もう3時か、
2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50 [PR]女性必見!ネットで高収入バイト[PR]  

キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!

1 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 22:20:00 ID:/KP0kwS0
【なりきりネタなんでもあり板】通称なな板から来ました。

『キャラクター分担型リレー小説』とは参加者各々が自分のキャラを作成して持ち寄り、共通の世界観の中で物語を綴っていく形式です。
通常のリレー小説や合作小説との違いは、『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCとだけ』という点であり、GMと呼ばれるスレの進行・まとめ役がいます。
弊板では『TRPG』あるいは『TRPS』といったタイトルでこのキャラクター分担型リレー小説を楽しんでおり、他板交流の一環として貴板に営業に参りました。

丁度1章を終えたスレのリンクを置いておきますので、興味のある方はスレの雰囲気と傾向を知るためにも是非一読してみて下さい。

【おっさん】空戦少女【TRPG】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1287860146/



以下:参加に当たって参照していただけると幸いなリンク

なりきりネタなんでもあり板
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

TRPスレ用語集
http://verger.sakura.ne.jp/top/yougosyuu/sentaku.htm

TRPG系雑談所(廃スレを再利用中)
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1282042834/151-

有志によるまとめサイト(更新停止中)
http://verger.sakura.ne.jp/top/tougou.htm

有志によるまとめWiki(暫定現役)
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/

2 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 22:38:08 ID:/KP0kwS0
このスレでは疑問・質問等々御座いましたら出来る限り随時お答えいたします

3 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 22:59:50 ID:HkbKNpgF
荒らしが勝手に立てたスレです
掲載されているスレは、荒らしとは一切無関係です
このスレをご覧になってもスルーでお願いします

4 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:02:27 ID:/KP0kwS0
否!

5 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:03:19 ID:FanAfdpt
なぜに空戦が代表w
それとGMはないスレの方が多いよ

6 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:08:03 ID:/KP0kwS0
丁度一章が終わり、GMのも入れ替わりながらも常在、試し読みには多すぎず少なすぎない適した分量だと思ったのです
もちろん空戦以外にも魅力的なスレはございますので、なな板で【TRPG】で検索していただければ幸いです

7 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:08:12 ID:HlbrZZhl
まず、このスレの1はなな板で活動しているコテなの?
ぐぐったけど、出てこなかったわけだけど

8 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:10:17 ID:/KP0kwS0
>>7
はい。未熟ながらコテをやらせていただいております
常用のトリップを持ち出すと余計な誤解や先入観を招きかねないと思い専用酉を用意いたしました

9 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:12:34 ID:FanAfdpt
ジャンルによっては参加する

10 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:14:07 ID:FanAfdpt
あれ、これって単に営業用のスレでここで新スレ始めるわけじゃないのか?

11 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:14:16 ID:D9PM7trj
ちょっと興味あるけど、参加するにはどの程度の知識いる?
上にあるリンク一通り見てこないと全然分からない感じ?

12 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:14:55 ID:FanAfdpt
>>11
ほとんどいらんよ

13 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:17:45 ID:D9PM7trj
じゃあ安心だ
とりあえずここで一回初めて見れば人集まってくるかもよ?

これが同じものかは分からんけど、創発はテーブルトークRPG好き多いみたいだから

14 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:18:50 ID:/KP0kwS0
>>11
最低限の用語とマナーさえ知っていれば即戦力です
わからないことはこのスレで質問していただければ出来る限り回答いたしますので、興味がおありでしたら是非参加してみて下さい

15 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:20:46 ID:FanAfdpt
>>13
奇遇だな
なな板TRPGとテーブルトークTRPGは一応似たような別のものだけど
なな板TRPGもテーブルトークRPG好きが多い

16 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:20:52 ID:/KP0kwS0
>>13
こちらでプレイするのも考えたのですが、なな板のTRPG界隈が結構深刻な人不足でして、
できれば両板交流という形で一度なな板にお越しいただきたいのです
是非ご検討ください!

17 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:21:43 ID:HkbKNpgF
>>14
荒らしで無いなら、実際にやってる鳥出して
過去のでもいい
つか、当然空戦のスレ主か参加者なんだろうね?
まさか参加者達の許可も無いまま、ここで晒してるわけないよね?


18 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:21:52 ID:/KP0kwS0
>>10
できれば既存のスレに人を呼びたいです

19 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:22:10 ID:FanAfdpt
>>16
うーん、あっちで交流用に新スレ始めるならともかく
今あるスレにどっか参加しろといってもなかなか難しいのでは?


20 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:23:27 ID:/KP0kwS0
>>17
すいません、独断です
なるべくここでの自分となな板での自分は切り離したいので、酉晒しは勘弁して下さい

21 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:25:41 ID:/KP0kwS0
>>19
浅慮でした。おっしゃる通りです
理想は空戦がその受け皿として機能してくれるとモアベターだと考えておりました。人不足とのことでしたので

22 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:26:01 ID:O4LkVlHI
じゃ向こうで確認すればいいのね?

23 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:28:49 ID:HkbKNpgF
>>20
独断であるのも言語道断だけど、自分がコテやってたかどうかの証明すら出来ない人が何をやってんの?
創作発表の人にも、晒されたスレの人にも失礼だ

24 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:28:55 ID:/KP0kwS0
ブーン系との交流企画の際にスタートがなかなか切れずゴタゴタしたのを拝見していましたので、
区切りのいいところまで話の進んだスレで新章突入なら新規参入にも都合がいいと考えてました

25 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:31:47 ID:FanAfdpt
>>21
悲しいかな、あんまり一般にウケないジャンルだから人不足になってるのだよ
やっぱり交流するなら興味を持った人の希望にそってジャンルとかを決めた方がいいかな

>>23
仮にコテじゃなかったとしてもええじゃないか
気に入らなかったらアホが何かやってると思って放置しとけばいいんだよ
コテじゃなかったらほっときゃすぐ潰れるし潰れなかったらコテだったってことさ

26 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:32:28 ID:2fH8HLbE
>>20
独断の上、自分の酉は晒さない
企画以前の問題じゃね?

27 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:35:23 ID:/KP0kwS0
>>25
ご助言ありがとうございます
新たにスレ立てるほどのアイデアも手腕もなくて、詰めの甘いまま先走ってしまいました

28 : ◆QXV6kzbAYg :2010/12/10(金) 23:37:54 ID:BizZkkv7
向こうでコテやってた人ですよー。

基本はなりきりチャットとかの延長だったから、本格的な小説とかを期待する人には合わないかも。
人に読ませるよりはただのだべり気分でやるのがよろしいですよー。
後は凝った表現よりは分かりやすいのを重点におくのよ。
試しにここでやってみる?

29 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:39:51 ID:FanAfdpt
>>27
別に空戦に人を呼ぶことにこだわってるわけじゃないんだなw
そういうことなら協力するぜ

もう一人来たし試しにやってみようか

30 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:40:59 ID:D9PM7trj
どうせ晒されても誰だか分からんし、コテ晒しとか別に要らないけど、こっちにスレ立てちゃったんならここでやろうぜ
創発なんだからスレでは創作してないと
交流だけなら雑談スレでもよかったわけだし

31 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:41:30 ID:tx6CHkp1
シェアストーリーというものをご存知でしょうか?
おそらくは誰も知らないと思います
いまさっき私が作った造語ですので

シェアストーリーとはキャラクター分担型合作小説

シェアワールドは同じ作品世界でそれぞれの作家がそれぞれの話を綴るもの
リレー小説は同じ作品世界、同じ話のシーンごとに作家が引き継いでいくもの
そしてシェアストーリーとは同じ作品世界、同じ話の同じシーンに登場するキャラクターを作家がそれぞれ担当して織りなしていくものです
イメージとしてはTRPGリプレイやPBBBSに近いと思います
ただしゲームではないので数値設定やダイス判定などはありません


言葉を重ねるより、実際に例を出してみます

32 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:42:12 ID:tx6CHkp1
@貴族の男のレス
麗らかな陽射しを浴びながら山道を行く一人の男
羽田目で見てもわかる上質な衣服に腰につけた装飾過剰の剣がこの男が貴族だということを主張していた
だが同時に、そんな男が護衛もつけずにこんなところにいることに疑問も持つだろう

A強盗のレス
暖かな日射しとは裏腹に、男の心はどんよりと澱んでいた
ここ数年凶作が続き、森からも動物たちは姿を消した
山に入りすでに5日が経つが未だに獲物の痕跡すら発見できない
これ以上は限界だった
生きるため、男は獲物を動物から人間に変えることを決意した
だがいざ「獲物」を見つけてしまうと、決意が鈍る
相手は金目のものをぶら下げている貴族らしき男
獲物としては十分だ
しばらく迷った後、意を決して貴族らしき男の前に躍り出た
「動くな!金をよこせ!抵抗すれば撃つぞ!」
クロスボウを構え、貴族風の男の前で叫ぶ
猟師が強盗になった瞬間だった

B貴族の男のレス
山道を歩くのはかなりの労力を擁した
普段分厚い絨毯の上を歩き慣れている足には過酷すぎる
いい加減嫌気がさしていたところに突如としてソレは現れた
>「動くな!金をよこせ!抵抗すれば撃つぞ!」
殺気を孕んだ叫びと共に現れたのは猟師のような男
だがやっていることは紛れもなく強盗である
ただでさえ山道で消耗している中、さらに強盗に遭遇するとは……貴族の男は苛立ちを隠さず


といった具合に、山で漁師が貴族を襲うシーンです
こういった掛け合いを繰り返し話を作っていく遊びです
特徴としては、動かすキャラクターは自分の担当するキャラクターだけであることです

33 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:43:12 ID:/KP0kwS0
ありがとうございますみなさん!
では、僭越ながらこのスレにて試験的にセッションしてもよろしいでしょうか!

ジャンルと世界観はどうしましょう、どなたか案がおありでしょうか

34 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:44:18 ID:/KP0kwS0
>>31
本当に助かります。なんと感謝していいやら!

35 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:45:31 ID:tx6CHkp1
シェアストーリーはキャラごとのキャッチボールが基本なので、作話能力より、コミュニケーション能力が重要となります
また、このような形式ですので、参加者各人のペースにもよりますが話が一つ完結するまで数ヶ月単位が必要です
精神的、生活リズムが安定していないと参加するのは難しいでしょう
キャッチボールですので、途中でいなくなってしまうと話が進まなくなってしまうので継続困難になったときは最低限一声かけて辞めましょう



取り急ぎ作ってみましたが、感じを掴めたでしょうか?
ジャンルとしてはラノベ調中二テイストな感じです
多人数でしかもキャラクターごとの担当なので伏線など踏みにじられることも多いです
しかし、思い通りにならない展開を楽しむ
他の参加者との接触により自分ひとりでは考えつかないような展開を楽しむ
そう言ったことができるといいと思います

36 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:45:45 ID:FanAfdpt
>>33
なな板だとジャンルはファンタジーが一般受けしやすい
世界観は何でもアリにすればするほど敷居が低くなるのが定石
でもこっちではもしかしたら違う傾向があるのかも

37 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:49:28 ID:D9PM7trj
参加者は何人くらいでやることが多いの?

38 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:49:35 ID:tx6CHkp1
>>31
もう少し考えてからスレ立てたほうが良かったかもね
いろいろ相談したり
でもまー建てちゃったものは仕方がないから頑張ってね

39 : ◆QXV6kzbAYg :2010/12/10(金) 23:49:52 ID:BizZkkv7
>>31>>32>>35


>>33
分かりやすく。
版権パロお勧め。
ドラクエ3がいいんじゃね?

40 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:50:00 ID:/KP0kwS0
>>36
なるほど。ではファンタジーでやってみたいとおもいます
即席で作るので少々お待ち下さい

41 : ◆SBey12013k :2010/12/10(金) 23:51:13 ID:/KP0kwS0
>>39
ドラクエは1、2、6しか分からないです・・・
ドラクエ風ファンタジーの世界観でよろしいでしょうか?

42 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:52:38 ID:FanAfdpt
>>37
2人3人から10人以上まで色々
5〜6人ぐらいが多いか

>>39
ドラクエ3いいなw
実はやったことないけどw

>>40
導入部分さえあればいいんだからあんまり固めすぎないでいいからねー

43 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:52:51 ID:tx6CHkp1
>>37
基本的に3人いれば成立します
主人公+主人公+ラスボス

これを基本に一パーティー4〜5人くらい
敵はスポット参加でも可能
敵味方に分かれるのであれば4*2で8〜10人くらい
ただ、レスのやりとりの性質上、あまり人数が多いと待ち時間が増えてしまったりします

現在なな板では人不足で、一つのスレの参加者は3〜8位ですね

44 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:53:58 ID:FanAfdpt
>>41
なんとなくそれっぽけりゃいいんだよ

45 : ◆QXV6kzbAYg :2010/12/10(金) 23:55:48 ID:BizZkkv7
>>41
いいよ。
必要なのは初見でも分かりやすくだから。

>>42
やっとけ。

46 :創る名無しに見る名無し:2010/12/10(金) 23:57:40 ID:FanAfdpt
>>45
DSにリメイクされたらやるわw

47 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:00:46 ID:jjTRVmcz
スレッド進行の手順

1:最初に大まかなジャンルとストーリーを決めます
ジャンル:ファンタジー
ストーリー:魔王がやってきて大変だ!冒険者達は儲け時と大騒ぎ!

2:キャラクターを作ります
名前:ガッチー
性別:男
年齢:22
外見:筋骨隆々の大男
職業:戦士
装備:プレートメイル・ハルバード
特技:地脈を操る
備考:ムキムキマッチョで結構面倒見がいいよ

中二チックな特殊能力などつけて楽しみましょう

3:早速登場シーン
>>32みたいなの

4:どんどん他のキャラと絡んで行きましょう

48 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:05:02 ID:8qinM6q4
人数は結構幅があるんだな
過疎が悩みなのはどこも一緒か

49 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 00:06:59 ID:YjcG+lsT
世界は暗黒に包まれていた!
野山にはモンスターが蔓延り、人のこころは荒み、強奪とかが日常的に行われている!


「ぐへへへ!炎の魔法を極めた俺様がこの村の人達全員を焼き尽くしてやる!」
―――俺の名前はジェンタイル、どこにでもいるごく普通の村人だ。
体力も知力も容姿も人望も平々凡々の人並みだけど、人とは一つだけ違うところがある・・・・
それは、炎の精霊様と契約を交わした村一番の炎魔法使いだってことだ。
「オラオラあ!人の焼ける匂いが好きなんだぁー!」
俺の灼熱の炎魔法が村人達に迫る!


以下テンプレ(参加する場合は以下のテンプレの項目を埋めてキャラをつくって下さい)

名前:
職業:
性別:
年齢:
身長:
体重:
性格:
外見:
備考:


ジェンタイルのテンプレ↓

名前:ジェンタイル
職業:魔法使い
性別:男
年齢:18
身長:178cm
体重:60キロ
性格:人の焼ける匂いが好き
外見:目鼻立ちは整っている
備考:炎系の魔法を極めた魔法使い。人を焼きたくてしょうがない


よろしくお願いします!

50 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:08:08 ID:jjTRVmcz
>>48
過疎同士集まればそれなりに賑わう事を期待してね
この遊びは小説のように一人で話を考え完結させる必要がないから、気軽に参加してもらえると嬉しいかも
ただ、それなりに拘束時間というか、継続性が必要になるのがネックかな

51 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:13:00 ID:trhmdO3U
>>49

まえ、この板でアセルスvsみたいなことをしていたんだが、そこはIDで勝敗を決めるような感じだった
なな板の方法だと最強中や万能中の活躍を防ぐことはできないから下一桁に大文字が出たほうを勝利、小文字が出たほうを負け、同じになった場合は痛み分けという風にしないか

52 : ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 00:14:21 ID:YjcG+lsT
>>51
それいいですね!採用です!

53 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:17:49 ID:5iD+l+DA
>>51
ひとつ大事なことを
TRPスレは勝負を競うゲームではありません
みんなで話を織りなしていく遊びです
戦いでの勝ち負けなんて話の彩のようなもの
あえて勝ち負けを持ち出すのならば、話を盛り上げた人が勝ちです

なな板の歴史でも最強厨や万能厨は出現しましたし、今でも出現します
でも大部分の人は上記の事を理解し、ある種のお約束や暗黙の了解、空気をよむことで解決しています

とまあ、それなりの積み重ねや試行錯誤があってのことなのですけどね
IDだとその日に最初に参加した時点で勝敗が決してしまいませんかね

54 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:19:03 ID:XHSYdZNb
>>50
特殊な例だが5年続いたスレあったしな

55 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:19:06 ID:11ofcMVb
参加しようとしている人になな板側の人間で且つ部外者として一言だけ言っておきたい
これに似た企画でVIPが主流のブーン系小説との企画が行われているが、外から見てても分るぐらいに芳しくないのが現状
又、主催者が逃亡する、名無しでの同僚叩き、なな板特有の荒らしによるスレッド潰し等のトラブルもあり、参加するならそれなりの覚悟と時間が必要と思われる
まぁ、これは一つの例なんだがそう言う事もあるよって事を留意した上で参加した方が良い
だが、上手くいった例ある。異能者スレと言ってジョジョの奇妙な〜を題材にしたスレはこの方法で立ち消えの危機から脱出しており、参加者次第という事もある

最後にネガキャンみたくなってしまった事を謝罪しておきたい
しかし、これもなにも知らないで来てブーン系との企画の様にならないようにしたいと思っての行動だと思ってほしい

56 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/11(土) 00:33:54 ID:m3dXd8VS
私の名前はメタルクウラ。
その昔、宇宙を荒らし回っていたクウラという男が、ビッグゲテスターという機械惑星に辿り着き、私を作り上げた。
多くの私がクウラの支配下に置かれていたが、クウラは死に、私はクウラの呪縛から解放された。
多くの私が物言わぬ体となったが、何の因果か私だけ自由意志を持ち、目的もないまま宇宙を旅して、この村に着いた。
平穏なこの村を私は気に入っている。
時たま馬鹿なことが起こるのが難点だが。

>>49
>「オラオラあ!人の焼ける匂いが好きなんだぁー!」
また馬鹿なことをやり始めたか。
いつものことだ。
私を狙って火を放つ、私は人の焼ける臭いなどはしないというのに。
私は他の村人にまで火が届かないようにバリアを張った。
私のバリアが火を防ぐ。

「また貴様か。こりない奴だな」
私はバリアを解くと、いつも私を狙うジェンタイルに言った。

名前:メタルクウラ
職業:宇宙の帝王
性別:男
年齢:不明
身長:170程度
体重:それなりに重い
性格:温厚
外見:メタル化したクウラ様
備考:量産品です。

57 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:35:41 ID:trhmdO3U
>>53
ちと、その考えはロールする人を信用しすぎていると思う
人が多く集まれば集まるほど、マナーの悪い人も一定割合で出てくる
そして、その手の人々には空気を読めという言葉は通用しない
システム面で抑えられるなら押さえておいた方がいいと思う

>IDだとその日に最初に参加した時点で勝敗が決してしまいませんかね
確かにその懸念はあるよな
俺もいろいろ考えたんだが、秒数だと操作ができるのでルールを利用して最強プレイする人が出てきてしまうという問題があるし、外部ツールを利用する形だと何かとめんどくさい
1日に何回も書き込むような人がいると問題になるけど、そういう人はめったにいないから問題にはならないと思う



58 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 00:41:59 ID:YjcG+lsT
>>56


「ゲェー!メタルクウラ!てめーなんでこんなところにいやがる!」
>「また貴様か。こりない奴だな」
ちっ、メタルクウラのヤローか。こいつは焼いても芳わしくないしそもそも火が通らないから嫌いなんだよなあ。
俺は人を焼きたいのであって、別にバトルとかには興味ねーし。だがこいつをのさばらしておくとのちのち邪魔になるのは確かだ。
「許せねえ・・・!絶対にだ!くらえファイヤーブレイクショット!」
俺は火の玉をいくつも身体の回りに展開すると、ビリヤードの弾のように空気中を乱反射して全方位からメタルクウラに迫る軌道で攻撃した!

59 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:42:15 ID:gJSr1GhA
>>57
他の板でID確認すれば、その日にレスしたら勝つか敗けるかがばれてしまう件
どうしても負けたくないなら、自分が勝てるIDが出るまでレス書き込むのを控える事も可能だな
結果、進行が滞る結果になりそうだ

勝敗を決する時は、ID確認する日時を指定すればいいんじゃない?
判定にID使うのに賛成はできないけど、どーしてもそれでやりたいっていうなら

60 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:43:09 ID:gJSr1GhA
ごめん、板じゃなくてスレだった
ニュアンス汲み取ってもらえると助かる

61 :ローティアス:2010/12/11(土) 00:53:01 ID:trhmdO3U
すまん。システム自体の理解が間違ってた
アセルスvsではこういう感じで行っていた
キャラクターAがBに対して攻撃を行う(この段階でID判定お願いしますという)
その後、B側はAのIDが大文字なら攻撃を食らい、AのIDが小文字ならよける動作を行う
AはBのロールを踏まえ、ロールする

基本的にPL同士の場合は後出しキャンセルはなしで、NPC相手の場合はありとしたいんだが、それでどうかな?

名前:ローティアス
職業:無職
性別:女
年齢:不明
身長:160前後
体重:50
性格:狡猾
外見:定まった姿というのは特になく、相対する人によって変わる
備考: 光の宝玉とは対になる存在。契約すると絶大な力を得ることが出来るが、それ相応の代償を支払わなければならない
【とりあえずテンプレだけ投下します】

>>59
そこに関しては○日経ったら、強制的にキャラクターを動かすことが出来るというシステムがあるから大丈夫だと思う


62 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 00:54:31 ID:trhmdO3U
× 基本的にPL同士の場合は後出しキャンセルはなしで、NPC相手の場合はありとしたいんだが
○ 基本的にPL同士の場合はIDによる成功判定を行い、NPC相手の場合はなし

63 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 00:56:08 ID:YjcG+lsT
>>61
ありがとうございます!よろしくお願いします!

64 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/11(土) 00:57:36 ID:m3dXd8VS
>>58
>「ゲェー!メタルクウラ!てめーなんでこんなところにいやがる!」
いつものように私を狙っていると思ったのだがな。
どうやら今日は私を狙ってはいなかったようだな。

「貴様が狙った村人達の中に、私が偶然いただけだ」

>「許せねえ・・・!絶対にだ!くらえファイヤーブレイクショット!」
逆恨みもいつものことだな。
ジェンタイルは私に向かって火球達を放つようだが、私には通じない。
私は一瞬だけ、この世界から消えて、再び現れた。
クウラが残してくれた瞬間移動には感謝しなくてはな。

「まだ続けるのか?」
私はジェンタイルの後ろから、彼に声をかける。
火球達が先程まで私がいた場所を通過するのが見えた。

65 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 01:12:05 ID:YjcG+lsT
>>64

くそっ、あいつ俺の炎をすり抜けやがった!原理はわからんがとにかく強い能力だ!
>「まだ続けるのか?」
メタルクウラが聞いてくる。俺は不敵に笑って答えた。
「・・・やめとくぜ。俺じゃアンタには勝てねえ。ちっ、今日のところはこれで帰ってやるぜ」
俺は踵を返し、自分の家に帰っていく―――フリをして不意に振り向き、振り向きざまに油断したメタルクウラ目がけて魔法を放った。
「なあんてな!嘘に決まってんだろうが!」
今度の魔法は特別製。撃ってもすり抜けられるけど、あいつは別に実態がないわけじゃない。
攻撃が着弾するタイミングで瞬間的に身体を透過させているだけなのだ!つまり認識外からの速度で撃ちこめば当たるはずだ。
魔法力を指先に収束させ、豆粒ほどの極小の炎球を生み出す。さながら銃のように、人差し指からそれは射出された。
さっきのに比べてば威力は弱いし口径も小さいが、その分弾速に特化した炎魔法の応用だ。一瞬より早く相手に届き、その身体を穿ち抜く。
「名づけて―――ニュークリアバルカン!」
不意打ちの一撃は、メタルクウラと俺の指先とを残光の火線で結んだ。

66 :ローゼン:2010/12/11(土) 01:33:30 ID:miv34jdp
名前: ローゼン=メイデン
職業: 魔法剣士
性別:男装の麗人
年齢: 20代?
身長: 靴はいた状態で175cm
体重: 53キロ
性格: 美少年大好き
外見: 女顔の美形男
備考: BLを愛するあまり自らBLに身を投じる事を望み男装してしまった乙女

>64
メタルクウラがいた場所を通過した火の玉の一つがが通りすがりの僕に迫る。
「はっ!」
剣を一閃して火の玉を切ると、火の玉はぽんっと音がして弾け、その場所に一本薔薇が一本現れた。

>「・・・やめとくぜ。俺じゃアンタには勝てねえ。ちっ、今日のところはこれで帰ってやるぜ」
ジェンタイルは焔の精霊と契約せし魔法使い、そして何より美少年というなかかの上物だ。
「待ってくれ、今日の記念にこれをキミに……」
片膝をついて薔薇を差し出す。するとジェン君は振り向いた。そして……
>「なあんてな!嘘に決まってんだろうが!」
>「名づけて―――ニュークリアバルカン!」
「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
ニュークリアバルカンは僕の体を貫通した。
自分の体を見下ろし、穴が開いていることに愕然としてがっくりと膝をつく。
「ああ、殺しあう悲しき定め……」
僕は死んでしまった。

どこからともなく出てきた黒子達によって手際よく担架に乗せられ教会に運ばれていくローゼン。
「おお、あいつまた死んだか」
「あの子の家は度重なる蘇生費がかさんで火の車らしいべ」

67 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 01:50:43 ID:Lq/Ghg4F
なりきりチャットに没頭していた経験が役に立つ時がきたか……

68 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/11(土) 02:27:04 ID:trhmdO3U
町はずれの屋根の上
少女が一人立っている
絹糸のような黒髪に着流しの黒のドレス
「また今宵も一人、死んだわ」
宝石のような黒い瞳で現場の方を見る
担架で運ばれているのは美形の少年
赤のドレスに赤のヘッドドレス
その姿はまるでローゼンメイデンという本に出てくる人形のようだ
「人は皆死を避ける。今宵もまた生贄が出来そうね」
満足そうに口角を釣り上げ、姿を消した


教会隅にある部屋の一角
死者を一時的に保管しておくそこにはアンデット化を防ぐためにいくつもの窓が開けられ、黒こげになった死体を照らし出している
「蘇生には○○○○かかりますが、あなたはわが教会のお得意様です。今回は特別タダにしてあげましょう」
牧師の目の色は暗く沈み、色といったものはない
おおよそその眼の色は人間ではないのだが、果たしてこの母親は気づくだろうか
【蘇生をするか母親に聞いた。すると答えた場合はローゼンとローティアスの間で契約が成立し、代償と引き換えに多大な力を得ます】


69 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 07:52:11 ID:5iD+l+DA
>>63
目的を忘れるなよ
TRPGがどういうものかの紹介なんだから
ペースコントロールくらいしろ

70 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 10:56:59 ID:GQ6Secuf
IDで判別って、IDの数字でも使うのか?
そもそもTRPGとはなんなのか? 向こうでやってはいけないのか? なぜ創作発表板なのか?

71 :ローゼン母:2010/12/11(土) 11:20:56 ID:d+4J0ojR
>68
パンチパーマのおかんは言った。
「うを!? タダ!? マジラッキー!!」

契約成立!

72 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/11(土) 12:21:00 ID:m3dXd8VS
>>65>>66
>「・・・やめとくぜ。俺じゃアンタには勝てねえ。ちっ、今日のところはこれで帰ってやるぜ」
おかしい。
いつもだったら、さらに突っかかってくるはずなのだが。

>「なあんてな!嘘に決まってんだろうが!」
ジェンタイルは家に帰ると見せかけて、不意をついてきたのだ。
しかし、それに引っかかる私ではない。
私は予め警戒していたので、しっかりと防御態勢を取っていたのだが……

>「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
私に当たることはなく、ローゼンに当たったのであった。
しかし、彼女は本当によく死ぬな。
彼女を運んでいく黒子達にも、またかと言わんばかりな雰囲気が出てるぞ。

「今回は貴様の過失だ。
しっかりと責任を取ることだな」
この世界では私が前にいた場所よりも、死に対する責任が軽い。
気軽に生き返らすことができる技術のおかげだろう。
私も一度は蘇生の世話になったものだ。

「私は帰らせてもらうぞ。
さすがにこれ以上は、貴様と馬鹿を続ける気にはなれないのでな」
私は家に帰ることにした。

73 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 12:58:18 ID:YjcG+lsT
>>66>>68>>72

>「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
「あっやべっ、誤爆しちゃった!」
メタルクウラを確かに捉えていたはずのニュークリアバルカンは、しかし狙い誤りその向こうのイケメンにぶち当たった。
イケメンは即死だ。まあ死んでなかったとしても俺には回復魔法は使えないし、死ぬのは時間の問題だったけどな。
ていうかあいつよくみたらローゼンじゃん。なんだ心配して損した。あいつが死ぬのは朝に鶏が鳴くのと同じぐらい日常茶飯事だもんな!
>「今回は貴様の過失だ。しっかりと責任を取ることだな」
「ちっ、わかってるよ。いくらあいつがあまりに定期的に死ぬから界隈で時報と呼ばれようとも、殺したもんはしょうがない」
だけどその前にやることがある―――
「わーいご待望の人が焼ける匂いだぁー!」
背後で炎を爆発させ、砲弾の如き加速でローゼンに肉迫する。俺がローゼンの焼死体の香ばしい薫りを堪能している間にメタルクウラはどっか行った。
あー、焼肉だべたい。ん?この匂いは!
「人の焼ける匂いがあっちにも!」
ローゼンの死体が運ばれていく先には教会。俺の大好きな芳香はそこから漂ってきている。
そうか、教会は蘇生待ちの人を置いておく死体安置所でもあるんだ。この前俺が焼いた人がまだ転がっているのかもしれない。
「こうなったら教会ごと燃やすっきゃなーい!これが俺なりの責任のとりかただ!」
俺は炎系魔法の最大奥義、天上に掲ぐ太陽の炎を支配して目標地点に火柱を出現させる大技を発動した!
教会全体を炎の渦が巻くように包みこみ、内部の人間をこんがり美味しく焼きあげる!!


>>69
すみません・・・人が来てくれたのが嬉しくてつい。自重します

74 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 14:32:08 ID:xpvlvAkj
>>57
うん、だからこそTRPスレでは信頼関係が一番大切になります
>>35でリレー小説に類するものだけど、話を作る力よりコミュニケーション能力が大切だと言ったのはその為
競い合うのではなく、一緒に話を盛り上げていくという理念が土台にあるから
この遊びがTRPと呼ばれるのは小説を書くのより役割を演じるという色合いが強いからです
主人公役、敵役、脇役
それぞれの役を全うし、話を作り上げて行くのが大切なのですから

それからもうひとつ
戦闘描写で戦いを楽しむだけでなく、一つの話として完結させることがゴールであることも
最初から勝ち負けが決まっているというと言葉が悪いけど、話として完結させるためには最終的には主人公が勝利する必要がある
なので、どちらが勝つかは参加者の阿吽の呼吸やお約束で決めていく

ただ戦闘だけなら何ターン戦闘するかを決めておき、5ターンなら3ターン目の最後の人の秒数で
などと決めておくことも可能です
IDだと回戦切ったり繋げたりすると変わるので、ね

空気の読めない、呼吸を合わせられない、マナーの悪い
そんな基本理念を理解できない困ったちゃんの対処はいつでも困りものなのは異論ありません

>>70
>>31>>32>>35などを見て頂けると
この遊びはあまり人口の多い遊びではなく、また認知の程度も低いです
ものを書くことが好き、それに長けている人が多く集まっているということで創作発表板です
なな板の人間の創作発表板の人の印象は一人で物語を書ききる力を持つ人がいる、ある種の敬意の対象です

75 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 17:53:59 ID:gJSr1GhA
>>74
引退し、なおかつ何年も復帰する見込みが無い人が手を貸す問題じゃないと思うじゃ
ためにならんでの

>創発の方達へ
もしも、大勢で一つの話を作り上げるという事に興味を持たれた方は
なりきりネタなんでもあり板
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

こちらを、「TRPG」で検索してみてくだされ
このスレや、>>1に出ている空戦少女とは全く毛色や運営方式の違うスレがたくさんありますぞ
ご覧になって、もしも興味がわいたら、参加して下さると嬉しいですなあ
質問や疑問は随時(あれば)各避難所(舞台裏、連絡事項や質問を受け付けるスレ)か、無ければ本スレで直接質問してみてくだされ





76 :ローゼン:2010/12/11(土) 20:46:12 ID:vPo0Jg+q
>68
ローティアスの目には、ローゼンが赤いドレスの少年に見えていた。
それがドレスの少年による魔力干渉の影響であることに、彼女は気付いていない。

闇の中浮かび上がる、赤いドレスを着た少女。
否! こんなに可愛いのが女の子のはずはない。よく見ると僕ととてもよく似た顔立ちをしている。
そう、美少女同士の恋愛に憧れ自らドレスを纏った少年。
類稀なる魔力を持ち将来を期待されていたが、幼いころに行方不明になった僕の双子の弟。
いや、妹って言わないと怒られたっけ。
ドレスの少女は今や魔法陣の中に幽閉されていた。その全身に巻き付くは禍々しい鎖。
「リリアン……!」
「お姉ちゃん……じゃなくてお兄ちゃん。今この世界はとてつもなく悪い奴に支配されようとしているわ。
どうか辿り着いて、わたしのところまで!
それまで闇に引きずり込まれないように、わたしが守るから……!」

77 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 21:59:53 ID:8qinM6q4
関係するレスに安価つけて書き始めたり、引用符つけて前の文章の一部引っ張ってくるのは一般的な形式なの?

78 : ◆SBey12013k :2010/12/11(土) 22:03:55 ID:YjcG+lsT
>>77
一般的な手法です。
もちろん使わない方もいますが、便利ですので

79 :創る名無しに見る名無し:2010/12/11(土) 23:32:24 ID:8qinM6q4
じゃあそういう決まりになってるわけではないのか

80 :創る名無しに見る名無し:2010/12/12(日) 23:10:45 ID:m3iFaLaH
定期age

81 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/12(日) 23:18:06 ID:lMZUaFN5
>>74
どうやらあなたと私とではスタンスが違うみたいですね
私自身といたしましては主人公が勝ってハッピーエンドになろうが、負けてバッドエンドになろうが、別のハッピーエンドになろうがなどということはどうでもいいです
一つの話を終わらせるために主人公が勝つなどとどこのだれが決めたのですか?
あなたは少々そのことに対して強いこだわりを持ちすぎです
あなたが私と同じアスペルガーであるかは定かではありませんが、どうもそのこだわりの持ちようから言って、その匂いを感じます

ここは自由の国です
こだわりを捨ててここで楽しむこともできますし、こだわりを捨てずに別のところで楽しむということもできます
気に入らないのであれば、新しくスレッドを立ててそこでやってください

>>70
その通りです
勝敗の判定は書き込んだ時に表示されるIDをもとに行います
(すみませんが、後の質問に関してはスレ主ではないので答えられません)

>>71
>>73
>>76
「○×△■…」
牧師は少年の額の上に手を置いた
牧師の手の甲が黒く光り輝く
それに呼応するように少女の額が黒く輝きだす
少女の体に空いていた穴から肉が盛り上がり、炭化した部分が上に向かって吐き出された

これで蘇生完了
牧師はそう思っていたが、何やら妙な気配がしていることに気付いた
(妙に熱いわね)
あたりを見回すと教会の壁と柱が燃え上がっていた
幸いにも椅子には着火しておらず、天井の梁にも火は付いていない
(よくも契約の邪魔をしてくれたわね!)
が、今は牧師のふりをしている
ここで力をふるってしまってはせっかくの苦労が水の泡だ
「みなさん落ち着いてください。出口は幸いにもふさがっていませんから逃げ出せば助かります」
男装少女を抱え、母親とともに外に脱出した

82 :ローゼン:2010/12/12(日) 23:43:40 ID:esGG3L8r
>81
どうしたのー?
>74の人は文句言いに来た訳じゃなくて参加はできないけど応援に来てくれたんだよー。

脱出したところで目を覚ます。
「何だろう今の夢は……。何!?」
教会が燃えている! 夢の中でドレスの少年が言った言葉を思い出す。
―― 今この世界はとてつもなく悪い奴に支配されようとしているわ。
そうか、悪い奴が放火したのか!
「……いるんだろ? 出てこい!」

見当違いな勘違いをしてあさっての方向を向いて叫ぶ。
が、偶然にもローティアスのいる方向に向かって呼びかけている形になっている。

83 :創る名無しに見る名無し:2010/12/12(日) 23:51:17 ID:OI+jerg/
参考までに
なな板TRPまとめwiki
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/56.html


84 :創る名無しに見る名無し:2010/12/12(日) 23:53:12 ID:ZUrhH+QR
コクハwwwwwwww

85 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 00:18:27 ID:4GHjzCVT
>>81>>82

>「みなさん落ち着いてください。出口は幸いにもふさがっていませんから逃げ出せば助かります」
>「……いるんだろ? 出てこい!」
出てきよるきよるわ火に炙られ燻り出された肉どもが・・・ククク、全員焼き払ってくれる!
まずはあのローゼンのアホからだ・・・牧師に抱えられて出てきたあいつを、見当違いの方になんか叫んでるあいつを!
「その綺麗な顔を吹き飛ばしてやる!」
その辺にあった木の枝を高温で歪ませ形を変える。出来上がったのは猟銃型の魔法の杖だ。
杖には魔法の発動・軌道を安定させ絶対の指向性を付与する効果がある。指向性があるということは、射程距離の延長に繋がる。
すなわち、魔法の杖は魔法を運用するにあたって狙撃銃のような役割をもつのである!
「届いて穿て!超圧縮メラゾーマ!!」
針の穴を通すような正確さで、生き返ったばかりのローゼンへ炎の弾が飛来する!

86 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 00:30:53 ID:S+J2AvDm
>>82
【成功判定が出たので、ローゼンも焼いてしまう描写をしてしまってもいいですか】

87 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/13(月) 00:35:08 ID:rqfkXq4c
>>73>>81>>82>>85
私が村の外れにある自宅の窓から星を見て、自分の今は無き母星に思いを馳せていると、視界の端に赤が映った。
私はその赤に焦点を移した。

「教会が燃えているのか……?」
こんなことをしでかすのは、私の知る限りは誰もいない。
いくらジェンタイルがやんちゃとは言え、教会を燃やすほどの馬鹿をやるはずが無い。
ともかく、私は教会に直行することにした。

私が着いた時には、すでに村人の大半も集まっており、消火活動も開始されている。
水の魔法で水流を火に浴びせている。
私の気を探知する能力によれば、教会の中には人は残っていないようだ。あるいは、とっくに焼け死んだか。

>「その綺麗な顔を吹き飛ばしてやる!」
どうやら、私の見立ては相当に甘かったらしい。

>「届いて穿て!超圧縮メラゾーマ!!」
私は瞬間移動でジェンタイルの目の前に現れた。
タイミングが悪く、ジェンタイルの火炎弾が胸部に着弾し、私のメタルボディを溶かす。
しかし、これで良かったのだ。
私は回復呪文で回復するし、自己修復能力もある。
村の僧侶は言っていた。
私はキラーマシン類と似たような存在らしい。
意思を持った機械生命は、回復呪文や蘇生呪文の恩恵が授かれるらしい。

「さすがに教会を焼くとは思わなかった。
もう、貴様はこの村に入られんぞ」
人々の心の拠り所である教会を焼いたのだ。
温厚な村人達でさえ、追放処分をせざるを得ないだろう。

88 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 00:59:15 ID:S+J2AvDm
【早まってすみません。>>87でメタルクウラさんが盾になってくれたので、>>86の発言は忘れてください】

89 :ローゼン:2010/12/13(月) 00:59:35 ID:gx7+X0fi
>>86
いやいや、受ける側と比べて判定するわけだから
受ける側がレスするまでは待たないといけないのです。
牧師さんはNPCなので動かさしてもらいますたよー。

>ジェン君
ちなみに結局ID判定システムは採用ですとか?

>>85 >>87
>「届いて穿て!超圧縮メラゾーマ!!」
「……!!」
しかし超圧縮メラゾーマは突然現れたメタルクウラに当たった!

「君……なのか?」
ジェンタイルは少々やんちゃが過ぎるとはいえ一応平凡な村人だったはず。
なぜこんな暴挙に!?
>「さすがに教会を焼くとは思わなかった。 もう、貴様はこの村に入られんぞ」
「全くだ! 教会を燃やしたら蘇生や冒険の書の記録ができなくて困るだろ! ねえ牧師さん!」
そう言って牧師の方を見る。瞬間、何か違和感を感じる。
剣を突きつけて問い詰める。
「お前、ジェンタイルを少し前に蘇生しただろう。その時すでに入れ替わってたんじゃないか!?」
「アンタ、牧師様に何言っとるん!」
びっくりして腰を抜かすオカンだが、更にびっくりすることになる。
「ククク……バレてしまっては仕方がない!」
牧師が神官衣を脱ぎ捨て、正体を現す!!

90 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 01:07:39 ID:S+J2AvDm
>>89
そういえば、そうでしたね
うっかりしてました
あと、分かりにくいかもしれませんが、牧師の正体はローティアスです


91 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 01:07:53 ID:4GHjzCVT
>>87
>>89


「またお前か!」
俺は思わず叫んでしまった。もーなんなんだよこいつ。いっつもいっつも俺の邪魔ばっかしやがって!
ふざけんなこのハゲ!俺の最大魔法をいともたやすく防いで回復してんじゃねーよ!
>「君……なのか?」
ローゼンが震える声で問い、しかしすぐに牧師へと剣を突きつけた。
>「さすがに教会を焼くとは思わなかった。もう、貴様はこの村に入られんぞ」
「うるせえ!どうせみんなあとから生き返るんだからいいだろ!蘇生魔法なんてもんがあるから人の命が安くなるんだ!」
俺は思わず立ち上がってメタルクウラに叫ぶ。
「ふざけんじゃねえぞ!どいつもこいつも命を無駄にしやがって、また生き返るからいいだと?ああその通りさ!でもなあ―――」
そんなんだから。人痛みに鈍感で、人の死に涙ひとつ流さず、無責任で勝手手前な未来しか見ていない。
ランプに注ぐ油のように、ただただ不必要に命を消費し続けるだけの人生になっちまう。
「命ってのはそんなんじゃねえだろ!自分ってのは、そんなに簡単に犠牲にしていいものじゃあねえだろ!」
こんなものがあるから。こんなものがあるから。こんなものがあるから。
―――誰も彼もが、自分の明日を拓こうとしない。
「教会がなくなったら絶望か?違うね!人間ってやつはずっとずっと強かなんだ!"こんなもん"が無くったって、世界は変えていける!」
己の命で、何かを為せるように。
「メタルクウラ、お前がそれを邪魔するってえんなら………」
指先に戦意の炎を宿して。俺は鋼の偉丈夫と対峙する。
その後ろでは正体を表した牧師、対するローゼンとそのオカン。燃え盛る教会に、2つの戦場があった。
「――――俺がお前を倒す。他の誰でもない、この俺の生命でだ!」


>ローゼンさん
ID判定やってみましょう
このスレは試験運用的なTRPGプレイなので、いろんなことを試せるといいと思います

92 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 01:10:43 ID:3ABiAJcp
>主人公が勝ってハッピーエンドになろうが、負けてバッドエンドになろうが、別のハッピーエンドになろうがなどということはどうでもいいです
つまり何の目標もなく参加してるってことになるが、
これを聞かされてお前と続けて行こうって気になるコテがいると思ってんの?
実際に思ってても包み隠すってことを覚えようぜ糞アスペ

93 :ローゼン:2010/12/13(月) 01:13:06 ID:gx7+X0fi
>>9
うわごめんなさい! 完全に読み間違えてました!
牧師はローティアスちゃんが送り込んだ部下とかかと思ってた!

>91
了解でーす。やってみましょう!

94 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 01:15:59 ID:4GHjzCVT
すいません、よく考えずに判定やってみましょうとか申しましたが、ホントはよくわかってません
どなたかメリットとデメリットを教えていただけませんでしょうか・・・

95 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 01:21:25 ID:zRYqFbVx
>>92
TRPGが何か詳しく把握したわけじゃないが、なりきりチャットなんかはそんなものだぜ?
目標といったら「楽しむこと」。これにつきる。
相手を尊重し、どちらが主人公と言うわけでもなく進行するわけだから、展開を読むことができない。そこが普通の小説と違う。

96 :ローゼン:2010/12/13(月) 01:24:28 ID:gx7+X0fi
うは、安価間違えた! >9じゃなくて>90です! 重ね重ねごめん!

>94
メリットもデメリットも同じこと。思い通りに展開できない!これに尽きる!
俺TSUEEEEEEEEEEE! 出来ない! これメリット。
ここはどー考えてもトドメだろ! ってところで走って行って敵の直前でバナナの皮踏んですっころぶ。これデメリット。
でもギャグ路線で行くならそれもまたメリット。

97 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 01:27:05 ID:4GHjzCVT
>>96
なるほど!よくわかりました、ほんとにありがとうございます!
では試験的に運用してみましょう!

98 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/13(月) 01:35:36 ID:rqfkXq4c
>>91
私はメタルボディの溶けた部分を剥ぎ捨てる。
自己修復能力が作動し、ゆっくりとメタルボディを再構築する。

>「ジェンタイルさんの台詞」
私はジェンタイルを少し侮っていたのかも知れない。
単純に力を持て余す馬鹿とばかりに思っていたが、今の教会に対する依存に憂いていたとは。
だからと言って、このやり方が赦されるという訳ではない。

「貴様の言い分は分からないでもない。
だが、貴様は考えたことがあるのか?
貴様に燃やされた者の苦痛を……」
私はジェンタイルを殴り飛ばし、言葉を続けた。
「そして、笑って赦してくれる村人達の心の強さを!
分からぬのならば、分かるように頭を冷やさせてやろう!」
私は指先をジェンタイルの胸に向け、体内に備わったエネルギー炉から生み出されたエネルギーを、細く貫通する光線を放った。

【ものは試しでやってみましょ。
 私が先行で3ターン制。私が4ターン目で敗北。軽い技は決定リール有り
 こんなんでどうでしょうか?】

99 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 01:38:38 ID:S+J2AvDm
>>85>>87
圧縮された炎の球が放たれる
ローティアス自身は炎の宝玉でなければ焼き滅ぼすことはできない
仮に人間が焼いたとしても火傷程度の傷しか追わない
契約者を守るために地面の上に置くためにかがむ動作に入った
が、いつまでたっても、皮膚が焼けるような感覚はなかった
(余計なことを)
機械生命体を見た瞬間、心の奥底から言葉では言い表せないような感覚が湧き上がる

>>89
>「お前、ジェンタイルを少し前に蘇生しただろう。その時すでに入れ替わってたんじゃないか!?」
>「ククク……バレてしまっては仕方がない!」
服が真っ二つに裂ける
「契約者であるジェインタイルを守るのが私の定め。傷つけるというなら容赦はしないよ」
銀糸のような黒髪に、ビー玉のような黒の瞳
城をまとったその少女の周りからどす黒い気体のようなものがはなたれ、大地を、空を、教会を黒く染める
光という光がそこから消え、村全体が暗闇に閉ざされてしまった
【正体を現すと同時に村全体を暗闇に閉ざしてしまった。判定に成功した場合はその範囲内にいるものは恐怖感に包まれることになります】
※補足
【ローティアス自身は人によって異なるのですが、それではあれなので、適当に定めてみました】

>>97
デメリット・メリットとしては>>96の通りですが
オリジナルのやり方だと攻撃側が書き込んだ後で受け手がいったん書き込まないといけないので、スレッドが汚れてしまうという欠点があります
攻撃側のIDの下一桁が大文字なら成功。小文字なら失敗という風に簡略化しませんか?

100 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 01:44:32 ID:S+J2AvDm
訂正
×契約者を守るために
○ローゼンを守るために

>>98
せっかくのところすみませんが、それだと展開が決まってしまい、いまいち面白くありません
大技を放つ もしくは 致命的なダメージを与えようとするときに「ID判定お願いします」といって、IDによる判定を行うという形ではどうでしょうか?

101 : ◆QXV6kzbAYg :2010/12/13(月) 01:47:18 ID:rqfkXq4c
>>100
ID判定=勝敗の結果でしょ?
大技放って食らって負けなかったら空気読めになるでしょ。

102 : ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 01:55:18 ID:S+J2AvDm
>>101
確かにその通りですが、この段階で勝ち負けの判定を行うタイミングが早すぎるように思います

103 :ローゼン:2010/12/13(月) 01:56:08 ID:gx7+X0fi
>100
クウ君の言うようにID判定のON/OFF使い分けるとしたら逆じゃないかな。
どっちかというと普通のバトルの時ID判定で
重要場面でストーリーの流れ的に ここはこうだ! と双方同じ結果を望んで合意した時はID判定解除した方がいいのでは

まあ試行錯誤しながらゆっくり固めていけばいいさ。今日はもう寝ます、また明日ー。

104 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 02:01:19 ID:hPOTGLPw
この板の住人だけど、君らいつまでこのグダグダ続けるの?
他所の板に紹介にくるならもう少しまとめてから来てよ
それから>>81みたいな精神異常者は連れてこない方がいい

105 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 02:12:58 ID:zRYqFbVx
なるほどね。調べさせてもらったよ、創作発表板に来るまでの経緯を。
「あんな」理由でこっちに移ってきたのか。
残念だ。
移転スレに失望させられたのはあのスレと数えて二つ目だ

106 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 02:24:27 ID:4GHjzCVT
>>98
了解です、ありがとうございます!
今日はもう遅いので明日またレスさせていただきますね

ID判定についてですが、TRPGとは言ってもなな板でのTRP系スレはリレー小説的な色が強いので、
そこまでゲーム的なシステムにこだわらなくてもいいと自分は思います。私見なのでもちろん異論はあれどですが。
メタルクウラさんやローゼンさんのおっしゃるように、小技の成功判定はIDを用いてやっても面白さは不変です。
全体のシナリオに関わる勝負の勝ち負けなんかは、双方の合意や求められる結果によってバイアスがかってたほうがシナリオ的には正解なのです
今回はメタルクウラさんが負け役をやってくださるとのことですので、自分はありがたくその意思をいただきたいと思います


>>104
ようこそ!この板の住人に方にもなな板TRP系スレを知ってもらいたくて参りました。
ここでは実演を行っていますので、よければ参加してみてください!
そして時間が許すのであればなな板の方にも足を運んでいただけるととってもうれしいです

107 : ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 02:28:19 ID:S+J2AvDm
>>104
もうしわけない
俺がID判定にしてはどうかといったばかりにぐたぐたになってしまった

>>105
俺も調べてみた
あちらの雑談所がいうには、IQ84でTRPGに適応できないので移転を持ちかけたとなっているが、明確な証拠がないのでいまいち信憑性に欠ける
(そもそも、前に移転の話を持ち出した奴と1とは別人だと思う)

そういえば、

http://www.logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/charaneta2/1281188948/

ここではグレーゾーンなのをいいことにTRPGをしている、板違いのたたき・ウォッチ行為を繰り返していると書かれてるんだが、たぶん、これは無関係だよな


108 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/13(月) 02:32:37 ID:S+J2AvDm
>>106
了解しました
こちらとしてゲーム色を強めたかったのですが、ジェンタイルさんとしてそのつもりがないようなので、ジェンタイルの意思を尊重することにします


109 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 02:43:40 ID:MdSJdR62
移転スレに自称創発民が現れるのはいつものことだよ
本物かどうかは知らないけど、いずれにせよ気にせず好きにやればいい

紹介っていう意図があるなら、新しいことをやってごたごたするよりも、オーソドックスな方法でやって見せてくれた方がわかりやすいかもね

110 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 05:44:08 ID:7JwNnj8W
>>107
俺も調べてみた

ちょwwwwwwww
自称アスペルガーは伊達じゃない!
本物のキチガイだなw
この香ばしいクリーチャー責任もって回収してくれよwwwwwww

111 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 15:29:03 ID:3ABiAJcp
>>110
>>51からID追っていくと元々この板に自生してたモンスターだってわかるよ

112 :創る名無しに見る名無し:2010/12/13(月) 18:41:46 ID:OLGeJvp3
ん、なんだなんだ、急にグダってきたぞ。
一体何があったんだか。

113 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 21:53:22 ID:4GHjzCVT
>>98

>「貴様の言い分は分からないでもない。だが、貴様は考えたことがあるのか?貴様に燃やされた者の苦痛を……」
「言って分からなきゃ、燃やして分からせるしかねえだ――ぐべぇっ!」
言い終わる前に殴られた。この野郎、言論封殺だとぉ!?
口の中が切れて出血する。血を吐いて、頬を内側から焼いて血止めした。
>「そして、笑って赦してくれる村人達の心の強さを!分からぬのならば、分かるように頭を冷やさせてやろう!」
「ふん、アンタも結局は"そういうヤツ"かよ………いいぜ、アンタの拳の冷たさと、俺の炎の熱さ………こいつで語ろう!」
メタルクウラは指先から―――先程の俺と同じように、そして俺よりも疾く走る一条の光線を放つ。
慌てて逃げる俺だったが、回避が間に合わず肩口を灼き貫かれた。血さえも蒸発する致死の光。まともに喰らえばオダブツだ。
「――んの野郎!」
お返しとばかりに俺は手のひらをメタルクウラへ翳し、視界を塗りつぶすような広範囲の爆閃を放つ。目眩ましは単純故に広汎な効果を発揮する。
メタルクウラの視界を削ぎ、その隙に俺はヤツの死角へ。生い茂る木々の向こう側に駆け込み、即座に新たな魔法力を練り上げる。
"炎"は人を導く光。『進化』の象徴。『変化』の象徴。ものの在りようを変える"技術"のエレメント。
人は火を得て発展した。食べ物を焼き、器を創り、鉄を溶かして形を変える。灰を撒けば畑に恵みの肥料となる。
「"炎"とは!人に技と業をもたらし常に前進させてきた!俺は炎系を極めた魔法使い――だったら俺が導いてやる!」
両手を地面に叩きつけると、組み上げた魔方陣が展開され魔法が発動する。
炎の『変化性』を用いた物質の組成再構築魔法。土にこれを使えば、地中の鉱物を即席で鍛造し無数の刃となって雨後のタケノコの如く飛び出てくる!
地面から剣山のように突き出した刃は狙い過たずメタルクウラを貫きに迫る!
「アンタの言葉は正論だがよォー………ただ言うだけの"正論"じゃあ俺には届かねえぜッ!」

114 :ローゼン:2010/12/13(月) 22:58:18 ID:vKqVrFry
>106
そうだね、交流企画という事を考えると
オーソドックスなTRPのやり方をベースにするのが正解かもしれない!

>91 >99
ジェン君が熱く語る! だがその内容は僕に言わせりゃ意味不明だ!
「命大事にを主張するために放火大量殺人!? 山田くーん、座布団5枚!」
ジェン君の勢いはとどまるところを知らない。
そのままうっかり正義の主人公にでもなってしまいそうな勢いだ!
>「――――俺がお前を倒す。他の誰でもない、この俺の生命でだ!」
「目を覚ませえ! どんな御託を並べようとお前のやってることはただの放火魔だ!」
>「契約者であるジェインタイルを守るのが私の定め。傷つけるというなら容赦はしないよ」
牧師に化けていた黒髪の少女の姿をした何かは、ジェンタイルを契約者と言った。
「思った通りだったか……!」
ん? 待てよ。僕もこいつの蘇生を受けた、という事は……僕もこいつと契約したのか!
辺りが暗闇に閉ざされ、言い知れない恐怖に支配される。
ジェン君みたいに自分でも気づかないまま悪の手先になってしまうんだ……。
「えーん、助けておかあさーん!」
「泣くんじゃない! 男だろ!」
をいオカン、わざとなのか素でボケてんのか分かんないぞ!

ついに幻覚まで見えてきた。脳裏に響くドレスの少年の声。
「大丈夫。私たちは世界の理の表と裏を分け合った双子。
あなたが”光”なら私が”影”。私が支えている限り、あなたは”闇”に引き込まれることはない。
あなたがいてくれる限り、私も”闇”に堕ちたりしない。」

続いて、闇の中に光輝く美少年が現れる。
「おおうっ、美少年がッ!」
―― 君が生まれた時から一緒だった。やっと気づいてくれたね。ずっとこの時を待ってたよ。
さあ手を差し出して、主従の契約を。これより我はそなたの剣となり盾となる! ――
言われるがままに手を出すと、美少年は片膝をつき、僕の手に口づけをした。

眩い光が広がる。闇が晴れていく――!
「え……?」
オカンが説明的な長台詞をはじめた。
「ついにこの時が来たようだね……。お前とリリアンは本当はうちの子じゃない、橋の下で拾った子だ」
「な、なんだってー!?」
「お前たちは、本来一人が併せ持つ光と影の力を二人で分かち合っていた。
お前は光を、リリアンは影を。それもそのどちらもが絶大な力だ」
「絶大な……力!? 確かにリリアンは膨大な魔力を持っていたけど僕はそんなはずは……。
だってずっと精霊を見ることすらできなかったんだ!」
「あの子が類稀な魔力を発揮し始めたのは最初に蘇生を受けてからだった。 
雑煮には一つまみの塩がいるもんだ!」
「なるほど、よく分かりました!」

「と、いうわけでここは私に任せて行け!うおおおおおおおおおおお」
長台詞を言い終わると、おもむろに買い物袋から取り出した安売りの大根で敵の少女に切りかかろうとするオカン!
「どういうわけでだよ、というかいきなり死亡フラグ立てるなあ!」
オカンは構わずにそのまま突っ込む……かと思いきや、大根が手からすっぽ抜けた。
「おおおおおっと、判定失敗」
「なんの、まだまだあ! 今こそ輝け大根!」
試しに言ってみると、大根に光の魔力が宿り、眩く輝く。
安売りの大根も輝かせる事ができるとは我ながら凄まじい力だ! 光輝く大根が黒髪少女にぶっ飛んでいく!

115 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/13(月) 23:04:33 ID:rqfkXq4c
>>99>>113>>114
私の光線はジェンタイルの肩に当たった。
胸に当たったのならば、結局は殺してしまうことになったかも知れない。
これで良かったのだろう。
ジェンタイルを殺すことが目的では無かったのだから。

>「――んの野郎!」
ジェンタイルが目眩ましの閃光を放ち、私の視界は封じられた。
だが、私にはあまり問題にはならない。
私は生体反応をキャッチするレーダーがある。
私は迷うことなくジェンタイルに向かって、突進していった。

>「"炎"とは!人に技と業をもたらし常に前進させてきた!俺は炎系を極めた魔法使い――だったら俺が導いてやる!」
私の足は膝の辺りから切断された。
都合良く視界が効いてきたので、確認することができたのだが、私とジェンタイルの間に刃が生えていた。
その刃に私の足は切断されたらしい。
だが、私は飛べるのだ。

>「アンタの言葉は正論だがよォー………ただ言うだけの"正論"じゃあ俺には届かねえぜッ!」

「だからこそ、普段は拳を振るうことのない私が、貴様に鉄拳制裁で痛みを教えてやらねばならないではないかっ!!」
私はジェンタイルに突っかかられた時にも、拳を振るうことはなかった。
私も死者が生き返ることの無い星から来たのだ。
また生き返るから良いという考え方には、疑問を覚えていた。
私の製造者であるクウラは、星を荒らし数多の生命を死滅させた。
その生命達が生き返るならば、死滅させてもいいのか?
私はそうは思わない。

「貴様がやっていることは、生き返ることを前提にしたことただの横暴だっ!」
私は突進した勢いのまま飛翔し、ジェンタイルにきついボディブローを放った。
そして、気付いた。

「何だ?何が起こっているんだ?」
私達が戦っている間に村が闇に覆われていたのだろう。
その闇が光によって晴らされていくのが見えたのだ。

116 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/13(月) 23:32:34 ID:4GHjzCVT
>>115>>114

>「だからこそ、普段は拳を振るうことのない私が、貴様に鉄拳制裁で痛みを教えてやらねばならないではないかっ!!」
ドグオォッ!
足を刻まれてもなお前進するメタルクウラの拳が、いい感じに俺のレバーに決まった。
肺腑の中身を一気に引き摺り出されて息継ぎができない。脳が酸素を求め、だけれどそれは叶わなかった。
絶息のまま、俺は宙を舞う。
メタルクウラは金属の身体に魔法に似ない別の超能力めいた能力を持ってる。
攻防一体の超越者。魔法でどうにうかなる相手じゃないってことは、
「――わかってたさ!!」
わかってるから何だってんだ。
勝てないってことは、戦わない理由にならない。歯がたたないってことは、逃げ出す言い訳になんてならない!
俺は俺の俺にとる主義主張をあいつに叩き込む為に!転んでただで起きるわけにはいかねえんだ!
>「貴様がやっていることは、生き返ることを前提にしたことただの横暴だっ!」
「だったら!救ってみせろよ………!死んでも良いなんて、生き返るからどうでもいいなんて!そんなことを思わせるなッ!!」
空中でバランスを立て直し、もう一度火炎砲を放とうと魔力を練る。練り上げる。
「―――"生きたい"って、そう思わせてみせろよ!!」
しかし撚り上げ構築した俺の極大魔法は、メタルクウラを灼くことなく、また何者も灼けなかった。
光の波濤が戦闘領域一帯を照らし、いつにおまにか覆っていた闇を祓う。
同時に、闇魔力で構成していた俺の火炎球も溶けるように霧散した。
「あ……れ……?」
俺の腹の底に澱のごとく沈殿していた黒い靄の情動が、美味しくいただかれたの如く消失していた。
「俺は……――――いや、」
ここまで来たのは、俺の意思であり意志だ。この魂を!"闇のせい"になんかできるか!
俺は俺を尊重する!納得は全てに優先する!!
『この世界を変える』という俺の希望にして野望にして展望は!今なお以て継続中だ!
「メタルクウラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
呼応するように。叫ぶ!
中途半端に練り上げていた魔法を転換し、純然たる戦闘意志へと折り返す。
遠距離からチマチマやるのはもうやめだ。あいつには生半可な攻撃は効きっこない。
だったら!
「インファイトだこの野郎!!」
俺は炎の『組成分解』の性質を抽出して拳に纏わせ、魔崩拳としてメタルクウラへと叩き込んだ。
ヤツの主要構成体が金属ならば、極論炎で鋳造し直してやることだってできるはずだ!

117 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/14(火) 00:08:55 ID:63PYBKKr
>>116
>「あ……れ……?」
>「俺は……――――いや、」
私はしまったと思った。
私が村の異変に気を取られている隙に、ジェンタイルが魔法を構成してたのだ。
しかし、その魔法は発動することなく、何故か霧散してしまった。
ジェンタイルの目も、まるで憑き物が落ちたように澄んでいる。
私の知らないところで何があったのだろうか?

>「メタルクウラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ジェンタイルは今までに無い戦意を見せている。
最初からこの目に、この心で語ってくれれば、私とて納得しただろうに。

>「インファイトだこの野郎!!」
私も応じよう。
ここでこの心に応えなければ、私は後悔するだろう。

「受けて立つっ!!!!」
ジェンタイルの拳は再生されかけていた胸部装甲を溶かし、内部のエネルギー炉にまでダメージを与える。
後一度、強い衝撃を受けたら爆発してしまうだろう。
だが、それでも私は引かぬ。

「受けよっ!!乗り越えよっ!!我が全霊!!!」
私は出力の限界までエネルギーを右拳に集めた。
右拳はエネルギーによって、水色に光り輝く。
その拳をジェンタイルの胸に目掛けて、振り下ろした。

118 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/14(火) 00:12:10 ID:IHtYE/0Q
>>113->>116
町は闇で覆われた
メタルクウラには効かないが、ローゼンには効いている
これでこの町も終わる
そう思っていたら、闇の中に光り輝く少年が現れた

(何!なぜ、ここに光の宝玉がいる!?)
その少年はローゼンの前で片膝をつき、手に口づけをした

その瞬間、街を覆っていた闇は光によって払われた
畳み掛けるようにパンチ―パーマの母親が大根を持ち突っ込んでくる
が、どういうわけか知らないが、大根がスポッと抜けてしまった
>「なんの、まだまだあ! 今こそ輝け大根!」
ローゼンの声とともに大根が光り輝く
「どうやら、光の宝玉と契約したようだね」
人が宝玉を殺すことはできない
でも、光の宝玉の力を持ったものなら闇を封じることが出来るし、その逆もあり得る
「でも、そんな攻撃当たらなければ何の意味もないよ」
にやりと笑みを浮かべ、投げつけられた大根の軌道から少し外れたところに移動した
大根が地面に着地し、二つに割れる
その大根はみずみずしく、光さえまとってなければ、非常においしそうに見えた

>「あ……れ……?」
そして、同時に契約していたやつから闇が消えた
闇の力は欲望を糧に動く
欲望がなければ力を発揮できない
もはやローティアスの命運もこれまでかと思いきや
>「メタルクウラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
契約者は突然叫びだした
わずかだが欲望が残っているようだ
「○×△■…」
その欲望を種に再び力を与えようとし出した

119 :ローゼン:2010/12/14(火) 21:07:14 ID:TB4/Xt6C
>118
>「どうやら、光の宝玉と契約したようだね」
「君は光の宝玉なのか!?」
―― 難しい質問だね。そう呼ばれたこともある、とでも言っておこうかな。
我は光の精霊……無数に偏在し、同時にその全てが一つでもある ――

>116 -118
>「あ……れ……?」
「ジェン君、正気に戻ったんだ!」
>「俺は……――――いや、」
>「メタルクウラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ええええええええ!?」
ああ、術自体が解けても暴走の勢いはそのままで引っ込みがつかなくなってしまったのね!
>「受けて立つっ!!!!」
クウ君が相手をしてくれるみたいだから安心して見ておこう。だがしかしッ!
>「○×△■…」
敵の少女が難しげな呪文を唱え始めた。これはまずい!
呪文が完成する前に止めるにはどうすればいい!? そうだ、口を塞げばいい!
二つに割れた大根の片方を引っこ抜き、少女の口に突っ込む。
「喰らえ、そーい!」

120 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/14(火) 22:02:13 ID:Y7ErquBb
>>117>>118>>119

俺の拳は寸分違わず狙った軌道をトレースし、メタルクウラの胸を打ち抜く。
再生途中の装甲は再び爆散し、確かな威力が、ダメージが。――ヤツの鉄壁に僅かな穴を穿った!
しかし。しかしだ。……メタルクウラは退かない。俺が前進するのに応えるように、魂で応じるように!この男は退かない!
>「受けよっ!!乗り越えよっ!!我が全霊!!!」
メタルクウラの攻撃もまた、拳だった。搦め手を捨て、真っ向からぶつかり合ってくれる。
眼を閉じても見える青い光―――チェレンコフ光にも似たエネルギー融合炉の輝きは、刃を交えて初めて理解(ワカ)るこいつの本気。
戦意と敵意を燃やす裏腹で、俺はメタルクウラに感謝してさえいた。
炎魔法を極めた俺に、本気で殴って教えてくれる大人なんていなかったから。

――だから!

「俺はアンタを超えて―――俺自身を超越するッ!!」

その刹那………
気炎を吐いた俺の心に、再び闇が帳を下ろした。

「○×△■…」
聞こえてくるのは"認識出来ない言語の呪文"。
知識だけでは知っていた。それを扱うのはヒトより一つ上の次元に在る、完全なる上位存在。
ヒトの信望に饗応し、ヒトの欲望を糧に生き、ヒトの渇望に重ねて奇跡を具象化する神や悪魔と同種の存在。
「ぐっ………」
脳味噌の皺一本一本を毛先の細い筆で撫で回されてるような感触に吐きそうになる。
脊髄を生暖かい何かに包まれ、心と身体の連携が上手くとれなくなる。
腹の底の底から火山の噴火みたいに沸き上がってくる情動の奔流が、いともたやすく信念を破壊してしまいそうで。
「う、る、せ、え………!!」
震える指先でどうにか掴みとった意識の細い細い糸が、その自重に耐え切れなくなり切れそうになった刹那―――

>「喰らえ、そーい!」
イケメンの声がした。ローゼンの叫びだった。
時を同じくして呪文の詠唱が途絶え、口に何かを満たしたようなムグムグ音にとって代わる。
同時に。俺は身体の統制を取り戻した。内的存在に抗うように、魔法力の刃で闇の情動を断ち切る!
ローゼン。闇を間近に直視する者。"かたわらにある恐怖"を真に捉え、その在り方に触れられるあいつは、闇の眷属すら大道芸人に変える!
だから俺は、後はなにも考えなかった。ただ信念を込め、拳を握る。掌握する!

「―――おおおおおおおおおおおおおお!!!」
咆哮は心に指向性を持たせ、真っ直ぐ前以外を見逃さない。
前述のとおり指向性があるってことは、そのまま射程距離の延長に繋がる。
俺の意志は!俺の言葉は!俺の拳は!――――――メタルクウラの魂にだって、届く!
「届けぇぇぇぇぇぇぇぇフルバースト!!」
魂は―――"燃える闘魂"とか言うように、しばしば炎に例えられる。
ヒトには体温があって、命があるから温かいのだから、それはむしろ納得の理屈なのだが――炎魔法の真骨頂はここにある。
すなわち"魂"と"炎"とは同質。技術を通して人類自体が繁栄してきた成長のエレメント。
――――メタルクウラの魂に直接、俺の炎を"延焼"させる!
「これが俺の………答えだッ!!」
俺の拳は魂の炎を宿し、メタルクウラの装甲の奥の奥の奥深く――鋼の男にだってきっとある、魂の深奥に叩き込まれる!

121 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/14(火) 22:26:37 ID:63PYBKKr
>>120
「見事だ……ジェンタイルよ。
ふふふ……初めて貴様が私にちょっかいを出した時には、ただの痛みを知らぬクソガキだと思ったんだがな……
本当の貴様がここまでの男だとは思っていなかったぜ。
俺の思いが届いたかどうかは分からぬが、貴様の覚悟は、思いは確かに受け取った!!」
もう、私の体は長くは持たないだろう。
ダメージを負ったエネルギー炉を限界まで酷使し、さらに強い衝撃を受けたのだ。
すぐに爆発しなかっただけでも奇跡に近い。

「貴様の熱き思いなら、必ずや人々を変えられる!!
この世でもっとも冷酷な男が作り出した私の心に火を点けれたのだからなっ!!」
私は村の皆を爆発に巻き込まないように、空を上がっていく。

「貴様のその後を楽しみに見させてもらうぜ!!」
私は急速に上昇し、私の体は大爆発を起こした。

122 :ローゼン:2010/12/15(水) 01:25:36 ID:AdDYS8Ov
>120-121
>「貴様の熱き思いなら、必ずや人々を変えられる!!
この世でもっとも冷酷な男が作り出した私の心に火を点けれたのだからなっ!!」
「クウ君!? 何を!?」
>「貴様のその後を楽しみに見させてもらうぜ!!」
クウ君は爆発して木端微塵になった。
暫し呆然と上を見上げた後、ようやくその意味を認識する。
「……バカ野郎! いくらここが生き返れる世界でも木端微塵になったらお終いなのに!」
僕は誰に怒っている? アホジェンの喧嘩を真っ向から受けて立ったクウ君? 
衝動のままに暴れまわったジェン君? 
違う、こうなったそもそものきっかけは黒髪少女だ。少女の姿を借りた、世界を支配しようとする闇の使徒だ……!
「あいつは最後に熱い魂を知れて幸せだったんじゃないか?
アンタが大好きな熱い男の友情じゃないか!」
オカンが慰めてくる。いつの間にか頬を涙が伝っていた。
「駄目だ……。こんなの……切なすぎる」

いつから歯車は回り始めたんだろう。
皆でしょうもない事でバカ騒ぎした平和な日々はもう戻らないのかな。
違う、違う違う! この手で全てを取り戻すんだ! そしてそこにはとびっきりの笑顔のリリアンも……。

アホジェンに近寄り、手をかざす。光は闇を払うもの、同時に生命の輝きの力でもある。
先刻の戦いの傷が癒えていく。
「君は闇に触れて、世界を変えようと決意したんだね。
同じように闇に触れた僕は、世界を守るために旅に出る……!」
変えるとは言葉を変えれば壊すこと。守るとはつまり変えさせない事。
もしも途中でぶつかり合う事になった場合には手加減しない、その決意は伝わっただろうか……。

【クウ君マジかよー!?
一応次の展開への布石です。でも勢力が3つとなると人数が増えないとやりにくいという難点が。
気付いたんですけど>114の塩を一つまみの例えは雑煮じゃなくて善哉かお汁粉だったw
通常の蘇生魔法はきっと光属性でありましてそれで影の力を持つ弟は早く才能が開花したという意味です】

123 : ◆fkKCHENtaI :2010/12/15(水) 01:46:09 ID:7d1tvTL+
おや、メタルクウラさんは倒されてしまったようですね。
今から参加できますか?

124 :創る名無しに見る名無し:2010/12/15(水) 01:51:29 ID:es0uxwra
>>123
勿論ですよ。歓迎します。

125 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/15(水) 03:10:57 ID:UVWYou1U
>>119
「ほげもげほ…」
ふつうよく目にする大根は腕一本分ぐらいの太さがあるものなのだが、なぜかすんなり入ってしまった
>>120
しかも、おまけに拒絶された
(な、なんですって…)
宝玉との契約は双方が同意しなければ、切れることない
それはすなわち一方が拒絶したところで力を与えられるのを拒めるわけでもないし、奪うことを拒めるわけではない
だが、現実は違っていた

「どうやら、私自身が入る余地はもはやなさそうだね…」
口から大根を引き抜き、ローディアスは姿を消した


126 :べジータ ◆Oe3/n5y4e8y. :2010/12/15(水) 20:03:52 ID:JAXX9jUU
くそったれどもが・・・俺様も参加してやるぞ!!



127 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/15(水) 20:21:51 ID:uowdrqCi
>>123
ようこそ!是非是非参加してください!

>>126
いらっしゃい!歓迎します!



>>1の雑談所が新スレに変わりましたのでお知らせ致します
レス返しは少々お待ち下さい

大都会岡山TRPGスレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1284651590/

128 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/15(水) 20:22:57 ID:uowdrqCi
sage忘れ失礼しました

129 :ローゼン:2010/12/15(水) 21:13:14 ID:m9FMYiOq
雑談所を見る際の注意
なな板の雑談所はいつも建設的な相談を交わしているここの雑談所と違って
真面目な技術論なんてごくたまにしか無く管巻きや煽り愛が日常茶飯事だから
そういう場所だと割り切れる方だけ見るといいよー
あそこは成りすましや真っ赤な嘘もしょっちゅうなんであんまり真に受けるといけないです

>123 >126
さあ来い!

130 :創る名無しに見る名無し:2010/12/15(水) 21:32:59 ID:GETO+Fdo
許可取ってから、なな板TRPGのURL貼るならまだ理解できる
なんでTRPG住人からも疎まれてる糞スレの誘導してんの?
天然か馬鹿かと思ってたが、心底頭が残念な人だったんだな

131 :創る名無しに見る名無し:2010/12/15(水) 23:27:54 ID:tVwiNd04
ちゃんと汚い部分も知ってもらわなきゃ駄目だろ。
ジェン君にそういう意図があったかは別として。

132 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/15(水) 23:36:21 ID:uowdrqCi
>>121>>122

>「見事だ……ジェンタイルよ。ふふふ……初めて貴様が私にちょっかいを出した時には、ただの痛みを知らぬクソガキだと思ったんだがな……
 本当の貴様がここまでの男だとは思っていなかったぜ。俺の思いが届いたかどうかは分からぬが、貴様の覚悟は、思いは確かに受け取った!!」
な、なんだよ急に死亡フラグみたいなこといいやがって。
―――なんてことは、言えなかった。メタルクウラの表情が、いつもの鉄面皮が嘘みたいに、酷く優しい顔をしていたから。
ずっとずっと、俺はこいつに辛酸を嘗めさせられ続けてきて、俺が喧嘩売るたびに、こいつは拳でねじ伏せて。
どうしようもし難い力の差に、だけど絶望なんてなかった。
メタルクウラはいつだって、俺の間違いを正すときにしか、拳を握らなかったからだ。

>「貴様の熱き思いなら、必ずや人々を変えられる!!
 この世でもっとも冷酷な男が作り出した私の心に火を点けれたのだからなっ!!」
「お、おい!どこ行くんだよメタルクウラっ!」
メタルクウラは空高く飛び上がって、その身体からは溢れ出しそうなぐらいエネルギーが充溢していて。
最後にヤツは俺を見下ろして、最後の最期にこう言った。

>「貴様のその後を楽しみに見させてもらうぜ!!」
「――――――ッ!?」
太陽を二三個ぶつけ合ったような雷鳴と爆閃、それから突風が吹きつけてきて、俺は目を開けられなかった。
轟音に耳までやられ、爆風に押し潰され、無様に地面に張り付いてことの経過をやり過ごした。
そうして再び目を開けたとき、メタルクウラはもう、いなかった。

「死に際までスケールでかくてはた迷惑なヤツだなあ。さっさと生き返らせてもらって、文句のひとつも言ってやるか」
俺はそんなことを考えていて。
>「……バカ野郎! いくらここが生き返れる世界でも木端微塵になったらお終いなのに!」
後から駆けつけたローゼンの言葉に、頭をガンと殴られた気がした。
それはメタルクウラのどんなパンチよりも、明確に痛く、いつまでも残った。
「え………?」
生き返らない、のか?メタルクウラは。
そして死体がないと生き返らせる器がないなんて常識にもほどがある事実を、俺はたった今思い出して。
もうどうしようもなく全てが終わってしまったのだと、いまさらながらに認識した。

「なん……だよ……あいつ、教えてくれてんじゃねえか……!」
声が震えるのが分かった。そう。死人が容易く生き返るこの狂った世界での、たった一つの例外。
死体が跡形もなく吹き飛んだ者は、どうあがいたって生き返ることは、ない。死んだままだ。それはある意味、俺が渇望した正しい理(ことわり)で。
「お前が……教えてくれなくったって……!俺は知ってたぜ、そんなの…………」
メタルクウラは、自分の身を犠牲にしてそれを教えてくれた。
俺が真っ先に目を背けていたもの。"もう戻らない誰かを悼む気持ち"―――。

>「君は闇に触れて、世界を変えようと決意したんだね。同じように闇に触れた僕は、世界を守るために旅に出る……!」
アホローゼンのヤツが、静かに寄ってきて、そう言った。
「うるせえ、時報女め。お前がいつも真っ先に死ぬんだろーが。俺が世界を変えたら、お前もう気軽に死ねなくなるぜ?」
でもきっと、このローゼンの真意はもっと別のところにあるんだろう。こいつはいつだって、誰かの為に死んできた。

『死ななきゃ誰も護れない』んじゃない。『命を賭ければ誰かを救える』―――そういうヤツだ、こいつは。

「強くならねえとなあー。そんでよローゼン、俺はお前に真っ先に、"死ねない"って思わせてやるぜ、ひっひっひ」
俺は無理やり口の端を上げて、硬くて痛い笑顔をつくった。
でも駄目だった。ずっとずっと俺の感情を受け止めて、跳ねつけてきてくれたメタルクウラはもういない。枕を濡らす相手なんか、いない。
だから、これを最後の涙と決める。もう二度と、誰の為にも、俺は泣かない。この目に映る全てを変えるのに、涙で曇っちまったら何も見えねえからな。

「だから旅に出よう。吹きつける向かい風で、この涙を乾かせるように。ローゼン、お前もここを出るんだろ?」
まずは俺の心に闇を注ぎやがったあの黒いヤツを倒しにいく。俺の物語のプロローグは、そこからだ。
「目的が同じな間は停戦しようぜ。あの黒野郎をぶちのめしてぶっ倒す」
握手はせず、俺は踵を返して空を見上げた。不自然に歪んだ空の向こうで、一つ星が増えた気がした。

133 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/15(水) 23:40:35 ID:uowdrqCi
メタルクウラさん、ありがとうございました。もちろん復活の予定とかありましたら是非ご参加ください!
ローティアスさん討伐のためにローゼンちゃんに一時停戦をもちかけました。ライバルキャラ的なポジションで

雑談所のリンクを貼ったのは、現状で一番勢いのある避難所的スレだと思ったからです
それに、ひどいときはほんとうにひどいですけど引退コテさんの技術論とかあったりsいて有益な情報もあるんです!

134 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/16(木) 00:16:54 ID:2gvLunOg
>>122>>132
クウラが何を思っていたかは私には分からない。
ただ、この機能のおかげで助かった点においては、クウラには感謝してもしきれないな。
楽しみに見させてもらうと言った手前で、死んでしまってはかっこがつかんからな。
さて、戻って無事……とは言えないが姿を見せてやらねばな。

>「目的が同じな間は停戦しようぜ。あの黒野郎をぶちのめしてぶっ倒す」
私は瞬間移動をして戻ってきた。
ジェンタイルの後ろに現れたのだが、黒野郎とは誰のことだ?
そして、私は振り返ってローゼンを見ると、目が合った。
今の私は頭だけの状態で宙に浮かんでる。
皮肉にもかつてのクウラが頭だけの状態で生き延びていたように、私も頭だけの状態で生き延びることができた。
私は頭の中にあるメインAIと予備エネルギー炉があれば、頭だけの状態でも活動できるのだ。
私はにこりとローゼンにスマイルをしてやった。


135 :ローゼン:2010/12/16(木) 00:48:23 ID:TqPYI2NG
>125
>「どうやら、私自身が入る余地はもはやなさそうだね…」
「目的は何だ!? 世界を支配してどうする!?」
問いかけるも、次の瞬間には黒い少女は跡形もなく消えていた。

>132
>「強くならねえとなあー。そんでよローゼン、俺はお前に真っ先に、"死ねない"って思わせてやるぜ、ひっひっひ」
そんなに辛いのに、それでも君は取り返しのつかない世界を望むかい? 仕方がないね。
こいつは自分がどんない傷ついたとしても信じる道を突き進む奴だから。
>「だから旅に出よう。吹きつける向かい風で、この涙を乾かせるように。ローゼン、お前もここを出るんだろ?」
「ああ、リリアンを探しに行く。あいつは世界のどこかで僕が行くのを待ってる……!
まずはさっきの奴を倒して情報を聞き出すところからだ!」
>「目的が同じな間は停戦しようぜ。あの黒野郎をぶちのめしてぶっ倒す」
踵を返したジェン君の背中に向かって言う。
「僕と一緒に行ったら退屈しないぞー。僕は君に真っ先に”生きたい”って思わせてあげる、ふっふっふ」

>134
「え?」
一瞬目が点になり、作り笑いが本当の笑顔に変わる。
「……バカッ! ジェン君泣かせたらダメじゃん! お仕置きだああああ!!」
クウ君の頭を持ってくるくる回る。

136 :ローゼン:2010/12/16(木) 00:54:55 ID:TqPYI2NG
>133
我ながらいきなり三つ巴はないかと思ってたんで助かりました!
雑談所を紹介する事自体は全然いいと思うよ!
ただせっかく興味を持った人があのスレの酷い時を目撃して去っていったらいけないと思ったので予防線を張っただけよん。
あの某引退コテさんの技術論はすごいよね!

冒険が始まり始まり〜!ってところだから新規さんは参入のチャンスだよー

137 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/16(木) 17:57:32 ID:r8ufJ35I
>>136
俺も技術面では純粋にすごいと思う
あの人のSS読んだときはマジで感動した


138 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/16(木) 23:44:47 ID:KVTqUFKj
>>134
>>135

>「僕と一緒に行ったら退屈しないぞー。僕は君に真っ先に”生きたい”って思わせてあげる、ふっふっふ」
俺は答えず、ひらひらと手を振って応えた。今はこれで十分だ。
最終目的が真っ向からぶつかる以上、いつかきっと、こいつとも敵同士になる。俺達は平行線じゃないのだから。
だからそれまでは、…………こいつだけは敵に回したくねえなあ。

>「え?」
>「……バカッ! ジェン君泣かせたらダメじゃん! お仕置きだああああ!!」
ローゼンのアホがまた何かやらかしたかと思えば、一人で踊っていた。いや、こいつ手に何持ってる?
そのメタリックな椰子の実大の物体を、俺は知っていた。激しく既視感と背徳感を覚える光景にめまいがした。
衝撃は遅れてやってくる。
「…………っでえええええええ!?メ、メタルクウラぁー!」
金属製の生首がそこにあった。ローゼンが残骸を拾ってきただけかと思えば、生首は確かに、肉感のある表情で――笑っていた。
「お、お前ええええええ! いくらなんでも復活イベントはえーよ!しかもなんだそれ、なんか可愛い感じになっちまいやがって!」
いや前言撤回。全然可愛くない。モノが金属だからリアル生首みたいなグロさはないが、マネキンの首だけが浮いてるようで妙にシュールな光景だった。
俺は偶然足元に落ちていたバールのようなものを炎魔法で溶かし2つに切り分け成形し、
「それっドッキング!」
ローゼンの抱えるメタルクウラの頭部、その両端に金属製の翼をつけてやった。
これをパタパタやって飛んでればマスコットキャラっぽくてちょっとはキャッチーなビジュアルになるんじゃねえかな!
向かい風が吹くまでもなく、涙はとっくに引っ込んでいた。

「はー、一気に毒気を抜かれた………」
メタルクウラが復活したのは素直に喜ばしい。喜ばしいが、完全にプロローグのタイミングを逸した気がしないでもない。
えっと、これからどうするんだっけ?……そうだ、あの黒野郎を倒しにいくんだった。
「つっても俺、黒野郎の居場所とか全然知らねー。ローゼンの光が追っ払った?とこまでは覚えてるんだけどな」
探知系の魔法があれば存在の痕跡を頼りに追跡することもできるんだろうけど、あいにく俺は炎魔法しか知らない。
「ローゼン、メタルクウラ。あの黒いヤツがどこに言ったか探知できるか?」
この辺一帯の地図を取り出して、俺は一人と一首に問うた。
そういえば本物の神父ってどこいったんだろ。

139 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/16(木) 23:48:39 ID:KVTqUFKj
メタルクウラさんおかえり!まずはローティアスさん探しから、ということで!
新規の方が黒い少女の情報とか持ってきてくれても嬉しいです



>>136
>>137

DFFや萌えスレに投下されていたSSや、テンプレのセンスも凄いんですよね
それからローティアスさん、できれば現在どのあたりにいるのかの情報も含めたレスとかして頂けると幸いです

140 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/17(金) 00:19:04 ID:RPFEPxBk
もちろん名無しの方によるネタフリも歓迎します!
>>71
のローゼンちゃんのオカンみたいに!

141 :ローゼン:2010/12/17(金) 00:34:21 ID:hvanalu6
ごめん、オカンは自分w ジェンスレだけに自演……って何言わすねん!

なな板TRP名無しのネタ振りというシステムがあります。
ノリと勢いで突き進むスレには必ずと言っていいほど搭載されています。
深く考えずに愉快犯的に「こうなったら面白くねwwww?」と思ったことを書いてみましょう。
名前欄は空欄でも今回のようにNPCの名前を入れても構いません。
自分のせいで辻褄が合わなくなったらどうしようとかそんな事を考えてはいけません。
一行、いや、場合によっては何の脈絡のない単語でも拾われちゃいます!
場合によってはそれがストーリーの根幹に関わってきたりすることも!
どうですか? すごくワクワクしませんか?

142 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/17(金) 00:37:06 ID:qFJL8U3c
>>135>>138
>「……バカッ! ジェン君泣かせたらダメじゃん! お仕置きだああああ!!」
>「お、お前ええええええ! いくらなんでも復活イベントはえーよ!しかもなんだそれ、なんか可愛い感じになっちまいやがって!」
素直に悲しみ、そして喜んでくれる友とは良いものだな。
私を生み出したクウラよ。
地獄で見ているか?
お前が手にした孤独の王座よりも素晴らしきものを、私は手に入れたぞ。

>「それっドッキング!」
ジェンタイルめ!
私の体が無いことをいいことに……
体を再生させたら拳骨を与えなくては!

>「つっても俺、黒野郎の居場所とか全然知らねー。ローゼンの光が追っ払った?とこまでは覚えてるんだけどな」
>「ローゼン、メタルクウラ。あの黒いヤツがどこに言ったか探知できるか?」
私はローゼンの手から離れ、答えた。

「そもそも私はその黒い奴のことを知らん。
私はジェンタイルに説教をしてやってたからな。
大方は村を闇で包んだ者と考えられるが、やった者の気を捉えてなければ、姿さえ私は見ていない。
私が戻ってくる間に、お前達に対して何らかの接触があったのか?」
私はジェンタイルに聞いた。

143 :ローゼン:2010/12/17(金) 01:02:09 ID:hvanalu6
>138 >142
>「それっドッキング!」
「何これ可愛い! ブームがきちゃうよ!」

>「ローゼン、メタルクウラ。あの黒いヤツがどこに言ったか探知できるか?」
>「そもそも私はその黒い奴のことを知らん。
私はジェンタイルに説教をしてやってたからな。
大方は村を闇で包んだ者と考えられるが、やった者の気を捉えてなければ、姿さえ私は見ていない。
私が戻ってくる間に、お前達に対して何らかの接触があったのか?」
「そりゃもう生き返らせてもらったわ、ははは。
いつの間にかエセ牧師に入れ替わってたんだねえ。蘇生費タダに目がくらんでカーチャン気づかなかったよ〜」
オカンが平然と言ってのけた。あれ? 何か忘れてない?
「本物の牧師はどーした!?」

ずぼっ。教会の瓦礫の下からマ○ハンドよろしく手が出てきた。
「うああああああああ!?」
「よっこらしょっと」
牧師が姿を現す。
「やれやれ、死ぬかと思いました……。ああー!? 私の教会がーーーー!」
気絶させられて地下に閉じ込められていたとかそんなところだろう。

144 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/17(金) 20:14:47 ID:JKRKY26I
時は夕刻
空は黒く染まり、夜空には月が浮かんでいる
ちりばめた星たちは光り輝き、恋人たちのいる場所を彩っている
「きれいな星空ね」
「ああそうだ」
女は男の肩に寄り添い、男は女を肩を抱きとめる
「あ、流れ星」
そんな星空を一つの赤いほうき星が駆け抜けていく
女は言葉を早口でつぶやきだす
「あ…」
女が言葉を七回つぶやく間もなく赤いほうき星は地平線へと吸い込まれていった
「失敗しちゃった」
「また、来るさきっと」
「そうね」
男と女は口づけを交わす
まだ、この世界にいるものは気付いていなかった
あの流れ星はただの流れ星でないことに――

145 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/17(金) 20:35:23 ID:JKRKY26I
とある山脈の中腹
木々はなぎ倒され、地面は大きくえぐれている
その先にある岩石ともガラスともつかない物体で構成された丸い何か
「あなたの願いはもしかして、この星を食らうことかしら?」
丸い何かの上に黒髪黒目の少女が降り立ち、語りかける
丸い何かは耳がないのか、ただ一心不乱に地面を掘り進んでいる
「でも、そのたくらみは成功しないわ」
その何かは掘るのをやめた
「だって、光の者たちがいるから」
黒髪黒目の少女はいとおしげにその何かを撫で、ささやきかける
「だけど、あたしがいれば別。あたしは光を消すだけの力があるの」
光は闇を食らう
それと同じように闇は光を食らう
その何かにとってみれば、これほど心強い味方はいない
「契約成立ね」
ローティアスはその何かに口づけを交わす
その何かはその意味を知ってか知らずか、再び地面を掘り進め始めるのであった


146 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/17(金) 23:41:00 ID:RPFEPxBk
>>142
>>143
>>145

>「そもそも私はその黒い奴のことを知らん。私はジェンタイルに説教をしてやってたからな。
 大方は村を闇で包んだ者と考えられるが、やった者の気を捉えてなければ、姿さえ私は見ていない。
 私が戻ってくる間に、お前達に対して何らかの接触があったのか?」
「接触らしい接触はなかったんだよなあ。闇魔力の精神干渉も今は完全に消えてるし、僅かな残滓も見つからねー」
>「そりゃもう生き返らせてもらったわ、ははは。いつの間にかエセ牧師に入れ替わってたんだねえ。
  蘇生費タダに目がくらんでカーチャン気づかなかったよ〜」
「何気にすげーこと言ってんなお前のカーチャン………ローゼンが死ぬことまで含まて完全に流れ作業と化してるじゃねーか」
うーん、直接関わったローゼンだけか。
蘇生魔法自体に闇魔法の要素があったとして、ローゼンはオートで禍祓い発動してるような体質だしな。
参考にはできまい。こりゃ足使って探し出すっきゃねーかな。ってゆーか、ニセ牧師がいるってことは逆説。
>「本物の牧師はどーした!?」

問いに応えるべくして、返答者は地中から現れた。そりゃあもう、ズボっと。まるで蘇るゾンビの如く!
「ぎょえええええ!?」
>「やれやれ、死ぬかと思いました……。ああー!? 私の教会がーーーー!」
土まみれの牧師が指差すのは焼け落ちた教会。俺が焼いた村人たちの拠り所。
「なんてこった!教会が全焼してるじゃねーか!誰がこんな酷いことを!?」
まったく酷いことをするヤツもいたもんだなあ。許せねーぜ!いやほんと、誰がやったんだろ。マジ迷宮入りだわ。
「柱が一本燃え残ってる!これじゃあ半焼扱いで火災保険が満額下りないじゃないか!」
え、保険会社とかある設定なの?この村。
「おいメタルクウラ、ここに柱が一本燃えきらなくて困ってる無辜の村人がいるぞ!
 神の使徒にこのような仕打ちをするなんて、まったくこの世は理不尽だなあ!神も仏もあったもんじゃねー!」
そういやこいつ、生首一つで全盛期の何%ぐらい力が使えるんだろーな。瞬間移動とかできるみてーだし。
「おうおう牧師さんよー、保険屋が来る前に俺がちょちょっと放火して全焼扱いにしとくから、
 旅の支度金と蘇生加護(死んだら教会に転送されるアレ)のプラン組んでよ。一緒に焼け太りしようぜー」
メタルクウラがマスコット化しているのをいいことに、俺はチンピラ丸出しの交渉を開始した。

147 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/17(金) 23:42:08 ID:RPFEPxBk
事後承諾ですいません、牧師さんはNPCみたいな扱いでいいんでしょうか

148 :ローゼン:2010/12/17(金) 23:47:18 ID:76ZOt+lg
>147
チョイ出の脇役だからもちろんいいよ!
僕が出したキャラはチョイ出の脇役じゃなくても勝手に使ってやっていいよ!

149 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/17(金) 23:53:47 ID:RPFEPxBk
了解です!ローゼンさんにしか乗りこなせないような名キャラばかりで参考になります!

150 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/18(土) 00:23:07 ID:ebGZJCtx
名前: バーニー・ロス
職業: 傭兵部隊「エクスペンダブルズ」隊長
性別: 男
年齢: 50代
身長: 178cm
体重: 90kg
性格:漢気100%
外見:シルベ○ター・ス○ローン
備考:傭兵部隊の隊長。武器の専門家でありなんでも使いこなす。

151 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/18(土) 00:33:15 ID:+1/6FvHY
>>150
ようこそ!よろしくお願いしますね!

152 :ローゼン:2010/12/18(土) 01:18:30 ID:GcAZ5WxB
>146
>「接触らしい接触はなかったんだよなあ。闇魔力の精神干渉も今は完全に消えてるし、僅かな残滓も見つからねー」
「ジェンタイル君、この前蘇生か毒の治療か呪いの解除か忘れたけど何か受けてなかったかいね?
あの時からもう入れ替わってたのかもしれないよ」
と、オカン。

>「なんてこった!教会が全焼してるじゃねーか!誰がこんな酷いことを!?」
「牧師さん、若気の至りってやつです! 許してやってください!」
が、牧師は微妙に別の所を気にしているようだ。
「老朽化が激しかったからそろそろ建て替えようとしていた所なんだが……
>柱が一本燃え残ってる!これじゃあ半焼扱いで火災保険が満額下りないじゃないか!」
「なんだって!? それは大変だ!」

>「おうおう牧師さんよー、保険屋が来る前に俺がちょちょっと放火して全焼扱いにしとくから、
 旅の支度金と蘇生加護(死んだら教会に転送されるアレ)のプラン組んでよ。一緒に焼け太りしようぜー」
どこからともなく帳面を取り出し、慣れた様子でてきぱきと契約の手続きをする牧師。
「はいはい、ギルド結成のお申し込みですね。ギルドスキルは”蘇生加護”ということで。
ギルド名は”キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!”にするべしと天啓が降りましたのでそれで。
契約金として所定の額を支給します。
君たちがどんどん事件を解決してくれればうちの業界……じゃなくて教会のお客が増えますから頑張ってくださいね!」
何か分からないけど丸く収まった!

>150
ちょwww 禿げあがる程歓迎します。よろしくね!

153 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/18(土) 04:57:42 ID:AmqHYcr9
>>143>>146>>152
>「接触らしい接触はなかったんだよなあ。闇魔力の精神干渉も今は完全に消えてるし、僅かな残滓も見つからねー」
>「そりゃもう生き返らせてもらったわ、ははは。
>いつの間にかエセ牧師に入れ替わってたんだねえ。蘇生費タダに目がくらんでカーチャン気づかなかったよ〜」
>「ジェンタイル君、この前蘇生か毒の治療か呪いの解除か忘れたけど何か受けてなかったかいね?
>あの時からもう入れ替わってたのかもしれないよ」
私に感づかれることなくこの村に入り込み、牧師に成り代わって悪意の手を伸ばしていたとは。
最近のジェンタイルがいつもより過激だったのは、黒い奴が精神を干渉した結果なのならば、早めにそいつを止めねばならない。
同じように操られた若者達が、大きな過ちを犯す前にな。
しかし、見つけられるのだろうか?
この私にさえ、そいつが動く前まで存在の欠片すら感じさせなかった奴を。

>「本物の牧師はどーした!?」
>「うああああああああ!?」
>「よっこらしょっと」
教会の焼け跡から出てきた手は、この教会の本来の主である牧師。
入れ替わったと聞いた時に死んだと思っていたが、生きていたようだ。

>「やれやれ、死ぬかと思いました……。ああー!? 私の教会がーーーー!」
>「おいメタルクウラ、ここに柱が一本燃えきらなくて困ってる無辜の村人がいるぞ!
>神の使徒にこのような仕打ちをするなんて、まったくこの世は理不尽だなあ!神も仏もあったもんじゃねー!」
貴様がやったのではないかと、私は怒鳴りつけようと思った。
だが、精神干渉のせいで罪を犯してしまい、その時のことを忘れてしまっていたのなら、忘れたままで良いだろう。

>「おうおう牧師さんよー、保険屋が来る前に俺がちょちょっと放火して全焼扱いにしとくから、
> 旅の支度金と蘇生加護(死んだら教会に転送されるアレ)のプラン組んでよ。一緒に焼け太りしようぜー」
>「はいはい、ギルド結成のお申し込みですね。ギルドスキルは”蘇生加護”ということで。
>〜略〜
> 君たちがどんどん事件を解決してくれればうちの業界……じゃなくて教会のお客が増えますから頑張ってくださいね!」

「必要無い」
私は牧師の持つ契約書を、目から放った光線で焼いた。
牧師よ、すまない。

「ジェンタイルよ、蘇生されることを前提に、教会に依存して旅をするとは……冗談だよな?」

154 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/19(日) 04:13:20 ID:bHvKmcm8
>>152>>153

>「はいはい、ギルド結成のお申し込みですね。ギルドスキルは”蘇生加護”ということで。
 ギルド名は”キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!”にするべしと天啓が降りましたのでそれで。
 契約金として所定の額を支給します。君たちがどんどん事件を解決してくれればうちの業界……じゃなくて教会のお客が増えますから頑張ってくださいね!」
「ギルド名なげーよ。記入枠はみ出してるじゃねーか」
えらく具体的な天啓だ。何者かの作為の匂いを感じる。
水面下で展開される何者かの陰謀を感じながら、とりあえずのギルド結成は相成った。

で。そっからの話。
>「必要無い」
「ああっ契約書!」
羽ばたくメタルクウラの生首が目からビーム出して契約書を撃ちぬいた!
………うん。いやまあ、絵面の問題はこの際さておくことにしよう。克明に描写さえしなければ案外なんとかなるもんだ。
「てめーメタルクウラ!なにしやがんだ!?」
>「ジェンタイルよ、蘇生されることを前提に、教会に依存して旅をするとは……冗談だよな?」
「うっ!?」
俺は二の句を継げなかった。この上ない正論だ。
こいつこんな非常識なナリと荒唐無稽な能力しといて言ってることだけは至極まともなんだよなあ。
そう、確かに。俺の信念は"生き返ることに頼らない人生"だ。この世界の狂った常識に抗う為、俺は旅をすると決めた。
たとえ途中で野垂れ死んでも勝手に教会に戻れる蘇生加護が旅するのに有用便利極まりない使わないヤツはただのアホだといったところで。
その"ただのアホ"を、綺麗事を。―――英雄譚に変えるのが俺の至上命題なのだ。

「上等だぜ………!」
俺は虚空に向けて指パッチン。
すると空気中の魔法力が反応し燃え残った柱が火柱に変わる。一瞬で燃え散り、半焼は全焼となる。
契約が破綻した以上俺が放火してやる道理はないが、まあ行きがけの駄賃的に。
てゆーか贖罪?いや誰が燃やしたのか知らないけどね!ははは!
「牧師さん、契約変更だ。スポンサーの支度金だけで良い。それからこれは個人的な頼みなんだけど」

ここでちょっと前に回想。
―――>「ジェンタイル君、この前蘇生か毒の治療か呪いの解除か忘れたけど何か受けてなかったかいね?
      あの時からもう入れ替わってたのかもしれないよ」
回想終わり。

「確かに俺はこの前中古で買ったステテコ靴下についていた呪い(足が痒くなる)を解いて貰ったことがあるんだ。
 そんときの牧師さんもなんかこう、変な感じだったんだよ。キリっとしてた」
あの時の解除魔法は足の指と指の間に殺菌剤垂らすだけの簡単なお仕事だったけど、診断書には直筆の記入があるはずだ。
魔術世界において筆跡とか字体というのはそれだけで強力な個人構成要素になる。呪詛呪文や経文は書くという行為そのものに魔力が宿るからだ。
となれば逆説、直筆のサインがあればそこから該当する魔力波長を精査し特定することも可能っちゃ可能。
それはあくまで、どっちの方向にどれくらい該当要素があるか、ぐらいの曖昧なものでしかないけれど、進むべき方角を定めるのには十分だ。
「教会の業務日報を照合してくれ。一級機密文書?いーんだよバレなきゃ。ローゼンなんか5年近く男で通してんだぞ」
もちろん女の子してた頃もその前にはあったから、村の大人は俺も含め大体中身を知ってるけど。
子供連中は未だにこいつをただの女顔のイケメンだと認識してるらしい。メタルクウラがどうかは知らん。こいついつ頃こっちに来たんだ?
まあ閑話休題だ。あの黒い奴が始末してなければ、これで手がかりが掴めるはず。
俺はゆるやかに推理パートへ移行する。

155 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/19(日) 06:01:58 ID:bHvKmcm8
キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1292705839/


大規模規制ということで、避難所を用意しました。
規制で書けない、代理投稿をお願いしたい、などありましたらこちらをご利用下さい
でも、このスレではなな板TRPGの雰囲気を避難所でも含めて知ってもらいたいので、
規制を受けてない場合はオフのお話もこのスレでできたらと思います

156 :ローゼン:2010/12/19(日) 23:14:28 ID:NPaY01yj
>153-154
>「牧師さん、契約変更だ。スポンサーの支度金だけで良い。それからこれは個人的な頼みなんだけど」
「私はいいですけど……正気ですか?」
「ちょっと二人とも! 本当にいーのか!?」
歴代の名だたる英雄たちも幾度となく死んでは蘇りゾンビ呼ばわりされながら魔王を倒してきたというのに。
ただの村人が強大な敵に立ち向かうのにそのシステム無しなんてなんたるマゾプレイ。
アホを通り越してHENTAIだ! と思っていると、光の精霊の声が聞こえた。
『確かにこいつらはアホだけどその方がいい……。
他の町でも同じように教会に敵が入り込んでる事があるかもしれない』
「マジかよ!? という事は……!?」
そうなればジェンはまた見境なく暴れだすだろうし、僕だって次も事な保証はない。
そんな危険な事はやめておいた方がいいに決まってる。けど……
「面白いじゃないか! 死なないで世界を救えば史上初だよ!」
オカンが面白がってるし。笑い事じゃないわ!

と、いうわけで理由は違えど蘇生加護はつけない事に全会一致。
>「教会の業務日報を照合してくれ。一級機密文書?いーんだよバレなきゃ。ローゼンなんか5年近く男で通してんだぞ」
「うっ、それはですね。
オカンからなかなかの自分好みのイケメンだからいっそ教会員名簿も男に変えとけと言われたので」
最初はただの男装趣味だったはずがいつの間にやら公式に男扱いになってたけどそういう事だったのか!
というか協会員名簿の性別ってそんなに簡単に変えれるもんなのか!?
「何言ってんだい、この子は前から男だよハハハ」
こやつめハハハ、もう突っ込まないぞ。

牧師が燃え残った耐火書庫から業務日誌を引っ張り出してくる。
ここ数日間は明らかに筆跡が違う。普段の牧師のヘッポコな字じゃなくてやたら綺麗だ。
「普通こんなに親切に証拠を残すかな?
完全に侮ってたか……もしくは罠か。まあ罠だとしても行くっきゃないね!」

『うーん、トアル山脈の方のような気がするような気がしないでもない……』
光の精霊が結局どっちやねん!と突っ込みたくなるような分析結果を囁いた。

>155
ありがとー、了解です!

教会員名簿って昔は戸籍みたいなもんだったらしいですよー。
オカンの一存で性別を変えられるとはこの世界遥か未来を行ってるぜ!

157 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/20(月) 01:38:40 ID:+J9WT8+c
>>154>>156
ジェンタイルは私に刻みつけた思いを誘惑により違えずに、見事に困難な旅の道を進むことを選んだ。

>「私はいいですけど……正気ですか?」
>「ちょっと二人とも! 本当にいーのか!?」

「あぁ、あいつが私に宣誓したのだ。
生半可な甘えなどは許せんからな」
私が旅に付いていくとしても、元より私は蘇生の無い世界から来たのだ。
生き返ることができないなどは、本来は当たり前のことなのだ。

>「教会の業務日報を照合してくれ。一級機密文書?いーんだよバレなきゃ。ローゼンなんか5年近く男で通してんだぞ」
ほう、私がこの世界に来たのは約三年前だ。
私が来る二年も前から男装していたのか。
私がローゼンが女性だと知ったのは、確かローゼンが風呂で頭を滑らして死んだ時だったな。
その後に、私も風呂をこの体で試してみて、体の隅々がショートして、メインAIが焼け、教会の世話になったんだったな。
うむ、旅をするならば、新たな体にも防水加工をしっかりとしなければな。

>「普通こんなに親切に証拠を残すかな?
>完全に侮ってたか……もしくは罠か。まあ罠だとしても行くっきゃないね!」
私も業務日誌を拝見させてもらった。
私が見た限りでは、字が綺麗なことくらいしか分からない。
気を感知するレーダーも無反応。
瞬間移動は使えそうにないな。

「私には何も分からないようだが、お前達には分かるのか?
私はこれから体の再生をしつつ、トアルの町で防水加工をしなければならない。
私が旅に合流できるのは、明後日以降になる」
トアルの町は、トアル山脈の入口とも言えるカガク山の麓にある町だ。
ルーン魔術が発展している町で、多くの機械生命体がルーンを刻まれに行っている。
私も風呂での一件で、防水加工のルーン文字を体に刻んでもらった。
今では湖で泳いで魚を穫っても、大丈夫なものだったのだ。

158 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/20(月) 15:09:37 ID:p0yhjAPD
とある山脈のふもとにあるとある町
町の中央には時計台があり、その足元に刺さっているのは一枚の板切れ
板切れには紙が貼ってあり、こういう風に書かれていた

○○Times

とある山脈にて隕石が落下した
JASCAとある村支部は調査団を派遣し、調査にあたる模様


159 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/20(月) 22:47:20 ID:2eMwx0+Y
>>156>>157>>158

案の定、教会の業務日誌にはえらく小奇麗な字で治療の記録がされてた。
俺の足の指にかけられていた通称"ウォーターインセクトの呪い"を浄化するのに使ったムシコロリとヨードチンキの経費報告だ。
ちなみに呪われていた装備は腹がたったのでこの前メタルクウラの家に遊びに行ったときに下駄箱に放りこんでおいた。
こうやって呪いは伝播していくんだろうなあ。

>「オカンからなかなかの自分好みのイケメンだからいっそ教会員名簿も男に変えとけと言われたので」
マジかよほんとノリと勢いだけで生きてんなこいつのカーチャン。でもそのクレイジーさは嫌いじゃないぜ!

>「普通こんなに親切に証拠を残すかな?完全に侮ってたか……もしくは罠か。まあ罠だとしても行くっきゃないね!」
「うーん、かなり好意的に事態を見るなら、俺達あの黒ちゃんにお呼ばれしてんのかもな」
あの手の闇の眷属は、人口に膾炙し人心を掌握して糊口を凌いでる。
なればこそ、俺達みたいな格好のカモをそのまま放って逃げる道理はなく、まんまとおびき寄せるために餌を撒いてる公算もそれなり。
まあ何より行動行動だ。一刻も早くこの教会を離れないと、保険屋gは到着したときにあらぬ疑いをかけられかねない。
牧師にだってそれは都合が悪いはずだ。危険告知義務違反と予測可能性排除義務違反とで保険料を差っ引かれる可能性は大いにありうる。

>「私には何も分からないようだが、お前達には分かるのか?
 私はこれから体の再生をしつつ、トアルの町で防水加工をしなければならない。私が旅に合流できるのは、明後日以降になる」
あーそっか、メタルクウラはまだ本調子じゃないんだった。トアルの町ねえ、俺も昔修学旅行で行ったことある。
魔力投映文字媒体―――いわゆるところのルーン魔術を主な主要産業にしている職人の街で、ルーンを刻んだマジックアイテムの名産地でもある。
「トアルの町っつーと、霊峰トアル山脈のあたり?ここからそんなに離れてないな、旅支度も整えなくちゃだし俺達も行くか?ローゼン」
トアル山脈は大陸を縦断する巨大極まる山の連なりだ。ここ辺境村から大陸の主要都市とを隔てるように横たわっている。
大陸内を行き来するのに山脈越えは必須で、しからば近くの町々には山攻めの装備やノウハウがやたらと充実している。

「この筆跡の魔力波長を捉えて示すマジックアイテムも入り用だぜ。あと呪いのない靴下が欲しい。切実に」
メタルクウラに引っ付いて、トアルの町に向かうことを提案する。


◆◆◆

みんなして感知魔法使えないので偶然と成り行きの決定でトアルの町へ。
村近辺の設定作っちゃいました。
オカン超フリーダムw

160 :創る名無しに見る名無し:2010/12/20(月) 22:58:36 ID:vF47AuZI
その頃、隕石を発見した調査団は信じられないものを見ていた
隕石がまっぷたつに割れ、中から金色のサルが出ていたのだ
「うきゃ!(いつもより多く回しております)」
猿はどこから持ち出したのか、大きな玉の上に乗って傘を持ち、その上に升を乗せて回している!
猿は芸達者だった!
「うきゃきゃ(あ、セイテンタイセイとかドラゴンボールネタは勘弁なキリッ)」
芸を決めて上機嫌な猿なのだ

161 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/21(火) 01:04:21 ID:2n9jh84N
>157 >159
「な、何見てるんだよお!」
多分見られたんだろうなあ……。確か風呂ですっころんで死んだ後なーんかクウ君の態度が妙だったのだ。
結局お互い何も言わなかったけど、その時は焦りに焦った。
村の純粋な子供たちに、美少年に油断させて近づくために男装している危険人物とか吹き込まれたら死活問題である。
誰がそんな事をするものか。美少年は守るべき存在ナノダ!

>「私には何も分からないようだが、お前達には分かるのか?
私はこれから体の再生をしつつ、トアルの町で防水加工をしなければならない。
私が旅に合流できるのは、明後日以降になる」
>「トアルの町っつーと、霊峰トアル山脈のあたり?ここからそんなに離れてないな、旅支度も整えなくちゃだし俺達も行くか?ローゼン」
「行こう! 僕の精霊の勘と同じ方向だ」

「じゃあこれを持っていくんだ」
オカンが何かを渡してきた。
「偽物が出るのを防ぐお守りだよ。
アンタに成りすます物好きはいないだろうけど付けといたほうが統一感が出るし」
なんだこれ。◆frFN6VoA6U って書いてある。さっきのギルド名と同類の大人の事情を感じるぞ!

162 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/21(火) 02:04:48 ID:D8AhokfT
>>158
「隕石の調査だぁ?そんなもんに護衛なんざいらねぇだろうが」

咥えタバコをふかしながら1人の筋骨隆々、所詮「ガチムチ」な男が
降り立った。
両腕に逞しい筋肉、そして掘り込んだ刺青。
彼の名前はバーニー・ロス。
使い捨ての傭兵集団「エクスペンダブルズ」の隊長である。


「先週はプレデターとエイリアンの大群を300匹ほど倒してきたばっかだからな。
あ、ナメック星人とかってのもな。今日は楽な任務になりそうで安心してるよ。」


163 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/21(火) 07:58:08 ID:TemO9RXm
>>159>>161
>「トアルの町っつーと、霊峰トアル山脈のあたり?ここからそんなに離れてないな、旅支度も整えなくちゃだし俺達も行くか?ローゼン」
>「行こう! 僕の精霊の勘と同じ方向だ」

「では、三人で行くとするか。
お前達は早く家に戻って、必要な物を持ってくるんだな。
私はお前達の用意ができるまで、この教会の前で待っていてやる」
私には持っていく荷物などは無い。
頭だけだから持ち歩けんからな。


>>158
現在、私達はトアルの町の中央にある時計台の前にいる。
教会が焼けてから二日程が経ち、私の体も時間をかけて再生できたおかげで、体に不具合も無く、完全に再生することができた。
ただ、元々のエネルギー炉だけは再生できないので、新たに自作する必要がある。
この町ではルーン魔術を求める機械生命体が多く訪れるため、彼ら向けのパーツショップが多く開かれてる。
ルーンを刻みつけてもらう前に、そっちに行くのも良いだろう。

「では、ここで別れるとしよう。
私はパーツショップとルーンを刻まれに行く。
お前達はここで手掛かりを探すと良いだろう」

164 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/21(火) 22:05:51 ID:cveWQZWT
>>161
>>163

>「行こう! 僕の精霊の勘と同じ方向だ」
>「では、三人で行くとするか。お前達は早く家に戻って、必要な物を持ってくるんだな。
 私はお前達の用意ができるまで、この教会の前で待っていてやる」
「んじゃちょっと家戻って用意してくるわ。待ってれ」
俺は右手を挙げて暫しの別れを告げると足早に家へと駆けた。

俺の家は教会のある通りを行って三本目の辻を曲がった先にある長屋の一室だ。
実家を最初に燃やしちゃったからね!
用意周到なうちの両親は家財道具纏めて持ち出して火災保険だけ持って行きやがったけど!
この部屋はそのお零れ頂戴して授かった仮住まいなのだ。
荷物なんて数えるほどもないから、支度はすぐに完了した。
「待たせたな。ってうわ、メタルクウラがなんか気持ち悪いことになっとる!」
首から下を再生しつつあるメタルクウラの姿は、なんかこう、水に浸けた球根のそれに似ていた。
モンスターと間違えて討伐されてもおかしくないビジュアル。ホイミスライムの親戚かと思ったぜ!

…………で、二日後。
二日後と言ったら二日後だ。そう描写したからには現実がそれに追随する。便利な世界観だなあ。
仮にここで世界が平和になった!とか描写したらどうなるんだろうね!いっちょやってみっか。

―――世界は平和になった。

……何も起こりゃしねー。って、よく考えたらこの世界って別に今でも普通に平和じゃねーか。
もっと具体的に、何がどうしてどうなったか、いわゆる5W1Hってやつをきちんと構成しないと駄目なのかな。
なにはともあれ閑話休題、俺達は今トアルの町の中央広場に居た。
ルーンによって常に正確な時間を刻む時計台の下。

>「では、ここで別れるとしよう。私はパーツショップとルーンを刻まれに行く。
 お前達はここで手掛かりを探すと良いだろう」
二日が経ち、元の姿をほぼ完調に取り戻したメタルクウラだった。
「お。オッケー把握把握、俺はどーすっかなー。旅疲れもあるしとっとと宿にしけ込んでもいいんだけど。
 せっかくだからぐるりと町を回ってみるか。マジックアイテムは明日に回すとして今日は観光だな」
メタルクウラに宿の場所を伝え、夜になったらそこで落ち合う約束をした。
魔法科学の発達したこの町は、メタルクウラにとっても造詣やぶさかならぬところがあるのだろう。
「ローゼンはどうする?お前の職業にして生業であるところの美少年ハンター解禁か!?旅の恥は書き捨てだぜー!」


>>158>>162

「へー、隕石ねえ。このタイミングはなんかのフラグの匂いがプンプンするぜー!」
>「隕石の調査だぁ?そんなもんに護衛なんざいらねぇだろうが」
今日はのんびり物見遊山と予定を決めた俺達の傍、時計台の下に刺さった立て札の前でぼやくおっさんの呟きが耳に入った。
今までどうしてこんな生き物の存在に気付かなかったのか眼球を責めたくなるような存在感。
それを包みこむ筋と肉の巌のような肉体。
>「先週はプレデターとエイリアンの大群を300匹ほど倒してきたばっかだからな。
 あ、ナメック星人とかってのもな。今日は楽な任務になりそうで安心してるよ。」
「お、お、おっさん!人知れず世界を脅威から守ってたのはアンタだったのか!」
世界が平和っていうアレは伏線だったんだな!たったの1レスで回収しちまったぜ!
「超かっこいいな!是非一杯奢らせてくれ!ついでに色々聞きてー。アンタ、"黒い少女"についての話、知らないか?」
見るからに百戦錬磨っぽいツラしてるし、なかなかの事情通と見た。

165 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/22(水) 00:07:14 ID:5D91YFuA
>163-164
>「では、三人で行くとするか。
お前達は早く家に戻って、必要な物を持ってくるんだな。
私はお前達の用意ができるまで、この教会の前で待っていてやる」

僕の家は何を隠そう庭付き一戸建て。花壇に植えてあるのは薔薇と百合。
家計が火の車で車を売るか売らないかの瀬戸際だそうだ
本棚から“111人いる!”とか “ボーボボの一族”とかいう本をのけてその奥に隠してある写真を手に取った。
ドレスを身に纏った瓜二つの少女が写っている。といっても実際には片方は少年だ。
腰まで伸びる長髪は、片や太陽の光のような金髪、片や月の明かりのような銀髪。
銀髪の方が行方不明になる直前のリリアンだ。
そして夢の中で見たのが本当なら今もこの姿のまま……。
手がかりとして持っていこう。まさかもう片方が僕だとは誰も思うまい。
「必ず、必ず助けるからね……」
と、人が真面目になってるところを案の定オカンがぶち壊した!
「いってらっさ〜い! 頑張って美少年ゲットしておいで〜!」
「うっさいわ!」

そして二日後。トアルの町に到着した。
>「では、ここで別れるとしよう。
私はパーツショップとルーンを刻まれに行く。
お前達はここで手掛かりを探すと良いだろう」
>「ローゼンはどうする?お前の職業にして生業であるところの美少年ハンター解禁か!?旅の恥は書き捨てだぜー!」
「ひゃっはー! ……っておいっ、遊びに来たわけじゃあ……ちょっとだけならいいかなっ」
魔法科学の発達した町といえば魔法使いの美少年がいると相場が決まっている。

166 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/22(水) 00:08:10 ID:5D91YFuA
>158 >162
通りにはマジックアイテムのショップが立ち並ぶ。
エコバッグならぬ猫バッグ!? 何これ可愛い!
扇子オブワンダ、振ると缶コーヒーが出てくる魔法の扇子だとー!?
目移りするけどとりあえず靴屋に入ってシークレットブーツ(背を高く詐称する魔法の靴だよ!)の替えを購入する。
例の呪いの話を聞いて怖くなったためだ!
「お兄ちゃん冒険者かい? 時計台の下の看板を見てみるといいよー」

時計台の下には人だかりが出来ていた。この中に一人は魔法少年がいるはず……!
おっさん、おっさん、不細工、爺さん、おっさん、おばちゃん、不細工、キモヲタ。
「……」
残念はずれ! しかもその中に一人すごいのがいた。早くこの場を立ち去ろう。
昔この手のおっさんに“やらないか”とか言いながら追い掛け回された事があるのだ。
何をやるのかは謎だが、その時の恐怖と言ったらない。
が、あろうことかそいつに猛烈アタックしてる者が。というかジェン君じゃん!
>「お、お、おっさん!人知れず世界を脅威から守ってたのはアンタだったのか!」
>「超かっこいいな!是非一杯奢らせてくれ!ついでに色々聞きてー。アンタ、"黒い少女"についての話、知らないか?」
大変だ、ジェン君がガチムチマッチョの餌食になってしまう! ここは僕が身を挺して守るしかない!
決死の覚悟でマッチョの前に躍り出る。
「おじさーん、僕にも聞かせて! ガチムチって超かっこいいよね! ってかやらないか!?」
ああ、開始直後なのにいきなり死んだらどうしよう!

167 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/23(木) 23:19:19 ID:TReMeQig
>>164
「お、お、おっさん!人知れず世界を脅威から守ってたのはアンタだったのか!」

「なんだぁ?藪から棒に。」

ロスはタバコを携帯灰皿にしまいながら男を見る。
男というかまだあどけなさが少しは残る子供ってところか。
だが目には嫌に力と輝きがある。ある程度の死線は潜り抜けたってところだろうな。

「超かっこいいな!是非一杯奢らせてくれ!ついでに色々聞きてー。アンタ、"黒い少女"についての話、知らないか?」

奢るという言葉には弱い。そもそもタダより安いものはないと大佐からも
聞いているしエイドリアンもバーゲンが大好きだ。
ロスは青年の言葉に耳を傾けてみることにした。

「黒い処女?随分と臭そうな女だな。で、そいつが何なんだ?
ナニを処理してくれるってか?」

ロスは耳掃除が嫌いなので今はやや聞こえが悪いようだ。
愛妻家だが最近では虐げられているという噂もある。

>>166
「おじさーん、僕にも聞かせて! ガチムチって超かっこいいよね! ってかやらないか!?」

ロスは鼻が利く。どれくらい鼻が利くかというと犬の探していた骨を
犬より先に地中から見つけ出すくらい鼻が良いのだ。
声を放った少年らしきそいつを見つめたロスは首元へ鼻を近づけると
何やら神妙な面持ちで嗅ぎ始めた。

「クンクンクンクン……汗臭くねぇな。おいボウズ、てめぇデオドラントでも
付けてやがんのか?妙に甘ったるい匂いがしやがる。」

ロスは少年も胸元に目をやる。
しかしすぐに顔を戻した。どうやら何の意味もなかったようだ。

「俺は傭兵、バーニー・ロスだ。金さえくれりゃ何でもやるぜ。
ただしルールがある。死ぬような目に在っても、金は払ってもらうぜ。」



168 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/24(金) 01:09:33 ID:OOtvLkvx
>16
ガチムチマッチョは僕の首元を嗅ぎ始めた!
「そ、そうだ! ジェン君より僕の方が美味しいんだぞ!」
ガチムチマッチョという人種はやはり危険なのだ! 嫌ああああ! 食われるー!
今蘇生無し縛りかかってるから生き返れないし!というかよく考えると食われたらどっちにしろ生き返れないし!
>「クンクンクンクン……汗臭くねぇな。おいボウズ、てめぇデオドラントでも
付けてやがんのか?妙に甘ったるい匂いがしやがる。」
……何!? 風呂に入るときに投入する薔薇の花弁の香りを言い当てた!?
いや、もう風呂に2日入ってないから汗臭くなってるはずだ。
いやいや、そんな事はどうでもいい、どうやら食われなくて済んだようだ。
それにしてもボウズとは……せっかくイケメン路線にキメて身長詐称までしてるのになんたることだ!
別にショタっ子路線でもいいんだけどジェン君より年下みたいになるのはなんか悔しいノダ!
「ボウズじゃないやい! 堂々と酒場に入れるんだから、ほら!」
多分拾われた日が生年月日になってるであろう免許証を見せる。もちろん男と書いてある。

>「俺は傭兵、バーニー・ロスだ。金さえくれりゃ何でもやるぜ。
ただしルールがある。死ぬような目に在っても、金は払ってもらうぜ。」
「そんな事言われても死んだら払えないよ。
色々あって今生き返りシステム無しの縛りがかかってるんだから!
ねえ、闇を操る美少女の噂を聞いたことが無い?」
食われる事はないらしいという事が分かったところで、ジェン君と同じ質問をもう一回してみる。

169 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/24(金) 02:48:43 ID:BVaT6/jM
>>168
「ボウズじゃないやい! 堂々と酒場に入れるんだから、ほら!」

少年は免許証を見せやがった。ちゃんと成人だって事か。
まぁ見た目がガキみてぇな町山智浩みてぇなヤツや爆笑問題の田中みてぇなんも
いるからな。
「こいつは失礼した。だが酒屋に行く時は気を付けな。
ボウズの顔じゃ免許書見せても信じてくれねぇぜ。」

「そんな事言われても死んだら払えないよ。
色々あって今生き返りシステム無しの縛りがかかってるんだから!
ねえ、闇を操る美少女の噂を聞いたことが無い?」

ロスは携帯を手にしながら少年の言葉を聞く。
どうやらさっきの内容と同じようなものらしいが。
「安心しな。死ぬような目にあっても、死にはしねぇよ。
俺が最期まで、いや文字が違うな。最後まで面倒見てやる。
で、闇を操る少女だって?聞いた事があるような、ないような」


後ろで凄い足音がする。誰か来たようだ。

「もぅ!!ナニしてんねん!!遅いがなハムの人!!」

170 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/24(金) 02:57:01 ID:BVaT6/jM
そこに立っていたのはロスと同じようにベレー帽を被ってた
東洋人らしき男だった。
身長は160cm後半、中肉。頭はパンチパーマ、そして顔は
たらこ唇が強烈な自己主張を発している。

「ほんま、ナニやってんねん!!こっちは5時入りやで。
何時間待たせたら気が済むねんお前はぁっ!!」

ロスの頭を叩き顔を真っ赤にする男。
彼の名前は――

「ハハッ相変わらずキツいな、ハマタ。こいつは悪かった。
また寝坊しちまってな。」

「ハマタちゃうやろ。浜田や言うてるやん、また間違えているやん
こいつ。ホンマ筋肉だけやな……このボケ。」

ロスはハマタに向き直り2人が聞いてきた「闇の少女」について
話した。
鼻をほじりながらもハマタは面倒臭そうに聞いている。

「聞いた事あるで。なんかこの前この辺で似たようなやつが
ごっつ暴れたらしいで。そやけどそんなガキ、しばいたらええやん。
ええやろ?」

「そう早まるなハマタ……で、君らはどうしてそんな少女を探してるんだ?
理由があれば教えてくれ。」

名前: ハマタ
職業: 傭兵部隊「エクスペンダブルズ」隊員
性別: 男
年齢: 40代
身長: 168cm
体重: 65kg
性格:ドS
外見:パンチパーマ風のカジュアルな感じの髪型、たらこ唇
備考:関西のヤクザ風の男。関西弁を多用し、よく放屁をしては
笑う愉快な男。よく殴りかかる。
プレデターと戦ったヤクザの親友がいるらしい。

ロスは早まるハマタを制しながら2人へ問いかけた。



171 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/24(金) 05:16:26 ID:AovBFALF
>>166>>167>>168>>169>>170

>「黒い処女?随分と臭そうな女だな。で、そいつが何なんだ?ナニを処理してくれるってか?」
「う………」
のっけから下ネタかよ………一杯やる前から酔っ払ってんのかこのおっさん。
メタルクウラが聞いてなくてよかった。あいつは辺境村のごろつき共をしてザ・委員長と言わしめた男だからな。

>「おじさーん、僕にも聞かせて! ガチムチって超かっこいいよね! ってかやらないか!?」
「唐突に何言い出すのお前!?つーかお前がそのワードを口にするのは色々と間違ってんだろうが!」
そういえば非実在青少年法とかあの辺の条例って"この手の"ジャンルには適用されるんだろうか。
だとしたらローゼンこいつ、歩くモザイク製造機になりかねない。アニメ化したらDVD版にしか登場しないキャラだな。
おっさんとローゼンは暫し問答する。ローゼンの年齢という、どこに需要があるんだかわからん情報が俺の頭越しに飛び交う。
こいつこんなツラして俺より年上なんだよなー。そしてメタルクウラは下手したら俺より年下の可能性がある。
機械生命体の歳はよくわからん。

>「で、闇を操る少女だって?聞いた事があるような、ないような」
「心当たりがあるなら頼むよ。どんな情報でも良い、こっちはスポンサーに教会がついてるから、金の払いは保証できるぜ」
おっさんが思案顔で黙りこむのを見守る俺達。傍からみると、結構そーぜつな絵面だった。
さておき聞こえてくるのは踵が大地を叩く音。
>「もぅ!!ナニしてんねん!!遅いがなハムの人!!」
また凄いのが出てきたな……今度は黒髪をパンチパーマで纏め上げた、厚い唇の似合う男。
声はどっかで聞いたことあるような。そうだ、この前メタルクウラの家で一緒に観た映画の吹き替えだ!
その声にそっくりだった。ただそれだけなのでこの場において何の役にも立たない情報だけれどね!
「俺はそろそろこの世界がどこへ向かってるのかわからなくなってきた」
まあアニメ化されてブルーレイになったら特典のブックレットに詳しい情報が載るだろう。
待てない奴は"ジェンスレの世界が100%わかる本"あたりを参照すればいいよ。多分その辺の本屋に売ってるから。

>「聞いた事あるで。なんかこの前この辺で似たようなやつがごっつ暴れたらしいで。
 そやけどそんなガキ、しばいたらええやん。ええやろ?」
「あ、ああ、うん、まあ、しばきに行くっちゃあ行くんだけども……」
話が軽いなあ、もう!悲壮な決意とか!命を賭す覚悟とか!どこ行ったの!?
>「そう早まるなハマタ……で、君らはどうしてそんな少女を探してるんだ?理由があれば教えてくれ。」
問われ、俺は言葉に詰まった。えっと、どう言えばいーんだろ。
"黒い少女"を巡る話題には紆余曲折が多すぎる。説明しなきゃ行けないことが盛りだくさんだ。
このおっさんがたにそこまで立ち入った話をするわけにもいかねーしなー。
……煙に巻くか。俺の得意分野だ。

「理由?…………っふ、おいおい、男が女を追いかけるのに理由がいるのかい?」
ハムの人(それ職業なの!?)ロスとその仲間ハマタ。
この二人にどこまでノリと勢いが通用するかわからないけど、とにかく。
何らかの事情を握ってそうな連中だ。ここでありったけの情報を得ておこう。

172 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/24(金) 12:28:41 ID:2vsLzIkY
ジェンタイル達と別れた後、私は町の中央のやや南にあるルーン魔術の店に入った。
前にルーンを刻んでもらった店だ。
大抵の機械生命体は装甲の内側にルーンを刻んでもらっている。
装甲の表に刻んだ場合、事故などでルーンに傷が入ってしまう可能性が高くなる。
ルーンに傷が付いたら、そのルーンは効力を失ってしまうのだ。
水中の事故で効力を失ったとしたら、そのまま死んで、私の旅も終わりになってしまう。
今回の旅は蘇生をしないという約束だからな。
死んだらそれっきりだ。
それが本来なら当たり前の話なのだがな。

「防水のルーンを刻まれに来たんだが……」
しまった。
金を持ってくるのを忘れた。
いつもは再生能力を利用して、体の中にそれなりの金を予備に持っていた。
だが、その金もジェンタイルと戦った時、体と一緒に消えてしまった。

「なに、サービスでタダでいいだと?」
今は金が無い状態なのだ。
戻るにしても、それなりに手間がかかるしな。
ありがたいことだ。
私は店員に従い、店の備え付けのベッドに寝て、頭部の装甲を開けた。
頭部は二重に守られており、装甲を開けると人間で言う頭蓋骨のようなものが目に入るだろう。
頭蓋骨はメインAIと予備エネルギー炉を守り、並大抵のことでは傷など付かない。

「今回は魔力墨汁で頼もうか」
並大抵のことでは傷が付かないのなら、ルーンも刻めない。
近頃は装甲が堅く、ルーンが刻みにくい客のために開発された魔力墨汁というものが流行っている。
普通の墨に魔力を通したのでは、ある程度の実力が無ければ、水に簡単に流される。
一級のプロでも金属に墨で書けば、三日も泳げば落ちてしまう。
そこで開発されたのがこの魔力墨汁である。
詳しくは知らんが、特殊な製法で作られており、滝行を一年しても落ちないらしい。
普通に金属に手彫りするよりは値が張るし、防水加工で体に水が入らない部分なので、普通の墨でも大丈夫なのだ。
だが、せっかくタダになったのだから、高いものを選んでしまうのは仕方がないだろう。
それに、万が一のこともある。
頭部装甲を開けられて、頭蓋骨に水を掛けられることもあるかも知れんしな。
さて、店員が作業を始めるようだ。
私はスリープするとしよう。
おやすみだ。

173 :創る名無しに見る名無し:2010/12/25(土) 02:41:46 ID:/VrWB9EH
>>167
その時鐘の音が鳴った
バーニーが覚えているかは定かではないが、調査隊が出発する時間である
「遅いな…」
「早くしてくれよ…」
「俺たちは忙しいんだ」
ローブを剥追った魔法使いたちはバーニーが来る時を今か今かと待っていた


174 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/25(土) 13:43:58 ID:E0cK/yTi
名前:オニコ・ヒノモト
職業:盗賊団『リーベングイズ』首領
性別:女
年齢:16〜18歳
身長:174cm
体重:51kg
性格:冷淡で感情の起伏に乏しい
外見:頭から二本の角を生やした美女。鬼と人間のハーフ。
   長い黒髪に、赤を基調とした紅葉柄の着物姿。腰に異国の剣、『刀』を差す
備考:首領にして盗賊団最強の戦闘員。主要武器は超人的な身体能力と
   所有者の生命力を喰らい光刃を発生させるマジックアイテム『桜』。

この手の企画は初参加なので、お手柔らかに

175 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/25(土) 14:12:12 ID:E0cK/yTi
その盗賊団『リーベングイズ』は、急速に勢力を増しつつあった。
主要な都市や街道から離れた、治安維持機構の力の及ばぬ山村、漁村ばかりに狙いをつける
首領の狡猾さと、目撃者をすべからく生かさない徹底した統率力が、その集団を一大勢力へと押し上げていた。
その夜、彼女たちの毒牙にかかったのは湖畔のそばにある小さな集落であった。
戦闘訓練と無縁であることが一目で判る青年二人が、それぞれ松明を片手に村の門前にいた。
世間話に花を咲かせていた彼らだが、突如一人の首を赤い光が通過していった。重力に従い頭部は落下し、
二本の足でバランスを保っている胴体からは噴水のように鮮血が飛び出した。
もう一人がその事実を認識することはなかった。次の瞬間には、彼もまた生涯を閉じていたからである。
赤く輝く抜き身の刀を提げた、紅葉の着物を着たその黒髪の女は、背後に広がる森に蠢く構成員たちに囁いた。
「行け。いつも通りだ。体力が有り余っている物は女も襲って来ていい。
ただし、指定した時間までにここに戻らなかった者は、私が追跡して直々に口を封じる」
無言で頷いた『リーベングイズ』構成員たちは、門番の死体を乗り越え、ちっぽけな村を侵食する。
やがて起きる悲鳴。家屋の打ち壊される音。その光景を、頭から角の生えた首領は無表情で観察していた。
「コヒノモト。一班足りないが」
傍らに付き従っていた、桜柄の着物を纏った幼い補佐、コヒノモトが、怯えた様子で言う。
「はい。申し訳ありません。どうやら規範を破った者たちがいたようです。北西へと向かったという報告があります。
「北西。一番近いのはトアルだな」
「はい。マジックギルド等もあり、それなりの自衛機構もあると思われます。至急追跡の手を――」
「放っておけ」
阿鼻叫喚を縫って発されたその首領の声を聞き、コヒノモトは狼狽する。
「よ、よろしいのですか? 万一騎士団や治安担当のギルドに捕縛されれば、我々の存在が……」
「構成員が増えすぎた。だから元々、あの班の連中はいずれ切るつもりでいた。奴らは組織運営に関して全く
関わらせていない使い走りだった。どこが捕らえようと。有益な情報は得られないだろう」
「最初から、そのおつもりで」
「ああ。しかしトアルで連中が捕まると決まったわけでもない。運と頭があれば、どこかへ流れていくだろうさ」
やがて湖畔の村は火の手に包まれ、盗賊団リーベングイズは一切の痕跡と共に姿を消していた。

こんな感じで大丈夫ですか?

176 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/25(土) 14:54:15 ID:m0MlSbyF
>>171
「理由?…………っふ、おいおい、男が女を追いかけるのに理由がいるのかい?」

「なんや、ストーカーかいな。シュッとした顔の割りにえらいことしよんなお前。」

ブッ

ハマタの後部、主にケツの方から豪快な音と共に強烈な硫黄臭が漂う。
ロスは顔を歪め苦笑いをする。

「ハマタ!!お前またやりやがったな!!」

「カーッカッカッカッ!!すまんの!!出てもてん。」

困惑顔のロスは時計を見る。やばい集合時間に1時間も遅れている。
「おい、ボウズども。これから俺とハマタは謎の隕石の調査へ向かおうと思ってる。
その謎の少女が現われたという場所とも近いぜ。
何か分かるかもしれん。どうする?行くか?」

「そのガキ、ごっつしばきたいわ〜」


177 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/25(土) 15:34:27 ID:/VrWB9EH
>>174
【よろしくお願いします】



178 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/25(土) 20:23:04 ID:Afjgh7XK
>169
>まぁ見た目がガキみてぇな町山智浩みてぇなヤツや爆笑問題の田中みてぇなんも
いるからな。
そこは小池徹平クンだろ! 童顔のおっさんと美少年系イケメンを一緒にするんじゃない!
『地の文同士で会話成立させんな!』

>170-171 >173 >176
漫才コンビのツッコミ役っぽい人が出てきたぞ。
>「聞いた事あるで。なんかこの前この辺で似たようなやつが
ごっつ暴れたらしいで。そやけどそんなガキ、しばいたらええやん。
ええやろ?」
>「あ、ああ、うん、まあ、しばきに行くっちゃあ行くんだけども……」
「そうそう、しばいて色々聞き出すんだ!」

>「そう早まるなハマタ……で、君らはどうしてそんな少女を探してるんだ?
理由があれば教えてくれ。」
さてどうしよう。
いきなり暗躍する闇の組織とか世界の危機とか言ったら頭が可哀想な人だと思われる。
>「理由?…………っふ、おいおい、男が女を追いかけるのに理由がいるのかい?」
ジェン君!? さっきしばきに行くって言ったのに話がつながってないよ!
>「なんや、ストーカーかいな。シュッとした顔の割りにえらいことしよんなお前。」
そう繋がったか!
世の中には好きな物が手に入らないならいっそ壊してしまおうというHENTAIがいるそうだ。
僕には理解不能だけどね! だって手に入らないならせめて見ていたいと思うのが人情でしょ!?

>「ハマタ!!お前またやりやがったな!!」
>「カーッカッカッカッ!!すまんの!!出てもてん。」
「……」
暫し息を止めてノーコメント。犬並みの嗅覚でいつもこれじゃあ大変だろうな……。

>「おい、ボウズども。これから俺とハマタは謎の隕石の調査へ向かおうと思ってる。
その謎の少女が現われたという場所とも近いぜ。
何か分かるかもしれん。どうする?行くか?」
「本当!? じゃあもう一人と合流してから行くよ! 多分もう作業が終わってるころだから」

>174
よろしくな、姉御! え、年……下だと!?

179 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/26(日) 01:02:28 ID:Lbq8lPDx
>>175
ゴロン。バキ
すすと化した木の箱が二つに裂けた
「ママ、パパー」
地下へとつながる扉が開き、そこから少女が一人出てきた
目を凝らし、見知ったものの姿を探す
まず目に入ったのは炭と化した家の柱
柱の前にうずくまるように人の形をした何かがうずくまっている
「ママ!」
少女は母親と思しき人間の体をゆする
皮膚はすすで覆われ、ところどころ炭化している
「ママ、起きて。頼むから起きて」
それでも少女はゆすることをやめない
ただひたすらひたすら奇跡を信じて祈り続ける
でも、しばらくしてやっても無駄だと気づいた

少女は焼け野原を離れ、森へと歩みを進める
手に持っているのは斧
木を切り倒し、村人を弔う十字架を作るためだ

少女は木を折り、焼け野原へと持っていく
返っていく途中でむしった弦を縛り、村人全員の十字架を作る

作り終えたところで人数分の穴を掘り埋める
声がかかったのはそんな時だ

「あなたは知ってるかしら?」

初めは嘘だと思った

「この村を焼き滅ぼしたのは盗賊なんだって」

でも、次第に嘘とは思えなくなってきた
なぜなら、地下室に閉じ込められる直前に隠れていなさいと母親に言われたからだ

少女は手を止め、声の主に語りかける

「それ本当なの?」
「本当よ」

少女はきりりと唇をかみしめた

「復讐?それはやめておいた方がいいわ。相手は百戦錬磨の盗賊よ。まわされて、売り払われるのが落ちよ」

ケタケタと笑い声をあげる
少女はそれを知ってかしらずが埋葬作業を続けている

「でも、私が力を貸せば別よ」

少女の手が止まった

「契約成立ね」

少女の体を黒い渦のようなものがつつみこんだ
瞳の色がブラウンから黒に
髪の色も金から黒に変わる
○月○日、少女はいともあっさりとローティアスの手に落ちてしまった


180 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 06:30:44 ID:w229Ld0A
>>179
契約者の少女の風貌は黒髪黒目の、北斗の拳でいうラオウに似た女の子である。
体格も容姿もラオウ似なのは、契約したからではない。
見事に自前のものなのだ。
実際に魔物が出る森の中を歩き、木を切り倒して、村人全員の墓を作るというのは、ただの少女が一人でやるには無理だ。
しかし、ラオウ似の恵まれた体格がそれを可能とさせる。

ラオウ似の少女が口笛を吹くと、どこからか黒い巨大な馬がやって来た。
契約時にローティアスから与えられた精霊である。
ラオウ似の少女は馬に飛び乗ると、トアル町へと馬を走らせた。
町へ向かったのは、盗賊の情報を集めるためだろう。

181 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/26(日) 12:18:37 ID:gdlxj65I
>>174
貴重なシリアス要員!よろしくお願いします!!

>>173>>176>>178

>「なんや、ストーカーかいな。シュッとした顔の割りにえらいことしよんなお前。」
「最悪の発想に着地したあ!?ご、誤解を招くよーな結論を出すなよ!」
ハマタ(敬称略)は下卑っぽい笑いを飛ばすと大地を揺るがす大音声で屁をこいた。
凄まじい硫黄臭が周囲を網羅する。ババコンガみてーな生態だ。猛毒の包囲網。異臭騒ぎで町民達がざわつき出す。
>「おい、ボウズども。これから俺とハマタは謎の隕石の調査へ向かおうと思ってる。
 その謎の少女が現われたという場所とも近いぜ。何か分かるかもしれん。どうする?行くか?」
「それだ!俺の頭ん中で今!伏線の回収された音が鳴ったぜ!早速行こう、すぐ行こう!」
>「本当!? じゃあもう一人と合流してから行くよ! 多分もう作業が終わってるころだから」
あーそうだった。メタルクウラの刺青を待ってからのほうが得策だな。あいつの意見も聞きたいし。
俺はハムの人とハマちゃんに調査隊の向かう場所を聞き、のちに合流できるようスケジュールを取り計らった。
調査隊の後ろについてトアルを出発して良し、先に行ってもらって現地で直接集合してよし、だ。


>>172

「メタルクウラを迎えに行くか。あいつのご贔屓にしてるルーン彫り屋は、えーと……『掘り師・ハッテン』?」
掘り違いじゃねーか!あいつなんてとこ行ってんの!?……って違う違う。まったく別のページ見てた。
なんでタウンページにこんな店が載ってんだよ。フリーダム過ぎんだろこの街。ローゼン垂涎の混沌具合だ。
「ルーン技術なら観光案内に頼ったほうがいいな。丁度そこに掲示板があるぜー」
観光掲示板には、この街のメイン産業であるところのルーン屋紹介と、それから街のホットニュースが随時貼り出されていた。
これもルーン魔術の恩恵によるもので、特殊なルーンを仕込んだこの掲示板は町役場のものと同期している。
町役場の掲示板を貼り替えれば、自動的に町の各所に立つ全ての掲示板も更新されるというものだ。
これによって、常に速報的なニュースに触れることができる。トアルの町民はみんな情報通で情強なのだ。

「ルーン屋、ルーン屋……『南東の小さな村で盗賊団・村民は全滅』?うわはー、物騒だなおい。くわばらくわばら」
目に止まった最新のニュース。最新といっても、田舎の情弱村からの速報ってのは言い換えれば遅報もいいとこで。
村の全滅の発生から発見まで結構な時間がかかっていてもおかしくない。この盗賊団とやらがトアルに侵攻してきてる可能性もあるわけだ。
「あの黒少女がいなくたって、ここまで残虐非道ができる人間もいるんだよなあ、ローゼン」
いくら死人が生き返るからといって。だから殺していいわけじゃない。殺していいわけがない。
俺はこの世界で、一体なにをやらかそうとしてるんだろうか。

平和に見えた世界の、ほんの少しの残酷さの片鱗。
見えないものを見ようとして、だけどやがて目に入ったのはメタルクウラと別れたルーン屋の店先だった。

182 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/26(日) 12:49:32 ID:mobOTJQZ
>>179 >>180?

――リーベングイズメンバー、惨殺!

無法者たちに蹂躙された後の、死臭と焦げた臭いの漂う、名もない村の広場。
そこで廃材に腰を下ろし、村長の家から奪い取った最新のニュースペーパーを読み耽っているのは、
リーベングイズ首領、オニコ・ヒノモトであった。
――トアル町近辺の街道沿いで発見された武装集団の死体の身元は、角をモチーフにした腕章から悪名高きリーベングイズの
メンバーであると政府が特定。識者たちの間では、騎士団虎の子の最強部隊『金盾(ゴールドシールド)』が
遂に本腰を入れ始めたのではという噂が、まことしやかに流れている――
大見出しを飾っていた記事に目を通し終わった首領は、唇の端を歪めた。
「何か愉快なことでも?」
傍らの補佐、コヒノモトが尋ねる。
「いや。あの離反者たちはどいつも頭の回らない連中だったが、まさか呑気に街道沿いをほっつき歩いて
最期を迎えるとはな。多少の場数を踏んで気が大きくなっていたのかもしれんが、全く滑稽な話だ」
「団の識別票である腕章がバレてしまいましたね。早く次のモデルを考えないと」
「前から思っていたが、お前は腕章をデザインしている時が一番楽しそうだな」
「ええ。しかし記事によると、あの外部に一切の組織情報が出ていない最強部隊、ゴールドシールドが動いたという話ですが」
「単なるデマだ。真実そんな物が出て来ていたのなら、連中は殺害ではなく捕縛されていたはずだろう。
血眼になって探している盗賊団メンバーを、問答無用で皆殺しにはしないはずだ。貴重な情報の所有者なんだから」
政府もよくこの記事の掲載を許可したものだ。見方を変えれば、何者かに先を越されたことを自白しているのに等しいというのに。
「しかし気になるな」
恨みなら山ほど買っているだろうが、この時期、この場所でというのは気になる。直接この本隊と遭遇しても不思議ではなかった。
偶然で片づけるには、余りにも良すぎるタイミングだ。
この団の殲滅を請け負った追跡者? しかし今までそんな存在を感じたことは一度もないし、情報収集を怠ったつもりもない。
名が轟いただけあって、リーベングイズ討伐関連の話題は、少し街に潜入すればすぐに集まる。
とにかくはっきりしているのは、つい最近リーベングイズの敵対者が生まれたこと。今現在もそう遠くない位置にいること。
そして恐らくそいつは、正規軍やギルドには籍を置いていない。記事に載っている殺害の手口が正しいなら、目的は私怨による復讐だろう。
「団の資金はどうだ、コヒノモト」
「しばらくは略奪せずとも運営に支障ありません。むしろ襲撃感覚が短くなりすぎていることが気になるくらいです」
「確かに最近、少し働きすぎたな。人が増えて動きも鈍った。今夜一度団を散らして、各自休暇でも取るか」
「悪い案とは思いませんが、私は団長について行きますよ」
「ならトアルに行くぞ」
「トアル? 離反者とはいえ、団員が殺害された現場に近づくのは危険なのでは」
「女二人が天下のリーベングイズ首領と総務だとは誰も思わんさ。――それに、ここまで肉薄してきた追跡者が気になる。
聞きこみで大まかな情報だけでも掴めるといいんだが」
その夜。リーベングイズは一度解散され、和装に身を包んだ首領と補佐は、一路トアルへ向かった。

183 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/26(日) 16:09:31 ID:Lbq8lPDx
少女は腹を空かせていた
思えばあの時以来何も食っていない
そして、金もない
(おなかすいた…)
歩きながら樹木に目をやるが、木の実らしいものは生えていない
一番近くにあるトアルまでは時間がかかる
このまま歩き続けていたら、空腹で倒れてしまうかもしれない
こうなったら雑草でもむしって食べようかと思っていたその時、男たちと目があった
「おい、そこの女。有り金よこしな」
喉元にナイフのようなものを突きつけられた
「お金はない」
いつもなら恐怖のあまり心臓が跳ね上がるが、今は不思議と怖くない
「そうかい」
男の太い指が太ももに触れた
「グヘ」
男の手をつかみ、呪文を唱える
見る間もなく男の体が炎で覆われた
「は、早く消してくれ」
男は無様にものた打ち回る
残りの者たちは踵を返し、一斉に走り出す
「バインド!」
残りの者たちの足元の下に魔方陣が浮かび上がり、魔方陣から何かが伸びる
その何かは手となり残りの者たちの足を一斉つかみあげる
「た、頼む命だけは」
「た、助けてくれ」
震えあがっている残りの者たちのうち一人の眼窩に指を突き立てた
悲鳴とともに生暖かいものが指に触れた
指を上下左右に動かし、根元を探る
「いただきます」
指が根元に触れたところでそれを指で挟み、力いっぱい引きちぎる
真ん中にブラウンの丸が描かれた白い球体を口に含み、かみしめる
どろどろとしたものが口いっぱいに広がり、脳が歓喜の歌を歌っている
「フレイム!」
が、すぐに邪魔が入った
髪が焼け焦げ、顔半分に火がつく
どうやら残りの者のうちもう一人が呪文を唱え反撃してきたらしい
うざいので、持っていた斧をそいつに食い込ませる
喉笛から血か吹き出し、衣服が血に染まった
「ウォーター!」
痙攣するそいつを片目に入れながら呪文を唱え、火を消す
残りの連中は2人
そこから少し離れたところには焼け焦げた男が一人
少女は3人の男たちを腹に収め、トアルへ向かうのであった
【離反者たちを食らい、トアルへ】

184 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 22:04:50 ID:mQamgbSO
↓なな板の新雑談所です

【自治】TRPG板の新設及びなな板との分割について
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1287499829/

185 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/26(日) 22:29:24 ID:gdlxj65I
>>184
誘導ありがとうございます!

186 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/26(日) 23:03:21 ID:mczYchWo
>181
>「メタルクウラを迎えに行くか。あいつのご贔屓にしてるルーン彫り屋は、えーと……『掘り師・ハッテン』?」
なんて楽しそうな店なんだ、誘ってくれればいいのに……なんて言うか――ッ!!
ガチホモは天地開闢以来のBLの天敵ナノダ!
「それ違うよ! こっちっぽくないかい? 『アニメイト』。
生命を吹き込むって意味だからいかにもルーン魔術の店っぽいじゃん。あ、丁度そこの店だ!」
そこには 新刊発売! とか書いてあって思いっきり美少年のイラストがッ!
「そうそうそう、これだよこれ!」
もちろん即刻違う事は露呈し、タウンページは没にして観光案内を見ることになった。

>「ルーン屋、ルーン屋……『南東の小さな村で盗賊団・村民は全滅』?うわはー、物騒だなおい。くわばらくわばら」
酷い! 盗賊団なら物だけ取っていけばいいのになんで全滅させる必要があるのだろう。
盗賊したいなら普通に家に上がって壺を割ってタンスあければすむことじゃないか。
>「あの黒少女がいなくたって、ここまで残虐非道ができる人間もいるんだよなあ、ローゼン」
「そうだね……」
たとえ生き返るとわかっていても死ぬのは痛いし怖い。殺すのは多分もっと怖い。

>172
「ちわーっ」
ルーン屋に入り、店員さんに声をかける。
「連れを迎えにきましたー。そういえばクウ君ったらお金持ってなかった事ないですか?
よく考えると頭だけで持てるわけないよね! 僕達が払いますから安心してください」

187 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/26(日) 23:53:41 ID:dpdU4IJQ
>>178
「本当!? じゃあもう一人と合流してから行くよ! 多分もう作業が終わってるころだから」

「了解だ。俺達は先に向かっている。どうせ大した調査じゃないさ。
隕石だっていってもエイリアンの卵でも付いてなきゃ安心できる。」

ハマタは椅子に腰掛けて苦渋の表情をしている。
彼は痔――なのだ。
専用クッションを椅子に当ててようやく顔が落ち着きを取り戻す。

>>181
仲間も下へ行くと言って歩いていった2人を見ながらロスはハマタへ顔を向ける。
彼らが何者なのか、目的が何なのか。それを見定める為にだ。

「ハマタ、どう思う?あの格好、年齢。どう見ても普通じゃない。」

「そんなん、決まってるやん。薬中やんか。
あいつら絶対ぎょーさん白い粉吸ってるで。」

「お前に聞いた俺が悪かったよ。」

ロスは仲間を呼ぶ為、携帯を取り出した。
ハマタ1人じゃ不安だ。こいつは肝心な時に絶対に逃げる。

「ホウセイ!!お前の出番だ!!」

≪え〜今、ちょっと肋骨折れてるんですけど・・・≫

「いいから来い!!このフニャチンヤロウ!!」
エクスペンダブルズは調査団が入る場所へ向かった!!





188 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/27(月) 00:14:59 ID:xLQuyfbH
>>187
「何か用か?」
一人の男がフードを脱ぎ捨てた
「隊長。どうやら、例の男は来ないようです。見た感じ傭兵のようですし、やといませんか」
フードをかぶった男が耳元で話しかける
リーダー格の男はなんどもうなづき、ハマタの方へと向き直った
「傭兵を一人雇っていたんだが、すっぽかしやがった。10万ゴールド出す。我々の護衛になってもらえないか」


189 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/27(月) 06:27:20 ID:SlWUP/tX
>>181>>186
私がスリープ状態に入ってから、一時間は経ってたのではないだろうか。
作業はとっくに終わっていたようだ。
直接刻んでもらった時は、かなりの時間を必要としたのだがな。
店員が目を覚ました私に気付いて、鏡を持ってきてくれた。
頭蓋骨にしっかりとルーンが書き込まれているのを確認し、私はベッドから降りた。

>「連れを迎えにきましたー。そういえばクウ君ったらお金持ってなかった事ないですか?
>よく考えると頭だけで持てるわけないよね! 僕達が払いますから安心してください」
ローゼンの声が聞こえた。
分かれてからは、まだ、それ程の時間は経っていないはずだ。
何か情報を手に入れてきたのだろうか。
私は頭部の装甲を閉めると、ローゼン達の下へ行った。

「金を払う必要は無いらしい。
私は記念すべき一万人目のお客様だったらしいからな。
無料でルーンを施してもらえたのだ。
そっちは何かの情報を得たのか?」
ここで立ち話をするのも店に迷惑だろう。
私は話しながら店の外に出た。

190 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/27(月) 21:13:11 ID:rbqF6sYA
>>186
>>189

>「連れを迎えにきましたー。そういえばクウ君ったらお金持ってなかった事ないですか?
 よく考えると頭だけで持てるわけないよね! 僕達が払いますから安心してください」
普段からして全裸系ファンションのメタルクウラである。
あいつが金を使ってるところ見たことがないから気付かなかったけど、いつもはどうしてるんだ?
ここで"体で払う"とかいう選択肢の出るヤツはローゼン注意報だ。毒されてる毒されてる。
>「金を払う必要は無いらしい。私は記念すべき一万人目のお客様だったらしいからな。
  無料でルーンを施してもらえたのだ。」
「へえっ、そりゃ大変結構じゃねーの。流石は本場のルーン師だけあって儲かってるなあ、同慶の至りだぜー」
累計一万人ってそれかなり凄いことなんじゃなかろうか。リピーターが多いのかしら。

防水魔法を新調したメタルクウラに促され、俺達は通りに出る。そろそろ日も傾きかけて、夕飯を求める客がせせらぐように流れていく。
>「そっちは何かの情報を得たのか?」
「ああ、もうバッチリさんだぜ。ここからすぐの山脈の土手っ腹に謎の隕石が落っこちたらしい。
 んでこっからが核心。隕石が落ちてからこっち、その辺りで"妙な少女"の目撃例が後を絶たないそうだ」
俺は広場で得た情報を整理しつつメタルクウラに話す。ハムの人とハマちゃんから聞いた話。
そして彼らが調査団として山脈に入り、隕石にまつわる怪異を調べに行くこと。それに同行するアポを取り付けたこと。

俺はニヤリと笑って、ツヤツヤのメタルクウラに提起する。
「どーだ、アヤしいだろーっ?連中は既に山脈に入ってる。俺達とは現地で合流する形になるから、支度はじっくりしてけばいい」
山攻めの準備となれば、これまで俺達の纏っていた旅装とは異なる装備が必要になる。
靴や服はこのままでいいとして、背負える袋と水筒と非常食、この時期の山は冷えるから、防水性の外套も要るなあ。
それから取り急ぎ、魔力探査のマジックアイテムを調達しなきゃだ。隕石云々が黒少女絡みだと確定したわけじゃないしな。
「とりあえず、一旦商店街へ戻って物資を用意しよう。ついでにまだ色々情報も集めたいしな」


>>182

露天でなんかそれっぽい方位磁針を買った。
針に遺留物を擦りつけると、その持ち主を指し示すっていうマジックアイテムだ。
引き続き必要なブツを買い集めるために町を闊歩していると、どこぞの民族っぽい服装の女二人組を見かけた。
もうだいぶ日は沈み、調査隊の出発時間も差し迫っている。それにしてもこんな時間に女の二人歩きはあぶねーなあ。
「見たことない服装だけど、あれはどっから来てるんだろうな。山脈を超えてきたんなら話を訊く甲斐もあるんだろうけど。
 メタルクウラ、ローゼン、知ってるか?」

191 :ローゼン:2010/12/28(火) 02:15:35 ID:PN/rixEa
>189
>「金を払う必要は無いらしい。
私は記念すべき一万人目のお客様だったらしいからな。
無料でルーンを施してもらえたのだ。
そっちは何かの情報を得たのか?」
『大丈夫!? タダより怖いものはないんだよ!』
教会じゃないから大丈夫だもん!

>182 >190
>「とりあえず、一旦商店街へ戻って物資を用意しよう。ついでにまだ色々情報も集めたいしな」
「皆まで言わずとも分かっている。バナナはおやつに入らない、だろ?」

数十分後。
「みんなのおやつ買っといたからね!」
何も持っているようには見えないが、背中に背負っているのはいくらでも入る魔法の鞄。
これを買っておかないとそのうち重要アイテムが増えて
”こんなにたくさんどうやって持ち歩いているんだ!”とツッコミが入るのは時間の問題である。
すでに中身がカオスになってるんじゃないかって? それは秘密だ。

変わった服を着た綺麗なお姉さん二人組を見かけた。
>「見たことない服装だけど、あれはどっから来てるんだろうな。山脈を超えてきたんなら話を訊く甲斐もあるんだろうけど。
 メタルクウラ、ローゼン、知ってるか?」
「おおっ、あれは漫画アニメ文化の発祥地と言われる極東の国の衣装!
その手の聖地もあって世界各国から信者達が巡礼に訪れるとか……!
ほら、頭に何かつけてるし!」

192 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/28(火) 02:20:00 ID:PN/rixEa
↑「おーっと! 識別符落としちまった!」
識別符を拾ってつけた。

193 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/28(火) 07:14:36 ID:Ejbwvyfe
>>190>>191
私がルーンを刻まれている間に、ジェンタイル達はしっかりと情報を手に入れていた。
この付近に落ちた謎の隕石と、隕石が落ちた場所に現れた少女。
私は目的の黒い奴とは関係が無いと思った。
何故ならば、イメージに浮かんだ隕石というのは、クウラの一族の丸型宇宙船だったからだ。
その少女も宇宙船に乗った侵略者だと、私は予測している。
この世界を守るため、クウラ一族の軍の侵略者だったら、しっかりと教育しなければ。

>「とりあえず、一旦商店街へ戻って物資を用意しよう。ついでにまだ色々情報も集めたいしな」

「私もエネルギー炉用のパーツをまだ買っていなかったな」

>「みんなのおやつ買っといたからね!」

「私の分のどら焼きはしっかりと買ってくれたようだな。
ローゼンよ、ついでにこのパーツを買ってくれないか?
なに、私が二年後くらいに入る、小学校の入学祝いの前借りでいい」
私が意思を持ってから約四年、製造されたのはその3ヶ月前だ。
機械生命体も一応は亜人扱いであるから、義務教育を受けねばならない。

>「見たことない服装だけど、あれはどっから来てるんだろうな。山脈を超えてきたんなら話を訊く甲斐もあるんだろうけど。
>メタルクウラ、ローゼン、知ってるか?」
>「おおっ、あれは漫画アニメ文化の発祥地と言われる極東の国の衣装!
>その手の聖地もあって世界各国から信者達が巡礼に訪れるとか……!
>ほら、頭に何かつけてるし!」
ローゼンにパーツを買ってもらった私は、そのパーツを飲み込んで、体内で製造し始めると、その女性達の方を見た。

「ローゼンの言うとおりに、あれは極東の国の者だろうな。
私もアニメであのような衣装を見た覚えがある。
この地に来るのは珍しいな。
話を聞く価値はあるだろうな」
私は女性達の方に赴くと、話しかけた。

「フジヤマ、スシ、ゲイシャ、ハラキリ」
確か、これが極東での挨拶だと、私は記憶している。

194 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/28(火) 19:20:48 ID:PN/rixEa
>193
>「私の分のどら焼きはしっかりと買ってくれたようだな。
ローゼンよ、ついでにこのパーツを買ってくれないか?
なに、私が二年後くらいに入る、小学校の入学祝いの前借りでいい」
「いいよ、大学卒業の時にお祝い貰ったもんね! ん……小学校!? クウ君ってそんなに若かったのか!?」
別に驚くほどの事ではないのだが、クウ君がランドセルを背負っている図を想像すると笑えてきた。
【新ジャンル】全裸系メカっ子【ショタ】!?
「よーし、お兄ちゃんが買ってあげるー♪」
いそいそとパーツを買う。小学校に入学する時はランドセルを買ってあげよう!


>「フジヤマ、スシ、ゲイシャ、ハラキリ」
「わー! いきなり何物騒なこと言ってるの!? 確かこうじゃなかったっけ、"パンツじゃないから恥ずかしくないもん!"」
あの国の人はパンツをはかないと聞いたことがある。
そんなアホなと思ったが、空戦アニメのストライクウィザーズによると
パンツのようなズボンをはいているから恥ずかしくないという意味らしい!

195 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/29(水) 00:31:26 ID:jiI6k3Hp
少女が川で水浴びをしている
齢15前後
ピンク板あたりに行けばたわわな○○がみられるのだが、ここは全年齢板だ
その手のシーンはあっさりカットされてしまった

>「見たことない服装だけど、あれはどっから来てるんだろうな。山脈を超えてきたんなら話を訊く甲斐もあるんだろうけど。
 メタルクウラ、ローゼン、知ってるか?」
その後、トアルについた少女はふと足を止めた
少女の所持金はゼロ
泊まるところもなければ、飯を食うだけの金もない
両親はもうすでにいない
これからどうやって生きていけばいいのだろうか

目の前を歩いていくのは豪奢な衣装を着た少女が二人
枝垂桜の文様が入った着流しに帯
もう一人は木の葉の模様に花かんざし

(どうして、私だけ何にもないんだろう…)

腹の底から湧きあがってくるのには怒りと憎しみ
すべてあいつらが悪いんだ
あいつらさえいなければ、こんな目に合わずに済んだ
いまごろ、おいしいご飯にありつくことが出来た
暖かい布団にくるまって眠ることだってできた

でも、それを晴らす相手はいない
少なくとも目の前にない

少女は奥歯をかみしめ、和服を着た少女の二人にとんがった視線を送りつけた


196 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/29(水) 02:11:48 ID:KLaNT3Tj
>>191>>193>>194

>「おおっ、あれは漫画アニメ文化の発祥地と言われる極東の国の衣装!
 その手の聖地もあって世界各国から信者達が巡礼に訪れるとか……!ほら、頭に何かつけてるし!」
「あーほんとだ何か頭につけてるな。あれが何なのか俺は寡聞にして知らねーけど頭に何かついてるな」
ローゼンの中では頭に何かつけてる=極東なんだろうか。どんなステロタイプだ。
っていうかメタルクウラってまだ未就学児だったの!?ローゼンが大卒ってこともびっくりだけど!
機械生命体の精神年齢と肉体年齢はアテにならないのは知ってるけれど、まだ小学校にも入ってねーとは思わなんだ。

>「ローゼンの言うとおりに、あれは極東の国の者だろうな。私もアニメであのような衣装を見た覚えがある。
 この地に来るのは珍しいな。話を聞く価値はあるだろうな」
ここで突込みどころが一つ。社会に出てる歳の大人が三人集まって(メタルクウラは例外な)、
哀しいかな全員情報ソースがアニメ・マンガばっかである。俺達、今まで生きてきた中で何を見てたんだろう……。
三人よれば文殊の知恵とは言うけれど、それは各ジャンルの識者が集まって喧々囂々するからこそ意味の出る議論であって。
うーん、話が合うのは大変結構なのだけど、もーちょっと見聞を広めたいよなあ。

>「フジヤマ、スシ、ゲイシャ、ハラキリ」
「また極端なところに着地したな!お前は中途半端に知識持った外人か!?
 ――って、実際そうだったね!何言ってんだろ俺!おかしいな、なんでか極東視点で突っ込んじゃった!」
>「わー! いきなり何物騒なこと言ってるの!? 確かこうじゃなかったっけ、"パンツじゃないから恥ずかしくないもん!"」
その名キャッチコピーを輩出した名作アニメであるところのストライクウィザーズは登場人物がみんな軍服にブリーフで空を飛ぶという、
病気のときの夢に出てきそうな内容の怪作だ。通称ストブリ。キッチーなテーマの裏腹、空中魔法戦の描写が凄くて評価されたアニメでもある。
主人公が最終決戦でストライカーブリーフを脱いで投げつけ敵を倒し、凱旋したところを猥褻物陳列罪で逮捕されたシーンは感涙ものだ。
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」 「恥ずかしいのがパンツだけだと思ったら大間違いだぜフゥーハハハァー!」
のやりとりはネット界隈で流行語大賞にもなりかけた。っていかんいかん閑話が休題しすぎた!

そろそろシリアスパートの時間だ。


>>195

メタルクウラが極東の二人組に話しかけているのを端目に、俺は背後から立ち昇る威圧の気配を首筋に感じた。
それは俺のよく知る波長だった。心臓を隈なく真綿で巻きつけ絶息を待つような、這いよる混沌。
触れるだけで指紋の一つ一つに黒を刻んでいく、闇。あの少女と同じ、漆黒の気配。

「――っ」
弾かれるように硬直した足を軸に無理やり振り返れば、そこに居たのは童女と女性の境目に差し掛からる手前であろう少女。
身に襤褸切れを纏い、お世辞にも清潔とは言えない衣装で、そこに立っていた。ただそこに、立っていた。
ただそれだけなのに、その視界に入った者を全て石に変えてしまうかのような力ある威圧。
磔のように動かぬ視線は極東の二人を突き刺していた。

「お、おいローゼン、あの女の子、何か感じないか?………いや変態的な意味じゃねーよ!お前の管轄外だろ!」
闇を直視できるローゼンなら、あるいは明確な"何か"を感じ取れるかもしれない。
首から下げた方位磁針が、さっきから狂ったようにあの少女を指し続けているのも、きっと気のせいで済ませていいことじゃないはずだ。
極東のふたりについてはメタルクウラに一任するとして。この中で一番落ち着いてて弁舌に長けるあいつになら任せられる。
「ちょっとナンパしてくる。援護しれ」
俺は全身に鳥肌が立つのをどうにかこうにか抑えながら、闇を纏う少女に近づいた。
うっ、なんか凄いヤバげなオーラを感じる。
「ヘイ彼女、何してんの?暇ならちょっと俺と一緒に山岳攻めにいかねー?」
少女の背後に筋骨隆々で強面な世紀末覇者の姿が幻視できてしまうけど気のせいだよね!

197 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/29(水) 12:52:01 ID:JsmsJrx+
>>183
「食人鬼?」
オニコ・ヒノモトはカウンターの向こうにいる、中年のギルド受付の言葉を復唱した。
「ああ。魔法の類で絶命させた後、死体を食っていった痕跡があった」
先程提示した、偽造物のギルド会員証を疑いもなく信じ切っているその男性は饒舌に語る。
「まあ同業者以外には伏せられているがな。自業自得とは言え惨い有様だったと、報告書にある。
魔力の痕跡から見て相当の手練れらしいな。どうせろくでもない研究で道を踏み外した魔道士だろうが、
俺たちは食人鬼と呼んでる。……ところで姉ちゃん、その頭の角は何なんだ」
「防具兼装飾品だ。防御用魔術文字も普及して、最近では兜をつけてる奴の方が珍しいだろう」
「まあな。でもこいつを討伐すんのかい。あんた武芸者らしいけど」
「別に賞金稼ぎじゃない。遭遇したら討伐するが、自衛のために話を聞いておこうと思っただけだ」
「女二人で旅してるんだから、それなりの腕はあるんだろうけど、せいぜい気をつけるんだな」
「忠告感謝する」
ギルドを後にし、賑やかなトアルのメインストリートに出る。片時も離れずにいたコヒノモトが口を開いた。
「死体の損壊状況からすると、リーベングイズに対する仇討ちとも言いきれなくなってきましたね」
「その盗賊団もしばらくは散り散りだしな。今のうちに官憲が捕らえてくれれば万々歳なんだが。
せっかくだ。隕石観光がてら、懸賞金の掛かっている女でも探して――」
>>193
>「フジヤマ、スシ、ゲイシャ、ハラキリ」
会話を遮ったのは、鈍い光沢を放つ機械生命体だ。二人の前に立ち塞がり、甲高い声で母国の方言を得意げに連呼している。
街に入ればこの手の絡まれ方は日常茶飯事だったので、二人は全く動じなった。
「ああ。有難う。あなたのような人に会うと、自分の国が愛されていることを実感する」
>>195
と。応対するオニコの前にコヒノモトが進み出て、機械生命体との間に割って立った。
「どうした。コヒノモト」
「あの女、危険です」
補佐の視線の先にいたのは、浮浪者にしか見えない風体の少女だった。確かに全身から殺気が立ち上らせながら、こちらに来ている。
眼前で何やら話し続けている機械生命体を無視して、コヒノモトは袖の下から術符を取り出す。
「今にも魔力を暴発させそうな雰囲気ですが、どうします。先に結界を張ってしまいますか」
「いや……あの冒険者たちが動いてくれるんじゃないか」
オニコが見ていたのは、中々見てくれの良い男性二人組であった。すでに少女の尋常ではない気配を察しているのだろう。
案の定、片割れがぼろぼろの女に声を掛けた。
「確かに刀は持っているが、生憎腹切りはできないぞ。あれは命を賭した儀式だからな」
残念そうな機械生命体を横目に、オニコは浮浪者の少女と冒険者たちの動向を見守る。

198 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/29(水) 14:51:34 ID:d4KemCyQ
>>194->>197
>「ああ。有難う。あなたのような人に会うと、自分の国が愛されていることを実感する」
どうやら女性達はこちらの地方の言葉を喋れるらしい。
私は極東に行ったことがないので、実は言語は共通なのかも知れないが。

「すまないが、聞きたいことがあってな」
私は二人に聞いてみたのだが。

>「どうした。コヒノモト」
>「あの女、危険です」
会話は遮られる。
私も殺気を感じて振り返ってみた。
私には世紀末覇者の姿が何故か見えた。
しっかりと見れば、透き通った世紀末覇者の中に少女がいた。
少女の気が世紀末覇者の姿を生み出したのだろう。
ジェンタイルも世紀末覇者風少女に興味を持ち、話しかけている。
やはり、男というものは覇者に憧れるのだろうか?
私も覇者の風格を持つ作り主のクウラを嫌悪しながらも、心の底ではあの在り方に惹かれている。
恥ずべきことなのだがな。

>「今にも魔力を暴発させそうな雰囲気ですが、どうします。先に結界を張ってしまいますか」
>「いや……あの冒険者たちが動いてくれるんじゃないか」

「彼らは、私の仲間のジェンタイルとローゼンだ」

>「確かに刀は持っているが、生憎腹切りはできないぞ。あれは命を賭した儀式だからな」

「そうか……
では、私の用件を言わせてもらうぞ。」
ハラキリが生で見れないのは残念だが、ここで長々と足止めをするのも迷惑だろう。
さて、なんと言うべきか?

「極東からの旅路で、蘇生を受けた者が凶暴化する、または村や町が闇に包まれるという事件を小耳に挟んだことはないか?」

199 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/29(水) 17:31:16 ID:sOXgH9bf
>195-196
「――!?」
俗にいう第六感とか霊感、要するに僕の中の光の精霊が異変を告げた。
恐る恐る振り返り、肩越しに後ろを見る。そこにいたのは、世紀末覇者のオーラを纏う少女。
この前のジェン君と同じ感じがする。だけど、あの子の闇はもっとずっと深い……。
それに尋常ではないものが憑いてる。
>「お、おいローゼン、あの女の子、何か感じないか?………いや変態的な意味じゃねーよ!お前の管轄外だろ!」
「あの子、あいつの被害者だね……。
しかも闇の者達が使役する種の精霊を従えてる……いや、従えてるんじゃない。
きっとあれが契約者を闇の契りに縛り付ける楔!」
だとしたら、ジェン君が助かったのは元々契約精霊がついてたからかもしれない。炎の精霊様に感謝だね。

>「ちょっとナンパしてくる。援護しれ」
「おうっ」
未だかつてこんな緊張感溢れるナンパがあっただろうか。
>「ヘイ彼女、何してんの?暇ならちょっと俺と一緒に山岳攻めにいかねー?」
ジェン君がありがちな失敗するナンパの理想的なフォルムを再現しとる。無茶しやがって!
ここは女心の分かる僕が頑張るしかない!
「こーら、アホジェン! 何がヘイ彼女だ」
ジェン君の頭を軽く小突き、少女と目線を合わせる。
少女が瞳に宿すものは悲哀と狂気。覗き込めば吸い込まれてしまいそうな深い深い闇。
「ごめんね、気にしないで。大丈夫? 傷だらけじゃないか」
ここまでくる間にすでに何かあったのだろう。よく見ると生傷がたくさんある。
傷に手をかざしながら治療していく。光の精霊術に属する治癒魔法だ。
「治りが悪いなー、疲れてるんだね。お菓子でも食べて元気出そう、うん! 
キミはキノコの山とタケノコの里どっち派?」
こうなったら仕方がない、僕のおやつを供出しましょう!
ホモが嫌いな……じゃなくて甘い物が嫌いな女の子はあんまりいないのです!

200 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2010/12/29(水) 20:28:54 ID:jiI6k3Hp
>>196->>199
>「ヘイ彼女、何してんの?暇ならちょっと俺と一緒に山岳攻めにいかねー?」
山攻め
それはいったい何をするのだろうか
首をかしげていると、ごめんねという言葉とともに頬に手を当てられた
「ありがとう…」
雫が地面にポタリポタリと落ち、地面にシミができる
盗賊団に襲われて以来、親切にされたことはなかったのだ
「キノコの山が好き…」
差し出されたのは茶色の傘にベージュのクッキーのようなものがついたお菓子
それを口にほうばり、ポツリポツリと身の上を語り始める
「盗賊団のものたちによってお母さんとお父さんが殺されたの。家も、村の人々も、みんな破壊されて…すごくこわかった」
少女はすべてを語り終え、泣き出した
近くには盗賊団の首領と思われる人間がいる
はたして彼女たちはそれを見てどう思うのだろうか


201 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2010/12/29(水) 23:03:56 ID:jdpgnPOJ
>>188
ロスは機動戦車に乗りながら現場へ向かっていた。
それを呼び止めるように複数の男達が戦車の前に立つ。
ハマタはしかめっ面で彼らを見つめツバを飛ばした。

「危ないやないかい!!御前等、どこを!あ、違う。字がちゃうわ。
おまえら、何処見てけつかんねんワレッ!!
どつくぞ!!」

ロスは怒り狂うハマタを制しながらフードを上げた男の姿を注意深く見つめる。
どうやら彼らは調査団の一員らしい。
ロスはにこやかに笑い戦車から降りる。

「傭兵を一人雇っていたんだが、すっぽかしやがった。10万ゴールド出す。我々の護衛になってもらえないか」

男の要請にロスは葉巻を取り出し勧めてみせる。
そして火を付けながら一度だけ大きく頷いた。

「あぁ、任せろ。俺達は傭兵だが、低賃金でクオリティの高い仕事をすると
評判だからな。俺はロス、そしてあのオーサカ弁の男はハマタだ。」

「”ハマダ”や言うてるやろ!!あ、山崎遅いわ〜何しとんねん!!」

未だに怒り狂うハマタの背後で軽自動車が横付けされる。
嫁に送ってきてもらったエクスペンダブルズのヨシモト支部隊員・ホウセイである。

「あ、じゃな。アヤ、行ってくるからな。
べ、弁当?持ったよぉ〜大丈夫やって。」

嫁といちゃいちゃするホウセイにハマタの怒りのドロップキックが飛ぶ。
軽自動車の扉に顔面を強打したホウセイの情けない悲鳴がこだまする。

「な、何しはるんですかぁ〜!!あかん、鼻折れた。びょ、病院いかな
あきませんよ!!ロケ中止しましょうよ・・・」

ハマタは鼻血すら出してないホウセイを見て高笑いを決めていた。

「カーッカッカッカッ!!アホ言うな!!死ね!!」

ロスは苦笑いをしながら調査団へ向き直る。
そして銃器を構え歩き出した。

「各自弾薬の確認をしろ。俺達は援護はするが、オムツの履き替えなんかはしねぇ。
自分のケツは自分で拭けるようにな。」





202 :盗賊:2010/12/30(木) 01:00:14 ID:kuaQ8xfB
>>200
「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」
返り血で頬を濡らした盗賊の手には少女の首が掴まれていた
死んでも生き返る世界の盗賊の死生感はこんなものだった
後ろには手、足、胴のそれぞれのパーツを持つ手下が数人
生き返るために必要なパーツは?必要な量は?
しったこっちゃないが、何となくやってみた!

203 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/30(木) 09:34:45 ID:QENxz54z
>>199>>200

>「こーら、アホジェン! 何がヘイ彼女だ」
ダメ出し食らった。昔メタルクウラと行った合コンで習得したナンパテクだった。
合コンつっても、なにしろ辺境村である。集まるメンツと言えば顔見知りで、会場は教会だったけれど。
ちなみに主催は今年で魔法使いになる牧師さんだ。割と積極的になりふり構わねーな!

>「ごめんね、気にしないで。大丈夫? 傷だらけじゃないか」
ローゼン曰く、この少女は被害者。精霊を悪用し魂を闇に縛り付けられた契約者。
精霊か。俺も魔法行使のために炎精霊と契約したけれど、契約には相応の対価と社会的責任が伴う。
いわゆる責任能力だとか行為能力とか言われる類の適格事由で、これに満たない契約者は、
契約した精霊側に行動選択権を握られてしまう。有り体に言えば、乗っ取られる。株式を半分以上所持されるようなものだ。
しかし凄いなこいつ、精霊と意思疎通できるのか。俺なんか契約時以外気配も出てこねー。
基本的にビジネスライクな取引を好む精霊が多い中、雑談するってだけでもかなりの信用が必要なのだ。
ローゼン。闇を間近に直視する者。こいつはこれで、実のところ精霊術にかけては相当な天才だ。

>「治りが悪いなー、疲れてるんだね。お菓子でも食べて元気出そう、うん!キミはキノコの山とタケノコの里どっち派?」
>「キノコの山が好き…」
「おっ、食いついた」
女の子はぼろぼろ涙を零しながら、俺とは宗派が違うことを宣言した。
きのこの山(笑)?はっ、ガキの食いもんだろ。プロの味通はたけのこ様を選ぶ。
>「盗賊団のものたちによってお母さんとお父さんが殺されたの。家も、村の人々も、みんな破壊されて…すごくこわかった」
「それって……例の湖畔村のアレか?」
村民全員大虐殺と聞いていたけど、そうか、生き残りが……。あるいは、この娘"だけ"を何者かが生き返らせた可能性もある。
虐殺と闇精霊のヤツが別人物だとして、死体転がる村からわざと一人だけ蘇らせ、絶望の縁に落とし込んだ。
そりゃあ半狂乱だろう。目が覚めたら自分以外の全員が死んでて。親も兄弟もみんな死体になってて。
狂ったっておかしくない。狂ったほうが幸せかもしれない。そんな絶望を、闇精霊は対価に持っていくのだ。
「胸糞悪いな」
本当に、そう思った。心の底から吐き捨てた。虐殺の報がトアルにまで伝わってる以上、ギルドが蘇生術者をつれていくだろう。
もう少しの辛抱だ。この娘をちゃんとしたかたちで親と再会させてやる為にも、取り憑いてる闇精霊をどうにかしてやらなくちゃだ。


>>202>>197>>198


>「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」
突如、女の子の背後からぬうっと現れた太い腕が、少女の首を掴んだ。引っ張り上げるようにして自由を奪う。
血まみれの男だ。そのさらに後ろから、何人か同じような服装をした男達が現れる。全員が、両腕に何かを抱えていた。
いや何かじゃない。俺は知っていた。わかっちゃっていた。理解した上で胃からこみ上げてくる生暖かいものに涙目になる。

こいつら。死体を持ってる。
ひとりひとりがバラバラ死体の各パーツを持って、立っている。
その乾いてない血はなんだ。こいつらどこで何をしてきた。誰を"こんなふう"にしてきた。
おい。何しようってんだ。そんなゴツい腕で。ちょっとでも力を入れれば、掴んでる少女の首なんか簡単に折れちまうだろ。
向かって右側の手下の持つ、苦痛に彩られた表情の生首と、その動かない双眸と、目が合った。

「う、うわああああああああああっ!!」
怖い。怖い怖い怖い。どうしてこいつらこんなことができるんだ。信じられない。理解ができない。
バラバラになって死んでも生き返る?アホか。"人間ひとりをバラバラにできるヤツが存在する"ことがまず大問題だろ!
助けなきゃ。闇精霊なんか今はどうだって良い。目の前で人が殺されかけてるのに!動けない俺は俺じゃない。そんな俺は嘘だ!

「ろ、ローゼン!メタルクウラを呼んでくれ!……俺が時間を稼ぐ!」
俺は凄く久しぶりに炎を出した。針の穴を通す精妙なコントロールで少女を掴む男の指を灼く。
同時に商店街の石畳から炎を噴出させ、手下達の足元を火の海へ変えた。
ローゼンとメタルクウラが駆けつければ、この数を相手にしても女の子を連れて逃げ切ることはできる。山脈のほうに走れば。
あの極東二人組も一緒に逃げたほうがいいだろう。こんな町中で狼藉やらかすヤツは、ギルドに対処を任せれば良い。
一瞬でそう思考して、俺はつかの間のバトルパートを開始した。

204 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2010/12/30(木) 10:57:59 ID:ARhfw/cX
調理台の上に女が一人乗せられていた。既に魔法によって眠っている。 
女からは調理場に相応しくない、甘ったるい臭いが漂っていた。まさか肉にまで臭いが染
み付いているなんて事はないだろうが。 
女の胸は微かに上下していて、耳を澄ませてみれば寝息も聞こえる。まだ生きている。ま 
だと言う事はつまり、これから死ぬと言う事だ。 
我ながら無感慨な事だと思う。ちらりと包丁を見てみると、女を見下ろす私の目付きは、 
まるで養豚所の豚を見下すようだった。
無言のまま、私は女の喉元に包丁を突きつけた。ぎらりと、包丁は獰猛に光を反射する。 
包丁を握る手に力が篭る。鋭い切っ先が皮膚を裂いて、明るい血液が漏れ出す。 
女が顔を苦渋に染めて身動ぎした。魔法による深い眠りは生半可な痛みでは醒めないが、 
それでも痛い物は痛いらしい。 

目を覚まされたら面倒だ。作業を続ける。 
何も難しい事はない。やり慣れた、単純な作業だ。  
やや力を込めて、首の中央に突き刺した包丁を足の方に向けて引っ張った。腕の筋肉が微 
かに強張って、包丁は容易く肉を滑る。一気に血の臭いが溢れ返った。今や慣れた物だが。 
ふと女が大きな痙攣と共に目を開いた。痛みが過ぎたのだろう。だがそれ以上はぴくりと 
も動かなかった。既に絶命しているのだ。 
同時に血の臭いに混じって、生暖かい刺激臭が漂う。女は失禁していた。たまにこう言う 
事があるのだ。とは言 えもう慣れた物で、包丁に映る顔は僅かながらの変化も見えなか 
った。 

私も職人として板についてきたものだと、自分の上達を噛み締める。実力の実感とは、そ
れなりに美味な物だ。 
しかし今は職務中、余り感慨に浸るのは利口ではない。 
引き裂いた胸と腹を大きく開いて、肋骨を取り外した。次は背骨だ。 
私は淡々と内臓を切り取り、調理台の上に並べていく。 
女の腹の中が空っぽになったら、次は四肢だ。この行程では鋸を使う輩もいるらしいが、 
全くもって愚かとしか言いようがない。肉が痛んでしまうし、力も要る。慣れてしまえば 
包丁一本でも四肢を切り外すくらいは簡単に出来る。 
まずは右腕から始めよう。包丁を握り直す。肩の付け根辺りに刃を刺し込んで、筋や腱を 
切断していく。昔は力加減を間違えて刃をよく欠かせてしまったものだ。再び自己の上達 
に気分が良くなる。浮ついて過去の失敗を掘り起こさないよう、気を付けねば。 
さて、無事に骨から肉を切除出来たら、後は力づくで骨を外してしまうだけだ。 
切り離した右腕は内臓と同じように調理台の隅に置いて、私は残る手足にも同様の作業を 
施しに掛かる。 
最近では魔法や機械ですっぱりと切り落とせてしまうらしいが、私はこの作業にある種の 
芸術性を感じているので、自分でするようにしている。所謂職人芸と言う奴だ。 

ややあって、私は女の四肢を全て切り外した。これらは内臓と一緒に、魔法で適温に保た 
れた保存庫へと仕舞う事になっている。 
昔は人肉は不味いと言われていたらしいが、そんな事はない。当時の人間がそう思い、感 
じたのには色々と理由があるだろうが、まず思い込みが大きいだろう。実際、この国でも 
田舎の方では人肉は余り食べられないようだ。自給自足で間に合っているのだろう。 
次に人肉を食べる状況だ。昔は人肉が食べられたのは余程切羽詰った状況だけだったらし 
い。例えば遭難して、もう周りに食物がない場合などだ。そんな状況で手に入る人肉は、 
それは栄養状態も最悪で痩せこけているだろうから、不味くて当然だ。
また肉と言う物は新鮮過ぎると却って不味い物だ。血や臭いも抜けていなければ、死後硬 
直だってある。肉にはコウソと言う物が含まれていて、それが時間と共に肉を柔らかくし
ていくのだ。さっき解体した肉を保存庫に入れたのはそう言う事だ。余り放置しすぎると 
今度は腐ってしまうので程々にしなければならないが。 
と言う訳で、人肉はちゃんと調理すれば美味しい物だ。事実、過去においても死体を保管 
し食していたとある殺人鬼は、人肉の味をしっかりと堪能していたらしい。 
今の世に生まれていれば名だたる料理人になっていたかも知れないと言うのに、不幸な事 
だ。 
はて、ところでさっきから何かを忘れている気がする。 

205 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2010/12/30(木) 11:03:09 ID:ARhfw/cX
「……あぁ、思い出した」

私は調理台の上に残った女を振り返った。女は生首と殆ど空っぽになった胴体のみになっ 
ている。当然だが生きてはいない。 

ささやき 
えいしょう 
いのり 
ねんじろ! 

とは言えだ、一応この状態でも生き返らせる事は出来る。人間なんてものは極論、心臓が 
突然なくなっても死にはしない。脳に酸素が行かなくなって、脳細胞が働きを失い、結果 
としてその人間が失われるだけだ。大昔には生首にチューブを繋いで酸素と栄養を与え延 
命するなんて試みもあったらしい。昔、寺院にいた頃に聞いた覚えがある。
つまりこの状態でも、ひとまず人間は生き返る。だが当然内臓も何もないから、放ってお 
いてはまたすぐに死んでしまう。 
なので彼女が再度の死を迎える前に、治癒魔法を掛けた。ホイミでもケアルでも何でもい 
い。とにかくこれで、女の欠損した内臓や四肢は全て再生する。 

「お疲れ様でした、マリー様。それでは代金の方をホテルのロビーでお受取り下さい。あ 
と失禁してしまわれたようですが、もし御不快でしたら当ホテルは三時間からの休憩も出 
来ますのでご検討下さい。ロビーの右手には売店もございます」 
 
雇い主の懐に金を落とさせる自分の商売上手な一面に感心しつつ、私は調理場を去ってい 
く女を見届けた。まだ血と尿の臭いに混じって果実の腐ったような甘い香気が漂っている。 
私は顔を顰めた。あの肉は臭み抜きをしっかりとしなければならない。 
遊ぶ金欲しさに食肉提供に来るのは一向に構わないのだが、せめて来る時くらいは香水や 
化粧を落としてこれない物だろうか。どうせ漏らすなりして汚れるのだから、二度手間だ 
ろうに。などと考えつつ、私はやや減額した肉の査定額をロビーの方へと送っておいた。 
 
一仕事終えた私は、気分転換に外へ向かう。ふと今日予約をしていた筈の客がまだ来てい 
ない事に気が付いた。既にディナーの仕込みは終わっていると言うのに、何と言う事だ。 
私の料理を無駄にするつもりかクソ野郎共め。石鹸で頭を殴り砕いてやろうか。 
なんて事を考えながらホテル入り口の回転ドアを通り抜けた。 
風が頬を撫でる。職務に集中して熱を帯びた頭が冷えるのが、心地いい。 

>「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」

だが風に紛れて、ホテル前には暴力的なまでの血の臭気が立ち込めていた。足下から粘着 
質な音がする。見てみると、血溜まりに足を踏み入れてしまっていた。縫いこんだルーン 
で私の調理服は常にキレイで清潔だが、これでは客が来る訳もない。 
あぁそうか。お前らが私の料理を生ゴミ行きにする遠因なんだな。と言う事はそこにいる 
旅人然の連中はお客様か。そうしておこう。その方が物語の進行上分り易い。 
とりあえずはお客様の加勢をしようか。さっさと用事を済ませてしまえ。そうすれば私の 
料理を無事食わせる事が出来る。我ながら何ともRPG的な動機だな。分り易いのは良い事だ。 
なんて事を考えつつ、私は石鹸で盗賊らしき男の頭を殴打した。

「どうだクソ野郎。死ぬほど美味いだろう」

蘇生が不十分、と言うより明らかにパーツの足りていないコイツらには、これぐらいでも 
十分だ。と言うか何だその乱雑な解体の仕方は。美しさの欠片もないじゃないか。 
ちなみに足下に転がっていた何やらキーアイテムと思しき少女は、お客様の方へと蹴り転 
がした。 
どうせ後で治すのだから、問題ないだろう。


【少女を掴んでいた盗賊をぶん殴る。ジェンタイル達に加勢。よろしくお願いします】

206 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2010/12/30(木) 11:03:50 ID:ARhfw/cX
名前:アカム・インスマス
職業:料理人
性別:男
年齢:28歳
身長:180cm
体重:80kg
性格:淡白。ただし料理に関してのみ貪欲
外見:コック帽にコック服。幾つかルーンが縫い込まれている
備考:各地を転々としている。今はトアルのホテルで雇われている
   わりと頭がおかしい部類。こんな世の中だし仕方がない

207 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/30(木) 12:17:16 ID:rsm5N9OS
>>198
>「極東からの旅路で、蘇生を受けた者が凶暴化する、または村や町が闇に包まれるという事件を小耳に挟んだことはないか?」
機械生命体の問いに、オニコは答える。
「いや、ないな。そもそもあちらには蘇生術が全く浸透していない。だから基本的に死者はすぐに灰にしてしまう」
これを文化圏の違う人間に話すと大概仰天される。こちらでは生命活動の停止後も『死』『灰』『ロスト』の三段階で考えるからだろう。
「死人を蘇らせない以上、そんな噂が立つはずもない。村や町が闇に閉ざされるという話もだ。力になれなくて済まない」
>>202
会話の途中から、無数の悲鳴が上がり始めていた。
街の正門方面から、切断したばかりと思われる人間の死体の手足を持ちながら歩いてくる、武装集団がいたためだ。
コヒノモトが囁く。
「オニコ様」
「ああ、同業者だな」
全員が盗賊団『リーベングイズ』の腕章を模した布を着けている。大方ネームバリューにあやかろうとしたのだろう。
>「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」
攻撃的な視線をこちらに向けていたみすぼらしい少女の首は、後ろから伸びた野太い腕によって易々と折られていた。
「これが団員だったら全員の口を封じていたところだが……」
何人かの冒険者は連中と事を構える気らしい。
>>205
ついでに現場のすぐ脇のホテルから、コックと思しき男が飛び出し、盗賊団の一人を殴り倒していた。
それを見たオニコは背を向け、すたすた歩き出す。
「面倒事には関わらないに限る。行くぞ、コヒノモト」
「ついでにあの集団の誰かが団長の名を騙ってくれれば、こちらとしては好都合なんですが」
「そこまで期待はしないが、あいつらが捕縛されようがこの場を切り抜けようが、こちらには何の支障もない」
「それもそうですね。じゃあ予定通り、隕石見学に行きましょうか」
そして二人は、隕石が落ちたとされる山へと歩き出すのだった。

208 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/30(木) 12:48:43 ID:Daq6qm0n
>>202>>203>>205>>207
>「いや、ないな。そもそもあちらには蘇生術が全く浸透していない。だから基本的に死者はすぐに灰にしてしまう」
>「死人を蘇らせない以上、そんな噂が立つはずもない。村や町が闇に閉ざされるという話もだ。力になれなくて済まない」

「そうか、情報の提供を感謝する」
極東の方にまでは死者蘇生は広まっていない。
と言うことは、相手がジェンタイルがやられた手法で事件を起こすならば、蘇生の広まっている範疇に限られる。
彼女達の話では、町や村が闇に包まれたと言う噂も聞いていないようだ。

>「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」
私の思考は悲鳴と共に遮られる。
私は悲鳴の先を振り返って見ると、武装した血まみれの一団がいた。
先頭の男はジェンタイル達が話していた少女の首を掴み、後ろの者達は人体の一部を抱えている。
あぁ、どこにでもゲスな者達はいるものなのだな。
私は悲しみと共に怒りを抱いた。
生き返ることが可能とは言え、痛みは心に刻まれ続けるのだ。

「すまんが、これにて失礼する」
私は女性二人に別れを告げると、私を呼びに来たローゼンと合流する。
ジェンタイルが賊の一団の足下から火を吹き出させ、途中から割って入ったコックらしき男は、少女を掴んだ男を殴り飛ばした。
乱入してきた男は少女を蹴り飛ばして、火の手から遠ざける。

「ローゼンよ、少女は任せた。
そこのコック!貴様は服の後ろから煙が出始めているぞ」
急に火の手が上がったことに動揺していた賊の一団は、持っていたパーツを捨てて襲いかかる態勢に入っていた。

「ジェンタイルよ!合わせるぞ!」
私は予備エネルギー炉から、製造されたばかりのエネルギー炉に活動を切り替え、賊の一団にエネルギー波を放つ。

209 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/30(木) 17:33:15 ID:Hri74E8U
しつもーん! 光の精霊さんはどうしてそんなにフレンドリーなのですか?
『だって君が気付かなかっただけでこっちはずっと憑いてたもの。最初から仮契約済みだったようなもん』
自分には魔法の才能がないと思ってたけど思い返してみれば不思議な事は色々あった。
なぜか呪いにかからなかったり時々すごい勘が働いて危険を察知したりそれに……
『ぶっちゃけたまーに乗っ取ってたし。君って月に1回ぐらい霊的存在との同調率が高くなる時があるよねー。なんでかなー?』
そうそう、乗っ取られらしき現象が起こったのはいつも……
ってバカ―――――ッ!! こいつ分かってて聞いてやがるぞ! ほ、本編行こう!

>200
>「盗賊団のものたちによってお母さんとお父さんが殺されたの。家も、村の人々も、みんな破壊されて…すごくこわかった」
泣き出した少女を何も言わずに抱きしめ、見えざる精霊の気配を睨み付ける。
就職率ドン底で主な進路はニートもとい勇者と言われる魔法学部精霊魔術専攻の知識が役に立つ日が来ようとは。
こいつに離れろと言ったところで無駄だ。
この場合、全ての権限を握るは契約の仲介人……魔法学用語で言うところのブローカー。

>202-203
>「胸糞悪いな」
会話が聞こえないように少女から少し離れて、ジェン君に言う。
「この子放っておけない。契約が解けるまで何かしないように見張ってなきゃ。
契約させたアイツを倒せば解けると思うんだ!」
言うまでもなく、闇の精霊に乗っ取られたらシャレにならない行為をする。
ぶっちゃけジェン君の炎の精霊でも、一歩間違うとうっかり放火してしまう危険な部類の精霊である。
ジェン君が精霊契約をすると言ったとき、風か水か地あたりにしとけと忠告したけど聞く耳持たなかったのだ。

>「なんかグチグチめんどくさそうなときはこれが一番さ!」
「……え?」
少女がヤバそうな奴らに捕まっていた。しまった、目を離すべきではなかった!
「ちょっと! その子を離して! ……嫌ああああああああああああ!!」
気付いてしまった。彼らが持っているパーツに!
キミ達何持ってんの!? え、え、え、バラバラ殺人!? そんなんアリ!?
それってオカンがよく見てる火曜サスペンス劇場の中だけの事じゃないの!?

>「ろ、ローゼン!メタルクウラを呼んでくれ!……俺が時間を稼ぐ!」
「う、うん!」
全速力で走って行ってクウ君の腕を引っ張る。
「早く来て! 女の子が……バラバラに……!」

210 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/30(木) 17:37:10 ID:Hri74E8U
>205 >208
ジェン君はなんとか持ちこたえていた。
忘れがちだが教会員名簿によるとジェン君のクラスは”魔法使い”だ。
今年30になる牧師さんは魔法使い技能も習得して賢者に昇格するらしいが、30歳突破してなくても魔法使いだ! 魔法使いといえば本来後列クラスだ!
ここはクラス”魔法剣士”の僕が少女を救出に行くしかない! ちなみに剣術3級だッ! 
『頼むからもう自殺しないで!
それって子供の時にちょっと齧りました程度じゃん! もしかして”魔法剣士”って恰好が基準!?』
その通り! 魔法使いでも剣士でもなく魔法剣士じゃないとダメなのだ。
肩当てとか胸当てとか付けれて男装向き且つオサレでかっこいいのです。
剣なんて飾りです、偉い人にはそれが分からんのです!

>「どうだクソ野郎。死ぬほど美味いだろう」
乱入したコックさんが、女の子を掴んでいた盗賊を石鹸で殴り倒してくれた。GJ!
そしてこっちに蹴り飛ばす。ちょっと乱暴だけど火から逃がすためだから仕方ない!
>「ローゼンよ、少女は任せた。
そこのコック!貴様は服の後ろから煙が出始めているぞ」
「分かった!」
少女を軽々と抱き上げてから、無意識のうちに魔法による身体強化をしている事に気付いた。
光の精霊は生命属性も管轄するのだ。
少し走ってから後ろを見ると、賊があっち側でジェン君たちがこっち側で綺麗に向かい合う構図になっている。これならいける!
「みんな振り向くなッ! ――フラッシュ!!」
強烈な閃光により視界を奪う、要するに目くらましの魔法を放った!
これがきまれば余裕で逃げられるはず!

211 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/30(木) 17:45:55 ID:Hri74E8U
【>206 歓迎するぜ! わーい、スプラッタだー!(壊)

アニメや火サスは放送してるくせにニュースは一切流れない!?
それがきっと僕達の村クオリティ】

212 :ローティアス ◇8zeVOcEm/k:2010/12/30(木) 21:41:14 ID:0kNLDrc2
>>203->>209
背後からいきなり男が現れ、羽交い絞めにされた
リーベングイズの腕章がついた腕が首の方に移動し、二の腕と肘で挟まれる
(く、苦しい…)
体が空気を要求し、両足が自然とばたつく
少女は腕をくの時になるように曲げ、男の脇腹にぶち込もうとするが、それよりも早く気道がふさがってしまった
(こ、こんなところで死ぬなんて…)
お菓子をくれた男の子の顔と和装の女二人の顔がかすんでいく
どちらかの女は団長などといってくれればなどと気がかりなことを言っている
(まさか、あいつらが…)
脳裏に一瞬、疑惑の念が浮かぶ
だが、少女の意識はそれっきり暗闇に閉ざされ、考える機会すらも失ってしまった
>>210
まばゆい光がホテルの前を覆う
だが、この盗賊団は魔法使いを殺したこともある
皆一斉に目をつぶり回避してしまった

だが、目をつぶっていたがゆえにエネルギー派が発射されたことには気づかず、向かいの壁の方へとぶっ飛ばされてしまった

「あらら、契約者を害するものは動けなくなったようね」
同時にホテルの前の空間がゆらぐ
歪みの中から黒髪・黒目の少女が現れ、契約者である少女の断片が転がっている方へと歩き出した

213 :ローティアス ◇8zeVOcEm/k:2010/12/30(木) 22:24:46 ID:0kNLDrc2
× 契約者である少女の断片
○ 契約者である少女の死体

214 :創る名無しに見る名無し:2010/12/30(木) 22:34:20 ID:5DVLwoaq
名前欄に貼りつけると◇と表示される
これはただ貼りつけただけのときにこう処置される
一般にこれはなりすまし防止の為にある

215 :ローティアス ◇8zeVOcEm/k:2010/12/30(木) 22:42:38 ID:0kNLDrc2
【投稿した後に間違いに気づき、訂正したのですが、ローゼンさんが契約者の少女を抱きかかえたことを失念しておりました。ローゼンの方に向かったとしてもらえると助かります】

216 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/30(木) 22:46:22 ID:Hri74E8U
【>215
了解でーす。規制されちゃったかな!? 乙です。
投下する前に確認したいのでよければ代行を頼んでる場所を教えてくれると嬉しいなー。
千夜の掲示板でもしたらば避難所でもないみたいなので

>214
ありがとー。名前欄がああなってるのは大抵規制された時に代理投稿して貰った時なんです】

217 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2010/12/30(木) 22:57:28 ID:fUwnGOwR
>>213
ローティアスの足元に突如影が生まれた
影からは名も無き大悪魔が姿を現す

「コラコラ駆け出しの悪役君。違うだろー。
貴様に相対する者は既に二組が山へ向かっているのだ」

大悪魔はローティアスに説教を垂れ始めた

「ここで事を構えるのはあまり得策ではない。
来たるべき決戦の地は隕石の注いだ場所だ
さあさ、ここは立ち去って悪役らしくドッシリと構えていなさい」

君は先輩大悪魔の言う事に従ってもいいし、逆らってもいい


【でもそうしといた方がいいと思うな!】

218 :創る名無しに見る名無し:2010/12/30(木) 23:09:09 ID:taNHDvpi
隕石が降り注いだ場所は猿の芸が大当たりして、一大エンターテイメント都市になっているから
でも一日5回公演で猿にも疲労の色が見えてきているらしいぜ?
「きっー、うきっ!(10000人規模の箱では俺の芸が活かしきれない…ここは大型スタジアムを建設するべきか……ああ、なんだか疲れたな。これが年をとったってやつ、か?
思えば生まれてからがむしゃらに芸の道を進んできたけど、俺の猿生ってなんなんだろう)」

219 :ローティアス ◇8zeVOcEm/k:2010/12/30(木) 23:25:22 ID:0kNLDrc2
>>216
【千夜のほうは書き込めないようなので、ラウンジクラシックの代行スレで代行してもらいました。】

220 :創る名無しに見る名無し:2010/12/31(金) 02:03:14 ID:Q0yqsbZ9
>>219
君さ、少しは見なおしてから投下したら?

221 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2010/12/31(金) 04:56:38 ID:XbQWZgHZ
>>206
超越現実的世界観!よろしくお願いします!

>>205>>207>>208>>210>>212

さて、身も蓋もないことを言ってしまうと、実のところ俺はけっこう弱い。
腐っても魔法使いだが、よしんば新鮮だとしてもすなわち今死んだばっかってことだ。死に体には変わりねー。
炎精霊と契約を交わしたはいいが当時から結構パッパラパーだった俺は、
魔法を極めただけで満足してしまい、体術とかは基本的に怠りまくりだった。
魔力を用いない、素の殴り合いならローゼンは愚かその辺の野良犬にも勝てないだろう。
いわんやマジモンの盗賊集団相手をや。炎の海によって一時的に足止めできてはいるけれど、ぶっちゃけ時間の問題だった。
メタルクウラー!早く来てくれー!間に合わなくなっても知らんぞーっ!!

>「どうだクソ野郎。死ぬほど美味いだろう」
と、そこへ現れた救世主は金属ボディの大男ではなく、純白エプロンのコックだった。
石鹸で賊の頭を殴打するという実に原始的で効率的な攻撃方法で、だけれど今の俺には渡りに船の増援だ。
「おおっあんた、超かっこいいぜ!」
欲を言えば戦闘系コックには是非とも例の頸骨へし折るアレとかを披露してもらいたいもんだけど!
あーいうのはリアルで目の当たりにするとドン引き必至なのでやらなくていいです。

>「そこのコック!貴様は服の後ろから煙が出始めているぞ」
そしてようやく待ちに待ったメタルクウラが駆けつけた。石鹸男の攻撃で解放された女の子が、ローゼンの懐へとパスされる。
ローゼンが任せろと言った以上、もう振り向く必要はない。前だけを見て、敵だけを見て。俺達は戦える!
>「ジェンタイルよ!合わせるぞ!」
「っしゃあ!万象一切灰塵と為してやんよ!」
その点において、俺とメタルクウラの意見と呼吸は一致していた。
メタルクウラの放ったエネルギー波に、俺の炎を蔦のように絡めて撃つ。炎の"延焼"因子を使った増幅魔法だ。
エネルギー波の威力はそのままに、その範囲を単体攻撃から全体攻撃に切り替える!
>「みんな振り向くなッ! ――フラッシュ!!」
そこへローゼンの閃光魔法が合わされば、相手の防御を封じつつ逃げ場を潰した三位一体広範囲滅殺兵器の完成!
見た目が派手なローゼンの魔法に気を取られた盗賊たちは本命のエネルギー波をまともに喰らい、遠くの壁に打ち付けられた。

「はっはー!馬鹿でやんの!よし今のうちにとっとと逃げるべ。然るのち然るべき機関に通報してやる!」
実際この騒ぎを聞きつけた近隣住民がギルドを呼びに行っている。5分も待たずにギルドナイト達が逮捕に来るだろう。
女の子はローゼンがちゃんと抱いている。極東二人組も知らない間にここを立ち去っている。俺達がこれ以上ここにいる必要はない。
「石鹸さん!ギルドに事情聴取かけられると面倒だからあんたも逃げたほうがいい……ぜ?」

そして。この足で山脈の調査団に合流しようと踵を返した先に、さっきとは比べ物にならない禍々しい魔力波長を見た。
たった今そこで産声を挙げたかのような存在感の発露。それを醸しだす根源は、どこか現実とズレた異彩を放つ漆黒の少女。
髪と眼の色は、あらゆる光を打ち消してそうなったの如き黒。対照的な白すぎる肌と、身に纏う黒装とが眼の痛くなるコントラストを生む。
>「あらら、契約者を害するものは動けなくなったようね」
黒の化身は、一切の感情を排したうえで偽りの表情を塗りたくったような声で、特に面白そうでもなくそう言った。
知っている。俺は知っている。こいつはあれだ、辺境村で俺の魂に墨を垂らしくさった闇精霊術者。この旅の発端にして、最終目的地。

「ここで会ったが百年目!」
俺はペイントボールをぶつけた。マップに彼女の現在地が表示されるようになった。

>>217

大先輩があんなこと言ってるけど、俺はここで勝負を決める気でいた。
だけどこれってRPGによくある序盤の負けイベントじゃないか?そうでなくてもさっきから俺から負けフラグの匂いがプンプン漂ってるのに。
ここはひとまずお帰り願って、後日改めてアポイントメントをとったうえで菓子折り持参で先方に伺ったほうがいいんだろーか。
なにせこっちは接待の準備もできちゃいねー。お茶菓子はローゼンから接収するにしても、肝心のお茶がないもん。
急な来客に対応するアドリブ力が試される。しまったなー、こんなことならハロワのビジネスマナー講習ちゃんと受けとくんだった。
就活経験者のローゼンなら!こんなときに必要な回答を出せるかもしれねー!

「いいぞ、このままなし崩し的にコメディパートに引き込んじまえ!」

222 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2010/12/31(金) 08:09:13 ID:vnxBYH7N
>>211>>212>>217>>221
私達の連携攻撃によって、盗賊達は派手に吹き飛ばされて、壁に叩きつけられる。
私は盗賊達を皆殺しにするつもりでエネルギー波を放ったのだが、やはり意思を持って生まれてから鍛えてないだけあってか、威力が足りなかった。
しっかりとレベル上げをしなければ。
修行や敵を倒したりして経験値を積み、レベルが上がれば、キラーマシンだろうがヤムチャだろうが強くなるのだ。

>「はっはー!馬鹿でやんの!よし今のうちにとっとと逃げるべ。然るのち然るべき機関に通報してやる!」
悔しいことなのだが、それが最善の手なのだろうな。
私達よりも盗賊達の方がレベルが上なのだ。
まともに戦ったのでは勝ち目が薄い。
私達が逃げてからギルドナイトが来るまでに出る被害を考えれば、心が痛む。
だが、私達も死ぬわけにはいかんのだ。

>「あらら、契約者を害するものは動けなくなったようね」
何だというのだ、このレベルは!
私達や盗賊が虫けらのように見えるレベルの差だぞ。
私は突然現れた黒い少女をパワーレーダーで計ったのだが、計った瞬間に左目が軽く爆発したのだ。
私が計測できる範囲のレベルを超えてるのだ。

>「ここで会ったが百年目!」

「こいつがお前達の言っていた黒い奴か」
パワーレーダーさえ壊れなければ、少女が逃げたとしても、瞬間移動で捕らえることができる。
しかし、私の瞬間移動は、パワーレーダーで捕捉した相手の下にしか行けないのだ。
パワーレーダーを壊すような奴の下には行けない。
そもそも行けたとしても、返り討ちにされるのがオチだ。
ジェンタイルがペイントボールを投げたが、ここで投げるべきはこやし玉だろう。
私はこやし玉を黒い少女にぶつけた。
黒い少女はエリアチェンジをまだしなかった。

>「ここで事を構えるのはあまり得策ではない。
>来たるべき決戦の地は隕石の注いだ場所だ
>さあさ、ここは立ち去って悪役らしくドッシリと構えていなさい」
鼻を摘んだ黒い少女の先輩悪魔が忠告をする。
そのまま去ってくれれば良いのだが。

>「いいぞ、このままなし崩し的にコメディパートに引き込んじまえ!」

「まて、私は尻アスパートしかできない男だぞ!」
そう言って、私はジェンタイルの尻を撫でた。

223 :オニコ・ヒノモト ◆Spbu73/AhFzk :2010/12/31(金) 11:52:18 ID:NkpCDSKG
>>208-222
どこまで行っても悲鳴は遠のかない。血の匂いもますます強くなってくる。町の出口近くまで来たところで、二人は言う。
「まるで仕事中だな、この空気は。さっきの連中は何をやってるんだ」
「そういえば付近一帯の盗賊を狩るための大部隊を出動させたせいで、ここの警備も相当手薄になってるなんて話も聞き――」
二人の横を風のような速度で駆け抜けていくのは、先程の冒険者の一団だ。
機械生命体、首の折れた少女を抱えた魔法剣士、男前の魔道士。コックもいたような気がする。
「おい、姉ちゃんたち!」
その直後、忙しない足音と共に近づいてきたのは先程立ち寄ったギルド受付の男だ。
「なんとかしてくれ! 今逃げて行った冒険者連中が中途半端に抵抗したもんだから、盗賊団を本気で怒らせちまった!」
確かに煤で汚れた盗賊団は、見境なしに戸の閉まった家屋に強行突入しては、死体となった住民を広場に集めている。
放っておけば町は壊滅するかもしれない。そこそこの規模があるだけに大仕事だろうが、向こうは怒りと気力でやり遂げるだろう。
オニコは尋ねた。
「謝礼はいくらだ」
「言い値でいい! 必ず支払う!」
「判った、交渉成立だ。コヒノモト、気が向いたら町の連中をガードしてやれ」
「了解です」
「まあ、すぐ終わるだろうがな」
呟きと同時に地面を蹴り、盗賊団『リーベングイズ』首領は二十人以上の同業者の中へと一瞬で飛び込んだ。
生命力を代償に力を発揮する、刀に酷似したマジックアイテム『桜』を引き抜くと同時に、一人の首を飛ばしていた。
「頭目はどいつだ」
返答を待つ間に、オニコは四人切り倒していた。超高速の剣技を目の当たりにしたならず者たちは、一様に狼狽の色を見せる。
「こ、いつ――」
「答えないなら皆殺しだぞ」
赤く輝く光の刀身は、その間にも呑気に死体を抱えてはしゃいでいた盗賊たちを次々と撫で切りにしている。
「まさか、本物のリーベ――」
叫びを上げかけた一人の喉を『桜』の刀身で貫き、オニコは言った。
「何を寝ぼけているんだ。お前らが音に聞こえたリーベングイズだろうが」
裏返った悲鳴と共に逃走を図る残党も全員斬ったところで、鮮血に塗れた異国の女は光の刃を鞘に納めた。
駆け寄ってきた桜柄の着物を纏った補佐が、労いの言葉をかけてくる。
「お疲れ様です、オニコ様」
「ここの連中に捕まっても面倒だ。すぐ町を出るぞ。服の汚れはお前の術で綺麗にしてくれ」
浄化用の護符を発動させ、オニコの着物の汚れを落としているコヒノモトが聞いてくる。
「どちらへ向かいますか」
「さっきと変わらん。食料だけ用意したら例の山に行こう。街道に出て治安部隊と鉢合わせするのも避けたい」
そしてオニコは、周囲の人間に告げる。
「……判っているだろうが、事後処理は全てそちらに任せるからな。謝礼はギルドの指定口座に振り込んでくれ。受付が会員番号を知ってる」
唖然とした表情でその美貌の剣士を見つめていた町の人々は、ただただ頷くばかりであった。

224 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/31(金) 13:54:48 ID:CCkmJWaL
>212 >217 >221-222
盗賊たち を 倒した!
>「はっはー!馬鹿でやんの!よし今のうちにとっとと逃げるべ。然るのち然るべき機関に通報してやる!」
「やりい! 早く本命やっつけにいこーっ!」

その言葉に応えるかのように、空間が歪んだ。
>「あらら、契約者を害するものは動けなくなったようね」
現れたのは漆黒の少女。僕を操ろうとした闇の化身。ゆっくりとこちらに歩みを進める。
>「ここで会ったが百年目!」
ジェン君がペイントボールをぶつけ、クウ君がこやし玉(相手を追い払う効果だよ!)をぶつける。
漆黒の少女は、何やら先輩らしき悪魔に指南を受けている。
その意外な姿に親近感を覚える。頑張れ、下っ端! ……じゃなくて!
クウ君のレーダーがブレイクする程の力を持つのに実は下っ端なのか!?
“奴を倒したようだな、だがあいつは我々の組織の中では最弱!”なんて展開になるかもしれない!

>「いいぞ、このままなし崩し的にコメディパートに引き込んじまえ!」
ジェン君からコメディパートに入る許可が出た!
>「まて、私は尻アスパートしかできない男だぞ!」
「しり違いだろッ!」
おおーっとこれは……全裸系メカっ子×放火系美少年!? 我々の業界ではご褒美です。
「悪くない……いや、超アリだ……!」
思わず悶えながら壁をばんばん叩く。
『いいよいいよー、我が対価はトキメキだ!』
そうだったのか! 今なら、いつもMP不足で使えなかったあの技が使えるような気がする!
時々ニートと勘違いされるけど実は村役場勤務つまり勝ち組(殉職しまくりでなぜか蘇生費が自費だけど!)の僕が急な来客に対する対応をお魅せしましょう!
「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」
それは面接時の技じゃないかって!? 基本は全て一緒なのだ!
少女を中心に炸裂する閃光。鳴り響く爆音。
つまり爆発。それはコメディの初歩にして基本にして原点にして究極である!
煙が立ち込めてよく見えないが、もしお約束通りだと爆発を受けた敵はアフロになっているはずだ!

225 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2010/12/31(金) 14:33:56 ID:CCkmJWaL
【>219
了解です! あそこって行数制限があるよね。
一応まとめサイトの掲示板でお願いしといたけど管理人さんが忙しそうなのでどうかなー。
ここで代行頼んでもいいらしいのでもし行数制限で大変だったら参考までに

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1283554316/l50】

226 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2010/12/31(金) 16:02:12 ID:BpBpZMJR
「ローゼンよ、少女は任せた。 
そこのコック!貴様は服の後ろから煙が出始めているぞ」
それは参った。私は炎の海から飛び退く。改めて振り返ってみると確かに、白煙の残滓と 
焦げ臭さが残っている。耳を澄ませてみればぶすぶすと燻るような音も背後から聞こえる。 
加えて後頭部がやけに熱い。この分では、見る事は出来ないが本当に燃えているらしい。 
私が今着ているコック服はホテルから支給された物だと言うのに、どうしたものか。まあ 
いいだろう。元はと言えばケチって耐火のルーンを刻んでいないホテル側の怠慢だ。そう 
言う事にしておこう。
なんて事を考えていたら、いよいよ背中が熱い。私は肩越しに氷の呪文を放って、煙を上 
げるコック服を消火する。特殊調理師のクラスになる為に学んだ魔法がこんな所で役に立
つとは思わなかった。 
「みんな振り向くなッ! ――フラッシュ!!」 
盗賊達の全身が強烈な閃光で照らされた。満遍なく、つまり網膜さえも。 
無様に踊る盗賊達の上げる呻き声が酷くやかましい。そもそもお前ら死んだんだろう。角
膜とか混濁しているんじゃないのか。まあいい、とりあえずうるさいから黙らせてしまお
う。 
「ジェンタイルよ!合わせるぞ!」
「っしゃあ!万象一切灰塵と為してやんよ!」 
と思いきや、私のすぐ隣を轟音が閃光を引き連れて走り抜けていった。これでは私の出る
幕はない。だがそれでいいのだ。この世界では余り目立ち過ぎると顰蹙を買ってしまう。 
それに盗賊や悪党を吹っ飛ばすのは往々にして戦士や剣士、魔法使いだと相場が決まって
いる。 
とにかくこれでイベント終了だろう。これで私の料理を無駄にせずに済む。 
と思ったが、どちらかと言えばこれはイベント序盤から中盤で入るちょっと強い敵との戦 
闘っぽい気がするぞ。 
「はっはー!馬鹿でやんの!よし今のうちにとっとと逃げるべ。然るのち然るべき機関に
通報してやる!」  
そら見た事か。次は何だ、どこぞの森でさっきの少女を助ける為の薬草でも取ってくると
か言い出さないだろうな。 

227 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2010/12/31(金) 16:03:42 ID:BpBpZMJR
「石鹸さん!ギルドに事情聴取かけられると面倒だからあんたも逃げたほうがいい……ぜ?」 
要らぬお節介な言葉が投げ掛けられる。だから私はお前達お客様に料理を食べさせるのが 
目的だと何度言えば分かるんだ。いや、面と向かっては一度も言ってないのだが、それで 
も分かるだろう。と言うか察しろ。これから私はお前達に料理を食べさせる為に、用事の 
手伝いとしてパーティに臨時参加するんだよ。と言うかそうしなければ私の存在価値が失 
われる。損なわれる。消失してしまう。 
と、不意に邪悪な気配が場を満たした。血や煙の臭いが、煩わしい喧騒が遠ざかっていく。 
五感がぴりぴりと、唐辛子でも摺り込まれたように痺れを訴える。代わりに高鳴る鼓動と
直感が、声高に伝えてくる。アイツはヤバいと。 
「あらら、契約者を害するものは動けなくなったようね」
「ここで会ったが百年目!」 
いいぞ。見るからに負けイベントであるにも関わらず悪役然の少女に食って掛かる魔法使
いに、私は心の声援を送った。あの少女からは背筋が凍てつくような、恐ろしい気配を感
じる。ここで彼が大怪我を負うなり死んでしまった所を助ければ自然にパーティに参入出
来ようと言うものだ。 
だが突然、少女に何か球状の物が投げ付けられた。続いて漂う、不愉快な臭気。糞の臭い
だ。多くの失禁現場を見てきた私も、流石に少しばかり眉を顰める。 
「ここで事を構えるのはあまり得策ではない。 
来たるべき決戦の地は隕石の注いだ場所だ 
さあさ、ここは立ち去って悪役らしくドッシリと構えていなさい」 
これは予想外だ。だが悪くない展開でもある。これで私はこのイベントにおける、彼らの 
最終目的を知る事が出来た。それにあの少女が帰ればワンクッション置く事が出来る。そ 
の際に私は彼らに協力を申し出る事が可能だ。悪くない。なし崩し的に仲間になるよりは、 
格段にマシな展開だ。
>「いいぞ、このままなし崩し的にコメディパートに引き込んじまえ!」
「まて、私は尻アスパートしかできない男だぞ!」
「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」 
轟音と爆炎が広がった。爆風の煽りを受けたコック帽が私の頭皮を引っ張る。落ちてしま
わないように、私は帽子を両手で保持した。これがなくなったら私のアイデンティティは 
八割減だ。アイデンティティと言えば、今正に進行中のコメディパートをどうしたものか。
自己同一性の喪失、ぶっちゃけて言えばキャラ崩壊をしないようにコメディパートを乗り
切るのは、中々に困難な事だ。
と、帽子の保持の為に手放した石鹸が足下にあるのを思い出した。これをとりあえず蹴飛
ばしておこう。運が良ければそこの黒い少女か、或いはお客様方の誰かがすっ転ぶだろう。 
それでお茶を濁してもらおう。

228 :ローティアス ◇8zeVOcEm/k:2011/01/01(土) 02:42:41 ID:KVpxn1/g
>>221->>227
オレンジ色の液体が入ったボールがこちらに向かって飛んでくるが、ローティアスは体を左に傾けて回避した
が、どうじに足元に妙な色をした弾がローティアスの脇を飛び越え、背後の建物のところで炸裂した
アンモニアとビリルビンが入り混じったような匂いが鼻を衝く
が、ローティアスはローティアスでこの手の匂いには慣れていたので目をしかめる程度ですんでしまった
>「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」
突如、呪文とともに空気が爆ぜた
「せっかく助けに来てやったのになんてことをするんだい」
祝詞ともに漆黒の壁がローティアスの前に広がる
熱と土ぼこりが狂気となり襲い掛かろうとしていたが、いとも簡単に二分割されてしまった
「ただ単に契約者を助けに来ただけだよ。こちらとしても、契約が終わる前に死なれたのでは、胸糞悪いからね」
足元にぶつかった石鹸を足蹴りにし、少女を抱えているローゼンの前へと歩み寄る
「安心しな。取って食おうという気はないよ」
意識を失っている少女の額に手を当てる
「○×△□…」
青ざめていた唇の色が血の気を取り戻し、少女がもぞもぞと体を動かし始める
「お前たちに耳寄りな情報を教えてやるよ。少女のことを救いたいなら、少女の手伝いをするといいかもしれないね」
少女を救う=復讐を成し遂げさせる
暗にこのことを含んだような物言いをし、ローティアスは姿をくらませた

229 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/01(土) 05:59:24 ID:U8M364+0
>>222>>224>>227>>228

ペイントボールとこやし玉をひょいひょい避ける闇少女。弾幕を張るが全て躱されこっちの在庫が底をついた。
>「まて、私は尻アスパートしかできない男だぞ!」
「ぎゃあああああっ!?」
メタルクウラが俺の尻を撫ぜた。艶めかしい触りかただった。
背筋をもの凄い勢いで悪寒と虫唾が駆け抜けていき、全身の毛穴が一気に開く。総毛立つ。
「尻とassで尻assパートってか!やかましいわ!思いつきでわけわからんことするんじゃねーよ!」
ガチムチマッチョのお前がそれやるとシャレになんねーからね!?マジで!
誤解されがちだけど俺はちゃんと女の子が好きなヘテロだよ!ホモが好きなのは女子だけで十分だ!
>「悪くない……いや、超アリだ……!」
「ぜんっぜんこれっぽっちも愉快じゃねーよ!生々しい発想はやめろぉ!」
そうだ。こいつは美少年ハンターを営むかたわらで本業はやっぱり腐女子なんだよな!

余談だけど男と女じゃ根本的にオタコンテンツの楽しみ方が違うらしい。
あくまでマジョリティを考慮した私見だけど、それは息子の有無と同じくらい、男女の間に性差として隔たりがあるそうな。
曰く、男は登場人物に感情移入したり自己投映したりして愉しむが、女は登場人物同士の絡みを眺めることで愉しむのだと。
やおいという文化の生まれた背景には、美形異性のいっぱい出てくるコンテンツにおいて同性は見たくないという感情が根差している。
男が"〇〇は俺の嫁"というように美少女の相手役を自分に設定するのに対し、女は"〇〇×〇〇"と登場人物同士で完結させるのである。
もちろん男にだって百合という楽しみ方はあるし、女にも異性愛ラブコメは根強く好評だけど、やはり全体に占める割合いが全然違う。
よく女オタは腐女子と同じように見られるのを嫌うけれど、なるほど文化としてこれはもう別モノなんだもんなあ。

はい余談終了。本編に戻るぜ!
>「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」
「敵全体に100ポイント以上のダメージ与えてどうする気だぁぁぁぁぁ!?」
賢者の覚える最強呪文なんだよな。勇者がジゴスパーク覚えるまではやまびこの帽子でお世話になりました。
6ではノーコストで撃てる特技がバランスブレイカー過ぎて後半空気だったけどな。かがやく息超強い。
面接では帰れよされたけど、実際敵が襲ってきたらイオナズンほど心強いものはない。会社確実に吹っ飛ぶ。
ついでに石鹸さんがまた石鹸を投げた。この後に及んであくまで石鹸にこだわるたあ、キャラ付けに余念がねーぜ。

>「せっかく助けに来てやったのになんてことをするんだい」
爆発と石鹸のコンボ攻撃を軽くいなし、漆黒少女は前に出る。そろそろ黒少女だの闇使いだの安定しない描写は疲れるなあ。
黒しか特徴ねーもん。いい加減これと決めた呼称が欲しい。さもなくば名を名乗って欲しい。
>「ただ単に契約者を助けに来ただけだよ。こちらとしても、契約が終わる前に死なれたのでは、胸糞悪いからね」
ていうかお前こんなポッピーな喋り方だったんかい。もっと堅苦しくいこうぜ。
>「安心しな。取って食おうという気はないよ」
「さっきからわざと小物っぽいセリフ吐いてないかこいつ。はっ、これは先んじてボケることでこっちの土俵を封じる高等テクか!」
黒子ちゃんはシカトして話を進めた。
>「お前たちに耳寄りな情報を教えてやるよ。少女のことを救いたいなら、少女の手伝いをするといいかもしれないね」
「手伝い……?この子、なんかやらかそうとしてんの?」
これはあとで契約者の娘(これもすげー呼びづらい。あとで名前教えてもらおう)に詳しいことを聞かなきゃだ。
言うだけ言って、好き勝手して。闇精霊契約元の少女は消えた。どっか行った。

230 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/01(土) 06:26:25 ID:U8M364+0
「先ぱーい、あいつの名前教えてくださいッスよぉー!」
俺はさっき(>>217)わざわざ後輩指導にやってきた先輩に聞こえるよう、虚空に声を投げた。
あのお方が聞いていれば、山彦となってあいつの名前が返ってくる。と、いいなあ。こうなったら俺も世界観で遊んでやる。
さて、問題は山積みだ。この女の子をどーにかしなきゃだし、それから山脈の方にも用事がある。あるったらある。
"山脈へ行く目的"はついさっき向こうからノコノコやってきたけど、今度はこちらから出向いてやるのだ。菓子折り持参でな。
盗賊から逃げる過程ではぐれた、あの極東二人組の安否も気になるし、ハムの人との約束もある。そろそろトアルを発つときがやってきたわけだ。

「メタルクウラ。あいつの気、追えるか?ペイントボールも方位磁針も失敗しちゃったからなー」
マジックアイテムである方位磁針も、契約者の方に反応しちゃって肝心の本体相手には使い物にならない。
メタルクウラなら個人の生体エネルギーの波長をレーダーのように追えるから、うまくやれば捕捉できるかもだ。
「んでローゼン。その女の子の相手を頼む。俺やメタルクウラじゃ怖がらせちゃうだろーしなあ」
こういうときのローゼン大明神様だ。精霊すら懐柔するこいつの奇妙な人徳は、閉ざした心のカンヌキを内側から溶かす。
俺達がこの娘に聞きたいのは3つ。彼女がどこの誰で、なんでこんなとこにいて、これからどうしたいのか。
出来る限りのことはしてやりたい。安い同情でも偽善の自己満足でも、寝覚めが悪いことに変わりはないのだから。

そして。

>>227

石鹸のおっさん が 仲間になりたそうな目で こちらをみている! ▽

うーん……勇者と戦士と魔法使いは居るんだよなー。
待望のパーティ四人目が、勇者でもなく賢者でもなく遊び人でもなく、"石鹸のおっさん"って何やねん。
ローゼンも大概勇者っぽくないけれど、まあ魔法剣士って往々にしてそういうポジションじゃん?光属性だし。
だからそれはいいとして。石鹸のおっさんて。クラス石鹸おじさん。遊び人のがマシだ!そういやハムの人とかも居たね。
いやまあこの人も本業は服装からして料理人なんだろうけど。俺の中ではやっぱり石鹸投げて攻撃する見知らぬおっさんなのだ。
だってさー。だってよ?勇者!戦士!魔法使い!……と来て、石鹸おじさん。こらあかんわ。そらビックリマークもつかねーわ。
しかも石鹸おじさんという字面の都合上、石鹸を使ってよからぬ遊びを企む変態しか思い浮かばねーもん。
というわけで。

ニア はい
   いいえ

石鹸のおっさん が 仲間に加わった! ▽

はっはーっ!もー俺達一生シリアスパートにゃなれねーな!
でもこれでいい。だってあんな強そうな敵、まともやり合ったらフルボッコだもん。
こっちの土俵に引きずり込んで迎え撃ってやんよ!

「よろしくな石鹸のおっさん!俺はジェンタイル。自分でもびっくりだけどこれが初の自己紹介だ!」
今までずっと身内で旅してたんだもんな。地の文ですら名乗らなかったもん。

231 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2011/01/01(土) 09:03:41 ID:FLqCra7M
>>224>>227>>228>>229>>230
>「尻とassで尻assパートってか!やかましいわ!思いつきでわけわからんことするんじゃねーよ!」
コメディパートを要求されたので、苦手ながらも必死になって考えた末に実行したのだが、ジェンタイルにダメ出しをされた。
今の私の顔→(´・ω・`)

>「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」
ローゼンの爆発魔法に私も巻き込まれ、頭部装甲がめくれ上がり、二つに分かれてしまった。
私が頭部装甲を直そうとする間もなく、足下に石鹸が滑り込んできた。
私は石鹸による転倒を避けるため、ウサギのようにピョンと飛び跳ねた。

黒い少女は私達のコメディパートを軽くいなして、話を始める。
ジェンタイル達から聞いていた時には、相当な悪者と考えていたが。
今の私にはブラックなキャッチセールスの下っ端にしか見えない。
あれでも私達が束になっても勝てないくらいのレベル差があるのだが。

>「メタルクウラ。あいつの気、追えるか?ペイントボールも方位磁針も失敗しちゃったからなー」

「追えることは可能だ。
奴をパワーレーダーで察知しようとすれば、レーダーが壊れる。
なら、それを利用して探せばいい。
調べた場所で私のパワーレーダーが壊れれば、奴がいるということだ」
私は試しに隕石の落ちた場所をレーダーで調べた。
レーダーが壊れると共に、復元したばかりの左目が軽く爆発した。

「ぎゃあぁぁあ!」
私はわざと叫んだ。
目が爆発するくらい、痛くも何ともない。
しかし、私の捜索方法は計り知れない気の持ち主が大勢いたらアウトなんだがな。

>「よろしくな石鹸のおっさん!俺はジェンタイル。自分でもびっくりだけどこれが初の自己紹介だ!」
ジェンタイルが仲間になりたそうな目をしたコックの男に、自己紹介をしている。
私もするとしようか。

「私の名はメタルクウラ。
教会の名簿に登録されたクラスは宇宙の帝王だ」

232 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/01(土) 10:48:54 ID:ux512f0/
あけおめ! 今年の抱負はとりあえず死なない事かな!
『去年は中の人が自転車で溝に突っ込んだもんね!』
何言ってるの!? 中の人なんていない!
『”中の人なんていません”はなな板の定番ネタだよ! 豆知識として覚えておこう!』
以下本編ッ!

>227
コックさんが石鹸を蹴った。それを見て、風呂で石鹸で滑ってすっころんで死んだトラウマが蘇る。
生き返った時にマッパだった時の衝撃を想像してみよう!
その時も何も見ていないかのように淡々と事務的に職務をこなしていた牧師さんには真のプロの姿を見たものだ。
とにかくもう絶対石鹸トラップには引っかかるものか!

>228
なんてこった! 石鹸トラップを文字通り一蹴し、アフロにもならない!
>「ただ単に契約者を助けに来ただけだよ。こちらとしても、契約が終わる前に死なれたのでは、胸糞悪いからね」
「契約が終わる……!?」
ある条件を満たせば解除される契約ってことか。その条件とは何だ!?
>「○×△□…」
少女が意識を取り戻す。
>「お前たちに耳寄りな情報を教えてやるよ。少女のことを救いたいなら、少女の手伝いをするといいかもしれないね」
「待て! 手伝いって何!?」
先輩悪魔の忠告に従ってか、闇の化身は姿を消した。

>230-231
>「んでローゼン。その女の子の相手を頼む。俺やメタルクウラじゃ怖がらせちゃうだろーしなあ」
「うん」
少女を降ろし、語りかける。
「ごめん、怖かったよね。もうあんな目にあわせないから。
僕はローゼン。目的は……妹を見つけることかな。
君の目的を教えて、なんて聞くまでもないか。湖畔の村からここまで事件を知らせに来たんだよね。
なら大丈夫、もう蘇生術師が派遣されてる頃だと思うよ。そうそう、君の事はなんて呼べばいいかな?」
闇精霊の支配下にある少女がもし目的を言ってくれれば、それすなわち契約の目的だろう。
あらかじめ知っておけば対処のしようがあるってものだ。

クウ君は左目を爆発させていた。
>「ぎゃあぁぁあ!」
「うわぁああ! 何してんの!?」

ジェン君は、コックさんの仲間になりたそうなオーラを察知したようだ。
>「よろしくな石鹸のおっさん!俺はジェンタイル。自分でもびっくりだけどこれが初の自己紹介だ!」
「そこはおっさんじゃなくてお兄さんだしょ! 失礼ですいませーん、根はいい奴なんです!」
10代って残酷!
『ってか普通にコックでいいじゃん。RPGにコックなら普通にアリだし』
>「私の名はメタルクウラ。
教会の名簿に登録されたクラスは宇宙の帝王だ」
自己紹介する流れになった。
「僕はローゼン。光の精霊を従えるイケメンの魔法剣士だ! 生き別れの妹を探している」
生き別れの妹を探す、光の精霊を従えるイケメンの魔法剣士。我ながらかっこいい設定である。ご飯3杯いけそうだ。
教会員名簿に載ってる公式設定ではイケメンなんだから別に嘘ではない。
「さあ出発だ!」
歩き出そうとした瞬間。
「あ」
石鹸に足を滑らせてすっころんだ! 孔明の罠だ!

233 :onikohinomoto ◆Spbu73/AhFzk :2011/01/01(土) 12:05:14 ID:fDiUnbKp
>>224->>232
トアル町のメインストリートから、隕石の落ちたとされる山へと続く道に向かうオニコとコヒノモトの耳に、賑やかな声が届いてくる。
>「急な来客に対する対応その1ッ! 度胸一本勝――負ッ!! イオナズン!!」
閃光が膨れ上がり、轟音と魔力による爆発が町の家屋を数棟破壊した。故郷で人気だったその詠唱を聞き、オニコは郷愁の念に駆られる。
「イオナズンか……懐かしいな」
傍らのコヒノモトも、遠くを見るような目をする。
「ええ……3の盗賊と魔法使いの二人旅は、凄く快適でしたね」
「ああ。素人はすぐに僧侶を入れたがるが、スクルトと全体攻撃と高守備を併せ持つ魔法使いの方が優秀だったな。まあ転職縛りなしという前提だが」
「序盤に楽をしたがるオニコ様は、晩成の勇者がお嫌いでしたね」
「確かに専用装備と呪文は魅力だが、あれを育てるくらいなら賢者に経験値を割り振るな。転職縛りプレイなら要になるのは間違いないんだが……」
「やはり経験値は人数割りで算出した方が楽しめますね。馬車に閉じこもっている連中のレベルが上がるなんてずるいです」
しかし町を吹き飛ばした冒険者連中は和やかだった。明らかに汚物の臭いを放つ団子を投げ合ったり、石鹸で面白おかしくすっ転んだりしている。
ともすれば先程の盗賊の襲撃による恐怖で、精神に異常を来したのでは? と疑いたくなるような光景でもあったが。
いつの間にか町の連中が冒険者と黒い瘴気を纏った少女を取り囲み始めていた。手に手に包丁や金づちなど、武器になりそうな物を携えている。
「盗賊には恐れをなしていたくせに、羽目を外したお笑い集団には容赦ないな、町の奴らも」
「人間なんてそんなものでしょう」
隕石の落ちた山は、遥か遠かった。


そろそろ退場しますわ

234 :創る名無しに見る名無し:2011/01/01(土) 15:23:30 ID:P9yjct3k

このスレの形式だけでなく、いろんな種類の形式があります
このスレは比較的自由、言い換えれば行き当たりばったりのご都合主義な部類
ストーリーがしっかり構築されたリレー小説形式もあります
これに懲りずに色々な形式のスレをみてやってください

235 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/01(土) 15:23:40 ID:eGTMLfoU
あぁ、それにしても当初の想定とは大分異なる流れになってしまった。正直な話ついて行
けないと言うのが本音だ。人間には得手不得手がある。仕方ないじゃないか。とは言えだ、 
おいてけぼりを食わされる訳にはいかない。この世界で置いて行かれた者は死んでしまう。
めちゃくちゃだ。だがやらなくてはならない。さあ、冒険の書を読み込もう。 
 
私の石鹸は無碍に蹴飛ばされ、飛び越えられてしまった。お慰み程度にギャグパートを乗 
り切ろうと目論んだ手法では、妥当な結末か。今はまだこれでいいが今後の身の振り方は 
一度考えなくてはならない。いつまでもお茶を濁し続ける事は出来ないのだ。黒白付ける 
必要に迫られる時が、必ず来る。 
と、不意にさっきまで五感を刺していた悍ましい気配が消失した。健常な感覚が戻ってく 
る。動悸が落ち着きを取り戻す。汗が滲んで不快を握り締めていた両手を解き、エプロン 
で拭いた。コック帽の中にも手を差し込んで汗を拭い、もう一度エプロンを握る。深く息 
を吸い込んで、ゆっくりと吐き出した。留まる事を知らなかった汗が引いて、漸く気分が 
平常になる。毒沼ガエルの調理後に清潔な水で手を洗ったような解放感だ。 
「よろしくな石鹸のおっさん!俺はジェンタイル。自分でもびっくりだけどこれが初の自 
己紹介だ!」 
イベント戦闘を終えて、幕間が訪れる。ジェンタイルと名乗る魔法使いから声を掛けられ
た。どうやら私の意図を察してくれたようで、とても助かる。この世界はつくづく便利だ。
同時に、小難しい事を考えたら負けだとも言える。根本的な思考を放棄すれば、ここは楽
園だ。 
「私の名はメタルクウラ。 
教会の名簿に登録されたクラスは宇宙の帝王だ」 
「何だか人生ゲームの職業みたいなクラスだな」 
と言うのが私の率直な感想だった。宇宙の帝王のランク1は何なのだろう。戦闘員とかだ 
ろうか。私は首を傾げる。或いはサイバイマンだったりするのかもしれない。ヤムチャの 
方が適切かもしれないが。だが面と向かって聞くのはやめておこう。この世界は好き放題 
出来るが、それでも度を越してしまうとキャラ崩壊と言う病に罹ってしまう。キャラとは 
即ちアイデンティティ、自己同一性、自分自身の形そのものだ。それが崩壊してしまった 
ら、最早私は私ではいられない。 
いや、この辺でやめておこう。この事について考える事さえ、キャラ崩壊の遠因になり兼 
ねないのだ。宇宙の帝王のランクについては、気が向いたら彼が勝手に説明するなりネタ 
にしてくれるだろう。 

236 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/01(土) 15:24:36 ID:eGTMLfoU
「そこはおっさんじゃなくてお兄さんだしょ! 失礼ですいませーん、根はいい奴なんで
す!」 
言われてみれば、確かに失礼な事を言われていた。この場合私はどちらに憤慨すればいい
のか。この華奢な美青年に言われるまで私はジェンタイルのおっさん発言をスルーしてい
た訳で。しかし実際に私をおっさん呼ばわりしたのは、やはりジェンタイルだ。やや悩ん
でみたが、どうでもいいと言う結論に達して聞き流す事にした。 
「僕はローゼン。光の精霊を従えるイケメンの魔法剣士だ! 生き別れの妹を探している」

ともあれこれで私が彼らのパーティに参加する手順は全て踏んだ。だがこれはまだ臨時参
加に過ぎない。何故なら私の目的はあくまで自分の料理を無駄にしない事なのだから。厳
密にはまだ彼らの仲間とは言えない。なので戦闘に入っても画面の上に名前が表示された
りはしないし、『めいれいさせろ』を使う事も出来ない。代わりに便利な点も多々あるの
だが。 
「さあ出発だ!」
「あ」 
鈍く重々しい音が響いた。丁度いい、便利ついでに言い忘れていた事があったから済ませて 
おくとしよう。行動理由は明確にしておかないとな。 
 
「わたしのりょうりが なまゴミになるなんて たえられない。あなたたちのようじを 
てつだってあげましょう。そうすれば りょうりを だめにしてしまうこともない
わたしは ちょうりしになるために カントじいんで しゅぎょうをしていたこともあり
ます。すこしだったら えんごが できますよ。ほら このように!」 
 
私は手の平をローゼン達に翳した。細やかな光が溢れ、小気味いい高音が響き渡った。全
回復魔法だ。体力は勿論、魔法力も全快だ。
今の私は臨時参加のモブに過ぎないので、色々と出来る事の範囲が広がっている。アイテ
ムも勝手に使えるし、体力や魔法力が尽きる事はない。戦闘終了後や、大事な戦闘前には
全回復魔法だって使えるぞ。正規の仲間になった途端に性能がガクンと落ちるが、仕様な
ので文句を言わない事だ。 

237 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/02(日) 03:00:03 ID:yRUtB6et
>>230
ジェンタイルの声に再び、地面に水溜りにも似た濃い影が生まれる。
ゆっくりと、大悪魔が浮上して姿を現した。

「あーあいいとも、教えてやろうじゃないか。彼女の名前はね、ローティアスと言うんだよ。
 まだ駆け出しの悪役だが私はどうにも嫌いになれなくてね。精々酷い目に遭わされてやってくれ」

とてもにこやかに、大悪魔は答える。

「ところで、まさか悪魔に対して頼み事をしてタダで済むとは思ってないだろう?」

不敵な笑みを浮かべて、大悪魔は右手を顔のすぐ横に掲げた。
そして指を弾いて、パチンと快音を響かせる。
ジェンタイルの持ち物が、心なしか軽くなった。

「これは頂いていくよ。それじゃあ、また用事があったら呼んでくれればいい」

影に沈んでいく大悪魔が、ジェンタイルに向けて手を開く。
彼の手の平には数枚の金貨が煌めいていた。

【しょじきんが へってしまった!!】

238 :◇8zeVOcEm/k:2011/01/02(日) 18:29:16 ID:LNpkU5WR
「名前はメルフィ。目的は言えないわ…」
復讐などといった日には全力で止められるだろう
ローゼンとは初対面だが、どことなくそういう感じがしていた

ドンッ

突然空気が揺らいだ
だが、少女はそれにすら驚くことはなく、立ち上がり、適当に自己紹介を済ませた

目的を達するためにはこの方がいい
そう判断したのだ


森を抜けた一行が目にしたものはなぎ倒された樹木とクレーターの痕
クレーターの外周は盛り上がっており、ローブを着た調査団が腰をかがめ何やら作業をしている
「なんだこの赤い鉱脈のようなものは」
「新種の石ですね…」
赤い鉱脈をザイルで砕き、袋にいれる
調査団たちは無我夢中で石を採取していた

239 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :2011/01/02(日) 19:55:44 ID:wDje9z6q
>>232->>238
いざ出発と言った矢先にローゼンが石鹸で転んだ。
またローゼンは死ぬのかと私は思ってしまったが、ローゼンは生きていた。

>「わたしのりょうりが なまゴミになるなんて たえられない。あなたたちのようじを 
> てつだってあげましょう。そうすれば りょうりを だめにしてしまうこともない
> わたしは ちょうりしになるために カントじいんで しゅぎょうをしていたこともあり
> ます。すこしだったら えんごが できますよ。ほら このように!」
言ってることは私には意味不明だが、最上位の回復法が使えるのは心強い。
私の復元中の左目もパッと治り、エネルギーも体中に満ち溢れている。
あまりの回復量に、左目を治すはずだったコードが鼻から出てしまったではないか。

>「あーあいいとも、教えてやろうじゃないか。彼女の名前はね、ローティアスと言うんだよ。
> まだ駆け出しの悪役だが私はどうにも嫌いになれなくてね。精々酷い目に遭わされてやってくれ」
ジェンタイルの呼びかけに悪魔が再登場した。
なるほど、黒い少女はローティアスと言うのか。

>「ところで、まさか悪魔に対して頼み事をしてタダで済むとは思ってないだろう?」
>「これは頂いていくよ。それじゃあ、また用事があったら呼んでくれればいい」

「気にするな、ジェンタイルよ。
伝承のように寿命や魂の一部を取られるよりはマシではないか」
私はジェンタイルの肩を優しく叩いた。
鼻から出たコードでな。

>「名前はメルフィ。目的は言えないわ…」
いつの間にか町の人に取り囲まれてると思ったら、契約者の少女のメルフィが立ち上がり自己紹介すると、ドンッという擬音と共に町人達が気絶してしまった。
覇王色の覇気と言う奴か、初めて見たぞ。
さすがは世紀末覇者の気を持つ少女と言ったところか。

「何故かは知らんが私達は町人達の怒りに触れたらしいな。
町人達が目を覚ます前に先を急ぐぞ」
まぁ、悪魔と会話していたのだから、町人に警戒されるのも仕方がない気がする。
途中、道を進んでいくと盗賊達の死体を目撃した。
私達がコメディパートをやってる間に殺されていたようだ。

240 :創る名無しに見る名無し:2011/01/02(日) 20:01:49 ID:2zjQm9Nw
>>238
隕石猿ネタはスルーですか?
どうしてか説明してくれ

241 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/02(日) 22:24:59 ID:XgDa6XQI
>>233
参戦ありがとうございました!オニコさんの文章は大変美文で勉強になります。
是非ともなな板や、あるいはこのスレでお会いできると嬉しいです!


>>231>>232>>236

>「ぎゃあぁぁあ!」
「でええええ!?め、メタルクウラ!なんだその格好!」
眼球爆発もインパクト大だけど、それより何故かメタルクウラの頭に耳がついていた。しかも獣耳。
ツンと天を指す二つの耳は、兎のように見える。金属マッチョのバニー。夢に出そうな光景だった。

>>237
>「あーあいいとも、教えてやろうじゃないか。彼女の名前はね、ローティアスと言うんだよ。
 まだ駆け出しの悪役だが私はどうにも嫌いになれなくてね。精々酷い目に遭わされてやってくれ」
「うわっホントに出た!」
先輩も大概サービス心旺盛だよなあ。一歩間違ったらお話が崩壊しかねない存在だってのに。
いわゆるデウス・エクス・マキナって奴。
それにしてもローティアス。ようやく名前がはっきりしたな。もうこれで黒い少女とか闇少女とか言わなくて済む。
>「これは頂いていくよ。それじゃあ、また用事があったら呼んでくれればいい」
サービス満点とか言ったの撤回!あの悪魔、俺のサイフからギっていきやがった。
名前ひとつ聞くのに高い買い物もあったもんだぜ。ていうか金さえ落とせばまた来てくれるんだ……。
>「気にするな、ジェンタイルよ。伝承のように寿命や魂の一部を取られるよりはマシではないか」
「まあなーってどっから出てんだそれぇ!っていうか何なのその物体!?」
メタルクウラが俺の肩を叩いた。と思ったらそれは鼻から伸びた細長い何かだった。
………あかん、こいつ顔芸が胴に入ってきよるわ。ただでさえビジュアルに訴えかける系は諸刃の剣だってのに!

>「私の名はメタルクウラ。教会の名簿に登録されたクラスは宇宙の帝王だ」
>「僕はローゼン。光の精霊を従えるイケメンの魔法剣士だ! 生き別れの妹を探している」
「騙されるな!こいつら経歴を詐称してる……っ!正しくは未就学児と美少年ハンターだ!」
美少年ハンターが職業なのかは置いといて。世の中ハムの人や石鹸おじさんがいるんだからなくはないだろう。

>「さあ出発だ!」
ローゼンは意気揚々とどこへともなく歩き始め、地面に落ちてた石鹸で滑って転んだ。
あぶねーな。風呂場だったら死んでるぞ。砂利や砂である程度衝撃の分散される野外と違って、風呂のタイルの上は本当に危ないらしい。
歴戦の死亡屋ことローゼンの死因において堂々の一位を飾るだけあって、辺境村の人間は石鹸に対してちょっとだけナーバスだ。

>「わたしのりょうりが なまゴミになるなんて たえられない。あなたたちのようじを 
  てつだってあげましょう。そうすれば りょうりを だめにしてしまうこともない
  わたしは ちょうりしになるために カントじいんで しゅぎょうをしていたこともあり
  ます。すこしだったら えんごが できますよ。ほら このように!」
石鹸さんが回復魔法を唱え、何故かMPも含めて俺達は全回復した。
こ、これはNPCの特権"ご都合全回復"!5において父ちゃんが戦闘終了ごとにホイミかけてくれたのを思い出すぜ!
あくまで石鹸さんはイベントの間限定の仲間というスタンスを崩さないつもりらしい。夢のしずくを取るまでのミレーユ的ポジション。

>「名前はメルフィ。目的は言えないわ…」
ちょっと時系列が前後してるけど俺のせいじゃねえ。もっと巨大な陰謀のなせる業だ。
契約者の少女改めメルフィちゃんと名乗った女の子は、だけれどその目的を明かすことはなかった。
……おーいローティアス。この娘こんなこと言ってるぞ。早速契約者と意志の疎通が出来てねーじゃねーか。
と、そこで大ゴマに突入し、ドンっという尾田栄一郎テイストあるいは久保帯人的擬音によって町民みんなが気絶した。
くっ、なんて霊圧だ!こうなったら俺も卍解して後付け能力を獲得するしかねえ……!
>「何故かは知らんが私達は町人達の怒りに触れたらしいな。町人達が目を覚ます前に先を急ぐぞ」
「だな。ちょっと余談が過ぎて予断を許さねー」
ちょっと強引だった。

242 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/02(日) 22:26:12 ID:XgDa6XQI
>>238

さてさて時間軸は再び進み、俺達のターンは動き出す。
三歩進んで二歩下がる、日進月歩とは言い難くも着実に歩みを進める一行はやがて山脈に至った。
調査団は、既に調査を開始していた。山肌を大きく抉るクレーターの中心で、ローブを着た人集りが作業している。

>「なんだこの赤い鉱脈のようなものは」
>「新種の石ですね…」

見るも鮮やかな石が、隕石の着弾地点から放射状に広がっていた。
墜落地点というか爆心地にはよくある現象で、高温に晒された土の中の鉱物が鋳造されて地表に出ているのだ。
辺境村で俺がメタルクウラに使った炎魔法の応用と、大まかな原理は一緒だ。
これも余談になるけど大昔に人類が銅を初めとした金属を発見したのは、
銅鉱石を含んだ岩の上で焚き火をして燃えカスに銅が混じっていたからだそうだよ!

「ここが例の隕石の落ちたっていう山脈か。石のことはよくわかんねーし、早速ハムの人と合流しよーぜ」
さもねえと、定期的にやってくるコメディパートの餌食になっちまう。

243 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/02(日) 23:32:18 ID:5tLkvDh9
>236-237 >239 >241
転んでそのまま頭を打った。
「ジェン君のバカ!」
気まずいし痛かったのでとりあえずジェン君に八つ当たりをした。
そうだ、ジェン君がちゃんと抱き留めないからいけないのだ。
と思ったが、ジェン君は僕の正体を知っているので面白さ半減である。
早く新しい美少年がパーティー入りしないものだろうか。

>「わたしのりょうりが なまゴミになるなんて たえられない。あなたたちのようじを 
てつだってあげましょう。そうすれば りょうりを だめにしてしまうこともない
わたしは ちょうりしになるために カントじいんで しゅぎょうをしていたこともあり
ます。すこしだったら えんごが できますよ。ほら このように!」

しゃららーん。がばっと起き上がり、キラキラした視線をコックさんに送る。
急に元気になったのは全回復したからだけではない。
「じゃあホテルの料理が毎日食べれるってこと!? すごいすごーい!
安売りの大根とは大違い!」
『誰のせいでケチらないといけなくなったと思ってんだ!』

先輩悪魔が敵さんの名前を教えてくれた。
>「あーあいいとも、教えてやろうじゃないか。彼女の名前はね、ローティアスと言うんだよ。
まだ駆け出しの悪役だが私はどうにも嫌いになれなくてね。精々酷い目に遭わされてやってくれ」
僕は頭を抱えた。
「なんてこった! 名前が二文字も被ってる!」
『どーでもいいよ!』
ジェン君は所持金を取られた。RPGでは財布はパーティーで一つじゃないかって?
あれは多分、誰かのお金が無くなったら結局他の人が買ってあげる事になるので簡略化しているのだ。
>「気にするな、ジェンタイルよ。
伝承のように寿命や魂の一部を取られるよりはマシではないか」
クウ君が鼻から出たコードでジェン君をなぐさめていた。
「鼻毛真拳だ……!」
鼻毛真拳とはボーボボの一族に出てくる架空の格闘技である。
鼻毛真拳を操る毛の一族の生き残りの美少年が、愛する人を守りたい気持ちと
その人に、鼻毛で戦うというまるでギャグ漫画のような姿を見られたくない気持ちの間で葛藤しつつ敵を倒しながら冒険する話……
『どーでもいーよ!』

244 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/02(日) 23:43:35 ID:5tLkvDh9
>238 >242
>「名前はメルフィ。目的は言えないわ…」
「そっか。無理に言わなくてもいいよ」
良からぬ目的である事は間違いない。
メルフィちゃんの手を引いて出発しようとすると、いつの間にか町人に取り囲まれている。
が、世紀末覇者の謎の覇気によって一斉に気絶した!
「す、すごいね、君……」

>「何故かは知らんが私達は町人達の怒りに触れたらしいな。町人達が目を覚ます前に先を急ぐぞ」
>「だな。ちょっと余談が過ぎて予断を許さねー」
「ちなみに僕は剣術4段だ!」
『はあ!? 3級だろ!』
その通り! 剣術4段だったら石鹸で頭を打って死にません!

そして場所は移る。
そんないきなりと思った君は、ワールドマップに出てエリアを移動したのを想像しよう!
>「ここが例の隕石の落ちたっていう山脈か。石のことはよくわかんねーし、早速ハムの人と合流しよーぜ」
「確か約束の場所は……」

>218
「あそこ? うわっ、なぜに一大エンターテイメント都市!?」
そこにはなぜか一大エンターテイメント都市があった。

245 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/02(日) 23:58:37 ID:5tLkvDh9
【>233
短い間でしたがありがとうございました! またどこかのスレで一緒に遊べるといいな!】


246 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/03(月) 12:23:19 ID:zUqZ1q17
ロスは葉巻を口にしながら調査団の様子を余り興味なさげに見つめていた。
無理もない。ロスは女・酒・そして銃以外には大した興味も持たない人種だからだ。
それを一般の人々はゴロツキとも呼ぶ。

「そんな石ころに何の価値があるんだ?気に入った女にでも
渡すってんなら話は違うが。」

その横で、ハマタとホウセイは土嚢袋を手に一心不乱にザイルで
石面を砕いていた。
「おい、山崎!!お前もっとちゃっちゃとやれや!!」

「す、すいません。でも、これホンマ硬いですよ。電動ドリルとか
ないんですか?あ、痛いわ。骨にヒビ入りました……疲労骨折や。」

2人の横で、Tバック1枚の男が隕石を「鎮魂」する為に踊りを行っていた。
この世界ではハイテクと古代的な術が共存しているのだろう。
ロスは男の無駄に照りのある体を見つめ「あ、これはローションだな」
と理解していた。

「この世界には色んなぱぴぷぺぽがあるよねぇ〜……”横のぱぴぷぺぽ!!”
”縦のぱぴぷぺぽ!!”ぱ・ぱ・ぱぴぷぱ!!ぺぽ……ぴぷぷぱ!!」

男の反復横飛びの省略版みたいなのを観察しながら、こいつは
本当に踊り子なのだろうかと疑問を持つのも仕方ない。
彼は単なる調査団の一員、最近アイドルグループで焼肉屋の娘である
フジモトと結婚したショージ調査員だったのだ。

「しかし、あのボウズども遅いな。闇の少女とやらが気になるが……」

ロスは隕石の破片を掴みながらそこへ葉巻を押し付けた。

247 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/03(月) 13:25:35 ID:AEoHi+fu
>>242>>244>>246
私達は隕石の落ちた場所に到着した。
調査団の人達が集まって、隕石やその余波によって生まれた鉱石を調査している。
私の頭は元の姿に戻したし、鼻から出たコードも引っ込めたので、初対面の人達に変な人とは思われないだろう。

>「なんだこの赤い鉱脈のようなものは」
>「新種の石ですね…」
私も赤い鉱石の欠片を拾い、マジマジと観察する。
これと似たようなものを、私は受け継がれたクウラの記憶で知っているような気がする。

>「ここが例の隕石の落ちたっていう山脈か。石のことはよくわかんねーし、早速ハムの人と合流しよーぜ」
>「あそこ? うわっ、なぜに一大エンターテイメント都市!?」
私はローゼンの視線の先を見ると、確かに都市が有った。
しかし、空に浮いている。
私は都市型の宇宙船と見た。
都市型の宇宙船の入り口辺りにある電光掲示板に、猿の芸がやっていると言ったことが書かれてる。

「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」
私は隕石の欠片に葉巻を押し付けている男を指差した。

248 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/03(月) 16:19:42 ID:ze+Eh+dz
「じゃあホテルの料理が毎日食べれるってこと!? すごいすごーい!
安売りの大根とは大違い!」 

「たのしみにしていて くださいね。それにいまから やまにむかうのでしょう?
 たんと おなかをすかせて ください。そのほうがきっと おいしくたべられますよ」

平坦な声色で私は答える。疲れる喋り方だ。 
「あーあいいとも、教えてやろうじゃないか。彼女の名前はね、ローティアスと言うんだ
よ。
まだ駆け出しの悪役だが私はどうにも嫌いになれなくてね。精々酷い目に遭わされてやっ
てくれ」 
大悪魔の粘ついた声が黒い少女の名を語った。そう言えば私も名乗り忘れてしまったな。 
まあいいか、所詮今の私は臨時参加の身だ。彼らと名前を呼び合うような間柄ではない。 
暫くは石鹸おじさんの名前に甘んじていよう。 
「名前はメルフィ。目的は言えないわ…」 
少女の声は微風と聞き間違えてしまいそうな程、小さかった。とは言え私の目的はあくま
で自分の料理を食べさせる事で、少女自体は正直どうでもいいのが本音だ。
なんて事を考えていると、体幹に染み渡るような轟音が響いた。音は放射状に拡散して、 
過ぎ去りざまに町人達の意識を根こそぎ掻っ攫っていった。どさりと町人が倒れる音が四 
方八方から、幾重にも重なって聞こえる。危なかった。モブ扱いに昇格していなかったら 
私も倒れ込んでいたに違いない。 
風が微かな血の臭いを私の鼻腔に運ぶ。首を回して周囲を見渡した。倒れた町人の一部は 
打ち所が悪かったらしく、血と一緒に灰色の脳漿を零していた。食材として採取しておき 
たい衝動が胸の奥底で疼く。私の心臓をくすぐって、突発的な行動を強いる。だが私は死 
体から目を背けてその衝動を押し殺した。脳を大量に欠損した人間はこの世界でも生き返 
れない。バラモスは二度と生き返れないよう腸を食い尽くしてくれると言ったが、実際に 
食われてはヤバいのは脳の方だ。脳が不味いのかは分からないが、食っても食われてもマ 
ズい。そして私は人殺しの称号を得たくはない。今後の行動に多大な支障が生じてしまう。 
諦めよう。 
「何故かは知らんが私達は町人達の怒りに触れたらしいな。町人達が目を覚ます前に先を
急ぐぞ」 
「だな。ちょっと余談が過ぎて予断を許さねー」 
場所が移った。やはりこの世界は便利だと再認識する。 
>「ここが例の隕石の落ちたっていう山脈か。石のことはよくわかんねーし、早速ハムの 
人と合流しよーぜ」 
「確か約束の場所は……」 
ハムの人が誰なのかを知らない私はモブとしての基本に忠実に、ジェンタイル一行の最後
尾に追従して歩く。しかしハムの人か、思わず解体したくなる名前だ。 
「あそこ? うわっ、なぜに一大エンターテイメント都市!?」 
猿がいた。年老いているのか随分と衰弱していて、鳴き声に空元気が混じっている。あれ
では食材にはならないだろう。惰性と強がりで生きている、情熱の骸のような物だ。 
「それで そのハムのひと とやらは どこにいるのですか?」 
言いながら、今の私はモブに過ぎないので話の進行には基本関われない事に気が付いてし 
まった。それに情報があまりにも足りていない。これは失態だ。だが悔やんでも仕方がな
い。 
「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」
私が何もしなくても話は進む物だ。暫くはおんぶ抱っこしてもらえばいいか。 

「それにしても、ハムのひととは なばかりですね
すじばっていて、ぜんぜんおいしくなさそうだ」 
 
お慰み程度に何か喋って、私は話の進展を待つ事にした。我ながら不便な設定にしてしま
った物だ。 


249 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/03(月) 23:29:29 ID:TAsrmr7D
>246-247
>「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」
ハムの人ことバーニーさんを発見した。

>「しかし、あのボウズども遅いな。闇の少女とやらが気になるが……」
「お待たせー! 綺麗な石だよねーそれ……ん?」
隣では、芸人さんが芸を披露していた。
>「この世界には色んなぱぴぷぺぽがあるよねぇ〜……”横のぱぴぷぺぽ!!”
”縦のぱぴぷぺぽ!!”ぱ・ぱ・ぱぴぷぱ!!ぺぽ……ぴぷぷぱ!!」
「あははははっ! あそこに行って猿と一緒にステージやればいいんじゃないかな?
きっと人気者になれるよ!」
そう言って空中エンターテイメント都市を指さす。

>248
>「それにしても、ハムのひととは なばかりですね
すじばっていて、ぜんぜんおいしくなさそうだ」
石鹸さんが微妙に話に入れなさそうなオーラを出している。
そりゃあ僕達の目的とかを知らないままついてきたんだから当然である。
そういえばバーニーさんにも話してなかったし、この辺で今までのあらすじを説明することにした。
「僕達三人は辺境村で平和に暮らしていたただの村人だ。
しかしある日、闇の少女ことローティアスが教会の牧師に成りすまして陰謀を繰り広げていた。
それに気づいて正体を暴くも逃げられてしまった。
世界の行く末を憂いた僕達はローティアス討伐の旅に出たのでした!」
こんな感じで合ってるよね!?という視線をジェン君に送り、続ける。
「おそらく奴はここに現れる! この隕石はただの隕石じゃない気がする。それに……」
一回言葉を切り、少し間を開ける。絶妙な演出効果ってやつだ。
「あそこにいかにも決戦にふさわしいステージがあるじゃないか!」
またもや空中エンターテイメント都市をびしっと指さした。

250 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/04(火) 00:07:23 ID:i+QyAJUg
>>ローティアス

ローティアスの周りに不自然な影がにじり寄るように差した。

「やーぁローティアス、頑張ってるじゃないか。その調子でいけよ?
 ところであの少女に目的を喋らせなかったのは中々悪くなかったぞ。
 物語には『溜め』が必要だからな。ショックな情報は、大々的に明かした方が面白い物だ」

漆黒の影から、声だけが響く。
姿なき声はローティアスに対して親しげに言葉を続けた。

「そして、私がお前に知恵を貸してやろうじゃないか。いいか?
 あの旅人達が少女をお前の元に連れてきたらな、お前は少女に教えてやるんだ。
 『その旅人達はお前の目的、つまり復讐を止めようとしている』
 『そいつらがいる限り復讐は出来ない』とな」

くつくつと喉を鳴らす笑いを挟んで、影から湧き上がる声は更に続く。

「そして同時に、少女に更なる闇の力を与えてやればいい。あの娘はきっと旅人達を殺そうとする。
 それをお前は高みの見物するんだ。あの旅人達は少女を可哀想な物だと思ってる。
 もし少女と戦う事になったとしても剣や拳は曇り、呪文は鈍るに違いないさ。
 少女が旅人達を殺しても、旅人達が少女を殺しても、愉快な結末が待っている。どうだ?なかなかいい案だと思わないか?」

さて、と影は一旦言葉を切る。

「それじゃあ私は、お膳立てをしてやろうかな。お前はゆるりと待っているがいいさ。ショーのステージでな」

そう言って、影はローティアスの傍から消え去った。

>>249

今度はローゼン達を囲むように、影が這い寄る。

「やぁやぁ旅人達、よく来たね。ローティアスはこの先で待っているよ。相手をして、そして負けてやってくれ。
 君達はいい具合に弱っちそうだからね。彼女に悪役としての自信を付けさせるには丁度いいかなと思ってね」

声が途切れ、代わりにパチンと指を弾いた音が響き渡った。
同時にローゼン達を囲んでいた影が渦を巻き、一箇所に集中し始める。
影は次第に円状になり、魔方陣へと変化した。

「それに乗れば空中都市のど真ん中、ショーのステージに飛んでいける。素晴らしいショーを楽しみにしているよ。はっはっは」


君達は影の言う通りにしてもいいし、しなくてもいい

251 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/04(火) 04:13:01 ID:hTCSdxTd
>>244>>246>>247>>248>>249

>「あそこ? うわっ、なぜに一大エンターテイメント都市!?」
……ほらあ、言わんこっちゃない。
どうやら時既に時間切れ、コメディパートは這い寄る混沌の如く俺たちの背に手をかけていたのだった。
「えー、ええー、えええー……」
どうするんだよこの展開!隕石の謎を求めて山脈に来たら!一大エンターテイメント都市って!
なんでわざわざ"一大"とかハードル上げるかなあ!?流石の俺も突っ込みきれないよ?
しかも一大エンターテイメントと言いながらコンテンツは猿芸のみ。やばいよー潰し効いてないよー。

「一日五回講演だってよ!この猿どもが労基局に訴えたらどうするんだろうな!入れ知恵してやろうか!」
そろそろ愛玩動物達も自分の可愛さに甘えてないで貪欲に利益を求めるべきだよね。
猿は芸を身に付けたが、実際のとこお金が入るのは使用者の懐だ。労働者にペイされるのは朝三暮四のご飯だけ。
ひっどいピンハネもあったものである。芸を身に付けられるのだから、学だってきっと身につくはずだ。
六法全書と判例集を紐解けば自分の才能をもっと活かす方法なんていくらでも転がっているというのに!
ん?じゃあなんで法学部の学生はみんな起業しないかって?……ははっ、金がねえからに決まってんだろ。

>「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
 ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」
「さすがメタルクウラ!転がってきたネタ放置での軌道修正に痺れるぜ!だが任せろ、俺たちが拾い切る……!」
>「しかし、あのボウズども遅いな。闇の少女とやらが気になるが……」
>「それにしても、ハムのひととは なばかりですね すじばっていて、ぜんぜんおいしくなさそうだ」
俺たちはハムの人と合流した。なんかまたキャラが増えている。このおっさんの年末年始が想像できちゃうぜ!
そんで石鹸さんはその口調の設定引き摺るのな。もはや食い物の話しかしないただのおっさんじゃねーか!
キャラ付けを間違うと俺のように悲惨なことになる。このままだと本気で突っ込み専門になりかねないことぐらいわかってるよ!
しかしながらボケというのは実に難しい。ネタに体張れるローゼンや、存在が出オチのメタルクウラにはどうしても遅れをとる。
だってよー、あいつらボケの為なら躊躇いもなく死んだり変形したりするんだぜ!?敵わねーよ!
こんな連中と旅を続けていたら、いやでも突っ込み型に定向進化しちゃうというものだ。
余談になるけど定向進化って生き物としてはわりかし容易い部類らしいよ。
パンダっていんだろ、あいつら笹食うためだけに肉球増やしたりするんだぜ。それぐらい簡単に、遺伝子ってやつは流動する。
まあよくよく考えればそうでなけりゃ品種改良も遺伝子組換えもここまで発達できないだろうから、納得っちゃー納得だ。

さて、余談も終了したところでストーリーラインがいささか煩雑になってきた。
因縁と伏線もいくつか組みあがってるし、ここらでひとまず整理してみるのもいいだろう。
「というわけでローゼン先生お願いします」
>「僕達三人は辺境村で平和に暮らしていたただの村人だ。
 しかしある日、闇の少女ことローティアスが教会の牧師に成りすまして陰謀を繰り広げていた。
 それに気づいて正体を暴くも逃げられてしまった。世界の行く末を憂いた僕達はローティアス討伐の旅に出たのでした!」
「えらい端折ったな!」
なんで田舎の後輩悪魔が暴れた話から一気に世界の行く末を案じてんだよ。
いやまあローゼンの言ってることには何一つ間違いも矛盾もないのだけれど。
これが事実ってことは、……俺たちってなんて無軌道な人生送ってるんだろう!刹那的に生き過ぎじゃね!?

252 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/04(火) 04:15:58 ID:hTCSdxTd
>>249>>250


>「おそらく奴はここに現れる! この隕石はただの隕石じゃない気がする。それに……」
おっ、ついに光の契約者ローゼンの面目躍如か。昔っからこいつの勘はよく当たる。
宝くじがあたるとかそーいう実益的なことじゃなくて、例えば一緒に観てるアニメの展開をなんとなく言い当てたりとか。
ネタバレしくさってこの原作厨め!とかイケメンの癖にいっちょ前に女の勘かーと当時は憤慨したり感心していたけれど、
そーか、光精霊って未来の暗示も含むんだよな。あっもう一つだけ余談にスペースを使わせてくれ!
アニメのセル画とCGや背景の微細な差異を見分けて、シナリオ上の未来を予測する視聴者は時々居るらしい。
例えば背景の中にセル画の岩が混じっていたら、次の瞬間あれが落石してくるな、程度の予知。素直にすげーと思った。
>「あそこにいかにも決戦にふさわしいステージがあるじゃないか!」
「うわー恥ずかしい!」
なに俺未来予知とか言っちゃってんだろ!こいつがそんな難しいこと考えるわけないじゃん!!
ていうかこいつエンターテイメント都市行きたいだけちゃうんか!

と、突っ込むか突っ込むまいかの苦悩を俺がしていると、もうなんだかおなじみになってしまった黒い影。
大先輩の登場である。
>「やぁやぁ旅人達、よく来たね。ローティアスはこの先で待っているよ。相手をして、そして負けてやってくれ。
 君達はいい具合に弱っちそうだからね。彼女に悪役としての自信を付けさせるには丁度いいかなと思ってね」
「分かりやすいフラグを立てにくるなあ!」
露骨すぎるわ!大先輩はこのためにわざわざこんな山脈くんだりまで出張してきたんかい。
そのうち仲間になったりするんじゃねーだろうな。まあ歓迎だけどさ。誰が代わりに馬車に向かうかはさておき。
大先輩は指パッチンで瀟洒な魔方陣を喚ぶと、それに乗るよう促してきた。
>「それに乗れば空中都市のど真ん中、ショーのステージに飛んでいける。素晴らしいショーを楽しみにしているよ。はっはっは」
ビジュアルに見合わぬ快活明朗な笑い声だった。

「おいおいどうしますよ。これ乗ったらいきなりオンステージのオンエアバトルだってよ。
 お前らネタの仕込みはできてるか?死亡フラグの乱立はオーケー?未来のお笑い界は俺たちの手にかかってるぜー」
俺は襟に留めたピンマイクの調子をチェックした。ステージマイクは実のところ殆ど飾りで、芸人はピンマイクで音を拾うのだ。
俺たちはこれから前人未到のど迫力多人数漫才に挑もうとしている!
相手はローティアスただ一人。こっちにはハムの人を始めとした名うての芸人達が集っている!数の暴力の勝利だ!
俺たちトーシロがうまく立ち回れるか心配だけど、ちょっと恥ずかしい体験談とか混ぜて楽しくトークしてやるぜ!
「観客は野菜と思え!いいぞベイベー笑う客はジャガイモだ!笑わない客はよく訓練されたジャガイモだ!
 ほんっとスタジオは地獄だぜェーフゥーハハハァー!」
殆どノリと勢いだけで。俺は真っ先に先陣切って魔方陣へと飛び込んだ。

253 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/04(火) 19:19:36 ID:4nxBRHxM
(なんかもうさ嫌になってきたよね)
楽屋のベンチに腰掛けた一匹のサルが煙草をふかし始めた
「うき。うきき(これだけ人気なのに給料一つ上がらない。むしろ逆に下がってる)」
もう一匹のサルが隣に座り、その言葉に大きくうなづいた
「うき。うきききき(この前よ、決算書見たら、株主への配当だけ増えてた)」
さらにもう一匹のサルがやってきて、カバンから紙切れを一枚取り出した

○○年第一期損益計算書
売上 10000万ゴールド
人件費 3000万ゴールド
株主配当   1万ゴールド

○○年第二期損益計算書
売上 50000万ゴールド
人件費 2500万ゴールド
株主配当  10万ゴールド

「うき!うきき!(なんて経営者だ)」
「うききき!(きっと、ベンツとか乗り回しているに違いありませんぜ)」
「うき!(ストライキだ)」

次から次へとサルが集まりだす
サルたちは一斉にプラカードを作り、皆一斉に掲げだした

うききき(ベースアップ!)
うきき(配当の値下げ!)
うき。うきき(給料あげろ)

空中エンターテイメント楽園都市中央にある劇場
老人・子供・女・男とわず580円と書かれたポップコーンを片手に席に座りっている
「まだかな」
「遅いわね」
「早くしろよ」
ポップコーンを口に運び、パンフレットを指で叩き、鋭い視線で垂れ幕を見つめている

ビリビリビリ

封切りの音ともにサルたちが一斉に出てくる
あるサルは空中―でターンし、別のサルが受け止める
さらにその上に別のサルがのり、一斉にプラカードを掲げだした

「おい、これはどういうことだ」
「こんなの聞いてないぞ」
「金返せ」

ある観客はポップコーンを投げつけ、ある観客は罵声罵倒を浴びせる
思ってもみなかった反応にサルたちは右往左往し始める

「いまだ。皆殺しにしろ」

楽屋裏にて待機しているこわもての男たちが武器を一斉に構えだした
同時に垂れ幕が下がり、男たちが両側から詰め寄る
サルたちは一斉に前の方にいた男にむかって飛びかかった

「うぎゃー」

サルの牙と男の肩が重なり合う
赤い液体のようなものがサルの上にかかる
男は歯を食いしばり、拳に力を込める


254 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/04(火) 19:23:48 ID:4nxBRHxM

「おめえ。なかなかやるな。だが、それもこれまでだ」

拳は前に向かって動き始め、サルの腹を貫く
ニスで塗られた舞台の床の上に臓物が散らばり、血の花が咲く

(うき。うぎゃー)

貫かれたサルの腹から拳が抜かれた
サルを拳で貫いた当の本人はサルを足蹴りにし、舞台の中央へと寄せる

「ひい、ふう、みい。これで全部だな」

肉塊を指差し、数を数える

「はい。楽屋。照明全て確認しましたが、残党はいませんでした」
「撤収するぞ」

サルによるサルのための反乱はこうして幕を閉じ、この一件は闇に葬られることとなってしまった



エンターテイメント都市脇にある火葬場
一人の老人が台車の上に載せられている袋を炉の中へと放り込んだ
「これまでこきつかってすまんかったな。来世は幸せになっておくれよ」
男は手を合わせ、胸で十字を切る
男とサルは何のつながりはない
だが、サルたちがこき使われ、苦しんでいることは噂を通じて知っていた
(すまん。俺にはこれしかできん。どうか許しておくれ)
もう一度男は手で十字を切った

ドスン

何かが床に落ちる音がした
(おや、珍しい)
男は体を丸め、落ちた袋に手を伸ばす
袋からサルの手が伸び、男の首に手がかかる

「…た、たのむ、離しておくれ」

男の体が宙に上がった
男は酸素を求め、足を前後左右に動かす
男の足はサルの腹を突き抜ける
サルの腹にはこぶし大ほどの穴が開き、あるべきものがそこにはなかった

(ぞ、ゾンビか!)

男の指がポケットに突っ込まれる
指先に何かに触れた
生存を確信した男は何かをつかみ、投げつける

サルに液体がかかる
サルの動きは止まらない

ベキ

男の首が折れ、手足がたらりとぶら下がる
サルは雄たけびをあげ、両腕で胸をたたく
袋の口が開き、サルたちが一斉に飛び出る
どのサルもみな目に生気はなく、黒々としていた

255 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/04(火) 21:34:26 ID:F0GlP2sC
>>247>>248
「それにしても、ハムのひととは なばかりですね
すじばっていて、ぜんぜんおいしくなさそうだ」 

「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」


コックらしき男とツルピカの宇宙人らしきものがバーニーへ向け話しかける。
バーニーは両手を広げジェンタイルとローゼン、そして2人へ向け歓迎の意志を現す。
「筋ばっかで悪かったな、給食のおっさん。これでも年齢は50代後半だ。」

「ウソ言うなや。俺しってんで、お前還暦越えてるらしいやん。」

ハマタが陰険な笑みを浮かべながらザイルの中身を見せ付ける。
大量の鉱石を手にし、これで一儲けを企んでいるらしい。
ホウセイは右腕にサロンパスを当てながら沢山来た来訪者に少しだけキョドっていた。

「だ、誰ですの?この人ら……ちょ、1人明らかにドラゴンボールの
フ○ーザですやんか……」

狼狽するホウセイを尻目にローゼンは突如出現した
地方都市を指差す。

「あそこにいかにも決戦にふさわしいステージがあるじゃないか!」

バーニーは45口径の二丁拳銃を手にしながらその方向を睨む。
その横ではジェンタイル達の旅の経緯が語られていた。
ハマタは鼻をほじりながら、ホウセイは嫁に携帯メールを打ちながら
聞いていた。
「僕達三人は辺境村で平和に暮らしていたただの村人だ。
しかしある日、闇の少女ことローティアスが教会の牧師に成りすまして陰謀を繰り広げていた。
それに気づいて正体を暴くも逃げられてしまった。世界の行く末を憂いた僕達はローティアス討伐の旅に出たのでした!」

「山崎、その絵なんやの?メール?」

「これ顔文字ですやんか〜知りませんの?」

「顔文字?なんやそれ、自分知ってる?」

2人の会話は置くとして。
バーニーの長年の戦士としての勘があの場所から放たれる尋常ならざる気配を
感じていた。

「よし、ボウズども。丁度魔法陣も来たところだ。
これ以上は我慢がならねぇ。俺達の道を阻む野朗はジューシーなステーキにでも
して三浦湾に投げ捨ててやろうぜ。」

バーニーは魔法陣へ葉巻を投げ捨てると勢いよく飛び込んでいった。

256 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/04(火) 22:13:57 ID:4nxBRHxM
>「す、すごいね、君……」
メルフィ自身に自覚はない
なので、なぜ、ローゼンがそういうことを言うのかわからなかった

そのまましばらく歩くと赤い鉱脈が刻まれたクレーター痕にたどり着いた

「これ、なんだろう」

座り込み、赤をのぞく
赤く染まった雲はながれ、自身の顔も赤く染まっている

「きれいな赤…」

ぼんやりその色を眺めていると、突然、声がした

>「それに乗れば空中都市のど真ん中、ショーのステージに飛んでいける。素晴らしいショーを楽しみにしているよ。はっはっは」

見るからに苦労人ぽいッ声に頭を下げると、魔方陣が現れた
なんとなくだけど、ここに飛び込めば、復讐が遂げられるような気がしたので、えいやと飛び込んでみることにした


「おかしら。発見しましたぜ」
「ああ、間違いない生き残りだ」
「どうします?」
「このままじゃあ、組織の全貌が知れ渡ってしまう。殺すぞ」
クレーター脇の茂みがかさかさと揺れる
リーベングイズの腕章をつけた美形の男たちは獲物を抱え、魔方陣の中へと飛び込んでいった


257 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/04(火) 22:19:27 ID:H2ekHEiH
>>248->>255
私の予想通り、葉巻を吸っていた男がジェンタイルの言っていた人物だった。
ローゼンは話の展開を知らない者達のために、今までのあらすじを語る。

>「だ、誰ですの?この人ら……ちょ、1人明らかにドラゴンボールの
>フ○ーザですやんか……」
一人の男が私を間違えやがった。

「違う……私はフリーザの兄の作り出した機械生命。
メタルクウラだ」

>「やぁやぁ旅人達、よく来たね。ローティアスはこの先で待っているよ。相手をして、そして負けてやってくれ。
>君達はいい具合に弱っちそうだからね。彼女に悪役としての自信を付けさせるには丁度いいかなと思ってね」
またローティアスの先輩の悪魔がやってきた。
負けてやってくれとふざけたことを言っている。

>「それに乗れば空中都市のど真ん中、ショーのステージに飛んでいける。素晴らしいショーを楽しみにしているよ。はっはっは」
悪魔が魔法陣を出した。
明らかに罠に見える。
しかし、ジェンタイルと葉巻の男が魔法陣に飛び込んでしまった。

「ちっ、これでは行くしかないではないか!」
私も魔法陣に飛び込む。
周囲の景色が変わり、気がついたときには、私達は野球場に立っていた。
観客席には生体反応の無い猿達が着席している。

「ほう、私達が戦っても相手にならないと言いたいのか、あの悪魔は」
確かにローティアスと直接戦っても、奇跡が起こらない限りは敗北確定だ。
悪魔にしても、未就学児達がスーパーサイヤ人と戦うようなものを見ても、つまらないと思ったのだろう。

「だが、私は野球なんてやったことが無いぞ。
ジェンタイルよ、お前はやったことがあるのか?」

258 :創る名無しに見る名無し:2011/01/04(火) 22:20:54 ID:wyBEodWY
ローティアス ◆8zeVOcEm/kがアスペなのはよくわかった
猿ネタはなかったことにして

259 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/04(火) 22:27:01 ID:i+QyAJUg
>>253>>254

(あぁもう、世話の焼ける奴だ)

影の中で一連の流れを見ていた大悪魔は頭に右手を添えて、困った表情を浮かべた。
彼はローティアスの傍に影を這い寄らせると、影から右手だけを覗かせて指を鳴らす。
たちまち影が形を得る。細長い触手となった影は四方八方に伸びて、ゾンビと化した猿とローティアスを絡め取った。

「ほらほら急げ、もう旅人達が来てしまうぞ。いいか?悪役って言うのは基本的に正義の連中を待ち受けなくちゃいけないんだ。
 遅れてやってきたりしたらカッコがつかないだろ?中にはそういう事をしてもサマになるのもいるが、お前にはまだ早い。
 もう一度言うぞ?悪役は常に正義の連中の先に回っていて立ちはだかった方がカッコ良いんだ。分かるな?質問があったら聞いてやるぞ?」

悪役の基本を説明しつつも、大悪魔は影の触手でローティアスをショーステージの中央へと運ぶ。

「ほら、これからの手順は覚えているな?もし忘れてしまったなら>>250を読むんだぞ。
 基本を覚えるって言うのは大事な事だ。出来れば言う事を聞いて欲しいな」

同時に猿達を観客席やステージの下、照明の上などに潜ませた。

「いいか、ゾンビ猿達は戦闘になったら少女の援護として飛び出させてやれ。
 細かい所はお前の自由だが、あくまで援護にしておいた方が少女が映えるぞ」

>「ほう、私達が戦っても相手にならないと言いたいのか、あの悪魔は」

「来たか……。ふぅ、何とか間に合ったな。じゃあうまくやれよ、ローティアス。
 これ以上はお前の為にならないから手は貸してやれないが、応援しているぞ。失敗してもめげるなよ」

【お節介だけど許して欲しいな!】

260 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/04(火) 23:27:44 ID:H2ekHEiH
>250 >252
>「観客は野菜と思え!いいぞベイベー笑う客はジャガイモだ!笑わない客はよく訓練されたジャガイモだ!
 ほんっとスタジオは地獄だぜェーフゥーハハハァー!」
魔法陣に飛び込むジェン君を見送りながら、かばんに着けている猿股をはいた白猫のマスコットに願掛けをする。
「白猫さん、僕に力を!」
白蛇さんではなく白猫さん。遥か古に猫耳娘と共に悪の皇帝を打倒したという伝説の英雄である。
道中で幾度となく死んだが決してへこたれず、その回数は後世ギャグ化されるほどだったので、死に芸の開祖とも言われている。
ちなみに彼の伝説は“猿股をはいた猫”という絵本でよく知られているよ!
『君は死んだらいけないんだからそれに願掛けたら逆効果なんじゃない? まあいいけど』

>255
>「よし、ボウズども。丁度魔法陣も来たところだ。
これ以上は我慢がならねぇ。俺達の道を阻む野朗はジューシーなステーキにでも
して三浦湾に投げ捨ててやろうぜ。」
バーニーさんを見送りながら、手鏡を取り出して髪を整えながらキメ顔を作る。
「完璧! 今日も最高にかっこいいであります!」
記念すべき初ステージだ。何人の美少年が見ていることだろう!

>257-258
「ちっ、これでは行くしかないではないか!」
クウ君が飛び込んだとき、名も無き精霊の声が聞こえたような気がした
ローなんとかはマジ空気読まないだって!? 
そりゃ空気の流れを読むのは風の精霊使いの力だ。諦メロン!
風の精霊と言えば、ここで衝撃的な事実をお教えしよう!

シルフっていんだろシルフ 小さくてかわいいあの風の精霊。
あいつら四大精霊の元ネタがパラケルススって人が書いた「妖精の書」なんだけど
それではシルフどう描かれてるか知ってる? でかくてごっついんだって!
風の精霊を召喚してごっつい物体が「アタシシルフ、今日からあなたのパートナーよ☆」とか言ったら寒すぎるわ!
「寒すぎて風邪ひきますね。これこそまさに風邪の精霊」ってやかましいわ!!

何はともあれ風の精霊といえば炎の精霊と並び立つ主人公属性!
我こそはと思う人は元ネタに忠実な風の精霊に挑戦してみよう!
『美少女口調で喋るマッチョなおっさん精霊を従えて登場しろってか!? これ以上芸人増やしてどーする!』

>256
名も無き精霊相手に脳内でネタの予行演習をやっている間に、メルフィちゃんも魔法陣に飛び込んだ。
「後はキミだけだ! 置いて行かれるなんて僕が許さないぜ! 飛び込んで飛び込んで!」
石鹸さんを魔法陣に入るように促す。
「残ってる人返事してー! よし、いないな!?」
返事はなく、茂みが風に揺れているだけ。
「イケメン芸人いきまーす!」
誰もいないのを確認してから満を持して飛び込む。真打は最後に登場するものなのだ!

261 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/05(水) 00:22:44 ID:dn5qz+8S
>257
魔法陣の先は、野球場でした。観客席は猿ばかり。言うまでもなく管轄外だ!
念のため言っておくが、僕は鉛筆と消しゴムを前に妄想を繰り広げられるような便利な人種ではない。
ただ美少年が好きなだけだ。それが二人以上いて様々な人間関係が繰り広げられればもっと楽しいだけの話である。
>「だが、私は野球なんてやったことが無いぞ。
ジェンタイルよ、お前はやったことがあるのか?」
「野球……まさか! じゃんけんをして負けた方が脱いでいくというアレか!?
光の精霊よ、どうか僕に未来を見通す力を……!」
この勝負は絶対に負けられない!
僕は世の男装キャラに横行するポロリで人気を取るような安易な真似は断じてしない!
だって女バレした上で好かれても何の意味もないのだ!
『ポロリするほどありませんからー、残念ッ!』
そうそう、男物の胸当て装備すれば余裕で分からなくなりますからーってバカ―――――ッ!
どうでもいいけど別に貧乳ではない! 萌えヲタ御用達のアニメや漫画じゃないんだからこれ位が普通だ!

262 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/05(水) 19:25:18 ID:ZieBtrZu
魔法陣の先に待っていたのは芝生、そして煌々たる証明。
いや、照明だった。
既に野球のユニフォームに着替えたハマタとホウセイが巨大なフリップを立てて
ジェンタイル達を待ち構えていた。
こいつら、いつの間にいやがった?なんて突っ込みはどんどんして欲しい。

「第一回、ガキの使いやあらへんで!!チキチキッ!!お猿さんと一緒、
大野球大会ぃ〜!!」

ハマタの大声が球状に反響する。
ホウセイは魔法陣から現れる仲間達にユニフォームを配りながら
やたらと周囲を気にしている。
どうやら、極度の怖がりらしい。
「ちょ、なんなんすかここ。マジでやばそうですやんか……」

服を脱ぎ捨て、筋骨隆々の半身を見せ付けるバーニー。
その体には刺青が入れられている。
間違っても極東のいるという仁義と暴力の怪物・893ではない。
あくまで彼の趣味なのだ。

「ベースボールか?ならユニフォームなんていらねぇよ。
俺の体がユニフォームだ。どうだ?イカしたデザインだろ?」

そう言って背中の中央に描かれた髑髏と鴉の刺青を見せる。
その横では魔法陣から新たなメンバーが現われた。

「浜田さん、ザキさん、それにハムの人やないすか。」

現われたのは、エンドウ。白ブリーフ1枚で髪にポマードを
べったりと付けた小太りの男だった。
エンドウはジェンタイルとローゼンを確認するなり
やけに頬を赤らめてその尻を、見た。

(うわ、なんて池面なんだ。すごいな、しかしとんでもない
池面だな……)

「で、あの少女とか言うガキどこやねん。
はよシバキたいわ〜」

ハマタは芝生の芝を抜き取りながら咥えタバコをふかし始めた。



263 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/05(水) 19:41:20 ID:vgeBag0G
>>259
ローゼンたちが来る少し前
「アドバイスは受けるが、計画の邪魔してもらいたくないわね」
スタジアム中央に陣取っているローティアスとサルに触手が伸びる
ローティアスは触手を振り払い、サルたちをスタジアムに着席させる
猿は言葉をしゃべることはできないし、野生動物だ
従わせるのは並大抵のことではないのだが、ローティアスとサルはテレパシーみたいなもので話すことが出来るらしく
従わせるの朝飯前だった

>>261
猿はしょせん猿だ
芸をやるやつもいるが、サルたちにはその気はない
「うききー!(人間たちは我々を粗末に扱った)」
ローゼンたちがちかづくやいなや、一斉に向き直り、跳躍
楕円軌道の頂点に達したところで腕を天に向け、爪を伸ばす
「うきー!(粗末にした代償を払えー!)」
天に達した物体は重力の作用により下に向かって落ちる
これに振り下ろす力を加えれば、数倍にも数十倍にもなる
本能手にそれを知ってかしらずか、サルたちは同時に腕を振り下ろし、ローゼン・メタルクウラ・ジェインタイル・バーニーの肩にその爪をたたきつけた
これがヒットすれば肩から脇腹に欠けて裂傷が出来、あたりは血で真っ赤に染まるはずだ

それから遅れること数分。メルフィが到着した
メルフィの目に入ったのはローゼンたちに襲い掛かる猿たち
「ベキラマ!」
メルフィの手に魔方陣が発生し、炎の口を開ける
サルたちはそれに飛び込むかと思いきや、突然炎が消えてしまった
「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」
盗賊のかしらの手にはナイフで胸を貫かれたメルフィが横たわっており、その隣には獲物を持った盗賊たちが出口をふさいでいた


264 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/05(水) 22:31:19 ID:0LEYv40n
「やぁやぁ旅人達、よく来たね。ローティアスはこの先で待っているよ。相手をして、そ 
して負けてやってくれ。 
 君達はいい具合に弱っちそうだからね。彼女に悪役としての自信を付けさせるには丁度 
いいかなと思ってね」 
黒い影が明るい声色で私達に語りかける。それにしても見事なまでのフラグ発言だ。予想 
と言うのは裏切る為にある。弱っちいから負けて欲しいだなんて、この世界では勝ってく 
れと言っているような物だ。 
「観客は野菜と思え!いいぞベイベー笑う客はジャガイモだ!笑わない客はよく訓練されたジャガイモだ! 
ほんっとスタジオは地獄だぜェーフゥーハハハァー!」 
「よし、ボウズども。丁度魔法陣も来たところだ。 
これ以上は我慢がならねぇ。俺達の道を阻む野朗はジューシーなステーキにでも 
して三浦湾に投げ捨ててやろうぜ。」 
「ちっ、これでは行くしかないではないか!」 
律儀に一人ずつ台詞を吐いてから、旅人達とハムの人とやらは魔方陣に飛び込んでいく。 
軽妙で電子的な高音を残して、三人は姿を消した。 
「後はキミだけだ! 置いて行かれるなんて僕が許さないぜ! 飛び込んで飛び込んで!」 
若干無遠慮な力加減で背中を押された。私の立ち位置は臨時参加のモブであって、こう言 
う時は大抵一番最初か最後に行く物だと思う。だがまあ、今更言っても仕方のない事だ。 
「それにしても 「おいていかれるなんてゆるさないぜ」 ですか。なかなか うれしい 
ことをいってくれますね でもそれってわりと フラグだとおもうのですけど」 
主人公的な立場の人間が放つ「死ぬな」の一言は、結構な割合で逆に死刑宣告となる。随 
分とひねくれた思考に、口元が歪な自嘲の笑みを浮かべた。本当ならここで感動の一つで 
もしておくものだが、そうすると本格的にフラグになり兼ねないし、何よりそう言うのは 
私には向いていない。私はそんなキャラじゃない。
「なんだかわかりませんが このさきにいるやつをたおせば あなたたちのようじは 
おわるんですね そしたら ようやくわたしのりょうりを ふるまうことができます」 
平坦な口調で私は語った。私は料理に関してのみ貪欲な、無感情な男なのだ。 
だからこれでいい。コメディパートには付いて行けないが、冒険に付いて行くくらいなら 
出来なくもない。まずは最低限だ。適応は徐々にしていこう。 
そして私は魔方陣に足を踏み入れた。

明滅、 
左右に波打って歪んだ景色が混濁する。奇妙な耳鳴りが頭の中で反響している。 
だがそれも長くは続かない。視界は徐々に安定して、音が鳴り止むと私は見知らぬ場所に 
いた。土の匂いがする。降り注ぐ白光が眩しい。見回してみると、どうやらここは野球場 
らしかった。何故野球場なのだろう。最終的にボスを殴り飛ばして星にする為だろうか。 
野球場だけに「まだ終わってない!ドでかい逆転ホームランを打ってやろうぜ」とか言っ
たら私も一気に主人公格に成り上がれるだろうか。 

265 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/05(水) 22:34:26 ID:0LEYv40n
などと考えている内に、ユニフォームが配られた。だがこれを着てしまったら私のキャラ 
が一気に瓦解してしまう気がする。メイド服を着ていればどんな悪逆非道の女だってなん 
たら系メイドと名付けられるように、服装と言うのは一番分り易い自己主張なのだ。この 
世界では特にだ。逆にどんなに几帳面で心優しく尽くしてくれる少女でも、ジャージを着 
ていたらまずメイドとは認められないだろう。
と言う訳で私はユニフォームの着用を丁重に断っておいた。 
「うきー!(粗末にした代償を払えー!)」 
甲高い鳴き声はとても耳障りだった。頭上高くから悍ましい外見に成り果てた猿が振って 
来る。鋭い爪が照明の光で獰猛に閃く。けれども私には関係ない。何せ私は、猿の狙いに 
は含まれていなかった。この世界では言葉だけが真実だ。逆説、明記されていない事は起
こらないし、そこには割り込む隙間が生まれる。 
例えば彼らに降り注ぐ猿達が何匹いるのか、それは未知数なのだ。例え目の前で起きてい
る事であったとしてもだ。
なので私は目立ち過ぎない程度に見せ場を借りる事にした。
収納のルーンの縫い込まれたエプロンのポケットに右手を潜らせた。冷たい金属の感触が 
返ってくる。金属の棒を握り締めて、ポケットから抜き出した。先端には重量のある金属 
の直方体。両端には尖った凹凸が満遍なく刻まれている。ミートハンマーだ。 
緩やかな曲線を描いたグリップが手に馴染む。 
ハンマーの重みを勢いに乗せて、ローゼン達の方へ一歩踏み込んで振るった。 
白銀色の軌道上には猿の腕がある。骨の砕ける感触がハンマーを介して腕を伝う。重い抵
抗がハンマーを阻むが、そのまま振り抜く。 
私が殴った猿は他の何匹かを巻き込んで地面に落ちた。すかさず、体重を掛けて猿達の肘 
と膝を踏み抜いた。確実に一匹ずつ、四肢の関節を粉砕する。  
ゾンビは死なないが、こうしておけば動けない。動かない死体はただの死体だ。 
「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」 
嫌らしい声が背後から聞こえた。振り返ると何やら少女が死んでいたが、別段気にしない
でおこう。どうせ生き返るんだ。死んだからって何だと言うんだ。

266 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/06(木) 00:11:27 ID:Mhu12RHn
>>253>>255>>257>>260>>262>>263>>265

「野球場て!」
魔方陣を抜けて早々、俺は突っ込んだ。いやいやマジで。なんですのんこれ。
俺のすぐ後をハムの人とその愉快な仲間たち、それからメタルクウラと続いて転送されてくる。
>「ほう、私達が戦っても相手にならないと言いたいのか、あの悪魔は」
「んで、野球か……なんだよこのスポーツまんがにありがちな"スポーツで決着"展開は!」
そりゃ直接暴力に訴えたら、負けるのは俺たちだろうけどさ。いやそれならなおさら!
連中にとっては自分の土俵で戦ったほうがいいんじゃないのか?騎士道精神のつもりなんだろうか。

>「第一回、ガキの使いやあらへんで!!チキチキッ!!お猿さんと一緒、大野球大会ぃ〜!!」
「げえっ!もう順応してやんの!」
流石にベテランだけあってアドリブの即応力が高い。
俺なんかこっからどれをスルーしてどれを突っ込んだらいいのかすら判断つかねーっつの。

そっからしばらくして石鹸さんとメルフィちゃん、それから大トリにローゼンがこっち側に跳んできた。
なんでこいつらみんなして野球展開に疑問を持たないんだろうね!もしかして俺がおかしいのかなあ!?
>「だが、私は野球なんてやったことが無いぞ。ジェンタイルよ、お前はやったことがあるのか?」
「自慢じゃねーけどスポーツなんてかけっこの時点でやったことねえよ。野球って、キックベースの大人版だろ?」
>「野球……まさか! じゃんけんをして負けた方が脱いでいくというアレか!?
 光の精霊よ、どうか僕に未来を見通す力を……!」
「えっそういうアレなの!?」
じゃあこのバットとボールはどう使うって言うんだ!最終的に全裸で棒と玉を振り回す遊びに発展しかねないぞ!
なんてこった、凄く楽しそうじゃん。やっべー、メジャーとかタッチとかそういう話だったんか。読んでねーけど。
あ、H2はなんとなくわかる。そういうことだろ?字面的にな!まあ閑話休題。
「って、それじゃメタルクウラどーすんだよっ!?」
全裸じゃん、こいつ!流石出オチ担当だけあるぜ。

しかし戦力が一人減ったのは痛い。メタルクウラが全裸故に戦力にならないのなら、俺たちが少しでも着膨れするしかない!
ちょうどなんかユニフォームが配られてるしね!これ着れば負け二回分は稼げる。
>「ベースボールか?ならユニフォームなんていらねぇよ。俺の体がユニフォームだ。どうだ?イカしたデザインだろ?」
「アンタもかああああああ!」
全裸率二倍だよ!凄い上昇率だよ!このままじゃ男衆がみんな脱ぎかねない。
こういうのは女子とやるから楽しいんだろーがよ!あっ本音出ちゃった。まあいいや。
一応我らが一行にも女子はいるにはいるけれど、片やイケメン片やロリ(?)だ。後者はマジでヤバい。

>「で、あの少女とか言うガキどこやねん。はよシバキたいわ〜」
ハマちゃんもブレねえなあ。なんかその傍にいる新キャラの視線が俺の尻を捉えて離さないのは気のせいだと思いたい。
つーかこのおっさんもブリーフ一丁かよ!え?なに?なんなの?いつのまにこんなに変態が増えたの?
こいつら揃いもそろってなんだって今この場で脱ぎ出すかなあ!よりによるにも程があるぜ!
ふう。とりあえず突っ込みはこんなもんかな。はい場面は次に進むよー。

267 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/06(木) 00:14:04 ID:Mhu12RHn
>「うきー!(粗末にした代償を払えー!)」
猿が跳んできた。いやあれ猿か!?なんか凄いビジュアルになってますけど!
具体的にはかなりゾンビーな腐敗具合の体を振り乱しながら、重力を目一杯使った挙動でその爪が俺たちに迫る!

余談だけど、ばっちい武器ってのは本当にヤバイらしい。
雑菌まみれの刃で切られると、体の深いところまで毒をぶち込まれるようなものだからだ。
つまり破傷風。大昔の戦場では、よくウンコや獣の血に浸した武器を使っていたらしい。即席の毒属性攻撃ってわけだな。
RPGやバトル漫画によくある"血染めの剣"っていうのは、見た目の禍々しさはもちろんそういう実質的なところも理に適ってるのである。
ちなみに破傷風の"風"ってのは病気のことだよ。傷が破れて起きる病気。
だからよく言われる痛風の由来も、"風が吹くだけで痛い"じゃなく単に"痛い病気"のことなのです。
それはともかくこいつらは飛んで火に入るなんとやらだ。俺の炎で焼き尽くして――あ、やべ。間に合わねえ。

>「ベキラマ!」
俺の炎じゃない炎。横から一閃来たかと思えば、それはすぐに消えた。
声のした方をとっさに見れば、メルフィちゃんが腹から剣先を生やしていた。
えっ。
猿が来る。だけれどその爪が俺たちを引き裂いたりしなかった。
同じく視界の端から現れた銀色の塊――厨房によく見る、肉を叩いて柔らかくする、片手持ちのハンマー。
アレが猿を、伸ばした腕ごとジャストミートし、場外ホームランをかっ飛ばす。ポテンヒットを踏みつけて処理するのは、
「石鹸さん!」
だった。さすがNPCを自負するだけあって、咄嗟の行動に余念がない。
だから俺は、自分のやるべきことをできる。

>「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」
メルフィちゃんを刺したのはこいつか。盗賊然とした男。そいつは血染めの動かない少女を抱いて、そしてこちらを見た。
その目へ向けて、ニュークリアバルカン!
光より早く到達する炎の火線は、光より強烈に致命的に盗賊の眼を灼く!
「ローゼン!」
俺は鋭く叫んだ。嘆願するように叫んだ。助けて、とは言えない。だってメルフィちゃんはもう死んだ。
だから俺は"それ以上"を、ローゼンに懇願する。助ける以上の最良を、心のなかで土下座する。
生き返り縛りは俺たちにしか適用されないとはいえ、死の苦しみがなくなるわけじゃない。
こいつらは何のために、殺した?それはメルフィちゃんが死ぬに値する理由なのか?
コメディパートががらがらと瓦解しておく音が、幻聴が。いやにひどく耳をついた。
後ろは見るもんだと?
「だったら後ろも見えなくしてやんよ。――なあ、メタルクウラ!」

268 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg:2011/01/06(木) 03:07:44 ID:Mhu12RHn
>>259-267
>「野球……まさか! じゃんけんをして負けた方が脱いでいくというアレか!?
>光の精霊よ、どうか僕に未来を見通す力を……!」
なにっ!野球とはそんなルールだったのか!
私はハマタからユニフォームを受け取って、イソイソと着る。
私は服を着る習慣などは無いのだが。

>「って、それじゃメタルクウラどーすんだよっ!?」

「安心しろ。私はもうユニフォームを着ている。」
ズボンは尻尾が邪魔で履けないので、上だけだがな。

>「うきー!(粗末にした代償を払えー!)」
生体反応の無い猿達が天高く舞い上がり、私達に向けて鋭い爪を振り下ろす。
私の体を猿の爪では引き裂くことはできなかった。
私のメタルボディが甲高い音を立てて弾き返す。
私が弾き返した猿を巻き込むように、コックが猿をハンマーで殴り飛ばして他の猿にぶつける。
そして、ひとまとめに倒れた猿達の四肢をコックは素早く砕くのであった。

「見事だ」

>「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」
私は声のした方を見た。
メルフィが刃で貫かれていた。
幼い命が消える。
私は、怒った。

>「だったら後ろも見えなくしてやんよ。――なあ、メタルクウラ!」

「あぁ、そうしよう。
こいつらが見るのは地獄だけだ。
私は……俺はどんなに泣いて許しを乞おうが容赦はしない」
たまにはこの震える熱き魂を、クウラの残した忌むべき冷酷無慈悲な衝動に委ねるのも良いだろう。
俺を怒らせたこいつらに罪がある。

俺はクウラの能力をベースに作られている。
奴が俺達を操る時に使いやすいようにするためだろう。
故に、能力の強弱は別にするとして、クウラや奴の一族ができることは大抵はできる。
できないのは、変身ぐらいだ。

俺はメルフィを貫いた賊に手のひらを向けると、賊の体を宙に浮かす。
運の悪いことにジェンタイルに目を潰されていなければ、最後の光景を見ることができたのにな。
十分な高さに上がったので、向けた手を強く握りしめる。
ボンッと良い音で、賊は木っ端微塵に爆発した。

「はっはっはっは、汚い花火だったな」

269 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/06(木) 03:52:33 ID:TvOfv2eg
>264
>「それにしても 「おいていかれるなんてゆるさないぜ」 ですか。なかなか うれしい 
ことをいってくれますね でもそれってわりと フラグだとおもうのですけど」
そうだった! 危ない危ない。慌てて言い直す。
「ぐ、ぐずぐずしてると置いていくんだからなっ!」

>262
>「ベースボールか?ならユニフォームなんていらねぇよ。
俺の体がユニフォームだ。どうだ?イカしたデザインだろ?」
「すごい! それってルーン!?」
さらにパンツ一丁のおっさんが現れた! 妙な視線を感じるんですけど。
「何? なんか付いてる?」

>263 >265
>「うききー!(人間たちは我々を粗末に扱った)」
猿が襲い掛かってきた。というか猿のゾンビ!
アンデッドは光の精霊使いにとっては浄化してくださいと言わんばかりの相手だ。
>「ベキラマ!」
>「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」
「メルフィちゃんッ!」
ちょ、ちょっと待て! お前らどこから出てきた!?
気付くと石鹸さんがハンマー振り回して大立ち回りしてくれていたからよかったようなものの、もしそうでなければ死んでいただろう。
メルフィちゃんは血まみれで動かない。
ごめん、もう死なせないって約束したのにまた死なせちゃった。
僕は死ななきゃ何も出来ないダメな奴だから許してね。
あーあ、そもそも最初から死ねない死に芸人なんてコンセプトからして無理があったんだ。

ジェン君が叫んだ。
> 「ローゼン!」
鋭い叫びでも、そこに込められた想いは手に取るようにわかる。
意外だった。それは責めるような気持ちは少しもない、切なる懇願。
他の人には頼めない事を頼む時のような縋るような気持ち。
あの人に任せておけばなんとかしてくれるという全幅の信頼。
まるで普段バカにしている姉に頼みごとをする時の弟みたいに思えて、自然に笑みがこぼれた。

270 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/06(木) 03:56:41 ID:TvOfv2eg
気付いた時には、体が動いていた。
「……分かってるって! 作戦は”僕に任せろ”って感じ!? プリザーベイション!」
盗賊からメルフィちゃんを奪い返し腐敗阻止の魔法をかける。これでゾンビ化はしないはずだ。
死んでしまったものは悩んだって仕方がない。メルフィちゃんにとって最良の事は何か。
答えは簡単、次に目が覚めた時には闇の契約が解けていることだ。
契約を掌握する者、ローティアスは必ずここにいる。姿を隠して僕たちが右往左往するのを見てる。
「これあげるね、何回死んでも決してへこたれなかった伝説の英雄だよ。
僕にはもういらない、もう死なないから!」
メルフィちゃんを横たえ、猿股をはいた白猫のマスコットを握らせる。
そしていつかのように虚空に呼びかける。
「そろそろ舞台にあがったらどうだ? 華麗なる悪の華。――シャイニング」
気配を消している者や闇の魔法で隠されているものを暴き出す魔法。白日のもとに暴かれない真実なんてない!
『行くよローゼン、本契約後初めての連結《リンク》だ!』
来て! そう思うや否や、魂が人で非ざる者と繋がりあう感覚。
次の瞬間には、手に壮麗な光輝く剣が握られている、否、正確には手を通して連結している、具現化した精霊。
どちらが主導権を握るでもない、互いに互いを共有した状態。それがミソだ。今の僕は剣術3級のヘッポコではない!
「お相手は僭越ながらわたくしめが――!」

>268
もうやっつけたのか。流石に早いな! サルももう一掃されつつあるし。
>「はっはっはっは、汚い花火だったな」
「全くだ、決戦開始を告げる花火にしては汚すぎる!」
とはいえ、僕達が先輩悪魔にはめられて全く見当違いな場所に連れてこられた
もしくは先輩悪魔に逆らってローティアスが全く別の場所に行ったという可能性が怖いところだが。
なんか急に心配になってきたよ!
頼むから出てきてくれー! ここまでやって相手が出てこなかったらバカみたいだ!

271 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/06(木) 06:28:39 ID:igEcbS4U
>>264->>270
猿の腕がハンマーによってあらぬ方向に曲がった
どういうわけか知らないが、ほかのサルも巻き添えを食らい、後頭部を強打
さらに人の足がサルの腕や足が砕かれ、辺り中に悲鳴がこだまする
(本当にこいつらが光の勇者なのですか…)
額に手を当てため息をついた
やっていることはどこからどう見ても正義の使者がすることではない

だが、これで駒はそろった
もうあと少しで願いをかなえることが出来る

「ようこそ光の勇者たち」

腹に手を添え恭しくお辞儀をし、天を見上げる
サルたちの肉塊がベンチには散らばり、契約者である少女は盗賊達によって殺された
その盗賊たちも目を撃ち抜かれ、今はもう息すらしていない

>「そろそろ舞台にあがったらどうだ? 華麗なる悪の華。――シャイニング」
スタジアムが光に覆われ、虚構が姿を消す
虚構の代わりに姿を現したのはがらんどうの広い空間
空間の手前の方は無数の棘で覆い尽くされ、背後に何があるかうかがい知ることはできない
その真ん中には三つに裂け口のようなものがあり、その上にローティアスが立っていた
>『行くよローゼン、本契約後初めての連結《リンク》だ!』
少年の周りが光のリングで覆われ、リングが少年の手の方に集まる
集まったリングは剣となり、松明と化した
明かりは棘の根元にあるごつごつとした岩肌を照らし出し、ローティアスの黒髪を染める
「こいつの願いは世界を滅ぼすこと。私はこいつの願いをかなえるためにそこにいる。お前たちに恨みはないけど、願いを邪魔するというなら容赦はしないよ」
ローゼンたちの後ろでメルフィの体と盗賊の体が浮かび上がった
メルフィの体から何かが零れ落ち、バウンドする
盗賊の体と少女の体は部屋の中央でくるくると回りだし、口の方へと吸い寄せられていく
「リンク!」
言葉とともに怪物の口が開き、少女と盗賊の体は飲み込まれてしまった
同時にローティアスの体も消え去り、棘をまとったか怪物が闇に覆われる

ギャルルル

怪物の声が空気を揺らす
棘をまとった背中から人間を10人ぐらいまとめてもなお足りない光の柱が数百本単位で打ち出される
それらの柱は天まで到達し、今度はUターン
世界中のいたるところに着弾し、森を、家々を自重と炎によって破壊していく
むろん、ローゼンたちも例外ではない
今まさに巨大な柱によってその生涯を終えようとしていた


272 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/06(木) 11:28:13 ID:sl1fYGmH
漆黒の影が遥か天上に浮いていた。
影は虚空に腰かけて、眼下に広がる光景を無感慨な細めた目で見下ろしている。
輝く無数の光柱が天へと打ち上げられ、しかし天上に届くことなく世界へ落ちていく様を。

「……まったく、お前は最後まで人の言う事を聞かなかったな」

自分の隣にはいない黒の少女に向けて、影は呟いた。
目を瞑り、少しだけ眉間に皺を寄せて彼は諳んじる。

――いいか?悪党はただ悪事の規模を大きくすればいいってモンじゃない。
例えばレベル1のスライムが世界を滅ぼすと息巻いたところで、滑稽なだけだろう?
ましてやお前が今いる所は始まりの村から出て間もない町だ。
そんな所で、たかだか少女と盗賊を生贄に捧げて世界を滅ぼすか。
それじゃあ、安っぽいんだよ。大きなコップにほんの少しだけ果汁を注いで、後は全部水で薄めたような悪事でしかないんだ。
そうじゃなくても、悪役になる方法は幾らでもあったんだよ。それこそ可哀想な少女の悲しみを利用して、
闇の力で染め上げて人殺しをさせる程度でも良かったんだ。
そこから少女に「悪いのは君を、両親を、君の村を救わなかった世界だ。この世界が間違ってるんだ」
とでも囁いてやれば、そこから世界滅亡に繋げる事だって出来た。
小さな悪事が、実は深淵なる計画の氷山の一角だったと話を展開させても良かった。
同じ生贄を捧げるにしても、特別な種族や力を持った人間が必要だとする手もあった。
色んな人間から心の闇を抽出して集めてまわるとか、特撮じゃあ定番のやり口だってあるじゃないか。

影は滔々と、高みから下へと流れる清流の滑らかさで喋り続けた。
けれども、はたと気が付く。或いは思い出す。
既に少女は悪事を始めてしまっていて、自分の傍にはいないのだと言う事を。

「……まぁいいさ。例え聞こえていなくても、見えてはいるだろう。ここはそう言う世界だ。
 私は精々、お前を見届けてやるさ。いつかお前が立派な悪役になれる事を願いながらね」

それに、と彼は一言付け加える。

「ちょっとばかし、気になる奴もいるし……ね」

273 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/06(木) 14:34:15 ID:JmTI2OkL
>>263
「うききー!(人間たちは我々を粗末に扱った)」

とんでもないスピードで猿達が飛び上がりバーニー達を強襲する。
しかしバーニーは慌てる様子はない。猿に負けないスピードで
腰に装着された45口径拳銃を構え次々に迫る猿達の脳天を打ち抜いていく。
弾丸が尽きると目にも止まらぬ速さでマガジンを装填。
更にもう1つの拳銃を引き抜き2丁拳銃で猿どもの四股を破壊する。

「近代兵器舐めんじゃねぇぞ!!魔法がなんだ?剣がなんだ!?
俺には銃と筋肉があるぜ!!」

一方では1人の少女が残忍な刃に倒れていた。
生き返るだろうと1回は1回だ。か弱い女を傷付ける野朗は絶対に許さねぇ。
バーニーの怒りの目が猿達を後ずらせる。
同時にハマタは観客席でお茶を飲んでいた。
「ホウセイ、そろそろやってええで。BGMスタートや。」
突然BGMが野球場のスピーカーから聞こえ始める。
http://www.youtube.com/watch?v=3c7nsR6F4ds

近付いた猿をヘッドロックで捕縛し一気に首を180度回転させる。
猿は血とツバの混じった泡を吹き出し沈黙した。

「よっしゃぁ!!どんどん来い!!猿と手下どもは俺達に任せろ!!」

ジェンタイル達の援護を宣言しバーニーは高らかに豪腕を上げた。



274 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/06(木) 19:26:36 ID:igEcbS4U
>>272
【悪役には悪役の演じ方というのがあるんですね。参考になります】

275 :創る名無しに見る名無し:2011/01/06(木) 21:53:18 ID:BX/qOiSH
いつでも口だけだな
参考にできている形跡がないから呆れられているのだが、発達障害でアスペだとわからないか?


276 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/06(木) 22:09:13 ID:sl1fYGmH
「ローゼン!」 
「……分かってるって! 作戦は”僕に任せろ”って感じ!? プリザーベイション!」 
気概に満ちた声が響く。これまでの明るいばかりの語り口とは違う。眩い光の中に、更に 
輝かしく堅固な、黄金のような意志が芯としてある印象を受けた。 
この短期間に、随分と変化したものだ。大ボスとの前に覚醒か、主人公格だからこそ出来 
る芸当だ。 
そう、彼は主人公だ。間違いなく主人公と呼べる者の一人だ。そして私は臨時参加のモブ 
だ。ならば私は何をしたらいい。
大気を引き裂く音が頭上から迫ってくる。見上げれば無数の光柱が、空を埋め尽くしてい 
る。この光景を前に、私を何をすべきなのだ。 
私は思考する。光の柱が私達を殺すまで、残された時間は決して長くはない。だが結論は 
簡単に出た。私は所詮モブでしかない。世界の平和なんて宗教染みた命題には興味がない 
し、ここまで付いて来たのも私の料理を無駄にしたくないからだ。だから私には悪を打ち 
滅ぼせない。柄じゃないのだ。役柄が違う。ならば私はそれを出来る奴らが、つまりロー 
ゼン達が、ちゃんとそれを成し遂げられるようにするべきだ。 
あくまでも私の望む所の一部が、彼らの目的と重なっているだけと言う名目は崩さずに。

「やれやれ どうやらとんでもないことに くびをつっこんでしまった みたいですね
ですが わたしのすることは かわりません あなたたちがしんでしまったら
わたしのりょうりが むだになってしまう そんなことは たえられない」

ミートハンマーを放り捨てて、私は頭上に両手を翳した。手の平から粒子となった光が零 
れる。
 
「ちょうりしのクラスは ぜんていに そうりょのスキルがひつようでしてね 
まえにもいいましたが わたしはカントじいんで しゅぎょうしていたころがあるのです 
なあに このていど どうってことはありません おいていかれたりしたら おこられて 
しまいますからね」 
 
周囲に充満した輝きの粒は次第にそれぞれが光の線で繋がり、面を形成した。守護の技能 
だ。食材と料理の保存にしか使った事はなかったが、ちゃんと光柱を防げている。始めて 
にしては上出来だ。 
とは言え、ずっと維持するのは出来そうにない。激しい衝突音が守護の中で反響する。耳 
鳴りが酷い。いや、耳鳴りだけではない。頭の中で棍棒でも振り回されている気分だ。腕 
が震える。膝が折れそうになってきた。まだだ、まだ私は役割を果たしていない。 

「さあ おいきなさい やつのふところにとびこむのです わたしは だいじょうぶです 
しんでしまっても いきかえりますから ためらうことは ありませんよ
そうですとも かわりのきくいのちと きかないいのち どちらがだいじかなんて
わかりきったことです」 

今の状態でこの口調を貫き通した私を、私は褒めてやりたいくらいだ。だがもう無理だ。 
最後の一言は、普通に喋るとしよう。別に他意などない。億劫で仕方がないだけだ。

「まあ頑張れ。応援してる」

生き返れなくなる程に死体が欠損しないといいのだが。私は最後にふと考えた。
目の前にまで迫った光が、酷く眩しい。

277 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/07(金) 04:58:32 ID:eQk07tRW
>>268>>270>>271>>273>>276

>「あぁ、そうしよう。こいつらが見るのは地獄だけだ。
 私は……俺はどんなに泣いて許しを乞おうが容赦はしない」
メタルクウラが本気でキレている。同感だ。こいつらタダじゃ帰さない。
俺が眼を灼いた盗賊の親玉が宙に吊られ、破裂した。かつてメタルクウラがそうなったような――木っ端微塵。
>「……分かってるって! 作戦は”僕に任せろ”って感じ!? プリザーベイション!」
ローゼンは言葉より速く俺の意図と願いを理解し動き出す。
光精霊の予知だとか予見だとか、そんな野暮なもんじゃなく。純然たる意志の疎通を俺たちは"信頼"に変える!
盗賊から奪還したメルフィちゃんの遺体を手早く防腐すると、静かに地面へ横たえた。
>「そろそろ舞台にあがったらどうだ? 華麗なる悪の華。――シャイニング」
ローゼンが隠蔽解除の魔法を唱え、野球場を覆っていた不可視の暗雲が晴れる。そこに在る者を暴きだす。
そうしてようやく出てきたのは、辺境村で俺の魂に闇をぶち込み、トアルで色々やらかしくさった後輩悪魔。
ローティアス。闇精霊を従えし者。メルフィちゃんの契約者。

>「ようこそ光の勇者たち」
ローティアス静かにこちらへ会釈する。その動作がいちいち芝居がかっててしゃらくせえ。
ヤツの後ろには、巨大すぎて距離感の掴めない、何かがあった。多分、生物。口があるもん。
ローゼンのひり出した光り輝く剣(勇者っぽい!)が照らす強烈な光でも、その全容は見えてこない。
やたらにスケールの大きな魔物。俺は断片的な視覚情報からそう結論を出した。
>「こいつの願いは世界を滅ぼすこと。私はこいつの願いをかなえるためにそこにいる。
  お前たちに恨みはないけど、願いを邪魔するというなら容赦はしないよ」
「なんだそりゃ」
いつからそんな壮大な話になった。世界を滅ぼすとか、救うとか、なんだよそれ。
俺たちは単なる田舎の剣士と、機械生命体と、魔法使いだぞ。ドラクエでやれよ、そういうのは。
メルフィちゃんの遺体が宙を舞い、ローティアスの背後の魔物へと吸い込まれ、闇精霊と"リンク"した。
「……ふざけんな」
そんな荒唐無稽で、前代未聞で、アホみたいな理由で。
メルフィちゃんは殺されたのか?馬鹿みたいにくだらないお前とその後ろのヤツの願望の為に。
絶望を、糧にされて。

「――っざけんなあああああああああああああああああっ!!」
怒号。気炎。それらを腹の底から吐く度に、俺の周りの大気がチリチリと燃える。
空気中の塵芥が熱に煽られて小爆発を起こす。魔力が充溢し、体中の毛が天を突いた。
「だから俺はこの世界が嫌いなんだ!この狂った理屈が鼻につくんだよっ!願いの為に殺しただと?
 人の命がっ!そんな噛み捨てたガムより劣る価値で良いわけねえだろうが!」
命はもっと尊く在るべきだと。俺はそれを世界に知らしめたくて、旅に出たんだ。
だからこいつは見過ごせない。平然と命を何かの焚き付けにする、その愚行を看過するわけにはいかない。
生き返るからという理由で、今まで何人が見殺しにされてきた?その全てが!倫理を素通りして良いものなんかじゃない!
危惧していたこと。命のデフレ。その権化たるローティアスは、一発ぶん殴っとかないと気が済まねえ。

>「よっしゃぁ!!どんどん来い!!猿と手下どもは俺達に任せろ!!」
ハムの人達がゾンビ達を食い止めてくれている。俺たちは、親玉を相手にできる。
そのとき、ローティアスの背後の魔物が咆哮し、背中から幾条にも房分かれした光の束を撃ち出してきた。
破壊の威力を秘めた光の柱。質量を持った大瀑布が、俺たちを飲み込み蒸発させんと迫る!

278 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/07(金) 05:01:52 ID:eQk07tRW
>「ちょうりしのクラスは ぜんていに そうりょのスキルがひつようでしてね 
 まえにもいいましたが わたしはカントじいんで しゅぎょうしていたころがあるのです 
 なあに このていど どうってことはありません おいていかれたりしたら おこられて しまいますからね」 

それを未然に防ぐのは、石鹸さんの防壁魔法。
光を穿つ光の壁は、秒間云百発という敵の砲撃魔法を防御しきっていた。これもNPCを特権?いや違う!

>「さあ おいきなさい やつのふところにとびこむのです わたしは だいじょうぶです 
 しんでしまっても いきかえりますから ためらうことは ありませんよ
 そうですとも かわりのきくいのちと きかないいのち どちらがだいじかなんてわかりきったことです」

石鹸さんは仲間として、俺たちに道を拓いてくれていた。
口から出てくるのはやっぱり村人口調だけれど、そこに少しだけ強がりが見えて俺は高揚が腹から湧いてくるのを感じた。
「行こう、ヤツを止めるぞ!」
ローゼンとメタルクウラにそう発破をかけて、俺は駈け出した。
振り返れないし振り返らない。見えない力に背中を押されて、俺たちは唯一の安全地帯――ローティアスへ至る道をひた走る。 
>「まあ頑張れ。応援してる」
光の柱が響かせる轟音に紛れて、誰かの呟きを聞いた気がした。

やがて俺たちは巨大な魔物の足元へと到達する。どこが足なのかさっぱりわからないほど巨大。
ああ――なんとなく、わかってしまった。次は俺の番だ。
三人の中でローティアスに届くであろう攻撃力を持ってるのは、メタルクウラとローゼンだけだ。
魔法と異なる戦闘系統のメタルクウラや、闇を切り裂く光の眷属たるローゼンと違って、俺は普通の魔法使い。
契約した炎精霊ともまともにリンクもできてない。
そりゃ俺だってあの馬鹿に腹パンの一つも食らわせてやりたいけど。どうしたって足手まといの場違い君は俺になる。
だからここで選択すべきは裏方業務。――こいつらの拳を、あいつの顔面まで届かせること。

「ここは俺に任せて先に行け、って状況でもねーけどさ」
俺は二人の肩に触れ、魔法を流し込んだ。二人の頭上に魔方陣が描き出される。
同時にメタルクウラとローゼンの体が魔方陣に引っ張り上げられるように浮上を始めた。
空気を熱してその上昇気流を帆にうけて空をとぶ気球って乗り物がある。炎魔法でその原理を再現したのだ。
俺のとっておき。術者の手を離れても、対象者が流しこむ魔力を調整して自由に飛行できるステキ魔法だ。
メタルクウラはぶっちゃけ自力で飛べたような気がしたけれど、まあサービス。こいつも力を温存しといたほうがいいだろ。
「俺の分まで殴ってやれとは言わねーよ。願わくば――俺が殴る分、残しとけよ?」
くやしさとか、ふがいなさとか、そういうのは見せない。押し殺す。戦う場所にそんなもん、いらねーから。
一気に気球魔法を発動させて、俺は二人をローティアスのもとへと発射する!

279 :バーニー・ロス ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/07(金) 20:21:09 ID:XAS0Dw2z
「なんやなんや、どえらい事になってんなぁ。」

ハマタは猿をしばき回りながら闇の少女こと、ローティアスとジェンタイル
達の戦いを見物していた。

「まあ頑張れ。応援してる」

謎の声と共に給食のおっさんこと、アカム・インスマス(言いずらっ!! 浜田談)
が決死の防御に出た。
その壁に守られたバーニーは給食のおっさんに小さく敬礼をする。
この男は人肉だとか料理だとかワケの分からないヤツだったが
少なくとも「熱い男の魂」は持っていた。
それがバーニーには分かる。何故なら、彼も男の中の男。
漢字の漢からとって「おとこ」と読むのだから。

「エンドウ!!あのダンスを踊れ!!」

バーニーはナイフを猿の喉元に突き刺しながら
一気にその首を切り落とす。
ゾンビにヘッドアタックは基本中の基本だ。

「は、はい!!行きます!!
ほぉ〜ほぉっ!!サンバのリズムを知ってるかい……?」

白ブリーフにポマードヘアーの男、エンドウショウゾウが奇妙な
踊りを始める。
その周囲では黄土色のオーラが充満し、それが倒された猿達へ届いていく。

「サンバのリズムを知ってるかい!?ホォホホイ!!ホホホイ!!
ホホホイ、ホイ!!それホホホイホホホイ・ホホホイホォーイ!!」

猿達が生前の姿を取り戻しそしてその顔は精悍な、それでいて
熱いホモソーシャル的な男気に満ちていた。

「ウキぃー!!(俺達は戦うぞ!!精義の為に!!)」

「友達なんかいらないよ、だって闘いにくいじゃない、それホホホイ!!」

エンドウの踊りによって蘇った猿達が今度は
ローティアスに操られた猿達へ向け攻撃を始める。
その死闘に混ぜられながらホウセイは苦悶に満ちた表情でいた。

「うわ、むっちゃ動物園の匂いがしますやん!!
くさっ!!くっさぁー!!あかん、気分わるなってきたぁ・・・」

280 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/07(金) 20:24:03 ID:XAS0Dw2z
>>269->>278
ローゼンの魔法により、虚構の空間はその真の姿をローティアスと共に露わにされる。

>「こいつの願いは世界を滅ぼすこと。私はこいつの願いをかなえるためにそこにいる。お前たちに恨みはないけど、願いを邪魔するというなら容赦はしないよ」
ほう、やっとこいつの目的が判明されたな。
ジェンタイルやローゼンを操ろうとしたローティアスのことを考えれば、わざと全てを憎むように仕向けたとしか考えれん。
メルフィに関わる事件の全ては奴の仕業か。

>「リンク!」
メルフィの遺体は化け物の口に吸い込まれ、化け物は活動を開始する。
化け物は背中からエネルギー波を放出する。
極太の奴を、数えるのもめんどくさくなるくらいに。
そのエネルギー波の内の一本が俺達を狙ってくる。
俺は情けないことに終わったと思ってしまった。
今までのローティアスに騙された奴から奪って培ったであろう膨大な力。
その数百分の一程度でさえ、俺達の戦闘力を軽く超えている。
しかし、俺達をコックが命を賭けて守ってくれた。

>「まあ頑張れ。応援してる」
コックよ、お前の言葉と意志を確かに受け取らせてもらった。
俺達は進んでいく、ローティアスへ続く道を。

>「ここは俺に任せて先に行け、って状況でもねーけどさ」
>「俺の分まで殴ってやれとは言わねーよ。願わくば――俺が殴る分、残しとけよ?」

「任せておけ。
この俺がお前でも殴れるように、奴を同じ土俵に立たせてやる」
いくら化け物の足下を進もうとも、ローティアスはいない。
ジェンタイルは俺とローゼンに魔法を掛け、空へと飛ばす。
化け物の上まで飛び上がった俺達は、ローティアスを探したが、化け物の上にすらいない。
おそらくは、奴は化け物と同化したのだろう。

「ローゼンよ、俺は今から最強の一撃を放ち、化け物は俺が始末する。
この一撃で俺のエネルギーは切れる。
ローティアスのことは任せたぞ。
ジェンタイルと二人で思い切り殴ってしまえ」
俺は右腕を高々と天に向かって指差し、指の先に超々特大の太陽のごときエネルギー球を作り上げる。
予備エネルギー炉も含めた俺のエネルギーの大半だ。
それを俺は化け物に向けて解き放った。

「宇宙の塵になってしまえ!!」


281 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/08(土) 02:13:57 ID:k3CMnJUM
>271 >277-278
辺りの光景はいかにもな決戦の舞台と化し、そこにローティアスは姿を現した。
>「こいつの願いは世界を滅ぼすこと。私はこいつの願いをかなえるためにそこにいる。お前たちに恨みはないけど、願いを邪魔するというなら容赦はしないよ」
「世界を滅ぼしてどうするの……?」

>「だから俺はこの世界が嫌いなんだ!この狂った理屈が鼻につくんだよっ!願いの為に殺しただと?
 人の命がっ!そんな噛み捨てたガムより劣る価値で良いわけねえだろうが!」
怒りを露わにするジェン君とは対照的に、自分でも驚くほど落ち着いた声音で語りかける。
「ジェン君はああ言ってるけど僕はこの世界が好き。ねえ知ってる?
人間が使う蘇生術って大切な人を失いたくないという想いが生み出した奇跡なんだよ?
だから悪いことには使わないで欲しい。殺してもいいなんて言い訳にしないでほしい。
それを悪用して僕の好きな世界を滅ぼすというなら……全力で君を止めるよ!」

>「リンク!」
「えっ」
メルフィちゃんが食われた。ならばぶっ飛ばして中から助け出すまで!
>ギャルルル
何だこの化け物は。いきなりスケールでかいなおい!
でも週一ペースで魔王や邪神が世界を危機に陥れその度に世界を救う話もある位だから、何が起こっても別に不思議ではないのか!?
って光線が迫ってくる。ヤバイ死ぬ! たとえ歴戦の死亡屋じゃなくても普通に死ぬ!

>「さあ おいきなさい やつのふところにとびこむのです わたしは だいじょうぶです 
 しんでしまっても いきかえりますから ためらうことは ありませんよ
 そうですとも かわりのきくいのちと きかないいのち どちらがだいじかなんてわかりきったことです」
「石鹸さん!?」
命がけで道を切り開いてくれた仲間に向かって石鹸さんかよと思ったが、名前をまだ聞いていなかったので仕方がない。
「……終わったらあなたの名前聞かせてね!」
>「行こう、ヤツを止めるぞ!」
「ああ!」

怪物の足元(?)にたどり着く。
>「ここは俺に任せて先に行け、って状況でもねーけどさ」
ジェン君が肩に手を触れる。とても力強いけど、同時にすごく暖かい力が流れ込んでくる。
ジェン君のイメージそのまんま。ジェン君はいつもガサツに思われるけど本当はすっごく優しい事、僕は知ってる。
「すっごい! 飛んでる!?」
>「俺の分まで殴ってやれとは言わねーよ。願わくば――俺が殴る分、残しとけよ?」
「大丈夫、すぐにキミのターンだ!」
……ジェン君ったらほんと分かりやすいんだから。

282 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/08(土) 02:16:11 ID:k3CMnJUM
>279
ローティアスは見当たらない。
変な歌が聞こえてくるような気がするような気がしないでもない。
必死で聞こえない振りをするも、動物園的な匂いまでも漂ってきた。もう駄目ぽ!
シリアスモードの糸がぷっつん切れてしまった。
笑ってしまうのは仕方がない、笑わせるようなことをやる方がいけないのだ!
「なるほど……黒ひげ危機一髪方式か! 当たると上からローティアスが飛び出るはず!
 そりゃそりゃそりゃそりゃ!」
適当にいろんな場所を突き刺しまくる。当然なかなか当たりは出ない!
「ほら、クウ君も手伝って!」
>「ローゼンよ、俺は今から最強の一撃を放ち、化け物は俺が始末する。
この一撃で俺のエネルギーは切れる。
ローティアスのことは任せたぞ。
ジェンタイルと二人で思い切り殴ってしまえ」
こんな攻略方法あり!? さすが出オチ担当! これこそまさに一発屋!
>「宇宙の塵になってしまえ!!」
凄まじいエネルギーが炸裂する。
やったか!? と言いたい衝動を必死に抑える。それはやってないフラグだからだ!

283 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/08(土) 07:38:27 ID:T2WkpQl8
>「世界を滅ぼしてどうするの……?」
「さあね、そこまでは私でも知らないよ」
なぜ、この魔物は世界を滅ぼそうとするのか
外からやってきたことからすると寺フォーミングが目的の可能性が高いが、あえてその点については触れないこととした
>「だから俺はこの世界が嫌いなんだ!この狂った理屈が鼻につくんだよっ!願いの為に殺しただと?
> 人の命がっ!そんな噛み捨てたガムより劣る価値で良いわけねえだろうが!」
怒号が炎となる
炎は熱となり、空気を焦がし、空気が風となり舞い上がる
それによりジェインタイルの髪も逆立ちになり、その姿はまるで某アニメに出てくるZ戦士そのものだ
「何勝手に勘違いしてるんだい。メルフィは盗賊が殺した。盗賊はお前たちが殺した。道理を語る前に事実を正確認識したらどうかしら?」
ため息をつく
事実誤認もいいところだ

>「ちょうりしのクラスは ぜんていに そうりょのスキルがひつようでしてね 
 まえにもいいましたが わたしはカントじいんで しゅぎょうしていたころがあるのです 
 なあに このていど どうってことはありません おいていかれたりしたら おこられて しまいますからね」 
光の粒が五か所に散らばった
散らばった一つ一つは線となり、面となる
面はドームを形作り、光の柱がまるでそのドームを避けるように墜落していく
が、よくよく見ると、そのドームには無数のひびが入っていた
おそらくあと一撃でドームは砕け散るはずだ

>>279
死んだはずのサルのうち何匹化がよみがえり、攻撃を始めた
が、残りのサルたちは死んでいたので、大して意味はなく、ぐちゃとび茶という男が辺りにこだまする程度あった

>「俺の分まで殴ってやれとは言わねーよ。願わくば――俺が殴る分、残しとけよ?」
ローゼンとメタルクウラの足元に赤い魔方陣が浮かび上がった
それはまるで気球のように天高く舞い上がり、ローゼンとメタルクウラが棘と棘の間にある隙間に着地した
>「ローゼンよ、俺は今から最強の一撃を放ち、化け物は俺が始末する。
>この一撃で俺のエネルギーは切れる。
>ローティアスのことは任せたぞ。
>ジェンタイルと二人で思い切り殴ってしまえ」
金属の指先に巨大な丸が出来た
その色は白
それはまるで中に生き物がいるかのごとく回転し、ローゼン・メタルクウラの肌を白く染め上げる
>「宇宙の塵になってしまえ!!」
メタルクウラから怒号が発せられ、巨大な丸を持つ手に火がついた
それはさながらジェットエンジンのような猛スピードで巨大な丸を棘に向かって叩きつける
黒々とした棘にひびが入り、棘の破片がガラスのように宙を舞い、ローゼンたちの横を駆け抜けていった
「なかなかやるわね。でも、その程度でこれが死ぬと思ったら大間違いよ」
巨大な物のに足元に闇が現れた
光は闇によって消える。その理通り、光は喰らわれ、ローゼン達その場にいるものを飲み込んでいく
「せいぜい同士討ちでもしているがいいわ」
闇の球体の足元から稲妻が伸びる
紫の色を帯びたそれはローゼンたちの足をとらえ、体を貫き、脳を犯していく
数秒もたたないうちにローゼンたちはだれが敵でだれが味方かもわからなくなっていた


284 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/08(土) 11:36:39 ID:1Al4wkmP
>283
>「なかなかやるわね。でも、その程度でこれが死ぬと思ったら大間違いよ」
「今度は何だ……!?」
足元が闇でおおわれる。闇――人で非ざる魔の者だけが扱う属性。
魔法に詳しくない人には影の属性とよく混同されるけど、本当は全然違う。
影は光の対として存在し光と表裏を成す、言うなれば双子の弟。
光と闇は星霜の過去から喰らいあう敵対者。未来永劫相容れる事のない天敵。
>「せいぜい同士討ちでもしているがいいわ」
紫の稲妻が体を貫く。でも今は光の精霊が連結してるんだ。効くわけがない!
「田舎のご近所の絆をなめるな! そんなの効かない!」
が、それがかえってまずかった。長く一緒にいればいるほど当然恨みの数も多い。
もうとっくに忘れていたような恨み辛みの数々が10倍増しぐらいで鮮やかに甦る。
なんだか非常にムカついてきた。主にジェン君に対して。
ということは、クウ君にはあんまりムカつく事をされてないのかもしれない。

「おいっ、よくも僕のプリンを食べやがったな」
押し殺した低い声で呟きながら、ゆっくりと近づいていく。
「僕のコレクションが入ってた家の物置を燃やした恨み忘れてないぞ!」
声が高ぶってくるのを感じながら、突きの体勢で剣を構える。
「僕にふざけて女物の下着をプレゼントした……のは百歩譲って許す。
でもサイズ合ってないよ! スッカスカだよ! 嫌味かっ!」
一気に距離を詰め、ジェン君の左胸を一息に貫いた。
剣は根本まで入り、肩と肩がぶつかり合う。
でも血が流れることはない、それもそのはず。剣は半透明の非実体と化している。
体は一切傷つけることなく、魂に取り憑いた悪しき者を払う光の精霊剣技!
精霊の具現化たる剣は、自在にその在り様を変えるのだ。
貫いた姿勢のままジェン君の耳元で最大の恨みを囁く。
「君が小さかった頃……狂った精霊に取り憑かれたよね。
何が何だか分からなかったけど……僕がこうやって助けたのだけは覚えてる……! 
どんなに怖かったと思う? 君が君でなくなっていくのが……どんなに怖かったと思う? アホジェン!」

285 :ブロリー ◆i/U/gRvqHIJa :2011/01/08(土) 21:22:36 ID:ONGyfCVS
よろしくお願いします……

名前:ブロリー
職業:無職
性別:男
年齢:不詳
身長:2m弱
体重:不明
性格:おとなしい
外見:上半身裸、黒髪(スーパー化すると金色)
備考:長い間眠っていた謎の男。ローティアスの巨大な力の影響で目覚めた。


286 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/08(土) 22:18:46 ID:3u6/WHUy
天上に浮かぶ影は、光を手中に収めていた。
両手の平で胸の高さに掲げられた光は球の形をしており、中にローティアスとローゼン達の戦いを映し出している。

「ほう、いいぞローティアス。言うじゃないか。
 『自分が殺した訳じゃない』『自分は決して手を汚してはいない』
 ……悪役としてのあり方の一つだな」

影は文字通り、高みの見物を決め込んでいた。

「そうだな。……次会う事があったら、『悪役としてのスタイルを決めておくといい』と教えてやろうかな」

そして小さく、影は呟く。
次いで遠見の光を浮かせたまま、両手に紙とペンを召喚する。

――例えばお前が今やったような『決して自分の手を汚そうとはしない』タイプだ。
甘い言葉を囁いて、猛毒のような脅しを飲ませて、人を唆して悲劇を創り上げる。芸術的な悪じゃないか。
いざ神秘のベールを脱いで自ら手を下す瞬間なんて言う醍醐味もある。
ただこのタイプの奴らは往々にして神経質でな、私はあんまり好きじゃなかったりするんだが……まあいい。

『愉快犯』タイプなんかは一番やり易い悪役なんじゃないかな。
深い理由はなく、『悪い事をしたいから悪い事をする』『人の泣きっ面が見たいから悲劇を作る』だけの存在だ。
やり易い半面、思想などで自己主張し難いのが難点かな。
悪役として大成するにはやる事の度合いを大きくするしかないが、悪逆非道と荒唐無稽の境界線を見誤らないようにしないとな。
ちなみに荒唐無稽って言うのはこの前も言ったが、例えば少女と盗賊程度の生贄で世界を滅ぼそうとする事だな。
責めている訳じゃないが、失敗はちゃんと覚えておいてくれよ。

他にも『何らかの目的を果たす為に、その過程として悪事を行う』タイプなんてのもあるぞ。
これはつまり『死んでしまった恋人を蘇らせる為に村一つを生贄に捧げる』ような奴の事だな。
正義の味方がどうにも退治するのに抵抗を覚えてしまうような奴が結構いるぞ。もし殺したとしても後味の悪さを残す、素晴らしい悪役だな。

あとは『絶対悪』タイプ辺りが、分かりやすいかな。絶対悪……つまり理由なき悪だ。
人によっては『愉快犯』タイプ、つまり『悪い事したいから悪い事をする』ような奴らと同一視する者もいるが、ここでは本当に何の理由もない悪としておこう。
例えば『意志を持たない太古のキラーマシン』とか『生きているだけで星の生命を削る』とか、『無自覚に不幸を振りまく』とかだな。
このタイプも、止められたとしても後味が悪かったりするケースがあったりするな。

「と、台本はこんな感じでいいかな……。よし、次会う時までに覚えておかないといけないな。やれやれ、本当に世話が焼ける……」

口ではそう言いながらも大悪魔は少しだけ、楽しみだと言わんばかりに笑みを浮かべていた。

287 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/09(日) 03:17:56 ID:RBqyD1zx
>「任せておけ。この俺がお前でも殴れるように、奴を同じ土俵に立たせてやる」
>「大丈夫、すぐにキミのターンだ!」
二人は示し合わせたように言った。言い放った。
足手まといの俺を掴んで引っ張り上げるのではなく、ローティアスを地に墜とすことで同じ土俵を用意すると。
前人未到のお膳立てをしてくれると、そう言ってくれたのだ。
空へ向かって次第に小さくなるローゼンとメタルクウラを眺めながら、俺は目を細めないわけにはいかなかった。
だってあいつら、すっげえ眩しい。

と思ったらすぐ戻ってきた。
上空で轟音と爆発の閃光があったと思うと、ローゼンだけ一人降りてきたのだ。
>「おいっ、よくも僕のプリンを食べやがったな」
「おいおい今そんなこと言ってる場合じゃ――――言ってる場合なのか?」
もしかして、シリアスパート終わってる?
いやいや、ローティアスとかメタルクウラどこ行ったし。
>「僕のコレクションが入ってた家の物置を燃やした恨み忘れてないぞ!」
言いながら、ローゼンは剣を構えた。あ、違う。これギャグパートじゃねえや。
今しがた俺の中にもこいつに対する怒りがふつふつと沸き始めてきた。視界が浅黒いフィルターをかけたように霞む。
なんかイライラしてきた。ぎゃんぎゃんうるせえイケメンだ。こいつ燃やしたら静かになるのかな。
「俺とメタルクウラの濃厚な絡みを薄い本にされたら誰だって燃やすわバカローゼン!
 しかもコミケで売って壁サークルにまで昇り詰めてんじゃねーよ!何から何まで節操無さ過ぎんだよお前は!」
しかも一ジャンル確立されちゃってるし!未だにワンフェスとか行くと写真撮られるんだぞ!?
いやまああの頃は俺も俺で節操なかったから、手当たりしだい燃やしまくったのはちょっと悪かったなとは思うけど!
どーすんだよ法案可決されちゃったぞ!

>「僕にふざけて女物の下着をプレゼントした……のは百歩譲って許す」
ローゼンの剣先がこっちを向く。お、なんだ?やんのか。このアマ表に出やがれ相手になって――
え?マジ?ちょっ近い、刺さる刺さる刺さる刺さる刺さる!あっ、
>「でもサイズ合ってないよ! スッカスカだよ! 嫌味かっ!」
とすっ。
と、拍子抜けするほど軽い音と反動を残しながら、ローゼンの剣が根本まで俺の左胸に埋まった。
うまく声が出ない。胸板を叩く剣の柄。その向こうから伝わってくるローゼンの体温と、ひどく安定した脈動。
「あ、」
痛みは、ない。
「れ……?」
出血も、ない。
代わりに魂を穢す深く黒い衝動が、粘液のような情動が、熱したフライパンへ落とした水滴のように霧散していた。

>「君が小さかった頃……狂った精霊に取り憑かれたよね。
 何が何だか分からなかったけど……僕がこうやって助けたのだけは覚えてる……! 
 どんなに怖かったと思う? 君が君でなくなっていくのが……どんなに怖かったと思う? アホジェン!」
俺は理解した。
ローティアスの闇魔法。人の心に陰りを生み同士討ちさせる精神掌握の精霊術。
これで三度目。またしても、こいつに助けられたってわけだ。
「……けっ、俺が俺じゃなくなるなんてこと、あるかよ。だってお前は知ってるだろ、バカローゼン」
ローゼンが貫いた、俺の左胸。
何度も知って、幾度となく理解した、存在の在り様。
「――魂は、いつだって"ここ"にあるってことを!」
魂と魂を接続する精霊契約。人の心を掌握する闇の魔法。そんなものがある世の中で、魂の在り様って奴はひどく不安定だ。
適格なき契約者は精霊に乗っ取られ、人の命の安さ故に精霊自身も契約者を蝕んで暴走したりする。
だけど俺はなくならない。消えたりなんかしない。
自分が分からなくなったって、何度だってローゼンが繋ぎ止めてくれるから!

288 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/09(日) 03:18:53 ID:RBqyD1zx
>>280>>279>>281>>282>>283>>284


「つまりだ、ローティアス!お前の闇魔法なんか、俺たちにはもう全っ然これっぽっちも効きっこねーってことだよ!
 ざまあみやがれ!吠え面見せろっ!馬鹿という言葉を辞書で引いてそこにお前の名前を書き足してやるっ!」
ちなみに中学の頃そこに書いた"ローゼン"という文字は、もちろん消さないぜ!
超人バトル、そろそろ混ぜろよ。俺は今、超絶になんでもできる気分なんだ。

<<――力が欲しいか>>

そのとき、俺の中の何かが胎動した。内蔵じゃない腹の底。ゆっくりと、マグマのような熱が来る。

<<――力が欲しくば>>

どっかで見たことあるなこの展開。

<<――くれてやりゅ!>>

「噛んだーーっ!?」
わざわざカットインしてまで覚醒シーン作っといてそれはないんじゃないの!?
頭の中に響く声っていう散文表現だよねこれ!ちょっと出てこいよ反省会しようぜ!

<<吾は炎の契約精霊――契約者・ジェンタイルよ!貴様の猛き想い、吾にしかと届いた!>>
こ、この野郎!今までさんざんっぱら黙りっぱなしで今更何しに出てきやがった!
いやすげーナイスタイミングだけどさ。もしかして虎視眈々とカッコ良い登場シーン狙ってやがったな!?
<<然り。吾が契約の対価は"少年誌的展開"なり――!>>
マジで!?
だがこのご都合展開は使える!
何が良いって、ローティアスの馬鹿が起こしくさったこの壮大なパワーインフレに、ついていけるってことだ。
これだけ満を持しての覚醒なのだから、それぐらいは許容されるだろう。

「よっしゃあ!行くぜ炎精霊!カッコ良く決めろよ――」

平行線の俺たちの、魂と存在が、光とともに交差する。

<<「――"リンク"!!」>>

精霊と俺が、繋がる。
凄まじい高揚感と全能感が俺を満たす。蛇口を全開にしたような、心地良い開放感。
意識して練るまでもなく、思うだけで魔力が高密度に練りあがった。うん。これならいける。

「ローゼン!メタルクウラがブチ開けたヒビへ向かって全力で叩き込むぞ!俺たちならやれる。あの化物を叩き潰す!」
炎は灯りを生み、灯りは光を産む。
故に炎精霊は光精霊の眷属というか弟分というか、とにかく相性がいいのだ。
光と炎の精霊を"リンク"した魔法使いが二人その場にいれば、1+1=2の法則を根底からぶち壊せる!
俺は精霊の魔法力を限界まで解放し、化物の足元に煉獄の火炎を召喚した。体がデカイなら、デカさを利用すれば良い。
どこまでも燃え広がる"延焼"の炎は10秒と待たず肉達磨の化物を火達磨に変えるだろう!
炎上によって生じた光は、ローゼンの糧になる!

289 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg:2011/01/09(日) 05:35:48 ID:YASCoguF
>>281->>288
俺のオレンジ色の超エネルギー球、クウラより引き継がれた必殺技、スーパーノヴァは化け物には通用しなかったようだ。
勿論、ローティアスの奴も出てこない。
これではジェンタイルやローゼンに顔向けができない。
やはり、クウラの数百万分の一しか戦闘力がない俺では、力量差が遥か上の化け物を倒すのは無理なのだろうか。

>「せいぜい同士討ちでもしているがいいわ」
化け物の足下から闇の球体が現れ、球体から稲妻が俺の体に絡みつく。
俺は……私は、戦意を無くした。
私には敵が存在しなくなり、全てが愛すべき味方にしか見えない。

「不毛な戦いなど止めて、私は家に帰る」
幸いにも瞬間移動できる程度のエネルギーは残ってる。
帰ってエネルギーを蓄えなければ。

ピシュンとローゼンの母親の気を探り、ローゼンの家に私は現れる。
ローゼンの母親から私受けの濃厚な本を受け取り、ローゼンの家から出た。
家に戻るまでの道中を貰った本を読みながら帰る。
そして、私の家は寺フォーミングされていた。
流石の私も唖然とする。
中に入ってみれば、坊主が念仏を唱えていた。寺だから。
しかし、念仏には意外な効果があった。
私の切れかけていたエネルギーが再充填され、沸々と闘志が沸いてくる。
念仏にはローティアスの闇を祓う力があったのだ。
さすがは僧侶と言ったところか。
私は寺と化した私の家に住んでた坊主達と、ローティアスがこの村に現れた後に目覚めたという、これまた私の家に住んでいるサイヤ人を連れて、再び瞬間移動で戦場へ。

「さぁ、坊主達よ。私の家にまだ住んでいたければ念仏を唱えるのだ」
ジェンタイルの隣に現れた私は、一緒に連れてきた坊主達に指示を出して、念仏を唱えさせる。
念仏の効果は光の者達の加護に、闇の者達を祓う力に変わる。
そして、私にできることはもう無いと考えて、私は本の続きを読み始めた。

「むっ!ジェンタイルめ、大胆に私を攻めおって……」


290 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/09(日) 23:32:58 ID:a26oFN0J
>287
>「……けっ、俺が俺じゃなくなるなんてこと、あるかよ。だってお前は知ってるだろ、バカローゼン」
剣をゆっくりと降ろす。呼吸を感じる程の至近距離でジェン君の瞳を覗き込む。
大丈夫、いつものジェン君だ。
>「――魂は、いつだって"ここ"にあるってことを!」
「ふふっ、そうだね!」
どんな時だってジェン君はジェン君だった。
どんなに深い闇に呑まれたように見えた時だって、少し手を伸ばせば触れる事が出来た。
炎のように激しく力強く暖かい、その魂に。

>288
ジェン君が突如何かに向かってツッコミを放った。
>「噛んだーーっ!?」
「どーした!?」
僕の精霊が待ち侘びたという声をあげる。
『やーっと出てきたか炎の精霊め! これで勝つる!』
炎の精霊。激しくて気高くて、四大属性の中で最も扱いが難しいとされる属性。
それだけに、使いこなすことが出来ればダントツの攻撃力を誇る!

><<「――"リンク"!!」>>
ジェン君が炎の精霊と繋がる。はっきり言ってかっこいいぞ!
なんだろう、この気持ち。体と心の一番深い部分から滾々と元気と勇気が湧いてくる。
そうか、そういえば光と炎は相性最高なんだ!
知る人ぞ知る某音楽グループの歌詞で、“焔”と書いて”ひかり”と読むのはそういう意味だったんだよ!
『それだけじゃない……。今の君、最高にときめいてるね!』
僕が? なんで!? そりゃジェン君は結構な美少年だから美少年ハンターとしては軽くアプローチはせざるを得ないけど!
彼は僕の正体を知ってるどころの騒ぎじゃない。風呂で死亡時に、素っ裸だって見られてる。
下手すると、何回も見過ぎてどうでもよくなるぐらいに。
その上たまーに、僕の見ても別に楽しくない体をネタにからかってくる。トキメキも何もあったもんじゃない!
そうだ、吊り橋効果だ! そうに違いない!
吊り橋効果とは二人で吊り橋を渡ると、恐怖でドキドキしてるのを相手を惚れてるんだと勘違いする現象の事である。
だってただの村人があんな化け物前にして超人バトルしたらドキドキするでしょ!?
それをときめいてるのと勘違いしただけ。

291 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/09(日) 23:34:22 ID:a26oFN0J
『我としてはどっちでもいいからね、そういう事にしといてあげよう!』
何はともあれ光精霊がそう受け取るならあれを倒すにあたって好都合じゃないか! 吊り橋効果万歳!
>「ローゼン!メタルクウラがブチ開けたヒビへ向かって全力で叩き込むぞ!俺たちならやれる。あの化物を叩き潰す!」
「ああ、君となら……やれる!」
ジェン君と、呼吸が、鼓動が、シンクロする! そんなバカなと思うだろうけど本当なんだ!
「とうっ!」
地面を蹴り化け物の頭上まで一気に跳躍する。
ジェン君の魔法のおかげだから正確には跳躍じゃなくて飛行だけど!
化け物はあっという間に煉獄の炎に包まれた。
空中で光の剣を掲げ、精霊力を全開まで解放する! 

>289
おいこら、何で念仏が聞こえてくるんだ。誰の葬式だ!? ブラックジョークが過ぎるぞ!
まだ死んでない! じゃなくて死ぬつもりもない! 生き残りたい、生き残りたい、まだ生きていたい!
何だかわからないけど、すごく生きていたいんだ!
きっと生き返り無しの縛りプレイしてなかったらこんな風に思えなかった。

これでキメる! キメれないはずないっしょ!? 僕は美少年の相手役にふさわしいイケメンなんだから!
「括目してもとけよ? 僕の最高にカッコ良いところをなあ!!」
『噛んだーーっ!? もとけってなんだ! もとけって! 後で反省会しよう!』

噛んでしまったものは仕方がない!
ありったけの魔力を詰め込んだ精霊剣を構え、自由落下よりも早いスピードで急降下する。
炎に包まれた怪物の裂け目が迫ってくる。狙いは完璧。やっぱりこういう時は技名を叫ぶべきだ!
『「ウルトラノヴァ!!!!!」』
ちょっと言いにくい技名だけど今度は噛まない!
全身全霊を込めて、怪物に剣を突き立てる! 持てる全てを叩き込む! 視界が眩い光に染まる。
超新星爆発がスーパーノヴァだから、ウルトラノヴァは漢字で表記すると極極超新星爆発!?
要するにやっぱり爆発だが、想像を絶する大爆発だ!

292 :ブロリー ◆i/U/gRvqHIJa :2011/01/10(月) 00:36:09 ID:qJbDK99T
僕の名前はブロリーだ。
しかし覚えていない、名前以外の全てを。
どうしてかは分からないが、思い出そうとすると頭が痛い。

氷河の中で随分長い間眠っていたらしい。
禿げた男達に連れられ、僕は他人の家で寝泊りをしていた。
しかしいいのだろうか、他人の家なのに。

やはり本人が帰ってきた。
銀色のボディに爬虫類のような顔の宇宙人だ。
僕は何が何だか分からないまま連れて来られた。

「瞬間移動」。この技はどこかで見たことがある。
そうだ、確かどこかで。
思い出そうとすると何故かイライラする。
何故だろうか。

よく分からないけど凄いパワーを感じる。溢れるくらいの気だ。
忙しそうだが、簡単に。
とりあえず自己紹介しておこう。

「ブ、ブロリー……です。」



293 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/10(月) 08:50:47 ID:JdE9I30E
メタルクウラは戦意を喪失し、離脱
ローゼンはジェインタイルに恨み言をぶつけ、ジェインタイルはジェインタイルでイライラしている

>「君が小さかった頃……狂った精霊に取り憑かれたよね。
 何が何だか分からなかったけど……僕がこうやって助けたのだけは覚えてる……! 
 どんなに怖かったと思う? 君が君でなくなっていくのが……どんなに怖かったと思う? アホジェン!」

ローゼンの持っている剣がジェインタイルの胸を貫く
だが、それは人には効かない性質を持っているようで、服が赤く染まることはなかった

>「つまりだ、ローティアス!お前の闇魔法なんか、俺たちにはもう全っ然これっぽっちも効きっこねーってことだよ!
 ざまあみやがれ!吠え面見せろっ!馬鹿という言葉を辞書で引いてそこにお前の名前を書き足してやるっ!」

せっかく闇魔法で混乱させたのだが、予想よりも早く元の状態に戻ってしまった

>「ローゼン!メタルクウラがブチ開けたヒビへ向かって全力で叩き込むぞ!俺たちならやれる。あの化物を叩き潰す!」

足元で炎の精霊が躍る
炎の精霊はあちらこちらに火をつけ、楽しそうに笑っている
その炎は瞬く間に外殻を縫い、ヒビに到達した

「グギャラララ」

怪物はその巨体を揺らし、炎を消そうと懸命にもがいている
外殻は熱に耐えることが出来ても、内部はそうでないのだ

同時にローゼンが宙を舞い、外殻のひびが入ったところに着地
外殻は炎に包まれている
いうまでもなくローゼンの衣服にも炎が付き、服を炭に変えていく
服が炭なったということは皮膚も熱によって浸食され、見るも無残な状況になっているはずなのだが、ローゼン自身は痛みを感じていないらしい
念仏とともに光の剣が高々と掲げられ、勢いよく振り下ろされる
>『「ウルトラノヴァ!!!!!」』
日々の隙間から光が漏れ、闇が払われる
怪物は悲鳴も上げる間もなく、光で覆われ、怪物はそれ以来姿を見せなくなってしまった

「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」

赤い鉱石で覆われたクレータの上に透明な紫を石を一つにまとめた――おおよそ見てくれのよくないものが一つ転がっている
ローティアスを倒すには今がチャンスだ


294 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/10(月) 11:13:58 ID:W6zVO8Y8
>292-293
常識的に考えて炎の中に飛び込むなんて狂気の沙汰だよね?
でも確信するまでもなく自明、ジェン君の炎は僕を焼いたりしない!
現に熱くない、痛くない。心地よい熱だけが伝わってくる。

消え去る怪物を背に、キメ顔で着地する。
「見てた? 今の! ……あれ?」
何かスースーするような……。何気なく体を見下ろす。服がほぼ焼け落ちている。
「あぁああああ……!」
平たく言うと半裸だった。
でもここで取り乱しては、世に蔓延するお色気で人気を取るふざけた男装キャラと同レベルだ!
イケメンたるもの、たとえ公園で裸になって逮捕されても堂々としているものだ!
「アホジェン! ちゃんと制御しろ! 裸で何が悪い!」
意味不明だった。
『でもなぜか大事なところだけは残ってる……これが大人の事情もとい大宇宙の法則か……!』
何訳の分かんない事言ってるんだよ!
そりゃ大事なところはガード固めてるんだよ! そうじゃなかったらマッパだよマジで!
フツーこういうシーンでいちいち服焼けたりしないでしょ! これは何者かの壮大な陰謀に違いない!
脱がせて楽しいか!? 見ても別に楽しくないと再三言ってるのにそんなに脱がせたいか!

>「ブ、ブロリー……です。」
「う、うん、よろしく! 僕はローゼン、イケメンの魔法剣士だ!」
いつの間にか知らない人が増えてるし。誰だこの人!?

>「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」
さて、まだもう少しだけ続くようだ。それならこの半裸をどうにかしなければ。
「ディスガイズ」
光の幻影の魔法で服を着てるように見せかける。
いつかの紅白歌合戦で裸踊りをして怒られた人がいるが、“あれは裸スーツです”という言い訳は通じなかった。
実際に裸じゃなくても裸に見えたらいけないのだ。
逆に考えると、実際には裸でも裸に見えなければ大丈夫だ問題ない!

紫の石に歩み寄り、剣を突きつけて問いかける。情報を聞き出すなら今しかない。
「お前は何者だ? 何が目的だ?」

295 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/10(月) 20:36:10 ID:pSvl9m77
紙とペンをしまった影は再び遠見の光球を抱えて、地上の戦いを見届けていた。

「来たか……正念場だぞ、ローティアス」

巨大な化け物が息絶え、ローティアスは無防備な姿を晒される。
生死を分かつ稜線が鮮明に見えていながらも、影は動こうとはしなかった。

「私はお前を助けないぞ、ローティアス。悪に助けられる悪は、総じて惨めなものだからな。
 そこに友情や愛があるならとにかく、私がお前を助けたら、お前があまりにも惨めだ」

ここでローティアスが殺されるとしても、影は手出しをするつもりは毛頭なかった。
それは悪党としての彼女を残酷なまでに侮辱する行為だからだ。

「こればっかりは、お前が道を選ぶんだ」

静かな声色だった。

「……いいかローティアス。正義に打ち倒された悪役には三つの道がある。
 一つは生き永らえて、逃げ延びて、再び悪事を為すべく力を高める道。
 一つは正義の言葉に胸打たれ、改心して、彼らの仲間になる道。
 そして最後の一つは……」

一旦言葉を途切れさせて、影は眼を瞑る。

「死ぬ事だ」

たった一言、影は断言した。
俯き嘆息を零してから、彼は再び諳んじ始める。

「正義に倒され、夢半ばで、力及ばず、その生命を失う道だ。
 だがな、ローティアス……これは決して悲劇ではないんだよ。
 死が敗北であり悲劇ならば、どんな世界に生きるどんな者も、敗北者になる事を免れ得ない」

影の語る口調は、穏やかで優しげだった。

「だから、死は敗北じゃないんだ。最後の最後まで思うがままに邪悪で在り続けた悪を私は知っている。
 過程も方法も選ばず勝ちを掴もうとした悪だって、命乞いをしてでも生き延びようとした悪も知っている。
 奴らは最後まで負けまいとしていた。だから彼らの行為は恥じゃないし、死も敗北ではない」

何故なら、と影は言葉を繋ぐ。

「死はただの終わりなんだからな。終わったら敗北も何もないだろう?……よく分からないって?まあいいさ。これだってあくまで私の持論だ。
 それよりも、死が終わりでしかないのなら、ならば敗北とは何だと思う?
 私はな……心を挫かれる事だと思う。永遠に死に続ける運命を強いられた男のように、心が折られた時、悪は敗北するんだ。
 逆に言えば死んでしまったとしても最後まで悪の心を失わなければ、その死は悪役にとってとても華やかな死になるんだよ」

聞こえる筈のない相手に対して、影は語り続けた。

「……ローティアス、お前はどの道を選ぶ?お前がどの道に進もうと……私はそれを認め、見届けるとするよ」

296 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 22:06:23 ID:vPTufLLl
81 名前:ローティアス ◆8zeVOcEm/k [sage] 投稿日:2010/12/12(日) 23:18:06 ID:lMZUaFN5
>>74
どうやらあなたと私とではスタンスが違うみたいですね
私自身といたしましては主人公が勝ってハッピーエンドになろうが、負けてバッドエンドになろうが、別のハッピーエンドになろうがなどということはどうでもいいです
一つの話を終わらせるために主人公が勝つなどとどこのだれが決めたのですか?
あなたは少々そのことに対して強いこだわりを持ちすぎです
あなたが私と同じアスペルガーであるかは定かではありませんが、どうもそのこだわりの持ちようから言って、その匂いを感じます

ここは自由の国です
こだわりを捨ててここで楽しむこともできますし、こだわりを捨てずに別のところで楽しむということもできます
気に入らないのであれば、新しくスレッドを立ててそこでやってください

297 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 23:30:41 ID:kUL9TwQK
どこかから寝言が聞こえる。

「・・・まあ、悪役な立ち位置のキャラが勝ってしまうストーリーでも絶対不可って事はないよねw
ストーリー進める中で勇者側とバッドエンドになる合意が取れて、かつ
悪役が自力でエンディングを描き切れれば、だけど。

『悪役に打ち倒された正義には三つの道がある。
一つは生き永らえて、逃げ延びて、再び正義を為すべく力を高める道。
一つは悪役の言葉に胸打たれ、改心して、彼らの仲間になる道。
そして最後の一つは……』

ってことだからさーwww」

298 :創る名無しに見る名無し:2011/01/11(火) 00:21:39 ID:AdszmIyf
>ストーリー進める中で勇者側とバッドエンドになる合意が取れて、かつ
>悪役が自力でエンディングを描き切れれば、だけど。

あんたも言うなあwww
彼がIQ85の発達障害のアスペ
会社に入るも一年も立たずに警察沙汰レベルのトラブル起こし職を転々と
ネットでも無自覚にトラブルを引き起こし続けそこら中のサイト、スレから追放されている
そんな彼だと知っての言葉かwww

至極真っ当な言葉で禿あがるほど同意せざるえないwww

299 :創る名無しに見る名無し:2011/01/11(火) 01:12:50 ID:aHOe5rwx
>>295
わかります。アシュタロスですね

300 :ジェンタイル ◇SBey12013k:2011/01/11(火) 08:48:24 ID:hHOvW9WO
>>292
よろしくお願いします!


>>289>>290>>293>>294


>「ああ、君となら……やれる!」「とうっ!」
ローゼンが頷き剣を携えて特攻する。その姿はさながら流星のようで、俺にはやっぱりちょっと眩しかった。
再び目を細めていると、傍に濃厚な気配が出現する。
>「さぁ、坊主達よ。私の家にまだ住んでいたければ念仏を唱えるのだ」
「うわぁっ!?メタルクウラ、お前どこ行ってたんだよ!」
坊さんの集団を引き連れた鋼の偉丈夫。
ついさっきまでローティアスと超人バトルをしていたはずなのに、いつの間にか地上に戻ってきていた。
ローゼンといいこいつといい、まったくせわしない奴らだぜ。だけどそういう忙しさは嫌いじゃねー。
>「むっ!ジェンタイルめ、大胆に私を攻めおって……」
「アッー!そ、その本は在りし日のローゼンの馬鹿が描きくさった薄い本!なんで今それ出した!?」
ちなみにメタルクウラ総受け。なんでこいつ常に薄い本携帯してんだよ……。
コピー本はページ数のわりに嵩張るから裁断スキャンでデータ化しとけってば!いろいろ捗るぞ!

>「括目してもとけよ? 僕の最高にカッコ良いところをなあ!!」
「お前もかーーっ!?」
かちゅぜちゅ悪いなどいつもこいつも!俺も「パンツ食った」を「パン作った」とよく間違えられるけど。
うん、出汁が効いていて大変美味しゅうございました。
>『「ウルトラノヴァ!!!!!」』
ローゼンの輝剣が、その身体が、一矢の槍となり化物の身体を貫く!
ヒビから中にぶち込まれた超圧縮の魔力は浸透し、そして大爆発を起こした!
まるでアスファルトに根を張った花。いかに堅牢を誇る装甲とて、内部からずたずたに引き裂かれれば意味を成さない。
勝負は決まった。粉砕された魔物の残骸が滝のように降る中、ローゼンはゆっくりと落ちてきて着地した。
天女みたいだった。

>「見てた? 今の! ……あれ?」
「ああ。最高にかっこ良いでありま――っでーっ!?」
ローゼンの服が襤褸切れのようになっていた。かなりの範囲の布が燃え散り、中の白すぎる肌を晒している。
あーそうかこいつ男装の為に結構無理な着方してたからなー肌自体はアスパラみてーに白いんだよなー。
って現実から目を逸らしてる場合じゃねー!いや目は逸らしてないけど!ガン見することになっちゃったけど!
……不覚にも、ちょっとドキドキしちゃったじゃねーか。
>「あぁああああ……!」
「ふ、不可抗力ダヨ!」
>「アホジェン! ちゃんと制御しろ! 裸で何が悪い!」
「目に悪いだろーが!」
目に毒っつーか。言うほど豊満ボディーじゃねえけど。
俺はどっちかっていうと胸より全体のラインに魅力を感じますからねー。大変結構じゃないでしょうか。
いやマジすいませんでした。おっかしいなあ、ちゃんと制御したはずなのに。

301 :ジェンタイル ◇SBey12013k:2011/01/11(火) 08:49:07 ID:hHOvW9WO
<<――力が欲しいか!?>>
お前かぁぁぁぁ!?このタイミングで出てきたってことは、どっかで少年誌展開を満たしたってことで。
つまり"お色気シーン"!こいつ、本編にあまりにも色気がないから自分で作りにきやがった!
どんだけ性にアグレッシヴなんだよ、精霊の癖に。

<<吾が対価は少年誌的展開なり>>
うんそれは分かってるから二度も言わんでええわい。
<<もしくはいかがわしい内容のZIPファイルでも可>>
安ーーっ!もうお前四大精霊でもなんでもねえよ!ただのエロい悪霊じゃねーか!
<<法案が可決されちゃった也。都庁燃やしたい也>>
郷に帰れよ!田舎ならまだ条例届いてねーぞ!

>「ブ、ブロリー……です。」
「おー、俺はジェンタイル。契約精霊の名のもと悪法条例と戦う聖戦士だ」
メタルクウラの連れてきたサイヤ人(?)はおどおどと自己紹介する。
ブロリーねえ。条例に抵触しそうな名前ですこと。さてさてサイヤ人も出てきた事だしあのセリフを言っちゃおう。

>「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」
まだまだ、もうちょっとだけ続くんじゃ。ってな。
ローゼンが光の衣を纏う。視覚干渉魔法……それってつまり、モザイクだな!?
>「お前は何者だ? 何が目的だ?」
ローティアスの声がする、紫の水晶。おそらくこれが奴の本体。
つきつけられた剣の先で、怪しい光を放っていた。
「俺も一つ聞きたい」
炎精霊を抑えこみ、"リンク"を解除し、身ひとつで接近。
意味があるわけじゃない。ただバトルパートはもう終わりだ。こっからは、交渉パート。
刃の折れた者と同じテーブルに着く上で、勝手に燃やす可能性のある精霊は邪魔になる。
俺はまだ、ローゼンみたいに精霊と完全よろしくやってるわけじゃないからな。あくまでビジネスライクの、僚機的立ち位置。
だからこっからは言葉だけが武器の適格を得る。ローゼンがこいつの刃を折ったのなら、――俺はこいつの心を折る。

「正直さあ、お前はもう詰んでるだろ。ここにいる全員に、お前を逃がすつもりはない。逃げらんねーぞ、もう。
 だから俺から質問だ。嘘偽りなき魂で答えろよ。――お前、俺と"契約"する意志はあるか?」
世界を滅ぼす救うとか、どうでも良い。俺は世界を"変えたい"だけだ。こいつとは致命的に食い違う、平行線の思想。
こいつは誰も救わない。俺も誰も救わない。その一点だけにおいて、俺たちは交差する。
「ここでお前を消したって、多分第二第三のお前が生まれるだろー。お前が死んで空いたポストに、別の誰かが埋まるだけだ。
 そこで提案。俺と契約しろ。お前を殺さないまま、俺の中に飼ってやる。……先住民がいるから仲良くしろよ」
ローゼンはメルフィちゃんにとっての最良を選んだ。じゃあ俺は、ひとつローティアスにとっての最悪を選ぼう。
ひいては悪魔全体の不利益。将棋の盤面から駒をひとつ、永遠に除外するの如き試み。言ってみれば人質的な?
これはプライド折れるぜー。だって悪魔の癖に、人間に飼われるわけだからなぁぁ!

忘れがちかもしれないけれど、俺は本来悪サイドの人間なんだよ。世界を変えるのはいつだって、悪役の仕事と決まってる。
――世界を守るのは、ローゼンがやってくれるからな。

302 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/11(火) 19:23:06 ID:OLrGptzI
>>292-294>>300>>301
ローゼンの必殺技が炸裂し、化け物はついに倒れた。
ローゼンに私は、「裸族の世界にようこそ」と言ってやった。

>「ブ、ブロリー……です。」
無理矢理連れてきたこのサイヤ人が、おずおずと自己紹介をする。
きっと何が何だか分かっていないだろう。

「私は宇宙の帝王のメタルクウラだ。
これを見ておけば、私達の関係が分かる」 \
私はブロリーに読んでいた本を渡した。

>「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」
>「お前は何者だ? 何が目的だ?」
ローゼンがローティアスの正体である、紫色の水晶に剣を突きつけて質問する。
ジェンタイルはローティアスと契約をしたがっている。
私は……

「先手必勝!」
ローティアスがジェンタイルに対して何か言う前に、ローティアスをサッカーボールのごとく蹴り上げた。
宙を舞ったローティアスを追尾するために飛翔し、追いついたら叩きつけの両手を組んだハンマーパンチを振り下ろす。
ここまでは手応えがあった。
私は地面に叩きつけられたローティアスに、エネルギー波を連続して放つ。

303 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/11(火) 20:14:58 ID:TsrN6Tp/
>>297>>298

「……名も無き精霊か。何を言っているのかさっぱり分からんが……ローティアスを侮辱する事は許さんぞ」

静けさはそのままに、だが穏やかさの損なわれた声で影は凄む。
影の体の奥底から、眩い光が滲み出始めた。
大悪魔には不似合いである筈に光は、だが不思議な事に影と一体化している。

「……なんてな。君達を相手にこうして凄んでも無駄だとは分かっているさ。
 まぁ、これはポーズって奴だな。私はこう言うキャラなんだ。
 ところで……>>297だったかな?君は中々面白い事を言うじゃないか」

けれども影はふっと笑うと、いつも通りの、影でしかない姿に戻った。
大気に満ちていた威圧感が消え去り、声色も朗らかさを取り戻している。

「そうだな、確かに『悪役が勝利を収めて』または『主人公が敗北や死を迎えて』終わる話と言うのも存在する。
 それを否定したりはしないさ。既に存在するものを否定するのは愚かな事だからね。
 だが、それらは往々にして難しいんだよ。まず何よりも、好まれない事が多いんだ。

 大抵のお話の場合、この世界の観測者達は主人公側、勇者側を身近に感じながら話を読んでいく。
 身近に感じると言う事はつまり、応援すると言う事だ。「主人公頑張れ。いけ好かない悪役なんかに負けるな」とね。
 なのに応援している相手が負けて、その敵が勝ったら、どう思う?普通は消化不良だったり、気分が悪かったりするだろう?
 だからそう言う話は、あんまり好まれないんだよ。勿論この世界は普通の創作物とは違う、TRPGの世界だ。
 必ずしも『お約束』に従う必要はないさ。無いんだが……無理に反発する理由もないんだよ。
 
 だがつまりだ、逆説的に言うならば、『悪役でも応援出来るような奴なら』
 あるいは『主人公が応援出来ないような奴』だったら、悪が勝ち、主人公が負けたり死んでしまうような話もアリになる訳だ。

例えば、そうだな……ちょっと前>>286に『恋人を蘇らせる為』に戦う悪だっていると話しただろう?
 このような場合だったら、事と次第によっては悪役が応援してもらえる事や、勝利を受け入れられる事だってあるんだよ。
 他にも『悪役にも筋の通った思想がある場合』とかな」

ふと、影の視線が眼下に逸れた。
だがそれはほんの一瞬で、すぐに影は語らい始める。

「あとは……『主人公が応援出来ないような奴』の場合か。これは実例を挙げた方が早いだろうな。
 『銭ゲバ』や『デスノート』あたりは、主人公が死ぬ事で話の終わりを迎えているだろう?
 もっともこれらは、『主人公が悪であったり、善悪の判断がし難い』ケースでもあるんだがな」

語り終えた影は再び、今度は遠見の光を通して地上を見た。

「……頃合いだな。私はそろそろ行くとするよ。私の話は楽しんでもらえたかな?
 またいつか、機会があったら会おうじゃないか。それじゃあな。はっはっは」

言いながら、影は指を弾いて鳴らす。
小気味いい音が天上に響くと同時、影は姿を眩ませていた。

304 :ブロリー ◆i/U/gRvqHIJa :2011/01/11(火) 21:30:01 ID:5sno3sQw
>>294>>301>>302
「あ、はい。」

ブロリーは穏やかな顔で笑みを浮かべる。
彼らは目の前の女を相手に戦っているようだ。
何故か分からないがブロリー自身にはその戦いが楽しそうに見える。
血が沸き立つ妙な感情に揺らされながらブロリーは拳を握った。

>「私は宇宙の帝王のメタルクウラだ。
>これを見ておけば、私達の関係が分かる」

そこにはフリーザ兄弟の事やドラゴンボール世界の重要事項が
書かれていた。
何度かページをめくる内にそいつは現われた。

「カ、カカッ、カカロット……!?」


ブロリーの目が狂ったように血走る。
そして小さく浮き立つと、誰もが気付かぬ瞬時のスピードで
気弾を猿の大群へ向け放った。

「フフフフ……ッ、ハッ!?僕は一体……」

我に返ると、ローゼン達は女との戦いに夢中で
こちらには気が付いてないようだった。
ブロリーは全滅した猿達を見つめ、少しだけ高揚する感情に喜びを感じていた。





305 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/12(水) 00:03:06 ID:EQQV9qg1
>300-302
意外とジェン君は満更でもなさそうだった。
”需要ねーよ!”というツッコミを予想していただけに戸惑ってしまう。
『炎の精霊よ、いくらまともな女キャラがいないからってこれをお色気担当にするのは末期症状だぞ……!
こいつはまずい、早く何とかしないと大変なことになる!』
全くもって同感だ。事あるごとにあの手この手で脱がされてはたまったもんじゃない。
具体的にはお色気担当が出来る程度にまともな女キャラが来るのが望ましい。
欲を言えばお色気担当が出来る程の物凄い美少年が来るともっと望ましい!

>「裸族の世界にようこそ」
クウ君は自分が常に全裸ファッションだけあって、冷静だった。
そうだ、クウ君は常に全裸なのに半裸ぐらいなんだっていうんだ、減るもんじゃない!
こうなったら開き直ってやれ! 晴れて裸芸人の仲間入りだ!
「おそろいだね! ペアルックイエーイ!」

さて、真面目な話に戻ろう。
全ての文末に”半裸で”を付けて遊ぶなんて小学生男子みたいな事はくれぐれもやらないように!
>「正直さあ、お前はもう詰んでるだろ。ここにいる全員に、お前を逃がすつもりはない。逃げらんねーぞ、もう。
 だから俺から質問だ。嘘偽りなき魂で答えろよ。――お前、俺と"契約"する意志はあるか?」
「はあ!? 何言ってんの!?」
思わず素っ頓狂な声をあげる。
>「ここでお前を消したって、多分第二第三のお前が生まれるだろー。お前が死んで空いたポストに、別の誰かが埋まるだけだ。
 そこで提案。俺と契約しろ。お前を殺さないまま、俺の中に飼ってやる。……先住民がいるから仲良くしろよ」
まーたジェン君がバカな事を言ってる! 闇が人間に大人しく飼われる訳ないだろ!
強大な力を得るために闇と契約し暴走した悪の魔法使いが歴史上何人いると思ってるんだ!
こうなったら情報を聞き出すとか悠長なことを言っている場合ではない。
ジェン君がバカをやる前に即刻破壊するのみだ!

>「先手必勝!」
僕が動くより前にクウ君が動いた!
クウ君が、蹴って殴ってエネルギー波をこれでもかと打ち込む。

「とどめ!」
ダメ押しとばかりに剣を構えて突進する。少女が両手を広げて立ちふさがった。
「やめて―――――ッ!!」
「うあああああああああ!?」
メルフィちゃん!? 刺さる――ッ! と思ったが刺さるより早く。
どんっという効果音が入り、メルフィちゃんが放った世紀末覇者のオーラによってすっ転んだ!

306 :ローティアス ◆8zeVOcEm/k :2011/01/12(水) 04:05:38 ID:NfLXyMXB
>>301
>>302
「二つの力を持つと死ぬわよ。それに…」
紫の石を一つに集めた丸い物体が足蹴にされ、コロコロと転がっていく
それはそのまま壁に2・3回跳ね返り、壁際で止まった

>「先手必勝!」
それより少し遅れて、メタルぼてぃが跳躍し、金属の拳が叩きつけられた
が、その物体は非常に硬く、ヒビすら入らない
指先から放たれたレーザのようなものが何度も何度も叩きつけられる

ビキ

とうとうその物体にヒビが入った

>「とどめ!」
全裸に近い少女が剣を持った
トント地面をけり加速
前と進む物体と化したそれは剣の切っ先を前方につきだし、それを刺し貫こうとする

>「やめて―――――ッ!!」

死んだはずの少女が現れ、オーラを放った
全裸近い少女は足払いのようなものをかけられたのか足元から転倒し、剣が消える

「もうよい。私…もう…死…」

言葉が空気となって消える
まるで命が抜けていくように色が抜けていき、それは跡形もなく消え去ってしまった

【これにて退場です。今までありがとうございました。非常に楽しかったです】

307 :アカム・インスマス ◆247BSbdFYE :2011/01/12(水) 06:39:02 ID:TDD+BR5U
「……終わってしまったか」

ローティアスだった物が消滅して、残ったクレーターの傍に影は現れた。
影は慈しみに満ちた表情と声色で続ける。

「お前は、立派に悪役をやってみせたよ。決して上手ではなかったかもしれない。
 だが、お前は立派にやってみせたんだ。……私が誇りに思うくらいにね。
 おやすみ、ローティアス。思えば私はお前に講釈ばかり垂れていたが、それもおしまいだ。
 またいつか、何処かの世界に生まれ落ちたのなら……たまには、私の言葉を思い出しておくれ」

言い終えて、影は小さく息を零した。

「……ところで、だ」

ふと、影の声質が変化した。
愛おしげな音律が消え去り、代わりに愉悦が声を染める。

「おかしいと思わなかったか?お前が世界中から集めて回った筈の闇の力が、
 やっとの事で見付け出した星界からの来訪者が、いくら覚醒したとは言えこんなヘッポコな勇者に敗れるだなんて」

影は天を仰ぎ、自分の顔に右手の平を被せた。
指の隙間から覗く目は、手の平で覆い切れなかった口元は、歪に曲がって笑みを描いている。

「この結末はお約束だったのか?それとも純粋にお前が弱かったのか?
 或いは奇跡だったのか?違うんだよ、これは必然だったんだ」

言いながら、影は体内から悍ましい闇を横溢させる。
殺意や威力は伴わない、ただ単純な闇の気配は、
しかし常人なら掠めるだけで死に至るほどの濃度だった。

「なにせ……お前の集めた力の一部は、私がこっそりと掠め取っていたんだからね。
 分かるか?ローティアス。これもこの間言っていた、悪役としての一つのあり方なんだ。
 『真の黒幕』型とでも言おうかな?『自分の手を汚さない』タイプとも被る事があるが……
 おっと、そう言えばお前はもういないんだったな。寂しくなるよ、嘘じゃないぞ」

くつくつと、体全体を揺らして影は笑っていた。


308 :深淵に潜む名も無き大悪魔:2011/01/12(水) 06:42:43 ID:TDD+BR5U
「……おっと、いけないな。ローティアスがちゃんと悪役をやり遂げられたのが嬉しくてね。
 ついつい姿を間違えてしまった。だが、こう言うのもアリじゃないかな。悪役としては」

言いながら、白い服を纏った男は指を鳴らす。
乾いた快音が響くと同時、男は黒に染まっていた。
長身痩躯を飾る黒のジーンズと黒のワイシャツ、髪型は短髪で中心のラインだけが僅かに長く盛り上がっている。
影は初めて人間らしい姿を見せた。

「っと、いけないいけない。ここに来たのはローティアスを看取る以外に、ちゃんとした理由が一つあってね」

切れ長の双眸で、影はローゼン達を見据える。そして再び、指を弾いた。
瞬間、世界が静止する。全ての物質が沈黙し、あらゆる物理法則は影の横暴を黙認する。

「……ジェンタイルだったかな?君の意識だけ、この時の止まった世界に入門する事を許可したよ。
 さっきは面白い事を言っていたね。ローティアスを飼い殺す、だったかな?
 いやぁ、もしそうなっていたらどうしようかと思ったよ。どうしようかって言うのは、つまり君を如何に残酷に残虐に殺すかって事なんだがね」

影は語らいながら、ジェンタイルに歩み寄る。

「ローティアスを馬鹿にしていいのは私だけなんだよ」

刃の冷たさを秘めた声だった。
影の右手が、ジェンタイルの胸に添えられる。
けれども冷酷な表情を浮かべていた影は、不意に笑みを零した。

「……だが、安心するといい。私に君を殺すつもりはないよ。君の意識だけを許可したのは、一つ提案をする為なんだ。
 君は世界を変えたい。だけどその為には力がいる。そうだろう?だから私は、君にその力を貸してやろうと思ってね。
 まさか言葉が世界を変えるんだなんて世迷い事は言わないでくれよ」

声は既に普段の快活な調子を取り戻していた。
と、影の人差し指がジェンタイルの胸を一撫でした。
服越しにだが、ジェンタイルの皮膚に小さく黒い刻印が刻まれる。

「それはただの呼び出しのルーンみたいな物だ。流石の私も、一方的に契約は出来ないんでね。
 力が欲しければ、呼んでくれればいい。もしも無用だと言うのなら……風呂で強めに擦れば消えるさ。多分」

快活に笑いながら、影はジェンタイルに背を向けて離れていく。
元いた位置にまで戻ると、彼は背を向けたままもう一度指を鳴らした。

「感謝するよ、駆け出しの勇者諸君。ローティアスを立派な悪役にしてくれて。
 それじゃあ、またいつか会おうじゃないか。……そうそう、例の話、考えといてくれよ」

言い終えると、影は姿を放棄して地面に溶けて消え去った。


【ローティアスさんお疲れ様でした。お節介ばかりでしたけど、とても楽しかったです
 まだ続くなら、程度にネタ振りです。名前欄をミスりましたが気にしないでください】

309 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/13(木) 01:36:37 ID:292Efiqd
>『炎の精霊よ、いくらまともな女キャラがいないからってこれをお色気担当にするのは末期症状だぞ……!
 こいつはまずい、早く何とかしないと大変なことになる!』
<<光精霊……貴様が過保護すぎる……!せっかく女キャラと契約したのに脱がすどころか隠す手助けをするとは!
 よもやDVD特典などと抜かすつもりではあるまいな……?光規制は視聴者の最も忌むべき所業だというのに……!>>
誰と喋ってんだお前。アレか?精霊同士の秘密会話ってやつか?蚊帳の外はいただけねーなあ。
とにもかくにも時系列がごっちゃになりかねないから話を本編に戻すぜ!えっと、シリアスパートからだっけ?

>「はあ!? 何言ってんの!?」
ローゼンが素っ頓狂な声を挙げて俺の行動のアホさを指摘した。
うるせー、んなこと俺だって分かってるもんね。だけどここでこいつを消せば、きっと全ては振り出しに戻る。
こいつが"存在"している以上、そのポストに他の誰かが就くことはないから――いわば死票づくりのようなもんだ。
>「二つの力を持つと死ぬわよ。それに…」
えっ、そうなの?炎精霊と契約する前はよく野良精霊が営業かけに来てたから、結構軽いノリで契約するもんだと……
洗剤とかビール券つけるからまず3ヶ月とって下さいみたいなことよく言われたもんだ。四大精霊と契約した後はめっきり減ったけど。

>「先手必勝!」
ローティアスが二の句を次ぐのをぶった斬ってメタルクウラの蹴りが炸裂した。
思いっきり振り上げる、いわゆるサッカーボールキック。上空へ打ち上げられた水晶へメタルクウラが追撃をかける!
>「とどめ!」
そこへローゼンの剣が疾った。完璧に息のあったバレーのようなコンビネーション。妨害する隙がない。
あっ駄目だあいつ死ぬ。ん?今立ちはだかったのは死んでたはずのメルフィちゃん?いつの間に生き返った!?
>「やめて―――――ッ!!」 >「うあああああああああ!?」
メルフィちゃんから世紀末覇者の幻影が出現し、さながらスタンドの如くローゼンの足を引っ掛けた!
あれだけムダに筋骨隆々でやることはすげー小せえ!いやあんなんに殴られたらローゼンなんか骨も残らねーだろうけど!
>「もうよい。私…もう…死…」
割って入った救援に、水晶の主はそれだけ言って、呼吸のように明滅していた光を閉じた。
ゆっくりと冷えていく。ただの冷たい、もの言わぬ石へと成り果てる。消えていく。死んでいく。

「何だったんだよ……ここまでお前を慕ってくれる子を、犠牲にしてまでお前が滅ぼしたかった世界って」
俺にはまったくわからない。契約がなければこの世に顕現することもできない、棲む次元が文字通りことなる精霊が。
ここまでして、どうして世界を終わらせたかったのか、理解できないし、納得できなかった。到底承服できねー。
そうひとりごちた刹那、突如として世界が停まった。世界だけじゃない、"俺自身"の身体が蝋で固められたみたいに動かない。
開いたままの眼球で周囲を探れば、上空にいるままのメタルクウラも、荒野を背景に立つブロリーも、
そしてメルフィちゃんをかき抱くローゼンでさえ、全てが停止していた。とどのつまり俺は、思考だけ生きてる状態。

310 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/13(木) 01:37:29 ID:292Efiqd
>「……ジェンタイルだったかな?君の意識だけ、この時の止まった世界に入門する事を許可したよ」
俺の目の前に、知らない人影が立っていた。ソフトモヒカンの、どこか耽美な雰囲気を持つ男。
姿は知らないが、声は知っていた。ローティアスをやたら気にかけていた、大先輩。悪魔の大先輩。
>「さっきは面白い事を言っていたね。ローティアスを飼い殺す、だったかな?
 いやぁ、もしそうなっていたらどうしようかと思ったよ。どうしようかって言うのは、
 つまり君を如何に残酷に残虐に殺すかって事なんだがね」
>「ローティアスを馬鹿にしていいのは私だけなんだよ」
ぞわっ……と、時間の停まった俺の身体は反応しなかったけれど、魂は総毛立った。
冷たい声。虫けらを嬲っていたらその体液でお気に入りの靴を汚されてしまったような、理不尽な怒り。
「……だったらどうするってんスか先輩よォー。ここで俺を殺すか?バトル展開は好みじゃねえッスよォ?」
俺は気圧されぬよう、精一杯のビキビキ顔で相対する。いや顔も喉も動かないから、あくまで心象描写だけどね。
>「……だが、安心するといい。私に君を殺すつもりはないよ。君の意識だけを許可したのは、一つ提案をする為なんだ」
>「それはただの呼び出しのルーンみたいな物だ。流石の私も、一方的に契約は出来ないんでね」
言うだけ言うと、大先輩(?)は指パッチンして消えた。
なんという劇場型中二病。これでもかとばかりに芝居がかったセリフ回しとたたみかけるような展開に空いた口が塞がらなかった。
いや、うん。誰にだってそういう時期はあるけどさー。アンタその歳でそれはどうなんだよ……。
大先輩って普段何の仕事してるんだろうね。そして停まった時間は再び動き出す。

――そろそろ俺の出番だ。
「よーお前ら、随分と勝手なことしくさったな。もう少しであいつの世界征服計画乗っ取れたのによー」
俺は命を終えたローティアスに一瞥もくれず、腕をプラプラと振ってローゼン達に歩み寄った。
大先輩に刻まれたルーンは服の内側に残ってる。こんなことせんでもあの暇人なら普通に呼べば来そうだけど、
まああの手の連中は形式を何より大事にするからな。かっこ良さ最優先。いいねその生き方嫌いじゃない。
「まあそれはのちのち議論するとして、とりあえずプロローグ終了ってことで打ち上げでもするか!かに将軍で良い?」
序章に随分とかかったような気がするけど、許容範囲だ。伏線も積んだ。フラグも立てた。
あとは転がる石の如く、運命とかそういうのが万事うまく運んでくれる。この世界は、そういうふうにできている。
携帯を取り出して、トアルの街の宴会屋を予約した。芸人軍団とかいるし最終的に何名になるかわからなかったので一番広い部屋を借りる。
「メルフィちゃんも来るだろ?そんで打ち上げが終わったら、いよいよ湖畔村へ向けて出発だ」
この受難の少女を、ちゃんと親元に送り届けてやらなくちゃだ。そろそろ蘇生師も到着してるだろうから。
湖畔村の一件が片付いたら俺は再び旅に出る。まだメタルクウラやローゼンにすら言ってないけど、王都へ登るつもりだ。
そこで何ができるかわからないけど、歪みを一から叩き直すならまず天地開闢以来の支配者層からだろう。
革命の日は近いぞっ!王都には聖地もあるしな!

「あーそうだ、大先輩来んのかな」
俺は胸元のルーンを軽く叩き、そこへ向かって呼びかけた。
ちょっと伏線の回収が早すぎる気もするけれど、まあ今夜は大丈夫だ、問題ない。
「もしもーし?大先輩、今から俺たち飲みに行くんスけどー、先輩もどうッスか?」
そういや石鹸さんの料理、結局どうなったんだろ。

311 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/13(木) 01:38:10 ID:292Efiqd
>>306
お疲れ様でした!素晴らしい悪役ぶりで、ご一緒して楽しかったです!

312 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/13(木) 01:39:19 ID:292Efiqd
>>302>>304>>305>>306>>308

重ね重ね申し訳あしません!アンカーを付け忘れていました!

313 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/13(木) 03:51:48 ID:F76TP67A
>306
転んだ拍子に、リンクが解除される。
疲労と空腹を意識したが最後、全身の力が抜ける。超人バトルの反動か。
座り込んだまま、メルフィちゃんに問いかける。
「どうして……!?」
どうして止めるのか、そしてどうして生き返ることができたのかという二重の意味だ。
その返答も、一つで二つを兼ねていた。
「分からない……。でも彼女に言われた気がしたの……お前は生きろと……!」

>「もうよい。私…もう…死…」
紫の石が消え去っていく。まるで自ら死を選んだかのように。
彼女は最後の瞬間に改心して生贄の少女を救ったのだろうか。
真実を確かめる術はもうないが、祈るだけならタダだ。その魂に、安らぎあれと。

>307
>「……終わってしまったか」
大先輩が現れた。
要約すると、やっぱり“奴を倒したようだな。だが奴は我々の組織の中では下っ端!”みたいな展開らしかった。
「連続バトルはお断りします!」

>308
影が人の姿を取る。
一瞬石鹸さんの姿が見えたような気がしたが、断じて気のせいである。
お腹がすきすぎて見間違えたようだ。
>「っと、いけないいけない。ここに来たのはローティアスを看取る以外に、ちゃんとした理由が一つあってね」
>「感謝するよ、駆け出しの勇者諸君。ローティアスを立派な悪役にしてくれて。
 それじゃあ、またいつか会おうじゃないか。……そうそう、例の話、考えといてくれよ」
連続バトルどころか、特に何もしないまま帰って行った。
おかしいなあ、話が繋がってないぞ。ちゃんとした理由って結局なんだったんだ。例の話って何?
全身に悪寒が走る。やっぱり裸は寒いな……じゃなくて嫌な予感がする!

>310
ジェン君が手際よく宴会の準備をする。何かおかしいぞ!
>「あーそうだ、大先輩来んのかな」
>「もしもーし?大先輩、今から俺たち飲みに行くんスけどー、先輩もどうッスか?」
ジェン君に後ろから接近して首に腕をかけて締め上げる。
「ダメ、ゼッタイ!」
大先輩と何の内緒話をしたの!? 闇と契約するつもりじゃないだろうな!?
あいつが黒幕だったんだよ? めっちゃ悪い奴なんだよ!
何て言ったらいいんだろう。暫しの逡巡の後出てきた言葉は。
「お酒は20歳になってから!」
我ながらこんな世界で今更何言ってるんだ。

314 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/13(木) 03:57:40 ID:F76TP67A
【>306
物語の発端を担う重要な役をお疲れさまでした!
すごくすごく楽しかったよー!】

315 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/13(木) 07:07:59 ID:+lngDgKg
>>304-310
ローティアスは死んだ。
色の抜けたローティアスであった水晶をパワーレーダーで計測しても、眼球は爆発しない。
反応もしない。
私が地に降りた時には、その形すら失われる。
おそらくは、二度と復活しないことだろう。

>「よーお前ら、随分と勝手なことしくさったな。もう少しであいつの世界征服計画乗っ取れたのによー」

「ふんっ、お前がまた馬鹿なことをするのを予防してやっただけだ」

>「まあそれはのちのち議論するとして、とりあえずプロローグ終了ってことで打ち上げでもするか!かに将軍で良い?」

「私はそれでかまわないが……」
サイヤ人のブロリーとこの人数で行ったなら、とんでもない金額になりそうだ。

>「メルフィちゃんも来るだろ?そんで打ち上げが終わったら、いよいよ湖畔村へ向けて出発だ」
メルフィという名を聞いて、私は辺りを見回せば、いつの間にか蘇っていた。
連れてきた坊主達が私に向けて一斉にサムズアップする。

「ブロリーよ、一緒に来てもよいが、お前はあまり食べてはいけないからな」
私はブロリーに忠告した。
しかし、効果は無いだろう。
サイヤ人だからな。

316 :ブロリー ◆i/U/gRvqHIJa :2011/01/13(木) 20:06:20 ID:3q/lSKxZ
>>306
ブロリーには感じる事が出来た。
強大な気が、霞のように消えていくのを。

>「もうよい。私…もう…死…」

「……フン。」

ブロリーは消えていく女を一瞥すると、勝利の余韻に浸る者達の前に
現われた影にいち早く気付く。
それは女を影で支援していた、とてつもなく邪悪な気の正体だった。

>「ローティアスを馬鹿にしていいのは私だけなんだよ」

「なんだ?お前はぁ……?」

ブロリーのサイヤ人としての性か、巨大な力を持った相手に対し
一瞬だが好戦的な眼つきと口調に変化する。
しかし直に姿を消した影に、ブロリーは最早興味ないとばかりに
舌なめずりをした。

(腹が、減ったな。)

ローゼンとやらとジェンタイルとやらが宴の準備をするらしい。
メタルクウラはブロリーへ歩み寄ると幾つかの言葉を投げかけた。

>「ブロリーよ、一緒に来てもよいが、お前はあまり食べてはいけないからな」

ブロリーはすかした腹を見透かされた気がして少しばかりはにかんだ。
確かに大喰らいではあるが、そんな事はどうでもいい。
支払い出来ないなら、店ごと破壊するだけだ。

ブロリーはふとそんな事を考えていた。
記憶を失っても、根本は何も代わってないのがこの男の恐ろしいところである。

「ええ、行きます。僕も、お腹がすきました」

317 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/13(木) 21:01:48 ID:292Efiqd
TRPG雑談所
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294915675/

なな板の新雑談所です!

318 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/13(木) 22:36:44 ID:inwNjaoB
>「もしもーし?大先輩、今から俺たち飲みに行くんスけどー、先輩もどうッスか?」

「はぁ?……仕方ないな、ちょっと待ってろ」

言い終わるや否や、影はジェンタイルの背後に現れていた。
既に人の姿を取っていた彼は腕組みをして、眉根を寄せて神妙な表情を浮かべている。

「お前なぁ……普通このタイミングで呼ぶか?こう言うのは普通……そうだな。
 楽しい飲み会を終えて漠然とした不安なんて忘れてしまった後で、
 深夜に一人、呼び出すのではなくお前からやってくるモンだろう?
 そこで楽しい日常や掛け替えのない友情との決別を表現しておきつつ、
 これまでになく真剣で覚悟を感じさせる表情を浮かべさせて私に「ほう……」とか
 思わせるのが筋ってモンじゃないのか?まったくどうしてくれるんだ。
 夜に町の外で待つのは寒いかなと思ってヒートテックとか買ってきてしまったじゃないか」

影は一息に語る。
だが不意に、はっとした面持ちになって言葉を中断させた。

「……っと、ついローティアスに話す感覚で喋ってしまったよ。すまないな」

謝罪の後、影は一拍の沈黙を置いた。
目を細め、眉尻を下げて、静かに息を吐く。

「そうとも。……ローティアスはもう、いないんだ。いや、気にしないでくれよ?
 アイツは悪役をやり遂せて、きっと幸せだったさ。……ただ、少し寂しくなると思っただけだ」

切なさを水面に沈めた流し目が、ローゼン達に向けられた。
悪役だって生きていたのだと。親しい者を慈しむ気持ちがあるのだと暗に伝えて、罪悪感を植え付ける魂胆だ。
彼は悪役としてある種のプロ意識を持っているので、こう言う些細な仕草も忘れないのである!

「……まあいい。それよりも流石に私がその打ち上げに参加するのはマズいだろう。
 何がマズいって私が気まずい。どう考えても友達の友達と会話が弾まないような
 重たい雰囲気が充満する事必至じゃないか」

呆れの溜息が深く長く零れた。

「だが……そう言えば君達とは一つ約束をしていたな。用事が終わったら私の手料理を食べさせてやると」

言葉と同時に、彼は指を弾く。瞬間、彼の纏う黒尽くめの服装が一転、白一色のコック服に変わる。


乾いた小気味いい快音に続いて、私は変身した。清潔に保たれた調理服から漂う仄甘い香
りが随分と久し振りに感じられて、心地良い。一瞬遅れて、両手に保持した料理皿から流
れてきた料理の匂いが怒涛となり押し寄せる。油をひいたフライパンで、薄くスライスし
た女性の柔らかな肉を炒めた後、残った肉汁と油にみじん切りにしたネギを投入。そして
酒に砂糖、酢と醤油、ごま油を少量垂らし、隠し味にはオイスターソースに香辛料を一摘
み忍ばせた葱ソースを作り、最初の炒めた肉と絡めた、人肉ソテーの葱ソース掛けだ。人
肉の重厚な香りと葱ソースの香ばしさが渾然一体となって食欲を唆る。我ながら改心の出
来だ。
見事なスルースキルを発揮してくれた彼らには非常に申し訳ないのだが、私の正体はもう
今更と言う物だ。ここは開き直ってしまうと思う。

「やっと ようじがおわったのですね。それはよかった。それでは わたしのじまんの
 じんにくりょうりを たんのうしてください!
 ……と言う訳で、ご一緒させてもらうよ。なに、別段悪さをしようと言うつもりはないから安心するといい」

口調の変化と共に、料理人姿だった彼は再び黒衣に戻る。
重ね重ね、彼は悪役としてプロ意識を持っているので、他人の嫌がる事を進んでやるのだ!

319 :創る名無しに見る名無し:2011/01/13(木) 22:51:14 ID:uQaqpNUa
>>317
その説明だけでは不十分かと
このスレの成り立ちは知ってるけれど、誘導は手を抜かないで欲しい

雑談所はこちらの専用スレじゃないので、ヲチ行為とか正直勘弁して欲しい

キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1292705839/

TRPG全体に関係ないスレ固有の話題はNGとするか、本スレか上記の避難所受け入れると書いてくださいな
でないと、創発の方がなな板TRPGスレに参加したとき、いささか戸惑われるかと思いますよ


320 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/14(金) 01:29:37 ID:EWAirwAf
>>313>>315>>316>>318


>「ダメ、ゼッタイ!」
「ぐぎゃー!絞まる絞まる!!」
大先輩を呼ぼうとした俺の背後にローゼンが忍び寄り首をクラッチしてきやがった!
マジ締め?マジ締めなの!?なんで今まさに殺られようとしてんの俺!?
>「お酒は20歳になってから!」
「20歳迎える前に今死ぬっつーの!」
俺はローゼンの拘束をするりと下から抜けた。抵抗っつーか凹凸の少ないボディで助かった!
ありがとうローゼン!お前が貧乳で心底良かったと思ってる!
実のところ俺って奴はチンピラ気取っておきながら飲酒経験はあんまりない。受験のときに気付けに一杯やったぐらいだ。
ああ今年度ももうすぐ終わるってのに何で旅とか出てるんだろ俺。センター試験までに帰らないとな。
>「ブロリーよ、一緒に来てもよいが、お前はあまり食べてはいけないからな」
>「ええ、行きます。僕も、お腹がすきました」
「決まりだな。よし早速下山してトアルに……」

>「お前なぁ……普通このタイミングで呼ぶか?」
噂をすればなんとやら、やっぱり呼んですぐ大先輩が駆けつけた。マジで暇なんだなこの人……。
>「夜に町の外で待つのは寒いかなと思ってヒートテックとか買ってきてしまったじゃないか」
「なんでそこだけ俗っぽいんだよ!悪魔だろアンタ!」
ヒートテックと言えば、アレはそもそも普段着の下にこれを着ることであったかライフが提供される仕組みらしいね。
そうとは知らずつい最近までヒートテック着とけば寒波も怖くないぜ!とか言ってこれだけ着て外出してたぜ。
美容院のお姉さんに指摘されてすげー恥かいた。おかしーと思ったんだよなあ、妙に乳首浮き出るし。

>「そうとも。……ローティアスはもう、いないんだ。いや、気にしないでくれよ?
 アイツは悪役をやり遂せて、きっと幸せだったさ。……ただ、少し寂しくなると思っただけだ」
「ええー……」
今からそのローティアス討伐の打ち上げ行くんだけど!なんでそういうこというかなあ!
この、期末テスト終わってはっちゃけてる最中に空気読まず自己採点する感じ。大先輩流石の非リアだぜ!
>「……まあいい。それよりも流石に私がその打ち上げに参加するのはマズいだろう」
>「だが……そう言えば君達とは一つ約束をしていたな。用事が終わったら私の手料理を食べさせてやると」
「ん?そんな約束したっk――なにーーっ!?」
大先輩の姿が暗転し、変化する。ユニクロで揃えたっぽいカジュアルな服装が一転、楚々としたコック服に。
そしてSpyMasterの読者モデルっぽい端正な顔立ちが、どこか見知った男のツラへと変貌する。
それは、化物との壮絶な魔法戦の末光の向こうに消えていった、
「石鹸さん!?」
だった。なんてこった!大先輩は石鹸さんだったのか!
道理でさっきから妙に石鹸さんにカメラが当たってなかったわけだぜ!伏線だったんだな!

321 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/14(金) 01:33:11 ID:EWAirwAf
>「やっと ようじがおわったのですね。それはよかった。それでは わたしのじまんの
 じんにくりょうりを たんのうしてください!
 ……と言う訳で、ご一緒させてもらうよ。なに、別段悪さをしようと言うつもりはないから安心するといい」
人肉料理……ドがつく田舎の我らが辺境村にはちっとも根付いてないけれど、都会じゃ人肉が最近のトレンドらしい。
誤解なきよう言い添えておくけど死体を食ってるわけじゃない。"肉"の提供者はちゃんと生きてて人権も保証されてる。
これも蘇生魔法と回復魔法の恩恵というか副産物で、要は人間から肉を切っては再生切っては再生ってことですわな。
最近は牛や豚の肉も同じようにして量産してるから、肉料理は今や供給過多の価格崩壊で貧乏人の食い物に成り下がった。
そんな中で少しでも高級な肉を食いたいというセレブの願いの体現が、牛豚よりかは市場に出まわらないこの人肉というわけである。
まったく金持ちの考えることはわからん。といいつつ俺もご賞味。

「……んー……んん?」
止むに止まれぬ大人の事情につき詳しい描写は省く。
それはそうとさあ、回復魔法って腕一本ぶった斬れても再生するけど、あれだけの血肉を作る材料はどこから出てるんだろうな。
経験者が言うには再生した後にもの凄くお腹が空くらしい。そんで損失分の栄養を食事で取り戻すそうな。
あとあんまりにも遺体の損壊状況がひどいとき、場合によっちゃ土くれから血肉を作ったりもするんだってよ。魔法の力ってすげー。
というわけでネタフリも消化完了。さー次だ次。もうやらねーかんな。

場面転換。俺たちは一路トアルのかに将軍へ。
予約していた旨を伝えて座敷へ通され、とりあえず生ビールとウーロン茶を頼む。未就学児もいるからね!
「とりあえずローゼンはこれを着ろよな。その格好で呑みのテンションに入るのはマズいぜー」
座敷に常備されていた浴衣を投げ渡す。なんで旅館でもない店にこんなもんがあるかは用途不明の意味不明だけど、
多分酔っ払ったおっさんがたが"悪代官ごっこ"をするのに使うんじゃねーかな。
ていうか前々からローゼンは和装が似合うと思ってたんだよ。ほら、凹凸のない体型のが形が崩れないっていうし。
……本人に言ったら怒られるかな。うわーすげー言いてー!湧き出る衝動を抑える為に咳払いをひとつ。
「わーチョー似合うー」
とだけ言っとこう。お茶濁し完了。
「というわけでみんなお疲れさんでしたっ!今日は大先輩のオゴリだからじゃんじゃん食おうぜ!
 そして飲んで歌って楽しく愉快に痛快に一夜限りの夜通しオールナイトだっ!」
カニ鍋が運ばれてくる。ついでにカラオケ設備も借りて、コメディパートの準備は整った。
さあ来いお前ら、今日の俺は一味違うぜ!如何なるボケにもマシンガンの如き突っ込みで捌ききってやる!



>>319
おっしゃる通りです。某所でも問題になっていたのに浅慮でした。

【告知】
上記の雑談所はなな板TRPG全体の雑談所です。
特定のスレやコテに関する話題はちょっとマズいということをご留意お願いします!

322 :フリーザ ◆PVeISXXqKNTC :2011/01/14(金) 19:39:21 ID:T4HoIjgr
「いらっしゃいませお客様は何名様ですか?あ、はい今お待ちを!!」

宴会屋では店員のキュイが忙しそうに注文をとっている。
ここではナメック星人のコック達が不眠不休で調理をしたナメック蟹
の料理が大人気である。
店長のザーボンと副店長ドドリアは少年ジャンプを読みながらコーラを飲んでいる。
どうやら、ここは宇宙人の経営する宴会屋らしい。

「お待たせしました!!蟹鍋でございます!!」

グルドが蟹鍋をジェンタイル一行の下へ運ぶ。
野菜と蟹の風味が渾然一体となり、その鼻を魅了することだろう。
その横では移動用ポッドに乗った二本角の宇宙人が入店してきていた。

「ホッホッホ、どうですかお店の方は?私がいない内に粗相は
なかったでしょうねぇ?」

甲高い声で笑い声を上げながらこの店のオーナー、フリーザがやってきた。
ザーボンとドドリアはすぐさま飛び起き、ジェンタイル達の元へ走る。

「お、お客様!!ようこそ当店へ!!わたくしめが店長のザーボンでございます!!」

「へ、へへ!!フリーザ様の前だからってカッコつけやがって……」



323 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/14(金) 19:41:19 ID:cpi/gUlX
>>313>>316>>318>>320>>321
ローティアスの先輩悪魔がジェンタイルに呼ばれてやってきた。
そして、その正体はなんと驚くことに石鹸コックだったのである。

>「やっと ようじがおわったのですね。それはよかった。それでは わたしのじまんの
>じんにくりょうりを たんのうしてください!
>……と言う訳で、ご一緒させてもらうよ。なに、別段悪さをしようと言うつもりはないから安心するといい」

「おい、料理に石鹸が入ってないぞ。
それでも石鹸悪魔としてのプロなのか?」


>「というわけでみんなお疲れさんでしたっ!今日は大先輩のオゴリだからじゃんじゃん食おうぜ!
>そして飲んで歌って楽しく愉快に痛快に一夜限りの夜通しオールナイトだっ!」
場面は変わって宴会場。
先輩悪魔が奢ってくれるらしい。

「良かったな、ブロリーよ。
私達の手持ちではお前に食わせる分は無かったが、遠慮せずに食べるがよい」
ブロリーに声をかけた後、私は生ビールを一気飲みして、マイクを取る。

「まずは私が最初に摩訶不思議アドベンチャーを歌わせてもらう」
そして、私は立ち上がって歌おうとしたのだが、流れてきたBGMは般若心経だった。
ついてきた坊主達よ、そんなに私を仏門に入れたいのか?
そして、お経を唱えながら私の後ろで踊るな。

324 :フリーザ ◆PVeISXXqKNTC :2011/01/14(金) 19:43:57 ID:T4HoIjgr
名前:フリーザ
職業:宇宙の地上げ屋(企業経営者)
性別:男
年齢:不明
身長:小学生程度
体重:それなりに軽い
性格:丁寧な物腰、基本的には冷静
外見:戦闘服にスカウター、移動用ポッドに乗っている
備考:自称宇宙最強の男。現在は不景気になってしまった為、星の売買
からは手を引き居酒屋チェーンを展開している。
基本的には温和で冷静な物腰だが、部下をリストラする冷酷非常な一面を
持つ。

(皆さんよろしくお願いします)

325 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/14(金) 23:58:54 ID:cpi/gUlX
>318 >320-321
「また来たよ大先輩!」
>「お前なぁ……普通このタイミングで呼ぶか?こう言うのは普通……そうだな。 (中略)
 夜に町の外で待つのは寒いかなと思ってヒートテックとか買ってきてしまったじゃないか」
「ジェン君! やっぱり内緒話したの!?」
油断も隙もありゃしない。でも良かった、これでもうその展開は潰れたってことだ。

>「そうとも。……ローティアスはもう、いないんだ。いや、気にしないでくれよ?
 アイツは悪役をやり遂せて、きっと幸せだったさ。……ただ、少し寂しくなると思っただけだ」
「うぅ……そうだね、幸せだったよね……!」
メルフィちゃんと抱き合って泣く。

>「だが……そう言えば君達とは一つ約束をしていたな。用事が終わったら私の手料理を食べさせてやると」
「えー!?」
大先輩=石鹸さん!?
人間に化けてホテルに潜り込んで情報収集をしていたのか……! あるある!
が、そこで一つの疑問が浮上する。
「石鹸さんと大先輩って一時期同時に出てなかったっけ」
『そこ突っ込んじゃダメ――――ッ!!』

「やっと ようじがおわったのですね。それはよかった。それでは わたしのじまんの
 じんにくりょうりを たんのうしてください!
 ……と言う訳で、ご一緒させてもらうよ。なに、別段悪さをしようと言うつもりはないから安心するといい」
「じ、人肉……」
>誤解なきよう言い添えておくけど死体を食ってるわけじゃない。"肉"の提供者はちゃんと生きてて人権も保証されてる。
>これも蘇生魔法と回復魔法の恩恵というか副産物で、要は人間から肉を切っては再生切っては再生ってことですわな。
「つまりアンパンマンですね分かります! ここで行かなきゃ芸人の名がすたる!」
要はアンパンマンの顔を切り売りして食ってるようなものと思えばどうってことない!
「……って待てよ、忘れがちだけど大先輩は黒幕なんだよ! 毒が入ってるという可能性は……あー!」
ジェン君が早々と食べてしまった。
>「……んー……んん?」
特に苦しみだす様子もないので、続いて食べる。せっかくだからグルメ番組のようにコメントしてみる。
「肉と葱ソースが奏でる筆舌に尽くしがたいハーモニー」
筆舌に尽くしがたいって便利な言葉だね!

そしてトアルのかに将軍へやってきた。半裸で。
街中でうっかりモザイクが消えると即逮捕エンドかと思うととってもスリリング。
案内された部屋を見て、僕は頭を抱えた。
「座敷!? この世界は正統派王道中世ファンタジーじゃなかったのか……!?」
大変だ、盛大な身長詐称が露呈してしまう!
マジックアイテムだけあって靴だけは結構無事だったから安心してたのに。
ちなみにシークレットサンダルなんていうのもある。一体どんな仕組みなのか考えたら負け。
『160pちょいしかありません、本当にありがとうございました。
普通の男装キャラは身長はそのままで胸を盛大に詐称するけど逆パターンだね!』

立ったらバレるので膝立ちでにじりにじりと移動。ジェン君から浴衣が投げ渡された。
>「とりあえずローゼンはこれを着ろよな。その格好で呑みのテンションに入るのはマズいぜー」
ごそごそと着る。
「えーと、こうだっけ」
『逆逆! 君がやるとシャレにならんから!』
慌てて直す。左前は死人だ、くれぐれも間違えないようにしよう!
>「わーチョー似合うー」
「当然! 僕は何を着ても似合うからな! 
あっれ〜? これやたら帯長くない? 引っ張られたらくるくる回りそう」

>「というわけでみんなお疲れさんでしたっ!今日は大先輩のオゴリだからじゃんじゃん食おうぜ!
そして飲んで歌って楽しく愉快に痛快に一夜限りの夜通しオールナイトだっ!」
「ゴチになります、先輩!」

326 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/15(土) 00:01:10 ID:R6vQRm5B
>50
>「まずは私が最初に摩訶不思議アドベンチャーを歌わせてもらう」
「んじゃ僕はアリプロの禁じられた遊びで」
カラオケの予約を入れる。

>322
>「お待たせしました!!蟹鍋でございます!!」
ついでにカクテルを持ってきてもらった。だってビールって苦いんだもん。
「オレンジジュースでございます」
「えー、ファジーネーブル頼んだっしょ?」
「当店では未成年にお酒をお出ししておりません」

他のグループから声が聞こえてきた。
「ガキだな、たぶん小学三年生くらいだぜあれ」
いくらなんでも小学三年生は酷い、せめて中学三年生にして!
小池徹平君が数年前に中学生の役をやってたから中学三年生なら許す! とか思っていたら。
>「ホッホッホ、どうですかお店の方は?私がいない内に粗相は
なかったでしょうねぇ?」
小学生ぐらいの身長の宇宙人が現れた。何だ、あっちのことだったのね。
>「お、お客様!!ようこそ当店へ!!わたくしめが店長のザーボンでございます!!」
>「へ、へへ!!フリーザ様の前だからってカッコつけやがって……」
「ねえねえ、このカラオケ般若心経しか流れないよ。寺フォーミングされちゃったんじゃない?」

327 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/15(土) 00:49:17 ID:R6vQRm5B
>319
ゴメンね!
ぶっちゃけ自分としてもあそこで面白そうな話されたら
あんまり大っぴらに会話に加われないからもどかしいんだよねw

避難所がある板と同じ板にこんなスレもあるから参考までに〜。
今回の乱立みたいな大事件でも起きない限り普段はほとんど使われてないから大丈夫。
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1248188426/l50

328 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/15(土) 02:31:20 ID:2XDwxdOR
ローティアスの死に純粋に涙を零すローゼンに、影はやや興を削がれた様子だった。
純粋(もしくは頭の足りない)人間は往々にして、他人の悪意に鈍感だ。
そして、影はそう言う奴らを苦手としていた。
彼は筋書きを立て、役割を演じて、より濃厚な悪意と悲劇を生み出す。
だからこそ、思った通りの反応が得られないと手応えが感じられないのだ。
劇の演者が観客に、悲しいシーンで大笑いされたり無視されるようなものだ。

>「ゴチになります、先輩!」

「あぁ気にするな。さっきジェンタイルから掠め取った金があるからな。
 ちなみにさっきの呼び出し、アレもちゃんと対価を貰っておいたぞ。
 悪魔を相手にただで何かがしてもらえると思っていたのか?」

影は手の平を胸の前に掲げて、そこから金貨を湧かせてみせる。

「聞いてないってのは無しだぞ。聞かなかったお前が悪い」

手が握り締められると、金貨は一筋の煙を残して消えてしまった。
代わりに影は得意げな笑みを浮かべて、ジェンタイルに投げ掛けた。

>「まずは私が最初に摩訶不思議アドベンチャーを歌わせてもらう」
>「んじゃ僕はアリプロの禁じられた遊びで」

「カラオケか。あまり前奏や間奏が長いのは多カラでは好まれないんだったな。
 と言う訳でサンホラの朝と夜の物語でも入れておこうか」

地味すぎる嫌がらせは継続しつつ、影は運ばれてきたお酒を受け取った。

「ほら、ジェンタイル。これは私の奢りだ。対価は取らないから安心して飲むといい。
 ちなみにそれはスクリュードライバーと言ってな。あぁ、いや、飲みながら聞けばいいさ。
 その昔、工場の作業員が即席で作ったカクテルなんだ。ほらほら、もう一口。
 スクリュードライバーと言うのはつまり、ネジ回しの事だ。……ささ、もう一杯どうだ?
 ローゼンだったな、君もどうだ?なぁに、店側だって未成年がどうのってのは建前だ。バレやしないさ」

更に余談だがこのスクリュードライバーは甘口で飲み易いが、実はアルコールの強いウォッカをベースにしている。
相手を無自覚の内に酔わせる、所謂『レディキラー』の代名詞として有名だったりもする。

「ところで良い話があるんだが、聞いてみないか?うまく行けば元手の魂が倍になって返って来るぞ」

法的には酔っている間の言動に責任は宿らないけど、悪魔はそんな事気にしないぞ!

>「ホッホッホ、どうですかお店の方は?私がいない内に粗相は
なかったでしょうねぇ?」

「おっと、まさかこんな所でかの有名な悪役フリーザ様に会えるとは思わなかったな。
 相変わらず手広くやっているようで何よりだ。ちなみに彼は悪役のタイプとしては
 『利益、欲望が行動原理』型だな。このタイプは分かりやすいしパターンが幾らでも作れるから便利だぞ。
 『金が欲しい』『女が欲しい』『名声が欲しい』、人の欲望は突き詰めれば絶対に他者と衝突し、悪に至るからな。
 おいジェンタイル、聞いているかぁ?この大悪魔様の講釈をちゃんと聞かなかったら天罰が下るぞ、はっはっは!」

小さなグラスを片手に、僅かに顔を赤らめて、影は笑いながらジェンタイルの背をこれでもかと叩いていた。

329 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/15(土) 14:16:14 ID:gYpnvLHj
>328
>「ローゼンだったな、君もどうだ?なぁに、店側だって未成年がどうのってのは建前だ。バレやしないさ」
「いただきまーす! 甘くて美味しいねー!」

いい感じに盛り上がってきた頃、なぜかカラオケセットに入っていた触角のようなカチューシャを装着して言った。
「酔ってない、酔ってないよー! 触角先生のギャグ講座始まるよー!」
『完全に酔っぱらいだー!』
「まずはすぐ使える技から!
まずは『ミスマッチ』! アンバランスな組み合わせがじわじわと笑いを誘う!
自転車に乗った甲冑の騎士を想像してみよう。ビール券持って勧誘に来る精霊とかね。
色んなものがごちゃまぜのこの世界はこのネタの宝庫だ!
次は『ダジャレ』! これはもう説明不要、日本人が古来より脈々と伝える和の心! 例えば寺フォーミング。
後は割とお手軽なのといえば『押すなよ? 絶対押すなよ?』もちろん散々押すなよと言っておいて押すことによって完成する。
転ばないぞ転ばないぞと言って転んだりとか! “あーやっちゃった!”とツッコミがもらえる事間違いなし!」
『じゃあ君が再三もう死なないって言ってるのって死亡フラグなのでは……?』
「甘ーい、『フラグブレイク』! フラグを立てまくって散々盛り上げておいてそれを何食わぬ顔でスルーする。
ちょっと難しいけどキマればウケるぞ!」
『実写版ドラえもんのオープニングですね分かります。
ttp://www.youtube.com/watch?v=5jbtqlvxwZs』
「テンプレ作成時から本気でギャグをやる覚悟があるなら……『エキセントリック』!
異常な性癖のキャラが繰り広げる異常な言動。僕が最もよく使う手法だ!
ただし異常性癖といっても猟奇的な変態とかにしてしまうとギャグじゃなくてホラーになるから要注意。
そして『ナンセンス』! 話の脈絡を全然考えなくてもいい完全なネタスレでよく使われる手法。
完璧なまでに意味不明なものを見せられたとき、人は笑うしかない!
いかに意味不明な事を考えるかという発想力が試される!
そしてそして最上級技が『ギャグワールド』!
圧倒的な戦力差、普通にやってたんじゃどうにもならない状況で起死回生の一手が自分に振られた! そんな時の大技だ!
シリアスパートから数値上の戦力差を軽く覆すギャグパートへ一発転換するブレイクスルー!
これの起爆剤に『ダジャレ』がよく役に立つから覚えておこう!
過去ログをあさって重箱の隅のようなどうでもいいネタを組み合わせて
あれとあれとあれはこのための伏線だったんだよ!どどーん!ってやったりとかね!
でもこの技に最も重要なのはノリと勢いだ! やると決めたら勢いで押し切れ!」
『酔っぱらいの戯言です! すいませんでしたー! 本気にしないでください!』

ちょっと間を開けてから呟く。
「下ネタ、微エロ、なんていうのもあるけどネタ切れしたギャグ漫画みたいで僕はあんまり好きじゃないな」
『本当は大好きだけど自重していますだそうです』
「ところで帯がほどけてきたけど引っ張るなよ? 絶対引っ張るなよ?」
『舌の根も乾かぬうちにこれは酷い!』

330 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/15(土) 18:57:46 ID:lkTM9b9m
>>324
よろしくお願いします!


>>322>>323>>325>>328>>329

ごめん前言撤回。こいつら相手に突っ込み切るとか何の無理ゲーだ。
どれくらい無理ゲーかっていうとアオアシラとイャンクック同時狩猟クエストとかそのくらい無理ゲー。

>「お待たせしました!!蟹鍋でございます!!」
なんかもう人類的にアリエナイ感じのビジュアルの生物が鍋を運んできた。
メタルクウラやブロリーと同族の匂いがする。どこぞの未就学児と違ってちゃんと勤労してんじゃん。
>「お、お客様!!ようこそ当店へ!!わたくしめが店長のザーボンでございます!!」
店長自ら挨拶に来た。この店は地球外生命体しかいねーのかよ!まだまだ芸の道は深いな。
>「まずは私が最初に摩訶不思議アドベンチャーを歌わせてもらう」
「おおっ行くか一番手!――ってあれ?般若心経!?」
どうでもいいけど何故坊さんたちまで打ち上げに参加してんだろう。というか世界観的には"そうりょ"とちゃうんか。
坊さん連合のバックダンサーズが後ろで踊り(しかも結構激しい)、摩訶不思議アドベンチャーfeat般若心経。
>「当然! 僕は何を着ても似合うからな! 
 あっれ〜? これやたら帯長くない? 引っ張られたらくるくる回りそう」
それはネタ振りか?ネタ振りなのか!?引っ張っちゃっていいってことなの!?
……いかんいかん何言ってんだ俺。初期のキャラが微塵も残ってねー。もっとクールな感じだったはずだ。
>「ねえねえ、このカラオケ般若心経しか流れないよ。寺フォーミングされちゃったんじゃない?」
「そのわりに酒とか出てるし……仏罰下るんじゃねーのこれ。どんだけ欲望に肝要なんだよ」
仏門に下りては獣肉を食わずとは言うけれど、蟹ってその辺の戒律には抵触するんだろーか。
まあそもそもその戒律が出来た時代の寺って、基本的に山ん中にあったからね。海産物はカバー外なんだろう。
あんな美味いもんが海底彷徨いてるって知ってたら、自戒が基本の宗門ではダメ絶対だったろうからなー。
蟹を人類最初に食った奴はスゲーわ。見るからにモンスターじゃん。中盤の強敵ポジションじゃん。さそりアーマー的な。

>「あぁ気にするな。さっきジェンタイルから掠め取った金があるからな。
  ちなみにさっきの呼び出し、アレもちゃんと対価を貰っておいたぞ」
「え、マジで?飲み会に誘っただけなのに!」
どんだけアコギやねん。心なしサイフが軽くなったなーと思ったぜ!
お父さんとお母さんから貰ったお年玉がそろそろ底を尽きそうだ。また刺身の上にタンポポ載せる仕事に戻らなくちゃだ。
結構アレ精神に来るんだよなー。
>「カラオケか。あまり前奏や間奏が長いのは多カラでは好まれないんだったな。
 と言う訳でサンホラの朝と夜の物語でも入れておこうか」
「なんでそこだけ妙に気を使ってんだよ……」
というかカラオケに対して多カラって言い回し。大先輩、流石のヒトカラ常連か!
ローティアスとか誘えば良いじゃん!さんざん世話焼くぐらいだったらよー!
般若心経でサンホラ歌われても締まらねーよ!何の異教混合だよ!神社にサンタが来るぐらいちぐはぐだわ!
>「ほら、ジェンタイル。これは私の奢りだ。対価は取らないから安心して飲むといい。
 ちなみにそれはスクリュードライバーと言ってな。あぁ、いや、飲みながら聞けばいいさ」
促されるまま飲んだ。うわ、なにこれすげえ飲みやすい。ジュースみたいだ。
もう一杯。うべべべ。甘い甘い。かってに改蔵アニメ化おめでとう!シャフトさんはやるって信じてました!
>「おいジェンタイル、聞いているかぁ?この大悪魔様の講釈をちゃんと聞かなかったら天罰が下るぞ、はっはっは!」
うわあ、俺より先にこっちが出来上がってやがる。うっぜえ。大先輩も完全にキャラ崩壊してんじゃねーか。
初期の深淵から足掻く者達を俯瞰して酒の肴にする狂言回しキャラはどーした。今やただのカネに汚いおっさんである。

あれ?ローゼンさん、なんで頭から触角生やしてはるのん?こいつもベロンベロンだ。
>「酔ってない、酔ってないよー! 触角先生のギャグ講座始まるよー!」
「マジっすか触角先生!自分ファンなんであとでサインください!」
あー俺もなんか講座やりてえなあ。つっても放出するだけの蓄積がないとどうにもこうにも。
突っ込み講座でもやるか。

331 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/15(土) 18:58:34 ID:lkTM9b9m
「突っ込みとは言ってみれば相方のボケを視聴者に分かりやすく説明し、かつボケを完結させる為の手段だ。
 例えばそこの触角姐さんがただ触角生やしてるだけだったら『そういう見た目のキャラなのかな』で済んでしまうけど、
 そこで他から「なにその触角!」という突っ込みが入ることで触角はボケとして成立するわけだな。
 ちなみに"突っ込まないボケの拾い方"というのもあって、敢えて登場人物みんながスルーすることで視聴者に突っ込ませる、
 という手法もある。某掲示板の実況スレとか、某動画サイトのコメントなんかは視聴者がダイレクトに突っ込みを共有できるので
 この"作中スルー"が最大限に活きるのである。ボケとボケの応酬で話を進める場合にも有効。
 詳しくは『人造昆虫カブトボーグ』を観てくれ。公式の病気とも揶揄される究極の作中スルー系ギャグアニメだぜ!」
おっと余談が過ぎたな。突っ込みについて講釈垂れるんだった。
「んで本題。突っ込みと言えば大まかに分けて『即突っ込み』、『ノリ突っ込み』、『ボケ返し』の三つがあります。
 あっ網羅してない手法があっても怒んないで!見切り発車で講座やり出したから詰めが甘いのはカンベンな!
 まずは『即ツッコミ』。一番ポピュラーな突っ込みだな。芸人漫才は基本的にこれだ。
 相方の飛ばしたギャグの不条理さ(おかしいところ)を即座に突っ込むことで、テンポよく話を繋いでいける。
 さっき例に挙げたような『おもむろに触角生やす』→『なんだそれ!』みたいな流れな。鉄板級の突っ込みだね!」
一気に喋ったので息継ぎ。こういうときに炎精霊の奴が合いの手でも入れてくれると助かるのだけど、あいつボケだしなあ。
「次に『ノリ突っ込み』。相手のボケに乗っかって普通に話を進めつつ、頃合いを見計らい『ってオイ!』と突っ込む手法。
 即ツッコミに比べるとテンポは悪くなるがその分ネタの一つ一つに深みが生まれる。掘り下げることができる。
 渾身のギャグをここぞというときに飛ばすのなら、このノリ突っ込みを使ってみるといいよ!緩急もつくしね!
 そしてノリ突っ込みだけの特典として、『乗っかり方次第で突っ込み側のキャラも掘り下げられる』という旨みがある。
 ギャグパートってのは往々にしてボケ側の優勢で話が運んでいくけれど、ノリ突っ込みを上手く使えば主従逆転だ。
 ボケをボケのまま切り捨てず、突っ込み側のキャラを活かした掛け合いに発展させられるってわけだな!」
結構な上級テクなので、俺もまだ完全には使いこなしちゃいねーけど。この世界観は本当便利デスネ。
「最後に『ボケ返し』。ボケと突っ込みの定石を覆す禁断の魔手!ボケ側のギャグに対し、更にギャグを被せる!
 イメージ的にはノリ突っ込みの突っ込み無しバージョン。突っ込まず、かと言ってスルーもせず話を広げるのだ!
 身近な例だとメタルクウラが得意としている手法だな。あいつは出オチ要員だけど出オチを上手く使ってボケ返しに昇華してる。
 おもむろに触角生やした仲間に対し自分も触角を生やすような!あたかも触角生えてない奴がおかしいみたいな空気を作る、
 漢字いっぱい使うなら"不条理世界観の発展"。ボケの効果を何倍にも高める必殺技だ!
 ただし使い過ぎるとマジで収拾がつかなくなるから要注意な!突っ込みがいるからこそギャグはギャグとして完結するのだ」
ボケ返しの発展形として『メタ突っ込み』がある。世界を漫画アニメのような創作物として見た視点からの突っ込みという離れ業だ。
『おもむろに触角生やす』→『今更余計なキャラ設定増やしてんじゃねーよ!』みたいな。俺もよく使う手法だな。
これは通常の即突っ込みのようにテンポ良くギャグを成立させながら突っ込みにボケを仕込めるという一粒で二度美味しいお得技だが、
同時に世界観をぶち壊しにしかねない諸刃の剣。登場人物が自分たちがキャラクターであることを知ってしまっているという矛盾。
よっぽどギャグ重視の作品でしか乱発はできないから気をつけよう!

332 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/15(土) 18:59:16 ID:lkTM9b9m
>「ところで帯がほどけてきたけど引っ張るなよ? 絶対引っ張るなよ?」
「これは『引っ張れ』というネタフリだ!期待してろよ青少年!」
上記みたいなのがボケ返しな。というわけでギャグを完遂するべく引っ張るぜ!渾身の力で引っ張るぜ!
この店を寺フォーミングした生臭坊主共もきっとこういう展開を望んでいたに違いない!女人禁制?知ったことか!
俺はローゼンの帯を掴んで引っ張った。諸事情につき描写は省く。

はい場面転換。超便利。
「あっもしもし、お布団用意してもらっていいですか。何人か酔いつぶれちゃったんで」
宴もたけなわを過ぎ、騒ぎに騒いだ連中もちらほらと畳に転がる姿が見える。
俺は備え付けの内線電話で店員に布団を持ってきてもらい、ひんやりとした床の間に身体を預けた。
いやー今日は遊んだなあ。こんなに飲めや歌えやしたのは高校卒業した時以来だ。ローゼンやメタルクウラに祝ってもらったんだっけ。
「あー、愉快だなあ。楽しいなあ」
きっと、たぶん、これが最後だ。世界が変わったら、こんなふうにのほほんと生きていられなくなる。
死んだら生き返らないし、殺人は重罪だ。それが正しいのかどうかわからないけれど、世界は停滞を止める。
全世界を巻き込んだこの壮大なモラトリアムに、そろそろ終止符を打たなくちゃいけないんだ。
……でも、それでいいのか?まだ畳部屋で騒いでるあいつらと、ずっとぬくぬくボケボケの暮らしをするのは、そんなに悪いことか?
それを判断するためにも、俺は先に進まなきゃいけないんだ。見聞を広めて、最良の正しさを選択するために。
だから今は、もう少しだけダラダラしてても、いいよな?

333 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/15(土) 21:15:14 ID:LFOjtevR
>>322>>324->>332
私は今、猛烈に驚いている。
死んだはずのフリーザ達が生きていて、この店を経営していたからだ。
この世界では生き返ることは普通のことであり、フリーザ達がこの世界で生き返っていても、別におかしいことではない。
しかし、誰が何の目的でフリーザ達をこの世界で生き返らせてしまったのだろうか?
遠い地球で父親のコルドと共に死んだはずのフリーザ達を。
いや、フリーザなどはどうでもいい。
最悪なのは、あいつが、クウラさえもが生き返ってしまった場合だ。
もしも、クウラが生き返っていたのならば、私はどうすれば良いのであろうか?

>「お、お客様!!ようこそ当店へ!!わたくしめが店長のザーボンでございます!!」
>「へ、へへ!!フリーザ様の前だからってカッコつけやがって……」

「貴様ら、私の顔を忘れたとは言わさんぞ。
本職の方はどうした?
こんな道楽をしている暇があるのならば、さっさと星の一つでも潰してきたらどうだ?
だから、フリーザ軍はスラッグとかと言う輩にも侮られているのだ。
聞こえているのだろう、そこにいるフリーザもな」
私はフリーザの部下二人の前に出て、フリーザ達に話しかける。
戦闘になったならば、私はドドリアにすら負ける程の力しか無い。
しかし、フリーザ達の情報は欲しい。
みんなは後ろで馬鹿騒ぎをしているだろうが、私はそんな気にはならなかった。

「ここで話し込むのも問題があるな。
店の奥に行くぞ」
私は店の奥にフリーザ達を連れて行った。

334 :フリーザ ◆PVeISXXqKNTC :2011/01/15(土) 22:23:57 ID:gVztpCi3
>>326
>「ねえねえ、このカラオケ般若心経しか流れないよ。寺フォーミングされちゃったんじゃない?」

カラオケの不具合にすぐさま店員の1人、アプールが賭け付ける。
しかし直らない。どうやら壊れてしまったようだ。
アプールは感じただろう。背筋に感じる悪寒を、そして甲高い声を。

「おや?アプールさん、随分と手こずっていらっしゃいますねぇ。
もういいですよ、消えなさい。」

移動ポッドに乗ったままのフリーザは超能力で新品のカラオケ機を
浮かび上がらせるとそのままローゼンの目の前に置いて見せた。
そして壊れたカラオケ台を宙に舞わせると、一瞬にしてスクラップにする。

「オーホッホッホ、見てみなさいザーボンさんドドリアさん。
汚いスクラップですよ。あ、それとアプールさん。
貴方は明日から来なくていいですよ。」

愉快な声をあげるフリーザ達の背後で聞き覚えのある声が聞こえる。
ザーボンとドドリアは振り向いた先にいたその声の主に思わず顔を引き攣らせる。
>「貴様ら、私の顔を忘れたとは言わさんぞ。

「「ゲッ!?ク、クウラ様っ!?お、おはようございますっ!!」」

思わず45度のお辞儀し、朝でもないのに挨拶をしてしまう小売店根性のザーボン&ドドリアを見たまま
フリーザはゆっくりと微笑みメタルクウラの元へ動き出した。

「おやおや……これはこれは。兄さんではありませんか。随分とお変わりになられましたねぇ。
今は不景気でしてね、星の売買なんて流行らないんですよ。それにこの商売で現在私の
年商は――”53億”です。」

>「ここで話し込むのも問題があるな。
>店の奥に行くぞ」

フリーザはバックルームへ指差す。
豪華なシャンデリアが天井に並び、サイヤ人の剥製が並ぶ部屋にメタルクウラを
招き入れる。フリーザはポッドから降り立ちワインセラーからワインを取り出した。

「随分と腑に落ちないという顔をされていらっしゃいますねぇ。
分かりますよ、ええ。何故私達が生きているのか。
何を隠そう、ドラゴンボールのお陰です。そしてトランクスとか言っていた
サイヤ人と地球人の混血の使っていたタイムマシン。
この2つを使い、私は復活したのです。
さ、ワンイをどうぞ。オッホッホッホ」

メタルクウラへワインを注ぐとフリーザはスカウターを抗菌ウエットティッシュで
拭き始めた。





335 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/15(土) 23:36:12 ID:LFOjtevR
>>334
クウラがどう思うかは分からないが、私には悪趣味だと思える部屋に招き入れられた。
私はソファーに腰をかけて、フリーザの話を聞く。

>「随分と腑に落ちないという顔をされていらっしゃいますねぇ。
>分かりますよ、ええ。何故私達が生きているのか。
>何を隠そう、ドラゴンボールのお陰です。そしてトランクスとか言っていた
>サイヤ人と地球人の混血の使っていたタイムマシン。
>この2つを使い、私は復活したのです。
>さ、ワンイをどうぞ。オッホッホッホ」

私は注がれたワインを一口飲み、頭の中を整理した。
何でも願いが叶うというドラゴンボール。
クウラはそれを眉唾物として、全く信じていなかった。
フリーザはドラゴンボールを狙ってナメック星を侵略し、不老不死を手に入れようとした。
その際に部下が全滅させられて、フリーザも瀕死の重傷を負ったのも、クウラがコルド経由で聞いている。
そして、復讐の為に地球に行きコルドと共に殺されて、その報告を受けたクウラが一族の誇りを汚した者達を討伐しに行き、返り討ちにあった。
何年か経った時に私達が製造されて、私達をクウラが操り、他星のエネルギーを搾取しながら、地球を目指した。
しかし、道中に寄ったナメック星人の星で奴らに出会い、クウラは死に、私はその呪縛から解放された。

「ドラゴンボールの噂などは信じていなかったが、その姿を見る限りでは真実のようだな。
タイムマシンというのも興味がある。
しかし、誰がお前を生き返らせたのだ?
親父殿か?いや、親父殿も死んでいるんだったな」
ここが一番の問題である。
ギニューのような忠臣が生き返らせようと奮闘したならば、まだいい。
ローティアスのような輩が、フリーザ達の組織力を利用しようと考えているならば、厄介だ。

336 :フリーザ ◆PVeISXXqKNTC :2011/01/16(日) 18:02:38 ID:48VITg7d
>>335
>「ドラゴンボールの噂などは信じていなかったが、その姿を見る限りでは真実のようだな。

フリーザは深紅のワインを飲み干すと不気味な笑みを浮かべた。
そしてドラゴンボールの内の1つをメタルクウラの前に取り出す。
星の数は4つ。地球では四星球と呼ばれているものだ。

「ええ、私はドラゴンボールを手に入れ復活しました。
そして、他の星――つまりは地球にも同じような7つの玉があると
知ったのです。」

>タイムマシンというのも興味がある。
>しかし、誰がお前を生き返らせたのだ?
>親父殿か?いや、親父殿も死んでいるんだったな」

「あんな役立たずのパパはもう必要ありませんよ。あぁ、そうでしたね。
私がここにいるのはあの御方のお陰ですよ。ええ、彼には随分と
お世話になりました。タイムマシンを使って私を呼んでくれたんですからねぇ。
地獄にいた私と、超サイヤ人になれなかった孫悟空を殺せた未来の私。
この2つが融合したのが、現在の私です。」

フリーザは笑みを消し去りメタルクウラの全身を射抜くように見つめる。
そしてスカウターの数値を確認しながら、再び笑みを浮かべた。

「貴方は、本物の兄さんでは無いようですねぇ。どうやら、機械化された
体のようです。それにしても、何故あのような戦闘力の低そうな連中と
つるんでいるんですか?仮にも貴方は我が偉大なる一族の1人。
悪い事は言いませんよ、私と共にこの星のドラゴンボールを探し出し
野望を叶えようじゃありませんか……」

フリーザはクウラの目を見つめ、残忍な笑みを浮かべた。

337 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/16(日) 19:37:08 ID:qHWDIWNS
>「あっもしもし、お布団用意してもらっていいですか。何人か酔いつぶれちゃったんで」

宴会は終わった。ジェンタイルは一足先に、一人で床の間へと移動していた。
メタルクウラは旧知であるフリーザ達と、密談に臨んでいる。
ローゼンは、分からない。未だに騒いでいるのか、それとも酔い潰れているのかすら。

>「あー、愉快だなあ。楽しいなあ」

「良かったじゃないか。最後にいい思い出が出来て」

ジェンタイルの背後から、声がする。一切の音を引き連れずに、影がいつの間にか立っていた。
窓から差し込む月光に照らされた影の顔からは、赤らみが消え去っている。
表情も、微笑みだけが静かに揺蕩っていた。

「さぁ、行くぞジェンタイル。世界を変えに」

手を差し伸べる。だが返って来たのは右手の温度ではなく、戸惑いの面持ちだった。
影の面持ちから笑みが消え失せる。彼は代わりに眉を顰めて、怪訝の色を滲ませた。

「……何だ、怖気付いたか?平穏で愉快な生活が愛おしくなったか?」

影の顔つきは定着しない。
訝しみの次は、無表情へと、徐々に変化していく。

「悪いのかよ、とでも言いたげじゃないか。だから答えてやろう」

一拍の静寂を挟んで、口が開かれる。

「別に悪くなんかないさ」

あっさりと、影は言ってのけた。


338 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/16(日) 19:38:19 ID:qHWDIWNS
「悪役に必要不可欠な物を教えてやろうじゃないか。それはな、目的へと突き進む確固たる決意と姿勢だ。
 昨今の悪役が主人公の説教であっさり改心して不評を得たりしているのは、それがないからさ。
 勿論この前言った『絶対悪』、意志なき殺人機械は決意なんて持ってないが……代わりに徹底してる。
 字面通りの意味で、冷たい鋼鉄の心を搭載していると言う訳だな」

静かな声色で、言葉は続く。

「……例えば長き生の果て人間に絶望して、例えば最愛の人を失って、例えば自分の故郷が滅亡の危機に瀕していて、
 悪の道に身を沈めるほどの何かがあったと言うのに、それが場合によっては未成年の青二才の言葉で覆る。
 そんな悪役は、もしかしたら美しくはあるのかもしれないが……私に言わせれば不純で成り損ないの悪だよ。くだらない」

言い終えて、影は視線を横に逸らしながら嘲笑を零した。

「だからジェンタイル。その決意がないお前は、文字通り悪くないんだよ。
 未来永劫、悪役にはなれやしない。世界を変えたりなんか、出来る訳がない」

ジェンタイルを見下して、影は右手を胸の高さに掲げた。

「……町の外で、私は十分だけ待とう。もしお前が決心出来ないのなら、ここでお別れだ」

次に会った時は敵同士だなと言い残して、影が指を弾いた。
薄暗い部屋に快音が響いて、次の瞬間には影の姿は宵闇に溶け去っていた。



「……来ない、か。仕方ないな。それがアイツの選んだ最良の道だと言うのなら」

町の外壁に背中を預けていた影は溜息を一つ零す。
そして再び、右手を掲げて指を鳴らそうとしていた。

【発破かけました】

339 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/16(日) 19:47:43 ID:xjFc25ce
>>336
>「あんな役立たずのパパはもう必要ありませんよ。あぁ、そうでしたね。
>私がここにいるのはあの御方のお陰ですよ。ええ、彼には随分と
>お世話になりました。タイムマシンを使って私を呼んでくれたんですからねぇ。
>地獄にいた私と、超サイヤ人になれなかった孫悟空を殺せた未来の私。
>この2つが融合したのが、現在の私です。」

世の中は不思議なことで満ち溢れているな。
死者蘇生があったことも驚いていたが、違う世界の自身と融合とは。
どうやって融合したのかを聞いてみようと、私は思っていたが、フリーザはスカウターを弄る。
これは、バレたか?
いや、地獄に行っていたのならば、死んだクウラと出会っていてもおかしくはない。
最初からバレていたかもしれんな。

>「貴方は、本物の兄さんでは無いようですねぇ。どうやら、機械化された
>体のようです。それにしても、何故あのような戦闘力の低そうな連中と
>つるんでいるんですか?仮にも貴方は我が偉大なる一族の1人。
>悪い事は言いませんよ、私と共にこの星のドラゴンボールを探し出し
>野望を叶えようじゃありませんか……」

とんでもないプレッシャーが私を襲う。
さすがはフリーザと言ったところか。
しかし、私だって意地がある。
友を馬鹿にされたままでは終わらない。

「確かに、現在の私を含めて戦闘力は高くない。
私は本体のクウラの数百万分の一の戦闘力しかない。
だが、奴らは宇宙でも稀に見る特殊な技能を持った存在だ。
精霊と言う存在を知っているか?
精霊は永劫の存在とされ、奴らはその精霊とコンタクトできる。
その精霊の力を借りて、奴らは不可思議な力を起こすことができるのだ。
例えば、死者を蘇生させることとかな」
普通の魔法でも死者を生き返らせることは可能だがな。

「私は精霊の調査をし、可能ならば精霊を捕縛して、精霊の力を持つ私達を量産するつもりなのだ。
そして、私は不老不死への到達も、永劫の存在である精霊が絡んでると睨んでいる」
はっきりと言おう。
適当なことを言っただけである。

「すまんな。私はドラゴンボール集めよりも、こちらを優先する」

340 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/16(日) 21:08:01 ID:1fHDtfIu
>332
ネタ振りに応えてジェン君が帯を引っ張った!
「あ〜れ〜〜〜〜〜〜!」
これぞ以心伝心。最高の相方だよ。僕にツッコミきれるのはジェン君しかいないよマジで!

ここで記憶は途絶え、次に目覚めた時からシーン再開。
「う、うーん……」
もそもそと起き上がる。
「なんでこんなものを……!」
変なカチューシャを外す。
そうか、脱がされて変なテンションになったまま飲みに突入して酔いつぶれて奇行を繰り広げた挙句寝てしまったのだ。
布団をかけてくれたのは誰だろう。ジェン君やクウ君はどこに行ったのかな。
「……。まずい……!」
一刻の猶予もない状況なのを感じ、切羽詰まった表情になる。

『どうしたの? 我は何も感じないよ?』
そりゃ精霊は感じないだろう。
「……漏れそう」
『えぇええええええええ!? あんなに飲むからだよ! 早よ行け!』
ダッシュしたいところだけど足がふらついて思うように歩けない。
おまけに方向感覚も分からない。

>339
どこをどう歩いたのか、目の前にあった扉を開けると、クウ君とオーナーの宇宙人が密談っぽいことをしていた。
どいつもこいつも何で僕を差し置いて内緒話してるんだ! でも今はそれどころじゃない!
「ヤバイ、ヤバイよ! トイレどこ!? 漏れる漏れる!」
『あぁああああああ! 我がマスターながらこれは酷い! すいません! 視聴者の皆さんすいません!』

341 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/17(月) 00:23:51 ID:eKS6sSe7
>>336>>339>>340 >>338

>「……町の外で、私は十分だけ待とう。もしお前が決心出来ないのなら、ここでお別れだ」
悪意から色を抽出して大気を染め上げたような闇に、大先輩は消えていく。
冬の夜更けの身を刺すような空気を肺に入れて、白の煙を吐き出した。
ゆっくりと。思考を冷却する。
大先輩の言う事はもっともだ。俺には、悪に染まるだけの過去も理念も信念も何もない。
悪くない。
悪にはなれない、ということ。
この狂った世界をどうにかしたいという漠然とした夢想はあっても、理想と夢想は違う。
明確に現実を変えるのに必要なのは、夢じゃなく理屈。理(ことわり)を通さんとする想い。
それが理想。それこそが悪の必須条件。
「……はっ、」
口の中に生まれた苦味を、俺は息と一緒に吐き捨てた。
くだらねー。悪がそんな小難しいこと考えてたまるかよ。
あるじゃねーか、もう一つ。悪役が悪役足りえる心の最終進化系。

メタルクウラは店長とどっか行った。ローゼンはお花摘みに行って戻らない。
座敷には坊さんたちとハムの人の芸人軍団、それからブロリーなんかが雑魚寝していた。
暖房効いてるから風邪引くことはないだろうけど、念のため腹だして寝てる連中に布団をかけ直してやる。
今この部屋で起きてるのは俺一人。独壇場だ。何だって出来る。――悪いことだって、出来る。
手始めに全員の額に"肉"と書いておく。油性ペンだ。
それから寝てる奴らの服の袖同士を固結びに結束。しかるのちに粘着テープで布団に固定しといてやる。
「…………」
鞄からルーズリーフを一枚抜き出して、『さがさないでください』それから『決勝で会おう』とペンを走らせる。
俺の名前を書き添えて、机の上にペンと一緒に置いておいた。
ヒートテックの肌着の上にパーカーを着て、上等な毛の外套を羽織って。さてさて支度は完了した。
寝てる連中を起こさぬよう、起きてる連中に気付かれぬよう、抜き足差し足で座敷を出て、俺の分だけチェックアウト。
だいぶ財布も軽くなっちゃったなあ。まあ道中でモンスターを倒していけば宿代ぐらいは確保できるだろ。
魔法使いにとってMPの枯渇問題は死活問題だ。ゆえに新しい町についたら最優先で宿屋を捜す。これ旅の鉄則。
かに将軍の前でタクシー捕まえてトアル郊外まで出ると、果たして大先輩は闇の中で案山子のように立っていた。

>「……来ない、か。仕方ないな。それがアイツの選んだ最良の道だと言うのなら」
独り言でけーよ。ひきこもりになると人と喋る機会がめっきり減るから自然と独り言が多くなるらしいね。
テレビとかゲームに日常的に突っ込み入れてる奴は要注意だ。人前でその癖でちゃうと恥ずいぞ!
「選択したぜ大先輩。決意とか覚悟とか、そういう難しい話はまだわかんねーけどさ」
俺は掌に出現させた火の玉を松明代わりに闇を光で食い荒らしながら、壁にもたれる大先輩の顔を照らし出した。
「俺は今の世界が気に入らねえ。だから変える。これは俺の趣味だ。休日ホビーだ。俺自身の私利私欲の為なんだよ。
 信念も説教も、初めから知ったこっちゃねーのさ。……こういうのも、ある意味悪役らしくて良いだろ?」
悪役の美学に造詣深い大先輩の琴線に触れるかどうかは分からないけど、俺は闇の向こうへゆっくり拳を突き出した。
俺は、趣味で世界を変える。

342 :フリーザ ◆PVeISXXqKNTC :2011/01/18(火) 00:28:43 ID:E37bmPci
>>339
>「すまんな。私はドラゴンボール集めよりも、こちらを優先する」

クウラの返答を聞き、フリーザは少しだけ残念そうに溜息を漏らす。
しかしすぐに携帯電話を取り出し何処かへとかけ始めた。

「あ、どうも。カニ将軍の社長のフリーザですよ、オッホッホ。
実はナメック人の奴隷が足りなくなったので補充をお願いしたいと
思いましてね。ええ、なるべく長持ちしそうなのを頼みますよ。」

電話を終えるとバックルームの外、ジェンタイルのいた店内を指差す。
そしてフリーザはスカウターの数値を確認すると微笑を浮かべた。

「兄さん、貴方のお仲間が1人。いや、2人ですかねぇ。
この場を離れたようですよ。いいのですか?大切な仲間を引き止めなくて。
しかしその精霊とやらは興味がありますねぇ。私も調べてみましょうか。
それでは私はこの辺で。また、お会いしましょう。飲食業は忙しいんですよ・・・ホッホッホ」

フリーザはポッドに飛び乗ると奥の部屋へ入っていった。

343 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/18(火) 01:17:30 ID:lFd6nSDo
私はなんとなく目を覚まし…目の前の光景に目を疑った。
辺りは石畳に石造りが目立つ、どこか見慣れない町並み。
慌てて立ち上がるとガチャガチャと金属音がして、自分がプレートメイルを着ていたと気付く。
背にはご丁寧にハルバードまで負っていて、どうやら体格まで恐ろしく良くなっている。
(何このネトゲっぽい夢…)
月並みに頬をつねろうとしてリアルなヒゲの感触にぎょっとする。
(…寝すぎて乗り越さなきゃいいけど)
我ながら素晴らしい適応力で思考を切り替えると私は町を歩いてみる事にした。

少し歩くと怪しい小道具に囲まれた小屋が目に入った。
看板には《占い婆チェーン・トアル支店》と書かれている。
「あのー、この夢から出たいんですけど」
小屋の中のいかにもな姿の老婆に訊ねると、老婆はふひゃひゃ、と笑った。
「この世界…お前さんは“夢”だと思ってるけどねえ…それが目的を達したら出られるさ。
ああ、でもまずは、お前さんのこの世界での姿を教えといてやろうねえ。ほれ」

名前:ガッチー
性別:男
年齢:22
外見:筋骨隆々の大男
職業:戦士
装備:プレートメイル・ハルバード
特技:地脈を操る
備考:>47のテンプレに、どこかの寝ぼけた霊が憑依したもの。
   原作者と違って性能は悪い。
   このレスの秒数(奇数/偶数)でポジション(勇者側/敵側)を決定。

たっぷり1分は絶句した後、ようやく私は口を開いた。
「で、この世界の目的って何なんですか?」

344 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/18(火) 01:40:01 ID:E37bmPci
「いつの間にかハムの人おらんようになりましたね。いいんですか?」

山崎はカニ鍋をつっつきながら一人ぼやいていた。
浜田はその横で店員の宇宙人おねえちゃんの谷間を凝視している。
そして遠藤は、ポケットビスケッツの「グリーンマン」を熱唱していた。
「千秋ぃ!!俺のう、歌を聴いてくれぇ!!さ、再婚してとは言わないが!!
もう1度だけ###させてくれ〜♪」

浜田はおねえちゃんの尻を触りながらカニ鍋の中からカニの甲羅だけを取り出し
味噌を啜り始める。その顔は、皺が眉間に集まり不気味かつブサイク過ぎた。
「あ〜美味いわぁ。戦いの後の食事は格別やで!!ハムの人なんてどうでもええやん。
どうせまた1人で山に篭って警官隊と戦ってるんちゃうかぁ?」

やがて宴会の時は流れていき、皆がダウンダウンしていく。
その時、起き上がった山崎は書置きを見つけ絶句する。
>『さがさないでください』それから『決勝で会おう』

「は、浜田さん!!あ、あの、シュッとした顔の子いなくなってますよ!!」

無理やり起こされた浜田は不機嫌そうな顔で書置きを凝視する。
その2つの眉間が脈動し、ローゼンを見やる。

「あいつ、出て行きよったなぁ。で、どうすんの自分。」

その時、ガラガラと店の扉が開いた。
新たな隊長が招集されていたのだった。

「こんな時間になんやねん……」

坊主頭の男、ヒトシは眠気ナマコでローゼン達のもとへ歩き出した。
何故かステテコ姿で。

345 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/18(火) 01:41:36 ID:u3W6HW9v
>「選択したぜ大先輩。決意とか覚悟とか、そういう難しい話はまだわかんねーけどさ」
>「俺は今の世界が気に入らねえ。だから変える。これは俺の趣味だ。休日ホビーだ。俺自身の私利私欲の為なんだよ。
> 信念も説教も、初めから知ったこっちゃねーのさ。……こういうのも、ある意味悪役らしくて良いだろ?」

影が指を鳴らそうとした刹那、赤みがかった灯りが彼の顔を照らした。
虚空に浮かぶ炎の主は、炎の四大精霊と契約せし者――ジェンタイル。

「来たか……。それにしても、強情を張ったものだな」

一度解かれた右手が、再び打楽器の構えを取った。
体の奥底から力を迸らせて、暫しの無言と共に影はジェンタイルを直視する。

「……ふっふ。だがまあ、いいだろう。合格点をやろうじゃないか。
 その『我侭』を、お前が貫き通せると言うのならな」

笑みが零れた。同時に影は指を弾く。
瞬間、周囲にジェンタイルの炎が薄らぐ程の光が満ちた。
白昼の如き光は、影の体躯の芯から横溢していた。
丁度、業火に投じた炭が赤熱するように。

「それじゃあ、行こうかジェンタイル。……あ、ちなみにこの明かりは後の伏線だったりするから覚えておけよ。
 こうやって未知の力をこっそりと覗かせておくのは、地道だが悪役の大事な仕事の一つだからな」

ふふんと口元を吊り上げて笑いながら、影は講釈を垂れる。

「ともあれ、まずは王都へ向かうとするか。これからどうするにしろ、あそこはこの国の中心だ。
 全ての道は王都に通ず、だ。それに……あそこには聖地もある。とは言え、今のお前にどうこう出来る物じゃないがな」

光の横溢する指先で、夜闇にこの国の地図が描かれた。
トアルの町と王都が、輝きの筋によって結ばれる。
間に挟まれているのは、巨大な山脈と小さな村。

「まずはこのトアル山脈を超える事になるな。そこから一日もしない内に、村がある。
 えぇっと、ここは確か……湖畔村とか言ったかな。それじゃあ、行こうか」

ジェンタイルに歩調を合わせて、影は歩き出した。
そうして山脈に踏み込んでややあってから、彼が思い出したように人差し指を立てる。

「あぁ、ちなみに私は石鹸おじさんの時と同じように画面上方に名前の表示されない方向で行くから安心しろ。
 頼りにしてくれて構わないぞ。……おっとぉ?早速お出ましだぞ、ジェンタイル」


346 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/18(火) 01:42:47 ID:u3W6HW9v
木々の隙間から宵闇の幕を切って、魔物が現れた。

「ふふん……所詮は格の違いすら分からない低級な奴らだな。さて、それでは行くぞ!」

意気揚々と影が叫ぶ。
そして、

「かげは ゆかいそうに ジェンタイルのせんとうを ながめている」

影は愉快そうにジェンタイルの戦闘を眺めていた。

「ん?どうした?ほらほら余所見をしていたら危ないぞ。
 頼りにしてくれて構わないとは言ったが、期待に応えるとは一言も言った覚えがないからなぁ」

再び得意げな笑みを浮かべて、彼は嘯く。

「まぁ気が向いたら援護くらいはしてやるが、実質お前の一人旅って訳だな。
 つまり麻痺に陥ったりしたらその時点でゲームオーバーか。ははは、大変だなぁジェンタイル。はっはっは」

快活な笑い声が夜山に響いて、更に魔物を呼び寄せた。

「……と、まぁこの後もジェンタイルが昏睡魔法を食らったり
 魔法封じを持つ相手に先制されたけど奇跡的に何もされずに済んだりと
 色々あるんだが……それをいちいち記していくのは非常に骨が折れるんでね」

誰にともなく影はそう言って、指を鳴らした。
快音が響き渡り――

「――さて、湖畔村に到着したな。凄いじゃないかジェンタイル。まさか死なずに到着出来るとは思わなかったぞ。
 で、どうするんだったかな?宿屋を探すんだったか?……おいジェンタイル、返事をしろ。
 この世界じゃ返事をしない奴は字面通りに問答無用でしかばね扱いなんだぞ。なんてな、冗談だ冗談。はっはっは」


【湖畔村に到着】

347 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/18(火) 01:52:25 ID:E37bmPci
>>340>>341>>342
>「兄さん、貴方のお仲間が1人。いや、2人ですかねぇ。
>この場を離れたようですよ。いいのですか?大切な仲間を引き止めなくて。
>しかしその精霊とやらは興味がありますねぇ。私も調べてみましょうか。
>それでは私はこの辺で。また、お会いしましょう。飲食業は忙しいんですよ・・・ホッホッホ」

「うむ、また機会があれば会おう」
フリーザは退出した。
私は急いでパワーレーダーを起動させると、確かにジェンタイルの戦闘力はこの場から離れた場所にあった。
石鹸悪魔であるローティアスの先輩の反応も、ジェンタイルの隣にある。
私達に黙って出ていくとしたら、私は怒ってやる。

>「ヤバイ、ヤバイよ! トイレどこ!? 漏れる漏れる!」
偶然にもローゼンがやってきた。
急ぐことになりそうなので、わざわざ迎えに戻らなくていいのはありがたい。
私はローゼンの肩を触り、共に瞬間移動した。
たどり着いたのはジェンタイル達の目の前。

「私はお前の道を見させてもらうと言ったはずだ。
どの道を行こうとするのかはお前の勝手だ。
だが、私に黙って行こうとするのは許さん。
お前の義務は、世界を変えて行く姿と結果を私に見せることだ」

348 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/18(火) 02:24:59 ID:lFd6nSDo
占い婆は宙を見つめて
「偶数秒だったねえ」
と呟くと、さらりととんでもない事を言った。
「お前さんがここから出るには、世界を破壊しないとねえ」

「…無理!大体破壊って何!!ていうか多勢に無勢で私が殺られる!!!」
私の抗議も占い婆は意に介さない。
「目的を悟らせないよう巧くおやり。因みに破壊の解釈は任せるよ」
只でさえ酷過ぎるミッションなのにレギュレーションまで酷いらしい。
「あと一人称が被ってるからどうにかするといいねえ…」
占い婆は追い討ちをかけるように言うと姿を消した。

349 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/18(火) 02:53:11 ID:sIueda6M
>341 >347
なぜか瞬間移動させられた。寒風吹き抜ける外に。嫌がらせか!?
「ああああああ! クウ君いきなりどこ連れてきてんの!? ここでしろってか!?」
が、目に飛び込んできたのは大先輩とジェン君の姿だった。
「ジェン君……?」
ジェン君は今まさに悪い先輩に唆され連れていかれようとしていた!
俗っぽく見せかけて油断させて酔い潰れてる間にジェン君に悪いことを吹き込んだんだな!
あいつの掌中にまんまとはまったってわけだ! あいつ文字通り悪魔だ!

>「私はお前の道を見させてもらうと言ったはずだ。
どの道を行こうとするのかはお前の勝手だ。 だが、私に黙って行こうとするのは許さん。」
クウ君の言葉が終わるのも待ちきれずに僕は叫んだ。
「行かないで!」
形振り構わずに追いすがる。
「世界を変える旅なんてしてたらもう一年浪人しちゃうよ! せっかく勉強教えてあげたのに!」
元素が美少年に擬人化された萌え萌え元素辞典を使ってイオン結合や共有結合について熱い講義を聞かせてあげたものだ。
といってもジェン君が浪人生なのかはよく知らない。
「キミはただの村人なんだよ! 世界を敵に回すような壮絶な過去もないでしょ!?
そんな歴史に名を刻むような事をしなくても何事もなく平和に楽しく暮らせればそれでいいじゃん!」
言っても無駄だと分かっていたけど、言わずにはおれなかった。
我ながら夢が無いけどそれで結構。僕は世界を敵に回してまで夢を叶えたいとは思わない。
その代わりあるのが当然過ぎて大事と思った事もないような大事なものを僕の側から奪っていくやつは許せない。
大先輩を睨み付ける。前を押さえながら。もう限界だ。
漏らしたらジェン君に一生ネタにされる! それは最悪だ! 辺りを見回す。あれだ!
「いつかボコってやる! 覚悟しとけ!」
そう言い放ち、近くにあった噴水の中に飛び込んだ。

350 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/18(火) 20:16:37 ID:u3W6HW9v
「てりゃああああああああああああああッ!!」

金管楽器にも似た甲高さを孕んだ、しかし爆音の如き大音声を兼ね備えた裂帛の気合が響いた。凄まじい大声が周囲の木々を鳴動させる。
ここは湖畔村から程近い位置にある森林だ。水場がすぐ近くにあるこの森は野生の生物からすれば、根城とするに最適な地形だった。
故にここには人畜無害な小型獣から、結界がなければ一晩で村一つを壊滅させてしまうような正真正銘の化物まで、数多くの魔物が存在している。

「これで……!トドメです!!」

そんな森の中で、一人の少女が戦っていた。鋭利な視線の先に聳え立つのは背丈が彼女の倍近くある、猿人系の魔物だ。
筋骨隆々の肉体は剛毛に覆われていて、両の眼には野獣の本性だけが宿り、四肢の末端と口内を飾る爪牙は酷く鋭い。
だが少女に臆した素振りは見えなかった。それどころか彼女は強く地を蹴る。発揮されるのは砲弾にも勝る超高速。
振り下ろされた鋭爪の迎撃を掻い潜り、少女は猿人獣の懐に潜った。

そして――拳を叩き込む。
軸にした腰の横回転から生じた慣性を上乗せした拳の鉄槌は、猿人獣の堅牢な腹筋をも物ともしない。
猿人獣の体がくの字に曲がって吹っ飛び、それきり起き上がってはこなかった。

「ふぅ……終わりましたよぉ!家探ししちゃいましょー!」

汗を拭い、少女は周囲に向けて呼び掛けるように叫んだ。
彼女の名はリヨナ・リリウム。クラスは『衛士』だ。本来は王都の守護が使命である衛士だが、彼女達は国王直々の命令でここにいる。

「ありましたかぁ?」

「……いいや、ありゃしねえな。転がってるのはどれも動物の骨だ」

国王の命令には、先日の天から降り注いだ数多の光柱が関係していた。
魔物が蔓延るこのご時世、人が集まる所には魔除けの結界が張られている。
とりわけ王都のそれは強力で、驚異的な威力の光柱を受けてもヒビ一つさえ刻まれる事は無かった。
しかし僻地の村や町となってくると、話は別だ。甚大な被害が出たと報告の上がってきた町村も少なくなかった。
中には他方に手を貸す余力のない所、自力での復旧復興が不可能な所もあった。
そのような町村に対して国王の計らいによって、被害の全く出なかった王都の人員が派遣される事になったと言う訳である。
光柱とは直接関係の無かった湖畔村にも、やはり王都以外からは人員が割けない為リヨナ達が派遣されたのだった。

「駄目だ。見つからねえ。こりゃ噛み砕かれたか、さもなきゃ鳥獣の餌にでも……」

猿人獣の巣を這い回っていた衛士の一人が、額に浮かんだ汗を拭いながら愚痴を零す。
と、次の瞬間リヨナは彼の鼻先に人差し指を突き付けていた。

「駄目とか言っちゃダメですよぉ!絶対に見つかります!お父さんお母さんだって、待ってるんですから!」

リヨナ達は、とあるモノを探していた。彼女達が探しているモノ、それは――

「絶対、メルフィちゃんは見つかりますよ!さあ、次行きましょう!次!」

メルフィと言う名の、少女だった。村人全員を蘇生した後で、娘がいないと騒ぐ夫婦がいたのだ。
村中を隈なく探索したが、死体の欠片すら発見出来なかった。
そこで魔物に餌として死体を持って行かれたのではないかと言う推論が挙げられて、衛士達は近隣の魔物の巣を探索する事になったのだ。
かくしてリヨナ達は次なる魔物の巣へと向かう。

「……これはまた、大勢で歓迎してくれたモンですねぇ」

彼女らを出迎えたのは、森の木々が開けた広場に数え切れないほど跋扈する、小型の獣竜だった。
体躯は小さいが代わりに小回りが利いて素早い。更に爪牙も先の猿人獣に劣らず尖鋭だ。
そして何より、数が多い。獲物を囲み、巧みな連携を以て消耗を誘う手管は、熟練の狩人と呼ぶに相応しい。

351 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/18(火) 20:18:13 ID:u3W6HW9v
「だがよぉ……チームワークなら俺達だって負けてないぜ!!」

「おぉともよ!揃いも揃って女の居ねえ俺達の結束は鋼をも上回るぜ!?」

「え?」

「え?……え?ちょ、はぁ!?お前まさか」

「いやぁ……実はこの前の休暇に酒場で……」

「はぁあああ!?……あ、無理。もう俺お前とチーム組めねえ!」

「えぇえええ!?鋼をも上回る結束は何処へ行ったんだよ!?」

「いや、無理無理!俺もうお前がアイツらに襲われたとして咄嗟に助けられる気がしないも……いってえ!?」

純然たる敵地の中で俄かに始まった漫談を、リヨナは二人の頭を掴んでかち当てて断ち切った。
頭蓋の内側で蠢動する鈍い痛みに頭を抱える二人に、呆れの溜息が零れる。

「バカな事言ってないで、さっさとやりますよぉ!」

両拳を握り締め、体の前で強く打ち付けて、リヨナが先陣を切り飛び出した。
散々戯言を飛ばしていた二人も表情に真剣味を宿して、追随する。

「ハイハイこちら王国民生活センターでーす!庶民からの通報がありましてね、ちょっとガサ入れさせて頂きますよぉ!」

対立が決定的となり、獣竜が二匹跳躍する。
鋭利な爪が左右同時に振り下ろされ、だがリヨナは怯まず前に踏み出した。
上体を大きく後ろに逸らし、反作用を右脚に乗せて振り上げる。上段の回し蹴りは獣竜の爪よりも遥かに長い間合いを誇る。
一匹目の首の骨を粉砕した確かな手応えが右脚から伝い、更に振り抜いた。
微塵も威力の減衰していない蹴りは二匹目の頭部に命中して、頭蓋を砕く。ちっぽけな脳と眼球が四方八方へと散乱した。

退けたが――たかが二匹だ。次が迫る。蹴り足が再び地面の感覚を得るよりも早く、間隙を置かず牙を向いた獣竜が正面から。
対してリヨナは――倒れる。重心調整を放棄して、敢えて自ら背中を地面に預けた。すぐ頭上で、鋭牙の噛み合う音が響く。
倒れ込んだ勢いを殺さず、リヨナが体を丸めた。手首を返した状態で両手の平を地面に付け、頭上の獣竜に両足を蹴り出す。
下顎もろとも脳髄を破壊されて、獣竜が断末魔の悲鳴を上げた。

「チョロいですよぉ!」

気合いと興奮が腹の底から雄叫びとなって戦場を奮わせる。
と、不意にリヨナの背後でけたたましい鳴き声が響いた。

「っと、危ないあぶな……」

しかしリヨナは危なげなく身を躱して――獣竜の爪が頬を掠めた。

「あ……」

声が漏れた。皮膚がぱっくりと切り裂かれて、鮮血が溢れる。同時に彼女の思考をたちどころに靄が覆った。
息が乱れて、湿気が混じる。地に縫い付けられたように止まった足は、微かな震えさえ帯びていた。
獣竜の爪に毒があった訳ではない。寧ろ原因はリヨナ、彼女自身にある。何を隠そう彼女は――

(あぅ……気持ちいいよぉ……)

――マゾだった。マゾヒスト、被虐趣味、彼女にとって戦闘中に齎される痛みは、快楽でしかないのだ。

352 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/18(火) 20:19:04 ID:u3W6HW9v
(ちょっと……我慢出来ないです……。ちょっとだけ……)

周囲から追撃が押し寄せる。リヨナはその全てを体裁きで、紙一重で躱した。真紅の筋が次々と彼女の白い肌に刻まれていく。
伴って、彼女の表情は蕩けていった。傷口の奥で灯った痛痒の炎が溶けて、神経を伝って下半身へと流れ落ちていく。

「ふぅ……んっ……」

まだ避けられる、まだ逆転は出来ると、リヨナは劣情を脳髄から払拭出来ずに回避を続ける。
獣竜の一匹が彼女に飛び掛かった。遥か大上段から、大口を開けて牙を剥く。陽光を受けて牙が鋭利に煌めいた。
狙いは首元、喰らえば致命傷は免れない。

(ご立派な牙ですねぇ。……喰らったらきっと、すっごく痛いんでしょうねぇ。……えへへ)

それでもリヨナには、その鋭牙がとても魅力的な物に見えた。そして彼女は――牙を受け入れる。
牙の羅列が彼女の首に深く、食い込んだ。数多の神経が冒涜的に断ち切られる。電流に似た激痛が全身を駆け巡った後で、下腹部へと。
意識に暗幕をそっと掛けられる感覚が、殺人的な勢いで血液の失われていく酩酊のような感覚さえ、彼女には心地良い。

「あぁクソが!リヨナが喰われた!」

「引き剥がせ!最悪でも頭だけは守んぞ!」

同僚達の狼狽を宿した怒声が徐々に遠ざかっていった。体温が失われて、闇が視界の外枠を徐々に塗り潰していく。
そして、彼女は死んだ。

353 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/18(火) 20:21:07 ID:u3W6HW9v
 


「――あ」

真っ暗だった視界に突然、光が訪れる。
長らく光を拒んでいた網膜は、視野を満遍なく白ませていた。

「あ、じゃねえよ。まーたやらかしやがったな」

横たわっていた体を起こしたリヨナは、背後から頭を小突かれた。
痛みに至らない軽い一撃は快楽には変化せず、彼女は振り返る。

「うぅ、面目ないです……」

「一発もらうとホント一気に崩れるよなお前。そう言う時こそ集中しなきゃだろ」

「あはは……返す言葉も御座いません……」

リヨナの性癖は、まだ同僚にはバレていない。一撃貰ったらつい次が欲しくなってしまう衝動を、彼女は焦ってしまうのだと誤魔化していた。
苦笑いと浮かべつつ背を丸め、しょげた様子を見せていた彼女は、しかし場所を教会から二階が宿屋を兼ねている酒場に向かう途中で、不意に顔を上げる。

「……そう言えば、結局見つかりましたか?」

同僚の衛士は無言のまま、首を横に振って答えた。
俄かに場を包む雰囲気が薄暗くなる。

「だ、大丈夫ですよぉ!メルフィちゃんは見つかります!……絶対に!」

精一杯明るく振る舞って、リヨナは根拠のない希望を主張した。

>>346

と、不意に酒場の扉が軋みを上げて開いた。見覚えのない、蘇生させる為に死体を集めて並べた時には無かった顔だ。
つまり旅人だ。出し抜けにリヨナが両手をテーブルについて、立ち上がる。

「もしかしたらここに来るまでに、死体を見てるかもしれないです。私、ちょっと聞いてきますね」

手短に言い残して、彼女は二人組の旅人へと歩み寄った。

「衛士隊のリヨナ・リリウムと申します!お疲れの所恐縮なのですが、道中で人の死体を見かけませんでしたか?
 メルフィちゃんと言いまして、まだほんの小さな女の子なのですが……」

【新規参加します!よろしくお願いします!
 湖畔村を訪れた二人組の旅人にメルフィちゃんについての話題を吹っかける】

354 :創る名無しに見る名無し:2011/01/18(火) 20:58:11 ID:u3W6HW9v
トリップの次はID忘れてた!
つくづく自分は詰めが甘いなぁ
持ちキャラ増やして話を操作するなんて魂胆はなくてですね。単にやってみたかったからやったのです
ペースも遅らせるつもりはありませんので、どうか許して下さいな

355 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/18(火) 22:10:03 ID:E37bmPci
>>354
「大丈夫やで、心配すんなや。そういう間違いもあるって。
いや、普通は気を付けたら大丈夫やと思うけど。
うっかりミスとかあるやろ?な?」

ハマタはPCの前に立つ人物の肩を叩き微笑んでいた。
その横ではジェンタイルとメタルクウラ達の近くにいつの間にか到着していた
山崎や遠藤が怪訝な顔で浜田を睨んでいた。

「なんやねん?ムカつく顔やなぁ」

「浜田さん、人のこと言えないと思うんですけど・・・」

「・・・・・・。」

356 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/19(水) 00:47:11 ID:G0mo4De/
(さて…ミッションが何であれ、まずはこの世界の仕組みを調べつつ力を付けないと…)
当面は旅人を装う事にしよう。レベル上げって奴だ。
となれば、するべきは適当に歩いて歩いて歩き倒す事だが、さて、どこへ行こうか。

奇数…湖畔村方面
偶数…トアル市内

357 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/19(水) 01:23:53 ID:G0mo4De/
教会の壁に掲示してあるタウンマップによると、
この町を出て山を越えると湖畔村という所に着けるようだ。
私はそこを目指す事にして、軽く荷物を整えると出発した。

山道は、適度に野生動物や低レベルモンスターが出現する
一人旅には最適な環境だった。
私の体はプレートメイルを着たまま山道を苦もなく歩くことができ、
絵でしか見た事の無いハルバードも握れば不思議と体が使い方を知っている。
時折モンスターを倒し、たまにはきずぐすりの世話になりつつ、
私はわずかな金とレベルを稼いで湖畔村に到着した。
次は、店や宿屋や酒場で村人の話を片っ端から聞いて回る番だ。

村の中央らしい、噴水のあるちょっとした広場に人だかりが出来ている。
(…もしかしてイベントフラグ?)
私は近寄って確かめる事にした。

358 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/19(水) 22:23:46 ID:OubQMfdn
>>346>>347>>349

大先輩に導かれ、いざトアルを発とうとしていた俺の目の前に、見覚えのある閃光。
やがて人の姿を二つ吐き出した現象の名前を俺は知っている。メタルクウラの瞬間移動――

>「私はお前の道を見させてもらうと言ったはずだ。どの道を行こうとするのかはお前の勝手だ。
 だが、私に黙って行こうとするのは許さん。お前の義務は、世界を変えて行く姿と結果を私に見せることだ」
「うわちゃあ、バレちゃったか。ちゃんと書き置きしといたんだからそこは察して行かせてくれよ!
 ……決意とか、もう鈍らせたくねーんだよ」
メタルクウラに掴まれる形で、ローゼンが居た。何故か股間を抑えながら、困惑した目で俺を見る。
>「行かないで!」
>「世界を変える旅なんてしてたらもう一年浪人しちゃうよ! せっかく勉強教えてあげたのに!」
「や、やめろ!受験のことは言うな!」
ああ、目を逸らしたい現実。
俺は無謀にも王都の大学に行こうとそれ単願で受験して、ものの見事に落っこちたのだった。
いや、これから受験控えてる人ごめん。ちょっとネガティブな話になるけど、模試じゃあ結構良い線行ってたんだ。
センター英語で長文読解の例文があまりにも難解すぎた。言葉の意味はわかるんだけど、どういう文脈なのかさっぱり掴めない。
トムとキャリーが鉛筆と消しゴムのやおいについて論を交わし始めたときはこの世の絶望を感じたね。
訳読んでもわかんなかったもん。トム、お前男なんじゃあ……?みたいな。その頃は腐男子って人種を知らなかったもんなあ。
のちに意外と高学歴なローゼン先生にご教授願ったはいいけれど、ごめんなさい無理ッス。理解が及ばねーッス。
>「キミはただの村人なんだよ! 世界を敵に回すような壮絶な過去もないでしょ!?
 そんな歴史に名を刻むような事をしなくても何事もなく平和に楽しく暮らせればそれでいいじゃん!」
だけど、その言葉だけは聞き捨てならなかった。

「勘違いしてもらっちゃあ困るぜローゼン先生」
俺は筋肉に絶妙な捻りを加えた立ちポーズを決めながら、ずっと心に秘めていた想いを放つ。
「俺はもともと悪い子ちゃんだ。そこの関しちゃ初期設定からブレた覚えはねえ。
 むしろお前らに善人に唆されてちょっといい奴っぽいキャラになってたけどよー、もとより俺は世界の敵だ」
悪い先輩に影響されたんじゃねーんだよ。俺を唆してたのは、お前らの方だ。
だって俺、アウトローだもん。やんごとなき悪側のキャラだもん。
「壮絶な過去なんていらねー。それでも俺には世界を変える理由がある!何かって?決まってんだろ。
 ――受験のストレスだ!ムシャクシャしてやった、今は反省しているってな!」
だから。
だからもう、お別れだ。
>「いつかボコってやる! 覚悟しとけ!」
ローゼンは内股でしばらくぶるぶるしたかと思うと、大先輩に啖呵を切って噴水に飛び込んだ。
何やってんだあいつ。
「つーわけで、あばよローゼン、メタルクウラ。お前らと過ごした何年間か、楽しかった。愉快だった。
 次会うときは正真正銘の敵同士だ。だから、これを最後の馴れ合いと決める」
俺はメタルクウラの拳に自分の拳を軽くぶつけて、ローゼンに手を掲げた。
さよならは言わずに。これで十分だ。

>「それじゃあ、行こうかジェンタイル」
大先輩が発光しながら言った。
「ってなんで光ってんの!?」
いやいやいや。出オチかよ。なんだこの先輩、まさかメタルクウラのポジションに滑り込もうってのか?
>「……あ、ちなみにこの明かりは後の伏線だったりするから覚えておけよ」
ああもう!大先輩は突込みどころ多くてネタに困らねえなあ!
もしかしたら、このボケは大先輩なりの発破のかけかただったのかもしれない。辛気臭い別れを、蹴り出す為の。
>「ともあれ、まずは王都へ向かうとするか」
「だな。あと俺今年のセンター試験も受けたいから、しばらく王都に滞在すんぜ」
辺境村の田舎者にとって全国共通一次試験は受けるだけでも一苦労だ。山脈越えていかなきゃいけないからね。
センターまでまだ期間はあるけれど、受験料払っといて受けれませんでしたじゃお話にならねー。
>「まずはこのトアル山脈を超える事になるな。そこから一日もしない内に、村がある。
 えぇっと、ここは確か……湖畔村とか言ったかな。それじゃあ、行こうか」
あれ?仲間になった表示が出ない。まあNPC扱いかよ。
ちっ、仲間に入った途端に装備全部かっ剥いで売っ払おうと思ってたのによー。

359 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/19(水) 22:24:30 ID:OubQMfdn
>「……おっとぉ?早速お出ましだぞ、ジェンタイル」
「おー、ついに初のエンカウントバトルか!やったるぜ!援護は任せろ大先輩!」
魔法使いは後衛ポジションだからね!殴り合いとかマジ勘弁。後ろから砲撃が近代魔法戦の在るべき姿だ!
よーし早速広範囲滅殺全体攻撃魔法で焼き払ってや――
「ぐべぇっ!?」
殴られた。普通に殴られた。魔物たちは前衛の大先輩をガン無視し、まっすぐ俺を殴りに来た!
「ちょっ、大先輩!なにやってんスか!」
>「かげは ゆかいそうに ジェンタイルのせんとうを ながめている」
「前衛いいいいいいいいいいいい!!!」
>「ん?どうした?ほらほら余所見をしていたら危ないぞ。
  頼りにしてくれて構わないとは言ったが、期待に応えるとは一言も言った覚えがないからなぁ」
アンタ小学生かよ!?そんな詐欺の仕方、きょうびお子様でもやらねえよ!
くそう、やっぱ思ったとおりこのおっさん中身子供だ!こんなんならローゼン達と旅してたほうが遥かにマシだった!
いきなり後悔。いやごめん、決意も覚悟も関係ねーとは言ったけれど、流石に想定外だわ。

「このおおおおおおおお!」
迫り来る魔物の腕、その先端の鉤爪が鋭く空を裂く。
弧を描く殺傷力の化身に炎弾をぶち当てることで逸らし、回避する。
頭を抱えて身を低くして、林立する魔物達の間を駆け抜けた。密集状態が上手く作用し、追撃は降ってこない。
どうにか殺傷圏から脱出し、暗がりの地面へまろび出た。
「炎精霊!力貸しやがれっ――」
無言。俺の言葉は虚しく虚空を駆り、シカトされたのをあざ笑うように魔物が攻勢に出る。
「あの、炎精霊さーん?」
鼓動のように、今度は微かに反応があった。
<<――ちょっと待って今ご飯食べてるから>>
ええええ!?精霊ってご飯食べるもんなの!?ていうか契約者の命の危機のが大事だろうがよ!
さっさとリンクしろよリンク!マジでヤバイの!囲まれてんの!大先輩役にたちゃしねーし!
<<――食事中に中座は禁止されているのである。お父さんに怒られるのだ>>
家族でご飯食べてんのかよ!四大精霊の威厳とかそういうのどこ行ったの!?
<<――この悪習のせいでワンピースが見れないのである>>
くそっ、こいつゴールデンタイムにアニメが見れない家庭なのか!なんて可哀想なんだ!
ていうか炎精霊さん自分の都合で動きすぎだろ。
他の四大精霊(水とか風とか)が倍率すげえ高いのにこいつだけ定員割れしてる理由が今分かった。
ローゼンがオススメしなかったわけだぜ!炎精霊は気難し屋だからって。最早そういう問題でもねーな!
大先輩と言いどいつもこいつも中学生かよ!

360 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/19(水) 22:25:15 ID:OubQMfdn
「えーい仕方ない!バトルパートは描写が面倒だからダイジェストで行くぜ!」
俺は地中の金属を鍛造しトラバサミを作って魔物たちの動きを拘束した!
中に昏睡系の魔法を使う魔物がいて俺は眠ったけど受験勉強の為に常備していた眠眠打破でステータス回復した!
魔法封じかけられたけど相手がそれ以外の攻撃手段を持ってなかったのでなんとか逃げ切った!

……ふう。こんなもんでいいかな。
>「――さて、湖畔村に到着したな。凄いじゃないかジェンタイル。まさか死なずに到着出来るとは思わなかったぞ」
「………………」
>「……おいジェンタイル、返事をしろ。この世界じゃ返事をしない奴は字面通りに問答無用でしかばね扱いなんだぞ」
沈黙状態(魔法が唱えられなくなるバッドステータス)のせいで俺は喋れなかった。
したがって文句の一つも言えなかった。くそっ、このぼっち悪魔、いつかぜってー倒す。下克上だ。
さてさてそんなこんなかくかくしかじか紆余曲折、まあいろんなことがあって、俺たちは湖畔村に到着した。
すげえな俺、一日で山脈越えちまったよ。あと一人であれだけの魔物相手にしたからかなり経験値入った。
レベルとか一気に10ぐらい上がったもん。バイキルト覚えた。攻撃力二倍にする奴。これで殴れってか。
>「衛士隊のリヨナ・リリウムと申します!お疲れの所恐縮なのですが、道中で人の死体を見かけませんでしたか?
 メルフィちゃんと言いまして、まだほんの小さな女の子なのですが……」
なんでもなおしを使って沈黙を解除した頃、体育会系っぽい女に声をかけられた。
王都の衛士服。ギルドの連中か。そして聞かれた名前に覚えがあった。そういやここは全滅事件の現場かー。
メルフィちゃんの故郷。……あ。そういやあの娘を送り届けてやるみたいなこと言ってたな俺。しまったなあ。
「死体っていうか、ご本人様とつい昨日まで一緒にいたぜー。今どうしてるかって?
 んっんー、お姉さんそりゃあタダで聞くのは野暮ってもんじゃない?んん?ほら、何とは言わないけどさあ
 誠意的なものがやっぱこっちとしても欲しいなあ。わざわざトアルくんだりから情報持ってきた労力に見合う、ねえ?」
さっそくだが悪党っぷりを発揮してやるぜ。経験値は貯まったけど旅費が底を尽きそうで、今夜の宿代もままならねーもん。
というわけで情報売買。どうだい大先輩、俺ってかなりの悪だろ?


>>357
よろしくお願いします!湖畔村で一悶着してるので是非絡みにきてください!

361 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/19(水) 23:56:48 ID:xOBXi9S/
>>349>>355>>358
>「うわちゃあ、バレちゃったか。ちゃんと書き置きしといたんだからそこは察して行かせてくれよ!
>……決意とか、もう鈍らせたくねーんだよ」
私は書き置きなんて見ていなかったがな。

>「いつかボコってやる! 覚悟しとけ!」
ローゼンが受験のことを持ち出してまで引き止めていたが、ジェンタイル決意は固い。
引き止められないと悟ったのか、ローゼンは噴水の中に入って先輩に啖呵を切った。
小刻みに震えているのは怒りからだろう。

>「つーわけで、あばよローゼン、メタルクウラ。お前らと過ごした何年間か、楽しかった。愉快だった。
>次会うときは正真正銘の敵同士だ。だから、これを最後の馴れ合いと決める」
私とジェンタイルは拳を合わせた。

「いいだろう。
私は貴様の最大にして最凶の宿敵として、何度でも立ちふさがってやる。
さらばだ、親友。そして、また会おう宿敵」

ジェンタイルは悪魔と共に去っていった。
私はまだ噴水に浸かっているローゼンを抱きかかえて引っ張り上げ、瞬間移動の態勢に入ろうとした。

「ん?ふふふ……まるで盛大なお漏らしをしたみたいだな、ローゼンよ。
それで思い出したが、トイレは大丈夫なのか?」

>「なんやねん?ムカつく顔やなぁ」
>「浜田さん、人のこと言えないと思うんですけど・・・」
>「・・・・・・。」
気がつけば同行していた傭兵部隊がこの場に来ていた。

「私達は旅館に戻るが、お前達はどうするのだ?
私に触れていれば、瞬間移動で一緒に連れて行ってやるぞ」
傭兵部隊にそう言って、私はメルフィの気を頼りに瞬間移動で戻った。

362 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/20(木) 03:02:50 ID:3SOyamKv

>「衛士隊のリヨナ・リリウムと申します!お疲れの所恐縮なのですが、道中で人の死体を見かけませんでしたか?
 メルフィちゃんと言いまして、まだほんの小さな女の子なのですが……」

ジェンタイルに付いて宿屋に入ると、前のめりな勢いの声が影を出迎えた。
衛士を名乗る少女は、道中で死体を見なかったかとジェンタイルに問い掛ける。

「メルフィ……?何処かで聞いた名前だが……いまいち思い出せないな。お前はどうだ?ジェンタイル」

顎に右手を添えながら頭上を見て数秒、結局芳しい答えは浮かばなかった。
顔を上げたまま、隣にいるジェンタイルを横目で見下ろして、問いを受け渡す。

>「死体っていうか、ご本人様とつい昨日まで一緒にいたぜー。今どうしてるかって?
 んっんー、お姉さんそりゃあタダで聞くのは野暮ってもんじゃない?んん?ほら、何とは言わないけどさあ
 誠意的なものがやっぱこっちとしても欲しいなあ。わざわざトアルくんだりから情報持ってきた労力に見合う、ねえ?」

「あぁ、そうだった。しかしお前が答えてしまったから私は何もする事がなくなってしまったじゃないか。
 仕方ないからまた講義でも垂れ流すとするか。そうだな……それじゃあ今回は『冒険について』語るとしよう」

ジェンタイルやリヨナの状態は全く気にかけず、影は目を瞑って人差し指を立て、語り出す。

「まず第一にだ、冒険には『目的』が付き物だ。例えば『自分探し』や『人探し』、
 オーソドックスに『世界を救う』でもいい。お前の場合は『世界を変える』だったか。
 時には『冒険する』事そのものが目的である場合もあるがな。ドラクエ7初期辺りがそうだな。
 不評だったらしいが、私は結構気に入ってたんだ。……っと、話が逸れてしまったな。
 とにかく冒険には目的があるが……それだけじゃ物語は成り立たない。
 目的に辿り着くまでには幾つもの停車駅があり、そこでもまた小さな『目的』が生まれる訳だ。
 『疫病を治療する為に薬の材料を取りに行く』とか『生贄を求める神を力尽くで鎮める』とかな。
 全く関係のない小さな『目的』を達成していく事で、いつの間にか『最終目的』への鍵が手の内にあった……
 なんて話もあったりするな。ちなみに『小さな目的』は、基本的に『イベント』と言う形で提示されるから覚えておくといい」

閉ざしていた目を開いてリヨナを見据え、影は言葉を再開する。

「そう言えばさっき、外の噴水の周りには人だかりがあったな。こんな夜更けに、
 わざわざ篝火を焚いてまでしなくてはならない『何か』があるって事だ。
 どうだ?ジェンタイル、何だか『イベント』の匂いがするじゃないか。
 ちなみに『厄介事』と書いて『イベント』と読んでも全く問題ないぞ。はっはっは」

這い寄る騒動の気配に、影は口角を吊り上げて笑っていた。

363 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/20(木) 19:12:44 ID:3SOyamKv
差し向けた問いを出迎えたのは枷に縛られた真実だった。鍵を意味するのは対価、純然たる交換条件――情報売買だ。
露骨に嫌らしげな表情で代価を煽るジェンタイルにリヨナは後退り若干たじろぎ、しかしすぐに表情を決意で固めて一歩踏み出す。

「……分かりました」

頷き確かな肯定の仕草を見せた後で、今は酒場のカウンターにいる店主を振り返った。懐から取り出した一枚の金貨を指で弾く。
小気味いい金属音を奏でながら回転し、飛翔する金貨は狙いを過たずに店主の手元へと舞い降りた。

「上の部屋を一つ、お借りします。お釣りは結構ですよぉ」

手短に告げて、リヨナはジェンタイルを振り返る。そして彼の耳元に唇を忍び寄らせて、密やかな声色で囁いた。

「あの、私恥ずかしながら初めてなので優しくして欲しい……かなーとか。あとその……ずっと昔に張子を使ってしまった事はあるんですけど、
 多分蘇生とか全身治癒とかでもう膜は治ってますから安心して突き破って下さい。一応優しくして欲しいとは言いましたけど、
 乱暴なのがお好きでしたらどんなに乱暴にされても大丈夫ですよ。我慢しますから。
 寧ろ正直な事を言えば乱暴にしてくれたらそれはそれで嬉しいな、なんて……きゃー言っちゃいましたよぉ。
 あ、道具が使ってみたかったら是非お申し付け下さいね。専用の物は持ってないんですけど、
 衛士隊に支給される短剣の柄とか使えますし、同じく支給品の拘束用ロープもあります。
 革のベルトだって鞭の代わりになると思うんですよね。それに裁縫用の針だって持ってますよ?
 こうやって地味に家庭的な所をアピール出来ると女の子してるなーって気がするんですよねぇ。
 って、話が逸れちゃいましたねごめんなさい。えっと何処まで話したんだっけ。そうそう裁縫針でしたっけ。他にも道具は色々ありますよ?
 お風呂場のタオルは目隠しに使えますし。あ、て言うかさっき短剣の柄って言いましたよね。
 でも使ってみたかったら短剣の刃の方だって勿論大丈夫ですよぉ。切った張ったは職業柄慣れっこですから。
 けど私焦らされるのはあんまり好きじゃない……いえ好きじゃない訳じゃないんですけど、何と言うかその、苦手でして。
 あ、もしかしてこんな事言ったら逆にされちゃったりするんでしょうか。もしそうだったらお手柔らかにお願いしますね。
 あとこれだけは流石に譲れないんですけど、子供が出来ちゃうような真似は絶対駄目ですからねぇ。もしやったら捻じ切りますよ。何処をとは言いませんけど。
 私いつか綺麗なお嫁さんになるのが夢なんですよぉ。相手の人は優しくて誠実でカッコ良くて。あ、でも背はあまり高くない方がいいかなぁ。
 だってあんまり背が離れすぎてると不意を突いて「えいっ」って感じにキスが出来ないじゃないですか。
 やっぱり背伸びしたらギリギリ唇が届くくらいがベストですよねぇ。
 あーだけど遙か大上段から見下されて罵倒の限りを尽くされるのも捨てがたいかなぁ。
 そう、私は家畜に向けるような視線で俯瞰されていたと思ったら突然こう髪の毛を鷲掴みにされるんですよぉ。
 当然それは痛いんですけど、だけどその髪の毛の根本に灯った痛みの炎はすぐに重力に従うように私のお腹の下ら辺に流れ落ちていくんです。
 たったそれだけで私はもう蕩けちゃって、そんな私を彼はゴミのような扱いでベッドに投げ捨てて、小作りに臨むんですよぉ素敵だと思いませんか。
 子供は最初に女の子が二人で、最後に男の子がいいなぁ。
 貴方もお顔はまぁ悪くないかなーって思うんですけどぉ、初対面で交換条件とか出しちゃう根性には正直ドン引きしちゃいますよぉ。
 こう言うのは押し付けるものではありませんけど、最初に善意100%で接しておけば結果として好意や信頼って言うリターンがあるのに勿体無いですねぇ全く。
 あ、すいません。つい本音が出ちゃったんですけど、怒っちゃいましたか?けど大丈夫ですよぉ、その鬱憤は全部ベッドの上で晴らして下さいねぇ」

364 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :2011/01/20(木) 19:14:03 ID:3SOyamKv
異常性癖を全力全開――いや全壊でリヨナは解き放っていた。語る内に勢いが生まれてジェンタイルの肩をしかと掴んで、更に体をしな垂れかけるように体重を預ける。
魔法使いの貧相な膂力では彼女の勢いを相殺する事など出来る訳もなく、二人の体勢はリヨナがジェンタイルを壁に押さえ付ける形に成り果てていた。
ジェンタイルの耳元で紡がれ続ける声には、徐々に湿り気と熱が孕まれていく。

>「そう言えばさっき、外の噴水の周りには人だかりがあったな。こんな夜更けに、
 わざわざ篝火を焚いてまでしなくてはならない『何か』があるって事だ。
 どうだ?ジェンタイル、何だか『イベント』の匂いがするじゃないか。
 ちなみに『厄介事』と書いて『イベント』と読んでも全く問題ないぞ。はっはっは」

けれども横合いからの笑い声で、彼女の精神は若干の正常さを取り戻した。暫し沈黙し、それから数秒前の自分の暴走ぶりを思い出して、彼女の頬が真っ赤に染まる。
慌ててジェンタイルから離れると同時に、わたわたと両手が落ち着きなく宙で踊った。

「あ、あはは……そう言うのをお求めでしたか?えっと……すいませんでした!今のは是非何とか出来れば絶対に忘れて下さい!
 で、えーっと……外の噴水周辺の人だかりでしたっけ?あれはお察しの通りイベントがあるんですよぉ。
 この土地には昔から聖なる存在が眠っているって伝承がありましてね、毎年お祭りをしていたらしいんです。入念に準備してね。
 でも今年はほら、本当なら準備している筈の期間に村が皆殺しにされちゃったじゃないですか。でもお祭りを中止する訳にはいかない。
 だからああやって、急ぎでやっているんですよぉ。もうそろそろ、準備も終わるらしいですけどねぇ」

とか言いつつも宿屋で何回寝ても祭りが始まらないのがこの世界である。
冒険者の都合で大事なお祭りを無期限に延期してくれるのだから親切な事だ。

【聖なる存在を祀るイベントがあるよと】

365 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/20(木) 20:20:49 ID:FrYIRXc+
>>361
「なんかドラクエみたいになってるなぁ。まぁドラゴンボールのフリーザもおるし
似たようなもんやろけど。」

浜田は青い座布団をしいた簡易椅子に座り神妙な面持ちで
コーヒーを飲んでいる。
松本は携帯で2ちゃんねるの創作文芸板を見て「キャラクター分担型小説」
の内容を把握していた。
「うわ、ここID出るやん・・・自演出来へんやんけ!!
わ、あかん!!別の板で自分にレスしてもうた!!」

>気がつけば同行していた傭兵部隊がこの場に来ていた。

>「私達は旅館に戻るが、お前達はどうするのだ?
>私に触れていれば、瞬間移動で一緒に連れて行ってやるぞ」

浜田はメタルクウラのツルピカ○ゲ頭に触れる。
同時に松本や遠藤、山崎もメタルクウラの
足や手、そして股間に手を伸ばす。

「すまんな、フリーザ。俺らも帰るわ。」

「浜田さん、フリーザちゃいますって。コルド大王さんですよ」

「山崎も浜田も何言うてんねん。こいつはクーラーやで。」

遠藤だけ近くにいたローゼンの塗れた股間を無言で凝視していた。


366 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/20(木) 23:14:49 ID:rIARcg69
>358
>「つーわけで、あばよローゼン、メタルクウラ。お前らと過ごした何年間か、楽しかった。愉快だった。
 次会うときは正真正銘の敵同士だ。だから、これを最後の馴れ合いと決める」
その言葉に、決壊するとは思ってなかった所まで決壊した。涙が溢れて止まらない。
契約精霊に扱いの難しい炎精霊を選んだり王都の大学に単願で出すなんて無茶をしたり
どうしていつもいつも僕の忠告を無視してハードモードな人生を突き進むんだろう。
世界を敵に回して、色んな人から憎まれて、それってすごく辛いよ!
『ああもう嫌だこの人! 色んな所から液体垂れ流すんじゃない!』
どうせ全身ずぶ濡れだ。バレないから大丈夫だ問題ない!
>「いいだろう。
私は貴様の最大にして最凶の宿敵として、何度でも立ちふさがってやる。
さらばだ、親友。そして、また会おう宿敵」
「分かったよ、次会ったら久しぶりに喧嘩だ!
負けないよ! 正義の味方は悪役には負けないんだよ! アホジェン!」
精一杯の笑顔を作り、手を振って見送る。
実のところ肩肘張って悪い子やるよりいい子にしとく方がずっと楽だし、正義の味方になるのは悪役になるよりずっと簡単である。
何も崇高な自己犠牲の精神とか持ってなくても、悪い事なんて出来ないヘタレが悪役と敵対関係になればそれすなわち正義の味方だ。

>361 >365
ジェン君の姿が見えなくなっても呆然とその方向を見ていると、クウ君に引っ張り上げられた。
>「ん?ふふふ……まるで盛大なお漏らしをしたみたいだな、ローゼンよ。
それで思い出したが、トイレは大丈夫なのか?」
「な……!」
恥ずかしさのあまり暫し返す言葉を失ったが、我に返って全力で否定する。
「へ、変な事を言うな! RPGの登場人物はトイレなんて行かない!」

>「私達は旅館に戻るが、お前達はどうするのだ?
>私に触れていれば、瞬間移動で一緒に連れて行ってやるぞ」
瞬間移動のために芸人軍団が集まってきて、団子状態になって帰ることに。
パンツ一丁の変態が変な所を見ているような!?
全身濡れてるから分かる訳ないんだけど見透かされてるような!?
「どこ見てんだよ、誰が漏らすか!」

>354
瞬間移動でかに将軍の前まで帰ると。
モシャスしたのはいいけど名札を変え忘れて正体がバレたらしくて悩んでいる名も無き精霊がいた。
「うん、気にしなくていいんだよ! 堂々と同じ名札をつけとけばいいんだ。
でもあんなにそっくりに化けれるなんてマジすごいね!
僕なんてどんな姿になっても一瞬でバレるのに!」
『何言ってんの!? さてはまだ酔っぱらってるな!
もしかしてキアリーとかポイゾナの類で治るんじゃない?』
そういえば解毒魔法で酔い覚ましってソードワールドのセッションではお約束のネタだった気がする。
まさかと思うけど試しにやってみた。
「レストア・ヘルス」

367 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/20(木) 23:18:04 ID:rIARcg69
はたと思考がクリアーになる。寒い。
ジェン君がいなくなったから…………って何だよこの恰好! 寒いはずだよ! 
『あ、治った』
裸芸人化から噴水ダイブまでの数々の放送事故を認識し、叫びながら転げまわりたくなる。
アホジェンのエロ精霊に脱がされてからというもの酷いキャラ崩壊をしてしまった。
僕は美少年の相手役にふさわしいイケメンなのに!
そうだ、美少年悪役ジェン君のライバルキャラに女は邪道!
「服を買おう、燃え盛る炎にこの正体を暴かれぬように」
そもそもスーパーの安売りの服の上に適当にそれっぽく防具つけて
正統派中世ファンタジーだぜ!とか言ってたからいけなかったのだ。
RPGの登場人物は燃やされようが真空刃で切り裂かれようがいちいちサービスシーンにはならない。
つまり防具屋で一式そろえればあんな放送事故が起こることもない。多分きっと。
丁度向かいにあった防具屋に入る。

「嬢ちゃん、それ男物だよ」
「普通防具屋のオヤジは黙っとくもんでしょ! いいの! 僕は協会員名簿でも住民票でも男なんだよ!」
「これなんかどうかね」
「ゴスロリじゃん! 今更リリアンとお揃いで白ゴス黒ゴスしろと!?
ってどっかで聞いたような組み合わせだなおい!」
うるさい防具屋のオヤジをあしらいながら選ぶ。
ジェン君が抜けたって事はもしかして画面表示キャラに昇格だったりして!? 気合いれていかなきゃ!

「これ一式下さい」
「ここで装備していくかい?」
「はい」
防具屋のおっさんがナチュラルに文字通り装備させようとしてきた。
「何するねん! 自分で着るわ!」
○○を装備”させてもらった”! って何気なく流してたけどこういう事だったのか!

クレジットカードで支払いを済ませ、店から出る。
ルーンが刻まれたオサレな革の肩当てと胸当て。余談だが男物の平らな胸当ては普通に合う。(むしろ女物はなぜか合わない)
別に底を上げてるようには見えないブーツ。(そりゃマジックアイテムだから実際にも底を上げてるわけじゃない)
体形をそれとなく隠すマントみたいなコートみたいなもの。
腰には綺麗な装飾のついた剣。(剣なんて飾りです。だって実際に使うのは精霊剣だもん)
ついでに頭にはいかにも魔法剣士なサークレット。
ステータス画面を開くと、言うまでもなく性別男で身長175cmと表示されている。
どこからどう見ても主人公系ど真ん中のイケメンだ。
これから男キャラを貫き通す! といっても普通にしてればそうなるだろう。
なぜならRPGの登場人物はトイレも行かないし風呂も入らない。
着たきり雀で着替える事もない。増してや戦闘中に脱がされたりしない。
『えー!? 漏らしてたの誰だっけ? 死因の一位が風呂での転倒なのは誰だっけ!?』
普通RPGではそんなものは描写されない。描写されないものは無い事になるのだ。
あったとしたら酷い放送事故だ。そんな酷い放送事故が一つの話で何回もあるだろうか、嫌、あるはずがない!
念のため大いなる存在に語りかけておいた。
「放送事故するなよ? 絶対放送事故するなよ!?」

368 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/20(木) 23:45:43 ID:ioxbx1RI
私がさりげなく噴水に近付いている間に、喧嘩でもしていたように思えた人だかりは消えていた。
盛大な水しぶきにふさわしい人数が立ち去ったにしては、気配がなさ過ぎる。
(…消えた?)
考えながら広場を歩いていたら、村人達に囲まれてしまった。
「あいつらの仲間だな!」
「噴水に飛び込むなんて非常識やらかした責任取ってもらおうか」
「せっかく祭りに備えて池を磨き上げ、山の湧き水に入れ替えたのに」
「こりゃあもう一度磨き上げて水を入れ替えてもらわんとな」
「ああ、今すぐにだ」

奇数…走って逃げる
偶数…とりあえず謝り、言われた通りの作業をする

369 :創る名無しに見る名無し:2011/01/20(木) 23:59:45 ID:vBAloVWp
ガッチーさんどこにいるの?

370 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :2011/01/21(金) 00:28:11 ID:AWVjtB/S
>>368
「ん?何だか外が騒がしいじゃないか。……ほぉ、祭りの噴水に飛び込む馬鹿、か。
 そう言えばトアル村の方でも、お前の友人……ローゼンだったかがまったく同じ事をしていたじゃないか?ジェンタイル
 さて、ところで私は急に講釈が垂れたくなった。と言う訳で今回のお題は……『TRPGにおけるキャラクターの位置関係』についてだな。
 
 TRPGのキャラクターと言うのは必ずしも同じ場所、また時間軸に存在する訳ではない。
 場合によっては別行動、或いは先行した事によって少し未来に存在する事もあり得る。
 時間に対して普通は『位置』と言う概念を採用したりはしないが、時系列の上での相対的な『位置関係』は存在するからな。
 まあぶっちゃけた話をすれば、今私やジェンタイルがいるのは、ローゼン達よりもやや未来であり――別の場所と言う事になる。
 それを間違えたり、誤って認識してしまうと、ちょっとした面倒に繋がったりもするんだな。
 まあ時間軸に関しては激しく前後していなければスルーされる事もままあるんだが……まあいい。
 ともあれこう言う場合は、まあ暫く与太話をしたりイベントの準備をしたりで足踏みをしているといいんだが……
 
 おっと、誰かが濡れ衣を着せられているみたいだな。噴水に飛び込んだだけに濡れ衣か。なんてな、はっはっは。
 おや? どうやらこちらに逃げてくるみたいだが……この暗さじゃ顔がよく分からないな。名もなき旅人なのか、それとも……。
 まぁ、すぐに分かる事だな。ちなみに私も正直TRPGが得意とは言えないんでね、この講釈も与太話の内、程度に受け取ってくれよ」


【えっと、誤解があったら申し訳ないんですけど現在地はローゼン達→トアル村、ジェンタイル達→湖畔村です。
 ガッチーさんのレスに湖畔村に向かった後で噴水について言及されてたので自分のレスでも書いてしまいましたが、
 混乱させてしまいましたか?すいませんでした】

371 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/21(金) 00:48:39 ID:Lm9fH7lJ
「違う!何だか知らないが、私だって様子を見に来ただけだ!」
私は慌てて弁明し、村人を押しのけて広場から伸びる適当な道を走り出した。
村人はまだ何か言っていたが、追っては来ないようだ。この装備とガタイのお陰だろうか。

少し行くと宿屋の看板があった。
中に入ってみると、目の前であたふたする少女>364と少年が向き合っていた。
「……し、失礼」
カウンターに向かおうとして二人を避けて回り込んだ私は
ぶつかりかけてようやく影>362に気付いた。
(えーと…)
誰かに話しかけなくてはいけない事は分かっているのだが、揃いも揃って雰囲気が微妙過ぎる。
熟慮の末に、私はカウンターに向かい、宿を取ってから店主に祭りについて適当聞く事にした。
「この土地には昔から聖なる存在が眠っているって伝承がありましてね。
広場の噴水を扉に変える力を持つとも言われてるんで、
祭りの前には噴水を磨き上げて清めるのがならわしで」

【レス番順に、大悪魔さん達が湖畔村に着いた後で
ローゼンさん達がトアルから瞬間移動で湖畔村まで追って来たのだと思っていましたが
ジェンタイルさん視点だと違うので正直どちらを取るか迷いました。
まあ、そういう事故をどうにかするのもキャラクター分担型リレー小説の楽しみの一つですよね】

372 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg:2011/01/21(金) 02:22:48 ID:bIr9+dgL
>>365->>367
私はローゼン達を引き連れて、かに将軍まで戻ってきた。
メルフィの気を頼りにしていたので、私は部屋に出ると思ったが、外に現れた。
こんな夜遅くなのに、店の前で一人でメルフィは立っていた。

「何をしているのだ?」
私は見えない何かと会話していてるローゼンを横目に、メルフィに聞いた。
寂しかった、と帰ってきた。
私は涙目になっているメルフィを無言で抱きしめる。

「すまなかった……」
思えば、両親や故郷、ローティアスを失い、メルフィの心は不安定になっていたのだろう。
ローティアスの敵であった私達を、一人で待っているくらいだ。
メルフィは少しでも見知った人の温もりに抱かれていたかったのだ。
彼女の心は孤独に耐えられなかったのだろう。

「もう、寂しい思いはさせんさ」
私はメルフィをお姫様を扱うように抱っこして、部屋に戻ると、メルフィと一緒の布団で寝た。
一緒に寝ているメルフィは私の鋼の体を強く抱きしめる。
私は、そんなメルフィを優しく抱きしめた。


373 :横山やすし:2011/01/21(金) 02:24:42 ID:bIr9+dgL
日本一の漫才師、代理完了したでしかし!!

374 :ジェンタイル ◆SBey12013k :2011/01/22(土) 09:45:26 ID:gDoAzHuN
>>364>>370>>371

>「……分かりました」
体育会系っぽい女――リヨナさんとやらが承諾する。
マジで?ダメもとで言ってみるもんだな。わりとバトル展開も覚悟してたんだけど。
>「上の部屋を一つ、お借りします。お釣りは結構ですよぉ」
どうやら今晩の宿を提供してくれるらしい。結構上等な宿なので、まあ棚ぼた気分で――
>「あの、私恥ずかしながら初めてなので優しくして欲しい……かなーとか。あとその……
ちょっと待てえええええええ!以下略!以下略!放送コードっつうか、全年齢版ってこと考えて!
え?え?何言ってんのこのひと。さっきから耳慣れないというか女の子の口から出てはいけない表現が
それはもう出来の悪い洋楽の歌詞みたいにボロボロ出てくる。いやちょっとやめて生々しい!
ベルトはまあわかる。でも針とか短剣とか何に使うの!?
柄でどーのこーのって、いまどき同人誌でもそうそう見ねえよ!リアルで口に出されるとマジで酷い!
語りに熱の入った女は俺の肩をがっしと掴み、壁に押し付ける。
なにこれ。なにこの体勢。逆だろ普通。さーっと体中の毛穴が塞がり、暖炉が傍にあるのにまったく温度を感じない。
頭皮から冷たい汗が噴き出る。血の気が引いていくのがわかる。えっと、こういうとき、なんて言うんだっけ……
「いやーーーーっ!けだものおおおおおおおおおお!!!」
耳元で喋んなや!やめて!息噴きかけないで!ぞわぞわするの!
身体押し付けてこないで!俺は逃げ出した!しかし回りこまれてしまった!俺は混乱した!バッドステータス!
大先輩助けて!そこでへらへら笑いながら見てないで!何のために存在してんだよアンタ!

>「そう言えばさっき、外の噴水の周りには人だかりがあったな」
と、そこでようやく大先輩から助け舟が出された。俺はその縁を掴んで緊急脱出。
リヨナさんははっと我に返って俺から飛び退くと、顔を赤くしてかぶりを振った。
<<――力が欲しいか!!>>
おっせーよ!!いつまでご飯食べてんの!?
<<――こち亀見てた>>
ワンピースの後にこち亀って、お前んとこだけ10年前の日曜7時かよ。
サザエさんの後のゴールデンタイムだったね。あの頃はよかった。毎日が日曜日になっちゃったんだもんな今。
>「あ、あはは……そう言うのをお求めでしたか?えっと……すいませんでした!今のは是非何とか出来れば絶対に忘れて下さい!」
「ええー……」
なに無かったことにして話進めようとしてんだこの女……
よくよく考えたら辺境村出てきてこっち、こういう『女』を全面に押し出した女と関わることなかったからなあ。
ローゼンはアレだし。辺境村のトップ・オブ・ザ・アレだし。免疫ついてねーのな俺。
>「この土地には昔から聖なる存在が眠っているって伝承がありましてね、毎年お祭りをしていたらしいんです」
「はーん、なるほど見えたぞフラグが。多分このイベント消化しねえと先へ進めない仕様になってんだろ」
関所とかで塞がってたりな。
というか湖畔村自体山脈超えた後の湖を抜ける通過点みたいなもので、なんだかんだ旅人の憩いの場だったりする。
まあ、でなきゃ全滅から一日程度で発見されるわきゃねーよな。携帯とか出てたけど、この世界観。

「さて、と……フラグ溜めてイベント成立させるには、まず町の人に話聞くのが一番だな」
>「ん?何だか外が騒がしいじゃないか。……ほぉ、祭りの噴水に飛び込む馬鹿、か」
「なんだろうこのデジャビュ……」
どこにでもいるもんだなあ、ああいう常春頭は。アレか?受験のストレスか?
大先輩がキャラクターの位置関係について講釈を垂れ始めた。知ってるぜ!シドの街がどーたらって奴だろ!
あんまり掘り下げても面白くない結果を呼びそうなので自粛して、俺は噴水騒ぎの渦中に居た奴を捜すことにした。
多分このリヨナさんから話を聞いたこと自体が噴水騒ぎのイベント成立要件になってたんだろう。ストレスフリーだなあ。

>>371
「よおあんた、災難だったな。なんか噴水のあたりで騒いでたけど、一体何があったんだ?」
カウンターで店主と話し込んでいた筋骨隆々の大男に、俺はレッドブルエナジードリンクのロング缶を手渡しながら話しかける。

375 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/22(土) 11:52:34 ID:zT1kKWyT
>341
さてさて、店に帰ってみると、ある意味大惨事になっていた。
「ふふっ、あはは、あはははははは! 何これウケる!」
まだ寝ている人の粘着テープをはがして救出してあげる。でも面白いから額の肉は黙っておこう!

>372
「メルフィちゃん、肉を消してあげるねー、あれ?」
流石に彼女は額に肉の餌食になっていなかった。クウ君にすっかり懐いて眠っている。
なら僕は美少年の布団にもぐりこんでやれ! ターゲットは……。
「……」
美少年がいない。それどころか普通の少年、いや、普通の人すらいない。ソイヤソイヤな変態ばかりだ!
気分が一気に萎えた。
『大変だ、パーティーに美少年分が足りない! 対価の枯渇が死活問題だ……!』
もしやジェン君は今頃大先輩に……ジェン君の身を案じ悶えながら座敷を転げまわる。
”身を案じ”とかいいながらちょっと楽しんでないかって!? 断じて気のせいだ!
余計な事を考えないように寝てしまおう。

>363-364
余計な事を考えないはずが、なんかよく分からないけどすっごい悪夢を見た。
ジェン君が魔性の女の餌食になろうとしている……! 美少年美青年の織りなす物語に女はいらん!
いや、男の娘と見まごうような清楚な美少女ならむしろ歓迎だけどこの手の女は最悪だ!
ふざけんな! 美しいものを汚い手で触るんじゃない!
相手が大先輩なら正直ちょっと楽しいけどこれはちっとも楽しくない!
これならウホッでアッーなガチホモがソイヤソイヤの方がまだマシだ!
大体張子を使ったってなんだよ! 意味分かんねーよ! 
近い、近い、近い! ジェン君にその至近距離が許されるのは僕みたいなイケメンだけだ!
う、うあぁあああああああ!

376 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/22(土) 11:55:40 ID:zT1kKWyT
「はいそこまでー」
ドレスを着た少年がさっきのシーンをビリビリと破り捨てる。
「ダメじゃない! 悪夢に飲まれないように気をつけなきゃ!」
あれ? リリアン、初登場時と何かキャラ変わってない?
全身に絡みつく禍々しい鎖はどうした。さりげなく“ジェンスレ攻略本”とか持ってるし。
「ゆとり世代で典型的な正義の味方のあなたがちゃんと画面表示キャラを出来るか心配で心配で思わず講釈しに登場してしまったの」
ゆとりちゃうわ! センター試験はまだリスニングが始まる前だったわ! あ、でも広義ではかなり上の年代までゆとりらしいけど!
ちなみにあのコピペの事ですね、分かります。”いつも怒っている”を”すぐ泣く”に差し替えれば完璧かな。
「『冒険について』は大先輩がやってくれたから今回のテーマは『対立軸』ね。
物語に絶対必要という訳ではないけどなな板TRPGの場合ほとんどのスレにあるわ。
と、いうのも分かりやすくドラマチックな構図を作るにあたって最も手っ取り早い方法なの。
バトル無しの日常ものやほのぼの学園ものが難しい理由はここにあると私は踏んでいるわ。
それじゃあ具体的な対立軸の例をあげていくわよ。まずは『善と悪』。読んで字のごとく説明不要。
それから『光と闇』。言わずと知れた王道中の王道。誰かさんもバカの一つ覚えのように使う常套手段ね。
当然光が善玉で闇が悪玉よ。……基本的には」
リリアンはここで一端言葉を切り、小声で付け足した。
「『善と悪』と違うところは物語が進むにつれて実は……なんて事が出来る事かな」
実は何だよ! 気になるじゃないか!
「ここまでは簡単。ここからちょっと難しくなってくるわよー。
『自然と文明』。これも結構王道ね。有名どころで言うとナウシカやもののけ姫。
ついに突き止めた敵の正体は、我がもの顔でのさばる人間に牙をむいた地球の化身だった!
もしくは妖精とかの自然に属する存在に恋してしまって全人類を敵に回す主人公!とか!
そこで生まれる葛藤はドラマよ!」
地球と書いて”ほし”と読むですね、分かります。
「そしていよいよこのスレに直接関わってくるテーマよ。『秩序と混沌』。
既存の枠組みを守ろうとする者とそれを破壊しようとする者……」
そこまで言ってリリアンはまじまじとこっちを見た。
「ごめん、あなたを秩序に当てはめたらあかんわ。この対立軸は却下で代わりに『不変と変化』。
変わらないものと変わりゆくもの。石橋を叩いて渡らない生存への渇望と自ら危険を犯してしまう成長の欲求。
これ、実のところどっちを主人公にも悪役にもできるのよ。そこが面白くも難しくもあるかな。
悪の帝国の圧政に立ち向かう解放軍の物語だったはずが変態反乱軍から国家をお守る熱き帝国騎士の物語になっちゃったり。
でもなな板TRPGではどっちが悪役か分からなくなるとちょっと敷居が高くなるのよね」
え、ヤバイじゃん! 今のところこっち側のパーティーの方が変態率が圧倒的。そのうち誰かが条例違反で逮捕されかねない。
「大丈夫よ、この場合『破壊と守護』の対立軸にも当てはまるから。ぶち壊す対象と守る対象を世界そのものにしてしまうわけ。
世界を守るって言ってる人を頭のおかしいアホだと思う人はいても悪い奴と思う人はいないでしょ?」
そこでリリアンは少し考えるような仕草をする。
「あとは何があったっけ……あ、そうそう、『攻めと受け』」
そう言ってなぜか艶めかしく寄ってくるリリアン。お前最初からそう言おうと思ってたっしょ! 
これって確か魔力による精神干渉だっけ。夢の中だけど無駄にリアル。
やめろやめろ! そりゃリリアンはものすごい美少年設定だけどダメなものはダメだ!
なぜならこいつは百合一筋だ! 教会員名簿や住民票やステータス画面の性別もガン無視で僕の事を女だと思ってる!
第一これじゃあ自前NPCとイチャコラ漫才どころの騒ぎじゃない!
「ちなみに貧乳は大好物です」
言わんこっちゃない、どこ触ってる! ってかうるさい放っとけ! 断じて気にしてる事を指摘されて怒ってるわけじゃない。
なんで僕に対してそんな事を言うのかという意味で怒ってるわけだからくれぐれも勘違いしないように!
可愛い弟が悪夢から助けてくれたと思ったら結局悪夢かよ!

「うわあああああああああああああああああ!!」
叫びながら目を覚ました。
「大丈夫? ……お兄ちゃん」
メルフィちゃんが心配そうに覗き込んでいる。昨日の放送事故を見なかったことにしてくれたらしい。
「メルフィちゃん……ええ子やー! すぐお父さんお母さんの所に帰してあげるからね!」
メルフィちゃんの頭を撫で回した。

377 :ハマタ ◆quOnk/pbCFRg :2011/01/22(土) 15:02:00 ID:oDcUL+ea
>>367
ここはガースー黒光り防具店。
商店街の一角に立つハイソな感じの店である。
しょこたん系男装女、ローゼンちゃんと共に浜田達一行は
防具を買いに来ていた。

「自分ら、俺がこうたるからええの選びや。君もええで。
あのジェンタイルっ子いなくなってもうて寂しいかもしれへんけど
元気出しや。」

浜田がプラチナカードを取り出し、ローゼンの支払いまで
すると言い出す。
流石はダウンタウンをここまでスターダムにのし上げた影の功労者である。
その横で松本は浜田を見ながら心の中で呟いていた。

(うわ、浜田こんな若い子まで狙ってるんや。どこまで溜まってんねん……)

それぞれが好みの防具を選んでいく。
遠藤は踊り子の衣装(白鳥の湖のバレリーナ)、松本は悟空の胴着を選んだ。
その一方で山崎は、何故か店主と喧嘩していた。

「あの、山崎さんには売れないだよね。」

「は?なんで?みんなに売ってるやんか!!なんで僕だけですの!?」

店主のガースーが嫌そうな顔をして溜息を吐く。
そして浜田達の方を向きながら語り始めた。

「商店街全体で嫌ってますから、山崎の事を。」

「……まぁ、しゃあないわな。そんなら。」

浜田は納得したように言い、頷くと自分の選んだ衣装へ着替えていく。
どうやた浜田はフリーザのコスプレをしたいらしい。
松本は近くにあったパンパースを拾い上げると
物凄く振り上げたモーションで山崎の顔面目掛けオムツを投げ付けた。

「山崎、はよしいや。置いてくで。ほな、松本。おまえだけ
支払いは別な。で、ローゼンちゃんどないすんの?これから。」

「は?なんで?ちょ、待てって!!」

泣きそうな山崎を残し、一団は店を出て行った。

378 :メタルクウラ ◇QXV6kzbAYg :2011/01/22(土) 23:18:03 ID:lttvC3EK
>>375>>376
私はメルフィがぐっすりと寝た後、スリープモードに入って、機能の大半を停止させる。
起動の予定は朝の7時だ。

>「うわあああああああああああああああああ!!」
私はローゼンの悲鳴を聞いて、機能を緊急起動させた。
パワーレーダーを作動させ、外敵がいないことを確認。
時刻は6時を過ぎた程度。
私は起き上がると、ローゼンの方を見た。

>「大丈夫? ……お兄ちゃん」
>「メルフィちゃん……ええ子やー! すぐお父さんお母さんの所に帰してあげるからね!」
メルフィがローゼンのことを心配して、ローゼンは感動をしているようだ。
まぁ、私やジェンタイルのような変な子くらいしか寄ってこないのだ。
まともなよい子の反応に感動してしまうのも仕方がない。

「お姉ちゃん……大丈夫?また、死んじゃったの?」
私は普段出さないような声を出して、ローゼンに甘えるように聞いた。
メルフィは私の顔を見て、唖然としていたが、ギャップに萌えたのだろう。

「おふざけはここまでにして、これからどうするのだ?」
私は寝ている者達を叩き起こして、全員に聞いたのだ。
坊主達は私の家を乗っ取り、私を仏として奉りたいらしい。

「私は極東に行ってみたい。
あそこは蘇生をしないと、極東の旅人達に聞いたことがある。
ジェンタイルの考えている世界に一番近いと思って、私は行ってみたいのだ」


379 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :2011/01/23(日) 00:18:29 ID:IpOB0xAP
>377
>「自分ら、俺がこうたるからええの選びや。君もええで。
あのジェンタイルっ子いなくなってもうて寂しいかもしれへんけど
元気出しや。」
ハマちゃんええ人やー。
「お気持ちは嬉しいけどそんな……」
う、高い……! スーパーの安売りの服とは桁が違う!
「お言葉に甘えさせてもらいます!」

>「あの、山崎さんには売れないだよね。」
>「は?なんで?みんなに売ってるやんか!!なんで僕だけですの!?」
>「商店街全体で嫌ってますから、山崎の事を。」
>「……まぁ、しゃあないわな。そんなら。」
「え!? 可哀そうじゃない!?」
ってかなんで防具屋にオムツなんてあるの!? 

>「山崎、はよしいや。置いてくで。ほな、松本。おまえだけ
支払いは別な。で、ローゼンちゃんどないすんの?これから。」
「んー、世界でも救ってみるか!」
『わーーーー! いきなりざっくりしすぎ!』
「……じゃなくてメルフィちゃんを湖畔村に送り届ける」
『いきなり本当に目先の目標になったな! 間はないんかい間は!』
無い!

>378
>「お姉ちゃん……大丈夫?また、死んじゃったの?」
クウ君の顎に指をあてて、元々あまり高くない声をさらに低くして呟く。
「僕がお前を置いて死ぬわけないだろ? それとここ試験に出るから覚えておくんだな」
ステータス画面を開いて性別欄を指し示す。

>「おふざけはここまでにして、これからどうするのだ?」
>「私は極東に行ってみたい。
あそこは蘇生をしないと、極東の旅人達に聞いたことがある。
ジェンタイルの考えている世界に一番近いと思って、私は行ってみたいのだ」
「極東ってあの世とこの世が地続きらしいじゃん。
それで聖地のいたるところに冥土カフェがあるんだって!
それって蘇生をしない事に関係してるんだよきっと!
さあ巡礼ツアーだ、目指すは聖地……確かアキヴァルハラだっけ! ……ん?」
ふとメルフィちゃんの方を見ると、世紀末覇者のスタンドが出現している!
「なーんて冗談冗談! メルフィちゃんを湖畔村に送り届けるに決まってるだろ!」
『危ないところだった……! いくらノリ重視っていっても限度があるわ……!』」

ここで一つ決めなければいけない事がある。
画面表示キャラを誰がやるかだ。俺が俺がどうぞどうぞとなる学級委員長のような役回りである。
「画面表示キャラやりたい人ー」
そう言って周囲を見回す。
銀色マッチョとかのドラゴンボールキャラ、はまだいいとして。
白鳥の湖。悟空の胴着、自称フリーザのコスプレ。極めつけはパンパース。
「うわあ! ここドラゴンボールスレじゃないし選択の余地ねええええええええ! 超やりたい! いいよね!?」
こりゃあかんわ!
普通のRPGなら放っといてもパーティーが美少年美少女の集団になってもおかしくないのになんでこうなる!?
普段のシーンはいいとしてもイベントシーンに入った途端に
この面々が後ろからぞろぞろ出てきたらどんなシリアスシーンも一瞬でお笑い番組と化す!
『アンタが戦犯ですから――ッ、残念!』

380 :創る名無しに見る名無し:2011/01/23(日) 01:04:41 ID:gs25Tor1
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295710835/l50
次スレ

381 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/23(日) 20:25:11 ID:GOxtmEyw
>374
>「よおあんた、災難だったな。なんか噴水のあたりで騒いでたけど、一体何があったんだ?」

「いやもう、何が何だか…」
少女との話を終えたらしい少年から手渡されたレッドブルエナジードリンクのロング缶を有り難く頂き、
近くに座るようすすめた。
(ええと、こういう時は…)
「店主、このお兄さんにポーションを。できれば瓶の奴で頼む」
幸いな事に私の願いは叶えられ、人の顔が描かれた白い缶ではなく濃い青色の瓶が差し出された。
「お兄さんはこの辺に詳しいのかい?私…」
占い婆の指摘を思い出し、少しの間一人称を探した。
「…オレはまるで初めてなんだが」
見た目通りのキャラになりきるのには少し度胸がいる。
「噴水の中で騒いでる奴がいるようだと思って見に行ったら誰もいなかった、
挙げ句に祭りの準備を台無しにした責任取れと詰め寄られたんで訳も分からず逃げ出したんだ。
店主に今聞いたとこなんだが、もうすぐ大事な祭りらしいね」
言いながら視線を向けると、店主が頷いた。
「お客さんが見たのは噴水の幻覚って奴かもしれないですね。
この地に眠る存在の力で噴水に他の場所の光景が映る事がまれにだがよくあるんですよ。
まあ、普通は祭りの期間にしか起きないものなんですが」
「他の場所が見えるのなら、噴水に飛び込めばその場所に行けたりしないのか?
いや、気を悪くしたらすまないが…」
思いついた事を後先考えずに聞いてみると、店主は微苦笑を浮かべた。
「他所の人はよくそう言いますよ。でもここの言い伝えでは噴水に飛び込むと
誰もいず何も起きずどこにも行けず無意味な時間だけが流れる“シドの街”という牢獄に送られる
っていうんでそれを聞いてまで試そうとする奴はいませんね。
大いなる存在に認められる」
ひとしきり感心してから少年に向き直ると、少年は座ったまま眠っているようだった。

奇数…眠っているらしき少年を自分の部屋に連れて行く
偶数…少年をそのままにして他の人の話を聞く

382 :ガッチー ◆boFDqfbhAyfD :2011/01/23(日) 20:36:22 ID:GOxtmEyw
「大いなる存在に認められた者だけが噴水を扉として使えるって年寄りは言いますが
未だそんな人物が出た事はないですね」
うっかり途中で遮ってしまった話を、店主は親切に繰り返してくれた。
「珍しい話をありがとう。目が覚めるまで彼をオレの部屋に寝かせていいかな?」
私は店主にいくらか余計に払うと少年を担ごうとした。

「行き先はそっちじゃないですよ」
と、店主から声がかかる。
「>380の方で。
…お客さん、不慣れなのか不注意なのか知りませんが、間違ってシドの街に行かないようにして下さいよ」

383 :ブライン=ベルクァー:2011/01/25(火) 02:15:54 ID:2/BkRhUk
名前:ブライン=ベルクァー
職業:妖精殺し
性別:男
年齢:32
身長:180
体重:62
性格:神経質
外見:腰までの白髪に鋭い眼つき
備考:旅人

384 :ブライン=ベルクァー:2011/01/25(火) 02:16:36 ID:2/BkRhUk
【シドの街】

太陽に照らされて白く輝く石壁が、瀟洒な石造りの町並みを演出していた。
一際広い大通りには行商人や船乗り、花売りの娘に芸人など雑多な人々が行き交う。

「――ここがシドの街か。どう見ても普通の街だが」

この街には奇怪な噂があった。
一度足を踏み入れれば、ニ度とこの街から出られないという噂が。
俺はその噂を確かめるために、この街へやって来たのだ。

「住人も多いようだし、パン屋に酒場に劇場に鍛冶屋と一通りの施設は揃ってる……結構な街じゃないか」

俺はあらゆる神秘を暴き、解明可能な技術や現象へと貶める"妖精殺し"。
この世に奇跡など不要、この街の神秘も俺が殺してみせる。
そう意気込んで旅をしてきただけに、普通の街並みを見せるシドの街には拍子抜けを否めなかった。

「またガセということか……まあいい、それならエールでも飲んで別の幻想を殺しに行くだけさ」

俺は酒場の中に入ってエールを頼み、少々堅さを感じる寝台で眠った。
そして翌日、この街の入口である通廊へと戻る。
街はぐるりと太く高い壁に囲まれていて、その壁に造られた薄暗い通廊を抜けねば外へは出られないのだ。
通廊の傍で物乞いらしき老人が手を差し出すが、無視して先へ進む。
この街に得るものは無かった……それなら施すものもないというわけだ。
せめてエールが美味ければ、銅貨一枚ぐらいは奮発しても良かったが、な。

通廊をしばらく歩いた俺は違和感に気付いた。
先には日の光らしき白光が見えるのに、そこに近づく気配が無い。
確か街に入る時の目測では、通廊の長さは30メルテー(30m)ほどだったはずだ。
しかし、今の俺は明らかにその倍の距離は歩いている。

疑念に立ち止まった俺は、後ろを振り返むいて驚愕した。

385 :ブライン=ベルクァー:2011/01/25(火) 02:17:36 ID:2/BkRhUk
「な……にぃいい!!」

通廊の入口にいた物乞いの老人が、巨人族と見間違うばかりに巨大な姿と化しているではないか。
いったい何だ?何が起こった!?
巨大化の魔術か?それとも幻覚か?如何なる神秘が起こったというのだ!
俺が通廊を戻ると老人は徐々に小さくなってゆく。
それで……俺は気付いた。
老人が巨大化していたのではなく、俺が縮小していたことに。
俺は周りの通路ごと一緒に小さくなっていたために、自身が縮小していた事に気付けなかったのだ。

すぐに計測を開始した。
重りで直立するようにした2メルテーの棒を等間隔に立てかけ、計測用ロープで距離を測ると結論に至った。

この通廊は全長の半分を進めば、進む者を半分の大きさに縮小させる。
そしてその位置からさらに半分を進めば、通行者をさらに半分の大きさへと縮小させる。
通行者が縮小すれば進むべき距離が増え、結果としていつまで経っても通廊を抜けられない。

「ふん、面白い……面白いがたいした神秘じゃなかったな。
 こんなものは解析可能だ。
 壁を解体しての成分分析と、対神秘用観測器具による空間計測で事足りる。
 通廊も抜けられないなら、街を囲む壁に梯子でも架けて越えればいいじゃないか。
 あるいは壁を破壊しちまうか、だ」

独り言ちながら通廊を戻ると、俺は再びシドの街へと戻った。
その際、グッグッ……と言う物乞いのくぐもった笑いを聞いた気がした。
この街を抜けるというのが、考える事すら愚かしいことででもあるかのように。

いかなる手段を持ってしても、この街からは永遠に抜けられないとでも言うかのように……。

502 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]

新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :


read.cgi ver 05.0.7.9 2010/05/24 アクチョン仮面 ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)