間と比べるべくも無い。ハンター級を素手で屠るなど、容易い事だ。
「………」
しかし、死に至らなくても暫くの間は戦闘行動は無理だ。この傷を癒さなくてはならない。
取り外したマスクを被り直し、手足を床の上に投げ出したまま大きく息を吸い込み、目を閉じる。
暫く、この場で留まって体力の回復を図ろう……彼は逃げはしない。いずれ見(まみ)えるのだから。

年齢:26歳
性別:男
服装:戦闘服、アサルトベスト、ガスマスク、ヘルメット 、ニー・エルボパッド、
所持品:FN FIVE-SEVEN(21発)、5.7×28mmマガジン×4、無線機
現在地/状況:二階物置き部屋/天井を破って二階へ。その場で体力の回復を図る。
状態:内臓器官に幾つかの損傷

289 名前:クリッペン ◆ySbpdz0Q8. [sage] 投稿日:2005/08/30(火) 01:28:19
>281
一瞬、何がなんだか理解に苦しんだ。
あの時、デュランの横にいたオバンの一人が、僕のすぐ目の前で逆さまに立っていたんだ。
「ひっ!」
騙された! くそクソクソクソ! オバンが若作りしてミルキーボイスなんか出すんじゃない!
というか、もう人間じゃない。コイツがデュランの虎の子のクロノスなのか?

素体となった人間の人格と知性を損なうことなく、tウイルスがもたらす驚異的な肉体変化の恩恵を受けた奴ら。
・・・・正直、この目で見ても信じられない。そういう風にtウイルス株を品種改良した科学者の頭脳ももちろんの
ことだけど、あんな劇的な変化に人間の精神が耐えられるなんて・・・・
だからこそ、僕はデュランが秘密にしている研究成果なんて、ハッタリだろうと思ってたのに・・・・
「この! この! 手を離せオバン!おばあああああああん!」
いつまで驚いてばかりもいられない。僕は不様にも顔を真っ赤にしてドアを閉めようと全身に力を込める。
ぴ・・・・・ピクリとも動かない。
なんて力だ・・・・・このオバン。

「うわあああああっくそ! 来るな来るなくるなくるなクルナクルナ!!!」
自分でも何を叫んでいるのかわからないまま、僕はドアから離れて奥の端末にすがりつく。
やってやるさ! やってやろうじゃないか! 僕のB.O.Wこそが、傘最高の水準だってことを見せてやる!
開放開放開放開放開放開放おおおおおおお!!!
火を噴きそうなスピードでコンソールを叩き、部屋中カプセルを開放させていく。

「どど、どうだオバン! 僕の可愛い女神たちが今にも目を覚ますぞ!」
ドアのすぐそばにあったカプセルが開き、もう一体だけ残っていたタイラントがゆっくりと起き上がる。
いけ! いけ! とっととそのオバンを殴りつぶせ!

現在地・状況:スペンサービル45階クリッペンルーム内、部屋中の全てのカプセルを開放状態に、タイラントがいち早く起き上がる。
状態:健康、興奮状態

290 名前: ◆8cYfGD84YU [sage] 投稿日:2005/08/30(火) 16:00:23
人がいるのは五階まで。上階から逃げてきた人の話しの中には、グロテスクな怪物の目撃談まであった。
今のところ、この吹き抜け構造のテナントフロアにそういった事件はなく、人々も暗がりで身を寄せ合って己の不運を
嘆いている。時々、ストレスの暴発による暴力沙汰が起こる程度だ。
「不運・・・・か。何も知らない人達に、自分達の幸運がわかるはずないか」
私は暗鬱に呟き、止まっているエスカレーターを駆け下りる。

一階、玄関ホールの中央にある噴水の縁に腰掛けた女性に、私はここまでの状況を報告する。
「先生、やはりおかしいです。上階に予定にはないB.O.Wが放されています。それ以外は、あの草案通りですね。
・・・・・外は・・・・もう・・・・」
「キリカ、起こったことを悲しんでいる時ではないわ。これは、私達では止められなかった。すべてはこれからなのよ」
この品の良い老婦人の名は、キャロライン・フランセイス。私の恩師だ。
飛び級で大学に入った生意気な少女だった私を、色々と人間らしくしてくれた尊敬できる偉大な生物学者である。
先生が大学を離れ、ある企業の研究室に勤めることになった時、私は真っ先に助手に志願した。
・・・・・・・まさか、こんなことになるとは思いもしなかったけれど。

「・・・・・でも、私達には何の力もありません。持ち込んだ薬だって、役に立つかどうか・・・・」
「そう、そうね。私達は無力よ。でも無意味じゃないわ。これから起こることを未然に防いでくれる人間を、ここに招待
することができたわ」
「先生が前に仰っていた・・・・殺し屋・・・ですか?」
「ええ、一人で究極の困難を乗り越えられる人間が、世界に何人いるのかは、ちっぽけな私にはわからないけど、彼は
間違いなくその一人よ。私の知る唯一のね」
先生は、目を閉じて懐かしそうに語る。
・・・・・信頼しているのだろうか? その、何年も前にたった一度だけ顔を合わせたという殺し屋を。
「さ、行きましょうか。彼とを待たせてはいけないわ」
杖をついて立ち上がる先生の体を、私はいつもどおりに横からそっと支える。

私は・・・・絶対に、先生をこんな所で死なすわけにはいかないんだ。

291 名前:ブランデンブルク ◆aAVOu2Okbk [sage] 投稿日:2005/08/30(火) 17:51:56
半ば自棄になりながら階段を下っていたが、擦れ違う人間の数が少なくなってきた。
だが、直ぐにその原因は分かった。
「…お前さんの所為か」

>228
一階と二階の間の踊り場で彼に出会った。話に聞いていた通り、彼はどうこからどう見ても化物だ。
「Herr 坂口。無用な混乱はなるべく避けてくれ…」
と言っても無駄だろう。そもそも、彼の様におよそ人間では無い人間を、このような場所に放った時点で
このような混乱は予測出来る。既に沢山の人間が彼から逃れる為に、敢えて化物の巣の中に入って行っただろう。
其の中にあの少女の母親がいないとも限らないのに……
「で、お前さんはこれからデュラン・スペンサーをぶっ殺しに行く心算だな?
俺はお前さんを止め様とは思わんが、殺すのはなるべくデュランだけにしておけ。間違っても、その他の人間を殺すなよ」
擦れ違い様に軽く、彼の天然の外殻に覆われた左肩を叩く。
「そもそも、今回のこの作戦で何の罪も無い一般人まで巻き込まれているんだ。
出来れば、行く先々でそういう奴等に出会ったら助けてやって欲しい。特に、子供やその親をな。
それで一つ頼みがあるんだが、柴村真紀という女の子に出会ったら、なるべく守ってやってくれ」
そうとだけ彼の背中に向って言うと、早々にこの場を後にした。

名前:ブランデンブルク
年齢:27歳
性別:男
軍装:武装SS外套、40年型野戦服、35年型スチールヘルメット、トーク、マフラー、アサルトパック 、黒革手袋
持ち物:MG3(108発)、7.62mm×51NATO弾200連弾薬箱×2、HK33+照準器&LAM(20+1発×3)、5.56mm×45NATO弾20連マガジン×3
ワルサーP38(8+1発)、9mm×19弾8連マガジン×5、長銃剣、雑嚢(StiGr29柄付き手榴弾×2、43年型山岳帽)、L型ライト
現在地:一階階段踊り場
状況:坂口と出会い、頼み事をしてからその場を去る
状態:左腕負傷

292 名前:田所香織 ◆juwvDN4dUg [sage] 投稿日:2005/08/30(火) 18:28:34
>200
>「いい走りだったな。陸上でもやってたのか?」
階段からひょっこり現れたのは、先程救ってくれた男性だ。
化物ではない、ということにほっと息を吐く。
「まあ、ね…ちょっと中学の時にさ、短距離をやってたのさ」
助けられた事から来る気恥ずかしさか、ちょっと照れながら答える。
>「しかし、見目麗しいお嬢さんが処女膜がどうのと叫びながら走り回るのは、オッサンどうかと思うよ?」
「な、な、な、な、な…!?」
男性の思わぬ言葉に、暗闇でもはっきりと分かるぐらいに顔を朱に染める。
まずった。流石にあんな大声で叫んで逃げれば、やはり聞こえるものだろう。
暫く、『処女』ということを叫んで逃げ回ったことの恥かしさを噛み締めていた。

>225
男性の名はシノザキというそうだ。ジャナーナリストの端くれだとか。
彼の年齢は知らないが、見るからに猛者である女性が「オッサン」と言うぐらいだからオッサンなのだろう。

>224
ようやく恥かしさから開放され始め、落ち着きを取り戻してきた矢先にそれは訪れた。
「…はぇ?」
気が付けば、床に押し倒されて何かに馬乗りにされていた。
勿論、その何かと言うのは人間とは決して思えない、恐ろしい形相をした女性?だった。
其の手には血で染まった真っ赤な包丁が握られており、自分に付きたてようと振りかざしていた。
(し、し、死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅんんんかぁぁぁぁぁぁぁ!?)
このままでは、自分に待っているのは絶対的な死だけだ。
何とかして逃れようとするが、恐怖で凍りついた身体は指一本動かない。

>225
しかし、薫という女性の見事なシャイニング喧嘩キックが化物の横っ面に決まり、奴を吹き飛ばしてくれた。
>「真紀、香織、自販機か長椅子盾にして隠れとき」
「はいぃぃぃ!」
情けない声を出して何とか立ち上がり、距離をあける為に急いで移動する。
言われた通りに長椅子を盾にして、背を自販機に預ける。
これならば正面からの攻撃に注意するだけだ。勿論、幾等怖いとはいえ、流石に小さい子は庇わなければ。
真紀を自分の後に隠し、そっと長椅子の隙間から様子を窺う。

>251>258>261>277
薫先生とシノザキの見事な連携で、あっと言う間に化物は倒されてしまった。
自分は終始彼等のその強さに半ば見惚れていたが、
>「あ〜・・・・・・ほな、いこか〜。みんな〜。ウチとオッサンが前後を固めるさかい、一列になってや」
薫先生の言葉ではっと我に返り、盾にしていた長椅子をその場に置いて真紀と共に言われた通りにする。
前を屈強な薫先生が、後をシノザキが固め、守られながら階段を下りる。
「………」
自分は無言でポケットからカイザーナックルを取り出し、手に嵌める。
今度は鞄から三段ロッドとスタンガンを取り出し、スカートのゴムに挟み、何時でも取り出せるようにする。
このまま守られているだけでは駄目だ。
此処では自分の身は自分で守らなければならないのだ…流石に小さい真紀は無理かもしれないけど。

名前:田所 香織
年齢:18歳
性別:女
服装:セーラー服
所持品:カイザーナックル、財布、携帯電話、スタンガン、三段ロッド、鞄(煙草、ライター、ソーイングセット)
現在地/状況:10階〜9階階段/移動中
状態:武装完了

293 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 19:20:05
>286
這い上がった赤木の目の前にはゾンビがいた。
ゾンビは赤木に掴みかかった。

294 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 20:27:50
>290
「シャー!」
何時の間にかリッカー一体が二人の直ぐ近くにいる。
リッカーは様子を窺っているようだ。

295 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 21:06:42
>268
「ウィーー‐‐‐ン……」
壁を小型自走機械が走っている。
機械にはカメラが搭載され、それが最後尾の川崎の姿を捉えた。
途端に、機械からけたたましい警告音が鳴り響き、何処かで重い鉄の扉が開く音が聞こえた。

296 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 21:49:07
桂木と山田に上空から大量のカラスが襲いかかった。

297 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 22:22:34
>250
シュッ!

闇の中から伸ばされた巨大な手が川崎の頭を鷲掴みにした!

298 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/30(火) 22:32:16
>286
更にもう一体のゾンビが背後から抱きついた。

299 名前:霜村良夫 ◆yaTcDFYuPQ [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 01:03:14
墜落して大破したヘリの残骸…そして階下へ降りる階段の付近には二つの死体が転がっていた。
しかも明らかに戦闘服を着込んだ兵隊。

このビルに何かおかしな事が起こっている…そのことだけはすぐにわかった。
あの刑務所での、ゾンビや化け物どものことが頭をよぎる…
「まさか…ね。」
口に出して否定し、その下らない予感を振り払った。
しかしポケットの拳銃を取り出して弾が入っているのを確認する。
どちらにせよ良くないことが起こっているのは確かなんだ、油断はしない方が良いに決まってる。

俺は拳銃を片手に握り締め、ビル内へ通じる階段をゆっくりと下って行った。

300 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/08/31(水) 01:09:51
>299
「アァ〜…」
突然横合いからグリーンゾンビが現れ、抱き着こうとする。

301 名前:judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 02:52:29
>288
追撃し、息の根を止めるか?
見上げた天井には穴があき、そこからパラパラと天井の破片が落ちてくる。
我ながら随分と勢いよく打ち上げたものだ・・・。
普通の人間ならば、アレでお陀仏だろう。なんせ、遠慮なく殴ったんだ。
しかし・・・アレは、あの男は人間ではないらしい。
上から聞こえるゴボゴボという血を吐く音、それが奴の生を明らかに表していた。
さあてね、どうしようか?
自分の右手を見る。切断面から血液が心臓の鼓動に合わせてドクドクとリズミカルに溢れ出していた。
自分の左手を見る。黒緑の液体が斬られた所から溢れ出している。爪が動くことから神経は切断されてはいない。
喉と左胸の傷はほとんど塞がっていた。
「あー・・・あー・・・あー・・・あー・・・」
少々掠れてはいるが声は出る、左胸もほとんど問題なし。
戦闘を続行するにあたって問題なのは、右手だけ、か・・・いや、右手は無くても特に問題は無い。
しかしでも、まあ・・・やめておこうか・・・。まだ宴会は準備段階、その段階で奴を殺すには勿体無い。
俺は食堂に転がっているベレッタを器用に取り、ホルスターに入れた。
右手は・・・どうしようか?
切断された右手を拾い上げ、右手の切断面を右腕の切断面に数秒間くっ付けてみる。
その右手はくっ付く気配は見せたものの糸を引きながらボトリと音を立てて床に落下した。
細胞を修復し元に戻すには、血と肉が足りない・・・ということは、宴会が始まるまで右手はこのまま、か・・・。

>296 293

俺は右手をベルトに入れ固定する。そして小川が見ていた窓を見た。
・・・小川は奇襲に成功したのだろうか?それとも失敗したのだろうか?
まあ、成功していようと失敗していようと、あの男が簡単にくたばるとは思えない。
ということは、だ。
あっちを援護に向かったほうが良いということかね?
自転車の残骸、群がる大量のカラス、そして・・・ゾンビに掴まれている餌。随分と賑やかな様でなによりだ。
向こうのほうがなんやら面白そうだし、一時保護しておいてやろう。今は休戦中だしな。
さあて、じゃあ、その前に・・・。俺は床に落ちている銃剣を拾い上げ、天井に空いた穴目掛けて放り投げ、声をかけた。
「おい、まだ生きてるんだろう?機会が有ればまた殺り合おう。それまで俺以外に殺されるなよ?」
そして俺は走り出した。さあさあ、久しぶりの再開と行こうか?

所持品:ベレッタM92F(残弾5) 自分の右手
現在地:研究所へ続く道
状況:上半身裸 右手切断 左腕半切断(回復中) 

302 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 03:51:54
>293
携帯を使っている人の傍に居ると、話を盗み聞きするようでなんとなく居心地が悪い。
手持ち無沙汰に周囲を見渡したが、街灯が破壊された田舎の夜道は、自分の足元さえ覚束なかった。
東の稜線から月がゆっくりと昇り始めている。
……何かしら?さっきから不気味な羽音が聞こえるのだけれど。
こんなに暗いのに、鳥にはちゃんと見えるものなのかしら。

携帯は鈴木さんからだったようだ。
>「す、す、スナイパーは取り押さえたっぽいスよ、急ぎましょう」
「え?待っ…」
狙撃手は一人とは限らない…と忠告する暇も無かった。
突然横合いから現れたゾンビに、赤木さんが掴み掛かられてしまったからだ。

赤木さんも全力で振りほどこうとしているようだが、いかんせん体勢が悪すぎる。
こうなるとスナイパーがどうとか言っている場合では無くなった。急いで用水路から抜け出す。
「赤木さん、動かないで!」
いいざま、横合いからゾンビの首に突きを放つ。
不自然な体勢で、しかもモップの柄では威力も半減だが、それでもゾンビの手を緩める事は出来たようだ。
赤木さんがゾンビを突き飛ばすと、アスファルトの上にそれはあっけなく倒れた。
彼が路上の自転車を起こした。そして殆ど叩きつけるようにしてゾンビへ向かって自転車を倒す。
ゴキッ、と嫌な音がして、自転車の下敷きになったゾンビの両足が変な方向へ曲がった。
流石の化け物も、これではしばらく身動きが取れないだろう。
「怪我は無い?」
這いずろうと足掻くゾンビとの距離に気をつけながら、肩で息をしている赤木さんに声をかけた。

>296
上り始めた赤い月のおかげで、なんとか転ばずに歩いていけそうだ。
だが、視線を感じて何気なく空を見上げた私は、浮かび上がる影に息を呑んだ。
いつの間にか周囲の電線の上には感染体の烏が居た。それも一羽や二羽ではない。
まるでヒッチコックの『鳥』だ。
「こういう事は、映画の中だけに留めていただきたいわ……」
思わず呟いた。一羽二羽ならともかく、相手が多すぎる。
山田さんがとんとんと背を叩くと、軽く合図してきた。
『さっさと逃げましょう』のハンドサインに頷く。
赤木さんにも目配せをし、相手を刺激しないようじりじりと後退を始める。
そしてある程度距離をとった後、一目散に駆け出した。

烏に群がられたゾンビの断末魔と、追いかけてくる羽音を振り払うように研究所へと走る。

303 名前:キリカ ◆8cYfGD84YU [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 13:47:17
>294
蛇のような威嚇音を耳にし、天井を見上げる。
・・・・・あらかじめ資料でその姿を見ておいたのは正解だった。でなければ、口から悲鳴と吐しゃ物を撒き散らして
いたことだろう。やはり予習は人生に必須なのだ。
「リッカーね。可愛そうに、こんな姿になるために生まれてきたわけではないでしょうに」
「しっ、下がってください先生。音をたてなければ、視覚のないこいつに私達の位置を判断することはできません」
緊張と嫌悪、僅かな恐怖で震えながら、先生を後ろに庇って少しずつ後退する。

もう、こんなに人のいるフロアにまでB.O.Wが浸出してきている。
悲鳴が立て続けに起こる。他の人達も、この通路の天井を這う異形に気が付いたのだ。
最も近くにいた悲鳴の主が、伸びてきたリッカーの舌に腹部を貫かれ、冗談みたいに血を吐き出す。
「先生、今です! こちらへ」
「・・・・・ええ」
顔をしかめる先生に肩を貸し、できる限りの速度でその場を離れる。
まずい・・・・・恐怖は伝染する。ウイルスもまた然りだ。
最初の犠牲者がゾンビとなって起き上がるまで、約一時間ほど。一刻も早く対処しないと、ネズミ算式に増える一方だ。
このままでは、このテナントフロアまでもが死人の餌箱になってしまう。

「彼に・・・・彼に会わなければ・・・・・」
「先生、一体どこで待ち合わせを?」
「本来なら、展望台で会う予定だったのだけれど、こうなっては彼も上にはいないでしょう。弱者を見過ごせない彼の
こと。必ずこの近くにいるはずです」
私は舌打ちをする。こんな騒ぎに首を突っ込む善意の第三者など、到底信じられるものではない。
ましてや相手は殺し屋、それが弱者を放っておけない? 先生のお言葉とはいえ、さすがの私も耳を疑ってしまう。
「その、彼の名は?」
「本名はわかりません。ただ、短く、シャファンと。闇の世界でこの名を知らぬ者はいないと」
「シャファン! シャファン! どこにいるの!? クライアントが忠告に来てあげたわよ!」
彼の名を聞いてすぐに、私は目一杯の音量でその名を叫ぶ。
先生が彼に会ったのは、もう20年以上も昔のことらしい。姿を見てそうとわかるはずがない。
こちらから、呼びかけるしかないんだ。
私は、周囲の奇異の視線に少々顔を赤らめながら、シャファンと叫び続けた。

名前:キリカ・ジャンビーヤ
性別:女
年齢:17歳
容姿:アラブ系の褐色の肌を持つ理知的な容貌の少女、クリーム色のスーツ姿、黒い髪は丁寧に切り揃えられている。
所持品:ハンドバッグ(ハンカチ、ウェットティッシュ、ソーイングセット、メモ用紙、筆記用具、IDカード、香水、口紅、財布)、携帯電話、ハーブケース
(グリーンハーブx3、ブルーハーブx3、レッドハーブx3、調合したハーブ赤x緑x青x3)、ペンダント
現在地・状況:スペンサービル4F通路、リッカーから逃れてシャファンの名を叫ぶ。
状態:健康、先生と一緒

304 名前:グリムローズ ◆VonfJKTU22 [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 14:40:55
>289
静々と、口元に穏やかな笑みを貼り付けたまま、グリムローズはその部屋に足を踏み入れた。
クリッペンが狂気的な手つき端末を操作している。
プシューーー・・・・・
並べられたカプセルの蓋が開き、中の冷気が部屋の床を白く濁す。
すぐ傍のカプセルから、いち早くタイラントが起き上がる。
「これはまた物騒な物を用意されたものですわね。目を覚ますぞ、と仰られて、私がそのまま見ていると思いますか?」
言いながらも、緑の淑女は動かない。
指一本すら動かさない。
スカートの中から飛び出す無数の蔦の動きを、扇を弄びながら見ているだけだ。

緑の蔦が、次々と、何重にもカプセルに巻きついていく。
数台のカプセルを、蓋が開ききる前に押さえ込んだのだ。そのままグイグイと締め付け、完全に動きを封じる。
「お馬鹿さん、もったいぶらずに披露してしまえば良かったのに」
呆然と部屋の奥で立ち尽くすクリッペンを横目に、目を覚まして間もないタイラントに近寄っていく。
まだ、完全には覚醒していない。肩膝をついた巨漢のコート姿の首に、ゆっくりと腕を回す。
まるで、彼女自身も、この部屋に張り巡らされた緑の蔦のようだ。そう思わせる仕草であった。

その場で、その光景を見た者――といっても不幸なクリッペン一人だけだが――は、彼女の行為に目を丸くしただろう。
なんの躊躇いもなく、タイラントと唇を重ねたのだ。
沈黙の帳が落ちる。
一秒、二秒、たっぷり数秒をかけて、グリムローズは優雅に背を反らして顔を離す。
「・・・・・ふう」
絶叫が起こった。
タイラントの体から例の緑の蔦が皮膚を突き破って飛び出し、内側からコートを切り裂いていく。
元から生気の乏しかった目がどんよりと濁り、意思の光りを奪い去る。
頭部では、巨大な、一輪の毒々しい花が、その肉厚の花びらを揺らめかせていた。
「いかがです? 私の僕第一号の仕上がりは? ここは無難にグリーンタイラントとでも名づけましょうか」
扇で口元を隠し、グリムローズは笑った。
声をあげて、まるで年端も行かぬ少女のように。

現在地・状況:クリッペンルーム内、カプセルに蔦を絡め、タイラントをグリーンタイラントにする。
状態:健康、スカートの中から無数の蔦、そのままカプセルに巻きついている。

305 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 16:02:14
>253
「あら」
先頭に立って階段を下りようとした矢先、後から桃華に抱き付かれる様にして彼女のショールが顕となった上半身に巻きつけられる。
別に自分はこのままでも構わないのだが、桃華にとってはそうも行かなかったのだろうか。此処は彼女の素直な好意として受け取っておこう。
男性陣に向って何か言い終わった桃華とはっと目が合う。桃華は慌てて目を逸らしてしまった。
「別に怒ってなんかいないわよ。有難うね」
そっと手を伸ばし、桃華を此方に振り向かせると彼女のさらりとした前髪を掻き上げ、顕となった額に優しく口付ける。
これが自分なりの感謝の示し方なのだが、額から唇を離すと桃華はギクシャクと歩いて松田の傍に行ってしまった。
「ふふふ…可愛い反応ね」
そんな反応を示した桃華を見て、ミリアはふっと頬を緩めたが、直ぐに下の階へ降り始めた。

自分は敵地に潜入しての諜報を専門としているので、戦闘能力は流石に実行部隊の隊員には劣る。
先程のハンター三体の襲撃をやり過ごせたのは運が良い。彼等はあまり訓練されずに放たれたのだろう。
本来なら、ハンターは複数揃った時点でタイラント級並みに厄介な相手だ。狼の群れの様に統率された動きで獲物を狩る。
(まあ、運が良いのはいいことだわ。でも、其の先も運が付いてきてくれるかしら?)
少しだけ振り返り、桃華と松田、そして川崎を見る。川崎は兎に角として、問題なのは桃華と松田だ。
桃華は火を見るよりも明らかに戦力外。松田はSPとしてか、それなりの戦力だった。
松田は傷を負うまでは重要な戦力だったが、今では戦力外の桃華よりも性質が悪い。むしろ戦力害といった方が適切だろう。
リッカーに傷を負わされたと言うことは、ウィルスに感染しているかもしれない。そうなれば何れ牙を剥くだろう。
そして、松田自身化物の仲間入りをするのは望まないことだろう。恐らく、彼ならば自分を犠牲にしてまでも桃華を生かそうとするに違いない。
(これは中々判断が難しい所ねぇ…)
P226を片手で構えながら、慎重に40階の扉を開いて中に入り、周囲に油断無く銃口を巡らせて警戒する。
危険が無い事を素人でも分かり易いハンドシグナル(ただの手招き)で背中にぴったりとくっ付く様に付いてきた桃華に知らせる。
桃華はおっかなびっくりしながら40階の扉を潜り、廊下に出る。彼女に続いて二人も来る。
この階はどうやらセレブ御用達のフィットネスクラブのようだ。ガラス張りの向こうに色々なトレーニング機材が見える。
此処にならば応急処置をする為の救急箱ぐらいはあるだろう。取り敢えず、この階で一旦休憩を取ろう。
「先ずは松田さんの応急処置と休憩を兼ねましょうか。それから行動再開。道程は長いわよ」
フィットネスクラブなのだから、休憩室か管理室ぐらいはあるだろう。其処には救急箱ぐらいはある筈だ。
壁に貼ってあったこの階の地図を見てから歩き出す。
ウェイトトレーニング用の機材が置いてあるガラス張りの部屋の前を通り、角を曲がってとある部屋の中に入る。
この部屋はこの階の管理室のようだ。普段はフィットネスアドバイザーなどがいるのだろうが、今は誰も居ない。
非常灯とP226のフラッシュライトのみが頼りだ。銃口を巡らすが、幸い、部屋の中に危険は無さそうだ。
「さて、問題の救急箱は何処かしら……」
危険が無い事を確認すると、フラッシュライトの明かりを頼りに棚等を物色する。
調べ始めてから数分と経たない内にお目当ての物を見つける事ができた。其れを手に、松田の元へ行く。
「さ、服を脱いで傷を見せて頂戴」
松田に傍にあった椅子に座る様に顎でしゃくり、救急箱の蓋を開けて包帯を、バックからソーイングセットを取り出す。

名前:ミリア・ウォルスクラ・伊勢崎
年齢:24歳
性別:女
服装:白いチャイナドレス、アームロング、オーバーニーソックス
持ち物:ショルダーバック[催涙ガス・ペン、ライター(起爆装置)、煙草(C4爆薬)、ソーイングセット、睡眠ハンカチ、
     手帳、財布、化粧ポーチ(超小型カードリーダー、鍵開けキット)、光ディスク]
     腕時計(各種計測機器内蔵)、ピアス型通信機、ネックレス(ワイヤーカッター)
装備:レッグホルスター[357SIGカートリッジ仕様P226(9発)+LAM&サイレンサー、ナイフガン(22口径、5発)]
    マグポーチ[357SIGカートリッジ20連弾倉×4]
現在地:40階フィットネスクラブ管理室
状況:松田の応急手当

306 名前:???? ◆CO7zDJ...Y [sage] 投稿日:2005/08/31(水) 18:53:01
その威容の姿は、暗闇に閉ざされた地下牢獄では無く、今は異形の群れに飲み込まれた地上に在った。
サナトリウム地下二階。其処は反デュラン勢力によって等訓市から持ち帰った、偶然其処で産まれた強力なB.O.Wの保管庫であった。
今は其の場所にそれらのB.O.Wの姿は無い。空の頑丈な檻があるばかりだ。
彼等は反デュラン勢力によって別の施設に移されていた。恐らく、其処で更なる研究が行われるか、スペンサービル襲撃に投入されているのだろう。
彼も別の施設に移される筈だったが、其れは行われる事は無かった。というのも、他のB.O.Wはある程度の制御する事に成功したのだが、
彼ばかりはそうもいかず、制御の利かない状態での移送は無理と判断された。
ある程度彼を抵抗する事が出来ない状態にまで弱らせ、其の上で彼を厳重な警戒の元で運び出す心算であった。
そして彼だけは地下室二階にある、周囲を分厚い鉄板で覆われた隠し部屋にて保管され、対B.O.Wガス弾に使用されるウィルスを注入され、
四肢に強力な電流が流れる杭を打ち込まれていた。流石の彼もそれらの拘束の御蔭で弱り果てていた。
ようやく彼を運び出せる状態にまで弱らせることに成功したが、その矢先でこうしてバイオハザードが発生してしまい、それどころではなくなってしまった。
彼は偶然訪れた地下室の停電に乗じて電流が流れる鎖を引き千切り、重傷を負いながらも体当たりで隠し部屋の扉を突破、その後は地上へと続く
エレベーターを利用し、今はこうして此処にいるという訳だ。
今の彼は酷い有様だ。右半身が潰れている。というのも、これは自分の身体の脆さに構う事無く扉に体当たりをした結果だ。
他にも身体の至る所に重傷を負っており、対B.O.Wウィルスの効果が切れるまでは極端に回復能力が低下している。
しかし、それ以前に彼は牢獄に囚われている間ろくな栄養補給もままならなかったので、今の彼はゾンビ以上に酷い飢餓状態にあった。
彼は手始めに失った体力の回復を図る事にした。真っ先に目に入るのは、亡者と化した村の人々。
味は不味いだろうが、この際味がどうのこうのと言っている訳にはいかない。
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
地獄の底から響く咆哮を上げ、緩慢な動作のゾンビに襲い掛かり、大顎でその頭を噛み砕き、新鮮とは言い難い血肉や骨を貪る。
それが食べ終われば次の獲物を襲い、同様にして食べ尽くす。弱っているとはいえ、流石にゾンビを仕留められない程にまで戦闘能力が低下している訳ではない。
暫くの間、底知れぬ空腹を満たし終わるまではそうやってゾンビを貪ることにした。

現在地・状況:サナトリウム近くで手当たり次第にゾンビを襲い、貪り喰らう。
状態:空腹、右半身に損傷有り

307 名前:シャファン ◆eWetSwDGhY [sage] 投稿日:2005/09/01(木) 00:43:24
>304
デザートの烏龍茶アイスを頬張りながら中華飯店から出たシャファンの耳に、誰とも知れない少女の叫び声が聞こえてきた。
「なぁ〜によ〜。人のこと犬みたいに大声で呼んじゃって」
四階フロアは、一言で言うと混乱していた。どうやら上の怪物が姿を現したらしい。
逃げる群衆の波を器用にかわしながら遡り、声の方に向かう。
途中、騒ぎの原因であろう、まだ僅かに息がある女性を貪っている先程のズル剥け≠見かけたが、アイスを口に
運ぶ手を止めず、足も止めずに通り過ぎる。

「お姉さんがアタシのクライアント? 人ごみの中で自分が雇った殺し屋大声で呼ぶなんて、頭だいじょ〜ぶ?」
気配を殺して、声の主である褐色の肌の少女の背後に立ち、声をかける。
肩を貸している杖をついた老婦人は何だろうか?
(・・・・・なんだか、辛気臭いバアサンね)
シャファンは少女の言葉を聞き流しながら、考えを巡らせる。

実のところ、デュラン一味殺害の依頼は、複数のクライアントから同時に受けたものだ。
反デュラン派、傘上層部、反傘勢力、各国政府、なんとか教団、その他盛り沢山。
よほど生きていられては困る連中なのだろう。依頼人の数も報酬の額も、今までで最高のものだった。
そして、難易度も最高だ。
(あ、そ〜か。このバアサン・・・・・)
その中で、最も変わった文面の依頼がシャファンの脳裏に浮かび上がる。
なんだかよくわからないが、二十何年前のあの出来事を覚えていますか? だの、貴方に助けていただいただの、身に
覚えのない思い出話が延々と書かれていたやつだ。

(ったく、二十年前だなんて、こちとら種もねぇよ。先代のクソジジイは、違うな。確か生ゴミ処理機にかけて豚の餌にして
やったんだっけ。今思い出しても・・・・ああ、違う違う・・・・・二十年前・・・・先々代のシャファンか)
最も若くしてシャファンの名を受け継いだ、歴代最高と言われている男だ。
曰く、世界を一度救った。曰く、世界を二度救った。曰く、世界を三度救った。
(アホか・・・・・人殺しに救える世界なんぞ、ロクなもんじゃねえ。いや、ロクでもないから救えるのか? どっちにしろ
眉唾臭えな・・・・・最年少記録はアタシが塗り替えてやったし・・・・)
「お二人さん、ここで立ち話もなんだし、そこの喫茶店にでもいきましょうか?」
階下に見えるテナントを指差し、少女の手を引っ張る。

「ああ、お婆ちゃんが言ってたのは先々代のシャファンのことだと思うわ。今は生死不明の行方知れずよ。
今のシャファンはアタシ。だから、二人ともアタシのことそう呼んでよね」
あのギリスという女を頭に、ターゲットはどれも一筋縄でいく奴らではないのだろう。
情報を得るに越したことはない。

所持品:ワイヤーを仕込んだブレスレット(残り少ない)、半袖ジャージにスパッツ姿
現在地・状況:スペンサービル3階、挨拶もそこそこに喫茶店へ二人を引っ張る。
状態:胸に三条の浅い傷

308 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/09/01(木) 03:57:36
>254
>「嫌。……冗談よ。よろしく川崎さん」
(怒ってるな・・・さっきの発言が不味かったのか・・・・別の理由か・・・)
>「俺も異存は無いよ。あと、悪いが俺はあまり当てにしないでくれ」 
>「出来れば、一息つけそうなところで手当てもしたいんだが」 
>265
>「言われずともそうさせて頂くわ。貴方のような種無しに務まるとは思えないし」 
(何とでも言え・・・・)

>「では、次の階辺りで手当てと休憩を兼ねましょうか。 
桃華ちゃんのようにこういう修羅場に慣れていない人は、神経を磨り減らせてしまうしね…」 
(適切な判断だな・・・・)
>「ちゃんと避けなさいよ!」 
(背中蹴らなくても良いだろ?)
>「…やるわね」 
(このまま見物させてもらうかな・・・・)
>「貴方も物好きね。でも、代償は高くつくわよ」 
(確かに物好きだな・・・・)
>「惜しいわね。ここは私の間合いよ」 
(上段蹴りか・・・あの間合いには入らないでおこう・・・)
>「貴方も逝ってらっしゃい」 
(あ〜怖い怖い。)
>「さて、これで御終いね。さっさと下に行きましょう?」 
>268
>「な、何やってるの怪我なんかして!で、…だ、大丈夫なの?」 
>「……そう簡単に死にゃしませんよ。頼むから揺さぶらないでください。」 
 (微笑ましい光景だな〜)
>「まあ、凄腕の連れが2人も増えた事ですし、役立たず達は高見の見物と洒落込みましょうか」 
(松田さん、アンタも十分戦力になるだろ?)
>「はい、すみませんが宜しくお願いします」 
(礼儀正しくてとても良い子だな・・・・)
>「きゃあああぁぁぁああ?!」 
ミリアの姿を見た桃華が突然、悲鳴を上げた。
>「何をなさってるんですか!化け物にサービスしたって全然意味がありませんわ!!」 
(確かに意味無いだろうな・・・)
>「何か文句でも?第一、お姉様に見とれて遅れを取ってたら、末代までの笑いものですわよ!」
指を突きつけられ、松田と共に失笑する・・・(面白い子だな・・・)
>「つ、次行ってみましょうか〜」 
(頑張れよ〜)
>295
>「ウィーー‐‐‐ン……」 (一体なんだ?) 
突然の警告音と共に何処かで重い鉄の扉が開く音が聞こえた
銃でカメラを破壊すると辺りを見回した。

309 名前:川崎 裕次郎 ◆45/USPGEbk [sage] 投稿日:2005/09/01(木) 03:58:07
>297
シュッ!っという音と共に俺の頭が鷲掴みにされた
「うぐっぁあぁぁ・・・」(大丈夫だ、これ位なら聞こえてない・・・・)
痛いが、脱出しないとな・・・
銃を構え大まかな見当を付けて乱射した・・・微かに開いた手から抜け出ると上から拉げ使い物にならなくなったガスマスクが落ちてきた。
そのまま急ぎ足でミリア達に合流し、40階に入った。
>「先ずは松田さんの応急処置と休憩を兼ねましょうか。それから行動再開。道程は長いわよ」 
(それが良いな・・・・)
>「さて、問題の救急箱は何処かしら……」 
(さてライト類は在るかな?)
探すと1分も掛からずマグライトが見つかった・・・(いや、床に転がっていたのだが・・・・)
>「さ、服を脱いで傷を見せて頂戴」 
ソーイングセットを出している横でマグライトで傷口を照らし出した。

名前:川崎 裕次郎  
年齢: 24  
性別: 男  
持ち物:>FN BLOWNING-HIPOWER Mk.V(13+1)予備マガジン2本 、SIG P229(3発)×2予備マガジン4つ 、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。)  
Chris Reeve ProjectU  
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機とインカム。  
眼鏡装着、ガスマスク+タンカースタイルのショルダーホルスター装備、左右にレッグホルスター装備。  

状況、マグライトで傷口を照らす。  
現在地:スペンサービル40階フィットネスクラブ管理室 


310 名前:SP ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2005/09/01(木) 06:02:58
>305 >309
「プロに後ろから近寄るのは感心しません。うっかり殺されても文句は言えませんよ」
赤い顔をして戻ってきたお嬢に声をかけるが、聞こえているのかどうかも怪しい。
全くミリアとやらは、さっきのストリップといい、今回といいサービスし過ぎだ。
まあそれが悪いとは少しも思わないが。
俺は目の保養にもなったし、お嬢も役に立てたと嬉しそうだ。
川崎は途中急に姿が見えなくなったが、すぐに戻ってきた。何かと一戦交えたらしく、手に壊れたガスマスクを持っていた。
予想外に若かった事に内心で驚くが、それを言い出したら俺もミリアも同じだろう。
そのミリアは今はお嬢を手招きしている。扉を潜るお嬢はおっかなびっくりなものの、足取りに迷いが無い。
『今後の展開によっては捨石や置きざりにされるかもしれない』等という考えは、おそらく微塵も持って居ないのだろうな。
無邪気なもんだと内心でため息をつくが、この子犬のような信頼っぷりが、案外身を救うのかもしれない。

>「さ、服を脱いで傷を見せて頂戴」
フィットネスクラブの管理室らしき場所で、椅子に腰掛け黙って服を脱ぐ。 川崎が横合いからライトで傷口を照らす。
「ライトは俺が持つよ。悪いがお嬢の面倒を頼んでもいいか?」
治療と聞いて心配そうに此方を伺っていたお嬢が、明らかにムッとしている。だが、川崎に宥められ別室へと移動した。
ここは奴に任せておこう。お嬢には聞かれたくない話もある。
リッカーによる爪痕は浅いが、問題は貫通した下腹部の弾傷だ。
「こっちはホールで下手糞にやられた。もしこれがゾンビを貫通したものなら、俺はもうその時点からアウトだな」
ミリアのピクリと眉が動いた。
値踏みしているような視線を向けられ、思わず苦笑する。
はたして感染してからの時間を逆算しているのか、はたまた多少なりともB.O.Wに関する知識を持っている事に関してか。
「お前さん『地獄都市から生還せよ!』読んでないのか?……冗談だよ、そう睨まないでくれ。
知り合いのジャーナリストが第一次生物災害からの生還者だった…って!もちっと優しくしてくれ。俺は繊細なんだ」
的確だが遠慮の無い手際に抗議の声を上げる。

「『感染』のことはお嬢には黙っててくれ。俺はホールで流れ弾に当たっただけだ。
それから、ヤバくなったら俺は置いていけ。……自分の死に場所くらい自分で決める」
救急箱を閉め、立ち上がりかけたミリアの背にそう声をかけた。

「お姉さま、松田の傷の具合はどうですか?」
おずおずと戻ってきたお嬢がミリアに声を掛けている。

何を話したのかは分からないが、駆け寄ってくる表情は明るい。
「見てみて、懐中電灯を手に入れたの!あとね、引き出しからお菓子もたくさん見つけたの!
……ちょっと泥棒みたいだけど、こんな非常事態だし許してもらえるわよね?で、松田はどれが良い?」
「要りません。……あ、いや……そうですね……じゃあその飴をもらいましょうか」
落ちたかけた肩が、慌てて付け加えた言葉に元に戻る。
「鉄分入りの飴だって!今の松田にぴったりよね?」
…空元気だ。まあ無理も無いか。
ある意味嫌がらせと紙一重の厚意をありがたく受けながら、一番甘く無さそうなものを選んで口に含んだ。

「悪かったな。……ああ、お前さんもひとつ食べるか?」
労いの言葉と共に、そろそろ出発しようと言いに来た川崎にマグライトを返す。
軽い冗談だったのだが、今のお嬢には通じなかったようだ。
「気が付かなくてごめんなさい、良かったらどうぞ」
奴に持たせようと、にこにこと手の平一杯のお菓子を差し出している。

現在地:状況:40階フィットネスクラブ管理室。応急手当終了
状態:脇腹弾傷、浅い爪痕、感染の疑い

311 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2005/09/01(木) 14:18:47
            まだ歩き始めたばかり
            だけど圧し掛かる絶望に
        足は止まり顔を上げることもできない




                それでも

            それでも日はまた昇る

            バイオハザードLEVEL9
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1125492687/

バイオハザードLEVEL8

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