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【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!4thシーズン

1 : ◆jntvk4zYjI :2010/09/16(木) 22:57:49 0
統一基準歴355年。   
魔法文明は隆盛を極め、あらゆる場所、場面に魔法が活用されていた。   
そんな栄華の果てにいつしか異変が起きる。   
確認されたのは20年前にもなるだろうか?   

ある属性の魔法に異常なまでの適性を示す。   
ある魔法を生まれつき能力として有している。   
未知なる力に開眼する。   

今までは天才と言われて来た種類の子供たちが続々と生まれ始めたのだ。   
このことに世界は大いに恐れ、憂慮した。   

なぜならば、本来数十年単位の修行と研究の果てに身につけていく力を僅か数年の学習で身につけてしまうのだ。   
あるいは以って生まれてくるのだ。   
修行と研究は何も力を得るためだけの時間ではない。   
力を振るう為の経験や知識をも身につけるための時間でもあるのだ。   

そして大きな力を当たり前のように使える事への危惧は現実のものとなる。   
世界各地で引き起こされる悲劇に、統一魔法評議会は一つの決定をなした。   

魔法学園の開設!   

魔海域を回遊するとも、海と空の狭間にあるとも言われるフィジル諸島に魔法学園を開校し、子供たちに学ばせるのだ。   
己が力を振るう術を。   


―――― 【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!4thシーズン ――――  


■舞台はファンタジー世界。謎多きフィジル諸島にある全寮制の魔法学園です。   

■学園が舞台だからといって参加資格は学生キャラのみではありません。   
  参加キャラは生徒でも、学園関係者でも、全く無関係な侵入者でも可。敵役大歓迎。   
  また、舞台が必ずしも学園の敷地内で起きるとは限りません。
  いきなり見知らぬ土地に放り出されても泣かないで下さい。
  貴方の傍にはいつも名無しさんと仲間がいます。

■当学園には種族制限はありません。お好きな種族と得意分野でどうぞ。   

■オリジナルキャラクターでも版権キャラクターでも参加できます。   
  完走したスレのキャラを使ってもOKですが、過去の因縁は水に流しておきましょう。   
  また版権キャラの人は、原作を知らなくても支障が無いような説明をお願いします。   

■途中参加、一発ネタ、短期ネタ大大大歓迎。   
 ネタ投下の場合、テンプレは必ずしも埋める必要はありません。   
 ただしテンプレが無い場合、受け手が設定をでっち上げたり改変したりすることになります。ご了承を。  

■名無しでのネタ投下も、もちろん大歓迎!
  スレに新風を吹き込み、思いもよらぬ展開のきっかけを作るのは貴方のレスかも!

2 : ◆jntvk4zYjI :2010/09/16(木) 23:00:43 0
■(重要)  
 このスレでは、決定リール、後手キャンセル採用しています。  
 決定リールとは、他コテに対する自分の行動の結果までを、自分の裁量で決定し書けるというものです。   
 後手キャンセルとは、決定リールで行動を制限されたキャラが、自分のターンの時に  
 「前の人に指定された自分の未来」を変えることが出来るというシステムです。  

例:AがBに殴りかかった。   
 その行動の結果(Bに命中・ガード・回避など)をAが書く事が可能です。  
 これを実行すると、話のテンポが早くなるし、大胆な展開が可能となります。   
 その反面、相手の行動を制限してしまう事にもなるので、後からレスを書く人は、「前の人に指定された行動結果」  
 つまり決定リールをキャンセル(後手キャンセル)する事が出来ます。  
   
 先の例に当てはめると、  
 AがBに殴りかかった→Bはまともに喰らって受けては吹き飛んだ。  
 と決定リールで書いてしまっても、受け手(B)が自分の行動の時に、  
 「Bはまともに喰らったように見えたが紙一重で避けていた」  
 と書けば、先に書いたレスの決定書き(BはAの拳をまともに受けては吹き飛んだ。)をキャンセル出来るのです。  
 ただし、操作する人の存在するキャラを、相手の許可無く決定リールで喋らせるのは歓迎されません。要注意です。 

※参加に関して不安があったり、何かわからないことがあったら、どうか避難所にお越しください。 
  相談、質問何でもOKです。  

 ■過去スレ  
【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!3rdシーズン(前スレ)
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1278699028/
【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!2ndシーズン
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1273242531/ 
【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!  
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1270216495/ 

■避難所  
【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!避難所   
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1270211641/ 

■テンプレ   

名前・   
性別・   
年齢・   
髪型・   
瞳色・   
容姿・   
備考・   
得意技・   
好きなもの・   
苦手なもの・   
うわさ1・   
うわさ2・   

【備考】   
全部埋める必要はありません。   
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。   
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。   
余り悩まず、気楽に行きましょう。   

3 : ◆jntvk4zYjI :2010/09/16(木) 23:01:42 0
(参考サイト)   
TRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ   
千夜万夜   
PC:ttp://verger.sakura.ne.jp/
携帯:ttp://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm
フィジル学園データまとめ:ttp://verger.sakura.ne.jp/top/genkousure/fijiru/sentaku.htm

※アクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。   
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう。   

代理投稿スレ(なな板TRPGまとめサイト、千夜万夜さん内)   
ttp://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1277996017

【なりきりネタ板】レス代行スレ2(なな板避難所内)   
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1282220799/

4 : ◆70VgGM3HY6 :2010/09/19(日) 00:47:21 0
      浴場にて

女の子になってしまった小烏だったが、何とか精神の均衡を取り戻した
セラエノと一緒に、驚くほど素直に湯船に漬かっていた。見た目こそ変化したものの、
依然として小烏にとってセラエノは逆らってはいけない存在であるからだ。
最初の方こそ熱い水に漬かり続ける事に若干の拒絶反応を示していたが、
湯船の中でセラエノの膝の上に座らされると、それもなくなった様だった。


    あなたの名前は?


不意にそう聞かれて、ビクッと肩を震わせる少女。
膝の上に座ったまま器用にセラエノの方を振り返った少女の瞳には、
先程までの虚ろさは無く感情の様な物が揺れ動いている様だった。
「あ……い、か、キ……ク……ク。
 タ…ヒ、わ…リ、リ。
 な、ユ……エ、ス……ス。」

「……ク、リ、ス…」
違う音を発音する度に、これじゃないと言いたげに首を横に振り
正しい音を見つけた時にはもう一度発音し首を縦に振る。
これを三回繰り返して、少女は自分の名前が『クリス』である事を告げた。
『入浴』と言う人間の文化に触れ、わずかだが人であった頃の記憶を取り戻したのだろう。
クリスと名乗った少女は、まるで母親に甘える様にセラエノに抱きつき、
その胸に自分の頭を摺り寄せる……そしてセラエノは何もしていないのに
またしても何かの記憶を見てしまうのだった。


そこには、まだ3〜4歳くらいの『レイヴン』の姿があった。
今と同じようにお風呂に入っているその子供の表情は、とても幸せそうだった。
……また、赤ん坊だったレイヴンのおしめを換えてやったり、夜泣きする赤子を
あやしたりと言った内容から、セラエノにはその記憶が
レイヴンの母親のものだろうと推測できただろう。



結局、総裁の屋敷で起こった事は噂レベルにすらならなかった。
屋敷での総裁の思わせぶりな言動から察するに、裏で手を回して揉み消したのだろう……
当然あの時屋敷見学に出かけた新入生へのお咎めもなし、むしろ放置と言った方がいいのか。
ともあれ、波乱の初日を体験した生徒たちは翌日から本格的に始まった
フィジル魔法学園での生活に傾倒していく事となったのだった。


それから数週間後……そこには魔法学園の制服に身を包んだクリスの姿があった。
周囲の理解を得て、言葉や生活習慣などの部分から多岐に亘っての面倒を見てもらったお陰で
とりあえずは言葉でのコミュニケーションを取れる様になったし(ただしカタコト気味)
食事も最初は一口か二口だけしか口にせず、残した物をいつまでも取っておくと言う様な
状態だったのが一応平均的な少女の半分程度まで食べる様になった(ただし取り置き癖は直ってない)
また、食事量が増えた事でガリガリだった体にも多少は脂肪が付き始め
変化したばかりの死人同然の状態とは似ても似つかなくなっている(ただしまだまだ細い)

もっとも、相変わらず焦点はブレ気味でその上表情が無い為に
何を考えてるのか見ただけじゃ分からないので、誰かが声を掛けるか掛けられるかする必要がある。
つまり、目を離すのはまだまだ危なっかしいという事だ。
「……たいりょく、そくてい?」
教師から今日の予定を聞かされたクリスだったが、まず体力測定が何なのか分かっていない。
今のクリスには、まだ教師に直接質問すると言う考えは無かった為
体力測定の事を聞こうと何だかんだ言って面倒見のよい『かつての仲間達』、
そして今は『優しい兄姉達』の姿を探すのだった。

5 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/19(日) 00:48:02 0
【そしてテンプレ】


名前・クリス
性別・女
年齢・10歳前後
髪型・白のストレート、肩口までの長さ
瞳色・黒、白目、虹彩に至るまで全部黒の若干タレ目
容姿・一言で言うなら雛人形、平均よりも背が低い
備考・パッと見ボ〜っとしている。実力は完全な未知数
得意技・ナイフ捌き
好きなもの・食べ物全般、兄姉達
苦手なもの・まだ分からない
うわさ1・顔以外の素肌に包帯を巻いているのは全身傷だらけだからだと言われている
うわさ2・心を許した人の名前を呼ぶ時は「兄様」「姉様」をつけるそうだ
うわさ3・人に声を掛ける時は服の裾をちょっと掴んでそっと引っ張るんだって

6 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/19(日) 03:13:13 O
正門の前に一人の男がたたずんでいる
燃えるような赤い髪に、同じく炎を閉じ込めたような赤い瞳、その瞳はギラギラとかがやき、顔には不敵な笑みを浮かべていた

「ここが強い奴が集まる場所か!
楽しみだ!どんなつえぇ奴らがいるかマジで楽しみだぜ!!」

注意して欲しいが彼がいまいる場所はフィジル魔法学園の前ということを
闘技場とかでは決してない
魔法を学ぶ学園に彼はやってきたのだ
目的は強くなるため
遥か東方の戦士『武士』
刀と体内の気を使う独特の戦技を使う戦闘集団である
しかし、魔法を使える人間はいなかった
彼に戦闘技術を教える人間はいても、魔法を教える人間はいない
だから、独学で学んだ
一人で修行した
それには限界がある。だから、彼の両親は彼に魔法学園の入学を奨めた
「そこには強いやつがいる」と一言添えて
だから、男はここに立っている
自分を強くしてくれる好敵手を求めて


「で、早速体力測定か」

職員室で教師に今日の予定を聞き、これは絶好のチャンス到来だ

「強ぇ奴が一発でわかる。こいつは楽しくなりそうだぜ」

別に身体能力が高い奴が強いとは限らないのだが、彼はあまり細かいことを気にするたちではなかった

「しかし、この学園は広れぇな
どこに行きゃいいかさっぱりわかんねぇな」

>>4
うろうろとさ迷っていると同じくさ迷っているように見える少女に出くわした

「おい、そこのお嬢、1年の教室がわかるか?
俺は今日、入って来た炎道勇気ってもんなんだけどよ
どこ行っていいかさっぱりってやつよ
よかったら、どこ行きゃいいか教えてくんねぇか?」

どう考えてもあまり素行がよさそうな態度ではないし、年下の少女にたいする態度でもない

7 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/19(日) 07:54:50 0
とある朝、保健室にて。

「えええええええええええええええ!!!」
>「HAHAHAHA、想像していたよりは幾分マシじゃないか!」
鏡の前で絶叫する少女・・・・・・もとい幼女と、高笑いする保険医。

ショックで茫然自失の幼女に、保険医は嬉々として語り始める。
「いやぁ、大変だったんだよ、君は急性薬物中毒で保健室に運び込まれてだね」
保険医は、一刻を争う治療のためには、新薬を使っての治療もやむを得なかった旨などを説明した。
話は理路整然としており、まさに立て板に水――――だったがのだが、その顔は実に生き生きとしていた。
だが残念ながら彼女は話を聞いちゃいなかったし、保険医の表情に気づく余裕も無かった。

「・・・・・・で、私は、どうすれば元の姿に戻れるんですか?」
>「HAHAHA、しばらくすれば勝手に元に戻るよ。だが、この新薬を使えば一発さ!」
怪しい色をした瓶を取り出した保険医の言葉に、リリィは身を乗り出した。
「本当ですか?!じゃあぜひお願・・・・・・」
>「ただし、1/4の確率で『男の娘』に大変身するかもしれないけれどね!」
「・・・・・・」
「大丈夫、わぁいは大きいお兄さんたちの間でもそこそこ大人気さ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

――――こうして。
見た目は子供、頭脳は(多分)大人な幼女が誕生したとさ。
めでたし、めでたし。

>4 >6
そして現在。体力測定の日。
>「おい、そこのお嬢、1年の教室がわかるか? 」
ぽやんとしたちびっ子クリスに、教室への道を尋ねているのは炎の転校生。
「やーん、遅刻、遅刻!」
そこにパンを咥え接近する幼女が一人。

普通なら曲がり角で激突し、転んだ弾みでボーイミーツガールになるのがお約束である。
だがここは魔法学園だった。
人影が飛び込んできたのは、曲がり角ではなく窓の外からだった。
「わーっ!どいてどいてどいて!!」
突如現れた人物は、話している2人の間に箒に乗ったまま突っ込んでしまった。

「あいたたたた・・・・・・ごめーん。皆、大丈夫だった?」
幼女はメガネを拾い上げると、巻き込まれた二人に声をかけた。
「 ―――― はっ、しまった!スカートスカート!!」
太ももまでずり落ちたスカートを慌てて直した幼女は、ばちっと炎道と目が合った。
「・・・・・・・・・・・・み、見た?」

幼女は赤面し、こほんと咳払いをして立ち上がった。
その姿を見れば、炎道にもぶつかっただけでスカートがずり落ちた理由がわかるだろう。
そう、彼女は明らかに体に合っていない制服を、無理やり手直しして着ているのだった。

「・・・・・・あら?もしかしてあなた編入生?
 私はリリィよ。こう見えても実は14歳なのよ。よろしくね!」
そう言って元気に手を差し出すが、どう贔屓目に見ても、今のリリィはクリスと同年代にしか見えないだろう。

「あれ〜?クリスちゃん一人でどうしたの?セラエノさんは?
 体力測定しなくていいの?もう始まっちゃってるんじゃないの?良かったらおねーちゃんと一緒に行く?」 
リリィはずり下がったメガネを直しながら、クリスと目線を合わせて優しくたずねた。
「編入生君はもう身長とか測ってもらった?
 希望どおり一年生の教室に案内してもいいけれど、今は女子の身体測定中だよ?
 本当にそこへ案内していいの?」

否と答えたなら男子生徒達が測定している場所に、そうだと答えたなら、本当に一年の教室に案内するだろう。

8 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/09/19(日) 09:11:05 O
フィジル諸島 屋敷跡地

「うぐっ!!!!」
丸太のように太い腕と拳が風を切る音と共に顔面へとめり込み、吹き飛ばされたアドラスは、その衝撃に悶え苦しんでいる
「全く、この様は何ですか?
貴方を指揮官に推薦した私に恥を掻かせたいのかしら?」
女性の口調ながら野獣のように野太い声で話す大柄の男はうずくまるアドラスの胸倉を掴んだ
「天才達とは言え、たかが子供に負けるとは言語道断です
厳罰は当然と思って頂きますわ」

「ですが、今回の事は全て“無かった”事になりました
万一、表沙汰になってもこれはただの事故として処理されるでしょう
よって、貴方の失態も…です」
男はにこりとアドラスに微笑むと立ち上がり 言葉を続けた
「先程のアレは私個人の制裁です まあ忘れなさい
さて、私は学園と向かいます 測定により多少の選考は可能でしょうから…
それと貴方は支度を調えて別命あるまで待機なさい」
間髪置かず喋り続け、言いたい事を言い終えるといつの間にか姿を消していた
「…ぐっ…う…ぐ…あのガキ共のせいだ…思い知らせてやる…
必ず思い知らせてやるぞぉぉぉぉ!!!!!!!」
鼻血を垂らし、頬を腫らした無様なアドラスの叫びは虚しく空へと響くだけであった


9 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/09/19(日) 16:42:55 P
どうやら体力測定というイベントがこの学園であると聞いたフリード
「どうせ身長測ったって140cm以上にもならないんですから無駄ですよ」
「にゃあん」
(大丈夫ホビットやドワーフには勝てるから)
「グレン………‥彼らに負けたらそれより下はフェアリーしかいないじゃないですか」
グレンがボケてフリードが突っ込むという全くもっていつも通りの光景である
実はフリード入学してからというもの身長が低いからという理由で一番前の席に座らされたり
後ろの方からハァハァという怪しい声が聞こえてきたり
担任の先生がよりによって変態ロリコン女保険医だったり
高速詠唱の授業の早口言葉で舌を噛んだりと最近ろくな目にあっていないのであった
まあ授業を受けたおかげで術式の構成を見直し消費MPの30%カットを実現したのだから決して無駄では無かったのだが
「どちらにせよ身長を測るのは決定事項なんですから覚悟を決めましょう」

そして体力測定当日
「わぁい身長が3mmも伸びてますよ…………………orz」
「にゃあん」
(元気だぜまだ14歳じゃないかこれから伸びるよ)
とフリードを慰めるグレン
「でもよりによってドワーフに1cm負けたんですよ!小さいことがアイディンティティのドワーフに!!」
別にフリードは変な魔法にかかってるとかそんなわけではないのだが素でちっちゃいものクラブ会員なのであった
「おや大きいホビットの人だ」
そこに追い打ちをかけるように声をかけるホビット族(30歳)
「僕は人間です!!」
ホビットにまでホビット認定されたフリードの明日はどっちだ?

身長体重等を調べてもらい握力の測定に行くフリード
何か順番を間違えている気もしないではないがまあこまけえことはいいんだよの精神で突き進む
「巨人族の握力計を使えですって?」
当たり前のように渡される大きな巨人族用の握力計
まあ巨人族と言っても3mクラスだから大した事はないはないと言えば無いが
フリードの姉であるフリージアがジルベリアではひ弱な方だと言いつつ人間用の握力計を握り潰してしまった為
次の年………‥つまり今年からジルベリア人は巨人用の握力計を使うことになったらしい
一体ジルベリアの人間の構造はどうなっているのだろうか?
こんな人間を生み出すジルベリアの環境とはどういう環境なのだろうか?
保険医はこんな彼の女体化クローンを創り上げてどうするつもりだったのか?
謎は尽きないものである
「平均的な巨人族の握力よりちょっと下…………‥ですか」
「にゃあん」
(アイアンクローが必殺技に出来るね)
「僕は関節技派ですので遠慮しておきます」
「巨人の握力とホビットの身長か………‥まるで君は小さな巨人だな」
いつもの保険医とは違う真っ当な医者らしき人にそう言われるフリード
「ミクロマンって言わないでください!!」

「次は何でしたっけ?」
「にゃあん?」
(上体おこしじゃね?)
【フリード:猫を連れて次の体力測定の場所に移動】

>6>7
「おや?リリィさんじゃありませんか……………‥まだ戻ってないんですかその姿?」
廊下を移動中にリリィと見知らぬ少年を見かけ声をかけるフリード
「そちらの方は初対面ですね。僕の名はフリードリッヒ!フリードリッヒ・ノクターン!!
 またの名を氷結剣フリード!格好良いい二つ名を考える会、会員No2515011です」
と突っ込みどころ満載の自己紹介をするフリードであった
ちなみにこの文章はバンクだ!!

10 :桜花 ◆CBcqW9.llE :2010/09/20(月) 01:09:38 O
「奏桜花…身長170p……体重は………はい、こんな感じ」
若干やる気のない医者から自分の身長体重を告げられる
(また身長伸びてる……このままじゃいずれゴッドネーチャンまで一直線だな…)
若干肩を落とす桜花。なんだかんだと言いながら彼女も乙女
可愛くありたいと言う願望の一つや二つある
それに反比例し伸びる身長。奏桜花の理論の中に可愛い女子とは総じて低身長であるというある意味間違った理論がある
肩の一つも落としたくなるだろう
(このまま身長が伸び続けたら……もはや乙女ではなくて漢……)
その続きを考えるだけでさらに桜花の肩は落ちていく
(……ハァ………この事を考えると気分が沈む
違う事を考えよう……
それにしてもあれから数週間……本当になんの音沙汰もないな)
桜花は初日の事件を思い返す
桜花は途中で出血により気絶してしまい事の結末までは聞いただけである
何かしらの沙汰があると思っていたがここ数週間は平和に過ぎている
(本当に……平和だ。
あの件以来リリィとまともに話していないけど……)
…あの事件以来桜花はあまりリリィやユーリ先輩と顔を合わせていない
自分の見られたくない部分を見せてしまった事で無意識的に避けて通るようになってしまったのだ
別にリリィやユーリ先輩が嫌いになった訳ではない。むしろリリィから言われた言葉は素直に嬉しかった
どちらかと言うと好き嫌いの問題ではなく、桜花の気恥ずかしさの問題なのだ
(…うん、今度会ったらちゃんと話そう。このままじゃリリィさんに勘違いされちゃいそうだし)
気持ちを切り替える桜花。

11 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/21(火) 22:23:56 0
>6-7
>「おい、そこのお嬢、1年の教室がわかるか?
> 俺は今日、入って来た炎道勇気ってもんなんだけどよ
> どこ行っていいかさっぱりってやつよ
> よかったら、どこ行きゃいいか教えてくんねぇか?」
ボーッとしながらも兄姉達を捜して歩いていると誰かの声が聞こえる。
声のした方を向くと、自分の方を見ている男が一人。
「……?」
首を傾げ周囲を見渡すが、周りにはちょうど誰もいない。
さすがの少女も、今の声が自分に向けられたものだと気付いたようだ。

「いちねん…きょうしつ……」
少女は指を唇に当てながら呟く。まだ言葉の内容と記憶が結び付ききれていないのだ。
だからこうやって口に出して考えなければならない……せっかちな人間の嫌いなタイプである。
……ちなみにその顔はぶすくれた表情によく似た状態だった。
「……どの教室、いきたいの?」
ようやく結びついた様だが、今度は教室はたくさんある為
どこに連れて行っていいのか分からなくなった。見上げながら首を再び傾げる。


>「わーっ!どいてどいてどいて!!」
そこに突如現れた正義の魔法少女!
……正義でもないし少女じゃなくて幼女だが、一応少女としておこう。

とにかく、突然箒に乗った少女が突っ込んできた。
……クリスは声と音に反応して本当に、その細い体に似合わぬ速度でどいていたので
事なきを得たのだが。赤い顔のままスカートを直す少女を見て
「あ、リリ姉様っ……」
さっきの身のこなしはどこへやら、とてとてと言った擬音が聞こえそうな動きで
リリィに駆け寄り、スカートの裾を握る。引っ張ってはいないが、それだけでも
リリィのスカートはまたずり落ちてしまいそうだ。
「このひと、えんどう ゆうき って、言うんだって……
 ……へんにゅうせい、ってなぁに?」
聞いた事のない単語にまたしても首を傾げ質問するクリス。
知らない事はそのままにしないで、知っている人に聞くようにと言われ
クリスはその言いつけを律儀に守っているのだ。

>「あれ〜?クリスちゃん一人でどうしたの?セラエノさんは?
> 体力測定しなくていいの?もう始まっちゃってるんじゃないの?
> 良かったらおねーちゃんと一緒に行く?」
「セラ姉様、きょう、まだ見てない。
 うん、クリス、リリ姉様と、行く。いっしょに、行きたい」
リリィが目線を合わせた為、自然とスカートから手を離し
出された提案を素直に受け入れた……視線はさまよい気味だったが。

リリィの上着の裾を掴みながら一緒に歩いている。
何故か炎道の方をチラチラ見ながら……別に怖がっているわけではなく、
赤い髪を初めて間近で見たから興味深々なのだろう。
……安直なもので、クリスはやがて炎道のいでたちから焚き火を思い浮かべた。

「あ、あのね、リリ姉様。クリス、聞きたいこと、あったの。
 体力、測定って、なぁに?」
何がどこでどう繋がったか分からないが、聞きたかった事をリリィに尋ねた。
しかし今のクリスが黙る様に説明するのはいささか骨が折れるだろう……
何しろ疑問に思った事は次々と質問するのだから。

12 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/21(火) 22:24:43 0
>9-10
>「そちらの方は初対面ですね。僕の名はフリードリッヒ!フリードリッヒ・ノクターン!!
> またの名を氷結剣フリード!格好良いい二つ名を考える会、会員No2515011です」
と、体力測定の事をリリィが話す前にフリードと出会う一行。
フリードがクリスに気付かなかったのは、彼からは死角の位置にいるためだ。
が、クリスはと言うと。
「あ、フリード兄様っ」
何とはなしに声が弾んでいるように聞こえる。
実際クリスにとって、フリードとの初対面はかなりの衝撃だった。
普段ボケ〜ッとしているクリスだが、フリードを認識するとちょっとおかしくなる。

「にいさま兄様っ、クリスは〜?」
盛大にフリードの上着を引っ張って何かをせびるクリス。
クリスはまだまだ知識も知恵も足らないから二つ名なんて考え付かない。
だからフリードに付けてもらおうとしているようだ。
上手くはぐらかされ続けていて、いまだにもらえていないが……
めげる事無く、今日もキラキラと期待に輝く目で纏わりつくクリスだった。
何故二つ名に憧れるのか……子供に戻り女の子になってもレイヴンはレイヴンと言う事なのだろうか?



そして、一同は桜花と出会うのだった。

13 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/21(火) 23:40:11 O
>>7
女の子に話かけたときに窓の外から大声が響いてくる
どうやら遅刻しそうなようだ
屋内にいても十分に聞こえてくる声
>「わーっ!どいてどいてどいて!!」

ぱっと反射的に窓の外に目を向ける
箒に跨がったこれまた少女が、窓を破ってこっちに猛スピードで突進してくる!

「おいおいマジかよ!!」

とっさに話しかけた少女をかばう。
間一髪、箒娘は盛大にづっこけただけで周りに被害はなさそうだった
「おいテメェ!どこ見て飛んで・・・んだ・・・」

振り向いて怒鳴ろうとするが、目に飛び込んで来たの

       パ ン ツ

いわゆるパンチラではない
パンモロだった。しかし、残念な、大変な残念ことに勇気はロリコンではない

>「・・・・・・・・・・み、見た?」

「見たが、安心しろ。
俺はそんなお子ちゃまパンツ見て興奮するほど、落ちぶれちゃいねぜ」

立ち上がる箒娘を見て、違和感を感じ、なぜスカートがあんなに豪快にずり落ちたのかがよくわかった
その疑問を解決するまえに、箒娘が自己紹介

「14!!まあ、なんだ。がんばれ俺は勇気、炎道勇気ってもんだ
よろしくな!
成長を見込んで大きめの制服を着るたぁお前も武士だな」

何か勘違いしてるような気もする
(お姉ちゃん?どう考えてもタメだろ)

「身体測定は入学ん時にほとんど終わっちまってるんだわ
男女合同で体力測定なるもんがあるらしいじゃねぇか」

どうやら男女合同で体力測定が行われるらしい

14 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/21(火) 23:41:35 O
>>9
案内してもらおうかというときに次は低身長の男が話しかけて来た
はたから見れば180cmを越える身長に鍛え込まれた肉体をもつ炎道と周りのバランスはひどくアンバランスで
小学生を引率する若手の先生といったところだった

「・・・・・・氷結剣フリードか
面白いな」

悪い笑顔が顔に浮かびあがる
強いやつを見つけたときの顔だ

「フリード、腕に自信はあるか?」

>>11
「ああ、まどろっこしい!もっとハキハキしゃべれ!」

一通り話終えたあとになんとも歯切れの悪いクリスのしゃべりについつい語気を強めてしまう

「おっと、悪いな
こんなお嬢に怒鳴るのはよくないよな」

クリスの頭をわしわしとなでる
髪を見つめるクリスの視線にきづく

「俺の頭がそんなに珍しいか?
どうだ?炎でみたいでカッコイイだろ?」

まさか、自分の髪をたき火に間違われてるとはつゆしらず
さっきまでとは打って変わってニコニコと相手をしている

「なにはともあれ、クリスか。
よろしくな」

15 :フランドール・スカーレット ◆qqO1tB065s :2010/09/22(水) 15:04:59 0
正門の前に魔方陣が一つ
空中に浮かんだそれから地面に向かって青い光の束が発せられ、そこからツインテールの女の子が現れた
手には白の日傘を持っている
「あれれ?門が閉まってるよ」
レンガ造りの壁にはフィジル魔法学園と日本語ではない文字で書かれている
だが、門は閉じており、開けそうにない
この手の門は左にひくか、右にひくかすればいいのだが、この女の子はその開け方を知らないのだ
「よし、こうなったら、破壊しちゃおう」
手に赤い目玉が現れ、その目玉がぐしゃりとつぶれた
鉄の格子でできた門の中ほどで空気が爆ぜ、門が二つに引き裂かれた
断面は熱により溶け、鉄の棒はあらぬ方向に曲がっている

能力名
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
この能力は人ですら破壊することができ、時間さえかければ、どんなものでも破壊することができる
だが、それにより破壊された人間の遺族は嘆き悲しみ、物の所有者は嘆き悲しみ、時として怒る
幽閉されて495年
人と触れ合う機会のほとんどなかったこの女の子はそれによりおこる結果をまだ熟知していなかった

「何してるんだろう?」
学園の中に入り窓の外を眺めてみると、妙な光景がそこには広がっていた
人が載ることのできる板に乗り頭のうえに板みたいなものを載せられている子供
別の場所で把握力系を握っている小さな子供やメータの付いた大きな板に乗っている子供までもいた

が、破壊の娘であるフランドールにとっては退屈そのものの光景だった
くるりと踵を返し、校庭の方に移動すると球のようなものを投げている光景に出くわした
その傍らでは教員と思われる人間が紙の上でペンを走らせていた

【門を破壊後、身体測定をしている場所を通り過ぎ体力測定の場所へ移動した】

【テンプレート】
名前・ フランドール・スカーレット
性別・ 女
年齢・ 495歳
髪型・ 金のツインテール
瞳色・ 赤
容姿・ 白のブラウスに赤のワンピース。背中には七色の宝石をつけた棒みたいなものが生えている
備考・
もともとはある館の住人で長いこと幽閉され、外に出たいとも思っていなかった
だが、ある時、外部から来た侵入者と戦ったことがきっかけとなり、外に出たいと思うようになりだした
だが、幽閉されていた事情が事情だけに外出することは認められず、魔法学園で力の制御方法を身に着けたら、
外に出ても構わないといわれ、そのまま、飛ばされてしまった
得意技・ 破壊
好きなもの・ 戦うことと破壊すること、お姉さま
苦手なもの・ 日光・流水
うわさ1・ 狂気の娘とのうわさを持っている
うわさ2・ ここに来る前までは幽閉されていたらしい

【能力説明】
説明通りどんなものでも破壊できますが、物に宿る目を手に転移させなければ、破壊することはできません
転移させるにはある程度の時間がかかり、転移中にほかの行動をとった場合は初めからやり直しとなります
(人間や巨大な構造物や生き物は、最低でも大魔法を2・3発以上入れることもできるとおもっていただければ幸いです)


16 :教員:2010/09/22(水) 17:23:58 O
>>15
まて、門を壊して
その常識のなさは危険だ、こっちにこい
教員はスカーレットに魔法封じの手錠をかけて地下牢に叩きこんだ

17 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/09/22(水) 20:15:29 O
測定が行われている各教室を明らかに教師でも生徒でも無い不審な大男が覗き見歩いていた
「ああ!!ここからもあっちからも素晴らしい魔力を感じるわ
まだ子供なのに流石は天才児達…さて次の子達はどうかしら」

「うわぁ!なんだあのオッサン!!!」
「気持ち悪いなぁ あいつ ずっとこっち見てるぜ!」

2メートル近い身長、真っ赤なスカーフを垂らした濃紫のスーツ、そして将軍が着るようなコートを肩に羽織り 化粧までしている不審者が目に付かない訳が無い
それでも大男は生徒達の声など気にする様子も無く教室を覗き回っている
「測定した各個人のデータは学園ではなく我々で管理しますので了承を」
大男は教師に指示まで出したりするなど遠巻きに見つめる生徒達を余計に混乱させていた
大男の覗き見はまだ止まらない
「凄い!こんなに凄いなんて!」

18 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/09/23(木) 00:15:02 P
>12>14
>「フリード、腕に自信はあるか?」

「そうですね熊一匹倒すのに十分は掛かる程度の強さでしょうか?」
なぜか熊を強さの基準に持ってくるフリード
「まあそんなに大したものじゃありませんよ
 姉さんなんか3分も掛からずに倒してしまいましたから」
お前の姉は化物か何かか
「あの時は吃驚しましたよ………まさかあんな方法で熊を……ガクガクブルブル
 あっ!ちなみに倒した熊はスタッフがおいしくいただいたらしいですよ」
スタッフって誰だよ

決してジルベリアの熊が虚弱体質なわけではない
むしろ他の地域の熊よりも強いだろう
それだけジルべリア人というものが化物なのだ

「ちなみのこの子は僕の大切な使い魔グレン・ダイザー
 二本足で歩く不思議な猫です」
グレンの存在を不思議で片付けるフリード…………‥本当にそれでいいのか?
「人間の言葉をしゃべらないから二本足で歩こうが猫です!猫なんです!!」
「なにゃあ」
(むしろ人が猫語をしゃべるべきだよ)
無茶を言うグレン
だが人間には猫語はわからない

>「にいさま兄様っ、クリスは〜?」
「相変わらず保険医さんに狙われそうな可愛さですねぇ
 ちなみに保険医さんっていうのは女性なのにロリコンという危険人物ですが
 医者としての腕はまるで医学の神様アスクレーピオスのように確かですよ
 男なら無害ですし」
クリスの質問に答えず炎の髪の少年に保険医のことを説明するフリード
だが誰も聞いちゃいねえのであった
「黒き翼……………は今の姿には似つかわしくありませんね
 僕がちゃんと考えてあげますから時間をくださいね」
確かに白い髪を持ったクリスの姿に黒き翼というのは似つかわしくない
フリードはクリスがレイブンだということをグレンに聞いて知っているがその影響だろうか?
「白い鴉はちょっと仲間外れの代名詞みたいで嫌ですし…………‥」
「なにゃあ」
(鴉から離れればいいじゃん)
「でも白鳥は僕の家の家紋ですから出来る事なら避けたいですし」
と真剣に考え続けるフリード

「にゃあ」
(そんな事より上体起こしだよ)
と早く次の測定に行くように促すグレンであった

>10
「おや桜花さんじゃないですか」
と桜花に声をかけるフリード
「どうでしたか?検査の結果とか…………僕はドワーフに背を抜かれましたけど」
「にゃあん」
(僕の身長はりんご5個分体重はりんご3個分)
といきなり地雷を踏むフリードであった

19 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/09/23(木) 07:40:24 0
魔法学園の校庭では体力測定の項目の一つとしてソフトボール投げが行われていた。

「馬鹿者!もっと手首のスナップを効かせんか!」
「もっと気合をこめろ!熱くなれ!」
魔法学園校庭にて生徒達に檄を飛ばす壮年の男性、
ロック・ウィルは今年で64歳になった。
妻も持たず、子も持たず、ただ仕事にのみ打ち込んできた男。
彼の本来の職業は闇払い、つまり“闇の魔法使い”を取り締まる仕事である。
勤務の性質上危険をともなうこの仕事を続けるには、他の闇払い達にとって、
ロックはただの人間としては明らかに年をとり過ぎていると思わざるをえなかった。
だから彼らは、文字通り彼を“島流し”にしたのだ。
現在のロックの肩書きは、『闇払い兼フィジル魔法学園闇の魔術に対する防衛術担当教師』である。
「いいぞ!その調子だ!おまえさんだってやればできるんだ!」
ロックはついに1m17cmという大記録を打ち立てたピクシー小妖精を褒めた。

>15
ロックはこちら側の様子を見ていたフランドールに気づいた。
「コラ!何をぼーっとしておる!早くこっちにこんか!」
ロックは彼女を手招きし、ソフトボールをその手に握らせた。
学園の教師となってまだ日が浅いロックは、フランドールを生徒の一人であると勘違いしているのだ。
無論学園の生徒ではないフランドールには何がなにやらわからないかもしれないが、
別にロックだって彼女に弾幕ごっこをさせるためにソフトボールを持たせたわけではない。
「このソフトボールを向こうに放り投げればいいんじゃ!」
ロックは何本も線が引かれたグラウンドの方を指差し、フランドールにそう指示した。

20 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/23(木) 09:18:43 0
>9 >11-13
>「見たが、安心しろ。
>俺はそんなお子ちゃまパンツ見て興奮するほど、落ちぶれちゃいねぜ」
それを聞き、シャーッとリリィはエンドウを威嚇した。
なぜなら彼女の下着は、学園にきた時着用していたものをそのまま使っているからだ。

>「あ、リリ姉様っ……」
「ごめんごめん。クーちゃんは怪我しなかったみたいだね、良かった」
>リリィに駆け寄り、スカートの裾を握る。
「わ、ちょ、クーちゃん今スカート引っ張ったらまずいって!!」
>リリィは慌ててスカートのウエストを押さえた。
>「このひと、えんどう ゆうき って、言うんだって…… 」
>「14!!まあ、なんだ。がんばれ俺は勇気、炎道勇気ってもんだ
>よろしくな!
>成長を見込んで大きめの制服を着るたぁお前も武士だな」
「ちがーう!この姿は仮の姿なのー!・・・・・・・く〜っ!信じてないな!
 いいもん!美しく成長した私を見て、鼻血噴いて卒倒しても知らないんだからね!!」
リリィは全身で抗議したが、軽く流されてしまった。

>「……へんにゅうせい、ってなぁに?」
リリィはプリプリ怒っていたが、クリスの問いを聞き表情を改めた。
「えーと・・・・・・・後から学園に入学した人のことだよ。新しいお友達・・・わかるかな?」
クリスのしたいようにさせながら、リリィは一応説明をした。
>「あ、あのね、リリ姉様。クリス、聞きたいこと、あったの。
> 体力、測定って、なぁに?」
「クーちゃんが今どれだけおっきくなったかを調べてくれるんだよー。
 それと体力測定とは別に、どんな魔法が使えるかや、潜在的能力なんかも調べてくれるらしいんだけど・・・・・。
 えっとね・・・・・クーちゃんが大きくなったら、どんな人になれるか調べてくれるのよ」
説明したものの、クリスに通じたかどうかは不明だ。
(このちっちゃい女の子が、成長するとあのレイヴンさんになるんだよねー)
ちなみにレイヴンは男性である。
それを考えると、リリィは非常に複雑な気分だった。

話題を変えようと、リリィはクリスのほっぺたをつんつん指でつついた。
「最近やっとほっぺたも柔らかくなってきたねー。きっと背だってぐーんと伸びてるかも!
 お姉ちゃんと一緒に、後で測ってもらおうね!」
リリィはスカートのウェストを押さえながら、クリスと歩き始めた。

>「身体測定は入学ん時にほとんど終わっちまってるんだわ
>男女合同で体力測定なるもんがあるらしいじゃねぇか」
「あっ、そうなんだ。という事は、体力測定の会場に行けばいいんだね。わかった!」

21 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/23(木) 09:21:12 0
>9
そこに現れたのは、小柄な少年と黒猫コンビだ。
>「おや?リリィさんじゃありませんか……………‥まだ戻ってないんですかその姿?」
「あ、フリード兄様っ」
「あっ、フリード君にグレン。もう身体検査は終わったの?早いね〜!」
クリスの弾んだ声を聞きながら、リリィはフリードに手を振った。
どうやらフリードの美しさは、小さな女の子にも有効なようだ。
残念ながら、フリード本人はクリスのトクベツ扱いには気づいていないようだが。

「おはよ、今日も一段と可愛・・・・・かっこいいね!
 いや〜参ったわ。先生の話では、時間がたてば元の姿に戻れるらしいんだけど、個人差があるみたい。
 一応、いつどこで戻ってもいいよう準備はしてるんだけどねー」
あははっとリリィは頭を掻いた。
ちなみに元に戻ったときのための準備は、ぶかぶかな服を着ているための建前だ。
本当の理由は、単に新しい制服を買うお金がないからである。

フリードの自己紹介を聞きながら、エンドウは不敵な笑みを浮かべている。
「ちなみにフリード君は、あのジルベリア人なんだよ〜。すごいよねー」
>「ちなみのこの子は僕の大切な使い魔グレン・ダイザー
> 二本足で歩く不思議な猫です」
「いや、多分猫じゃないと思うんだけど」
>「人間の言葉をしゃべらないから二本足で歩こうが猫です!猫なんです!!」
「はい、すみません」
>(むしろ人が猫語をしゃべるべきだよ)
「ごめんね〜。ケットシー語の発音は難しくて。人じゃ出せない音域とかあるから」
グレンと普通に会話するリリィは、エンドウの目にはどう映るのだろうか?
>11
>「ああ、まどろっこしい!もっとハキハキしゃべれ!」
あまりの剣幕(に見えた)に、リリィは2人の間に入ったものの、言葉が出ずに口をぱくぱくさせた。
だがその後のやり取りを見て、エンドウは多少気が短くても、悪い人ではないのだと分かったのだが。
「クーちゃんは見かけよりずっと小さいの。びっくりするから、なるべく優しい口調で話してあげてね」

>「にゃあ」 (そんな事より上体起こしだよ)
「そうだ、フリード君。悪いけどエンドウさんを体力測定の会場へ案内してくれないかな?
 エンドウ君、次の測定は「上体起こし」だって」

>10 >14 >18
「あっ!桜花さーん!久しぶり!!クーちゃん、桜花お姉ちゃんが居るよ!」
リリィは桜花にぶんぶんと手を振った。
「エンドウさん、あのすらっとした人は、響桜花さんっていうのよ」
リリィが桜花と顔を合わせるのは、実は事件以来初めてのことだった。
勘の鋭い桜花は、リリィが彼女の存在に気づく前に毎回姿を消していたためだ。
ちなみにリリィが桜花と発音できるようになったのは、練習したからである。
>「どうでしたか?検査の結果とか…………僕はドワーフに背を抜かれましたけど」 
>「にゃあん」 (僕の身長はりんご5個分体重はりんご3個分) 
「検査どうだった?あの保険医さんに変なこととかされなかった?
 まあ、いくらあの先生でも、さすがに今日はおとなしかったかな?」
リリィは桜花の表情に気づくと、照れくさそうに頭を掻いた。
「あは、やっぱり分かっちゃったね。実はあの日以来縮んじゃってて」
『怪我の調子はどう?元気そうで良かった。
 それと、事件の時は本当にありがとう。今頃御礼言うなんてごめんね。
 何度かお話したくて教室やお部屋も訪ねたんだけど、どうもタイミング悪かったみたいで・・・・・・。
 もしかして、怒ってる?』
しょぼんとリリィは肩を落とした。

22 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/23(木) 09:22:44 0

移動していると、身体測定をしている教室の方から悲鳴が上がった。
>「ああ!!ここからもあっちからも素晴らしい魔力を感じるわ 
>まだ子供なのに流石は天才児達…さて次の子達はどうかしら」
人目を引く大男が、あちこちの教室を覗きまわっている。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・痴漢、じゃないよね、撃退されてないし。
 あの人誰なんだろ?先生、なのかなぁ?」
魔法学園の教師は実力はお墨付きでも、エキセントリックな教師も多い。
初日に保険医のマッドっぷりを目の当たりにしたのだ、彼が教師だと言われても驚かない自信はある。
だが、何となく好きにはなれなかった。
「・・・・・・・なんかあのマントについたデザイン、どこかで見たような気がするようなしないような・・・・・・気のせい、かな?」
何となくあの服についた意匠を見ていると、胸の中がざわつくような変な感じがした。
「とりあえずクーちゃんは、皆と一緒に先に体力測定の方に行くといいよ。フリード君、エスコートよろしく」
リリィはフリードにウィンクした。

>17
>大男の覗き見はまだ止まらない 
>「凄い!こんなに凄いなんて!」 
リリィはなるべく目を合わせないようにしながら、身体測定の教室へ入ろうとした。
「キャッ?!」
だが大男が急に方向を変えて歩き出したため、リリィはぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい」
転んだ弾みで、リリィは、大男のコートの裾を床に押し付けるような形になってしまった。

23 :リアン ◆2KlBJ7N1f2 :2010/09/23(木) 13:01:02 O
「……zzz……zzz……」
フィジル学園の屋上でフードを被り気持ち良さそうに寝ている青年がいる。
彼の名はリアン。
実名ではない。
幼い頃に両親に捨てられた為、自分の本当の名前を知らないのだ。
孤児院で起こった「ある事件」をきっかけにフィジル学園に引き取られたが、ほとんどサボってこうして昼寝をしている。
誰の言う事も聞かず、自由奔放な彼を「野良猫リアン」と呼ぶ人もいる。
彼は今日もまた身体測定だというのにも関わらず、こうして屋上で昼寝をするのであった。

24 :名無しになりきれ:2010/09/23(木) 17:30:33 0
「にゃあ…」
屋上にいる家猫がリアンの腹の上で寝ている
日差しはぽかぽか
腹の上に乗られているリアンはどうか知らないが猫は気持ちよさそうに腹の上で丸まり、気持ちよさそうだ
猫の名は三毛
学園のどこかの誰かが飼っている怪猫である

25 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/09/23(木) 23:06:33 O
新入生たちが学園にやってきてからしばらく後。
入学式に次ぐ新たな行事がやってきた。 体力測定だ。
「毎年体力測定の日には、あまりの厳しさに命を落とす新入生がいる」
「昔体力測定で命を落とした生徒が、仲間を増やすために亡霊となって現れる」
などと新入生を驚かす噂もあったりするが、真偽のほどは不明である。

何にしても、この日が特別の注意を要する日である事に違いは無い。
この体力測定を乗り越えるために、ほとんどの生徒は朝、必要な準備を行う。
腹が減っては戦が出来ぬというように、朝食を食べるのだ。
自室で料理をする生徒もいるが、多くの生徒は大食堂で食事を済ませる。
真っ赤な修道服を着込んだマリアも、その一人だ。
マリアの前では真っ黒な修道服の生徒が、新聞を見ながらサンドイッチを食べていた。
彼女はマリアの義理の姉であり、入学そうそう新聞部に入部している。
彼女が読んでいるのは、その新聞部発行の学園新聞だ。

「ミルク姉さま。 新聞を読みながら食事をするのはマナー違反よ」
「んー。 まあね」
マリアの苦言にも、ミルクと呼ばれた生徒は新聞に集中しているようで生返事を返すだけ。
マリアは不満そうな顔をして口をとがらせたが、それ以上注意しなかった。
彼女の姉が情報に集中すると、周りが目に入らなくなるのはいつもの事なのだ。

「姉さまって何かに集中すると、他の事が目に入らなくなるのよね。
 今は情報だから良いけど、私、もし姉さまがお金に集中したら大変だなって思うの。
 『信仰の価値は経済力だ!』とか言い出すんじゃないかって。
 そしたらきっと金貸しなんか始めたりして、10日で一割の暴利をむさぼるんだわ」

「んなことしないっての…
 だいたい、あたしは神に仕えると同時に真実を人々に知らせる使命を持ってるわけですよ。
 そのあたしがお金なんかに目をくらませるとか、例え別世界でもありえないって」
姉の返事を今度はマリアが、そうかしらと軽く流した。
流されたミルクは多少憮然としながらも、再び新聞に注意を向ける。

26 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/09/23(木) 23:07:55 O
しばらくの沈黙の後、マリアが再び口を開いた。
「ねえ姉さま。 この間の夜中の騒ぎの事は、まだ新聞にも載せていないのね」
「前にも話したけど、確実な裏が取れないんだよ」
渋い顔でサンドイッチに手を伸ばしながら、ミルクは答える。
「相手は権力者で、騒ぎに誰が関係してたかもまるで分らない。
 先生からは『あんまり手を出さない方がいいんじゃないかな』って言われる。
 こんな状態で記事になんかしたら、あたしの信用ガタ落ちだっつーの」
ミルクが言う先生とは、彼女たちの育ての親であり、この学園の教師でもあるシスターの事だ。
恩人にそう言われては、ミルクも教師たちからの情報入手はあきらめるしかない。

「隣の部屋のユリって子はどうかしら。 現場にいたのは間違いないんでしょ?」
「今の所聞けたのは、前にも話した当たり障りのない話ばっかり。
 おまけに変な友達がくっついていて、あたしの取材の邪魔をしに来る…と。
 ま、おかげで時間はかかるけど、ユリは隠し事は上手くなさそうだからね。
 もう少し突っついてみるよ」

そう言うと、ミルクはカップの中に残っていたミルクティーを一気に飲み干して、勢いよく立ち上がった。
「んじゃ、サンドイッチを手土産にちょっとユリの所に行ってきますか。
 マリアはこのまま体力測定?」
「そうだけど、気をつけてねミルク姉さま。
 ユリさんのお友達、なんだかちょっと怖い感じがするの」
心配されたミルクは、少し顔をしかめて見せた。

「大丈夫だって。 それよりマリアこそ、余計な騒ぎを起こさないように気をつけなよ。」
「わかってるわ姉さま。 姉さまに神の御加護がありますように」
そしらぬ顔で食事に戻るマリアをミルクは、本当に大丈夫かこいつ と言いたげな目で見た。
「……まあいいや。 んじゃ、また後でね」

食器を片付けに戻るミルクの後ろ姿を見ながら、マリアは少し肩をすくめる。
「姉さまったら心配症なんだから。 こんな所に悪魔が出るわけないじゃない。」
机の上にはミルクが置いて行った新聞が残されていて、そこに書かれた記事にマリアは目を向けた。
一面記事の見出しはこうだ。
『正体不明の正義の味方、ホワイトクイーン昨夜も登場! 
 のぞき魔に正義の鉄槌を下し、高笑いとともに消えたヒロインの素顔に迫る!』
マリアは一時食事の手を休め、目を閉じて周囲の声に耳を傾ける。
聞えてくるのは様々な声と、様々な内容。
それを聞きながら、マリアは小声でつぶやいた。
「我らは日々、世の悪が全て消え去らんことを願います。 エイメン」

27 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/09/23(木) 23:09:34 O
>15 >19
その後、体力測定を始めたマリアは幾つかの測定を終わらせ、次の目的地である校庭へと足を向けた。
校庭では熱血教師が、奇妙奇天烈な羽を持つ少女にソフトボールを投げさせようとしている。
「先生。 その人は学園の生徒ではないみたいだわ。
 だってその人、生徒なら持っているはずの指輪を持っていないんですもの」

魔法学園の生徒は入学する時、学生証とも言える指輪を渡される。
何しろ同じ学年にいても、体格から年齢からずいぶんと差が激しいのだ。
識別する物がなければ学年の判断も出来はしない。
もちろん生徒だけでなく教師も指輪を持っているので、学生と教師が間違われることはない。
初対面のマリアがロックを教師と知ることが出来たのも、この指輪のおかげだ。

「はじめまして。 私はこの学園の新入生のマリア。
 あなたのお名前は?
 学園に何か御用かしら?」
マリアはネックレスに飾られたクロスを右手で軽く握りながら、フランドールにそう問いかけた。

28 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/24(金) 00:37:41 0
>13-14、>18、>20-22
>「ああ、まどろっこしい!もっとハキハキしゃべれ!」
「うにゅっ!」
炎道の怒鳴り声についクリスは頭を抱えてしゃがみこんでしまう。
別に怖いとか感じたわけではなく、ただ大きな音に驚いただけなのだが
傍から見れば大男が少女相手に怒鳴り散らしている様にしか見えない構図であった。

>クリスの頭をわしわしとなでる
>「俺の頭がそんなに珍しいか?
> どうだ?炎でみたいでカッコイイだろ?」
しかし炎道もさすがに今の対応はよくなかったと思ったようで
すぐに気を取り直してクリスの頭を撫でた。結果、前髪が目に掛かって
鬱陶しくなってしまい両手で軽く髪形を直す羽目になったのだが。

「……うん。近くで見るの、はじめて。熱く、ないの?」
……どうやらクリスは赤い髪は火でできてるのだと勘違いした様だ。
精霊とかならまだしも、人間の髪が燃えてたら一大事どころの騒ぎではないのだが。


>「えーと・・・・・・・後から学園に入学した人のことだよ。新しいお友達・・・わかるかな?」
「うにゃっ……! …ん〜、にゅうがく……? おともだち? お友達、増えるの?」
炎道の髪をじーっと眺めてたクリスは、返事に慌てて顔を向ける。
入学の意味は思い出せなかったが、友達と聞いて編入生=友達の構図が勝手に出来上がってしまった。
世の中そこまで単純なわけないのだが……致し方なし。

>「クーちゃんが今どれだけおっきくなったかを調べてくれるんだよー。
> それと体力測定とは別に、どんな魔法が使えるかや、潜在的能力なんかも調べてくれるらしいんだけど・・・・・。
> えっとね・・・・・クーちゃんが大きくなったら、どんな人になれるか調べてくれるのよ」
「ん〜……せん、ざい……クリスの、おとなのすがたってこと?」
リリィの説明はかなり努力した方なのだが、案の定今のクリスにはきちんと理解できなかったようだ。

>「最近やっとほっぺたも柔らかくなってきたねー。きっと背だってぐーんと伸びてるかも!
> お姉ちゃんと一緒に、後で測ってもらおうね!」
「うにゅ〜、リリ姉様、くすぐったいよぉ」
乙女の敏感肌とでも言えばいいのか、クリスはくすぐったがりやだった。
そうやってリリィとじゃれ合う姿は年の近い姉妹にしか見えない。

29 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/24(金) 00:38:21 0
>「黒き翼……………は今の姿には似つかわしくありませんね
> 僕がちゃんと考えてあげますから時間をくださいね」
「ぶ〜っ……兄様、昨日も、同じこと、言ったよ〜……?」
頬を膨らませ文句を垂れるクリス。
残念ながら、フリードの心情を察するだけの感覚はまだ養われていない。
「クリスも、兄様みたいに、な、な、のお……うぅん、と……」
名乗りたいのに、と続くのだが語彙が少ないクリスは先を言えず考え込んでしまった。
周りもそんなクリスに助け舟を出そうか止めようかと言った具合のようだ。

>「あっ!桜花さーん!久しぶり!!クーちゃん、桜花お姉ちゃんが居るよ!」
「おうか姉様? あ、ほんとうだ……」
リリィの上着の裾を握っていたクリスだが、桜花の姿を見つけると
裾を離して桜花の近くまで行く。クリスと桜花の身長は頭二つほど離れているため
クリスが桜花に話しかけるには文字通り見上げるしかない。
「桜花姉様、おはよう、ござい、ます。今日は、どんなお歌?」

クリスは時々桜花に歌を教えてもらっている。
歌は文化の一つであり、音を正確に聞き分けまた発音する訓練でもある。
最初の頃は言葉を覚えさせても発音がおかしく聞き取るのに苦労するものだったが
音のスペシャリストである桜花の手ほどきで、発音はほぼマスターできたのだ。
そういう事情も含めて、クリスは桜花にかなり懐いているのだが……

>「とりあえずクーちゃんは、皆と一緒に先に体力測定の方に行くといいよ。フリード君、エスコートよろしく」
「……はぁい。リリ姉様、またあとでね」
またしても頬を膨らませたクリスだったが、それ以上駄々をこねる事もなく
素直にリリィの言うことを聞く事にした。
「フリード兄様、桜花姉様、えんどう……さん、いこ」
そう言って何故か先頭を歩くクリスだったが……
数歩歩いたところで止まり、首を傾げて振り返ると。
「……どこ、いくの?」
……行き先を知らないのを忘れてたようだ。

30 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/09/24(金) 20:52:41 O
>>22
「あらあら、こちらこそごめんなさい!
私ったらよそ見に夢中で…」
大男はぶつかった事を謝罪するリリィを、自分にも非があると口にし快く許した
しかし、態度とはその裏腹に獣のような声や出で立ちは相応の威圧感が滲んでいる
「さあ お立ちなさい 怪我はありませんか?」
コートの裾を押し付けてるリリィにそっと丸太のように太い手を差し延べ、転んでしまった彼女を気遣った
大男からは怪我がないか心配しているようだ
「改めてお詫び申し上げます、本当に先程はごめんなさい」
大男は頭を下げ終えゆっくりと顔を上げていく途中 リリィと目が合った

「まあ、貴方からは素敵な魔力がひしひしと伝わるってきます…
強大な力は、より強大な魔力を引き寄せる…
貴方は立派なお友達と巡り合う事でしょう」
大男はリリィの顔をまじまじと見つめている

「私がここに来たのもどうやら偶然ではないようです また近い内にお会いできるでしょう
そしたら私に貴方のお友達を是非紹介して下さい 約!束!ですよ!!!」



31 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/09/24(金) 22:33:29 0
>27>16
> 「先生。 その人は学園の生徒ではないみたいだわ。
>  だってその人、生徒なら持っているはずの指輪を持っていないんですもの」
「…あ!」
ロックもその事を思い出した。そして同時に、彼女は何者だろうかと思った。
話しかけてきた(今度は間違いなく生徒の)少女も同様に思っているらしく、
謎の少女に名前と要件を尋ねた。しかし、答えは得られなかった。
後から現れた別の教員が、門を破壊した犯人として謎の少女を連れ去ってしまったからだ。
事情を聞いたロックは悔しがった。
「何ということだ!わしとしたことが、危険人物をみすみす学園に侵入させてしまうとは!」

「だが!過ぎた事を悔やんでも詮なきことよ!今度はおまえさんの番じゃ!」
ロックはマリアの手にソフトボールを握らせた。
彼女ならきっと、ロックが何をやらせたいのかわかるだろう。
「さあ!青春じゃ!」

この後、マリアのソフトボール投げの結果が良かったか悪かったかについてはあえて言及しない。
記録だけで言えば、先程ロックが褒めたピクシー小妖精よりもずっとよい記録であろう。
しかし、それで良いはずがないという事が次のロックの台詞によく現れていた。
「なぜベストを尽くさないのか?」
ロックはすごい剣幕でマリアににじり寄った。
「この程度のことで満足していてはならん!君はもっと、もっと頑張れるはずだ!
 さあ!青春の血のたぎりをほとばしらせろ!もっと熱くなるのじゃ!」
そう、ロックは記録の数字よりも、本人がベストを尽くすことが一番重要だと考えている。
マリアの耳に他の生徒達のひそひそ話が聞こえてきた。
>「あ〜あ、気の毒に」
>「今度は何十回投げさせられるんだろうな?」
エ「最高に熱血してねぇと記録してくんねぇからよ〜。」
>「まぁ、そういう時って大概いい記録の時だから、良心的かもしれないけどね。」
ロックはマリアの手にソフトボールを再び握らせた。
「さあ!もう一度じゃ!」
マリアは後何十回この台詞を聞くことになるのだろうか?

32 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/26(日) 01:34:26 0
>>18
「すげぇじゃねぇか!熊を倒すなんてよ!俺も熊は故郷の山で倒したことあるぜ
!ほらこれがそんときの傷だ」
制服の袖をめくりあげ、爪でついたような3本のぎずあとを自慢するように見せる
「倒した熊を鍋にするのが俺の修業の楽しみだったんだ!」
ハッハハと豪快に笑いながら、フリードと会話を続ける
「それにしてもフリードの姉ちゃんはすげぇな。3分で倒すとかよ。1回勝負して
みてぇな」
炎道も腕には多少の覚えがあるが素手で10分や3分も熊と闘ったことはない
そもそもまだ、素手では勝ったことがないことにフリード姉弟にライバル心を持つようになる
もっとも、フリード姉弟が素手で倒したというのは炎道のまったくの想像なので
あるが
「それにしても猫が歩くなんてめずらしいな。
さすがに魔法学園てわけか」
猫の前足、手?に握手を求める
>>20
「すまねぇな。だがどうやらこのようすを見てると、
身体測定が終わってるのは編入ときにおわらした俺だけみてぇだな」
体力測定の場所へ案内してくれるリリィにお礼を述べ、周囲の雑談を聞きながら、ちゃんとリリィとの会話を続ける
「それにしても、制服といい、パンツといいなんで背伸びしたがるんだ?いや、実は魔法で制服が大きくなったとか?」
実に惜しいといわざるをえない
「それにしても、猫と会話できたりとなかなか面白いな。リリィは
それにしても、この学校は面白い奴が多いな
楽しそうだぜ……っと、次は上体起こしか、上体起こしってなんだ?」
はて?と首をかしげる
>>28
>「……うん。近くで見るの、はじめて。熱く、ないの?」
クリスが純真なまっすぐな瞳で見つめてくる
「ああ、俺の頭の炎は特別でね。熱くないんだよ」
そこは話しを合わしてあげる子供に優しい炎道でる
>>「うにゃっ……! …ん〜、にゅうがく……? おともだち? お友達、増えるの?」
「おう!俺とクリスはもう友達だ!よろしく頼むぜ!!」
握手の代わりにとクリスの体を持ち上げる

33 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/09/26(日) 12:42:36 O
>31
ソフトボールを握らされていた少女の事情は、後から来た教員が伝えてくれた。
「他人の物を勝手に破壊するなんて、良くない事だわ」
>「何ということだ!わしとしたことが、危険人物をみすみす学園に侵入させてしまうとは!」
熱血教師が悔しがっていたが、マリアはそんなに危険な少女がなぜ学園に入れたのかと考える。
学園内に伝わる良くないうわさの事もある。
マリアの想像よりも、この学園は”危ない”のかも知れない。

>「だが!過ぎた事を悔やんでも詮なきことよ!今度はおまえさんの番じゃ!」
「私?」
マリアはしばらく渡されたソフトボールを見つめた後、自分が何を求められているかに気づいた。
「このボールをあっちに投げればいいのね? それじゃあ……えいっ!」
投げられたボールは、なかなかの距離を飛んで地面に落ちる。
マリアからすれば十分に満足できる記録ではあったが、教師にはまだ不満があるようだ。

>「なぜベストを尽くさないのか?」
>「この程度のことで満足していてはならん!君はもっと、もっと頑張れるはずだ!
> さあ!青春の血のたぎりをほとばしらせろ!もっと熱くなるのじゃ!」
すごい勢いで迫られて困惑するマリアの耳に、周りの生徒たちのひそひそ話が聞こえてくる。
>「さあ!もう一度じゃ!」
マリアは言われるままに、さらに数回ボールを投げた。
3回目は1回目よりも記録が伸びたが、熱血教師は満足しなかった。
このままだと今までの生徒と同様、何十回とロックは同じ言葉を繰り返す事になっただろう。
だが今回はそうはならなかった。
マリアが7回目で投げるのを止めたのだ。

「先生、私たちはこの学園に体力を測るために来たんじゃないわ。
 力を振るう為の経験や知識を身につけるために来たのよ。
 こんなことをしている暇があるなら、力の使い方を上達させて邪悪を滅ぼす訓練をすべきだって思うの。
 私の記録を測るのはもうこれで十分だわ。
 体力測定を止めるのを先生が気にいらないなら、私の記録は0でもかまわないから」
言いながらマリアはソフトボールをロックに返し、その場を立ち去ろうとした。

34 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/09/26(日) 17:31:13 P
>17>22>29>32
>「うにゃっ……! …ん〜、にゅうがく……? おともだち? お友達、増えるの?」
>「おう!俺とクリスはもう友達だ!よろしく頼むぜ!!」
握手の代わりにとクリスの体を持ち上げる
「すっかり仲良しさんですね、では私とミスターファイヤーロードさんもお友達ということで」
「にゃあ?」(なぜ英訳するの?)

>「ああ!!ここからもあっちからも素晴らしい魔力を感じるわ
>まだ子供なのに流石は天才児達…さて次の子達はどうかしら」
グレンはその人物を見て
「にゃあん」(ハードゲイだ)
とつぶやいたが猫語なので誰にもわからなかった
「グレン………だめですよ、女言葉使ってるからってオカマとは限らないんですから」
「にゃあご」(男言葉のオカマもいるしね)
「僕のどこがオカマだって言うんですかグレン!」
>「・・・・・・・なんかあのマントについたデザイン、どこかで見たような気がするようなしないような・・・・・・気のせい、かな?」
グレンはその模様を見たことがあるはずだ…………‥が猫の記憶力は宛にならないのであった
>「とりあえずクーちゃんは、皆と一緒に先に体力測定の方に行くといいよ。フリード君、エスコートよろしく」
>「……はぁい。リリ姉様、またあとでね」
>「フリード兄様、桜花姉様、えんどう……さん、いこ」
>「……どこ、いくの?」
「とりあえず上体反らしに体育館ですね。体育館はあっちの方角です
 美少年の僕が言うんだから間違いないです」
伏臥上体反らし………それは下半身を固定し上体を反らした顎の高さを測るというテストである
巨乳がやると胸がプルンプルン揺れて大変エロい事になる
「というのが伏臥上体そらしです」
「にゃあんご!?」
(ナチュラルにセクハラ発言だ!?)

「無駄に大きい上に床に怪しげな魔法陣が描いてありますが間違いなく体育館です」
「にゃあん」(ここ魔法学園だもんね)
説明的すぎるセリフを言うフリードリッヒ
「そこの女…………‥男子ごちゃごちゃ言ってないで早くしたまえ」
と観測員から注意を受けるフリード
「見せてあげましょう僕の伏臥上体そらしの実力を!!」
と言いつつ下半身を固定したままで上体を反らすフリード
……………すごく間抜けです
「次、猫君!!」
猫にまで伏臥上体反らしを要求する観測員
「グレンは使い魔ですよ」
「…………生徒じゃないのか?」
「違いますってば………ほら指輪してないでしょ」
いろいろな種族のいる学園で使い魔と生徒の区別は大変難しいのであった

>31>33
「さて次はボールを投げて飛距離を測るテストです」
「にゃあん」(ボール・・・・だと)
猫はボールで遊びたいようである
「そして彼が担当のロック先生です」
すごく説明的なセリフを言うフリード
「投げたボールは魔法で自分から戻って来るらしいですがどういう魔法なのかはよく分かりません」
「ぬなぁ」(そんな事よりボールだ!ボールをよこせ!!)
グレンは大変興奮している
「そして今さっきボールを投げたのが同級生のマリアさんです」
「にゃあご」(邪悪滅ぶべしの人だよ)
やはりすごく説明調である

35 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/26(日) 19:56:28 0
大男は、外見の奇抜さとは裏腹に、実に紳士的だった。
自分の半分くらいしかない少女にも頭を下げて謝罪し、手を差し伸べる。
礼儀正しいその態度に、騒ぎで注目していた周囲の者たちも興味を無くし、それぞれ散っていった。

>「改めてお詫び申し上げます、本当に先程はごめんなさい」 
「いえ、こちらこそ本当に・・・・・・・」
>大男は頭を下げ終えゆっくりと顔を上げていく途中 リリィと目が合った 
その途端、リリィは雷に打たれたように硬直した。

>「まあ、貴方からは素敵な魔力がひしひしと伝わるってきます… 
>強大な力は、より強大な魔力を引き寄せる… 
>貴方は立派なお友達と巡り合う事でしょう」 
リリィは、至近距離で自分の倍ほどもある大男に顔を覗き込まれても身じろぎすらしない。

>「私がここに来たのもどうやら偶然ではないようです また近い内にお会いできるでしょう 
>そしたら私に貴方のお友達を是非紹介して下さい 約!束!ですよ!!!」 
リリィは生気のない瞳でゆっくりと大男を見上げると、ゆっくりと口を開いた。
「――――かしこまりました。・・・・・・どうか、何なりとご命令を」

今この状態の彼女に大男が命令すれば、それがどんな仕打ちでも受け入れるし、必ず実行しようとするだろう。
これが、ベッドフォードに不用意に近づいた彼女が支払った『代償』だった。
――――もっとも正気に戻ったときには、命令の内容も受けた仕打ちも全て忘れてしまうのだが。

元の状態に戻ったリリィは、きっとこう言うだろう。
、「ぶつかってしまって申し訳有りませんでした。
 私はリリィと申します。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」と。
そして頭を下げた後、
「身体測定の会場にいらっしゃるなんて、もしかして先生でいらっしゃるのですか?
 私は治癒魔法を学んでいるのですが、何を担当なさっているのですか?」
などと、実にくだらない質問を始めるに違いない。

36 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/09/27(月) 07:26:11 0
>33
「どうした!まさか自分の限界への挑戦をあきらめたわけではあるまいな!?」
> マリアが7回目で投げるのを止めたのだ。
> 「先生、私たちはこの学園に体力を測るために来たんじゃないわ。
>  力を振るう為の経験や知識を身につけるために来たのよ。
>  こんなことをしている暇があるなら、力の使い方を上達させて邪悪を滅ぼす訓練をすべきだって思うの。
>  私の記録を測るのはもうこれで十分だわ。
>  体力測定を止めるのを先生が気にいらないなら、私の記録は0でもかまわないから」
> 言いながらマリアはソフトボールをロックに返し、その場を立ち去ろうとした。
ロックはそのソフトボールを見ながらマリアの言葉を反芻した。

『こんなことをしている暇があるなら、力の使い方を上達させて邪悪を滅ぼす訓練をすべきだって思うの。』

『先生の魔法の使い方を見せてほしいわ。』

『先生、私と戦って!』 ← ロック『それだ!』

以上、ロックの勝手な脳内変換である。
「なるほど!お前さんが何を望んでいるかわかったぞ!わしが相手をしてやろう!」
ロックが地面に掌をつけると、マリアのまわりの地面が壁のように持ち上がった。
いや、マリアのまわりだけではない。校庭一帯の地面が持ち上がり、まるで迷路のようになったのだ。
マリアからはロックが直接見えなくなったが、ロックの声だけはマリアにも聞こえる。
「物体操作のちょっとした応用じゃ!次はバレット(弾丸)を撃ちこむぞ!うまく防いでみせい!」
ロックは両腰のホルスターから二個の鉄球を取り出した。
鉄球は高速スピンをしながらロックの手を離れ、ガンガンと壁に反射しながら迷路を進んでいく。
やがてそれらはマリアへ到達するだろう。

>34
どうやら他の生徒達もロックがつくった迷路に巻き込まれてしまったようだ。

37 :リアン ◆2KlBJ7N1f2 :2010/09/27(月) 12:33:25 O
>>24「…zzz……zzz………ん?」
昼寝をしているリアンの腹の上に猫が乗ってきた。
気持ち良さそうに寝ている猫の頭を撫でながら再び昼寝をしようとした次の瞬間―――
>>36校庭一帯の地面が持ち上がった。
「…何だあれ……ああ、あの暑苦しい先生の仕業か…あの先生の名前は……
 ……まあ…何でも良いか…何か目が覚めちゃった…。」
寝ている猫を抱き上げながら校庭を見下ろすが、校庭は迷路のようになっていて複数の生徒が迷路の中をさ迷っている。
「何の授業…?今日は……あ、体力測定だった。
 でも体力測定に迷路の種目なんて…」
>「コラー!お前はまた身体測定をサボって昼寝かー!」
サボり常習犯のリアンを捜す教師が屋上にやってきた。
「あ…ヤバい…。いや、サボってたんじゃなくて……今から行こうかな〜って…。」
>「その前にお前にはキツいお仕置きを…」
「それは勘弁…。」
教師はリアンにギリギリと迫る。
迫る教師を相手に屋上の出入口までいくのは至難の技だ。
「……さらばだ明智君。」
そこでリアンは屋上から迷路と化した校庭に飛び降りる手段を選んだ。
>「誰が明智君だー!後で覚えてろよー!」
屋上には教師の声が虚しく響き渡った。

38 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/27(月) 22:33:27 0
>32-34、>36-37
>「ああ、俺の頭の炎は特別でね。熱くないんだよ」
「そーなんだ〜、すご〜い…!」
優しい炎道はクリスの勘違いに話を合わせてくれたのだが、
特別な炎を頭に乗せているとクリスは認識してしまった。
……結果、クリスの炎道を見る目はフリードを見るそれにとても近くなってしまった。
目をキラキラと輝かせるその姿は、憧れとか尊敬と言える物であり―――。

>「おう!俺とクリスはもう友達だ!よろしく頼むぜ!!」
>握手の代わりにとクリスの体を持ち上げる
「うにゃあああ〜〜〜」
聞きようによっては猫の鳴き声に近い奇声を上げる、されるがままのクリス。
……顔を見れば特に嫌がっている様子は無く、むしろ視点が上がった事による
視界の広さと炎道の力強さに驚いているようだ。
もっとも、クリスは大変痩せている為炎道にとって持ち上げるのは
さほどの苦ではないのだが……あまりの軽さに炎道は驚くかも知れない。
「……うん。よ、よろしく、ね。ゆ…ゆうき、おにいちゃん」
こういう場合に言うべき言葉に、若干詰まりながらもきちんと言えたクリスだが、
自然と炎道を『勇気お兄ちゃん』と呼んだ事を気に掛けていない。
……普段なら色々な意味でもっと時間が掛かるものなのだが。


>「とりあえず上体反らしに体育館ですね。体育館はあっちの方角です
> 美少年の僕が言うんだから間違いないです」
「あっち…? じゃあ、いこう」
炎道に降ろしてもらったクリスは、今度こそと体育館に向かって走って行く。
とは言っても相変わらずとてとてと聞こえてきそうな程度の為、フリードの
速歩きでも追いつけるのだが……なお、クリスにはフリードのセクハラが分からなかった。
知識も足りなければその辺の意識も希薄なのだから仕方が無い。

言われた通りに伏臥上体反らしを行うクリスだったが、成績は芳しくなかった。
体が固いわけじゃないのだが、痛がってしまってダメだったのだ……

39 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/09/27(月) 22:34:48 0
>「さて次はボールを投げて飛距離を測るテストです」
>「先生、私たちはこの学園に体力を測るために来たんじゃないわ。
>どうやら他の生徒達もロックがつくった迷路に巻き込まれてしまったようだ。
「ボール、投げるの? ……じ、じょうずに、投げられる、かなぁ……」
クリスの膂力は同年代の平均よりも低い。バネの使い方は……『体は知っている』が
クリス自身はまだきちんとした運動ができないでいる。
……自覚は無いが、昔に戻ってしまうのが怖いのだ。

が、そんな事を考えていると先にソフトボール投げをしていた生徒マリアと
担当のロック先生との間で一問答あったようで、ロック先生の魔法で
迷路が出来上がり……クリスはフリード、炎道らとはぐれてしまった。

>鉄球は高速スピンをしながらロックの手を離れ、ガンガンと壁に反射しながら迷路を進んでいく。
「……? これ、なに?」
つたない考えに耽っていたクリスは、様変わりした風景に気づくのが遅れた。
気づいた時にはいつの間にかできていた壁だけで……
「に〜さま〜…ね〜さま〜、どこぉ〜……?」
声は聞こえてくるのだが、場所がイマイチ特定できない。
近くにいるのは確かなのだが、最短距離を壁に塞がれているので実際はかなり遠い。
……そんなクリスを、マリアに向かう途中だったロック先生の鉄球が襲い掛かる!
クリスが取り残された場所は偶然にもその中間点だったのだ!

「……!」
乱反射しながら迷路を進む鉄球を、しかしクリスは避けた。
……その光景を事情を知る者が見なかったのは幸か不幸か。


>そこでリアンは屋上から迷路と化した校庭に飛び降りる手段を選んだ。
相変わらず鉄球は奇妙な跳ね返り方をしつつ……消えていった。
戻ってくる様子が無い事を確認したクリスは、ほっと安堵の溜め息を吐くが
気が緩んだところにいきなり上から人が降ってきた!
「!」
緩んだ気を再び張り直すクリス。
リアンから見た少女は、まるで威嚇する獣の様であり、
その様子には、元の可愛らしさなど微塵も無かった……

40 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/09/27(月) 23:40:52 0
「お願いします……」
いったい世の中にこれだけ屈辱的なことがあってよいものでせうか。
係の人は、わたしのような乙女に鼻クリップを強要するのです。
公権力とは恐ろしいものです。しかし、従うほかありません。
「では、この筒をくわえてください」
鬼畜です。これを鬼畜と言わず、何を鬼畜と言おう。
「……全部、吐いて〜」
言われなくとも吐きましてよ。

「ちょっと低いね。次、努力性肺活量を測ります。思いっきり吸って〜!」
内心いやいやながらも、ここはおとなしく従っておきます。
「これは低すぎるな。もう一回測り直していいかな」
笑顔で問われようとわたしに拒否権がないことは分かります。
こうなったら仕方がありません。ばいばい、昨日までの私。

「……もっと、もっともっと吸って!」
係の人はまるでスキルのように声を張り上げます。
そちらのほうがよっぽど数値出てそうです。
いつからこのシリーズはスポ根ものになったのでせう。
「はーい終わりです。正常値!問題なし」
「あいがとうございました……」
無駄にテンション高いです。ほとほと疲れました。なんだか少し頭がくらくらします。

肺活量測定のときに眼鏡が滑り落ちていたので、かけ直します。
度の入っていない眼鏡なので、体力測定の日にわざわざかけなくてもいいものです。
でも『ソレイヌ書』の教えに従ったハイレベルな乙女として、
通学時は「ダサい格好を極める」ためには絶対必要なもの。
特に今日は、動きやすい服装で来るようにといわれたので、いつもとコーデが違います。
花柄ティアードワンピースにファーケープですから、眼鏡ばかりは決して外せません。

お次はボール投げです。しぶしぶ校庭に向かうも、気分は絶賛ドナドナ中です。
なんとか校庭に着いたものの、測定会場までものすごく遠いように感じるのです。
それだけではなく、なんだか迷路であるかのように思われます。
最近夜更かしが過ぎたかしらん。違う。幻覚じゃない。

>36
>いや、マリアのまわりだけではない。校庭一帯の地面が持ち上がり、まるで迷路のようになったのだ。
>どうやら他の生徒達もロックがつくった迷路に巻き込まれてしまったようだ。

今度は迷路の中でミノタウロスと鬼ごっこでしょうか。冗談ではありません。
とりあえず、愛用の万能大鎌と水晶辞書を出そうとしました。
「あれ……?ない、ないない」
ひっくり返す勢いで捜してみたけれど、どうも部屋に忘れてきてしまったよう。
流石にこのコーディネイトにいつものかばんはどうかと思い、
バッグをかえてきたのが祟ったようです。

壁を崩そうとしてみても、結果は空振りに終わりました。
唐突に現れたものが普通の壁ということはありませんでしょうので、当たり前の結果です。
せめて万能大鎌さえあれば……。しかしないものはないのです。
校庭に入ったばかりだし、戻るのは簡単そうと試みてみたけれど、後ろにはただ壁ばかり。
閉じ込められたわたしはなくなく先へと進むのでした。

41 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/09/28(火) 15:48:58 P
>36
突然フリードたちを囲む土壁の迷路

「この事態に対応する三つの対応策があります
 1、馬鹿正直に迷路を攻略する
 2、壁をぶち壊して無理に突破する
 3、天井が無いのだから空を飛んで迷路を無視する」

だがフリードは空を飛ぶ力はない
「炎道さんは空を飛べますか?残念ながら僕にはその能力はありませんが……」
これが無理なら作戦2、壁をぶち壊しつつ無理やり進む作戦となる
「駄目なら壁をぶち壊して前に進みましょう
 先生のいる方向は分かっているのにいちいち迷路なんて攻略してられませんからね」
見た目はお耽美系なのに発想はマッチョだった

「いつの間にか居なくなったクリスさんも探さなければいけませんしね」
そう言いながら刀身の生えてない柄だけのサーベルを抜き
「フリィィィィジングサァァァベル!イチゴ味!!」
ピンク色をしたビーム………もとい氷の刃を生み出すフリード
その実態は鉄より硬いアイスキャンディである
「あの黒騎士には通じませんでしたが、たかが土壁がそれほど丈夫だとは思えません」
そう言いつつサンライズヒーローが剣を構えるポーズを取り
「フリィィィジングサァァベル!ストレェェェトスラッシュ!!」
真っ向唐竹割りにて土壁をぶった切る
前代未聞の壁相手に必殺技である
「にゃあん?」(別に普通に斬ればよくね?)
「これを後3回繰り返せば人が通れる穴が開くでしょう」
グレンを無視しつつ二回目の攻撃に移るフリード
縦一文字斬りでは切れ目が入るだけなのだ
人が通れる穴を作るには横一文字二回、縦一文字二回の合計四回斬りつける必要があるのだ

フリードが四回目の切れ込みを入れ
「なにゃあ!!」
グレンが助走をつけおもいっきり蹴る
そうすると人が通れる大きさの穴が土の壁に開く
もし反対側に人がいたならば潰される可能性があるがそんな事はフリードは想定していない
「さあどんどんばんばん前に進みましょう」


42 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/09/29(水) 00:43:15 0
「あーれーまー!?出口は何処だぁー?」
学園の校庭内に突如出現した土壁ラビリンス。
その中で適当に進む、背の高い影があった。
肩や襟を改造した学ランを羽織り、金色の瞳でキョロキョロと辺りを見回す。
面白そうだが、少し迷惑な迷路だ。
ましてや彼は現在一人。本当に迷った場合はどうしようもなくなる。そういうことはありえないだろうが。
「まったく誰だよこんなことしたのー。出るまでがめんどくさいなー」
ぶちぶち文句を呟きながら、ごつごつ壁を叩いて進む。

彼の名はグラディス。れっきとした種族:人狼の少年だ。
頭にくっついている、本物の狼の耳がその証明である。
ぴくぴく動いて周囲の音を探るが、聞こえてくるのは壁の向こう側の迷宮内の声のみ。
ソナーのように反響させるという方法もあるが、この誰か彼かの音のせいで出口の方向さえ見当も付いていない。
どうにも成果は上がらなさそうだ。

>41
と、突然!
右手にある壁から赤、否、ピンク色の剣閃が走る!
「おうふ!?」
鼻先すれすれを通過し、パラパラと髪の毛などが落ちていく。
すぐさま離れ、事の推移を見守る。
程なくして四回の斬り付けを終え、あちら側から壁が切り出される。
さてはて誰が出てくるのか、じっと見守る。

……出てきたのは、見たことのある金髪の少年と黒猫だった。
フリードとその飼い猫・グレンであると記憶している。
グラディスは思わず胸を撫で下ろした。
「何者かと思ったら、ショタメン君じゃん!びっくりさせんなよー。
 ……ん?あり、どうかした?俺の顔毛深い?もしそう思うならそりゃ仕方ないけどなー」
きょとんとしたグラディス、その顔は普通じゃないといえば普通ではない。
口の中は牙が生え揃っており、その顔面は……まぎれもない、狼!
現在無駄に人狼モードで行動中だったのだ。
髪の毛の辺りに人間っぽさが残ってるが、基本的にどっからどう見ても野生的な狼の顔である。

43 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/09/29(水) 15:18:48 O
>>35
「ふふふ…あーはっはっはっはっは!!!!!!!!」
大男のガラスを割るほどの大きさの笑い声に生徒たちの注目をまた集めてしまう
だが、再度注目を集めた所で大男には屁でもないのだが
「まさか、この子だったのねぇ…あの時 総裁のお力に影響されてしまったのは…」
大男は虚ろなリリィの瞳をじっと覗きこみ、にやりと微笑んだ
「私と貴方はお友達 貴方のお友達は私のお友達…
これから仲良くお付き合いしましょうね」

「この手鏡をお持ちなさい… これは私と貴方を繋ぐ大事な物
絶対に手放してはなりません…」
大男はそう言うと けばけばしい宝石が無数に嵌め込まれた黄金の手鏡を手渡し 軽く手を叩くとリリィの虚ろな目に生気が戻る
すると案の定 リリィは丁寧に自己紹介をし くだらない質問を投げかけてくる

「ふふ、私の名前はブレ・カブル…
また近い内にお会いしましょう では ご機嫌よう」
大男は名前のみを告げるとまた軽く頭を下げ 颯爽と姿を消した

44 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/09/29(水) 17:07:32 0
>34 >36-42
>「そして彼が担当のロック先生です」
>「そして今さっきボールを投げたのが同級生のマリアさんです」
>「にゃあご」(邪悪滅ぶべしの人だよ)
「こんにちはフリード、クリス。 今日もグレンと一緒なのね。
 あなたたちも記録を測りに来たの?」
マリアはやって来たフリードたちに笑いかけると、声を落として先を続けた。
「今日は酷い人は何十回も投げさせられてるみたい。
 私はこの辺で失礼するから、後はよろしくね」
そう言うと、マリアは炎道に目を向けた。
「私たちと同じ新入生みたいだけど、こちらの人は?」
 はじめまして。 私はマリア。
 これからよろしくね」

>「なるほど!お前さんが何を望んでいるかわかったぞ!わしが相手をしてやろう!」
校庭を離れて別の場所に行こうとしていたマリアの周囲を、壁のように盛り上がった地面が取り囲んだ。
>「物体操作のちょっとした応用じゃ!次はバレット(弾丸)を撃ちこむぞ!うまく防いでみせい!」
姿が見えないロック先生の声がして、バレットががんがんと壁にぶつかりながら近づく音が聞こえてくる。
「実技演習もロック先生が担当してくれるのね。
  …あはははっ! こっちの方がボール投げよりずっと楽しそう!」
マリアは笑いながらクロスを首から外して右手に持ち、軽く一振りした。
すると手のひらサイズだったクロスが伸び、膨らみ、短剣のような大きさになる。
彼女の持つ十字架は、飾りでも普通の礼拝道具でもない。
れっきとした武器なのだ。

短剣となったクロスを手に、マリアは目を閉じて近づく鉄球を待つ。
乱反射する鉄球が近くに迫った時、ようやくマリアは目を開く。
最初の鉄球は身を翻してかわした。
続く鉄球は横からクロスを叩きつけ、軌道をそらす。
ただ、2個目の鉄球は受け流し損ねたか手首に痛みを感じて、マリアは顔をしかめた。
「最近仕事をしていないから腕が落ちてるわ……実技指導に切り替えてくれた先生に感謝しないと」

マリアは常備している聖典を取り出し、ページを開く。
この聖典もクロス同様ただの礼拝道具ではなく、彼女の使う武器だ。
「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
マリアが聖典を朗読して手にしたクロスで壁を叩くと、壁が裂けてそこから出るはずのない水が噴き出した。
水は見る間に量と勢いを増し、鉄砲水のような激流となってロックの居る方角に突き進む。
同じように迷路に閉じ込められた生徒にも被害が及ぶかもしれないが、マリアはそんな事は気にしなかった。

45 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/09/29(水) 21:25:19 0
新入生として入ってからしばらくたったある日。
体力測定と身体測定がまたまた行われた
これらは検査は一度行われれば、よほど時間がたたない限りもう一度行うことはない
勘のいいものであれば陰謀の匂いをかぎつけるものだが、チルノはそれに気づくことはなく、いつも通り測定を受けていた
「110センチ」
測定を行う教師から結果が告げられ、紙に書いていく
「チビチビ。俺なんか5センチも伸びたんだぞ」
男子生徒は得意げに胸をはり、チルノをあざ笑う
「チビッテ言うな!」
チルノの指先に魔方陣が現れ、ゴルフボールほどの氷の塊が男子生徒の額に命中した
「ぐえ!こんにゃろーよくもぶつけたな」
男性生徒はチルノに掴みかかった
「あたいのことちびって言ったのはあんたでしょうが」
チルノはチルノでつかみかかり、ほかの生徒たちはその様子をあきれた様子で見ている
「こらー!二人とも廊下に出なさい!」
ほどなくして檄が飛び、チルノたちはつまみ出されてしまった


46 :名無しになりきれ:2010/09/29(水) 21:26:43 0
その後、チルノたちは体力測定の場所に移動した
ロックと呼ばれるが体のいい男の前でマリアと呼ばれる少女がボールを投げている
>「さあ!もう一度じゃ!」
マリアはしぶしぶボールを投げなおした
が、それをロックにとって満足のいくものではない

2回目の投球
「さあ、もう一度」
3度目の投球
「熱を入れんかい」

ロックの檄が飛ぶ
チルノは退屈さのあまり座り込んだ

7回目でとうとうマリアの堪忍袋の緒が切れた
(ようやく終わった)
やれやれといわんばかりにため息をつき、前に一歩出ようとする
>「なるほど!お前さんが何を望んでいるかわかったぞ!わしが相手をしてやろう!」
>ロックが地面に掌をつけると、マリアのまわりの地面が壁のように持ち上がった。
>いや、マリアのまわりだけではない。校庭一帯の地面が持ち上がり、まるで迷路のようになったのだ。
>マリアからはロックが直接見えなくなったが、ロックの声だけはマリアにも聞こえる。
右足を一歩前に出し、左足を前に出す
(これでようやく投げることが出来る)
そう思ったもの束の間、地面が隆起し、壁となる
>「物体操作のちょっとした応用じゃ!次はバレット(弾丸)を撃ちこむぞ!うまく防いでみせい!」
壁越しに声が聞こえてくる
隣に立っているマリアは十字架を握り、空を切った
十字架がナイフとなり、マリアの前からは弾が迫ってくる
(ちょっと、あたいの番はいつになったら来るのさー)
チルノはトンと地面をけり、空へと飛びあがった
弾がマリアのすぐ横を駆け抜け、そのままどこかへ転がっていく

>「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
> 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
マリアの声とともに水が発生した
水は激流となり、壁を食い破る

氷符「パーフェクトフリーズ!」

壁を隔てた向こうに生徒たちがいる
特にあの生徒たちとは親しくないが、放っておくことはできない
牙となる水の前へと立ちはだかり、スペルカードを宣言した

【スペルカードの効果】
一定範囲内にあるものを凍結させる
基本的にほとんどのものを凍結させることが出来るが、炎やレーザーは凍結させることはできない


47 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/09/29(水) 22:27:19 0
>44
> マリアが聖典を朗読して手にしたクロスで壁を叩くと、壁が裂けてそこから出るはずのない水が噴き出した。
ロックはマリアが何をしたのかわかった。
というより、迷路に侵入、あるいはまきこまれた者達の声は壁に反響し、お互いによく聞こえるのである。
だからマリアが水を出す呪文を唱えたことも他の者達にわかっただろうし、
今からロックがやろうとすることも全て聞こえることだろう。

「迷路を水攻めにするとはよく思いついたものじゃ!」
とロックは関心しながら、両手を腰だめに構えた。
「ならば!わしのとっておきの魔法を披露するほかあるまい!」
まもなく、ロックの目前に鉄砲水のごとき激流が迫ってきた。
ロックは両掌を前に突き出して叫んだ。
「ヘクト・プレッシャー!!」
ロックの両掌から圧力波が放たれ、激流を止めた。
理論上、ロックの圧力波=激流の水圧、という式が成り立つ場合、
激流は決してロックの方へは流れない。
「レッツバーニングジャスティス!」
ロックはそこからさらに暑苦しくなりながら魔法の圧力を上げた。
ロックの圧力波>激流の水圧、という式の先にあるもの。
それは、大地を材料につくられた、この迷路の崩壊だった。
水と土と氷が、ロックという名のはた迷惑なコンクリートミキサーにぶちまけられ、
誰も彼もを混沌の渦の中へと巻き込んでいく。

「…ちょいとやりすぎたかのう?」
ロックは土砂で無茶苦茶になった校庭を見回しながらつぶやいた。
「ズボンが泥だらけになっちまった!まずいぞ!またママに叱られるわい!」

48 :リアン ◆2KlBJ7N1f2 :2010/09/30(木) 00:16:18 O
「ふ〜…なんとか逃げ切れた…。あの先生、説教始まると長いからな…。…ん?」
>>39迷路と化した校庭に飛び降りたリアンを、獣のように威嚇する少女が現れた。
リアンはフードを取り、青い瞳で少女を不思議そうに見つめた。
「……何でそんなに怒ってるの?お腹でも空いた?」
ポケットを適当に漁りチョコレートを取り出し、少女に向かって放り投げる。
「これで我慢して…今はそれしか無いから…。」

>>44>「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
リアンがチョコレートを放り投げた直後、マリアの声が響き渡った。
「…嫌な予感がする…。」
>>47>「ヘクト・プレッシャー!!」
さらに続けてロックの声が響いた。
「これは…ちょっとヤバいかも…。」
リアンは危険をいち早く察知すると少女を抱き上げ空高く迷路の外へ向かってジャンプした。
「危なかった……。」
間一髪、なんとかリアン達は土砂に巻き込まれずに済んだ。
「…ところで…君の名前は?」
リアンは少女を地面に降ろすと少女に名前を尋ねた。

49 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/09/30(木) 06:19:17 0
>>43
「私と貴方はお友達 貴方のお友達は私のお友達・・・・・・」
リリィは大男の言葉をそのまま反芻した。

>「この手鏡をお持ちなさい… これは私と貴方を繋ぐ大事な物 
>絶対に手放してはなりません…」 
「・・・・・・はい、絶対に手放しません」
リリィは大男の手鏡を受け取り、服の内側のポケットにしまった。
彼女はこの先ずっと、大男の手鏡を肌身はなさず持ち歩くだろう。

>「ふふ、私の名前はブレ・カブル… 
>また近い内にお会いしましょう では ご機嫌よう」 
「は、はい。カブルさんごきげんよう・・・・・・・」
大男は軽く会釈をすると、爽やかに立ち去っていった。

大男が去ると、それまで遠巻きにしていた知り合いの生徒が近寄って来た。
>「リリィ、大丈夫だった?あの変な人から何か言われたの?」
「え?特には何も・・・・・ぶつかったお詫びを言って、一言二言話しただけ」
>「大男滅茶苦茶笑ってたわよ?話はよく聞こえなかったけど。
 それに何か受け取ってなかった?」
「・・・・・・・・?」
リリィは不思議そうな顔で首を傾げている。
>「はいはい静かに!さあ皆さん、測定を続けますよ!そこの生徒達、こちらへ来なさい!」
「・・・・・あ!はーい!じゃあ皆、行こう!」
こうして大男の話はうやむやになり、リリィの中でもありふれた生活の一コマとして流された。

50 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/09/30(木) 11:56:49 P
>42>46>47
「わんわんさんの顔がわんわんさんです!?」
「にゃあ」(いや狼だってば)
>「何者かと思ったら、ショタメン君じゃん!びっくりさせんなよー。
 ……ん?あり、どうかした?俺の顔毛深い?もしそう思うならそりゃ仕方ないけどなー」
「そんな細かいことはどうでもいいんです!
 それよりこの迷路を何とかしませんとボール投げの試験が受けられません」
「にゃあお」(人間の顔の部分が狼な事が細かい……だと)

>「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
>氷符「パーフェクトフリーズ!」
>「ヘクト・プレッシャー!!」
>「レッツバーニングジャスティス!」
3つの種類の魔法が入り交じった結果
土で出来た迷路は完全に崩壊し泥の渦と化す

「このまま巻き込まれて泥だらけになったらお風呂シーンに自然に移行できますね」
「にゃあん」(そんなのんきなこと言ってないで逃げようよ)
「ですがここは巻き込まれたほうがキャラとして美味しいのではないでしょうか?」
「にゃあご」(誰も男キャラのシャワーシーンなんて見たくないから逃げようよ)
「慌てない慌てない、別に泥だらけになっても死ぬわけじゃないんですから」
「にゃなぁ」(フィー坊が平気でも僕は嫌なの)
「仕方がありませんねえ……幸い材料になる水はいっぱいありますし
 緊急回避フリィィィジングコフィン!!」
特大の氷の棺桶を作り出し中に逃げ込むフリード
「服を汚したくなければみなさんも早く中へ!…………まあ巻き込まれても死にはしないでしょうけど」
「にゃあお!?」(なにこれ中身めっちゃ寒いやん)
「文句の多い猫ですね、かわいいから許しますけど
 ほらこれで温かいでしょ」
と中でぎゅっとグレンを抱きしめるフリード

すっかり迷路が泥となって消えた後
>「ズボンが泥だらけになっちまった!まずいぞ!またママに叱られるわい!」
「にゃなぁ」(そんな細かいことはどうでもいいボールをよこすんだ)
なぜか全然汚れてないグレンがボールを要求する
「いやだからあなたは生徒じゃないでしょうグレン」
とこちらも全然汚れていないフリード
「早く次に進みたいんでボールを投げさせてください
 ところで投げたボールが島から飛び越えて海ぽちゃした場合はやり直しですか?
 これでもサバイバル生活で石を投げて鳥を落として食べた経験がありますんで少しは自信あるんですよ」
だがそんなに投げられるわけがない

51 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/30(木) 20:25:36 O
>>34>>36>>38>>41
さて、上体逸らしの会場にやってきた一同
フリードのセクハラまがいの上体逸らしの説明に深々と納得する
「確かに里の奴らも楽しみにしてたな」
そんなこんなで、普段から体を鍛えている勇気は優秀な成績を残すことができた
そして、ボール投げのためにグランドに移動する
勇気は一同の後ろを歩きながら、少し考えごとをしている
(それにしてもクリスは軽かったな・・・・・・ちゃんと飯食ってんのか?)
しかし、彼女のかわいらしいとてとて歩きを見ていると考え過ぎかと思い
それほど深く考えなかった
「こんど栄養のあるものでも奢ってやるか」
小さい子にとことん甘いのがこの炎道勇気である

独り言を呟いたところでグランドに到着する
ちょうど女生徒と先生が口論している場面だ
早速、クリスがボール投げに挑戦しようというところで、地面がごうと鳴動すると土壁がせり上がる「おわっ!なんだこれ!」
周りを見渡すと冷静に佇むフリードだけだ
どこからかクリスの声がする
「お〜い、クリス無事か、まったく無茶苦茶な先生だ」
やれやれといった様子で隣のフリードはというと・・・・・・
ピンク色の氷できた剣を作り出していた
「おおぉ!スゲェな!頭の中だけじゃなくて、魔法までピンクなんだな!」
サラっと爽やかに酷いことを言ってるけど気にしない
カッコイイポーズと熱い台詞(魔法自体は氷だけど)で壁をぶった切る
4回ほど
勇気はというと・・・・・・
「ぶっはっははははは!」
腹を抱えて大笑いしていた
「な、なんで壁に必殺技使ってんだよ!おもしれぇ!」
涙目になりながら、転げ回る
グレンが壁を蹴破ったところで笑いは最高潮にたっする
「いや〜最高に笑わせてもらったぜ!それにしても発想が、意外にマッチョなんだな
どっちかっていうとマッチっ感じなのにな」
勇気に悪気が一切ないことを言っておこう!
「ぶっこわすことには賛成だけどな!それに俺が強いってことも見せないとな!ということで見せてやるよ!俺の必殺技をな!」

大きく深呼吸、気を体に溜める
それを拳に集める
さらに炎を纏わせる
「いくぜ!炎虎破竜拳!」
驚きの速さで打ち出した拳が次の壁を粉々にした
「どうだ!なかなかのもんだろ?」

溜めが長すぎて壁ぐらいにしか使いどころがない必殺技であるのは内緒だ!

52 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/09/30(木) 21:26:11 O
>>42>>46>>47
勇気自身がノリノリ過ぎてグラディスの存在に全く気付いていなかった
決してレスを見逃していたわけじゃない!
2つ目のレスを書き直したなんてことはない!
「よう、人狼っやつか?フリードの友達か?ならもう俺の友達だな」
とくに驚いた様子がないのは勇気の凄いところである
凄まじい音か鳴り響き、迷路の壁が崩壊していくと同時に大量の泥水がやってくる
「おいおいどうするよ!?フリード!」
パッと横みるとフリードは氷の棺桶に身を隠している
「おい!てめぇ!後で覚えておけよ!」
そういって泥水に流されていった
勇気の魔法は炎、泥水に対して全くの無力
盛大に流される流れに流れてロック先生の前まで流された

53 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/09/30(木) 23:12:47 0
>50>51-52
>「そんな細かいことはどうでもいいんです!
> それよりこの迷路を何とかしませんとボール投げの試験が受けられません」
>「にゃあお」
「確かにそーだなー」
フリードは華麗にグラディスの顔をスルーし、グラディスも全く気にする様子も無く、フリードの言葉に同意。

「そんじゃあどうすっかなー、元凶らしき人のとこまで壁をぶち抜いt」
>「いくぜ!炎虎破竜拳!」
「ゲェーッ!?」
ドゴォだかバゴォだか、兎に角フリードの隣の壁が派手な音を立てて吹き飛んだ。
その直線上に居たグラディスが土壁の残骸を被る。

土壁の奥に居たのは、焔のような髪を短く揃えた男子生徒。
典型的且つ分かりやすい炎の魔法使いである。
>「どうだ!なかなかのもんだろ?」
フリードに話しかけている、どうやらグラディスの存在に気付いていないらしい。
グラディスは土を払いながら、平然とした態度の男子生徒に啖呵を切る。
「おいこるぁー!人様に土掛けてその上無視かー!あーん!?」
>「よう、人狼っやつか?フリードの友達か?ならもう俺の友達だな」
「そうだ、俺は人狼のグラディス・ウルフォード!よろしく、そして謝罪と昼飯のおごりを求む!」
さりげに昼食まで要求するグラディス。一応そこそこ良いところの出のはずなのだが。

>44>46>47
>「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
> 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
>氷符「パーフェクトフリーズ!」
>「ヘクト・プレッシャー!!」
>「レッツバーニングジャスティス!」
凛とした少女の声、幼く少し間抜けな少女の声、そして暑苦しい壮年の男性の声!
やがて土壁が崩れて土砂が流れてくる。三人とも大きな魔法を使ったらしい。

>「服を汚したくなければみなさんも早く中へ!…………まあ巻き込まれても死にはしないでしょうけど」
「氷の棺桶か、出来れば入りたくねーなー!」
棺桶に閉じこもるフリードを見て一言。
そういうグラディスは土砂と反対側の土壁をよじ登っていた。
具体的に言えば、人狼の握力・腕力・脚力で土壁に穴を開けながら。
>「おいおいどうするよ!?フリード!」
男子生徒は何か叫んでいるが、既にフリードは棺桶の中。
>「おい!てめぇ!後で覚えておけよ!」
「じゃー、まったあっとでー!」
二人を置いて、グラディスは土砂の流れてきてない方向にぴょんぴょん逃げていった。


さてはて、迷路が崩れて消え去った後。
>「ズボンが泥だらけになっちまった!まずいぞ!またママに叱られるわい!」
そう零すロマンスグレーの教師のところに、氷の棺桶や男子生徒が流れてきていた。
辺り一面泥だらけ、局所的大雨に遭った様な惨状である。
そんなところに再びグラディスが現れ、男子生徒の前にやってきた。
「にひひ、泥だらけじゃねーか!大丈夫かよー?」
けらけら笑いながら手を差し伸べる。

54 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/01(金) 02:10:28 0
魔法の発動により水は固まった
>「レッツバーニングジャスティス!」
だが、氷の壁はもろくも決壊し、土石流となり
「あたいは最強なんだから…ゴブゴブ」
もう一枚スペルカードを取り出し、宣言しようとするが…
土石流に飲み込まれ、ロックのもとへと流されてしまった

「ああ…あたいの服が…」
迷路があった場所は水氷土の魔法により、沼となり、歩くたびにずぶずぶと不快な音を立てる
青のワンピースはゆうまでもなく、泥まみれ
足の部分は泥が付着し、さながらゴーレムのような
「なんてことしてくれるのよ!服がドロドロじゃない!」
張本人であるロックにつかつかと歩みより、母親よりも早く、??りつけた


55 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/01(金) 02:12:13 0
× ??りつけた
○ 叱りつけた
【なぜか知らないけど、文字化けしてしまいました】

56 :名無しになりきれ:2010/10/01(金) 07:33:47 O
中の人情報を混同するなよ

57 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/01(金) 07:36:46 0
>50>52>53>54
> 「にゃなぁ」
「なんぞ!?」
黒猫がじゃれついてきたので盛大に驚くロック。
何か黒猫には悪い思い出があるのかもしれない。
> 「いやだからあなたは生徒じゃないでしょうグレン」
黒猫グレンの飼い主が彼をたしなめた。
> 「早く次に進みたいんでボールを投げさせてください
>  ところで投げたボールが島から飛び越えて海ぽちゃした場合はやり直しですか?
>  これでもサバイバル生活で石を投げて鳥を落として食べた経験がありますんで少しは自信あるんですよ」
「よし!たいした自信じゃ!だが、このボールが校庭から飛び出すようなことはないから安心しろ!」
ロックは、ソフトボールが校庭から出ない物理的な理由を説明した。
魔法を使わずにボールを遠くへ投げ飛ばす場合、その飛距離を決めるのは角度と初速である。
しかし、初速が大きいほど受ける空気抵抗が大きくなり、その結果伸びる飛距離も制限されるのだ。
これがホビットや妖精、巨人や吸血鬼が同じグランドで体力測定ができる秘密なのである。
もしもこの説明がわかりにくければ、ロックはハンカチを渡すだろう。
「このハンカチを遠くまで投げ飛ばすのは難しいじゃろう?」

「さあ、フリードリッヒ!ほとばしる青春を一球に投じるのじゃ!」
ロックはびしっと校庭を指差した。だが、前述の通り校庭は土砂で無茶苦茶になっている。
「これでは記録が測れんではないか!」
誰のせいだと思っているのかこの馬鹿教師は…

多くの生徒は校庭の外に流されてしまったようだが、何人かの生徒はロックのところへ流されてきた。
泥だらけの炎道勇気に手を差し伸べるグラディスを見て、ロックが「友情ジャスティス!」とか叫んでいる。
> 「ああ…あたいの服が…」
チルノである。
> 「なんてことしてくれるのよ!服がドロドロじゃない!」
「あ、いや、その…わしが何とかするから!」
なんとなくチルノが彼の母親と重なったらしく、ロックは気まずそうにそう言った。

その時、校舎から鐘の音が響いた。午前中の授業が終了した合図である。
「まいったのう。まだ半分以上測定者が残っておったのに。」
ここに残っている、マリア以外の生徒はボール投げの記録が取れていない状態である。
「まあよい!この土石流の中から無事生還したおまえさん達の体力は疑う余地がないわい!
 ボール投げの記録はないが、ここに残っているおまえさん達には“特別記録”をつけといてやるぞい!」
ところで、お昼からまた記録をとることはできないのだろうか?
誰しも思いつくであろうこの質問にロックが答えた。
「わしも詳細を聞かされておらんが、昼から特別なイベントがあるらしいぞい。」
だから体力測定は午前中までなのだ。
「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
 わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
ロック自身もズボンの交換のために、彼の母、ブランエンの部屋に行くつもりだ。
ちなみに、ロックの研究室はブランエンの部屋の隣である。

58 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/01(金) 16:33:40 0
>45-57
>「迷路を水攻めにするとはよく思いついたものじゃ!」
>「ならば!わしのとっておきの魔法を披露するほかあるまい!」
>「ヘクト・プレッシャー!!」
ロックが魔法を使って水を食い止めたのは、マリアにも聞こえてきた。
マリアの手の中で聖典がぱらぱらとめくれ、別のページを開いて止まる。
「神は言われた!汝らの……」
マリアは止められた水に続いて魔法を使おうとする。
しかし、ロックの魔法はそれよりさらに早かった。
>「レッツバーニングジャスティス!」
ロックの圧力波の威力に耐えられず、土の迷宮は崩壊して中にいる生徒たちに襲いかかる。
連鎖する崩壊はすぐにマリアに迫り、彼女は声を出すこともなく泥流の中に呑み込まれた。

>「…ちょいとやりすぎたかのう?」
>「にゃなぁ」(そんな細かいことはどうでもいいボールをよこすんだ)
>「なんてことしてくれるのよ!服がドロドロじゃない!」
>「にひひ、泥だらけじゃねーか!大丈夫かよー?」
土の迷宮が泥の湖に変わってしばらく後の事。
泥の塊がもぞもぞと動いたかと思うと、中から泥まみれのマリアが顔を出した。
「ぷはっ!」
息継ぎをして顔の泥をぬぐい、めちゃくちゃになった校庭とロックに迫る生徒たちを見る。
そして彼女はけらけらと笑い転げた。

「あはははは! やっぱりロック先生はすごいわ!
 造った迷路を利用して私の魔法を止めるなんて!
 あっはははは!」
泥だらけの自身の姿を気にすることもなく、気が済むまで笑ってからマリアはようやく立ち上がる。
手にしたクロスはできるだけ泥をぬぐって首にかけ、なぜかまったく汚れていない聖典はポケットに戻し。
全身はずぶ濡れ泥まみれのままで、足取りだけはしっかりと泥の中をロックの所まで歩いて行く。

午前中の授業終了の鐘が鳴った。
>「まいったのう。まだ半分以上測定者が残っておったのに。」
>「まあよい!この土石流の中から無事生還したおまえさん達の体力は疑う余地がないわい!
> ボール投げの記録はないが、ここに残っているおまえさん達には“特別記録”をつけといてやるぞい!」
「魔法を使えば、校庭もすぐに元通りにならないかしら。
 そうすれば午後からでも遠投の記録は測れるはずだわ」
マリアが質問すると、ロックは昼からの予定を教えてくれた。
>「わしも詳細を聞かされておらんが、昼から特別なイベントがあるらしいぞい。」
「そうなの。 知らなかったわ…ミルク姉さまったら教えてくれてもよかったのに」

>「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
> わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
> 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
「私は昼御飯をいただいてもいいかしら。
 何を食べさせてくれるのか、とっても楽しみだわ」
マリアはロックの誘いに乗って、昼食を一緒に食べる事にした。
ただ、服を変えるつもりない。
その必要を感じていないのだ。
誰かに服は着替えないのかと言われたら、こう答えるだろう。
「大丈夫よ。 問題ないわ。
 泥だから血と違って臭いもしないもの」
と。

59 :クリス ◇70VgGM3HY6:2010/10/02(土) 04:19:00 0
>44、>47-48、>57
反射的に威嚇してしまったクリスだが、そこから先の事は考えてなかった。
結局、気が静まり切っていない時にいきなり空から降りて来られて驚いただけなのだ。
とは言え、膠着状態を打破する為には切っ掛けが必要である……たとえそれが一方的なものであっても。

>リアンはフードを取り、青い瞳で少女を不思議そうに見つめた。
>「……何でそんなに怒ってるの?お腹でも空いた?」
>「これで我慢して…今はそれしか無いから…。」
放り投げられたチョコレートを受け取ったクリスは、
何度か深呼吸をして早鐘を打つ心臓を鎮めた。
……そして、上着のポケットにチョコレートをしまう。
食べ物の取り置き癖も治ってなければ、お腹が空いてる訳でもないから
すぐに食べる気もない。そうしてすっかり落ち着いたクリスはリアンを見上げて
「あ、あの……」


>「反逆者たちよ、耳あらば我が言葉を聞け!
> 我は汝らが求めに応じ、岩を裂きて水を出さん! エイメン!」
>「ヘクト・プレッシャー!!」
>リアンは危険をいち早く察知すると少女を抱き上げ空高く迷路の外へ向かってジャンプした。
何かを言おうとしたクリスだったが、その間もマリアとロックのやり取りは続いていた。
そして、喋る内容を頭の中で必死に整理していたクリスはその兆候にも気付かない。

が、空から降ってきた少年はその危険に気付いていたらしく
突然クリスを抱き上げて降ってきた場所へと飛び上がったのだ。
……クリスが下を見ると、迷路は水と氷と土で訳の分からない状態になっていて
あのままあそこにいたら今頃泥まみれになっていただろう……
「……う、うぅ……」
泥まみれ、と言う単語に苦しそうな声を上げるクリス。
……人間らしさを取り戻して以来、クリスは汚れるのを極端に嫌う様になったのだ。
想像するのも嫌らしい。それが何ゆえか……リアンには分からないだろう。

>「…ところで…君の名前は?」
>リアンは少女を地面に降ろすと少女に名前を尋ねた。
すっかり泥と化した地面に、嫌そうに足を降ろすクリス。
一刻も早くその場を離れたかったが、炎道やフリードと言った『兄達』がいる以上
それもできない。自分が探していた様に、向こうも自分を探していた筈だから。
(もっとも、この仮定はかなりクリスにとって都合のよい思い込みでしかない)

記憶と心の奥底から湧き出てくる嫌な物を振り払う様に何度か頭を激しく振ると
自分に名前を聞いてきた少年、リアンの目をしっかりと見て
「わ、私は、クリス……さっき、ごめん、なさい。
 ……何か、飛んできて、すごく、びっくりして……」
たどたどしく、しかしはっきりと謝罪を口にする。
先ほどの威嚇がいくら仕方ない事だとしても悪い事だと自覚しているのだろう。
「……お兄さん、なまえ、教えて、くれr、ますか……?」
危うく「くれる」と言いそうになったのを留めて、クリスは慣れない敬語でたずね返した。


そんなこんなでやっとの思いではぐれた『兄達』と合流できたクリスだったが、
泥だらけの炎道を見て、押し込めていた物が再び這い出てきてしまった。
「……う、うぅぅ……ッ!」
ガタガタと震え始め、ガチガチと歯を鳴らし腕を手で抱え俯いて……その場に膝をついてしまう。
「……っ、あ……うぅ、う〜〜〜……ひっ、っひっ……」
頬を涙が伝い、噛み締めた歯の奥から嗚咽が…… 

60 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/02(土) 06:53:59 0
>50>52>53>54 >57
ロックがぐちゃぐちゃの校庭を見て「体力測定が出来ない」と嘆いていると
「おーい、みんな〜!」
校舎の方から、空飛ぶ箒にまたがった生徒が近づいてきた。
リリィだ。
どうやらあの後無事、身体測定を終わらせることが出来たようだ。

リリィはなぜか気落ちした表情で一同に手を振ると、箒にまたがったまま皆の目線まで降りてきた。
(ちなみに彼女がまだ箒に乗ったままなのは、地面に降りたら踝までめり込みそうな気がしたからだ)
「校舎まで押し流されちゃった生徒達から聞いたよ〜。
 なんでも、ウェルとかいう先生のせいで、ただの体力測定が命がけのサバイバルになったんだって?
 皆は大丈夫だった〜?ホントに困った先生よねー」
リリィの声は終了のチャイムが被ったため、耳に届かなかった人もいたかもしれない。

「うわっ!グラディス君どうしたのそのワンコ姿は!もしかして、体力測定で気合入りまくりだった?
 今日はネリーさんと一緒じゃないの?」
リリィはきょろきょろと周りを見回した後、泥だらけの炎藤に気づく。
「・・・・・・・フリード君はあんなに奇麗なのに、なんで一緒にいたはずのエンドウさんはそんな姿に?
 もしかして、男だから同衾を断られちゃったの?」
マイペースに話を進めるリリィは、エンドウが怪訝そうな顔をしているのにも気づいていないようだ。

>「まいったのう。まだ半分以上測定者が残っておったのに。」 
「あら?フリード君、こちらのロマンスグレーは?」
フリードが答えたら、きっとリリィは盛大に驚き畏れ戦くに違いない。

>「まあよい!この土石流の中から無事生還したおまえさん達の体力は疑う余地がないわい! 
> ボール投げの記録はないが、ここに残っているおまえさん達には“特別記録”をつけといてやるぞい!」 
「やったー!ラッキー!!」
何もしていないというのに、リリィは、自分もトクベツ記録がもらえると思っているようだ。
なお、ロマンスグレーと泥だらけの少女との会話では、午後からはまた別のイベントがあるらしい。

61 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/02(土) 06:54:58 0
>58-59
ロマンスグレーは、皆に着替えと食事を用意してくれるようだ。
>「私は昼御飯をいただいてもいいかしら。 
> 何を食べさせてくれるのか、とっても楽しみだわ」 
「いや、あなたは食事の前に着替えないとダメでしょ」
>「大丈夫よ。 問題ないわ。 
> 泥だから血と違って臭いもしないもの」 
リリィは冗談だと思い笑おうとしたが、相手が本気で言っているのだと気づき、表情を改める。
「問題ありまくりです!泥だって匂うし、第一、ご飯の前にはちゃんと手を洗わないとダメでしょう!
 髪だってびしょびしょだし、ご飯に泥と泥水トッピングしながら食べるつもりなの?
 ほら、顔、拭いてあげるからこっち向いて」
リリィは箒から降りると、問答無用でマリアの泥だらけの顔をぬぐい始めた。
「そっちの女の子も、良かったらこれ使ってね」
リリィは予備のハンカチを、見知らぬ小さい子(>54)にも手渡す。
「ああ、こんな布切れじゃ全然足りないよ。シャワーみたいな大雨でも降ってくれたらいいのに」
――――リリィは知らなかったのだ。
校庭が滅茶苦茶になったのには、ロック以外にも原因があったという事を。
「あ、自己紹介がまだだったわね。私はリリィよ。14歳で新入生なの。よろしくね」

>「……う、うぅぅ……ッ!」 
少し離れた場所から聞こえた嗚咽に、リリィははっとした。
>「ク、クーちゃん?!
クリスはガタガタと震え始め、ガチガチと歯を鳴らし腕を手で抱え俯いて……その場に膝をついてしまう。 
>「……っ、あ……うぅ、う〜〜〜……ひっ、っひっ……」 
>頬を涙が伝い、噛み締めた歯の奥から嗚咽が……  
「どうしたの?もしかして怖かった?それともどこかぶつけたの?」
リリィはクリスに駆け寄ろうとした。
だが、クリスは視覚だけではすぐにリリィとは気づけないかもしれない。
なぜなら、今のリリィは幼女から(自称)華麗に少女へとヴァージョンアップ・・・・・もとい、戻ったからだ。
(ちなみに測定した時は幼女姿だったため、測定値は14歳にはあるまじき結果になってしまった)
「ねえ桜花さんにそこの人、クーちゃんに一体何があったの?」
リリィはその場に居合わせたリアンと桜花に状況を尋ねた。

「クーちゃん、私、リリィお姉ちゃんだよぅ!ほら、このメガネ見て!
 いつもリリィお姉ちゃんがかけてたのと同じでしょ?
 もし分からないなら・・・・・そうだ!今日リリィお姉ちゃんが履いてたパンツの柄だって、私はちゃんと分かるよ!
 だって本人だもん!」
・・・・・・・・念のため言っておくが、リリィはいつだって大真面目である。
「クーちゃん、あの先生がご飯ご馳走してくれるんだって!
 確かに知らない人にはついて行っちゃいけないよね。でも大丈夫!
 桜花さんやフリード君やエンドウ君やグラディスくんや・・・・・とにかくみんな一緒に行くから安心だよ〜!」

62 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/02(土) 08:02:55 0
>「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
> わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
> 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
「それで許してあげないこともないんだから」
特別記録に昼食
おまけに服までくれるというのだから許さない人間はいない
だが、チルノはあえてそれを面には出さなかった
いわゆるツンデレというやつだ
>「そっちの女の子も、良かったらこれ使ってね」
「ありがとう」
タオルを受け取り、泥を拭い去った
が、付着していた泥の量は多く、とてもじゃないが拭い去りきれない
天候を変えることのできる魔法の使い手でもいればいいのだが
「あたいはチルノ。あたいもまだ入ったばかりなんだ」
顔についた泥をハンカチで拭い去り、にかっと笑った


63 :リアン ◆2KlBJ7N1f2 :2010/10/02(土) 12:20:27 O
>>59>「わ、私は、クリス……さっき、ごめん、なさい。
 ……何か、飛んできて、すごく、びっくりして……」
クリスのこの言葉にリアンは若干不思議そうな顔をした。
「クリス、か……でも、何で謝るの?
 俺は別に怒ってないんだけど…。まあ、良いや。」
>「……お兄さん、なまえ、教えて、くれr、ますか……?」
「…リアン。本名じゃないけど。俺、孤児だから自分の本当の名前分かんないし。
 ……あ…孤児って言っても分かんないか…。」
「孤児」という言葉をクリスに分かりやすいように説明しようとしているとロックの声が聞こえてくる。
>>57>「まあよい!この土石流の中から無事生還したおまえさん達の体力は疑う余地がないわい!
 ボール投げの記録はないが、ここに残っているおまえさん達には“特別記録”をつけといてやるぞい!」
>「わしも詳細を聞かされておらんが、昼から特別なイベントがあるらしいぞい。」
>「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
 わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
なにやら土石流のお礼にロックが色々と優遇してくれるみたいだ。
だが、特別記録をつけてもらってもリアンはあまり嬉しくないようだった。
「記録なんて何でも良いんだけどな…あ、でも昼食はご馳走になろう。」
そんな事を呟いているとクリスの嗚咽が聞こえてくる。
>「……う、うぅぅ……ッ!」
>「……っ、あ……うぅ、う〜〜〜……ひっ、っひっ……」
>>61クリスの様子を見て、どうしたものかと首をかしげているとリリィが駆け寄ってきた。
>「どうしたの?もしかして怖かった?それともどこかぶつけたの?」
>「ねえ桜花さんにそこの人、クーちゃんに一体何があったの?」
リリィの質問にクリスはどう答えるべきか考える。
何故ならリアンもクリスに何があったのかよく分からないからだ。
「…分かんない。何か急に泣き出したんだよね…多分怪我とかはしてないと思うんだけど…。」
リアンが困り顔をしている間にもリリィはクリスを慰めている。
「困ったね……ってか、君達見た事ない顔だけど、新入生?」

64 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/10/03(日) 01:13:42 0
わたしは迷路の中を少し歩いていました。
周りの学生の混乱している様子が聞き取られるのですが、不思議と出会えません。
溜息ををついて顔を見上げると、空は青かった。
そうです。歩いてだめなら壁を昇ればいいじゃない。
昨今の魔法少女なら、ヴァリアブル・エアダッシュくらい朝飯前です。――嘘でした。

たぶん校庭の端になるだろう方向を見ると、壁際にツルニチニチソウがすましています。
これなら使えるでしょう。
ツルニチニチソウに魔法をかけて階段を造ると、ようやく壁の上に出られました。
壁は思ったよりも高く、そして厚いものでした。
下を見るとあまり心臓に良くなさそうなのですが――
目指すべき方向では、さらに驚愕の光景が広がっていました。

>44
>それは、大地を材料につくられた、この迷路の崩壊だった。
>水と土と氷が、ロックという名のはた迷惑なコンクリートミキサーにぶちまけられ、
>誰も彼もを混沌の渦の中へと巻き込んでいく。

震源地とでもいいましょうか、その地点を中心にだんだんと外側へ向かい、
壁が崩落するとともに濁流が押し寄せてくるのです。
わたしはとっさに日焼け止めを取り出して魔素浸透剤をなじませると、
自分の周囲に直径2mほどの泡の珠を組成しました。

普段であればこれほど手際よくはいきませんでせう。
それほど危機感を感じさせる景色だったのです。
決して良い材料とはいえないので耐えきれるかどうか不安だったのですが、
泡の舟は無事……というのもおかしいけれど、とまれ、波を乗り越えたのでした。

泥水の奔流こそ引いたものの、足下は当然、ドロドロです。
珠の外の泥は払ったもの、ぬかるんだ校庭を歩けば靴が悲惨な状態になるでしょう。
今私の願いごとが叶うならば、翼が欲しい。
けれどもそれは不可能なので、面倒でも一つ一つ足場を造りながら渡っていくのでした。

周りの学生は皆泥だらけ。まるで泥人形版スリラーといった有様です。
ボール投げの列の長さにめげずはじめのほうに済ませたルームメイトの、なんと賢い事よ。
もはや身体測定を続ける気力なんて残っていません。
これはもう事故でせう?ジュギョ・ウッテレ・ベルジャネーゾ。謝罪と賠償を要求しる。
なにか釈然としない気持ちを抱えたまま、学食のいつもの席へと向かうのでした。

65 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/03(日) 01:21:37 P
>51-63
>「さあ、フリードリッヒ!ほとばしる青春を一球に投じるのじゃ!」
だがグランドはぐちょ濡れでとても記録が取れる状態ではない
>「これでは記録が測れんではないか!」

>「にひひ、泥だらけじゃねーか!大丈夫かよー?」
>「なんてことしてくれるのよ!服がドロドロじゃない!」
>「あ、いや、その…わしが何とかするから!」
結局ボールを投げるテストは出来ないようである

>「・・・・・・・フリード君はあんなに奇麗なのに、なんで一緒にいたはずのエンドウさんはそんな姿に?
 もしかして、男だから同衾を断られちゃったの?」
「僕が綺麗なのはいつものことですけど
 まあ簡単に言うと炎道さんはタイミングを逃したんですよ
 隠れるというタイミングを」
「にゃぁご」(フィー坊の汚れ役回避スキルは異常)

>「まいったのう。まだ半分以上測定者が残っておったのに。」
>「あら?フリード君、こちらのロマンスグレーは?」
「まあ簡単にいうと先生で難しく言っても先生です」
とフリードはロック先生の情報をリリィに聞かせる
「とまあ、僕が知っている限りではこのような方です」

>「あたいはチルノ。あたいもまだ入ったばかりなんだ」
そう自己紹介をするチルノに自らの名を名乗るフリード

>「わしも詳細を聞かされておらんが、昼から特別なイベントがあるらしいぞい。」
>「そうなの。 知らなかったわ…ミルク姉さまったら教えてくれてもよかったのに」
なんだか良くわからないが昼休みの後には特別なイベントがあるため体力測定は出来ないらしい
多分残った分は後日に回すのであろう

>「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
 わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
>「私は昼御飯をいただいてもいいかしら。
  何を食べさせてくれるのか、とっても楽しみだわ」
「ただでご飯が食べられるならこんなに嬉しいことはありません
 喜んでご相伴にあずかりましょう」
「なにゃあ」(おいこら貴族の子息)
案外ケチンボなフリードを突っ込むグレン
>「……っ、あ……うぅ、う〜〜〜……ひっ、っひっ……」
嗚咽を漏らすクリスを慰めるリリィ
>「困ったね……ってか、君達見た事ない顔だけど、新入生?」
と聞かれたのでフリードは自分の名前を名乗る

>「クーちゃん、あの先生がご飯ご馳走してくれるんだって!
 確かに知らない人にはついて行っちゃいけないよね。でも大丈夫!
 桜花さんやフリード君やエンドウ君やグラディスくんや・・・・・とにかくみんな一緒に行くから安心だよ〜!」
「仕方が無いですねぇ…………‥ほら」
大きくてを広げいつでも抱きしめられる体制に入るフリード
「さあぎゅっとしてさしあげますから泣くのをおやめなさい」
「にゃなぁ」(わぁ男なのにお母さんみたい)

66 :炎道勇気:2010/10/03(日) 16:35:11 O
>>53>>54>>57>>58>>59>>65
流されて、流されて。泥だらけになりながらも怪我がなかったことは幸いだ

「いてて・・・・・・まったく酷い目にあったぜ」

ようやく止まったところにはロマンスグレーの妙に親近感が沸いて来る先生と先程の人狼が笑いながら立っていた

「グラディスか、悪いな。そういえばまだ名乗ってなかったな。俺は炎の武士、またの名を業火の剣豪!炎道勇気だ!」
ちょっとしつこい自己紹介
「さっきは悪かったな昼飯は考えておくぜ」

「フリード!ひでぇなじゃねぇか!あんなタイミングで入れるわけねぇだろ!」
自分が入れなかったことを棚に上げてプリプリと怒る

>「友情ジャスティス!」
「そうだなよな先生!友情は正義だよな!!」
仲間を見つけた勇気はテンションがちょっと上がる
授業の終わりを告げる鐘がなる
「先生のところで服と昼飯をごちそうしてくれるとなりゃあ、行くしかねぇな!しかし、午後からは何があるんだろうか?」
考えてみるがまだ学園生活初日の勇気には情報が少な過ぎるからすぐに考えるのをやめる
そうこうしていると泥だらけの女生徒が二人やってきた
「お互い大変だな。乾かすのも一苦労だぜ」
と、箒に跨がったリリィが空から降りてくる
「おう!リリィ!いやな、フリードの野郎に嵌められちまってよ
俺だけ泥水に流されたんだよ
・・・・・・あれ、リリィ、成長期か?」
少し見ない間に大きくなったリリィを見て驚愕の表情を見せる
そこでやっといろいろなピースがつながり、とある事実に気付いた
「もしかして、魔法で小さくなってたりしてたのか?」

そしてやっと、クリスと初めてみる生徒を見つける
「おお〜クリスじゃないか!探してたんだぜ」
クリスに近付いていくとクリスががたがたと震えだして怯える

「お、おいクリス!どうしたんだよ!」
近付こうとするとクリスわ余計に怯えてしまう
「なんなんだよ・・・・・・いったい」どうしようとかと悩んだあげくとりあえず、笑わせようとした
「ほら、クリス。たき火」
手で髪の毛を上に引っ張る渾身のギャグをみせる

67 :食堂のおばちゃん:2010/10/04(月) 17:16:17 0
>>64
学食の入り口の前では、食堂のおばちゃんが仁王立ちしている!
「そんな汚い格好じゃ中には入れないよ!お前たち、全員顔洗って出直しておいで!」


68 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/04(月) 18:48:16 0
ロックは校舎の中へと入って行った。
誰がついて来ても、来なくても、この行動に変化は無い。
来る物は拒まず、去る者は追わず、食べざる者には食わせ、消えたる炎は再点火!である。
ロックはとある部屋の扉を開けて中に入ったが、続いて入ろうとした者達を止めた。
「これ!入ってくるんじゃあない!」
扉の上には、ロック・ウィル研究室と書かれている。
学園の教師に一人一室用意される職員室兼居住スペースである。
ロックに続いて思わず部屋に入りかけた者は、クローゼットと硬さ試験機を見つけただろう。
ロックが軽く指を振るとクローゼットが開き、彼に向かって新しいズボンが飛んできた。
「となりの部屋へ入るんじゃ!中にいる女の人に事情を言って、彼女の支持に従え!
 その女の人はわしのママじゃ!わしはズボンを取り替えてからすぐに行く!」
ロックはバタンと扉を閉めた。

ロックの研究室のとなりの部屋には、誰かの研究室だとは書かれていなかった。
もしも教員資格の無いロックのママが住んでいるとしたら、
ロックが学園側に無理を言ってこの部屋を用意させたのだろう。
誰かが部屋をノックすると、扉が勝手に開いた。
部屋の中には、こざっぱりとした家具が一通りそろっているようだ。
その中でやけに目立つのは、部屋の奥のキッチンで、
勝手に動いてひとりでに料理を作っている金色の調理器具達だ。
女性が一人で住むにしてはやけに大きいテーブルが部屋の中央に置かれており、
誰か一人だけ床の上で食事をとるような、可哀想な事態にはなりそうになかった。
そしてそのテーブルには、既に一人の女性が席に座っていた。

彼女は人民服を着た、20代ぐらいの若い女性のように見えた。
その指には、生徒用の指輪も、教員用の指輪もはめられていない。
瞳の色がわからないくらいの糸目だが瞑(めし)いているわけではなく、
事実入ってきた面々の服が泥で酷く汚れているのを見逃さなかった。
>「…何だおめぇらは?」
そう言った女はとっさに胸のポケットから何かをとりだそうとしたが、
考え直したようで、それを実行には移さなかった。
>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」

69 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/05(火) 01:08:07 0
>57>59>60-61>>63>65>66
>「グラディスか、悪いな。そういえばまだ名乗ってなかったな。俺は炎の武士、またの名を業火の剣豪!炎道勇気だ!」
「ブシ?あーサムライか!東方出身なんだなー。ユーキだな、改めてよろしく!」
握手ついでに男子生徒こと、勇気の手を掴んで立たせる。横で>「友情ジャスティス!」とか聞こえた。
>「さっきは悪かったな昼飯は考えておくぜ」
「おーっ、サンキューなー」

>その時、校舎から鐘の音が響いた。午前中の授業が終了した合図である。
鐘の音の直後に横から少女の声。
振り向くと箒に乗った眼鏡少女、リリィだ。
>「うわっ!グラディス君どうしたのそのワンコ姿は!もしかして、体力測定で気合入りまくりだった?
> 今日はネリーさんと一緒じゃないの?」
「おーう、リリィちゃんか。何でもやるからには全力だからなー!うひひ、大体の種目でトップクラスには捻じ込めた!
 ネリーは他の誰かと巡ってるみたいだぜー。あいつ何気に交友広いし」
恐らく召喚術科だとか死霊科だとかの生徒と巡っているだろう。

>「まあよい!この土石流の中から無事生還したおまえさん達の体力は疑う余地がないわい!
> ボール投げの記録はないが、ここに残っているおまえさん達には“特別記録”をつけといてやるぞい!」
>「やったー!ラッキー!!」
「マッジでぇー!?イィィヤッッホォォ――――ウゥ!!」
高々と拳を掲げガッツポーズ。声を上げて高らかに咆哮。
他生徒がこっちを見るが何も気にせずはしゃぐのをやめない。
>「わしも詳細を聞かされておらんが、昼から特別なイベントがあるらしいぞい。」
>「さて!これから昼休みじゃが!泥だらけになって着替えのあてが無い者はわしについてこい!
> わしとママの若い頃の服が残っていれば、そいつをおまえさん達に貸してやろう!
> 昼飯もごちそうしてやるぞい!」
「うっひー、マジでー!?気前いいなー、楽しみ楽しみぃー!あっと毛が落ちるから人間モードっ!」
昼食ごちそうの言葉に文字通り飛び上がり、ついでに骨をゴキゴキ鳴らして犬耳茶髪青年の姿へ。
だからお前いいとこのボンボンだろうが。
毛も引っ込んで、頭の耳だけついた状態で更には小躍りし始める。

>「……っ、あ……うぅ、う〜〜〜……ひっ、っひっ……」
>「どうしたの?もしかして怖かった?それともどこかぶつけたの?」
>「困ったね……ってか、君達見た事ない顔だけど、新入生?」
>「クーちゃん、(中略)・・・・・とにかくみんな一緒に行くから安心だよ〜!」
>「仕方が無いですねぇ…………‥ほら」
>「ほら、クリス。たき火」
「……っとー?何々皆どーしたよー、ってクリス?よっほー」
ふっと我に返り、皆が集まるところに何も考えぬ犬耳グラディス現る。
覗き見ると、あの手この手を弄してあやそうと奮闘していた。
それを見てチッチッと指を振るグラディス。
「おいおい、そんなんじゃあちびっ子は喜ばないぜー。
 こーいう子はな!……それっと!」
おもむろにグラディスはクリスを抱き上げて、肩車をしてやる。
「そーんじゃ、ロマンスグレーの先生に付いていくかー。さー行くぞー!」
そういって、肩車したその状態のままスキップでロックの後を付いていく。
嬉しそうに耳をぴこぴこさせているのはご愛嬌。


70 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/05(火) 01:21:52 0
>68
ロックに先導されてがやがや進む一行。
>ロックはとある部屋の扉を開けて中に入ったが、続いて入ろうとした者達を止めた。
>「これ!入ってくるんじゃあない!」
「あい?こりゃーしトゥーれい!」
4・2・0のフィンガーサインをしつつ、グラディスは扉から離れた。
上を見ると、『ロック・ウィル研究室』と書かれている。
なるほど、プライベートの場所である。
しかし、そうなると自分たちはどうすればいいのだろう。
そんな一行の表情を読み取ったかは知らぬが、ロックは指示を飛ばす。
>「となりの部屋へ入るんじゃ!中にいる女の人に事情を言って、彼女の支持に従え!
> その女の人はわしのママじゃ!わしはズボンを取り替えてからすぐに行く!」
「りょーかいっと!さあこっちだ、こっちだな!」
言われたとおりに隣の扉へとぱたぱた走り寄る。
そしてノックしてみると、扉が独りでに開いた。

すぅーっと中に入ってみると、こざっぱりした部屋模様とあらまあ豪華な調理器具。
そして席についている一人の女性。
>「…何だおめぇらは?」
「あいあい?」
>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」
「脱ぐ?……あー泥だらけだもんなー。んじゃー俺ぁ一回出てるぜー」
ほぼ汚れの無いグラディスはそそくさと部屋から一時退出。無駄に気を遣っていた。

71 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/05(火) 19:09:43 0
>63 >65ー66 >68-70
時間は、少し遡る。
>「・・・・・・あれ、リリィ、成長期か?」 
ふふーん、とリリィはちょっと得意げな顔をした。
「もしかして、魔法で小さくなってたりしてたのか?」 
「そうだよ〜。これが私の本来の姿。服だってぴったりでしょ〜」
胸は大幅に余っているようだが、一応袖や丈はぴったりだった。
「なになに?私のあまりの可愛さにびっくりしちゃった?それとも惚れちゃった?」
うふ、とリリィは自分の中で一番可愛いと思えるポーズを取る。
もちろん冗談だが、エンドウにとってはいい迷惑かもしれない。

>63
>「困ったね……ってか、君達見た事ない顔だけど、新入生?」 
「はい!リリィって言います!あなたはもしかして、先輩さんですか?」
リリィはリアンの返答を聞くと、
「先輩、よろしくお願いします!」と人懐っこい笑顔を見せた。

フリードはクリスを慰めるべく、抱擁の体勢に入っている。
>「にゃなぁ」(わぁ男なのにお母さんみたい) 
「本当ねー・・・・・・って!ぎゃー!
 フリード君ダメ、それは死亡フラグよ、いろんな意味で!!」
>「ほら、クリス。たき火」 
エンドウは渾身のギャグでクリスを笑わせようとしている。
「・・・・・・・・・」
リリィはぽんとエンドウの肩に手を置くと、うんうん、と頷いた。
「エンドウ君、あなたいい人ね、・・・・・・・・見た目は怖いけど」

>「おいおい、そんなんじゃあちびっ子は喜ばないぜー。 
> こーいう子はな!……それっと!」 
>おもむろにグラディスはクリスを抱き上げて、肩車をしてやる。 
>「そーんじゃ、ロマンスグレーの先生に付いていくかー。さー行くぞー!」 
>そういって、肩車したその状態のままスキップでロックの後を付いていく。 
(グレディス君エライなー)
その様子をぼーっと見ていたリリィだったが、はっと我に返り皆をせかした。
「まずい!ロック先生を見失っちゃうわ!皆行こう!
 ほら、チルノちゃんも早く!」
リリィはチルノの泥だらけの手を取ると、危なっかしい足取りで歩き始めた。
「足元ぬかるんでるけど気をつけて・・・・・・っと!!」
言ってる傍からリリィ自身が転びそうになっているのは、ご愛嬌である。

72 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/05(火) 19:12:01 0

>「となりの部屋へ入るんじゃ!中にいる女の人に事情を言って、彼女の支持に従え! 
> その女の人はわしのママじゃ!わしはズボンを取り替えてからすぐに行く!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・マ、ママ?」
今まで「聞き間違い聞き間違い」とばかりにずっとスルーしていたリリィだが、
ここに来て、とうとう現実を認めざるを得なくなったようだ。
>「りょーかいっと!さあこっちだ、こっちだな!」 
「ちょっ、ママはスルーなわけ?」
一同は隣の部屋へと向かった。
グラディスがドアをノックすると、自然に開いた。

ロックが指定した部屋の中には、こざっぱりとした家具が一通りそろっているようだ。 
その中でやけに目立つのは、部屋の奥のキッチンで、 
勝手に動いてひとりでに料理を作っている金色の調理器具達だ。 
だが、それよりも注意を引いたのは
「あ〜・・・・・すごくいい匂い・・・・・・・」
リリィのお腹がぐーっとなった。
朝食のパンは、エンドウにぶつかった時にダメにしたため、今日は殆ど何も食べていないのだ。

奥の部屋の大きなテーブルには、異国の服を来た20代くらいの女性が座っていた。
指輪をもっていないところを見ると、学園の関係者ではないようだ。
>「…何だおめぇらは?」 
>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」 
「えっと・・・・・・・ここでですか?いや、はいはいはい!脱ぎ増す脱ぎます!」
リリィは泥だらけの靴を慌てて脱いだ。
>「脱ぐ?……あー泥だらけだもんなー。んじゃー俺ぁ一回出てるぜー」 
グラディスはそそくさと部屋から一時退出しようとしたが、リリィに肩をがしっとつかまれる。
「何言ってるのグラディス君!
 クーちゃん肩車したから、あなただってシャツが泥だらけでしょ!このままじゃご飯食べられないよ!」

「もしかして、ロック先生のママさんですか?お、お孫さん、なんて事は無いですよね?」
返事を聞いたリリィはきっと驚くだろう。

「あ、あのー、男女が一緒に着替えるのはどうかと思うんですけどー。
 ちいちゃくてもレディですしー」
チルノやマリアはともかく、クリスがこの場で服を脱ぐのはまずいとリリィは考えていた
「他に着替えられるようなスペースはありませんか〜?」
リリィは恐る恐る女性に質問をす。

73 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/05(火) 22:06:23 P
>66>67>>69>70>71>72
>「本当ねー・・・・・・って!ぎゃー!
 フリード君ダメ、それは死亡フラグよ、いろんな意味で!!」
「なんでですか?」
よくわかってないフリード
「にゃあ」(母性を発揮しだしたらオカマキャラ一直線だよ)
>「ほら、クリス。たき火」
「ごめんなさい………‥こんな時どんな表情をしていいかわかりません」
「にゃあお」(ギャグが滑ったね)
>「エンドウ君、あなたいい人ね、・・・・・・・・見た目は怖いけど」
>「おいおい、そんなんじゃあちびっ子は喜ばないぜー。
  こーいう子はな!……それっと!」
「肩車ですか…………‥背の低い僕がやっても楽しくないんでしょうね」
「にゃあおん」(小さくてもいいじゃん、攻撃当たりづらいし)


>「…何だおめぇらは?」
何かを胸のポケットから取り出そうとする女性
魔法の杖か何かだろうか?
「総員対魔法防御!」
「にゃあご」(艦長駄目です機体が持ちません)
なぜか漫才を始めるフリードとグレン
>「あいあい?」
>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」
「そんなに僕の裸が観たいんですか?仕方が無いですねぇ………‥」
「にゃあご」(なんでやねん)
フリードだけは綺麗なので脱ぐ必要はなかった
「脱ぐ?……あー泥だらけだもんなー。んじゃー俺ぁ一回出てるぜー」
>「何言ってるのグラディス君!
 クーちゃん肩車したから、あなただってシャツが泥だらけでしょ!このままじゃご飯食べられないよ!」
「僕の服は綺麗ですけどね
 今回は女物の服しか余ってなくて女装のフラグは完全に消させてもらいました」
「にゃうお」(前もあったんだこんなシュチュエーション)
>「もしかして、ロック先生のママさんですか?お、お孫さん、なんて事は無いですよね?」
「見た目年齢が幼女になってたリリィさんがそれを言うんですか?
 僕なんてこんなに小さいけど14歳ですよ」
「にゃあん」(ぶっちゃけこの業界見た目の年齢とかあてにならないよね」

>「他に着替えられるようなスペースはありませんか〜?」
「そも前にここになんで来たのか説明するべきです
 つまりいわゆるかくかくしかじかという訳でロック先生のせいで何人かドロドロのぐちゃぐちゃで
 お詫びに着替と食事を提供して頂けると聞き馳せ参じました」
「にゃご」(只でご飯が食べられると聞いて)
分かりやすいような分かりにくいような説明をするフリードであった


74 :クリス ◇70VgGM3HY6:2010/10/06(水) 06:19:28 0
>61、>63、>65-66、>68-72

           〜〜〜時は少し遡り〜〜〜

>「…リアン。本名じゃないけど。俺、孤児だから自分の本当の名前分かんないし。
> ……あ…孤児って言っても分かんないか…。」
「リアン、さん……わたし、ちゃんと、覚えr、ます。
 また会った、時、名前、呼べるように……」
怒ってない事と合わせて名前を聞けた事が嬉しいのか、クリスは
ぎこちないながらも笑顔を見せる、が孤児と聞いて表情を曇らせた。
「お兄さん、孤児、なん、ですか……」
リアンの予想に反して、クリスは孤児の意味を知っていた。
……同時にクリスは自分も孤児なんじゃないのかと言う考えを掘り起こしてしまう。
周りの『兄姉達』は、クリスは入学試験の時の事故のショックで一時的な記憶喪失(もちろんウソ)
と言って詳しい事を教えてくれないが、何となくそんな気がして仕方がないのだ……

          〜〜〜そして時は追いつく〜〜〜

>「クーちゃん、私、リリィお姉ちゃんだよぅ!ほら、このメガネ見て!
> いつもリリィお姉ちゃんがかけてたのと同じでしょ?
> もし分からないなら・・・・・そうだ!今日リリィお姉ちゃんが履いてたパンツの柄だって、
> 私はちゃんと分かるよ!だって本人だもん!」
「ひっ、うっ……リリ、姉様……?」
リリィと言う聞き慣れた単語に反応して顔を上げたクリスだったが……
目の前にいたのは(クリスにとっては)見知らぬ少女だった。
……漠然としたトラウマを抉られて強烈に動揺している今のクリスでは
その少女に見慣れた幼女リリィの面影がある事や声・喋り方がよく似ている事など
様々な類似点や特徴に気付けるわけも無く……
泣き顔にはっきりと怯えを浮かべ、首を横に振って後ずさってしまう。


>「お、おいクリス!どうしたんだよ!」
>近付こうとするとクリスは余計に怯えてしまう
そんな時にトラウマの原因の片割れである炎道が近づいてきたら
恐怖をさらに強めてしまうだけ。炎道は何も悪くない、会ったばかりの子供に
トラウマがあってしかも自分の今の姿が原因だなどとどうやって気付けと言うのか。
「いや……いや……!」
しかし現実問題、クリスはすっかり怯えてしまっている。


>「仕方が無いですねぇ…………‥ほら」
>大きくてを広げいつでも抱きしめられる体制に入るフリード
>「さあぎゅっとしてさしあげますから泣くのをおやめなさい」
(クリスの視点から見て)完全に逃げ場を無くしてしまい、今にも叫びそうになったところで
両手を広げたフリードの姿が目に入った。怖いものから目を背けたくて仕方なかったクリスは
迷わずその胸に飛び込んでぎゅうっ、と力一杯しがみついた。
と言っても、実際は相当に弱々しいのだが……握る手が震えているのが必死さを物語っている。

……しばらくそうしている内に、嫌なものはどこかに行ってしまった様で
シワが付くのも構わずに握り締めていた手を放し、顔を上げる。
頬にはみっともない位はっきりと涙の跡が付いていたが、さっきまでの怯えた感じはなくなっている。
そうしてその場の全員に、クリスは律儀に頭を下げていった。
「……ごめんなさい。泥、汚れてるの、見て……怖く、なっちゃって……
 よく、分かんない、けど……わたし、汚れてた、それが嫌で……」
……リリィ、フリード、グラディス、桜花はここに至ってクリスが泣き出した理由を理解した。

75 :クリス ◇70VgGM3HY6:2010/10/06(水) 06:31:10 0
>「ほら、クリス。たき火」
落ち着いたはいいが、それを抜きにしても泥だらけの姿はやっぱり嫌らしい。
しかめっ面をして後ずさるクリスだったが、炎道渾身のギャグに目をぱちくりさせ
「……ゆうきお兄ちゃん、それ、焚き火……? どんぐり、みたい」
ギャグ自体はスベってしまったが、一応の効果はあったようだ。
……しかし炎道は一つ罪を犯してしまった。それは! クリスに『ツッコミ』の下地を
作らせてしまった事だ! ……これが後に、大惨事を引き起こす事になろうとは……ッ!


>おもむろにグラディスはクリスを抱き上げて、肩車をしてやる。
>「そーんじゃ、ロマンスグレーの先生に付いていくかー。さー行くぞー!」
泥が跳ねて服に付くのを嫌がったクリスは炎道から若干の距離を取った。
意識が炎道に向いていたせいで、グラディスに抱き上げられた時点で本気で驚いた。
「う、うにぃゃぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」
……そのまま肩車をしてもらえるとは思ってなかった。
いつもよりはるかに高い視点から見る諸々はクリスには全然違う物に見えていた。
「ふあぁぁあぁぁ……グラ兄様、みみ、動いてるよ?
 ……何か、いい事あったの……?」
そう尋ねてみると、周囲から『ロック先生がお詫びに昼食を奢ってくれる』と言う趣旨の
言葉が返ってきた。それを聞いたクリスは、納得した様に笑い
「グラ兄様、ご飯、だいすきだもんね〜」
クリスはそういいながら、ぴこぴこ動くグラディスの耳に触っている。
よくグレンにも触っているのだが、程度は弁えているようだ。


>「…何だおめぇらは?」
そんなこんなでロック先生の後についていく一同。
着いた部屋はロック先生に割り当てられた部屋で、先生はズボンを着替えるとの事。
その間、隣の部屋の女性の指示に従う事を言い渡されて、その通りに行動したのだが……
「あ、えと、えっと……」
その『女性』に気圧されて、クリスは一層上手く喋れなくなってしまった。
元々喋るのが得意でないところに来て、威圧感バリバリの一言で口下手はさらに加速した。

>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」
口篭っていると、女性から指示が出た。内容は『脱げ』。『D・V・D!D・V・D!』ではない。
……クリスには意味が分からなかったが、とりあえず全部脱ぐ事にした。
どこまで脱げばいいのか分からないし、異性がいようが気にしないクリスゆえの暴走である。
……ようやく二次性徴が始まったばかりの体は起伏に乏しく、また脂肪分がまだまだ足りない有様。
ちなみに生えてません。何がって? 色々だよ、言わせんな恥ずかしい。

そんな不埒な事よりも先に浮かぶのは……全身に巻かれた包帯の下に
隠されていた無数の傷。どれもが自然にできるような物ではなく、一体どんな環境で
生まれ育てばこんな風になるのかと――――。
b

76 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/07(木) 20:39:48 0
>>65
「フリードリッヒっていうんだ。よろしくね」
中身は男の子なのだが、見た目は女の子である
チルノはすっかり女の子だと勘違いしてしまった

>>71
>「まずい!ロック先生を見失っちゃうわ!皆行こう!
> ほら、チルノちゃんも早く!」
「う、うん。わかった」
そのまま、手を引っ張られた
リリィにつられてよろめきそうになったのは内緒である

つられてはいった先の部屋には人民服を着た女がいた
>「…何だおめぇらは?」
>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」
「え…ここで…」
頬を赤く染め、もじもじとし出した
いくらバカとはいえ恥ずかしいもの恥ずかしいのである

>>74-75
クリスの体が視界に入った
二次性徴前の体にまかれているのは白の包帯
包帯の下から傷痕やケロイドの痕が見え隠れしている
(ここの世界でも弾幕ごっこするんだ)
チルノが住んでいた世界では弾幕ごっこと呼ばれる遊びが行われ、このような傷ができることなど日常茶飯事である
それゆえにチルノは気付かなかった
虐待によってできた傷であることに――


77 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/07(木) 22:30:02 O
>59-76
>「お互い大変だな。乾かすのも一苦労だぜ」
「そうね。 でもいいわ。
 ボールを何十回も投げさせられるより、ずっと楽しかったから」
自分と同じ泥だらけの生徒にマリアはそう答えた。
勇気が泥だらけになったのはマリアが原因でもあるのだが。
彼女は責任など微塵も感じていない笑顔でそう答えた。

その後、勇気との会話から、マリアはリリィについてある程度の情報を得た。
リリィの名前は知っていたが、魔法で小さくなっていたのは知らなかったのだ。
子供に戻るなんて隣室のユリみたいだと、マリアは考える。
あるいはリリィもユリと同じく、総裁の屋敷に行っていたのかもしれない。

>「問題ありまくりです!泥だって匂うし、第一、ご飯の前にはちゃんと手を洗わないとダメでしょう!
> 髪だってびしょびしょだし、ご飯に泥と泥水トッピングしながら食べるつもりなの?
> ほら、顔、拭いてあげるからこっち向いて」
リリィにハンカチで顔を拭われている間、マリアはおとなしくされるがままになっていた。
食事に泥がトッピングされていても、マリアは気にしない。
だが確かに御馳走になる時は身だしなみも重要ではある。
>「あ、自己紹介がまだだったわね。私はリリィよ。14歳で新入生なの。よろしくね」
「私はマリアっていうの。
 今回入学した新入生だから、みんなよろしくね」
リリィにあわせてマリアも自己紹介を済ませ、ロックと一緒に校舎へと歩き出した。

78 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/07(木) 22:31:18 O
>「となりの部屋へ入るんじゃ!中にいる女の人に事情を言って、彼女の支持に従え!
> その女の人はわしのママじゃ!わしはズボンを取り替えてからすぐに行く!」
>「…何だおめぇらは?」
ロックの指示に従って進む先には、あるいは学園関係者ではないかもしれない“ママ”がいた。
リリィは違和感を覚えたようだが、マリアからすれば特に興味を引く事ではなかった。
マリアの今の家族は兄弟も姉妹も親も、血の繋がりがある訳ではない。
年齢の差が見た目に現れている訳でもない。
家族関係は余人には計り知れない事を、マリアは知っている。

>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」
>「脱ぐ?……あー泥だらけだもんなー。んじゃー俺ぁ一回出てるぜー」
>「え…ここで…」
>「あ、あのー、男女が一緒に着替えるのはどうかと思うんですけどー。
> ちいちゃくてもレディですしー」
>「そも前にここになんで来たのか説明するべきです(後略)
反応は人それぞれだが、マリアはクリスと同じく素直にその言葉に従った。
手を首に回してクロスを取り、背中部分を開いて修道服を床に落とす。
下着はつけていないので、服を脱ぐのはそれでおしまいだ。
裸を見られた程度の事で恥ずかしがっていては、敵と戦うとき隙を作るだけ。
という彼女が受けた悪魔払いの訓練の賜物で、近くに異性がいても恥じらう事はない。
同じく素裸のクリスとの違いは、傷だらけの彼女とは違ってマリアの体には傷がないという点だろうか。
傷どころかほくろ1つない文字通り綺麗な体なのだ。

「私は替えの服はいらないから、体と服を洗う場所を貸してもらえないかしら。
 食事をご馳走になるのに汚れたままは失礼だもの」
上に聖典とクロスを置いた修道服を手に、マリアは部屋の主にそう尋ねた。
クリスの傷跡を気にする素振りも見られないのも、訓練の賜物である。

79 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/07(木) 22:57:39 0
>72>73>76>78
> 「もしかして、ロック先生のママさんですか?お、お孫さん、なんて事は無いですよね?」
その問いかけに人民服の若い女性が答える。
>>「俺は“闇払い局”の者だ。ブランエン・ウィルはキッチンの奥にいる。
>> 四の五の言わずに早く脱げ。」
> 「え…ここで…」
> 「あ、あのー、男女が一緒に着替えるのはどうかと思うんですけどー。
>  ちいちゃくてもレディですしー」
> チルノやマリアはともかく、クリスがこの場で服を脱ぐのはまずいとリリィは考えていた
> 「他に着替えられるようなスペースはありませんか〜?」
> リリィは恐る恐る女性に質問をす。
>>「貴様〜、この俺に逆らうっていうんだなぁ?このレベッカ少佐に逆らうってことだなぁ?」
レベッカ少佐と名乗る女性の手がまたしても胸ポケットに伸びようとしていた。
> 「そも前にここになんで来たのか説明するべきです
>  つまりいわゆるかくかくしかじかという訳でロック先生のせいで何人かドロドロのぐちゃぐちゃで
>  お詫びに着替と食事を提供して頂けると聞き馳せ参じました」
> 「にゃご」(只でご飯が食べられると聞いて)
> 分かりやすいような分かりにくいような説明をするフリードであった
その時、キッチンの奥からガシャンと大きな音がした。
レベッカ少佐も胸ポケットから何かを出すのを止め、そちらへ視線を移した。
>「あの子ったら、また生徒さん達に迷惑をかけて!」
キッチンの奥からでてきたのは、90歳近い年齢の女性だった。
どうやら、彼女がロックのママことブランエン・ウィルのようだ。
両手に抱えていた金色の大鍋を火にかけ、大量のパスタをその中へ放り込んだ後一同に話しかけた。
>「ごめんなさいね。あの子はいつだって必要以上にやりすぎるのよ。
> 着替えはそっちの部屋でするといいわ。汚れた服は桶の中に入れてちょうだい。
> 男の子はこっちの部屋よ!」
台所の横に洗面所があるようだ。一同が汚れた服を中の桶に入れると、
桶はひとりでに服を洗い始め、替わりの服がクローゼットから飛んで行った。
>「ロックの子供の頃の服が残ってて良かったわ。でも、後でとっちめてやらなくちゃ!」
>>「替えの服がいらないって言ってる奴はどうするんだ?」
>「私の部屋にいる間はちゃんと服を着てもらうわ。」

>75
>>「おめぇ、地獄のふちを覗いたことがあるみてぇだな?」
なぜか一同と一緒に食事をとっていたレベッカ少佐がクリスに話しかけた。
>>「俺と一緒に来ないか?一流の戦士に育てあげてやる。金も食も不自由させねぇぞ?」
>「私の目の前で子供をスカウトするのはやめてくださらない、少佐?」
ブランエンがレベッカ少佐を止めた。
>「私がこの子の親なら反対するわ。」
かつてブランエンの反対を押し切って闇払いになった息子、
ロックは彼女の横でしゅんとなったままパスタを口に運んでいる。
部屋に入った途端ブランエンに金色のフライパンで殴られたからだ。(ブランエン「このお馬鹿!」)
>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
> お話してくれるかしら?」
「わしの自慢の生徒達じゃ!土石流をものともしないタフネスさを…」
ブランエンがロックを睨んだので、ロックはそれ以上喋るのをやめた。

80 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/10/08(金) 00:14:57 0
>67
学食に向かうと、入り口のまわりに人だかりができていました。
ただの人だまりなら問題はないのですが…見渡す限りどろにんぎょうの群れなのでした。
彼らが踊り出そうものならMPは一瞬にして底をつきるでせう。
とてもそこをかき分けて進む気にはなれませんでした。
しかも何か揉めているようで、一向に混雑が解消される気配はないのでした。
精根尽き果てたわたしは、諦めて寮に戻ることにしました。

すると見覚えのある褐色肌の少女に出会いました。
「アビゲイル」
「や。ヘルミーネじゃん。そうそう、ロクティーがみんなにご飯おごってくれるって。
 ヘルミーネもいくでしょ?」
語尾のティーが先生という意味であることは分かりましたが、
ロク先生という方はご存じありません。
悪い誘いではないとは思うのですが、「みんな」という位の人数は集まるのでしょう。
濁流の一件で相当疲れたので、ガヤガヤとした中で昼食を摂る気にはなれません。

「ごめん、ちょっと忘れ物しちゃったから、寮に戻って取ってこようと思って。
 エインセルたちにもそう伝えて。それじゃ、わたしの分まで食べてきてね」
「え?ああうん、分かった。じゃあ、まと後でな」
足早に立ち去ると、一直線に寮へ戻りました。

校舎からそう遠くないとはいえ、わざわざお昼に寮へ戻る生徒はそう多くないのでした。
廊下にはただ自分の足音が鳴るだけ。部屋に戻れば風のせせらぎが聞こえるのでした。
校庭の黄砂を受けて砂っぽくなった体を流し、
ベッドに倒れ込むと、まぶたが重くて仕方ありません。
しかし、廊下を響く足音がこちらへ近づくと、続いてノックが打たれるのでした。

「…はい」
扉を開けると、そこには泥だらけのクラスメイトが立っていました。
「すみませ〜ん、ハントケさん、おふろ貸してくれませんか〜」
「いいですよ。どうぞ」
「ありがとうございます〜。シャワー室、とっても混んでて〜。
 鍵忘れちゃったから、ルームメイトが帰ってくるまで入れないんですよ〜」
わたしも、忘れ物には気をつけようと思います。

81 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/08(金) 19:04:31 P
>74-79
するするっと服を脱ぐ見た目年齢一桁の少女たち
マリアはともかくクリスは傷だらけである
「その傷は…………‥いえ何でもありません」
フリードは触れてはいけないことだと思いそれ以上言わなかった

>「ごめんなさいね。あの子はいつだって必要以上にやりすぎるのよ。
> 着替えはそっちの部屋でするといいわ。汚れた服は桶の中に入れてちょうだい。
> 男の子はこっちの部屋よ!」
何の疑問もなく男の方の部屋に行くフリード
クリスをぎゅっと抱きしめたフリードの服は微妙に汚れていたからだ
何故か制止の声を掛けらるフリード
「安心してください僕は美少年です。女の子に見えてもそれは気のせいです」
とそのまま服を着替えに行くのであった

「今あなたは銭湯にニューハーフが入ってきたかのような微妙な気分になっているかもしれません が、僕は謝りませんよ」
「にゃあお」(そういうギャグはいいから)

当たり前のように椅子に座り当たり前のようにフォークでスパゲッティを食べるグレン
やっぱお前猫じゃねえだろ

>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
> お話してくれるかしら?」
>「わしの自慢の生徒達じゃ!土石流をものともしないタフネスさを…」
どうやら母親というものは何歳になっても怖いものらしい
睨まれた途端口を閉ざすロック先生

「では自己紹介から僕の名前はフリードリッヒ・ノクターン
 本当はもっと長いんですけどまあ多分覚えきれませんからフリードでいいです
 僕のはじめての事故は5歳の頃に暴走馬車に轢かれて5針縫った」
「にゃあご」(そういうボケはいいから)
「好きな動物は猫で趣味はグラップルリングの鑑賞
 得意な系統は氷魔法、苦手な系統は炎魔法です
 格闘技で好きなのは関節技系統です
 まさにあれは芸術というしかありません」
「にゃあご」(おいこら魔法剣士)
「基本的にお坊ちゃま育ちなんで熊より重い生き物を持ち上げたことはありません」
普通は箸よりである
「最近の悩みは女の子に間違われないように髪の毛を切ったら最大MPがぐんと減った事です
 ただでさえ燃費悪いのに……………」
髪は魔力の源というのは本当のようである


82 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/10/08(金) 22:38:36 0
>>71->>80
>「なになに?私のあまりの可愛さにびっくりしちゃった?それとも惚れちゃった?」
うふ、とリリィは自分の中で一番可愛いと思えるポーズを取る。
「セクシーポーズは胸が大きくなってからな」
普通、熱血キャラなら顔を頭みたいに真っ赤にして恥ずかしがるはずだが、年上好きな勇気にはいささかの
効果もない
「女は慎みが大切だぞ。積極的すぎると軽く見られる」
彼の母国のモテル女の条件って奴だ
>「ほら、クリス。たき火」
手で髪の毛を上に引っ張る渾身のギャグをみせる
それの各人の反応は……
>リリィはぽんとエンドウの肩に手を置くと、うんうん、と頷いた。
「エンドウ君、あなたいい人ね、・・・・・・・・見た目は怖いけど」
フリード&グレン
>「ごめんなさい………‥こんな時どんな表情をしていいかわかりません」
「にゃあお」(ギャグが滑ったね)
クリス
>しかめっ面をして後ずさるクリスだったが、炎道渾身のギャグに目をぱちくりさせ
「……ゆうきお兄ちゃん、それ、焚き火……? どんぐり、みたい」
ギャグ自体はスベってしまったが、一応の効果はあったようだ。
みんなの優しさが心にしみる……
今日の夜ぐらいに思い出して悶絶することはまあ、間違いない
「よし、みんな!ロック先生についていこうぜ!」
だだ滑りしたダメージからなんとか抜け出せてものの、周りのみなは既にロック先生の教室に向かおうとしていた
ひとり空回りして傷口に塩をぬっただけの勇気だった
あまり軽いとはいえない足取りで皆の後ろをとぼとぼと歩いてついていく
そして、少し遅れて、皆が入室した部屋に遅れてはいる
そこで、始めに目に飛び込んで来たのはクリスの傷だらけの体だった
勇気は言葉を失って、その体から目を離すことも出来なかった
しかし、誰もそのことに触れない、勇気も無理に聞こうとはしなかったし、思わなかった
皆のあとに続いて風呂にむかう
風呂上がりに火照ったからだ、湯上がりの蒸気とさっぱりとした顔でニコやから雰囲気を醸し出していたが、心の中ではクリスのことが気にかかる
しかし、飯を食らわば気持ちも下がるというものうまそうな匂いに負け、黙ってテーブルについた
>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
> お話してくれるかしら?」
フリードが自己紹介をしたあと
「今日はお招きいただいてありがとうございます。俺の名前は炎道勇気です。東方の国出身の魔導武士、魔法武士と呼ばれる戦士で、この学園には魔法の修行です
趣味は体を鍛えること、好きな動物は熊、得意魔法は炎、苦手なのは……それ以外です
好きな言葉は熱血、尊敬する人物は剣豪上泉卜伝です。最近の悩みはギャグが面白くないことです」
いつもより、口数が多いし、低姿勢である

83 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/10(日) 15:54:35 0
>71-79>81-82
部屋を出ようとしたグラディス。
しかし彼の方をリリィが掴んだ。
>「何言ってるのグラディス君!
> クーちゃん肩車したから、あなただってシャツが泥だらけでしょ!このままじゃご飯食べられないよ!」
「へぇ?あ、ホントだ泥ついてらー」
服の胸元辺りに泥が少しついている。ついでにズボンの裾もどろどろしていた。
「……でも別に大丈夫だと思うんだがなー」

>>「俺は“闇払い局”の者だ。ブランエン・ウィルはキッチンの奥にいる。
>> 四の五の言わずに早く脱げ。」
闇払い局の者と名乗った女性から脱衣の指示が飛ぶ。
>「あ、あのー、男女が一緒に着替えるのはどうかと思うんですけどー。
> ちいちゃくてもレディですしー」
>「他に着替えられるようなスペースはありませんか〜?」
>「そも前にここになんで来たのか説明するべきです
> つまりいわゆるかくかくしかじかという訳でロック先生のせいで何人かドロドロのぐちゃぐちゃで
> お詫びに着替と食事を提供して頂けると聞き馳せ参じました」
>「にゃご」
「んなわけで昼飯たかりに来たっつーわけですよーん。で?替えの服ってのは何処ですかー」

そんな風にぶつくさ言ってると、向こうから大きな音がした。
>「あの子ったら、また生徒さん達に迷惑をかけて!」
キッチンの奥から、かなりお年を召した女性……ブランエンが出てくる。
その割りに元気な様子で、グラディスは一発で好印象を抱く
>「ごめんなさいね。あの子はいつだって必要以上にやりすぎるのよ。
> 着替えはそっちの部屋でするといいわ。汚れた服は桶の中に入れてちょうだい。
> 男の子はこっちの部屋よ!」
「あい?あっどーも、ロマンスグレー……じゃなくて、ロック先生のお母さん?いやおかーさま?
 兎に角ありがとうござーす!」


一同が着替えると、ロック先生も交えて食事となる。
グラディスは豪快に、しかし無駄に器用にパスタを頬張っていた。
服装は黒ズボン、白ワイシャツ、そして黒ベスト。
ちょっと執事チックだが、そんなこと関係なく兎に角飯である。飯。飯。
>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
> お話してくれるかしら?」
>「わしの自慢の生徒達じゃ!土石流をものともしないタフネスさを…」
意気揚々と生徒を褒めようとするロック先生は、しかしブランエンに睨まれて口を噤ぐ。
パスタとフォークを加えてグラディスから一言。
「ふぉんむぁい、おっくふぇんふぇー(ドンマイ、ロック先生)」

>「では自己紹介から僕の名前はフリードリッヒ・ノクターン(後略)」
>「今日はお招きいただいてありがとうございます。俺の名前は炎道勇気です(中略)最近の悩みはギャグが面白くないことです」
「……っんぐ。っと、俺ぁご覧のとーり人狼ですよー。あっと、グラディス・ウルフォードっていーます」
パスタの最後の一口を飲み込み、男子二人の自己紹介に自分もと続けるグラディス。
「えーっと実はロック先生とはさっき初対面で、好きなのはマジックアイテム蒐集でー……。
 てか、んなどーでもいーことよりもおかわりー!まだ足りないんでーいいですかー!?」
しかし食事と自身の腹都合優先のため事故紹介で終わる。
グラディスはそんな些細なことを気にすることも無く、ブランエンへと空のお皿を差し出した。

84 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/10(日) 17:09:33 O
>79 >81-83
>>>「俺と一緒に来ないか?一流の戦士に育てあげてやる。金も食も不自由させねぇぞ?」
>>「私の目の前で子供をスカウトするのはやめてくださらない、少佐?」
>>「私がこの子の親なら反対するわ。」
「そうかしら。 私の父様と母様は、喜んで悪魔払いの修行に送り出してくれたわ」
パスタを食べながら、マリアは会話に口を挟む。
「この人は闇払いを仕事にしてるんでしょう?
 なら、一緒に行くのもいいと思うの。
 ”ここに我あり。 願わくば我を使わしたまえ”
 皆が悪から逃げている事はできないわ。
 誰かが戦わなければいけないのだから」
マリアは借り物の服に身を包み、聖典とクロスを座った膝に置いた姿でクリスにそう言った。
恥ずかしくないからといって裸で食事をしたいわけではないのだ。

>>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
>> お話してくれるかしら?」
「私の名前はクリス。 半年前まで悪魔払いをしていたわ」
フリードと勇気、そしてグラディスの自己紹介の後、続けてマリアもそう言った。
「この学園に来たのは、もちろん魔法を上達させるため。
 血の繋がっていない姉さま2人と……新しく私の面倒を見てくれているシスターも一緒に来てるわ。
 シスターはこの学園の教師をしてるの。
 道徳担当のシスター・アリスを知っているかしら」

マリアがそこまで言った時、学園内に少女の声で放送が響く。
「はーい! 午後からのイベント担当その1の、シスター・アリス先生でーす!
 もうちょっと時間がたったらイベントを始めるから、新入生と生徒のみんなは準備をよろしくね〜。
 ちなみに今回のイベントで優秀な成績を収めた新入生には、新入生総代の称号が与えられます。
 在校生や先生たちの支援を受けるのも許可されてるし、1人で行くのもグループで行くのも自由。
 ただし、グループの場合も総代になれるのは1人だけだから、後で仲間割れとかしないように。
 後、このイベントは授業の一環だから、参加者全員の成績にも影響するの。
 新入生じゃない生徒のみんなも、自分に関係ないなんて考えて手を抜いちゃダメだよ〜。
 …ん〜。 もう少しイベントの内容を教えちゃおうかな。
 今いる場所によってちょっぴり有利不利が出るかも知れないイベントだから、食事の場所なんかも重要かも。
 どこが有利かは教えられないから、それは自分で考えてね。
 それじゃあイベント開始の時間にもう一回放送するから、それまでゆっくりしていってね〜!」

「今の声がアリス先生よ。 …先生が担当するイベントってどんなものかしら。
 変なイベントしか想像できないわ」
放送が終わった後、マリアはそう言ってパスタを口に運んだ。
そしてもう自己紹介は済んだとばかりに、それ以上は何も言わなかった。

85 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/10(日) 20:00:43 0
着替え終わったチルノはテーブルに着席した
テーブルの上においてあるのは肉と野菜がごろごろ入ったシチューとパン
シチューからは湯気が立ち上り、見るからにうまそうだ
(ううっ…よりのもよってシチューだなんて…)
チルノは氷の妖精
基本的に熱いものを食べることはできず、冷たいものを好む性質がある
それゆえにしゅんとしていた

>>81,82
だが、一つだけ幸運なことがあった
それは皆が一斉に自己紹介を始めたことである
(やった。これで時間稼ぎができる)
心の中でガッツポーズを浮かべ、自己紹介を始めた
「あたいはチルノ。最強になるためにこの学園にやってきました。得意魔法は氷で、熱いものは苦手です
普段は大ちゃんと一緒に遊んでいます。大ちゃんというのは私の友達で、とってもいい人なんです」
大ちゃんというのは大妖精のことで、妖精の中でも一番力を持っている妖精の総称である

>「はーい! 午後からのイベント担当その1の、シスター・アリス先生でーす!
> もうちょっと時間がたったらイベントを始めるから、新入生と生徒のみんなは準備をよろしくね〜。
> ちなみに今回のイベントで優秀な成績を収めた新入生には、新入生総代の称号が与えられます。
> 在校生や先生たちの支援を受けるのも許可されてるし、1人で行くのもグループで行くのも自由。
> ただし、グループの場合も総代になれるのは1人だけだから、後で仲間割れとかしないように。
> 後、このイベントは授業の一環だから、参加者全員の成績にも影響するの。
> 新入生じゃない生徒のみんなも、自分に関係ないなんて考えて手を抜いちゃダメだよ〜。
> …ん〜。 もう少しイベントの内容を教えちゃおうかな。
> 今いる場所によってちょっぴり有利不利が出るかも知れないイベントだから、食事の場所なんかも重要かも。
> どこが有利かは教えられないから、それは自分で考えてね。
> それじゃあイベント開始の時間にもう一回放送するから、それまでゆっくりしていってね〜!」
とそこへ放送が入ってきた

「総代って何?」

不思議そうな顔をしながらぬるくなったパスタを口に運んだ


86 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/10/12(火) 00:55:38 0
>79、>81-85
>「その傷は…………‥いえ何でもありません」
「……やっぱり、おかしい、よね……」
何度か姉たちと一緒にお風呂に入ったが、全員が全員きれいな体をしていた。
いくらクリスが何も覚えておらず、人間性を取り戻して間が経ってないとは言え
周囲との差異を人一倍気にする年頃である以上、その事はどうしても引っ掛かってしまう。
『憧れのフリード兄様』に傷を見られて、浮き上がりかけていた気分も一気に急降下してしまう。

遅れて入ってきた炎道にも傷を見られているのだが、クリスは気付いていない。
また、炎道から見えた傷には、裂傷や擦過傷などに混じって拷問でも受けたのかと思うような物まであった。


>「あの子ったら、また生徒さん達に迷惑をかけて!」
それはともかく、クリスは戸惑っていた。
包帯まで解いたはいいが、そこから先はどうすればいいのかと。
その旨を口にしようか迷っていると、奥からもう一人女性が出てくる。
その老婆(と言っても、雰囲気からはとてもそうとは感じられない)は
先ほど服を脱げと言った女性の言葉から察するに、その人が先生の『ママ』なのだろう。

>台所の横に洗面所があるようだ。一同が汚れた服を中の桶に入れると、
>桶はひとりでに服を洗い始め、替わりの服がクローゼットから飛んで行った。
先生のママ、ブランエン・ウィルからの新しい指示に従って
クリスは他の女性陣と同じ部屋の中に入り、言われた通り服を桶の中に入れた。
丁度そのタイミングで替わりの服が飛んできたものだから……
「ふぐっ」
服が顔面に直撃して、クリスは変な声を上げてしまうのだった。
……替えの服に着替えたはいいが、サイズがイマイチ合っておらず着心地が悪そうだ。


>「俺と一緒に来ないか?一流の戦士に育てあげてやる。金も食も不自由させねぇぞ?」
>「私の目の前で子供をスカウトするのはやめてくださらない、少佐?」
>「私がこの子の親なら反対するわ。」
>「この人は闇払いを仕事にしてるんでしょう? なら、一緒に行くのもいいと思うの。
> ”ここに我あり。 願わくば我を使わしたまえ”皆が悪から逃げている事はできないわ。
> 誰かが戦わなければいけないのだから」
ともあれ、着替えを済ませ食事を取っていると、レベッカ少佐と名乗った先ほどの女性が声を掛けてきた。
要約すると『お前を強くしてやる』と言う事なのだが、そう捉えるまでに時間が掛かる。
……が、それを聞いたクリスは周囲の思惑をよそに
「……兄様、姉様、みんないい人……悪、とか、せ、い、ぎ……とか、
 分からない、けど……私は、強く、なりたい。
 兄様、姉様、守って、くれる……私も、そう、なりたい……!」
しどろもどろになりながらも、自分に話を振った三人を見据えてクリスは言い放った。
その目には、子供とは思えないほど強い意志が宿っていて、本気でそう思っている事を
伝えるには十分だった、のだが……
「……でも、兄様姉様と、離れるの、やだな……」
せっかくの宣言も台無しだ。

>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。
> お話してくれるかしら?」
女性と言うのは性格によるが、基本的に話好きなもの。
マダム・ブランエンもその多分に漏れる事は無かった様で、時間潰しに
話を聞かせてくれと言ってきた。それに対し、めいめいが自己紹介をしていく。
「……私、クリス、です……」
だが、クリスに自己紹介は無理だった。
何しろ自分自身の事をまるで把握できていないのだから、紹介のしようが無い。
それも手伝ってか、自分用に取り分けられた料理を7割以上残してしまう。
だんだんと、クリスは勝手に疎外感を感じ、場にい辛くなってきていた。
そんな時に掛かった放送も、思考の海に沈んでいくクリスには届かない。

87 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/12(火) 03:23:09 0
>73-79 >81-86
(こ・・・・・・この人がロック先生の・・・・・・・ママ?)
リリィの脳内妄想がガラガラと崩れ落ちていく。
彼女はなぜかロックの母親は、優しくて思いやりがある、瞳の美しいたおやかな老婦人だと思い込んでいたのだ。
>「貴様〜、この俺に逆らうっていうんだなぁ?このレベッカ少佐に逆らうってことだなぁ?」 
「えー!!でもでも私、闇払い局に勤めてる人じゃぁないもん!悪い事もしてないもん!」
しどろもどろになっているリリィに、フリードが助け舟を出した。
>「そも前にここになんで来たのか説明するべきです 」
「あっ、そうか!」
フリードは、リリィ達がどうしてここを訪ねてきたかを分かりやすく説明した。
>「にゃご」(只でご飯が食べられると聞いて) 
「グレンどんだけ腹ペコなのよ。オマケにご主人様まで・・・・・・」
クリスが憧れるくらい美少年なのに、オマケにお金持ちでだというのに、とリリィは内心で思った。

>「まぁいい。まずは脱げ。話はそれからだ。」 
「ぎゃー!クリス、そんな思いっきり良く脱いじゃだめー!あああ、そっちのマリアさんも!!
 このままじゃ他の男子が困るでしょ!ロリコン的意味で!!」
リリィはクリス達の姿を体を張って隠そうとあがいた。
だが、彼女が変に気を回さなくても、クリスの体の傷について詮索しようとするものは居なかったようだ。
>「私は替えの服はいらないから、体と服を洗う場所を貸してもらえないかしら。 
> 食事をご馳走になるのに汚れたままは失礼だもの」 
「いや、裸でゴチソウになるのも十分シツレイだと思うよ〜」
リリィの声は完全に裏返っていた。
常識って何?教えてオジイサンと口走りそうなくらいテンバっているようだ。
リリィはもじもじしているチルノを見た。そして
「そう、それでいいの!女の子たるもの、恥じらいは大事よ!!」と力説した。
エンドウにせくしぃポーズをとったことは、すっかり忘却のかなたのようだ。

>「その傷は…………‥いえ何でもありません」 
>「……やっぱり、おかしい、よね……」 
「いやいやいや!人生色々だから!おかしくなんかないよ!!」
リリィはおろおろしている!

>その時、キッチンの奥からガシャンと大きな音がした。 
>「あの子ったら、また生徒さん達に迷惑をかけて!」 
>キッチンの奥からでてきたのは、90歳近い年齢の女性だった。 
>どうやら、彼女がロックのママことブランエン・ウィルのようだ。 
リリィは、現れた老婦人を一目見るなり好意を持った。

ブランエンは料理をしながらも、一同にてきぱきと指示を出した。
汚れた服は、食事が終わる頃には奇麗になっているだろう。
>「ロックの子供の頃の服が残ってて良かったわ。でも、後でとっちめてやらなくちゃ!」 
>「替えの服がいらないって言ってる奴はどうするんだ?」 
>「私の部屋にいる間はちゃんと服を着てもらうわ。」 
「ですよねー」
>「安心してください僕は美少年です。女の子に見えてもそれは気のせいです」 
「えっ、フリー^ド君、男物の着替えなんか持ってどこ行くの?」
リリィのボケを華麗にスルーし、フリードは着替えるべく部屋を出て行った。 

88 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/12(火) 03:24:30 0
レベッカがクリスをスカウトし、それにマリアやブランエン、クリスが自分の考えを述べている。
話を最後まで聞いていたリリィは、齢相応のクリスの言葉を聞いて彼女の頭をよしよしと撫でた。
>「レベッカさんは闇払いでいらっしゃるんですよね?もしかして学園で何かトラブルでも?」
職務に関わる質問だが単なる世間話のつもりなので、はぐらかされてもリリィは特に気にしないだろう。
「もしかして、レベッカさんはロック先生の娘さんですか?」
反応を見るに、その考えは間違っているようだ。

>「洗った服が乾くまでまだ時間がかかるわねぇ。良かったら、あなた達の事がもっと知りたいわ。 
> お話してくれるかしら?」 
>「わしの自慢の生徒達じゃ!土石流をものともしないタフネスさを…」 
ブランエンににらまれ、ロックはしゅんとなった。リリィは笑いをかみ殺した。

一同が自己紹介をしている。
「エンドウ君は、おしとやかで、けしからんロケットおっぱいの人が大好きなんだよね〜」
リリィは意地悪を言った。先ほどのせくしーぽーずが滑った意趣返しかもしれない。
「フリード君は半ズボン履けば間違えられないんじゃない?サスペンダーとか男の子っぽいし。
「それにしても魔法武士と魔法剣士かー。
 2人ともクマとは縁が深いみたいだし、似たもの同士で気もあうかもね!」
>「えーっと実はロック先生とはさっき初対面で、好きなのはマジックアイテム蒐集でー……。 
> てか、んなどーでもいーことよりもおかわりー!まだ足りないんでーいいですかー!?」 
「(えええええええ!!)」
>グラディスは、ブランエンへと空のお皿を差し出している。
「グラディス君は、ネリーさんっていう幼馴染の可愛い彼女が居るんですよー」

>「あたいはチルノ。最強になるためにこの学園にやってきました。得意魔法は氷で、熱いものは苦手です 
「そっかー。だから猫舌なんだね〜。
 あ、そういやフリード君も氷魔法使うんでしょ?熱いスープとか平気なの?」
リリィは分かってるんだか分かってないんだかな相槌を打った。
>「この学園に来たのは、もちろん魔法を上達させるため。 
> 血の繋がっていない姉さま2人と……新しく私の面倒を見てくれているシスターも一緒に来てるわ。 
> シスターはこの学園の教師をしてるの。 
> 道徳担当のシスター・アリスを知っているかしら」 
リリィは首を横に振った。その直後、やけにテンションの高い放送が入った。
>「今の声がアリス先生よ。 …先生が担当するイベントってどんなものかしら。 
> 変なイベントしか想像できないわ」 
「ははは、道徳の先生は、常識までは手がまわらなかったっぽいね〜」
リリィは何気に失礼なことを言った。
>「総代って何?」
「生徒の代表だよー。チルノちゃんは興味あるの?」
リリィはあまり関心が無さそうだ。
「そういえば身体測定の会場で、すごく背の高い軍人さん?に会ったんですよ。
 お名前は確か・・・・・・ブレ・カブルさんだったかな。
 おネエ言葉だったけれど、すごく紳士的で・・・・・。見かけない人だったけれど、先生なのかな?
 それとも、午後からのイベントの関係者なのかな? ロック先生、何かご存知ですか?」
リリィは話をするのに夢中で、自己紹介するのをすっかり忘れていた。

会話を楽しんでいたリリィだったが、ふと、隣に座るクリスが食事に手をつけてないことに気づく。
「どうしたのクーちゃん、おなかでも痛いの?」
リリィはクリスの沈んだ様子を見て、先ほどフリードに傷跡を見られたのを気にしているのだと誤解した。
『クーちゃん元気出して。
 治癒魔法が上達したら、クーちゃんの傷跡なんてみーんな奇麗に消してあげるから!!』

リリィは、初対面のロックと共通の話題を探した。
「ロ、ロック先生は物体操作がお上手なんですね。
 ・・・・・・・あっ!さっき見たロック先生の魔法、凄かったですね。私、感動しました!」
口にした直後、「ブランエンの肩書きについて質問すべきだったか」と後悔したのは秘密だ。
「せ、先生と午後のイベントもご一緒したかったですけど、ヤッパリお忙しいし、ムリデスヨネー」

89 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/12(火) 14:40:14 O
「貴方の失態には、いい加減愛想が尽きるわよ オワゾー」
学園のカフェテリア 、テーブルに向かい合って座るのは大男ブレ・カブルと立派な八の字ヒゲの男 オワゾー
大男ブレは口をつけたカップを溜息を混じえソーサーに置いた
「図書館で見付けた石版はただの写本…それに遺物の回収すら まだ一つもできていない…
貴方 本当に何もできないのね…」
ブレはオワゾーを完全に見下した目 むしろ哀れむような目で一瞥した
当のオワゾーは何かを言いながら、わなわなと体を震わせている
「…誠…心…だけは…総裁への忠誠心だけは…持ち得ている……」
蚊の泣くような声で呟いた忠誠心という言葉にブレからは思わず笑いが漏れる
「ふふっ…あっはっはっはっは!!!!!
唯一の取り柄が忠誠心とは笑わせるわ!
私も見習わ無くてはいけないわね 貴方の立派な忠誠心とやらに」
ブレは皮肉を言い終えると席を立った
「私は新しい任務を命じられたわ
教師として雛型達の監視に当たる 潜入捜査なんて久しぶりだから楽しみ」

「…このカマ野郎が!!軍の犬だった分際で偉そうに私に説教を垂れるか!!」
堪えに堪えてきたオワゾーは我慢の限界に達したのか激昂しテーブルを叩いた
「全く、この労力を仕事に回したら?
それと その言葉を次言ったら命の保障はしかねるわ
それでは失礼」
ブレは激昂するオワゾーとは対照的に極めて冷静だった、あくまで表向きは

90 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/12(火) 22:33:25 0
>81>82>83>84>85>86>88
> 「レベッカさんは闇払いでいらっしゃるんですよね?もしかして学園で何かトラブルでも?」
>>「いや。たまたま近くまで来てたから挨拶に寄っただけだ。」
と、レベッカはリリィに答えた。
> 「もしかして、レベッカさんはロック先生の娘さんですか?」
>>「いーや、違うね。俺がロックの娘だって?この男はいい年して女の口説き方のひとつも知らねぇ。
>> だからこの年まで妻も娘もいねぇのさ。」
ロックがむっとした様子で言い返した。
「そういうお前さんこそ、かれこれ3年も夫と別居しとるじゃないか!
 別れるなり、くっつくなり、中途半端なことしとらんではっきりさせろ!」
>>「うるせぇ。俺の勝手だろうが。」
ブランエンは二人のやりとりを無視した。
ちなみにブランエン本人はロックが生まれる前に夫と死別している。

> 「では自己紹介から僕の名前はフリードリッヒ・ノクターン
>  本当はもっと長いんですけどまあ多分覚えきれませんからフリードでいいです
>  僕のはじめての事故は5歳の頃に暴走馬車に轢かれて5針縫った」
フリードから自己紹介が始まった。
> 「最近の悩みは女の子に間違われないように髪の毛を切ったら最大MPがぐんと減った事です
>  ただでさえ燃費悪いのに……………」
>「あら、だったらドレッドヘヤーにするのはどう?」
とブランエン。もしもフリードが難色を示したら、アフロを勧めるだろう。
> フリードが自己紹介をしたあと
> 「今日はお招きいただいてありがとうございます。俺の名前は炎道勇気です。東方の国出身の魔導武士、魔法武士と呼ばれる戦士で、この学園には魔法の修行です
> 趣味は体を鍛えること、好きな動物は熊、得意魔法は炎、苦手なのは……それ以外です
> 好きな言葉は熱血、尊敬する人物は剣豪上泉卜伝です。最近の悩みはギャグが面白くないことです」
炎道が自己紹介をした。
>「あらそう。なら、いっぱい食べとかなくちゃね。」
> 「エンドウ君は、おしとやかで、けしからんロケットおっぱいの人が大好きなんだよね〜」
とリリィ。
>>「なるほど、見所があるな。」
なぜかレベッカがそう言った。
> 「……っんぐ。っと、俺ぁご覧のとーり人狼ですよー。あっと、グラディス・ウルフォードっていーます」
> パスタの最後の一口を飲み込み、男子二人の自己紹介に自分もと続けるグラディス。
> 「えーっと実はロック先生とはさっき初対面で、好きなのはマジックアイテム蒐集でー……。
>  てか、んなどーでもいーことよりもおかわりー!まだ足りないんでーいいですかー!?」
>「あらあら、うふふ。」
ブランエンは笑いながらグラディスにおかわりのパスタを振舞った。
その横でロックが『もっと遠慮せんか!』と身振り手振りでグラディスにサインを送っている。
> 「グラディス君は、ネリーさんっていう幼馴染の可愛い彼女が居るんですよー」
>「あら!だったら彼女も誘ってあげたらよかったのに!大切にしてあげなくちゃだめよ?」

91 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/12(火) 22:34:55 0
> 「あたいはチルノ。最強になるためにこの学園にやってきました。得意魔法は氷で、熱いものは苦手です
> 普段は大ちゃんと一緒に遊んでいます。大ちゃんというのは私の友達で、とってもいい人なんです」
今度はチルノの自己紹介だ。
> 「そっかー。だから猫舌なんだね〜。
>  あ、そういやフリード君も氷魔法使うんでしょ?熱いスープとか平気なの?」
>「あら、ごめんなさい。冷やしてあげたらよかったわね?…でも冷やしたパスタっておいしいのかしら?」
後の冷やし中華である。
> 「……私、クリス、です……」
>「…いつでも遊びに来ていいからね?クリスちゃん。」
ブランエンはクリスの様子がおかしいとは感じたが、体の傷の件もあり、あまり詮索しない方が良いと思った。
> 「私の名前はマリア。 半年前まで悪魔払いをしていたわ」
> フリードと勇気、そしてグラディスの自己紹介の後、続けてマリアもそう言った。
「その若さで悪魔払いをしているとはたいしたもんじゃ!」
ロックはそう言って関心したが、ブランエンは賛同しかねる表情を見せた。
マリアがシスター・アリスの話をしたちょうどその時、彼女の声が放送された。
どうやら彼女が午後からのイベント担当の一人らしい。
このイベントの成績が優秀な者は、新入生総代の称号が与えられるそうだ。
> 「今の声がアリス先生よ。 …先生が担当するイベントってどんなものかしら。
>  変なイベントしか想像できないわ」
「賛美歌でブギウギするけしからん教師じゃ!」
>>「ハハッ、そいつは傑作だ。」
> 「ははは、道徳の先生は、常識までは手がまわらなかったっぽいね〜」
>「あら、楽しそうでいいじゃない?」
教師アリスについては五者五様の見方があるようだ。
> 「総代って何?」
> 「生徒の代表だよー。チルノちゃんは興味あるの?」
チルノにリリィがそう答えたが、リリィ本人はあまり関心が無さそうだ。
「新入生の中のNO1を決めるということじゃ!」
そう言うロックにもしもチルノが「それは最強って意味?」と質問すれば、
ロックは間違いなく「そうじゃ!」と答えるだろう。
> 「そういえば身体測定の会場で、すごく背の高い軍人さん?に会ったんですよ。
>  お名前は確か・・・・・・ブレ・カブルさんだったかな。
>  おネエ言葉だったけれど、すごく紳士的で・・・・・。見かけない人だったけれど、先生なのかな?
>  それとも、午後からのイベントの関係者なのかな? ロック先生、何かご存知ですか?」
>>「………」
レベッカはとっさにロックへ目配せした。
>「?」
ロックにはレベッカの目配せの意味がわからなかった。
「いや。生憎じゃがブレ・カブルが誰なのかわからん。」
> リリィは、初対面のロックと共通の話題を探した。
> 「ロ、ロック先生は物体操作がお上手なんですね。
>  ・・・・・・・あっ!さっき見たロック先生の魔法、凄かったですね。私、感動しました!」
「そうじゃろうとも!そうじゃろうとも!」
ロックは上機嫌になった。
> 「せ、先生と午後のイベントもご一緒したかったですけど、ヤッパリお忙しいし、ムリデスヨネー」
「何をいうか!教師が生徒と一緒に青春しないで、何が忙しくなれようものじゃろう!?
 わしも一緒に行くぞい!年季の違いを見せてやる!」
>「……やれやれだわ。」
ブランエンは一人肩を落とす他無かった。
>「そう言えば、まだあなたの名前を聞いていなかったわね?」
ブランエンがリリィに話しかけた。

92 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/12(火) 23:04:18 P
>82-88>90
>「あら、だったらドレッドヘヤーにするのはどう?」
「なんだか将来ハゲそうなんで遠慮しておきます」
ではアフロにという意見に対して
「アフロで剣士だとダイモスバトルターンしたくなるのでそれもちょっと………」
「にゃあ」(それ飛行機の方のパイロットじゃん)

>「フリード君は半ズボン履けば間違えられないんじゃない?サスペンダーとか男の子っぽいし。
「そうですねすね毛が生え始めるまでは半ズボンを着用させていただきますよ!当然冬でも!!」
「にゃあご」(別に裸でもいいんじゃない?性別よく分かるし)
「人間には人間の流儀があるんですよグレン。いつも全裸の猫族とは勝手が違うんです」
>「それにしても魔法武士と魔法剣士かー。
 2人ともクマとは縁が深いみたいだし、似たもの同士で気もあうかもね!」
「美味しいですよねクマvそういえば炎道さんがどんな剣を使うのか見てないですね。なんだかワクワクしますね」
「にゃあご?」(刃物マニア?)

>「あたいはチルノ。最強になるためにこの学園にやってきました。得意魔法は氷で、熱いものは苦手です
>「そっかー。だから猫舌なんだね〜。
 あ、そういやフリード君も氷魔法使うんでしょ?熱いスープとか平気なの?」
「僕は猫が好きですけど別に猫舌じゃないですよ」
「にゃあ!?」(なにこれ熱い!?)
「熱々のボルヒチとかも大好物ですし、冬場にアイスキャンディやかき氷を食べる姉さんとは違います」
グレンのスープをふうふうしながらそう答えるフリード
「あれ?わんわんさんも熱いのやばいんじゃ?」
ぶっちゃけ人間以外の動物は大抵猫舌なのだ

>「はーい! 午後からのイベント担当その1の、シスター・アリス先生でーす!(ry
突然流れた放送によると何かイベントがあり成績優秀者には新入生総代の座が与えられるらしい
>「今の声がアリス先生よ。 …先生が担当するイベントってどんなものかしら。
 変なイベントしか想像できないわ」
>「総代って何?」
>「生徒の代表だよー。チルノちゃんは興味あるの?」
「つまり一番えらいっていう意味ですよ」
当然名古屋弁でである えらい=疲れる、大変な
「なにゃあ」(ぶっちゃけ代表という名の雑用係だよね)
>「そういえば身体測定の会場で、すごく背の高い軍人さん?に会ったんですよ。
 お名前は確か・・・・・・ブレ・カブルさんだったかな。
 おネエ言葉だったけれど、すごく紳士的で・・・・・。見かけない人だったけれど、先生なのかな?」
「外見は明らかに怪しい人でしたけどね」
「にゃおん」(フィー坊は絶対に近づいちゃ駄目だよ襲われるよ)
「大丈夫ですよ。ああいう人はガチムチマッチョにしか興味ありませんから……多分ですけど」
「にゃあお」(多分かよ)
「新入生総代……ですか、なんかやらなくてもいい仕事を押し付けられそうですね」
「なにゃあ」(フィー坊は僕の世話してればいいんだよ)
「グレン……飼い主を奴隷かなんかと勘違いしてませんか?」
「なぁおv」(気のせい気のせいv)
「僕はまかり間違って生徒の代表とかになってめんど臭い厄介ごとを押し付けられるのは御免ですよ」
と面倒事に巻き込まれるフラグを着々と立てるフリード
「皆さんはどうですか?新入生の代表になって目立ちたいと思いますか?
 特典は付くでしょうけど義務も付きまとうでしょうから僕はなるべく避けたいんですけど」

>「せ、先生と午後のイベントもご一緒したかったですけど、ヤッパリお忙しいし、ムリデスヨネー」
>「何をいうか!教師が生徒と一緒に青春しないで、何が忙しくなれようものじゃろう!?
 わしも一緒に行くぞい!年季の違いを見せてやる!」
「先生はお強いですからねえ手助けをしていただけるのなら百人力です
 姉さんにも手伝って欲しいんですけど姉さんは姉さんで銀髪赤目の人間に男女構わずゴスロリを着せようとする
 悪の秘密結社ゴスロリ団とかいう変態の集団を壊滅させるのに忙しいらしいですし」
「にゃあご」(それフィー坊には無害じゃん)
「あと混血の人間絶対に許さないよがスローガンな悪の秘密結社純血派とも戦ってるらしいです」
「にゃぁご」(それもフィー坊には無害じゃん)

93 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/13(水) 01:43:10 0
>>88,90,92
リリィの興味があるのという言葉に首を縦に振った
>「新入生の中のNO1を決めるということじゃ!」
NO1
それすわなち最強という意味である
>「皆さんはどうですか?新入生の代表になって目立ちたいと思いますか?
> 特典は付くでしょうけど義務も付きまとうでしょうから僕はなるべく避けたいんですけど」
「そ、そうなのか…」
チルノの頭の中に天使が現れ、最強になるいいチャンスとささやきかけた
だが、次の瞬間には悪魔が現れ、面倒事を押し付けられるようだからやめとけよとささやく
「う〜」
さすがのチルノもこれには迷いはじめ、パスタをまくスプーンの手が止まった


94 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/14(木) 15:32:41 0
>85-93
>「賛美歌でブギウギするけしからん教師じゃ!」
>>「ハハッ、そいつは傑作だ。」
> 「ははは、道徳の先生は、常識までは手がまわらなかったっぽいね〜」
>「あら、楽しそうでいいじゃない?」
「アリス先生には常識なんて通用しないのよ。
 最初に出会った時に常識を教わらなかったのか聞いたら
 『昔過ぎて忘れたー』って言ってたもの」
マリアは自分の常識も一般の常識からかけ離れているのを棚にあげて、そう言った。

>「総代って何?」
>「生徒の代表だよー。チルノちゃんは興味あるの?」
>「新入生の中のNO1を決めるということじゃ!」
>「つまり一番えらいっていう意味ですよ」
「最強って意味ね」
マリアは総代にも最強にも興味は無かった。
ついでに言うならイベント自体にも興味は無かった。
>皆さんはどうですか?新入生の代表になって目立ちたいと思いますか?
> 特典は付くでしょうけど義務も付きまとうでしょうから僕はなるべく避けたいんですけど」
>「そ、そうなのか…」
「私は総代にも最強にも興味は無いわ。 自分に出来るだけの事をするだけよ」

>「どうしたのクーちゃん、おなかでも痛いの?」
「痛んでるのは体じゃなくて心みたい」
マリアは、クリスの方は見ないでパスタを食べながら話しかける。
「”心病む者はまた身体をも病む”
 あまり思いつめないで、もっと気楽に考えるのがいいと思うわ。
 できるならとっくにしているだろうけれど」

>「せ、先生と午後のイベントもご一緒したかったですけど、ヤッパリお忙しいし、ムリデスヨネー」
>「何をいうか!教師が生徒と一緒に青春しないで、何が忙しくなれようものじゃろう!?
> わしも一緒に行くぞい!年季の違いを見せてやる!」
>「先生はお強いですからねえ手助けをしていただけるのなら百人力です
> 姉さんにも手伝って欲しいんですけど姉さんは姉さんで銀髪赤目の人間に男女構わずゴスロリを着せようとする
> 悪の秘密結社ゴスロリ団とかいう変態の集団を壊滅させるのに忙しいらしいですし」
「ミルク姉さまも『取材で忙しい』とか言って、最近付き合いが悪いの。
 どこでも姉はそんなものなのね。」

95 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/14(木) 15:35:42 0
その後、1回目の放送が入ってからしばらくして、アリス先生から2回目の放送が入る。
「は〜い。 お待たせしましたアリス先生で〜す!
 みんなもうちゃんとお昼ごはんは済ませたかな?
 ちなみに先生は、お昼はマツタケ尽くしでいただきました。
 キノコって、いろいろな食べ方があって美味しいよね〜。
 ……そんなわけで、お昼からのイベントは。
 第一回、【フィジルキノコ狩り大会】に決定しました〜! わー!パチパチパチ〜!!」
しばらく1人で拍手する音が聞こえてきた後、アリスはルール説明に入る。
内容はこうだ。

1、午後の授業終了の合図があるまでに、集めて講堂に持ち込んだキノコの重さで勝敗を決める。
  そのさいキノコの種類は問わない。
2、仲間と共にチームでイベントに臨むのも自由だが、与えられる報酬の内容は増えないので山分けになる。
  協力者が増えるほど分け前は減る。
3、妨害、説得工作も認められる。
  卑怯卑劣は敗者の戯言。 汚いは褒め言葉だ!
  ただし破壊された友情は戻らないかもしれない。 ご利用は計画的に。
4、申し出て認められた者以外は全員参加。
  新入生は上級生や先生に妨害されても泣かない。
5、キノコの絶対数が足りないので、追加でキノコが召喚される。
  魔法でキノコや重さを増やすのも自由だが、講堂内での魔法や能力は使用不可。
  持ち込む前に外で裏工作を済ませる事。

「今回のイベントの目的は、魔法や能力を実戦で有効活用できるかどうかを調べる事です。
 調べた測定値だけ高くても、実際に仕えないなら意味ないもんね。
 あ、それから言い忘れてたけど、逆転要素を高めるために大きなキノコも校庭に用意しま〜す。
 大物狙いの人は狙ってみてもいいんじゃないかな。
 それじゃあ第一回、【フィジルキノコ狩り大会】。 は〜じま〜るよ〜!」
放送の途中からぽこぽこと、パステルカラーかつファンシーなキノコが学園のあちこちに生え始める。
見るからに毒キノコのようだが、単にアリスの趣味でこんな色をしているだけで無害なキノコだ。
校庭を注目する者がいれば、泥の中からにょきにょきと巨大なマツタケが生え出るのが見えるだろう。
高さは約3メートルでうなり声のような音を出し、よく見ると顔のようなものが付いている。
こちらはどうみても無害には見えない。
「何か追加で知らせることがあれば、また放送するから聞き逃さないでね〜。
 それではまた後で〜 じゃあね〜!」

放送が終わると、マリアは呆れたようにため息をつきながら立ち上がる。
「やっぱりまともなイベントじゃなかったわ。
 汚いは褒め言葉だ!なんて教師の言う言葉かしら。
 …ロック先生とブランエンさん、お世話になりました。
 お食事美味しかったわ。 皆さんに神の御加護がありますように。
 お借りした服は後で洗ってお持ちしますから、私の服を返してもらえるかしら」
学園内なのでこの部屋にもキノコが生えてきているが、マリアは気にも留めていなかった。
服を返してもらったなら、そぐにその場で服を着替えて出ていくだろう。

96 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/15(金) 00:19:58 0
>84-88>90-94
>「あらあら、うふふ。」
>ブランエンは笑いながらグラディスにおかわりのパスタを振舞った。
「あ、ありがとーっす!ふー、ふー、ずるる……」
ロック先生の送ってくるジェスチャーなど目に入らず、二皿目のパスタをいそいそと啜っている。
>「グラディス君は、ネリーさんっていう幼馴染の可愛い彼女が居るんですよー」
>「あら!だったら彼女も誘ってあげたらよかったのに!大切にしてあげなくちゃだめよ?」
リリィの発言にグラディスは目を丸くする。彼女と自分にそんな気など更々無いのだから。
鋭利そうな歯で麺を噛み切り、飲み込んだ。
「ふぐ?むぐむぐんっぐ……ぷはっ。だからネリーは妹分だってばー。別にそんなんじゃないんですよー!
 だからこーやって別行動取ってるし。なんてったってあいつはアイドルに恋しますからねー」
そう言うと、また食事を再開した。

>「あたいはチルノ。最強になるためにこの学園にやってきました。得意魔法は氷で、熱いものは苦手です」
>「そっかー。だから猫舌なんだね〜。
> あ、そういやフリード君も氷魔法使うんでしょ?熱いスープとか平気なの?」
>「僕は猫が好きですけど別に猫舌じゃないですよ」
>グレンのスープをふうふうしながらそう答えるフリード
>「あれ?わんわんさんも熱いのやばいんじゃ?」
「んーや、流石に煮えたぎったシチューは無理だけど焼きたての肉とかならなんとかっつー感じだなー。
 ユーキはどーなんだ?熱いの大丈夫そうな見かけしてるけど、ホントは超猫舌だったり!?にひひ!」
にやにやしながら尋ねるグラディス。
こういうのは見かけとのギャップが大きい程面白いのだ。

>「……私、クリス、です……」
>「私の名前はマリア。 半年前まで悪魔払いをしていたわ」
>「道徳担当のシスター・アリスを知っているかしら」
クリス、マリアと自己紹介が続き、マリアがシスター・アリスの話を始めようとする。
丁度そのとき、校内放送が流れた。

>「はーい! 午後からのイベント担当その1の、シスター・アリス先生でーす! (中略)
> それじゃあイベント開始の時間にもう一回放送するから、それまでゆっくりしていってね〜!」

>「今の声がアリス先生よ。 …先生が担当するイベントってどんなものかしら。
> 変なイベントしか想像できないわ」
>「賛美歌でブギウギするけしからん教師じゃ!」
>>「ハハッ、そいつは傑作だ。」
>「ははは、道徳の先生は、常識までは手がまわらなかったっぽいね〜」
>「あら、楽しそうでいいじゃない?」
「ちょっと授業受けてみてー。絶対フリーダムっぽいだろーなー」
>「アリス先生には常識なんて通用しないのよ。
> 最初に出会った時に常識を教わらなかったのか聞いたら
> 『昔過ぎて忘れたー』って言ってたもの」
「要は楽しけりゃいーんだ!この魔法学園では常識に囚われてはいけないのさー」
ずるっと最後の一啜り。ご馳走様ーと間延びした声で食事を終えた。いつも腹八分目が一番である。

97 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/15(金) 00:22:48 0
> 「せ、先生と午後のイベントもご一緒したかったですけど、ヤッパリお忙しいし、ムリデスヨネー」
>「何をいうか!教師が生徒と一緒に青春しないで、何が忙しくなれようものじゃろう!?
> わしも一緒に行くぞい!年季の違いを見せてやる!」
>「……やれやれだわ。」
>「先生はお強いですからねえ手助けをしていただけるのなら百人力です
> 姉さんにも手伝って欲しいんですけど姉さんは姉さんで銀髪赤目の人間に男女構わずゴスロリを着せようとする
> 悪の秘密結社ゴスロリ団とかいう変態の集団を壊滅させるのに忙しいらしいですし」
>「ミルク姉さまも『取材で忙しい』とか言って、最近付き合いが悪いの。
> どこでも姉はそんなものなのね。」
「そんなものなのかー?俺は暇人なんだけどなー」
兄弟姉妹情報を教え合ってる中、グラディスは微妙な面持ち。
所詮兄貴分である。更に言うなら精神年齢的には妹分よりもグラディスの方が下かもしれない。

>「そう言えば、まだあなたの名前を聞いていなかったわね?」
ブランエンがリリィに問いかけたが、そこにグラディスが口を挟む。
「この子はリリィちゃんっつーんですよー。優しくて、箒に乗って飛べて……んー?
 そういえばリリィちゃん、意外と謎が多いよなー。というか俺があんまりリリィちゃんについて知らねーのか?」
わざとらしく眉間にしわを寄せてリリィを見る。


>95
>「それじゃあ第一回、【フィジルキノコ狩り大会】。 は〜じま〜るよ〜!」
二度目の放送にて、アリス年生が宣言すると同時にキノコが生え始める。
体に悪そうな感じに色鮮やかで、あまり食べたいと思わないような代物だ。
>「何か追加で知らせることがあれば、また放送するから聞き逃さないでね〜。
> それではまた後で〜 じゃあね〜!」

放送が終わると、マリアは何やら呆れた様子で出て行こうとしている。
それを横目にグラディスは、無造作にその辺のキノコをぶち抜いてフォークを刺した。
片手に炎を出して、高火力で一気に焼き上げる。部屋に香ばしい臭いが漂っていく。
「うーし、こんな感じ?……誰か食べるー?」
そして部屋の全員を見わたしてから、がぶり。
ゆっくり咀嚼して胃に流し込む。どうやらこのキノコは食べても大丈夫らしい。
「ん、んー。あふあふ……ん、ん、けっこーんみゃい。
 リリィちゃん、一口どう?ロック先生も、イケるぜこれー。フリードも食ったら?。
 ……っとっとっと、それより皆これからどーするつもり?
 地道に取るってなら、キノコなんだし多分暗くてじめじめしたところに沢山生えてると思うぜー。
 でもそれじゃ面白くねーし、俺ぁ校庭に出たっつーお化けキノコ狩ってくるけどなー!」
にっひっひと笑いながらキノコをぺろりと食べ、最後の一口を放り込む。
「むぐむぐ、んー組むのもいーし、単独もアリアリ。此処に居るメンバーで競争するってのもいーかもなー。
 でもやっぱ団体で挑むのが定石かー?皆でやればゴーレムもドラゴンも怖くないし。
 ……そーゆーわけでっ!」
ビシッとマリアを指差し、声を掛けた。
断られることをちっとも考えていないような金色の瞳の輝き。
「マリサちゃんだっけ!?チーム組んで優勝狙わない!?チルノちゃんもユーキも皆でさー!
 はっはー、想像しただけで楽しくなってきた!きぃーっとぜぇーってー楽しいぜー!」
きっぱり断らなければ少し強引にでも連れて行くぐらいの勢いである。
逆に言えばきっぱり断ればすんなり引き下がるのだろうが。

98 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/10/15(金) 02:18:03 0
>「……私、クリス、です……」
「おいおい、ぜんぜん食ってねぇじゃねえか!そんなんじゃ、立派な女の子に成長しねぇぜ!……リリィみたいになっちまうぞ!」
いつも、リリィがからかってくるから、その仕返しだ
それに冗談を言った方がクリスも元気を出してくれるかもしれないという彼なりの気遣いだ

>「はーい! 午後からのイベント担当その1の、シスター・アリス先生でーす! 以下略
「一年の総代か!これは男として、武士として狙うしかねぇな!」
勇気はノリノリのようだ
故郷に錦を飾るためには総代になれれば、それも叶うだろう
>「エンドウ君は、おしとやかで、けしからんロケットおっぱいの人が大好きなんだよね〜」
「おい、リリィ!なんでお前が俺の好みをしってるんだよ!」
実は全くその通りだったのだ!
おしとやかで、おっぱいがでかくて、眼鏡で、知的で、剣の腕がたって、料理が上手な幼なじみの女の子が好きなのだ!!!
理想が高すぎるのが問題だ

>「それにしても魔法武士と魔法剣士かー。
 2人ともクマとは縁が深いみたいだし、似たもの同士で気もあうかもね!」
「美味しいですよねクマvそういえば炎道さんがどんな剣を使うのか見てないですね。なんだかワクワクしますね」
「にゃあご?」(刃物マニア?)

「クマはうまいよな!!秋の冬眠前のクマなんか最高だぜ!!俺の刀はその内見せてやるよ。
いっぱい持って来たからな!どれも業物ばかりだだぜ!」
名刀収集も彼の趣味の一つである
>「んーや、流石に煮えたぎったシチューは無理だけど焼きたての肉とかならなんとかっつー感じだなー。
 ユーキはどーなんだ?熱いの大丈夫そうな見かけしてるけど、ホントは超猫舌だったり!?にひひ!」

「俺か?さすがに炎使いが熱いの苦手ってシャレになってねえだろぅよ
と、いいつつパスタを食べる速度は遅い、実は熱い食べ物がそれほど好きではなく、うどん、そばはもっぱら、ざる派だ
>「新入生の中のNO1を決めるということじゃ!」
NO1
それすわなち最強という意味である
>「皆さんはどうですか?新入生の代表になって目立ちたいと思いますか?
> 特典は付くでしょうけど義務も付きまとうでしょうから僕はなるべく避けたいんですけど」

「最強と聞いてはますます引けねぇな!
最強とは彼が目指す頂そのもの
武士に生まれたからにも、その力を最大にまで高め、その頂を目指すというのも彼らの生き方でももっとも理想的なものの一つである
「俺は絶対になってやるぜ……で、どうやってなるんだ?」
総代になる方法はまだ知らされていないので、誰も知らない
「まあ、いいや……ま、チルノ!お互い最強を目指すならいつかは戦うこともあるだろうけどさ、ま!仲良くやろうぜ!」
ニカッとグッドスマイルとサムズアップ

>第一回、【フィジルキノコ狩り大会】に決定しました〜! わー!パチパチパチ〜!!」

「どうでもいいけどよぉ〜この先生すっごくクレイジーだな
でもま〜キノコ狩りか……全員でのバトルロワイヤルとかチーム対抗バトルロワイヤルとフィジル1武道会とか期待してたのにな、残念だ」
こういう人間のことを脳筋というので覚えておくように
>ゆっくり咀嚼して胃に流し込む。どうやらこのキノコは食べても大丈夫らしい。
>「ん、んー。あふあふ……ん、ん、けっこーんみゃい。
「マジかよ!!どれどれ……」
グラディスと同じ要領でキノコを焼いて食す
「おお、本当だ!うめぇなこれ!まあ、でも俺は賛成だぜ。化けキノコに挑むのもみんなで手を組むのもな!
みんなでやったほうがもっと仲良くなれるしな!俺も総代になれやすそうだしよ。どれどれ、もう一つっと」
そういって別のキノコをとり、焼き始めこれまた食す
「もぐもぐもぐ……なんか変な味だぞこれ?ん……」
急に苦しみ出す勇気、そしてバタッと床に倒れ込む
「……」
ピクリとも動かなくなってしまう


99 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/15(金) 19:23:52 0
>88-98
フリードの「総代になりたいか」の質問に、皆さまざまな反応を見せた。
そんな中、一人スプーンを握り締めて悩んでいるチルノ。
「チルノちゃんそれフォークやない!スプーンや!!」
リリィは唸っているチルノの手にパスタ用のフォークを握らせた。
「まあ、細かいことを悩むのは、実際に参加してからでも遅くないんじゃない?
 あ、ちなみに私は、マリアちゃんと同じで代表の座には興味ないし、戦力にもなれないからねー」
>「まあ、いいや……ま、チルノ!お互い最強を目指すならいつかは戦うこともあるだろうけどさ、ま!仲良くやろうぜ!」 
「まあ大変!じゃあ、その日までにチルノちゃんがロケットおっぱいに育てば確実に勝てるんじゃない?
 その日のために、今はもりもり食べないと!!」
もちろん冗談である。

>91
>「何をいうか!教師が生徒と一緒に青春しないで、何が忙しくなれようものじゃろう!? 
> わしも一緒に行くぞい!年季の違いを見せてやる!」 
「あ、アリガトウゴザイマスー」
リリィは力強い味方出現に喜びながらも、ロックの破天荒ぶりを内心で心配していた。
先ほどの土石流発生の二の舞にならない事を、ひたすら天に祈るばかりである。
>「先生はお強いですからねえ手助けをしていただけるのなら百人力です 
> 姉さんにも手伝って欲しいんですけど姉さんは姉さんで銀髪赤目の人間に男女構わずゴスロリを着せようとする 
「えっ、何それ初耳ー!!」
>「あと混血の人間絶対に許さないよがスローガンな悪の秘密結社純血派とも戦ってるらしいです」 
「へえ、フリード君のお姉さんすごーい!かっこいい〜!なんだかまるで、ホワイトクイーン様みたいね!
 ・・・・・・え?フリード君ホワイトクイーン様を知らないの?
 学園の平和のために日々戦っておられる正義の味方よ!とってもカッコいいの!」
リリィは懐から新聞の切抜きを取り出そうとした。・・・・・・・が、
「ああ――――っ!!しまった!ホワイトクイーン様の切り抜きまで洗濯に出しちゃった――――!!」
フリードがホワイトクイーンの正体に気づくのは、もう少し先・・・・・・になるのだろうか?

>「そう言えば、まだあなたの名前を聞いていなかったわね?」 
「あっ・・・・・やだ、本当ですね!すっかり忘れてた〜!!」
>「この子はリリィちゃんっつーんですよー。優しくて、箒に乗って飛べて……んー? 
> そういえばリリィちゃん、意外と謎が多いよなー。というか俺があんまりリリィちゃんについて知らねーのか?」 
「いい女はミステリアスなものなのよ」
口ではこう言っているが、不意打ちで誉められたリリィは、ちょっともじもじしている。
「えっと・・・・・・今ほどグラディス君から紹介のあったリリィです。特技は、箒で空が飛べることです。
 今は治癒魔法一般と薬草知識、防御魔法を学んでいます」
リリィはここでグラディスを意味ありげに見つめると、
「グラディス君、本っっっ当にネリーさんとは何もないわけ〜?知らないよー、取られちゃってもー。
 ちなみに私だって、絶賛彼氏募集中だったりするよ〜?」
と、しなを作りつつウィンクした。
後半はもちろん冗談だ。

「あ、失礼しました。今度はブランエンさんのこと、教えていただいても良いですか?
 ブランエンさんは、学園の関係者・・・・・・・ではないのですよね?やっぱりロック先生の付き添いで?
指輪を持っていないのだから、教師ではないだろう。
「さっきのパスタ、とてもおいしかったです。
 違ってたらごめんなさい、もしかしてブランエンさんは、薬草の知識もおありなんですか?」
ブランエンの食事を口にした皆は、午前中の疲れもきっと吹き飛んでいるだろう。
「おいしいご飯食べて、すごく元気出ました。
 食堂のおばちゃんのご飯もとびきりだけど・・・・・・これを毎日食べてるロック先生、ちょっとうらやましいかも」

100 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/15(金) 19:24:44 0
その後しばらくして、アリス先生から2回目の放送が入る。 
>「は〜い。 お待たせしましたアリス先生で〜す! 
放送を聞いた皆の反応もさまざまだった。
そしてリリィといえば、目を輝かせている。
「すごい!キノコって、特殊な条件が揃わないと生えないのも多いのよね。
 なのにわざわざ召喚してくれるなんてサイコー!この企画を立てた先生に感謝したいくらい!!」
リリィは、まだこのイベントの過酷さに気づいていないようだ。
>「むぐむぐ、んー組むのもいーし、単独もアリアリ。此処に居るメンバーで競争するってのもいーかもなー。 
> でもやっぱ団体で挑むのが定石かー?皆でやればゴーレムもドラゴンも怖くないし。 
> ……そーゆーわけでっ!」 
>「マリサちゃんだっけ!?チーム組んで優勝狙わない!?チルノちゃんもユーキも皆でさー! 
> はっはー、想像しただけで楽しくなってきた!きぃーっとぜぇーってー楽しいぜー!」 
「そうだよー、皆でやったほうがきっと楽しいよ!
 で、私だけど、総代に興味ないから取り分のキノコ要らない。
 そのかわり、万が一希少種のキノコが見つかったら、それだけは個人的に貰ってもいい?いいよね?」
答えは聞いてないようだ。

希少種のキノコに思いをはせていたため、リリィはエンドウやグラディスがキノコを食べていることに気づかなかった。 
>急に苦しみ出す勇気、そしてバタッと床に倒れ込む 
「うわああああ!!エンドウ君しっかりして!・・・・・・ってこれ、思いっきり毒キノコじゃないの!!
 と、とにかく吐き出させないと!」
リリィはエンドウをうつ伏せにすると、飲み込んだキノコを吐かせようとしている。
「どうしよう、だれか麻痺毒に効く薬草持ってない?私持ってない・・・・・・・・あ。
 も、持ってるには持ってるんだけど」
リリィは口篭もった。
彼女が持っている毒消しの効果は折り紙つきなのだが、色々問題があるのだ。
「わ、私のだと、副作用で小さな女の子になっちゃうんだよ!それだと困るでしょ!!」

誰も薬草を持っていなければ、保健室に運ぶか、幼女化する薬を飲ませるしかないだろう。
だがこの学園の状況では、保健室に移動するのは少々時間が掛かりそうだ。

101 :チルノ ◆9DT9gGmiZk :2010/10/15(金) 19:34:31 0
>>99
「あひゃ」
時すでに遅し
「ありがとう」
たははと苦笑いを浮かべ、フォークを受け取った

>>96
しばらくするとイベントのアナウンスが入った
(キノコか。もっていったら、あいつは喜びそうだな)
赤いリボンに金色のおかっぱ頭の髪の少女が思い浮かんだ
少女の名前はルーミア
無類の食いしん坊で、食べることと寝ることにしか興味がない闇の妖怪である
(よし、あのでかいキノコをお土産にしようっと)
チルノが座っている咳の向かい側―校庭の方からは巨大なマツタケのようなものが生えている
そのキノコにはよくよく見ると人の顔のようなものがあるのだが、
あまりにも距離が離れすぎているのでよく見えなかった

>>97
>「ん、んー。あふあふ……ん、ん、けっこーんみゃい。
> リリィちゃん、一口どう?ロック先生も、イケるぜこれー。フリードも食ったら?。
> ……っとっとっと、それより皆これからどーするつもり?
> 地道に取るってなら、キノコなんだし多分暗くてじめじめしたところに沢山生えてると思うぜー。
> でもそれじゃ面白くねーし、俺ぁ校庭に出たっつーお化けキノコ狩ってくるけどなー!」
こいつはライバルだ
チルノはひそかにこいつをマークすることに決めた
>「マリサちゃんだっけ!?チーム組んで優勝狙わない!?チルノちゃんもユーキも皆でさー!
> はっはー、想像しただけで楽しくなってきた!きぃーっとぜぇーってー楽しいぜー!」
(みんなと一緒。一緒に何かをする。楽しい…)
チルノの頭の中で次々と連鎖反応が起きる
「うん。いいよ!」
ほんの数刻前まではライバル視していたことも忘れ、二つ返事でOKしてしまった

>>98
「およ…」
音がした方を向くと、つんつん頭の男の子がうつぶせに倒れているのが見えた
「何してるの?」
声をかけるが反応がない
「わわっ、どうしよう、永楽亭はないし…」
永楽亭とはチルノが元いた世界にある病院のことだ
だが、近くに病院はないし、治癒の魔法も使えない
ただただ黙ってみているほかなかった


102 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/15(金) 22:17:53 O
>>88-98 >>100 >>101

「あらあら お困りのようですね」
皆が慌てふためくのを尻目に野太い声と共に急に現れた大男は
ピクリとも動かない炎道の元へ堂々と歩み寄って行った

「ふぅむ…辛うじて息はあるみたいだけど、このままでは危険だわ…」
大袈裟に顎に手を当てて状況を分析し、大男は皆の方へ視線をやった
「これは中々厄介な毒です、治療が遅れれば目を覚まさなくなるかもしれません」
軽く目をつむり神妙な面持ちで語り、鉄棒すら捻り潰れそうな程の大きな手でうつぶせになった炎道の背中を優しく撫でながら
大男は野獣の如く目を見開き耳をつんざく程の声を彷徨のように張り上げ叫んだ
「サイコォォォォ!!!!!スキィィィィィル!!!!!」
周辺の樹木に生い茂る枝葉は風に吹かれたかのように揺れ 皆の頬には軽く痛みすら感じるほどの衝撃が走るそれ程の声量であった
「これで彼の体内にあったキノコとその毒は無事、取り除きました
後は目を覚まさしてあげるだけ これを飲ませて差しあげて下さい」
懐から怪しいピンク色の小瓶を取り出した
「まあ、体に優しいお薬ですからご心配無く でも材料については聞かないで頂きたいわ

あっ、申し遅れました 私はブレ・カブル 学園の臨時講師として新たに参りましたの
どうぞお見知り起き下さいね
あら!貴女は先程の」
ブレは自己紹介を終えると軽く頭を下げ、リリィへニコリと微笑んだ


103 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/15(金) 22:36:27 0
>95 >97>98>99>100
> 「この子はリリィちゃんっつーんですよー。優しくて、箒に乗って飛べて……んー?
>  そういえばリリィちゃん、意外と謎が多いよなー。というか俺があんまりリリィちゃんについて知らねーのか?」
> 「いい女はミステリアスなものなのよ」
ブランエンの質問にグラディスが答えた。
> 「えっと・・・・・・今ほどグラディス君から紹介のあったリリィです。特技は、箒で空が飛べることです。
>  今は治癒魔法一般と薬草知識、防御魔法を学んでいます」
>「ロックも昔はよく箒で飛んでいたのよ。なつかしいわねぇ。」
> リリィはここでグラディスを意味ありげに見つめると、
> 「グラディス君、本っっっ当にネリーさんとは何もないわけ〜?知らないよー、取られちゃってもー。
>  ちなみに私だって、絶賛彼氏募集中だったりするよ〜?」
>「こんなので良かったらいつでも持っていっていいのよ?」
ブランエンはロックをさしながらリリィにそう言った。もちろん冗談である。
> 「あ、失礼しました。今度はブランエンさんのこと、教えていただいても良いですか?
>  ブランエンさんは、学園の関係者・・・・・・・ではないのですよね?やっぱりロック先生の付き添いで?」
>「そうよ。この子はいつだって滅茶苦茶にするから、私の目の届く範囲に置いているの。」
> 「さっきのパスタ、とてもおいしかったです。
>  違ってたらごめんなさい、もしかしてブランエンさんは、薬草の知識もおありなんですか?」
「少しならね。魔法も使えるけど、昔ほど色々できなくなったわ。歳には勝てないわね。」
> 「おいしいご飯食べて、すごく元気出ました。
>  食堂のおばちゃんのご飯もとびきりだけど・・・・・・これを毎日食べてるロック先生、ちょっとうらやましいかも」
>「気に入ったのならまたいらっしゃい。今度はチョコレートサンデーをご馳走してあげるわ。」

> その後、1回目の放送が入ってからしばらくして、アリス先生から2回目の放送が入る。
内容は【フィジルキノコ狩り大会】である。
> 放送が終わると、マリアは呆れたようにため息をつきながら立ち上がる。
> 「やっぱりまともなイベントじゃなかったわ。
>  汚いは褒め言葉だ!なんて教師の言う言葉かしら。
>  …ロック先生とブランエンさん、お世話になりました。
>  お食事美味しかったわ。 皆さんに神の御加護がありますように。
>  お借りした服は後で洗ってお持ちしますから、私の服を返してもらえるかしら」
>「あっちの部屋にあるわ。」
ブランエンは、またマリアが無造作に服を脱ぎだすとまずいと思ったので、
あえて服を彼女の方へ飛ばしたりしなかった。
> 「どうでもいいけどよぉ〜この先生すっごくクレイジーだな
> でもま〜キノコ狩りか……全員でのバトルロワイヤルとかチーム対抗バトルロワイヤルとフィジル1武道会とか期待してたのにな、残念だ」
とエンドウ。その隣でロックもうなづく。
「まったくじゃ!わしは三人一組となって教師を捕まえる鬼ごっこを想像しておったわい!」
> こういう人間のことを脳筋というので覚えておくように

104 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/15(金) 22:38:38 0
> 「うーし、こんな感じ?……誰か食べるー?」
グラディスは部屋に生えてきたキノコをあぶって食べた。
> 「ん、んー。あふあふ……ん、ん、けっこーんみゃい。
>  リリィちゃん、一口どう?ロック先生も、イケるぜこれー。フリードも食ったら?。
>  ……っとっとっと、それより皆これからどーするつもり?
>  地道に取るってなら、キノコなんだし多分暗くてじめじめしたところに沢山生えてると思うぜー。
>  でもそれじゃ面白くねーし、俺ぁ校庭に出たっつーお化けキノコ狩ってくるけどなー!」
「せっかくじゃから!わしはこの赤いキノコを選ぶぞい!」
> 「もぐもぐもぐ……なんか変な味だぞこれ?ん……」
「なんじゃ!どうしたというのじゃ!返事をせい!」
突然倒れてしまったエンドウにロックが吼える。
> 「うわああああ!!エンドウ君しっかりして!・・・・・・ってこれ、思いっきり毒キノコじゃないの!!
>  と、とにかく吐き出させないと!」
> リリィはエンドウをうつ伏せにすると、飲み込んだキノコを吐かせようとしている。
> 「どうしよう、だれか麻痺毒に効く薬草持ってない?私持ってない・・・・・・・・あ。
>  も、持ってるには持ってるんだけど」
>>「おん?だったらそいつを使えばいいじゃねぇか?」
とレベッカ少佐。
> 「わ、私のだと、副作用で小さな女の子になっちゃうんだよ!それだと困るでしょ!!」
「それは大問題じゃ!よし、わかったリリィ!保健室までエンドウを運ぶぞ!こいつを使うのじゃ!」
ロックは部屋の奥から2人乗り用の大きな箒を待ちだした。
それを見たとたん、ブランエンは青ざめた。
>「だめよロック!それは凶暴すぎるわ!」
「今エンドウを保健室まで迅速に運ぶのに、これ以上の方法は無い!
 わしは歳をとりすぎたが幸いリリィは箒に乗る才能がある!さぁ、エンドウと一緒に保健室へ飛んで行くんじゃ!」
ロックがリリィとエンドウを箒に乗せようとした時、その男は現れた。

>102
> 「あらあら お困りのようですね」
> 皆が慌てふためくのを尻目に野太い声と共に急に現れた大男は
> ピクリとも動かない炎道の元へ堂々と歩み寄って行った
彼は一般的にとても怪しくも見えたが、結果としてエンドウの危機を救ったように見えた。
> ブレは自己紹介を終えると軽く頭を下げ、リリィへニコリと微笑んだ
「おお!かたじけない!わしはこの学園の教師ロック・ウィルじゃ!」
ロックはそう言ってブレに握手を求めた。

105 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/17(日) 13:14:49 0
>101-104
チルノがおろおろしているのと同じくらい、リリィも内心では焦っていた。
やはり、後でエンドウに怨まれるのを承知で、幼女化する解毒剤を飲ませるべきだろうか――――。
>「それは大問題じゃ!よし、わかったリリィ!保健室までエンドウを運ぶぞ!こいつを使うのじゃ!」 
>ロックは部屋の奥から2人乗り用の大きな箒を待ちだした。 
箒は大きく古いものだったが、奇麗に磨かれ、隅々まで手入れが行き届いていた。
「わあ・・・・・古いけど、おっきな箒」
>「だめよロック!それは凶暴すぎるわ!」
「え?凶暴?」 
>「今エンドウを保健室まで迅速に運ぶのに、これ以上の方法は無い! 
> わしは歳をとりすぎたが幸いリリィは箒に乗る才能がある!さぁ、エンドウと一緒に保健室へ飛んで行くんじゃ!」 
「はっ、はい!」
箒を受け取ろうと手を差し出したが、ぺしっと払いのけられてしまった。
もちろんやったのはロックではない。―――箒自身に、である。
「イタッ、痛いっ!やめて!ぶたないで!!」
箒に攻撃されるリリィと、倒れたままのエンドウ。生えつづけるキノコ。部屋の中は大混乱だ。

そんな混沌とした部屋に救世主が!
>「あらあら お困りのようですね」 
野太い声と共に急に現れたブレは、ピクリとも動かない炎道の元へ堂々と歩み寄り、状況を把握した。
>「これは中々厄介な毒です、治療が遅れれば目を覚まさなくなるかもしれません」 
「そうなんです、やっぱり副作用が、なんて言ってる場合じゃ・・・・・・」

ブレは、リリィには良く分からない方法で、エンドウに『治療』を施した。
>「これで彼の体内にあったキノコとその毒は無事、取り除きました 
>後は目を覚まさしてあげるだけ これを飲ませて差しあげて下さい」 
エンドウの顔色が嘘のように良くなっていた。ブレの言ったとおり、毒は取り除かれたのだろう。
「あ、はい!」
リリィは差し出されたピンク色の小瓶を両手で受け取る。
>「まあ、体に優しいお薬ですからご心配無く でも材料については聞かないで頂きたいわ」
自分でも薬を調合する身としては、苦笑いするしかない。

>「あっ、申し遅れました 私はブレ・カブル 学園の臨時講師として新たに参りましたの 
>どうぞお見知り起き下さいね 」
>「おお!かたじけない!わしはこの学園の教師ロック・ウィルじゃ!」 
ロックはそう言ってブレに握手を求めた。 
>あら!貴女は先程の」 
リリィの顔がぱあっと輝いた。
「はい、先ほど会場でお世話になったリリィです。皆、さっき食事の時に話したこと、覚えてるかな?」
そう、リリィは食事の時、ブレの話題を出していた。
ちなみに内容は、「身体測定の会場で見慣れない背の高い軍人にあった」「オネエ言葉だったが紳士的だった」である。
 
「またお会いできて光栄です、ブレ先生」
優れた治療手腕を目の当たりにしたリリィは、ただただ尊敬の眼差しをブレに向けている。
リリィはここに突然ブレが現れたことも、彼の外見も、なぜか少しも不審に感じていないようだ。
だからレベッカをはじめ、この場に居合わせた人たちの様子にもまるで気づかない。
「今から皆でキノコ狩りに行くんです!ブレ先生もご一緒にいかがですか?」

「・・・・・あっ、いけない!早くエンドウ君を正気づかせてあげないと!」
解毒が済んだことで緊急性がなくなったため、すっかり後回しにしてしまっていたようだ。
リリィはかわいそうなエンドウのために、ピンクの薬を口に流し込もうとした。
だが口の端から薬が零れるだけで、うまく行かない。
「んんん・・・・・・・どうしよう?」
こんな時、全世界共通のお約束では「口移し」が基本である。
基本なのだが・・・・・・・・。
「う〜〜〜〜!!こーゆーのはチューにカウントされないけど・・・・・けどけど・・・・・・・!!
 無理だよ――――!!絶対怨まれちゃう!!私ロケットおっぱいじゃないし!!」

さあ、眠り姫と化したエンドウを目覚めさせる大役は、果たして誰だ?!

106 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/17(日) 14:25:33 P
>95-105
>第一回、【フィジルキノコ狩り大会】に決定しました〜! わー!パチパチパチ〜!!」
明らかにまともじゃない内容を話すアリス先生
「やっぱりまともなイベントじゃなかったわ」
と色々とかしいだろそれと突っ込むマリア

「きのこを集める………」
何故かオールオーバーを着た髭のおっさんを思い出したフリード
「やっぱり食べたら巨大化したりするんでしょうか?」
>「うーし、こんな感じ?……誰か食べるー?」
早速例のきのこを食べるグラディス
「それ大丈夫なんですか?」
すごく心配そうに見つめるフリード
何しろきのこの見た目は私毒持ってますのよお〜ほっほっほっほ!!
とばかりの毒々しい色をしていたからだ
>「ん、んー。あふあふ……ん、ん、けっこーんみゃい。
>「マジかよ!!どれどれ……」
>「おお、本当だ!うめぇなこれ!まあ、でも俺は賛成だぜ。化けキノコに挑むのもみんなで手を組むのもな!
みんなでやったほうがもっと仲良くなれるしな!俺も総代になれやすそうだしよ。どれどれ、もう一つっと」
>「もぐもぐもぐ……なんか変な味だぞこれ?ん……」
バタリと倒れる炎道
>「うわああああ!!エンドウ君しっかりして!・・・・・・ってこれ、思いっきり毒キノコじゃないの!! と、とにかく吐き出させないと!」
「た、食べなくてよかったです…………って保険医ぃぃ!来てくださぁい!!」
だがそんな事でタイミングよく保険医が来てくれるわけがない
>「わわっ、どうしよう、永楽亭はないし…」
>「どうしよう、だれか麻痺毒に効く薬草持ってない?私持ってない・・・・・・・・あ。
  も、持ってるには持ってるんだけど」
>「わ、私のだと、副作用で小さな女の子になっちゃうんだよ!それだと困るでしょ!!」
>「それは大問題じゃ!よし、わかったリリィ!保健室までエンドウを運ぶぞ!こいつを使うのじゃ!」
そう言って箒を取り出すロック教員
だが忘れてはないだろうか?その薬も保険医が調合した物だということを
つまり保健室に行ったところで女体化ルートは避けられないということを
>「あらあら お困りのようですね」
そんな大ピンチにニューカマーあらわる!
>「そうなんです、やっぱり副作用が、なんて言ってる場合じゃ・・・・・・」
「サイコォォォォ!!!!!スキィィィィィル!!!!!」
なんだか良く分かんないが回復魔法らしい
>「これで彼の体内にあったキノコとその毒は無事、取り除きました
 後は目を覚まさしてあげるだけ これを飲ませて差しあげて下さい」
そして自己紹介をするブレ
どうやら彼は只のオカマでは無いらしい
>「今から皆でキノコ狩りに行くんです!ブレ先生もご一緒にいかがですか?」
「にゃあ?」(きのこ狩りをするオカマ?)
>「・・・・・あっ、いけない!早くエンドウ君を正気づかせてあげないと!」
>「う〜〜〜〜!!こーゆーのはチューにカウントされないけど・・・・・けどけど・・・・・・・!!
 無理だよ――――!!絶対怨まれちゃう!!私ロケットおっぱいじゃないし!!」
口移しで薬を飲ませるか飲ませないか苦悩するリリィ
「ここは僕が…………男同士ならノーカウントです」
外に撮影機の気配を感じるフリード
「やっぱり男と口づけをしたという嫌な思い出として一生残るでしょうからやめておきます」
「ちぃ」
と窓の外からそんな声が聞こえてきたが聞こえなかったふりをした
「にゃあご」(BLは却下の方向で)
「そうだ!漏斗で無理やり水と一緒に飲ませましょう!」
と懐から漏斗を取り出して炎道の口にぶち込む
「さあ遠慮なさらずに瓶ごとぶち込んじゃってください!!」
まさに外道である


107 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/19(火) 17:11:42 0
>96-106
>>「あっちの部屋にあるわ。」
「ありがとう。 あの部屋ね」
マリアは微笑んで礼を言うと、言われた部屋に移動してそこで服を着替えた。
仮に服を飛ばしていればその場で着替えていただろうから、ブランエンの判断は正しい。

着替えるのに手間取るような服ではないため、さして時間をかけずにマリアは食事をした部屋に戻ってきた。
部屋では、グラディスが焼きキノコをかじりながら今後の行動を考えている。
>「むぐむぐ、んー組むのもいーし、単独もアリアリ。此処に居るメンバーで競争するってのもいーかもなー。
> でもやっぱ団体で挑むのが定石かー?皆でやればゴーレムもドラゴンも怖くないし。
> ……そーゆーわけでっ!」
「……?」
金の瞳に見つめられ、マリアは何を期待されているのかわからずに首を傾げる。
>「マリサちゃんだっけ!?チーム組んで優勝狙わない!?チルノちゃんもユーキも皆でさー!
> はっはー、想像しただけで楽しくなってきた!きぃーっとぜぇーってー楽しいぜー!」
テンションの高いグラディスの言葉で、マリアはようやく『共闘の提案』をされている事に気づいた。

>「そうだよー、皆でやったほうがきっと楽しいよ!
> で、私だけど、総代に興味ないから取り分のキノコ要らない。
> そのかわり、万が一希少種のキノコが見つかったら、それだけは個人的に貰ってもいい?いいよね?」
>「おお、本当だ!うめぇなこれ!まあ、でも俺は賛成だぜ。化けキノコに挑むのもみんなで手を組むのもな!
>みんなでやったほうがもっと仲良くなれるしな!俺も総代になれやすそうだしよ。どれどれ、もう一つっと」
>「うん。いいよ!」
口々に同意する皆と一緒に、マリアも賛成の意思表示をした。
「そうね…わかったわ。 それじゃ手を組みましょう。
 私は総代の地位もキノコもいらないから、そちらは好きにしてくれてかまわないから」

108 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/19(火) 17:13:27 0
>「……」
>「うわああああ!!エンドウ君しっかりして!・・・・・・ってこれ、思いっきり毒キノコじゃないの!!
> と、とにかく吐き出させないと!」
>「どうしよう、だれか麻痺毒に効く薬草持ってない?私持ってない・・・・・・・・あ。
> も、持ってるには持ってるんだけど」
>>>「おん?だったらそいつを使えばいいじゃねぇか?」
>「わ、私のだと、副作用で小さな女の子になっちゃうんだよ!それだと困るでしょ!!」
「小さな女の子になっても構わないじゃない。 死ぬよりはずっとましだわ」
マリアは介抱をするリリィの横から、慌てる様子もなく炎道の顔色や息遣いを確かめる。
死にそうな毒とも思えないが、確信があるわけではない。
>「わわっ、どうしよう、永楽亭はないし…」
「キノコの毒は良くわからないわ。
 蛇の像があれば毒を消せるけど、…蛇毒じゃないからキノコの像が必要かしら」
パラパラと聖典を開いて、マリアは毒消しの書かれた場所を探し始める。
マリアの魔法は奇跡ではなく、奇跡の再現だ。
魔法を使うためには奇跡の書かれた場所を開く必要がある。

>「あらあら お困りのようですね」
不意に、今までいなかった第三者が現れた。
現れた謎の大男は落ち着いた様子で勇気の体調を診断し、結論を下す。
>「ふぅむ…辛うじて息はあるみたいだけど、このままでは危険だわ…」
「サイコォォォォ!!!!!スキィィィィィル!!!!!」
大男の治療法に、マリアはとても不快そうな顔をした。
大男が嫌いになったわけではない。
非常識ともいえる治療法に、同じく非常識なアリスの行動を思い出したのだ。
>「これで彼の体内にあったキノコとその毒は無事、取り除きました
>後は目を覚まさしてあげるだけ これを飲ませて差しあげて下さい」
ブレ・カブルと名乗った男は目覚めの治療薬を渡し、そしてリリィに目を向ける。
>あら!貴女は先程の」
>「はい、先ほど会場でお世話になったリリィです。皆、さっき食事の時に話したこと、覚えてるかな?」
リリィにそう言われて、マリアは先刻の会話を思いだした。

「レベッカ…少尉だったかしら。
 この方軍人のようだけど、あなたのお知り合いなの?」
ブレをイベントに誘うリリィを横目で見ながら、マリアはレベッカにそう尋ねる。
”闇払い”とは言っていたが、少佐を名乗る以上レベッカは軍の関係者だろうと思ったのだ。

>「う〜〜〜〜!!こーゆーのはチューにカウントされないけど・・・・・けどけど・・・・・・・!!
> 無理だよ――――!!絶対怨まれちゃう!!私ロケットおっぱいじゃないし!!」
「助けない方が怨まれそうだと思うのだけど、どうかしら」
>「ここは僕が…………男同士ならノーカウントです」
>「やっぱり男と口づけをしたという嫌な思い出として一生残るでしょうからやめておきます」
>「ちぃ」
「今、窓の外に誰かいなかった?」
ちらりとドリルのようなものが見えた気がして、マリアは窓の外を確かめる。
右見て左見て下を見たが誰もいない。
念のため上も確認したが、やはり誰もいなかった。
「変ね、誰もいない…気のせいかしら…」
確かに声が聞こえたと思ったのに。と不思議に思いながら、マリアは炎道救出作戦の場に戻る。
そこではちょうど、外道なフリードが炎道の口に漏斗をぶちこんでいる所だった。

>「さあ遠慮なさらずに瓶ごとぶち込んじゃってください!!」
「ダメよ。 そんなことをしたらいけないわ。
 瓶が喉に詰まって窒息してしまうもの」
そこまで外道ではないマリアは、フリードを止めながら薬の入った瓶を手に取る。
そしてそのまま手にした瓶の蓋を開け、漏斗の上で瓶を逆さまにして一気に炎道の口の中に薬を流し込んだ。
「ちゃんと薬だけ飲ませてあげないと、毒で死ななくても息が出来ずに死んでしまっては意味ないわ」
むろん、本人に悪気はあまりない。

109 :名無しになりきれ:2010/10/19(火) 17:15:43 0
あまりの外道っぷりに吹いたw

110 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/20(水) 18:40:39 0
>口移しで薬を飲ませるか飲ませないか苦悩するリリィ 
>「助けない方が怨まれそうだと思うのだけど、どうかしら」 
真っ赤な修道服に着替えたマリアが冷静に突っ込む。
「いや、多分もう命の危険はないと思うんだけどね。・・・・・・・うーん、ほっぺた叩いたくらいじゃ起きないかな?」
>「ここは僕が…………男同士ならノーカウントです」 
「ほ、本当にーっ?!さすがフリード君、顔に似合わず漢だわ!!」
だがフリードはふと視線を窓の外を向けるなり、
「やっぱり男と口づけをしたという嫌な思い出として一生残るでしょうからやめておきます」 と言い切った。
「ええ――――っ!?そんな、男同士はノーカウントじゃなかったの――――?!!」
>「ちぃ」 
>「今、窓の外に誰かいなかった?」 
「まさか、ここ何階だと――――え?マリアちゃんどこにいくの?」
>「にゃあご」(BLは却下の方向で) 
「え?びーえるって何それおいしいの?」
田舎育ちのリリィは、流行りものの知識においてはグレン以下だった。

>「そうだ!漏斗で無理やり水と一緒に飲ませましょう!」 
「ちょ、そんな大きな漏斗、一体どこにしまってたの?!」
と懐から漏斗を取り出して炎道の口にぶち込む 
「さあ遠慮なさらずに瓶ごとぶち込んじゃってください!!」 
「まって待って!それはいくら何でもあんまりよ!!」
リリィが慌ててフリードを止めていると、窓の外を確認していたマリアが戻ってきた。
>「ダメよ。 そんなことをしたらいけないわ。 
> 瓶が喉に詰まって窒息してしまうもの」 
冷静なマリアとは対照的に、リリィはぶんぶんと首を縦に振っている。
マリアはリリィが持っていた薬のうち1つを、すっと抜き取るや否や
「ちゃんと薬だけ飲ませてあげないと、毒で死ななくても息が出来ずに死んでしまっては意味ないわ」 

なんと、漏斗の上で瓶を逆さまにして一気に炎道の口の中に薬を流し込んでいる!
「ぎゃ――――!!!」
まさに外道!!

ごぼごぼ、ともげぼげぼ、とも言いがたい音を立て、エンドウが白目を向いている。
リリィはマリアとフリードを退かせると、エンドウが呼吸できるよう体の位置を変えた。
「ちょっとエンドウ君大丈夫?――――よかった、気がついた?
 覚えてるかな?あなた、毒キノコ食べてあやうく死にかけてたのよ?」
たった今薬で溺れかけていたようだが、その辺はスルーである。
「もう!キノコは中ると危ないんだから、知らないのをホイホイ食べたらダメなんだからね!
 ちょっと、聞いてるの?!」
リリィは、意識が戻ったばかりのエンドウの頭上でくどくど説教している。
あんまりといえばあんまりである。

「そうそう、エンドウ君の体から毒を取り除いてくれたのは、あそこにいらっしゃる臨時講師の方だよ。
 ブレ・カブルさんだって。
 きちんとお礼言わないとダメだよ?――――あ、だめだよエンドウ君、急に動いたら・・・・・・・・」

「マリアちゃんもフリード君も、病人には優しくしないとダメだよ!
 自分が意識無い時、口に漏斗入れられて薬一気飲みさせられたらいやでしょ!
・・・・・・・・・・・・・・まさか、とは思うけど、そんな風に飲まされてた、なんて事はないよね?」
 もしそうだと言われてしまったら、リリィは「そんなの可哀想だ」と泣くだろう。

「そう言えばエンドウ君だけじゃなくて、グラディス君や他にもキノコ食べてた人居なかったっけ?
 皆、体の調子は大丈夫?」
リリィはぐるりと周囲を見渡した。
まあ、万が一体調不良の者がいても、ブレが治療できるようだしさほど心配要らないだろう。

ロックはブレと親しげに会話を続けている。
「レベッカさんどうなさったんですか?もしキノコに中ったのなら、お薬を・・・・・・」
リリィは手元の薬をレベッカに差し出そうとして、あれ?と首を傾げた。
「もしかして、ブレ先生はお知りあいなんですか?」

111 :半座 ◆oNZob8eoZs :2010/10/20(水) 20:35:40 O
半座十兵衛……
彼はフィジル魔法学園の教師である。
彼の一番の悩みは、同僚たちの奇行である。
今回の試験にしてもそうである。確かにアリス先生の言っている事は同感だが何も学園中にキノコを生やさなくてもいいだろうに
教師として先輩であるロック先生も似たり寄ったりだ。聞けば午前中、グラウンドを泥だらけにしたらしい

「やれやれ、なんですよね、これが」

げんなりとした気分の半座に男子生徒たちがよってくる

「十兵衛先生!!午後からの試験は先生に協力してもらってもいいんですよね!?」

「ん〜まぁ、禁止とは言ってなかったですから、良いんじゃないんですかね、それは」

「じゃあ、俺達に協力してくださいよ!俺らあんまり午前中の体力測定であんましいい結果出なくてピンチなんですよ!
半座先生の結界なら他の奴らを蚊帳の外にする事だって出来るでしょ?」

可愛い生徒達の頼みだが…

「止めておこう、なんですよね、これが
自分がいい結果を残せていないと感じているなら人の手を借りず、まずは自分達の手で何とかする事を考えた方がいいですね、それは
どうしても行き詰まった時にはもう一度、訪ねにきてくださいね、これが
その時は喜んで力を貸しますね。」

頼まれた相手が女子生徒達だったならまた回答は違ったかも知れないが…

えぇ〜!?と落胆した声を上げる生徒達を尻目に半座はふらりと歩き出す
袖の通っていない左袖を揺らしながら

112 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/20(水) 21:26:54 O
>>104-110

「こちらこそ 私も貴方のような方と共に働ける事を嬉しく思いますわ」
ブレは笑みを浮かべガッチリとロックの手を両手で握った

>「今からキノコ狩りに…」
リリィはキノコ狩りへと誘ってきた 元より彼らに同行するつもりであり、何か適当な理由を付けてでもと思っていたブレにとっては渡りに舟
断る理由など無かった
「ありがとう リリィさん 貴女達の足手まといに成らないよう頑張らせてもらうわ」

その後 彼が見たのはあまりに乱暴な光景であった
口に宛がわれた漏斗へ瓶を逆さにしドボドボと薬を流し込むという悪魔の所業 その奇天烈なやり方に流石のブレも驚いていてしまう
「…まさに外道のやり口だわ…」



113 : ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/20(水) 21:33:45 0
正直なところ、少佐ことレベッカはブレ・カブルと関わりたいとは思っていなかった。
レベッカにとって今日は休日なのである。
たまたま立ち寄った友人宅に軍人が居て、何かしようとしているとしても、
それをどうにかしようと考える程レベッカは正義感が強くもなければ義務もない。
明日からも時間通りに“闇払い局”に出勤して、
捕まえられた闇の魔法使いをいじめて、給料をもらう。
それで十分なのだ。

>108>110
> 「レベッカ…少尉だったかしら。
>  この方軍人のようだけど、あなたのお知り合いなの?」
だからマリアにこう言われた時も内心このように考えていた。
「(おいおい、こっちに話題をふってくるんじゃあねぇぜ。
 そういうめんどくさそうなのはロックにまかせときゃあいいんだ。
 おめぇがそういうこと言うと、俺がまるで同類みてぇじゃねぇかよ。)」
だからレベッカは当たり障りの無いようにこう言った。
「いや〜、知らねぇな〜。俺は地方勤めだったからな〜。」
その時、レベッカはブレ・カブルとうっかり目を合わせてしまった。
レベッカは祈った。どうか自分に興味をもちませんように、と。

> 「レベッカさんどうなさったんですか?もしキノコに中ったのなら、お薬を・・・・・・」
しかし、祈りは届かなかったようだ。(まぁ、無神論者だから仕方が無い。)
リリィの言葉は、ブレ・カブルの興味をレベッカに向けさせるには十分だ。
> 「もしかして、ブレ先生はお知りあいなんですか?」
「あぁ、悪い。ゆっくりしていきたいところだが、急用を思い出した。じゃあな。」
レベッカはそう言ってリリィを無視し、部屋を出て行こうとした。

114 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/21(木) 20:31:18 0
>112
時間は、少し遡る。
リリィはレベッカの視線を追って、ブレとロックの方を見た。
ブレはエンドウの方を見つめていたが、手はロックのそれをがっちりと握ったままである。
「・・・・・・・・・・・どぅ、どぅえきてるぅ?」

――――先ほど、窓の外にいたかもしれないドリル頭の『誰か』。
もしもこの現場をどこかで見ていたとしたら、一体、何を思うのだろうか?

>113
そして現在。
>「あぁ、悪い。ゆっくりしていきたいところだが、急用を思い出した。じゃあな。」 
>レベッカはそう言ってリリィを無視し、部屋を出て行こうとした。
「ええっ、そんな。待ってください!!
 わ、私、何か気に障ること言いましたか?だったら謝ります、ごめんなさい!!
 だからせめて、仲良しのロック先生にお別れくらい言ってあげてください!」
残念ながらレベッカの行動は、完全に裏目に出たようだ。

キノコ争奪戦に出遅れてしまうと気が急いているメンバーもいるだろう。
急かすなら今だ!

115 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/21(木) 22:59:58 P
>108-114
>「ちゃんと薬だけ飲ませてあげないと、毒で死ななくても息が出来ずに死んでしまっては意味ないわ」
と言いつつガボガボと容量とか考えずに流しこむマリア
>「ぎゃ――――!!!」
どっちにしろ窒息すると思う

>「マリアちゃんもフリード君も、病人には優しくしないとダメだよ!
 自分が意識無い時、口に漏斗入れられて薬一気飲みさせられたらいやでしょ!
・・・・・・・・・・・・・・まさか、とは思うけど、そんな風に飲まされてた、なんて事はないよね?」
「はっはっはっは自慢じゃないですけど僕は病気とかしたことないんですよ!
 だから当然薬なんて飲んだことありません!!」
「にゃあご」(馬鹿だからね)

>「・・・・・・・・・・・どぅ、どぅえきてるぅ?」
「おっさん同士はいやぁですわ!?」
と言う悲鳴が聞こえたような気がしたが気のせいだろうとフリードは軽く流した
「なんか姉さんに似たような悲鳴が聞こえたような?………‥気のせいですね」

> 「もしかして、ブレ先生はお知りあいなんですか?」
>「あぁ、悪い。ゆっくりしていきたいところだが、急用を思い出した。じゃあな。」
>「ええっ、そんな。待ってください!!
 わ、私、何か気に障ること言いましたか?だったら謝ります、ごめんなさい!!
 だからせめて、仲良しのロック先生にお別れくらい言ってあげてください!」
「なんだか良く分かりませんが、逃げるみたいな感じですね
 苦手なんでしょうか彼のことが?」
「にゃあご」(オカマが苦手じゃない奴なんているかよ)

「とりあえず回収したキノコはこれに入れましょう」
懐から大きな”行李”(こうり)を取り出すフリード
行李とは竹や柳、藤などを編んで作った蓋付きの箱である
氷の魔法使いであるフリード
故に”こおり”を持っているのは当然のことなのだ…………‥?

「まあ僕はまかり間違って1番になって総代を押し付けられるのは御免ですが
 一応成績に反映されるらしいですからね」
と言いながら部屋の中に生えているキノコをすごい勢いで回収し始めるフリード
太めの一本を見つけると
「ぬぬぬ…………‥結構硬いですね。スピニングトーホールド!!」
茸の軸を足に見立てて梃の要領でねじり切るフリード
お前レスラーじゃなくて魔法使いだろ魔法使えよとツッコミが入りそうである
「このキノコの跡って後で消えるんでしょうか?まあ魔法で生やしたものだから大丈夫ですよね」
「なにゃあ」(きっとそのうち二本足で歩いて人を襲うキノコも出てくるよ)
「あれですねマタンゴですね。催涙ガスとか吐いてくるんですねキノコが」


116 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/21(木) 23:33:14 0
>98-110>112-115
>「そうだよー、皆でやったほうがきっと楽しいよ!
> で、私だけど、総代に興味ないから取り分のキノコ要らない。
> そのかわり、万が一希少種のキノコが見つかったら、それだけは個人的に貰ってもいい?いいよね?」
>「おお、本当だ!うめぇなこれ!まあ、でも俺は賛成だぜ。化けキノコに挑むのもみんなで手を組むのもな!
>みんなでやったほうがもっと仲良くなれるしな!俺も総代になれやすそうだしよ。どれどれ、もう一つっと」
>「うん。いいよ!」
>「そうね…わかったわ。 それじゃ手を組みましょう。
> 私は総代の地位もキノコもいらないから、そちらは好きにしてくれてかまわないから」
「よぉーっし、皆参加でいいんだな?楽しくなりそーだなー、にひ!」
グラディスは口の端っこにキノコのかすをつけたまま、また笑みを浮かべた。

>「もぐもぐもぐ……なんか変な味だぞこれ?ん……」
「ん?どーした、喉でも詰まらせたー?」
炎道の妙な様子にそう声を掛けると、すぐに炎道が体をふらつかせる。
そのまま受身も取らず、ばたりと倒れた。
>「なんじゃ!どうしたというのじゃ!返事をせい!」
>「うわああああ!!エンドウ君しっかりして!・・・・・・ってこれ、思いっきり毒キノコじゃないの!!
> と、とにかく吐き出させないと!」
>「た、食べなくてよかったです…………って保険医ぃぃ!来てくださぁい!!」
「どれが毒キノコだかわかんねー色してるよなー……大丈夫かなー?」

ここから全員しばらく毒消しに奮闘するのだが、グラディスは門外漢であり見てるだけだったので省略。

>「そうだ!漏斗で無理やり水と一緒に飲ませましょう!」
>「ちょ、そんな大きな漏斗、一体どこにしまってたの?!」
リリィの疑問をスルーし、フリードが炎道の口に漏斗をつっこむ。
>「さあ遠慮なさらずに瓶ごとぶち込んじゃってください!!」
>「ダメよ。 そんなことをしたらいけないわ。
> 瓶が喉に詰まって窒息してしまうもの」
マリアはマリアで瓶を開けると、中身を一片に漏斗へと流し込んだ。
>「ちゃんと薬だけ飲ませてあげないと、毒で死ななくても息が出来ずに死んでしまっては意味ないわ」
>「ぎゃ――――!!!」
「だはは!マリ……なんとかちゃんナイス!」
ガボガボ言ってる炎道を見て、リリィは絶叫。
グラディスは笑いながらマリアへサムズアップ!心底楽しそうにしていた。

117 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/21(木) 23:34:05 0

んなことやってる内にリリィが息を吹き返す手伝いをしている。
>「ちょっとエンドウ君大丈夫?――――よかった、気がついた?
> 覚えてるかな?あなた、毒キノコ食べてあやうく死にかけてたのよ?」
「バカだなー、キノコはきちんと判断しないと危ないんだぜー?にひ」
しゃがみこんで、顔を覗き込みながら注意した。
判断せずに食べてたグラディスが言える台詞ではない。

>「そう言えばエンドウ君だけじゃなくて、グラディス君や他にもキノコ食べてた人居なかったっけ?
> 皆、体の調子は大丈夫?」
「モーマンタイ、って感じだけどー?放送で『無害』って言ってたジャン?」
『無害』が『無毒』とは限らないのだが。現に『有毒』のキノコに中っているというのに。
にへらにへらしつつ肩をすくめるグラディス。
「ま、とりあえず皆怪しいキノコには手ぇー出すなよー?次も助かるってゆー保障もねーし」
だからお前が言えることではない。

>「あぁ、悪い。ゆっくりしていきたいところだが、急用を思い出した。じゃあな。」
>レベッカはそう言ってリリィを無視し、部屋を出て行こうとした。
>「ええっ、そんな。待ってください!!
> わ、私、何か気に障ること言いましたか?だったら謝ります、ごめんなさい!!
> だからせめて、仲良しのロック先生にお別れくらい言ってあげてください!」
「リリィちゃーん、まあまあ。闇払いってゆーだけあって忙しーんだろーさ。
 ん・な・こ・と・よりも!さあ皆、早くキノコ狩りに行こうぜー?
 俺らが何もしないうちにイベントが終わっちまうよー!さあさあ、早く早く!
 ブランエンさん、ごちそうさまでしたー!とっても美味でしたー!」
参加メンバーの背中を押したり、炎道の背中を軽く蹴ったりして早く部屋から出発するよう急かし始めた。

118 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/22(金) 02:31:00 O
フィジル諸島 忘れられた神殿


「オワゾーよ 私はお前に遺物の回収を命じたはずだ…
それなのに一向に成果が上がらぬのはどういう事だ?」
黄金で作られた大樹の一面の壁画を背に老人は足を組み石の玉座へと腰をかけており
言葉こそ穏やかではあるがそこからは言いようの無い威圧感が漂っていた
「…も…申しありません」
老人のあまりの威圧感に圧倒されオワゾーは言葉も紡げず今にも心臓を握り潰されそうな程の緊張を味わっている
冷や汗はタラタラと頬を流れ 顔は青ざめており今にも卒倒してもおかしくは無い
老人はそんなオワゾーを罵るでもなく、ただ一瞥すると手に握られた杖へと目をやった
「……(全ての遺物が揃うはずは無いとしてもだ…
奴らが持つ遺物以外は私の手元に集めておかねばならん
奴らも遺物を持つ以上、奴らの望む形で儀式の遂行するやもしれん…
だが奴らには雛形が無い…そう雛形がな…)」



119 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/10/22(金) 02:50:16 0
「あ、お花畑だ……」
キノコを食べていたところまでは覚えていたのだが、その後目の前に急に広がるのは絶景ともいえる菜の花畑だった
「これはちょっとやばいのか?新手の魔法か?」
変化が急すぎて、逆に冷静になってしまう
「これが世に言う冥土か……三途の川じゃなくてお花畑なところが西洋って感じだな」
まじまじと周りを見渡す、地平線の先まで黄色一色だった
「こういうところに、一緒に生きたい奴がいるってのは幸せなことなのかもな……」
郷愁の念を覚えていると、地響きが鳴り花がざわざわと揺れる
「おいおい、なんだありゃ……」
ピンク色の津波が目の前に迫ってくる。逃げる間もなく飲み込まれる
「ゴボガバボゴグバ!ドログバァ!」
息が出来ない、苦しい!!と思ったとき目の前にリリィの顔が目の前にあった
>「ちょっとエンドウ君大丈夫?――――よかった、気がついた?
 覚えてるかな?あなた、毒キノコ食べてあやうく死にかけてたのよ?」
「ゲホゲホッ!ちょっとまて、キノコなのにどう考えても気管に水が入ってるぞ!」
言われた状況と自分の状態が一致してないことに違和感がある
「とりあえず、水くれよ」
と、リリィの例のあの薬を引ったくって飲む。一気に飲む
>「もう!キノコは中ると危ないんだから、知らないのをホイホイ食べたらダメなんだからね!
 ちょっと、聞いてるの?!」
「心配かけて悪かったな……それにしてもこの部屋、熱くねぇか?」
制服をパタパタして空気を送り込むが徐々に制服がきつくなっていくように感じられる
「ん……なにか胸のほうが重いな……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこに男物の制服を破らんとするスイカが二つ勇気の胸についていた
髪も黒く長くなり、身長も少し縮み、妙に視界がぼやける
そう勇気好みのかわいらしい巨乳大和撫子に変身してしまったのだ
「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」
さらっと凄いことを言っている気がする
そして、そのまま外に走っていく
かなりのスピードだ。身体能力は落ちていないらしい

120 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/23(土) 08:59:57 0
>114>117>119
> 「ええっ、そんな。待ってください!!
>  わ、私、何か気に障ること言いましたか?だったら謝ります、ごめんなさい!!
>  だからせめて、仲良しのロック先生にお別れくらい言ってあげてください!」
>>「気に障ったわけじゃあねぇよ。こう見えてもお姉さんは忙しいんだぜ?
>> ロック先生もそこんところ理解してくれてるからよぉ。
>> (あー面倒くせぇ奴らだなぁ、もう。だいたいロックとなんか仲良くしたくねぇよ。)」
> 「リリィちゃーん、まあまあ。闇払いってゆーだけあって忙しーんだろーさ。
>  ん・な・こ・と・よりも!さあ皆、早くキノコ狩りに行こうぜー?
>  俺らが何もしないうちにイベントが終わっちまうよー!さあさあ、早く早く!
>  ブランエンさん、ごちそうさまでしたー!とっても美味でしたー!」
>「いつでもいらっしゃいね。」
そう言って手を振るブランエン。
ここでブレ・カブルと手と手を握り合っているロックがその様子に気づいた。
「なんじゃ?レベッカ、お前さんは今日は非番じゃろうが?
 もっとも勤務時間中でもお前さんは火中の栗を拾うようなことはしないじゃろうに。」
レベッカはロックにそう指摘されて開き直った。
>>「だったらあえて言ってやんよ。このレベッカ少佐は面倒が嫌いなんだ。
>> 植物のように穏やかな心で静かな毎日を送りてぇんだよ。だから、帰らせてもらうぜ。」

その時であった。
> 「ん……なにか胸のほうが重いな……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
炎道勇気が巨乳大和撫子に変身してしまったのだ。
> 「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」
彼(あるいは彼女)はそう叫びながら走って外に出て行ってしまった。
>「大変だわ!エンドウ君、リリィちゃんが持ってた毒消しを飲んじゃったのよ!
> 副作用で女の子になるのを、きっと彼は知らなかったんだわ!」
とブランエン。
>>「まったく、言ってるそばからこれだもんよぉ…」
とレベッカ少佐。
「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」
とロックは叫びながら外に出て行ったが、ロックの足ではエンドウに追いつけないだろう。

121 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/23(土) 13:17:38 O
>>118 >>119

全く持ってびっくり仰天の出来事であった
先程まで倒れていた少年は目覚めと共に少女になったという急の出来事に己を受け入れられなかったのか
>「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
と叫びながらもの凄い勢いで走り去ってしまった

>「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」

「了解!あの子を捕獲します!
サイコォォォォォスキィィィィィル!!!!!!!!」

またあの耳をつんざく程の叫び声を出すとブレも炎道と変わらぬ速度で走り出す
あの巨体からは想像できぬスピードでであった
「お待ちなさい少年!!!!!」
土煙をあげ走る少年と大男
少年のスピードもかなりの速さであったが大男の速度も負けずとも劣らない

「つぅぅかぁぁぁまぁぁぁえたぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人の距離は段々と縮まっていき 絶妙な距離でブレは両手を広げ少年を包み込もうとジャンプをする

果たして、炎道はブレの愛溢れる追跡から逃れられるのだろうか


122 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/10/23(土) 16:18:40 0
>>102
オロオロしていると、救いの神ならぬ救いのオカマが現れた
>「サイコォォォォ!!!!!スキィィィィィル!!!!!」
どうやらこのスキルで治療するらしいのだが、見た目という掛け声といい、胡散臭すぎる
>「これで彼の体内にあったキノコとその毒は無事、取り除きました
>後は目を覚まさしてあげるだけ これを飲ませて差しあげて下さい」
ましてや治療が終わったというのに薬を渡すのはどこからどう見ても変だ
チルノの頭の中ある手帳の要注意リストにその男の名前が追加された

>>106->>108
「いくらなんでも外道すぎるよ…」
漏斗を口にねじ込み、液体を垂らす
あまりの外道さにチルノは泣きたくなった
もしかして、チルノが倒れた時も同じような目に合うのだろうが

>>119
>>120
「あ…大きくなった」
炎道は女体化してしまった
ぽかんとその様子を見ていると、突然、走り出してしまった
>「つぅぅかぁぁぁまぁぁぁえたぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ブレがものすごいスピードで駆け抜け、炎道の前に躍り出る
「このオカマ野郎!氷でもかぶって反省してなさい」
ブレの好きにさせたら、きっと、炎道はお嫁にいけなくなる

氷符「アイスプリズン」

スペルカードを投げた瞬間、青い魔方陣が現れた
青い魔方陣から天に向かって線が伸び、足元から凍っていく
ブレの頭の上にあるのは氷のプレート
氷が頭上まで達すればオカマ野郎は出ることが出来ない
そして、いうまでもなく、その監獄は炎道を遮る壁にもなる

【トリップを忘れたの変更しました】

123 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/24(日) 12:04:39 0
>110-122
>「いや〜、知らねぇな〜。俺は地方勤めだったからな〜。」
「そう。 あなたの知りあいじゃなかったのね」
時はブレが部屋に入ってくる少し前の事。
レベッカ少佐の言葉に、マリアはうなずいて見せた。
レベッカの知り合いでもブランエンの知り合いでもないこの大男は、どうやって部屋の事情を知ったのか。
それが気になったのだ。
階級を下に言われても怒らないレベッカにも、多少の疑惑のまなざしは向く。
彼女の知っている数少ない軍人といえば、階級を間違われようものならすぐに怒り出すものばかりだったからだ。
軍人という職業に誇りを持っていないか、何かの密命を受けて島に来たのだろうとマリアは考える。

その後、炎道に薬を飲ませたマリアへの反応は、様々なものであった。
>「ゴボガバボゴグバ!ドログバァ!」
>「ぎゃ――――!!!」
>「…まさに外道のやり口だわ…」
>「だはは!マリ……なんとかちゃんナイス!」
悲鳴その他の抗議の類は聞き流し、マリなんとかちゃんと言われたグラディスの方を向く。
「私の名前はマリなんとかちゃんでもマリサでもなく、マリアよ。
 ちゃんと覚えておいてね。 グラディス」
名前の訂正を入れる間も、漏斗の上でほぼ空になったビンを振っている。
最後の一滴まで飲ませるつもりなのだ。

>「マリアちゃんもフリード君も、病人には優しくしないとダメだよ!
> 自分が意識無い時、口に漏斗入れられて薬一気飲みさせられたらいやでしょ!
>・・・・・・・・・・・・・・まさか、とは思うけど、そんな風に飲まされてた、なんて事はないよね?」
>「はっはっはっは自慢じゃないですけど僕は病気とかしたことないんですよ!
> だから当然薬なんて飲んだことありません!!」
「べつに嫌じゃないわ。
 意識が無い間の事なんて気にならないし、覚えてないもの。
 それに手遅れになって命をなくしたらどうしようもないし」
リリィの質問に、2人まとめて普通ではない返事が返る。
これでは非常識コンビと思われても仕方がない。

>「とりあえず回収したキノコはこれに入れましょう」
>「ぬぬぬ…………‥結構硬いですね。スピニングトーホールド!!」
「キノコが欲しければ刃物を使えばいいじゃない」
マリアは手にしたクロスでキノコを刈り取り、収穫したキノコをフリードの持つ箱に入れ込んでいく。
箱の名前は知らないのでツッコミは無しだ。
>「あれですねマタンゴですね。催涙ガスとか吐いてくるんですねキノコが」
「多分吐くんじゃないかしら」
ポイポイとキノコを箱に入れながら、さらりとマリアは大事な事を言った。
「アリス先生の事だから、キノコに悪魔を憑依させるぐらいしてもおかしくないと思うの。
 催涙ガスくらいならまだいいけど、もっと凶悪な事をしてくるかもね」

124 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/24(日) 12:05:26 0
>「リリィちゃーん、まあまあ。闇払いってゆーだけあって忙しーんだろーさ。
> ん・な・こ・と・よりも!さあ皆、早くキノコ狩りに行こうぜー?
> 俺らが何もしないうちにイベントが終わっちまうよー!さあさあ、早く早く!
> ブランエンさん、ごちそうさまでしたー!とっても美味でしたー!」
「ごちそうさまでした。 それではこれで失礼します」
頭をさげてマリアも部屋を退出しようとしたその時、炎道が悲鳴のような声を上げた。
>「ん……なにか胸のほうが重いな……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
何がどうなっているのか、説明されなくても見れば一目でわかる。
女性化、である。
>「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」
「あの人結婚してたのね。 …それとも心の嫁なのかしら。
 『俺の嫁は108人までいるぞ』って公言してた司祭様もいたし。
 2次元って奥が深いわ」
何気に失礼な感想を述べるマリアは、結果的に炎道を追うのは遅れる事になった。

>「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」
>「了解!あの子を捕獲します!
>サイコォォォォォスキィィィィィル!!!!!!!!」
>「このオカマ野郎!氷でもかぶって反省してなさい」
体の小ささからくるリーチの差はどうにもできず、マリアが炎道に近づいた時にはもう包囲網が完成している。
「おとなしくしなさい! 現実から逃げても体は元には戻らないわ!
 あなたがするべきなのは、まずは落ち着いて体を元に戻す方法を考える事よ!」
氷の壁を錯乱した炎道が破らないよう、マリアはまずは呼びかける。
言ってきかないなら、実力行使あるのみだ。

ドンと大きな音がして、マリアたちのいる校舎の壁が大きく揺らぐ。
それと同時に生徒たちの悲鳴に似た声も聞こえてきた。
校庭に出現したお化けマツタケが、体当たりで壁を壊して中に侵入してきたのだ。
一緒に登場していた台車に乗ったお化けマツタケは、かなりのスピードで建物の中を爆走し始めた。
数人の生徒が炎の魔法で焼きマツタケを作ろうとしたが、逆に台車に跳ね飛ばされて空を飛んでいる。
暴走マツタケは速度を落とすことなく廊下を突き進み、歩いていた半座も跳ね飛ばそうと突進した。

125 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/24(日) 12:34:53 P
>116-124
>「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」
すごい勢いで走っていく炎道
「にゃあご」(僕ですら独身だっていうのに)
おいこら子猫
>「あの人結婚してたのね。 …それとも心の嫁なのかしら。
 『俺の嫁は108人までいるぞ』って公言してた司祭様もいたし。
 2次元って奥が深いわ」


>「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」
「どんだけ早いんですか!?仕方がありません流れ的に追いかけるべきでしょうし
 スピードアップにはこの魔法です!ブレェェドシュゥゥズ!フリィィィジング!ロォォォド!!」
これだけ早いと普通に走っても追いつけないだろうから
靴の裏に魔法で氷の刃を生やし
目の前の地面を凍らせながらアイススケートの要領で追いかけるフリード
フリードの背負ったキノコの入った行李の蓋の上に座って一匹だけ楽をしようとするグレン

>「了解!あの子を捕獲します!
 サイコォォォォォスキィィィィィル!!!!!!!!」
>「お待ちなさい少年!!!!!」
「にゃあん」(オカマが女の子を追いかけてるよ)
「オカマなんですから女の子には無害なはずです…………‥多分きっと」

>「つぅぅかぁぁぁまぁぁぁえたぁぁぁぁぁ!!!!!!」
>「このオカマ野郎!氷でもかぶって反省してなさい」

>氷符「アイスプリズン」
地面から現われる氷の檻
それはブレと炎道を止めようとする
シャー………‥っと勢い良く滑りすぎてその横を通りすぎて行くフリード
「……………‥そう言えばどう止まるんでしたっけこれ?」
「にゃあご」(目の前に氷作るの止めればいいんじゃね?)
氷を作るのを止めた瞬間、足元を地面に掬われ顔面から地面に倒れるフリード
「イタタタタ…………‥でも大丈夫です。美少年は顔から怪我が治ります」
そう言った瞬間、顔の怪我が消えて行くフリード
「にゃあご」(便利だねそれ)

「炎道さん大丈夫…………‥じゃないみたいですね
 まあ魔法の世界じゃ肉体変化はよくあることなのジャイアントラットに噛まれたとでも思って気にしないでください
 むしろ逆にガマガエルとか人の形をしていない生き物に変身するよりはましだったと考えればいいんです」
「なあご」(石とか無生物よりましだよね………‥まだ生き物だもの)
ちなみにジャイアントラットに噛まれるとばい菌が感染してとてもひどいことになります
>「おとなしくしなさい! 現実から逃げても体は元には戻らないわ!
 あなたがするべきなのは、まずは落ち着いて体を元に戻す方法を考える事よ!」
「大切なのは見た目や肉体の性別じゃなくて心だと僕は思いますね」
と女のような顔と駄目な方に全力で男らしい心を持ったフリードはそう語る
「にゃあごにゃご…………」(でも魂は肉体に寄るからそのままだと心まで女になっていざ男に戻ったら立派なオカマに…………‥)
「グレンそれは本当ですか!女でいる時期が長いと男に戻ったときにオカマになってしまうって!?」
恐ろしいことを言うグレン!はたしてそれは本当なのだろうか?
そして何気にロック宅のキノコは全部収集済みなのだろうか?

ドン☆
という恐ろしい音を立てて暴れるお化け松茸
「あれを何とかすれば総代間違いなしですが…………‥僕は別になりたくないですからねえ」
どうしましょうか?と戦うか否かを相談するフリードであった


126 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/25(月) 17:37:29 0
>115-117 >119-122 >124-125
>「はっはっはっは自慢じゃないですけど僕は病気とかしたことないんですよ! 
> だから当然薬なんて飲んだことありません!!」 
>「べつに嫌じゃないわ。 
> 意識が無い間の事なんて気にならないし、覚えてないもの。 
> それに手遅れになって命をなくしたらどうしようもないし」 
「あ、そ、そうですか・・・・・・・」
常識って何さ。

>「なんか姉さんに似たような悲鳴が聞こえたような?………‥気のせいですね」 
「気のせいよきっと」

>「なんだか良く分かりませんが、逃げるみたいな感じですね 
> 苦手なんでしょうか彼のことが?」 
>「にゃあご」(オカマが苦手じゃない奴なんているかよ) 
「いやそれはあまりに失礼でしょ、ブレ先生に」
>「気に障ったわけじゃあねぇよ。こう見えてもお姉さんは忙しいんだぜ? 
> ロック先生もそこんところ理解してくれてるからよぉ。」
>「リリィちゃーん、まあまあ。闇払いってゆーだけあって忙しーんだろーさ。 
> ん・な・こ・と・よりも!さあ皆、早くキノコ狩りに行こうぜー? 」
「う、うん。分かった・・・・・・」
グラディスとマリアは、礼儀正しくブランエンに礼を述べている。
「ブランエンさん、おいしいお昼をご馳走様でした。
 レベッカさん、お忙しいのに、無理に引き止めちゃってごめんなさい。
 今度機会があったら、ぜひ都市のお話も聞かせてくださいね」
田舎者のリリィは、心底残念そうな顔でぺこりと頭を下げた。

127 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/25(月) 17:38:26 0

しかし!話はそれで終わらなかった。
>「なんじゃ?レベッカ、お前さんは今日は非番じゃろうが? 
> もっとも勤務時間中でもお前さんは火中の栗を拾うようなことはしないじゃろうに。」 
>「だったらあえて言ってやんよ。このレベッカ少佐は面倒が嫌いなんだ。 
> 植物のように穏やかな心で静かな毎日を送りてぇんだよ。だから、帰らせてもらうぜ。」 
「(ガ――――――――ン!!)」
面倒=うるさい自分のことだと勘違いしたリリィは、激しくショックを受けた!

そんなこんなで、リリィは自分の持っていた薬をエンドウが飲んだことに気づくのが遅れた。
炎道勇気が巨乳大和撫子に変身してしまったのだ。 
「ええええええええ!!」
> 「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」 
>彼(あるいは彼女)はそう叫びながら走って外に出て行ってしまった。 
>「あの人結婚してたのね。 …それとも心の嫁なのかしら。 
> 『俺の嫁は108人までいるぞ』って公言してた司祭様もいたし。」
>「大変だわ!エンドウ君、リリィちゃんが持ってた毒消しを飲んじゃったのよ! 
> 副作用で女の子になるのを、きっと彼は知らなかったんだわ!」 
「え? あ!!!」
リリィは持っていた瓶が空になって転がっているのを見て、真っ青になった。
「どどどどうしよう!私、108人のお嫁さんに殺されちゃうの?!
 あ?で、でも何で?何で幼女じゃなくて巨乳少女になってるのよおお!!するい!」
エンドウはリリィの中で、なぜかハーレムの主と言う認識になってしまった!

>「まったく、言ってるそばからこれだもんよぉ…」 
とレベッカ少佐。 勝手に追い討ちを受けてショックを受けるリリィ。
>「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」 
「あああ、はいロック先生!
 じゃあブランエンさんにレベッカさん、今度はお菓子持って遊びに来ます!!」
リリィもロックに続き、ブランエンの服を借りたまま部屋を飛び出すことになった。
色々有りすぎて、フリードが部屋のキノコを刈り取ったことまで気づいていないようだ。

「は、走りにくいよ――――!!」
借り物の上品な服は、可愛いがあまり活動的とはいえなかった。
それでもどうにかリリィが駆けつけたときには、既にエンドウ包囲網が完成している。
>「おとなしくしなさい! 現実から逃げても体は元には戻らないわ! 
> あなたがするべきなのは、まずは落ち着いて体を元に戻す方法を考える事よ!」 
「そうだよ!人は見かけじゃないよ!
 108人のお嫁さんだって、エンドウ君の心が男のままならきっと受け入れてくれるよ!ってあわわわわ!!」
リリィはシャー………‥っとフリードに続き、氷の檻と仲間達の横を通りすぎて行った。

>氷を作るのを止めた瞬間、足元を地面に掬われ顔面から地面に倒れるフリード 
「ぎゃふっ?!」
リリィは転がったフリードに躓き、その勢いのまますっ飛んでいってしまった!ころ転がっていってしまった。!
その勢いのまま廊下の曲がり角に激突したリリィは、そのまま動かなくなった。

お化けマツタケは暴走している。
その進路の先には、頭にたんこぶを作って伸びているリリィ。
このまま松茸が進んだとしたら、ぷちっと轢かれるか跳ね飛ばされてしまうだろう。

128 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/25(月) 19:50:06 O
>>122-126

>「このオカマ野郎!氷でも被って反省しなさい!」

チルノの炎道を救う試みは成功した
友人の危機を思う心が功を奏したのだろうか
見事 ブレは氷の牢獄へと囚われてしまった
「あら…もう少しでしたのに…」
寸手の所を邪魔されたブレはやや不満気である
「それと私を捕獲するとは中々良い腕をお持ちですわね チルノさん」
ゆっくりと振り向き気味が悪い程の笑みを浮かべていたが
「…きゃあっ!!なんですか、この振動は!」
突然の振動に驚いた拍子に出た不気味な叫びが上がると笑みは顔から消え失せた
壁を突き破り暴走するお化けマツタケ
身動きの取れないブレは氷の牢獄からマツタケをジッと睨みつけていた


129 :半座 ◆oNZob8eoZs :2010/10/25(月) 22:56:14 O
「やれやれ、なんですよね、ホントに…」

現在、半座には暴走マツタケが絶賛接近中だ
先ほど会話していた生徒達は跳ねられ廊下に倒れている

>>127
さらにこんな渦中に滑り込んできた生徒までいる

「極力、手出しはしない方向だったんですけどね、これは
まぁ、可愛い生徒達がマツタケごときに跳ねられていくのを黙って見ていられる筈がないんですよね、それが」

暴走マツタケに対して半座は小銭を三枚、投げつける
暴走マツタケに当たった三枚の小銭は当然のように跳ねられていくが奇妙な軌道を描き、三方向へ散る

「三文笑いし者は三文に泣く!」

半座の呪文と共に三枚の小銭が見えない線と線で結ばれる

「三文結界!!」

半座の眼前まで迫っていた暴走マツタケは突如、見えない壁にぶつかったように跳ね返る

「三文結界…名前の通り、チープな結界ですね、これが
しかし、力ある者が張れば外敵を阻む壁となり、外敵を閉じ込める檻にもなるますね、これは」

半座の言っている通り、暴走マツタケは三文で結ばれた正三角形の空間の中で暴れている

「今夜はマツタケ尽くし定食と言うのも悪くありませんね、これは」

持っていた杖を逆手に持ち変える
身動きの取れないマツタケに近寄ると

「物事はスマートに、な」

一瞬仕込み杖が空を舞ったと思うともう仕舞われている。

「マツタケの開き、完成ですね、これで」

暴走マツタケは真っ二つになった。

「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」

滑り込んできた生徒の近くにかがみ込み、様子を見る

130 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/10/25(月) 23:29:58 0
クラスメイトも帰り、300ソリドゥスの案件を確認しておこうと思ったそのときでした。

>95
> ……そんなわけで、お昼からのイベントは。
> 第一回、【フィジルキノコ狩り大会】に決定しました〜! わー!パチパチパチ〜!!」

入学してまだ間もないのに、早々に実戦想定のイベントが行われるのでした。
先生はきっと、デューイか他のプラグマティストの影響を受けているに違いありません。
それより、最近の学校は学生の友達作りまで手伝ってくれるそうですが、
どうやら「卑怯卑劣は敗者の戯言。汚いは褒め言葉だ!」が今回のルールなのでした。
時代の先にいるのか、それとも後にいるのか、よく分かりません。

「申し出て認められた者以外は全員参加」、ということは原則参加なのでしょう。
しかし、勝ったら報酬が与えられるとは聞いたけれど、負けても罰はないのでしょう。
情け無用っていったって、商売人は信用が第一なのです。
コンペティションでもないし、熱くならずほどほどに、参加さえしておけばいいでしょう。
禁止エリアにずっといると校章の指輪が爆発、なんていうことは万が一にもないでしょう。

さすがに寮周辺には生えなくて、校舎に向かったところでようやくキノコを見つけます。
どのみち講堂まで行くのだし、同じことです。
手ごろな大きさのものを2、3摘んでシーリングしたら、あとはそぶりですませます。
だって、きのこは菌類です。ロココの継承者たる者が部屋にきのこなんて生やせませんわ。
どのみちこれが終わったら滅菌消毒するつもりです。
目の前にうようよと漂っているかもしれない菌糸が、マナコに映るかのようです。

そうしてキノコの霞の中を歩いて行くと、大きな影がこちらへ向かってくるのでした。
それは、廊下走るべからずという標語が見えないかのように、高速で走っていました。
そうまたしても、わたしの想像の斜め上を行く現象が起きていたのでした。
                                    (この間0.001秒)
目の前から走ってきたのは他ならぬキノコがでした。
きのこる先生なんていうものではなく顔芸の他は至って本当のきのこでした。
Was geht?!ソビエトロシアではキノコがあなたを食べる!!
                                    (この間0.1秒)
身の危険を感じたわたしは十字路の脇にへと身をかわしました。
その横を走るキノコが全速力で駆けていきました。

「何よ、何なのよ・・・」
度肝を抜かれたわたしは思わず、ぺたんと膝をついてしまうのでした。
舵を切れって言われたって、そうそうできるものではありません。

131 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/10/26(火) 00:15:11 0
>123
ちょっと時間がバイツァ・ダスト。
>「私の名前はマリなんとかちゃんでもマリサでもなく、マリアよ。
> ちゃんと覚えておいてね。 グラディス」
「きひひひひー!りょーかいりょーかいマリアちゃあーん!」
最後の最後の一滴まで飲ませようと瓶を振るマリア。
彼女の言動が気に入ったのか、グラディスは楽しげな顔で気色の悪い笑い声を上げる。

>119-122>124-128
>「ごちそうさまでした。 それではこれで失礼します」
>「ブランエンさん、おいしいお昼をご馳走様でした。
> レベッカさん、お忙しいのに、無理に引き止めちゃってごめんなさい。
> 今度機会があったら、ぜひ都市のお話も聞かせてくださいね」
皆で昼食の礼を告げ、いざキノコ狩りに行かん。
と、いうところで炎道が何やら騒ぎ出した。
>「ん……なにか胸のほうが重いな……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
皆が彼を見ると、髪は『和』の雰囲気を湛えた黒髪ロングとなり、背も心なしか低くなっている。
そして最も驚くべきことに、胸には立派なスイカが二つ出来ていた。
恨みがましい視線が一つ二つあるみたいだが、それを気にすることはしない。
>「嫁になんて言えば良いんだぁぁぁぁぁ!!」
んなことを言い捨てると、その勢いのまま走って出て行ってしまった。

>「あの人結婚してたのね。 …それとも心の嫁なのかしら。
> 『俺の嫁は108人までいるぞ』って公言してた司祭様もいたし。
> 2次元って奥が深いわ」
「許嫁とかじゃねーの?てかその司祭さんはアブないなー」
マリアの言に少々突っ込みを入れつつ、また一つキノコを頬張っているグラディス。
一応毒に強いわけではない体質なので、このキノコも大丈夫な種類らしかった。
>「大変だわ!エンドウ君、リリィちゃんが持ってた毒消しを飲んじゃったのよ!
> 副作用で女の子になるのを、きっと彼は知らなかったんだわ!」
>>「まったく、言ってるそばからこれだもんよぉ…」
>「錯乱したエンドウを追うぞ!わしに続け!」
そう言って大勢で炎道を追いかけ始める。
騒がしいの大好きなグラディスには珍しく、大人しく後続として部屋を出て行った。
「あんだけいりゃーどーにかなるよなー。元男にはあんまり興味は持てねーし」

グラディスの予想通り、あっという間に包囲網と呼ぶべきものが作られた。
マリア、リリィに続きグラディスも着いてくる。
>「おとなしくしなさい! 現実から逃げても体は元には戻らないわ!
> あなたがするべきなのは、まずは落ち着いて体を元に戻す方法を考える事よ!」
>「大切なのは見た目や肉体の性別じゃなくて心だと僕は思いますね」
「見た目も性別も大事だと思うぜ?ほら、見た目ヤクザが医者とか言っても、どー考えてもヤクザイシになっちまうじゃん。にひ」
余計な一言である。この人狼、やはり馬鹿。
>「そうだよ!人は見かけじゃないよ!
> 108人のお嫁さんだって、エンドウ君の心が男のままならきっと受け入れてくれるよ!ってあわわわわ!!」
つーっと氷の道を滑っていくリリィ、そのうち転んでいたフリードに躓くと、
>「ぎゃふっ?!」
「ありまー。大丈夫かなー?」
愉快な悲鳴を上げてすっ飛んでいく。壁にぶつかると、そのまま動かなくなる。
とりあえず炎道は大丈夫そうだし、というわけで滑らない程度にリリィに駆け寄っていくグラディス。

>>129
そのとき、ばん!と何かが跳ね返る音が向こうで聞こえた。
リリィが居るのは曲がり角なのだが、その向こう側からかなり衝撃を伴った音。
何事かあらむと思ひて、グラディスがリリィの方へ更に足早に近づいていくと、その奥から男性がやってきた。
見た目は20後半で丸眼鏡と陣羽織姿という、魔法学園には相当不釣合いな気もする人物である。
>「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」
「すんませーん、その子俺の友人です。思いっきりスッ転んだんですけど大丈夫ですかねー?
 あ、俺はグラディスっていーます。人狼ね人狼。その子はリリィちゃん。ほれ、おーきーろー」
とりあえずデコを叩いてみるグラディス。

132 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/26(火) 07:15:44 0
>129
> 「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」
「そういうお前さんはハンザ・ジュウベイか!?」
みんなから遅れてロックがやっと到着した。
陣羽織とガンマンの格好をした二人が並び立つのは奇妙な絵であるが、
その二人が教師で顔見知りである奇妙さも含めてフィジル魔法学園の特色だ。
「お前さんも参加しておるのか!?まあ、当然じゃな!生徒達と共に汗をかく!
 これこそがわしら教師の使命なのじゃからのう!」

「落ち着いたか!?エンドウ!?」
そう言うロックの方が落ち着きがない。
「お前さんはまだ幸運な方じゃぞ?わしも若いころに女の体に化けてしまったことがあったが、
 その時は記憶まで失って、自分が生まれた時から女だったと錯覚しておったからのう!」
ちなみにその時の少女ロックはエルザ・フォン・ブラハントと名乗っていた。
今ではロックが出す守護霊の名前となっている。
「図書館へ行くぞ!あそこなら男の体に戻るための魔法薬の作り方が書いてある本があるはずじゃ!
 幸いにして、材料として使えるキノコは学園中に生えておるわい!」
そう言ってどんどん歩いていくロック。
自分に生徒達がついてこない可能性を微塵も疑っていないようだ。

133 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/10/26(火) 15:36:16 0
走っている最中、勇気はいろいろと考える
それは、時間にすればたいした時間ではないが、この時の勇気は思考速度を尋常
でないスピードで働かせ、体感時間というものがひどく遅いものであるかのよう
に感じられるほどだった
「お、俺が女になっちまった!クソッ!この胸走り難いな!パイオツなんて、見るのはいいが、自分にあるとただの重りだな
そんなことはどうでもいい、俺はこれからどうしたらいいんだよ!こんな、パイオツ、カイデーな女になっちまってよ。里のあいつになんていえばいいんだ
そもそも、まだ結婚してないのに嫁とか、なにを言ってんだ。
たしかに帰ったら、結婚しようと言ったが、まだ、結婚してないな
そもそも、親が決めた相手ってのが、気に食わねぇ
別にあいつが嫌いなわけじゃねぇが、いまどき許婚なんてもんは流行らねぇよ
って!だから、俺は一体なに考えてんだ!今は自分の体をどうにかするのが先決だ!女体化の原因は十中八九リリィの薬だ!
なら、解毒の魔法をっ・・・・・・ダメだ。俺はそもそも戦闘用の魔法しか使えない
現状、俺に自分で回復する手段はない
なら、どうしたら、どうしたらいい、どうすればいい!
考えろ!俺の魂を燃やして考えろ!突破口は!勝利の鍵はなんだ!
保健室か、いや、話を聞く限り事態が悪化する方向に進みそうだ
そういやぁ、リリィは回復魔法を習っていたような。そもそもリリィの薬だから
あいつが解毒薬を持っているかも、でもあいつ、自分の体を治せてたか?
いや、自分の体を治せてなかったな
あいつに期待はできねぇ!
もうどうでもいい!疲れた!」

走り疲れた勇気は止まる
このまま、考えても埒はあかない、それに頭の空気が不足して、思考能力も鈍ってくる
そこで止まる、一呼吸を入れる
全身に新鮮な空気が巡る
そして、彼自身は異常な集中力で気付かなかったが周りが大変なことになっていることにやっと気付く
自分に飛び掛かろうとしていた氷漬けの男?にそいつを氷らせたチルノ、マリア、フリード、グラディス、少し遅れてリリィと続く


134 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/10/26(火) 15:38:07 0
>「おとなしくしなさい! 現実から逃げても体は元には戻らないわ!
 あなたがするべきなのは、まずは落ち着いて体を元に戻す方法を考える事よ!」
>「大切なのは見た目や肉体の性別じゃなくて心だと僕は思いますね」
>「見た目も性別も大事だと思うぜ?ほら、見た目ヤクザが医者とか言っても、どー考えてもヤクザイシになっちまうじゃん。にひ」
>「そうだよ!人は見かけじゃないよ!
 108人のお嫁さんだって、エンドウ君の心が男のままならきっと受け入れてくれるよ!ってあわわわわ!!」
>「図書館へ行くぞ!あそこなら男の体に戻るための魔法薬の作り方が書いてある本があるはずじゃ! 幸いにして、材料として使えるキノコは学園中に生えておるわい!」

確認がそれぞれの反応を見せる。あるものは励まし、あるものは冗談っぽく冷やかし、あるものは希望を説き、そしてリリィはよくわからないことを言って滑って行くのが見えた

「みんな……心配かけたみたいだな。いまはクヨクヨしてても始まらねぇ!ここは男らしくビシッて決めてやるぜ」
体は女だが心は熱血漢、それがいまの炎道勇気だ
「それより、おいリリィ大丈夫かよ」
勢いよく滑って行ったリリィが気になり様子を見に行く
ちょうどそのときにリリィを襲うキノコが仕込み刀を持った若い教師らしき人物に真っ二つにされていた。
「おお、すげぇ……!!」
その鮮やかな太刀筋は本物の剣客の雰囲気を持っている。
>「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」
頭をぶつけて気を失っているリリィの介抱を始める先生。その背後では先ほど真っ二つにされたマツタケがうねうねと動き、再び1つになり、まさに倒れるリリィと先生に襲いかかんとしていた
「あぶねぇ!!来い!おれの愛刀達!!」
勇気が左手を勢いよく天にかざすと空間が光り、幾振りもの刀が空中に浮かんでいる刀の1振りを力強く掴む
「このお化けマツタケ野郎め!炎刀、迦具土のさびにしてやるぜ!!」
勇気が迦具土に魔力を込めるとその刀身からは火山の噴火のように火が噴きあがりその姿を何倍もの大きさに見えるほどである
「行くぜ!必殺!紅蓮炎斬!!!」
必殺技の技名を叫びながら、上段から勢いよく唐竹割りを放つ
お化けマツタケは再び真っ二つになり、そしてその火力で一瞬にして焼きマツタケとなり、あたりにはマツタケのいい香りが広がる
そして、もうこのお化けマツタケが動くことはなかった
テッテレー!炎道勇気はレベルが上がった。性別が男から女になった。魔力が上昇した。物理攻撃力が下がった。
「さ、この調子でキノコを狩って、狩って、狩りまくって!男に戻って総代まで駆け上がってやるぜ!」
その巨乳をプルんプルんさせながら、啖呵をきる
とりあえずキノコ狩りをしながら、先生の言う通り図書館に行こうぜ!あそこはじめじめしてそうだから、キノコが元気よく育ってそうだぜ!さ、善は急げださっさと行こうぜ。みんな!!」
元気を取り戻すといきなり仕切り始め、ずいずいと先行しようとする
もちろんリリィが目覚めてからだ。さらに、みなの同意が得られなければ勇気としても、無理やり行こうとは思わない


135 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/27(水) 16:51:37 0
>「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」 
返事が無い ただの屍・・・・・・もとい、ドジっ娘のようだ。
>「すんませーん、その子俺の友人です。思いっきりスッ転んだんですけど大丈夫ですかねー? 
> あ、俺はグラディスっていーます。人狼ね人狼。その子はリリィちゃん。ほれ、おーきーろー」 
とりあえずデコを叩いてみるグラディス。 
「う、うぅん・・・・・・セラエノさん、ポロリもヨコチラも私には無理・・・・・・・ぐふっ」
――――どうやら、まだ意識が混濁しているようだ。

「図書館へ行くぞ!あそこなら男の体に戻るための魔法薬の作り方が書いてある本があるはずじゃ! 
 幸いにして、材料として使えるキノコは学園中に生えておるわい!」 
「さ、この調子でキノコを狩って、狩って、狩りまくって!男に戻って総代まで駆け上がってやるぜ!」 
その巨乳をプルんプルんさせながら、啖呵をきる 
とりあえずキノコ狩りをしながら、先生の言う通り図書館に行こうぜ!あそこはじめじめしてそうだから、キノコが元気よく育ってそうだぜ!さ、善は急げださっさと行こうぜ。みんな!!」 
元気を取り戻すといきなり仕切り始め、ずいずいと先行しようとする 

「・・・・・・・・・」
リリィはエンドウの声で目を開けたが、声をかけても反応が無い。
自力で歩くのはしばらく無理そうだ。
連れて行くなら何らかの方法で移動させるか、あるいはここに放置していくしか無いだろう。

136 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/27(水) 21:03:33 P
>126-127>128-135
>「…きゃあっ!!なんですか、この振動は!」
あっと驚くブレ……まあそりゃそうだ
まさかキノコが暴走するなんてお釈迦様にも見抜けねえ

>「物事はスマートに、な」
と多分居合だろうか?真っ二つに断ち切られる松茸
>「マツタケの開き、完成ですね、これで」
>「おお、すげぇ……!!」
あっと驚く炎道
>「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」
「…………疾い」
あまりの速さにその剣技をフリードは見極めることは出来なかった
>「すんませーん、その子俺の友人です。思いっきりスッ転んだんですけど大丈夫ですかねー?
 あ、俺はグラディスっていーます。人狼ね人狼。その子はリリィちゃん。ほれ、おーきーろー」
「オ〜ヤンパ〜ニイアイソ〜ドベレイグレ〜ト!!」
訳の分からない言葉でハンザの居合剣を褒めるフリード
>「そういうお前さんはハンザ・ジュウベイか!?」
どうやら彼はハンザという名前の教師らしい
多分フリードが選択した科目以外を教える教師なのだろう
「すごいですね!それ居合い剣でしょ!剣を抜きながら斬るって噂の!!」
フリードは興奮している
「あ、僕はフリード……フリードリッヒです。よろしくお願いします先生」
ちなみにフリードの剣術は基本的にフェンシングスタイルである
え?土壁ぶった斬ったのなんだって?こまけえことは気にすんな

>「行くぜ!必殺!紅蓮炎斬!!!」
まだ生きてやがった松茸にトドメを刺す炎道
「にゃあ?」(呼んだ?)
技名に反応するグレン………だがそれはグレン違いである

>「図書館へ行くぞ!あそこなら男の体に戻るための魔法薬の作り方が書いてある本があるはずじゃ!
  幸いにして、材料として使えるキノコは学園中に生えておるわい!」
>「とりあえずキノコ狩りをしながら、先生の言う通り図書館に行こうぜ!あそこはじめじめしてそうだから、
 キノコが元気よく育ってそうだぜ! さ、善は急げださっさと行こうぜ。みんな!!」

ということで炎道の体を元に戻す方法を探しつつ図書館のキノコを採集する方針のようである

さて助けられたリリィは…………
>「・・・・・・・・・」
返事がないどうやらダメージが大きすぎたようだ
「仕方が無いですねぇ……グレン行李(こうり)から降りて自分で歩きなさい
 誰か行李の上にリリィさんを載っけてください。キノコと一緒に運びますから」
一回行李を地面に置いてリリィを載せて背負い直せば良いと思うだろうが
多分バランスを崩して転んでしまうだろうと人に頼むフリード
それに男が女を移動させようとして変なところを触ってしまうと気まずい
「さあ図書館に行きましょうか………確かこっちの方角で良かったですよね」
と北の方を指差すフリード
「にゃにゃな♪」(北へ行こうらんららん♪)

137 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/27(水) 21:11:10 P
「まてい!この怪人キノコモルゲが松茸男の敵を取る」
「無視してさっさと行きましょう」

図書館へ行く途中にキノコモルゲとか自称する変な怪人と出会ったが華麗にスルーしつつ
無事図書館につく一行
「なんだったんでしょうかねさっきのあれ?」
「にゃあお」(ああいう怪人は仮面の英雄に任せとけばいいんだよ)
微妙だが一応キノコなので倒して持っていけば得点になっただろうが今はそれどころじゃない
望まない肉体変化をした友を元に戻す方が先決だ
「さあ男が女に変わったのを元に戻す方法を探しましょう」
色々調べた結果変身した原因によって戻す方法も色いろあるらしいとわかった
とある泉に落ちた場合はお湯を掛ければ戻るし単純な性転換役ならもう一度飲めば良い
だがあの毒消しは男女構わずに幼女にするはず……だが炎道は大人の女性になった
多分キノコの毒と変な相互作用を引き起こしたのであろう
「毒消しで女体化した場合なんて僕の見た本には載ってないですね
 そっちの本はどうですか?何か手掛になりそうな文脈は見つかりましたか?」
「にゃあご?」(もう素直に毒消し作った人に聞けば?)
「男に戻るじゃなくて女が男に変身する方法でもいいんですよ?結果は同じはずですから」
そんなに保険医に関わりたくないのかフリードよ

138 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/10/28(木) 20:07:18 0
>>128
「ひっ」
さすがのチルノもこれには一歩後ろに下がってしまう
しかも、そのブレは世にも恐ろしい笑みを浮べている
下がらないはずない

>>123->>134
お化けきのこは閉じ込められた
今だとばかりに炎道は距離を縮め、床をける
脳天から刀が振り下ろされ、キノコ真っ二つになってしまった
>「さ、この調子でキノコを狩って、狩って、狩りまくって!男に戻って総代まで駆け上がってやるぜ!」
しゃべるたびにプルプルと揺れている
チルノはそれをぼんやりと眺め、ブルンブルンと首を左右に振った
(さすがに触るのはだめだよ)

>>135
「リリィちゃん、しっかりして」
肩をゆする
が、反応らしい反応はない
>>136
フリードリッヒがリリィを籠の中に載せようとしている
どうも変な感じがしたが、一人では載せられないようなので、リリィを抱えてかごのところまで持ち上げようとした
「ん〜重い」
リリィの体重は少なくとも30キロぐらいはある
10歳児ぐらいの背丈しかないチルノには抱えること自体どだい無理なのであった

>>137
途中で妙な奴とあったが、それをスルーしつつついていくと図書館についた
「うわーあの赤い館よりもいっぱい本があるよ」
左を向いても右を向いても本
上を向いても本
下を向いても本
しかも、棚には埃一つない
チルノはあまりのきれいさと本の数に感激した


139 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/10/28(木) 23:07:14 O
「まあ…置き去りにされてしまったわ…」

ブレは氷の牢獄の中から図書館へと走る皆の背中を見つめていた
誰も牢から解放してくれなかった事から察するに恐らく置き去りにされたと感じるのに時間はかからなかった
「全く…仮にも私は臨時講師だと言うのに」
そう呟くとゆっくりと巨大な拳を振り上げ一気に氷柵を殴りかかると柵は見事に砕けちった
砕けた柵はキラキラと輝き空を舞っている
「図書館から捜索隊は撤収したのかしら?」
ブレの問いに背後から急に現れた黒服が間髪おかず答えた
「はい、既にオワゾー様の手勢は一部を除き撤収しております
禁書の間の封鎖は解かれておらず、その為オーガを残してはいるようですが」

「そう、ならば彼らを禁書の間へと誘導しましょう
どうせあそこに原典は無いのです 雛型を近づけても問題はありません」
ブレは後ろを振り返らず淡々と言葉を続ける
「どの道、学園側からも封鎖を解くよう財団に要請が来ていましたから同じ事です
それとアドラス隊長の御様子は?」
黒服は先程とは打って変わり言葉を濁した
「…既に出撃なさいました…私は警備部長の許可を得ているとばかり」

「済んだ事は仕方ありません、私の姿を見れば攻撃は差し控えるでしょう
ご苦労様 私も図書館へと向かいます」



140 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/29(金) 16:06:59 0
>125-138
>「みんな……心配かけたみたいだな。いまはクヨクヨしてても始まらねぇ!ここは男らしくビシッて決めてやるぜ」
「やっと落ち着いたみたいね。 
 …今はどちらかと言えば、こちらの方が大変になっていそう」
転んで滑って気を失っているらしいリリィと氷の檻の中のブレを見ながら、マリアはそう言った。
大男で教師らしいブレと、同級生で女性のリリィ。
どちらを先に助けるべきかは自明の理だ。
>「それより、おいリリィ大丈夫かよ」
「頭を打っていると不用意に動かさない方が良いって聞いたことがあるわ。
 フリードみたいにリリィが美少女なら、傷も回復するかも知れないけど。
 誰か治癒魔法の得意な人はいる?」
進む先、廊下の向こうでは騒ぎが起きているようで、生徒たちの悲鳴じみた声が聞こえてきた。
早くリリィを助けようとマリアは足を速めるが、ふらりと角を曲がって近寄ってきた教師が先にリリィに声をかける。

>「大丈夫ですかね、これは?だいじょ〜ぶ〜ですかね〜?」
>「そういうお前さんはハンザ・ジュウベイか!?」
>「すんませーん、その子俺の友人です。思いっきりスッ転んだんですけど大丈夫ですかねー?
> あ、俺はグラディスっていーます。人狼ね人狼。その子はリリィちゃん。ほれ、おーきーろー」
リリィの世話は他の仲間に任せ、マリアは角を曲がった先を見た。
そこには真っ二つにされたお化けマツタケと、こちらは無傷の台車が転がっていた。
「綺麗に切れてるわ。
 キノコって縦に裂けたら毒が無いって言うけど、本当かしら」
ハンザなる学園教師の腕前に関心した後で、マリアはリリィの様子を見に戻る。

グラディスに叩かれながらうなされているリリィは、怪我はなさそうだった。
>「すごいですね!それ居合い剣でしょ!剣を抜きながら斬るって噂の!!」
「顔の傷が自動で治るあなたの方がずっとすごいと思うわ。
 …始めまして、ハンザ先生。 私は新入生のマリアです」
同じく頭を打ったはずなのに元気なフリードの横から、マリアも半座に自己紹介する。
治療の知識に乏しい自分がリリィの面倒を見るのは難しいと思い、そちらは任せる事にしたのだ。

141 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/10/29(金) 16:08:29 0
>「あぶねぇ!!来い!おれの愛刀達!!」
お化けマツタケはまだ死んではいなかった。
うねうねと動き、一つになるマツタケにマリアも身構えるが、炎道の攻撃はそれより早くマツタケを焼く。
マリアは警戒しながら焼きマツタケに近づき、つま先で数回軽く蹴った。
こんがり良い色に焼かれたマツタケは、もう動く気配は無かった。
「持っていったらかなり高得点が付きそうだけど、重そうね」
何か無いかと近くを探すマリアは、すぐにマツタケが乗ってきた台車を見つけた。
「…まだかなり熱いなんて、あの剣はかなりの温度を出してたのね」
マツタケを引っ張り上げて台車に乗せ、持ち運びやすくしたマリアは近くにいたヘルミーネに気づく。

「先輩も大物狙いで来ていたのかしら。
 早いもの勝ちのようだから、横取りでも悪く思わないでね」
ヘルミーネにそう声をかけて立ち去ろうとして、図書館に行こうと言うロックの言葉を聞いてマリアは立ち止まった。
何かを考えるように10秒ほど目を閉じてから、マリアはヘルミーネに向き直る。
「…私は、新入生のマリア。
 先輩のお名前は?
 私達、これから図書館に本を探しに行くのだけれど、先輩にも手伝ってもらえないかしら。
 ねえ。 一緒に行きましょう。
 手伝ってくれるなら、このキノコも少し分けてあげるから。
 困っている人は助けなさいって、神様も言っているものね」

>「まてい!この怪人キノコモルゲが松茸男の敵を取る」
>「無視してさっさと行きましょう」
「我らはレギオン。 我らは数多き軍団なり。
 願わくば、我らが豚の群れに入る事を許したまえ」
お化けマツタケを乗せた台車を押し、聖典の1章を暗唱しながら、マリアも怪人キノコモルゲを無視した。
今のマリアには、キノコ狩りより図書に行く方が重要なのだ。

>「うわーあの赤い館よりもいっぱい本があるよ」
図書館に到着したマリアは、ものも言わずに近くの本を適当に開いて調べ始めた。
ぱらぱらとページをめくっては次の本に移り、ぱらぱらとページをめくっては台車に放り込む。
>「毒消しで女体化した場合なんて僕の見た本には載ってないですね
> そっちの本はどうですか?何か手掛になりそうな文脈は見つかりましたか?」
「駄目だわ。 こんな近くにある本じゃないみたい。
 もっと奥に、もっと深くに探しに行きましょう」
マリアはそう言ってさっさと図書館の奥に進んでいく。
彼女の押す台車にはお化け焼きマツタケと一緒に、数冊の悪魔に関する本が放りこまれていた。

142 :名無しになりきれ:2010/10/29(金) 22:33:16 0
たのしそーにTRPGやってるスレはイイ



143 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/10/29(金) 23:56:41 0
チルド達の尽力により行李(こうり)の上に乗せてもらったリリィは、フリードの手によって図書舘へと移動した。
(せっかくのキノコモルゲに会い損ねたのは残念なことである)

行李の上に乗せられていたリリィは、寝返りをうとうとして・・・・・・ころんと落下した。
「・・・・・・・・・・・んあ?」
ずれたメガネを直したリリィは、右を見て、左を見て――――口元の涎を慌てて拭った。
「ここ、どこ?私なんでこんなところに・・・・・・・?」
リリィは理由を思い出そうとしたが、うまくいかなかった。
少し前、今と同じようなことがあった気がするのだが、気のせいだろうか。

「皆、ここで何をしてるの?」
エンドウを元に戻すため、手分けして図書館の本を調べているのだと聞かされても、リリィの反応は今ひとつだ。
「ブレ先生、凄い変身魔法ですね!
 今お使いのその魔法で、ちょいちょいっとエンドウ君を元に戻してあげられませんか?」
リリィはどうも、半座がブレの変身した姿だと勘違いしているようだ。
「ロ、ロック先生は変身魔法とか使えないんですか?他の皆は?!」
ロックが昔「エルザ」になった話を聞いていなくても、学園の教師ならあるいは、と思ってもバチはあたらないだろう。

「あああ、何か頭が痛くなってきた」
リリィはふらふらと焼きマツタケが乗った台車に乗り込むと、がくりと肩を落とした。
このまま順調に行けば、マリアと同行することになるだろ。

144 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/10/31(日) 18:30:16 0
>141>143
一行はなんやかんやで図書館に到着した。
> 「ロ、ロック先生は変身魔法とか使えないんですか?他の皆は?!」
「わしはできん!それに変身魔法が使えたとしてもエンドウを元には戻さんぞ!
 わしは手助けこそしてやるが、
 最終的にはエンドウ自身の力でこの困難に立ちむかわねければならないのじゃ!」
ロックはキリッとそう言った。
「よいか!?禁書の間には行ってはならんぞ!絶対に行ってはならんぞ!」
ロックは他の生徒達にそう叫んだ。
もしもロックがマリアとリリィが進んでいる方向をちゃんと見ていれば、
二人を全力で止めていただろう。

145 :とある猫人の災難 ◆jntvk4zYjI :2010/10/31(日) 20:47:27 0
その頃、地上では・・・・・・。

皆がキノコ狩に奔走している中、一人の女子生徒がふらふらとさ迷い歩いている。
すれ違いざま、彼女の異変に気づいた男子生徒が顔色を変え、一歩後ずさりした。
>「まずい!あのコの頭に生えてるの、寄生キノコの変異体じゃないか?何でこんな場所に?!」
そう、夢遊病患者のように歩く彼女の頭には、小さな赤いキノコが角のように顔を出していた。
連れ立って歩いていた猫の獣人が、不思議そうに首をかしげる。
「え、寄生キノコ?なにそれおいしいニャ?」
>「バカ!お前薬草学とってないのか?図書館にあるキノコ図鑑くらい見とけよ!!」
「知らんがニャ」
男子生徒がもどかしそうに説明をする。
>「あの女子生徒の頭に生えてる奴だよ、あれは魔力を持った宿主に寄生し、意識を乗っ取っちまうんだ!!
 寄生キノコに完全に乗っ取られたら、理性をなくした被害者は手当たり次第に人間を襲って宿主を増やそうとする」

女子生徒が立ち去った方向から、凄まじい悲鳴があがった。
男子生徒と獣人は顔を見合わせると、弾かれたように駆け出した。
>「いいか、噛み付かれるなよ、絶対に噛み付かれるなよ」
「それは暗に噛み付かれて来いという意味ニャ?」
>「寄生されたいなら止めないぜ!」
猫の獣人は震え上がると、ぶんぶん首を横に振った。
「お断りするニャ!そもそも、なんでそんな危ないキノコが学園に?」
>「知るかよ!そもそも今回のイベント、最初から変だった。
 無害だって言われてたはずのキノコだってのに、喰って中毒患者も出たって話も聞いてる!
 とにかくあの寄生キノコを何とかするぞ!総代どころの騒ぎじゃない。早くしないと、鼠算式に被害者が増えていくぞ!」
「ど、どうやってキノコを破壊するニャ?!毟ればいいニャ?」
>「あるいは宿主の魔力を枯渇させるか、瀕死のダメージを与えるかだ!」
「ニャフー!!」

マリアの押す台車に揺られているリリィは、だるそうに目を閉じている。
「ごめんねーマリアちゃん、重かったら下ろしてくれて構わないからね〜」
リリィの外観は、今のところ特に変わった様子は見られないようだ。

146 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/10/31(日) 23:51:15 P
>138-145
>「駄目だわ。 こんな近くにある本じゃないみたい。
  もっと奥に、もっと深くに探しに行きましょう」

ガタ!ガラガラガラガラ……
壁際の本棚がどんでん返しになって中から出てくる縦ロールの少女
「げぇ!姉さん!?」
「あらフリードちゃんじゃないの!コレ面白いですわよ
 こうやってこの本を奥に押し込むと…………ほら隠し部屋に繋がりますのよ」
「わぁ!キネマで見た1シーンみたいですね♪」
隠し部屋の奥はもうすでに彼女の趣味に模様替えをされた後の状態であった
まさに傍若無人である
こそこそと逃げようとするグレン
見つかったら抱きしめられてほお擦りされてしまうだろう

>「よいか!?禁書の間には行ってはならんぞ!絶対に行ってはならんぞ!」
「先生!どこにあるのかわからないので行きようがないです」
はたして禁書の魔にはどんな本があるのだろうか?
きっと死体をあれこれするとか死んだ人間を生き返らせる方法とか
見ただけで発狂するような神様の召喚方法とか
悪魔そのものが封印されているとか
ヤヴァい内容の本がいっぱいあるのだろう

あっという間に捕まってほお擦りされているグレン
グレンが生贄になっている間にマリア達を追いかけるフリード

>「ごめんねーマリアちゃん、重かったら下ろしてくれて構わないからね〜」
追いかけていってそっちは行っちゃいけないと知らせようとするフリード
はたして追いついて禁書の間への侵入を防ぐことは出来るのだろうか?

「ちょっと!…………あっ」
どうやら手遅れのようである

147 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/01(月) 03:52:04 0
>129 >134 >140-141
キノコ。けれどただのキノコではない、もっとおぞましい何か。
彼(?)が走り去った方向から聞こえてくるのは、阿鼻叫喚の悲鳴の渦。
金属がぶつかる音、風を切る音、爆発音、そして広がる松茸の香り。
いったいキノコ狩りでこんな風に聴覚を刺激されることがあるのでしょうか。
毒キノコの増加で熊が降りてきた山里でさえ、これほどの危険はないのではないしょうか。

そして、呆気にとられている私の前に、ちいさな赤い女の子が現れました。
急いで腰を上げますが、はしたないところを見られたかもしれません。不覚でした。
>「先輩も大物狙いで来ていたのかしら。
> 早いもの勝ちのようだから、横取りでも悪く思わないでね」

「いえ、私では手に負えない相手でしたし、助かりました」ぺこり。
そもそも狩る気もなかったのですが、やる気のあるフリは必要です。
けれど、「先輩」って?目の前にいる女の子は相当に幼いのです。
誰か先生のお子さんではないんじゃないかな、と思うくらい。
女の子は続きを話しました。

>「…私は、新入生のマリア。
> 先輩のお名前は?
「あ、私はヘルミーネ・ハントケ。
 いちおう二年生だけど、編入してきたので新入生のようなものです。よろしくね」
新入生ですって?しかし疑問を問う間はなく、女の子はしゃべり続けるのでした。

> 私達、これから図書館に本を探しに行くのだけれど、先輩にも手伝ってもらえないかしら。
> ねえ。 一緒に行きましょう。
> 手伝ってくれるなら、このキノコも少し分けてあげるから。
> 困っている人は助けなさいって、神様も言っているものね」

それは唐突なオファーでしたが、さほどの迷いもなく受け入れられました。
本はデリケートなのですもの、図書館まではキノコは生やさないでしょう。
人助けとあれば行事を抜け出すのも致し方ありません。ぶい。
「はい、分かりました。お礼なんて気にしないでね。
 それにキノコ狩りなら休み時間にもできるもの。
 でもせっかくだから、気持ち程度にはいただこうかな」
焼きキノコなら胞子の害もないでせうから。

148 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/01(月) 03:54:10 0
「…ということでよろしくお願いします」
さてマリアちゃんのグループの人たちに手短に挨拶をしますが、またしても小さい子。
>138
>「うわーあの赤い館よりもいっぱい本があるよ」

青いリボンと青いドレス、青い髪と目を持つその子は、
どう見たって(9)歳くらいにしか見えません。
オリエンタルはイッちゃってるよ。あいつら未来に生きてんな。
私だって17歳と28ヶ月、言わなければ分からないと思っていましたが、
まさか今の子がこんなに若く見えるとは…!
神は言っている――お前は熟れたてフレッシュだと――

>137
>「さあ男が女に変わったのを元に戻す方法を探しましょう」
そうでしたそうでした、私はお手伝いを頼まれたのでした。
余計なことを考えていたせいで肝心の、探している本が何かを聞くのを忘れていました。
――今まで外見年齢の差にがくぜんとしていたなんて言えません。
表情には出ていないはず。と、信じたい。

「それじゃ私は閉架書庫を探してみる」
でも閉架の入口は遠いのです。
が、見てるとマリアちゃんはどんどん進んでいくではありませんか。

>141
>「駄目だわ。 こんな近くにある本じゃないみたい。
> もっと奥に、もっと深くに探しに行きましょう」

「へー、こんなところに道、あったんだ…」
図書館にはけっこうお世話になっていますが、初めて足を踏み入れた道でした。

149 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/11/01(月) 13:15:44 0
リリィをフリードの行李に乗せた後、一同は図書館に向かうことにした
そのとき、一行の前に新たなる敵の影が!!
>「まてい!この怪人キノコモルゲが松茸男の敵を取る」
「無視してさっさと行きましょう」
「あれ?無視すんの?」
変なキノコは完全に無視して、図書館に向かう
勇気は残念そうな顔でそれを見送った

>「・・・・・・・・・・・んあ?」
ずれたメガネを直したリリィは、右を見て、左を見て――――口元の涎を慌てて拭った。
「ここ、どこ?私なんでこんなところに・・・・・・・?」
図書館に到着したときにちょうどリリィが目を覚ました
「ははっやっと起きたのかよ。大丈夫か、頭痛かったりしないか?」
かがみ込んでリリィの顔をじっとのぞく、ブラも何もつけてないたわわに実った大きな果実がリリィの眼前に二つぶら下がっていることだろう
「さて、元に戻る方法を全力で探すか……」
すたすたと早足で奥のほうに向かっていく、適当に本を一冊取ってみる
『ドラゴンの倒し方〜初級編 まずはリザードマンから〜』
「面白そうな本じゃねぇか!」
勇気は自分の本を探さずに興味のある本を片っ端から探すことにした
『世界名刀大全』『合戦のすべて』『愛と悲しみのララバイ』
いろいろと本を探しながら歩いていた勇気、その足はさらに奥へ奥へと向かっていく
いわゆる禁書の間へと向かっていく


150 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/11/01(月) 23:22:09 O
図書館の普段は立ち入りが禁止されている区域 禁書の間
先程まで財団の手の者が、この区域に蔵されていたという『原典』を確保するため調査を続けていた
最も、大量の人員を動員しても彼らの目当ての『原典』は見つからなかった
その為、既に財団の人間は引き上げてしまい
禁書の間に残っているのは調査に使役された凶暴なオーガ達のみ

整然と書物が並べられた本棚や綺麗な大理石の床は強引な調査のおかげでもはや見る陰もない
巨大な書棚は崩され、貴重な書物は四方に散らばり 床の大理石は穴だらけになってしまった
凶暴なオーガ達がうろつき、書物が散在してしまった禁書の間から無事、炎道を元に戻す為の本は見つかるのだろうか?


ブレ「労せず私の思惑通りになったわ、雛型達はどう行動するかしら?」

151 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/01(月) 23:52:08 0
>「図書館へ行くぞ!あそこなら男の体に戻るための魔法薬の作り方が書いてある本があるはずじゃ!
> 幸いにして、材料として使えるキノコは学園中に生えておるわい!」
>「さ、善は急げださっさと行こうぜ。みんな!!」
>「さあ図書館に行きましょうか………確かこっちの方角で良かったですよね」
「あってるぜー。さーてちゃっちゃとユーキ治してキノコ狩り再開だー!」
>「にゃにゃな♪」

道中、お化けマツタケの亜種が立ちはだかる。
>「まてい!この怪人キノコモルゲが松茸男の敵を取る」
「ハイハイ何それこえーな」
>「無視してさっさと行きましょう」
>「我らはレギオン。 我らは数多き軍団なり。
> 願わくば、我らが豚の群れに入る事を許したまえ」
一行は華麗にスルーした。

図書館に到着した一行。
>「うわーあの赤い館よりもいっぱい本があるよ」
チルノの言葉通り、一杯本がある。
天井にまで届く本棚の群れ。倒れてきそうな圧迫感がある。
敷き詰められた本は多さも然ることながら、多様さも相当なものだ。
「なーんせ世界有数の蔵書数らしいかんなー。さっすが魔法学園、って感じるだろ?」
適当に本を選んで読み、選んでは読みを繰り返しながらグラディスは進む。
一人だけ、独断で先行することに気が付いていたのは誰かいただろうか。
入り口付近や比較的始めの方に居る誰かが気が付いたときには、グラディスは既にいなかっただろう。


そして、リリィやマリアが奥に来たときには、既にグラディスはそこに居た。
薄暗い中である扉の前で佇み、腕を組んで首をかしげている。
足音に気付き、振り向くグラディスの顔にぱっと明るい表情が浮かんだ。
「おっ?何だ、君らも来たのー?でもこの辺駄目っぽいぜー。
 この辺は歴史書とかそーゆーアレだった。あとは此処だけだなー」
グラディスが扉を指差す。扉の前には鎖が散らばっている。
「此処は『禁書の間』っつーてさ、何かわからんけど凄いもん入ってるらしい。
 そんでいつもは、というかこの前掃除で来た時には鎖と魔法でロックされてた。
 蹴っても魔法使っても何やっても開かなかったのに……なぁーぜーかー今日に限っては開いてんだよなぁー。
 あ、いや俺が壊した訳じゃあないよ!本当にね!」
扉を勢い余って壊すことぐらいは何度も経験しているグラディス。
あたふたと弁明しつつ、扉に手を掛ける。
「で……『こいつは良いチャンス!探検だ!』ってさっきから中を見ようと思ってたんだけど。
 ほら、この通り真っ暗」
キィ、と少し耳障りな音を立てて開いた扉の間から見えるのは、深淵の闇。
どんなに目の良い者でも、中を見通すことは酷く難しそうだ。
「音の響きからして、どーやら下りの階段らしーんだ。光もこっからしか入らねーみたいだし……なあ、誰か明かり無い?」

152 :名無しになりきれ:2010/11/02(火) 16:23:17 0
HAGE

153 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/03(水) 14:31:10 P
>151
>「音の響きからして、どーやら下りの階段らしーんだ。光もこっからしか入らねーみたいだし……なあ、誰か明かり無い?」

「それ以上入ったらいけませんよ!駄目だって先生が言ってたんですかね」
と言いつつズカズカ入っていくフリード
言ってることとやってることが正反対である
これがダブルスタンダードという奴か
>150>152
階段を降りたフリードが目撃したのは光るハゲ頭であった
その禿頭はヤクザが着るようなぴっしりとしたスーツを着ており肉食獣のような牙を生やしていた
「こ、こいつらはオーガ!?東方の言葉だと人喰い鬼!?」
危険を察知して階段から逃げ上がるフリード
「た、大変です!階段の下にはハゲでマッチョでぴっしりとスーツを着たオーガ、東方の言葉だと人喰い鬼が!!」
凶暴で残忍な性格をした頭の悪い鬼……それがオーガ
そのはずなのだが何故かスーツを着ていた為に恐ろしい想像をするフリード

「オーガが強敵じゃないのは頭が悪いからです。しかし奴は文明の象徴ビジネススーツを着ていました
 知恵にあるオーガ、これは厄介な敵になるかもしれません」
実際は全裸だと世間体に問題があるので無理やりスーツを着せられたのであろう
だがフリードはそれを勘違いしたようだ

「仕方がありませんもし戦う羽目になったら……あまりにも危険なため封印していたあの技を使うしか」
敵はオーガである、オーガの雌はオーガスと言って別の名前で呼称される
故にオーガは雄である
雄の弱点といえばあれである
だが同じ男としてあそこを攻撃するのはフリードには戸惑われた
故にフリードはその技を封印したのであった

「姉さん直伝の相手は男として死ぬまさに必殺技ですが
 …………あまりにも相手がかわいそうで使うまいと思っていました
 ですが相手が知恵を持つオーガという強敵ならそれも使わざるおえません」
技の流れはこうだ、まず股間を蹴る→足の指であれを掴む→そのまま引きちぎる
主にフリードの姉フリージアさんが雄の熊を相手に使う必殺技であり
残酷すぎる技である

「相手は人喰い鬼です!僕らは餌でしか無いんです!
 ですが黙って食べられる気はありません!殺られる前に殺りましょう!!」
それ以前に性転換の魔法は禁書扱いされるようなものなのだろうか?
それこそ疑問である

「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」
そしてフリードは本当に入るのかと念を押すのであった


154 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/11/04(木) 09:09:49 0
>146
> 「先生!どこにあるのかわからないので行きようがないです」
「精神を研ぎ澄ませるのじゃ!そうすればわかる!」
とフリードに返すロック。まさに精神論である。

「お前さん達!本を探すのは結構じゃが、きれいに抜かんと崩れるぞい!
 ほら!言わんこっちゃないわい!」
ロックは床に落ちていた1冊の本を見つけ、
拾って棚に戻そうとしたがその本の表紙を見てそれをやめた。
それは、その本にエンドウを元に戻す手がかりがありそうだと考えたからではない。
「感傷などわしらしくもない…」
本のタイトルは『子狐ヘレン』だった。
ロックはそれに何か因縁めいたものを感じていた。
かつてロックを女体化した人物もまた、ヘレンという名前だったからだ。

ロックが16歳の時、つまり今から40年以上前のことであるが、ロックには1人の親友がいた。
彼の名前はヘレン。そう名づけたのもロックである。
若く、怪しい色気のある、それでいて何百年も生きているかのような風格を持った少年…
いや、少年という表現も厳密に言えば正しくない。
便宜上少年の姿が多かったのでそう表現せざるを得ないが、彼はこの世のあらゆるモノに自分を変えることができた。
男にも女にも、老人にも子供にも、月にもスッポンにも姿を変えることができた。
彼がそう願いさえすれば、他者さえもあらゆるモノに変身させることができた。
そして彼は願ったのだ。ロックの体を彼の母のように、と。
そして彼は願ったのだ。ロックの心を自分だけが持つように、と。
当時のロックは仲間達の協力によって元の姿に戻ることができた。
しかし、ヘレンがどうしてそんな馬鹿げたことをしたのかロックには最終的にわからずじまいだった。
>「ロック。僕は、僕はね、人間じゃないんだよ。M78星雲から来た宇宙人なんだよ。
> 西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んでいく。それが僕なんだよ。さよならロック。」
ヘレンは最後にそう言った。彼の言葉は意味不明だったが、確かなことが一つだけあった。
その後ヘレンは、ロックの前に二度と姿を現すことはなかったのだ。

>「ねぇ、おじさん?」
「む!」
ロックは車椅子に乗った少女に声をかけられ、我に返った。「何じゃ?」とロックが尋ね、少女が答えた。
>「さっき禁書の間の前で騒いでいる子達を見たよ。あんたから、馬鹿な事はやめろって言ってやってよ。
> たぶん、あたいが言っても聞いてくれないと思うからさ。」
「何じゃと!?」
ロックがまわりを見渡すと、確かにエンドウを含め、マリア、リリィ、フリード、グラディスの姿が見えないことに気づいた。
今自分の目の届かないところにいるということは、確かに禁書の間に行ってしまったに違いないとロックは考えた。
「冗談ではないぞい!あれだけ禁書の間には行くなと言ったのに!」
ロックは『子狐ヘレン』の本を放り出して禁書の間に向かった。
車椅子の少女はその本を拾い上げ、そっと顔をうずめた。
>「左手の匂いがする…いい匂い…」

155 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/11/04(木) 09:10:52 0
>153
> 「相手は人喰い鬼です!僕らは餌でしか無いんです!
>  ですが黙って食べられる気はありません!殺られる前に殺りましょう!!」
フリードが皆に本当に入るのかと念を押していると、扉からにゅっとHAGEたオーガの顔が出てきた。
ロックが到着したのはちょうどその時だった。ロックは腰のホルスターから鉄球をオーガに向けて放った。
「バレット!!」
弾丸よろしく螺旋回転しながらオーガの眉間にめり込む鉄球。ロックはダメ押しとばかりに両手を腰に構える。
「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
ロックが両掌を前に突き出すと、そこから圧力波が放たれた。
今日の朝、校庭の迷路を吹き飛ばしたあの魔法である。
ロックが予想したとおり、オーガは吹き飛ばされ、禁書の間の闇に消えて行った。

しかし、ここでロックにとって思わぬ事態が起こった。
閉鎖空間で使うには、あまりにも無遠慮に圧力波をつかってしまったのだ。
ロックの言う通りに伏せたり何かに掴まったりしなかった場合は吹き飛ばされても文句は言えまい。
しかし伏せて圧力から逃れようとした生徒までも吹き飛ばされてしまったのだ。
そう、ロックの本気の圧力波は、古くなった図書館の床までも陥没させて破壊してしまう。
伏せる床が無くなってしまえば、どうして伏せて圧力から逃れられるだろうか。
「OH!NO!?なんということをしてしまったのじゃ!わし自ら生徒を禁書の間に押し込んでしまうとは!」
もしも何かに掴まることで圧力から逃れようとした生徒がいたら、彼らは何とかこの場にとどまることができただろう。
「失敗を悔やんでもしかたがない!こうなったからには助けに行くぞ!待っておれ!」
ロックもまた禁書の間に突入した。

156 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/11/04(木) 17:10:40 0
>142-155
>「ごめんねーマリアちゃん、重かったら下ろしてくれて構わないからね〜」
「顔色が良くないわ。
 今は無理しないで、ゆっくり休んでいたほうがいいと思うの。
 別に重くはないから気にしないで」
悪魔払いとしての訓練を受けてきたマリアは、同年齢の子と比べるとずっと力が強い。
リリィが乗っていてもまるで気にした様子も無く、マリアは台車を押して奥に進み続ける。
>「へー、こんなところに道、あったんだ…」
「ヘルミーネ先輩もこの先は知らないのね。
 この道、当りかも知れないわ」
マリアは適当に目に付いた本を、本棚から一冊抜き取った。
【毒キノコはパワーだぜ】と題された本で、キノコを使った魔法について書かれていた。
「この本は外れね」
興味をなくしたマリアはポイと本を投げ捨てて、台車を押しながら先を急ぐ。

進む先、薄暗い図書館の奥では、グラディスが待っていた。
>「おっ?何だ、君らも来たのー?でもこの辺駄目っぽいぜー。
> この辺は歴史書とかそーゆーアレだった。あとは此処だけだなー」
「此処?」
扉に近づくマリアに、グラディスは扉の先について説明する。
曰く、この先は禁書の間と呼ばれる場所であり、以前は鎖で封じられていたはずだ。と。
だが今は、扉を封じていた鎖は壊されて床に転がっている。
>「で……『こいつは良いチャンス!探検だ!』ってさっきから中を見ようと思ってたんだけど。
> ほら、この通り真っ暗」
>「音の響きからして、どーやら下りの階段らしーんだ。光もこっからしか入らねーみたいだし……なあ、誰か明かり無い?」
「…そうね、ないわけじゃないわ。
 少し待ってて」
グラディスに答えて、マリアは魔法を使うために聖典をめくる。
しかし、待てと言われて待つ人ばかりではないのだ。

157 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/11/04(木) 17:12:25 0
>「た、大変です!階段の下にはハゲでマッチョでぴっしりとスーツを着たオーガ、東方の言葉だと人喰い鬼が!!」
「偵察ありがとう。
 でもオーガがスーツを着ていたの?
 そんなサイズの大きなスーツなんてどこで手に入れたのかしら」
先行していたフリードの説明に、マリアは楽しそうに笑いながらそう言った。
>「オーガが強敵じゃないのは頭が悪いからです。しかし奴は文明の象徴ビジネススーツを着ていました
> 知恵にあるオーガ、これは厄介な敵になるかもしれません」
「オーガが頭がいいとは限らないわ。
 飼い主の趣味かも知れないじゃない。
 図書館の禁書の間に用事があってやってきた、オーガの飼い主の趣味。
 とっても悪趣味だわ」
マリアは落ちていた鎖を一つ摘み上げて皆に見せた。
封じられていた場所の封印が解かれて、中には人食い鬼がいる。
つまり、禁書の間の本を狙う別の誰かさんが先に中に進入しているのだ。

>「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」
「汝悪を行う輩を見て恐れる事無かれ怯える事無かれ。
 私たち、子供の使いじゃないのよ。
 ここまで来てオーガが怖くて引き換えしましたなんて、笑い話にもならないわ。
 先に進むだけよ」
マリアがそう言ったちょうどその時、扉からぬうとオーガが顔を出した。
>「バレット!!」
そこに到着したロックの鉄球がオーガの額にめり込む。
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
反射的に伏せたマリアの下、床がロックの圧力波に耐えられずに崩れ落ちる。
床の軋みから崩壊を察知したマリアは、落下中に体制を建て直し、無事に階下に降り立つ。
仲間の状態を確かめることはできなかったが、少なくとも自分の身は守れたのだ。

あちこちが壊された禁書の間。
天井の崩壊によってさらに荒らされたその場所では、何匹かのオーガが驚いたようにこちらを見ていた。
階段を敵が下りてくると考えられる程度に知能があったのが、彼(または彼女)らの不運だったと言えるだろう。
「あははっ! 床を壊して不意打ちをかけるなんてやるぅ!」
マリアが持っていた聖典を投げると、聖典はばらばらになって紙吹雪のように禁書の間に飛び散り、飛び回る。
オーガの視界を妨げるための行動だ。

「塵より生まれた汝らは塵に帰れ!」
マリアはクロスを2つに分けて2刀とし、片方をオーガに投げつけた。
肩口に刀が突き刺さされてオーガが悲鳴を上げた時には、マリアはすでに近くに走りこんでいる。
年齢以前に常人には飛べないほどの高さまで飛び上がったマリアの剣が振るわれて、オーガの首が床に転がった。
「あっははははっ! まずは首一つ!」

158 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/04(木) 17:52:59 0
>144
>「へー、こんなところに道、あったんだ…」 
「ヘルミーネ先輩もご存知無いんですか?」
知的そうに見えるヘルミーネの返答に、リリィは目を丸くした。
どうやら編入生、という部分を聞き漏らしているようだ。
一方ロックは教師として手助けはするが、問題解決は生徒に任せる気らしい。
>「よいか!?禁書の間には行ってはならんぞ!絶対に行ってはならんぞ!」 
リリィははいはーい、と手を挙げた。
もちろん、禁書の間に着々と接近していることには気づいていない。
「キノコ図鑑に封印魔法の全て、かあ。あんまり関係ないかも」
>「先生!どこにあるのかわからないので行きようがないです」 
>「精神を研ぎ澄ませるのじゃ!そうすればわかる!」 
「えー・・・・・・」
リリィは本棚から抜き取った本を閉じ、精神を研ぎ澄ませようとした。
だが一層眠気が強くなっただけだった。

>146-157
歴史書が並ぶ薄暗い通路の先。
厳重に封印されていたらしき扉の前には、既にグラディスが到着していた。
>グラディスが扉を指差す。扉の前には鎖が散らばっている。 
>「此処は『禁書の間』っつーてさ、何かわからんけど凄いもん入ってるらしい。 
> そんでいつもは、というかこの前掃除で来た時には鎖と魔法でロックされてた。 
> 蹴っても魔法使っても何やっても開かなかったのに……なぁーぜーかー今日に限っては開いてんだよなぁー。 
> あ、いや俺が壊した訳じゃあないよ!本当にね!」 
>「で……『こいつは良いチャンス!探検だ!』ってさっきから中を見ようと思ってたんだけど。 
> ほら、この通り真っ暗」 
キィ、と少し耳障りな音を立てて開いた扉の間から見えるのは、深淵の闇。 
どんなに目の良い者でも、中を見通すことは酷く難しそうだ。 
>「音の響きからして、どーやら下りの階段らしーんだ。光もこっからしか入らねーみたいだし……なあ、誰か明かり無い?」 
リリィは目を擦りながら、台車から立ち上がった。
どうやら休んだおかげで、少しは頭がすっきりしたようだ。
「豪華な剣豪でたき火のエンドウ君、出番だよ。・・・・・あれ?髪が黒くなったから無理?」
ちなみに、リリィの脳内では業火ではなく豪華で記憶されてるので、誤字ではない。
>「それ以上入ったらいけませんよ!駄目だって先生が言ってたんですかね」 
「フリード君、言ってることとやってる事全然違うよ!!っていうか灯り灯り!!
 ほらエンドウ君、出番だってば」
リリィはエンドウのたわわな乳を鷲づかみすると、早く行けと言うようににゅ〜っと引っ張る。
「やっぱり外れないね・・・・・・っていうか、本物っぽいね」
その間に、ズカズカと暗闇の中に入っていくフリード。

159 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/04(木) 17:54:47 0
>150>152 
階段を降りたフリードが目撃したのは光るハゲ頭であった 
その禿頭はヤクザが着るようなぴっしりとしたスーツを着ており肉食獣のような牙を生やしていた 
「こ、こいつらはオーガ!?東方の言葉だと人喰い鬼!?」 
危険を察知して階段から逃げ上がるフリード 
>「た、大変です!階段の下にはハゲでマッチョでぴっしりとスーツを着たオーガ、東方の言葉だと人喰い鬼が!!」 
>「オーガが強敵じゃないのは頭が悪いからです。しかし奴は文明の象徴ビジネススーツを着ていました 
> 知恵にあるオーガ、これは厄介な敵になるかもしれません」 
>「偵察ありがとう。 
> でもオーガがスーツを着ていたの?」 
「まさか自分で縫ったとか?!オーガの体力と人間並みの知性、それなんて最強ジェントルメン?!」
リリィもフリード同様、思いっきり勘違いしている。
>「仕方がありませんもし戦う羽目になったら……あまりにも危険なため封印していたあの技を使うしか」 
「ちょ、ちょっと待ってよフリード君!知恵があるオーガなら、話せばわかってもらえるんじゃない?」
>「オーガが頭がいいとは限らないわ。 
> 飼い主の趣味かも知れないじゃない。 
> 図書館の禁書の間に用事があってやってきた、オーガの飼い主の趣味。 
 とっても悪趣味だわ」 
>「相手は人喰い鬼です!僕らは餌でしか無いんです! 
> ですが黙って食べられる気はありません!殺られる前に殺りましょう!!」 
「マリアちゃんにフリードくぅん、顔が怖いよ・・・・・・」
>「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」 
>「汝悪を行う輩を見て恐れる事無かれ怯える事無かれ。 (略) 
> 先に進むだけよ」 
「えーっ!でもでもロック先生が・・・・・・・・・危ない!フリード君後ろ、後ろ!!」
> フリードが皆に本当に入るのかと念を押していると、扉からにゅっとHAGEたオーガの顔が出てきた。 
>「バレット!!」 
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」 
当然リリィも、慌てて床に伏せたのだが――――
「きゃ――――!!!!」
突然、リリィの足場が無くなってしまった。
リリィは重力のまま、巨大焼きマツタケと一緒に漆黒の闇へと落ちていった。

「――――ぷげらっ!!」
リリィは嫌というほど床にお尻をぶつけ、うめいた。
それでも台車、マツタケ、リリィの順に落下できたのは幸運と言えるだろう。
「ああ、何が一体どうなって・・・・・」
リリィは手をついて起き上がろうとした。そのとき、手にムニッと何か柔らかいものが触れた。
「――――ん?ムニッ?
 わーっ!!ごめんごめん!!」
リリィは慌てて手をのけた。


>「あははっ! 床を壊して不意打ちをかけるなんてやるぅ!」 
マリアが持っていた聖典を投げると、聖典はばらばらになって紙吹雪のように禁書の間に飛び散り、飛び回る。 
バラバラになった聖典は、リリィの顔にもべったり貼りついた。
「わああん、顔に何かくっついたー!取って取って――――!!」
薄暗い空間の中で、不意をつかれパニック状態になっているリリィ。
やっと紙を外せたのもつかの間、次の瞬間目の前に転がってきたのは、切り立てホカホカオーガの首だ。
「ぎゃ――――!キャ――――ッ!きゃ――――っ!!!
 もうやだー!!暗いよ臭いよ怖いよ――――キャッ?!」
半狂乱で泣き喚いていたリリィを、大きな手が鷲づかみにした。
「ぎゃ――――!痛い痛い!胸が潰れる――――!!!」
煩いことこの上ない。
だが、このまま放置すれば、潰れるより前においしく丸齧りされてしまうだろう。

160 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/11/04(木) 21:15:33 0
周囲との違いと言う、子供が自力で答えを出すには
多くの時間と経験が必要な疑問に完全に囚われてしまったクリス。
そんなクリスの様子を見たリリィはこっそりと(内容は的外れだが)
元気付けてくれた。リリィに笑顔を向けるクリス、しかしその笑顔は
誰が見ても分かるような、不恰好な作り笑いであった……

時間と共にどす黒い物が湧き出てくる感覚に、誰もいない場所へ
行ってしまおうとしたが、結局炎道の毒キノコ騒動に巻き込まれてしまう。
……その間、誰にも気付かれる事はなかった。
飛び抜けた時間魔法の素養を持つクリスには、他にも適正があった。
それは姿隠し、気配消し、消音など……一言で言えば『認識撹乱系』の術適正である。

もしこの適正が無かったら、年端も行かない子供が一人でこの世の地獄を行き抜く事など
出来なかっただろう……もっとも、本人にその自覚はまったく無い。
ただ思うだけで複数の術を同時に発動、維持できてしまっていたのだ。
……その分消費が激しく、劣悪な環境も手伝ってのかつての姿だったのだが――――。


そんなこんなで図書館についてきたクリスだったが、探索にイマイチ気が乗っていない。
今も答えの出ない疑問に捕まっているからだ。かと言って、普段の状態で
役に立つかと言われても「立つ」とは言えない。そういう点でも、いてもいなくても
何も変わらない存在……それがより一層クリスの精神を追い立てていた。

特に手に取るわけでもなく本棚の本を眺めているだけだったクリスだが、
ふと一冊の本に視線が釘付けになる。吸い寄せられる様にその本を手に取ったクリスは
憑かれたのではと捉えられる表情で本の文字に目を通していった。
……その本の字は達筆な東方言語で書かれていて、クリスには読めるはずが無い。
しかしクリスは本の内容をブツブツと読み上げている。
少ししてクリスはその本を背負っていたリュックにしまう。持ち出す気満々の様だ。

もしクリスを見ている人物がいたなら、その手に取った本の表紙には
こんな事が書かれているのを見る事ができただろう。


  『幻想郷縁起 第十節 著者:稗田阿鷲 編纂協力:古明地姉妹』


そして、今クリスはロックの手加減なしのヘクトプレッシャーによって
『禁書の間』と呼ばれる図書館の立ち入り禁止区画に叩き落されてしまった。
『レイヴン』だったならいざ知らず、クリスに受身や空中での姿勢制御などできる筈も無く
そのまま荒らされた床に背中から落ちてしまう。幸い、先ほどの本が入ったリュックのお陰で
大事に至る事は無かったものの、衝撃で身動きが取れなくなってしまった。

……そんなクリスに迫る影、それもまたオーガだった。
しかも悪い事にそのオーガは食えれば何でもいいと言うザ・雑食なため
見るからに美味しくなさそうなクリスですら捕食の対象になってしまっている。
クリスの場合は骨も残らないだろう……!

161 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/11/04(木) 23:49:08 0
>>140->>153
本棚を探ったが特にめぼしい本はなかった
といってもチルノが読めるのは平仮名とカタカナだけでなので、正確に言えば読める範囲内の中でとなるが
「なんか妙な雰囲気がするけど…怖くないもん!」
足が禁書の間へと向かう
中は薄暗く、明かりらしい明かりといえば窓から漏れる光だけだ
>「た、大変です!階段の下にはハゲでマッチョでぴっしりとスーツを着たオーガ、東方の言葉だと人喰い鬼が!!」
「だ、大丈夫よ。オーガだろうと鬼だろうと氷漬けにしてやるんだから!」
目は口ほどにものをいうとはこのことか
足は震え、瞳孔は恐怖のあまり開き切っていた

>「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」
前言撤回とばかりにチルノは無言で一歩後ろに移動した

>>155
しかし、それとは裏腹に体が前へ前へと進む
背後で聞こえてきたのは伏せろという声
訳も分からず、チルノは腹這いになった
メキメキョ
床が妙な音を立てた
「へ?」
床についている感覚がない
チルノは逆漫画よろしく手足をバタバタさせ、少しでも宙にとどまろうとする
しかし、チルノがいる世界には重力がある
「そ、そんなぁー」
リリィと一緒に漆黒の闇へと落されてしまった

>>160
「い、痛たた…」
あたりは暗闇
近くに誰がいるのかはわからない
「グルル…」
何かが迫ってくる
チルノは一歩後ろへ移動した
「こ、来ないで…」
足がふと止まる
手で触れると生暖かい感触がした
チルノの手から氷の矢が放たれる
だが、その何かがひるむ気配はない
「い、嫌っー!」
そのまま、大きな手でつかまれ、今、まさにごちそう様されようとしていた


162 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/05(金) 02:20:51 0
>156-159
>「ヘルミーネ先輩もこの先は知らないのね。
> この道、当りかも知れないわ」
>「ヘルミーネ先輩もご存知無いんですか?」
「うん。初めて来た。来たばっかりだし、まだ開架しか見てないんだよね」

>144
>「よいか!?禁書の間には行ってはならんぞ!絶対に行ってはならんぞ!」
いけませんいけません、わたしたちはついさっきまでキノコ狩りをしていたのでした。
胞子は古書保存の大敵です。このまま「キちょうショ」の間には行けないのでした。
わたしは歩を止めて静かに万能大鎌シュヴァイツァーゼンゼを展開すると、
官能環<ポイゾニング><インバート>を用いて消毒液を再組成し、身を浄めました。
この鎌の支援特性は<ポイゾニング><カース>なので、下手な浄化系官能環より効くのです。

胞子をぬぐい去ったら、早足でマリアちゃんたちに追いつきました。
自分の身を浄めるだけではなく、他の人にも胞子を落とすよう進めるべきなのでしょう。
しかしそんな空気が悪くなりそうなこと、ヨソ者のわたしは言えるわけがないのでした。

>153
>「オーガが強敵じゃないのは頭が悪いからです。しかし奴は文明の象徴ビジネススーツを着ていました
> 知恵にあるオーガ、これは厄介な敵になるかもしれません」

…はい?納得できません。
確かにスーツは男の最強のファッションです。
愛され系男子(?)を目指すなら試みるべきアイテムの一つでしょう。
でも、スーツオーガって誰が得するんですか。…じゃなくて!

>「仕方がありませんもし戦う羽目になったら……あまりにも危険なため封印していたあの技を使うしか」
> ここまで来てオーガが怖くて引き換えしましたなんて、笑い話にもならないわ。
>「だ、大丈夫よ。オーガだろうと鬼だろうと氷漬けにしてやるんだから!」

なぜこの人たちは殺る気まんまんなのでせう?
既に燃えさかっている火事を見つけたとき、まずする事は消火ではないでせう?
それは周りの人に知らせて鎮火協力を頼むことでせう。
万が一に備えて、いちおうわたしも<ポイゾニング>をフルロードにしておきませう。

>「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」
>「えーっ!でもでもロック先生が・・・・・・・・・危ない!フリード君後ろ、後ろ!!」

そうよ、そう!おろおろしている私ですが、頭の中では全力でノーと答えていました。
なにせハントケさんは面倒なことが嫌いなのでした。
まっすぐな道を進めだとか、狭き門より入れなんて言葉、わたしの聖書にはないのでした。
「あのう、ロック先生も近くにいることだし、ここはまず先生に知らせた方が…」
そして振り向いたわたしを、文字通りさらなる衝撃が襲いました。

163 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/05(金) 02:22:16 0
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
ロック先生の圧力波に吹き飛ばされたわたしの時間は、とてもゆっくりと進んでいました。
頭の働きも同じくゆっくりだったのに、時間も確かにゆっくりと流れていきました。
飛んでいる最中は痛みもありませんでした。すぐに階下へ叩き落とされましたが。

>そう、ロックの本気の圧力波は、古くなった図書館の床までも陥没させて破壊してしまう。
地面に叩きされた後はいつも通り(?)。何もできないうちに上から床が落ちてきました。
「あいたたた…」
眼鏡のフレームが辺にひしゃげているのが分かります。
伊達眼鏡だし、部屋に帰れば代わりはあるし、非常事態だし、捨てます。
仄暗い本の底から見える景色は真っ暗です。瓦礫の底から抜けても真っ暗です。

「みなさん大丈夫ですか−?今、明るくしてみる」
大丈夫じゃないことは声を聞けば分かりました。
悲鳴はもはや声になっておらず、聞き取れませんでした。

わたしはバッグから蛍光石を取り出し、叩きつけて割りました。
さらに化粧水を取り出して蛍光石の欠片に光っているあたりにまき、魔法をかけました。
すると黄緑色に光る霧が立ちこめ、あたりをほのかに照らすのでした。
VC誘導体の美容液でもあれば白い光になるのですが、実用上問題ないはずでした。

「みなさん、どこにいます−?」
大きな声で叫んで見るも、必死の悲鳴には容易にかき消されてしまうのでした。
光る霧が広がるにつれて視界も開けていったのですが、ここでようやく気づきました。

そう、階下の制地権は今やオーガらが握っていたのでした。
こちらからオーガが見えるということは、あちらからも丸見えということです。
「あ、やば…」

164 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/05(金) 23:57:03 0
>152-163
>「それ以上入ったらいけませんよ!駄目だって先生が言ってたんですかね」
「それはギャグで言ってんのか?」
皆を制止しておいて、自分はノコノコ暗闇に入っていくフリード。
>「フリード君、言ってることとやってる事全然違うよ!!っていうか灯り灯り!!
> ほらエンドウ君、出番だってば」
「まあいいや、好きにしなよー。俺は灯りと一緒に進むし」

禁書の間に入っていくフリードを見送って数秒後。
降りていった筈の彼が焦りを浮かべて逃げ帰ってきた。
>「た、大変です!階段の下にはハゲでマッチョでぴっしりとスーツを着たオーガ、東方の言葉だと人喰い鬼が!!」
「な、なんだってー!?小さい個体でも2m、大きいものになれば3mはあるという巨体のオーガが!?」
フリードの台詞に、グラディスもノリノリで乗っかる。
とはいえ、オーガがいるとは思わなかったグラディス。ちょっとマジで驚いていた。
>「偵察ありがとう。
> でもオーガがスーツを着ていたの?
> そんなサイズの大きなスーツなんてどこで手に入れたのかしら」
>「まさか自分で縫ったとか?!オーガの体力と人間並みの知性、それなんて最強ジェントルメン?!」
「すげーなー最近のオーガ。そのうちカバディでも始めんじゃないかー?」
>「オーガが強敵じゃないのは頭が悪いからです。しかし奴は文明の象徴ビジネススーツを着ていました
> 知恵にあるオーガ、これは厄介な敵になるかもしれません」
>「相手は人喰い鬼です!僕らは餌でしか無いんです!
> ですが黙って食べられる気はありません!殺られる前に殺りましょう!!」
>「オーガが頭がいいとは限らないわ。
> 飼い主の趣味かも知れないじゃない。
> 図書館の禁書の間に用事があってやってきた、オーガの飼い主の趣味。
> とっても悪趣味だわ」
>「マリアちゃんにフリードくぅん、顔が怖いよ・・・・・・」
誰もが色々な予想を出し合うが、それをグラディスがへっと笑い飛ばす。
「まぁ、それはあれこれ考えても仕方ねーだろ。問題は進退の判断」
>「さて進みますか?それとも言いつけを守って入るのを止めますか?」
>「汝悪を行う輩を見て恐れる事無かれ怯える事無かれ。
> 私たち、子供の使いじゃないのよ。
> ここまで来てオーガが怖くて引き換えしましたなんて、笑い話にもならないわ。
> 先に進むだけよ」

>「えーっ!でもでもロック先生が・・・・・・・・・危ない!フリード君後ろ、後ろ!!」
> フリードが皆に本当に入るのかと念を押していると、扉からにゅっとHAGEたオーガの顔が出てきた。
「うへっ!マジ!?」
咄嗟に飛び下がろうとするグラディス。だが。
>「バレット!!」
皆の目の前を黒金色の何かが貫いた。
オーガの額にめり込んだそれは回転する鉄球!
誰が投げたか?鉄球の射線を辿れば、ロマンスグレーの教師・ロック先生がいる。
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
「イエッサっ……にゅわぁぁぁ!?」
伏せたはいいが、予想以上の圧力。
そいつが意外と老朽化していた床を圧迫するとなれば壊れない道理は無い。
あっという間も無く、地下へと落ちていった。


165 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/06(土) 00:00:35 0

>「あっははははっ! まずは首一つ!」
>「ぎゃ――――!痛い痛い!胸が潰れる――――!!!」
>「い、嫌っー!」
>「あ、やば…」
オーガを襲ったりオーガに襲われたりしている地下、禁書の間の阿鼻叫喚。
降り立ったグラディスはと言えば……
「そぉこだぁぁぁぁああっとぉ!!」
自慢の身体能力を生かし、狭い室内の中で壁や棚を使いながら跋扈していく。
十分に勢いがついた所でオーガに飛び蹴りをかまし、数m転がす。
「そいやっ!ブレス・フリーズ!」
そして頭を完全に氷で覆ってしまえば、オーガは呼吸が出来なくなり気絶していった。
流石の巨体だ、肺の大きさもかなりのものである。そうそう死ぬことは無いだろう。
そんなことを既に2,3回繰り返していた。
そのうちに誰かを助けているかもしれない。

「うっし、4体目終了。次は……うお、一際でかいのがいるなー」
壁際をひょいと見ると、倒れた本棚を椅子代わりに座っていたオーガが居た。
スーツも微妙に他の個体とは違う。
グラディスが見ているのに気付いたか、ゆっくりと立ち上がって……突然駆け出してきた!
>「ウグルアァ――ッ!」
「ぬわっ!?速っ……うらぁッ!」
人間子供一人ぐらいを楽に包めそうな掌で押しつぶしを放ってくるオーガ。
グラディスもそれに合わせて両の掌を突き出すが、思いっきり弾かれて下がってしまう。
>「ウッガァ!」
追撃するオーガが改めて押しつぶしてくるが、グラディスも負けじと頭の上で持ち堪える。
「な、んのぉ!人狼舐めんなぁ――――ッ!」
圧倒的質量に拮抗状態に持ち込み、更には僅かに持ち上げ始めた。
いよいよオーガももう片方の掌も加え、全体重をかけて始めていく。
それでもグラディスは押しつぶされないように必死で全筋力を発揮するが。
「ぎ、ぎぎぎぎぎ……!!き、きつ……!!腕が、腰が、背中がぶちぶち言って……!」
長くは持たないだろう。

166 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/06(土) 01:21:21 P
>154-165
>「えーっ!でもでもロック先生が・・・・・・・・・危ない!フリード君後ろ、後ろ!!」
>「うへっ!マジ!?」
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
「伏せました……って!?」
ロック教員の魔法の威力に耐えられず
ガラガラガッシャンと崩れ行く図書館の床
「あ〜れ〜」
禁書の間へと真っ逆さまに落ちお前はどこぞのお姫様かと悲鳴を上げるフリード

「イタタタタ…………って後ろからオーガが襲ってきてるじゃないですかぁやだぁ!!」
と言いつつ背面キックをするフリード
フリードの計算によるとオーガの腹に命中し吹っ飛ぶはずである
だがフリードの低い背とオーガの体の大きさの因果関係によりキックの命中位置はずれ
実際に命中したのはオーガの股間部分であった

「 qあwせdrftgyふじこlp;」
股間を押さえ悶えるオーガ
これはもう使い物にはならないだろう
「ブレ先生……お仲間が増えてようですよ」

次々とピンチになる仲間たち
「……ここはリリィさんをフォローです!!」
他の人は自分で何とかできるだろうと判断してリリィの助太刀に入るフリード
それぞれ理由は
クリス:元はレイブンさんだからなんとかなる
チルノ:攻撃呪文使えるし
ヘルミーネ:錬金術師だから爆弾の一個や二個は
グラディス:男なんだろうクヨクヨするなよ胸のエンジンに火をつけろである
故に何も攻撃の手段も持ってないだろうリリィのフォローに入るフリード

「僕の友達を傷つける奴ぁ脊髄ぶっこぬくぞゴラァ!!」
と小柄キャラとは思えないジャンプをし
「目だぁ!」
とちょきでリリィの腕を掴むオーガの両目を突き
「鼻だァ!!」
と鼻を引っかき
「耳ぃ!!」
と両手を使い耳を引きちぎるフリード………ありえん
「ひぃっひっひっひっひ!!」
恐ろしい形相でリリィを襲ったオーガをボコ殴り続けているフリード
フリードの目は石川賢の漫画のようなぐるぐる目になっている
もはやどっちが鬼なんだかわかりゃしない
ぶっちゃけ、お前魔法剣士だろ!魔法か剣を使えよ!!とすごく突っ込みたい気持ちだが
残念ながら吾輩グレン・ダイザーは縦ロールの魔女に肉球ぷにぷにされている最中なのである

「頚椎を切断後、脳髄を破壊……ってこれは吸血鬼の殺し方でしたね
 さあ次に脊髄ぶっこぬかれたい奴はかかってきなさい!!」
と、とても美形キャラのセリフとは思えない事を叫ぶフリードであった


167 :炎道勇気 ◆hCjEHNrkek :2010/11/06(土) 01:50:44 0
勇気が当てもなくブラブラしていると扉の前でたむろする仲間の姿があった
なにやら、はいるだ、はいらないだ騒いでいる。
どうやらここが禁書の間というところのようだ
「おいおい、みんなどうしたんだ?ここにお目当ての物があるのか?」
興味津々にみんなに近づいていく
そこにちょうどリリィが炎道に話しかける
>「豪華な剣豪でたき火のエンドウ君、出番だよ。・・・・・あれ?髪が黒くなったから無理?」
「おれの髪は赤かったけど燃えてはいないぜ、まあ、明かりぐらいつけてやってもいいけどな…… 」
>「ほらエンドウ君、出番だってば」
リリィはエンドウのたわわな乳を鷲づかみすると、早く行けと言うようににゅ〜っと引っ張る。
「やっぱり外れないね・・・・・・っていうか、本物っぽいね」
「いまは残念ながら本物だ。それにしても我ながら俺好みの巨乳だな」
勇気がそんなどうしようもないほどしょうもないことをぼそっと呟いたときにオーガが出現
「うおっ!鬼じゃねぇか!!なんでそんな変な格好をしてるんだ?」
スーツに身を包んだオーガになんともいえない違和感を感じている
そして、すぐにオーがに鉄球が直撃、ロック先生だ
>「みんな伏せろ!あるいは何かに掴まれ!ヘクトプレッシャーじゃ!!」
「え、うそ!ちょっと待ってください!!」
時既に遅しというか、捕まるものも、伏せることも出来ず、とっさに掴んだのは自分の乳
もちろん吹き飛ばされてしまった。某聖闘士星矢みたいに
高く吹き飛ばされ、上の照明に服が引っかかる
しばらく、空中でブラン、ブランしていたが崩落の衝撃で遅れて地下に落ちていった
オーガの頭の上に


168 :ベッドフォード ◆k4Jcxtcjwo :2010/11/07(日) 13:57:56 O
生徒達が自ら禁書の間に入ってくれた事はブレにとって嬉しい誤算だった
当初は自ら誘導するつもりであったがその必要は無くなった為 己の気配を消し 背後からその様子を伺っている
結果はそれなりに善戦 狂暴なオーガ相手に持ちこたえている事にブレは感心していた
流石は天才と言った所か この禁書の間に誘導しようとしたのは生徒たちが持ちうる力を観測が目的であった
これから計画を遂行する為には生徒たちの覚醒が必須 これから覚醒に導く為の戦いに耐えうるかも判断する必要もあった
「…流石は選ばれし雛型達…素晴らしいわ…」
まだ姿を表さない オーガを倒すのを見届けるつもりだった
だが、イレギュラーは起こりうるもの
「やっと見つけたぞ雛型共!!
うりゃあああああああ!!!!」
ベッドフォードの屋敷に居た銀髪の男はグラディスを握り潰さんとするオーガに斬り掛かった
「下劣な鬼共!ヤツらを始末するのはこの私だ!!!」


169 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/11/07(日) 20:51:34 0
>>167
「ぐ、ぐへー」
オーガの頭の上に巨乳のお姉さんが落ちてきた
チルノをつかむ腕の力が抜け、チルノの体が落下する
「お姉さん、ありがとう」
地面と足がキスをする瞬間、氷の羽をはばたかせホバリング
そのままゆっくり床の上に着地し、軽く頭を下げた

>>164->166
オーガの悲鳴が聞こえる
薄暗がりでよく見えないが、戦っているのはひ弱そうな美少年
だが、どういうわけか知らないが、戦いの流れ場美少年の優勢で進んでる
(あの子って格闘家だったけ?)
確か、魔法剣士だったような気もしたので、不思議そうに首をかしげた

>>168
「あ、また、来た」
ブレにむかって指をさした
指をさすのは失礼な行いなので、よいこのみんなはやめた方が賢明である
「倒してくれてありがとう。でも、始末するというなら容赦はしないわ。そのまま氷漬けになってしまいなさい」
スペルカードを懐から取出し一枚投げた

氷符 パーフェクトフリーズ

カードが発光し、チルノの足元で魔方陣がくるくると回り出す
魔方陣の色は青
魔方陣から氷交じりの吹雪が吹き出し、オーガたちがいる方へと向かっていく
オーガたちは次々と凍っていき、吹雪はブレの方へと迫ろうとしていた

【スペルカード使用。残り枚数3枚】

170 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/11/07(日) 21:24:18 0
生徒達とオーガの死闘は既に始まっていたがロックはまだ追いついていなかった。
エンドウを追いかけた時もそうだったように、ロックは典型的な鈍足パワーファイター型なのだ。
「出ろ!エルザ!!」
走るロックの目前に銀色に光る少女のシルエットが現れ、ロックの前を先行して走る。
彼女はロックが召喚した守護霊である。
守護霊の召喚は闇払いが習得すべき重要な魔法の一つであり、
悪霊の類、例えば吸魂鬼を払いのける効果がある。
ロックが今守護霊を召喚したのには2つの理由があった。
1つは、この禁書の間に存在する敵がオーガだけではない可能性があるからである。
ロックは物理的なパワーは強いが、そのパワーは悪霊の類に対しては意味がない。
そうした相手に太刀打ちするには、守護霊との連携が不可欠になるからだ。
そしてもう1つの理由は、単純に明かり代わりである。
もしも生徒達の目がつぶれていないなら、
銀色に光る守護霊を遠目からでもすぐに見つけられるだろう。

171 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/11/08(月) 15:48:18 0
>158-170
倒れたオーガの体に脚を乗せて剣を引き抜いてから、マリアは飛び回っている聖典の外装を捕まえた。
「全ては定められた場所に定められたように戻れ!」
マリアの呪文に合わせて、同じく飛び回っていた聖典のページが次々に戻っていく。
ばらばらだった聖典が元通りの状態に戻るのに、さして時間はかからない。
>「そいやっ!ブレス・フリーズ!」
グラディスはオーガを殺さないようにしているが、逆にマリアはオーガを殺すことしか考えていない。
落ちてきた勇気がチルノを助けている間に、マリアはもう一匹のオーガの首を最初の時と同じようにして落とす。
クリスやヘルミーネも捕食の対象になっているが、それは暴れてこちらに注意を引き付ければよいと考えたのだ。

> さあ次に脊髄ぶっこぬかれたい奴はかかってきなさい!!」
フリードたちの活躍でオーガの数は減っているが、危険がなくなったわけではない。
一際大きなオーガが、グラディスを押しつぶそうと圧しかかっている!
>「ぎ、ぎぎぎぎぎ……!!き、きつ……!!腕が、腰が、背中がぶちぶち言って……!」
「あと少しもたせて!」
マリアは剣の片方を一際大きなオーガに投げつける。
狙い通り剣はオーガの肘に突き刺さり、その腱を断った。
これでグラディスにかかる力は弱まるだろう。

続けてマリアは聖典を開いて呪文を詠唱しようとするが・・・思わぬ邪魔が入ったのはその時だった。
>「やっと見つけたぞ雛型共!!
>うりゃあああああああ!!!!」
現れたマリアにとっては見知らぬ銀髪の男が、グラディスを襲っているオーガに切りかかったのだ。
>「下劣な鬼共!ヤツらを始末するのはこの私だ!!!」
「…あの人、誰かの知り合いなの?」
アドラスの言葉から、彼が以前から誰かを探していたのだろうと考えてマリアは攻撃を中止し、仲間にそう尋ねた。
「オーガの仲間ではないようだけど、私たちに友好的でもないみたい。
 あの人は誰の知り合いで、雛形ってなんのことかしら。
 ねえ。 教えてほしいの。 お願いよ」
お願いしているとは言いがたい物騒な視線で、マリアは周囲を見回した。
しゃべらないのなら、表情や声の変化で当りをつけようとしているのだ。
オーガの肘に突き刺さったいた剣が、音もなく戻ってきてマリアの手の中に収まった。
血濡れの剣を手に、マリアは先生のロックや攻撃をはじめるチルノにも例外なく疑惑の視線を向けている。

172 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/08(月) 21:44:45 0
>160-171
強制的に発生した、オーガとの喰うか喰われるかのバトル。
混戦状態の中、オーガに捕まったリリィは、今にも頭から丸かじりされようとしていた。

天井近くを漂っている黄緑の霧のおかげで、リリィは自分を食べるオーガの顔をおぼろげながら見ることが出来た。
(ああ、もうだめ!胸の成長も見届けられないまま、私はここでおいしくいただかれてしまうのね!!)
――――しかし!ドン亀リリィの命運は、この期に及んでまだ尽きていなかったのである!

>「僕の友達を傷つける奴ぁ脊髄ぶっこぬくぞゴラァ!!」 
フリードは、その華奢で可憐な外見からは想像できないほどのジャンプを見せたかと思うと、ふっと姿が消えた。
だが次の瞬間、リリィを握りつぶそうとしていたオーガが悲鳴をあげ膝をついた。
何が起こったのか分からないリリィは戸惑いながらも、転げるようにオーガから距離を取ろうとした。
「あ、ありがとうフリード君!」
>「ひぃっひっひっひっひ!!」
「フ、フリード・・・・・・くん?」
>恐ろしい形相でリリィを襲ったオーガをボコ殴り続けているフリード 
>「頚椎を切断後、脳髄を破壊……ってこれは吸血鬼の殺し方でしたね 
> さあ次に脊髄ぶっこぬかれたい奴はかかってきなさい!!」 
「フリード君落ち着いて!私はこうして無事だから!あれ?グレン?グレン逃げちゃったの?
 それともまさか・・・・・・・」
最悪の想像をして青くなるリリィ。
その頃のグレンが、肉球ぷにぷにされながらネコ可愛がりされてるなど、リリィが知る由も無かった。

フリードという強い後ろ盾を得たリリィは、黄緑色の霧の光で室内の状況を把握することが出来た。
チルノはエンドウの傍にいる。黒髪巨乳になったものの、あの2人相手ならそうそう遅れをとることは無いだろう
グラディスは2体目のオーガを叩きのめそうとしている。
マリアは手にした紙ふぶきでオーガの視界を奪っては、十字架の剣で倒していた。。
半座、ロック、ブレの姿は見えない。
「クーちゃん?!」
そして――――クリスは、落下の衝撃が残っているのか、床に伏したままだった。

「変!早く移動しないとオーガに踏み潰されちゃう!フリード君、フォローよろしく!」
一人だけ毛色の違うオーガ相手に、グラディスとマリアが協力して挑んでいる。
リリィはフリードに援護を頼むと、床に倒れたクリスに駆け寄った。
そして小さな体を抱き起こすと、引きつった顔で彼女の体の状態を確認する。
「よかった!骨には異常ないみたい。・・・・・・だけど、あちこちぶつけたね。痛いよね。
 クーちゃん、大丈夫?動ける?
 こんな場所じゃオーガに踏まれちゃうよ。戦闘は、お兄さんお姉さん達に任せて、一緒に避難しよう!」
ちょうどそのとき、ヘルミーネと目が合った。
(あれ?ヘルミーネさん、メガネが無い?)
おおかた、落下の衝撃で壊れたか無くしたのだろうとリリィは考えた。
リリィはヘルミーネに向けて指を2本たてると、
「ヘルミーネさん、この指何本かわかります?
 もし見えないなら、今のうちに私達と一緒に部屋のすみっこへ!」と言った。

グラディス達に加勢はしたいが、リリィがでしゃばってもかえって足手まといだろう。
だからリリィはクリスを抱えるようにして、目立たないよう本棚の残骸の陰に身を潜めようとした。
そんな時だった。遠くから銀色に輝く何かがこちらへと駆けて来たのは。

「なにあれ!?銀色の・・・・・・・・・女の子?!」
銀色に輝く少女は、どことなくブランエンと雰囲気が似ていた。
おまけに、とても可愛い。
リリィは状況も忘れ、ぽかんと大口をあけてその銀色少女を見つめていた。

――――だから、リリィはアドラスの存在に全く気づかなかった。

173 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/08(月) 21:46:37 0

>「やっと見つけたぞ雛型共!! 
>うりゃあああああああ!!!!」 
>見覚えのある銀髪の男が、グラディスを襲っているオーガに切りかかった。 
>「下劣な鬼共!ヤツらを始末するのはこの私だ!!!」 

リリィはその男の姿には嫌と言うほど見覚えがあった。
忘れもしない入学式の夜。
ユリに誘われ、ベッドフォード総裁御宅拝見ツアーに参加した人間なら、アドラスに見覚えがあるだろう。
つまり今のメンバーで言えば、該当者はリリィ、グラディス、フリードである。
(クリスは別人格の青年姿で参加していたため、アドラスとはお互い初対面になるはずだ)

>「…あの人、誰かの知り合いなの?」 
リリィはびくうっ!とすくみあがった。
>「(略)あの人は誰の知り合いで、雛形ってなんのことかしら。 
> ねえ。 教えてほしいの。 お願いよ」 
「し、知らないよー」
うろたえながらもそう発言したリリィの目は、完全に泳いでいた。
「指輪も持っていないようだし、ベッドフォード総裁の御宅の警備の人とかじゃないの?」
マリアの注視を受け、リリィは滝のような冷や汗を流している。
「そ、そんなことより!私も聞きたいわ、おじさん!
 何で私達をずっと目の敵にするのよ!?
 あれやこれや弁償しろなんて言われたって、学生の身分じゃ絶対に無理だからね!
 そもそもヒナガタってなんなのよ?!」
――――語るに落ちる、とはまさにこの事である。

チルノは問答無用で攻撃を仕掛けようとしている。
リリィはテレパシーで、ロック、半座、ブレ達教師陣へと助けを呼ぶことにした。
『先生達助けてー!オーガの次は不審者に襲われています!!!』
『銀色の女の子、貴方も私達を助けに来てくれたのなら、あのおじさんを何とかして――――!!』


どうやらリリィの危険度判定は、オーガ達<アドラスのようだ。

174 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/08(月) 22:01:51 P
>167−173
>「変!早く移動しないとオーガに踏み潰されちゃう!フリード君、フォローよろしく!」
「体が小さいから弱いと思ったら大間違いです!
 そこのクリスさんだって例外では・・・・・・あれもしかして本気でピンチなんですか?」
元がレイブンだから大丈夫だろうと思っていたフリードだったがどうやらそういうわけには行かなかったようだ
仕方がなく近づくオーガを殴ったり蹴ったりして援護する・・・・剣か魔法使えよ

そこに乱入してくる銀髪の男
>「やっと見つけたぞ雛型共!!うりゃあああああああ!!!!」
>「下劣な鬼共!ヤツらを始末するのはこの私だ!!!」
>「オーガの仲間ではないようだけど、私たちに友好的でもないみたい。
  あの人は誰の知り合いで、雛形ってなんのことかしら。
  ねえ。 教えてほしいの。 お願いよ」
>「し、知らないよー」
「え〜と・・・・・どなたでしたっけ?彼とは初対面のはずですが
 彼はこっちのことを知ってるみたいですね?まさかストーカーでしょうか?」
フリードはあの戦いではずっと使い魔に体乗っ取られてたので彼のことは憶えていないのだ
さらにこの場にグレンは居ないため突っ込むことも出来ない
>「そ、そんなことより!私も聞きたいわ、おじさん!
 何で私達をずっと目の敵にするのよ!?
 あれやこれや弁償しろなんて言われたって、学生の身分じゃ絶対に無理だからね!
 そもそもヒナガタってなんなのよ?!」
「なんだか良く分かりませんが多分お前を押し倒すのはこの俺だっていうツンデレの一種ですね」
なんか色々間違っているぞフリード

そんな事を言っている間にもオーガは襲いかかってくる
「僕には殺す覚悟はありませんが殺される気もありません」
かつてゴブリン相手には殺すような行為は避けプロレス技で仕留めていたフリード
はたしてオーガ相手には殺生をしてしまうのであろうか?
「ゴブリンは人間を食いませんが熊とオーガは人間を食います
 ならば殺すしかありません・・・・・・・だって僕は人間なんですから」
別に人間じゃなくてもオーガはおおよそ人型の自分たちより小さい生き物なら食うと思うが

「知っていますか熊は人を食いますが人も熊を食うんですよ?
 あなた方は自分達が捕食者だと思っているでしょうがね
 あれ?そう言えばオーガって食べられるんでしょうか?」
それを実行すれば人喰い鬼人の称号を得られるであろう・・・・だが多分不味いと思われる
オーガの突進をひらりとかわしアームロックを掛けるフリード
ゴキャリ・・・・という嫌な音を立てオーガの腕の骨が折れる
「骨が折れる痛みは僕が良く知っています・・・・・まあ遠慮せずに痛みを味わってください」
登場当初骨を二箇所も折ったフリード、その痛みはよく分かっているつもりだ
って、どんな怪力やねん!!
「え?もう痛いのは嫌ですって?仕方が無いですねぇ」
別にオーガの言葉がわかるわけではない
「さあ安らかにお眠りなさい」
とオーガにヘッドロックで止めを刺すフリード
だから剣か魔法を使ってくれと・・・・・・・



175 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/11/09(火) 21:40:35 0
>171>173
> 「オーガの仲間ではないようだけど、私たちに友好的でもないみたい。
>  あの人は誰の知り合いで、雛形ってなんのことかしら。
>  ねえ。 教えてほしいの。 お願いよ」
「おぉ、マリア!よくわしを見つけた!他のみんなもいるな!
 じゃが一体何を言っとるんじゃ!?」
何が何だと聞かれたら、答えてあげるが世の情け。
しかし、新任教師であるロックがアドラスのことなど知るはずもない。
今やっと到着したばかりであるから、なおさらである。
> 『先生達助けてー!オーガの次は不審者に襲われています!!!』
> 『銀色の女の子、貴方も私達を助けに来てくれたのなら、あのおじさんを何とかして――――!!』
「ここはわしにまかせろ!みんなは早くこの禁書の間を脱出するのじゃ!急げ!
 オーガに触った者は浄化をしておけよ!どんな穢れがついたか知れたものじゃあないからのう!」

チルノはアドラスに攻撃をしかけている。
「お前さんが何者かは知らんが生徒に手をだす輩は容赦せん!」
彼が氷漬けになったかどうかは、とりあえず棚に上げてロックの名乗りが始まった。
「わしの名前を教えてやろう!
 夢と希望と真実と勇気と自由と正義と愛と平和とか弱き女性を守る使者!
 不条理だらけの世の中で、愛と勇気と希望を抱き、正義の拳で悪を討つ!
  どんな逆境にも負けない愛の為に生きる男!
 ロック・ウィルとはこのわしのことじゃあ!!」
銀色の少女の守護霊は、ロックの側で相変わらずふわふわと漂っていた。

176 :アドラス ◆G9rG4QK7M6 :2010/11/09(火) 22:50:02 O
>>169->>175

>オーガ達は次々と凍っていき アドラスの方へと

「甘い!甘い!甘いわぁぁぁぁ!!!!!!!
炎 剣(えんけん) 熱 風 刃(ヒート・ウェイブ・ブレイド) !!!!!」
構えた剣に炎を宿すと大声を張り上げて剣を振るい熱風を繰り出す
チルノの放った吹雪はオーガこそ凍らせたがアドラスには届かず熱風により吹雪を相殺してしまった

「所詮、天才とは言え子供の魔法…
苦行に耐え、剣の道を極めてきた私に効くはずが無ぁぁぁぁぁい!!!!」
吹雪を掻き消したアドラスは一直線に剣を構え、芝居じみた声を張り上げる
決まっていると言えば決まっているのだが大きく腫れ上がった右頬のお陰で台なしであった
それでもアドラスは構う事無く口上を続ける
「貴様等のお遊びのせいで私は大目玉よ…
だが貴様等の首、総裁に献上すれば名誉挽回の絶好の好機!!!
あの屋敷での不名誉ここで削がせてもらおう!!!」

>「わしの名前を教えてやろう!
(中略)
 ロック・ウィルとはこのわしのことじゃあ!!」

「たかが一介の魔法使い風情がこの私に盾突くか!!!
だが名乗られた以上 こちらも名乗るのが騎士としての礼儀!!!
没落したとは言え名門ヴィエーダー家が嫡男 このアドラス・ヴィエーダーが相手してくれる!!!!!!」
騎士としての性分か名乗りを上げたロックに正々堂々とこちらも名を名乗り向かっていくアドラス
煮えたぎるような怒りのあまり矛先は無差別に向いてしまったようだ
「自らが囮になり雛型達を逃がすか御老体!!!
だが 無駄な事!すぐ貴様等を切り刻んでくれよう!!!
風 剣 豪 風 刃 !!!!!(タイフーン・ウェイブ・ブレイド)」
アドラスの魔法剣から放れた豪風は周囲に展開され 他の者の足を止める 散らばった書物は風に舞い余計に散らばる事だろう


177 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/11/10(水) 20:12:47 0
>172
>「よかった!骨には異常ないみたい。・・・・・・だけど、あちこちぶつけたね。痛いよね。(中略)
> 戦闘は、お兄さんお姉さん達に任せて、一緒に避難しよう!」
「あ…う……」
リリィの呼びかけに対するクリスの反応は極めて薄かった。
リュックは確かにクッションにはなったが、中に入れていた本が原因で
地面に叩きつけられた時に、てこの原理で頭を打ち付けてしまったのだ。
結果、クリスは軽い脳震盪を起こしている為に今自分がどうなっているかも分かっていない。

>だからリリィはクリスを抱えるようにして、目立たないよう本棚の残骸の陰に身を潜めようとした。
そのままクリスはリリィに抱き抱えられたまま本棚の残骸へと身を隠した。
……そこでようやく気が付いたのか、焦点の合ってなかったクリスの目が
しっかりとリリィを写した。
「……あ、り、リリ、姉さ……!?」
クリスが何かを言いかけて、『禁書の間』の光のまったく当たっていない方へと
急に顔を向けた。闇を凝視するクリスの顔に浮かぶ感情、それは……『困惑』だった。

「……リリ姉様、あっち……あっちに、何か、『ある』……何か、『いる』よ……」
クリスが闇を指差すと、それに呼応するかのように
人の形をしたもやの様なものが浮かぶ。それは輪郭が揺らいでいて、
何なのかの判別は付けられそうに無いが、敵意の類は感じられない。
青白く発光するそれは、何をするでもなくそこにいた。
まるで『禁書の間』で現在起こっている騒動を、見物するように――――。

178 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/10(水) 23:09:37 0
>168>171-174
>「あと少しもたせて!」
「ガッテン承知ぃぃぃ!!」
顔を真っ赤にしながら均衡状態に押し留める。
限界寸前、そこにマリアの投げた剣がオーガの腱を切った。
>「グル!?」
「っし、チャ――ンスッ!!」
すっと力が抜けたのを感じたグラディスは、全力を持ってオーガを押し戻して数歩ふらつかせた。
限界以上の力を使ったせいで、グラディスも珍しく息切れを起こしているのだが。

>「グアララララ……!!」
「ぜぇ、ぜぇ……!まっ、まだやるかっ!」
再びグラディスとオーガが再び戦いに入る、その寸前!
>「やっと見つけたぞ雛型共!!
>うりゃあああああああ!!!!」
>ベッドフォードの屋敷に居た銀髪の男はグラディスを握り潰さんとするオーガに斬り掛かった
>「グアッ!?」
脇腹をすっぱり斬られ、どすりと膝を着くオーガ。
オーガやグラディス、周りに居る面々の視線の先には……!
>「下劣な鬼共!ヤツらを始末するのはこの私だ!!!」
銀髪の結構頭がアレな感じの男が立っていた。
それを見て、マリアが疑問を零す。
>「…あの人、誰かの知り合いなの?」
>「オーガの仲間ではないようだけど、(略) お願いよ」
>「おぉ、マリア!よくわしを見つけた!他のみんなもいるな!
> じゃが一体何を言っとるんじゃ!?」
>「し、知らないよー」
>「え〜と・・・・・どなたでしたっけ?彼とは初対面のはずですが
> 彼はこっちのことを知ってるみたいですね?まさかストーカーでしょうか?」
>「指輪も持っていないようだし、ベッドフォード総裁の御宅の警備の人とかじゃないの?」
「俺も、ぜぇ、はぁ、し、知らねー。知ってたと、しても、はぁ、覚えてねー……」
息継ぎも覚束ないままのグラディスは、そんな剣士だか兵士だかのことは覚えていない。
何せ彼らを見たのは毒を食らっている途中だったもので、一々気にしてる余裕も無かったのだ。
>「なんだか良く分かりませんが多分お前を押し倒すのはこの俺だっていうツンデレの一種ですね」
「何それ気色悪い……」

179 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/10(水) 23:34:12 0
>169>175>176
>「倒してくれてありがとう。でも、始末するというなら容赦はしないわ。そのまま氷漬けになってしまいなさい」
>「甘い!甘い!甘いわぁぁぁぁ!!!!!!!
>炎 剣(えんけん) 熱 風 刃(ヒート・ウェイブ・ブレイド) !!!!!」
「ぬおっ!?」
室内に冷気が行き渡る、と感じた直後に熱風!
グラディスぐらいの距離には脅威になるほどのものではないが、見事に氷漬けを防いでいた。
「暖かい風、ってこたあ炎使い!加えて風使いの可能性も……」
>「貴様等のお遊びのせいで私は大目玉よ…
>だが貴様等の首、総裁に献上すれば名誉挽回の絶好の好機!!!
>あの屋敷での不名誉ここで削がせてもらおう!!!」
朗々と報復の旨を語る銀髪の男・アドラス。
そんな意気揚々の様子に対抗し、熱い血を滾らせて名乗りを上げる教師が居た。
>「お前さんが何者かは知らんが生徒に手をだす輩は容赦せん!」
>「わしの名前を教えてやろう! (略)
> ロック・ウィルとはこのわしのことじゃあ!!」
「ひょーっ!ロック先生かぁーっけー!」

グラディスの賞賛とは反対に、今度はアドラスが怒りを滾らせ名乗り返す。
>「たかが一介の魔法使い風情がこの私に盾突くか!!!
>だが名乗られた以上 こちらも名乗るのが騎士としての礼儀!!!
>没落したとは言え名門ヴィエーダー家が嫡男 このアドラス・ヴィエーダーが相手してくれる!!!!!!」
>「自らが囮になり雛型達を逃がすか御老体!!!
>だが 無駄な事!すぐ貴様等を切り刻んでくれよう!!!
>風 剣 豪 風 刃 !!!!!(タイフーン・ウェイブ・ブレイド)」
手にした魔法剣を振り回し、アドラスが叫ぶ。
すると周囲の空気が渦巻き、そして暴風が駆け抜けた。
「だぁーっ!今度はハリケーンかよーッ!?」
吹き飛ばされそうな勢いに思わず足も止めてしまうグラディス。
「だけど!ハリケーンやサイクロンの中心は無風っ!
 故にあそこまで到達できればタコ殴り確定なんだけど……!
 風に耐えながら進めば斬られることは必至!魔法は届く前に相殺!どうすれば!?」

180 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/11/11(木) 18:31:06 O
>172-179
>「し、知らないよー」
露骨に疑わしい態度を取るリリィを、マリアは疑惑の目で見続ける。
他の者の知らないという言葉が嘘ではないように感じられるために、視線は鋭さを増すばかりである。
>「そ、そんなことより!私も聞きたいわ、おじさん!(中略)
> そもそもヒナガタってなんなのよ?!」
「やっぱりあなたもあの夜、ユリと同じようにベッドフォード宅に行っていたのね」
視線の強さはそのままに、マリアはそう決め付けた。
マリアはあの場で何があったかを続けて聞こうとしたが、襲撃の途中ではゆっくり話を聞くわけにはいかない。
「まあいいわ。 この話は後で場所を変えてゆっくり話し合いましょう。
 ゆっくり ね」
ゆっくり という言葉を強調してから、マリアはリリィからアドラスの方に目を移す。

>「さあ安らかにお眠りなさい」
「フリードはもしかしてどこかの国の王子だったりするのかしら?
 前にミルク姉さまから、関節技が王者の技だって考えてる国の話を聞いたことがあるの」
オーガにヘッドロックで止めを刺すフリードに、マリアはそう感想を言った。
魔法剣士なのに関節技。
異質といえば異質なのだが、実力重視のマリアからすれば強ければなんでもありだ。

>「ここはわしにまかせろ!みんなは早くこの禁書の間を脱出するのじゃ!急げ!
> オーガに触った者は浄化をしておけよ!どんな穢れがついたか知れたものじゃあないからのう!」
「みんなは早くここから逃げたほうがいいわ。
 私はまだすることがあるから」
戦いはチルノとロックに任せ、マリアは周囲に散らばった本を拾い集めては一箇所に集めはじめた。
しかし。
>>風 剣 豪 風 刃 !!!!!(タイフーン・ウェイブ・ブレイド)」
アドラスの魔法剣から放たれた暴風が、せっかく集めた本を吹きとばしてしまう。
作業を台無しにされて、マリアはしばらく固まった後でため息を吐いた。

>「だけど!ハリケーンやサイクロンの中心は無風っ!
> 故にあそこまで到達できればタコ殴り確定なんだけど……!
> 風に耐えながら進めば斬られることは必至!魔法は届く前に相殺!どうすれば!?」
「私がしばらく風を止めるから、その隙に中心に向かえば大丈夫よ。
 風は止めてもまた吹かせられるでしょうから、できるだけ急いで接近して」
グラディスにそう言ってから、マリアは聖典のページをめくる。
「風と波と雨とに命ずる! 静まれ!」
マリアが聖典の一節を朗読すると、吹き荒れていた暴風がぴたりと止まった。
接近するにしても攻撃するにしても大きなチャンスだ。

181 :名無しになりきれ:2010/11/11(木) 21:45:57 0


182 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/12(金) 11:17:55 P
>175-180
>「フリードはもしかしてどこかの国の王子だったりするのかしら?
 前にミルク姉さまから、関節技が王者の技だって考えてる国の話を聞いたことがあるの」
「いやですねえ僕はあくまでデュークであってプリンスではありませんよ
 父さんが伯父さんに勝っていたらもしかしたらそうなっていたかもしれませんがね」
フリードの父とジルベリア王は王家に伝わる王を決める戦い王位争奪戦の結果
現王の必殺のジルべリアンダブルニードロップによりマットに沈んだため王には成れなかったのだ
それは試合開始から40分45秒後のことであった
それにしても脳筋しか居ないのかジルベリア皇国?
まあだからこそ知性の象徴である魔女、フリードの母を嫁に貰ったのかもしれない
「どうしても呼びたいのなら公子様と………まあ僕はそんな呼び方はされたくないですし
 偉いのは父さんであって僕ではないからどうでもいいんですけどね」
そんな話をしながらもフリードの腕はオーガの首を絞め続けている……………あ、落ちた
その後なんとか生き残った彼(オーガ)は人間恐怖症になり餓死したそうな
無残無残の物語である

>「ロック・ウィルとはこのわしのことじゃあ!!」
勇ましく名を名乗るロック教員
>「だが名乗られた以上 こちらも名乗るのが騎士としての礼儀!!!
 没落したとは言え名門ヴィエーダー家が嫡男 このアドラス・ヴィエーダーが相手してくれる!!!!!!」
「僕は別に没落もしてない現役の公爵家の人間ですが後々めんどくさくなりそうなので名乗りません」
誰も名を聞いていやしねえ

>「……リリ姉様、あっち……あっちに、何か、『ある』……何か、『いる』よ……」
クリスは何かゴーストっぽいものを見つけたようだ
「やめてくださいよ!僕こう見えても幽霊は苦手なんですよ!!だってあいつら打撃も剣戟も氷の魔法だって効かないんですから!!!」
気を込めれば殴れるという説もあるがフリードに気なんて扱えないのだ

>風 剣 豪 風 刃 !!!!!(タイフーン・ウェイブ・ブレイド)」
風を起こすアドラスの轟剣!



183 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/12(金) 11:19:35 P
>「だけど!ハリケーンやサイクロンの中心は無風っ!
 故にあそこまで到達できればタコ殴り確定なんだけど……!
 風に耐えながら進めば斬られることは必至!魔法は届く前に相殺!どうすれば!?」
>「私がしばらく風を止めるから、その隙に中心に向かえば大丈夫よ。
  風は止めてもまた吹かせられるでしょうから、できるだけ急いで接近して」
>「風と波と雨とに命ずる! 静まれ!」
「いくら強いったってあの時の黒騎士に比べればなんてことありません!
 風を起こす魔剣があなたの専売特許だと思わぬことです!氷結剣!霙!!」
刃のついていないサーベルを腰からぬ……取り外し
無色透明な氷の刃を形成するフリード
「フリィィィィィィジングストォォォォォォム!!」
剣を前に突き出すポーズを取り
刃先から吹雪を生み出そうとしたフリード
以前手首マニアの少女とのいざこざに使った技である
しかし今回は周囲に雪が降るばかりで吹雪が起きない
どうやらマリアの術は味方にも作用しているようである
「…………………」
本来この技で相手を巻き上げその間に土壁をぶった斬ったストレートスラッシュでぶった斬るのだが
風が起きなければ吹雪も起こせない
ストレートスラッシュは威力は高いが隙がありすぎて単体では使えない
「ビスケス!……………あれ?もう薔薇がない」
黒騎士戦で使った爆発する青い薔薇を投げようとするフリード
……………だが薔薇は在庫切れのようである
どうしようもなく間抜けな空気がその場を支配した

「こうなったら接近してタウラスで………………」
タウラス……………それは黒騎士と戦ったときに使った居合剣である
だがハンザの見事な居合剣を見てしまった後では単なるお遊戯でしか無いだろうとフリードは使うことをためらった
「こうなれば………………りんごさんですよぉv」
ダッシュでアドラスに近づき懐からりんごを取り出して投げわざとアドラスを巻き込むようにうさぎさんりんごに斬る
ぶっちゃけ細雪であるがこの攻撃は届くのだろうか?



184 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/13(土) 03:35:39 0
明かりをつけましょ爆弾に。薄暗がりに光を灯すと、そこはオーガの巣窟だったのでした。
「この場は今わたしが支配したよ。光も闇もわたしに従う!」
明かりを付けたばかりだし、こけおどしをはかったのですが、怯みもしませんでした。
無知は力なのです。戦争は平和です。――こういう力押しが一番厄介なのでした。

オーガはスーツ姿にも関わらず棍棒を振り上げてきました。
物騒そして無粋なので、なんとか聖夜の薪に組成し直します。
それでも避けるものは避けなくてはなりません。
お笑い芸人ではないのだもの、顔ケーキなんてごめんですわ。
至極当たり前ですが、オーガの握るブッシュ・ド・ノエルはぼろぼろと崩れます。
それでも一歩たりとも立ち止まることなく、素手でこちらに向かってくるのでした。

>172
ちょうどそのとき、ビン底メガネの女の子と目が合います。リリィちゃんでした。
>「ヘルミーネさん、この指何本かわかります?
> もし見えないなら、今のうちに私達と一緒に部屋のすみっこへ!」と言った。
「見えたよ!3本ね!」
一歩手前の壁をオーガが打ちました。
合流したいのはやまやまなのですが、アプローチがどうにもしつこいのです。

とにかく距離を置かないことには反撃にも移れません。
しかし相手が多すぎる上に狭いし足場が不自由なのです。
そろそろ自分の運命を呪いかけていた頃でした。

>169
>「倒してくれてありがとう。でも、始末するというなら容赦はしないわ。そのまま氷漬けになってしまいなさい」
わたしをつけ回していた変態スーツもちょうど射線に入っていて、その餌食になりました。
「ふぅ」
放射点を見るとチルノちゃんのおかげだったことが分かりました。
けれどお取り込み中のようだったので、お礼は後で改めて。

>175-180
>「ここはわしにまかせろ!みんなは早くこの禁書の間を脱出するのじゃ!急げ!
> オーガに触った者は浄化をしておけよ!どんな穢れがついたか知れたものじゃあないからのう!」
どうにもロック先生の素直ヒートぶりが収まりません。
しかし、穏やかなるわたしの日常は一体どこへ消えてしまったのでせう?
溜息をつく間もなく風に吹かれます。
>アドラスの魔法剣から放れた豪風は周囲に展開され 他の者の足を止める 散らばった書物は風に舞い余計に散らばる事だろう
太腿のあたりを抑えてなんとか持ちこたえました。やっぱりキュロットにすれば良かった。

>「風と波と雨とに命ずる! 静まれ!」
風ばかりでなく、わたしも思わず息を詰まらせてしまう、マリアさんの厳粛な宣告。
いったいあの小さな体のどこからそんな気迫が出ているのでしょう。
ついついチルノちゃんと見比べてしまいます。
――この中ではわたしが最もいい加減なのでしょう。

ロック先生の言うとおり脱出したいのはやまやまなのですが…
「出口ってどこだろう…?」
話を切り出そうとしてみるも、そんな空気ではないのでした。

「ちょっと、オーガを足止めしてみる」
ここに来て、<ポイゾニング>系統は書庫ではさすがに使えないということに気づきました。
なので、一呼吸置いて<カース>をかけてみます。
素材なし・チャージ時間も中途半端では、せいぜい気が重くなる程度の威力でしょう。
それに戦えるオーガはもうほとんど残っていないので、大して意味はないのです。
事態の趨勢を見守りながら、次の身の施し方を考えるわたしでした。

185 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/13(土) 08:28:34 0
>174-184
「ヘルミーネのメガネは、リリィと同じで伊達だったようだ。
オーガ相手にもひるまず、大きな鎌を元気に振り回している(※リリィ視点)

マリアの、銀髪の男を知っているかと言う質問に対し、リリィ以外の当事者の反応は薄かった。
>「俺も、ぜぇ、はぁ、し、知らねー。知ってたと、しても、はぁ、覚えてねー……」 
「ええ――――っ、まさかこの中で!覚えてるの私だけ?!
>「なんだか良く分かりませんが多分お前を押し倒すのはこの俺だっていうツンデレの一種ですね」 
>「何それ気色悪い……」 
「つまり、関節技なら負けないぜってこと?」
なんかこっちも色々間違っているぞリリィ。
「で、結局雛型ってなんなのよ――――!!」

「お前さんが何者かは知らんが生徒に手をだす輩は容赦せん!」 
そこに颯爽と、老ロック参上!
>「ここはわしにまかせろ!みんなは早くこの禁書の間を脱出するのじゃ!急げ! 
> オーガに触った者は浄化をしておけよ!どんな穢れがついたか知れたものじゃあないからのう!」 
>「はい先生!」
リリィは脱出しようと上を見上げ、愕然とした。
足元が崩れてこの場に落ちてきたはずなら、天井に開いた大穴から外に出られるはず。
そう思っていた。
なのに、いつの間にか上の穴は完全に消えていた。
穴が見えないほど深く落下したのだろうか?それとも・・・・・・?
「どっちにしても、魔法の箒で飛んで逃げるのは無理そうね」
小柄なクリス一人なら何とか飛べなくも無いが、一人用の箒では定員オーバーだ。
速度が出せない以上、アドラスの剣でねらい撃ちされるのが関の山だろう。

チルノは果敢にも、吹雪でアドラスとオーガに攻撃をしかけている。
オーガは見る見るうちに凍りついていった。
足場の悪さもあり、いささか押され気味だったヘルミーネも、この攻撃で一息つけたようだ。 
しかし、肝心のアドラスは魔法剣(※リリィ視点)の熱風で吹雪を相殺してしまった。
>「暖かい風、ってこたあ炎使い!加えて風使いの可能性も……」 
「ということはつまり、エンドウ君の『必殺!紅蓮炎斬!!!』と同系統なのね!」
なんだかビミョーに違う気がするのだが、門外漢のリリィにとってはこの程度の認識でしかなかった。
吹雪を掻き消したアドラスは一直線に剣を構え、芝居じみた声で自分と生徒達の違いを指摘した。
「でもでも、顔、腫れてる・・・・・・よ」
>「貴様等のお遊びのせいで私は大目玉よ… (略)
>あの屋敷での不名誉ここで削がせてもらおう!!!」 
「ええ――――!!」

>朗々と報復の旨を語る銀髪の男・アドラス。 
>そんな意気揚々の様子に対抗し、熱い血を滾らせて名乗りを上げる教師が居た。 
>「お前さんが何者かは知らんが生徒に手をだす輩は容赦せん!」 
>「わしの名前を教えてやろう! (略) 
> ロック・ウィルとはこのわしのことじゃあ!!」 
>「ひょーっ!ロック先生かぁーっけー!」 
「・・・・・・・・・・・・ステキ」
リリィはぽっと頬を赤らめたが、今はそれどころではないと思い直す。
この場はロックに任せ、意識のおぼつかないクリスを逃がし、半座やブレなどの増援を連れてこなくては。

>「だが名乗られた以上 こちらも名乗るのが騎士としての礼儀!!! 
> 没落したとは言え名門ヴィエーダー家が嫡男 このアドラス・ヴィエーダーが相手してくれる!!!!!!」 
>「僕は別に没落もしてない現役の公爵家の人間ですが後々めんどくさくなりそうなので名乗りません」 
「あ、フリード君。名門なのにウェイターなんて変わった家名よね。
 公爵様だったんだね。だったら聞いたことある?」

186 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/13(土) 08:29:47 0
>「……あ、り、リリ、姉さ……!?」 
「あっ!良かったクーちゃん、気がついた?
 大丈夫?今リリィお姉ちゃんが、安全な場所まで連れて行ってあげるからね!」
>クリスが何かを言いかけて、『禁書の間』の光のまったく当たっていない方へと 
>急に顔を向けた。闇を凝視するクリスの顔に浮かぶ感情、それは……『困惑』だった。 
>「……リリ姉様、あっち……あっちに、何か、『ある』……何か、『いる』よ……」 
>クリスが闇を指差すと、それに呼応するかのように 
>人の形をしたもやの様なものが浮かぶ。
ひぃ〜とりリィの顔が引きつった。
>「やめてくださいよ!僕こう見えても幽霊は苦手なんですよ!!だってあいつら打撃も剣戟も氷の魔法だって効かないんですか>ら!!!」 
「だ、大丈夫だよ!敵意は無さそうだし!
 おとなしい幽霊なら、殴ったり叩いたりなんてしないよきっと・・・・・・」
こんな場所にいる幽霊がおとなしいとも思えないのだが、リリィはそう言ってクリスを安心させようとした。


>「出口ってどこだろう…?」 
そう言ったヘルミーネは、生きのこったオーガ達の動きを止めるべく、魔法を発動した。
青息吐息だったオーガの動きがさらに鈍った。
「ヘルミーネさん凄い!重力系の魔法が使えるんですか?!」
リリィは目をきらきらさせている。
「私達も逃げるために出口を捜してるんですが・・・・・・あっちの通路には幽霊がいるらしくて!
 ヘルミーネさん、何か手はありませんか?」
リリィは足元から小石を拾いながら、ヘルミーネにそう問い掛けた。
「とりあえず石を投げて、幽霊を追っ払って見ます」
このまま放っておけば、幽霊に石を投げて、その道が安全かどうか確認するだろう。
(幽霊が実は人であるとか、石を投げることで幽霊の怒りを買う、という発想は無いようだ)

187 :ロック ◆jWBUJ7IJ6Y :2010/11/13(土) 08:54:43 0
>176>177>179>180>183>184
ロックはみんなに逃げろと言った。しかし生徒達はアドラスに戦いを挑んでいる。
その時ロックは…本棚に突き刺さっていた。
「やれやれ!硬化魔法で体を硬くしなければ死ぬところじゃったわい!」
どうやらマリアが暴風を止める前に吹き飛ばされたらしい。
幸いロックは硬化魔法(ハードニング)で物理攻撃を防御できるので大事ないが、
さっきまでロックがいたところでは、エルザ(ロックの守護霊)が取り残されている。
ロックは本棚から体を引き抜き、そして生徒達がアドラスに戦いを挑む様子を見て叫んだ。
「ほう!逃げずにあえて困難に立ち向かうとは流石じゃ!
 ならば見事その男に打ち勝ってみせい!」

> 「……リリ姉様、あっち……あっちに、何か、『ある』……何か、『いる』よ……」
その言葉に反応したのはリリィだけではなかった。
エルザもその気配に気づいたようで、青白く発光する何かに近づいて行く。
エルザを動かしたのはロックの意思ではなく、彼女自身の好奇心だった。
これは私と同じ守護霊なのだろうか?それとも別の何かだろうか?
守護霊の彼女の瞳にどのように映っているかはロックにもわからないことである。

188 :アドラス ◆DyK.TseWVo :2010/11/14(日) 13:15:28 O
>>178->>187

>「風と波と雨とに命ずる!静まれ!」
アドラスの繰り出した暴風はマリアの唱えた一文により無風へと変わった
「だが無駄な事!風を収めた所で我が剣技に衰えは無いわぁぁぁぁ!!!!!」

>ダッシュでアドラスに近づき懐からりんごを取り出して投げアドラスを巻き込むようにうさぎさんりんごを切る

「ふっ!さすがは天才…子供ながら恐ろしい剣技よ…
だが経験は才能で埋められるかぁぁぁ!!!!!」
フリードの剣を受け流しつつタイミングを計り強烈な一閃で反撃する
「何たる美味……!!」
綺麗にカットされたうさぎさんりんごを口に入れ噛み締めるとニヤリと笑った
「どうした雛型達?いくら天才とは言え、血の滲む鍛練を経た私には敵わぬかな?
豪 剣 地獄の魔炎(インフェルノ オブ ヘル)!!!!!!」
アドラスがまた芝居じみた口上を述べると今度は燃え盛る火炎を帯びた剣を技の名を叫びながら薙ぐように振り回した
「貴様等は何らかの書物を探しているのだろう?
さあ、本気で掛かってこい 急がぬと全てが消えるぞ…」
アドラスの振るった剣からほとばしった炎は幾つかの書棚と書物に燃え移り 徐々に勢いが強くなっていった


189 :チルノ ◇fAjutgDAq6:2010/11/14(日) 19:18:11 0
>>176
>「甘い!甘い!甘いわぁぁぁぁ!!!!!!!
>炎 剣(えんけん) 熱 風 刃(ヒート・ウェイブ・ブレイド) !!!!!」
少年マンガみたいな言葉を吐きながら吹雪を消してしまった
妖精大戦争に出てくるパーフェクトフリーズなら炎も凍らせられるのだが、PLがそういう風に設定してしまった以上、炎に対抗することはできないのであった
「あたいの氷は炎に何か負けないんだから!」
しかし、そこはさすがH
スペルカードをもう一枚取出し、アドラスと向き合った

>「自らが囮になり雛型達を逃がすか御老体!!!
>だが 無駄な事!すぐ貴様等を切り刻んでくれよう!!!
>風 剣 豪 風 刃 !!!!!(タイフーン・ウェイブ・ブレイド)」
刃となった風がとぐろを巻き、散らばった書物が渦となる
これではスペルは届かないし、接近しようにも接近できない
まさに万事休すの状態であった

>>180
>「風と波と雨とに命ずる! 静まれ!」
言葉が現実のものとなり、言葉によって生じた現象がぴたりとやむ
「GJ」
マリアに向かってサムズアップ

氷符 アイシクルフォールeasy

>>183
フリードを避けるようにして氷のつぶてが発射され、本棚にぶつかる
本棚にぶつかった氷のつぶてたちはアドラスを囲むような感じで襲い掛かるが、中央はがら空きであった
むろん、これには理由があって氷のつぶてにフリードが当たらないというチルノなりの配慮であった

>>188
ふるった剣から炎がほとばしり、書物を侵食しはじめる
書物の周りに点在しているのは氷のつぶて
氷のつぶては水蒸気となり、炎を食らう
でも、所詮は妖精が作った氷
妖精の中では異端とされる存在が作った氷でも炎の勢いを抑えきることはできなかった

190 :クリス ◇70VgGM3HY6:2010/11/15(月) 00:53:54 0
>182-189
>「やめてくださいよ!僕こう見えても幽霊は苦手なんですよ!!
> だってあいつら打撃も剣戟も氷の魔法だって効かないんですから!!!」
>ひぃ〜とリリィの顔が引きつった。
>「だ、大丈夫だよ!敵意は無さそうだし!
> おとなしい幽霊なら、殴ったり叩いたりなんてしないよきっと・・・・・・」
よく分からない人型のもやに対する反応は様々だった。
フリードは攻撃が効かないから嫌いだと言い、リリィはマジビビリしている。
……クリスにはよく分からなかったが。
とまれ、事態は悪い方向へと着々と向かっている事だけは何とか理解した。

「……なんだろ、『あれ』……何でだろう……
 私、あれ、『知ってる』……?」
クリスの困惑は深まるばかりだった。
初めて見るものなのに、何故かよく知っている様な気がするのだ。
周囲の争いをよそに、クリスはそのもやを見続けている。


>エルザもその気配に気づいたようで、青白く発光する何かに近づいて行く。
ロックが召喚した守護霊、エルザがそのもやに近づくと
もやの方もエルザに近づいていく。大よそ人一人分程度の距離まで
来たところで、急にガス状だったもやが具体的な形を取った。

『……どうしたお嬢、俺みたいな奴がそんなに珍しいか?』
その『声』は確かにそのもやから発せられたものだった……が、一部の人は己が耳を疑っただろう。
何故ならば、その『声』に聞き覚えがあり、そしてその声の主は
そんな姿で存在する筈が無いのだから……


>「どうした雛型達?いくら天才とは言え、血の滲む鍛練を経た私には敵わぬかな?
> 豪 剣 地獄の魔炎(インフェルノ オブ ヘル)!!!!!!」
無秩序に書物を燃え散らかす炎を、もやを目で追っていたクリスは見てしまった。
困惑を浮かべた顔は一瞬で恐怖に上書きされ、クリスはリリィの胸に顔を埋める。
必死にリリィの服を掴むクリスの体は、力みと恐れで震えていた。
「……いや、いやだよ……もう、戻り、たく、ない……!
 あんな、ところに……」

一方、はっきりと誰であるか判別できるほどに輪郭のはっきりしたもやは
延焼し焦げた臭いと煙が充満しつつある『禁書の間』を一望し
『……陰の気が強まっているな。そろそろお開きにしないと、
 本当に良くない物がやってくるぞ。ここの面子じゃどうしようもないモノ……』
そこまで言った時、リリィが投げた石がもやの腰の部分をすり抜けていった。
発光するチリの様な物がいくらか空間に散っていき、もやの輝きが若干薄れる。

『……死人に鞭打つ様なマネは止めてくれリリィ嬢。
 俺だからよかったものの、一歩間違えば……とても不味い事になってたぞ』

『フリード、グラディス、それに嬢ちゃん方。
 ……俺が機を作る。〆は任せた』
そう言ってもやはアドラスへと直進していく……もやは『レイヴン』だった。
ベッドフォード邸地下で重傷を負った姿のまま、『レイヴン』は
以前持っていたのとよく似た刀(これだけ実体)を抜き放ち、アドラスの周囲を切り裂く。

191 :名無しになりきれ:2010/11/15(月) 02:32:40 O
なかなか楽しいな

192 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/15(月) 15:11:48 P
>184-190
>「ふっ!さすがは天才…子供ながら恐ろしい剣技よ… だが経験は才能で埋められるかぁぁぁ!!!!!」
それはそうであるいくら才能があったって子供が大人に勝てるわけがない
なんとか攻撃を受け止めたがパリーンと割れてしまうフリードの氷の刃
「たしかにそうかも知れませんがどんな達人でも腕は二本です!3人以上同時に攻撃すれば!!」
それって卑怯じゃね?という意見もあるがまあこの際は仕方がない
シャリシャリとりんごを食べてしまうアドラス
>「何たる美味……!!」
「しまったりんごに毒でも塗っておけばよかった」
フリードリッヒとその姉であるフリージアの祖母であるアイスは残虐白雪姫の二つ名を持つ魔女である
故に毒りんごとは縁が深いのだが……………それをやるのは正義側のキャラとしてどうなのだろうか?
距離を取り新しい刃を生み出すフリード
「フリージングサーベルイチゴ味!!」

>「貴様等は何らかの書物を探しているのだろう?
 さあ、本気で掛かってこい 急がぬと全てが消えるぞ…」
>氷のつぶては水蒸気となり、炎を食らう
「早く消火活動をしなければ!フリィィィジング!ウォォォル!!」
氷の壁を生み出し迫り来る火を遮ろうとするフリード
当然氷の原材料はチルノの水蒸気である
こんなに水気があって大丈夫なのか図書館?
アドレスの炎の魔法によって溶かされ氷壁は水と化すが火は消える
水に濡れた本が読めなくなるかはその本に使われたインク次第である
「この図書館の禁書には噂によれば悪魔を封じたものもあるはずです!
 もし間違って復活でもしたらどうするんですか!!」

>「あ、フリード君。名門なのにウェイターなんて変わった家名よね。
 公爵様だったんだね。だったら聞いたことある?」
「僕はジルベリア人です!ジルベリアの貴族しか知りませんし
 本人は没落してるって言ってるんですから今は大した事はないはずです!!」

>「出口ってどこだろう…?」
「出口がないなら作ればいいんです!いざとなったら天井をぶち破り………………穴空いてますね上」
ふと上を見上げると元床だった穴が空いていた

>『フリード、グラディス、それに嬢ちゃん方。
 ……俺が機を作る。〆は任せた』
「げえ!レイブンさんとクリスさんが同時に存在してる!?」
驚くところがおかしいフリード
だがフリードにとってはレイブンとクリスは同一人物であり同時に存在できないという前提が覆されたのだ
驚くのは当たり前である
「マリアさん!その人(幽霊)は味方だから浄化しないでください!!」
レイブンはどうやら霊体のようである故にマリアは天敵のはずだ
「グラディスさん!レイブンさんはなんでかわからないけど霊体です!!
 レイブンさんごとアドレスに攻撃してもレイブンさんにはダメージはないはずです!!」
言っていることがあまりにも外道なフリード
だがどうやって攻撃しようか?氷の攻撃をするにも溶かされるし
雪玉に石を詰めるにしても石がないのだ
かと言って本を投げるなんて出来やしない、なにせ紙で出来ている炎は天敵だろう
「これを喰らいなさい!!」
そう言ってフリードが投げたのは氷の玉に偽造した元ポーションが入っていたガラス瓶
氷の屈折率を改変しただの氷に玉に見えるようにしたのだ
これなら氷を溶かされてもガラス瓶は溶けずに残り命中するだろう
ダメージがどうなるかは分からないが

193 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/15(月) 23:51:37 0
>186
>「ヘルミーネさん凄い!重力系の魔法が使えるんですか?!」
「ごめん、ただの精神作用系魔法なの」
>「私達も逃げるために出口を捜してるんですが・・・・・・あっちの通路には幽霊がいるらしくて!
> ヘルミーネさん、何か手はありませんか?」
「そうだね……ちょっと待ってね……」

>188
>アドラスの振るった剣からほとばしった炎は幾つかの書棚と書物に燃え移り 徐々に勢いが強くなっていった
ロック先生の相対していた人は本気で殺る気なのだということがよく分かりました。
夢なら覚めるかしらと思って、自分の頬をつねってみました。
けれども、ただ瑞々しい感触が残るばかりでした。

>192
さすがに他の皆さんも脱出を考えはじめたようですが、喜べる状況ではありません。
それに、いったい出口はどこへ逃げてしまったのでしょう?
>「出口がないなら作ればいいんです!いざとなったら天井をぶち破り………………穴空いてますね上」
フリードリッヒくんの言うとおり、上を向くと光が差し込んでいました。
だんだん大きくなっているような気もしますが、気のせいでしょう。

「どうにかして、あの穴まで昇ればいいんだよね……」
チルノちゃんの力を借りて吹雪から階段を作るという手は、あるにはあります。
しかし、目の前で大声を上げてる人に土台から溶かされかねないのです。

>189
そしてチルノちゃんはというと、果敢にも危なそうな人に立ち向かっていました。
>氷符 アイシクルフォールeasy
>妖精の中では異端とされる存在が作った氷でも炎の勢いを抑えきることはできなかった
振り放たれた炎はチルノちゃんの渾身の氷弾さえも溶かし、轟々と音を立てていました。
その熱は上昇気流を巻き起こし、ワンピースのすそをひらめかせていました。
「よし、これなら」

官能環に<イシリアル>を入れてロード。
バッグから牛脂を一つ取り出し、チルノちゃんの氷弾が霧消したあたりに投げます。
大鎌の先をその水蒸気に突っ込み、牛脂の固形化作用を働かせればできあがり。
もくもくと雲が形作られ、乗ろうと思えば3、4人乗れるくらいの大きさになりました。
乗る前に飛んで行かれては困るので、すぐさまアンカーを組成して床につなげます。
その綱のようなものを切り離せば、雲のマシンで今日は飛べるでしょう。

「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ。
 でもあと4つしか作れそうにないから、みんなで相乗りしてね。
 えっと、まず、チルノちゃんとクリスくんかな。
 それから、リリィちゃんとユキさんでしょう。
 そしたら、グラディスくんとフリードリッヒくんとリリィちゃんでいいと思う。
 それから、フリードリッヒくんとマリアちゃんだよね。
 最後にロック先生とわたし…あれ、11人いる?」

話している間にもくるくると2つ目、3つ目の雲を固めます。
手を動かしながら頭を働かせるのは難しいものです。

194 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/16(火) 03:03:25 0
>187-193
銀色の少女は、ロックが吹き飛ばされてもその場にとどまっていた。
その時点で、銀色の少女が人でない事はリリィも理解できていた。
だが、不思議なことに、リリィは彼女に親しみを持っても、警戒心や恐怖心は全く持たなかった。

>「……なんだろ、『あれ』……何でだろう…… 
> 私、あれ、『知ってる』……?」 
「え?クーちゃん『あれ』と知り合いなの?」
エルザがその『何か』に接近すると、急にガス状だったもやが具体的な形を取った。 
だが残念なことに、この時点でリリィはもやの方を見ていなかった。
なぜなら、そんなことを話している間にも、周囲は混迷を極めていたからだ。


『……どうしたお嬢、俺みたいな奴がそんなに珍しいか?』 
リリィはわが耳を疑った。
「そ、その声は・・・・・・レイヴンさん?!何で?!
 あ、ちょ、銀色の女の子!その幽霊もどき、知り合いかもしれない!だからちょっと待って!」
リリィはそう言ったものの、頭が混乱していた。
なぜなら、彼女は今の今まで、レイヴンとクリスが同一人物だと思っていたからだ。
「何で?ここにクーちゃんが居るのに、生きてるのに、何でレイヴンさんがそこにいるの?!」
はっきりいって事情を知らない人間にとっては、全く意味不明な発言である。
だが事情を知っているグラディスやフリードも、気づいた時点で今のリリィと全く同じ気持ちになるに違いない。

「――――げふぉ?!」
不意打ちでクリスに抱きつかれた衝撃に、リリィは肺の空気を一気に吐き出すことになった。
(今のエンドウ並みとは言わないが――――やはり多少のクッション性は欲しいものである)
げほげほと咳き込むリリィの服を掴むクリスの体は、力みと恐れで震えている。 
気づいたリリィはすっと真顔になった。
「……いや、いやだよ……もう、戻り、たく、ない……! 
 あんな、ところに……」 
はっきりいって、事情は全くわからない、わからないが――――
キズだらけの体。
つたない言葉。
歳の割におさなすぎる精神。
どれをとっても、クリスがここに来る前にいた『あんなところ』が、ステキな場所だとは思えない!
リリィはクリスの頭をなでると、クリスの小さな体をぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫だよ、クーちゃん。どこにも行かなくていいの。
 ここが良いなら、好きなだけ居ればいい。貴方には、お姉ちゃん達がついてるからね」

195 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/16(火) 03:04:31 0
「どりゃー!!」
リリィは石ころを『レイヴン』に向かって投げた。
だが石は『何か』をすり抜けて、通路の向こうへと落ちてしまう。
発光するチリの様な物がいくらか空間に散っていき、もやの輝きが若干薄れる。
どうやら今のレイブンには、実体は無いようだが――――。
『……死人に鞭打つ様なマネは止めてくれリリィ嬢。 
 俺だからよかったものの、一歩間違えば……とても不味い事になってたぞ』 
「やっぱり幽霊っ?!怖っ!
 っていうか、何か今輝きが薄れたよ!幽霊成分、今の石ころ攻撃で減ったんじゃないの?
 だったら上下左右に避けるって選択肢は無かったのっ?!バカじゃないの?!」

さすがのリリィも論点がずれたことに気づき、軌道修正を試みる。
「死人に鞭打つって何?!もしかして生霊じゃなくて死霊なの?!
 クーちゃんがここに生きてるのに、何でレイヴンさんがちゃっかり死んでることになってるのよ!?
 そんなのおかしいわよ、絶対認めないわよ私はっ!!!
 だから気合で元の姿に戻るのよ!さあさあさあ!!!」
ヤッパリ色々間違っている。

>「出口がないなら作ればいいんです!いざとなったら天井をぶち破り………………穴空いてますね上」 
「あれ?」
リリィは上を見上げ、ごしごしと目を擦った。
「本当だ」
>「どうにかして、あの穴まで昇ればいいんだよね……」 
「うん、この場に居る全員。
 ロック先生のヘクトプレッシャーで飛ばされるのも良いけど、下手したら今度こそ息の根止められそう」
そのロック本人は、今は生徒達の見守っていた。
ちょっとやそっとでは手を貸してくれそうに無い。

>「グラディスさん!レイブンさんはなんでかわからないけど霊体です!! 
> レイブンさんごとアドレスに攻撃してもレイブンさんにはダメージはないはずです!!」 
フリードは、レイヴンが攻撃するのにあわせ、グラディスとも協力してウェイターへ攻撃を加える気のようだ。
(だが発言から察するに、見た目は冷静でも内心は動揺しているのかもしれない)
直接戦う力の無いリリィとしては、みんなの無事を祈るくらいしか――――
(ううん、違う!私にだって皆を助けられるわ!)

リリィは目を閉じると、ウェイターことアドラスに向かって一心不乱にテレパシーを送り始めた。
『皆に酷いことしないでください。どうかお家にお帰りください、
 どうか、私の友達に酷いことしないで下さい、どうか…』
頭の中に直接送られるテレパシーだ。耳を塞ごうとお構いなしである。
強靭な精神力を持つ相手とは言え、うまく行けば精神集中を乱す一助になるかもしれない。

一方のヘルミーネは、何かをせっせと練成しようとしていた。
目の前でもくもくと雲が形作られ、すぐさまアンカーで床につなげられていく。
>「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ」
「すごーい!これで脱出できるね!ねえ、いい子じゃなくても乗れる?乗れる?」
リリィは目を輝かせ、大きな綿菓子のような雲に触れようとしている。 
>「でもあと4つしか作れそうにないから、みんなで相乗りしてね。 」
ヘルミーネの話を聞いているうちに、リリィの眉間に皺が寄って来た。
>「最後にロック先生とわたし…あれ、11人いる?」 
「本当は10人なのに、ふしぎ!」
ふしぎ!なのはリリィのおつむである。
そしてリリィのテレパシー攻撃は、ここであえなく終わった。

196 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/16(火) 03:06:25 0
「あれ?!そう言えばエンドウ君は?――――うわっ!!」
壊れた本棚の下から、エンドウらしき足が見える。
「エンドウ大丈夫?!しっかりして!!」
どうやら先の風でやられたようだ。エンドウは呼びかけても、ぴくりとも動く気配が無い。

「クーちゃん、クーちゃん?!しっかりして!」
リリィはクリスの肩を掴むと、膝をつき、しっかり彼女と目を合わせた。
「クーちゃん。後で後悔したくないなら、今、自分が出来る精一杯をしよう」
リリィはエンドウの足を指差した。
「エンドウ君が怪我してるかもしれない。
 あのままじゃ、いつエンドウ君の服に火が燃え移るかわからない。
 だから、リリィお姉ちゃんは、あそこで倒れているエンドウ君を助けてくる。
 クーちゃん、手を貸してくれる?無理なら、ヘルミーネお姉ちゃんの傍でじっとしていて」

リリィはウェイターを刺激しないよう、こそこそとエンドウへと近づいた。
本棚同士が崩れた人の字になっているので、頑張ればリリィにもエンドウを引っ張り出せるだろう。
「エンドウ君、今、助けるからね!うぅ〜ん!!」
リリィはエンドウの足首を掴むと、思いっきり引っ張った。
必死で力をこめるリリィの顔が、見る見るうちに真っ赤になっていく。
「んぐぐぐぐ・・・・・・・!!はあっ、はあっ・・・・・。
 抜けない・・・・・どこかでおっぱいがつかえてる?!」

火の手は、ゆっくりとだが確実にエンドウへと迫っていた。

197 :ロック ◇jWBUJ7IJ6Y:2010/11/16(火) 07:34:19 0
>190>193>194>195>196
「一体どうしたというのじゃエルザの奴!?なぜあれを追い払おうとしない!?」
エルザを遠目から見ていたロックがそう叫んでいる。

エルザが近づいたもやは、エルザが払うべき存在ではなかった。
なぜなら、彼もまた特別な存在だからです。
> 『……どうしたお嬢、俺みたいな奴がそんなに珍しいか?』
> リリィはわが耳を疑った。
> 「そ、その声は・・・・・・レイヴンさん?!何で?!
>  あ、ちょ、銀色の女の子!その幽霊もどき、知り合いかもしれない!だからちょっと待って!」
ここでエルザが始めて喋った。それは主であるロックにとっても始めてのことだった。
>『あなたは何故そこにいるの?』

その後レイヴンの霊(?)はアドラスに攻撃をしかけ、
ヘルミーネは全員を逃がすための雲をつくっている。
そしてリリィは壊れた本棚の下敷きになったエンドウを引っ張りだそうとしていた。

> リリィはエンドウの足首を掴むと、思いっきり引っ張った。
> 必死で力をこめるリリィの顔が、見る見るうちに真っ赤になっていく。
> 「んぐぐぐぐ・・・・・・・!!はあっ、はあっ・・・・・。
>  抜けない・・・・・どこかでおっぱいがつかえてる?!」
そこへロックがやって来た。
「わしも手伝おう!」
そして二人はエンドウを本棚の下から引っ張りだした。どうやらエンドウは気絶しているようだ。
エンドウの服がひどくはだけてしまったので、ロックは慌てて背中を向けた。
するとちょうど、ロックはエルザと目が合った。
「エルザ!ありゃあ一体何なのじゃ!?そしてどうしてお前さんが喋った!?
 今まで一言だって喋ったことは無かったのに!」
エルザからの返答はない。それが当然のような、ただ漂っているだけである。
エンドウの服をリリィが直したのを確認して、ロックがリリィとヘルミーネに質問した。
「さっきのありゃあ何なのじゃ!?お前さん達の知り合い、いや友達なのか!?」 


198 :マリア ◆sto7CTKDkA :2010/11/16(火) 17:36:36 O
>182-197
>「フリィィィィィィジングストォォォォォォム!!」
>「ビスケス!……………あれ?もう薔薇がない」
「急いで接近してって言ったはずよ」
遠距離攻撃が不発に終わったフリードに、マリアはそうツッコミを入れる。
敵味方関係なく作用すると言わなかったマリアにも責任はあるのだが。

>「どうした雛型達?いくら天才とは言え、血の滲む鍛練を経た私には敵わぬかな?
>豪 剣 地獄の魔炎(インフェルノ オブ ヘル)!!!!!!」
接近戦を挑むフリードの攻撃を軽く受け流し、アドラスは炎をまとわせた剣を振り回す。
すぐにその火は、近くの本と本棚に燃え移った。
>「貴様等は何らかの書物を探しているのだろう?
>さあ、本気で掛かってこい 急がぬと全てが消えるぞ…」

フリードに続いてアドラスに攻撃しようとしていたマリアは、燃える本棚を見て動きを止めた。
火はチルノの氷もものともせずに勢いを増して燃え上がり、本と本棚を飲み込もうとしている。
「…火と炎の洗礼に耐えるものが、真実のものである。
 これだわ」
本を焼く火を瞳に写し、マリアは声を出さずに笑った。

>「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ。(中略)
> 最後にロック先生とわたし…あれ、11人いる?」
「私は行かないわ。 しなければならない事ができたの」
マリアはレイヴンの出現にも勇気の危機にも、そして敵であるアドラスにも注意を向けなかった。
そのかわりに燃える本の一冊を手に取り、その本をまだ火が回っていない本棚に押し付ける。
マリアは誰かが止めない限り、禁書の間を焼こうとするのを止めないだろう。

「ねえ。 あなた確か、“総裁”の所に私達の首を持って行くって言っていたわね」
燃える本の火をあちこちに移しながら、マリアはアドラスに話しかける。
「総裁はどうして私達の首をそんなに喜ぶの?
 オーガなんて禁書の間に連れてきて、総裁は何を探しているの?
 禁書の間に火を放って探し物が焼けたりしても、総裁は喜んでくれるの?」
マリアの言葉には推測で決めつけた内容も混じっている。
アドラスの返答で、マリアの推測は確信に変わるかもしれない。
マリアは持っていた本を燃え尽きる前に投げ捨て、別の燃える本を手に取った。
そして楽しそうに賛美歌を口ずさみながら、禁書の間にさらに火を広げる作業を再開する。

199 :アドラス ◆k4Jcxtcjwo :2010/11/18(木) 11:12:12 O
>>189->>198

>以前持っていたのとよく似た刀を抜き放ちアドラスの周囲を切り裂く

「死に損ないが!屋敷での借りを返させてもらうぞ!!!」
アドラスは憎しみを剣に乗せてレイヴンの剣技に己の剣を突き合わせていく
「我が憎しみが宿りし剣…例え霊体であろうと効かぬ訳がなぁぁぁぁぁい!!!!!」

>「これを喰らいなさい!!!!」

「見切ったぁぁぁぁ!!!!」
またも無駄に芝居じみた声を張り上げガラス瓶を居合で叩き斬るも
運悪くガラスの破片がアドラスの頬に当たり、一筋の血を垂らしてしまう
フリードをに向けられる強烈な視線
「小癪な真似を、貴様の顔は覚えたぞ…この傷の恨み絶対に晴らしてくれるわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
フリードに向けられたアドラスの表情は角が生えたかの如く正に悪鬼そのものであった

>「皆にひどい事しないで下さい…(略)」
アドラスの頭の中に聞こえる誰かの声 年端も行かぬ少女の声だろう
耳の中にでは無く、頭の中 脳の中 そして心の奥まで聞こえてくる謎の声
剣を振るうアドラスの手が徐々に緩んで来ようとした矢先…その声はぴたりと止んでしまった
「ええい!!まやかしの類か!!!卑怯な真似を!」

>「ねえ。 あなた確か、“総裁”の所に私達の首を持って行くって言っていたわね」
燃える本の火をあちこちに移しながら、マリアはアドラスに話しかける。
「総裁はどうして私達の首をそんなに喜ぶの?
 オーガなんて禁書の間に連れてきて、総裁は何を探しているの?
 禁書の間に火を放って探し物が焼けたりしても、総裁は喜んでくれるの?」

「総裁のお考えは我々などには思いもつかぬ壮大な物よ
だが、一つだけ教えてやる、もはや総裁にとって、この禁書の間は価値が無いと言う事だ」
強烈な剣の一閃はマリアにも浴びせられようとしていた


200 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/18(木) 16:22:28 P
>193-199
>「さっきのありゃあ何なのじゃ!?お前さん達の知り合い、いや友達なのか!?」
カクカクシカジカと理由を話しているようだが気にしている暇はないフリード
>「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ」
何故か二人分数えられているフリード
なんとなく言動が二重人格っぽいが別に二人いるわけではない
この年頃の子には珍しくなくちょっと精神的に不安定なだけである

>「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ」
>「すごーい!これで脱出できるね!ねえ、いい子じゃなくても乗れる?乗れる?」
雲のマシンで空をとぶんだうんぬんかんぬんである

>「小癪な真似を、貴様の顔は覚えたぞ…この傷の恨み絶対に晴らしてくれるわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
>フリードに向けられたアドラスの表情は角が生えたかの如く正に悪鬼そのものであった
「男が顔傷ついたぐらいでごちゃごちゃ言ってるんじゃないですよ!
 僕ぐらい美しければ別ですけどね!!」
と顔が傷つくたびに自分で治しているフリードが説得力のないことを叫ぶ
たとえ相手が悪鬼の如し表情でもさっきまで本物の鬼と戦っていたのだ
それぐらいでは恐ろしくはない
ほんとうに恐ろしいのはブチ切れた実の姉ぐらいなもんである

>「総裁はどうして私達の首をそんなに喜ぶの?
 オーガなんて禁書の間に連れてきて、総裁は何を探しているの?
 禁書の間に火を放って探し物が焼けたりしても、総裁は喜んでくれるの?」
「まあここにある本は誰も読んではいけない本ですから無くなったほうがいいかも知れませんね」
誰も読んでいけないのならばなぜ文章に残したのか?
それは自分が発見したものを残さずにはいられない研究者の性のような物である
>「総裁のお考えは我々などには思いもつかぬ壮大な物よ
 だが、一つだけ教えてやる、もはや総裁にとって、この禁書の間は価値が無いと言う事だ」
そう言ってマリアに襲いかかるアドラス

「騎士だと言いながら女の子に手を上げてるんじゃないですよ!
 あ、そう言えばきのこ狩りの途中でしたね………男の娘キノコをもぎ取ったら得点になるんでしょうか?
 女の子に暴力をふるう様な輩には男の印は必要ないでしょうしね
 そうだ!もぎ取ったのを炎道さんに移植しましょう!そうすれば万事解決ですv」
恐ろしいことを平然と言うフリード
マリアが攻撃されたことにかなり怒っているようである
あまりの恐ろしさに逃げの体制に入っているオーガ達

「ブレ先生!今からあなたのご同類が増えますよ!!
 男として使ってはいけないと思い封印していたこの技を使う時が来ました」
股間に強烈な蹴りを食らわしそのまま足の指で引きちぎるという
男……ましてや人間相手には使ってはいけない技である

「あちちあち♪燃えてるんだろうか♪」
と後ろのほうで封印されていた悪魔らしき存在が
本が燃えて復活したはいいが頭が火事で大変な目にあっている
まるでバードンに殺られたゾフィ兄さんだ
が今はそんな事はどうでもいい緊急事態だったので無視しアドラスを見据えるフリード

「にゃあご」(なんか下のほうが騒がしいね)
「あら?床が抜けてますわね?何故かしら?」
あんだけ大きな音がしたのに今頃になって駆けつけるフリードの姉とグレン
「とりあえず塞ごうかしら?」
穴があったら塞ぎたい年頃なのか氷の魔法で落ちた床を修理し始めるフリードの姉フリージアさん
本当にいらんことしいである

201 :ヘルミーネ ◆kUnRad7n/s :2010/11/19(金) 02:07:26 0
>195
>「すごーい!これで脱出できるね!ねえ、いい子じゃなくても乗れる?乗れる?」
「うん、誰だって乗れるはずだよ」
良い子でないと乗れなかったら、そもそもわたしが乗れないのです。
なぜって、『ソレイヌ書』の教えに「乙女は性ワルであれ」とあるからでしてよ。

>197
>「さっきのありゃあ何なのじゃ!?お前さん達の知り合い、いや友達なのか!?」
どこからともなく現れた傷だらけの方のことと思うのですが、こっちが聞きたいです。
「どこかで会ったかもしれないけれど、ちょっと思い出せないです」
ご存じないのですが、所謂"透明な存在"の方だと厄介なので言葉を濁したのでした。

三つ目の雲をつないだところで、わたしは一度手を止めました。
牛脂はあと二つしかなく無駄遣いできないのですが、避難の進捗が芳しくありません。
しかし、わたしの常識はまたしても打ち破られたのでした。

>198
>「…火と炎の洗礼に耐えるものが、真実のものである。
>そして楽しそうに賛美歌を口ずさみながら、禁書の間にさらに火を広げる作業を再開する。

もういちど自分の頬をつねってみましたけれど、痛覚はきちんと働いていたのでした。
「火と炎の洗礼……そうか。ううん、クリスちゃん、大丈夫だよ問題ない」
確信があったわけではないのですが、官能環<スチル>に換え、教典を手に取りました。
エキュメニカルなロココイストは、世界的ベストセラー教典くらいは持っているものです。
が、ファッションとして持っているこれは、字が豆粒ほどの大きさしかないのでした。
目をくっつけて読みますが、薄いページが風に煽られ、読みづらい事この上ない。

なんとか律法書からその文を見つけたら、できるだけ落ち着いて読み上げました。
「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ…」
後から考えると、マリアちゃんの意図からだいぶ外れています。
ともかく、大鎌を構え、マリアちゃんの移した火に狙いを定めます。
思った通り、マリアちゃんの手を経た炎は、熱血おじさんのそれとは性質が違いました。
小爆発を起こし火柱を吹いたかと思うと、その火は龍の形を取り出したのです。

気分は炎髪灼眼ですが、大きいお友達に怒られそうなので口には出さないのであります。
さて正直なところ、わたしにもなぜ火の掌握に成功したのかは分かりません。
ピュアな心を持っていた、マリアちゃんかクリスちゃんのおかげだったのでしょう。

>196
>火の手は、ゆっくりとだが確実にエンドウへと迫っていた
炎を飼い慣らしたら、まずはユキさんへと手を伸ばす邪火に火龍をぶつけます。
「油汚れは油で落とせ、火を払うなら火でもって払えってね」
ヤマトタケルの向火よろしく、火龍は熱血おじさんの火を押し払いました。

ところが、マリアちゃんは一向に火遊びをやめる気配がないのでした。
わたしはひとまず、アドラスだけでも短期決戦で抑えておこうと考えました。
といっても男子もいることだし、わたしはわたしの役目を果たすだけでした。
ターゲットはアドラスの剣。炎の龍を絡ませて剣を封じるべく機を伺いました。
剣術さえ封じてしまえば、リーチの差だけでも戦局は好転するだろうと考えたのでした。

「さあ、懺悔の時間だよ。イノセント・ドラゴン!」
とぐろを巻いていた火龍はわたしの意志に呼応し、アドラスへと牙を向きました。
ちょっとベタだったかしらん。

202 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/11/19(金) 22:09:36 0
>192-201

             〜〜〜少し前〜〜〜

>『あなたは何故そこにいるの?』
銀髪の少女、エルザからの問いかけは極めて哲学的な内容だった。
普段ならこんな非常時に、と思うのだろうが今は違った。
『……残して置いちゃいけないものを残してきちまったからな。
 そいつを引き取る為に、俺はここにいる……俺の、『罪』をな』


>「え?クーちゃん『あれ』と知り合いなの?」
「……知らない、知らないの……
 でも、知ってる、気が、するの……変だよね」
クリス自身、何故『あれ』を知っているのか見当も付かない。
……知っていて当然であり、知らなくても当然なのだ。
『あれ』は、『過去の自分』であり『未来の自分』、そして『別の可能性』なのだから。

>「大丈夫だよ、クーちゃん。どこにも行かなくていいの。
> ここが良いなら、好きなだけ居ればいい。貴方には、お姉ちゃん達がついてるからね」
覚えの無いはずの光景がフラッシュバックし、そこにいようと
リリィの体にしがみつくクリスを、リリィは優しく包み込んでくれる。
撫でられながらの優しい言葉に、何度目かも分からない安心感を覚えたクリスは
波立つ心を落ち着けることができた。


>「げえ!レイブンさんとクリスさんが同時に存在してる!?」
>「そ、その声は・・・・・・レイヴンさん?!何で?!(略)
『レイヴン』と『クリス』の関係を知っている連中の反応は揃って同じだった。
そのあまりの驚きようには苦笑せざるを得ない。
『お前達、驚きすぎだ……まぁ無理も無い。色々おかしいのは確かだからな』

>「死人に鞭打つって何?!もしかして生霊じゃなくて死霊なの?!(略)
リリィにとって、『レイヴン』が死んでいる今の状態は受け入れがたいもののようだ。
憤慨し無理難題を仰るリリィの気持ちはよく分かる、のだが……
『無茶言うなよ……それに、俺には戻る気も戻す気もない。そもそも』
「……え? ……あなたは、わたs」
『……! ……違う。お前は俺じゃない。お前は、『俺』になっちゃ、いけないんだ』
クリスに最後まで言わせず、断固たる調子で『クリス=レイヴン』を否定する。
その表情は非常に厳しく、クリスは身じろぎしてしまう。

203 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/11/19(金) 22:10:17 0
>「クーちゃん、クーちゃん?!しっかりして!」(略)
『レイヴン』に睨まれ身を竦ませたクリスだったが、
リリィに話しかけられ、少しだけ考えてヘルミーネの傍に行く事を伝える。
『自分が傍にいると、リリ姉様が動きづらい』、クリスの出した結論は要約するとこんな物だった。
「リリ姉様、気を、つけてね……」
そう言い残して、クリスは脱出の準備を進めるヘルミーネの近くへと避難した。

             〜〜〜今に戻る〜〜〜

>「死に損ないが!屋敷での借りを返させてもらうぞ!!!」
>「我が憎しみが宿りし剣…例え霊体であろうと効かぬ訳がなぁぁぁぁぁい!!!!!」
アドラスからは憎しみがオーラになって見えている。見えそうになる、じゃなくて見えているのだ。
強すぎるその憎悪に『レイヴン』は露骨に顔をしかめた。
『……この場に渦巻く陰の気が強まっているのが分からないのか。
 お前が中心だ、アドラス・ヴィエーダー。このまま憎しみを滾らせて殺し合いを続けると……
 取り返しの付かない事になるぞ。どちらにとってもな』
幾度も剣を交えるが、互いに決定的な機を見つけられないでいる。
その間にも、アドラスから放たれる憎悪のオーラが場を少しずつ歪めていく。

『それに……死に損ないは間違いだ。俺は、ここに来る前から死んでいる』
そう言って『レイヴン』はアドラスを取り囲むように、魔力の剣を無数に配置する。
剣の陣に包囲されたアドラスだったが、その真上だけは剣が配置されていない。
たった一つの陣の穴を『レイヴン』自身が埋め、真上からアドラスに斬りかかっていった!
……隙ができる事を、そのできた隙をきっちりとモノにしてくれる事を信じて。


―――――その頃、クリスはヘルミーネの傍で蹲っていた。
体の中から『何か』が引きずり出されるような不快感で立つ事もままならず、
自身の腕で自らを抱き、目をきつく閉じ歯を食いしばって耐えようとしていたが……
ついに限界を超え、声にならない悲鳴を上げると同時にその体から
黒々とした瘴気が止め処なく噴出していく!

204 : ◆70VgGM3HY6 :2010/11/19(金) 22:20:04 0
×
>たった一つの陣の穴を『レイヴン』自身が埋め、真上からアドラスに斬りかかっていった!
>……隙ができる事を、そのできた隙をきっちりとモノにしてくれる事を信じて。


>「これ以上攻撃することも、禁書の間を破壊することも、まして本を盾にすることもまかりならぬ!
> この勝負、一旦このわしが預かる!!」
恐らく教師なのだろう老人が、一時休戦を持ち出した。
確かに、この場でこれ以上戦闘を続ければ『禁書の間』そのものが
崩れてしまいかねない。妥当な判断ではあるが……
『……どうする? 私闘よりは決闘の方が体裁としてはマシな方だと思うが。
 俺としてもこれ以上『ここ』で続けるのは止めて欲しいんでな』
その間も、気を緩める事無くアドラスの出方を伺う。

205 :ロック ◇jWBUJ7IJ6Y:2010/11/19(金) 22:21:36 0
「待て待て待てい!双方、待たんかぁ!!」
ここまでアドラスと生徒達の戦いを見守っていたロックが、急に双方の間に割って入った。
そしてロックはアドラスに向けて叫んだ。
「アドラス・ヴィエーダー!血の滲む鍛錬によって培われたというその剣技!
 しかとこの目に焼きつかせて貰った!見事じゃ!!
 経験が才能を超えるという言葉も、その腕前を見ればうなずけるというものじゃ!」
今度は生徒達に向けて叫ぶロック。
「これ以上攻撃することも、禁書の間を破壊することも、まして本を盾にすることもまかりならぬ!
 この勝負、一旦このわしが預かる!!」
そして再びアドレスと相対するロック。
「アドラス!このままここで戦いを続けても、決着の前に禁書の間はもたなくなるじゃろう!
 そのような幕引き、お前さんにとっても不本意な筈じゃ!
 故に、改めてこちらから決闘を申込む!
 今宵12時、月光がイチイの木ノ葉を青鈍色に輝かせることじゃろう!
 そしてお前さんは学園の校舎屋上にやって来るがよい!
 我々がそこでお前さんの挑戦を受ける!わしが責任をもって戦いの邪魔はさせん!
 お主が真に騎士道を志すものであれば、これ以上の条件は無い筈じゃ!!
 どうじゃ!!?」
ロックの守護霊エルザが、その本来の役割として本から飛び出した悪魔を追い払っている。
しかし、このままでは禁書の間がもたないことは明白であるし、
ロックはアドラスを騙そうなどとは思ってもいなかった。
それをアドラスが理解し、ロックの提案を受け入れるならば、
アドラスも他のメンバーも禁書の間から脱出することになるだろう。
さっきブランエンの部屋でお昼ご飯を食べたばかりだから、再戦は約11時間後である。

ちなみに、ロックはアドラスがこの提案を拒否するケースはまるで考えていなかった。

206 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/19(金) 23:47:01 0
>197-205
リリィがエンドウを引っ張り出そうと四苦八苦していると、
>「わしも手伝おう!」 とロックがやってきた。
「ありがとうございます!助かります!」
>そして二人はエンドウを本棚の下から引っ張りだした。どうやらエンドウは気絶しているようだ。
「エンドウくんしっかり・・・・・・うわ――――っ?!」
>エンドウの服がひどくはだけてしまったので、ロックは慌てて背中を向けた。
リリィも大慌てで、エンドウの乱れた服装を直している。
「エンドウくん、しっかりして!目を覚まさないと焼け死んじゃうわよ?」
・・・・・・返事が無い。ただの
「屍じゃないし!
 ロック先生、エンドウ君、ちょっと頭を打っているみたいです。もしかしたら、しばらくは目を覚まさないかも、です。
 とにかくヘルミーネさんの雲に乗せて、ここから脱出させるのが先決ですね」
誰でも乗れると雲製造者のヘルミーネは言っていた。
(大丈夫、エンドウ君も雲に乗れるわ!たとえ108人の妻を持つハーレムの王であっても!)
リリィはロックがエルザと離している間、エンドウを移動させるべく四苦八苦していた。

>エンドウの服をリリィが直したのを確認して、ロックがリリィとヘルミーネに質問した。
>「さっきのありゃあ何なのじゃ!?お前さん達の知り合い、いや友達なのか!?」
>「どこかで会ったかもしれないけれど、ちょっと思い出せないです」
「ええっと・・・・・・友達です。名前はレイヴンさんです。
 ありのままに以前起こったことを話します。
 レイヴンさんがある事件で鳥の怪人に変身したと思ったら、いつの間にかクーちゃんになってました。
 何を言ってるのか分からないと思いますが、私にも何が起こったのか分かりませんでした。
 ただ、私たちは、今の今までクーちゃんはレイヴンさんと同一人物だと思っていました。でも・・・・・」
リリィは透けた姿のレイヴンと、あの時のままの剣を見つめた。
「ところで。ロック先生こそ、そちらの銀色の女の子はどなたなんですか?」
リリィはロックの説明を聞き、目をぱちくりさせた。
(なんだか、ちょっとクーちゃんとレイヴンさんの関係に似てるような・・・・・・)
だがレイヴンの様子を見ていると、彼はクリスに自分と同一人物だったと自覚させたくないらしい。
(レイヴンさんは私たちに会う前に死んでいて、クーちゃんはレイヴンさんになってはだめ?)
相変わらず事情はさっぱり分からない。
分からないながらも、リリィはレイヴンの意思を尊重することにした。
それにしいても――――レイヴンの話は謎かけが多すぎて、単細胞なリリィにはいささか2)が重い。
「あーもう!説明って言うのは、相手にちゃんと伝わってこそなんだよ――――!!」
伝わらないのは、リリィのおつむのせいである。言いがかりも甚だしいことだ。

>「総裁はどうして私達の首をそんなに喜ぶの?
> オーガなんて禁書の間に連れてきて、総裁は何を探しているの?
> 禁書の間に火を放って探し物が焼けたりしても、総裁は喜んでくれるの?」
「マリアさん、それより放火やめて!放火ダメ!絶対!!
 っていうか、ここを焼き払うのがマリアさんのやりたいことなの?」
>「まあここにある本は誰も読んではいけない本ですから無くなったほうがいいかも知れませんね」
そういうものなのか、とリリィは納得いかない憮然とした表情を浮かべた。
「いやいや、やっぱりだめ!
 このまま火事がひどくなったら、燻されて私たちがハムやソーセージになっちゃうよ!」
>「総裁のお考えは我々などには思いもつかぬ壮大な物よ
>だが、一つだけ教えてやる、もはや総裁にとって、この禁書の間は価値が無いと言う事だ」
「ここに価値が無いなら、もうさっさとお家に帰・・・・・・あ、あぶなーい!!」
強烈なマリアへの攻撃を止めたのは、我らが王子様、フリードだった。


207 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/19(金) 23:47:59 0
>「騎士だと言いながら女の子に手を上げてるんじゃないですよ!
> あ、そう言えばきのこ狩りの途中でしたね………男の娘キノコをもぎ取ったら得点になるんでしょうか?
> 女の子に暴力をふるう様な輩には男の印は必要ないでしょうしね
> そうだ!もぎ取ったのを炎道さんに移植しましょう!そうすれば万事解決ですv」
「え――――!!!!!」
リリィの中の理想の王子様像が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちていく。
だが今の恐ろしい口上も、フリードの騎士道精神がなせる業であるのだが。
>「ブレ先生!今からあなたのご同類が増えますよ!!
> 男として使ってはいけないと思い封印していたこの技を使う時が来ました」
>「さあ、懺悔の時間だよ。イノセント・ドラゴン!」
いつの間にかとぐろを巻いていた火龍は、ヘルミーネの意志に呼応し、アドラスへと牙を向けた。
火龍はアドラスの剣を攻撃する気なのだろう。


>「これ以上攻撃することも、禁書の間を破壊することも、まして本を盾にすることもまかりならぬ!
> この勝負、一旦このわしが預かる!!」
ロックがアドラスに対し、一時休戦を持ち出した。
そして、ロックが今夜12時にアドラスとの決闘を提案している。
『……どうする? 私闘よりは決闘の方が体裁としてはマシな方だと思うが。
 俺としてもこれ以上『ここ』で続けるのは止めて欲しいんでな』
その間も、気を緩める事無くアドラスの出方を伺う。

本が燃えて復活した悪魔を、エルザという名の銀色の少女が追い払っている。
「あれ?何で雨?地下なのに」
リリィは知らなかったが、フリードの姉が図書館の床の穴を氷魔法でふさごうとしていたためだ。

さて、アドラスが由緒正しい騎士ならば、提案を受け入れてくれそうだ。
だがこれほどの怒りだ、何の保証も無い口約束だけであっさりと引き下がるものなのだろうか?
リリィはアドラスと目を合わせないよう西ながら、苦労してエンドウを雲に乗せると
「ヘルミーネさん、エンドウ君を雲に乗せたよ!!」と、振り返った。
そして――――ヘルミーネの足元で苦しそうに丸まっている、小さなクリスに気づく。
「クーちゃん!?ど、どうしたの?!」
リリィはあわてて駆け戻ると、クリスを抱き起こそうとした。
「うぐっ?!」
その体から噴出した黒い障気に触れたリリィは、小さく悲鳴を上げた。
治癒と簡単な防御魔法が使えるからといっても、所詮リリィの肉体は生身なのだ。
クリスは、この小さな体のどこに、これほどの黒い障気を飼っていたのだろうか?

「クー、クーちゃん・・・・・・何がいったいどうなって・・・・・・・」
相変わらず事情は分からないが、レイヴンが言ったように、
クリスにアドラスの負の感情が何らかの影響しているのかもしれない。
「先生、半座先生はどこ?クーちゃんを何とかしないと」
結界でアドラスと切り話せば、クリスが安定すると思ったのだが・・・・・・肝心の半座はどこだろうか?
もしも居ないのならば、クリスをここから連れ出すなど、別の手を考えなくてはならない。
「大丈夫だよ、クーちゃん。リリィお姉ちゃん、治癒や浄化は得意分野なんだ・・・・・・。
 だから、クーちゃん、心配要らないよ」
そう言っている間にも、クリスの手を握っているリリィの顔が土気色になっていく。
あからさまに弱っているのは、傍目にも一目瞭然だ。

208 :グラディス ◆e2mxb8LNqk :2010/11/20(土) 14:09:28 0
>「私がしばらく風を止めるから、その隙に中心に向かえば大丈夫よ。
> 風は止めてもまた吹かせられるでしょうから、できるだけ急いで接近して」
「え?できんの、んなこと」
>「風と波と雨とに命ずる! 静まれ!」
ぴりっとした声でマリアが叫ぶと、轟々と荒れうねっていた風がぴたりとやむ。
「うひっ!こいつぁすげえー!じゃあ行くとすらぐあぱっ!?」
足元に落ちていた本を踏みつけて、勢い良くスッ転ぶグラディス。
更に丁度良い具合に陰の方へと行ってしまう。
とどめに、上から落ちてくる小さな本棚程度の瓦礫。
「いってぇ……こんにゃろ、変な剣士めげぶっ!っぱ……」
真上からの落下物に、うつ伏せ状態のグラディスは後頭部強打。
顔面を地面に叩きつけられ、あえなく気絶した。


気付いたのは一頻りの攻防を終えたときである。
ちょっとだけ回復した体力で瓦礫を押し退け、姿を現す。
「……うっぷす、どーだったかな、どーなったかな……」
頭部からだらだら色んな血を流しつつ、よろよろと起き上がってみれば。
構えるフリード、対峙するアドラス。
禁書の間を燃やしていくマリア、その火をもって火龍を生み出し操る少女。
半透明のレイヴン、その他諸々。
「あれ、どーなってんの……?」

グラディスがふら〜っと戦場へと歩みを進めたところで、男性の声がかかる。
>「待て待て待てい!双方、待たんかぁ!!」
「うぇーい?」
生徒とアドラスの間に割って入るのはロック先生。
>「アドラス・ヴィエーダー!(略)
> 故に、改めてこちらから決闘を申込む!
> 今宵12時、月光がイチイの木ノ葉を青鈍色に輝かせることじゃろう!
> そしてお前さんは学園の校舎屋上にやって来るがよい!
> 我々がそこでお前さんの挑戦を受ける!わしが責任をもって戦いの邪魔はさせん!
> お主が真に騎士道を志すものであれば、これ以上の条件は無い筈じゃ!!
> どうじゃ!!?」
>『……どうする? 私闘よりは決闘の方が体裁としてはマシな方だと思うが。
> 俺としてもこれ以上『ここ』で続けるのは止めて欲しいんでな』
仲裁を行うロック先生、そしてレイヴンも同意権の模様。
「何がなんだかわかんねー件。とりあえずロック先生に賛成でー」
ぽたぽた垂れている血を無視しつつ、レイヴンに近寄る。
「えーと、なんだっけ……ああそうだ、レイヴンだ。久しぶりー元気?
 それはそうとして、相手に剣を向けるのは無礼なんだぜー。
 何か薦めるんならこの剣の群れを引っ込めるなり相殺させるなりしろー」
そう言ってから、顎に手を当て眉をしかめるグラディス。
ブツブツと何かを思い出している。
「……いや牽制?いや威嚇?違う、ほらえーっと……脅迫だ。
 もし行ってるのが脅迫ならその限りじゃねーけど」

209 :アドラス ◆k4Jcxtcjwo :2010/11/21(日) 12:24:23 O
>>200-208

>「騎士だと言いながら女の子に手を上げてるんじゃないですよ!!(略)」

>「ブレ先生貴方のご同類が増えますよ(略)」

「黙れぇぇぇぇ!!!!貴様のその面…例え体の一部を失おうとも我が剣で原型留めぬまで引き裂かねば気がすまぁぁぁぁぁん!!!!!」
頬から血を垂らしたアドラスはフリードの美しい顔を引き裂かんとすべく剣を構え直した その時

>「さあ懺悔の時間だよ イノセント・ドラゴン!」
己へと牙を向いてくる火龍にアドラスはフリードから素早くその剣先を変える
「 双 頭 火 龍 剣 ! ! ! (オルトロス・フレイム・ドラゴン・ブレイド)」
火炎の力を宿したアドラスの剣からは双頭の火龍が今にも咆哮を上げんとせんばかりの勢いでヘルミーネの火龍を迎え撃つ
「我が火龍が勝つか貴様の火龍が勝つか
経験か才能か 全ては火龍が証明してくれよう!!!!」

>『……この場に渦巻く陰の気が強まっているのが分からないのか。(略」

「取り返しのつかぬ事か…それが何だというのだ!!!貴様等の首さえ取れれば例え果てようとも本望よぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
そして剣を振り落とそうとした矢先
>「これ以上攻撃することも、禁書の間を破壊することも、まして本を盾にすることもまかりならぬ!
> この勝負、一旦このわしが預かる!!
老人の叫び声が禁書の間に響く
『……どうする? 私闘よりは決闘の方が体裁としてはマシな方だと思うが。(略)」

>「アドラス!このままここで戦いを続けても、決着の前に禁書の間はもたなくなるじゃろう!
 そのような幕引き、お前さんにとっても不本意な筈じゃ!
 故に、改めてこちらから決闘を申込む!(略)」

アドラスは剣を鞘に納めロックの方へと向き直り直立不動で彼を見据える
「よかろう御老体!私とて騎士の端くれ貴公の申し出、しかと心得た!!!!
貴公が指定したその時刻 その場所にてお待ち申し上げる!!!!」
そして深く一礼をすると瞬間移動魔法を使ったのか その場から姿を消した

「皆さぁぁ〜〜ん!!!!!」
どこかで聞き覚えのある野太い声が聞こえてきた

210 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/21(日) 22:07:02 0
>208-209
リリィは、浄化呪文をひっきりなしに詠唱し続けている。
「(レイヴンさんの話だと、とにかく、クーちゃんをここに置いておくのはダメなんだよね?)」
ここから脱出するための手段は、今のところ一つしかない。
ヘルミーネの作った雲だ。
リリィは気力だけで立ち上がると、クリスの手を引き、ふらふらとヘルミーネの雲へと移動しようとする。
(ちなみに、いくつかある雲のうち、1つにはすでに先約がいる。もちろん気絶したエンドウだ。)
怪我をしているグラディスの様子も気がかりなのだが、残念ながら今はクリスで手一杯だ。

『クーちゃん達を逃がす。ヘルミーネさん、雲はも・・・・・・どうすれば飛ぶ?』
リリィはテレパシーでヘルミーネに問うた。
だがそうしている間にも、状況はめまぐるしく変化していった。
>「よかろう御老体!私とて騎士の端くれ貴公の申し出、しかと心得た!!!!
>貴公が指定したその時刻 その場所にてお待ち申し上げる!!!!」
>そして深く一礼をすると瞬間移動魔法を使ったのか その場から姿を消した
アドラスが去ったのなら、レイヴンの言っていた渦巻く陰の気も薄れ、クリスの状態も落ち着くかもしれない。

>「皆さぁぁ〜〜ん!!!!!」
「(あれ・・・・・・ブレさんの声?)」
リリィはぼうっとした頭で、ブレのほうを向いた。
『上で何かあったんですか?』


211 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/21(日) 23:14:26 P
>201-210
>「アドラス!このままここで戦いを続けても、決着の前に禁書の間はもたなくなるじゃろう!
 そのような幕引き、お前さんにとっても不本意な筈じゃ!
 故に、改めてこちらから決闘を申込む!(略)」
>「よかろう御老体!私とて騎士の端くれ貴公の申し出、しかと心得た!!!!
 貴公が指定したその時刻 その場所にてお待ち申し上げる!!!!」
そう言って去っていくアドラス
「ちぃ、玉獲り損ねた!
 でも一対多数って決闘になるんでしょうか?
 まあ女の子に暴力を振るうような奴ですからどうでもいいですけど」
フリードリッヒはだいぶ女尊男卑のようだ

>「皆さぁぁ〜〜ん!!!!!」
「彼はいったい今までどこにいたんでしょうか?」
今までどこにいたのかと不思議に思うフリード
>『上で何かあったんですか?』
上ではフリードの姉が氷の魔法で壊れた床の修復をしていた
「あの穴を塞げば終わりですわね♪」
「ちょっと待った姉さん!!」

なんやかんだあって禁書の間から脱出した一行
ヘルミーネの作った雲はだいぶ丈夫で長持ちしたようだ
「あ、危ないところでした
 姉さんの氷は冗談抜きで硬いから下手をすれば一生閉じ込められる所でした」
どさくさにまぎれてフリードの頭の上に載るグレン
フリードの首はかなり鍛えられているようである

「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」
と今頃になって図書館に入った目的を思い出すかに言うフリード
「にゃあ」(これはひどい有様ですね)
まだ開いている穴から見た禁書の間はもはや灰と死体と踊る悪魔のいる魔窟であった

「とりあえず見なかったことにして炎道さんをもとに戻す方法を探しましょう」
「にゃあご」(キノコ集めも忘れないでね)
とやらなければいけないことを説明するかのように鳴くグレン
背中に背負った籠にはキノコがたっぷり入っていた
一体いつの間に・・・・・・・
「生徒の総代には成りたくもありませんが成績は大切ですからね」

「そうだ!今のうちに待ち合わせの場所に殺人トラップを仕掛けておきましょう!!」
「にゃあお」(そして待ち合わせをすっぽかすんだよね・・・わざと)
「人食いゾゲラを放し飼いにしたりベアトラップも仕掛けると面白そうですね♪」
「にゃあ」(わあ刻命館みたい)
まさに外道である

212 :クリス ◆70VgGM3HY6 :2010/11/22(月) 01:39:33 0
>206-211
>「……いや牽制?いや威嚇?違う、ほらえーっと……脅迫だ。
> もし行ってるのが脅迫ならその限りじゃねーけど」
グラディスの言うことはもっともである……平時であり、
かつ相手も引き時を探っているならば、だが。
『……相変わらず細かい所に気を回さないんだなあんたは。
 それに、この程度は脅迫とは言わない……』
それはレイヴンだけ、と言うよりも裏社会の常識である。
曲がりなりにも真っ当に生きてきたグラディスには理解しがたいだろう。

>「クーちゃん!?ど、どうしたの?!」
クリスに起こった異変の正体を、レイヴンは知っている。
故に気が気じゃなかった。一刻も早くこの場を離れる必要があると―――
だからこそ、あれだけ憎しみを撒き散らしていたアドラスが
意外なほどあっさりと休戦を受け入れて、その場から去ったのは有難かった、が

『……騎士道精神と言うやつか? やっぱり俺には理解できん。
 それに……憎しみだけで人を殺そうって奴に、騎士を名乗る資格はあるのかね……まぁいい』
今はそれどころじゃない、とアドラスの事は一度隅に追いやりクリスを指差す。
展開した剣は既に消滅し刀も鞘に収めていた。
『アドラスが去ったとは言え、そいつから抜け出た『よくないモノ』の事もある。
 ……ここから出た方がいい。できるなら、すぐにでもだ』


                =====

マリアやロックにはクリスの瘴気が何なのか分かった……『怨霊』である。
1000人近い怨霊達が、怨嗟と呪詛を撒き散らしながら場を満たす陰の気を取り込んで、
より一層負の想念を強めていき……やがて一つ所に収束して、形を取り始める。
しかしそれもいまや眼下の光景、最悪の事態だけは避けられたと言ったところだろう。
もっとも、『アレ』をいつまでも野放しにはできないのだが……

                =====

213 :『レイヴン』 ◆70VgGM3HY6 :2010/11/22(月) 01:40:14 0
>なんやかんだあって禁書の間から脱出した一行
>ヘルミーネの作った雲はだいぶ丈夫で長持ちしたようだ
土壇場で増えたレイヴン用の雲はなかったが、今のレイヴンは非実体。
自力で空を飛ぶ、と言うよりも地に足をつけないなど造作もない事だった。
……上に着く頃には、このまま消えるんじゃないかと思うほど輝きも薄まっていたが。

クリスは今はリリィの腕の中で寝息を立てている。
怨霊を吐き出すのに体力を持っていかれてしまったのだから仕方がない。
リリィも、『禁書の間』から脱出しきる頃には土気色だった顔色も元に戻っていた。
しかし間近で怨霊に生命力を吸われた為、後で霊障などの影響がないか
詳しく診察してもらう必要があるだろう。
『……そう言えば、あんた達は何でこんな場所に来たんだ?』


>「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」
かくかくしかじか、と大図書館および『禁書の間』に来た理由の説明を受けたレイヴンは
何事か考え込むように腕を組み……いささか歯切れの悪い調子で話し始める。
『……一つだけツテ、と言えるほどじゃないが心当たりはある。
 学園七不思議に『姿なき大図書館の管理者』ってのがあるのは知ってるか?
 ……あそこのご同僚に聞いた話だから、眉唾もんだが……』
あそこ、と言うのは『禁書の間』の事でありご同僚と言うのはもちろん幽霊である。

『大図書館の蔵書の並びは常に保たれている。汚れていても、数分後には綺麗になっている。
 探している本の場所に、誘導されたみたいにいつの間にか着いていた。
 一方であったはずの本が無くなっていたり、気付いたら元の場所にあったり……
 この大図書館には、表向きの管理者とは別に実質的な管理を行っているモノがいる。
 ……誰も姿を見た事がないから、『姿なき』、と言うわけだそうで』
実際、一行が読むだけ読んで放置しまくった本が本棚に整然と並べられていた。

そこで一度話を切り、きまずそうな表情で続きを語る。
『……ところが、この魔法学園の第一期生にこの管理者らしき人物がいるらしいんだ。
 話によるとその生徒は……入学してから一度も授業に出ず、ひたすら図書館に
 入り浸り本を読み漁っているんだとか。用意された寮の部屋も一度も使われてなくて、
 今やこの大図書館に住み込んでるも同然の状態なんだそうな……』

『『禁書の間』の本もしょっちゅう持ち出してるらしいから、
 その管理者とやらに聞けばいい答えが返ってくるかもしれない。
 ……俺も男だ、炎道とやらの気持ちはよく分かる。
 もっとも……何をどうしようが元に戻れないとなったら
 俺はすっぱり諦めて女として生きるけどな……なってみないと断言できんけど』
最後の最後で変態チックなお話をさらっと無自覚に言ってしまうレイヴン。
これには流石に周囲もドン引きである。心なしか、レイヴンの炎道を見る目が
怪しく見えてしまうのはそんな事を考えていると分かってしまったからであるのだが……

214 :マリア ◇sto7CTKDkA:2010/11/22(月) 17:48:24 0
>199-213
>「マリアさん、それより放火やめて!放火ダメ!絶対!!
> っていうか、ここを焼き払うのがマリアさんのやりたいことなの?」
「まさか。 そんなわけないじゃない」
マリアはそう言いながらも、本を焼くのをやめようとはしない。
禁書の間を焼いているのは手段ではあるが、目的ではないのだ。
>「まあここにある本は誰も読んではいけない本ですから無くなったほうがいいかも知れませんね」
「そういうこと。 よくわかってるじゃない」
マリアはにっこりフリードに微笑みかける。
危険な本など無くなってしまってもかまわないというのは、マリアも同じ考えだからだ。

>「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ…」
ヘルミーネの朗読を聞いて、マリアは少し驚いた。
他に聖典を引用できる生徒がいるとは考えていなかったからだ。
それでも、ヘルミーネが火でできた龍を飼いならしても、マリアは放火をやめようとはしなかった。

>「総裁のお考えは我々などには思いもつかぬ壮大な物よ
>だが、一つだけ教えてやる、もはや総裁にとって、この禁書の間は価値が無いと言う事だ」
「あっはははははっ!! 本当に思いもつかないわ!
 価値がない場所にオーガを置いて、部下に他人の命を狙わせるなんて!
 あなたのご主人は表向きはまともな人間でしょうに!」
心底愉快そうに笑いながら、マリアは燃える本を投げ捨てて手にしたクロスの剣で攻撃を受けようとする。
しかし、その必要は無い。
フリードが先に、アドラスの強烈な攻撃を受け止めたからだ。

>「騎士だと言いながら女の子に手を上げてるんじゃないですよ!(中略)
> 男として使ってはいけないと思い封印していたこの技を使う時が来ました」
>「さあ、懺悔の時間だよ。イノセント・ドラゴン!」
「別に何をしてもかまわないけれど、殺さないで欲しいわ。
 後で頭に釘を打ち込んで拷問するんだから。
 総裁の悪事はしっかり聞き出さないといけないものね」
クロスから作り出した剣を手に、マリアもアドラス包囲網に加わろうとする。
しかし、それを止めた者がいた。
教師であり、状況からして一行の引率者とも言えるロックだ。

>「これ以上攻撃することも、禁書の間を破壊することも、まして本を盾にすることもまかりならぬ!
> この勝負、一旦このわしが預かる!!」
>『……どうする? 私闘よりは決闘の方が体裁としてはマシな方だと思うが。
> 俺としてもこれ以上『ここ』で続けるのは止めて欲しいんでな』
>「何がなんだかわかんねー件。とりあえずロック先生に賛成でー」
「……」
皆が賛成意見を述べる中、マリアは不服そうに押し黙っている。
明確な悪人を逃すのが気に入らないので、賛成はできない。
他にすべきこともあるので、正面から異議を唱えることもできない。
そんな理由での沈黙の中、マリアは焼けた本の塊を蹴り崩す作業を始める。
何回かの蹴りの後、本の山から焦げ目一つついていない本が転がり出てきた。
魔力を持つ本の中には、消失を防ぐために魔法で守られているものがある。
マリアが見つけたのもその類の本で、彼女はその本を大事そうに服のポケットに入れた。

215 :マリア ◇sto7CTKDkA:2010/11/22(月) 17:49:11 0
>「皆さぁぁ〜〜ん!!!!!」
>『上で何かあったんですか?』
本を手に入れたことで多少機嫌を良くしたマリアは、ヘルミーネの作った雲に乗り込んだ。
「行きましょう。 ここにもう用はないもの。
 …でもこの雲、どうしたら上に行くのかしら?」
雲を動かすことができないマリアは、ヘルミーネに動かし方をたずねる事にした。

「ねえ。 皆あれを見て」
上昇中マリアが指差す先には、クリスの吐き出した瘴気がゆっくりと形を変え、うごめいている。
「怨霊の集合体よ。
 それも1000以上の。
 …さすがに見逃せないけど、今は時間稼ぎくらいしかできないわね」
そう言ってマリアは持っていた聖典を、下にポイと放り投げた。
落とされた聖典はばらばらになって魔方陣を描き出し、魔方陣は光の柱で怨霊達を封じ込める。
「応急処置だから、あまり長くは持たないでしょうね。
 今のうちに対策を考えないと危険だわ。
 誰か専門家に連絡しないと、私は実体の無い怨霊退治はあまり得意ではないの」
唯一の心当たりにあまり頼りたくないマリアは、そう言って軽くため息をつく。
彼女は自分の身元引受人でもあるシスターアリスに、借りを作りたくはないのだ。

>「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」
>『『禁書の間』の本もしょっちゅう持ち出してるらしいから、(中略)
> 俺はすっぱり諦めて女として生きるけどな……なってみないと断言できんけど』
「もう女でいいんじゃないかしら。
 私なら別に男になってもかまわないのに」
図書館でしたい事をやり終えたマリアは、かなり投げやりに返事する。
ただし言っていることは事実で、彼女は自分の性別に固執するつもりはない。
男でも女でも、しなければならない事は彼女にとっては同じなのだ。

…言い終わってから、マリアは少しだけ考えを変えた。
「ねえ。 ロック先生やブレ先生はどう思うのかしら。
 この沢山の本の中で、目当ての本を見つける方法ってあるの?
 あるなら、私も探したい本があるの。
 あの悪人との約束は後で考えましょう。
 フリードの作戦ならすぐに倒せそうだから」

216 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/11/22(月) 18:40:33 0
>>200->>209
スペルをもう一枚使おうとしたら、服が炭となった
(あ…あたいの見せ場が…)
チルノの手前にいるアドラスが炎を放ち、味方の放った炎とぶつかり合う
さすがにこうなってしまってはスペルカードを使うどころではない

>「今作った雲みたいなものに乗れば、上昇気流に乗って上に上れるはずだよ。
> でもあと4つしか作れそうにないから、みんなで相乗りしてね。
> えっと、まず、チルノちゃんとクリスくんかな。
> それから、リリィちゃんとユキさんでしょう。
> そしたら、グラディスくんとフリードリッヒくんとリリィちゃんでいいと思う。
> それから、フリードリッヒくんとマリアちゃんだよね。
> 最後にロック先生とわたし…あれ、11人いる?」
とりあえずオーガの死体を隠れ蓑にしようと思っていたら、雲が出来ていた
(うっしゃ。これで熱くないわ)
だが、一緒に乗るはずのクリスはヘルミーネの脇で黒い何かを放出していた
「クリスちゃん、大丈夫?」
クリスは声にならない声を上げている
チルノはこういう時の対処法を知らない
ただ、心配そうに見ていることしかできなかった

その後、チルノはフリードたちとともに雲に乗り、脱出した
眼下には黒い渦のようなもの見えた

氷符 スノーパウダー

穴めがけて白い粉が降り注ぐ
床は白く染まり、黒い渦の上に積もることはない
(いったいあれはなんなのさ?)
チルノは不愉快そうな目でその黒い渦を見続けていた

>「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」
>『『禁書の間』の本もしょっちゅう持ち出してるらしいから、(中略)
> 俺はすっぱり諦めて女として生きるけどな……なってみないと断言できんけど』
>「もう女でいいんじゃないかしら。
> 私なら別に男になってもかまわないのに」
そうしていると、フリードたちの話し声が聞こえてきた
みな思い思いのことを口にしている
「あたいも女の方がいいよ。炎道お姉さんすごくきれいだもん」
どさくさに紛れてチルノはとんでもないことを口にした

>「ねえ。 ロック先生やブレ先生はどう思うのかしら。
> この沢山の本の中で、目当ての本を見つける方法ってあるの?
> あるなら、私も探したい本があるの。
> あの悪人との約束は後で考えましょう。
> フリードの作戦ならすぐに倒せそうだから」
(小悪魔みたいな人がいればすぐ見つかるんだけどな…)
でも、近くには小悪魔のように司書をしている人間はいなさそうな感じであった


217 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/11/22(月) 21:39:21 0
× 服が
○ 服の袖が

218 :ロック ◇jWBUJ7IJ6Y:2010/11/22(月) 22:20:55 0
>206>209>211>213>215>216
> 「よかろう御老体!私とて騎士の端くれ貴公の申し出、しかと心得た!!!!
> 貴公が指定したその時刻 その場所にてお待ち申し上げる!!!!」
アドラスはロックの提案を受け入れ、禁書の間から姿を消した。
「さあ、わしらも引き上げるぞい!」
一行はヘルミーネが作った雲に乗って禁書の間を出て行くことにした。
> 「皆さぁぁ〜〜ん!!!!!」
> どこかで聞き覚えのある野太い声が聞こえてきた
「あの声はブレじゃな!おーい!!聞こえるか!?わしらは全員無事じゃー!!」
ロックはブレにそう叫んだ。
> 「彼はいったい今までどこにいたんでしょうか?」
とフリード
「…さあのう?」
> 「ねえ。 皆あれを見て」
> 上昇中マリアが指差す先には、クリスの吐き出した瘴気がゆっくりと形を変え、うごめいている。
> 「怨霊の集合体よ。
>  それも1000以上の。
>  …さすがに見逃せないけど、今は時間稼ぎくらいしかできないわね」
> そう言ってマリアは持っていた聖典を、下にポイと放り投げた。
> 落とされた聖典はばらばらになって魔方陣を描き出し、魔方陣は光の柱で怨霊達を封じ込める。
> 「応急処置だから、あまり長くは持たないでしょうね。
>  今のうちに対策を考えないと危険だわ。
>  誰か専門家に連絡しないと、私は実体の無い怨霊退治はあまり得意ではないの」
「ああ、ほっとくわけにはいかん!わしが後で何とかしよう!」
ロックは学園教師兼闇払いなので、これほど彼にうってつけの仕事は無いように思われた。
もっとも、ロックとて専門は物理なので、他の教師に応援を頼むことになるだろう。

> なんやかんだあって禁書の間から脱出した一行
> ヘルミーネの作った雲はだいぶ丈夫で長持ちしたようだ
> 「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」
「いや!結論を急ぐでないフリード!この大図書館に存在しない情報などないのじゃ!
 探せばきっと見つかる!どんな時でも諦めてはいかん!」
といっても、大図書館の本の数はあまりにも膨大すぎる。
助け舟を出したのはレイヴンだった。
> 『……一つだけツテ、と言えるほどじゃないが心当たりはある。
>  学園七不思議に『姿なき大図書館の管理者』ってのがあるのは知ってるか?
>  ……あそこのご同僚に聞いた話だから、眉唾もんだが……』
それからレイヴンは“管理者”の存在はメンバーに話した。
「なるほどのう。確かにその“姿なき管理者”とやらを探したほうが手っ取り早いかもしれんのう!」


219 :ロック ◇jWBUJ7IJ6Y:2010/11/22(月) 22:22:18 0
> 『『禁書の間』の本もしょっちゅう持ち出してるらしいから、
>  その管理者とやらに聞けばいい答えが返ってくるかもしれない。
>  ……俺も男だ、炎道とやらの気持ちはよく分かる。
>  もっとも……何をどうしようが元に戻れないとなったら
>  俺はすっぱり諦めて女として生きるけどな……なってみないと断言できんけど』
> 「もう女でいいんじゃないかしら。
>  私なら別に男になってもかまわないのに」
> 「あたいも女の方がいいよ。炎道お姉さんすごくきれいだもん」
「いや!やはりそれはだめじゃ!」
ロックはレイヴンとマリアとチルノの言葉に拒絶反応を示した。
ロックの側には、もうエルザはいない。禁書の間を出た後、ロックが消したのだ。
「リリィ、エルザについてはさっき禁書の間で聞かれた時に話した通りじゃ。
 わしはヘレンという自称宇宙人に記憶を奪われ、肉体を女性化させられた。
 それ以来わしは短い間だったが、完全に女性として生きていた。そう、エルザという女性として!
 そして彼女はどうなったか!?わしが自分の記憶と肉体をヘレンから取り返した時、
 エルザは死んだ!ただ虚ろな魂の破片がわしの守護霊に映るのみじゃ!
 わしが多層人格者であったならば、誰がエルザの友人を悲しませたというのじゃ!
 わしが多層人格者であったならば!!」
多層人格者。それは多重人格者とはまた異なる異能である。
どちらも複数の人格を所有する点で似ているが、多層人格者は人格の交代と共に肉体の交代を同時に行う。
リリィがそう思った通り、それはレイヴンがクリスに変わった現象と酷似していた。
ロックには多層人格者としての才能があった。
しかし、その才能は開花せず、エルザとロックは同時に生きることができなかった。
何故か?それは魂の分割には殺人が必要だからである。

> 「ねえ。 ロック先生やブレ先生はどう思うのかしら。
>  この沢山の本の中で、目当ての本を見つける方法ってあるの?
>  あるなら、私も探したい本があるの。
>  あの悪人との約束は後で考えましょう。
>  フリードの作戦ならすぐに倒せそうだから」
「…取り乱してすまなかった。わしはただ、諦めてはいけないと言いたかっただけじゃ。
 そうともマリア、とにかく諦めなければ必ず見つけることができるはずじゃ!」
そう言った後、ロックはふと目をぱちくりさせた。
「フリード!!マリア!!罠を貼って待ち伏せをするような卑怯な真似は断じてこのわしが許さーん!!
 正々堂々と真っ向勝負をするのじゃー!!」


220 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/23(火) 20:16:13 0
名前・青葉 草介
性別・男
年齢・16
髪型・黒くて前髪が長め。至って普通
瞳色・黒
容姿・やや痩せている。背はどちらかといえば低い方
備考・顔色が良くない
得意技・移動魔法、補助・回復系魔法、魔法薬の調合
好きなもの・小さい女の子、本、静かな所、回りくどい戦い方
苦手なもの・熱い人、攻撃魔法
うわさ1・卑怯でまわりくどいやり方でネチネチ攻撃するのが大好きらしい
うわさ2・攻撃魔法はメラレベルもまともに使えないほど壊滅的らしい
うわさ3・でも根は良い人らしい
うわさ4・特に魔法薬の調合と移動魔法には非常に長けており、誰よりも上手かったらしい

「なんかやけに騒がしいような…」
今から参加もおkですか?

221 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/24(水) 00:38:03 0
>211-220
>上昇中マリアが指差す先には、クリスの吐き出した瘴気がゆっくりと形を変え、うごめいている。
1000体以上もある怨霊の集合体だと、マリアは言った。
>落とされた聖典はばらばらになって魔方陣を描き出し、魔方陣は光の柱で怨霊達を封じ込める。
>「応急処置だから、あまり長くは持たないでしょうね。 (略)」
>「ああ、ほっとくわけにはいかん!わしが後で何とかしよう!」
リリィは、きらきらした尊敬のまなざしをロックに向けている。
>ロックは学園教師兼闇払いなので、これほど彼にうってつけの仕事は無いように思われた。

>なんやかんだあって禁書の間から脱出した一行
>ヘルミーネの作った雲はだいぶ丈夫で長持ちしたようだ
>「あ、危ないところでした
> 姉さんの氷は冗談抜きで硬いから下手をすれば一生閉じ込められる所でした」
リリィは先ほどまでとは違う意味でぼーっとしている。
なぜなら、フリードに姉と呼ばれたドリル頭の少女が、あまりに美しかったからだ。
もっとも、いくら綺麗でも、こんな物騒でアンタッチャブルな妖精はどこにもいないだろうが。
「チルノちゃん、クーちゃんは眠ったみたい。もう苦しくないから安心して」

>「とりあえず見なかったことにして炎道さんをもとに戻す方法を探しましょう」
>「にゃあご」(キノコ集めも忘れないでね)
「すごーい!グレンおりこうさん!」
>「生徒の総代には成りたくもありませんが成績は大切ですからね」
「えー?なればいいじゃない、総代。フリード君、なんで嫌なの?
 総代って偉い人なんでしょう?だったら、学園をより良い方向に導けるよ?
 その気になれば、猫カフェとか猫部屋だって作れるかもしれないのに」

>「結局この場には女体化した男性をもとに戻す方法なんてありませんでしたね」

>「いや!結論を急ぐでないフリード!この大図書館に存在しない情報などないのじゃ!
> 探せばきっと見つかる!どんな時でも諦めてはいかん!」
リリィもうんうん、と大きく頷いている。

>助け舟を出したのはレイヴンだった。
レイヴンは“管理者”の存在をメンバーに話した。
>「なるほどのう。確かにその“姿なき管理者”とやらを探したほうが手っ取り早いかもしれんのう!」
「でも、どうやったらその姿無き管理者さんに会えるのかな?」
その時リリィは、先ほど一行が読み散らかした本が元に戻っていることに気づいた。
(いつの間に・・・・・・・ん?!)
リリィの顔がぱっと輝いた。なんかひらめいたようだ。

222 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/24(水) 00:45:22 0
>『『禁書の間』の本もしょっちゅう持ち出してるらしいから、(中略)
> 俺はすっぱり諦めて女として生きるけどな……なってみないと断言できんけど』
「なんで?レイヴンさん、本当に――――ただの一度も、なってみたこと無いの?」
リリィはまだクリスがレイヴンと体を共有している、という考えを捨てきれないようだ。
>「もう女でいいんじゃないかしら。
>「あたいも女の方がいいよ。炎道お姉さんすごくきれいだもん」
「そ、そんな無責任な・・・・・・・エンドウ君にはお嫁さんがいるのに」
>「いや!やはりそれはだめじゃ!」
ロックの拒絶の激しさに、リリィは少し驚いた。
>「リリィ、エルザについてはさっき禁書の間で聞かれた時に話した通りじゃ。
> わしはヘレンという自称宇宙人に記憶を奪われ、肉体を女性化させられた。
> それ以来わしは短い間だったが、完全に女性として生きていた。そう、エルザという女性として!
> そして彼女はどうなったか!?わしが自分の記憶と肉体をヘレンから取り返した時、
> エルザは死んだ!ただ虚ろな魂の破片がわしの守護霊に映るのみじゃ!(略)」
リリィには、ロックにかける言葉が無かった。
彼女は、ロックの言った「多層人格者」がどんなものか知っていたからだ。
「・・・・・・・確か、多層人格者は、人格の交代と共に肉体の交代を同時に行うんですよね」
リリィはだまってクリスと(今にも消えそうな)レイヴンを見比べた。
「その力を行使するには、生贄が必要だとも」
それきりリリィは黙り込んでしまった。


フリードとマリアが不穏な相談をしているが、リリィは相変わらず黙ったままだ。
>「…取り乱してすまなかった。わしはただ、諦めてはいけないと言いたかっただけじゃ。
> そうともマリア、とにかく諦めなければ必ず見つけることができるはずじゃ!」
>そう言った後、ロックはふと目をぱちくりさせた。
>「フリード!!マリア!!罠を貼って待ち伏せをするような卑怯な真似は断じてこのわしが許さーん!!
> 正々堂々と真っ向勝負をするのじゃー!!」
「でも、一人相手に皆でかかったら、正々堂々じゃなくないですか?」
リリィがどうでもいい突込みをした。
いつもの調子に戻ったロックに、ほっとしたのかもしれない。


「ロック先生、私思ったんですけれど・・・・・・」
リリィは迷いながらも、おずおずと切り出した。
「エルザは、本当に死んでしまったのでしょうか?」
リリィはデリカシーの無いことを言ったと自分でも思ったが、とにかく話だけでも、と続ける。
「だって、おかしいじゃないですか!
 ロック先生が元に戻ったためにエルザが死んだというのなら、
 なんでエルザになったとき、ロック先生の魂と肉体は死ななかったんですか?」
こんなことを言ってしまうのは、リリィがヘレンの力を良く知らないせいだろう。
「エンドウ君のことは諦めるなって言ってくれたのに、ロック先生自身は、あきらめてるんですか?」

223 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/24(水) 00:49:24 0

リリィは眠ったままのクリスをおんぶすると、よろよろと歩き始めた。
「えーっと、今からやらなくちゃいけないことは――――。
 一つ目は、女体化したエンドウ君の体を元に戻すこと。
 ねえ、私思うんだけど、ここの本をめちゃくちゃにして様子をみるっていうのはどうかな?
 その『姿なき大図書館の管理者』さん、出てきて整理してくれるんじゃない?」

「えっと、二つ目は、総代の座をかけたキノコ狩り大会ね。
 他のチームよりもたくさんキノコを採って優勝すること!ルール無用だから、誰かのを横取りするのも可、と。
 図書館から出たら最後、嫌でもキノコ争奪戦に巻き込まれちゃうだろうから覚悟しとかないとね」

「三つ目は、今夜私たちは、ウェイター家のアドラスさんと校舎屋上で決闘、と。ここまではあってる?」
リリィは一同を見渡し、確認した。
「あ、そうだ!そして私は、ブランエンさんから借りた服と自分の制服を交換しに行く――――はっ!」
リリィは自分の失態に気づき、愕然とした。
「どどどどどうしよう!ブランエンさんから借りた服が!服がぼろぼろにぃいい――――っ!!」
こちらはもう、完全に手遅れである。

>「なんかやけに騒がしいような…」
「あれ、なんかこっちのほうから人の声が聞こえたような・・・・・?」
リリィは背中のクリスを背負いなおすと、よろよろと声が聞こえたほうへと向かった。
「あっ!黒髪の少年はっけーん!!」
リリィは見つけた少年を思いっきり指差した。
「ねえねえ、もしかしてあなたが伝説の『姿なき大図書館の管理者』さんですか?」
明らかに困惑している相手にもお構い無しで、リリィは相手が口を挟むまもなく話を続ける。
「実は私の友達が、私より巨乳美少女になっちゃって困ってるんです。
 何とか元に戻したいのですが、資料とか出してくださいませんか?」
ここまで一気に言って、ようやくリリィは違和感に気づいた。
「あれ?もしかして・・・・・・・・人違い、とか?」
リリィはばっと距離をとると、どこからとも無く取り出した箒を手に構える。
「さてはフリード君たちのキノコが狙いなのね?!キノコを一番多く集めてこのキノコ狩り大会で優勝して、総代になりたいのね!
 ダメよ!これは皆で一生懸命集めたキノコなんだから!
 それを力づくで奪おうって言うのなら、このリリィが相手になるわよ!えいっ!」
リリィはへっぴり腰で箒を振り回した。
ちなみに、リリィの武器は魔法の箒だが、鈍器としての威力は普通の箒と同じである。


224 :『レイヴン』 ◆70VgGM3HY6 :2010/11/24(水) 23:47:52 0
>214-223
>「怨霊の集合体よ。それも1000以上の。
> …さすがに見逃せないけど、今は時間稼ぎくらいしかできないわね」
実体すら伴った『何か』になろうとしていた怨霊は
マリアの結界によってすぐに動き出す事はなくなったが、『標的』を失った
怨霊はまず間違いなく標的……すなわち『クリス』を狙っていつか禁書の間から這い出てくるだろう。

『……アレはクリスを狙っている。他には見向きもしないだろう。
 道を塞げば邪魔者とみなされて攻撃されるが、邪魔さえしなければ……な』
そんな事を言ったところで、ここにいる『底抜けのお人好し』達は
クリスを犠牲にするなんて決して考えはしないだろう。たった一日程度の付き合いだったが、
それだけでそういう人種なのだと『レイヴン』は認識しているのだった。

>「ああ、ほっとくわけにはいかん!わしが後で何とかしよう!」
ロックと呼ばれた教師は自分が何とかすると言い放った。
単なる安請け合いでない事は、見ただけで分かる。
『……その時は俺も同行させてもらう。
 アレをああしてしまったのは……『俺』だからな。
 第三者に丸投げして平気な面してられるほど、面の皮は厚くないつもりだ』
そう雲に追従しながらレイヴンはロックに申し出た。


>「なるほどのう。確かにその“姿なき管理者”とやらを探したほうが手っ取り早いかもしれんのう!」
>「でも、どうやったらその姿無き管理者さんに会えるのかな?」
……どうしてここの連中は眉唾物の話を鵜呑み同然に受け入れて
その方向で動こうとするのか。いくら手掛かりが他にないからと言って、
本当にそれでいいのかと思わざるを得ない。
(『……言っても無駄なんだろうな』)
『さぁな……誰も姿を見た事がないんだ。どこにいるかもさっぱり。
 設立して大分経つのに噂の域を出ないほど……実在するとしたら、相当だぞ?』

そんな事を考えていると、クリスを心配そうに見ている妖精っぽい何かが目に入る。
『……そいつならもう大丈夫だ。穢れは全て抜けた……
 後は元凶がきっちり落とし前をつけて終わり。そう、それでめでたしめでたしだ』
……そういうレイヴンの顔は、とてもめでたい事だと思っていないようだった。

>「なんで?レイヴンさん、本当に――――ただの一度も、なってみたこと無いの?」
リリィの表情を見ると、やはり納得できないと言った風情だ。
『ない。何度も言うが、クリスは『クリス』と言う存在であって『レイヴン』じゃない。
 多層人格者だか何だか知らんが、そういう問題じゃないんだよ』
レイヴン自身、どこか意固地になっている自覚はあった。
だが、どうしてもその部分だけは譲れない……それこそが、『根幹』だから。

225 :『レイヴン』&??? ◆70VgGM3HY6 :2010/11/24(水) 23:48:33 0
>「えーっと、今からやらなくちゃいけないことは――――。(中略)
> その『姿なき大図書館の管理者』さん、出てきて整理してくれるんじゃない?」
リリィの提案は、正に目から鱗であった。図書館のあちこちに
『図書、散らかすべからず』など、マナーについて書かれた貼り紙がされており
そんな事を率先してしようと思う者はいなかったのだから。
『……相手の習性を逆手にとっておびき出す、か。
 中々ワルい企みじゃないか……いけるぞリリィじょ―――』「止めなさい」『……!?』

レイヴンが同意しようとした矢先、その場にいる全員が確かにその声を聞いた。
テレパシーの類などでない、リリィと同じくらいの少女の肉声を、であった。

「せっかく片付けさせたのに、またやり直しをさせる羽目になるなんて真っ平御免よ。
 あなた達、私に用があるのでしょう? 面倒だけれど、私の私室へ招待してあげるわ」
声は一度そこで止まり、目の前の本棚に突然扉が現れ、戸が開かれた!
……そこには本棚はなく、ただ黒い空間が広がっているだけである。
しかし、不思議と恐怖などは感じずただ未知への期待と不安を湧き起こすだけであった。

「千里の道も一歩からと言うわ。でもその一歩を踏み出すにはちっぽけで、故に気高き勇気がいる。
 あなた達にその一歩が踏み出せるかしら? 蛮勇ではない、本物の勇気を持っているのかしら?」
言葉尻だけ捉えるなら挑発そのものだが、声の調子からはそんな様子はまったく感じられない。


>「なんかやけに騒がしいような…」
突然現れた不健康そうな少年に、リリィが突っかかっていく。
しかし、やはりと言うかなんと言うかリリィが一人で暴走しているだけだった。
『……いや、違うんじゃないかな。何となくだけど、俺は間違ってない、そう思う。
 で、あんたはどちら様で? 俺達はこれから七不思議の一つにご対面するところなんだが』
いきなりそんな事を言われれば、大抵の人間は頭のおかしい奴と思うだろう。

226 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/25(木) 18:13:14 0
>>223
>「ねえねえ、もしかしてあなたが伝説の『姿なき大図書館の管理者』さんですか?」
>「実は私の友達が、私より巨乳美少女になっちゃって困ってるんです。
 何とか元に戻したいのですが、資料とか出してくださいませんか?」
「え、ちょ、ちょっと何言ってるんですか?」
訳が分からない、と言うように答える
「あれ?もしかして・・・・・・・・人違い、とか?」
「いや、人違い以前に貴方が何を言っているのかが分からないと言いますか…」

>「さてはフリード君たちのキノコが狙いなのね?!キノコを一番多く集めてこのキノコ狩り大会で優勝して、総代になりたいのね!
 ダメよ!これは皆で一生懸命集めたキノコなんだから!
 それを力づくで奪おうって言うのなら、このリリィが相手になるわよ!えいっ!」
一方的にしゃべってきたと思ったら突然箒を構えた。いったい何がしたいんだこの人は
「は? キノコ狩り大会? 何のことやらさっぱりなんですけど。と言うか箒ってそう使うものなんですか?」
冷めたような口調で言う草介

>>225
>『……いや、違うんじゃないかな。何となくだけど、俺は間違ってない、そう思う。
 で、あんたはどちら様で? 俺達はこれから七不思議の一つにご対面するところなんだが』
「あ、はい。僕は青葉草介。フィジカル魔法学園の生徒です。ところで七不思議とかキノコ狩りとか…
何のことなのか詳しく説明していただけませんか?」
箒を構えた人と違って、落ち着いた人が居た。なので、質問に答えた後、詳しく聞いてみた

227 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/26(金) 14:35:26 P
>212-226
>「フリード!!マリア!!罠を貼って待ち伏せをするような卑怯な真似は断じてこのわしが許さーん!!
 正々堂々と真っ向勝負をするのじゃー!!」

「ですが先生、僕たちは騎士ではなく魔法使いです
 魔法使いの武器は強力な攻撃魔法ではなく知恵です
 その魔法使いが真正面から立ち向かっても騎士に勝てるとは思えません
 別に毒を使ったり人質を取るような卑劣な行為ではないんですから
 罠ぐらいは許して欲しいんですけど」
というよりも真正面から力押しで勝てる相手ではないのだ
ぶっちゃけそんな戦い方では確実に死ぬだろう
「まあぶっちゃけるとさっき図書館で見つけたトラップコレクション(角川文庫)を色々試したいだけなんですけど」

>「でも、一人相手に皆でかかったら、正々堂々じゃなくないですか?」

「それだ!傭兵を雇いましょう!!」
だがそんな金はない
家が金持ちなのとその家の子どもがお小遣いをいっぱい貰っているのとは違うのだ

これまでの3つの出来事を話すリリィ
「そうですねそれであってますよ」
とそれに同意するフリードリッヒ

>「千里の道も一歩からと言うわ。でもその一歩を踏み出すにはちっぽけで、故に気高き勇気がいる。
 あなた達にその一歩が踏み出せるかしら? 蛮勇ではない、本物の勇気を持っているのかしら?」
突然現れた少女
多分彼女が姿なき管理者と呼ばれる図書館の主なのであろう
「少なくとも自分より確実に強い相手に何の策も立てずに真正面からぶつかる馬鹿ではないと自分では思っていますよ
 一番いい方法ははじめから戦わずして勝つ事ですがそこまでは強くないので」
誰も戦いの話なんてしてはいない

>「あ、はい。僕は青葉草介。フィジカル魔法学園の生徒です。ところで七不思議とかキノコ狩りとか…
 何のことなのか詳しく説明していただけませんか?」
「お昼の放送を聞いてなかったんですか?
 簡単に言うと学園中に生えているキノコを一番たくさん集めた人が新入生の総代になれるという一種のレクリエーションですよ
 まあなれるというと良いイメージがありますが実際になってみるとやらなくてもいい義務が押し付けられるんでしょうが
 ただでさえ貴族としての義務や男としての義務を負っているのにこれ以上義務が増えるなんて冗談じゃありませんよ
 貴族としての義務が嫌で貴族をやめて冒険者になる人間だっているというのに」
と全然関係ない青葉に愚痴をいうフリード
「あ、申し遅れました僕の名前はフリードリッヒ・ノクターン
 本当はもっと長いんですけど面倒ですからフリードでいいです
 でももしかしたら青葉さんは東方人だから覚えられるかも知れませんね
 ジュゲムとかいう長い名前の人もいるそうですし」
フリードは東方の人間を大いに誤解しているようである
所詮白色人種か

「フリードちゃんフリードちゃんちょっとグレンちゃんとギズモちゃんを交換しません?」
「嫌です」
突然自分の使い魔とグレンをトレードしようと言い出す姉
だがフリードは即効断るのであった

228 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/26(金) 18:12:21 0
>>227
>「お昼の放送を聞いてなかったんですか?
 簡単に言うと学園中に生えているキノコを一番たくさん集めた人が新入生の総代になれるという一種のレクリエーションですよ
 まあなれるというと良いイメージがありますが実際になってみるとやらなくてもいい義務が押し付けられるんでしょうが
 ただでさえ貴族としての義務や男としての義務を負っているのにこれ以上義務が増えるなんて冗談じゃありませんよ
 貴族としての義務が嫌で貴族をやめて冒険者になる人間だっているというのに」
「ああ、そういえばやってましたね…。薬草の採集に夢中ですっかり忘れてました…」
頭を掻きながら言う草介
>「あ、申し遅れました僕の名前はフリードリッヒ・ノクターン
 本当はもっと長いんですけど面倒ですからフリードでいいです
 でももしかしたら青葉さんは東方人だから覚えられるかも知れませんね
 ジュゲムとかいう長い名前の人もいるそうですし」
「フリードリッヒ・ノクターンさんですね。よろしくお願いします
…いや、ジュゲムは落語の架空の登場人物であり、実在の人物、団体などとは一切関係ありませんよ。
ほら、ジュゲムって名前を全部言い切るまでかなりかかるじゃないですか? だからジュゲムが川で溺れてたのに気づいて、
助けを呼ぼうとしても、『大変だ! 寿限無寿限無ごこうのすりきれ…』って言ってる間に流されちゃったーっていう感じの落語なんですよ」
自分が忘れていたのが悪いにもかかわらず、わざわざ教えてくれた(と思ってる)ので、お礼にジュゲムについて説明する草介

229 :マリア ◇sto7CTKDkA:2010/11/26(金) 18:35:49 0
>216-227
>「…取り乱してすまなかった。わしはただ、諦めてはいけないと言いたかっただけじゃ。
> そうともマリア、とにかく諦めなければ必ず見つけることができるはずじゃ!」
「汝叩き続けよ。 されば開かれん。
 汝求め続けよ。 されば与えられん。
 あきらめてはいけないと神も言っているものね」
ふむふむとうなずくマリアだが、ロックの言葉は終わっていない。
>「フリード!!マリア!!罠を貼って待ち伏せをするような卑怯な真似は断じてこのわしが許さーん!!
> 正々堂々と真っ向勝負をするのじゃー!!」
>「ですが先生、僕たちは騎士ではなく魔法使いです(後略)
「悪人を裁くのに卑怯も何もないわ。
 これ以上悪事を働く前に、罠を仕掛けて救済してあげましょう。
 毒でも人質でも使ってかまわないから」
こちらの意見には同意も賛同もせず、意見を変えるつもりもない。

その後のロックとリリィの多重人格や多層人格についての会話には口を挟まずに。
マリアは先ほど禁書の間から持ち出した本を取り出して、軽く内容を見た。
本の題は【人造天使作成についての考察】。
内容は、著者が1から人造天使を作り出すために行った意味不明の実験についてのものだ。
ただ、結論から言ってこの本の著者は天使を作りだすことはできなかった。
本の最後は。
「人造人間創造主と言われた天才のぼぉくにも、人造天使は造れなかった。
 まあ後一歩のような気はするから、後はこの本を読んだお前が何とかしろ。
 …言っておくが悔しくなんかないからな! バーカバーカ!!」
という一文で終わっている。
「……神ならぬ身が、人を造ったり天使を造ったりしようとするなんて。
 そんなことできるわけないじゃない」
マリアはそうつぶやいて、また持ち出した本をしまいこんだ。

230 :マリア ◇sto7CTKDkA:2010/11/26(金) 18:36:34 0
>「えーっと、今からやらなくちゃいけないことは――――。(中略)
> その『姿なき大図書館の管理者』さん、出てきて整理してくれるんじゃない?」
管理者が管理してる場所を荒らすとどうなるかわかっているマリアには、同意しかねる提案だ。
しかし、レイヴンはその考えが気に入ったらしい。
>『……相手の習性を逆手にとっておびき出す、か。
> 中々ワルい企みじゃないか……いけるぞリリィじょ―――』「止めなさい」『……!?』
姿なき声に、マリアは無言で手にした2本の剣を構える。
謎の声に敵意は感じられなかったが、マリアはこんな状況で気を抜くような生活は送っていなかったのだ。

>「せっかく片付けさせたのに、またやり直しをさせる羽目になるなんて真っ平御免よ。
> あなた達、私に用があるのでしょう? 面倒だけれど、私の私室へ招待してあげるわ」
声の主の姿は見えずとも、”それ”が図書館の管理人であることはわかる。
なぜならその言葉に合わせるように、本棚に扉が出現し、扉は開いて一同を中に誘ったのだから。

>「千里の道も一歩からと言うわ。でもその一歩を踏み出すにはちっぽけで、故に気高き勇気がいる。
> あなた達にその一歩が踏み出せるかしら? 蛮勇ではない、本物の勇気を持っているのかしら?」
「なんだそんなこと。 勇気に蛮勇も本物もありはしないのに」
謎の声の言葉に、マリアは唇の端を吊り上げて笑った。
「死、生、高、低、神より我らを分かたず。
 今死ぬのも後で死ぬのも同じこと。
 私たちは前に進むだけよ。
 死すら恐れるものではないのに、恐れることなんて何一つありはしないわ」

>「あ、はい。僕は青葉草介。フィジカル魔法学園の生徒です。ところで七不思議とかキノコ狩りとか…
>何のことなのか詳しく説明していただけませんか?」
>「お昼の放送を聞いてなかったんですか?(中略)
> 貴族としての義務が嫌で貴族をやめて冒険者になる人間だっているというのに」
「七不思議の方は、そこの本棚の扉の向こうにいるこの図書館の管理人のことよ。
 私たち、本を探してもらいにその人に会いに行くの」
マリアは暗い口を開けたままの扉を剣で指し示して、青葉に説明の補足をする。

「私はマリア。 最近学園に来た新入生よ。
 よろしく」
フリードと姉のやり取りを横目に、マリアも青葉に自己紹介をする。
「あなたも図書館に来ているのだから、本を探しているのかしら。
 だったら一緒に行きましょう。
 良ければフリードの姉様もどうぞ」
マリアは、両手に2本の剣を持ったままで本棚に開いた扉に向かう。
「先に私が中に入るわ。
 しばらく待って何もなさそうなら、みんなも後から入ってきて」
そして言いながら、足を止めることなく扉をくぐった。

「失礼するわ。 私たち、女の子になってしまった友達を男に戻す方法を探しているの。
 あなたが本当に図書館の管理人なら、その方法の書かれた本を見せてもらえないかしら」
真っ暗な通路をためらわずに先に進みながら、マリアは少し考えて頼み事を追加する。
「…それから、天使と悪魔について書かれた本も探しているわ。
 多少多くても構わないから、それも見せて欲しいの」

231 :チルノ ◆fAjutgDAq6 :2010/11/26(金) 20:29:19 0
>>221
>「チルノちゃん、クーちゃんは眠ったみたい。もう苦しくないから安心して」
「よかった。どうなることかと思って、すごく心配だったよ」
クリスはすやすやと眠っている
思わずほほうぉぷにぷにしたくなったのは内緒だ

>>219
>「リリィ、エルザについてはさっき禁書の間で聞かれた時に話した通りじゃ。
> わしはヘレンという自称宇宙人に記憶を奪われ、肉体を女性化させられた。
> それ以来わしは短い間だったが、完全に女性として生きていた。そう、エルザという女性として!
> そして彼女はどうなったか!?わしが自分の記憶と肉体をヘレンから取り返した時、
> エルザは死んだ!ただ虚ろな魂の破片がわしの守護霊に映るのみじゃ!
> わしが多層人格者であったならば、誰がエルザの友人を悲しませたというのじゃ!
> わしが多層人格者であったならば!!」
なんとなくだけど、ロック先生がいっていたのとは違うような気がするとチルノは思った
でも、ロック先生の言っていることもどことなく正しいような気がする
どことなく直感が間違っているような気がして、チルノは押し黙ってしまった

>>223
>「えーっと、今からやらなくちゃいけないことは――――。
> 一つ目は、女体化したエンドウ君の体を元に戻すこと。
> ねえ、私思うんだけど、ここの本をめちゃくちゃにして様子をみるっていうのはどうかな?
> その『姿なき大図書館の管理者』さん、出てきて整理してくれるんじゃない?」
「さんせー」
こういうことをすると普通は怒り出す
下手すれば、元に戻す本のありかを教えてもらえなくなる可能性もあるのだが、チルノはそこまで頭が回るほど賢くなかった

>>224
>『……そいつならもう大丈夫だ。穢れは全て抜けた……
> 後は元凶がきっちり落とし前をつけて終わり。そう、それでめでたしめでたしだ』
「元凶?」
クリスについてチルノはほとんど何も知らない
頭にはてなマークを浮かべ、レイブンに向かって質問をした

>>228
「あたいはチルノ。よろしくね」

>>225,>>229
本棚が二つに分かれた
>「千里の道も一歩からと言うわ。でもその一歩を踏み出すにはちっぽけで、故に気高き勇気がいる。
> あなた達にその一歩が踏み出せるかしら? 蛮勇ではない、本物の勇気を持っているのかしら?」
「あたいに向かって挑発とはいい度胸ね!後悔しても知らないんだから」
目の前には広がっているのは闇
その闇は深く、奥に何があるのか、何が潜んでいるのかうかがい知ることはできない
でも、チルノは愛すべきバカだし、そのまま、待っていろと言われて待っていられる性分でもない
「マリア一人だけじゃあ、あぶないからついていくよ」
そのままマリアの後ろをついていった


232 :ロック ◇jWBUJ7IJ6Y:2010/11/27(土) 07:08:10 0
>222>223>225>227>229
> 「ですが先生、僕たちは騎士ではなく魔法使いです
>  魔法使いの武器は強力な攻撃魔法ではなく知恵です
>  その魔法使いが真正面から立ち向かっても騎士に勝てるとは思えません
>  別に毒を使ったり人質を取るような卑劣な行為ではないんですから
>  罠ぐらいは許して欲しいんですけど」
> 「悪人を裁くのに卑怯も何もないわ。
>  これ以上悪事を働く前に、罠を仕掛けて救済してあげましょう。
>  毒でも人質でも使ってかまわないから」
> 「でも、一人相手に皆でかかったら、正々堂々じゃなくないですか?」
アドラスとの決闘に関しては各々思うところがあるようだがロックの意見は変わらない。
「アドラスの実力なら全員が束になってかかっても不足はあるまい!
 真正面から戦っても勝てんじゃと!?だったら戦いの時間まで特訓あるのみじゃ!!」
きっと罠を貼って待ちぶせしようものならロックが撤去するだろうし、
人質をとったりしたら、それこそロックはアドラスの味方になるだろう。
ただし、真正面から毒をかけるのはOKである。なんじゃそりゃ。

> 「ロック先生、私思ったんですけれど・・・・・・」
> リリィは迷いながらも、おずおずと切り出した。
> 「エルザは、本当に死んでしまったのでしょうか?」
「…個としての人格を失ったことを死と言えるなら、そうじゃ。」
ロックはあまりこの話をしたくないようだった。
> リリィはデリカシーの無いことを言ったと自分でも思ったが、とにかく話だけでも、と続ける。
> 「だって、おかしいじゃないですか!
>  ロック先生が元に戻ったためにエルザが死んだというのなら、
>  なんでエルザになったとき、ロック先生の魂と肉体は死ななかったんですか?」
「…わしにもわからん。ヘレンのことは、わからないことの方が多いのじゃ。」
> 「エンドウ君のことは諦めるなって言ってくれたのに、ロック先生自身は、あきらめてるんですか?」
このリリィの言葉は、ロックの頭頂部に岩をぶつけたのと同じくらい彼にショックを与えた。
「!?おぉ!わしとしたことがなんだることじゃ!そうじゃともリリィ!わしはあきらめてはならんのじゃ!
 必ずエルザを蘇らせてみせるぞい!必ずじゃ!」
ロックはそう叫んで闘志を燃やした。

リリィは一行がやるべき事を整理した。
一つ目は、女体化したエンドウを元に戻すこと。
二つ目は、きのこ狩り。
三つ目は、アドラスとの決闘(ロック「それに特訓もじゃ!」)、
である。
> 「あ、そうだ!そして私は、ブランエンさんから借りた服と自分の制服を交換しに行く――――はっ!」
> リリィは自分の失態に気づき、愕然とした。
> 「どどどどどうしよう!ブランエンさんから借りた服が!服がぼろぼろにぃいい――――っ!!」
…四つ目は、ブランエンの服を直すことである。
ブランエンは生徒に対して寛容だが、服をぼろぼろにして返したら気分を害さないわけでもないだろう。
> 「せっかく片付けさせたのに、またやり直しをさせる羽目になるなんて真っ平御免よ。
>  あなた達、私に用があるのでしょう? 面倒だけれど、私の私室へ招待してあげるわ」
リリィの発言をどこで聞いていたのか?とにかくそれがきっかけとなり、“姿なき管理者”はその声だけを現した。
> 声は一度そこで止まり、目の前の本棚に突然扉が現れ、戸が開かれた!
> 「千里の道も一歩からと言うわ。でもその一歩を踏み出すにはちっぽけで、故に気高き勇気がいる。
>  あなた達にその一歩が踏み出せるかしら? 蛮勇ではない、本物の勇気を持っているのかしら?」
早速マリアが中に入っていった。次にチルノがマリアの後を追った。
ロックは中に入らなかった。レイヴンの話によると声の少女は学園の生徒であるらしいので、
特に危険なことはないと判断したからだ。
「わしは一旦今までの出来事を学園長に報告してくる!エンドウの事は頼んだぞい!」
ロックはそう言って図書館を出て行った。

233 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/27(土) 17:28:10 0
>>230
>「私はマリア。 最近学園に来た新入生よ。
 よろしく」
「よろしくね、マリアちゃん。僕のことは気楽にお兄ちゃんって呼んでくれていいよ!」
先程と違ってやけに馴れ馴れしい。どうやらそういう趣味があるようだ

>>231
>「あたいはチルノ。よろしくね」
「よろしくね。チルノちゃん。僕のことはお兄ちゃんって呼んで良いからね!」
笑顔で言う。やはりそういう趣味があるのは確定か

234 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/28(日) 20:30:38 0
>224-233
>「は? キノコ狩り大会? 何のことやらさっぱりなんですけど。と言うか箒ってそう使うものなんですか?」 
「何のことかさっぱりですって?!白々しいったら。
 それとこの箒は、空飛ぶ箒に決まってるでしょ!あやしい〜!!」
>『……いや、違うんじゃないかな。何となくだけど、俺は間違ってない、そう思う。』
レイヴンに窘められ、リリィはぐっと黙った。
>『で、あんたはどちら様で? 俺達はこれから七不思議の一つにご対面するところなんだが』 
>「あ、はい。僕は青葉草介。フィジカル魔法学園の生徒です。ところで七不思議とかキノコ狩りとか… 
> 何のことなのか詳しく説明していただけませんか?」 
>「お昼の放送を聞いてなかったんですか? 」
フリードが重ねてキノコ狩り大会について説明をした。
>「ああ、そういえばやってましたね…。薬草の採集に夢中ですっかり忘れてました…」 
>頭を掻きながら言う草介 
薬草の採集、という言葉に、耳がダンボのように大きくなるリリィ。

>「ただでさえ貴族としての義務や男としての義務を負っているのにこれ以上義務が増えるなんて冗談じゃありませんよ 」 
「そっかー。ネコハーレムの野望くらいじゃ、総代の義務とはつりあわないのねー」
ふんふん、ともっともらしい相槌を打つリリィ。 
>「七不思議の方は、そこの本棚の扉の向こうにいるこの図書館の管理人のことよ。 
> 私たち、本を探してもらいにその人に会いに行くの」 
マリアは暗い口を開けたままの扉を剣で指し示して、青葉に説明の補足をする。 

マリアとチルノの自己紹介に、青葉は爽やかさと笑顔MAXで自己紹介を返す。
うわー、とリリィはあからさまな差に言葉を失う。
>「あなたも図書館に来ているのだから、本を探しているのかしら。 
> だったら一緒に行きましょう。 
> 良ければフリードの姉様もどうぞ」 
マリアとチルノは、謎の空間に入っていってしまった!

>「わしは一旦今までの出来事を学園長に報告してくる!エンドウの事は頼んだぞい!」 
「お任せくださいロック先生!」
リリィはぐっと親指を立てた。実に熱血な展開である。
エルザの件で闘志を燃やし始めたロックを見たため、リリィも熱血がうつったのかもしれない。
そう、ロックがエルザのことを諦めないように、リリィもエンドウを元に戻すことを諦めない!
「で、でも・・・・・・・私達が行方不明になったら、ちゃんと探してくださいね〜」
このヘタレた発言さえなければ・・・・・・であるが。

235 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/11/28(日) 20:31:35 0
リリィは青葉に向き直ると、改めて自己紹介をした。
「私はリリィよ。さっきはごめんね、うっかり不審者と間違えちゃってぇ。
 オークに襲われたり、ウェイター家の騎士に襲われたり、キノコの親玉に襲われたり、いろいろ大変だったのー」
イロイロはしょりすぎな説明で、ますますリリィの電波度がアップした。
「私もマリアちゃんやチルノちゃんみたいにぃ、青葉お兄ちゃんって呼んでいーい?」
グルグル眼鏡に金髪の三つ編み少女が、うふ、と愛想笑いを浮かべている。
こんな適当な謝罪で受け入れてくれるかどうかは疑問だ!

リリィはこほんと咳払いした。
「と、とにかく!学園の七不思議に興味あるならついて来ても良いわよ!!
 ところで、フリード君はお姉さんとここで待ってるの?なんて、そんなわけないか!」

リリィはここで声を潜めると、
「すっごい綺麗なお姉さんよね!もし可能なら、今度紹介して!!」
とフリードに耳打ちした。 

リリィは黒い空間に足を踏み出そうとして、止まった。
そう、背中には無防備に眠っているクリスがいるのだ。
訳の分からない場所に踏み込むことは出来ない。
「フリード君、何かあったら皆を守ってねー!」
先に歩いているマリアの呼びかけが、小さく聞こえてくる。
>「失礼するわ。 私たち、女の子になってしまった友達を男に戻す方法を探しているの。 
> あなたが本当に図書館の管理人なら、その方法の書かれた本を見せてもらえないかしら」 

図書館で、眠ったままのクリスと待機しているリリィ。
眠っているクリスの髪を撫でながら、あれ、とリリィは首を傾げた。
「そういえば、アオバ君って、さっき薬草の採集がどうとか言ってたよね・・・・・・?
 もしかして薬草に詳しいのかな?」
もしかしたら青葉は、リリィと同じ授業を受けていたかもしれない。
「解毒薬の副作用で性転換した人間を、元に戻す薬草の調合方法を聞いておけばよかったなぁ。
 ・・・・・・・・あれ?そういえばブレ先生は?
 ロック先生と合流して、学園長に報告へ行っちゃったのかな?」

【青葉に自己紹介。黒い空間に入らず図書館でクリスと待機中】

236 :◇70VgGM3HY6:2010/11/28(日) 22:46:33 0
>226-235
>「元凶?」
『……そう、元凶だ。クリスにあんなモノが憑いていた、な』
子供に聞かせる内容じゃない、そう思ったレイヴンはそこで口を閉ざしてしまう。
実年齢を言えば、チルノは下手したらロックよりも年上かもしれないのだが……


>「それだ!傭兵を雇いましょう!!」
傭兵、と聞いてレイヴンはゆっくりとフリードに振り返り
『俺はここに来る前は傭兵だったんだよ……雇うか?
 と言ったところで、報酬受け取っても仕方ないし俺も当事者だし』
もちろん雇う云々は冗談である。

>突然現れた少女、多分彼女が姿なき管理者と呼ばれる図書館の主なのであろう
フリードの前に現れた少女?はクラシカルなメイド服に身を包んでおり、
礼儀正しい所作でお辞儀をした。山羊の角、蝙蝠の翼、先端が鏃状になった尻尾さえなければ
図書館の司書と言っても通じたかも知れないが……


>「あ、はい。僕は青葉草介。フィジル魔法学園の生徒です。ところで七不思議とかキノコ狩りとか…
> 何のことなのか詳しく説明していただけませんか?」
>「ああ、そういえばやってましたね…。薬草の採集に夢中ですっかり忘れてました…」
フリードの説明を受けた草介からの回答はなんとも脱力する内容だった。
『……まぁ、そういう事もあるよな。だけど、忘れるのは直した方がいいぜ?
 ……今回みたいに勘違いされるかも知れないからな』
そう言ってリリィを見やるレイヴンの視線はどこか生暖かかった……
『リリィ嬢も、その早とちりは直すようにした方がいいぜ……割とマジで』

レイヴンは居残り組側にいる。
別段管理者に用事はないし、それ以上に……クリスの傍を離れてはいけないと思ったからだ。
本当ならさっきの疑問を蒸し返されない様に管理者に会いに行くべきなのだが……
『……ところで、そちらのお嬢さん。あんたは何者だ?』
お辞儀をしたっきり、無言のまま佇んでいるメイドに話しかけるレイヴン。
「私はご主人様より、主に大図書館の整理整頓を任されている者です。
 皆様方はご主人様にはお会いにならないのですか?」
メイドは質問に答え、疑問を口にする。ご主人様とは管理者のことで間違いないだろう。

237 :◇70VgGM3HY6:2010/11/28(日) 22:47:46 0
          〜〜〜一方〜〜〜

>「あたいに向かって挑発とはいい度胸ね!後悔しても知らないんだから」
臆する事を知らないチルノはしかし、言葉を額面どおりにしか受け取らなかった。
売り言葉に買い言葉とばかりに放たれた言葉を聞いた管理者は
「既に後悔しているわ。面倒な事になったってね」

>「失礼するわ。 私たち、女の子になってしまった友達を男に戻す方法を探しているの。
> あなたが本当に図書館の管理人なら、その方法の書かれた本を見せてもらえないかしら」
標一つない真っ黒な通路は唐突に途切れ、マリアとチルノの眼前には
『もう一つの図書館』が広がっていた。いたるところでフリードの眼前にいるのとそっくりの、
沢山の魔族のメイドが本の整理や清掃などをおこなっている。
忘れっぽいチルノだったが、その光景を見てこう思っただろう。
あかい館……『紅魔館』の地下書庫に、似ていると――――。

そして真正面の、本がうず高く積まれた机の向こうから先ほどの声がよりはっきり聞こえてくる。
その本の山の向こう側に『姿なき管理者』がいるのだろう。
「男性が女性になった、だけでは情報としても説明としても不十分ね。原因はなに?」

>「…それから、天使と悪魔について書かれた本も探しているわ。
> 多少多くても構わないから、それも見せて欲しいの」
マリアの頼み事を聞いた管理者ははぁっ、と短く溜め息をついた。
「貴女の言うその事柄に関する本が、図書と私の蔵書を合わせて何冊あるか教えましょう。
 総数30万とんで548冊、明日には私の蔵書が26冊増える予定よ。
 大図書館なら、南東B区画の1〜150列目までに15万冊が固めてある。
 私の蔵書を閲覧したい場合は、内容を明確に申請してもらう事になるわよ」
つまり、本を見せるのは構わないが、読みたい内容を言えと言うのだ。
もちろんこんな事を言うのにも理由がある。

               ――――――

     この大図書館でいつの間にか探していた本が見つかると言うのは、
   探しながらの呟きを聞いて、それがある場所にそっと誘導しているからだ。
  その特性上、内容が明瞭であればあるほど目当ての物が見つかりやすくなるが、
  今回のマリアみたいに曖昧な事しか言わないと最終的に自分で探す羽目になる。

               ――――――


238 :フリードリッヒ ◆cOOmSNbyw6 :2010/11/30(火) 15:16:15 P
>228-237

>「『大変だ! 寿限無寿限無ごこうのすりきれ…』って言ってる間に流されちゃったーっていう感じの落語なんですよ」
「落語ってあれですよね東方の面白いお話ですよね♪僕はよく知りませんけど」
しょせん白色人種である落語なぞわかるわけがないフリード

>「あなたも図書館に来ているのだから、本を探しているのかしら。
 だったら一緒に行きましょう。
 良ければフリードの姉様もどうぞ」
「運がいいですわねv今日はたまたま暇ですのよv」
まあ新入生じゃないから総代とか関係ないし
ということで同行することになったフリージアさん

>「先に私が中に入るわ。
 しばらく待って何もなさそうなら、みんなも後から入ってきて」
>「マリア一人だけじゃあ、あぶないからついていくよ」
そう言って中に入って行く二人
>「と、とにかく!学園の七不思議に興味あるならついて来ても良いわよ!!
  ところで、フリード君はお姉さんとここで待ってるの?なんて、そんなわけないか!」
「当然僕は男ですからね。女性を守るのは男の義務ですから」
>「すっごい綺麗なお姉さんよね!もし可能なら、今度紹介して!!」
「駄目ですよリリィさん!同性愛が許されるのは男女の間に子供を作らなくても増える種族か増える必要のない種族だけです」
具体的に言うと吸血鬼とかである
「にゃあお」(雄の僕にキスした男が何をいう)
猫の性別を気にする人間のほうがヤヴァいと思われます

>「私はご主人様より、主に大図書館の整理整頓を任されている者です。
  皆様方はご主人様にはお会いにならないのですか?」
目の前にいるのは魔族らしきメイドさん
「おっといけません!忘れていました」
そうして図書館の黒い空間に入っていくフリード
そして慌てて戻ってくるフリード
「お、同じ顔がいっぱいいました!?」
「にゃあご?」(なんていうか量産型?)
「フリードちゃんったら同じ顔の姉妹なんて珍しくもないじゃありませんの」
「でもおそま○くんってレベルの量じゃないんですよ!!」
「それはちょっと珍しいかも知れませんわねえ………………コピーホムンクルスかしら?」

>「わしは一旦今までの出来事を学園長に報告してくる!エンドウの事は頼んだぞい!」
そういうと居なくなってしまうロック教員
「先生が抜けるのは辛いけどまあ何かあったら私が何とかしますわ。こう見えてもフリードちゃんの1.5倍は強いんだから」
「にゃあお?」(何その微妙なの?)

>「失礼するわ。 私たち、女の子になってしまった友達を男に戻す方法を探しているの。
 あなたが本当に図書館の管理人なら、その方法の書かれた本を見せてもらえないかしら」
「なんだか良くわからないけどそういう事らしいですわよ」
フリードと共に入ってきた彼の姉はそういった
なんだか良く分かんないのなら黙ってて欲しいとフリードは思った
「マリアさん悪魔は魔族ですが魔族は悪魔じゃありませんから暴れないでくださいね」
「なに言ってますのフリードちゃん。悪魔は神様に敵対する存在って意味だから種族は関係ありませんのよ
 たとえ人間でも神様を敵に回せば悪魔ですわ」
「にゃあご」(悪魔の定義って色々だよね。僕が知ってるのは自分の信仰してる神様の敵対するもう一柱の神様の事だよ)
この定義だと悪魔を殺せる武器は同時に神を殺せる武器にもなるため色々まずい
そりゃ禁書扱いされるわな

>「男性が女性になった、だけでは情報としても説明としても不十分ね。原因はなに?」
「簡潔に言うと毒キノコを毒消しで除毒したときに副作用で男性が女体化したらどういう方法で男性に戻せばいいかです
 表の図書館にあった本には諦めて男性と結婚して暮らしたと書いてありますがそれじゃあ根本的な解決になりませんので」
「にゃあん?」(精神的にも女性化したの?)


239 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/30(火) 19:35:42 0
>>234>>235
>「私はリリィよ。さっきはごめんね。うっかり不審者と間違えちゃってぇ」
「いえいえ、良いんですよ。間違いは誰にでもあります。でも、次は気を付けてくださいよ?」
>「私もチルノちゃんやマリアちゃんみたいにぃ、青葉お兄ちゃんって呼んでいーい?」
「え…いきなりどうしたんですか!? いや、別に構いませんけど…」
「と、とにかく! 学園の七不思議に興味があるならついて来ても良いわよ!!」
「…確かに少し興味あるかも。と、言うわけで僕も行きますね」
と、いうわけで青葉も一緒に行くことになった
>>236
>『……まぁ、そういう事もあるよな。でも、忘れるのは直したほうがいいぜ?
……今回みたいに勘違いされるかも知れないからな』
「あはは…すみません…。気を付けます…」
申し訳なさそうに言う青葉
>>238
>「落語ってあれですよね東方の面白いお話ですよね♪僕はよく知りませんけど」
「そうそう、そんな感じです。…安心してください。正直僕もあまり良く知りません」
これって安心できるのだろうか?


240 :青葉草介 ◆UeaUYwi1Nw :2010/11/30(火) 19:52:24 0
「あの…もしよろしければ、なんですけど…その『副作用で女体化する解毒薬』とやらの成分とか
材料とかを教えて頂けませんか?無理ならその薬を見せてくれるだけでも良いので…。
もしかしたら対処薬が作れるかも知れません」
魔法薬調合師、青葉草介の得意分野である
「あ…それと、こんな薬があります。
『性転換薬肉体バージョン』と同種の精神バージョンです。肉体バージョンは服用した人の身体を逆の性別にします。
精神バージョンは心を逆の性別にします。
…ただしどちらも一時間しか効果が持続しませんから、気休めにしかなりませんけど…」
そう言って鞄から二つの薬瓶を取り出す青葉

241 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/12/01(水) 17:48:40 0
時間は、少しさかのぼる。
>「駄目ですよリリィさん!同性愛が許されるのは男女の間に子供を作らなくても増える種族か増える必要のない種族だけです」
>具体的に言うと吸血鬼とかである
ぽかーんとしていたリリィだったが、
言われた内容を理解したとたん、ボンッと赤面した。
「ちちち違うって!紹介って、ただあの綺麗な人とお友達になりたいなーってだけで!」
>「にゃあお」(雄の僕にキスした男が何をいう)
「いやそれを気にするのもどうかと思うけど・・・・・ああもう、人の話聞いてってば――――!!」

そして現在。
「皆大丈夫かなー。大丈夫だって分かったら、クーちゃん連れてそっち行くのになー」
管理者に導かれるまま、ぽっかりと開いた空間に入っていった仲間達。
図書館にレイヴンと居残っているリリィは、クリスの頭をなでながら不安そうな顔をした。

まあ、それも仕方の無い話だ。
塞がれては居るものの、禁書の間では、今も怨霊と悪魔と死体がダンスを踊っているはずだ。
しかもその標的は、リリィが今つれているクリスなのだ。
怨霊と一緒の穴の中よりはマシだが、居心地がいいはずが無かった。

それに、リリィはまだ聞いていないのだ。
元傭兵で死霊のレイヴンと、鳥の獣人で、羽と尾羽を毟られたクリス。
そして、クリスを狙う1000体もの怨霊。
リリィ達はレイヴンだった存在が獣人に変身し、そこからクリスになったのを見ている。
なのに、クリスはレイヴンと同じ魂を持った者でないという。
ならば、レイヴンとクリスはどういう関係なのだろう?

そんな事を悶々と考えていたため、リリィはあまり周囲に注意を払っていなかった。
『……ところで、そちらのお嬢さん。あんたは何者だ?』
「うわっ?!――――あれっメイドさん?ええ?いつからそこに?!」
いつから、とはご挨拶である。

>「私はご主人様より、主に大図書館の整理整頓を任されている者です。
> 皆様方はご主人様にはお会いにならないのですか?」
「ああ、いや。あ、会いに行きたいよ!もちろん。あははは」
リリィは乾いた笑いでごまかそうとした。
だが、冒頭の大きな独り言が聞かれていたら全く無駄な努力になるだろう。
「ねえ、魔族のメイドさん、管理者さんってどんな人?っていうか、人じゃなくて魔族?」

一方のフリードは、件の黒い空間に入るや否や、すぐに戻ってきた。
彼の話では、向こう側の空間には、ここにいる魔族っぽいメイドさんと同じような人が大勢居るらしい。
>「それはちょっと珍しいかも知れませんわねえ………………コピーホムンクルスかしら?」
「で、向こう側は安全そうなの?よし!じゃあクーちゃんつれて後から行くわね」
リリィはそう言って皆を送り出した。
彼女にはまだ、ここに残って知りたいことがあったのだ。

リリィは眠ったままのクリスの耳を、ぴったりと両手で塞いだ。
「で、レイヴンさん。
 私、クーちゃんとあなたとたくさんの怨霊の関係、まだ聞いてないんだけどな?
 ちゃあんと話してくれないと、またいろいろ早とちりしちゃうかもよ?」

リリィは分厚いレンズの向こう側から、向こう側が透けているレイヴンの目をじっと見つめた。
「さっき話してた『元凶』って、まさかレイヴンさんのことじゃないよね?」
だが視線が絡んだのは僅かな間で、無理やり聞きだす気は無いと示すようにすっと目をそらす。
「怨霊と戦えるマリアさんやロック先生には、ちゃんと話して欲しいかも。
 ――――私にも何か、あなた達のために出来ること、無いかな?」
よいしょ、とクリスを背負って黒い空間へ向かいながら、レイヴンに問う。

【魔族メイドに主の事を聞く。レイヴンに、彼とクリスと怨霊の関係について質問。黒い空間に入ろうとする寸前】


242 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/12/01(水) 18:01:38 0
解毒役じゃなくて解毒薬だったorz

青葉おにぃちゃんに解毒薬の空ボトル見せるところまで書こうと思ったんだけど、それは明日夜に。
ごめんね。

>総裁
ブレさんは今回どうされますか?
合流してリリィ達と話したりするにはいいタイミングかなーと。
リリィを通して状況分かるので、ブレさんとしてはどちらでもOKなのかな?
まあいつでも合流できるのですけどね!

特に何もなければ、明日黒い空間に移動しますので、宜しくです。

243 :マリア ◇sto7CTKDkA:2010/12/01(水) 18:17:47 0
>231-241
>「マリアさん悪魔は魔族ですが魔族は悪魔じゃありませんから暴れないでくださいね」
「似たようなものだと思うけど」
手にした剣を右に左にと振りながら、マリアはそう返事した。
籠の中の小鳥を見つけた猫と同じで、片っ端から魔族メイドの首を斬って落としたい衝動を我慢中なのだ。
>「なに言ってますのフリードちゃん。悪魔は神様に敵対する存在って意味だから種族は関係ありませんのよ
> たとえ人間でも神様を敵に回せば悪魔ですわ」
>「にゃあご」(悪魔の定義って色々だよね。僕が知ってるのは自分の信仰してる神様の敵対するもう一柱の神様の事だよ)
「やっぱり似たようなものじゃない」
近くにいるメイドの首筋を眺めながら、マリアは剣をぶらぶらとさせている。

>「男性が女性になった、だけでは情報としても説明としても不十分ね。原因はなに?」
>「簡潔に言うと毒キノコを毒消しで除毒したときに副作用で男性が女体化したらどういう方法で男性に戻せばいいかです
「付け足すと、そのキノコは悪魔が呼び出した悪魔憑きの毒キノコなの。
 随分限定的な効果だけど、解除する本なんて存在するのかしら?
 私にはそうは思えないけど…チルノはどう思う?」
少なくともマリアには同じ用な状況があって、それが本になっているとは考えられなかった。
考えたくなかったと言うのが正しいのかもしれないが。

>「あの…もしよろしければ、なんですけど…その『副作用で女体化する解毒薬』とやらの成分とか
>材料とかを教えて頂けませんか?無理ならその薬を見せてくれるだけでも良いので…。
「薬のことは私はよく知らないの。 …青葉お兄さん」
言われたとおりに青葉に呼びかけて、マリアはイタズラっぽく笑う。
「表にいるリリィかブレ先生が知っていると思うけど…入ってこないわね」
危険はなさそうなのになぜ入ってこないのか。
マリアは不思議に思いながら、開いた扉の中の黒い空間をみる。

>「あ…それと、こんな薬があります。(中略)
>…ただしどちらも一時間しか効果が持続しませんから、気休めにしかなりませんけど…」
「根本的に解決できていないからダメよ。
 …やっぱり女性として生きていってもらうしかないかもね」
マリアはそう言って肩をすくめた。

>「貴女の言うその事柄に関する本が、図書と私の蔵書を合わせて何冊あるか教えましょう。(中略)
>  私の蔵書を閲覧したい場合は、内容を明確に申請してもらう事になるわよ」
「…思っていたよりずっと多いのね。
 さすが大図書館といいたい所だけど、そんなに沢山あっては全部読む前に死んでしまいそう。
 聖典に曰く、『数多の書物を読むは果てなく、それに没頭する者は心身を消耗する』よ。
 たまには外にでて体を動かさないと、喘息になってしまうかもしれないわ」
マリアがこう言うのは皮肉であって、別に本気で管理人の体を心配しているわけではない。

「それでは蔵書の閲覧をお願いしましょう。
 探しているのは今説明した状況下での女性化の直し方。
 それから人造天使の製造例、あるのならば成功例が見たいの。
 まだ他に何かあった?
 …そうだ。 体内に1000程の怨霊を飼っていた女の子の事も聞いておかないといけないわ。
 そのままにしておいて問題ないか。
 それとも、今のうちに消えてもらった方が良いのかを。ね?」

言いながら、マリアは管理者と自分を遮っていた本の山に近づき、乱暴に本を払いのけ始めた。
「誰かとお話する時には相手の顔を見ながら話しなさいって事、聞いたことがないかしら。
 昔すぎて忘れたなんて言わないでね。
 悪いけど、私はそんな言い訳はもう聞き飽きているの」


244 :チルノ ◆7Py/8PoU0w :2010/12/01(水) 19:04:17 0
>>237
>「既に後悔しているわ。面倒な事になったってね」
黒い空間の中を飛んでいるとこんなセリフが耳にはいった
こういうことをつぶやくぐらいだから案外チルノと同類なのかもしれない

それから数刻後、チルノの目の前に本棚が飛び込んできた
本棚の周りではメイド服を着た人間が本を持ちながら移動している
髪の色はさまざまだが、耳のあたりには蝙蝠のような羽が生え、背中にもそれよりも一回り大きな羽が生えていた
(もしかして、小悪魔の親戚なのかぁ)
などと取り留めもないことを思っていると、マリアから質問された
「ないとおもう。でも、きっと、その効果はいつか切れると思うよ。森の中で変なキノコを食べて、変なことになったけど、数週間設楽元に戻ったから」
変なこととはいわゆるあれのことである
うかつに詳細を話すと管理人から「そこまでよ」といわれるような気がしたのであえてぼかすことにした

>「あ…それと、こんな薬があります。(中略)
>…ただしどちらも一時間しか効果が持続しませんから、気休めにしかなりませんけど…」
「それじゃあ意味ないじゃん」
一時間しか効果がないなら意味ないと同じである

245 :レイヴン』 ◇70VgGM3HY6:2010/12/02(木) 20:35:02 0
>238-244
>「皆大丈夫かなー。大丈夫だって分かったら、クーちゃん連れてそっち行くのになー」
>「ああ、いや。あ、会いに行きたいよ!もちろん。あははは」
リリィの様子から、安全が確認できていないから動かないのだろうと
あたりをつけたメイド。相変わらずの無表情を貫きながら
「そうですか。ではご主人様のお気持ちが変わらない内に向かわれる事をお勧めします。
 あと、ご主人様は無益な争いを好みません。ワナなど仕掛けておりませんからご安心を」
普通そんな事を言われたら逆にワナがあると思ってしまうものなのだが
そうした人間心理など露知らずなメイド。もちろん、ワナなどない。

>「ねえ、魔族のメイドさん、管理者さんってどんな人?っていうか、人じゃなくて魔族?」
「百聞は一見に如かず、と申します。私などにお聞きになるよりも
 実際にご主人様にお会いになられた方がよろしいと思います」
この様子では、メイドから聞きだすのは無理そうだ。

>「お、同じ顔がいっぱいいました!?」
>「それはちょっと珍しいかも知れませんわねえ………………コピーホムンクルスかしら?」
向こう側に言ってすぐに戻ってくる人間など初めて見ると言った表情のメイド。
「何かおかしいのでしょうか? 確かに私は343番目の生まれですが
 これでも年長な方です。1200番台辺りは見た目も中身も子供ですから」
会話がまるで噛み合っていないが……一つだけ分かるのは、このメイドさん『達』……
お○まつくんよりもよっぽどとんでもない存在であるって事。


>「で、レイヴンさん。
> 私、クーちゃんとあなたとたくさんの怨霊の関係、まだ聞いてないんだけどな?
> ちゃあんと話してくれないと、またいろいろ早とちりしちゃうかもよ?」
『……』
リリィの言葉を聞いたレイヴンの表情は複雑なものだった。
まさかこんな形で早とちりの仕返しが来るとは神様すら読めなかったろう。

>「さっき話してた『元凶』って、まさかレイヴンさんのことじゃないよね?」
レイヴンは目を見開き、驚愕の表情でリリィを見た。聞かれていたとは思ってなかったのだろう。
『……そのまさかだ』
瞑目し、リリィの言葉を肯定するレイヴン。輪郭が大きく揺れているのは、動揺しているからか。

>「怨霊と戦えるマリアさんやロック先生には、ちゃんと話して欲しいかも。
> ――――私にも何か、あなた達のために出来ること、無いかな?」
リリィと背負われたクリスの後を追いながら、レイヴンは訥々と語り始める。
『そう、だな……クリスの事を頼む以上、何があったかは知っておいてもらうべきか。
 正直、人に聞かせる様な話じゃないがな……その辺は、悪いが我慢してくれ』
そう前置きを挟んで語られた内容は……

その場にいたメイドは最後の客人であるリリィとレイヴンが
空間に入っていったのを見届け、その背にお辞儀しながら言葉を掛けた。
「行ってらっしゃいませ」

246 :『”管理”者』 ◇70VgGM3HY6:2010/12/02(木) 20:36:10 0
>「似たようなものだと思うけど」
>「やっぱり似たようなものじゃない」
マリアはメイド達の存在そのものが気に入らないようで殺気立っている。
対するメイドは揃って興味がないのか仕事が忙しいのかただ鈍いだけなのか……
とにかくマリアに注意を払っていない。ただ一人を除いては。
「お客様、図書館内では乱暴狼藉の類はご自重下さいませ」

いつそこにいたのか、管理者がいるであろう机の隣に、年代物のティーセットを乗せた
銀のトレーを持っている、周囲のメイドとは(見た目も存在感も)一線を画すメイドが現れる。
作業性と装飾性を両立した装いから、恐らくメイド長的な立場にいるのだろう。
「ましてや、私の妹達を害しようとするなど以ての外です」
恭しい態度は一切崩していないが、その眼光はマリアに負けず劣らず鋭かった。


>「簡潔に言うと毒キノコを毒消しで除毒したときに(中略)
> それじゃあ根本的な解決になりませんので」
>「付け足すと、そのキノコは悪魔が呼び出した悪魔憑きの毒キノコなの。
> 随分限定的な効果だけど、解除する本なんて存在するのかしら?
そんなマリアとメイド長の間の緊張状態などどうでもいい様な風情で
状況の説明を受けた管理者は、何事かを考えているようで、返ってくる言葉の端々に明確な『間』があった。
「と言う事は、薬で肉体構造を無理矢理変化させたという事ね。
 そんな物を別の手段でさらに無理繰り元に戻そうとするのは逆効果よ。
 一本なら糸が絡まってもすぐに解けるけれど、これが二本三本と増えるほど難易度が上がる。
 最悪、解く事ができなくなるわ。私としてはお勧めできない」

そこで一旦言葉は切れる。次の言葉には間がなかった。
「断言はできないけれど、それは解毒薬じゃないと思うわ。
 肉体構造を変化させる事で毒などに対する免疫を発現させる、非常に特殊な薬ね。
 女体化、と言うか性転換は再現性がない可能性があるけれど、まぁ副作用ではあるかしら。
 ちょうど今、禁書の一つにそれらしい記述があったのを思い出したわ」


>「それでは蔵書の閲覧をお願いしましょう。(中略)
> それとも、今のうちに消えてもらった方が良いのかを。ね?」
注文の多い客だと、管理者は内心ぼやく。
「人造天使ですって? ずいぶんと陳腐な物に興味があるのね。
 悪魔の定義が立場や思想の違いによって変化する様に、
 天使の定義も『人間』が決める。神世の終焉から今に至るまで
 その法則が破られた事はただの一度も無い。故に、明確な『天使』なんて作れはしないわ。
 造物主が天使と言っても貴女が悪魔といえば貴女にとっては悪魔なのだから。
 すぐに持って来させるわ。貴女の知りたがっている内容か、保証はしないけれど」

「1000、前例が無いわけでないとは言え、一個人が抱えるにしてはいささか多いわね。
 どうするか? 害があるなら殺せばいいし、無ければ生かしておいても問題ないでしょう?
 貴女はどうも言葉が足りないようね……それとも、わざとかしら。免罪符が欲しいの?
 残念ながら年中むきゅーで品切れよ」

>「誰かとお話する時には相手の顔を見ながら話しなさいって事、聞いたことがないかしら。
> 昔すぎて忘れたなんて言わないでね。悪いけど、私はそんな言い訳はもう聞き飽きているの」
払いのけられた本のいくつかが宙を舞い、床に落ち……なかった。
よく見ると、無数の魔力でできた手が本を支え、本が開かぬようにしているのだ。
「本を手荒に扱わないの。今貴女が不用意に払った本の中には、
 事前準備なしで開いたら天変地異を引き起こす様なものもあったのよ。もちろん禁書だわ」
そのまま空中に固定されていた本が、本棚に向かって飛んでいくが
その本を周りにいたメイド達が華麗にキャッチ! 残念ながらもり○きくんの様に
吹っ飛ばされたメイドはいなかった様である。メイド達は何事も無かった様に本を戻しにいく。

247 :『”管理”者』 ◇70VgGM3HY6:2010/12/02(木) 20:37:59 0
そしてついに姿を見せた『姿無き大図書館の管理者』。その正体は、声の通り少女だった。
紫色の髪、紫色の瞳、その特徴は人々の記憶より忘れ去られた『七曜の魔女』を髣髴とさせる。
……が、着ている物に大きな問題があった。管理者が着ているのはネグリジェなのだろうが……
生地が薄いのか元々そう言う構造なのか、『透けて』いるのだ。
そのせいで管理者が……下着つけてないのもはっきり見えてしまっていた!

「……初めに言っておくべきだったわね」
管理者が指を鳴らすと、置物の海老みたいな何かが動きこう言い放った!

      『いいか、俺は面倒が嫌いなんだ!(CV:速水 奨)』

「と言う事よ。そしてそれ以上に嫌いなのが……」そっと本を閉じ
「読書を邪魔される事。ここまで家主に遠慮しない厚かましい客は初めてだわ。
 やっぱり招待なんかするんじゃなかった。後悔役に立たず、ね」
心底不機嫌な顔で溜め息をつき、愚痴りながら長椅子から立ち上がる管理者……
姿勢の関係上辛うじて隠れていた部分が完全に見えてしまっているが、まるで動じない。
KENZENな青少年には少々刺激が強すぎるぞ!?

そのまま管理者は人の何倍もの高さがある本棚の上の方へと飛んで上っていく。
どうやらそこに目当ての本があるらしいが……微動だにせず佇んでいた長姉が
管理者が本を手に取ろうとした瞬間声を上げる。

「ご主人様、その本は『薬と毒の境界』です」
「ご主人様、その本は『これであなたもボロ雑巾! 半永久フェロモン分泌薬の全て!』です」
「ご主人様、その本は『酒は百薬の長にして命の水である』です」

そんな調子で10分ほどストイックなモノからギャグテイストなモノまで、
延々とタイトルを言い続けるメイド長と本を間違える管理者のコントが続き……
管理者が本を読みながら戻ってきた。本を間違えまくったのもむべなるかな。
「続きを読もうと思って手元に引き寄せておいたのを忘れてたわ。
 そこの少年、青葉 草介と言ったわね。その様子だと薬に詳しいみたいだから
 『あなたが』薬を作りなさい。レシピは今用意するわ」
そう言って積まれた本の山から一冊の辞書の様な厚さの本を取り出し
必要な事柄の書かれたページを開いて羊皮紙に書き写していく。

248 :名無しになりきれ:2010/12/02(木) 21:03:17 0
大図書館の隅の隅
日も刺さぬそこに少女が一人立っていた
床に広がっているのは灰色のずた袋
「隙間に放り込まれた時はどうなるかと思ったが、まさか、こんなところにたどりつくとわな…お、これは禁書の○○じゃねえか」
金色のブルネット髪に黒のとんがり帽子と白のブラウス
下にはフリルの付いた黒スカートを身にまとった少女はずた袋にただひたすら本を放り込んでいる

「侵入者発見」
小悪魔そっくりのメイドが白黒の少女の周りを取り囲んだ
「久しぶりだな。こあ。だが、そんなものではこの俺様を使えることはできないぜ」

恋符 ノンディレクションレーザー

白黒の周りに星がばらまかれ、4本のレーザーが小悪魔そっくりなメイドを薙ぎ払う
同時に白黒の少女は箒にまたがり、加速
レーザーと星はさながらジェットのように散らばり、白黒を捕まえようとするメイドたちを次々と撃墜していく
「わりいがこの本は死ぬまで借りていくぜ」
箒にまたがった白黒の少女は背後から追いかけてくるメイドたちにそう言い放ち、窓の方へと向かおうとしていた
【スペルカード一枚使用。残り枚数五枚】
【モンスターデータ】
名前:???
装備品:八掛炉
服装:黒の帽子に白のブラウス。スカートは白いフリルの付いた黒で、どこからどうみても「弾幕はパワーだぜ」の人にしか見えない
備考:スペルカードは6枚
【東方ネタが続いているようなので便乗してみました】

249 :名無しになりきれ:2010/12/02(木) 21:06:48 0
× 久しぶりな。こあ。
○ まさか、お前もここに来ていたのか

250 :名無しになりきれ:2010/12/02(木) 23:51:15 0
NEXT SEASON

【TRPG】フィジル魔法学園にようこそ!5thシーズン
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1291300916/l50


251 :ノクターン姉弟 ◆cOOmSNbyw6 :2010/12/03(金) 11:37:40 P
>243>246-247
マリアの行動を咎めるフリージア
「やめなさいな!魔族だからっていちいち攻撃してたらキリがありませんわ!!」
だってここは”魔”法学園だから魔族が居てもおかしくはないのである
現にフリージアの使い魔は魔族グレムリンのギズモだ
「それにこっちから攻撃をしかけちゃったら相手側に正当防衛が成立しちゃいますのよ」
そういう問題なのだろうか?
「こういう時はわからないように相手を挑発してむこうから仕掛けさせないと」
それもなにか間違ってると僕は思う
だが相手は実の姉であるため逆らうことなぞ出来なかった

>「誰かとお話する時には相手の顔を見ながら話しなさいって事、聞いたことがないかしら。
  昔すぎて忘れたなんて言わないでね。
  悪いけど、私はそんな言い訳はもう聞き飽きているの」
>「本を手荒に扱わないの。今貴女が不用意に払った本の中には、
 事前準備なしで開いたら天変地異を引き起こす様なものもあったのよ。もちろん禁書だわ」
「ちょっとマリアさん!本が傷んだらどうするんですか!!
 その本の所有者はそこの管理者じゃなくて学園のオーナーなんですからね!!」
本を傷つけて怒られるのは嫌なフリード
だが安心してほしい怒られるのは年長者である

ふと側の本を手にとってみるとハーレークイーンと書かれていた
「フリードちゃんそれは乙女の妄想小説だから男の娘が読んでも面白くありませんわよ
 まあ乙女の理想の男性像を知るにはちょうどいいかも知れませんけど」
「にゃあ?」(男の娘?)
「ところでこの男の子と男の子が抱き合ってる薄い本も禁書なのかしら?実に興味深いですわ!!」
ある意味禁断過ぎる書物である
親指をぐっと立てるメイドさん……仮にふの1番とでもしておこう
「にゃん」(腐ってやがる早すぎたんだ)

そしてついに立ち上がる管理者
その姿は下着無しのシースルーであった
平たく言うと( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!である
「ちょっとお待ちなさいな!!」
と慌てて僕の目を塞ぐ姉さん
別に姉さんので見慣れてるからいいんですけど
「にゃあご」(猫が人間の雌の裸見ても何も感じないんだよね)
っていうか猫はだいたい全裸である

>「続きを読もうと思って手元に引き寄せておいたのを忘れてたわ。
 そこの少年、青葉 草介と言ったわね。その様子だと薬に詳しいみたいだから
 『あなたが』薬を作りなさい。レシピは今用意するわ」
「ヘマは許されませんよ。人の一生がかかってますからね」
何も出来ないのに無駄に偉そうなフリード
「さあ作業をするなら薬学部の部室か理科室…………行きたくないですけど保健室ですね」
何しろレズでロリコンで変態な保険医がいるのである
普通なら近づきたくないだろう
だが逆に考えれば怪我を避けるようにもなるためある意味抑止力であるかも知れない
「にゃあお?」(理科って……魔法学園だよね?)


252 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/12/04(土) 00:48:40 0
>243-248 >251
レイヴンはリリィの問いに、『……そのまさかだ』 と答えた。
ということはつまり、1000体の怨霊は、レイヴンがきっちり落とし前をつけなければならない、と言うことになる。
「え・・・・・・今の体のままでも落とし前ってつけられるの?
 同じ霊体同士だったら、下手に手を出したら取り込まれちゃうかもよ?
 その辺の対策とかちゃんと出来てるの?」
もっとも、死霊や怨霊の類は門外漢のため、あれこれ心配することしか出来ないのだが。

『そう、だな……クリスの事を頼む以上、何があったかは知っておいてもらうべきか。
 正直、人に聞かせる様な話じゃないがな……その辺は、悪いが我慢してくれ』
リリィは、静かにレイヴンの話に耳を傾けた。

253 :リリィ ◆jntvk4zYjI :2010/12/04(土) 00:49:40 0
そうして黒い空間を抜けると・・・・・・・・・・・・・・・そこはまた図書館でした。
「フリード君が言ったとおりだ!メイドさん達、本当にみんな同じ顔してる!」
リリィはことさら驚いた様子で声を上げた。
その様子はどこか不自然で、わざと大げさに振舞っているように見えるかもしれない。
まあ実際、多少年齢の差はあったとしても、忙しく働くメイド達は全員同じ顔をしていた。
フリージアの言うとおり、コピーホムンクルスなのかもしれない。

「あっ、皆、どうかな?エンドウ君を元に戻すための本は見つかったー?」
リリィは空気を読まずに話に割り込んできた。
「そうそう、青葉おにぃちゃん。私、言い忘れてたんだけど、エンドウ君が飲んだ薬はもう無いのよ。
 あれは、保険の先生が作った試作品だから。
 でも、どっちかというと飲んだ人を幼女化させるのがメインで、解毒がおまけのような気がするのよねー。
 あっ!薬はもう無いんだけど、空の薬瓶でよかったら、ここに残ってるよ?見る?」
そういって、リリィは、空の小瓶を取り出した。
「あれ?どうしたの?マリアさんもチルノちゃんも変な顔して。フリード君、何かあった?・・・・・・・うわっ!!!」

ここにきて、ようやくリリィは紫色の少女の存在に気づいた。

「・・・・・・・?!」

「・・・・・・・・・・・・・・!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」


〜 そのまましばらくお待ちください 〜




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