1 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/17(火) 23:33:29 0
コミカル、笑いを取る系で

2 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/17(火) 23:38:46 0
ついに10個目のファンタジーTRPGスレか…

3 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 07:37:29 0
毎回のようにレスで笑いを取らないといけない
地獄のスレw

4 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/11/18(水) 20:04:35 0
削除依頼出せ


糞乱立立て逃げ犯

5 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2009/11/19(木) 18:20:14 O
存在自体がギャグ

6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/19(木) 19:01:34 O
一回レスするたびに
笑いを取らないと減点

7 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/19(木) 23:37:45 0
地獄のスレにあえて挑戦! いくぜ!!

ジャンル: とにかくギャグ
コンセプト: とにかくハイテンションで思いっきりはっちゃけた冒険
期間(目安): とりあえずこのスレを使いきるのを目標に

GM:(なし)
決定リール:(あり)
○日ルール:(あり/3日)
版権・越境:(あり)
名無し参加:(あり)渾身の長文から意味不明の単語ネタに至るまで
敵役参加:(あり)
避難所の有無:(なし)

特殊ルール
・いつ如何なる時でも乱入・FO自由・不定期参加OK
・最終書き込みから72時間(3日)経った他人のキャラは容赦なく動かしてよし
・キャラが死んでも何事もなかったように生き返ってよし
・ノリと勢い>>(越えられない壁)>>理屈や辻褄
・その結果ストーリーが成り立ってなくても気にしない
・参加者は必ずしもギャグキャラでないといけないわけではなく
ツッコミ専門、実況・解説専門の常識人も大歓迎
・表記は台詞を「」地の文を()で囲む
(地の文主体の小説表記と台詞主体の非小説表記が同じ書式で混在できるようにするため)

8 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/19(木) 23:53:02 0
(魔法と科学と超科学が混在し
中世ヨーロッパ風な地域、現代風の国、巨大企業が支配する未来社会、
なんちゃって中華世界、なんちゃって和風地帯が混在し、さらに異世界から迷い込んでくる人も日常茶飯事。
そんな何でもアリな世界だが、最も特筆すべき事はこの世界はギャグによって成り立っているということである。
当然のごとくギャグを飛ばせばそれに応じた様々な現象が起こり、オヤジギャグを飛ばせば吹雪となるのだ。
さてさて、物語はとある王国から始まる……)

9 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/20(金) 00:23:39 0
(王城の一室)
(王座に偉そうに座る鼻眼鏡をかけたステテコハゲオヤジの前にトコトコと歩いて来る猫耳娘)
「オヤジ〜、改まってなんなんだ?」
(猫耳娘、ハゲオヤジの頭をペチペチ叩く)
「なんなんだ? ではない! いつになったらコンビ結成するのだ!?
お前は行く行くは国を継ぐ立場なのだぞ! 
いつまでもピンでおっては国民にしめしがつかんだろう」
(説明しよう!
ここ、ギャグファンタジア王国では生活の全てにおいてギャグが至上のものとされている。
コンビ結成、略して結コンという制度があり、これをしてはじめて一人前とみなされるのだ。
それは生涯共にギャグを行うボケとツッコミからなる二人組を結成することである。
といってもそれは飽くまでも基本系であり
トリオ結成、カルテット結成、Wボケコンビ結成(略して同属性コン)なども認められている)

(そしてハゲオヤジはこの国の王で、猫耳娘は王女である。
オヤジには猫耳は生えていないがそんな事はいちいち気にしてはならない)
「そこでだ、お前の相方を選ぶための競技大会、その名も“ザ☆イロモネア”を開催することにした!
命がけで行われる極限のネタバトル……。勝ち抜いた最後の一人をお前の相方として迎えようではないか!
いい考えだろう!? そうと決まれば今すぐ街に繰り出して応募用紙を配ってくるのだ!」

10 名前:ロキ ◆hXvyVozAPo [sage] 投稿日:2009/11/20(金) 00:31:38 0
「応募用紙どんだけ手抜きなんだ!?」
「最初から持ちネタを明かしてしまっては面白く無かろう。これでいいのだ!」

名前:
性別:
年齢:
種族:
容貌:
服装:

「よっと! こんな感じか」
(猫耳娘は試しに応募用紙に自分のデータを書き込んだ)

名前:ハロキティア・ギャグファンタジー
性別:女
年齢:25
種族:何か知らんけど白い猫耳と猫尻尾が生えてる
容貌: 金髪ショートに猫耳猫尻尾 少年の様な雰囲気
服装: 軽戦士系かシーフ系っぽい服装

11 名前:ケンシロウ丸 ◆s/xmULJ6aA [sage] 投稿日:2009/11/20(金) 07:23:14 0
とりあえず期待してみよう。

12 名前:ケンシロウ丸 ◆s/xmULJ6aA [sage] 投稿日:2009/11/20(金) 07:28:33 0
名前:ケンシロウ丸・キサラギ
性別:男
年齢:23
種族:人間・北斗爆発族
容貌:常にオーラを出しながら歩く 拳法家を名乗るが刀を持っている
服装:裸にジャケットとズボンを着たようなかなりの軽装

とりあえず動き出したらこちらも動こう…。

13 名前:ロキ ◆hXvyVozAPo [sage] 投稿日:2009/11/20(金) 23:23:35 0
――王都 中央広場
【タバトル競技大会“THE☆イロモネア”
優勝者は王女の相方になる権利授与!
さらに王家に伝わる秘宝“笑いの金メダル”もプレゼント!】
(ビラと応募用紙を適当に配る)
「おかしい……王女たるオイラがじきじきに配っているというのに
なぜスルーするんだ!?」
(ある場所に人だかりが出来ているのに気付く
王都のシンボル像“考えない人”の周囲に人が集まっている
“考えない人”とはその名の通りアホっぽい顔をしてアホなポーズをした
見るからに何も考えて無さそうな人の像である)
「ちょっとゴメンよ〜」
(人ごみをかきわけて像の元へ。そこで目撃した光景は……)
「な、なんだってー!?」
(考えない人が小難しいそうな顔をして考えているようなポーズをしている。
“考える人”になっていた!)
「おそらくちょっと接触が悪いんだな。叩けば直るっしょ」
(古いテレビの要領で後頭部をバンバン叩いてみた)
考える人「ピーガー……」
(ますます悪化する一方。さらに……)
考える人「ゴゴゴゴゴゴ……!」
(自ら効果音を言いながら起動する!)
考える人「私ハ知性ニ目覚メタ……!
クダランぎゃぐバカリ考エテイルコノ街ノ者達を殲滅スル!!」
(考える人は目からビームを四方八方に打ちだしながら暴れ始める!)

14 名前:ケンシロウ丸 ◆s/xmULJ6aA [sage] 投稿日:2009/11/21(土) 00:34:21 0
「ロキ!俺の名はケンシロウ丸だ!とりあえず俺とセックスしてくれ!」
「だってだってだて伊達ちゃんデス♪」
「きゃあーすがのココ、空いてますよ〜」
“THE☆イロモネア”の一発芸大会に参加した俺だったが、
おかしい…!明らかに周囲が引いている!
近くに立っている三流芸人たちのネタも軒並みすべってはいるが、
俺のネタに至っては5人中誰一人として笑っていない。

「あれ…ちょっと下品すぎたかなあ?これじゃあワラキンも手に入らんよなあ…」
と、その時。

ゴゴゴゴゴゴ……!
何かが暴れているらしく、広場の方で人だかりができている。
慌てて司会のギター・ザ・ムライが「何で俺なんかが司会やってて、しかも
俺のときにトラブルが起こるんだ…」という顔で番組中止の合図を出す。

それはモニュメントの「考えない人」だった。そんなことはどうでもいい。
とりあえず死人が出ないようにするにはどうすればいいか。
ふと前を見ると、何と王女ロキと思われる女が
サザエさんEDの家族ばりの腿上げでこちらに向かって走ってきていた。
それを見て俺は言った。
「考えるんだ…考える前に、感じろ。そして俺の名前を言ってみろ」
そして俺はロキを黙って抱きしめた。

15 名前:ロキ ◆hXvyVozAPo [sage] 投稿日:2009/11/21(土) 23:25:05 0
考えない人「オ国トリツブシジャアアア!」
「うあああああああああ!!」
(とりあえず絶叫しながら城の方へ走る)

>14
(城ではTHE☆イロモネアが行われていた)
「早くない!? さっき応募用紙配ってたのに開催はやすぎない!?」
国王「善は急げというであろう!」
(いきなりイロモネアの参加者がネタを仕掛けてきた!)
>「考えるんだ…考える前に、感じろ。そして俺の名前を言ってみろ」
(気合を入れると、両手が猫の手グローブ状に変化する!)
「ムダムダムダムダムダムダムダムダアア!!」
(怒涛の勢いで猫パンチを繰り出す)
「お前はもうギャグっている……!」
(これが答えだ!)

考えない人「わらきんハ頂イタアア!!」
(そうしている間に考えない人が優勝賞品の笑いの金メダル、略してワラキンを奪い取った!
国王の慌てぶりハンパない!)
国王「ああっ!! それだけはいかああああああん!!
   あれが奪われては大変なことになる!!
ギャグ戦士達よ、何としてでもとりかえすのじゃあ!!」

16 名前:ケンシロウ丸 ◆s/xmULJ6aA [sage] 投稿日:2009/11/21(土) 23:45:10 0
国王「ああっ!! それだけはいかああああああん!!
   あれが奪われては大変なことになる!!
ギャグ戦士達よ、何としてでもとりかえすのじゃあ!!」
「うぃ」
「おらっしゃあああ!!」
仕事をせずにワラキンが取れる!ということで、周囲は一気に盛り上がった。
HG、小力、小猪木、アントキの猪木、猪木、春一番、春日、春日じゃない方、
次長課長のブサイクな方、ゴリが所属しているコンビのゴリじゃない方、きんに君などが
一斉に考えない人に群がり襲いかかった。
これを見た考えない人はさすがにこの状況に頭を抱え考えはじめた。

一方、俺はその頃ロキ王女と組み合っていた。
なにやら殴られたようで、顔をボコボコに腫らしながらも
柔道の試合でロシア人が「一応、ルール違反じゃないからこのぐらい良いよね」程度にやる
まるで駄々をこねるような組み付きで、王女の服を引っ張り、下着姿をあらわにさせていた。
「これは別にエッチな気分とかそういうのでやってる訳じゃないから!」
適当な言い訳の言葉が次々に出てくる。
「とりあえず精神的にでいいから、ワラキンちょうだいよ、な?」
そう言いながらそのまま地獄車に入り、ゴロゴロと王女を巻き込みながらバックし、
長考状態に入りながらボコボコにされている「考えない人」の方に突入していった。

17 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/22(日) 20:22:06 0
>「これは別にエッチな気分とかそういうのでやってる訳じゃないから!」
(エッチな気分じゃなかったら何なんだ!? 考えろ……考えろ……ピコーン!)

(唐突だが世界情勢の話をしよう。
この世界“ナナイータ”は現在各地に国が乱立し、群雄割拠の戦国時代!
その上、ここは笑いを至上とするギャグの国でありながら
恋愛の国であるラブなんちゃら国に一番笑える国の座を取られてるんじゃないかという有様だ!)

「ここはサービスシーンで生き残りを狙えということか!」
(と勝手に納得しながらケンシロウ丸共々考えない人に激突!)
ドゴーン!!
「「「ぎゃああああああああ!!」」」
(考えない人はなぜか大爆発し、お笑い芸人達が悲鳴をあげながら吹っ飛ばされる!
果たしてワラキンの行方は!?)

(爆発の衝撃で識別札が外れてしまった。
識別札とは偽物の出現を防ぐ装備品のことで、これを外すと偽物が出る危険性がある代わりに
仲間が増えやすくなったり笑いの神様のお告げを受けやすくなったりするという噂があるので
このまま外しておくことにした)

18 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/22(日) 20:47:29 0
騎士「シェアワールド陛下…今、新たなスレを立てるのはどうか御考え直しを!
度重なるスレ立てによってナナイータ国は荒れ果てています。
今でさえ、民は重いレスの取り立てによって苦しんでいるのです!」

皇帝「黙れ!貴様は儂に逆らう気か!だれか!こいつを過去ログにぶち込め!」
騎士「くっ…ここで捕まるわけにはいかん!」

間一髪で逃走した騎士は、ギャグファンタジア王国に馬を走らせる。

19 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/25(水) 23:24:17 0
(ワラキンは空中でいくつかの破片となり四散した!)
国王「いっかあああああん!! 
ワラキンの欠片が世界中に散ってしまった!
あれは我が国家が代々守ってきた秘宝中の秘宝!
悪しき心を持つ者が手にしようものなら世界は終わる……!」

>18
(その時、ボロボロになった騎士が駆けこんできた!)
国王「どうした!?」
騎士「かくかくしかじか」
国王「皇帝シェアワールド……!
   かつて何度もスレ乱立により世界を滅亡の危機に陥れた恐怖の大魔王……!
   逆らう者は容赦なく過去ログにぶち込むという独裁者……あやつが復活しただと!? ワラキンが奴の手に渡ったら間違いなく世界は滅亡する!」

――数日後
(お約束に倣い、ショボイ装備と小遣い程度の金銭を持たされたロキ)
国王「行くのじゃハロキティア!
皇帝シェアワールドの野望を阻止し世界に平和を取り戻せ!」
ロキ「はい、父上!」

(こうして、世界の命運をかけた大冒険ははじまった!
果たしてワラキンを集め皇帝シェアワールドの野望を阻止することはできるのか!?)

20 名前:兵士A&B[sage] 投稿日:2009/11/26(木) 03:31:22 0
兵士A「やれやれ……まさか私が姫様のお供を命じられるとはねぇ」
兵士B「お前さんもかい? オイラもだよ」


名前:兵士A(本名はあるけどこう呼ばれる)
性別:男
年齢:20代
種族:人間
容貌:細身で手足の長いノッポ
服装:兵士の鎧

名前:兵士B(本名はあるけどこう呼ばれる)
性別:男
年齢:30代
種族:人間
容貌:髭を生やした短足の太っちょ
服装:兵士の鎧

備考:3日ルールが無くとも自レスで喋らせる事が出来る共用NPC、たまに自発的に喋る

21 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/28(土) 12:47:35 0
>20
「なんと、お供をしてくれると!? 
共用NPCとは今の流行をバッチリ押さえている! GJ、超GJ!!」

(国王から渡されたお告げの書、専門用語でいうと攻略本を開く。
今は最初のページ以外は白紙だが、話の進展に合わせて少しずつ現れていくのだ)
【まずはトロの勇者の姉妹国である隣の国の王子を仲間にしよう!】

兵士A「隣の国の王子って事あるごとにすぐ死ぬことで有名なあの人ですね!
    仲間にすれば死にネタギャグが出来るようになりますよ!」
兵士B「トロは昔世界を救った伝説の勇者で二足歩行の白い猫だったそうだよ」

22 名前:グラスハート ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/11/28(土) 16:43:07 0
「ダメージを受けるごとに名前が一文字ずつ消えてゆく呪いだと!
それで完全に名前が消えたら……俺はどうなるというんだ!?」
(サルマターリの城で白い猫が僧侶と話していた)

「魂が抜けて、他人に操られるように生きて行かねばならないだと?
何てことだ……こんなことなら、呪いの猿股なんて穿かなければ……!
あんな物を美少女モンスターの守ってる宝箱に入れておくとは……。
魔王め、なんて恐ろしい罠を仕掛けてたんだ!
何とか呪いを解く方法を探さなければ……そうだ、オーラの泉に行こう!」
(グラスハートは、ロキとすれ違う危険性も顧みずにオーラの泉に旅立った)


名前:グラスハート=FO
性別:男
年齢:17
種族:勇者の子孫
容貌:白い猫そのもの外見
服装:猿股にゴーグル

23 名前:魔王(犬) ◆q3DQedx5cY [sage] 投稿日:2009/11/28(土) 21:59:07 0
名前:魔王(犬)
性別:オス
年齢:4歳9ヶ月
種族:ポメラニアン
容貌:柴犬カット
服装:全裸




24 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/28(土) 23:16:21 0
>22
「サルマターリの城に行くぞ!」

兵士A「すれ違わないように気をつけないといけませんね」
兵士B「あ、猿股をはいた白い猫が歩いてる」
兵士A「ところで隣の国の王子はどんな姿なんですか?」
兵士B「さあ。会えば分かるだろ!」

――サルマターリの城
猫耳マッチョ「ふんっ! ふんっ!」
(猫耳のマッチョが物凄い勢いでバーベルを上げたり降ろしたりしていた)
「えーと……キミがサルマターリの王子かにゃ?」
猫耳マッチョ「失礼ね! アタシはサルマターリの王“女”アイアンハートよ!
グラスハートお兄ちゃんはオーラの泉に行ったわ!」
「そうか、ありがとう!」

兵士A「滅茶苦茶強そうなのに何で妹は旅立たないんですか?」
兵士B「それを突っ込むのは無粋というものだよ」

>23
「な!? こんな序盤に魔王だと!?」
兵士A「気付かれたらゲームオーバーですよ!」
(可愛らしい犬の後ろを気付かれないように通り過ぎようとする)

25 名前:グラスハート ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:09:28 0
「ようやく辿りついた……ここがオーラの泉か」
(オーラの泉には謎の賢者がいた)

「お願いします!この猿股の呪いを解いてください!」
(賢者はグラスハートの後ろの辺りの誰かと話して、呪いを解くにはワラキンが必用とのたまう)

「ワラキンを全て集めれば、どんな呪いも解けるって?
出来れば、もっと簡単な方法を!裏技みたいなのは無いんですか?
……え?その壺と印鑑を買えば、呪いが解けるって?それ下さい!」
(壺と印鑑を取り出し、その値段を語る賢者)

「30000ゴールド払えだって?そんな大金とても払えないぞ!
こうなったら……殺してでも奪い取る!」
(こんぼうで謎の賢者に殴りかかるも賢者は壺で防御)

「しまった壺が!ぐわーっ!」
(衝撃で蓋の開いた壺からは様々な魔物や悪霊が飛び出し、世界中に散って行った。
賢者は、だから安易な道はこうなる…これでハードモードに入ってしもうたと呟いて、
大きく首を振ると何処かにワープして消えてしまった)

「くっ!洞窟が強そうな魔物だらけだ!これでは猿股の呪いに耐えられない!
こんな罠を仕掛けるなんて、さてはあの怪しい賢者も魔王の手先だったか。
しかし、どうやって帰ろう……洞窟から一瞬で出られるアイテムも無いし……。
そうだ、攻撃力の高いモンスターに一撃で殺されれば呪いは一回で済む。
金は半分になるけど、どこかの城に戻れるなら仕方ないな」
(この世界ではどういうシステムか、死ぬとセーブという呪文を聞いた場所まで戻される人物たちがいる。
もちろんグラスハートもその一人で、その死にっぷりは国中に知られていた。
一撃で殺されることを期待して、意を決したグラスハートは壺から現れたドラゴンに突撃する!)

26 名前:魔王(犬) ◆q3DQedx5cY [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 14:56:12 0
>>23
「おい、待てよ。」

かわいらしい外見とは裏腹のおっさん声で犬が呼びかける。
足はフルフルと振るえ、尻尾はダラリと下がっている。
「エサくれ、エサ。ここ2日何も食ってねぇんだよ。」



27 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 20:23:38 0
>26
「マジで!? かわいそう――!」

兵士A「姫様、危ないですよ!」
兵士B「いやいや、チャンスかもしれないよ。最近は魔王が仲間になることも珍しく無いからな」

(国王が持たせてくれたショボイ餞別アイテムから抜粋)
「さあお食べ」
つ【きびだんご】
(異国の勇者が昔これで犬・猿・雉を仲間にしたという眉唾物の伝説があるそうな)

28 名前:魔王(犬) ◆q3DQedx5cY [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 20:51:33 0
>>27
「いいのか?すまんな、おぉすまんな」

きびだんごを貪り食う魔王。
彼はこれまでのいきさつを話す
「実は、勇者に倒されて魔法でこんな姿になってしまったのだ。
俺は元は無茶苦茶強い魔王だったんだが、勇者はLvが99まで上がってたんで
フルボッコにされてな。挙句の果てには保健所行き寸前の野良犬だ。」

「お礼といっては何だが、俺もお主たちの手助けをしよう。」

29 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/11/30(月) 00:17:00 0
「頭がぐらぐらする……どうやら無事に教会に戻れたようだな」
(床の上で目を覚ましたグラスハートの名前は一文字減ってグラスハーになっていた)

「確か、ここはギャグファンタジアとサルマターリの間の街だったか。
しかし魔物だらけになった外を一人で歩くのは心細いな。
こんな時に頼れそうなのは……あいつしかいない!
猫耳の従姉妹で名前はドラ…じゃない…何だっけアイツの名前?
まあいいや、とりあえずギャグファンタジア王国に行こう!」
(グラスハーはロキとすれ違う危険性も顧みずにギャグファンタジア王国に向かった)

(……が、すぐに足を止める)
「ダメダー!ハードモードになって、外は強いモンスターがいっぱいだったー!
危ないし、怪我したくないし、もう宿屋に引きこもって世界が平和になるのを待とう」

30 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/11/30(月) 00:53:34 0
>28
(勝手に挿入される魔王の過去再現ムービーシーン)
――ここから
超美系魔王「俺が魔王になった理由? いいだろう、教えてやる。
人は平和な世では生きられない……。
同族同士醜く争い破滅へ至るのが人の性……!
だから世界の為に揺るぎない悪になると決め」
不細工勇者LV99「前口上長げーよ!! 皆の衆、かかれー!」
(ドカッ、バキッ、ボコッ)
――ここまで
(ちなみにこれ全部ロキの妄想である)
「魔王……大変だったんだな……」
>「お礼といっては何だが、俺もお主たちの手助けをしよう。」
「うん、呪いが解けるように一緒に頑張ろう!
オーラの泉にいけば何かヒントが得られるかもしれない」
(グラスハーとすれ違う危険性を顧みずにオーラの泉に向かう)

(……が、すぐに足を止める)
「なんだこりゃー、そこらじゅう強いモンスターがいっぱいだ!
ついさっきまでスライムばっかだったのに。設定をハードモードにしたのは誰だ!?」
(近くに街が見えている)
「とりあえず町で作戦を考えよう!」
(ギャグファンタジアとサルマターリの間の街に逃げ込んだ)

31 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2009/11/30(月) 01:08:13 0
ちょっと待て
そこはオーラの泉じゃなくてバナの泉だぞ…

32 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/11/30(月) 23:04:26 0
(グラスハーは武器屋に入った)
「そういえば敵が強くても武器と防具が強ければ余裕で外に出られるな。
おい武器屋、どんな防御でも貫ける矛と、どんな攻撃も防ぐ盾をくれ」
武器屋「ハッ!片腹痛いわ! 戦いの基本は装備では無い! 愛と勇気と希望だ!」
「何から突っ込めばいいんだ」

(武器屋を出てバナの泉に近づく)
「ここが天然水素水の泉、バナの泉か……ここに来たからには何かギャグをやらないとな」

忘れないでーばぁなの泉
愛の乳かい 踏め アン! いつまでも
ずっと ママトーク
ワーク有って欲しい FOREVER♪

「ぐあーーー! 何だこの突然の異常な寒さは!
我ながら寒いと思った替え歌などするんではなかった!」
(街にブリザードが吹き荒れる)

33 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/02(水) 00:25:17 0
>32
(街に入ると吹雪だった)
「なんだなんだ!?」

「この街にはバナの泉があるんだっけ。
せっかくだから身に行ってみよう!」

(ザザザザ……。泉から何か出てきた)
バカ「ぽっぺけぺー!」

「オレ達は大変な勘違いをしていたのかもしれない……
こいつを見てくれ……バカの精霊といって、天才と紙一重ともいわれる世界最強のバカだ
このバカの精霊だが、バカの泉に住んでいると言われている。
つまり、バナの泉と言うのはバカの泉が間違って伝わっていたんだよ!」

(隣には白い猫が佇んでいる)

「あなたがバカの精霊を召喚した実力者!? 
はっ、もしやグラスハー……あれ? なぜか最後の文字が言えないぞ。
まあいいや、グラスハー王子じゃないか! いやー、さがしましたよー」
(いやー、さがしましたよーを先に言われると悔しいので先制攻撃で言った)

34 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/02(水) 18:48:02 0
バカの精霊「ぽっぺけぺー!」
(泉からギャル風の精霊が現れる)
「お前は誰だ?」
バカの精霊「はぁ〜い!初めましてぇバカの精霊で〜す。
アタシぃ、とってもぉバカなんでぇ今からバカな事しまぁ〜す。
え〜とぉ……FA権を行使してぇメジャーなTRPGスレに移籍しま〜す!」
「何だって……バカな事は止めるんだ!」
(とのやり取りの間にロキが現れ、いやーさがしましたよーなどと話しかけてくる)

「俺の名を呼ぼうとして呼べてないのはギャグファンタジアの王女!
しかし名前が違うな。 俺の名はグラスハーではなくグラスハー……むむ、言えん。
やはり消えてしまったのか、俺の名前よ……」
(うつむくとロキの足元に居る犬が目に入った)

「その犬は……ハッ! みなまで言うな! 分かっている。
定番の呪いでそんな姿になった美少女だな?」
(魔王を抱き上げたが、オスである事を確認してしまい無言で下ろす)

「とりあえず装備や道具を買うのに必要な、先立つものを調達してくる」
(電話ボックスに入るグラスハー)

「電話ボックスって、ここはファンタジー世界だろっ!
くっ…やはり一人ボケ突っ込みは苦しいな。これからはボケっぱなしで行くか」
《トゥルルルルルルル》

王女アイアンハート「どなた?」
「ああ、妹? 俺、俺、俺だよグラスハー! 今すぐ銀行に9999G振り込んで!」
王女アイアンハート「グラスハーなんて奴は知らないわ! おととい来やがれ!」

「駄目でした」
(すごすご戻ってくるグラスハー)
「どうしよう? こうなったらスリでもしようか?
それとも、ここらへんファンタジー世界だから万引き防止ブザーとか無いし、店の武器を頂く?
昔、サル中で虐められないためにスキル磨いたから、見張りならちょっとは自信あるけど?」

35 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/03(木) 23:37:49 0
「仕方ない。まずは強い武器を手に入れきゃ街から出られないからね。
店のカウンターの奥にたくさん置いてある宝箱、アレ前から気になってたんだよ」
(店主の留守を狙って忍び込んでカウンターを乗り越えようとする)
(ガッガッ)
「あれ? 助走をつけて……えいっ!」
(ガッ)
(なぜか店のカウンターを超えられない!)
「なんてことだ、万引き防止絶対防御結界がはってあるとは……」
(そこに帰って来て、勝ち誇ったような笑みを浮かべる店主)

(すごすごと出てくる)
「……だめだった」
(が、ある事を思い出す)
「そうだ、ここらへんファンタジー世界だから住居侵入してタンスや壺を物色してもいいんだった!
あそこの金持ちっぽい家に行ってみよう」

36 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/06(日) 11:09:15 0
「さすが姉御!堂々と民の家に押し入って金目の物を頂くなんて考え付きませんでしたよ」
(ロキが年上だった事を思い出していきなり敬語に変わる。
ちなみにグラスハーは強い者には弱く、弱い者には強いのが信条だ)

「こういった金持ちは、えてして押し入れで御禁制の植物を栽培してたりするもんです」
(入口から侵入して、適当に部屋を漁り始めるグラスハー)
「あった!この葉っぱは――――ちぇっ!ただのやくそうかよ。
こっちのタンスは下着か……これ頭に被ったりしたら変態だよなー。
でも、けっこう防御力が上がったりなんかしたりしてー。
いや、そんなことはあり得ないよなー。
そもそもパンツなんて頭に装備出来るはずがないしなー………。
いや、でもちょっとだけ…ほんの試しに…少しだけ頭に載せてみようかな…」
(結局被った)

「ちっ!ステテコパンツと78Gだけ…不況の余波はこんな所にも来てるのか。別の部屋も漁ろう」
(部屋の物色を終えると、廊下の階段を下りて地下室に入る。そこには…)
「ワーオ!宝箱がイパーイ!」
(喜び勇んで宝箱に駆け寄る)

37 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/06(日) 22:56:10 0
「ちょ、おま!」
(パンツを被ろうとするグラスハーを慌てて制止)
「パンツなんて気安く被るんじゃない!
被ると混乱するビネガーパンツだったらどうするにゃ!」
(パンツを検閲し、ただのステテコパンツであることを確認)
「被ってよし!」

>「ワーオ!宝箱がイパーイ!」
「ワーオ! 開けるぞー!」
(お鍋の蓋を手に入れた!)
(ひのきの棒を手に入れた!)

(なんと 宝箱は 人食い箱 だった!)
「しまった! なんで民家に人食い箱!?」
住人「ゲハハハハハ!! いつまでも泣き寝入りしてると思うなよ! ざまあみろ!」
(が、人食い箱はPC達をスルーし、住人を追いかけまわし始めた!)
住人「ぎゃあああああああ!! 何で!?」

兵士A「あれは人食い箱。現PTメンバーは猫と犬と猫耳。全員人外です!」
兵士B「オイラ達が襲われないのは?」
兵士A「多分NPC特権です」

38 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:23:40 0
「しっかし大金を稼ぐのは難しいもんですね」
(結局大した収穫も無く宿屋に戻り、壁に貼られたチラシを眺めながら)

「ん……これは!?」
(チラシには大きく「必見!確実に絶対儲かる方法」と書かれている)

「なになに……スロットが確実に当たるようになる幸運のブレスレットだって?
全く……こんなバカなもん誰が信じるって言うんだ!
こんなのが有れば、誰も苦労しないっての!
こんなのに引っかかるのはよっぽどのバカな奴だけだな」
(何の興味も無さそうに肩をすくめるグラスハー)

「――――ところで姉御、ちょっと散歩に行って来たいんですけど? 一人で」
(グラスハーはロキに別れを告げて宿屋を出る。
そして、人目を気にしながらエティゴヤ商会と書かれた怪しげな店に入って行く)

39 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/08(火) 23:31:36 0
(宿屋にエティゴヤ商会と書かれたチラシがはってある)
>「(前略)こんなのに引っかかるのはよっぽどのバカな奴だけだな」
「ハハハ、そうだよなあ!」

>「――――ところで姉御、ちょっと散歩に行って来たいんですけど? 一人で」
「こんな時間にどこに? まあいいや、行っといで」
(数分後)
兵士A「姫様、なんだか外にたくさん人が歩いてますよ」
兵士B「みんなバカっぽいけど気のせいかな?」
「ん? なんだろう。…・…ハッ! まさか……
グラスハー!! 今助けに行くぞー!!」
(宿屋を飛び出す)

――エティゴヤ商会
(趣味の悪い服装のサングラスをかけた見るからに怪しげな男達が
煙草かもっと怪しげなものかを吸いながら会議している)
偉そうな人「ククク……笑いの金メダル略してワラキンの欠片が手に入るとはな」
下っ端っぽい人「ええ、まさか道で拾うとは思いませんでした」
偉そうな人「手順は頭に入ってるな?」
下っ端っぽい人「もちろんです。チラシは街中至る所に配布しました。
もうすぐバカが大勢集まってくるでしょう。
あとはワラキンの力で洗脳し高額のインチキ腕輪を買わせるだけです!」

40 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/11(金) 00:19:51 0
下っ端っぽい人「儲かり方は簡単!知り合いを勧誘して子会員を増やすだけ!
子会員を増やせば、子会員が孫会員を増やして、彼らが腕輪を売って収入はどんどん増えます。
後は、寝てるだけでもマージンを受け取ってのセレブ暮らし…というわけです」
(大勢のバカっぽい人が集まるセミナーで講義を聞くグラスハー)

「なるほど……これを思いついたのは天才だな!
会員になるために、装備を売って作ったなけなしの3000Gを払ったけど十分に元は取れそうだ。
よーし、どんどん会員を増やしまくって幸運の腕輪を売るぞ!」
(グラスハーは意気込んで、幸運の腕輪が満載した木箱を担ぐ)

「とりあえず兵士AとBと姉御に3個売って、後はサル中時代の友達に売りつけて……と。
後は寝てるだけでも儲かるなんて夢のようだな……よっと、出口はこっちだったっけ?」
(間が悪くエティゴヤの密談の場に入りこんでしまう)

エティゴヤ「貴様……聞いてるな!?」
(わらわら出てくる用心棒)
「き、聞いてません……」

エティゴヤ「聞かれたからには生かして帰すわけにはいかん……お願いします、先生方!」
「ま、待ってください! な、仲間にしてください!
実は俺……じゃなくて、私こう見えて王子なんですよ。
私とエティゴヤさんが組めば、これはもう無敵だ!
もともと私、正義とか何にも興味無いんで、ええ!」
(不審な目でグラスハーを見るエティゴヤ)

エティゴヤ「……この嘘つきめ! 構わねえ、斬って下せえ旦那方!」
「ギャーーーお助けーーー!」

41 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/12(土) 00:23:08 0
(表では相変わらずセミナーが続行されていた)
「うわ、すごいシステムじゃん! 早速会員になろう!」
(即刻洗脳された!)
「何? 入会金3000G? お金が足りません! そこをなんとか!!」
下っ端っぽい人「規則ですから無理です」
「貴様あ! 妾を誰だと心得る!? ギャグファンタジアの王女ぞ!
ええい、貴様では話にならぬ。上司に直談判してやるわ!」
(下っ端っぽい人の制止を振り切り密談場へ乱入した!)

「あれ!? 怖そうな人がイパーイ!」
エティゴヤ「次から次へと……まあいい。先生方、まとめて始末してください!」
(はっと我にかえる)
「知りたいか? 知りたいか!? そんなに知りたいなら教えてやろう!
ギャグファンタジア第一王女ハロキティア、ただいま見・参!」
(変なポーズを決める)
エティゴヤ「聞いてねーよ!!」
「グラスハー! 助けに来たぞ!」
(と言ってからちょっと考える)
「お前達、オイラの仲間にしてやってもいいよ。こう見えて王女、悪い話ではないはず!
大丈夫、ギャグを至上とする我が国は正義とか堅苦しい事は言わにゃいのだ!」
エティゴヤ「こいつ……真性のバカだ! ええい、さっさと斬ってしまってくだせえ!」
「ひぃいいいいいいいい! お助けええええ!」

下っ端っぽい人「こっちは終わりました。なんだか騒がしいですね」
(販売を終えて、販売をしていた下っ端が部屋に入ってくる。その時奇跡は起こった!
下っ端が洗脳に使っていたワラキンの欠片が宙に浮かびあがり凄まじい光を発する!)
エティゴヤ「まさか……共鳴!? このガキどもごときがワラキンの欠片に選ばれただと!?」

42 名前:グラスハー ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/12(土) 01:22:08 0

(助けに来たロキが颯爽と登場)
「姉御ー!ボスケテー!」
(大ピンチのグラスハーに希望の光!
しかし、ロキは用心棒たちが斬り掛かると普通に逃げ回るだけだ!)

「こうなったらドサクサに紛れて何とか俺だけでも逃げ……」
(その時、突如としてワラキンの欠片が輝き始め、凄まじい光がグラスハーを包む)
「眩しいっ! 何だこの光は……何か凄い事が起こりそうだぞ!?」
(光に包まれたグラスハーの体も眩しく光り始める)
「こ、この溢れる力は……まるで神が降臨したみたいだ!
おまけに燃料も使わずに光って環境にも優しいエコだ!
今なら、あの伝説の魔法を使える気がする。
よく理由は知らないが勇者トンヌラに封印され、誰も使い手の居なかった最強の魔法を!
ククク……ハーハッハッハ!
悪党どもよ! 悪行を悔いて詫びるなら今のうちだぞ!
もちろん泣いて謝っても許さないけどな!」

「喰らえ! メガン―――――」
(グラスハーが謎の呪文を唱えるとエティゴヤ商会を吹き飛ばすほどの大爆発が起きた)

43 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 00:20:57 0
(爆発に吹っ飛ばされる一同。
普通はメガン○を使ったら使用者だけ死んで味方は巻き込まれないはずだが
今回はイベントの為の演出だったのだ)
(どこからともなく声が聞こえてくる)
――トロの子孫よ、私の声が聞こえますか……?
「誰だ!?」
――私は笑いの神エンタ、この世界を統べる神。
  ワラキンの欠片を集める旅に新たな力が手に入って全部集めるとすごい事が起きるよ☆
がんばって集めてね!
(どすんどすん)
「痛!」
(眼をさましてみると……周りは海ばかり。
何のためにあるのか分からないけどありがちな無人島だ!)
(そしてどうぐ一覧にワラキンの欠片が追加されていた。

兵士A「大変な事になりましたね」
兵士B「どうやって脱出しよう!?」
(なぜか兵士AとBもいた)

44 名前:†グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/14(月) 22:44:43 0
兵士A「うわっ!」
兵士B「何か降ってきた!」
(天から落下して砂浜に突き刺さる棺桶)

兵士A「棺桶ですね……プレートに名前が書いてあるな……グラスハ?」
兵士B「そうか、パーティー組んでると仲間は死んでも生き返れないんだ」
(いそいそと棺桶にロープをくくりつけ始める兵士たち)

兵士A「孤島からの脱出法は、オーソドックスな所でイカダかのろしですね」
兵士B「そしてオーソドックスな無人島は、たいてい無人じゃないんだな」
(などと、作業の合間に言っていると近くの森からバキバキと木の折れる音)

兵士A「き、巨大生物!?」
兵士B「こ…この島はいったい何なんだ!」
(森の木々よりも高い何かの影が、木をぶち倒しながら闊歩していた)

兵士A「とりあえず、急いでどこかに隠れましょう!」

45 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/15(火) 20:59:11 0
「どこかっていってもどこへ!?」
兵士A「分かりません!」
(棺桶を引いて逃げる一同)

「あんな所によろず屋ロウソンが!」
(巨大生物が闊歩する密林の中になぜか24時間営業のよろず屋があった!)
(ウィーン)
店員「いらっしゃいませー」
(ハゲジジイの店員が出迎えた)
「無人島なのにどうやって営業してるんだ!
まあいいや、世界樹の葉(蘇生アイテム)をください。
無理なら旅の扉(ワープホール)を貸してください!」
店員「ああ、世界樹の葉ならここに……」
(今までハゲに注目していて気付かなかったが、よく見ると店員の装備は葉っぱ一枚だった! 
究極の選択である。そこで棺桶を開けて聞いてみた)
「グラスハ、ハゲジジイの股間に張り付いてた世界樹の葉でもいい?」
(またなぜか名前が一文字言えなくなっている)

46 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/16(水) 20:30:37 0
(ロキはグラスハに話しかけた)
「…………」
(返事が無い。ただの屍のようだ)
店員「これをすり潰して飲ませると聞き目はバツグン。
こちらの商品は程良く温めておきましたよ。さあさあ遠慮せず」
(近づく世界樹の葉、もといハゲジジイの股間!心なしか苦しそうな表情のグラスハ)

〜〜とある花畑〜〜

神?「オゥ! グラスハYO! シンディースマイル、トゥアー、ナッスケナーイ!」
(花畑に立つ謎の男がグラスハに話しかけてきた)
「この花畑は噂の死後の世界なのか……というと、やはり俺は死んでしまったんだな。
こうなったら神様、死後はせめて天国行きでお願いします」

神?「ノオォォォォォ!! ユー!ズーズーシーYO! ユー!ゴートゥーヘルNE!」
(チェーンソーを手に斬りかかってくる神)
「いきなり何を! 僕、何も悪い事してません!」
神?「ユー!サルマターリ小学校DE、女子NOリコーダーペローリ、シテタヨNE?」
「すみません……あれは出来心というか魔が差したというか……」
神?「ミーMOペローリ、シテタYO!」
「…………」

神?「ユーNO!ギルティーWA!」
「僕の罪とは?」
神?「今、ミーNI!ツッコミ、イレナカッタコトDEATH!」
「そんな!」
神?「ユー!ギャグセンスゼロNE!ソンナ大人修正シテヤルYO!」
(今しもチェーソーが振り下ろされる瞬間、グラスハの体が薄くなって花畑から消えた)

〜〜とあるロウソン〜〜

「ぶっはぁぁぁっ! はぁはぁ……ここはどこだ……俺は助かったのか?」
(飛び起きるグラスハ。思わず目を逸らす兵士AとB。レジに戻る全裸のハゲジジイの後ろ姿)
兵士A「かくかくしかじか」
「なるほど……宰相の陰謀に巻き込まれ、黒幕の悪魔を倒し、あちこちの街を巡って船に乗るも、
リバイアサンに飲み込まれ船が転覆し、ようやくここまで辿り着いた……というわけか。
俺が死んでる間に随分大冒険をしていたんだな。ところで、こんな密林に客なんて来るのか?」
(店名を見て、今の所在地を確かめる)
「ロウソン……グンマ店?」
(外を見れば密林の中を巨大怪獣が闊歩している)
「グンマ―――噂には聞いていたが、これほどの辺境の地とは!」
店員「サイタマに比べれば、グンマは大都会です!」
(股間にユニコーンの角を装着したハゲジジイが、頭を茹でダコのようにして抗議してきた!)

47 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/17(木) 23:00:52 0
(グラスハは無事に復活を遂げた。知らぬが仏とはまさにこの事である)
>店員「サイタマに比べれば、グンマは大都会です!」
(ボンッ! 店の真ん中で爆発が起こった)


                 \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
                    ̄

店員「なんじゃあ!?」
兵士A「大変です! 遥か古にグンマのロウソンに封印されし恐るべき魔獣サイタマが復活してしまったようです……!」
(兵士Aはなぜか歴史に詳しかった。
サイタマ達はカウンターの奥のトイレのような扉に入って行った)
店員「旅の扉はサイタマにつながっている!
魔獣サイタマが発祥の地サイタマに帰ったら大変な事になるぞ……
世界樹の葉代はタダにしておくのでどうか行って退治してくだされ!」
(そう言って旅の扉がある部屋の扉を開ける店員。中には普通に便器がある)
「それどう見てもトイレじゃん!」
店員「滅相も無い、旅の扉です。さあ、怖がらずに飛び込んでください!」

48 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/19(土) 00:34:38 0
「ええい!ままよ〜!」
(便器型旅の扉に飛び込み、グルグル回って沈んでゆく一同)
「ぐぶばぼべ〜!」
(しばらく水の中をグルグル回っていると、突然ボットンと落下する)

「ぐふっ! ここがサイタマ……か?」
(荒涼とした荒れ地で目を覚ます一同。 遠くには謎の巨大建造物が見える)
「みんなは無事か?」
(周りを見ると兵士AとB、それにサルマタを穿いた白ネコの姿)
「兵士AとBは無事か……俺も居るようだな。 ん、ロキはどこだ?」
兵士A「何をおかしな事言ってるんですか姫様?」
「いや、俺はグラスハだぞ。 兵士B?」
兵士A「私は兵士Aです!いくら記号で呼ばれるNPCだってあんな小太り親父と間違えるなんて怒りますよ!」

「ハッ!まさか!」
(自分の体を見るとやけに手足が長い。 慌てて近くの池に顔を映すと、そこにはロキの姿)
「これは…! 俺がお前で、お前が俺でって奴か!」
(グラスハとロキは体が入れ替わってしまった!)
「ど、どうしよう? とりあえず揉んでみようか……小さい?」
(グラスハは混乱している!)

兵士A「うわっなんてことだ。 私の体がデブ親父になってる」
兵士B「ひどい言われようだ……」
(ついでに兵士AとBも体が入れ替わってしまった)

「どーしてコナタ!」

49 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:36:48 0
「ええい! とりあえずこのセンスの悪い猿股を脱ぐぞ―!」
兵士A「いけません! こんな所で全裸になっては!」
(兵士Aの制止を振り切り猿股を脱ごうとする)
(が、鳴り響く不吉な音楽)
【呪われているので外せません】
兵士B「もしや呪いのサルマタ!?
ダメージを受けると名前が一文字ずつ減っていくという恐怖のサルマタだ!」
兵士A「それは大変だ! くれぐれもダメージを受けないようにしてください」

(そこに息も切れ切れに現れる衛兵っぽい人)
衛兵「古に封印されたはずの魔獣サイタマが再び現れて暴れ始めました。
長年要塞都市サイタマの壁の中に引きこもって平和ボケした私達にはどうする事もできません!」
「あれが……サイタマ!?」
(謎の巨大建造物は要塞都市サイタマだった)
兵士A「しかし要塞都市サイタマは街の前に鉄壁のガーディアンがいるはずでは……!?」
衛兵「魔獣サイタマの奴、妖精のチャルメラを持ってたんです!」
兵士A「妖精のチャルメラ……ゴーレムを眠らせるアイテム!
勇者トロの子孫で姫様達の先祖の勇者が昔使ったと伝わっています」
衛兵「このままでは魔獣サイタマが禁断の力を取り戻してしまう……! とにかく早く来てください!」
(街の前まで行くと、どう見ても等身大ガ○ダムにしか見えないゴーレムが大いびきをかきながら寝ていた)

50 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/20(日) 12:21:15 0
「ロキは名前が二文字しか無いじゃないか、何か元の姿に戻る方法は無いのか?」
兵士A「そうですね……ギャグ仙人様なら知ってるんじゃないでしょうか?
確か、今はサイタマで隠居していると小耳にはさんだような……」
「なら、さっそく行ってみよう!」

(衛兵っぽい人に連れられてサイタマに来ると街の前でゴーレムが寝ていた)
「何だか、こいつが起きれば全て解決しそうだな……試しに俺が起こしてみよう。」
(ゴーレムに近づくグラスハ)
「何でロボが寝てるねん!」
(ギャグ世界の住人が標準装備しているハリセンで叩いてみるが、ゴーレムは微動だにしない)
「ダメか……ビクともしない」

(寝てるゴーレムはそのままにモダンな造りの街並みに足を踏み入れる)
「ここがサイタマか……かなりの都会だな。 ん、あっちで煙が上がっているぞ!」
衛兵「ああ! このままじゃ、サイタマ・スーパーアリーナが滅茶苦茶に!」
「あんなのに勝てるわけがない……とりあえず反対側に逃げよう!」

マッチョ売りの少女「マッチョ、マッチョはいかがですか……あっ!」
(我先に逃げようとして、飛び出してきた少女にぶつかるグラスハ)

51 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/21(月) 00:13:58 0
(少女が転び、持っていたバスケットの中身が散乱する。
それは一見マッチのように見えるが……)
少女「ああっ、大変! マッチョ達が……」
(ボンッボンッボンッ マッチの一本一本がマッチョに姿を変えた!
マッチョはふんどし、メイド服、ビキニの三種類いるようだ)
ふんどしマッチョ隊長「我らふんどしマッチョ隊! ふんどしこそ至高の服装!」
メイドマッチョ隊長「アタシ達はメイドマッチョ隊よ〜! メイド服が一番なのは布面積からして一目瞭然よ!」
ビキニマッチョ隊長「私達はビキニマッチョ隊! 真の漢の戦闘服、それがビキニ!」
マッチョ達「「「drftgyふじこー!」」」
(マッチョの三派閥はマッチョの正しい服装を巡って三つ巴の大喧嘩を始めた!)

52 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/21(月) 23:34:34 0
「待て!マッチョ達! ここはサルマターリで民の訴えを聞く王子として知られる大岡グラスハ守が裁きを下そう。
民のためにあんパンを買ってきたり、パパの財布から抜いた金を貸したりと、実績は豊富なので安心するがよい……」
(争うマッチョ達に待ったを掛ける)

「必殺……三方一両損斬り!」
(ロキのナイフを振るい、ふんどしとメイド服とビキニを切り裂く)
「服なんてもので筋肉を隠すな! その素晴らしい筋肉をなぜ服で覆うんだ!
マッチョなら、正々堂々と裸でいれば良いんだ! 違うか!」
(全裸のマッチョ達を一喝する)

マッチョ達「そうだ……全裸! なぜ気付かなかったんだ!
この解放感……ヒャッハー! もう誰も俺達を止められねーぜ!」
(街中に散ってゆく全裸マッチョ達)

「判ってくれたか……」
ギャグ仙人「馬鹿者! 売れなくなった芸人のするような下ネタに走りおって!」
(サングラスにアロハシャツの老人が現れ、グラスハをしかりつけた……はたしてその正体は!?)

53 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 23:08:43 0
「噛め仙人?」
ギャグ仙人「バカモノ! ギャグ仙人じゃ!」
「ギャグ仙人様ですか、それはよかった!
実はかくかくしかじかで元に戻る方法を教えてほしいんです」
ギャグ仙人「なるほど……。よかろう、だが条件がある!」
「条件とは?」
ギャグ仙人「何、大したことではない。
今からサイタマスーパーアリーナで舞台なのじゃが共に舞台に立ってコントしてほしんじゃ
相方に先立たれてからというものピンでやってきたがたまには若い者とコントしてみとうてのう、グフフ」

(サイタマスーパーアリーナから、全裸マッチョ達に連行された魔獣サイタマが出てきた)
全裸マッチョ「危ない所だったな」
全裸マッチョ「ああ、こいつがサイタマスーパーアリーナの舞台にたったら大変な事になるところだった……」
全裸マッチョ「話は署で聞こうか」

(なぜか観客達は平然と座っていた)
「さっきまで魔獣が大暴れしてたのになんで!?」
ギャグ仙人「ほれ、出番じゃぞ」
「いやいや、台本は!?」
ギャグ仙人「台本など邪道! コントは気合でフルアドリブに限る!!」
(舞台の幕が開いてしまった!)

54 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/23(水) 17:06:36 0
(かくして、トリオ漫才の幕が上がってしまった)
「どうもーグラスハでーす」
ギャグ仙人「ペヨーン・ジュンじゃ」
「ペヨーン・ジュンって……その顔でずうずうしい! 脳細胞が死滅してるんですか!」
ギャグ仙人「こう…角度で…斜め120度の辺りから見るとそっくりじゃろ? 」
「どこがですか! そんな恐ろしい妄想なんて、誰も笑えませんよ!
ふぅ……良いですか、おじいちゃん。 ミジンコとみじん切りの違いは分かります?」
ギャグ仙人「微生物と野菜の切り方のどこをどう間違えるのじゃ?」
「ミジンコとみじん切りの区別がつくのに、なぜ子泣き爺と二枚目俳優の区別がつかないんですか!
同じ人類じゃないんですよ! 全く別の生物! 犬と猫ぐらい違うでしょうが!」
ギャグ仙人「……」


子泣き「って誰が子泣き爺やねん!」グラスハ「アアン!顔は止めて!」
         ( ゚Д゚)===○:(#)´Д`)∵:


「ところで、僕らこう見えて冒険してるんですよー。
冒険って言えば、無いと困る物ってありますよねー、松明とか薬草とか。
うっかり必需品を道具屋で買い忘れて、街まで買いに戻ったりなんかして……あれ面倒ですよねー。
そう!でも冒険に一番必要な物っていったら、松明でも薬草でもなくて、あれですよね――ほら?」
(と、相方に何か振ってみる)

55 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/23(水) 19:23:30 0
仙人「コントじゃないやないか」グラスハ「漫才と間違えた!」
      ( ゚Д゚)===○:(#)´Д`)∵:

56 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 23:38:10 0
>54-55
「まあまあ、漫才もコントも似たようなものじゃないですか。
冒険で一番必要なものといったら……助け合える仲間ですよね!おりゃっ!」
(グラスハに抱きつくように見せかけて位置を入れ替わる)
仙人「感動系に持ってってどうするんじゃ!」
 ( ゚Д゚)===○:(#)´Д`)∵: (そこに調度仙人のツッコミが入る)
「これぞ助け合い!」
仙人「盾にしとるだけやないか!」

「気を取り直して盾と言えばお馴染のお鍋の蓋!」
(グラスハ(外見ロキ)が持っている盾を示す)
「初期装備だからって侮ってはいけません。とっても便利な万能アイテムなんですよ〜」
ギャグ仙人「鍋の蓋というからにはどこかに鍋の本体もあるはず。
ぴったりはまればそれは運命の相方じゃ!」
「シンデレラかい! そもそも蓋無しの鍋なんて見たことないですよ!」

(突如観客席の一人がすっくと立ち上がる)
蓋無しの鍋を持った人「いえいえ、私、蓋無しの鍋を持っています……!」
(蓋無しの鍋を持ってステージ上に上がってくる)
蓋無し鍋を持った人「あなた、身をやつして旅に出たギャグファンタジアの王女ですよね!
その鍋の蓋と見るからにはまりそうじゃないですか! コンビ結成してください!」
(蓋無しの鍋を持った人が鍋の本体とお鍋の蓋を合体させようとグラスハに迫ってくる!)

57 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/25(金) 20:51:24 0
(蓋無しの鍋を持った人、略して鍋男が迫ってくる)
「俺はグラスハ。 訳あってこんな姿だが、死に芸で有名なサルマターリの王子だ。
残念ながら、今は使命を果たすべく旅の途中。
今、お前とコンビを組むわけには……」
鍋男「いえいえ、これから深く知りあいましょう」
(鍋男はグラスハの"ごめんなさい……良いお友達でいましょう"にも怯むことなく迫る)

「ところで……その鍋、中身が入ってないか?」
(鍋の中には、ぐつぐつと赤色に煮立つカレー)
鍋男「ええ、これは通常のカレーの1万倍の辛さのカレーです。
今の芸人は、料理店のメニュー全制覇という芸もこなさないといけません。
しかし! 最近の芸人はリアクションが薄い!
これは無難な人気料理店ばかりを選んでいるのが原因です!
我々芸人は、もっとゲテモノ、キワモノを食べなければならない!
究極のグルメリアクション芸で、共に世界を目指しましょう!
さあ……食べてください! この激辛殺人カレーを!」
(鍋男は、カレー入り鍋をグラスハ目がけて叩きつける)

「させるか! そんな危険なカレー、蓋をして封印してやる!」
(グラスハもカレー入り鍋を封印するべく、お鍋の蓋を鍋に叩きつける)

(スカッ!という軽快な音)
「しまった! 外したか!」
(グラスハは激辛カレーを顔から被った! それは魂が抜けるほどの刺激)
「カレーが……カレー!!」
(グラスハは、わりとありきたりな事を叫んで倒れた)

仙人「む……いかん! 心臓が止まっておる!
慣れぬ体での死に芸は危険極まりないというのに……なんという馬鹿な真似を。
これは、5分以内に救命措置を講じんと取り返しがつかんぞ!」

58 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/27(日) 00:45:31 0
「あれ?冗談だよね!?最大HPは結構高いはずなのに!?」
仙人「入れ替わりといっても入れ替わったのはグラフィックと装備だけで能力値はそのままじゃ!」
「うわあああ! 自分がああ……じゃなくてグラスハがああ!」
(このまま死なれたら一生白い猫のままである)
仙人「落ち着けい! 今流行りのAEDはあるか!?」
警備員「はいっAED!」
仙人「よし! AEDを使うには胸部を露出させる必要がある!今すぐ脱がせ!」
「分かったこのエロジジイ!」
(中身がグラスハということでためらいなくサービスシーンを敢行することにした。
が、脱がせた瞬間にボンッと音がし、グラスハは赤いリボンをつけた白い猫そのものの姿に変わった)
「噂には聞いていたがこれがエロ禁止という大宇宙の法則か……!」
仙人「つまりエロシーンをやりたいならギリギリのラインを狙うプロの技が必要じゃ!」
(なぜか仙人が力説した)
「そんなことより猫だと全身毛だらけでAEDがくっつかない!」
仙人「仕方ない……幸いお前達は王子と王女! お伽噺的なあの手しかなかろう!」
「ええい、仕方ない! べっ、べつにアンタのためじゃないんだからね!」
(まさかのキスシーン)
仙人「ひゅーひゅー」
(が、カレーまみれの白い猫同士が顔を突き合わせてるようにしか見えない)

59 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13:08:02 0
兵士A「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかー!」
(兵士Aが観客の中に医者を探し始めると)
黒衣の男「フフ……旦那、私の治療代は高いですぜ」
(一人の男が立ち上がる)
兵士A「幾らですか?」
黒衣の男「とりあえず一千万払ってもらいましょうかねぇ?」
兵士A「じゃあ、別に良いです」
(兵士Aは男らしく、毅然とした態度でぼったくりを断った)

「ハッ! ここは……?」
(体に感じる浮遊感……やけに体がふよふよとする。
魂の抜けたグラスハが、ホールの天井近くで目を覚ました)
「また死んだのか!」
(視線を下に降ろせば、人工呼吸している猫たちという、ある意味ほのぼのとした光景)

「な、何をしているかお前らー!」
(ロキの姿をしたグラスハは魂が抜けるほどの激辛カレーを被っている。
となると、人工呼吸をしようものならグラスハの姿をしたロキも激辛カレーに口を付ける事になり、
凶悪な激辛さに魂の一つも抜けようというものだ。
ロキの魂がグラスハの体からスポーンと抜け、グラスハの体には元の魂が引かれる!)

「馴染む……馴染むぞ!」
(グラスハが、顔のカレーを拭き取りながら元の体に戻れた感慨に耽っていると)
鍋男「駄目だ……まだリアクションが甘い!
芸人なら目からビームを出したり、炎を吹いたりするぐらい出来んのか!」
(不満顔の鍋男は、自ら激辛カレーを口にすると巨大な○○(※問1)と化した!)


天の声「※問1・○○に当て嵌るものを埋めなさい」
(出題……ギャグファンタジア王国国立高等学校)

60 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/28(月) 18:53:52 0
(ロキは案の定激辛カレーの辛さに幽体離脱していた)
>天の声「※問1・○○に当て嵌るものを埋めなさい」
「その問題はこの前オヤジが作ってたのを見たから間違いない!
うし! うしだ!」
天の声「ピンポーン。今年は丑年です!」
(無事クイズに正解し、元の体におさまった!)

元鍋男の巨大な牛「良く分かったな……。これが我の真の姿だ。
せっかく仲間に引き入れてやろうと思ったがこうなっては仕方がない。
我こそは皇帝シェアワールドの第一の部下! 激辛ビーフカレーだあ!」
(カレー鍋からほとばしる激辛カレーをまとった巨大牛が突進してくる!)

仙人「慌てるな! こうするのじゃ!」
(仙人はどこからともなく筆を取り出し、神速の筆さばきで
カレーを被って黄色くなっている猫二人に縞模様のようなペイントを施した!)
仙人「行けい! 旧き干支を打ち破るのじゃ!」
(新旧干支バトル勃発!)

61 名前:グラスハ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/29(火) 01:04:33 0
(巨大牛が突進するものの速度は鈍い)
「これが牛歩戦術というやつか!」
(巨大になった自重を支えきれないのか、のろのろとした歩みのビーフ……もとい巨大牛)
観客「ふぁ〜」
(長い間に観客の中にも欠伸を始める者やら居眠りを始める者まで出始める始末)
「ふふん!こんな鈍い攻撃なら俺でも余裕で避けられるな」
(相手が弱しと見て調子に乗ったグラスハは、いらない挑発を始めた!)

「ほらほら〜角に蝿が止まっているぞ!」
巨大牛「モー」
「デカイ牛って味も大味でマズそ〜!」
巨大牛「モー」
「第一の部下って言っても、どうせ一番の下っ端って意味だよな!」
巨大牛「モー」
「お前の母ちゃんデ〜ベ〜ソ〜」
巨大牛「モー」
「おたんちん!」
巨大牛「モー」
「グレートホーン! なんちゃって……プッ!」
巨大牛「モー」
「カレーカレー言ってても、どうせ影では草をモグモグ反芻してるんだろ?」
巨大牛「……! モー!怒ったぞ!!」

「ぐふっ」
(突然、勢い良く突進した巨大牛に天井まで吹っ飛ばされるグラスハ。
しかし、今回は流石に二連発での死に芸には入らない)
「くっ! 吹っ飛ばされてるので、使える武器は徒手空拳だけか……。
だが! 両手で猫パンチをすれば通常の猫パンチの2倍の攻撃力が得られる!
そして上空からの落下エネルギーを加算すれば、攻撃力もさらに2倍!」
(グラスハは、両手を伸ばして猫パンチの態勢をとった)
「さらにスクリュー回転で攻撃力2倍!」
(今度は回転を始めた!)

「傷口に入ったら滲みそうな激辛カレーまみれで攻撃するので、さらに2倍!
そして、実は猫パンチじゃなくて虎パンチなので攻撃力2倍!
どうだ! 他の猫パンチより10倍の威力の猫パンチ!」
(キリモミ回転のグラスハが巨大牛のサーロイン部分に突き刺さった)

巨大牛「有名になって……モー娘に……入りたかった……」
(ドーンと舞台上で巨大牛が倒れると、どこからかおじさんが入ってくる)
おじさん「こんなところに逃げてただべか、牛太郎?
いづまでも魔王だのモー娘だの訳わがんね事言ってねえで、早くヨッスィ〜ノ屋さ行くだ」
(牛たちにとって不吉な店の名を口にしたおじさんは、巨大牛をどこかに引っ張って行った)

62 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 20:47:41 0
(臨場感ありすぎるバトルが見れて観客達は拍手喝采である)
観客「いよっ、ギャグ仙人。また腕上げたな!」
観客「牛の突進が少し間延びしすぎだったけどね!」

「というわけで来年は寅年だよ〜」
(無事に舞台は閉幕した)

ギャグ仙人「いや〜、まさかあんな仕込みがしてあるとは!
こんなに盛り上がったのは初めてじゃ! 感謝するぞ!」
「芸人は仕込みが命ですからね!」
(仕込みなんてしていないがそういうことにしておいた)

(こうして魔獣サイタマは逮捕され、入れ替わり現象も元に戻ったわけだが……)
街の人「大変だー!」
(アリーナを出ると、例によって大騒ぎが起こっていた)
街の人「街のガーディアンたるゴーレムのいびきが止まってしまった!」
「いびきが止まって何か不都合でも?」
街の人「睡眠時無呼吸症候群です! 早く叩き起こさないと死ぬ!」

63 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/30(水) 17:59:01 0
「そうか、まあどうせゴーレムは誰かが起こすだろう。
とりあえず、我々は宿屋で年越しピザでも食べようか」
(グラスはゴーレムをスルーして、宿屋に向かった)

「んまんま……やっぱり、ピザは手打ちに限るな」
街の人「何やってるんですか! あなた勇者一向でしょ!?」
「いや、息をしないのとか普通に医者に見せた方が良いって」
街の人「常識で考えてくださいよ! ゴーレムに健康保険が効くわけ無いでしょ!
医者に頼めるなら、タダで馬車馬の様に働く勇者たちなんかに頼みませんから!
さあ、のんきにピザなんか頬張ってないでとっとと来てくださいよ!」

(はい →いいえ)
「いいえ」
街の人「頼れるのは貴方だけです、さあ早く来て下さい!」
(はい →いいえ)
「いいえ」
街の人「頼れるのは貴方だけです、さあ早く来て下さい!」
「な……断れないだと!?」

(結局、ゴーレムの所にやってきたグラスがハリセン乱舞でゴーレムを攻撃する)
「とうっ!ほうっ!しゃっしゃっ!てやーっ!」
(が、目覚める気配は無し)
「……これは、本格的に解体しないと無理だな。
良し、任せろ! これでも手先は器用な方なんだ!」
(グラスがノコギリとトンカチで解体を始めると、数時間でゴーレムはバラバラになる)

「ダメだな……もう元には戻せない」
(辺り一面ネジや資材の山となった街の入り口で、猫が寝転んだ)
「でも……俺……頑張った……よな?」
(グラスは大の字なって抜ける様な青空を見上げていた。とても良い顔だった)

64 名前:ロキ[sage] 投稿日:2009/12/30(水) 23:10:16 0
街の人「ええ、あなたは精一杯頑張りました……!
きっとゴーレムも喜んでいる……じゃなーい!
バラバラじゃないですか! どうしてくれるんですか!?」
(思わず雰囲気に流されそうになった街の人だったが、すんでのところで踏みとどまった)

黒衣の男「フフ……私の治療代は高いですぜ」
(そこにぼったくり医師が懲りずにしゃしゃり出てきた)
街の人「ええ、治療台としてはこれでどうでしょうか。
この前市役所前に落ちてきたのですが……」
(どう見てもワラキンの欠片です。本当にありがとうございました!)
黒衣の男「フフ、いいだろう」
(黒衣の男はいそいそと等身大ガ○ダムの修理をはじめた)
「いただきい!」
(ワラキンの欠片を奪取してダッシュする! だがしかし!)
黒衣の男「甘いっ!」
(黒衣の男が放ったメスがワラキンの欠片を直撃。
ワラキンの欠片が等身大ガ○ダムの部品の真っただ中に落ちる!
カッ!! ワラキンの欠片がまばゆい光をはなつ!)
「わー! なんだなんだ!?」
光の中で次第に組みあがり中の元等身大ガ○ダム「コレガぎゃぐノ力カ……! 我ハ新タナ存在ヘ進化スル……!」
(ゴゴゴゴゴ……!
ワラキンの欠片の力との共鳴により、等身大ガ○ダムが新たな存在へ生まれ変わろうとしていた……!)

65 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2009/12/31(木) 18:17:17 0
(ゴーレムの姿が揺らめき、新たなる存在に変化した! そう……DJ古太新田へと!)
「それは新しいのか古いのか!」

DJ古太「ヤー聞いてるかい!突然だけどラジオを始めるよ!
古太新田のオールナイトサイタマ!では、記念すべきリスナーからの最初のおたより!
何々……僕は弱い下っ端モンスターでイジメられています……だって?
ハッハー!そんな時は決まってるだろ? ワラキンさ!
昔は内気で喋れなかったゴーレムのボクも、たった一つのワラキンの欠片で人気ラジオDJ!
全てのワラキンを集めれば、それこそ神になっちゃうんじゃないのハッハー!」
(全世界に向けたラジオ放送で、善悪全ての生き物がワラキンの存在を知ってしまった)

「待て待て、ラジオ放送ならラジオが無いと聞けないはずだろ?」
DJ古太「ハッハー!甘いよ!ボクの放送は直接脳に届くのさ!」

「……呆気にとられている場合じゃない! 早くこいつからワラキンを取り出さないと!」
DJ古太「OKOK!ワラキンをプレゼントして欲しいのなら!ボクのラジオの主題歌を作ってくれ!
ワラキンは、ボクのハートに染みいるビートを聞かせてくれた君の物さ!ハッハー!
コンテストの会場はサイタマ公民館! アリーナ借りる予算は無いからねHAHAHA!
もちろん歌もジャズラックに著作権料を払わなくていい奴をお願いするよ!
さあ、みんな集まれ! サイタマ公民館から裏番組の紅白をぶっ飛ばすぞ!」

「う……歌か」
(ワラキン目当てにぞくぞくとサイタマ公民館に集まってきた歌自慢たちが、
公民館常連のおじいちゃんおばあちゃんとDJ古太に囲まれて歌い始める)

歌自慢A「おーれーはジャイアント!ガーク大将♪」
DJ古太「HAHAHA! 全然ハートに響かないよ! 次の人!」

「どうするロキ? ここは正統派ファンタジーらしく英雄譚で行くか?
それともウケを取りに行くべきか……?
俺は歌の方は、ちょっとした腕前なんだが……問題は楽器だな。
とりあえず俺は、タップとトライアングルとタンバリンとカスタネットなら出来るぞ」

兵士A「テルミンなら」
兵士B「パパから貰ったクラリネットなら」

「歌の方は、子供の頃にサルマターリ少年合唱団に居たけど、
だんだん面倒になって行かなくなって、
久しぶりに顔を出したら周りとのレベルの違いと言う奴を感じてしまって、
居づらくなってしまいフェードアウトした程度の腕前だ」
(本当にちょっとした腕前だった)

66 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/01(金) 00:14:55 0
「うーん……」
(少し考えるそぶりを見せてから言った)
「いくらギャグとはいえここだってファンタジーはファンタジーだ!
ここは正統派ファンタジーっぽく英雄譚でビシッと決めよう!」
(ちょっとした腕前の歌とカオスな楽器による演奏が始まってしまった)
♪―♪―♪
年の始めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて 門ごとに
祝(いお)う今日こそ 楽しけれ
初日のひかり さしいでて
四方(よも)に輝く 今朝のそら
君がみかげに比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ 尊(とお)とけれ
♪―♪―♪
「ほら、終わりなき世とかひかりさしいでてとかそれっぽくない!?」
DJ古太「HAHAHA!ごまかしたって無駄だよ!それは 「一月一日」。
1893(明治26)年に文部省より「小学校祝日大祭日歌詞並楽譜」の中で発表された唱歌だ。
英雄譚じゃなくて正月ソングだね!
フ○テレビ系列で毎年お正月に放送される「新春かくし芸大会」のテーマソングとしても有名だね!
ちょっと気が早いよ、 HAHAHA!」
(ジャジャーン! 謎の効果音が鳴り響く)
DJ古太「何!?」
(棒を持った黒子が出てきてDJ黒太を取り囲む!)
(背景にはいつの間にか“ダ○ンタウンのガキの使いやあらへんで”と書かれたセットが!)
「フフフ……かかったな!
紅白の裏番組と言えばこれ! ダ○ンタウンの“笑ってはいけない”シリーズだ!
そして今お前はHAHAHAと笑った!」
DJ黒太「HAHAHA……謀ったな!」
(棒を持った黒子達がDJ黒太を激しく叩き始める!)

67 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/08(金) 20:17:46 0
謎の男「そして時は動き出す」
(まるで止まっていたかのような時間の流れが正常に動き出した)

>66
>(棒を持った黒子達がDJ黒太を激しく叩き始める!)
「ああ、DJ黒太が大変な事に! ん……黒太?」
(いつの間にか、DJ古太がDJ黒太に進化していた!)

「待て、ナレーションが間違えただけじゃないのか!?」
(突如天井から、ドクロの仮面を付けた黒装束の道化師が現れる。
古太が居た場所には、抜け殻の様に服が残っているだけだ)

黒太「隠し芸で華麗に脱出! ちなみにDJはデス・ジョーカーの略さHAHAHA!」
「何!古太が黒化している!? まさか……ワラキンが暴走したのか!」
(死神の大鎌を持った道化師という、いかにも悪っぽい姿の黒太に右往左往する黒子達)
黒太「そう……ボクはワラキンに選ばれ、比類なき力を身に付けた! 隠し芸の力を!
さあ、君らにボクの隠し芸を見せよう! まずは食器を倒さずに下のテーブルクロスを抜く術!」
「おそろしくショボイな」

黒太「でも、隠し芸だから見せないで隠すよHAHAHA! ダークマジック・カタストロフ!」
(黒太が手をかざすと漆黒の闇が周囲を包み、辺りは真夜中になったかの如く真っ暗に)
「何だ……何が起こったんだ?」
黒太「太陽をマックロ黒助で隠したのさHAHAHA!
DJの名に掛けて予言する……このままじゃ、いずれ世界は滅亡するよHAHAHA!」
「な、なんだってー!」
(謎の黒い球体が空に浮かんで太陽の光を完全に遮ってしまった)

68 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/10(日) 00:10:46 0
監督「おいっ!」
ロキの中の人「はいっ、なんでしょう?」
監督「なんでしょうじゃねえ!
てめーがナレーション間違えるから黒太に進化してしまったじゃねーか!
FO送りにしてやろうかゴルァ!」
ロキの中の人「ひぃいいいい!!それだけはご勘弁を!」

―――そんなこんなで撮影再開―――
「日食……なんてことだ……!」
ギャグ仙人「何の騒ぎじゃ?」
(騒ぎを聞きつけたギャグ仙人が出てきた。それを見てあることを思いつく)
「幸いすでにワラキンの欠片を一つ持っている。光あれ!」
(ワラキンの欠片をかざしながら、ギャグ仙人のはげ頭が眩く輝き始めた!)
ギャグ仙人「おおっ! しかしワシ一人では光量がたりぬようじゃな……」
「世界滅亡を阻止するためにハゲの力が必要です!
ハゲの方―、ハゲの方はいませんかー!?」
(街人に協力を募り始めた!)

69 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/10(日) 01:49:57 0
「良し、ハゲを探すぞ」
(ハゲを探すべく、ロキと共に街に繰り出かグラス)

若ハゲ「んだよ! ハゲで悪いか?」
海老ゾー「デートで忙しいんだけど?」
瀬戸物寂聴「呼びましたか?」
ケリリン「え……ボクが必要なんですか?」
大神官ハーゲン「私もハゲだが?」
(ロキの呼びかけにハゲたちがぞろぞろと集まる)
「仙人の頭の光がハゲに反射して光が強まる……これならイケるぞ!」
(しかし、闇を払うには一歩足りないようで、天の黒はざわめくだけだ)
「光が足りないのか! あと一人……あと一人ハゲが居れば!」
(街の人間は、だれもかれも毛が有る者ばかりだ)
「くっ! そう都合良くハゲなんているはずがないか……!」
(頭を抱えてうずくまるグラス)

大神官ハーゲン「良かったらバリカン使う?」
(悪のボスっぽい顔をした神官が、ロキにバリカンを差し出した)
「このままでは世界が滅びる! どうすれば…!」
(丁度ロキの目の前には、うずくまったグラスの頭頂部が)

70 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/11(月) 23:27:17 0
「世界の為だ……許せ、グラス!」
(と言っている割には躊躇なくバリカンをグラスの頭頂部に近づける)
兵士B「ちょっと待ったーー!!」
「にゃんだ!?」
兵士B「怪我フサフサの頭をたとえバリカンでそってもハゲではない。
それは単なるボーズ頭だ!
ボーズ頭では細かい毛の粒粒があるために特有の光を発することはできないのだよ!」
(兵士Bは真性ハゲとボーズ頭の違いを力説した)
「なるほど……。ハゲとボーズの違いはよく分かったけどじゃあどうすれば!?」
兵士B「姫様、今まで隠していてすみませんですた……実は……」
(兵士Bは自分の頭に手をやった。そしてカポッと髪の毛を取り外す。
そう、兵士Bはヅラだったのだ!)
「うわぁああああ! 兵士B――――――!!」
(兵士Bの英雄的犠牲によって必要光量に達した!
ハゲ同士が共鳴するように眩い光を発し、空を光で埋め尽くしていく!)
ギャグ仙人「おお……なんて神々しい……」

71 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/13(水) 01:24:06 0
「兵士B、僕たちはお前の犠牲を決して忘れない……必ず後世に語り継ぐぞ」
(七人のハゲの光によって天の闇が晴れ、太陽が輝きを取り戻した)
太陽「やる気出すよー! そーらソーラレイ!」
黒太「グ…ズ…ギャアァァァァァム!」
(強烈な太陽光線を浴びた黒太がジュワッと蒸発する。太陽パワーは偉大であった)
「しまった! ワラキンまで蒸発してしまったか!?」
(しかし、ワラキンの欠片は蒸発せずに光り輝きながら地面に残る)

――こら!ワラキンを乱暴に扱うんじゃありません!
「この声は……笑いの神エンタ!?」
――ピンポーン☆
「貴女は世界を統べる神ですよね? 世界の危機に今まで何を?
それに何で自分の手で魔王シェアワールドを倒さないんですか?」
――ネットサーフィンとBLアニメの同人活動で忙しいの。
「何だと……怠慢だ! 断固として政権交代を要求するぞ!」
――じゃなくて、ホントは神が人間に頼ってばかりじゃ堕落するからよ。
「嘘をつけ! 虚偽報告とかいけないんだぞ!」
――疑うと、笑うたびにアンタの口から小さいボブとジョージが出てくる呪いをかけるよ?
「すいません疑いません」
――よろしい。
「で、今回は何で出てきたんですか?」
――えーとね……。
(エンタは衝撃的な事を語り始める……に違いない!)

72 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/14(木) 23:55:03 0
「皇帝シェアワールドが魔王に進化したんだな!?」
――そうよ。やっぱ敵の大将は皇帝よりも魔王じゃね?って思ったらしくて。
そして世界経済は今どん底の危機に陥っているの……!
株価暴落! J○Lの倒産! 街に溢れかえる失業者!
(エンタは衝撃的な経済状況について語り始めた)
――そこで魔王シェアワールドは思った。

(エンタは皇帝シェアワールド側の政治的な話を語り始めた)
シェア「スレ乱立により世界征服を行ってもこの絶望的な経済状況では覇権を存続できん……!
一体どうすれば……。」
手下「世間は春闘だそうですねえ。全く、この期に及んで給料あげろだなんて……」
シェア「全くだ。……はっ、そうだ! 私はシェアワールド!
ワークシェアリングならぬワールドシェアリングをしよう!」
手下「それはいい考えですね!」
シェア「そうと決まれば善は急げだ!」
(シェアワールドシーン終わり)

街の人「うわー、なんだあれはー!」
(太陽の光を取り戻した空には、UFOと書いたカップ焼きそばのような宇宙船が空に浮かんでいる!)
宇宙船「この地域は我々が委任統治をすることになった!
この世界の支配者シェアワールドと取り交わしたワールドシェアリング契約書もここにある!」

――コラ!本当の世界の支配者は私よー!

(わめくエンタはお構いなしに、カップ焼きそばからペラい紙が一枚落ちてきた)

73 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:59:13 0
魔王シェアワールド「良く考えたんだが……皇帝から王じゃランクダウンではないのか?」
手下「では、魔皇帝は如何でしょう?」
魔皇帝シェアワールド「厨ニ成分が足りんわ! 馬鹿者!」
(魔皇帝の手に閃光が迸り、手下にバリバリーと雷が落ちる)

――場面転換。

(グラスは天から落ちてきた紙を読む)
「何々……我々はこの土地をスペースオペラTRPスレにする権利を有する?」
(解説しよう……スレとは国の意味である。
そしてスレが造られるとその空間内は、コンセプトに合った外観と法則に造り変わるのだ)
「何だと! 断固として反対する! この国は古き良きオールドファンタジー世界だ!
銃弾やレーザーが飛び交い、ライトセイバーの剣戟が響く世界にするなんて御免だぞ!」
宇宙船「もう遅い。すでにベーダー卿の暗黒のフォースによって、この国の半分はSF世界だ」

「すでに…SF世界だと?」
(背後に振り返れば、サイタマシティはガラス張りの高層ビル街と化している。
道行く人々の姿は無く、歩くのは無機質なロボットや謎のエイリアンたちだ)
「なんて事をするんだ! 返せ……ファンタジーを返せよう!」
宇宙船「ハハハ……お前たちも早くSF世界に慣れるんだな! 馴れれば中々住み良いぞ」
(宇宙船は東の空に向かって去り、グラスたちはSF世界に投げ出されることになってしまった)

74 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/17(日) 22:44:39 0
ロキの中の人「スレタイがファンタジーなのに別ジャンルになったらまずくないですか?」
監督「
たわけ! てめえの苗字よく見やがれ!」
ロキの中の人「……なるほど! これならどんなジャンルになろうと大丈夫ですね!」
――――――――――
「ふとんがふっとんだ」
(試しにギャグを言ってみると、吹雪になったのでその点は一安心だ)
「良かった。スペースオペラになっても“ギャグ”は残ってるみたいだ」

???「貴様……フォースの使い手か!!」
(甲高い声が聞こえた。キュウカンチョウのような声だ)
「フォース? 今の単なる寒いギャグだけど?」
(そこにはキュウカンチョウを肩に乗せた全身黒マントの人物が!)
キュウカンチョウ「うぅ……寒いの苦手なんだよ! ぶっころしてやる!」
(黒マントの人物は蛍光灯を取り出した)
ブォン!
(蛍光灯が点灯し眩い光を放つ!)
「LEDライトセイバーの威力を見よ!!」
(黒マントの人物は蛍光灯で斬りかかってきた!)

75 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/18(月) 01:08:36 0
「させない!」
(グラスが咄嗟におなべのふたで防御すると蛍光灯はパン!と音を立てて破裂した。
吃驚した。本当に吃驚した。
何しろ、ガシャンとかパリンとかガラスの割れるような音じゃなくて、パン!である)
「く……なんて威力だ。」
(辺りにはガラス片が散らばってしまい、とてもまともには歩けそうにない。
グラスは蛍光灯を振り回して遊んではいけないと強く思った)

「お前はいったい何者だ!?」
キュウカンチョウ「私こそがダースベーダーだ」
「その鳥が……ダースベーダーか!」
キュウカンチョウ「違う、私こそがダースベーダーだ」
「だから、お前がダースベーダーなんだろ?」
キュウカンチョウ「ええい、物分かりの悪い! この鳥は時給255円で雇った通訳だ!」
(怒りのダースベーダーが腕を繰りだすとグラスの体が浮く)
「ぐわっ! これがフォースの力とかいう奴か!」
(そして持ち上げられた体は、地面に真っ逆さまに落ちて行く!)

「待て、降伏する! いえ降伏します!」
キュウカンチョウ「何?」
(グラスの落下が止まる)
「前からフォースの暗黒面には興味が有ったんだ! むしろ悪役万歳!」
キュウカンチョウ「面白い……ならば暗黒な事をやってみろ」
(グラスはタバコや空き缶のポイ捨てを始めた)
「もっと暗黒な事もやります!」
(その後もグラスは、ピンポンダッシュ、落ちてる財布のネコババなどの悪事を続ける)
キュウカンチョウ「充分だ……お前の中の暗黒面を目覚めさせてやろう」
「グォォ……! 暗黒のフォースが……流れ込んでくる!」
(フォースの暗黒面に囚われ、グラスの体は真っ黒になった)

キュウカンチョウ「どうだ……お前も暗黒のフォースの力が欲しくないか?」
(ダースベーダーはロキに目を向ける)

76 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 01:24:22 0
(暗黒のフォースの力によって、グラスは黒猫と化した)
「くっ……これが暗黒のフォースか!」
>「どうだ……お前も暗黒のフォースの力が欲しくないか?」
「無礼者! 妾は誇り高きトロの子孫にして正義の使者! 決して暗黒の力になど屈さぬ!
一般民衆どもよ、妾が誰かは知っておろう、ギャグファンタジアの王女じゃ!
光り輝く正義の名の元にこやつをぶちのめせ――!!」
(王女権限を濫用して一般民衆(ロボやエイリアンの姿)に命令した!
その瞬間、猫耳と猫尻尾が黒く染まった!)
キュウカンチョウ「かかったな……お前の中の暗黒面を目覚めさせてやったのさ!」
(ゴゴゴゴゴ……)
「感じる……これが暗黒のフォースか!! そう、我らは黒猫だ……!」
(暗黒のフォースに操られるようにグラスの手に手を合わせる。
すさまじい暗黒波動が巻き起こる。)
「クロネコ宇宙戦艦ヤマトの宅急便召・喚!!」
(そして謎の技命を叫んだ!)

77 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/19(火) 19:48:37 0
SF住人A「空を見ろ!」
SF住人B「鳥だ!」
SF住人C「飛行機だ!」
SF住人D「スーパーマンだ!」
「いや、クロネコ宇宙戦艦ヤマトの宅急便だ!」

(突然空から現れた謎の巨大宇宙戦艦から宅配の人が降りてくる)
宅配人「国王からロキさん宛ての宅配に参りましたんで、ハンコをお願いします」
「今、俺たち旅の途中で印鑑持ってないんですけど」
宅配人「じゃ、サインでも良いですから、ここにお願いします」
(宅配の人がロキに荷物を届ける)

「何だ何だ? 何が入っているんだ?」
キュウカンチョウ「何だそれは……さては新たな武器だな? こちらによこせっ!」
(ダースベーダーが荷物を取り上げようとサイコキネシスを発動させる!)

78 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/21(木) 00:32:21 0
「オヤジ……意外と気がきくじゃないか!」
>「何だ何だ? 何が入っているんだ?」
「何々? 最新の技術で開発されたどんな敵も倒せる最強破壊兵器だって!?」
(いそいそと箱の中身を見る)
>「何だそれは……さては新たな武器だな? こちらによこせっ!」
「な、なにをするきさまー」(棒読み)
(箱の中身は奪われた! 
それは丸くて黒い物体に導火線がついていてそれに火がついている物体だった!
今時珍しい理想的すぎて実際には存在しないフォルムの爆弾である!)
キュウカンチョウ「うわあ! いらね!」
(ダースベーダーは慌てて投げ返した)
「返すな! うりゃあ!」
(落とさないように必死でキャッチして投げ返す)
キュウカンチョウ「あばばばば! 爆発する! 返品!」
(いつ爆発するか分からない爆弾の押し付け合いとなり、場は恐怖のキャッチボールと化した!)

79 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2010/01/23(土) 08:12:35 0
おばぁ?

80 名前:グラス ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/23(土) 20:13:56 0
(さあ、地獄のドッジホールの幕開けだ!)
>「あばばばば! 爆発する! 返品!」
「爆弾に小さい字で何か書いてある……地球破壊爆弾? ギャー!パス!」
兵士A「私だっていりませんよ! 速パス!」
キュウカンチョウ「地獄旋風キリモミ投げ!」
兵士B「こっち回すんじゃねぇ、そおーい! 大回転爆弾アタック!」
キュウカンチョウ「ならばっ! こっちは暗黒盥回し!」

(投げられた爆弾はグラスの手に)
「えっ! あゎあゎ……こんなものどうすればいいんだ!
それに星ごと爆発するんじゃ、どこ逃げたって同じじゃないか!
先生、暗黒のフォースで何とかして下さいよーうわー!」
(爆弾を持ったままダースベーダーの元に走る)

キュウカンチョウ「ギャーこっち来るなバカ!」
(爆弾は特攻したグラス共々大爆発! ドカーン!!)

「ぼふっ……!」
(なぜか爆発でアフロヘアになったグラスが口から煙を吹く)
「この爆弾は、どんな敵でも倒すんじゃなかったのか?」
(思ったよりも爆発は小さく、一命を取り留めたものの)
キュウカンチョウ「ギャー仮面が割れる!」
(爆発はダースベーダーの仮面を割るには充分な威力だった。 そしてその顔は…)

>79
「どう見てもおばぁさんです。 本当にありがとうございました」

81 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/01/23(土) 23:20:30 O
おばぁ「顔が…顔があぁぁああああ!!?見ないでええぇぇ!!」(しわくちゃ顔の闇のおばぁは、顔を覆ってわんわん泣き始めた!気にしてたようだ!)
おばぁ「うえぇぇん…」
兵士A「あーあ、泣かせちゃいましたよどーすんですか」
兵士B「先生ぇ〜!グラ君が女の子泣かせました〜!いけないと思いま〜す!」
兵士A「もう子って年じゃグハっ」


82 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/24(日) 23:33:21 0
「ワラキンの欠片の力を使えばしわが取れるんじゃない?」
(すっかり忘れられかけていたが、>71で地面に落ちたワラキンの欠片を拾う)
兵士A「待ってください!
なんといっても笑いの金メダル。しわがとれたとしても面白い顔にしかなりません!」
「それもそうだ。仕方がない。あひゃらあひゃらホンジャマカ」
黄色い救急車「へいおまちー!」
(道に向かって手を挙げながら変な人の演技をすると、黄色い救急車が止まった)
「急患です。この人を美容整形外科まで至急お願いします!」
黄色い救急車「では付き添いの方も一緒にどうぞ」
(なぜか一緒に乗せられた)
黄色い救急車「じゃあちょっと飛ばすよー」
(黄色い救急車は急発進した!)

83 名前:グラ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/25(月) 20:13:41 0
>81
「え、えーと……良く見れば、おばぁもまだまだいけるって?」
(もう名前も残り少ないし、いきなりキレて攻撃されても困る。
グラは心なしか疑問形の心が籠って無い嘘でおばぁを慰めた)

>82
「美容整形! そうか、それは良い考えだ!」
(うんうんと頷きながら救急車に乗るおばぁとロキを見守るグラだったが)
「ま、待ってくれよ〜!」
(自分はうっかり乗り損ねてしまい、走って黄色い救急車を追いかけて行く)

「はあはぁ……日頃の運動不足のせいで……もう走れない……はぁはぁ」
通りすがりの幼女「どうしたのお兄ちゃん?」
「はぁはぁハァハァはぁはぁハァハァ!」
(幼女の前で、はぁはぁしていると赤いサイレンを鳴らした車がやってくる)
赤いサイレンの車「兄ちゃん、何も言わずに黙って乗りな」

「ああ、丁度良いところに……助かった。実は俺はこういう者なんだがね」
(懐から取り出したサルマターリ王国の印篭を見せる)
「済まないが君、大至急、前の救急車を追ってくれないか?」
(グラを乗せた赤いサイレンの車が、黄色い救急車を追走する)

84 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 00:23:25 0
「あれ!? グラがいない!」
兵士A「心配いりません。後ろの赤いサイレンの車に乗ってるみたいです」

(黄色い救急車と赤いサイレンの車は
奇跡的に精神病院や警察にはいかず、予定通り美容整形外科についた)
「一時期よくCMをしていた大○美容整形外科だ」
兵士B「看板を良く見てください。大ではなく手。手塚美容整形外科です」

黒マントの男「いらっしゃいませー。お客さん、私の治療費は高いですぜ」
(ぼったくり医者が懲りずにまた出てきた)
兵士A「じゃあいいです。大体このおばぁさん知らない人だし」
おばぁ「うわぁああああんわんわん、そんなこといわずにー!
わしゃあ金がないんじゃ!」
黒マントの男「ちょっと待ったー!」
「ん?」
黒マントの男「師匠、ダースベーダー師匠ではないですかー!」
おばぁ「おお……我が弟子ブラックジャック! そんなに立派に黒マントを着こなして……」
(ひしと抱き合う師弟)
黒マントの男「ダースベーダーさんは由緒正しき流派である黒マント派の師匠なんです」
「なるほど」
(黒マント派が何の流派かはあえて聞かないでおいた)

85 名前:グラ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/26(火) 20:33:04 0
「グラか……何だか野ネズミみたいな名前になってしまったな」
(グラが赤いサイレンの車から降りる間に)
黒マントの男「私なら伝説の女優ヘップバーンそっくりの顔にする事とて造作もない。
では行くぞ……キェーッ! 黒マント流ピカソ斬!」
(巧みなメス捌きによって、おばぁの顔がオードリーそっくりの顔になっていた)
「医療テクノロジーの進歩は凄いもんだ……」

篠山鬼神「いいね、いいねバッチグー! 君ならモデルとしてもやっていけそうだよ〜」
(グラが乗って来た赤いサイレンの車から、鬼神みたいな顔のおじさんが降りてくる)
「アナタは俺と一緒に赤いサイレンの車に乗ってた人!」
篠山鬼神「やー可愛いね。 僕、芸術的な写真やってるんだけどモデルになってみない?」
おばぁ「わしゃあ可愛いなんて言われたの初めてじゃけえぇぇ!もう喜んでぇぇ!」
(カメラマンがダースベーダーを連れて行く)
「かなり怪しいが本人も喜んでるようだし、まあ良いか」

(すると、そこらへんをハーフエルフやハーフドワーフやハーフ色んな種族が歩き始めた)
兵士B「あっ……世界が少しファンタジーっぽくなってる」
兵士A「暗黒のフォースの力が弱まったんで、半分ファンタジーが戻ったようですね」

「しまった! 車はどうなった?」
兵士A「ファンタジー世界では、ガソリン車は規制されてますよ」
兵士B「そこらで何かファンタジー的な乗り物を探しましょうや」

86 名前:ロキ [sage 代理投稿gt;gt;526] 投稿日:2010/01/28(木) 08:04:32 0
「ファンタジー的な乗り物といえば空飛ぶベッドに空飛ぶ絨毯……」
兵士B「そんな情緒の無い物はいけません。
馬車……できればカボチャの馬車がいいかな?」(ポッ)
(兵士Bは乙女ちっくに照れながら言った)
カボチャの人力車「えっほ! えっほ!」
(馬ではなくマッチョの大群にひかれたカボチャの人力車がやってきた)
「乗りま〜す。馬車も人力車も大差ないよね!」
兵士B「ガーン!」
兵士A「乙女の夢ぶちこわれですね」
マッチョ「貴方達はワラキンの欠片を集める旅をしてるんですよね。
どうもツンデレラ城で行われる武道会の優勝賞品になってるらしいですよ」
「じゃあそこに行ってください」
マッチョ「うっす!」
(人力車がしばらく走ると、ツンツンデレデレした城が見えてきた)

87 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 22:23:49 0
受付嬢ξ゚听)ξつ[申込用紙]

べ、別にあんたのために用意したわけじゃないんだからぁぁぁ!!

88 名前:しんの ゆうしゃ[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:36:52 0
わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!

名前:しんの ゆうしゃ
性別:おとこ
年齢:わからない
種族:しんの ゆうしゃ
容貌:ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/09/3cb710fed485f7ad1d668e4576ac24bf.jpg


わたしは いま ツンデレラじょうの ちかくに いる。
ここが きょうふへの いりぐちと いうわけか…。

いどう>>>86
んっ? きみょうな じんりきしゃだ。
おっ なんだ!!
こちらへ はしって くるぞ!!
ギャーッ!!
わたしは マッチョのたいぐんに ふみつぶされた。
ざんねん!
わたしの ぼうけんは ここで おわってしまった!

89 名前:しんの ゆうしゃ[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 19:39:12 0
ツンデレラじょうの エントランスに はいった。

「べっ べつに また 
 おろかものが このしろに あしを いれたからって
 うれしくなんてないんだからね。
 あんたが こうかいしたって しらないんだから!!」

どこからともなく ぶきみな こえが きこえてきた。
おもったとおり ここには てきが いる!!

わたしの ゆうしゃとしての ちが さわぐ!!


はなす>>>87

「おっ!! いい おんな…。」
わたしは おもわず つぶやいた。
いろとりどりの ひかりが ステンドグラスから さしこみ
かのじょを いっそう ようえんに みせている。

>べ、別にあんたのために用意したわけじゃないんだからぁぁぁ!!

おんなは あっというまに いちまいのかみを ふりかざし
わたしの くびを きりさいた!!
ぎゃあーっ!!
ちが ふきだす!!
わたしは ていこうするまもなく
のどを きりさかれてしまった。

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!

90 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 19:56:16 0
>>88
あおい マントの ひとですね わかります><

91 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 19:58:43 0
ベルばらをネタとして視聴した
ちょwwwうはwwwテラオモシロスwww

92 名前:グラ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:23:30 0
王子「ああ……どこかに私の理想のツンデレはいないだろうか……?」
大臣「では、ワラキンと嫁の座を賞品にツンデレ武道会を開くと良いでしょう。
か、勘違いしないでください……これは国の未来の為で、別に王子の為ではありませんからっ!」
(このようなやり取りがあり、ツンデレラ城では武道会が開かれていた)

大臣「予選デュエル開始!」
貴族の女「余ったお弁当を捨てるのは勿体無いから、残飯処理してもらうだけだからね……ちぇすとー!」
市民の女「私もあんなモヤシ何とも思ってないけど!心配だから結婚してやっても良いかな……てやっ!」
(予選では熾烈なツンデレ武道が繰り広げられている)

>87
(城の入口では受付嬢が申し込みを待っているようだ)
「よし、俺も武道会に出るぞ!エントリーお願いします!」
受付嬢「申し訳ありません……武道会は女性の方しか出られません」
「何だって! 仕方ないな……ここはロキに頑張ってもらうしかないか。
見物の前に、ちょっとトイレにでも行ってこよう」
(用を足そうと男子トイレに向かうグラであったが)

>88
刑事「ああ、ちょっといいですか? 今そこで轢き逃げがありましてね……二、三質問を良いですか?」
(中年のベテランっぽい刑事に職務質問を受けてしまう)
「轢き逃げ……ですか。でも僕は関係無いですよ。そんなマッチョの事は全然知りませんし?」
刑事「んーっ……おかしいですねぇ? 私は轢いたのがマッチョだなんて一言も言っていませんよ?」
(グラは突然ダッシュでトイレに逃げ込んだ)
刑事「待ちなさい!」

「はぁはぁ……あ、あれは事故だったんだ……俺は悪くない……た、助けてくれ神様!」
(トイレの個室に逃げ込んだグラが苦し紛れの祈りを捧げると)

――任せなさーい! 神の力で性転換させてあげる。
ついでにワラキンを手に入れるためにアナタも武道会に出場しなさーい!

(突然、便器の中から大バサミを持ったエンタが現れて)
「な、何をするか貴様ーやめやめやめらめぇぇ!うわぁぁお母さーん!」
(ジョキン!!とグラの大切なものを切り落とした)

――さあ、これでモウマンタイ!ツンデレラ武道大会にレッツゴーよ!


刑事「あっお譲さん。今ここに雄の猫が来ませんでしたか?」
グラ「いえ、知りませんでございますわよ?」
(グラは性転換によって、刑事の捜査と受付を突破して武道会に出られるようになった。
しかし、同時に何か大切なものを失ったような気がしないでもない)

93 名前:ロキ[sage 代理投稿gt;gt;536] 投稿日:2010/01/30(土) 08:17:12 0
>88
「今ギャーって聞こえなかった?」
マッチョ「気のせいっす!」
「そうだよね! 気のせいだよね!」

>87 >92
>受付嬢「申し訳ありません……武道会は女性の方しか出られません」
「なんだって!? 結婚相手は異性じゃないとダメなのか!」
受付嬢「そうなんですよ〜。ギャグファンタジア王国の方は皆さん驚かれます」
(ギャグファンタジアのコンビ結成は異性同士とは限らない)

>89
(受付を終えて立ち去った時)
「今ぎゃあーっって叫び声がしなかった?」
兵士A「気のせいですよ〜」
「気のせいかー、ハハハ」

>92
(さて、猫なので性転換を表現するには記号的表現に頼らざるを得ない
ロキには、グラがリボンを付けているように見えた)
「グラー、出られるようになったじゃん!」

大臣「予選Bブロックを間もなく開始します。出場者は集まってください」

>90-91
(対戦相手には、あおいマントの人や、ベルを持ってバラをくわえた麗人などがいる)
「くっ、なんてプレッシャーだ……!」


94 名前:グラ ◆FO/F/F0heg [sage] 投稿日:2010/01/30(土) 17:27:58 0
>89
「この叫び声と気配はプロの死に芸人のもの……まさかライバル!」
(リボンをつけた白猫グラは、しんのゆうしゃの気配を敏感に感じ取った)
「次に現れたら簡単には死ねないように好意を装って鉄の鎧でも贈っておこうかな?
この てつのよろいを おもちください ゆうしゃさま――とでも言えば疑われる事も無いだろう。
死に芸業界ナンバーワンの座を守るためには、有望な新人は潰しておかないとな……」

>90-93
大臣「予選Bブロックを間もなく開始します。出場者は集まってください」
(会場に集った猛者たち)

「どうやら、凄腕のツンデレマイスターたちが集まっているようでございますわね……。
で、でもアンタたちとなんて戦ってあげないんでございますわよっ!」
大臣「グラ選手、棄権」

「ええーっ!」
(グラ、予選敗退)

95 名前:ロキ[sage 代理投稿gt;gt;540] 投稿日:2010/01/31(日) 12:53:09 0
>94
「グラーッ! お前の犠牲は無駄にしない! 必ずや優勝してみせる!」

(予選開始。予選はひたすら乱闘形式である)
「べ、べつにワラキンの欠片が欲しい訳じゃないんだからね!
というわけでここでネタを一つ……」
ベルを持って薔薇をくわえた人(以下ベルばら)「いくぞ、ア○ドレ、なんて言う訳ないんだからね、おんどりゃー!」
「ぐはっ!」
(幼少時からネタバトルの修行を積んできたのが仇となりツンデレバトルに適応できない!)
「助けて神さ……やっぱやめとこう。助けてしんのゆうしゃさまー!」
(しんのゆうしゃ召喚なるか!?)

96 名前:しんの ゆうしゃ[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 14:24:33 0
はなす>>>90

>あおい マントの ひとですね わかります><

あおい マントだって?
そういわれて わたしが ふりむくと…
こいつは……!!
まちがいなく まおう ワーロックだ!!
あっ!!
ワーロックが すばやく あくまのぼうを
ふりおろした!!
ほのおが はしる!! ものすごい いきおいだ!!

ぎゃあーっ!!
いっちょくせんに すすんできた ほのおは
あっというまに わたしを とりまいた。
はんげきする すべもない……。

わたしの ちからも まおう ワーロックの まえには
およばなかったらしい。

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!


いどう>>>90
うおーっ!!
いきりたった しみんの むれ!!
わたしを おうけのちを ひくものとしって いかりくるっているぞ!!

いどう>いど

わたしは おもわず しろにあった
いどのなかに からだを なげいれた。
ふかい!!
どこまで おちるんだ!!
ドシーン!! ギャーッ!!
いどは おもっていたよりも ふかかったようだ。
わたしは… からだじゅうの ほねを おって
しんでしまった。

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!

97 名前:しんの ゆうしゃ[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 14:59:33 0
しらべる>>>92

しろい ねこが いる。

ヒッ…ヒイッ!!
ばけねこだ!!
にんげんの ことばを しゃべっているぞ!!


はなす>>>94

「この てつのよろいを おもちください ゆうしゃさま」

はっ はっ はっ・・・。
なかなか しゅしょうな ばけねこだ。
わたしは てつのよろいを てにした。

つかう>てつのよろい>セルフ

わたしは てつのよろいで じぶんのあたまを なぐりつけた。
ガツン!!
アイタッ タッ ター!!


いどう>>>95

わたしを よぶ さけびごえ!
「ぼうけんの むし」が こころで さわぎはじめたぞ!!


よせんかいじょうに ついた。

しらべる>>>95

げんざいは ツンデレぶどうかいの よせんちゅうらしい。
ベルおんなと ねこおんなが そうぜつなたたかいを くりひろげている。

いどう>>>95

こわくて ちかよれない。

つかう>パチンコ>>>95

「わたしを あまくみるなよ!」

ベルおんなは すばやく サーベルを なげてきた!!
サーベルは わたしのむねを つらぬいた!!

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!

98 名前:ロキ[sage 代理投稿gt;gt;544] 投稿日:2010/01/31(日) 22:24:23 0
>97
ベルばら「必殺! ベルだけにベルリンの壁崩壊音波!」
「それベルばらに関係無さ過ぎ……ぎゃあああ!!」
(大ピンチに陥ったその時! ベルばらにパチンコが飛んできた!)
>ベルばら「わたしを あまくみるなよ!」
(ベルばらがサーベルを投げる)
「しんのゆうしゃさまありがとう! 貴方の犠牲は無駄にはしない!」
(注意がそれた隙に、くわえているバラを掠め取った)
ベルばら「しまった!」
「薔薇だけにバラバラ〜!」
(薔薇の花弁ををちぎってバラバラにする)
ベルばら「ぎゃああああああ!! なんてくだらん!!」
(ベルばらは悶え苦しみながら倒れた!)

「まず一人……」
(格好をつけていると、にわかに城内が騒然としはじめた)
いきりたった市民の群れ「うおーっ!!」
(いきりたった市民の群れが警備を突破し城内まで突入してきたのだ!)
王子「私を王家の血を引く者と知って怒り狂っているぞ! 誰か助けてえええええ!!」
いきりたった市民「べ、べつにこの国を良くしようとか考えてる訳じゃないんだからね!
         ただ私たちだってゴージャスな暮らしをしたいだけなんだから!!」
大臣「非常事態だ! 皆の衆、王子を守ってくれえええええええ!」

99 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 23:59:20 0
「うわっ」
(暴動に巻き込まれ、グラも認識札を落とした)

>大臣「非常事態だ! 皆の衆、王子を守ってくれえええええええ!」
「よしきた! ここで王子を助ければお礼にワラキンを貰えるって寸法だな?
確か古の教えで、民衆にはパンとサーカスを与えて盲目にしとけってのがあったはず。
ここは、おいしそうなパンをばら撒いて暴徒の目を逸らそう」
(ダッシュで城の厨房に向かうとパン職人のおじさんが小麦粉をコネコネしている)
「パンが無くて民衆が暴れてます! すぐにパンを焼いて下さい!」
パン職人のおじさん「パンが無いならお菓子を食べれば良いじゃない?!」
「それはツンデレなんですか! じゃあ、お菓子でいいんで作って下さい」
パン職人のおじさん「任せなさい。しかし何を焼こう……アンパンは何かとマズイかもしれんし……そうだ!」

100 名前:名無しになりきれ[sage絵本「ぐりとぐら」] 投稿日:2010/02/01(月) 01:40:19 O
(グラがパンおじさんと話しているちょうどその時、なぜかロキの目の前にもグラっぽい白猫が現れた)

「大変なことになったな!
くそう、国は違っても俺たちは王族……気づかれたら贅沢を羨んだ民衆に捕まってしまう!
城でやったことあるだろ?
例えば…ほら。例えば…ええっと。
……寝坊して起きておやつ食べてまたお昼寝しちゃうとか、立ち食いうどんにトッピング全種類つけちゃうとか?
あ、あとあんパンのあんだけ食べて残りは捨てちゃうなんてのも!」
(お腹が空いているのかもしれない)
「こんなの知られたら酷い目に合わされるに違いない。だから」
(がしっとロキの手を掴んで)

「暴動はしんのゆうしゃに任せよう。でもってワラキンなんて放っておいて一緒に逃げよう!
っていうか、もう旅なんてやめて国で俺と結コンしよう!!!!」

(キラキラキラキラ、少女漫画ばりに輝く瞳で衝撃告白。
実はこれ、ワラキンを狙うとある魔物の変化した姿。
そう、グラが識別札を落とした隙をつかれたのだ!
偽グラ登場、命名「ぐり」。ちなみにこっちは男子ver)


101 名前:しんの ゆうしゃ [sage] 投稿日:2010/02/01(月) 23:36:41 P
わっ!!
なかおが でてきた。

「おれの けいじばんだ!!
 かきこみたければ ●を かえ!!
 べろべろばー」

なかおは きせいを つかって かきこみのちからを ふうじて しまった。

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!

     【GAME  OVER】

102 名前:ロキ[sage 代理投稿gt;gt;553] 投稿日:2010/02/02(火) 00:24:22 0
>100
「あれ? いつの間に雄猫に戻ったの? ってか暴動ってウチらも襲われるのか!?」
>「暴動はしんのゆうしゃに任せよう。でもってワラキンなんて放っておいて一緒に逃げよう!
っていうか、もう旅なんてやめて国で俺と結コンしよう!!!!」
「グラ……」
(ぐりは少女漫画的瞳キラキラ攻撃を放った! ロキは精神抵抗判定!)
「……はい、喜んで!」
(精神抵抗失敗! 少女漫画的瞳キラキラ攻撃に洗脳された!
その証拠にロキは少女漫画的な絵柄になってしまい、ぐりの手を取って逃避行を始めた!)

「なんだか美味しそうな匂いが……!」
(引き寄せられるようにパンの匂いのする方にいくと……二等身のシルエットの何者かが現れた!
姿は逆光で良く見えないが、なぜかパンの匂いを発している!)
???「騙されたらいけない! そいつは偽物だ!」
「なんだって!?」

103 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/02(火) 20:55:32 0
>???「騙されたらいけない! そいつは偽物だ!」
(ロキとぐりの前に"僕の考えたパンマン"たちが集結する)

パンマンA「カニパンマン参上!」
(ハサミで何でも切ってしまう。探せば主題歌もあるぞ)

パンマンB「モスラパンマンも参上!」
(チョココロネなので、前後どちらが顔か分からないぞ)

パンマンC「ジャムパンマンだ!」
(頭が欠けると赤いものがドロリと流れて、ちょっとしたホラーに)

パンマンD「揚げパンマン見参!」
(悪者を手に持った鍋に放り込んで揚げてしまうぞ)

パンマンE「俺は、八丁味噌メロンパンマン!」
(名前だけでは、味が想像出来ないぞ)

パンマンF「乾パンマンもいるぜ!」
(硬い頭の頭突きで、人間の歯なんて粉々だ)

パンマンG「こげパンマンでわるいかー」
(焦げたパンには脱臭効果があるらしいぞ)

「王族の名を騙るなんて打ち首は免れないな。
しかも一人で何が出来る! フ、数の暴力を思い知るがいい! さぁ出番です、先生方」
(グラが小悪党の台詞を吐くと、ぐりを大勢のパンマン達が取り囲む)

>101
(そしてどこからか聞こえる恐ろしい声)
「何っ! しんのゆうしゃの気配が消えた!?
……どうやらライバルの一人が消えてしまったようだな。
ついに死に芸四天王の一角が崩れたという事か。
これで虚弱洞窟探検家あたりが、野心を見せなければ良いのだが……。
しんのゆうしゃは、生き返らないように後でお墓を作っておこう」

104 名前:ロキ[sage ちわー。愛と勇気のシ者ですー。] 投稿日:2010/02/03(水) 03:54:50 0
>103
(パンマンズ登場によって洗脳が解けた! 通常の少年漫画的絵柄に戻った)
「パンマンズ、やってしまえ!」
パンマンズ「食らえ!!」
(ぐりを取り囲んだパンマンズは一斉に自分の顔の一部分を差し出した!
文字通りの食らえであった)
「敵に自らの顔を一斉に分け与えた……!?」

>101
「しんのゆうしゃが倒れたか……。
ちなみに自分はこのサイトにある代理投稿スレのおかげでFO送りを回避している!
生き返りたくなったら使ってみよう!」

なな板TRP系スレまとめサイト「千夜万夜 」
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

(説明しよう! 代理投稿スレとは書き込みの力を封じられた時に
人々の善意と愛と勇気の力を借りて書き込みを行うシステムである)

「そうか、分かったぞ!
パンマンズ……善意と愛と勇気の力で市民達を鎮めるんだ!」
パンマンズ「イエッサー!」
(ちょっとしたホラーなパンマンズが市民達に顔を分け与え始めた!)


105 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/05(金) 21:24:32 0
(パンマンズが、ぐりや市民に顔を食べさせる)
市民1「まいうー」
市民2「まろやかな甘さが口の中でシンフォニーを奏でるぅぅ」
市民3「これは、味のフランス革命や〜」

「暴動が鎮まったぞ……味にうるさい市民たちもパンに満足したようだな」
(後には、顔を残らず食べられた首無しパンマンたちが残る)
パンマンズ「……」

王子「自分の頭を全部食べさせるとは……なんという献身……私は目が覚めた。
自らの体を削って分け与えるあの者たちの行動こそ、上に立つ者の姿!
これは、いわゆるヤンデレだな? 私を食べてって奴だ。
決めたぞ、ツンデレを廃止してヤンデレを国法とする!」

大臣「そう……なら……王子様は私だけの物だよ」
(虚ろな目の大臣が王子をぐさっと刺した)
「ぎゃーっ! 人殺しー!」

ぐ り「もぐもぐ……今がチャンス! ワラキンゲーット!」
(王子の手から転がったワラキンがぐりの手に渡り、ぐりの姿が赤い光に包まれる)
ぐ り「来たぞ来たぞ!」
(そして……その姿をグラそっくりの白猫から、
遊園地を徘徊していそうな耳・口・足が大きい等身大の黒ネズミへと変えた)

「待て!不思議な力で名前は言えないが、その姿はパンマン以上にまずいぞ!?」
ぐ り「いでよ、わが友マクドナルドダック!」
(今や、ヤンデレラ城と化した城にこれまた微妙な魔物たちが集う)

106 名前:ロキ [sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:25:22 0
「貴様は(ピーッ)! 我が永遠のライバル!」
(黒ネズミの名前はピー音でかき消された。ちなみにロキのフルネームはハロキティアだ。
こっちはギリギリでピー音でかき消されない)

マクドナルドダック「マクドナルドダックはね、嬉しくなるとついやっちゃうんだ!
ランランルー! ランランルー!」
(原色の服を着た微妙なアヒルが明朗快活な掛け声と共に破壊光線を放ちはじめた!)
「嬉しくなると破壊光線とはなんというヤンデレ! ぐはっ!」
(破壊光線直撃! その衝撃でロキはリボンをつけた白いネコの姿と化した)
「妾を本気にさせてしもうたな……。
いでよ、我が忠実なる僕! チャーミーキティアどもよ!
野生の肉食獣の本能でもってネズミやアヒルを食い尽くすのじゃー!」
(どこか偽物臭い微妙なデザインの小さい白いネコの大群が召喚され、微妙なネズミや微妙なアヒルに襲いかかる!
スーパー偽物大戦の始まりだ!)


107 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 23:46:53 0
(カオスな偽物大戦の開始)
「属性的に猫はネズミに強いはず! ならばこうだっ」
(グラは城の倉庫に行って、青いペンキをザバーッと体に被ってみる)
「猫系の上位モンスターに変身して、奴らに対抗するぞ!」

――待って!バッタもんでも少しは似せる努力をしなさい!
(唐突に現れたエンタが、大バサミでグラの耳をジョキンと切り落とす)

「ギャー! アンタまた勝手に!」

(しかし急いで戻って来てみると、すでにロキに召喚されたチャーミーキティア達が、
偽ダックや偽マウスに群がり、肉を噛みちぎってモリモリ食べている)
「しまった!出遅れたか。しかし、これは倫理規定みたいなのに引っかかるんじゃ……」

ムツゴロー「残酷に見えるかも知れないけれど、弱肉強食はサバンナの掟ですからねぇ」
(近所に住んでる有名な動物好きのおじいさんが現れるとそう言った)

「そうか、ムツゴローさんが言うなら大丈夫だな」
兵士A「ええ、ムツゴローさんが言うなら大丈夫です」

「じゃあ敵も全滅したし、ワラキンを貰って行こうか」
(グラが近づくと、爛々と眼を光らせたチャーミーキティア達が一斉に威嚇の咆哮を上げる)

「ど、どうした? この猫耳を見ろ。俺はお前たちの仲間だぞ!」

108 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 14:32:15 0
「それは敵じゃないからもう戻っていいよー」
チャーミーズ「No No! You don’t have cat ear .So you are TANUKI!」
(日本語訳:あなたには猫耳がありません。だからあなたはタヌキです)
「なんだ? 何を言っているんだチャーミーズ!」
(チャーミーズはグラに襲いかかった!)
キンッ!
(猫系上位モンスターの装甲は金属でできているため、チャーミーズは歯が立たなかった!)
チャーミーズ「Oh! You are too hard to eat! I’ll be back.」
(日本語訳:おう。あなたは食べるには堅すぎます。覚えとけ)
(チャーミーズの脅威は去った)
「んじゃ、ワラキンの欠片をもらって帰ろうか」
(だがしかしっ、ヤンデレと化した大臣がまだ残っていた)
大臣「待て、ワシの存在を忘れてもらっては困るぞ……!」
キーンコーンカーンコーン
兵士A「あっ、12時の鐘だ」
大臣「フフフ……この鐘が鳴り終わる時、この城はイバラに覆われて永遠の眠りにつくのだああああ!!
そして私と王子は永遠に結ばれる!!」
(大臣は禁断のウホッ属性だった!)



109 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 20:00:53 0
(グラはチャーミーズの攻撃を弾き返す)
「何だ、今のは?」
兵士A「どうやらペンキが固まって金属並の強度になったようですね」
「そんなペンキがあるのか」
兵士A「ファンタジーですから」

(12時の鐘が鳴り響き、大臣が王子を腕に抱いて叫ぶ)

>大臣「フフフ……この鐘が鳴り終わる時、この城はイバラに覆われて永遠の眠りにつくのだああああ!!
そして私と王子は永遠に結ばれる!!」

「何だって! お前たちが結ばれるのは構わないが、俺達まで巻き添えになるのは御免だぞ!
このままではマズイ、一刻も早く城から脱出しなければ!」
キンコンカンコン!
(と言う間に鐘が鳴り終わり)
「しまった、遅かっ……zzz」
(バッタリ倒れるグラ。さらに城の中の者たちも全員眠ってしまったようだ)

110 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:23:17 0
「大変だ! このままじゃ全滅してしまう!」
(その時、新しく手に入れたワラキンの欠片が眩い光を発する!)
「あ! 前にもこんな事はあったぞ!」
エンタのお告げ「おめでとう、移動用の魔法を習得したのね。それを使って脱出よ!」
「よーし! 嬉しくなるとついやっちゃうんだ! ルーランラン!」
(ランランルーは攻撃魔法だが、ルーランランは移動魔法なのだ。
地面に向かってものすごい衝撃派が放たれ、その反動で一同は飛び立った!)
兵士A「行き先はどこですかねえ」
「さあ」


111 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/12(金) 21:22:27 0
兵士B「なあ……オイラ、最近兵士Aに比べて台詞が少ないんじゃないか?」
(チャーミーズに不満そうな顔で愚痴る兵士Bの前に謎の老人が現れる)
ダイヂョーブ博士「ホワット? アナタ ナヤミ アリマスデースカ?」
兵士B「もっと出番が欲しいです」
ダイヂョーブ博士「デハ 私ノ手術ヲ ウケナサーイ! キット人気者 ナリマース!」
(誰も気づかなかったが、兵士Bはいつの間にか謎の博士に連れられて消えていた)

※※※

「ぬわー!」
(グラもルーランランで飛ばされる)

「イタタ、ここはどこだ?」
(見知らぬ街で目を覚ますと目の前には"古ギャルパブ"の看板)

「コギャル……聞いた事が有るぞ! そしてパブって事は若い娘がいっぱいいるんだな!
よし、まずはここで情報収集だ! 言っておくが下心なんて微塵も無いぞ!
街の人の情報を聞くってのはRPGの基本だからな。らんらんるー」
(グラはウキウキとスキップしながらパブに入って行った)

112 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/13(土) 22:47:14 0
兵士A「古ギャル……古の時代に滅び去ったと言われる危険生物ではないですか……!」
(この人も兵士Bがいないことに気付かず、歴史知識を披露)
「なんだってー、待つんだグラ!」
(パブに突入)

古ギャルA「てゆ〜かあ、皇帝シェアワールドとかマジウザくね?」
古ギャルB「調子乗り過ぎっつーかあ、チョベリバだっつーの」
「なんて姿だ……顔が真っ黒で目の周りだけ白い……!
気をつけろグラ! ああ、そんなに近くに寄って……」
古ギャルA「はあ、猫? ギャハハハハ! ありえねーっつーの!」
古ギャルB「そのサルマタやばくね!?」
古ギャルC「白っちゃけたマヌケ面チョーうける! ガングロにしてやろ!」
(古ギャルたちはグラにガングロメイクをし始めた!)

113 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 00:26:14 0
「何だ? この黒い奴らは? ハッ……さてはダークエルフか!」
(古ギャルたちが現れた! グラは逃げ出した)
>古ギャルC「白っちゃけたマヌケ面チョーうける! ガングロにしてやろ!」
(しかし素早く回りこまれてしまった!)
古ギャルA「はあ? ダークエルフとか超(※イントネーションに注意)ウケるんですけどぉー!」
「止めろ! お前たち、何をするんだ!」
(古ギャルに捕まってガングロになったグラは)
「んちゃ!俺グラ。 そこのナウいお譲さんたち!シクヨロ!」
(死語を話し始めた!)

竹の子族「いよっ大統領! おや……どうやら貴方たちはこの辺りは始めてのようですね?
ここは古代都市ハラジュク、滅び去った文明や流行のトレンディースポットですよ!」
(ロキがパブに入ると手足の生えたタケノコが出迎えた)
「ビバ、ハラジュク! まずは飲みゅにケーションと行こうか!」

114 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:57:06 0
「滅び去った流行のトレンディースポット?
そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ! はいっ、オッパッピー!」
(残念ながらお笑いネタの賞味期限は短い)
竹の子族「いよっ、貴方もハラジュクマジックにかかりましたね!」
「飲みゅにケーションイエーイ!」

(古ギャル竹の子族その他諸々の集団が集結して飲みゅにケーションが始まった)
(そこに突如乱入してくる何者か)
???「おいお前ら。ここはもう皇帝シェアワールド様のシマだと分かっての狼藉か?」
???「やっちまいましょう、姉貴!」
兵士A「これは古ギャル族よりもチョー昔のギャル、その名もスケバン!」
(スケバン軍団が光って唸るヨーヨーで襲いかかってきた!)

115 名前:グラ[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:27:48 0
(店内を跳ねまわるヨーヨーが酒瓶を砕き、椅子やテーブルを薙ぎ倒す)
竹の子族「やめてくれ! 店がメチャクチャだ!」
スケバン「どうだい、大人しく皇帝に従う気になったかい?」
舎弟「これ以上、痛い目に会いたくないだろ?」

「そこまでにしときな……ズベ公ども」
(カウンターに座る、もはや猫とも言い切れない変なのがニヒルな声で言った)
「俺にレッドカードを切らせたく無けりゃな」

舎弟「何だいお前は! アタイらに喧嘩売ろうってのか? このかっぺ!」
「雑魚などアウト・オブ・眼中……決着はボス同士で着けるってのはどうだ?」
(グラはスケバンにメンチを切った)
スケバン「へぇ、アタイとタイマンしようってのかい……面白いねぇ」

(グラは女一人なら余裕で勝てるという確信を胸に言った)
「さぁて、果たしてシャッポを脱ぐのはどっちかな――表へ出ろ」

ヒュー コロコロコロコロ
(外に出ると、決闘の雰囲気を演出するかのように西部劇に出てくる謎の草が転がる)

「ここは決闘の作法に則って、背中合わせになって3歩歩いたら決闘開始と行こうか?」
スケバン「良いよぅ……正々堂々とねぇ?」
(互いにニヤリと笑いながらグラとスケバンが背中合わせに立つ)

1歩……2歩……。

「ヒャッハー我慢できねぇ! 3だ!」
(グラは2歩目を歩いた所で振り向きざまに槍を突き出すが)
スケバン「その手は桑名の焼き蛤だよ!」
(すでに1歩目で振り向いて、攻撃動作に入っていたスケバンのヨーヨーがグラの眉間に突き刺さる!)

「ぐふっ……こいつぁ恐れ入谷の鬼子母神!」
(と、もはや死に絶えたギャグを言いながら倒れた)

116 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 22:31:52 0
(倒れたグラにかけよる)
「グラ――――――!! 後先考えずにタイマンなんていどむから!
名前がグになっちゃうじゃないか! グだよグ! 呼びにくい事この上ない!」
(タイマンに負けたので店はスケバン達に占拠された)
竹の子族「うわあああああ!! 俺達の店がああ!」
古ギャル「なんなのアンタの連れ。チョベリバなんですけどーっ!」
(古ギャルたちの不満の矛先がロキに向いた!)
古ギャル「シメてやろうかゴルァ!」(ゴゴゴゴゴ………)
「ひぃいいいいい!! それだけはやめてください!
必ず皇帝シェアワールドは倒してます! 約束しますから!」
(ロキはグラの仇を討つために決意を新たにした!)
兵士A「ちょ! ナレーター間違ってない!?」

(なんとか解放されたロキ)
「今回は世界樹の葉を股間に貼り付けた便利なじいさんは見当たらないし……
まずは教会かな〜。
それともワラキンが全部集まるまでは死んだままにしといたほうがいいのか?」
兵士B「オウ姫サマ! サガシマシタヨ! サアコッチニキナサーイ!」
(迷っている所に兵士Bが現れた!)
「兵士B、いつもと口調違うくない? まあいいか」
(一時期いなくなっていたことにも気付かないまま、兵士Bについていく)

117 名前:†グ[sage] 投稿日:2010/02/16(火) 01:26:14 0
兵士B「ココネー ココ」
(甘い匂いの漂う工場に案内されると、杖を持った白髭の老人が出迎えた)
スーパーゼワス「ロッチのチョコレート工場へようこそ! わしはスーパーゼワス、ここの工場長」
兵士A「ロッチ……ロッチと言えば、世界的なお菓子メーカー!
外れ無しの当たり付きアイス、無限に膨らむガム、死ぬほどおいしいビスケット。
ロッチのお菓子は世界中の子どもたちに愛されているんですよ。
……でも、確か工場の中は完全非公開だったはずでは?」
(グの入った棺桶を引きずりながら、兵士Aが説明的な口調で言った)

スーパーゼワス「今年はバレンタンにチョコを貰えなかった者5名と、その家族を招待する事にしましてな。
こちらの兵士Bがその一人に当選したのじゃ。
さきほど家族を連れてくると言って出て行ったのだが、無事に連れて来たようじゃな」
兵士B「ミンナ 家族デース」

スーパーゼワス「おや、ところでその棺桶は?」
兵士A「棺桶にはグが入ってます」
スーパーゼワス「具の入った棺桶ですか……ハハハ、ブラックジョークですな。
さあさ、他の4人はすでに工場の中に入って見学していますぞ。貴方達もお出でなさい」
(工場を進むと、流れるチョコの川にビスケットの舟が浮かび、
バウムクーヘンの木にキャンディーの実が生っている)

兵士B「コレ全部 タベホーダイデスネー」

118 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/17(水) 13:50:07 0
兵士B「イタダキマース!」
「兵士B! 最後まで大人しくしてないと優勝できないぞ!」
兵士A「いけませんよ! あなた城の健康診断で血糖値が高いと言われていたでしょう!」
(兵士Bは周囲の制止を振り切りチョコの川の中に飛び込んだ!)
兵士B「アップアップ! チョコニ溺レナガラ死ヌノハ本望ネー!」
「何―!? そんな幸せな死に方は許さん! 今助けに行くぞ!」
(船になりそうなものを探すと丁度いいものが!)
「えいやさー!」
(グの棺桶をチョコの川に浮かべてボート代わりにした!
死亡中のグ・ロキ・兵士Aの3人も収納するとはなかなか機能的である)
「兵士B! 乗って!」
(チョココーティングされた兵士Bを引っ張り上げる。が、兵士Bの重量が命取りになった!)
「あれ? 沈んできた……」
兵士A「流れが早くなってきましたよ!」
「あぁああああああ!!」
(棺桶ボートは激流に飲み込まれた!)

119 名前:†グ[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 01:05:53 0
(激流の先には、当然ながら滝)
「……!」
(一向を乗せた棺桶はチョコの滝を流れ落ちて転落する)
兵士B「オウ! 天国デスネー」
(ボットーンという音。棺桶は滝の底には沈まずにしばらくすると砂糖の川岸に流れつく)

兵士B「オイラ モウ マックスメタボデース」
兵士A「何とかチョコで溺れ死なずに済ん……うわっ何ですか、この鳥たちは?」
ギョロ「クエックエックエ〜」
(赤い頭に黄色の胴体と嘴を持ったチョコボールっぽい鳥たちに取り囲まれた)

兵士A「これは……なぜこの鳥がこんな所に!?」
(兵士Aは、大げさに驚いた)

120 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 19:42:28 0
「この鳥がいるってことは多分乗れば進めるってことだ……。とうッ!」
(ひらりとチョコボールっぽい鳥に飛び乗った)
「チョコボールっぽい鳥、略してチョ○ボ!
さあ工場の中枢を目指せ! そこにはおそらくワラキンの欠片がある!」
チ○コボ「クエェ!」(訳:おうっ、俺様の素晴らしい走りを見せてやるぜ!)
(チョコボールっぽい鳥も満更でもない様子)
兵士B「ブットバスヨー! 兵士A、フリオトサレナイデネー!」
兵士A「ひぃいいいい! お助けええええ!」
(猛スピードで走る2頭のチョコ○。棺桶が滑るようにその後ろを着いてくる)

121 名前:†グ[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 22:48:21 0
(上の方で走るチョコ○を見つめる影が居た)
銀の天使「兄さん……他の招待者だよ」
金の天使「彼らには消えてもらおう……我らが全ての菓子メーカーの頂点に立つ為に!」
(金のエンジェルと銀のエンジェルが舞い降り、ロキ達に弓の照準を合わせる)

銀の天使「センスイ―ビル……汝は邪悪なり」
金の天使「我らは天使、すなわち神の使いなり。邪悪な者達よ、大人しく滅されるが良い!」
(天使の放った矢が胴体に突き刺さり、チョコ○が暴れ始めた)

兵士A「邪悪……まさか昔、王様の壺を割ったのを姫様の所為にした事ですかっ?」
兵士B「邪悪? 姫様ノプリン勝手ニ 食ベタ事デスカー?」
「……」

122 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 13:54:46 0
「うわあっ!」
(○ョコボから振り落とされる)
金の天使「行くぞ、兄弟!」
銀の天使「おうっ!」
天使ズ「「超必殺! 流星乱れ打ち!」」
(天使の矢が降り注ぎ、辺りはシューティングゲームの様相を呈した!)
「わー! 民家に上がり込んで宝箱を開けてすみませんでした!
今までの悪事を反省するから許してー!」
金の天使「許さんっ! ヴァルキリージャベリン!」
(特大の光の矢が迫る! ロキはサッと棺桶を盾にして後ろに隠れた。
棺桶に矢が突き刺さる!)
「ひどい! 誰にやられたの!?」
兵士A「でも死亡中はダメージを受けない事になっているはずです」
(棺桶を開けて中の様子を見る)
「これは……!」
(矢が邪悪なる呪いのサルマタに刺さっていた! そしてサルマタが眩い光を発す!
呪い解除なるか!?)

123 名前:†グ[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 19:35:02 0
(眩い光を放ったサルマタはグの足からスポーンと抜けた!)
「……」
(サルマタは外れたが、特に蘇るというわけではなさそうだ)

金の天使「これで汝らも神の力を思い知ったであろう」
銀の天使「悔い改める気になったよね?」

(開かれる緊急謝罪会見)
兵士A「ちっ、うるせーな」
兵士B「反省シテマ〜ス」

金の天使「愚劣な……それほど我らにおもちやの缶詰を使わせたいか!」
銀の天使「ああ、兄さん……とうとう出すんだね。必殺の最終兵器を!」
(天使ズは虚空に手を伸ばし、何も無い空間から巨大な缶詰を取り出した)

124 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/20(土) 00:48:49 0
「あれは幻のおもちゃの缶詰……!
昔欲しくて仕方がなくて買い占めてもエンゼルが出てこなかった!」
金の天使「え、エンゼルは財力に任せて大人買いするような奴には降臨しないのだ!
別にどうせバレないからって入れてない訳じゃないんだからな!」
銀の天使「夢がいっぱい詰まったおもちゃの缶詰開缶!」
(ボンッ!)
???「一粒で300メートル! 10粒で3000メートル! 我らぐりこ一家!」
(同じポーズをとったマッチョ達の集団が現れた!)
天使「しまった! 缶詰内に潜入されていたとは……!」
ぐりこA「ちなみにぐりはうちの家族のうちの一人だがグレてしまった!」
ぐりこB「おお、君たち、どこかで会いましたよね」
(ぐりこ一家の中に、グンマのロウソンの店員の爺さんがいた。
あの後葉っぱを補充したらしく、また葉っぱ一枚の服装をしている)
ぐりこ爺さん「また死んでおるのか。早くこれを食べさせてあげなさい!」
(ぐりこ爺さんは股間の葉っぱをひっぺがしてグに食べさせた!)

兵士B「悪夢ガ一杯詰マッタ缶詰デスネー!」
兵士A「しーっ、知らぬが仏!」

125 名前:[sage] 投稿日:2010/02/20(土) 13:44:55 0
「……はっ! ここはどこ? 私は誰?」
(葉っぱを食べたグは蘇った)

兵士B「ココ チョコレート工場 アナタ グ!」
「なっ……とうとうグ……グなんてもう名前じゃないぞ!
それにしても何だか下半身がスースーとする……ん?
呪いのサルマタが脱げている! なんでだ!」
兵士A「かくかくしかじか」

「そうか……おい、お前たち! 天使だからってそんな横暴な態度で良いのか!
お宅は社員にどんな教育してるんだ!
それに100円ショップじゃエンゼルが入って無いっていうのは本当か!?
ええい、もう話にならん! 上司を出せ! 訴えるぞ!」
(グはクレーマーと化した)

金の天使「上司……だと? 天使の上司と言ったら……」
銀の天使「まずいよ兄さん。僕たちが副業で稼いでるのがエンタにバレたら」
(その時、天井から光が降り注ぎ)

エンタの声「アンタ達、リストラね」
天使「ギャー!」
(女神エンタの声と共に天使ズが雷で撃ち落とされる)

金の天使「くっ……地獄耳の女神め……これからどうすれば」
ぐりこA「やぁ、君たち! 良く見ると良い筋肉をしているね」
ぐりこB「やらないか?」
銀の天使「何をやるんだ……ギャー!」
(天使ズは、ぐりこ一家に連れられて行った)

126 名前:ロキ[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 22:13:06 0
「呪いが解けても名前は元に戻らないのか」
兵士A「やはり名前を元に戻すにはワラキンを完成させる必要があるみたいですね
さあ先に進みましょう!」
(先に進むと転送装置らしきものがあった)
兵士B「一番乗リデース!」
(兵士Bはいちばんに転送装置に飛び込んだ。だがしかし!
横幅がはみだして発動しなかった。転送装置は細身のため、メタボ非対応だったのである!)
兵士B「コレダメネー! ウゴカナイネー!」
「なにやってるの兵士B! 進めないじゃん!」
(パンパカパーン! 突如鳴り響くファンファーレ)
スーパーゼワス「おめでとう! 君たちの優勝じゃ!」
「え?」
スーパーゼワス「見ての通りこの転送装置はメタボは入れないことになっておる。
他の参加者たちは皆転送装置に入って小さくなってしまったので失格じゃ。
この工場の素晴らしいお菓子を見て手を出さぬなど愚の骨頂!
工場見学中の試食を通してメタボに磨きをかけた兵士Bこそ優勝にふさわしい!
私の父親はメタボ対策にうるさくてお菓子禁止でのう……、おっと、年寄りの昔話は置いといて
賞品として兵士Bにこの工場を差し上げよう!」

127 名前:[sage] 投稿日:2010/02/22(月) 22:00:05 0
「工場一つをくれるなんて、なんという太っ腹! ところで物知りじいさんっぽい工場長。
俺、自分の名前が呼びづらくて仕方ないんだけど、どうにかならないかな?」
スーパーゼワス「ふむ、名前……確か名前でしたら転職の聖地として知られる、
ハロワークの神殿で変えられた気がしますぞ」

兵士A「転職の聖地! 私もあそに行けば夢の竜騎士やナイトにジョブチェンジが!?」
(兵士Aは乗り気になった)
兵士B「オイラモ聖地ニ行キマース」
(兵士Bも乗り気になった)
「悪いが兵士B……ここは工場を経営して俺達の資金源になってくれ。
どのみちメタボで転送装置にも入れないから、丁度良いよな!」
(まさに外道!)

「転送装置ON! 目的地、ハロワークの神殿!」
(グは転送装置に乗ると光に包まれた!)

ギャグファンタジーTRPG

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