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【新章!】◆ハードファンタジーTRPGスレ!◆

1 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 14:41:17.46 0
さぁ新しく始めよう!

2 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 14:42:05.44 0
【キャラ紹介テンプレ】

名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
職業:
属性:
性格:
利き手:
魔法:
特技:
装備品:
所持品:
髪の毛の色、長さ:
容姿の特徴・風貌:
趣味:
将来の夢(目標):
簡単なキャラ解説:

3 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 15:23:33.11 0
ルールを説明するぞ。

・とにかく重苦しいファンタジーがしたいやつは集まれ。中途半端な気分で参加はするな。
・世界観は中世風のファンタジー世界だ。
・コテは必ずトリップを付け、自己紹介をすること。
・重厚だからといって別に雄臭いという訳ではない。女はむしろ大歓迎だ。
・TRPGスレだが、そこまで厳しいルールではない。流れに任せる感じだ。
・sage進行、荒らしは徹底無視。設定などは自重すべし。
・ドロドロでムラムラな展開もあり。
・鎧とか白兵戦を主流に戦うが、多少グロいのもアリとする。
・ギスギスするのが大好きな奴は集まれ。また容赦はするな。
・とにかく重苦しく動け。ここがヘヴィファンタジースレである意味を考えろ。
・展開は多少速くても構わないが、あくまで空気を読む感じで。敵役も募集する。
・越境は認めない。
・ストーリーのみを投下できるのはキャラハン、もしくはスレで認められたトリップ付きのGMのみ。
・避難所はない。先の展開について打ち合わせをしたりは極力しない方針。
・長く抜ける場合、引退する場合は必ず宣言すること。

4 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 19:05:08.17 0
人おらんの?

5 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 19:13:38.12 0
おらんよ

6 :名無しになりきれ:2014/03/09(日) 19:50:38.69 0
ルールが厳しいもん
抜けたいとき抜けられないとかはちょっとな

7 :名無しになりきれ:2014/03/10(月) 01:22:07.02 0
ヘヴィファンタジーって何?
それを言うならハイファンタジーとかヒロイックファンタジーじゃないの
あと前にもスレ立って速攻落ちてた気がするんだけど

8 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/10(月) 02:13:13.08 0
おう
俺が流れを変えよう。
ついていきたい奴だけ来い!

名前:サンチェス・ドス・マルコシアス
年齢:33
性別:男
身長:177
体重:88
スリーサイズ:教えん!
種族:人間
職業:ベルセルク
属性:無
性格:豪胆で大胆
利き手:右
魔法:魔法剣の一部
特技:マルコスクラッシュ
装備品:ハックブレード
所持品:薬など
髪の毛の色、長さ:長めで黒髪
容姿の特徴・風貌:全体的に浅黒いナイスイケメンおっさん
趣味:料理、戦争、女
将来の夢(目標):城主になる
簡単なキャラ解説:ちょっと暴れっぽい城兵のおっさん

あとルールは一部変えようか

9 :アーリンス ◆t3E0LidP6w :2014/03/10(月) 12:36:10.17 0
名前:アーリンス・リーファン
年齢:28歳
性別:女
身長:240cm
体重:310kg
スリーサイズ:160/110/123
種族:人間
職業:ウォーリアー
属性:無
性格:豪快、男勝り
利き手:両手
魔法:肉体強化系
特技:力任せ
装備品:特注ビキニアーマー、大戦斧、バックラー(実際の大きさはタワーシールド並み)
所持品:(逃げられた)婚約者の写真入りロケットなど
髪の毛の色、長さ:腰まで届く金髪ロングをポニーテールで纏めている
容姿の特徴・風貌:筋骨隆々、山のような体躯、ゴン太い腕脚、巨大な手足、ゴリラのような顔、色黒
趣味:ナンパ
将来の夢(目標):さっさと結婚して傭兵を寿引退する
簡単なキャラ解説:
その巨体と圧倒的なパワーを生かした力任せに押し潰す戦い方を得意とする
更に、肉体強化魔法の覚えもあり、これを組み合せれば大型の魔物ともガチンコ出来る
規格外の体躯故に、幼い頃から数々の青春を逃してきている
そのため、ヤケになって戦士の修行を積み、傭兵となった
数年前に懇意となった雇い主の紹介で若い男と婚約するも、彼女の容姿にビビって行方を晦ましてしまった
普段は表に出さないが、チャンスがあれば男との恋愛を狙っている

10 :名無しになりきれ:2014/03/10(月) 14:07:33.39 0
>>7
文盲か?どう見てもハードファンタジーって書いてあるんだけどw

11 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/10(月) 17:58:39.12 0
ルールは>>3から少し変えるぞ


ハード ルール

・とにかく重苦しいファンタジーがしたいやつは集まれ。中途半端な気分で参加はするな。
・世界観は中世風のファンタジー世界だ。
・コテは必ずトリップを付け、自己紹介をすること。
・重厚だからといって別に雄臭いという訳ではない。女はむしろ大歓迎だ。
・TRPGスレだが、そこまで厳しいルールではない。流れに任せる感じだ。
・sage進行、荒らしは徹底無視。設定などは適度に入れ、譲り合うこと。
・ドロドロでムラムラな展開も多少はあり。
・鎧とか白兵戦を主流に戦うが、多少グロいのもアリとする。
・展開には容赦はするな。
・ほのぼのした展開よりシリアスに。ここがハードファンタジースレである意味を考えろ。
・展開は多少速くても構わないが、あくまで空気を読む感じで。敵役も募集する。
・越境は認めない。
・ストーリーのみを投下できるのはキャラハン、もしくはスレで認められたトリップ付きのGMのみ。
・避難所はない。先の展開について打ち合わせをしたりは極力しない方針。
・最低限のことは【】付きで伝える。
・長く抜ける場合、引退する場合は必ず宣言すること。


ってことであと1人来たらとりあえず開始しようか

12 :名無しになりきれ:2014/03/10(月) 18:09:02.92 0
重厚だからといって別に雄臭いという訳ではない。『女はむしろ大歓迎だ。』
ドロドロで『ムラムラ』な展開も多少はあり

この辺がなんか気になります!

13 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/10(月) 18:26:36.83 0
【18禁にならない程度にネタ入れて行けば多少は客寄せにもなるだろ
要はそういうこと

夜あたりからストーリー入れるからあと一人カモン】

14 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/11(火) 01:21:53.98 0
名前:リヒャルト・グラーフ・フォン・ブリッツ
年齢:14
性別:男
身長:154
体重:46
スリーサイズ:不明
種族:人間
職業:旅人
属性:無
性格:プライドが高く理想家
利き手:右
魔法:無し
特技:貴族としての礼節
装備品:ミスリルのショートソード二振り・荷物袋・フードとマントが一体化したもの(布製)
所持品:羊皮紙・紋章が彫られたペンダント
髪の毛の色、長さ:赤みがかった茶色を短く切り揃えている
容姿の特徴・風貌:フードを目深に被り、丈夫な旅人向けの服を二枚重ねで着ている
趣味:地方ごとの神話やおとぎ話を集めること
将来の夢(目標):ブリッツ家の再興
簡単なキャラ解説:
かつてはブリッツ伯爵家の子息だったが戦火に巻き込まれ仕えていた国が敗戦し、
ブリッツ伯爵家に開戦の責任が押し付けられ暴徒と化した民衆に屋敷を燃やされる。
その時家宝のミスリルソードを父から渡され、ただ一人逃げ、生き延びた。
それ以降は旅人としてその日暮らしを続けつつ、いつか新天地で再びブリッツ家を
貴族として名を挙げることを夢見ている。

15 :名無しになりきれ:2014/03/11(火) 15:26:10.94 O
こりゃ開始だな

プロローグはよ

16 :名無しになりきれ:2014/03/11(火) 18:19:44.75 0
〜ここはとある島国〜

17 :名無しになりきれ:2014/03/11(火) 18:40:09.05 0
>>16は無視で
>>11に反する

18 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/12(水) 02:09:13.65 0
【もう少し待ってください】

19 :名無しになりきれ:2014/03/12(水) 16:25:13.57 0
逃げられてるのは体躯じゃなくてゴリラのような顔が原因なのでは?

20 :名無しになりきれ:2014/03/12(水) 19:08:50.28 0
逃げられてるか?

21 :名無しになりきれ:2014/03/12(水) 19:19:55.24 0
>>20
テンプレの話やろ

22 :名無しになりきれ:2014/03/13(木) 22:23:01.59 0
終わったのか

23 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/14(金) 00:45:04.73 0
【状況が不安定だから不定期で冒頭部分を投下する
それまでにキャラハンの皆さんは参加意思出してね 新規歓迎】

24 :名無しになりきれ:2014/03/14(金) 11:10:32.69 0
不安定って…
みんなお前を待ってるんだと思うが

25 :アーリンス ◆t3E0LidP6w :2014/03/14(金) 17:35:09.84 0
改めて参加表明

及び

生存報告

歴代スレは全部参加者のフェードアウトで短命の内に終わってるからな
実績積まなきゃこれ以上新規は集まらないだろう

26 :ミルカ ◆M9k49yLTQQ :2014/03/14(金) 19:16:47.69 0
名前:ミルカ・ハッカライネン
年齢:16
性別:男
身長:166cm
体重:53kg
スリーサイズ:不明
種族:人間
職業:下級官吏
属性:無
性格:内向的
利き手:右
魔法:初等魔術
特技:手先が器用。木工細工が得意。
装備品:安っぽい布の服(役所の支給品)
所持品:背嚢(役所の支給品)、事務用品一式(役所の支給品)、その他諸々
髪の毛の色、長さ:黒髪で肩に掛かるくらいまで伸びている。
容姿の特徴・風貌:役所で支給された制服代わりの布の服姿。肌は青白く、どことなく不健康そうな印象。
趣味:北方民族の戦記物語を読むこと
将来の夢(目標):億万長者
簡単なキャラ解説:
勇猛な戦士の多い北方民族の血を引いてはいるものの、ハッカライネン家は代々貧しい下級官吏の家系である。
父の口利きで入った役所は来る日も来る日も退屈な業務ばかりで、ミルカ自身はあまり満足していない。
武術はからっきし駄目だが、暇を持て余してあれこれ様々な趣味を囓った末に多少の初等魔術を身につけている。
昔話の戦士に憧れつつ、億万長者になりたいなとぼんやり考えて毎日を過ごしている。

27 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/14(金) 21:14:17.93 0
参加表明と生存報告

とりあえず進めたいですね

28 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/15(土) 17:41:39.45 0
【その通りですね

もうすぐ動きますよ】

29 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/15(土) 20:48:42.08 0
これより、物語が始まる…

30 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/15(土) 21:34:58.52 0
森の中をいくつもの金属音が響いた――

「敵は若い奴らばかりだ、一気に押し返せェ!」
夜盗とも区別の付かないような、荒っぽい戦士たちが一斉に砦から顔を出し、反撃をはじめる。

ここはブリッツ伯爵領の北辺、エーゼル地方。
現在、イシュタル王国とヴァクラム帝国は戦争状態にあり、帝国軍の侵攻から3年が経過している。
既にヴァクラム帝国領の一部となっており、帝国の傭兵と思われる軽装の男達が陣取っていた。

「ひぃーっ、こんなに敵がいるなんて…ぐぎゃぁ!」
また一人、若い傭兵が敵の剣の餌食になった。
王国軍の、マルコシアスが配属されたヴァイス隊という傭兵部隊は、軍の中でも特に
若い傭兵の揃った集団だった。しかも味方の本体からはかなり離れている。

「ぎゃあああ!」「ぐぉぉぉっ…」「何だコイツは…!」
突如、追い討ちをかけていた帝国傭兵たちが首や上半身を吹き飛ばされ、進軍が止まる。
そこに現れたのがマルコシアスだった。
「おう、敵に隙が出たぞ!ハッキネン、やれ!」
見るからに魔術士風の若い男は名前をミルカ・ハッカライネンといったが、
マルコシアスはミルカの名前を知ってか知らずか適当に呼んで命令した。
ミルカの初等魔術らしき炎が集まった敵を大いに負傷させ、怯ませる。
「グレッグ、マイケル、リヒャルト!お前らの出番だ!!」
マルコシアスが後ろの若い戦士たちの何人かの名前を呼ぶと、自ら敵陣へと突っ込んでいった。
特にマルコシアスが隊長という訳でもないが、ヴァイス隊の中では年長者のためか、
勝手に指揮を取り始めている。彼は他の傭兵団でもそういうことが多かった。

オォォォォ… という声とともに敵陣が徐々に後退していく。味方の本隊が前進し、
攻城部隊とともに砦を占拠した。
敵残党狩りが終わると、王国軍は帝国の砦の物資を奪って焼き払い、早くもマルコシアス達は後方の王国拠点へと引き上げた。
彼らには報酬が支払われ、夜も近いということで祝勝会が行われた。

ここから物語が始まる――

31 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/15(土) 21:51:19.43 0
マルコシアスはかなり不機嫌だった。
理由一…報酬がデタラメなぐらい安かったこと、理由二…ベテランの自分が若い部隊(しかも女がいない!)に
入れられていること、理由三…実質的に傭兵同士の戦いで、血気漲る場面がなかったこと…主にその三つだ。

マルコシアスは自分のコップにこれで7杯目となる酒を自ら注いだ。
(…ったく、何で俺がこんな若造どもと一緒に組まにゃならんのか…)
ぶつぶつと一人事のように呟きながら酒を喉に入れる。
「おう、ミルコだったかミルカだったか」恐らくミルカと思われる正面の男に絡む。
「お前さぁ、傭兵っぽくねえよなあ…若いうちからこんなことやってて良いのかよ?おう、死ぬぞ?」
返答が来ないうちに次の相手に絡む。隣に座っている若い男だ。
「リヒャルト、今日はどうよ?敵のクビ取ったか?ところでその剣、俺に譲らんか?2Gぐらいで」
こんな調子で他の若い兵にも適当に絡みつつ、酒を消費していった。

ぼんやりとした意識の中で周囲を見回す。マルコシアスはかなりの女好きだから、今回も女戦士が他の舞台に数人、
来ているという噂を思い出したのだ。
「うーむ…」
すぐ向かいの席に、後ろ姿のやたら体の大きな長髪の人物が邪魔で前がよく見えない。
軽く中腰になり、さらに周囲を見渡す。
「おぉ…!」
かなりの美人、いや、恐らくまだ10代だろうから、マルコシアスにとっては「可愛い」と言った感じだろうか。
しかしスタイルはかなり良く、それがマルコシアスの目をさらに野獣のようなものにしていった。
(ふむ、あれは後で…食うか?)
グググ、と欲望が生まれ、マルコシアスは少々、上機嫌になった。
明日にはこの傭兵団もお役御免だが、酒と女に浸っていれば、彼は次の職探しのことなどはどうでもよくなるタイプなのだ。
夜はまだ長そうだ。しばらくこの席で若者たちの話を聞きながら酒と酒の肴に舌鼓を打っていた。

32 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/15(土) 21:52:08.03 0
【まずは以上です。>>30は冒頭部分なので多少急に飛ばしました】

33 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/16(日) 02:43:45.57 0
>>31
リヒャルトはずれていたフードを被り直しつつ、やや面倒くさそうに返した。
「…名前で呼ばれるのは嫌ですが、ここでは仕方ないですね」

ブリッツ伯爵家が汚名を着せられた、という真実を知る者は少なく、
一般的にはブリッツ伯爵家がヴァクラム帝国の大使を極めて残酷に殺した、という風に言われている。
それでも彼は父が愛した王国を守り、名誉を回復するべく傭兵へと身を投じた。

黒パンをちぎって丁寧に食べつつ話し続ける。
「それにこの剣は譲れません。儲けたいなら他の人にあたってくださいよ、王国軍の本隊とか」
王国軍、という言葉の辺りをやや嫌そうに吐き捨て、木の器に注がれた真水を飲み干す。
(あんな野盗まがいのことをする連中が栄誉ある王国軍などと、考えたくなかった!)
(それともこれが戦争だとでも言うのか!)

そんな内心を押し込めつつ、テーブルに荷物袋から取り出した羊皮紙を広げ読みながら話す。
「もう少し名のある正規の軍人と戦ってみたいものです、物語に出てくるような化け物でもいい」
「敵が腰抜けの傭兵ばかりでは張り合いがない…」

34 :アーリンス ◆t3E0LidP6w :2014/03/16(日) 08:18:12.33 0
「はあ…
アタシゃいつまでこんなことを続ければいいんだい…
いい加減そろそろ恋の出会いか何かあってもいいと思うんだけどねえ…」

戦が終わった後の祝勝会にて、一人酒を飲みながらボヤく巨人
他の者と比べても明らかに目を引く圧倒的な体躯と長身
一応、マルコシアスが噂に聞いた戦場に来ている女戦士の一人ではあった
しかし、その巨体とやたら筋肉質な色黒の頑健ボディでは、色気など感じられようはずもない
一応女だということを主張するため、特注の露出度が高めの鎧を着ている
しかし、それでも女好き男のレーダーに「女である」とすら認識されない辺りはさすがと言うべきか

普段は表に出さないが、男…というよりも恋に飢えている乙女ではある
その体躯と顔故に、今まで男に相手にされたことがなく、婚約者にまで逃げられている
ヤケくそで傭兵になった挙句が今の姿である
如何にもな風貌であるにも関わらず、決して傭兵向きの性格をしているというわけではない
さすがにそろそろ嫌気が差してきているのだが、最早傭兵以外で彼女の働き口など録にありはしないだろう
だからこそ、結婚による寿引退を強く望んでいる

>>31
「うん?」

背後からギラギラした男の気配を感じた
軽く振り向いて見てみれば、他の者より少々年を食っていそうな傭兵の男がオスの目で何かを見ていた
間違いなくその対象は女であろうが、それが自分ではないことをアーリンスは即座に自覚した

男が見ている視線の先には、同じ部隊で戦っていた新人の女傭兵が居たからだ
まだ二十歳にも満たない若さでプロポーションも良く、しかも「美人」と言える可愛さである
この手の男の気を引くには、十分過ぎるだろう

…だからこそ、イラついた

「そこのアンタ、一応言っておくけどあの娘に手を出すと承知しないよ
内の部隊の可愛い後輩でね…
悪い虫が付かないようにアタシが面倒を見てるのさ」

男にギロリと見据え、威圧的な視線を送る

35 :ミルカ ◆M9k49yLTQQ :2014/03/16(日) 10:42:25.69 0
>31
「……あ、僕ですか?」
ミルカが酒の注がれたカップから顔を上げると、真正面から酒臭い大声が飛んできた。
彼は下級官吏としての経験から、兵隊という生物はその本質において不愉快な存在であるとかねてより確信していた。
このマルコシアスという兵隊もまた、ミルカが抱く兵隊への印象を補強する事例の1つとなったわけである。
「あのね、僕はあなた達と違って兵隊じゃないんです。言いませんでしたっけ。事務屋なんです、ホントは」

栄えある王国政府がミルカに与えた正式な肩書は『庶務担当下級官吏』という。すなわち王国政府の末端の末端だ。
役所の隅に押しやられ、薄給と引き換えに地味で退屈で重要度の低い業務を山ほど申し付けられる哀れな下等役人である。
そこへきて傭兵の募集──しかも高給を謳った──があったものだから、役所の許可を得て志願したものの……
(失敗だったなぁ……)
実際、マルコシアスの言うことも一理ある。
申し訳程度に初等魔術が使えるとはいえ、戦場に事務屋の居場所などない事はミルカ自身もよく知っていた。

「それとミルカです、僕の名前。ミルカ・ハッカライネン。いい加減に覚えて……ねえちょっと、あの」
が、マルコシアスは既に別の者に絡んでいる。次もまた呼び間違えられるだろうなと思うと、ミルカはため息をこぼした。
祝いの席だと供された酒も、飲めば飲むほど気分は落ち込み目ばかりが回る。
ミルカは幼少期から北方民族伝統のやたらキツい蒸留酒を飲まされ育ってきた。それ故に他の酒では気分良く酔えないのだ。

>>33
「張り合いなんかより報酬ですよ、報酬。ホント信じられない、命を掛けても下っ端役人の給料よりも安いだなんて」
いくらか悲観的な気持ちで片手に持ったパンをもそもそと齧りつつ、ミルカは隣の若者の言葉に口を挟む。
隣り合った2人の対照的なパンの食べ方には、育ちの違いというものが見事なまでに反映されていた。
「今日の報酬なんか、これの支払いに、それから宿代なんかを差し引いたら1人頭いくらも残らない。はぁ……」
と、言いながら塩辛いハムを一切れ口へ放り込み、軽く咀嚼して酒で流し込む。

>34
(うわぁ、スゴいのが居るぞ)
視線を咎める声はミルカの背後テーブルからで、その対象は正面で半ば立ち上がっているマルコシアスらしい。
肩越しに目をやって咎めた者の巨体を認めた後、さり気なく足元の荷物を拾いやすい位置に足で転がす。
(……面倒事が起こりそうならとっとと逃げよう。巻き込まれればきっと僕は死んでしまう)
それからまたハムを一切れ、パンを一齧り、酔えない酒を一口。

36 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/16(日) 20:59:13.12 0
マルコシアスの体に徐々に酒が回る。

>>35
ミルカは予想以上に酒に強いようだった。
「ハッカライネン、か。なんとかネンて奴は北方に多いらしいな。酒に強く、寒さにも強ぇが
危機感がねぇ…ソーヤネンって昔の仲間もあっさり殺られちまったな。良い奴だったぜ
おう、魔法使えても前線じゃ一発でやられるからな。鍛えておけよ」

>>33
「何だお前急に強気になったな。騎士様か何かの出か?とりあえず飲んどけよ」
まだ水の僅かに残ったリヒャルトのカップを土床にぶちまけ、酒をなみなみと注ぐ。
「化け物なら今度はでかい仕事を請けるつもりだ。割合は少ないが一緒に受けるか?」
こいつに関しては若造たちの中ではなかなか動きが良かった、とマルコシアスは何となく覚えている。
仮にミルカが魔法で多大な貢献をしようと、マルコシアスにとっては前線系への評価の方に目が行っていた。

「そこのアンタ、一応言っておくけどあの娘に手を出すと承知しないよ
内の部隊の可愛い後輩でね…
悪い虫が付かないようにアタシが面倒を見てるのさ」
>>34
マルコシアスは驚いた。
目の前に座っている「でかいの」が女だと、声で分かったからである。
今までの経験ではこういう威勢の良い女戦士にはかえって二つの意味で血が滾るというものだったが…
――しかし、今回ばかりはそうはならなかった。
彼女はあまりにも分厚い筋肉をしており、女というよりは雌の熊のようだった。
「お、おう…」
立ち上がったマルコシアスは一瞬だけたじろいだが、すぐに元の女に目線を移した。
「おう、うちのフィリス嬢に何か用か?あ?」
大女と同じテーブルの、マルコシアスと同じぐらいの年齢の男が立ち上がり、彼に半笑いでガンを飛ばした。

どうやら女は名前をフィリスというらしい。
当のフィリスはマルコシアスを一瞥すると、再び食事に戻った。酒は入っていないように見える。
その時、一瞬だが、さらに奥のテーブルから3、4人からの鋭い視線を感じた。
マルコシアスがそっちの方向を向くと、まるで気のせいであったかのように彼らは光景に溶け込んでいった。
(今確かに、物凄い形相で睨まれたような気がしたが…気のせいか?)

今回の戦いは帝国と王国のものだが、傭兵というのは次の戦いには別の所属になっているということもおかしくなはい。
帝国・王国以外の第三者組織が間に入っていても何もおかしくはない話だ。
共和国・都市同盟・北方・東方諸国・教会・新興宗教・エルフ・ドワーフ・あるいは人間に扮した別の種族…
あらゆる出身者が混在しているのが、傭兵団の面白いところであり、危険なところでもある。

一旦立ち上がった後、絡んできた男と立ったまま睨みあうのも束の間、すぐにマルコシアスは席に座ると
酒を注ぎ、再び飲み始め、ミルカ、リヒャルトらに絡みはじめた。

どれぐらい経っただろうか。次第に食事をやめて用意された寝床に向かう者、
あるいは装備を身につけて夜のうちに引き上げる者が現れはじめた。
さっき絡んだ男も近くにいるメンバーに声をかけると引き上げ、フィリスも席を立つと、
ゆっくりと寝室方面へと引き上げようとしていた。
(確認しなかったが、向こうに女用の寝室がある…ってことか?)

マルコシアスは装備を身に付けると立ち上がり、フィリスの方向へと早歩きを始めた。
――途端に周囲に緊張が走る。
また自分を何人かの人物が見ているような気がしたのだ。

37 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/17(月) 01:24:11.43 0
>>34
リヒャルトは自分の頭上で繰り広げられる言葉のぶつけ合いに
ため息を一つした後、羊皮紙を丸めて紐で縛り、袋に放り込んだ。
それからまだ半分ほど残っていた黒パンを見て給仕に野菜スープを頼み、運ばれてくるまで待っていた。
(マルコシアスさんもやめておけばいいのに)
(でも後ろの女性も乱暴な口調だ、貞淑という言葉を知っているのかな)
(やはり教育というものは階級に関係なくあるべきだ…)

>>35
運ばれてきた野菜スープを木製のスプーンで音を立てずに飲み、
残った黒パンをスープに浸して食べる。
「金銭というものはその日暮らしができ、名誉が保てる程度があればいいのです」
「それと、あんまり安い酒は飲まない方がいいですよ?」
「何が混ざっているか分かったもんじゃありません」
この祝勝会が始まってからずっと水しか飲んでいないのも、安酒をあまり好まないリヒャルトだからである。

>>36
酒を溢れんばかりに注がれた木の器を嫌そうに見つめ、
無視してスープを飲み続けた。
「安酒は悪酔いしやすい、そう聞いていますので結構です」
「それに真水や温かいスープが飲める機会は少ない、今の内に飲んでおきたいのです」

でかい仕事、と聞いてリヒャルトの視線が変わる。
それなりの大物であれば名が売れ、名誉回復に繋がる。
また伯爵家に汚名を被せた者に接触できる機会も増えると考えている彼にとっては、まさにチャンスだった。
「腕を評価されているのなら、嬉しいですね」
「戦場で他人を見るほど余裕がある腕前なら、私も安心できるというものです」

38 :アーリンス ◆t3E0LidP6w :2014/03/17(月) 17:20:24.11 0
ついにフィリスも席を立ち、寝床へ帰って行こうとする

(やっぱりか…
あの野郎、まだ諦めてなかったみたいだね…)

案の定、マルコシアスもそれに続くように席を立ち、足早に後を追い始める
アーリンスも席を立つと、マルコシアスを追って止めようとする

「待ちな…手出しはさせないって言ったはずだよ!
あの娘は内の隊の男どもが目を掛けてるんだ
下手にチョッカイ出してると、アタシが手を下すまでもなく挽き肉にされるよ」

そう言いながら、マルコシアスの肩を掴んで引き止める

39 :ミルカ ◆M9k49yLTQQ :2014/03/17(月) 19:48:40.96 0
>>36
「ええ、おじい様が北方からの移民でね。昔話に出てくるような戦士じゃありませんでしたが」
古来より北方民族の男は大半が傭兵や兵士として戦争に半生を捧げた。中には今なお伝説として語り継がれている者もいる。
ソーヤネンという男も、世に多き北方出身の戦士の1人だったのだろう。ミルカとてそうした男共に憧憬を抱かないわけでもない。
もっとも、今のところその少年じみた感情はすっかり姿を潜めてしまっているが。
「ご忠告どうも。でも、どうせ傭兵なんて長くは続けませんよ。やっぱり僕は事務屋の方が性に合ってる」

>>37
「保てていればいいんですけどね」
若き下級官吏の耳に、『名誉』という言葉はあまりにも空虚に響いた。
このリヒャルトという若者は確かに振る舞いが上品に思えるし、恐らくは十分に名誉を保つことを成し遂げているのだ。
けれど、とミルカは自らを振り返る。名誉、名誉。果たして僕の貧しき生活のどこに名誉とやらはあっただろうか……
「……はぁ、ご忠告どうも」
そう応じるなり、何が混ざっているかわからない安酒をぐいと飲み干し、またカップを空にした。
「そりゃこんなの、あれこれ混ぜ物をして何倍にも薄めた最低の安物でしょうよ。でも酒には違いないんです」

それからしばらく経って、いよいよミルカにも酔いが回ってきた。
常人なら急性健康障害を起こし生死の境を彷徨いそうなほど大量の安酒をがぶがぶと飲んで、ようやく。
「あら……もう空ですか。やっと気分が良くなってきたっていうのに、まったく……」
酒瓶から最後の1滴をカップに落とし、それをさらに口の中へ落とす。
頭の中のソロバンは努めて冷静に「飯代宿代、それにべらぼうな酒代で報酬が全て消えたぞ」と訴えている。
(役所に戻るにしても、せめてもう少し稼がなきゃ割に合わないなぁ)
背後ではマルコシアスと巨人が何やら言い合っているようだが、ミルカの関心は酒とソロバンに向けられていた。

40 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/18(火) 02:28:27.94 0
>>38
周囲に気を配りながらフィリスを尾行しようと、かなり無茶をしていたマルコシアスだが、
その意志は後ろから肩を掴んだ大女、アーリンスによって足止めされた。

「な、何しやがる、この…!」
強引に手をどかそうとするも、再び組み付かれ、完全に前には進めなくなってしまう。
振り返るとマルコシアスは一気に黙り込んだ。
でかいとは思ってはいたものの、目の前に現れた自分よりも頭二つほど大きな筋肉の塊には、
怯まないはずもなかった。
視界にはアーリンスの乳房がある位置になるが、ほぼ肉の塊に視界がさえぎられる形だ。
フィリスの気配や、周囲の人物の動きも一瞬で注意が反れてしまった。

それでもマルコシアスはベテランである。気を落ち着かせ、平静を装った。
「俺は今忙しーの!いいからそこを…」
彼が両手でアーリンスの腕を強引に撥ね退けようとする。勿論片腕相手に両腕でだ。
それはまるでトロルを相手にする人間のようにも見えた。押し返す腕の力は猛烈なものがある。

その時だった――

「ハーラル様! …ハーラル様が殺されたぞ!!」
一瞬で場の空気が凍りつく。見ると奥のテーブルから若い男が転げ落ちていた。
白目を剥いており、明らかに只事ではないのが分かる。「様」ということは結構な身分の人間だろうか?
お付きらしい2人の兵士が抱え上げる。
「何だ?何があった?」
まだ残って飲んでいた傭兵たちが声をかけた。
「この方はエーゼルの領主の息子なのだ。くそ…!私たちがうっかり席を離したばかりに…!
王国軍の中だからといって安心したのが拙かったか!しかし、いったいどうやって…」

ハーラルという男の死体からは一見、傷口は見えなかった。その事がさらに注目を集め、
あたりは人だかりとなった。
マルコシアスは比較的早く、その手がかりを見つけた。
「これは…毒針じゃねえか?」
良く見ると、ハーラルの首に短い針のようなものが突き刺さっているのが分かる。
殆ど出血はないが、恐らくかなりの強力な毒のはずだ。

周囲を見渡して気付くと、マルコシアスは気付く。
先ほど睨んできた連中やフィリス、そして彼女を庇おうとした男は既にいなかった。
(これは暗殺だ!帝国関係の連中、あるいは…?)
まだ助かるかもしれない、と思ったのか、お付きたちはハーラルを介抱し、手当てをはじめた。
マルコシアスはすかさず後ろに下がり、周囲の気配を探りながら、まずはリヒャルトにこっそりと声をかける。
「おい、お前王国のお偉いさんについて知ってそうだな。ありゃどうなってんだ?」

【このへんで敵役も募集してみる】
【特になければ俺を含め今いるメンバーで敵役を動かす、という方向で】

41 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/18(火) 19:23:10.75 0
>>40
騒ぎにも動じず、リヒャルトは冷静に動いた。
飲みかけの野菜スープをそのままに、椅子の下に置いてあった荷物袋を取り出す。
剣の鞘に手をかけつつ、話しかけてきたマルコシアスによどみなくこう返した。
「………今殺されたあの男、彼は確かハーラル・グラーフ・フォン・カルテ」
「帝国に奪われた自らの領地を取り返す、という名目で兵を募集していましたね」
「彼の父は病床のため、息子が指揮を執っていたようですが…」

屋敷から逃げてからというもの、リヒャルトはまず自分たちに濡れ衣を着せた者を探していた。
そのためにまず伯爵領に近い貴族を調べ、近づく機会をうかがっていたのだ。

「……この状況、はっきり言ってまずいですね」

だが、今の状況はリヒャルトにとってかなり危険だった。
下手人探しのために、持ち物を調べられれば二振りのミスリルソードと紋章が刻まれたペンダントが見つかる。
ブリッツ伯爵が息子を逃がしたという話は広まっていないが、それでも
紋章に詳しい者が見ればすぐにブリッツ伯爵家のものだと分かるだろう。
そうなれば、復讐のために暗殺したということに仕立て上げられてしまう。

(調べられる前に、この場をすぐに離れるか…?いや逆に怪しまれる…)

剣の柄に手をかけつつ、周りを見渡しながら思考を続けていた。

42 :名無しになりきれ:2014/03/18(火) 21:31:38.59 0
名前: ヘルフリート・アウグスト
年齢:26
性別:男
身長:181
体重:70
種族:人間
職業:服を作る
属性:闇
性格:奔放
利き手:左
魔法:幻術
特技:裁縫
装備品:針や鉄糸
髪の毛の色、長さ:肩にかからない程度の長さ、黒髪
容姿の特徴・風貌:細身ではあるが全体的に引き締まっている。そこまで整ってはいないが、そんなに悪くないという絶妙な顔。
趣味:裁縫
将来の夢(目標):特になし
簡単なキャラ解説:欲望に従って生きている男。普段は服屋として服を作ることが多いが、作りたい時に作り、休みたい時は休むため、腕は良いものの客は多くない。
夜は暗殺者として活動している。暗殺以外でも、面白そうと思ったらなんでもやるが、基本的には暗殺依頼が多い。
暗殺業も気分次第で依頼を受けるかどうか決めるため、腕は良いものの微妙に扱い辛いと思われている。
【敵役で参加します】

43 :ヘルフリート ◆W5mczh/PZI :2014/03/18(火) 21:35:47.86 0
「おおー、良い感じにめちゃくちゃだな」

ヘルフリートは自分が殺した男に群がる人を見て含み笑いをする。ただ毒針をとばして刺すだけ。ヘルフリートにとって勝利の余韻に浸って酒を飲んでいる連中の隙をつくことなど造作もないことであった。

「無理だと思うけどなあ……」

必死に男を治療をする様子を見て、ヘルフリートは更に笑みを深める。とても毒性の強い茸から作った猛毒で、体内にいれたらまず間違いなく死に至るものである。これは、今まで何度も使ったこともある毒であるが、この毒をくらって生き残った人間は一人もいなかった。
暗殺が成功したというのに、ヘルフリートは一向にそこを立ち去ろうとはせずに、じっと治療の様子を見ていた。それは、死亡を確認するためではない。もし、生き返ったら面白いと思っているからである。ほぼ間違いなく死に至る毒をくらって、そこから生還する。
それは想定外の”何か”が起こらなければ不可能なことである。そんな瞬間をヘルフリートは待ち望んでいる。
ヘルフリートにとっては、暗殺により得られる報酬なんてどうでもいいもので、暗殺することによって起きる”何か”を楽しみたいのだ。
もっとも、暗殺してすぐに立ち去ると怪しまれるということも理由の一つではある。様々な傭兵が入り乱れているこの場所では、殺す瞬間さえ見られなければ、ばれるわけがないのだ。下手に立ち去ることで、目立つのは避けた方が良い。

「やっぱ無理かねえ」

ヘルフリートの今までの経験から言って、もう助かりそうもない。
今ここに、高度な治療魔法を使える人間でもいれば可能性はあるが、治療魔法の使い手自体かなり稀少であり、そして、この毒を中和できるほどの使い手となると、100にも満たないであろう。

「お?」

未だに騒がしい中、そそくさと立ち去ろうとしている人を見つける。ヘルフリートは口角を釣り上げた。
この暗殺はヘルフリート一人に依頼されたものではない。ヘルフリートはフォローを任されたのだ。それは、帝国側が敗戦濃厚になったあとに依頼をしたからである。そのため、ろくに準備も出来ず、尚かつまともな人間を用意することも出来なかった。
当然、それだけでは不安ということで、手が空いていて身軽なヘルフリートにも依頼が回ってきたのだ。本来は、現地で合流して協力しろという依頼であったが、ヘルフリートはそれを無視して一人で成功させた。
結果だけ見れば、ヘルフリート一人で十分だった。だが、帝国側はどうしても暗殺を成功させたかった。そのため、念には念をということでヘルフリートにフォローを任せたのだ。
今立ち去ろうとしているのは、他の暗殺を依頼された人だろうと、ヘルフリートは判断した。逃がしても良かった、ヘルフリートは自分一人で逃げ出せる自信はあった。しかし――

「おい、お前ら逃げるつもりか!」

混乱に乗じて逃げるとしていた背中に、ヘルフリートは大声を浴びせた。その怒りを滲ませた声とは対照的にその顔は愉悦を隠しきれていなかった。

44 : ◆/tCkX7nVYM :2014/03/20(木) 23:28:04.30 0
帝国の遊撃兵の一人、ナルセスは、暗殺計画が台無しになったことを知った。それも一瞬でだ。
(あのならず者がそこまで軽薄だったとは!)
40半ばは行こうかというこの初老の暗殺者は、金さえあればこの男の「針」を
自分たちの強力な暗器にできるだろう、と高をくくっていた。

ナルセスたちが現場で発見し、マークしていたのは、このハーラルの他にもう一人いた。
それはまさしくリヒャルトであった。彼がいるという情報は伝わってはいたが、人物を割り出すのに
時間がかかってしまった。

ヘルフリートとの約束では、
ナルセスが合図を出したらターゲットを毒針で刺し、共に陣地を後にする、という内容だった。
それも「今回の主任務」を終了させてからだ。
後からリヒャルトというターゲットが増えたため、それを伝える必要があったが、
恐らくあの身のこなしからすると、時間的に間に合っただろう。

野次馬の振りをしていたナルセスは、「チッ」と小さく舌打ちすると、
自己判断で無関係者とともに立ち去ったもう一人の仲間を見送った。
恐らく、彼が向かった先では「主任務」が行われているはずだ。

(「フィリス」たちは今ごろ、王国の将軍を暗殺している…)
「フィリス」というのは彼女の仮の名で、名をオフィーリアといい、
家族を王国軍に殺された帝国貴族の娘だ。
ナルセスと彼女たちは協力関係にある。さらに、今回は教会の人物からのバックアップもあった。
ネブカドという男が、「フィリス」に接触しており、多大な資金・物資の援助をしている。
向こうは何とかなるだろう。

しかしながら、その豊富な資金で新たな戦力を雇い、情報収集により見つけた二人の王国要人を
殺害するという、功を焦ったナルセスの判断は作戦を大いに狂わせた。

「おい、そいつに近づくな、お前も毒にやられるぞ!」
とっさに適当なことを言って、ナルセスはヘルフリートをハーラルと野次馬の集団から引き離した。
「…ヘルフリート、私の指示を待てと言ったはずだ」
ヘルフリートが言葉を返す前に続ける。
「…報酬を減らされたくなければここからは私の支持通りにしろ」

ナルセスはリヒャルトを鋭い目で見据えた。やはり功を焦っているのだ。
(ここからは私たち2人だけでやらねばならん。「フィリス」たちとの合流は諦め、
ヘルフリートと協力してリヒャルトを何としてでも殺し、ここから脱出する…!)

45 : ◆/tCkX7nVYM :2014/03/20(木) 23:31:17.48 0
【とりあえず皆さんのレスを待ちます
 あとは適当に流れで。】

46 :名無しになりきれ:2014/03/21(金) 15:20:24.30 O
ハズファン 現登場人物

(主役)
マルコシアス
リヒャルト
ミルカ
アーリンス

(味方?)
ハーラルの部下

(敵役)
ヘルフリート
ナルセス(NPC)→リヒャルトに敵意

(その場にいない敵役)
フィリス(NPC)→王国に敵意
ネブカド(NPC)→目的は不明
その他帝国関係者 数は不明

47 :ミルカ ◆M9k49yLTQQ :2014/03/22(土) 02:15:47.39 0
……ほのかに酔いが回った脳みそには、悲鳴や喧騒が非常に遠くのものに思えた。
世に有り余っている貴族如きが死のうと、ミルカは騒ぐ気にもなれなかった。彼らは決して下級官吏の生活向上に寄与してくれはしないのだから。
それに人殺しを生業にしている兵隊達がたかだか1人死んだだけで揃いも揃って大騒ぎしている様など、滑稽なオペラのようにも思えた。
(あんな殺し方なんだ、犯人は近くにいるに決まってる。死体の世話なんか放っておいて建設的なことをすればいいのに)
例えば出入り口の早急な封鎖だとか、位置の確認とか、身体検査とか……当然、ミルカ自身もそうした"建設的な"解決法を想像するだけだ。
テーブルから離れるでもなく、ハムとパンの欠片をつまみつつ、ぼんやりと空のビンを眺めていた。
「あのう、すいません……はぁ」
彼にとっての目下の問題とは、給仕共が死体を囲む野次馬に加わり職務を放棄していることなのだ。

>>43
>「おい、お前ら逃げるつもりか!」
わずかに残ったハムの欠片をかじっているとそう叫ぶのが聞こえ、何となく目をやる。だが、叫んだであろう男は明らかに笑っていた。ただ一人、笑っていた。
加えて、その男を野次馬から引っ張りだした男も、ハーラルの死体や逃げようとした男たちに関心を払っていないようだった。
そして何となく、その2人の顔を眺めて覚える。もちろんそれで何かしようとはしなかったが。ミルカはまたハムの欠片をかじる。

48 :名無しになりきれ:2014/03/22(土) 14:32:40.55 O
ハズファン兵力不足だな

思いっきり突っ込んだ行動&新メンバーはよ

49 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/23(日) 01:07:45.74 0
そしてマルコシアスは、近くにいるリヒャルト、アーリンスに目配せすると、
怒涛の勢いで食堂の奥へと駆け出していた。

ハーラルという男を殺害した関係者が、フィリスらの向かった方向に行ったのを見たからである。
給仕たちもハーラルの方へ注意が向いており、このままでは真相を逃す可能性がある。

奥は廊下が続いており、かなり暗くなっていた。

男の声が響く。
「助けてくれ! 将軍たちが殺された…ウッ…」
その瞬間、男は倒れ、地へと倒れ伏した。
それは食事の席でフィリスを庇った男であった。
恐らく急所を刺されたのだろう、廊下の奥にいる何者かによって引きずりこまれている。
血糊がさらに伸びていく。よく見ると他にも血液の後が残っている。
こいつらは口封じに殺された可能性がありそうだ。

じりじりと近づくマルコシアスだが、さすがにアーマーやブレードの音が相手に
聞こえたようだ。
死体が角に消え、そこから複数の人影が現れると、二本のナイフが突如マルコシアスを襲った。

「チッ…!」
カーン、という音とともにナイフが弾かれ、横の木壁に突き刺さる。
とっさに手甲で弾くだけの瞬発力を、マルコシアスは持っていた。
しかし、一本は腕の脇をすり抜け、彼にかすり傷を負わせた。

「「バ、バラハ!!!」」

男の大声が当たりに響き渡る。「バラハ」という名前で呼ばれたことはない。
何かの合言葉なのだろうか。
突如、4人の人物が現れ、一斉に襲い掛かった。その中にはフィリスの姿もある。

(― やばい…!)
「敵襲!!」
マルコシアスはとっさにそう叫んでいた。動きが余りにも手馴れている。
腕に自信はあるが、嫌な予感がした。

正面から二名、剣を構えた敵が突進し、同時に凄い勢いで壁を蹴って
マルコシアスの後方に回りこむ男がいた。
どの獲物も血で染まっている。
(こいつら殺しのプロだ…!)

マルコシアスは正面に踏み込むと、まず壁側とは逆側に寄って身をすくめ、
奇襲をかけた男の攻撃をかわした。
そしてフィリスともう1名からの斬撃を左の手甲で同時に弾く。
この反撃は完璧にはいかず、左腕に傷を負うことになる。

「ぬぅあっ!!!」
先ほどの動きは囮だった。マルコシアスは低い体制からハックブレードを構え、
後ろから前に向かってなぎ払った。
「ギィェェェエエ!!!」「ギャァァアアアア!!!」
その一撃は後ろに回りこんだ軽装の男の上半身をそのまま断ち切り、臓器を
あたりに散らしながら、正面にいた男の脇腹を抉った。

「ヒィィィ…!」
フィリスが目を見開き、剣を震えながら構える。殺しに慣れている者でも
マルコシアスのこの攻撃には怯えるしかないだろう。後ろでボウガンを構えている男も
目を見開いたまま、ボウガンをその場で撃つことができなかった。

50 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/23(日) 01:10:09.80 0
「とぁぁぁぁ!!」
フィリスの突きがマルコシアスを襲う。ハックブレードは横の男の死骸に食い込んでおり、
戻して斬りかかるにはかなり無理があった。勢いがなくなると「なまくら」なのだ。
マルコシアスは手傷を負いながらもその攻撃を両手で受け止め、そのまま
フィリスを両腕で押さえ込むと、全身の筋肉を使い、腕ごとへし折ろうとした。

あまりの状況に怯えていたボウガン男だったが、かろうじてマルコシアスの肩に
一発を的中させることに成功した。
「アァァァァ…!」
女の腕力ではやはり、限界はあった。手傷を負ったマルコシアスだが、
ボキリと片腕をへし折り、更にふらついたフィリスを抱えて首を締め上げ、
同時にボウガン男からの次の攻撃への盾にする。
戦いの渦中に常に身を置いている男のサバイバル精神であった。

(勝った…)
しかし、その勢いは新たな敵の登場によってさえぎられた。
「ぐ…っ…」
さらに後ろからその姿を見せた男は、一人だけ服装が明らかに違った。
(神官…か…?)
マルコシアスの進撃を止めたのは、その男におる呪術である。
明らかに動きを封じられている。
激痛が走り、フィリスの体はマルコシアスの手から離れ、地面へと倒れ落ちた。


―その頃…
ナルセスは叫び声を聞くと、ヘルフリートに合図をし、
初老とは思えぬほどのスピードで、リヒャルトの後ろに回りこんだ。
「殺せ!」
叫び声が響いている頃には、ナルセスは短刀を取り出し、リヒャルトへと
一目散に襲い掛かっていた。



51 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/23(日) 01:21:01.93 0
なおも呪術はマルコシアスの体の自由を奪っていった。
すかさずボウガンからもう一発、矢が放たれる。今度は腹へと的中した。
しかし呪術も矢もマルコシアスの強靭な肉体には致命傷にはならず、
フィリスが震えながら腰を起こし始める頃にもまだ立っていた。

ついにマルコシアスに限界が訪れた。
最初の攻撃による麻痺毒が回ってきたのだ。
突然の痺れに意識を失ったマルコシアスは、死体に食い込んだ
ハックブレードの柄に向かって倒れ伏した。

「チッ、予想以上に時間がかかってしまった!退くのです!」
神官風の男、ネブカドが呆然としたフィリスともう一人に檄を飛ばした頃には、
食堂に残っていた一部の傭兵たちが駆けつけていた。

【会場の奥でマルコシアス気絶。帝国側の3人がさらに奥へと逃げる構え。
会場側ではナルセスとヘルフリートがリヒャルトを襲う流れ。】

52 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/23(日) 14:04:12.83 0
>>50
マルコシアスが食堂の奥へ消えて行ってから、リヒャルトはただゆっくりと立ち上がる。
しばらくしてから激しい物音と叫び声が聞こえた瞬間、即座に身を低くし襲撃に備えた。
そうしてナルセスの一撃を避け、体勢を崩して横っ飛びに転がり距離を取る。

「私を狙うとはどういうことですか?あの人のように王国貴族、というわけではないでしょうに」

騒ぎが起こってから顔から笑みが消えなかった男、ヘルフリートも武器を構えこちらに向いている。
おそらくはこの二人と、食堂の奥にも仲間がいるのだろう。そう考えたリヒャルトは、
まず頭数を減らさんと正面から切り込んだ。

刀身が短く作られたミスリルソードを引き抜き、テーブルをナルセスに向けて勢いよく蹴り倒す。
それと同時にミスリルソードを右手に持ち下向きに構え、ヘルフリートへと下から上へかち上げるように
一閃を叩き込んだ。

53 :ヘルフリート ◆jGw38aiW3Q :2014/03/23(日) 22:29:20.15 0
>「…ヘルフリート、私の指示を待てと言ったはずだ」
>「…報酬を減らされたくなければここからは私の支持通りにしろ」

「はあ、報酬ねえ……」

 ヘルフリートは、まるで興味が無いといった体でナルセスの言葉を聞いていた。
 ヘルフリートにとっては、そんなことよりさっきまで行われていた勝利の宴で何も食べていなかったことのほうが遥かに重要だった。
 一応、言われた通りナルセスの視線の先にいるリヒャルトに目をうつす。

――ただの餓鬼じゃねえか。

 ヘルフリートはあからさまに顔を歪める。勿論、年齢の大小で相手を見くびったりする男ではないが、所詮は没落した貴族の末裔。ヘルフリートにとっては今ひとつ気分が乗らない相手であった。
 ここは仮にも王国の本陣。傭兵だらけとはいえ、騒ぎを大きくしすぎるとヘルフリートでも逃げられるか分からない。
 
>「私を狙うとはどういうことですか?あの人のように王国貴族、というわけではないでしょうに」
「知るかよ、おっさんに聞いてくれ」

 ナルセスの攻撃を軽く避け、テーブルを使って、一時ヘルフリートとナルセスを分断する。その間に、ヘルフリートを仕留めんと刃を走らせる。

「ほおー、なかなかどうしてやるじゃねえか。 ごめんな、馬鹿にして」

 そう言いつつ、リヒャルトの攻撃を半身で避ける。そして、周囲に視線を向ける。まだ、こちらに注意を向けている者はいないようだが、あまり長引かせることも出来ないだろう。

「悪くない選択だ。 二対一は不利だからな、一人に集中するってのは戦の基本だ。 だけどな、それは最悪の中での悪くない選択であって、俺と戦うことを選んじまった時点で最悪には違いねえ」

 ヘルフリートは拳を握り込むと、一拍でリヒャルトとの距離を詰め、勢いそのままリヒャルトに腹に拳を叩き込む。そして、先ほどナルセスに向けて蹴り飛ばされたテーブルへと、同じように蹴り飛ばした。
 暗殺者とはどんな場面であれ、対象を殺せなければならない。武器のない状態で対象と対峙することはいくらでもある。そのため、ヘルフリートは剣の扱いは人並みにこそできるが、格闘術の方が得意であった。
 体勢を立て直そうとしていたナルセスに再びテーブルがぶつかる。当然大きな音がして、周囲の視線が集まった。
 
「てめえ、どさくさにまぎれて人の酒に手を出すとは良い度胸じゃねえか!」

 わざと周囲に聞こえるように叫ぶと、途端に視線は興味をなくし、思惑通りヘルフリート達から外れる。
 それもそのはず、様々な傭兵達が集まっているこの場において喧嘩なんて当たり前だ。しかも、そんな当たり前の喧嘩に構っている場合ではないという状況であった。
 
「おい、おっさん。 いつまで寝てんだ、早く起きろ」

 誰のせいだと、と呟きながらナルセスがようやく立ち上げる。リヒャルトも既に起き上がってはいるが、ここに再び二対一の状況が出来上がった。

54 :ヘルフリート ◆jGw38aiW3Q :2014/03/23(日) 22:31:04.81 0
【酉忘れたので変わってますが気にしないで下さい】

55 :リヒャルト ◆27JK7bqgXFgi :2014/03/25(火) 00:19:30.72 0
>>53
テーブルに叩き付けられ、なんとか起き上がったリヒャルトは天井を見た。
間隔を置いてランタンが灯され、ゆらりゆらりとかすかに揺れている。
次にナルセス、ヘルフリートの近くの壊れたテーブルを見た。
置いてあった蝋燭が斜めに傾き、今にも床に引火しそうだ。

(くそっ、この状況で酔っ払いの喧嘩と思うとは能天気な奴らだ!)
(どうする?分断はまだできないだろうし、このままじゃ奥に行ったマルコシアスさんもまずい…)
(加勢は…ええい、貴族が助けを求めてどうする!?)
(どうにかして、私一人で、こいつらを捕える!)

そうして一瞬間を置き、行動を始めた。
「こんなところの安酒、飲む気にもなれませんが…ねッ!」

やや崩して構えたミスリルソードの刀身をランタンの光に斜めに当て、ミスリル特有の蒼い光が
ナルセスとヘルフリートに向けまばゆく光る。
それで生まれた隙は一瞬であったが、リヒャルトにはそれで十分だった。
近くにあったワインボトルをひっつかみ、二人の足元へ向け投げつける。
まだ中身の残っていたワインボトルは砕け、ちょうど蝋燭がある辺りまで中の液体が染み込み、引火した。
そして液体を伝って二人の足元まで火は走り、あっさりと燃え移る。

56 : ◆/tCkX7nVYM :2014/03/25(火) 01:27:20.76 0
「ぐほっ!」
またしても、ナルセスは計算外れを味わった。
リヒャルトは素早く避けるとテーブルを使ってナルセスを転倒させ、
さらにヘルフリートまでもが起き上がるナルセスにテーブルをぶつけてきたからだ。

「おい、誰のせいだ、きさま!早くしろ!」
平静を取り戻しつつ武器を構えるも、今度はリヒャルトからワインボトルが投げ込まれた。
丁度都合良くもクロースがナルセスの足元に絡み、蝋燭台が落ちてナルセスへと引火する!

「ぐほーっ!!」
情けない声を上げつつ、あまりの熱さに転がり、それが髪に引火した。
白髪混じりの髪がチリチリと焦げる。
「くそ!時間切れだ、後は貴様に任せる…!」
素早くボトルの破片をリヒャルトへと投げつける。
ナルセスは火傷をしながら一目散にその場を離れ、全力疾走で建物の外へと逃亡した。
ヘルフリートには前金だけが渡され、そのまま放置されたことになる。


―奥の通路。
ネブカドはマルコシアスに時間を稼がれ、傭兵たちに迫られていた。
それもフィリスはというと呆然とした意識の中で腰から短刀を抜き、マルコシアスに突き刺そうと
前へと出ようとする。
「フッ、止むをえん、『転送』…」
(あの男の毒は確実に致死量。まもなく死ぬ)
転送魔法と思われる魔法陣を繰り出すと、ネブカドとフィリス、もう一人の弓兵は
白い光に包まれ、またたく間に闇へと消えていった。

その後、傭兵たちが先に将軍たちの部屋に到達し、彼らの遺体を発見するが、
やがて騒ぎで駆けつけた王国兵たちが集まり、
恐怖でその場から逃亡する者、略奪に走る者、それを鎮圧する者の騒ぎで
場は更に騒然とした。
この騒ぎで数名がさらに命を落とすことになる。
会食の場には既に誰もいなくなっていた。

57 :マルコシアス ◆/tCkX7nVYM :2014/03/30(日) 12:41:15.81 0
マルコシアスは幸運にも数人の有志によって、混乱の最中、小部屋へと
運び込まれていた。とはいっても地面は土の質素な場所だ。

混乱が終わってからしばらく経っていたが、マルコシアスは誰の目から見ても
死体と思われていた。
ずば抜けた生命力とある程度の毒耐性が、かろうじて命を繋ぎとめていた。
医術、回復魔法の使い手がその場にいなかったら、確実に死んでいただろう。

「お、目が覚めたか」
「…おぉ、俺は助かった…のか?」
確実に殺されたと思った矢先のことで、マルコシアスは驚く。
「襲撃者は?王国軍の連中は?」
「既に襲撃した奴らは逃げたか殺された。王国軍は暴れた連中を全員取り押さえて
今は将軍の部屋か軍議部屋にでも詰めてるんだろう。正直なところ、奴らもまた
襲撃があるのが怖えんだろうな。立てるか?立てるならもう俺も帰らせてもらう。
いつ襲撃があるか分からんからな」

まだあちこちに痛みの残る体を支えながら、ゆっくりと歩き出した。
無事を確認した「有志」たちはさっさと外へ出てしまっていた。
あちこちに倒れた蝋燭とまだ点いている蝋燭があるが、会場は血生臭く、
生き残った連中は全員脱出した後のようだった。
死体が沢山あり、まだそのままの状態で残されている。
その中には見知ったような死体もあった。
「散々だが、俺が生き残っただけでもマシとするか…」

マルコシアスはそれらを一瞥すると早々にその場を後にし、最寄の街へと向かった。
結構な金を払ったが、まだまだ多少はある。
街に行ったら美味い飯を食べて良い女を抱いて良い宿で寝るつもりだった。

58 : ◆/tCkX7nVYM :2014/03/30(日) 13:12:16.66 0
マルコシアスは一日半ほど離れたオルフェンの街の酒場に併設された宿で、
まさにその晩買った娼婦を抱き、腰を振っていた。
かなり溜まっていたようで、何度欲を吐き出してもまだスタミナが余っていた。
意識が薄ぼんやりしているせいかもしれない。
マルコシアスは娼婦の乳房に手をやっていたところで、急に首へと手をやり、締め付けはじめた。
「ウッ、ググ…!」
彼は娼婦を抱いている最中にフィリスの首を絞めたことを思い出していたのだ。
(あの時、俺の剣がもっと鋭利なら、あいつごと殺ることができた…
あの時、後ろの魔法使いがいなければ、俺は勝っていた…
あの時、奴一人なら、俺はあいつを慰み物に…)
そして娼婦の呻き声にはっとなり、マルコシアスは娼婦を殺さずに済んだ。

娼婦が帰った後は、そのまま倒れこむようにベッドへと寝込んだ。
薄れ行く意識の中で、今回共に戦った仲間達をぼんやりと思い出していた。


一方、帝国領のとある「教会」の拠点では、「フィリス」であるオフィーリアが片手で剣を振るい、
必死の鍛錬をしていた。右腕はマルコシアスに折られたまま、包帯で止められている。
治療にはまだまだかかりそうだ。
(もっと剣術の腕があれば、あんなことには…!)
そのとき、後ろから声がかかる。
「…オフィーリア、すっかり元気のようで何よりです。ところで」
それはネブカドだった。会場にいた時以上に、怪しげな教会の衣装に身を包んでいる。
「ネブカド殿。あなたのお陰で助かったことは感謝します。で、何かご用?」
ネブカドは頬に笑みを浮かべて言った。
「あなたを襲ったマルコシアスという男たちを、殺したい、そう思いませんか?良い案があります」
「…!!」
オフィーリアはまるで心を見透かされたような気分になった。会場で命を助けられて依頼、この男を
すっかり信用するようになったのだ。
「どうぞ、こちらへ…」

数時間後、怪しげな儀式の間から出てきたオフィーリアは、両腕とも健康な状態であった。
それどころか、利き腕である右腕から禍々しい力があふれ出している。
「これだ、この力があれば、マルコシアスなどは…!!」
オフィーリアはマルコシアスに対し明確な殺意があると、今になって急激な意識に目覚めた。
この腕でマルコシアスの腕から剣を奪い、惨めな姿を晒し、全身を甚振られ、
涙目になって命乞いをするマルコシアスが見たい。そして無残に殺害したいという、
今までになかったどす黒い残虐な心がオフィーリアの中で芽生え始めた。
「それで、マルコシアスの場所は?」
すっかり濁った目でネブカドに尋ねる。
「調べていますので、しばらくお待ちを。教会(うち)からも兵を出しますので、
王国の要人たちを好きなだけ殺してさしあげなさい。生きているかは分からんが、
ナルセス殿とも連絡を取っておこう」

かくして、マルコシアスたちは再び戦火へと身を投じていくことになる―

【第一部完につき、 新規メンバー敵味方ともに募集します】

59 :名無しになりきれ:2014/03/30(日) 15:07:48.90 0
驚くほど独走したな

60 :名無しになりきれ:2014/03/30(日) 16:35:48.93 0
そりゃ全員FOしたからだろ
支援したけりゃ入るといい

61 :名無しになりきれ:2014/03/30(日) 23:46:47.87 0
ハドファン今月中にコテのレスなかったら批評するわ

62 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 01:25:02.89 0
批評

総評…マルコシアス以外の全員がウケミン 及び 設定厨の不在


マルコシアス…90点 ほぼ完璧なTRPGプレイヤー
物語の舞台・設定を作り、ガワを用意し、話を進めるという意識が非常に強い。
原動力が強いので、どこかに入れば必ず主軸になる。今後の活躍に期待したい。
欠点は特段ないが敢えて挙げるなら
・ウケミンに花を持たせるように更に努力
・避難所を作らないことに拘ったという判断(この状況では打ち合わせ抜きは難しいため)

リヒャルト…25点  ウケミン、それに尽きる 意志薄弱
初期設定は悪くはないが、マルコシアスが差し出した手にひたすら受身になるだけで
物語開始後はあまりにも消極的に動きすぎている。マルコシアス頼みの乗っかり方。

ヘルフリート…10点  敵役をやったのにウケミン、シナリオ力皆無 無責任
敵役として手を挙げるのは良いが、設定を全くといって良いほど用意しなかった、さらに
話を振られても広げようとしなかったために、完全にマルコシアス任せの動きになってしまった。
場合によっては荒らしと言っても過言ではない。

ミルカ…5点 ウケミンな上に空気 問題外
何のために来たのかわからないが、初期設定だけを頼りにウケミンの極みを辿った。
さらにFO。TRPGをする資格なし。

アーリンス…0点 荒らし疑惑あり ウケミン ゴミ以下
まず荒らし臭いキャラ設定、さらに動けばウケミンの極みでシナリオを進める気なし。
そしてFO。クズである。


以上、マルコシアス1人で終わった新章ハード第1部
動ける奴とウケミンの差が分かる良い例だ
TRPGやりたい奴は良く読んでマルコシアスを参考にしてウケミンを反面教師にしろ

以上

63 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 04:13:30.51 0
>>62
野良で立てたTRPGスレに集まってくる参加者のスキルになんぞ期待するな
下手の横好きでやる素人が多いから、GMの意図読んで行動出来る奴なんか居らんよ
そんな奴らに率先行動させれば、好き勝手な行動して返って収拾が付かなくなるぞ
本人たちもそれが分かってるからウケミンなのさ

64 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 07:59:10.39 0
言い換えれば、マルコシアスも言い出しっぺでGM気取りのくせに集まった参加者を引き止めるだけの魅力的な舞台・設定を用意できなかったのだし

65 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 08:04:25.26 0
つーかウケミンウケミンってほざいてるけど、一般のTRPGのレベルはこんなもんだろ
GMが率先して引っ張ってストーリー作り、参加者は基本受身でそれに合わせていく
62が求めるような高度なロールは専門の外部板で募集したほうが早い

66 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 08:07:43.65 0
むしろGMのネタ振りが拙かったのでは

67 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 10:18:36.09 0
>>64
最初はオーソドックスで良いんだよ
世界ってのはみんなで作っていくもんだ
結局「参加者」の域から出ないからウケミンて言われる
お客様じゃねえんだよ
最初のリヒャルトに若干その傾向が見られただけであそはオール受け

68 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 10:20:40.34 0
要は主軸になれるキャラ(PL)が最低2人
贅沢を言えば3人以上がいないとTRPG成り立たない

受け身で良いって奴が揃うとこういうことになる

69 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 11:45:17.84 0
まあ残念ながらここでこういう反省会というか議論が始まってしまったら、第二部は始まらなさそうですね……

70 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 12:07:07.91 0
なりきりの敷居が低全体的に緩いのがなな板の特徴
クオリティを求めるならここでの募集は向かない
緩いのがイヤなら他所へ行くんだな

71 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 12:52:14.73 0
露骨な外部誘導w

72 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 13:45:49.94 0
外部にしか誘導しようがないだろ
なな板自体終わってるってのに
なんどFOで全滅すりゃ気が済むんだこのスレは

73 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 13:51:50.87 0
うるせーぜぞカスどもwwwwwww
平日の昼間からオワコンスレで能書き垂れる暇があるなら仕事探せwwwwwww

74 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 18:33:21.17 0
同意だな蛆虫ニート

75 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 19:50:05.94 0
»73
昼に言ったら説得力がなくなる

76 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 20:25:34.66 0
できるPL

こういう設定がありこういう理由でこう言って攻撃してきました
 ↓
こう思いました攻撃を避けて反撃しましたこういう考えがありますちなみに向こうではこういうことが起こってます


ウケミン

こういう設定がありこういう理由でこう言って攻撃してきました
 ↓
こう言って避けながら反撃しました

77 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 20:45:50.45 0
>>76
こういう簡潔な説明が一番参考になる

78 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 21:06:35.09 0
平日休みの僕は蛆虫なんですね。わかります

79 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 21:20:42.24 0
>>76
分かるわ
これって結局仕掛けも締めも動いた側が処理しなくちゃならんから二度手間なんだよね
何でもかんでも相手がやってくれると思ってるのがウケミンの特徴

まあ、だからと言って空気読めない奴に中途半端に動かれるとgdgdになってもっと厄介なことになる
結局のところ、受身でしかロールできない能無しはTRPGやるなという話
なな板でスレ立ててもこういうのしか来ないから俺はもう参加してないよ

80 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 21:21:26.17 0
使える奴1人、空気1人、使えない奴or荒らし3人
どうやっても失敗する
逆に成功する可能性がない

もし使える奴が大勢いて回ってるTRPGスレがあるなら
リヒャルト程度ならPLとして成り立った

81 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 21:43:19.69 0
募集してるのに誰も来なくてかわいそう(棒読み)

82 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 22:07:46.27 0
そんでこのスレどうするの。こんだけミソついたら新規コテなんか絶対こないぞ。

83 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 22:57:00.30 0
批評テロ氏ね

84 :名無しになりきれ:2014/04/02(水) 23:11:24.60 0
マルコシアスがギルドファンタジーに参加すればいいんじゃない?

85 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 05:43:44.14 0
終わってから愚痴り出す時点でおまえも終わってるよ
居なくなる前のウケミンどもに言えよw

86 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 05:53:44.00 0
批評と称して情けない愚痴レベルのレスをカキコするおバカちゃん
ヲチスレというものが何のために存在するかを知れる典型例ですな

87 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 08:38:09.83 0
批評も何も終わったスレで何マジなこと言っちゃってるの

88 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 12:40:40.45 0
くっさ
だからろくな奴が寄ってこないんだよ

89 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 16:05:49.92 0
ろくな奴が寄ってこないのではなく、ろくな奴しか居ない
それが今のなな板

90 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 16:07:11.85 0
訂正

ろくな奴が寄ってこないのではなく、ろくでもない奴しか居ない
それが今のなな板

91 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 16:16:14.31 0
それが今のなな板(キリッ

92 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 16:41:00.18 O
このスレが大好きなんだね

93 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 19:10:46.07 0
なんかヘヴィからこういう流れが出来てんな


たて逃げ→なんとなくコテが集まって開始→終了もしくは継続不能になる→プレイヤー批評→口論

おまけにプレイヤー批評も一個人を持ち上げ、他はボロクソに叩くとこも一緒

批評書いた奴が誰かははっきりしないが同一人物ってのはハッキリわかんだね

つまり、マルコシアスはナルシストのクズ (QED)

94 :名無しになりきれ:2014/04/03(木) 19:55:52.31 0
そんなの分かりきってるよ

95 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 01:57:26.93 0
>>93-94
マルコシアス本人なわけねえだろ

96 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 02:02:05.86 0
どうしてそう言い切れる

97 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 07:33:54.00 0
>>95
2つのスレにて公平さに欠ける批評を投下=同一人物であるのが濃厚

第三者が持ち上げた人物(中の人)を陥れる為の批評か?=エスパーするには材料が不十分であり、尚且つ、陥れる価値があるかどうかさえ疑わしい

ただの火種投下の為の批評テロ=否定は出来ないが、ならば、全員こき下ろしても問題はなかったはず

以上の三点からマルコシアスのステマである可能性が濃厚だと思いました

98 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 11:06:39.56 0
>>97
どう見てもお前の自演にしか思えないわw
どうせ愉快犯なんだろ?

99 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 11:57:24.05 0
>>98
どう見たらそうなるんだ(ドン引き)

100 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 15:40:12.86 O
100

このスレが大好きなんだね♂

(^3^)♪

101 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 17:39:17.40 0
マルコシアスが有能なPLじゃなかったらそもそも話題にすらなってないし

102 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 17:45:57.60 0
残念なのはね
マルコシアスは設定の2割を用意して待ってんのよ
「残りの8割を君たちで作ってください」って話作る用意してくれてる訳
ところが他プレーヤは一切なにもしない
自分のプロフィールに毛が生えた程度のリアクションを取るだけで、
結局用意されたフィールドに何も投下しない
全部マルコシアス任せになる
これを設定厨すらできない使えないウケミンと言わずに何と呼ぶ

103 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 18:13:54.61 0
スレが潰れてからの方が盛り上がるとは皮肉なことだなぁ

104 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 18:24:35.82 0
周りが無能ばかりとはいえ、結果的にフォローもできず1人で突っ走って潰れたマルコシアスのどのあたりをもって有能と言えるのかわからない

105 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 18:38:09.73 0
I know?

106 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 18:38:36.68 0
1人で突っ走って潰れたんじゃなくて
ダメだと判断して一旦区切ったんだろ
これできるのも有能なプレーヤだぞ

107 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 18:58:39.06 0
お前は何故そうしてまでマルコシアスageなの?

108 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 20:17:30.99 0
色んなTRPG見てるからな
これで1人の有望な奴がなな板から消えるのが残念でならない

109 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 20:26:06.02 0
>>108
その一言一言が逆効果になっているのに気づきませんか?
名無しの善人よ

110 : ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/04(金) 21:50:43.80 0
【参加可能ですか?】

111 :名無しになりきれ:2014/04/04(金) 23:18:51.61 i
ダメです

112 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/05(土) 02:07:22.50 0
>>110
【可能ですが、完全新作として?それとも前回の続きからですか?】

113 : ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/05(土) 19:43:19.42 0
>>112
【私はどちらでも可能です】
【仲間か敵か、どちらが良いでしょうか?】

114 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/05(土) 20:44:30.05 0
【OK、じゃあ完全新規で、仲間側でお願いします。
こちらは敵役などを動かしますんで。
あと何人か待ちましょう
プロフ投下お願いします】

115 :名無しになりきれ:2014/04/06(日) 03:32:14.19 0
じゃあ俺も参加希望出しとこう
明日にはテンプレ書くわ

116 : ◆yKq8LTZGSw :2014/04/06(日) 07:24:45.26 0
俺も参加希望

117 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/06(日) 17:43:43.44 0
【キャラのプロフ投下よろしく】

118 :名無しになりきれ:2014/04/06(日) 17:44:15.62 0
避難所作らんの?

119 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/06(日) 18:04:43.98 0
名前:アガーテ・ハイン
年齢:17歳
性別:女
身長:164cm
体重:56kg
スリーサイズ:89・63・91
種族:人間
職業:歌姫
属性:無
性格:貞淑
利き手:両利き
魔法:歌
特技:どんな痛みにも耐えられること
装備品:洋風の黒い装束(肩、脚などが広く露出したデザイン)
所持品:毒薬(自害のために支給された物)
髪の毛の色、長さ:卯の花色・腰の下辺りまで長く伸びている
容姿の特徴・風貌:白い肌・灰色の瞳・右太腿から下へと大きな傷痕・肉感的な印象の体型
趣味:眠ること
将来の夢(目標):なし
簡単なキャラ解説:
過去に自らの力で故郷を滅ぼし、ただ一人生き残ってしまった少女。
『歌の力』は敵の心を惑わし仲間に力を与えるが、力を制御しないと不特定多数の人間に害を及ぼす。
敵に力を利用されないため、万が一の事態に備えて自害のために即効性の毒薬を持たされている。
過去に受けた右の脚の傷が原因で走ることが出来ず、一人での迅速な移動は困難。


>>110です、プロフィール投下させていただきます】
【不備があれば修正も可能です】

120 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/06(日) 21:03:07.89 0
>>119
OKです

>>118
避難所は作らない方向で。
もう1人来たら開始します。
こちらはシナリオと敵役をやる予定です。

121 :ルーザー ◆yKq8LTZGSw :2014/04/06(日) 23:26:06.36 0
名前:ルーザー
年齢:14
性別:女
身長:135
体重:36
スリーサイズ:ドラム缶
種族:人間
職業:呪術師
属性:悪
性格:大人しいゲスかつ享楽家
利き手:右
魔法:超遠距離 高威力 要時間 燃費悪 火属性魔法
特技:熱源感知、片手でマッチが擦れる
装備品:ぼろ切れ、ねじれた杖
所持品:マッチ 葉巻 ナイフ ずだ袋
髪の毛の色、長さ:艶のない黒、長いものを編んで纏めているがまだ長い
容姿の特徴・風貌:血色悪くみすぼらしい、不吉。愛らしい子供の死体が歩いているよう
趣味:喫煙 読書
将来の夢(目標):いつか呪術の体系を本にまとめたいと思っている
大国の最高位図書館の主任司書になることが(叶うと信じていない)夢
簡単なキャラ解説:他者に嫌われることで得られる対価が大きくなる呪術の性質上、
憎まれど殺されない程度に恐れられる距離感を他者との間に常に保ってきた少女

【修正の必要があれば従います よろしくです】

122 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/07(月) 00:45:53.00 0
【OK、ではアガーテさん、ルーザーさんの順番でシナリオ書き出してください
設定もじゃんじゃん書いちゃって。
お二人が書いたら俺がGMとしてシナリオをまとめるんで

あともう1人、2人ほどPL募集します】

123 :ヘンリー ◆Ft3DpHvM36 :2014/04/07(月) 11:04:49.18 0
名前:ヘンリー・アトキンソン
年齢:18
性別:男
身長:172cm
体重:65kg
スリーサイズ:知らん
種族:人間
職業:旅人
属性:無
性格:無鉄砲、刹那主義
利き手:右
魔法:使えない
特技:怪力
装備品:巨人の斧鎚
所持品:携帯食料、コンパスなど旅にごく必要なもの
髪の毛の色、長さ:短く刈り込まれた青髪
容姿の特徴・風貌:長旅で汚れた外套、巨大なハンマーアックスを背中に背負っているのが目立つ
趣味:ギャンブル
将来の夢(目標):特にない
簡単なキャラ解説:
幼少期の人体実験の結果、中肉中背の外見からは想像も出来ない並外れた膂力をその身に宿す。
行く先々で傭兵まがいの働きをして路銀を稼ぎながら特に当てもなく旅をしている。

【ちょっと遅くなったけど>>115

124 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/07(月) 17:15:36.52 0
>>122
【了解です。『書き出し→マルコさんがまとめ』なら、今回はひとまず自キャラのプロローグ程度のもの(設定等込み)に留めておいた方が良いでしょうか?】
【最初から色々と積極的に進めていってまとめていただくべきであれば、そうしようと思ってますがどうしましょう?】

125 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/07(月) 19:20:55.63 0
>>123
【OK、よろしくです】

>>124
【では書き出しの部分も最初から設定詰め込んでしまって大丈夫ですよ。
よろしくお願いします】

126 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/07(月) 20:11:20.23 0
【また、新規の方も続々募集中です
どんどん来てください】

127 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/08(火) 21:02:26.76 0
その感覚は、小さな揺り籠の中に身を委ねているかのようだった。
目蓋を瞑ると身体と心が溶け合い、冷えた暗い場所へ沈んでいく感覚、心地良さを与えてくれるそれに抗う気はない。
少しずつ、少しずつ堕ちてゆく。このまま眠ってしまえば、あるいは――


と、そこで急速に意識は覚醒する、水底に堕ちゆく身体を無理やり力任せに引っ張り上げられる。
思ったよりも長い時間眠ってしまっていたのか、重くなった目蓋をこじ開けると鼻が突き合うほどの距離に男の顔があった。

「寝るな」

申し訳ありません。そう返して微笑みながら叩かれてじんわりと熱を帯びた左頬を右の掌でさする。
男は既に此方を見ておらず、真っ直ぐに前を見据えてただひたすらに歩き続ける。
その無骨な腕の中にアガーテの身体を抱きながら。
男の広い胸に頭を預けると、鎧の冷たい感触。
俗に言う『お姫様抱っこ』というものであった。だからといって二人が親密な関係であるわけでは決してない。
こうして誰かに抱えてもらわなくては、アガーテの脚では長距離の移動が困難であるからだ。
男の顔から視線を外すと周囲の兵士達が眼に映る。
皆同じように一つの方向に進んで行くのだった。


簡素な椅子の前で男はアガーテを地に降ろした、倉庫に重い荷物をしまうように乱暴な動作で。
ありがとうございます。男に一礼をして、その椅子に手を掛けながら腰を降ろす。
そこは周囲を一望出来る切り立った崖の上、絶景の場所だった。
こんな時でなければお弁当を広げて景色を楽しむことも出来たかもしれない。
ああ、この場所が平和になったら、いつか自分の脚でここに来てみたい。

「歌え」

男のざらついた声が吐き捨てるように命令する。
控えめに頷くと、右手を胸に、左手を虚空にかざす。
音もなくそっと息を吸う、一拍の後に口を開いた。
次の瞬間、その歌声が高らかに響き、戦場を覆い始めた。
アガーテに呼応するように兵士達の闘志も揺さぶられ、奮い起こされ、雄々しく膨れ上がり、爆発する。
それは力となり、敵を無残に打ち砕き、破壊し尽くすことだろう。
そうして全て終わる頃には、アガーテは束の間の安らぎに戻り、眠りにつく。
また必要であれば戦場へと運ばれ、歌い、また眠る。
彼女にとって、それは単なる日常でしかない。

128 : ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/08(火) 21:03:46.62 0
【昨日の夜の内に投下するつもりだったんですがうっかり眠ってしまいました…。すみません、お待たせしました。】

129 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/09(水) 00:37:40.66 0
【OK、続いてお二方お願いします】

130 :ヘンリー ◆Ft3DpHvM36 :2014/04/10(木) 03:05:27.56 0
引き擦っているようにさえ、見える。

その姿を一目。旅人か――などと思い当たる前に、おそらくはその背中に預けられた物体に目が行くだろう。
およそ常人が扱うには不釣り合いな鉄の塊。それを背負う人間の、身の丈を僅かに越すほどの。
大きさを度外視すれば、それは斧の形をしているのは間違いない。峰は楔打ちのように平たく。
伝承にある巨人族の遺産か。はたまたその模造品か。兎にも角にもその目方、論ずるに及ばず。
ただ一つ分かるのは、この男がその鉄塊を背に括り付け、道を歩いているということ。
何の荷物も無いような、軽やかな足取りで。

しばらく地図も見ていない。そもそもそれを持っているのかどうかすら定かではない。
ただ気の向くまま足の向くままに。そこに道があるならばつまり先があるということだ。
分かれ道に出くわせば銅貨を弾く。コインの表裏で未来を決めて。その選択に従うだけ。
最早なぜ旅をしているのか忘れてしまった。
出立した直後はまだ何か目標があった気はしている。だが今は旅をすることが理由であり目的だ。
いつかはきっと野垂れ死ぬのだろう。そんな未来は簡単に想像できる。
いいさ、この斧鎚が。墓標になってくれる。

水を口に含み、残り少なくなってきていることを確認する。どこかで補給しなくては。
水だけではない。食料も、それを賄う路銀も。底が見えそうな段階に近い。
そろそろ稼ぐ必要がある。町、要塞、なんでもいい。適当な拠点で、期間限定傭兵稼業。
ちょうどこの辺りは戦火に見舞われているとも聞く。先ほども兵の一団が通って行くのを見た。
仕事には困らないだろう。

「じゃ、適当に行ってみっかね」

誰に言ったわけでもない。ただなんとなくそうやって呟く。歩く速度は変わらない。
この背中の得物を軽く振ってみせるだけで、大体は簡単に雇ってくれる。
いくらか稼いだら折を見てさっさと消える。また旅を続けるのだ。
踏んだくるつもりもない。次にどこかで何かの仕事をこなすまでの旅費と飯代さえあればそれでいい。
今、刹那を生きる。それで十分だろう。

131 :ルーザー◇yKq8LTZGSw:2014/04/11(金) 14:49:59.21 0
大人たちが丘を越えてのろのろ行進する。
曇天を濃縮した縦すじ。
黒くて、ところどころ白い、喪服の列が、丘を縦断してゆく。
葬儀の参列者がまたぞろ墓地から去ってゆく。

脇を通りすぎるそれらを横目に、対峙するようにして、丘の向こうまで拡がる墓標の群れを見渡した。

死体、死体ばかりだ。
屍霊使いなら愉快だろう、ボンヤリ思う。
死体どもを起き上がらせ、一斉に行進させるのだ。
壮観で、きっと気分が晴れる。

思うに、それが術師という生き物なのだ。

『何のために術を行う』のでなく『ただ術を行う』行うだけで術師の目的は達成される。
あまり理解はされないし、信じても貰えないけれど。

葉巻の吸い口をナイフで切り、唇の端に引っかける。
ひと吸い、ふた吐き、煙で輪っか。
雇い主が現れるまで暇潰し。

と、視界のなかで、ようやく件の人物、喪主、を最後にした列の尻尾が丘のあたまに現れた。
降りてゆくうちに彼がわたしを認め、群れから分離した黒い点として近づいてくる。心なし、その歩みは強い。
わたしは腰かけていた墓標をけって、彼を迎えた。

「うまくいったろ」
「ふざけるな」

掴みかかってきた彼をヒョイと避けて、お返しに顔に煙を吹き掛けてやる。

「なぜ妻が……頼んだのは……」
「正確じゃないって言ったよ。
確実じゃない、だったかな」

咳き込み、目に涙を滲ませる彼がおかしくて、笑いながらもうひと吸い、考える。「でも、おかしい……親父さんはちゃんと死んだ、でしょ」
「飛び降りた……下に妻がいたのに」
で、どちらも潰れた。「グシャリ」
いちいち激昂し襟を掴もうとする彼に、うっとうしい、と杖を突きつける。
彼は大人しくなり、代わりに拳を固く握った。
馬鹿馬鹿しい、呪術師なんて大した魔法、使えやしないのに。
こういうとき、魔法使いと呪術師の違いもわからないバカだと助かるんだ。
「ふうん」わたしは考え、ふと思い出す。

「そういえば君の奥さんって浮気してたんだっけ」
「……何の話だ」
「頼まれたんだよ、君に。記憶を消してほしいって……。
ああ、たぶんそれだな。記憶を消されても君はまだ奥さんを憎んでたんだ。
だけど、奥さんが死んでせいせいしているけども、罪悪感は残る……だからわたしを攻撃しようとするんだ。
“アイツが死んだのに悲しくない、むしろ嬉しい。”
自分にあるその異常性に目を向けたくないから、わたしに怒りをぶつけることで、『嫉妬に狂った男』でなく『良き夫』を保とうとしてる……」

もう彼は私を見てはいない。せわしなく視線を巡らして、自身の記憶にぽっかり空いた穴に愕然としている。

「呪いってのはわたしが起こすものじゃない。
わたしははただ、誰かの願いを叶えることの、ホンの手助けするだけ。
……願いが歪んでたんじゃ結果が変わるのも当然ってわけ」
「嘘だ……全部嘘っぱちだ」
「ともあれ、あんたの願いは叶えてやった。
じゃあ報酬を貰おうか」

132 :ルーザー◇yKq8LTZGSw:2014/04/11(金) 14:51:09.68 0
わたしは彼に向けて手を突き出して、「嘘だよ」

「わたしは君の親父を約束通り殺し、ついでに妻を呪い殺した。享楽でね。
あんたの奥さんは浮気なんてしていないし、あんたはわたしに記憶を消してくれ、なんて依頼しに来ていない。
わたしは君で遊ぶために無意味な嘘をついた」

妻の浮気の証拠をすべて燃やし、現実から逃げた哀れで惨めな金持ちの息子なんて存在しなかった。

「嘘だ……」
「どうして?十分可能性のあることだよ……なんでいつものように楽な道を選択しない?今さら何と闘う気だ?もうみんな終わってしまったのに。
気づくのが遅すぎた」

去り際。
魂が抜けたように、へたりこんで、わたしが座っていた墓石に寄りかかってしまった彼へ、最後に慰めの言葉を掛けてやる。

「わたしなんかと出会わなければ良かった、って思うだろ。
寝ても覚めても、死ぬまで後悔し続けるといい。わたしと君の縁を憎み続けるといい。
それが人と人の繋がりのなかで燻り、わたしの呪術の燃料になる。

“タダでやってやる”って言っただろ。あれは嘘さ、報酬は今貰った。

なあに人生は長い、気楽にいこうぜ」

【遅れてすみません】

133 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/13(日) 16:08:40.28 0
【遅くなりました】

アガーテはその日、「休暇」をもらっていた。
レグルスという若い兵士に連れられ、街へとちょっとした休憩に来ている。
「今日は何をお召し上がりになりますかね?お嬢様」
王国兵にしては気さくな彼は、アガーテを支えるように手を引き、
料理が美味いと評判の酒場へと向かっていった。「完全には心を許せないが、そこそこの友達」―
そのぐらいの関係だと思う。

「酒場コルネリウス」――
イシュタル王国の前線拠点オルフェン城の城下町オルフェンに、そこはあった。
「ん?」
レグルスはいつもここに来ると見てしまう。俗にいう「冒険者」向けの求人案内だ。
王国兵のレグルスは職があるので関係ないが、今回ばかりはちょっと気になった。
 『帝国に内通している盗賊団の殲滅 冒険者求む 騎士団長エンデ』
席につき、料理を注文しながら、アガーテに問いかける。
「なぁ、アガーテ、あれちょっと気にならないか?
何で俺らが直接手を下さずに冒険者にやらせるかね?
丁度暇ももらった訳だ…偽名でも使って偵察ついでにやってみないか?」
アガーテは日常に疲れ、冒険意欲を大きく掻き立てられる。報酬も破格だ。
「そのためには俺らの代表になる冒険者が必要だ。そいつを探さないとな」

ヘンリーが酒場「コルネリウス」に入る。
理由は、腹が減ったからというのと、街の連中の噂を聞いてだ。
最近物凄く繁盛している。そう聞いて必然的にここへと来た。
ヘンリーの獲物は大きく、酒場の人間は彼が来ると少なくともたじろいだ。
席はだいぶ埋まっており、アガーテたちの向かいに座らざるを得なかった。
そこである依頼が目に入る。

ルーザーも同じく酒場へと入る。彼女はやはり腹がへっており、
次の仕事を探すところだった。席は一つ。勿論アガーテたちのテーブルだ。
アガーテ、レグルス、ヘンリー、ルーザーが卓を囲む形になる。

レグルスが口を開いた。
「よう、あんたたち、『冒険者』ってやつをやってみないか?
ああ、飯代は出すぜ」
そう言って例の仕事を指差した。
報酬はかなり破格だ。内容もかなり怪しげな匂いが漂う。

134 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/13(日) 16:17:03.83 0
名前:レグルス・チェイス
年齢:19歳
性別:男
身長:178cm
体重:70kg
スリーサイズ:
種族:人間
職業:戦士
属性:無
性格:奔放
利き手:右手
魔法:使えない
特技:主に槍での攻撃
装備品:槍、剣、チェイン系防具
所持品:多少の冒険者セット
髪の毛の色、長さ:黒で少し伸ばしている
容姿の特徴・風貌:整っている、若いがそこそこの戦闘経験があり、顔に傷がある
趣味:街で遊ぶこと
将来の夢(目標):実は冒険者に憧れている
簡単なキャラ解説:
王国の兵士の一人で、槍戦士。アガーテの召使的な役割を騎士団長エンデから与えられている。
実はあまり今の自分の身分に満足しておらず、アガーテに対してはかなり同情的である。

135 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/13(日) 16:34:25.79 0
【↑ 案内役の味方雑魚NPCです】

王国軍はエンデをはじめとする各将軍率いる複数の騎士団によって徐々に旧領を奪回しつつあった。
それでも帝国軍がなかなか衰えを見せないのは、王国には少ない遊撃隊・暗殺部隊・傭兵軍などの
計略を中心とした攻勢があってのことだった。帝国は情報収集能力に長けていたのだ。
この大陸で多くに信仰されている「教会」の庇護も、帝国の方が大きいとも聞く。

暗殺部隊の一員ナルセスは、王国国境よりも内側のアジトにいた。
火傷で負傷しているらしく包帯姿をしている。
盗賊団に扮して、オルフェンの重要人物を付けねらうのが目的だった。
ナルセスが部隊の精鋭たちに、敵となる人物を読み上げる。
そこには戦意を高揚させる危険人物としてアガーテの名前があった。
他には以前の戦闘で活躍したマルコシアスなどの名も挙がっている。
「街に潜入して、情報を探れ。そして発見し次第、人目の付かない場所で殺すのだ」
指示が下され、数名がアジトを発った。

当然のごとく、「教会」の拠点である教会はイシュタル王国内にもあった。
それが「教会」の強みでもある。帝国以上に敵に回せば厄介な存在だ。
「必ず最後は我々が勝利する、それは神によって約束されたことなのだ…」
その教会の代表、ネブカドがにやりと口元を歪めながら呟いた。

【以上、冒頭のプロローグと背景の部分。ということで>>133から続いてください】

136 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/14(月) 04:27:58.25 0
安い木を削って作った簡素なベッドに横たわる、小窓から差し込む陽の光を掌で掬うようにしながら。
じんわりと暖かい。その陽気が掌から腕、腕から肩、胸や背中へと広がっていく気がする。
与えられた休暇をこんな風に惰眠を貪って過ごすことは、アガーテにとって特段珍しくもない。
そう、今日は『休暇』なのだ。丸一日寝て過ごすには絶好の機会である、というかそれ以外にやることもない……はずだった。


>「今日は何をお召し上がりになりますかね?お嬢様」

気付けばアガーテは独りの男に連れられて城下町を歩いていた。
歯の浮くような台詞、だがもちろん本気で言っているわけではないと思う、彼は時にこんな風に冗談めいたことを口にする性質なのだ。

「まあ、レグルス。それはあなたが決めるべきよ。私を連れ出したのはあなたなのだから、それは素敵なお店に連れて行って下さらないと」

演技めいていて多少格式ばった台詞で返して微笑むと、男の差し出した手を取る。
男の名は、『レグルス・チェイス』。一端の兵士であり、アガーテの世話係というか召使いのような役割を任されている。
度々こうして部屋の外に連れ出してくれるのだ、もちろん今日のように休暇を貰った日に。そのことに対してはアガーテも悪い気はしていない。
お前も厄介な女を任されたな。せいぜい痰壷代わりにでもして憂さを晴らせよ。そんな風にレグルスをからかう者の声を耳にしたことはあるが。
そんな軽口に対し、レグルスがどう対応したのかまでは知るつもりはない。
ただ少なくともアガーテにとって、レグルスだけがこうして共に城下町を歩いてくれる唯一の相手だった。


酒場『コルネリウス』、確か何かの話に同名の人物が登場しなかっただろうか。もっともそれが由来なのかは知る由もないが。
その酒場は城下町の中でもなかなかの評判を得ており非常に繁盛していた。活気に溢れ賑わう店内、その中のテーブルの一つにアガーテとレグルスは並んで席に付いた。

>「なぁ、アガーテ、あれちょっと気にならないか?

『あれ』というのは酒場内に張り出されている求人案内のことだった。
レグルスがいつもそういった案内を目にしていることが多いのは知っているが、どうやら今回は何やら事情が違うようだ。
『帝国に内通している盗賊団の殲滅 冒険者求む 騎士団長エンデ』、仰々しい字体で案内の中に大きく記されている。

>何で俺らが直接手を下さずに冒険者にやらせるかね?

それはもっともな指摘だった。まさか帝国側からは公に手出しが出来ないような存在なのだろうか。

137 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/14(月) 04:30:41.30 0
>丁度暇ももらった訳だ…偽名でも使って偵察ついでにやってみないか?」

アガーテは驚き思わず目を見張る、なんとも大胆なことを思いつくものだと。
しかしこのまま食事を終えて、またあの部屋に戻ったところで何か意味があるだろうか。
そもそも部屋に帰ってもおとなしく眠りにつけるかは分からない。情欲に餓えた兵士の侵入を防ぐための鍵でもあれば良かったのだが、非情にも扉はいつも開け放たれている。
そういう意味でも、多少の危険が付きまとうとしても、レグルスの提案はアガーテにとって非常に魅力的に思えた。

「……そうですね。こういったことは本来私達の役目のはず。それならば私達がこの仕事を請け負ったところで特に大きな問題もないでしょう」

根拠のない言い訳だ、もちろんアガーテ自身もその道理が通るとは思っていない。
ともあれ結論はまとまったが、まずはどうするべきだろう。

>「そのためには俺らの代表になる冒険者が必要だ。そいつを探さないとな」

「私やあなたが代表者ではいくら偽名を使うとはいえ何かと問題があるでしょうし、それが賢明ですね。腕が立ち、私達のことを知らない方々であれば尚良いのですが……」


それは偶然か、もしくは必然的な出会いだったのか。
独りの男。およそ身の丈に合っているとは思えない斧鎚を背負っている。見るからに腕が立ちそうだ。
独りの少女。およそ生気というものが抜け落ちてしまっているような、不穏な雰囲気を纏っている。見るだけで総毛立ちそうだ。
ともあれそんな二人のまだ名も知らぬ男女と相席でテーブルを囲むことになったのだが。

>「よう、あんたたち、『冒険者』ってやつをやってみないか?
ああ、飯代は出すぜ」

レグルスが口を開く。持ち前の気質を遺憾なく発揮しており、その申し出にはたとえ初対面であっても特に不信感を与える要素は含まれていないように思える。

「あの求人案内はもうご覧になりました? 今私達そのお話をしていたのですが……」

そこで一寸言葉を続けるべきか迷う。というのも名を名乗ろうとしたのだが、少なくともここで本名を明かすべきではないだろう。
目の前の二人が自分達の名も顔も知らなければ良いが。いや、どんなきっかけで騎士団に漏れるかも分からない。
そんなことを思案しているとどうにも続ける言葉が見つからない。ここはレグルスの判断に身を任せるべきだろうか。
アガーテはさりげなく二人から視線を外しレグルスに目配せを送る。

――? 視線がかち合う。レグルスとではない。
それは彼の肩越しに見える位置のテーブルに腰掛けた者とだ。
先に目を逸らしたのは向こうの方だった、アガーテも特に何も思うこともなくレグルスに視線を戻す。
偶然に目が合うことなどはいくらでもあることだ、気に留めるまでもない。アガーテの合図に気付いたのか、レグルスも此方に視線を返す。
……偶然、だったのだろうか。そのやり取りの中でアガーテには一つの可能性が朧気に脳裏に浮かぶ。
これだけの客がごった返す中で、真っ直ぐに一直線に独りの人間と偶然目が合うことは有り得るのだろうか?
例えば今こうしてテーブルを囲む三人と何度か目が合ったとして、それは『いくらでもあること』だろう。
こちらが相手を見ているのだから何度も目が合うのは極々当たり前のことだ。

――見られていた? 瞬間、全身の肌が粟立つのを感じた。
悟られないように首は動かさず、横目で先程の視線の在処を盗み見る。
が、もう既にそこは空席になっていた。

138 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/14(月) 04:34:55.89 0
【投下です。】
【それと後出しになってしまいましたが私TRPGはほぼ初心者なので、至らない点があれば是非ご指摘などよろしくお願いします。】

139 :ヘンリー ◆kkYEHeDJIA :2014/04/15(火) 04:58:41.34 0
実のところ、ここがどのような国のどのような街で、どんな文化があるのか。彼は全く知らないし、興味もない。
ただ道なりに進んでいたら城が見えてきた。そこには城下町もあった。だからここに来た。当然の帰結だ。
仕事を探すのには酒場がいい。門を通る際に軽く衛兵に聞いたところ、この酒場が繁盛していると言っていた。
人が集まるところ、仕事の依頼も増える。彼は何も考えず、ただこの酒場「コルネリウス」へと。

依頼を探すのもそうだが、まずは腹を満たす。空いているテーブルを探し、背中のモノは椅子に立てかけ、座る。
驚かれるのも、慣れたことだから何とも思わない。危険人物だと思って過度な干渉を受けない、そんな利点もある。
とりあえずはエールでも頼もうか。相席となった人物達には特に気もやらず、コインを片手に店内を物色して――。
――依頼が目に入る。
いや、目に入るより声をかけられたのが先だったか。物事の順序は、この際問題ではない。

>「よう、あんたたち、『冒険者』ってやつをやってみないか?
>ああ、飯代は出すぜ」

テーブルの向かいに座っていた戦士然とした男から指し示されたのは、数多ある依頼のうちのひとつ。
軽く目を通し、内容を把握する。盗賊団の相手――山賊退治など含め、荒事の依頼としてはありふれたものだ。
しかし、今は王国と帝国は戦争中。それに内通する盗賊団の殲滅、となるとかなりの大捕物になるはずだ。
何故騎士団長ともあろう者がそのような重要な依頼を素性も知れぬ冒険者に頼むのだろうか。
――と、普通ならば思い当たるのだろうか。しかしこの辺りの政情に疎い彼は、特に疑問を持たない。
彼が気にするのは報酬ぐらい。それは破格であった。別に安くても構わないが、多く貰えるに越したことはない。

>「あの求人案内はもうご覧になりました? 今私達そのお話をしていたのですが……」

声をかけてきた男の隣に座っていた女性が、補完するように話を切り出す。
つまりは、この依頼を共に受ける冒険者を募っている。そしてたまたま相席した彼に白羽の矢が立てられた。
彼は基本的に何も考えない。その気分気分で歩む道を決める。路銀を稼ぐ必要がある、ここに仕事がある。
断る余地が、どこにもない。

指で遊ばせていた銅貨を真上に弾く。弧を描いて降ってくるそれを掌に乗せる。
そこに見える面は表。裏だったらどうだったのか、などとは考えない。結果と意思が一致しただけだ。
握り締めるように拳を作り。まだ若い青年らしい、年相応の白い歯を見せて。

「――別にいいよ、乗った。仕事を探してたところだし。俺はヘンリー――ヘンリー・アトキンソン。
 南方自治区出身の、ただの旅人さ。一応武器は"コレ"だけど、ちゃんと扱えるから心配はしないでくれ」

突然の申し出にも何ら訝しむ様子もなく、むしろ至極友好的に答える。握手さえ求めてきそうなほどに。
まだ持ちかけてきた2人組の素性も知らない。いや見た限りでは、怪しい側に針が振れている。
男の方はともかく、女の背格好。とてもじゃないがこんな依頼についていけるようには見えないが。
もしかしたら騙されているのかもしれない。何か厄介事にこれから巻き込まれてしまうかもしれない。
――それはそれで、面白い。

「とりあえず、飯代もってくれるんだろ?丁度いいや、腹減っててさぁ――」

酒場の主人にエール、それから適当に腹が膨れるものを数品頼み。
彼と同じように、この2人組に声をかけられた同じテーブルの陰気な女に視線を移して。

「――あんたは、どうすんだい?」

【トリップのメモ紛失のため変更】

140 :ルーザー ◆yKq8LTZGSw :2014/04/19(土) 07:40:06.62 0
「稀な頼みだ」

そう言いながら、わたしは事のあらましを一通り想像して、口を開いた

「クソ度胸あるねアンタ……。
こんな餓鬼に何ができると思ったか知らないけどさ、
ご想像の通り、大抵のことならやってみせるよ」

コップに注がれたミルクを、ことさら品なく舐めてみせる。

「しごいてやろうか。舐めてやってもいい。噛まれるのも悪くないかもしれないよ。
ううん、失礼。趣味じゃないかな……」

コップふちを前歯で噛みつつ、三人に目を走らせ、思案する。

世間知らずの凡人。
無頼漢気取りのナルシスト。
なにより、不幸ぶった足萎え女に興味をそそられた。

不幸ぶった奴って大好き。

世界で一番自分が不幸とか思ってそうな女は、もっともっと酷いところに突き落としたくなる。
そいつが美人でだらしない体となれば、もうやるっきゃないよね。

「うん。いいよ、やるやる。
あー、で、何やるんだっけ……まあどうでもいいやそんなこと。
とかく、スリルと人殺しと知ったかぶりを楽しみましょ……あ、冒険なの?」

じゃあ同じだ。

141 :ルーザー ◆yKq8LTZGSw :2014/04/19(土) 07:40:46.64 0
■■■

「無個性とええかっこしいと根暗に乾杯」

飯を食い散らかす。
好きな料理が盛られた大皿に文字どおり唾をつけて総取りしつつ、ワインの入った杯を傾ける。
一口のんで、それが足萎え女の物だったと気づき、「もう一杯頼んだら?」

もったいぶって剣を見せびらかす鬱陶しい男に「君の隣にいると寒くてしょうがない」と最近の天気ついてありふれた世間話に花を咲かせ、
ナントカカントカとかいう男が口を開くたびにこいつの名前ってマジで何だっけと頭を悩ませる。

稀な体験だ。

これが“仲間たち”とかいう何かなのだろうか?だとしたら、なかなか悪くない。
友達付き合いなんてゾッとしないもの、永らく嫌悪していたけど、こんな風に誰かと楽しく語らえるなら、またやってもいいかもしれない。

「下らねぇ」

ひとこと、独り言。
スイッチが切り替わる。
そろそろ仕事の話をしよう。

「そういえば、最近、魔術師と呪術師で面白いって話題になってるオモチャの話があってね」

今までの雑談に被せるように、あくび混じりに言葉を続ける。

「そのオモチャを戦場に持っていくと、兵が敵を殺すんだ……、
そのオモチャは歌うんだけど、歌われた側は奮い立つ。
人間誰しも殺しは嫌だ、まして人を、なんてね
闘うふりして戦わない兵士はいつの時代も必ずいた。
平時は殺すなと教育、戦時は殺せ、やれ殺せ、もっと殺せ。
二律背反、国を悩ませる問題ってやつ。
けど、そのオモチャがいると、ことは一気に解決する……」

帝国にとっては目の上のタンコブだろうね、そう続けて、魚の目玉をクチャクチャ噛み、嚥下する。
アデーレ。そう、コイツはアデーレだ。
術師と、教会つきの学者が解剖してみたい生物ナンバーワン。

「きみ見てたら、そんな話思い出してね。
ほら、いかにもそんなツラしてる。悲劇のお姫様って感じ。ぶっててイライラさせられる。
まあ君には関係ない話だったっけ。君の事じゃないもんね。君はその性根の腐った女じゃないんだもの。そうだろ?

でも難儀だね。
実際、それだけ美人なら変質的なファンの一人や二人いるんじゃないかな?
例えば」持っていた匙で、かつてうらぶれた男が座っていた席を指す。
足萎えを穴が開くほど眺めていた奴。
「おや、思い当たるフシがあるって感じだね。
コイツに“枝“をつけといた。早い話が、私には、コイツが今どこにいるかまるわかりってわけ……。
どうかな、足萎えさん。
わたしはルーザー。負け犬(ルーザー)。ヒトを追い詰めるのが得意な呪術師で、物書き。

それで、アンタは誰だい……古強者に命を狙われるアンタは、ただの足萎えか、噂の物凄い足萎えか……?
アンタならコイツを何者と想定して追いかける?
変質的なストーカーとして?
それとも暗殺者として……?」

142 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/19(土) 20:46:19.00 0
レグルスは一瞬目を別の方向に向けた。怪しげな視線を感じた。
今に始まったことではない。ここ最近になって前にもこういうことがあったはずだ。
やがてその面々が酒場を出たため、話へと戻る。

>「――別にいいよ、乗った。仕事を探してたところだし。俺はヘンリー――ヘンリー・アトキンソン。
 南方自治区出身の、ただの旅人さ。一応武器は"コレ"だけど、ちゃんと扱えるから心配はしないでくれ」

良い感じじゃないか。コイントスのくだりはちょっと「気取った奴」の印象も受けたが、
こいつは扱いやすそうだ。戦士系はみんなそんなもんだ。

>「クソ度胸あるねアンタ……。
>こんな餓鬼に何ができると思ったか知らないけどさ、
>ご想像の通り、大抵のことならやってみせるよ」

問題はこっちだ。
このガキは、なかなか一筋縄にはいかなそうだ、とレグルスは思った。
見た目以上に陰湿な感じだが、この背格好で一人でいるところを見ると、結構な奴なんだろう。
賭けてみる価値はあるかもしれない。

「あぁ、よろしくな。俺はチェイス。こっちがア…アデリシアだ。
まあ、こいつとも腐れ縁で今はこうやって組んでる。お前らもそのうち慣れるさ」

男をヘンリー、子供の方をルーザーというらしい。

>「そういえば、最近、魔術師と呪術師で面白いって話題になってるオモチャの話があってね」
「あ?」
突然気さくに話を振ってくるルーザーに不信感を持ちながら返す。

>「そのオモチャは歌うんだけど、歌われた側は奮い立つ。
>人間誰しも殺しは嫌だ、まして人を、なんてね
>闘うふりして戦わない兵士はいつの時代も必ずいた。
>平時は殺すなと教育、戦時は殺せ、やれ殺せ、もっと殺せ…」

その子供は聞いているかの有無を言わさず喋り続けた。
アガーテの話だ…!眉を顰めるレグルスはチラリとアガーテの表情を見た。
そして一瞬、剣の柄にまで手が伸びそうになる。すぐさま落ち着き、
握った拳をテーブルへとドン、と下ろした。
「あぁ、何でもねえ…そんな知り合いが居たような気がして、思い出しちまったな」

GOサインと思いきや思わぬ火薬が爆発しそうになった矢先、
テーブルへと料理が運ばれてきた。
「おう、お待たせしたな。水牛のワイン蒸しステーキだ。
まだ熱いからさめないうちに食ってくれ。なんせ冷めるとマズゥィ…!
飲み物は後から持ってくるからよ。
それにしてもお前、いつの間に女連れになったんだよ?あ?
今度俺にも紹介してくれや」
「マルコシアス…あんたもう怪我は大丈夫なのかよ?」

レグルスは酒場で知り合った元傭兵のマルコシアスがウェイターをしていることに驚いたが、
それ以上に名前を出されなかったことに安堵した。
マルコシアスが料理刀を腰から取り出し、筋肉の塊のような腕で水牛の肉を
その場で切り刻んでくれる。力任せとはいえ、なかなかの手さばきだ。
この男はこのあたりでは割と名前が通っている。酒癖が悪く、色んな相手に絡む。
人を殺したことを平気で自慢する。こいつもいつ命を狙われてもおかしくないような奴だ。

143 :ダボネーラ ◆dQq5l1Wy/Y :2014/04/19(土) 20:59:59.42 0
名前:ダボネーラ
年齢:?歳
性別:男
身長:350cm
体重:767kg
スリーサイズ:189/268/221
種族:ゴブリン
職業:ゴブリンの親玉
属性:無し
性格:残虐
利き手:右
魔法:使えない
特技:大暴れ
装備品:ドラゴンの骨(棍棒のように使う武器)、腰蓑
所持品:いくつもの人間の頭蓋を繋いで造ったネックレス
髪の毛の色、長さ:白髪のヘヴィメタ
容姿の特徴・風貌:でっぷりと太った巨体、筋骨隆々の四肢
趣味:人間殺して喰う
将来の夢(目標):特に無し(今を楽しむことしか頭に無い)
簡単なキャラ解説:
100匹ものゴブリンの群れを率いる大親分
ゴブリン族の中でも際立って巨体に成長した変異種で、トロール並みの怪力を持つ
知能は低いが通常のゴブリンよりは賢く、ある程度人間の言葉も解する
群れを率いて人間ばかり襲い、既にいくつもの集落を壊滅させている
性質は通常のゴブリンに輪をかけて凶暴かつ残虐
若い女と子供の肉しか口にせず、男は手下どもに与えることがほとんど

144 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/19(土) 21:03:59.60 0
>「それで、アンタは誰だい……古強者に命を狙われるアンタは、ただの足萎えか、噂の物凄い足萎えか……?
>アンタならコイツを何者と想定して追いかける?
>変質的なストーカーとして?
>それとも暗殺者として……?」

ルーザーの話はまだまだ続いた。まるでアガーテがそうであることを見透かしたような。
いやに自信満々な喋り。
とりあえず女同士の会話ということでそちらに任せよう。

仲間を散々叩かれた怒りと、関わった後悔を押し殺しながら、
運ばれてきたエールに一口、口をつけると、ヘンリーと目配せしながら、
早速依頼へのサインをしにカウンターへと向かう。
向こうの席ではマルコシアスが若い女性客の前で力自慢のパフォーマンスをしていた。
二人の分はチェイス、アデリシア、ヘンリー、ルーザーの名を書き、代表はチェイス(レグルス)の名前にしておいた。
前金などはない代わりか、簡単な地図が渡された。

「とりあえず受けてきた。物凄い報酬だったな。ま、緊張せず仲良くやろうや」
なるべく自分たち以外から見えない位置で地図を広げる。
場所はオルフェンの街から北方面に半日少しほどの森の中だ。
今からでは確実に夜になることだろう。

「俺は準備はできている。今からすぐに出て途中で野宿か、ここで宿を取ってから
早足で向かうか、どちらかだな。どうしようか?俺ならすぐに出れる」
レグルスは背中に差した槍を鳴らしながら他の三人に問いかけた。

145 :ダボネーラ ◆dQq5l1Wy/Y :2014/04/19(土) 21:21:56.61 0
【導入】
村人A「ひいぃぃぃぃっ!た、助けてくれえぇぇっ!」
村人B「ダボネーラだ!ダボネーラの群れが!?」

ここはとある村である
人口は数十人ほどの小さな集落で、長閑な場所であった
しかし、そんな平和な村を突如として魔物の群れが襲った
大柄なボスに率いられた100匹ほどの大きなゴブリンの群れであった

ゴブリン「コロセ!コロセ!ミナゴロシ!」

村人「ぐぎゃあああああああっ!」

逃げ惑う村人を追い回し、殺戮して回った
ある者は背後から棍棒で頭を割られ、血と脳漿を撒き散らしながら突っ伏した
ある者は2匹のゴブリンに両方から引っ張られ、真っ二つに引き裂かれた
武器も護衛も持たぬ村人たちは、瞬く間に狩り尽くされてしまう
そこに残ったのは、おそましい血と肉片の海に染まった集落の変わり果てた姿であった
どの死体も、原型を留めぬほどに破壊されてしまっている
この世のものとは思えない光景が広がっていた

ダボネーラ「ぐへへへ!お、終わっだな!」

口の周りを血まみれにさせた大柄なゴブリンが嬉しそうに言い放った
その手には、下半身を食い尽くされ白目を剥いた若い女の死体が握られていた
頭部を摘むように宙吊りとなっており、喰われた部分からは血が滴り落ちている

ダボネーラ「ろろ、碌でもねえエサ場だど!わがい女があんまり居ながっだ…」

歯軋りしながら地団太を踏む
思わず女の死体を持っていた手にも力がこもり、摘んでいた頭部をそのまま潰してしまった
周りでは、村人たちの死体を手下のゴブリンたちが一心不乱に貪っている

通常、ゴブリンたちは余り人間を積極的には襲わない
下手に手を出せば、討伐を受けるということを知っているからだ
しかし、強大なボスに率いられ数も多いこの群れは、人間を積極的に襲っていた
こうなってしまえば、中途半端な数の討伐軍など丁度いいエサにしかならないだろう

ダボネーラ「ドゥエヘヘヘ…人間は弱いがら狩りやずい!ドンドン殺じで喰うど〜!」

そう言いながら、先ほど落とした若い女の死体を拾ってまた喰い始めるのだった

146 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/19(土) 21:40:39.36 0
「で、マルコシアスの行方は?」
そこは森の中に立つ、遺跡を改造したようなアジトであった。
既に「教会」の一員と化しつつあるフィリス、オフィーリアが
教会の正装のフードを自ら捲り上げ、ここの主であるナルセスへと詰め寄っていた。
首には締め付けられたような痕が生々しく残っており、人が変わったような形相をしている。
顔色もどこか人間はなれした白さをもっている。もはや皇族としての風格はそこにはなかった。

ナルセスの部下たちはフードの一見、清楚そうな女がナルセスとの面会をということで、
大きな警戒もせずに通したが、これだけの鬼気迫る状態に、敵意をあらわにし、獲物を手に取り囲む。
「オ、オフィーリアよ…お前は当初の目的を忘れたのか?
私たちと手を組んだのは帝国の繁栄を後押しし、お前の家を復興するためだったはず!」
意外な訪問者の、意外な変貌に、ただたじろぐナルセス。
「私は『教会』の信徒であり『使徒』。『教会』が栄えれば、おのずと帝国も栄える。違いますか?」
有無を言わさず、といった瞳に、「その通りだ」とナルセスは答える。

「ならば、新しき力をご覧あれ…!」
はあっ!とオフィーリアが叫ぶと、フードに隠された右腕から突如腕のような何かが飛び出し、
一瞬で構えていたナルセスの部下の剣をへし折り、そのまま勢い余って壁の一部を破壊した。
「あら、ごめんなさい。ところで、マルコシアスの居場所は?」
「オルフェンだ。オルフェンのどこかに潜伏している」

しゅるり、とオフィーリアが腕を収め、フードを被りなおす。
「ありがと。共に頑張りましょう。『帝国の隆盛』のために…」
オフィーリアがその場を立ち去る。部下たちは何も言わず獲物を収め、彼女が出ていくのを見送った。
フードの中からは気味の悪い含み笑いが漏れていた…


名前:オフィーリア・グラムマリス
年齢:18歳
性別:女
身長:171cm
体重:56kg
スリーサイズ:91/58/92
種族:人間
職業:教会の暗殺者(元帝国貴族)
属性:闇
性格:執念深い
利き手:右
魔法:右腕に魔力が宿る
特技:凄まじい射程の剣技
装備品:ローブ、片手剣、ナイフ等
所持品:様々
髪の毛の色、長さ:金髪でボブカット
容姿の特徴・風貌:透き通るような肌、青く美しく鋭い目
趣味:憎い相手が苦しむのを妄想すること
将来の夢(目標):マルコシアスの殺害
簡単なキャラ解説:
元々は帝国の名家の一つの出身。グラムマリス家の復興のために力を尽くし、親族が自分だけになると
ついには王国へと潜伏し、帝国の計略に乗じて様々な活動を行っていたが、マルコシアスに殺されかけ、
彼への私怨と「教会」に命を助けられた恩義から、「教会」に属することとなる。

147 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/19(土) 21:43:06.75 0
>>144
【よろしくお願いします。】
【敵役としてしばらくは待機でお願いします。出てもらうときはこちらから
サインを出しますので。】

148 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/19(土) 21:43:40.79 0
>>144
【よろしくお願いします。】
【敵役としてしばらくは待機でお願いします。出てもらうときはこちらから
サインを出しますので。】

149 :ダボネーラ ◆dQq5l1Wy/Y :2014/04/19(土) 22:33:35.36 0
>>148
【了解です】
【決着着いたら直ぐ死ぬキャラですがよろしくです】

150 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/21(月) 01:20:09.41 0
消えた人影のことが気に掛かった。
今でも何処かから覗かれているのではないかという不安がどうにも拭いきれない。
しかしなんとかこの場だけでも平静を装わなくては。

>「――別にいいよ、乗った。仕事を探してたところだし。俺はヘンリー――ヘンリー・アトキンソン。
> 南方自治区出身の、ただの旅人さ。一応武器は"コレ"だけど、ちゃんと扱えるから心配はしないでくれ」

友好的な物腰、唇から覗く白い歯、年相応に快活で心身共に健康的な印象を受ける。
悪い人ではなさそうだ、ひとまず安堵する。斯く言う自らの存在が彼に訝しまれている原因であることも露知らず。
酒場に似つかわしい和やかな雰囲気がテーブルを包むように広がっていく気がした。
ただもう一人の、そう、彼女が口を開くとそんな物は幻であるかのように――それとも本当にただの幻だったのかも――消え去って場は冷えた。

>「稀な頼みだ」
>「クソ度胸あるねアンタ……。
>こんな餓鬼に何ができると思ったか知らないけどさ、
>ご想像の通り、大抵のことならやってみせるよ」

胸の奥を圧迫される、この感覚。息が詰まりそうだ。
彼女が発する威圧感にも似たそれはアガーテにとって、とても居心地の悪いものだった。

>「あぁ、よろしくな。俺はチェイス。こっちがア…アデリシアだ。
>まあ、こいつとも腐れ縁で今はこうやって組んでる。お前らもそのうち慣れるさ」

「ア、アデリシアと申します。チェイスとは御縁があってこうして一緒に……」

レグルスの言葉をなぞるように続いてしまい、内心慌てる。これではいかにも話を合わせているようではないか。

「その、私は何度もチェイスに助けられています。とても頼もしい方ですから、どうかご安心下さい」

ひとまずはレグルスのフォローに転じることにした。
警戒心を与えない程度の雑談はしておくべきだろうと判断する。

「ヘンリーさんは旅の方なのですよね? 私、憧れます。自身の眼で様々な物を見て歩くなんてとても楽しそうですもの。
 伝聞でしか知らないようなこと、きっと沢山あるでしょうし……」

>「そういえば、最近、魔術師と呪術師で面白いって話題になってるオモチャの話があってね」

少女が唐突に口を開く。最初は自分の話に乗ってきたのだと、アガーテは暢気にも考えた。
思わず顔が綻んだが、少女の言葉が指すところの意味を知ることになり、すぐに表情は一変した。

> 「そのオモチャを戦場に持っていくと、兵が敵を殺すんだ……、
>そのオモチャは歌うんだけど、歌われた側は奮い立つ。

歌う、オモチャ。兵が、敵を殺す。
考えるまでもない、この話はアガーテのことだ。

>人間誰しも殺しは嫌だ、まして人を、なんてね
>闘うふりして戦わない兵士はいつの時代も必ずいた。
>平時は殺すなと教育、戦時は殺せ、やれ殺せ、もっと殺せ。

何故今ここでこんな話をする必要があるのだろう、自分に話を合わせるため、たまたま偶然に出た話題なのか。
分からない、全くもって察しが付かない。気付けば膝に置いた掌はぎゅっと拳を作っていた。
やはり、この少女は怖い。得体が知れない。動揺を抑え切れず、堪らず目を逸らす。

151 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/21(月) 01:22:50.22 0
>二律背反、国を悩ませる問題ってやつ。
>けど、そのオモチャがいると、ことは一気に解決する……」

「わ、私は……」

瞬間、テーブルが大きく跳ねて僅かに漏れ出した言葉を飲み込む。
レグルスがその拳をテーブルに叩き付けたせいだ。

>「あぁ、何でもねえ…そんな知り合いが居たような気がして、思い出しちまったな」

驚いて思わずレグルスの顔を見ると、強張っていた手の力がすっと抜けていくのを感じた。
……そうだ、落ち着かなければ。目の前の彼女がどういう存在であったとしても、毅然とした態度を取るべきだ。


ウェイターがテーブルに運んできた料理を囲む。――マルコシアス、ウェイターの男の話は何度も耳にする機会があった。噂を総合すれば、とりあえず粗暴な男という印象だ。
それぞれが思い思いに料理に手を伸ばす。少女にワインをかすめ取られたが気にせず微笑みで返して、代わりに水を注文して喉を潤す。

>「きみ見てたら、そんな話思い出してね。
>ほら、いかにもそんなツラしてる。悲劇のお姫様って感じ。ぶっててイライラさせられる。

「……ええ、その通りです。私、自分が幸福だとは思っておりません。私の振る舞いのせいで気分を害されたのであれば謝ります、申し訳ありません」

目を伏せ、静静と頭を下げる。

>まあ君には関係ない話だったっけ。君の事じゃないもんね。君はその性根の腐った女じゃないんだもの。そうだろ?
>でも難儀だね。
>実際、それだけ美人なら変質的なファンの一人や二人いるんじゃないかな?
例えば」

少女が匙で席を指す、あの視線の主が腰掛けていた席だ。
そうか、彼女も気付いていたのか。少女の淀んだ瞳を、空っぽに澄みきった瞳で真っ直ぐに見つめる。

> 「おや、思い当たるフシがあるって感じだね。
>コイツに“枝“をつけといた。早い話が、私には、コイツが今どこにいるかまるわかりってわけ……。
>どうかな、足萎えさん。
>わたしはルーザー。負け犬(ルーザー)。ヒトを追い詰めるのが得意な呪術師で、物書き。
>それで、アンタは誰だい……古強者に命を狙われるアンタは、ただの足萎えか、噂の物凄い足萎えか……?
>アンタならコイツを何者と想定して追いかける?
>変質的なストーカーとして?
>それとも暗殺者として……?」

この少女、『ルーザー』は間違いなく知っている。自分の正体を。
ここまで話が及べば確証はなくとも確信は出来る。
だが、それは彼女の方とて同じこと。確信しかないのだ、今度は恐れてはいけない。
レグルスとヘンリーがカウンターに向かっていく、依頼を受諾するためだろう。
後戻りは出来ない、そのつもりもない。 もう既に一つ嘘を付いているのだ。ほんの少しの虚偽が増えたところで同じこと。

「ルーザーさん、あなたが何を言っているのか私にはとても理解が及びません。私は普通の女ですもの。
 ただ女であるがゆえ、何かにつけ言い寄られることもあります。あなたの言うように先程の方もその中の一人に過ぎないでしょう。
 “あちらの方が何かしら行動を起こさない限り”、私は静観しているつもりです。
 そもそもそういったお誘いは一切受けないことにしています。何故ならば私、別にお慕いしている方がいますもの」

そう言って、カウンターで依頼書にサインを記すレグルスの背中に意味ありげな視線を送る。

「私があなたの言う『性根の腐ったオモチャ』なら恋なんてきっとしないはず。ふふ……同じ女なら分かって下さるでしょう? 好いていなければ一緒になんていられないもの」

――ああ、なんて嘘つき、白々しい。さすがに良心が痛んだ。けれどこれでいい、苦し紛れのでまかせだろうと。折れてしまえば負けなのだから。
やがて依頼の受諾を完了したレグルスとヘンリーがこちらに戻ってきた。

152 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/21(月) 01:23:39.76 0
>「とりあえず受けてきた。物凄い報酬だったな。ま、緊張せず仲良くやろうや」

レグルスの手には地図が握られている、どうやらカウンターで受け取ったものらしい。
張り詰めていた空気が緩和されるのを感じて、密かに息を一つ二つと吸っては吐く。これからはルーザーと話す時はもう少し慎重に、言葉を選ぶことにしよう。

「ええ。せっかくこうして仲間としてご一緒するのですから当然です。依頼達成を目指して頑張りましょうね」

あまりに自分に似合わない前向きな言葉が出て我ながら驚いた、気付かぬ内に意外とはしゃいでしまっているのかもしれない。


広げられた地図を眺めてみると、目的地は街から少々離れた森の中にあることが分かった。

>「俺は準備はできている。今からすぐに出て途中で野宿か、ここで宿を取ってから
>早足で向かうか、どちらかだな。どうしようか?俺ならすぐに出れる」

誰かに見咎められる危険を考えれば、アガーテとしては少しでも早く街を離れておきたいところだった。

「私もすぐに街を出られます。それに次の日となると……あの、盗賊団が逃げおおせてしまうかもしれないでしょう?」

理由付けとしてはもっともらしいはずだ。
だが、残った二人の言葉の方に説得力があれば恐らく出発は遅れてしまうことだろう。


それはそれとして、こうなるとアガーテも少しばかり動かなくてはならない。
ヘンリーとルーザーの目を盗んで、レグルスにこっそり耳打ちをする。

「レグルス。あなたの持っている剣、少しの間だけ私に貸して下さらない?
 私の力のことは極力内緒にしておくべきでしょうし、かと言って何も武器を持っていなくてはきっと不審がられてしまうもの」

胸の前に両手を合わせて、拝むように頭を下げて懇願する。
今まで剣など扱ったこともないが、二人からの受ける疑惑の視線の目眩ましにはなってくれるだろうと考えたのだ。

「勿論あなたが言ってくれればすぐに返すわ。本当に危険な時は私も力を使うと約束する。
 これ以上あの子に力のことを詰め寄られたら本当に困ってしまうわ……。だからどうかお願い、レグルス。……お願いします」

騎士に剣を借りるなど、あまり褒められた行為ではない。
断られるのも承知の上だ、その場合はどこかで小振りのナイフでも調達しなくては。

153 :名無しになりきれ:2014/04/26(土) 08:21:12.30 0
なにこれ?
またFO?
このジャンル終わってるな

154 :名無しになりきれ:2014/04/26(土) 08:51:59.13 0
良い感じだったのに止まったな

155 :名無しになりきれ:2014/04/26(土) 21:10:05.31 0
来いよ批判テロリスト

156 :名無しになりきれ:2014/04/26(土) 22:01:22.21 0
止まってるのはヘンリーだろ

157 :名無しになりきれ:2014/04/26(土) 22:43:09.44 0
ルーザーのディスりが酷すぎだわ
責任取るべき

158 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 00:11:34.34 0
ヘンリーがFO判定されるのは月曜日だな

159 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 13:27:37.33 0
ヘヴィーのドルドレとここのマルコシアス、及びそれを徹底ヨイショしてた名無しは同一人物だろうが…
変なのが粘着してるからこうもなるわ

160 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 18:46:35.71 O
エロなしのフレグランス様っぽい

161 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 21:37:17.40 0
さぁ批判はよ

162 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 22:00:27.34 0
とりま戦犯はルーザーだな

163 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 22:07:11.45 0
順番からすれば一番の戦犯はヘンリーだろうがな
ルーザーが潜伏であることは否定できんがな

>>160
フレグランス様なつかし過ぎ
グレゴリから自己顕示欲を取り除いた最危険人物

164 :名無しになりきれ:2014/04/27(日) 23:52:04.25 0
正直誰が悪いとか悪くないとか以前に話が始まってすらいない
だから今はなにも言えないわ
これで批評する奴も批評を求める奴も両方評論家ごっこしたいだけの阿呆だ

165 :名無しになりきれ:2014/04/28(月) 07:12:58.07 0
>>164
いや、むしろやって欲しくないからこそ煽っただけ

また偏った批評が投下されたのなら、今後ハード、ヘヴィシリーズはNG入りさすだけだし

166 :名無しになりきれ:2014/04/28(月) 08:20:38.28 0
どうぞご勝手NGでも何でもいれてくや
おまえみたいにksは失せてくれた方に平和になる
批評野郎同類でしかありえない

167 :名無しになりきれ:2014/04/28(月) 18:09:37.26 0
GMは指示出さなくていいの?
GMもFO?

168 :名無しになりきれ:2014/04/28(月) 18:37:27.69 O
平日昼間とか
ニートしかうこけん

169 :アガーテ ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/04/28(月) 19:10:19.07 0
【ひとまず生存報告だけしておきますね】

170 : ◆/tCkX7nVYM :2014/04/28(月) 23:04:30.80 0
【とりあえず待ってましたが、今日は都合で書けませんので
そのうち中間ストーリー投下します】

171 : ◆yKq8LTZGSw :2014/04/29(火) 01:18:04.37 0
【お世話かけます
お二方にありがと様です】

172 :名無しになりきれ:2014/04/29(火) 08:30:37.86 0
>>168
平日休みの職業なんていくらでもいるんだが

173 :名無しになりきれ:2014/04/29(火) 08:36:59.48 O
その言い方だとニートを疑うわ
悪いけど

174 :名無しになりきれ:2014/04/29(火) 15:47:54.78 0
そこまでして人をニート扱いしたがるおまえこそニートっぽいな
ネットじゃニート連呼する奴がニートってのはよくあること

175 :名無しになりきれ:2014/04/29(火) 16:06:43.28 0
ポエムはさっさとペルソナ進めろや

176 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/01(木) 22:43:26.13 0
【多分明日投下できたらします
書ける人は進めてもらっておk】

177 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/03(土) 02:05:22.57 0
【すみませんリアル事情で無理でした
また機会を見て投下します】

178 :名無しになりきれ:2014/05/03(土) 12:59:49.45 0
もう投下しなくていいよ

179 : ◆6RCpx7Z3.o :2014/05/03(土) 13:37:18.40 0
参加したいのですがよろしいでしょうか?

180 :名無しになりきれ:2014/05/03(土) 13:46:09.92 0
参加しないほうがいいよ

181 : ◆UsT/FxRYy2A1 :2014/05/03(土) 14:41:35.04 0
>>177
【了解です。こちらはひとまず待機してますね】

182 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/03(土) 22:51:50.06 0
>>179
【乱入でもどうぞ
歓迎します】

183 : ◆6RCpx7Z3.o :2014/05/04(日) 01:29:40.14 0
>>182
【ありがとうございます
導入を書き次第タイミング測って投下させていただきます】

184 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/05(月) 19:57:05.62 0
>「レグルス。あなたの持っている剣、少しの間だけ私に貸して下さらない?
 私の力のことは極力内緒にしておくべきでしょうし、かと言って何も武器を持っていなくてはきっと不審がられてしまうもの」

席に戻ると、レグルスはやや焦点の定まらないような目でアガーテに向き直った。
普段の生活とは考えられないぐらい、この短時間で色々なことを考えてしまったからだろう。
疲れているのだ。
「あ、あぁ…剣、か。俺はお前の剣のようなつもりだった…んだがなぁ。
まあいい、これは元々予備用のものだ。好きにすると良い。
時間があったら、戦い方は後でお前に教えるから」

そう強気に答えたはいいも、ときおり背中の槍の位置を確認したりと、
レグルスは大分落ち着きのない様子だ。やはり、何かが急に変わった、そんな気がしたのだ。

食事が気が付くと大分減っている。ヘンリーもなかなかの食いっぷり、何より
遠慮なく体に似合わない量を食べているルーサーだろう。アガーテの食がいつもより細いのが気がかりだった。

ドアの方を見ると、マルコシアスが女二人を連れて早くも帽子を外し、外へ出るところだった。
ウェイターの仕事を切り上げ、宿で女でも抱くつもりだろう。
怪我をしてからの彼は、どこか悪い意味で荒んだような性格になっていた。自暴自棄になっているというか。

「街を出るか。暗くならないうちに、少しでも進もう」
レグルスは街を出る前に道具屋に立ち寄った。陽を見ればだいぶ落ちはじめているのが分かるが、
松明などの夜用冒険用品は多少はそろえて置いた方が良いだろう。
ルーサーが何を持っているのかも分からない。
そういえばヘンリーの姿が見えないが、何か忘れ物でもしたのだろうか?

そのとき、街の自警団員たちが、慌しく動いているのが見えた。
「ゴードン男爵の家で火事があったそうだ!」
街の奥様方もその慌しさに、普段の会話が少し途切れる。
レグルスは火事程度ならば、と特に気にする様子はなかった。兵士側も大きな動きは取っていない。

ふと、街の入り口方向から、フードを着た女が現れた。
つい目に入ったのは、その美しい外見からである。
人目で教会のものと分かる紋章入りのフード付きの服に、
長身で金髪、真っ白な肌、そして艶かしい体のラインに一瞬目を奪われたが、
アガーテのことを考え、すぐに向き直った。

日はすっかり落ち始めている。
「少しでも街から進んで、安全な場所で野宿を取ろう」
アガーテ、ルーサーを伴ったレグルスは街から一歩を踏み出そうとした。

185 :名無しになりきれ:2014/05/10(土) 22:04:49.04 0
5日以上書き込みないって悲しい

186 :名無しになりきれ:2014/05/11(日) 00:37:33.55 0
だな
動こうか

187 : ◆yKq8LTZGSw :2014/05/16(金) 03:01:25.65 0
【ええと、どうしましょう】

188 :名無しになりきれ:2014/05/17(土) 23:08:03.41 0
あきらめろ 試合終了だ

189 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/18(日) 01:53:33.44 0
続き書けたら書ける人からどうぞ

190 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/24(土) 21:07:36.38 0
「アァァ…」
オルフェンの宿の狭い部屋の中で、男と女2人が絡み合っていた。

男の名はマルコシアス。病み上がりとはいえ、常に「女を愛する」という能力においては
ずば抜けたものがあった。
彼は酒場で誘った冒険者の女をそのまま二人とも宿に誘い込み、
そこで自慢の性技を披露していたのだった。
ベッドに腰掛けた彼は一人の女を上に跨らせ、もう一人の女を棍棒のような腕で
抱きかかえるようにして愛撫していた。
「おぉぉ…」
「アァァァァーー!!」
女に今夜5回目となる精が放たれるが、なおもマルコシアスの欲望は盛り返し、
女の中でそれを暴れさせながらもう一人の女と深々とキスをした。

そこに突如、鍵がかかったいたはずの扉が開け放たれた。
「お、お前は…フィリス!?」
現れたのはオフィーリアだった。ドアの前で腰に差した剣を抜く。
「…」
あまりの状況に、「下劣な男」とは聞いていたが、これほどとは思わなかったので、
唖然としたが、すぐに冷静になろうとした。
「待てって。俺は忙しーんだから」
マルコシアスは余裕の表情で女から逸物を抜くと、オフィーリアを制して後ずさりしながら、
剣と鎧の方へと向かった。女たちを後ろに庇いながら、
女たちは半分放心しているのか、這ったままマルコシアスの足や腰にしがみつく。

「分かった。その汚いモノをさっさとしまいなさい。勝負しましょう」
蝋燭に照らされたマルコシアスは、筋肉の塊のような全裸姿に、なおも反り返る巨大な逸物が
何ともいえない威圧感を出しており、一瞬怯んだが、余裕のマルコシアスが動き出す前に動きに出た。

191 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/24(土) 22:03:21.00 0
「馬鹿…な…!」
消えかかろうとしている蝋燭に照らされ、その場の状況が映し出される。

まるで狂人のように大きく目を見開いたオフィーリアの前にあったのは、
4つに分断された女2人分の死骸と、うつ伏せになり、ぐったりとしたマルコシアスだった。
鎧も大剣も、さきほどの位置から動いてはいない。周囲にはおびただしい血液が飛び散っている。
オフィーリアは先手を打って、右腕を鞭のようにしならせてマルコシアスの動きを奪ったのだ。
女たちの助命を懇願するマルコシアスを無視し、一方的にオフィーリアは甚振った。

「アハハハハッ!弱い!弱すぎる、あのマルコシアスが!
この男に私は侮辱されたというのか…!」
「…」
マルコシアスの首、背中、腰に再び伸びた腕から剣が突き刺される。
さらに血が噴出し、動かなくなったのをオフィーリアは確認した。

マルコシアスの体を伸ばした右腕で勢い良くひっくり返し、仰向けにすると、
彼の肉体はときおり痙攣し、股間のそれは未だに反り返っていた。
「まだ、生きているなんて…」
あまりの生命力、生への執着に、オフィーリアは思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
「この男は既に屈服した。これほどの肉体、私だけのものにしなくては…!」

筋肉の塊のような血を流した瀕死のマルコシアスを抱え、延命措置すら行わずに、
そのまま転移魔法石を使い、「教会」の拠点へと移動した。
宿の主人が騒音で駆けつけた時、残っていたのはマルコシアスの荷物と、
おびただしい量の血液と四つの肉の塊だけだった。

192 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/24(土) 22:40:38.66 0
いつの間にか居なくなっていたヘンリーを諦め、レグルスはアガーテ、ルーサーを連れて
拠点へと向かおうと思ったが、さすがに3人で拠点を攻めるのは無茶があると考えたレグルスは、
たまたま酒場で見かけた冒険者の3人と組み、交渉も成立したので、計6名で出発した。

女連れで宿に向かうマルコシアスを見かけたが特に気にせず、なるべく明るいうちに
街を出て、少しでも拠点へと近づくのが賢明だと、レグルスたちは判断した。
しばらく行くと完全に日が落ちてしまったので、6人は野宿をする安全な場所を見つけ、
そこでキャンプをした。
意外にも、男4人、女2人の話は盛り上がり、楽しい食事もでき、就寝へと入った。

レグルスは、ルーサーを他の3人の冒険者に任せ、アガーテを特別配慮で離れた位置でレグルス1人で護衛することにした。
まずはアガーテの仮眠である。予想以上に、アガーテは疲れていたようだった。
「アガーテ、随分疲れてるみたいじゃないか。これでもどうだ?街でよく効く疲れが取れる薬だそうだ」
寝る前に飲む栄養剤のようなものだとアガーテに伝えると、それを彼女は飲み干した。

それは睡眠薬入りだった。アガーテが熟睡したのを確認すると、まず、レグルスはアガーテを持ち上げた。
意外に重い。むっちりしているからだろう、レグルスは心拍数が上がるのが自分でも分かった。
何とか持ち上げ、別の5人に気付かれないよう、凄い勢いで走り百メートルほど移動した。

レグルスはアガーテに気があった。無性に不安になったレグルスは、アガーテを自分のものにしたいと、
直感的に思っていたのだった。何が不安に駆り立てるのかは不明だが…
まず、レグルスはアガーテに覆いかぶさると、髪を撫で、唇にキスをした。
長く、深く、非常に熱い口付けだった。レグルスの興奮が昂ぶる。
さらにレグルスは槍を置き、鎧を脱ぐと、アガーテを脱がせ、下着姿にした。
そして両手で乳房を思い切り揉みしだき、下着の上から嘗め回した。
それだけでは飽き足らなかった。ついにアガーテの下着が脱がされ、大きな乳房が露になる。
レグルスはそこにしゃぶりつくと、乳首を転がし、さらに秘部へと指を入れた。
「あ…」
そこでアガーテは自分の異変に初めて気付いた。
うすぼんやりした意識の中で見たのは、自分を蹂躙し、犯そうとするレグルスの姿だった。
「レグルス、やめて…」
ようやく辛うじて頭を起こし、レグルスに拒否反応を見せると、レグルスは焦ったのか
勢い良く地面に押し倒して衝撃を与え、さらに下着をビリビリと破いた。
いよいよレグルスの雄としての本能が露になる。
這いずろうとするアガーテを殴り、後ろから抱き着いて乳房と秘部を弄くり回すと、
ぐったりとしたアガーテを尻目についに欲望の塊を解き放とうと服を脱ぎ始めた。
「お前が好きなんだ、アガーテ!メチャクチャにしてやる…!」
勢い良く服を脱ぎ、下半身を露にすると、アガーテを仰向けにして肥大化したモノを宛がおうとした。
「メチャクチャに… え…?」
レグルスの内股には彼がアガーテに渡した、剣が突き刺さっていた。
彼は冷静さを見失い、護身用の剣ごとアガーテを運んでしまったのだ。
内股を狙ったのは股間への攻撃が外れたからではない。アガーテなりに、彼を元に戻したかった。
彼を「男」として好きだったからこそ、やり直したいという気持ちからの一撃だった。
「うぁ、ああああああああっ!!!!」
レグルスはあまりの深手にだらしなくへたり込み、その隙にアガーテはそのまま
睡魔と闘い、這いずるようにしてその場から逃げ出した。
レグルスの目に映ったのは、散らばったアガーテの服と、内股に刺さった自分が託した剣、
そして、だらしなく垂れ下がっていく、自分のモノだった。
レグルスは一瞬の欲望が致命傷へと繋がり、その夜失血により命を失った。

この出来事は、アガーテにその後もトラウマを植えつけることとなった。

193 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/24(土) 23:01:22.60 0
マルコシアスは、「教会」の拠点内で目覚めた。
肉体は以前にも増して筋肉隆々としており、血管が浮きで、肌は黒々と光っている。
明らかに「人ではない何か」になってしまっていた。
マルコシアスの意志には、少なくとも、今のところは「オフィーリアに従え」ということだけが
インプットされていた。それ以外の記憶は何もない。
喋ることすら許されなかった。

この日、マルコシアスはオフィーリアとともに拠点を出、そのまま王国の要人を殺しに向かった。
要人は護送中で、当人1人と、妻と娘が2人、兵士数名が護衛についていたが、
まずマルコシアスが前に出て全ての攻撃を受け、オフィーリアがその後ろから残りを片付けるといった寸法で
あっという間に任務を全うした。
さらに、適度にオフィーリアが弱らせた妻と娘2人を、マルコシアスは本能の赴くままに犯した。
この一連の行動は、マルコシアスにとって至福の行動パターンであり、
マルコシアスにこれ以上にない快感を与え、さらなるオフィーリアへの忠誠心を募らせた。
マルコシアスの精力は無尽蔵だが、彼がある程度満足そうな表情を浮かべたあたりで行為を止めさせ、
そのまま「壊れてしまった」3人の首をオフィーリアは刎ねた。

そして「教会」の拠点へと戻った。
マルコシアスは薄暗い部屋で、オフィーリアを抱いた。いや、オフィーリアに抱かれていたと言った方が自然だろうか。
オフィーリアはネブカドによって薬物依存に陥っており、既にまともな判断ができなくなっていた。
そういう意味で自分の欲望を満たすモノが欲しかったのだ。
オフィーリアは既にネブカドと半ば強制的に肉体関係を持っていたが、オフィーリアにとってそれは望まぬものであり、
そのことへの裏返しが、マルコシアスに抱かれることだった。
彼にとっては捕虜の3人はできれば欲しい「玩具」であったが、それはオフィーリアにとって
非常に都合がよろしくない。だから排除されたのだ。
マルコシアスの肉体は実質死んでおり、人間の肉体ではなかったが、皮肉にも股間だけは人間の頃の本能を残していた。
彼はただ本能でオフィーリアを愛撫し、子種を大量に放出した。
オフィーリアはこの奴隷にうっとりとし、「あの時殺さなくて良かった」と心から思うのであった。
最高の肉体同士は、一晩中交わり続けた。そして、どちらからともなくぐっすりと眠りについた。
オフィーリアは狂っており、マルコシアスは何の意志もなく、ただ本能にのみ支配されていた。

【一章、完】
【続きが書きたい方はここに続けてお願いします。どうぞ】

194 :名無しになりきれ:2014/05/24(土) 23:03:00.13 0
age

195 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:26:47.55 0
最低だな
ピンクに帰れよ

196 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:27:01.18 0
次はここか
誰か新ダークとか立ててくんないかな

197 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:27:01.87 0
ここが次スレか

198 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:28:04.05 0
TRPG系総合情報交換所【浄化槽】
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1401017212/

次スレ

199 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:30:18.93 0
乱立乙

200 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:30:56.95 0
>>196
立てたぞ

【第三期】ダークファンタジーTRPGスレ【新規始動】
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1401017341/

201 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:31:10.37 O
前スレ>989
だから丸ちゃんは文章力もたいしたことなくて
単独で進行ひとつできない下手くそって言ってんだけど機能性文盲?
文章力のたいしたことなさでいえばポエムの巣のペルソナ参加者全員より下
自慢のエロールにしても語彙力も表現力もエロチャ厨のリプレイ以下の筆力

202 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:32:20.15 0
>>201
いくらなんでもマルコシアスに嫉妬し過ぎw
実際評価されてんだからいい加減認めろよ文才ないカスちゃん

203 : ◆yKq8LTZGSw :2014/05/25(日) 20:35:50.31 0
【質問ですが、GMさん的にはこのスレを続ける予定はありますか?】

204 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:37:42.37 0
ダークでやれダークで

205 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:37:46.12 O
ごめん嫉妬できる要素がない
ウケミン相手に進行できない時点でポエムのがまだマシだよ
巨乳TRP、中世TRPのときと同じようなエロール擁護同僚叩きの自演乙

206 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:38:46.03 0
>>203
どの面下げて出てこれるんだよ

207 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 20:43:12.54 0
>>203
消えろ糞荒らし

208 :◇/tCkX7nVYM:2014/05/25(日) 21:30:17.27 0
【規制されてしまったので代行しています すみません
>>203 あなたはそれを尋ねる前に謝らなければならないことがあるでしょう
まずそれが何かわかりますか?】

209 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 21:35:46.18 0
お前は母親かよw
気に入らないことがあるなら具体的に言えば?
察してチャン気持ち悪いです

210 :◇/tCkX7nVYM:2014/05/25(日) 21:38:56.02 0
【人を荒らし扱いして何様のつもりですか?
荒れの元になったのはマルコシアスさんです】

211 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 21:43:41.80 0
代行依頼してるスレはどこよ?
話はそれからや

212 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 21:43:50.58 0
>>210
コテ出せや糞ルーザー
お前はどこまでもやることが屑以下だな

213 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 21:44:33.48 0
ちょwwwwwwwあほすぎるwwwwwwwwwww
荒し自作自演ひどすぎワラタwwwwwwwwwwww

214 : ◆yKq8LTZGSw :2014/05/25(日) 21:57:49.72 0
【なんだか判断に困るので数日待ちますね
GMさんだったらスミマセン】

215 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 23:31:36.82 0
近いうちに批評書くんでシクヨロ

216 :名無しになりきれ:2014/05/25(日) 23:56:27.52 0
はい

217 :名無しになりきれ:2014/05/26(月) 01:06:50.97 0
ウケミンの奴ら
今始まった新ダークの2人目の奴見てみ?
こういうのを「原動力」ってんだよ
用意した舞台に乗っかって話を進める
こんな奴が最低でも2人以上いないと物語が動かない訳
できれば参加する奴は全員こうでないとな

218 :名無しになりきれ:2014/05/26(月) 02:14:25.04 0
船頭が多けりゃ船が山にのぼるけどな
山が枯れ木で賑わうよりはマシかもしれんが

219 : ◆/tCkX7nVYM :2014/05/26(月) 21:50:44.09 0
>>203
【ないです】
【そのつもりだったのでレグルス、マルコシアスを死亡させました】
【レグルスに関しては殺す理由が無いので無理やりああいう形にしました】
【一応、第二部第一章が終わって、第二部第二章からストーリー・設定を引き継げる仕様にしたので】
【どなたでも続き書いてもらって結構です】
【切り上げた理由は主要キャラのFOです、以上】

220 : ◆yKq8LTZGSw :2014/05/26(月) 23:09:48.03 0
>>219
【了解です、お疲れ様でした】

221 : ◆d4zpUsapbE :2014/05/27(火) 00:05:55.18 0
>>220
これからどうするおつもりですか?

222 :名無しになりきれ:2014/05/27(火) 10:04:33.87 0
おう

223 :名無しになりきれ:2014/05/30(金) 11:40:48.17 O
\(^O^)/

224 :名無しになりきれ:2014/05/30(金) 11:44:35.88 O


225 :名無しになりきれ:2014/05/30(金) 11:53:37.71 O
オワタ

226 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 02:30:56.69 0
マルコシアスの死体はどうなるの?

227 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 09:17:24.94 O
グール達の餌になりました。

228 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 09:38:57.30 O
焼肉パーティー

229 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 09:40:16.81 0
しかしレスが上級者レベルなのは確か
あの過激なエロ描写もその美点の前では霞と消える

230 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 10:04:55.86 O
童貞

231 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 10:12:03.91 0
あれが上級者って

劣等生でも愛読してんの?

232 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 15:34:20.06 O
鼻欠けを抱き宿主となった男、マルコシアス。
「女は自らの奴隷」と吐き捨てる。
弄ばれた女達はその身を朽ちらせ死に至る。

233 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 15:35:43.54 O
つまるとこマルコシアスは梅毒。

234 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 15:42:45.17 O
えーと…TRPGのスレ?だよな?

235 :名無しになりきれ:2014/06/01(日) 15:47:15.71 O
ここはマルコシアスを褒め称え、神と崇めながら罵倒するスレです

236 :名無しになりきれ:2014/06/04(水) 23:06:47.95 0
批評

総評…1ターン目までは良い流れ、FOと最強厨の跋扈で終了


マルコシアス…85点 順調な滑り出しを作る
今回も並外れた文章力と構成力、原動力を見せた。
さらに物語のスムーズな進行のためにサブキャラを追加するという離れ業も見せる。
ただし、ルーザー対策が多少問われる部分ではある。
崩壊の主要因であるヘンリーのFOについては避難所ありでも防げなかったと思われる。
また、最後に暴走したため、多少減点はするが、次に繋がる良い締め方はできている。

アガーテ…70点  できるキャラハン、ヒロイン足りえた実力
優れたヒロイン力、物語・設定構築力を持つキャラハン。合格点といえるだろう。
また、FOについては マルコシアス→アガーテ→マルコシアス の繋ぎがあったため、
ヘンリーとルーザーに責任が発生し、不問となる。マルコシアスと並ぶ惜しい人物。

ヘンリー…15点 FOでスレを終了させる
設定は凡庸。文章も普通のウケミンといった予想。
即FOしたあたりから、残っても碌なことにはならなかっただろう。
ルーザーが嫌で抜けた可能性もあるため、ルーザーよりはマシな評価。クズだが。

ルーザー…10点 最強厨、スレを崩壊させた要員の一人
設定も荒らし寄ろ。文章は悪くはないが、絡むターンの1回目で登場人物の弱みを握ると同時に
的の追尾までしてしまうというとんでもない最強厨ぶりを出す。
かなりの不評を買い、スレ崩壊の原因を作った癌。

以上、マルコシアスとアガーテ、そしてマルコシアスで終わった新章ハード第2部第1章
使える奴が2人いても濃厚な最強厨と突然のFOの併殺打でTRPGは終わってしまうという悪例。
マルコシアスのシナリオ構成力と引き付ける文章力は参考になるので、今後TRPGをやる上では参考にしたい。

237 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 07:53:38.13 O
ハード

238 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 10:25:54.06 O
ワイルドだぜぇ

239 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 10:33:18.69 O
モヒカンが闊歩する世紀末ハードファンタジー

240 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 10:44:29.74 O
生き残るために

241 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 10:50:15.48 0
ダークが盛り上がってるのにヘビーが盛り上がらないのは納得が行かない
ここは現役シナリオライターの俺様がストーリーを考えなきゃならんようだな
素人なんかにゃ書けない極上設定を用意してやるかろ待ってろ
あと、下手糞は参加お断りなんでそこんとこ超よろしこ
プロフで俺が下手だと判断したヤツは徹底スルーするのこと

242 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 11:16:33.99 O
目が死んでる

243 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 11:20:15.66 O
ぼくがかんがえたさいこうのすとーりー

244 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 11:38:15.42 O
風が吹けばスカートがめくれて、運転手が余所見して事故る。
突っ込まれたコンビニからエロ本が飛ばされて少年の前に落ちる。
少年はそのエロ本をこっそり持ち帰り、テスト前にも関わらず読みふけりました。
隅々まで逃さないで一字一句全て暗記して終いには少年は神になりました。
神は新しい世界を創り皆にスカートとパンツをはかせました。
神は世界に風を吹かせました。
とても穏やかな顔でした。

245 :名無しになりきれ:2014/06/05(木) 12:15:28.47 O
けらま〜ご

246 :名無しになりきれ:2014/06/09(月) 23:40:22.52 0
>>244
最後の3行がダメ
やり直し

添削終了

247 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 12:33:07.79 O
あのくたらさん

248 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 12:39:18.24 O
堅あげポテト

249 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 13:37:37.77 O
ぱりぱり

250 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 14:03:14.60 O
私には腕がない。脚もない。
目も耳も…いや、私には身体がない。

水溶液に満たされた脳管の中で私の脳は漂っている。

251 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 21:07:34.48 0
>>250
エロがない
0点

252 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 22:40:48.14 O
俺のちんこがボルケーノ

253 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 22:55:10.32 O
マルコシアスの巨大な尻肉をつかんでゆっくりと菊門に自らの分身を押し入れた。

254 :名無しになりきれ:2014/06/10(火) 23:37:40.79 O
菊座からこぼれ出る白濁粘液

255 :名無しになりきれ:2014/06/11(水) 00:19:10.85 O


256 :名無しになりきれ:2014/06/11(水) 00:31:46.34 0
>>253
その分身がマルコシアスの括約筋によって千切られ、血しぶきを上げながら地面に落ちる
(マルコシアスはホモが大嫌いだった)

257 :名無しになりきれ:2014/06/11(水) 01:11:41.59 O
男と触れ合い交じり合ううちにほだされてゆくマルコシアス。

258 :名無しになりきれ:2014/06/11(水) 01:29:16.21 O
二人の男が激しく愛し合う。

「愛してるぜ」
「俺もだ」

筋肉がぶつかり合う音と男達の低いうめき声が響き渡る。

259 :名無しになりきれ:2014/06/11(水) 07:16:05.87 O
エロい男の巣窟

260 :名無しになりきれ:2014/06/13(金) 08:03:56.67 0
文章下手だなお前ら

261 :名無しになりきれ:2014/06/17(火) 17:06:24.87 0
天を向いて屹立する男根が情欲を滲ませて月明に妖しく光ります
マルコシアスのこめかみは激しく脈打ち割れ鐘のような耳鳴りが内耳をみたしていくのでした
欲望を開放しろ 欲望を満たせ
矛は鞘におさめるものだ 矛は鞘におさめねばらなぬ
獣欲を宿した若い血潮が奔流をなして体内をかけめぐり出口を求め荒れ狂います
こらえ切れなくなった若人の手が荒々しく袴を引き裂き少女の体を地面に叩き付けました
その動作にか弱き乙女へのいたわりは欠片もありません あるのは欲望を満たそうとする獣の本能だけでした
枯れ落ち葉の上むきだしになった少女の下半身は夜目にも青白く
若桐のようにすんなりと伸びる脚の付け根に二枚の花びらが織り成すあざやかな亀裂ばかりをいとおしく感じるのでした
これのみが渇望をなぐさめる安息のしとね と
「もうがまんできん!ルーザー!おれは前からお前のことが好きだったんじゃあ!」
力任せに割られた少女の股に男の体が強引にねじこまれあざやかな花にいま肉の矛がつき立てられようとしています
むごたらしい狼藉から目をそむけるように月が厚雲の後ろに顔を隠しふと暗闇が訪れました 
そのとき一陣の烈風が男女の間を吹き抜けます 二人の体はバネのように弾かれて別れました
雲が風に流れ再び月明りが山中の景色を隈なく照らします
地べたに尻座りになったマルコシアスのかかとのあたりに転がるものがなにか それは赤黒い肉の棒です
「ぎゃー鬼じゃ鬼じゃ鬼のやつがー」絶叫がしじまをやぶり山々をおどろかせました
マルコシアスは股間を血に染めながら泡を吹いてひっくりがえりました

262 :名無しになりきれ:2014/06/18(水) 00:04:36.10 0
>>261
70点

まあまあ良いぞ

263 :名無しになりきれ:2014/06/18(水) 16:44:44.15 O
マルコシアスとヘンリーがともだチンコしてる。仲がいいのね

264 :名無しになりきれ:2014/06/18(水) 16:55:07.09 O
立ったー!立った〜!!
クララの後ろでヒグマが立ったぁっ!!!

265 :名無しになりきれ:2014/06/22(日) 16:21:26.04 0
もっと面白いの頼む

266 :名無しになりきれ:2014/06/25(水) 07:37:21.24 0
ハードってまだ支持者いるの?

267 :名無しになりきれ:2014/06/25(水) 08:49:12.95 O
マルコシアスが見てる

268 :名無しになりきれ:2014/06/25(水) 10:44:00.28 O
超見てるよな

269 :名無しになりきれ:2014/06/25(水) 10:45:07.60 O
ガン見

270 :名無しになりきれ:2014/06/26(木) 22:28:07.67 0
今何人見てる?

271 :名無しになりきれ:2014/07/11(金) 22:36:24.15 0


272 :名無しになりきれ:2014/07/13(日) 08:55:04.61 O
じゃあ俺も

273 :名無しになりきれ:2014/07/13(日) 08:56:30.95 O
俺も俺も

274 :名無しになりきれ:2014/07/13(日) 15:58:08.41 O
見てるよな

275 : ◆/tCkX7nVYM :2014/07/17(木) 03:30:56.85 0
とりあえずここでハード復活宣言
ストーリーも完全一新でハードな展開で行こうと思う
これから参加したいと思う人、遠慮なくどうぞ
ちなみに避難所の作成も検討している

276 : ◆/tCkX7nVYM :2014/07/17(木) 03:31:29.86 0
【キャラ紹介テンプレ】

名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
職業:
属性:
性格:
利き手:
魔法:
特技:
装備品:
所持品:
髪の毛の色、長さ:
容姿の特徴・風貌:
趣味:
将来の夢(目標):
簡単なキャラ解説:

277 :名無しになりきれ:2014/07/17(木) 20:15:34.06 O
久しいなマル子。

278 : ◆/tCkX7nVYM :2014/07/17(木) 23:26:13.62 0
名前:「馬上の王者」グスタフ・グレイボルグ
年齢: 23
性別: 男
身長: 196
体重: 90
スリーサイズ:
種族: 人間
職業: 傭兵
属性: なし
性格: 豪快で快活・そして女好き
利き手: 「黄金の」右
魔法: 多少は武器にこめることができる
特技: 馬上槍
装備品:馬上槍「爆龍槍グレイボルグ」
所持品:さまざま
髪の毛の色、長さ:茶色で癖毛で長い
容姿の特徴・風貌:長身のイケメン。筋肉もかなりの量である。
趣味:残党狩り
将来の夢(目標):あらゆる武術を極める
簡単なキャラ解説:多少のユーモアを持った傭兵。馬上での戦闘を得意としている。
         女好きで「夜の馬上王」の異名も持っている。


さて、このキャラを主軸にしたいが、いかがか?
参加者募る
随時開始する

279 :名無しになりきれ:2014/07/24(木) 03:56:40.29 0
たまげるほど絡みたいと思わない…

280 :名無しになりきれ:2014/07/24(木) 20:28:30.03 O
てか、スレ潰し行為しといて「再開するから参加したい人来て!」とか募集かけて人が来ると思ってるのか…。

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