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キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所

1 :ジェンタイル ◆SBey12013k :10/12/19 05:57:19 ID:???
キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1291987200/


こちらのスレの避難所です
板お借りいたします

2 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :10/12/20 01:40:22 ID:???
避難所乙です。

3 :ローゼン :10/12/20 21:23:17 ID:???
避難所乙です。
最近はまってて影響を受けたと思われる動画をこっちにひっそり貼るw
光と影の力を分かち合った生き別れの双子の弟が姉を探しに行く話らしいでーす。
影響を受けたっていってもその部分だけです。

ttp://www.youtube.com/watch?v=98jmPpsAbAY

でもあれれ? 2番の後半あたりから別の重なり方で見えてくるような気がするぞ!
ねえジェン君w

4 :ジェンタイル ◆SBey12013k :10/12/20 22:59:41 ID:???
私は歌う!俺は戦う!
守る為に!壊す為に!

進む道は同じでも、求める結果の異なる二人!
こういう平行線で二律背反な思惑と人間ドラマ大好物です!うちのスレも期せずしてこんな感じで感無量です

5 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :10/12/31 16:46:05 ID:fgsaPwdH
>4
その通り! 少年のいる世界を支えるために必死に歌い続ける少女と
その宿命から少女を解放するために世界の仕組みを壊そうとする少年の物語なのです
相思相愛なのにやってる事は真逆!

イオナズンの元ネタだよー

面接官「特技はイオナズンとありますが?」
学生 「はい。イオナズンです。」
面接官「イオナズンとは何のことですか?」
学生 「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
学生 「はい。魔法です。敵全員に大ダメージを与えます。」
面接官「・・・で、そのイオナズンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生 「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「敵全員に100以上与えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
学生 「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」
面接官「いいですよ。使って下さい。イオナズンとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生 「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」

6 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/01 00:05:01 ID:???
みんな!あけましておめでとう!
今年もよろしく!良きなな板式TRPGライフを!

7 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/01 00:15:57 ID:???
あけましておめでとう! 今年もみんなで盛り上げていきましょう!

8 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/01 00:39:05 ID:???
あけましておめでとうございます!!

なな板・創発板とそこに生きる全ての人たちの繁栄と栄光と永盛と無病息災と無事故無違反と無遅刻無欠席を祈って!

9 :ハマタ ◆bF.iPWufdo :11/01/01 19:46:09 ID:???
うわ、もう年明けもうてるやん・・・


10 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/03 13:17:38 ID:???
【アク禁きたみたい。代理投稿をお願いします】

>>242>>244>>246
私達は隕石の落ちた場所に到着した。
調査団の人達が集まって、隕石やその余波によって生まれた鉱石を調査している。
私の頭は元の姿に戻したし、鼻から出たコードも引っ込めたので、初対面の人達に変な人とは思われないだろう。

>「なんだこの赤い鉱脈のようなものは」
>「新種の石ですね…」
私も赤い鉱石の欠片を拾い、マジマジと観察する。
これと似たようなものを、私は受け継がれたクウラの記憶で知っているような気がする。

>「ここが例の隕石の落ちたっていう山脈か。石のことはよくわかんねーし、早速ハムの人と合流しよーぜ」
>「あそこ? うわっ、なぜに一大エンターテイメント都市!?」
私はローゼンの視線の先を見ると、確かに都市が有った。
しかし、空に浮いている。
私は都市型の宇宙船と見た。
都市型の宇宙船の入り口辺りにある電光掲示板に、猿の芸がやっていると言ったことが書かれてる。

「都市のことよりも、まずはジェンタイルの言っている人物を探すとしよう。
ほら、葉巻を吸っているあの男ではないのか?」
私は隕石の欠片に葉巻を押し付けている男を指差した。

11 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/03 13:27:26 ID:???
>10
完了だよー

12 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/03 13:29:30 ID:???
>>11
代理投稿ありがとうございます。

13 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/04 22:13:46 ID:???
【NPCを含めて9人もいれば、野球をせざるを得ないと私は思います。代理投稿もお願いします】


>>248->>255
私の予想通り、葉巻を吸っていた男がジェンタイルの言っていた人物だった。
ローゼンは話の展開を知らない者達のために、今までのあらすじを語る。

>「だ、誰ですの?この人ら……ちょ、1人明らかにドラゴンボールの
>フ○ーザですやんか……」
一人の男が私を間違えやがった。

「違う……私はフリーザの兄の作り出した機械生命。
メタルクウラだ」

>「やぁやぁ旅人達、よく来たね。ローティアスはこの先で待っているよ。相手をして、そして負けてやってくれ。
>君達はいい具合に弱っちそうだからね。彼女に悪役としての自信を付けさせるには丁度いいかなと思ってね」
またローティアスの先輩の悪魔がやってきた。
負けてやってくれとふざけたことを言っている。

>「それに乗れば空中都市のど真ん中、ショーのステージに飛んでいける。素晴らしいショーを楽しみにしているよ。はっはっは」
悪魔が魔法陣を出した。
明らかに罠に見える。
しかし、ジェンタイルと葉巻の男が魔法陣に飛び込んでしまった。

「ちっ、これでは行くしかないではないか!」
私も魔法陣に飛び込む。
周囲の景色が変わり、気がついたときには、私達は野球場に立っていた。
観客席には生体反応の無い猿達が着席している。

「ほう、私達が戦っても相手にならないと言いたいのか、あの悪魔は」
確かにローティアスと直接戦っても、奇跡が起こらない限りは敗北確定だ。
悪魔にしても、未就学児達がスーパーサイヤ人と戦うようなものを見ても、つまらないと思ったのだろう。

「だが、私は野球なんてやったことが無いぞ。
ジェンタイルよ、お前はやったことがあるのか?」

14 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/04 22:20:35 ID:???
>13
完了っ

15 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/04 22:27:26 ID:???
>>14
ありがとうございますっ

16 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/06 02:55:23 ID:???
【代理投稿をお願いします】

>>259-267
>「野球……まさか! じゃんけんをして負けた方が脱いでいくというアレか!?
>光の精霊よ、どうか僕に未来を見通す力を……!」
なにっ!野球とはそんなルールだったのか!
私はハマタからユニフォームを受け取って、イソイソと着る。
私は服を着る習慣などは無いのだが。

>「って、それじゃメタルクウラどーすんだよっ!?」

「安心しろ。私はもうユニフォームを着ている。」
ズボンは尻尾が邪魔で履けないので、上だけだがな。

>「うきー!(粗末にした代償を払えー!)」
生体反応の無い猿達が天高く舞い上がり、私達に向けて鋭い爪を振り下ろす。
私の体を猿の爪では引き裂くことはできなかった。
私のメタルボディが甲高い音を立てて弾き返す。
私が弾き返した猿を巻き込むように、コックが猿をハンマーで殴り飛ばして他の猿にぶつける。
そして、ひとまとめに倒れた猿達の四肢をコックは素早く砕くのであった。

「見事だ」

>「ぐへへ…後ろは見るもんだぜお嬢ちゃん」
私は声のした方を見た。
メルフィが刃で貫かれていた。
幼い命が消える。
私は、怒った。

>「だったら後ろも見えなくしてやんよ。――なあ、メタルクウラ!」

「あぁ、そうしよう。
こいつらが見るのは地獄だけだ。
私は……俺はどんなに泣いて許しを乞おうが容赦はしない」
たまにはこの震える熱き魂を、クウラの残した忌むべき冷酷無慈悲な衝動に委ねるのも良いだろう。
俺を怒らせたこいつらに罪がある。

俺はクウラの能力をベースに作られている。
奴が俺達を操る時に使いやすいようにするためだろう。
故に、能力の強弱は別にするとして、クウラや奴の一族ができることは大抵はできる。
できないのは、変身ぐらいだ。

俺はメルフィを貫いた賊に手のひらを向けると、賊の体を宙に浮かす。
運の悪いことにジェンタイルに目を潰されていなければ、最後の光景を見ることができたのにな。
十分な高さに上がったので、向けた手を強く握りしめる。
ボンッと良い音で、賊は木っ端微塵に爆発した。

「はっはっはっは、汚い花火だったな」

17 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/06 03:07:53 ID:???
完了です!

18 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/06 03:11:23 ID:???
>>17
ありがとうございます!

19 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/06 21:19:51 ID:???
ほいっ。本人が書いたからといって別に公式絵ではない。

http://www36.atwiki.jp/lightfantasy?cmd=upload&act=open&pageid=34&file=%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3.gif

当初は男装なら当然描写するまでもなくショートカットだと思ってたんだよね
でも某所でロング説が出ててそれもアリか!と思ったのでちょっとだけ長くなったw
この絵柄でこれ以上長くしたら普通に女にしか見えなくなるから仕方がない!

20 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/06 22:23:03 ID:???
髪長けれどもイケメンは不変!
FF7から(?)連綿と続く美形の系譜!

21 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/06 22:34:47 ID:???
>>20
それツンツンヘアーやん! ツンツンは嫌だー!www
FF9のジタン君みたいなのならおk

あれ? もしかして主人公側じゃなくて敵役の銀髪美形の事かな?
クジャとかドキドキしちゃうよね!
あれは女顔っていっても色気全開のお兄様だからなー
少年と描写される程の童顔だと少々無理がwwwいやでもそれもアリのような気も

22 :名無しさん :11/01/06 22:37:26 ID:???
何故そこまで来てセフィロス回避・・・

23 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/06 22:39:49 ID:???
>>22
はっはっは、セフィロス様もかっこいいけどやっぱりクジャ派w
どこがいいって? そりゃあ変態なところだ!

24 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/06 22:50:45 ID:???
FF9髄一のイケメンはスタイナー様主に精神的な意味で……

25 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/06 22:54:57 ID:???
え、ジタン君だろJK! エンディングの彼最高だったわー!

って何でFF語り合ってんだwww

26 :名無しさん :11/01/06 23:06:11 ID:???
全ての美形系邪気眼の原典だからじゃないかw

27 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/07 10:45:56 ID:???
【代理投稿をお願いします。私はFFはジャッジガブラスが好きですよ】

>>269->>278
ローゼンの魔法により、虚構の空間はその真の姿をローティアスと共に露わにされる。

>「こいつの願いは世界を滅ぼすこと。私はこいつの願いをかなえるためにそこにいる。お前たちに恨みはないけど、願いを邪魔するというなら容赦はしないよ」
ほう、やっとこいつの目的が判明されたな。
ジェンタイルやローゼンを操ろうとしたローティアスのことを考えれば、わざと全てを憎むように仕向けたとしか考えれん。
メルフィに関わる事件の全ては奴の仕業か。

>「リンク!」
メルフィの遺体は化け物の口に吸い込まれ、化け物は活動を開始する。
化け物は背中からエネルギー波を放出する。
極太の奴を、数えるのもめんどくさくなるくらいに。
そのエネルギー波の内の一本が俺達を狙ってくる。
俺は情けないことに終わったと思ってしまった。
今までのローティアスに騙された奴から奪って培ったであろう膨大な力。
その数百分の一程度でさえ、俺達の戦闘力を軽く超えている。
しかし、俺達をコックが命を賭けて守ってくれた。

>「まあ頑張れ。応援してる」
コックよ、お前の言葉と意志を確かに受け取らせてもらった。
俺達は進んでいく、ローティアスへ続く道を。

>「ここは俺に任せて先に行け、って状況でもねーけどさ」
>「俺の分まで殴ってやれとは言わねーよ。願わくば――俺が殴る分、残しとけよ?」

「任せておけ。
この俺がお前でも殴れるように、奴を同じ土俵に立たせてやる」
いくら化け物の足下を進もうとも、ローティアスはいない。
ジェンタイルは俺とローゼンに魔法を掛け、空へと飛ばす。
化け物の上まで飛び上がった俺達は、ローティアスを探したが、化け物の上にすらいない。
おそらくは、奴は化け物と同化したのだろう。

「ローゼンよ、俺は今から最強の一撃を放ち、化け物は俺が始末する。
この一撃で俺のエネルギーは切れる。
ローティアスのことは任せたぞ。
ジェンタイルと二人で思い切り殴ってしまえ」
俺は右腕を高々と天に向かって指差し、指の先に超々特大の太陽のごときエネルギー球を作り上げる。
予備エネルギー炉も含めた俺のエネルギーの大半だ。
それを俺は化け物に向けて解き放った。

「宇宙の塵になってしまえ!!」

28 : ◆bF.iPWufdo :11/01/07 20:24:37 ID:???
代理完了だぜ

29 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/07 20:30:49 ID:???
>>28
代理投稿をありがとうございます

30 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/08 12:25:12 ID:???
皆さん好みが渋いですねwww  僕はFF12ならラーサー『お前美少年なら何でもいいんだろ!!』

>ジェン君
勝手にエピソードを捏造させてもらいますた。
最初に自分の家を燃やしちゃったというところから連想したんだけどどうかな〜。
5年前から公式に男とか石鹸が死因の1位とかのステキ設定のお返しですw

31 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/09 03:28:03 ID:???
いつもローゼンちゃんいじりにはお世話になってます!
すごくいじるのが楽しいキャラクターなのでついついいろいろと戯言を付け足しちゃうんですよね

ジェン君のエピソードもっともっといじってもらえると嬉しいです!下着のくだりなんかも実に彼らしくて好きです
そこに乗っかってさらにエピソード付け足したりとかするのも楽しそうなので、すごく有り難いです

32 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/09 05:18:59 ID:???
【代理投稿をお願いします】

>>281->>288
俺のオレンジ色の超エネルギー球、クウラより引き継がれた必殺技、スーパーノヴァは化け物には通用しなかったようだ。
勿論、ローティアスの奴も出てこない。
これではジェンタイルやローゼンに顔向けができない。
やはり、クウラの数百万分の一しか戦闘力がない俺では、力量差が遥か上の化け物を倒すのは無理なのだろうか。

>「せいぜい同士討ちでもしているがいいわ」
化け物の足下から闇の球体が現れ、球体から稲妻が俺の体に絡みつく。
俺は……私は、戦意を無くした。
私には敵が存在しなくなり、全てが愛すべき味方にしか見えない。

「不毛な戦いなど止めて、私は家に帰る」
幸いにも瞬間移動できる程度のエネルギーは残ってる。
帰ってエネルギーを蓄えなければ。

ピシュンとローゼンの母親の気を探り、ローゼンの家に私は現れる。
ローゼンの母親から私受けの濃厚な本を受け取り、ローゼンの家から出た。
家に戻るまでの道中を貰った本を読みながら帰る。
そして、私の家は寺フォーミングされていた。
流石の私も唖然とする。
中に入ってみれば、坊主が念仏を唱えていた。寺だから。
しかし、念仏には意外な効果があった。
私の切れかけていたエネルギーが再充填され、沸々と闘志が沸いてくる。
念仏にはローティアスの闇を祓う力があったのだ。
さすがは僧侶と言ったところか。
私は寺と化した私の家に住んでた坊主達と、ローティアスがこの村に現れた後に目覚めたという、これまた私の家に住んでいるサイヤ人を連れて、再び瞬間移動で戦場へ。

「さぁ、坊主達よ。私の家にまだ住んでいたければ念仏を唱えるのだ」
ジェンタイルの隣に現れた私は、一緒に連れてきた坊主達に指示を出して、念仏を唱えさせる。
念仏の効果は光の者達の加護に、闇の者達を祓う力に変わる。
そして、私にできることはもう無いと考えて、私は本の続きを読み始めた。

「むっ!ジェンタイルめ、大胆に私を攻めおって……」

33 :通りすがり :11/01/09 05:36:34 ID:???
>32
いってきました。

34 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/09 05:40:00 ID:???
>>33
代理投稿ありがとうございます

35 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/10 00:32:24 ID:???
>31
良かった〜。実は弄るのも弄られるのも大好きです!
『お前が言うと変態っぽいわ!』
失礼な! 超純情な僕のどこが変態だというんだ!?

生き残りたい、生き残りたいのフレーズはこれの影響w
ttp://www.youtube.com/watch?v=cYEq2GO9o0o&feature=related
『むしろ”恥ずかしい物語”というワードがローゼンにピッタリ!』
おいこら、僕のどこが恥ずかしいんだ!?

法案施行されたらヤバイですねw
我らのスレには常に全裸の未就学児がいらっしゃる……!

>ブロリーさん
いらっしゃい! よろしくねー!

36 :ブロリー ◆2PXf7.MIV2 :11/01/10 01:32:10 ID:???
よろしくお願いします・・・

37 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/11 03:05:10 ID:???
>>36
いらっしゃい!よろしくです!


書きこもうとしたら妙なエラー吐いちゃいまして書き込めません
どなたか代理投稿をお願いできますでしょうか!


↓ここから↓

>>292
よろしくお願いします!


>>289>>290>>293>>294


>「ああ、君となら……やれる!」「とうっ!」
ローゼンが頷き剣を携えて特攻する。その姿はさながら流星のようで、俺にはやっぱりちょっと眩しかった。
再び目を細めていると、傍に濃厚な気配が出現する。
>「さぁ、坊主達よ。私の家にまだ住んでいたければ念仏を唱えるのだ」
「うわぁっ!?メタルクウラ、お前どこ行ってたんだよ!」
坊さんの集団を引き連れた鋼の偉丈夫。
ついさっきまでローティアスと超人バトルをしていたはずなのに、いつの間にか地上に戻ってきていた。
ローゼンといいこいつといい、まったくせわしない奴らだぜ。だけどそういう忙しさは嫌いじゃねー。
>「むっ!ジェンタイルめ、大胆に私を攻めおって……」
「アッー!そ、その本は在りし日のローゼンの馬鹿が描きくさった薄い本!なんで今それ出した!?」
ちなみにメタルクウラ総受け。なんでこいつ常に薄い本携帯してんだよ……。
コピー本はページ数のわりに嵩張るから裁断スキャンでデータ化しとけってば!いろいろ捗るぞ!

>「括目してもとけよ? 僕の最高にカッコ良いところをなあ!!」
「お前もかーーっ!?」
かちゅぜちゅ悪いなどいつもこいつも!俺も「パンツ食った」を「パン作った」とよく間違えられるけど。
うん、出汁が効いていて大変美味しゅうございました。
>『「ウルトラノヴァ!!!!!」』
ローゼンの輝剣が、その身体が、一矢の槍となり化物の身体を貫く!
ヒビから中にぶち込まれた超圧縮の魔力は浸透し、そして大爆発を起こした!
まるでアスファルトに根を張った花。いかに堅牢を誇る装甲とて、内部からずたずたに引き裂かれれば意味を成さない。
勝負は決まった。粉砕された魔物の残骸が滝のように降る中、ローゼンはゆっくりと落ちてきて着地した。
天女みたいだった。

>「見てた? 今の! ……あれ?」
「ああ。最高にかっこ良いでありま――っでーっ!?」
ローゼンの服が襤褸切れのようになっていた。かなりの範囲の布が燃え散り、中の白すぎる肌を晒している。
あーそうかこいつ男装の為に結構無理な着方してたからなー肌自体はアスパラみてーに白いんだよなー。
って現実から目を逸らしてる場合じゃねー!いや目は逸らしてないけど!ガン見することになっちゃったけど!
……不覚にも、ちょっとドキドキしちゃったじゃねーか。
>「あぁああああ……!」
「ふ、不可抗力ダヨ!」
>「アホジェン! ちゃんと制御しろ! 裸で何が悪い!」
「目に悪いだろーが!」
目に毒っつーか。言うほど豊満ボディーじゃねえけど。
俺はどっちかっていうと胸より全体のラインに魅力を感じますからねー。大変結構じゃないでしょうか。
いやマジすいませんでした。おっかしいなあ、ちゃんと制御したはずなのに。

38 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/11 03:05:38 ID:???
<<――力が欲しいか!?>>
お前かぁぁぁぁ!?このタイミングで出てきたってことは、どっかで少年誌展開を満たしたってことで。
つまり"お色気シーン"!こいつ、本編にあまりにも色気がないから自分で作りにきやがった!
どんだけ性にアグレッシヴなんだよ、精霊の癖に。

<<吾が対価は少年誌的展開なり>>
うんそれは分かってるから二度も言わんでええわい。
<<もしくはいかがわしい内容のZIPファイルでも可>>
安ーーっ!もうお前四大精霊でもなんでもねえよ!ただのエロい悪霊じゃねーか!
<<法案が可決されちゃった也。都庁燃やしたい也>>
郷に帰れよ!田舎ならまだ条例届いてねーぞ!

>「ブ、ブロリー……です。」
「おー、俺はジェンタイル。契約精霊の名のもと悪法条例と戦う聖戦士だ」
メタルクウラの連れてきたサイヤ人(?)はおどおどと自己紹介する。
ブロリーねえ。条例に抵触しそうな名前ですこと。さてさてサイヤ人も出てきた事だしあのセリフを言っちゃおう。

>「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」
まだまだ、もうちょっとだけ続くんじゃ。ってな。
ローゼンが光の衣を纏う。視覚干渉魔法……それってつまり、モザイクだな!?
>「お前は何者だ? 何が目的だ?」
ローティアスの声がする、紫の水晶。おそらくこれが奴の本体。
つきつけられた剣の先で、怪しい光を放っていた。
「俺も一つ聞きたい」
炎精霊を抑えこみ、"リンク"を解除し、身ひとつで接近。
意味があるわけじゃない。ただバトルパートはもう終わりだ。こっからは、交渉パート。
刃の折れた者と同じテーブルに着く上で、勝手に燃やす可能性のある精霊は邪魔になる。
俺はまだ、ローゼンみたいに精霊と完全よろしくやってるわけじゃないからな。あくまでビジネスライクの、僚機的立ち位置。
だからこっからは言葉だけが武器の適格を得る。ローゼンがこいつの刃を折ったのなら、――俺はこいつの心を折る。

「正直さあ、お前はもう詰んでるだろ。ここにいる全員に、お前を逃がすつもりはない。逃げらんねーぞ、もう。
 だから俺から質問だ。嘘偽りなき魂で答えろよ。――お前、俺と"契約"する意志はあるか?」
世界を滅ぼす救うとか、どうでも良い。俺は世界を"変えたい"だけだ。こいつとは致命的に食い違う、平行線の思想。
こいつは誰も救わない。俺も誰も救わない。その一点だけにおいて、俺たちは交差する。
「ここでお前を消したって、多分第二第三のお前が生まれるだろー。お前が死んで空いたポストに、別の誰かが埋まるだけだ。
 そこで提案。俺と契約しろ。お前を殺さないまま、俺の中に飼ってやる。……先住民がいるから仲良くしろよ」
ローゼンはメルフィちゃんにとっての最良を選んだ。じゃあ俺は、ひとつローティアスにとっての最悪を選ぼう。
ひいては悪魔全体の不利益。将棋の盤面から駒をひとつ、永遠に除外するの如き試み。言ってみれば人質的な?
これはプライド折れるぜー。だって悪魔の癖に、人間に飼われるわけだからなぁぁ!

忘れがちかもしれないけれど、俺は本来悪サイドの人間なんだよ。世界を変えるのはいつだって、悪役の仕事と決まってる。
――世界を守るのは、ローゼンがやってくれるからな。


↑ここまで↑

39 :名無しさん :11/01/11 03:22:24 ID:???
多くの鯖が死亡してるらしい。
しばらく様子見だね。

40 :名無しさん :11/01/11 08:50:07 ID:???
>37-38
復活してたんで行ってきた

41 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/11 12:10:55 ID:???
【代理投稿をお願いします。>>36こちらこそよろしく】

>>292-294>>300>>301
ローゼンの必殺技が炸裂し、化け物はついに倒れた。
ローゼンに私は、「裸族の世界にようこそ」と言ってやった。

>「ブ、ブロリー……です。」
無理矢理連れてきたこのサイヤ人が、おずおずと自己紹介をする。
きっと何が何だか分かっていないだろう。

「私は宇宙の帝王のメタルクウラだ。
これを見ておけば、私達の関係が分かる」
私はブロリーに読んでいた本を渡した。

>「どうやら、願いがかなう間もなく、怪物は死んでしまったようね」
>「お前は何者だ? 何が目的だ?」
ローゼンがローティアスの正体である、紫色の水晶に剣を突きつけて質問する。
ジェンタイルはローティアスと契約をしたがっている。
私は……

「先手必勝!」
ローティアスがジェンタイルに対して何か言う前に、ローティアスをサッカーボールのごとく蹴り上げた。
宙を舞ったローティアスを追尾するために飛翔し、追いついたら叩きつけの両手を組んだハンマーパンチを振り下ろす。
ここまでは手応えがあった。
私は地面に叩きつけられたローティアスに、エネルギー波を連続して放つ。


42 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/11 19:26:06 ID:???
>41
行ってきたよん。裸芸人のよしみで!?

43 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/11 21:15:33 ID:???
>>40
ありがとうございます!

44 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/11 21:20:49 ID:???
>>42
代理投稿ありがとうございます

45 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/12 01:37:13 ID:???
ちなみにメルフィちゃんが止めた理由は特に深くは考えてないんだよー。
直前まで融合してたから情が移った、ぐらいしか。

46 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/13 01:39:40 ID:???
ローティアスさん本当にお疲れ様でした!

47 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/13 03:14:42 ID:???
【ローティアスさんお疲れ様。代理投稿をお願いします】

>>304-310
ローティアスは死んだ。
色の抜けたローティアスであった水晶をパワーレーダーで計測しても、眼球は爆発しない。
反応もしない。
私が地に降りた時には、その形すら失われる。
おそらくは、二度と復活しないことだろう。

>「よーお前ら、随分と勝手なことしくさったな。もう少しであいつの世界征服計画乗っ取れたのによー」

「ふんっ、お前がまた馬鹿なことをするのを予防してやっただけだ」

>「まあそれはのちのち議論するとして、とりあえずプロローグ終了ってことで打ち上げでもするか!かに将軍で良い?」

「私はそれでかまわないが……」
サイヤ人のブロリーとこの人数で行ったなら、とんでもない金額になりそうだ。

>「メルフィちゃんも来るだろ?そんで打ち上げが終わったら、いよいよ湖畔村へ向けて出発だ」
メルフィという名を聞いて、私は辺りを見回せば、いつの間にか蘇っていた。
連れてきた坊主達が私に向けて一斉にサムズアップする。

「ブロリーよ、一緒に来てもよいが、お前はあまり食べてはいけないからな」
私はブロリーに忠告した。
しかし、効果は無いだろう。
サイヤ人だからな。

48 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/13 07:10:13 ID:???
>47
いってきました!
ごめんねー、気付かずに順番が逆になってしまった。

49 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/13 07:43:23 ID:???
>>48
代理投稿ありがとうございます
特に矛盾点とか無いし、大丈夫ですよ。

50 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/14 02:15:26 ID:???
【代理投稿をお願いします】

>>313>>316>>318>>320>>321
ローティアスの先輩悪魔がジェンタイルに呼ばれてやってきた。
そして、その正体はなんと驚くことに石鹸コックだったのである。

>「やっと ようじがおわったのですね。それはよかった。それでは わたしのじまんの
>じんにくりょうりを たんのうしてください!
>……と言う訳で、ご一緒させてもらうよ。なに、別段悪さをしようと言うつもりはないから安心するといい」

「おい、料理に石鹸が入ってないぞ。
それでも石鹸悪魔としてのプロなのか?」


>「というわけでみんなお疲れさんでしたっ!今日は大先輩のオゴリだからじゃんじゃん食おうぜ!
>そして飲んで歌って楽しく愉快に痛快に一夜限りの夜通しオールナイトだっ!」
場面は変わって宴会場。
先輩悪魔が奢ってくれるらしい。

「良かったな、ブロリーよ。
私達の手持ちではお前に食わせる分は無かったが、遠慮せずに食べるがよい」
ブロリーに声をかけた後、私は生ビールを一気飲みして、マイクを取る。

「まずは私が最初に摩訶不思議アドベンチャーを歌わせてもらう」
そして、私は立ち上がって歌おうとしたのだが、流れてきたBGMは般若心経だった。
ついてきた坊主達よ、そんなに私を仏門に入れたいのか?
そして、お経を唱えながら私の後ろで踊るな。

51 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/14 19:43:22 ID:???
>50
完了!
またドラゴンボール仲間が増えたねw

フリーザさんいらっさいw

52 :フリーザ ◆8oZd5aHWLg :11/01/14 19:45:15 ID:???
すみませんね、兄さん被ってしまいましたよホッホッホ

よろしくお願いします

53 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/14 20:47:20 ID:???
>>51
代理投稿ありがとうございます。

>>52
こちらこそよろしくお願いします。

54 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/01/15 16:24:19 ID:???
先日、ここの存在を知りまして
何か顔を出すタイミングを出すタイミングを逸してしまった気がしますけど
おまけに色々と難のある輩ですけど、よろしくお願いします

55 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/15 19:09:22 ID:???
>>54
よろしくおねがいします!

56 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/15 19:43:51 ID:???
>54
よろしくお願いします大先輩!

避難所がスレの途中に貼ってあるからすぐには気付かない人が結構いるかも。
次スレになるまでは時々避難所を貼ったほうがいいかもしれないね〜。

57 :名無しさん :11/01/15 21:07:28 ID:???
ヲチャはこっちに引っ越し推奨?

58 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/15 21:10:14 ID:???
【代理投稿をお願いします。>>54今さらですが、こちらこそよろしくお願いします】

>>322>>324->>332
私は今、猛烈に驚いている。
死んだはずのフリーザ達が生きていて、この店を経営していたからだ。
この世界では生き返ることは普通のことであり、フリーザ達がこの世界で生き返っていても、別におかしいことではない。
しかし、誰が何の目的でフリーザ達をこの世界で生き返らせてしまったのだろうか?
遠い地球で父親のコルドと共に死んだはずのフリーザ達を。
いや、フリーザなどはどうでもいい。
最悪なのは、あいつが、クウラさえもが生き返ってしまった場合だ。
もしも、クウラが生き返っていたのならば、私はどうすれば良いのであろうか?

>「お、お客様!!ようこそ当店へ!!わたくしめが店長のザーボンでございます!!」
>「へ、へへ!!フリーザ様の前だからってカッコつけやがって……」

「貴様ら、私の顔を忘れたとは言わさんぞ。
本職の方はどうした?
こんな道楽をしている暇があるのならば、さっさと星の一つでも潰してきたらどうだ?
だから、フリーザ軍はスラッグとかと言う輩にも侮られているのだ。
聞こえているのだろう、そこにいるフリーザもな」
私はフリーザの部下二人の前に出て、フリーザ達に話しかける。
戦闘になったならば、私はドドリアにすら負ける程の力しか無い。
しかし、フリーザ達の情報は欲しい。
みんなは後ろで馬鹿騒ぎをしているだろうが、私はそんな気にはならなかった。

「ここで話し込むのも問題があるな。
店の奥に行くぞ」
私は店の奥にフリーザ達を連れて行った。

59 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/15 21:22:35 ID:???
>57
それがいいと思うんだよ!
某チャロゼみたいに本スレで雑談もやる方式もあったけど
読みにくくなっちゃうしこっちではIDも出るしねー。
ジェン君はどう思う?

>58
完了です!

60 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/15 22:26:49 ID:???
大賛成です雑談こっちでやりましょう!

61 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/15 22:28:46 ID:???
>>59
代理投稿ありがとうございます

>>57
個人的な意見は雑談は雑談所で。

62 :フリーザ ◆8oZd5aHWLg :11/01/15 22:29:37 ID:???
>>54
よろしくお願いしますよ、悪役の知識が豊富な御方で楽しく拝見しておりますよ

63 :名無しさん :11/01/15 23:03:44 ID:???
確かに代理投稿依頼や連絡が埋もれちゃいけないな。
なな板には
「なな板でないスレについての雑談は千夜の雑談所へ」
って言ってくることにしようか。

64 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/15 23:27:25 ID:???
【代理投稿お願いします】

>>334
クウラがどう思うかは分からないが、私には悪趣味だと思える部屋に招き入れられた。
私はソファーに腰をかけて、フリーザの話を聞く。

>「随分と腑に落ちないという顔をされていらっしゃいますねぇ。
>分かりますよ、ええ。何故私達が生きているのか。
>何を隠そう、ドラゴンボールのお陰です。そしてトランクスとか言っていた
>サイヤ人と地球人の混血の使っていたタイムマシン。
>この2つを使い、私は復活したのです。
>さ、ワンイをどうぞ。オッホッホッホ」

私は注がれたワインを一口飲み、頭の中を整理した。
何でも願いが叶うというドラゴンボール。
クウラはそれを眉唾物として、全く信じていなかった。
フリーザはドラゴンボールを狙ってナメック星を侵略し、不老不死を手に入れようとした。
その際に部下が全滅させられて、フリーザも瀕死の重傷を負ったのも、クウラがコルド経由で聞いている。
そして、復讐の為に地球に行きコルドと共に殺されて、その報告を受けたクウラが一族の誇りを汚した者達を討伐しに行き、返り討ちにあった。
何年か経った時に私達が製造されて、私達をクウラが操り、他星のエネルギーを搾取しながら、地球を目指した。
しかし、道中に寄ったナメック星人の星で奴らに出会い、クウラは死に、私はその呪縛から解放された。

「ドラゴンボールの噂などは信じていなかったが、その姿を見る限りでは真実のようだな。
タイムマシンというのも興味がある。
しかし、誰がお前を生き返らせたのだ?
親父殿か?いや、親父殿も死んでいるんだったな」
ここが一番の問題である。
ギニューのような忠臣が生き返らせようと奮闘したならば、まだいい。
ローティアスのような輩が、フリーザ達の組織力を利用しようと考えているならば、厄介だ。

65 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/15 23:41:15 ID:???
>63
その方がいいかもね! すぐ隣にあるし!

>64
完了!

66 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/15 23:46:47 ID:???
>>65
代理投稿ありがとうございます

67 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/16 19:36:13 ID:???
【代理投稿お願いします】

>>336
>「あんな役立たずのパパはもう必要ありませんよ。あぁ、そうでしたね。
>私がここにいるのはあの御方のお陰ですよ。ええ、彼には随分と
>お世話になりました。タイムマシンを使って私を呼んでくれたんですからねぇ。
>地獄にいた私と、超サイヤ人になれなかった孫悟空を殺せた未来の私。
>この2つが融合したのが、現在の私です。」

世の中は不思議なことで満ち溢れているな。
死者蘇生があったことも驚いていたが、違う世界の自身と融合とは。
どうやって融合したのかを聞いてみようと、私は思っていたが、フリーザはスカウターを弄る。
これは、バレたか?
いや、地獄に行っていたのならば、死んだクウラと出会っていてもおかしくはない。
最初からバレていたかもしれんな。

>「貴方は、本物の兄さんでは無いようですねぇ。どうやら、機械化された
>体のようです。それにしても、何故あのような戦闘力の低そうな連中と
>つるんでいるんですか?仮にも貴方は我が偉大なる一族の1人。
>悪い事は言いませんよ、私と共にこの星のドラゴンボールを探し出し
>野望を叶えようじゃありませんか……」

とんでもないプレッシャーが私を襲う。
さすがはフリーザと言ったところか。
しかし、私だって意地がある。
友を馬鹿にされたままでは終わらない。

「確かに、現在の私を含めて戦闘力は高くない。
私は本体のクウラの数百万分の一の戦闘力しかない。
だが、奴らは宇宙でも稀に見る特殊な技能を持った存在だ。
精霊と言う存在を知っているか?
精霊は永劫の存在とされ、奴らはその精霊とコンタクトできる。
その精霊の力を借りて、奴らは不可思議な力を起こすことができるのだ。
例えば、死者を蘇生させることとかな」
普通の魔法でも死者を生き返らせることは可能だがな。

「私は精霊の調査をし、可能ならば精霊を捕縛して、精霊の力を持つ私達を量産するつもりなのだ。
そして、私は不老不死への到達も、永劫の存在である精霊が絡んでると睨んでいる」
はっきりと言おう。
適当なことを言っただけである。

「すまんな。私はドラゴンボール集めよりも、こちらを優先する」

68 :名無しさん :11/01/16 20:24:41 ID:???
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/231.html
ローゼンさんのイラストここにupさせていただきました
事後承諾ですいません

69 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/16 20:26:05 ID:???
本スレのID:xjFc25ceさん、代理投稿ありがとうございます

70 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/16 21:11:41 ID:???
ジェン君が大事なシーンなのに僕は何をしているんだ!? 我ながらひどすぐるwww

>68
わーい、ありがとう!

>69
はいどういたしまして〜。

71 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/17 00:28:44 ID:???
かに将軍サイドと大先輩サイドのギャップがww


というわけで勇者パーティからoutしました!
ジェンタイルはこれから湖畔村経由で王都へ向かう予定なので、メルフィちゃん関連のイベントでまた合流すると思います

72 :名無しさん :11/01/17 01:07:17 ID:???
交流にならないなな板民だけど不定期参加してもいいですか?
某本家不定期参加の方のような失踪状態にはならないと思うけど
このスレ流れが速いから時々シーンから抜けちゃうと思うんですよね

73 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/17 21:03:56 ID:???
>>72
是非お願いします!
大歓迎です!

74 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/17 21:31:52 ID:???
>>72
さあ早く天麩羅を揚げてくるんだ! 君は美少年か!? 
それとも美少年と見まごうほどの美少女か!?
『それを言うならテンプレでしょ! この変態の言う事は気にしないでください!』

75 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/18 01:20:09 ID:???
【代理投稿をお願いします。>>72歓迎するよ】

>>340>>341>>342
>「兄さん、貴方のお仲間が1人。いや、2人ですかねぇ。
>この場を離れたようですよ。いいのですか?大切な仲間を引き止めなくて。
>しかしその精霊とやらは興味がありますねぇ。私も調べてみましょうか。
>それでは私はこの辺で。また、お会いしましょう。飲食業は忙しいんですよ・・・ホッホッホ」

「うむ、また機会があれば会おう」
フリーザは退出した。
私は急いでパワーレーダーを起動させると、確かにジェンタイルの戦闘力はこの場から離れた場所にあった。
石鹸悪魔であるローティアスの先輩の反応も、ジェンタイルの隣にある。
私達に黙って出ていくとしたら、私は怒ってやる。

>「ヤバイ、ヤバイよ! トイレどこ!? 漏れる漏れる!」
偶然にもローゼンがやってきた。
急ぐことになりそうなので、わざわざ迎えに戻らなくていいのはありがたい。
私はローゼンの肩を触り、共に瞬間移動した。
たどり着いたのはジェンタイル達の目の前。

「私はお前の道を見させてもらうと言ったはずだ。
どの道を行こうとするのかはお前の勝手だ。
だが、私に黙って行こうとするのは許さん。
お前の義務は、世界を変えて行く姿と結果を私に見せることだ」

76 :名無しさん :11/01/18 01:53:09 ID:???
>>75
完了ー

77 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/18 01:59:16 ID:???
>>76
代理投稿ありがとうございます。

78 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/01/18 02:36:22 ID:???
72です。
美少年でも美少女でもなくてすみませんがよろしくお願いします。
敵側の数が多くて普段と違う雰囲気になりそうで楽しみです。

79 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/01/18 02:42:54 ID:???
おや、トリップが本スレと一致してませんね。
何か間違えたかなあ…気にしないで頂けると助かります

80 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/18 03:02:29 ID:???
>78
敵側だけどよろしくねー!
ガチムチアニキかいっwwwジェン君に手を出したら許さんwww

このコピペが妙に真理を突いてて面白くて好きw
こりゃー僕には悪役出来んわけだわ! いつも怒っているだけは違うけどw

正義の味方の特徴

1 自分自身の具体的な目標をもたない
2 相手の夢を阻止するのが生きがい
3 単独〜小人数で行動
4 常になにかが起こってから行動
5 受け身の姿勢
6 いつも怒っている


悪玉の特徴

1 大きな夢、野望を抱いている
2 目標達成のため、研究開発を怠らない
3 日々努力を重ね、夢に向かって手を尽している
4 失敗してもへこたれない
5 組織で行動する
6 よく笑う

81 :名無しさん :11/01/18 22:01:10 ID:???
本スレのあれは痛いなぁ
マジで何考えてるの?w

82 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/01/19 01:26:52 ID:???
導入で力つきて遅くなりましたが、コイントス(違)の結果湖畔村の方に着きました。
適度に合流しようと思いますのでよろしくお願いします。

83 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/19 02:08:10 ID:???
ガッチーさん、遅くなったがよろしくね。

84 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/19 03:57:12 ID:???
ガッチーさんよろしくお願いします!
ちょっと現実世界が忙しくなってきたので本スレはもう一日ほどお待ちください!

>>80
そのコピペ座右の銘にしてます
カッコ良い悪役を書きたいなあと常日頃から思ってるんです

85 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/01/19 14:02:15 ID:???
弁解の余地もねえです!
すいませんでした!

>>81
本当にやましい魂胆はないのです
ただ谷間を挟んだ所に足場があって、自分がジャンプすればそこに届くかな
みたいな。挑戦してみたくて、その衝動が抑えられなかったのです

86 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/19 23:40:58 ID:???
【代理投稿お願いします】

>>349>>355>>358
>「うわちゃあ、バレちゃったか。ちゃんと書き置きしといたんだからそこは察して行かせてくれよ!
>……決意とか、もう鈍らせたくねーんだよ」
私は書き置きなんて見ていなかったがな。

>「いつかボコってやる! 覚悟しとけ!」
ローゼンが受験のことを持ち出してまで引き止めていたが、ジェンタイル決意は固い。
引き止められないと悟ったのか、ローゼンは噴水の中に入って先輩に啖呵を切った。
小刻みに震えているのは怒りからだろう。

>「つーわけで、あばよローゼン、メタルクウラ。お前らと過ごした何年間か、楽しかった。愉快だった。
>次会うときは正真正銘の敵同士だ。だから、これを最後の馴れ合いと決める」
私とジェンタイルは拳を合わせた。

「いいだろう。
私は貴様の最大にして最凶の宿敵として、何度でも立ちふさがってやる。
さらばだ、親友。そして、また会おう宿敵」

ジェンタイルは悪魔と共に去っていった。
私はまだ噴水に浸かっているローゼンを抱きかかえて引っ張り上げ、瞬間移動の態勢に入ろうとした。

「ん?ふふふ……まるで盛大なお漏らしをしたみたいだな、ローゼンよ。
それで思い出したが、トイレは大丈夫なのか?」

>「なんやねん?ムカつく顔やなぁ」
>「浜田さん、人のこと言えないと思うんですけど・・・」
>「・・・・・・。」
気がつけば同行していた傭兵部隊がこの場に来ていた。

「私達は旅館に戻るが、お前達はどうするのだ?
私に触れていれば、瞬間移動で一緒に連れて行ってやるぞ」
傭兵部隊にそう言って、私はメルフィの気を頼りに瞬間移動で戻った。

87 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/19 23:58:11 ID:???
>86
完了です!

88 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/20 00:07:45 ID:???
>>87
代理投稿ありがとうございます

89 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/21 01:24:53 ID:???
【代理投稿お願いします】

>>365->>367
私はローゼン達を引き連れて、かに将軍まで戻ってきた。
メルフィの気を頼りにしていたので、私は部屋に出ると思ったが、外に現れた。
こんな夜遅くなのに、店の前で一人でメルフィは立っていた。

「何をしているのだ?」
私は見えない何かと会話していてるローゼンを横目に、メルフィに聞いた。
寂しかった、と帰ってきた。
私は涙目になっているメルフィを無言で抱きしめる。

「すまなかった……」
思えば、両親や故郷、ローティアスを失い、メルフィの心は不安定になっていたのだろう。
ローティアスの敵であった私達を、一人で待っているくらいだ。
メルフィは少しでも見知った人の温もりに抱かれていたかったのだ。
彼女の心は孤独に耐えられなかったのだろう。

「もう、寂しい思いはさせんさ」
私はメルフィをお姫様を扱うように抱っこして、部屋に戻ると、メルフィと一緒の布団で寝た。
一緒に寝ているメルフィは私の鋼の体を強く抱きしめる。
私は、そんなメルフィを優しく抱きしめた。

90 :板尾 :11/01/21 02:23:45 ID:???
完了したんで1000円下さい

91 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/21 07:21:55 ID:???
>>90
代理投稿ありがとうございます
つ〇×1000

92 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/22 09:46:46 ID:???
すいません、どうしてものっぴきならない現実世界の都合で、一週間ほどお休みを頂いてもよろしいでしょうか
その間のイベント進行については、ジェンタイル無しで、あるいは適当に動かして進めて頂けると幸いです

93 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/22 12:21:59 ID:???
>92
うん、がんばれー。ちゃんと留守番しとくから気にすんな!

もしかして本スレ内で言ったらいけない事を言っちゃったかなあと心配なんだよ!
だとしたらごめんね!
なにせリスニングが始まる前の世代だから(!?)もう疎くなっちゃったよ!

94 :名無しさん :11/01/22 12:55:11 ID:???
>>92
きみ従士じゃないか?w

95 :名無しさん :11/01/22 12:56:54 ID:???
まっさかあ☆

96 :ハマタ ◆bF.iPWufdo :11/01/22 15:07:11 ID:???
>>92
わかったで。待ってるからな

97 :名無しさん :11/01/22 18:17:05 ID:Lro5GrVj
リスニングって何年前からだっけ?

98 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/22 19:00:55 ID:???
>>94
従士? いいえ、ただの村人です。

>>97
王国歴2006年からだよ!
ゆとり世代には諸説あるけど丁度リスニングが始まった学年から下をゆとり世代とする説が一番有力なんだよね!

まあそんな事はどうでもいいのだ。
よく見るとこの調子で行くとジェン君不在中に本スレの容量がなくなるw
1スレ使い切るのが超早いwww

99 :名無しさん :11/01/22 21:23:08 ID:Lro5GrVj
土日のうちに次スレ立てといた方がいいね

100 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/22 22:03:32 ID:???
なんだ? なぜ皆の視線がこっちに集まる!?
これでどうだーっ! やっぱスレタイにジェンスレは外せないでしょう!

スレタイ
【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!2

本文
【なりきりネタなんでもあり板】通称なな板から来てはや2スレ目。

『キャラクター分担型リレー小説』とは参加者各々が自分のキャラを作成して持ち寄り、共通の世界観の中で物語を綴っていく形式だッ!
通常のリレー小説や合作小説との違いは、『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCとだけ』という点で、GMと呼ばれるスレの進行・まとめ役がいたりいなかったりする。
弊板では『TRPG』あるいは『TRPS』といったタイトルで楽しんでいるこのキャラクター分担型リレー小説を、他板交流の一環として貴板で展開中!

前スレ キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1291987200/l50

キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1292705839/l50

なりきりネタなんでもあり板
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

なな板TRPGまとめWIKI「なな板TRPG広辞苑」
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/

なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」(※更新停止)
http://verger.sakura.ne.jp/top/tougou.htm

101 :名無しさん :11/01/22 22:30:26 ID:???
>>100
ソレダ!異議なし異議なし

102 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/22 23:09:05 ID:???
【代理投稿をお願いします。>>100テンプレ乙です】

>>375>>376
私はメルフィがぐっすりと寝た後、スリープモードに入って、機能の大半を停止させる。
起動の予定は朝の7時だ。

>「うわあああああああああああああああああ!!」
私はローゼンの悲鳴を聞いて、機能を緊急起動させた。
パワーレーダーを作動させ、外敵がいないことを確認。
時刻は6時を過ぎた程度。
私は起き上がると、ローゼンの方を見た。

>「大丈夫? ……お兄ちゃん」
>「メルフィちゃん……ええ子やー! すぐお父さんお母さんの所に帰してあげるからね!」
メルフィがローゼンのことを心配して、ローゼンは感動をしているようだ。
まぁ、私やジェンタイルのような変な子くらいしか寄ってこないのだ。
まともなよい子の反応に感動してしまうのも仕方がない。

「お姉ちゃん……大丈夫?また、死んじゃったの?」
私は普段出さないような声を出して、ローゼンに甘えるように聞いた。
メルフィは私の顔を見て、唖然としていたが、ギャップに萌えたのだろう。

「おふざけはここまでにして、これからどうするのだ?」
私は寝ている者達を叩き起こして、全員に聞いたのだ。
坊主達は私の家を乗っ取り、私を仏として奉りたいらしい。

「私は極東に行ってみたい。
あそこは蘇生をしないと、極東の旅人達に聞いたことがある。
ジェンタイルの考えている世界に一番近いと思って、私は行ってみたいのだ」

103 :板尾 :11/01/22 23:18:30 ID:???
完了したんで1万下さい

104 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/22 23:38:42 ID:???
>>103
代理投稿ありがとうございます

つ1万

105 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/23 00:31:36 ID:???
>101-102
よーし、下手すると今晩中に容量なくなるからもう立てるぞー!

106 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/23 00:46:27 ID:???
サブジェクトが長すぎます!に苦労させられた! 孔明の罠だ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295710835/l50

107 :名無しさん :11/01/23 01:04:10 ID:???
>>106
超GJ!GJ!

108 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/01/23 01:42:00 ID:???
スレ立て乙です

109 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/23 07:05:28 ID:???
>>106
スレ立て乙

110 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/01/23 20:47:36 ID:???
あ、すいません
書き込みきれず容量落ちさせてしまう分量だったので2スレ目に投下しました

111 :名無しさん :11/01/24 03:01:38 ID:W2Oy+EU0
話に関係ない長文はやめてほしいかな
見にくいから

112 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/24 09:03:12 ID:???
【代理投稿お願いします】

前スレ>>379
>「なーんて冗談冗談! メルフィちゃんを湖畔村に送り届けるに決まってるだろ!」
メルフィの覇王のオーラにローゼンは負け、極東はお預けになった。
そう言えば、メルフィはパーティーメンバーではなかったな。
送り届けて、それで終わりか……

>「画面表示キャラやりたい人ー」
>「うわあ! ここドラゴンボールスレじゃないし選択の余地ねええええええええ! 超やりたい! いいよね!?」

「待て、この変態的なメンツはドラゴンボールスレでも受け付け不可だ」
もし、ここがドラゴンボールスレだったなら、私だって、まだマシなキャラになっている。
ギャグキャラになんて、絶対になるはずがない。

「画面表示キャラはローゼン、お前に任せよう」
私の立ち位置では、主人公にはなれないからな。

113 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/24 12:50:53 ID:???
ごめんなさい。規制が解けたのて、代理投稿は無しでお願いします。

114 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/24 22:45:59 ID:???
ふふふ、講釈はこっちに投下してからリンクを貼れば
講釈しつつ読むかどうかを読者に委ねることができる!
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1224773469/l50

あらすじを新スレに持ってきたかったから新スレに投下したけど
旧スレは500kbまで埋めないと落ちなかったりするのかな
何かで埋めようかな

115 :名無しさん :11/01/26 03:15:36 ID:???
ドラゴンボールAAでなんかで埋めたら?

>ハマタさん
ホホホイ回復魔法やったんかwあとヘイポーww…
わりと最近やってた「ペイポーの田舎に泊まろう」は破壊力満点だった
ハマタさん的にガキ使のシリーズ物で特にお気に入りとかありますか?

116 :板尾 :11/01/26 03:37:05 ID:???
浜田さんが創世記ってヘビメタバンドで出たやつとか好きですね
あと松本さんが入試受けてないのに東大合格待ってるのも好きです

117 :名無しさん :11/01/26 21:09:31 ID:???
すいません。もう前とっくに前スレ埋まってましたね
ところでリヨナさんのテンプレってないんでしょうか?TRP広辞苑に載せたいのですが

>>116
お前を蝋人形にしてやろうか〜〜w
東大のやつはリアルタイムで見たことないけど伝説的なネタみたいっすね
自分は「山崎プロデュース」なんか鉄板です

118 :名無しさん :11/01/26 22:11:27 ID:???
>>117
あ、忘れてました。すいません
次回の投下までに用意しておきます

119 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/26 22:42:51 ID:???
>>115
ネタ提供GJ! 田舎といえば食いつかざるを得ない!

120 :板尾 :11/01/27 14:50:31 ID:???
>>117
ビーチバディは名曲ですね

121 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/27 23:33:04 ID:???
以前僕の髪型でも長髪イメージした人がいるのか〜と思って新鮮でしたがやっぱり人によって違うイメージを持つものなんだねー!
リヨナちゃんはてっきりちょこまか小動物系ロリっ娘だと思ってたから身長があんなにあったとは意外!
しかも体育会系なのに髪型が図書委員ですとーっ!? これがギャップ萌えか!

122 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/01/28 03:01:03 ID:???
言われてみれば女の子にしては大きめだなぁ。でも僕はいい歳こいたアホの子が好きです!
個人的に三つ編みは武闘派なイメージです。纏まってるし、チャイナっぽいし
まぁ図書委員ちゃんも格闘王とかくれますし!ともあれこう言うイメージの違いってのは、面白いですねー

123 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/01/29 03:41:46 ID:???
人生を左右する重大で過酷な戦いを終えてきました。向こう一月は全力で現実から目を背けます
というわけで、みなさん長らくお待たせしました!今日から復帰させていただきますので改めてよろしくお願いします!

ローゼンさん新スレ立てありがとうございました!スレタイに自分の名前がw


>>93
受験関連は地雷ワードじゃないんで大丈夫です。もうだいぶ前に終わってます
リスニング直撃世代でしたけどね

>>96
お待たせしました!

>>122
三つ編みをこう、さらにアップで纏めると一気にチャイナ度が増しますよね。

124 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/30 10:13:06 ID:???
>122
『いい歳こいたアホの子が好きだそうです』
「ん? 僕はインテリだぞ」

>123
「お疲れ様―っ! 地雷踏んでなくて良かった〜。いい結果が出るようにお兄ちゃん祈ってるよ!
ちなみにもし【ローゼンスレ】にしたら間違えて開く人が続出して集客率が飛躍的にアップするぞ!」
『美しきドールの戦いだと思って開いたら変態が跳梁跋扈する魔境! 苦情続出するわ!』

125 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/01/30 19:32:27 ID:???
ごめんなさい。
雑談所向けのレスを誤爆してしまいました。
今後はこんなことが無いように注意したいと思います。

126 :名無しさん :11/01/30 20:06:22 ID:???
何やってんだw

127 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/01/31 00:58:28 ID:???
クウ君どんまいwww

128 :名無しさん :11/02/02 00:35:08 ID:???
>>118ありがとうございました

>>119あの回はガチで田舎者からのクレームがハンパなかったそうです

>>120ああ〜あのTMレボリューションのパク…いやいやw、まっちゃんのバラードも中々ですよ

129 :さまのすけ :11/02/02 16:03:24 ID:???
楽しそうなスレなので参加しました。
皆さん宜しく

130 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/02 20:03:48 ID:???
>>129
よろしくです!!!

131 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/02 20:40:44 ID:???
>129
「よろしく! "中年のおっさんか、管轄範囲外だな"と思いながら
何気なく画像検索したらかっこいいじゃないか!」
『美形どうかがそんなに重要!? といいたいところだけどぶっちゃけ死活問題です。
それによって対価の供給量が変動しますので』

>128
うん、ググってみたら怒ってる田舎者がたくさんいたからあの展開を思いついたw

132 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/02/03 00:19:10 ID:???
>>129
よろしくお願いします。
元ネタ知らずに適当書いてますが適当にあしらって頂ければと思いますw

133 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/02/03 10:53:13 ID:???
>>129
よろしくねー

134 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/04 22:44:40 ID:???
>>129
よろしくです

135 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/04 23:56:54 ID:???
という訳でよろしければバトル展開を用意させて頂きますよーw

136 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/05 01:00:02 ID:???
やりましょうか!せっかく新規さんも増えて場も温まってきたことですし

137 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/05 07:45:37 ID:???
ぬ、避難所確認してなかったんですけど余計な事しない方が良さ気でしたかね

138 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/05 10:27:19 ID:???
ふふふ、お蔭で当初の予定より面白そうな展開を思いついた!

139 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/05 19:54:58 ID:???
僭越ながら湖畔村編のボスをやらせていただきます。
かかってこいやあ!

当初は何の捻りもなくエリアさんが暴れ始める予定でした。
でもそれだともろ悪霊払いの技を持ってる関係上
自分で敵動かして自分で鎮めるというしょーもない事になりかねなかったw
危ない危ない!

140 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/06 02:28:35 ID:???
よく考えたら今のパーティで悪霊祓いのスキル持ちいないw

141 :板尾 :11/02/06 02:32:35 ID:???
被ってもうた、すみません

142 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/06 23:55:36 ID:???
>140
炎精霊は出てこないしクウ君は水が苦手だしリヨナちゃんはかめはめ派打てないし地属性は覚醒前だしヤバイっすなあw
とりあえず今出た情報
・怒ってる理由はありがちなエコネタだよ!
・物理ダメージで戻りかけた?

143 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/07 03:09:47 ID:???
水が汚れて起こってる水精霊様に更にゴミぶち込むメタルクウラさんマジ外道w

144 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/08 02:07:12 ID:???
ミニ四駆ナツカシスwww

>ガッチーさん
寝ちゃったかな? 次レスを投下し終わるまで待った方がいいかなー?
次の僕のレスで地面に降りてきて殴りやすくなると思うので
その後に続きでもいいしお好きな方でどうぞー。

145 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/08 03:24:19 ID:???
クライマックスだよ〜。
さまのすけさんまだ間に合うから一発食らわせに来て!
真打ちは遅れてやってくるものだ!

146 :名無しさん :11/02/09 00:47:46 ID:???
超オモシロイ

147 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/09 00:51:48 ID:???
ありがとうございましたー。戦闘終了でーす。
敵も初めてなら一人で大勢を相手にするのは初めてでヒヤヒヤもんでした。
でもこのメンバーなら絶対どうにかしてくれると信じてたよ!

リヨナちゃんにキラーパス!
クウ君ははがねタイプだしガッチーさんは地属性に覚醒する予定なのでw
流れ的に断れないじゃないかって!? 大丈夫、断ったら遠藤さんに行くまでだ!

148 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/09 01:18:46 ID:???
お疲れ様でした!ギャグベースかつ押さえるところキッチリ押さえた燃えバトルで楽しかったです!
次ターンですが小用が御座いまして、次ターンというか次のリヨナさんのレスまで自分の番は飛ばしていただきたいです

149 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/10 00:12:57 ID:???
以下2レス代理投稿をお願いします。

150 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/10 00:14:04 ID:???
>110
リヨナちゃんは何の迷いもなく水の精霊と共に行くと言ってくれた。
「ありがとう、でも100万回も死んだらダメだよ……! 体の傷は消えても魂の傷は残るんだから……」

>「あと、その……私こう言うの初めてなので、優しくして下さいね!?」
「その……僕も初めてなんだ……! でも大丈夫、怖がらなければ痛くないから! じゃあ……行くよ?」
人に使役させる仲介契約は初めてという事で、教科書通りの形式ばった手順を踏む。
「あなたはこの精霊をペットとし、その健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを約束しますか?」
リヨナちゃんが約束するやいなや、僕は彼女に歩み寄り、意を決してそっと口づけをした。
キスは古来より魔術的な意味を持つ。別にどこに触れてもいいのだが、最も確実な方法がこれなのだ。
水の精霊がリヨナちゃんの方に乗り移ったのを認識し、暴挙を詫びる。
「ごめんね、変な意味は無いんだ、契約のためなんだ……!」
《そなたが妾のマスターか……! なかなかの美少女じゃ、宜しく頼むぞ!》
喜ぶ水の精霊に釘を刺す。
「くれぐれもリヨナちゃん乗っ取って暴走とかすんなよ!」
《男装もなかなかええのう。萌えるマスターとブローカーに囲まれて嬉しさ2倍じゃ!》
ダメだこりゃ! ってか水の精霊は女専なのか!? 癇癪起こした理由は、当代水の巫女がオカマなのも一因だったのかもしれない。
気を取り直してリヨナちゃんに言う。
「これで僕達は精霊を通して結ばれた。他人では無くなったってわけだ! 君も今日から世界を救う善のパーティーの一員だ!」
世界を救うのと星の命を守るのは矛盾しない。それどころかほぼ同じと考えていいだろう。

151 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/10 00:16:34 ID:???
そしてジェン君の方に歩み寄る。思いっきり抱きしめて頭を撫でまわしてありがとうと言いたい。でも出来ない。
だってジェン君は仮にも世界をぶっ壊す悪のパーティーのリーダーだもん。
善のパーティーのリーダーと悪のパーティーのリーダーが和気藹々としていては読者に混乱を招く。
なので敵に対する態度にふさわしくあっかんべーをしてやった。
「残念でした、リヨナちゃんは貰ったあ! ジェン君は大先輩とかガチさんと仲良くしてればいいの!」
これで良かったのだ。ジェン君がリヨナちゃんみたいな美少女と仲良くなったら宜しくない。
僕はもし仲良くなっても屁理屈で美少年に変換するから大丈夫だ問題ない。

さあ締めだ。エコに目覚めた村人達に向かって言う。
「皆さん、血沸き肉躍るバトル展開はいかがでしたか?
それでは祭りの締めくくりに、忘れ去られた伝説を語りましょう!」
光の幻影魔法を使って、空中に巨大な映像を映し出して紙芝居を上映する。
それは、少女と精霊の絆の、水の巫女の始まりの物語。

「その昔、闇の勢力の侵攻により、人々は恐怖におののいていました。
一人の少女が生贄として捧げられた。しかし少女はそんな事をしても意味など無い事を分かっていました。
少女は澄み切った湖に向かって祈げました。『神様、どうか皆をお守りください……!』
《お姉ちゃん、わたしと契約してくれる……?》 しかし現れたのは、大した力も持たぬ水の野良精霊だったのです。
『ダメよ、どうにもならないわ……。私もあなたと同じでとても弱いの』
その時、少女に容赦なく迫る魔獣の爪。あわやと思われたその刹那、煉獄の炎が魔獣を包みます。
そこには炎精霊を従えた魔導士がいました。さらに、止めを刺したのは、光輝く剣を持つ少年。
『俺はあいつらが気に入らねえ、叩き潰しにいかないか?』『僕はのんべんだらりと暮らしたいだけだ、一緒にマターリ生活を取り戻しに行こう!』
彼らの勧誘もとい説得に心を打たれ、少女は言いました。
『精霊さん、契約しよう……!』《ありがとう、ずっと一緒だよ……》」

終わり、の文字を出してから少し間を置いて一言付け足す。
「弱かったはずの少女はその後、光の勇者と共に世界を救ったという――。これが水の巫女の始まり……!
皆が崇めた水神は恐ろしい神でも何でもない、一人のか弱い少女と結ばれたか弱い野良精霊だったんだ!」

>109 >111
なぜかクウ君と知らない人が石鹸を大量に集めていた。
「あー、風呂入りたい」
『RPGの登場人物のくせに何言っちゃってんのこの人!? 自ら放送事故どころか死亡フラグ立ててどうすんの!!』

152 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/10 00:19:04 ID:???
代理完了です

153 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/10 00:25:28 ID:???
>152
早ッ! ありがとうございます!!

>146
まじか! 応援ありがとう!

とんでもない振りに乗ってくれたリヨナちゃんに感謝!
あんまり両方の勢力で重要ポジションになると負担にならなければ良いのですが。

154 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/02/10 01:47:32 ID:???
>>144
待たせてしまっていたようで申し訳ありません。
無策で選択肢を並べている訳ではないのですが
実際に行動を書くとなると結構時間がかかってしまっていますね。
もし今後も似たような事があれば皆様待たずに続けて下さるとありがたいです。

しかし…何て速いスレだ…

155 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/11 23:55:26 ID:???
>154
こっちこそせっかちでごめんね! 毎回選択肢があって面白いな〜。
特性上規制になったら大変だと思うのでならないようにお祈りしておきます。

以下代理投稿をお願いします。

>116 >122
>「うぅ……良い話ですね……。水精霊さん!楽しい冒険にしましょうね!」
「大丈夫、僕と一緒なら退屈しない!」

>「湖畔村編終了後の宴会パートは決まったな。温泉行こうぜ温泉!こんなに石鹸あるんだし」
「そうだね! ……ってえぇえええええ!? マジで行っちゃうの!? 
ってか宴会”パート”って宴会シーンが恒例行事化しちゃったの!? 普通宴会シーンとかいうのはカットされるもんでしょ!」
『残念! この世界は普通ではありません!』
しまった――! なんてこった、この世界の大いなる存在は視聴率を上げるためならなんでもやるというのか!?
せっかく今回はチラリズムで踏みとどまったというのにこういうオチだったのか!
このままではリヨナちゃんと組んずほぐれつ必至だ! もしくはジェン君とマッパでエンカウントしてしまうかもしれない!
とういうのも、古来より温泉とは常識的に考えて有り得ないようなエロい事故が次々と起こってしまう魔境なのだ。
僕は無意味なエロシーンを挿入して萌えヲタの人気を取る作品は嫌いだ!

>118
>「おっと、やっと溶けたか……。それじゃあ一つ、見事ハッピーエンドを掴み取った勇者達に贈り物をしてやろうじゃないか」
「連続バトルはお断りします!」
空気読まずに暴れ始めたらどうしようかと思ったが、夜空に光の花が咲く。
>「……ちょっと派手過ぎたかな?だがまぁ、こう言うのは派手にやる物だ。そうだろう?」
「綺麗……花火って言うんだっけ? いいとこあるじゃん!」
ここで一つの疑問が浮上する。その疑問を突きつける。
「悪魔のくせになんで光の魔法使ってるんだ……!? そういえば悪魔にしては仲間に対して妙に優しいし!
あなたは本当は何者なの!? 本当に悪魔なの!?」

156 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/11 23:56:37 ID:???
>119
が、その直後、大先輩はクウ君に絡み始めた。
>「或いは……お前も所詮は破壊兵器でしかないと言う事か?
 思い返してみれば随分と悪の適性があるようだしなぁ」
前言撤回! やっぱこいつ正真正銘の悪魔だ! KYで冗談が通じないのではなく、どう見ても分かっててわざと言っているのだ!
こういうのは反応したら喜ぶだけなのでスルーするに限る。
>「……なんてな、冗談だよ冗談。気にするな。そうとも、別に死んだって生き返るんだ。
 死ねと命じたって、何も悪い事はないさ。折角のギャグをシリアスで返してすまなかったな」
「分かってるなら空気読め! 僕も相当なKYだけどユーモアは解するぞ!」
分かりやすい煽りに反応してしまった。スルー検定落第だ! クウ君を慰める。
「いいよ、何も言わなくていい。ゴミ投棄はジェン君を助けるために決死の覚悟でやったんだよね。
ビーム乱射は村人に被害を出さないための苦肉の策だったんでしょ!?分かってるよ。
でもあれで穴だらけになっちゃったから新しい服を買ってくれたら嬉しいな!」
どさくさに紛れておねだりしておいた。胸当て粉砕したのはリヨナちゃんだけど物はついでである。
それにしてもこの世界は防具に破壊値が設定されているのか。そんなの省略していいのに無駄なところだけリアルだ。

>「だが……確かここから西に行った所に、温泉の有名な村があった気がするぞ。
 そこから湯を引っ張ってきてるって事はあるかもしれないな。
 そこらの村人に聞いてみてもいいんじゃないか?」
げっ、温泉行きの流れはまだ潰れてなかったのか!
「さっき聞いたけど無い無い、絶対無い! あーあ、残念だなあ!」
さらに話題をそらす。
「あ! 芸人軍団いなくない!? 探してくる!」

>120
あろうことかまっちゃんの葬式の準備が行われていた。
「そんな……! 僕のせいだ……どうしよう!?」
が、まっちゃんは生きていたどころか髪の毛まで復活していた。
「えぇえええええええ!」
盛大にずっこけた。
温泉に入りに行けるんなら死んでなかったんじゃないか!?とかいつの間に行った!?とか
色々ツッコミどころはあるけどあえて何も突っ込むまい。
>「お前らが探してる温泉地は、ここから小一時間ばかり行ったとこや。
若返り、蘇りなんて噂もあるらしいで。」
「ええっ、なんで温泉探してるのがもうバレてんの!? どんだけ情報早いんだよ!」
歩いて小一時間っていったらRPG的には超近所やん! 10秒ぐらいで着いてしまうやん!
ああ、もはや温泉行きからは逃れられないのか!? いや、まだ何か手段はあるはずだ!
脳細胞を総動員して策を巡らせながら芸人軍団を連れて皆の元へ戻る。

157 :名無しさん :11/02/12 01:37:30 ID:???
>155-156
完了

158 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/12 05:05:28 ID:???
それとなーく次章。
大地精霊との邂逅で、地脈を操るというガッチーの埃かぶってた設定が今、覚醒する!?

159 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/12 11:14:17 ID:???
>157
ありがとうございました!

大地精霊来るー!? 炎→熱血とか地→マッチョとか思えば全体的にすごく属性とキャラとの対応が王道行ってるよね!
炎と並び立つ典型的主人公属性のはずの風がまだ気配すら出てこないのはなんでだろうw
真打は最後ってやつか!?

160 :名無しさん :11/02/12 17:06:47 ID:???
水精霊持ちがあんなんで誠に申し訳ありませんでした!!
そして代理投稿をお願いします


>「悪魔のくせになんで光の魔法使ってるんだ……!? そういえば悪魔にしては仲間に対して妙に優しいし!
>あなたは本当は何者なの!? 本当に悪魔なの!?」

ローゼンの問いに対して影は目を閉じると、ふっと笑う。
両手の平を天に向けて肩の高さに掲げて、首を左右に振りながら口を開いた。

「おいおい、酷い言い草だな。まるで悪魔は仲間を道具としか思わず、
 利用した挙句ボロ切れのように捨てなきゃ駄目みたいじゃないか。
 悪役にだって仲間意識や友情だってあるさ。なぁジェンタイル」

影が非常に返答に困るだろう質問を投げかける。
その後ローゼンが一転して吐いた罵倒の言葉に対しては、快活に笑うのみで受け流していた。

「さて、と。ところでジェンタイル、私はさっきお前を助けてやったよなぁ?」

顎を上げつつ若干顔を斜めにして、絶妙な見下し加減を演出しつつ影が言った。
そうして腕組みをしながら首を傾げ、眉根を寄せて大袈裟に悩んでみせる。

「さぁて、何を対価に貰おうかなぁ?魂……はつまらないし、五感の一つってのも何かありがちだな……。
 そうだな、心の一部とか面白そうだぞ。悲しむ心なんかがいいかも知れないな。
 うーん、他にもアレとかコレとか……悩ましい所だ……」

だがやがて影は目を開くと、悪意の垣間見える細い笑みを浮かべた。
勿体ぶるようにして、ジェンタイルへと視線が向けられる。

「決めたぞ、ジェンタイル。私はお前に……」

影は敢えて言葉を区切り、一拍の間を置く事で緊張を植え付ける。

「アイフォンを買ってもらう事にしよう」

そしてあっさりと、言ってのけた。
呆然か、それに近い感情に囚われたであろうジェンタイルに、飄々と説明を始める。

「ん?どうした?あぁ、アイフォーンって言わないと通じなかったか?実は正式名称はこうなんだってな。
 ともあれ……ほら、私ってば悪魔だろ?戸籍とか持ってないから携帯の契約が出来なくてな。
 いやぁ良かった、これで私もミクシィとかセカンドライフが堪能出来ると言う訳だ」

しみじみとした口調で、影が何度か頷いた。

>「温泉はさておくにしても、俺はその温泉の地精霊と会ってみたい」
>「行こうぜ温泉村。ま、ま、その前に再度パーティ分けが必要みたいだけどな」

「あぁそうだな。温泉はともかく地精霊には私も用があるんだ。正確にはその住処にだが。温泉はともかくな」

言葉の直後に、指を弾く音が響いた。
影はいつの間にか浴衣から、黒地に灰色の花が咲いたアロハシャツに着替えていた。
肩には浮輪を通して、更にゴーグルにシュノーケルまで準備している。
何やら色々と間違っているが、あくまで温泉はついでとの事だ。

「さて、と……それでパーティ分けだが、そこの……確かガッチーだったか。君はどちらに付くんだ?」

161 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/12 17:07:24 ID:???
あ、酉忘れです。必要ないかもだけど、一応

162 :ハマタ:11/02/12 21:56:33 ID:???
代理完了しましたで

163 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/12 22:14:50 ID:???
ありがとうございました

164 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/12 23:42:32 ID:???
>160
規制ナカーマのようですねw 
とんでもない! 水属性といえばヒロインかライバルと相場が決まってるけど
こっちのパーティーのヒロインだし所属的には炎使い主人公にとってのライバルとも言えるし二重に王道じゃないですか!

今日も代理投稿をお願いします。

>125
>「温泉はさておくにしても、俺はその温泉の地精霊と会ってみたい」
>「行こうぜ温泉村。ま、ま、その前に再度パーティ分けが必要みたいだけどな」
地精霊の温泉地に行く→当然騒動が巻き起こる→温泉に入るどころじゃなくなる
脳内にこんな流れが浮かんだ。ナイスだジェン君! 宴会パートじゃなくてそれ自体次章にしてしまえばナチュラルに温泉シーンを回避できる!
『行ったら騒動が巻き起こるって思ってるあたりRPGのやり過ぎだろ』
はあ!? 光精霊さっき思いっきり”RPGの登場人物のくせに”って言ってたよね!?

タイミングを見計らったように村長の伝書鳩が来た。例によって報告書を書く。

拝啓
メルフィちゃんを送り届けるために立ち寄った湖畔村では、聖なる存在を讃える祭りが行われていた!
メルフィちゃんの両親の頼みで、祭りを一緒に見て回ることになった僕達。途中でなぜかジェン君の御一行と鉢合わせ。
ジェン君のパーティーにはガチムチアニキのガッチーさん(通称ガチさん)や衛士のリヨナちゃんが新しく加入していた。
紆余曲折の末、祭りのクライマックスを飾る水の巫女による演舞を見に行くことに。
しかし、祭りを遅らせた事に怒った水の神格精霊が現れて祟りを宣告し、辺りは騒然とする。
僕は水の神を説得するために噴水に飛び込むが、水の精霊は僕に取り憑いて暴れ始めた!
水の精霊が怒った本当の理由は、人間たちによる水質汚濁だった。
激しいバトルの末、ジェン君とリヨナちゃんの活躍により、僕は正気を取り戻す。
リヨナちゃんは僕の中の水の精霊に向かって、あなたを助けるためならなんでもすると言ってのけた。
水の精霊の真の願いを知った僕は、リヨナちゃんに、僕を仲介者とした水精霊との契約を持ちかける。
彼女はその提案を受け入れ、無事に契約することに成功した。
と、いうわけで冒険の目的に星の生命を救う事も加わってしまいました! まあ世界を救うのとほぼ同じことだから問題ないよね!
敬具

165 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/12 23:44:15 ID:???
さて、今回の伝書鳩にはオマケがついていた。
【方向音痴すぎてシドったらシャレにならんので予算はたいて買ってやった。貸与品だから大事に使うんじゃぞ。 村長より】
「こっこれは……徒歩にも使えるナビゲーションシステムnav-uの最新型じゃないか!
村長気が利くじゃ〜ん。これで画面に詳細なマップが出るようになる!」

さてさて、今や毒の沼地と化している例の湖の水はどこから来ているのかな?
上流に向かってたどっていくと……もろ王都やんけ!
王都といえば、王族は傀儡になっててどっかの巨大企業に実験握られてるとかいう噂がまことしやかに囁かれている。
で、どっちにしろ王都に行く経路上に温泉地があるようだ。
大地の精霊なら性格的に、世界を救うためにいい情報を教えてくれたりいい物くれるかもしれないし行っておいて損は無いかな!

>126
>「ジェンタイルよ、私をそんなにお持ち帰りしたかったのか?」
>「お持ち帰りしても良いのだぞ!」
大変だ! クウ君が悪い先輩に影響されている! もしや第一次反抗期か!?
「クウ君、やめなよ! そっちは無職パーティーだから財政状況厳しいよ!」
容赦なくクウ君のおこずかいを使って、丁度横で店を出していた防具屋のオヤジから服を買いながら言った。

>127
「光精霊、装備変更するぞ!」
そういうや否や、僕はいつの間にか装備変更を完了していた。
と言ってもあんまり変更したように見えないけど、後に行く場所で買った方が高品質になっているのはお約束である。
『タネ明かしをするとモザイクかけといて超急いで普通に着替えただけです』
あ、こら! トリックをバラすんじゃない! 
というか大先輩はいちいち服装変わり過ぎだろ! 石鹸さんの時はあれ程服変えるのを拒否してたのに!

そしてパーティー編成タイムだ。
>「さて、と……それでパーティ分けだが、そこの……確かガッチーだったか。君はどちらに付くんだ?」
「そこのお侍さんはもしかして世界を救うパーティー加入希望?
キャラの性格には善と悪と中立があって善と悪は対応した方にしかいけないけど中立ならどっちにでも行けるよ!」
『ウィザードリィかい!? それなら確かに侍は善一択だけど!』

166 :名無しさん :11/02/13 00:52:32 ID:???
代行完了でーす

167 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/13 01:21:54 ID:???
>166
ありがとうございます!

168 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/13 03:11:16 ID:???
冒険の書規制ってなんやねん……
これでリヨナちゃんがクールビューティーだったら完璧だったんですけどねぇw
さておき代理お願いします


>「お前らが探してる温泉地は、ここから小一時間ばかり行ったとこや。若返り、蘇りなんて噂もあるらしいで。」

「へぇー、美容にいいお湯とかもあるんでしょうか?」

小首を傾げてリヨナは疑問を零す。
一瞬、電気風呂があるのかとも聞こうとした彼女だったが、性癖に関してボロを出すまいと直前で口を噤んだ。

>「ええっ、なんで温泉探してるのがもうバレてんの!? どんだけ情報早いんだよ!」

「まぁまぁ、いいじゃないですか!あ、そう言えば混浴風呂は!
 混浴風呂はあるんですか!?洗いっこ流しっこは出来るんですか!?」

狼狽するローゼンの腕に抱きつきつつ、リヨナは瞳を爛々と輝かせながら興味津々の態で疑問を叫ぶ。
被虐趣味については秘匿出来たようだが、途方もなく不出来な彼女の頭では、何処かを塞ぐと別の場所に穴が出来るらしい。
拳をしかと握り締めると見事なほど大っぴらに、ふしだらな妄想の片鱗を口走っていた。

>「全世界に向かって呟いてんじゃねえか!」

「あ、フォローしときましたね!ところで大精霊botとか作ったらフォロワー増えそうな気がしません!?
 あと『今日の死因』ってbotが面白いんですよね!一日に何回お風呂で転んで死んでるんですかこの人!」

一体誰なのかは一切全くこれっぽっちも分からないが、どうやら五分おきに風呂場で転んで死んでいるようだ。
携帯電話の画面をローゼンやジェンタイルに見せつけて、リヨナはお腹を抱えて笑っている。

《ちなみにお風呂場での死亡事故は年間に約14000件、交通事故よりも多いから気を付けるのじゃぞ》

「これまた微妙なタイミングで出てきましたね!て言うか何か急にしおらしくなりましたね!」

《そりゃ散々キチキャ……醜態を晒したからのぉ。イメージ回復してヒロインの座に返り咲かねばなるまいて!》

「おぉ、まるで一時はヒロインキャラだったと言わんばかりの口振りですね!」

「むぐっ……ま、前の冒険ではそうだったのじゃ!それはもう行く先々で可憐だと」

「それって契約者の事じゃないんですか?」

何気なく紡がれたリヨナの呟きを最後に、暫しの沈黙が二人の間を満たした。

169 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/13 03:12:40 ID:???
「……水精霊さん?」

《……ぐすっ》

「あれぇー!?も、もしかして今のそんなにショックでした!?」

何気なく、率直にぶつけられた言葉だからこそか、水精霊は甚く傷心したようだった。

《どうせ、どうせ妾なんて……》

「だ、大丈夫ですって!まだヒロイン枠狙えますよ!ほら、炎精霊さんとかさっき通じ合ってたじゃないですか!」

慌てて、リヨナが慰めを試みる。

《……ホントかえ?》

「勿論ですよ!ねえジェンタイルさん!さっき炎精霊さんツイッターしてるって言ってましたよね!
 水精霊さんと相互フォローしてもらって下さいよ!」

彼女はジェンタイルを振り返ってそう言うと、視線を釘のように研ぎ澄ました。

「ところで、これは全く金輪際この話題とは関係ないんですけどね!
 衛士隊格闘術には色々と奥義がありまして……幾つか試してみたかったりするんですよねー!
 例えば巨龍の鱗をも貫く貫手で肋骨の隙間に穿ったり、構造上防御の薄い股間や肋骨や気道や頭頂部を鍛え抜いた拳で粉砕したり!?」

鋼鉄もかくやに硬く握り締めた拳を体の前で乱暴に打ち合わせて、猛虎の如き爛々たる眼光でジェンタイルを射抜く。

>「温泉はさておくにしても、俺はその温泉の地精霊と会ってみたい」
>「行こうぜ温泉村。ま、ま、その前に再度パーティ分けが必要みたいだけどな」

「地精霊さんですかー。聞く所によると精霊の中でもとっても温厚だとか。
 ま、私はローゼンさんに付いて行きますから!何たって結ばれてますもんね!」

170 :名無しさん :11/02/13 16:11:47 ID:???
代理完了!

171 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/14 07:55:45 ID:???
ありがとうございました

172 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/14 22:26:41 ID:???
今日も代理投稿おねがいします。

173 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/14 22:27:33 ID:???
>129
>「まぁまぁ、いいじゃないですか!あ、そう言えば混浴風呂は!
 混浴風呂はあるんですか!?洗いっこ流しっこは出来るんですか!?」
「こ、混浴風呂!? 残念だけど無いんじゃないかなー」
どうしよう、積極的すぎる! でも満更でもない気分だ! 正体バレして懐いてこなくなったら寂しいな。
逆にそれでもOKでノリノリでお姉さまとか呼ばれるようになってもそれはそれで困る。
僕のホームグラウンドは飽くまでもBLであってGLは管轄外だ!
こうなったら隠し通すっきゃない! 普通にしとけば大丈夫、温泉イベントなんて絶対有り得ない!

>「あ、フォローしときましたね!ところで大精霊botとか作ったらフォロワー増えそうな気がしません!?
 あと『今日の死因』ってbotが面白いんですよね!一日に何回お風呂で転んで死んでるんですかこの人!」
笑えねー、もしくは笑うしかねー! 僕は棒読みで言った。
「命は尊いんだ、死にネタギャグなんて不謹慎だー」
『なんというブーメラン』

>130
>「地精霊さんですかー。聞く所によると精霊の中でもとっても温厚だとか。
 ま、私はローゼンさんに付いて行きますから!何たって結ばれてますもんね!」
「もちろん! 君を善のパーティーのヒロインに任命しよう!」
彼女の性格所属が悪でも中立でもなく善で良かった! 衛士隊格闘術を喰らうのはまっぴらごめんだ!

>131
>「美乳の湯とかあるらしいで。まぁ、御前等みたいな・・・お前等みたいな
しょうもない勇者どもにはもったいないちゅ、湯やろうけどな。」
「興味ないね」
某イケメン主人公のごとくクールに言い放っておいた。
「そんなのに入ってもし巨乳になんてなったら困る」
『アウト、いや男としての趣味を語ってるようにも聞こえるからセーフか!』

>「よっしゃ!王都とかに行くついでに温泉や。
精霊さんにも会えるいうからな。なんか精霊グッズでも作って一儲けしようや。」
「じゃあ所属は引き続きこっちでOKかな?」
芸人軍団をシステムの枠にはめようとしても無駄な気がするけど一応聞いておいた。

>133
>「行き先が一緒なのにわざわざパーティーを分ける意味が正直分からないんだが」
ガチさんが言ってはいけない事をあっさり言ってしまった! ジェンスレの根幹を成すシステム全否定!
「大先輩はああ見えて僕の宿敵なの。闇の勢力の黒幕なの! いつか倒す予定なんだから一緒に旅してちゃおかしいだろ」
属性からして太古からの宿敵であり、ローティアスを利用した黒幕であり、ジェン君を唆して悪の道に引きずり込んだ大悪魔だ!
といってもガチさんは序章の時はいなかったんだから、大先輩をただの変な兄ちゃんぐらいに思ってても仕方がない。
もしかしたら中の人は知ってるかもしれないけど、キャラ知識と中の人知識を混同してはいけないのはなな板TRPGの鉄則だ!

>「…そりゃ女の子が多い方がいいな」
「そういう基準!?」
ただの女好きのおっさん化しとる!? 君はあっちでしょ常識的に考えて!
『ちょ、それ中の人知識!』
そうだった、危ない危ない。危うく口に出すところだった!
>「それとも定員オーバーかな?」
「ううん、誰でも大歓迎だよ!」

と、なると。ジェン君と大先輩を二人きりにするのは不安だ!
丁度あっちに行きたがってる人がいるじゃないか! クウ君に耳打ちする。
「クウ君、今回はあっちに偵察に行ってみる? 大先輩がジェン君に変な事しないか見張っといてくれる?」

あれ? どっちのパーティーに加入するかって世界を変えたいか世界を守りたいかという信念を問われる究極の選択じゃなかったのか!?
もしかして毎章パーティー編成が行われて固定メンバー以外は結構気軽に行き来出来るシステムなのか!?
「自由にパーティー編成できるザッピングストーリー……新しい! ところで僕のイメージイラストってあるの?」
『これです』
「うわあ、下手糞だなあ。誰が書いたんだよ。僕はもっとかっこいいぞ!」
キャラと中の人は別だよ!

174 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/14 22:32:03 ID:???
完了ですー

175 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/14 22:34:59 ID:???
>174
超素早い対応ありがとうございます!

176 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/14 23:45:28 ID:???
リアクションに終始してたら2000文字使い切っちゃった!誰か温泉村まで進行お願いします

177 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/15 14:49:13 ID:???
代理お願いします
漫才って難しいですね!


>「…そりゃ女の子が多い方がいいな」

「ひぃぃ!?女の子って私しかいないじゃありませんか!?」

《……どうせ、どうせわらわは女の子らしくないプッツンキャラじゃよ。分かっておった、分かっておったわ……ぐすん》

「水精霊さん良く泣きますね!?そんなキャラでしたっけ!?言葉のあやだから深く捉えないで下さい!
 ……って言うかもしやガッチーさん、女の子狙いとか言いつつ本命はローゼンさんだったり……!?
 あり得る!あり得ますよ!?でもそれはダメです!かくなる上は私が身代わりに……あぁ!ダメです見ないで下さい!」

リヨナは妄想は正常な思考から全速力で脱線、更に一切減速する事なく暴走させ、頬を赤らめ自分の体を両腕で抱き締めて、くねらせていた。
ここ最近は比較的マジメに主人公側っぽく振舞っていた反動か、いつも以上に酷い事になっている。
どんな妄想をしているのかまでは彼女は口に出さなかったが、要するに成人向けの薄い本にありそうな展開である。

>「こ、混浴風呂!? 残念だけど無いんじゃないかなー」

「……ありますよ。信じれば、そこが何処だって希望は湧いてくるんです!そう、温泉のように!!」

ここぞとばかりに上手い事を言ってやったと、リヨナが右手をグッと握ってドヤ顔を浮かべた。
表情のわりに大して上手くないとは夢にも思っていないらしい。自信満々に薄っぺらい胸を反らしていた。

「きょ、巨乳の湯とか・・・これなんて読むんですか?」

「マジですか!行きましょうさあ行きましょう!
 これで胸を張る度に地の文で薄い胸とか言及されなくて済むんですね!?」

躊躇無くメタ発言を飛ばして、リヨナは藤原の説明に食い付いた。


178 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/15 14:49:58 ID:???
>「興味ないね」
>「そんなのに入って巨乳になっても困る」

けれどもローゼンの零した一言に衝撃を受けた後、唸り声と共に頭を抱える。

「はぅ!?む、むぐぅぅぅぅぅ……!ローゼンさんがそう言うなら……諦めます!えぇ諦めますとも!」

その後、凄まじい懊悩を経て、どうやら諦めるに至ったようだ。唇を噛み切り血涙さえ流しかねない形相で決意していた。

《……ぐすん》

「えぇー!?何で泣いてんですか!そんなに巨乳の湯が楽しみだったんですか!?」

《違うわ阿呆……。炎精霊にフォロー送ったら無視されたのじゃ……》

「え、ちょ、それは……アレですよ!まだきっとヒロイン値が足りないんですよ!
ドラクエのファッションショーみたいな感じですって!頑張ればフォロー返ってきますよ!多分!」

「ま、まことかえ?……な、ならばそのヒロイン値と言うのはどうすれば上がるのじゃ!?」

「そうですね……。ぶっちゃけ萌えるかどうかって事ですし、容姿の描写から始めてみたらどうでしょう!」

「よ、容姿じゃな!え、えっと『青空の色彩を一滴零したようで艶やかな銀髪に、氷柱のように怜悧で端整な顔立ち。
 小川のせせらぎを思わせる細やかな肢体を、幻想的な水の羽衣で包んでいる』……こんな感じでどうじゃ!」

「えー、それじゃちょっと取っ付き辛いんじゃないですかね……。インパクトも欲しいですし、
 こんなのはどうです?『名状し難き容貌を持ち冒涜的な音を響かせながら這い寄る混と』……」

「何で星界からの恐怖みたいになっとるんじゃ!?インパクトはともかくヒロインからは限りなく遠ざかったぞよ今!」

「うーん、じゃあ水精霊さんの方の描写で行きましょうか。ともあれ
 これで間違いなくヒロインポイントは上がりましたよ!フォロー返してもらえるといいですね!」

水精霊とのやり取りを終えてから、ふとリヨナは大切な事を思い出した。

「……ところでジェンタイルさん?どう言う事ですか?」

左手の平に右拳を強く打ち付けて、獰猛な歩みでジェンタイルへと詰め寄る。
抑揚に乏しく、しかし苛烈な気迫を秘めた言葉と共に、リヨナの纏う雰囲気が変質する。
全身から横溢する怒気が周囲の大気を歪め――噛み砕いて言うと空気がギャグパートからバトルパートへと推移した。

「女の子はデリケートな生き物なんですよ!もっと優しくしてあげて下さい!」

言うが早いか、渾身の手刀がジェンタイルの首を痛打する。
自称デリケートな生き物であるリヨナの一撃は、相当に手加減を重ねていたが、それでも酷く重かった。

179 :名無しさん :11/02/15 19:11:53 ID:???
代理完了ー

180 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/15 22:33:11 ID:???
今日も代理投稿お願いします。

181 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/15 22:34:45 ID:???
>135-136
>宗教っていうのは超現実的なものを偶像に視ることだからね。役立っちゃうと意味ないの。
じゃあこの世界では超役立ってる教会って何だって?  あれは宗教というより病院兼葬式屋兼結婚式場兼合コン会場みたいなもんだよ。
僧侶とか神官とかも戦士や精霊使いと同じクラスの一つなのです。あの人たちは精霊使いとは契約形態が違って、ご主人様たる神の使徒って名目で契約を結ぶ。
1対1が鉄則の精霊契約に対して、神様は同時にたくさん人間飼っちゃいます。
神というからには強大な力を持つので蘇生が使えたり、反面当たり前だけどリンクは出来なかったりという違いがあるよ!
一見美味しそうだけど、神は気に入らない事があるとすぐ破門したり祟ってくるのでなかなか大変なクラスだ。
『ナチュラルに地の文から世界観解説に繋げるな!』

>「BLは素晴らしい文化だからだ。(以下略)
「さすが僕のマブダチ! よく分かってる!」

>「むしろそいつが変な事する最有力候補なんですけどォーーっ!」
>「人を変態扱いするとは……失礼だぞ。
私や先輩悪魔が変なことをするはずはないだろ」
「何言ってるの? 変な事って例えば寿命の半分と引き換えに悪魔の目をやると迫ったりとかの事だよ!」

>137
正統派主人公系だったはずのリヨナちゃんが大変なことになっている。逆に考えるんだ。これなら僕のBL属性も理解してもらえるかもしれない!

>138
「はぅ!?む、むぐぅぅぅぅぅ……!ローゼンさんがそう言うなら……諦めます!えぇ諦めますとも!」
巨乳に憧れてるらしいリヨナちゃんに、貧乳の素晴らしさを説いておいた。
「貧乳はステータスだ! なんてったってフリフリのドレスが似合う! 男装コスプレもバッチリだ!」
ちなみに僕はコスプレではない。至って正統派のファンタジーの服装をしているだけだ。

>「女の子はデリケートな生き物なんですよ!もっと優しくしてあげて下さい!」
はいダウト――ッ! 女はちょっとやそっとじゃどうにかなったりしない。
僕なんて何回死んでも綺麗に生き返ってきた。
オカンが言うには、”この子は小さいころから病気一つしなくてねえ”だそうだよ! やたら事故死してるけど!
「美少年もデリケートな生き物だからさ、少しは優しくしてあげよう?」

>「ジェンタイルに先輩悪魔よ、よろしく頼むぞ。 世界を三人で薔薇色に変えて行こう。
そう、野薔薇が咲き誇る世界へ、世界をハッテンさせよう!」
「さすがクウ君、いい事言う!」
世界を”発展”させる。元を守りつつの変革。何気に後に物語の鍵となる重要な発言なんじゃないか? ジェン君たちを笑顔で見送った。
ジェン君もクウ君もマブダチだ。好きなキャラ同士が絡んで嬉しくないわけがない。
でもなぜだろう。胸の奥が微かに痛んだ。リヨナちゃんに蹴られた影響ではない、ジェン君が触れた場所。
「……楽しそうだなー、ちょっと羨ましいなあ」
そうだ、美少年と美青年(外見上)と未就学児なんていう素敵構成のパーティーが羨ましくないはずはない!
『隣の芝生は青い』

>139
そして僕らも出発した。芸人軍団が荷物運んでくれて楽ちんだ。 道中でさりげなく告白しておいた。
「リヨナちゃん、一つ言っておくことがある。僕はBLが好きなんだ!」
これは今まで女の子に迫られた時に無難に断るために使ってきた殺し文句である。でもリヨナちゃんならきっと分かってくれるだろう!

>「ローゼンちゃん、浜田には気を付けなあかんで。 そんじょそこらの変態やない、ド変態すら超えてあんねん。 ヤツは性霊の神、性神やからな。」
「マジで!? その道で神様にまでなっちゃったの!? それにしては今までに変態的な言動がないような……」

>浜田「ローゼンちゃん、温泉でも入って少し休もうや。 ジェンくんも来てるかもしれへんし、混浴出来るかもしれへんで。 俺は管理部屋に行ってくるわ。」
「ここにきて本領発揮した――――ッ!?」
なんでナチュラルに温泉直行の流れになってるんだよ! 地精霊は!? 僕はストーリー上の意味もなく温泉シーン披露なんてしないぞ!

>「あいつ、まさか風呂の監視カメラを……!? それは、あかん!!あかんでぇぇええええ!!」
「善のパーティーメンバーが覗き!? それはいけない! 断固阻止しなければ!」
急いで管理部屋に向かう。もしかして今章のボスキャラは本性現して性神と化したハマちゃんかもしれない。

182 :sphere:11/02/15 23:47:00 ID:/u3Ur2ji
IS - インフィニット・ストラトス - ED - SUPER∞STREAM - full 歌詞付き
http://www.youtube.com/watch?v=ZZkCOYHbBn8
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13609246


183 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/16 00:24:58 ID:???
重ねて代理お願いします


>「行き先が一緒なのにわざわざパーティーを分ける意味が正直分からないんだが」

「ふっふっふ、私が教えてやろうじゃないか。何故このメンツでパーティを分けるのかと言うとだな。
 目的地は同じでも立場が違うので、便宜上は別行動ですよと言う名目が必要なのだ。
 つまり分かりやすく言うと……癒着だな。はっはっは」

ガッチーの疑問に対して、影は右手の人差し指を立てて快活な笑みで答えた。

>「…そりゃ女の子が多い方がいいな」

「おっとぉ、それなら心配ご無用だぞガッチー。何せ私は悪魔だからな」

ややオーバーな反応と共に、満面の、したり顔を浮かべる。

「精霊と同じく、そもそも厳密な性別と言う概念はない。
 つまりフィンガースナップ一つで黒髪ストレートのクールビューティーに変身可能と言う事だ。
 これで次の夏には薄い本が出る事間違いなしだな。はっはっは」

と、そうこうしていると影の手に何かが手渡された。
手の平に収まるサイズの、薄くて滑らかな長方形。

「おぉ、仕事が早いじゃないかジェンタイ……」

影は明るい微笑みと共に自分の手中を見て、硬直する。
手渡されたのはアイフォンではなくて、骨董品の気配が漂う携帯ゲーム機だった。
瞬間、影の全身がわなわなと震え始める。

「……ジェンタイルウウウウウウウウウウ!!」

ワンダースワンを握り締めて粉砕すると共に、怒鳴り上げた。
雷鳴轟く噴火のような怒号に共に大気が裂け、地面に縦横無尽のヒビが走る。
影の背中からは禍々しく枝分かれし、歪曲した翼が軋みを上げながら兆した。

「ドウヤラ折角拾ッタ命ヲココデ捨テタイト見エル、人間風情ガ……!!」

ワンダースワンを握り砕いた左手は漆黒に染まり、悍しく尖鋭な姿に。
双眸は赤く、猛禽のそれへと変貌を果たしていた。
鋭利な牙の覗く口元からは黒い瘴気がうっすらと漏れている。
キャラ崩壊が甚だしい。

「……っと、すまない。楽しみにしていたものでな、ついカッとなってしまったよ」

影は、はっと理性を取り戻したらしい。
翼や爪などを収めて、人間の形態を取り戻した。

184 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/16 00:25:22 ID:???
>「人を変態扱いするとは……失礼だぞ。
 私や先輩悪魔が変なことをするはずはないだろ」
>「何言ってるの? 変な事って例えば寿命の半分と引き換えに悪魔の目をやると迫ったりとかの事だよ!」

「全くだぞジェンタイル。あ、ところで地獄の深淵に灯る裁きの炎があるんだがいらないか?
 昔なら寿命の半分辺りが対価だったが、今なら特別に使う度に寿命を一年支払う契約でいいぞ」

影が指先に黒い炎を灯して、笑う。

「……と言っておくと馬鹿な奴は引っかかるんだよなぁ。人間の寿命なんて多くても100年。
 20歳で契約したなら残り80年、たった40回使うだけで半分を消費してしまう訳だ。
 言うなれば安く買った携帯でたっぷり使用料を取られるような物だな。と言う訳でどうだジェンタイル?」

なに、使わなければいいんだ。保険として持っておいてもいいんじゃないか。
と、言葉巧みに影は契約を迫っていた。

>「ジェンタイルに先輩悪魔よ、よろしく頼むぞ。
 世界を三人で薔薇色に変えて行こう。
 そう、野薔薇が咲き誇る世界へ、世界をハッテンさせよう!」

「あ、あぁ……そうだな!そうなるといいな!」

メタルクウラの熱意に若干付いて行けず、勢いでお茶を濁す。

「まぁそれはとにかく、別に道中の描写は必要ないだろう。すっ飛ばしてしまうとしよう」

影が指を弾いた。
時間が飛んで、一行は温泉村へと辿り着く。

>「さぁ、まずは温泉で裸同士で語り合おう!」

「まぁ待て、まずは旅館探しだろう?そう言えばさっき
 ジェンタイルが渾身のチョップを喰らってたな。ムチウチに効く温泉が何処かにあるといいなぁ」


185 :名無しさん :11/02/16 00:38:19 ID:???
>>181>>183>>184
行ってきた

186 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/16 00:39:49 ID:???
>185
ありがとうございました!

187 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/17 15:40:42 ID:???
代理お願いします


>「貧乳はステータスだ! なんてったってフリフリのドレスが似合う! 男装コスプレもバッチリだ!」

「フ、フリフリのドレスだなんて、そんな……。あぅ……私なんかが着ても、似合うと思いますか……?」

僅かに頬を紅潮させた頬に両手を当てて、リヨナは自信なさげに目を逸らす。
彼女自身、自分がその手の、お淑やかで可愛らしいタイプではないと自覚は出来ている為、瞳には不安の色味が揺蕩っていた。

>「美少年もデリケートな生き物だからさ、少しは優しくしてあげよう?」

「むぅぅ……」

ローゼンの言葉を受けてリヨナの勢いが薄れ、けれども尚も唸る猛犬さながらの威嚇的な視線でジェンタイルを捉えていた。
けれどもローゼンの諭すような口調が、彼女の脳裏に一抹の冷静さを滑り込ませ、客観的な視点を与えたらしい。
眼光が和らいで、

「えっと、その……すいません。ついカッとなってしまいました……」

しゅんと、しょげた様子でジェンタイルに頭を下げた。

>「……楽しそうだなー、ちょっと羨ましいなあ」

ローゼンの何気ない呟きに、リヨナの表情に落ち込みの色が上塗りされる。

「……私、頑張りますから!水精霊さんとの漫才も!ツッコミだって頑張りますから!
 「何でやねん!」って言いながら手刀を打ち込めばいいんですよね!?だから……!」

けれども小さく首を横に振って顔から暗色の感情を払い、無理矢理に明るさを上塗りして、リヨナは捲し立てた。
途中で何を言っていいのか見失ったように断絶した声は、そのまま続きを紡がれる事なく、潰えた。

「……楽しい旅になると、いいですね」

誤魔化しの色彩で塗り潰した笑顔で、強引に言葉を断ち切った。

>「リヨナちゃん、一つ言っておくことがある。僕はBLが好きなんだ!」

「あ、奇遇ですね!私も好きですよ!でも私はどちらかと言えば照り焼きチキンの方が……
 って、そっちじゃないですよね!あはは、でもBLも嫌いじゃないですよ。
 友情とか感情が溶け合うような描写は、性的な意味じゃなくて素敵だと思います!」

先ほどの暗い雰囲気を吹き飛ばしたいのか、リヨナの口調はいつにも増して勢いよく、明朗快活だった。

>「善のパーティーメンバーが覗き!? それはいけない! 断固阻止しなければ!」

「任せて下さい!そんなまどろっこしい事しなくてもカメラを粉砕すれば一発です!
 なので、さぁ!一緒にお風呂と洒落こみましょう!」

右手で小石を弾いたリヨナは、左手でローゼンをしかと掴んで、放すまいとしていた。



188 :名無しさん :11/02/17 15:59:34 ID:???
代理完了!

189 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/17 23:05:04 ID:???
ありがとうございましたー

190 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/18 05:27:12 ID:???
もういっちょ代理お願いします


>「ダーク温泉は止しておいた方が良いだろう。
 先輩悪魔も魔族の血入りと言うのはさすがに嫌だろう?」

「魔族の血か。人間は昔から、他の生物を食す事に栄養の摂取以上の価値を見出してきた。
 明るい方向では命を頂く行為だとか、神からの贈り物に感謝しよう、とかだな。
 だが同時に、まじない的な側面を見出してもいたんだ」

久しぶりの講釈を始められる話題に遭遇して、影はここぞとばかりに嬉々として長台詞を紡ぐ。

「例えば動物のハツ、つまり心臓を人が食べるようになったのは、屈強で強靭な動物の心臓を食べる事で
 自分もそのタフネスを体に宿せると思ったからだ。転じて、神話には龍の血を浴びる事で
 不死身の肉体を手に入れたりする話がある訳だな。ちなみに普通の温泉で言う所の血の池地獄はただの酸化鉄だから気にせず浸かるといい」

一息に語り切って、満足気な表情を浮かべた。

>「なんか到着早々騒動起こしてる迷惑な団体がいるなあ。見たことある顔だけど他人のフリしよ。さー風呂風呂!
 そういやさらっと流しちゃったけど機械生命体って風呂大丈夫なわけ?あとお前らと風呂入るのすごく不安なんだけど」

「なぁに心配するな。BLだっていつもサカっているようでは面白くない。だから入浴シーンではお前の体が
 いかに華奢で艶やかなのかを描写するのに全力を注ごうじゃないか。そうする事で後の展開に説得力が……と言う事だな」

影が腕を組みながら、もっともらしく何度も深く頷いていた。

>「もろもろの事情含めて、当面の宿を決めよう」
>「騒々しい一行と同じ宿を取るのも良いが、せっかくパーティーを分けたのだ。
  奴らとは気分的に違う宿を取りたい。
  あそこはどうだ?」

メタルクウラが指差す方を見遣ると、『三流温泉』の看板を掲げた旅館があった。
そよ風すら吹いていないのに何故か揺れている暖簾が、何処か、おどろおどろしい。

「……え?マジ?いや、いやいや、アレはないっしょマジで。ぶっちゃけどう見てもヤバいじゃん?
 あ、いやヤバいってのはオンボロって意味であって別に怖いって訳じゃねーし?」

影は引き攣った顔で指を鳴らそうとしていたが、震える余り上手く弾けないでいた。

「と、まぁ冗談はともかく、あそこにするか。パーティリーダーはジェンタイルだし、
 支払いは頼んだぞ。私は早速風呂に入りたいのでね」

アロハシャツに浮輪、シュノーケルとゴーグルの完全装備で、影が温泉へと向かった。

191 :名無しさん :11/02/18 19:38:00 ID:???
代理完遂

192 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/18 20:58:32 ID:???
ありがとうございました!

193 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/19 00:32:20 ID:???
代理お願いします!


>「ダ、ダメだよ! 一緒には行けないよ! 一緒に入ったら逮捕されちゃうでしょ!?」

「だーいじょうぶですよ!衛士隊って告げてもっともらしい理由述べれば大抵の事は合法です!
 温泉内から凶暴な野良精霊の魔力が探知されましたとか!」

ローゼンの腕に深く固く抱き着いたリヨナは笑顔で、しかし決して放すまいと言わんばかりな過剰さで寄り添い、歩く。
勢いのある拳が弾かれても逸れにくいように、彼女は勢いを以って自分の感情のブレを抑えようとしていた。

>「ライト温泉またの名をカオス温泉なんてどうかね。カオスだけに混浴だよ。
 あまりに何が起こるか分からないからスリリングすぎて閑古鳥が鳴いてるけどね。
 入った美形の忍者がガ○ャピンになったり美少女が宇宙的恐怖なイソギンチャクになったりしたとかいう噂があってねえ。
 最近は時々古代ローマ人が出てくるとか出てこないとか……。勇気があるならチャレンジしてみなよ」

「マジですか!ローマ人を見かけたらお土産に入浴剤でも教えてあげましょうか!ともあれ混浴があるなら行きましょうよ!」

村人の紹介を聞いた瞬間、リヨナの双眸が鋭く研ぎ澄まされ、獲物を見定めた猛禽のごとく煌めいた。

>「やめようよ! リヨナちゃんが宇宙的恐怖な姿になったら困るもの!」

「……もし、そうなっても……私をパーティの一員として見てくれますか?」

精巧過ぎる立方体を思わせる、完璧で自然過ぎるが故に不自然な、満面の笑顔でリヨナは尋ねる。

「……なーんて、隙ありです!そりゃぁ!」

だがすぐに彼女は、おふざけの雰囲気を纏い直して、ローゼンを抱え上げて旅館のくぐった。
衛士隊の身分証明書を提示して即座に温泉へと向かうと、ローゼンの着衣を一瞬で脱がせる超速の手捌きを披露する。
そのまま流麗な動作で彼を温泉へと放り投げた。更に追撃をかけるように、自らも飛び蹴りの形で温泉に飛び込む。

「さぁさぁ裸の付き合いですよ!洗いっこしましょうよ!」

引き締まった肢体に【不自然な湯気】をさらけ出して、【不自然な陽光】を隠そうともせず、リヨナは意気揚々と湯気の向こうに見える人影へ近付いていく。

「残念でしたねハマタさん!この世界で女性のあられもない姿を拝もうだなんて、そうは何か色んな委員会が許しませんよ!」

ちなみに【不自然な湯気】と【不自然な陽光】はDVD版では綺麗さっぱりと晴れるらしい。
ともあれ彼女はローゼンの傍までざぶざぶと歩み寄り、

「……って、先客がいらしたんですか!?こ、これは失礼しました!
 いえ私、別に怪しい者ではないんですよ!こう見えて衛士ですし!」

慌てて、頭を下げた。
リヨナは目の前にいる人物が、ローゼンだと気付いていなかった。
その理由は、ずぶ濡れの髪がローゼンの顔の上半分を隠していたり、普段は隠されている【不自然な湯気】の膨らみが顕わになっていたり、
身長もリヨナと同じか少し小さいくらいになっていたり、何より【不自然な湯気】が【不自然な陽光】だったりと、色々ある。
仮に無理があろうが、とにかく気付かなかったのだ。

「で……えっと、重ね重ね失礼なんですけど、ついさっきこちらに男の人が飛んで来ませんでした?
 旅の……その、知り合いなんですけど……」


194 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/19 01:21:33 ID:???
>193
完了!

195 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/19 03:39:12 ID:???
感謝です!色々無茶な振りしてごめんなさいね!

196 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/19 16:14:40 ID:???
代理お願いします


>「おおー、いい感じじゃん!」

「遅かったなジェンタイル。ちゃんと体を流してから入るんだぞ」

熱気と湯気の向こう側から、しかし影は涼しげな様子だった。
風呂の縁に背中と両腕を預けて、ゆったりと湯船に浸かっている。
海水浴セットは常識に爪弾きにされ、湯船の外に放置されていた。

「……ふむ、やはり人間に合わせてあるせいか、少しぬるいな。
 私が地獄にいた頃は、よく灼熱の溶岩に身を浸していたものだが、懐かしいなぁ。
 あとで源泉の方にも浸かってみるか。お前もどうだ?ジェンタイル」

笑いながら、影が右手の指を立てた。
小さな水音に続いて、講釈が紡がれる。

「ちなみに、源泉は物によっては温度が100度を超えていたりするぞ。
 と言うのも、これは温度を圧力の高い地下で図っているからなんだがな」

目を閉じて口角を釣り上げていた影が、ふとジェンタイルへと顔を向けた。
正確には彼の隣にいる、湯を押しのける事なく存在している者へ。

「また面白い姿で出てきたな。そこの浮輪が栄えると思うんだが、精霊の身では装備は無理か。
 残念だったな。……ところでその体なら露天風呂に行かずとも覗きは出来るんじゃないか?」

影は瑣末な疑問を零した。
それから視線を滑らせて、自分を見つめるジェンタイルのそれと交錯させる。

「……何だジェンタイル。私の正体が気になるのか?」

両眼が愉快そうに細って、口元に不敵な笑みが浮かぶ。

「前にも言っただろう。神には幾つもの面があると。まぁ……私は悪魔だが、大して変わりはしないさ」

意味深なようで、無意味な思わせぶりにも感じられる声色だった。

「もっとも、それは人間でも同じだ。生真面目な男だって魔が差す事はあるし、
 犯罪者は人としての感情が欠落しているなんて事はない。
 善と悪、どちらかが正体だなんて事はない訳だ」

不意に、影の姿が揺らいで明滅した。
端整な容姿の美青年の外見が完全な闇色に染まり、だが一瞬で元に戻る。
次いで彼の腕に、藍色の鱗が疎らに浮かび上がった。そしてやはり、すぐ元通りになる。
最後にコック帽が彼の頭部に現れた。影が指を弾くとコック帽は湯気に混じって消え去った。

「……と、まぁそんな訳で、私の正体はいつだって私さ。
 これが本質となると、また別の答えを用意しなければならなくなるがな、はっはっは」

答えになっていない答えが、湯船から立ち昇る湯気と共に霧散した。

>「で、お前にはその痴女の霊とやらがはっきりと見えているのか?
 ちょっと触れるかどうか実験がしてみたい。
 どこにいるか教えてくれ」

「よし、最近崩れ気味だったキャラも立て直したし、そろそろ羽目を外すかな。
 ちなみに痴女の霊は今ジェンタイルの尻辺りにいるぞ」

メタルクウラの問いに割り込んで、影はさらりと答えた。

197 :名無しさん :11/02/19 17:40:19 ID:???
>>196完了

198 :ダディ ◆vJw4bjafBQ :11/02/20 13:24:58 ID:???
俺は橘ギャレンだ
力を合わせて一緒に頑張ろう

199 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/02/20 17:09:07 ID:???
>>198
よろしくね。

さてと、私も改造手術を受けて仮面ライダーに……

200 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/02/20 18:05:44 ID:???
>>198
よろしくお願いします。
他の人に比べて頻度も速度もイマイチですが気にせず割り込んで下さい。

201 :ハマタ ◆bF.iPWufdo :11/02/20 18:32:35 ID:???
>>198
ガンバライド参戦おめでとうさんや

202 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/20 20:31:10 ID:???
>>198
よろしくおねがいします!

203 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/20 20:35:24 ID:???
>>198
よろしくお願いします

204 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/20 20:40:19 ID:???
>>198
一緒に頑張ろう!

205 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/20 23:43:45 ID:???
代理お願いします


>「リヨナちゃん、僕だよ……」

「へ?……ま、まさか……!?」

一瞬、何の事やらと言わんばかりに、きょとんとしたリヨナの表情は、ややあってから疑念が滲み出した。
ローゼンに歩み寄り、濡れた所に陽光を受けて淡く輝いて見える金髪を、そっと掻き分ける。彼女の惚れ込んだ顔があった。

>「僕女の子になっちゃったよ!! 温泉のカオス成分にあてられたんだ!」

「う、うそぉ!?噂は本当だったんですか!?た、大変ですよ!教会に行けば解呪出来ますかね!?」

リヨナは慌ただしく右往左往して、

>『という事はもしかしてガチさんがパンダに……!?』

「……あ、それはちょっと見てみたいかもしれません」

愕然としたローゼンの呟きに、ぴたりと止まって感想を零した。

「ちなみにパンダの模様って元は竹やぶに潜む為の迷彩って言われてるんですよ。
 でもだったら何で緑と茶色じゃないのかって言うとですね、
 パンダは多くの動物がそうであるように色が分からないんです。だから白黒になったんです。シマウマと同じですね」

思い出したように、リヨナが鼻息と共に薄い【不自然な湯気】を張り、ここぞとばかりにムダ知識を披露した。
多分DVDとBD版では微かに揺れる【不自然な陽光】が拝める事だろう。

「……それにしても、ホントに女の子にしか見えませんよ」

まじまじと改めて、リヨナは遠ざかろうとするローゼンの顔に手を添えて、覗き込む。

「素材がいいですもんねー……。肌は白くて綺麗で、目も大きくて、睫毛長いし、唇もこんなに……」

リヨナの指がローゼンの頬を滑り、唇に触れた。
そして、沈黙。
しばし真剣な表情で黙り込んでから、リヨナはゆっくりと口を開く。

「……うん、これはアリですね!だってこんなに可愛いんですもん!いじくり回したくなっちゃいますよ!」

>「じゃ、2人ともゆっくりしいや。騒がせてすまんかったな。」

「えぇ勿論ゆっくりしますとも!そしてお構いなくです!」

アホ丸出しの宣言と共に、ローゼンに抱きついた。
そして、くすぐるような手つきで【不自然な湯気】やら『不自然な陽光』を撫で回して、宣言通りに揉みくちゃにする。

「おぉー……何か色々目覚めちゃいそうですよこれは……!」

ひとしきり堪能して満足したリヨナは、手の平に残る感触に、耳に染み付いた残響に、感慨深い声を漏らしていた。


206 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/20 23:44:49 ID:???
「……それにしても、ちゃんと治るんでしょうかね、それ。もし治らなかったら……えっと、私が責任取りますね!」

相変わらず、やや脱線気味の意気込みだった。
と、不意にリヨナの頭の上で何かが踊るように揺れる。先端に小さな球の付いた、透明な触角が一本生えていた。

「ほえ?……ひぇえ!?な、何か頭の上に生えてますよ!?
 魔族ですか?私魔族になっちゃうんですか!?ダーク展開にはちょっと唐突過ぎません!?」

リヨナは大仰に驚き、慌てふためいて――しかしすぐにネタばらしをする。

「……なーんて、実はこれ水精霊さんに頼んで作ってもらったんです!
 私じゃ出力引き出せなくてバトルには使えませんけど、こう言う使い方もアリですよね!
 驚きました?だとしたら大成功ですね水精霊さん!」

《テ・ケ・リリ、テ・ケ・リリ》

「あれぇ!?何で名状し難い感じになってるんですか!折角上げたヒロイン値ダダ下がりですよ!?」

>「すまないそこの二人。もずく風呂を探しているんだがどこにあるか知らないか?」

不意に投げかけられた問いに、リヨナが振り返る。
同時に、彼女は幾重にも纏っていたおふざけの雰囲気を脱ぎ去って、真剣味を帯びた表情を浮かべていた。
要するにギャグパートの雰囲気からシリアスっぽい空気に切り替えたのだ!

「もずく風呂……懐かしい名称ですね。三年前、衛士隊が総力を挙げて根絶に取り組んだ魔性の風呂……。
 この世界じゃ体の傷は治せても、壊れてしまった心は元通りになりませんからね。
 私の友人も一人……敵に囚われ、精神を破壊され……今でも後遺症に苦しんでいます……」

奥歯を砕けんばかりに噛み締め、風呂で血行の良くなった手が白くなるほどに拳を握り締める。

「……どうやらその様子では、単に噂を聞いて探してるだけみたいですね。
 『辛くて引き裂かれそうな心を溶かしてくれる』『恐怖も怒りも克服出来る』
 ……そんなのはウソっぱちです。一時的に忘れられるだけ、一生拭えない傷跡と引き換えに」

吐き捨てて、リヨナは深く息を吸い込んだ。
潤いと温かみを含んだ浴場の空気で、胸中に生まれた黒く冷たい思い出を霧散させる。

「ですが……この村の温泉の大元、地精霊さんの管理する大源泉なら、
 心を癒してくれる効果も望める……かもしれませんよ。
 丁度私達も向かう予定でしたし、ご一緒にどうですか?……っと、そうは言っても決定権があるのは私じゃないんですけどね」

にこやかな笑顔を浮かべて、リヨナが提案した。

207 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/21 00:07:59 ID:???
>205-206
『完了! 無茶振り大歓迎!』
「これが本当の弄られキャラってか――ッ!?」

208 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/21 16:01:10 ID:???
代理お願いします


>「へぇっ、湖畔村で埃被ってた水精霊の噴水と違ってやっぱおこぞかに祀られてんのな」

「そりゃそうさ。何せ……」

ジェンタイルの漏らした感想に、影が不敵に笑った。
視線を見上げた大源泉からジェンタイルに落として、続ける。

「アイツは一度、この村を滅ぼしてるからなぁ」

影の口角がより不敵に、より悪辣に吊り上がった。

「水精霊は、何だかんだで甘かったからな。人間だってそうだろう?
 一度ブチ切れた虐められっ子をもう一度虐める馬鹿はいない。
 だが相手がブチ切れないと、とことん付け上がる」

楽しげに語り終えてから、影は人差し指を立てて補足する。

「ま……私もその場にいた訳じゃないし、あくまで噂だがな。」
 具体的には2ちゃんで温泉村のアンチが熱心に宣伝してた」

最後で台無しにしつつも、拭い去れない猜疑の染みを心に残す語り口だった。

>[貴方がたのお話は三流温泉に流れた拙の眷属より伝わっています。
 機械生命体メタルクウラ、炎精霊の契約者ジェンタイル、そして深淵の悪魔。拙は貴方がたを歓迎しましょう]

「ほう……いいのか?私まで歓迎して。私は悪魔だ。もしかしたらそこの器に何か細工をしでかすかもしれないぞ?」

冗談めかしてはいながらも、煽り立てる口調で影が笑った。
胸の高さに掲げた右手で打楽器の構えを取って、これ見よがしに見せつける。
快音が響いた。

「……全く、無反応とはな。もう少し面白い反応をしてくれてもいいだろうに」

音は微かな余韻を残して大気に拡散する。それ以外の何かを引き起こす事はなかった。
つまらなさそうに、影がほんの少し眉を顰め、肩を竦めて笑みを浮かべる。

>[ではメタルクウラ、深淵の悪魔。この地精霊に問いたいことがあれば遠慮なく]

「そうだな……では『龍脈』の操り方なんかも教えてもらえるのかな?
 風水においては山の連なりを意味するが、ここではファンタジー的な意味での龍脈だ。
 つまり大地を流れる様々な力の奔流……ここの温泉も、それを流用しているんだろう?」

不敵で不遜な笑みを消して、双眸を鋭利に研ぎ澄ます。

「私はその力が欲しい。是非、ご教示願いたいんだが……どうかな?」

もう一度、打楽器と化した右手を突き出して、影は問いかけた。


209 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/21 22:51:29 ID:???
また規制されたー\(^O^)/ 代行おねがいします


>161 >165
>「う、うそぉ!?噂は本当だったんですか!?た、大変ですよ!教会に行けば解呪出来ますかね!?」
うわぁ! こんなに右往左往させてどうしよう!
何回教会で蘇生されても解呪されなかったものが今更解呪されるはずがない。

>「……それにしても、ホントに女の子にしか見えませんよ」
当たり前である。服装による記号的表現は特にこの世界においては絶大な威力を発揮するのだ。
>「素材がいいですもんねー……。肌は白くて綺麗で、目も大きくて、睫毛長いし、唇もこんなに……」
なんだ、この展開!? 這い寄る混沌のヨカーン! そこに丁度よくハマちゃんが乱入してきた!

>「――田代まさしやんけっ!!」
ハマちゃんは覗き魔を捕まえたようだ。
が、田代が捕まったというのにまだラスボスのBGMが聞こえる!
ttp://www.youtube.com/watch?v=fu3XR6MpJPc
>「……うん、これはアリですね!だってこんなに可愛いんですもん!いじくり回したくなっちゃいますよ!」
ラスボスはこっちか――! 正義のヒーロー浜ちゃんに助けを求める。
「助けてハマちゃーん!」
が、現実は非情だった!
>「じゃ、2人ともゆっくりしいや。騒がせてすまんかったな。」
>「えぇ勿論ゆっくりしますとも!そしてお構いなくです!」
「えぇ!? ちょっと待ってうわなにするやめ……らめぇええええ!」

リヨナちゃんが僕の【不自然な湯気】やら『不自然な陽光』を撫で回す!
場面転換はすでに手遅れだ! かくなる上は……虚空に向かって叫ぶ。
「担当さーん! 後手キャンしてえ!」
後手キャンセル略して”後手キャン”それは魔法の言葉。こう言うと起こった事が気のせいだった事になるという都市伝説があるのだ。
「いや! やっぱりしないでぇ!」

ところで辺境村ではTRPG(ダイス振るやつね)がちょっとしたブームで、教会でコンベンションが行われていたりする。
僕がGMをやった時はPLのどんな無茶振りも受けて立つのがマイジャスティス。
当然ヒロインポジションには美少年を配置するぞ!
クウ君は僕の卓の常連だが、ジェン君はなぜか1回参加したっきり二度と参加しようとしない。

210 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/21 22:53:06 ID:???
つまり何が言いたいかというとこれ位で後手キャン使わないのが僕の意地だ!
本当はちょっと満更でもなくなってきたんじゃないかって? そ、そそそそんなわけないだろ!
「これ位……受けて……立ってやる……っ」
そうだ! 医者に診せてるつもりで乗り切る、もとい牧師に診せてるつもりで……この例えは使えない!
いっつも素っ裸で運び込まれても淡々と蘇生するあいつがちょっとでも変な気配を見せた時点で即刻逃走するわ!

>「おぉー……何か色々目覚めちゃいそうですよこれは……!」
しゃぶりつくされてようやく解放される。僕のMPはもうゼロだ!
『今の君、最高にときめいてるね!』
おおいっ! シャレにならん冗談を言うんじゃない!
心なしか肌がツヤツヤしているとすれば、それは温泉のお湯のせいだ。

>「……それにしても、ちゃんと治るんでしょうかね、それ。もし治らなかったら……えっと、私が責任取りますね!」
責任取るって具体的にどうすんだ! 嫌な予感しかしない!
>「ほえ?……ひぇえ!?な、何か頭の上に生えてますよ!?
 魔族ですか?私魔族になっちゃうんですか!?ダーク展開にはちょっと唐突過ぎません!?」
「うぇええ!? 何それアンテナ!?」
>「……なーんて、実はこれ水精霊さんに頼んで作ってもらったんです!
 私じゃ出力引き出せなくてバトルには使えませんけど、こう言う使い方もアリですよね!
 驚きました?だとしたら大成功ですね水精霊さん!」
「もうすっかり仲良しだよね! 直接攻撃するだけがバトルじゃない。
まずは霧で視界を奪ったり炎ダメージの軽減あたりからだね。ウォータが使えるようになるのはもうちょい先かな」

>161
>「すまないそこの二人。もずく風呂を探しているんだがどこにあるか知らないか?」
「ナズェミデルンディス! ……ん? もずく風呂?」
もずく風呂といえば、麻薬覚せい剤とならんでダメゼッタイのポスターが辺境村に貼られていたはずだ!
「うまい話には罠がある! 入るだけで恐怖を克服できるなんて都合のいい物はないの!」

>「ですが……この村の温泉の大元、地精霊さんの管理する大源泉なら、
 心を癒してくれる効果も望める……かもしれませんよ。
 丁度私達も向かう予定でしたし、ご一緒にどうですか?……っと、そうは言っても決定権があるのは私じゃないんですけどね」
「そうだ、一緒に行こう! 精霊さんに相談してみなよ」

>168
ハマちゃんが戻ってきた。
>「自分、これ食うか?どうせあまってるし、食ってもええで。」
辛味噌ヌードルを食べながら成り行きを見守る。全裸で。

>「戦え――戦え」
「えぇえええええ!? 戦っちゃうの!?」
これって場面転換してもいいのか!? 一体いつになったら服が着れるんだ!?

211 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/21 22:57:39 ID:???
代行完了ですッ

212 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/21 23:07:32 ID:???
ありがとうございますッ

213 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/02/22 01:23:21 ID:???
地精霊をローゼンちゃんチームにパス。
自由自在に動かしちゃってください!

214 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/22 12:55:22 ID:???
代理お願いします


>[……本気ですか?深淵の悪魔]

「おいおい、私はいつだって真面目さ。ギャグパートじゃいつも口が出せなくってね。困っているんだ」

一度目の問いに、影は朗らかに冗談を交えて笑ってみせた。

>[悪魔。深淵の悪魔。精霊界に存在を轟かせておきながらその"名"を誰も知らぬが故に、そう呼ばれた者よ。
 この数百年を沈黙で過ごした貴方が、この地を掌握して何をするというのです。またぞろ世界でも滅ぼすつもりですか?]

「……質問に質問を返すとは、長生きした甲斐が無いみたいじゃないか地精霊」

二度目の問いで、影の表情から笑みが消える。視線が剣呑に痩せ細り、静かに右手に力が篭められた。

>「あーっ、あーっ、その件についてなんですけど!」

滲み出した闘争の空気を、ジェンタイルが慌てて掻き消した。
地精霊との間に割り込んだ、意図された間抜けな提案に、影は眉を顰める。
溜息と共に首を横に振って、呆れた素振りを見せ、ジェンタイルの意図を汲み取って右手を引いた。

>「俺は今の世界を変えたいんです。その為に必要なのは過去を紐解く手段――
 この世界がどんなふうに変遷して、根底から打ち崩すにはどうするのが手っ取り早いか。それを知りたいんです」

ジェンタイルの語った目的に、影は肯定もしなければ、否定もせず、無表情を貫いていた。
自分の目的と誰かの目的に重複、あるいは相反する点があってはならない。
あったとしても、悟られてはいけない。点は道標となる。自分の目的、立場、本質、それらを辿り、突き止める為の。

>[……ジェンタイルよ。貴方の問いはしかと受領しました。では深淵の悪魔、貴方は彼の後見を?]

「……さあな。私はただ、ジェンタイルを一端の悪役にしたいだけさ。見てられないって奴だな。
 あ、あとジェンタイルを私の物にもしたいしな。旅で行く先々のご当地名物も美味しいし」

故に影はしばしば、真意を笑みと冗談で覆い隠す。真実のみを語ったり、嘘だけを吐き続ける、と言う事はしない。
気まぐれに両方を使い分ける者の本心が、最も見抜き難いからだ。

>[またのち――そうですね、夜頃にここへ来て下さい。具体的なお話はそれからしましょう]

「……まぁ、いいだろう。そうそう、私はまだ質問の答えを貰っていない事、忘れないでくれよ」

何でもないように軽い口調と共に踵を返し、右手を背中越しにひらひらと揺らしてから、影は指を鳴らす。
時間が流れ、舞台は温泉街へと移った。

>「せっかく俺たち男だけのパーティなんだしさ、さ、もう言わなくてもわかるよな?なっ!?」

「おいおいジェンタイル……お前は金を支払って拝むお宝で満足なのか?違うだろう、宝とは自ら掴み取ってこそ意味がある物だ」

真剣味の溢れる面持ちで、影がジェンタイルを見据える。

「いいか、ここは歓楽街である前に温泉街なんだ。それがどう言う事か……分かるだろう?」

いままでになく澄んでまっすぐな視線をしきりに、近くの『女湯』と書かれた暖簾に目配せしながら、問いかけた。

215 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/22 17:23:23 ID:???
ついでにこっちも、代理お願いします


>「自分、これ食うか?どうせあまってるし、食ってもええで。」

「か、辛味噌……ですか?私辛いのは大の苦手でして……」

指先をもじもじと突き合わせながら、リヨナは苦笑いを浮かべて視線をあちらこちらと湯気の中に泳がせている。
苦手ではあるものの、断るのも悪いと悩んでいるのだ。

「うぅー……でも折角ですし、いただきます!」

やがて決意を固めたらしく、辛味噌ヌードルを受け取って、勢いよく啜り込む。
直後に、予想外に辛かったのか、リヨナは口を両手で抑えながら目に涙を浮かべて藻掻いていた。

>「戦え――戦え」
>「えぇえええええ!? 戦っちゃうの!?」

「甘い甘い!衛士隊は毎日が激闘の連続ですよ!今もまさに!この辛味噌……ひぃい辛いです!」

長期戦は不利と言わんばかりに麺を大量に頬張っては悶え、入浴後の為に置かれた冷水機の水を口に含んで、リヨナが戦っている。

「ふぅ……ひぃ……あぁやっと食べ終わりました。……はっ、これがホントの兵糧攻めって奴ですね!」

完食した際に思いついたのか、したり顔でリヨナが右拳をぐっと握った。相変わらずあまり上手くないのは愛嬌と言う物だ。

>「お前イイヤツだな。地精霊に相談してみるよ。
 俺は橘朔也。BOARDというところで研究をしていた。よければ、一緒に行かせてくれないか?」

「えぇ行きましょう。湯冷めしない内に……とは言っても、
 私のこの火照りはちょっとやそっとじゃ……なーんて言ってみたり!きゃー!」

色々あって上気した頬に右手を添えて一人呟いて、それからやはり一人で自分の体を抱いてくねらせ、リヨナが騒いでいる。

>「早く地精霊に会いに行こう。
 場面転換してくれないと俺の体はボロボロだ!!」

「あ、は、はい!すぐに着替えますので少々お待ちを!」

ともあれそんなこんなで、彼女は地精霊が宿ると言われている大源泉へと向かった。

[――光の勇者ローゼン、衛士リヨナ、そして橘朔也……貴方は迷い人のようですが、それでも拙は皆を歓迎しますよ]

巨大な岩の器が、朧気な光を放つと共に、言葉を発した。
リヨナは衛士の仕事を終えた後に、疲労に満ちた袋となった体を投げ出した時の大地を彷彿とする。
魔力のないリヨナには精霊の姿は見えない。が、恐らくは固い岩石のようではなく、
むしろあらゆる命を受け入れるに相応しく穏やかな外見なのだろうと、想像した。

[それで貴方達は、この地へはどういった御用向で?]

「あ、えーっと……正直私は特に……」

反射的に答えを紡いだリヨナは、しかし咄嗟に口を噤む。

「じゃなくて、やっぱりありました!えっと、その……この村に、呪いを解く効能がある温泉はありますか?」

そしてローゼンに一瞬だけ視線を向けて、そう尋ねた。


216 :名無しさん :11/02/22 22:38:55 ID:???
214,215完了

217 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/23 00:41:57 ID:???
お願いしまーす

>172
>「早く地精霊に会いに行こう。
場面転換してくれないと俺の体はボロボロだ!!」
「禿げ上がる程同意! 早く場面転換しないと僕の心はボロボロだ!」
初対面だというのに見事に意見が一致した。なんとなくこの人は正義の味方の感じがする!

>177 >179
>「あ、は、はい!すぐに着替えますので少々お待ちを!」

そしていよいよ地精霊に会いに行くことになった。
「戦いはすでに始まっている! おそらくあっちの派閥も面会に行っているはずだ。
なんとしても地精霊の支持を勝ち取らなければいけない。
だが無職のパーティーなど恐れるに足らず! 有権者の支持を得る最強の方法は何か!?
感動的な演説? 違うな……お土産を持っていけ!」
『賄賂とも言う』

といっても鉄板のお金は大地の精霊相手には効果を発揮しない。
大地の精霊が好きそうなものといえば……

>「精霊ィ?アホか、そんなもん構ってられへんねん。
もっと、現実みなあかんで。こういう観光地ではな、客は気分が高揚しとるわけや。
そりゃ金もパーッと使いたなる。そういう時に、稼がんでどないするんじゃボケッ!!
魔法とか、精霊とかそんなん言うてる場合ちゃうやろぉおお!!」
「ハマちゃんの分までお参りしといてあげるね。この前売ってた赤い石の余りある?」
ハマちゃんから加工した赤い宝石の売れ残りを貰った!

さて、大源泉にやってきた。
>傍の受付で入泉料を払い、専用の浴衣に着替えて大源泉への入場が許可されるのである。
なんでまた着替えさせる!?
「ちなみに土足禁止です」
「マジで!?」
外見が大した意味を成さない大先輩とは違って僕の場合脱がされたり着せ替えられたり
靴脱がされたりするとキャラ崩壊に直結するんだから!
「つまり浴衣美少年になれと? やってやろうじゃん!」

218 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/23 00:43:29 ID:???
>[――光の勇者ローゼン、衛士リヨナ、そして橘朔也……貴方は迷い人のようですが、それでも拙は皆を歓迎しますよ]
ものすごい美青年に歓迎された!
鏡音レン君風の美少年に見える事間違いなしな僕は、片膝を突いて一礼し、宝石を岩の器に投げ込んだ。
「お会いできて光栄です。これは我々からのほんの気持ちで御座います」
大地精霊が宝石を装備したのがビジュアルに反映された!
[素敵なペンダントですね。ありがとう]
よっしゃあ、手ぶらで突撃したのが必至の無職パーティーを大幅にリードしたこと間違いなし!

>[それで貴方達は、この地へはどういった御用向で?]
>「じゃなくて、やっぱりありました!えっと、その……この村に、呪いを解く効能がある温泉はありますか?」
温泉はもういいっちゅうに! また温泉展開になったらたまったもんじゃない。
[あるにはありますが……その少年は光の契約者。
オートで呪い払い発動してますからそれすら無視するほどの強力な呪いを解くのは無理でしょう]
すごい、すごいぞ大地精霊! すごい気配り!
『いやはや久しぶりだねー!』
やたらなれなれしく話しかける光精霊。また知り合いなんかいっ!
精霊は全にして個、個にして全だから明確な個体識別はないのかもしれないけど。
その証拠にいつまでたっても精霊の呼び方が○○の精霊のままで一向に固有名が出てくる気配がない。

『また一緒に冒険しようよ! 闇を払って世界に光を取り戻そう!』
単刀直入にさらりと言ってしまった。まあ要するにそうなんだけど!
光の精霊って四大精霊とは別枠らしいけどどういうポジションなんだろうか。
上位に位置するのか、はたまた上位下位に縛られない別格の地位を築いているのか見当がつかない。

[面白い事を言いますね。今の世界はあの時のように闇の勢力の侵攻を受けていないではありませんか。
至って平和だと思いますが]
平和だと!? ジェン君が受験勉強ほっぽり出して悪い先輩とつるんでるのに平和だと!?
「平和じゃないよ!」
敬語も忘れて大地の精霊に詰め寄っていた。
「小さい頃にいなくなった双子の妹が何者かに捕らわれてる!
大事な友達が悪魔に唆されて連れまわされてる! それだけで十分闇の勢力の侵攻だよ!
あ――っ、今スケールちっさって思ったでしょ!
僕には崇高な理想もない。人類の行く末なんて知ったこっちゃない。ただ楽しく暮らせればそれでいいんだ!」
選挙に勝ちたいなら崇高な決意を表明すべきところなんだろうけど、もうヤケクソだ!
こうなりゃ本音全開の度胸一本勝負だ!
「だから……大事な物が奪われるのは絶対嫌。大事なものをなくして悲しんでる人を見るのも嫌。
それを阻止するのを世界を救うと言うのならば……やってやろうじゃん!
昔の冒険では見るからに分かりやすい魔王が正々堂々と侵攻してたんでしょ?
教えて! 今回裏で手を引いてる諸悪の元凶は何!? 表舞台に出てこようとしない敵の大ボスは誰!?」
我ながらネタバレ必至の禁断の質問をしてしまった気がする。

[では次の方―。橘朔也さん、あなたは何かに怯えているようですね。拙で宜しければ相談に乗りますよ]
うわー、華麗にスルーされてお悩み相談室に突入した! さすが大地の精霊、スルースキルの格が違った!

219 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/23 00:48:26 ID:???
あ、そうそう
大源泉の入口でガチさんに声をかけようか迷ったんだけど
もし余計なお世話だったらいけないと思ってあえてやめときました
付いてきてることにしてもいいし別行動でもいいし好きなようにやってね!

220 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/23 01:01:16 ID:???
>>216
ありがとうございました!

221 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/24 15:41:32 ID:???
代理お願いします


>「皆!寿司だ!ウニもあるぞ!」

「あ、玉子ありますか?あとイクラも食べたいです!ところで回ってる感じの安いお寿司のお店は
 ネギトロにサラダ油なんかを混ぜて脂っぽくしてるってホントなんですかね!あくまで聞いた噂ですけど!」

>[あるにはありますが……その少年は光の契約者。
 オートで呪い払い発動してますからそれすら無視するほどの強力な呪いを解くのは無理でしょう]

「あぅぅ……ごめんなさいローゼンさん!でも安心して下さい!
 いつか絶対に、カオス湯の呪いを解く方法を見つけてみますから!」

地精霊の返答に落ち込んだ様子でリヨナはローゼンに頭を下げて、それから彼の手を取って強い責任感と決意を告げる。
リヨナの頭の中で、勘違いがまた一つ上塗りされていた。

>僕には崇高な理想もない。人類の行く末なんて知ったこっちゃない。ただ楽しく暮らせればそれでいいんだ!」
>教えて! 今回裏で手を引いてる諸悪の元凶は何!? 表舞台に出てこようとしない敵の大ボスは誰!?」

「だったら、私にはそれをお助けする義務があります!だって私は衛士ですから!
 私からもお願いします!貴方のお知恵を貸して下さい!」

>[では次の方―。橘朔也さん、あなたは何かに怯えているようですね。拙で宜しければ相談に乗りますよ]

「えぇー嘘でしょう!?今のはどう考えても熱意に押されて仕方なく真相を語り出すパターンだったじゃないですか!」

がっかりとした表情の後に頬を膨らませて、リヨナが文句を垂らしていた。

>「ライダーシステムが恐怖心を増幅して内臓に影響を与えてる。
 恐怖心を克服するしか方法がないんだ!どうすればいい!?」

「恐怖心が内臓にって……胃に穴でも空いたんですか?」

いまいち二つの因果関係が見えないのか、リヨナは目を微かに見開ききょとんとしながら、首を傾げて疑問を零す。

>[その為にも観光を満喫してはいかがでしょうか。
 少々お値段は張りますが貴方にぴったりの効能の温泉がありますよ。
 覗き魔が多発してますけど]

「覗き!?衛士として見逃せませんよ!」

>「やはりそういうことか。
 恐怖心を克服するには実戦しかないと」

「えぇそうですとも!覗きをするような不届き者には正義の鉄拳をお見舞いしてやります!」

若干の認識の齟齬を自覚する事はついぞないまま、リヨナが拳を固めて意気揚々と宣言した。


222 :名無しさん :11/02/24 22:22:53 ID:???
>>221完了

223 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/24 22:50:43 ID:???
>>222ありがとうございます!
そしてまたも代理お願いします


>「俺は熱気流の蜃気楼を利用した光学迷彩の魔法が使える。
>消費魔力がハンパないので使わなかったが"リンク"している今なら別だ……!」

「ふふん、その事だがなジェン……"ダークフレイムオブディッセンバー1"」

一等得意げに、影がしたり顔を浮かべた。
右手を鳴らす。手の平から闇が静かに溢れた。
もう一度指を弾く。今度は光が零れ出した。

「私にとって光とは衣服と大差ない物であり、全ての影は私の前では扉と化す。
 この力を使えば……覗きなんて朝飯前だ」

右手を握り締める。指の隙間から光が漏れて、すぐに消え去った。

「だが……今回、私はこの力を使うつもりはない。何故ならそれは
 過去に散っていった者達の英霊への侮辱に他ならないからだ」

かつてないくらいに真摯な面持ちで、影が宣言する。
秘かに光を操って周囲を煌めかせているのは秘密だ。
と、不意にキメ顔を浮かべる影の肩を、メタルクウラの手が掴んだ。

「ん?どうしたメタルク――」

言い終えるよりも早く、周囲の光景が一変する。
石と湯気に囲まれて、服が濡れている。温泉だ。
そして近くには枯れ木のように艶を失った四肢に、色を失った髪、しわがれた黄色い声。
老女の席巻する温泉に、連れ込まれていた。

「――ぐふっ」

影は胸を右手で鷲掴みにして、表情を苦悶に支配されていた。
口元からは何か血っぽい黒い物が一筋零れている。

「オノレ……機械生命体ゴトキガコノ私ヲ……ダガ覚エテイロ……。
 世ニ色欲ガ蔓延ル限リ、必ズヤ第二第三ノ私ガ……」

最後まで言葉を紡ぎ切る事なく、影は湯船に顔面から倒れ込んだ。
それきり動かなくなり、影の身体から黒い瘴気が、
まるで液体が揮発して失われていくように、湯気に混じって立ち上っていく。

「……はっ!いかんいかん、今のは危なかった……」

勢いよく、影が顔を上げた。首を左右に振ってお湯を払う。

「おいジェン……"ダークフレイムオブディッセンバー1"、お前は大丈夫か?」

224 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/24 23:00:24 ID:???
前回代理してくださった方、ありがとうございました。
今日もお願いします。

>184-185
>「あぅぅ……ごめんなさいローゼンさん!でも安心して下さい!
 いつか絶対に、カオス湯の呪いを解く方法を見つけてみますから!」
「リヨナちゃん……あっ、間違えた」
うろたえたあまりウナギの寿司を醤油につけて食べてしまった。どうしよう。もはや呪いを解いて男になるしかないのか!?
実は僕はどっかの国の王子で敵の刺客の目を欺くために魔法で性転換させた上で橋の下に捨てられたっていう設定はどうだろう!?
未就学児なら誰でも一度はそんな設定を考えるよねーと思ったそこのキミ! 僕の場合橋の下で拾われたのは事実だ!

>「やはりそういうことか。
 恐怖心を克服するには実戦しかないと」
>「えぇそうですとも!覗きをするような不届き者には正義の鉄拳をお見舞いしてやります!」
「橘さんはその温泉に入ってきなよ! 覗き魔は僕とリヨナちゃんが捕まえるから安心して!」

[話がまとまったようで何よりです。
お願いがあるのですが……改めて歓迎させていただきたいので夜にもう一度お越しくださいますか?
服装は自由でいいですから]
いやっほーい、合格フラグキター!
パーティーメンバーの誰かに向かって拙と契約して魔法使いになろうよ! と言うに違いない!
神格精霊だから精霊使いじゃなくて神官の契約形態になるのかな?

「良かったですね、地精霊様からお呼ばれするなんて!」
係員の人が紙切れを渡してきた。
【『大源泉VIP入場券』 を 手に入れた !】
「VIP入場券!? こういう時って普通もっとファンタジーっぽい演出するもんじゃないの!? 例えば地精霊の雫とか!」


こうして賄賂という大人の大人げない方法で地精霊の支持を獲得して、意気揚々と件の温泉へ向かった。
入ると物凄い恐怖を体験するが、それによってそんじょそこらの恐怖は吹き飛ぶらしい!
「なんか断末魔の悲鳴が聞こえるんだけど……。橘さん、やっぱりやめといたほうがいいよ!」

225 :名無しさん :11/02/24 23:05:06 ID:???
>>223-224完了


226 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/24 23:06:18 ID:???
>225
ありがとうございました!

227 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/24 23:23:55 ID:???
>>225
ありがとうございます!

228 :名無しさん :11/02/26 01:40:43 ID:???
母「−−−−」
父「え?なになに?そこのチビ何て言ったの?聞こえない」
母「今日の夕食はカレーDeath」
兄「それだよ母――――!!カッケ―――!!」
姉「メニュー刹那で忘れちゃった まあいいかこんな夕食」
母「おいあんた!!ふざけたこと言ってんじゃ…」
父 「カレー終了のお知らせ!」「ギャハハハハハハハハハハハハ」
兄 ――と思っていたが 違った
妹「あ、迷惑Deathぅー 再開されても 死臭がヒドイ!ゾンビかっての」
母「カレーにはじゃがいもが「最強」だって!!!オレが証明してやる!!!」
姉「※あくまで母氏の個人的な見解です」
兄「産地直送のピチピチタマネギもみしだきたい!(アイアムドリーマー)」
父「ならば・・・ ここで 肉を突き付けてやるのが父としての優しさだ!!!」
妹「天 才 !!!」
兄「産地直送のピチピチタマネギもみしだきたい!(アイアムドリーマー)」
母(タマネギのペースには飲まれないぞ!)グッ
兄「産地直送のピチピチタマネギもみしだきたい!(アイアムドリーマー)」
姉「タマネギタマネギうるさいって言ってんだよ!!」
母「兄君は…かわいそうに…怯えてタマネギ連呼だけで自分で入れようとしない…」

セールスマン「痛いライトウィンガーがいるのはこの家ですか?」
母「こっちゃ真剣なんだ 少し黙ってろ」
父「セールスが来てから……空気が変わった……!!」
兄「産地直送のピチピチタマネギもみしだきたい!(アイアムドリーマー)」
妹「タマネギ連呼って超笑えるよねー あのお笑いショーがあれば世界は平和になるんだと思うよ」

229 :名無しさん :11/02/26 01:46:37 ID:???
【神海英雄】LIGHT WING‐ライトウィング24
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1298560111/



提案→「みんな○○になればいいんスよ」
要求→「○○さん、そんなの二秒で切り返してくださいよ」
決意→(○○のペースには飲まれないぞ!)グッ
同志→「あんたもスか○○さん?」
告知→「○○終了のお知らせ!」「ギャハハハハハハハハハハハハ」
確認→「終わった――?ねェ――○○いぃ?」
     「オレ言ったぞ!!何回も言った!!○○って!!!何回言わせんだ!!!」
期待→「次は誰の○○が□□かそれが楽しみで仕方ねぇッス!」
忘却→「こんな○○二秒で忘れてください」
     「刹那で忘れちゃった」
拒否→「あ、迷惑Deathぅー ○○されても 死臭がヒドイ!ゾンビかっての」
憤怒→「おいあんた!!ふざけたこと言ってんじゃ…」
制止→「やめろ○○っちゃん!!!」
     「こっちゃ真剣なんだ 少し黙ってろ」
挑戦→「テメェなんかが…「○○」だと…?勝負しろ△△!!!今ここで!!テメェを倒す!!!」
願望→「巨乳マネージャーのムチムチおっぱいもみしだきたい!」
結果→「○○してしまった……!!」
     「おれたち もう○○やめます」
察知→「○○が来てから……空気が変わった……!!」
妥協→「いいんだ ○○ しかたない・・・ △△が決めたことだ・・・・・・」
挫折→ガシャアアア
     ガクッ
疲弊→「スタミナ切れ!?」
     「○○っちゃん――まさか」
憐憫→「○○君は…かわいそうに…怯えて最終ラインにへばりついて前に出ようとしない…」
否定→「ムリだってば」
語尾→「〜Deathぅ」
決意→「○○の△△が「最強」だって!!!オレが証明してやる!!!」
反論→「○○さん…△△は下にあるんDeathよ?上ばっかり見てたらケガします」
狡猾→狡猾!!!
一転→「――と思っていたが 違った」
変化→「…何だ…○○の△△が変わった」
     「でも□□は変わらないか」
示唆→「オレにはほとんど見えてんスけどね ○○さんの△△」
脇役→「○○のリズムが独特のヤツ…!」
     「○○の前じゃ皆 紙っスよ!!」
賞賛→「それだよ○○――――!!カッケ―――!!」
     「天 才 !!」
見解→「※あくまで○○氏の個人的な見解です」
友情→「ならば・・・ ここで ○○を突き付けてやるのが△△としての優しさだ!!!」
無関心→「興味ない」
       「まあいいかこんな○○」
一体感→「今、○○全員が△△と同じ気持ちでいる 全員 ××に勝つ気だ!!!」
平和主義→「○○って超笑えるよねー あのお笑いショーがあれば世界は平和になるんだと思うよ」



タチバナさんのレス中に出てくる小ネタの出展

230 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/26 04:54:04 ID:???
ついに自分もパスポートが作成出来た……と思っていたが違った
代理お願いします!


老女だらけの温泉に次いでメタルクウラが瞬間移動したのは、薄明るいバーだった。
突然の出来事にも動じず、マスターはグラスを磨いていた手を止めて、小さく会釈をする。
俗に言うオーセンティックバーのようだ。

「ふぅ……何だ、やれば出来るじゃないか……。そうとも、私に似合うのはこう言う雰囲気だ。
 覗きもまぁ風情があるが、旅先で一夜限りの恋の炎を灯すと言うのもなかなか乙じゃ――」

影が言い終える前に、バーの重たい扉が勢いよく開け放たれた。
そして続々と、ハードレザーを着込んだ体格のいい男達が入ってくる。
途端に、店内の雰囲気が変わった。ご丁寧にBGMも穏やかなジャズから、何やら粘っこい曲に変えられている。

「……かはっ」

いよいよ、影は盛大に吐血して倒れた。
が、彼の身体が床に投げ出されるよりも早く、ハードレザーの男の一人が彼を支える。
そのまま手を取って、糸の切れた人形同然と化した影とダンスを始めた。

「うぅ……やめろ……ジッパーを下げるな……大胸筋を近づけるな……」

屈強な男の人形遊びの道具とされながら、影はうなされていた。
何やら悪夢を見ているらしい。
しかしこのまま眠り続けていては帰って来れなくなると言わんばかりに、目を覚ました。

「はっ……!?ま、まずい!まずいぞこの流れは!
 完全にギャグパートの奔流に圧倒されている!かくなる上は……!」

現状の打破をかけて、影は男に握られた右手を全力で解く。
生暖かい温度に縛られていた手が自由を取り戻した。
間髪入れずに、指を弾く。時を止めて、密着する男から何とか逃れた。

「すまないな、ジェンタイル……」

憐憫の視線でジェンタイルを見つめると、影は自分と踊っていた男を彼に押し付けた。
丁度ジェンタイルが、二人の男に挟まれてサンドイッチのハムに成り果てるように。
もう一度、指が鳴らされた。時の無情な歯車が、再び動き出す。

「ギャグパートの奔流から逃れる手は一つ……不運を誰かにおっ被せて……
 自分自身が相手を叩き落す側に回るしかない……。ジェンタイル、お前の事は忘れないぞ……」


231 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/26 08:04:08 ID:???
>230
規制がとけたので行ってきました!
ジェン君危うしwww

>228-229
最近何かの言い回し流行ってると思ったらそれだったのかw

232 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/26 17:52:21 ID:???
>>231
なんと羨ましい!ありがとうございました!
そして代理お願いします!

233 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/26 17:53:29 ID:???
>[お願いがあるのですが……改めて歓迎させていただきたいので夜にもう一度お越しくださいますか?]
「分かりました!要するにもうちょっと村を回ったり村人と会話した後で宿屋に泊まれって事ですね!
 ここぞとばかりに商売上手なとこ見せて来ましたね!」

リヨナが馴々しく、大源泉の器を、このこのと肘で小突いていた。

>「良かったですね、地精霊様からお呼ばれするなんて!」
>「VIP入場券!? こういう時って普通もっとファンタジーっぽい演出するもんじゃないの!? 例えば地精霊の雫とか!」
「村の温泉でスタンプラリーをしても貰えるらしいですね、それ!」

ちなみに温泉村以外で売却すると結構な値段になるらしいと、リヨナは自分の情報通ぶりに薄い胸を張った。

>「なんか断末魔の悲鳴が聞こえるんだけど……。橘さん、やっぱりやめといたほうがいいよ!」
>「大丈夫だ。恐怖が克服できるならなら俺は構わない
  野に咲く花より、俺は花火のように生きたい!」
「素敵ですね!青空に半透明な笑顔が似合いそうです!」

演技でもない事を言いつつ、リヨナがローゼンに飛びついて、彼の肩越しにトラウマ風呂を覗き込んだ。
あわよくば事故でお風呂に落っこちてしまった事にして、そのままお色気シーンへの移行も画策していたリヨナは、

「……う、これはちょっと……落ちたらシャレにならない気がしますよ……。て言うか橘さん生きてますか?」

予想外に悍ましい色と臭気に、ローゼンの手を掴んで後ずさった。
それからしばらく待ってみるも、橘からの返事は一向に帰って来ず、不気味な静寂だけが風呂場を支配する。。

「……え?ちょっとこれマズいんじゃありませんか?人命救助ですか!?お仕事ですか!?
 あぁ、ローゼンさん!このロープ、命綱として握っておいて下さい!あと数字を交互に数えて下さい!
 私の返事が無くなるか、ロープを二回引っ張ったら引き上げて下さいね!」

衛士隊の常備品である人命救助用のロープを腰に巻いて覚悟を決め、リヨナはトラウマ風呂へと駆け出して――

>「うわああああああああああああああああああ!!」
「きゃあああああああああああ!?び、びっくりしました……。あ、生きてたんですね!
 これで飛び込まなくて……じゃなくて!とにかく良かったです!」

悲鳴と共に湯船から上がってきた橘に、慌てて足を止めた。

「……って、前隠して下さいよ!なに全開で出て来てるんですか!」

赤面したリヨナが目を逸らしながら、咄嗟に――故にわりと全力で手近にあった桶を投げつける。

>「終わった――?ねぇ――――入っていぃ?」
>「良かったー喪服着てきて。
 自称『クールでカッコいい』大人の男の橘さんがお亡くなりになったそうじゃない」
「……っ!【あの人】が来てから……空気が変わった!……じゃなくて!橘さんは死んでません!」

>「あ、迷惑Deathぅー確変されても。ネタ臭しがヒドイ!美味しいとこどりかっての。
>もう無理だよ無理無理やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろや め ち ま え」
「あぁー!なんて事するんですか!ていうかカッコイイ能力名してますけどぶっちゃけ
 『ものすごい悪口』ってどうかと思います!どっちかと言えば野球用のスキルですよねそれ!」

>「ここらじゃ覗き魔なんて星の数ほどいるDeathよ?
>それを捕まえるなんて出来るんDeathかぁ?
>さっきも女湯が騒がしかったけど……君らもガシャガクしてく?」
「ふふん、例え捕まえられなくても、覗きがいなくなればいいんです!
 例えば重い罰則を設けたり……言い方は悪いですが、誰かを見せしめにしたり!」

言うや否や、リヨナは何処からともなく転がってきたサッカーボールを蹴飛ばした。
凄まじい脚力を受け楕円型に歪んだサッカーボールが、【あの人】の股間へと猛進する。

234 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/02/26 18:39:39 ID:???
>233
完了!

235 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/02/28 13:08:44 ID:???
>>234
ありがとうございます
そして遅くなってすいません。代理お願いします

>「やめろリヨナっちゃん! ここは僕が……」
「じゃあ一緒に飛び込みましょう!いつだって一緒です!みんなトラウマイスタになればいいんですよ!」

週刊少年サンデーを読んでいない人にはさっぱり何の事だか分からないネタを飛ばしつつ、リヨナはローゼンと腕を組む。
聞き方によっては若干病んでいるようにも思える台詞だったが、リヨナには特に深い考えなどない。完全に勢いのみでの発言だった。
と、そんなこんなで【あの人】はこの世の地獄に放り込まれてしまった。

「版権キャラだろうと容赦無いですね!男らしくて素敵だと思います!」

ここぞとばかりにリヨナが横からローゼンに抱きついて、頬ずりをする。

>「恐怖心……俺の心に、恐怖心………」

「だ、大丈夫ですか……?気をしっかり持って下さい!」

>「矢車さん!完全調和(パーフェクトハーモニー)はどうしたんです!?すっかりやさぐれて……」

「自分の分かんない版権ネタって思った以上に絡み辛いですね!ちょっと反省します!」

>「矢車さん暇なら四つ葉のクローバーを探すのを手伝ってください!
 ないなぁ……ないなぁ……」

「知ってますか?四つ葉のクローバーは、踏み荒らされた三つ葉のクローバーがなるんです。
 貴方はさっき、心を踏み荒らされたでしょう?だったら、貴方がなればいいじゃないですか!
 四つ葉のクローバーを探すんじゃなくて!貴方自身が幸せをもたらす四つ葉のクローバーに!!」

終わりよければ全てよしと思っているのか、これまでのどうしようもなさは遙か彼方に放り投げて、リヨナは格好よさげ台詞を飛ばした。

「ところで日暮れまであとどれくらいなんでしょうね。
 私はギャグパートの匙加減が分からないので如何ともし難いんですけど」

236 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/02/28 15:49:11 ID:???
こちらも、遅くなってすいません。代理お願いします


「ふむ……そろそろ私は本格的について行けなくなってきたぞ」

地上に顕現された地獄と成り果てた店内で、影は密かに嘆息を零した。
と、アンニュイな仕草にそそられたのか、ハードレザーの一人が影に迫る。
けれどもハードレザーの岩のようにごつごつとした手は、影を捉えられず虚空を掻いた。

「……残念だったな。私は影なんだ。この薄暗い店内に溶け込む事など、造作もない事だ」

散々崩れてしまったキャラを静かな顔で立て直しつつ、影はつんのめって壁に突っ込んだハードレザーの男を横目で追う。

「さて、引き続きキャラを立て直すか。私と言えばやっぱり講釈だよな。
 丁度いい事に【あの人】もいる事だし、久しぶりにやってみるとしようか」

影が壁に背を預けて腕を組み、切れ長の双眸をカメラ目線にして語り始めた。

「……例えば、特に意味もなく一般人を傷つけ、法に背いた事をする人間が主人公だった場合。
 それは悪人ではあるが『悪役』とは言えない、だろう?
 義賊のような主人公に対して、それを捕まえようとする警察も、『敵』ではあるが『悪役』ではない。
 ジェンタイルにとってのローゼンもそうだな。自分と相反する思想を持つ『敵』ではあるが、『悪』ではない。
 ローゼンにとっては、ジェンタイルは『悪い事』をしているようだが……それもジェンタイル自身が『悪』と言うよりは、
 アイツを唆した私こそが『悪』と言う事になっているらしいな。私はただ、キッカケを与えてやっただけだと言うのに。
 まぁいい……では何故私がローゼンにとって『悪』なのかと言うと、これは分りやすいな。
 私がローゼンの『ただ楽しい暮らし』を壊しているからだ。奴からジェンタイルを奪う事でな。
 さっきの義賊にしても、例えば警察の一人が『貧乏な民に配られた金銭を再び奪いとって、懐に入れている』
 となれば、それは義賊にとっての『悪役』となる訳だ。
 ようするに、『悪役』と言うのは必ずしも悪い事をする者ではなく、
 どちらかと言えば『主人公にとって大切なものを傷付ける存在』の事を指す訳だな」

>「夜まで、さぁ、楽しもうか!」

「あー講釈は楽しいなぁ。次はどんなテーマで講釈を垂れようかなぁ」

どこか遠くに視線を投げ捨てて現実逃避を図りながら、影は疲れたように笑っていた。

237 :名無しさん :11/02/28 21:50:19 ID:???
代理完了です、最初の投稿ミスりました。すんません

238 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/02 04:42:49 ID:???
ダンジョン&モンスターバトルです。二匹ですができればローゼンチームと共闘できたらなあと。
せっかくリヨナちゃんが水精霊と契約したことですし、NEWハマちゃんズや橘さんの能力紹介としても

239 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/02 21:56:10 ID:???
>>237
ありがとうございます!
そして代理お願いします。あと今日中にダディさん来なかったら一応リヨナも書いちゃいます


>「時空転身――『ジカンジーク=ススメール』!!」
「しかしMPがたりなかった……と。ちなみにドラクエにおいてHPはヒットポイントだが
 MPはマジックポイントじゃないんだぞ。考えてみれば当然の事だが、MPはマジックパワーの略称なんだ」

およそ役に立つ事の無いであろう知識を披露しつつ、影が指を弾いた。
拡散した快音が時間の歯車を狂わせて、時が夜まで一気に進む。
地精霊の元へ向かうと、昼間あった大源泉の器は影も形もなく、代わりに鳥居が立ち並んでいた。
鳥居の示す一本道の先には、隆起した地面が魔獣の口腔を思わせる大穴を開けている。

>[貴方達と、光の勇者一行。より早く拙のもとに辿りつける実力を有した側に、拙の知慧を授けます]
「おいおい……求めよ、されば与えられんって言葉を知らないのか?神の教えには従った方が身の為だぞ?」

皮肉を吐き捨てながらも、影の口元にはうっすらと愉悦の笑みが浮かんでいた。
吊り上がった口角が、好都合だと呟いているようだった。

>「おいおいどうしますよお前ら、久しぶりにRPGみたいな展開だぜ。たいまつ持ったか?やくそうの準備はOK?
  ちょっとコンビニ寄ってダンジョン攻め装備でも整えるかよ?おやつは300ゴールドまでだぜ?」
「ま、いいだろう。世界を正しく変える術など、考えるまでもなく見えているモノだと私は思うがね。
 面白そうだし、付き合ってやろうじゃないか」

涼しげに、思わせぶりに影は笑う。
キャラの再構築に余念がないが、一方で手はピッケルだのスコップだのの用意で忙しなく動いていた。
工事用の黄色いヘルメットにヘッドランプまで装備して、準備は万端だった。

>「そんなことをしていたら、ローゼン達に遅れを取ってしまう。
  さっさと行くぞ」
「まったくだぞジェンタイル。少しは真剣にやったらどうなんだ」

冷ややかに告げると、影はダンジョンへと踏み込む。
と、早速、生々しい獣臭とヘッドライトが反射した凶悪な閃きが、影を出迎えた。
影がそれの全身を照らすように、顔を動かす。
ありとあらゆる猛獣を雑多に混ぜ合わせたような魔獣が、立ちはだかっていた。

>[豪腕狂獣マスターキマイラです]
「ははは、ネーミングセンスがゼルダの伝説時のオカリナを彷彿とさせるな」

おぞましい凶相で睥睨する魔獣を前に、影は余裕そうに笑っていた。
漂う生臭さは、やや不愉快なのか、右手を鼻の前で振っているが。

240 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/02 21:57:14 ID:???
>[としあきです]
>「ぐほぁ!」
「世紀末リーダー伝たけしガッツ島編を思い出すなぁ。「お、アイツ弱そう!」
 ってのは基本的にフラグだから気をつけ……あぁ、遅かったか」

ものの見事に吹っ飛ばされたジェンタイルに呆れを乗せた視線を向けて、嘆息を零す。

>「すまんが、ジェンタイルよ。
 あのモンスター達に今の私では勝てそうにないな
 先輩悪魔よ、私に力を貸してくれないか?」

「あぁいいとも。とは言え、私が全てをやってしまっては最強厨も真っ青だ。
 そうだ、ここで一つ講釈を挟んでおこう。物語の上で『超強い』とか『最強』とされる存在と言うのは、
 悪役、敵役でない限りは、何のかんの言って戦わなかったり、戦えなかったり、勝てない場合が多い。
 まぁ当然だ。最強が本気で真面目に万全の体勢で戦ったら他の登場人物はいらなくなってしまうからな。
 だから『戦いを捨てた』とか『腕っ節ではなく頭脳が必要』とか、『勝つには伝説の血統や武器が必要』
 などなどの理由を付けて戦闘や勝利を回避させられる訳だな。主に大いなる意思によって」

と言う訳で、と言葉と結論が架け橋で繋がれる。

「私は今回も戦わないよ。理由は……そうだな。レベル的に初心者の狩場荒らしてると通報されちゃうし?」

言いながら、影は担いでいたピッケルを地面に突き立てて、右手を肩の高さに上げた。

「代わりに……幾つかエンチャントをしてやろう。ほら、『矛の導き』に『寄り添う城塞』と」

立て続けに二回指が鳴らされて、メタルクウラの胸部に黒い印が二つ刻まれる。
矛と城塞、攻撃力と防御力を底上げする魔法だ。

「ジェンタイルも……ほら、起きろ。メタルクウラがお前の尻にエネルギー波を注ぎかねないぞ。
 ……よし、おはようジェンタイル。お前にはこれを貸してやろう」

三度目の快音が洞窟内で反響する。
ジェンタイルの眼前に、真紅の炎が灯った。

「それは地獄の炎……と言っても、ごく浅い所の物だ。単に凄く強い炎とでも思っておけばいい。
 普通の炎と混ぜれば威力の調整も出来るぞ。それらしい副作用もなし。
 ただ、使う度に魔力だけじゃなく、体力まで削られるから気を付けろよ」

ちらりと、影が洞窟の外を振り返る。
ローゼン達の姿は、まだ見えない。

「勿論、これは一つ貸しだがな。ともあれ今は、
 それを試してみたらどうだ。何とか戦えるくらいにはなっているだろう」

241 :名無しさん :11/03/02 22:33:42 ID:???
代理完了、ガッチーくん被ってすまん

242 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/03/02 23:52:32 ID:???
>241
大丈夫構いません、というかこちらが遅いので構わず続けて下さった方が有り難いです。

そしてしばらくNPCモンスター的な立場になりそうですw
攻略側のメンバーが多いので戦力的な問題はないと思いますが…

243 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/04 10:17:09 ID:???
>>241
ありがとうございました
そして遅くなってしまってすいません。代理お願いします



>「感動した! リヨナちゃん……君は僕の四つ葉のクローバーやあ!」
「ふえぇ!?……あ、あはは!当たり前じゃないですか!
 なんたって私は衛士!この国の皆さんに幸せをもたらすのが仕事ですからね!」

勢い任せなローゼンの言葉はド直球にリヨナの心を貫いて、彼女の視線を彷徨わせ、頬を紅潮させる。

「……も、もちろんローゼンさんは特別ですけどね!」

それから元気よく、けれどもどこか恥じらいを隠し切れていない様子で、そう言い足した。

>「よし、大源泉に行こう!」
「おぉ、いつの間にか空が真っ暗です!楽しい時間はすぐに過ぎてしまうってホントですね!ともあれ行きましょー!」

ローゼンの右腕に自分の左腕を絡め、右手を握って夜空へと伸ばして、リヨナは意気揚々と大源泉へと向かった。
けれどもローゼンの受け取ったVIP入場券を使って門を潜ってみると、そこは昼間の様相をまるっきり失っていた。
大源泉の巨大な器はどこにも見当たらず、代わりに鳥居の立ち並ぶ道と、その導く先に魔獣の口腔もかくやの洞窟の入り口が待ち受けている。

「おりょ?これは一体……?」
>[光の勇者ローゼン! 
>拙の助言が欲しくば炎の賢者の一行より先にダンジョンを踏破し其の力を示すのです!]
「えぇー、そんな力任せな方法でいいんですか!?」
[大丈夫ですよ。単純な力だけで踏破出来るような作りにはしていません]

そして、と地精霊が付け加える。

[このダンジョンが踏破出来たのなら、その時既に、正しい智慧は貴方達の傍らにある。
 何故ならそのように作りましたから。この私、地精霊がね]
「カッコイイ事言いますね!姿は見えないけど間違いなくドヤ顔してそうです!」

ともあれ、ローゼンに付いてリヨナは洞窟に踏み入った。
ジェンタイル達はまだ、入り口付近でまごついているようだった。更にその向こうには、二頭の魔物がいる。

「キマイラ種の……亜種ですか?それに不定形種……」

衛士としての知識でもって、リヨナは魔物の種類を、そして最善の対処法と、それが自分に可能であるかを思索する。
と、そうしている内にキマイラ種は木っ端微塵にされ、不定形種――としあきだけが残った。
ふむふむ、とリヨナが頷いた。


244 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/04 10:18:07 ID:???

「……丁度いいです。一つ、試してみましょうか。……ねぇ、水精霊さん」
《む、ようやく妾の出番かえ》
「ようやくって言うか、何で今までずっとだんまりだったんですか?地精霊さんとか旧知の仲なんでしょう?」
《……その、どう声かけたらいいか考えてたら話進んじゃって……何か言い出しにくくて……》
「何で思春期の引っ込み思案な子みたいになってるんですか!精霊って星の誕生と殆ど同時に生まれたんじゃないんですか!?」

ともあれ、リヨナは足を広げ、腰を落とす。
そして『としあき』に向かって駆け出した。
迎撃の触手を避け、まず右拳の一撃。
通じない。鈍くて緩慢な手応えは、威力が完全に殺された事をリヨナに告げる。

「ふふん、まぁ予想通りです。でも……これならどうですか!?」

続け様に、左の掌打を放った。
手のひらに、水精霊の加護を乗せて。
打撃に対して絶対の防御を誇るとしあきは、避けようとしない。
直撃――直後に、としあきの全身が震え、表面に無数の亀裂が走った。

「そのまま攻撃に使えるほど、水の操作は出来ませんが……
 打撃の際に強く干渉して、衝撃を浸透させるくらいなら私にも出来ます」

反撃が来る前に大きく後ろに飛び退いて、リヨナが薄い胸を張った。

「そう、これぞ名づけて【振動圧】《テイククエイク》です!
 さあ、あとはお任せします!光でも、炎でも、エネルギー波でも!叩き込んで蒸発させちゃって下さいよ!」

245 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/04 16:02:03 ID:???
こちらも代理お願いします


「おいおい、力加減はちゃんとしてくれよ?大暴れして洞窟が崩れました、なんて展開は御免だぞ」

相当な威力のエネルギー波を放ったメタルクウラに、影はやや呆れ気味に忠告する。

「さて、ともあれ戦闘の間、私はする事がないからな。どうしたものか。……おや?」

ふと、影が振り返った。洞窟の入り口にまで来ていたローゼンと、視線が交錯する。

「あぁ、もう来てしまったのか。どうだ?この二人には私が力を貸してやったが、お前にも必要かな?」

冗談めかして影は笑った。
光の勇者が有する絶対的な退魔の力に、悪魔の手助けがいる筈がない。
分かっていて、言っているのだ。

「さて、ともあれ私はまた講釈でも垂れるとするかな。興味がないなら読み飛ばして問題ないぞ。
 

 今日のお題は……『説得力』について、とするか。
 さっき大暴れして洞窟が崩れる、なんて話をしただろう?で、作り話の場合はその直後に
 ヒロインなどに大岩が降ってきて、それを敵だった筈のキャラが改心して助ける。なんて展開にもなり得る訳だ。
 いわゆる『お約束』って奴だな。だが物語と言うのは『お約束』に頼り切っていては、つまらなくなってしまう物だ。
 例えばぽっと出のモブキャラ同然だった筈の奴が実は国を捨て悪の道に堕ちた英雄だったとか、国のナンバーツーだったとか。
 何の取り柄も魅力もない主人公が何故か色んな女にモテたりとか。
 そんな事を言われても読者としては「はぁ、そういう設定なんですか」としか言いようがない訳だ。
 それがつまり、『説得力がない』と言われる状態だな。読者に「やべぇ」とか「かっけぇ」とか思わせたかったら、
 『説得力』が必要不可欠なんだ。勿論、読者の『納得』に必要な『説得力』と言うのは、個人差がある。
 例えば少年ジャンプの読者層なんかは、大した説得力なしでも『お約束』を受け入れてくれるようにな。
 一応断っておくが、より大きな『説得力』を必要とする読者の方が高尚と言う訳ではないぞ。ただあった方がいいのは確かだってだけでな。

 それで、『説得力』の出し方だが……これは幾つも方法があるし、またそれが常に正解だとは言えない。
 その時々でベストな方法を自分で見つけ、考え出さなければならないんだが……まぁ一つ例を挙げておくか。
 
 なんと言っても一番分かりやすいのは『行動で示す事』だ。
 例えば『リヨナはローゼンが好きだ』とただ書いてあるよりも、
 混浴風呂に放り込んだり、事あるごとに頬を赤く染めたりする方が、より『説得力』があるだろう?
 
 だがそれで全てが解決とは言えない。何故なら『好きになる』と言う前提にもまた、当然ながら『説得力』は必要になるからだ。
 何の取り柄も魅力もない、それどころかクールぶった主人公が何故かモテると言うのは、
 それが『読んでいて気分のいい物』である事は認めるが……同時に納得出来ない人間が多く出てくる物であるようにな。
 ところで、ローゼンがリヨナに惚れられた理由は最初「イケメンだったから」だったりするんだよな。
 今ではどうか知らないが……例えばここで「そんな事ありません!ローゼンさんがイケメンじゃないなっても私は好きですよ!」
 とか言われても説得力に欠けるだろう?それは何故か。『他に好きになる要素』が語られていないからだ。
 
 ……と、まぁそんな感じで、『説得力』を支える『説得力』が必要になる場合もある訳だ。
 また例えば『行動』と『設定』は連立して互いに『説得力』を付加しあう関係にもある。 
 その点、『イケメン』と言う設定はそれ以上の説明が不要と言う点で便利だなと思うよ。悪い意味じゃなくてな。
 これが『平凡な顔立ち』だったら過剰にモテたりすると不自然になってしまうし、
 『頭がいい』なんて設定は『行動』や『言動』で示さない限り『説得力』を発揮出来ないから、本当に難しいんだ。
 と、この辺にしておこうか。
 とにかく読ませる相手を『納得』させると言うのは、個人の創作でもTRPGでも変わらず大切な事だと思うよ」

246 :名無しさん :11/03/04 23:21:37 ID:???
>>243-245完了


247 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/05 02:56:16 ID:???
地獄の炎を使った反動で一回休み
ローゼンちゃんとハマちゃんの行動まで足踏みしてますー

248 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/05 15:06:03 ID:???
代理お願いします


>「あぁ、すまなかった。
  補助魔法の効果が思ってたより高かったんでな」
「ははは、褒めたって何も出ないぞ。ま、当然の事だ。何せ私は……悪魔だからな」

これ以上ないほどに得意げな笑みを浮かべて、影は宣言した。
説得力の話をしたばかりだと言うのに、ひどいものである。

>「任せろ!」
「おいおい、私を置いていくつもりか?」

影が指を弾いた。瞬間、影の姿が地面に溶けて、先を走るメタルクウラの足元から再び現れた。
疾駆するメタルクウラに対して影は涼しげな表情と直立の姿勢のまま、しかし距離を離さないでいる。

「ところで一つ、この状況における問題を提示してみようか。それは『何が正しい行動なのか』だ。
 例えばこの洞窟における全員の共通した目的は『相手よりも先に最深部に到達する事』だ。
 じゃあその為に最適な行動とは?こうして先駆けをする事か?」

腕を組んだ状態から右手の人差し指を立てて、影が語り出した。

「実は違うんだよなぁ。何せ相手は光の勇者だ。アイツがその気になれば私達の背中を射抜く事は何処までも容易い。
 だがそれは立場が逆転しても同じだ。この洞窟の暗闇全てが私にとっては刃となるし、
 お前やジェンタイルは狭い洞窟では逃げ場のないエネルギー波や炎を放てる」

くつくつと、喉を鳴らして影は続ける。

「となると、実はこのレースで相手の前に出るのは不利な事だ。だが相手の前に出なければレースの勝利、
 つまり目的達成が叶わなくなる。だとしたら最適な行動とは?矛盾した命題『相手に後ろを取られる事なく、前に出る』の解答は?
 バック走なんて答えは無しだぞ。……正解は、相手を叩き潰した上での前進だ」

答えを紡いでから、影が口角を吊り上げた。

249 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/05 15:07:12 ID:???
「だがおかしいな。それならば、わざわざこの洞窟でレースをする必要自体がなくなってしまう。
 競争相手を、意見の異なる相手を排除する事で問題解決を図るのならば、世界を変える知識なんて必要ないからだ。
 自分の意見にそぐわない相手を一人残らず、生き返れないくらいの消し炭のにしてやればいい」

指先に地獄の炎を灯してジェンタイルの顔を照らし出し、影は視線をそちらへ流す。

「さて、ここで問題は二つの分岐を提示する事になる。つまり『相手を殺す事が問題解決である』
 と言う結論Aを最終的な結論として思考を終了するか。
 あるいは……結論Aを間違ったものとして、異なる結論Bの模索を始めるか、だ。そして……おっと」

更に継続しようとした語りを断ち切って、影が立ち止まった。

「そう言えば、さっき『前に出たら背中を刺されるから不利』なんて話をしただろう?
 だが他にも、不利になるパターンはあった。例えば――」

影の言葉に覆い被さって圧殺するように、大音声が響いて洞窟を揺るがせた。
両耳を手で塞いでいた影は、『声』が鳴り止むのを待ってから、続ける。

「そう、このように……新たな障害に直面した時だな。
 後ろにいる連中は障害の正体をある程度見極めてから、更に競争相手を板挟みにしてやる事も出来る」

悠々と語る影を、頭上から巨大な一対の光が睨んだ。
眼光だ。ヘッドランプの光では全貌が照らせないほど巨大な存在が、一寸先の闇にそびえ立っていた。

「地の属性は五行に従って金の属性を生む。金属生命体のゴーレムだな。
 機械生命体のお前とは親戚に当たるかもしれないぞ。挨拶でもしておいたらどうだ?」

影が冗談を飛ばして、直後に降り注いだ金属の拳に姿を掻き消される。
しかし影は何事もなかったかのように、いつの間にかメタルクウラの隣に立っていた。

「この手の魔物は体内の核を潰してやれば沈黙する物だが、それを補うべく驚異的な回復能力を持っている。
 捕獲すれば資源として活用出来るらしいが……この状況では厄介なだけだな。はっはっは」

獲物を逃がしたゴーレムは再び、今度は傍に立つ二人も巻き込むように、影へと拳を落とした。

【敵:ゴーレム、金属性、体内のどっかに核があるけど回復力パネーよ。でかいし固いし重いけど遅いよ】

250 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/05 19:28:37 ID:???
>248-249
完了ー

251 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/05 21:37:43 ID:???
>>250
ありがとうございました!
そして代理お願いします。いい加減忍者にジョブチェンジしたいです


>「任せろ!」
「って、えぇええ!?なに抜け駆けしてるんですか!汚い!流石悪役チーム汚いです!」

としあきのトドメを残して先に行ってしまったメタルクウラに、リヨナは驚きを隠せなかった。

>「よーし任せとけ、これから説得力全開な倒し方をするぞ! むしろ説得力しかない!」
「きゃー頑張ってください!ぶっちゃけカッコ良くて面白ければ説得力なんてどうでもいいんですけどね!」

と言うと「じゃあ説得力なんていらないじゃん」などと言い出す人間がいそうだが、リヨナが言ったのはあくまでも『面白ければ』だ。
基本的には面白くする為にこそ、説得力が必要なのだ。説得力なしに面白さを表現出来るのは、才能のある人間だけである。
と、嫌みたらしい補足はともかく、リヨナは両手を口の左右に添えて歓声を飛ばした。

>「ヴァルキリージャベリン!」

光の槍が投擲される。何やら色々と不条理で正気度が加速度的に摩耗させられそうな演出があったようだが、
知性も魔法適性も大した事のないリヨナは全くの無事だった。弾けた閃光で目が眩まないように右腕で覆っている。

>「やる気のないデザインのくせになんでやられた時の演出だけ凝ってるの!?
 まあいいや、早くクウ君たちを追いかけよう!」
「綺麗さっぱり消し飛びましたね!お見事です!さあ行きましょうか!」

ローゼンを褒め讃えつつ、意気揚々とした様子で右腕を上げ、リヨナは洞窟の更に奥深くへと踏み込んでいく。
だが一方で、足元の闇に沈んだ何かおかしな物で転ばないように足は高く上げ、なるべく垂直に下ろしたり、道標として特殊な石を落とすのも忘れてはいなかった。
かくして前進すると、前方で再び理知なき野性の咆哮が響いた。一応自分でも持ち込んでおいた松明を掲げる。
咆哮の主の姿が、あらわになった。

「……ゴーレムですね。まるで鏡のようです。金の属性は五行に照合するなら
 水に弱いものですが……私じゃちょっと力不足ですね」

獰猛な鈍色の反照を見せるゴーレムに対して、リヨナは再びこの場の戦力と実行可能な戦術を思考する。

「うーむ……いや、倒せない事はないんですよ?そりゃ勿論倒せますよ?衛士ですし?
 でも世の中適材適所って言葉がありますし?私よりずっと上手に出来る人がいるならそうした方が当然いいですし?」

殴打に際して返って来る、水に波紋が広がるように骨に染み入る痛みに、変な声でも零してしまったら事だから、とは言える訳がない。
つい今しがた思い出したような性癖設定に首を傾げて、リヨナは気乗りしない様子で唸っていた。

252 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/05 21:38:40 ID:???
あ、ゴーレムは1ターン回す間にぶっ殺しちゃうくらいの勢いでやっちまってくだせえ

253 :名無しさん :11/03/05 22:10:43 ID:???
代理完了!

254 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/06 17:38:36 ID:???
>>253
ありがとうございました
そして代理お願いします


>「あ、あれ?あれれれ?」
「おいおい大丈夫か?ジェンタイル。ダイの大冒険を思い出せ、HPが1になった時にこそ見える物があるだろう。
 例えばお花畑とか、綺麗な川とか、数え切れないほどのローゼンとか」

縁起でもない事を言いつつ、影はジェンタイルに戦闘を促す。

「さて、相変わらず私はバトル中手持ち無沙汰なんでね、さっきの話の続きでもしようか。
 つまり『自分の意見にそぐわない者は皆殺しにする』結論Aを捨てて、結論Bの模索に移行する、という話だ。
 どうでもいいが、この話は何となく『正義の話をしよう』ってフレーズを彷彿とさせるな。
 悪魔が正義の話と言うのもおかしな話だが……まぁいい」

バトルパートなのかギャグパートなのか判断し難い喧騒は右から左へ聞き流して、影は語り始めた。

「ともあれ、結論Bを模索するに当たってまずしなければならない事がある。
 それは前提条件の変更だ。結論とは幾つもの前提を元に構築されている。
 【意見の異なる相手を皆殺しにすれば理想の世界が出来上がる】と言う結論の下には
 『目的は勝利である』『競争相手に勝たなくては目的達成が出来ない』『だが前に出ては背中を刺され不利になる』
 『なら背中を刺される前に相手を倒してしまえばいい』『しかし競争相手を勝利の前に排除するなら、最早競争に意味はない。だったら〜』
 と、こうして幾つかの前提がある訳だ。じゃあこれらの内、どれを覆す?
 どこをどう変更すれば結論Bは最適な物になり得ると思う?」

懊悩を手招きしている事に愉悦するように、影が笑う。

「競争の勝利条件を相手の排除そのものにするか?背中を刺される前に逃げ切ってみるか?
 もしくは相手が背中を刺す筈がないと信じるか?それとも……」

一瞬、言葉が途切れた。
一拍の沈黙の内に、影は周囲の面々に視線を巡らせる。

「競争相手に勝たなくてもよくて、かつ目的を達成出来る術を探すか、だな。勿論、単に諦めるって手もあるが」

一通り喋り終えてから、影が「そんな物があるかどうかは別としてな」と付け加えて挑発的に笑った。

>『そうだ!No.774がよくメールで伝えるジェン君と先輩悪魔を掘るのが先だ』
「……って、させるかぁあああああああッ!!これ以上のキャラ崩壊は一切許可しないぞ私は!!
 何の為にギャグパートガン無視して延々と厨二病一歩手前の講釈を繰り広げたと思ってる!!」

物凄い勢いと剣幕で影が指を弾いた。
影の足元から闇が立ち上がり、四方を防護する柵の形を得て、五体のメタルクウラを拒む。

「やるならジェンタイルをやれ!ジェンタイルを!」
>「クウ君達! それはジェン君じゃない! あのデカいのがジェン君だ! 行けええええええええええええ!!」
「あぁそうとも!さぁ行け!今年の夏は薄い本が出るなぁ!ははははは!」

半ばヤケクソ気味に、影がゴーレムを指し示して哄笑していた。


255 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/06 18:03:05 ID:???
完了!

256 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/07 02:47:04 ID:???
代理お願いします

>「君にはこれや。しっかし、凄い技やなぁ。
 精霊って案外使えるもんやな。……しっかし寒気がするわ。
「おぉお!ありがとうございます!でも盗撮は犯罪なので後で事情聴取しますね!
 隠してる品があったらそれも押収です!……あと、使えるなんて道具みたいな言い方は、感心しません」
《前半部分さえなければ感涙物のセリフじゃったのに!》

少しだけ声のトーンを落として、リヨナが諫言を零した。
とても真摯な振る舞いに見えた筈である――その前に欲望丸出しの発言を駄々漏れにしていなければ。

>「地精霊のブログを炎上させる――!」
「えぇー!無事ゴール出来るかすら地精霊さんの匙加減一つなのに恐れを知りませんね!?
 て言うかここって地精霊さんの手のひらの上、あるいは腹の中ですよね。
 あれ、何か不吉な事を言っちゃった気がしますよ私!」
《巨大生物の腹の中がダンジョンって、冷静に考えるともの凄い恐怖なんじゃが。
 生殺与奪権委ねすぎじゃろう常識的に考えて。ジャブジャブ様の腹の中とか》

巨大なラスボスが律儀に主人公達を狙ってくれるのも、よくよく考えてみればお約束の一種だ。
勿論、媒体がゲームである以上そこは目を瞑る所なので気にしたら負けである。

>「ふふっ、あんなデカいだけの玩具は僕がチャチャっと片づけてやる」
「カッコイイですね!素敵です!もうますます好きになっちゃいます!
 でも死亡フラグの臭いがプンプンするので気をつけて下さいよ!自動車事故だって慣れた頃が一番危ないんですから!」

リヨナは延々と叫び通すだけで、ゴーレムに攻撃を仕掛ける気配はまるでない。
完全に外野の気分になっているようだ。

>『そうだ!No.774がよくメールで伝えるジェン君と先輩悪魔を掘るのが先だ』
「最近めっきりガッチーさんを見なくなったと思ったら何で立派なホモキャラになってるんですか!?
 そこは空席でも全く問題ありませんよ!?」

そもそもガッチーがホモキャラだと言うのは完全にリヨナの思い込みなのだが、それは今更払拭出来るものでもなかった。

257 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/07 02:47:37 ID:???
あと、代理ありがとうございました!

258 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/07 02:56:11 ID:???
代行完了でさー

259 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/08 18:34:16 ID:???
>>258
ありがとうございました!
代理お願いします!


>「あれ?そういえばガッチーどうしたの?お前らと一緒のパーティーじゃなかったっけ」
>「はぐれたんだけど。そっちにもいないか。今頃シドってたらまずいなあ」

「うーん、私も分からないんですよね。どこ行っちゃったんでしょう。
 ……でも、何でジェンタイルさんがガッチーさんの事を気にするんですか?」

首を傾げて疑問を零したリヨナは、しかしすぐに口元に手を当てて「あっ」と気不味そうな声を上げた。

「いえ、何でもありません!勿論私は衛士ですから、万が一ジェンタイルさんが
 人より変わった愛の形をお持ちだったとしても変な目でみたりしませんから!安心して下さい!」

しかしすぐに瞳に正直な光を灯すと、ジェンタイルの右手を両手で包んで強く握り締め、言い聞かせた。

>「コムゥ〜すべるの怖いよぉ。コムゥ〜」

「滑るのが怖くて地精霊に取り憑かれるなんて……これがホントの地滑りですね!
 なーんて、私なんかこんな下らないギャグしか飛ばせないんですから、安心して下さい!
 私はいつも面白楽しく見せてもらってます!見るの年末くらいですけど!」

ここぞとばかりに良い事を言ったと、リヨナが得意げにふんぞり返る。

>「ヤマラムハ、オコッテイルノヨ。カンキョウヲハカイスル、ニンゲンタチニ」
>「環境破壊云々は水精霊のイベントでやり尽くしたじゃないスかァー!二度もやらねーよあんなテーマ!
 ちょっ、リヨナさん、っていうか水精霊。ちょっと相手してきてよあいつ。同じプロ市民同士話とか合うだろ!」
>「んみゅ? 何を言っているんだ光精霊。とにかく水精霊さんお願い!」

《え、ちょ……そ、そんな急に言われても……、わ、妾どうしたらいいか……》

「だから何でクラスで大して目立たないけど運動会で大役を任せられちゃった子みたいになってるんですか!?
 しゃんとしましょうよ!」

《だって!妾そんなに環境問題とか詳しくないし!中の人以上に頭のいいキャラは書けないって皆言ってるし!》

「安易にメタネタに逃げれば許してもらえると思っちゃダメですよ!ほら!何でもいいですから!空気白けちゃいますって!」

《何か宴会芸を強要するみたいになっとるぞよ!?》

「あーもう、煮え切りませんね!仕方ありません!こうなったら僭越ながら私が衛士隊の交渉術を披露するしかありません!
 その名も【憎対言語】《ネゴシエイション》!成功率はなんと100%!まさに口先の魔術師ですよ!そりゃあ!」

吐き出した言葉の背を追って地を蹴り、リヨナはヤマラムへ肉薄。
首筋めがけて、加速と体重を乗せた神速の手刀を放った。

260 :名無しさん :11/03/08 21:57:20 ID:???
代理完了!

261 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/08 22:33:02 ID:???
>>260
ありがとうございました!
代理お願いします!

262 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/08 22:35:07 ID:???
>「っへ……世話かけちまったなローゼン……ゴフッ(吐血)」

「おぉっと大丈夫かジェンタイル!いやダメだな!これはもう助からないだろう!だが安心しろ!
 私なら、いや私だけがお前の命を助けてやれる!こんなのはお前だけにしかしてやらないんだぞ!
 これを逃したらもう助からないからな!それに今なら新たなる力も付いてくる!さあ!今こそ私と契約しようじゃないか!」

崩れ落ちたジェンタイルに、ここぞとばかりに影が駆け寄った。
ご丁寧に、細身で上品な、濃紺に灰色のストライプが走ったビジネススーツに着替えていた。
浮かべた笑顔は完璧過ぎて、かえって美術品めいた雰囲気を感じさせる。
忘れず装備した細い眼鏡の位置が、右手の指先で整えられた。
左手は契約書らしき紙束を抱えている。準備は万端らしい。

「と、こんな文句でセールスやら何やらに迫られても釣られちゃいけないからな。
 こんなって言うのは具体的には、無闇に危機感を煽ったり、
 『自分だけが』『お前だけが』と特別感を強調したり、『これを逃がしたらもう』だなんて切迫感を押し付けてきたり、だな」

眼鏡に触れていた右手の人差し指だけを立てて、影が講釈を始めた。

「ちなみに『今なら』『今だけ』なんてのも、判断を急かして誤らせる言葉だな。有体に言えば『脅迫』だ。
 直接的か、間接的に切迫感を抱かせるかの違いはあるがな。
 加えて人間は目先にちらつかされた『お得感』にも弱い。
 三つ買ったら一つタダで提供します、って言われたら何となく買いたくなるだろう?
 だがよくよく考えてみればそんなのは、ただの25%オフでしかない訳だ。
 ま、要するに大切なのは自分の必要な物、欲しい物をちゃんと見極めろって事だな。
 何?結論が当たり前過ぎるって?ははは、その通りだ。だが出来ない奴がいるのもまた事実だろう?
 
 どこぞの青い奴だって、黄色い先輩の言った「自分の願いをちゃんと見定めて」
 って忠告を無視したからあんな目にあった訳で。私に言わせればあんなのは見苦しい自業自得だよ。
 ん?何の事か分からない?ははは、だったら気にする必要はないさ」

一通り語り終えて、影は満足気に頷いた。

>『次はミートカーソルをオートでやらせてくれてもいいかい?え?ダメ?そこを何とか頼むよ・・・』

「サクセスモードでカーソルをオートにしてると、実はタイミングが合いすぎてかえって凡打になるらしいな。
 本当かどうか、もう長らくプレイしていないから分からないがな。
 ちなみに私はパワプロよりもパワポケの方が好きなんだ。ふざけ倒しながらも締める所は締める作風が気に入っていてね。
 アレは感動的ですらあるよ。おっと、こう言うとまるで、この世界みたいじゃないか?はっはっは」

とは言ったものの、油断していると馬鹿にならない後味の悪さを刻み込まれるとは、影は言わなかった。
興味本位でプレイした誰かが地雷を踏めば、それは悪魔である彼にとって、とても愉快な事なのだから。

>「環境破壊云々は水精霊のイベントでやり尽くしたじゃないスかァー!二度もやらねーよあんなテーマ!

ジェンタイルの叫びに、影がぴくりと反応を示した。
また新たな講釈のネタを見つけたと言わんばかりに微笑んで、口を開く。

「ちなみに、環境問題と言うのはこれまた人を騙すには、とても便利な物なんだ。
 人間は『使命感』を得た時、驚くほど盲目的に、目標に向かって突き進む。
 しばしば、それが他人から提示された目的である事さえも忘れてな。
 どこぞの世界の童貞君なんか、丁度そんな感じだろう?
 そして環境問題は同時に『罪悪感』も人に植え付ける事が出来る。
 『使命感』と『罪悪感』、それらの板挟みにしてやれば、鞄や家電を買わせるくらい容易な事なのさ。
 勿論、他にも色んな要素が関わってくるんだけどな。この二つだけで人を踊らせられる訳ではないさ。
 また、これは全ての環境問題への取り組みを否定しているのではないよ。
 そりゃ中には立派な信念を持って取り組んでいる人間だっているだろう。
 
 だが、私がこうして語った悪魔の知恵を持つ者は、思った以上に世の中に溢れている。
 大切なのは、確固たる意志をもって行動する事だ。自分が何をしたら、どうなるのか。何がしたいのか。
 必要な物は何か、必要な事は何か。それらをちゃんと自覚した上で行動出来ないと、私のような奴に食い物にされてしまうぞ」

263 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/08 23:36:09 ID:???
完了!

264 :名無しさん :11/03/09 18:48:14 ID:???
ガッチー生きてる?

265 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/09 20:51:52 ID:???
>>263
ありがとうございました
代理お願いします


「何だか私の講釈が非常に不当な扱いを受けた気がするぞ」

大宇宙からの意思めいた何かを受信したのか、影が不満げに唇を尖らせて呟いた。

>「はっはーっ!敵に塩送りまくってる場合じゃないぜローゼン!だって俺たち――」
>「――悪い子なんだぜーーーっ!!」

閃光が洞窟を満たした。暗闇の全てが薙ぎ払われて、一瞬、影の動きが止まる。
彼は悪魔であり、影だ。故に光の下でも動く事が出来るし、暗闇の中を自在に動く事も出来る。
だが一切の影が存在出来ない状況では、孤立せざるを得ないのだ。

「……分からないなぁ、ジェンタイル」

しかし、それも一瞬。次の瞬間には、影は這い戻ってきた闇を伝ってジェンタイルの隣に現れていた。

「確かにこの競争では、相手を倒す必要はない。だが倒した方が確実で、有利なのは間違いないんだぞ?
 例えばさっきの爆弾、アレが閃光弾ではなく破片手榴弾だったら。競争はもっと有利になっていた。
 怪我をさせれば連中のペースは落ちるし、炎精霊の加護を重ねれば、完全に動けなくする事だって可能だった」

影の冷ややかな視線が、ジェンタイルを貫く。

「あぁ、すまないな。分かり難かったか?要するに……何故アイツをここで殺してしまわなかったんだ?」

さも当然の事を尋ねるように、影の声は平然としていた。

「友達だからか?じゃあアイツが友達じゃなかったら、殺していたのか?だったら何故あの衛士だけでも殺さなかった?
 それとも自分の手を汚すのが嫌なのか?だったら私に頼む事だ。勿論代価は頂くが、安い買い物だぞ。
 何せアイツとはこれから何度も、ぶつかる事になるんだからな」

そうとも、と影は言葉を繋ぐ。

「意見が平行線である以上、これから先も必ずお前とアイツは衝突する。平行線なのに衝突と言うのも変だがな。
 いつか絶対に、アイツを排除しなければならない時が、アイツがお前を排除しようとする時が来る。
 だとしたら、ここでアイツを殺さないのは、問題の先送りでしかないじゃないか。そう、ただの逃げだ」

影の声色と眼光は冷冽を極めて、酷薄なほどに真剣だった。

「聞き流していたのなら、もう一度言ってやろう。よく聞いておく事だ」

重苦しい静寂を一拍挟んで、影がつい先ほどの言葉を繰り返す。

266 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/09 20:53:02 ID:???
「お前は何をして、どうしたいんだ?お前に必要な物は何だ?必要な事は何だ?
 それを見極めるのは、『世界を変える知識』なんかよりもずっと大切な事なんだぞ」

静かな、しかし薄氷の刃を思わせる音律で、影はそう告げた。

>「む、すまないな。
 トラップに引っかかってしまったようだ」
「おいおい、慌てるな。泥沼に踏み込んでしまったら足を動かした所で無駄だぞ。
 反作用が正常に得られなくなるんだ。強く踏み込めば踏み込むほど、泥に沈んでしまう」

笑いながら忠告する影は、しかしそれ以上何かをしようとはしない。
手を貸そうとも、助け出そうともせず、沈んでいくメタルクウラをただ見ていた。

「……やったじゃないかジェンタイル。今はこちらにいるとは言え、奴も本質的には光の勇者の一味だ。
 加えてこれは事故であり、奴の不注意だ。お前の手は汚れないし、お前は何も悪くない。
 奴を見捨てれば、間違いなくお前は目的の実現に一歩近付く。逆に助けてしまえば、遠のく事になる」

囁きながら、これ見よがしに、影はジェンタイルに打楽器の構えを取った右手を見せつけた。。
一度鳴らせば、メタルクウラに刻んだ強化の刻印は姿を変えて、束縛の呪印となる。

「さぁ、これは一つの決断の時だぞジェンタイル。お前は何をして、どうしたいんだ?」

267 :名無しさん :11/03/09 21:27:59 ID:???
>>264
スレの進行ペースには合わせられていませんが生きてはいます。すみません。
>>265,266
代理完了。気付いたのが自分のを書いた後でした。すみません。

268 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/09 23:28:56 ID:???
>>267
ありがとうございました!
あとリヨナは1ターンパスらせてください!

269 : ◆QXV6kzbAYg :11/03/10 07:51:20 ID:???
【新スレ立てようとしたけど、無理でした。誰かお願いします】


【なりきりネタなんでもあり板】通称なな板から来てはや3スレ目。

『キャラクター分担型リレー小説』とは参加者各々が自分のキャラを作成して持ち寄り、共通の世界観の中で物語を綴っていく形式だッ!
通常のリレー小説や合作小説との違いは、『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCとだけ』という点で、GMと呼ばれるスレの進行・まとめ役がいたりいなかったりする。
弊板では『TRPG』あるいは『TRPS』といったタイトルで楽しんでいるこのキャラクター分担型リレー小説を、他板交流の一環として貴板で展開中!

前スレ 【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!2
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295710835/

前々スレ キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1291987200/l50

キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1292705839/l50

なりきりネタなんでもあり板
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/

なな板TRPGまとめWIKI「なな板TRPG広辞苑」
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/

なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」(※更新停止)
http://verger.sakura.ne.jp/top/tougou.h

270 : ◆QXV6kzbAYg :11/03/10 07:51:58 ID:???
以下テンプレ(参加する場合は以下のテンプレの項目を埋めてキャラをつくって下さい)

名前:
職業:
性別:
年齢:
身長:
体重:
性格:
外見:
備考:

271 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/10 21:26:38 ID:???
代理お願いします

272 :リヨナ・リリウム ◆EIs9NBi36Q :11/03/10 21:27:44 ID:???
初めに届いた「ピン」という短く軽快な音が前兆となって、凄まじい閃光が轟音の産声を伴って暗闇で弾ける。
直前に、リヨナは咄嗟に渾身の力で跳躍、両手を広げてローゼンの前に文字通りの盾となって躍り出ていた。
恋心よりも何よりも、衛士として身に染み込んだ後天的な本能が、リヨナを衝き動かしたのだ。
目を閉じていても瞼をすり抜けて網膜を焼く閃光に、リヨナの体が硬直する。
――が、痛みはない。

「……ただの閃光弾でしたか。あーあー、まだ耳鳴りがしますけど……何とか行けそうです」

閃光弾を投げられた時、既の所で水精霊が耳孔に水の膜を展開していたのが救いとなった。
足裏が捉える地面の感触は確固たるもので、十全の疾駆が可能であるとリヨナに伝えている。

「助かりました、水精霊さん」
《妾とて、伊達に世界を救う旅をしとった訳じゃないぞよ。これくらいはな》

手短かに感謝を告げて、リヨナは駆け出した。

>ミラクルエース「(あかん・・・う○こ漏れそうや。)すまん、トイレないか?」
>「あるわけないでしょ! RPGの登場人物が何言ってんの!?」
「って、えぇー。今まさにデッドヒートの終盤戦が始まるって時にそれはないでしょう!?
 もう……じゃあ私、ちょっと先行しますね。トラップ踏んだりしたら大惨事ですし」

盛大に転びかけた体勢を何とか持ち直して、今度こそ前進する。
先行者がいる時点でトラップの危険性は大分薄らいではいるが、万が一にも失敗は許されない。
何より、先行者自体が新たなトラップを仕掛けている可能性も、考えにくいとは言え、あり得るのだ。
しかしリヨナの警戒に反して、彼女は何の問題もなく先行者――ジェンタイルの後ろ姿を認められる距離に達した。
一旦足を止めて、松明の火を消し、リヨナは道の端に沈殿する闇に身を隠した。

「何だ、あまり進んでないんじゃないですか……。さて先ほどのお礼を、かるーく……」

にやりと、リヨナが笑みを浮かべた。
右手で刀を模って、足音、呼吸、ありとあらゆる気配を断ち、忍び寄る。

>「あぁ、すまないな。分かり難かったか?要するに……何故アイツをここで殺してしまわなかったんだ?」

だが、にわかに聞こえた不穏な響きに、足を止めた。
けれどもそれは、ほんの一瞬だけだ。すぐにリヨナは密やかな歩みを再開する。
腰に吊るしたポーチから、汎用のロープを取り出して。
膝を軽く曲げ、腰を落とし、獲物を狙う猛虎の魂を宿す。
無論、気配は完全に断ち切ったままで。
ジェンタイルの返答次第では、一足飛びに距離を詰め、彼を捕縛するつもりだった。

>「ジェンタイルよ、私はお前がどんな道に進もうが、絶対に友達だ。
 それだけは信じろ。そして、私がどんな道に進もうが、友達でいてくれ」
>「自分が信じたことを、自分で突き進んだらええがな。
 その結果、ローゼンちゃんと向き合うことになったとしても……や。」

気配を殺したリヨナは誰にも悟られる事なく、事の顛末を観察する。

>「俺の目的は――」
>「――簡単に死なない世の中を作ることだから」

そしてジェンタイルの返答に、止めていた息をゆっくりと、安堵を交えて吐き出した。
嬉々を宿した微笑みを浮かべながら、手にしていたロープをポーチに戻す。

「……あー、ジェンタイルさん!やっと追いつきましたよ!さっきはよくもやってくれましたね!」

大声を上げて、リヨナが岩陰から飛び出した。

「逃がしませんよ!さぁローゼンさん、行きましょう!……え?先行した筈なのに何で後ろからって?
 まぁ細かい事はいいじゃないですか!それより急ぎましょう!きっとあと少しですよ!」

273 :名無しさん :11/03/10 23:29:34 ID:???
>>272
完了
ちなみにスレ立ては出来ませんでした

274 :名無しさん :11/03/11 03:21:09 ID:???
代理する前に次スレ立てて次スレへのリンク貼った方がよかったのでは・・・?

275 :名無しさん :11/03/11 03:35:49 ID:???
こんなこともあろうかと!

【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!3
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1299781333/

276 :深淵に潜む名も無き大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/11 04:54:07 ID:???
>>273
ありがとうございました
そして代理お願いします
あと新スレ乙であります


>「俺の目的は――」
>「――簡単に死なない世の中を作ることだから」

確固たる意志を双眸と言葉に宿し、ジェンタイルは答えた。
対して、影は沈黙を保ったまま、静やかな目付きで彼を見据えていた。
冷気さえ感じさせる静寂を経て――影が示した反応は、笑みだった。
メタルクウラを引き上げるジェンタイルを黙したまま見守っていた影は、走り出した二人を追って歩き出す。
緩やかな歩調だったが、闇を伝う彼は容易く二人に追いついた。

「……それでいいんだな、ジェンタイル」

ジェンタイルの隣に並んで、影が言った。
言葉の表層は問いの形式を取っているが、影にジェンタイルの決断を揺らがせるような腹積もりはない。
問いと言うよりは、むしろ単なる確認。
ジェンタイルの意志を外から固めて、確定の助力をするようなものだった。

「さて……これでお前は一つの『目的』と、一つの『前提』を手に入れた訳だ」

影の指先に光が灯り、虚空を滑る。
暗闇をキャンバスにして、横に長い長方形が幾つか縦に連なった、樹形図が描かれた。
殆どの長方形は空欄となっていて、埋まっているのはたったの二つ。
最上部に当たる『簡単に死なない世の中』と、対極の最下部にある『誰も死なせない』だけだ。

「お前は『何をどうしたいのか』と『自分はどうするのか』を、ここで明確にした。
 だが、まだ足りない。不足だらけだ。
 お前が選んだ『目的』と『前提』を両立させるには『何が必要で』『何をすべきなのか』」

戒めるような口調だった。

「それらを見つけられなければ、いつかお前は悲劇を演じる事になる」

光の樹形図の上に、影が手を添えた。
手のひらから闇が湧き立ち、樹形図を蝕んでいく。
ものの数秒で、樹形図は闇に食い荒らされてた。
『誰も死なせない』の一文も、跡形もなく消失してしまった。

「……が、旅はまだ続くんだ。一歩ずつ、踏み締めていけばいいさ」

一転して、影は柔らかな微笑みを浮かべた。

「さて、この一件で大分シリアス成分を稼いだな!当分はキャラ崩壊しても大丈夫だろう!はっはっは!」

277 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/11 22:48:42 ID:???
それだよ>275――――!!カッケ―――!!
まだ冒険の書レベルがスレ立てには足りなかったから本当に助かった!
>273の人もありがとうね。

ところでみんな生きてるか――ッ!? これこそ文字通りの生存確認!

>276
完了!

278 : ◆QXV6kzbAYg :11/03/11 23:00:41 ID:???
スレ立て乙+生存報告です。
建物が揺れた時は怖かったです。
あんなに揺れたのは生まれて初めてでしたから。
ニュージーランドに引き続き、日本で大地震。
リアル地精霊様は本当に怖いです。

279 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/12 01:31:38 ID:???
な、なんとか生きてます……
出先で揺れたときはすごい混乱しましたけど家財も無事でしたし大事なくて本当によかった

280 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/12 01:44:48 ID:???
忘れてた!スレたて超感謝です!

281 :名無しさん :11/03/12 10:05:58 ID:???
先輩達と浜ちゃん達とガッチーは生きてる?

282 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/03/12 11:18:15 ID:???
遅くなってすみません。
一晩中余震でしたが今のところ大きな問題はありません。

283 :ハマタ ◆bF.iPWufdo :11/03/12 22:35:13 ID:???
ごっつびっくりしたわ〜でも何とか生きてまっせ
みんなも無事なのを祈ってる

284 :大悪魔 ◆247BSbdFYE :11/03/13 15:00:08 ID:???
トリが違ってたらすみません
無事です。でも暫く安定した投下が出来なさそうで
先の見通しが立たないので、参加を中断します
皆さんがご無事で何よりでした

285 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/13 23:46:55 ID:???
もしかして自分以外みんな東の人なのかな!? 大変な思いをされましたね。
西日本在住だからほとんど実感も無くて申し訳ない……。

>284
なんと言っていい物やら……。でも生きててよかった!
どんなキャラも文体も自由自在ですごいなーと思っていつも見てました!
大先輩は本スレ内では邪険に扱ってたけど本当は好きだったよ。
リヨナちゃんは話が進むほどどんどん可愛くなってきたんだよ。
落ち着いたらまた是非帰ってきてくださいね!

286 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/14 05:41:32 ID:???
自分もギリギリ西日本ですー
「おっ?おっ?」ってなる程度の揺れだったのでニュースがなかったらそのまま平常人生でした
みなさん無事で本当によかった


>>284
本当にお疲れ様です。
大先輩もリヨナちゃんも絡んでてツッコミが本当に楽しいキャラで、また是非ここでご一緒しましょう
いつでも待ってます

287 :ハマタ ◆bF.iPWufdo :11/03/26 22:50:41 ID:???
連絡遅くなってごめんね
しばらく参加は難しいかもしれへん、すまん

288 : ◆QXV6kzbAYg :11/03/27 00:57:37 ID:???
>>284>>287
了解です。
先輩さんとハマタさん、またお二人と一緒にプレイできる日を祈ります。
またね。

289 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/27 01:13:15 ID:???
>>287
いなくなっちゃったんじゃないかって心配したぜ!
諸々把握しました。是非またご一緒しましょう。その時までハマちゃんの席空けときますから

290 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/27 01:58:29 ID:???
>>287
了解です。落ちついたら是非帰ってきてね!
ちなみに是非って是が非でもって意味だからね!
だって例のクソゲーのラスボスじゃないんだからwww

……うん、こんな時にしょうもない事言ってこめん! 言いたい衝動を抑えきれなかったんだ!

291 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/03/29 02:08:31 ID:???
というわけで今回の精霊が怒ってる主な理由はホモネタwww

※精神的ブラクラ注意

ショタレラ
ttp://www.youtube.com/watch?v=rbIyklv2WY0

ショタデスヨン
ttp://www.youtube.com/watch?v=IOvzR6Z6dH0

クウ君は大丈夫! それ以外の方はもしHPを削られても責任持てません!

女たるクウラってゼノサーガのKOS−MOSに似てそうと勝手に思ってるよ!
水色髪のアンドロイドだし美人だし結構怪力だし!

292 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/03/30 00:24:45 ID:???
KOS-MOSと言えばフィギュアの出来が秀逸過ぎることで有名な

邪神モッコス様……!

293 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/02 22:22:02 ID:???
>>292
モッコスさん登場しちゃったよ!w
キャラデザが本当にあれだったら怖すぎるw

地精霊は地母神アスタルテ=悪魔アスタロトを彷彿とさせるなー。
古代にあまりに偉大な女神だったために一神教にとりいれられた途端に腹黒大悪魔にされてしまったのだ!

294 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/04/08 03:19:18 ID:???
…半端ですみませんが続きは明日あたりにさせて下さい。

295 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/04/08 22:43:25 ID:???
了解でっすじっくりやってくださいな

296 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/11 23:31:14 ID:???
>294
ククク……なかなかやるな、堕威素判定の使い手よ……!
僕の手にかかってノリと勢いのご都合主義が通じなかった相手は貴様が初めてだ……!

裏人格が出てくるのはきっとゼノギアスに影響を受けている。

異世界の人じゃないのに歴史改変を認識できたジェン君はリーディング・シュタイナーを持っている!?
某所でパラレルワールド説が出てて自分の墓が立ってるのを想像してワロタw

オカン「あの子が成長すればあなたみたいになってただろうねえ、小さい時に風呂で転んで死んでねえ」
とか嫌すぎるwww

297 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/04/12 00:15:00 ID:???
ゼノギアス!また懐かしい名前を……ひたすらシタン先生ゲーだった記憶が。
ローゼンちゃんが幼き日に死んでいたらジェンタイル君は一体どうなってしまっているんだろう
やんちゃする相手がいないから案外普通に大学行ってるかも

298 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/12 00:45:11 ID:???
>297
知る人ぞ知るゼノギアスを知ってたー!w
暗黒盆踊りに裸エンディングのあれです。

ちなみにもう一つの世界に行ったら自分の墓があったっていうのはクロノクロスのネタねw
しょうもないギャグ満載+重症厨二病シナリオ+明るくてメルヘンチックな絵柄
と僕の大好物が三拍子揃った素晴らしいバカゲーです。

しかし裏人格が出たシーンでくそみそネタを仕込んだ意図までドンピシャリと言い当てるとは!
すごいな〜、さすが幼馴染w

蘇生魔法が無い世界だったらジェン君が生まれる前に死んでいなくなってたですねー、多分。
案外こういうタイプこそがさりげなく後輩を変な道に引きずり込む悪い先輩だったりします。
二人のファーストコンタクトがどんなんだったか気になるw

299 :名無しさん :11/04/12 02:16:18 ID:???
タイムパラドックスを乗り越えて過去を改変するのだ・・・!
それこそがシュタインズゲートの選択!

300 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/04/12 23:46:48 ID:???
クロノクロスは積みゲーのまま結局やらずじまいでした
ゼノギアスと言い往時のスクウェアは尖ったゲームに定評がありましたねー
ソイレントシステムとかいうトラウマ作成機のおかげでしばらく缶詰が食べれなくなりましたw

301 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/14 22:53:17 ID:???
大先輩集合体プールという一行からあそこまで膨らんでしまったw
きっと大先輩にも色々派閥があって本家大先輩とは敵対する派閥なんでしょう(!?)
そもそも大先輩って何なのか知らんがなw

>299
主人公をそっくりな人形と挿げ替えて死亡を回避するんですね、分かります!

>300
なんと勿体ない。スクウェアは2000年前後が神だった!

302 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/18 00:59:29 ID:???
あーあ、やっちゃったw
魔王は昔からいるのに時代がずれてるやん!とか色々変だよね!
一応おぼろげには考えてあるんだけどおそらくその通りにはいかないだろうw
そう思うからこそやったんだ!

303 :名無しさん :11/04/18 01:56:33 ID:???
世代交代って可能性もあるぞ!!

304 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/18 23:58:12 ID:???
>303
!! なかなかいい線を突いてきやがる……ッ!

跪きなさいのイメージ
ttp://www.youtube.com/watch?v=9wgkWyrC7T4

最初は>>3のイメージだったのにどうしてこうなったw

305 :ガッチー ◆SDWyX89ORk :11/04/23 00:41:28 ID:???
遅くなってすみません。
諸事情により続けるのが難しくなってきましたのでキャラを引退させて頂きます。
中の人の性能不足でいろいろご迷惑をおかけしたと思いますがとても楽しかったです。
ありがとうございました。

306 : ◆QXV6kzbAYg :11/04/23 01:32:34 ID:???
>>305
こっちも楽しかったよ。
ガッチーの秒数によるランダムはどこか懐かしくて、良かった。
気が向いたらまた一緒にやりましょう。
では、またね。

307 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/23 10:20:15 ID:???
>305
お疲れ様!
校舎裏のリンチが最後なんてあんまりなのでお見送りレスを投下しました。
言いたいことは本スレで全て語っております。

>本スレ72
【審議中】
   ♪
♪     ∧ ∧ ♪
  ♪ ∧ ∧ ・ω・)
`∧ ∧ ・ω・)  )っ
( ・ω・)  )っ_フ
(っ )っ_フ(/彡 ♪
(__フ(/彡  ∧∧
 (/彡  ∧∧(  )
   ∧∧(  )  )
  (  )  ) Οノ
♪ (  ) Οノ 丶)
 (_Οノ 丶)
ミ 丶)   ♪

「このネタ一体どうしましょう! 考えてたのと違うんですけど!」
「は? 最初からお前のショボい案そのまま通す気なんてねーよ!」
「だってここまで清々しくスパッと設定投下されるとは思わなかったんだもん!」
「ええい、ぶち込めえ! 男は度胸、なんでも試してみるのさ!」

早速予定通り、予定からそれたぞ! 実は先代勇者と魔王の……っていうのをなんとなく考えてたのよ。
危うく大精霊と人間のハーフだった某スレと同じになってしまうところでした。こうなったらもう一捻りいや、二捻りしましょう!
しかしローゼンの本質がガチホモの男だったらジェン君があまりに可哀想すぐるw体だけ女のガチホモ2名に包囲されて冒険ってどんな状況だよwww

厨二化した時に垂れ流した話はこれを参考にしてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%90%88%E7%9A%84%E7%84%A1%E6%84%8F%E8%AD%98
精霊=自然の化身ってネタは王道だけどあまりにも使い古されて定石というか常識と化してるので発展的解消を狙ってみたんだけどな〜。
アニマとアニムスはいかにも使えそうだね!
シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)とかなかなか魅力的なネタだと思うんだ! この現象、TRPGをやってるとよく体験します。マジで!

308 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/04/23 12:51:03 ID:???
>>305
ガッチーさんのダイス判定のおかげで話が予想だにしない方向に転がっていったりして、それがすごく楽しかったです
TRPGならではの面白さを体感させていただきました。以降ご一緒できないのは残念至極ですが、余裕ができたらいつでもお迎えします
ではぜひまたお会いしましょう!



>>307
集合無意識!まさしく中二病発症してた時期に穴が開くほど調べてました!
このスレにおける精霊のシステムってこれにピタリ当てはまりそうですしね

309 :ベロウ・リディマ ◆.UEOXgTJEg :11/04/25 22:55:17 ID:???
遅くなったが、新規参加させてもらう。
少しでも力になれれば幸いだ。よろしく頼む。

310 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/04/25 23:15:43 ID:???
>>309
よろしくお願いします!大歓迎です!!!

311 : ◆QXV6kzbAYg :11/04/26 01:40:12 ID:???
>>309
こちらこそよろしくお願いします。

312 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/26 23:39:03 ID:???
>>309
『よくぞ勇気を出して飛び込んだ! 変態のすくつ(なぜか変換できない)にようこそ!』
「変態じゃないよ! 紳士だよ! 末永くよろしくお願いします!」

本スレにダークネタ投下した人、怒らないから名乗り出なさい! なんちゃってw
あの由緒正しいシリアスな魔王をガチホモド変態のお笑い仕様魔王に転生させたらあかんw
そういえばルキフェルって魔王なのに属性が光なんだね!

313 :名無しさん :11/04/30 01:35:30 ID:???
あのスレにはランニングさんという光属性お笑いラスボスがいるしな

314 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/04/30 16:54:25 ID:???
ジェン君ゴメンね!
自分が聞かれてるから自分なのかなー?と思って書いて完成直前に寝落ちして
3時半ぐらいに目が覚めていかんいかんと投下したら被っちゃったよ!
動きが早いだけのおっさんって普通の言葉のはずのなになぜかじわじわ来るwwwwww

>313
ランニングしただけで消えたという伝説の美少年ラスボスですね、分かります!
あそこはガチシリアスだけどなかなか秀逸なお笑いの原石がたくさん埋もれてるよね!

315 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/05/02 23:12:19 ID:???
まさか一日24時間ある中で10分誤差で被るとはw貴重な経験させていただきましたw

316 :名無しさん :11/05/03 23:31:17 ID:???
ローゼンそれ偽物やw

317 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/06 00:32:57 ID:???
>315
ふっふっふ、長くやってると3分差や1分差で被ることもあるぜ!

>316
えっ、別の人だったのかな〜。
あんな初期のサラッと流した話まで覚えてたからてっきり……。まあいっか!

318 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/11 23:58:42 ID:???
ローゼン
http://nurupo.kackun.com/cabinet/rosen/Dressup247_Anime_Avatar%EF%BC%88%E3%82%AF%E3%82%A6%EF%BC%89?ak=40370c74dd554f7ae61e62c0c24674bc
ジェン君
http://nurupo.kackun.com/cabinet/rosen/Dressup247_Anime_Avatar%EF%BC%88%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E5%90%9B%EF%BC%89?ak=7c5ed9cf67750a5bdcd0de1013a61769
クウ君(♀)
http://nurupo.kackun.com/cabinet/rosen/Dressup247_Anime_Avatar%EF%BC%88%E3%82%AF%E3%82%A6%EF%BC%89?ak=40370c74dd554f7ae61e62c0c24674bc
師匠
http://nurupo.kackun.com/cabinet/rosen/Dressup247_Anime_Avatar%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%EF%BC%89?ak=b684378c91235eedc88ada8e4fd06ccb

ここで作ってしまった
Anime Avatar Creator
ttp://flashgamenavi.blog40.fc2.com/blog-entry-38.html

似てなかったらごめんね!ごめんね!

319 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/12 00:02:26 ID:???
あれ? 僕はこっちや
http://nurupo.kackun.com/cabinet/rosen/Dressup247_Anime_Avatar%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%EF%BC%89?ak=69d2fb70f405bcc4774cac0053374117

320 : ◆QXV6kzbAYg :11/05/12 11:50:59 ID:???
>>318>>319
作成ありがとうございます。
しかし、残念なことに私は携帯専なので、見れませんでした。
パソコンをじっくりといじる機会があったならば、見させてもらいますね。

321 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/12 20:55:01 ID:???
>320
「仕方ないな〜、小学校に入学したらお兄ちゃんが買ってあげよう!」
『えっ』

冗談は置いといてなな板TRPG広辞苑に親切な人が載せてくれたよ!
これで見れるよ、やったね!

322 : ◆QXV6kzbAYg :11/05/12 21:05:23 ID:???
>>321
見てきました。
私のメタルクウラ様があんなに可愛らしくなるとは……
これは元のメタルクウラ様に迂闊に戻せなくなりましたw

323 :名無しさん :11/05/12 22:17:54 ID:???
>>321
すいません
あまりにもイメージどおりだったので断りも無くソッコーでのせちゃったw
面白いツールがあるんですね〜
キャラクターのイメージ作りによさそう!

324 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/05/12 22:32:55 ID:???
>>318
hoooooooooooooooooooo!ありがとうございます!
悪そうな顔しとるでこいつーーっ!
この小憎らしさは間違いなくジェンタイル君ですw

325 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/14 08:49:27 ID:???
>322-324
喜んでもらえたようでなによりです!

禁断の実験をやりたい衝動を抑えられなかったんだ!
実はTRPGで言葉が通じなかったらどうなるのか前から興味があった!
バベルといえばやらざるを得ないでしょう!
どうにもならなくなりそうだったらすぐやめましょうw

326 :名無しさん :11/05/14 19:48:46 ID:???
旧歴史軸共通語(会話):
ジェンタイル・ローゼン・メタルクウラ・オカン・メルフィ・大先輩・リヨナ・阿児
旧歴史軸共通語(読み書き):
ジェンタイル・ローゼン・オカン・大先輩・リヨナ
現歴史軸共通語(会話):
ベロウ・阿児・ハウスドルフ・オカン・魔物
現歴史軸共通語(読み書き):
ベロウ・ハウスドルフ・オカン
魔物語(会話):
ローゼン・ローティアス・大先輩・阿児・ハウスドルフ・オカン・魔物
精霊語(会話):
ジェンタイル・ローゼン・大先輩・リヨナ・精霊s
DB語(会話):
メタルクウラ・フリーザ・ブロリー・阿児
坊主語(会話):
坊主・阿児
坊主語(読み書き):
坊主
日本語(会話):
オニコ・ハマタ・ガッチー・左馬介・阿児・ダディ・矢車
日本語(読み書き):
オニコ・ガッチー・左馬介・ダディ・矢車
英語(会話):
バーニー・阿児
英語(読み書き):
バーニー

抜けてたらすまん

327 :名無しさん :11/05/14 20:02:14 ID:???
世界に共通化フィルタがあるなら共通語なんて作られないとは考えられないのかねぇ
種族どころか、個々人で独自の言語体系があっても不思議じゃないし
もっと言うならその方が面白くなるに決まってんだろ

328 :名無しさん :11/05/14 22:16:46 ID:???
ジェン君ならみさくら語でみんなと普通に会話してくれると俺は信じる!

329 :名無しさん :11/05/14 22:32:57 ID:???
個人言語創作大会とか創発っぽくね?

330 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/05/15 19:47:18 ID:???
なんという無茶ぶりwでもこれはかなり面白そうな試みだと思います
アンジャッシュの勘違い系コントみたいな感じになりそうだけど!

331 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/05/16 00:42:34 ID:???
予想外の反響がwww

>326
すごい! ソードワールドRPGの言語システムを思い出すなあw

>327
>329
よっし! まずはジェン君語から作ろうか!?

>328
らめぇええええ!

>330
もうなってるw

本スレ131
ただのよく分からん記号並べてあるだけかと思ってたらロシア語だったらしい
翻訳してみたら

兵士が登場
「毒ガスで死亡してください」

だってさw

332 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/01 20:49:12 ID:???
代理投稿お願いします


>150-152
『ボスを倒す前に他の場所に宝箱が無いか調べておこうですね、だが断る』
引き返そうとする師匠のマントを掴んで引き留める。

>『オイ、このおっさんエレベーター知らねーみたいだぞ。初めてテレビ見た侍かよ』
「マジで!? じゃあ今度テレビ見せてみよう!」

>『このエレベータに乗ったらこの先、たぶんボス戦になると思う。ステータス画面を確認できる最後のチャンスだぞ。
 回復は済ませたか?死亡フラグの有無は?部屋の隅でガタガタ震えて攻略本のページ探す準備はOK?』
『じゃあ僕が最強装備を整えてあげよう! 魔法使いといえば魔導士のローブと魔法の杖だね!
少し変化球では弓や飛び道具もアリ! 某国民的RPG的にはムチも王道だ!』
が、ジェン君は魔法使いの王道装備は片っ端から そうびできません と表示された! どんな仕様だ。
なるほど、火薬を使った武器だと攻撃力にプラス補正がつくのね。

自分のステータス画面を開くと、使い魔:ねこ と表記されていた。何気なく説明文を表示させる。
【魔王の血によって使い魔となったねこ。名前はまだない】
たった一文なのにツッコミどころが満載だった。誰が魔王だ! 契約の儀式が鼻血ペロペロなんてギャグにしかならない!
「調子にのんなよステータス画面!」
そもそも魔王の血なんて猫の足音や魚の吐息と同種の存在しないものだ。

>『準備ができたら突貫すんぞ。待ち伏せされてるだろうしな』
ジェン君が準備と称して、炎精霊にエロマンガをせっせと支給していた。
炎精霊のやつめ、真面目になってもドスケベだけはそのままなのか! 大体女の裸なんて見て何が楽しいのだろうか。
勘違いされがちだが我々の業界は裸かどうかは大した意味は無く、美少年美青年が織りなす人間模様を見て楽しんでいるのだ。

クウ君は動画編集してるし。
『もちろんいらないシーンはカットしてくれたよね!?』
いらないシーンが何かはお察しの通り。
大丈夫、メタルクウラ達はガチホモなんだからむしろそんなのを見せたら萎えるはず!

>『さぁ、覚悟は決めたか? 行くぞ』
『この戦いが終わったら……』
『だーーーーー!! 死亡フラグ立てんなボケ!』
勝手にレスを捏造する光精霊には困ったものだ。
でも光精霊以外のネット端末を持っていないので仕方がない。

かくして、僕達は間の階をすべてすっ飛ばして最上階へ。
♪最上階、最上階です

辿り着いた最上階。決戦の火蓋が切って落とされる!
底に広がっていた光景は……どう見てもビアガーデンです本当にありがとうございました。
「なるほど、屋上にビアガーデン……王道といえば王道だな!」
そこで坊主軍団の飲めや歌えやの大宴会が繰り広げられていた。
『いらっしゃいませ〜、何名様ですか?』
『4人です』
指を4つ立てて答える。 あれ? 何かおかしいな。そうだ、クウ君は無料だった!
『……あっ、3人です! 1人は未就学児なので無料でお願いします!』

333 :名無しさん :11/06/02 00:58:29 ID:???
代行すんでるねw

334 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/03 03:08:34 ID:???
>333
だねw
代行してくれた方、ありがとうございました!

被っちゃったらしきネタがあるけど大丈夫、何らかの形でそのうち拾われる事でしょう。
翻訳が怪しいから自信ないけど上から マグマ床、石化ガス、ふりだしに戻る かな?

335 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/06/07 02:40:54 ID:???
ふりだしに戻るで擬似リレミト!帰りも安心直通便

336 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/14 22:02:20 ID:???
>335
間違えて石化ガス開けてしまったら悲劇だw
某FF5と違って何年たっても助けに来る人がいません!

規制がまだ解除されないです
どなたかお願いします

>162-164
>「……気に入らないな、君。君を理解出来ないと言う事は、僕を理解出来ないと言う事だ。
 そんな事は認められない。君は、捕らえて解剖する必要がありそうだ」
即座に石鹸さんの料理シーンを思い浮かべた。
フリフリエプロンを着てご機嫌のハウっちゃん。まな板の上で刺身になろうとしている僕。
「……嫌あああああああああ! 解剖したって何も出てこないぞ!」
『そうだそうだ、開けてビックリがあったとしても”こいつやっぱり男だ!”程度だ!』
「えっ、それはないよ! あるとしたらせいぜい”両方だ!”でしょ」
《お前ら何言っとるんじゃあああああああああああああああああ!!
小野小町かっ、超イケメンのみならず絶世の美女にまでなる気かっ、ド厚かましいわ!》

水精霊の微妙に広島弁っぽいツッコミが炸裂する。
僕達はしょうもない漫才をしている間に、獄炎の渦に閉じ込められていたのだった!
ハイドロポンプのギアを切り替え、激流の噴射形状を一点集中から放射状に変える。炎と水がぶつかり、辺りに濃霧が立ち込める。
「うわー、見えない見えない! ハウっちゃんの動く城め、謀ったな……!」
>「あのフラクタル級馬鹿、メタルクウラが空飛べたり瞬間移動できるってこと知らねーでやんの!
 さあ跳べ、メタルクウラ!どこえなりとも(安全な場所に限る)跳んじまえ!」
何!? クウ君を孤立させてまず最初に倒す作戦だったのか!
「ジェン君……自分がこんな状況なのにクウ君の事を気遣って……! 感動した!」

>「いや、その炎の渦の中に瞬間移動する勇気は私には無いぞ!
それともこのまま逃げろというのか!?」
クウ君に叫び返す。
「クウ君、行って!」
といっても、ただ逃げろと言ったところで逃げてくれないだろう。
「早くこっちの世界での水の巫男を連れてくるんだ! 水精霊を応援するダンスぐらいできるはずだ!」
ちなみにこっちの世界では水精霊は神格精霊ではないので、ただの冴えない兄ちゃんが連れてこられる図しか想像できない。
それでいい。それまでに終わらせておけばいいのだ!
『どうやって!?』
「ふっふっふ、RPGオタを舐めんな!」
僕はニヤリと笑って、ジェン君に作戦を伝えた。
「炎精霊は熱も管轄し、水精霊は冷気すなわちマイナスの熱も管轄する!
熱のプラスと熱のマイナスの魔法力をスパークさせて”熱の無”、消滅の力を生成し、光の矢のように束ね射放つんだ!」
つまり二人がかりで某極大消滅呪文を再現しようという試みである!
これは正確にはアニオタの管轄じゃないかって? 細かい事は気にするな!

337 :名無しさん :11/06/15 00:07:10 ID:???
>>336
代理投稿しました。
お手数ですが投稿本文の開始位置を明記して頂けると有難く。

338 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/15 00:32:32 ID:???
>337
ありがとうございました!
了解です。そう言われてみれば我ながらどこが無駄話でどこが本文やら確かに分からん!
これぞなな板で言う所の中の人なんていない理想的な状態だね!
『むしろ中の人がそのまま外に出てる疑惑が……』 ……ココココンナヒトガイルワケナイジャナイカ!

ところで一回解除されてるのにまだ解除されないって変だったね。
一回解除されてまた規制されてまだ解除されないって意味です。
そして石化するのは某FF5じゃなくて某DQ5でしたw

339 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/06/24 00:10:48 ID:???
ベロウさんお疲れさま。
答えを見つけて帰ってくる日を、私は腕を磨いて待ってます。
楽しい一時をありがとう。

340 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/24 01:14:55 ID:???
師匠おおおおおおおお! 師匠だと! 思ってました!
ありがとうございました! さよならは言いません。
その言葉を信じてずっとずっと待ってるからね! まだ教わる事がたくさんあるんだからw
締めの1レスは圧巻でした!

思わずフラクタルの第一話を見ちゃったよw
ナウシカとラピュタを足して2で割った感じの王道ボーイミーツガールでけしからん!

341 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/06/24 01:19:37 ID:???
ベロウさん本当お疲れさまでした。
新感覚な絡み方ですごく楽しかったです。またいつでもぜひもどってきてください

フラクタル割と好きだったんだけどなあ・・・なんで売れへんかったんやろ

342 :ボンバー・アートマン ◆vQ2MXGmv8E :11/06/25 11:07:36 ID:???
ベロウさんお疲れ様でございました
私はあなたたちに憧れます
これからも宜しくお願いいたします!

名前:ボンバー・アートマン
職業:幽霊
性別:男
年齢:0
身長:281センチ
体重:無し
性格:嫉妬深い
外見:黒光りしている黒人幽霊
備考:生まれた時から死んでいる
世の中を呪っている

343 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/06/25 20:02:48 ID:???
>>342
こちらこそよろしくお願いします。

344 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/25 21:30:23 ID:???
>342
あ、憧れるだってー!? 褒めても飴ぐらいしか出てこないぞ〜!
こちらこそよろしくお願いします! 文章がマジでおもしれーwww
>街はいつから項垂れた老人だけでなくローゼンまでもがうろつく様になったのだろうと
これに吹いたwローゼンがクリーチャー名と化しとるwww

>341
ただいま全話見るべく視聴中

345 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/06/26 04:44:10 ID:???
>>342
よろしくお願いします!!
いろいろと革命的すぎるww

346 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/06/27 22:59:39 ID:???
ボンバーさんお疲れ様。
また時間ができた時には是非とも参加してください。
待ってますよ。

347 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/28 02:06:42 ID:???
もしや出オチキャラの名を欲しいままにかっさらっていくとはwww
ボンバーさんありがとうございました。短い間だったけど超楽しかったw
また気が向いたらいつでも来て!

348 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/06/29 00:45:03 ID:???
さよならっつった舌の根も乾いてねぇー!
またお会いできて嬉しいです!

349 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/06/29 01:55:45 ID:???
ボンバーさん、お帰りなさい。
って言うのも、すぐに帰ってきたからお帰りなさいの言葉に違和感がw
とりあえず、また一緒に楽しみましょう。

350 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/29 23:10:45 ID:???
ボンバー君おかえりwww本スレの内容以外でも爆笑させてくれたな!
当方不条理ギャグは得意なつもりでしたが君には遠く及ばないwww

351 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/06/30 05:02:06 ID:???
坂本さん、よろしくお願いします

352 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/06/30 23:07:40 ID:???
坂本さんいらっしゃい!
最近急に賑やかになってきたなあw

353 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/03 06:08:04 ID:???
つ、遂に参加しちゃったぜ……!
皆さん宜しくお願いしまーす!


名前:カレン=ジ=ビビリアン
職業:エクソシスト
性別:男
年齢:16
身長:156cm
体重:46kg
性格:臆病だけど正義感がある
外見:金髪碧眼でロリチックな美少女、ドレスっぽいキュロット
備考:精霊を操り悪魔を祓うエクソシスト。才能はあるが技術が追いついていないため暴走しがち(色んな意味で)
見た目女の子な外見詐欺。

354 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/07/03 09:55:57 ID:???
>353
カレンさん、こちらこそよろしくお願いします

355 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/03 14:16:06 ID:???
>353
宜しくお願い…うわああああああ! つ、遂に男の娘だあああああ! 
ジェン君以来初の美少年キャラじゃああ!
しかもクウ君と入れ違いの幼馴染だとー!? 男だらけの四角関係になる予感しかしない!

エクソシストだから神官ポジションにはまるね!
勇者 魔法使い 戦士 神官 いい感じになってきました!

356 :ジェンタイル :11/07/04 13:20:21 ID:???
>>353
出先から失礼
大歓迎です!よろしくお願いします!

357 :名無しさん :11/07/05 03:01:16 ID:???
カレンちゃんの契約精霊って風精霊なの?それともその眷属の鎌鼬精霊?

358 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/05 06:26:18 ID:???
眷属の鎌鼬精霊ですよー

359 :名無しさん :11/07/05 09:15:01 ID:???
せんきゅー把握

360 :名無しさん :11/07/06 18:27:45 ID:???
ユグラドシルって何だよ……ユグドラシルだよ……俺の馬鹿……

361 :名無しさん :11/07/06 19:43:20 ID:???
どうせくそみそギャグの温床になるんだ
そのくらいの方が元ネタに失礼がなくてよかろう

362 :名無しさん :11/07/09 00:24:21 ID:???
次スレのテンプレ作ったよ


【なりきりネタなんでもあり板】通称なな板から来てはや4スレ目。

『キャラクター分担型リレー小説』とは参加者各々が自分のキャラを作成して持ち寄り、共通の世界観の中で物語を綴っていく形式だッ!
通常のリレー小説や合作小説との違いは、『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCとだけ』という点で、GMと呼ばれるスレの進行・まとめ役がいたりいなかったりする。
弊板では『TRPG』あるいは『TRPS』といったタイトルで楽しんでいるこのキャラクター分担型リレー小説を、他板交流の一環として貴板で展開中!

前スレ 【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!3
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1299781333/

キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1292705839/l50
なりきりネタなんでもあり板
http://yuzuru.2ch.net/charaneta2/
なな板TRPGまとめWIKI「なな板TRPG広辞苑」
http://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/

363 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/09 05:24:39 ID:???
>>362
ありがとうございます!
次スレこれを採用したいと思います。やらねばと思っていたのですごく助かりました


>カレンさん
マーガレットちゃんに絡みに行きましたが、特にここでのイベントを掘り下げないならジェンタイル君を華麗にぶっ倒してさし上げてください

364 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/09 06:52:05 ID:???
>>ジェンタイルさん
おっけー把握です
ちょっと出したいイベントがあるんですが俺が出しちゃっておkですか?

365 :名無しさん :11/07/09 10:06:48 ID:???
>>362
>『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCとだけ』

『自分が動かせるのは自分のキャラとモブ・NPCだけ』
じゃないのだろーか

366 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/09 11:05:57 ID:???
>362
なんて準備が早い! ありがとう!

>364
「いいよ」
『えっ』

>365
ホントだwww前からずっとなのに全然気づかなかったwww
脳内変換パネエ

367 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/09 11:07:16 ID:???
とりま投下しときました
次のターンで設定出そうかなとおもっちょります かしこ

368 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/09 11:22:58 ID:???

前回までのあらすじッ!

歴史が変わってしまった世界で、魔王討伐の決意をあらたに旅を続けるジェンタイル一行!
ジェンタイル達を追って再会した幼なじみのエクソシスト(神官)・カレンを新たに仲間に加え、舞台は王都・精霊樹ユグドラシルへ。
ボンさんが死んだりラブホを滅茶苦茶にしたりとてんやわんやしながら風精霊を探す最中、
一行は陰険少女マーガレットと出会い、何の因果か対決することに。
ブチギレモードのジェンタイルと何かを企むマーガレット、勝利は一体どちらの手に!?


即興でこんなの考えた
あと参考までに大修道院の妄想設定置いていきます


エストリス大修道院
全寮制。13〜18歳までの少年少女のためのエクソシスト養成学院。
学徒は有望株だが血気盛んで戦闘狂が多いことで有名。
男子は女装、女子は男装を義務付けられている。


最後が書きたかった。それだけです

369 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/07/09 14:38:35 ID:???
orzすみません、スレ立てられませんでした
私は忍法帖を作ってなかったようですorz

>>362
遅れながら乙です

>>368
カレンさんもあらすじ乙です

370 :名無しさん :11/07/09 20:22:54 ID:???
まだ立たなくても大丈夫なんじゃない?

371 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/07/09 20:55:34 ID:???
>>370
現在481kbなので、このペースだと明日中には使い切ってしまうかもしれません
私は早急に立てた方が良いと思います
それなのに立てられずに、皆様ごめんなさいorz

372 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/10 00:30:00 ID:???
>368
最後の一行の規則を決めた人は一体何がしたいんだwww

今使ってるパソコンは忍法帖レベルがほとんど上がってないと思われるので
明日もし立ってなければ挑戦しまーす!

373 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/10 01:12:39 ID:???
【ジェンスレ】キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1310227842/

忍法帖どーにか間に合ったみたいです


>>368
乙ですー。最後www

374 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/10 01:36:18 ID:???
ジェンタイルさんスレ立て乙です!


>>ローゼンさん
その昔女子の生け贄を要求した大悪魔を倒すべくあるエクソシストが女装を……ってのは無理がありますかねwwwww
単純に創立者が変態だったんだと思います、絶対にwwwww

375 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/07/10 01:37:47 ID:???
>>373
ジェンタイルさん、乙です

ついでに参加用のテンプレとカレンさんのあらすじを貼らせていただきました
カレンさん、改めてありがとうございます

376 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/11 00:24:56 ID:???
ジェン君スレ立てありがとう!

>374
いやいや、その昔男子の生贄を要求したガチホモ大悪魔を倒すべく……
っておい! 誰の事だよ!

377 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/11 04:10:46 ID:???
本編あんな感じで言ってますが、そろそろ負け時だと思うので反則決定/往生際が悪い!で一喝/普通に殴って勝つ
どういう負け方で全然OKなのでKOしてやってください

378 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/11 04:11:19 ID:???
あ、あとスパロウさんよろしくお願いします!というかおかえりなさい!

379 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/11 10:34:14 ID:???
スパロウさん初めまして!よろしくお願いします!

ピンポンパンポーン
ロスチャイルドさんは勝手に喋らせておkですよ

380 :メタルクウラ ◆QXV6kzbAYg :11/07/11 12:02:45 ID:???
スパロウさんお帰りなさい
また一緒に楽しみましょう

381 :キャプテン・H・スパロウ ◆8Tz9EIe2uc :11/07/11 15:49:04 ID:???
みなさんよろしく、カレンさんお初です

382 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/11 19:27:38 ID:???
スパロウさん待ってたよ〜!!
よくぞ無事に帰還されました!
あれ〜? 初対面のはずなのにおかしいな〜。
どこかで会ったっけ!?

383 : ◆QXV6kzbAYg :11/07/16 00:51:18 ID:???
突然のことですが、個人的な事情で引退させてもらいます。
今まで楽しかったです。
もしも、また復帰する機会があったならば、その時はよろしくお願いします。
皆さん、ありがとうございました。

では、これにて失礼させてもらいます。

384 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/16 17:06:06 ID:???
>383
残念だけどリアルの都合なら仕方がないね〜。
こっちこそすごく楽しかったよ!
ジェン君が立てたスレにクウ君と押し掛けて強引に始めたのは一生の思い出です!
またお会いできる日を楽しみにしています!

385 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/17 20:41:28 ID:???
>>383
何てこった……短い間でしたがとても楽しかったです!
また一緒に遊べる日を楽しみにしてます!!

386 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/17 23:11:36 ID:???
>>383
貴方は最高の同僚でした。黎明期の頃から本当に色々とお世話になりました
是非戻ってきてください!またここで一緒におバカっぽいノリを楽しみましょう!

387 :キャプテン・H・スパロウ ◆8Tz9EIe2uc :11/07/18 03:07:55 ID:???
>>383
お疲れ様、凄く残念やけど暇が出来たらまた会おう

388 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/21 01:25:56 ID:???
申し訳ないのですがのっぴきならぬ事情につき、本日より一週間のお暇をいただきたく存じます
その間のジェンタイルの行動は如何なる決定リールも受け入れます
よろしくお願いします

389 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/26 00:31:25 ID:???
保守代わりに投下。カレンちゃん焦らなくていいからね〜。

>388
よかったね、このペースだと不在をいい事に玩具にされる事もあんまりなさそうですw

390 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/26 13:40:10 ID:???
こんにちは〜
すみません、夏風邪こじらせちゃって今まで出てこれませんでした…
明日あたりに投下します。迷惑かけてごめんなさい…

391 :名無しさん :11/07/26 13:46:52 ID:???
>>390
うわぁん!よかったよぅ!

392 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/27 07:05:42 ID:???
>390
おかえりなさーい。大丈夫!? 無理しないでね!

393 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/07/28 12:58:41 ID:???
すみません、体調不良の悪化につき俺の順番は飛ばしてください……
ごめんなさい吊ってきます……

394 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/07/29 10:06:15 ID:???
大変お待たせしました。ようやくリアル事情にもケリがつきまして帰還であります

>>393
お大事にしてください。こちらとしてもお待たせした身ですのでお気になさらず、じっくり書いていってくださいな

395 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/07/30 00:01:23 ID:???
ジェン君お帰りであります!

>393
吊るな! 生`!!

396 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/01 04:01:12 ID:???
>>393
状況的に風精霊様のターンまでこっちも動くことないので、足踏みさせていただきます
お身体のほうが万全になってからでいいので、養生してください

397 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/08/02 09:53:21 ID:???
規制されますた……誰か代理お願いします

「単刀直入に本題に入ろうや。聞きたいことは二つある。まずはレジスタンスの現在の勢力図……
 どこに、どれくらいの戦力を囲ってある?神出鬼没のアンタのことだ、この修道院だけじゃないんだろ?」
「そしてもうひとつは――俺たちがどれくらい悪魔相手に戦えるかってことだ。特に俺は、対悪魔戦術ってものをひとつも知らない。
 忌憚なき意見をくれ。ローゼンや、俺が、今のまま魔王軍とドンパチやった場合、勝算はあるのか?」
ジェンタイルが質問する間、風精霊はただ静聴を貫いていた。そしてふ、と小さな嘆息をひとつ。
少々躊躇うような素振りを見せつつも、答えを弾き出す。
『……せやね。まず第一の質問やけど、聞いて驚かんでよ?
 ざっと数えるだけで1500の修道院と150000人の仲間たちが息巻いとる。」
けど、と表情を曇らせ、「こっからが大事やで」と続ける。
『今のうちらは迂闊には動けん状況や。魔王の配下達がうちらを見張っとる。
 下手こけば150000の仲間達の家族や親戚、友達までもが命の危険に晒される事になるで』
つまり、今こちらから武装蜂起を仕掛ければ、待つのは戦争と虐殺。人類側に未来はないと考えていい。
今までに武装蜂起を仕掛けた少数の人間達がどんな末路を辿ったか説明し、風精霊はまた憂鬱げに溜息を吐く。
『今は少しばかり時間が要るんや。戦うとしても、今のアンタ達やったら悪魔達の格好の餌や』
『………………今のアンタ達やったら、ね』
ふ、と悪戯っぽい笑顔に戻り、ロスチャイルドから風精霊の気配が霧散する。
そして、ジェンタイルの背後で光る風が人間の女性らしき姿を模っていた。
つい、とドアノブに指を走らせ、風精霊は微笑んで外に出る。まるでついて来いと言わんばかりに。
光る風が向かう先はローゼンやカレン達のもと。そして光る風はマーガレットの肩に留まる。
「じぇ、ジェン兄!それに……風精霊様!?」
何が起こっているのか説明を受ける。風精霊はマーガレットを一瞥し微笑んだ(ように見えた)
『まずは修行やで、あんさん等。マーガレット、一から叩き込んだりーな』
「……はい、風精霊様。仰せのままに」
マーガレットが風精霊に一礼すると、風精霊は満足したようにその場から消え――たように見せかけ、カレンに憑依した。
『うちは用事あるけん、暫く抜けるわ。ほながんばりや〜』
へらへらと笑い去っていくカレン(風精霊)。マーガレットはそれを見送ると、例の意地悪い笑顔をジェンタイル達に向けた。
「さて、風精霊様じ・き・じ・きのご指名だもの。みーーーっちりしごかせて貰いますわ。
 早速特訓と行きましょうか。……何ぼさっとしてるの!ほら運動服に着替えて修道院周りを50週よ!
 それが終わったら剣の素振り千回!徹底的にしごいてやるわ!おーっほっほっほっほ!」


398 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/08/02 20:01:09 ID:???
復活おめでとう、心配したぜ! 復活早々規制乙〜!

399 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/08/08 09:55:39 ID:???
代理お願いします。

『どや、修行のほうは?』

カレンに憑依している風精霊がマーガレットに尋ねる。
時は夕食中。マーガレットはパスタを啜りながら肩をすぼめる。

「まずまずって所ですわ。体力の方はついてきましたけど……惜しらむは戦闘スタイルですかね」

ふん、と鼻を鳴らすマーガレット。
精霊術を行使するにあたって必要なのは《イメージ》だ。
曖昧なイメージでは逆に術者自身を傷つけかねない。
マーガレットは過去の経験においてそれを十分に熟知していた。

「まだ少し時間が必要ですわ。少なくとも、……」

マーガレットは言いかけ、ジェンタイル達を見遣った。
彼らは作戦会議に夢中のようだ。

>「攻めるとしたら、まずは通信手段を牛耳ってる法務局だ。ここを落とせば、15万のレジスタンスに一斉蜂起を伝えられる」
>「とにかくレジスタンスを動かせるようになれば残り2つのセレクションも一気呵成に破れるはずだ。
 なんにせよ、少数精鋭で隠密に行動できる俺たちが強くならねえことには動かねえ計画だけどな。ローゼン、修行の進捗はどうよ」

『へー、見てくれの割りにオツムの方は信頼出来そうやないの』

ふふっと風精霊は笑う。風精霊は敢えて彼らに干渉しようとはしない。
慈しみをこめた視線で見つめ続けているが、そこには一抹の寂しさが篭ってもいるようだった。
風精霊は席を立ち上がるとジェンタイル達に近寄り、ローゼンの隣に座った。
それに倣うようにマーガレットもジェンタイルの隣に座る。

『さて、その作戦やけどなジェン坊や。一つ情報があるで。
 法務局にはうちらの仲間が潜伏しとるんや』

その仲間達は法務局を通じて密かに情報を流すという役目を背負っていた。
だが。

『その仲間達からな、数日前から連絡が途絶えたんや。どういうことやと思う?』

眉尻を上げ、口を噤む風精霊。

『スピードアップや、マーガレット。ジェン坊に”霊装”、叩き込んだり』

瞬間、マーガレットがパスタを噴出した。
涙目で咳き込みながら、目を皿のように丸くして風精霊を穴が開くほど見つめる。

「い、今なんと?」
『せやから、ジェン坊に霊装叩きこむ言うたんや。今やったら魔力賦与も難しい話やないやろ』

さらっと言ってのける風精霊だが、マーガレットは未だに渋い顔をしている。
暫く難しい顔をして考え込んだが、嘆息ひとつ零しジェンタイルを見据えた。

「深夜月が真上に来る頃、私の部屋に来なさい。南塔の四階よ。
何時もは男子禁制だからロックが掛かってるけど、今日だけは外しておくから」

遅刻したら許さないからね、と鋭く睨み付け、空になった皿を持ってその場を後にする。

『あ、ローゼンちゃんは相変わらず先生の授業やからね。受けてええのはジェン坊だけやけん』
風精霊はそう言うとカレンの笑顔でにやけるのだった。


400 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/08 22:33:15 ID:???
完了です

401 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/08/16 00:59:01 ID:???
結構時間がかかってしまった。
明日ぐらいにジェン君にパスを出す所まで書こうと思います。
でもいつでも乱入はOKだ! 特に現在フリーなハマちゃん!

402 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/08/18 18:19:23 ID:???
ごめんなさい。
急ですがリアル(というよりは自分の体調)の都合により、これにて引退しようと思います。
短い間でしたが、皆さんと一緒に遊べて楽しかったです。

403 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/08/18 23:04:36 ID:???
>402
カレンちゃんが参入してから一段と面白くなってきて
すっごく残念だけど今は体調を治すことに専念してください。
本当にありがとうございました! 良くなったらまたご一緒しましょう!

見当違いだったら本当に失礼なんですが
以下は何を言っているのか分からなければ気にせずに忘れてください。

もしもウザいと思われてるんじゃないだろうかとか
迷惑かけてるんじゃないだろうかとか思ってるんだったらまるっきりの勘違いだからね。
そんな事でやめられる方が困ります。
本編に関係ない投下? 忘れたころにネタにしてやりましょう!
本スレに投下されたものは全部ネタです!
ちなみにここは引退宣言の次の日に復帰した前例もアリですよw

404 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/20 03:52:36 ID:???
>>402
カレンさんが参加してくれてからの少年誌な燃え展開は実に自分好みで楽しかったです
もしも体調が良くなりましたら、また是非ご一緒しましょう!

405 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/22 04:44:03 ID:???
時間がかかって申し訳ないでした!

406 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/08/23 01:14:19 ID:???
>405
自分はペースが速くてもまったりでも大丈夫な性質だから気を使わなくていいんだよ。
しかし2人だけになっちゃいますたねーw

407 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/23 01:18:24 ID:???
なっちゃいましたねえw

408 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/08/28 00:25:04 ID:???
モンスター娘さんいらっしゃい! 魔物キャラとは面白いね!
危うく濃厚な二人旅になるところだった……!

409 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/08/28 03:27:35 ID:???
おっと!ご挨拶忘れておりました
参加いただけてとっても嬉しいです!よろしくお願いします!

410 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/09/04 01:32:17 ID:???
お待たせしました! 超展開→ゲラゲラやってるうちに時間がたってしまった!
超展開には便乗するしかないでしょう。一足お先に法務局に行ってます!


411 :名無しさん :11/09/10 02:42:07 ID:???
ジェン君、大丈夫かい?
大丈夫なら避難所なりにレス頼むよ

412 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/10 02:44:14 ID:???
生きてます、ちょっと忙しくて忙しかったですが夜明けまでには書けると思います

413 :ローゼン ◆frFN6VoA6U :11/09/13 00:21:39 ID:???
週刊誌的な次回に続くッ!をやってみたw

>モンスター娘さん
その文章力で素人言うでない!
バカ騒ぎが生業のチャランポランに主導権握らせてどうすんですかァ―!
……フフフ、ホントウニイインダネ?
というかどっちにしろ捕らわれの身の僕が敵を動かす事になりそうですね。
四天王考えないと! うわぁい、なんてこったなんてこった!

414 :名無しさん :11/09/15 23:03:21 ID:???
ジェンタイルさんやモンスター娘さん達に聞きたい
ローゼンさんがスレを辞めたことで、ローゼンさん関連の風呂敷が畳めなくなった
このまま魔王を含めたローゼンさんが主軸の現在のシナリオをこのまま継続するか、新たに舞台を変えるか
あなた達はどうしますか?

あと、一週間くらいしたら参加させてください

415 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/16 14:02:06 ID:???
>>414
こんにちは。来てくださってとても嬉しいです
最初の質問ですが、仰るとおりローゼンさん関連の伏線は御仁なしにはもう如何ともしがたいので
次ターンあたりで現在の魔王編を畳ませて頂きます
つまり、キャラ設定と世界観を引き継いで新章を開始することになりますね

>一週間くらいしたら参加させてください
いつでも大歓迎です!おそらく次の章がラストエピソードとなると思います。
それでもご参加くださるのでしたら私は本当に嬉しいです。是非よろしくお願いします

416 :名無しさん :11/09/16 19:14:18 ID:???
>>415
了解しました
次でラストの章にするつもりなのは残念ですが、私も最後までご一緒させてもらいます
では、区切りの良い次章から私は参加させてもらいます

417 : ◆XpZoV3OomU :11/09/24 19:14:55 ID:???
もう一回、私にもジェンスレに参加させてもらいたいです。
ジェンタイルさん、モンスター娘さん、改めてよろしくお願いします。

そして、スパロウさん、カレンさん、ローゼンさん。
お疲れ様でした。

418 :名無しさん :11/09/24 20:22:22 ID:???
参加希望者ですがローゼンさんを引き継がせて頂いていいですか?
魔王関連の話は終わった事ですし自分なりにリニューアルすればいけそうかな、と思っています。
もし宜しければ本スレの名無し投下をアレンジして導入を書こうかと思います。
色々あったようなので、少しでも不快に思うようでしたら普通に新キャラで参加するので遠慮なく言ってください。

419 :418:11/09/24 22:10:02 ID:???
言い忘れてました
414さんとは別の者です

420 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/24 22:37:57 ID:???
>>417
うおおおおおおおおおおおおかえりなさい!!
またご一緒できて自慶の至りです。よろしくお願いします!

>>418
私がそれに渋面する理由はなにもありません。
半ば強引に終わらせてしまったキャラを、きちんと再開させて下さるのであればもう大歓迎です
是非とよろしくお願いします!

421 : ◆XpZoV3OomU :11/09/24 23:14:26 ID:???
>>418
私としては、あなたが作り出したキャラクターと一緒にやってみたいという思いもあります。
ですが、私もローゼンさんのキャラクターを引き継いでもらうことに異論はありません。

>>420
ただいまなのです。
また一緒に楽しみましょう!

422 :モン娘 ◆n5lYZLejnQ :11/09/24 23:19:04 ID:???
携帯なのでトリが違うかもですが
>>417
はじめまして、よろしくお願いします
>>418
私は嫌です
どうせならあなた自身のキャラクターと遊びたいです

423 :名無しさん :11/09/24 23:25:40 ID:???
418が2キャラ操れば解決w

424 :シュヴァルツ ◆HbpyZQvaMk :11/09/25 12:35:22 ID:???
>420-423
ご意見ありがとうございます。色々考えた結果折衷する事にしました。
正確にはNPC乗っ取りですが名前も無かった位ですし実質新キャラという事で許してくださいな。
2キャラ操作は自信がないのでとりあえずは単体です。よろしくお願いします。

425 : ◆XpZoV3OomU :11/09/25 15:27:56 ID:???
>>422
こちらこそ、よろしくお願いします。

>>424
私はNPCの乗っ取りは大丈夫です。
これからよろしくお願いします。

426 : ◆Upd1QvIO9s :11/09/25 19:35:19 ID:???
皆様お久しぶりです。カレンです。覚えていらっしゃいますでしょうか?w
この度、体調も回復し、復帰しようと思うのですが……大丈夫ですかね?
問題なければ、明日にでも導入レスを書こうと思ってます!

427 :名無しさん :11/09/25 20:41:32 ID:???
ロスチャイルドは政権取って悪党の集団になってるけど、どうするの?

428 :名無しさん :11/09/25 22:44:30 ID:???
そりゃロスチャイルド勢力からは出奔離反でしょう

429 : ◆XpZoV3OomU :11/09/25 23:06:20 ID:???
>>426
おかえりなさい。
私は是非とも歓迎します。
また一緒に楽しみましょう。

430 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/25 23:27:22 ID:???
>>426
お帰りなさい!あなたと再びプレイできるのを楽しみにしておりました
是非よろしくお願いします

431 :ねこ ◆HbpyZQvaMk :11/09/25 23:44:35 ID:???
>>426
お帰りなさい、はじめまして。
体調が良くなられたようでなによりです。

432 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/09/26 20:07:34 ID:???
ねこさん、モンスター娘さん初めまして!
またご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いしますー!

433 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/09/27 19:55:36 ID:???
ロスチャイルドの幹部に関する情報とローゼンの肉体
話に関する重要な要素はカレンさんとシュヴァルツさんが管理出来る状況にあります
ですので私はお二人に話の管理と主導をして頂きたいと思っています。いかがでしょうか

434 :カレン ◆Upd1QvIO9s :11/09/27 20:22:01 ID:???
俺としては一向に構いませんよー

435 : ◆XpZoV3OomU :11/09/27 23:05:21 ID:???
私としては、最後の章なのでジェンタイルさんに話の主導をしてもらいたい。
ですが、スレ主であるジェンタイルさんがカレンさん達に任せるのであれば、私もそれに従います。

436 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/09/27 23:38:37 ID:???
>>434
とてもありがたいです。楽しみにしています

>>435
言い方が悪かったかもしれません。私は

「今の状況ではカレンさんやシュヴァルツさん以外に話を発展させられないので、
 お二人に話の管理と主導をしてもらう事になると思いますが、いいですか?」

と確認が取りたかったのです
何故ならジェンタイルの目的である「打倒ロスチャイルド政権」を実現するに当たって
最終目的であるロスチャイルドの情報を管理したり改竄したり、構築して提示出来るのは
ジェンタイルさんではなくカレンさんだからです

つまり必然的にジェンタイルと言うキャラクターは、カレンさんが提示した情報を元に行動を起こす
と言う受け身の姿勢である事が基本になるでしょう。それは私やメタルクウラさんも同じです

またこれまでのジェンスレで重要なポジションを占めてきて、ロスチャイルドを打倒する上でキーアイテムとなるだろうローゼンの肉体に関しても
やはり管理出来るのはジェンタイルさんでも私でもなく、シュヴァルツさんです

なので、例えば『両手両足のない人間』に『荷物を運ぶ』と言う行為が不可能であるように
ジェンタイルさんには話を管理、発展させると言う行為が機能的に不可能なんです

と言う訳で、現時点ではジェンタイルさんに話の締めをやって頂くのは無理な話だと思います
説明不足で申し訳ありませんでした

437 :ねこ ◆HbpyZQvaMk :11/09/27 23:59:04 ID:???
私も構いませんよー。

でも別に話の中心に因縁があるキャラをやっている人しか話を主導してはいけない事は無いと思います。
特にジェンタイルさんは最初からいらっしゃってよく把握されてますからね。
それと最初やりたいなどと言ったせいで気を使って頂いて嬉しいんですが
飽くまでも猫の裏設定の味付けという事でローゼンは気にしないで放置してもらっても構いません。

結論を言えば主導するのは構いませんが
ジェンタイルさんはもちろん参加者全員に遠慮しないで手を出してほしいと思います。

438 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/09/28 00:39:25 ID:???
本当に、説明が下手くそで申し訳ない限りです
誰も「主導してはいけない」だなんて言っていませんよ。「主導出来ない」と言ったんです

ジェンタイルさんや私は完全なレジスタンス側ですよね
元ロスチャイルドと言う事もなければ、世界全体を監視するシステムも持ってません

まずキャラクターの視点ではロスチャイルドの情報はまず提示出来ませんよね
勿論、偶然にも風精霊と同等の凄まじい情報網を持っていたみたいな事にも出来ますけども。ご都合主義って奴ですね
それに頼らない限りは何処へ行って、何をすればいいのか
そんな単純な目先の行動さえジェンタイルやモンスター娘には決定出来ません

今度はプレイヤーの視点から考えてみた場合です
と言っても、プレイヤーの視点は神の視点ですから何が出来てもおかしくないですよね
当然、敵がどこにいるのかも、どうやって倒すのかも自分で決められます
でもそれって自分で敵を作り上げて自分で倒すって事ですよね
ただの一人芝居じゃないですか。TRPGからかけ離れてSSの領域にすら踏み込んでしまいかねない
そもそもジェンタイルさんは確かに初めからいましたけど、ロスチャイルドに関してはかなり新しく出てきた設定なんですからよく把握しているも何もないでしょう


とは言え、折角そう仰るのですからお言葉に甘えさせて頂こうかと思います
話や情報の管理、発展に関して微力を尽くさせて頂きますね
多大なる恩情に感謝致します

439 :ねこ ◆HbpyZQvaMk :11/09/28 01:06:23 ID:???
いえ、こちらこそ理解力が無くて申し訳ありません。
ところでとても文章がお上手なのに創発民じゃなかったんですね。
長文投下で群体キャラを見事に操っておられるので勝手に思い込んでいました。
創発民だからリレーSSの感覚に近いのかな、と思っていたんですが
なりきり板独特の感覚を持っていて驚きましたw
多大なる温情などととんでもないです。こちらこそ有難うございます。

440 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/28 21:04:22 ID:???
お返事が遅れて申し訳ありません

>シナリオの主導

モンスター娘さんの仰るように、ロスチャイルド先生について私は多くを知りません
お話のラスボスになるように調整しましたが、カレンさん復帰前でもラスボス戦まで動かすつもりもありませんでした

結論から言わせて頂きますと、本筋のシナリオは私に主導させてもらいたいです
最終章ですから、最初にこのスレで打ち立てたテーマに沿って終わらせてやりたいというのが心情です

ロスチャイルド、それからローゼンの遺体についてはシナリオ内でのキーマン・キーアイテムになりそうなので
カレンさんとねこさんにはお手数をおかけしますが、その都度相談・調整という形で演じてもらおうと思います

441 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/09/29 01:27:27 ID:???
>>439
そうでしたか。素人を名乗った事はありましたけど、誤解を招いたのなら申し訳ない事です
ですが、私が素人である事は嘘ではありませんよ
なにせ例えば私が意味もなくNPCを量産したり、話の本筋とは関係ないラブコメに走ったりする事も
ジェンスレを読んでいく過程で他の皆様から学ばせて頂いた事なのですから

>>440
了解しました
ところでこの最終章は、何ターンくらいを目安に終えるつもりか、想定していたりはしますか?
している場合のみでいいので、答えて頂けたら嬉しいです


そう言えば誤字があったので訂正
>そこの高慢ちきと精霊がグルで私達を黙るすもりだったり、
黙るすは騙すと打つつもりがタイプミスをしていたようです。すみません

442 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/09/29 02:33:51 ID:???
>>441
大体10ターン前後、遅くとも15ターンまでには決着がつくと思います



それから多忙につき少しばかり遅れますので少々お待ちを。
明日までには回せる予定です

443 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/10/02 02:07:27 ID:???
ねこさんがどういうつもりなのか存じませんが、一言ここで相談して欲しかったです

444 :ねこ ◆HbpyZQvaMk :11/10/02 08:29:21 ID:???
ごめんなさい、敵の幹部情報の一貫のつもりだったんですけど確かに敵を増やしたらまずいですね。
没にしてもっと直球に書き直しますのでスルーしてやってください。

445 :ねこ ◆HbpyZQvaMk :11/10/02 19:50:53 ID:???
すいません、突然のリアル事情で暫くネット環境の無いところに行く事になりました。
短い間でしたが楽しかったです。

446 : ◆XpZoV3OomU :11/10/02 20:17:16 ID:???
>>445
私も楽しかったですよ
お疲れ様でした


ジェンタイルさんに聞きたいのですが、ローゼンさんの体はどうします?
ローゼンさんの体に関する設定に繋がるねこさんも引退してしまいました
このままキーアイテムとして、ジェンタイルさんがローゼンさんの体の設定を預かります?
それとも、ローゼンさんの体を御都合主義的にFOさせますか?

447 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/10/02 21:54:27 ID:???
>>446
しばらくの間私からはローゼンさんの死体へのスポットライトを外します
そのまま自然消滅しても良いし、どこかで伏線ってことにでっち上げてもよし
もちろん、他に死体をガジェットとして扱いたいという方がいれば、謹んでお願いします

とまあそんな感じでやっていきましょう!
あまり信用云々で時間をとるつもりもありませんから、スパっと切り上げて次のイベントに移るつもりです

>カレンさん
もしもレスに迷ってらっしゃるのであれば、深く考えずにキャラとしての心情を吐露するだけでも盛り上がりますよー
お節介かもしれませんが、参考までにご一考くださいな

448 : ◆XpZoV3OomU :11/10/02 23:07:08 ID:???
>>447
了解しました
私はローゼンさんの体を利用するつもりはありませんので、他の方に任せます

449 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/10/02 23:07:20 ID:???
>>445
お疲れ様でした。私も楽しかったです
またいつか、どこかでご一緒出来るといいですね

>>447
じゃあローゼンの遺体は結局行方知れずなので
モン娘で捜索をしていると言う事にしてもよろしいですか?
結局不要だったら見つからないまま放置してもよし
使い所があったら発見出来たと言う事にすればよしで
特にデメリットもないと思うのですが、どうでしょうか
個人的には、ローゼンは世界規模で見てもキャラ視点で見ても重要なアイテムなので
機を見つつ使わせて頂きたいのですが

450 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/10/03 00:03:12 ID:???
>>449
是非お願いします

451 :名無しさん :11/10/03 02:06:28 ID:???
カレンさん、生きてます?

452 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/10/26 19:04:41 ID:???
→メタルクウラさん
ジェンタイルVS警備隊長がどの程度の尺になるか分からず
あまり突っ走ってもやる事がなくなるので意図的に監獄側の展開を遅めてもよろしいですか
具体的には敵の復活や別の敵をでっち上げたり、レスを返すのをジェンタイルさんの投下に合わせて一律にするなどです

453 : ◆XpZoV3OomU :11/10/27 00:16:25 ID:???
>>452
私的には新たな敵とかは体験的にグダグダになることが多かったので、ジェンタイルさんの投下に合わせることにしてもらえると嬉しいです。

454 :名無しさん :11/10/29 14:20:11 ID:???
茶々を入れさせてもらった名無しの者です。
ごめんなさい、屈強な大男という描写があったのを見落としてました。
スルーでもよかったところを調整して拾ってもらって何と言っていいか。
>>159は別の方の投下なんですが妖狐ちゃんの幻術にかかったんですかねw

455 :名無しさん :11/10/29 14:53:34 ID:???
ちゃんとスレのレスも読めないのに茶々は入れたいとか、どうなんですかねー
名無しのネタ振り無視すれば角が立つ事だって考えれば分かるでしょうに、白々しい事で

456 :名無しさん :11/10/29 15:00:24 ID:???
まあまあ、レスの読み間違いは誰にもあることです
後からいくらでもフォローの効くことですから、こうやって連絡しにきてくれるだけでも十分誠実ですヨ
少なくとも、なにも言わずFOされたり突然参加取り止めとかフラフラされるより余程マシだと思います
独り合点して離れていかれても、我々としてはフォローのしようもありませんから

茶々さんも歓迎ですから、楽しく誠実に楽しみましょう!

457 :名無しさん :11/11/03 01:36:19 ID:???
警備隊長の名無しさんは、これからも書いていってくれるのかな?

458 :名無しさん :11/11/03 02:10:40 ID:???
呼ばれた気がしたので登場、警備隊長の名無しです。
至りませんがよければこれからもネタ振りさせてもらえれば嬉しいと思ってます。
今は直前のレスが反映されるか不確定なのでもうちょっと様子見ですかね。

459 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/03 02:28:17 ID:???
>>458
どうもこんにちは、名無しでの投下ありがとうございます
とても楽しくプレイさせてもらいってます

不躾で申し訳ない質問なのですが、警備隊長さんとは別にもう一人名無しさんがいらっしゃいますよね
これまでの本編厨中でどのレスが警備隊長さんのものなのか、教えていただけると嬉しいです

460 :警備隊長 :11/11/03 10:26:52 ID:???
>>459
そう言って頂けて幸いです。>154 >157 >165 ですよー。

461 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/03 16:45:21 ID:???
>>460
了解しました!これからもよろしくお願いします
直前のレスは反映されないことが決まりましたので、そんな感じでお願いします

462 :警備隊長ブレイド:11/11/03 23:17:38 ID:???
よろしくお願いします。名前を入れてみました。
といっても多分このキャラではあと1回ぐらいですねw
ジェンタイルさんでも妖狐さんでもサクッとやっちゃってください!

463 :警備隊長ブレイド:11/11/05 02:20:34 ID:???
まさかもう1ターン戴けるとはw 往生際が悪い敵役恒例の死に際の最後っ屁です。

>170も無しでいった方がやりやすいかな?
もしそうするなら>174後半は遠慮なくスルーしてやって下さいっ。

464 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/05 02:24:45 ID:???
いや、単に自分は決着の判定をジェンタイルさんに委ねたかっただけなんで
別に戦いを無駄に引き伸ばすつもりはありませんでしたよ
ていうか、もう出すモン出し切ったので勘弁して下さい

あと、それだけのペースで書き込みが出来るなら、いっそもうコテハンつけて参加したらどうですか?

465 :警備隊長ブレイド:11/11/05 02:53:29 ID:???
すみません、もう死に体とはいえ少し引き伸ばしてしまったかもしれませんね。
ジェンタイルさんが防げなかったらフォローをお願いします。
まさかの寝返り味方化!? 死ぬ気満々だったけど流れによっては満更でもないかもしれません。

466 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/05 02:57:57 ID:???
いちおー対処というかバトルの締めみたいなのは考えてあるのでご心配には及びませんよー

467 :故ブレイド:11/11/12 02:01:14 ID:???
ども、茶々入れにお付き合いいただきありがとうございました!
わずか数ターンのやられ役ですがとても楽しかったです。

スカウトも受けた事だし参加してみようかなーと思ったのですが
今更ポッと出の新キャラで出ても微妙な事になりそう
どこか入り込めるスペースがないかと探したところ恰好のNPCが一人

ロスチャ(ry

……なんちゃってw トンデモない事は重々承知で言ってみただけですw

468 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/12 02:35:54 ID:???
言ってみたって、何を言ってみたんですか?
はっきり言ってもらわないと自分にはあなたの意図がよく分かりません
まさか貴方がどれだけ空気が読めないからって、スレ主を差し置いてラスボスに使いたいでーすなんて言い出すほどの恥知らずとも思えませんし

ですがもしも、万が一そうだとしたらなんですけど
そもそもぼかさなないと言えないって事は、自分でもマズいと分かって言ってるんですよね?
そんな事を、相手の温情だとか断ったら角が立つだろう事を期待して言うって、そりゃちょっと卑しくないですか?

ところでターンって意味分かってます?
コテが順番にレスを回していって、一周したら1ターンですよ?
どちらかがレスをする度に割り込んでおいて、もう1ターンもらえた?それってギャグなんですか?

あ、あと参加したらどうですか?って言った意図はですね
レスがある度に毎回毎回割り込まれるのが煩わしくて仕方なかったからですよ
コテになれば少なくとも1ターンに一回しか行動出来ませんからね
ですが警備隊長はもう死にましたし、その必要もありません
だからやめて下さいね、あなたのレスにわざわざ反応しなきゃいけないなんて面倒なんです


469 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/19 08:15:55 ID:???
説明がタリなかったのでここで補足


ロスチャイルド先生の忠実な部下二名

ガウン政務官……上級管理職っぽいおっさん。いかにも中年臭いスーツにアームカバー装着。『戦精霊』の契約者
テイラード政務官……キャリアっぽい姉ちゃん。就活生っぽいパンツスーツ。セメント口調。『獣精霊』の契約者

470 : ◆4JatXvWcyg :11/11/22 01:23:59 ID:???
突然ですが新規参加していいですか?

名前: レゾン・デートル
職業: 神官戦士
性別: 男
年齢: 外見25
身長: 175
体重: 機械化のため重い
性格: どこか浮世離れしている
外見: 神殿騎士風の衣装、虹色の宝石のペンダント、ミスリル銀製の剣
端正な顔立ちの金髪の青年だが、体の多くの部分が欠損している。
備考: 体の欠損部分を魔導科学の技術で機械化しているので、魔導科学が復興しなければ朽ち果てる運命。
   顔の上半分が仮面状態、右目、左腕、声帯、両足が機械化されている。
   生命の精霊の契約者であり、神聖魔術の使い手

471 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/22 02:00:33 ID:???
>>470
ようこそ!歓迎いたします
どういったボジションでの参加をご希望でしょうか

472 : ◆4JatXvWcyg :11/11/22 02:21:57 ID:???
>>471
ありがとうございます。一言で言うと味方側志望でございます。

元々ロスチャイルド政府軍お抱えの神官で負傷兵達を回復させては送り出していた
→回復させて送り出しても結局死ぬだけで虚しい。死ぬまで戦わせるために神官やってんじゃねーんだけど!
→世界このままじゃ自分も死ぬし寝返ってやろう→登場直後に寝返りパーティー入り

ってのを考えてるんですけどどうでしょう

473 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/22 02:46:30 ID:???
よろしくお願いします
早速ですが一つお願いがございまして
モン娘達に神聖魔術による回復は無意味という事にしておいて下さい

474 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/22 03:06:10 ID:???
>>472
了解しました!
おそらくこれがラストバトルになりますので、ガシガシ活躍していってください
それでは、登場自体のタイミングはいつでもオーケーですので本編でお会いしましょう

475 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/11/22 11:50:55 ID:???
>>472
もうラストバトルということなので、短い付き合いになってしまいますが、これからよろしくお願いします

ドラクエでキラーマシンにホイミやザオラルが効果があるように、メタルクウラには回復呪文が効果あります
バンバン壊れますから、回復よろしくお願いします

476 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/11/23 01:06:00 ID:???
スライムうぅ、ゴーレムうぅ!!

>473
こちらこそよろしくお願いします。了解です。
補助魔法や防御魔法も同様に効かないという事でよろしかったでしょうか?

>474
ありがとうございます、投下させて戴きました。改めてよろしくお願いします!

>475
こちらこそよろしくお願いします。
了解です。安心してバンバン壊れちゃってくださいw

477 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/23 02:16:36 ID:???
>>476
効かないって事でひとつ
ゾーマもベホマ貰ったらダメージ受けますしそんな感じで

あと、ラスボスって勝手に動かしたり喋らせたりして良かったんですかね
いえね、別に自分がとやかく言う事じゃないんですけども
もし良ければ自分も色々やりたいなとか思いまして

とは言え、やっぱ今更キャラをブラすのは良くないですよねーw
ロスチャイルドの魅力を十全に発揮出来るのは、やっぱりジェンタイルさんだけだと思いますしw
下手にいじくって、都合よく驚いたり都合よく負けてくれるそこらの噛ませ犬みたいになっちゃったら申し訳ないですしw

478 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/11/23 02:59:53 ID:???
こんなことを言うのもスレの皆様に失礼ですが、私はロスチャイルドの操作をジェンタイルさんのみにしてもらいたい
私はキャラがブレるというのは気にしませんが、上の方のレスでやりたいという意思の方がいました
それをモンスター娘さんが拒否し、私も無言という態度で同意しました
今回はもう投下してしまったので仕方がありません
ですが、これ以降のロスチャイルドの操作は、やろうとしていたブレイドさんや、汚れ役を買って出てくれたモンスター娘さんの顔に泥を塗る行為だと、私は思います

最終的な決定権はスレ主であるジェンタイルさんですが、私はロスチャイルドの操作をジェンタイルさんのみがすることを、強く希望します

479 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/23 07:18:39 ID:???
メタルクウラさんありがとうございます

スレ主として、今後のロスチャイルドの操作は自分に一任していただくことを皆様にお願いいたします
もちろん、レゾンさんのレスに不満があるとかそういう理由じゃないので、そこは悪しからず悪しからず
単純に、モンスター娘さんのおっしゃるように、ラスボスとしてのキャラクターを一貫させておきたいから、という理由です

皆さんのおかげで順調にストーリーは加速して行っています
それでは、再び本編でお会いしましょう

480 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/11/23 12:27:59 ID:???
あばばばばば、言われてみれば御尤もです……。
ごめんなさい、以後気を付けます!

481 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/11/26 08:38:19 ID:???
モンムス娘さんがガウンとテイラードの両方に向かってくださったので
メタルクウラさんとレゾンさんはどっちかずつと戦っていただけると捗ります

手下二人のバトルですが、基本決定リールありの完全NPC扱いということで。
この戦闘で撃破するも良し、一回逃げて戦略を立てて戦うも良しです

482 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/26 10:10:22 ID:???
出来れば自分はガウンと戦いたいです
ですが、ただの希望なので通らなくてもまったく問題ありません

483 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/26 10:10:48 ID:???
出来れば自分はガウンと戦いたいです
ですが、ただの希望なので通らなくてもまったく問題ありません

484 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/26 10:12:40 ID:???
連投すみませんでした
せっかくなので追記
多分メタルクウラさんの方が投下は早くなると思いますので
どちらに挑む場合でも、ゴーレムもスライムも砕かれて、散り散りにされたって扱いでOKです

485 :名無しさん :11/11/29 07:20:29 ID:???
レゾンさん生きてますか?

486 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/11/29 21:33:19 ID:???
生きてます!
もしかして自分が先に投下した方がよかったですか?
よく分かってなくてすいません、すぐに投下しますね。
スライムを助けるように振りがあるので今ターンはそのままガウンのほうにいってみます。
もちろん途中で変更OKですよ

487 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/11/29 22:52:05 ID:???
非常に申し訳ない事ですが神聖魔術の効かないゾンビちゃんよりかは
メタルクウラさんを助けた方が多分、両者共においしいとは思います

488 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/11/29 23:03:44 ID:???
それもそうですね
次ターンからメタルクウラさんの方に馳せ参じます!

489 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/03 08:17:21 ID:???
すいませんもう少し時間かかりそうですお待ちを

490 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/04 21:21:04 ID:???
おまたせしました!
穴まで逃げ切れれば、分岐した地下通路をつかって個別撃破の展開への布石ということで
逃げ切れなければなにかしらの防御手段でミサイルを防いでください

491 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/05 21:24:48 ID:???
今レスを書いていてメタルクウラさんのレスを見てちょっと変化球な受け方を思い付いたんですが
どこまで変化球で受けていいものか分からないもので
該当箇所を抜粋して載せますのでメタルクウラさんご意見お願いします〜。
あとジェンタイルさんも、これは獣精霊の能力としてアリでしょうか?
どちらにしてもモンスター娘さんの投下後に最終調整してから投下しますね。

>219
>「はっはっはっは」

目の前に唐突に、笑っている顔アリペプシマンが現れた。

「ん、……あれ?」

振り向くと後ろには、ロスチャイルドの腰巾着その2である、テイラードがいた。
こいつらが二人そろって突如現れたというより、オレが瞬間的に移動してきたという方が可能性が高そうだ。
テイラードは獣精霊の契約者。人間以外の全ての生物の行動を再現できる、恐るべき万能の魔法の使い手。
これは仲間――この場合は元仲間だが――を盾にして自分は助かるという、野生の王国の行動の一つではないのか!?
と、考えていると、常人なら死んでしまうほどのエネルギーが流れ込んできた。

「わああああああああああああああああ!! 絶対に許さんぞムシケラども!!」

が、それは思わぬ効果をもたらした。あれ程重かった剣の重みが消える――。
丁度良くガウンの呪縛と相殺したのだ!
顔アリペプシマンは、ドヤ顔で言い放った。

>「ほう、俺のエネルギーに耐えられずに爆散したか」

「いや、爆散してないよ」

普通なら死ぬところだが、オレは最大魔力が飛びぬけて高いらしい。
といっても、飽くまでも魔力の容量が大きいという意味で、魔法の一発一発が強力というわけではないのだが。

>「綺麗な花火にすらならないとはな……
まあ、下等生物らしい汚い花火か」

ああ――もうこれは手遅れだ。頭の回路がおかしくなってしまったらしい。

492 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/12/05 22:26:42 ID:???
>>491
個人的な意見としては、それは止めてもらえると嬉しいです

私としてはせっかく合流のネタ振りがあったのですから、四人いるのでロスチャイルドとガウンを相手に二手に分かれた方が良いと思いました
1・1・2よりも、2・2で分かれた方が綺麗ですので、ティラードにはここでリタイアしてもらおうと考えました

展開についても、仲間が殺された上に侮辱されて、ぶち切れパワーアップはよくある展開
原作性能のメタルクウラという存在は、前から出していました
相手がエネルギーを吸い取るのならば、逆にエネルギーを大量に送って倒すのもよくある展開だと思いますので、問題が無いと思っていました

ですが、もしもジェンタイルさんがティラードをまだまだ使うつもりでしたら、レゾンさんのレスを優先してくれてもかまいません

493 :名無しさん :11/12/05 22:30:02 ID:???
スレ主以外のPLが大きく話を動かすのであれrば、避難所で聞いてから動くべきだったね

494 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/05 23:03:30 ID:???
>>491
とても言いにくいんですけども、意味が分からないです
獣精霊の能力で、何故レゾンにまで魔力が流れ込むんですか?
確かにガウンの呪縛を解くには一番簡単な方法かもしれませんけど……
安易な方法が常に面白いものとは限らないんじゃないでしょうかw

あと、レゾンがメタルクウラをペプシマンと呼び始めたり、テイラード達が突然現れてどうのと言っていますよね
これは今までのレゾンとは違う別人格が降って湧いてきていて、その主観って事なんでしょうか
ちょっと描写が不足していていまいち理解が出来ないんですけども
もしもそうだとしたら自分がガウンの呪縛を受けているのを知っているのはおかしいんじゃないですか?

なんにせよ、後から色んな設定を付け加える事が必ずしも悪いとは言いませんけど
もうちょっと考えて練ってからにした方が失敗せずに済むし、自分以外にもすんなり理解してもらえると思いますよw

>>492
ドラゴンボールにもありましたねー、そんな展開
ヤコンと、人造人間20号でしたっけ?

自分はロスチャイルドは真のラスボス、ガウンとテイラードはその前哨戦みたいなつもりでいましたので
若干びっくりしたのは否めませんねー
ですがまあ、決定ロールも許可されていた事ですし
ジェンタイルさん次第でいくらでも挽回可能な展開だと思います

余談ですが、ノトーリアスBIGってカッコ良いですよね



それとジェンタイルさん
少し気の早い話ですが、実はロスチャイルドを倒した後に
何ターンか茶番がやりたいなと思っておりまして
つまり局所的にスレの進行に携わらせて頂きたいのですが、許可を頂けますでしょうか
あと、その際にローゼンの死体や魂について色々言及させて頂きたいなとも思っています
そちらも、併せて許可が頂ければ嬉しいです

495 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/05 23:10:21 ID:???
あぁ、すみません
何度か読み直したらレゾンに魔力が流れ込んだ理由は理解出来ました
決定ロールは許可されていますし、ジェンタイルさんが許可すれば問題ないと思います
前の人のロールを完全無効化で自分はいい方向に転ぶってのは、ちょっとどうかと思いますけど

496 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/05 23:27:25 ID:???
>494-495
こちらこそ分かりにくくてごめんなさい!
それは瞬間移動させられたつもりだったんですw
顔アリペプシマンはメタルクウラは一般的に見てそう見えるものなのかと思って。
でもこっちの世界にはペプシマンいないのかな? よく分かんないやw

それと先に謝っておきますね、もうお気づきとは思いますが実はローゼンの関連キャラなんですよ。
それで他に制限がかかるような事がまず無いようには考えているんですが
こちらの方が先にネタ明かしになると思いますので万が一影響が出たら申し訳ありません。

497 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/05 23:39:11 ID:???
関連キャラでも別になんでも構いませんよ
自分が扱わせていただきたいのは、あくまでも
既に死んでいて、死体すら行方不明で、神のいない世界では魂すら呼び寄せられないだろうローゼン本人だけですから
それさえ崩れなければ、なんだって構いません

なんだか貴方がやたらとローゼンの事をチラつかせていたので改めて許可を求めましたが
ローゼンの遺体関連の事は以前にも、>>449辺りで一応許可を取っていましたので、その事はどうかご理解下さいね

498 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/05 23:52:10 ID:???
>>497
はい、それなら大丈夫です!
もしや!?と思わせるような伏線がたくさん出るとは思いますが
ローゼンとは全く違う過去を持つ別人ですから安心してくださいねw

499 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/05 23:53:27 ID:???
私の想定していたのはガウンとテイラードvsジェンタイル以外の戦線全員→ラスボスのロスチャイルドというパターンで
メタルクウラさんの方にレゾンさんが回るということならテイラードvsメタルクウラ&レゾンって構図になるかなと思っていました
地下通路に舞台を移して各個撃破ルートに入ったのもメタルクウラとレゾンを無理なく合流させるためです

ここでテイラードが退場するとお二人が手持ち無沙汰になってしまうので、もうしばらくバトルを続行します
テイラードは死亡し、飼い主が死んだことで鎖を解き放たれた獣精霊が相手ということで。
レゾンさんにはせっかく書いていただいたレスを大幅に書き直していただくことになってしまいますが、何卒あしからず
もしもレゾンさんに、獣精霊側からなにかしらの行動描写があったほうがレスをつけやすいのであれば今から書きますがどうしましょう?




>>494
ラスボス戦後については詳しく考えているわけではないので、なにかやっていただけるのであればぜひお願いします


>>496
ローゼンさんのキャラを勝手に生き返らせて云々〜〜みたいな度を越した干渉でなければ問題なしです
楽しみにしていますね

500 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/06 00:57:22 ID:???
>>499
地下通路に入ってから獣精霊戦になるのかな?
それなら今のままで大丈夫ですよー。

501 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/06 03:31:08 ID:???
了解ですー

502 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/12/06 18:12:19 ID:???
ロスチャイルド達三人VSジェンタイル一味と勘違いをしていました

スレの皆様、特にレゾンさんとジェンタイルさんに迷惑をかけて、本当に申し訳ありませんでした

503 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/08 23:25:39 ID:???
少し遅れそうです、すみません

504 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/11 16:29:14 ID:???
遅くなってすみませんでした

505 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/11 19:49:27 ID:???
>>502
こちらこそごめんね。対獣精霊戦をお手伝いさせて下さい!
調度そちらがレス順が先になっているので、そちらの動きに合わせて支援させていただきますね。
一般的に神官が使えそうな効果の魔法なら大体使えるので
決定リール(リール=ロールの事かな?)で組み込んでくれても構いません。

>>504
乙〜!

506 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/14 19:59:02 ID:???
決着までだいたい3ターンぐらいを想定しております

獣精霊について:
実体を持たないが故に通常の攻撃は効きません
ただし攻撃そのものは現象としてその姿が確定しているので相殺したり躱したり、迎撃したりできます
形のないものにどうやったらダメージを与えられるかを考察しながら楽しんでもらえれば幸いです

507 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/26 02:39:45 ID:???
いやー風呂敷広げますねー過去3スレの間にまるで見た事もない単語や名前が沢山出てきましたねー
もうスレも終わりに近づいてるってのに欲張りさんですねー
それとも、それがTRPGの醍醐味って奴なんでしょうかねぇ?w

なんだか自分も色々とやりたくなっちゃいましたよー
このスレにはGMさんがいますけど、
ついでに色々と残念な事があって、やっとまともな終わり方に着地出来そうって時ですけども
別に好き勝手やっちゃっても大丈夫ですよねー



とか、いい加減こういう白々しい事を言うのも疲れてきました
レゾンさん、僕の言いたい事が、なんとなくでもいいので察する事が出来ますか?
出来るのなら、お願いですから大人しくしていて下さい
出来ないのならもう一度、丁寧に説明とお願いをさせて頂くつもりですので、遠慮なく言って下さいね

508 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/12/26 03:36:41 ID:???
そう言えば、本スレの容量が満杯近くまでなっているようです
ジェンタイルさんは新しいスレを立てるつもりはありますか?
私としてはラストバトル突入と聞いているので、この避難所を使った方が良いと思いますが……
御判断をお任せしますね

509 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/26 05:36:20 ID:???
>>508
うお、ホントですね
もう大詰めですしこっちでやっちゃいましょう!

510 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/26 11:27:13 ID:???
>>507
言いたい事はよく分かりますよ。
いきなり現れたどこの馬の骨とも知れない輩が怪しげな事をし始めたら
無事に着地できるのかと心配にもなるでしょう。
分かったうえでその要求は飲めません、ごめんなさい!

まず、スレ主さんが持っているのは話の主導権と敵キャラの占有操作権であって厳密にはGMとは違います。
皆の動向を踏まえて話の方向を決定し場面管理と敵の操作を行う役目、と考えています。
卓上TRPGのGMのようにストーリーを全て管理する存在とは厳密には違うんですね。
以上を踏まえて、スレ主さんの権限は侵犯していないと思います。
一見そう見えても仕方がありませんが、実は全部内輪で幻覚や過去話をうじゃうじゃやっているだけです。
大きな場面転換等はしていないしするつもりもありません。
それで話を引き延ばさせるつもりもありません。
ちょっと唐突な展開はやるかもしれませんが飽くまでも1PLとしてのロールの範疇にはおさめます。
これは今までの話から放置されたまま終わりそうなネタを拾い集めて結末への足掛かりにしようという試みなんです。
詰め込み過ぎなのは否めませんがそれはラスボス戦決着までに形にしてスレ主さんに渡すため。
始めからそのつもりで作ってあるのでキャラ設定が世界設定に密接に関わっています。
なので今更大人しくしろと言われても困りますw

次に、あなたが使おうとしているローゼンさんには手を出さずにそのまま置いておきます、と再度言っておきます。
もしその部分以外の私がストーリーに与える影響で考えている後日談が出来なくなるのを心配しているのなら
そうなったらごめんなさい、それがリレー小説と一人で書く小説の違いですとしか言いようがありません。

最後に、私からも一つ言わせてください。
スレの事を思うがあまりの行動なんでしょうが
スレ主でもない一参加者が思った事を直接相手に言ってしまうのはどうかと思います。

・名無し投下に順番制は適用されるのか
・敵NPCは動かしていいのか
・ストーリーの根幹にどこまで手を加えていいのか
こういうスレ運営上の事はスレ主を通して伺いを立てるべきではないでしょうか。
なので、この件はスレ主さんの判断にゆだねる事にしますね。
要求は飲めませんといいましたがスレ主さんが言うならそれに従おうと思います。

511 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/26 19:46:38 ID:???
呼ばれたようなので、私の見解を述べようと思います

まず、スレ主たる私の権限の及ぶ範囲についてはっきりさせておきましょう。
このスレは本来、とくにGMや主導役を設定することなく無軌道に話を展開するタイプのスレでした。
そのうえでスレ主(この場合は私)が散逸したシナリオを統合したり調整したりする。
なな板TRPGスレのモデルケースとして、そういう感じの運営を意識的に行なっていました。
>>510でレゾンさんのおっしゃる通りの運営方式ですね。

では今もそうなのかと言われれば、それはやっぱり違うんです。
御存知の通り当スレは一度、内部的に構造改革を行なっております。
シナリオの中心人物であったローゼンさんがFOされたことで、全てこれまで通りとはいかなくなりました。
魔王が死亡してから話の舞台と雰囲気をガラリと変えたのも、ローゼン頼みだったシナリオを続けられなかったからです。
禊と言い換えてもいいです。
あんな形で最悪のミソがついたシナリオを、私としてもこれ以上使いたくありませんでした。

当時、私は>>440で「話は私が主導します」と明言しました。
話を主導するというのは、シナリオの流れから世界観設定に至るまでを私が一任するという意味です。
初めてこのスレを立てて、シナリオを開始したとき、根底にあったテーマを完遂させてやりたかったからです。
ですから、明言していたのもかかわらずそれを無視して話を主導しはじめたシュバルツさんにはスレ主として諌めさせていただきました。
本スレでの光の体現者さんにも、同じように対応しました。
逆に、それ以外については何があっても私からはアクションを起こしませんでした。
スレ主として発言に強制力を持つ私が口を出せば出すほど、PLのみなさんにとって窮屈なことになると思うからです。
メタルクウラさんの言葉を借りれば、無言という形で肯定していたのです。

この件について、レゾンさんに了承してほしいのは、
『スレ主が話の主導権を持つ』ではなく『話は私が主導する』というこの一点です。
これまで明言していませんでしたが、この点においてスレ主は実質的にGMと同じ権限を持ちます。
スレ主である私が言うのですからこれは確定事項です。

さて、それを踏まえて今回のレゾンさんの件についてスレ主たる私がどのようなスタンスをとるか。
レゾンさんがキャラを掘り下げるにあたってローゼンや新しい登場人物を使うのはオーケーです。
レゾンさんの言うように、あくまで内輪で幻覚や過去話であれば、それはシナリオに関係ないからです。
ただし、世界設定まで弄るのはやめてください。シナリオを続ける上で譲れないポイントです。

>>510でレゾンさんはご自分で『リレー小説と一人で書く小説の違い』を言及されました。
世界設定について新しい設定を加えれば、リレー小説ではそれを前提に書いていくことになります。
それは大なり小なりシナリオに影響を及ぼすものと思われます。
場合によっては、いま我々が向かっている終わりとはまったく異なる話になることもあります。
そうなれば、それは『GM』はおろか『スレ主』としての権限すら侵犯しかねない行為です。

レゾンさんは現在、どの程度シナリオに干渉するおつもりで書いてらっしゃいますか?
あなたの意見をお聞きしたいです。

512 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :11/12/26 22:13:53 ID:???
だそうです。スレ主さんの意向も明らかになった事ですし、重ねて、大人しくしていて下さいとお願いします
個人的には
手前勝手に「スレ主の権限はここまでなんです」とか断言出来て
自分がぽっと出の馬の骨だと自覚していながら世界の根幹に関わる設定を幾つも出して
やっとちゃんと終われそうなのにやめてくれと言った自分に対して
「お前自分がやりたい事出来なくなるのが怖いだけだろ。一人で書いてろよ」と斜に構えた答えしか返せない貴方が
例えスレ主に裁定を委ねたところで事がどうにかなると思ったのか、すげー興味があるんですけどね
自分も大概面の皮が厚いと自覚していますけども、あなたはそれ以上だ。とても羨ましい素質だと思います

ていうかですね、「アンタの望む終わり方が出来ないのが嫌なら一人で書いてろよ」って
それはあなた自身にも言える事ですよね
どうしても訳の分からない設定をあの世界に組み込みたいのなら、いっそジェンスレの二次創作でも書いたらどうでしょう
むしろその方がお互い幸せかもしれませんよ?

ついでに、ローゼンは妄想や幻覚以外で使わないで下さいと再三、言っておきますね
まだどこにあるのか分からないから使っても問題ない筈だ、などと言うのなら、
既に登場している以外にも『モン☆むす』は存在していて、それらが確保している事にします

513 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/27 12:32:54 ID:???
>511
根底にあったテーマって蘇生術の是非、とか世界を変えるか守るか、とかそんな感じでしたよね。
それで蘇生術の無い世界に来てみたら望んだものとは全然違う独裁体制だった、と。
ここは止揚するのがいいのかな〜と考えたんです。

・先代魔王対決の時にリリスティアーズが倒された時間軸(ジェンタイル達が元々いた世界:仮にA)と
倒されなかった時間軸に世界が分岐(こっちの世界:仮にB)

・A世界は自由で多様な文化が花開き、精霊魔法全盛だが蘇生術の多用によりすでに死を迎えていた
二人組の魔王を転生させたのを最後に精霊樹が枯れ果てる
リリアン(人間に転生したA世界のリリスティアーズ)が強大な魔力によって世界を生きながらえさせている

・B世界は魔王の独裁体制によって保たれたが、精神性が停滞したため
精霊が物質界に影響を及ぼせなくなっていっている世界。光精霊が真っ先に消えた。

・レゾン=B世界のローゼン。
蘇生術が無いため同じ人物はいないはずの平行世界に同一存在がいるのは
魔王は精霊樹から転生するため。光精霊がいないので光の勇者になれなかった。

・大悪魔……大精霊と同じ領域にいながら物質界に顕現できる特異な存在。
A世界とB世界で同一の意識を持っている。
この中の世界の行く末を憂いた有志が結構前からA世界とB世界を再び統合させる計画を進めていた。
合体させれば間をとってうまくいくんじゃね?的に

・ハウスドルフ=世界統合計画の黒幕で大悪魔、炎の大精霊の改造は計画の要である。
実は売上対決での敗北をもって炎の大精霊の改造は完遂していた。
最期に落とした虹色の石は改造済みの炎の神格精霊が宿った物である。

・ローゼンのオカン=世界統合計画の黒幕で大悪魔、B世界ではバベル大寺院総帥
ローゼン死亡につき虹色の石(炎の神格精霊)をレゾンに引き渡す。思わせぶりなペンダントがそれ。

・炎の神格精霊が力を発揮するには、半端ない少年漫画的展開が必要。
戦いの中で死んでいった仲間、突如現れた死んだはずの勇者のそっくりさん、下地は十分。
強大で圧倒的なラスボスの前に心折れそうになった時、満を持して覚醒する神格精霊。
あとはジェンタイルの炎魔法でラスボス撃破。
絶望からの大逆転劇の力で、二つの世界は再び一つになる――!


こんなの考えてたんですよ。でもスレ主さんがそう言うなら没にして内輪の範囲におさめますね。
底辺創発民でよく分かってなくてごめんなさい。

>512
勿体ないお言葉をありがとよ、ゾンビ娘!
これは礼だ、起死回生《パーフェクトヒール》――

ははっ、冗談だ。お前とはいい友達になれそうだからな。殺っちまうのは勿体ねえ!

514 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/28 20:32:57 ID:???
把握しました。
内輪でお願いします

515 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/29 08:07:21 ID:???
年末多忙につき、もう少しだけお待ちください

516 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/30 05:28:14 ID:???
【遅れて申し訳ありません。本スレは満杯になったのでこちらで本編です】

「なあジェンタイル君。"良い話"とは一体、何だと思うかね――?」

「暖かな読後感の残るハートフルなエピソード。そういうものじゃねえかな!」

ロスチャイルドが振ってきた話に適当な答えを寄越しながら、俺は魔法を連打する。
全て阻まれた。ロスチャイルドはその場から動いてすらいない。
どうなってんだ、戦精霊の加護とも違う――攻撃だけじゃない、なにもかもを拒絶しているような感覚。

「おや、君ともあろうものが一般論とはどういうことだねジェンタイル君。自分の意見を持たぬ者に説得力など生まれんよ。
 いいかね、良い話とは、含蓄や教訓めいたものがあって、聞き手の心に残るもの――つまり、先生の話のことだね?」

「聞き流してやるよそんなもん!」

飛び道具がダメなら、近づいてぶん殴るまでだ。
土中からフランベルジェを錬成して、三歩の踏み込みでロスチャイルドの懐に迫る。
かち上げるようにして振り抜いた逆袈裟の一閃――その名の通り炎を纏った一撃を、不可視の速度で叩きこむ!

「聞いてもらうさ。問題児に如何に学習意欲を持たせるか……教育者としてこれほど燃える課題はない」

二撃、三撃と間髪入れずに打ち込むが、その全てが指先ひとつで止められる。
態勢が崩れた俺に、ロスチャイルドの長い脚が伸びてきた。咄嗟の防御も間に合わず、脇腹を回し蹴りで抉られる。

「かっは……!」

吹っ飛んだ俺は瓦礫の上を転がって、まろび、使い物にならない腕をクッション代わりにしてブレーキをかける。
幸いにも出血はなかったけれど、肉の中で砕けた骨が神経に刺さる激痛が、腕から先を錘に変えていた。

「なんで効かねえ――?霊装なら、精霊の力で破れるはずだ――」

霊装はそもそも対悪魔を想定して開発された戦闘術だ。
たとえ悪魔を殺せても、武器精霊と戦うための技術じゃないから、精霊の力を持つ人間相手には無敵とは言えないものなのだ。

「信心が足りないな、ジェンタイル君――いや逆か。『信じるだけ』で終わっているから、所詮君はそこ止まりの人間だ」

「……ああ?何が言いてえ」

「気楽だよな、"信じる"というのは……相手に完全に依存し、己の命運やそれにまつわる一切の判断と責任を放棄する。
 信じる者は救われる、とはよく言ったものだね。全面的に信じることで、全てのしがらみから逃れられるのだから、
 確かに彼らは救われているんだよ。 ――『信じられる側』のことなんか、ちっとも考えないくせにね」

俺は掌を瓦礫にたたきつけ、魔力を土中に打ち込んだ。ロスチャイルドの足元を炎熱で溶かし、即席の落とし穴にする。
果たしてロスチャイルドは沈まなかった。陥没した地面のうえに透明な板が張ってあるみたいに、空中へ立ち続けている。
重力すらこいつを捉えられないのか?

「だから先生は、ひとつ"信じられる"ことにしてみたんだ」

――いや違う。これは"不可侵"。何者にも、物理法則にすら侵されざる絶対の存在。
そう、それはまるで、『神』だった。人の身にありながら神格を持つ、あまりにも矛盾した存在。
俺ははたと気付いた。ロスチャイルドの霊装の意味。

「お前。――『信仰』を纏いやがったのか……!」

ロスチャイルドは、――予想されていたことだが、やはり笑った。
できの悪い生徒に因数分解を理解させた達成感めいたものを快哉に載せて言葉を放つ。

「いかにも。誰かに信じてもらうことで、先生は神になった――!」

517 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/30 05:28:42 ID:???


ガウンの細胞内乱を、身体の中枢を外部に切り離すことで対処したゾンビ。
出鱈目な細胞運用の代償は、疲労。差し向けられた数体の分身は、どれもガウンの脚を止めることすら能わなかった。

「どうしようもねえな。どうしようもねえよお前。今更逃げの一手ってんじゃあ、愛しのフリントロック君が泣くぞ……?」

加護によって阻まれ、指の一振りで爆殺されるゾンビ達。
散らばった肉片や、焦げた骨の塊を踏みしだいて、ガウンは進む。その先で。

「――――?」

音が聞こえた。水音――清流のそれではなく、粘性を帯びた雫の跳ねる音。
それから何か薪でも折るみたいな快音や、落ち葉を踏むような渇いた音も続いて響く。
その意味が、その光景が、ガウンにはよくわかった。あの場所には――テイラードの死体がある。

「……お前、本当に好きな奴以外はどうだっていいんだな」

仲間の死体を陵辱されようとも、ガウンは決して激昂しない。それはあくまで死体だからだ。
戦場暮らしが長ければ、多くの魔物と対峙すれば、これより酷い光景など山ほど見てくることになる。
戦友を輪切りにしてネックレスにした鈍鬼や、人体を繋ぎあわせた鎧を見せる悪竜などを、眉一つ変えずに屠ってきた。
魔物が人を食うのは当然の摂理で、人が魔物を殺すのもまた摂理だから――そういう納得には余念がないのだ。

「語るに落ちたぞ、化物」

だから、この感情は怒りじゃない。
この世で最も罪深い自己矛盾に苛まれる、愚かな魔物に対する哀れみだ――!

>「わたしはジェンタイルにあいしてほしくて、たたかってるわけじゃない。
 ジェンタイルをあいしているから、たたかうの。みんなだって、そうだよ。
 だから……わたしの、わたしたちのあいを……やすくみないで!」

瞬間、地下通路を埋め尽くすように肉の波濤が広がった。
ガウンはいつものように加護で退けようとして――発動しない。パイ生地のように伸びる肉が、ついにガウンの素肌を捉えた。

(こいつは――毒か――!?)

自分ではないものに体内を侵食される悪寒が駆け巡る。
傭兵時代に痛覚を遮断する術を習得していたガウンは即座にそれを行使。
攻撃を受けている最中とは思えぬ冷静さで被害状況を把握する。

(どういうカラクリかは知らないが、おれの加護を突き抜けやがった。身体に入れちまったからにはもう、防ぎようがねえな)

だったらどうする?
自問に対する自答は、立ち上がりからの宣言。

「……そうかよ、でもな化物。お前のご高説に、おじさんからも言わせてもらうぞ」

518 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/30 05:29:24 ID:???
どういうわけだか肉波にガウンが呑まれた直後から、加護が復活している。だから、そのまま前へ踏み出した。
水面を走るトカゲのように、一歩一歩を流動する肉の表面へ突き刺しながら、肉の中心たるゾンビを目指す。

防ぎ用がないなら、攻める他にない。どういう毒かは知らないが、身体に回る前に倒せば問題ない。
戦精霊は副次的に戦闘継続のための治療も司っている。毒を使う相手の根源から血清を創り出すなど、彼ほどの手練なら造作も無い。
そうして約十歩の行進を経て、ガウンはゾンビの鼻先へ肉迫していた。

「愛してるだとか愛されるだとか――んなもん知るかばーーーーかっ!!」

ゾンビの肉に侵された右腕で、ゾンビの右頬を殴り抜いた。
間髪入れずに左からもストレート。渾身のワンツーブローを叩き込む。

「他人の惚気話ほど聞いててイラつくものはねえなオイ!よくもまあ化物の口から歯の浮くような告白が出たなあ!
 お前、人食った口でチュー出来んのか?出来んのか?出来ねえだろ!加齢臭よりひでえ死臭が漂ってんだよ!!」

腕から肩まで変異が侵食しても、ガウンは殴るのをやめない。殴り続けるのを止めようとしない。

「見返りのねえ愛に価値なんかあるかよ――!自分が好きなら、相手にも好きになってもらいたくなるのが『人間』だ!
 破綻してんだよお前さんは……相手の気持ちも確かめねえで、愛を押し付け続けるってのは、ただの『信仰』だ。
 それは断じて愛じゃねえ。お前さんは、あのガキを"神"にでも祀り上げる気か――!?」

その一発一発に、『略奪』の魔法を込めてある。
着弾した部分からゾンビの細胞がガウンのものに変わっていき、ガウンは以前己の身体を侵食され続けている。
お互いの身体を、自分の領域に塗り替えていくその光景はまるで――原初の戦争、陣取り合戦のようであった。
ゾンビとガウン、どちらの領地が先に征服されるのか、そういう戦いだ。

「『愛せればそれで良い』なんて言葉、おれの前で口にするんじゃねえ……!!」



>「汚い手で撫で回して悪かったな――あの世でテイラードに思う存分撫でてもらえ!」

目の前に光が溢れたとき、獣精霊はどうしてか逃げる気になれなかった。
車のライトに睨まれた猫は動けなくなって撥ねられると言うが、獣精霊はそこに恐怖ではなく救いを見たのだ。
レゾンに一撫でされたときに、怒りや執念なんかも一緒に払い落とされたみたいだ。

きっとあの光は自分を滅ぼす。実在のない自分は、滅んだらどこへいくのだろう。
そこにテイラードはいるだろうか。また主と獣が一緒になって、幸せに生きて行けるだろうか――

>『君の気持ち、分かるよ。――私もあいつらに仲間を殺されたから。でも、仕方がないんだ。
 彼らはそんな出会い方をしてしまったから、戦うしかなかったんだから、恨んでも憎んでも仕方がない』

想い起こされるレゾンの言葉。レゾンはもともとこちら側の人間だ。あれと仲のよかった二人の幹部は、この収容所で殺された。
他ならぬ、メタルクウラ。今レゾンが肩を並べるこの機械生命体がイグニスを殺害したのは報告に聞いている。
何故、この男は大事な大事な友人を殺した相手と、こうも安らかに刃を連ねられるのか。

獣精霊を宿していたテイラードは、レゾンが裏切ったとき驚愕を隠せないようでいた。
てっきり寝返ったふりをして後ろから刺し殺す算段だと睨んでいたのに、神官の戦意高揚魔法まで持ち出す始末。
本格的にロスチャイルドに牙を向いて――もう自分たちの元には戻ってこないのだと、痛烈に理解したのを覚えている。

519 :ジェンタイル ◆SBey12013k :11/12/30 05:29:54 ID:9XYzMAwX

メタルクウラの仲間の、"フリントロック"や"モン☆むす"にしたって、あいつらがブレイドを殺した張本人だ。
イグニスと違って死に様は酷いものだったと聞いている。
だから惨状を封印するように、テイラードはこの場所を"噛み潰した"のだ。

疑問が生まれると、思考は止まらなくなった。
どうして?どうして?どうして?どうして?問いはどこまでも派生し続け、答えはいつまでも見つからない。
ああ、光が来てしまう。この光に呑まれたら、もう考えることはできなくなるだろう。
人間は思考する生き物だが、獣はものを考えない。そんな獣精霊が初めて至った『思考の境地』は、しかしもう一秒も続かないだろう。

圧縮された意識の中で、もう一度『憎い』と思った。
その憎しみは主人を殺した、メタルクウラへのものではなく、考えを途絶する死の光への怒りだった。

獣は哲学しない。しかし、哲学をする獣はいる。獣精霊は――自身の問いに応えたい。
思考することで、いなくなってしまったテイラードを、ずっと傍に感じられたから――


ぎゅん、と駆け抜けた光に焼かれ、獣精霊は消滅した。


>「メタルクウラ、答えてくれ。お前達の世界の精霊樹は枯れているのか?

しかしメタルクウラは答えることができない。
獣精霊が司る現象――『弱肉強食』――力で他者を支配する魔法が、メタルクウラの身体を略奪したのだ。

いま、メタルクウラを支配しているのは純粋な"力"だ。獣精霊以上の力で以て対抗すれば、戒めを解くのは簡単だろう。
ただし、エネルギーや肉体的な暴力は使えない。その根源である『身体』が、獣精霊の支配下にあるからだ。

メタルクウラの舌を借りて、獣精霊は喋った。
思考を覚えれば、それを言語化するのは難しいことではなかった。

『何故――仲間を殺した者と、肩を並べられる?どんな綺麗事で飾ったところで、根源にあるのは変わらぬ事実だ。
 "こいつはイグニスを殺した"――!その手でお前の友人を殺した!憎むべき相手を何故助けられる!
 その加勢が何かの間違いであるならば、考えなおせ。復讐は容易だ。今すぐこいつを破壊しろ――!』

獣精霊は吠える。

『堕ちるな、レゾン・デートル! 世界なんかの為に、友人としての怒りを忘れるな――!』


【ガウン:細胞の侵食を受ける。侵食され切る前に決着をつけるべくゾンビにインファイト。ゾンビの細胞を『征服』する打撃】
【獣精霊:消滅するも、メタルクウラの身体を魔法で支配して生きながらえる。レゾンにイグニスの仇を討てと拐かす】
【次のみなさんのターンでラストです。決定リールでトドメを刺してください】


<本編ここまで>

520 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :11/12/30 09:27:27 ID:???
【レゾンさん、先にお願いしますね】

521 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/31 21:46:08 ID:???
*   *   *

『いいかい? これはお前が来たるべき日にあるべき道を辿るための大切なものだ――
くれぐれも大切にするんだよ』

『はい、お母様』

導き――それはあるべき物語への呪縛。
そこに自由意思など介在せず、只運命の操り人形と成り果てる――

*   *   *

眩いばかりの極光に曝され、獣精霊は消滅していく。
それを見て、霊装を解除する。

―― ソレデイイ、何モ迷ウ事ハナイ、強大ナル悪カラ世界ヲ救ウンダ ――

脳裏に何者かの声が響く。胸元のペンダントを外し、目の前に掲げてまじまじと見つめる。

「……一体何なんだ?」

迷いなど元より、無い――はずだった。
メタルクウラが、口を開く。だが、その口から出て来たのは、オレの問いに対する答えでは無かった。

>『何故――仲間を殺した者と、肩を並べられる?どんな綺麗事で飾ったところで、根源にあるのは変わらぬ事実だ。
 "こいつはイグニスを殺した"――!その手でお前の友人を殺した!憎むべき相手を何故助けられる!
 その加勢が何かの間違いであるならば、考えなおせ。復讐は容易だ。今すぐこいつを破壊しろ――!』

「――――!!」

その言葉を聞いた刹那、自分の中に異変が生じた。
ナンダコレハ――臓腑のさらに奥、腹の底からどす黒い物が湧き出てくるような感覚。
それが仲間を殺した相手への憎しみ――と理解するまでには、一瞬、時間を要した。
自分を律しようと特に努力しなくても、もう長らく感じた事が無かったから忘れていた。
それだけに、今や歯止めが効かない。
駄目だ、感情に流されてはいけない――世界のために、ロスチャイルドに反旗を翻すと決めたのだ。
息が苦しい……激情のあまり、呼吸すらも上手くできない。

―― 騙サレルナ、獣風情ノ言ウ事ニ耳ヲ貸スナ ―― 

虹色の石に問いかける。

「オレを導いていた……操っていたのはお前なのか? オレ自身の意思では無かったのか!?」

所構わずうるさくて、ふざけてばっかりで――どんなに絶望的な状況に置かれた時もそれを貫いたイグニス。
こんな時、アイツならどうしただろう……、思い起こすのは、笑顔ばかり――

522 :レゾン ◆4JatXvWcyg :11/12/31 21:47:53 ID:???
―― レゾ、難しい事考えんなって! 楽しけりゃ万事OKよ!

楽しければいい、それも貫き通せば信念。
自分に正直であり続ける事は本当はとても難しい事で、真に強い者だけが到達できる境地。
イグニス、お前はオレよりずっと強かった。

―― やってくれると思ってたぜぇ、なんてったってこの俺様のマブダチだからな!

それなのに、イグニスはオレの事を親友だと臆面も無く言ってくれた。
お前がいるから大丈夫、いつもそう言って無茶に突撃してブレイドに怒られていたバカ。
こんなオレに全幅の信頼を寄せてくれたバカを、裏切るのか――?

―― 信仰とか窮屈じゃねーの? 好きなようにすればいーじゃん 

神無き世界で、摂理《かみ》を頑なに信じ続けてきたのは、それが一番楽だったからかもしれない。
信仰に身を委ねていれば、何も考えなくていいのだから。大義名分のもとに堂々と思考停止していられる。
世界のために、と思っていた世界は実は現実上の世界ではない。美しく確立された体系に基づく、妄想上の《世界》だ――

>『堕ちるな、レゾン・デートル! 世界なんかの為に、友人としての怒りを忘れるな――!』

獣の一声が、背中を押す。
よくもイグニスを――コロシテヤル。バラバラにしてやる。二度と修復できないよう鉄粉と帰してやる――!
信仰も博愛も所詮嘘で塗り固められた偽善、これがオレの本当の姿――!

「ククク……」

口の端から押し殺した笑いが漏れる。感情が極限まで振り切れて、おかしくなってしまったのだろうか。
動けないメタルクウラにゆっくりと歩みを進めていく。
呟くは、生命の糸を断ち切る呪詛。禁断の即死の魔法。
ほとんど知能を持たないような最低級のモンスターにしか効かないため、普段はほぼ使い道がないが、今なら――

「なあ、お前イグニスをどんな風に殺した?
さぞかし痛かっただろうなあ、怖かっただろうなあ。同じ苦しみを味あわせてやる――!」

肩が触れんばかりに肉薄し、右手に纏わせた呪詛の魔力を見せつけながら、嗜虐的な笑みを浮かべる。
冷たい金属の装甲に手を触れる。

「これ、何だと思う? 死の魔法。抗う術もなく体がバラバラに崩れ去っていくんだ――面白いだろ?」

発動の呪文を唱えようと口を開く――。

―― 世界は美しい――ってアホかお前は。でも、お前のそんな所、嫌いじゃないぜ!

―― どうしょうもないお人よしだな、全く。危なっかしくて放っておけん。

思い出してしまった。イグニスの言葉の続きを。ブレイドの呆れたような微笑みを。
アイツらは仲間として認めてくれたオレは、何者かに操られた虚像だったのか?
イグニスが嫌いじゃないと言ってくれたオレは、ブレイドが放っておけないと言ってくれたオレは、全てが偽りだったのか?
――それを認めてしまえば、それこそ酷い裏切りだ。
だけど、それなら、この憎しみはどうすればいい? やり場のない激情はどうすればいい? 答えは一つだった。至った結論は――

「――精神力転移《トランスファーメンタルパワー》」

唱えたものは、精神力を分け与える魔法。仲間を殺された怨嗟の念を直接流し込む。
それはどんな罵倒を浴びせるよりも――もしかしたらありったけの死の恐怖を与え復讐を遂げるよりも、ダイレクトに伝わる事だろう。

「――やるよ。その怨嗟に耐えられるなら使え、呪縛を振り切ってみせろおおおおおおおおおおおおお!!」

523 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/01 07:17:40 ID:???
【明けましておめでとうございます
 本編のレスは私のターンは一回休みということで、ジェンタイルさんの投下の後にさせてもらいます】

524 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/01 08:04:57 ID:???
【あけましておめでとうございます。ロールの件了解しました。今年もよろしくお願いします】

525 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/02 22:07:18 ID:???
>「……そうかよ、でもな化物。お前のご高説に、おじさんからも言わせてもらうぞ」

来る。レゾンが歩み寄ってくる。
ゾンビは迎撃態勢を取るべく両拳を体の前に、足を肩幅に開き――同時にレゾンは疾駆、距離を詰めてきた。
相手の初動を読み、機先を制して潰す。傭兵稼業で鍛え上げられた純粋な戦闘技能だ。

「愛してるだとか愛されるだとか――んなもん知るかばーーーーかっ!!」

右の拳打が頬を抉るように捉えた。痛みは脳細胞の操作によって感じない。
だが視界の減少と仰け反る事までは免れない。直後に迫った左のストレートが鼻面に減り込む。

>「他人の惚気話ほど聞いててイラつくものはねえなオイ!よくもまあ化物の口から歯の浮くような告白が出たなあ!
 お前、人食った口でチュー出来んのか?出来んのか?出来ねえだろ!加齢臭よりひでえ死臭が漂ってんだよ!!」
「見返りのねえ愛に価値なんかあるかよ――!自分が好きなら、相手にも好きになってもらいたくなるのが『人間』だ!
 破綻してんだよお前さんは……相手の気持ちも確かめねえで、愛を押し付け続けるってのは、ただの『信仰』だ。
 それは断じて愛じゃねえ。お前さんは、あのガキを"神"にでも祀り上げる気か――!?」

連打、連打、連打、ガウンの打撃は絶え間なく、的確にゾンビの急所を殴り続ける。
同時に細胞に植え込まれていく魔力、違和感――肉体が『略奪』されていく。

>「『愛せればそれで良い』なんて言葉、おれの前で口にするんじゃねえ……!!」

ゾンビはされるがままに殴られ続けた。
小刻みに震え、拳を強く握り締めている。

「……で……もん」

滅多打ちにされながら、ゾンビが小さな呟きを零す。
拳に一層強く力が篭る。全身の震えが止まった。代わりに硬直、力みが訪れる。

「――ばかでいいもん!!!」

硬直は一瞬――臨界に達した力が解き放たれた。
弧を描く大振りの拳は、しかし純粋な筋力のみによって暴風の如くガウンへ迫る。

間一髪、ガウンは致死の一撃を左腕で弾き上げた。
確かな手応え、だが思うように軌道が逸れない。単純な力の差が大き過ぎたのだ。
ガウンが歯を食い縛り、体勢を落とした。
辛うじて回避が間に合い、ゾンビの打撃はガウンの側頭部を掠めるのみに終わる。
間髪入れずに、沈めた体勢を元に戻す勢いを利用したアッパーカットがゾンビの顎を跳ね上げた。

だがゾンビは怯まない。
略奪された細胞を周囲の正常な細胞で圧殺して、再生する事で侵略を凌ぐ。
摂取した莫大なエネルギーを惜しみなく使い続けた。
再び右腕振り上げる。右手で刀を模して、渾身の力を込めて振り下ろした。
ガウンは右脚を軸に体を回転させる事で回避。
同時に流れるような後ろ回し蹴りがゾンビのこめかみを抉った。
ゾンビがよろめき、踏み留まる。転倒を、脳の揺れを堪えて歯噛みした。奥歯の砕ける音が響く。

「こんなからだで……キスしてなんていえない!だきしめてなんていえない!
 そんなこと……わたしがいちばんよくわかってる!あなたにいわれなくたって!」

蹴りの衝撃そのものと、略奪された細胞を殺す過程で激しく流血しながら、ゾンビは叫んだ。
意趣返しと言わんばかりの上段蹴り――疎かになった足を容易く払われた。
倒れたところに、追撃のストンピング。額が割れて、強化された頭蓋に亀裂が走る。
それでもゾンビは屈しない。超強化された筋力で暴れ回り、ガウンを牽制して立ち上がる。


526 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/02 22:08:14 ID:???
「だからって、どうすればいいっていうの!いまさら、どうしようもないのに!
 わたしはゾンビで!にんげんになんてなれなくて!ひとをたべたことも、かえられない!」

血塗れの顔に鬼気迫る形相を宿し、再びガウンとの距離を詰める。
ガウンも、決してたじろぎはしない。
お互いに、歩み寄る。心は遠くかけ離れたまま、殺し合う為に、近づいていく。
先に動いたのはゾンビだった。単純な打撃が駄目なら、変異するまでだ。
右腕を巨大な鎌へと変貌させるべく細胞を制御――右腕の付け根にガウンの蹴りが命中して、骨が砕けた。
細胞が略奪されて変異の起点が潰された。小細工は通用しない。
瞬時に右腕を再構築、両腕を広げて突撃。面で攻めて、抱き締めて、絞め殺すつもりだ。

「わたしたちはもう!とりかえしがつかない!はたんしてる!そんなこと……わかってるもん!」

ゾンビは、『モン☆むす』は、破綻している。その通りだ。
彼女達はジェンタイルの親友、ローゼンの人格を破壊した。死に追いやった。
あの時は確かに、それが最善だと思っていたのだ。
たった『一人』の人間が犠牲になる事で人類と魔物の全てが救われる、と。
彼女達はあの時、ただ『人間』が好きだった。だからこそ平等に、冷酷に、ローゼンを犠牲にした。
だが違った。例えローゼンを首尾よく魔王の替え玉に仕立て上げていたとしても、決して救われない人間が一人いた。
ジェンタイルだ。親友を失って、彼は革命へと身を投じた。がむしゃらに、痛ましいほどに。

彼のその様を見て、始めて彼女達は、自分達が取り返しのつかない事をしたのだと気が付いた。
自分達が友達を大事に思っているように、ジェンタイルにとってローゼンは平和にも、世界にも、夢にも代え難い存在だった。
考えてみれば当たり前の事なのに、気付くのが遅すぎた。
もうローゼンの人格は終わっていて、そもそも死体すらどこにあるのか分からない。

だからせめて、彼女達はジェンタイルの救いになりたかった。
ゴーレムはほんの僅かにでもローゼンの事が忘れられるように正論を唱え続け、革命の手助けをした。
スライムは愛嬌をもって、堕天使は悪態と大先輩の話題をもって、
妖狐とゾンビは足手まといを演じ続けて、自分に意識を向けさせようとした。
そうしている内にゾンビだけでなく、皆がジェンタイルに恋に近い、しかし似て非なる感情を抱いていた。
恋よりも遥かに献身的で、破滅的な感情を。

ジェンタイルを不幸の深淵に突き落とした他ならぬ彼女達が、
彼を少しでも救いたい、愛したい、愛されたいなどと、馬鹿げた話だ。
愚かで、おこがましくて、破綻している。

「それでも……」

迫る無数の迎撃――鼻、人中、喉、心臓、鳩尾、正中線の急所が残らず打ち抜かれる。
だがゾンビの進撃は止まらず――突如、彼女の足元が炸裂した。
『待ち伏せ』――魔法による地雷を踏み抜いてしまったのだ。

片足を失ったゾンビが地に伏した。
間隙を置かずガウンが跳躍、右足を鉄槌さながらに振り上げる。
今度こそ、全体重をかけてゾンビの脳みそを踏み砕くつもりだ。

対してゾンビは右拳を地面に叩きつけて、上体を起こし、ガウンを睨み上げた。
歯を剥き出しにして、腹の底から声を振り絞り、叫ぶ。

527 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/02 22:09:29 ID:???
「それでも!すきなひとに、すこしでもしあわせでいてほしい。そうおもうことのなにがわるいっていうの!!」

そして打撃音――ゾンビの頭部は無事だった。
代わりにガウンが体勢を崩して地面に落ちて、激しく咳き込む。
ガウンが力を溜めた一瞬の間に、ゾンビは右手を変異させていた。
触手化した腕が地面を掘り進んで、ガウンの腹部を打ち抜いたのだ。

やっと捉えた。もうガウンには、暴力の嵐を掻い潜る体捌きは使えない。
ゾンビが片足を再生して、歩き出す。決着へと。
ガウンは立ち上がり、身構えて、呼吸を少しでも整えながら、待ち受ける。

「わたし……あなたのこと、だいっきらい。わたしがだいきらいなわたしのことを、なんどもなんども、おもいださせるんだもん」

ゾンビの言葉を引き金にして、両者が同時に動いた。
拳と拳が衝突する。打ち勝ったのは――人外の筋力を誇る、ゾンビの方だった。
ガウンの拳を砕き、腕をひしゃげさせて、そのまま横面を捉えた。
骨の砕ける確かな手応え――そのまま殴り抜く。

ガウンが風に吹かれた木っ端のように吹っ飛ぶ。そのまま地下通路の壁に激突して、地面に落下した。
拳に残る手応えと、倒れ伏したガウンの体を中心に広がる血溜まりに、ゾンビは勝利を確信する。

「う……あ……」

だが直後に、ゾンビもまたその場で膝を突いて、倒れ込んだ。
体内で細胞が殺し合っている。カロリーが急激に消費されていく。
ガウンが放った最後の一撃には、ありったけの魔力を注いだ『略奪』の魔法が篭められていた。

「おなか……すいた……」

細胞の殺し合いで生じた全身の傷が、修復されない。
略奪された細胞の殲滅はなんとか間に合ったが、もう回復に当てるカロリーが残っていないのだ。
殴り飛ばしてしまったガウンが遠い。カロリーの摂取が叶わない。
そのままゾンビは、動かなくなった。



【あけましておめでとうございます
 今年はいい年でありますように】

528 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/05 12:18:06 ID:???
ガウン政務官はテイラードやロスチャイルドのように、大卒枠から文民として入庁したキャリア組ではない。
戦地生まれにして戦場上がりの、ある意味では純粋培養とも言える武人。
少年時代からの戦場働きと、自分よりも年下の上司のもとで下積みをした数十年を礎に今の自分がある。
だからガウンは死に物狂いで獲得した、自分の地位と財産を何より大切にするし、家族もまたその中に入っている。

これまで得てきたものは、何一つ失いたくなかった。
自分を構成する要素の一つでも欠ければ、地獄のような戦場や戦い以上に身を削る下働きの頃に戻ってしまう。
そんな強迫観念が、危ういバランスの上で自立するガウンという人間の基礎を支えていた。
ガウンはいまの自分が好きで。そしてそれは翻せば――それまでの自分には死んでも戻りたくないということなのだから。

>「――ばかでいいもん!!!」

ゾンビの豪腕が風を巻いて奔る。
電撃のように背筋を奔る死の気配に、ガウンはガードを重ねて威力を逸らす。
冷や汗すら一瞬で蒸発する熱闘の中、ガードの上からでも伝わる衝撃に不安を拭えなかった。

(加護が働いてねえ……? もうそんな段階までイカれたか!)

あらゆる攻撃行動をシャットアウトするはずの戦精霊の加護が働いていない。
こちらの全てが『征服』される前に圧倒的な手数で倒しきるはずが、ガウンは手数を防御に割かねばならなくなる。
戦況は瞬く間に不利へと傾いていった。

>「こんなからだで……キスしてなんていえない!だきしめてなんていえない!
 そんなこと……わたしがいちばんよくわかってる!あなたにいわれなくたって!」
>「だからって、どうすればいいっていうの!いまさら、どうしようもないのに!
 わたしはゾンビで!にんげんになんてなれなくて!ひとをたべたことも、かえられない!」

「だったら死ねばいいじゃねえか!人食った魔物を人類は赦さない――そういうふうに出来てんだからな、世の中!!」

もはやお互いの肉を攪拌しあうような、泥沼めいた打撃戦が展開されていた。
ガウンが殴り、ゾンビが受け、ガウンが躱し、ゾンビが吠える。
ゾンビの体はあちこちがガウンの細胞に征服され、ガウンの体も五割ぐらいがゾンビのものに置き換わっている。
殴る度に、拳から己の率いる軍が進軍し、侵略し、略奪している感覚。
細胞は、この世の誰より信頼できる無敵の大群だ。

>「それでも……」

(!――こいつ、侵略された細胞を自分で殺してるのか!?)

奪われた戦車を自爆させるように、略奪された食料に毒を仕込むように。
どうせ敵に使われるならいっそ――自分で殺す。戦略的には正解だが、精神的には、

(自分で自分の四肢を食いちぎるような真似! 一体何がこいつをここまでさせるんだ!?)

はっきり言って、異常である。
そしてその異常性、狂気とも呼べるものを表現するのに、長文を弄する必要はなかった。

――『愛』。
全てはその一言に尽き――

>「それでも!すきなひとに、すこしでもしあわせでいてほしい。そうおもうことのなにがわるいっていうの!!」

そして狂った愛は、その物量だけでガウンの"想い"を押し流した!
地面を貫通して伸びた触手が、ガウンの胴体を串刺しにしたのだ。

「っが……!」

壊れた蛇口のように血反吐が喉を逆流し、瓦礫を赤く濡らす。
ゾンビは既に四肢を揃えてこちらへと歩いている。ガウンは動けない。腹を貫かれ、磔になったいま――
相手にとって自分はもはや『殺され得る敵』ではなく『捕まえた獲物』だ。

529 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/05 12:21:44 ID:???
>「わたし……あなたのこと、だいっきらい。わたしがだいきらいなわたしのことを、なんどもなんども、おもいださせるんだもん」

ガウンは諦めなかった。
死ぬ訳にはいかない。自分には帰りを待つ家族が居る。
無残にも散ったテイラードや、警備隊長・副隊長――そしてガウンが戦場で見てきた全ての死に報いるには、生きて、戦って。
戦いによって生まれた死に贖うことは、戦いによってしかできないのだから――

振り抜いた拳に、ゾンビの拳がかち合って、そこからの勝負は一瞬だった。
加護を失いただの人間となったガウンと、もとよりバケモノのゾンビとではそもそも膂力からして話にならず。
ガウンの拳は砕け、ゾンビの拳が迫り、顎から上を打ち抜かれて、ガウンは吹っ飛んだ。

壁に背中から激突し、後頭部を強かに打って、眼の奥がプラズマみたいに激しく揺らいだ。
内蔵から何からみんな破裂して、ぐちゃぐちゃのどろどろの攪拌されたものが口から滝のように溢れ出して。

(ああ、そうか。そういうことか――)

殴り合いの末、ゾンビの真意に触れていくうち、ガウンの中に一つの回答が芽生えた。
初めて会ったときは、破滅的に献身的で心底気持ち悪かったゾンビ娘が、たった一つ貫き通した感情。
腹の中が空っぽになってから、なんとか生き残っていた肺腑で絶え絶えに言葉を紡ぎだす。

「……お前、は……恋、しちゃってんのか……」

――『恋』なのだ。

黙して届かなくたって、解り合えなくたって、誰かを懸想し続けることはできる。
見返りを求められなくてもなお想い続けるのは愛じゃなく――恋慕。

実情は違うかも知れない。ゾンビがフリントロックに抱く感情は、ただの同情から来る思い遣りなのかもしれない。
だが、きっと彼女の気づかないところで、どこかに恋する乙女はいたはずだ。

信仰とは、この世で最も一方通行で、しかし何にも隔てられぬストレートな『好き』なのだから。
精霊が信仰と引き換えに魔法の力をくれるなら、人間だって『好き』って気持ちと引き換えに力をくれてもおかしくない。

ガウンは家族と愛し合っていた。その狭いコミュニティの中で愛情を満足させていたのだ。
だが恋に際限はない。恋する者は満足しない。成就するまで、敗れ去っても、想いを失わない限り恋心は無限大だ。

だからガウンは、


――恋する乙女の雲霞の如きたくさんの、恋する気持ちに物量戦で押し負けた。


「"恋愛"って……言葉も、"愛"より"恋"のほうが……先にくるもんなあ……そりゃ……愛じゃ恋には……勝てねえわ」

身体が、命が、ゾンビの版図に蝕まれていく。
指先ひとつ動かす力も残っていない。内蔵はいくつ潰れたかもわからない。
きっと、もうあと五分もしないうちにゾンビに『侵略』され、ガウンという存在は失われるだろう。

「……若いって、いいなあ」

言葉はどこにも響かずに、男の終焉を弔う鐘となった。
ガウンはそれきり何も言わず、そして動かなくなった。

530 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/05 12:23:05 ID:???


>「なあ、お前イグニスをどんな風に殺した?
 さぞかし痛かっただろうなあ、怖かっただろうなあ。同じ苦しみを味あわせてやる――!」

レゾンは友の痛みを思い出し、義憤に心を尖らせる。
研ぎ澄まされた刃のような殺意を浴びて、獣精霊は喜色の笑みを濃くした。

――そうだ。その怒りだ。お前は決して赦してはならない。

友を殺された苦しみを共有する者として、獣精霊はレゾンを煽る。
それは自分の憎しみの成就を代行させているようで、少しだけ悔しかった。

獣精霊の本体は消滅し、いまこうやってメタルクウラを乗っ取っているのは精神の残滓に過ぎない。
身体を乗っ取れても、メタルクウラを殺すだけの力がないから、レゾンを焚きつけているのだ。
願わくば、自分が手を下したかった。

>「これ、何だと思う? 死の魔法。抗う術もなく体がバラバラに崩れ去っていくんだ――面白いだろ?」

レゾンは死を司る魔法でメタルクウラの息の根を止める算段のようだ。
そこに宿る獣精霊も一緒に死んでしまうが、元よりロスタイムのようなものだ。憂いはない。

>「――精神力転移《トランスファーメンタルパワー》」
>「――やるよ。その怨嗟に耐えられるなら使え、呪縛を振り切ってみせろおおおおおおおおおおおおお!!」

『ほう――!』

レゾンは安直な死を選ばなかった。
イグニスの死に様を怨念という形で見せつけることで、メタルクウラの精神を罪によって自壊させる。
ある意味最も罪人の死に相応しい試練へと、メタルクウラを叩き込んだのだ。

『さあ、苛まれろ――人の身体も心も持たぬ殺戮兵器として受けた己の生を!その犠牲になった者たちの怨嗟を!
 貴様は何者だ!この世界にあってもどこにも馴染まぬ特異点――きっと何者にもなれない人殺しの機械よ!』

心抉る棘も、魂刻む刃も、全てはメタルクウラ自身の罪だ。
『罪悪感』は人間が最も失ってはならない感情の一つ――人間と生きるために持たねばならない機能の一つ。
メタルクウラが己の罪を否定できなければ、魂が自死を選んで崩壊していくことだろう。

『テイラードを殺した貴様が!我々と同じところへ降りてくるのを!牙を研いで待っているぞ!
 そこでもう一度殺し、今度こそその肉を喰らってやる――!』

そして強力な精神波を浴びた獣精霊は、メタルクウラの魂から引き剥がされて成仏した。
今度こそ、どこにも痕跡を残さず消滅したのである。

あとは、メタルクウラ自身の戦いだ。



531 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/05 12:25:31 ID:???
「さあ、答え合わせも済んだことだし、そろそろ授業終了といこうか?ジェンタイル君」

「チャイムも鳴ってねえのに放課後とは随分と豪毅だな、先生!グラウンドの場所取りが捗るぜ!!」

「遊びにいけるとでも思っているのかねジェンタイル君。出来の悪い生徒は――居残りだ」

刹那、目の前の瓦礫が弾けたかと思うと、俺の首が突然何かに締め上げられた。
それが一瞬にして肉迫してきたロスチャイルドに片手一つで掴みあげられたのだと理解したときには時、既に時間切れ。

「ジェンタイル君。君は嫌いな食べ物はあるかね?先生は子供の頃ミニトマトが嫌いでね、給食に出るといつも残していた。
 あるときの担任は、給食を残すことを絶対に赦さない人でね――今思うとアレルギーとかで食べられない子もいるのに、
 まったく理不尽な要求だったなと思うのだが、とにかくその人の前でも先生はミニトマトを食べられなかった」

給食を食べ終われなかった子供はどうなると思う?と首を締められて言葉もろくに出せない俺にロスチャイルドは問う。

「――食べ終わるまで席を立つことを禁じられるんだよ。給食の時間が終わり、昼休みになってもずっと。
 それも本人だけじゃない。クラス全員が、食べ終わらないたった一人のためだけにずっと、座らせ続けられる。
 他のクラスの子供たちが楽しそうにグラウンドで遊んでいるのを横目に、40人で黙座……気が狂いそうだったよ」

「そりゃ……昼休みに遊べないってのは……小学生にとっちゃ拷問だろうな……お気持ち察するぜ、ロスチャイルド……!」

「ノー。そこは重要じゃないよ、ジェンタイル君。先生はインドア派で、昼休みも図書館で黙々と本を読むタイプだったから、
 遊びにいけなくなるのは特に問題じゃなかった。つらかったのは――周りの視線さ。
 他の子供達はとっくに食べ終わって、何も悪いことはしていないのに、貴重な昼休みを潰される。
 子供心に釈然としないその理不尽を、『連帯責任』などという何の根拠にもならない言葉で無理やり納得させられてね」

地獄のようだったよ――と、ロスチャイルドは遠い目をした。
俺は喉の筋肉に力を入れてなんとか呼吸は確保できていたけど、頚静脈を圧迫されて頭に血が溜まっていた。

「きっとその担任は、幼き先生のことを『信じて』いたんだと思う。
 食わず嫌いは食えば治せる、ドン引くほどの熱意で向きあえば、きっと先生は障害を突破できると。
 そしてクラスのみんなも、級友である先生のことを『信じて』いたんだろうね。
 いくらなんでも、ミニトマトぐらい簡単に食えるはずだ。苦手は治らなくても流しこむなどして、すぐに昼休みを解放されると」

顔に血が集まって、真っ赤になった俺の顔を見て、ロスチャイルドは憎きトマトのことを思い出したのかも知れない。
眉を歪ませ、間にシワを寄せて、述懐した。

「――40人に信じられても、先生は神になんてなれなかった。
 十歳にも満たない、ただのミニトマトが苦手な少年は、奇跡なんて起こせなかった。
 何が足りなかった?どうすれば先生はあの日、担任1人とクラスメイト39人を一人も不幸にすることなく、救い出せた……!?」

そして、俺はなんとなくわかってきた。
この、子供がそのまま大人になったような政治家は、15万人を従える宗教勢力のトップは――信じられることが心底嫌なのだ。
精霊術を極め、何万もの人間から信仰を得て、神の格を得た今でも、信頼されることに嫌悪を覚えている。
信じられていたのに救えなかった過去。信仰を利用する立場になった今だからこそ、己の力に疑問を覚えずにはいられない。

俺とロスチャイルド、動機や道程は違えど根源は同じだ。
多くを率い、多くに信頼されて戦う立場。目的と手段は別だったはずなのに、いつしか倒錯してしまった者。
だったら、俺とロスチャイルドを峻別する唯一の分水嶺は。

532 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/05 12:28:01 ID:???
「……ご教授ありがとよ、ロスチャイルド。お礼に、俺もお前に教えてやるよ」

――『仲間からの信頼』を、100パーセントの肯定で実現できるか否か!
信仰を纏って神になったのがロスチャイルドならば、俺は仲間からの信頼によって神に相対する!

「信頼は背負うものじゃねえ――背中を押してもらうことだって!」

『仲間の信頼』を"纏う"――
今の今まで成し得なかった俺の『霊装』を、この場で完成させる!

<<開眼せよ、吾が契約者よ――幾多もの死を乗り越え、仲間の骸を踏んで高みに足をかける者よ!>>

炎がロスチャイルドの腕を焦がす。ダメージにはならないが、炎には禍祓い――"禊"の概念がある。
『拘束された』という事象を浄化の炎によって祓い、俺はロスチャイルドから距離を取る。
ロスチャイルドは追わなかった。興味深げに――学術者の眼で俺を見る。
ようやく胸いっぱいに空気を吸えて、俺は深呼吸から雄叫びを上げた。

     おまえら
「聞けよ仲間達――この戦いは世界を救わない!この戦いは何も生み出さない!俺はお前らにそれを求めない!!
 だからお前ら、何も救うな!何も取り戻すな!!――俺を!お前らの仲間であるこの俺だけを助けてくれ!」

いま、この戦場で、どんな激闘を演じているとも知れない仲間達に。
もう死んでしまった奴らと、これから死んでしまうかもしれない者たちに、俺の嘆願を届けて叫ぶ。

「俺は"いい話"を望まない。血みどろの復讐譚を望む。俺は"ハッピーエンド"を望まない。後味悪い殺しの末路を望む!!
 そんな破綻した俺を、そんな倒錯した俺を、お前らは助けろ!何も生み出さない不毛な争いに、何も言わず手を貸してくれ!
 俺はお前らに応えてみせる。だからお前ら――」

ゾンビ。レゾンに。メタルクウラに。
どこかで命の瀬戸際にある妖狐や堕天使や、散ってしまったスライムやゴーレムにも。
俺の声は、届いているはずだ。そうでなくちゃ嘘だぜ、ローゼン。

「世界なんかより俺を信じろ――!!」

アサルトライフルを捨て、フランベルジェも捨て、俺は懐から掌に収まる小物を取り出した。
済んだ音を立てて蓋を開くオイルライター。火打石の火花をこよりに引火させて着火する、古式ゆかしい"フリントロック"式。
火打石を擦るホイールを、親指で弾き下ろした。生まれた炎は渦巻いて、やがて俺自身を包み込んで巨大な火柱を上げる。

「霊装――『並び立つ俺達(バッドカンパニー)』!!」

相手は十五万の信仰を背負う神格の精霊使い。
対するこっちは十人にも満たない仲間達の信頼で立ち向かわなきゃならない。
戦力差は絶望的、それでもなお俺に対して100パーセントの信頼をくれなければ、ロスチャイルドに対抗することはできない。

メタルクウラが、レゾンが、モンスター娘たちが、少しでも俺を疑えば霊装はたちまち瓦解することだろう。
分の悪い賭けだ。成功率なんかはじめから考えちゃいない、ただ俺は仲間達を信じるだけ。
だから、ここがのるかそるかの分水嶺。全員から全幅の信頼を貰えて初めて、俺は神と同じステージに立てる。

「頑張るぜ、『神殺し』。さあお前ら――返事はどうした!!」


【ガウン・獣精霊敗北】
【ジェンタイル:霊装を発動。全員がジェンタイルの声に応じることで霊装は完成します】

533 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/05 18:53:59 ID:???
何が起こったのか理解ができなかった。
私がレゾンの前に集まった光の粒に、フルパワーのエネルギー波を放った瞬間、私の意識は途切れてしまった。
新手のウィルスに感染してしまったのかと、再起動直後に思ったが、現在は通常のネットには繋がっていない。
前を見ればレゾンが難しい顔をして、私を見ていた。

「何が起きたんだ? 私を襲った敵はどうなったのだ?」
私は疑問をレゾンに向けて言った。
数秒後、答えは私の頭に直接伝わってきた。

「ぬおぉぉぉ!!!」
頭の中に直接データが送られてくる。
そのデータの名は怨み。
大容量の怨みは私の頭の容量がパンクしそうになるほど。
私は頭を抱えて地に膝を着いて耐えるしかなかった。

「ふぅ……一体何だったのだ?
これも見えない敵の攻撃か?」
怨みという名のデータが送られ終わるのと同時に、データの削除を実行する。
このまま残しておくのも後味が悪そうだし、何か不吉なことが起こりそうだからだ。
私は見えない敵を警戒して、戦いの構えを取り続ける。
十秒以上経っても、何も起こらなかった。

「改めて聞くが、敵はいなくなったと考えていいのだな」
私はレゾンに聞いた。

>「頑張るぜ、『神殺し』。さあお前ら――返事はどうした!!」
私がレゾンに聞いた後、ジェンタイルが私達に向けてメッセージを送ってくる。
その僅かな後に、他のメタルクウラからも通信が入ってきた。
奴らにもジェンタイルの声が聞こえたらしい。
それどころか、湖畔村に立ち寄っていたメタルクウラは、メルフィにも聞こえていたと言う。
寺でお経を読んでいたというメタルクウラからは、坊主共にも。
発展場でお突き合いしていたメタルクウラからは、お突き合いしていた相手達にも。
その他にはお笑い芸人やフリーザ軍までもが、ジェンタイルの声を聞こえていたと言う。

「聞こえてるか、ジェンタイル
今さら私がお前を信じる、なんてことは言わないさ……
さっさとロスチャイルドを倒して祝勝会にしてしまおう
こうも私達の仲間が多いのだから、盛大なパーティーになってしまうぞ、ふふふ」

534 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/06 21:52:18 ID:???
>「頑張るぜ、『神殺し』。さあお前ら――返事はどうした!!」

声が聞こえた。ジェンタイルの声だ。
助けてくれ。俺を信じろ。最終決戦への呼び声が聞こえた。

「……悪いけどさ、ジェンタイル。私はもう、動けないよ」

死の淵に瀕していた堕天使が、閉ざしていた眼をゆっくりと開く。
末端の感覚がない左腕を視界に運ぶ。石化は収まっていなかった。

「本当にありったけ、使い切ったんだ……。もう何も残ってない」

瓦礫の陰に隠された妖狐が、乾き切った唇を微かに動かして声を紡ぐ。
右手を地面に突いて、けれども力が入らない。立ち上がる事も、上体を起こす事すら出来ない。

「ごめんね、ごめんね、ジェンタイル……。わたしたちはもう、あなたのやくにたてないの」

緩やかに死という名の泥濘に沈んでいきながら、ゾンビが静かに涙を零した。
最後の最後で愛する人の力になれない事が、あまりにも悔し過ぎて。

「けど、安心しろよ。『もう一匹』……いるんだぜ」

「ううん、『もう一人』って言った方がいいのかな。……うん、きっとそうだ」

三匹が、胸にそっと手を乗せる。
そこに潜んでいた何かを呼び出す、ノックをするように。

「ずっと、みてたでしょ。ジェンタイルがどういうにんげんなのか。……おねがい、たすけてあげて」

ゾンビの胸の奥に潜んでいた『何か』は答えなかった。
代わりに彼女の中から、『光』が現れた。
陽光のように柔らかで温かいものではなく、冷たさすら感じる月光のように白々しい光だ。
光は妖狐やゾンビ、散ってしまったゴーレムやスライムがいた場所からも現れた。
それらはジェンタイルの傍らに集い、一つになって――『輪郭』を得る。すらりとたおやかな人型に。

『輪郭』は次第に『姿』へと変移していく。
より繊細に、色を得て――

月明かりのように艶やかな銀髪が、
淡く儚げな青の瞳が、
性を感じさせない純粋な美貌が、描き出された。

「私の代わりに、アイツを助けてやってくれよ。最後の晴れ舞台はアンタこそがお似合いだ」

妖狐のささくれた唇から、『光』の名前が零れる。





「お願いします――魔王、ローゼン様」

535 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/06 21:52:49 ID:???
描き出された姿は――対極の髪色や、身に纏う禍々しい鎧さえ除けば、光の勇者ローゼンと一致していた。

今ここにいるローゼンは、ゴースト――魂が魔力で覆われる事で死後もこの世に残った存在だ。
一度は神なき世界に散ってしまったローゼンの魂を掻き集めたのは、その使い魔だったシュバルツだった。
収容所に蹴撃を仕掛ける前に隠れ家を訪れ、しかしジェンタイルを説得出来ず立ち去った彼を、『モン☆むす』達は秘かに呼び止めていた。
分裂や時間停止を使えば、ジェンタイルに気付かれずに事を為すのは簡単だった。
それからゴーレムはシュバルツにこう吹き込んだのだ。

「貴方の風の精霊魔法を用いれば、この世界に散ってしまったローゼンの魂を掻き集める事が出来る筈です」と。

かくしてシュバルツは主人の為、一も二もなく彼女達の言葉を信じた。
命を懸けてローゼンの魂を掻き集めて、見事その試みは成功した。

『モン☆むす』達は歓喜した。
これで失望の底にいるジェンタイルを救う事が出来ると。
けれども一つだけ、誤算があった。

ローゼンの中には三つの人格、あるいは性質とでも言うべきものがあった。
一つは『彼女自身』、一つは『光精霊が刻み込んだ光の勇者』、そして『魔王』。
それらの内『光の勇者』は、堕天使が光精霊を改変した際に消滅した。
『ローゼン・メイデン』は、スライムと妖狐が破壊してしまった。
故に掻き集められた魂は――『魔王』としての性質のみを残していた。
魂の復活を行ったのが魔王の使い魔シュバルツだった事も、原因の一つだろう。

とにかく――『ローゼン・メイデン』は今度こそ、もうどこにもいなかった。
喜びから失意の底へと転落した『モン☆むす』達は、しかし即座に作戦を変更した。

『人と魔物の共存』こそが魔物全ての幸福に繋がる。今の世の中がそれを裏付けている。
しかし自分達だけでは力不足、どうか力を貸して欲しいと、ゴーレムが魔王ローゼンを説き伏せたのだ。

また自分達はジェンタイルの親友を利用する。
今のローゼンを見せれば、ジェンタイルをまた悲しませてしまうかもしれない。
失望が容赦無く皆の心を引き裂いたが、全員がそれを罰と信じた。

ともあれ彼女達の懇願を魔王ローゼンは条件付きで承諾した。
その条件は、ローゼン自身が「本当に人間達は共存する価値があるのか」を見定める事。

そして今――魔王ローゼンは答えを見出した。

「……貴様は、浅薄な人間だ。浅はかで、軽率で、うかつで、行き当たりばったりの出たとこ勝負で、
 でたらめで、無駄だらけで、不注意で、考えなしのアホ丸出しだ。
 正直、我が臣民たるあ奴らには、この男だけはやめておけと切実に忠告してやりたい」

光の勇者と『ローゼン・メイデン』、善良な二つの人格に抑圧され続けて極端化した毒舌を放つ。
同時に右手を前に、鋭い光の刃を創り出した。
かつて悪しき存在のみを断ち切るとされた正義の剣は今、あらゆる魂を切り裂く魔王の刃と化していた。
それをジェンタイルに突き付ける。
死したとは言え彼女は魔王――あらゆる魔の頂であり長だ。
故に臣民同然の『モン☆むす』達が傷ついていく様には、強い怒りを覚えていた。

「だが、どうしてだろうな。私も何故だか……貴様の事が嫌いになれん」

戸惑いを秘めた、どこか柔らかな声。
それは彼女の中に残った『ローゼン・メイデン』の残滓か。
それとも単にジェンタイルのひたむきさを見て無意識に好感を覚えたのか。
彼女自身ですら、答えを自覚する事はない。


536 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/06 21:53:57 ID:???
だが少なくとも――彼に尽くす『モン☆むす』達は皆、幸せだった。
死の淵に瀕しても、彼女達が幸福だった事を、皆に憑依していたローゼンは知っている。
それが例え贖罪から始まった感情だったとしても――ジェンタイルと一緒にいる時、彼女達は確かに幸せだった。

それはジェンタイルを信じる理由として、十分過ぎる事実だった。

「届けてやろう。あ奴らの想いを――」

光の刃を頭上高くへ掲げる。

「霊装――『原点回帰』《デウス・エクス・マキナ》」

その命名もまた、原点であり夢見がちな少女『ローゼン』の叫びなのかもしれない。
だが魔王と化した今の彼女が纏うものは精霊の力ではなかった。
己の眷属たる魔物達が持つ全ての力を、再び自分へと回帰させる。
まるで仲間から力を借りる勇者のような、純然たる魔王の力だ。
堕天使の、妖狐の、ゾンビの力が、掲げた刃へと集っていく。

「……持って行けよ、ジェンタイル」

「私達にはもう、一欠片の体力も残ってないけど」

「それでも、さいごまでのこったものが……ひとつだけ、あるんだよ」

風の中に霧散していったゴーレムとスライムが、魔王の力によって呼び戻される。
それでも完全な再生は敵わない。極僅かな塵芥が、辛うじて形を保っているだけだった。

「負けちゃダメだよ〜っ!ジェンタイル!だって私達み〜んな!」

「――貴方の事を、愛していますから」

力尽きて、粉微塵にされて、それでも最後に残ったもの――『心』が光の剣に宿った。
ローゼンが刃をジェンタイルに突き刺す。
微かな痛みと共に、皆の愛情が、信頼が、彼の中へと流れ込んでいく。

ローゼンは続けざまに、今度は刃を横薙ぎに振るった。
光刃は虚空を走り、その軌跡に輝きの足跡を残す。五つの輝きを。
それらは『モン☆むす』達の『命』そのものだった。

『命』もれっきとした『力』の一つだ。
ローゼンは最早使い物にならない『モン☆むす』達の身体から『命』を解き放った。
そして霊装という形でこの場に召喚したのだ。
再び、最後の最後まで、ジェンタイルの為に戦えるように。
淡い蜃気楼のような状態で、皆の姿が現れた。


537 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/06 21:54:32 ID:???
「おいおい、いいのかよ。ラストバトルだからって私は手加減しないぜ。ワンターンキル決めちまっても文句言うなよな」

堕天使が不敵に笑って強がってみせる。
どんなに辛くても、大先輩ならきっとこうする。そしてそれは、ジェンタイルも同じだった。
まるで似てない筈なのに、何故か面影を感じる。被って見える。
不思議な事だが――不快ではなかった。

「夢のようだよ。まだ君と一緒に戦えるなんて……ホント、さっさと終わらせちゃうのが勿体ないくらいだ」

妖狐が小生意気に皮肉を放つ。
何度失敗を繰り返しても、ジェンタイルは自分を助けてくれた。
文句を言ったり、皮肉を吐きながらも、絶対に見捨てたりはしなかった。
そんな彼が、妖狐は大好きだった。だから――今度は、今度こそ、彼女がジェンタイルを助ける番だ。

「ずっと、いきてるじっかんがほしかった。いまわたしは……いままでにないくらい、いきてる。いけないってわかってるけど……とってもしあわせ」

ゾンビが満ち足りたように笑う。
どれだけの肉を喰らい、血を啜っても満たされる事のなかった餓えが、渇きが、嘘みたいに消えていた。
胸の奥に暖かな気持ちが溢れている。その気持ちに従って生きていられるのなら――死ぬ事すら、もう怖くはなかった。

「神様なんて怖くないよ〜だ!私は馬鹿だから、ただジェンタイルを信じる事だけしてればいいんだもん。ふふん、羨ましいでしょ〜!」

スライムは無邪気にはしゃいで、この期に及んでも馬鹿丸出しだ。
だからこそ彼女はジェンタイルに、無条件で、際限ない信頼と親愛が注げる。
馬鹿な自分を皆が助けてくれる。ジェンタイルは許してくれる。
そんな皆と一緒に過ごした日々はとても楽しかったし――ジェンタイルには、そんな幸せの中に帰って欲しい。
その為に、今から彼女は頑張るのだ。

「一度は死んだ身です。私達の全てを――貴方に捧げましょう」

ゴーレムは今、自分達の夢――人間と魔物の共存という目的を忘れていた。
命を懸けて追い求めた夢すら忘れられるくらいに、ジェンタイルを信じていた。
自分はもう粉々に砕かれてしまった。それでもジェンタイルならきっと、生き残って自分達の悲願を叶えてくれる。
かつては世界の為に、ローゼンの為に見せた、眩しいほどの熱意とひたむきさで。
出来る事なら世界の事も、ローゼンの事も、忘れてしまうくらいに自分の事を思って欲しかった。
熱意とひたむきさの全てを、自分に注いで欲しかった。それがおこがましい高望みだとは、分かっている。
今までにないくらいに、石である筈の体が軽い。今なら、ただ好きな人の為に、どこまででも駆け抜けられる気がした。

「……ふん。皆で仲良く、足並み揃えてラスボスを倒そう、か。
 甘ったるくて堪らんが……最後くらいは、そういうのも悪くない。遅れを取るなよ――ジェンタイル」

――ローゼンが、ジェンタイルに並び立つ。
呼ぶつもりなどなかった、突き刺さるように心に馴染む、炎の賢者の名を呼びながら。


【やっぱ最後の最後には、彼女がいて欲しいなと思いまして】

538 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/08 00:57:52 ID:???

*   *   *

通り名――Raison D'etre。苗字は語感に合わせて適当にくっつけたもの。
かつての源氏名――レーゼニア。精霊との契約等の時にしか使わぬ真名――《Rezon》

『お母様、私の名前の由来は何なのですか?』

『いや〜、それがね。出生届を適当に走り書きしたら役所に読み間違えられて受理されちまったんだよ、ハッハッハ』

『それはあんまりです……』

* *   *

>『さあ、苛まれろ――人の身体も心も持たぬ殺戮兵器として受けた己の生を!その犠牲になった者たちの怨嗟を!
 貴様は何者だ!この世界にあってもどこにも馴染まぬ特異点――きっと何者にもなれない人殺しの機械よ!』

>「ぬおぉぉぉ!!!」

地に膝を突いて苦しむメタルクウラを、複雑な心境で見下ろす。
このまま罪に苛まれて死んでしまえ、という想いと、罪悪感に打ち勝ってほしい、という願いが交錯する。
そして――彼は勝った。

>「ふぅ……一体何だったのだ?
これも見えない敵の攻撃か?」

我に返り、思う。仲間の仇に味方するなど、やっぱり無理だったのだ。
とぼけた振りして痛烈な皮肉を放ってくるメタルクウラに、自嘲の笑みを浮かべながら返す。

「今ので分かったろ? オレの本性。仲間の仇に手を貸すなんて狂ってるもんなあ!
何するか分からないぜ? 何かの拍子に後ろから刺し殺すかもしれない」

剣を抜き放ち、突きつけて見せる。
ガウンの呪いが解けた――それはもう一つの激闘が終わった事を意味していた。

>「改めて聞くが、敵はいなくなったと考えていいのだな」

メタルクウラは、剣を突きつけられて尚、聞かなかった振りをしてもう一度とぼけて見せた。
一気に毒気を抜かれた。なんて奴だ、殺されかけたというのに――イカレテやがる。
そしてなんとなく理解した。彼らはどうしようもなく歯車の狂った、破綻した者達の集まり。
それならば、その末席に加えてもらっても悪くはない。 だけど――本当は、それを決めるのは向こうの方だ。
力なく剣を下ろす。


539 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/08 01:00:15 ID:???
「お前達に謝らないといけないな……。謝ったところで到底許されないだろうが。
オレさ、この半年間、お前達を散々苦しめてきた張本人なんだよ……。
政府軍の敵兵は皆狂ってただろ? 身の危険を顧みず突っ込んでいく狂戦士がたくさんいただろ?
自分は安全な場所にいながら死に損ないを何度でも回復してまた死地に放り込んで……
なのに自分はヘタレで弱くて命が惜しくてどうしようもない奴なんだよ。
不誠実で裏切り者で偽善者で恩知らずで信念も貫けない奴なんだよ」

無意識のうちに地面に両膝を突き、両手を突く。東方の国日剣発祥の秘奥義――土下座。
これがオレに出来る精一杯の懇願だ。

「でも、今この時は必ずお前達の力になるから……仲間にしてくれるか? いや、どうか仲間にしてくれ!」

>「聞けよ仲間達――この戦いは世界を救わない!この戦いは何も生み出さない!俺はお前らにそれを求めない!!
 だからお前ら、何も救うな!何も取り戻すな!!――俺を!お前らの仲間であるこの俺だけを助けてくれ!」

ジェンタイルの声が聞こえてきた。

今まで捕らわれてきた信仰と言う名の呪縛が、粉雪のように解けていくような気がする。

――目に見えないどこかに理想の世界がある。
物質界は物事の本質の模倣にすぎず、魂によって洞察されるものこそが真の姿。
世界には理想へと近づいていく力が働いていて、いつかは必ずハッピーエンドに至る――。
それはありもしない幻を追い求める空虚な体系、独断論のまどろみ――。

>「俺は"いい話"を望まない。血みどろの復讐譚を望む。俺は"ハッピーエンド"を望まない。後味悪い殺しの末路を望む!!
 そんな破綻した俺を、そんな倒錯した俺を、お前らは助けろ!何も生み出さない不毛な争いに、何も言わず手を貸してくれ!
 俺はお前らに応えてみせる。だからお前ら――」

世界は美しくなんて無かった。 世界を救う勇者なんて最初からいなかった。哀しき宿命に誘われた魔王もいなかった。
歴史は決して、世界が高次に至る過程ではなかった。胸躍る英雄譚なんかではなかった――。
永劫回帰――不毛な血みどろの争いを繰り返し、同じ事を永久に繰り返すだけ。
生きる事に意味なんて無い。意味もなく生まれ、死んでいくだけなのだ。

だから――目に見えて、触れられる物が全て。今ここにあるものが全て。

>「世界なんかより俺を信じろ――!!」

ならば――信じてみようか、目に見えないセカイなんかじゃなく、一人の少年を。
もうオレは、世界の運命に誘われたりしない――!
虹色のペンダントを宙に放り投げる。剣を閃かせ、突き砕こうとした刹那――。

>「……貴様は、浅薄な人間だ。浅はかで、軽率で、うかつで、行き当たりばったりの出たとこ勝負で、
 でたらめで、無駄だらけで、不注意で、考えなしのアホ丸出しだ。
 正直、我が臣民たるあ奴らには、この男だけはやめておけと切実に忠告してやりたい」

「――えっ」


540 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/08 01:02:20 ID:???
目を疑った。いないと思った矢先、現実に現れてしまっていた。かつて残虐の限りを極めたという紅き薔薇の魔王――。
その顔立ちは、昔のオレとやっぱり酷似していて――。

突き砕くタイミングを失って左手で受け取った虹色の石から、思念が流れ込んでくる

『我が名はハウスドルフ――。かつて炎の四天王だった者だ。
今更砕こうなどせずとも、歴史はとうに我々が描いた筋書からは違う方向に転がり始めた――』

ハウスドルフと名乗る者は言葉を続ける。

『彼女はローゼン――の一部。
《楽園》で育まれた一点の曇りもない純粋な心を持っていた、向こうの世界でのお前のなれの果てだ。
彼女は光の勇者でもあり、魔王の力をも持っていた。
お前は光精霊がいない世界ゆえに光の勇者ではなく、魔王が未だ存在する世界ゆえに魔王にもならなかった。
だが人間としての魂の原型だけは同じ……』

「あ……」

そうだったんだ――。幼い頃に憧れた光の勇者は、世界を救えなかった愚かな勇者は、向こうの世界での自分だった。
フラクタル理論――不規則な規則性。偶然と言う名の必然。親にも等しい存在を裏切ってまで、こちら側に来た事に意味はあった。
もちろん、双子が同じ素質を持つ別の人格なのと一緒で、全くの別人だ。
楽園育ちの光の勇者と、最初の最初からグチャグチャでドロドロな人生を送ってきたオレは、きっと似ても似つかない。
それでも―― 何から何まで違っても。かつて楽園に憧れた夢見がちな少女は。 光の勇者に自分を重ねるのだ。

「信じる事に理屈なんていらないよなあ。だってオレ、こっちの世界のローゼンなんだぜ――!」

>「聞こえてるか、ジェンタイル
今さら私がお前を信じる、なんてことは言わないさ……
さっさとロスチャイルドを倒して祝勝会にしてしまおう こうも私達の仲間が多いのだから、盛大なパーティーになってしまうぞ、ふふふ」

>「……ふん。皆で仲良く、足並み揃えてラスボスを倒そう、か。
 甘ったるくて堪らんが……最後くらいは、そういうのも悪くない。遅れを取るなよ――ジェンタイル」

炎の賢者を守るは、魔王様が率いる魔物軍団。

「うひゃあ、そうそうたるメンバーが揃ってやがる。グズグズしてると終わっちまう、行くぜメタルクウラ! ロックンロールだブチ殺せえ!」

メタルクウラに目配せをして駆け出す。さあ、神殺しの始まりだ――!

541 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/10 06:47:07 ID:???
例えば大事な人が殺されたとき、人間がとる行動は様々だ。
失われた事実から逃避するために心を退行させたり、仕方なかったんだと自分を無理やり納得させたり。
取り返しのつかない現実は容赦なく人の心を蝕むから、自分を護る論理武装が人には必要だ。
いなくなってしまった人を過去にして、目の前の現実を受け入れ、強く生きていくために。

――じゃあ、『復讐』って一体なんだ? 

仇を討っても死んだ奴が生き返るわけじゃない。仇を討ってと、そいつに頼まれたわけでもない。
現実から逃避しているわけではないが、さりとて現実と折り合いをつけているわけでもない宙ぶらりんの心理状況。
よくドラマとかで「死んだあいつは復讐なんて望んじゃいない!」ってセリフがあるけど、そりゃそうだ。
死んだ奴が何かを望むわけがない。墓に花を添えるのだって、添えたいと願うのはいつだって遺された連中だ。
だから俺は上記のセリフにこう反論したい。――俺が復讐を望んでるんだ、と。
死んだ奴のことばっか優先して、遺された俺達が救われちゃならない道理なんてねーんだから。

だからこいつは、俺自身を救う戦いだ。                 プロローグ
いなくなっちまった奴のことをさっさと思い出にして、前に進むための前日譚なんだ。

【ラストバトル――『並び立つ俺達』】

霊装『バッドカンパニー』によって仲間達から吸い上げられた"信頼"が、神と戦うための鎧を形成する。
否、ここにいる仲間たちだけじゃない。この世界のあらゆる場所に散った、これまで俺達と共に戦ってきた連中からも。

平行世界に散らばる無数のメタルクウラ達が、太平洋だって沸騰させられそうなエネルギーをくれる。
悪魔と戦うために仏門を修めたバベル城下の仏教徒達が、森羅万象を掌握する悟りの真髄を垣間見せる。
湖畔村で家族と再会したメルフィちゃんとポーション精霊が、あらゆる痛みも消し飛ぶ快癒の力をくれる。
ハマちゃんやその仲間達、かに将軍でバイトするフリーザ一味が、過去から今日へと繋ぐ記憶の連綿を紡ぐ。

ロスチャイルドの十五万には遠く及ばなくたって、俺にとっちゃ一人頭が百人力だ。
比喩じゃなく、大げさでもなく、本当に掛ける百の信頼が霊装へと流れこんでくる。
精霊は魂に楔打つ存在――信じれば信じるだけ、100パーセントの変換率で力をくれる。

……俺の背中を押す人々の中に、たった一人の顔が足りないのが、酷く暗い欠落に思えた。
分かってる。それはいらない感傷だ。あいつの全てを過去にしなけりゃ、俺はここから踏み出せない。
この世界は正しくて、だからこそ優しくない。死んだ奴は死んだままだという『当たり前』が、今だけは悲しかった。

>「……貴様は、浅薄な人間だ。浅はかで、軽率で、うかつで、行き当たりばったりの出たとこ勝負で、
  でたらめで、無駄だらけで、不注意で、考えなしのアホ丸出しだ。
  正直、我が臣民たるあ奴らには、この男だけはやめておけと切実に忠告してやりたい」

――その死んだ奴の声がした。
振り返り、"そいつ"を見る。眼も、髪も、肌も、背の低さやデスクワークからくる猫背まで、同じ人間がそこに居る。

「ロー、ゼン……?」

>「だが、どうしてだろうな。私も何故だか……貴様の事が嫌いになれん」

じゃない。
鎧の装飾も、言葉遣いも、詰問するような口調も、南極みたいな眼差しも、どれひとつとしてローゼンじゃあない。
だけどそいつはどうしようもなくローゼンだった。その『信頼』は、紛れも無くローゼン・メイデンのものだった。
生き返ったわけじゃない。実体のないその姿は、死人の魂が結実した存在――ゴースト。

「……何しに化けて出てきやがった。この比喩じゃねえ方の腐れ女子め」

こいつがどういう理屈で戻ってきて、なんでこんな姿になってるのか俺はちっとも知りやしない。
――だったらきっと、やっぱり感傷は要らないんだ。こいつがここに居るってだけで、今は十分。
いつもの憎まれ口さえあれば、俺達の間に意思疎通は完璧だ。

>「届けてやろう。あ奴らの想いを――」

>「霊装――『原点回帰』《デウス・エクス・マキナ》」

542 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/10 06:50:18 ID:???
ローゼンの霊装、光の精霊剣が俺の胸に突き立つ。
それは俺が挫けたとき、迷った時、いつもあいつがそうしてくれたような――力を注ぐための刺突。
流れこんできたのは、俺の魂の最後の欠落部品たち。

>「……持って行けよ、ジェンタイル」
>「私達にはもう、一欠片の体力も残ってないけど」
>「それでも、さいごまでのこったものが……ひとつだけ、あるんだよ」
>「負けちゃダメだよ〜っ!ジェンタイル!だって私達み〜んな!」

>「――貴方の事を、愛していますから」

「……知ってるよ。ずっと前からな」

俺のために、徹頭徹尾、本気で命を懸けてくれた連中は、後にも先にもこいつらだけなんだから。
こいつらは人間じゃないけど女で。――女の子の愛に応えなきゃ、男じゃねえだろ!

>「……ふん。皆で仲良く、足並み揃えてラスボスを倒そう、か。
 甘ったるくて堪らんが……最後くらいは、そういうのも悪くない。遅れを取るなよ――ジェンタイル」

「ったりめーだ、ローゼン。俺達はいま――ようやく同じスタートラインに立ってるんだ」

出会った時から、つかみ所のない連中だと思ってた。どうせモンスターだからと諦めてさえいた。
こいつらはいつも俺の未来に先行して色々手を打つし、隠し事も沢山するし、何考えてるかわかんねーし。
真意の見えない戯れ事に苛立ったりもした。大事なことを伝えてもらえなくて、本気で怒ったりもした。
やっとわかったんだ。こいつらは最初から、俺のことが大好きだったんだ――俺だけのために戦ってくれるんだから。
だったら話は簡単だ。信じて、信じて、信じ抜く。それで俺はこいつらと、肩を並べて歩いていける。

>「聞こえてるか、ジェンタイル今さら私がお前を信じる、なんてことは言わないさ……
 さっさとロスチャイルドを倒して祝勝会にしてしまおう
 こうも私達の仲間が多いのだから、盛大なパーティーになってしまうぞ、ふふふ」

メタルクウラの快哉と、

>「うひゃあ、そうそうたるメンバーが揃ってやがる。
 グズグズしてると終わっちまう、行くぜメタルクウラ! ロックンロールだブチ殺せえ!」

レゾンの呼応が背に響いた。
これで全部だ。俺に足りないもの、俺が得たかったもの、なにもかもが俺の後ろに控えてる。
そいつはどんなに大軍の猛者たちよりもずっと強く俺の背中を押してくれる。世界の色を変えてくれる。
もう限界だ。この危機的状況にあって、俺は口端が上がるのを抑えられない。胸のすく快を叫ばずに居られない。

「みんな最高の馬鹿野郎共だぜ!」

霊装と、

「ようお前ら、想像しろ。何もかもが終わったら、打ち上げにか蟹将軍で一番良い部屋予約するぜ。
 運ばれてくる料理はどれひとつとして例外なく高い奴だ。全員生中で乾杯して、さあ、何から箸をつける?
 ちゃんと計画立てとけよ――旨い酒、旨い飯、楽しい宴のためだけに命賭けるのが今日の俺達のやり方だ!」

信頼と、

「今宵一夜が最後の夜だ。総員、かつての己に別れを告げろ。もうこれまでの俺達じゃいられない、これからの俺達と出会う夜だ!
 何も無いところからでも、何かを始められるように!何にもなれない俺達が、なりたい何かになるための快い戦いだ!」

高揚を、纏い切る――!

543 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/10 06:51:49 ID:???
「メタルクウラ!お前は殺戮機械なんかじゃねえ。誰を何人殺そうが、俺の大親友のメタルクウラに変わりはねえ!
 俺はお前の出自を否定しない!お前の罪を否定しない!俺と共に生きる友としてのお前の在り様を、全力で肯定する!!」

霊装を通して流れこんできた、メタルクウラの記憶。
俺にとってあいつは友達以外のなにものでもないが、きっと世界はそれを赦さないだろう。
んなもん俺達が知ったこっちゃないのにな。だから、俺がメタルクウラを肯定する。一切合切の罪に向き合って。

「レゾン!お前がどこから来て、何者になろうとしてるか俺は知らない。世界を救った先に何があるかもだ!
 でもな、今更仲間になるならないなんて言いっこナシだぜ。お前はとっくに俺達と、同じ方向を向いてんだから!
 ――革命の夜へようこそレゾン・デートル!俺達は、お前という運命を歓迎する!!」

ローゼンそっくりの霊装を見せたこいつは、きっと俺の知らないどこかで同じような修羅を経験してきたんだろう。
こいつの仲間を殺したのは俺達だ。俺がロスチャイルドにそうしたかったように、レゾンは俺を殺したいのかもしれない。
でも殺されてやんねー!俺が救わなくても、こいつは自分で友達の死に向き合っていける強い奴だ。
そんなレゾンが世界のことや仇の諸々と向き合い折り合ったその先に、俺への信頼を選んでくれたことが、何よりも快い。

「堕天使、ゾンビ、妖狐、スライム、ゴーレム!愛してくれて、ありがとな。照れくせーけど、これだけ言っとくぜ。
 お前らの誰かはとっくに気付いてたかもしれねーけどな。――俺もお前らのことが大好きなんだよ!!
 だから、お前らの全てが欲しい。他の誰にもくれてやらねー、お前らの外側から中身まで全部俺のもんだ!どこにもいくな!!」

笑っているはずなのに、涙が止まらなかった。
霊装を通してわかる、こいつらがもう、死ぬってことが、リアルな実感として頭の真ん中に突き刺さる。
死んで欲しくない。まだまだ一緒にいたい。

堕天使と夜通し大先輩の愚痴大会をしたい。
ゾンビに合成じゃない本物のステーキを食わせてやりたい。
妖狐をスタバに連れて行って噛みまくるのをニヤニヤしながら眺めたい。
スライムに水底が透けるぐらい綺麗な水辺がこの世界にもあるってことを教えてやりたい。
ゴーレムに――あいつの知ってることを全部聞いて、あいつの目指す世界ってやつを一緒に追いかけたかった。

こいつらを過去にしたくないのに。
俺は今から、過去と決別するための戦いをする。
世界をどうにかしなきゃって思いから始まった、この快い旅と悪くない日々に、決着をつける。

「――ローゼン!全部終わっても、お前はきっと俺の傍にはいねえんだろうな。だってお前は死んでて、俺は生きてる。
 変わりようのないことをウジウジ言ってもくだらねえな。だからお前を俺は救わない。救いを求めてしたばたしない。
 刮目して見ろよ――この俺の、最高にカッコいいところをなぁ! いいとこ見せるから、安心してくたばりやがれ!」

死んだローゼンと、今ここにいるローゼンは別の存在。わかってる。
死人は救いを求めない。救いを求めるのはいつだって生者――だったら、救いを求めた俺の代わりにお前が勝手に救われろ。
俺は柏手を打った。全てをここから始めるための、突撃ラッパを代行する。

「総員、不条理への抗いを剣に、拳に、魔法に込めろ!
 打撃で以て問いただし、血潮の中に答えを得るのが今夜の俺らの戦い方だ。
 ――たかだか15万の期待に添えずに引きこもった世界規模の反面教師を、偽りの教壇から蹴り落とせ!」

信頼を纏う霊装によって、今の俺は暫定的に精霊神格を持っている。
"俺を信じる気持ち"を対価にして、仲間達と擬似的な精霊契約を締結した。
付与する加護は、『神殺し』。これにより俺の仲間達はいま、全員が神へと攻撃を通す力を備えることになる。

       かみごろし
「始めるぞ、卒業式 を!――この戦いの勝利を以て、俺達はようやく義務教育を修了する!!」

霊装が確定し、炎の渦が晴れた先、ロスチャイルドの姿を見る。
憎むべき仇敵、倒すべき政敵、超えるべき先生。かつて世界を一度滅ぼした男を、指先に捉える。

十五万の神に相対する者たちを――前進させる言葉を叫んだ。


「さあお前ら、最初の作戦だ。――『ガンガンいこうぜ』!!」

544 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/10 06:53:16 ID:???


「なるほど一方通行の『信仰』に対し双方向の『信頼』で相対するか!
 良い発想だ、背負うものの多い先生には出来ない、泥臭い考え。模範解答ではない――だが、」

面白い。何に増しても面白い。
自分にできないことだからではない。『並び立つ俺達』は『論理戦場』の下位互換だ。
では何が面白みを発生させているのか――ロスチャイルドは知りたかった。
一人の学術者として、ほんの僅かな間だけの教え子がこの半年で何を得たか、興味があった。

「さあ来るが良い卒業生達!お礼参りは結構だが、恩師の背中は偉大にして強大―― 一回刺されただけじゃ死なないぞ?」

神格を得たジェンタイルの加護によって、敵パーティの攻撃はロスチャイルドの『不可侵』を貫通するようになっている。
つまり、これまでとは違い、相手の攻撃を自分にまで届かせない工夫が必要ということだ。
言ってみればなんのことはない。そんなことは、

(神になる前からやっていることだ――!)

ロスチャイルドは己が契約精霊に祈りを捧げる。
『変わらないこと』を対価にして魔法を生み出すのは――

「――『楔精霊』。ひとつ彼らの未来を憂い、先生から"進路調査"を伺おう」

きゅん、と空間の縮む軋みが起きて、メタルクウラに、レゾンに、ローゼンに、ジェンタイルに『楔』が突き立てられた。
痛みやダメージを起こす類のものではない。胸の中央へ突き刺さるそれは、『留めること』を司る楔精霊の精霊魔法だ。
故に、動けない。その場の全てのものが、霊体でも機械でも関係なく地面へと足を貼りつけられている。

「それでは諸君にまず問おう――君たちは先生を倒して、一体どうするつもりかな?
 ローゼン君の復讐とさっきは言ったが、その当人がここに居るんじゃその大義は失われたようなものだろう。
 まさか君たち、『ジェンくんが戦うってゆうからよく分からないけど戦う〜』などと頭の悪いことは言うまいね?
 これは子供の遊びじゃあないんだ。命を懸けるだけの理由を持たぬなら――そんな命など捨て果ててしまえ」

各々の胸に刺さった楔は、自分で抜くことは確実に不可能である。
放っておけば30秒もしないうちに心臓に至り、たとえ心臓のない者でも"存在"そのものを停滞させてしまうだろう。
ロスチャイルドは楔精霊を極めることで、己の任意のものを概念ですら自在に留めることができる。
主人を失った獣精霊を現世に留めておいたのもこのスキルによるものだ。

そして現在パーティを蝕む楔はロスチャイルドが制圧・尋問に用いる特別製の魔法。
『問いに答える』という解除条件を制約とすることで、どんな相手にも知覚されない発動速度と射程距離を得たものだ。
この楔は不可避だが、しかしロスチャイルドが問うた内容に己の持つ回答を示せば解除できる。

「先生を殺すという咎を受けてまで、この世界に求めるものとはなんだ?
 ――政治家として聞きたい。そもさん!君たちはこの世界をどう変える!」


【ラストバトル開始。ジェンタイルの加護によって全員がロスチャイルドの防壁貫通のスキルを得る】
【楔精霊の契約魔法『進路調査』:不可避の楔を穿ち、問いに相手が答えられなければ存在を停止させる(=死)】
【問いの内容:この世界に望むこと。ロスチャイルドを倒した後に、世界をどう変えようとしているのか】


【ラストバトルは大体3〜5ターンを想定しています。調整しながら最後を愉しみましょう!】

545 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/10 17:28:18 ID:???
>「うひゃあ、そうそうたるメンバーが揃ってやがる。グズグズしてると終わっちまう、行くぜメタルクウラ! ロックンロールだブチ殺せえ!」

「あぁ、そうだな」
私は駆けていくレゾンの後ろを歩いて行く。
最初はレゾンの言っていることが理解できなかったが、段々と理解してきた。
私達はレゾンの仲間達を知らず知らずの内に殺してしまっていた。
元ロスチャイルド派のレゾンが憎しみのために、私に害を為そうとするのも仕方がない。
レゾンにとってはロスチャイルドも私達も敵なのだから。
あの私を両断した一撃も、私をフリーズさせたのも、消去した怨みのデータもレゾンのものだったのだろう。
それでも、レゾンは私達の仲間になりたいと言ってきた。
レゾンの仲間達を殺してきたのは私達なのだが、その殺すしかない状況を作ったのはレゾンであり、ロスチャイルドなのだ。
レゾンが自身の狂気とも言える負の連鎖を断ち切るべく、私達の仲間になったのならば、私が拒める理由はない。
ただ復讐のために戦う私が、自身の仲間達の未来のために、憎しみの対象とでさえ手を組むことができるレゾンに何を言えよう。
私にできるのは、ローゼンの仇を討った後にレゾンによる裁きを受けるだけだ。
しかし、レゾンがローゼンと言うのだけは理解ができない。
似ていることは見れば分かるのだが……
この一点の疑問だけが、私の歩みを遅くしていた。

>「メタルクウラ!お前は殺戮機械なんかじゃねえ。誰を何人殺そうが、俺の大親友のメタルクウラに変わりはねえ!
> 俺はお前の出自を否定しない!お前の罪を否定しない!俺と共に生きる友としてのお前の在り様を、全力で肯定する!!」
ジェンタイルが私に嬉しいことを言ってくれるのを、私は地下から聞いていた。
何百の星を破壊し、何百の人類を滅亡させてきたクウラの記憶を引き継いでいる、私達メタルクウラが今さら罪悪感に苦しむことはない。
だが、私達の罪を含めて大親友なんて言ってくれれば、思わず笑みが浮かんでくる。
地獄で見ているか?私達の作り主であるクウラよ。
私は帝王や宇宙最強の座よりも、はるかに価値の高いものを手に入れているのだ。
お前には無かった大親友と言うものを。
だが、その嬉しささえすぐに吹き飛ぶことになった。



546 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/10 17:29:10 ID:???
「ローゼン……?」
私が地下から地上に戻って目にしたのは、ジェンタイルやローゼンに似たレゾン、ロスチャイルド。
それだけならばまだ良かった。
幻影に似た姿となったモンスター娘達が、死したはずのゴーレム達を含めて揃っている。
そして、死んだはずのローゼンが変わり果てた姿となって存在しているのが、私の目に入った。
レゾンのように、ローゼンのそっくりさんかと思ったが、私の知能はあのローゼンを本物のローゼンと理解している。

>「始めるぞ、卒業式 を!――この戦いの勝利を以て、俺達はようやく義務教育を修了する!!」

「ちょっと待ってくれ!頭がついていけない。
それに、私の小学校の入学はこれからだ!」

>「さあお前ら、最初の作戦だ。――『ガンガンいこうぜ』!!」

「私にコロコロやボンボンを読ませる暇さえ与えないと言うのかっ!」


>「――『楔精霊』。ひとつ彼らの未来を憂い、先生から"進路調査"を伺おう」
私がジェンタイルにボケを含めた文句を言っている間に、ロスチャイルドの攻撃が始まる。
私の胸に何かが打ちつけられて、行動の自由を奪われる。
幸いにも思考はできるようだ。
私達の行動を封じたロスチャイルドが、私達に問う。
ロスチャイルドを倒してどうするのか。
ロスチャイルドが言うように、ローゼンがそこにいるのならば、私の仇討ちに意味は無くなる。
ローゼンは私達の下に帰ってきた。
明らかに人じゃなくなっていても、私は今さら種族がどうのこうの言うつもりは無い。

>「先生を殺すという咎を受けてまで、この世界に求めるものとはなんだ?
> ――政治家として聞きたい。そもさん!君たちはこの世界をどう変える!」

「私の知るローゼンが帰ってきたのならば、ロスチャイルド先生の生死などどうでも良い。
友人達と共にいる世界ならば、どんな地獄でも私にとっては楽園だ。
私は世界に何も求めない。
世界を変えたいという思いから、私は友を失った。
いや、多くの者達が親しき友を失う運命に変えてしまったのだ。
もう、私には世界を変える資格など無い」
これが私の出したロスチャイルドへの答えだった。
今さらだから言わせてもらおう。

「地精霊の大バカヤロォォオオ!!!!!」
……あまりの怒りに声に出てしまった。

547 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/11 00:09:26 ID:???
【すいませんモンスター娘さん
魔王様に投げかけるロールがしたいので先に行かせてもらっていいですか?】

548 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/11 19:27:28 ID:???
すみませ〜ん♪
もう書き始めちゃってるんで、それを書き直すのはちょっと厳しいのでご遠慮していいですか?^^
あっ、この口調は単に角が立たないよう意識してるだけなので気にしないで下さいね^^

549 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 20:50:01 ID:???
>「堕天使、ゾンビ、妖狐、スライム、ゴーレム!愛してくれて、ありがとな。照れくせーけど、これだけ言っとくぜ。
  お前らの誰かはとっくに気付いてたかもしれねーけどな。――俺もお前らのことが大好きなんだよ!!
  だから、お前らの全てが欲しい。他の誰にもくれてやらねー、お前らの外側から中身まで全部俺のもんだ!どこにもいくな!!」

「なぁんだ!だったら私達、両思いだったんだね〜!あはは、嬉しいなぁ!うん……本当に、嬉しいなぁ……」

ジェンタイルと同じように、スライムも笑いながら泣いていた。
妖狐は唇を固く結んで、小さく震えながら、下手くそな演技で飄然を装っている。
堕天使が何も言わずに、細く長い吐息と共に顔を上に向けた。

「……だいじょうぶだよ、スライムちゃん。わたしたちがしんでも、わたしたちはいなくなったりしない。
 ジェンタイルがすきだったことも、すきでいてくれたってことも、なくなったりしない。
 ジェンタイルがわたしたちをだいすきだっていってくれた、いまこのしゅんかんは、たしかにここにあるんだもん」

ゾンビが穏やかに微笑みながら、スライムを諭す。
『モン☆むす』の中で誰よりも緩慢な印象を振り撒く彼女は、しかし今、誰よりも深く潔く覚悟を決めていた。

「えぇ……私達は、どこにも行きません。いつだってここにいます。
 いつか遠く過ぎ去ってしまう『今』から、いつでも貴方の背中を支え続けます。
 だから……たまにでいいです。私達を、振り返ってみて下さい。それだけで……頑張れます」

ゴーレムもまた覚悟を決めて、けれども固めた地面の下からでも溢れてくる雨水のように、未練が零れた。
過去と決別しようとしているジェンタイルに、それでも覚えて欲しいなどと、言ってしまった。
都合のいい、許されない願望だと分かっていたのに。それでも、言わずにはいられなかった。

>「――ローゼン!全部終わっても、お前はきっと俺の傍にはいねえんだろうな。だってお前は死んでて、俺は生きてる。
  変わりようのないことをウジウジ言ってもくだらねえな。だからお前を俺は救わない。救いを求めてしたばたしない。
  刮目して見ろよ――この俺の、最高にカッコいいところをなぁ! いいとこ見せるから、安心してくたばりやがれ!」

魔王ローゼンが双眸を研ぎ澄まして訝しむ。
二人の意思はまるで通じていない。当然だ。
今のローゼンには、ジェンタイルの親友だった頃の記憶などないのだから。
それを承知でジェンタイルも言っているのだろう。
だからこそローゼンもその事を追求したりはしない。

「……それでお前が満足するのなら、そうすればいい。
 私にはそうとしか言えん。私には……記憶も、意志も、何もないからな」

感情の色に乏しい仏頂面で答えた。
眠ったまま死した魔王の残滓――故に意志も理想もない。
だからこそ空っぽな自分の目的を『魔王』の名に委ねた。
魔王として、『モン☆むす』達を幸せに導く事を望みとしたのだ。

>「総員、不条理への抗いを剣に、拳に、魔法に込めろ!
  打撃で以て問いただし、血潮の中に答えを得るのが今夜の俺らの戦い方だ。
  ――たかだか15万の期待に添えずに引きこもった世界規模の反面教師を、偽りの教壇から蹴り落とせ!」

       かみごろし
>「始めるぞ、卒業式 を!――この戦いの勝利を以て、俺達はようやく義務教育を修了する!!」

最終決戦が、始まる。

550 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 20:50:48 ID:???
 


>「――『楔精霊』。ひとつ彼らの未来を憂い、先生から"進路調査"を伺おう」

全員の胸に魔力の楔が突き刺さる。
光と闇を制して時空をも操る堕天使にすら回避出来ない一撃だった。
すなわち、用途が限定的である代わりに高い効果を発揮する魔法だと推察出来る。

>「それでは諸君にまず問おう――君たちは先生を倒して、一体どうするつもりかな?
 ローゼン君の復讐とさっきは言ったが、その当人がここに居るんじゃその大義は失われたようなものだろう。
 まさか君たち、『ジェンくんが戦うってゆうからよく分からないけど戦う〜』などと頭の悪いことは言うまいね?
 これは子供の遊びじゃあないんだ。命を懸けるだけの理由を持たぬなら――そんな命など捨て果ててしまえ」
>「先生を殺すという咎を受けてまで、この世界に求めるものとはなんだ?
 ――政治家として聞きたい。そもさん!君たちはこの世界をどう変える!」

「……進路指導、ねぇ」

堕天使が小さく呟いた。

「そうだな……アンタを倒したら、まず大先輩に会いに行きたいね。
 どこにいるかも分からないけど、だからこそ探し回る楽しみがあるってモンさ。
 そんでもって、旅の荷物はぜーんぶジェンタイルに持たせてやるんだ。あと大先輩の好きな物とかも、忘れず聞いとかなきゃな」

徐々に胸の奥へと減り込んでいく楔を気にも留めず、堕天使は小憎たらしく笑った。
意地でも悲観的になってやるものかと、敬愛する大先輩と、愛するジェンタイルを、自分に重ねる。

「私は……皆と一緒に、どこかに遊びに行きたいなぁ。
 舌噛んだり、転んだり、頭ぶつけたり……それで皆が笑ってくれる。ジェンタイルが助けてくれるんだ。
 いっつもドジ踏んじゃう私の事が、私は大嫌いだったけど……皆のおかげで少しだけ、好きになれたんだよ」

そんな自分とも、皆とも、ジェンタイルとも、もうお別れだ。
神のいないこの世界に、天国や地獄があるとは思っていない。
ローゼンの魂がそうだったように、きっと死んだら自分達の魂も霧散して消えてしまう。
その事を思うと寂寥感が心を僅かに波立たせたが――それでもこの選択に悔いはない。

「ジェンタイルといっしょにごはんがたべたい。いっしょのじかんがすごしたい。
 あさおきたら、おはようっていって、よるねるまえには、おやすみっていいたい。
 それだけで、わたしはきっとしあわせになれる」

ただそれだけが、果てしなく遠い。
生と死の境界線が無慈悲極まる厳正さで、自分とジェンタイルを引き裂く。
だが、それでいいのだ。自分達には幸せになる権利など、ないのだから。

「ん〜……よく分かんな〜い!今まで通りでいいや〜!だって幸せだったもん!
 皆と、ジェンタイルと一緒なら、私はいつだって幸せ!
 これまでも、これからも、ずっとずっと幸せだもんね〜!」

帰れない。生き返れない。前に進めない。今に置き去りにされる。
だとしても幸せだと、ずっと一緒だと、スライムは愚かさ故に虚飾のない言葉で叫ぶ。

「私は……やっぱり、人間と魔物が共存出来る世界を、今度こそ築きたいですね。
 私達がジェンタイルを愛したように、より多くの魔物が、より多くの人間を愛せるようになって欲しいです。
 そんな世界を皆と一緒に……今度こそ、正しいやり方で」

各々が、大小様々な夢を語る。

551 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 20:51:48 ID:???
「けどな……そんなモン、もうどうだっていいんだよ」

堕天使が胸に沈んでいく楔を右手で掴みながら、断言した。
叶えたい夢、実現して欲しい未来、それらを自ら破り捨てる。
彼女だけではない。皆が同じ事を思っていた。

「私達はもう夢なんか見れなくたっていい。未来はいらない。世界とさよならをする覚悟はとっくに出来てる」

妖狐が穏やかな声音で続ける。その穏やかさは演技ではなく、本物の感情だった。
――自分達が死んでも、ジェンタイルの為に頑張った『今』は決して幻になったりしない。
ゾンビの言葉は妖狐の胸の奥深くにまで染み込んで、彼女の心に平穏を与えていた。

「私達はただ……明日も、明後日も、その先もずっと、この世界にジェンタイルが生きていて欲しい。
 そこに私達はいなくていい。ジェンタイルが幸せに生きてくれている世界、それだけが私達の望みです」

ゴーレムが答える、皆が共有する世界への望み――ジェンタイルが幸福に生きてさえいれば、それだけでいい。
問いに答えるという条件を解除された楔が光の粒子となって崩壊していく。

「さ〜て!それじゃあガンガンいっちゃうよ〜!そ〜れ、いっちば〜ん!」

スライムが弾むような声と共に両腕を振りあげる。
もはや実体のない彼女には液体を操作する能力は発揮出来ない。
代わりに自分自身の命を『液体の性質』に変化させて、制御する事が出来た。
液状化した命のエネルギーがうねり形状を変え、
剣に、槍に、斧に、鎚に、鎌に、矢に、拳に、千変万化の武装と化してロスチャイルドへと一斉に襲いかかる。

「あの楔は面倒だな。ゴーレム、妖狐、ゾンビ、ちょっと控えてなよ。アレで迎撃されたら厄介だろ。
 まずは私とスライムに任せときな。ああいう奴には『面』……って言うより、『無数の点』で攻めるのが相場って決まってるのさ」

堕天使が漆黒の翼を解き放ち、飛翔――翼を激しく羽ばたかせ、無数の羽を放った。

巨大な『面』はたった一本の楔で止められてしまう。
だが数え切れないほどの『点』ならば、その一つ一つに対して楔を打ち込む必要がある。
接触によって多大な効果を発揮する能力には、遠距離攻撃と数の暴力が有効だ。

とは言え、ワンターンキルなどと軽口は叩いたものの、堕天使はこれで決まるとは当然思っていない。
ただロスチャイルドの対応能力を測る。つまり小手調べが目的だ。
高速で飛来する弾幕をどう対処するのか。
それを知る事が出来れば皆が戦術を組み立てる助けになる筈だ。

552 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 20:53:11 ID:???
 


――皆が打ち込まれた楔を消し去っていく中で、一人だけ、未だに楔が抜けずにいた。
ローゼンだ。彼女は空っぽで、故に自分の目的を『魔王』の名に委ねた。

ローゼンは『モン☆むす』達に憑依していた。
故に彼女達がずっと幸せだった事を知っている。

それと同じようにローゼンは、彼女達がジェンタイルの為に、
魔物にとって母にも神にも等しい自分さえ欺こうとした事も、
本当に呼び戻したかったのは自分ではない事も、全てを知っていた。

その事に怒りを覚えたりはしなかった。代わりに彼女達の思いの深さを知った。
所詮自分は光の勇者に抑圧されたまま死んでいった、弱き魔王の、そのまた残りカスだ。
それでもまだ、臣民たる魔物達の為に何かが出来るのなら、躊躇う理由は何もなかった。
王として、魔物達に幸せを齎す。
それが叶うのなら自分がただの便利な道具、『機械仕掛けの神』《デウス・エクス・マキナ》でも構わなかった。

ようするにローゼンは自分を殺し、心の中に狭い狭い王国を作って、閉じ込もったのだ。
だから『世界』に対して強い思いが抱けない。
これから死んでいく『モン☆むす』達への献身は、世界に何ももたらせない。

楔が緩慢なれど着実に、ローゼンの心臓へ迫っていく。
ふと、ローゼンの意識の奥深くで、このまま停止してしまうのも悪くないのかもしれないという気持ちが芽生えた。
霊装を展開した状態で自分が停止すれば、もしかしたら『モン☆むす』達の魂をこの世に留め続けられるかもしれない。
そうなれば、きっと皆が幸せになれる。ローゼンはそのまま静かに目を閉じて、

――胸の奥に静かに蔓延していた諦観が、ジェンタイルの悲痛な面持ちに塗り潰された。

思わず右手を顔に被せた。
手のひらに覆われて暗闇に沈んだ右目の視界に、今さっき見たものの残影があった。

加速度的に疑問が膨れ上がる。
――何故あの男が。あの男のあんな表情を、自分は見た事なんてないのに。
いや、もしかしたら『モン☆むす』達の中にいる内に見ていたのかもしれない。
だがどうして今、あの男の顔が浮かび上がったのか。

『――皆が幸せになれるなんて、嘘だよ。ジェン君もあの子達も、あなたの死を幸福として受け止めたり出来る訳がない』

「なっ……」

意識の深層から、今度は声が聞こえた。
図らずも、驚愕の響きを孕んだ声が喉の奥から飛び出した。

『それに……それじゃあ、どうあってもあなたは幸せになれないじゃないか。そんなの、おかしいよ』

意識の大部分を支配していた疑問が更に膨張する。
―― 一体誰の声だ。今度こそ、あんな声は聞いた事がない。
いや、違う。聞き覚えがない訳じゃない。あれに限りなく近い声を自分は知っている。
他の何よりも身近な声、自分自身のそれに限りなく近い声。
まさかお前は、まさか、まさか――

『あなたにだって、幸せになる権利がある筈だよ。あなたが世界に何を望むのか、言ってごらんよ』

押し黙る。声の正体を考えるのはやめた。どうせ分かったところでこの戦いの中では意味のない事だ。
代わりに己の心の奥深くを覗き込み――けれどもそれは一瞬で終わった。
自分が世界に何を望むのか。そんなもの、決まっている。

553 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 20:55:06 ID:???
「私は……魔王だ。あらゆる魔の頂であり、長だ。その私が世界に求める事など一つしかあるまい。
 全ての魔物が幸せに過ごせる政治、社会。それが魔王の責務であり……私自身の望みだ」

ローゼンは自分を『魔王』の名で縛る事をやめた。
そんな事をしなくても、そもそも彼女は生まれながらにして王だ。
統治者たる素質――強さではなく、臣民を思いやる心は、初めから彼女の中にあったのだ。
ただ、今初めてそれに向き合えたと言うだけで。

楔の侵攻が止まった。
胸の奥から溢れる願いが、森羅万象から歩みを奪う魔法を塞き止める。

「私にはもう、その望みを叶える事は出来ん。
 ……だから、お前が叶えろ!ジェンタイル=フリントロック!
 私の夢をお前が未来に持っていけ!明日も滅びぬこの世界に苗を植えろ!
 魔王たるこの私が命を懸けて助けてやろうと言うのだ!嫌とは言わせんぞ!」

清々しく吹っ切れた叫び、同時に胸の楔が一瞬間の内に砕け散った。
冷光の刃を両手で構え、頭上へ掲げ、高く飛び上がる。
光刃を魔力によって長大化させて、雷光のごとき速度でロスチャイルドめがけ投げ放った。

「魔王の裁きを受けるがよいわ!――合わせろ!ジェンタイル!メタルクウラ!」

――まただ。半ば無意識に呼んだ二人の名は、楔のように心へ深く突き刺さる。

それだけではない。
ローゼン放った『魔王の裁き』は上空からの一点集中型の攻撃だ。
ジェンタイルとメタルクウラの攻撃を極力遮らないようになっている。
無自覚の連携――その根底にあるものは、まだ、露にはならない。


【スライム&堕天使→弾幕による小手調べ
 ローゼン→やや遅れて上空から光刃による一点集中攻撃】

554 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/12 22:13:48 ID:???
>>548
せっかくここまでやってこれたんで、できれば最後までこういうことは言いたくなかったんですけど
イエローカードね。次はないんで

555 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/12 23:57:18 ID:???
なんの事だか分かりません。僕は字面通りの意図をもってああ言ったんですよ?
もしも僕の態度が腐って見えるのだとしたら、それは僕じゃなくて見る側が呪われているからですよ

まぁ、僕にはやっぱりさっぱり心当たりはないんですけども
仮に、仮にですよ。もし次やったらどうなるんです?
レゾンさんを主体にこのスレの最後を飾りますか?
いやぁー面白くなりそうだなぁー

でも残念だなぁ
なんだかんだでここんとこの僕らは面白くやれてたと思うんですけどね


556 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/13 00:05:28 ID:???
>>555
あれ?モンスター娘さんか主体でしたっけ?
私はスレ主のジェンタイルさんがGMであり主体だったと思いますけど
その言い方だとモンスター娘さんが主体であるように見えますよ

まぁ、これ以上の雑談はコテハン雑談所でやりましょうよ
避難所の容量も残り少ないのですから

557 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/13 00:31:22 ID:???
>「今宵一夜が最後の夜だ。総員、かつての己に別れを告げろ。もうこれまでの俺達じゃいられない、これからの俺達と出会う夜だ!
 何も無いところからでも、何かを始められるように!何にもなれない俺達が、なりたい何かになるための快い戦いだ!」

「なりたい何かになるための戦い……」

思い返せばバベル大寺院の総帥に拾われ、ロスチャイルドに拾われ、ずっと、状況に流されるままの人生を送ってきた。
そのオレがほんの数時間前に半ば突発的に寝返り、今やかつての仇と共にロスチャイルドと対峙している。
常に誰かに仕えてきたオレが、ロスチャイルドを倒した後どうなるのか――皆目見当がつかない。
もしかしたら、とりあえず親に反抗してみた子どものようなものなのかもしれない。

>「レゾン!お前がどこから来て、何者になろうとしてるか俺は知らない。世界を救った先に何があるかもだ!
 でもな、今更仲間になるならないなんて言いっこナシだぜ。お前はとっくに俺達と、同じ方向を向いてんだから!
 ――革命の夜へようこそレゾン・デートル!俺達は、お前という運命を歓迎する!!」

オレの心中を見透かしたように、ジェンタイルの声が飛ぶ。
その言葉は、どんな高揚魔法よりもよく効いた。悩むことなんて一つもありはしない。
たとえ実情が反抗期だろうと、とっくに仲間になってしまっていたから――今更悩んでももはや手遅れ。

「ふっ、まるで優等生のチンピラ集団デビューみたいだ――夜露死苦!」

>「始めるぞ、卒業式 を!――この戦いの勝利を以て、俺達はようやく義務教育を修了する!!」

>「ちょっと待ってくれ!頭がついていけない。
それに、私の小学校の入学はこれからだ!」

「安心しろ、オレなんて義務教育行き損ねちまった!」

>「さあお前ら、最初の作戦だ。――『ガンガンいこうぜ』!!」

>「私にコロコロやボンボンを読ませる暇さえ与えないと言うのかっ!」

「いいじゃないか、コロコロやボンボンばかり読んでいると……バカになるぞっ!」

世界の命運をかけた戦いの場とは到底思えない、それこそ馬鹿みたいな会話。
この戦いが終わっても、ずっとこいつらとこんな会話ができたらいいなって――オレは何を考えている?

558 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/13 00:33:09 ID:???
>「さあ来るが良い卒業生達!お礼参りは結構だが、恩師の背中は偉大にして強大―― 一回刺されただけじゃ死なないぞ?」

>「――『楔精霊』。ひとつ彼らの未来を憂い、先生から"進路調査"を伺おう」

胸に楔が突き刺さる。
変わらない事、を対価にする精霊魔術で進路調査とは皮肉なものだ。

>「先生を殺すという咎を受けてまで、この世界に求めるものとはなんだ?
 ――政治家として聞きたい。そもさん!君たちはこの世界をどう変える!」

>「私の知るローゼンが帰ってきたのならば、ロスチャイルド先生の生死などどうでも良い。
友人達と共にいる世界ならば、どんな地獄でも私にとっては楽園だ。
私は世界に何も求めない。
世界を変えたいという思いから、私は友を失った。
いや、多くの者達が親しき友を失う運命に変えてしまったのだ。
もう、私には世界を変える資格など無い」

メタルクウラが真っ先に答える。
メタルクウラは、彼の知るローゼンが帰ってきたのだと信じ切っているのだった。
でもオレは神官故に、見た瞬間に分かってしまった。あれは死者の魂が結集した存在、ゴーストだと。
あのローゼンは魔王でしかなくて、亡霊で、この戦いが終わった時、きっとここにはいない――。
口を開きかけて、つぐむ。そんな事を今のメタルクウラに、言えるはずがない。

「どうにかならないのかよ……おいっ、四天王の大悪魔なら何かないか? 黙ってないで答えやがれ!」

虹色のペンダントに問いかける。正体現したからにはとことん利用してやる!

『……方法は無い……事も無い』

ハウスドルフの成れの果てが、煮え切らない返答を返してくる。
事も無い、の部分を、聞こえるか聞こえないかぐらいの微弱な思念で。

『君は、ローゼンの同一存在なんだよ。これが答えさ』

「まさか……」

直感的に分かってしまった。魔王をオレの中に取り込めば、魔王は生きながらえる事が出来る。

559 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/13 00:33:54 ID:???
『でもお勧めはしないな。
魔王の中に人間としてのローゼンはいなくて、君すらも魔王に乗っ取られる可能性が大だ。
魔王にそこまでしてやる義理なんてないだろ?』

>「私は……魔王だ。あらゆる魔の頂であり、長だ。その私が世界に求める事など一つしかあるまい。
 全ての魔物が幸せに過ごせる政治、社会。それが魔王の責務であり……私自身の望みだ」

>「私にはもう、その望みを叶える事は出来ん。
 ……だから、お前が叶えろ!ジェンタイル=フリントロック!
 私の夢をお前が未来に持っていけ!明日も滅びぬこの世界に苗を植えろ!
 魔王たるこの私が命を懸けて助けてやろうと言うのだ!嫌とは言わせんぞ!」

>「魔王の裁きを受けるがよいわ!――合わせろ!ジェンタイル!メタルクウラ!」

ジェンタイルとメタルクウラに声をかける魔王の姿を見て、決心がついた。
魔王の中に”ローゼン”はきっといる。
どんなに僅かだって、記憶の欠片が残っていれば、同じ形の魂を持つオレなら――きっと連れ戻せる!
答えは――出た。

「魔王と人間の王による一触即発の共同統治、なんてどうよ――!
お互いがお互いに人質とってんだもんなあ、きっと平和になるぜ!」

もしも駄目でも、魔王に乗っ取られる結果になったとしても、悔いはない。
ここで勝負しなければいつ勝負する。全てはこの時のためにあった。オレは十全を生きた――
着地する魔王の元へ、弾かれたように駆ける。

「魔王! 他力本願してんじゃねえ! 自分の望みは自分で叶えろ!
本当はまだ生きたいんだろ? 変わっていく世界を見たいんだろ?」

両手を広げて、叫ぶ。

「だったら来い! 乗っ取れ! この体、この魂、くれてやる―――――ッ!!」

560 :レゾン ◆frFN6VoA6U :12/01/13 00:37:28 ID:???
お久しぶりです。このトリップ覚えてますか?
ごめんなさい! 本当にごめんなさい! どうしても完走の時にいたくて潜入してました。
ジェンタイルさん、申し訳ありませんでした。言い訳はしません。
モンスター娘さん、訳わかんない方向に迷走しかけた時に止めて下さった事を感謝してます。
メタルクウラさん、正体不明のポッと出と組んでくれてありがとう。また連携バトルが出来て楽しかったよ。
今度こそはちゃんとやろうと思ってたのにまた迷惑かけ通しでしたね、ごめんなさい。

もしもう一度受け入れて下さるならローゼンを返して下さいますか?
駄目なら潔く去りますので乗っ取ってしまってください。
この展開を見た時に自分はこのキャラをこのために送り込んだんだな、と思いました。
だから駄目でも悔いはありません。
でももしも叶うならばもう足は引っ張りません。今この時は必ずお役にたちます。
だからどうかお願いします。

561 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/13 00:50:16 ID:???
>>555
モンスター娘さん、ごめんなさい
僕が間違っていました。全面的に前言を撤回します
確かに呪われていたのは僕のほうだったみたいです

至らぬところの多いスレ主ですが、これからも力を合わせて面白い物語を作っていけたら嬉しいです
改めてよろしくお願いします!

562 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/13 00:51:59 ID:???
>>560
私としては、最初にごめんなさいと言ってから堂々とローゼンやレゾンとして、あなたに帰ってきてもらいたかったです
私個人の判断では歓迎しますが、他の方々の判断次第ですね

後、こちらこそもっと上手く絡めずにごめんなさい

563 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/13 01:02:24 ID:???
>>556
あぁ、仰る通りです。僕はとても愚かな事を言っていました
訂正しなければいけません。すみませんでした


>>561
そしてジェンタイルさんにも謝らせて下さい
もしも貴方が呪われていたのだとしたら、それは僕こそが呪いの発信源だったからです
今までの僕は、胸の内側に薄汚い感情が立ち込めていました
あまつさえその事に気付いていながら、その感情に隷従してさえいました
きっとその悪意が呪いを生んでしまったのでしょう

けれども今、目が覚めました
僕の心を支配していた毒が綺麗に禊がれた気がします
どうか僕を許して下さい。そして後少しの間、僕を貴方の同僚でいさせて下さい!


>>560
すみませんがお断りします

564 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/13 01:10:36 ID:???
>>561>>563
失礼なことを言わせてもらいますが、レゾンさんが元ローゼンさんだと分かったとしても、ロール内でレゾンさんにあからさまなことはしないで下さいね

後、レゾンさんはもうFOしないで下さいね
せっかく勇気を出してローゼンだったことを言ったのですから、最後までやりましょうよ
私だって汚名を背負って楽しんでるのですから

565 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/13 01:26:36 ID:???
>>564
この期に及んで、そんな話が面白くなくなるような事はしません
僕はいつだって面白い話が書きたいと思っています
僕の心技の未熟故に、なかなか上手くいかない事ばかりですけど

「ローゼン」というキャラクターを確保して、それを頑なに守り続けたのも、
「ローゼンさん」の人格を否定する為ではなく、面白い事に使えると思ったからです



あと、こんな事、今しか言えないと思うので一言
僕は今のメタルクウラさんの事が嫌いじゃありません。だからそんな自分を卑下するような事を言わないで下さい。少し悲しいです

566 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/13 01:29:56 ID:???
>>564
もちろんです。レゾンさんは大切な同僚ですよ
その折では色々とありましたし、言いましたが、ローゼンさんに対しても個人的な悪感情を抱いているわけではありません。
これまで通り、楽しくやるつもりです


>>560
まずはお帰りなさい。
あなたのこの凱旋方法について肯定的に受け取るつもりはありません。
正当な理由があるわけでもなくFOした者がこんな神経を逆撫でするような身元の明かし方をすれば、
快く思う人はいないと分かっていただけると思います。
ですが過ぎたことです。ローゼンとして受け入れることはできませんが、一緒に最後まで楽しみましょう

567 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/13 01:39:32 ID:???
もしかしたら誤解されてるかもしれないので一つだけ言わせて下さいね。
この展開、は純粋に本編の事を指してるんです。
先に行かせてくださいと言った時からこうするつもりでした。

ありがとう、居させてもらっていいならそれだけで嬉しいです。

568 :名無しさん :12/01/13 18:18:46 ID:???
>>567
おかえりなさいー
外野からで申し訳ないんだけど、ローゼンさんがFOしてしまった理由ってなんだったの?
別スレで同僚だった者として、今後こういうことを防ぐ意味でも理由を明らかにして欲しいな

569 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/14 13:59:05 ID:???
>>568 ありがと、言い訳にしかならない理由ですし言うまいかなと思ったんですがそういう声もあるなら……
人目に付く場所に書いたら見苦しい事になりそうなので最悪板の総合非難所で答えさせていただきますね】

570 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/17 22:56:50 ID:???
>「私は世界に何も求めない。世界を変えたいという思いから、私は友を失った。
 いや、多くの者達が親しき友を失う運命に変えてしまったのだ。もう、私には世界を変える資格など無い」

メタルクウラの楔が弾け飛ぶ。
『世界を変えない』という答え――それを導き出した、これまでの旅の全て。
変えうる力を持ちながら、なおそれを放棄し世界を継続させる選択は、世界を愛する者ゆえだ。

>「私達はただ……明日も、明後日も、その先もずっと、この世界にジェンタイルが生きていて欲しい。
 そこに私達はいなくていい。ジェンタイルが幸せに生きてくれている世界、それだけが私達の望みです」

モンスター娘たちの楔が砕け散る。
ただ闇雲に誰かの進路に付き従うのではなく、『誰かのために』という目的を自分の足で追うということ。
その信念は、精神性は、多くの人々のために剣をとる勇者のそれと遜色なかった。

>「私にはもう、その望みを叶える事は出来ん。……だから、お前が叶えろ!ジェンタイル=フリントロック!
 私の夢をお前が未来に持っていけ!明日も滅びぬこの世界に苗を植えろ!
 魔王たるこの私が命を懸けて助けてやろうと言うのだ!嫌とは言わせんぞ!」

ローゼンの楔が爆ぜ割れる。
きっともう何者にもなれない、終わってしまった者が何かを為そうとするならば。
――生きてる誰かに託すしかないのだと。体現するのは求める救いではなく、生者への要請。

>「魔王と人間の王による一触即発の共同統治、なんてどうよ――!
 お互いがお互いに人質とってんだもんなあ、きっと平和になるぜ!」

レゾンの楔が掻き消える。
政治の初歩だ。お互いの喉先に剣を突き付け、その切っ先にて外交する、低体温の戦い。
生み出した偽りの平和を、いつか真実へと変えていけるように踏み出す、文字通り最初の一歩。

「よろしい――ならば戦争だ。先生は主権代表者として、君たちのクーデターを受け入れよう。
 武力によって己が主張を押し通せ。それが正しいと信じるなら、ここが君たちの戦場だ!」

ロスチャイルドは一部始終を見届けて、鷹揚に頷いた。
前方、スライムと堕天使の流星雨の如き攻撃の波濤と、それを貫くようにローゼンの光剣が奔る。

「さて、最初の挑戦者は堕天使君とスライム君、それにローゼン君か。先生あまり熱血バトルは得意でないのだがね。
 老婆心ながら初めに忠告しておこう。――あまり弾をばら撒くなよ、一発の価値が下がるぞ?」

対するロスチャイルドは無手。白衣を翻し、左腰に両手を添えて架空の鞘の鯉口を切る。
空気を握るようにして鞘走り、抜き放つと同時に実体化したのは、漆黒の両刃剣。
長大な刀身にしかし刃は付いておらず、長く引き伸ばした三角錐の剣身は、まるで楔に柄と鍔が生えたようだ。

「楔剣・<ゲゼルシャフト>」

571 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/17 22:59:23 ID:???
ロスチャイルドが精霊魔術によって鍛え上げた霊剣であり、刃に触れた物を停滞させる致死の兵器だ。
剣の形をとることで、魔法発動までのタイムラグを極限にまで削減する、武装級霊装と同じ運用理念の武器である。
その刃で、目の前の空間を『斬った』。攻撃が停滞する。
しかし数は無数、幾条もの拳が、幾発もの羽弾が、光の剣が、停滞した攻撃を押しのけて殺到する。
ロスチャイルドはそれも斬った。一切の間隙もなく、一瞬一瞬を漆黒の剣で切り刻む。

「どんなに無数の攻撃とて、波状攻撃ならば全てが一度に先生へ到達するわけではない。ほんの一瞬、『順番待ち』が発生する。
 一瞬あれば、一回剣を降る程度のことは造作も無い。――さあ、先生は無限の攻撃を無限に斬って君たちに勝とう!!」

そしてロスチャイルドは『停滞』しない。
剣を振りながら、無数の波状攻撃を剣一本で捌きながら、前進を始めた。
初めは歩くような速さで――しかし確実に前を踏む。

「専守防衛の理念を知っているかね。挑戦を受ける側の戦いとは常に迎撃・迎撃・迎撃だ!攻めずとも勝つことはできる。
 相手の攻撃から自分の財産と身体を守りきれば、たとえ相手を害せなくともそれは間違いなく勝利だ――」

調子が上がってきた。最早攻撃を切り止めるのに手首から先を動かすだけで可能となり、
自由になったもう片腕が白衣を探る余裕ができる。

「攻撃は最大の防御というがね、逆もまた然りなのだよ。
 極まった防御は相手を疲れさせ、そして致命的な隙を誘う――そこへ渾身のカウンターパンチ!」

空いた左指が、フィンガースナップの快音を奏でた。
バキン!と空気の凍る音がして、彼らの戦う戦場の全てが一瞬で白く凍てついた。
楔精霊の魔法によって空間の全ての物体の『分子の動き』を停滞させたのだ。
物体の温度とは分子の運動量である。分子がまったく動いていない状態を、熱力学ではこう呼ぶ。

――『絶対零度』。

「先生はそうやっていつも勝ってきた」

摂氏にしてマイナス273度を記録する、あらゆる物体が凍結する死の世界。
如何に精霊魔法を極めたロスチャイルドと言えど、この規模の空間を全て凍結させるには骨が折れた。
しかし今のロスチャイルドは端的に言ってアゲアゲであり、この上なく調子が良かった。

「炎精霊の加護を受けているジェンタイル君はともかく、他の教え子たちはこの極低温にどう対応するかな――?」


【弾幕攻撃と魔王の裁きをそれらより速い剣捌きのみで撃墜。稼いだ時間で大規模な絶対零度空間を生成】

572 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/17 23:19:46 ID:???
続きます

573 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/17 23:55:28 ID:???
「停ま……っ!? なんつう出鱈目な力だ……!」

一瞬で真っ白になった景色に戸惑っているうち、ようやく俺にも事態が理解できてきた。
凍っているんだ。何もかも、瓦礫から死体からそのへんに飛び散ってるよくわからん肉の塊まで、全部。

<<加護は間に合ったはずだが、汝、四肢に痛むところや動かないところはないか?>>

いや、正味問題ねえ。ズタボロはズタボロだし、左腕なんかとっくにイカれているけれど、指先まできちんと感覚ある。
一体何が起こったんだ、ロスチャイルドがなにかお喋りしながら堕天使たちの攻撃捌いて、そんで――
指パッチンして。その瞬間に世界が真っ白になった。

<<周囲一帯が極低温に晒されている。汝の周囲には加護による温度維持結界を張っているから気にならんかも知れんが、
  外は既に吐く息が凍るどころの騒ぎではない極寒だ>>

……確かロスチャイルドの契約精霊って『停滞』を司る楔精霊だったよな。
おおかた物体の分子運動を抑制して温度を下げたってところか……ってことは!

「メタルクウラ!ローゼン!レゾン!無事か!?」

魂になってるモンスター娘たちはともかく、ローゼンや生身のレゾンがこの極温に耐えられるだろうか。
メタルクウラだって、極端に冷えればどんな影響があるかもわからない機械生命体だ。
それ以前に分子の動きが抑制されてるってことは空気も凍ってるってことだから、結界解いたら満足に動けるかどうかもわからねえ。

「――まあ、彼らの安否は置いておいてだ。もう一つ気にせねばならぬことがあるのではないかね、ジェンタイル君」

ざく、ざくと霜を踏む音と共に、白い霧の向こうから、人型の影がぼんやりと現れる。
真っ白な背景に白衣を溶けこませたロスチャイルドが、真っ黒な剣を提げて歩いてくる。

「ッ!!」

俺は即座に飛び退こうとして、靴が瓦礫に張り付いていることに気付いた。
加護結界による温度維持で靴は温かいままだけど、瓦礫は低音だから温度差で結露して凍りついてしまったのだ。

「先生は思うのだよ。ユグドラシル革命戦線は、ジェンタイル=フリントロックを旗持ちに掲げて活動している。
 彼らの結束は固く、目的意識も強い。個々の能力も戦闘に特化していて、先生の二人の部下もやられてしまったよ。
 ――全てはきみのためだ、ジェンタイル君。きみが彼女たちに戦いを強いて、我々に敗北を強いている」

「だったら何だってんだ、ロスチャイルド。お前だってエストリスのリーダーとして、お前の目的のために戦わせてきたろ。
 それが正しくないだなんて思っちゃいねえよな?俺だってそうだよ。俺はあいつらに戦いを強いてる。
 『力を借りてる』なんて偽善的な言い方はしねえよ。俺のやりたいことのために、あいつらの善意を使ってる」

ロスチャイルドは相変わらず、つかみ所のない笑みで肩を竦めた。

「そうとも。君と先生は同じだ、組織の頂点として、下の者を使用する権利があり――下の者を使用した責任を問われる。
 実際、君たちは世界を変えるために、このディストピアを終わらせるために、政権のトップである先生を殺しにきたのだろう。
 ――君は前線に出てくるべきではなかったよ、ジェンタイル君。トップを殺せば戦争が終わるのは、なにも悪役に限るまい」

さく……と、まるで羊羹に爪楊枝でも刺すみたいに、ロスチャイルドの手から剣が放たれた。
細く、薄い楔形の剣が、俺の胸の中心を貫き、柄まで埋まって背中を突き破った。

「過激派武装組織の頭目なんて、殺されて当然だと思わないかね?」

俺だって元の世界じゃチンピラをやってたから、殺しただの殺されただのはたくさん経験した。
銃で頭を撃たれたこともあるし、ナイフで刺殺されたこともある。……後で生き返ったけれども。
身体の重要な器官を刺されたときに、まず感じるのは痛みや灼熱感じゃない。
取り返しの付かない怪我をしたという"喪失感"だ――

「あ……!」

気道を貫かれて言葉も満足に発せないまま、俺は血の泡を吐いて伏した。

574 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/18 19:52:06 ID:???
>「私は……魔王だ。あらゆる魔の頂であり、長だ。その私が世界に求める事など一つしかあるまい。
> 全ての魔物が幸せに過ごせる政治、社会。それが魔王の責務であり……私自身の望みだ」
ロスチャイルドの束縛から解放された私は、ローゼンが出した答えに対して、もう私の知るローゼンが存在しないことを悟った。
私がいなかった間に何がローゼンを変えてしまったのか、私には分からない。
ただ、ロスチャイルド達がローゼンを殺した理由は理解したつもりだ。

>「魔王の裁きを受けるがよいわ!――合わせろ!ジェンタイル!メタルクウラ!」
本格的に戦闘が始まっても、私の体は動けないでいる。
ロスチャイルドと戦うことはただの八つ当たりなのではないのか?
私が本当に戦うべきなのは、ローゼンを私の友人から魔王へと変えた者達ではないのか?
それらの考えが、やがてはこの魔王と化したローゼンを本当に信じて良いのか、と言う疑問に移っていく。

>「攻撃は最大の防御というがね、逆もまた然りなのだよ。
> 極まった防御は相手を疲れさせ、そして致命的な隙を誘う――そこへ渾身のカウンターパンチ!」
ロスチャイルドによって戦場が凍結された。
絶対零度の宇宙空間でも私は自由に行動ができるのだが、この場所は真空である宇宙空間ではない。
私の体の隙間などに入り込んでいた空気さえも凍結し、私は再度身動きが取れなくなった。

>「メタルクウラ!ローゼン!レゾン!無事か!?」
もう駄目だ。
心も体も戦える状態ではない。
ジェンタイルよ、一緒に帰ろう。
私はこの情けない思いを視線に込めてジェンタイルに返す。
口の中の空気まで凍結されているのは幸いだった。
喋ることができたなら、この情けない思いを吐き出してしまっていただろう。

>「過激派武装組織の頭目なんて、殺されて当然だと思わないかね?」
>「あ……!」

「………………ッ!!!!!」
私がジェンタイルとローゼンから離れなければ、こんなことにはならなかった。
私が憎しみに囚われず、最初にジェンタイルを止められていれば、こんなことにはならなかった!
私が腑抜けずにいたら、こんなことにはならなかった!!
私が魔王になってもローゼンはローゼンだと信じていれば、こんなことにはならなかったっ!!!
私は……またしても友を失ってしまうのか?

575 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/18 19:52:50 ID:???
「嫌だ……そんなのは嫌だぁーーー!!!!」
私の人工知能やエネルギー炉が猛り狂い、凍結された空間を溶かすほどの膨大な熱を発生させ、私の体は再び動き出す。
音をも後方に置き去りにせんとする速度で、ロスチャイルドに貫かれて倒れたジェンタイルの下に行き、ジェンタイルの体を抱え上げると、瞬間移動を実行した。
私とジェンタイルの体はロスチャイルドの前から消え、レゾンの前に現れた。

「レゾン!!私を直したようにジェンタイルも治してくれ!!
私の大切な親友を失わせないでくれ……頼む!!」

576 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/22 20:57:52 ID:???
皆の楔が消滅した。
それでもジェンタイルは、メタルクウラは、ローゼンの攻撃に合わせようとはしなかった。
ロスチャイルドによる絶対零度の展開もその一因ではあったかもしれない。だとしても事実は事実だ。変わらない。
だがよく考えてみれば、二人の行動は当たり前の事なのだ。
彼女は魔王ローゼンであって、二人の親友のローゼン・メイデンではないのだから。

そんな事は分かっている。
なのにどうしてか、ローゼンは困惑していた。胸が締め付けられるような苦しさを感じていた。

>「だったら来い! 乗っ取れ! この体、この魂、くれてやる―――――ッ!!」

そんな中、不意に聞こえた声――レゾン・デートル、この世界のローゼンに相当する存在。
両手を広げて、体を明け渡してやると叫んでいた。
魅力的な誘いだった。生き長らえられるから、だけではない。
彼女の肉体を得れば、自分がローゼンと同一の存在であると示せば、二人は自分を信じてくれるかもしれない。
胸の奥で蠢くこの感情から逃れられるかもしれない。

レゾンの傍へと着地を果たしたローゼンは一瞬躊躇った素振りを見せた。
それから意を決したように双眸を細め、レゾンへと手を伸ばして、

「……やめておけ。私はあくまで魔王だ。お前の思っているような事は起きん。
 そもそも……それは四天王の残滓だぞ。そいつの言う事を鵜呑みにして、どうすると言うのだ。
 お前みたいなお人好しと、この私の魂が、相容れる訳がなかろう」

彼女の手の中にある虹色の欠片を指差して、そう言った。
これでいい、と自分に言い聞かせる。

胸中を這い回る苦しさ、それをローゼンは弱さだと断じた。
かつて人間だったローゼンの残滓か。
あるいは単純に、光の勇者に抑圧され続けた無能な魔王の弱さなのか。
どちらにしてもこの戦いには不要なものだ。
信じてもらえない。だからどうした。元々、連携を図った事自体が気の迷いだったのだ。
信頼、そんなものがなくたってロスチャイルドに勝つ事は出来る。
奥歯を食い縛る。苦い苦い弱さを噛み潰して、噛み殺して、ロスチャイルドを睨んだ。

『駄目だよ、ロスチャイルド先生は強い。誰が欠けても、きっと勝つ事は出来ないよ』

「――っ!黙れ!神くらい殺せなくて何が魔王だ!信頼なぞ無くとも……あ奴一人くらい!」

頭の中に響く幻聴を、声を荒らげて掻き消す。
そしてローゼンは再び光の剣を作り出し、

>「先生はそうやっていつも勝ってきた」

――直後に周囲一帯が極寒に支配された。
ロスチャイルドが精霊魔法によって、世界を絶対零度の空間へと塗り替えたのだ。
森羅万象が凍る世界の中で、しかし霊魂であるローゼンは物理的な束縛を受けはしない。
だが凍り付いた空気は音を伝達せず、また彼女の視界を最悪の状態に貶めていた。

視覚も聴覚も意味を成さない世界で辛うじて、たった一つだけ見えるもの。
それはジェンタイルの姿だった。
炎精霊の加護によって絶対零度の侵食を免れた彼の居場所だけがよく見えた。

ローゼンはそちらへと一歩踏み出した。
侵食を防ぐ事が出来たのなら、今度は逆に再侵食する事だって出来る筈だ。
温度には下限はあっても上限はない。絶対零度を作るよりも容易にこの世界を破壊出来るだろうと。
そう告げる為に歩み寄っていく。あと一歩といったところで肩を叩こうと手を伸ばした。


577 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/22 20:58:38 ID:???
>「過激派武装組織の頭目なんて、殺されて当然だと思わないかね?」
>「あ……!」

一瞬だった。純白に潜んで飛来した漆黒の剣が、ジェンタイルの胸を貫いていた。

「……え?」

何が起こったのか、すぐには理解出来なかった。
ジェンタイルが血の泡を吐いて倒れてから、ようやく事態が頭に流れ込む。

咄嗟にジェンタイルを抱きかかえた。
視界が滲む。ジェンタイルが死んで、炎精霊の加護が失われたのか。
違う。ローゼンの視界を滲ませているのは涙だ。彼女は泣いていた。
質量もぬくもりもない涙が零れ落ちて、ジェンタイルの頬を濡らす。

「嘘……嘘だ……こんな……」

自分でも何に対して嘘だと言っているのか分からなかった。
ジェンタイルが死の淵に瀕している事になのか。
それともそんな事で自分が泣く筈がないと思っているのか。

>「嫌だ……そんなのは嫌だぁーーー!!!!」

叫び声と共に、凍り付いた世界が瞬きの間に溶け落ちた。
同時にメタルクウラが駆け寄ってきて、ジェンタイルに触れる。
滲んでいた視界が更に揺れた。瞬間移動だ。

>「レゾン!!私を直したようにジェンタイルも治してくれ!!
 私の大切な親友を失わせないでくれ……頼む!!」

メタルクウラが声を張り上げる。
緊迫した、予断を許さない状況だ。

だと言うのに、ローゼンは何も出来ない。
言葉を失ってただ涙を零す事しか出来ない彼女は『魔王』からは程遠い、何処にでもいる『乙女』のようだった。
それはローゼンにとって、いっそ消えてしまいたいほどに悔しい事実だ。

――私は何も出来ない、消えてしまった方がいい。惨めだ。消えてしまいたい。
無力感が魂を満たしていく。今のローゼンはゴースト、魂そのものだ。
肉体のある生物よりも更に、精神状態がその存在を大きく左右する。
頭の中でリフレインする望みの通りに、彼女の体は徐々に、しかし確実に薄らいでいく。

『出来る事は、あるよ』

反響し続ける自己嫌悪を塗り潰すように、再び幻聴が聞こえた。
同時に体の消滅が止まった。

『僕の代わりに、叱ってあげてよ。向こう見ずで、お馬鹿で、
 だけど誰よりも真面目に皆の事を……世界の事を考えてくれる、僕の自慢の親友を』

薄れて透けた魔王ローゼンの中に、微かな残影が見える。
魔王にそっくりで、けれども陽光のように柔らかな金髪を揺らして、穏やかに微笑む『ローゼン・メイデン』が。

578 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/22 21:02:37 ID:???
『ほら、言ってやってよ。……いつまで寝ているつもりなんだい?』

「……いつまで、寝ているつもりなんだい?」

『君は前にも、こうやって僕を泣かせてくれたよね』

「……君は前にも、こうやって僕を泣かせてくれたよね」

記憶が、蘇る。
ゾンビ娘が脳を失っても友達を、最愛の人を覚えていたように。
魂に刻み込まれた記憶が、目覚めていく。

『あの時言った筈だよ。僕は君を追いかけてここまで来た。
 今だってそうだ。皆が君を追いかけて、ここまで来てくれたんだ。
 なのに肝心の君が寝ていてどうするのさ』

「あの時……いや、そろそろまどろっこしいな。つまりはこういう事だろう?」

『ん……そうだね。今の君ならきっと、僕が何を言わなくても、僕の言いたい事を言ってくれる』

魔王ローゼンが小さく笑った。
魔王の不敵な笑みと、乙女の穏やかな微笑み――その二つが、重なり合う。
二人の笑みが融け合って、一つになった。

ローゼンは一度目を閉じる。
笑みを消し去って、真剣味を秘めた双眸を開いてジェンタイルを見つめた。

「『さあ、起きろアホジェン!ここで死んじゃったら、君の頑張りはなんだったんだ!
  君の夢は!君を愛した皆はなんだったんだ!
  世界を変えて、世界を救う!君がかつて目指した夢が二つとも、目の前に転がってるんだぞ!
  ここで叶えなきゃいつ叶えるんだ!立てよ!君の最高にカッコいいところを見せてみろ!
  それとも僕を心配のあまり成仏も出来ない地縛霊にでもするつもりかい!そりゃ余計なお世話ってもんだよ!』」


579 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/22 21:03:27 ID:???
 


――ジェンタイルは『モン☆むす』達の状態を魂と称したが、それは正確ではなかった。
ここにいる彼女達は肉体が死んだ後に解き放たれる人格の残滓ではなく、生命そのものだ。
肉体の中で緩やかに死んでいく筈だった命を、そのまま呼び出したものだ。
一瞬の、しかし激しく輝く閃光のように力を発揮出来るように。

故に彼女達は無力な魂とは違い、体があった頃の力や性質を保っている。
例えばスライムならば『水分との同化』『液状』と言った、種族の性質を。
つまり――

「あれは……なんだか分からないけどヤバい!」

妖狐が叫ぶ。
『野生的直感』によって、ロスチャイルドの絶対零度を事前に察知したのだ。
『動物』である彼女は極寒の世界に耐えられない。
瞬時に生命力の全てを削られて、消滅してしまうだろう。

「スライムちゃん!皆の防護を!」

「わ、わ……ま、任せといて〜!」

ゴーレムの指示――間断なくスライムが液状化した体を飛ばす。
全員をドーム状の液体の膜で包み込んだ。

「頼りないなぁオイ!手を貸してやるよ!」

その膜の時間を堕天使が止めて、擬似的な隔離空間を作り出す。
僅かに遅れて世界が凍結した。

「うっわ……助かったよスライムちゃん、堕天使ちゃん。けどこれ、どうする?」

「ジェンタイルは炎精霊の契約者です。じきにこの冷気を焼き払ってくれる事でしょう」

彼女達は待機を選んだ。ジェンタイルへの信頼故の選択だった。
やがて予想した通りに極寒の世界は崩れ去っていく。

「おいおい、随分と手間取ったじゃないか。そんな調子で大丈夫……」

堕天使が憎まれ口を叩こうとして――胸を貫かれたジェンタイルを目の当たりにした。
絶句、それは一瞬だった。驚いている場合じゃない、動けと自分に言い聞かせる。

「スライム、ぼさっとすんな!行くぞ!皆……足止め頼む!」

スライムの手を掴み、指を弾く。時間が止まった。
ロスチャイルドを振り返り、しかし攻撃を加える事は思い留まった。
時間は止まっている。今この瞬間、世界の支配者は堕天使だ。彼女の筈だった。
だと言うのに何故か、今仕掛けてもロスチャイルドを殺せる気がしなかった。

「……言っとくけどな、別に私は怖気付いた訳じゃないぜ。
 ただ、お前をぶっ殺すのはジェンタイルの役目ってだけだ」

人差し指を突きつけて強がりを飛ばす。
それだけ済ますと、堕天使はスライムを連れてジェンタイルの傍へ飛んだ。

580 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/01/22 21:04:02 ID:???
時間停止を解除した。

「何やってんだよジェンタイル……!こんなしょっぱい終わり方、認めないからな!」

再度右手で快音を奏でる。ジェンタイルの傷口の時間のみを止めた。
楔剣を引き抜いて放り捨てた。血は溢れない。

「……死んじゃ駄目だよぉ、ジェンタイル。大丈夫、私が貴方の後ろにいるから。
 貴方が倒れそうな時は、代わりに私が倒れてあげるから」

スライムが液状化した体を傷口から注ぎ込み、血管と臓器を修復する。
今、彼女は生命力そのものだ。つまりこの行為はまさしく、命を分け与える行為だった。

――残った三匹の魔物達は、ロスチャイルドの前に立ちはだかる。

「……ここは、とおさない」

ゾンビが淡々と、だからこそ揺るぎない口調で宣言した。

「ジェンタイルの治療が終わるまで、お相手しましょう」

そこにゴーレムが静かに、しかしさながら城壁といった気迫を帯びて並び立つ。
妖狐は二匹の後ろ、後衛として援護に回った。三日月のように鋭い眼光がロスチャイルドを刺す。

「弾幕が駄目なら……発想の逆転をしようじゃないか。目に見えない攻撃を、君はどうやって凌ぐのかな?」

妖狐の幻術――三匹の姿が幻に包まれて消えた。周囲一帯に『ただの風景』の幻影を張ったのだ。
だが妖狐が騙せるのは視覚のみ、注意して聞いてみれば幾つもの姿なき足音が聞こえる。
しかしそれすらも、妖狐のフェイクだ。後衛だった筈の彼女が前に出て、その俊敏性を活かして駆け回っているのだ。

ゾンビはその場から一歩も動かず、変異させた右腕を伸ばして刺突を。
ゴーレムは大きく跳んで距離を詰め、硬質化した右の手刀を振り下ろした。



【フルシンクロ、応急処置、足止め】


581 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/24 00:14:44 ID:???
魔王が一瞬躊躇うような素振りを見せた後、手を差し伸べてくる。
自分が自分で無くなるとは、どのような感覚なのだろう。自分から誘っておきながら、恐怖に目を固く閉じる。
その感覚は――いくら待っても来なかった。

>「……やめておけ。私はあくまで魔王だ。お前の思っているような事は起きん。
 そもそも……それは四天王の残滓だぞ。そいつの言う事を鵜呑みにして、どうすると言うのだ。
 お前みたいなお人好しと、この私の魂が、相容れる訳がなかろう」

魔王が静かに窘める声が聞こえる。目を開けると、魔王はオレの持つ虹色の宝石を指さしていた。

「オレは……お人好しなんかじゃない……」

それだけ言うのがやっとだった。魔王の言う通りなのだ。
置かれた境遇に流されるままに罪を重ねてきたオレが、光に愛された穢れ無き少女を呼び戻せるはずがない。
でも、だとしたら、オレは、どこに向かえばいい?

【ぷくく、振られてやんのかっこ悪っ! お人好し? いいえ、ヘタレです。とりあえず笑えばいいと思うよ!】

「うるさいよ!?」

珍しく、生命精霊が茶々を入れてきた。
イグニスが、いつも詰まらない事で悩んでいるオレを笑い飛ばしてくれたみたいに。
精霊なりに気をつかったのだろう。この戦いを戦い抜けばきっと――進むべき道が見える、そんな気がした。

582 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/24 00:17:56 ID:???
【レゾ、来る!】

不意に、生命精霊が警鐘を鳴らす。死の危険が迫った時の、百発百中の危険感知。
分かったからといって、それでどうにかなるかは別問題だ。
忘れもしない、レーゼニアが死んだあの日。死ぬと分かっていながら成す術がない恐怖と言ったら――ない。
でも、今のオレなら、生命精霊が教えてくれさえすれば百発百中で生かし切れる。
オレにはあの二人と駆け抜けた日々と、ロスチャイルド――先生から学んだ、仲間を生き残らせるための神聖魔法の数々があるのだから。

「碧き星の息吹よ、永久に枯れぬ光よ、汝が子を氷炎の暴虐より護れ―― 生存加護《サヴァイヴ》!」

上位防御魔法を紡ぎあげる。生物が生存不可能な過酷な環境から身を守る魔法だ。対象は、自分とメタルクウラ。
モンスターにかけて即死でもされたらシャレにならない。ジェンタイルは《炎の賢者》だ、よもや必要無いだろう。

>「メタルクウラ!ローゼン!レゾン!無事か!?」

答えようとして、空気が凍りついていて声が出ない事に気付く。

>「過激派武装組織の頭目なんて、殺されて当然だと思わないかね?」
>「あ……!」

漆黒の剣がジェンタイルの剣を貫き――ゆっくりと倒れ伏す。

「――ッ!!」

死にさえしなければ、生命精霊の回復魔法で何とでもなる。だから一秒でも早く――。
駆け寄ろうとするが――足が地面に凍りついて動けない。

>「嫌だ……そんなのは嫌だぁーーー!!!!」

もがいていると突然氷が解けて、勢い余って前のめりに転んだ。

>「レゾン!!私を直したようにジェンタイルも治してくれ!!
 私の大切な親友を失わせないでくれ……頼む!!」

顔を上げた時、目に飛び込んできたのは、ジェンタイルを抱き懇願するメタルクウラ。

>「何やってんだよジェンタイル……!こんなしょっぱい終わり方、認めないからな!」

>「……死んじゃ駄目だよぉ、ジェンタイル。大丈夫、私が貴方の後ろにいるから。
 貴方が倒れそうな時は、代わりに私が倒れてあげるから」

堕天使とスライムが応急処置を施し。

>「ジェンタイルの治療が終わるまで、お相手しましょう」

>「弾幕が駄目なら……発想の逆転をしようじゃないか。目に見えない攻撃を、君はどうやって凌ぐのかな?」

ゴーレムとゾンビと妖狐が、ロスチャイルドの前に立ちはだかる。

「ああ……こういう事か……」

前にロスチャイルドから、ミニトマトが食べられなかったトラウマ話を聞いた事があるが、まさしくこんな気持ちだったに違いない。
途方に暮れる、とはまさにこの事を言うのだろう。
全員が、オレが必ずジェンタイルを復活させると信じているのが嫌というほど伝わってくる。
お前達も分かっているはずだろ? 光精霊無きこの世界では、死んだ者は生き返らないって。
一目見た時に分かってしまった。ジェンタイルは死んでいた。おそらく即死――致死の兵器で急所を突かれての当然の結果。
魔王様は、ただ泣いていた。勘弁してくれ――泣いても無理なものは無理だ。ごめん、――そう言おうとした時。
ふと、ジェンタイルに重なるように真紅の髪の少女の姿が見えた。ジェンタイルの契約精霊――炎の精霊。
気のせいか、何かを迷っているように見える。

583 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/01/24 00:21:03 ID:???
「――あっ」

ジェンタイルは、蘇生術が一般的な向こうの世界から来た炎精霊の契約者だ。当然、炎精霊も向こうの世界出身で。
炎精霊の持つ属性を思い起こす。初歩が、全てを焼き尽くす破壊。次の段階が、変化と錬成。
そして真に極めた者だけが到達できる境地が、浄化と――再生。極めていないとは言わせない。彼は《炎の賢者》なのだから!

「見てろよ、ミニトマトぐらい食ってやる――お前達のジェンタイルを絶対生き返らせてやる!! ――霊装だ、生命精霊!」

一瞬の変化――霊装を発動。精霊とのシンクロ率を極限まで上げる事で、炎の精霊とダイレクトに会話するためだ。
片膝をついて炎の精霊に目線を合わせ、語りかける。

「炎の賢者の契約精霊……お前なら契約者を生き返らせる事が出来るはずだ。お前にはその力がある!」

炎精霊は表情を変えない。まるでそんな事は分かっている、とでも言わんばかりに。

「――ッ!」

突如、情報が流れ込んできた。炎精霊の記憶。旅の始まりに、交わした約束――”この旅では蘇生はしない”。
それは世界を変えようと思った、少年の願い――。炎精霊の想いが、分かってしまった。
運命の激流に呑まれ皆が始まりの約束を忘れても、契約精霊である自分だけは、契約者の想いを貫こうとしているのだ。

「分かったよ、君の気持ち」

微笑んで、炎精霊の頭にそっと手を置く。

「だがお前の契約者はなあ、もうそんな我が儘が許される立場じゃないんだよ」

微笑んだまま実も蓋も無く言い放ち。

「ジェンタイルがこのまま死んだらお前野良精霊だな――野良精霊ぐらい簡単に消せるんだぜ?」

ハッタリ効かせた脅しをかけて。

「正直言うとさ、死んだ人が生き返る世界ってどんな物か想像がつかないんだ。多分色んな歪みが生じてるんだと思う。
だけどこっちの世界から見るとやっぱり憧れの的で……。
それはきっと大切な人を失いたくない、という気持ちの行きついた果て、だと思うよ」

次に語るのはやっぱり本心。

「頼むよ、こいつらにオレと同じ思いをさせたくないんだ……ごめんウソだ。
自分と同じ苦しみを味わえばいいと、心のどこかで思ってる……。
だから、このままジェンタイルが死んだら、オレはずっと苦しむ……」

駄目押しの泣き落とし。

「ところでオレって結構エロくね? 好きなだけ触っていいから! お願いします!」

最後に、霊装発動しているのをいい事に、形振り構わぬ切り札。《炎の賢者》の契約精霊がエロいとは世も末だ――。
とにかく、これだけあの手この手で口説き倒せばどれかが引っかかったはずだ。頼んだぞ、炎精霊――!
展開している光の粒を全て両手に集め、ジェンタイルの胸に触れる。

「炎精霊によると……お前相当悪い奴だったらしいなあ。どうせ悪役目指すなら完璧な悪役になれ! 
偉いセンセイぶっ倒して世界を支配しちまうぐらいにな! ―― 起死回生《パーフェクトヒール》!!」

集めた魔力の全てを、注ぎ込む!

584 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/29 15:57:20 ID:???
>「嘘……嘘だ……こんな……」
>「嫌だ……そんなのは嫌だぁーーー!!!!」

ジェンタイルを刺殺した瞬間、メタルクウラとローゼンが目の前に現れた。
予想以上に復帰が早い。もう十秒程度は停めていられると見立てていたが、なるほどそんなにリーダーが大事か。
所詮ユグドラシル解放戦線は、ジェンタイル=フリントロックという無能を祀り立てるだけの烏合の衆に過ぎない。
実力の伴わない頭に、主体性のない手足――互いに互いの足りない部分を求め合う、共依存的な集団だ。

(だからまず、ジェンタイル君を殺して出方を見ようと思っていたのだが……なかなか面白い結果が出たな)

結論。こいつらは頭の保護を最優先に動く。その過程で自分の命を盾にすることすら厭わない。
今だって、ジェンタイルを助けるよりは、攻撃直後のロスチャイルドを狙うべきだった。
もちろんそれを見越した構えがロスチャイルドにはあったわけだが、それでも敵側からすればそれが模範解答だ。

――何故なら、今さらどうあがいたところでジェンタイルは既に死亡しているからだ。

極めた精霊魔法で討ち損じるロスチャイルドではない。楔魔法は確実に対象の命を停滞させる。
視線だけでメタルクウラの瞬間移動を追うと、レゾンの元へと回復処置に回したようである。
無駄なことを、と思った。レゾンの生命魔法ならば命を繋ぎ止めることは容易かもしれないが、それも普通の死の場合だ。
精霊魔法によって齎された死を、同じ精霊魔法によって覆すというのは、相当な習熟と奇蹟のようなタイミングを要求する。
レゾンが如何に生命精霊と分かり合っていようとも――都合よく誰にも邪魔されないような状況でもない限り、蘇生は不可能だ。
そしてロスチャイルドは、都合よくそれを傍観してやるつもりなど欠片もなかった。

>「……ここは、とおさない」
>「ジェンタイルの治療が終わるまで、お相手しましょう」
>「弾幕が駄目なら……発想の逆転をしようじゃないか。目に見えない攻撃を、君はどうやって凌ぐのかな?」

しかし、行く手を遮る影が3つ。
ゾンビ、ゴーレム、妖狐の三体がロスチャイルドの前に立ちはだかった。

「出た。出たな、そろそろ出てくるんじゃないかと思っていたところだよ、君たち。
 ジェンタイル君を蘇生するには先生が邪魔だものな。君たちとしては死んでもここを通すわけにはいかないだろう。
 ――君たち自身は、とっくに死んでいるくせにね。なかなか笑える冗談だ」

幻影が霧の如く周囲を包み、三体の姿を覆い隠す。見えるのは瓦礫と、空と、向こうのジェンタイル達のみ。
おそらく姿を消すタイプの幻術だ。気付いていないだけで、既に喉元へ刃が迫っているかもしれない。
音を頼りに敵の位置を特定しようにも、周囲を駆けまわる足音に紛れて情報を撹乱され続けていた。

「目に見えない攻撃を、どう凌ぐか――ならば先生もまた、『逆転の発想』をしよう」

神速の剣さばきで地面を斬りつける。
ほぼ一瞬にして瓦礫の転がる地面はひし形に切り取られ、そこに立つロスチャイルドごと崩落した。
下には空洞があった。――悪魔たちが脱獄用に掘削した地下トンネルである。

「先生の回答はこうだ。――『付き合う必要はない』」

ロスチャイルドが地下に潜ったその直後、カロンッ、とコンクリートタイルの上を跳ねる球状の物体がある。
楔精霊の魔法によって停滞させ封じ込めたテイラードの『噛み砕き』。
最初に収容所全体を噛み潰したのと同規模・同威力のエネルギーがその封を解き放たれた!


【地下のトンネルに逃げ込む。予め停滞させて持ち込んでいたテイラードの『噛み砕き』を解放。
 もんむすはおろかメタルクウラ達にまで及ぶ範囲攻撃。                        続きます】

585 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/30 03:08:55 ID:???
うっわ。また死んだ。
モンハンもハード変わってから操作が難しくなったよなー、また慣れなおさなきゃだぜ。
俺は買ったばっかりの3DSを閉じて、ベッドの上に放り投げた。さすがに目が疲れた、水中戦ちょう難しい。

<<おい、通信切るな!吾一人で戦わなくちゃならんだろうが!>>

いーよもう、どうせ俺もう2乙しちゃったし、あとはベースキャンプで肉焼きながら待ってるだけだもん。
大体スタートボタンと電源ボタンの位置が近すぎるんだよ、何度誤爆してリセットかけたことか。

<<ふふふ。修練が足らんな汝。吾なんか買って一月で1000時間プレイして村クエクリアしたもんね>>

それ寝てる時以外は常時モンハンやってんじゃねえか。
いや、なんぼなんでもそこまで廃人にはなりたくねえなあ。1000時間勉強に費やせば、司法試験にだって受かっちまうぜ。
つまりお前がモンハンをやっていなければ、お前は弁護士になれてたってことだよ!
お前のモンハンは、弁護士という輝かしい将来を捨ててまでやりたいゲームだったのか?

<<ん?ん?なんか吾、説教されてる!?>>

いやはや、ゲームは面白いな。次はマリオカートをやろうぜ。

<<よかろう。あっでもちょっと待っててねこいつ倒したらセーブするから>>

おう。じゃあ俺それまでジャンプ読みながら待ってるわ。
おっ、ハンターハンターが今週も載ってるじゃん。最近の富樫はよく働くなー。そろそろ休んでくれねーと逆に不安になるわ。
……ところでさあ。

<<なんだ汝>>

お前、誰よ?

<<………………わからないか>>

うん。なんかぼやーっとは記憶にあるんだけどな、うまく思い出せねえんだ。
深く思い出そうとすると、胸のあたりに凄い痛みが起きるんだ。それで、だんだん考えるのが億劫になってきて……。
つうか、俺、誰?なんでお前とゲームばっかやってんの?全ッ然わからん。たった今生まれたばっかみたいな気持ちだ。
右も左もわかんねえのに、右とか左って言葉は知ってる。記憶がないのに、言葉や知識が普通に使えるアンバランスさに寒気がする。

――このままでいいのかなあ、俺。

<<いいんだ。汝は何も考えなくて良い。もう何も強いられることはないんだ>>

そうかあ。そりゃ気楽でいいなあ。
自分が誰なのかとか、知りたい気持ちも少しはあるけど、この気楽さに比べたらカスみたいなもんだ。
俺、ここでこうやってゲームやったり漫画読んだりばっかしてるけど、一体どこなんだ?

<<ここは、『淵』だ>>

586 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/01/30 03:09:28 ID:???
俺と対面でゲームをしていた『誰か』は、穏やかな声でそれに答えると、そっと優しく俺の頭を撫ぜた。
するとたちまち、眠くなってくる。駄目だ、これからマリオカートをこいつとするつもりなのに、今寝たら――

>『さあ、起きろアホジェン!ここで死んじゃったら、君の頑張りはなんだったんだ!』
>「炎精霊によると……お前相当悪い奴だったらしいなあ。どうせ悪役目指すなら完璧な悪役になれ!」

色のない空から、雨のように言葉が降ってくる。
言葉の雨粒が俺の頬を打つたびに、ザ……ザ……と狭まる視界にノイズが走った。

<<雑音が邪魔か?汝が望むなら、音をこの世界から消し去ることもできるぞ>>

「いや……良い。消さなくて良い。――消さないでくれ」

何故か。調節を間違えたシャワーのように強く額を叩く温雨が、とても心地よかった。
一滴一滴が、水の中に沈む身体に浮力を与えるみたいに、ゆっくりと俺の身体が浮上していく。
もっとこの声を聞いていたい。この声に――応えたい。そう感じた。

<<待て。汝はまたむこうへと戻るつもりか。戻れば再び苦しみと、痛みが汝を傷つける。無慈悲な死が汝を襲う>>

「だけど、呼ばれてるんだ。こんなにも考えることが面倒なのに、行かなきゃって気持ちだけはどこからか湧いてくるんだ」

<<それは単なる義務感ではないのか。強制されて、強迫されて、無理矢理に行かなければならなくなっているのではないか。
  汝を突き動かすものはなんだ。それらは、ここで満たせるものではないのか?>>

そいつの口ぶりは、言葉の中身とは裏腹に、どこか挑戦的な響きがあった。
まるで誘導尋問みたいに、こいつに問われたことを自然に思考するようになる。胸に疼痛を抱えながら、思いを馳せる。
そう。確か、俺は望んでいたはずだ。何を?世界を。誰と?――あいつらと。

「欲しいものがあるんだ。そしてそいつは、この水面のむこう側にしかないものだ。
 俺はそれを向こう側の奴らと一緒に求めてる。そしてその連中の中に、お前もいたはずだ」

俺は無意識のうちに手にとっていた3DSを、強く握る。
それだけで、任天堂ブランドの頑丈さを誇るゲームハードは、まるで砂糖菓子みたいに砕け散った。

「それに、苦しいことや、痛いことだってあるけれど、向こう側はきっと楽しくもあるんだぜ。
 ゲームじゃ満足できない、リアルの楽しみ。そんなとこのパーティにお呼ばれしたんなら、行かないわけにはいかねえだろうが!」

俺は手を伸ばす。水面はまだ遠い。
深い、深い水の底からここまで随分浮いてきたけれど、どうやら俺一人の力じゃここが限界みたいだ。
あと少しなのに、ほんの1メートルも泳げば水面から顔を出せるのに、足が思うように動いてくれない。
『死の恐怖』という錘が、俺を水底へと絡めとろうとしてくるのだ。

<<――吾が契約者の両手をとれ!沈もうとしている『死の淵』から、引っ張り上げて目を覚まさせるのだ!!>>

俺のとなりで水面を見上げていた、赤い長髪の少女が、水面へと声を張り上げた。
それから俺と目を合わせて、ほんの一瞬だけ微笑むと、水底へと沈んでいった。

587 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/01/30 07:08:19 ID:???
>「『さあ、起きろアホジェン!ここで死んじゃったら、君の頑張りはなんだったんだ!
>  君の夢は!君を愛した皆はなんだったんだ!
>  世界を変えて、世界を救う!君がかつて目指した夢が二つとも、目の前に転がってるんだぞ!
>  ここで叶えなきゃいつ叶えるんだ!立てよ!君の最高にカッコいいところを見せてみろ!
>  それとも僕を心配のあまり成仏も出来ない地縛霊にでもするつもりかい!そりゃ余計なお世話ってもんだよ!』」

「ローゼン……」
ジェンタイルをレゾンや治療のできるモンスター娘達に任せた私は、ローゼンの方をじっと見つめていた。
魔王と変化させられていても、ローゼンの奥底は私の知っているローゼンのままであった。
今のローゼンに私の知るローゼンが残っていたことによる嬉しさと、信じきれずにこのような事態にまでなってしまった後悔の念。
今の私の顔はこの二つによってぐちゃぐちゃになっているのであろうな。

>「先生の回答はこうだ。――『付き合う必要はない』」
ロスチャイルドのエネルギーが地下へと落ちていく。
それと同時に私達全員を全滅させようとする高いエネルギーを、私は感知することができた。

「ローゼン。
今のお前を今まで信じることができずにいて、すまなかった」
私は全身からエネルギーを放出させて、ジェンタイル達を守る球状のバリアを作り出す。

「今度こそはお前達を命に代えてでも守ってみせる」
私の作り出したバリアとロスチャイルドの放ったであろうエネルギーが激突した。
全力で放ったバリアが今にも吹き飛ばされそうになるが、それを今度こそ親友達を守るという決意だけで、バリアを展開し続けた。

588 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/04 00:55:34 ID:???
>「出た。出たな、そろそろ出てくるんじゃないかと思っていたところだよ、君たち。
  ジェンタイル君を蘇生するには先生が邪魔だものな。君たちとしては死んでもここを通すわけにはいかないだろう。
  ――君たち自身は、とっくに死んでいるくせにね。なかなか笑える冗談だ」
>「目に見えない攻撃を、どう凌ぐか――ならば先生もまた、『逆転の発想』をしよう」

ゾンビの触手とゴーレムの手刀が届く寸前で、ロスチャイルドの姿はその場から消えた。

>「先生の回答はこうだ。――『付き合う必要はない』」

地面を切り抜いて地下、悪魔達が掘った逃走用の地下道へ逃げ込んだのだ。
代わりに残されたのは凝縮された魔力の塊――漂う獰猛な獣臭がそれは獣精霊のものだと告げている。
獣の直感を持つ妖狐でなくとも「ヤバい」と分かるほどの脅威が、地面に跳ねた。

「ようこちゃん……!」

ゾンビやゴーレムと違って、妖狐には再生能力も高い防御力もない。
『噛み砕き』が爆ぜれば彼女に生き延びる術はない。さりとて今からでは離脱も間に合わない。

「ちょっといたいかもしれないけど、がまんして」

故にゾンビは――ロスチャイルドを貫く為に伸ばした触手を振り回した。妖狐をぶん殴る勢いで。
そして妖狐は猛然と迫る触手を、蹴った。
自前の脚力に加えてゾンビの腕力を上乗せして、砲弾のごとく跳躍したのだ。

直後に不可視の牙が周囲一帯に降り注ぐ。
ゾンビは身体強化、ゴーレムは硬化の性質をもってそれに堪えた。
それでも恐ろしい重圧が彼女達に膝を曲げさせる。
いかに身体を強化、硬化しているとは言え、無尽蔵の魔力を基に放たれた精霊魔法を耐え切るのは不可能だ。

「穴倉に逃げ込んで……それで誘っているつもりですか?」

それでもゴーレムは屈しない。
身体は言うまでもなく、精神さえもを強く保つ。
この状況を最も容易く切り抜ける方法は『ロスチャイルドを追う事』だ。
そうすれば自分達もこの『噛み砕き』を逃れる事が出来る。

だが、そんな事はロスチャイルドだって予想しているに決まっているのだ。
一つしかない入り口を使うにしても、穴を掘って地下に逃げ込むにしても、
それらを察知して彼が『モン☆むす』達を迎撃する事は容易い。

ならば彼女達が取るべき戦術は――徹底的にロスチャイルドの『思い通り』に背く事だ。

「わるいけど、わたしたち、ジェンタイルひとすじなの。だから、おんなじことをいわせてもらうよ」

言いながら、ゾンビが倒れ込む。
『噛み砕き』の圧力に負けたのではなく自分の意思で――力強く拳を握り固めながら。

「貴方に付き合う必要はありません」

ゴーレムも彼女を倣う。
極限まで強化した腕力と重く固い拳が、重力と『噛み砕き』の後押しを得て地面を穿った。
鋭い破壊音が響く。彼女達の拳を中心に亀裂が生まれ、瞬く間に周囲へと駆け巡る。
そして、地盤が崩壊した。

「じぶんからぼけつにとびこむなんて、すてきなこころがけだね。そのままねむっていればいいよ」
 
「『停滞』……恐ろしい力でしたが、果たしてその状況で何を停めると言うのです。
  周りの岩?空気の流れ?ああ、忘れてました。考える事をやめてみるのも悪くないかもしれませんよ」

589 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/04 00:57:01 ID:???



治癒魔法を受けたジェンタイルは、けれどもまだ目を覚まさない。
まだ、だ。ローゼンは信じていた。ジェンタイルは絶対に生き返る。目を覚ますと。

>「ローゼン。今のお前を今まで信じることができずにいて、すまなかった」
>「今度こそはお前達を命に代えてでも守ってみせる」

「……ううん、気にしないで。クウ君はよくジェン君と喧嘩してたけど、それはジェン君が嫌いだったからじゃない。
 好きだったからこそ、でしょ?それと同じだよ。
 僕の事を友達と思ってくれているからこそ、クウ君は簡単に『私』を信じられなかった……だよね?」

今、ローゼンは完全に『ローゼン・メイデン』だった。
慈しみに満ちた微笑みも、お人好しを極めた考え方も、全て『ローゼン・メイデン』のものだ。

記憶と人格には、密接な関係性がある。
例えば親に愛されずに育った子供は、いつか自分が大人になった時に、やはり子供を愛せない親になる携行があるように。
多重人格とは幼少期に凄惨な体験を忘れようとするあまり、断片化してしまった記憶から生まれるものだと言われるように。
魔王ローゼンは己の魂に染み付いた『ローゼン・メイデンの記憶』を得た。
それはつまりローゼン・メイデンの人生の全てを体験して、深く共感する事と同義だった。

「だけど……駄目だよ。クウ君が死んだら、きっとジェン君がまた悲しむよ。
 だから命に代えてでも、だなんて言っちゃ駄目だ」

魔力を集めた右手を頭上に掲げる。
魔物と化したローゼン・メイデンは種族の特性と同じ要領で、『光の属性』を操る事が出来た。
かつて『光精霊』『光の勇者』によって魂を塗り潰されようとしていた時の名残だ。
彼女の魂は『光そのもの』によく似た側面を持っているのだ。

「僕が守る。君が命をかけて皆を守るなら、その命を僕は守るよ」

そして光には『魔祓い』の性質がある。
その力を用いればメタルクウラの助けとなれる。
彼を死なせる事なく、皆が無事でいられる。

<<――吾が契約者の両手をとれ!沈もうとしている『死の淵』から、引っ張り上げて目を覚まさせるのだ!!>>

だと言うのに、不意に聞こえた声がローゼンの心を乱した。
ジェンタイルの方へと振り返る。彼女はジェンタイルに助かって欲しいと願っていた。
けれども「ジェンタイルを助けたい」という願いも、同時に胸の内に秘めていた。

590 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/04 00:57:21 ID:???
自分の手でジェンタイルを助けたい。
だがそれをしてしまえば、メタルクウラとジェンタイルを比べてしまっている気がして、怖かった。
彼女は『光の勇者』じゃない。どこにでもいるような、ただの乙女だ。
完全な平等に徹する事など出来る訳がない。

しかし彼女には経験がなかった。
死ぬまでずっと『光の勇者』だった彼女には、『不平等に誰かを助けた事』がなかった。
だから踏ん切りがつかない。本当にそれをしていいのか分からないのだ。

「……おいおい魔王様、酷いじゃないか」

葛藤の泥沼に沈むローゼンの背後で声がした。
堕天使だ。立ち尽くすローゼンに歩み寄りながら、彼女は続ける。

「アンタに出張られちゃ私達の見せ場がなくなっちまうよ。
 ほら、アレだ。『魔王様が手を下すまでもありません。ここは私めが』って奴さ」

軽口を叩きながらローゼンの肩を掴んで引いて、自分と場所を入れ替える。

「さっさと行きなよ。それとも私じゃ役者不足だって言う気かい?」

振り向かないままの、ぶっきらぼうな口調だった。

「さてと……悪いけど、アンタにだけいいカッコはさせないぜ」

「だって、私達だって守りたいんだもん。私達の大好きなジェンタイルを」

アクアが液状化した身体を操り、メタルクウラのバリアを覆って補強する。
液状の膜は流動して、降り注ぐ威力を外側へと受け流す。
加えて堕天使が時間遅延の魔法をかけた。
バリアに破壊力が浸透していく現象を限りなく緩慢にしたのだ。


591 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/04 00:58:38 ID:???



ローゼンはジェンタイルに歩み寄った。彼の傍で立ち尽くす。
心の中で響く自問の声は途絶えない。
本当にこれでいいのか、自分はメタルクウラを蔑ろにしてしまっているんじゃないのか、と。
あと一歩が踏み出せない。いつも自分の前を行って導いていくれた親友は今、目の前で倒れ伏している。

【……まったく、そんな下らん事でいつまで悩み続けるつもりだ】

ふと、ローゼンの頭の中で、その可憐さに似合わない冷ややかな声が響く。
それは『魔王ローゼン』の言葉だった。
『ローゼン・メイデン』の記憶と人格が蘇ったからと言って、『魔王ローゼン』の人格が消えた訳ではない。
この期に及んでうじうじと悩み出した乙女に、痺れを切らした魔王が乖離したのだ。

【あの機械生命体が、自分ではなくジェンタイルを助けにいった事で腹を立てるとでも思っているのか。
 あれはそんな奴ではないと、お前は知っている筈だろう】

『ローゼン・メイデン』と記憶を共有した魔王は、彼女の全てを知っている。
彼女がメタルクウラと過ごしてきた時間も、ジェンタイルに抱く思いも、全てを。
だからこそ今の状況がまどろっこしく、また哀れだった。
光の勇者の宿命に縛られ続けてきた彼女に深く同情していた。

【お前はもう、光の勇者じゃないんだ。一度くらい、なってみるのも悪くなかろうよ】

『……なってみるって、一体何に?』

けれども乙女の問いを受けると、魔王は不敵な笑みを浮かべる。

【決まっているだろう。お前の大好きな、悪い子になるんだよ】

光の勇者として生まれて、人として当たり前の感情さえ抱けなかった乙女が、
今初めて自分の気持ちに正直になれるのだとしたら――それはとても、小気味いい事だろうと。

【泣こうが笑おうがこれでお別れなんだぞ。最後の最後まで『光の勇者』で、お前はそれで満足なのか?】

甘言と脅迫の使い分け――飴と鞭の話術が乙女の心奥を突き刺して、本心を抉り出す。

『……嫌だ。そんなの、嫌だよ。だって僕は――』

叩き起こされた思いは叫び声となって、今初めて形を得る。

「僕は、ジェン君が大好きなんだ!ごめんクウ君!さっきは偉そうな事言ったけど……僕、今からクウ君を後回しにする!
 いけないって分かってる。酷い事を言ってるって分かってる。
 でも、好きなんだ!この世の誰よりも!世界の平和なんかよりもずっと!僕はジェン君が好き!」

ローゼンがジェンタイルの前で跪く。
徐々に体温を失いつつある彼の両手をしかと掴んだ。

「だからお願い!目を覚ましてよ!もう二度と会えなくたっていい!君に生きていて欲しいんだ!」


【土葬、バリア強化、お願い】

592 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/05 23:03:37 ID:???
治癒魔法をかけたジェンタイルを、息をのんで見守る。
刻一刻と時が過ぎていく。ジェンタイルは未だ目を覚ます様子を見せない。
まだだ、諦めるのはまだ早い。否、目を覚まさないはずがない! 不意に、炎精霊の声が聞こえた。

><<――吾が契約者の両手をとれ!沈もうとしている『死の淵』から、引っ張り上げて目を覚まさせるのだ!!>>

「――だそうだ。魔王様……いや、ローゼン、あとは任せた!」

彼は揺れているのだ。生のざわめきと、死の安らぎの狭間で。それを引き戻せるのは、ローゼンしかいない。
解き放たれた『噛み砕き』をバリアで防ぐメタルクウラと、背中合わせに立つ。

「命に代えても、なんて言うな。メタルクウラ、お前は生き残れ――!
見ず知らずの世界に一人残されるなんて、あんまりな罰ゲームだ」

最高位防御魔術を組み上げるべく、印を結んでいく。
目を閉じると、風に揺れる精霊樹の葉のざわめきが聞こえるような気がする。
それは生のざわめきの音――大丈夫だ、この世界はきっと生き返る。
かつて先代魔王から人間の手に取り戻したいと思った、艶樹生い茂る森と、せせらぐ澄み切った水と、豊饒の大地擁する世界。
こうなって初めて分かった、それは先代の魔王自身が、どんな形であれ、大事に守ってきた世界だった。

>「さてと……悪いけど、アンタにだけいいカッコはさせないぜ」

>「だって、私達だって守りたいんだもん。私達の大好きなジェンタイルを」

堕天使とゾンビがメタルクウラのバリアを強化する。もしかして、出る幕は無かっただろうか。
それならそれに越したことはない。

「駄目押しでもう一つ、いいかな? ――星霊守護結界《シールドオブイージス》!」

バリアに重ねるように、魔法の結界を展開する。

593 :ジェンタイル :12/02/10 23:04:35 ID:???
土日のうちにレスします

594 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/13 03:04:56 ID:???
なんか自キャラの名前間違えてました
ジェンタイルさん、すみませんが脳内修正お願いします

595 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/13 04:31:13 ID:???
>「わるいけど、わたしたち、ジェンタイルひとすじなの。だから、おんなじことをいわせてもらうよ」
>「貴方に付き合う必要はありません」

「まいったな。愛を囁いたつもりはなかったんだが、フられてしまったようだ。
 どの道、生徒と先生の恋愛など――神聖なる学び舎では死罪だがね!」

ゴーレムによって砕かれる地盤。
地下道に崩れ落ちる瓦礫の中で、ロスチャイルドは再び剣を放った。
豪雨のごとく降り注ぐ瓦礫を、瀑布の如く押し潰すその圧力を、無数の剣撃で全て『粉砕し』、空が開けた。
粉々になった瓦礫の合間から見えるのは、噛み砕きの重圧を逆手に取ったが故に面を下げたゴーレムとゾンビ。目が合った。

「忘れているかも知れないから再確認だ。先生は卑しくもラスボスだぞ?――力押しが許されるのは中ボスまでだろう」

"噛み砕き"は本命ではない。その程度の攻撃で魔物娘たちを行動不能にできるなどと、はじめから期待していない。
だが、確実に行動の余地は狭まる。その中で、彼女たちが『ロスチャイルドの思惑に背いた』選択肢を考えれば良い。
後の先ならぬ『後の後』を確実に取る戦術――圧倒的な手駒の豊富さが、その迎撃を可能にした。

ノーモーションで突き出された両手の楔剣が、重力に引かれて落下してくるゴーレムとゾンビの胸を間髪入れずに貫く。
それはあまりに流麗な動作で、そうなっているのが当たり前みたいに、彼女の命を『停滞』させた。

「まず二匹」

噛み砕きが止み、効果範囲に残るは遠くにジェンタイルの一団。妖狐は戦闘領域の遙か外だ。
ロスチャイルドは瓦礫の上を軽いステップで飛び歩き、再び地上に姿を表した。

「先生ちょっとよくわからないから質問してもいいかね。
 『命に代えても誰かを守る』……諸君の大好きな自己犠牲だが――君たちは、遺された者の気持ちを考えたことがあるのかね」

血と脂に染まった瓦礫を踏みしめながら、一歩ずつ距離を詰める。

「迷惑だろうなあ。頼んでもいないのに勝手に命を掛けられて、勝手に守られて、勝手に死なれて。
 守った方は死ねばそこで終わりかも知れないが、守られた方はその先も一生、『自分のためにあいつは死んだ』という事実を、
 忘れることも出来ずに背負い続けていかねばならないのだから――これは、一種の呪いだよ。そうは思わんかね」

頭目であるジェンタイルを喪った解放戦線などものの数ではない。
あれらの個々の戦闘能力には目を瞠るものがあるが、誰も彼も誰かを守るときにしかろくに真価を発揮しないガラクタばかり。
ジェンタイルを殺された怒りに燃えて能力を向上させる可能性は大いにあるが、加護を失えばそもそも攻撃は届かない。

「結局のところ、『守りたがり』は『死にたがり』でしかないのだよ。
 自分のためだけに、格好良い死に場所を求めているに過ぎない。相手の弱みに漬け込んで、気持ち悪い善意を押し付けるんだ。
 ――気分はどうだね偽善者共。なんだかんだ言って、誰かの犠牲になる自分が、結構好きだったりするだろう……?」

憎しみでは、誰も殺せない。
歴史上、最も多くの人の命を奪ってきた感情は――正義だけなのだから。

「ローゼン君。レゾン君。メタルクウラ君。
 そんな風に誰かのために自分の身を削ってきた君たちだが、今回ジェンタイル君が死んでしまったね。
 君たちはどうなっていくんだろう。また別の弱者を探して勝手に命を掛けて守るのかな?
 ならば先生は、その別の誰かも殺してしまおう。歪んだ愛の繰り広げる、終わりのない鼬ごっこをしようじゃないか……!」

両の手に握った黒剣を、さながら黒翼の如くはためかせ、踊るように姿勢を戦闘に傾ける。
刹那、倒れこむジェンタイルの亡骸から、生命力が花開くように爆発した。力の波涛に押し出されるよう、言葉が飛んでくる。

「つまり、俺はこう言えばいいわけだ。
 メタルクウラ、ローゼン、レゾン。俺のために死んでくれ――俺も、お前らのために死んでやる!!」

確かに殺し、『停めた』はずのジェンタイルが、立ち上がってこちらを見ている。
その双眸には、魔力の光が宿っていなかった。代わりに――溢れんばかりの生気が輝いている。



596 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/13 04:31:37 ID:???
『理想の死に方』でアンケートをとってみよう。
沢山の子どもや孫に見送られて大往生とか、悦楽の限りを尽くして腹上死とか、痛みも未練もなく一瞬で死ぬとか。
"死"を人生の締めくくりと捉えるなら、どんな風に死にたいかは人間にとって最後の命題と言えなくもない。
中でも男の子――特に、少年漫画が大好きな男の子にとって、『誰かを守って死ぬ』っていうのは最大級の栄誉だ。
だって格好良いんだもん。俺たち男の子は、誰でも一度はそう考える。

そう。格好良いんだ。憧れるのだ。誰かを守って死ぬことにじゃない。
『誰かの為に命を掛けられる』、そんな自分で在りたいんだ。命張ってでも守りたい奴が傍にいる――そんな人生であって欲しいんだ。
自己満足でも!押し付けでも!そいつのためなら命だって投げ出す覚悟に偽りなんてない。
だったら、欲しい言葉は一つだけだ。

「押し付けがましい自己犠牲が気持ち悪いって話だったよな、ロスチャイルド――なら俺からの反論だ。
 あいつが死ぬなら、俺も死ぬ。俺が死ぬから、お前も死ね……命に代えても守るのが、一方通行だって誰が決めた?
 誰かが俺を命がけで守るなら、俺もそいつを命がけで守ってやる。そういう運命共同体なんだよ、俺たちは――」

『生き返った』俺は、うまく動かない足腰に無理やり克を入れて立ち上がる。
メタルクウラがいて、堕天使がいて、スライムがいて、レゾンがいて、ローゼンがいて――その向こうの、先生を見据える。

「――俺たちは、大親友なんだから」

かつてないほどに、体中に力が漲っていた。
今の俺は神だから、信者の信仰状態にモロに影響を受ける。仲間達の命がけの覚悟が、俺に莫大な力をくれていた。
殉教って言葉があるけど、己が信ずる神のために命を擲てる人は多くない。
救いを求めるから神に頼るのに、その神のために死ねる奴なんてそうそういないからだ。
だが、俺たちの蜜月は違う。仲間達にとって、俺は神であると同時に大親友で。親友の為なら死ねる友達がいのある奴ばかりだ。
一端の宗教とは信仰の密度が違う――俺のことが大好きな奴らなのだ。力が湧かないわけがない。

「ようお前ら、最後の作戦だ。――ロスチャイルドの"神性"を、引っぺがすぞ」

死んでみて、悠久に近い時間ずっと考えてたどり着いた、ロスチャイルドの強さの『穴』。
信仰を身に纏うことで自分を神に押し上げたロスチャイルドだが、常識的に考えて、人間が神みたいな振る舞いを出きるわけがない。

信仰対象としての『神』は、偶像だ。当然だが人間ではない。
人知の及ばぬ災害や、疫病や、不幸や、理不尽――そういった脅威に抗うために創り出された『人間よりも上位の存在』なのだから。
人間じゃどうしようもない災厄を、どうにかしてくれると期待された存在が、人間らしくあってはいけないのだ。
だからキリスト教も、仏教も、道教もヒンドゥーもイスラムも儒教もゾロアスターもユダヤも神道も。
『人間には不可能な振る舞い』を"神っぽさ"と定義することで神という偶像を創りだしてきた。

だから、人間は神にはなれない。そこに『人間臭さ』がある以上、そいつは偶像ではなく人間そのものだからだ。
では人間は偶像にはなれるのか?――なれる。偶像、イコール直訳でアイドル。
テレビの向こうの完璧に演技されたアイドルは、素顔を知らぬ者にとっては偶像だ。
多くのファンから支持を集め、ヒットすることで歴史に名を刻むアイドル達の在り様は、人というよりも神のそれに近い。

――人間は神にはなれないが、人からなんらかの偶像を経て神に近くなることはできる。
それは、俺の嫁でもアイドル声優でもワンピースの作者でもシャフトの名監督でも東方プロジェクトの原作者でも――
その演技に、あるいはその創作物に、多くの支持(信者)を得て人口に膾炙すれば、神っぽさを獲得できるのだ。

ロスチャイルドは出会った時から、常に自分のことを『先生』と呼び、言動の端々で教師らしさをアピールしていた。
当時俺はキャラ付けの一環だと思っていたが――いや、その『キャラ付け』こそが、ロスチャイルドの偶像なんだ。
意図的にロスチャイルドという存在から"本人"を排し、ひたすら『教師』というペルソナを被り続けた。
その徹底した演技が、『先生という偶像』を作り上げ、そこに信仰を集めて神格に成り上がったんだ――!

「ロスチャイルドの『先生キャラ』を全力で否定するんだ。
 手段は問わねえ、命を掛けてでも!あの野郎にこれ以上先生を名乗らせるな――!!」


【ジェンタイル復活】
【遅れてすいませんでした。次でラストになります】

597 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/02/13 18:26:18 ID:???
>「僕は、ジェン君が大好きなんだ!ごめんクウ君!さっきは偉そうな事言ったけど……僕、今からクウ君を後回しにする!
> いけないって分かってる。酷い事を言ってるって分かってる。
> でも、好きなんだ!この世の誰よりも!世界の平和なんかよりもずっと!僕はジェン君が好き!」

「行ってこい!!
それが私の望みでもある!」
ローゼンが言う好きは、きっと私には永遠に手に入れることができない好きなのだろう。
私にはそれがとても羨ましくもあり、何よりもその好きが愛しく思えた。

堕天使やスライム、レゾンの協力もあって、何とかロスチャイルドの攻撃を防ぎきることはできた。
だが、ロスチャイルドはまだまだ健在で、戦いは終わってはいない。
ロスチャイルドは悠然に私達に歩み寄り、話しかけてきた。
ロスチャイルドに何を言われようが、私は自分からは手を出さない。
ロスチャイルドが勝手に喋っていてくれるならば、その分だけ時間は稼げるはずだ。
私はレゾン達を信じている。
きっと、ジェンタイルを助けてくれるはずだ。
そして、ロスチャイルドの話に区切りが着き、ジェンタイルは狙っていたかのようなタイミングで復活した。

>「――俺たちは、大親友なんだから」

「そう言うことだ、ロスチャイルド。
友情とは一方通行では成り立たない。
お互いの命を預けるに値する友人のためだからこそ、私は戦うのだ」

>「ようお前ら、最後の作戦だ。――ロスチャイルドの"神性"を、引っぺがすぞ」
>「ロスチャイルドの『先生キャラ』を全力で否定するんだ。
> 手段は問わねえ、命を掛けてでも!あの野郎にこれ以上先生を名乗らせるな――!!」
神性とは、確か人々に信仰されてるから得られるのであったな。
湖畔村の水精霊が村人に信仰された神であったように、ロスチャイルドも信者によって信仰されているのなら、信者の信仰心を無くさせるのが一番だ。

「後は任せたぞ」
私はそう言って瞬間移動でこの場から去る。

598 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/02/13 18:26:45 ID:???
私は悪魔の技術者達を預けたメタルクウラの下に現れた。
それと同時に他のメタルクウラ達も続々と集まってくる。
奴らも私を介して、今までのロスチャイルドと私達のやり取りを見聞きしていたのだ。
するべきことはもう皆が理解している。
私は99人の原作性能のメタルクウラを引き連れて、ロスチャイルド一派が所有するテレビ局に瞬間移動した。

99人の原作性能のメタルクウラによる圧倒的な暴力により、すぐにテレビ局は陥落する。
私達は陥落したテレビ局の放送機材を使い、とある映像を全国のテレビに流す。
その映像は、今までのロスチャイルドとの戦いから得たロスチャイルドの音声データと姿を使った、実に濃厚なロスチャイルド受けのガチホ〇映像。
放送機材と私を直結させ、私がジェンタイル×ロスチャイルドのアブノーマルな絡みを想像することで可能とした荒業である。
この想像を全国のテレビに放送させ続けることができれば、信者が抱くロスチャイルドに対する皆を導く先生としてのキャラは、確実に先生役のガチ〇モ用〇V男優に変わるはずだ!

599 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/14 21:26:06 ID:???
>「ローゼン君。レゾン君。メタルクウラ君。
 そんな風に誰かのために自分の身を削ってきた君たちだが、今回ジェンタイル君が死んでしまったね。
 君たちはどうなっていくんだろう。また別の弱者を探して勝手に命を掛けて守るのかな?
 ならば先生は、その別の誰かも殺してしまおう。歪んだ愛の繰り広げる、終わりのない鼬ごっこをしようじゃないか……!」

「……うーん、言いたい事は色々あるんだけど。とりあえず一つだけ」

ジェンタイルの手を握ったまま、ローゼンはロスチャイルドを振り返った。

「ジェン君は弱っちくないし、まだ死んでなんかいない」

乙女の声音に魔王の眼光を添えて、凄む。
言い終えると同時に、ジェンタイルの手が自分から離れていく感覚を覚えた。
それはつまり、彼が立ち上がったという事で。
思わず目が潤んで、相好が僅かに崩れる。
胸が苦しいくらいに締め付けられて、けれどもその感覚は不快じゃなかった。
愛しい人が自分の元から離れていく事が――とても、とても嬉しかった。

>「つまり、俺はこう言えばいいわけだ。
  メタルクウラ、ローゼン、レゾン。俺のために死んでくれ――俺も、お前らのために死んでやる!!」

ジェンタイルの言葉がローゼンの奥深くに突き刺さる。
既に死んでしまった彼女をこの世に繋ぎ止める楔のように。未練のように。

嬉しい、嬉しい、嬉しい――ジェンタイルが自分の為に死んでくれる。
こんなに嬉しい事があるだろうか。
やろうと思えば一緒にゴーストになって、共に永遠に過ごす事だって出来る。
死なない二人と一人の機械、また三人で一緒になって遊べる。
ゴーストには勇者の使命も公務員の仕事も大学受験もない。
戦ったりせずに、精霊と契約する要領で自然界に溢れる魔力を食みながら過ごしていれば、きっと永遠に存在していられる。
そんな風に暮らせたら――どれだけ楽しい事だろう。

「……嬉しいなぁ。自信を持って言えるよ。僕は今、世界一の幸せ者だ」

だけど、そんな事にはさせられない。
ジェンタイルに生きていて欲しい。
死んでもゴーストになれるのなら生きていなきゃ意味はあるのか、とか。
自分がいなくなった後でジェンタイルが誰かのものになってしまうのではないか、とか。
細かい理屈や疑問が全て些末に思えるくらいに、ただ、ジェンタイルに死んで欲しくなかった。

美味しいご飯を食べて、色んな地を旅して、学ぶ楽しみを知って、
自分が今まで感じてきた喜びをジェンタイルにも感じて欲しかった。

好きな人を見つけて、その人に思いを伝えて、人生を分かち合って、
自分が得られなかった喜びもジェンタイルには手にして欲しかった。

>「――俺たちは、大親友なんだから」

「あぁそうさ。だから僕はこう言うんだ。『気持ちだけ、受け取っておくよ』ってね」

小さく小さく、呟いた。
ジェンタイルはきっと、いや絶対に、本気で言っている。
本気で自分達の為なら死んでやれると思っている。
でもローゼンは、そんなのは嫌だった。
何がなんでもジェンタイルに死んで欲しくない。
例えジェンタイルがそれを心から望んでいたとしてもだ。

――だったらどうすればいいのかは、もう分かっていた。


600 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/14 21:26:56 ID:???
>「ようお前ら、最後の作戦だ。――ロスチャイルドの"神性"を、引っぺがすぞ」
>「ロスチャイルドの『先生キャラ』を全力で否定するんだ。
  手段は問わねえ、命を掛けてでも!あの野郎にこれ以上先生を名乗らせるな――!!」

ジェンタイルの示した最後の作戦。
『モン☆むす』達は自分達が何をすればいいのか、即座に理解した。
それはとても心苦しくて、受け入れがたい手段だった。
いっそ「残酷だ」と、ジェンタイルを罵る事が出来れば。そう思えるくらいに。

「……あー、クソ。仕方ないよなぁ。惚れた弱みって奴だ」

堕天使が僅かに天を仰いで、右手を目元に被せて呟いた。
今の自分の表情を、誰にも見られたくないと言わんばかりに。

それでも彼女達はやる。
愛するジェンタイルが「やれ」と言ったのだから、やらない手はない。

「おいジェンタイル」

深い溜息を吐いてから、堕天使がジェンタイルを振り返る。

「お前の事、嫌いじゃなかったぜ」

「素直じゃないなぁ堕天使ちゃんは〜。ねぇジェンタイル。私もね、あなたの事大好きだったよ〜」

「けっ、なーにが私も、だ。当てつけてくれちゃって。……そんじゃ、行くか」

堕天使が指を弾く。
行使するのは時間停止ではなく――時間加速。
効果を周辺一帯ではなく自分のみに限定する事で、残った力を最大限に活用する。
地を蹴った。加速した時間の中なら、ロスチャイルドの剣技も辛うじて見える。
全てが後出しで行動出来る。茨のごとき斬撃を掻い潜って、懐に潜り込んだ。

スライムは堕天使の後を追う。
身体を液状化させて『停止』の剣戟を回避する。
斬られたのなら斬られた部分だけを切り離し、致命的な一撃のみを躱して接近。

そして――堕天使はロスチャイルドの左腕に、スライムは胴体にしがみついた。

「これなら、アンタは私達を『停止』出来ねえ」

この状態で二匹を『停止』させてしまえば、それは自分を戒める不凍の枷を作る事に他ならない。
『停止』して、『停止』させる事を目的としたならば、ロスチャイルドの精霊魔法は意味を成さない筈だ。

601 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/14 21:28:19 ID:???
「……とか、そういうチャチな事を言うつもりはねえよ。
 女が男に抱きつく理由なんて、一つしかないもんなぁ」

堕天使が不敵に、獰猛に笑う。

「私達はね〜、元々『人間』が大好きな子の集まりだったんだよ〜。
 中でもジェンタイルは一番のお気に入りだったけど〜……ほら、競争率とか高そうだし。
 あなたもなかなか悪くないかな〜、なんてね〜」

彼女達はロスチャイルドを『愛する』つもりだ。

『先生』は『生徒』に手を出してはならない。
それは法の曖昧な学校という社会の中で、数少ない絶対の不文律だ。
故にほんの僅かにでも可能性があれば、それどころか根も葉もない噂だけでも、
『生徒に愛された先生』は、もう『先生』でいる事を禁止される。
ただの『男』に引きずり下ろされる。

「そういう事だよ。私達はね、愛する人の為なら……愛だって捨てられるのさ。
 何が言いたいのかって、つまりは……ここまで言ってるんだから察して欲しいなぁ。恥ずかしいじゃないか」

姿なき声と共に、何者かがロスチャイルドの足に抱きついた。
妖狐だ。幻影で姿を隠した妖狐が殺意も殺気もないままに、再び間合いを詰めていた。

「ま、そんな訳でさ……愛してるぜ、『人間』」

「うん、大好きだよ〜。一緒に死んであげても、いいくらいにはね〜」

人間の大好きな魔物達が、心からの愛を込めて、狂気的に微笑んだ。

602 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/14 21:30:52 ID:???
 
 

ジェンタイルに死んで欲しくない。
ロスチャイルドを『先生』の座から引きずり下ろす。
二つの目的はローゼンの中で、極々自然に溶け合った。
自分のすべき事が、当たり前のように理解出来た。

「……ロスチャイルド。あなたはいつだって、僕らの事を分かったつもりいたよね。
 でも違う。僕達はジェン君がジェン君だから、ジェン君が大好きだから、命を懸けて戦ってたんだ。
 ジェン君が弱っちいからとかじゃ、ないんだよ」

ローゼンの声は『諭す』ような音律だった。

「その事をあなたが理解出来なかったのか、それとも認めまいとしていたのか、僕には分からない」

まるで先生が出来の悪い生徒に向けるような声色で、彼女は語る。

「ただ……一つだけ、僕が『教えて』あげるよ。僕は、ジェン君の事が、大好きだって事を」

それがローゼンの見出した『先生』の倒し方だった。
ロスチャイルドが今まで散々そうしてきたように、こちらも『教え』の押し売りをしてやればいい。
勝手に相手を見下して、『先生面』して、『生徒扱い』してやるのだ。

不意に、ローゼンの体が青白い光に包まれた。
全身を構成する魔力を冷気に変化させているのだ。
狙いは言うまでもない。
彼女とジェンタイル、二人の魔力を融和させて放つ極大消滅魔法。
あれならロスチャイルドの『停止』だろうと、それを構築する魔力ごと消滅させられる筈だ。
隣に立つジェンタイルに手を差し伸べる。

だが――今のローゼンにとって魔力とは肉体そのものだ。
魔力を使い切ってしまえば彼女の魂はこの世に留まれない。
再びこの世界に散り散りになって、消滅してしまうだろう。

>「後は任せたぞ」

「……こっちこそ、『後は任せたよ』」

そんな事はローゼンにも分かっていた。
分かった上での行いだった。

「さあジェン君。終わらせよう。君の『物語』の最後を、僕の命で飾らせて?」

彼女は今、ここで、死んでしまいたいのだ。

「君が僕らの為に死んでしまう前に、君の為に僕を死なせてよ」

全ては――愛するジェンタイルの為に。



【モン娘→ロスチャイルドを愛する事で『人間』『男』に引きずり下ろす
 ローゼン→ロスチャイルドに『教え』を押し売りする事で『生徒』に引きずり下ろす。
      命と引き換えの極大消滅魔法、準備完了】

603 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/16 23:03:21 ID:???
>「ローゼン君。レゾン君。メタルクウラ君。
 そんな風に誰かのために自分の身を削ってきた君たちだが、今回ジェンタイル君が死んでしまったね。
 君たちはどうなっていくんだろう。また別の弱者を探して勝手に命を掛けて守るのかな?
 ならば先生は、その別の誰かも殺してしまおう。歪んだ愛の繰り広げる、終わりのない鼬ごっこをしようじゃないか……!」

「ジェンタイルは必ず立ち上がるさ。この物語の、主人公なんだから!」

そう言って、剣を構えた瞬間。背後で生命力が爆発するのを感じた――。

>「つまり、俺はこう言えばいいわけだ。
 メタルクウラ、ローゼン、レゾン。俺のために死んでくれ――俺も、お前らのために死んでやる!!」

殉教なんか金輪際してやるものか、ずっとそう思ってきたが――。

「そこまで言ってくれる神のためなら、剣を捧げて死ぬのも悪くはないな」

つい先刻まで敵の頭目だった人間相手にどうしてここまで思えるのか。
昔からずっと、世界を救ってくれる炎の賢者を待ち焦がれていたからかもしれない。
それだけではない。
この半年間は、レジスタンスのリーダーが、自分の今の状況を打破しにきてくれるのを、心のどこかで待っていたのかもしれない――

>「ようお前ら、最後の作戦だ。――ロスチャイルドの"神性"を、引っぺがすぞ」
>「ロスチャイルドの『先生キャラ』を全力で否定するんだ。
 手段は問わねえ、命を掛けてでも!あの野郎にこれ以上先生を名乗らせるな――!!」

ロスチャイルドの先生キャラをぶち壊すべく、彼と過ごしてきた時間を思い出す。
ヤバイ――先生キャラ以外のロスチャイルドが思いつかない。
彼はオレにとって、いつでも完璧な先生であり続けた。
常に完全無欠な先生の仮面をかぶり続けて、本当の自分を見せられる相手はいるんだろうか。
きっといない。そう思うと、ロスチャイルドが急にとても哀れな存在に思えてきた。

604 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/16 23:04:56 ID:???
>「後は任せたぞ」
>「これなら、アンタは私達を『停止』出来ねえ」

メタルクウラ達は瞬間移動し、モンスター娘たちは、ロスチャイルドに取りついて拘束する。
何か先生キャラをぶち壊す秘策があるのだろう。

「やれやれ、アタシの出番のようだね」

何も思いつかないでいると、突然、背後に立つ者がいた。
そこにいたのは、霊験あらかたな髪型――具体的に言えばパンチパーマの女性。
バベル大寺院総帥――私のお母様である。

「お母様、どこからわいてきたのですか!?」

彼女の前では、私は従順な娘に成り果てる。
彼女はどんなに滅茶苦茶だろうと、理屈を超えたところに存在する母キャラであり――
母とは、縁を切ろうが揺らぐことの無い絶対的な地位だ。

「アタシの前では空間や時間など意味を成さないんだよ、大悪魔だからね!」

【やはり来たか、太母《グレートマザー》よ――】

ハウスドルフが呟いた。

「グレート……マザー……?」

【彼女の正体は太母《グレートマザー》原型の化身の大悪魔。
太母とは、全ての人間が共通して心の奥底に持つ母のイメージだ】

唐突過ぎて理解が追いつかないが、ただ一つ分かった事は……
母そのものである彼女の力を借りれば、ロスチャイルドの偽りの先生キャラを破壊できる!
息子へと、一介の人の子へと引き摺り下ろす事が出来る!

605 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/16 23:06:40 ID:???
「お母様、お願いがあります。私に憑依してください!」

【何を言ってるんだい、最初からそのつもりだよ。
アタシは安売りの野菜召喚ぐらいしか出来ないけどお前なら――アイツに肉薄できるだろ?】

普通なら無理だっただろうが、ロスチャイルドはすでに左腕と胴体にしがみつかれた状態。
右腕一本だけなら――

「ええ、必ずやって見せます! ――身体全強化《フル・ポテンシャル》」

身体能力全てを極限まで強化。
次の瞬間、お母様が乗り移る。私の霊装に変化が現れる。身に纏うはフリル付きのエプロン。
左手には買い物かごのようなバスケット、右手にはスーパーの安売りの大根。
そんなふざけたビジュアルでありながら、今の私はガイアでありデメテルでありイシュタルでありキュベレーでありトゥアハデダナーン――
要するに母の属性を持つあらゆる女神であり、人類全ての母なる存在なのだ。

「ロスチャイルド! 覚悟!」

地面を蹴り、一息に接近する。
斬撃を掻い潜る間に、髪が一房切り飛ばされ、安売りの大根が千切りになって散った。
そして――千里のような数メートルを走り抜け、スライムの逆側からロスチャイルドを掻き抱く。

「ロスチャイルド、今までよく頑張ったね――。
本当の自分を見せられる人も頼れる人もなく、人の身でありながら全国民の信仰を背負ってたった一人で……。
辛かったでしょう、寂しかったでしょう……。
でもそれも今日で終わり。もう寂しい思いをする事もない。一人では逝かせないから――」

私は微笑んだ、聖母のように、悪魔のように。
長い銀髪を手で梳きながら耳元で囁くは、死の安らぎへの甘美な誘い。
買い物かごに並々と入っているのは、何故か安売りのミニトマト。

「あなたは本当に立派な”子”だった……。
ただ一つ、ミニトマトを食べられないのだけが玉に傷だと私は思う。
さあ口を開けて!」

ミニトマトを強引にロスチャイルドの口へ投入する事を試みる。
子に勝手に期待を押し付け、それを強要する。これもまた母。
人間である限り、何人たりとも太母《グレートマザー》の呪縛からは逃れられない。
それは文字通り、聖母にして悪魔――。
全てを受容する暖かな光と、全てを支配し飲み込む闇の深淵。そのどちらも真実だ。

>「君が僕らの為に死んでしまう前に、君の為に僕を死なせてよ」

とどめの一撃の算段は出来ているようだ。あとはジェンタイルが決断をするだけ――。
私は、容赦ないミニトマト攻撃を仕掛けながら、ジェンタイルに言った。

「ジェンタイル……やるのです!
呪いの様に生き、祝いの様に死に――伝説の最後をその命で飾る、それが……魔王!!」

606 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/17 01:31:17 ID:???
いやー、流石ベテランのコテとでも言うべきでしょうか!
超面白いですね! あ、勿論これは皮肉ですよ!
予想のはるか斜め下に転がり落ちていく、とでも例えたらいいんでしょうか
なんでしたっけ?聖母にして悪魔、光にして闇でしたっけ?
あまりに陳腐でありがち過ぎて、ついでに脈絡がこれっぽっちもなくて、まったく思いつきもしませんでしたよ!
あんな助っ人がいたならどうしてもっと早く呼ばなかったんですか!
人が悪いなぁもう!それとも悪いのは頭の方なんですか?
最後の最後までご都合主義に頼りきりで、この遊びを何年続けていればそんな風になれるんでしょうね!

607 :名無しさん :12/02/17 02:46:43 ID:???
スレ主のジェンタイルさん
モンスター娘さんとレゾンさんに何か言うことはありますか?
無ければこのレスを無視して本文をお願いします

608 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:14:47 ID:???
(気付いたか――さあここからが正念場だ。彼らの『否定』を、先生が否定し切れるか)

ジェンタイルが『神化』のからくりに気付くことは織り込み済みだった。
当初の唯人であった頃ならばともかく、今は彼もまた神の一席。立場が変われば、見えてくるものも違ってくる。
己を神たらしめているものが何であるかは、神であるならば容易にわかるはずのことだ。

(どこまで自分を、信じられるか――!)

ロスチャイルドはジェンタイルを侮らない。ただ公正に公平に、彼の力量を推察する。
しからば、彼本人の実力は恐るに足らなず、厄介なのはその取り巻き達であるという評価に変化はない。

>「後は任せたぞ」

メタルクウラがまず消えた。瞬間移動だ。
一秒、二秒、三秒待つが襲撃は無し。この場面で逃亡はないだろう、ならば伏兵となったか――

>「けっ、なーにが私も、だ。当てつけてくれちゃって。……そんじゃ、行くか」

前方、堕天使とスライムが動いた。
超高速の挙動を見せる堕天使はロスチャイルドの剣戟を掻い潜り、液状のスライムは剣によるダメージを負わない。
ロスチャイルドはメタルクウラを警戒しつつの防戦一方となり、彼女たちに肉迫を許してしまった。
胴に、腕に、組み付かれる。

>「これなら、アンタは私達を『停止』出来ねえ」

「なるほど、己が身を枷として先生の動きを封じてきたか――だが甘い。先生の攻撃手段は『停滞』だけではない」

片腕は自由だ。剣を握れる。
如何に強力な存在力を持つ魔物達であっても、首を落とされたり心臓を貫かれれば戦い続けることはできない。
そして彼女たちは今やロスチャイルドの懐の中――彼の剣術を持ってすれば、まばたき一つする間に二匹とも刻める。

>「……とか、そういうチャチな事を言うつもりはねえよ。女が男に抱きつく理由なんて、一つしかないもんなぁ」
>「そういう事だよ。私達はね、愛する人の為なら……愛だって捨てられるのさ。
>「うん、大好きだよ〜。一緒に死んであげても、いいくらいにはね〜」

(大した覚悟だ……愛に殉ずるために、己の気持ちに嘘をつけるとは――!)

足にも不可視の枷が嵌った。妖狐だ。
ロスチャイルドには彼女たちを切り刻むことができた。しかし、迂闊にそれをすることは自殺行為だった。
殺せば、彼女らは死ぬ。
『愛された』いまの状態で彼女たちを殺せば、それは『無理心中』となり生徒との恋愛を強く肯定することになってしまう。
『殺したいほど愛してる』と、他ならぬ自分に納得させてしまう。
納得してしまうほどの真に迫る絶対性が、今の彼女たちからは感じられる。

やはり、魔の物。
人間じゃこうはいかない――最も根源的な感情である"愛"を、容易く変容させ得るなど。
多くの好感情を糧にしてきたロスチャイルドだからこそ、その破滅的な狂気に気付く。

609 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:15:17 ID:???
「化物だな君たちは、本当に――!」

面白い。実に面白い。面白すぎて腹に力が入り、脱糞してしまいそうだ。
いや、いっそそれでもいいかもしれない。女の子に囲まれてうんこを漏らす男など、誰が好きになるだろう。
魔物娘たちの愛の呪縛から逃れるのに、それは非常に効果的な方法に思えた。

>「ただ……一つだけ、僕が『教えて』あげるよ。僕は、ジェン君の事が、大好きだって事を」

ローゼンは語る。
それは『会話』ではなく『教授』だった。『教える』ことで、ロスチャイルドとローゼンの立場を逆転させたのだ。
すぐにロスチャイルドが『教え返せば』、また立場は元に戻るだろう。しかし、

>「さあジェン君。終わらせよう。君の『物語』の最後を、僕の命で飾らせて?」

ローゼンは既にジェンタイル以外の者の言葉を耳に入れようとしていない。
ロスチャイルドは反撃できない。ローゼンは、既に会話をできる状態ではない。
二人だけの世界を築くことは、論撃による戦いの全てを否定し、ある意味での『勝ち逃げ』へと移行していた。

そして、レゾンが来る。

>「ロスチャイルド、今までよく頑張ったね――。
 本当の自分を見せられる人も頼れる人もなく、人の身でありながら全国民の信仰を背負ってたった一人で……。

「知ったふうな口を聞くなよレゾン君。先生は政治をしたかったから政治家先生になっただけだ。
 本当の自分を見せられないのは社会生活上大なり小なり誰でもそうなのだから、先生一人が辛いなどとは言わないさ」

上から目線の、押し付けがましい、勝手な事情の酌量。
"仮面をかぶっているから可哀そう"などという身勝手な価値観の押し付けは、まさしく『母』の体現。
レゾンは、その奥に居る『誰か』は、ロスチャイルドを子供扱いしようとしている――!

>「あなたは本当に立派な”子”だった……。
 ただ一つ、ミニトマトを食べられないのだけが玉に傷だと私は思う。さあ口を開けて!」

次なる言葉を放とうとした顎を掴まれ、無理やり口を開かされる。
そこへ、赤々と光を反射する瑞々しい小粒の実が飛び込んできた――



610 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:15:40 ID:???



ロスチャイルドの『神性』は消えた。
当然だ、『男』で『生徒』で『子供』の三段否定を食らえば、いくらあの男でも教師ぶっちゃいられない。
ここが正念場。あいつが弱体化しているうちに、致命打になりうる一撃を叩きこむ。
お膳立ては――既に整っていた。

>「君が僕らの為に死んでしまう前に、君の為に僕を死なせてよ」

ローゼンが魔力の塊と化し、俺の動かない左腕へとまとわりついて持ちあげる。
ここに神と化した俺の炎魔法を合わせれば、史上最強の極大消滅魔法が完成する。
でもそれは、魔法として消費されるローゼンの完全消滅を意味していた。
そんなことは、とっくの昔にわかっていた。

「……週刊少年ジャンプなら、ここでお前を使うのを躊躇うんだろうな。
 そんでその偽善を貫いて、ラスボス倒せてお前も助かるご都合主義な最良の一手を見つけるんだろう」

俺は、ローゼンを消したくなかった。
もう昔のこいつには戻れなくても、残りかすみたいな偽りの魔王でも。
それでもローゼンを消してしまうという選択を、する俺じゃないと。俺は俺を信じていた。

「だが!俺は、俺を裏切るッ! ローゼン!お前の選択を『尊重』するぜ――!!」

都合の良い自己弁護かもしれない。
『ローゼンが望んでいるから』という意味のない理由で、自分に嘘を付くことを正当化してるだけかもしれない。
だけど――俺は。
こいつが死ぬほど俺のためを想ってくれた結論を、嘘に変えたくないから――!

ここでローゼン・メイデンの魂を消費せずとも、もっと他に皆が助かる方法があるかもしれない。
今はみつからなくとも、問題を先送りにして、家に帰って風呂に入った拍子にでも思いつくかもしれない。
そうなれば、ローゼンは無駄死にだ。死ななくて良いはずのロスチャイルド討伐で、命を落とす結果になるかもしれない。
紛れなく俺の責任。俺の判断ミスがローゼンを死なせることになる。それでも……俺は撃つ。

十字架を背負って生きるなんてシャバいことは言わねえ。
――後悔したらそんときは真っ直ぐ俺も死んでやる!

「行くぞローゼン。ここが最後の『いいとこ』だ――刮目して見てやっから、派手に死にやがれ!!」

俺は左腕のローゼンと、右腕に纏わせた炎魔法を結合。
相反する属性の力がせめぎ合い、瀬戸際に全ての力を消滅させる極狭領域を形作る。
領域の形は、剣だった。細身で、長身の、レイピアみたいな光剣だ。剣先の向こうにロスチャイルドを捉える。

「――ッ!?」

そのとき、ロスチャイルドからとてつもない力の奔流が立ち上った。
それはあたかも、せき止められていたダムが、開かれたかのようだった。
神性を、取り戻していた。



611 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:16:25 ID:???


「馬鹿な!三重の否定を食らって、どうしてまだ"神"でいられる!?」

ジェンタイルの問いに、口から一筋の朱を零したロスチャイルドは答える。

「何重だろうが同じ事だよジェンタイル君。『先生』は、先生にかけられた否定を一つ一つ切り返しただけだ。
 君たちが三重の否定で先生に迫ろうというのならば、先生は更なる否定を3つ重ねよう」

ロスチャイルドは、先生に対する否定を否定した。
レゾンと、その向こうにいる『誰か』へ向けて語る。

「確かに先生はミニトマトが嫌いだ。食べられなかったことが原因で色々とつらい思いをしたことも話したね?
 だが――嫌いなものも食べれるように克服するのが大人というものだよレゾン君。
 青臭くて、えぐみが濃くて、どろどろしたこの野菜を食べられるようになった先生は、もう『子供』じゃないんだ」

レゾンに憑依していた悪魔の影が吹き飛んだ。
母性の体現者――故に、彼女と相対する者は子供扱いされるが、逆説子供であることを否定すれば母性は維持できない。
形を失い、存在を崩壊させ、消え去ってしまったのだ。

「そしてローゼン君。君は先生に『教える』ことで生徒と教師の立場を入れ替えようと試みたようだが。
 君がジェンタイル君を大好きだなんてことは、とうの昔にしっているよ。本人が大声で申告してくれたからね。
 ――既に知っていることをもう一度言われたところで『教えた』ことにはならんよ。それはただの……確認だ」

ローゼンに聞こえているかはわからない。
だが声に出して言うことが肝要、ますます神性を取り戻していくのが実感できる。
ようは心の持ちようなのだ。『教えられた』という主観が、その敗北感こそが彼を神ではなくしていたのだから。

「で、でも!その二つはお前の考え方次第で覆せるかもしれねえ!
 だけどお前を決死の覚悟で『愛した』そいつらの想いは!お前一人で変えられるものじゃないはずだろう!?」

ジェンタイルは驚愕そのものといった表情で叫んだ。
若いな、とロスチャイルドは内心で苦笑する。若すぎる。酸いも甘いも知らないガキが、論壇で先生に勝てるわけもない。

「そうだな、最後の否定は――こういうことさ」

白衣をめくって、その下のスラックスを見せる。
股下を中心に茶色い染みができていた。今もゆっくりと広がりを見せるそれは、ただならぬ汚臭を放っている。
まさか、と真っ青になったジェンタイルが零した。

「漏らしやがったのか、うんこを……!!」

心の中で快哉を叫びたくなった。
素晴らしい理解力だ。おかげでますます神の力が戻ってくる。
ロスチャイルドはミニトマトを噛み潰したとき、同時に迷わず脱糞した。公衆の面前で粗相をするのは、とても気持ちよかった。

「善き哉。先生は脱糞した。わかるかね、この意味が。
 先生とか、生徒とか、禁断の愛とかそんなものの前に――うんこを漏らした人間など、誰が好きになるものかよ」

つまりはそういうことだった。
どんなに見目麗しい男でも、どんなに富を重ねた男でも、キムタクだって羽生名人だってウィリアム王子だってビルゲイツだって――
うんこを漏らした男に寄ってくる女はいない。
他がどれだけパーフェクトな男でも、うんこを漏らした瞬間から人間のクズのような扱いを受ける。
ロスチャイルドは自らその位置に自分を突き落とすことによって、魔物娘たちの愛を否定したのだ。

「わ、わかんねえだろ!愛の形ってのには決まりがねえ!
 うんこを漏らしてしまう情けない姿にキュンとくるダメンズウォーカーがいたっておかしかねえだろ!
 それに、人間の価値ってたった一度の失敗で終わっちまうものなのかよ?
 今は情けねえクソ漏らし野郎かもしれねえ。だけど、お前の今後の行動で挽回だってできるはずだ!……諦めるなよ、恋愛を!!」

612 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:16:56 ID:???
未だほかほかと湯気を立てるパンツを履き続けるロスチャイルドは不遜の表情で仁王立ち。
片や親友の犠牲を受け入れ完成した極大消滅魔法を構えるジェンタイルは、必死の表情でフォローしていた。

「そういう問題ではないのだよ、ジェンタイル君。『うんこを漏らした男に愛される資格などない』、そう言っている。
 それとも何かね、君は――君を慕ってくれる健気な魔物娘たちに、クソ漏らし野郎を愛せと強要するつもりかね――!」

「ぐううううう……!!」

ジェンタイルは青い顔に脂汗をいっぱいに浮かべて絶句した。
決死の覚悟でロスチャイルドを神の座から引きずり降ろせたはずなのに、起こってはいけないアクシデントはそれを水の泡に変えた。

「良かったな魔物娘君たち。
 君たちの愛しのジェンタイル君は、心優しいジェンタイル君は、君たちをクソ漏らし野郎に靡く変態にはできないらしい。
 当然だよな、うんこの詰まったパンツを履いてドヤ顔するような教師を、愛せる者などこの地球上には存在しない」

今、極大消滅呪文を撃たれても生き残る自信がロスチャイルドにはある。
人間の尊厳を失ったことにより『人間らしさ』すらも否定し、限りなく完全な神に近い存在へと昇華されている。
うんこをもらした者に敵などいない。失うものが最早何一つないからだ。

「トイレ以外の場所での排便は気持ちが良いなあ。歌のひとつでも――校歌のひとつでも歌いたい気分だ。
 おっと、丁度良い頃合いだな。そろそろNHKで『みんなのうた』が放送する時間だ。
 先生の政策の一環で、エストリス修道院の校歌は必ず流すようにしているんだ。みんなでご清聴したまえよ」

ロスチャイルドは懐からスマートフォンを取り出すと、ワンセグTVを起動した。
収容所は僻地にあるが、遮蔽物が全壊してくれたおかげで電波はよく届いた。
特権階級だけが独占している魔導技術の恩恵で、ホログラム投影されたテレビの画面。
そこに写っていたのは、ジェンタイルによってガンガン掘り続けられるロスチャイルドの姿だった。

「なんだ、これは……?」

画面の向こうで、何故か実際よりいくぶんか逞しくなった全裸のジェンタイルが腰を振っている。
ばちゅっ!ばちゅっ!と生々しい水音の立つ度に悩ましい表情で喘ぐロスチャイルドもまた、どことなく筋肉質だ。
二人は頬を上気させながら、時折平手で尻を叩くスパンキングも織りまぜながら、野良犬のように舌を出して息をしていた。

『『んぎもち゛いい゛いぃ゛いい!!!』』

まったく覚えのない行為を続ける違和感バリバリの二人は、やがて痙攣するように背筋を伸ばす。

『ぬふぅ……』

白目を向きながら、画面の向こうのジェンタイルとロスチャイルドは同時に達した。
絶頂の興奮冷めやらぬまま、二人は余韻を楽しむように唇を合わせ、攻守交替とばかりにネコとタチを入れ替わった。

ロスチャイルドのやおい穴から抜かれたジェンタイルの(不自然に大きい)一物には、所々茶色い物体が付着している。
浣腸や腸内洗浄が十分でなかったり、プレイ前に何かを食べていると、あんな感じになるのだ。
それはBLだとかやおいだとかヤワなものじゃ断じてない、マジモノの絡み合い。

例えうんこを漏らしていても、気にせず愛してくれる者はいる。

「メタルクウラの奴、やってくれたぜ……!どうだロスチャイルド、こいつが答えだ!!」

――クソをひり出す穴に突っ込む、ガチホモ達である。



613 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:17:38 ID:???


三重の否定に否定を返されたからどうした。四重目の否定をぶち込んでやればいいだけだ!
おそらくメタルクウラが勝手に編集したであろうガチホモ映像を愕然と見つめるロスチャイルドに、俺は追撃の言葉を撃つ。

「こいつは全国ネットだよなぁ、どうするロスチャイルド。信者連中にとって、お前は最早先生じゃなく受け専のガチホモだぜ!」

「だからどうしたというんだねジェンタイル君……!ガチホモだろうがなんだろうが、先生が神であることに依然変わりはない!」

ロスチャイルドは平静を装っているが、どうにも余裕のない様子だ。
当たり前だよな、何故か自分の顔をした奴が気持ちよさそうに掘られてる……普通の奴なら、気分が悪くなって当然だ。
俺はローゼンやメタルクウラと関わっているうちにガチホモネタにすっかり耐性ができたが、それはスタンダードじゃない。
まして、俺とロスチャイルドじゃ失うものが違いすぎる。

「そうじゃねえんだよロスチャイルド。
 こんだけインパクトのある映像を見せられたら、大衆はどうしてもお前の顔を見る度にあれを思い出す。
 ロスチャイルドという人間に対する認識に、『先生』よりも『ガチホモ』のほうが優先される。
 お前の信者たちは、お前を深く信じれば信じるほど、ガチホモ疑惑が螺旋のように深く広くなっていく……!」

キリスト教が、異教の神を魔物として討伐する内容を聖書に記したように。
聖書は言わずもがな、世界中で最も多く売られている書物だ。敬虔なクリスチャンも数多い。
そうやって、超大規模で超長期的なステルスマーケティングによって、唯一神はただ一つの神足り得たのだ。

「お前にとって『先生』と『ガチホモ』は同列だが、多くの人はそうは思わない!
 人々の認識が形作る『偶像』においては、よりインパクトのあるほうこそが真実となるッ!」

俺は消滅魔法を持ってないほうの指でロスチャイルドを差した。

「――つまり!たった今お前はガチホモとして人々に受け入れられた!」

「…………!!」

ロスチャイルドが黙った。初めて、俺の言葉で絶句した。
即興で練り上げた理屈が奴の正鵠を射たらしかった。このまま畳み掛ける!

「真実は違うかもしれない。お前はガチホモじゃないかもしれない、人々の勘違いで、お前は不相応な評価を得たかもしれない。 
 ――でもよ、ロスチャイルド。お前を信じた人々の気持ちは『本物』だ!これからそれを、真実に変えていこう!!」

「良い事を言ったつもりかね、馬鹿なことを!これは風説の流布だ、風評被害だ。
 先生の望まない、事実無根のレッテルを!看過するわけにはいかんよ、正当な再評価を要求する権利がある!」

そうだ――ロスチャイルドには汚名を払うチャンスがある。
権力者であり政治家であるこいつは記者会見を開ける。多くのお堅いメディアの前で、虚言であることを説明できる。
映像のおかしいところを一つ一つ洗い出して、合成であることを立証できれば、疑いを晴らすことができるだろう。
だから。俺はこいつをここで殺す。殺しきる。
ガチホモのまま死ね、ロスチャイルド。

614 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/21 07:18:00 ID:???
「そも、こんなふうに人の尊厳を貶めるのが君たちのやり方かね。これは殺すよりも外道な、名誉を穢す行為だ。
 君たちの行いが明るみに出れば、先生の信者たちは義憤によってより強く先生に力を貸してくれるだろう。
 なりたての半端な神じゃ指先一つ触れること能わぬ、最強の神だ――」

「ロスチャイルド」

俺は言った。

「先生だろうがガチホモだろうが関係ないよ。――お前はお前だろ?」

それは何度も重ねては切り返された『偶像の否定』ではなく。
ロスチャイルドという個人に対する『個性の肯定』だった。
最後の最後までぎりぎりで水際を保っていたロスチャイルドの神性が、パキンと音を立ててはじけ飛んだ。
ロスチャイルドが被った『先生』という仮面が砕け散り、その奥の素顔が見えた瞬間だった。

「そいつがお前の死に顔だ!ロスチャイルドーーーーーッ!!」

俺は右足で強く踏み込み、鞭のようにしならせた右腕で極大消滅魔法の剣を振るった。
逆袈裟からかち上げるようにして描かれた銀弧は、ロスチャイルドの右腰から左肩にかけて刃傷で縦断した。
鎖骨を破壊して、ロスチャイルドの手から滑り落ちた楔剣が瓦礫の上に突き刺さる。

「神を殺すぞ、お礼参りだ!ぶちかませ――お前ら!」

間髪入れず、俺は仲間達に叫んだ。


【ラスト1ターン。ハイパーフルボッコタイムです】

615 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/02/21 18:45:48 ID:???
>「神を殺すぞ、お礼参りだ!ぶちかませ――お前ら!」
ジェンタイルの声を私は聞いたような気がした。
ジェンタイル達の下に戻り力を貸したかったが、ここにいる私には、ロスチャイルドの神性が完全に消え去ったかどうか分からない。
私が放送を止めてしまったせいで、ロスチャイルドの神性を消し去ることができなかったら……
そのことで悩む私の肩を、他のメタルクウラが叩く。
彼は私にジェンタイル達の下に行けと、言わなかった。
お前の妄想は生温い、私に変われと言って、原作性能の馬鹿力で私の放送を奪い取りやがった。
メタルクウラ随一の変態は、ドラゴンボール改のオープニングをバックに、自らをジェンタイルとロスチャイルドの絡みの中に混ざっていく。
そのメタルクウラがオープニングの曲に合わせて、どっかんどっかん(ロスチャイルドとジェンタイルを)突いてる
どっかんどっかん(メタルクウラの)パラダイスと非常に楽しんでいた。
私は元気玉がロスチャイルドとジェンタイルの尻の穴で弾け飛ぶ様子を、テレビ局のモニターで見ながら、ジェンタイル達の下に戻った。

私がジェンタイル達の下に戻った時、ロスチャイルドは弱っていた。
皆が上手くやってくれたようだ。
私もとどめの一撃をロスチャイルドに放つとしよう。
私は両腕を高く上げて、黒いスパークを伴う黒い高エネルギーの球体を作成する。
クウラ一族の最強の技の一つ、100%デスボール。
私はこの黒い球体をロスチャイルドに向けて、放った。

「これで最後だっ!!」

616 :ジェンタイル ◆SBey12013k :12/02/24 00:12:56 ID:???
キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!避難所2
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1330009944/

容量オーバーが近いので次スレを立てておきました
埋まったら使ってください

617 :メタルクウラ ◆XpZoV3OomU :12/02/24 01:22:24 ID:???
>>616
ジェンタイルさん、乙です

618 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/26 04:39:03 ID:???
>「行くぞローゼン。ここが最後の『いいとこ』だ――刮目して見てやっから、派手に死にやがれ!!」

ロスチャイルドの神性は失われた。
これで全てが終わる――筈だった。

>「馬鹿な!三重の否定を食らって、どうしてまだ"神"でいられる!?」

ジェンタイルが切迫した叫び声を上げる。
最終決戦はまだ終わっていなかった。

かつてのトラウマを噛み砕き、剥ぎ取られた仮面を再び被り、ロスチャイルドは神の座に舞い戻った。
そして神性に満ちたロスチャイルドの体から――『モン☆むす』達は離れている。
弾き飛ばされた訳でも、振り払われた訳でもない。
彼女達は間違いなく自分の意思で、ロスチャイルドから距離を取った。
心の底から愛を注いだ男から、思わず飛び退きたくなるほどの事が起きたのだ。

>「で、でも!その二つはお前の考え方次第で覆せるかもしれねえ!
  だけどお前を決死の覚悟で『愛した』そいつらの想いは!お前一人で変えられるものじゃないはずだろう!?」

それは――

>「そうだな、最後の否定は――こういうことさ」

>「漏らしやがったのか、うんこを……!!」

――脱糞だった。
捲られた白衣の下で、スラックスに茶色い染みが滲んでいた。
周囲に腐卵臭によく似た、吐き気を誘う悪臭が漂う。パンツから零れた便がスラックスの裾へと滑り落ちた。

>「善き哉。先生は脱糞した。わかるかね、この意味が。
  先生とか、生徒とか、禁断の愛とかそんなものの前に――うんこを漏らした人間など、誰が好きになるものかよ」
 
「畜生――!野郎、やりやがった!」

「うわ、わ、やだやだ!混じっちゃうよぉ〜!」

堕天使が目を剥いて怒鳴り上げ、しかし更に後退る。
スライムと妖狐も同様だった。
特に、足にしがみついていた妖狐は二匹よりショックが大きかったようだ。
飛び退いた拍子に倒れ込んで、小さく震え、涙目になっていた。

>「わ、わかんねえだろ!愛の形ってのには決まりがねえ!
> うんこを漏らしてしまう情けない姿にキュンとくるダメンズウォーカーがいたっておかしかねえだろ!
  それに、人間の価値ってたった一度の失敗で終わっちまうものなのかよ?
  今は情けねえクソ漏らし野郎かもしれねえ。だけど、お前の今後の行動で挽回だってできるはずだ!……諦めるなよ、恋愛を!!」

>「そういう問題ではないのだよ、ジェンタイル君。『うんこを漏らした男に愛される資格などない』、そう言っている。
> それとも何かね、君は――君を慕ってくれる健気な魔物娘たちに、クソ漏らし野郎を愛せと強要するつもりかね――!」

「……っ!言え!言えよジェンタイル!このクソ野郎にキスしてやれってな!
 お前がそう言えば……私達はなんだってやれるんだ!だから――!
 あぁ、クソ!さっさと立てよ妖狐!泣きたいのは私だって同じなんだぞ!」

怒りと、焦りと、悲痛が綯交ぜになった表情で、堕天使は我鳴り立てる。
自分達がほんの少しの間だけ尊厳を捨てれば、この戦いはジェンタイルの勝利で終わる。
頼むから言ってくれと、懇願を込めた視線でジェンタイルを見つめた。

619 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/26 04:40:19 ID:???
>「ぐううううう……!!」

だが、ジェンタイルは言えなかった。
最低最悪の汚辱を、『モン☆むす』達に強いる事が出来なかった。

>「良かったな魔物娘君たち。
>君たちの愛しのジェンタイル君は、心優しいジェンタイル君は、君たちをクソ漏らし野郎に靡く変態にはできないらしい。
>当然だよな、うんこの詰まったパンツを履いてドヤ顔するような教師を、愛せる者などこの地球上には存在しない」

「馬鹿野郎……!なんで、なんで言わないんだよ……!」

それは彼女達にとってとても嬉しい事で――同時に、悔しい事でもあった。
最後の最後で、自分達はジェンタイルの役に立てなかったのだ、と。

>「トイレ以外の場所での排便は気持ちが良いなあ。歌のひとつでも――校歌のひとつでも歌いたい気分だ。
> おっと、丁度良い頃合いだな。そろそろNHKで『みんなのうた』が放送する時間だ。
> 先生の政策の一環で、エストリス修道院の校歌は必ず流すようにしているんだ。みんなでご清聴したまえよ」

余裕を完全に取り戻したロスチャイルドは懐からスマートフォンを取り出し、操作して――

「なんだ、これは……?」

――起死回生の一撃に、自ら飛び込んだ。
CGと合成音声によるロスチャイルドの濃厚ホモビデオ。
それは信者達に大きな衝撃を与えただろう。
が、それ以上に、ロスチャイルドに対して驚愕と、怒りと、焦燥を植えつけていた。

神であるかどうかは、心の持ちよう――ロスチャイルド自身が思っている事だ。
故に彼は追い詰められていると自覚してしまう事で、更に追い詰められる事になる。
自縄自縛の、悪循環の渦へと飲み込まれていくのだ。

>「先生だろうがガチホモだろうが関係ないよ。――お前はお前だろ?」

そしてついに――神は堕ちた。

>「そいつがお前の死に顔だ!ロスチャイルドーーーーーッ!!」

ジェンタイルが地を蹴り、深く踏み込んだ。
極大消滅魔法の剣が逆袈裟の軌跡を描く。
血飛沫が飛び散って、楔剣がロスチャイルドの手を離れた。
ついにジェンタイルの攻撃が届いた。

>「神を殺すぞ、お礼参りだ!ぶちかませ――お前ら!」

「ハッ!いいねえ!ラストバトルってのはこうじゃないとなぁ!」

メタルクウラのデスボールに真っ先に続いたのは堕天使だった。
両手の指を弾き、光と闇の魔力をもって時を操る。
もう命を惜しむ必要もない。自分自身の時間を極限まで加速させて駆け出した。
翼を広げて高く飛び上がり、そして急速落下。
放たれた踵落としが雷鳴の鋭さと戦斧の重さで、ロスチャイルドの肩に減り込んだ。
着地の重心移動に合わせて右の拳で頬を抉るように殴り抜く。
その反動で左拳で弧を描き、下から左脇腹、肝臓を穿った。
更に連打、連打、連打――時間加速による秒間数十発の打撃の嵐を叩き込む。

620 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/26 04:41:07 ID:???
「楽に死なせてもらえると思うなよクソ野郎!嬲り殺しにしてやる!」

「あ〜!ズルいよ堕天使ちゃん!こういうのは順番こでしょ〜!」

スライムの上げた抗議の声に、堕天使が振りかぶった拳を止める。
やや不満気に、それでも次――スライムに順番を譲った。

「えへへ〜、やった〜!ありがと〜堕天使ちゃん!」

スライムが明朗に笑い、

「それと、ごめんね妖狐ちゃん。私の番でこいつ死んじゃったら」

直後に悍ましいほどに鋭利で冷たい、氷の刃のような面持ちへと、笑顔を豹変させる。
遊び感覚で人を殺し、おやつ感覚で人を喰らう、魔物の本性を剥き出しにした。

だが醸し出される殺気とは裏腹に、スライムの手はゆっくりとロスチャイルドに触れた。
液体の薄い膜が彼の全身をゆっくりと包んでいく。

細胞の中には液体があり、その液体には浸透圧がある。
細胞外部の液体が、細胞内部の液体よりも浸透圧が弱い場合、外部の液体は細胞内部へと流れ込む。
そうなった場合、何が起こるか――細胞が内圧に耐え切れず、破裂するのだ。
本来ならばそうなるまでには長い長い時間がかかるが、スライムの体は彼女の意思によって自在に操作出来る。
液体の膜は緩やかに、ロスチャイルドの細胞を破壊して、体の奥深くへと浸透していくのだ。
皮膚が、肉が、神経が破裂して生まれる痛みは、さぞや凄まじい事だろう。

「いつまで耐えていられるのか、見物だね〜。あははは〜!」

スライムの表情が再び――その命に宿した残忍さは残したままに、明るい笑顔へと戻った。

「あははは〜じゃないよ、もう。おかげで急がなきゃいけないじゃないか」

呆れた様子で妖狐が愚痴と溜息を零し、それから双眸を研ぎ澄ます。

「これが本当に最後なんだ。私がやれば出来る子なんだって事、ジェンタイルにちゃんと覚えておいてもらわないとね」

体を構成する生命力を激しく燃やす。
致命傷は負ったものの治療を受けて、ロスチャイルドとの戦闘中も殆ど消耗せず、
今の今まで残してきた命の全てを費やして、彼女は己を押し上げる。
順当に生きていればいつか辿り着けた筈の高みに、一時的に足をかけた。
二本だった狐の尻尾が三本、四本と増えていく。

そして分身の幻影が作り出された。
無数に現れた幻が一斉にロスチャイルドへ跳びかかり、彼を滅多刺しにする。
今の妖狐ならば『刺された』と強く思い込ませる事で、相手に本当に傷を追わせる事が出来た。

「ん、こんなもんかぁ。……次があれば、きっと、もっと上手く出来るのになぁ」

妖狐は少しだけ切なげに呟いて、ロスチャイルドに背を向ける。
まだ――次が控えているのだから。

621 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/26 04:41:30 ID:???
「いいえ。カッコよかったですよ、妖狐ちゃん。きっと、ジェンタイルが忘れられないくらいに」

ロスチャイルドの背後で、ゴーレムが動き出していた。
神性を失ったただの精霊魔法が、ジェンタイルの加護によって祓われたのだ。

ゴーレムの手が刀の形を模した。
『硬化』の性質を帯びた手刀はそれだけでも必殺の武器となり得るが――それだけには留まらない。
水晶は圧電体と呼ばれ、圧力を加えられると電気を生み出し、逆に電圧が加わると変形して振動する性質を持っている。
彼女は今、自分の脚部に水晶の性質を発現させていた。
ロスチャイルドに一歩また一歩と歩み寄る度に電気が生まれ、それによって腕部を超高速で振動させる。
超振動を帯びて万物を切り裂く刃と化した手刀を穏やかに掲げた。
そしてジェンタイルの描いた逆袈裟の刃傷と交差させるように、鋭く振り下ろす。

「これが貴方が今まで、多くの人に与えてきた痛みです。
 死ぬ前に、犯した数々の罪を悔いなさい。……なんて事は言いません。
 ただ苦しんで死に、地獄の奥深くに落ちていきなさい」

地獄に落ちろ――その言葉と示し合わせたように、ロスチャイルドの足首を何者かの手が掴んだ。
もう残っているのは一匹しかいない。ゾンビだ。
ゴーレムと同じく『停止』から抜け出したゾンビが、地の底からロスチャイルドに這い寄っていた。

「みんな、ひどいよね。よってたかってあなたをいじめて」

ゾンビの面持ちは穏やかな微笑みで――けれどもそれは飢えた獣の形相へと一変する。

「でも、それももうおわり」

言葉と共に立ち上がり、牙をロスチャイルドの首筋に突き立てた。
生物災害の体現者である彼女は『感染』の性質を秘めている。
その力によって、『死』がロスチャイルドに感染していく。

「あなたはこのせかいからいなくなるの。のこるのは、ひげきだけ。
 あなたがえがいた、なんのいみもない、ぎせいとかなしみだけ。
 ねえ、これがあなたのじゅーじつしたじんせいだったの?こんなもので、まんぞくだった?」

最後の問いに、果たしてロスチャイルドは答えるのだろうか。
だが彼がどう答えたとしても、意味はない。最早何も残らない。
その答えもろとも、死が彼を飲み込んだ。


【リンチ→殺害】

622 :モンスター娘s ◆n5lYZLejnQ :12/02/26 04:41:51 ID:???
ジェンタイルさん、スレ立て乙でした

623 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/27 22:47:23 ID:???
>「確かに先生はミニトマトが嫌いだ。食べられなかったことが原因で色々とつらい思いをしたことも話したね?
 だが――嫌いなものも食べれるように克服するのが大人というものだよレゾン君。
 青臭くて、えぐみが濃くて、どろどろしたこの野菜を食べられるようになった先生は、もう『子供』じゃないんだ」

「まさか……食べた!? お母様っ!?」

その言葉と同時に、自分に憑依している悪魔が消え去るのが分かった。身に纏う霊装が解除される。
ロスチャイルドが、まるで子どもに言い聞かせるように語る。
暴かれた虚構、本当は子どもなのはオレの方なのだ。
でも何かがおかしい、バベル大寺院総帥亡き今、オレに親にあたる人物はもういないはずなのに……。

>「そうだな、最後の否定は――こういうことさ」

「あぁ……」

ロスチャイルドが、想像を絶する手段で神性を取り戻す。当たり前だ、人間業じゃない。
これには、顔を引きつらせながら後ずさるしかなかった。
そして、余裕綽々のロスチャイルドが、スマートフォンでTVを起動する。
そこに映し出されたのは……筆舌に尽くしがたい映像だった。

>「なんだ、これは……?」

「そうか、そうだったのか……先生はガチホモだったのか!」

>「だからどうしたというんだねジェンタイル君……!ガチホモだろうがなんだろうが、先生が神であることに依然変わりはない!」

「ガチホモだからオレをわざを男性形に改造した……そうだろ!?
いくらスプラッタだったからって間違えるのはおかしいと思ってたんだ!」

>「そうじゃねえんだよロスチャイルド。
 こんだけインパクトのある映像を見せられたら、大衆はどうしてもお前の顔を見る度にあれを思い出す。
 ロスチャイルドという人間に対する認識に、『先生』よりも『ガチホモ』のほうが優先される。
 お前の信者たちは、お前を深く信じれば信じるほど、ガチホモ疑惑が螺旋のように深く広くなっていく……!」

「オレがガチホモが苦手なのを知ってて隠し続けてたんだろ……。
隠す事なんて無い、ガチホモでもいいじゃないか! 先生なら許す!」

>「――つまり!たった今お前はガチホモとして人々に受け入れられた!」

624 :レゾン ◆4JatXvWcyg :12/02/27 22:49:40 ID:???
この期に及んで、ロスチャイルドは、ガチホモ疑惑を必死で否定しようとしていた。
無理も無い。普通の感覚では先生とガチホモは両立しない。

>「先生だろうがガチホモだろうが関係ないよ。――お前はお前だろ?」

そうだ――先生という偶像が砕け散った今、はっきりと認識できる。
ロスチャイルドはオレにとって、先生だろうがガチホモだろうが関係がないのだ。
もっと、決して揺らがない地位がある。

>「神を殺すぞ、お礼参りだ!ぶちかませ――お前ら!」

その言葉を皮切りに。
メタルクウラのですボールが炸裂する。
続いてモンスター達が、ロスチャイルドを嬲り殺しにする。無邪気に、邪悪に、華麗に、残酷に。

もはや何もしなくても、ロスチャイルドは死ぬだろう。出る幕がない、というやつだ。
それでも、オレは走った。剣を右手に。
憎き敵に自分の手で一矢報いたい、一瞬でも早く苦しみを終わらせてやりたい、二つの想いを胸に。
かつて、護るためにしか使わぬと誓った剣で、ロスチャイルドの左胸を刺し貫く――。

「ロスチャイルド、あなたは神ではない、そして、人間ですらなかったんだ――
お前は罪も無い人達を、多くの部下たちを、アイツらを死に追いやった殺人鬼だ……!」

返り血を浴びるのも構わず、ロスチャイルドに再び抱きつく。
今度は母親としてではなく、息子として。

「どうして助けてやらなかったんだよ、父さん……!
オレを自分好みに改造した程のガチホモのくせに一度だって手を出さなかった……
ガチホモ以上に父親だったってことだろ!?」

父親――それは、大量殺人犯だろうが、ガチホモだろうが、人間ですらなくても、決して揺らがない地位。
拾われてしまったのが、運の尽きだ。

「父さん自分の事は先生と呼ぶようにうるさかったからな……やっと呼べた。
全ての生命に生まれてきた意味がある、父さんは教えてくれたよね。
でも、生きる事に意味なんて無いんだよ――。
これだって終わってしまえば、意味も無く繰り返す争いの歴史の1ページに過ぎない。
安心して。どんな聖人君子も、極悪人も、最期は平等、朽ち果てて土に還るだけ――。
そうだ、お前なんて骨一本残らず消え去ってしまえ――永劫回帰《ディグラデーション》」

跡形も無く消えてしまえ、無様な姿をこれ以上曝させはしない――
唱えたのは、通常長い時間をかけて行われる死体の土への分解を極限まで早める魔法。
ロスチャイルドの体が、指先から、足先から、少しずつ砂となって、朽ちてゆく――。
最後まで抱きついた姿勢のまま、誰にも聞こえないように、呟いた。

「やっと会えたね……。さよなら……父さん」

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