1 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/01(土) 23:28:42 0
とある事情により、大妖怪メイレンから恨みを買ってしまった生徒達。
今すぐメイレンに食われる事は無いものの、「その時」が来るのは時間の問題。
何とか怒りを納めてもらおうと、彼らは伝説の地ムウ大陸に赴き「お宝」を探す事に。

だがムウ大陸へ向かう途中、何者かの妨害によりメンバー達はばらばらに分散する形で転移する事になってしまった。
各自奮闘し何とか合流しはじめたのもつかの間、ドラゴンに大蜘蛛、大蝙蝠が次々彼らに襲い掛かる。
それらをなんとか退け、城に向かう彼らの前に現れたのは、へっぽこメイドゴーレムのナナナだった。
果たしてナナナは敵か味方か!
そしてムウ大陸に潜む妖怪で魔法至上主義者「ターロン」の動向やいかに!



――――   魔法少女達と冒険するスレ 19thシーズン   ――――


 
【スレのお約束】
・決定リール&変換受けありです。
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照)
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎!
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。 投下ネタの責任は取らなくてOK。
・拾えるネタは極力拾います。ただし拾い方は、キャラに任せてください。
・自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね)
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。

2 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/08/01(土) 23:31:53 0
死ね

3 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/01(土) 23:33:47 0
【過去ログ】
魔法少女達と冒険するスレ 18thシーズン(前スレ)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1244018360/
魔法少女達と冒険するスレ 17thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1238747071/
魔法少女達と冒険するスレ 16thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1232961432/
魔法少女達と冒険するスレ 15thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1228207214/
魔法少女達と冒険するスレ 14thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1225004116/
魔法少女達と冒険するスレ 13thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1220191150/
魔法少女達と冒険するスレ 12thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1216128924/
魔法少女達と冒険するスレ 11thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1212635529/
魔法少女達と冒険するスレ 10thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209637627/
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1206966015/
魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205039545/
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/

4 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/01(土) 23:49:10 0
【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】
魔法少女達と冒険するスレ第6避難所(現行)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1241260518/
魔法少女達と冒険するスレ 第5避難所
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1221208714
魔法少女達と冒険するスレ 第4避難所
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1209995600
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所(前スレ)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡)
ttp://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

(参考サイト)
魔法少女シリーズの台詞集です。不定期更新。
レスを書くときの時系列整理によろしければご活用ください。
ttp://www32.atwiki.jp/mahousyoujo/pages/1.html

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ
千夜万夜
PC:ttp://verger.sakura.ne.jp/
携帯:ttp://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

※千夜万夜さんにはアクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう)
代理投稿スレ  
ttp://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1243456885/

5 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 00:10:40 0
テンプレはこちらです。

名前・
性別・
年齢・
髪型・
瞳色・
容姿・
備考・
(以下は任意解答欄)
得意技・
好きな食べ物・
好きな偉人・
好きな生物・
嫌いな食べ物・
嫌いな金属・
今一番欲しい生物の毛・
保険に入りますか?・

【備考】
全部埋める必要はありません。
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。
余り悩まず、気楽に行きましょう。
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから)
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせください。

6 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 00:28:22 0
【ムウ大陸について】
地上は木が生い茂っていて、ドラゴンが闊歩する世界となっています。
現在確認されている建物は
礼拝用の寺院らしき建物、網の目のように張り巡らされた地下通路、城の3つです。

【礼拝用の寺院らしき建物】
立派な宮殿のような建物ですが、宮殿にしては小ぶりで住み心地は良さそうではありません。
外観は、屋根を支えている柱は石を削りだして作られたもののようですが、
まわりの木々となじむように、細かい木目状の装飾がまんべんなく入れられています。
細かいタイルで装飾されている床には何かの物語を絵で表現されています。
祭壇の上には何もありません(元々は金の玉が載っていました)
入り口付近の床には大穴が開いており、地下通路とつながっています。

【地下通路について】
トラップがいっぱいです。
元々は城から脱出するための緊急地下通路だったようで、出口が複数もうけてあるようです。
中には蜘蛛や蝙蝠などのモンスターも住み着いているようです。
地下通路には凍りついた大蜘蛛がいますが、中に水素が詰まっているため火気厳禁です。

【城】
メイド型ゴーレムナナナが目指していた場所。
城に入るためには銀の玉が必要。
城にはメイド型ゴーレムが複数存在しているようですが、詳しい事はわかりません。

【銀の玉について】
現在リリアーナ所持。城に通じる地下通路の鍵です。
そばに長期間いると、新しい能力が目覚める。直接持つと特殊な効果があります。
良い面は、攻撃・回復・補助系の魔法が念じるだけで使えるようになることです。
魔力は銀玉から供給されるので、無茶をしない限り疲れることなく魔法が使えるようになります。
悪い面は、持った者が銀玉に魅了されて手放したくなくなってしまう、というものです。

【金の玉について】
現在メイレンの体内にあります。
メイレンの身体は、使い魔カプセルという名のマジックアイテム内に安置されています。

【その他分からない事について】
避難所までお気軽にどうぞ。


7 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 00:31:20 0
(参考資料)
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります
 真実を知りたい方は過去ログ参照。

【第一部】
念願の試験にみんなで合格しました!
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。

【第二部】
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、
何れも噂の域を出ることはありませんでした。
そんな噂も最近では聞かれなくなりました。事件の記憶は徐々に薄れつつあるようです。

【第三部】
魔法学園の日常編。
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。
果たして猫化した生徒は元の姿に戻る事ができるのでしょうか?

【第四部】
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか?

【第五部】
学園では生徒達の切磋琢磨のため、「リバース」という魔本の中で戦うイベントがあります。
ルールはいたって簡単。
参加者が所持しているペンダントを集め、配置された「ゴミ箱」に最も多く投下したものが優勝です。
なお今回のイベントでは、優勝者には特別に副賞としてとある女子生徒が贈呈されることになっていました。
はたして優勝の栄冠は誰の手に。
そして、不本意ながらも副賞にされてしまった女子生徒の運命は!

【第六部】
学園祭数日前、生徒達は全員同じ夢を見た。
それは異常でもなんでもなく、学園長からの全校連絡。
転入生と留学生、そして学園祭のためにフィジル島を訪れる来賓達の紹介だ。
一通りの説明の後、生徒たちには、彼らを歓迎するように伝えられる。
翌朝から早速実行委員会が組織され、エスコート役が選ばれる・・・
そして当日。エスコート役は文化祭を巡りつつ、フィジル島を案内するのだが、当然そこには騒動が・・・。
喫茶店が爆発したり、博物館の展示物が消えたり、中庭に怪物が現れたり、
魔法を使う妖怪が招き猫広場に出現したり・・・。
果たして彼らは、無事学園祭をエンジョイできるのだろうか?!

【第七部】 ←進行中!
「学園祭の日には、伝説のムウ大陸への道が開かれる」
学園に伝わっていた古い伝承は真実だった。
そんな『でいりぃ・ふぃじる号外』の見出しと参加者募集のお知らせを見て、生徒達は沸き立った。
ただの観光、お宝捜し、保身、友のためとさまざまな思惑を胸に秘め、参加者達は明け方の招き猫広場へ終結する。
伝説のムウ大陸へ到着した一行に降りかかる幾多の困難やいかに!

8 名前:魔法少女 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 00:36:30 0

・・・・・・テンプレは以上です。
では、ごゆるりとお楽しみください。

9 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 01:48:09 0
>前237
>「…わかりました。皆さんがニャンコ先生のお知り合いなら、私も知っている事はお話します。」
どうやら落ち着いてくれたらしい。
ほとんどはリリアーナの持っていた招き猫のおかげのようだが・・・
>「私の名前は、ナナナ。
 (中略)
 え〜とえ〜と、それから私はメイド長に呼ばれてお城に行く途中で。」
777番目・・・
となると少なくともあと776体は同じようなゴーレムがいるということか・・・
招き猫を見せるまで誤解していたあたり、他のゴーレムにも招き猫を見せて襲われないようにした方がよさそうだ。

>前238
>「え〜とえ〜と…他に話した方がいい事ってありますか?」
>「お前のスリーサイズだ。」
メイドゴーレムが他に質問がないか聞くとレベッカが即座に変な質問をした。
>「上から80と60と70だ!」
>「ちょ、おめーじゃねぇから(笑)」
だが、それもロクーが即答したことにより流されたようだ。
・・・いや、別に俺もスリーサイズが知りたかったわけじゃないからな。


>前234>前235
>「話を割って申し訳ないが…」
ここにきてベルジン先生が口を開き始める。
>「諸君らは地上に戻るのではないのか?
 (中略)
 良ければ理由を聞きたいのだが…」
・・・そうか、ベルジン先生は地上にドラゴンの群れがいることを知らないのか。
>「先生詰まる所斯く斯くで云々なのですわ」
事情を知らないベルジン先生にフリージアが説明をする。
これは補足する必要もなさそうだな。
となれば後は扉を開けるだけか・・・

トラップを発動させられても困るし、取っ手のボタンを探すか。
・・・これか。
「リリアーナ。
 取っ手は俺が引くから銀の玉をはめてくれないか?」

10 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 03:04:01 O
>>217

>「随分と私の事を高く評価して下さっているようで光栄です。
ですが、私も皆さんより先んじてはいますがムウの守りは堅く、まだ目的を達せてはいません。
強力な魔道具の一部が地下墓地に存在する事は突き止めましたが、手に入れるなどとてもとても」
ミシェルは表情を変えず、彼の言葉に聞き入っている。
「ですがやはり先生は聡明な方だ。確かに私はムウ大陸自体にはあまり執着していません。
…いいでしょう、ミシェル先生には特別にお伝えしましょう。
私が手に入れたいもの、それはムウ大陸ではなくムウ大陸を『滅ぼしたもの』なのです。
ムウ大陸を滅ぼした力をコントロールできれば、魔法帝国を築くのになんの障害も無くなることでしょう。 ミシェル先生、あなたがいつまでも片田舎で教師をしているなど、魔法界の大きな損失です。
魔法帝国の礎を築くために、ぜひ先生の力をお貸し下さい。
無事魔法帝国を築けたときには、先生には最大の功労者として最高の見返りを約束いたしましょう」
「遠慮しておきましょう。私には過ぎた役だ」
続けてミシェルはこれで話は終わりとばかりにこう言った。
「互いに敵意がないならこれ以上話す事はないでしょうし、失礼しましょうかね」
さすがに、価値観の違いだけで人を責めるような青い時期をとうに越しているミシェルは、ターロンを敵と思わずここで別れる。
ターロンの目的は判った。しかしそれを止める義務はミシェルにない。
戦争を悪とは責められないし、今の国が全て正しいとも言い切れない。それに国や歴史に今のミシェルは価値観を見いだせないのだ。
血気盛んであった若き日の彼ならば、あるいは己が情熱と才気をそれに傾けていたのかもしれないが。
しかし、魔法は違う。それほどの強力な魔導具ならば見てみたい気もかなりしている。
ムーを滅ぼした魔導具。というのは伝承でも表現がマチマチでよく解らない存在だからだ。
神の雷が落ちてきた、大津波に洗われた、地面から灼熱の炎が吹き出した。憶えているだけでこれだけ記述に差があるのだ。
「…………地下墓地」
と感慨深そうに呟いてみたが、それってどこだ?
ただただ佇むばかりのミシェル

11 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 08:22:55 0
>「…確かに言われてみればそうだな……少し軽率すぎたか。すまない」
その言葉を聞いて、なぜかリリアーナはほっとした。
だがなぜそんな気分になったのかは、本人にもよく分からなかった。

>「おらはロックじゃなくて、ロクーだ。人違いだよ。」
>「この人はロックじゃなくてロクーっていう別人だって、リリアーナ。
> エンジニアで、ムウ大陸には研究でやってきたらしいよ
「そ、そうなんだ〜。ハハハ、私ッタラ、マチガエテゴメンネ」
リリアーナはぎくしゃくとロクーに謝った後、隅のほうで一人うずくまった。
「間違えた・・・・・・私がロックを間違えた・・・・・・・・・」
墓地にいたらゴーストと間違えられてもおかしくないくらいの落こみっぷりだ。

>「本人はそう言ってるんだけど、ヴァンエレンが血の臭いを嗅いだらロックと同じ臭いがしたんだって。
> リリアーナの目から見てどう?
> ロクーが、性格が豹変したロックだって可能性はある?」
「性格が豹変したロック?」
リリアーナは幽霊のような顔でミルクを見た。
確かに、その可能性は否めない。以前そうなったロックに殺されかけたことがあるからだ。
あの時とは明らかに事情が違うのだが、確認するに越した事は無い。
「ヴァンエレン、ちょっとこっちに来て」
マオが扉に気をとられている隙に、彼女のパートナーのヴァンエレンを呼びつける。
「ロックに胸の谷間見せてあげてよ。反応を見て本物かどうか見分けるから。
 ヴァンエレンは本当は男なんだし、谷間見せるくらい大丈夫でしょ?」
お色気に弱い本物のロックなら、鼻血を吹くはずだ。

〜そのまましばらくお待ちください〜

「まあ、少なくとも人格は完全に別人だと思う。
 手っ取り早く、ロクーが眼鏡はずしてくれれば分かるんだけど。・・・・・・・外してくれないかなぁ」
その時なぜかロクーの眼鏡がわずかにずれた。
「やった、ラッキー。・・・・・・・・でも、やっぱりロクーはロックじゃないみたいよ」
ロクーがよろめいた訳でもないのに眼鏡がずれたのだが・・・・・・。
気付いていないリリアーナは、素直に幸運だと思っているようだ。

12 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 08:25:10 0

メイドの話では、ミシェルは扉を抜けて城へ向かったようだ。
>「そ、それってニャンコ先生の小型招き猫ですか!?
 皆さん、もしかしてニャンコ先生のお知り合いなんですか〜!?」
「うん、ニャンコ先生と一緒に来たんだけど・・・・・・。
 今は、土砂に埋まってしまった猫車を掘り出しているのよ」
「…わかりました。皆さんがニャンコ先生のお知り合いなら、私も知っている事はお話します。
 私の名前は、ナナナ。 (中略)
 え〜とえ〜と…他に話した方がいい事ってありますか?」
>「お前のスリーサイズだ。」
>「上から80と60と70だ!」
「えええ!なんで服の上から見ただけで、スリーサイズが分かるの?!」
>「ちょ、おめーじゃねぇから(笑)」

「よろしくね、ナナナさん。
 そうだなあ・・・・・ねえ、お城って何があるの?やっぱりムウ大陸の王様とかがいるのかな?
 私達、ムウ大陸は滅びたとしか知らないんだ。だから、ナナナさんが知ってることを話して欲しいな。
 あっそうだ!ターロンって言う真っ白い格好をした妖怪見なかった?
 私達よりも先にこっちに向かったはずなんだけど」
ターロンとの関係は話していないが、口ぶりからはとても友好的な間柄とは思えないだろう。

ベルジンから状況を聞かれ、フリージアが答えている。
さらにマオは同行をお願いしていた。
「よろしくお願いします、先生。
 あ、そうだ。先生、こちらは、昨日転入してきたレベッカさんです。
 昨日の学園祭トラブルがあって、今は槍に彼女の魂が宿ってしまった状態になっています」
まさか妖怪に操られたレベッカが襲ってきたので、勢いあまって返り討ちにしてしまいました、とは言えない。
もしかしたら教頭からベルジンに何か説明があったかもしれないが、それはわからない。
だから、リリアーナは無難な説明にとどめておく事にした。

>「リリアーナ。
> 取っ手は俺が引くから銀の玉をはめてくれないか?」
「うん、じゃあ一緒にやろう」
リリアーナは扉に銀の玉を嵌めた。
だがクリスが取っ手を引く間も、玉にずっと手を触れさせたままだ。
「何かぽろっと落ちてきそうだし、皆が外に出るまでこうして押さえてるよ」

扉を開けて外に出た一行。
「ベルジン先生、フリージアが話していたように、地上にはドラゴンがうようよしてるんです。
 実際私たちも襲われて、危ういところを地下に逃げたんです。
 リーダー、ここは危険だし、細かい話は後にしない?」
リリアーナはマオにひそひそと話し掛けた。
「ニャンコ先生の関係者みたいだし、ナナナさんのこと信用してもいいよね?」

「メイドさん、お城まで案内してもらっていいかな?」
リリアーナはメイドの後に続いた。
この様子だと、まだアイシャがいないことに気付いていないようだ。

13 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/02(日) 14:39:19 P
>前239>9>12
>「ところで、あんたこそ誰なんだ?フリージアが先生って言ったけど、俺の聞き間違いだよな?」
 「列記とした教師だ、何度か闇魔法防衛論で講義をしてもらったことがある…
  氷結系魔法の授業も受け持っていたからフリージアもそこで知り合ったんだろう…」
「その通りですわ」
と短く肯定するフリージア
氷結系魔法使いであるフリージアもベルベル・・・・もといベルジンの授業は受けたことはある
そのときの感想は性格はともかく能力は優秀ですわねという
お前がそれを言うなよ!という感じの感想であった

>「リリアーナ。
> 取っ手は俺が引くから銀の玉をはめてくれないか?」
>「うん、じゃあ一緒にやろう」
リリアーナは扉に銀の玉を嵌める
・・・・・何故かずっと手を触れっぱなしのリリアーナ
>「何かぽろっと落ちてきそうだし、皆が外に出るまでこうして押さえてるよ」
「それってあんまり触ってると危険なんじゃ?」
心配するギズモ
別に羽が生えたり角が生えたりはしないだろうが
ぶっちゃけ呪われたアイテムである銀の玉にずっと触っていたのである
何の影響があってもおかしくは無い

>「ベルジン先生、フリージアが話していたように、地上にはドラゴンがうようよしてるんです。
  実際私たちも襲われて、危ういところを地下に逃げたんです。
  リーダー、ここは危険だし、細かい話は後にしない?」
「魔法の発動準備時間さえ取れれば一匹や二匹なら勝てなくても無くてよ
 でも一匹や二匹の数じゃ無いから地上より地下の方が安全ですわ」
3分稼げばフリージングディストラクションが使えるがそれでも倒せるのは一匹か二匹である
いくらフリージアさんが学生にしては強くても所詮学生レベルでしか無いのだ

>「ニャンコ先生の関係者みたいだし、ナナナさんのこと信用してもいいよね?」
>「メイドさん、お城まで案内してもらっていいかな?」
メイドゴーレムをすっかり信用したリリアーナ
「まあゴーレムなら嘘はつかないでしょうし私からも頼みますわ」
作られた存在であるゴーレムは嘘をつかないと思い込んでいるフリージアさん
あっさりとナナナを信用する
「良いも悪いもリモコンしだいびゅっと飛んでく鉄塊28号♪
 機械仕掛けの人形も嘘をつくよ所有者しだいでね
 でもゴーレムは魔法仕掛けだから僕も信用するよ」
そんなに機械仕掛けのオートマータが嫌いかギズモ
「ところで銀の玉を持ってると何か特殊能力が使えるようになるとか聞きましたけど・・・・・
 リリアーナさん何か変化とかありますかしら?」
ずいぶん長いこと銀の玉を触っていたように感じていたフリージアは
リリアーナに何か変化が起きているのではないかと心配してたずねた
「大丈夫?力の代償に影が無くなったり、背が縮んだり、胸が小さくなったりしてない?」
ギズモも一応は心配しているのだろうか?
だがそれは一般的な悪魔との契約の代償である
代償の中でも一般的ではない物としてまともな性格とか婚姻届に判を押すというものもあるが
それは例外中の例外なのでここでは触れないことにする





14 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 14:41:04 P
すいません>13は私ですわ

15 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 22:59:05 O
魔人化は力の消耗が激しい
それはアイシャたちにも当てはまることで、魔人化を解除した後は
まるでゾンビのようにフラフラとした足取りで皆の後についていくので精一杯だった。

そんなこんなで祭壇がある部屋まで着くと、天使がその場にいる全員を浮かせてしまったのだ。
アイシャにとってこれは『強い風が吹き荒れる悪天候の中、今にも切れそうな綱を目隠しをして渡る』ぐらいヤバい事態なのだ。
何が起こるかわからにいがトラブルが起こるのはコーラを飲んだらゲップをするぐらい明らか
しかし、そのことに気がついているのはアイシャとウェザーのみ、いつもならば、厳戒態勢をしかれてもおかしくはない状況であるが
『気がつかない』というのもある種の事故なのだろうか、アイシャが立ち往生しているなか、他の皆は先へ行ってしまった。
「ちょ・・・待ってよ」
と慌てて一歩前に出そうとした瞬間、誰にも気づかれない形でトラブルが発生した。

たった一歩前進しようとしただけなのに、いきなり暴走する頭の羽
猛スピードで部屋の中を跳ね回り、何度かアイシャを壁に打ちつけた後、その速度のまま逆走を始める
【全く天使が近くにいるとろくなことにならんな】
「痛ったーチョー最悪なんだけど」
だがアイシャは侮っていた。これはまだ序章であったということを
気がつくと先ほどまでいた蜘蛛の巣にまで戻ってきてしまった。
その事に気がついた瞬間、アイシャの視界は何の前触れも無く上に向かい、後方へ引っ張っていた力が下へ向かう
考えなくても分かる、後退から落下へ切り替わったのだ。
自業自得とはこのことなのだろうか、竜巻が起こる前までの蜘蛛の巣の強度ならば、なんとかなったかもしれないが
ブチブチと音を立てて切れる蜘蛛の巣と共に地下へ真っ逆さまなアイシャ
「ありえねぇぇぇぇぇぇ!!!」
果たしてちょっとした重症だけで済むのだろうか

16 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage 遅れてごめん…] 投稿日:2009/08/03(月) 15:21:34 O
前スレ238-239 >9 >11-14
>「性格が豹変したロック?」
あたしの質問が気になったか、恋人間違えたと落ち込んでいたリリアーナも考える素振りを見せた。
>「ん?そうなんか?いや〜、悪い悪い!おめーらが悪い奴らだと勘違いしてた〜!ははは!」
なんて言い方もなんかロックっぽいし、こういう疑問は確認第一である。
リリアーナは早速、血の匂いを嗅ぎ分けたヴァンエレンを呼び寄せて。
>「ロックに胸の谷間見せてあげてよ。反応を見て本物かどうか見分けるから。
> ヴァンエレンは本当は男なんだし、谷間見せるくらい大丈夫でしょ?」
「いや、その確認法はどうかと思うけど…」

>「まあ、少なくとも人格は完全に別人だと思う。
> 手っ取り早く、ロクーが眼鏡はずしてくれれば分かるんだけど。・・・・・・・外してくれないかなぁ」
「眼鏡?」
今度はどんな確認法だと思いながら、リリアーナと一緒にロクーの方を見る。
と。タイミング良くと言うか何というか、ロクーの眼鏡がずれた。
な、なんか今、眼鏡が魔法でも使ったみたいに不自然なずれ方しなかったか?
>「やった、ラッキー。・・・・・・・・でも、やっぱりロクーはロックじゃないみたいよ」
「そっか、ありがと。ならいいんだけど…」
キョロキョロ見回しても、それらしい魔法を使ったような人は見あたらない。
あたしの考えすぎかな…

さて、リリアーナに渡されてた小型招き猫を見たメイドさんは、すっかり協力的になっていた。が。
>「お前のスリーサイズだ。」
> 「ど、ど、ど、どうしてスリーサイズなんか聞くんですか〜!?」
レベッカの変態的質問に眼を白黒させている。
レベッカの奴どうしてくれようかと思ったけど、幸いロクーがさらっと流してくれました。
グッジョブロクー。

>「よろしくね、ナナナさん。(中略)
> あっそうだ!ターロンって言う真っ白い格好をした妖怪見なかった?
> 私達よりも先にこっちに向かったはずなんだけど」
> 「はい!お城には王様がおられて…い、今なんて言いましたか!?
>  ムウ大陸が滅びたって本当ですか〜!?」
次にリリアーナの質問に答えようとしたナナナは、ムウ大陸が滅びたという説明部分を聞いて慌てだす。
慌てすぎてターロンの質問なんか完全に忘れてるみたいだよ…
> 「わ、わわ、私、起こすまで休眠してるようにメイド長に言われて、そしてそして…
>  い、急いでお城に行きましょう!
>  早く早くその銀の玉を竜の眼にはめ込んで下さい〜!!」
「ちょ、ちょっとちょっと落ち着いて!すぐに扉を開けるから!ね!」
どうやらナナナはムウ大陸の事は全然知らなかったみたいで、あたしは落ち着かせるのに悪戦苦闘する。
おかげで事情がわかってないらしいベルジン先生の所にも行けやしない!

17 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/03(月) 15:22:35 O
>>「おー、お前も先生なのかー。はじめましてだぞ♪」
変わりにと言っちゃなんだけど、ベルジン先生の所にはふよふよアホ姉が天井から降りてくる。
>>「新しく魔法学園に教育実習生で入ってきた、アナスタシア・ホーリーだ。
>> こーみえても天使で、あっちでメイドと遊んでるミルクのお姉ちゃんだぞ。
>> で、もちろんお前も私のムウ大陸探索隊の一員になるよな?
>> 探索隊の目的はさっきフリージアが言ってたように、ムウ大陸探索と悪役ターロンの成敗!
>> うまくいったら、学園長から蜘蛛の糸なんかよりすっごいご褒美がもらえるぞ♪」
…あたしは別にメイドと遊んでるわけじゃないんだけどな…。

その後、クリス罠が発動しないように見てる間にリリアーナが鍵を開け、あたしたちは無事に外に出た。
出ると同時に戻ってきたのは、地に足が着くいつもの感触。
「あれ?浮遊魔法はもう終わり?」
>>「いつまでもあると思うな姉の加護だぞ。
>> 地下通路を抜けちゃったら、罠なんかそうそう無いだろー」
ま、それはそうかもしれないけどね。
>「メイドさん、お城まで案内してもらっていいかな?」
>「まあゴーレムなら嘘はつかないでしょうし私からも頼みますわ」
> 「はい!ここはお城の裏側なので、すぐそこにお城がキャアアアアアアァッッ!?
>  お城がもの凄く壊れちゃってます〜!
>  そ、それにみんなどうしちゃったんですか!?
>  しっかりして下さい!返事して下さい〜!!」
鈍く金色に光る城はあちこち壊れ、地面には招き猫やメイド型ゴーレムが大破して散乱している。
リリアーナとフリージアにお城を示そうとして、ナナナは城と仲間の惨状にようやく気づいたようだ。
>>「寝てたっていうのは本当みたいだなー、これじゃ案内の役には立たないぞ」
「あたしたちからしたらムウ大陸は過去の都市だけど、ナナナはさっきまで自分が住んでた都市だからね。
 そりゃショックだと思うよ…倒れてるゴーレムには、知り合いもいるのかもしれないし」
壊れたメイド型ゴーレムに抱きついてわんわん泣き出したナナナに、あたしもかける言葉がなかった。

> 「はっ!はい!い、いえそうじゃないんです〜!
>  ただお客様がいたのでおもてなしを…あ、いえ、はい!
>  あの…ムウ大陸はどうなって…はい!そ、そんなつもりじゃないです!
>  はい!遅刻してごめんなさい、すぐにそちらに向かいます!」
急に、めそめそしていたナナナが弾かれたように立ち上がって、独り言を言いながらぺこぺこし始める。
> 「あのごめんなさい!私、メイド長からお呼びがかかったので、これで失礼します!」
あっけにとられて見ていると、ナナナは早口でお詫びしながらあたしたちにお辞儀をした。
そのまま、脱兎のように走り出して、城に開いた穴に飛び込んでいってしまう。
>>「それでこれからどうするんだ?ポンコツメイドを追いかけるのか?
>> それとも邪魔が入らないうちに、私たちだけで城内を調べて回るか?」
呆気に取られたあたしは、アホ姉のみんなへの質問の返事も忘れ、ナナナが消えた城の穴を見つめていた。

18 名前:ターロン ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/03(月) 15:38:08 O
>>10
>「遠慮しておきましょう。私には過ぎた役だ」
あまり期待はしていなかったからか、ミシェルの返答を聞いてもターロンに変化はなかった。
>「互いに敵意がないならこれ以上話す事はないでしょうし、失礼しましょうかね」
「ミシェル先生の大人の対応に感謝いたします。
 …どうやら、学園生徒のみなさんも地下通路を抜けてこられたようですね。
 生徒のみなさんにも、私に敵意がないことを伝えていただければ幸いです。
 では、私はこれで失礼いたします」
そう言うとターロンの姿はすぐに霧のように揺らぎ始め、やがて完全に消えてしまった。
従っていたアイアンゴーレムも通路の端に動き、彫像のように動かなくなる。

>「…………地下墓地」
呟くミシェルの耳に、どこからともなくターロンの声が聞こえてきた。
「先生たちが来られた通路の先、巨大な縦穴の底が地下墓地に通じています。
 ですが盗掘を防ぐために何十もの仕掛けや魔物が配置されており、目的地にたどり着くのは至難の業でしょう。
 ミシェル先生が、無事魔道具を手にすることが出来る事をお祈りしておりますよ」
ターロンの声は、聞こえてきた時と同じように急に聞こえなくなった。

19 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/03(月) 21:55:30 0
>11>12>13>17
>>「最初に言っておく!おらにおっぱいは通用しねぇ!」
「おん?一体誰に言ってるんだよ?」
ロクーがそんなことを言い出した理由がレベッカにはわからなかった。
> 「まあ、少なくとも人格は完全に別人だと思う。
>  手っ取り早く、ロクーが眼鏡はずしてくれれば分かるんだけど。・・・・・・・外してくれないかなぁ」
> その時なぜかロクーの眼鏡がわずかにずれた。
> 「やった、ラッキー。・・・・・・・・でも、やっぱりロクーはロックじゃないみたいよ」
「(なーんか、おかしいよなぁ。)」

> 扉を開けて外に出た一行。
> 「メイドさん、お城まで案内してもらっていいかな?」
> リリアーナはメイドの後に続いた。
> 「ところで銀の玉を持ってると何か特殊能力が使えるようになるとか聞きましたけど・・・・・
>  リリアーナさん何か変化とかありますかしら?」
> ずいぶん長いこと銀の玉を触っていたように感じていたフリージアは
> リリアーナに何か変化が起きているのではないかと心配してたずねた
> 「大丈夫?力の代償に影が無くなったり、背が縮んだり、胸が小さくなったりしてない?」
> ギズモも一応は心配しているのだろうか?
「残念だがよぉ、もう影響は出てるみたいだぜ。リー、一体何を考えてるんだ?」
レベッカがリリアーナにくってかかった。
「しらばっくれるなよ?一体ロックってのは何なんだ?お前の男か?
 見ろ。お前が望むから、ロクーがついて来ちまったじゃねぇか(笑)」
見ると、さも当たり前のような顔をしてロクーが一行について来ていた。
>>「さっきはすまなかったなー!ほれ、この豆をやるぞ!
>> この豆を食べたら、体力が100%回復すっぞ!」
ロクーはクリスに豆を薦めている。
「さっきからリー、おめーの都合のいいような事ばかり起こってんな?
 それが銀玉の効果だとしたら、金玉を食ったメイレンはどうなっちまうんだ?」

> > 「あのごめんなさい!私、メイド長からお呼びがかかったので、これで失礼します!」
ナナナは城に開いた穴に飛び込んでいってしまう。
> >>「それでこれからどうするんだ?ポンコツメイドを追いかけるのか?
> >> それとも邪魔が入らないうちに、私たちだけで城内を調べて回るか?」
「厳しい事を言やぁ、あのメイドが俺達を誘い出すために芝居をしてるかもしれねぇ。
 慌てて追いかけるより、まずはまわりの様子をできるだけ探ろうぜ?」
レベッカは後者を提案した。
「それにしても、メイド長ってどんな奴だろうなぁ?まー部下のあいつがあんなポンコツなら、
 その上司もたかがしれてるだろーけどなー(笑)
 
 …リー、スペルカードを準備しろ。」
レベッカは最後に小声でそう付け足した。

20 名前:ベルジン ◆EgCmONOeMA [sage] 投稿日:2009/08/04(火) 23:14:48 O
前スレ>>235
>「というわけであの玉は鍵なのですわ(略)」

「なるほど…玉が鍵の役目を果たすのか…
私も真近で見るのは初めてだ」
文献やら歴史書では何度か目にした鍵の役目を果たす物質
実際にそれを目にしたのは初めてだった
前スレ>>238 >>239 >>12
>「ところであんた誰なんだ?」
>「列記とした教師だ(略)」

「御説明に感謝しようミゼット君
聞いての通り私は教師だ…
にしても無生物が口を利くとはな…
さてや血塗られた武器に自我を芽生えさせる呪法を使われたか…」
落ち着き払っているかのような口調ではあるが
レベッカがてっきり呪法で生み出されたと勘違いしてしまったベルジンは喋る槍を目の当たりにし、驚きを隠せなかった

>「(略)そこで一緒に来ては貰えないでしょうか(中略)」

「良いだろう…同行させて貰う
君の言う通り教師として放置しておく訳には行かぬようだしな…
とりわけミゼット君 君は優秀な生徒だ…
条件と言う訳では無いが次回から古代魔法史も履修したまえ…いいな…?」
そう言うとベルジンはマオに向かいニヤリと微笑んだ

「あ、そうだ。先生、こちらは、昨日転入してきたレベッカさんです。
 昨日の学園祭トラブルがあって(略)」

「そ…そうか…生徒だったのか…
それでは無事学園に戻れたら魂を肉体に戻す術を調べるとしよう…」
レベッカが事故により槍に封じられてしまった生徒である事がわかりベルジンは一先ず安心した
あの呪法ができる魔術師がいる事なぞ考えただけで恐ろしい

>「地上にはドラゴンがうようよ(略」

「なるほど…地上にはドラゴンが…
まあ君達が対処できる相手でもあるまい 、逃げたのは賢明な判断だ…」



21 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage] 投稿日:2009/08/05(水) 00:30:51 O
>>17
>「おー、お前も先生なのかー。はじめましてだぞ♪」
>「新しく魔法学園に教育実習生で入ってきた、アナスタシア・ホーリーだ。
こーみえても天使で、あっちでメイドと遊んでるミルクのお姉ちゃんだぞ。
で、もちろんお前も私のムウ大陸探索隊の一員になるよな? 探索隊の目的はさっきフリージアが言ってたように、ムウ大陸探索と悪役ターロンの成敗!
うまくいったら、学園長から蜘蛛の糸なんかよりすっごいご褒美がもらえるぞ♪」

「実習生か…私はベルジン・スナウト…古代魔法史を担当している…
それに大陸の探索・悪の征伐にも興味が無いわけではない…
生徒達を放っておいて実習生に任せるのも聞こえが悪いのでな…協力させて貰おう
ホーリー先生の実力とやらを早く拝見したいものだ…」
教育実習生が正式な教員に向けての口調とは思えなかったが
そのような事を気にするベルジンではない
むしろ天使という存在に興味が湧いて仕方なかった
光と反する属性を得意とするベルジンと仲良くできるかは気になる所だが…

「光と闇を得意とする我々が力を合わせれば万事上手くいく事だろう…
これからは君に期待している…」
ベルジンはそう呟くとゆっくり右手を差し出した


22 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage 1/2] 投稿日:2009/08/05(水) 02:53:22 0
>12>13
>「うん、じゃあ一緒にやろう」
リリアーナは俺の提案にすぐ乗ってくれた。
・・・正直な話、リリアーナに任せるとトラップを発動させないか不安だったから少し安心していたりする。
>「何かぽろっと落ちてきそうだし、皆が外に出るまでこうして押さえてるよ」
>「それってあんまり触ってると危険なんじゃ?」
けれど、扉を開くまで銀の玉に触れているのは何か不自然なような気がした。

>「ベルジン先生、フリージアが話していたように、地上にはドラゴンがうようよしてるんです。
 実際私たちも襲われて、危ういところを地下に逃げたんです。
 リーダー、ここは危険だし、細かい話は後にしない?」
いつドラゴンが襲ってくるかわからないので、すぐに移動することには俺も賛成だ。
全力を出しても一匹倒せるかわからないというのに、さらに複数いるとなれば圧倒的に不利なのは目に見えている。

>17
外に出るまで続いていた浮遊魔法だが、突然その効果が切れた。
>「あれ?浮遊魔法はもう終わり?」
>「いつまでもあると思うな姉の加護だぞ。
 地下通路を抜けちゃったら、罠なんかそうそう無いだろー」
一般的な居住域であれば、トラップを置くこともない。
浮遊で無駄な魔力を裂くよりは、安全なところで節約するのは妥当な判断だろう。

>「メイドさん、お城まで案内してもらっていいかな?」
>「まあゴーレムなら嘘はつかないでしょうし私からも頼みますわ」
>「良いも悪いもリモコンしだいびゅっと飛んでく鉄塊28号♪
 機械仕掛けの人形も嘘をつくよ所有者しだいでね
 でもゴーレムは魔法仕掛けだから僕も信用するよ」
リリアーナ達はゴーレムに案内を頼んでいるようだ。
城の中は結構広そうだし、案内してもらった方が早いかもしれない。

>「はい!ここはお城の裏側なので、すぐそこにお城がキャアアアアアアァッッ!?
 お城がもの凄く壊れちゃってます〜!
 そ、それにみんなどうしちゃったんですか!?
 しっかりして下さい!返事して下さい〜!!」
案内を承諾し始めたゴーレムだったが、城の惨状を見て錯乱し始めた。
>「寝てたっていうのは本当みたいだなー、これじゃ案内の役には立たないぞ」
>「あたしたちからしたらムウ大陸は過去の都市だけど、ナナナはさっきまで自分が住んでた都市だからね。
 そりゃショックだと思うよ…倒れてるゴーレムには、知り合いもいるのかもしれないし」
・・・錯乱するのも当然か。
自分が過ごしていた場所が無残なことになったら見たくないしな・・・

23 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage 2/2 状況は起きてから] 投稿日:2009/08/05(水) 02:54:28 0
>「ところで銀の玉を持ってると何か特殊能力が使えるようになるとか聞きましたけど・・・・・
 リリアーナさん何か変化とかありますかしら?」
・・・言われてみればずっと銀の玉を持ち続けているな。
影響があるなら変化が起きているかもしれない。
できれば良い方向であればいいのだが・・・
>「大丈夫?力の代償に影が無くなったり、背が縮んだり、胸が小さくなったりしてない?」
それ以上小さくなったら凹みn・・・いや、考えないことにしよう。

>19
>「さっきはすまなかったなー!ほれ、この豆をやるぞ!
 この豆を食べたら、体力が100%回復すっぞ!」
変な考えを振り払おうとしていると、ロクーとかいう奴が豆を勧めてきた。
・・・やっぱりロックに似ている気がするんだよな。
けれどもロックが俺のことを知らないはずがない。
ということはこのロクーはロックとは別人なのだ。
・・・とりあえず悪気はないようだし、豆はもらっておくか。
「ああ、こっちも誤解されるようなことをしていたんだからお互い様だ。
 体力はまだ大丈夫だから、いざという時に使わせてもらうな。」
そう言って受け取った豆をポケットに入れる。

>「あのごめんなさい!私、メイド長からお呼びがかかったので、これで失礼します!」
ロクーと話している間、ゴーレムは用事が出来たらしい。
ゴーレムはそのまま城の中へと入って行ってしまった。
>「それでこれからどうするんだ?ポンコツメイドを追いかけるのか?
 それとも邪魔が入らないうちに、私たちだけで城内を調べて回るか?」
>「厳しい事を言やぁ、あのメイドが俺達を誘い出すために芝居をしてるかもしれねぇ。
 慌てて追いかけるより、まずはまわりの様子をできるだけ探ろうぜ?」
案内人の知り合いだから罠というのはないと思うが、他のゴーレムがどう思っているかはわからない。
しかも、今から追いかけても見失って迷う可能性の方が高いだろう。


>「それにしても、メイド長ってどんな奴だろうなぁ?まー部下のあいつがあんなポンコツなら、
 その上司もたかがしれてるだろーけどなー(笑)」
まったく、この槍は何を言うんだか・・・
こんな広いところにとどまる必要もないし、さっさと移動を始めよう。
まずは書庫があると聞いた一階か二階の探索でもするか・・・
(クリスは近くに何かが潜んでいるのに気付かず、城へと歩みを進めた。)

24 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/05(水) 10:28:46 P
>17>19>23
>「さっきからリー、おめーの都合のいいような事ばかり起こってんな?
  それが銀玉の効果だとしたら、金玉を食ったメイレンはどうなっちまうんだ?」
はたして金の玉も特殊能力が使えるようになるのは同じなのだろうか?
「金と銀でセットなら二つはめないと開かない扉もあるかもしれませんわねえ」
もしそうならばメイレンに金の玉を吐き出させる必要が出てくるだろう
人間がメイレンの口に腕を突っ込むと食われかねないので人外メンバーの仕事になるだろうが
だが人外とはいえアナスタシアもヴァンエレンも元人間であり絶対に食われないとは限らない
グレイも人狼とはいえ人間の因子が多くたぶん食べられる
今ここにいる完全に人間の因子を含まない存在はギズモとマンダである
だがマンダは女の子なので却下・・・・自動的にギズモの役目となるのだ
いや・・・もう一人いるナナナだ!
女性型とはいえゴーレムの性別なんて飾りである
そして人工物なので(たぶん)硬くメイレンの歯が立たない(はず)である
ゆえにいざとなったらナナナにメイレンの口に腕を突っ込んでもらえば・・・・

>「あのごめんなさい!私、メイド長からお呼びがかかったので、これで失礼します!」
その考えを察知したのかそう言ってどこかに行ってしまうナナナ
しまった逃げられた・・・とフリージアは思った

>「それでこれからどうするんだ?ポンコツメイドを追いかけるのか?
  それとも邪魔が入らないうちに、私たちだけで城内を調べて回るか?」

「ここは一つチーム分けですわ」
チームを二つに分けて別々に行動しようと提案するフリージア
「チームリーダーは・・・・そうですわねぇマオさんとリリアーナさんでどうかしら?」
ここで自分がリーダーをやるとは言わないフリージアさん
リーダーなんて頭を使う仕事は自分には向いていないと思っているのだ
別の言い方にするとリーダーなんてまんどくせである
「私はリリアーナさんの決定に従いますわ」

>「厳しい事を言やぁ、あのメイドが俺達を誘い出すために芝居をしてるかもしれねぇ。
 慌てて追いかけるより、まずはまわりの様子をできるだけ探ろうぜ?」
レベッカは後者を提案する
>「それにしても、メイド長ってどんな奴だろうなぁ?まー部下のあいつがあんなポンコツなら、その上司もたかがしれてるだろーけどなー(笑)」
「たぶん同じ顔の色違いで角があるのですわ
 そして3倍仕事が速いとか・・・・・」
どこの赤い彗星だと突っ込みたい気分でいっぱいである
「ナナナさんって名前からして量産型っぽいしねv」

城の方へ歩み寄るクリス
「ちょっと!単独行動は危険ですわ!!」
とクリスの後を追いかけるフリージア
そして現れる何者か!
ガサガサ!
ドドドドドドド・・・・
「な、何者ですの!?」

はたして現れたのは・・・・



25 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage がびーん。ごめん。そしてメイドさん、回答ありがと!] 投稿日:2009/08/05(水) 17:32:46 0
>「そ…そうか…生徒だったのか…
>それでは無事学園に戻れたら魂を肉体に戻す術を調べるとしよう…」
ひとまずベルジンが納得してくれたのを聞き、リリアーナはほっとした。
(ベルジン先生は、レベッカさんが槍になった経緯を知らないみたいね)
今後の発言には少し注意を配ったほうがいいかもしれない。

ふよふよと下りてきたアナスタシアを見ても、ロクーは特に反応していない。
幼女だから守備範囲外なのか、もしくはおっぱいが通用しないせいなのかまでは分からないが、
(普通驚くよね?白衣とパンティ姿なんて。お腹が冷えちゃうじゃないの)
そういう問題でもないと思うのだが、何がともあれロクーはあまり細かい事は気にしない性質のようだ。

ドアを開けている間も銀玉に触っているのを見て、ギズモが心配している。
>「それってあんまり触ってると危険なんじゃ?」
「えー、そうかな?別に変わったことなんて無いと思うんだけど・・・・・?」
リリアーナは、特に何かを自覚していないようだ。

地下から脱出した後。
マオにナナナを信用してもいいかたずねていると、フリージアも話に加わった。
ギズモとフリージアも、ナナナのことを信じているようだ。
>「ところで銀の玉を持ってると何か特殊能力が使えるようになるとか聞きましたけど・・・・・
> リリアーナさん何か変化とかありますかしら?」
「ううん。特に何も」
>「大丈夫?力の代償に影が無くなったり、背が縮んだり、胸が小さくなったりしてない?」
>「残念だがよぉ、もう影響は出てるみたいだぜ。」
「え――――――――――――!!!」
クリスが微妙な顔をしているのにも気付かず、慌てて自分の胸を確認する。
「や、大丈夫みたいだよ〜」
>「リー、一体何を考えてるんだ?」
>「しらばっくれるなよ?一体ロックってのは何なんだ?お前の男か?
> 見ろ。お前が望むから、ロクーがついて来ちまったじゃねぇか(笑)」
「お、男って!えっと、その、か、か、か、彼氏っていうか、ボーイフレンドって言うか・・・・はっ!
 もう、そんなのどうでもいいじゃない!!」
リリアーナは真っ赤になりながら話を打ち切った。
「でもロクーがついて来たのって、私のせいなの?」
>ロクーはクリスに豆を薦め、クリスがそれを受け取っていた。
「クリスさんを殴って悪いと思ったからついてきてるだけ、じゃないの?
 でも、そう言えばロクー、銀の玉についてはあれっきり何も聞いてこないね。
 蝙蝠に貰ったって言ったから納得したのかな?」
>「さっきからリー、おめーの都合のいいような事ばかり起こってんな?
> それが銀玉の効果だとしたら、金玉を食ったメイレンはどうなっちまうんだ?」
>「金と銀でセットなら二つはめないと開かない扉もあるかもしれませんわねえ」
「えー。でも金玉はメイレン様のお腹の中だよ?どうしよう?」
フリージアがものすごい事を考えてるのに気付かず、リリアーナは首を捻っている。
が、やがて何か閃いたようだ。
「ねえねえ、もしレベッカさんの言うとおりなら、この玉に願い事をしたらなんでもかなうってことよね?!
 じゃあじゃあ、今すぐ結果の出るお願い事をしてみるよ!」
リリアーナは笑いながら、銀玉を握って目を閉じお願いを始めた。
(だが当人は、レベッカの話をまるで信じていないようだ。 )
「銀玉様銀玉様、どうか私のスタイルがレベッカさん以上になりますよーに!
 メイレン様が金玉を吐き出して、えーとえーと、蘇っても人肉を食べなくても平気になりますよーに!」

リリアーナはおっかなびっくり目を開けてみた。
「・・・・・・・・・・・・・・あれ?あんまり変わってないよ?」
かなえられないほど無茶なお願いだったのだろうか?それとも・・・・・・。

26 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/05(水) 17:34:14 0

メイドに城の中を案内してもらおうと考えていたリリアーナだったが、ナナナはそれどころではないようだ。
城の地面ナナナは城と仲間の惨状に気付き大ショックを受けている。
ミルクと同じく、リリアーナにもまたかける言葉が無かった。

>急に、めそめそしていたナナナが弾かれたように立ち上がって、独り言を言いながらぺこぺこし始める。
>「あのごめんなさい!私、メイド長からお呼びがかかったので、これで失礼します!」
「え?ええっ!!ちょ、ちょっと待ってよ――――!!」


>「それでこれからどうするんだ?ポンコツメイドを追いかけるのか?
> それとも邪魔が入らないうちに、私たちだけで城内を調べて回るか?」
>「厳しい事を言やぁ、あのメイドが俺達を誘い出すために芝居をしてるかもしれねぇ。
> 慌てて追いかけるより、まずはまわりの様子をできるだけ探ろうぜ?」
レベッカは後者を提案した。
「あのうっかりメイドさんにそんな細かい芸が出来るとは思えないんだけどなー」
>「それにしても、メイド長ってどんな奴だろうなぁ?まー部下のあいつがあんなポンコツなら、
> その上司もたかがしれてるだろーけどなー(笑) 」
>「たぶん同じ顔の色違いで角があるのですわ
> そして3倍仕事が速いとか・・・・・」
>「ナナナさんって名前からして量産型っぽいしねv」
「二人とも、またそんなこと言って」 
>「…リー、スペルカードを準備しろ。」
レベッカは最後に小声でそう付け足した。
その言葉にリリアーナも表情を改め、銀玉を胸のポケットに戻した。
そして、スペルカードをポケットの中で握る。
「あっ!クリスさんダメだよ、もう少し周りを調べないと・・・・・・」
>「ちょっと!単独行動は危険ですわ!!」
とクリスの後を追いかけるフリージア
「先生、リーダー、二人が心配だし先に行きます!」
リリアーナも慌てて後を追った。

>「な、何者ですの!?」
「め、メイドさん・・・・・・・・・・・・・なのかな?まさかこれが量産型・・・・・・とか?」
現れたのは、メイドはメイドでも筋肉隆々で仮面のようなものをつけたごっついメイドさんだった。
「お、おじゃましてます・・・・・・・てへ。 あっ、そうだ!通信機通信機」
リリアーナは慌ててニャンコ先生の通信機を取り出そうとしているが、あせってうまく手が動かないようだ。

27 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 21:01:55 0
ガチムチメイドは口から怪光線を放った!
光線を浴びた人間のステータスが変化した!

28 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/06(木) 21:33:05 0
>26>27
> ガチムチメイドは口から怪光線を放った!
「やりやがったな、この野郎。」
リリアーナの手にあるスペルカードの束から、1枚が勝手に飛び出す。
「スペルカード発動、スールオ・ティエンフー!」
レベッカは、呪符・素裸天狐を発動した。
スペルカードがメイドガイに飛んで行く。
もしもぶつかれば、カードに込められた呪いが発動し、
メイドガイは素っ裸になってしまうだろう。

29 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/07(金) 17:19:05 O
>19-28
>「実習生か…私はベルジン・スナウト…古代魔法史を担当している…(中略)
>ホーリー先生の実力とやらを早く拝見したいものだ…」
あたしは今までベルジン先生は、どっちかといえば変人の部類に入ると思ってた。
しかし、人によってはバカにされたと怒り出す事もあるアホ姉の呼びかけにも普通の応対で。
>「光と闇を得意とする我々が力を合わせれば万事上手くいく事だろう…
>これからは君に期待している…」
さらにはアホ姉に握手まで求めているあたり、実に常識人である。
>>「うんうん、いい返事だぞー。
>> 私は闇属性の攻撃は苦手だけど、おまえが力を貸してくれるなら心配いらないな。
>> それじゃ、今後ともよろしく頼むぞ!」
相手が闇魔法使いでも言うこと聞けば気にしないアホ姉も、上機嫌で差し出された手を握り返してる。
ベルジン先生がアイシャみたいに天使嫌いじゃなくて、あたしもほっと一安心だ。

さて回想はともかく、そのアホ姉の「これからどうするか」という質問への反応ですが。
>「ここは一つチーム分けですわ」
>「厳しい事を言やぁ、あのメイドが俺達を誘い出すために芝居をしてるかもしれねぇ。
> 慌てて追いかけるより、まずはまわりの様子をできるだけ探ろうぜ?」
「厳しい事ねえ…まあ状況が状況だし警戒するのもわかるけど、ちょっと考え過ぎな気もするなぁ」
チーム分けしようとのフリージアの言葉に意外や意外、レベッカが石橋を叩いて渡る提案を返してる。
思ってたより慎重な性格だなレベッカの奴。もっとガンガン行くタイプかと思ってた。
>「あのうっかりメイドさんにそんな細かい芸が出来るとは思えないんだけどなー」
>>「いやいや、敵地では慎重さが重要だし、先生はレベッカの考えに花丸あげちゃうぞ♪」
リリアーナはあたしと同じくナナナ信用型。アホ姉は適当に言ってるだけだからどうでもいい、と……。

>「それにしても、メイド長ってどんな奴だろうなぁ?まー部下のあいつがあんなポンコツなら、
> その上司もたかがしれてるだろーけどなー(笑)
>「たぶん同じ顔の色違いで角があるのですわ
> そして3倍仕事が速いとか・・・・・」
>「二人とも、またそんなこと言って」
「あれだけドジメイドだと、3倍にしてもやっと普通のメイドレベルじゃない?
 てか、角ってなんだ角って。赤鬼青鬼メイドか?」
…ま、フリージアもレベッカもいつもどおりだね。うん。
>「あっ!クリスさんダメだよ、もう少し周りを調べないと・・・・・・」
>「ちょっと!単独行動は危険ですわ!!」
「え?…ちょっとちょっとクリス!どこ行くの!?」
いろいろ考えてるうちに、クリスがスタスタ先に城に向かって歩き始めてるじゃないか!
仮にチーム分けするにしても1人は危なすぎるでしょ常識的に考えて!
>「先生、リーダー、二人が心配だし先に行きます!」
「と、とりあえずみんなでクリスを追いかけよう!
 手分けして城内を探索するにしても、打ち合わせはしておかないとマズいよ!」

> 「ブルアアァァァァ!!」
ドドドと地響きを響かせて走ってきた『それ』は、目前で止まると咆哮をあげた。
なんとも形容のし難いその生き物、『それ』をなんと呼べばいいんだろう?
>「な、何者ですの!?」
>「め、メイドさん・・・・・・・・・・・・・なのかな?まさかこれが量産型・・・・・・とか?」
「あんなのをメイドさんとか言わないでよリリアーナ!
 イヤだーっ!こんなのが量産型で、他にもゴキブリみたくいっぱいいるなんてイヤだーっ!!」
>>「おー、すごいなムウ大陸って。予想の斜め下の生き物が出てきたぞ♪」
リリアーナが描写したように、『それ』はメイドと言えなくもなかった。…着てる服だけ見れば。
ヘッドドレスを付けた頭はカバみたい…というかまるでカバで、顔には蝶の形をしたマスク。体は人間みたいだけど筋骨隆々で、はちきれんばかりに膨れ上がったメイド服が恐ろしく似合っていない。
> 「侵入者がいるって聞いたから来てみれば、なかなか可愛らしい侵入者じゃな〜い。うっふん(はあと)」
なんて言いながら、怪物は先頭にいたクリスにウィンクする。
これがメイドゴーレムならどんな感性の奴が造ったんだよ!責任者出てこ―――いっっ!

30 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage 毎回遅れてごめんね] 投稿日:2009/08/07(金) 17:20:51 O
>「お、おじゃましてます・・・・・・・てへ。 あっ、そうだ!通信機通信機」
なんでリリアーナはこんなに普通の対応が出来るんだろ…
変態を正視するのも辛くなってきたあたしが目をそらした時、筋肉メイドは再び咆哮した。
> 「フリィ――――ズゥ!!武器なんか取りだそうとするんじゃないわよ、この小娘がぁ!!
>  ブルアアァァァァァァァァ!!!」
視界の端、大きく開いたメイドの口から、光が溢れ出してくる!
「しまっ!!…あれ?なんともない?」
視力を奪う一瞬の閃光、でもそれだけだった。
別に光が周囲をなぎ払うわけでもなく、爆発するわけでもなく。
あたしたちにも周りにも被害は無し。
>「やりやがったな、この野郎。」
メイドの光線に真っ先に反撃したのはレベッカ。
>「スペルカード発動、スールオ・ティエンフー!」
声にあわせてリリアーナからスペルカードなるものが飛び出して、メイドガイに飛んでいく。
スペルカードはぺたりと貼りついて…
> 「キャアアアアアアァッッ!!」
「ギャ――――ッ!」
メイドの雑巾を引き裂くような野太い悲鳴と、あたしの悲鳴が見事に重なった。
レベッカの奴は、どんなつもりでこのスペルカードを選択したのか。
スペルカードが貼りついた瞬間、マッチョメイドの服がはらりと落ちて……その。
生まれたままの姿と言っていいのかどうかは知らないけど、とにかく変態は全裸になった。
救いと言えば、どこから出したか【見せられないよ!】とか書いたプラカードでアホ姉が大事な部分を隠した事か。

> 「イヤァァアァァァァァァァァアッ!!」
「あはは…あはははは……見いちゃった…」
大事な部分を押さえて逃げ去るメイドガイに、同情する気にはなれず。
アホ姉にグッジョブ言う気にもなれず。
ただただ、乾いた声で笑い続けるあたし。
>>「なんだなんだ、あの変態逃げ出したぞー、見かけ倒しめ。
>> …どうも私はさっきの怪光線が気になってるんだが、全員無事かー?
>> ん?リリアーナ、お前そんなに胸あったか?こっそりパッドでも入れたのか?」
おかげでアホ姉が何か言ってる言葉も右から左、耳には入っても頭には入っていなかった。

31 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage 状況は後で!!] 投稿日:2009/08/07(金) 23:18:36 0
>26
>「あっ!クリスさんダメだよ、もう少し周りを調べないと・・・・・・」
俺が城に向かって歩き始めるとリリアーナが注意をしてきた。
けれどこのまま外にいても状況が変わるわけではない。
「トラップは慣れてんだ。
 先に様子を見てくる。」
そう言って城の方へと歩いて行ったのだが・・・

>29
>「ブルアアァァァァ!!」
「・・・うっ。」
生理的に受け付けられないような格好をしたものが奇声を上げながら近づいてきた。

>24
>「な、何者ですの!?」
>「め、メイドさん・・・・・・・・・・・・・なのかな?まさかこれが量産型・・・・・・とか?」
「あんなのをメイドさんとか言わないでよリリアーナ!
 イヤだーっ!こんなのが量産型で、他にもゴキブリみたくいっぱいいるなんてイヤだーっ!!」
>「おー、すごいなムウ大陸って。予想の斜め下の生き物が出てきたぞ♪」
予想の斜め下どころじゃない!!
こうなったら隙を見て全力で走り去るか・・・

> 「侵入者がいるって聞いたから来てみれば、なかなか可愛らしい侵入者じゃな〜い。うっふん(はあと)」
・・・やばい、マジで吐き気がしてきた。
これが城の関係者じゃなきゃ間違いなく張り倒している部類だろう。

>27>30
>「お、おじゃましてます・・・・・・・てへ。 あっ、そうだ!通信機通信機」
リリアーナは通信機をすぐに探し始めるが手がうまく動いていない。
>「フリィ――――ズゥ!!武器なんか取りだそうとするんじゃないわよ、この小娘がぁ!!
 ブルアアァァァァァァァァ!!!」
リリアーナの行動を勘違いした相手が口からバズーカ、じゃなくて光線を吐き出してきた。
かなり当たりたくないので速攻で光線を避ける。

>28
>「やりやがったな、この野郎。」
相手の攻撃に反応したのか、レベッカが反撃に入った。
>「スペルカード発動、スールオ・ティエンフー!」
しかしその反撃が強烈だった。
あまりのひどさに俺の意識は飛んでしまった・・・
(周囲にはクリスがたおれた音が聞こえるだろう。)

32 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/08(土) 05:32:57 0
時間は、また少し遡ったりする。

>24
>「ここは一つチーム分けですわ」
>「チームリーダーは・・・・そうですわねぇマオさんとリリアーナさんでどうかしら?」
「私がリーダー?いや無理無理。だってトラップ片っ端から発動させちゃうもの!!
 下手したらパーティ全滅の危機よ!」
わりと自分の事をわかっているリリアーナである。
だが、マオの前で自分と彼女を同列で語っている時点で、まだまだである。

>「私はリリアーナさんの決定に従いますわ」
「んー。じゃあさ、ここは公平を期してベルジン先生に決めてもらうってのはどうかな?
 でも今の段階じゃ二手に分かれて何かを探す必要も無いし、決めるのは後でも良いよね?
 どうでしょう、ペルジン先生?」

その舌の根も乾かないうちに、クリスを追って別行動に出たことを・・・・・蛇足ながら、ここに追記しておく。

>27-31
そして現在。
ムウ大陸関係者であるニャンコ先生から渡された、身の証を立てるための小型招き猫(通信機)。
これを取り出そうとしたのが運の尽き。
リリアーナは、メイド害・・・もとい、メイドガイの逆鱗に触れてしまったようだ。
> 「フリィ――――ズゥ!!武器なんか取りだそうとするんじゃないわよ、この小娘がぁ!!
>   ブルアアァァァァァァァァ!!!」
「キャ――――!!」
リリアーナはもろに怪光線を浴びてしまった。
>「しまっ!!…あれ?なんともない?」
「わー死ぬー!わー!わー!わー・・・・・・あれ?ほんとだ〜」

>「やりやがったな、この野郎。」
>リリアーナの手にあるスペルカードの束から、1枚が勝手に飛び出す。
>「スペルカード発動、スールオ・ティエンフー!」
>声にあわせてリリアーナからスペルカードなるものが飛び出して、メイドガイに飛んでいく。
そして、複数の悲鳴が上がった。
スペルカードが貼りついた瞬間、マッチョメイドが全裸になったからだ。
>救いと言えば、どこから出したか【見せられないよ!】とか書いたプラカードでアホ姉が大事な部分を隠した事か。
「わー!男の人は見ちゃだめー!!」
どうやら彼女は、メイドガイ=女性だと信じ込んでいるようだ。
だが、それには理由がある。
全身マッチョを極めると、女性の胸も筋肉化する。
ゆえにリリアーナの中では、女性らしい乳房が無い=男ではないのだ。
(ならフリルメイド服=女と決め付けるのも変なのだが、そこはまあご愛嬌である)

>「イヤァァアァァァァァァァァアッ!!」
「あっ!ちょっと待って!・・・・・・行っちゃった」
>「あはは…あはははは……見いちゃった…」
>「なんだなんだ、あの変態逃げ出したぞー、見かけ倒しめ。
>  …どうも私はさっきの怪光線が気になってるんだが、全員無事かー?
>  ん?リリアーナ、お前そんなに胸あったか?こっそりパッドでも入れたのか?」
「・・・・・・・・パット?」
リリアーナは何気なく胸に手を置いてみた。
――――ぽにゅ。
「・・・・・・・・・・・・・!?」
リリアーナは驚いて服の中を確認し――――目が点になった。
再び自分の胸に手を置き、その身を強張らせる。
「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽに(ry

(今日の教訓:貧乳はステータス、もとい、ステイタスである。)

33 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/08(土) 05:36:01 0
「やった――――!!!!!!
 何で?何で?いや、何でも良いわ!!やっぱり神様っていたんだわ――――!!
 ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」
一人この世の春を謳歌しているリリアーナ。
そして、それはクリスが倒れるまで続いた。

「大変!クリスさんしっかりして!!」
クリスを抱き起こしたリリアーナは、ぺちぺちと頬を叩いてみた。
「どうしたんだろう。よけたと思ったのは見間違いで、本当はクリスさん、怪光線浴びてたのかな?
 フリージア、例の使い魔カプセルってもう一人くらい入れるよね?」
このまま目を覚まさなかった場合、クリスはメイレンと同じカプセルに入れることになるだろう。
「ねえ、他にもビームを浴びた人はいない?何か変わったことは――――」
リリアーナはぐるりと周囲を見渡し、ふとミルクを見て首をかしげた。
「どうしたのミルク、えっと・・・・・・何かその・・・いつもと感じが違う気が・・・・・・」

34 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/08(土) 08:51:48 P
>25−33
> 「侵入者がいるって聞いたから来てみれば、なかなか可愛らしい侵入者じゃな〜い。うっふん(はあと)」
意外!まさしくそれは筋骨隆々のムーミンがメイド服を着た化け物
多分名前はトーベかヤンソンであろう
>「め、メイドさん・・・・・・・・・・・・・なのかな?まさかこれが量産型・・・・・・とか?」
>「あんなのをメイドさんとか言わないでよリリアーナ!
 イヤだーっ!こんなのが量産型で、他にもゴキブリみたくいっぱいいるなんてイヤだーっ!!」
「うちで雇ってるメイドは30才近い女性ですのよ。
 美人かどうかは微妙だけど少なくともカバじゃありませんわ」
どうでもいい情報ありがとうございます
>「お、おじゃましてます・・・・・・・てへ。 あっ、そうだ!通信機通信機」
> 「フリィ――――ズゥ!!武器なんか取りだそうとするんじゃないわよ、この小娘がぁ!!
>  ブルアアァァァァァァァァ!!!」
声がアナゴさんだった
> ガチムチメイドは口から怪光線を放った!
>「やりやがったな、この野郎。」
レベッカは何かしらの方法でスペルカードを放つ
「そんなこと出来るんだったらそれで自分の体を・・・・」
と言い掛けたフリージアさんだったが・・・
素っ裸になったメイドガイを見て
> 「キャアアアアアアァッッ!!」
>「ギャ――――ッ!」
「何で裸ですのぉぉぉ!?」
唖然となるフリージアさん
効果は抜群だ!!
> 「イヤァァアァァァァァァァァアッ!!」
>「あはは…あはははは……見いちゃった…」
>「なんだなんだ、あの変態逃げ出したぞー、見かけ倒しめ。
 …どうも私はさっきの怪光線が気になってるんだが、全員無事かー?
 ん?リリアーナ、お前そんなに胸あったか?こっそりパッドでも入れたのか?」

>「やった――――!!!!!!
  何で?何で?いや、何でも良いわ!!やっぱり神様っていたんだわ――――!!
  ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」

「リリアーナお姉ちゃんに胸がある・・・だと」
驚愕するギズモ
「やっと・・・やっと努力の成果が現れましたのねリリアーナさん
 おめでとう・・・・・!!」
涙を流して感動するフリージアさん
フリージアは今までリリアーナの努力をそっと見守っていただけに感動せずにはいられなかった

そんなフリージアさんの胸と背が逆に小さくなっていたことはそっと黙っておいてあげよう
フリージアさんの存在は縦ロールだけなので誰も・・・本人すらも気がついてないようなので

>「どうしたんだろう。よけたと思ったのは見間違いで、本当はクリスさん、怪光線浴びてたのかな?
  フリージア、例の使い魔カプセルってもう一人くらい入れるよね?」
「ええ・・・・でも男性と女性を同じカプセルに入れるのはちょっと」
風紀的な問題で嫌がるフリージアさん
「でも医療的な関係だから仕方ありませんわね」
としぶしぶ自分を納得させるのであった

>「どうしたのミルク、えっと・・・・・・何かその・・・いつもと感じが違う気が・・・・・・」
「なにか見た目が変わってるような気が・・・・・」

「別に見た目なんていくらでも変えられるから中身がミルクさんなら問題ないよねv」
空気読まないことに定評のあるギズモであった


35 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◇u1rU/e.jL2 [sage代理] 投稿日:2009/08/09(日) 15:38:22 0
>11
>「ヴァンエレン、ちょっとこっちに来て」
リリアーナに呼ばれたヴァンエレンは疑うことなくホイホイ来てしまった。
>「ロックに胸の谷間見せてあげてよ。反応を見て本物かどうか見分けるから。
>ヴァンエレンは本当は男なんだし、谷間見せるくらい大丈夫でしょ?」
「ちょっと待って。
 なんで私がそんなことしなきゃ・・・あ、やめ!」

〜〜見せられないよ〜〜

結果。
ロクーはロックではないようでした。
「もうお婿に行けない・・・」
残念でしたね。

>24>27>28>29>30
>「ここは一つチーム分けですわ」
メイドを追いかけるか、城内を調べて回るか。
二つの選択を二組のチームに分かれて両方こなそうという魂胆である。
リリアーナとマオをリーダーにしてチームわけをする。
その最中にクリスが単独行動をしてしまいフリージアはそれを止めるために追う。
>ガサガサ!
>ドドドドドドド・・・・
>「な、何者ですの!?」
そこへ現れたのは・・・仮面のゴリマッチョでメイドだった!
「こ、こいつは妖怪!?」
ガチムチメイドは口から怪光線を放つ。
>「やりやがったな、この野郎。」
> 「フリィ――――ズゥ!!武器なんか取りだそうとするんじゃないわよ、この小娘がぁ!!
>  ブルアアァァァァァァァァ!!!」
(CV若本)
メイドに攻撃されたのを確認したレベッカはスペルカードを使用する。
> 「キャアアアアアアァッッ!!」
>「ギャ――――ッ!」
「にゃああぁっぁぁぁ!」
地獄の断末魔のようなメイドとミルクとヴァンエレンの悲鳴が重なった。
スペカの力でメイドの服がなくなって、マッチョは見事変態という名の紳士になりました。
そしてすごいスピードで逃げるメイド。

>31>33
あまりにひどい有様にクリスは気絶してしまったようだ。
音に気がついたヴァンエレンは駆け寄って顔をつっついている。
「王大人。
 死亡確認」
なら大丈夫です。
>「大変!クリスさんしっかりして!!」
次に気がついたリリアーナもすぐに来てクリスを気遣う。
>「どうしたんだろう。よけたと思ったのは見間違いで、本当はクリスさん、怪光線浴びてたのかな?
>フリージア、例の使い魔カプセルってもう一人くらい入れるよね?」
使い魔カプセルに入れてまずは一安心といったところか。
>「ええ・・・・でも男性と女性を同じカプセルに入れるのはちょっと」
>「でも医療的な関係だから仕方ありませんわね」
「そんなに心配ならば私が背負おうか?
 目立った外傷もなしで気絶しただけっぽいからね」

36 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/09(日) 20:51:03 0
>30>31>32>33>34>35
メイドガイは、スペルカードで文字通り丸裸にされ、逃げ出した。
> 救いと言えば、どこから出したか【見せられないよ!】とか書いたプラカードでアホ姉が大事な部分を隠した事か。
「見せろよ!」
と不満を漏らすレベッカであった。

> >>「なんだなんだ、あの変態逃げ出したぞー、見かけ倒しめ。
> >> …どうも私はさっきの怪光線が気になってるんだが、全員無事かー?
> >> ん?リリアーナ、お前そんなに胸あったか?こっそりパッドでも入れたのか?」
> リリアーナは驚いて服の中を確認し――――目が点になった。
> 再び自分の胸に手を置き、その身を強張らせる。
> 「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
「何だと…!」
>>「え…えらいこっちゃー!」
ロクーも一緒にびっくりしている。
> 「やった――――!!!!!!
>  何で?何で?いや、何でも良いわ!!やっぱり神様っていたんだわ――――!!
>  ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」
> 一人この世の春を謳歌しているリリアーナ。
> 「リリアーナお姉ちゃんに胸がある・・・だと」
> 驚愕するギズモ
> 「やっと・・・やっと努力の成果が現れましたのねリリアーナさん
>  おめでとう・・・・・!!」
> 涙を流して感動するフリージアさん
「いやいや、俺は認めねーぞ。貧乳はステータスだぞ。希少価値だぞ。」
どんな身体的特徴を持つ女性でも、男性に等しく愛されるべきだと考えているレベッカは、
リリアーナの大変な喜びように、やや納得しかねた。
「なんだか間接的にメイリンを馬鹿にされてるみてーで、気分が悪いぜ。」

周囲にクリスが倒れる音が響く。
> 「大変!クリスさんしっかりして!!」
> クリスを抱き起こしたリリアーナは、ぺちぺちと頬を叩いてみた。
> 「どうしたんだろう。よけたと思ったのは見間違いで、本当はクリスさん、怪光線浴びてたのかな?
>  フリージア、例の使い魔カプセルってもう一人くらい入れるよね?」
> 「ええ・・・・でも男性と女性を同じカプセルに入れるのはちょっと」
> 風紀的な問題で嫌がるフリージアさん
> 「でも医療的な関係だから仕方ありませんわね」
> としぶしぶ自分を納得させるのであった
「おいおい、ライオンのいる檻に生きたウサギを放り込む気か?」
> 「そんなに心配ならば私が背負おうか?
>  目立った外傷もなしで気絶しただけっぽいからね」
「その方がいい。」
レベッカはそう言ったが、ふと先ほどリリアーナが言った言葉を思い出した。
『銀玉様銀玉様、どうか私のスタイルがレベッカさん以上になりますよーに!
 メイレン様が金玉を吐き出して、えーとえーと、蘇っても人肉を食べなくても平気になりますよーに!』
第一の望みである、レベッカ以上のスタイルをリリアーナは手に入れた。
とすると、もしかしたら他の望みも叶ったのだろうか?だとしたら、彼女の言ったとおり、
メイレンは人間を食べない妖怪として蘇っているのだろうか?
カプセルの中にいるメイレンの様子を、レベッカが知る由はない。

37 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/08/10(月) 03:54:31 O
[地下墓地]
花を手向ける者さえ失せた墓地に下半身が見事に地面に埋まってしまったアイシャの姿がある
ブチブチと切れていた蜘蛛の巣だが、そのたびに落下の勢いを削ってくれていた。
それに加え墓地の土質が結構柔らかく、この二つの偶然のおかげでアイシャは奇跡的に無傷で済んだのだが、見ての通り下半身のみが埋まってしまったのだ。
【お前にしては珍しいじゃないか
 いつもの調子ならば、ここで永眠てる奴らの仲間入りしてもおかしくはなかったな】
「やめてよ。冗談に聞こえないし、てか早くこれどうにかしないと、また変なことになりそう
 オマケに気持ち悪いし
 つうか、墓場なのに霊魂が一つも無いってどゆこと」
滅亡した文明の墓場ならば、ウザったいほど霊やら何やら居るはずなのだが
この地下墓地には全くそういうのがいないのだ。
【滅亡の理由は様々だからな、墓の無い霊魂がいない場合もあるだろうが、墓の主さえもいないのは流石に変だな】
「ちぇ…死人から話聞きたかったんだけどなぁ」

38 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage まとめは明日…] 投稿日:2009/08/10(月) 18:56:42 O
>>31-36
>「やった――――!!!!!!
> 何で?何で?いや、何でも良いわ!!やっぱり神様っていたんだわ――――!!
> ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」
「うわ、なになに?リリアーナどうしちゃったの?」
半分放心状態だったあたしを、リリアーナの大声が現実世界に呼び戻してくれた。
なんだって急に万歳三唱なんか始めたんだろ。
>「リリアーナお姉ちゃんに胸がある・・・だと」
「へ?…リリアーナに、…胸?」
言われてみれば、確かにリリアーナの胸に立派な膨らみが。
>「やっと・・・やっと努力の成果が現れましたのねリリアーナさん
> おめでとう・・・・・!!」
>「いやいや、俺は認めねーぞ。貧乳はステータスだぞ。希少価値だぞ。」
もちろん。レベッカが認めようが認めまいが、リリアーナの胸は変わりません。
現実です!これが現実…っ!!…なんて言ってる場合じゃないおかしいだろ!
何で急に今まで成長しなかったリリアーナの胸が大きくなるんだよ!
>「なんだか間接的にメイリンを馬鹿にされてるみてーで、気分が悪いぜ。」
「だから問題は胸の大きい小さいじゃなくて、なんでこうなったかだろ!
 さっきのカバメイドの光線、ヤバい効果があるんじゃないの!?」
そこまで言った所で、ばったり誰かが倒れる音がした。
振り返れば、そこには倒れたクリスの姿があるじゃないか!

>「大変!クリスさんしっかりして!!」
「だ、大丈夫!?さっきの光線の影響でも出たの!?」
リリアーナが抱え起こしたクリスに走り寄って、様子を確認する。
…ほっ、目立ったケガは無しか…
>>「クリスは光線避けてたから、別の理由だと思うぞ。
>> あれだ、マッチヨの裸体を見て気絶したんじゃないか?」
「そりゃ気持ちはわかるけど…そうかなあ…」
相変わらずアホ姉、真面目に理由を考える気はないようで。
…でもあの攻撃は破壊力抜群だから、本当にそうかもしれないけどな…

>「おいおい、ライオンのいる檻に生きたウサギを放り込む気か?」
その後、クリスを心配したリリアーナがフリージアに使い魔カプセルを頼むけど、レベッカが反対する。
これにはあたしもレベッカに賛成だ。
でもそうすると、クリスをどうやって運ぶかだけど…
>「そんなに心配ならば私が背負おうか?
> 目立った外傷もなしで気絶しただけっぽいからね」
>「その方がいい。」
「そうだね、それが最善かも。
 ちょっと大変だけど、よろしくね。ヴァンエレン」

39 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/10(月) 18:57:27 O
>「ねえ、他にもビームを浴びた人はいない?何か変わったことは――――」
気絶したクリスの問題が解決して、リリアーナはぐるりと周囲を見渡した。
次々とみんなを見回すその視線。それが、ぴたりと止まったのは…
>「どうしたのミルク、えっと・・・・・・何かその・・・いつもと感じが違う気が・・・・・・」
「え?あたし?いや…別に怪我もなんにもないけど」
>「なにか見た目が変わってるような気が・・・・・」
「見た目?」
リリアーナだけじゃなくてフリージアにまで不思議がられて、あたしは視線を下に落とす。
「服はかわってないし、血で汚れてるわけでもないし。
 目線の高さもかわってないし、胸だってちゃんと…あれ?」
異常はないか確かめようと伸ばした手。
胸の部分を触った感触がいつもと違うような…
「あれれっ!?ない……ない!あ、あ、あ、あたしの胸どこに行った!?」
確かに膨らみのあったはずの場所を触っても、スカスカ手は空を切るばかり。
さらにさらにさらに悪いことに、あるはずのない場所にあるはずのないモノの感触が。
これってまさか、お、お…
>「別に見た目なんていくらでも変えられるから中身がミルクさんなら問題ないよねv」
>>「そうだぞー、いくら性転換しておにんにんがついちゃっても、私はミルクのお姉ちゃんのままだからな。
>> 念願かなって堂々とユリと付き合えるようになって良かったなーミルク。ぷぷぷ♪
>> さ、それじゃ疑問も消えたところでカバメイドでも追いかけるか。
>> 先生あのカバが逃げるときに足跡が光る魔法をかけておいたから、追跡も楽チンだぞ♪」
「何さりげなく話を進めようとしてるんだよこのアホ姉!
 嫌だーっ!性転換して男になっただなんてあたしは認めないぞ認めるもんかーっ!
 ベルジン先生!というかマオでもロクーでもこのさいレベッカでも誰でもいい!
 男になっちゃった体を女に戻す方法を教えてーっ!!」

40 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/11(火) 07:10:21 0
>「やっと・・・やっと努力の成果が現れましたのねリリアーナさん
> おめでとう・・・・・!!」
「ありがとう!これも全て、今までずっと協力してくれたフリージアのおかげよ!」
目をうるうるさせながら、友情を確かめ合うリリアーナ。

>「いやいや、俺は認めねーぞ。貧乳はステータスだぞ。希少価値だぞ。」
>「なんだか間接的にメイリンを馬鹿にされてるみてーで、気分が悪いぜ。」
「何で今メイリンの話が?
 だいたい、ギズモはGFのスタイルなんか気にしないと思うよ?」
こう書くとまるで、リリアーナのお相手がスタイルを重視する人間のようだが、実は違う。
だが、彼がかつて憧れていた(とリリアーナが思っている)相手が美人でスタイル抜群だったため、
リリアーナは『ああいうタイプが好み!』と勝手に思い込んでいるだけの話である。

>「クリスは光線避けてたから、別の理由だと思うぞ。
>  あれだ、マッチヨの裸体を見て気絶したんじゃないか?」
「えー?お嬢様のフリージアだって気絶してないのに?・・・・・・裸を見て倒れるなんて、まるでお姫」
お姫様みたいだ、と呟きそうになったのを慌てて飲み込む。
誰にだって『苦手』はあるものだ。

使い魔カプセルにクリスを入れようとするリリアーナを、皆が反対して止めた。
>「そんなに心配ならば私が背負おうか? (略)」
>「その方がいい。」
>「そうだね、それが最善かも。
> ちょっと大変だけど、よろしくね。ヴァンエレン」
「そっか。確かにそうよね。
 でも、女の身体でクリスさんを背負うのって大変じゃない?」
かといって、ロクーは大荷物だ。ギズモは現在美少年姿だが、本体は実にコンパクトサイズである。
となると・・・・・・・。
リリアーナはじーっとベルジンの方を凝視した。
クリスさんに肩を貸して欲しいなー。貸してくれないかなー。貸してくれると嬉しいなーと目で訴えているようだ。


見た目が違っていると言われ、ミルクは不思議そうな顔をした。
そしてあちこち身体を確認した後・・・・・・
>「あれれっ!?ない……ない!あ、あ、あ、あたしの胸どこに行った!?」
「ええ――――!!それってどういう事?」
>「別に見た目なんていくらでも変えられるから中身がミルクさんなら問題ないよねv」
>「そうだぞー、いくら性転換しておにんにんがついちゃっても、私はミルクのお姉ちゃんのままだからな。
>  念願かなって堂々とユリと付き合えるようになって良かったなーミルク。ぷぷぷ♪
>  さ、それじゃ疑問も消えたところでカバメイドでも追いかけるか。
>  先生あのカバが逃げるときに足跡が光る魔法をかけておいたから、追跡も楽チンだぞ♪」
>「何さりげなく話を進めようとしてるんだよこのアホ姉!
> 嫌だーっ!性転換して男になっただなんてあたしは認めないぞ認めるもんかーっ!
> ベルジン先生!というかマオでもロクーでもこのさいレベッカでも誰でもいい!
> 男になっちゃった体を女に戻す方法を教えてーっ!!」
「えっと・・・・・け、結構美少年だと思うよ?ユリさんも喜ぶと思うなー。ねえギズモ?」
リリアーナはフォローになってないフォローをしたが、ギズモとフリージアを見て首をかしげた。
「・・・・・・・・あれ?なんかフリージアも、心なしか背が縮んでない?
 縦ロールの数も、いつもより少ないような・・・・・・」
目の錯覚かな?とリリアーナはごしごし目をこすっている。

「やっぱりどうやって元に戻るかは、メイドさん本人から教えてもらうしかないかな。
 光る足跡が相手に気付かれないうちに捕まえなくちゃ!!」
リリアーナは真っ先に駆け出した。
「ところでレベッカさん、さっきの言葉、まるでメイレン様が蘇るのが前提みたいな口ぶりね?
 やっぱり妖怪って、人と違って死んでも蘇るものなの?」

41 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/11(火) 10:45:08 P
>35−40
時系列ちょっと前
>「何で今メイリンの話が?
  だいたい、ギズモはGFのスタイルなんか気にしないと思うよ?」
「うん!かわいければわりとどうでもいいよv」
と返事をするギズモ

>「クリスは光線避けてたから、別の理由だと思うぞ。
> あれだ、マッチョの裸体を見て気絶したんじゃないか?」
>「えー?お嬢様のフリージアだって気絶してないのに?・・・・・・裸を見て倒れるなんて、まるでお姫」
「私はお父様で慣れていますもの平気ですわ」
フリージアさんの父親は高名なグラップラーであり筋肉ムキムキである
そして当然父親とお風呂に入った経験もあるため
マッチョの裸には慣れているのだ

使い魔カプセルに入れるとクリスに危険がピンチのため
誰がクリスを背負うのか論争になる一行
「ぼ、僕は無理だよ!!」
拒否するギズモ
本当はがんばれば何とかなるかもしれないが
いくら顔が良くても男なんて背負いたくない為必死である
もし背負ったりすれば腐った女の子達にネタにされてしまうのは避けられないだろう

42 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/11(火) 10:46:01 P
時系列現在
>「嫌だーっ!性転換して男になっただなんてあたしは認めないぞ認めるもんかーっ!
> ベルジン先生!というかマオでもロクーでもこのさいレベッカでも誰でもいい!
> 男になっちゃった体を女に戻す方法を教えてーっ!!」
なんと!?男になっていたミルク
>「えっと・・・・・け、結構美少年だと思うよ?ユリさんも喜ぶと思うなー。ねえギズモ?」
「み、ミルクお姉ちゃんがわぁいに・・・・・」
わぁいが何なのかは不明であるがきっとグレムリン語なのであろう
「ムーンライトドローンでも飲めば良いんでなくて?」
ムーンライトドローンは性転換の魔法薬である
だがそれは男の状態を女に変えるだけであり元に戻るわけではない
男がそれを飲んで女になっても子供が産めるようになるわけではないのだ
もっと簡単に言うと変わるのは見た目だけである
つまり根本的な問題は解決しないのだ
「ディスペルマジックかリムーブカースかキュアポイズン・・・・この場合どれが適切なのかしら?」
どっちにしろフリージアには全部使えないので関係なかった
「呪いならともかく祝福だったら解除手段は無いよね」
恐ろしいことを言うギズモ
永遠の命という祝福は永遠に死ねないという呪いでもある
掛けた本人は良かれと思っていても掛けられた方がそう思っているとは限らないのだ

>「・・・・・・・・あれ?なんかフリージアも、心なしか背が縮んでない?
 縦ロールの数も、いつもより少ないような・・・・・・」
「な、んですって!?」
慌てて鏡を作り出すフリージアさん
「ああ!?私の髪の毛が減ってますわ!!」
あっと驚くフリージアさん
「逆に考えるんだ!体重が減ってラッキーだと考えるんだ!!」
とフリージアさんを励ますギズモ
フリージアさんが同年代の女の子よりちょっとだけ重いのは縦ロールの影響です
「そ、そうですわね!小さくなったのなら懐に飛び込みやすくなったと考えれば・・・・」
だが同時にリーチも短くなっているはずである
ちなみに某モリ○ンは175cm某リ○ス168cmはフリージアさんは165cmだったのだが
今のフリージアさんはさらに5cm低くなってしまい160cmである
明らかに弱体化ですどうもありがとうございました

>「やっぱりどうやって元に戻るかは、メイドさん本人から教えてもらうしかないかな。
  光る足跡が相手に気付かれないうちに捕まえなくちゃ!!」
「全裸のマッチョを追いかけるのは嫌だけど仕方ありませんわ
 でもリリアーナさんもし・・・・いえ何でもありませんわ」
フリージアはこう言いたかったに違いない
もしリリアーナの胸が大きくなった原因も同じなら
それを解除すれば元の木阿弥になってしまうのならどうするのかと

43 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09:05:08 0
>39>40>42
> 「あれれっ!?ない……ない!あ、あ、あ、あたしの胸どこに行った!?」
「おん?今度は逆にミルクの乳が小さくなったのか?」
それどころではない。メイドガイの怪光線によって、ミルクの体が男になってしまったのだ。
からかうアナスタシアに怒るミルクが叫ぶ。
> 「何さりげなく話を進めようとしてるんだよこのアホ姉!
>  嫌だーっ!性転換して男になっただなんてあたしは認めないぞ認めるもんかーっ!
>  ベルジン先生!というかマオでもロクーでもこのさいレベッカでも誰でもいい!
>  男になっちゃった体を女に戻す方法を教えてーっ!!」
「できねぇわけじゃねぇが、俺の呪いは祝福を跳ね返す。今は我慢しろ。」
レベッカがあっさり言った。はっきり言って、性別を変えるのは呪いとしては簡単な部類である。
(ちなみに、レベッカはヴァンエレンがもともと男だと知らないので彼の性別を直そうとしていない。)
ただしレベッカの呪いは、他の呪いや祝福を重ねがけできないので、怪我したときに危険なのだ。
「男の体になる機会なんて滅多にないもんだ。笑えよ、ミルク。」

> 「やっぱりどうやって元に戻るかは、メイドさん本人から教えてもらうしかないかな。
>  光る足跡が相手に気付かれないうちに捕まえなくちゃ!!」
> リリアーナは真っ先に駆け出した。
「さっきのメイドを見つけて…しかし、殺すな。呪いは術者が死んでも効果が残る…
 それどころか、さらに呪いが強くなる場合もあるしな。」
> 「全裸のマッチョを追いかけるのは嫌だけど仕方ありませんわ
>  でもリリアーナさんもし・・・・いえ何でもありませんわ」
「………」
レベッカは、フリージアが何を言いたかったのかを悟った。

> 「ところでレベッカさん、さっきの言葉、まるでメイレン様が蘇るのが前提みたいな口ぶりね?
>  やっぱり妖怪って、人と違って死んでも蘇るものなの?」
「おめぇたまに馬鹿みたいなこと言うな。俺が妖怪だってこと忘れてんじゃねーよ(笑)」
レベッカも一度死んでいる。そして、完璧ではないが蘇ったのだ。
妖怪としての実力が段違いのメイレンが、そのまま死ぬとは考えにくかった。

「ところでリー、お前はなぜそこまでおっぱいにこだわるんだ?」
レベッカがリリアーナに尋ねた。レベッカはメイドガイに会う前に、どうしてもこの話をつけておきたかった。
「お前の彼氏、ロックって言ったよな?そいつは、お前のおっぱいが大きくないと嫌だと言うのか?
 ブルースが妖怪を嫌ってるみてーによ、おっぱいが小さい女が嫌だと言うのか?お前はそれがつらいのか?
 まー、お前が胸にパッドをつめてたっていうならわかるんだがよ、そうじゃねーよな?
 それでもそのロックって奴は、おめーが好きだからつきあってんじゃねーのかよ?
 おめーの胸が小さくてもいいから、つきあってんじゃねーのかよ?
 そこんとこ、おめーが胸を大きくしようとするのは、ロックの気持ちを信頼してねーってことじゃねぇのか?」
レベッカはややきつい言い方をした後、今度は優しくリリアーナに語りかけた。
「リー、おめーはもっと自分に自身をもっときゃいいんだよ。ロックが好きになったお前自信を好きになれよ、な?
 どんな女だって、等しく男に愛される程度の能力を持ってんだ。
 その能力を、下手な虚栄心で見失っちゃぁいけないよ。」
レベッカは、もしもメイドガイの怪光線の効果が切れても、リリアーナがショックを受けなければいいなと思った。
>>「おらにおっぱいは通用しねーぞぉ!!」
「ちょ、たまにシリアスになったらこれかよ(笑)」
ロクーがまた空気をぶち壊した。

44 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage 遅くて申し訳ないです] 投稿日:2009/08/12(水) 21:49:44 O
>>32
>「んー。じゃあさ、ここは公平を期してベルジン先生に決めてもらうってのはどうかな?
>  でも今の段階じゃ二手に分かれて何かを探す必要も無いし、決めるのは後でも良いよね?
>  どうでしょう、ペルジン先生?」

「うむ…できれば生徒間での事柄は諸君等の自主性に委ねたいのだが…
まあ第三者の意見が必要となるのなら仕方あるまい…」
ベルジンは少し言葉を濁しながらも生徒に頼られた嬉しさをあえて隠し、渋々と言った感じで己の意見を述べはじめた

「チーム分けだがリリアーナ君の言う通り必要ないだろう…
戦力の分散は少々リスクが伴うからな…
さてリーダーの件だが…」

「私はリリアーナ君を推薦しよう…
理由はあえて言う必要はあるまい…」


45 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 17:02:08 0
>44
時間は、少し遡る。
>「私はリリアーナ君を推薦しよう…
>理由はあえて言う必要はあるまい…」
「な、なななななななな」
ルス「ようするに、囮ならぬオトリーダーという訳ですわねー。
 トラップを片っ端から作動させ捨て駒にし、後続の仲間の安全を確保する。
 ううん、男性教師ながら素晴らしいアイディアですわー」
「ルズったら!ひどーい!!」
「何をおっしゃいますの。完全無欠な計画ですわーん。ほーほっほっほ」
ルズは女性至上主義なのだが、フリージアといちゃつく(※ルズビジョン)リリアーナだけは例外だった。
「むむむむむむ無理です許してくださーい!!」
その後メイドガイの攻撃で、提案が宙に浮いた事は、リリアーナにとっては幸いだった。

>42-43
男性化したミルクと、背が縮んだフリージア。
二人を元に戻すには、と、リリアーナも頭を悩ませている。
「フリージアは・・・・・・縮んだと言うよりは、若返っちゃったみたいね。
 その背の高さだと、2、3年前ってところかな?」
リリアーナはでフリージアと背比べをしながら、そう結論付けた。
「変身したのが呪いだとしたら、解呪魔法のリムーブカーズが一番よさそう。
 ただ、私もその魔法は使えないんだけどね。
 ・・・・・・ただひとつ気になるのは、怪光線を浴びた結果が全員違うことなのよね。」
>「呪いならともかく祝福だったら解除手段は無いよね」
ヒー!とリリアーナはムンクの叫びのような顔になった。
「い、いや!祝福ビームって雰囲気じゃなかったと思うよ!うん!
 と、とにかく!下手な薬や魔法を使うと、かえって悪化するかも。
 呪いならレベッカさんが何とか出来るみたいだし、今は様子をみたほうがいいわよ。
 だから、そんなに落ち込まないで。ね?二人とも」
夢が叶ったリリアーナとそれ以外では、完全に明暗が分かれた感じである。

>「さっきのメイドを見つけて…しかし、殺すな。呪いは術者が死んでも効果が残る…
> それどころか、さらに呪いが強くなる場合もあるしな。」
「わかった!でも、ニャンコ先生の知り合いだって分かればきっと大丈夫よ」
> 「全裸のマッチョを追いかけるのは嫌だけど仕方ありませんわ
>  でもリリアーナさんもし・・・・いえ何でもありませんわ」
「・・・・・・・?」
珍しく歯切れの悪いフリージアに、リリアーナはきょとんとした。

46 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 17:03:26 0
そして現在。
>「やっぱり妖怪って、人と違って死んでも蘇るものなの?」
>「おめぇたまに馬鹿みたいなこと言うな。俺が妖怪だってこと忘れてんじゃねーよ(笑)」
「そっか!そうなんだ。
 じゃあフリージア、手が空いたときにでも、時々カプセルに向かって話し掛けてみてくれない?」
メイレンを収容した使い魔カプセルを持っているフリージアに、リリアーナはお願いした。
(カプセルの中にいても、外の映像や音はばっちり見聞きする事が出来るのだった)

>「ところでリー、お前はなぜそこまでおっぱいにこだわるんだ?」
「だって・・・・・・・無いよりはやっぱりあったほうが良いじゃない。がっかりされるの、嫌だもの」
>「お前の彼氏、ロックって言ったよな?そいつは、お前のおっぱいが大きくないと嫌だと言うのか?
 (中略)
 そこんとこ、おめーが胸を大きくしようとするのは、ロックの気持ちを信頼してねーってことじゃねぇのか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
リリアーナは何度か口をはさもうとしたようだが、結局何も言わなかった。
ただ、走る速度が緩やかになっただけだ。
>「リー、おめーはもっと自分に自身をもっときゃいいんだよ。ロックが好きになったお前自信を好きになれよ、な?
> どんな女だって、等しく男に愛される程度の能力を持ってんだ。
> その能力を、下手な虚栄心で見失っちゃぁいけないよ。」
>「おらにおっぱいは通用しねーぞぉ!!」
>「ちょ、たまにシリアスになったらこれかよ(笑)」
「うん。・・・・・・・・・・ありがと、レベッカさん。」
リリアーナはぽつりと礼を言うと、はにかんで笑った。
走っていた足は完全に止まっている。
もうじき皆も追いついてくるだろう。

「レベッカさんの言いたい事、わかったわ・・・・・・分かってる。分かってるんだけど・・・・・・。
 でもごめん!馬鹿みたいだと思われそうだけど、レベッカさんの悩みに比べたらつまらない事だけど・・・。
 やっぱり念願かなって嬉しいの!
 ―――― 私ね、前々から一度、こういうの試してみたかったんだ〜!」
リリアーナは胸ポケットから銀玉を取り出し、胸の谷間に入れてみる。
「見てみて!フリージアの真似!!」
色々突込みどころありすぎだが、本人は大感激である。
心なしか銀玉が熱を帯びてきた気がするのだが――――たぶん気のせいだろう。

「ところでロクー、あなたいつ、どうやってムウ大陸に来たの?
 仲間の姿が見当たらないけど、一人なの?私達はね・・・・・・・・」
リリアーナは手短に、魔法学園からムウ大陸へ来た経緯を話した。
それともうひとつ、どうしてもたずねておかなければならない事があった。
リリアーナ達が知る、ロックとの関係性だ。
だが、迂闊な質問をしてはとんでもない薮蛇になる。
だからリリアーナが迷った末に口にしたのは、
「ねえロクー、アンジェリーナって名前に、何か心当たりは無い?」だった。

その後。
後から追いついてきたメンバー達を見て、リリアーナは首をかしげた。
「あれ?アイシャさんは?」

47 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage お待たせしました] 投稿日:2009/08/14(金) 21:19:10 O
>40-43 >45-46
>「できねぇわけじゃねぇが、俺の呪いは祝福を跳ね返す。今は我慢しろ。」
「できるんだな!?できるんだね!!よーしじゃあお願い頼む早く今すぐ!」
>>「ちゃんと人の話聞いてたか?ミルク。
>> 今は我慢しろって言われてるんだから、待たなきゃだめだぞ」
レベッカに詰め寄るあたしにアホ姉があきれ顔だけど、そんなのどうだっていい!
「待って後から、『ごめん、もう戻せない『とか言われたらなんとする!?
 いいんだよ!機会は逃さずすぐに行動が一番なんだから!」
>「えっと・・・・・け、結構美少年だと思うよ?ユリさんも喜ぶと思うなー。ねえギズモ?」
>「み、ミルクお姉ちゃんがわぁいに・・・・・」
「ユリが喜んでもあたしが喜べないでしょこれは!
 ギズモもわぁいってなんだわぁいって!!」
だ、ダメだーっ!!レベッカ以外に有効な解決策が出ないってどんな大ピンチだよ!

>「ムーンライトドローンでも飲めば良いんでなくて?」
一方で、フリージアが出してきたのは、そこそこ現実的なアイデアだった。
でもムーンライトドローンねえ…
「あれって確か見た目が変わるだけじゃなかったっけ?
 根本的解決からはちょっと遠いなあ…他の解決策は?」
>「ディスペルマジックかリムーブカースかキュアポイズン・・・・この場合どれが適切なのかしら?」
魔法解除に呪い解除、それに解毒か…やっぱ原因が分からないと、対処法も確定できないよな…
>「変身したのが呪いだとしたら、解呪魔法のリムーブカーズが一番よさそう。
> ただ、私もその魔法は使えないんだけどね。
> ・・・・・・ただひとつ気になるのは、怪光線を浴びた結果が全員違うことなのよね。」
>「呪いならともかく祝福だったら解除手段は無いよね」
「こらそこ!ギズモもイヤな事言うな!」
祝福だから解除手段無し、なんて天が許してもあたしが許さん!
>「男の体になる機会なんて滅多にないもんだ。笑えよ、ミルク。」
「ふっふっふ…あっはっは…あーはーはーはーっ!!
 笑える訳ないだろこの状況で!
 あんたが槍に入っちゃったのも笑ってすませるぞ!」

48 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage またまた遅くなってごめん…] 投稿日:2009/08/14(金) 21:21:24 O
>「やっぱりどうやって元に戻るかは、メイドさん本人から教えてもらうしかないかな。
> 光る足跡が相手に気付かれないうちに捕まえなくちゃ!!」
「ふっふっふっ…あんの変態メイドめ…追いついたら地獄を見せてやるぞ覚悟しろ…」
>「さっきのメイドを見つけて…しかし、殺すな。呪いは術者が死んでも効果が残る…
> それどころか、さらに呪いが強くなる場合もあるしな。」
…さらっとレベッカに、【メギドで変態メイドの灰作成計画】を止められてしまった。
ああ、呪いってなんでこんなにめんどくさいんだろう。
誰だこんな魔法考え出した奴は!責任者出てこーいっ!
>「わかった!でも、ニャンコ先生の知り合いだって分かればきっと大丈夫よ」
リリアーナは結構楽観的だけど、どうなんだろう?
ニャンコ先生、本当にそんなに偉い人(偉い猫か?)なんだろうか?
「あの変態メイド、ニャンコ先生の神通力が通じる相手だといいんだけどな…
 とにかく、まずは足跡追いかけるしかないか…」
>「全裸のマッチョを追いかけるのは嫌だけど仕方ありませんわ
> でもリリアーナさんもし・・・・いえ何でもありませんわ」
「もし…?ああ、もし、ね…」
なんとなく、フリージアの言いたいことはわかった。
『もし呪いを解いて、胸が元に戻ったらどうするのか?』だ。
答えはリリアーナの事だ、『私の事はいいから呪いを解いて』だろう。
…リリアーナの長年の夢を潰すのは心苦しいけど、あたしも男のままってのはイヤだ。
何か良い折衷案はないのかねえ?

「ちょいちょい姉ちゃん、この呪いか祝福かよくわからないの、個別に解く方法無いの?」
>>「さー、どうだろうな?重ね掛けで上書きできるかもしれないけど、副作用が出たら怖いぞ。
>> 原因だけはちゃんと見切った方がいいんじゃないかー?
>> それにー、リリアーナが巨乳になっちゃったらヒンヌー教徒がかわいそうだろ?
>> 解除するなら、みんな仲良く一緒がいいと先生は思っちゃうぞ♪」
「おいこら、ちょっと待て何言い出すんだ天使」
このいじめっ子ドS天使め…リリアーナの豊胸を解除する気満々だぞ…

>「あれ?アイシャさんは?」
「アイシャ?あれ、そういえば…どこいったんだろ」
ようやく先行するリリアーナに追いついた所で、指摘を受けて始めてアイシャがいない事に気づくあたし。
…ぶっこわれた城とか変態メイドとかわぁいとか、いろいろあったから仕方ないよな、うん。
>>「アイシャなら地下道から出たところからいなかったぞ?
>> はぐれ悪魔っ娘になるなんてしょーがない奴だなー。
>> 先に行ったミシェルもだけど、どこ行っちゃったんだ?
>> しょーがない、私はミシェルと連絡を取るから、アイシャは誰か頼む」
そう言ったアホ姉の背中の羽が、大きく広がった。
その羽が輝き出すと、頭の中にアホ姉の声が響く。
>>「ミシェルどこで遊んでるんだー!?
>> まさか私に仕事を押しつけておいて、自分だけ遊ぶ気じゃないだろうなー!!
>> こっちの居場所は教えてやるから、さっさと合流しに戻ってこーい!!」
多分、聖職者のミシェル先生には、これでアホ姉の居場所がわかるようになるんだろう。

49 名前:メイド長とメイド ◆9DoC6dU6XQ [sage まとめは明日] 投稿日:2009/08/14(金) 21:24:16 O
光るメイドガイの足跡は、しばらく進んだところで扉の閉まった部屋の中に消えている。
その扉が急に開いて、中からナナナが飛び出してきた。
「キャッ!び、びっくりしました〜。皆さん、もうお付きだったんですね。
 あ!立ち話は失礼ですから、どうぞ中に入ってゆっくりお茶でも飲んでください!」
言うだけ言うと、ナナナは再び部屋の中に引っ込んでしまう。

部屋に入ると、そこは図書室のように沢山の本棚と本が置いてある部屋だ。
部屋の真ん中には机と人数分の椅子が用意され、そこでナナナがティーカップに紅茶を入れている。
奥にはベッドが備えられていて、光る足跡は室内をあちこち動いた後でそこで途切れていた。
ベッドの上にはシーツの塊が乗っていて、誰が潜り込んでいるのか時々動いている。
「さ、どうぞ座ってお茶でも飲んでください。
 あまりお茶を楽しむ雰囲気の部屋ではないですが、他の部屋は壊れてるので…
 あ!私が焼いた美味しいクッキーもあります!いかがですか!?」
ナナナは、そう言って皆に着席を進めた。

「さっきはすみませんでした。
 まさか皆さんが、ムウ大陸の新しい王様のお友達とは知らなくて…
 メイド長からお話を聞いて、私びっくりしてお皿を割っちゃいました」
>「本当に悪い事しちゃったわぁん。ごめんなさいね…」
ナナナがすまなさそうに口を開くと、シーツの塊ももぞもぞ動いて野太い謝罪の声を上げる。
どうやら筋肉カバメイドガイは、メイド長の立場にいるようだ。
「私、皆さんはムウ大陸にやって来た盗賊さんだと思ってたんです。
 でも、みなさんは魔法学園で覚醒された、新しいムウ王のお知り合いなんですよね!?
 滅びちゃったムウ大陸を、立て直すために来られたんですよね!?」
>「ターロンって人からその話を聞いた時は、私もびっくりしたわぁん。
> でも、黄金の戦車が動いて、同じ時期にムウ大陸の封印が解けかけている。
> これは間違いないわよねえ……キャッ!恥ずかしいからそんなに見ないでぇ!」
シーツの端からカバの口がのぞいたが、恥ずかしそうにすぐ引っ込んでしまった。

50 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 11:42:23 P
フリージアは縮んだのではなく2,3年若返ったのらしい
2,3年前といえばフリージアがまだ虚乳だった頃である
つまり今のフリージアの胸は・・・・・
「まあ別に見せる殿方もいないしそのうち元に戻りますわよ・・・ね?」
リリアーナと胸の大きさ的な立場が逆転してしまったフリージアさんの明日はどっちだ!?

>「そっか!そうなんだ。
 じゃあフリージア、手が空いたときにでも、時々カプセルに向かって話し掛けてみてくれない?」
「判りましたわ!・・・え〜とメイレンさん若返りの技法は確かにあるみたいですわよ
 ほら私もこんなに若くなって・・・・orz」
若返ればいいというものではないフリージアはそう思った

>「見てみて!フリージアの真似!!」
「良かったですわねぇv」
と複雑な気分だが一応喜ぶフリージアさん

>「ところでロクー、あなたいつ、どうやってムウ大陸に来たの?
  仲間の姿が見当たらないけど、一人なの?私達はね・・・・・・・・」
「そうですわよ別に生粋のムー民ってわけでは無いのでしょう?」
不思議に思うフリージアさん
どうやってここに来たのか?何処から来たのか?
何もかも謎だらけである
「科学で空間こじ開けると凄くエネルギー代が掛かるよね
 魔法なら只だけど・・・・」
突然わけのわからないことを言い出すギズモ
フリージアには全く理解できなかった
>「ねえロクー、アンジェリーナって名前に、何か心当たりは無い?」
アンジェリーナの名前に電撃びりびりを思い出すフリージアさん
何度感電させられたか・・・・・
もし知っていたらロクーはロックと同じ存在の別固体である可能性が出てくる
もしかしたらアンジェリーナではなくアンジョリカとかそれっぽいバッタモノの知り合いがいるかもしれないが・・・
「まさかと思いますけど私に似た名前の知り合いとかいませんわよねえ」
ロクーが別の世界のロックでその世界には自分と似た存在がいるのでは
そう考えて一応聞いてみるフリージア・・・・・んなわけがないと思う
それ以前にフリージアは自己紹介をしていたであろうか?

51 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 11:44:24 P
>「おいこら、ちょっと待て何言い出すんだ天使」
何かを揉めている二人
どうやら全員一緒に呪い(?)を解く気まんまんのようである
「他はともかくミルクさんだけ色々と致命的な呪いですわねぇ」
何故だろう?不思議だ

>「あれ?アイシャさんは?」
>「アイシャ?あれ、そういえば…どこいったんだろ」
「そういえば居ませんわねえ・・・まあウェザーさんが憑いているから大丈夫でしょうけど」
ある意味保護者同伴みたいなものである

メイドガイの足跡を追いかけて扉の前に立つフリージアさんとギズモ
そして急に開く扉
「ぶべら!?」
お約束のごとく開いた扉に挟まれるギズモ
>「キャッ!び、びっくりしました〜。皆さん、もうお付きだったんですね。
 あ!立ち話は失礼ですから、どうぞ中に入ってゆっくりお茶でも飲んでください!」
扉と壁の間からからぺらぺらになったギズモが・・・・・
「見なかったことにしましょう・・・・」
まさに外道!!

メイド長がカバだと発覚してあっと驚くフリージア
>「な、んですって・・・・・・」
まあムーだしムー民でも仕方が無い
>「ターロンって人からその話を聞いた時は、私もびっくりしたわぁん。
 でも、黄金の戦車が動いて、同じ時期にムウ大陸の封印が解けかけている。
 これは間違いないわよねえ……キャッ!恥ずかしいからそんなに見ないでぇ!」
「そんな事はどうでもいいから早く私たちを元の姿に戻しなさいな!!」
ギズモはいつの間にか元の美少年姿に戻っている
後ろの方を見ると空気ボンベのような物が・・・風船かいな

52 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:57:13 O
>46>48>49>50>51
>「ところでロクー、あなたいつ、どうやってムウ大陸に来たの?
> 仲間の姿が見当たらないけど、一人なの?私達はね・・・・・・・・」
>リリアーナは手短に、魔法学園からムウ大陸へ来た経緯を話した。
>「そうですわよ別に生粋のムー民ってわけでは無いのでしょう?」
>「おらは一人だ。そして、おめーの言う通り、ムーの住民じゃねぇ。」
>「科学で空間こじ開けると凄くエネルギー代が掛かるよね
> 魔法なら只だけど・・・・」
>突然わけのわからないことを言い出すギズモ
ロクーはその意味を察して答えた。
>「その通りだよ。おらはおらの力でここへ来たわけじゃねぇ。
> 上司に転移させてもらったんだ!何日前だったかな…?
> 仕事で来てんだよ。まだ働けてねーけどな。」
>「ねえロクー、アンジェリーナって名前に、何か心当たりは無い?」
>「誰だ?天使っぽい名前だけど、知り合いにはいない名前だなー。」
>「まさかと思いますけど私に似た名前の知り合いとかいませんわよねえ」
>「そもそも、おめーは誰だよ?」
「なあ、リー、フリージア。この馬鹿にあんまり構わずに、先を急ごうぜ。」
レベッカがロクーの話を切った。

>その後。
>後から追いついてきたメンバー達を見て、リリアーナは首をかしげた。
>「あれ?アイシャさんは?」
アナスタシアの説明によれば、地下道から出たところからいなかったらしい。
メンバーの何人かは彼女の捜索にまわらなければならないだろう。
「やれやれだぜ。」
レベッカは槍という身の上なので、リリアーナと別行動は不可能だ。
>>>「ミシェルどこで遊んでるんだー!?」
「ぅおいぃい!?」
アナスタシアの声が頭に響き、レベッカはショックを受けた。
何故か妖怪の黄一族は、この手の魔法(テレパシー等)が苦手なのだ。
「やっ、やべ〜。ダメージを受けたぜ。リー、俺にもさっきの銀玉みたくパイパイで挟んでくれ〜。」
リリアーナはもう学習しているかもしれないが、
猥談ができるうちは、レベッカは大丈夫である。


53 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:58:25 O
一行は、ほどなくメイドがいる部屋に到着した。
>「キャッ!び、びっくりしました〜。皆さん、もうお付きだったんですね。
> あ!立ち話は失礼ですから、どうぞ中に入ってゆっくりお茶でも飲んでください!」
「演技はもうやめにしときな、お嬢ちゃん。
 ここにさっきのカバ野郎がいることはとっくにお見通しだぜ?
 痛い目をみたくなかったらさっさと…悪い、もう見つかったな。」
どう見てもシーツの中です。(ry
ナナナは、皆に着席を進めた。
>「さっきはすみませんでした。
> まさか皆さんが、ムウ大陸の新しい王様のお友達とは知らなくて…
> メイド長からお話を聞いて、私びっくりしてお皿を割っちゃいました」
>>「本当に悪い事しちゃったわぁん。ごめんなさいね…」
「なぁ、お嬢ちゃん。あれがメイド長でいいのかと小一時間問い詰めてーんだが。」
>「私、皆さんはムウ大陸にやって来た盗賊さんだと思ってたんです。
> でも、みなさんは魔法学園で覚醒された、新しいムウ王のお知り合いなんですよね!?
> 滅びちゃったムウ大陸を、立て直すために来られたんですよね!?」
>>「ターロンって人からその話を聞いた時は、私もびっくりしたわぁん。
>> でも、黄金の戦車が動いて、同じ時期にムウ大陸の封印が解けかけている。
>> これは間違いないわよねえ……キャッ!恥ずかしいからそんなに見ないでぇ!」
>「そんな事はどうでもいいから早く私たちを元の姿に戻しなさいな!!」
「その通りだぜ。さもないとケツの毛を全部抜くぞコラ。」
フリージアとレベッカが凄んだ。

>「なーんだ!おめーら、ムー大陸を元に戻してくれるんか!?そりゃー助かるぞ!」
急に叫んだロクーにレベッカが聞いた。
「おめーはムー大陸と関係ねーんだろ?なんで助かるんだ?」
ロクーは低い声で答えた。
>「だってよ…おらの仕事だったんだぜ、ムー大陸を滅ぼすのは。
> 誰がおらより先に滅ぼしたかわかんねーけど、頼まれた仕事はちゃんと果たさねーとな。」


54 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 16:03:45 0
>38
>「そうだね、それが最善かも。
>ちょっと大変だけど、よろしくね。ヴァンエレン」
ほかの仲間たちも同意見みたいなのでクリスを抱き起こしてお姫様だっこする。

>39>40
>「あれれっ!?ない……ない!あ、あ、あ、あたしの胸どこに行った!?」
なんということでしょう。
ミルクの胸がぺったんこになってしまって、洗濯板状態ではありませんか。
匠の技(ビーム)によって一瞬にして男に変化させられてしまったのでした。
>「何さりげなく話を進めようとしてるんだよこのアホ姉!
>嫌だーっ!性転換して男になっただなんてあたしは認めないぞ認めるもんかーっ!
>ベルジン先生!というかマオでもロクーでもこのさいレベッカでも誰でもいい!
>男になっちゃった体を女に戻す方法を教えてーっ!!」
信じがたい現実に思わず声が荒くなるミルク。
まあなってしまったものは仕方ないですよね。
>「やっぱりどうやって元に戻るかは、メイドさん本人から教えてもらうしかないかな。
>光る足跡が相手に気付かれないうちに捕まえなくちゃ!!」
元凶であるメイドに聞くしか戻る方法はないと判断したリリアーナ。
こうしてのんびりしていては遠くに行ってしまうと先陣をきって駆け出した。

>51
メイドが残した足跡をたどっていくと扉があり、いきなり開いて扉と壁に挟まれてしまったギズモ。
>「キャッ!び、びっくりしました〜。皆さん、もうお付きだったんですね。
>あ!立ち話は失礼ですから、どうぞ中に入ってゆっくりお茶でも飲んでください!」
それはひょっとしてギャグで言っているのか?
なんで侵入者をもてなそうとしているんだろう…。
「わはー。
 こんなところでお茶を頂けるとは思わなかったよ」
ここにもバカ一人いましたね。

>「ターロンって人からその話を聞いた時は、私もびっくりしたわぁん。
>でも、黄金の戦車が動いて、同じ時期にムウ大陸の封印が解けかけている。
>これは間違いないわよねえ……キャッ!恥ずかしいからそんなに見ないでぇ!」
>「そんな事はどうでもいいから早く私たちを元の姿に戻しなさいな!!」
若返ってぺったんこになったフリージアが吼える。

>53
>「だってよ…おらの仕事だったんだぜ、ムー大陸を滅ぼすのは。
> 誰がおらより先に滅ぼしたかわかんねーけど、頼まれた仕事はちゃんと果たさねーとな。
「ほほう。
 なるほどなるほど。
 滅ぼすとかなにやら物騒だけど…。
 誰に頼まれたんだい?」
滅亡させるのを頼まれたということは傭兵かなにかだろうか?

55 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage 続きはもう少し後に] 投稿日:2009/08/18(火) 18:26:14 0
>47-49
>「なあ、リー、フリージア。この馬鹿にあんまり構わずに、先を急ごうぜ。」
「そうだね、急がないと」
とりあえずロクーはロックとは無関係っぽいので、リリアーナもそれ以上聞かなかった。

>「アイシャ?あれ、そういえば…どこいったんだろ」
>「アイシャなら地下道から出たところからいなかったぞ? 」
「えー!!アナスタシア先生、なんで教えてくれなかったんですか!!」
>「はぐれ悪魔っ娘になるなんてしょーがない奴だなー。 」
アナスタシアはリリアーナをスルーし、ミシェルに連絡を取り始めた。テレパシーで。
>「ぅおいぃい!?」
「アナスタシア先生、レベッカさん達にまでテレパシーを送らないで!気絶するくらい苦手なんです!!」
リリアーナは慌ててアナスタシアを止めようとした。
>「やっ、やべ〜。ダメージを受けたぜ。リー、俺にもさっきの銀玉みたくパイパイで挟んでくれ〜。」
「そんなことで治るの?!わかった!・・・・・・ごめん、やっぱり無理。そんなおっきいの入らないよ」
いくら巨乳になっても、フリージアの胸にある収納用魔法陣までは真似できなかった!
「身体が槍になっても、やっぱりレベッカさんはテレパシーが苦手なのね。
 槍になっても痛みとか感触って残ってるものなの?じゃあ・・・・・・・痛いの痛いのとんでけー」
リリアーナは槍の穂先あたりを撫でて、痛みが消えるおまじないをした。

アナスタシアのテレパシーが終わると、ルズが皆に提案した。
「アイシャ様はわたくしが探しに行きますわ〜。このルズにお任せあれ!ですわーん。
 さあグレイとやら、れっつごーなのですわ〜」
ルズは珍しく男性であるグレイの肩によじ登ると、怪訝そうな顔をする彼に早く早くと促している。
「嫌ですわ〜。行方がわからない人探しには、わたくしやあなたのように鼻が利く者でなくては〜。
 ヴァンエレンとやら、使い魔蝙蝠を幾羽か貸してくださいましー」
グレイが同行することは、ルズの中では既に決定事項のようだ。
「そうそう、マンダ達の、一度ニャンコ先生のもとに戻ったようですわ〜。
 何で知っているかですって?嫌ですわー。元々私は、マンダの養い親だったのですわよ〜。
 あの子がケオスとやらと離れているとも思えませんし、二人とも無事だと思いますわーん。」

ルズはケオス達の無事を報告した後、つつつ・・・とフリージアの足元に擦り寄った。
(決してスカートの下を覗くためではない!)
「フリージア女王様、ルズがお傍を離れても、ルズのことを忘れないでくださいましー!よよよよよ。
 ―――― では皆様、ごきげんよう。さあグレイとやら、きりきり行きますわよー」
ルズはグレイと数羽の蝙蝠を引き連れ、元気良くアイシャ捜索に出かけていった。

56 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage すごく遅くなっちゃった…] 投稿日:2009/08/18(火) 18:30:03 O
>50-54
足跡を追ってたどり着いた先、ナナナに招かれた部屋の中で、あたしは黙って紅茶を飲んではクッキーを食べる。
もちろん、今すぐカバメイドの首を絞めながら、元に戻せと叫びたい気持ちは変わっていないけど。
>>「今は頭に血が上ってるみたいだから、ミルクは黙ってた方がいいぞ。
>> 交渉事は冷静な人間がした方が成功しやすいしなー」
なんて部屋に入る前にアホ姉に言われちゃったし、それはそうかもと思うし。
暴れるのは交渉が決裂してからでも遅くないよな。
一方、アホ姉の方は部屋の中の本棚を無許可で漁っていて、交渉なんて興味なさそうな気配が濃厚です。
…やっぱりあたしも口出しした方が良いかもしれん。

>「なぁ、お嬢ちゃん。あれがメイド長でいいのかと小一時間問い詰めてーんだが。」
>>「面白い本を見つけたぞー、ほい。
>> レベッカは槍の姿でも本読めるのか?なんなら先生が読んでやろうか?」
しごくごもっともな質問をぶつけるレベッカの所に、アホ姉が本を一冊持ってきた。
題名は【ムウ王家メイド名鑑】。
見たこともない文字が書いてあるのに読める所を見ると、どうも誰でも読めるように魔法がかけられているようで。
さすがは魔法先進国、できれば全部の本がこうあって欲しい。
ま、どうせ重要な本に限って読めないんだろうけど。
さて、肝心のその本の内容はといえば。
1ページ目がいきなり変態カバメイドの紹介になっていて、『第一回メイドコンテスト優勝!』ときた。
『大陸先住民ムウ民を模したミステリアスな頭!』
『誰も実行できなかったメイドと筋肉のミスマッチの妙!』
『ぶっちぎりの存在感で、審査員全員のハートフルボッコ!』
…この文を書いた奴はユリの先祖かなにかに違いない。
アホ姉は面白そうに、パラパラと他のページもめくっている。
>>「毎回メイドコンテストやって、優勝メイドを城で働かせてるみたいだなー、良い趣味してる王族だぞ♪」
「それであんなカバをメイド長にしてるんなら、確かに良い趣味してるよな…
 良い趣味すぎて、あたしには同意も理解もできん……」

57 名前:ミルクとアホ姉とメイド ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 18:32:21 O
>「そんな事はどうでもいいから早く私たちを元の姿に戻しなさいな!!」
その後、メイドの弁明をイライラしながら聞いてると、ようやくフリージアが抗議の声を上げた。
おおっ!ナイスだフリージア!もっと言えもっと!
>「その通りだぜ。さもないとケツの毛を全部抜くぞコラ。」
…レベッカはもう少し上品に脅せ。
> 「ごめんなさいねぇ。私の光線はランダムな効果を発揮するから、私でも元には戻せないのぉん。
>  多分高レベルな魔法解除で元に戻るはずなんだけど…私も元に戻した事なんてないからぁ…」
「なんだとこらーっ!勘違いで人を男にしておいて、すぐ元に戻せないってどういうことだーっ!!」
もごもごシーツに隠れて言うカバに、さすがに温厚なあたしもブチキレましたよええ。
アホ姉がバカだなーみたいな目でこっちを見てるけど、知るか!
こちとら女を捨てるかどうかがかかってるんだ!!
ところがこのカバと来たら、シーツを叩いても引っ張っても、石を相手にしてるみたいにびくともしない。
ひたすらシーツの中からごめんなさいねを繰り返すばかり。
「こ の や ろーっ!本当にメギドで灰にするぞ―――っ!!」

>「なーんだ!おめーら、ムー大陸を元に戻してくれるんか!?そりゃー助かるぞ!」
急に、一番ムウ大陸と関係なさそうなロクーが叫んだ。
もちろんあたしの最優先事項は、ムウ大陸じゃなくて自分の体を元に戻すことである。
だから、ロクーの言葉なんかどうでもいいはずだった。
レベッカの質問に、ロクーが答えるのを聞くまでは。
>「おめーはムー大陸と関係ねーんだろ?なんで助かるんだ?」
>「だってよ…おらの仕事だったんだぜ、ムー大陸を滅ぼすのは。
> 誰がおらより先に滅ぼしたかわかんねーけど、頼まれた仕事はちゃんと果たさねーとな。」
…え?なにその物騒な仕事?
> 「そ、そんなのダメです〜!ムウ大陸を元に戻しても、また滅ぼすなんて意味がないじゃないですか〜!」
ナナナが言うように、それじゃムウ大陸を戻さなくても今のままでいいんじゃないの?
アホ姉はニヤニヤ笑いながら成り行きを見守るつもりみたいだし、ここはあたしも突っ込んで聞いた方がいいかも。
>「ほほう。
> なるほどなるほど。
> 滅ぼすとかなにやら物騒だけど…。
> 誰に頼まれたんだい?」
「上司に言われてムウ大陸に来たって言ってたけど…ロクーって、どんな組織に所属してるの?
 というか、そもそもなんでムウ大陸なんか滅ぼしたがってるのよ?」

58 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 19:29:00 0
54-57
光るメイドガイの足跡は、しばらく進んだところで扉の閉まった部屋の中に消えている。
その扉が急に開いて、中からナナナが飛び出してきた。
ギ「ぶべら!?」
「わー!!ギズモしっかりして!!」
扉にはさまれたギズモに、リリアーナは仰天した。
メイドは一同をお茶に誘うと、再び部屋の中に引っ込んでしまう。
扉と壁の間からからぺらぺらになったギズモが・・・・・
>「見なかったことにしましょう・・・・」
「わーん、こんなぺらぺらに!空気!そうだ空気吹き込まなくちゃ!!」
せっかく美少年になったのに、ギズモのギャグ属性は相変わらずのようだ。

図書室らしき部屋でお茶を勧められ、お茶好きのヴァンエレンは喜んでいる。
>「演技はもうやめにしときな、お嬢ちゃん。
> ここにさっきのカバ野郎がいることはとっくにお見通しだぜ?
> 痛い目をみたくなかったらさっさと…悪い、もう見つかったな。」
「隠れてないで出て来てください。ちょっとお話があります」

>「あまりお茶を楽しむ雰囲気の部屋ではないですが、他の部屋は壊れてるので…
> あ!私が焼いた美味しいクッキーもあります!いかがですか!?」
ナナナは、そう言って皆に着席を進める。断って機嫌を損ねるのもまずいので、リリアーナもおとなしく着席した。
(横でミルクが、今にも飛び掛りそうな顔をしているので、内心ひやひやものだったのだが)

>「さっきはすみませんでした。
> まさか皆さんが、ムウ大陸の新しい王様のお友達とは知らなくて…
> メイド長からお話を聞いて、私びっくりしてお皿を割っちゃいました」
「王様?誰だっけ??」
リリアーナは首をかしげている。彼女はあまり『王様』と親密でなかったので、咄嗟に思い出せなかったようだ。
そしてさらに驚くべき事に、カバメイドはメイド長の立場らしい。
>「なぁ、お嬢ちゃん。あれがメイド長でいいのかと小一時間問い詰めてーんだが。」
その答えは、アナスタシアが見つけてきた一冊の本が解決してくれた。

古びた本の題名は【ムウ王家メイド名鑑】。
「すごい!読めないはずの字なのに、頭ではちゃんと理解できるなんて!!
 ベルジン先生、これを見てください!メイド図鑑ですよ!ちゃんと読めるんですよ!!」
大興奮のリリアーナは、大声でベルジンに話し掛けた。
古代魔法史が専門のベルジンにとっては、きっとこの図書室は宝の山も同然だろう。
「クリスさんも早く目を覚まさないかしら?」
ヴァンエレンに膝枕されているクリスを見て、リリアーナはため息をついた。

59 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage 遅れてごめんね] 投稿日:2009/08/18(火) 19:30:10 0

>「私、皆さんはムウ大陸にやって来た盗賊さんだと思ってたんです。
> でも、みなさんは魔法学園で覚醒された、新しいムウ王のお知り合いなんですよね!?
> 滅びちゃったムウ大陸を、立て直すために来られたんですよね!?」
リリアーナはちょっと気まずそうな顔をした。
ムウ大陸と学園がつながっている時間は、確か1日だけのはずだったからだ。
ここと学園の時間の流れが同じなら、滞在日数は丸一日。
とても立て直す手助けをする暇は無い。
また、メイレンを納得させるだけの宝を手に入れるためにムウ大陸へ来たのだ。
ナナナの誤解は、全く根拠の無い物ではないとも言える。
>「ターロンって人からその話を聞いた時は、私もびっくりしたわぁん。
>  でも、黄金の戦車が動いて、同じ時期にムウ大陸の封印が解けかけている。
>  これは間違いないわよねえ……キャッ!恥ずかしいからそんなに見ないでぇ!」
「ターロン!!あの妖怪魔法使い、ここにやってきたんですか?!」
リリアーナは問い詰めたかったが、それよりももっと大切な事があったことを思い出した。

>「そんな事はどうでもいいから早く私たちを元の姿に戻しなさいな!!」
>「その通りだぜ。さもないとケツの毛を全部抜くぞコラ。」
「いや、二人は元に戻して欲しいけど、私は別にこのままでも・・・・・・・・」
リリアーナはごにょごにょと言葉を濁した。

>「ごめんなさいねぇ。私の光線はランダムな効果を発揮するから、私でも元には戻せないのぉん。
>  多分高レベルな魔法解除で元に戻るはずなんだけど…私も元に戻した事なんてないからぁ…」
>「なんだとこらーっ!勘違いで人を男にしておいて、すぐ元に戻せないってどういうことだーっ!!」
ミルクはシーツの山に踊りかかった。
だがカバメイドは、シーツを叩いても引っ張ってもびくともしない。
ひたすらシーツの中からごめんなさいねを繰り返すばかり。

>「こ の や ろーっ!本当にメギドで灰にするぞ―――っ!!」
「わー!ミルク落ち着いて!こんな所で魔法使っちゃだめー!!」
リリアーナは慌ててミルクに飛びついた。

>「なーんだ!おめーら、ムー大陸を元に戻してくれるんか!?そりゃー助かるぞ!」
>「おめーはムー大陸と関係ねーんだろ?なんで助かるんだ?」
ロクーは低い声で答えた。
>「だってよ…おらの仕事だったんだぜ、ムー大陸を滅ぼすのは。
  誰がおらより先に滅ぼしたかわかんねーけど、頼まれた仕事はちゃんと果たさねーとな。」
あまりの言葉に、リリアーナは危うくレベッカを取り落としそうになった。
「・・・・・・滅ぼす?」
>「そ、そんなのダメです〜!ムウ大陸を元に戻しても、また滅ぼすなんて意味がないじゃないですか〜!」
>「ほほう。(略)
> 誰に頼まれたんだい?」
>「上司に言われてムウ大陸に来たって言ってたけど…ロクーって、どんな組織に所属してるの?
> というか、そもそもなんでムウ大陸なんか滅ぼしたがってるのよ?」
「えっと・・・・・・ムウ大陸がほろんだのは、昨日今日の話じゃ無いと思うんだけど。
 ロクー、あなたここに来て何日目?その上司の人に、連絡とか取れないの?」
もしかしてあなたの上司が転送に失敗して、何百年単位も未来の世界に送り込まれたのだろうか?

60 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 21:29:07 P
>52−59
>「なんだとこらーっ!勘違いで人を男にしておいて、すぐ元に戻せないってどういうことだーっ!!」
「そうですわ!私はまだ2、3年経てば元に戻るでしょうけどミルクさんは一生このままかもしれませんのよ!!」
そう・・・フリージアさんの場合は時が全てを解決してくれるのである
>「こ の や ろーっ!本当にメギドで灰にするぞ―――っ!!」
「まあまあ落ち着いて・・・・」
とギズモ
他人事だからそんなこと言ってられるのである
フリージアさんの性別が変わったらルズとかと一緒に絶望するだろう

>「だってよ…おらの仕事だったんだぜ、ムー大陸を滅ぼすのは。
> 誰がおらより先に滅ぼしたかわかんねーけど、頼まれた仕事はちゃんと果たさねーとな。」
> 「そ、そんなのダメです〜!ムウ大陸を元に戻しても、また滅ぼすなんて意味がないじゃないですか〜!」
ロクーはムウを滅ぼしに来たらしい
「一人で一つの文明を滅ぼせるわけ無いじゃないの常識的に考えて」
と常識外れの代名詞魔法の使い手であるフリージアさんがこう言った
「ムーって滅ぼさなきゃいけないような危険な存在なの?」
ムーの人間がカバ・・・・いやムー民ならば
彼らは人間ではない種族である
人間に害を及ぼすのならば滅亡させる必要がある
そう判断したのだろうか?
「文明なんて行き過ぎたら何もしなくても勝手に滅びますわ」
とフリージアさん
大体自滅するからほっておけという意見なのだろう
>「上司に言われてムウ大陸に来たって言ってたけど…ロクーって、どんな組織に所属してるの?
  というか、そもそもなんでムウ大陸なんか滅ぼしたがってるのよ?」
>「えっと・・・・・・ムウ大陸がほろんだのは、昨日今日の話じゃ無いと思うんだけど。
  ロクー、あなたここに来て何日目?その上司の人に、連絡とか取れないの?」
「非合法的な危険な組織・・・・じゃありませんわよね
 もしもそうだったらムーに来た目的とか気軽に話しませんもの」
とフリージアさん
「じゃあ復活させて滅ぼしてからまた復活させてもOKって事だね」
もし滅ぼすこと自体が目的なら滅ぼした後のことはどうでもいいはずである
「もしかして昔ムーを滅ぼしたのは貴方のお仲間じゃ・・・いえそんなはずがありませんわね」
もしかしていくら待っても帰ってこなかったから上司が替わりを派遣して滅ぼさせたのではとフリージアは思った
だがまさか空間移動で間違って時を越えるなんてありえんと思い直したのであった

61 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 19:26:50 0
>54>57>59>60
> 「ほほう。
>  なるほどなるほど。
>  滅ぼすとかなにやら物騒だけど…。
>  誰に頼まれたんだい?」
とヴァンエレン。
>「上司の指示だよ。」
とロクー。
> 「一人で一つの文明を滅ぼせるわけ無いじゃないの常識的に考えて」
> 「ムーって滅ぼさなきゃいけないような危険な存在なの?」
> 「文明なんて行き過ぎたら何もしなくても勝手に滅びますわ」
レベッカはフリージアとギズモの言葉を黙って聞いていたが、
内心で、フリージアは何でもお見通し、ごもっともだと思った。
> 「上司に言われてムウ大陸に来たって言ってたけど…ロクーって、どんな組織に所属してるの?
>  というか、そもそもなんでムウ大陸なんか滅ぼしたがってるのよ?」
とミルク。
>「ケルビm…おっと、それは秘密だ!ついでに滅ぼす理由も謎のほうがいいだ!」
「(ケルビ?)」
> 「えっと・・・・・・ムウ大陸がほろんだのは、昨日今日の話じゃ無いと思うんだけど。
>  ロクー、あなたここに来て何日目?その上司の人に、連絡とか取れないの?」
とリリアーナが聞いた。
>「ええっと…1日目に光と闇ができて…2日目は天と地ができた。
> 3日目は空と海ができて、4日目に植物が生える。
> 5日目には空と海と大地に獣が満ちて、6日目…おらができた。
> そうだ!ここに来て6日目だ!」
ロクーが屈託の無い笑顔でそう答えると、レベッカがため息をついた。
「(まるっきり創世記の話じゃねーか。)」
創世記とは、一神教の神ヤハウェが世界を創る過程を描いた書である。
創世記の中で、人は神によって6日目に、赤い土から創られるのだ。
>「上司と連絡とりたいんだけど、ケータイが壊れちゃって…」
ロクーは薄い箱のようなものを皆に見せた。

62 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 19:27:56 0
> 「非合法的な危険な組織・・・・じゃありませんわよね
>  もしもそうだったらムーに来た目的とか気軽に話しませんもの」
> 「じゃあ復活させて滅ぼしてからまた復活させてもOKって事だね」
> 「もしかして昔ムーを滅ぼしたのは貴方のお仲間じゃ・・・いえそんなはずがありませんわね」
「おめーら、いいかげんにしろよ。」
ロクーの言葉に対する皆の反応を黙って聞いていたレベッカが口を開いた(?)。
「こいつ、頭がおかしいんだよ。こんな奴の言葉をいちいち真に受けてられるかってんだ。
 フリージア、さっきおめー自身が言ってたじゃねーか。
 一人で一つの文明を滅ぼせるわけ無いってよ。その通りだろ?」
>「トゥルルルル…トゥルルルル…」
「ああん?」
ロクーが急に変な効果音を口に出した。
>「あれ?…トゥルルルル…どこかで…トゥルルルル…電話がなってるぞ!
> トゥルルル…公衆電話があるのかなー!」
ロクーがメイドに言った。
>「わりぃ!ちょっと電話かしてもらうぞ!」
ロクーは、トゥルルルルと口走りながら部屋の奥の方へ移動していった。
「見ろ。やっぱりあいつは頭がおかしいんだ。」

レベッカが厳しい口調でメイドに言った。
「ロクーのせいで話がそれちまったが、俺達に変な期待をするんじゃねーぜ、お譲ちゃん。
 てめーらの国を復活させたいなら自分達の力でやりな。
 俺達はただの通りすがり。甘えたこと言ってんじゃねぇ。」
ここまで言うと、こんどは優しい口調でメイドに語りかけた。
「…なーんてな。わりぃな、ちょっと言い過ぎたよ。
 目が覚めたら自分の国が崩壊してたなんて、つらいよなぁ。悲しいよなぁ。
 俺達だってよ、それくれぇの事は理解できるんだぜ?
 だからよ、おめぇが俺達にムウ大陸の宝を渡してくれるんなら、協力をおしまねぇぜ?」
もしもここでメイドが宝を渡す事に二の足を踏むようなら、レベッカはさらに激しい口調になるだろう。
「なま言ってんじゃねぇぞ、お譲ちゃん!人が下手になりゃ調子に乗りやがって、
 ムウ大陸の宝ってのも、ムウ大陸があってこそのもんじゃねーのか?
 俺達がせっかく協力しようってのにそんなせこい根性を見せられたら、俺達も態度を改めねぇといけねぇなぁ!」
レベッカはこうして飴と鞭を繰り返し、メイドを懐柔するつもりのようだ。

63 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/08/20(木) 20:50:14 O
穴から抜け出たアイシャはある物を見つけた。
地下墓地の中心に佇むそれは、メイドの像であった。
一瞬、生者と見間違える程そのよく出来ていて、何か指示を与えれば今にも動き出しそうな雰囲気があった。
近づいてよく見てみると胸元に何かをはめ込む窪みが三つあるのが確認出来た。
そして、その足元には古代語でこう書かれている
【完全なる従者、従者の三信誤る時、破滅の使者が目覚めん】
「分かるの?」
【魔界古語に少し似ていたのでな…それで無理やり訳しただけだ
 もしかしたら別の意味があるのかも知れん】
「でも、これがあいつの欲しがっているものに関わってんのは確かなんだよね」
出来ればこのまま放置せず、どうにかするべきなのだが今のアイシャではどうすることもできない。
「とりあえずメモっとこ」
と古代語を写していると何者かが近づいてくる。

64 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/21(金) 19:42:43 O
>58-62
>「ケルビm…おっと、それは秘密だ!ついでに滅ぼす理由も謎のほうがいいだ!」
「えー…どうせ聞いてもわからないんだし、教えてくれてもいいじゃん。ケチくさいなぁもう…」
案外秘密主義なのか他に理由があるのか、ロクーは言いかけた組織の名前を引っ込めてしまった。
滅ぼす理由も謎が良いとか言って言わないし、これじゃまるっきりわかんないよ…
リリアーナのいつムウ大陸に来たかって質問にも、はぐらかすような事しか言わないし…
>「上司と連絡とりたいんだけど、ケータイが壊れちゃって…」
ただ、上司との連絡、という質問の答えとしては、薄い箱みたいなものを見せてくる。
「ケータイ?なにこれ、これで通信するの?」
…あたしとユリが遠距離通信する時に使う水晶球…みたいなものか?これ。
そんな簡単に壊れるなんて、重要任務についてるわりに安物使ってるんだな…

さて、意味不明な言葉が出てきた時に役立つのは、人生の先輩です。
「ベルジン先生かアナ姉、ケルビで始まる組織に心当たりとかあります?」
>>「あのなー、バカか?どんな組織かもわからないのに、心当たりなんかあるわけないだろ。
>> だいたい、ロクーが本当の事言ってるかどうかもわからないんだぞ?
>> 実在してても、ケルビモケーレムベンベがロクーと上司の2人だけの組織だったら知ってるはずないだろ?」
「そんな変な名前言ってねーよ。知らないなら知らないって言うだけでいいだろ…」
とりあえず、アホ姉の方で心当たりは無し、か…

>「おめーら、いいかげんにしろよ。」
あたしたちが好き勝手言ってると、レベッカが呆れたように言い出した。
>「こいつ、頭がおかしいんだよ。こんな奴の言葉をいちいち真に受けてられるかってんだ。
> フリージア、さっきおめー自身が言ってたじゃねーか。
> 一人で一つの文明を滅ぼせるわけ無いってよ。その通りだろ?」
「本人の前で頭がおかしいとか言うなよ…
 ま、たった1人でムウ大陸を滅ぼしにってのは、ちょっと無理がある気がするけど」

>「トゥルルルル…トゥルルルル…」
>「ああん?」
「ど、どうしたの急に」
いきなり、何の前触れもなくロクーが何かを口走り始めた。
言葉…っていうより、作動音か警告音みたいな。
>「あれ?…トゥルルルル…どこかで…トゥルルルル…電話がなってるぞ!
> トゥルルル…公衆電話があるのかなー!」
「いやいや、どこかもなにも、さっきから自分で言ってるだけだから」
親切に教えてあげたけど、ロクーの方では聞く耳持たず。
>「わりぃ!ちょっと電話かしてもらうぞ!」
とナナナに言って、奥の部屋に走って行っちゃった。
> 「え?は、はい。でも奥には公衆電話なんて名前の物は…え?」
お城の事をよく知ってるはずのナナナも状況が掴みきれないようで、ますます意味が分からん…
>「見ろ。やっぱりあいつは頭がおかしいんだ。」
「うーん、これはひょっとしたらそうなのかも…」

65 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/21(金) 19:44:15 O
>「ロクーのせいで話がそれちまったが、俺達に変な期待をするんじゃねーぜ、お譲ちゃん。
レベッカはどうやらロクーの事は無視する事に決めたようで、ナナナとの交渉を再開する。
ここは、レベッカにお任せコースで行った方がいいかな。
> てめーらの国を復活させたいなら自分達の力でやりな。
> 俺達はただの通りすがり。甘えたこと言ってんじゃねぇ。」
おいおい、なんか厳しい事言ってるなー。
なんて思ってると、レベッカは急に口調を変えて優しく話し出す。
>「…なーんてな。わりぃな、ちょっと言い過ぎたよ。(中略)
> だからよ、おめぇが俺達にムウ大陸の宝を渡してくれるんなら、協力をおしまねぇぜ?」
…随分ストレートに話を持って行くんだな、というのがレベッカの説得を聞いたあたしの感想。
もうちょっと遠回しに宝の話を出した方が良いんじゃないの?
> 「え、あの、王様のお知り合いじゃなかったんですか?
>  宝を渡したら協力してくれるって…あの…その…ええと…」
思った通り、ムウ大陸復興に来たのじゃないのに宝を渡せ、という部分に不信感を抱いたらしい。
ナナナはお宝を渡す事を渋り始めた。
ところが。レベッカはここでまたガラリと口調を変えたのだ。
>「なま言ってんじゃねぇぞ、お譲ちゃん!人が下手になりゃ調子に乗りやがって、
> ムウ大陸の宝ってのも、ムウ大陸があってこそのもんじゃねーのか?
> 俺達がせっかく協力しようってのにそんなせこい根性を見せられたら、俺達も態度を改めねぇといけねぇなぁ!」
> 「ひっ!そ、そんなぁ…メイド長〜」
な、な、な、なんというマフィア的懐柔策。
レベッカの術中にすっかりはまったナナナは、半泣きになってカバメイドに助けを求めた。
>>「…そうねえ、確かにその人の言うとおりねえ。
>> ナナナちゃん。悪いんだけど、私の代わりにみなさんを宝物庫に案内してあげなさい」
> 「はっ、はい!!」
返答を聞いたナナナは弾かれたように飛び出して、扉を開けた。
ただしレベッカを怖がったのか、リリアーナを避けるように大きく動いて。
開いた扉の向こうには人影がいて…
「あ、ミシェル先生、あたしたちの居場所がわかったんですね。良かった。
 今からメイドさんの案内で、ムウ大陸のお宝を根こそぎいただきに行く所なんです。
 先生も一緒に行きましょー!」

66 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 09:40:54 P
>61>62>64>65
>「こいつ、頭がおかしいんだよ。こんな奴の言葉をいちいち真に受けてられるかってんだ。
  フリージア、さっきおめー自身が言ってたじゃねーか。
  一人で一つの文明を滅ぼせるわけ無いってよ。その通りだろ?」
>「あれ?…トゥルルルル…どこかで…トゥルルルル…電話がなってるぞ!
> トゥルルル…公衆電話があるのかなー!」
>「わりぃ!ちょっと電話かしてもらうぞ!」
「ドッピォ?」
謎のリアクションをするギズモ
>「見ろ。やっぱりあいつは頭がおかしいんだ。」
なんていうか・・・かなりきていた
いわゆる神からの電波という奴であろうか?
文明の破壊を命じるなんて十中八九邪神であろうが・・・・
>「うーん、これはひょっとしたらそうなのかも…」

「バッカジャネーノ?魔法文明であるムーに電気式遠方通話装置があるわけがないじゃん」
機械文明の破壊者である悪魔グレムリン
そのグレムリンであるギズモは電話のことを知っているようである

ちなみに一部のマジックアイテムクリエーターが魔法式の遠話装置を作っているようだが
コストが高すぎて一班には普及しなかったらしい
何しろ原材料が銀である・・・それもミスリル銀だ
そりゃあ普及しないわ

だがフリージアには意味不明であった
「まあ電話が何かなんてどうでも良いですわ
 それよりも・・・・」
メイドを懐柔しようとしているレベッカ
どうやらうまくいったようだ

> ナナナちゃん。悪いんだけど、私の代わりにみなさんを宝物庫に案内してあげなさい」
>「はっ、はい!!」

>「あ、ミシェル先生、あたしたちの居場所がわかったんですね。良かった。
  今からメイドさんの案内で、ムウ大陸のお宝を根こそぎいただきに行く所なんです。
  先生も一緒に行きましょー!」
「いや根こそぎは駄目でしょ」
とつっこみを入れるギズモ
「ムー大陸のお宝が私たちの文化でもお宝とは限らないけれど
 それでも行ってみる価値はあるはずですわ」
物事の価値という物は普遍的ではない
つまりムーではお宝でも自分たちにはゴミであるということも有り得るのである
逆もまたしかり自分たちにとってはゴミでもムーではお宝だという事も有り得る
代価を要求されたならばそういう物を渡せばいいのである
たとえばフリージアが作る魔法の炎・・・”魔力による熱”以外では絶対に溶けない氷に結晶などだ
ぶっちゃけ水さえあれば作れるので原材料は只だが同時に科学では作れない存在でもある
「さあ一体どんな物があるのかしらね?」


67 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage リリアーナはもう少し後になります] 投稿日:2009/08/22(土) 18:59:03 0
>63
地下墓地の中心にあるメイド像、その足元には古代語。
アイシャがそれを写していると何者かが近づいてくる。
それは一匹の黒猫だった。
「アイシャ様〜ご無事で何よりでしたわ〜!!さあ!再会のぱふぱふを〜ん!」
ルズは駆け寄ってきた勢いのままアイシャの胸に飛び込もうとした。
だがその寸前、使い魔蝙蝠がルズの尻尾を掴み、地面に叩きつけてしまった。
「ぐふ・・・・・や、やられたのですわ〜」

〜そのまましばらくお待ちください〜

「というわけで、皆様は今、メイドを追ってお城の中へ向かったのですわ〜ん」
何とか復活したルズは、アイシャに今までの経緯を説明した。
「グレイとやらも一緒に来ていたのですが、途中トラブルがありまして〜。
 怪我はたいした事ないのですけれど、今は大事を取って使い魔カプセルの中で休んでおりますの〜」
ルズはそう言って、首輪についた小さな鈴を揺らして見せた。
どうやらこれが、ルズ所有の使い魔カプセルのようだ。

「ところで、ここはどこなのですの〜?アイシャ様は今、こちらで何をしておられますの〜?・・・・・あらん?」
ルズは、地下墓地のメイド像にようやく気付いたようだ。
「ずいぶんとリアルですわね〜。まるで生きているようですわ〜ん」
ルズはスカートの下をチェックすると、そう評した。
「で、アイシャ様。これからどうなさいますの〜?
 フリージア女王様と合流するのでしたら、わたくしがご案内いたしますわ〜ん」

68 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 19:18:39 O
>>65-66

ミシェルはあまりの無聊さに周りに人もいないし、無遠慮に大きな欠伸をかました。
いい加減そろそろ退屈してき始めた頃に、生徒達がゾロゾロと部屋から出てきたからまだマシだったのだが。
>「あ、ミシェル先生、あたしたちの居場所がわかったんですね。良かった。 今からメイドさんの案内で、ムウ大陸のお宝を根こそぎいただきに行く所なんです。
先生も一緒に行きましょー!」
>「いや根こそぎは駄目でしょ」
一連の漫才の真似事を聞いてミシェルも苦笑を浮かべる。
「ここは人気がないですから、声は存外響くみたいですよ
根こそぎはともかく、素晴らしい物であるといいですね」
ミルクの盗掘紛いの行動予定を是とも非ともせず、取り敢えず無難に答えながら思案する。
お宝。はたしてそう上手くいくだろうか。よしんば有ったところでそんな物に価値があるのだろうか?
ターロンの言うムーを滅ぼした魔導具とそのお宝は恐らく一致しないだろうが、滅ぼしたそれに近いものである事は考えられる。
「お宝だと思って蓋を開けたら、手に負えない代物だった。なんて話は物語ではありがち………ですね。
もちろんムーのお宝がそうだと断定する訳ではありませんよ。飽くまで一般論というやつです」
思わず口を割った本音をサラリと誤魔化し、突っ込みはゴメンとばかりに別の話題へ話を移す。
「そういえば悪魔憑きの彼女の姿が見えませんね?やはり私が嫌われているのかな」

69 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21:02:51 0
>「ええっと…1日目に光と闇ができて…2日目は天と地ができた。 (略)
>  そうだ!ここに来て6日目だ!」
「・・・・・・・・・・・・そ、そっか。そうなんだ・・・・・ははは」
ロクーが嘘をついていないのが分かるだけに、反応に困る。
おまけに顔が想い人そっくりなのだから、余計始末が悪かった。
>「上司と連絡とりたいんだけど、ケータイが壊れちゃって…」
ロクーは薄い箱のようなものを皆に見せた。
>「ケータイ?なにこれ、これで通信するの?」
「へえ・・・・・あ、携帯!私知ってる!キサラって友達が前に見せてくれた事があるの。
 確か、遠くの人と話す『機械』なんだよね?」
名前が同じなので、リリアーナは完全に同じ『機械』の一種だと思い込んだようだ。
(もっとも、彼が見せてくれた携帯も壊れていたのだが・・・・・・)
「ギズモ、これ以上壊したりしちゃダメだからね〜。
 クリスさん、起きて起きて!ケータイ!本物だよ!!」
リリアーナはクリスに飛びつくと、思いっきり揺さぶった。
「早く起きないと、後で後悔するよ〜!」

人一人の力で文明が滅びるはずが無いというフリージア。
「いやー。でも、ロクーがメイレン様クラスだったら、あるいは・・・・・・」
ロクーにはそんな力があるのだろうか?
リリアーナはロクーをじっと凝視していたが、やがてさっと顔を逸らした。
――――ちょっと顔が赤いのは、不可抗力である。

レベッカはロクーの前で頭がおかしいと断言しているが、彼は特に気を悪くした様子も無かった。
>ロクーは、トゥルルルルと口走りながら部屋の奥の方へ移動していった。
ナナナの話では公衆電話など無いらしいのだが・・・・・・。
>「見ろ。やっぱりあいつは頭がおかしいんだ。」
>「うーん、これはひょっとしたらそうなのかも…」
>「バッカジャネーノ?魔法文明であるムーに電気式遠方通話装置があるわけがないじゃん」
「ケータイ持っていたし、やっぱりロクーは機械文明の関係者なのかな?
 ああギズモ、ちょっと落ち着いて。このクッキーおいしいよ?」
いつに無く語気が荒いギズモをなだめようと、リリアーナはクッキーを差し出した。

>レベッカが厳しい口調でメイドに言った。
ムウを復活させたいなら自分達でやれ、協力して欲しいなら、宝を差し出せと。
一方ナナナは、目を白黒させている。
一体ターロンは、自分達のことをなんと言って紹介したのだろう?

リリアーナがあっけに取られているうちに、レベッカの飴と鞭を使った説得ははさらに続く。
「あ・・・・あの・・・・・」
>「なま言ってんじゃねぇぞ、お譲ちゃん!人が下手になりゃ調子に乗りやがって、(略)!」
リリアーナの戸惑った声は、レベッカの恫喝にかき消されてしまった。
(ひ〜!!)
恐い、恐すぎる。

70 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21:03:45 0
結局、メイド長の許可を得て、ナナナは宝のありかに案内してくれる事になった。
槍がしゃべっていると気付いていない場合、ナナナにとってはリリアーナ=レベッカなのだろう。
「ちょっとレベッカさん、いくらなんでもやりすぎよ。めちゃくちゃ怯えてるじゃないの」
リリアーナはナナナの背を指差しながら、小声で抗議した。
「等価交換って知ってる?
 あそこまで啖呵切った以上、あなたも私も、メイドさんに協力しないとダメなんだからね!
 ・・・・・・・・・・・・別に身体が無くたって、出来ることはたくさんあるでしょ?
 国は違えど、レベッカさんは、国の母になられたお方なんだからね」

図書室から出ると、そこにミシェルが立っていた。
>「あ、ミシェル先生、あたしたちの居場所がわかったんですね。良かった。
> 今からメイドさんの案内で、ムウ大陸のお宝を根こそぎいただきに行く所なんです。
> 先生も一緒に行きましょー!」
>「いや根こそぎは駄目でしょ」
何だかんだ言って、皆ムウ大陸のお宝を見るのを楽しみにしているようだ。
>「ここは人気がないですから、声は存外響くみたいですよ
>根こそぎはともかく、素晴らしい物であるといいですね」
>「お宝だと思って蓋を開けたら、手に負えない代物だった。なんて話は物語ではありがち………ですね。」
みんなのテンションが下がる前に、ミシェルはさっと話題を変えた。
>「そういえば悪魔憑きの彼女の姿が見えませんね?やはり私が嫌われているのかな」
「殿下!それは違います!そんな事無いです!
 実はいろいろあって、アイシャさんとは逸れてしまって・・・・・。あ、歩きながら話してもいいですか?」
リリアーナは、ミシェルがいなかった間の話を手短に説明しようとしたが・・・・・。
「えーと、こんな感じなんですけど・・・・・・分かってもらえました?
 私、こういう事説明するのあんまり得意じゃないんで・・・・・・・。マオマオー!ベルジン先生〜!」
ミシェルとはあまり面識がないせいか、柄にも無く緊張したようだ。
とうとうリリアーナから泣きが入った。


ナナナの後に続きながら、リリアーナは誰に言うでもなく話し始めた。
「ロクー、結局戻ってこなかったね。何か雰囲気が変わってたけど、人・・・・・なんだよね?
 あ、そうに決まってるよね。何いってるんだろ私。あはは」
リリアーナは乾いた笑いを浮かべた。
「ねえ、昔のムウ大陸ってどんなだったのかな?
 ナナナさんは知ってるんだよね?もし良かったら、聞かせて欲しいな。
 あ!ちょっと興味があっただけ。嫌なら話さなくてもいいんだけど・・・・・・・何で滅びてしまったのかなって思って。
 私ね、実は昔、戦争のために作られた大きな蟻を見た事があるの。
 その蟻は、人の気配に反応して襲撃するようになってたの。
 まあそういうのと、ムウ大陸がほろんだ原因とはちょっと違うかもしれないけど・・・・・・・。
 つまりね、原因がわからなければ、復活させてもまた同じことになるんじゃないかって思って」
なんだか変な話題ばかり振っている気がする。

「ナナナさん、まだ宝物庫まで遠いのかな?
 あれから結構動いちゃったけど、ルズ達とちゃんと合流できるかな?」
リリアーナは知らなかった。
どこに居ても、フリージアの居場所だけはわかるルズの特技を。

「そういえば、ロクーは私達より6日も前にここに到着してたわけよね?
 となると、過去に私達とは別ルートでムウ大陸に来た人は他にもいたんじゃない?」
ナナナは眠っていたから知らないだろうが、メイド長なら知っていたかもしれない。
聞いておけばよかったと、今更後悔しても遅い。
「・・・・・・せめてメイレン様用のお宝か、ミルク達の身体を元に戻す手がかりがあればいいんだけど・・・・・・」

71 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 09:00:44 0
「トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャッ。」
ロクーは、部屋の奥にあったカエルの置物を手に取り、耳にあてた。
「はい、もしもし。」
「ロクー、俺だ。」
「はい、ボス。」
ロクーは一人で自分とボス役を演じわけ、電話で会話を始めた。
「ロクー、お前は我々の目的をちゃんと理解しているのか?
 あの魔女達が、我々の探しているものを見つけた時はどうするつもりだ?」
「う〜ん、どうしましょうか?」
「何もかも、全てを無に還せ。」
ボス役のロクーが無情に言った。
「我々は創世記の失楽園を忘れてはならない。真の失楽園の物語をだ。」
「失楽園…禁断の知恵の実を食べたアダムとイブが、罪を背負い、楽園エデンから追放されること。」
「そして神は、人がもう一つの禁断の果実、生命の実を食べる事を恐れ、
 楽園へいたる道に怪物ケルビムと炎の剣を置いた。」
「しかし、ケルビムこそ…」
「かつて生命の実を食べ、罪を背負ったもう一人の人間ッッッ!」
ボス役のロクーの口調が激しくなる。
「人は知恵を使い、科学を生み、魔法を知った。そしてっ、愚かにもその知恵で、
 生命の神秘っ!すなわち、命まで自由にしようとしているっ!
 それはすなわち、生命の実を口にし、神にも等しくなろうとする悪魔の所業っ!
 もしそうなれば、神の軍勢が地上に降り立ち、
 人を塩の柱にするだろう…誰一人、そうしなかったようにッッ!」
「なぜ、おらが来る前にムウ大陸が滅びていたか、わかんねぇ。」
「しかし、我々とは目的が違うだろう。ムウ大陸の人間が若返りの薬を開発していたなら、
 それは生命の神秘を得たということに違いない。それらを回収し、
 そして二度と開発できないようにしなければならない。秘密結社ケルビムの名の下に…」
「……あれ?」
ロクーは耳に当てていたカエルの置物をまじまじと見つめた。
「おら電話を探してたはずだけど、こりゃカエルでねーか。」
ロクーは部屋の外に出た。
「早くリリアーナ達に合流しねーとな!」


72 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 09:02:35 0
>65>70
> >>「…そうねえ、確かにその人の言うとおりねえ。
> >> ナナナちゃん。悪いんだけど、私の代わりにみなさんを宝物庫に案内してあげなさい」
> > 「はっ、はい!!」
> 返答を聞いたナナナは弾かれたように飛び出して、扉を開けた。
「おぅ、そうこなくちゃな。」
> 「ちょっとレベッカさん、いくらなんでもやりすぎよ。めちゃくちゃ怯えてるじゃないの」
> リリアーナはナナナの背を指差しながら、小声で抗議した。
> 「等価交換って知ってる?
>  あそこまで啖呵切った以上、あなたも私も、メイドさんに協力しないとダメなんだからね!
>  ・・・・・・・・・・・・別に身体が無くたって、出来ることはたくさんあるでしょ?
>  国は違えど、レベッカさんは、国の母になられたお方なんだからね」
「ぁったりめぇだっ。」
レベッカは、本気でムウ大陸を復活させる気でいた。
「そして、俺がこの国の母になってやんよ。」

> 「ロクー、結局戻ってこなかったね。何か雰囲気が変わってたけど、人・・・・・なんだよね?
>  あ、そうに決まってるよね。何いってるんだろ私。あはは」
> リリアーナは乾いた笑いを浮かべた。
他にもリリアーナはナナナに、ムウ大陸に関する質問をしている。
レベッカも、余計なちゃちゃを入れずにその話を聞く事にした。
>「お〜い!待ってくれ〜!」
「おん?リー、噂をすればロクーが追いかけてきたぜ?」
ロクーは背中の大きなリュックをがちゃがちゃ揺らしながら走ってきた。
>「はぁ、はぁ、や〜良かった!おら置いてかれるかと思ったよ!」
ロクーは息をきらしながらそう言った。
「あー、おめーのそのリュック重そうだもんなぁ。どれ、ちょっと力が余ってるから、支えてやんよ。」
レベッカのスペルカードがロクーのリュックを支えるべく一枚飛び出した。
しかし、そのスペルカードがリュックに近づくや、ロクーの表情が急変した。
>「俺のリュックに触るなッッ!!」
「あぁん!?」
ロクーの豹変振りに、レベッカがたじろいだ。いや、たじろいだのはレベッカではなかった。
レベッカを持つリリアーナがたじろいたからそう感じたのだ。
>「………へ」
「…へ?」
>「へへへのへへへのへのへのへ…わりぃ、大声出しちまった。大丈夫だよ〜、おらの力で十分持てっから。」
ロクーはうってかわったにこやかな表情でそう言ったが、レベッカは小声を出さずにはいられなかった。
「やっぱり、こいつおかしいぜリー。」

73 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 18:51:40 O
>66 >68-70
>「いや根こそぎは駄目でしょ」
>「ムー大陸のお宝が私たちの文化でもお宝とは限らないけれど
> それでも行ってみる価値はあるはずですわ」
「大丈夫大丈夫。根こそぎ持って行って問題なし。
 昔っから文明を救おうとする人間は、タンスや壷の中身まで洗いざらい持って行って良い決まりなんだから。
 ムウも魔法文明の国だから、お役立ちアイテムが一個か二個か百個くらいあるでしょ。
 アイテムは使うからこそ意味があるわけで。
 倉庫で埃を被ってるより、あたしたちが持ち帰って使ってやった方が、アイテムも幸せだよきっと」
>「ここは人気がないですから、声は存外響くみたいですよ
>根こそぎはともかく、素晴らしい物であるといいですね」
「そりゃもう、なんといっても伝説の土地だしお城だし。
 仮に使えなくても、高く売れそうな換金アイテムががっぽがっぽでふっふっふ…」
フリージアやミシェル先生にお宝への期待を込めて答えていると、ミシェル先生が一言。
>「お宝だと思って蓋を開けたら、手に負えない代物だった。なんて話は物語ではありがち………ですね。
>もちろんムーのお宝がそうだと断定する訳ではありませんよ。飽くまで一般論というやつです」
「え。やだなぁ先生、こんな所で一般論なんて…」
>「そういえば悪魔憑きの彼女の姿が見えませんね?やはり私が嫌われているのかな」
>「殿下!それは違います!そんな事無いです!
……上手く話をそらされてしまった。
そりゃ物語ではありがちだけどこれは現実なわけで、まさか、ねえ?

74 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 18:55:11 O
>70-72
>「ロクー、結局戻ってこなかったね。何か雰囲気が変わってたけど、人・・・・・なんだよね?
> あ、そうに決まってるよね。何いってるんだろ私。あはは」
宝物庫に向かって歩いてる途中、リリアーナがロクーの事を気にし始めた。
「あ?う、うん、ロクーねロクー。どうなんだろ」
> 「なんでリリアーナはロクーが人に決まってるって思うんだ?見た目でか?」
道々両側に控えてる、犬みたいな動物の像が動き出さないかと気を配っていたあたしは、生返事を返し。
代わりにアホ姉が話題に食いついた。
ただしニヤニヤ笑いは消さないままで。

> 「まだ信用できると決まってもいないあいつの事は、信用しない方が良いんじゃないかー?
>  ムウ大陸を滅ぼしに来ました、なーんてムウ大陸で大声で言う奴なんだぞ?
>  あいつがターロンの仲間で、あたしたちの邪魔なり監視なりしに来た奴じゃないって言い切れるか?
>  知らない敵地での長生きの秘訣の1つは、知らない奴を簡単に信用しない事だと先生は思っちゃうぞ♪
>  ミシェルも生徒諸君もヴァンエレンも当然そう思うだろ?」
「ロクーが、敵?」
確かにその可能性はある。あるけど、今までそんなの考えたこと無かった。
なんでだ?友達に似てたからか?
本当の所どうなんだろう、ロクーは敵か味方か。信用できるのかできないのか。
ナナナとリリアーナの会話を聞きながらも、あたしの思考はその問いの答えを考え続けてる。
>「・・・・・・せめてメイレン様用のお宝か、ミルク達の身体を元に戻す手がかりがあればいいんだけど・・・・・・」
「ほんとにね…」
それだけは、心から願わずにはいられない。

>「お〜い!待ってくれ〜!」
>「おん?リー、噂をすればロクーが追いかけてきたぜ?」
ちょうど、宝物庫につく前にロクーが後ろから追いかけてきた。
やば。さっきまで色々考えてたから疑惑の眼差しで見てないかな。
平常に平常に、なおかつ不振な点を見逃さないように…
>「俺のリュックに触るなッッ!!」
「はいーっ!?」
不審な点がいきなり、直後にきたもんだから思わず声が出ちゃいましたよ。ええ。
レベッカが荷物を支えようとした、それだけの事でなんでそんな激烈な反応が!?
怪しい…これは怪しい…あのリュック、ノビールアームの他に何が入ってるんだ…
>「へへへのへへへのへのへのへ…わりぃ、大声出しちまった。大丈夫だよ〜、おらの力で十分持てっから。」
>「やっぱり、こいつおかしいぜリー。」
「…リリアーナ、こう言っちゃ何だけど、適当に理由付けてロクーと別れた方がよくない?」
レベッカと一緒に、あたしもひそひそリリアーナに話しかけた。

75 名前:ナナナ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 18:59:48 O
>70
>「ねえ、昔のムウ大陸ってどんなだったのかな?
> ナナナさんは知ってるんだよね?もし良かったら、聞かせて欲しいな。
「ひえぇっ?む、昔のムウ大陸の事…ですか?」
リリアーナから脅されたと思っているナナナは、話しかけられて驚いた。
> あ!ちょっと興味があっただけ。嫌なら話さなくてもいいんだけど・・・・・・・何で滅びてしまったのかなって思って。
> 私ね、実は昔、戦争のために作られた大きな蟻を見た事があるの。(中略)
> つまりね、原因がわからなければ、復活させてもまた同じことになるんじゃないかって思って」
「昔…といっても、私にも昨日の事にしか思えないんですが…
 あ!でもでも!ムウ大陸が滅びてしまった理由は、メイド長から聞きました!
 あの日、ムウ大陸が滅びた日に、どこからか恐ろしい怪物が襲ってきたんだそうです。
 ものすごく強い怪物で、魔法は効かないし攻撃を防ぐ事も出来なかったとか。
 その怪物に、ムウ大陸は滅ぼされてしまったんです!」

>「ナナナさん、まだ宝物庫まで遠いのかな?
> あれから結構動いちゃったけど、ルズ達とちゃんと合流できるかな?」
「はっ、はい!すみませんすみません!もうすぐですから!」
リリアーナを怒らせたと思ったナナナは、そう言って足を速めた。

>「そういえば、ロクーは私達より6日も前にここに到着してたわけよね?
> となると、過去に私達とは別ルートでムウ大陸に来た人は他にもいたんじゃない?」
「ええと…ごめんなさい。私は今日目が覚めたばかりなので、眠っていた間の事は…
 ムウ大陸は、ニャンコ先生たちが管理している空間で他の場所とつながっているので、いるかもしれませんが…」

ロクーが合流してからすぐの事、ナナナは立ち並ぶ子牛サイズの犬の像に挟まれた壁の前で立ち止まった。
「お待たせしました!ここが宝物庫です!
 両側のわんちゃんは番ゴーレムなんですけど、正しく扉を開ければ襲われないから大丈夫ですよ!
 【ナナナがお願いします。扉を開いてください】」
ナナナが壁に手を当てると扉の形に壁が光り、壁はゆっくり開き始める。
「このわんちゃんは、番だけじゃなくて芸もできるんですよ。
 はい、お手…きゃふっ!?」
しゃがみ込んで右手を差し出したナナナは、犬型ゴーレムに背中を踏み台にされて悲鳴を上げた。
ナナナを踏んづけたゴーレムは、飛び上がってミシェルに噛みつこうとする。
もう一匹のゴーレムが遠吠えすると頭上に火球が現れ、そこから侵入者たちに火矢が次々に打ち出される。
どちらのゴーレムも、背中に白いお札が貼り付いていた。

76 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 21:51:04 O
「諸君…私も宝物庫とやらを是非拝見したいものだ…」
かすれた声と共に防虫剤のきつい臭いがほのかに皆の鼻に飛び込んでくる
「流石はムウ大陸だ…
貴重な素材の調達には事かかぬよ…」
嬉しげににやりと微笑んだベルジンの両手にはかなり使いこまれたであろう大きな黒ずんだ革のボストンバッグがパンパンに膨らんでいた
「これでも圧縮魔法を何重にもかけてきたのだが流石に重い……な…」

「すまぬが…誰か…手伝ってく…れ…」
段々弱々しなっていく言葉を言い終えた途端、ベルジンの両手からバッグが滑り落ちた


77 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/24(月) 23:02:09 P
>75>76
>「すまぬが…誰か…手伝ってく…れ…」
滑り落ちるバッグ
ドスン
「・・・地面がへこんだ!?」
ギズモはへこんだ地面を見てどんだけ重いんだよと思った
「か弱い私では無理ですわ・・・誰か殿方に頼んだ方が・・」
格闘技をやっているフリージアさんがか弱い訳がないと思うのだが
単に嫌なだけなのだろう・・・・いやまさか

>「このわんちゃんは、番だけじゃなくて芸もできるんですよ。
 はい、お手…きゃふっ!?」
「ちょっと!ちゃんとしつけられて無いじゃありませんの!!」
襲いかかってきた犬型ゴーレムに突っ込むフリージア
炎の矢を次々と放つ犬型ゴーレム
「氷壁!」
氷の壁を建て炎を相殺するフリージア
いつもは一度に6枚ぐらい出すのに何故か一枚だけだ
明らかにパワーダウンしている
「だから私はワンちゃんより猫ちゃんの方が好きですのよ!!」
右手の中に氷結棍を生み出し構えるフリージア
「私の氷結棍で粉砕されたくなかったらさっさとそこをお退きなさいな!!」
もし警告を無視するのなら懐かしの必殺技、氷結百烈棍が炸裂するだろう

何故フリージングドールでは無く氷結棍なのか?
それはフリージアが若返ってしまいパワーダウンしたからである
そのせいでフリージングドール系の技が使えない状態になってしまったのだ

キュイィィィイィン!!
音を立て高速回転を始める氷結棍の先端部分
その破壊力はすさまじいが生身の敵に使うとちとグロい事になる
だが今の相手は犬型のゴーレム・・・すなわち無機物である

「あくまでも邪魔をしますのね・・・・・いいですわ、そっちがその気なら
 ゴーレムなら頭さえ無事なら死なないでしょ?なら遠慮しませんわよ!!」
高速で突きを繰り出すフリージア
「せい、やぁ、とぉ、やぁ、そうれ、お〜ほっほっほっほ!行きますわよ、秘技!氷結百烈棍!!」
フリージアさんは久々に生身で戦ったからか無駄にハイテンションだ
「連鎖ボイス?」
謎の一言を発するギズモ

久々に生身で戦うフリージア
「あ、危ないですわねぇ、あと3cm縦ロールが長かったら当たってましたわよ」
フリージアが普段、空に浮かぶ氷の盾やフリージングドールに頼っているのは打たれ弱いからである
それが証拠にフリージアは結構気絶したり吹っ飛ばされてたりする
つまり当たったらやばいのである
故にフリージアは相手の攻撃を避ける!全力で避ける!!
「このままではばたんきゅうですわ!何か弱点は・・・・」
さあ誰が最初にお札に気が付くのだろうか?

78 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 16:10:39 0
間違えで男にされてしまったミルクはすぐに戻せないことを知ると
灰にせんばかりの勢いで暴れていて、頭に血がのぼってしまっているようだ。

>55
>「嫌ですわ〜。行方がわからない人探しには、わたくしやあなたのように鼻が利く者でなくては〜。
>ヴァンエレンとやら、使い魔蝙蝠を幾羽か貸してくださいましー」
「え?ああうん。いいよ」
よくわかっていないヴァンエレンが蝙蝠をルズに同行させる。
そんなことではいつか詐欺にあってしまうぞ?
いやもう既に詐欺られているな。

>58
なぜか気絶しているクリスを膝枕しているヴァンエレン。
>「クリスさんも早く目を覚まさないかしら?」
「ふむう。
 気絶している原因がよくわからないから。
 頭がやられてなければいいけど…」
当の本人の瞼は動きそうにないので、まだ夢の中を彷徨っているようだ。

>59>60
>「えっと・・・・・・ムウ大陸がほろんだのは、昨日今日の話じゃ無いと思うんだけど。
>ロクー、あなたここに来て何日目?その上司の人に、連絡とか取れないの?」
リリアーナもいろいろと聞きたいことがあるようだ。
>「非合法的な危険な組織・・・・じゃありませんわよね
>もしもそうだったらムーに来た目的とか気軽に話しませんもの」
フリージアのいうとおりではあるのだが、いかんせんロクーはロックに似てるところが多い。
なので天然で言ってしまっていたのなら話はべつである…。

>62
>「トゥルルルル…トゥルルルル…」
突然、ロクーがなにかよくわからないことを口に出し始めた。
>「あれ?…トゥルルルル…どこかで…トゥルルルル…電話がなってるぞ!
>トゥルルル…公衆電話があるのかなー!」
よく聞くのだ・・・私のドッp・・・ロクー。
その行動はあきらかにおかしいぞ。
>「見ろ。やっぱりあいつは頭がおかしいんだ。」
激しく同意。
相変わらずへんてこな言葉を発しながら奥へ引っ込んでいってしまった。
「ロクーは一体どうしてしまったのだろう・・・?」

>65
図書館を出るとそこにはミシェル先生がいた。
>「あ、ミシェル先生、あたしたちの居場所がわかったんですね。良かった。
>今からメイドさんの案内で、ムウ大陸のお宝を根こそぎいただきに行く所なんです。
>先生も一緒に行きましょー!」
ミルクはもうお宝が手に入ること前提で話を進めている。
典型的な失敗の例だな。

79 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 16:11:58 0
>72
ナナナの案内で皆は後に続いていく。
「結構歩くようだのう」
ふよふよを空中を飛びながらだるそうにマオに語りかける。
>「お〜い!待ってくれ〜!」
さきほど電話?を探しに行っていたロクーが戻ってきた。
相変わらず重そうなリュックを背負っているのを見たレベッカは支えてあげようとスペカの一枚を取り出し手伝おうとする。
>「俺のリュックに触るなッッ!!」
「ひぃ!顔が怖い!」
が、いきなりロクーが怒鳴りつけてレベッカを一喝する。
皆は思わずたじろいでしまい、怖くなっちゃったヴァンエレンはマオの後ろに隠れてしまった。
その後普通に戻ったロクーは何事かごまかすと大丈夫だとレベッカに言った。

>75>76
>「すまぬが…誰か…手伝ってく…れ…」
「あわわ…。
 大丈夫ですか?」
両手のバッグが地面に落ちる…。
重みでへこんだ地面を見て思わず噴出してしまったヴァンエレン。
「ど、どんだけ重いの?」
フリージアは荷物は男が持てとのことです。
「これは私が持て…ということなのかな?
 あれでもいまは女…ああそうですよね。
 やりましょう。やりますとも。いいですとも」
クリスを蝙蝠に預けて、吸血鬼である自分が荷物を持つ。

>「お待たせしました!ここが宝物庫です!
>両側のわんちゃんは番ゴーレムなんですけど、正しく扉を開ければ襲われないから大丈夫ですよ!
>【ナナナがお願いします。扉を開いてください】」
声に呼応し壁がすごい音を立てながら自動的に動き始めた。
そこには犬型のゴーレムいてどうやらちゃんとした手順で入れば従順らしい。
しかし突然ゴーレムがすばやく動き出し、ミッシェルに向けていきなり襲い掛かった。
それだけではない。
上から飛来する火矢の数々が侵入者と判断したリリアーナたちを襲った。
「なんで私たちが襲われるんだ!?
 ひぃー!誰か助けてたもー!!」
>「氷壁!」
フリージアがつくった氷壁によって助けられた。
「おー!
 さすがはフリージアであるな!
 頼りになる!」
いいえ。
あなたが頼りないだけです。
しかしいまの姿ではやはり力が全力で出せないようである。
「さてさて…ここでもまた戦闘とはね。
 さて、どうしようか?」
『どうするかって?
 てめぇも戦えよ』
使い魔の犬がマントより顔だけだしてヴァンエレンに逆に命令を下す。
「まじっすか?」
まじっす。

80 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 18:21:07 0
>78
ルズはアイシャに今後のことをたずねた後、連れてきた使い魔蝙蝠に向き直る。
「ヴァンエレンに『アイシャ様が見つかった』とお知らせくださいましー。
 ・・・・・・ん?テレパシーとかで連絡できますの〜?」

>72-77 >79
一方のリリアーナは、ナナナからムウ大陸が滅びた原因について教えられていた。
何でも、ムウ大陸は恐ろしい怪物に襲われたらしい。
「魔法も効かないし攻撃を防ぐ事も出来ない怪物かあ・・・・・・・。
 もしその怪物が今も生きていて、ムウ大陸のどこかに生きていたとしたら・・・・・・。」
リリアーナはぶるっと身震いした。
とてもじゃないが、まともにやり合える自信が無い。

> 「なんでリリアーナはロクーが人に決まってるって思うんだ?見た目でか?」
「えっ、アナスタシア先生、何かご存知なんですか?」
ニヤニヤ笑いを浮かべているアナスタシアに、リリアーナは勢い込んでたずねる。
> 「まだ信用できると決まってもいないあいつの事は、信用しない方が良いんじゃないかー? (中略)
>   ミシェルも生徒諸君もヴァンエレンも当然そう思うだろ?」
>「ロクーが、敵?」
「でも、最初から信用できないと決め付けてかかるのも・・・・・・良くないと思います」
リリアーナは、ロクーが金の玉を手に入れようとしたメイレン様に警告したことや、
自分達や、ムウ大陸の遺産であるナナナ達に対しても、危害を加えていないことを指摘した。
「ムウ大陸を殲滅させる事だけが目的なら、いささか矛盾する行動だとは思いませんか?」

>ロクーは背中の大きなリュックをがちゃがちゃ揺らしながら走ってきた。
>「はぁ、はぁ、や〜良かった!おら置いてかれるかと思ったよ!」
「そうなんだ。すぐに戻るんだから、図書室で待っていてくれればよかったのに」
リリアーナは親しげに微笑んだ。
>「あー、おめーのそのリュック重そうだもんなぁ。どれ、ちょっと力が余ってるから、支えてやんよ。」
>「俺のリュックに触るなッッ!!」
あまりの剣幕に、リリアーナはたじろいだ。
ヴァンエレンなどは、ご主人であるマオの後ろに隠れてしまったほどだ。
その後、ロクーはうってかわったにこやかな表情で「自分で持てる」とそう言った。
だが、リリアーナの顔は強張ったままだ。
>「やっぱり、こいつおかしいぜリー。」
>「…リリアーナ、こう言っちゃ何だけど、適当に理由付けてロクーと別れた方がよくない?」
リリアーナは沈黙した。
実は、ロクーだけでなく、ロック自身かなり謎多き青年なのだ。
「ねえ、さっきロクー、オラじゃなくて『俺』って言ったわよね?」
外れた眼鏡で確認してはいるが、やっぱりロクーがロックだったとしても、多分リリアーナは驚かないだろう。
リリアーナはさらに深刻な顔で考え込んだ後、ようやく口を開いた。
「でも、ロクー一人にして、後でとんでもないことになっても困るんじゃない?
 とりあえず今は、彼と一緒に行動しましょう。
 何も言わないところをみると、マオマオも状況を静観する気のようだしね」
当のマオマオは、ヴァンエレンに何か話しているようだ。
おおかた、主人を盾にするなとか言って仲良くじゃれているのだろう。
「いいな〜、マオマオ・・・・・・」

ねんがんの スタイルを 手に入れたぞ!
だが、肝心の見せたい相手がいないのではどうしようもない。

>ロクーが合流してからすぐの事、ナナナは立ち並ぶ子牛サイズの犬の像に挟まれた壁の前で立ち止まった。
>「お待たせしました!ここが宝物庫です!
>両側のわんちゃんは番ゴーレムなんですけど、正しく扉を開ければ襲われないから大丈夫ですよ!
「へえ〜、賢いのね。顔も犬って言うよりは狼みたいね」
>【ナナナがお願いします。扉を開いてください】」
ナナナが壁に手を当てると扉の形に壁が光り、壁はゆっくり開き始める。

81 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 18:25:40 0
>「諸君…私も宝物庫とやらを是非拝見したいものだ…」
「わあっ!ベルジン先生?!どうしたんですか!!」
ベルジンは、なにやら色々素材を手に入れたようだ。あとで魔法か錬金の材料にでもする気なのだろう。
だが少々欲張ったようだ。
手から落ちたバックは、重さのせいで床にめり込んでいた。
>「ど、どんだけ重いの?」
この一言は、この場にいる全員の気持ちを代弁していた。
>「か弱い私では無理ですわ・・・誰か殿方に頼んだ方が・・」
「ええっ、フリージアが、か弱い?!」
思わずつっこんでしまったリリアーナは、慌てて自分の口を押さえた。
結局、(今は女の姿だが)殿方であるヴァンエレンが荷物持ちをすることになった。
「やっぱり重そうだね、半分持とうか?・・・・・・ん?」
どこからか視線を感じ、リリアーナはきょろきょろと周りを探した。
「変ね、気のせいかしら?」

無事宝物庫を開放したナナナは、入り口脇に置かれた犬について説明をする。
だが、
>「はい、お手…きゃふっ!?」
「ああっ!ナナナさんが!!」
踏みつけられたナナナは、地面に伸びていた。
>「ちょっと!ちゃんとしつけられて無いじゃありませんの!!」
ナナナを踏んづけたゴーレムは、飛び上がってミシェルに噛みつこうとする。
もう一匹のゴーレムが遠吠えすると頭上に火球が現れ、そこから侵入者たちに火矢が次々に打ち出される。


>「なんで私たちが襲われるんだ!?
> ひぃー!誰か助けてたもー!!」
>「氷壁!」
だが、運悪くリリアーナは火矢を受けてしまった。
右胸を射ぬかれ、リリアーナは声も無くその場に崩れ落ちる。
「う・・・・・・あ・・・・・・・」
リリアーナは声にならない声で助けを求めた。
このままでは、火矢は自分だけでなく、レベッカまでも道連れにするだろう。


82 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/25(火) 21:57:54 0
>74>75>76>77>79>80>81
> 「…リリアーナ、こう言っちゃ何だけど、適当に理由付けてロクーと別れた方がよくない?」
> レベッカと一緒に、ミルクもひそひそリリアーナに話しかけた。
> 「でも、ロクー一人にして、後でとんでもないことになっても困るんじゃない?
>  とりあえず今は、彼と一緒に行動しましょう。
>  何も言わないところをみると、マオマオも状況を静観する気のようだしね」
「俺達の監視下に置いとくわけだな。まぁ、理屈から外れちゃいねぇよ。」
レベッカが言った。
「だけど、あんまり情は移すなよ?」

> 「諸君…私も宝物庫とやらを是非拝見したいものだ…」
> かすれた声と共に防虫剤のきつい臭いがほのかに皆の鼻に飛び込んでくる
> 「流石はムウ大陸だ…
> 貴重な素材の調達には事かかぬよ…」
「毎度毎度思うんだがよー。おめー、本当に教師なのかぁ?」
何かがたっぷりと詰まったバッグを地面に落とすベルジンを見て、レベッカが呆れるように言った。
> 「か弱い私では無理ですわ・・・誰か殿方に頼んだ方が・・」
> 「これは私が持て…ということなのかな?
>  あれでもいまは女…ああそうですよね。
>  やりましょう。やりますとも。いいですとも」
「…おめーも毎度毎度、はずれくじばっかひいてんな、おい。」

> ロクーが合流してからすぐの事、ナナナは立ち並ぶ子牛サイズの犬の像に挟まれた壁の前で立ち止まった。
ナナナ曰く、ここが宝物庫らしい。レベッカはなんとなく嫌な予感がした。
『お宝だと思って蓋を開けたら、手に負えない代物だった。なんて話は物語ではありがち………ですね。』
先ほどのミシェルの言葉を、急に思い出してしまったせいだろうか?
「くせーなぁ。危険そうな匂いがぷんぷんするぜ。って言ってるそばからこれだよ!」
> 「ちょっと!ちゃんとしつけられて無いじゃありませんの!!」
> しゃがみ込んで右手を差し出したナナナは、犬型ゴーレムに背中を踏み台にされて悲鳴を上げた。
> ナナナを踏んづけたゴーレムは、飛び上がってミシェルに噛みつこうとする。
> もう一匹のゴーレムが遠吠えすると頭上に火球が現れ、そこから侵入者たちに火矢が次々に打ち出される。
> どちらのゴーレムも、背中に白いお札が貼り付いていた。
> 「う・・・・・・あ・・・・・・・」
「リー!」
> リリアーナは声にならない声で助けを求めた。
不運にも犬型ゴーレムが放った火矢に撃たれてしまったからだ。
> 「あくまでも邪魔をしますのね・・・・・いいですわ、そっちがその気なら
>  ゴーレムなら頭さえ無事なら死なないでしょ?なら遠慮しませんわよ!!」
フリージアは氷結棍をつくりだし、リリアーナを撃ったゴーレムを倒そうとする。
> 「あ、危ないですわねぇ、あと3cm縦ロールが長かったら当たってましたわよ」
> フリージアは相手の攻撃を避ける!全力で避ける!!
> 「このままではばたんきゅうですわ!何か弱点は・・・・」
「フリージア、奴の背中を狙え!それは俺のスペルカードにそっくりだ!」
レベッカがフリージアにそう命令した。

「スペルカード!シューシー・ベイファン!」
レベッカは、呪符・虚実背反を発動した。このスペルの効果は、対象を“見た目とは裏腹に”してしまうことだ。
「この“いかにも熱そうな”炎を、ただのイルミネーションにしてやんよ!」
レベッカの叫びが現象の全てを表した。リリアーナを焼いていた炎は熱を失い、もう焼け広がる事は無い。
それを手で叩けば簡単に消えてしまうだろう。“見た目とは裏腹に”。
「仲間のこんな姿を見せられて、平気な奴はいねーぜ。」
炎上は防いだとしても、リリアーナが受けたダメージが少なくないことには違いない。

レベッカは怒った。

83 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:22:25 O
>>75

ミシェルに言霊信仰はないが、こちらへ襲いかかってくる宝物庫の門番であろうゴーレムを見たら、さすがに先刻の言葉を迂闊に思う。
不意の事で生徒達はてんやわんやしてしまっているのを飛びかかってくる門番をかわしながらも確認できた。
具体的には氷の壁で防いでみたり使い魔とお喋りしている中で火矢がリリアーナへ当たってしまったのだ。
「天使先生、リリアーナ君を後ろへ。それから矢には触らないように頼みますよ」
少し焦った風な、らしくない様子のミシェルとしては、リリアーナへ早急に処置を行いたいのだが門番の内の一体が執拗に彼を狙って襲ってくる。
このままだとジリ貧だ。考えるまでもなくそんな状況なので、ここは皆の体勢を立て直させることにする。
「皆さん一旦ここから離れて!私が注意をひきつけますから」
少なくとも生徒がこの場を離れれば、多少威力のある術だろうが巻き込みを気にせずにぶっ放せる。

84 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 16:29:47 0
ちょ・・・待てこらw

85 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage また遅くなっちゃった…] 投稿日:2009/08/28(金) 17:51:58 O
>76-83
>「ねえ、さっきロクー、オラじゃなくて『俺』って言ったわよね?」
「ん…そう言われてみれば、俺って言ってたような…」
しばらく黙り込んでいたリリアーナの言葉に、さっきのロクーの叫びを思い出す。
人間、(ロクーが人間かどうかは知らないけどね)とっさの時ほど普段の本性がでるもの。
とすると、普段ロクーは俺俺言ってるけど、今だけオラって言ってる可能性もあるわけで。
…そういやロックは、自分の事を俺って言ってたっけ。
>「でも、ロクー一人にして、後でとんでもないことになっても困るんじゃない?
> とりあえず今は、彼と一緒に行動しましょう。
> 何も言わないところをみると、マオマオも状況を静観する気のようだしね」
>「俺達の監視下に置いとくわけだな。まぁ、理屈から外れちゃいねぇよ。」
>「だけど、あんまり情は移すなよ?」
「それがどうも苦手なんだけどな…」
あたし的には、信用するかしないかはっきりわかってる方が良いんだけどなぁ…
敵とわかってても一緒にいると情が移っちゃいそうなのに、味方かもしれないとなると、ねえ?

>「諸君…私も宝物庫とやらを是非拝見したいものだ…」
相変わらずの防虫剤の臭いと共に、ベルジン先生も嬉しそうに見える。
どこで採取してきたか、手に持つバッグはパンパンに膨らんでいて…
>「すまぬが…誰か…手伝ってく…れ…」
弱々しくなる声とともに滑り落ちたバッグは、床にダメージを与えた。
>「・・・地面がへこんだ!?」
「いやいやいやいや、先生そのバッグに素材入れすぎですよ。
 …もしかして、闇魔法講座じゃ圧縮魔法も教えてるんですか?
 お宝持ち帰る時用に、今からちょっと教えてもらうとか…どうでしょう?」
あるとないとは大違い、原理だけでもわかってれば持ち帰れるお宝も少しは増えようってもんだ。
さすがに重くて持てないほども持ち帰るつもりはないけれど。
>「か弱い私では無理ですわ・・・誰か殿方に頼んだ方が・・」
> 「これは私が持て…ということなのかな?
>  あれでもいまは女…ああそうですよね。
>  やりましょう。やりますとも。いいですとも」
>「…おめーも毎度毎度、はずれくじばっかひいてんな、おい。」
「まあ…うん。いつもお世話になってごめんねホント」
力仕事は全然なあたしに、フリージアに持てない物が持てるはずがありません。
マオには悪いけど、ここはヴァンエレンにがんばってもらいましょう。

86 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage 流れ止めちゃってごめん…] 投稿日:2009/08/28(金) 17:53:57 O
ナナナが立ち止まって、何も無い壁に扉を作り出したのはそのすぐ後の事だった。
「うーん、いよいよムウ大陸の金銀財宝とご対面かぁ。
 魔法帝国の秘蔵の宝だし、使えなくても売るだけでお金が一杯でうはうはライフが…」
期待に胸を膨らませて扉が開くのを待つあたしだけど。
しかし。どうやら念願成就はもう少し先のようだ。
>「くせーなぁ。危険そうな匂いがぷんぷんするぜ。って言ってるそばからこれだよ!」
>「ちょっと!ちゃんとしつけられて無いじゃありませんの!!」
「うあーん!なんでお宝を目前にして戦闘なんだよーっ!!」
世の中は辛く厳しいようで、ナナナは番犬ゴーレムに踏みつけられ、こっちにはもう一匹の犬が火矢を放ってくる!
くっそーっ!お宝手に入れるにはお掃除してからって事ですかーっ!?

>「氷壁!」
「助けてフリージア!…ってあれ?なんか…フリージア、パワーダウンしてない!?」
いつもはワサワサ出すはずの氷壁防壁が、今回はたったの一枚だけ。
命がけの状況で出し惜しみするはずもなし、…こ、これってまさか、若返って魔力まで落ちちゃったのか!?
>「リー!」
レベッカの緊迫した声のした方を見れば、火矢に撃たれたか、ばったり倒れたリリアーナが!
「ちょ!リリアーナがやられてる!
 誰か回復魔法使える人いる!?」
>>「うー、そんなに一度にできるわけないぞ。ちょっと待てこのバカー!」
アホ姉は盾代わりに使ってた天使の輪っかをさらに大きくすると、火矢を生み出し続ける火球に投げつけた。
輪っかがぶつかった火球はあっさり四散して、とりあえず火矢の心配は消える。

>「だから私はワンちゃんより猫ちゃんの方が好きですのよ!!」
「そーゆー問題じゃないだろ!?」
>「私の氷結棍で粉砕されたくなかったらさっさとそこをお退きなさいな!!」
火炎球を作り出した番ゴーレムは、当たり前のようにフリージアの言葉を無視して攻撃体制を取った。
>「あくまでも邪魔をしますのね・・・・・いいですわ、そっちがその気なら
> ゴーレムなら頭さえ無事なら死なないでしょ?なら遠慮しませんわよ!!」
ゴーレムって頭無くても動きそうとか、そもそも生きてるのかとか。
フリージアの邪魔にならないようにそんなツッコミは封印して、秘技氷結百烈棍乱舞を見てる事にする。
あたしが魔法で援護したら、味方もまとめて吹っ飛ぶし。
リリアーナも心配だけど、何にもできないから足手まといにしかならないんだよなぁ…

フリージアの秘技はさすがに強烈で、ゴーレムの当たった所がどんどん削れていく。
でもそこは痛覚も無いゴーレム、普通の犬ならとっくに倒れてるくらい体が削れるなかで反撃に出た。
フリージアはその猛反撃を避ける。避ける。避ける。
>「このままではばたんきゅうですわ!何か弱点は・・・・」
「フリージア、奴の背中を狙え!それは俺のスペルカードにそっくりだ!」
背中のそれがスペルカード…
あっ!あれか!
「番ゴーレムの背中の白いお札だよフリージア!
 剥がすか破るかしたら、そいつも像に戻るんじゃないの!?」

87 名前:アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/08/28(金) 17:55:48 O
>76-85
> 「天使先生、リリアーナ君を後ろへ。それから矢には触らないように頼みますよ」
「ほいきた。了解だぞ」
火球を消して火矢の心配を無くしたアナスタシアは、リリアーナの所に飛んできた。
ちょうどそれはレベッカが、魔法の炎を見かけ倒しに変えた時だ。
>「スペルカード!シューシー・ベイファン!」
>「この“いかにも熱そうな”炎を、ただのイルミネーションにしてやんよ!」
「おーい、大丈夫か?リリアーナは生きてるかー?
 …おーすごいな、火が全然熱くないな。それじゃ治療するぞ、ほい。
 これでしばらくすれば、傷も治るはずだぞ♪」
アナスタシアが手を振ると、リリアーナの傷が光り始める。
人間の回復力を大幅に上昇させる魔法で、すぐに完治はしないがケガは治ることだろう。
>「仲間のこんな姿を見せられて、平気な奴はいねーぜ。」
「うんうん、リリアーナは私が安全な場所に連れて行くから安心しろ。
 レベッカもどんどんスペルカード使って報復攻撃するんだぞ。
 そこのヴァンエレンも、使い魔とコントしてないで攻撃あるのみ!
 ベルジンも貴重な素材が手に入るチャンスを逃すんじゃないぞー!
 …よいしょっと…。うー、重いぞリリアーナ。もうちょっとダイエットしろー」
天使の力を使えば楽に移動できるのだが、アナスタシアは投げ飛ばすなど荒仕事以外に力を使うのは苦手だ。
治療中とはいえ怪我人を間違って投げ飛ばしては、何をしているのかわからない。
しかたなく自力でずるずる引っ張っていくのだが、ぬいぐるみも持っているのでその歩みは遅かった。

>「皆さん一旦ここから離れて!私が注意をひきつけますから」
ミシェルがそう言うと、番ゴーレム達は人間の言葉がわかるような動きを見せた。
フリージアを襲っていたゴーレムは、急に向きを変えて近くの像に次々と体当たりし始めた。
体当たりされた像は砕け散り、ゴーレムは破片を吸収してたちまち巨象の姿に変身する。
巨象と化したゴーレムは走りながら、フリージアを捕まえるべく素早く鼻を伸ばしてきた。
ミシェルを襲っていたゴーレムも身を翻し、素早く移動してアナスタシアの退路を断つ。
リリアーナを引きずるアナスタシアは両手が塞がっているため、すぐには対処できない。
「ちょ・・・待てこらw」
笑うしかないアナスタシアと怪我をしたリリアーナめがけ、犬型ゴーレムは噛みつこうと襲いかかっていく!

88 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 01:18:28 O
ルズと合流出来たアイシャはルズから一通りの状況を聞き、しばし考えこんだ。
そうしていると、ルズがメイド像にちょっかいを出す
「あんまり変なことしない方がいいよ
 もしかしたら、ソレ…ムー大陸が滅んだ原因かも知れないし
 まぁ本当にそうだったらぶっ壊したいんだけどね…」
とまた考え込む、そういう危険物を乱雑に扱って無事に済んだなんて話は聞いたことがないが
このまま放置してしまえば、恐らくターロンに奪われかねない
「あぁんもう!しょうがない!
 先にそのカバメイドのとこに行こッ!」
アイシャの出した結論は、古代語の解読だった。
このメイド像がなんなのかハッキリしない限りはここに居ても時間の無駄だ。

89 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 07:52:28 0
>87
> 「うんうん、リリアーナは私が安全な場所に連れて行くから安心しろ。
>  レベッカもどんどんスペルカード使って報復攻撃するんだぞ。
>  そこのヴァンエレンも、使い魔とコントしてないで攻撃あるのみ!
>  ベルジンも貴重な素材が手に入るチャンスを逃すんじゃないぞー!
>  …よいしょっと…。うー、重いぞリリアーナ。もうちょっとダイエットしろー」
「ああ、奴らどえらい目にあわせてやるぜ。」
レベッカのまわりにスペルカードが何枚か展開された。
「あの犬野郎共、怖気づいたのか?逃げてんじゃねーよ。」
レベッカと犬型ゴーレムの距離が開いていく。
何のことはない。レベッカはまだリリアーナに持たれているのだから、
アナスタシアがリリアーナを避難させると、レベッカももれなくついてくるのだ。
もっとも、レベッカがリリアーナから離れるとスペルカードが使えないので、
結局一緒にいることになるには違いない。

> ミシェルを襲っていたゴーレムも身を翻し、素早く移動してアナスタシアの退路を断つ。
> 笑うしかないアナスタシアと怪我をしたリリアーナめがけ、犬型ゴーレムは噛みつこうと襲いかかっていく!
> 「ちょ・・・待てこらw」
「いや、待たねぇよ。」
レベッカのスペルカードが、犬型ゴーレムの口の中に飛び込んだ。
そして、犬型ゴーレムの口の中で大量の毛が生える。
「スペルカード、ユーマオ・ティエングオの味はどうだ?犬野郎。」
レベッカが使った呪符・育毛天国の効果は、対象に毛を生やすことだ。
髪の毛が勝手に伸びる呪いの人形と同じ原理である。
ただ毛が生えるだけだと侮れる呪いではない。
現に今、口の中の毛のせいで犬型ゴーレムは噛み付きを封じられた。そして、口から生え続ける毛が、
それでもなおこちらに襲い掛かろうとする犬型ゴーレムの足に絡みつき、動きを封じていく。
「燃やしちまいな。」
レベッカはそう言った。毛は表面積が広く、しかも毛と毛の間にたっぷりと酸素を含んでいる。
発熱する魔法で攻撃すれば、瞬く間に炎上してしまうだろう。
「おっと、決めの言葉を忘れんじゃねぇぜ。こう言ってやりな。
 “我が名は×××!貴様に殺された親友リリアーナの魂の安らぎにかけて、
 貴様を辛と惨と苦を絡めて地獄に落とす!”ってなぁ。」
その時リリアーナが動いた。
「あ…悪い、生きてたんだなリー。」

さて、残る問題は巨象と化したゴーレムのほうだ。

90 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/08/29(土) 10:02:39 P
>78ー89
>「フリージア、奴の背中を狙え!それは俺のスペルカードにそっくりだ!」
>「番ゴーレムの背中の白いお札だよフリージア!
  剥がすか破るかしたら、そいつも像に戻るんじゃないの!?」

> 「皆さん一旦ここから離れて!私が注意をひきつけますから」

「お札への攻撃もこの場所からの撤退も両方やらなければいけないのが私の辛いところですわ」
と言いつつフリージアは雪の結晶を投げる
「曲がりなさい!フリィージングカッター!!」
回転のこぎりと同じ性質を持った雪の結晶を投げお札に当たるように曲げるフリージア
当たったかどうかは分からないがとりあえずさっさと後退しなければ
「これで後はとっととすたこらさっさですわ!ミシェル先生後はよろしくお願いしますわ!!」

>「スペルカード、ユーマオ・ティエングオの味はどうだ?犬野郎。」
ゴーレムの口の中をもふもふにするレベッカ
>「燃やしちまいな。」
と炎系呪文で攻撃を指示するレベッカ
「ミルクさん!お札のほうもついでにお願い!!」
フリージアは氷系の魔法使いである
ゆえに炎が必要な場面では役に立たない
それにお札というものは基本的に紙である
ゆえに氷よりも炎がよく効くはずだ
そしてフリージアにとって炎と言えばミルクである
故にミルクにお願いしたのだ

>「おっと、決めの言葉を忘れんじゃねぇぜ。こう言ってやりな。
 “我が名は×××!貴様に殺された親友リリアーナの魂の安らぎにかけて、
  貴様を辛と惨と苦を絡めて地獄に落とす!”ってなぁ。」
「ちょっと!勝手にリリアーナさんを殺さないで頂戴な!!」
抗議するかのごとく動くリリアーナ
>「あ…悪い、生きてたんだなリー。」


そして残ったもう片方のゴーレム
「巨大な象なんてぞうっとしますわ」
くだらない駄洒落に怒ったのかパオ〜ンとこっちに鼻を伸ばしフリージアを捕らえようとする巨像
「捕まってたまるもんですか!いやぁぁぁぁ!!」
氷結棍を利用し棒高跳びの要領で避けるフリージア
「これじゃあ本体に攻撃が届きませんわね」
そう本体である犬型ゴーレムを像の欠片が覆っているため弱点であるお札がガードされてしまっているのである
フリージングディストラクションならばガードごと粉砕できるだろうが
準備時間が掛かるし一発撃ったら今のフリージアでは確実に気絶してしまうだろう
「僕と合体して空から攻めるといいと思うよv」
ギズモ君の今回のせりふはこれだけである
「サキュバスルックは却下ですわ!」
フリージアはその申し出を即却下するのであった


91 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/08/30(日) 17:30:13 0
>「あぁんもう!しょうがない!
> 先にそのカバメイドのとこに行こッ!」
「お任せあれ!このルズがお城までご案内しますわ〜ん」
ルズは先頭にたって歩き始めた。

「足跡とにおいから察するに、恐らくはこっちで間違いなさそうですわね〜」
城内に入ったルズは、仲間達のにおいと床に残った足跡を見てそう断定した。
「あらん?なんだかいいにおいがするのですわ〜。これは紅茶と、クッキーですわね〜。
 あーん、たまりませんわ〜」
ルズはふらふらと図書室のほうへ歩き始める。

92 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage 桜花さんようこそ!発見したけど、別ルート希望でも大丈夫よ!] 投稿日:2009/08/30(日) 17:31:52 0


 ただ、フリージア女王様達は移動したようですわね〜」

アイシャの出した結論は、古代語の解読だった。
このメイド像がなんなのかハッキリしない限りはここに居ても時間の無駄だ。



>「おっと、決めの言葉を忘れんじゃねぇぜ。こう言ってやりな。」
レベッカの声で、リリアーナは目を覚ました。
(ここどこ?私、何を・・・・・・・・)
手にはレベッカの槍。
身体は、誰かに引きずられているのが感覚で分かった。
移動しているのが感覚で分かった。
(あれ?確か犬ゴーレムに襲われて・・・・・・火矢で撃たれて・・・・・・・あれ?)

リリアーナをよそに、レベッカの殺し文句は続く。
「“我が名は×××!貴様に殺された親友リリアーナの魂の安らぎにかけて、
 貴様を辛と惨と苦を絡めて地獄に落とす!”ってなぁ。」
>「ちょっと!勝手にリリアーナさんを殺さないで頂戴な!!」
生きてるよ、と言おうとして、リリアーナは胸の激痛にうめいた。
>「あ…悪い、生きてたんだなリー。」
「・・・・・・・・・・。」
大丈夫、と言おうとして、声が出ないことに気づく。
レベッカの呪符・虚実背反と、アナスタシアの治癒魔法に助けられたものの、
さすがに、すぐに元気になれるような傷ではなかったためだろう。
『私、どのくらい気絶してました?誰が、私の傷に魔法をかけてくれたんでしょう。
 もしかして、火を消してくださったのもアナスタシア先生ですか?
 おかげで命拾いしました。ありがとうございます。』
声が出ないリリアーナは、とりあえずテレパシーでアナスタシアに質問した。
『ナナナさんの声が全然聞こえないけど、彼女は無事なの?
 もしかして、まだ床にめり込んだままなのかな?』
今度は戦闘に加わっていないメンバーに向けて、そうテレパシーで問い掛ける。

戦闘はまだ終わる気配が無い。
だが、傷の回復を待つリリアーナは足手まといであり、特に何もできる事は無かった。
ぼんやりと周囲を見回したリリアーナは、ふとある柱の陰に目を留めた。
『一番右の柱の陰に、誰かいる』
最後にリリアーナは、ゴーレム以外の者全員に警告した。
ただし、テレパシーが苦手なレベッカのことを考えて、ささやくような小さな声で、だ。

リリアーナは、服の胸部分が完全にもえてしまったことにも、
銀の玉を落としたことにもまだ気づいていないようだ。

93 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage 入り方微妙だけどとりあえず復帰] 投稿日:2009/08/30(日) 22:41:34 0
「う、うーん・・・」
まわりがやけに騒がしいな・・・
一体何が起きて・・・
!!
戦闘中か!!
・・・クソッ!俺は気を失っていたのか。

見た感じ、二体のゴーレムをミシェル先生とフリージアがそれぞれ相手をしているのか?
となったら俺がやることはサポートに徹することくらいか・・・
魔銃のカートリッジは・・・
しっかり入ってるな。
「俺を運ぶのはもういいぞ。
 それよりお前らの主人のとこへ戻って手助けしてやれ。」
そう蝙蝠言って魔銃を構える。
この距離でも、なんとか援護できるはずだ。

だが、リリアーナからテレパシーが入ってきた。
>『一番右の柱の陰に、誰かいる』
こんな時に・・・
他の人はゴーレムから注意をそらせそうにないし、様子を見に回り込んでみるか・・・

94 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage 初めまして皆様] 投稿日:2009/08/31(月) 14:09:20 O
(参ったな、なんで私は隠れてしまったのだろう…)
柱に身を潜め、ゴーレムと戦闘をしている集団を見ながら私は思う。
(これではまるで出歯亀ではないか…助けに入ろうにも今更出ていっても不信感を持たせるだけだし……そう思われるのはやだなぁ
うん、こう言う場合はお互い干渉しないのが互いのためだな。)
上手くやり過ごす事に決める桜花
>様子を見に回り込んでみるか・・・
(誰か……こちらに来る…!?)
やり過ごすと決めていた桜花は大いに焦る
(頼むからこちらに来ないでくれ…あぁ、もぅ…私は本当に何をやっているんだ!)
柱に身を潜め、自分の行動を呪う
(私の大馬鹿者!何か悪い事をしたわけでは無いのになぜ隠れる必要があった!?
慎重に行動した結果がこれだよ!)
自分自身への罵倒を繰り返す
やがて覗きこんだクリスと目が合ってしまう
「あ……」
クリスから見ればさぞ奇妙な光景であろう。気難しい顔をした女子が冷や汗を流しながらクリスを見ているのだ。
「……………御免…!」
桜花は魔力で作り出したナイフを構えるとクリスの顔の横を通るように投げ付ける。
当てるつもりは無い。クリスの注意を逸らしたかったのだ
クリスの注意が逸れた事を確認すると
「時間゛停止゛!時よ、止まれ!」
周りの風景がスローモーションになりやがて止まる。
(急いで離れなければ…)
慌てて身を翻そうとする桜花。だが、慌てすぎた

ズサァー!!

慌てすぎ、自らの足を絡ませて、そのまま前につんのめり、滑って転ぶ。
そして時は動き出す…
皆の前には突如床に突っ伏した女子が出現する。

95 名前:アナスタシア&ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 17:25:55 O
>89-92
>「曲がりなさい!フリィージングカッター!!」
フリージアがお札を狙って投げつけた氷の鋸を、番ゴーレムはかろうじて避けた。
このゴーレムにはある程度、人の言葉を理解する能力があるのかもしれない。

>「いや、待たねぇよ。」
アナスタシアとリリアーナを襲う犬型ゴーレムの口に、レベッカのスペルカードが発動。
口の中が毛だらけになったゴーレムは、噛みつくことができなくなった。
毛は伸び続け、たちまちゴーレムは毛玉状態になって暴れ始める。
>「スペルカード、ユーマオ・ティエングオの味はどうだ?犬野郎。」
「おー、うまいぞ留学生。それでこの後どうするんだ?」
>「燃やしちまいな。」
さらりとアナスタシアに答えるレベッカに応じて、フリージアがミルクに呼びかける。
>「ミルクさん!お札のほうもついでにお願い!!」
>>「よしきた!まかせとけ!!」
ミルクが動けないゴーレムにメギドの狙いをつけた時、レベッカが追加注文をつけた。
>「おっと、決めの言葉を忘れんじゃねぇぜ。こう言ってやりな。
> “我が名は×××!貴様に殺された親友リリアーナの魂の安らぎにかけて、
> 貴様を辛と惨と苦を絡めて地獄に落とす!”ってなぁ。」
>>「えーと…我が名はミルク…って長いよ!しかも、なんでそんなにおどろおどろしいんだよ!」
>「ちょっと!勝手にリリアーナさんを殺さないで頂戴な!!」
>「あ…悪い、生きてたんだなリー。」
「まー、痛いだろうから魂は安らいでないだろうけどなー。
 リリアーナ元気か?声でないなら、無理しないで寝てた方がいいぞ?」

>『私、どのくらい気絶してました?誰が、私の傷に魔法をかけてくれたんでしょう。
> もしかして、火を消してくださったのもアナスタシア先生ですか?
> おかげで命拾いしました。ありがとうございます。』
「回復魔法は私だけど、火を消したのはレベッカのスプルカードだぞ。
 そっちにもちゃんとお礼を言っておけよー。ぷぷぷ♪」
最後に笑ったのは、決してリリアーナが変なことを言ったからではない。
リリアーナの服の、胸の部分が焼け落ちているのを見て笑ったのだ。
もちろん、アナスタシアにはリリアーナを含めて、その事を誰かに言うつもりはない。

>『ナナナさんの声が全然聞こえないけど、彼女は無事なの?
> もしかして、まだ床にめり込んだままなのかな?』
>>「ナナナは…忘れてた。ちょっと待って、まだ倒れてるから様子を見てくるよ」
踏まれたまま倒れて動かないナナナに近寄ったミルクは、ナナナの体を抱え上げ、驚いたように言った。
>>「息はしてるし、心臓も動いてるみたい。
>> 気絶してるだけだと思うけど、ナナナって本当にゴーレムなの?」

96 名前:アナスタシア&ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 17:27:54 O
>93-94
フリージアを捕まえられない巨象の像は、今度は踏みつぶそうと一行に迫る。
>「これじゃあ本体に攻撃が届きませんわね」
>>「じゃああたしが背中の辺りをぶっ壊すから、また次の合体を始める前に、御札の排除をよろしく!」
ミルクは象ゴーレムの背中を狙って、魔法の準備を始めた。

>「う、うーん・・・」
気絶から回復したクリスの近くに、アナスタシアがふよふよ寄ってくる。
「目が覚めたかー?今は宝部屋の番人と戦闘中だぞ。
 番人は背中の白い御札が弱点らしいから、クリスも取っ払うの手伝え♪」
気絶していた人間への遠慮もなくアナスタシアがそう言った時、リリアーナが柱の陰に隠れた誰かに気づいた。
>『一番右の柱の陰に、誰かいる』
「もしかしたら、番ゴーレムを操ってるターロンかもしれないぞー。警戒しろよークリス」
アナスタシアは少し離れてニヤニヤしながら、クリスが確認に向かうのを見守っている。
>「時間゛停止゛!時よ、止まれ!」
声と同時に突然、床に突っ伏した女の子が現れた。
確かに時間は動いているのに、なぜか時間が止まったような空気の中。
アナスタシアは倒れた桜花の側にしゃがみ込んで、頭をつんつん突っつく。
「床はひんやり、気持ちいいだろ〜。
 ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
 誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
三等課程合格者に与えられる指輪から、桜花が学園の生徒だと判断したアナスタシアの態度がさらに大きくなった。

「まあいいや。細かいことより敵討伐が優先だな。
 じゃあ、教育実習生のアナスタシア先生が、生徒諸君に特別課題をだしてやるぞ。
 ゴーレムの弱点は背中の白い御札だから、ぱぱっと攻撃して片付けるように。以上♪」
アナスタシアが右手で指さす先では、ミルクが攻撃し忘れた毛玉ゴーレムが転げ回っている。
周囲には抜けるか切れるかした毛が舞い始め、もうすぐゴーレムは自由になりそうにも見えた。
>>「メギド!」
左手の示す先ではミルクが巨象の像を攻撃し、砕けた像から本体のゴーレムが飛び出す。
しかし、ゴーレムは再び砕けた像の破片で身を守ろうと素早く動き始めた。

97 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:49:25 0
>92>96
> 『一b…両右手の男……J・GAいる』
「痛たた…おい、リー。」
レベッカはやや迷惑そうに呻いた。
絶叫するほどでもないが、やはりテレパシーは苦手で、内容も聞き取れなかった。
「やれやれだぜ。まぁ、生きてて良かったけどな。…おぉう(愛)」
レベッカは最後に変な声を出した。
レベッカもリリアーナの胸の部分が露出していることに気づいたのだ。
そして、やはりレベッカもアナスタシアと同様に、その事を誰かに言うつもりはない。
当然である。

> アナスタシアが右手で指さす先では、ミルクが攻撃し忘れた毛玉ゴーレムが転げ回っている。
> 周囲には抜けるか切れるかした毛が舞い始め、もうすぐゴーレムは自由になりそうにも見えた。
「おいおい、どうなっちまってんだ。早くその犬野郎を誰かどうにかしてくれよ。」
その時、レベッカはやっと倒れている桜花に気づいた。
「おん?誰だ?いつから俺達と一緒になったんだ?」
レベッカは昨日転校してきたばかりなので、彼女のことを知らない。
レベッカはその前日に全校生徒に紹介されているのが、その時は槍の姿ではなかった。
リリアーナが持つ槍がしゃべりまくったとして、それをどう判断するかは桜花しだいである。

98 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 17:01:55 0
>96
俺が起きるとすぐにアナスタシア先生が状況を教えてくれた。
どうやらゴーレムに貼られている札を取り除けばいいらしい。

>「もしかしたら、番ゴーレムを操ってるターロンかもしれないぞー。警戒しろよークリス」
俺が様子を見に行こうとすると、アナスタシア先生が警告をしてくれた。
敵か味方かわからない以上、気は抜けない。
魔銃を構えながら、右奥の柱へと近づいていく。

>94
>「あ……」
柱の影をちょっと覗きこむと、そこにいる人とちょうど目があった。
って学園のどっかで見たことあるような・・・
>「……………御免…!」
「うわっ!」
どこで見かけたか思い出そうとしていたら、向こうがいきなりナイフを投げつけてきた。
ただ、当てる気はなかったのだろうか、ナイフは顔の横を通り抜けて行った。
だが、その隙に、
>「時間゛停止゛!時よ、止まれ!」
相手は魔法を発動させたようだ。
時間ってことは時空科か!?
まあ、当てる気がなかったってことは敵意はないということだろう。

そう考えている間に、相手の姿はすぐに消えた。
まあ、言葉から考えるに時間を止めたのだろうが・・・

>「床はひんやり、気持ちいいだろ〜。
 ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
 誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
どうやらアナスタシア先生が先に見つけたようだ。
>「まあいいや。細かいことより敵討伐が優先だな。
 じゃあ、教育実習生のアナスタシア先生が、生徒諸君に特別課題をだしてやるぞ。
 ゴーレムの弱点は背中の白い御札だから、ぱぱっと攻撃して片付けるように。以上♪」
確かに、戦闘をとっとと終わらせるのが先のようだ。
>「メギド!」
ミルクが本体を炙りだしているようだし、ここは魔銃で狙い撃つか。
札を攻撃できればよさそうだし、威力よりも量で勝負
魔銃を連射モードに切り替え、入れておいた雷のカートリッジから魔力を充畜する。
そして、札をめがけて動きながら雷の弾の弾幕を放った。

99 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 17:25:57 0
>81
>「う・・・・・・あ・・・・・・・」
氷壁による防御が間に合わずにリリアーナは火矢に射抜かれてしまった。
立っていられなくなって崩れ落ちる。
『さあてどうするんだ?
 はやくゴーレムを始末しろよ。
 でないとあいつ死んじゃうぜ?』
惑わすのは相も変わらず憎たらしい犬の使い魔。
「どど、どうしよう?!
 はやく助けに行かないと!」
動揺して手が震えてしまっているヴァンエレン。

>82
>「仲間のこんな姿を見せられて、平気な奴はいねーぜ。」
背中にある白い札がゴーレムたちをおかしくしているらしい。
レベッカはそのことにいち早く気がつき、フリージアに命じる。
>「番ゴーレムの背中の白いお札だよフリージア!
>剥がすか破るかしたら、そいつも像に戻るんじゃないの!?」
原因は白い札にあり。
ならばそれを剥がせば無力化できるというわけだ。
ヴァンエレンはいわれたとおりに襲い掛かってきた犬型ゴーレムを両手で防いで蝙蝠が背中の札をはがす。
そうすると途端にガシャンと音を立ててゴーレムは崩れ落ちていった。

>87>89
>「うんうん、リリアーナは私が安全な場所に連れて行くから安心しろ。
>レベッカもどんどんスペルカード使って報復攻撃するんだぞ。
>そこのヴァンエレンも、使い魔とコントしてないで攻撃あるのみ!
>ベルジンも貴重な素材が手に入るチャンスを逃すんじゃないぞー!
>…よいしょっと…。うー、重いぞリリアーナ。もうちょっとダイエットしろー」
『おうおう そうだ。
 剣を持て!地獄をみせろ!』
アナスタシアは傷を負ったリリアーナ引っ張っていった。
ゴーレムたちは石を吸収して巨象の姿へと変化して、長い鼻を利用してフリージアを捕まえようとする。
そしてゴーレムが安全な場所へと移動しているアナスタシアの前に立ちはだかる。
>「スペルカード、ユーマオ・ティエングオの味はどうだ?犬野郎。」
襲おうとしたゴーレムを止めたのはレベッカだった。
毛がどんどん生えてきて絡みついて噛み付きができなくなった。
一瞬のうちにして炎上したゴーレム。

『ほう!』
銀の玉を見つけたヴァンエレンの使い魔。
それをニタニタと見つめたあとにくわえて飲み込んでしまった。
そして何事もなかったかのように主のもとへ戻って、マントの中へ入っていって消えてしまった。
その直後クリスを運んでいた蝙蝠が戻ってきた。
「やっとクリスが起きたのか。
 これでもう大丈夫だな!」
クリスが復活したことにより戦闘がまた楽になると思ったヴァンエレンは安堵の表情を浮かべる。

>94
>ズサァー!!
ヴァンエレンが悲鳴をあげながら襲ってくる犬型ゴーレムから逃げているときにスライディングしている少女が現れた。
突然のことで驚くがここで止まってしまうとまた攻撃されるので休むことなく皆の周りを逃げ続ける。

100 名前:メイド長 ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 18:03:09 O
>88 >91
「あらぁん。可愛らしいお客様ねぇん。
 ようこそ。ひ み つの花園へ(はぁと)
 私はこのお城のメイド長よぉん」
アイシャとルズが図書室前につくと、扉が開いて筋骨隆々なメイドが現れた。
しかし頭からシーツを被っているので、頭がカバであるとは正確にはわからない。
「さぁさぁ。中に入って紅茶とクッキーを楽しんでちょうだぁい。
 久しぶりのお城のお客様なんだから歓迎するわよぉん。
 お城の中は、私が後からゆっくり案内してあげるからぁ」
メイド長は手招きして、室内にアイシャたちを招き入れようとる。

101 名前:ミシェル ◆3eTlugRrBZrt [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 18:07:24 O
>>94

まるでミシェルの言葉を理解したかのように、ミシェルから生徒たちへと目標を移した門番達。
そんな中誰となくこう叫ぶ。門番の背中の札が怪しいと。
それはそれで有益な情報たがいかんせん生徒達の退避が遅い。一体戦闘不能は評価しないでもないが、迎撃はほどほどにして逃げに徹してほしいものだと思う。
「そうそう何度も好きには」そう言ってミシェルは素手で残りの門番に突進していく。
が。
>「メギド!!」
危うくミシェルは灰も残さずに黄泉路に行くハメになりかけた。威力の絞れない魔法が主な攻撃手段なら別な魔法も用意してほしいものだ。
それはともかく、攻撃を受けた象の門番から本体らしきものが露出した。これは好機。ここで一気に叩けば終わる。
なんか攻撃する前に何かを言うように槍が言っていたのをふと思い出す。ミシェルは妙な所で律儀なのかもしれない。
たしかこうだったハズと台詞を思い出しながら、飛び散った欠片で再武装しようとしている象の門番に飛びかかる。寸前に。
魔銃の弾が雨霰とバシバシ象の門番に降りかかる。人のやり方に文句は言わないが、射撃は精度だと思う。
>「床はひんやり、気持ちいいだろ〜。
ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
それまで気がつかなかったのだがいつの間にか人が床に突っ伏していた。本当にいつの間にだろうか?
それに場所が良くない。少し離れているとはいえ門番の攻撃も充分届く。
咄嗟にその人の近くに跳躍して暫定彼女を後方の、具体的に言うと象のレンジ外へと投げ飛ばす。
そしてそこから周りを見渡してみると、どうも生徒たちは逃げる気はないらしい。やりきれなくなって小さく嘆息するミシェルであった。

102 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 18:29:11 0
リリアーナの怪我を治したのはアナスタシアだが、火を消してくれたのはレベッカらしい。
お礼を言いたいが、
>「痛たた…おい、リー。」
レベッカはやや迷惑そうに呻いている。
助けてくれてありがとうと伝えたいが、苦手なテレパシーで伝えるのでは意味が無い。
レヘ「やれやれだぜ。まぁ、生きてて良かったけどな。…おぉう(愛)」
レベッカは最後に変な声を出したが、リリアーナには理由がわからなかった。

(伏兵がいたのね)
白い札を貼られて操られていたのは、目の前にいた2体の番犬だけではなかったようだ。
伏兵だった3体目の犬型ゴーレムは、ヴァンエレンの活躍で元の石像に戻った。
どうやら三体目の犬ゴーレムは元々ゴーレムだったのではなく、御札を貼られた石像が変化したものらしい。
(お札を貼られた敵がこれ以上増えないうちに、さっさと終わらせないと)

ミルクは、毛むくじゃらになった犬ゴーレムを操るお札を燃やさずにナナナを助けに行ってしまった。
どうやら無事だったようだが、息をしているし心臓も動いているとはいったいどういう事だろう?
(まあ、あとで本人と、そういう方面に詳しいクリスや先生方に質問すればいっか)
とりあえず今は、目の前のゴーレム達を何とかするのが先決である。

一方のアナスタシアはクリスのほうへと移動していった。
多分、柱の陰に隠れている者を確認しに行ったのだろう。
なにか話しているようだが、戦闘の音が大きくてよく聞き取れない。

そこに、いきなり現れたかと思ったらそのまますっ転んだ少女の姿が。
>「床はひんやり、気持ちいいだろ〜。
> ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
> 誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
『名前は知りませんが、顔にはちゃんと見覚えあります。
 アナスタシア先生も、あんまりいじわる言わないであげて下さい』
なにせ少女の指には、2等課程の生徒なら必ず身につけている指輪がちゃんと光っているのだから。

>「まあいいや。細かいことより敵討伐が優先だな。
> じゃあ、教育実習生のアナスタシア先生が、生徒諸君に特別課題をだしてやるぞ。
> ゴーレムの弱点は背中の白い御札だから、ぱぱっと攻撃して片付けるように。以上♪」
>アナスタシアが右手で指さす先では、ミルクが攻撃し忘れた毛玉ゴーレムが転げ回っている。
>周囲には抜けるか切れるかした毛が舞い始め、もうすぐゴーレムは自由になりそうにも見えた。
>「おいおい、どうなっちまってんだ。早くその犬野郎を誰かどうにかしてくれよ。」

>その時、レベッカはやっと倒れている桜花に気づいた。
>「おん?誰だ?いつから俺達と一緒になったんだ?」
『もしかして、学園の誰かにムウ大陸へ送ってもらったの?』

>「メギド!」
>左手の示す先ではミルクが巨象の像を攻撃し、砕けた像から本体のゴーレムが飛び出す。
クリスは魔銃を構えると、背中の札をめがけて動きながら雷の弾の弾幕を放った。
あの様子なら、あちらは大丈夫だろう。

『フリージア、胸の谷間から炎系のマジックアイテムとか取り出せないの?』
元犬ゴーレム、現象ゴーレムから離脱したフリージアに、リリアーナはテレパシーでそうたずねた。
ヴァンエレンは、毛玉ゴーレムの周りを逃げるふり(?)で動き回ることで、うまく動きを封じている。
だがそれも時間の問題である。
『ミシェル先生、お願いします!私達に構わず毛玉ゴーレムを燃やしてください!!』
学園教師なら、基礎魔法である炎系の魔法も一通り使える。
たとえ得意でなくても、生徒よりははるかに威力が大きいはずだ。
『お願いします』

103 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage 桜花さん宜しくお願いします] 投稿日:2009/09/02(水) 20:37:56 O
>>101
「しかし、勇気ある行動と取れなくもない…
我々の教えた事を理論に捕われず実際にこの場で活かしているのだ…
そう思いませんかな…シェスター先生?」
またも防虫剤の臭いを漂わせながらいつの間にかミシェルの後ろに立っていたベルジン
「突然失礼…だが、もしよければ手を貸そう…
奮迅している同僚を一人放ってはおけぬ…」

そう言うとゆっくり魔法の杖を構えるベルジン
例え、ミシェルが断ろうとも勝手に戦いへ加わる事は目に見えていた



104 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 21:34:03 P
>94>102
>『フリージア、胸の谷間から炎系のマジックアイテムとか取り出せないの?』
「私の名は氷結のフリージア、炎属性とは縁がありませんわ
 ・・・いえ一つだけありましたわね」
そう言うと胸の谷間に・・・・谷間がねえ
胸の真ん中にある魔法陣に腕をつっこみ
何かガラス瓶に入った粉を取り出した
「ちゃちゃちゃちゃん♪ブルーサラマンダーの鱗の粉末♪」
強すぎる氷の精霊力が原因で起こるザラキ病の特効薬であり
炎属性を体に取り込む事により氷属性を中和する薬である
「・・・それでどうするの?」
つっこみを入れるギズモ
ブルーサラマンダーの鱗の粉末はあくまで病気の治療薬であり火薬とかではないのだ
故に役に立たない
フリージアはいそいそと胸の魔法陣に戻した

「そう言えばもう一つありましたわ!!
 え〜と・・・これでもないあれでもない」
「まさかもう一つってあれなんじゃ?」
嫌な予感を感じるギズモ
「ちゃちゃちゃちゃん♪世界一美しい爆弾♪」
手にしたるは青い薔薇その名も世界一美しい爆弾
それはフリージアさんの幼馴染みが趣味で作った物である
肥料の代わりに特殊な液体爆薬をやり育てられたその薔薇は
茎の部分を引き抜き投げることにより近所の山田さん宅(平屋建て)を完全に焦土と化す程度の威力を発揮する
「テロリストじゃないんだからそれはまずいよお母さん」
つっこみを入れるギズモ
フリージアはいそいそと胸の魔法陣に戻した

「今度こそ・・・・・」
胸の魔法陣に腕をずぼっと・・・怪傑ズボット
「ちゃちゃちゃちゃん♪ドワーフの黒い水♪」
胸の魔法から黒い液体の入った瓶を取り出すフリージア
これはジルベリア方面のドワーフのみが抽出出来ると言われている石の油
詰まるところ石油である
「・・・・・でもそれって火が無いとただの油じゃん」
またしてもつっこみを入れるギズモ
「ちょっと!そこのあなた火打ち石か何か持ってなくて?」
と桜花に話しかけるフリージア
こよりを刺して後は火を付けて投げれば火炎瓶の完成である
「何時の間に!?」
いきなり現れた少女にあっと驚くギズモきゅん
はたして彼女は火種を持っているのだろうか?

105 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 05:23:42 O
>>96>>97>>101>>102
(くぅ……痛い………なんなんだ今日の私は…!)
派手にすっ転んだ痛みで未だ立ち上がれずにいる桜花

>「床はひんやり、気持ちいいだろ〜。
> ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
> 誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
>『名前は知りませんが、顔にはちゃんと見覚えあります。
> アナスタシア先生も、あんまりいじわる言わないであげて下さい』

その桜花をツンツンする少女が一人
頭を起こし
「…できれば、止めて頂きたいんだが」
眉を潜め、目を細める桜花
不機嫌そうな顔に見えるだろうがこれは痛みに耐えている顔なのだ。
取りあえず、立ち上がらなければ話は始まらなさそうだ。

>「おん?誰だ?いつから俺達と一緒になったんだ?」
>『もしかして、学園の誰かにムウ大陸へ送ってもらったの?』

「…私は響 桜花…貴女と同じ学園の二等課の生徒だ。」
腰を起こそうとしている所へ質問
事情を知らない桜花はまさか槍が喋っているとは思わずリリアーナのしゃべり方が独特なのだと解釈したようだ。

>咄嗟にその人の近くに跳躍して暫定彼女を後方の、具体的に言うと象のレンジ外へと投げ飛ばす。

「ここへはああああぁぁぁぁぁ・・・・・・!!」
別にリリアーナのしゃべり方が変だと思っているからそれに合わせようと思ってこんな声を出したわけでは無い。
ミシェル先生の気遣いにより場外に投げられ声もフェードアウトしているのだ
(厄日だな……でなければ説明がつかない)
空中でくるりと体制を立て直す。
(やれやれ……やり過ごすと言うのは失敗してしまったし…さて、どうしようか)
そのまま地面へ着地。
(うん、取りあえず手伝おう。弁解するにもこの状況ではな。)

106 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 05:25:34 O
>>104
軽く腕を振る。両手の指と指の間から魔力で作られた赤いナイフが握られている。
(うん、調子は悪くないな。よし……)

>「ちょっと!そこのあなた火打ち石か何か持ってなくて?」

「……これで良ければ」
フリージアに火は無いかと言われ、赤いナイフを一本差し出す。
「ナイフの切り口から燃えるようになっている。扱いには気をつけてくれ」
注意を付け加え、再びゴーレムたちに向き直る。
「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
倒れているリリアーナに質問する
「いや、壊した後で誰かに怒られるのもたまったものではないから…」
許可をしっかりと取り付け三度向き直る。
「時間゛停止゛!時は止まる!」
本日二回目の『世かi…では無く時間停止
「一秒……!」
毛玉ゴーレムに向けて両手の赤いナイフをめいいっぱい投げ付ける
毛玉ゴーレムの周りには十数本の赤いナイフが取り囲んでいる
「二秒…!そして、時は動き出す…」
動き出す時間、動き出す人々、動き出すナイフ。
ナイフは毛玉ゴーレムに向けて殺到していく

107 名前:ミシェル ◆3eTlugRrBZrt [sage] 投稿日:2009/09/03(木) 19:23:17 O
>>102-103 >>106

>「しかし、勇気ある行動と取れなくもない…
我々の教えた事を理論に捕われず実際にこの場で活かしているのだ…
そう思いませんかな…シェスター先生?」
リリアーナ達に同伴していた同僚からかけられた言葉に、ミシェルは推移する状況を諦観とともに静観しながらこう返す。同僚の方を向こうともしない。
「勇気ある。とは無謀をポジティブに捉えたものでしょう?」
それに、何事も理論を疎かにするのは好ましくない。優れた人は往々にして優れたロジックを持っているものだ。
>「突然失礼…だが、もしよければ手を貸そう…
奮迅している同僚を一人放ってはおけぬ…」
「感謝します」
愛想良く笑い言葉短にそう返礼して口を噤む。これ以上喋ることはない。喋って雰囲気を悪くすることもない。
『ミシェル先生、お願いします!私達に構わず毛玉ゴーレムを燃やしてください!!』
おや?とミシェルは静かな眼でリリアーナを見つめる。しかし頼りにされたのだからそれには応えねばならないだろう。
若干、殆どの者がミシェルの指示を無視したことへのご機嫌取りに感じてしまう所は彼の自意識過剰だろう、きっと。
それはひとまず置いておいて、ミシェルは白い外套を脱ぎ捨てる。と同時に、毛玉は呆気なく刃物に覆われてしまった。
「残念。私の術はまた今度ということですね」
おちゃらけて喋りながら外套を拾い上げる。こんなもんだ。教師は生徒が輝くならば日陰者で良いじゃないか。
と自身に言い聞かせるがミシェルはどこか釈然としない。
そも、ミシェルは宝物庫には興味がない。飽くまでムーを滅ぼした物に触れたいだけなのだ。
「スナウト、アナスタシアの両先生。ここは任せました。私は図書館で調べ物をします」
ミシェルはそう言い捨てて走り去る。先生が二人もいるのだ。なにも自分が居なくとも困りはしないハズだからだ。
無責任のそしりは甘んじて受けるが、ミシェル的に自身を弁護するならば今は自由時間ということで
それになにも、宝物庫の中身を直に見る必要はないのだ。これほど立派な城ならば宝物庫の目録くらい有るはずなのだから。
そう思い至って先刻皆と合流した図書館へ来たのだ。扉をスーッと開け放ちながら訊ねる。
「先程邪魔していた者達の連れですが、誰か居ますでしょうか?
いらっしゃったら宝物庫の目録を拝見させていただきたいのですが」

108 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 01:18:55 0
突如現れた少女は、ヒビキオウカと名乗った。
予想通り、学園の生徒らしい。
怪訝そうにこちらを見ているのは、おそらく槍がしゃべっているせいだろう。
>「ここへはああああぁぁぁぁぁ・・・・・・!!」
話している途中で、いきなりオウカは空を舞った。
どうやら危険を察知したミシェルが、彼女を危険から遠ざけるため投げ飛ばしたようだ。
リリアーナは悲鳴をあげたつもりだったが、かえるがつぶれたような息を吐いただけだった。

>104-105 >107
フリージアは三度道具を取り出し、ようやく使えそうなマジックアイテムを見つけ出したようだ。
(美しい薔薇など色々聞きたいことはあったが、とりあえず一通りギズモがつっこんでくれたので割愛する)
「ちょっと!そこのあなた火打ち石か何か持ってなくて?」
・・・・・・・・突如現れたことにも、ミシェルに投げ飛ばされたことにも動じず。
前フリ無しのこの台詞。 さすがはフリージア、最初から最後までクライマックスである。

>「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
>「いや、壊した後で誰かに怒られるのもたまったものではないから…」
念押しする桜花に、リリアーナは思いきり頷いた。
だがその直後、傷への衝撃にリリアーナの体は強張った。
冷たい汗がこめかみを伝う。どうやらもうしばらく動けそうに無い。

>99
突然毛玉ゴーレムが赤いナイフだらけになった。
そして立ち上る、髪の毛が焼けるような嫌なにおい。
黒い水を被れば、ゴーレムはあっという間に炎上するだろう。

>「残念。私の術はまた今度ということですね」
それを確認したミシェルは、おちゃらけた調子でそういうと外套を拾い上げた。
(え?ええええ、もしかして・・・・・・怒ってる?っていうか・・・・)
相変わらずクールな横顔だが、見方によってはちょっぴり憮然としているように見えなくもない。
(わー。ミシェル先生って見た目はアレなのに・・・・・意外と・・・・・)
自分の置かれた状況も忘れ、リリアーナはどきまきしてしまった。
>「スナウト、アナスタシアの両先生。ここは任せました。私は図書館で調べ物をします」
『可愛・・・・・・え――――!!嘘ー!ミシェル先生待って――――!!』
あっという間に見えなくなったミシェルに呆然とする。
・・・・・・・・なぜミシェルが殿下と呼ばれているのか、なんとなく分かった気がする。
だが憎めないのが不思議だ。これも人徳がなせる技だろうか?

いずれにしても、ここまで来て、ベルジンとアナスタシアに任せてしまうとは・・・・・・・。
『ベルジン先生、もしかしてミシェル先生っていつもこんな感じなんですか?』
うっかり思ったことをそのままテレパシーで伝えてしまったリリアーナは、その後ひどく後悔した。

レベッカ、ヴァンエレン、フリージア、桜花の連携技で、毛玉ゴーレムの命運は尽きた。
『――――って!まだ全部終わってないよ〜!!』
そう、まだ終わっていない。象ゴーレムはまだ動いている。
なぜなら、クリスは象ゴーレムの背中に貼られた御札をまだ打ち抜いていないからだ。

リリアーナの今日の運勢も、桜花同様最悪に違いない。
なんと、件の象ゴーレムとばっちり目が合ってしまった。
もはやこれまでと悟ったのか、象ゴーレムはこちらに向かって接近してくる。
このままでは崩れ落ちる皮膚の瓦礫で、リリアーナもレベッカも生き埋めだ!
「レ、レベ・・・・・・逃げ・・・・・・」
レベッカさん、何とか逃げてと言いたかったが、まだうまく話せない。
なんとか距離を取ろうとあがくリリアーナ達の上に、象ゴーレムの影が落ちた。
『いや――――!!ベルジン先生助けて助けて助けて―――― っ!!』
動けず逃げられないリリアーナは、恐慌状態のままベルジンに助けを求めている。
まさに、苦しい時の神頼み、ならぬ先生頼みである。

109 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 01:33:15 0
>「あらぁん。可愛らしいお客様ねぇん。
> ようこそ。ひ み つの花園へ(はぁと)
> 私はこのお城のメイド長よぉん」
>アイシャとルズが図書室前につくと、扉が開いて筋骨隆々なメイドが現れた。
>しかし頭からシーツを被っているので、頭がカバであるとは正確にはわからない。
「ひ――――!!妖怪ですわ〜!!」
ルズは衝撃のあまり、アイシャの肩口までよじ登りぶるぶる震えている。

>「さぁさぁ。中に入って紅茶とクッキーを楽しんでちょうだぁい。
> 久しぶりのお城のお客様なんだから歓迎するわよぉん。
> お城の中は、私が後からゆっくり案内してあげるからぁ」
「どうなさいます〜?怪しさ満開なのですわ〜」
そう耳打ちした矢先、クッキーの甘い香がルズの鼻をくすぐった。
おなかがぐうとなった。
「・・・・・・・ま、まあ、どうしても食べて欲しいと言うのなら、食べてやらないことも無かったりするのですわ〜」
ルズは椅子に飛び乗ると、もしゃもしゃとクッキーを食べ始めた。
「お、おいしいじゃありませんの〜。
 み、ミルクもどうしてもつけたいと言うのなら、飲んであげなくも無かったりするのですわ〜」

ばくばくクッキーを食べていると、音も無くすうっと図書室の扉が開いた。
>「先程邪魔していた者達の連れですが、誰か居ますでしょうか?
>いらっしゃったら宝物庫の目録を拝見させていただきたいのですが」
ぶ――――!!とミルクを吐きだしたルズは、咳き込みながらミシェルに視線を移す。
「びびびびっくりするじゃありませんの〜ミシェル先生〜。
 ノックぐらいするのですわ〜。
 あら。先生、そう言えば、他のメンバーは一体どうしましたの〜!」

110 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/04(金) 19:00:04 O
>98-99 >101-108
「どぅわぁあーっ!!ミ、ミシェル先生大丈夫!?当たらなかった!?」
もうちょっとでメギドにミシェル先生を巻き込みそうになり、肝を冷やすあたし。
幸いミシェル先生は上手く避けてくれたけど危なっ!
危うく味方殺しになるとこだったよ!
味方を攻撃しないように、もっと気をつけないとダメだなこりゃ…
あたしに続いてクリスが象ゴーレムに銃を乱射して攻撃してるけど、援護は自重しよう…

>「…私は響 桜花…貴女と同じ学園の二等課の生徒だ。」
ナナナを担いで安全地帯近くまで下がってくると、謎の少女が自己紹介をしてる所だった。
ヒビキ オウカか…知らない名前だけど、ユリと同じで東方系の名前な感じ。
あれ。だとしたら、呼び方はどっちなんだろ。ヒビキ?それともオウカ?
>「ここへはああああぁぁぁぁぁ・・・・・・!!」
「げげっ!ミシェル先生ちょっと大胆すぎませんか!?」
いきなり。象から守るために、ミシェル先生がオウカ(仮称)を投げ飛ばしたのだ!
オウカは見事に着地したから良かったけど、あたしだったら顔面着地してそうだぞあれは!
なんかこう、魔法で守るとかいろいろないんですかーっ!?

>「しかし、勇気ある行動と取れなくもない… (中略)
>そう思いませんかな…シェスター先生?」
「勇気ある。とは無謀をポジティブに捉えたものでしょう?」
>>「まーまーそう言うな。ここは勇気ある行動にしておいてやろーじゃないか♪」
アホ姉はベルジン先生と一緒に、憮然としたようにも見えるミシェル先生をなだめている。
ま、先生同士の会話にあたしが口を突っ込むことはないよな。

111 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage メイド長は明日] 投稿日:2009/09/04(金) 19:01:55 O
>『ミシェル先生、お願いします!私達に構わず毛玉ゴーレムを燃やしてください!!』
>「ちゃちゃちゃちゃん♪ドワーフの黒い水♪」
「…また高そうなアイテムを惜しげもなく…」
あたしがうっかり忘れてたゴーレムを燃やそうとするフリージアは、最後に高価なアイテムを持ち出してきた。
そりゃ黒い水を使えばよく燃えるだろうけど、もったいないなぁ…
>「ちょっと!そこのあなた火打ち石か何か持ってなくて?」>「ナイフの切り口から燃えるようになっている。扱いには気をつけてくれ」
フリージアに頼まれたオウカは、両手に出した赤いナイフのうち一本を渡す。
>「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
「オッケーオッケー大丈夫!あたしが許す!」
頷くリリアーナと一緒に、力強く後押しするあたし。
>「いや、壊した後で誰かに怒られるのもたまったものではないから…」
…桜花(発音はこれであってるはず)もなかなか苦労性っぽいな…

「時間゛停止゛!時は止まる!」
「二秒…!そして、時は動き出す…」
桜花の声がして、その後は一瞬の出来事。
持っていたはずのナイフは、全てが毛玉に突き刺さる。
うわすご…って、感心してる場合じゃないよ!
「フリージア!早く早くその黒い水を毛玉にぶっかけて!
 それであの犬も終わりだよ!」

>「スナウト、アナスタシアの両先生。ここは任せました。私は図書館で調べ物をします」
>『可愛・・・・・・え――――!!嘘ー!ミシェル先生待って――――!!』
「ええっ!?し、調べ物って何を!?」
>>「おー、そっちは任せたぞ。何かわかったら教えろよー」
驚くあたしとリリアーナだけど、アホ姉は気にせず手を振ってミシェル先生を見送った。
せ、先生同士何か話し合いでもあったのか…な?

「えーっと、桜花…って呼んでいいのかな。あたしの名前はミルク…」
>『いや――――!!ベルジン先生助けて助けて助けて―――― っ!!』
なんとなく、いろいろ終わったような気持ちで桜花に自己紹介を始めて。
リリアーナの悲鳴でもう一体敵が残っていたのを思い出した。
ヴァンエレンに釣られて引っ張り回され、クリスの銃乱射を体の瓦礫を切り離しながら防いでいた象ゴーレム。
半分ほどの大きさになり、弱点の白い御札をさらしながらも、そいつはまだ止まっていなかった。
どこにそんな知恵があるのか、動けないリリアーナを踏みつぶそうと象ゴーレムは突進する!
「ちょ…!リリアーナたちが近すぎるから、あたしの魔法じゃ止められないよ!」

112 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 09:16:38 O
>106>108
>「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
「かまわねぇ、やっちまいな。」
リリアーナも大きく頷く。まさに腹話術である。
>「二秒…!そして、時は動き出す…」
「なにっ!?」
ナイフが毛玉ゴーレムに向けて殺到していく。もしも毛玉ゴーレムが炎上したら、
陰毛ファイヤー!!と叫ぶつもりだったレベッカだが、この光景を見てすっかり忘れてしまった。
「何もない空間からナイフが現れた。何をしたんだ…あいつ?」
>毛玉ゴーレムの命運は尽きた。

しかし、まだ終わっていない。象ゴーレムはまだ動いている。
>もはやこれまでと悟ったのか、象ゴーレムはこちらに向かって接近してくる。
>このままでは崩れ落ちる皮膚の瓦礫で、リリアーナもレベッカも生き埋めだ!
>「レ、レベ・・・・・・逃げ・・・・・・」
「黙ってなリー、生き残るための方法だろ?今考えてんよ。」
そう返したレベッカは、内心すごく焦っていた。
「(ちっ、まいったぜ。俺の魔法の本分は呪いだ。直接あいつをぶち壊す魔法?ねーよ、そんなもん!)」
槍のレベッカ、動けないリリアーナ、迫る像さん、まさにオワタである。
その時、誰かがリリアーナの側に立った。
「あっ、てめーは…」
>「ヘクト・プレッシャー!!」
圧力波が放たれ、瓦礫を吹き飛ばし、像ゴーレムの足を止めた。
「ロクー!」
圧力波を放ったのはロクーだった。右手を像ゴーレムにかざし、
左手にはリリアーナが落とした銀玉が握られている。
>「投影面積が大きいほど、圧力によって生じる力は大きくなる。これが…物理ッッ!」
「(こいつ魔法が使えたのか?いや、違うな。銀玉だ。銀玉の効果に違いねぇ。)」
>「ぐずぐずするなっ!早くあいつに止めを刺せ!」
ロクーは高圧的に言った。
「(だがよ…銀玉ってのは、ああも人の性格を変えちまうもんなのかぁ?)」

113 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 09:38:26 O
>112の訂正、申し訳ありません。

>106>108
>「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
「かまわねぇ、やっちまいな。」
リリアーナも大きく頷く。まさに腹話術である。
>「二秒…!そして、時は動き出す…」
「なにっ!?」
ナイフが毛玉ゴーレムに向けて殺到していく。もしも毛玉ゴーレムが炎上したら、
陰毛ファイヤー!!と叫ぶつもりだったレベッカだが、この光景を見てすっかり忘れてしまった。
「何もない空間からナイフが現れた。何をしたんだ…あいつ?」
>毛玉ゴーレムの命運は尽きた。

しかし、まだ終わっていない。象ゴーレムはまだ動いている。
>もはやこれまでと悟ったのか、象ゴーレムはこちらに向かって接近してくる。
>このままでは崩れ落ちる皮膚の瓦礫で、リリアーナもレベッカも生き埋めだ!
>「レ、レベ・・・・・・逃げ・・・・・・」
「黙ってなリー、生き残るための方法だろ?今考えてんよ。」
そう返したレベッカは、内心すごく焦っていた。
「(ちっ、まいったぜ。俺の魔法の本分は呪いだ。直接あいつをぶち壊す魔法?ねーよ、そんなもん!)」
槍のレベッカ、動けないリリアーナ、迫る像さん、まさにオワタである。
その時、誰かがリリアーナの側に立った。
「あっ、てめーは…」
>「ノビール・アーム!!」
金属製のアームが天井に向かって伸びた。
「ロクー!」
そこにいたのはロクーだった。ロクーはリリアーナをしっかりと抱きかかえる。
>「おらはお前を離さねー!」
そうロクーが叫ぶと、金属製のアームが縮み、ロクー達を天井まで引き上げた。
「よくやったロクー。へっ、ざまぁ見やがれ像野郎。」
レベッカが天井から命令した。
「さぁ、ぐずぐずするんじゃねぇ!早くそいつに止めを刺しちまいな!」


114 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 10:37:33 P
>105−111>113
>「ナイフの切り口から燃えるようになっている。扱いには気をつけてくれ」
「わかりましたわ・・・・ええとたしかオウカ・ヒビキィさんでしたかしら?」
何故だか知らないが名前をフルネームで呼ぶフリージアさん

>「フリージア!早く早くその黒い水を毛玉にぶっかけて!
  それであの犬も終わりだよ!」

ナイフの切っ先をこよりの先に当て引火するフリージア
「これでもおくらいなさいまし!!」
それを敵に向かって思いっ切り投げる

敵にぶつかり割れるガラス瓶
飛び散るガラス片
全体的に広がる油
あっという間に広がる炎

「お〜っほっほっほっほ!
 さすがドワーフの黒い水よく燃えますわ!!」
よい子はガソリンを相手にぶっかけて火を付けちゃダメだぞ

「燃やせ♪燃やせ♪真っ赤に燃やせ♪
 いた〜る所に火を付けろ♪」
放火が教義に入っている”炎の加護を広める教団”の教歌を歌うギズモ
自分が敵対している神様の歌じゃないから良いらしい
ちなみに”炎の加護を広める教団”とは
とある炎の神様を崇める集団で放火は神の加護を分け与える行為として推奨されている
・・・・・宗教って本当に怖いですね

「さあこれであとは一体のみ!」
巨像ゴーレムの方を見据えるフリージア
「その前にナイフを返そうよ」
とギズモきゅん

>「えーっと、桜花…って呼んでいいのかな。あたしの名前はミルク…」
>『いや――――!!ベルジン先生助けて助けて助けて―――― っ!!』
>「ちょ…!リリアーナたちが近すぎるから、あたしの魔法じゃ止められないよ!」
いつの間にかピンチに陥るリリアーナ(とレベッカ)

>「おらはお前を離さねー!」
ロクーのノビールアームにより安全圏に離れるリリアーナ(とレベッカ)
「これで遠慮無しに攻撃できますわねぇ」
だが今のフリージアには決定打がなく巨大な敵を破壊する力はない
ギズモやルズをぶん投げてもたかがしれてるだろうし
「ここは先生達に期待ですわ」
と教師陣に期待をかけるフリージアであった


115 名前:メイド長 ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/05(土) 23:32:32 O
>107 >109
>「・・・・・・・ま、まあ、どうしても食べて欲しいと言うのなら、食べてやらないことも無かったりするのですわ〜」
「まーあまあ、可愛い猫ちゃんねぇん!
 この子はあなたの使い魔なの?か〜わいいわねぇん(はぁと)」
相変わらずシーツを被っているが、どうやらメイド長はアイシャに向かって不気味に微笑んだようだ。
>「お、おいしいじゃありませんの〜。
> み、ミルクもどうしてもつけたいと言うのなら、飲んであげなくも無かったりするのですわ〜」
「それはもう、どうしてもつけたいわぁん。
 さぁさ。いっぱい飲んでちょうだぁい」
メイド長は窓際に置かれた四角い箱に一声かけ、それから箱を開けて中から温めたミルクを取り出す。
「さぁどうぞ。
 あなたもミルクでいいかしら ぁん。
 それとも、紅茶か別の飲み物にする?」
ルズの前にミルクを置いたメイド長は、アイシャにも飲みたいものを聞いた。

>「先程邪魔していた者達の連れですが、誰か居ますでしょうか?
>いらっしゃったら宝物庫の目録を拝見させていただきたいのですが」
>「びびびびっくりするじゃありませんの〜ミシェル先生〜。
> ノックぐらいするのですわ〜。
> あら。先生、そう言えば、他のメンバーは一体どうしましたの〜!」
「あら〜、こちら聞いていたとおり い い お と こ ねぇ。うっふ〜ん」
ルズとは違い驚いた様子は見せないメイド長だが、ミシェルの事は気に入ったようだ。
「宝物庫の目録ねぇん…どこにやったかしらぁ。
 図書室の管理担当の子が壊れちゃってるから、わかりづらいのよねぇ…」

ミシェルに言われて本棚を漁り始めたメイド長は、それでも一冊の本をすぐに持ってくる。
「あったわぁこれよぉん。ゆっくり見ていってねぇん」
目録には、宝物庫に納められているアイテムの名前と形状の絵や効能などが乗せられていた。
【真珠の宝玉:王宮内の封印解除に使用。金、銀の宝玉同様呪い対策をして持ち運ぶように】
【若返りの秘薬:飲めば若返る神秘の霊薬。飲みすぎ注意】
【神鳴りの杖:内部に雷龍100匹を封じた杖。雷を自在に操れるが龍を制御できない者は持つべきではない】
【以下略】などなどだ。
ただ、文明を滅ぼせそうなほど強力な魔道具は見あたらない。
「これは上巻だから、王宮の宝物庫の目録ねぇん。
 下巻の地下王墓の宝物目録は、やっぱり地下の始王様の大図書館にあるわぁん。
 地下に大図書館なんて変わってるでしょう?
 ムウ王国を築いた初代の王様は、賢王と呼ばれるくらい知識に関心のあった方ですからねぇん。
 集めた本や強力なマジックアイテムは、墓場まで持って行ったのよぉ」

そこまで言って、メイド長は不思議そうにミシェルに尋ねた。
「でも、宝物庫に行っていたのに、どうして宝物庫の目録なんか見る気になったのかしらぁん。
 ナナナったら、また間違えてメイドの控え室に案内しちゃったの?
 ごめんなさいねぇ。あの子のドジは生まれつきで…」
メイド長は、アイシャとルズにも質問する。
「あなたたちも目録を見に来たのぉん?
 良ければ、私が宝物庫まで案内してあげるわぁん」

116 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02:39:58 O
>>107
「スナウト アナスタシア両先生(略」

「お気をつけて…」
図書館へと走り去るミシェルに聞こえるか聞こえないかくらいの声でぽつりと呟く
あなた程のお方なら一人でも大丈夫でしょうという言葉も付け加えようかとも思ったが
先程の皮肉にも聞こえると思いぐっと押し込めた

>>108 >>113 >>114

>「ミシェル先生っていつも…」

テレパシーでミシェルの普段の様子をリリアーナに尋ねられるも二人は決して親しい関係にあるわけではない
むしろベルジンと親しくしてる教師など少ないくらいなのだが
「まあ私と話す時はな…
彼の事なら君達のが接している時間は長い…
私より君達の方がよく知っているだろう…」
そう念じテレパシーを送った、その直後

「いやーーー助けてベルジン先生(略)」
目の前には象ゴーレムの瓦礫に潰されかけているリリアーナ
彼女は必死に自分の名を呼び 助けを求めている
基本動じない性格のベルジンではあるが生徒の危険を目の当たりにしては流石に落ち着いてはいられない

「リリアーナ君っ!!!」
リリアーナの名を大声で呼び、咄嗟に杖を構えようとした、その時
ロクーが颯爽とリリアーナを抱き抱え天井まで昇っていく
>「早くそいつにとどめを刺しちまいな!」

「こんなに焦ったのは久しぶりだ…
まあ見ていてたまえ…」
言葉には出さず天井にいるレベッカへとテレパシーを送る
ベルジン自身 このような戦闘は久しいため かつての血が多少疼いているようだ

ベルジンは呪文を永唱せず杖を象の足元へ向け、ひと振りすると
たちまち象の足元は厚い氷に覆われ、ほとんど身動きが取れない状態へと陥らせた

「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…
次回の授業までに練習しておきたまえ…
私も君に期待している…」


117 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/09/06(日) 09:04:14 0
 

118 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage 先に本スレだけ・・・] 投稿日:2009/09/07(月) 18:17:37 0
・・・とりあえず札に向けて撃っているが、結構ガードが堅いな。
こうなったら威力をあげて貫通させた方がいいか?

>108
そう考えていたら、ゴーレムはリリアーナの方に向かっていった。
>「いや――――!!ベルジン先生助けて助けて助けて―――― っ!!」
「ッチィ!!」
ギリギリまでゴーレムに撃ち続けるが、これでは貫通攻撃ができない。
かといって魔法を詠唱する時間もないし、カートリッジを交換したりする時間もない。

>113>116
>「ノビール・アーム!!」
だが、ロクーがリリアーナの窮地を救ったようだ。
>「さぁ、ぐずぐずするんじゃねぇ!早くそいつに止めを刺しちまいな!」
そして、レベッカが止めを刺すように言うとベルジン先生がゴーレムの足元を氷漬けにした。
これなら攻撃もやりやすい。
だが、腕などは動くため札をガードされたら魔銃では攻撃できない。
けれども俺はあのゴーレムの懐に潜り込んで剣を振るうほどの腕もない。
奴ならばすぐに剣で斬るのだろうが・・・
ここはゴーレムを魔銃でけん制しつつ、ほかの人が止めを刺すのを待つしかないか。

119 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 02:04:39 0
>110-112 >114
象ゴーレムが目の前に迫ってきた。
皆の叫ぶ声が妙に遠く感じる。
あのベルジンが声を荒げている。初めて聞いた。
>「黙ってなリー、生き残るための方法だろ?今考えてんよ。」
そうはいっても、レベッカは動くことは出来ない。
>槍のレベッカ、動けないリリアーナ、迫る像さん、まさにオワタである。
(何とかレベッカさんだけでも・・・・・・・・)
リリアーナは震える手で、レベッカを自分の体の下に押し込んだ。
うまくすれば、踏まれても槍の原型くらいは残るかもしれない。
(ああ、こんな事になるなら、引出しの中のクッキー、さっさと食べておけばよかった)
もうじき自分が死ぬというなのに、頭の中は変に冷静だ。走馬灯も見ない。
ただ、心残りがあるとすれば――――。

>「ノビール・アーム!!」
光が、見えた気がした。
リリアーナは慌ててレベッカを掴み直し、胸元に抱え込む。
直後、金属製のアームが勢いよく天井に向かって伸びた。
「ロ・・・・・ク・・・・・」
ロックはリリアーナをしっかりと抱きかかえる。
リリアーナもロックの体に手を回した。暖かい腕を感じて、安堵の息をつく。
顔をうずめると、懐かしい匂いがした。
>「おらはお前を離さねー!」
>そうロクーが叫ぶと、金属製のアームが縮み、ロクー達を天井まで引き上げた。

>「よくやったロクー。へっ、ざまぁ見やがれ像野郎。」
レベッカの声に、はっとリリアーナは我に返った。
(・・・・・・・・・・え?今レベッカさんなんて・・・・・・・・)
そう、冷静に考えたら、ここにロックがいるわけが無いのだ。
この場にいるとしたら、それはつまり
(ロックじゃないよロクーさんだよ!!わ、私ったら、何でこう何度も間違えるの?!)
自己嫌悪と恥ずかしさ。穴があったら入りたい。
だが今は空中で、ロクーから離れることはおろか身じろぎすら叶わない。

>116
突然レベッカが苦しそうにうめいた。
テレパシーでどうしたのか聞くわけにもいかないので、槍を撫でるかわりに頬ずりをした。
>ベルジンは呪文を永唱せず杖を象の足元へ向け、ひと振りすると
>たちまち象の足元は厚い氷に覆われ、ほとんど身動きが取れない状態へと陥らせた
>「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…
>次回の授業までに練習しておきたまえ…
>私も君に期待している…」
『ベルジン先生、すごい!』
即発動、無詠唱でこの威力。さすがは学園教師だけのことはある。
もしかしたら、フリージアのジルベリア仕込みの足封じ以上かもしれない。
だが、今伝えたいのはそんな事ではない。
『先生の焦った声、初めて聞きました。心配かけてごめんなさい。・・・・・・・でも、すごく嬉しかった』

120 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 02:05:52 0

リリアーナはロクーに視線を移した。
『ロクー、物体操作で御札を剥ぎ取れないの?』
――――至近距離で見ても、やっぱりロックにそっくりだ。
別人だと思っているのに、それでも間違えてしまう。
(さっきはロックがいかにも言いそうなことを言うから、うっかり間違えちゃったのよね)
リリアーナは内心で、この場にいないロックに不満をぶつけた。
とんだ八つ当たりである。

>118
クリスは攻撃しかねているようだ。
『炎の剣でズバーってわけにはいかないの?オウカさんの何も無いところから飛んでくるナイフとか?
 ああ、もう何でもいいよ!誰かゴーレムを何とかして――――!!』
リリアーナが、こうもトドメを急かせるのには訳があった。
ちょうどリリアーナ達の真下あたりに、例の呪札がひらひら揺れていからだ。
今は身動きできない象ゴーレムだが、ひとたび氷から抜ければ、真っ先に狙われるのは自分達だろう。

『ロクーも、あぶないところを助けてくれてありがとう』
百面相の後、リリアーナは再びロクーに話しかけた。
『ロクーさん、その・・・・とりあえず足元にゴーレムがいるし、そのアームで別の場所に移動できないかな?』
・・・・・・・・・・ここまで瓜二つなのに、何で本人じゃないんだろう。
なんだかとても悲しくなった。
ロクーは悪くない。なのに、彼の顔をまともに見られない。
リリアーナは視線を落と、そのまま固まってしまった。
そう、自分の胸元に視線を落とした彼女は――――ついに気づいたのだ。
焼けこげた服では、彼女のプライバシーを守れないことに。
「――――ぅえ?」
リリアーナの蒼白だった顔が、一気に朱に染まった。
胸をはだけたまま、今の自分は一体どこにいる?
そしてもうひとつ。
『私の銀の玉、どこなの?!』

「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
焦ったリリアーナは、反射的にロクーから距離を取ろうとした。
がくん、と体が大きく揺れる。
(うそ!お、落ちる?!)

121 名前:ミシェル ◆3eTlugRrBZrt [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 02:06:08 O
>>109 >>115

宝物庫の目録を目の前にして、ようやくミシェルは一息つけた。もしかしたら紛失していた可能性も十二分にあったからだ。
そこでふと見知った顔がいることに気がついた。気はついたが無理に絡んでいくことはないだろう。どうも悪魔憑きさんはミシェルのことを嫌悪しているし。
「猫くん、さっきは驚かせて悪かったね」
そう言いながらも凄いスピードでミシェルは目録のページを繰っていくが、めぼしいものは無かった。幾つか眼を引く物も有ったが。
しかし朗報もある。これ以上の宝物は地下にあるというのだ。そこならあるいは…………
>「でも、宝物庫に行っていたのに、どうして宝物庫の目録なんか見る気になったのかしらぁん。
ナナナったら、また間違えてメイドの控え室に案内しちゃったの?
ごめんなさいねぇ。あの子のドジは生まれつきで…」
「あぁ、いえ。あの娘が特に何かしたのではありませんよ。無事に宝物庫前まで導いてくれました。
ただ私がものぐさでしてね。直接見るより楽かなぁ?なんて」
照れくさそうに笑ってみせるが半分は嘘である。ミシェルは門番とドンパチやってる時点てここには自分の目当ての物は無いかもしれない。というあたりをつけたのだ。
一応、もしもがあるかも知れなかったので宝物庫の目録は見てみたが予想以上の情報が手に入ったことになる。
もっとも、ミシェルの予想は武器庫だったのでそれはさすがに外れたが。
>「あなたたちも目録を見に来たのぉん?
良ければ、私が宝物庫まで案内してあげるわぁん」
「あの、すいません。二つ質問です」
間髪いれずにその場の誰よりも早く発言権を得る。
「まず一つ。地下図書館はどこに?具体的には入り口が知りたいんです。
そして二つ目。ムーを滅ぼしたは人為的なものですか?天災的なものですか?
大雨が降って洪水が街を飲み込んだとか」
この質問でムーを滅ぼしたモノにあたりをつけようというのだ。人為的ならばまだ選択肢は多いが、天災ならば天候操作系のものである可能性が高くなる。
まぁ、どっちにしろ詳しくは見て触れなくては解らないだろうが

122 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 14:09:04 P
>116−120
>「こんなに焦ったのは久しぶりだ…
まあ見ていてたまえ…」
あっという間に凍りつく巨象の足
さすがは教師だけのことはある

「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…
次回の授業までに練習しておきたまえ…
私も君に期待している…」
「わかりましたわ・・・・・でもその前にこの姿を元に戻さなくては」
今のフリージアさんはだいぶ弱体化しており
本当の実力を出せない状況にあるのだ
どれくらい弱体化しているかというと
フリージング・ディストラクションを一発ぶっ放しただけで気絶判定をすることになるぐらいである

「ソウルユニオンすれば攻撃力だって上がるのに・・・・」
合体すればパワーアップするからやろうと言うギズモ
「サキュバスルックなんて破廉恥な格好は嫌ですわ
 特に頭に羽が生えるのが嫌!!」
モリ○ンの頭に何故か生えているこうもりの羽
あれの存在意義を考えてみたフリージアはある恐ろしい結論に達する
あれはクビチョンパされた時、体を捨て頭だけ飛んで逃げるためのものである・・・・と
それが怖くてフリージアはソウルユニオンを拒むのだ

「僕は格好いいと思うけどなぁ」
ギズモはなぜ合体にこだわるのか?
それは合体は男のロマンであり
格好いいからである
だが女の子であるフリージアにはそれが理解できないのであった

>「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
空中でロクーから離れようともがくリリアーナ
そんなことをすれば当然落ちるってもんである
「ヴァンエレンさん!」
空を飛べるであろう人員でなおかつリリアーナを支えられるであろうヴァンエレンに声をかけるギズモ
はたして間に合うのであろうか?

123 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 15:28:34 O
アイシャは、目の前にあるクッキーや、紅茶には一切手をつけず、ただ黙って虚偽の目でメイド長を見ていた。
「私も2,3聞きたいことがあるんだけど」
そう言いながら、アイシャは先ほど書き留めておいた古代語のメモを出した。
「地下墓地に書いてたんだけどさ…これなんて書いてあんの?
 それと…なんでこの地下都市には生物の死体や霊魂が無いのさ
 最後に…さっき、もう1人メイドを見かけたんだけど…それはあんたとは関係ない無いの?」

124 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 21:51:17 0
>116>120
> 「紺何汗…野明久鰤田…
> 馬阿見手…玉江…」
「ぎょぇあああっ!?」
レベッカが悲鳴を上げた。ちなみにレベッカ達黄一族がテレパシーに弱いのは、
精神と肉体が二元化されていないためだ。
つまり、精神への干渉はそのまま肉体への干渉と同じ意味をもつのだ。
だからベルジンのテレパシーの内容はおろか、
象ゴーレムを氷で拘束した事も気づかなかった。

> リリアーナはロクーに視線を移した。
> 『ロクー、物体操作で御札を剥ぎ取れないの?』
「物体操作?何だかよくわからんけど、あの札を取ればいいのか?」
ロクーは二本一対のノビール・アームを見た。
一本は天井を掴んでいるが、もう一本は自由である。
「よし、なんとかやってみるのだ!」
ロクーは慎重に象ゴーレムにノビール・アームを伸ばした。

> 『ロクーも、あぶないところを助けてくれてありがとう』
> 百面相の後、リリアーナは再びロクーに話しかけた。
「いや〜、お礼なんかいいって。おら達、友達じゃねぇか。」
ロクーはまんざらでもなさそうな態度でそう答えた。
「そうだよ、おら達は友達になったんだよ!」
> 『ロクーさん、その・・・・とりあえず足元にゴーレムがいるし、そのアームで別の場所に移動できないかな?』
「…………えっ?ああ、うん。そうだな。」
ロクーは「友達だ!」と言った後、リリアーナが視線を落としたので少し心配になっていたが、
気を取り直して、象ゴーレムに近づけつつあったノビール・アームを引き上げようとした。
確かに、お札を取ろうとしてこのまま危険な状態でいるより、先に安全を確保したほうが懸命な気がする。
「こいつをどっか安全な場所に引っ掛けて、そこまでおら達を引っ張ってもらうのだ。」

> 「――――ぅえ?」
> リリアーナの蒼白だった顔が、一気に朱に染まった。
ロクーには意味がわからない。
> 「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
「こらー!無茶すんなー!」
> 焦ったリリアーナは、反射的にロクーから距離を取ろうとした。
> がくん、と体が大きく揺れる。
ロクーもリリアーナを離すまいとしたが、何しろ地に足が着いてないと力が入りにくいものである。
ロクーはとうとうリリアーナを落としてしまった。
「まにあってくれよ!ノビール・アームだー!」
幸いノビール・アームは、象ゴーレムから引き上げる途中だったため、リリアーナの落下先にあった。
「しまったぁ!?リリアーナ!」
ロクーはリリアーナのキャッチに失敗した。悪いことに、
レベッカも満身創痍で何が起こっているのか把握できていない。
このまま二人は、像ゴーレムに激突してしまうのか!?

125 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 03:48:49 O
>「わかりましたわ・・・・ええとたしかオウカ・ヒビキィさんでしたかしら?」

「桜花で構わない。」なるべく愛想の良い顔したつもりの桜花

「ふぅ…」
毛玉ゴーレムはみんなの活躍によりその命運は尽きた。

>「えーっと、桜花…って呼んでいいのかな。あたしの名前はミルク…」

「あ…うん、桜花で構わない。貴女の事はミルクさんと呼べば…」
>『――――って!まだ全部終わってないよ〜!!』

「あ……忘れてた…」
ゴーレムはもう一体居たのだ。
「時間゛て―」
ゴーレムに潰されそうなリリアーナを見て助けようとするが

>「おらはお前を離さねー!」

どうやら他にも仲間が居たようだ

>「こんなに焦ったのは久しぶりだ…
まあ見ていてたまえ…」

「流石教師、格が違った。」
ベルジン先生の無詠唱魔法によりゴーレムの動きが止まる
(しかし、参った。先程の毛玉は燃やせばよかったが
…あれは堅いだろう。ナイフも刃が通りそうにないし。…刃がかけると勿体ない。)

>『炎の剣でズバーってわけにはいかないの?オウカさんの何も無いところから飛んでくるナイフとか?
>ああ、もう何でもいいよ!誰かゴーレムを何とかして――――!!』

「と言われてもな…」
ナイフが効かないんじゃどうしようもない桜花
どうしようか思案していると
>「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
>「こらー!無茶すんなー!」

>焦ったリリアーナは、反射的にロクーから距離を取ろうとした。
>がくん、と体が大きく揺れる

「次から次へと……時間゛停止゛」
羽織っていたコートを手に持ち、時間を止める
(時間に余裕が無い…!残り一秒…間に合うか?)
止まった時間の中でゴーレムを踏み台に跳ぶ。
空中で静止しているリリアーナを抱き上げる
(時間はやはり足りないか…時は動き出した。)
抱き上げた体制のまま時が動き出す。
(連発……負担になるが…この場合仕方無いか)


126 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage まとめは明日の夜] 投稿日:2009/09/09(水) 03:50:38 O
「リリ…アーナさん、と言ったかな?申し訳ないがもう少し我慢していてくれ。
君の時間に直せば、うん、約二秒三秒の出来事だ。」
リリアーナと共に落ちながらそう注意を付け加える
「間髪を入れず時止めだ!
これより、静止時間二秒以内にカタをつける!」
……どうやら、若干テンションが上がってきたようです
「時間゛停止゛!」
時を止める。
今度は止まったリリアーナを抱き上げながら来た道を戻る。
ゴーレムから離れると
「ジャスト二秒…そして、時は動き出す…」
「今更だが貴女に露出の趣味が有るのだったら止めはしないがその格好は止めた方がいい。」
キョトンとしているリリアーナにコートを掛ける。
突如桜花がグラリと揺れ床に突っ伏す。
「……やはり、数秒間隔の停止はまだ早いか…」

127 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 16:24:10 O
>113-114 >116-120 >122 >124-126
>「ノビール・アーム!!」
もう少しで踏まれそうなリリアーナを助け出したのは、ロクーだった。
伸縮自在の機械の腕が、天井まで一気に2人と一本を引き上げる。
あれって殴るための武器以外にも使えたのか。汎用性高っ!
>「さぁ、ぐずぐずするんじゃねぇ!早くそいつに止めを刺しちまいな!」
>「ここは先生達に期待ですわ」
フリージアに期待された片側、ベルジン先生は杖を象に向けて一振りし、象の足下を氷で固めた。
象ゴーレムはジタバタ暴れるけど、そこはさすがのベルジン先生。
よほど分厚い氷を無詠唱で作ったようで、氷の足枷はびくともしない。
>「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…(中略)
>私も君に期待している…」
次回の授業っすか…こんなところで宿題を出されるとは、フリージアもちょっとかわいそう…

>>「それじゃあ、後は先生がなんとかしてやるぞ♪
>> そのまま援護頼むぞークリス」
もう1人の教師アホ姉はというと、クリスの弾幕攻撃に対応中の象ゴーレムの後ろの方にひょいと飛び上がった。
そのまましばらく滞空した後、獲物を狙う鳥のように一気に白い御札めがけて急降下する!
とまあ、そこまでは良かったんですが。
>「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
>「こらー!無茶すんなー!」
なにがどうなったのか、急に暴れ出したリリアーナをロクーが取り落としたのだ。
2人がいるのは象ゴーレムの上。
つまりは、ちょうどアホ姉が突っ込んでいく進路に、激突コースに落ちていく!
「ちょ…!当たる当たる当たるーっ!」
>>「なにするんだばかーっ!」

ダメだこれはぶつかるっ…!と思った時。
…この後の事はあたしにもよくわからなかったので、ありのままおこった事を話そう。
もうダメだと思ったとき、なぜか桜花がリリアーナを抱えていた。
>>「桜花グッジョブ!よくやった!」
アホ姉はさらに速度を上げて3人の下を通過、御札を引っ剥がして反転上昇。
御札を剥がされたゴーレムはガラガラと崩れ落ち、桜花とリリアーナはゴーレムから離れた地上へ。
「…あ。ロクーは?」
>>「レビテーションかけておいたから、墜落死だけはしないだろー。
>> それより、せっかく門番を倒したんだから、次はお宝をいただく番だぞ♪」
おっとそうだった。早くナナナを起こさないと!
「ナナナーッ!いつまでも寝た振りしてないで、とっとと起きて宝物庫の案内しろーっ!!
 あたしのお宝と、女に戻る薬を早く出せーっ!!」

128 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage メイド長は明日になりそう…] 投稿日:2009/09/09(水) 16:26:53 O
> 「すみませんすみません!あの子達いつもは大人しく私の言うことを聞いてくれるんですけど…」
気絶から回復して事情を知ったナナナは、恐縮しながらぺこぺこ頭を下げた。
でもあたしからすれば、昔の謝罪より今のお詫び。
これはもうお宝根こそぎいただかないと慰謝料にもなりませんよ。ええ。
「お詫びの誠意は物見て決めるから、早くあたしのお宝を出しなさいよあたしのお宝を。
 まさか宝物庫に罠とか、宝箱開けたら空っぽとか人食い箱とかないでしょうね?」
> 「そ、そんな事はないですー!それなら私が先に中に入りますから!」
そう言って扉を開け、入っていくナナナに続いてあたしも中へ…あれ?アホ姉どこに行った?

>>「まー、そんなわけでいろいろあってな。
>> ムウ大陸復興を手伝う代わりに、宝物庫のお宝をまるっと貰う約束になってるんだ。
>> リリアーナの持ってる槍、実は留学生のレベッカの仮の姿だけど、これがなかなかやり手でなー。
>> そのあたりの交渉は全部レベッカがしたんだぞ。
>> そうそう、言い忘れてたけど、私はミルクのお姉ちゃんで天使で教育実習生のアナスタシアだ。
>> 桜花も生徒なんだから、しっかり私の言うことを聞くんだぞ。以上♪」
…意外や意外、桜花の所で自己紹介なり事情説明なりしてましたよ。
まあ多分、教育実習生言って威張りたかっただけだとは思うけど。
少しは人間(?)的に成長してるのかな?

> 「はい!こちらが宝物庫になります!
>  正面に置いてある真珠玉は、地下通路にあった銀玉と同じで呪われているので、直接さわらないでください!」
宝物庫の中は案外乱雑に杖やら薬瓶やらが積み上げられていて、とても整理整頓されてるとは言い難い。
その中で真珠玉だけは台座の上に置かれてそれなりに見えたけど、あたしの目的はもちろん女に戻る薬!
「そんなものより、あるんでしょ。早く出しなさいよ、女に戻る薬」
> 「すみません…若返りの薬ならあるんですけど、完全に性転換する薬はここには…
>  あっ!このムーンライトドローンなら…」
「そんな一時的な薬なんかいるかーっ!!
 さあ出せ!無ければ作れ!作れないなら開発しろーっ!!」
ナナナの肩を掴んでガクガク揺さぶってると、アホ姉が薬瓶持って横を通り過ぎる。
>>「そんなに怒ってると禿るぞーミルク。
>> ほいっと…回復薬っぽいの集めてきたから、欲しい奴は適当に持って行くといいぞー。
>> 昔のポーションでも腐ってないみたいだから安心しろ♪」
「なんでポーションはあって性転換薬が無いんだよ!?
 こっちは女の命がかかってるんだぞーっ!
 あたしの人生を か え せーっ!!」

129 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 23:50:11 0
>108
ヴァンエレンを追っていた毛玉ゴーレムは桜花が放った赤いナイフで焼け落ちた。
ほかの毛玉ゴーレムも皆の健闘によって駆逐された。
最後に残ったのは象ゴーレムだが目の合ったリリアーナを狙って突進してきた。
>「レ、レベ・・・・・・逃げ・・・・・・」

>113
>「あっ、てめーは…」
ピンチに陥ったリリアーナを救ったのはロクーであった。
ロクーはリリアーナを抱えるとアームを利用して天井に逃げる。

>116
>「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…
>次回の授業までに練習しておきたまえ…
>私も君に期待している…」
ベルジンの魔法で象の足元は氷漬けにされてリリアーナの危機は去る。
「む、無詠唱ですとぉ?!」
教師ならばこれくらいできますよね。
誰かさんとは大違いです。

>122>120>125
>「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
ロクーから逃げようとしたリリアーナ。
このままでは地面に落ちてしまう。
>「ヴァンエレンさん!」
「あいあいさー!」
吸血鬼が飛ぶ!
>「次から次へと……時間゛停止゛」
がヴァンエレンが動くよりも速く桜花が救出に向かっていた。
「あ…あら?」
時の止めたときに起こったことはヴァンエレンにはわからないために消えたリリアーナに困惑する。

>128
ミルクがナナナの肩をすごい勢いでゆさぶっている。
>「なんでポーションはあって性転換薬が無いんだよ!?
>こっちは女の命がかかってるんだぞーっ!
>あたしの人生を か え せーっ!!」
恐ろしい形相でいまにもナナナを殴りたおさんという勢いのミルク。
「やめなさいって!
 そんなに乱暴しても薬はでてこないぞ!
 ってか性転換の薬ならここより学園のほうがありそうだが?
 そこらへんどう思う?」
ミルクとナナナを引き剥がして止めるヴァンエレンはミルクに自重するように言う。

130 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/10(木) 19:16:44 0
>126>128>129
「た…助かった。よかったー!」
ロクーは、オウカがリリアーナを救出したのを見てほっとした。
> 「今更だが貴女に露出の趣味が有るのだったら止めはしないがその格好は止めた方がいい。」
そう言って胸のはだけたリリアーナにコートをかけるオウカ。
>「気にすんなよ、リー。俺なんか全裸なんだぜ?」
レベッカがそう言ってリリアーナをフォローした。
>「それにしても、一体何が起こったんだ?俺達はワープでもしたのか?
> 何がどうなっちまったのかまったく見えなかったぜ。」

ロクーはノビール・アームをゆっくり伸ばして瓦礫の上に降りた。
その時には、オウカはすでに床に突っ伏していた。
ロクーが瓦礫の山を駆け下りる。
「2人ともすぐに元気にしてやるぞ!」
ロクーはリュックから2粒の豆を取り出した。
先ほどクリスに渡したものと同じで、一粒食べると体力が全回復する。
「さ、食べろリリアーナ。」
ロクーはリリアーナに豆を食べさせた。
「おめーすげーな!おら、おめーがリリアーナを助けるところを見たぞ!」
ロクーはそう言って、オウカにも豆をすすめた。
「クリス、さっきの豆はまだあっか?」
ロクーがクリスに聞いた。
「おらはもう豆を持ってねー!それが最後の一粒だー!」

ナナナが宝物庫へ皆を案内した。
> > 「はい!こちらが宝物庫になります!
> >  正面に置いてある真珠玉は、地下通路にあった銀玉と同じで呪われているので、直接さわらないでください!」
> 宝物庫の中は案外乱雑に杖やら薬瓶やらが積み上げられていて、とても整理整頓されてるとは言い難い。
> 「そんなものより、あるんでしょ。早く出しなさいよ、女に戻る薬」
> > 「すみません…若返りの薬ならあるんですけど、完全に性転換する薬はここには…
> >  あっ!このムーンライトドローンなら…」
> 「そんな一時的な薬なんかいるかーっ!!
>  さあ出せ!無ければ作れ!作れないなら開発しろーっ!!」
「若返りの薬…?開発…?」
若返りの薬と聞いて、ロクーがひょこひょこナナナのそばに寄ってきた。
ヴァンエレンがミルクとナナナを引き剥がして止める隙にロクーが尋ねる。
「ほ、本当に若返りの薬があるのか?メイドさん、おらにその若返りの薬を見せてくれ!」

131 名前:メイド長 ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/10(木) 23:21:14 O
>121 >123
> 「あの、すいません。二つ質問です」
>「まず一つ。地下図書館はどこに?具体的には入り口が知りたいんです。
>そして二つ目。ムーを滅ぼしたは人為的なものですか?天災的なものですか?
>大雨が降って洪水が街を飲み込んだとか」
「地下図書館の入り口は、あなたたちが入ってきた地下通路の縦穴の底、共同墓地の中にあるわぁん。
 盗掘に合わないように隠されているから、知っている人がいないと見つけるのは難しいのよぉん。
 二つ目の質問の答えだけど、あなたって詳しいのねぇ。
 化け物ドラゴンの襲来と同時に大雨が降ってきたから、それもムウが滅びた一因かもしれないわぁ」
そこまで言ってから、メイド長は深く嘆息した。
「でも、お城が浸水し始めたから、私もこの図書室に中から封をかけて眠りについたの。
 だからムウの最後の事はよくわからなくて…
 あまりお役に立てなくて申し訳ないわぁん…」

>「私も2,3聞きたいことがあるんだけど」
>「地下墓地に書いてたんだけどさ…これなんて書いてあんの?
> それと…なんでこの地下都市には生物の死体や霊魂が無いのさ
> 最後に…さっき、もう1人メイドを見かけたんだけど…それはあんたとは関係ない無いの?」
「少しメモを見せてもらえるかしらぁん?
 …【完全なる従者、従者の三信誤る時、破滅の使者が目覚めん】と書いてあるわねぇ。
 聞いたこと無い言葉だけど、これはどこに書いてあったのかしらぁん?」
地下墓地のメイド像について聞いたメイド長は、納得したように頷く。
「大鎌を持っていたなら、それはきっとムムムちゃんの像ねぇ。
 あの子は地下墓地の管理が担当だったから。
 でもおかしいわねぇ…ムムムちゃんの像なんて地下にあったかしら?」
しばらく考え込んでから、メイド長は再び口を開いた。
「ともかく、残りの質問に答えるわねぇん。
 地下に死体や霊魂が無いのは、ムムムちゃんが刈り取ってしまったんじゃないかしら。
 あの子の仕事は、死者が安らかに眠れる手助けをするものだったのよぉん。
 最後のもう一人のメイドというのがドジなメイドだったなら、それはきっとナナナちゃんねぇ。
 私はこのお城のメイド長をしているから、ナナナちゃんもムムムちゃんも私と関係あるわよぉん」

「それにしても、このメモの事が気になるわぁん…一体何のことなのかしらぁ…」
質問に答え終わったメイド長はまた考え込み、そして急に弾かれたように立ち上がる。
「あらあらあらごめんなさいねぇ!私ったらすっかり忘れていたわぁ!
 ムムムちゃんの像は、地下図書館への入り口を開ける扉なのよぉ!
 従者の三信は金、銀、真珠の三つの宝玉の事だったわぁん!
 これを左から順番に台座にはめると、地下図書館にいけるようになるの!
 間違えてはめると番ゴーレムに襲われるから、注意してねぇん!
 こんな大事なことを忘れちゃうなんて、私の お バ カ さぁん!」
メイド長はそう言って、顔に両手を当てて体をくねらせた。

132 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/11(金) 00:40:15 0
レベッカと共に落下したリリアーナ。落下地点に飛んでくるアナスタシア。
ロクーはもう一本のノビール・アームを使って助けようとしてくれたが、失敗してしまった。
>「ちょ…!当たる当たる当たるーっ!」
>「なにするんだばかーっ!」
>「ヴァンエレンさん!」
>「あいあいさー!」
>吸血鬼が飛ぶ! そこまでは見えた。
>だが次の瞬間、突然目の前にオウカと名乗った少女が現れ、自分を抱き上げていた。
唖然としているリリアーナに、オウカは「もう少し我慢してくれ」と言った。、
「え?あの・・・」
>「間髪を入れず時止めだ!
これより、静止時間二秒以内にカタをつける!」
>「時間゛停止゛!」
>「ジャスト二秒…そして、時は動き出す…」
彼女は連続でそう叫んだ(ようにリリアーナには聞こえた)
そして気づけば、リリアーナはゴーレムから離れた場所にオウカと立っていた。
(すごい・・・・・どうやって?)
先程までリリアーナ達を苦しめていたゴーレムは、アナスタシアのトドメの一撃で瓦礫の山と化していた。
その上を戸惑った様子のヴァンエレンが飛んでいる。
『ヴァンエレン、ロクー、皆、私はここよ!ほら、足もちゃんとある』
リリアーナは手を振った。鈍く痛むが、胸のキズはだいぶ癒えてきたようだ。

>「今更だが貴女に露出の趣味が有るのだったら止めはしないがその格好は止めた方がいい。」
>キョトンとしているリリアーナにコートを掛ける。
また赤くなったリリアーナは、あたふたとコートの前をかき合わせた。
>「気にすんなよ、リー。俺なんか全裸なんだぜ?」
「・・・・・・うん、ありがと。オウカさんも」
やっと言葉が話せるようになったリリアーナは、
超変態さんからのフォローだというのに、ろくな突っ込みも入れず受け入れているリリアーナ。
見かけ以上に精神的ダメージが深かったのかもしれない。
>「それにしても、一体何が起こったんだ?俺達はワープでもしたのか?
> 何がどうなっちまったのかまったく見えなかったぜ。」
「多分、時間を操作したんじゃないかと思う。ほら、昨日クロウさんが使ってた・・・・・・・・・・・あ、ごめん」
不可抗力だったとはいえ、自分が死んだ時の話を持ち出されるのは、愉快なことではないだろう。


133 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage 出遅れてごめん。] 投稿日:2009/09/11(金) 00:46:05 0

>突如桜花がグラリと揺れ床に突っ伏す。
>「……やはり、数秒間隔の停止はまだ早いか…」
「もしかしてオウカさんは時空科の人?じゃあ、クロウさんの友達かな?・・・・・・そうだ!
 クリスさん、ちょっとこっち来て!時空関係の力使って消耗してる時、どうすればいいの?」
>「2人ともすぐに元気にしてやるぞ!」
元ゴーレムだった瓦礫の山を駆け下りてきたロクーは、リュックから2粒の豆を取り出した。
>「さ、食べろリリアーナ。」
「ありがとう」
アナスタシアの力でだいぶ回復していたので、リリアーナは貰った豆を半分だけ齧った。
>「おめーすげーな!おら、おめーがリリアーナを助けるところを見たぞ!」
「うん。すごかった。でも、ロクーのノビール・アームも凄かったよ!」
すっかり元気になったリリアーナは、ロクーに微笑んだ。
レベッカはあまり情を移すなと忠告してくれた。だが。
(自分のことを友達と呼んでくれた相手には、なかなか難しいかも。)
クリスに親しげに語りかけているロクーの横顔を見ながら、リリアーナはそんなことを考えていた。
「オウカさん、身体のほうは、もう大丈夫?」
リリアーナはちょっと考えた後、もう一言付け加えた。
「コート、もうしばらく借りててもいいかな?えっと、私はリリアーナ。2等過程の生徒だよ。
 その・・・・・さっきのあれは事故みたいなもので・・・・・」
そういうと、リリアーナはちょっと恥ずかしそうにうつむいた。
「と、とにかく!いくら胸が大きくなったからって、見せびらかしたいとか・・・・・・無いから」

アナスタシアが桜花に、今までの経緯を話してくれている。
それを見るとも無く見ていたリリアーナだったが、そわそわと落ち着かない。
「ねえ、誰か私の銀玉見なかった?・・・・・・・もしかして、今ごろあの瓦礫の下だったりするの?!
 そ、そんなの困るわ!!私の大事な銀玉が!あああ!!」
元気になったリリアーナは瓦礫の山に駆け寄るなり、手で掘り始めた。
ナナナの説明もミルクの話も完全に耳に入っていない。
――――ヴァンエレンの使い魔が拾っていた、と仲間から聞かされなければ、
多分リリアーナはずっと瓦礫を掘り返していた事だろう。
「玉・・・・・・・私の玉・・・・・・・・」
リリアーナは槍を手に、ふらふらとヴァンエレンの方へ歩き始めた。
ミルクやアナスタシアの話など完全スルーであり、その姿はまるで亡者のようだ。
「返してもらわなくちゃ。あれは、私のものよ。いやだといったら、力づくでも・・・・・・」
リリアーナにしては珍しく濁ったくらい声で、ぶつぶつと何か呪詛めいたことを口走っている。
普段のリリアーナを知るものなら、その姿にかなり違和感を覚えるかもしれない。

リリアーナは、宝物庫でナナナとミルクの仲裁をしているヴァンエレンに歩み寄った。
「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ!
 ごまかそうとしても無駄よ!あなたの使い魔が銀の玉拾ったって事、ちゃーんと知ってるんだからね!
 さあ、早く返して!それは私のものよ!私のものなのよ!
 今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
リリアーナはそう叫ぶと、ヴァンエレンの胸元へおもむろに手を突っ込んだ!


134 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:09:58 O
>>131 >>133

>「地下図書館の入り口は、あなたたちが入ってきた地下通路の縦穴の底、共同墓地の中にあるわぁん。
(中略)
化け物ドラゴンの襲来と同時に大雨が降ってきたから、それもムウが滅びた一因かもしれないわぁ」
筋骨隆々なメイドの話を聞いてミシェルは面は涼しげにすましている。
地下図書館の位置が判ったのは有り難いが、ムーが滅びた原因はまだ答えが出そうにない。龍も上位種になると天候が荒れることはある。
しかしそんな上位種のものを人が操れるだろうか?無論完全な操作は不可能に近い。そんな上位種をムーの街まで誘導して暴れさせることなんて………
もしかするとムーを滅ぼした兵器とは魔法生物を意のままに操る魔導具なのかもしれない。
いやしかしその程度のものだとショボいかも……
堂々巡りに近い思案に暮れているミシェルにやはり件のメイドの声がふっと飛び込んでくる。
>「あらあらあらごめんなさいねぇ!私ったらすっかり忘れていたわぁ!
(中略)
こんな大事なことを忘れちゃうなんて、私の お バ カ さぁん!」
つまり地下図書館に入るには球が必要ということらしい。まるで出来の悪いRPGのようだ。
まさか顔パスは出来ないだろうと思っていたミシェルも、さすがにこの面倒な仕組みには殺意さえ憶える。不遠慮に舌打ちして城の図書館を出て行くほどに。
行き先はやはり宝物庫。回収されていないならば真珠はまだあるだろう。それをミシェルが回収し残りも生徒から巻き上………借りて、地下に行く他にない。
彼は風の如く疾走して宝物庫にたどり着く。道順さえ記憶していれば決して距離は遠くない。
しかし宝物庫でもトラブルはあったようで………
>「今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
あの温厚なリリアーナが取っ組み合いの喧嘩をやらかしている。ミシェルはなんとも情けない顔で天を仰いでみる。
やはり女は怖い。こういう本性を――――そこでかぶりを振る。いや、恐らく何かに取り憑かれているんだろう。それは多分………
「天使先生、物への異常な執着って大罪でしたっけ?」
七つの大罪。嫉妬憤怒暴食色欲怠惰………あとは思い出せない。この辺りにミシェルの生臭っぷりが感じられる。
教師としてはともかく聖職者としての尊敬など、とても受け得ないだろう。
アスタナシアの答えを聞いて、ミシェルはポンと手を打つ。
「あぁ、思い出しました。傲慢と強欲だ」
もちろんこの話に意味はあったりなかったりする。新人とのコミュニケーションという事で一つ。

135 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage1/2 遅くなりました] 投稿日:2009/09/12(土) 03:05:10 0
>120>127
>「炎の剣でズバーってわけにはいかないの?オウカさんの何も無いところから飛んでくるナイフとか?
 ああ、もう何でもいいよ!誰かゴーレムを何とかして――――!!」
どう攻撃するか悩んでいるとリリアーナがなんとかしてくれと叫んできた。
でも今剣についているのは炎じゃなく風である。
風だと切れ味は抜群なんだが、いかんせんこの距離だとマズイ。
いくら出力を上げて刃を伸ばしても、発動時間が短ければ切ってる最中に刃がなくなる恐れもある。
>「それじゃあ、後は先生がなんとかしてやるぞ♪
 そのまま援護頼むぞークリス」
すると、アナスタシア先生が行動を起こした。
先生なら大丈夫だろう。
頼まれたのもあるし、しっかりとゴーレムの方を狙って撃ち続けるか。

>122>124>129
>「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
>「こらー!無茶すんなー!」
けれど、ゴーレムの上に避難していたリリアーナが落ちてしまったようだ。
>「ヴァンエレンさん!」
>「まにあってくれよ!ノビール・アームだー!」
ロクー達が助けようとはするが・・・
>「しまったぁ!?リリアーナ!」
ギリギリ掴めなかったようだ。

>「ちょ…!当たる当たる当たるーっ!」
>「なにするんだばかーっ!」
しかも位置が悪いことに、アナスタシア先生の真上ときたもんだ。
これはかなりマズイな・・・

>125-126
けれど、先ほど転んでいた生徒がなんとかしてくれたようだ。
>「桜花グッジョブ!よくやった!」
やっぱり、あれは時空魔法の一種のようだ。
ただ、クロウの使う加速とは違うような気がする。
あいつのはまだギリギリ見ることができるが、桜花のは全く視認できなかった。

>133
>「もしかしてオウカさんは時空科の人?じゃあ、クロウさんの友達かな?・・・・・・そうだ!
 クリスさん、ちょっとこっち来て!時空関係の力使って消耗してる時、どうすればいいの?」
リリアーナも時空魔法と気づいたらしい。
クロウは時を操る場合かなりの魔力を消費すると言って緊急時以外使いたがらなかったから、たぶん連続使用による消耗だろう。
「・・・この場合、魔力切れみたいなものだから休めば大丈夫なはずだ。」
けれど、時の加速の使い過ぎはあまり見てられないな。
加速させるということはその分自分の時も加速している。
つまり、寿命を縮まらせることになるのだ。
・・・まあ、クロウは後で遅らせて差分を調整しているらしいが。

136 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage2/2 状況は後ほど・・・] 投稿日:2009/09/12(土) 03:05:55 0
>130
>「2人ともすぐに元気にしてやるぞ!」
とりあえず、心配していたロクーはすぐに近寄ってきた。
>「さ、食べろリリアーナ。」
>「ありがとう」
あれは俺に渡したのと同じ豆か・・・
そういやまだ食べてなかったな。
>「おめーすげーな!おら、おめーがリリアーナを助けるところを見たぞ!」
・・・どうやらロクーには桜花が見えていたらしい。
となればかなりの動体視力の持ち主ということである。

>「クリス、さっきの豆はまだあっか?」
「ん?ああ、まだ残ってるぞ。」
>「おらはもう豆を持ってねー!それが最後の一粒だー!」
・・・となると、最後の一粒は温存していた方がよさそうだな。

>128
>「ナナナーッ!いつまでも寝た振りしてないで、とっとと起きて宝物庫の案内しろーっ!!
 あたしのお宝と、女に戻る薬を早く出せーっ!!」
> 「すみませんすみません!あの子達いつもは大人しく私の言うことを聞いてくれるんですけど…」
ミルクの方は宝物に一生懸命なようだ。
・・・ってあれ?
なんかフリージアとリリアーナとミルクに違和感があるような・・・
俺が気絶している間に何かあったんだろうか?

宝物庫に入ると、ミルクはすぐに薬のことを聞き始めた。
どうやら体質変異系の魔法か呪いにかかっていたようだ。
・・・しかし、どんなタイプかわからないうちに薬を勝手に飲んでも大丈夫なのだろうか?
下手をするとさらにひどくなった例もあるらしいからな・・・
とりあえず、本来の目的の若返りの薬は存在するようだ。
となればさっさとそれを持って学園に帰った方がよさそうな気もする。
・・・けれど、まだ書庫を見ていないな。
これだけの文明ならまだ知られていない薬の製法や、魔法技術を記した書があると思うのだが・・・

だが、その考えもリリアーナの叫びで中断させられた。
>「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ!
 (中略)
 今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
・・・何かがおかしい。
俺が見たり聞いたりした限りではリリアーナは持ち物でどうこう言うことはなかったはずだ。
・・・そういえば真珠の玉にも銀の玉と同じ呪いがあるって言ってたっけ。
するとリリアーナはすでに呪いにかかっているのか?
だとすれば解呪法を探さなければいけないかもしれない。

とりあえず、争っているところはスル―してメイドゴーレムに尋ねることにした。
「玉に呪いがあるって言ったよな?
 その呪いの解呪法は知ってるか?
 もしくはそれが書いてありそうな本の場所とか。」

137 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/12(土) 23:56:41 O
>129-136
>「やめなさいって! (中略)
> そこらへんどう思う?」
「だーっ!これが乱暴せずにいられ……学園に性転換薬?」
ヴァンエレンにぐいっと後ろから引っ張られ、言い返しかけてから言葉の意味に気づいた。
学園に。性転換薬。可能性はある。あるけど…
「確かに学園に戻ればあるかもしれないけど、男になったなんてバレるのはイヤだ。
 それに後回しにして直らなくなったら…後回し…後回し…あ。
 そういえば、レベッカが後からなら性転換できるって言ってたっけ…」
そうだ、いろいろあってすっかり忘れてた。
今こそレベッカの力を見せてもらう時だよな!
「レベッカ!確か性転換できないわけじゃないって言ってたよね!
 もうそろそろ女に戻してくれても良いんじゃないかって、あたし的には思うんですけど!?
 …あれ?リリアーナ…どうしたの?」

レベッカを持ったリリアーナが、いつもと違う幽鬼のような表情であたしの前を通り過ぎる。
返すとかなんとかぶつぶつ言ってる声も、あきらかにいつもと違う、憑かれたような声。
>「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ! (中略)
> 今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
ヴァンエレンに掴みかかるリリアーナに驚いて、あたしは後ろからリリアーナを引っ張った。
うわ、凄い力!
執念というか何というか、とにかく恐ろしい気迫と力だよこれ!
これは、レベッカに女に戻してもらうなんて言ってる場合じゃないぞ!
「リリアーナの様子がおかしいよーっ!誰か引っ剥がすの手伝ってーっ!!」

138 名前:ナナナ&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/13(日) 00:00:14 O
>130 >132-133 >135-136
>「ほ、本当に若返りの薬があるのか?メイドさん、おらにその若返りの薬を見せてくれ!」
「はわわわ…め、目が回ります〜
 わ、若返りの薬ならありますから、ちょっと待って下さい〜」
ミルクにガクガク揺さぶられ、目を回しかけていたナナナは、しばらくふらふらしてから薬棚に向かった。
そして彩り豊かな薬瓶の中から、最上段にあった大きめの金色の瓶を取り出す。
「じゃじゃ〜ん!これが、ムウ大陸の誇る若返りの秘薬です!
 一口飲めばすぐに若返る脅威の性能ですから、用量用法をよく守ってお飲み下さい!」

そこまで言ったものの、リリアーナの叫び声で異常に気づいて、瓶を持ったままナナナはオロオロし始める。
「はわわ!も、もしかして、銀玉を持っちゃったんですか〜!?」
>「玉に呪いがあるって言ったよな?
> その呪いの解呪法は知ってるか?
> もしくはそれが書いてありそうな本の場所とか。」
「はうぅ…すみません、私は呪いの解除法はよく知らないのです…
 メイド長ならご存じだと思いますから、少し聞いてみます!」
ナナナはそう言って、祈るように両手を組み合わせて目を閉じた。
「メイド長〜、銀玉に呪われる人が出てしまいました〜。
 解呪法か、解呪法が書いてある本はご存じないですか〜?
 …えっ!?…はわわわわ!そんな事して大丈夫なんですか〜!?
 それに、地下にはムムムさんが……はい、はい…
 はう〜。がんばってみます……」
しばらく独り言を言ってから、ナナナは若返りの秘薬を床に置く。
そして変わりに真珠玉を台ごと持ち上げると、玉をリリアーナに差し出した。
「え〜と、とりあえずこの真珠玉を持っていれば、発作は収まるそうです!
 呪いを解く方法は地下図書館の本に書かれているみたいですけど、みなさんどうされますか〜!?」

>134
> 「天使先生、物への異常な執着って大罪でしたっけ?」
>>「んー?そうだったかなー。そうかもしれないぞ♪」
一方、ミシェルに大罪について聞かれたアナスタシアは適当な返事を返している。
基本的に直感型なので、教義的な事はよく知らないのだ。
>「あぁ、思い出しました。傲慢と強欲だ」
>>「それ何の話だ?…まあいいや。
>> それより、私の方は見ての通りだけど、おまえの方はどうだ?
>> 何か新しいことでもわかったか?」

139 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/13(日) 19:07:26 0
>133>137>138
> 「はわわわ…め、目が回ります〜
>  わ、若返りの薬ならありますから、ちょっと待って下さい〜」
> ミルクにガクガク揺さぶられ、目を回しかけていたナナナは、しばらくふらふらしてから薬棚に向かった。
> 「じゃじゃ〜ん!これが、ムウ大陸の誇る若返りの秘薬です!
>  一口飲めばすぐに若返る脅威の性能ですから、用量用法をよく守ってお飲み下さい!」
>「おお〜!」
ロクーの目がきらきら光った。

> 「レベッカ!確か性転換できないわけじゃないって言ってたよね!
>  もうそろそろ女に戻してくれても良いんじゃないかって、あたし的には思うんですけど!?
>  …あれ?リリアーナ…どうしたの?」
「なんでも銀玉を無くしちまったらしいぜ。
 何故かしらんが、リリアーナはあの女(ヴァンエレン)が持ってると思ってる。」
> 「はわわ!も、もしかして、銀玉を持っちゃったんですか〜!?」
「女が玉を握って何か問題でもあんのか?」
> リリアーナは、ヴァンエレンに歩み寄った。
> 「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ!
>  ごまかそうとしても無駄よ!あなたの使い魔が銀の玉拾ったって事、ちゃーんと知ってるんだからね!
>  さあ、早く返して!それは私のものよ!私のものなのよ!
>  今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
> リリアーナはそう叫ぶと、ヴァンエレンの胸元へおもむろに手を突っ込んだ!
「おっ!おっ!おっ!リリアーナ、服を脱がせるなら手伝ってやるぞ(笑)」
レベッカ大喜びである。
> 「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
ミルクがリリアーナを後ろから引っ張ってヴァンエレンから離そうとする。
> 「リリアーナの様子がおかしいよーっ!誰か引っ剥がすの手伝ってーっ!!」
「ヴァンエレンの服を引っ剥がすのなら手伝ってやるぞ?」
リリアーナから一枚スペルカードが飛び出した。
「スペルカード!スールオ・ティエンフー!」
レベッカは先ほどカバメイドを武装解除(はっきり言えば全裸に)した呪符を準備した。

ロクーはナナナが床に置いた若返りの薬を手に取った。
ロクーの顔が映りこむほど磨かれた金色のビンにそれが入っている。
誰もロクーに気をとめない最中、ロクーを見つめるロクーの顔が不敵に笑った。
>「なぁ、メイドさん。もしかして、若返りの薬の作り方を書いた本とかもあんのかな〜?」

140 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/13(日) 20:47:22 P
>133-139
>「はわわわ…め、目が回ります〜
>「わ、若返りの薬ならありますから、ちょっと待って下さい〜」
>「一口飲めばすぐに若返る脅威の性能ですから、用量用法をよく守ってお飲み下さい!」

「これが若返りの薬・・・・飲みすぎると胎児まで逆戻りして消滅してしまう
 ある意味究極の毒薬ですの?」
かなりあれな発想をするフリージアさん
不老不死の秘薬が強力な毒薬だったりすることはこの業界ではよくある事である
死ねば年も取らず死ぬこともなくなるからだ
まあこの業界では死んでも生きている人とかいるからその限りではないが

「千年以上生きている人が飲んでもあまり変わりなさそう・・・・とか言っちゃ駄目かな?」
はたして妖怪であるメイレンが飲んでいかほどの効果があるやら?
と大いに疑問に感じるギズモ

「ムーの人間じゃ無い人が飲んでも大丈夫ですのこれ?
 人魚の肉みたいに人間じゃない怪物に変わるとかありませんこと?」
ムーの人間が自分たちと違った理で生きている生物の可能性を持ち質問するフリージア
もしそうならばムー民にとっては薬でも自分たちにとっては毒になりえるからだ
だがこれが人間を止めることなく若返ることが出来る薬だとしたらそれは本当のお宝である

>「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ!
  ごまかそうとしても無駄よ!あなたの使い魔が銀の玉拾ったって事、ちゃーんと知ってるんだからね!
  さあ、早く返して!それは私のものよ!私のものなのよ!
  今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
> 「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
「なんだかわからないけどすっかり銀の玉の魔力にやられてるみたいですわねぇ・・・
 ミシェル先生かアナスタシア先生、リムーブカースとか使えませんの?」
リムーブカース・・・解呪
この呪文は呪いを問答無用で解除してしまうという強力なものである
だがしかしかかし失敗すると同じ人間には二度と掛けられなくなるという大いなるリスクも同時に存在するのだ

>「え〜と、とりあえずこの真珠玉を持っていれば、発作は収まるそうです!
  呪いを解く方法は地下図書館の本に書かれているみたいですけど、みなさんどうされますか〜!?」
呪いを解く方法は地下図書館の本に書かれているらしい
「当然行きますわよ!この姿のままじゃ満足に魔法も使えませんもの!!」

銀の球を返せとヴァンエレンに詰め寄るリリアーナ
>「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
>「ヴァンエレンの服を引っ剥がすのなら手伝ってやるぞ?」
>「スペルカード!スールオ・ティエンフー!」
ヴァンエレンの服を脱がしに掛かるレベッカ
「おやめなさいな!」
止めようとしてリリアーナの前に飛び出すフリージア

「いけない!このままじゃお母さんがすっぽんぽんに!!」
慌てふためくギズモきゅん
え〜いままよ!とフリージアの前に飛び出すギズモ
ギズモの本性はグレムリン、そしてグレムリンは普段裸である
はたして裸になってしまうのか?

141 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/13(日) 20:52:15 P


若返りの薬を人間には毒ではないのかと危険視する
脱衣符の前に飛び出す


妖怪が飲んでもすずめの涙じゃないかと疑う
フリージアの前に飛び出す

・・・・・裸って書きすぎた
今は反省している

142 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/14(月) 19:59:03 0
>137
>「確かに学園に戻ればあるかもしれないけど、男になったなんてバレるのはイヤだ。
>それに後回しにして直らなくなったら…後回し…後回し…あ。
>そういえば、レベッカが後からなら性転換できるって言ってたっけ…」
ヴァンエレンが学園に戻ってから性別を戻すのはどうかという提案に対して、ミルクは学園のみんなにバレるのが嫌らしいので却下らしい。
途中でレベッカが性別を戻せる術を知っていることに気がついたミルク。

>133
ミルクの暴走を止めたヴァンエレンに歩み寄るリリアーナ。
>「そんな事より!ヴァンエレン、私の銀玉返してよ!
>ごまかそうとしても無駄よ!あなたの使い魔が銀の玉拾ったって事、ちゃーんと知ってるんだからね!
>さあ、早く返して!それは私のものよ!私のものなのよ!
>今すぐ出して!出さないつもりなら、今ここで全部脱いでもらうから」
「ちょちょちょちょちょ!
 うわーーーん!リリアーナの脱がし屋X!!」
さあ脱げやれ脱げもっと脱げ!
リリアーナがヴァンエレン(女)を脱がしにかかる。
>「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
服が乱れまくってしまい、かなりきわどいところを更に脱がしにかかってくるリリアーナ。
それを止めようとミルクが後ろから引っ張っているが、呪いのせいかとても力が強くて一人ではなんとかできない様子。

>139
>「ヴァンエレンの服を引っ剥がすのなら手伝ってやるぞ?」
レベッカはレベッカでスペカを使ってヴァンエレンを全裸にしようとしている。
さすがは変態。
言うことが違う。

>140
吸血鬼の力で引き剥がすと飛んで瞬く間にリリアーナから遠ざかってクリスの背後へ隠れる。
「ひどいよ。
 貧乳のばっきゃろー!」
『ははっ!
 無様だな』
隙間から這い出て自分の主人を罵声をあびせる黒犬。
リリアーナが黒犬を見ていることに気がつくと、ニヤニヤとしながらまた影へと姿を消していってしまった。

143 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/14(月) 22:09:02 O
>「それにしても、一体何が起こったんだ?俺達はワープでもしたのか?
>何がどうなっちまったのかまったく見えなかったぜ。」

>「多分、時間を操作したんじゃないかと思う。ほら、昨日クロウさんが使ってた・・・・・・・・・・・あ、ごめん」

「時を……止めたんだ…私達響家の人間は幼い頃から時を止める事を…教え込まれている」
息苦しいのを耐え二人の疑問に答える

>「もしかしてオウカさんは時空科の人?じゃあ、クロウさんの友達かな?・・・・・・そうだ!
>クリスさん、ちょっとこっち来て!時空関係の力使って消耗してる時、どうすればいいの?」

>「・・・この場合、魔力切れみたいなものだから休めば大丈夫なはずだ。」

>「2人ともすぐに元気にしてやるぞ!」

「…問題無い……少々使う間隔を空けなかったのでな…魔力がギリギリだった。
後…私は時空科には所属していないが…時々研究のために……入り浸らせてもらっている」
立ち上がろうとしている桜花。フラフラの状態からなんとか体制を立て直す。が

>「おめーすげーな!おら、おめーがリリアーナを助けるところを見たぞ!」

(なにィィィィィィッ!)
ロクーの言葉に再び体制が崩れ、尻餅をつく。
(見えただと!いつだ、何時見えた!止まった時の中でか!?それとも空中で一旦時が動き出した時か!?)
「ああぁ、すまない。
恩に着る。」
ロクーに豆を貰い、お礼を言うが頭の中では先程のロクーの言葉の意味を考えていた。
(まさか…入門……!?響の世界に入門してきたと言うのか?)
ロクーを見る目付きが自然と鋭くなる。
桜花の背後で擬音がなっているとすればこれだろう。

ド  ド  ド  ド

(いかん…普段から良くない目付きが更に悪くなっている…)
落ち着きを取り戻し普段の顔に戻す桜花


144 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage まとめ出来なくてごめん今週中にはなんとか] 投稿日:2009/09/14(月) 22:11:47 O
>「オウカさん、身体のほうは、もう大丈夫?」

「うん、もう大丈夫だ。」

>リリアーナはちょっと考えた後、もう一言付け加えた。
>「コート、もうしばらく借りててもいいかな?えっと、私はリリアーナ。2等過程の生徒だよ。
>その・・・・・さっきのあれは事故みたいなもので・・・・・」
>そういうと、リリアーナはちょっと恥ずかしそうにうつむいた。
>「と、とにかく!いくら胸が大きくなったからって、見せびらかしたいとか・・・・・・無いから」

「リリアーナ…リリアーナさんと呼べばいいかな?
コートは別に構わない。それに本気で露出狂だとは思っていない。」
苦笑しながらリリアーナを見る桜花

>>「まー、そんなわけでいろいろあってな。
>>ムウ大陸復興を手伝う代わりに、宝物庫のお宝をまるっと貰う約束になってるんだ。(以下略

桜花からすれば謎のメイドに連れられながらアナスタシアの話を聞いていた。
「実習生の先生でありましたか…失礼しました。
改めまして、響桜花です。二等課に所属しています。特技はナイフ投げ、得意な魔法は時魔法になります。
至らぬ所も多々ありますがまだまだ未熟者故、御指導御鞭撻の程をよろしくお願いします。」
アナスタシア先生に挨拶を済ませる
(しかし、宝……時間関連の物はあるか?
あれば研究資料として貰いたいな…)
こんなぼんやりと考え事をしているからリリアーナの様子がおかしい事に気付けない桜花
>「そんな一時的な薬なんかいるかーっ!!
>さあ出せ!無ければ作れ!作れないなら開発しろーっ!!」

(あ……どうしよう。
ちょっと出遅れてしまった。)
ぼーっとしていたためみんなより出遅れ、メイドさんに質問しようかどうか迷ってまごまごしている桜花だったが

>「ちょ、ちょっとちょっと!?落ち着いてリリアーナ!!」
>ミルクがリリアーナを後ろから引っ張ってヴァンエレンから離そうとする。
>「リリアーナの様子がおかしいよーっ!誰か引っ剥がすの手伝ってーっ!!」

「リリアーナさんはいつもこうなのか、ミルクさん?」
ミルクと協力し、リリアーナを押さえる

>「ヴァンエレンの服を引っ剥がすのなら手伝ってやるぞ?」

「貴女も煽るような事を言うべきでは無い、レベッカさん。」


145 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/14(月) 22:12:34 O
こんな感じだからロクーの様子のおかしさに気付けない桜花

真珠玉を手に入れ落ち着きを取り戻したリリアーナを見ながら
「露出狂では無く露出させたい狂だったとは驚きだ。
他人の性癖には興味が無いが私を剥こうとはしないでくれ。」

146 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/15(火) 17:40:25 O
>139-145
>「なんだかわからないけどすっかり銀の玉の魔力にやられてるみたいですわねぇ・・・
> ミシェル先生かアナスタシア先生、リムーブカースとか使えませんの?」
>>「一応使えるけど、あの呪いはちょっと強力そうだなー。失敗したら大変だから試さないぞ♪
>> ミシェルはどうだ?あの呪い、リムーブカースできるか?」
アホ姉がフリージアやミシェル先生とお話してるのを、とやかく言うつもりはありません。
でも、今のヴァンエレンは女の姿をしてて、ここには男性も変態もいるんです。
つまり…見てないでリリアーナ止めるの手伝えよ!

>「リリアーナさんはいつもこうなのか、ミルクさん?」
「違う!絶対に違う!なんの呪いか知らないけど、銀玉の呪いのせいだよこれは!」
>「ヴァンエレンの服を引っ剥がすのなら手伝ってやるぞ?」
>「貴女も煽るような事を言うべきでは無い、レベッカさん。」
「あんたは手伝うなーっ!!」
手伝いに来てくれた桜花とヴァンエレンを助ける努力をしていると、レベッカが余計な事を言い出した。
すぐに制止をかけたけど、時すでに遅し。
リリアーナから、レベッカが魔法を使うときに使うスペルカードが飛び出す!
>「スペルカード!スールオ・ティエンフー!」
「!それはさっきの…!!」
しかもそのスペルカードは、前にカバメイド長を全裸にしたあれですよ!
あああああ、誰かこの変態を止めてくれーっ!!

>「おやめなさいな!」
>「いけない!このままじゃお母さんがすっぽんぽんに!!」
そこに。ヴァンエレンをかばおうと飛び出すフリージア。
フリージアをかばおうとするギズモが、それぞれ飛び出してくる。
スペルカードは見事(?)ギズモに貼り付き、ぱっさり服が足下に落ちた。…多分。
なぜ多分かと言うと、先回の教訓に学んだあたしが急いで後ろを向いたからだ。
人間って成長する生き物だよね。こんな形の成長なんかしたくなかったけど……
「ギズモナイスカバー。フリージア、ギズモに服着せてあげてね」

一方、被害者のヴァンエレンはうまく逃げ出せたようで、いつの間にやらクリスの後ろに隠れている。
>「ひどいよ
> 貧乳のばっきゃろー!」
まあ確かにひどかったですが、人間の後ろに隠れる吸血鬼というのもどうかと。
ヴァンエレンらしいって言えばヴァンエレンらしいけど…
>『ははっ!
> 無様だな』
そんな事を考えていたのは、あたしだけじゃなかったらしい。
でっかい使い魔の黒犬がご主人様をバカにして…あれ。
使い魔ってそんなに主人より立場が上だったっけ…?
「…ヴァンエレン…使い魔はちゃんと選んだ方がいいと思うよ…」

147 名前:ナナナ&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/15(火) 17:42:12 O
>139-140
>「ムーの人間じゃ無い人が飲んでも大丈夫ですのこれ?
> 人魚の肉みたいに人間じゃない怪物に変わるとかありませんこと?」
「人魚の肉ってそんなに危険なんですか?
 うーん…このお薬を飲んだ人が怪物に変わった、という例は無いはずです。
 ムウ大陸以外の人はまだ飲んだことがないはずなので、絶対確実に安全とは言えませんけど…
 あ、でもでも!もちろん飲み過ぎたら大変なことになりますよ!
 昔こっそり盗み飲みした人が、消えてしまったって話を聞いたことがありますから!」
フリージアから安全性について聞かれた時、ナナナはそう答えていた。

>「当然行きますわよ!この姿のままじゃ満足に魔法も使えませんもの!!」
「はいっ!それでは後でご案内します!」
その後、リリアーナに真珠玉を差し出すナナナだったが、勢いに押されたか威勢はいいが腰が引けている。
結局リリアーナが落ち着きを取り戻すまで、ナナナは特に何もしなかった。

>「なぁ、メイドさん。もしかして、若返りの薬の作り方を書いた本とかもあんのかな〜?」
「始王様…ムウ王国最初の王様の墓が地下にあるんですが、そこに貴重な本も多数納められています。
 確か若返りの秘薬の製造法が確立した時に、作り方を記した本は地下図書館に入れられたはずです」
ナナナがロクーの質問に答えていると、アナスタシアがふよふよ近寄ってきて若返りの秘薬をのぞき込む。
>>「ふーん。これが若返りの秘薬かー。
>> 早速効果があるかどうかテストだぞ、フリージア♪
>> 使い魔カプセルに押し込めてる、妖怪年増ババアを出して飲ませて見ろ。
>> どうなるか楽しみだぞ〜ぷぷぷ♪」

148 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/15(火) 18:58:50 0
ヴァンエレンに振りほどかれ、ミルクと桜花に押さえつけられたリリアーナはまだあきらめていなかった。
「ふざけるな!放せ!あいつが持ってるんだ!あいつが持ってるんだ!」
髪を振り乱し、目は血走らせて獣のように吼える姿はまさに狂人である。
>『ははっ!
> 無様だな』
「ふざけるな!返せ、私の玉を返せ!!」
リリアーナの乱心は、ナナナが真珠玉をリリアーナに差し出すまで続いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ。」
荒い息をついて、地面にへたり込んだリリアーナ。
手にはしっかりと、レベッカと真珠玉が握られている。
どうやら正気に戻ったようだ。

リリアーナの目にまず飛び込んできたのは、武装解除されてしまったギズモ。
ぼろぼろになってクリスの背中に隠れているヴァンエレン。
心配そうにこちらを見ている皆。
リリアーナは右を見て、左を見て、そして自分の手を見た。
「・・・・・・・・・・ぁ。」
リリアーナの顔がみるみるうちに青ざめていく。
どうやら自分が何をしたかは覚えているようだ。

>「露出狂では無く露出させたい狂だったとは驚きだ。
>他人の性癖には興味が無いが私を剥こうとはしないでくれ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
ぐうの音も出ないとはまさにこのことである。
リリアーナはその場に土下座した。
「言い訳はしない。だって自分がやったこと、ちゃんと全部覚えてるもの。
 ミルクや桜花さんが止めてくれなかったら、私、何をしていたかわからない。
 ・・・・・・・・ヴァンエレン、ギズモ、それに皆、本当にごめん・・・・・ごめんなさい。」
最後の方は涙声になっているが、額を床にこすりつけているため顔は見えない。

どうやら皆、地下図書館に行くことで話が纏まったようだ。
「ねえナナナさん、私、呪いを解くまで真珠玉を持っていて本当に大丈夫なの?
 またヴァンエレンや皆に襲い掛かったりしない?」
少し落ち着いたリリアーナは、蚊のなくような声でナナナにたずねる。
「それとヴァンエレン、さっきはごめん。
 あんな事した私が言う資格なんか無いけど、その・・・・・・今、銀玉持ってるんでしょう?
 体の方は何とも無い?
 使い魔の性格がとんでもなく横柄になってるけど、それって銀玉の効果じゃないの?」

>「ふーん。これが若返りの秘薬かー。
>  早速効果があるかどうかテストだぞ、フリージア♪
>  使い魔カプセルに押し込めてる、妖怪年増ババアを出して飲ませて見ろ。
>  どうなるか楽しみだぞ〜ぷぷぷ♪」
「閉じ込めてないよ、治療してるだけだよね?
 フリージア、あれからカプセルの中から返事はあった?」
レベッカいわく、妖怪は簡単に死なないらしいが・・・・・・・。
「もしメイレンさんが息を吹き返していたら、お薬使って治療していい?」
リリアーナはレベッカに一応お伺いを立てた。


149 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/15(火) 21:23:47 0
>140>147>148
ナナナがロクーの質問に答えた。
後ろの方でレベッカが大喜びしているが、あまり気にしてはいけない。
> 「始王様…ムウ王国最初の王様の墓が地下にあるんですが、そこに貴重な本も多数納められています。
>  確か若返りの秘薬の製造法が確立した時に、作り方を記した本は地下図書館に入れられたはずです」
>「へーそうなのかー。」
ロクーはある程度この答えを予想していたらしく、淡白な反応をした。
そもそもロクーの目的は、作り方を知って量産したいわけではなく…
> >>「ふーん。これが若返りの秘薬かー。
> >> 早速効果があるかどうかテストだぞ、フリージア♪
> >> 使い魔カプセルに押し込めてる、妖怪年増ババアを出して飲ませて見ろ。
> >> どうなるか楽しみだぞ〜ぷぷぷ♪」
>「おお!そうだ!そうだ!早速効果を試してみよう!」
ロクーもアナスタシアに大賛成した。
> 「もしメイレンさんが息を吹き返していたら、お薬使って治療していい?」
> リリアーナはレベッカに一応お伺いを立てた。
「どうせやめろと言ってもやるんだろうが。勝手にしやがれ。」

「なっ!?メイレンは生きていたのか!」
フリージアの使い魔カプセルから出てきたメイレンを見てレベッカが大声を出した。
>>「おぉ…ぉぉぉおお?」
しかし、それは既にレベッカが知っているメイレンとはかけ離れた者になっていた。
蜘蛛の攻撃にあい、瀕死の重傷をおったメイレン。
蘇生してはいるものの、その姿はまさに老婆であった。
妖怪であるメイレンの、妖怪力の源は人肉食にある。
人肉を食べれなかったため妖怪力を補給できず、
若さを保つために使用していた妖怪力を、全て肉体の回復に使ってしまったのだ。
もっとも、妖怪とはいえ3000歳である。この姿が、本来の姿なのかもしれない。
>>「に…肉…」
>「なんだ?おわっ!?くすぐって〜よ〜(笑)」
メイレンはロクーによたよたと近づき、彼の腕をかじりとろうとしたが、
歯の抜けた顎が、ふがふがとロクーの腕を弱弱しく揉むだけである。
「あ…あわれだぜ。俺は今まで生きてきて、こんなあわれな妖怪を見たことがねぇ。
 あのぼろぼろの布切れが、ピンク色の瀟洒なドレスだったのかぁ?
 あのしわだらけでしぼんだ顔が、数時間前はぷにぷにだったのかぁ?
 身長も230センチあったんだぞ…腰もひん曲がっちまって、ほとんどリーと変わらねーじゃねーか!」
>「なあ、薬の作り方がわかれば、後からいくらでも作り出せる。
> だから今ここにある薬は、この婆ちゃんに飲ませてやろうぜ!」
ロクーはそう言うと、薬の蓋を開け、メイレンの歯の抜けた顎の中に押し込んだ。
>>「アババババババ…!?」
メイレンの胃の中に、若返りの薬が流し込まれる。すると…

 な ん と い う こ と で し ょ う !(劇的ビフォーアフター風に)

メイレンの体に水々しさが戻り、肌の張りも戻ってきたではありませんか!
そう、メイレンは3000歳から、200歳くらいまで若返ったのだ。
「すげー、俺よりも若くなったんじゃねーか、あのババア。」
今のメイレンの見た目は人間でいう17歳くらいである。
来ているドレスがぼろぼろなので、男性陣は目のやり場に困るかもしれない。

150 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/16(水) 00:17:00 P
>142−149
脱衣符の効果でわぁい丸出しのすっぽんぽんになるギズモ
男の子を脱がして誰得・・・・・どうやらレベ得のようである
>・・・・・・・・ヴァンエレン、ギズモ、それに皆、本当にごめん・・・・・ごめんなさい。」
>「ギズモナイスカバー。フリージア、ギズモに服着せてあげてね」
いそいそと脱げた服を着せるフリージア
何時も一緒にお風呂に入っているぐらいなので裸には慣れっこである
「一人で着れるよ・・・・」
とお節介を嫌がるギズモ
「いいからじっとしてなさいな」
とフリージアさん
そういえば元から裸の連中にこのスペルカードを使うと
やはり体毛が抜けるのだろうか?
それとも全身の皮膚が・・・・・
なんだか怖い考えになったのでフリージアは考えるのを止めた


> 早速効果があるかどうかテストだぞ、フリージア♪
治療のため、そして実験のため
使い魔カプセルからメイレンを出すフリージア
>「なっ!?メイレンは生きていたのか!」
それはまさに老婆であった
それも入れ歯を飛ばして攻撃してきそうな感じのしわくちゃなである

>「に…肉…」
>「なんだ?おわっ!?くすぐって〜よ〜(笑)」
エナジードレインでもしようというのかロクーに噛み付くメイレン
だが悲しいかなロクーがしわしわになってメイレンが若返るようなことも無く
ただ口をふがふがさせるだけのメイレン
それを哀れに思うレベッカであった

>「なあ、薬の作り方がわかれば、後からいくらでも作り出せる。
> だから今ここにある薬は、この婆ちゃんに飲ませてやろうぜ!」
無理やり薬を飲ませるロクー
作り方がわかっても材料が手に入るか不明だというのに・・・
ギズモはそう思った
>「アババババババ…!?」
>「すげー、俺よりも若くなったんじゃねーか、あのババア。」
あっという間に若返るメイレン
その効果に驚きを隠せないフリージア
「・・・・・あれって人間が飲んだら胎児まで戻って消滅するよ絶対」
ギズモにそう思わせるだけのすさまじい威力であった
3000年生きているメイレンだからこそ量を測らずに大雑把に飲ませて無事だったに違いない
どちらにせよこれでここにあった若返りの薬は消え
同時に最凶の妖怪が復活したのである
「これで後はリリアーナさんとミルクさんの呪いを解くだけですわね」
誰か重要な人物を忘れているフリージアさんであった

151 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/09/16(水) 06:48:08 O
>>140 >>146 >>148

ミシェルはじっとリリアーナの事の顛末を見届けながら天使先生の言葉に耳を傾ける。
>>「それ何の話だ?…まあいいや。 それより、私の方は見ての通りだけど、おまえの方はどうだ?
何か新しいことでもわかったか?」
天使先生の言葉にワザとらしいほどに難しい表情を作ってみせる。
「新しいこと………ですか
そう、ですねぇ……………リリアーナ君はアレの日」
寸での所で口から出そうになった下ネタを飲み込む。なんか最早9割は口から出たようでもあるが
第一、月の物もまだの頃に天使になったであろうアナスタシアに言っても解るまい。
「失礼。ついさっきあのメイドさんが言っていた地下図書館に何か手懸かりがある。私はそうふんでいます。
予定では私が三つの玉を回収し、単騎で行くつもりだったんですが……」
あのメイドさんは見事にみんなに地下図書館へのお誘いをかけた。うん、みんな仲良くは良いことだ。コンチクショー
ミシェルはもう、生徒たちに危ないから自分独りで行く。と言う気はない。言ったところでそんな警告など聞きいれまい。
「これも良い機会ですから、生徒たちにも一緒に来てもらいましょうか」
なんて、にぱーと底抜けに明るく笑って言ってみる。内心で悪態吐いても仕方ない。という諦めのようなものだ。
>「(中略)
ミシェル先生かアナスタシア先生、リムーブカースとか使えませんの?」
「(中略)
ミシェルはどうだ?あの呪い、リムーブカースできるか?」
「解呪は無理ですね」
ミシェルは何でもない事のようにケロッとサクッと手短に言い渡す。
「そもそも、これは一般的な呪いとは少し違うと思います。良い品を手に入れたら誰でもみすみす手放したくないでしょう?
しかし、あのリアクションは一般人が魔法を手に入れ、失った時のそれに似ていますね。
まさか学園の生徒が魔法を扱えないハズなどありようがないでしょうに」
メイドが真珠の玉を持たせた事でリリアーナの狂乱状態は一時治まる。しかしこれとて時間稼ぎだ。何時までも持つはずはない。
ミシェルはワザと床を蹴るよう音を立てて歩き、皆をこちらへと注目させる。
「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。向こうに行ってからあるだのないだの口論するのもアホらしいですし
ここで玉の在所をハッキリさせてしまいましょう。真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」

152 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/17(木) 19:52:24 0
>149-151
>「どうせやめろと言ってもやるんだろうが。勝手にしやがれ。」
「うん!」
リリアーナはほっとした顔になった。

>フリージアの使い魔カプセルから出てきたメイレンを見てレベッカが大声を出した。
>「おぉ…ぉぉぉおお?」
カプセルの中から現れたのは、ぼろを纏った老婆であった。
「え?・・・・・・え?!誰?!肉・・・・・って、まさかあれ、メイレン様?!」
>「なんだ?おわっ!?くすぐって〜よ〜(笑)」
>メイレンはロクーによたよたと近づき、彼の腕をかじりとろうとしたが、
>歯の抜けた顎が、ふがふがとロクーの腕を弱弱しく揉むだけである。
>「あ…あわれだぜ。俺は今まで生きてきて、こんなあわれな妖怪を見たことがねぇ。(中略)
 身長も230センチあったんだぞ…腰もひん曲がっちまって、ほとんどリーと変わらねーじゃねーか!」
リリアーナは声も出せず、ただこくこくと頷いている。
メイレンのことを嫌っているレベッカも、さすがにこの姿はショックだったようだ。
「・・・・・・・妖怪って、やっぱり人とは違うのね」
(こんな状態になっても死ねないんだ・・・・・)
それがいいことなのか悪いことなのか、今のリリアーナにはわからなかった。

「傷のほうは完全にふさがってるみたいだね。
 誰か、メイレン様に掛けてあげるものを持ってない?」
>「なあ、薬の作り方がわかれば、後からいくらでも作り出せる。
>  だから今ここにある薬は、この婆ちゃんに飲ませてやろうぜ!」
>ロクーはそう言うと、薬の蓋を開け、メイレンの歯の抜けた顎の中に押し込んだ。
「え?ちょっと待って乱暴しないで!そんなにたくさん飲ませて大丈夫なの?!」

>な ん と い う こ と で し ょ う !(劇的ビフォーアフター風に)

まるで、しぼんだ風船にもう一度膨らませたようだった。
>「すげー、俺よりも若くなったんじゃねーか、あのババア。」
「元の外見に比べると、10歳か20歳くらいしか変わってないね。
 あの薬全部で100年くらいの効果なのかな?」
容量を間違えて消滅してしまった人間の話を聞いていなかったため、リリアーナは外見で判断していた。
だがはっと我に返ったとたん、リリアーナは悲鳴をあげた。
「こらー!ロクー見ちゃダメ!!」
リリアーナはロクーの顔を手のひらで押して、強引にあさっての方を向かせた。
「他の男性陣もあっち向いて!!
 誰かメイレン様に掛けるものとか持ってない?」
まあ元々例のぼろ布もメイレンのドレスだったのだから、メイレンの力で元に戻せない事も無いだろう。
もっとも、若くみずみずしい肢体を見せびらかしたいのだとしたら、話は別なのだが。
>どちらにせよこれでここにあった若返りの薬は消え
>同時に最凶の妖怪が復活したのである
「えーと、メイレン様、今まで起こったこと、どこまでご存知ですか?」
使い魔カプセルの中でも外の様子はわかるのだが、先程の瀕死状態ではそんな余裕は無いかもしれない。

>「これで後はリリアーナさんとミルクさんの呪いを解くだけですわね」
「いや私は別に・・・・・・」
リリアーナは言葉を濁した。
彼女にとっては、胸が大きくなったのは呪いではなく祝福である。
「それよりフリージア、自分も呪われてるの忘れちゃダメでしょ!!」

>ミシェルはワザと床を蹴るよう音を立てて歩き、皆をこちらへと注目させる。
>「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。(中略)
>ここで玉の在所をハッキリさせてしまいましょう。真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」
「メイレン様、金玉の行方をご存知ありませんか?
 玉が三つ揃わないと、色々不都合あるらしいんですけど」

153 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage1/2 前回の状況を書けなかった、だと・・・!?] 投稿日:2009/09/17(木) 20:42:37 0
>138
>「はうぅ…すみません、私は呪いの解除法はよく知らないのです…
 メイド長ならご存じだと思いますから、少し聞いてみます!」
・・・確かに、普段の生活をする上で保管された呪われたアイテムに触れる者などいない。
そうすれば呪いにかかった事例がない可能性もあるわけだ。

>140
>「メイド長〜、銀玉に呪われる人が出てしまいました〜。
 解呪法か、解呪法が書いてある本はご存じないですか〜?
 …えっ!?…はわわわわ!そんな事して大丈夫なんですか〜!?
 それに、地下にはムムムさんが……はい、はい…
 はう〜。がんばってみます……」
・・・どうやら解決法があったらしい、が、乗り気じゃないところを見るとあまりよさそうなものでもなさそうだ。
>「え〜と、とりあえずこの真珠玉を持っていれば、発作は収まるそうです!
 呪いを解く方法は地下図書館の本に書かれているみたいですけど、みなさんどうされますか〜!?」
・・・なるほど、銀の玉と真珠の玉は同じ呪いがかかっていているのか。
この文明の記録や、さまざまなアイテムの製法も知りたかったから図書館に案内してもらえるのはありがたい。
>「当然行きますわよ!この姿のままじゃ満足に魔法も使えませんもの!!」
フリージアも今の姿を戻すために向かうようだ。
となればミルクも元の姿に戻る方法を探すために来るだろう。

>139
ずっと若返りの薬を眺めていたロクーが、メイドゴーレムに質問をし始めた。
>「なぁ、メイドさん。もしかして、若返りの薬の作り方を書いた本とかもあんのかな〜?」
どうやらロクーも薬の製法に興味が出たらしい。
>「始王様…ムウ王国最初の王様の墓が地下にあるんですが、そこに貴重な本も多数納められています。
 確か若返りの秘薬の製造法が確立した時に、作り方を記した本は地下図書館に入れられたはずです」
・・・ふむ、そうなると製法の書かれた本は確実に存在するということか。
たまに材料や作り方がひどいものだと研究過程を記したもの自体処分されることもあるからな。
・・・できれば、薬の製法もひどいものでなければいいのだが。

154 名前:クリス ◆zuDFbGiSHI [sage2/2 なるべく今日明日中に状況を書けるようにしますorz] 投稿日:2009/09/17(木) 20:43:30 0
>142>148
>「ひどいよ。
 貧乳のばっきゃろー!」
「・・・なぜ俺のところに来る。」
リリアーナに服を脱がされそうになっていたヴァンエレンは俺のところに避難してきた。
いくならマオのところに行った方がいいだろうに・・・
・・・しかし、呪いの効果はここまですごいものなのか。
これじゃあ別人と言ってもいいくらいだな。
まあ、それも真珠玉を持ったことで収まったから今のところはいいか。

>147>149
>「ふーん。これが若返りの秘薬かー。
 早速効果があるかどうかテストだぞ、フリージア♪
 使い魔カプセルに押し込めてる、妖怪年増ババアを出して飲ませて見ろ。
 どうなるか楽しみだぞ〜ぷぷぷ♪」
>「おお!そうだ!そうだ!早速効果を試してみよう!」
リリアーナの方が落ち着いたら今度は薬の実験ときた。
まあ、実験対象が人じゃないからいいか・・・

カプセルから出てきたのは、ほんとにメイレンなのかと目を疑うほど老いた女性だった。
しかし、こんな姿になっても生きているとは妖怪の生命力はとてつもないな。
できれば、敵対したくないものだ。

とりあえず、ロクーがメイレンに若返りの薬を飲ませた。
>「すげー、俺よりも若くなったんじゃねーか、あのババア。」
・・・こりゃ確かにすごい。
こんな薬を作りだしたんだから、ほかの技術も期待ができそうだな。
できれば早く図書館に行って本を確保したいものだ。

>152
>「こらー!ロクー見ちゃダメ!!」
本について考えていたらリリアーナがロクーを叱る声が聞こえた。
>「他の男性陣もあっち向いて!!
 誰かメイレン様に掛けるものとか持ってない?」
・・・ああ、そういやぼろきれになってたもんな。
俺はもう見てないからそのままでも関係ないが。

>151
床を叩く音がして振り向くと、そこにいたミシェル先生が口を開いた。
>「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。向こうに行ってからあるだのないだの口論するのもアホらしいですし
  ここで玉の在所をハッキリさせてしまいましょう。真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」
・・・地下図書館の鍵にもなっているなら、玉の所在を確認するのは重要だ。
あれ、でも金の玉って確か・・・
>「メイレン様、金玉の行方をご存知ありませんか?
 玉が三つ揃わないと、色々不都合あるらしいんですけど」
「・・・その前にレベッカ、地下の広間で金の玉をメイレンが食べたって言ってなかったか?」
もし本当に食べたのなら、なんとかして出してもらわないといけないかもしれない。

155 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/18(金) 08:22:55 0
>151>152>154
> 「こらー!ロクー見ちゃダメ!!」
リリアーナはロクーを強引にあさっての方へ向かせようとしたが、彼は抵抗した。
>「ばかー!こんなすげーもん見逃せねーよぉ!」
“こんなすげーもん”とは若返り薬の効果のことで、メイレンの豊満な乳房のことではない。
> 「他の男性陣もあっち向いて!!
>  誰かメイレン様に掛けるものとか持ってない?」

> 「えーと、メイレン様、今まで起こったこと、どこまでご存知ですか?」
>>「話は全て聞かせてもらったわ。」
「(…あれ?なんかキャラが変わってね?)」
メイレンははきはきとした様子で話を続けた。
>>「私自身に何が起きているのか、それも把握しているつもりよ。
>> どうやら、私は2800年ぐらい昔の、200歳の体に戻ったようね。
>> この若返りの薬は、どうやら性格や能力も当時の状態に戻してしまうみたいなの。
>> ただし、意味を操る能力が失われた今でも、あなた達と西洋語で会話できるということは、
>> 知識や経験などはちゃんと引き継がれているみたいね。」
「なるほどなぁ。それにしても、昔のお前がそんなキャラだったとは意外だったぜ。
 よぅ、なんなら久しぶりに母ちゃんと呼んでやろうか(笑)?」
>>「やめて。」
「……えっ?」
レベッカは、珍しくショックを受けた。
>>「さっきも言ったとおり、性格も200歳当時のものになっているわ。
>> 悪いけどメイテン、あなたを娘だとは思えないのよ。」
「ふーん、まぁいいけどよ。だいたい、俺だっててめーを母親だなんて思ってねーよ。」
>>「それで結構。」
メイレンは冷たくそう言った。レベッカは顔には出さなかったが(?)、少し寂しいような気がした。

> 「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。向こうに行ってからあるだのないだの口論するのもアホらしいですし
> ここで玉の在所をハッキリさせてしまいましょう。真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」
とミシェル。
> 「メイレン様、金玉の行方をご存知ありませんか?
>  玉が三つ揃わないと、色々不都合あるらしいんですけど」
とリリアーナ。
> 「・・・その前にレベッカ、地下の広間で金の玉をメイレンが食べたって言ってなかったか?」
「食ったぜ〜、超食ったぜ〜。」
クリスの質問にレベッカが答えた。
「仮に吐き出させるとしてもだ。そいつは後にした方がいいぜ。
 さっきのリリアーナの様子、あれと同じような状態にメイレンもなってた。
 一見人畜無害のリリアーナでさえあの騒ぎだ。メイレンが暴れたらえらいことになるぞ。」

156 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage 遅くなってごめんね] 投稿日:2009/09/19(土) 17:15:11 O
>148-155
>「ねえナナナさん、私、呪いを解くまで真珠玉を持っていて本当に大丈夫なの?
> またヴァンエレンや皆に襲い掛かったりしない?」
> 「はい!それは大丈夫です!また手放さない限りは…ですけど……」
ナナナの声は、後半の説明部分に行くとどんどん小さくなっている。
ようするに、持ってたいのが銀玉から真珠玉に変わりましたって事か。
根本的解決にはほど遠いなぁ…

>「おお!そうだ!そうだ!早速効果を試してみよう!」
アホ姉の若返り薬試飲実験に真っ先に賛同したのはロクー。
これはきっと知的好奇心で、アホ姉みたいに面白がっているだけではないはずだ。そう信じたい。
で。フリージアの使い魔カプセルからメイレンさんを出したわけですが。
>「なっ!?メイレンは生きていたのか!」
死んでると思ってたのかよ…
でも、レベッカがそう思うのも無理はないか。
しわしわのよぼよぼでロクーに噛みつくその姿は、リリアーナじゃなくてもメイレンさんとはわからない。
>「あ…あわれだぜ。俺は今まで生きてきて、こんなあわれな妖怪を見たことがねぇ。(中略)
> 身長も230センチあったんだぞ…腰もひん曲がっちまって、ほとんどリーと変わらねーじゃねーか!」
「一気に反動が来たというか何と言うべきか…取りあえず、レベッカは本人の前であわれ言うな」

>「なあ、薬の作り方がわかれば、後からいくらでも作り出せる。
> だから今ここにある薬は、この婆ちゃんに飲ませてやろうぜ!」
>「え?ちょっと待って乱暴しないで!そんなにたくさん飲ませて大丈夫なの?!」
「いや待て待て大丈夫じゃないから!用量用法を守れって言われてたから!」
と、止めた時にはもう手遅れ。
ロクーは問答無用で、瓶の中身をメイレンさんの口に流し込んでしまったのだ!
「待てって言っただろうが!飲ませすぎてメイレンさんが消えたらどうする気だーっ!?」
大妖怪消滅があたしたちのせいにされちゃ大変だと、ロクーに突っかかったその近くで。
時間が巻き戻るように、メイレンさんの体にその変化は起きた。
しわしわの肌はぷにぷにに。曲がっていた腰は真っすぐに。
奇跡的に用量も用法も正しかったようで、メイレンさんは見事に若返ったのだ!
>「すげー、俺よりも若くなったんじゃねーか、あのババア。」
>「元の外見に比べると、10歳か20歳くらいしか変わってないね。
> あの薬全部で100年くらいの効果なのかな?」
「メイレンさん長生きだから、さすがにそれはないんじゃないかと思うけどね…」
なにしろ生きながら歴史に残るほどの大妖怪です。
ギズモが言うように、人間なら消滅してる分量に違いありません。

157 名前:ミルク&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/19(土) 17:16:58 O
>>「私自身に何が起きているのか、それも把握しているつもりよ。(中略)
>> 知識や経験などはちゃんと引き継がれているみたいね。」
当のメイレンさん、自分の状況はしっかり把握しているようで、リリアーナの質問にもはっきり答えている。
性格が変わったり能力が変わったり、副作用もあるみたいだけどそれ以外は問題なし…かな?
>「これで後はリリアーナさんとミルクさんの呪いを解くだけですわね」
>「いや私は別に・・・・・・」
>「それよりフリージア、自分も呪われてるの忘れちゃダメでしょ!!」
「いやいやいや、リリアーナも玉の呪い解いておかないと、帰ってからの生活に支障がでるよきっと」
呪いの事は詳しくないけど、バラバラに解呪出きるんだろうか。
出来なければ……あまりこの事は考えないようにしよう。

>「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。(中略)
>真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」
>「メイレン様、金玉の行方をご存知ありませんか?
> 玉が三つ揃わないと、色々不都合あるらしいんですけど」
>「・・・その前にレベッカ、地下の広間で金の玉をメイレンが食べたって言ってなかったか?」
>「食ったぜ〜、超食ったぜ〜。」
「えっ…どうするのそれ…まさか、消化とかしてないよね?吐き出せるの?」
ミシェル先生が言うには、どうも地下図書館に行くには玉が三種類必要なようで。
でもその金玉はメイレンさんが食べちゃってて…なんとか吐き出してもらうしかないよね、これは。

>「仮に吐き出させるとしてもだ。そいつは後にした方がいいぜ。
> さっきのリリアーナの様子、あれと同じような状態にメイレンもなってた。
> 一見人畜無害のリリアーナでさえあの騒ぎだ。メイレンが暴れたらえらいことになるぞ。」
「能力最盛期の大妖怪に大暴れなんぞされた日には、あたしたち全員生きて帰れないって…
 しかたない…金玉の事は後回しにしますか…」

>>「おーい、おまえたち大事な事忘れてるだろ?」
話は聞いてるだけで宝物庫を漁ってたアホ姉が、そんな事を言い出した。
>>「ターロンだよターロン。あの妖怪魔法使いを放っておいていいのかー?」
……。そういやいたっけ、そんな奴。
ミシェル先生のシモネタは理解できなくてもさすがは天使、アホ姉はちゃんと覚えてたみたい。
「…空気すぎて忘れてたよ。何もしてこないから無害そうだし、スルーしていいんじゃないの?」

158 名前:ターロン&ナナナ ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/19(土) 17:19:36 O
「お話中に失礼」
ターロンが宝物庫の入り口に現れたのは、アナスタシアがターロンの話題をだしたすぐ後の事だった。
「勝手ながら今までの出来事、私も拝見させていただきましたよ。
 若返りの秘薬を作り出すムウの魔法技術、実に素晴らしいものでした。
 さて、本題に入りましょう。
 ここに来たのは、皆さんが集めた3つの玉、それを私に渡していただくためです。
 なに、難しい話ではありません。
 どんな危険があるかわからない地下墓地に、みなさんの代わりに私が行ってあげようという事ですよ」

ターロンは宝物庫に足を踏み入れると、真っ白な御札を一枚取り出す。
「呪符【大龍の命令】」
その言葉に合わせて御札は飛び出し、壁に立てかけてあった絡み合う龍を模した杖に貼りついた。
すると杖は、意志を持ったようにターロンの所に飛んでいく。
> 「はわわわ!そ、それは雷龍100匹を封じたとっても危険な杖なんですよ〜!
>  勝手に持ち出しちゃだめです〜!」
ナナナが制止するがターロンに止まる気配はない。

「どうしても渡したくないならば、手荒な事もしなければなりません。
 先ほどミシェル先生とは和解できましたが、みなさんとも話し合いで事態が解決出来ることを願っていますよ」
さらに、ターロンは若返ったメイレンに言った。
「メイレン様。私はムウ大陸で使役されていた、中つ国の神龍の復活を考えております。
 私はムウ大陸が滅びたのは、この神龍の暴走によるものと考えているのですが…
 こちらの城に来てから調べた所、どうやら神龍復活の鍵は地下にあるようです。
 ムウ王家の者は失敗しましたが、私は神龍を御する自信がございます。
 中つ国の発展と我らの同胞復活のため、ぜひとも私に金玉をお譲り下さい」

159 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 09:07:05 O
>158
>「お話中に失礼」
「お前は…ターロン!」
レベッカが叫んだ。
「いや、悪い、冗談だ。俺ターロンの顔も見たことねーんだ。ははは。
 ……えっ?何?本人?まじかよ?」
>ターロンが宝物庫の入り口に現れたのは、アナスタシアがターロンの話題をだしたすぐ後の事だった。
なんやかんやで、ターロンは若返ったメイレンに話しかけた。
>「メイレン様。私はムウ大陸で使役されていた、中つ国の神龍の復活を考えております。
> 私はムウ大陸が滅びたのは、この神龍の暴走によるものと考えているのですが…
> こちらの城に来てから調べた所、どうやら神龍復活の鍵は地下にあるようです。
> ムウ王家の者は失敗しましたが、私は神龍を御する自信がございます。
> 中つ国の発展と我らの同胞復活のため、ぜひとも私に金玉をお譲り下さい」
>>「神龍…」
「し…神龍だと!?」
メイレン以上に、レベッカが驚いた。
「おっ、俺は昔聞いたことがあるぜぇ。中つ国では大河の氾濫を鎮めるために、神龍の力を借りてたってなぁ。
 俺が生まれた時代には神龍がいなかった。そんなたいそれたものを復活させることができたなら、
 今やっている堤防の工事はしなくて済む!領民達が払う税金も少なくできるぜ!
 男達は治水に使う土嚢を捨てて家に帰るだろう。中つ国民の生活水準が豊かになるってことだ!」
>>「その通りね、メイテン。」
メイレンも同意した。
>>「所詮ムーの住人も西方人(アングロサクソン)。龍と竜の違いも理解できない愚民が、
>> 神龍を暴走させるのも頷ける。龍は馴らせば人を乗せるほどおとなしい。
>> しかし、龍の体にたった一枚だけある逆向きの鱗、これを触る者を龍は必ず殺す。
>> そして、ターロン。あなたはその逆鱗の場所を知っている…そうでしょう?」
ターロンの同意を待ってメイレンが続ける。
>>「ならば、あなたが神龍を復活させることで、我々が受ける恩恵ははかりしれない。
>> その神龍を復活させるのに金玉が必要なら、それを渡そうとするのは当然の事…
>>だが断るわ。」
メイレンは金玉を渡すことを拒否した。
>>「このファン・メイレンの最も好きな事の一つは、
>> 自分が強いと思っている妖怪に、『私の妖怪力は53万です』と言ってやることよ。」
「なっ、おぃい!?」
レベッカが信じられないとばかりに言った。
「何を考えてんだよ!神龍を復活させれば…」
>>「中つ国にとって大きなメリットになる。言われ無くても、わかっているわ。」
「じゃあ、何で…」
>>「今ここで渡すのが得策ではないということよ。ターロン、あなたも呪われたリリアーナを見たのでしょう?
>> あんな感じになった私を相手にして、生き残る自信があれば驚きだわ。」
「なるほど、呪いのせいで金玉を渡したとたん、メイレンがターロンに襲いかかる危険があるのか。
 せっかく三つの玉が揃っても、ターロンが死んだら意味がねーし、
 ターロンがメイレンを返り討ちにしたら、それはそれで中つ国での立場が危ないからなぁ。
 神龍を中つ国で活用できなくなっちまう。」
>>「だから、ターロン。私をパートナーにしなさい。そして一緒に行きましょう。地下へ。」
メイレンはターロンに同行する事を求めた。
ターロンに特別な思惑が無ければ、これは願ってもないことだろう。
実質的に金玉を手に入れ、しかもメイレンを味方戦力として使えるのだから。

160 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 10:53:36 P
>151−159
>「それよりフリージア、自分も呪われてるの忘れちゃダメでしょ!!」
しばらく考え込むフリージア
「ああ・・・そういえばそうでしたわね」
どうやら今頃になって思い出したようである
「とは言っても私の場合は時がすべてを解決してくれるから大したことじゃありませんわ」
はたして本当にそうなのだろうか?
例えてみるならば今のフリージアさんは中盤のダンジョンでレベルドレインされてしまったようなものであり
何らかのパワーアップ手段をとらなければ足手まといの状態である
やはり恥を忍んでギズモと合体しサキュバスルックになるしかないのか?
「・・・・私は嫌ですわ」

>「メイレン様、金玉の行方をご存知ありませんか?
 玉が三つ揃わないと、色々不都合あるらしいんですけど」
>「・・・その前にレベッカ、地下の広間で金の玉をメイレンが食べたって言ってなかったか?」
>「食ったぜ〜、超食ったぜ〜。」
>「仮に吐き出させるとしてもだ。そいつは後にした方がいいぜ。
  さっきのリリアーナの様子、あれと同じような状態にメイレンもなってた。
  一見人畜無害のリリアーナでさえあの騒ぎだ。メイレンが暴れたらえらいことになるぞ。」
「私は嫌ですわよ!メイレンさんの口の中に腕を突っ込むなんて!!」
もし仮にそんなことをしたらフリージアの腕が食われてしまうだろう
「僕かヴァンエレンさんなら・・・・でもヴァンエレンさんは元は人間だったし・・・
 やっぱり僕が腕を突っ込まなきゃ駄目なのかな?」
別に吐き出させるのに口に腕を突っ込まなければいけないという道理はない
例えば空間転移系の術で取り出しても良いのである・・・・内臓ごと転移してしまう危険性もあるが
まあその事はその時になって考えればいいか・・・とフリージアは考えるのを止めた
>「能力最盛期の大妖怪に大暴れなんぞされた日には、あたしたち全員生きて帰れないって…
  しかたない…金玉の事は後回しにしますか…」

>「おーい、おまえたち大事な事忘れてるだろ?」
>「ターロンだよターロン。あの妖怪魔法使いを放っておいていいのかー?」
「ターロンって誰だったかしら?」
すっかりターロンのことを忘れてしまっているフリージアさん
「ほら、あの・・・・え〜と超選民思想の・・・」
ギズモもうろ覚えである
>「…空気すぎて忘れてたよ。何もしてこないから無害そうだし、スルーしていいんじゃないの?」

>「お話中に失礼」
>「お前は…ターロン!」
うわさをすれば影である
ターロンが一匹現れた

ターロンいわく3つの玉をよこせと
渡してくれれば代りに地下墓地に行ってやるというのだ
渡さなければ力ずくも奪い取るというのもお約束である
どうやら神龍というものを復活させるのが目的らしい
その神龍というものはどうやら水を操る能力を持っているようだ
その能力を使えば大洪水を防げるらしい
「逆に言えば自由に洪水を起こせるようになるよねv」
無邪気にとんでもないことを口走るギズモ
小さくともやはり悪魔か?

メイレンは自分は金の玉を渡すことは出来ないが
パートナーになって同行は出来ると申し出た
「難しい話はよくわからないけど争わずにすむのならそれが一番ですわ」
とフリージア
彼女は話しの内容がよくわかっていないようである
「まあどちらにせよ呪いを解かないといけないのだからやることは変わりありませんわね」
はたしてフリージアさんは無事呪いを解いてAカップから脱出できるのだろうか?

161 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 16:35:03 0
>148>147
>「ふざけるな!返せ、私の玉を返せ!!」
「ひぃ!?」
黒犬の煽りに対して声を荒げて銀玉に執着するリリアーナ。
そこへナナナが真珠玉を差し出す。
>「・・・・・・・・・・ぁ。」
やっと正気に戻るがそのときには後の祭りであった。
>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
少し黙ったあとに状況を理解した彼女は取り乱したことを素直に謝る。
>「言い訳はしない。だって自分がやったこと、ちゃんと全部覚えてるもの。
>ミルクや桜花さんが止めてくれなかったら、私、何をしていたかわからない。
>・・・・・・・・ヴァンエレン、ギズモ、それに皆、本当にごめん・・・・・ごめんなさい。」
「ほんとにどうしちまったんだよぉ。
 顔が怖かったし、まるで人が変わってしまったようだったぞ?」

>「それとヴァンエレン、さっきはごめん。
>あんな事した私が言う資格なんか無いけど、その・・・・・・今、銀玉持ってるんでしょう?
>体の方は何とも無い?
>使い魔の性格がとんでもなく横柄になってるけど、それって銀玉の効果じゃないの?」
その問いを聞いてヴァンエレンはびくびくしながらクリスから離れたあと考え込んでから答える。
「く、詳しいことはわからないけど、銀玉のせいじゃないと思うよ。
 リリアーナが玉をなくす前から様子がおかしかったから」

>149>152
メイレンに若返りの薬をアババババと飲ますと…。
匠(薬)の力によって3000歳から200歳くらいまで若返りました。
「なんと…薬の力によってこうも変わるものなのか」
いや、ありえんだろう。
>「他の男性陣もあっち向いて!!
>誰かメイレン様に掛けるものとか持ってない?」
「む…?そうだな」
女性体とはいえ中身は男性のヴァンエレンもあさっての方向を向く。

162 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 16:38:11 0
>151>154>155
>「しかしどの道、地下に行けば三つの玉は必要ですからね。向こうに行ってからあるだのないだの口論するのもアホらしいですし
>ここで玉の在所をハッキリさせてしまいましょう。真珠はリリアーナ君。銀は暫定吸血鬼さん。金は………どこです?」
地下図書館にいくには三つの玉が必要なのだが、さあて金は一体どこにあるのだろうか?
>「・・・その前にレベッカ、地下の広間で金の玉をメイレンが食べたって言ってなかったか?」
>「食ったぜ〜、超食ったぜ〜。」
だ、そうだ。
これですべての玉が揃った。

>158>159>160
>「どうしても渡したくないならば、手荒な事もしなければなりません。
>先ほどミシェル先生とは和解できましたが、みなさんとも話し合いで事態が解決出来ることを願っていますよ」
話し合いとはいうものの、わざわざ集めた玉をみすみす渡すなんてことは不可能だ。
そして神龍復活のためにメイレンに金玉を譲ってくれと頼みこむターロン。
>>「このファン・メイレンの最も好きな事の一つは、
>> 自分が強いと思っている妖怪に、『私の妖怪力は53万です』と言ってやることよ。」
ロハン先生なにやってんすか?!
>>「だから、ターロン。私をパートナーにしなさい。そして一緒に行きましょう。地下へ。」
「ほへー。
 ということはターロンも我々と一緒に行動するということかな?」
>「まあどちらにせよ呪いを解かないといけないのだからやることは変わりありませんわね」
『バカ共が!
 ちげぇよアホンダラァ。
 あいつにとって必要なものはメイレンと三つの玉だけだ。
 ならば他のいらない奴らの同行なんて認めるわけがねぇだろう』
イラついたような口調で銀玉を所持している黒犬がヴァンエレンの影から出てくる。
『んで、どうするんだ?
 銀の玉は俺の腹ん中で
 真珠玉はリリアーナが持っている。
 あちらについたのは正真正銘の化け物と金の玉。
 どおおおぉぉぉーおおおするんだよ?リリアァァァァァーナさんよぉ』
ニタニタニタニタ。
極上の笑いを浮かべながらヴァンエレンから離れてリリアーナに近づいていく。

「あれ、私は完全放置?」
うっさいわダメ吸血鬼。

163 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/09/21(月) 03:05:26 O
>>158-162

若返りの薬を飲んだ妖怪が豪快に金の玉を飲んだ。と槍に聞いてミシェルはただただ溜め息しか出ない。
>「お話中に失礼」
と突拍子もなくターロンが出てきて、あまつさえ強力な宝物庫の杖を手にしてももだ。
金玉を貸してくれ→お前死にたいの?という、形式美すら感じさせるやり取りに対しても感想は以下同文。
>「逆に言えば自由に洪水を起こせるようになるよねv」
「良い点に気付きましたね使い魔君
しかし彼らの議論には穴がある。神龍。神の名を戴くほどの龍が、高々人間や妖怪の言うことなど聞くでしょうか」
そもそも空が怖がる程の上位種を意のままに操れるのはそれこそ神のみで、云々かんぬん。流石にそこまで面倒な事は言わなかったが。
ものぐさなミシェルでも龍や竜の話は同業の狩人からよく聞く。そこから調べるのは難しくない。
「人語を解し、また格の高い上位種ならばそれは天災。人や妖怪が手を出せる相手ではない
人や妖怪に容易く屈服するならば人や妖怪にも太刀打ちは出来ますよ
中つ国の言い回しは大袈裟なのが多いですから。神龍もその類でしょう」
最後の方は馬鹿っぽく笑って発言している。根拠はないが前例もない。前例のなさが根拠だとも言える。
「それより」
ミシェルは笑った眼のままに、百科全書から下っ端天使の使っている槍をコピーする。
『(中略)
どおおおぉぉぉーおおおするんだよ?リリアァァァァァーナさんよぉ』
ニコニコした表情のまま激しく言い寄る狗に、その後ろ脚に槍を無造作に投擲する。
「三つの鍵の中で一番の不安要素はその狗かな」
そしてターロンに向かって丁寧に、真面目に喋りかける。
「しかし………貴方は出てくるタイミングを間違った。私はてっきり地下図書館の入口が開いたら出てくるものだと
玉を寄越せ。と言いますが玉を潰されたらどうするんです?
私には生徒を護る義務がある。従ってこの選択肢はなるべく取りたくありませんが、一つ玉を破壊し玉の保有者を置き去りにて、さっさと学園に戻る。
そんなことも出来るのですよ?たかが妖怪に魔女見習いに吸血鬼。惜しい人材ではない」
たかが以降の行を吐き捨てるかのようにぞんざいに言い捨てる。
「………と考える者がいても良いですよね」
一旦区切ってから、うって変わって人懐っこい笑顔で笑ってみせる。
「つまりですね」
リリアーナの後ろへと回り込み、彼女をフワッと抱きすくめる。
「玉の無事を確約したいのならば、貴方が大人しくしてなくちゃならない
なに、難しい話じゃない。地下墓地に胡散臭い貴方に替わって、我々魔法学園関係者が行ってあげようということですよ」
どこかで聞いたセリフをパロってターロンに笑いかける。

164 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/21(月) 11:19:34 O
>「言い訳はしない。だって自分がやったこと、ちゃんと全部覚えてるもの。
>ミルクや桜花さんが止めてくれなかったら、私、何をしていたかわからない。
>・・・・・・・・ヴァンエレン、ギズモ、それに皆、本当にごめん・・・・・ごめんなさい。」

「いや…あの……」
(泣かせるつもりじゃなかったのに……)
先程の言葉は桜花流の冗談だったのだが結果的にリリアーナを泣かせてしまったのである。
桜花は深く後悔した。
桜花の心無い一言でリリアーナは傷付いてしまったのだ

それからの桜花はずっと上の空だった。
突如お婆さんが現れ、ロクーの腕を噛み噛みし、薬を飲まされて若返っても上の空。
(なんでこうなんだ…いつもそうだ……
人付き合いに向いて無いのかな………)
皆が玉について話合っている時も上の空
(なんでキツい言い方しか出来ないのだろう…
やっぱり一人で行動した方が…いいんだろうな、きっと。)
ターロンが現れても上の空
(取りあえずリリアーナさんに謝ろう…うん、それがいい。
後の事はそれから考えよう。)
そう思いやっと意識を周りに戻す
「………??」
やっとメイレンとターロンの存在に気が付く。
「リリ―――」
リリアーナの名前を呼ぼうとして途中で止めた。
(リリアーナさんに聞くのは止めよう。彼女も私に対していい感情を抱いてはいないだろうし…
これ以上関係をこじらせるのは嫌だ。)
気を取り直し近くにいたフリージアに話し掛ける
「フリージアさん、すまないが彼と彼女は何者なのだ?
ずっと上の空で周りの話を聞いていなかったんだ。」

165 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 11:07:42 0
>154-156
メイレンは今まで起こったこと全て聞いていたらしい。
さらに、とんでもないことをさらりと言われた気がする。
リリアーナが考え込んでいると、レベッカがメイレンを母ちゃんと呼んでやろうかとからかっている。
だが。
>「やめて。」
「「……えっ?」」
奇しくもリリアーナとレベッカの声がはもった。
>「さっきも言ったとおり、性格も200歳当時のものになっているわ。
> 悪いけどメイテン、あなたを娘だとは思えないのよ。」
リリアーナは驚いてメイレンとレベッカを交互に見比べた。
(え?え?つまりレベッカさんが娘と思えないってことはつまり・・・・・・。
 「娘が死んだ復讐という本能」も消えたってことっ?!)
レベッカが死の報復を受けることになっているリリアーナ達にとっては、とても喜ばしい知らせである。
だが、それはつまり、メイレンと子供達との間の絆が切れた事を意味する。
リリアーナとしては複雑な心境だったが、確認しないわけにも行かない。
『ナナナさん、この若返りの薬の効果は一時的なものなの?
 それとも永続的なものなのかな?』
口にすることは憚られたリリアーナは、テレパシーでナナナにたずねた。
『例えば、メイレン様が200歳になったのは一時的なもので、薬が切れたら元の3000歳に戻るの?
 それとも今後は201歳、202歳って感じで歳を重ねていくのかな?
 もしも前者なら右手をあげて。後者なら左手をあげて。どちらも違うなら、両手をあげてくれない?』

>160 >157
フリージアは自分も呪われているのを、リリアーナの突っ込みで思い出したようだ。
>「とは言っても私の場合は時がすべてを解決してくれるから大したことじゃありませんわ」
ギズモが心なしか楽しそうにみえる。逆にフリージアは嫌そうだ。
>「いやいやいや、リリアーナも玉の呪い解いておかないと、帰ってからの生活に支障がでるよきっと」
リリアーナの脳裏に、自室で玉を取り上げられたり戻されたりして遊ばれている自分の姿が浮かんだ。
「そ、それは困るわ!!」

銀玉は黒犬が、真珠玉はリリアーナが、金玉はメイレンのお腹の中で間違いないらしい。
だが、吐き出させるのは後がいいとレベッカは忠告した。
ミルクの言うとおり、能力最盛期の大妖怪様に暴れられたらひとたまりも無いだろう。
「ギズモも間違っても手なんか突っ込んだらダメだよー。今のメイレン様、あんまり冗談通じなさそうだし。
 ところでレベッカさん、若い頃のメイレン様の能力って何だったか聞いてない?
 とりあえず、言葉の意味を操る能力では無いっておっしゃってたよね?」
当人に聞けばいいのかもしれないのだが、いかんせん性格が良くわからない。
さすがのリリアーナも、いきなり地雷を踏んで死亡フラグだけは避けたいようだ。


166 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 11:08:38 0
それにしても、噂をすれば影、とはよく言ったものだ。
アナスタシアがターロンの話をしたとたん、出番とばかりに本人が現れた。

>158-159
ターロンの言い分はこうだ。
3つの玉を渡せ、そうすればかわりに地下墓地へ言ってやるといった。
その一方で、宝物庫にあった雷龍100匹を封じた杖まで勝手に持ち出している。
>「どうしても渡したくないならば、手荒な事もしなければなりません。
> 先ほどミシェル先生とは和解できましたが、みなさんとも話し合いで事態が解決出来ることを願っていますよ」
「ふ、ふざけないでよ!
 恩着せがましく言ってるけど、あなたのやってることはただの追いはぎと泥棒じゃないの!」
怒るリリアーナを無視して、ターロンは神龍の復活を餌にメイレンを篭絡にかかった。

皆は口々に思ったことを口にしている。
>「逆に言えば自由に洪水を起こせるようになるよねv」
>しかし彼らの議論には穴がある。神龍。神の名を戴くほどの龍が、高々人間や妖怪の言うことなど聞くでしょうか」
>「(略)中つ国の言い回しは大袈裟なのが多いですから。神龍もその類でしょう」
話を聞いているうちに、リリアーナは誰の言い分が正しいのかわからなくなった。

>164
「・・・・・・・・あ。そういえば、私も神龍の伝説聞いたことあるよ。
 何でも龍の玉を集めると、何でも願いを叶えてくれるとか。眉唾ものだよね?」
ね?と桜花に話をふったものの、上の空の彼女は気づかない。
(や、やっぱり呆れられてるんだ・・・・・・・)
些細な行き違いにまだ気づいていないリリアーナは、無視されたと誤解してしょんぼりした。

>162-163
そうこうしているうちに、妖怪チームの話は纏まったようだ。
>「だから、ターロン。私をパートナーにしなさい。そして一緒に行きましょう。地下へ。」
何となく同行の流れになりかけたのを、銀玉を奪った例の黒犬が阻止した。
>『(中略) あいつにとって必要なものはメイレンと三つの玉だけだ。
> ならば他のいらない奴らの同行なんて認めるわけがねぇだろう』
「ちょっと!銀玉返しなさいよ!!」
>『んで、どうするんだ? (中略)
> どおおおぉぉぉーおおおするんだよ?リリアァァァァァーナさんよぉ』
「ひ――――!!そんなの私に言われたって!!
 っていうか、この状況で銀玉の在り処暴露してどうするのよ!」
リリアーナが迫力に押されてじりじり後ずさりしていると、突然槍が黒犬めがけて飛んできた。
ミシェルの援護を受け、リリアーナは弾かれたようにミシェルの元へ走る。
「ヴァンエレン、この犬恐いよ!口調とかどことなく死王に似てる気がするし!
 本当の本当に、ただの使い魔なんでしょうね?!」
リリアーナはミシェルの背に隠れながら、黒犬のあるじことヴァンエレンに食ってかかった。
ちなみに死王とは、学園地下図書館に住まうモンスターを統べるアンデットの王の名である。

167 名前:リリアーナと黒猫 ◆jntvk4zYjI [sage アイシャさん、もしルズ待ちだったのなら申し訳ない!!] 投稿日:2009/09/22(火) 11:16:01 0
ミシェルの陰に隠れ、リリアーナは安心しきっていた。
だがミシェルとターロンの話を聞いているうちに、遅ればせながら重大な事実に気づく。
(えっと・・・・・・さっきターロンは、何と言っていたっけ?ミシェル先生とは・・・・・・・)

>先ほどミシェル先生とは和解できましたが
>「たかが妖怪に魔女見習いに吸血鬼。惜しい人材ではない」

脳裏に再生されたミシェルの声に、吐き捨てるようにぞんざいなミシェルの言葉が重なった。
>「………と考える者がいても良いですよね」
・・・・・・・・・・・満面の笑顔がこれほど恐ろしい人を、リリアーナは知らない。
>「つまりですね」
リリアーナは逃げようとしたが、いつのまにかミシェルが回り込んでいた。
「は、放してください!!」
リリアーナは暴れたが、ミシェルの腕はびくともしない。
>「玉の無事を確約したいのならば、貴方が大人しくしてなくちゃならない
>なに、難しい話じゃない。地下墓地に胡散臭い貴方に替わって、我々魔法学園関係者が行ってあげようということですよ」

(あ、そうか!)
リリアーナは悟った。色々前置きしたが、結局ミシェルが言いたいのは、この事なのだと。
リリアーナは体の力を抜いて、ミシェルに身を任せた。
そして考えた。今の自分にできる事といえば――――。

「メイレン様、ターロンの口車に騙されないで。
 あなたは、昨夜のターロンの話を覚えていらっしゃるはずです。彼はこう言いました。
>私の目的は、ムウ大陸の魔力を用いて、世界を魔法使いの支配する世に変えることです。」
もっともこれが、本当にターロンの真意かどうかはわからないのだが。
「レベッカさんも聞いて。マリオさんって人は、ターロンに騙されてムウ大陸を探していたの。
 その人はターロンにとって用済みになった時、お礼と称して鉄像にされたわ。
 ターロンの言い分はこうよ。
>ムウ大陸発見に関する偉大な業績は、新たな魔法帝国で彼の体と共に永遠に語り継がれるでしょう。
>魔法使いではないマリオさんにとっては最高の報い、最高の栄誉のはずです」
リリアーナの顔が歪んだ。
「――――そんなターロンが、中つ国のために、神龍の力を使うと本気で信じられるの?」

果たしてリリアーナは、自分の考えを最後まで述べることができるだろうか。

------
その頃の黒猫ルズは、というと・・・・・・・。
「ふ〜。お腹いっぱいなのですわ〜」
クッキーを食い散らかして、まん丸お腹を抱えていた。

「アイシャ様〜、そちらのメイドさんと難しい話は終わりまして〜?
 それにしてもフリージア女王様たちは遅いですわね〜。
 皆様ここには戻らないおつもりなのかしら〜ん。
 ねえ、アイシャ様は、これからどうなさいますの〜ん?」
お菓子を食べることに夢中で、難しい話を完全スルーしていたルズはのんきなものである。

168 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 18:02:43 O
>159-167
>「お前は…ターロン!」
>「いや、悪い、冗談だ。俺ターロンの顔も見たことねーんだ。ははは。
「本人だよ!あたしも直接見るのは始めてだけどな!」
あたしがターロンを見たのは、目撃情報から作られた似顔絵と、それからアイシャの持ってた手配書。
どちらの絵とも同じなんだから、これはもう本人間違いなし!
> ……えっ?何?本人?まじよ?」
…ほんとに適当に言ってたのかよ。

ターロンの方はこちらの事を気にする様子もなく。
自分がムウ大陸で神龍なる生き物を復活させたいから、こちらが苦労して揃えた玉を3つ渡せと脅してくる。
寝言は寝て言えと言ってやろうと思ったら、レベッカがえらい勢いで驚いた。
>「し…神龍だと!?」
「…なに、神龍ってそんな凄い生き物なの?」
レベッカとメイレンさんによれば、どうも神龍は水を自在に操る竜なようで。
龍と竜って違うの?という根本的な所が問題なあたしとしては、それ以上の事はよくわからない。
>「逆に言えば自由に洪水を起こせるようになるよねv」
>「良い点に気付きましたね使い魔君
> しかし彼らの議論には穴がある。神龍。神の名を戴くほどの龍が、高々人間や妖怪の言うことなど聞くでしょうか」
ギズモとミシェル先生から結構否定的な意見も出てるし、どうなんだろうこの提案は・・・

>>> そして、ターロン。あなたはその逆鱗の場所を知っている…そうでしょう?」
> 「もちろんです。さもなければ龍を御する事が出きるはずもない」
予想していたであろうターロンの返事を聞いて、メイレンさんは金玉を渡す流れになるのかと思ってた。
が。金玉の呪いを危惧したメイレンさん、なんとターロンにパートナー提案を始めたじゃないか!

169 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 18:05:33 O
>「ほへー。
> ということはターロンも我々と一緒に行動するということかな?」
>「難しい話はよくわからないけど争わずにすむのならそれが一番ですわ」
「う…ん…まあ、平和利用できるんならそれはそれで…」
>『バカ共が! (中略)
> ならば他のいらない奴らの同行なんて認めるわけがねぇだろう』
うわわっ!いきなり怒られましたよ、しかもヴァンエレンの使い魔に!
普通使い魔って、ギズモみたいに主人より下手に出るんじゃないの!?
なんでこの黒犬はこんな高圧的なの!?

>「あれ、私は完全放置?」
>「ヴァンエレン、この犬恐いよ!口調とかどことなく死王に似てる気がするし!
> 本当の本当に、ただの使い魔なんでしょうね?!」
黒犬に詰め寄られていたリリアーナがミシェル先生に助けられても、ヴァンちゃんはぽへっとしたままだし。
前に会った時、死王は黒猫の姿だった。…他の姿に変身できないって保証はどこにもない。
「…死王って黒猫だったよね?犬にも化けるとか、犬版の死王がもう一匹いるとか、そんな事ないよね?」
ヴァンエレンにそう聞いてみたけど、知ってるのかなー、微妙な気がする…

>「しかし………貴方は出てくるタイミングを間違った。(中略)
>そんなことも出来るのですよ?たかが妖怪に魔女見習いに吸血鬼。惜しい人材ではない」
「え。いやいやそれは…」
ミシェル先生の聖職者らしくない発言に、あたしは思わずツッコミを入れそうになる。
>「………と考える者がいても良いですよね」
でもその前に、先生はそう言ってにっこり笑った。

> 「……どういう事ですか?」ターロンも、ミシェル先生の真意をはかりかねたらしい。
>「つまりですね」
ターロンの質問に答える前に、ミシェル先生は後ろからリリアーナを抱きしめた。
> 「玉の無事を確約したいのならば、貴方が大人しくしてなくちゃならない
> なに、難しい話じゃない。地下墓地に胡散臭い貴方に替わって、我々魔法学園関係者が行ってあげようということですよ」
あ、なるほど。そういう事ね。

事情を理解したリリアーナも、メイレンさんやレベッカを説得し始める。
>「――――そんなターロンが、中つ国のために、神龍の力を使うと本気で信じられるの?」
「そうだよ!どうせ利用するだけして、用済みになったらポイ捨てする気に決まってる!
 ほらほら、ベルジン先生もなんとか言ってやって下さいよーっ!」

170 名前:ナナナとアナスタシアとターロン ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 18:27:27 O
>『ナナナさん、この若返りの薬の効果は一時的なものなの?
> それとも永続的なものなのかな?』
>>「はうっ!?えーとえーっと…はわわわわ……」
リリアーナに念話で話しかけられたナナナは、最後まで聞いた後でおそるおそる左手をあげた。
どうやら、若返りの薬は永続的効果が期待できそうだ。

その後、フリージアからメイレンとターロンについての説明を聞き。
リリアーナの口からターロンの悪行を知ったであろうベルジンと桜花とクリスの所に、アナスタシアが近づく。
> 「それで、お前たちはどう思うんだ?
>  ターロンは信用できると思うか?あいつと協力したいか?
>  私は別にどっちでも良いんだぞ♪」


ターロンは、ミシェルが話している時も、リリアーナが話している時も、黙ったまま動かなかった。
フードを深く被っているので、その表情も見ることはできない。
ターロンは、リリアーナたちの意見を聞き終わった後で、ようやく口を開いた。
「これはどうも、とんでもない誤解があるようです。
 私が魔法帝国を築きたいのは、ひとえに中つ国民全体を含めた天下万民のため。
 決して己の私利私欲のために、神龍の力を我が物にしたいのではありません」
ターロンは、手にした魔杖を自分の後ろに投げ捨て、その場に平伏した。
そして頭を床に擦り付けながら言葉を続ける。

「確かに私に行き過ぎた言動があったかもしれませんが、それも人々を助けたいとの熱意あっての事。
 メイレン様のような偉大な妖怪に、わざわざ立ち向かいたいと思う者がおりましょうか。
 私に二心の無い証拠として、ぜひ他の方々も一緒に地下にご同行いただきたい。
 もし私の側に不審な点があれば、この場で御成敗ください。
 だが今一度私を信用していただけるなら、天下万民の大きな幸いとなるでしょう」

171 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/23(水) 19:26:55 0
>163>167>169>170
学園教師、ミシェルが妖怪コンビに啖呵をきる。
神龍を妖怪や人間が制御できるはずがない。
あるいは、我々には玉を破壊する選択肢もありえるという事を。
> 「玉の無事を確約したいのならば、貴方が大人しくしてなくちゃならない
> なに、難しい話じゃない。地下墓地に胡散臭い貴方に替わって、我々魔法学園関係者が行ってあげようということですよ」
>>「あなた、ずいぶん生意気な口をきくわね。」
メイレンがミシェルに言った。
>>「私に対して生意気という意味ではないわ。あなた達の造物主に対して生意気だと言ったのよ。
>> あなた達人間は、たとえ殺人や盗み、レイプさえしても、悔い改め神に祈りさえすれば天国へ行ける。
>> この世界で、あなた達人間ほど神に寵愛されている生命体はいるかしら?いいえ、いないわ。
>> そのあなた達が使う大きな力を、まさかあなた自身が出しているとでも言うの?
>> とんでもない。あなた達が大きな力を使えるのは、神があなた達の命にそう名づけたからよ。
>> あなた達は神の刻みし名において大きな力を使う。
>> それが私達が神龍に力を借りることと、一体何が違うというのかしら?何も違いは無いわ。 」
> 「メイレン様、ターロンの口車に騙されないで。
>  あなたは、昨夜のターロンの話を覚えていらっしゃるはずです。彼はこう言いました。
> >私の目的は、ムウ大陸の魔力を用いて、世界を魔法使いの支配する世に変えることです。」
>>「大切なのは過去じゃなくて現在よ。
>> あなたの好きそうな言葉じゃない?」
リリアーナにメイレンはそう応えた。
リリアーナとミルクは引き続きレベッカとメイレンに説得を試みた。
しかし、メイレンの態度は変わらなかった。

> ターロンは、リリアーナたちの意見を聞き終わった後で、ようやく口を開いた。
> 「これはどうも、とんでもない誤解があるようです。
>  私が魔法帝国を築きたいのは、ひとえに中つ国民全体を含めた天下万民のため。
>  決して己の私利私欲のために、神龍の力を我が物にしたいのではありません」
> ターロンは、手にした魔杖を自分の後ろに投げ捨て、その場に平伏した。
> そして頭を床に擦り付けながら言葉を続ける。
> 「確かに私に行き過ぎた言動があったかもしれませんが、それも人々を助けたいとの熱意あっての事。
>  メイレン様のような偉大な妖怪に、わざわざ立ち向かいたいと思う者がおりましょうか。
>  私に二心の無い証拠として、ぜひ他の方々も一緒に地下にご同行いただきたい。
>  もし私の側に不審な点があれば、この場で御成敗ください。
>  だが今一度私を信用していただけるなら、天下万民の大きな幸いとなるでしょう」

「俺はお前らの味方だぜ、リー。」
レベッカが口を開いた(?)。レベッカはターロンに言った。
「誰だ?って聞きたそうな表情してんで自己紹介させてもらうがよ。
 俺はメイレンの娘のレベッカ。
 俺は謀略極まる王宮の中で生活してきた。だから良い奴と悪い奴は匂いでわかる。」
レベッカは皆に聞こえるように言った。
 「このターロンって奴は臭いぜ!ゲロ以下の匂いがぷんぷんするぜ!
 こんな糞野郎には今まで出会ったことがないほどにな!
 人々を助けたいとの熱意?違うね!こいつは生まれついての悪党だ!
 おい先公!早いとこそいつをメイレンごとぶちのめしちまいな!
 メイレンの能力は…」
レベッカは言葉をつまらせた。
「悪い、若い頃のメイレンの能力は知らねーんだ。俺はまだ生まれてなかったしなぁ…」
突然レベッカがターロンの後ろに向って叫んだ。
「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
ターロンに飛び掛る影が一つ…

172 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/23(水) 19:28:07 0
時間は少し遡る。
ロクーはターロンやミシェル達を見比べて困っていた。
ターロンのことは、レベッカと同様にリリアーナからの説明で把握していた。
しかし、どちらが自分にとって有益か、ロクーでは判断がつけかねるのだ。こんな時、ボスがいれば…
「(ロクー、聞こえるかロクー?)」
「…ボス?」
ロクーがきょろきょろとあたりを見回した。
「(ロクー、今私はお前のすぐ近くまで来ている。テレパシーを送っているのだ。
 お前は普通に小声で話せばいい。俺には聞こえている。)」
「ボス、一体おらはどうすればいいんでしょうか?」
「(ロクー、奴は、ターロンは指名手配されている妖怪魔法使いだ。
 我々の計画にとって奴は邪魔になる。
 今奴が他の奴に気をとられている隙に始末しなければならない。)」
「ええっ!?でも、おらには魔法使いを倒すことなんてできねーよ!」
「(心配するな、ロクー。私は、今お前のすぐ近くまで来ていると言っただろう?
 ロクー、ターロンに近づけ。そしてノビール・アームで奴を拘束しろ。
 2m以内だ。お前が奴に2m以内に近づけば、後は俺が始末する。)」
「ボス…わかりました。やってみます!」

> ターロンは、手にした魔杖を自分の後ろに投げ捨て、その場に平伏した。
> そして頭を床に擦り付けながら言葉を続ける。
ロクーは彼とメイレンの死角から抜き足差し足で近づく。
幸いにもロクーは魔法使いではないので、魔力で感知される恐れはなかった。
そして…
>「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
レベッカが叫んだ時、ロクーは既に行動を起こしていた。
「ノビール・アーム!」
無防備なターロンに伸びる鉄製のアーム。
「もう少しだ!後1m近づけば、ボスが力を貸してくれる!」

173 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 01:12:24 O
>>167 >>171

>>「あなた、ずいぶん生意気な口をきくわね。」
ミシェルがリリアーナを、ひいては真珠の玉を盾にとり、どう動くかじっくり見定めようとしたらこんな言葉が飛んできた。
「というと?」
ミシェルは子供の空想話を聞くような生暖かい目線を妖怪にくれてやる。
>>「私に対して生意気という意味ではないわ。あなた達の造物主に対して生意気だと言ったのよ。
(中略)
>> それが私達が神龍に力を借りることと、一体何が違うというのかしら?何も違いは無いわ。 」
「そういった話は苦手なのですがね
強いて言うなら、誰しも才能は努力という肥料をやらないと花咲かない。ということです」
神に愛されたから人は力を振るえるのか、人はその智と努力によって力を勝ち得たのか?
ミシェルはある種哲学的とも取れる妖怪の批判に、毅然と言い放つ。
「人は神の寵児かも知れない。しかし人は神の愛の上に胡座をかいてはいないのです
我々は魔法を手にしたがそれでも全能ではない。何故でしょう?それは神がそう望むから
全能故に怠惰な生を貪るのではなく、欠陥に足掻き懸命な生を送るため
懸命に生きるという事は努力をするという事なのです」
そこまで言って息を継ぐ間にリリアーナも口撃を加える。
>「メイレン様、ターロンの口車に騙されないで。
(中略)
――――そんなターロンが、中つ国のために、神龍の力を使うと本気で信じられるの?」
>「俺はお前らの味方だぜ、リー。」
槍もすかさず援護攻撃。しかしこの人を惹きつけるのはリリアーナの人徳というものだろうか
しかし………
ミシェルは腕に抱いたままのリリアーナに喋りかける。リリアーナからは見えないだろうが、まあまあ顔は険しい。
「情に訴えても効果は薄いでしょうね。意見を聞かせたくば屈服させろ
と言わんばかりの勝ち気な人柄のようですし」
さりとて、まさかここでがっつり戦う気はミシェルにはサラサラない。
>「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
「彼は、最悪殺される」
ターロンに突っ込んでいった人間に厳しい評価を与える。
当然、ミシェルはその評価を聞いたリリアーナが僅かに動くのを見逃しはしない。
「君は動いてはダメですよ。放っておいても桜花君なり天使先生なりがどうにかするでしょう」
情に篤いリリアーナにミシェルは優しく優しく諭す。
「ターロンがどう動くか判らない現状で、一番危険なのはリリアーナ君なんです。
だから君を自由にはさせられない。君は優しいから心苦しいでしょうが耐えて下さい」

174 名前:アイシャ ◆tHMocp7oHg [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 01:36:44 O
「………そーいう意味だった訳ねハイハイ」
メイドの返事を聞き、何かガッカリした感じで返事をしたアイシャ
「私はてっきり、イカレたメイドのせいで滅びましたって思ってたんだけど…けど、そうでもなかったみたいだし
 仮にイカレてたり、ターロンにそそのかされていたのなら

 毒でも盛っててもおかしくないしね」
そう言って、元気なルズに視線をやる。
「まぁいいや、聞きたいことは聞いたし、あのクソ天使に一発入れたいし…ルズ!行くよ」
アイシャは席を立ち、出口へ歩きだした。
「あ…もう1つ引っかかったことあったわ」
足を止め振り向く、その表情は悪意に満ちている
「なんで『最高』のメイドがメイド長の下なんかについてんのかな…
 ふっしぎだよね。『最高』のメイドってことは仕事が一番出来るってことだよね?
 普通その職の長に就くのはそういう奴じゃない?
 それとも、上につける器じゃなかったとか?
 それじゃ最高じゃないじゃん
 それに何でその最高のメイドが客人に茶も出さすに死体処理なんかやってんだろ?
 ………誰かが何か仕組んだ系?
 なら、納得出来るね。人も霊もメイドも全て消し去ってしまえば、残ってるのが最高のメイドだもんね〜♪その後に誰が来ようとも、自分が言い張れば通るし」
果たしてルズは気付くだろうか
今こうしてまくし立てている間、魔銃の形態が突撃銃から散弾銃形態へ変化していることを
そして、メイド長の返答次第では、仕掛けるつもりでいることを

175 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 13:00:51 P
>161−174
>「フリージアさん、すまないが彼と彼女は何者なのだ?
ずっと上の空で周りの話を聞いていなかったんだ。」

「それはですわねぇ・・・・・・かくかくでしかじかでうんぬんですわ」
つまり要約するとあの二人の種族は妖怪であるということである
ターロンは妖怪でありながら妖怪としての能力を持っていない
だが妖怪であると同時に魔法使いでもある存在であり
魔法使いが支配する世界を作ろうとしている
メイレンはレベッカの母親であり伝説クラスの大妖怪であり中つ国のVIPだ
それ故にここで命を落としたりすると国際問題になりかねない
イメージダウンにつながるので大好きなのは人間の肉♪というのは中つ国の国民には内緒である
という内容を桜花に伝えるフリージア

>「ヴァンエレン、この犬恐いよ!口調とかどことなく死王に似てる気がするし!
  本当の本当に、ただの使い魔なんでしょうね?!」
>「…死王って黒猫だったよね?犬にも化けるとか、犬版の死王がもう一匹いるとか、そんな事ないよね?」

はたしてこの黒い犬は死王なのだろうか?
それを確かめる簡単な方法はオルビア先生!!と大きな声で叫ぶ事である
本当に死王なら心底脅えるはずだ
だがフリージアは恥ずかしすぎるのでそんなことはしたくないのであった
ちなみにオルビア先生とは学園の図書館の主であり
図書館という場においては最強生物と化す図書館の魔物の恐怖の対象である
ムーの図書館においてもそれは変わらないであろう
たとえ死王であれど例外ではなくその名を聞いただけで脅える筈である
まあさすがに図書館から図書館にワープする能力はないだろうが・・・

>「おい先公!早いとこそいつをメイレンごとぶちのめしちまいな!」
メイレンごとターロンを倒せとミシェルに言うレベッカ
そして横から飛び掛るロクー
場所的にフリージアにはそれを止める事は出来ない
>「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
>「彼は、最悪殺される」
何もするなとリリアーナに警告するミシェル
ロクーが死んだらメイレンに食べてもらって証拠隠滅すればいいとそう考えているのだろうか?
いやロクーなんて始めから居なかったと思い込む気であろうか
知り合いになって時間が浅いため行動パターンが良くわからないフリージア
ターロンは選民思想バリバリの悪党である倒してしまってもかまわないだろう
だがここで倒れてしまっては神龍の制御方法がわからなくなってしまう

「死んでもアイシャさんがいれば何とか情報は聞き出せるよvだから止めないで見守ろうよv」
さりげなく外道な事を無邪気に言うギズモ
ぶっちゃけギズモは科学文明の人間であるロクーが気に入らないのである
そして死霊科のアイシャが居れば死人に口あり成仏していない限り情報は聞きだせる
「それはターロンのですのロクーさんのですの?」
ターロンがロクーを倒すか?ロクーがターロンを倒すか?
どちらかが死ぬ事を何気に確定しているフリージア
ぶっちゃけフリージアさんはたとえ一億殺されようともその中に家族や友人が含まれて居なければどうでもいい
ロクーはロックに似ている
もしかしたらロックの複製人間(コピーホムンクルス)かもしれないと思うほどである
だがロクーはロックとは別人である故に友人ではない
まさに外道である


176 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 14:46:29 O
>「それはですわねぇ・・・・・・かくかくでしかじかでうんぬんですわ」

「なるほど、あれが件の妖怪ターロンに中つ国最強と言われる大妖怪メイレン……」
フリージアの説明を聞き状況を把握する桜花。

>「それで、お前たちはどう思うんだ?
>ターロンは信用できると思うか?あいつと協力したいか?
>私は別にどっちでも良いんだぞ♪」

「…信用が置けるかは分からない。私は彼とは初対面だし、他人からの批評だけで物事を考えるのは―」
出来ないと言おうとした刹那

>「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」

ロクーが動いた!
「!!!時よ、止まれ!」
慌てて時間を止める桜花
(しかし、時間を止めてどうする?この状況……
ロクーの取った行動、間違いとも言えない。参ったな…)
この間の思考時間0.2秒
ターロンが危険な妖怪だと言う事を皆の話から聞いている状況ではロクーの行動は当たり前なのかもしれない。
(しかし、急すぎる。もう少し待つか教師陣の反応を待つべきだった。
なぜ、突然行動を起こしたか?それが気になる。)
思考時間0.4秒
リリアーナたちほどロクーと付き合いの長くない桜花。学園関係者でも無く、謎の行動。
リリアーナがロクーの事をどう思っていても桜花からすればロクーも疑う人物リスト入りである。

177 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/24(木) 14:47:42 O
(さて、どうしたものか…ほうっておけばロクーはターロンに攻撃するだろう。
そこで問題だな。
私は残った響の時間でどう行動するか?

三択?―一つだけ選びなさい。

答え@キュートな桜花は妖怪ターロンを助ける。

答えAクールビューティーな桜花はロクーに味方する

答えB何もしない。現実はこんな物であると諦める

答えHどう考えてもいい考えが浮かばないので桜花は考える事を止めた)
思考時間0.6秒
(私が〇を付けたいのはAだがロクーが行動不信で付けるに付けられないし…
@はもしターロンが批評通りの妖怪だとしたら助けた後のリスクが大きい…
やはりBか……)
思考時間0.8秒
(B……それしかないな。それしかない…はずだ。………本当にそれしかないのか?
考えろ桜花、答えがBからHにすり変わりつつあるぞ。
………………ある。あるじゃないか。なら行動あるのみだ!)
思考時間一秒。静止時間残り一秒。
ナイフを一本取り出し、ロクーに向け投げる。ナイフは丁度ロクーの手前1メートルの地点で止まる。
(当たるか当たらないかの微妙なラインで投げた。
何もしなければ髪を掠めて通り過ぎるだけだが…)
(私がロクーに対して引っ掛かりがあったのはあの言葉からだ。
“見えたぞ”
あれからだ。この状況下ならナイフを投げても不信に思われる事は無い。
もし本当にこの静止時間、響の世界が見えているなら時が動き出した瞬間回避行動を取るだろう。)
最後に投げた体制のまま指をロクーに向け
「ロクー!きさま!見えているなッ!」
(ここまでして見えていなかったら私としては恥かしい限りだな…
時は動き出した…)
周りの皆は驚くだろう。ナイフがロクーに向かい、桜花はロクーに向け指差しているのだから

178 名前:メイド長 ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 17:33:48 O
>>174
「い、いやあねぇ。ターロンにそそのかされてるとか…
 おほ。おほほほほほほほほほ!」
頭から被っているシーツで表情はわからないが、メイド長は慌てているように見えた。

>「あ…もう1つ引っかかったことあったわ」
「あらぁん。なにかしらぁ」
>「なんで『最高』のメイドがメイド長の下なんかについてんのかな…(中略)
> その後に誰が来ようとも、自分が言い張れば通るし」
「ムムムちゃんが作られたのは、メイドコンテストの666回目なのよぉ。
 あれはお題が戦闘力の回だったから、ムムムちゃんは戦闘力だけは最高だったわねぇん。
 でも、ご主人様の言う事を聞かないとか、完全とか最高とは違うし…
…地下のメイド像はムムムちゃんじゃないのかしら……あ」

メイド長の頭が天井を見上げたため、シーツが頭から滑り落ちた。
隠れていたカバの頭には額に白い御札が貼られ、目は赤く光っている。
アイシャが白い御札の意味を知らなくても、メイド長の様子がおかしい事はすぐ気がつくだろう。
メイド長は、御札で言動をターロンに操られていたのだ。

「はい…ターロン様…邪魔者…始末…」
うわごとのようにつぶやいたメイド長は、アイシャに向き直ると口を大きく開けた。
「ぶるああぁぁぁ!!」
メイド長の口から光弾がアイシャに向けて撃ち出される。
光弾が何かに当たれば、大爆発が起きるだろう。

179 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/26(土) 08:39:21 0
>173>177
> 「ロクー!きさま!見えているなッ!」
そして時は動き出す。
> 周りの皆は驚くだろう。ナイフがロクーに向かい、桜花はロクーに向け指差しているのだから
「ヘブンスマ…!?」
ロクーは時が動き出すと同時に、何かを叫ぼうとした。
それは、呪文というより、何かの固有名詞を叫ぼうとしたようだったが、
ドン!という鈍い音とともに中断された。

考えてみれば、当然の結果だったのかもしれない。
ターロンを攻撃しようとすれば、メイレンに攻撃されるに決まっている。
メイレンがロクーに突進し、掌打で吹き飛ばしたのだ。
そのすぐ直後に、オウカの投げたナイフがメイレンの顔の前を通り過ぎ、
ロクーは先ほど崩壊した象ゴーレムの瓦礫の中に突っ込んだ。
メイレンは少し驚いたような顔をしてオウカの方を見た。
>「惜しかったわね。」
メイレンから見れば、ロクーがメイレンに攻撃されている隙に、
オウカがメイレンをナイフで刺そうとした様に見えたのだ。
時間停止を認識できないメイレンには、
そのナイフがもともとロクーを狙ったものだと知る由もない。
>「彼は死んだわ。」
メイレンがミシェルに言った。
>「最悪ね。」
ロクーの体半分は瓦礫に突っ込んでいて見えない。
しかし、それがぴくりとも動かないので、メイレンの言葉通りのように見えた。
>「『我々は魔法を手にしたがそれでも全能ではない』…まったくその通りだと思うわ。
> もしあなた達が私と敵対するつもりなら、嫌でもその言葉通り足掻くことになる。
> 私の能力は、“次元”変える程度の能力。
> 大妖怪とたかだ魔法使いが、どれだけ“次元”が違うか教えてあげるわ。」

180 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/26(土) 17:16:34 O
>171-173 >175-177 >179
>「誰だ?って聞きたそうな表情してんで自己紹介させてもらうがよ。(中略)
> 俺は謀略極まる王宮の中で生活してきた。だから良い奴と悪い奴は匂いでわかる。」
>>「メイレン様の娘…だと…?」
レベッカの言葉を聞いたターロンは、メイレンさんの方を伺うように見た。
たぶんレベッカの言葉が本当か確認したいんだろうけど、当然メイレンさんは否定しない。
ま、本当の事だから当たり前なんだけど。

>「このターロンって奴は臭いぜ!ゲロ以下の匂いがぷんぷんするぜ!(中略)
> メイレンの能力は…」
時々、レベッカは変態が演技じゃないかと思えるような事を言う。
今もそうだ。ターロンがとても信頼できる相手じゃない事は、協力者のマリオさんを鉄化したことから明白。
でも、問題は。…ターロンに加えて、メイレンさんまで敵に回して勝てるのか?
この一点に尽きる。
>「悪い、若い頃のメイレンの能力は知らねーんだ。俺はまだ生まれてなかったしなぁ…」
「…それは普通知らないよな…」
何をしてくるのかも不明な能力の、ターロンも恐れる戦闘力(自称)53万。
もう勝てる気がしないのってあたしだけ?
ってか、妖怪って年を取ったら能力が変わるのか…知らんかった…

>「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
急に、レベッカがターロンに向かって叫んだ。
いや、正確には、ターロンに背後から襲いかかるロクーに!!
「ちょっ…あんのバカッ…!!」
>「もう少しだ!後1m近づけば、ボスが力を貸してくれる!」
ボス?ロクーが所属してるとか言ってた組織の上司?
疑問の答えが頭の中に浮かぶ前に、決着はついていた。

>「ヘブンスマ…!?」
ヘブンスマなんと言おうとしたんだろう。
全てを言い終える前に、突進してきたメイレンさんの攻撃でロクーは吹き飛び、瓦礫にめり込む。
次の瞬間、突然現れたナイフがメイレンさんの顔の前を通り過ぎて飛んでいった。
あれは…桜花のナイフ?
前にもこんなことがあった。
よくわからないうちに、突然飛んでいくナイフ。
これが桜花の魔法?
>「惜しかったわね。」
「いやいやいやいやまずいって!ダメだよ桜花、メイレンさんを攻撃したら!」
桜花はメイレンさんを攻撃したんじゃない気はするけど、問題はメイレンさんがどう思ってるか。
ここは制止するように見せておくに限る。

>「彼は死んだわ。」
「え…?」
ロクーは、瓦礫に半身を突っ込んだまま動かない。
まさか、本当の本当に死んじゃった…?
「ちょっとちょっとロクー!?大丈……う…」
>>「そこまでですよ。彼には近づかないでもらいましょうか」
宝物庫から盗み出した杖を手にしたターロンに行く手を遮られ、仕方なくあたしは後ろにさがる。
そうか、御札は剥がしていなかったから、いつでもターロンは手元に杖を呼べたのか。
くっそ。これじゃ対抗するどころの話じゃないぞ!

>「『我々は魔法を手にしたがそれでも全能ではない』…まったくその通りだと思うわ。(中略)
> 大妖怪とたかだ魔法使いが、どれだけ“次元”が違うか教えてあげるわ。」
>>「若さ故の過ちは、一度は見逃してあげましょう。
>> しかし二回目はありませんよ。
>> 戦うか、戦わないか、よく考えて決めることです」
虎の威を借る狐よろしく、メイレンさんの後ろからターロンが自信満々で協力を呼びかけてくる。
と、アホ姉がちょいちょいと袖を引っ張って、あたしに耳打ちした。

181 名前:アナスタシアと(ry ◆9DoC6dU6XQ [sage 待たせてごめ…] 投稿日:2009/09/26(土) 17:20:05 O
アナスタシアはミルクに耳打ちした後、ぬいぐるみを背中に担いでふわふわとメイレンたちに近づいた。
「しょうがないなー。協力してやってもいいけど、神龍の力の分け前はこっちにも回すんだぞ。
 神龍復活のための玉はこっちは2つ、そっちは1つ。とーぜん、分け前の三分の二はこちらにもらえるよな?」
メイレンと顔を合わせる程度の高さを飛ぶアナスタシアの背中で、ナマケモノのぬいぐるみに文字が浮かぶ。
【慌てずに協力するフリをして相手の隙をみつけろ】

一方、ミルクはミシェルとリリアーナに近づいて、小声で話しかけた。
>>「アホ姉はああ言ってますけど、ミシェル先生は連中に勝てそうだと思いますか?
>> 無理っぽいなら、今は我慢するしかないよリリアーナ。
>> ターロンの本性をメイレンさんが知るまでは、大人しくしていよう。
>> …それからレベッカ、メイレンさんの言ってた能力が、どんなものかわかる?」

ターロンは、床を3回杖で叩いて呪文を唱えた。
すると床に魔法陣が現れ、その上に黒い空間の裂け目が出現する。
> 「はわわわ!どうして隠し陣の呼び方を知ってるんですか〜!?」
>「メイド長と名乗る方にお聞きしました」
ターロンはナナナにそう答えると、一同の方に振り返る。
>「リリアーナさんとおっしゃいましたか。
> 過去の遺恨は水に流し、メイレン様のおっしゃるとおり今の私を信用し、協力していただきたい。
> 神龍の力を得た時には、メイレン様に倒された少年も私が助けて差し上げましょう。
> そちらの黒犬のご主人も、私に協力していただけますね?」
ターロンは銀玉を食べた黒犬の主人、ヴァンエレンにもそう呼びかけた。
>「他の方々も、私に協力していただけるなら、その裂け目にお入りください。
> 地下まで安全にみなさんをお運びしましょう」

182 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage] 投稿日:2009/09/26(土) 21:17:05 O
「なかなか面白い話だ…」
今まで一切口を開かず皆の傍らにいたベルジンが小声で呟いた
「己の帝国を築くか…
壮大かつ信じがたい話ではあるが…」
ターロンとメイレンの方を見据えながら一歩づつ前へと歩み寄っていく
>>181
>「しょうがないなー(略)」

急にアナスタシアの隣へと現れたベルジンも彼女と歩調?を合わせながら協力するような言葉を見せていった
「私は貴様等の目的になぞ興味は無い
だが、その力とやらには少なからず魅力を感じる…
私では不足だろうか…」


183 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/27(日) 02:42:12 0
>168-173 >175-177 >179-181
>「これはどうも、とんでもない誤解があるようです。
> 私が魔法帝国を築きたいのは、ひとえに中つ国民全体を含めた天下万民のため。
> 決して己の私利私欲のために、神龍の力を我が物にしたいのではありません」
ターロンは、手にした魔杖を自分の後ろに投げ捨て、その場に平伏した。
>「確かに私に行き過ぎた言動があったかもしれませんが、それも人々を助けたいとの熱意あっての事。 (中略)
> だが今一度私を信用していただけるなら、天下万民の大きな幸いとなるでしょう」
「うそつき!ターロン、あなたの言葉は口先だけじゃない!
 今だって、メイレン様が気に入られるよう、適当に話を合わせてるだけじゃないの!!」
ミルクと二人で説得するものの、だがメイレンは全く動じなかった。
ターロンがどう動こうが気にならないくらい、妖力に圧倒的な力の開きがあるのかもしれない。
「メイレン様、いい加減服を何とかしてください」
リリアーナは腹いせに、思っていることをそのまま口に出した。

メイレンと違い、レベッカはリリアーナの言葉を信じてくれた。
ターロンを悪人だと言い切り、メイレンごとぶちのめせと皆をけしかけている。
>「情に訴えても効果は薄いでしょうね。意見を聞かせたくば屈服させろ
>と言わんばかりの勝ち気な人柄のようですし」
「そうですね・・・・・・・」
ちなみにまだリリアーナは捕獲されたままである。
「あ、あの、殿下先生。できればその・・・・・・耳元で囁くのやめて欲しいって言うか・・・・・」
耳を押さえてうつむくリリアーナの首筋は赤くなっていた。
あまりに近かったため、変に意識してしまったようだ。

そんな調子だったので、リリアーナはロクーの行動に気づくのが遅れた。
レヘ「おい、何するつもりだ!?無茶すんじゃねー!!」
レベッカが叫んだ時、ロクーは既に行動を起こしていた。
>「ノビール・アーム!」
>「ちょっ…あんのバカッ…!!」
「ロクー!!」
>「彼は、最悪殺される」
リリアーナは反射的に動こうとしたが、彼女の意に反して一歩も動くことが出来ない。
>「君は動いてはダメですよ。放っておいても桜花君なり天使先生なりがどうにかするでしょう」
リリアーナは驚いた顔でミシェルを見た。
>「ターロンがどう動くか判らない現状で、一番危険なのはリリアーナ君なんです。
>だから君を自由にはさせられない。君は優しいから心苦しいでしょうが耐えて下さい」
「そんな・・・・・離して下さい!!」
じたばたするリリアーナと対照的に、ギズモとフリージアは高みの見物を決め込むようだ。
>「もう少しだ!後1m近づけば、ボスが力を貸してくれる!」
>「!!!時よ、止まれ!」
桜花の声だ。多分時間を止めたに違いない。
>「ロクー!きさま!見えているなッ!」
>「ヘブンスマ…!?」
「ロクーよけて!!」
ロクーの叫びは、ドン!という鈍い音とともに中断された。
>メイレンがロクーに突進し、掌打で吹き飛ばしたのだ。
>そのすぐ直後に、オウカの投げたナイフがメイレンの顔の前を通り過ぎ、
>ロクーは先ほど崩壊した象ゴーレムの瓦礫の中に突っ込んだ。
「ロク――――!!」

184 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/27(日) 02:43:33 0

>メイレンは少し驚いたような顔をしてオウカの方を見た。
>「惜しかったわね。」
>「いやいやいやいやまずいって!ダメだよ桜花、メイレンさんを攻撃したら!」
>「彼は死んだわ。」
>ロクーは、瓦礫に半身を突っ込んだまま動かない。
「ロクー!起きてよ!!死んだなんてうそでしょ?!」
>「ちょっとちょっとロクー!?大丈……う…」
>「そこまでですよ。彼には近づかないでもらいましょうか」
宝物庫から盗み出した杖を手にしたターロンに行く手を遮られ、ミルクは後ろに下がった。
「誰かロクーを手当てしてよ!お願いだから!!」
身動きできないリリアーナがたまらず叫んだ。
さっきまで元気に動いていた彼が、こんなにあっさり死ぬとは信じたくなかった。


メイレンとターロンは、力の差を強調し協力を求めてきた。
>「しょうがないなー。協力してやってもいいけど、神龍の力の分け前はこっちにも回すんだぞ。
> 神龍復活のための玉はこっちは2つ、そっちは1つ。とーぜん、分け前の三分の二はこちらにもらえるよな?」
>「私は貴様等の目的になぞ興味は無い
> だが、その力とやらには少なからず魅力を感じる…
> 私では不足だろうか…」
だがアナスタシアのぬいぐるみに浮かんだ文字通り、二人は反撃の機会を伺うつもりのようだ。
リリアーナはうつむき、暴れるのを止めた。
教師に叶わないものが、魔法が使えない自分に何ができるわけでもない。
「酷いよメイレン様。ロクーは、貴重な霊薬を使ってあなたを助けたのに。
 あなたにとっては、恩人も同然だったはずなのに」

>「アホ姉はああ言ってますけど、ミシェル先生は連中に勝てそうだと思いますか?
>  無理っぽいなら、今は我慢するしかないよリリアーナ。
>  ターロンの本性をメイレンさんが知るまでは、大人しくしていよう。」
リリアーナは黙って頷いた。
変わりに、テレパシーで妖怪以外の人間に知らせる。
『万一の時は、私の持っている玉を破壊してください』
リリアーナはひとつ頷くと、こう付け加えた。
「お願いします」


ターロンは、床を3回杖で叩いて呪文を唱えた。
すると床に魔法陣が現れ、その上に黒い空間の裂け目が出現する。
どうやらメイド長もぐるだったようだ。
反応から察するに、多分ナナナは知らされていなかったようだが。

>ターロンはナナナにそう答えると、一同の方に振り返る。
>「(前略)過去の遺恨は水に流し、メイレン様のおっしゃるとおり今の私を信用し、協力していただきたい。
  神龍の力を得た時には、メイレン様に倒された少年も私が助けて差し上げましょう。」
「魔力を持たないロクーを助けてくれるの?へえ。
 まさかあなたの助けるって、鉄像にして永遠に飾るって意味じゃないでしょうね?」
リリアーナはマリオの時のことを引き合いに出し、皮肉を言った。
「過去の遺恨を水に流せるのは、相手が自分の行いを省みた時だけよ。
 それにあなたさっき、雷龍を00匹封じ込めた杖を平気で投げ捨てたよね。
 本当に、復活させようとする神龍に敬意を払っているわけ?
 あなたの中では、その杖も、メイレン様も、神龍でさえ同じ価値でしかないんじゃないの?」

ミシェルが裂け目に足を踏み入れるのならば、リリアーナも入ることになるだろう。
「誰か、ロクーを運んでくれない?地下で会った蜘蛛や蝙蝠達に襲われたら元も子もないもの」

185 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/27(日) 19:33:39 0
>181>182>184
> 「しょうがないなー。協力してやってもいいけど、神龍の力の分け前はこっちにも回すんだぞ。
>  神龍復活のための玉はこっちは2つ、そっちは1つ。とーぜん、分け前の三分の二はこちらにもらえるよな?」
> メイレンと顔を合わせる程度の高さを飛ぶアナスタシア
>「妙なことを言うガキね。三つの玉はそもそもムー大陸のものでしょう?」
> 急にアナスタシアの隣へと現れたベルジンも彼女と歩調?を合わせながら協力するような言葉を見せていった
> 「私は貴様等の目的になぞ興味は無い
> だが、その力とやらには少なからず魅力を感じる…
> 私では不足だろうか…」
>「…ターロン、こいつらの言う事、どう思う?」
> リリアーナはうつむき、暴れるのを止めた。
> 「酷いよメイレン様。ロクーは、貴重な霊薬を使ってあなたを助けたのに。
>  あなたにとっては、恩人も同然だったはずなのに」
>「ええ、そうね。後2800年たてば恩義を感じるかもね。」
メイレンにとって、若返りをしてもらったのは遥か未来のことのように感じた。

> 一方、ミルクはミシェルとリリアーナに近づいて、小声で話しかけた。
レベッカがミルクにメイレンの能力を説明する。
「“次元”ってのは物理的な表現でな。例えば速度にはkm/h、熱には℃とかって単位があるだろ?
 要は、そういう“次元”を変えてしまうことだ。
 ややこしいかもしれんが、言葉で説明するのは難しい能力なんだよ。」

> 「誰か、ロクーを運んでくれない?地下で会った蜘蛛や蝙蝠達に襲われたら元も子もないもの」
それを聞いて、メイレンがリリアーナを睨んだ。すると、間髪入れずにレベッカが言った。
「バカジャネーノ?」
メイレンも聞いている事を確認して、レベッカが続ける。
「何度でも言ってやるぜ。バカジャネーノ?あんな馬鹿を連れて行っても足手まといなだけだ。
 どうせ死んでんだから蜘蛛に食われてもどうなってもいいじゃねーか。
 それとも何か?私は全能なる魔法使いだから、死者も蘇らせることができるなんて考えてんのか?
 まったく、これだから魔法万能主義の奴は嫌いなんだよ。ひでー妄想(笑)」
メイレンも笑って、ターロンと共に黒い空間の裂け目に入るべく背を向けた。
レベッカが近くにいるミルクとリリアーナに小声で話しかけた。
「ターロンとメイレンが裂け目に入ったら、フリージアに言ってロクーをスペルマカプセル…
 じゃなかった、使い魔カプセルに入れろ。こっそり運ぼうぜ。
 言っておくが、俺はリーに同情する気はさらさらねーし、ロクーを信用しているわけでもねぇ。
 どれだけあいつがりーの男に似ていようが、所詮は赤の他人にすぎねぇ。
 だがな、さっきターロンを攻撃しようとしたロクーに迷いが無かった。
 本来、非魔法使いが魔法使いを攻撃するのは正気の沙汰じゃねぇ。
 あいつはきっと、俺達が知らないような、特別な“何か”があってターロンを攻撃しようとしたんだ。
 いざという時に役に立つかもしれん。もしも、生きてさえいれば…」
メイレンにはレベッカの小声は聞こえていない。それでも、メイレンにはレベッカの魂胆が読めた。
>「(メイテンめ…ロクーをこっそり使い魔カプセルに入れて持っていくつもりね。
> でも、それは何の役にもたちはしないわ。使い魔カプセルの性質は、入っていた私も把握している。
> 確かに優れた機能を持っているけど、死んだ者には何もしようがない。
> この私でさえ、妖怪力をすべて回復にまわさなければどうなっていたことか…
> ロクーは間違いなく殺した。そして、妖怪でもなければ、魔法使いでもないただの人間。
> 蘇生する可能性なんて、万に一つもない。せいぜい期待をもてばいいわ。)」
メイレンは笑顔でターロンに聞いた。
>「ターロン、この服を見て。これを見てどう思う?」
メイレンの服は、結局誰も何もしてくれなかったのでボロボロのままだ。
>「私があなたの味方になったとたんこの扱いよ。それでよく私達を薄情だと言えるものだわ。
> あなたは違うわよね、ターロン(愛好)?それともこのままの方が好み(愛好)?」
「うわぁ…俺とは違う意味で下品だぜぇ。」
レベッカがターロンに色目を使うメイレンを見てそうつぶやいた。
一応、自分が下品だという自覚はあるらしい。

186 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:22:12 O
>メイレンがロクーに突進し、掌打で吹き飛ばしたのだ。
>そのすぐ直後に、オウカの投げたナイフがメイレンの顔の前を通り過ぎ、
>ロクーは先ほど崩壊した象ゴーレムの瓦礫の中に突っ込んだ。
>メイレンは少し驚いたような顔をしてオウカの方を見た。
>「惜しかったわね。」

(ちっ!この可能性を視野にいれるべきだったか…)
ロクーはメイレンに吹っ飛ばされた。そして桜花のナイフはメイレンの顔の前を通り過ぎた。

「勘違いがあるようなので訂正させて頂きたい。
私は貴女を狙ってナイフを投げたわけではない。先ほど貴女が吹き飛ばしたロクーを狙ったんだ。
もし本気で貴女を狙った物ならこの距離で外しはしない。」

>「いやいやいやいやまずいって!ダメだよ桜花、メイレンさんを攻撃したら!」

「聞いての通りだ、ミルクさん。別に彼女を狙ったわけではない。」
ミルクにも訂正を加える
「それに、私のナイフが彼女に刺さったところできっと毛ほどのダメージにもならないだろう。
効果も分からないで投げるほど愚かではないさ。」
ミルクに言いながらメイレンにも聞こえるボリュームで話す。

教師陣はどうやら様子見するようだ。
(ターロンにメイレン……能力が分からないのに戦闘を行なうのは愚策か。)
教師陣の考えに賛同する桜花は特に口を挟む事をしなかった

>『万一の時は、私の持っている玉を破壊してください』
リリアーナはひとつ頷くと、こう付け加えた。
>「お願いします」

リリアーナからテレパシー通信が回ってきた
「それは構わない。がしかし、それは貴女がまたあの状態になってしまう。」
そこで言葉を切り少々暗い表情で言葉を続けた

187 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:23:12 O
「その状況になった場合、呪いが解けるまで気絶させるか、最悪暴れないように両手両足の腱を切らせてもらうが構わないな。」
ここまで言うとリリアーナに背を向け頬を掻く。
「……すまない、先ほどからキツい言い方しか出来なくて。
切ると言っても、本当に本当の最悪の状況だけだ。
なるべくそうならないよう、貴女は私が守る。止める事、投げる事、切る事くらいしか私には出来ないけど…守るから。」
それだけ言うとリリアーナから離れていく。

>「うわぁ…俺とは違う意味で下品だぜぇ。」

「品性と言うものは大切にしたいものだな。」
レベッカの言葉に同意する桜花。
桜花は倒れているロクーには全く関心を持っていない。
正確には関心を持っていない振りをしている。
レベッカの話を盗み聞きした桜花は自分が動いてターロンたちに不審がられないよう、なるべく気を使ったつもりなのだ

188 名前:ミシェル ◆3MF6iUEMUWBs [sage] 投稿日:2009/09/28(月) 03:35:03 O
>>175-184

「(中略)
私の能力は、“次元"変える程度の能力。
大妖怪とたかだ魔法使いが、どれだけ“次元"が違うか教えてあげるわ。」
妖怪の尊大な物言いにミシェルは少しムッと表情を硬くする。
権威主義という訳ではないが、教会組織でそれなりの地位にいる自分を小物扱いされたのだ。
妖怪なぞに卑下されるのは相応のプライドがあるミシェルに、とうてい受け入れられない。
イライラが雪だるま式に積もっていくミシェルにミルクはこの先を問う。
>「アホ姉はああ言ってますけど、ミシェル先生は連中に勝てそうだと思いますか?
(中略)
ターロンの本性をメイレンさんが知るまでは、大人しくしていよう。」
ミルクの話を聞いたミシェルは擬音で表すならばヘニョっとした顔でかぶりを振ってみせる。
「みんなに任せます」
ミシェルはガサツだし幼い顔立ちだが本質は激情の人である。
そんな彼の本音で言えば、様子見などせずこの場で潰せば良い。という事だ。
対応が後手後手になるよりはマシなのだが………
ミシェルはこの場でのそれからのやり取りを、傍観者でいる事に決めた。
この先の展開を予想するなら、地下図書館の扉が開いた時か龍を解放した時点で戦闘に入る。
もし相手がうまく龍を操っているならその戦闘は不利だ。ならば、龍の力のない今の内に叩いた方がいいのだが………
もはや何も言うまい。アナスタシアとベルジンが、あからさまな懐柔策を採用してしまった今となってはどうのしようもない。
もしミシェルがこの場でターロンかメイレンに殴りかかれば、アナスタシアとベルジンまでも敵になってしまう可能性もある。
さっきはむくれ面をリリアーナに悟られたが今回は完璧なポーカーフェイス
………を装ってはいる。いつもはコロコロ変わる表情がムスッとしているので易く見破られてしまうから無駄な努力であるが。
地下への直通路をターロンが開いたのを見てリリアーナを解放する。
「この展開なってしまえば、君は地下で玉をはめるまでは安全でしょう
………その先は皆が等しく死と隣合わせでしょうがね」
よせばいいのにその言葉を口にする事で憤りがますます膨らんでいく。
耐えられなくなったミシェルは、その憤りの任せるままにアナスタシアの首を掴んで端へ引きずっていく。
「まさか―――」
そこまで言ってミシェルは我に返り口を噤む。
『わざわざ隙を見せるとでも思ってるのか?
よしんば隙があったとして、それからどうする用意があるんだ』
とでもいってやるつもりだった。
というか、待ちの戦術は時間に限りが有る場合には著しく不利なのだ。
だから相手がボロ出すまで我慢しかないこの方法はミシェルからすれば自殺行為。
しかしそれを口にしておかしなプレッシャーを与える事に得はない。待ちの戦術をとった以上、焦ったらそれこそ自殺だ。
「あの若返った妖怪の格好は目のやり場に困るから何とかしてくれ。と言って下さい」
とっさの言葉を、思いっきり引きつった笑い顔でミシェルは続ける。
「こうみえて私はシャイなんですよ」
嘘だが。

189 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/09/28(月) 19:07:56 P
>176−188
>「ヘブンスマ…!?」
何か技名を叫ぼうとしたロクーだったが・・・・
>「ロクーよけて!!」
メイレンに簡単に吹っ飛ばされた
>「彼は死んだわ。」
>「最悪ね。」
「やられるの早!?」
あっというまにやられてしまったロクーを見て驚くギズモ
結局ヘブン何とかがどういう技であるかはわからず仕舞いである
だが”やったか?はやってない”ということわざがあるように
もしかしたら死んでないのかもしれない
>「酷いよメイレン様。ロクーは、貴重な霊薬を使ってあなたを助けたのに。
> あなたにとっては、恩人も同然だったはずなのに」
>「ええ、そうね。後2800年たてば恩義を感じるかもね。」
「むしろ量が多かったら消えてたんじゃないかなv」
とむしろメイレンは消されかかったのではないかと意見を言うギズモ

>「誰かロクーを手当てしてよ!お願いだから!!」
「私をみくびらないで欲しいですわね!
 伊達に治療をすれば逆に怪我を大きく出来る程度の能力は持って無くてよ」
つまりフリージアさんには治療は無理であるという事である
だがもし彼がロックであるならば無理にでも治療しようとしているだろう
その結果がどうなるかは想像に任せる
「リリアーナお姉ちゃんが一番治療能力高いんじゃないの?」
と自分でやれと外道極まりないことを言うギズモであった

>「誰か、ロクーを運んでくれない?地下で会った蜘蛛や蝙蝠達に襲われたら元も子もないもの」
>「バカジャネーノ?」
罵詈雑言を並べ立てるレベッカ
どうやらそれはメイレンを騙す為の演技のようである
「でもメイレンさんがお腹がすいたときにお弁当にすればいいじゃない」
それに気がつかず外道そのもののことを言うギズモ
そんなにロクーが嫌いなのか!?
そして何かの役に立つかもしれないとロクーを連れて行けと言うレベッカ
その真意にメイレンは気がついているようだがどうせ死んでいるのだからと気がついていないふりをした

「結局こうなりますのよね・・・」
ロクーを使い魔カプセルに入れるフリージア
実は生きていたら生きていたで万々歳である
もし本当に死んでいたとしてもいざとなったらアイシャに頼んで情報だけでも聞けばいいだろう
死霊使いという業界では死人に口ありだからだ


190 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/09/28(月) 22:37:14 0
>「まぁいいや、聞きたいことは聞いたし、あのクソ天使に一発入れたいし…ルズ!行くよ」
「ラジャー!」
ルズは歩かずごろごろ転がりながら、アイシャに続いた。
>「あ…もう1つ引っかかったことあったわ」
「あらん、ブラックアイシャ様の気配?!」
>あらぁん。なにかしらぁ」
>「なんで『最高』のメイドがメイド長の下なんかについてんのかな… (中略)
> ………誰かが何か仕組んだ系?
> なら、納得出来るね。人も霊もメイドも全て消し去ってしまえば、残ってるのが最高のメイドだもんね〜♪その後に誰が来よう
とも、自分が言い張れば通るし」
長「(略)…地下のメイド像はムムムちゃんじゃないのかしら……あ」
「アイシャ様〜?何をしていますの〜?」
アイシャの手にもった魔銃が変化しているのに気づき、ルズはのんきな声をあげた。

メイド長の頭が天井を見上げたため、シーツが頭から滑り落ちた。
「ふぎゃ〜!メイドではなく変なカバでしたわ〜!」
ルズの黒い毛皮がぶわっと逆立った。
「おまけにあのお札!もしかして怪物退散のお札かしら〜ん?だったら全く意味が無いのですわ〜!!
 というより、何かと交信しているみたいですわ〜。
 もしかしてムー民という一族の者なのでしょうか〜。」

>うわごとのようにつぶやいたメイド長は、アイシャに向き直ると口を大きく開けた。
>「ぶるああぁぁぁ!!」
>メイド長の口から光弾がアイシャに向けて撃ち出される。
「あぶなーい!!とうっ!!」
ルズはアイシャニ飛び掛り、押し倒すことで光球を回避させようとする。
「心配いりませんわ〜。この白百合の騎士見習のわたくしめにオ任せですわ〜!!」
などと格好いいことを口走っているが、しょせんはルズ。
カバとの戦いより、ドサクサでアイシャの胸部分にへばりついている方が何百倍も楽しいだろう。
「あのカバいいように操られているようですわね〜ん。アイシャ様、何かいい方法はございませんの?!」

191 名前:ターロン&アナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/29(火) 18:55:50 O
>182-189
>「私は貴様等の目的になぞ興味は無い(中略)
>私では不足だろうか…」
>「…ターロン、こいつらの言う事、どう思う?」
「不足だなどととんでもない。こちらから協力をお願いしたいほどです。
 メイレン様もそのように警戒する必要はございません。
 メイレン様の偉大なお力とお姿を見て、今更刃向かおうとする者などいないでしょう。
 そちらに玉が2つあっても、こちらには神龍を動かす技術がございます。
 それが三分の一とはあまりのお言葉、ここは半分ずつで手を打たれては?」
ターロンは芝居がかった態度で両手を広げ、ベルジンとアナスタシアを歓迎する意志を示した。

>「魔力を持たないロクーを助けてくれるの?へえ。
> まさかあなたの助けるって、鉄像にして永遠に飾るって意味じゃないでしょうね?」
「これはご冗談を。彼のために出来るだけの最善を尽くすつもりでいますのに」
リリアーナの皮肉にも、優位を確信したターロンの余裕は崩れない。
>「過去の遺恨を水に流せるのは、相手が自分の行いを省みた時だけよ。(中略)
> あなたの中では、その杖も、メイレン様も、神龍でさえ同じ価値でしかないんじゃないの?」
「私は龍の一族の末裔ですが、この杖に封じられているのは私より格下の者ばかりです。
 この程度の者たちと、偉大な神龍やメイレン様を同列に語られては困りますね」

>>「なんだこりゃ。よくわからない物がいろいろ入ってるなー。
>> 入れるなら入れるで、説明書くらい置いておけばいいのになー……おおっ!?なんだ急に!?」
一方、ターロンとの同行が決まった後宝物庫漁りを再会したアナスタシアは、ミシェルに端に連れて行かれる。
>「まさか―――」
>「あの若返った妖怪の格好は目のやり場に困るから何とかしてくれ。と言って下さい」
何するんだこいつ、と言いたそうにミシェルを見ていたアナスタシアの顔に、ニヤニヤ笑いが浮かぶ。
>>「他に何か言いたいことがありそうな顔してるなー。我慢せずに言っちゃってもいいんだぞー?」
それからキョロキョロ左右を見回して、少しだけ声を落として続ける。
>>「ロクーが成功してターロンを始末できてればともかく、敵に戦力が揃っちゃった以上力押しは無理だろ。
>> 心配しなくても、メイレンの前でターロンがいい子にしてれば殺される心配はないさ。
>> ターロンが神龍独り占めしようとしたら、メイレンは許さないだろうから仲間割れもするかもな。
>> ま、こうなったら出たとこ勝負だし、お互い作戦の成功でも神様に祈っとくか♪」


>「ターロン、この服を見て。これを見てどう思う?」
「これはひどい。随分服が破けていますね」
凄く…ボロボロです…などと言うわけにもいかず、ターロンは当たり障りのない返事を返した。
>「私があなたの味方になったとたんこの扱いよ。それでよく私達を薄情だと言えるものだわ。
> あなたは違うわよね、ターロン(愛好)?それともこのままの方が好み(愛好)?」
>>「おーい妖怪3000歳ババア!教育に悪いから早く服着ろー!」
ちょうどその時アナスタシアが声を上げたので、ターロンは苦笑しながら魔法で白いマントを取り出した。
「メイレン様にはどのような服でもお似合いですが、あの者たちには刺激が強すぎるようですな。
 このような物しかありませんが、どうぞこのマントをお召しください。
 …さあ、それでは地の底に参りましょう。
 そこに神龍復活の鍵があるはずです」

192 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/29(火) 18:59:06 O
>182-189 >191
>「みんなに任せます」
ミシェル先生の表情はあれだったけど、とりあえずは納得してもらえたみたいで、あたしもホッと一安心。
まあでも。待って事態が好転するとも限らないんだけどなぁ。
神様神様、どうかターロンがぶちきれるかどうかして、メイレンさんがこっちの味方になってくれますように…

>「“次元”ってのは物理的な表現でな。例えば速度にはkm/h、熱には℃とかって単位があるだろ?
> 要は、そういう“次元”を変えてしまうことだ。
> ややこしいかもしれんが、言葉で説明するのは難しい能力なんだよ。」
「…とりあえず、凄そうな能力だって事はわかった」
逆に言うなら、それ以上のことはよくわかりませんでした。
ま、百聞は一見にしかずって言うし、そのうちどんな能力かわかるでしょう。
…そんな危険な能力は、出来ればターロンに使って欲しいけど。

>「誰か、ロクーを運んでくれない?地下で会った蜘蛛や蝙蝠達に襲われたら元も子もないもの」
>「バカジャネーノ?」
桜花との話を終えたリリアーナの提案を、レベッカは即座に蹴り飛ばした。
「言いたいことはわからんでもないけど、もっと言葉は選べと何回言えば…」
少しは誠意を伝える努力をして桜花を見習え桜花を。
>「ターロンとメイレンが裂け目に入ったら、フリージアに言ってロクーをスペルマカプセル…
> じゃなかった、使い魔カプセルに入れろ。こっそり運ぼうぜ。
「…どういうこと?」
ところが、レベッカの言葉には続きがあった。
こちらもターロンたちに聞こえないように、小声で考えを聞き返す。
> 言っておくが、俺はリーに同情する気はさらさらねーし、ロクーを信用しているわけでもねぇ。(中略)
> いざという時に役に立つかもしれん。もしも、生きてさえいれば…」
「…そういえば、ターロンに襲いかかった時にボスがどうとか言ってたな…」
>「結局こうなりますのよね・・・」
ちょうど近くにいたフリージアにも、レベッカの声は聞こえてたみたい。
「ごめんねフリージア、いつも助かってるよ」
使い魔カプセルがもう少し安かったら、あたしも持ちたいんだけどなぁ。
品物専用の廉価版でいいから、どこかに落ちてないか宝物庫漁りでもしようっと。

…と思ってたんですが、メイレンさんのお下品発言に、アホ姉が思いっきり挑発を返しやがりましたよ。
思っても言うなよ!さもなきゃレベッカか桜花みたいに遠回しに言えよ!
「刺激してどうする変なこと言うなよ!爆弾が爆発したらどうする気だ!?」
>>「え〜、本当の事を言っただけだぞ♪」
だめだこいつ、早く何とかしないと…
「あーもう!いいから黙ってさっさとターロンとメイレンさんについていけーっ!!」
お宝を手に入れても、アホ姉がメイレンさんたちを怒らせちゃ意味がない。
くそー。お宝タイムは後回しにして、今はアホ姉の子守に徹するか…
仕方なくお宝を諦めたあたしは、アホ姉の腕を引っ張って空間の裂け目に入る事にした。

193 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/09/29(火) 19:00:07 O
空間を抜けるとそこは地下墓地だった。
立ち並ぶ墓石の中心に、なぜか生きているかのようなメイド像があり、その胸元には三つの窪みがある。
…なぜ墓地にメイド像。
ムウの人間の考えることはよくわからん…
>「おお!メイドの像に玉をはめる窪み!あの悪魔娘の言ったとおりだ!
> この像こそ神龍復活の鍵に違いない!」
興奮しながら像を調べるターロンを見ていると、アホ姉を引っ張っていた腕が急に重くなる。
見ると、地面に落ちてぐったりしているアホ姉が…

「ちょ、ちょ、どうしたのよ急に!大丈夫!?」
>>「うー…ちくしょー…。ここは闇の気が強すぎて力が抜けるぞ…」
帰ってくる返事も、明らかに弱々しい声で。
こ、これはちょっとまずいかも!?
>「はわわ!大丈夫ですか〜!?」
「天使は死なないらしいから、それだけは大丈夫。
 ほら、姉ちゃん。背負ったげるから捕まって」
ぬいぐるみは手放さずに、それでもしっかりしがみつくアホ姉を背負いなおしていると。
興奮さめやらぬ様子のターロンが叫んだ。
>「さあさあメイレン様!他の方も早く!
> その窪みに金、銀、真珠の玉をおはめください!
>  さすれば玉の力は全て封印の解除に使われ、魅了の呪いも自ずと解ける事でしょう!」

194 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/09/30(水) 00:05:46 0
>163
>「三つの鍵の中で一番の不安要素はその狗かな」
『うげぇ!』
ミシェルから無慈悲に放たれた槍はリリアーナに寄っているしo…黒犬の使い魔の足に命中した。
『痛い痛い…痛くて震えが止まらねぇ!あひゃひゃひゃ!!』
「ミシェル…あんたって人は!ってなぜそこで笑うのだ??」
痛すぎて狂ってしまった黒犬は後ろ足を引きずりながらヴァンエレンのもとへ戻っていき、影に隠れてしまった。

玉を潰してその保有者を置いてくと言い出すミシェル。
「な、なんと…私もここにおいてかれてしまう…だと?」
>「………と考える者がいても良いですよね」
「って自分の考えじゃないのかい!」
本気にしてしまって思わずツッコんでしまったヴァンエレン。
ミシャルの言いたいことというのは、要は玉を潰されなければターロンは我々の言うことを聞いてなさいってことだそうだ。

>166>169
>「ヴァンエレン、この犬恐いよ!口調とかどことなく死王に似てる気がするし!
>本当の本当に、ただの使い魔なんでしょうね?!」
「な、な、な、なんと!?
 そんなわけはない…と思う」
死王とは学園の地下図書館に住む陰険野郎です。
趣味は吸血鬼いじりで得意なことは吸血鬼いじめです。
>「…死王って黒猫だったよね?犬にも化けるとか、犬版の死王がもう一匹いるとか、そんな事ないよね?」
「いや…学園長たちにいまの黒猫の姿にさせられてるから、ほかの姿にはなれないと思うけど…」
ミルクの問いに対して曖昧に答えることしかできないヴァンエレン。
死王自体があまりに謎すぎる奴だから仕方ない。

>172>179
ロクーはいまだ交渉中のターロンに対して攻撃を仕掛けてしまった。
その結果、体半分を瓦礫に突っ込ませて死亡とはなんともあっけない。
メイレンに奇襲を察知されて大妖怪によるターロンを守るための一撃が加わったというわけだ。

>181
>【慌てずに協力するフリをして相手の隙をみつけろ】
アナスタシアの背中にあるぬいぐるみの文字には書いてあった。
従ったフリだけしてスキあらば敵を討つというわけだ。
>「リリアーナさんとおっしゃいましたか。
> 過去の遺恨は水に流し、メイレン様のおっしゃるとおり今の私を信用し、協力していただきたい。
> 神龍の力を得た時には、メイレン様に倒された少年も私が助けて差し上げましょう。
> そちらの黒犬のご主人も、私に協力していただけますね?」
「う…うむ」
バレないかとひやひやしながら頷ヴァンエレン。

>193
>「さあさあメイレン様!他の方も早く!
> その窪みに金、銀、真珠の玉をおはめください!
>  さすれば玉の力は全て封印の解除に使われ、魅了の呪いも自ずと解ける事でしょう!」
『ついたか。
 このザマじゃあロクに動けねぇ。
 だから誰かハメちゃってくれや』
まだミシェルによって傷ついた足を引きずりながら影から出てくる。
そして飲み込んでいた銀の玉らしきものを吐き出した。
にやにやにやにや。
誰かが取りにくるのを待っている。
『ちなみにこの件について俺はなにもしねぇぞ?
 ただこの状況が面白いから見ているだけだ。
 今はな』

195 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/09/30(水) 21:33:38 0
>191>193
> >>「おーい妖怪3000歳ババア!教育に悪いから早く服着ろー!」
「何ですって!?」
不意をつかれる形となったメイレンがすっとんきょうな声を上げた。
一応気分も肉体も200歳なので、怒ってもいいのかどうか反応に困る。
> ターロンは苦笑しながら魔法で白いマントを取り出した。
> 「メイレン様にはどのような服でもお似合いですが、あの者たちには刺激が強すぎるようですな。
>  このような物しかありませんが、どうぞこのマントをお召しください。
>  …さあ、それでは地の底に参りましょう。
>  そこに神龍復活の鍵があるはずです」
「ありがとう。」
メイレンは少しむすっとした様子でそれを羽織った。

> 空間を抜けるとそこは地下墓地だった。
> 立ち並ぶ墓石の中心に、なぜか生きているかのようなメイド像があり、その胸元には三つの窪みがある。
> >「おお!メイドの像に玉をはめる窪み!あの悪魔娘の言ったとおりだ!
> > この像こそ神龍復活の鍵に違いない!」
> 興奮さめやらぬ様子のターロンが叫んだ。
> >「さあさあメイレン様!他の方も早く!
> > その窪みに金、銀、真珠の玉をおはめください!
> >  さすれば玉の力は全て封印の解除に使われ、魅了の呪いも自ずと解ける事でしょう!」

メイレンは上着を持ち上げて、露出させたお腹に右手を当てた。
右手はまるで溶けるようにお腹の中に吸い込まれ、
それをメイレンが引っ張り出したときには、右手に金玉が握られていた。
「まずは一つ…」
メイレンが金玉をメイド像にはめた…が、メイレンはそこから動こうとしない。
「なんというか…この呪いは本当に強力ね。
 頭ではわかってるけど…これを手放すのには時間がかかりそう。」
メイレンは呪いの余韻によるものか、動くまで少し時間がかかりそうな様子だ。
玉の所有者の中で最も玉に長い時間、それも体内に宿していたのだから、
無理からぬことなのかもしれない。

196 名前: ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/01(木) 22:54:19 O
>190
アイシャたちから見て前方、メイド長の後方に魔法陣が浮かび、その上に空間の裂け目が現れた。
ターロンは聞かされていなかったが、隠し陣は元々緊急時の召集にも使用されたものだ。
起動すると城内全ての隠し陣が発動し、全てが同じ場所に移動できるようになる。
空間の裂け目からは興奮したターロンの声が聞こえ、ちらちらとメイド像周辺の光景が見えるだろう。

197 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 07:19:20 0
時間は、少し遡る。

>185-187
若返ったメイレンは自分の力を、“次元”を変える程度の能力と言った。
だがレベッカに説明してもらっても、さっぱり意味がわからない。
>「…とりあえず、凄そうな能力だって事はわかった」
全くもって同意であるリリアーナも、ミルクの横でこくこく頷いた。
「多分とんでもない力なんだろうけど、言葉の意味を操れる能力が消えたのは良かったかも。
 全盛期のフルパワーで能力発動されたら、人間の私達なんかひとたまりも無いだろうし」

テレパシーの呼びかけに、桜花が応えた。
>「それは構わない。がしかし、それは貴女がまたあの状態になってしまう。」
>「その状況になった場合、呪いが解けるまで気絶させるか、最悪暴れないように両手両足の腱を切らせてもらうが構わないな。」
桜花の言葉にリリアーナは一瞬目を伏せたが、すぐに力強く頷く。
「そうして欲しい。逆らえない衝動で皆を傷つけてしまうより、ずっといい」
>「……すまない、先ほどからキツい言い方しか出来なくて。
>切ると言っても、本当に本当の最悪の状況だけだ。
>なるべくそうならないよう、貴女は私が守る。止める事、投げる事、切る事くらいしか私には出来ないけど…守るから。」
「ありがとう、オウカさん」
離れていく背中に、リリアーナはそう呼びかけた。
そう言えば、破れた服を見かねて、コートを貸してくれたのも彼女だった。
「・・・・・・・・ぶっきらぼうだけど優しい人だね、オウカさんって」
誰にいうでもなく、リリアーナは呟いた。

隠し陣を呼び出したターロンは、メイド長と通じているらしい。
そして驚愕の新事実。ターロンは、龍の一族の末裔でもあるそうだ。
「そりゃ魔法使いでも、使い魔に酷い事するのもいるけど・・・・・同族に対してあの態度ってどうなの。
 あの神鳴りの杖だってそうよ。いくら格が下だからって・・・・・普通なら杖壊して同属逃がすとかしない?」
どうやら杖の価値も、壊した時のリスクも全く考えていないようだ。
「もしかして妖怪って、格や力による上下関係は人より厳格なのかも」
リリアーナらしいといえばらしいが、実にお馬鹿な結論である。

ターロンによって地下への直通路をターロンが開いたのを見て、ミシェルはリリアーナを解放した。
>「この展開なってしまえば、君は地下で玉をはめるまでは安全でしょう
>………その先は皆が等しく死と隣合わせでしょうがね」
「皆が等しくって事は無いですよ!だって先生達は、私達生徒を守ろうと考えてくださってますから」
リリアーナは殊更何でもないことのように笑った後、真面目な顔でさらに続けた。
「私なんかは足を引っ張るだけですけど・・・・・何かちょっとでもできる事、あると良いんですが」
その後ミシェルは、アナスタシアと話すべく離れていった。

198 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 07:21:10 0
>189 >191-195
そして現在。
リリアーナはレベッカに怒られていた。
>「何度でも言ってやるぜ。バカジャネーノ?あんな馬鹿を連れて行っても足手まといなだけだ。 (略)
> それとも何か?私は全能なる魔法使いだから、死者も蘇らせることができるなんて考えてんのか?
> まったく、これだから魔法万能主義の奴は嫌いなんだよ。ひでー妄想(笑)」
以前なら可能だったかもしれないが、今のリリアーナには無理な話である。
涙目になったリリアーナは、うるうるとフリージアの方を見た。

>ところが、レベッカの言葉には続きがあった。

>「ターロンとメイレンが裂け目に入ったら、フリージアに言ってロクーをスペルマカプセル…
> じゃなかった、使い魔カプセルに入れろ。こっそり運ぼうぜ。 」
「マ以外全然違う!!・・・・・・じゃなくて!―――― え?!」
>「…どういうこと?」
レベッカは、ロクーの『特別な何か』に期待をしているようだ。
>「…そういえば、ターロンに襲いかかった時にボスがどうとか言ってたな…」

>「結局こうなりますのよね・・・」
>ロクーを使い魔カプセルに入れるフリージア
>「ごめんねフリージア、いつも助かってるよ」
うんうん、と横で同意するリリアーナ。
「フリージアが持っていてくれて良かった。
 ギズモもありがと。本当はあなた用なのに、いつも私達ばかりが使わせてもらっててごめんね」

リリアーナは手元の槍であるレベッカに視線を向けた。
「・・・・・・・・誤解があるようだから言っておくけど、私が悲しいのは、友達が死んだからだよ。
 もしレベッカさんが今のロクーだったとしても、私、同じ事を言ったと思うわ」
そう口で言い切ったものの、ほんの少しだけ後ろめたく思うリリアーナだった。
リリアーナの言葉に嘘は無い。
だが心のどこかで気づいてもいた。ロクーに別の誰かを重ねて見ていたことにだ。
(変装とか術とかだと間違えたりしないし、こんなことあんまり無いんだけどなあ。
 なんでロクー相手だと色々混乱するんだろ)

ロクーを収容した後先行していたメンバーに追いつくと、そこではメイレンが服を出せ(要約)とターロンに迫っていた。
>「うわぁ…俺とは違う意味で下品だぜぇ。」
>「品性と言うものは大切にしたいものだな。」
「自分でやらないんだ・・・・・・」
つっこみは三者三様である。
「あ、そうだ」
メイレンが羽織るものを出してもらっているうちに、リリアーナが桜花に呼びかける。
『今のところメイレン様やターロンに、オウカさんの時間操作?を阻止する術は無いみたい。
 何か事が起こった時には、妖怪チーム相手の切り札になるかもね』
次元をあやつるというのがちょっと怖いが、今のところそこまで警戒しても仕方が無い。

199 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 07:23:13 0
>空間を抜けるとそこは地下墓地だった。
>立ち並ぶ墓石の中心に、なぜか生きているかのようなメイド像があり、その胸元には三つの窪みがある。
「あれ?メイドさん・・・・・・だよね?」
>「おお!メイドの像に玉をはめる窪み!あの悪魔娘の言ったとおりだ!
>  この像こそ神龍復活の鍵に違いない!」
「そっかな〜?・・・・・・・うわっ?!アナスタシア先生?!」
ミルクに連れられていたアナスタシアがぐったりと地面に落ちていた。
どうやらここは闇の気が強いらしい。
ここへ来て教師見習いレベルの戦力が抜けるのは痛い。
だが、それ以上に思うのは、
「いくら死なないからって、辛いのには変わりないでしょう。
 ねえベルジン先生、何かいい手はありませんか?」
闇魔法が得意なベルジンにリリアーナはたずねた。

「ゴーストも霊も全然いないのに闇の気が強いって・・・・・・なんか嫌な感じ。
 妖怪のターロンはここに来てえらくハイになってるけど、あれも闇の気の影響なのかな?
 レベッカさんは大丈夫?」

>「さあさあメイレン様!他の方も早く!
>  その窪みに金、銀、真珠の玉をおはめください!
>   さすれば玉の力は全て封印の解除に使われ、魅了の呪いも自ずと解ける事でしょう!」
「ホントかな・・・・・・?」
リリアーナは手のひらの真珠玉をじっと見た。
犬『ついたか。
 このザマじゃあロクに動けねぇ。
 だから誰かハメちゃってくれや』
まだミシェルによって傷ついた足を引きずりながら影から出てくる。
そして飲み込んでいた銀の玉らしきものを吐き出した。
「キャー!!ちょっと、何で飲み込んでるのよ!
 こういうときは見えないところでやるか、メイレン様みたいに美し〜くスマ〜トに取り出すのがマナーでしょ!」
>『ちなみにこの件について俺はなにもしねぇぞ?
> ただこの状況が面白いから見ているだけだ。
> 今はな』
「わーもう!元気な足が3本も残ってるんだから自分ではめ込みにいきなさいよー!!
 ほら!あのターロンまで拾わずに遠巻きにしてるじゃないの!」
頭に来ているリリアーナは、黒犬があっさり玉を手放したことまで気が回らないようだ。

>メイレンが金玉をメイド像にはめた…が、メイレンはそこから動こうとしない。
>「なんというか…この呪いは本当に強力ね。
> 頭ではわかってるけど…これを手放すのには時間がかかりそう。」
「じゃ、じゃあ私が二つ目を・・・・・・・」
リリアーナが台座に真珠玉をはめた。
ずっと触っていたい!!という衝動を何とか振り切って、一歩後ろに後退する。
直後。
「玉!玉!私の銀玉――――!!!」
リリアーナは鬼のような形相で黒犬めがけて突進した。
そして彼の前に滑り込み、置いてあった銀玉をわしづかみした。
「取ったど――――!!!・・・・・・・・・・・・・・・ぁ」
銀玉を手にしたリリアーナは、ようやく我に返った。
右を見て、左を見て、足元でニヤニヤしている黒犬を見て。
「もう、人として色々だめな気がする・・・・・・・。
 ターロン、本当に玉をはめ込んだら呪いから解放されるんでしょうね?」
半信半疑だが、今のリリアーナは玉を嵌めこむ以外に選択肢は無い。

触っていたい。持っていたい。これは私のものよ。
そんな内心の声と戦いながら、震える手でようやくリリアーナは銀の玉を台座にはめ込んだ。
「これで、3つ目・・・・・!!」

200 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 14:24:18 P
>191−195>197−199
>「ごめんねフリージア、いつも助かってるよ」
>「フリージアが持っていてくれて良かった。
 ギズモもありがと。本当はあなた用なのに、いつも私達ばかりが使わせてもらっててごめんね」
「特に問題ないよ」
と返事をするギズモ
いえいえと手をひらひらさせるフリージア
この使い魔カプセルに入ったものは王大人に死亡を確認された人間と同じぐらいの確立で蘇っている
もはや使い魔カプセルでは無く奇跡のカプセルである
そもそも使い魔が入った事あったっけ?

皆を追い空間の裂け目に入るフリージア
空間を抜けるとそこは地下墓地
たくさん並ぶ墓石
ヴァンエレンが元気になりそうな場所であった
>「おお!メイドの像に玉をはめる窪み!あの悪魔娘の言ったとおりだ!
> この像こそ神龍復活の鍵に違いない!」
そこにあったのは胸に3つの穴が開いているメイド像
「ムー民ってよっぽどメイドが好きですのね・・・・」
あきれ果てた顔をするフリージア
そりゃあ滅びるわといった感である
ちなみにフリージアの実家で雇っているメイドは40近いおばちゃんで
家事万能のチートキャラではあるが世間一般のかわいいメイドさんのイメージとはかなり程遠い
かわいいメイドさんなんて男の妄想だ!と言わんばかりに堂々とした存在である

>「さあさあメイレン様!他の方も早く!
> その窪みに金、銀、真珠の玉をおはめください!
>  さすれば玉の力は全て封印の解除に使われ、魅了の呪いも自ずと解ける事でしょう!」
そう解けるのは玉の呪いであってカバメイドの呪いではない
ここで封印が解かれてもフリージアは元に戻らないのだ

まずメイレンが金の玉を穴にはめ込む
そしていろいろあれなことになっているりリアーナが残り2つをはめ込んだ
「さあ鬼が出るか蛇が出るか・・・・」
期待と不安が入り混じった表情でメイド像を見つめるフリージア
「出るのはドラゴンだと思うよ」
と突っ込みを入れるギズモ
「寝ぼけてファイヤーブレスとか無いでしょうね・・・・」
と復活した神竜が暴れだすと怖いためちょっぴり後退するフリージア
今までの話を聞く限り水属性だろうからそれは無いだろう
「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ!!!!!」
謎の言語で呪文を唱えるギズモ
・・・・だが何もおきない

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
地響きを立て上から埃が降ってくる
ついに復活のときが来たのだ!!
「あ、あれが神竜!?」
あっと驚くフリージア
「どうやってあんな大きいものがこんな狭いところに・・・・・」
あっと驚くギズモきゅん
質量保存の法則をごまかして本来の姿より大きい人間体を保持している君が言っても説得力が無い

201 名前:ターロン ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 22:28:02 O
>194-195 >197-200
>『ついたか。
> このザマじゃあロクに動けねぇ。
> だから誰かハメちゃってくれや』
「おおお!これで全ての玉が揃いました!」
黒犬の吐き出した銀玉を見て喜ぶターロンだが、自分から玉を取りに行こうとはしなかった。

>「まずは一つ…」
>「なんというか…この呪いは本当に強力ね。
> 頭ではわかってるけど…これを手放すのには時間がかかりそう。」
「私がこの城に着いてから調べた所、これは元は神龍の持っていた玉を3つに分けた物のようです。
 メイレン様すら魅了する力を持っていても、不思議はございません」
「じゃ、じゃあ私が二つ目を・・・・・・・」
続けてリリアーナが真珠玉をはめ込むが、手を離した瞬間今度は銀玉の呪いに捕らえられる。
>「玉!玉!私の銀玉――――!!!」
>「取ったど――――!!!・・・・・・・・・・・・・・・ぁ」
「まして、魔法使いとはいえ未熟な者が持てば、このように身の破滅を招きます。
 これだけの力を持つ神龍を御す大任に、このターロンも身の引き締まる思いです」

>「もう、人として色々だめな気がする・・・・・・・。
> ターロン、本当に玉をはめ込んだら呪いから解放されるんでしょうね?」
「私の計算は完璧です。間違いありません」
ターロンは自信満々にリリアーナにそう言った。
>「これで、3つ目・・・・・!!」
最後の玉がメイド像にはめ込まれた時、リリアーナとメイレンから憑き物が落ちたように玉への執着心が消える。
メイド像の近くにいるメイレンには、僅かにメイド像が動いたのもわかるかもしれない。
だが、しばらくはメイド像にそれ以上の変化はなかった。

202 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/03(土) 22:34:12 O
>200-201
>「さあ鬼が出るか蛇が出るか・・・・」
>「出るのはドラゴンだと思うよ」
微妙に緊張気味のフリージアと、そこに突っ込みを入れるいつもと同じに見えるギズモ。
悪魔ともなると、竜が相手でもあまりひるまないらしい。
…単に深く考えてないだけという可能性も高いけど。

「寝ぼけてファイヤーブレスとか無いでしょうね・・・・」
「そこはターロンになんとかしてもらおう。
 あれだけ自信満々なんだから、それくらいは考えてもらわないと」
仮に寝ぼけた竜に襲われても、位置的に最初に黒こげになるのはターロンである。
焦げるのが早いか遅いかだけ、という気もするけど、犠牲になるのは遅い方がいいに決まってる。

しばらく待った。
なにも起きない。
>「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ!!!!!」
「…それ何語?悪魔語?」
謎の呪文を唱えるギズモにツッコミを入れてみたり。
自信たっぷりで立っているターロンに冷たい視線を向けたり。
でもやっぱり何も起きない。
おいおい偉そうなこと言ってたけど、玉はめる像間違えたんじゃないの。
と言ってやろうとした時に。地響きと共に神龍は現れた。

>「あ、あれが神竜!?」
>「どうやってあんな大きいものがこんな狭いところに・・・・・」
「なんというか…手足と角の生えた蛇みたいな…」
飛びながら天井いっぱいに広がってうねうね動く龍は、トカゲというより蛇に似ていた。
鱗の色が黄色な所を見ると、サンダードラゴンの系統なのかも。
それにしても大きいな…横でナナナがはわはわ慌てるのもわかるよ。
一体どれくらいの長さがあるんだ?こいつ。
>>「私は正しかった!これこそムウ大陸に封じられし神龍です!
>> 今は思念体となっているようですが、これより血肉を与え、龍に体を戻してご覧に入れましょう!」
高らかに宣言するターロンの言うとおり、龍の体は壁も障害物もすり抜けている。
幽霊を復活させるとかそんな感覚なんだろうけど、血肉って誰のだ。
なんかこう、激しく嫌な予感しかしないんだけど…

と。その時、メイド像が台座からするりと降りて、ターロンに呼びかけた。
> 「あなたの目的は、神龍の復活なの?」
>>「当然です!」
> 「そう」
間髪入れずに答えるターロンに向けて、メイドは右手を上げる。
その手には、さっきまでは無かったはずの大鎌が握られていて。
> 「じゃあ、おやすみなさい」
振り下ろされた大鎌に袈裟懸けに切られ、ターロンは物も言わずにぶっ倒れる。
傷口から、血の代わりに大量の赤い御札が吹き出す。
その中に一枚、白地に龍を描いた御札が目を引いた。
地に落ちた白い御札は他の赤札と同様、ぐしゃりとメイドに踏まれて形を変える。
あれ。あれあれあれ。なんだなんだこれは。
ターロン死んじゃったのか?
誰が神龍を操るんだ?
いやいやいやそれより!このメイド…敵か?それとも味方か?

> 「この人、魂が出てこないわね。せっかく眠らせてあげたのに」
倒れたターロンを見てため息をついた後、メイドはあたしたちの方を見る。
> 「あなたたちも神龍を生き返らせるために来たの?
>  それとも安らぎが欲しくて来たの?
>  わたしはムムム。どんな人も安らかに眠らせてあげるのがお仕事のメイドなの」

203 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/04(日) 19:11:20 0
>199>200>201>202
> 「これで、3つ目・・・・・!!」
> 震える手でようやくリリアーナは銀の玉を台座にはめ込んだ。
>>「ふぅ…」
メイレンの心からも執着心が消え、やっと玉から手を離すことができた。
> ついに復活のときが来たのだ!!
> 「あ、あれが神竜!?」
> あっと驚くフリージア
> 「どうやってあんな大きいものがこんな狭いところに・・・・・」
> あっと驚くギズモきゅん
> 「なんというか…手足と角の生えた蛇みたいな…」
「あれが中つ国スタイルだ。ぶったまげたぜぇ。噂には聞いてたが、
 こんなすげーもん初めて見たぜ。」
レベッカがミルクにそう言った。

> >>「私は正しかった!これこそムウ大陸に封じられし神龍です!
> >> 今は思念体となっているようですが、これより血肉を与え、龍に体を戻してご覧に入れましょう!」
>>「…なるほど、そういうことね。」
ミルクはこの時、嫌な予感をしていたが、メイレンは逆に良い予感がしていた。
二人の感じ方は違えど、きっと同じようなことを想像したに違いない。
メイレンは笑ってリリアーナ達の方へ顔を向けた。
>>「私が若返ったおかげで、もう私に食べられないと思ってたのでしょう?
>> でも残念。恨みがあろうとなかろうと、人間の血肉は好きなのよ(愛好)。」

> > 「じゃあ、おやすみなさい」
しまった!とメイレンが思った時にはすでにターロンは倒れた後だった。
リリアーナ達に気を向けていた間に、ターロンは謎のメイド像に大鎌で斬られたのだ。
>>「そんな…馬鹿な!?」
「やったぜ!あのメイド、何者か知らんが、俺達の代わりにターロンを倒しやがった!」
> > 「この人、魂が出てこないわね。せっかく眠らせてあげたのに」
>>「あなたって人は…あなたって人は…」
喜ぶレベッカとは対照的に、メイレンは怒りで肩を震わせる。
> > 「あなたたちも神龍を生き返らせるために来たの?
> >  それとも安らぎが欲しくて来たの?
> >  わたしはムムム。どんな人も安らかに眠らせてあげるのがお仕事のメイドなの」
「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
レベッカはとっさにそう叫んだ。というのも、
神龍復活のためだと言ったターロンが斬られたのを間近で見た直後であったし、
安らぎが欲しいなんていったら、それこそ“安らかに眠”らされそうな気がしたからだ。
「だよなー!みんなー!」
レベッカは他のメンバーにも同意を求めた。レベッカの意図をくんでくれるといいのだが…

204 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/05(月) 21:03:20 0
>200-203
メイド像は変化が無いのに、地響きと共に上から埃が降ってきた。
玉への執着心がすっかり消えたリリアーナは、玉から手を離し現れた神龍に驚愕する。
「お、大きい・・・・・・・!!」
>飛びながら天井いっぱいに広がってうねうね動く龍は、トカゲというより蛇に似ていた。
>「あれが中つ国スタイルだ。ぶったまげたぜぇ。噂には聞いてたが、
> こんなすげーもん初めて見たぜ。」
レベッカがミルクにそう言った。
リリアーナもぽかんと大口を開けて眺めている。
「・・・・・・・でも、心なしか神龍の体が透けていない?」

>「私は正しかった!これこそムウ大陸に封じられし神龍です!
>  今は思念体となっているようですが、これより血肉を与え、龍に体を戻してご覧に入れましょう!」
この言葉を聞いた一同は、ミルクに限らず皆嫌な予感がしたに違いない。
リリアーナもその一人だった。
レン「…なるほど、そういうことね。」
>メイレンは笑ってリリアーナ達の方へ顔を向けた。
>「私が若返ったおかげで、もう私に食べられないと思ってたのでしょう?
>  でも残念。恨みがあろうとなかろうと、人間の血肉は好きなのよ(愛好)。」
「メイレン様、2800年前ならいざ知らず、今の時代はそういうの、流行らないんですよ。
 代価を支払うべきは、大いなる力を求めた本人であるべきだと思いません?」
ヒーと顔に縦線を貼り付けながら、リリアーナはじりじり後ずさりした。
「そそそそそれに、私ならいざ知らず、他の皆は手ごわいですよ!すごく!
 食べたら絶対胃にもたれますよ!」
・・・・・・・ネコ、どころか、大虎に睨まれたネズミ状態である。

膝をがくがくさせながら、リリアーナがじりじりとメイレンから距離を取っていると。
> 「じゃあ、おやすみなさい」
なんと、ターロンは謎のメイド像に大鎌で斬られていた。
>斬られた傷口から、血の代わりに大量の赤い御札が吹き出す。
>その中に一枚、白地に龍を描いた御札が目を引いた。
>地に落ちた白い御札は他の赤札と同様、ぐしゃりとメイドに踏まれて形を変える。
「え?え?えええ???もしかして、これがターロンの言ってた、龍に体を戻すってこと??」
――――違います。
>「やったぜ!あのメイド、何者か知らんが、俺達の代わりにターロンを倒しやがった!」
「それはそうだけど・・・・・・・じゃあ、あの神龍どうするの?
 確か、ムウ大陸は神龍のコントロールできなくて滅んだんだよね?」

205 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/05(月) 21:04:21 0

大鎌を持ってけろっとしているメイドとメイレンとの間に、険悪な空気が流れている。
「メイレン様、めちゃくちゃ怒ってるね・・・・・・」
ターロンを一刀両断にしたメイドとも、怒り心頭のメイレンとも、絶対係わり合いになりたくない。

そんなリリアーナのささやかな願いなどお構いなしに、ムムムと名乗ったメイドはこちらに話を振ってくる。
>「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
「え――――――――!!!」
リリアーナは思わず素っ頓狂な声をあげかけ、慌てて口元を押さえた。
今ごろになってやっとリリアーナにもレベッカの意図がわかったからだ。
>「だよなー!みんなー!」
「う、うんうんうん。そうだよー!」
リリアーナも勢い込んで彼女に同意し、ミルクの腕を引っ張ってくる
「実はこの子が、この槍に宿るレベッカって子に、パンティーあげる約束したんだよー。
 けど、約束を果たす前に、メイド長の呪いビームに当たって男の子になっちゃったんだ!
 だから、ギャルのパンティーあげられなくなっちゃって困ってるのよー。 そうだったわよねー皆?」
リリアーナはそう言い訳した後、ぎくしゃくと作り笑いを浮かべた。
ぶっちゃけ怪しすぎである。おまけに、言葉も足りない。
『ひー、皆もフォローお願いしますー!!』
リリアーナは冷や汗をだらだら流しながら、皆にそう呼びかけた。

「と、とにかく、何とかして男になった呪いを解きたいです。
 嘘だと思うなら、あなたの同族であるナナナさんに聞いてください。
 ムムムさん、何かいい方法知りませんかー?
 ――――それと神龍がこっちに出てきてますけど、ほっといていいんですか?」
神龍が暴走したら、正直目も当てられない。
「それと、あちらの大妖怪メイレン様は、私達とはまた別の目的がおありのようですよ〜」

206 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/10/05(月) 21:50:03 O
>『今のところメイレン様やターロンに、オウカさんの時間操作?を阻止する術は無いみたい。
何か事が起こった時には、妖怪チーム相手の切り札になるかもね』

リリアーナの言葉に桜花はリリアーナの方を見ずコクリと頷いただけだった。
リリアーナの方を向かなかったのは理由がある
今、桜花の顔は真っ赤なのだ
(い、言ってしまった……守るだなんて……
恥ずかしい……)
今更ながら自分の発言に赤面している桜花であった

>「ちょ、ちょ、どうしたのよ急に!大丈夫!?」
>>「うー…ちくしょー…。ここは闇の気が強すぎて力が抜けるぞ…」

「私はむしろこの空気、心地いい。ずっと居たいとは思わないが。」
地下墓地に来るとアナスタシアは倒れてしまった。が桜花は言葉通り心地よさげだ。
桜花は元々の闇属性への素養が高いのかも知れない。

>「これで、3つ目・・・・・!!」

「…………………」
遂にメイド像に3つの玉が納められる。
何が起こってもいいように桜花はコートの隠しポケットから銀製のナイフを……
(しまった……コートはリリアーナさんに貸したままだ)
ナイフは無しにとりあえずは身構える桜花

>飛びながら天井いっぱいに広がってうねうね動く龍は

207 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sageごめん、かなり不完全なレスかも] 投稿日:2009/10/05(月) 21:53:37 O
(勝てる気がしない…)
人を相手にする分にはナイフで事足りだろう。しかし、今回の相手は妖怪。
ナイフがどの程度効くのかも見当がつかない

>「じゃあ、おやすみなさい」
>なんと、ターロンは謎のメイド像に大鎌で斬られていた。
>斬られた傷口から、血の代わりに大量の赤い御札が吹き出す。
>その中に一枚、白地に龍を描いた御札が目を引いた。
>地に落ちた白い御札は他の赤札と同様、ぐしゃりとメイドに踏まれて形を変える。

「なに!?」
桜花があれこれと考えている内にターロンはムムムと名乗るメイド像に倒される

>「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
>「だよなー!みんなー!」
>「う、うんうんうん。そうだよー!」
>「実はこの子が、この槍に宿るレベッカって子に、パンティーあげる約束したんだよー。
>けど、約束を果たす前に、メイド長の呪いビームに当たって男の子になっちゃったんだ!
>だから、ギャルのパンティーあげられなくなっちゃって困ってるのよー。
>そうだったわよねー皆。」
>『ひー、皆もフォローお願いしますー!!』

「え?っあ、うん、そう、そうなんだ。
このミルクと言う人は同性に自分のパンティーをあげるのが趣味なんだ。
そしてこの槍の中のレベッカと言う人物は同性のパンティーを集めるのが趣味で、
えっーと、二人とも意気投合したのはいいんだが、リリアーナさんの話の通りミルクさんが呪いで男になってしまったんだ。
それで……そう、『今は男だから男にしかパンティーはやらん』などと言い出してな。
参った事にレベッカさんは同性のパンティーが手元に無いと二時間くらいで発狂してしまうんだ。」
(…我ながらズタボロな取り繕いだな。そしてミルクさん……申し訳ない)
レベッカ、リリアーナの話を聞き慌てて同意する桜花。
確かに今このメイドと争って無駄に体力を消耗するべきではない。
ターロンは倒されたといえ、最強の妖怪、メイレンは自分たちを食べる気満々なのだから

208 名前:ベルジン ◆YmZ.sWYRgo [sage] 投稿日:2009/10/06(火) 00:28:47 O
>>199
> 「いくら死なないからって、辛いのには変わりないでしょう。
>  ねえベルジン先生、何かいい手はありませんか?」
> 闇魔法が得意なベルジンにリリアーナはたずねた


「とりあえずここは闇払いの術式で場を清めておくとしよう…
これで多少は楽になると良いが…」

ベルジンはそう言うと懐から杖を取り出し
何かの呪文を唱え杖を軽く振り回した
すると杖の先が朧げに発光し その直後 強烈な閃光が場を包む
「これで闇の気はだいぶ抑えられた…
ホーリー先生もじき落ち着くだろう…」

>>202-203
現れた神龍にベルジンも思わず息を飲んだ
闇払いという一仕事を終えた今
目の前で起きている事など神龍の前ではあまり彼には重要ではなかったのかもしれない
「見事だ…かつて古代の文献で目にした物に酷似している…
多少の差異はあれどあの伝承と共通点も…」
ぶつぶつと何かを呟き目をぎらつかせているベルジンの周りは独特のオーラが漂っていた
「素晴らしい…何としても復活させたいものだ…
完全な力が是非見たい…そういやあの男は…」

209 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/06(火) 18:44:23 O
>203-208
>「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
>「え――――――――!!!」
「「え――――――――!!!?」」
レベッカの唐突な発言に驚きの声を上げたリリアーナに、あたしとナナナの声が重なる。
そりゃターロンが切られた後だから警戒するのもわかるけど、だからってパンティーはないだろ!?
もうちょっとマシな言い訳は思いつかなかったのか!?
>「だよなー!みんなー!」
>「う、うんうんうん。そうだよー!」
「そ、そうそう。こんな所パンティーが欲しくないとこないってホント!」
といっても、レベッカが先に言っちゃった以上話を合わせないわけにもいかない。
驚きのあまり、池の鯉みたいに口をパクパクさせてるナナナを肘で突っついて、口裏を合わせるよう頼んでると。
反対側の腕をぐいぐいリリアーナに引っ張られた。
なんだなんだ一体なにが…

>「実はこの子が、この槍に宿るレベッカって子に、パンティーあげる約束したんだよー。
はいいぃーっ!?リリアーナまで何言い出すかなーっ!?
> けど、約束を果たす前に、メイド長の呪いビームに当たって男の子になっちゃったんだ!
> だから、ギャルのパンティーあげられなくなっちゃって困ってるのよー。 そうだったわよねー皆?」
ナナナの次は、あたしが口をパクパクさせる番だった。
そりゃ他に方法がないのもわかるし、乗りかかった船はもう海の上で引き返せないのもわかります。
でも。それにしても。いくらなんでもこの扱いはヒドすぎるような……

>『ひー、皆もフォローお願いしますー!!』
>「え?っあ、うん、そう、そうなんだ。
>このミルクと言う人は同性に自分のパンティーをあげるのが趣味なんだ。(中略)
>それで……そう、『今は男だから男にしかパンティーはやらん』などと言い出してな。
>参った事にレベッカさんは同性のパンティーが手元に無いと二時間くらいで発狂してしまうんだ。」
お前もかぁぁ!!!
降りたい…泳いで帰ることになってもいいから、この作戦から降りたい…
でもそれじゃみんなに迷惑が……
ベルジン先生の魔法でちょっと楽になったみたいだけど、アホ姉もまだ辛そうだし…
ええぃ!もうどうにでもなれーい!!
「そ、そうそう。今は男だからね。男にしかパンティーはあげられないわけですよ。
 レベッカが発狂しようが即死しようが、とにかく女にパンティー渡すなんてヤダヤダぜーったいにヤダ!」
…なんか…自分で言ってて死にたくなってきた…

210 名前:ムムムとミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/06(火) 18:49:05 O
>「と、とにかく、何とかして男になった呪いを解きたいです。
> 嘘だと思うなら、あなたの同族であるナナナさんに聞いてください。
> ムムムさん、何かいい方法知りませんかー?
> ――――それと神龍がこっちに出てきてますけど、ほっといていいんですか?」
>>「そうなの?」
ムムムに尋ねられたナナナは、カチカチに固まったままガクガク首を縦に振る。
> 「もっ!もももも!もちろんそうですっっ!!」
子供でも怪しむだろう見事な大根役者っぷりに、あたしも苦労が水泡に帰すんじゃなかろうかとヒヤヒヤした。
>>「ふぅん…そうなの」
幸い。ムムムは興味なさそうに納得の声を上げる。
それでいいのか王宮つきのメイド。…いや良かったんだけど。

>>「メイド長の呪いなら、地下図書館に、解除法が乗ってるはずだわ。
>> 時間はまだ大丈夫だし、私が解除法が書いている本の場所に案内してあげてもいいわよ。
>> 神龍が暴れないか心配してるようだけど、神龍を殺した時に力は全部吸い取っておいたの。
>> 私が動いているうちは悪さはできないから、心配いらないはずよ」

>「それと、あちらの大妖怪メイレン様は、私達とはまた別の目的がおありのようですよ〜」
>>「そう。あなたの目的は何かしら?」
リリアーナに言われて、ムムムはメイレンに目的を尋ねる。
>>「私、今とっても気持ちがいいの。
>> 他のメイド達と融合して力を手に入れて、神龍から奪った玉で力を手に入れて。
>> おかげで神龍は殺せたし、ムウ大陸のみんなも安らかに眠らせてあげたわ。
>> でも、これで私を造ったお父様の意志を果たせると思った時に、いきなり封印されてしまったんだもの。
>> 長い間私を縛り続けてきた封印を解いてくれたあなた達には、本当に感謝してるわ。
>> これで、お父様の望んだ苦しみも痛みもない安らぎの世界に、みんなみんなを案内できる。
>> だから死んだ後で未練が残らないように、あなたたちの願いも叶えてあげなきゃ、って思うの」
「はいいぃ――――――っ!?」
いきなり大変なこと言い出しやがりましたよこのメイドーッ!!

211 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/10/07(水) 15:57:51 P
>201−210
>「あなたたちも神龍を生き返らせるために来たの?
> それとも安らぎが欲しくて来たの?
> わたしはムムム。どんな人も安らかに眠らせてあげるのがお仕事のメイドなの」
なにやら物騒なことを言い出すメイド
>「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
なにやら変態なことを言い出すレベッカ・・・・・っていつもどおりか
>「え――――――――!!!」
>「「え――――――――!!!?」」
>「だよなー!みんなー!」
何か考えがあるのだろうか?同意を求めるレベッカ
>「実はこの子が、この槍に宿るレベッカって子に、パンティーあげる約束したんだよー。
> けど、約束を果たす前に、メイド長の呪いビームに当たって男の子になっちゃったんだ!
> だから、ギャルのパンティーあげられなくなっちゃって困ってるのよー。 そうだったわよねー皆?」
「ええっ!そうでしたの!?」
あっと驚くフリージア
そしてそれをフォロー(?)する桜花
本当のことを知らないムムムはミルクを変態だと思ったに違いない
そしてミルクの呪いを解きたいとムムムに言うリリアーナ
>「そ、そうそう。今は男だからね。男にしかパンティーはあげられないわけですよ。
> レベッカが発狂しようが即死しようが、とにかく女にパンティー渡すなんてヤダヤダぜーったいにヤダ!」

「・・・・・・・かわいそう過ぎて涙が」
ミルクがあまりにも不憫すぎてはらはらと静かに涙を流すギズモ
「なんで泣いてますの?」
マイナス技能天然ボケが発動したフリージア
どうやら本当にミルクがあれな趣味を持っていたと思い込んだらしい

ムムム曰くメイド長の呪いは図書館に解除方法が載っている
自分が生きている限りは神龍は暴れることが出来ない
とのことである
「ならば安心ですわね♪」
と状況がわかってないのか軽く返事をするフリージア
つまり神龍を本当に復活させるためにはムムムをぬっ殺さなければいけないということだ
それが出来るのはたぶんメイレンぐらいであろう
さらにとんでもないことを言い出すメイド
復活させてもらったお礼に願いは叶えるが叶えた後は死んでもらう
もう死んでるやつは成仏させるというのである
「そうですわねぇとりあえず図書館に案内して頂戴な。話はそれからですわ」
はたしてミルクとフリージアは元に戻ることが出来るのだろうか?
そしてフリージアさんの誤解は解けるのか?

212 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/07(水) 19:25:08 0
>205>207>209>210>211
> 「実はこの子が、この槍に宿るレベッカって子に、パンティーあげる約束したんだよー。
>  けど、約束を果たす前に、メイド長の呪いビームに当たって男の子になっちゃったんだ!
>  だから、ギャルのパンティーあげられなくなっちゃって困ってるのよー。 そうだったわよねー皆?」
とリリアーナ。
> 「え?っあ、うん、そう、そうなんだ。
> このミルクと言う人は同性に自分のパンティーをあげるのが趣味なんだ。
> そしてこの槍の中のレベッカと言う人物は同性のパンティーを集めるのが趣味で、
> えっーと、二人とも意気投合したのはいいんだが、リリアーナさんの話の通りミルクさんが呪いで男になってしまったんだ。
> それで……そう、『今は男だから男にしかパンティーはやらん』などと言い出してな。
> 参った事にレベッカさんは同性のパンティーが手元に無いと二時間くらいで発狂してしまうんだ。」
とオウカ。二人とも見事なフォローである。極めつけはミルクだ。
> 「そ、そうそう。今は男だからね。男にしかパンティーはあげられないわけですよ。
>  レベッカが発狂しようが即死しようが、とにかく女にパンティー渡すなんてヤダヤダぜーったいにヤダ!」
「おぉ!心の友よ〜!」
謎の感動をしたレベッカが、槍の癖にギズモと共に涙を流す。
いつか“きれいなレベッカ”とかが出そうな気がするが気にしてはいけない。

ムムムはメイド長の呪いを解く方法を話した。
> >>「メイド長の呪いなら、地下図書館に、解除法が乗ってるはずだわ。
> >> 時間はまだ大丈夫だし、私が解除法が書いている本の場所に案内してあげてもいいわよ。
> >> 神龍が暴れないか心配してるようだけど、神龍を殺した時に力は全部吸い取っておいたの。
> >> 私が動いているうちは悪さはできないから、心配いらないはずよ」
「何?神龍を殺した上に、力を吸い取っただと?」
レベッカも驚いたが、メイレンは驚きを通り越してショックを受けているようにも見える。
> 「それと、あちらの大妖怪メイレン様は、私達とはまた別の目的がおありのようですよ〜」
> >>「そう。あなたの目的は何かしら?」
> リリアーナに言われて、ムムムはメイレンに目的を尋ねる。
> >>「私、今とっても気持ちがいいの。
> >> 他のメイド達と融合して力を手に入れて、神龍から奪った玉で力を手に入れて。
> >> おかげで神龍は殺せたし、ムウ大陸のみんなも安らかに眠らせてあげたわ。
> >> でも、これで私を造ったお父様の意志を果たせると思った時に、いきなり封印されてしまったんだもの。
> >> 長い間私を縛り続けてきた封印を解いてくれたあなた達には、本当に感謝してるわ。
> >> これで、お父様の望んだ苦しみも痛みもない安らぎの世界に、みんなみんなを案内できる。
> >> だから死んだ後で未練が残らないように、あなたたちの願いも叶えてあげなきゃ、って思うの」
> 「はいいぃ――――――っ!?」
驚きの声を上げるミルク。レベッカも叫んだ。
「そうか、わかったぜ。ムウ大陸が滅んだ原因は神龍の暴走なんかじゃねぇ。
 本当の原因は、このムムムだったんだ!こいつは、俺達はとんでもない化け物を起こしちまった。
 神龍の力が本物なら、俺達が束になったって勝てるわけがねぇ!」

213 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/07(水) 19:25:58 0
>>「私の望みも叶えてくれるのかしら?」
メイレンがムムムに言った。
>>「なら、教えてあげるわ。私の願いは3つある。1つ目は…」
メイレンは、ロクーを殺した時のように、すっとムムムに近づいた。
>>「お前に恐怖の悲鳴をあげさせることよ!」
ムムムの周りだけが、墨で塗りつぶしたように暗くなり、
その直後、ムムムの体が後ろ向きに飛んだ。
「見たか、ミルク?あれが次元を変える能力だ。」
レベッカが解説した。
「今何が起こったか説明するぜ。メイレンは今、ムムムの“明るさ”の次元を“速度”の次元に変換したんだ。
 つまり、奴の周りを暗くするかわりに速度をあげたのさ。
 俺とした事がうっかりしてたぜ。こっちにはメイレンがいる。どんだけ鎌をふりまわそうが、
 次元ごと変えられるメイレンには文字通り歯が立たねぇぜ!」
>>「あらあら、願いはあと2つあるというのに…」
メイレンは、既にムムムに勝ったと思った。メイレンの見積もりでは、
このまま壁に激突すれば、良くても全身骨折で再起不能である。
しかし、メイレンもレベッカも、大切な中つ国の諺を忘れていた。
それは、『敵が勝ち誇った時、そいつは既に敗北している』である。

214 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/08(木) 20:41:27 0
ムムムというメイドは、皆の苦しすぎる言い訳にもあっさり納得した。
いや、興味がないというべきか。
>「メイド長の呪いなら、地下図書館に、解除法が乗ってるはずだわ。
> 時間はまだ大丈夫だし、私が解除法が書いている本の場所に案内してあげてもいいわよ。 」
「やったー!!ミルクにフリージア、元の体に戻れるって!」
だが喜んだのもつかの間、次の爆弾発言にはリリアーナも度肝を抜かれた。
>「神龍が暴れないか心配してるようだけど、神龍を殺した時に力は全部吸い取っておいたの。
>  私が動いているうちは悪さはできないから、心配いらないはずよ」
「ええっ!こ、殺したってどういう・・・・・・・」
>「私、今とっても気持ちがいいの。 (中略)
>  これで、お父様の望んだ苦しみも痛みもない安らぎの世界に、みんなみんなを案内できる。
>  だから死んだ後で未練が残らないように、あなたたちの願いも叶えてあげなきゃ、って思うの」
>「はいいぃ――――――っ!?」
>「そうですわねぇとりあえず図書館に案内して頂戴な。話はそれからですわ」
「いやフリージア、何でそう落ち着いていられるのよ!
 私達呪いを解いた後、あのメイドさんにヌッ殺されちゃうのよー!そんなの嫌ぁー!助けてフリージア!!」
リリアーナは半べそでフリージアにすがった。
まるで、どこかの青狸とメガネ少年のような構図である。
>「そうか、わかったぜ。ムウ大陸が滅んだ原因は神龍の暴走なんかじゃねぇ。
> 本当の原因は、このムムムだったんだ!こいつは、俺達はとんでもない化け物を起こしちまった。 (略)」
「あわわ、どうすれば・・・・・・・あれ?
 そう言えば、ムムムってメイドが踏みつけてたお札はどこに行ったんだろ?」

リリアーナがあわあわしているうちに、メイレンとムムムの戦闘が本格的に始まった。
それはそうだろう、メイレンは、神龍を連れて中つ国に帰りたいのだ。
そして、先程のムムムの話が本当なら、ムムムが生きている限り神龍の力は手に入らないのだから。

>「今何が起こったか説明するぜ。メイレンは今、ムムムの“明るさ”の次元を“速度”の次元に変換したんだ。 (略)
> 次元ごと変えられるメイレンには文字通り歯が立たねぇぜ!」
「えーとえーと、つまり・・・・・今の攻撃の場合、魔法で明かりを出せば激突する速度を緩和できるってこと?」
考えすぎたリリアーナの頭から、もわもわと煙が上がってきた。
「皆、今の説明でちゃんとわかったのかなぁ・・・・・・・・」
ちなみに、リリアーナは良くわかっていないようだ。

リリアーナは、応急セットの中にあったさらしで胸をぐるぐる巻きにした。
「オウカさん、コート。遅くなったけどお返しするね」
剥き出しになっていた胸を隠したリリアーナは、桜花に借りていたコートを返した。
「丸腰じゃ心もとなかったでしょ?まったく、人が良いんだから。・・・・・・・ありがとね」

>「あらあら、願いはあと2つあるというのに…」
「ちょっとちょっとヴァンエレン、のこり二つの願い事がなにか聞いてみてよ。
 ・・・・・・・こらー、逃げちゃダメ!!」
リリアーナは、こそこそしているヴァンエレンに頼んだ。
「いいじゃない、死なずのヴァンエレンだっけ?二つ名は伊達じゃないところ見せてよ。
 ほら、マオマオのためにも頑張って。
 もしも直接聞くのが怖いなら、あのみょーに偉そうな使い魔に頼めばいいんじゃない?」

リリアーナはひょこひょことミシェルやベルジンの方に近寄ると、周りの仲間をちょいちょいと手招きした。
来ない人には、(メイレンとムムムを除き)テレパシーを送る。
「えっと。あの。私は魔法が使えませんので、人外世界びっくりバトルにはとても付き合いきれません。
 見物料が命なんて、まっぴらごめんですしね。
 だからこの隙に、地下の図書館に行っていろいろ調べてきます。
 呪いを解くのも重要ですけど、それ以上に、再封印の情報も必要だと思いますから」
そう。このバトルの勝者がどちらであっても、リリアーナ達の身の安全は保障されていないのだ。
「ナナナさん、図書館の場所はわかるよね? フリージア、一緒に行っていい?
 クリスさん、あなたも来て。そういうの詳しいんでしょ?
 えっと・・・・・・桜花さんに先生―――― 他の皆さんは、どうされますか?」


215 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/10/10(土) 13:23:22 0
リリアーナの銀玉への執念をじっくり観察した黒犬。
三つめの玉を玉座にはめ込んだのを確認して、神龍の登場を嘗め回すように観察する。

> 「じゃあ、おやすみなさい」
メイドが大鎌を手にしてターロンの殺した。
『おほっ!やりやがった』
「ひぃ!血が・・・ってお札?」
> 「あなたたちも神龍を生き返らせるために来たの?
>  それとも安らぎが欲しくて来たの?
>  わたしはムムム。どんな人も安らかに眠らせてあげるのがお仕事のメイドなの」
>「俺達はギャルのパンティーが欲しくてここに来たんだ!」
レベッカがどこかで聞いたことあるような願い事をしている。
「そ、それはひょっとしてギャグで言っているのか?」
なにか意図があるらしいがヴァンエレンはそれに気がついていない。

>「ちょっとちょっとヴァンエレン、のこり二つの願い事がなにか聞いてみてよ。
>・・・・・・・こらー、逃げちゃダメ!!」
リリアーナがいい終わる前に嫌な予感がして逃げ出そうとするヴァンエレン。
「ぬー!働きたくないでござる。
 いやじゃいやじゃ!私はやりとうない!」
必死すぎる。

>「いいじゃない、死なずのヴァンエレンだっけ?二つ名は伊達じゃないところ見せてよ。
>ほら、マオマオのためにも頑張って。
>もしも直接聞くのが怖いなら、あのみょーに偉そうな使い魔に頼めばいいんじゃない?」
「…使い魔に頼むわけにもいかないよ。
 ほんとに聞くだけだよ?」
警戒しながらじりじりとメイレンに近づいていく。
「あ、あの〜。
 もしよろしければあと二つの願いごとを教えていただけないでしょうか?」
低い姿勢でごますりをしながら願いごとを聞く。


一方、死王こと黒い猫は瓦礫に半身を突っ込んだままのロクーへと転移していた。
『よう。
 どうした?このザマは。
 しょっぺぇなお前。
 このまま終わるとは思わねぇが…とりあえず手を貸してやるよ』
そうして指先をロクーに向けると、死霊の力がロクー宿った。
『あとはお前さん次第だ。
 せいぜいあがきな坊や』
転移する前に黒い稲妻で瓦礫を破壊する。

216 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage 遅れてごめんなさい…] 投稿日:2009/10/10(土) 21:43:29 O
>211-215
>「そうですわねぇとりあえず図書館に案内して頂戴な。話はそれからですわ」
>「いやフリージア、何でそう落ち着いていられるのよ!
> 私達呪いを解いた後、あのメイドさんにヌッ殺されちゃうのよー!そんなの嫌ぁー!助けてフリージア!!」
「あああ…虎と狼に挟まれたような気分…」
一難去ってまた一難。ターロンがぶっ殺されて一安心したら、今度は狂ったメイドですよ。
もしかしてあたしたち呪われてる?
普段の行いはいいはずなんだけどなぁ…
リリアーナが取り乱してるおかげで、フリージアほどじゃないけど落ち着いてるあたし。
それでも、レベッカ程には頭が回ってなかったけど。

>「そうか、わかったぜ。ムウ大陸が滅んだ原因は神龍の暴走なんかじゃねぇ。
> 本当の原因は、このムムムだったんだ!こいつは、俺達はとんでもない化け物を起こしちまった。
> 神龍の力が本物なら、俺達が束になったって勝てるわけがねぇ!」
「今明かされる衝撃の事実か…なんて言ってる場合じゃなーい!
 どうするどうする!?それじゃ確実に殺されるぞ!?」
>「あわわ、どうすれば・・・・・・・あれ?
> そう言えば、ムムムってメイドが踏みつけてたお札はどこに行ったんだろ?」
「御札なんかその辺にいっぱい散らばって…!
 …リリアーナ…その…足に何かくっついてるんだけど……なんともない?」
ターロンの体から飛び出した御札は、全部と言っていいほど赤い中に白が一枚混ざっていた。
その白地に龍が描かれた御札が、リリアーナの足にしがみつくみたいにぺたりと貼り付いていたのだ。
今は異常ないみたいだけど…大丈夫なのかな…引っ張っても取れないみたいだし…

>>>「お前に恐怖の悲鳴をあげさせることよ!」
一方、ターロンを殺されて怒り心頭のメイレンさんは、ムムムに先制攻撃をしかける。
>「見たか、ミルク?あれが次元を変える能力だ。」
「見たけど意味不明すぎる。激しく説明して欲しい」
ムムムの周りを暗くしてから吹き飛ばす能力、見ただけじゃどんな能力かまるで理解できん。
>「今何が起こったか説明するぜ。メイレンは今、ムムムの“明るさ”の次元を“速度”の次元に変換したんだ。(中略)
> 次元ごと変えられるメイレンには文字通り歯が立たねぇぜ!」
>「えーとえーと、つまり・・・・・今の攻撃の場合、魔法で明かりを出せば激突する速度を緩和できるってこと?」
「なんか違うような…つまり、逆に真っ暗を明るくする代わりに速度に変えたりも出来る。で合ってる?」
おいおいメイレンさんの能力も危ないよ。
魔法を明るさとか暗さに変えられちゃったら、あたしの核熱魔法でも効果なしって事じゃないか!

>「えっと。あの。私は魔法が使えませんので、人外世界びっくりバトルにはとても付き合いきれません。
> 見物料が命なんて、まっぴらごめんですしね。
> だからこの隙に、地下の図書館に行っていろいろ調べてきます。
> 呪いを解くのも重要ですけど、それ以上に、再封印の情報も必要だと思いますから」
リリアーナからテレパシーで連絡が入った。
再封印。なるほどその手があったか。
メイレンさんはともかく、ムムムは封印されてたわけだから再封印出来れば無力化できる!
>「ナナナさん、図書館の場所はわかるよね? フリージア、一緒に行っていい?
> クリスさん、あなたも来て。そういうの詳しいんでしょ?
> えっと・・・・・・桜花さんに先生―――― 他の皆さんは、どうされますか?」
> 「えっ!あっはい!わかります!」
>>「うー。私も図書館に行くぞー。
>> ベルジンのおかげでだいぶ楽になったけど、まだ人外バトルに首突っ込めそうにないしなー。
>> ミルクもあたしを背負って地下に行けー」
ムムムさんがとかあわわわとかショックを受けてたナナナに続いて、アホ姉も地下行きを表明。
もちろんあたしも図書館側に回るつもりです。
見物料が命の見せ物なんて法外な値段のバトルには興味ありません。

「よし、それじゃ地下へ急ごう。
 ナナナ。地下図書館の入り口ってどこにあるの?」
> 「はい!ここです!でも私も中の案内は出来ませんよ!?」
ナナナは近くにあったお墓を次々に押し倒した。
5個目の墓石が倒れた後、倒れた墓石の中間地点でまたまた空間が避け、向こうに並んだ本棚が見える。
…なんかこう。学園の地下図書館に似てるような…気のせいか?

217 名前:ムムム ◆9DoC6dU6XQ [sage 風邪怖い…] 投稿日:2009/10/10(土) 21:47:34 O
>211-216
>>>「私の望みも叶えてくれるのかしら?」
「ええ、もちろん。あなたの願いは何かしら?」
>>>「なら、教えてあげるわ。私の願いは3つある。1つ目は…」
>メイレンは、ロクーを殺した時のように、すっとムムムに近づいた。
>>>「お前に恐怖の悲鳴をあげさせることよ!」
メイレンの次元を変える攻撃に反応しなかったムムムは吹き飛び、壁にたたきつけられた。
衝撃のためか、首や腕が人間ならあり得ない形に曲がる。

>>>「あらあら、願いはあと2つあるというのに…」
メイレンがそう言ったとき、ムムムの胸元で3つの玉が静かに明滅した。
それを合図にムムムの首が、腕が、ぐるりと回って正常な場所に戻る。
「素敵だわ。あなたの願いを叶えてあげられないのがとても残念。
 だって私は恐怖を感じたり、悲鳴をあげたりするようには造られていないもの。
 そんな事が出来るのは、人間を造るという究極の目標の元で造られたナナナだけ。
 私たちゴーレムは、与えられた仕事を壊れるまで続けるためだけに生まれてきたのよ」

どうやら3つの玉が明滅した時に、大きな損傷も修復されてしまったようだ。
そのうえゴーレムであるムムムは、人間とは違い傷や衝撃が後遺症を残すことはない。
「願いが1つかなわないのも3つかなわないのも同じよね?
 あなたは私の邪魔をする敵よ。ムウの国民と同じように、安らかに眠りなさい」
ムムムはふわりと起きあがると、大鎌を2度振った。
鎌からは赤い衝撃波が飛び出し、メイレンと不運にも近くにいたヴァンエレンに向けて飛んでいく。
まともに当たれば体が両断されるだろう。
さらに、ムムムが封印されていた時に立っていた台座が槍のように変形し、メイレンを串刺しにしようと伸びる。

ムムムは、地下図書館への道を開くナナナに目をやった。
「私を置いて先にいくなんて非道いわ。少しそこで待っていなさい」
そう言ってムムムは、地下図書館に向かおうとするチームにも衝撃波を放った。

218 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/10/11(日) 11:08:22 O
>「そうか、わかったぜ。ムウ大陸が滅んだ原因は神龍の暴走なんかじゃねぇ。
>本当の原因は、このムムムだったんだ!こいつは、俺達はとんでもない化け物を起こしちまった。
>神龍の力が本物なら、俺達が束になったって勝てるわけがねぇ!」

どうやら、ムムムと言うメイドがムウ大陸消滅に関係があるようだ。
「やれやれ、難しい話は好きじゃないんだがな。」
再び魔力ナイフを作り出す桜花。

>「今何が起こったか説明するぜ。メイレンは今、ムムムの“明るさ”の次元を“速度”の次元に変換したんだ。(中略)
>次元ごと変えられるメイレンには文字通り歯が立たねぇぜ!」

「すまない、よくはわからないがとりあえず、彼女は何かの力を他の何かに取り替える事が出来ると言う事でいいかな?」
メイレンはロクーを吹き飛ばした時と同じようにムムムを吹き飛ばした

>「オウカさん、コート。遅くなったけどお返しするね」
>「丸腰じゃ心もとなかったでしょ?まったく、人が良いんだから。・・・・・・・ありがとね」
「えっ!?ああ、うん、大丈夫。大したことない。」
(人がいい、なんて初めて言われた………)
リリアーナからコートを受け取り、着ながら答える
気難しい顔をしてはいるが再び顔が真っ赤になる桜花。

>「えっと。あの。私は魔法が使えませんので、人外世界びっくりバトルにはとても付き合いきれません。
>見物料が命なんて、まっぴらごめんですしね。
>だからこの隙に、地下の図書館に行っていろいろ調べてきます。
>呪いを解くのも重要ですけど、それ以上に、再封印の情報も必要だと思いますから」
>「ナナナさん、図書館の場所はわかるよね? フリージア、一緒に行っていい?
>クリスさん、あなたも来て。そういうの詳しいんでしょ? >えっと・・・・・・桜花さんに先生―――― 他の皆さんは、どうされますか?」
「私は貴女を守ると言った。だから貴女について行く」
どうやら桜花はリリアーナについて行くようだ。


219 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/10/11(日) 11:09:50 O
>「はい!ここです!でも私も中の案内は出来ませんよ!?」

ナナナの案内で地下図書室に行く道が開かれる。

>「私を置いて先にいくなんて非道いわ。少しそこで待っていなさい」
>そう言ってムムムは、地下図書館に向かおうとするチームにも衝撃波を放った。

地下図書室へ行くメンバーに向かって衝撃波が飛んでくる。
「………っ!行け!」
衝撃波に向かって魔力ナイフを投げつける。ナイフと衝撃波はぶつかり合い空中で互いに弾ける。
「…リリアーナさん、約束を変えさせて貰ってもいいかな?」
コートの隠しポケットから改めてナイフを取り出す。
「私は貴女の行く“道”を守ろう。私程度がどの程度持ちこたえられるか分からないがな。」
薄く笑うと背を向け
「だから、早く行って、早く帰ってきてもらえないか?」
そうして、ナナナにナイフを向け
「聞いての通りだ。私の友が通る道を行きたければ私を力付くで退かす事だ。
見習い魔法使いだが噛みつけばそれなりの手傷は覚悟してもらう。」
両手には鉄製のナイフを 持ち、桜花の周りには魔力ナイフが次々と現れる

220 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/10/11(日) 16:11:52 P
>212−219
使い魔カプセルの中のロクーがアンデット化しているなんてまさかとも思っていないフリージア

>「いやフリージア、何でそう落ち着いていられるのよ!
> 私達呪いを解いた後、あのメイドさんにヌッ殺されちゃうのよー!そんなの嫌ぁー!助けてフリージア!!」
無茶言うなと言いたいフリージアさん
只でさえパワーダウンしているのにあんな相手に勝てるわけがない
である。
>「そうか、わかったぜ。ムウ大陸が滅んだ原因は神龍の暴走なんかじゃねぇ。
> 本当の原因は、このムムムだったんだ!」
「な、んですって!?」
何しろレベッカの推理が正しければムー大陸を滅ぼした存在なのだ

>「あわわ、どうすれば・・・・・・・あれ?
> そう言えば、ムムムってメイドが踏みつけてたお札はどこに行ったんだろ?」
>「御札なんかその辺にいっぱい散らばって…!
 …リリアーナ…その…足に何かくっついてるんだけど……なんともない?」
リリアーナの足に張り付いた御札
「そう言えばお母様から聞いたことがありますわ
 とある魔女は自分の心臓をトランプのハートに隠したって」
かなり怪しいのだがどうすればいいのか見当が付かない為
保留することにしたフリージア

とんでもない能力を見せるメイレン
どうやらよくわからないが全く概念の違う力を別の概念の力に変換するような能力らしい
>「ナナナさん、図書館の場所はわかるよね? フリージア、一緒に行っていい?
「当然ですわ!」
> クリスさん、あなたも来て。そういうの詳しいんでしょ?
> えっと・・・・・・桜花さんに先生―――― 他の皆さんは、どうされますか?」
>「えっ!あっはい!わかります!」
>「うー。私も図書館に行くぞー。
> ベルジンのおかげでだいぶ楽になったけど、まだ人外バトルに首突っ込めそうにないしなー。
> ミルクもあたしを背負って地下に行けー」
「僕と同じで本物の人外なのに?」
茶々を入れるギズモ
常識的に考えてあんな連中とまともにやり合ったら死あるのみである
ここはひとまず力を取り戻すべきであろう

図書館への入り口を開けるナナナ
はて?どこかで見たような気がするのは気のせいなのだろうか?
「まさか・・・・いくら何でも有り得ませんわよね
 ムーの図書館と学園の図書館が同じだったなんて事は」
もしそうであったならばフィジル=ムーとなってしまう
ねえよと突っ込もうかと思ったギズモであったが・・・・確かに似ている
「試しにオルビア先生を呼んでみようか?」
と提案するギズモ
「呼んでも無駄ですわよ・・・・多分」

>「私を置いて先にいくなんて非道いわ。少しそこで待っていなさい」
>「………っ!行け!」
衝撃波を放つムムムそれをナイフで打ち落とす桜花
「桜花さんの気持ちを無駄にしたくありませんわ!だから早く行って早く戻りますわよ!!」
はたしてムムム抜きで図書館の膨大な本の中から目的の物を見つけられるのだろうか?

221 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/12(月) 19:21:44 0
>214>215>216>217>218>219>220
> 「えーとえーと、つまり・・・・・今の攻撃の場合、魔法で明かりを出せば激突する速度を緩和できるってこと?」
> 「なんか違うような…つまり、逆に真っ暗を明るくする代わりに速度に変えたりも出来る。で合ってる?」
> 「すまない、よくはわからないがとりあえず、彼女は何かの力を他の何かに取り替える事が出来ると言う事でいいかな?」
「今言った中じゃオウカが一番近いな。」
そのオウカに借りていたコートを返すリリアーナ。
> 「丸腰じゃ心もとなかったでしょ?まったく、人が良いんだから。・・・・・・・ありがとね」
> 「えっ!?ああ、うん、大丈夫。大したことない。」
「ほほぅ…」
真っ赤になるオウカにレベッカの目が光る。
> 「えっと。あの。私は魔法が使えませんので、人外世界びっくりバトルにはとても付き合いきれません。
>  見物料が命なんて、まっぴらごめんですしね。
>  だからこの隙に、地下の図書館に行っていろいろ調べてきます。
>  呪いを解くのも重要ですけど、それ以上に、再封印の情報も必要だと思いますから」
「そうか。いくら力が強くても、何かしら封印する方法があるはずだな。
 かつてムウ大陸の人間が、力ではけっして敵わないムムムをそうしたように。」
> 「ナナナさん、図書館の場所はわかるよね? フリージア、一緒に行っていい?
>  クリスさん、あなたも来て。そういうの詳しいんでしょ?
>  えっと・・・・・・桜花さんに先生―――― 他の皆さんは、どうされますか?」
> 「私は貴女を守ると言った。だから貴女について行く」
レベッカは小声でリリアーナに話しかけた。
「おいおい、リー。オウカの奴、お前に惚れちまったみてーだぞ。俺にはわかる。
 あんまりその気にさせるなよ。どうせ、お前にはその気はねぇんだろぉ?」
レベッカは何か勘違いをしているようだ。

一行はナナナに地下図書館の場所を教えてもらった。
しかし、ナナナは中の案内は拒否した。
「そりゃねぇだろ、お譲ちゃん。俺達があいつを止めなけりゃ、またムウ大陸は滅びちまうぜ。
 おめーもそれが嫌なら協力しろってんだよ。」
> ムムムは、地下図書館への道を開くナナナに目をやった。
> 「私を置いて先にいくなんて非道いわ。少しそこで待っていなさい」
> そう言ってムムムは、地下図書館に向かおうとするチームにも衝撃波を放った。
「しまった。このままじゃ俺達も斬られちまう。」
> 「………っ!行け!」
幸い、オウカが投げたナイフと衝撃波はぶつかり合い、衝撃波は消えた。
> 「私は貴女の行く“道”を守ろう。私程度がどの程度持ちこたえられるか分からないがな。」
> 薄く笑うと背を向け
> 「だから、早く行って、早く帰ってきてもらえないか?」
「オウカ…死ぬなよ…(リーと“にゃんにゃん”したかったらよぉー!)」

図書館の中に入った一行を待っていたのは、膨大な量の本、本、本!
> 「桜花さんの気持ちを無駄にしたくありませんわ!だから早く行って早く戻りますわよ!!」
「だが、こんだけの本の中から、どうやって俺達に必要な本を探せばいいんだ!?
 手分けして探していっても、日が暮れちまいそうだぜ。」

222 名前:メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/12(月) 19:22:52 0
> 「あ、あの〜。
>  もしよろしければあと二つの願いごとを教えていただけないでしょうか?」
「ギロッ!」
そう聞いてきたヴァンエレンに、メイレンが睨みをきかせた。
たぶん、それは『かっこつけたくて言ったんだから、ほっといてよ〜』という無言のサインだ。

グシャリと曲がっていた腕と首が元に戻っていく。そう、ナナナはまだ死んではいない。
> 「素敵だわ。あなたの願いを叶えてあげられないのがとても残念。
>  だって私は恐怖を感じたり、悲鳴をあげたりするようには造られていないもの。
>  そんな事が出来るのは、人間を造るという究極の目標の元で造られたナナナだけ。
>  私たちゴーレムは、与えられた仕事を壊れるまで続けるためだけに生まれてきたのよ」
「なるほどね。」
メイレンが関心したように言った。
「ナナナとか言うメイドがあんな出来なものだから、あなたについても過小評価していたわ。
 あの小娘よりも、ずっとガッツがありそう。そうこなくてはおもしろくない。」
ただし、メイレンは一つだけ得心がいかないようにつぶやいた。
「でも、なんで人間を造るのが究極の目標になるのかしら?人間をつくりたいなら、産めばいいのよ。」

> 「願いが1つかなわないのも3つかなわないのも同じよね?
>  あなたは私の邪魔をする敵よ。ムウの国民と同じように、安らかに眠りなさい」
> ムムムはふわりと起きあがると、大鎌を2度振った。
> 鎌からは赤い衝撃波が飛び出し、メイレンと不運にも近くにいたヴァンエレンに向けて飛んでいく。
「私の能力を知った上で、そんな単調な攻撃しかできないの?舐められたものね。」
メイレンの直前まできた衝撃波は、光となって消えた。
ミルクが、メイレンの能力について予測した通りになったのだ。
「ふっ…やはりたいしたことな…あるぇー!?」
メイレンは、やっと自分の体に起こった事態を把握した。
ムムムが封印されていた時に立っていた台座が槍のように変形し、彼女の頭に刺さったのだ。
「ちょ、何よこれ!?こんな仕掛け聞いてないわ!?反則よ!反則!元に戻しなさいよ〜!」
すっかりカリスマブレイクしたメイレンを尻目に、ムムムはあさっての方向に衝撃波を飛ばしている。
頭に刺さった槍のせいで、メイレンにはそちらを向くことすらできないのだ。
> 「聞いての通りだ。私の友が通る道を行きたければ私を力付くで退かす事だ。
> 見習い魔法使いだが噛みつけばそれなりの手傷は覚悟してもらう。」
「聞くだけじゃいや〜ん!誰だか知らないけど、助けて〜!」
メイレンはすっかり涙目である。
「うわ〜ん!私が悪ぅござんした〜!何でもしますから命だけは助けて〜ん!」

223 名前: ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/13(火) 18:33:15 0
フリージアが持つ使い魔カプセルの中。
ロクーは、まだ目覚めていなかった。
いや、目覚めていたのはロクーではなかった、というのが正しい。
「面倒な事になったっ…俺は面倒が、大嫌いなんだっっ!」
彼は自分の左手をまじまじと見つめた。
彼は既に人間を捨てた存在、アンデッドとなっている。
その左手は、我々が食物を食べるために口の中に歯を持つように、
あたかもそれが当然のように、硬く、鋭い、爪がついていた。
その長さときたら、人間の首を刈りとるのに、なんと都合が良いことか!
「“ヘブンスマイル”の能力を使えば元に戻るのは容易い事っ、
 しかし、これはこれで使い道がありそうだ。このパワーっっ!」
彼は軽く跳躍し、使い魔カプセルの壁に張り付く。
「これは記録に値する。これは記録に値するぞっ!」
彼は壁から降りると、背負っているリュックから日記帳のようなものを取り出し、
さらさらと書き始めた。彼は、ムー大陸で起こった事をそこにずっと記録しているのだ。

「おろろ、おらどうしちまったんだ??」
フリージアが持つ使い魔カプセルの中。
ロクーが目を覚ました。
「うげげっ!?どうなっちまってんだぁ!?おら、ゾンビィになっちまってるよー!?」
ロクーは自分の左手をまじまじと見つめた。
彼は既に人間を捨てた存在、アンデッドとなっている。
その左手は、形こそ普通の人間と同じだったが、血の気は失せ、腐敗していた。
「そっ、それにここはどこだぁ??なんだか、おらは小さくされて、ビー玉の中に入れられてるみてぇだ。
 おーーい!!おーーい!!おらをここから出してくれー!!おーーい!!」
使い魔カプセルの仕組みを知らないロクーは、ただそうやって叫ぶ以外の方法を知らなかった。

224 名前:ムムム ◆9DoC6dU6XQ [sage ミルクは明日…] 投稿日:2009/10/13(火) 18:57:44 O
>218-219 >222
>「………っ!行け!」
「なかなかやるじゃない。でも、あなたはあの女みたいに非常識な力は持っていないの?
 頭を貫かれても大丈夫なら、体が真っ二つになっても生きていられるか試してみたいわ」
あの女、つまりメイレンの方を見ながらムムムはそう言った。
だがじたばたするメイレンの言動を見て危険性は低いと判断し、再び桜花に目を向ける。

>「聞いての通りだ。私の友が通る道を行きたければ私を力付くで退かす事だ。
>見習い魔法使いだが噛みつけばそれなりの手傷は覚悟してもらう。」
>「聞くだけじゃいや〜ん!誰だか知らないけど、助けて〜!」
「私が行かないでどうやって目当ての本を見つけるつもりなの?
 地下図書館の情報は、全部図書館の管理人から私が引き上げたわ。
 私抜きで必要な情報が得られるはずがない」
自分を封じる方法を探しているとは知らないムムムだが、仮に知っていても自信は変わらなかっただろう。
木を隠すには森の中、地下図書館に納められた知識の膨大さは、そのまま必要な情報の得難さにつながるのだ。

>「うわ〜ん!私が悪ぅござんした〜!何でもしますから命だけは助けて〜ん!」
「私の言う事を聞けば命は助けてあげるわ。
 あなたの近くにいる吸血鬼を永眠させてあげて。
 頭に槍が刺さっていても見えなくても、あなたの能力なら簡単でしょ?」
ヴァンエレンを攻撃するようメイレンに言ってから、ムムムは桜花に鎌を向ける。
胸元では、再び三つの玉が明滅し始めた。
「朝目が覚めて、もっと眠っていたかったって思ったことはない?
 死んでしまえば眠っているのと同じ、悲しいこと苦しいこと痛いこと全部なくなっちゃうの。
 死は怖くなんかない、あなたの近くにいつもいる友達よ。
 目を閉じて、ゆっくりおやすみなさい」
そう言い終わったときには、ムムムは桜花の前にいた。
桜花にはわかるだろうが、時間を操作して近づいたのだ。
ムムムは下からすくい上げるように、鎌で桜花に切りつける。
鎌は玉の力を得て空間を切り裂く力を持っているので、どんなに固い物でも防ぐことはできない。
さらに切られた空間はすぐに元に戻るが、空間と一緒に切られた物は元には戻らないのだ。
近くの墓石を切り裂きながら振り上げられる鎌を桜花が避けたなら、ムムムは第二、第三の連撃を行うだろう。

225 名前:レナ ◆qtqlMG43QQ [] 投稿日:2009/10/14(水) 02:44:15 0
sageすぎ!

226 名前:ミシェル ◆pP6eYSrQUy.9 [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 14:58:06 O

ミシェルは地下図書館の入り口、正確には桜花の後方にいた。
途中までリリアーナ達と一緒に図書館へ向かっていたのだがピタリと踵を返したのだ。
ここまでにターロンが退場するというハプニングがあったにはあった。
しかしあれでターロンが霧散したとは考え難い。
鎌メイドや妖怪がミシェル達が潰しあった所であっさり出てくるかも知れない。
もっともこれは杞憂であろう可能性が高いのだが、もしそうならミシェルが皆が逃げるための時間くらいは稼いでやろう。
そういう魂胆だ。

しかし冷静に見ていると鎌持ちの動きは速い。常人なら防ぐのも厳しいくらいだろう。
桜花も厳しくなったら援護射撃くらいはしなければな

227 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage リリアーナは夜に。ごめん!] 投稿日:2009/10/14(水) 17:10:35 0
図書館。
ターロンにあやつられていたメイドは、ルズとアイシャに攻撃を仕掛けてきた。

>アイシャたちから見て前方、メイド長の後方に魔法陣が浮かび、その上に空間の裂け目が現れた。
>ターロンは聞かされていなかったが、隠し陣は元々緊急時の召集にも使用されたものだ。
>起動すると城内全ての隠し陣が発動し、全てが同じ場所に移動できるようになる。
「あっ!あちらに見覚えのある人影が!
 アイシャ様、あの空間の裂け目へ飛び込むのですわ〜ん!!」
とうっ!という掛け声も勇ましく、ルズは空間の裂け目に飛び込んだ。
―――― 実に後先考えない、短絡的な行動である。

>224
所変わって、地下墓地。
ムムムが鎌で桜花に切りつけようと踏み込んだ、まさにその時!
「にゃんにゃ〜ん!」
・・・・・・・・・空間の裂け目から現れた黒猫が、ちょうどムムムの足元を横切ることになった。
それは果たして、どちらにとって不幸だったのだろうか?
「カバメイドが襲ってきたのですわ〜!大変なのでs・・・・・・へぶしっ!!」
哀れルズはサッカーボールよろしく、ムムムに天高く蹴飛ばされることになった。
「あ〜れ〜!!死ぬ死ぬ死ぬぅ〜!誰か何とかするのですわ〜!!」

228 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 18:42:00 O
>218-222 >226
>「そりゃねぇだろ、お譲ちゃん。俺達があいつを止めなけりゃ、またムウ大陸は滅びちまうぜ。
> おめーもそれが嫌なら協力しろってんだよ。」
> 「そ、それは協力したいんですけど…封印に関係する本がどこにあるか、私にはわからないんです〜。
>  だから探す手伝いはできても、目的の本が見つけられないかも…」
ムウ大陸復興を約束してくれたレベッカに協力しろと言われて、事情を説明しながら小さくなるナナナ。
まあ図書館の整理ができそうな性格じゃないからなぁ…
片づけの途中で本棚ひっくり返しそうな気がする。

>「まさか・・・・いくら何でも有り得ませんわよね
> ムーの図書館と学園の図書館が同じだったなんて事は」
で、肝心の図書館の方については、フリージアもあたしと同じ感想を持ったようで。
>「試しにオルビア先生を呼んでみようか?」
>「呼んでも無駄ですわよ・・・・多分」
「ダメもとで呼んで見ようよ。ほんとにいたらラッキーだし。
 オルビアせんせーい!いませんかー!?」
ギズモの発案でオルビア先生を呼んでみたものの、案の定返答無し。
ちっ。やっぱダメか。

>「…リリアーナさん、約束を変えさせて貰ってもいいかな?」
ムムムがこちらを狙って放った衝撃波を散らし、桜花は図書館に向かいかけていた足を止める。
>「私は貴女の行く“道”を守ろう。私程度がどの程度持ちこたえられるか分からないがな。」
>「だから、早く行って、早く帰ってきてもらえないか?」
>「オウカ…死ぬなよ…(リーと“にゃんにゃん”したかったらよぉー!)」
「無理しないでよ桜花!できるだけ急いで帰ってくるから!
 ミシェル先生も桜花をよろしくお願いします!」
うっかり死亡フラグにならないよう返答には気をつけて。
桜花と同じく足を止めたミシェル先生にも援護も頼みながら、あたしも図書館に足を踏み入れた。

>「桜花さんの気持ちを無駄にしたくありませんわ!だから早く行って早く戻りますわよ!!」
>「だが、こんだけの本の中から、どうやって俺達に必要な本を探せばいいんだ!?
> 手分けして探していっても、日が暮れちまいそうだぜ。」
レベッカが言うように、図書館の中は本の山で情報の海。
この中から目当ての本を一冊見つけるなんて、砂浜で落とした砂金を拾うようなものだ。
でも。それでもやるしかないでしょ!
「それでも探さなきゃ見つからないでしょ!
 あたしはこっちの本棚から探すから、みんなは別の方からお願い!
 お姉ちゃんはここで待っててね!」
ベルジン先生の魔法でかなり回復してきたアホ姉を背中から降ろし、あたしは本棚の背表紙チェックを開始した。
見たことのない文字のはずなのに意味が頭に浮かぶのが、これほどありがたいとは思わなかったな…

229 名前:ターロンとアナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 18:49:36 O
>223
>>「んー。暇だなー。もうちょっと力が回復してきたら手伝ってやるんだけどなー」
ミルクの背中から降ろされたアナスタシアは暇そうにぬいぐるみで遊んでいた。
が、聞こえてきた声に眉をひそめる。
> おーーい!!おーーい!!おらをここから出してくれー!!おーーい!!」
眠そうに目をこすり、ぬいぐるみをひきずりながらアナスタシアはフリージアに近づいた。
>>「フリージア。お前の持ってたカプセルの中で『出してくれ』ってロクーが叫んでるぞ。
>> あいつ、使い魔カプセルから出る方法知らないんじゃないのか?」

「ずいぶん苦労なさっているようですね」
一方、リリアーナのところでは、いつの間にか肩口まで這い上がってきた御札がしゃべり始める。
「私ですよ。ターロンです。そう驚かないでください。
 魂を別の物に移すことは、あなたの友達が言われたようにそう珍しくはありません。
 それより用件を伝えましょう。
 あのメイドを放置して世界が滅びでもしたら大変ですが、私は封印に関係する本を集めることができます。
 それ以上の事は私にはできませんが、あの狂ったメイドを封じるためにお互い協力しようではありませんか。
 メイドの足止めに残られた方の身の安全のためにも、どうか疑わずに私を信じてください。」

ターロンが呪文を唱えると、空中に次々に御札が現れた。
現れた御札はあちこちに飛んでいき、封印に関係する本に貼り付いてはリリアーナの周囲に戻ってくる。
本にかけられた魔法の力で、見る者は文字を知らなくても内容を読む事ができた。
「私が城で調べた本には、神龍の持つ玉を3つにわけて封印の鍵とした事が書かれていました。
 まさかムウ大陸を滅ぼしたメイドを封じているとは思いませんでしたが…
 ともかく、メイドを再封印する方法を探しましょう。
 この本のどれかに、必ず答えが書かれているはずです」

230 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 19:20:54 0
レベッカは小声でリリアーナに話しかけた。
>「おいおい、リー。オウカの奴、お前に惚れちまったみてーだぞ。俺にはわかる。
 あんまりその気にさせるなよ。どうせ、お前にはその気はねぇんだろぉ?」
「え〜?・・・・・・そっかな〜?」
リリアーナは真っ赤になって後ろを向いたところや、コートを貸してくれたこと等を思い出してみた。
「そんな〜、私、困っちゃうわ〜。
 桜花さんの気持ちは嬉しいけど、私達女の子同士だし、だいたい私には好きな人が・・・・・・・」
どうやら、レベッカの言葉を真に受けてしまったようだ!

ナナナは近くにあったお墓を次々に押し倒した。
5個目の墓石が倒れた後、倒れた墓石の中間地点でまたまた空間が避け、向こうに並んだ本棚が見える。
学園関係者なら皆、どこかで見たような図書館と思ったことだろう。
>「まさか・・・・いくら何でも有り得ませんわよね
> ムーの図書館と学園の図書館が同じだったなんて事は」
>゙「試しにオルビア先生を呼んでみようか?」
>「呼んでも無駄ですわよ・・・・多分」
>「ダメもとで呼んで見ようよ。ほんとにいたらラッキーだし。
> オルビアせんせーい!いませんかー!?」
残念ながら、反応は無かった。
「うーん、でも似てるよね?
 ヴァンエレンに聞いたら、もしかしたら何か分かるかもしれないんだろうけど・・・・・・」
あいにく吸血鬼様は、ゴージャスメイレン様とお取り込み中である。

>ムムムは、地下図書館への道を開くナナナに目をやった。
>「私を置いて先にいくなんて非道いわ。少しそこで待っていなさい」
>そう言ってムムムは、地下図書館に向かおうとするチームにも衝撃波を放った。
「わ――――!!」
魔法障壁も持たないリリアーナは、当たればタダではすまない。
>桜花が衝撃波に向かって魔力ナイフを投げつける。ナイフと衝撃波はぶつかり合い空中で互いに弾ける。
「た・・・・助かったぁ・・・・・・」
>「…リリアーナさん、約束を変えさせて貰ってもいいかな?」
>「私は貴女の行く“道”を守ろう。私程度がどの程度持ちこたえられるか分からないがな。」
薄く笑うと背を向け
>「だから、早く行って、早く帰ってきてもらえないか?」
リリアーナは、ここでなぜか赤くなった。
どうやらレベッカの「桜花はリリアーナに惚れている」発言が地味に効いているようだ。
「わ、わわわわかった!」
>「オウカ…死ぬなよ…」
「ちょっと!縁起でもないこと言わないでよー!!
 オウカさん、私達もう友達なんだからね!だから、一人で勝手に死んだら許さないんだからねー!!」
>「無理しないでよ桜花!できるだけ急いで帰ってくるから!
> ミシェル先生も桜花をよろしくお願いします!」

231 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 19:23:37 O
ドルマドンを唱えた!
>>230は216のダメージ!

232 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 19:26:44 0

図書館の中に入った一行を待っていたのは、膨大な量の本、本、本!
>「桜花さんの気持ちを無駄にしたくありませんわ!だから早く行って早く戻りますわよ!!」
>「だが、こんだけの本の中から、どうやって俺達に必要な本を探せばいいんだ!?
> 手分けして探していっても、日が暮れちまいそうだぜ。」
>「それでも探さなきゃ見つからないでしょ!
> あたしはこっちの本棚から探すから、みんなは別の方からお願い! (略)」
「分かった!じゃあ私はこの棚を探すよ。
 それにしても静かだね。地下図書館の担当メイドとかはいないのかな?」

「あ、そうだ。そういえばこのお札、大丈夫なのかな?
 もしも、もしもよ?フリージアの言ってた魔女みたいな理由だったらどうしよう・・・・・・」
最弱のリリアーナが乗っ取られたくらいなら、さして問題ないと思われるかもしれない。
だが、リリアーナが魔法を使えないのには理由がある。
人が持つには反則級の神器を、体内に封印したためだ。
「ターロンは、お札貼った相手をいいように操ってたよね・・・・・・・?」

>『おーーい!!おーーい!!おらをここから出してくれー!!おーーい!!』
「うわっ、何?!」
フリージアの胸元から突然声が聞こえてきた。
突然のことに、リリアーナは飛び上がって驚いている。
「あ、ロック・・・・・・じゃなかった、ロクーよ、ロクーの声だわ!!
 やっぱり死んでなかったのね・・・・・・・・・良かった!」
>>「フリージア。お前の持ってたカプセルの中で『出してくれ』ってロクーが叫んでるぞ。
>> あいつ、使い魔カプセルから出る方法知らないんじゃないのか?」
「ねえフリージア、使い魔カプセルから出してあげて」
リリアーナは単純に喜び、フリージアにロクーを出すようせがんだ。
死んでいたはずのロクーが蘇ったことについては、あまり深く考えていないようだ。

>「ずいぶん苦労なさっているようですね」
>一方、リリアーナのところでは、いつの間にか肩口まで這い上がってきた御札がしゃべり始める。
「ギャ――――!!出た!!」
リリアーナは慌てるあまり、持っていた本を取り落としてしまった。
「私ですよ。ターロンです。そう驚かないでください。
 魂を別の物に移すことは、あなたの友達が言われたようにそう珍しくはありません」
「わわわ私を乗っ取っても弱いだけだよ!役に立たないよ!」
「あのメイドを放置して世界が滅びでもしたら大変ですが、私は封印に関係する本を集めることができます。
 それ以上の事は私にはできませんが、あの狂ったメイドを封じるためにお互い協力しようではありませんか。
 メイドの足止めに残られた方の身の安全のためにも、どうか疑わずに私を信じてください。」
「っていうか女の子の足にへばりつくなんてセクハラだよスカートの中覗かないでよ・・・・・って・・・あれ?」
リリアーナはターロンの言った事を反芻し、静かになった。
「皆、こっちに来て。ターロンが本探しを手伝ってくれるって」
ターロンは信用できないが、地下墓地に残してきた皆が心配だ。
ターロンが示す以上の手がかりが無い以上、今は頼るしかないだろう。

>ターロンが呪文を唱えると、空中に次々に御札が現れた。
>現れた御札はあちこちに飛んでいき、封印に関係する本に貼り付いてはリリアーナの周囲に戻ってくる。
>本にかけられた魔法の力で、見る者は文字を知らなくても内容を読む事ができた。
>「私が城で調べた本には、神龍の持つ玉を3つにわけて封印の鍵とした事が書かれていました。
> まさかムウ大陸を滅ぼしたメイドを封じているとは思いませんでしたが…
> ともかく、メイドを再封印する方法を探しましょう。
> この本のどれかに、必ず答えが書かれているはずです」
「うーん、どれだろう?!」
リリアーナは本をとっかえひっかえしている。
「えーとこれは・・・・・・なになに、地下王墓の宝物目録?
 もー!私達が知りたいのは、再封印の仕方だってば!」
怒ったリリアーナは、今にも本を放りだしそうだ!

233 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日:2009/10/14(水) 19:33:48 0
>231
「あ・・・・・・ぅ・・・・?」
リリアーナはばったりとその場に倒れた。
何が起こったのか全く理解できていないようだ。

234 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2009/10/16(金) 01:12:02 P
>221>223>229>232>233
>「そっ、それにここはどこだぁ??なんだか、おらは小さくされて、ビー玉の中に入れられてるみてぇだ。
 おーーい!!おーーい!!おらをここから出してくれー!!おーーい!!」

>「あ、ロック・・・・・・じゃなかった、ロクーよ、ロクーの声だわ!!
 やっぱり死んでなかったのね・・・・・・・・・良かった!」

>「フリージア。お前の持ってたカプセルの中で『出してくれ』ってロクーが叫んでるぞ。
> あいつ、使い魔カプセルから出る方法知らないんじゃないのか?」

>「ねえフリージア、使い魔カプセルから出してあげて」

仕方無しに使い魔カプセルを開けるフリージア
「なんか臭くない?」
そう感想を漏らすギズモ
それもそのはず中にいたロクーはアンデッド化しているのである
「ちょ、ちょっとロクーさん体が腐ってますわよ!?」
見ればわかることをわざわざ口に出すフリージア
死んでるけど生きている不思議な状態それがアンデッドである
「ゾンビって人を食べるんだっけ?」
たとえ人食いであっても人じゃないギズモにとっては他人事である
「人を食べるのはグールですわ
 ちなみにゾンビの肉が全部無くなったらスケルトン、体が無くなったらゴーストですわ」
灰になっても動けるようならそれはアッシャーという存在でありアンデッドは奥が深い
「魔法使いが永遠の命を得る為になるのはリッチとか
 ヴァンエレンさんみたいなヴァンピールですけど・・・・・そういえばヴァンエレンさんって」
人間だった時のヴァンエレンが何者だったか気になるフリージア
まさかどっかのリッチみたいにリッチとリッチ(金持ち)という駄洒落の為に
のりと勢いでアンデッドになったわけではないだろうし
「そんなことより皮膚病とかじゃなくて本当にアンデッドなの?」
ギズモはまだロクーがアンデッドになったとは確信していないようだ
ヴァンエレンに聞けばすぐだろうが今はこの場にいない

リリアーナのところでは案の定、生きてやがったターロンが
>「ずいぶん苦労なさっているようですね」
と何事も無かったかのように話しかけてきた

>「ギャ――――!!出た!!」
あっと驚くリリアーナ

「リリアーナさんったらこの業界で御札がしゃべったぐらいで驚いたらいけませんわよ」
大体想像通りだったので落ち着いているフリージア
どうやらターロンは協力してくれるようである
>「えーとこれは・・・・・・なになに、地下王墓の宝物目録?
  もー!私達が知りたいのは、再封印の仕方だってば!」
>「あ・・・・・・ぅ・・・・?」
ばったり倒れこむリリアーナ
「リリアーナさん!?」
はたしてリリアーナを攻撃したのは何者なのだろうか?








235 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/10/16(金) 13:32:42 O
桜花は皆との交わした言葉を思い返していた。

>「わ、わわわわかった!」
>「オウカ…死ぬなよ…」
>「ちょっと!縁起でもないこと言わないでよー!!
>オウカさん、私達もう友達なんだからね!だから、一人で勝手に死んだら許さないんだからねー!!」
>「無理しないでよ桜花!できるだけ急いで帰ってくるから!
>ミシェル先生も桜花をよろしくお願いします!」

「ああ、大丈夫、死ぬ気は無い。だから心配しないでくれ。」

「友達なんだから、か…」
桜花は自重気味に微笑んだ。
>「なかなかやるじゃない。でも、あなたはあの女みたいに非常識な力は持っていないの?
>頭を貫かれても大丈夫なら、体が真っ二つになっても生きていられるか試してみたいわ」

「心外だな。私は非常識なんかではけして無い。
ただの普通の見習い魔法使いの女の子さ。」
そう話す間にも桜花の周りに浮いている魔力ナイフはムムムをピタリと狙っている。

>「聞くだけじゃいや〜ん!誰だか知らないけど、助けて〜!」

「少々時間をください。今下手に動いて後ろからバッサリって言うのも勘弁願いたいので。」
戦力的にもメイレンを懐柔しておかなければじり貧必死な桜花
かといって今動けばバッサリ切り捨てられる

>「私が行かないでどうやって目当ての本を見つけるつもりなの?
>地下図書館の情報は、全部図書館の管理人から私が引き上げたわ。
>私抜きで必要な情報が得られるはずがない」

「…もしリリアーナさんたちが見つけられなかったら、貴女を喋れる“だけ”の状態にして連れていくだけさ。」
(実行するのはかなり……いや、多分無理だろうが)


236 名前:桜花 ◆CBcqW9.llE [sage] 投稿日:2009/10/16(金) 13:33:37 O
>「うわ〜ん!私が悪ぅござんした〜!何でもしますから命だけは助けて〜ん!」
>「私の言う事を聞けば命は助けてあげるわ。
>あなたの近くにいる吸血鬼を永眠させてあげて。
>頭に槍が刺さっていても見えなくても、あなたの能力なら簡単でしょ?」

「騙されるな!彼女の行動目的は命在るものを眠らせる事!
そんな者が言う事を聞いたくらいで自分の存在意義を捨てる筈がない!」
メイレンの命乞いにムムムが反応した。ここでメイレンがムムム側についたら桜花は完璧にアウトである。
>「朝目が覚めて、もっと眠っていたかったって思ったことはない?
>死んでしまえば眠っているのと同じ、悲しいこと苦しいこと痛いこと全部なくなっちゃうの。
>死は怖くなんかない、あなたの近くにいつもいる友達よ。
>目を閉じて、ゆっくりおやすみなさい」

(なん……だと………?)
ムムムは桜花の目の前に現れた。しかも、ただ現れた訳ではない。
時間を操り、移動してきたのだ。
「……!!!」
振り上げられる大鎌をあわてて回避する。前髪が数本斬られる。
(間一髪とは正にこの事だな!)
攻撃が外れたとみるや、再び攻撃体勢に入るムムム。
>「あ〜れ〜!!死ぬ死ぬ死ぬぅ〜!誰か何とかするのですわ〜!!」

「…だから……どうして、こう厄介事が次々に起きるんだ!」
突如ムムムの足元に現れた黒猫。そのままムムムに蹴り飛ばされ宙を舞う。
「“時”よ、止まれ!」
周りの時間は緩慢になり、やがて止まる。大鎌も桜花の目の前で止まっている。
(やることは3つ!攻撃をかわす、猫を助ける、メイレンの拘束を解く!)
桜花は多数の魔力ナイフをムムムに向け、発射する
魔力ナイフはムムムの眼前まで迫り、止まる。
次にメイレンを拘束している石槍に向かって二本のナイフを投げる。
最後に跳躍し、黒猫を抱き止める。
「ここで時間は動き出す。」
ムムムの眼前に設置された魔力ナイフ達は動き出し、ムムムに襲いかかるだろう。
そして、メイレンを拘束している石槍に二本のナイフが同じ角度、同じ位置に刺さる。
一本が楔の役割を果たし、もう一本がそれを押し込む。メイレンを拘束している石槍が折れる。
「猫君、すまないが今のここは大変危険だ。降ろすから早々に逃げた方がいい。」

237 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日:2009/10/16(金) 18:54:43 0
ムムムの放った赤い衝撃波を察知したヴァンエレンは本能で体をのけぞらせて避ける。
後のマトリックス避けである。
残念、そのネタはいかんせん古すぎる。
「うわわわわ!
 メイレン殿大丈夫で…って槍がささっとる!?」
いつの間にか頭に槍がささっていればそりゃ驚く。
>「ふっ…やはりたいしたことな…あるぇー!?」
いままでのカリスマが嘘のようにメイレンはすっかり脅える赤子のようになってしまった。
>「うわ〜ん!私が悪ぅござんした〜!何でもしますから命だけは助けて〜ん!」

>「私の言う事を聞けば命は助けてあげるわ。
>あなたの近くにいる吸血鬼を永眠させてあげて。
>頭に槍が刺さっていても見えなくても、あなたの能力なら簡単でしょ?」
「ちょ!おま…!」
何を言っているのか、という前にメイレンと目が合った。
「そんなことしないよね?
 大丈夫だよね??」
さきほど何でもしますから許して、というメイレンの言葉通りなら吸血鬼に死亡フラグがたったことになる。
ヴァンちゃんピーンチ。
>「騙されるな!彼女の行動目的は命在るものを眠らせる事!
>そんな者が言う事を聞いたくらいで自分の存在意義を捨てる筈がない!」
そこへ救いの主、桜花が現れる。


>「リリアーナさん!?」
『あぁ…なんだ。
 貧乳のリリアーナだったか』
攻撃したのはこの黒犬の使い魔でした。
『いやぁ〜転移した先でいきなり人間がいたもんだから、吃驚してうっかりドルマドンうっちゃったよ』
やっちゃったぜHEHEHEと倒れているリリアーナをみて爆笑している黒犬。
『さぁて、このピリピリした空気どうしよっかねぇ?
 とりあえず…あっ!あそこにUFOが!!!』
黒犬が指差す先には……なにもない。
皆が気を取られているうちにそそくさと図書館の奥へ逃げようとする。
まぁ、一部は騙せても全員は絶対に引っかからないと思うが…。

238 名前:メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage レベッカと謎のボスは明日] 投稿日:2009/10/16(金) 21:34:34 0
>224>236
> 「私の言う事を聞けば命は助けてあげるわ。
>  あなたの近くにいる吸血鬼を永眠させてあげて。
>  頭に槍が刺さっていても見えなくても、あなたの能力なら簡単でしょ?」
「無理よ〜!(うえ〜ん!)」
駄々っ子のようになるメイレン。
オウカの言葉も、今の彼女の耳には入らないが、
それは幸い、ムムムの言葉にも耳を傾けない働きをしていた。
> 「“時”よ、止まれ!」
その叫びだけは、妙に頭に残ったメイレン。
それもそのはず、その瞬間から自由になったのだから。
「死ぬ〜!死んじゃう〜!……ハッ!?」
もっとも、それに気づくのには若干時間を要したが。
「……ごほん!ごほん!…まあ、さすがといったところかしら?
 もしもあなたが私に止めをさそうとして近づいたら、
 油断しているところを逆に返り討ちにして倒すつもりだったけど、
 さすがに、そんな手にひっかかるほど幼くはないようね。」
メイレンは、先ほどの醜態がまるで演技であったかのように取り繕った。
レベッカに見られていたら、きっと『幼いのはてめーだろ(笑)』と言われていたに違いない。
「さてと…私ももうそろそろ本気を出そうかしら?」
メイレンは頭の槍を抜きながらそう言った。

239 名前:レベッカ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/17(土) 07:31:56 0
>228>229>232>233>234>237
> 「それでも探さなきゃ見つからないでしょ!
>  あたしはこっちの本棚から探すから、みんなは別の方からお願い!
>  お姉ちゃんはここで待っててね!」
「くそっ、やっぱやるっきゃねーのかよ。」
> 「分かった!じゃあ私はこの棚を探すよ。
>  それにしても静かだね。地下図書館の担当メイドとかはいないのかな?」
「さっきのムムムがそうだったんじゃねーか?あのメイドが協力的でないことが不便でならねぇぜ。」
少しすると、フリージアの使い魔カプセルからロクーの声が聞こえてきた。
「やっぱりというか、何というか…あらかじめ生き返る方法でもあったのか、あいつは?」
> 「ねえフリージア、使い魔カプセルから出してあげて」
> 仕方無しに使い魔カプセルを開けるフリージア
>「ふ〜!おらびっくりしちまっただ!」
> 「なんか臭くない?」
> そう感想を漏らすギズモ
> 「ちょ、ちょっとロクーさん体が腐ってますわよ!?」
> 見ればわかることをわざわざ口に出すフリージア
「腐ってやがる…どうなってんだ?出すのが早すぎたのかぁ?」
>「あ、あんまりそう言われっとつれーけど、どうもおらゾンビィになったみてーだ。」
ロクーは、なははっと笑った。

> 「ずいぶん苦労なさっているようですね」
> 一方、リリアーナのところでは、いつの間にか肩口まで這い上がってきた御札がしゃべり始める。
> 「ギャ――――!!出た!!」
その御札は死んだと思われたターロンだった。彼は、リリアーナ達のために封印に関係する本を集める。
ターロンもまた、メイドを再封印するつもりなのだ。
「お前とメイドが敵対関係なのは、さっき嫌という程見せつけられたぜ。
 お前が俺達に協力することに疑いはもたねぇが、メイドが封印された暁にはまた敵同士だ。
 覚悟しとけよ、死にぞこない。」
レベッカがターロンにそう言った。
> 「うーん、どれだろう?!」
> リリアーナは本をとっかえひっかえしている。
> 「えーとこれは・・・・・・なになに、地下王墓の宝物目録?
>  もー!私達が知りたいのは、再封印の仕方だってば!」
「ちょいと待ちな、リー。こう言っちゃなんだが、この状況でターロンが無関係な本を出すとは思えねぇ。
 その本、ちょいと俺にも見せてみな。」
レベッカがそう言った、まさにその時である。
> 「あ・・・・・・ぅ・・・・?」
「きゃっ!」
レベッカにも、何が起きたのか理解できなかった。
わかったことは、自分もリリアーナと一緒に倒れた事だけである。
倒れた直後、何かが目の前を横切ったようだったが、何なのかわからなかった。
> 『あぁ…なんだ。
>  貧乳のリリアーナだったか』
そんな声が聞こえた。

240 名前:クリムゾンヘッド ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/17(土) 07:32:55 0
ロクーは、なははっと笑った後、周りの状況を確認した。
あるのは大量の本。なるほど。
自分は今、若返りの薬の作り方が書かれた本がある場所にいるとロクーは悟った。
「わりぃ、誰か火をかしてくんねーか?」
ロクーは背負ったリュックから、長い葉巻をとりだした。長さは30センチ近くある。
着火されると、ロクーはそれを吸って一服しはじめた。
「ふぃ〜」
ロクーの見た目は16歳の少年だから、かなり違和感がある。
「この葉巻が気になるのか?長いよな、これ。全部吸うのに30分かかる。」
視線に気づいたロクーがそう説明した。
「30分だっ……最高にハイな30分だッッッ!!」
突如そう叫んだロクーの体が一回り大きくなった。
少年から大人へ、そしてゾンビィからもっとおぞましい何かへと彼は変わる。
彼の視線が、すぐ近くにいたリリアーナへと移った。
「あの世で知るがいいっ!!このクリムゾンヘッドは、貴様らに友情など感じていないーッッ!!」
ロクー改めクリムゾンヘッドの鋭利な左手が、まさにリリアーナの首を刈り取らんと振られた時、
彼女は糸が切れた操り人形のように地面に倒れた。
「何いッッ!?」
クリムゾンヘッドの攻撃が空振りする。
> 『あぁ…なんだ。
>  貧乳のリリアーナだったか』
> 攻撃したのはこの黒犬の使い魔でした。

> 『いやぁ〜転移した先でいきなり人間がいたもんだから、吃驚してうっかりドルマドンうっちゃったよ』
> やっちゃったぜHEHEHEと倒れているリリアーナをみて爆笑している黒犬。
> 『さぁて、このピリピリした空気どうしよっかねぇ?
>  とりあえず…あっ!あそこにUFOが!!!』
「えっ、どこどこ!?……ハッ!だましたな!」
クリムゾンヘッドは、いつの間にかまたロクーになっていた。
ロクーは黒犬に簡単にだまされてしまったが、もう誰もロクーにだまされることはないかもしれない。
「おらがリリアーナを殺そうとしただって?そんなことしないよ〜!だっておら達友達でねーか〜!
 クリムゾンヘッド?おら知らないよ〜!そんな奴知らないよ〜!」
葉巻の長さは、残り29センチになっている。

241 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage] 投稿日:2009/10/18(日) 18:49:32 O
>230-234 >237 >239-240
>「ふ〜!おらびっくりしちまっただ!」
>「なんか臭くない?」
>「ちょ、ちょっとロクーさん体が腐ってますわよ!?」
ロクーをカプセルから出したフリージアが驚くのも無理はない。
使い魔カプセルで回復中のはずのロクーが、出てきた時には体が腐ってたんだから。
>「腐ってやがる…どうなってんだ?出すのが早すぎたのかぁ?」
>「あ、あんまりそう言われっとつれーけど、どうもおらゾンビィになったみてーだ。」
>>「あー。こりゃ完全にアンデッドになってるな。
>> カプセルの中の時間を速めてたから体が腐っちゃったのか?」
腐っても天使様のアホ姉のお墨付きが出たからには、ロクーのゾンビ化は確定です。
「んー…でも、使い魔カプセルの中でゾンビ化して復活なんて聞いたことないけど…
 誰かが魔法使ったりして手を加えた…とか?」
死霊関係は専門外だからアイシャかヴァンエレンに鑑定してもらいたいけど、どっちも今はいない。
…わからない以上、とりあえず詮索は後回しにして封印の方法探しだよね。
「ロクー。今上では、ムウ大陸を滅ぼした元凶のメイドが封印から解かれて暴れ出してる。
 そいつが悪いことに世界中まで滅ぼしたいみたいだから、もっかい封印しなきゃダメなんだ。
 これから封印の方法を探すために本棚を漁るから、ゾンビになってる所悪いけど協力よろしく!」

>「わりぃ、誰か火をかしてくんねーか?」
その後、生きてやがったターロンとの再会(協力はありがたいけど再会はしたくなかった)もあり。
早速集まった本の仕分け作業開始…という時に、ロクーはバカみたいに長い葉巻を取り出した。
「…いいけど、吸い終わったらちゃんと本探すの手伝ってよ」
のんきに一服してる暇なんかねーだろと言いたいとこだけど。
ゾンビになっちゃってショックな気持ちもわからないでもないかな。
そう思った優しいあたしは、火系の最弱魔法でちょちょいと葉巻に火をつけてあげる。
火の魔法も苦手なあたしでも、葉巻に火をつけるくらいなら軽いもんだ。
それにしても長いなこの葉巻…吸い終わるまでどれくらいかかるんだ?

>「この葉巻が気になるのか?長いよな、これ。全部吸うのに30分かかる。」
「さ…30分!?」
長いよせめて半分にしろよ!とそう続けたはずの言葉は、ロクーの叫びにかき消された。
>「30分だっ……最高にハイな30分だッッッ!!」
「は……い?」
眼前で、ロクーがロクーじゃない何かに変わっていく。
その腐っていたはずの左手にも、長く鋭い爪を生やして。
>「あの世で知るがいいっ!!このクリムゾンヘッドは、貴様らに友情など感じていないーッッ!!」
「ちょ…!!」
クリムゾンヘッドと名乗ったそれは、止める暇もなくリリアーナの首めがけて爪を振るって…!

242 名前:ミルクとアナスタシア ◆9DoC6dU6XQ [sage ムムムは明日…] 投稿日:2009/10/18(日) 18:53:06 O
>「あ・・・・・・ぅ・・・・?」
>「きゃっ!」
>「リリアーナさん!?」
「リリアーナ!?」
レベッカが珍しく普通の悲鳴を上げた気もするが、それどころじゃない。
慌てて倒れたリリアーナを抱き抱えて、まだ生きているのにホッとする。
ケガはひどいけど、首と胴が生き別れなんてことはない。
そもそもこのケガは爪じゃなくて魔法の…?

>『あぁ…なんだ。
> 貧乳のリリアーナだったか』
>攻撃したのはこの黒犬の使い魔でした。
>『いやぁ〜転移した先でいきなり人間がいたもんだから、吃驚してうっかりドルマドンうっちゃったよ』
爆笑している黒犬だけど、リリアーナからすれば明らかに、ケガ>(越えられない壁)>死亡であり。
これは…助けられた…のか?あんまり認めたくないけど…

>『さぁて、このピリピリした空気どうしよっかねぇ?
> とりあえず…あっ!あそこにUFOが!!!』
>「えっ、どこどこ!?……ハッ!だましたな!」
リリアーナを攻撃した2人して漫才みたいな事を始めたけど、余計空気がピリピリしてきましたよ。
「ちょっと待て話があるから逃げるなそこの黒犬。
 …ナナナ。リリアーナの手当てって出来る?」
図書館の奥に逃げようとする黒犬を呼び止めて。
はわはわ言ってるだけで手の空いてそうなナナナに、リリアーナの手当を頼む。
フリージアが治療技能マイナスなのは聞いてあったし、あたしも治療は苦手分野だ。
(友達のユリは『フリージアが毒を飲ませたら回復するんじゃないかな!?』とか言ってたが)
それに敵が増えた以上、戦闘力0っぽいナナナにも働いてもらわないとやってられない。
> 「はっ、はいーっ!宝部屋から持ってきた回復薬があるから、これを飲んでもらいますっ!
>  リリアーナさん口を開けてくださいっ!そーれーっ!」
ナナナの奴、なんかガブガブ口からポーション飲ませてるけど大丈夫かな…

「で?まずはロクーと話をしましょうか。
 なんでリリアーナを殺そうとしたのか聞かないとね」
>「おらがリリアーナを殺そうとしただって?そんなことしないよ〜!だっておら達友達でねーか〜!
「いきなり変身して友達を殺そうとする奴がいるか!
 『クリムゾンヘッド様は友情など感じていないわグハハ』とか言いながら攻撃してきたでしょうが!」
> クリムゾンヘッド?おら知らないよ〜!そんな奴知らないよ〜!」
…さすがに、この状況ではあのリリアーナでもロクーを信用しないに違いない。(多分)
当然ながら、あたしのロクーの言葉への信用度は0どころかマイナスである。
「ほんっとーに友達だから信じてって思ってるんなら、まずその葉巻を捨てて火を消してもらいましょうか。
 それから、あんたの所属組織と上司の名前、ムウ大陸を滅ぼす理由も詳しく教えてもらうわよ。
 自称友達にいきなり爪で首を刈られたりしたら、死んでも死にきれないからね」

さて、ナナナの次に暇そうな人ことアホ姉はというと。
「どーだー?これで見えるかー?
 どんどんページをめくっていくから、封印アイテムでも見つけたら教えろよー」
レベッカとターロンに宝物庫目録を見せながら、ぺらぺらページをめくっていた。
…あの2人、ちゃんと見えてるんだろうか…?

243 名前:ムムム ◆9DoC6dU6XQ [sage 遅れてごめん…] 投稿日:2009/10/19(月) 10:03:52 O
>226-227 >235-238
>「あ〜れ〜!!死ぬ死ぬ死ぬぅ〜!誰か何とかするのですわ〜!!」
ムムムは一瞬自分が蹴り飛ばした物が何かを確認したが、それが猫であるのを見て桜花への攻撃を再会した。
しかし、そこで桜花が時を止める。
>「“時”よ、止まれ!」
大鎌は桜花を切り裂くことは出来ずに止まり、代わりにムムムの周りに多数の魔力ナイフが配置される。
>「ここで時間は動き出す。」鎌を振り下ろす体勢から、満足に回避や防御行動が取れるはずもなく。
ムムムの体には大量のナイフが突き刺さり、まるでハリネズミのようになる。

「まさか時間を止められる人間がいるなんて思わなかったわ。なかなかね。」
全身にナイフが刺さったまま、ナナナはそれでも動き出した。
胸元を守るようにしていた片腕をどけると、3つの玉が再び明滅し、ムムムに刺さった魔力ナイフが砕け散る。
少し前にメイレンに攻撃された時と同じく、ムムムの体はまた元通りになった。
「でも残念でした。何回攻撃しても同じ事の繰り返しよ。
 新龍の攻撃でも私を壊す事なんてできなかったんだもの。
 痛いのは最初だけなんだから、目を閉じて静かにお逝きなさい」

>「……ごほん!ごほん!…まあ、さすがといったところかしら?
> もしもあなたが私に止めをさそうとして近づいたら、
> 油断しているところを逆に返り討ちにして倒すつもりだったけど、
> さすがに、そんな手にひっかかるほど幼くはないようね。」
ムムムは、頭を刺されてもまるで平気なメイレンを見た。
「頭を刺されても大丈夫なんて、ゴキブリより生命力が強いのね。
 どうしたらあなたを掃除出来るのかしら?」
>「さてと…私ももうそろそろ本気を出そうかしら?」
「悪いけど、あまり長くはお付き合い出来ないの。
 地下図書館に先に行った人たちのお手伝いをしないといけないし、1人で2人は相手したくないもの」

ムムムはポイと手にした大鎌を投げ捨てた。
大鎌は一度地面に当たって弾み、二度めの着地をする前に溶けるように消える。
「武器なんて飾りよ。強くない人にはそれがわからないの」
バシンと大きな音がして、ムムムから離れた場所の墓石がずり落ちた。
また同じ音がして、今度はムムムの足下の地面が大きく裂ける。
「私は近くでも遠くでも、物を空間ごと斬ることが出来るの。
 狙いをつけるのも面倒だから、私に近づかない限りは適当に攻撃させてもらうわ。
 空間がずれるのを止めない限り防げないから、死ぬのが嫌なら死ぬ気で避け続けなさい」
踵を返して地下図書館へと足を向けるムムムの胸元では、3つの玉が明滅ではなく光り続けている。
バシンバシンと空間を斬る音はますます早く多くなり、墓地に残った者たちに無形の刃が襲いかかる。

244 名前:クリムゾンヘッド ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/19(月) 22:04:40 0
>242
> 「ほんっとーに友達だから信じてって思ってるんなら、まずその葉巻を捨てて火を消してもらいましょうか。
>  それから、あんたの所属組織と上司の名前、ムウ大陸を滅ぼす理由も詳しく教えてもらうわよ。
>  自称友達にいきなり爪で首を刈られたりしたら、死んでも死にきれないからね」
「OK!OK!話すよ〜!それで信用してもらえるなら、おら話すよ〜!」
しかし…と、ロクーは困った顔をした。
「わりぃけど、この葉巻は一度火をつけたら絶対に火を消すことができねぇだぁ。
 捨てるのも無しにしていいかな?こんなところで葉巻を捨てたら、きっと大火事になっぞ!」
ここは図書館である。燃やすものにはことかかない。

ロクーはミルクの質問に答え始めた。
「おらが所属している組織は、ケルビムって名前だ。
 名前はどっかで聞いたことがあるかもしれねーな。世界医療機関の組織の一つだからな。
 おらの上司の名前はホワイト博士。ムウ大陸を滅ぼす…なんておらが言ったのは、
 ここで生命の禁忌に触れるような実験が行われているという情報があったからだ。
 あくまでケルビムは医療機関だ。おらの冗談を真に受けちゃいけねーよ?」
ロクーは、ああそうだったのか!と合点がいったような顔をした。
「そうか!おらわかったぞ!ここで行われていた実験はきっと、
 今のおらみたいに、死んだ人間をゾンビィにして復活させる実験をしてたんだ!
 さっきおらが、知らないうちにリリアーナを攻撃しようとしたのだとしたら、
 それはきっと、おらがゾンビィになってしまったせいにちがいねーよ!」
ここで、改めて言うまでもないかもしれないが、ロクーは本気でそう思っていた。
ロクーが話したとおり、“クリムゾンヘッド”をロクーは知らないのだから。
葉巻の長さは、残り28センチである。

> さて、ナナナの次に暇そうな人ことアホ姉はというと。
> 「どーだー?これで見えるかー?
>  どんどんページをめくっていくから、封印アイテムでも見つけたら教えろよー」
> レベッカとターロンに宝物庫目録を見せながら、ぺらぺらページをめくっていた。
>>「おい、姉ちゃん。悪いがそこからじゃ俺には見えねぇ。
>> お前、俺の目が槍の先っぽについてると勘違いしてねーか?
>> もっと下の方だよ、下、下。それに向きも逆で、回れ右しろ。」
レベッカはアナスタシアを誘導して、必死で目をこらしていた。
>>「おおっ!これだ!そこでストップ!」
レベッカは興奮して叫んだ。
>>「パン ツ 丸 見え!」
レベッカはアナスタシアを誘導して彼女のパンツを見ただけだった。役立たずめ。

ところがぎっちょんちょん。
>>「おん?おい、姉ちゃん。お前がストップさせたページに奇妙なもんが載ってるぜ。
>> 何々?“思ひ出の糸車”?なんだこりゃ?」
開かれていたページに載ってあったのは、木製の糸車のようだった。
説明文によるとこのアイテムは、切れてしまった大切な思い出を繋ぎ合わしたり、
もつれてしまった記憶をほどく効果があるらしい。
>>「役にたつのか、これは?」

245 名前:メイレン ◆jWBUJ7IJ6Y [sage] 投稿日:2009/10/19(月) 22:06:18 0
>243
一方その頃、ムムムと対峙するオウカとメイレン。
> 「私は近くでも遠くでも、物を空間ごと斬ることが出来るの。
>  狙いをつけるのも面倒だから、私に近づかない限りは適当に攻撃させてもらうわ。
>  空間がずれるのを止めない限り防げないから、死ぬのが嫌なら死ぬ気で避け続けなさい」
「あら、ご丁寧に説明をありがとう。なら、私の能力についても教えてあげるわ。
 私は自分が触れたものと、すごく近くにあるものに対して次元を変える能力が使える。
 そして、もう私はあなたの弱点がわかっているわ。死ぬのが嫌なら私を避け続けなさい。」
踵を返して地下図書館へと足を向けるムムムに、メイレンは意趣返しのような台詞を放った。
> バシンバシンと空間を斬る音はますます早く多くなり、墓地に残った者たちに無形の刃が襲いかかる。
「さてと、まずはこのうっとおしい攻撃をなんとかしましょうか。ねぇ、あなた。ダンスは好き?」
メイレンはオウカに呼びかけた。
「わかってるわよ。さっき私を助けたのはあなたでしょう?
 余計なことをして。後で命を落とすことになっても知らないわよ。」
そしてメイレンは、ちゃんちゃかちゃんちゃか踊りを踊った。
しかし、ただ無意味に踊ったわけではなかった。メイレンの足元の砂が、
彼女のステップと共に舞い上がる。それは、光の粉のようだった。
メイレンが次元を変える能力で砂の“重さ”を“明るさ”に変えたので、
その光る砂ぼこりは、もうもうと立ち昇るばかりである。
「見てごらんなさい。あのメイドの空間を切る刃、これでよく見えるようになったわ。」
無形の刃が通ると、光る砂埃にくっきりと筋が残る。
多少は無形の刃を避けやすくなっただろう。

246 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 本日のレス 投稿日:2009/10/20(火) 12:43:27 0
>237
ムムムに蹴り飛ばされたルズだったが、次の瞬間には桜花にキャッチされていた。
「ああん!フリージア女王様の次に素敵なおねいさまはっけーん!
 おねぃさまん、危ないところをありがとうございました〜。おかげで助かりましたわ〜ん!!」
ルズはドサクサ紛れに桜花の胸に頬擦りしたが、残念ながらナイフに阻まれ感触は楽しめなかった。

「全く、一体何がどうなっていますの〜?
 地上の図書室でお茶していたら、カバメイドに襲われましたし〜。
 突然現れた空間の裂け目に逃げ込んだら、大鎌持ったメイドに蹴り飛ばされますし〜!」
>「猫君、すまないが今のここは大変危険だ。降ろすから早々に逃げた方がいい。」
「わ、わかりましたわ〜ん」
ルズは桜花から飛び降りた。
「でも、おねいさまはどうなさいますの〜」

>243 >245
>「まさか時間を止められる人間がいるなんて思わなかったわ。なかなかね。」
ルズは、桜花とハリネズミと化したメイドを交互に眺めた。
>胸元を守るようにしていた片腕をどけると、3つの玉が再び明滅し、ムムムに刺さった魔力ナイフが砕け散る。
少し前にメイレンに攻撃された時と同じく、ムムムの体はまた元通りになった。
「にゃ、にゃんですのあのメイドは〜〜〜〜!!!」
さすがのルズも、あのメイドが敵だという事くらいは把握したようだ。
そして、槍で頭を刺されていたメイレン(にしては若すぎるが)と敵対していることも。

>「悪いけど、あまり長くはお付き合い出来ないの。
> 地下図書館に先に行った人たちのお手伝いをしないといけないし、1人で2人は相手したくないもの」
「だ、誰か大事な者を忘れてませんこと〜?!」
地団駄を踏んでいたルズは、ベルジンに気づきはたと動きを止めた。
彼女の目がきらーんと光る。
「えーい、天誅ですわ〜!」
ルズはだだっとベルジンに駆け寄ると、どーんと体当たりを試みた!
「何をなさっておられますの〜!こちらに来てわたくし達を助けて下さいまし〜!!
 こ、この期に及んで高みの見物は許さないのですわ〜!」
教師に向かっていい態度であるが、ルズも必死だった。
あれだけナイフが刺さっても完全修復されたのだ、そんな相手と、並大抵の方法では戦えない。
「ついでに、ここはどこですの〜?何でメイレン様が若返っておりますの〜?
 私にも分かるよう状況を説明してくださいまし〜
 あのメイドと桜花様の戦いをご覧になっていたのでしょう?な、何か攻略法とかありませんの〜?
 ――――え?な、何なんですの・・・・・・・・?」
不穏な気配を感じたルズは、慌ててメイドの方を見た。

247 名前:黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 本日のレス 投稿日:2009/10/20(火) 12:45:28 0
>ムムムはポイと手にした大鎌を投げ捨てた。
>大鎌は一度地面に当たって弾み、二度めの着地をする前に溶けるように消えた。
「お・・・・・・・おーほほほ!」
何を思ったのか、ルズは急に元気になった。
「ついにわたくしの美しさ、気高さ、強さにひれ伏す気になったようですわね〜ん!
 ま、まあ、あなたがどうしてもと言うなら、今までの無礼は水に流してもよろしくてよ〜ん」
>「武器なんて飾りよ。強くない人にはそれがわからないの」
>バシンと大きな音がして、ムムムから離れた場所の墓石がずり落ちた。
>また同じ音がして、今度はムムムの足下の地面が大きく裂ける。
「・・・・・・・・・・・・」
ルズは決めポーズのまま、ぽかんと大口を開けている。

>「私は近くでも遠くでも、物を空間ごと斬ることが出来るの。 (略)
> 空間がずれるのを止めない限り防げないから、死ぬのが嫌なら死ぬ気で避け続けなさい」
>「あら、ご丁寧に説明をありがとう。なら、私の能力についても教えてあげるわ。 (略)
> そして、もう私はあなたの弱点がわかっているわ。死ぬのが嫌なら私を避け続けなさい。」
「にゃ、にゃんですと〜〜〜〜!!」
まさに最恐vs最狂。
両者の戦いの場には、間違っても居合わせたくないものである。

> バシンバシンと空間を斬る音はますます早く多くなり、墓地に残った者たちに無形の刃が襲いかかる。
「ふぎゃ〜死ぬ死ぬ死ぬ!!!」
今のところ動物の勘(?)で回避して入るが、見えない攻撃を避けつづけるのは難しい。

だがメイレンの力によって作られた「光る砂ぼこり」によって、見えなかった無数の刃の軌道が分かるようになった。
>「見てごらんなさい。あのメイドの空間を切る刃、これでよく見えるようになったわ。」
「でも回避しやすくはなりましたが、刃が消えたわけではありませんわ〜。
 空間ごと斬られては攻撃を受け止めることも不可能ですし〜。
 これ以上速度を上げられたら、細切れ肉になるのも時間の問題・・・・・・ふぎゃ〜!!」
ルズは間一髪で刃を避けた。
「それにしても、空間ごと斬ってるのなら、先に下に降りたフリージア女王様達はご無事かしら〜ん?」
ルズは、ムムムに斬られた床を覗き込んだ。
「ふむふむ、下の階の床までは切れてないようですわね〜。」
という事は、範囲指定の魔法なのかもしれない。
「あれ?今黒い犬がいたような・・・・にゃにゃっ!
 ぬぬ、頭が抜けませんわ〜!大変ですわ〜!!」
割れ目に頭を突っ込んだまま、ルズはじたばた暴れ始めた。
うまい具合に挟まっている。誰かが思いっきり引っ張らないと抜けないだろう。
「ちょ、吸血鬼!あなたは不死者なんだから切れても平気でしょ〜!
 ここはいたいけなわたくしのため、その身を盾にして守るのですわ〜!!」
・・・・・・・・いくらヴァンエレンが元々男性だからといって、あんまりである。
それ以前に、空間操作できない限り、防御は不可能だという事を忘れているのだろうか?

248 名前:リリアーナ ◆jntvk4zYjI [sage] 本日のレス 投稿日:2009/10/20(火) 15:35:27 0
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『ロクーだったものに首を刈り取られたと思ったら
いつのまにか大怪我をして地面に倒れてた』
レベッカが妙に可愛いらしい悲鳴をあげているが、残念ながらそこでリリアーナのの意識は途切れた。

> 「リリアーナさん口を開けてくださいっ!そーれーっ!」
「ゲヘッ!ゴボゴボゴボボ・・・・・ボ!!」
意識が朦朧としているところにポーションを流し込まれ、リリアーナは盛大にむせた。
だがナナナはお構いなしに、リリアーナの口に薬を流し込んでいる。
『い、息が・・・・溺・・・・助け・・・・・・・』
リリアーナは残った力をかき集め、テレパシーで必死に助けを求めた。

何とかポーション攻撃からは免れたリリアーナだったが、大怪我のあとで身体は回復しきっていない。
引き続き治療が必要だろう。

傍らではミルクがロクーを色々尋問している。
そしてレベッカ達は、書物を色々調べているようだ。
『ミルク、じゃあさっき私を直接攻撃したのは、ロクーじゃなくて黒犬の仕業だったの?
 あー・・・・・首チョンパされなかったのは確かにありがたかったけど・・・・・・やっぱり使い魔にお礼を言うべき?』
できれば、もう少しだけ優しく助けて欲しいものだ。
『それとロクー、本当にクリムゾンヘッドって名前に聞き覚えはないの?』
怪我が回復中のため、まだしゃべる事と見ることが出来ないリリアーナは、テレパシーで話し掛けている。
『やっぱりロクーの言うとおり、さっきの変身はソンビ化したせいなのかなぁ。
 でも、やっぱり、さっきみたいにいきなり攻撃とかされたら困っちゃうわ。
 レベッカさん、あなたの御札でロクーの乱心を封じることとか出来ないの?
 ・・・・・・・って、悪いけどレベッカさんに通訳お願いします』

>>「パン ツ 丸 見え!」
当のレベッカは、アナスタシアを誘導して彼女のパンツを見ただけだった。
『・・・・・・・?もしかして、アナスタシア先生、お着替えされた?』
元々アナスタシアは、白衣にパンツといういでたちである。
だが紳士・・・・・・もとい、淑女は、しゃがむ角度やチラリズムにこそ美を見出すのだろう。
凡人のリリアーナには、残念ながら全く理解できなかったようだが。

レベッカとアナスタシアは、 宝物庫目録から“思ひ出の糸車”というマジックアイテムを見つけ出した。
>説明文によるとこのアイテムは、切れてしまった大切な思い出を繋ぎ合わしたり、
>もつれてしまった記憶をほどく効果があるらしい。
>>「役にたつのか、これは?」
『すごい!それがあれば、ロクーの記憶障害?も解消されるのかな?』
リリアーナはこう言ったが、もっと切実で、より的確な使い道が他にもありそうだ。
『他にも何か無い?呪いを解くとか、魔物を封印するのに使うアイテムとか!』
                                 


アナスタシアの開いたページの余白には、手書きでこう書き込まれていた。
                               
                            
                             
                            
                            
The next season↓    


魔法少女達と冒険するスレ 20thシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1255942558/


魔法少女達と冒険するスレ 19thシーズン

( 新着 : 0 件 / 総件数 : 248 件 )