88 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 14:28:40
>86
追加でこれまでの流れもどうぞ。
突貫なので誤字脱字は勘弁してください。

これまでのまとめ。

九武村編。
寒々しい風が山を下り、曇天の空に張り付いた雲を吹き飛ばし、弱々しい月の光が村を照らす。
徘徊する死者の群れと、逃げ延びようとする数少ない生存者の群れ。
周辺を険しい山に囲まれた九武村。
傘社の研究所がある以外は、極普通の村だった。
しかし、生物災害が発生し、地獄の底へと落ちる事になる。
村は自衛隊に包囲され、夜明けと共に滅菌作戦という名の虐殺が開始されようとしていた。
死者が飢えて歩き回り、謎のクリーチャーが徘徊する九武村の唯一の希望は、
戦時中に建設されたと言う地下施設から伸びるトンネルのみ。
だが、その地下施設には帝国陸軍の亡霊が未だ、彷徨っていた・・・
地獄の底をよりも、さらに深い闇の奥には何があるのか。

スペンサービル編
ビルの群れを押し潰そうとするかのように、低く、暗い雲の群れ。
週末の活気に満ち溢れた喧騒は既に追い出され、代わりに完全武装の自衛官達が街を支配していた。
嘗ては反乱自衛隊と呼ばれ、現在は政権を奪還した古泉総理の指揮の元、暗雲を貫く一つのビルの周りに終結した兵士達。
沈黙と作業音が響く市街地で最も高いスペンサービル。
傘社の資本によって建設されたそのビルの中でも、生物災害が起きていた。
地下鉄は完全に封鎖され、外に出る事も内部に侵入する事も不可能。
そして、夜明けと同時に開始される核攻撃のカウントダウン。
傘社の忌むべき落し子、デュラン・スペンサーの手によって封鎖された巨大な塔。
死者や巨人から逃げ惑う人々が殆どだが、その暗黒の塔から抜け出すべく、最上階を目指す数少ない者も居た。
天を貫く暗黒の塔の最上階に、彼らは何を見出すのか。