1 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 21:40:53 0
人類の歴史は戦いと平和。発展と廃頽を繰り返し弛む事無く進んでいく。
その棲息範囲を宇宙にまで広げ、人型ロボットが当たり前になった頃、それは目覚めた。
今の人類がそれに追いついた為なのか、何か触れてはいけないものに触れた為なのか・・・。

最初に動いたのはイースター島、モアイ像。
超古代文明の巨大ロボが目を覚まし、一人の少年を乗り手として選んだ。
そのニュースが全世界に駆け巡るまでに、各地で同様の事件は相次いだ。
イギリスストーンヘンジで、南米アステカ遺跡で、太平洋では海中に沈んだムー大陸が。
遺跡だけではなく、神話・悪魔・伝承と思われていたもの達もその姿を巨大ロボとして現した。

超古代と現代最先端、両者の巨大ロボが闊歩する時代の到来であった。

それに呼応するかのように、月で異変が起こる。
月面都市ランペイアが一瞬にして消滅。
変りに現われたのはどこまでも深く、暗い穴。
そしてその穴は月内部を縦横に貫き中心へと向かう。
各国の軍はこぞって調査隊を派遣したが、誰も戻ってはこなかった。
遺跡内では特殊電波の為、外部との通信が出来ない上、超古代文明の罠や無人ロボがその行く手を塞いでいたのだ。

選ばれた・・・否、定められた者達は本能的に察していた。
それが月面遺跡ゴルディアスの入り口であり、その中心に何かが眠る、と。

人々は月へと集う。
超古代文明に導かれし者、現代科学の力を持って古代の力を解き明かさんとする者。
様々な思惑を秘め、集い、争い、協力し、戦い、そして最深部へと向かっていく。

########################################

<キャラ作成用テンプレ>
名前:
性別:
年齢:
身長:
体重:
体格:
性格:
経歴:
備考:

<機体作成用テンプレ>
名前:
サイズ:
運動:
装甲:
移動:
地形適応:
【武装】
※名前からどんな武装かがわかりにくい場合は、()で簡単な説明を
【機体解説】

########################################

舞台は月面都市ネイアラから始まる。
そこは遺跡探索前線基地であり、傭兵団、民間探索体、軍、個人のロボ乗り達が集う都市。
心強い味方を探す場所でもあるが、同時にライバル達をみておく場所でもある。
遺跡探索で危険なのは罠や守護ロボだけではないのだから。

2 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 21:41:25 0
このスレはTRPスレです。
参加者は投下キャラクターになりきり、掛け合いによって物語を紡いでいきます。
キャラクター分担型合作SSとなります。

ジャンル:
コンセプト: ロボアクションファイト
期間(目安): 2ヶ月くらい
最低参加人数: 3人以上
キャラ用テンプレ&テンプレ記入例

GM:(なし)
決定リール:(あり)
○日ルール:(あり・3日)
版権・越境:(なし)
名無し参加:(あり)
敵役参加:(あり)
避難所の有無:(なし)

########################################

遺跡探索争奪戦。
時に協力しながら敵を倒し、見方を出し抜き中心部へ駆けつけろ!

オカルトっていっても巨大ロボの存在理由でしかないし、知らなくてもOK。
ピラミッドパワーとか、ナスカの地上絵から出現!程度でしか使わなくていいのだし。
何ならオカルト全部うっちゃって現代最先端技術の結晶ロボで参加してもいいのだし。
超古代文明と現代科学水準は同じくらいって事で。

3 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 21:41:42 0
●機体大別
遺跡探索に使われるロボは主に2種類に分類されます。
超古代文明からの遺産と、現代科学の粋。

【古代兵器の特徴】
大きさは30m前後が主流。最大50m程のものもあるようですが、サイズは様々です。
搭乗者は何故か18歳未満に限定されます。また、選ばれた搭乗者以外は操作できません。
超古代文明の遺産であり、その構造は未だ謎名部分が多いです。
故に機械的な修理が難しいですが、自己修復能力が備わっているようです。
出力が安定しているとは言い難く、搭乗者の精神状態や体長に左右されます。
裏を返せば、あり得ない力や隠れた兵器が出現する事もあります。
しかし、全面的に搭乗者に依存しているせいか、搭乗者の精神力や体力の消費が激しいです。
搭乗者の精神的感知能力も備わっていますが、月遺跡内には対古代兵器ジャミングが存在するという未確認ながらの報告もあります。

【現代兵器の特徴】
大きさは20m前後が主流。
武器やパーツの流用、カスタマイズが可能。
搭乗者を選ばない汎用性。
バリアシステム装備。
各種探知機能があります。
出力など安定しています。


【共通の特徴】
弾数制限やエネルギー残量など、あまり細かく決めずに各自設定に任せるます。
特化能力型や平均万能型など、ある程度バランスをとっていきましょう。
細かく決めると大変だし、メインは運用ではなく単純にロボアクションを楽しむがいいと思うから。
無限パワーとか言い出す人も今時いないだろうし、色々な制限はあくまでその彩って事で。

4 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:20:01 0
<キャラ作成用テンプレ>
名前: ラティフ
性別: 男
年齢: 34
身長: 175
体重: 80
体格: 骨太筋肉質
性格: 温厚そうで実はキツイ
経歴: ロボ乗り20年のベテラン。様々な戦場を巡り、月面遺跡探索も初期のころから参加している。
備考: 歴戦の傭兵。稼いだ金を愛機のカスタマイズにつぎ込むのが趣味。
   【生還者】とも仇名され、いかなる激戦からも帰還する。
   逆に言えばそれだけ仲間の死を見てきていることでもある。
   今回も月面遺跡の深部まで潜り、一人で帰ってきた。
   超古代文明ロボ乗りの少年の独断専行からチームは壊滅した。
   それゆえ、超古代文明ロボ乗りには拒否感がある。
   ヘビースモーカー、大酒呑み

<機体作成用テンプレ>
名前: 61式オクトバ改【ディープシーカー】
サイズ:20m
運動: B
装甲: B
移動: B
地形適応:宇S:空B:陸A:海C
【武装】
ショットガン
ミサイルランチャー
各種チャフ
ワイヤーアンカー
特殊鏡面装甲(全身鏡張り状態で、工学兵器を弾く)
予備アーム*6

【機体解説】
ずんぐりむっくりの流体系のシルエット。
型式としては一世代前の機体ではあるが、カスタマイズを重ね、最新鋭機と遜色ない戦闘力を誇る。
バリアシステム使用度はかなり低め。
流体系であることと、特殊鏡面装甲で工学兵器を弾く強みを生かし、ミサイルなどはショットガンやチャフと低出力バリアで防ぐ。
バリア出力を抑えた分で運動出力や各種レーダー出力を増し、機動性の低さをカバーしている。
また、末端分離システムを採用しているので手足を分離、予備アーム換装を素早く行える。


よろしくお願いします。

5 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/11(木) 22:33:13 0
だから





糞スレは



立てんなって



言っただろボケがーー!

6 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:38:07 0
◆AGE0/R6Aiw が二週間以内に立て逃げに
4000ロボバトル

7 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:44:27 O
ここってロボ知識0でもおけ?

8 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:46:55 0
月面都市ネイアラ。
旧ランペイア、即ち、月面遺跡ゴルディアスの隣の都市だ。
ランペイアが存在していた頃は何の変哲もない都市だったが、今や月で一番活気ある都市といっていいだろう。
軍人、傭兵団、民間探索隊・・・と、それらの【くずれ】。
様々な人種がいるが、皆目的地は一つ。
月面都市ゴルディアスだ。
勿論、目的地が一つというだけで、目的は様々だ。
ゴルディアスの最深部を目指す者、戦いの陶酔に浸る者、遺跡発掘で一攫千金を目指す者。
いろんな奴らがいるが、多くの共通点はロボ乗りという事だろう。

かく言う俺も傭兵【くずれ】だ。
目的は、まあ、色々。
色々な目的が一度に達成できるから、としておこう。

で、一つの都市の消滅と引き換えに姿を現した月面都市はネイアラを一気に活気付かせ、新たなる商売が花開く。
俺が向かう酒場もそんな花開いた商売の一つだ。
酒場に入ると薄暗い店内は熱気と紫煙に包まれていた。
健康体な奴が入れば顔をしかめそうだが、俺にとっては深呼吸したくなるような空気だ。
ゆっくりと息を吸い込みながらごった返す酒場の中を歩く。
「よう、ラティフ。また全滅したって?」
「うるせえよ。古代ロボ乗りの餓鬼が先走ったんだよ。」
酒場に入ると顔馴染みの男が話しかけてくるので、一言かけて先に進む。
顔なじみだが親しいと言うわけではない。
一歩遺跡に入れば協力もするが、競争相手でもあるのだから。
遺跡探索者同士での戦闘も珍しくない。
故に、都市内では揉め事を起こさない、遺跡内でのイザコザを引きずらないのが不文律になっている。

男に声をかけられた通り、前回の探索で俺のチームは全滅した。
生きて帰ってきたのは俺だけだ。
いや、別に珍しい事じゃない。
一々感傷に浸っているほど暇じゃない。
それよりも、新たなる仲間探しだ。
遺跡は一人で当はできるほど安全な場所ではないのだから。

仲間を探す場合は、酒場の二階に上がる。
一回の喧騒とは打って変わって、二階はサロンのようになっている。
各テーブルには端末が備わっており、お互いのデータを見ることができるようになっている。

サロンの隅のテーブルに腰を下ろすと、葉巻に火をつけ、紫煙をくゆらしながらグラスを傾ける。
視線は階段から外しはしない。
さて、前回は古代ロボ乗りのクソガキのせいで散々だったが、使えそうな奴は来るのか・・・?

9 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:48:03 O
>>7
まあなるようになる
まずは参加だ

10 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:49:32 0
>7
もちろんOK
そんなあなたには超古代文明ロボがお勧め。
ロボ知識がなければファンタジー知識を流用しとこ。
搭乗型ゴーレムで戦闘する位の考えでOK

11 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:51:42 0
>>7
知識の無い奴が来るな

12 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/11(木) 23:14:46 0
580 :名無しになりきれ:2008/09/11(木) 23:02:15 0
じゃあ、得意なジャンルの何か(魔物とか武器とかアイテムとか)の力を持つ存在が
何故か遺跡でロボの形としてあった、とかで
イメージや演出は得意な何か、戦闘能力と効果は ガ ー プ ス 並 に変換されることにしとけ


13 名前: ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 00:39:45 0
<キャラ作成用テンプレ>
名前:ユーリ・ミヤモト
性別:男
年齢:17
身長:170
体重:63
体格:細身の筋肉質
性格:冷静
経歴:機体を見つけてまだ1年の新米
備考:日本人の父とロシア人の母を持つハーフ。父の影響で剣の道に進み、一端の剣士としてまた年相応の生活を送っていたときに
   突如、古代の人型兵器「阿修羅」に見いだされ月の遺跡の奥にある古代技術の結晶とでも言うべき剣を探してほしいと頼まれて引き受け月の遺跡捜索に参加する。
   本人も強い人たちと戦えることに興味もあり引き受けた
<機体作成用テンプレ>
名前:阿修羅
サイズ:35m
運動:S
装甲:C
移動:A
地形適応:空A陸S海A宇宙A
【武装】
村雨
雷切
小烏丸
鬼神丸
それぞれの剣には特性がありそれを使って攻撃する
【機体解説】
最近目覚めた古代の機械、機械自体が意思を持っている。戦闘のために作られその強さは現代でもトップクラスだがユーリがまだ未熟なために
その性能を満足に発揮することはできないまた登場者の精神状態でいろいろな機能が発現される。
武器につけている名前はユーリの趣味である

これで参加します

14 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 01:03:04 0
すげえwwww

15 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 02:58:20 O
名前:エレクトラ=キング(愛称はエル)
性別/年齢:女/28歳
身長/体重:167cm/57kg
体格:結構がっちりした感じ
性格:姐御肌、短気
経歴:元月面軍のAM乗り
備考:通称『瞬間湯沸かし器』。由来はすぐに熱くなってキレる事から。
軍を辞めたのも上官を半殺し(全治2ヶ月)にした為である。
退役後は傭兵として数々の戦場を渡り歩き、敵味方共に爆撃してきた。
黙っていればそれなりに美人の部類に入れるが、口より先に手が出る性格で台無し。
現在は月面最大手軍需企業“トライアンフ”のテストパイロットとして雇われている。

搭乗機体
名前:AM-TH6X“ヘッジホッグ”
サイズ:全長58m頭頂高26m(全長は砲身含む)
運動:D 装甲:E 移動:C
地形適応:宙C 空― 陸A 海E
武装:20mm機関砲×22、6連装ミサイルポッド×8
140mmレールキャノン×10、16連装迫撃砲×6
セパレートウェポンラック×2
330mm収束荷電粒子砲“ガレキオン”

解説:ハリネズミの名を冠する通り、その全身を重火器が覆うAM(アサルトマシナリー)。
月面軍で正式採用されているトライアンフ社の大型AM、“ハーディY”がベース。
…である筈なのだが、その原型はもはや影も形も無くなっている。
この機体の特徴は両サイドに展開するセパレートウェポンラックである。
武装をカートリッジ形式のユニット単位で換装・管理できるシステムで、戦況に応じて
従来の汎用機の1/4程度の時間で素早い換装が可能となった。勿論だがパージできる。
機体重量もさることながら、大型機である為に機動性能は低く、飛行も不可能。
さらに火器の過剰積載による装甲面積の少なさ故に、機体の防御性能も極端に低い。
一般的にAMとは人型のロボットを指す。しかしこの機体には足が存在しない。
旋回性能を少しでも向上させる為、ホバー推進によるタンク型脚部だからだ。
最大の火力を有する荷電粒子砲は当然として、全武装一斉射撃時の破壊力は壮絶の一言。


こんな感じで参加します。

16 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 04:44:23 0
なんで古代兵器は18歳未満なんだよ
少し歳食った奴は乗れないじゃないか!

17 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/12(金) 07:24:02 0
女の上になら乗れるだろ

18 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/12(金) 14:12:02 0
サルの惑星

19 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 17:45:54 0
ガープスって何?

20 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 19:46:54 O
ここはネイエラの繁華街、ネオンの太陽がジリジリと照り付ける夜の砂漠。
そう、砂漠。ここへ来る度にこの例えが一番しっくりくると思う。
一見すると人で賑わう街頭も、実際は違う。飛び交う視線は品定めのもの。
利益と功名心を天秤に掛けながら、“同業者”を品定めする乾いた街。

生き残るため
辿り着くため
この街から、それは既に始まっている。
ゴルディアス最深部への到達。数え切れないロボ乗り達を飲み込んできた闇は、
小さな片田舎のプラント都市を、金と欲望に群がるクソが溢れる砂漠に変えた。

「ケッ、我ながら詩人だねぇ…」
思わずボヤキが漏れる。ついでにため息も一つ。
もうすぐ目的の店だ。通りの向こうにチカチカと瞬く古ぼけた電光看板が見えている。
この街でも特に腕の立つロボ乗り達が集まる酒場、“デザートオーシャン”。
「さぁて、今日こそはオイシイ話が転がってるといいね。」

まあ要するに…アタシもこの街のクソッタレ共と、同じ穴のなんとやらってワケだ。


うっとうしいくらい眩しい、品の無い太陽の光が消えた。
建物の中に入ったからだ。まるで砂漠の中にオアシスを見付けたような気分。
タバコの煙が充満して、あちこちで下品なバカ笑いが聞こえるこの店も、外よりはマシ。

>>8
2階に上がると視線は一層強くなり、これだけの喧騒にもかかわらず、不思議な静けさがある。
アタシはそんなピリッと張り詰めた空気が好きだ。
気分を良くして階段脇のテーブルに腰を降ろすと、のんびりと店内を右から左へ一瞥。
目が合った男が慌てて目を逸した。アタシが“誰”なのか、知っているらしいね。
情けないったらありゃしない。睨み返せとまでは言わないけどさ、もうちょい頑張りな。

『あーあ、今日はハズレか』そう思ってた途端、1人の男と視線がぶつかった。
最悪だ…よりによって“死神ラティフ”だよ。
巷じゃあ“生還者”だなんて大層な二つ名で呼ばれてる有名な奴だけど…
アタシはそうは思わない。奴は死神だ、奴と組んだらみんな仲良くこの世にサヨウナラ。


6年前…奴と組んだアタシの兄貴も、勿論例外じゃなかったよ。

21 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/12(金) 21:06:06 0
マシンガン兵が あらわれたぞ!

22 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 22:08:25 O
>>19
海外発祥の、テーブルトークRPGの汎用ルールの事。
TRPGは大抵世界観や設定、戦闘ルールはセットだが、
ガープスはキャラメイキングと戦闘ルールが決まっていて、
後はGMの発送とさじ加減で色々な世界で遊べる。
ファンタジーでもSFでも、ロボットバトルでも。

国内ではガープス百鬼夜翔とかが有名。

23 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 22:34:29 0
>>22
は?GURPSのどこが汎用?
色々な世界で遊べるってほどじゃないだろw

24 名前: ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 22:34:50 0
ネイアラで一番賑やかな通り『キャットストリート』そこらかしこにごろつき共、そう遺跡探索者達がたむろしてる
月一番のアブナい場所だ、そんな場所に似つかわしくない、いや、今やそれほど珍しくもなくなったが恐らく未成年であろう少年が
何食わぬ顔で歩いていた。古代兵器が18歳未満の年端もいかない少年少女以外に動かせない。この事実がこの吹きだまりに少年がいてもおかしくないという奇妙な状況を生み出していた
「デザートオーシャン・・・ここか」
少年がある店の前で足を止める、吹き溜まりのなかでもとびっきりの場所、遺跡探索者の溜まり場である。少年を迷うことなく店内に足を踏み入れる
店内にはいると少年とは縁のない酒の臭いとタバコの煙が体を包み込んだ。一瞬、顔を歪めるが自分に視線が集中していることに気付き足早に二階へと上がる
「ここにいるのが探索者達か」
周囲を見渡しその異様な雰囲気に飲まれかけるがなんとか耐える
そしてその雰囲気に慣れてくるとこのピリピリした空気が何とも心地よく感じてくる
「これが俺が求めてたものだ」



25 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 22:41:12 0
<キャラ作成用テンプレ>
名前: アンジール
性別: 男
年齢: 27歳
身長: 180
体重: 60
体格: 長身で痩せ型
性格: 極度に面倒を嫌う面倒くさがり屋。現実主義
経歴: 月面軍人、階級は少尉。
備考:

<機体作成用テンプレ>
名前: AM24(シューニャ)
サイズ:15m
運動: A
装甲: E
移動: B
地形適応:宇B:空C:陸B:海/
【武装】
ミサイル用デコイ
不器用格納ラック
簡易偏向シールド
【機体解説】
最近配備された高速戦闘用の軍用機体。
装備は特に決まったものはなく重量の問題をクリアすればどんなものでも使用できるようになっている。
また非常に簡易的な構造をしているため生産コストが安く整備性に優れ
個人でのチューンも専門知識があればそれなりにやりやすい。
これといって特徴もない機だが一つだけ特殊なMS(マニュピレイトシステム)を搭載しており。
これはヘッドギアを装着することによって脳に電気信号を送りこみ直接機体を操縦することができる。
しかし常人では精神障害を起こすほどのストレスが生じるため使うものは少ない。

26 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage熱烈歓迎] 投稿日:2008/09/12(金) 23:35:42 0
ぼんやりと光る遺跡内部は広い。
20mから時には50m近いロボ群が徘徊してまだ広すぎる余裕があるのだから。
光っているのは壁に付着した光苔とも、組まれた石塊がその自重によって電気を発しているとも言われているが、そんな事どうでもいい。
ここは月面遺跡でも未到達エリア。
どこから沸いてくるか判らない超古代文明ロボが目の前にわんさかといる。
更に奥へ進まんと俺達は深く深く潜っていた。
このチームで潜るのも何度目だろうか?

「はは!おっさん!これがあんたの言う戦いの怖さって奴かい?」
先頭を行く餓鬼から通信が入る。
奴は古代文明ロボに選ばれた事もあり、怖いもの知らずで先行して行く。
奴の乗る【ミノタウロス】は重AM(アサルトマシナリー)と比べても遜色がない。
遠距離戦闘こそ不得手とするが、厚い装甲と圧倒的なパワー。
そして手に持つ巨大なハルバードを薙ぎ払う度に遺跡のガーディアン【土偶】を蹴散らしていく。
【土偶】が放つ光線に被弾しようとお構い無だ。

俺達のチームは【ミノタウロス】を攻城槌にして、他のメンバーがカバーしながら押し進んでいくスタイルでこの深部まで潜ってきた。
そして俺はチームの目だった。
元々強襲偵察機として作られたオクトバ61式に更にカスタマイズを重ねた各種センサー群がチームの目たらしめている。
このまま更に奥へ、最深部へいけるのではないか?
チーム全体がそんな熱気に中てられる中、俺は何か嫌な予感がしていた。
「おい、待て!何か嫌な予感がする!」
「おっさん、臆病風に拭かれたなら引退しなよ!このまま最深部までいってやる!行くぞ!ミノタウロス!」
根拠があって言ってることじゃない。
連日負け知らずで、今日も順調に来ている中、餓鬼がのぼせるのも無理ないだろう。
だが、20年。
20年、好き好んで鉄火場に首突っ込んできた俺の勘が告げていたんだ。
**ヤバイ何かがいる**と。

そしてそれは直ぐに現実のものとなった。

破壊された【土偶】どもの破片の奥から現われた見たこともない超古代文明ロボ。
大きさは俺のディープシーカーと変らない。
超古代文明ロボにしては小型な方だろう。
そいつの頭部が赤く光った瞬間、【ミノタウロス】の動きが止まった。
まるで石になったかのように、だ。

「な、なんだ!?動け!ミノタウロス!どうした!?」
それがクソガキからの最後の通信だった。
ミノタウロスの動きが突然止まり、俺達のフォーメーションが崩れた瞬間、【奴】の頭部から無数のチューブが伸びてきた。
瞬く間にミノタウロスにチューブが突き刺さり、そのあとはまさに悪夢だった。
あとからディープシーカーのセンサー解析で判った事だが、赤い光は超古代文明ロボ用のジャミング、そしてチューブはハッキングツールだったんだ。
突き刺さったチューブをチームの一人がレーザーで断ち切ったがもう遅かったんだ。
コントロールを奪われたミノタウロスは突如として俺達にハルバードを振るった。

最大のアタッカーを奪われた衝撃が不意打ちを許した。
次々と落とされていくチームメイト。
沸いてくる【土偶】ども。
俺はありったけのチャフやミサイルをばら撒きながら逃げてきた。

遺跡から這い出し、遺跡探索を管理する軍にデータを渡した。
奴は【メデューサ】と名づけられ、新型ガーディアンとして配信されるだろう。
だが、そんな事はどうでもいい。
またしても一人で生き残った俺は、ディープシーカーをバンカーに入れた後、有り金全部下ろしてカスタマイズの指示をした。
コストの高さと管理維持に金がかかりすぎる為、生産ラインには乗らない一品をつけるためだ。
それが特殊鏡面装甲。
光学兵器に無類の強さを誇るその装甲。
どういう原理でジャミングしているかはわからないが、光である以上、それも有効のはずだ。
今度あったら何があっても潰してやる!

27 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/12(金) 23:36:03 0

>20
遺跡から帰った足で即デザートオーシャンに来たせいか、まどろんいたようだ。
もしかしたらこのままソファーで眠りこけていたかもしれない。
が、突然変ったサロンの空気が俺の眠気を払ってくれた。
目を見開くと、丁度階段脇の席に座っていた女と視線がぶつかる。
ビリッと来るような鋭い視線に完全に目が覚めた。

俺はにやりと笑い、グラスと葉巻を持って席を立つ。
名前は覚えていないが、仇名と噂は知っている。
その纏う雰囲気といい、十分だ。
「月面最大手軍需企業“トライアンフ”のテストパイロットが遺跡探索の店に来る聞いていたが、お前さんだったか。」
サロンに上がってくる以上、目的は一つだ。
声をかけながら、テーブルの上の端末に認証カードを差し込み、ディープシーカーのデータを出す。
既に更新されており、鏡面装甲バージョンのディープシーカーのデータが出るだろう。

「仲間を探していてね。それも最深部までいける奴だ。
良ければあんたのデータも見せてくれねえか?」
サロンではこうやって仲間を探す。
自分の機体データと共に、到達深度も出る。
そこで仲間足りえるか力量を測る訳だ。
トライアンフのテストパイロットなら最新の機体だろうし、それなりの腕もあるだろうと見込んでの事だった。

だが、俺はまだ気付いてなかった。
この目の前にいる女が六年前組んでいたキングの妹だなんて事は。

>24
丁度その時、階段から上がってきた少年が視界の隅に入った。
年の頃からして超古代文明ロボ乗りと見て間違いないだろう。
超古代文明ロボに選ばれるのは何故か18歳未満に限られる。
選ばれた後、18歳以上になったあとどうなるかまではデータにないが、な。

少年を一瞥したあと、視線を目の前の瞬間湯沸かし器へと戻した。


【ユーリ&エル&エンジール、ようこそ!ヨロシクね】

28 名前: ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 00:03:25 0
>>27
(ヤバい、たまんねぇ!)
興奮を抑えられず顔のにやけが押さえられない
先ほどまで不安半分期待半分だったが今や期待で胸が満たされ少年は若さ故の無遠慮さで
二人の会話に割り込んだ

「おじさん、お姉さん遺跡探索に行くんですよね?是非僕も仲間に入れてくれませんか?」

ニコッと無邪気そうな笑顔と白い歯を覗かせながら単刀直入に話に割り込む

「これが僕の認証カードです」

自分の認証カードを机の上に置く

【挨拶が遅れました。よろしくお願いします】

29 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 02:00:36 O
>>27-28
奴はニヤリと笑って席を立った。間違いなくこっちに来るだろうね。
>「月面最大手軍需企業“トライアンフ”のテストパイロットが遺跡探索の店に来る聞いていたが、お前さんだったか。」
……ほら来た。しかも今日アタシがこの店に来るのを知ってるオマケ付き。

テストパイロットには2種類いる。新型“機”を試す奴と、新型“兵器”を試す奴。
アタシは後者、そのおかげで愛機に付いた仇名がハリネズミときたもんだ。
ヘッジホッグには元々あんなにゴチャゴチャと武器は積んでなかった。
最初は数十種類の火器を一括管理できる新型FCSの搭載実験だけだったんだよね。
今思えば100%アレが元凶だわ、うん。『マズい!』と気付いた時にはもう手遅れ。
済し崩し的に武装がドンドン増えてっちゃってね、はい立派なハリネズミの出来上がり!

>「仲間を探していてね。それも最深部までいける奴だ。
良ければあんたのデータも見せてくれねえか?」
ディスプレイに表示されたデータを面倒臭そうに見る。一応は建て前ってヤツさ。
『いかないか』と言われて『すごく…いきたいです』みたいなノリはアタシ的にNG。
それに何よりこの男が嫌いなんだよね。兄貴のことで恨んでるワケじゃないけどさ。
兄貴は弱かったから生き残れなかっただけ、そう自分に言い聞かせて今まで暮らしてた。
これからだってそうする。そんな風に割り切れるようになったのは…いつから?
とにかく、今アタシの目の前にいるラティフは名声通りの実力を持ったロボ乗りだ。
断る理由は無い……と思う。

だけど、胸焼けに似た何とも言えないモヤモヤが邪魔をする。
もしかしたらアタシは今でもこの男を憎んでいるのかもしれない。
幼い頃に親を亡くしたアタシにとって、たった1人の肉親を奪ったこの男を…
「へぇ…LEVEL4まで潜ったんだ。やるじゃん。」
よし、声は震えてない。いたって普通の調子のはず。でもモヤモヤはまだ消えない。
消えないどころかモヤはパチパチ火の粉を散らして燃え上がる炎に変わってた。

肉親を死なせた男が目の前にいる、許せるか?『答えはNo』
ここはケンカ禁止区域、我慢できるか?『答えはNo』
アタシが何て呼ばれてるか、知ってる?『瞬間湯沸かし器』
OKOK、やっぱりアタシってばコイツの事が死ぬほど憎いっぽいわ。

「で…またアンタは1人でノコノコとアホ面して戻って来た、と。」
立ち上がると同時に拳骨をブチ込んでやろうと、拳を握り締めたその時だ。
>「おじさん、お姉さん遺跡探索に行くんですよね?是非僕も仲間に入れてくれませんか?」
なんてマヌケな顔…ヘラヘラと笑うガキが、アタシ達の横に立っていた。
あんまりにも場違いなガキのアホっぽさに、燃え上がった怒りはあっさり鎮火完了。
>「これが僕の認証カードです」
そしてトドメの一言。こりゃダメだわ、暫くは火が着かないね。
完全に殺る気が削がれたアタシは、とりあえずガキが置いたカードとラティフを交互に見て…

「誰コイツ、ひょっとしてアンタの知り合い?」
アタシは苦笑いを浮かべてラティフに尋ねた。やっぱり今日はハズレっぽい気がしてきたよ…

30 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 02:06:27 O
>ラティフとユーリ
こちらこそ宜しくお願いしますね。
ユーリさん、本編ではバカ扱いしているけど、アレはあくまでもキャラクターの心情だからね。
そしてラティフさん、エルの兄の名前はまだ決めてないので、よければ名前を付けてくれますか?

31 名前: ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 10:23:30 O
名前:テオドール・ドレイク
性別:男
年齢:41
身長:167
体重:53
体格:中肉中背
性格:狡猾

備考:ロンドンに本社を置く政府系の国策宇宙開発企業 エア・シュリンセン社の幹部
軍による調査が失敗した事の批判の二の舞を恐れたイギリス政府より
月面で大幅な特権を与えられていたエア・シュリンセン社が政府に代わって
月面に眠る超古代の遺産を調査・発掘するよう命じられた

そして重役会の強い推薦の結果
若手幹部の筆頭であるドレイクに白羽の矢が立ち
大英帝国と女王陛下の威光を背に 月面へと派遣される事になった




32 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 10:39:44 0
<キャラ作成用テンプレ>
名前: AKB−KEI(アキバケイ)
性別: 男性型
年齢: 外見十台半ば
身長: 165cm
体重: 52kg
体格: 細身
性格: 演算装置なので頭はいいが何故か執事服を着ている
経歴: 表向きは少し変わった古代ロボ乗り。正体は古代文明期に作られた
ニ体一組の警護用ホムンクルス【サーヴァンツ】の片割れ。
何の警護をしていたかは永い眠りの間に忘れてしまった。
モエに搭乗時は文字通り頭脳となる。
最深部にたどり着いて遺跡に縛られたガーディアン達を解放するのが目的。

<機体作成用テンプレ>
名前: AKB−MOE(アキバモエ)
サイズ: 160cm/30m(可変)
運動:E
装甲:A
移動:A
地形適応:宇A:空A:陸A:海A
【武装】 特殊加工メイド服(見た目からは想像もつかない防御力を誇る)
モップ型万能ロッド
【機体解説】ケイの片割れ。メイド服を着た女性の姿をしている。
機体としては運動オンチだが様々な超常現象を発動させることが出来る。
警護用だけあって防御・回復系スキルを持っているのが最大の特徴。
ケイが搭乗すると精神連結する。ケイが搭乗していないときは超オバカ。

33 名前:なりきり馬鹿を殲滅せよ ◆iMXnxknAbI [] 投稿日:2008/09/13(土) 11:29:53 0
キモいぞなりきり馬鹿どもよ。

34 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 12:22:38 0
名前:ゲイザム・オーグウェル
性別:男
年齢:37歳
身長:194cm
体重:110kg
体格:超絶筋肉質
性格:残忍で下品
経歴:闇闘技場出身の傭兵、逮捕歴がある
備考:「放たれた悪魔」の異名を取るスキンヘッドの傭兵
    敵は皆殺しにする主義で、無人ロボ相手でも機能停止まで攻撃を辞めない
    気に入らない相手は仲間すら謀殺する残虐かつ危険な人物である
    闇闘技場出身で、対人戦でもロボット戦でも戦闘力は高い
    楽しみなのは戦いで、遺跡の謎にはさほど興味は無い

名前:ギガンティック・ゴリラTYPE-37564
サイズ:25m
運動:B
装甲:S
移動:B
地形適応:空B陸S海B宇A
【武装】
3連装マシンキャノン×2(胸部にそれぞれ二基ずつ)
プラズマ式ロケットランチャー(左肩)
ギガントナックル(両腕)
アブソーブ・ギガントナックル(両腕)
プラズマ式レールガン(右肩)
ハイパワー・プラズマレーザービーム砲(腹部)
【機体解説】
闇闘技場時代に使用していたギガンティック・ゴリラを実戦用に改修したもの
強力なプラズマジェネレーターで動作し、パワーだけなら古代兵器にも劣らない
その名の通り、ゴリラを模した外観で腕部が異様に巨大で長い
各種プラズマエネルギーを応用した火器によって、中〜遠距離の射撃戦を難なくこなす
また、接近戦でも圧倒的なパワーを用いた格闘攻撃で敵機体を叩き潰す
重厚な外観に似合わず運動性もそこそこあり、安定した強さを発揮する
現代兵器には珍しくバリアシステムを搭載していないが、圧倒的な重装甲はそれを補ってなお余りある
ちなみに、「TYPE-37564」とは正式な型式ではなく、パイロットの趣味である

【武装解説】
・3連装マシンキャノン
 近距離防御から弾幕形成まで様々な用途に使用される大型の実弾連射武装
 胸部に二基内蔵されており、カバーが開かれて縦に三つ並んだから銃口から斉射される
・プラズマ式ロケットランチャー
 左肩に装着された大型のロケットランチャー
 砲身が短いため射程距離は短いが、爆風が広いため単発で一定範囲を巻き込める
 弾頭の切り替えで、中〜遠距離用の撤甲弾を放つことも可能
・ギガントナックル
 接近戦や移動などに威力を発揮する巨大なゴリラの両腕
 パンチやダブルハンマーなどで敵を叩き潰し、巨体を支える役割をも持つ
・アブソーブ・ギガントナックル
 アブソーブエネルギーを纏ったギガントナックル
 対古代兵器用に搭載された新機構で、触れた相手のエネルギーを吸収できる
・プラズマ式レールガン
 右肩に装着された折り畳み式のレールガン
 ロケットランチャーと同じく、弾頭をプラズマエネルギーの反動によって飛ばす
 そのため、初速が非常に速く威力が安定している
 距離によって砲身を展開し、射程距離を更に伸ばすことも可能
・ハイパワー・プラズマレーザービーム砲
 腹部に内蔵され、プラズマジェネレーターと直結した強力なビーム兵器
 発射時には砲身が展開され、一撃必殺の真っ赤なレーザービームを撃つ

35 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 12:38:27 0
客「おい、知ってるか?
  あのデカブツ、また自分の仲間を無人ロボットごと粉砕したらしいぜ…」
客「マジかよ…
  あれが噂の悪魔って奴か」
???「おいおい、モヤシどもが俺様の陰口たあどういうこった、んん?
     俺様がそんな真似をする糞野郎に見えるってのかよ?」

ここは荒くれどもが集まるネイアラの酒場
奥の席にふんぞり返って酒をかっ食らっていた大男が立ち上がる
そして、自分に関してのヒソヒソ話をしていた飲み客に話しかけている

客「あ、いや、何でもねえよ
  なあ?」
客「あ、ああ!
  俺たちは別にアンタのことを悪く言っていたわけじゃねえぜ?」
ゲイザム「俺は地獄耳でな
      マルギコエだったぜ、雑魚どもが」
【そう言うと、飲み客二人の首根っこを掴んで外へと放り投げる】
【二人組みは転がりながら、そそくさと逃げていった】

ゲイザム「へへへ、あらぬ噂ってのは怖いもんだぜ…
      俺様ぐらいになると嫉妬しやがる馬鹿どもが多くて困るなあ」

36 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 23:19:50 0
キャットストリートを執事とメイドという場違いな二人組みが歩いていた。
もちろん僕、ケイと相棒のモエのことだ。モエが周囲を見回しながら尋ねる。
「ねーねーケイ君、ここが月面で最も賑わってる町だよね?」
「うん、そうだよ」
そう答えると、全力で抗議された。
「そんなはずないよ!
遊園地ないしお菓子屋さんもないしむさ苦しいオッサンばっかりでつまんないお……」
「いや、僕に文句言われても! ってゆーかどんなの想像してたっ!?
ここは遺跡探索者が集まる都市であってテーマパークではありまっせん!」
気を取り直して暫く進み、酒場【デザートオーシャン】の前まで来る。
「遺跡探索者が集まるって事は……てっちゃんもここに来てないかな?」
「去る者は追わずっていうでしょ? どっかで元気にやってるよ」
僕達は各地を渡り歩いて冒険者か何でも屋のような事をやっている。
てっちゃんというのは少し前まで一緒に旅をしていた古代ロボ乗りの少年のことだ。
名前はテセウス。三人+一体でほのぼのと旅をしていたんだけどある日
『てめーらほのぼのし過ぎなんだ、もっと刺激的な冒険がしたいんだー!』と叫んで
去っていってしまったのだ。
中から放り出され他らしい二人組みと入れ違いに店内に入る。

37 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage熱烈歓迎] 投稿日:2008/09/13(土) 23:35:03 0
>29
『瞬間湯沸かし器』に声をかけ、自分のデータを見せたのだが、どうにも鈍いその反応に内心首を傾げる。
受けるにしても断るにしても、即断しそうなタイプだと思っていたからだ。
間抜けにもこの女が六年前組んでいたカネス・キングの妹でうちに俺への憎しみを抱えていたなんて知る由もない。
いや、このときもう少し時間があったのならば思い出したかもしれない。
だがそうそう都合よく時間は止まってくれない。
『瞬間湯沸かし器』の第一声に俺の思考時間はあっさりタイムアップを迎えた。
>「へぇ…LEVEL4まで潜ったんだ。やるじゃん。」
「・・・?」
レベル4。それを聞いて俺は思わず画面を覗き込む。
ディープシーカーのデータは最新版に更新されている。
だが、到達域はレベル4のまま。
俺は確かに未到達域まで潜った。
本来ならレベル5(レコード)かアンノウンになっていなければおかしい。
これじゃ「最深部までいける奴」なんて台詞がいかにも間抜けじゃないか。

>「で…またアンタは1人でノコノコとアホ面して戻って来た、と。」
そんな事考えていると、畳み掛けるようにかけられる言葉。
その言葉には棘どころじゃない、明確な敵意が篭っていた。
「あ”?」
基本的に温厚(なつもり)な俺でも、戦闘帰りでしかもチーム全滅した直後にこういわれればカチンと来てしまう。
俺と目の前の女の間にたちまち緊張の微粒子が充満する。

>28
僅かに腰を上げた瞬間、とてつもない間抜けな横槍で緊張の微粒子が丸ごと吹き飛ばされてしまった。
>「おじさん、お姉さん遺跡探索に行くんですよね?是非僕も仲間に入れてくれませんか?」
信じられねえ。
普通ならこの空気で入ろうにも入れないだろうに、この餓鬼気付きもせずに割って入りやがった。

出鼻をくじかれ微妙に浮いた腰が酷く間抜けだ。
そんな俺の気まずさも知らず、この餓鬼は自分の認証カードをテーブルに差し出しやがる。
まあ、そのどくさくさに紛れて腰を下ろせたからよしとするか。
まさに興が削がれたが、それは『瞬間湯沸かし器』も同じようで、苦笑を浮かべて知り合いかと尋ねてくる。
「馬鹿いえよ。知るかこんな餓鬼。」
そういいながら餓鬼の出した認証カードを端末に差し込み、データを見てみると・・・
【ユーリミヤモト・機体阿修羅】
データを一瞥して直ぐに立ち上がった。
やはり古代兵器乗りで、機体自体かなりのハイスペック。
仲間としては使い出があるだろう・・・が。
今の俺は餓鬼と組む気にはなれない。

「坊主、お兄さんはまだ27と86ヶ月だ。おじさんと呼ぶんじゃねえよ。」
立ち上がりながら餓鬼に注意をしておく。
流石にこの年だから若くはないとは自覚しているが、おじさんと呼ばれると結構ショックなのだ。
「興が削がれた。けえるわ。」
そして『瞬間湯沸かし器』に軽く手を振り階段を下りていった。

>34
階下に降りるとなにやら騒ぎが起こっているようだが、今日は疲れた。
関わらないように裏口から店を出た。
お陰で折角のハゲとの再会を不意にしたわけだが、知らぬが仏。

近いうちにこの三人と再会するだなんて神ならぬ俺には知るところではなかった。


【ゲイザムさん、なんとなく知り合いという事にしておきましたが、どのような知り合いかはお任せします。
テオドールさん、ケイ&モエさん、ゲイザムさん、よろしくね。】

38 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/13(土) 23:36:42 0
ここってゴジラスレ?

39 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage熱烈歓迎] 投稿日:2008/09/13(土) 23:37:33 0
ラティフが持ち帰ったデータは月面軍に大きな衝撃を与えていた。
新種ガーディアンの事もだが、その潜行深度に、だ。
月という星の中心に向かっている以上、その限界深度も算出される。
データを改竄し流出を抑えてはいるが、ラティフの到達した場所は月の中心点に迫るものだったからだ。

「とうとうゴルディアスの最深部への道が開けたわけですな。」
「ここまでこれば民間人の役目も終わったと考えていいでしょう。」
「うむ、ゴルディアスを封鎖の後、軍の特務部隊を派遣しますか。」
薄暗い会議室の中、居並ぶ軍首脳陣がデータを見ながら思考をめぐらす。
当初軍の捜索隊が全滅。
その規模すらわかっていなかった為、物質的・風評的損害を恐れ民間の調査団にも解放した。
いわば軍が民間人や傭兵達を梅雨払いに利用していたのだ。
しかしここまで到達すれば、あとは軍がゴルディアスを独占するべき、との意見が出るのも当然であった。

「しかし・・・このメデューサ、ですか。今までにないタイプですな。」
が、それに歯止めをかけたのは新種ガーディアンの存在だった。
この一言で会議室の空気が一変する。
ここに来て新タイプのガーディアン。
中心に何があるかすらわかっていないのだ。
もしもここで封鎖しておきながら部隊全滅などという目にあえばどうなるか・・・
「・・・中心に迫ったとはいえ、ルート確保されたわけではない。」
「しかもチームは壊滅したそうではないか。未だ危険性が高すぎる。」
「ここに来て新種が出てきたが、このタイプだけとは限りますまい。」
会議が膠着状態に陥ったとき、一人の将校が口を開く。

「皆さん、情報は力です。当初我々は情報がなく、痛手を被った。
かといって、このまま我々が何もしないわけにはいかない。
そこで、いかがでしょうか?民間探索者達でも腕利きを集め、彼らに一度中心まで行ってもらいましょう。」
「どういうわけだ?中心まで行かせてどうする!」
「いえいえ、中心がどういうところかさえ体験してもらえばいいのです。
彼らは土台・・・いや、礎となってもらい、我々はそのあと・・・」
姑息そうに笑う将校に、月面軍首脳陣が同意の意を表す。

「ですが、全員民間というわけにも行かないでしょう。私の所から一人人員を参加させてください。」
「・・・建前は実践テスト、ですか?よろしいでしょう。」
将校に了承を得て軽く頭を下げるのはこの場に合って軍人ではない男だった。
だが、軍にはなくてはならない男。
月面最大手軍需企業“トライアンフ”の専務だった。
彼の頭の中にはゴルディアス利権に食い込む算段と、新兵器実験。そして扱いにくいテストパイロットの始末。
一石三鳥の思惑が渦巻いていた。

しかし思惑が渦巻いているのは何も彼だけではない。
この会議室にいる人間全てに様々な思惑があり、人員派遣から既にそれは始まっているのだ。

40 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage熱烈歓迎] 投稿日:2008/09/13(土) 23:45:06 0
>29
酒場からラティフが出て行ったあと、エレクトラの認証カードに通信が入る。
それは社長室直々の通信。
その文面は、ヘッジホッグの実践テストを兼ねてチームを組みゴルディアスへ潜る、というものだった。
チーム編成の為、明日の正午、月面軍第六基地へと向かうように、とのことだった。

短くも的確に用件を伝える通信メールにきな臭さを感じるかもしれない。

月面軍第六基地とは通称『港』と呼ばれ、ネイアラの南端に位置する。
ゴルディアスへ向かうには最短の場所である。


>35
酒場で酔客と一悶着を起こしていたゲイザムに一人の男が歩み寄る。
「相変わらず力が有り余っているようだな。」
溜息交じりに声をかける男にゲイザムは見覚えがあったろう。
闇闘技場時代、マネージャーだった男だ。
男はボトルごとゲイザムに差し出すと、話を切り出した。
「こんなところで雑魚相手に息巻いていてもストレスが溜まる一方だろう。
そんなお前に極上の餌を持ってきてやった。
ゴルディアス最深部行きのチケットだ。
ラティフは知っているな?奴のチームを全滅させた敵がうようよいる極上の修羅場だ。
しかもこれは軍公認でな。
思う存分暴れられるぞ?」
そういいながら、第六基地への通行証を差し出すのであった。


>37
ねぐらにしている安アパートへ向かうラティフの認証カードが光る。
通信は月面軍司令部から。
その内容は、ラティフの到達点が中心に近かった事。
そして、選抜チームを組んで中心にアタックするので先導役となって欲しいとのことだった。
文面を見てラティフは端末に到達深度の更新がされなかった理由を知ったであろう。


軍首脳部の様々な思惑の交差する中、極少数のロボ乗りや特務機関員、軍人にそのメールは配信された。
目的は様々ではあるが、目的地は皆ただ一つ。
ゴルディアスの中心へと辿り着く為に・・・
ロボ乗りは第六基地へと集う。

【皆さん、参加ありがとうございます。
嬉しい誤算というか、想像以上に人数が増えたので申し訳ないですがアプローチを変えさせてもらいました。
チーム編成で尺を取りすぎるとロボバトルに辿り着くまでにだれる危険性もありますのでね。
通信描写をしたのは三名だけですが、自分も受け取っていた、受け取っていないけど誰かにくっついていくなど自由に入ってきて下さい。
また、基地への召集がなくとも、ゴルディアス内で合流というのもアリで。】

41 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/13(土) 23:49:01 0
>>36
ゲイザム「なんだあ?
      なんで酒場にガキが入って来るんだあ?
      しかもモヤシ2本と入れ違いかよ、面倒くせえ」

大人の世界である酒場に如何にも場違いな二人組みが入ってきて驚いた
どう見たってガキにしか見えねえじゃねえか
ここじゃガキにミルクも出したりしてんのかよ

ゲイザム「おいおい、ガキにメスガキ、ここは酒場だ、分かってんのか?
      おまえらみてえなミルク飲み盛りのガキが来るとこじゃねえんだよ
      さっさと帰りな」

とりあえず鬱陶しいから帰らせるために言い聞かせる
ガキはウザったくて敵わん
正直苦手だ

42 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 00:05:10 0
>>37
【分かりましたです】

>>40
>「相変わらず力が有り余っているようだな。」
ゲイザム「ああ?
       ウザってえなあ…
       てめえも同じように吹っ飛ばされ…
       …お、てめえは闇闘技場に居た時の…」

見覚えのある顔を目にし、直ぐに思い出す
記憶力は良くないんだが、こいつにゃ随分と世話になったからしっかり覚えている
昔闇闘技場に居た頃、俺のマネージャーをしていた奴だ

>「こんなところで雑魚相手に息巻いていてもストレスが溜まる一方だろう。
「本気なわけねえだろ?
 むしろその逆、ストレス解消のためだぜ」
>そんなお前に極上の餌を持ってきてやった。
  ゴルディアス最深部行きのチケットだ。
  ラティフは知っているな?奴のチームを全滅させた敵がうようよいる極上の修羅場だ。
ゲイザム「へへ、相変わらず話の早い男だぜ、てめえはよ
       ず〜っと待ってたぜ、遺跡の奥に入れる日をよお!
       …しかも、ラティフの部隊を全滅させたってのか!?
       こいつは楽しみで仕様がないぜ!
       久々に好き勝手出来そうで、もう大満足だ
       ありがとうよ、感謝しとくぜ」

そう言うと、俺は通行証を受け取って上機嫌になった
ラティフは傭兵仲間で、前はよく仕事をしていた
ガキが気に入らないって点で馬が合って、よく古代兵器のパイロットがどうのこうのという話もした
ここ数年ほど会ってなかったが、奴もここに居たとはな
…ともかくも、ラティフは俺くらいには腕の立つ傭兵だ
そいつが居る部隊を全滅させたとなると、腕が鳴っちまって仕様がねえ

43 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 00:12:01 O
>「馬鹿いえよ。知るかこんな餓鬼。」
冗談じゃないと言わんばかりの即答に、つい吹き出しそうになった。
一瞬だったけど、確かにアイツは怒ったみたい。
アホ呼ばわりされた事に対してか、それとも……仲間を失った事に対してか。
それは分からない。本人じゃないとね。
ラティフはガキのデータをチラ見しただけで席を立った。
>「興が削がれた。けえるわ。」
ごもっとも。アタシもガキの機体情報を流し読みする内に疲れてきた。
こっちに背を向けたまま、ひらひらと手を振りながらラティフは帰って行く。

「ボウヤはもうちょっと大人になったらまたおいで。」
パネルを閉じるとカードをガキ…確か名前はユーリなんとかだったっけ?に渡した。
今日はハズレ…でもないかな。
ラティフの機体情報は見ることが出来た。本人と会って直接話せたし、とりあえず良し。
席を立つとポケットの携帯電話が鳴った。と同時に認証カードに1通のメール。
携帯の小さな画面に並ぶ番号は、トライアンフの兵器開発2課。
日付変わるまで電話するなって言っといたのに、一体何だろう。嫌な予感がするよ。

通話ボタンを押して電話に出ると、アタシはユーリに手を振りながら階段を降りた。

44 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 00:20:55 0
>>41
>「おいおい、ガキにメスガキ、ここは酒場だ、分かってんのか?
 おまえらみてえなミルク飲み盛りのガキが来るとこじゃねえんだよ
 さっさと帰りな」
「むむむ……メスガキとは失礼なのだ!ケイ君はガキだけどモエはガキじゃないぞ!」
なぜに僕だけガキ!?
そりゃー外見だけで言えば戦闘担当のほうが年上っぽいかもしれないけどさー。
「すいません、こう見えて古代ロボ乗りなんです」
余計な軋轢は避けるに限る。
モエの頭を下げさせながら認証カードを取り出して見せた。

とりあえず適当な席に座って情報収集する。
座っているだけで情報が集まるのかって?
僕には普通の人には喧騒にしか聞こえない混ざり合った会話も認識する事が可能なのだ。
「なるほど……前から知ってはいたけど本当に危険な遺跡みたいだ。
やめるなら今のうちだよ」
確認しても意味はないと分かっている。
モエは『行くお!』と元気一杯に答えると決まっている。
が、答えは返ってこなかった。なぜならもうどこかに行っていたからだ。
「ああもう! 勝手にうろうろして!」
と、叫び声が聞こえてきた。
「藻前らやめろーーーーーーーー!!」
「ぐへへへへ、いいじゃねーか」
早速チンピラにからまれている。大変だ!
次の瞬間、確信に近い予想通り恐れていた事が起こった。
「うおりゃあ!!」
渾身のパンチで吹き飛ばされて壁にめりこむチンピラ。
いくら彼女が肉弾戦向きではないとはいえ力は人間とは比べ物にならないのだ。
「セクハラいくないお!」
あわてて駆けつけて事態の収拾にかかる。
「ダメでしょ、手加減しなきゃ! すいませんすいません!
今すぐ回復と修復して!」
「……はーい、ヒーリング〜」
モエは膨れっ面で震えながら這い出てきたチンピラと壁に回復用ESPをかけた。
壁がみるみるうちに元通りになっていく。
周囲から驚きの声が上がる。
「あ、あれ?」
いつの間にか注目の的になっていた。まあこれだけ大騒ぎすれば当たり前か。
元気になったチンピラが呆然としながら聞いてくる。
「な……なんだ? そいつ」
答えるかどうか迷ったけど、回復系スキルを搭載している機体は珍しいはず。
もしかしたらこの騒ぎを見た人が一緒に行きたいと言ってくれるかもしれない。
「僕の搭乗機、AKB-MOEです!」
こんなオバカな奴だけど彼女を紹介する時には自然と誇らしげになってしまう。
本当は単なる搭乗機じゃなくて相棒なんだけど……ね。

【>ラティフさん&皆さん
はっちゃけた設定だけどよろしくねー!】

45 名前: ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 00:44:01 0
>>37
「すいません、お兄さん・・・て、待ってくださいよ」
謝っている隙に下に降りていくラティフを追うとはしなかった
(チッ!腕利きだと思って声をかけたが失敗だったかこの女は逃がす訳にはいかねえな)

>>43
>>「ボウヤはもうちょっと大人になったらまたおいで。」
(ガキ扱いしてんじゃねぇよ!)
心の中で舌打ちし悪態をつくとエルまでもが下に降りていった
「っちょ!ちょっと待ってくださいよ!!お姉さん!」
二人に逃げられ一人その場にポツンとたつユーリに視線が集中する
居心地の悪さに耐えかねて後追うように下に降りる
一部始終を見ていた者達からは大爆笑が起こる
ユーリは顔を真っ赤にしながら降りるとそこにはそこで騒動が起きていた

【大丈夫、わかってますよ】
>>44
ケイとモエの騒動を眺めていた
「世の中おかしな奴らいるもんだな〜」

【よろしくお願いします】

46 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 01:08:04 0
このスレニート大杉

47 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 08:57:31 0
名前:レイ・アーノルド
性別:男
年齢:17歳
身長:168cm
体重:103kg
体格:肥満体
性格:温厚(スイッチオン時:熱血)
経歴:地球生まれ、3歳の時に史上最年少で古代兵器のパイロットに選ばれる
備考:17歳にして体重百キロ超えの肥満少年
    少々思い上がっているところがあるが、本来の性格は温厚
    戦闘中にスイッチが入ると性格が変わり、暑苦しい熱血漢となる
    食べることが大好きで、コクピット内はいつもお菓子でいっぱいである
    また、太っているにも関わらず意外と運動神経は良い
    史上最年少の3歳という幼さで古代兵器のパイロットに選ばれ、一部地域では有名人

48 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 09:22:11 0
名前:テクノ・ジャイアント
サイズ:50m
運動:D
装甲:A
移動:C
地形適応:空C陸S海A宇宙B
【武装】
格闘
レーザー・アイ
エンシェント・デバイス「レーザー・ガンビット」(パイロットの意思での使用不可)
自己修復機能
【機体解説】
テクノ隊の唯一の帰還者である運搬用のオートロボが持ち帰った謎の古代兵器
これまでに発掘された古代兵器の中では1、2を争うほどに巨大である
白く艶やかな装甲には、虹色に輝く古代文字のような象形が刻まれている
胸部には青い水晶球のようなクリスタルがあり、ここからコクピットに入る
目は赤い水晶球のようなクリスタルで、赤いレーザービームを放つことが可能
武装は少なく、戦闘時は巨体を生かしたパワー攻撃か目からのレーザーのみである
が、パイロットのスイッチが入って熱血な性格となった時にランダムで封印された武器が使用できる
他にも様々な機能があるとされるが、真偽は不明

49 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 09:31:56 0
十数年前、アメリカ合衆国の期待を一身に背負って遺跡の最深部へと降り立った
その調査部隊の名は「テクノ隊」、隊長はテクノ・アーノルド
しかし、「変なロボットを見つけた」という交信を最後に通信は途絶
隊長テクノを含む隊員十数名は、その後全員戻ってくることはなかった
唯一、あらかじめルートを設定して遺跡の内外を行き来するオートロボだけが帰還した
そのオートロボに牽引されて、一機の巨大な古代兵器が地上へと姿を現した

一方、テクノの未帰還を悲しみ月へと足を運んだ妻子
遺品でもある古代兵器が突如動き出し、当時3歳だった隊長テクノの息子レイを見つめる
そして、胸部青い水晶球が輝き、3歳の少年を内部のコクピットへと誘う
ここに、史上最年少の古代兵器パイロットが誕生する

50 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 09:58:15 0
整備「デカいなあ…
    これが噂のテクノ・ジャイアントとかいう古代兵器か…」
「見とれるのは構いませんが、こちらの指示通りの整備をしてくださいよ
 おたくが古代兵器の整備もするっていうから頼んだんですから」
整備「分かってるって
    任せとけって
    …まあ、史上最年少のパイロットと史上最大の古代ロボを同時に見てるんだ
    さすがの俺も少しばかし感激しちまってな」
【太った少年が、無駄に意気込んでいる整備員を心配そうに見つめている】
【不遜な態度に口の聞き方は気に入らないが、古代兵器の整備をしてくれるだけでも貴重だ】
【最初はどこを当たっても断られたからだ】

「ま、いっか
 正直言うとロボを置く場所が欲しかっただけだし…
 普通の整備員さんじゃロクに手出しはできないだろうし…」
【テクノ・ジャイアントは規格外の古代兵器の中でも更に規格外】
【まともな整備なんて最初から期待しちゃいない】
【内部メンテナンスに到っては、コクピットに入れる僕だけにしかできない】
【あの整備員ができることは、せいぜい外装を磨くぐらいだ】

「さてと、まずは情報集めからだね
 酒場に向かうべきだろう」
【そう言うと、手近な酒場へと適当に入っていく】
【未成年者なのに酒場に入るのは、ロボット乗りには大人が多いからだ】
【この街じゃ、未成年者が酒場に居てもおかしくはない】
【情報集めのためには、バーテンや大人のロボット乗りから聞くのが一番】

>>44
「………」
【店に入った途端に展開している光景に度肝を抜かれた】
【なんなんだ、この人たちは?】
【酒場での喧嘩は日常茶飯事でも、これはいささか常軌を逸している】
【殴られた人が壁にめり込み、さらにそれが元通りになったのだ】
【こんな非常識な真似ができるのは、古代兵器ぐらいにしか考えられない】
【でも、そんなロボなんかどこにも居ない】

「こ、これはどうなってるんですか!?」
【関わるまい、そう思っていた】
【が、持ち前の好奇心を抑えられず、思わず口が開いてしまう】

51 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/14(日) 10:40:16 0
ラティフの機体はバリアシステムが厨臭い
どこのヤタ○カガ○だと問いたい

ユーリとケイの機体は趣味性が入りすぎて引く
古代兵器だと誤魔化してもいささか世界観が違いすぎる

エルの機体は幾らなんでも火力が高すぎ
現実離れするにもほどがある搭載量は考えもの
あと、そんな大火力を遺跡内という地下の限られた空間内でぶっ放すつもりか?
生き埋めで終了ですごめんなさい

アンジールの機体は設定が主な舞台となる遺跡内とは噛み合わない可能性あり
エル機同様、遺跡内の限られた空間で高速で動き回るには無理がある
どちらも広い屋外向きの戦闘兵器

ゲイザムの機体はバランスを重視し過ぎ
欠点らしい欠点も無く、現代兵器と古代兵器の利点を余すところなく詰め込んでいる
「最強厨」の典型例と言っても過言ではない

レイの機体はデカ過ぎ
いくら古代兵器最大50mあると言っても、そのまま出すのはKYそのもの
30mが標準であるという設定をストレートに無視している

52 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 10:43:36 0
こんなことは言いたくないが、おまえら素人だよな?
リアルさを抜きにしてもここまで問題を残しているというのは酷すぎる
明らかにTRPGには向かない人間だと思う
今のうちにやめておいた方が賢明だぞ?
ボロが出れば大恥掻くのは目に見えている

53 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 10:57:06 0
さっそく湧いてきたか

54 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 12:23:37 O
>52がお手本を見せてくれるそうです

55 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 12:25:15 O
ロボだけにボロがでました

56 名前:代理投稿[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 14:48:06 0
◆xK7dfy5P/g :08/09/14 01:31:16 ID:yrW4riHh
<キャラ作成用テンプレ>
名前:コウキ・ナグモ
性別:男
年齢:15歳
身長:155cm
体重:44s
体格:痩せ型
性格:迂闊、後ろ向き
経歴:機体発見から半年程度
備考:半年前までは普通の中学生でしかなかったが、
各地で古代文明のロボットが次々に起動する中避難中に
引き寄せられる様にロボットを発見してしまいそのまま搭乗、
戦闘を行い無差別破壊を引き起こしてしまった。この事件でナグルを
危険視した日本政府に拘束され元の生活に戻る事と引き換えに
無理矢理遺跡探索に駆り出された。本人いわく、自分の意思で
乗り込んだのではなく機体に操られた、だがその発言が
より一層危険度を引き上げた事にいまだに気づいていない。
また、交渉等の進行と監視を兼ねて日本政府からの依頼で
月面軍少佐『ジェリド・ミラ・カクーラー』が同行している。
   
<機体作成用テンプレ>
名前:ナグル
サイズ:約34m
運動:A
装甲:B
移動:B
地形適応:空A陸B海B宙A
【武装】
エネルギーブレード
ミサイル(中に詰まっているのは火薬ではないらしい)
胸部エネルギーキャノン
背部特殊兵装各種
【機体解説】
構成物質、動力源、内部構造など全てが不明な謎のロボット。
意思があるらしいが普段はそれが前面に出る事はなく戦闘中にのみ
パイロットであるコウキを半ば洗脳する形で操縦させているとのこと。
非常に禍々しい外観は見る者に恐怖を与える効果があるとされている。
コウキいわく、ナグルは本来の性能を全く発揮できておらず
またそれを発揮させる為に必要な物も分からないらしい。
最大の特徴は背中に付いている翼の様な形状の装備で、
センサー類でしか判別できない不可視のエネルギーを様々な形状に
変化させて放出、設置できる。一種の対ロボット用トラップであり
目視戦闘ではいやらしい戦い方ができる……が、近接戦闘は
機体的にもパイロット的にも不向きでありもっぱら後方支援用と言える。
またこの機体は人型ではあるものの下半身がなく、常時浮遊している。

【突然失礼致します、この様な物でよろしければ参加したいと思いますがよろしいでしょうか……?】

57 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 15:20:43 0
ネイアラの南端……ゴルディアス遺跡に最も近い場所である第六基地。
ゴルディアス遺跡に最短でいける、そのためか港とも呼ばれる場所である。
そして様々な機体と人間がすれ違う第六基地のドッグの一画にとある機体を見上げている男が一人…
男が見上げているのは昨日搬入された軍の新型高速戦闘用機体……
テストパイロットとして自分が乗ることになる機体を見に来たのだった。
「お、旦那じゃあありませんか。旦那がこいつに乗ることになるんですか?いいですね毎回新型機体を回されて…」
整備班の一人が親しげに話しかけてくる。旦那と呼ばれた男はフッと笑う。
「新型機など面倒なだけだ。毎回与えられる度に苦労して馴らさなければならない俺の面倒も考えろ」
そして差し出された認証カードを受け取り懐から出した軍用の携帯端末を使ってカードを読み取る。
機体情報が端末の画面に表示されていく。それを真剣な目で見ていく。親しんだ機体のように流し読みというわけにもいかないからだ。

「機体は高速戦闘を意識しています。武装も固定兵装をなるべく排除、
 簡易的なフレームを使用することにより強度を確保し生産コストを抑えめにしてあります。」
整備班の男の説明を聞いているうちにだんだんと疑問が浮かんでくるアンジール。
情報や整備班の男の話を聞く限り、この機体は明らかに量産向けだ。性能も平均……さらには高速戦闘……
不明勢力が数多く存在しまた狭い空間のゴルディアスに使うために開発したとは考えにくい。
「……気づきましたか。そうなんですよ。ちょっとおかしいんですこれは。」
アンジールの考えを見透かしたかのように説明をやめ耳元によってくる男。

「そう、今量産機なんて配備したって意味ない。だいたいこんなお世辞にも高性能って言えない機体…しかも高速戦闘用!?
 こんなんゴルディアスに送ったってボロボロになって戻ってくるのが関の山ですぜ。
 なのに再来月にはこいつは6機もロールアウトする予定になってる。おかげでうちのシフトまで大荒れだ!」
「文句を言うな。面倒なのは分かるが命令な以上何を言っても仕方がない」
男をたしなめるアンジール、しかし言っていることが分からないわけではなかった。
だいたいテストも終わって無いのにもう量産に入っている時点で不自然と考えないわけない。
軍は何かをしようとしている……アンジールも確信のようなものを持っていた。
しかし、それを口に出そうとは思わない、言ったところで証拠もあるわけではないし上の連中の耳に届かないとも言えない。
面倒事は何よりも嫌いだ。しかしそんなことは構わずに男は続ける。
「ままあ聞いてくださいよ旦那、こりゃあ俺の予想なんですがね。軍の連中はゴルディアスで何かを発見したんですよ!
 多分、凄い……そう……何かは分かりゃあしませんがそれこそ革新的な何かを……」



58 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 15:21:58 0
そしてだんだんと男の口調に熱がこもってくる。

「軍はそれを独占するつもりなんですよ。いや、ゴルディアス事態を独占して新しい体制を作る気なのかも……
 だとしたら時機外れの屋外戦用の量産機の生産も新しい体制へ向けた軍備としてッ!!」
男の語りがクライマックスに達しようとしたとき、「そこまでだ」というアンジールの大声がドックに木霊する……
周りにいた幾人かはアンジール達を不思議そうに見つめている。だがそれらを視線を無視して静かにアンジールは続ける。
「それ以上は胸の中にしまっておけ…感が良すぎる奴は面倒事に巻き込まれる。知りすぎた奴もだ。
 いいか、俺は面倒が嫌いなんだ……お前は俺の機体をただ整備し俺は命令通りにこいつを駆るだけ、ただそれだけだ。」
その時、アンジールの認証カードが光る……メールでも来たのだろうか。アンジールはスペックカードを引き抜き男に返すと
自分のカードを差し込む。軍から一通のメール、要するにデジタルな命令書のようなものだ。
しかし、いつもと違ったのはそれが暗号コードを使ったメールだということ。
ただならぬ予感を感じアンジールはメールを読んでいく……内容は単純。
ゴルディアスの中心部、そこに派遣される部隊の編成を明日の正午に行う。
その場にアンジールも来るようにというもの……

「旦那?どうしたんですかい?顔色がよくないですぜ」
「……ゴルディアスの中心部に向かうことになるかもしれん」

その言葉に驚きを隠せない様子の男。

「どうやら俺もこいつを任された時から面倒事に巻き込まれていたようだな……
 早速だが命令だ。明日までに整備を終わらせておくこと、それとトライアンフから武器を調達しておくんだ
 そうだな、選べるなら選べるほどいい、できるだけ様々なものを多く取り揃えろ。
 くれぐれもあとで不足が分かって面倒なことにならないように……な、俺は面倒が嫌いなんだ。」
「分かりました旦那!他の奴らにも急遽シフト変更するように言ってきます!」
敬礼のポーズを取る整備兵に笑いかけてからアンジールはドッグを後にした。

【>ALL よろしくおねがいしますね☆】

>>51-52
君の遺跡内には向かないという言葉と屋外向きという言葉が実に助かったよ。
確かにうすうす向かないとは気づいていたんだ……
そこをはっきり言ってくれたから最初から遺跡探索用に作られていないという設定を思いつくことができたんだ。
おかげでGMさんの軍の陰謀と俺の機体の遺跡との噛み合わなさをうまくかみ合わせる事ができた。ありがとう。

59 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 19:05:50 O
重役1「政府は我が社に月面の調査をしてくるよう命じてきた…」

重役2「月に眠る超古代の遺産とやら…にわかに信じがたいが…
我が社の利益となりうる物を他国や他の国の企業に奪われてはいかん…」

重役3「左様…我が社は月面における大幅な特権を有しているが
政府は今まで以上の権限を委譲してきた…」
重役4「そして、それらは本日
正式に女王陛下より我が社に与えられたのだ…」

【老人達が口々に割り当てられた台詞のように淡々と発した後
椅子に腰掛けていた小柄な男が口を開いた】

「では私は何をすれば?」

重役1「君にその陣頭指揮を取ってもらいたいのだ…」

重役2「つまり君は我が社の人間であると同時に女王陛下の名代として派遣される…」

重役3「月面に駐屯していた我が社の軍事部隊も今より自由に展開できる…
君には期待しているよ、ドレイク君…」

【深々と頭を下げ 決意を口にした】

「我が社の発展の為…
そして大英帝国と女王陛下の為に任務を遂行して参ります」

重役4「では早速だが月に向かってもらおう…」

重役1「アルラウネ号を使いたまえ…
女王陛下の期待を裏切らぬよう頼むぞ……」

重役2「月面軍には警戒を怠るな…
敵に回すと厄介な相手だ…」

【仰々しく一礼をした後
重役達が集う部屋を後にした】

「全てを牛耳れるのか…
この私がエア・シュリンセン社の名と大英帝国の威信を月面にまで轟かせてやろう……」


60 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 20:00:09 0
>>59
おい、空気嫁よ

61 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 20:22:26 O
――トライアンフ月面工場、兵器開発2課
業界最大手の企業にしては古臭い雰囲気が漂うドック内にアタシの相棒が眠っている。
AM-TH6X……だった機体、今では昔の面影はカケラも見当らない武器弾薬の化身。
月面軍で正式採用されている火砲支援用の大型機は、更なる重装備によって1回り大きくなった。
軍にいた頃から乗っていたからこそ、変わり果てた今でもギリギリで乗りこなせる。
だけどもう流石に今回は無理かもしれない。
見た事もない巨大な砲身を背負うこの機体をまともに走らせる自信は無かった。

アタシはハリネズミを見上げる。ドックにはアタシ以外に人は居ない。
時計は夜の12時を少し周った辺り。従業員は皆とっくに帰ってる時間だから当たり前。
「人を呼び出しといて待たせるとかナメてんのかアイツは!」
イライラするあまり、近くに置いてあったモップを蹴り飛ばしてやった。
ポケットから認証カードを取り出すと、さっきも読んだ内容をもう一度読み返す。
「…どうしちまったのさ…パトリック…」
拭い切れない不安に、心臓を鷲掴みにされたような気分だった…


――2時間前、キャットストリート
『突然電話してごめんなさい!大事な話があるんです。今からドックに急いで来て下さい!』
発信者はアタシの機体を改造しまくってハリネズミにした張本人、パトリック=タカハシ。
「どうしたのさパティ、言っとくけど愛の告白なら間に合ってるよ。」
いつも温厚でのんびりした性格のパティが、妙に慌ただしい様子。
そんな彼を落ち着かせようと気ィ利かせてやったってのに…
『冗談言ってる場合じゃないんですよ!それと!いい加減その呼び方止めて下さいッ!』
とか怒る始末、こりゃ只事じゃあないとアタシも悟った。
「分かった分かった、すぐに行くよ。2時間ちょいでそっちに着くから。」
『うぅ…2時間ですか…なるべく急いで来て下さいね?!』
そう言うとパティは電話を切った。
最後の妙な“間”は何だったんだろう?胸騒ぎがする。アタシは車に乗り込むと、急いでキーを回した。


62 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 20:25:08 O
――再び現在
「驚いたかね?これが明日君の乗る機体だよ。素晴らしい仕上がりだろう、エレクトラ=キング。」
いきなり背後から声を掛けられて、アタシは飛び上がりそうになった。
「…アンタ誰だい?」
バッと振り返ると同時に身構える。声の主はパティじゃあなかったからだ。
生憎と武器は持っていない。だけど暗がりから歩いて出て来た男には必要なさそうだ。
この鉄臭いドックには不釣り合いな、いかにも高そうなスーツ。
「雇用主に対してアンタはないだろう。まぁ私は別に気にしていないがね。」
スーツの男がハリネズミが背負う巨大な砲を見上げた。
「“ガレキオン”だ。気に入って貰えただろうか、それが気になってな。君を呼んだ。」

嘘だ。すぐに分かった。コイツは嘘をついてる。
「……信じてないようだな。確かに君を呼んだのは我が社の優秀な社員であるタカハシ君だ。」
「パティをどうしたのさ、電話で話すアイツの様子がおかしかったよ。」
アタシは一歩踏み出す。後一歩でスーツ男に蹴りを叩き込める間合いだ。
「彼なら暫くの間休暇を取ったよ。そうだね…君がゴルディアスから帰還する迄、だな。」
「ハァ!?アンタさ、人質とかアタシに通用すると思ってんの?」
やっぱりパティは何か厄介な事に巻き込まれてる。っていうかアタシも同じくね。
本当は動転してたけど、逆に動転し過ぎて1周したっぽい。
自分でも信じられないくらい、アタシのセリフは冷静だった。

「…?妙だな。婚約者が人質になったというのに、随分と平気なようだ。」
『あれ?おかしいな』って顔になったが、気を取り直してスーツ男は携帯電話を取り出した。
「あぁ私だ。どうやら人質は意味が無いらしい。“始末”して構わないよ。『ご苦労だった』と彼につた…」
「ちょ!?待てコラ!!!」
しまった!と思った時にはもう遅い。スーツ男が意地悪そうにほくそ笑む。
クソッ!まんまと一杯食わされた!!コイツは電話なんて“かけてない”んだ!!
「少し安心したよ、君が正直者で良かった。さて、明日の“任務”について話をしようか。」


スーツ男は携帯をしまうと、アタシの肩を軽くポンと叩いた。アタシは…どうすることも出来なかった。

63 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 20:36:40 O
>>51
いい勘してるね。“生き埋め”だなんて。
ちょいとビックリしたww

64 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 22:54:43 0
>>50
>「こ、これはどうなってるんですか?」
話しかけてきたのは、立派な体格の少年。年齢的に多分古代ロボ乗りだ。
「彼女は人間そっくりな古代ロボなんだ。俗に言うところのメイドロボ。
それで人間サイズにもなるから場所をとらずに連れ歩けて便利ってわけ」
……といっても普通信じられないよなあ。
そこで、酒場のマスターが親切にも声をかけてくれた。
「ボーヤ達、遺跡初心者かい? あの遺跡は一人で行けるほど甘くないぜ!
……とはいえ2階に行ってもベテランさんには相手にされないだろうし
そこのテーブルで初心者同士自己紹介でもする事だな!」
マスターが指差した角のテーブルには、認証カード用の端末がついていた。
「あ、どーもです」
>>45
階段の横でこっちを見ている少年にモエが声をかけた。
「キミも仲間探し!? そんな所にいないでこっちに来なよ!」
角のテーブルの端末に認証カードを差し込み、機体データを表示する。
【ケイアキバ・機体AKB−MOE】
「こういうわけで本当に古代兵器なんだ」

65 名前: ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:20:35 0
>>64
「・・・俺?」
得体の知れない連中に突如声をかけられびっくりしなんとも間の抜けた表情で流されるままにテーブルに座り
データをざっと見る
>>【ケイアキバ・機体AKB−MOE】
(こんな物まであるのか古代文明は!!)
心の中で驚嘆しながらMOEをまじまじと見つめる
「あ、そうだ!俺のも見てくれよ」
古代兵器乗りということは自分と年齢が近いということもあり先ほどの二人とは違ったくだけた口調になる
(ま、こいつらで妥協するか・・・)
自分のカードを端末に差し込む

66 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:38:59 0
>42
「それは何よりだ。では、明日。存分に暴れてくれたまえ。」
上機嫌になったゲイザムを満足気に眺め、男は席を立つ。
役目を終えたといわんばかりに早々にこの場を去るつもりなのだ。
が、それとは裏腹に男が進んでいくのは人ごみの方向。
男は一つの確信を持ってその中へと進んでいく。

>44>50
人垣を掻き分け最前列に辿り着くと、倒れたチンピラと介抱するメイド。
そしてそれを見守る少年。
>「僕の搭乗機、AKB-MOEです!」
実にシュールな絵だ。
目の当たりにしたメイドの怪力もヒーリング能力も驚きに値するものではある。
が、如何に超古代兵器ロボとしても、一般には等身大の姿では説得力がない。
>「こ、これはどうなってるんですか!?」
男の隣で巨漢の少年が誰に聞くともなく呟く。
それに応えるケイ。そしてそれに便乗するユーリ。

人込みが消え、日常に戻っていく中、男は確信が事実に変ったと笑みを浮かべていた。
男には真実の姿が見えていたのだから。
「運命、という奴だよ。レイ・アーノルド君・・・。」
相変わらず人のごった返す中、既に目当ての四人はテーブルへと移動している。
誰に言うわけでもなく、その姿を見ながらボソリと呟くのであった。

>45
「なかなか面白いものを見せてもらったよ。」
四人の座るテーブルに男が歩み寄った途端、違和感を覚えるだろう。
まるで酒場であって別の場所に来たような。
周囲の喧騒が酷く遠く感じられる。
「戸惑うだろうが気にしないでくれたまえ。なに、知覚障害の障壁を張っただけだから。」
そう告げる男の顔が人のそれから水晶の髑髏へと変った。
言葉とその姿が告げる通り、男は人間ではなかったのだ。
水晶の髑髏の力で光の屈折を操り、姿も自由に変えていると説明を付け加えた。

「私は見ての通り人間ではない。ホムンクルスという奴でね、超古代文明の遺産だよ。
もっとも、今は軍のエージェントもしているわけだが・・・。
君達に声をかけたのは私と同じホムンクルスであり、君は阿修羅に選ばれた者だからだよ。」
この酒場には他にも超古代文明ロボ乗りははいる。
なのになぜユーリとレイ、そしてケイとモエのテーブルを選んだのか。その理由は語らない。
もっとも、敢えて「阿修羅」の名前を出すことが理由となるのだが、それ以上の事は語りはしなかった。

そして四人にゴルディアス最深部へ行くチームが編成される旨を伝え、それに参加するように勧めた。
強制ではないが、断れないことを男は知っている。
それぞれの目的を達成する為にこの話を断れないことを知っているのだから。

明日の正午、月面軍第4基地へ来るように、と。
そして去り際にこう加える。
「レイ君、コックピットにお菓子を持ち込みすぎるのは感心しないな。」
レイは三歳で超古代文明ロボに選ばれたアル意味有名人である。
が、それも地元での事。
この月で、しかもレイ以外は入れえぬコックピットの内情すらも言い当てて男は雑踏の中へ消えていった。

67 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:52:57 O
――午前10時、月面第六基地
予定時刻より2時間も早く着いてしまった自分に少しウンザリした。
1秒でも早く、あのクソ野郎とオサラバしたかったのも確かだけど、それはまだ我慢できる。
アタシは何がなんでもこのミッションに失敗する事が出来ないからだ。
遅刻して『置いてきぼりでした』じゃ話にならない、絶対に成功させなきゃダメ。
「まだ他の連中は来てない…か。」
あぁもう!!もどかしいったらありゃしない!!
イライラするけど、ぼーっとしてると余計に思考はマイナス方向に爆走するだけ。
ミッション完遂の為にもう一度“任務”の内容と機体を確認する事にした。


――午前2時、兵器開発2課格納庫
「……なるほどね、それでアンタは大儲けってワケかい?反吐が出そうだわ。」
“任務”の全容を聞いたアタシは開口一番にそう言い切ってやった。
「それは違うな。君は少し勘違いをしている。私にとって重要なのは、人を殺す兵器は
 人の手によって創られなければならないという事なのだよ、エレクトラ君。」
スーツ男は哀しげに首を振る。
「我々が創る兵器こそが人を殺し、報復は更なる兵器を求める。戦争の環だ。我々が
 拡げてきた環は、月面戦争の終結から縮小を続け…そしてあの“穴”が現われた。
 今や月面軍は我々の環から外れて、あの穴から新たな力を手に入れようとしている。
 そうなればやがて我々の生み出した兵器が人を殺す時代は終りを迎えるだろう。
 それが私には赦せないのだよ、人を殺す兵器は人が創らねばならない。
得体の知れぬ文明が人を殺すことを認める訳にはいかないのだ。それは正しき戦争ではないのだからな。」

………狂ってる。コイツはマジで頭イカレてんだろうね…もう言葉も出ない。
最低最悪の演説垂れ流して満足したのか、スーツ男は一息ついた。
「アンタさ、マジ狂ってんよ。」
これが精一杯。てゆーかこの言葉以外に出せるモノがアタシの語彙には無いから。
「ありがとう、私にとって最高の賛辞だ。しかし先程は気にしないと言っておいてなんだが…」
スーツ男は咳払いして
「やはり一介のテストパイロットが創業者をアンタ呼ばわりは世間体が悪いな。」

少し困ったような顔でスーツ男…いや、
トライアンフコーポレーション会長、リーベル=クラインが苦笑した。
そういえばコイツの顔どっかで見た事あるなって思ったんだよね。確かに本人だわ。
TVで見た時は普通のオッサンだったけど、まさかこんな“キ印”だとは知らなかった…



68 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:54:10 0
コウキさん、レイさん参加ありがとうございます。
よろしくお願いします。

【月面遺跡ゴルディアスについて】
月は直径3500キロ程あります。
それが丸ごと遺跡だと思ってください。

遺跡は旧ランペイアを丸ごと飲み込んで現われました。
ゴルディアスの入り口は直径30キロに及ぶ大穴が開いています。
入り口は縦穴となって約300キロほど続きます。これは【大回廊】と呼ばれています。
その間無数の横穴があり、その内部は複雑に入り組みながら、徐々に内部へと進んでいきます。
通路の平均的な広さはキロ単位ですので、基本的に広さに困る事はありません。
勿論場所によって100メートルを切る場所もあり、下手すると数メートルの場所もあります。
逆に、【広間】や【倉庫】などと呼ばれる大きな空間もあります。
踏破された場所はほんの僅かであり、どこから超古代文明ロボが出てくるのか、中心には何があるのかなど謎に包まれています。

場所の広さはそのときの描写で決めちゃってOKですので、思いっきり暴れるのも良し、不自由さをトッピングするのも良しです。

●ここらで今の状況を整理。
敢えて二手に分けてみました。
計らずも現代ロボと古代ロボ組に分かれましたねい。

【軍からの召集・第六基地】
ラティフ・強襲偵察機
エル・砲台
ゲイザム・アタッカー
アンジール・高速移動

【謎の男からの誘い・第四基地】
ユーリ・アタッカー
ケイ・回復
レイ・巨体

【未定】
ドレイク・独自戦力
コウキ・少佐預かり

次のレス辺りから時間軸を進めて召集場所パート→遺跡へGOといった感じで考えています。
ドレイクさん・どちらと行動を共にしても、第三勢力として部隊展開してもOKですが、機体データを投下していただけるとありがたいです。
ユーリさん・名前欄にユーリを加えていただけると見やすくて個人的にはありがたいです。
コウキさん・少佐の立ち位置次第でどこから入ってもOKです。第六基地組みは厄介払いな意味合いも含まれてしまっている愚連隊色が強いです。

我ながら少々強引な話運びですが、不慣れな為これが一杯一杯です。ご理解頂けると感謝の極みです。

69 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:54:20 O

――再び現在、月面第六基地
「よし、ジェネレータ出力も異常無し…っと。」
モニタをチェックし終わって、シートに凭れ掛かる。ちょっとだけ緊張がほぐれた。
そのせいで眠気が襲ってくる。結局一睡もしてないんだから当然だ。
新武装はアタシの予想より遥かにブッ飛んだ代物だった。主に重量的な意味で。
実弾兵装ばかりのハリネズミは、機体重量の2割を弾薬が占めている。
そこにバカみたいなデカブツ載っけたら動くワケねーよ、ってアタシはブー垂れた。

その辺は向こうも考えてたようで、セパレートウェポンラックは外付けのスラスターになってる。
でもこれでようやくトントンだ。動くようにはなったけど操縦がサッパリ安定しない。
旋回なんて死ぬほど神経磨り減らしながらじゃないと、ウェポンラックが根本からポキリだよ?
人をバカにしやがって!おかげで迫撃砲は全マガジン空っぽだよ!!
以前から付けてくれって頼んでたバリアフィールドも、重量過多でハネられたし!!
朝までトライアンフの演習場で実際にハリネズミを動かして、出た結論は最ッ悪だった。
癖の無い機体は乗っててつまらない、かといってエッジが利き過ぎてるのも困る。
ただでさえ失敗は許されないミッションに、今のハリネズミは未完成品レベルの出来。
AMに乗ってもうすぐ10年になるアタシも、流石に頭が痛むよ。
こんな状態のハリネズミを見たら、パティはきっとキレる。『なんぞこれ!!』みたいな。


「お、来たね。」
アタシは今日組む事になってる攻略チームの詳細をまだ知らされていない。
遠くからこっちに向かって来るあの機体は…


70 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/14(日) 23:59:08 O
>>68
ヒィッ!!先走ってすみません!!


71 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 00:28:52 0
昨夜のきな臭い通信。
普段ならなかなか眠れるものじゃないが、疲れていたせいで泥のように眠れたよ。
お陰で目覚めも快適。
早速ハンガーへ行き、新たなる鎧を纏ったディープーシーカーに乗り込む。

きな臭い話ではあるが、今の俺には大歓迎だった。
もう人生の半分以上を鉄火場で過ごしているんだ。
平穏な休暇より、危険な戦場にいるほうが落ち着く。
それに、仲間探しの手間も省けたというものだからな。

ディープシーカーを駆り、第六基地へ。
鏡面装甲だからこれでもかと言わんばかりに陽光に輝く光の球に見えるだろう。
我ながらドエライ機体になったと思っていたが、上には上がいることを直ぐに思い知る事になる。
軍滑走路に鎮座するハリネズミを目の当たりにしてしまったのだから。

>69
まずはデカイ!
機体自体、重AMなのだろう。
だがそれ以上に大きく見せるのはもはや機体本体が見えなくなるほどの武装の数々。
そして圧巻なのは巨大な砲身。
こっちが有り金全部はたいて鏡面装甲に仕立てたってのに、これを見てしまうと腹が立つのを通り越して笑いがこみ上げてくる。
どんな奴が乗っているのか見たくなって、通信器にスイッチを入れる。
画面に映し出されたのは・・・なんと昨夜の瞬間湯沸かし器だった。

「あひゃひゃひゃひゃひゃ!どんなトチ狂った奴が乗っているかと思えば、お前か!
いくらトライアンフのテストパイロットったってそりゃやりすぎだろ!
どこに被弾しても誘爆必至じゃねえか。」
もうこれは仕方がない。
通信始めて俺の第一声は大爆笑だった。
一通り笑うと、ヘッジホッグの隣にデープシーカーをつける。
並べるとヘッジホッグの大きさが改めて際立つものだ。

コックピットから出て、上を見上げて呼びかけた。
「よう、妙な縁だな。まあ軍人ども引き連れて最深部行くよりゃ気が楽だ。」
まあ、なんだ。
瞬間湯沸かし器の俺への微妙な感情や、置かれている立場なんてさっぱり知らないわけだしな。
随分と間抜けに見えたかもしれないが、仕方がないことというものだ。


>70 無問題ですよー。

72 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 00:34:38 0
>>64
「はあ…、そ、そうなんだ…
 まあ、古代兵器なら仕方ないよなあ…」
【何だかよく分からない連中だが、どうやら古代ロボとその乗り手のペアらしい】
【現在、古代ロボは人間形態になっているため、外見は人間そのもののようだ】
【普通じゃない古代兵器の中でも変り種かもしれない】
【とりあえず、自分自身を納得させる】

「ああ、ありがとうございます、バーテンさん
 では、遠慮なく…」
【とりあえず道が開けると確信し、迷わずテーブルへと向かう】
【認証を開始すると、向こうの二人組のパーソナルデータが表示される】
【ケイアキバ・機体AKB−MOE】
【男の方がパイロットで、メイドの方がロボットらしい】

「僕の名はレイ・アーノルド!
 これでも、史上最年少で古代兵器のパイロットに選ばれたんだよ
 君たち古代兵器乗りの間じゃ有名人、知らなきゃ恥ずかしいよ?」
【誇らしげに自己紹介を行う】
【パーソナルデータが表示される】
【レイアーノルド・機体テクノジャイアント】

>>65
「やあ、君
 君は確かユーリくんだったよね?
 僕はレイ・アーノルド、史上最年少で古代兵器乗りになった身さ」
【丁度居合わせたユーリのパーソナルデータにも目を通し、自己紹介をする】
【一緒に旅をする相手は、抜け目無く把握しておかないと恥を掻くからね】

「お互い、頑張って遺跡の謎を究明していこうよ
 よろしく!」



73 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/15(月) 08:11:50 0
ばきゅーむ

74 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 11:41:29 O
名前:アルラウネ
全長:370m
運動:F
装甲:S
移動:E
地形適応:空A:陸ー:海ー:宇宙:S

【武装】
主砲
副砲
対物ミサイル
機銃

【備考】
エア・シュリンセン社が保有する大型重装甲艦
 表向きには地球ー月面間の物資輸送という名目で建造された為
機動兵器や作戦に必要な軍需物資を大量に搭載でき、
艦内では本格的な機体の整備や補給を行う事が可能
しかし、拠点として使用できる反面
機動性は無いに等しく
それを補う意味で従来より装甲を厚くし 敵の猛攻を防げるよう改良した。
また 輸送艦という名目上、政府要人や社の重役が利用する機会も多く
内装は他の艦に比べ非常に豪華に仕上がっており 居住性も快適さを追求された造りになっている。


75 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 18:45:10 0
>>74
整合性のない機体だね

76 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 19:54:10 0
自分が乗る機体をまず考えろよ
戦艦なんてせいぜい二の次だろうがよ
あと、戦艦作るにしてもGMと相談するぐらいしろよ
そこまで言わなきゃわかんねえのか?

77 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 20:02:06 0
なに?戦艦ひとつでいちいちGMに相談しなきゃいけないの?
それとも>>76が偏った考えの持ち主なの?

78 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 20:03:22 O
>>76
スパロボスレの二の舞を演じさせる気かよW


79 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/15(月) 20:31:05 O
戦艦とかどうでもいい、スパロボ組のグダグダをなんとかしろ

80 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 20:32:56 0
よくねぇよ!

81 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 20:36:15 0
>>75-80
スレ主の判定を待て、で 糸冬 了。
荒らしじゃないんなら続きはこっちでやれ

なな板TRPG系スレ雑談所
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1212679530/l50

82 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/15(月) 21:23:13 0
>>77
良く見てみろ
設定が明らかに他のと違う

83 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:25:01 O
>>82
で お前はGMなのか?

84 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:30:29 O
>>71
モニタを見て最初はパーツの一部が反射してるだけだと思ってたんだけど…違った。
近付いて来るにつれて、その機体そのものが鏡で覆われてる事が分かった。
「うおっ!まぶしっ!!何あれ!?悪趣味にも限度ってモンがあるだろ!!」
照り付ける陽射しに煌めくずんぐりむっくりなフォルムは、まるでミラーボールだ。
「クソ!まだ目がチカチカする!」
アタシが文句を言おうと通信回路を開く前に、向こうから通信が来た。
>「あひゃひゃひゃひゃひゃ!どんなトチ狂った奴が乗っているかと思えば、お前か!
いくらトライアンフのテストパイロットったってそりゃやりすぎだろ!
どこに被弾しても誘爆必至じゃねえか。」

ぶっちーん!!

よりによってコイツかよ!!モニタ越しにゲラゲラ笑うクソ野郎に怒りは臨界突破。
モニタに映るアホ面に全力で拳を叩き込む!憐れな画面はヒビが走り、ザーザー砂嵐。
「ああぁ!!!しまったあぁ!!!!」
なんてこったい!通信用のモニタがオシャカじゃん!!
速攻でハッチを開けて外に出ると、ハリネズミの隣りにラティフの機体が停まった。
あの野郎ッ!!兄貴とモニタの無念、今晴らしてやる!!

>「よう、妙な縁だな。まあ軍人ども引き連れて最深部行くよりゃ気が楽だ。」
「やかましいわボケッ!!!“必殺”と書いて必ず殺すと読むッ!!!!」
ノコノコ出て来たラティフに向かって、タラップの上から飛び降りた。

落差3m、アタシの全体重を乗せた怒りの飛び蹴りが、ラティフに牙を剥く!!

85 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:34:41 O
>>75-83
まあまあ皆さん落ち着いて。ここはドレイクさんに任せましょうよ。
彼だって何も考えずにキャラクターを作ったわけではないでしょうし。

86 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/15(月) 21:45:35 0
>>85
何も考えてないからあんなキャラなんじゃね?

87 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:45:41 0
>>85
そういう安易な妥協が荒れを招くのよ、分かる?
スパロボスレがどうなったかをよく思い出せや

88 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:48:14 O
リュコスを思い出してしまった

89 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:49:06 0
>>87
無関係な名無しが喚き散らす方がよっぽど荒れを招くな
スパロボスレがどうなったかよく思い出せよ

90 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:52:29 0
>>85
お前がドレイクを快く思ってないのは分かった
だが雑談所に誘導してるのに何でコテのお前が台無しにするんだよ
頼むから後ろから撃つような真似をしないでくれ

91 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:58:50 0
>>90
おまえの誘導した雑談所ってなな板のTRPGスレ全体について論じる場じゃん
勝手にここ専用にすんなよ
普通、雑談所ってのは別個でまたスレ立てするか外部に立てるもんなんだよ
おまえこそ人を後ろから撃ってんじゃねえよ

92 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 21:59:19 0
うわぁ・・・エスパーとか初めて見たw
マジきめぇww 

93 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:01:09 O
GMさんに一任します



94 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:03:23 0
こういう流れを見ると>>89は真理だなと思う
別にLは何も間違ったことは言ってないのにな

95 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:05:26 0
>>91
あそこは気に入らないキャラの吐き出しスレも兼ねている
つーか本スレこれ以上汚すなって言う話だろう常考
荒らし乙

96 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:06:37 0
GMの返答なんか待つ必要は無い
KYなドレイクの行為でここが荒れたのは紛れも無い事実
ドレイクはさっさと責任とって消えろ
まともな人間ならこの場に居られないはずだ

97 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:08:02 0
アンジールが自室に戻ってからは朝が来るのは早かった。
少しばかし仮眠を取り思想にふけっている間に瞬く間に時間が過ぎた。
「こんな時間か、そろそろ行くとしよう。」
時計は午前10時を示している。朝といって間違いはない。
アンジールの言葉を整備班が守っているのならばそろそろ整備も終わり装備を調達できているころだ。
「それにしても……チームの編成か。面倒な奴がいなければいいんだがな」
アンジールは軍服を来て携帯用端末と護身用の銃を胸にしまい溜息混じりに自室を後にする。
と言うのもアンジールはすでにこの任務に回されるのが体の良い当て馬だということを理解しているからだ。

第六基地のドックに着くとそこには駆け回る整備兵の数々と
コンテナや並べられ様々な兵装がラックに掛けられている。いずれも昨日の時点ではなかったものだ。
アンジールはそれらを眺めながら自分の新しい機体の元へと歩いて行く。
途中で昨日の整備班の男がアンジールの方に気づき走ってくる。
「どうですかい旦那!できる限りのことはしましたぜ!」
その言葉に今一度並べられた武器を見ていく、まさに揃えられるだけ揃えたといった感じで数々の武器が並んでいる。
最新型のレーザーガンまで置いてあるのだから相当苦労したのだろう。心なしか整備兵の顔は疲れきったように見える。
「……そうだな、完璧だ。機体の様子もいいようだし…早速乗らせてもらおうか」
どうぞどうぞっ、と整備兵はアンジールを誘導しコクピットまでいくための階段を上っていく。
コックピットハッチが機械音とともに開いていく。中の座席は様々な計器と機械に囲まれ狭そうに思える。
「さ、どうぞ」という整備班の男の言葉に従いアンジールはAM24の座席に座りこみ計器やスイッチをいじっていく。
するとアンジールの目の前のモニタが光りシステムが移動しはじめた事を伝えると同時にハッチが閉まっていく。
モニタからは一般人にはとても分からないようなさまざまな情報が表示されていきメインカメラからの映像がつながる。
どうやらシステムは動作不備などはないようだ。整備班が昨日一日かけて頑張ったのを思い浮かべながらアンジールはヘルメットをかぶる。

「どうですかい旦那ぁ!ちゃんと動いたでしょ?」
ヘルメットから先ほどの整備兵の声が聞こえてくる。
聞こえた方にメインカメラを合わせるとそこには通信機を片手に喋っている整備兵の姿が鮮明に見える。
ノイズも少なく視界も十分に良い、メインカメラの状態もオールグリーンのようだ。

「ああ、問題はない。今機体の状態を確認しているが歪みもなく駆動系の調子も完璧だ。
 他の整備班の奴らにも言っておいてくれ。いい仕事をしたな……と」
「へへっ、了解しました。それで旦那、武器類はどうするんですかい!?」
アンジールは武器類の方に眼を持っていく、これだけあるのならばよりどりみどりというものだ。
「そうだな、じゃあそこのARNA051とR-200をもらおうか、それと格納用ラックにAN041を二丁ほど積んでおいてくれ。
 ……そんなところだろう。用意してくれたお前たちには悪いが……この機体に大量に積むのは自殺行為だ。」
選んだのはアサルトライフルに先ほど見えた最新型のレーザーガンそして格納用のハンドガンを二丁。
この機体の機動性を確保するために若干軽装備だがそれも仕方がない。
「わかってますよ。おいお前ら!通信聞いてたな!?作業に取り掛かるぞ!!」
そして整備班達がクレーンなどを使って装備をアンジールが掴める場所へと運んで行く。
アンジールは操縦桿を握り慣らしを兼ねて装備を受け取っていく……時刻を見ると11時……あと一時間余っている。
余った時間で操縦練習でもしようとアンジールが思っていると思いだしたかのようにいつもの整備兵が叫ぶ。
「あ、そうだ忘れてた、お前ら!AM24にアレをつけろ!!早くしろ!!」
そしてすぐに運ばれてきたアレ……どうやら外見上は腕の側面に取りつけるもののようだが……
アンジールが何なのか理解に苦しんでいると整備兵が説明の通信をしはじめる。
「旦那、これは俺達からの選別ですぜ、まだどこにも出回って無い最新鋭のレーザーサーベルです。
 最深部まで行くんでしょう?弾薬が尽きたら話になりませんからねぇ!」
そして腕部にレーザーサーベルが取り付けられAM24は真の完成を迎えた。
機体を固定していたロックが解除され整備兵達は一回敬礼をするとドックから走り去っていく。
「やれやれ……お前たちは面倒が好きだな。それじゃあ行ってくる。」
そして鉄の巨人は地響きを立てながらドックを後にする。



98 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:09:53 0
>69>71>84
ドッグを出て通達された場所へと機体を歩かせると向こうではすでに二機が集まっていた。
一機は曲線が目立つまるで玉のような機体。鋭く尖ったナイフのようなイメージのAM24とはまるで真逆。
もっとも曲線は弾をはじくのに最も適している形だからこちらが正解なのかもしれない。
そしてもう一機は禍々しさすら感じるほどの兵器の塊…まるで戦争でも起こそうと言わんばかりだ。
どちらも軍では見かけたことがないことから傭兵かテストパイロットと言ったところだろう。
「やはり……体の良い当て馬だな俺達は……」
コックピット内で誰に言うわけでもなく呟くアンジール……できればこのまま作戦など無視したそうだ。
しかし逃げ出すわけにもいかない。更に二人に近づいていくアンジール。
すると何やら早速仲間割れでも始めたのかパイロットの一人が叫びタラップの上から飛び降りるのを目撃する。
「全く、これだから急造メンバーは面倒なんだ……」

99 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/15(月) 22:15:14 0
>>90
そこは全体の相談所であって避難所ではないから
あなたが荒らしになりますよ?

100 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:20:29 0
>>99どう見ても貴様が荒らし

>>100get

101 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:39:18 0
ゲイザム「おせえんだよ、おい!
       いつまでも待たせるからこうなるんだぜ!」

元マネージャーの男が手配してくれた輸送トラックのハッチを抉じ開けてやった
もちろん、ゴリラのパワーでだ
トラックの運転手が真っ青な顔をしている
このノロマ、ハッチが開くのがアホみたいに遅くてイライラしやがる
闘技場の入場ハッチみたいにもっとこうパーッと開かないもんか

整備員「ゲイザムさんですね?
     連絡は受けております
     そちらの機体は我々の方で整備を…おげっ!」
ゲイザム「ゴリラの整備がてめえらモヤシに出来ると思ってんのか?
       俺様がやるから設備だけ使わせやがれ」

鬱陶しい整備員を殴り飛ばしてやる
愛機をメンテナンスタワーに付け、自身の手で整備を始める
こいつは外見に見合わずデリケートな機体だ
構造を知り尽くした俺様でなけりゃまともな整備なんて出来やしねえ
特に、プラズマジェネレーターは下手すると暴走の危険性だってあるからな

ゲイザム「さてと、整備も一段落着いたし、同じ任務に就く仲間とやらに会いにいくとすっか」

俺様は上機嫌で兵器搭載デッキへとゴリラを進ませる
既に、3機の機動兵器が配備されていた
一つは見覚えがある
ラティフのディープシーカーだ
もう一機は、やけにゴテゴテしたデカブツだ
機動兵器としてはデカい俺様のゴリラよりも更にデカい
気に入らねえが、不思議なことに嫌いだとは感じない
最後の一機は、俺様の嫌いな如何にも高速戦闘用という風体のモヤシマシンだ
戦いを勝利に導くのは圧倒的なパワーとタフネス、スピードなんかじゃねえ

102 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:41:28 O
アンジールはAC好きなのかな?

103 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:42:24 0
お待たせしましたー。
んでは、鶴の一声です。

【戦艦について】
今回は何の問題も無し。
>68で大酸勢力として部隊展開してもOKと書いてありますのでね。
というわけで、ドレイクさんよろしくお願いします。
以上、終了。

【これからの参加する方について】
現在、軍召集組、妖しげなクリスタルスカルスカウト組、エア・シュリンセン社、遺跡ガーディアンの四勢力となっています。
ここまでは想定範囲内、つまり、私が何とか整理できる範囲という事で。
さすがに第五勢力となるとちょっと厳しいので、勢力として参加したい方はご相談ください。

では、以降、感想等の雑談は>81の雑談所で。
私への質問や判断が必要な議題であれば以下のスレでお願いします。
基本的に日参できるような体制をとっておりますので、24時間以内には回答できると思います。
議論討論スレッド@千夜万夜
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1168343746/l50

ドレイクさんは一度覗いてみてくださいな。
ちょっと相談があります。

追伸:ALL>書き込む前に一度まとめサイトの代理投稿スレをチェックしていただけるとありがたいです。
  規制で書き込めない参加者いますし、いつ誰がそうなるかわかりませんのでね。助け合っていきましょ。

まとめサイト【千夜万夜】 http://verger.sakura.ne.jp/

では、皆さん、引き続き楽しみましょう。

104 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:45:33 0
「鶴の一声」って自分で言っていいの?
日本語おかしくない?

105 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:51:56 0
>>71 ラティフ
ゲイザム「よ〜お、ラティフ、久しぶりじゃねえか
       数年ぶりってところか?
       まさかてめえまでこの作戦に参加してるとは思いもしなかったぜ」

女と言い合っているラティフに声を掛ける
ゴリラの頭部が開き、そこから顔を覗かせて下に居るラティフに手を振っている
こいつが味方だというのなら心強い
何せ、一緒に仕事してた仲だし俺様くらいに腕の立つ奴だ
普通の奴とは信頼度が違う

ゲイザム「また昔みたいに暴れてやるか?
       がははははは」

>>84 エル
ゲイザム「おい、そこのメス
       俺様はラティフと話してんだ
       横槍入れてんじゃねえよ」

飛び蹴りを放っている女に言い放ってやる
デカブツから降りてきたところを見ると、そのパイロットらしい
あんな男らしいメカのパイロットがメスだとは思わなかったぜ
世の中不思議なもんだ
とにかく、鬱陶しいからトラブルなら後回しにしてほしいもんだぜ

>>98 アンジール
ゲイザム「おい、てめえがあのモヤシのパイロットか?
       俺様はゲイザム、そしてこいつは愛機の皆殺しゴリラだ
       そんな打たれ弱そうなメカで生き延びれると思ってんのか?
       くれぐれも俺様の足を引っ張るよう真似するんじゃねえぜ?」

モヤシマシンのパイロットには、相応の態度を向けておく
生意気そうな小僧で助かったぜ
罵り甲斐もあるってもんだからな

106 名前:◇xK7dfy5P/g[sage 代理投稿gt;342-343] 投稿日:2008/09/15(月) 22:52:47 0
>39
腕利きを集めるために酒場に向かっていたジェリドの認証カードに
軍上層部からの通信、つまり命令が送信された。内容は細部こそ違うものの
ラティフに伝えられたものとほぼ同じものだった。
「ちっ……どういう事だ?
 さっきまであれだけ自前で民間協力者を募れとかほざいておきながら……!」
ジェリドは月面軍のエリート部隊『ディアナーン』に所属するパイロット。
軍学校を主席で卒業し、模擬戦でも2000回負けなしのレコードを持つスペシャルだ。
戦場の空気も経験しているし、生死の境をさまよった事も両手で数えられない。
ただのペーパーエリートでなく現場を知る、本物のエリートを自負しているのだ。
それが、何の悪い冗談かうじうじしたクソガキのお守りを押し付けられて……
しかもそいつの代わりに交渉やらまでしなくてはいけないのだ。軍人の仕事じゃない、と
苛立つのも無理はない。それに加えてこの朝令暮改、口調も気分もお肌も大荒れ極まりない。
だがそんな荒れた気分も内容にきちんと目を通していく内に幾分かは収まった。
ラティフと言う男が到達深度を更新した、と言う事が添えられており
その為急きょ命令を変更せざるを得なかったと言うわけだ。
「はぁ……仕方ねぇ。一杯やりながら交渉したかったがお偉いさんの命令を
 無視ったら干されるからな……クソガキにこの事も伝えにゃならんし、帰るか。」
上の命令には不承不承ながらも従うあたりジェリドは世渡り上手かもしれない……

月面軍第五基地……ネイアラの南西に位置するこの基地ではもっぱら
新技術の開発や古代技術の解析が行われている。コウキと共に運び込まれた
ナグルも基地のハンガーに無理やり固定されて(当然ながら規格が合わないため)
解析中である。もっとも解析班の懸命の努力も空しく何一つ満足な結果が出ていないのだが……
分かった事と言えば、コックピット周りの計器類や仕様、規格が他の古代文明ロボと比較して
現代ロボにかなり近い事、だがメーターは何を指しているのか分からないし
操縦システムもちんぷんかんぷん、これでは報告書など上げられようはずもない。

「おい、コウキ。喜べ、明日探索チームを第六基地で編成する事になった。
 うまく行けば、一回潜っただけで自由の身になれるぞ?」
ジェリドは嫌味ったらしさと苛立ちが半分ずつの笑顔で、与えられた部屋の隅で
自分の殻に閉じこもっているコウキに声をかけた。だが返ってきた言葉は
『そんな、うまく行くわけないじゃないですか……
 ジェリドさんはいいですよね、後ろで見てるだけですから……』
と言う代物。それを聞いたジェリドの顔は自然と怒りに染まっていった。
ただでさえいらついてるところにこのヒネタ台詞、
比較的短気なジェリドでなくてもカチンと来るだろう。
「なんだとこのクソガキが!もっぺんぶん殴られたいか!?」
『やや、や、やめて下さいよ……』
ここに来るまでに都合三回コウキは殴られている。
いつまでもウジウジしてるその態度がジェリドの神経をいちいち逆撫でするのだ。
上層部からの命令でなければとっくに宇宙に放り出している。
「自分の身は自分で守るのが戦場なんだ、当然俺も戦うんだよ。
 言っとくがな、お前のお守りなんかしねぇぞ。死んでも誰も損しねぇんだからな、
 疫病神のお前が死んでもな!」
『……』
奇跡的に死人こそ出なかったが、結果的に町一つ瓦礫の山にしてしまった
コウキにはそれ以上言い返すことはできなかった。その上コウキのストレスに反応したらしく、
抑留中にナグルが突然起動して抑留所とその近辺も吹っ飛ばしているから余計に、だ。
「いいか、集合は明日の正午だ。今の内に準備を終わらせとけよ。
 寝坊なんかしやがったら、修正一発じゃ済まさねぇからな!
 後は一応規則で遺書を書く事になってるんだが……お前にはいらねぇな。
 読む奴なんかいやしねぇもんなぁ。まぁそこは好きにしろ。あばよ。」
言いたい放題言ってジェリドは部屋を後にした。
残されたコウキはと言うと……
『……なんで、僕がこんな目に……僕は、僕はただ……』
ウジウジと不毛な不平不満を虚空に吐き出すばかりだった。

107 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:54:16 0
>>106
トリップ!トリップ!

108 名前:◇xK7dfy5P/g[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:56:29 0
>69>71


翌日午前10時、コウキはナグルに乗り込み第六基地へと向かう。
ジェリドはコウキの先導役としていかにも軍御用達と言った風情の
いかついジープで前を走っている。ナグルに乗ると自分が自分でなくなっていくと、
乗るのを嫌がっていたが今回はただの移動なのでナグルの干渉はないようだ。
もっとも、いつまでも今の境遇に後ろ向きな愚痴を垂れ流していたせいで
コウキは寝不足であり、時々機体がよれその度にジェリドの怒号が響く。
多少の遅れを見込んでも30分もあれば着くはずが1時間もかかったのには
ジェリドも怒りを通り越して呆れるほかなかったと言う……

だが基地に着いた途端ジェリドは別の意味で呆れてしまった。
なにせ大昔の特撮映画にでも出てきそうな隕石怪獣にも見える、
ゴテゴテとした明らかに過積載な移動砲台的な機体と、どう見ても
どっかのいかがわしい酒場に付けられてそうなミラーボールな機体が
並んでいたからだ。
「んだ、こりゃ……民間協力者もピンキリなのは分かってるが、
 こんなイロモノに乗ってるのは一体どこのどいつだ……?」
『えっと……もしかして、あれと一緒に行くんですか、ね……?』
「……たぶんな。ちょっと待ってろ。」
確認のためジェリドは双方の機体に通信を入れる事にした。
「そこの二機、お前たちは遺跡探索チームの者か?」

【長くてすいません……皆さん、よろしくお願いします。】
>68さん、コウキも厄介者なのに加えて荒っぽいのばかりの
 第六基地メンバーにあえてウジウジ君を放り込んだ方がアクセントに
 なるかなぁ、と言う気がしたので六基地に行きますね。】

109 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 22:57:18 0
>◇xK7dfy5P/gさん

トリップ忘れてますよ!

110 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 23:20:33 0
>>107 >>109
ヒント:メル欄

111 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 23:21:31 0
>>110
いちいち荒らしに構うな

112 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/15(月) 23:25:47 0
>>65
【ユーリミヤモト・機体阿修羅】
機体データを見ると、最前列で敵をなぎ倒す攻撃力抜群のアタッカータイプ。
少し前まで一緒だったテセウスを彷彿とさせた。
>>72
>「僕の名はレイ・アーノルド!
 これでも、史上最年少で古代兵器のパイロットに選ばれたんだよ
 君たち古代兵器乗りの間じゃ有名人、知らなきゃ恥ずかしいよ?」
【レイアーノルド・機体テクノジャイアント】
3歳で古代兵器に選ばれた少年の噂は聞いた事があるけど
それにしても……パイロットの体格に負けず迫力ある機体だ。
>「お互い、頑張って遺跡の謎を究明していこうよ
 よろしく!」
いつの間にかチームを組む話がとんとん拍子で進んでいた。
そんな時だ、謎の男が現れたのは。
>>66
張られた知覚障壁、水晶の骸骨という姿。
そして、自分はホムンクルスだと言った。そう、僕達と同じ古代文明の遺産……。
何か言おうと思ったけど、言葉が出なかった。
そして男は、ゴルディアス最深部行きのチームに参加するように勧めて去っていく。
「ちょっと待ってください、あなたは……!」
ようやく知覚障壁が解かれ、我に返って立ち上がった時、男はもう姿を消していた。

「今の人は一体……」
男が来る前の和気藹々とした雰囲気から一転、場が不安な空気に支配される。
が、ここには空気を読まないメイドロボが約一名いた。
「悩む事ないよ。
どっちにしても行こうとしてたんだからむしろ呼んでもらえてラッキーじゃん!」
なんとも楽観的な意見だが彼女の言う通りだ。
考えても分からないなら悩んでも仕方がない。
「聞いた? 二人とも。明日の正午、月面軍第4基地だ!」
僕は二人に出来るだけ元気よく告げた。

113 名前:(代理)◇xK7dfy5P/g[sage 千夜万夜 代理投稿348] 投稿日:2008/09/15(月) 23:36:49 0
>97>105
いきなりパイロット同士で揉め事を起こし始めた二人に
気を取られて気づかなかったが、その近くに更に二人ほどいるようだ。
片方は明らかに悪党面のいかつい男で、もう片方は普通の男だった。
服装から察するに普通のほうは月面軍人らしい。
民間協力者だけでなく自分以外の軍人まで参加するあたり、
上もようやく重い腰を上げたようだ。
(「遅すぎるってんだよ……ったく。」)

「コウキ、お前は誘導に従って機体を所定の位置につけろ。
 そのまま引きこもってないで出て来いよ、顔合わせはやっとかないとな。」
『で、でも……あんな荒っぽい人ばかりなんて……』
「ごちゃごちゃ言ってねぇでとっととやれ!
 遺跡の中じゃあいつ等についてくしかないんだからな。
 好き嫌いしてる余裕なんかないんだ、いい加減理解しろ!」
一方的に通信を切った後、渋々と言った具合でナグルが誘導されて待機位置に
到達、固定される。規格が合わないためとは言え、資材運搬用の大型アームで
無理やり固定される様は鳥葬かはたまた磔か……とにかく奇妙な痛々しさを感じさせる。
その間にジェリドは一足先に召集されたらしいパイロットの所に向かい連中に声をかけた。
「おい、お前たち。基地内での揉め事はご法度だぜ。
 蜂の巣にされて宇宙葬にされたくなかったら大人しくするんだな。」
大男二人に男女に神経質そうな軍人……平時ですら馬の合わなさそうな
取り合わせを見てジェリドは不安を感じずにはいられなかった。
(「ったく……ここはいつサファリパークになったんだ?
  しかし奇妙な面子だな。明らかに厄介者ばかり……コウキも、だな。
  ってことは……ちっ、貧乏くじを引いたもんだぜ。」)

そうこうする内にナグルから降りたコウキが文字通り恐る恐る
ジェリドの後ろに隠れるようにやってきた。
「その様子だと、お前たちは遺跡探索に招集されたようだな。
 残念な事に、俺の後ろにいるションベンたれのクソガキもそうだ。ご愁傷様。
 おら、金魚のフンみてぇに隠れてねぇで自己紹介ぐらいしやがれ!」
背中でもじもじしていたコウキを鬱陶しそうに前に突き出すジェリド。
全員の白くて厳しい視線に晒され、窒息しそうな顔でぼそぼそと喋り始めた。
『あ、あ、あの……こ、コウキ・ナグモって、言い、ます……』

【辻褄合わせが上手く行ってない気がしますがご容赦を……】

114 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/15(月) 23:46:08 0
ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk
どっちがどっちなのか分かりにくいな

115 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 00:03:07 0
瞬間湯沸かし器との通信が突然途切れる。
画面はノイズの嵐になったが、気にはしなかった。
ヘッジホッグの隣に着陸し、一息入れた途端、新たな通信が入ったからだ。
>「そこの二機、お前たちは遺跡探索チームの者か?」
画面に映し出されるのは将校、肩の階級章を見ると少佐だ。
つまりは佐官、管理職といっていいだろう。
が、ただの管理職でない事は直ぐにわかった。
その男がつけているエンブレム、そして近づいてきている超古代文明ロボに付けられたエンブレム。
それが月面軍のエリート部隊『ディアナーン』の物だったからだ。
とすると、この佐官はエリートも名高いジェリドとなる。
「ディアナーンが出張ってくるとは軍も本腰だな。
遺跡探索チームに召集されたラティフだ。よろしくな。」
ジェリドの問いに応えると、通信を切り、ディープシーカーから降りた。

>84
そのあとヘッジホッグの瞬間湯沸かし器に声をかけたんだが、返事はこれまた瞬間湯沸かし器にたがわぬものだった。
タラップから飛び降りた瞬間湯沸し器の脚がぐんぐん近づいてくる。
「え、お・・・ちょ?・・・ぶべらっ!?」
ギリギリのところで身体を捻り、致命傷を避けたものの、落差3mの全体重をかけた飛び蹴りが俺の頬にめり込んだ。
衝撃で吹き飛び、滑走路に奇妙なダイニングメッセージを書き込むことになる。
インクは勿論俺の鼻血だ。

「な、何しやがるこのアマ!」
ガバッと立ち上がり、怒鳴りつける。
派手に飛んではいたが、そのお陰でダメージ自体はそれ程ない。
勿論痛いし、いきなりの飛び蹴りに頭が来るのは当然だ。

>98
詰め寄ろうとすると、それを引き裂くように続々とAMが降下してくる。
一機は軍用機だろう。
しかも新型。
見たこともない細身の機体だった。

>105
そしてもう一機、見覚えのある機体が降って来た。
ゴリラを模した重AM、その名もギガンティック・ゴリラTYPE-37564 だ。
ああ、見間違えるはずないさ。
そして想像した通りの声が鳴り響く。
>「よ〜お、ラティフ、久しぶりじゃねえか
>数年ぶりってところか?
>まさかてめえまでこの作戦に参加してるとは思いもしなかったぜ」
「おいおい、やっぱりゲイザムか!お前いつの間に娑婆に戻ってきたんだ!」
鼻血をたらしながら大声で答え、笑い声を上げる。
するとゴリラの頭部が開き、その巨体が姿を現す。
相変わらずよくもまあコックピットに収まっていたといわんばかりの巨躯だ。
笑って応えるゲイザムに、俺は更に大声で呼びかける。
「早く降りて来いよ。お前の頭は新しい服着た俺のディープシーカーより眩しいんだからよ!かっかっか!」
傍目から見ると罵っているようだが、これが俺達の流儀だ。
ゲイザムは粗暴で品性下劣、そして危険な男だ。
だが、それでも俺と組んで生き残っている数少ない男だから親しみもわいている。

116 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 00:03:14 0
>113
ゲイザムは瞬間湯沸かし器や細身の機体から出てきた軍人に怒鳴り散らしている。
そこへ現われたジェリドと少年。
先ほどの超古代文明ロボのパイロットだろう。
>「おい、お前たち。基地内での揉め事はご法度だぜ。
> 蜂の巣にされて宇宙葬にされたくなかったら大人しくするんだな。」
佐官らしい一括にニヤリと口が歪む。
そのあとジェリドに蹴飛ばされるような勢いで自己紹介を促される少年。
>『あ、あ、あの……こ、コウキ・ナグモって、言い、ます……』
ぶっちゃけこの集団からは浮きすぎな子供だ。
が、勿論超古代文明ロボ乗りなのだから、コウキ本人はともかくその力は侮れない。
そう、侮れないのだが、ミノタウロスからの最後の通信が俺の頭に蘇ってくる。
「ラティフだ。肉食えよ、肉。」
短く言葉を投げつけ、ゲイザム達の方へと向きかえる。

「ゲイザム、ナンパも挨拶もあとだ。もう時間だぞ。
少尉殿も気を悪くしないでくれよ。あいつ龍の挨拶なんだ。」
鼻血を拭いながら建物の中へと歩き出す。

仲良しなんて期待していないが、これから命のやり取りをしにいくんだ。
あそこへと、そしてその先へと行くのだから。
遊びは遊びで締めるところは締めていかないとな。

時計の針は11時45分をさしていた。

117 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 00:18:31 0
>>72
(このデブが古代兵器乗り?大丈夫かよ・・・)
「ああ、よろしく頼む」
挨拶をすますとレイのデータを確認する

>>66
「あいつは誰だ?」
当然の疑問を持ちつが遺跡に行けることに気持ちは向けられている

>>112
「ああ、わかった。明日だな、お前達遅れるなよ。遅刻していけませんでしたじゃ笑えないからな」
ははっと軽く笑う。その後、自分のカードを端末から取り出す
「じゃあな」
別れの挨拶をし席を立ち店の外に出ようとする

118 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/16(火) 00:43:46 0
びゅっ

119 名前:ケイ&モエ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 13:14:57 0
>>117
モエ「遅刻なんてしないもん!」

――――次の日
モエ「ち・こ・く〜〜!!」
僕「誰のせいだ!? 大飯ぐらいがーー!」
モエに燃料補給をさせていたらすっかり遅くなってしまった。
平たく言えば食事である。ただ人間と違うのは食べた物は全て燃料に変わることだ。

周囲に何も無い広い場所でモエと手を重ね合わせる。
――――Ride in!
眩い光が視界を包み、意識が溶け合っていく。
こうしてモエは、メイドの姿を残しつつも随所に機械的な特徴が現れ、
30メートルの機体MOEとなるわけである。
一方、僕は不思議な空間に浮かんでいる。操縦機もモニターも何も無い空間。
MOEは僕に、視覚や聴覚、他の機体からの交信など、必要な知覚情報を全て与える。
そして僕はMOEを自分の体のように動かすわけだ。言わば一心同体。
MOEによると、僕は頭部に入っているそうで、どんな姿になっているか自分でも知らない。
でも他の機体と交信するときは人間の姿で画面に映っているそうだ。

(大丈夫、僕の完璧なる計算によると……こうすれば間に合う!)
どうするかというとモップにまたがって高速飛行。通常の3倍の速度だ!
そして11:59分、月面軍第4基地到着。
遅刻していなければ他の二人はもう来ているはずだ。

>114
ごめんねー。口調が被って紛らわしくなってた。
でも乗ってしまえばモエは喋らなくなるから大丈夫。】

120 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 13:30:38 0
一人だけ浮いてる厨設定だね

121 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 14:29:59 0
>>66
「こ、こんなの有り得ない…
 ナンセンスだよ…」
【水晶の骸骨、そんな在り来たりなSFネタを目の前で見せられて呆気に取られる】
【持っていたムーンチップスのバナナ味を思わず落としてしまう】
【そして、夢ではないかとしきりに目を擦る】

「こ、これも古代文明の遺産が為せる業なの?
 ホムンクルスだとかなんてそんな…もう何が何だか…
 僕たちに理解できる範囲で話してよ!」
【「有り得ないこと」には慣れているつもりだったが、これにはまいった】
【ホムンクルスが阿修羅とかいう古代兵器に選ばれたのがどうのこうのって…】
【そんなこと言われたって普通理解できるわけがない】
【ゴルディアスの最深部に行くのはよしてして、こいつは一体何者なんだろう?】
【不信感が湧き上がってくる】

>「レイ君、コックピットにお菓子を持ち込みすぎるのは感心しないな。」
「え、ど、どうしてそのことを!?
 僕と母さん以外には誰も知らないはずなのに…
 待ってよ、ちょっと…!」
【呆気に取られ、それ以上何も言えなかった】
【なんでそこまで知っているのか?】
【もう、ホントにわけが分からない】

>>112
「う、うん、そうだね
 例えどんな困難があっても、僕らは行かなくちゃ
 遺跡の最深部、全ての謎へさ!」
【モエの楽観発言に釣られるように、無理やり立ち直ってみせる】
【正直、嫌な予感がしないでもないがじっとしているよりマシだ】
【これ以上、蹲っている時間は僕には無い】
【あと半年で18歳を迎える】
【これがロボとの最後の付き合いになるかもしれないのだ】

>>117
「今、僕の実力を疑った?
 ふふん、大丈夫
 古代兵器乗りの年数は君たちよりは長いよ
 何せ、史上最年少だから!
 頼りにしてくれていいよ」
【こちらの姿を見て、一瞬顔をしかめたユーリの反応が気に入らなかった】
【デブは能力が無い、と甘く見る人がたまに居るから困る】
【とりあえず、史上最年少で古代兵器乗りになったってことを印象付けておかないと】

>>119
「ギリギリセーフだね
 遅刻しないって宣言は守ったけど、せめて30分前くらいには来ておかないと
 まあ、何はともあれいらっしゃい」
【ハンガー内に滑り込みセーフで到着したMOEを拍手で迎える】
【もっとも、僕もさっきギリギリで到着したばっかりなんだけどね…;】

「もしかして、そのロボットがメイドロボのモエちゃん?
 本当に変形したんだ、すごい…
 …けど、僕のテクノ・ジャイアントだって負けてないよ
 大きさとパワーなら誰にも負けないつもりさ」
【箒に跨って登場した巨大メイドロボに驚きながらも、負けじとこちらも見せ付ける】
【50mはあろうかという一際巨大な機体が目立っている】

122 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 18:36:59 O

>「え、お・・・ちょ?・・・ぶべらっ!?」
足の裏は見事に直撃、ラティフが吹っ飛んでいくのを見てアタシは胸がスーッとした。
そのまま華麗に着地し……ぅえ!?
つるり。鏡面装甲はピッカピカ、滑らかな曲線のフォルム。アタシの視界がひっくり返る。
>「な、何しやがるこのアマ!」
「うっさい!何よあの無駄にツルツルな機体は!!!」
思いっきり尻餅ついて激痛に顔が歪む。見ると向こうも派手に鼻血を流してた。

「だいたいね、アタシのハリネズミをわら…」
>「おい、そこのメス!俺様はラティフと話してんだ。横槍入れてんじゃねえよ!」
あぁ!?何よあのハゲ、いきなり出て来て何言ってんの!?
「うっせえよ!横槍はテメェだろうが!そのハゲ散らかったアタマ掃除して出直して来な!!」
完全にターゲットは目の前のラティフから、突然現われたハゲ頭へとシフト。
無駄にデカい図体しやがって、暑苦しいにも限度ってモンがあんだよ!!

>「おい、お前たち。基地内での揉め事はご法度だぜ。
 蜂の巣にされて宇宙葬にされたくなかったら大人しくするんだな。」
「あぁ!?今度は誰だ………よ!?」
アタシの怒鳴り声は途切れた。そこに立つ軍人に見覚えがあったからだ。
ジェリド=ミラ=カクーラー。アタシが軍にいた頃に1度だけ模擬戦をした事がある。
その時は文字通り手も足も出なかった。天才ってヤツは実在する、そう思い知らされた。
相変わらずの仏頂面でアタシ達を眺めてる。この男にはいろんな意味で逆らえない。
襟章は少佐になってた。あれからまた昇進したらしいね、オマケにあのディアナーンの記章。
「チッ、分かったよ。お利口さんにしてりゃいいんだろ?さーいえっさー。」

チームが民間だけで編成されるとは思ってなかったけど、まさかディアナーンが出てくるとはね…
いつの間に基地のドックから出て来たのか、細身の軍用機も近くに停まってるし。
どうやらあのイカレ社長が言ってた事はマジってワケか。
このミッション…アタシの人生で最高にキツい仕事になりそうだわ。

>「その様子だと、お前たちは遺跡探索に招集されたようだな。
 残念な事に、俺の後ろにいるションベンたれのクソガキもそうだ。ご愁傷様。
 おら、金魚のフンみてぇに隠れてねぇで自己紹介ぐらいしやがれ!」
>「あ、あ、あの……こ、コウキ・ナグモって、言い、ます……」
少佐の後ろから恐る恐る出て来たボウヤが、蚊の鳴くような声で自己紹介する。
乗って来た機体を見る限り、この子は古代ロボ乗りか。

 『今や月面軍は我々の環から外れて、あの穴から新たな力を手に入れようとしている。』

イカレ会長の言葉が脳裏を過ぎる。
月面軍上層部が出張るミッションに古代兵器、嫌な組み合わせだ。
正直ラティフやハゲを見て、“任務”の遂行は必要無くなるかもと期待してた。
でも世の中そんなに甘くはないんだよね。
ラティフとハゲゴリラとボウヤは大丈夫だろう。多分気付かれはしない…と思う。
でも少佐とあの難しそうな顔した軍人には、絶対に勘付かれちゃダメだ。特に少佐には…


「アタシはエレクトラ、あのハリネズミみたいなデカブツが相棒だよ。ヨロシク。」
親指で背後に聳えるヘッジホッグをクイッと指して、自己紹介した。

123 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 18:41:02 O
>コウキさん
お手数掛けました。次からは代理投稿スレをチェックしますね。
エルはジェリド少佐を知ってる事にしました。でも少佐はエルの事を覚えてないかも。

124 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 19:57:47 O
ジェリドはNPC?PC?

125 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 20:46:12 0
PCじゃね?
しかしLはさりげなく名字を出さなかったな

126 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 20:47:37 0
キャラが薄っぺらいな

127 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 22:05:15 0
>>119
遅刻してきたケイとモエを半ばあきれながら見つめる
「冗談だったんだけどな、あれ」
一人30分前にきていたユーリはギリギリに来た3人に冷たい視線を向ける
「それにしてもその機体一緒にいて恥ずかしいな・・・」
そしてMOEの姿を見てさらにあきれる

>>121
「あんまり自分の力を見せつけるもんじゃないぜ、馬鹿にされるぞ」
レイに向かってすこし冷たい言葉を浴びせかける

「でも、そのご自慢のパワーはあてにさせてもらうぜ」
その後しっかりレイを持ち上げるユーリ
正直、ユーリは自分以外信用していないし馬鹿にしているのだ


128 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/16(火) 22:22:29 0
>>126
今に始まったことじゃない

129 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 22:47:40 0
月面軍がラティフたちを最深部に送り込む事を決定した会議が終了と同時に、参加していた上級将校たちは各部署へと散っていく。
その中で、一人の男は急ぐわけでもなくゆっくりと自分の部屋へと戻った。

電気もつけぬくらい室内で、男は専用回線を開く。
「ああ、私だ。」
『このタイミングで連絡があるという事は・・・』
「そうだ、最終段階に入った。」
『それは喜ばしい。』
電話の向こうの声は落ち着いた老人の声だった。
既に何度も連絡を取り合っているようで、短い言葉で通じるものがあるようだ。

「トライアンフは古代テクノロジーの流用に消極的でね。」
『はっはっは、そうでしょうな。』
「軍としてはどこの兵器かなどは大した問題ではないのだよ。
それに、トライアンフは大きくなりすぎた。」
『我々はあらゆるテクノロジーを取り入れ提供しますぞ。』
「そうでなくては困る。」
『既に我々のアルラウネを月面に向かわしております。根回しの方は?』
「英国紳士というのは用心深いものだな。
私の肩につく少将の徽章は伊達ではないよ。正午、第四基地へ回るようにしてくれたまえ。
それより、例の口座に入金を頼みますよ?」
『勿論ですとも。我々の栄華の為に・・・』
「うむ、では・・・。」

やり取りのあと、男は電話を切り、大きく息をつく。
「くくくく、我々の、か。せいぜい役立ってもらうさ。」
男は思いをめぐらせる。
電話の相手は、今頃自分の事を『扱いやすい小物め』と笑いながら計画の駒を一手進めているだろう。
先ほどの会話にどれだけの真実が埋もれていたというのだろうか?
お互いの本心を隠しあい、騙しあい、利用しあう。
そして行き着く先は・・・・

最深部へ向かう軍民混成チーム。
トライアンフとエア・シュリンセン。
そして月面遺跡ゴルディアス。

男はタバコを咥え、ライターに火をつける。
火の光が赤々と浮かび上がらせたその男の顔は水晶の髑髏であった。


数分後、男の姿は部屋から忽然と姿を消していた。
姿を変え、場所を変え、運命の歯車を掻き乱すのだった。

130 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:22:12 0
>119>121>127
「こうして並んでいると壮観なものだね。
流石はゴルディアスに呼ばれるだけの事はある。」
格納庫で放すケイ、レイ、ユーリに背後から声がかかる。
いつの間にかいたのか、昨日の男が立っていた。
最も今は人間の顔をしているが、その正体は間違いなく水晶の髑髏の男だった。

「質問は色々あるだろうが、私についての質問ならば遠慮してくれ。
大して重要な事ではない。
君達を導くものだという事だけで十分だろう?」
そのあと、ついてきたまえ、と短く告げると三人を会議室へと連れて行く。

ただ広い会議室にいるのは四人だけ。
室内は暗くなり、モニターには現在わかっているゴルディアスの内部構造図が映し出される。
「さて、昨夜告げたが、いよいよ最深部へのアタックが試みられる事になった。
君達にはそれぞれ目的があるだろう。
そして勿論我々にも目的がある。
共に共通する事は、その目的地がゴルディアスの最深部にあるという事だ。」
説明する中、画面は構造から確認されている守護古代ロボ一覧へと映っている。

「我々は君達を最深部に辿り着くようバックアップする。
君達は超古代文明ロボに選ばれた者として力を振るってくれればいい。
だが、気をつけたまえ。敵は超古代文明ロボだけとは限らない。
ゴルディアス探索の競争で探索者同士が戦闘になる事も多いからね。」
そこで一呼吸置くと、部屋の隅に合図を送る。

「君達だけで行けなどとは言わないから安心したまえ。
彼はドレイク君。アルラウネ号の指揮官だ。
最深部までのルートは彼に知らせてある。」
こうして説明を終え、ここに第四基地からゴルディアス最深部へと向かうメンバーが決まった。
大型重装甲艦アルラウネを基点にケイ、レイ、ユーリの超古代文明ロボが障害を粉砕しつつ最深部へと向かうだろう。

男はニヤリとドレイクに笑みを送り、壇上から退いた。
お互い初対面に近いが、それでも十分だ。
最深部まで障害は最小でいけるルートをドレイクに知らせてある。
あとは最深部で彼らの戦闘力を存分に振るってもらうだけなのだから。

131 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:24:27 O
【月面 第四基地 正午】

【上等なスーツに身を包んだ一人の男が副官と思わしき男を伴って基地の廊下を
コツコツと足音を立てて進んでいく】

「意外と早くついたな…
で、例の件はもう済んだのか?」

副官「はい 先ほど各口座に入金が完了したと本社より連絡がありました
また月面都市の行政官とも接触したと部下から既に報告が上がっています」

【計画が滞りなく進んでいるという副官の報告に満足したのか
口もとが多少緩み にやりと微笑んだ】

「分かるかな?全てを制するのは根回しを欠かさずと情報を制した者だよ…
足下を固めず勝てるわけが無い…そうだろう?」

【いくつか言葉を交わしている内に目的の会議室の前に到着すると
ドレイクはもう一度ネクタイを締め直した
そして、顔を副官の方を向け言葉を発した】

「どれ、ひとつ芝居を打たねばならぬか…
必要な書類は持ってきたか?
一応我々の立場をはっきりと示してやらねばならんからな…」

副官「はっ…揃っております」

【小さく頷いた後 ブリーフケースの持つ手を軽く持ち上げ
全てが揃っている事をドレイクに示す
そして 副官が会議室の扉を開いた。】


132 名前:コウキ◇xK7dfy5P/gの代理投稿[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:30:16 0
>116
>「ゲイザム、ナンパも挨拶もあとだ。もう時間だぞ。
 少尉殿も気を悪くしないでくれよ。あいつ流の挨拶なんだ。」
大男の片方は多少なりとも話の分かる奴らしい。
ジェリドは肩の荷が少し軽くなった、気がした。あくまで気がしただけ。
「そこは気にしちゃいないが、どこもお偉いさんは時間に厳しいんでな。
 余計なお叱りなんざ受けたくねぇだろ?俺はそうだ。
 あと、鼻血が止まらないならティッシュでも詰めとけ。」
言いながら手元の時計を確認すると集合時間まで後15分しかなかった。
ずいぶんと長ったらしくややこしい顔合わせをしたもんだと、内心つぶやく。
『ジェ、ジェリドさん……』
「なんだ。」
『肉を食えって、どういうことでしょ』
「そのまんまの意味に決まってんだろ!
 んな死人みてぇな顔して今にも死にそうな声出してりゃ
 今みたいに肉も食ってねぇみてぇに取られんだ、
 ちったぁその首に乗っかってるもん使えってんだ!」
(「んな暗喩ひとつわかんねぇのか今時のガキはよ……ったく!」)

133 名前:コウキ◇xK7dfy5P/gの代理投稿[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:30:57 0
>122-123
>「チッ、分かったよ。お利口さんにしてりゃいいんだろ?さーいえっさー。」
女のほうはジェリドの顔を見た瞬間大人しくなった。
そんな簡単に黙るような奴じゃないと、騒ぎを見て見切ったつもりの
ジェリドにしてみればあまりにも不自然だったが、とにかくも―――。
「そういう事だ。見た目よりは物分りがいい奴ばかりで
 少しは俺の苦労も減ればいいがね。」
さすがに初対面ではエレクトラの抱えてるものにまで感づく訳もなければ、
その前の突然の手の平返しの不自然さにも助けられてジェリドには気づかれなかった。
だがその直後の名乗り上げで、ジェリドは忘れかけてた記憶を掘り起こしてしまう。

>「アタシはエレクトラ、あのハリネズミみたいなデカブツが相棒だよ。ヨロシク。」
「なに?」
エレクトラ、確かに女はそう名乗った。
よくよく見てみれば見覚えがある、そう、あれは確か模擬戦だったな……

ジェリドには模擬戦実戦を問わず撃墜した相手の『名前』或いは『機体型式番号』を
メモすると言うちょっと奇妙な癖があった。同僚に理由を聞かれてもはぐらかしていたが……


「お前、まさか358番目の模擬戦の相手だったエレクトラか?
 ……上官を半殺しにして除隊させられたのも覚えてたが、こんな所で会うとはな。
 一応報告しておくが、お前の元上官な。ゴルディアスの肥やしになったよ。
 大した腕もないのに粋がった結果だが、どうもお前にボコボコにされたのが
 原因らしい。まぁ、俺の元上官でもあったわけだが部下の受けの悪い奴だったからな。
 記念すべき500番目の模擬戦の相手に指名して凹ませてやろうと思ってたんだが……
 お前が顔面変形させてくれたその日の夜に、こっそり祝杯を上げたもんだよ。
 まさか、んな事で除隊させられるとは思ってもなかったが。ケツの穴のちいせぇ野郎だぜ。」
かつての同僚や気の置けない友人達は揃って遠くへ出向という名の左遷をさせられて、
今では周りを固めるのは完全な赤の他人ばかり。多少なりとも見知った顔を見つけて
ついつい口を滑らしてしまうジェリドだった。

【いえ、お気になさらず……こんな形でジェリドは覚えてましたが、よろしかったですか?】

>124-125
NPCです。
コウキを押し付けるためだけのキャラですし
戦闘パートでも二人分を動かせるだけの器量はありません。
それで失敗した事例を千夜万夜さんの過去ログでいくつか見てますから。

本当はゲイザムさんを待ちたかったのですが、自分のペースが崩れると
まずいので先に書かせてもらいます。

134 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:40:44 0
【確認済み守護古代ロボ】

名前:土偶
サイズ: 30m
運動: 中
装甲: 弱
【武装】 ビーム砲2門
【機体解説】 遺跡でもっともポピュラーな守護ロボ

名前:ハチドリ
サイズ: 25m
運動: 高
装甲: 弱
【武装】 ビーム砲一門
【機体解説】 鳥型。高速移動でのヒットアンドウエイを繰り返す。数が多い。

名前:パンプシャーストーン
サイズ: 50m
運動: 低
装甲: 強
【武装】 どこコラでもビーム方が発射できる。
【機体解説】 球体状の大型守護ロボ

名前:スフィンクス
サイズ: 30m
運動: 中
装甲: 中
【武装】 ビーム、ミサイルなど
【機体解説】 獣人型。多彩な攻撃能力を持つ。

名前:ミカエル
サイズ: 35m
運動: 高
装甲: 中
【武装】 剣、盾、光
【機体解説】 接近戦では無類の強さを誇る。探索者たちは遭遇したら逃走する選択肢が最上位にあげるだろう。

名前: メデューサ
サイズ: 20m
運動: ?
装甲: ?
【武装】 対古代兵器用ジャミング、ハッキング能力
【機体解説】 新種のロボ

135 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/16(火) 23:44:59 0
代理投稿とか醜くないか?
しばらく待てないの?

136 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 00:01:59 0
一々煽るとか醜くないか?
黙って見てられないの?

137 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 00:03:21 O
>>130

【謎の男が話し終えた後
ドレイクはすかさず手を挙げ
その場に立ち上がった】

「私が先程 ご紹介に預かりしました
テオドール・ドレイクでございます
さて、我々の目的を明かしますと遺跡の深部に存在する鉱物資源などの回収でありますが
場所に関しては皆様方と一致…
よって我々の艦で皆様方を深部までお送り致します…」

【軽く身振り手振りを交え、話を続ける】

「また 機体の整備や必要な物資は我が社が全て御用意致します…
ですが…ウェルナー君!………」

【しばし場に沈黙を与えたのち
副官の名を呼び 例の書類を出すよう命じる
副官は迅速にブリーフケースから例の書類こと委任状を取り出しドレイクに手渡した】
【委任状を手にしたドレイクは両手で持ち 皆に見えるよう手を動かす】

「我々は大英帝国女王陛下より全権を委ねられています
我々と行動する以上 皆様が陛下の権威を傷つける事などが無いよう切に願います… 」

【口上を言い終えると即座に委任状を副官に返し、すぐケースに仕舞うよう命じた】



138 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 00:14:49 0
ちょっと待てwその設定って・・・

139 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 00:48:24 0
>105
新しい機体と人間が来たようだが特にさしたる反応も見せないアンジール。
そもそも任務でいくのだ、言葉を交わすといっても何を話せというのか……
しかも傭兵上がりに軍人、そしてテストパイロットだ。馬が合うはずもない。
だがどうやら向こうが放っておいてはくれないらしい。
>「おい、てめえがあのモヤシのパイロットか?
>俺様はゲイザム、そしてこいつは愛機の皆殺しゴリラだ
>そんな打たれ弱そうなメカで生き延びれると思ってんのか?
>くれぐれも俺様の足を引っ張るよう真似するんじゃねえぜ?」
まるでお前は敵だとでも言いたいかのようにアンジールに対して高圧的な態度を取ってくる男。
しかし、アンジールとて今自分の乗っている機体に不満がないわけがない。
いやむしろこの男のように自分の機体を愛機などとも呼べない。今さっき乗ったばかりでまともに戦闘で動かしたこともないのだ。
愛着なんて感じるはずもない……そのためか男の言葉に対して憤慨という感情など全く湧かなかった。ただ一言で表すなら……
「面倒な奴だな……悪いが俺に任務に関すること以外で話しかけるんじゃない。俺は面倒が嫌いなんだ」
面倒……この一言につきた。

>113
すると何やらアンジール達の方に軍人が近づいてくる。
階級章は少佐……少尉であるアンジールとは凄まじい差がある。
>「おい、お前たち。基地内での揉め事はご法度だぜ。
>蜂の巣にされて宇宙葬にされたくなかったら大人しくするんだな。」
「ハッ、申し訳ありませんでした。」
頭を下げるアンジール……軍というのは階級が絶対だ。上官に逆らうなど普通の軍人にはできない。
いや、逆らう人間は端から軍などには向いてない。軍にいることが間違いなのだ。
>「その様子だと、お前たちは遺跡探索に招集されたようだな。
>残念な事に、俺の後ろにいるションベンたれのクソガキもそうだ。ご愁傷様。
>おら、金魚のフンみてぇに隠れてねぇで自己紹介ぐらいしやがれ!」
そして後ろから出てきたのは子供……子供、その時点で乗っている機体はすでに決まった。
そう、古代兵器だ。それ以外に子供の利点など無いに等しい。
とりあえず面倒がないようにアンジールは目の前の子供の挨拶に軽い会釈で返す。
>「ラティフだ。肉食えよ、肉。」
ラティフ、その名前には憶えがあった、いや、ゴルディオスにもぐったことがある人間なら大抵は聞いたことがあるはずだ。
最初期から潜り続けている伝説的な男……生還者と呼ばれ同業者からは死神と呼ばれる人間。
最初はこの任務に対し上がまともに考えての采配をしていないと思っていたアンジールだったが
その伝説的な男の名前を聞いたことによって少なくとも殺させるためだけに行かせるわけではないということを確認する。
(やはりゴルディオスで何かを発見したのか……)



140 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 00:49:41 0
>122 >132
その後、ラティフが建物へと歩き出すのを見て静かに後に続くアンジール。
まだ名前すら他の人間に明かしていないアンジールだが特に問題ないと判断した。
歩き続けながらラティフとジェリド、そしてコウキの会話を黙って聞いている。
肉を食えだとか言っている特にさしたる意味もない入るだけ面倒な会話だとアンジールは思っているだろう。
>「アタシはエレクトラ、あのハリネズミみたいなデカブツが相棒だよ。ヨロシク。」
声の方をむくと先ほどとび蹴りを放っていた女が自己紹介をしていた。
ジェリドと会話している最中、今一度アンジールはエレクトラの機体を眺める……
あの全身武器庫のような巨大な機体、しかし採用している武器にあの新型と思われる巨大な砲……
いずれもトライアンフを象徴するようなデザインだ。そしてあの機体に僅かながらでも採用されているハーディタイプが見える。
ジェリドの話が終わるのを見計らいアンジールはエレクトラに対して口を開く。

「除隊した…と言っていたが、今はトライアンフのテストパイロットをやっているのか?」

アンジールの言葉に驚いているように見えるエレクトラ。しかしアンジールは自慢気な様子でもなくさも当たり前のように続ける。
「…あそこからは所々ハーディYが見え隠れしている、それに兵器の形で何となしにトライアンフ製品であることが分かる。
 そしてあの砲は見たことがない、だとすればテストパイロットだと想像するのが当たり前だ。違うか?」
最もそんなことは毎日のようにドックに入り浸り整備兵達から旦那と呼ばれ親しまれるアンジールぐらいしにか分からないだろうが。
「俺も軍のテストパイロットのようなものだ、新しい機体が来るたびに回されて色々と実際の戦闘でしか測れないデータを録る。
 かくいうハーディYも軍に入ってきたときは真っ先に俺のところにきた。テストパイロットというものは面倒極まりない。
 自己紹介が遅れたな……アンジールだ、階級は少尉。よろしく頼む」
初めて自己紹介をするアンジール、厄介な機体ばっかり回されテストパイロットの真似ごとをさせられているアンジールだ。
トライアンフのテストパイロットであるエレクトラに親近感のようなものを抱いたのかもしれない。

141 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 08:14:45 0
>>115
ゲイザム「ここ最近だぜ
       地球はどこも無駄に平和で面白みがねえからな
       作戦の話を聞き付けて月くんだりまで来たってわけよ」

数年前とちっとも変わらぬ相棒の姿に、懐かしさを覚える
まあ、柄でもねえからこれ以上は辞めとくが

ゲイザム「へっ、ほざきやがれ
       てめえこそメスなんぞに易々と蹴り入れられるたあよ
       勘でも鈍ったか?
       情けねえぞ〜、がはははは!」

これも変わらぬやり取りだ
こいつは俺みてえに純粋に戦いを楽しむような男じゃない
公私を割り切り任務に徹する、言わばプロフェッショナルだ
そんな俺たちが意気投合し、一緒に仕事をしていたのも今思えば不思議な縁だ

>>122
>「うっせえよ!横槍はテメェだろうが!そのハゲ散らかったアタマ掃除して出直して来な!!」
ゲイザム「てめえ、メスの分際で生意気な…!
       今すぐここでぶっ殺してやってもいいんだぜ、おお!?」

このメスはてめえの立場を分かってねえ
メスだって時点で戦場に居るのはおかしいってのに、その上俺様に楯突く気かよ
こいつは半殺しにしてやらなきゃ気が済まねえところだが…
喧嘩の最中に最後のメンバーが来やがった

>>113
>「おい、お前たち。基地内での揉め事はご法度だぜ。
  蜂の巣にされて宇宙葬にされたくなかったら大人しくするんだな。」
ゲイザム「うるせえ、軍服に指図される言われはねえよ
       特命で探索任務に従事する俺たちに偉そうな口が利ける立場かよ、ああ?」

この軍服と言い、どうしてこうも制服を着た連中は偉そうにしやがるんだろうな
ラティフの話では、こいつはそれなりの階級でエリート野郎だそうだ
エリートの坊ちゃん出にしちゃ叩き上げみてえな風格がありやがる
まあ、役に立つならそれに越したことは無し、せめて俺様の邪魔はしてほしくねえな

>「その様子だと、お前たちは遺跡探索に招集されたようだな。
  残念な事に、俺の後ろにいるションベンたれのクソガキもそうだ。ご愁傷様。
  おら、金魚のフンみてぇに隠れてねぇで自己紹介ぐらいしやがれ!」
「あんだあ、てめえじゃなくてこのウジガキが新メンバーだってのか!?
 軍服さんよ、人を舐めるのも大概にしやがれよ!
 メスとモヤシ小僧はまだ正規パイロットの肩書きがあるからいい
 だが、この吹けば飛ぶようなガキは何だってんだ!?
 そもそも役に立つのかよ!?
 俺はガキは嫌いだが、ウジウジした奴はもっと嫌いだ!」

一瞬、我が目を疑った
新しいメンバーってのは、目の前の軍服じゃなくてガキだってほざきやがる
ラティフの部隊が全滅した理由をこいつらは理解してんのか?
古代兵器のパイロットだろうが、これは酷い冗談みたいなもんだ
ガキのお守りをしなくてもいいと思ったから、ここに呼ばれてやったってのに
とんだサプライズだ

142 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 08:26:40 0
>>115
>「面倒な奴だな……悪いが俺に任務に関すること以外で話しかけるんじゃない。俺は面倒が嫌いなんだ」
ゲイザム「へへ、それが正解だぜ
       モヤシ小僧は後ろの方で大人しく蹲って震えてるのがお似合いだ
       せいぜいその逃げ足の速さでザコどもを引き付けてくれよ
       がははははは!」

ふん、乗りの悪い奴だ
さっきのメスと違い、随分とまたクールに決めてくれる野郎だぜ
景気付けに喧嘩でも売って、殴りかかってきたところをぶっ飛ばしてやろうと思ったんだがな
ま、任務前から仲間を壊しちゃ上の連中に悪い

>>115
>「ゲイザム、ナンパも挨拶もあとだ。もう時間だぞ。
   少尉殿も気を悪くしないでくれよ。あいつ龍の挨拶なんだ。」
ゲイザム「ちぇっ、これからって時に止めてくれやがって
       まあいい、仕事は仕事だからな
       メスもモヤシ小僧もウジガキも気に入らねえが、一応仲間だからな
       きっちりやってやるかい
       へへ…、きっちり…とな」

俺様は様々なことを思い浮かべながら、遺跡の奥で戦えることを楽しみにしている
どんな相手だろうが、完全粉砕してやる

ゲイザム「そういやあ、ラティフ以外は俺様のことを知らねえんだったな?
       聞いて驚け
       俺様は『放たれた悪魔』の二つ名で恐れられたゲイザム・オーグウェルだ
       くれぐれも俺様の足を引っ張るんじゃねえぞ」

143 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 15:10:14 0
お聞きしたいのですが
なぜ18歳未満なのでしょうか?
搭乗者に選ばれても18を過ぎたら乗れなくなるということでしょうか?

144 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 19:04:29 0
そうだな
スレ主にはその辺はっきりしてもらわないと困るな
設定には何事も根拠が付き物だ

145 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 19:24:44 O
議論スレに行け

146 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 20:19:15 O
>>143
予想ではあるが、おそらく精神的に未成熟な人間が選ばれるのではなかろうか。
多感な思春期は感情の振れ幅が成熟した大人より大きく、GENKAITOPPAしやすい。
古い例えなら「イヤボーン」だ。
つまり、ガキが優先的に選ばれてるだけで、大人でも中身がガキなら選ばれるかもしれない。


こんな感じだとしたらガッカリだよね。

147 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 20:29:30 0
>>145
それはどこにあるのでしょうか?

148 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 20:40:11 O
>>147
ログ読めよ
と言いたいが、まとめサイト行け

149 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:10:32 O
>「お前、まさか358番目の模擬戦の相手だったエレクトラか?
>……上官を半殺しにして除隊させられたのも覚えてたが、こんな所で会うとはな。
(中略)
>まさか、んな事で除隊させられるとは思ってもなかったが。ケツの穴のちいせぇ野郎だぜ。」

あちゃあ…やっぱり3年ちょっとじゃ忘れてなかったかぁ。
てか除隊の話は恥かしいから止めて!!アタシにとって人生最大の汚点なんだから!!
「はは、アンタは相変わらず苦労にまみれてんね、今日はその子の保護者かい?」
そう…この人は昔から貧乏クジばっかり引き当ててたね。
ラティフに「肉喰え」とか言われてポカンとしてるボウヤに向かって、
「怖いおっちゃんだけどさ、たぶん世界中で一番キミのことを解ってくれてると思うよ?」
その後ニヤリと笑って少佐を見る。
「ねぇ?“少佐殿”?」

アタシの恥かしい過去をプチ暴露した仕返しだ。さあ!鬼になれ!ツンの鬼になれ!!
>「ゲイザム、ナンパも挨拶もあとだ。もう時間だぞ。
>少尉殿も気を悪くしないでくれよ。あいつ流の挨拶なんだ。」
ラティフがハゲゴリラに声を掛けて、難しそうな顔の軍人に軽く謝った。
時計を見ると11時45分、確かにそろそろ行かないとね。ミーティングは大事だもんな。

しかしなんだろう、ラティフも結構気苦労が多そうだね。
アタシの中で少しだけ、コイツに対する感情が変わったような気がする。
昨晩初めて会って話した時もそう。6年の間、ずっと結論が出なかった想い。
兄貴の死を受け入れられない自分が、コイツへの怨みを静かに燻らせてた。
でも本当はどうなんだろう?ラティフにだって出来る事には限度があるだろうに。
兄貴を死なせた事を、本当は悔やんでるかもしれないってのに…

聞きたい。ラティフから6年前の真相を聞いてみたい。でも聞けない、何故?
……………………そっか…それが怖いんだ。
奴が兄貴を覚えてなかった場合、自分がどうなるのか想像もつかない、だから聞けないんだ。

アタシは他の連中と歩いて基地に向かうラティフの背中を、黙ったまま見つめ続けた。


>「除隊した…と言っていたが、今はトライアンフのテストパイロットをやっているのか?」
ラティフを見つめてて、完全に気付かなかった。いきなり話し掛けられたアタシは驚いてしまう。
慌てて横を向くと難しそうな顔の軍人が立っている。ふぅ…マジ焦った…
「あぁそうだよ、半年前からやってる。クソタレ面倒な仕事だよ、何で分かったの?」
>「…あそこからは所々ハーディYが見え隠れしている、それに兵器の形で何となしにトライアンフ製品であることが分かる。
>そしてあの砲は見たことがない、だとすればテストパイロットだと想像するのが当たり前だ。違うか?」
へぇ〜、アレを一目見てハーディYのカスタム機と見抜いたのはコイツが初めてかも。
ひょっとしてメカオタクかな?それとも軍人と見せかけて実はメカニックとかかな?
「いやいやそれでも充分スゴイってば。普通は判んないよ?」

まともに残ってる元の面影なんて頭部くらいだけど、外装は軍用機と全然違う。
胸部装甲も取っ払ってるし、両腕だって別のパーツに替わってる。
何よりも足が無い。ハーディYには足があるけど、ハリネズミはフロートタンク。
こんなんで機体識別できる奴はメカオタクか専門家のどちらかだろう。
>「俺も軍のテストパイロットのようなものだ、新しい機体が来るたびに回されて色々と実際の戦闘でしか測れないデータを録る。
>かくいうハーディYも軍に入ってきたときは真っ先に俺のところにきた。テストパイロットというものは面倒極まりない。
>自己紹介が遅れたな……アンジールだ、階級は少尉。よろしく頼む」

なるほど納得。ハーディにとって育ての親みたいなもんか、なら判って当然ってワケだ。
「ヨロシク。それと、礼を言うよ。最高の“相棒”を育ててくれてありがと。」
ハーディYが正式採用されてから4年半、ずっと乗り続けた愛騎の代わりにアタシは頭を下げた。

150 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:17:02 0
俺は今、ディープシーカーに乗りゴルディアスへと向かっている。
はやりここはいい。
自動操縦に切り替え、シートに身を沈めながら先ほどまでいた第六基地での事を思い出していた。

軍のお偉いさんの演説程退屈なものはない。
遺跡解明の意義だの、人類への貢献だの。
あまりのつまらなさにゲイザムの奴が暴れださないかの方が気になったものだ。

そのあと特務将校らしい奴が出てきて、遺跡の構造や守護ロボの種類のおさらい。
そして報酬についての話。
傭兵の身としてはこちらの方が重要なんだけどな。
今の俺にとってはこっちもさして重要じゃなかった。

月面都市ランペイアの全住人を皮切りに無数の探索者たちを飲み込んできたゴルディアス。
勿論俺の知った顔もどれだけ飲み込まれたかもわからねえ。
そいつの中心に何があるのか。
それが何であれ、一発かましてやらなきゃ気がすまねえ。

・・・我ながら笑えるもんだ。
プロと自称しながらこんな私情全開で遺跡に潜るんだからな・・・

そのあと各員の紹介や期待の説明などを経て、出発となったわけだ。
あの瞬間湯沸かし器エレクトラといったか・・・どこかで聞いた名前だがな。
まあある意味有名人だから当然といえば当然か。

出掛けにアンジールが特務将校に呼び止められていたが、まあ少尉殿だしな。
軍人なら色々しがらみもあるんだろ。
『ゴルディアス内部は特殊電波状況の為、外部との通信が出来ないのは知っているな。
少尉、君の役目は最深部まで行き、何があるかを確認しそれを私に報告する事にある。
以下に最深部まで到達しようと、全滅しては意味がないからな。
AM24はその為の機体でもあるのだ。
いいか、他の者がどうなっても構わん。
君だけは必ず帰ってくるように。
この任務が達成されれば君は生きて二階級特進の栄誉を得るだろう。』
なんてなんとも生臭い言葉をかけられていたなんては俺の知る事じゃなかった。

エル、アンジール、ゲイザム、コウキ。
こいつらと一緒に地獄の釜の蓋を開けに行くわけだ。

151 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:17:12 0
そうしている内につきにポッカリ開いた大穴が見えてきた。
「各員、これよりゴルディアスに入る。
先頭は俺が行く。チームの目としての役割はキッチリ果たすよ。
距離を置いてゲイザム。
敵が出てきたら俺は牽制程度で直ぐ避けるから、存分に暴れてくれ。
その後ろにエル。
火線がゲイザムと重ならないように連絡を蜜にな。
坊やと少尉はヘッジホッグの両脇を固めてくれ。
最大火力を沈められないように頼むぜ?
少尉は機動を生かして臨機に各員のフォローで。
んじゃ、よろしく!」

ま、正式なリーダーはアンジールなわけだけどな。
案内役の特権でフォーメーションを指示させてもらっていよいよ鉄火場に突入だ!

###############################

いきなりですいません。
ゴルディアスに突入しました。
会議内容は回想などで差し込んでいただけるとありがたいです。
では、いよいよ本題の戦闘。楽しみましょ!

152 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:17:14 O
>アンジールさん
入りの部分、驚いた理由を少し変更しました。
シーン内の時間の流れを整理した副作用みたいな感じです。すみません。

>コウキさん
全然OKですよ〜、あくまでも少佐はコウキさんとの中継役として書いてますからね。
初対面の少年に接点を作るより、少佐を介してコウキの内面へ切り込むつもりです。

153 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:21:55 0
>130
また水晶骸骨の謎の男だ。
モエは真面目な話をする時にいたら場が混乱するから外に待たせておいた。
多分いや絶対ハメられているような気がするけど大人しく説明を聞くしかないのであった。
果たしたい目的があるから。

>134
モニターに守護古代ロボ一覧が映し出される。
太古の昔に与えられた使命に呪縛された哀しい同胞たちだ。
最も、向こうから見れば使命をきれいさっぱり忘れてしまった
僕達の方が哀しいのかもしれないけど……。
彼らが護ろうとしている物が何なのかは分からないけど
最深部までたどり着けば彼らの使命は終わるのは確かだ。
それにしても注意すべきは……
「二人ともくれぐれもメデューサに捕まらないでね!
君たちの機体で攻撃されたらシャレにならないからさ」
冗談めかしているけど大マジである。
そして自分が捕まったらミイラ取りがミイラでもっとシャレにならない。

>137
>「我々は大英帝国女王陛下より全権を委ねられています
我々と行動する以上 皆様が陛下の権威を傷つける事などが無いよう切に願います… 」
送っていってくれるのは嬉しいけどえらく大英帝国女王の使いとは……。
えらく大層な話になってきた。
「は、はい……承知いたしました」
なんか変だなーと思いつつも一礼するのであった。

154 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:21:56 0
こんばんは、質問ありがとうございます。
とはいえ、昨日質問などはこちらへと言った手前早々に破るのもあれですのでネ。

議論討論スレッド@千夜万夜
http://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1168343746/l50

こちらのスレを見てくださいな。

155 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 23:35:03 0
>>154
解答ありがとうございました
以後そちらのほうに質問させていただきます
ありがとうございました

156 名前: ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 01:35:29 0
>139
>「ハッ、申し訳ありませんでした。」
残った軍人は教本通りの対応で済ませた。
……軍隊としてはごくごく普通の事であるはずなのに今のジェリドには
ひどく不快に感じられた。だがすぐに、杓子定規な対応のせいではなく
アンジール自身に問題がある事に気づいた……彼から覇気の類が感じられないのだ。
重要な任務を任されているにも拘らず、むしろ面倒臭いと言う空気が漂ってくる。

>「面倒な奴だな……悪いが俺に任務に関すること以外で話しかけるんじゃない。俺は面倒が嫌いなんだ」
ゲイザムと呼ばれた禿頭の大男への返答でその直感が正しい事を知った。
だからなんだと言う話だが、ジェリド的にはもっとギラギラしてる方がまだマシなのだ。
そう、それこそ今のラティフやゲイザムの様に感情を剥き出しにする方が……
(「まるで人形だな……軍人としちゃあ間違っちゃいないのかもしれんが。」)
「おいお前。今回のチームの中じゃ唯一の軍人だから先に言っとく。
 ……まぁこの面子じゃあ無理だとは思うが、暴走しそうになったら止めろよ。
 本来なら俺が行くはずだったんだが……上の許可が下りなくてな。」
事実である。どうも上層部はジェリドには別の任務を押し付けるつもりらしいのだ。

>141
>「うるせえ、軍服に指図される言われはねえよ
  特命で探索任務に従事する俺たちに偉そうな口が利ける立場かよ、ああ?」
「その特命を出してる大元ってのはどこだと思ってるんだ?
 自分の立場が分かっちゃいないようだからその頭と同じようにツルツルテカテカの
 脳みそにしっかりと書き込んでおけ。ここは俺のテリトリーだ……
 命令ひとつで本当に蜂の巣にできるんだぜ?おとなしくしてろ、基地の中ではな。」
さっきのやり取りで分かりきってた事だが案の定噛み付いてきやがった。
牙を抜かれた獣は飢え死に、相手も見ないで噛み付く獣は犬死にだ。
噛み付くなとは言わんが相手を選ぶぐらいの事はしてほしいもんだな……

>俺はガキは嫌いだが、ウジウジした奴はもっと嫌いだ!」
一番激しい反応が返ってきた。正直なところ、ジェリドの気持ちを代弁している。
「ああそうか、変なところで気が合うな。俺もガキは嫌いだし
 ウジウジしてるへなちょこは今すぐ撲殺してやりたいぐらい嫌いだ。
 でもこれも上からのお達しなんでな、下っ端に拒否権なんぞねぇよ。
 嫌なら降りてもいいんだぜ?」
数日前までは軍の調査隊の指揮官としてジェリドが下りるはずだったのだ。
それが日本政府からの要請だかなんだか知らんがガキのお守り+調査隊派遣無期限延期と
朝令暮改のオンパレード。いい加減ジェリドの比較的キレやすい堪忍袋の緒も限界間近だ。
ゲイザムに向けた言葉の端々に剣呑極まりない気配が見え隠れしている事に
果たしてどれだけの人間が気づけた事だろうか?

>149
>「はは、アンタは相変わらず苦労にまみれてんね、今日はその子の保護者かい?」
>「怖いおっちゃんだけどさ、たぶん世界中で一番キミのことを解ってくれてると思うよ?」
>「ねぇ?“少佐殿”?」
向こうも向こうで俺の事を覚えてたらしい……まぁ他人の振りもしたくならぁな。
あんな事しちまった奴が何の因果かこんな形でまた基地に入る事になるなんて、
運命の女神ってやつは相当意地が悪いらしい。
「……上からの命令でな。もうちっと可愛げとかありゃあ少しは気分も違うんだが。
 おい……悪い冗談も大概にしろよ。」
底意地の悪さならこいつも負けちゃいなかったな……過去を暴露した腹いせのつもりか。
だがそれを聞いた当の本人はと言うと……
『エレクトラさん……そんなの、太陽が西から昇る事よりもありえませんよ……。』
と来たもんだ!一瞬任務とか忘れてぶち殺してやろうかと本気で思ったね。
しかしもったいない事をしたよエレクトラは。あのまま残ってりゃディアナーンに入れたろうに。
それだけの腕と頭と度胸を持ってたんだから。トライアンフのテストパイロットなんぞ役不足だろ?

157 名前: ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 01:39:37 0
>151
>「各員、これよりゴルディアスに入る。
(中略)
>んじゃ、よろしく!」
『は、はい……なんとか、がんばります……。』
いよいよだ……僕は自由になるために、ゴルディアスなんて言う恐ろしい場所に潜るんだ……
先頭にいるラティフって言う人、最初期から潜り続けて今も生きてるって言う
すごい人らしい……他の人も軍に呼ばれるぐらいだからすごい人たちなんだろう。
正直言ってこのメンバーの中で一番役に立たないのって僕だよね……
……いてもいなくても同じなら、なんでこんな所に潜らせるんだよ。
それでも、頭数には数えられてるしもう引き返せないんだ……やるしか、ないんだ。


一方―――。


探索チームは出撃した。直前にアンジールが特務将校に呼び止められて
なんか命令されてたがその内容を詮索する余裕は俺にはなかった。
何せ俺にはアンジールが最深部まで到達し帰還した事を前提とした、
ゴルディアス制圧作戦の総指揮なんて言うとんでもない極秘任務を押し付けられたからだ。
……ここ数日でネイアラの各基地への増員に次ぐ増員、機体の整備状況チェックが一段と厳しくなり、
さらには新品のロボットが基地のハンガーを埋め尽くさんばかりに搬入されているのには
裏があるとは思っていたが……どうやら情報が漏洩する前に一気に管轄下に置いて
そこに眠るテクノロジーを独占するつもりって事らしい。

上官『と言うわけでジェリド少佐、君にその制圧作戦の総指揮を取ってもらいたい。』
ジェリド「補佐が足りませんが。」
上官『なに、その件も既に手を打っておいたよ。第一基地で手続きを済ませて、
   ついさっき到着したこの二名を君の補佐に付ける。』
(「ちっ、この狸め。何もかも根回し済みってわけか。」)
しかし、入ってきたその二名を見た瞬間、迂闊にも懐かしさが込み上げてきてしまった。
ライラ「久しぶりだね、ジェリド。」
カクリコン「またお前と組める日が来るとはな。人生何があるか分からん。」
ジェリド「……!ふっ、了解しました。この二人を付けてくださるなら
     この任務、失敗する要素はどこにもありません。謹んでお受けいたします。」
上官『うむ、期待しておるよ。では三名とも、さがってよいぞ。』

ライラ「しっかし、ほんと急な話だよ。散々上から睨まれてたあたしや
    カクリコンまで呼び戻すなんてさ。しかも臨時昇級とは言え二階級特進で少佐になった上
    ディアナーン入隊……いったい何が起こったんだい?」
カクリコン「ああ、制圧作戦だとか言ってたが、ゴルディアスの事だな?
      上層部がそこまで性急に事を進める……最深部までのルートの目処が立ったのか?」
ジェリド「ああ……完全じゃないがな。とりあえず、俺の部屋に行くぞ。
     任務の中身を詰めなけりゃならん……積もる話もあるしな。そうだろ?」

158 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/18(木) 13:07:45 0
説明が

159 名前:レイ ◆LCcrcOjRjc [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 14:37:43 0
>>127
「ちぇっ、いろいろと言ってくれるなあ…もう…
 分かったよ、気を付けるよ」
【何だか受けが悪かったようで、ますます好ましくない反応をされて戸惑う】
【僕はただ自分が事実だと思うことを言っただけなのに…】
【これ以上言って嫌われでもすると不味いから、言うことを聞いておこう】

「うん、任せてよ
 君のロボのことだって当てにしてるよ」
【笑顔のまま、親指でグッドサインを向ける】
【何だかよく分からないけど、打ち溶け合えたのかな?】

>>130
「………」
【改めて何者か質問したいという衝動に駆られたが、抑え込む】
【また現れて、一体このおじさんの意図は何なんだろう?】
【黙って無言のまま男に着いて行く】

「………」
【黙って話を聞いている】
【ここに来る前のミーティングで既に聞き及んでいることばかりだ】
【現段階で確認されている守護古代ロボは、最新のメデューサも含め知っている】
【ただ、詳しい能力までは知らなかった】
【意外にやっかいな相手が多いのが気になる】

「探索者同士の戦闘かあ…
 できれば対人戦は避けたいな」
【別に探索を行う者たちとの戦闘は覚悟している】
【競争相手がいる以上、それは避けられないからだ】
【しかし、やはり人殺しのような真似はしたくない】
【遭遇しないようにと心の底から願っている】

>>137
「よ、よろしくお願いします…」
【緊張したようにたどたどしく挨拶を返す】
【こういうタイプの人間は、はっきり言って苦手である】
【一定の使命感や自負なんかに凝り固まった人ほど融通の利かないものはない】
【あんまり無茶な命令を出してきたりしなきゃいいんだけど…】
【また、大英帝国の女王陛下が関わっているとなると事は単純ではないだろう】

「………」
【黙って考え込んでいる】
【最も心配なのは、厄介事などに発展したりしないのかと言うことだ】
【亡父の率いたテクノ隊の派遣ですら、当時の合衆国政府の独断である】
【自国の最新鋭AMを揃え、特製の物資運搬用のオートロボまで運び込んだのだ】
【この一件で合衆国政府は各国から非難を受け、現在遺跡調査からはほぼ撤退している】
【その批判の急先鋒だったのが大英帝国だったのは、今回の件と無関係とは言えない】
【エア・シュリンセン社、一体何を考えているのだろうか…】

160 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 17:19:40 0
なんでティターンズの人がいるの

161 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 18:22:32 0
いくらなんでもこれは酷い
ジェリドって名前の時点から怪しいとは思ったけど
まさかそのまま出すとはな…
ネタにしてもこれはやり過ぎ
自重汁

162 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 20:06:07 O
遥か過去から飛ばされてきたという設定で、
あっちのスレで活動させてたキャラを使うというのはダメ?

163 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 20:17:50 O
>2には越境無しと書いているが、俺はGMでないので断言はできないな。
あとは、>103,154での誘導に従って欲しい。
キツい言い方をするようだが、参加するなら
全レスとは言わないが8レス前位は見ていただきたい。

164 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 20:18:26 0
越境は常識からしてあり得ない
やったら荒らし行為だと思え

165 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 20:40:51 O
>>162
諦めろ
どんだけ設定を用意したところで越境に変わりはないんだからな


166 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 21:33:31 0
>149-150
>「ヨロシク。それと、礼を言うよ。最高の“相棒”を育ててくれてありがと。」
エレクトラの思ってもみない反応に少しばかし歯痒さのようなものを覚えると同時に
自分の機体を最高の相棒と呼んだエレクトラに複雑な気持ちになった。
「……最高の相棒か、それは何よりだ」

その後は軍のブルーフィングルームで全員集まり
まずは上の人間の演説を聞き、その後は遺跡の構造にガーディアンの種類、
そしてラティフを案内役として作戦を行うなど様々な情報を特別将校から聞くことになる。
他の人間は退屈そうにしていてゲイザムなどは苛立ちを隠せないようだったが
アンジールは特に何を思うわけでもなくただ黙ってまじめに話を聞いている。
まあ、この中で唯一の軍人たるアンジールが寝ているわけにもいかないし、
どんな情報だろうと頭に入れておいたほうが後々面倒がなくなるかもしれない。そう考えてのことだった。
説明が終わりメンバー全員が席を立ちそれぞれスタンバイに向けて行動しはじめる。
アンジールもAM24を万全の状態にしておこうと席を立った時、さきほどまで説明をしていた特別将校がアンジールを呼びとめる。
「ハッ、私に何か?」
特別将校は一度咳をして話を続ける。

>『ゴルディアス内部は特殊電波状況の為、外部との通信が出来ないのは知っているな。
>少尉、君の役目は最深部まで行き、何があるかを確認しそれを私に報告する事にある。
>以下に最深部まで到達しようと、全滅しては意味がないからな。
>AM24はその為の機体でもあるのだ。
>いいか、他の者がどうなっても構わん。
>君だけは必ず帰ってくるように。
>この任務が達成されれば君は生きて二階級特進の栄誉を得るだろう。』
その言葉に思わず苦笑してしまったアンジール。その態度が気に入らなかったようで
特別将校はアンジールを殴り倒して怒声を浴びせる。
『なんだその態度は!貴様やる気はあるのか!?』
アンジールは立ち上がる、その顔はいつもの無表情と同じでさっきのような人間臭さは一切消えている。
「もちろん……それが面倒であろうとなかろうと命令には従います。
 それに自らの命もかかってくるとなれば尚更です、それでは失礼します」
そして一礼し部屋を出ていく……他の人間はすでに乗り込み出発のための準備を終えているかもしれない。
少しAM24を馴らそうと思っていたがそこまで時間はなさそうということを知ってアンジールの顔に静かな怒りが見える。
「チッ、全く……怒鳴りつけることしかできんのか。そんなことをしなくてもやる事はやるというのに、
 これだから安全な立ち位置にいるものは面倒が多くて仕方がない、俺は面倒が嫌いだと言っているだろうに……」
珍しく上官に対する愚痴を言うアンジール。足早に自分の機体に乗りこみモニタに駆動系……火器管制システムや計器を作動させる。
全てが正常に作動したことを確認するとヘルメットをかぶり自分の足元の左右のペダルを細かく押し込み機体を急速回転させ
他のメンバーと同じように機体をゴルディアスへと向かわせる。
自動操縦にしないのはこの機体のスピード、それによりどれほどの慣性が生まれるのか。
そしてどのような癖があるのかを知るためだ。何せ彼がまともにAM24を動かすのはコレが初めてだからだ。

そうしている間にゴルディアスが見えてくる。するとラティフから通信が入る。
>「各員、これよりゴルディアスに入る。
>先頭は俺が行く。チームの目としての役割はキッチリ果たすよ。
>距離を置いてゲイザム。
>敵が出てきたら俺は牽制程度で直ぐ避けるから、存分に暴れてくれ。
>その後ろにエル。
>火線がゲイザムと重ならないように連絡を蜜にな。
>坊やと少尉はヘッジホッグの両脇を固めてくれ。
>最大火力を沈められないように頼むぜ?
>少尉は機動を生かして臨機に各員のフォローで。
>んじゃ、よろしく!」
「こちらアンジール……了解した」
そして速度を落としヘッジホッグと呼ばれるあのハーディカスタムタイプの右斜め前へと機体を持ってくる。
最大火力のヘッジホッグは違う意味で最も危ない機体だ。
もし弾の当たり所が悪いものならば爆発する可能性もあるのだ。
そうなればアンジールの言う面倒なことになりかねない。
そして次に自分と共にヘッジホッグを守るコウキに通信を入れる。
「こちらアンジール、コウキだったな?俺とお前に与えられた役割は重要だ。
 お前も面倒だとは思うが古代兵器のパイロットに選ばれたお前の力を見せてもらいたい。」

167 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 21:38:39 0
>>102
1から3まではやったことあります。あんまり向いてないですが。
あとどうでもいいですが好きなロボットアニメはザブングルです。
ブラッカリィとガバメントが大好きです。

   大好きです

>ラティフさん
ネタフリ感謝感激です。

>エルさん
いやいや、こちらこそちょっと変なタイミングで声かけてすいませんでした。

168 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 21:47:16 0
ここってたまにポワっと荒らしが沸いてくるよねw

169 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 21:52:33 O
>「その後ろにエル。火線がゲイザムと重ならないように連絡を蜜にな。」
いよいよ始まった。ラティフの指示に従ってアタシはゴリラの後方に下がる。
穴の入口付近は通路も広く、見通しも利くので気が楽だ。
「了解、ゴリラの丸焼きが出来上がらないように気をつけるよ。」
基地で借りた新品の通信モニタに映るラティフに向けて、ペロリと舌を出した。

結局、あの後アタシはラティフに話し掛ける事が出来なかった。
ミーティングの間も、終わってからも。話し掛ける機会は何度かあったんだけど…
その勇気が無かった。正直自分のヘタレっぷりに心底ウンザリしてる。
ホント嫌になるよ。今はまだ比較的安全な区域だけど、これから先は地獄の様な激戦区。
今のまま煮え切らない状態が続けば、間違いなく戦闘に影響が出てくるだろうな。
「…………ん?」
フロントスクリーンにターゲットマーカーが点灯する。最初は7つ、あっという間に数百。


ヘッジホッグに搭載されているFCSは、最新型のF-54PO“オウガバトル”。
同時ロック数246、並行操作火器数54、策敵可能距離6km。ダブルロックオン有効範囲2km。
トライアンフが次世代の戦艦用に開発した、火器管制技術の結晶と言える。


まさか戦艦用のFCSをAMに積むとはアタシも当初『バカなの?』って思ったもんさ。
だけど今のハリネズミにはこの“オウガバトル”以外のFCSは考えられない。
「どうやらアタシ達は大歓迎されてるみたいだよ。出迎えの数がハンパじゃないし。」

たぶんディープシーカーのセンサーにも反応が現われてるだろうね。
昨晩見た機体スペックが正しけりゃ、策敵距離ならハリネズミより広いはず。
レーダーは真っ白、既にロック数を振り切る程に敵の数は増えていた。
「さあ、どうする?」

アタシが全員へ通信を入れたと同時に、遥か前方から敵機の“群”が見え始める……


170 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 22:08:02 O
オウガバトルの策敵距離が「戦艦用にしては短くね?」と思われた方へ。
ヘッジホッグには搭載火器の射線干渉という問題があります。
これだけ火器が密集してりゃ砲身を旋回させた途端に自爆という可能性も大なのでw
故に自機構成パーツへの干渉範囲の都合上、大型のレドームが積めなかったんです。
だからレーダーの有効範囲は戦艦クラスではなく、AMクラスの範疇に収まってるんですね。

ちなみに現在は荷電粒子砲の為に、左後方の20mm機関砲6門とレールキャノン2門が撃てません。

171 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 22:18:25 0
>>151
ゲイザム「へへへ、腕が鳴るぜ
       どいつもこいつも叩き潰してやる」

ついに洞窟への突入が開始された
俺はアタッカー、先頭に立つ攻撃の要だ
一番敵をぶっ潰せるベストポジションってこったな
俺は楽しみで楽しみで溜まらない
このことを思えば、先の気に入らない出来事など全てどうでもよくなる

>距離を置いてゲイザム。
  敵が出てきたら俺は牽制程度で直ぐ避けるから、存分に暴れてくれ。
ゲイザム「おうよ、任せな!
       近付く奴はみんなスクラップにしてやるぜ!」

悪いが、後ろの連中には俺様のオコボレぐらいしか行かんだろうな
どんな相手だろうが、俺とゴリラのコンビネーションに敵うわけがねえ
久々の実戦撃墜マーク、稼がせてもらうぜ

>>169
>「了解、ゴリラの丸焼きが出来上がらないように気をつけるよ。」
ゲイザム「ほざくな、メスが!
       俺様の名前はゲイザムだって言ってんだろ!
       てめえの出番はねえからケツでシートでも磨いてやがれ!」

小癪なことをほざくメスを罵ってやった
大体このエルとかいうメス、女のクセに生意気すぎる
地球に居る俺の女房はもっとおしとやかで優しい「イイ女」だってのにこのメスは…
前に出てきたら古代兵器どもと一緒に撃ってやろうか?

「おっ、団体さんがお見えになりやがったぜ
 ラティフ、ミドルレンジへの誘導頼むぜ
 一網打尽にしてやる!」

しばらくすると、遠くの方から雑魚どもの影が見えてきやがった
かなり居やがる
へへへ、弾が足りるかな?

172 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 22:25:18 0
つまり出てきた敵の数は246以上か?いくらなんでも出すぎだろww
まあ1匹の強敵に群がるよりは雑魚たくさんのほうが各自演出が自由にできるが・・・

173 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 23:25:39 0
>169
ゴルディアスに入り、大回廊、中ほどまで潜行しただろうか。
エルからの通信が入る。
>「どうやらアタシ達は大歓迎されてるみたいだよ。出迎えの数がハンパじゃないし。」
その言葉が示す事は、俺のセンサーにもしっかり表示されている。
ディープシーカーはチームの目。
索敵で先を越されたとあっては立つ瀬がないってもんだ。
だから、立場を保つ為にもしっかりと仕事をしていたさ。

「大回廊名物の洗礼カーテンってやつだ。
土偶タイプ、ハチドリタイプは数えるのが馬鹿らしい。ぽつぽつパンプシャーストーンもいるな。」
エルからの通信が届いたときには俺は既にタイプ識別までしてた。
それにしても、時折大量発生する洗礼カーテンの存在は知っていたが、これほどの規模は初めてだ。
まあ、思い当たる節はあるがな。
軍が最深部アタックの秘匿性を保つ為に探索制限を行ったんだろう。
つまりは程よく分散するはずのカーテンが全部向かってきているってこった。

>171
> ラティフ、ミドルレンジへの誘導頼むぜ
> 一網打尽にしてやる!」
ゲイザムからも通信が入る。
頼もしい限りだが、ちょいと入れ込みすぎか?
なんて一瞬よぎった考えを直ぐに打ち消す。
いや、あれがゲイザムの普通なんだからな。何の問題もない。

「さあ、お出迎えだが、俺達が目指す場所は更に深い。
カーテンは大群だがそうは薄いんだ。
第一波は俺が散らすから一点集中で突破する。」
まあ判りやすくいえば、こんな雑魚の山を相手にしていられるほど道のりは短くないし、弾数だって多くない。

「ゲイザム、攻城槌だ。壁は全部潰して突き進んでくれ。
だが欲張るなよ。メインディッシュが遠のくだけだからな。
エル、中央に集中、パンプシャータイプにデカイのかましてやってくれ。
カーテンに穴が開いたらそのまま突き抜ける。
坊や、少佐、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
そういいながら各自にデータを送る。
それぞれのナビモニターにはカーテンを突破し、数キロ潜行したところの横穴にマーカーが着いただろう。

そうしている内にディープシーカーのセンサーは直下からの熱源を感知。
奴らの武装は割れているんだ。
丁度いい、鏡面装甲の性能テストといこうか!

カーテンから無数の光点か現われると同時に俺はビーム拡散用のチャフをばら撒く。
大層な名前だが何の事もない、砕いた氷だ。
だが、ビームを確実に減退させ、その上蒸発して味方の邪魔にならない。
俺のお気に入りの一品だ。

無数のビームはチャフを蒸発させ、その勢いを減退させてディープシーカーに直撃。
が、ビームは尽く拡散し、弾かれていった。
「うは!こりゃ代金に見合う一品だな!
役目は果たした、後は頼むぜ!」
少々の衝撃だけでビーム弾幕を弾ききったその性能にわかっていながらも感嘆の声を上げてしまう。
だが関心ばかりしていられない。
ビーム類には強いがミサイルや体当たりに強いとは言えないからな。
カーテン自体までの距離はミドルレンジまで迫ってきている。
後退し、ゴリラと入れ替わりながら体制を整える。

174 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 23:27:56 0
>137>153>159
会議室の窓がビリビリと揺れている。
第四基地から三体の超古代文明ロボと一隻の重装甲艦が飛び立っているのだ。
距離はかなりあるはずなのだが、その威圧感は十分に伝わってくる。

月面遺跡ゴルディアスに向かう四人を見送りながら男は一人会議室で顔を歪ませていた。
「くっくっくっく・・・大英帝国の権威・・・か!愚かな!
せいぜい薄っぺらい権威にしがみついて足掻くがいい・・・!」
ドレイクを嘲笑い、男は姿を消した。

「因果乱流の子らよ、運命を打ち倒せ・・・!」

その呟きを残しながら・・・

#################################

ゴルディアス大回廊を進む一行に最初の洗礼が訪れる。
雲霞のように現われる超古代文明ロボ群。
大半が土偶とハチドリだが、中に大型のパンプシャーストーンも含まれているようだ。

#################################

第四基地組もゴルディアス潜入です。
時間軸は第六基地組と合わせてもずれていてもOK
ドレイクさんのアルラウネは第六基地組とは別ルートをナビゲーションしているようです。

カーテンはワンターンキルのNPC扱いでOKです。

175 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/18(木) 23:28:32 0
>162
ご質問ありがとうございます。

TRPGまとめサイト「千夜万夜」
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

こちらの議論スレで応えておきましたので、そちらでお願いします。
お手数かけます。

176 名前:コウキ◇xK7dfy5P/gの代理投稿[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 23:56:04 0
>166
ナグルに乗り込むのはこれで三度目……本格的な戦闘ともなると初めて。
一度目は訳の分からぬまま機体に振り回されて無差別破壊、
二度目はただ基地に移動させるだけでしかなく。つまりコウキはナグルの性能を
把握できていない。ともすればアンジールよりも機体に不慣れかも知れない。
(当然、コウキはアンジールがAM24に乗るのが初めてとも知らない。)
コックピット内の機械類を恐る恐る弄って何とか機体性能と武装の情報だけでも
呼び出そうとするのだが、文字が出ても見た事のないもので内容を読み取れない。
そんな悪戦苦闘中に突然通信が入って、比喩でなく飛び上がってしまい頭をぶつけてしまう。
顔をしかめて痛みをこらえていると、向こうから話しかけてきた。

>「こちらアンジール、コウキだったな?俺とお前に与えられた役割は重要だ。
> お前も面倒だとは思うが古代兵器のパイロットに選ばれたお前の力を見せてもらいたい。」
『あ、はい……重要、ですか?なんか、見た感じ護衛とか必要なさそうですけど……
 え、選ばれたって……そんないいものじゃないですよ。疫病神を背負い込んだだけです……。』
実際、ナグルを見つけてからと言うものコウキの身に降りかかるのは不幸ばかり。
自分の意思でやったわけじゃないのに政府に危険人物として捕まえられ、
免罪して欲しければ遺跡に潜れと脅されて……力を見せろと言われても
ナグルの事は乗ってるコウキ自身すらほとんど分かってないのだ。もし自分が
正真正銘、紛う事なき役立たずと知ったら、比較的温厚そうなこの人も怒るだろうな……

>169
>フロントスクリーンにターゲットマーカーが点灯する。最初は7つ、あっという間に数百。
そんな事をぼんやり考えていたら、不意にアラートが鳴り響いてまたしても
頭をぶつけてしまった……同じところを。倍加する痛みに涙を流している暇もなく
レーダーらしい計器に反応がありあっという間に真っ白になって役に立たなくなる。
敵が来たらしい、それも団体様で。さぁっと血の気が引き、全身に震えが走り始めた。

>「さあ、どうする?」
どうするって、決まってるじゃないか。逃げ……たらダメなんだっけ……
でもナグルの識別可能限界なんか知らなくても分かる。敵は大群過ぎる。
たった五機に対して百単位で押しかけるなんて正気の沙汰じゃない。
押し寄せる敵の波に理性をあっさり吹っ飛ばされ、意識を失ってしまいそうになる。
だが最初の時もそうだったように、それこそがナグルの狙いらしく……
辛うじて意識はあるのに体が思うとおりに動かない。自分の意思が
体から切り離されて、まるで人形芝居を見る観客のようになってしまう。
遠くから見る自分はまさしく別人で、全部分かってるかのようにナグルを動かし始めた。

177 名前:コウキ◇xK7dfy5P/gの代理投稿[sage] 投稿日:2008/09/18(木) 23:56:12 0
>172
>「坊や、少佐、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
「了解。でも次からはきちんと名前で呼んでくださいね?」
“それ”は初対面からの印象とは程遠い、しっかりとした口調で言い返すと
エネルギーブレードを展開して白兵戦の準備を始める。同時に背部のウィングバインダーを
こそこそと動かしてエネルギートラップの生成と設置を行っていた。

結局、“それ”は手始めに敵の群れの中に目に見えないエネルギーの機雷をいくつか仕掛けた。
触れれば爆発するし、爆風や通常弾が接触すると誘爆して威力や範囲を増す。それだけならいい。
……だが、最悪な事にそれを『味方に伝えようとしない』。このまま突っ切ろうとすれば
サイズ的にまず間違いなくヘッジホッグかギガンティック・ゴリラが引っかかる。
何とか伝えようとするも体のコントロールを失っていて呻き声ひとつ出せない。
“それ”は通信しようとしてない……自分さえ無事なら他はどうでもいいらしく、
さらに不可解な事に無事に通り抜けられる自信もあるようだった……



【エネルギー機雷等々はこちらから送信した情報(どこに何をどれだけ仕掛けたか)
 を各自モニターとリンクさせると擬似的に見えるようになるものなんですが、
 それをしないと、『そこに何かあるみたいなんだけど何もないよ?』な状態になっちゃいます。
 よくわかんないエネルギーをセンサーが感知してるのにカメラは映してくれないわけですね。
 ガーディアンの方はお構い無しに突っ込んで来るかもしれませんし、
 危ないから避けちゃうかも知れません。下手したら『見えてる』奴もいるかも……】

178 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 00:27:41 0
>174
荘厳なゴルディアス大回廊を進む。
先頭を行くのはユーリの阿修羅、横にはレイのテクノジャイアント。
眼下には巨大戦艦アウラウネ。
こんなのが平気で通れる遺跡なんて誰が何のために作ったのだろう。
と、前方に蠢くゴマ粒の集団が見えてきた。
同時にMOEから、上からGPSで見たような情報が伝えられる。
土偶にハチドリ、それにバンプシャーストーンも所々。
全てさっき見たデータにあった守護古代ロボだ。
今までもたくさんの探索者たちが倒してきただろうに一体どこから沸いてくるのだろうか。
可哀想だけどいちいちためらっていたら最深部までたどりつけない。
先頭のユーリに通信する。
「数減らすから突っ込むのちょっと待ってね!」
相手の感知範囲内に入る直前、モップ型ロッドを掲げる。
わずか数秒で雷雲が生成され、古代ロボ軍を上空を覆っていく。
逆を言うとこの手の広範囲攻撃系超能力は発動まで
数秒のタイムラグがあるから乱戦になったら使えないのだ。
――サンダーストーム!
閃光が弾け、数百の雷が一斉に古代ロボ達を撃つ。

179 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 00:42:46 0
>177
>「了解。でも次からはきちんと名前で呼んでくださいね?」
コウキからの通信の返事は意外なものだった。
最初の蚊の鳴くような声の挨拶に比べるとまるで別物だ。
が・・・
「ああ、わかったよ、坊や。」
俺は素っ気無く応えて通信を切る。
コウキを馬鹿にしているわけでもないんだがな、どうにも子供は・・・
似ても似つかないんだがミノタウロスのあの糞餓鬼と重なって見えちまう。
そんな自分に舌打ちしていると、センサーがけたたましく警告音を鳴らす。

後方のナグルから【何か】がいくつも射出された。
超古代文明ロボの兵装は不明なものが多いが、これもその類だろう。
が・・・センサーの解析を見て俺の背中が凍りつく。
「あのクソガキ!!!これだから超古代文明ロボはっ!」
コックピットで毒づいて通信回線を開く。

「正面に高エネルギー力場多数発生!ゲイザム、衝撃に備えてそのまま突っ切れ!
エル、速度調整しないと巻き込まれるぞ!」
今更回避なんてしてられない。
このタイミングで俺の警告が間に合うかも妖しいが、いうしかない。

あのエネルギーフィールドとゲイザムとエルの攻撃でカーテンには大穴が開いてくれるだろうが・・・大きすぎだ!
だがこのくらいでうろたえていちゃゴルディアス探索はつとまらねえ。
敢えてコウキが射出したものだとは言わず、俺の脳ミソはフル回転だ。
想定外の味方の兵装を想定内に組み込む為にな。

ゲイザムはゴリラの装甲を信じてこのまま突っ切ってもらう。
エルはでかいの撃てば多少の減速があるだろうからそれに賭けるか。

俺もディープシーカーの突入速度を調整しながらバリアを強めに張って突入する。


>173
×坊や、少佐、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
●坊や、少尉、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
失礼しました。

180 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 01:51:36 0
携帯以外はまともだね

181 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 05:55:28 0
>>173
>「ゲイザム、攻城槌だ。壁は全部潰して突き進んでくれ。
  だが欲張るなよ。メインディッシュが遠のくだけだからな。
  エル、中央に集中、パンプシャータイプにデカイのかましてやってくれ。
  カーテンに穴が開いたらそのまま突き抜ける。
  坊や、少佐、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
ゲイザム「がははははは!
       こいつは入れ食い状態だぜ!
       突破力ならコングの右に出る者は居ねえ!
       任せとけ!
       あと、ちょいとした礼砲を撃つから全員閃光に注意しとけよ!」

俺は礼砲代わりに正面のハチドリどもに範囲系のロケット弾をぶち込んでやった
爆風と共に5、6機近いハチドリや土偶どもが一瞬で吹き飛ぶ瓦礫に姿を変える
俺はギガントナックルを構えると、突破地点を見極めて一気に突撃しようとする
この雑魚どもは図体だけで、見た目ほどパワーは無い
背丈のある草むらを掻き分けながら突き進むようなもんだ

>「正面に高エネルギー力場多数発生!ゲイザム、衝撃に備えてそのまま突っ切れ!
  エル、速度調整しないと巻き込まれるぞ!」
ゲイザム「あんだとぉ!?
       畜生、誰がエネルギー機雷なんぞ勝手に展開しやがった!?
       もしかして、これも古代遺跡の罠だってのかあ!?」

俺はギガントナックルを構えてガードしながら、爆風の中を突き進む
周辺で不用意に近付いた雑魚どもも吹き飛ばされている
この程度の爆風ならゴリラの装甲は平気だが、閃光と衝撃がウザい
ロケットランチャーの弾頭に誘爆しては不味いので、砲口を閉じて封印する

ゲイザム「これはこれでなかなか楽しいものがありやがるな!
       おいエル、正面のデカブツをさっさと撃ちやがれ!
       機雷の爆破処理を俺がやってやってる間にな!」

俺はいきなりのスリルにゾクゾクしながら、力の限りゴリラを突き進ませる
機雷は次々と誘爆するが、戦術核運用型のAMが基になった重装甲は伊達じゃねえ
目の前に立ちはだかるように、ゴリラの倍近い図体の雑魚がそびえ立っている
ハンプシャーストーン、ビームをばら撒くしか能のねえデカブツボールだ
普段なら飛び掛って潰してやるところだが、生憎ガードと突撃に徹してそれどころじゃねえ
俺の今の仕事はこいつらをカーテンに包囲させずに突破することだからな
こういう時の後方支援、頼らせてもらうぜ

182 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 06:18:56 0
>>174
「………」
【ついに念願の遺跡探索へ出発と相成ったわけだが、素直に手放しでは喜べない】
【エア・シュリンセンシャの社の陰に見え隠れする大英帝国の陰謀】
【目的は遺跡内のオーバーテクノロジーだろうが、事はそう単純ではないだろう】
【そして、それ以上に気になるのが骸骨の水晶だ】
【こいつは本当に何者なのかさっぱり分からない】
【引っかかる物を多く抱えながら、僕は父さんの名を冠したロボと共に遺跡内を突き進む】

「他のみんなは僕の後ろに回って、僕のロボを盾代わりにして!
 こんな連中、いちいちまともに相手にしてられないからね
 ケイくんとモエちゃんが突破口を開いてくれてる後に続いて一気に突破しよう!」
【サンダーボルトが古代ロボたちを蹂躙した後、MOEに続いて進んでいく】
【かなりの数が蒸発したが、また別の場所からゾロゾロと出てくる】
【こんなの相手にしてたら、父さんたちだって持つはずなかったろうな…】
【邪魔なロボだけを押しのけたり殴り飛ばしたりする】

「あわわわ、押し迫ってきたあ…!」
【多数のロボを吹き飛ばして間もないのに、早くも再び囲まれる】
【思った以上の数の多さに戸惑ってしまう】

183 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 06:26:03 0
ゲイザムとレイって同一人物だったのかよ
レスのつけ方が似てるからおかしいとは思ってたが…
掛け持ちは違反だってのみミスったみたいだな
さっさと失せろ

184 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 06:31:34 0
話が佳境に入った瞬間にFOでもしてスレを瓦解させるつもりだったんだろう
スパロボスレで昔いろんなキャラで参加して荒らしてた奴と同様の手口だ
おそらく同一人物だろうな

185 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/19(金) 07:29:24 0
それはいつものこと

186 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 11:41:08 0
>>183
バイトしたら?

187 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 12:30:53 O
>>96もだけど、消えろ失せろが口癖なんだな

188 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 15:14:24 O
>「さあ、お出迎えだが、俺達が目指す場所は更に深い。
>カーテンは大群だが層は薄いんだ。第一波は俺が散らすから一点集中で突破する。」
薄い、ねぇ…この数を見て薄いだとかマジで言ってんの?呆れたわ、ホント。
流石に遺跡に潜って長いだけはある。指示も素早いし的確だ。
切り抜けてきた修羅場の数ってヤツだろう。腕前は正真正銘のホンモノ。
実を言うとアタシはこの大群を見た瞬間、軽く目眩がした。
アタシとラティフの間には、越えられない経験の壁が在る。悔しいけど認めるよ。
>「エル、中央に集中、パンプシャータイプにデカイのかましてやってくれ。」
「任せな!ド真ん中にデカい風穴開けてやるよ!!」
とりあえず今は…ラティフに命を預ける!
兄貴の事は後からでいい、生きて帰って、それからだ。

スクリーン一杯に広がる赤いロックオンマーカーの絨毯が、みるみる内に小さくなる。
それと入れ替わりに中央付近のマーカーがロックオンを示す三角形から四角形に…
更に四角形の色が赤から紫に変わった。ダブルロックからトリプル、クアトロロック。
狙うは巨大な球体型の古代ロボ、パンプシャーストーン。
「きれいさっぱり吹っ飛びな!!」
レールキャノンのトリガーに指を掛けた時、ラティフから通信が来た。
>「正面に高エネルギー力場多数発生!ゲイザム、衝撃に備えてそのまま突っ切れ!
>エル、速度調整しないと巻き込まれるぞ!」
「ハァ!?そういうのは早く言いなよ!!」
急いでメインスラスターの出力を絞るが間に合わない!!このままじゃ突っ込む!!
こうなったらもう一か八か、やるしかないじゃん。
オウガバトルにリンクしたミサイル、MB8-QH“フェアリー”の火力を信じてトリガーを引く。
タンクスカートの両側面に設置された6連装ミサイルポッド8基が、一斉に白煙を吐いた。

計48発のミサイルはそれぞれに軌跡を描きながら、群の中心に向かって殺到する。
>「これはこれでなかなか楽しいものがありやがるな!おいエル、正面のデカブツを
>さっさと撃ちやがれ!機雷の爆破処理を俺がやってやってる間にな!」
「機雷処理?バカ言ってないでさっさと逃げな!“そいつら”はアタシよりタチ悪いよ!!」
空になったポッドをパージしたのと、48匹の妖精が“384匹”に増えたのはほぼ同時だった。
フェアリーは多弾頭ミサイル、1発が8発の小型TNT爆雷に分裂する拠点制圧用兵器。
破壊力がクソ高い反面、分裂後はFCSの誘導が利かなくなるので一斉発射は扱いが難しい。
どこに撃っても何かしらへ命中する今のようなシチュエーションだからこそ出来た荒技だ。

最初の妖精が爆散した。
それが合図であるかのように、残りの妖精が連鎖爆発を起こす。
轟音が衝撃波に変わり、光と熱の狂宴が古代ロボの群を次々に飲み込んでいく。
吹き荒れる爆風がヘッジホッグに強制停止を余儀無くさせた。
それどころか、逆に後ろへ押し返され始めてる。これはマジで想定外。
件のエネルギー機雷を巻き込んだのか、本来よりも爆発の規模がデカいんだ!!


こうなっちゃったらホバー推進が仇になる。地面に浮いてる分、踏ん張りが利かない。
遠くにチラッとゴリラの後ろ姿が見えた。装甲の厚さは奴が自慢するワケだ。
ほとんど無傷に思えた。たぶんラティフも要領良く後退してるでしょ。
となるとボウヤとアンジールは…今どうしてるんだろう?
ハリネズミは滑るようにキリキリ舞い。
とてもじゃないけど、体勢を立て直すのに精一杯で見付ける余裕は無かった。

189 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 16:05:24 O
<キャラ作成用テンプレ>
名前:UNKNOWN
性別:−
年齢:−
身長:−
体重:−
体格:−
性格:機械的
経歴:何故か、ある時期より軍のファイルから記録が抹消されている。
過去には撃墜記録も残されている。
備考:射撃精度等の技術力は高い反面、戦術・思考が単純。
「遺跡に取り込まれた人間の亡霊」とも噂される。

<機体作成用テンプレ>
名前:強襲型可変機「インソムニア」
サイズ:25m
運動:通常320km/h、飛行形態840km/h
装甲:C…歩兵の携行可能な対戦車火器でもある程度通用
移動:B…浮遊
地形適応:宇C/空B/陸B/海−
【武装】
発火ミサイル(着弾によって発火。低弾速、低追尾性)
火炎放射(肩部からの熱量攻撃。射程が短い)
レーザーブレード(両腕から展開される近距離兵器)※人型のみ
【機体解説】
遺跡から出現する自律兵器の一種。人型形態と飛行形態を持つ。
主に遺跡外に襲撃を行うが、遺跡外での活動時間は限られる模様。
襲撃の被害自体は局所的で、軍も対処に消極的。
装備など一部には、現代兵器的な部分が見られる。
飛行形態では、胸の動力と見られるコアが露出。武装の偏りから中距離に弱い。

190 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 16:15:48 O
自分がいつから、何故、存在しているのか。
答えをくれる者は、ここには無い。

【ゴルディアス大回廊】
ケイのサンダーストームにより敵が大幅に数を減らしたのも束の間、
アルラウネの対空監視レーダーが、新たな敵機の出現を報せる。
その中に一機−−アルラウネの重々しい排気音と不協和音を奏でるように、
蒼い影が独特の甲高い風切り音と共に、月の淡い人工大気を切り裂いてゆく。

インソムニア。ある時期から、遺跡外へ襲撃を繰り返す特殊ガーディアン。
いや、ガーディアン−−守護者ではなく襲撃者と呼ぶべきか。
その矛先は、いずれも古代技術の解析に多大な貢献をした企業群であった。

「あれは人類に警告を与えているのだ」
そんな噂が囁かれるようになるのに、時間はかからなかった。

インソムニアは敵機に囲まれたレイの横を抜け、
アルラウネに並ぶように速度を合わせる。
25mの巨人の眼が、数瞬、艦橋のドレイクのそれと交差する。
その4つの赤い複眼は、どこか死者の眼を思わせた。

次の瞬間、飛行形態をとったインソムニアは急速にアルラウネを離れ、
アルラウネとケイ機、レイ機にミサイルを放つ。
それぞれに3発ずつ。いずれも正面からの接近。
ダメージよりも威嚇と牽制を狙った物だろう。
インソムニアは再び人型に戻り、慣性に乗ったままユーリ機に袈裟斬りをしかける。

191 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 18:52:53 0
>169>173>176
>『あ、はい……重要、ですか?なんか、見た感じ護衛とか必要なさそうですけど……
>え、選ばれたって……そんないいものじゃないですよ。疫病神を背負い込んだだけです……。』
緊張などでまともに動かないまま死んでしまったら面倒なので声をかけたが、
思った以上に卑屈なコウキに思わずため息をついてしまうアンジール。
しかし、どうあっても卑屈になっているんじゃなくしっかりと戦力になってもらわないと面倒なことになるのだ。
「まあ、とりあえず自分の役目は果たせ……」

大回廊の中ほどに差し掛かったあたりからレーダーに点が急激に増えていく。
モニターごしに映るのは凄まじい数の無人機……並列処理が追いつかないほどFCSが反応し続ける。
ロック距離とロック速度、そして並列処理機能を強化してあるこのFCSにはマルチロック機能というものがない。
そのためFCSはどれを優先的にロックしたらいいか分からずロックがぶれてしまっている。
>「どうやらアタシ達は大歓迎されてるみたいだよ。出迎えの数がハンパじゃないし。」
「……やれやれ、面倒なことになったな」
仕方ないのでFCSを停止させることにする、どうせこの数だ、FCSなどなくても撃てばあたると判断したのだろう。
>「坊や、少佐、突き抜けるまで乱戦になるから覚悟を決めてくれ。」
ラティフから送られてきたデータを受け取る、するとモニターにマーカーが映る。
「了解した、少々面倒そうだが特に問題はないだろう」
カーテンを抜けた先のようだ。アンジールは駆動系や油圧計に問題がないか見ながら冷静に応える。
ラティフがビームチャフを展開しカーテンから放たれるビームを減衰させていく。
しかし、このゴルディアスでは作戦通りに事が進まないのが常……
自分の間横にいるナグルから放たれたエネルギー反応……すぐにアンジールは異常に気づく。
>「正面に高エネルギー力場多数発生!ゲイザム、衝撃に備えてそのまま突っ切れ!
>エル、速度調整しないと巻き込まれるぞ!」
すかさずセンサーから導いたエネルギー反応がある場所の情報をモニターとリンクさせる。
するとうっすらだが視界情報としてどこにエネルギー反応がするのかが見える。
見てみるとかなりの広範囲に仕掛けられている。
「コウキか……面倒な奴を連れてきてしまったものだ」

>「機雷処理?バカ言ってないでさっさと逃げな!“そいつら”はアタシよりタチ悪いよ!!」
そしてヘッジホッグが放ったのはMB8−QH……しかしまさか一斉発射だとは思わなかった。
アンジールはミサイルの爆破に巻き込まれないために胸部全面のブースターを瞬間的に吹かし急停止する。
AM24は機動戦を意識した構造になっているので普通のスラスター類に加え左右と前後ろに急加速ようのブースターがついている。
そのため急激な加速と減速、それによるFCSのかく乱ができるようになっている。
フェアリーは次々にエネルギー地雷と共に連鎖爆破をおこし敵を飲み込んでいく。
巻き込まれかねないラティフとゲイザムを助けに行こうという考えも頭をよぎったが面倒が嫌いなアンジールが下したのはただ見ているだけだった。
「まあ、あの二人ならば大丈夫だろう。そう易々と死ぬような人間には見えないしな」
すると爆発を抜けてガーディアン達がこちらに向かってくる。現在後ろで姿勢制御できずに踊っているヘッジホッグは無防備だ。
アンジールは間髪いれずスラスターを吹かし右へ左へと移動する。操縦桿を握るアンジールに迷いというものはない。
無人機のFCSをかく乱させ相手の弾丸はあちこちを掠める程度で当たらない。
「所詮無人機だな……まあその方が面倒がなくていいが」
そして右腕にマウントされているアサルトライフルの引き金を引く、重々しい音と共に徹甲弾が発射されハチドリタイプを撃ち落とし、
ブースターを駆使しながら機を旋回させ土偶タイプの後ろへと回りこむ、
常人なら気絶するGが発生する中でアンジールの顔は平静そのものだ。
「餞別を使うか……」
AM24の左腕が強烈に発光し、レーザーを収縮した赤い刀身が現れる。
赤い刀身が土偶へと振られその動体を焼き切り真っ二つにする。
「エレクトラ、姿勢制御ができしだい俺の後についてこい。コウキ、お前もだ、今のうちにマーカーまで行くぞ」
通信を入れ振り返ることなくアンジールは機をさらにやってきた敵へと向かわせる。


192 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 22:49:37 0
>>178
ゴルディアス大回廊を進む古代兵器チームの先頭を任せられているユーリは常に前方に意識を向けていた
(広いな、月にこんな広い場所があるんだな)
そんなことを考えていると前方に敵と思われる集団が見え戦闘態勢に入ろうとした矢先に
>>「数減らすから突っ込むのちょっと待ってね!」
でばなをくじかれるような通信が入る。いきなりのことだがとっさに機体を停止させる
その一瞬後、眼前の敵集団に雷が降り注ぐ
「なかなかの威力だ!そのまま援護を頼む!」
ケイにそう伝えるとレイから通信が入った

>>182
「他のみんなは僕の後ろに回って、僕のロボを盾代わりにして!
 こんな連中、いちいちまともに相手にしてられないからね
 ケイくんとモエちゃんが突破口を開いてくれてる後に続いて一気に突破しよう!」
ユーリはレイの後ろに回ろうとはせず逆に前に出て敵を切り倒していく
「俺とお前のツートップだ!いくらお前の機体が頑丈でも一人じゃ無理だ!」
(デブが!一人でかっこつけようとしやがって!)
そう言って突っ込もうとした刹那

>>190
仲間に攻撃を仕掛けたあと新たな敵がユーリに切り掛かった
いきなりの攻撃に反応が遅れるが刀を鞘から半分ほど抜刀した状態で受け止めた
「くそ!!」
敵を前蹴りで蹴り飛ばし距離を取り剣を刀から完全に抜く
「いざ勝負!」
気合いを入れるのと同時に跳躍し上から切り掛かり着地した瞬間に刃を変えし大地を蹴り上げ一気に剣を振り上げる

193 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 23:13:41 0
>181>188
バリア出力を張り、突入速度を調整しながら進んでいく。
その最中、エルとゲイザムの怒声がスピーカーから響きが、それを聞いて俺の頬は歪んでいた。
恐怖?歓喜?
多分両方ともでだ。

ワイヤーアンカーに予備アームを接続して射出。
オクトバの後継機クラーケンのテンタクロスシステムを参考に自前で作った簡易テンタクロスシステムだ。
予備アームは前を行くゴリラへと伸びていく。

目の前で起きる大爆発。
「ああ、エル。お前の警告は正しい。
どいつもこいつも規格外だ!が!ゴリラも規格外だって見てぶっ飛べ!」
俺がなぜゲイザムにそのまま突っ込めと言い、エルには回避しろと言ったか、その訳が直ぐにわかるだろう。
コックピットで笑ったのが効いたのか、ヘッジホッグが体制を崩して滑っていくのが見える。
流石に冗談ではすまないがどうする事も出来ない。
それよりも自分の身をどうするかで精一杯だからな。


洗礼のカーテン中央で大爆発が起きる。
爆炎から飛び出してくるのはゴリラの機体。
そして、その背後に俺がしっかりといるわけだ。
「わっはっはっは!数年ぶりだがタイミングってのは合うもんだな。」
洗礼のカーテンを抜け、ゲイザムへと通信を入れる。

大量の敵の中央突破の際、ゴリラの装甲とパワーを全面的に押し出して突貫するのは俺達の得意パターンだった。
だが、ゴリラ自体は突破できてもあとが続けなくちゃ意味がない。
特にディープシーカーのように突破力にそれ程特化してないお荷物をどうするかってのが課題になる。
そこで、ワイヤーアンカーに接続した予備アームでゴリラの腰を掴み、牽引してもらう、というのが今やったことだ。
早い話ゴリラを盾にしたわけだな。
お陰でほぼ無傷で突破できた。

そのまま俺達はルート設定された横穴に入る。
さっきの爆発で開いたカーテンの穴が再び覆い尽くされるまで暫く時間がかかるだろう。
ディープシーカーのレーダーにも三つの光点がしっかり表示されている。
ああ、そうさ。
奴らがこのくらいでくたばるなんて思っちゃいないさ。

センサーを張り巡らせながら横穴で後続の三機を待つことにした。

194 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 23:47:19 0
>179
>「ああ、わかったよ、坊や。」
言ったばかりなのにやっぱり坊や呼ばわり。
しかし“それ”は怒りもせずただ張り付いた笑顔のまま
『ふふふ、素直じゃないねぇあの人……
 ね、“キミ”もそう思うだろ?』
“それ”が自分のほうを見てそう言ったのに驚いた。
どうやら“それ”には自分がそこにいるように見えているらしい。
「……いったい君は誰なんだ……?」
思わず口に出してしまったが、すでに“それ”は
モニターに視線を戻していた。
『ふふ、見なよ。ゴリラが突撃しているよ?
 あれだけの数の機雷と敵機の爆発にびくともしていない。
 頑丈だねぇ、乗ってる人の性格がよく現れてて面白いよ。』
カーテンとの衝突をまるで見世物の様にでも思っているのだろうか?
ちっとも緊迫感とか危機感とか抱いてないようにしか見えない。
……機体の真ん前にいるヘッジホッグを壁代わりにしているからだろうが。

>188
>それどころか、逆に後ろへ押し返され始めてる。これはマジで想定外。
しかし、そうやって要領よく立ち回っていると、
ヘッジホッグとの距離が近づいてるのに“それ”は気づいた。
どうやら爆発の規模が大きすぎて押されているらしい。
しかもヘッジホッグの移動方法はホバー、こういう時の踏ん張りのなさは
攻撃力と共にピカイチ、そのせいでバランスを持ってかれて挙動不審だ。
『おっと、危ない危ない……いい加減前に出ないとね。
 こんな泥酔状態じゃ自慢の火力もデッドウェイトだろうし。』
危うく振り回されてたガレキオンの砲身に薙ぎ払われそうになって、
さっさと避けて今度はヘッジホッグを真後ろに位置する場所に陣取る。
味方に機雷のことを教えなかったくせに今度は普通に戦おうとする……
何を考えているのか、まったく理解できない。

195 名前: ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/19(金) 23:50:48 0
>191
>無人機のFCSをかく乱させ相手の弾丸はあちこちを掠める程度で当たらない。
『へぇ、やるねぇ。ああ言う急制動もいいなぁ。
 さて、仕掛けた機雷は全部花火に変わったし射撃戦でもしようかな?』
アンジールの動きにかく乱され動きの鈍ったガーディアンにミサイルを撃ち込んで
破壊する。しかしミサイルの発射スピード、弾数共に大したことはないせいで
本来の動きを取り戻したハチドリ数機が高速で突っ込んでくる。右手の
ブレードで応戦するがことごとく避けられ、お返しのビームを全部食らってしまった。
『……やっぱり近距離戦はダメだね、ミサイル発射口ふたつにウィングバインダー一基、
 左腕部のコントロールまでやられるなんて……仕方ない。』
いくら装甲が厚い部類ではないとは言えここまでのダメージを負う事は想定外だったようで
“それ”の顔にいくらかおかしいなぁと言いたそうな表情が浮かぶ。だが次の瞬間、
こともあろうにブレードをしまってしまったではないか!いったいどういうつもりなのだろう。

『結局相手の土俵に乗っかるのはバカってことさ。
 【投網】で捕まえて【食事】をするよ。ちょっと早いけどね。』
言うなりウィングバインダーを作動させてエネルギーをクモの巣状に生成、
切り返して追撃しようとしたハチドリをまとめて絡め取ってしまった。
この投網は電磁ネットの役割を果たし、捕らえられたハチドリは行動不能に陥る。
『……まずそうだけど、いただきます。』
動きの止まったハチドリの内の一機に右手を突き刺すと、急速にハチドリの
エネルギー反応が消失していく。ハチドリのエネルギーを奪っていると言う事か……
捕まえたハチドリ全部のエネルギーを奪い終えると、いくつかのアラートが消える。
『左腕部とバインダーの機能はある程度回復したか。ミサイルはいいや、所詮サブだ。』
口調と表情から、思ったよりも回復しなかったらしいが……
エネルギーを奪って機体を修復できると言うのはあんまりにもあんまりだ。

>「エレクトラ、姿勢制御ができしだい俺の後についてこい。コウキ、お前もだ、今のうちにマーカーまで行くぞ」
アンジールから律儀にも通信を入れてきた。一時的に圧力の減った今のうちに前進するとのこと。
『僕はおねえさんの護衛を任されました。
 スカートの中に入ろうとする不埒者の相手をしますからお先にどうぞ。』
ナグルの性能ではAM24に追従するのは無理、なら足が遅くておっちょこちょいな
どじっこおねえさんのスカートの中を覗かれないようにする方がいい、と言いたいようだ。
『おねえさん、遠くの敵は任せますね。
 その代わり懐近くは僕が何とかしますから安心してください。』
先ほどハチドリごときに接近戦を挑んで不覚を取った奴のいう事ではない……
一刻も早い姿勢制御の完了と前進の再開を期待しているのは言うまでもなかった。

>193
>そのまま俺達はルート設定された横穴に入る。
そんなやり取りのうちに、ゴリラとシーカーは設定された横穴に飛び込んでいた。
ゴリラはいい、シーカーがどうやって突破したのか……見てないからはっきりしないが
たぶん自分もやろうとした事をやったんだろう。羨ましい限りである。

196 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/19(金) 23:52:36 0
コテの人たちにはケジメを付けてもらいたいね
ゲイザムとレイが同一人物掛け持ち野郎だったってこと理解してるのか?
別人になりすましての掛け持ちが違反だってことぐらい、なな板の住人になら分かるだろ?
つまりゲイザムは荒らしだってこった
荒らし行為を行ったゲイザムの存在を認める?
イレギュラーは後々のことを考えて排除するのが常識だろう?

現状に影響が無いからって放置してんじゃねえよ
ここは掛け持ち自演推奨のスレなのか?
そうなったら最悪ここは無法地帯になっちまうぞ

197 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:08:11 0
>>196
解ったから避難所へ行こう、な?(AAry

198 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:25:19 0
>182 >192
>ケイくんとモエちゃんが突破口を開いてくれてる後に続いて一気に突破しよう!」
「ちょっと無理っぽいかも!」
……と言ったときには遅かった。
レイの機体は巨大なだけに移動速度はそんなに速くない。
取り囲まれる事は目に見えていた。守護ロボットの知能が高くないのが救いだ。
敵の移動速度と行動パターンに照らし合わせて瞬時に演算し
取り囲まれる位置を割り出して精神統一する。
――レーザーリフレクション!
敵機のレーザーが作動する直前
取り囲まれたレイの機体の周囲にレーザーを正反射する層が出来る。
これで砂糖に群がっているアリのような敵機達は自爆するはずだ。
そうしている間に僕も敵の群れの中に突入しつつあった。
モップを一閃、モップの毛の部分が針のようになって発射され敵機を撃ち落す。
これがMOEの通常攻撃にあたる。ちなみにモップの毛はすぐに再生される。
一方ユーリは前でガンガンやっている。
性格までてっちゃんとそっくりだよ……。メデューサに捕まらなきゃいいんだけど。
もしかして僕たちってチームワーク皆無!? まあ初心者の集団だし仕方ないか。
>>190
なんて思っている場合ではない。新手の機体が現れた。
なぜか古代技術の解析に貢献した企業ばかり狙う謎の強襲型可変機インソムニア!
名前は知っているけど詳しいデータは知らない。
当然狙っているのはアウラウネ。ここは一発大きいやつで撃ち落そう……
と思って思いっきり能力発動体勢の時にいきなりこっちにミサイルを撃ってきた。
しかも3発。……聞いてないよ!
とっさに華麗な棒術でモップの柄のほうで叩き落そうとする。
当然、ミサイルにそんな事をすると爆発する。
なんともマヌケだけどこの機体のデータがまだ
メモリーに入っていないので対応できなかったのだ。
直撃とはいかないまでも至近距離で爆発が起きた衝撃で吹き飛ばされるのだった。

199 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 07:56:01 0
>>196
掛け持ち自演なんてどこでもやってる

200 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/20(土) 14:45:06 O
>>199
嘘ついて自演擁護するなよ
鳥変えての自演を許してるスレがなな板のどこにあるんだ
おまえの頭の中以外ないだろ

201 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 15:07:06 O
>>200
わかったから議論スレ行け
行けないならお前は荒らしでしかない

202 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 15:07:54 0
鳥変えようが変えまいが掛け持ちと自演は荒らし行為だけどな
現状維持を優先したい気持ちは分からんでもないが、荒らしは追い出すべきだ

203 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 15:19:27 0
掛け持ちが荒らしってどこに書いてあるの?
ソースよろ

204 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/20(土) 15:27:30 O
>>201
ゲイザム乙
鳥つけてまた参加する根性あるならいってやんよw

205 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 16:34:08 0
他の奴が許しても俺が許さんよ
ゲイザムかレイがまた書き込んだりしたら荒らす
別キャラでも同一人物と思しかったりしたら荒らす
このスレはゲイザムのせいで荒れる
分かったら失せろよ、おk?

206 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 19:37:36 O
とんでもないGに全身がギシギシと軋む。それはハリネズミも同じ。
「こんちくしょおおおおおおおッ!!!」
ハリネズミの特徴と呼べるセパレートウェポンラックは今、武器を一切積んでない。
代わりに積んであるのは…超特大のスラスターバインダー!!


OPB-VS12“ワイバーン”。ウェポンラックの全スロットを使う怪物級のブースターだ。
加速推進用メインバーニア1基と、姿勢制御用スラスター11基で構成されている。
このセットが機体左右に装備された事によって重量級の機体も高速で移動が可能になる。
だが、あくまでも直進する場合のみであって、機動性自体が向上する訳ではない。


アタシは咄嗟に左側のメインバーニアを点火させる。無理矢理にでも停める為だ。
と同時に、右側の機体固定用アンカーを射出。3本の長い爪痕を残してようやく停止。
アンカーは荷電粒子砲を撃つ時に機体のブレを無くす為の装備だったけど…
無茶な使い方をしたせいで、完全に使い物にならなくなってしまったみたい。
「まいったね…これじゃあ撃てないじゃん。」
撃とうと思えば無理して撃てる。但しその場合は“標的”に当たる確率はガタ落ち。
荷電粒子砲発射の反動は、シミュレーションでしか試してないけどハンパない。
今みたいな感じにバランスが崩れるのは避けられないはず。
だから底部に左右6ヵ所、機体を地面にがっちり固定するアンカーが在った。
でも右側の3ヵ所が壊れてしまった以上、荷電粒子砲を撃つのは大博打ってワケ。

>「エレクトラ、姿勢制御ができしだい俺の後についてこい。コウキ、お前もだ、今のうちにマーカーまで行くぞ」
アンジールからの通信で初めてアタシは助けてもらっていた事に気付いた。
ハリネズミを停止させるまでの約5秒間、迂闊にも全くの無防備だった事を恥じた。
それをフォローしたのがアンジール。いつもムスッとした感じだけど、イイ奴じゃん。
「いやあ、久し振りに死ぬかと思ったわ。アハハ…ってちょっと待ってよ!」
アタシがお礼を言い終わる前に、さっさと向こうに行ってるし!!
レーダーを見ればマーカーに重なってラティフとハゲの機体が表示されている。
やっぱりあの2人は無事に抜けてたんだ。
「コラ!助けてくれたんでしょ!?だったら礼ぐらいちゃんと言わせろってば!!」
置いてかれちゃ困る。両方のメインバーニアを稼働させてアンジールの後を追いかけた。

>『おねえさん、遠くの敵は任せますね。
>その代わり懐近くは僕が何とかしますから安心してください。』
ん?なんかこの子…性格変わった?さっきまでオドオドしてたと思ったけど。
もしかしたら操縦桿を握ったら別人みたいになるタイプ?あ、でもそりゃ無理か。
基地からここまで機体を操縦して来たんだもんね。性格変わるなら基地からでないと。
まぁいいや、この先は今の大群なんかよりキツい敵がゴロゴロしてるんだ。
戦力として頼りになるなら、別に気にしなくても平気平気。
「ボウヤ、せっかくのエスコートを悪いんだけど、置いてっちゃうよ?」
サラマンダーのメインバーニア2基が、本格的に火を噴き出してハリネズミは急加速した。

敵が次々に寄って来るけど、全身の機関砲が吐き出す20mm徹甲榴弾が片っ端から叩き落とす。
「遅れてゴメン、普通にアタシのミスだわ。」
細い通路(…と言っても充分広いけど)の先で待ちくたびれてるであろう2人に通信で詫びた。


207 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 20:01:26 O
今回登場したハリネズミの装備、サラマンダーについて補足です。
この装備はACFAというゲームに出てくるVOB(ヴァンガードオーバードブースト)が元ネタです。

この作中では短時間だけど機体を急加速させる事が出来る装備です。
もちろんカーブを曲がるのは不可能で、急停止も不可能。
月は地球と重力の強さが異なるので、バーニア起動は3〜4秒程度で充分な推進力を得られます。
長時間の連続使用には適しません。それはエネルギーが本体からの供給ではない為。
バインダー内部に燃料タンクが内蔵されています。早い話が“使い捨て”品なのです。

ハリネズミが常識外れの重装備なのも、月面での運用を前提に設計されているからです。

208 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 20:33:14 O
袈裟掛けの一撃は、紙一重で阿修羅の刀に食い止められる。
続けざまに重い前蹴りを受けたインソムニアは
回廊壁面を擦りながら吹き飛び、ハチドリとぶつかってようやく停止する。

高機動型の為か、インソムニアの機体重量は極端に軽く
質量攻撃の衝撃が効果的なダメージとなるようだった。

スタイルこそ違えど、互いに近距離戦闘を得意とする機体同士。
微妙な距離を置いたまま、文字通り真剣勝負の張りつめた空気が流れる。

一瞬の膠着を破ったのは、阿修羅だった。
阿修羅は一挙に高度を上げ、インソムニアの視界内から消える。
上方、視界外からの一撃。決まればインソムニアをたやすく両断するだろう。

しかし、これはインソムニアも予測済みの事。
かざされた右手のブレードが阿修羅の太刀と衝突し、光の粒子を散らす。
−−だが、阿修羅の太刀は一の太刀に留まらない。

上方に集中していたインソムニアは返す刀の
斬り上げに対処仕切れず、胸部から顔にかけて大きな亀裂が刻まれる。

しかし、感情の無いインソムニアが怯む事は無い。
刀を振り切り、腕の伸びきった阿修羅に視界を覆う程の火炎を吹き付け、距離をとる。
……逃走ではない。次の一撃の為の助走距離をとったのだ。

紅い4つの眼が光の尾を引く。爆発的な加速度を乗せた突き。
損傷を負った状態での長期戦は不利と判断したのだろう。
突きは外せば隙が大きい。だが、当たれば致命傷は免れないだろう。
阿修羅のコクピット部めがけ、光が伸びる。

次第に、周囲の敵のカーテンも厚くなっている。
目標地点となる侵入地点に近付きつつあるのだ。

それを拒むかのように、横穴から現れた巨大な影が第4基地部隊全体を覆う。
通常より遙かに巨大なパンプシャーストーンだ。
それと同時に飛び出したハチドリの一群が、吹き飛ばされたケイとモエを
巣に引きずり込もうと群をなして掴みかかる。

巨大パンプシャーストーンの全身がぼんやりと光り始める。
他の古代兵器もろとも、全身発光を浴びせるつもりなのだろう。

【第4部隊が大方突入に入ったので、個人的にこちらもそろそろかと思う。
初戦闘なので巨大敵機は各人、自分の見せ場にしていただきたく思う】

209 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 21:22:51 O
>>190
【華美ながらも実用的な造りの艦橋には数十人のエア・シュリンセン社の兵士が
それぞれ操縦やオペレートなどの業務に辺っており
その一段高い奥の座席にはドレイクが紅茶を飲みながらガラス越しに外を見つめていた
その時、レーダー担当の兵士が大声で敵機の襲来を叫ぶ】

兵士A「レーダーに識別不能な影を確認!
恐らく遺跡の防衛兵器と思われます!」
「やはりな…もう出てきたか…
し…しかし…何と……」

【襲来はある程度予測していたようであったが
改めて ガラス越しに見えた赤い四つの目に言葉を失った】

「何としても…あの技術は手に入れねばな…
私は他の奴らとは違う…

至急砲座を展開し 応戦しろ!!」

【すぐに冷静さを取り戻し的確に指示を下す
だが その瞬間 艦橋に振動が走った
そして兵士が慌てて状況を報告する】

兵士B「第7区画付近に被弾!!
損傷は軽微と思われます!」

兵士C「敵機より被弾!各部門は大至急現状を報告せよ!繰り返す…」

【損傷は軽微と言えど攻撃を受けた事に変わりは無く
兵士達は緊張した面持ちで処理にあたる】

「ふむ…アルラウネを後退させろ!
それと我々の部隊は出撃させなくていい…艦内で待機させておけ…
さて古代兵器の力とやらをじっくりと拝見させてもらうとしよう…」

【ドレイクは艦を後退させるよう淡々と命じた後
手元にあった紅茶を口に含んだ
アルラウネは機関砲や機銃を展開しつつ ゆっくりと後退していった】


210 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 21:47:19 0
>206
>「ボウヤ、せっかくのエスコートを悪いんだけど、置いてっちゃうよ?」
>サラマンダーのメインバーニア2基が、本格的に火を噴き出してハリネズミは急加速した。
>敵が次々に寄って来るけど、全身の機関砲が吐き出す20mm徹甲榴弾が片っ端から叩き落とす。
せっかく背伸びしてキメてみたのにあっさり流され、
ヘッジホッグはその重量に見合わぬ速度であっという間に前進していった。
途中の迎撃にはそれこそハリネズミよろしく各部に取り付けた機関砲で対処し、
敵機を穴だらけにしながら進む様は暴走戦車と言った様相を呈していた。
『やれやれ、今の年じゃエスコートは様にならないかな?
 ……っとと、置いてけぼりはご勘弁。ともあれ、殿は願ったり叶ったりなんだな。』

“それ”はヘッジホッグが横穴に入った頃にようやく加速を始めさせた。
それを見た残った敵機が踵を返して追撃しようとするが、直したばかりの
ウィングバインダーから機雷を射出、先頭のハチドリの進路上に配置すると、
ブレーキを掛ける素振りもなくハチドリは機雷に接触、爆発した。
『案の定、下っ端にはこれは見えないみたいだねぇ。
 もしかしたら感知すらしてないかも……ありがたい話だよ。』
爆発の衝撃で速度が上昇し、横穴が近づいてくる。
その間に追撃を防ぐため機雷を機体後方にばら撒き、最後にスパイダーネットを
設置してそこを通行止めも同然の状態にしてしまった。だがそちらに気を取られている内に
加速しすぎて危うく通り過ぎてしまうところだった。とっさに直したばかりの
左腕部で壁の出っ張りを掴んで通り過ぎるのを防ぎ、向きを変えて
推進力を相殺して横穴へと入る。しかし今の無理な使い方でまたしても
左腕部の調子が悪くなってしまう。操作してもほとんど動かない。
『はぁ、まただよ。直りかけは無理させるなってほんとだね。
 ……ここまで来ればしばらくは大丈夫だろう。じゃあ後よろしく。』
「は……?……あ、あれ…動く。」
“それ”は美味しいところだけ持っていってさっさと引っ込んでしまったらしい。
ぼーっと眺めていたのが急にそんな事を言われて視界が切り替わったせいで
軽いめまいがする……だが不思議と震えは止まっていた。まだ“それ”だった
影響でも残っているのだろうか。
「えーっと……とりあえず、遅刻してすみません……。」
その通信も向こうから聞こえる爆音にかき消されがちで届いたかどうか……

211 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 22:15:58 0

#####################################

スレが騒がしいですが、見解と裁定をかいておきました。
ゲイザムさん、レイさんをはじめ参加者の方、興味のある方は見てください。

TRPGまとめサイト「千夜万夜」
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm
こちらの議論スレです。
ご意見などある方は上記スレまでおいでください。
以上で騒ぎは終了。

これ以降、質問・議論は上記スレにお願いします。

#################################

212 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/20(土) 23:33:29 0
>208
衝撃で数秒間フリーズ。
MOE(バーカバーカ! 真面目にやらないと相棒クビにするですよ)
……それだけは勘弁。
気がついたときには……大勢のハチドリに掴まれて運ばれていた。
ぬわーーーーーーーっ!と叫びたい気分だ。
向かう先には……無数のハチドリが蠢く穴がある。
まさに鳥の巣。そして僕らはトリのエサ!?
いやいや、この人達(?)も僕も古代兵器、共食いなど断じてイケナイノダ!
思念で話しかけたりも出来るはずだけど説得は無駄である。
この守護ロボット達はどう見ても侵入者を排除するための
プログラムしかされていないからだ。無駄だと分かっているけどあえて聞く。
(ねえ、君達は何を護っているの?)
案の定、そっけない答えが返ってきた。もちろん実際には漠然とした思念のようなものだ。
(は? 何言ってんのコイツ)
(俺らが何護ってるかお前知ってる?)
(知らね)
(どうでもいいじゃん、侵入者はボコるだけだし?)
(てか護るってどういう意味?)
実はこれが狙い。処理できない情報によって起こったエラーによって
ハチドリ達の力が緩んだ今がチャンス!
(そうか、知らないんだ……僕と一緒だ……ね!)
ハチドリ達を一気に振り払う。
(意味わからんし! この場でコロス!)
一匹のハチドリが混乱しながらビーム砲を撃とうとする。
それを捕まえて体の前に掲げた。放たれたビームが他のハチドリ達を撃ち落す。
最後にそのハチドリをモップ針で突き刺して粉砕する。
(こ……の…外道があああああああ!!)
(ごめんなさい……)
なんとか切り抜けたけどこの手はもうこれっきりにしよう。
こんなのを聞いてたら感情プログラムが崩壊しそうだ。

一難去ってまた一難。
ハチドリに囲まれていた間に現れていた
特大のバンプシャーストーンが怪しげな光を発しつつあった。
多分全方位ビームだ。まともにあたったらとてもマズイことになる。
そこで広範囲ビーム防御用能力を使用。これならすぐに発動できる。
――ダイヤモンドダスト!
辺り一帯に輝く粒が舞う。見た目は大層だけど空間に氷の結晶を生成しただけ。
一つ一つは極小だけど無数にあるため、ビームをかなりの割合で遮断する。

213 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:40:08 0
携帯って碌なのがいないね

214 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/21(日) 08:14:02 0
名前:レオナ・オハラ(小原玲於奈)
性別:女
年齢:16歳(3年前からこの年齢で止まっている)
身長:162cm
体重:54kg
体格:ややグラマー
性格:狂気
経歴:古代兵器「ガンオー」のパイロット。公式では既に死亡扱い。
備考:古代兵器を駆って遺跡内を徘徊し、破壊行動を繰り返す狂気の少女。
   公式記録の上では既に死亡したことになっており、敵として認識されている。
   3年前にオバリス社の支援を受けて遺跡に降り立った調査部隊に所属していた。
   また、同部隊を壊滅させた張本人でもある。
   元々は心優しい控えめな少女だったが、破壊と殺戮を楽しむ狂気の性格に豹変している。
   一説には、「パラサイト」に乗っ取られた影響とも言われる。

名前:ガンオー
サイズ:33m
運動:B
装甲:B
移動:B
地形適応:空A陸A海C空A
【武装】
ガンオーバルカン(頭部に2門搭載されたバルカン砲)
ガンオーライフル(照準装置付きの高出力ビームライフル)
ガンオーブレード(背部に2本搭載された非実体式のビームブレード)
ガンオーシールドビーム(ガンオーシールドから照射される拡散ビーム)
ジャッジメント・ストライク(全身から無数の誘導ビームを発射して全てぶつける)
【機体解説】
レオナ・オハラが搭乗機としていた古代兵器。
現代兵器に似通ったコンセプトを持ち、突出した性能を持たない珍しいタイプ。
シンプルかつスマートな人型で、黄色と白の機体色と大きな可変翼が特徴的。
非常にバランスが取れており、オバリス社製の主力AM「ARV-07」の基にもなった。
3年前の調査部隊に属したが、「パラサイト」にパイロットごと乗っ取られる。

名前:エネミー・ガンオー
サイズ:44m
運動:C
装甲:A
移動:B
地形適応:空A陸A海A宇A
【武装】
スターク・ガンオーバルカン(砲門を2連装に増やし、弾頭をビームに変更した強化型)
ハイパワー・ガンオーライフル(大型化し、有機的なフォルムになった)
パワード・ガンオーブレード(大型化し、有機的なフォルムの一振りの実体剣となった)
メガ・ガンオーシールドビーム(ガンオーシールド中央部の「目」から赤いビームを照射)
スパイラルスレイヴ(後光のような背部ユニットから展開されるオールレンジ兵器)
ジャッジメント・ストライク・インフェルノ(ビームが赤くなって威力が増した)
【機体解説】
パラサイトに乗っ取られたガンオーが変異した姿。
一説に、変異ではなく封印されていた機能が全て解放された姿とも言われる。
一回り大型化したうえ、機体色は赤と黒の禍々しいものに変化している。
それに合わせて各武装も出力強化や大型化が為され、より強力になっている。
装甲は堅牢になったが、機動性はかなり低下しており、バランスの良い性能とは言い難い。
他の古代守護ロボを従えたりもするが、多くは味方ごと攻撃している。

215 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/21(日) 08:40:00 0
「ひっ・・・・、い、イヤ・・・・。」

何時ごろからだったろうか。
私がこんな風になってしまったのは。

隊長「レオナ、離脱しろ!
   直ぐにその場を離れるんだ!」
隊員「駄目だ、新種を前に完全に腰が抜けていやがる!
   ああなっては助からん、見捨てて逃げよう!」
隊長「馬鹿を言うな!
   あの機体は我が社の貴重なデータサンプルなんだぞ!」
隊員「冗談じゃない!
   命を捨ててまで拘るもんじゃないでしょう!」

隊の人たちが必死になって話している。
話してる暇があるなら直ぐに助けるべきでしょう、ねえ?
どうして機体が大事なの?
隊長さん・・・・、ねえ、お父さん・・・・。

「お父さん・・・・、助けて・・・・。
 機体だけじゃなくて・・・・、私も・・・・助けてよ・・・・。」

そうよ・・・・、助けてよ・・・・。
こんな機体に私を無理やり乗せたくせに・・・・。
私も見捨てるの?
利用するだけ利用して、最後は見捨てるっていうの?
酷い、酷い・・・・、許せない・・・・。

隊員「た、隊長、よ、様子が変ですよ・・・・。」
隊長「チャンスだ、直ぐに回収作業に入るぞ!
   各員はあの新種の再来に注意しろ!」

動きが止まったガンオーに近付いてくる父さんたち。
早く助けてくれてたら・・・・、みんなと笑って帰れたのに・・・・。
酷い・・・・、許さない・・・・。

隊員「れ、レオナ嬢ちゃん、何するんだ・・・・?
   や、やめ、ぐわああぁぁぁぁっ!」

近くに居たサバトさんの機体のコクピットをブレードで串刺しにしてあげた。
凄い悲鳴、ゾクゾクしちゃう。
私に優しくしてくれて、お父さんより大好きだったのに。
ごめんね。

隊長「全員離れろ、離れるんだ!
   あの新種、ガンオーを乗っ取ったのか!?」
隊員「く、来るな、来るなよ!
   い、命だけは助け・・・・。」

一人だけ1テンポ遅れたリチャードさんは、シールドカノンで一瞬蒸発。
私のこと妙に避けてた人だったし、嫌いだったんだ。

隊長「メイア、逃げるんだ!
   次は君が狙われているぞ!」
隊員「だ、駄目、逃げ切れない!
   きゃあぁぁっ!」

メイアさん、お父さんの愛人。
ライフルで撃ち抜いたら動かなくなっちゃった。
機体の残骸から大量の血が流れ出てる。

216 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/21(日) 08:46:06 0
隊長「玲於奈、おまえは何ということを!
   許されると思っているのか!」
「・・・・。」

お父さんが怒ってる。
見捨てようとしたくせに?
やっぱりお父さんも殺してあげる。

隊長「よせ、やめろ!
   親を殺す気か、おい!
   よせ、よせえぇぇ、よしてくれえええ!」
「アハハハハ!」

私は笑いながらお父さんの機体にジャッジメント・ストライクを撃ち込んだ。
全身のジョイント部から発せられた無数の誘導ビーム。
ぜ〜んぶお父さんを追い掛け回している。
必死で逃げ回ってたけど、無駄だよ。
お父さんの腕で全部避けきれるわけないじゃない。
でも凄い、半分ぐらいかわされてる。
死に瀕した人間の底力って、凄いんだね。

「でも、許さない・・・・。」

これからもね、見せてよ。
私に命の輝きを。

217 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 09:37:12 0
何この設定?
敵のつもりか?
ゲイザム乙とだけ言っておこう
ふざけてる暇があるならさっさと消えうせて働けやカス

218 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 09:44:09 0
>>217
ねえ何で指定されたスレに行かないの?
バカなの?死ぬの?荒らしなの?

219 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/21(日) 10:56:57 0
>>218
バカで死ぬべき荒らしはてめえだよカス
この設定見てなんとも思わないてめえの神経が理解できんわ

220 名前:のとまみこ[] 投稿日:2008/09/21(日) 11:00:47 0
バカなの?死ぬの?
うっかりやさん♪

221 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 11:02:15 0
>>219
鏡に向かってぶつぶつ喋ってる暇はないぞ!
要点を纏めて避難所で提案だ!

222 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 11:24:43 0
ゲイザムの自演が酷いな
あいつのせいで何もかも滅茶苦茶だ

223 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 11:44:36 0
>>217-222

つ【>>103 >>154 >>175 >>211


224 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:17:07 0
ゲイザムの自演か

225 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 16:41:27 0
GMが避難所で掛け持ちの問題点を述べてたな
そして、以降の参加者の掛け持ちを非推奨にした
これは掛け持ちが問題行為であると認められた証拠だ

ゲイザム及びレイの中の人の責任は重大ってわけよ
これから三人ものキャラクターを操っていくことは容易じゃない
キャラ判別をミスるような奴にはどだい無理な話だ

226 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 17:33:10 0
>>225
だから何?
引退しろってこと?

227 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 17:34:50 0
>226
相手するな

228 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 19:47:26 0
掛け持ちぐらいで引退とかふざけてない?
お前らニートには会社に何で福利厚生があるのかも分からんだろうな

229 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/21(日) 22:29:13 0
横穴の入り口でゴリラと共に銃を構え後続の三機を迎えるディープシーカー。
カーテンは一定場所に留まり、追撃の様子はないようだった。
まるで更に来る敵を待ち構えるように。
後続があるかは聞いていないが、こちらにとっては好都合な事だ。
あれだけ集合していればこれから先の遭遇確率は低くなる。

「よし、各自損傷をチェックしながら進もう。」
遅れた詫びを入れる二人に特に返事をしなかったのは、それが問題ないからだ。
それより今のうちに進んでしまったほうがいいというものだ。
横穴は大回廊に比べて狭いが、それでも1キロ近い広さがある。
ただ、ここから先構造が複雑になってくるので遭遇戦にだけは注意したい。
土偶ならまだしも、ハチドリタイプを相手にしては十分な間合いとはいえない。

進みながら通信回線を開く。
「さっきの戦闘でお前らが規格外な事はよくわかった。
ここから先は大回廊ほど広くないからな、味方を巻き込むほど広範囲な攻撃する時は必ずデータリンクしてくれよ。」
あえて言わないがコウキに向けての言葉だ。
あんなモンをここから先バカスカ撃たれてはたまったもんじゃない。
が・・・ここから先のレベルに行けばスフィンクスやミカエルだってでてくるだろう。
そうなればあの攻撃も必ずしも十分とは言い切れなくなるのだからな。

そうは思いつつ、コウキへの専用回線を開く。
「コボウズ、悪くない攻撃だったが、周りにも気を使ってくれや。
名前で呼ばれたいのならそのくらいは出来ねえとな。」
そうだな、確かに腹は立ったが、予告もしない不可視のエネルギー機雷だけで腹が立ったわけじゃない。
先行し、周囲との連携を考えない戦い方がミノタウロスのあいつと重なっちまったからだ。
いい歳してあれだが、どうにもならねえな、我ながら。

センサーの類を最大出力で張りながら、階層を下っていく。
「それにしてもあの洗礼の規模は驚いたな。
亡霊どもが混じってなかったのは幸いだったが・・・。」
一瞬の油断が命取りになる遺跡探索だが、神経を張り詰め続けるわけにも行かない。
神経を張り詰め続けると消耗も激しく、肝心なところで大きなミスをすることになるからな。
ここで少し話題を振ってみた。

【亡霊ども】というのは、遺跡探索に来たが、逆に遺跡に取り付かれてしまった探索者のことだ。
有名どころとしては【不眠者】こと、インソムニアだ。
それに、恐らくはミノタウロスも・・・

ここから先どんな敵が待ち受けるのか・・・
そしてその最深部には何があるのか・・・

俺達は用心深く潜っていく。

#######################################

時間軸的には第四基地組みの少しまえ。
先行しているのは問題ないですが、ストーリー展開的にも少し先行気味。
という事で、第四基地の洗礼カーテンシーンが終わるまで、ちょっと幕間人間ドラマパートを入れてみました。
酒場や基地で駆け足しちゃいましたのでねい。
それと、インソムニアさんには感謝です。

>レオナさん
熱烈歓迎、いらっしゃいませ。よろしくね。

>ALL
荒らしに構うのも荒らし。
どんどん削除依頼出すので巻き込まれないように自重してくださいね。

230 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 23:24:24 0
【提案】
名無しの発言は基本スルーで
俺みたいに【】で件名をして書く


それか名無しをオールスルー
NGにしちゃう

もし参加したい場合は避難所に書くというルールを提案する

231 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 00:23:36 0
「ユーリ! 全方位ビームの直後がチャンスだ!」
侵入地点は巨大バンプシャーストーンの後ろ。粉砕しないことには始まらない。
全方位ビームの直後は、氷の粒で妨害しているとはいえ
バンプシャーストーンの至近距離の敵は焼け落ちていなくなる。
阿修羅の全力攻撃をもってすれば一撃で粉砕できるはずだ。
そして、全方位ビームは放たれた。

【>ユーリくん 少しだけ進めますた】

232 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 00:49:08 0
>229
>「よし、各自損傷をチェックしながら進もう。」
そう言うが、今回だけはナグルのことが分かる。
左腕部稼動効率、5%。ウィングバインダーは88%と言ったところ。
ミサイル発射口2箇所損傷、雑魚でこのザマでは先が思いやられる。
しかもこれで修復後だと言うのだ、修復前などほとんどガラクタだ。

>「コボウズ、悪くない攻撃だったが、周りにも気を使ってくれや。
> 名前で呼ばれたいのならそのくらいは出来ねえとな。」
損傷アラートが鬱陶しくて消そうとしたら代わりに専用通信が入る。
内容は……さっきの戦い方への注意だ。
「は、はい、できる限りは……。」
戦闘中と違ってまたしても最初の頃の蚊の鳴くような返答だった。
内心では、そうしたくても“自分”は基本操作ひとつ満足にできない身だ。
加えてさっきの蛮行は“それ”の仕業であって自分のミスじゃない。
……珍しく口に出す前に問題に気づいたので結局それを口走る事はなかった。
(「言ったら余計な不信感を与えちゃう……
  これからさらに過酷になるのにそれはまずいよ。
  ……何とかしなくちゃ。今のままじゃ、あの時と何も……。」)
思い立ったが吉日、先ほどの戦闘中の“それ”の動きを思い出す。
何をするときにどう動かしていたか。どのセンサーをどんな時に見ていたか。
この二つだけでも分かれば、“自分”でも何とかできるかも知れない。
……“それ”に意識を持ってかれると言う根本的な問題に
触れないのは、どうすればいいかすでに解法を導き出しているからだ。

>「それにしてもあの洗礼の規模は驚いたな。
> 亡霊どもが混じってなかったのは幸いだったが・・・。」
しかし生まれつき間が悪いのか、大事なときに限って邪魔が入る。
とは言え悪意がある事は稀なため滅多矢鱈と文句を付けるわけにもいかない。
「……ジェリドさんが言ってたんですが……数日間遺跡探索に
 制限を掛けてたから、次に入る時は……相応の質と量を両立させないと、
 あっという間に押し潰される、って……制限掛けた理由って……
 やっぱり、今回のことの為、でしょうか……?でも質はともかく……
 量はどう見ても……ケチってます、よね……。」
しみったれた勇気を振り絞って、連行される間に聞いた事を言ってみる。
(「それにしても、亡霊、か……古代ロボばかりがそういう目に遭ってるって言ってたけど、
  ナグルもそうなるのかな……って言うか、今の僕がまさにそれなんじゃないか?
  ……見た目も亡霊って言うか悪霊っぽいし……。」)
最後の一言、冗談めかして言おうかと思ったけど止めた……
その悪霊を動かすために必要な“自分”という存在、それはすなわち―――。
そんな事を考えて背筋が凍るような感覚に襲われていつも以上に口が回らなかったからだ。


233 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 11:34:38 O
>「よし、各自損傷をチェックしながら進もう。」
「了解。」
あれ?結構ハデにやらかしたから、それなりに怒ってるかと思ったけど普通だね。
まぁ次は気をつけて撃とう。次があれば、の話だけどさ。フェアリーは撃ち切ったし。
残ってる武装はレールキャノンと機関砲と……荷電粒子砲だけ。
そう言うとハリネズミを見た奴は大抵、『それで足りなきゃ軍艦に乗れ』って言う。
でもね、今の大群を見た後じゃあ正直不安になると思うよ?アタシだけ?
>「さっきの戦闘でお前らが規格外な事はよくわかった。
>ここから先は大回廊ほど広くないからな、味方を巻き込むほど広範囲な攻撃する時は必ずデータリンクしてくれよ。」
あーあ、やっぱり地味に怒ってるんじゃん。ラティフの口調に微かなトゲを感じた。
そりゃ普通は怒るわな。一応これも謝っておこう。
「悪かったね、もうフェアリーは残弾無いから安心していいよ。」

とりあえず機体の損傷をチェックしたが、特に大きい被弾は無かった。
ハリネズミは装甲が脆いけど、それを補って余る弾幕の厚さが機体を守ってくれる。
>「それにしてもあの洗礼の規模は驚いたな。
亡霊どもが混じってなかったのは幸いだったが・・・。」
ラティフの言葉が、苦い記憶を甦らせる。出来れば二度と思い出したくない記憶を…


――4年半前、月面軍第六基地
「姐御、機体の整備が終わりました。弾薬も装填済みです。」
ハンガー内で散歩してたアタシを見付けた整備士が、嬉しそうな顔で駆け寄って来た。
「いつもありがとう、でも『姐御』はやめて。殴るよ?」
「もう殴ってるじゃないですか…嬉しくないんですか?新型ですよ新型!」
殴られて涙ぐむ顔も、後ろに佇む鋼の巨人へと振り返る頃にはニヤけてた。
「いやぁ素晴らしい機体ですよ!見て下さい、あの重厚な存在感!!」
「………そう…だね。」
アタシも機体を見る。確かに今までに見たどの機体よりもゴツい。
一目惚れだった。アタシが求めてた全てが、ギッシリと詰まっている…そう感じた程に。
「テストパイロットのレポートは?」
「ありますよ、これです。評価はA+ですね、スペックはこちらになります。」
手渡された電子ボードを熱心に読んでる途中で、携帯電話が鳴った。

電話の主は月面軍第六基地の同僚、ランディ。同じ遺跡災害救助部隊に所属してる。
内容を聞いたアタシは、すぐに駆け出した。とうとう遺跡から兄の機体が回収されたんだ。


アタシの両親は、20年前に戦争で死んだ。当時2歳だったアタシに両親の記憶は無い。
両親はアタシが生まれる1年前に月に移住した“第八期移民”。
だから月には身寄りが無く、残された肉親は歳が12も離れた兄1人きりだった。
その頃は月の領土関係を巡って、地球の大国が月のあちこちで戦争をしてたそうだ。
もちろんそんな戦争の記憶も無い。覚えてるのは…まだ少年だった兄の、哀しげな横顔だけ。

歳が12も離れると『兄』よりも『父親』みたいな感じだったと思う。
アタシがジュニアスクールを卒業した頃には、既に兄は傭兵として戦場にいた。
月面戦争終結後も、各地で反政府運動が起きてて、月は戦場だらけの地獄だった。
企業連合体を主軸とした『月面独立政府』の発足以来、地球の列強は疲弊したが、
 同じ月に住む人間同士の確執は、戦争が終わった後も消えずに更なる戦火を拡げてたんだ。

アタシには、自分の自由と将来を犠牲にしてきた兄が憐れで仕方なかった。
親代りである責任を背負い込み過ぎた兄に、早く自分の人生を取り戻して欲しかった。
兄が戦場で右腕を失った時は、傭兵稼業を引退してくれると密かに喜んだのに…
結局兄は傭兵から遺跡探索者になった。いくら反対しても、兄は首を縦に振らなかった。
兄にはロボットに乗る以外の生き方が見付けられなかったんだ。
アタシはハイスクールを卒業した後、トライアンフに入社。それ以来、兄とは疎遠。
最初から互いに生きる道が違ってた。何もかも違いすぎた。望んだ未来も、過去への想いも…



234 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 11:51:47 O

――4年半前、旧ランペイア郊外
第六基地から北に2km、軍の遺跡災害救助部隊が駐屯する施設が存在する。
都市をまるごと飲み込んで現われた“穴”…そこから遺跡内に向かう者が必ず通る検問所だ。
遺跡の入口が開いてから、中に入って行く者が後を絶たなかった。
一攫千金を夢見る者、俺より強いヤツに逢いに行く者、企業の調査団…
そんな連中が遺跡内で問題を起こした場合、この施設の出番というワケだ。
当然撃墜された者や負傷した者を救助するのも、この遺跡災害救助部隊が行なっている。

だがそんな活動は表向きのもの。本当は別の目的によって設立された部隊だ。
《眠らない者(インソムニア)》の発生阻止。
遺跡内で命を落とした者は稀に遺跡へと“取り込まれて”しまう。
そしてその機体と共に新たな守護者として“甦る”んだ。侵入する敵を排除する為に。
だから遺跡内で撃墜された機体は、速やかに回収する必要が生じる。
亡霊が遺跡の外に出て来た事例もあった。今でも軍はこの現象を最も危険視している。

乗って来たAM-TS02“スティンガー”のハッチを、乱暴に撥ね開けて外に飛び出す。
施設の周囲にはガラクタに成り果てたロボットが、無造作に積み上げられていた。
「エル!こっちだ!急げ!!」
遠くでランディがアタシを呼んだ。士官学校時代からの友人で、よく飲みに行く仲だ。
「ランディ!兄さんは見つかったの!?」
僅かな期待、あの遺跡の中で1年半も生きていられる筈がないと分かってる。
それでも希望は捨て切れなかった。捨てられるワケないじゃない。
「それが…その……とにかく見てくれ。」
よっぽどアタシの顔は期待感に溢れてたんだろうね。歯切れの悪い返事が返ってきた。

機体を見た瞬間、希望は打ち砕かれたよ。
残骸なんてレベルじゃなかった、『部品の一部』としか言い表せない程に破壊された機体。
まともに残ってるのは肩と上腕部のみ、後は細か過ぎて判別不能。
「……なに、これ。」
兄が死んだと聞かされてから1年半、初めてアタシは兄の死を実感した。
限り無くゼロに近い可能性を信じて軍に入り、遺跡災害救助部隊に配属されて辿り着いた結末。

それが…この腕1本の残骸だった。


――再び現在、遺跡内
それ以来アタシは遺跡に入る回数が少なくなっていった。もう目的が無くなったからね。
兄貴は死んだ。その事実が、アタシを遺跡から遠ざけたのかもね。
軍を辞めて傭兵になったのも、兄貴が生きてきた“時間”を少しでも知りたかったからだ。
「亡霊か…この先現われないとは思えないね。」
遺跡災害救助部隊にいた頃、3回亡霊と闘った事がある。どれも強敵だった。
その時仲間も大勢死んだ。ランディも、アタシを庇って死んでしまった。
今でもハッキリ覚えてる。あの亡霊の蒼い目の光…

気が付くと鳥肌が立っていた。少し震えてたかもしれない。
でもこのメンバーなら苦戦はしても、負けることは絶対ないと思う。そう信じている
「ま、現われたら現われた時だよ。」

精一杯。悟られぬよう必死で平静を装いながら、アタシは通信を切った。

235 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 12:43:38 0
>>229>>232>>233>>234
通路を進む途中、一向は不自然な空間へと行き着く
発掘現場の跡らしく、やや古い機材が無造作に放置されている
また、戦闘の痕跡も見受けられる
その中に、古代守護ロボのものではない機体の残骸を発見した
数は四機ほどと思われる

一機は、コクピットブロックが空洞になっており、焼け焦げたような痕がある
一機は、脚部と思われる部分を残して跡形もなく消え去っている
一機は、低出力のビームで何度も撃ち抜かれたのか原型を留めていない
一機は、完全に大破して一部の焼け焦げたパーツが残るのみである

そして、残骸には何れも「ARV-07 Tengalon」の表記があった
ARV-07テンガロンは、オバリス社製の傑作AMである
シンプルさとバランスを追求した無駄の無いデザインで、次期主力機に選ばれかけた
しかし、古代兵器を基にしたために警戒され、夢破れた不運の機体でもある

それらが、まるでつい最近の出来事であるかのように立ち並んでいるのだ
不気味な空気が辺りに漂う

236 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 23:37:52 0
>232>234
洗礼のカーテンを突破し、間道に入ってどれだけたっただろうか?
いくつもの分岐を曲がり、潜行していく。

潜行しながら通信を交わしていく。
一つの目的の為集められた俺達はそれぞれが初対面に等しい。
馴れ合う必要はないが最低限のコミニュケーションは取って置かないとな。

それにしても気になるのはコウキだ。
戦闘開始前のあの声色が嘘だったかのように元に戻っている。
そしてもたらされる軍の動き。
どうやら遺跡探索に制限をかけていたとは。
カーテンの規模の大きさの謎が解けたが、思わず舌打ちせずにいられなかった。

こうして話しながら潜行する間に三回襲撃にあったが、何とか撃退し、更に進んでいく。

>235
そして俺達は不自然な空間へと辿り着いた。
放置された古い機材は発掘していた名残だろう。
そして四機の戦闘ロボの残骸。
不気味な空気漂う空間だが、ここが目的地の一つなのだ。
「よう、着いたぜ。
10年以上もゴルディアスが探索されているが、レベル4以下の階層は確認されていなかった。
他にも入り口があるかもしれんが、俺が発見した入り口は・・・ここだ。」
通信回線を開き、三人に伝える。
そう、この不気味な部屋だが、何か特別なものがあるわけではない。
が、ここの壁はあらゆるセンサーを通さぬ特殊合金で出来ている。
俺達はここを入念に調べ、この壁が【扉】である事を発見したのだ。

「ここから先が未到達域、レベル5だ。
今から全センサーを鍵開けに傾ける。
10分もあれば開けるから、その間周囲の警戒を頼むぜ?」
そう伝えるとディープシーカーは扉の済みに張り付く。
胴体部分から出てくるのは戦闘用のそれではないハッキング・解析用のマニピュレーターだ。
ただ見ているだけでは判別のつかないが、この部分が操作用のパネルになっているのだ。
扉の鍵は毎回変っており、入るたびにハッキング操作する必要がある。
その間ディープシーカーの全能力を傾ける必要がある。
戦闘行動だけでなく、各種センサー類も全て閉鎖。
全く無防備というわけだ。

三人に背中を任せ、不気味な空気の漂う中、俺は解析を開始する。

237 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/22(月) 23:44:13 O
書くのがちょっと遅れそうです
2時までには書きます

238 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00:19:05 0
>234
>「ま、現われたら現われた時だよ。」
そう言ってエルさんは通信を切った。
なんだろ、心なしかさっきよりも雰囲気が重たかったような……。
うぅん、気にはなるけどたぶん詮索しちゃいけない事なんだろう。
「でも……現れてほしくありません。
 誰だってそうでしょ、こんなモグラの穴で化け物になんか……。」
コウキは知らない、ガーディアンの中には『眠らぬ者(インソムニア)』と
呼ばれる、何かに憑かれてパイロットも無しに動き回る、文字通り
亡霊と成り果てたロボットが存在する事を……。
遺跡探索のイロハやそこで何が起こっているのか等々、つい数日前までは
ただの民間人でしかなかったコウキが知るはずがないのだ。
そして、後にコウキはその自分の無知を呪うことになるのだが―――。

>235>236
>こうして話しながら潜行する間に三回襲撃にあったが、何とか撃退し、更に進んでいく。
しかし、この時点のコウキはその事を知らないし何よりも生き残る事、
そしてチームに付いて行くので手一杯でそんな事にまで気を回す余裕などなかった。
幸か不幸か、三度の襲撃にはインソムニアは含まれておらず事前に
持たされた情報通りのガーディアンだけだった為、余計な事を考えずに済んだ。
この襲撃の間、コウキは“それ”に意識を持っていかれる事無く、何とかかんとか
自分で操縦し戦闘に参加したが……その度にダメージを受け、ミサイル発射口は
一つを残して使用不可、左腕部はただのお飾り、ウィングバインダーも
4基の内辛うじて使えるのは1基だけ、とひどいザマである。
どういう訳か、“それ”が行っていた【捕食】は一度も使えずじまいだったため
損傷が拡大する一方だったと言うわけだ。その度に力不足な自分を呪い、
“それ”のように振舞う事もできない情けなさに打ちのめされるのだった……。

239 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00:20:01 0
>「よう、着いたぜ。
(中略)
>他にも入り口があるかもしれんが、俺が発見した入り口は・・・ここだ。」
「ここが……なんだか、薄気味悪いですね……。」
ようやく目的地、への入り口まで到達したらしい。
これからさらに奥へと進んでいくわけだが……前人未到と言う事は、
当然この先に何があるのか分からないわけで。ただでさえ辛い戦いの連続だったのに
それを超える何かが待ち受けている……そう考えるとまたも意識が遠のく。
「……!ダメだダメだ、ここで踏ん張らないと……僕は、また……。」
なけなしの意地と意思を振り絞ってコウキは必死に意識をつなぎ止める。
“それ”は自分が精神的に打ちのめされて意識を失いかけたところを乗っ取るのだ。
初めて乗ったときも、最初の戦闘のときもそうだった。だから、意識をはっきりと
持てば“それ”は表には出てこない……自信はないが、襲撃のときは
それで“自分”のままでいられたので間違ってない……はずだ。

>「ここから先が未到達域、レベル5だ。
(中略)
> 10分もあれば開けるから、その間周囲の警戒を頼むぜ?」
「……わ、分かりました……。」
正直に言うと、何やかやで(一方的に)頼りにしていたラティフが
10分とは言えこちらのことに意識を向けられなくなるのは不安だった。
(「エルさんはまだいいけど、ゲイザムさんは……手綱を握ってるのがラティフさんだから
  今の状態だと野放しになってる飢えた野性の猛獣みたいなものだよ……。
  アンジールさんは我関せずを貫くし……って、僕一人で悩んでても仕方ないんだよね……。」)
だからと言って弱音を吐いてる場合じゃない。頭数に入ってるか分からないけど、
任された以上はちゃんとやらないと……稼働率の低下が危ぶまれるウィングバインダーの
最後の1基を使って、後方にエネルギーワイヤーを多数仕掛ける。
これはレーザーメスの様な物で、接触した物を容赦なくすっぱりと熱断してしまう
かなり危ない代物だ。ただ持続性はなく、設置してから3分で消滅してしまう。
今回の場合、最低でも3回は張り直さなくてはならない。
ディープシーカー以外の3機にこのワイヤーのデータを送信して、
その後は周囲の警戒だ……気の休まる暇などない世界があると言う事を、
コウキはゴルディアスに潜って初めて知ったのだった。

240 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00:58:17 0
>>208
確かな手応えがユーリにはあった。
しかし、相手は怯むことなく阿修羅に炎を吹きかけてきた
「くぅ・・・」
おもわず怯んでしまう。そこに十分助走距離を取った必殺の突きが阿修羅に迫る
そのとき、もはやユーリに意識はなかった。五感ではなく第六感とも言うべき反応でインソムニアの胴を真一文字に払った

>>231
「ああ、すぐに向かう!こいつが動かなければな・・・」
先ほどの攻撃により相手の出方を伺う


241 名前:[] 投稿日:2008/09/23(火) 13:44:03 0
age

242 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 14:05:05 0
>240
バンプシャーストーンのビームに容赦なくさらされ、撃沈するその周囲の土偶やハチドリ達。
完璧かと思われた僕の作戦であったが、一つだけ誤算があった。
>「ああ、すぐに向かう!こいつが動かなければな・・・」
ユーリ君は意外と慎重だったのである。
いや、そこは相手が動こうが動くまいが
ガシャーンと大きいのを一撃必殺してステージクリアーでしょー!
と突っ込んでいるヒマはない。早くしなければまたアリに群がられる砂糖状態になる。
こうなったら自ら行くっきゃない! といってもMOEの力では物理攻撃では無理だ。
そこで、例の高速飛行体制で巨大バンプシャーストーンに突撃。
ハタから見たらどう見てもヤケクソです。本当にありがとうございました。
巨大といえどもバンプシャーストーン。超能力抵抗値はあまり高くない……はず。
実のところ超能力なんてごく一部の古代兵器しか使わないから正確なデータは分からない。
でも大丈夫、地球にはこんな諺がある。
成せばなる、なんとかなる、明日は明日の風が吹く!
一気に距離を詰めてバンプシャーストーンの無機的な表面装甲に触れる。
――ディスティングレーション!
これはいわゆるザコ敵を一撃で粉砕する超能力。
というと強そうだが、相手に接触しなければいけないので
相手が超能力抵抗に成功すると即反撃をくらうというとても危険な技だ。
もし効かなかったら一瞬の気まずい雰囲気の後丸焼きになることだろう。
頼む、効いてください。神様仏様その他信仰対象の皆様お願いします!
と、意識が変なところに行きかけて帰ってきてみると
巨大なバンプシャーストーンは音もなく風化して消え去りつつあった。
神様仏様その他信仰対象の皆様ありがとう!
「こっちだよ!」
道中にいた阿修羅の腕を引っつかんで一目散に侵入口に飛びこんだ。

【>ユーリくん
向こうチームとのペース合わせもあるのでサクッと進めてしまいました。ごめんね。
次からたくさん暴れてください】

243 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 15:02:22 O
潰すわ

244 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 15:08:32 O
いいやろ?

245 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 15:53:27 0
>>244
よそでやれ
帰ってこなくていいから

246 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage 空気は面倒がなくていい……(泣)] 投稿日:2008/09/23(火) 16:11:06 0
>>236
全員が大回廊を無事に突破し階層を下へと進んでいく。
「それにしてもあの洗礼の規模は驚いたな。
亡霊どもが混じってなかったのは幸いだったが・・・。」
ラティフから通信が入る、言葉少なくなっていくメンバーの緊張をほぐそうとしてのことだろう。
だがアンジールはラティフに対して何の応答も見せない、アンジールにとって
こういう会話は集中を途切れさせるものであって任務に当たるに対しての弊害でしかない。
それになによりも面倒だ……よって戦闘中や任務以外でアンジールが返答をすることは滅多にないのだ。


>>236
>「よう、着いたぜ。
>10年以上もゴルディアスが探索されているが、レベル4以下の階層は確認されていなかった。
>他にも入り口があるかもしれんが、俺が発見した入り口は・・・ここだ。」
三回の戦闘の末弾薬が切れたアサルトライフルを右手からパージしているとラティフから通信が入る。
どうやら目の前の扉の先が今回のミッションの目的地のようだ。
通信を聞いているのか聞いていないのか、何も応答せずにただ黙って格納ラックからハンドガンを取り出すアンジール。
>「ここから先が未到達域、レベル5だ。
(中略)
> 10分もあれば開けるから、その間周囲の警戒を頼むぜ」
「了解した、後方の索敵をしよう」
ここで久しぶりに通信に対し応答し機を旋回させて肩に取りつけていたレーダーユニットを稼働させる。
モニターに右上のMAP上に四つの光源が現れる。これがアンジール達だ。
他には特にそれらしいものは発見できない、最も軽量化され簡易化されているこのレーダーは
更新速度も遅くEMCCもついていない言わば気休め程度にしか過ぎない代物だが……


247 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:19:55 0
やっほーEROです

248 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:21:05 0
今、ロスト・フォン・ドライブでヴァン倒した

249 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:22:31 0
81 :ユーリ ◆5Kq11GJKws :2008/09/23(火) 14:38:31 O
何かしたらお前ら全員○す



なんだねコレは?謝罪を要求する


250 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:23:10 0
ウンコ玉ひとつおっこちたm追いかけてもひとつおっこちた
少し広い廊下ににおいだけ残ってる
心臓が始まった時
誰でも人は糞をする
便所ーでするように心がけている
汚さずに保ってきた
パンツが汚れてみえた
我が眼を疑う前に
ケツが暖かくなる


初めて僕らは漏らすだろう
同じ腹の音を目印にして
ここで出るよ我慢ができないよ
くたびれた肛門が 緩まって広がる時
うんこは生まれくる

存在が続く限り 誰でも人は糞をする
一人用のトイレに二人はちょっと入れない

うんこ玉ひとつおっこちた
追いかけても一つ落っこちた
奪い取った場所(便所)で
ウンコを出した

もらした悪臭など気づけば刺激でしかない
知らなきゃいけない事は明日と今日の噂

いじめで僕らは傷つくよ
同じ悲鳴の旗を目印にして
忘れないで うんこは生理現象
いじめの傷を二人で埋めるとき
スカルマは果たされる

ウンコなんだ 僕ら互いに
それぞれのスカルマを映すための
汚れたパンツを洗いあって
形がわかる
ここにあるよ
確かに触れるよ
一人用の便所に僕らはいる

忘れないで
うんこは生理現象
和式の便所をうんこで埋める時
スカルマは果たされる
僕らはひとつになる


251 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:24:10 0
245
僕には出来ない!!

252 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:25:39 0
そろそろバイバイサルさんされるな

253 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:26:14 0
だがここに誓おう!!
私は戻ってくる!!
アイルティーバック!!

254 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:26:59 0
ここが終わるまで私は永遠に粘着を続ける

255 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:27:55 0
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
魔理アン!!

256 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 16:28:18 0
謝罪を要求する

257 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 16:35:39 O
ま、ばいさるなんか糞やな

258 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 16:38:35 O
アラララララララ!

259 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 16:39:30 O
おぉ・・・・これがオケアノス・・・・
これこそが・・・・これこそが求めていたモノか!

260 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 16:43:40 O
セイバァァァァ!

261 名前:運金[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 16:43:58 O
レプリカ消えろや

262 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 16:49:22 O
ならば決めるぞ・・・・どちらが本当の運金なのかを・・・・

263 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 17:20:04 O
光の切っ先が、後少しで阿修羅の胸に届くという刹那。
インソムニアのブレード光とは逆の、冷たく輝く光の尾が走る。

常人では有り得ない反応で払われたコウキの剣は、
過たずインソムニアの胴を上下に分断していた。
墜ちていく下半身。そして、残心。

一瞬の膠着を置き、インソムニアのブレード光が消え、
断面から血ともオイルともつかない液体が吹き出す。
残された上半身も崩れるように、大回廊の奈落へと転がり落ちていく。

それと同時に、ケイの超能力によって一部を分解させられた
巨大パンプシャーストーンが、自重で崩壊を始めていた。

体内に蓄えていた破壊の光が、自らを焼きながら周囲に漏れ出して行く。
その燃え盛る破片が、大回廊の反響で断末魔のような
轟音を発しながら、流星雨のように降り注ぐ。

先行してケイ、ユーリ、レイが予定ポイントに到着し
彼らに続く形となったアルラウネに、出し抜けに接近する熱源。
−−およそ9発ものミサイル群。

放たれた方角には半壊し、地に伏せたインソムニアの上半身があった。
4つの瞳は、まだ深紅の輝きを保っている。
その頭上に、崩壊した巨大パンプシャーストーンが墜ちて行く−−。

大回廊が一つの溶鉱炉と化したような爆発の後、静寂が帰ってきた。
第4基地部隊、第一予定地点へ到達。大回廊からの追撃の様子は……無い。

264 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/23(火) 17:26:49 0
87 名前:ケイ ◆1CUc5Z2Dzk [] 投稿日:2008/09/23(火) 17:24:31 0
ユーリ、○していいぞ

ここのコテって最低だな
やっぱ潰されるべきだわ
同情の余地も無い

265 名前:運金[] 投稿日:2008/09/23(火) 17:29:34 O
○ってなあに?キス?

266 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:16:03 0
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1218730638/

次スレ

267 名前:◆XURQ.vO8Zk [] 投稿日:2008/09/23(火) 18:23:58 0
  _________________ィ‐' ̄`ヽ
     |                            |::::::::::::ヽ
     |                            |:::::::::::::::::\
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     |'‐┐┌┘  └─、ヽ     i l ! !   | l |:::::::::::|  ゝ::::|
     |  l ヽ-'7 ┌一' ノ ┌‐' ノ  ヽ!  /ノ  |:::::::::::ヽ   ∨
     |    ̄ ̄     ̄ ´    ̄           |ー:、:::::::ヘ
     |                            |::::::::::::::::::ヘ_
     | _______________ _ |:::::::::::::::::::::::::::::`丶、
              \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
                ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
                | |    ヾN ゞソ    ゞソ//
                | |    >:´|、  -  ,|`:<
                | |     |::::::::| >  イ |::::::::|
                | |     >-、\!  !/::,-<
                | |  /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
                | |   l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
                | |  /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
               , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
               | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
               ヽニj }  \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
               〈:| |V     }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
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268 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:43:17 0
>>267
頼むから消えてくれ
この世から永遠に

269 名前:ERO ◆Yea504LehI [] 投稿日:2008/09/23(火) 18:56:14 0
268
消えろ!永遠なる空に!

270 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 22:04:50 O
>>235-236>>239
>「よう、着いたぜ。
(中略)
>他にも入り口があるかもしれんが、俺が発見した入り口は・・・ここだ。」
屋内演習場くらいの広さがある、無機質な空間。そこに放置された発掘機材…
今までの遺跡内とは雰囲気がガラリと変わった気がする。
遺跡の壁面を無数に走っていた幾何学模様も、この部屋には一切無かった。
破壊された機体が並んで4機、埋葬を待っているかのように倒れている。
アタシは一応機体を照合してみた。
ハリネズミには出発前に、第六基地から未帰還機のリストを入れていたからだ。

まあ昔に罹った職業病ってヤツだね。
アタシが除隊してから3年ちょっとの間に未帰還登録された機体は637機。
暫くして残骸と一致した機体が数機、スクリーンに表示された。
オバリス社の遺跡調査部隊か…隊長はマサル=オハラ…ん?機体の数が足りない?
部隊には1機、古代ロボが混っていたらしいけど、残骸は全部AMだ。
>「ここから先が未到達域、レベル5だ。
(中略)
>10分もあれば開けるから、その間周囲の警戒を頼むぜ?」

ラティフの通信も耳に入らなかった。猛烈に嫌な予感がする。
部隊に所属してた古代ロボ、ガンオーも…やっぱり未帰還機だったからだ。
つまり今でもこの遺跡の何処かに“いる”ってコトじゃないの!!

この事をみんなに知らせようとした時、ボウヤからデータが送信されて来た。
どうやら入口に罠を仕掛けたみたい。とりあえずは一安心かな?
でも気を緩め過ぎるのはマズいね。もしかしたら罠なんて余裕でごり押してくるかもしれないし。

「やるじゃん、ボウヤ。ちょっとカッコいい……ょ!?」
上空から撃たれたビームが、ハリネズミのウェポンラックを吹き飛ばした。
「ぐ…ぅ…何処からッ!?」
衝撃に歯を食いしばり、全速で機体を後ろに下げる。ワイバーンは速攻でパージ。
燃料タンクから誘爆したら、位置的に機関砲の弾倉が直撃する。
MC-wz4“ウィザード”は22門が左右並んだ2ヵ所の弾倉からリニアベルトで弾薬供給を行う。
早い話が弾倉を叩かれたら、その時点でハリネズミはガラクタになるってコト。
弾は薬莢が無い形成炸薬型。残り27233発が誘爆したら…間違いなく弾倉ごと機体がブッ飛ぶ。

「嘘でしょ…レーダーに映ってないじゃん!!」
かろうじて誘爆は回避出来たけど、マジでヤバイ。ヤバ過ぎる!!
重量的にはかなり軽くなった。でもまだまだ重い。ワイバーンを切り離した分を差っ引いても、だ。
既に弾薬重量は半分を切ってる。ここに来るまでの襲撃で、結構減ったし。
それでも充分過ぎるくらいに重いのよ…このクソ荷電粒子砲がね!!
今やハリネズミはドン亀としか言い表せない程、機動性能が腐っちまった。


正直な話、まだ入口に着いたばっかり。尻尾巻いて逃げる?『答えはNo』
弾が残り半分しか無いんだけど、ホントに戦うつもり?『答えはYes』
レーダーにもFCSにも映らない相手なんだよ?『親から貰った目ン玉使うよ!!』


「みんな!もう敵は中にいるわよ!!ってか“最初から中にいた”のかも!!」
相変わらずレーダーはアタシ達5人しか映していない。でも……確実に敵は“この部屋の中にいる”ッ!!!


271 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 22:52:42 0
>>242
ユーリがインソムニアの様子を伺っていると、いきなり腕を引っ張られ侵入口に連れ去られる
「いきなりなにするんだ!」
ユーリがそう怒鳴った瞬間、大回廊で大爆発が起こる
「・・・まあ、なんだ、助かった」
ばつが悪そうにケイに礼を言う

後ろからの追撃がないのを確認すると遺跡の奥に進むことにした
この先になにが待ち受けているかユーリには予想もできなかった

【私も守るようなレスをしてすみませんでした。いまいちどこまで勝手をしていいのか分からずなんとも中途半端でした
 とりあえず場面の切り替えぐらいは進めさせてもらいました】

272 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 22:58:25 0
>270
じりじりと、息が詰まって窒息死しそうな時間が過ぎていく。
だがその実感がまるでわかない、1秒が恐ろしく長い……
もちろん、そんなのはただの錯覚なのは分かってる。
でもそうだと分かってても、心身にかかる重圧が錯覚を打ち消させないのだ。

>「やるじゃん、ボウヤ。ちょっとカッコいい……ょ!?」
データを送信した直後、エルさんから通信が入った。
出だしを聞いた時点ではちょっと気持ちが楽になったはずなんだけど……
「あ、ありがとうござい……!?エルさん!?」
いきなりヘッジホッグが撃たれた!ワイヤートラップを抜けられた!?
……いや、入り口付近には“なにもいない”、それどころかレーダーにも
反応がない!ビームの射出方向にカメラを向けても、そこには何も―――

[悪いけど、ちょっと体を貸してもらうよ?]
唐突に“それ”の声が頭に響いた。なんで!?今までは
戦闘になっても何も感じなかったのに、それもこのタイミングで!
「じょ、冗談じゃな」
[冗談を言ってる場合じゃないんだよね。さっきの襲撃とは危険度が違う!]
初めて“それ”が声を荒げたのを見た……そのまま、今度ははっきりと
意識を保ったまま体が勝手に動き始める。
『……まったく、よくもここまでボロボロにしてくれたよ。
 この状況でこれはまずい……ワイヤーを回収してエネルギーを回復……!』
ここまで切羽詰った“それ”も初めて見る……機体状況が芳しくないのもあるけど、
それ以上に今回の襲撃者が今までのは前座と言わんばかりの大物だって事を表していた。

『左右腕部へのエネルギーバイパス一時カット、エネルギーを
 機体制御とウィングバインダーに……よし、なんとか2基使える。
 コウキ、この状況で言うのもなんだけど僕のやる事をよく覚えておくんだ。
 バインダー起動、放射ネット展開!』
“それ”は僕に対してメッセージを送った後、エネルギーをクモの巣状にして
全機体に当たらない様に全方位へと撃ち出した。これは……何かに当たると消滅する、
ただそれだけの物でしかないから気にも留めてなかった。でも、考えてみれば
今はこれが必要だ。敵が見えなくても、本物の亡霊じゃなければ実体はあるはず。
エネルギーネットに接触すれば位置を特定できるはずだ!
『エルさん、今のうちに武装使用可能レンジまでなんとか距離を取ってください!
 それまでは近づけさせませんよ……最悪、こいつを盾にしてでも。
 ……どっかのおバカさんのおかげで、こいつもスクラップ寸前ですしね。』
どっかのおバカさんは余計だけど、人を食ったような態度を取り続けてきた
“それ”がここまで感情をむき出しにするなんて……。でもヘッジホッグは
ワイバーンと言う足をもがれた状態、確かに盾にでもならなきゃ真っ先に潰されるだろう。

【そろそろ第四基地組が来るみたいなので、ワイヤートラップを外しました。
 まさか気づかない事はないと思うんですけど、敵が初めから中にいる時点で
 入り口に仕掛けたのは無意味ですしね。】

273 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 23:30:31 0
名前:ARV-07 テンガロン
サイズ:25m
運動:A
装甲:C
移動:B
地形適応:空B陸A海C宇A
【武装】
OVW-03 ビームブレード
OVW-04 ビームショットライフル
OVW-17 シールドカノン
【機体解説】
かつて一大規模を誇ったオバリス社製のAM
ガンオーのコンセプトを基にし、徹底した性能の安定化を図った
その結果、シンプルで無駄の無いデザインにバランスに優れた性能を誇る機体に仕上がる
某国の次期主力AM決定トライアルにて、トライアンフのライバル機と渡り合った
当初は優勢だったものの、後にガンオーを基にしていたことが発覚し敗れてしまう
コンセプトを基にしただけで、技術まで転用したわけではなかった
が、古代兵器の技術を危険視する傾向が強かった時代の風潮の煽りを食らってしまった

名前:パラサイト
サイズ:10〜20m
運動:C
装甲:B
移動:C
地形適応:空A陸A海A宇A
【武装】
ビーム砲
飛び掛り
【機体解説】
遺跡内に出没する謎の機械生命体
クリスタルのようなコアを中心に、不定形の黒いゼリー状物質が覆っている
アメーバのように動き回り、クリスタル部分からビームを照射する
壊れた機体などに乗り移り、操ることが可能
パラサイトに乗っ取られた機体は「ゾンビロボ」として復活する
稀に赤い固体が存在し、これに乗っ取られたロボは知能を残したまま変異してしまう
また、更にそれはパイロットすら侵食することが可能

274 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 23:44:49 0
>246>270>272
ハッキング作業にかかると、アンジール、エル、コウキがそれぞれ周辺警戒に当たる。
その様子を見ながら大きく息を吐く。
それぞれ損害や弾薬消耗が少なくない。
【本当の意味での入り口】に辿り着くまででこれなのだ。
これから先、どれほどのものが待ち受けているかはわからないが、かなり不安な状態であるといわざる得ない。

だが、それでも俺はそれ程不安を感じていなかった。
ここまで来るのに各自連携も出来てきており、なお集中力もかけていない。
安心して背中を任せられる、という信頼感も生まれていたのだ。

ハッキングをはじめて数分後、メインモニターに閃光が走った。
「っち!ヘッジホッグが!くそっ!」
モニターにワイバーンをパージするヘッジホッグの姿が映っている。
敵がどこからどれだけ来ているのか。
全エネルギーをハッキングに向けている今、俺は知る術はない。
ここの辺りだと、スフィンクスやミカエルが出てきてもおかしくないのだ。

だが・・・いや、だからこそ、俺は動かなかった。
背中を預けた以上、仲間を信じる。
たとえその先にあっけない死が待ち受けていたとしても!
俺の役目を果たす・・・!
「あと3分で終わらせる!それまで持たせてくれ!!」
全員に叫ぶと、俺は猛烈な勢いでハッキングを続けるのだった。

275 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 23:45:39 0
>242>263>271
アルラウネに示された進路通り、大回廊から間道に入ると、そこは静寂な通路だった。
古代守護ロボの気配が全くしないのは洗礼のカーテンに全ての古代守護ロボが集結していたからだろうか?
レーダーにも各種センサーにも全くの反応はない。
そしてその通りに全く遭遇する事無く進めるのであった。

どれだけの時間を静かなる潜行に費やしたのであろうか?
示されたルートは今まで発見されていなかった場所ばかりを通っていく。
そして通路は唐突に終わりを告げた。
長い長い一本道の末、行き止まりだったのだ。

壁を調べても何の反応もなく、パネルの類も見当たらない。
しかし、アルラウネのナビにはここが目的地として示されていた。
そう、この行き止まりが・・・

##################################

すいません、ここで第四基地組は少々お待ちを。
時間軸調整です。

276 名前:アンジール ◆gyalxMCbGw [sage 空気は面倒がなくていい……(泣)] 投稿日:2008/09/23(火) 23:53:23 0
>>270>>272
>上空から撃たれたビームが、ハリネズミのウェポンラックを吹き飛ばした。
いきなりの襲撃、視覚できない敵の襲撃に驚くアンジール。
>「みんな!もう敵は中にいるわよ!!ってか“最初から中にいた”のかも!!」
レーダーを確認するが敵らしき者はいない、いや、それどころか
FCSにも確認できずカメラを向けても何もいない。
「ステルス……いや、それにしては……一体なんだこいつは」
なんとか対応できる武装を探すがAM24のような機体には特殊兵装などは積まれていない。
ましてや面攻撃を行える武装も確認する手段すらもない……このままでは一方的に虐殺の可能性もある。
>『左右腕部へのエネルギーバイパス一時カット、エネルギーを
>機体制御とウィングバインダーに……よし、なんとか2基使える。
>コウキ、この状況で言うのもなんだけど僕のやる事をよく覚えておくんだ。
>バインダー起動、放射ネット展開!』
コウキが対象の動きを少しでも分かるようにネットを展開する。
とりあえずアンジールも後ろに下がろうと機を後ろに動かした時だった、
一つの閃光がAM24の胴体……コックピットの上の部分を貫く。
何かを焦がしたような臭いがあたりに広がりAM24が姿勢を崩す。
コックピットハッチの上とはいえ、ビームの熱はコックピットハッチの上部を溶かし。
そこからは血だるまになったアンジールの姿が見える。

「じょ…状況は……どうなった。ダメージコントロール……なに?
 システムが作動しない……出血?この俺が?……これは……」
頭からとめどなく血が出ているアンジール。目の焦点すら合ってないまま
アンジールの血を浴びて深紅に染まっている機体のモニタを眺めている。
「そうか……俺は……フッ…」
悟ったような表情をしてから鼻で笑う。まるでこういう事になることを予見していたように。

「…俺は……死ぬのか……これは……面倒な……ことに…………なった……」
その言葉がアンジールの最後の言葉となった……


277 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/23(火) 23:56:21 0
>>236>>239>>270>>272
「アハハハハハ!
 墜ちないなんて良い人たちかしら!
 今まで来た人たちよりずっと頑丈だわ!
 楽しめそう・・・ウフフフ・・・。」

久々の獲物に胸が高鳴り、ほくそえむような声を漏らしてしまう。
ここ数年、ロクな奴が来なかったんですもの。
脆い、脆すぎたのよ!
けれど、今回の連中は私を少しは楽しませてくれそう。
さあて、いつ気付くのかしら?
私がハリネズミさんの真上に陣取るようにして浮遊していることに・・・。

「そこお・・・、見いつけた!」

解析をしているらしいラティフの機体に向けて、シールドビームを構えて撃つ。
ライフルのものより出力は高く、太いビームである。
これだけ強い人たちなら、お父さんたちも寂しくないでしょ?
今一人、送ってあげるからね。

278 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/24(水) 00:07:42 0
すみません、ミスしましたので>>277は訂正します・・・。

279 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/24(水) 00:27:00 0
>>236>>239>>270>>272>>274>>276
「面白い、この人たち面白いわ。
 すごくいいの。
 なかなかしぶとく抵抗してくれるもの。」

久々に手応えのある獲物を前に、思わず胸の高鳴りを覚え喜んでしまう。
撃っても避ける、当たっても効率的に破損箇所を排除する。
こんな場慣れした連中は見たことがない。
おそらくは戦闘などに関してのプロフェッショナルなのだろう。
明らかに今までの調査部隊の連中とはワケが違う。
けれど、この人たちが私に気付くのはいつかしら?
ハリネズミさんの真上に陣取るように浮遊している私の位置に。

「でも、終わり・・・。
 バイバイ。
 アハハハハ!
 …あれ、これは何かしら?」

最初の標的に選んだのは、ちょこまかと逃げ回ろうとする高機動機体。
ガンオーライフルを構え、動きの止まった瞬間を狙って的確に撃ち抜くの。
白色のビームが胴体を貫き、アンジールの機体は羽を撃たれた鳥のように地面に落下する。
メイアさんに止めを刺した時のことを思い出す。
今のシーンはあそこまでスプラッターではないけれど、十分見応えのある死に様よ。
まずは一人、お父さんたちへの手向けね。
けれど、このネットみたいなものは何かしら?

「ああもう、待ちきれない!
 次はあなたに、決ぃめた♪」

アンジールを仕留め、次の獲物を仕留めたくてたまらない。
私は機体に纏わり付いた放射ネットのことなど気にせず、次の標的にライフルを向けた。
次は、下でかさこそとしているラティフの機体である。
ライフルを撃ち放ち、白いビームで再び貫こうとする。
面白かったけど、そろそろ終わりにしたいわ。

280 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/09/24(水) 01:01:59 0
>263 >271
通り抜け様にインソムニアが真っ二つになっているのが目に入った。
>「いきなりなにするんだ!」
そりゃ怒るのも無理はない。メイドロボに引っ張られている図はあまり格好よくはない。
横道に飛び込んですぐ、少し後方にいるアウラウネに向かってミサイルが突っ込んでくる。
アウラウネは装甲がすごいから多少の事は大丈夫だろうけど……
まさかあのインソムニアがまだ!?
次の瞬間、爆音が鳴り響き、横道まで入ってきた激風が吹きぬけていった。
あの巨大バンプシャーストーン、これ程の熱源を蓄えていたとは考えただけでも恐ろしい。
そして、さっきまでが嘘のように静かになる。
想像を絶する規模の爆発で敵機達が一掃されたみたいだ。
>「・・・まあ、なんだ、助かった」
「礼なんていいって、さあ行こう!」
初っ端からかなーり危なかったけど……その割に目立った損傷はない。
お互いさすが古代兵器といったところか。

>275
アウラウネに示されたルートに従って進む。不気味なほど何も出てこなかった。
通路の壁面には、古代文字がぎっしりと書いてあった。
何か思い出せないかと解読を試みるが、案の定徒労に終わるのだった。
知恵熱かスピードまで落ちてきたし……じゃなくて。
MOEがサボタージュしている!? 密かに内輪の会話を繰り広げる。

(あのなーまだ燃料たくさんあるでしょー!) 
M:(あのね、ミーちゃんから聞いたんだけど……“剣”を探しに月に行くっていってたの)
あいつはいきなり去っていっただけでそんな事聞いてないぞ。
さては僕を差し置いて機体同士で愚痴りあっていたのか。
それより問題はMOEがこのタイミングでそれを打ち明けたことだ。
(なんですぐ教えてくれなかったんだよ!)
M:(ケイ君には言わないでって言われてたんだ。言ったら絶対行かせてくれないからって)
その通りだよそれ知ってたら必死で止めてたよ!
あいつは強いけど、いや強いからこそ、あの性格でこんな所に来たら死亡フラグだ。
(大丈夫。あいつがくたばるわけないじゃん! 向かうところ敵なしなんだから)
M:(そうだよね〜)
MOEは必要最小限の知能しか搭載していないのが幸いしてあっさり納得し
納得して元通り動いてくれるようになった。

やがて行き止まりにたどり着く。
「最深部に何があるのか楽しみだね!
前に僕の古代兵器乗りの友達は“剣”を探すって言ってたよ」
こんな事を話しながら色んな場所を調べてみるが反応がない。

281 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/24(水) 21:48:39 O
>>272>>274>>276>>279
>『エルさん、今のうちに武装使用可能レンジまでなんとか距離を取ってください!
(中略)
>……どっかのおバカさんのおかげで、こいつもスクラップ寸前ですしね。』
ボウヤの通信を聞き終えるよりも早く、アタシはハリネズミを旋回させた。
見れば淡く光るネットのようなものが頭上を覆っていた。
おそらくナグルの武器だ。この場合は武器としてじゃなく、センサーとして使ったらしい。
「なるほどね、虫捕り網ってワケだ。ボウヤ、やっぱりキミってばカッコいいよ!」

またビームが発射された。ハリネズミのすぐ真上だ。高さからしてネットの外か!
>「あと3分で終わらせる!それまで持たせてくれ!!」
分かってる。もうすぐ終わらせてやるよ!!
照準をマニュアルに切り替え、レールキャノンを4門、真上に向ける。
捉えた!そう思った瞬間、視界の片隅で信じられない光景が映し出された。

「う…嘘だよ…ね?」
アンジールの機体が、糸の切れた人形みたいに崩れ落ちる。
あんまりにも突然過ぎて、アタシの思考が停止する。ほんの1秒足らずの瞬く間。
だけど、戦場で死ぬには充分過ぎる時間。気を取り直した時には、既に被弾してた。
乱射したゴリラのグレネードが射線を遮ったおかげで、ハリネズミは直撃を免れる。
代わりに失ったのはレールキャノンの砲身2門と、さっきまで目安を付けてた敵の位置。
「助かったよハゲ、後でバナナ奢ってやるから!!」
見えない敵を相手に、攻撃を当てるには何をすれば良い?よく考えろ!!
当たればいい、1発でも当たればヤツを引きずり出せる。ほんの1発でも当たれば…


RC-ATSA“サラマンダー”、ハリネズミの主力武装と呼べる計10門のレールキャノンだ。
専用の140mmAT砲弾を使用する為、同口径のキャノンに比べて物理的な破壊力は格段に低い。
しかし弾頭内部に詰められたテルミット剤により、着弾点は瞬時に3000℃程まで上昇する。
装甲を破壊するのではなく、内部機関に熱を送り込みオーバーヒートさせる特殊兵装なのだ。。


そう…1発でも当たれば、後は熱源探知に切り替えりゃロックオンできるかもしれない。
「クソッタレ!!見失った!!ヤツは何処にいんのよ!!!」
焦り、恐怖、苛立ちがアタシの頭の中で仲良く大暴れしてる。
もう一度ネットをぐるりと見回す。確かにヤツはネットの外側から撃ってきた。
いくら広い部屋とは言っても、壁と天井がある以上は行動範囲が限られる。
もちろんそれはアタシ達にも言えることだけど。

不意にネットの一部が動いた。引っ掛かったんだ。
それでもヤツはお構いなしにビームを撃つ。その先にいるのは…ラティフだ!!
ビームがディープシーカーを貫いた…誰もがそう思った瞬間だった。
ゴツい鋼の剛腕が、ビームを掴んで受け止めた。マジでタチの悪い冗談に見える。
「おいラティフ、3分とか言いやがったがな、そんなに急ぐ必要はねぇぞ?」
ゆらりとビームが放たれた方向に向き直るギカンティックゴリラ。
「なんせ俺様が盾になってやってんだからよぉ!!!」

各部の武装をフル展開した、機械仕掛けの猛獣が吠えた。

282 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 00:52:29 0
>>275
アルラウネに導かれ遺跡の奥へ、奥へと進んでいくその道のりは不自然なほど静かであった
敵も罠もない、危険もないが退屈な道程だった
そしてその道はデータにない未知の道だったのである。いままで人が足を踏み入れていないだけあって
その道は綺麗で幻想的ですらあった
(綺麗な所だな・・・)
つい、そんなことをもらしてしまう。そして、考え事をしている間に行き止まりに到着した

>>280
その場所を調べながらなんの変哲もない話に花が咲いた。
話の中でケイがある話題を振ってきた。その話はユーリがここにいる理由、古代文明の技術の粋を集めた剣の話である
「俺以外にも探しているやつがいるのか・・・」
少しは驚いたがある程度、考えていたことでもだった。
「じゃあ、そいつと戦うことになりそうだな。阿修羅は他のやつには絶対に渡さないっていってるぜ
俺も戦ってみたいけどな」
すこし楽しそうな顔をしながら話を続けた
「俺がここに来たのってさ、阿修羅に頼まれたのもあるけど自分の力がこの世界でどれくらい通用するか知りたかったんだ。
・・・まあ、俺がどれくらい強いか知りたかった言い換えてもいいな。
おかしいだろこんなガキみたいなこと、ま、まだガキだけどな」
自分のことを話すとユーリは笑い出した
「はっはは、どうしたんだ俺は、なんでこんなこと話してんだろうな。」



283 名前:コウキ(代理) ◇xK7dfy5P/g [sage 千夜万夜代理投稿370] 投稿日:2008/09/25(木) 08:39:08 0
>274
>「あと3分で終わらせる!それまで持たせてくれ!!」
ネットを放った直後、ラティフから通信が入った……
冗談じゃない、見えない敵相手に不意討ちうけまくってる中3分持たせろだって?
『はっ……了解、その代わり必ず錠前破ってくださいよ?
 だからって、急ぐあまりドアまでひん曲げて通れなかったってのは無しで。
 そんなしょっぱい思い出なんかいりませんから!』
字面だけ見れば憎ったらしいほどの軽口だが……内容ほど
“それ”に余裕なんかない。わざと大口たたく事で自分自身を鼓舞するような……
そんなニュアンスを確かに感じる。それだけ本気だってことだ。

>276
>一つの閃光がAM24の胴体……コックピットの上の部分を貫く。
>そこからは血だるまになったアンジールの姿が見える。
>「…俺は……死ぬのか……これは……面倒な……ことに…………なった……」
不意に、また閃光が走った。直後レーダーにアラート、これは……友軍の被弾!?
態勢を立て直すために後退しようとしたAM24が敵の攻撃の直撃を受けた!
性能的にもっとも被弾率の低かった機体が……まさか直撃なんて―――。
カメラをAM24に向け、センサーからモニターに視線を移したとき……
そこには、むき出しのコックピットの中で致命傷を受け血まみれになったアンジールの姿が……!
[アンジールさん!? ……そ、そんな……。]
『……残念だけど、死んだよ…………クソッ!
 やりたい放題やってくれるじゃないか……!』
“それ”の感情が流れ込んでくる……これは、怒りと悲しみ?
……非常事態の中で、僕はまたひとつ“それ”の認識を改めた―――。
[……かならず、仇を討とう……!]
『言われなくてもそのつもりさ……
 ここまでコケにされて、尻尾巻いて逃げ出してたまるものか……!』

>279>281
>「なるほどね、虫捕り網ってワケだ。ボウヤ、やっぱりキミってばカッコいいよ!」
『本当にそう思ってるなら名前で呼んでください。
 せっかく褒めてもらってもボウヤじゃ全然かっこつきませんよ。』
とりあえず無事らしい……ヘッジホッグを立て直してるんだから当たり前と言えば
当たり前なんだけど。これで呆けた事言ってたら喝を入れなくちゃならなかった。
でもそれって僕の役目じゃないよね。正直、そんな余裕とっくにゴミ箱行きだ。

>けれど、このネットみたいなものは何かしら?
>「なんせ俺様が盾になってやってんだからよぉ!!!」
決意も新たにセンサーを凝視するが、ネットにはまだ引っ掛からない……
まさか、設置位置よりも上にいるのか? 確かビームの発射ポイントもその辺だった。
だとすると……ロックオン警告、ターゲットはディープシーカー!
『今度はそっちか! これ以上好き勝手させて、たまるかぁっ!』
思わず叫びながら機体を斜線上に移動させようとするが、間に合わず
敵の攻撃が……! だがしかし、ディープシーカーのすぐ近くに陣取っていた
ギガンティックゴリラがビームを受け止めた。いくら装甲の厚さに自信があると言っても、
さすがに規格外すぎる……影響は小さいようで、あちらも叫びながら全砲門を発射地点に
向けて一斉射撃を始めた。
『ははっ……やっぱ無茶苦茶すぎ。
 つくづく敵じゃなくて……っ、いた!ふん、回避行動を取って引っ掛かったな。
 誰が逃がすものかよ、大人しく蜂の巣になれ!』
ウィングバインダーから、最初にハチドリを捕まえた時のと同一の電磁ネットを
接触部に向かって射出した。だが今回のはかなりのエネルギーを注ぎ込んだ特注品。
どんな機体だか知らないけど、長時間接触すれば中身はジューシーに焼ける代物だ……
でも次はない、今ので残存エネルギーは20%、戦闘行動を取れるぎりぎりのライン。
かわされてロックオンされたら回避行動を取れるかどうかも怪しい。


284 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 21:34:44 0
>276>279>281>283
向かい合うは超古代文明の扉。
背には激しい戦闘。
あと数分あれば確実に解除できるが、この状況の中、一秒か限りなく長く感じる。

その最中、アンジールの識別信号が不意に消える。
それは【死】
ああ、そうさ。死だ。
死なんぞいつでもどこにでも転がっている。
他人の死も自分の死も大した違いはない。
そう、俺の首にもいつだって死神の鎌がかかっているんだ。

だがそれでも、俺は死ねない!!

わかっているさ。
俺がどれだけ思おうが、そんな都合を考えてくれるほど死はお人よしじゃない。
ただ俺は死神の鎌が引かれるのを「その時」まで全力で無視し続けるしかないのだから。

そして今、死神の鎌は亡霊の極太ビームとなって俺の喉首を掻っ切る・・・筈だった。
いくら鏡面装甲でも、ビーム撹乱チャフ無であれほどの太さを喰らえばひとたまりもない。
上手く角度を合わせたとしても背負ったミサイルポッドに誘爆必死だ。
が、死神の鎌は野太い腕によって止められた。

ゲイザムから通信が入る。
「なんせ俺様が盾になってやってんだからよぉ!!!」
「当たりめえだ!頭脳労働の邪魔させんじゃねえぞ!筋肉達磨!」
冷や汗を拭いながら礼をいい、俺は最後の防壁を突破した。

***ゴゴゴゴゴゴゴゴ***
まるで遺跡全体が鳴動するかのように扉が開いていく。
いや、正確に言えば、遺跡が組み変っているのだ。
レベル4から先は完全な独立エリアといっていい。
扉へのハッキングにより、遺跡は動き、組み変り、そして新しい通路が繋がった。

新しく目の前に出現した通路から大量の破片が流れ込んでくる。
それは古代守護ロボたちだったもの。
乱暴に叩き切られたようで、まだ稼動しているものもあるが、四肢もなく戦闘する必要もないような断片たちだ。
前回来た時はこんなものなかったが・・・?
だが、今はそれを考えている余裕はない。
「よし、開いたぞ!ここは直ぐに閉じるからな!急げ!」
昨日をハッキングモードから通常モードへと戻し、ディープシーカーは新たなる通路へと滑り込んでいく。
センサーを最大にし、進路であり、退路を確保する為に。

285 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 21:35:51 0
>280>282
ケイが壁を調べているが、何の反応も得られる事はなかった。
一番の反応は【何の反応もない】という事だろう。
あらゆるセンサー類に何の反応も示さないのだ。

が、何の前触れもなく振動センサーに感知があり、それは直ぐにセンサーに頼らずとも察知できるようになる。
***ゴゴゴゴゴゴゴゴ***
まるで遺跡全体が鳴動するかのような振動と共に、目の前の壁が動き出す。
ケイやユーリの知らぬところではあるが、ラティフが【扉】を開いた事により、遺跡全体が組み変っているのだ。
レベル4から先は完全に独立エリアとなっていたのが、組み変ることにより新たなる通路が開かれる。
それがこの場所であったのだ。

開かれた通路から赤い光が漏れでてくる。
その光の先にいたものは・・・小型の超古代文明ロボ【メデューサ】だった。

ケイ、ユーリ、そしてアルラウネのドレイクの脳裏に直接声が響く。
『良く来たね。安心し給え、私だよ。』
その声は紛れもなくクリスタルスカルの声だった。
『別働隊が想定以上に良くやってくれた。
敵をひきつけ、扉を開いてくれたのだ。
彼らに感謝しながら進もうではないか。』
その言葉と共に、それぞれの脳裏に第六基地から突入した部隊のこれまでの戦闘の様子が映し出される。

『最深部は近い。
君達のそれぞれの目的もそこで達せられるだろう。』
メデューサに乗るクリスタルスカルは全てを見透かしな様な口調で言葉を区切り、先導し奥へと進み始めた。

##############################

>284
すいません、名前ミス。
284はラティフです。

286 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 22:16:35 O
【戦艦の中とは思えぬ程 豪奢な内装に彩られ一流の調度品が飾られている執務室
女神の彫刻が見事な壁掛け時計の音のみが響く部屋の中でドレイクはただ一人本国への報告書の作成に勤しんでいた
その最中 ウェルナーがある報告をしに部屋を訪れる】


ウェルナー「失礼します、先程 目的の位置に艦が到着致しました」

「意外と早かったな…
あの骸骨め…まさか出鱈目を教えたわけではあるまい…
で、我々の損害はいかほどだ?」

【ドレイクはペンを止めずに淡々と言葉を発し、副官に尋ねた】

ウェルナー「我々の損害はほぼ皆無
彼らのおかげです…」

「ふむ…あのでかい図体が役に立ったというわけだな…
それで 一応準備の方を整えておいたのか?」

ウェルナー「はい…
歩兵部隊は第2種装備にて待機
機動部隊も閣下の御命令が有り次第いつでも出撃可能です…」

「そうか…だが事を急いでは仕損じる…
焦らずじっくりタイミングを見計らうとしよう…
まあ機体とパイロットの確保はともかく 形だけでも調査をせねばな…」

ウェルナー「御命令さえ頂ければ…」

ドレイク「出来れば穏便に済ませたいものだな…
ウェルナー君…」

【そう言うと傍らのカップに口をつけ お茶を啜る
その瞬間、壁掛け時計の音が響き 時を知らせた
まるで行動に移せと教えるかのように…】


287 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 23:04:33 O
【遺跡への入り口が開くと その奥には謎の古代兵器が宙に浮いていた
そして、その瞬間 ドレイクの脳に聞き覚えのある声が響く
そして脳裏には見知らぬ部隊の戦闘シーンが鮮明に映し出されていた】

「もうすぐ最深部か…
まさか我々の他にも狙っている者がいたとはな…
それよりあの骸骨め…一体何者だ…」

【小声でボソボソと呟くと どさりと艦橋の座席に座りこんだ
傍らに控えていた副官がドレイクを気遣い、声をかけた】

ウォルナー「閣下どうなされました?」

「何でもない…
所でウォルナー君、我々の他にも遺跡に来ている連中がいるぞ…」

ウォルナー「なぜお分かりに?
レーダーには我々の他には反応はありませんでしたが?」

「見えたんだ…この目でな…
あの骸骨め…ただの月面軍の将軍などでは無い…」

【わけの分からぬドレイクの言葉に副官は首を傾げる
またドレイク自身も今まで体験した事の無い出来事に動揺を隠しきれなかったのだ】

「ウォルナー君…私は部屋で本国への報告書を書くとしよう…
艦橋の指揮は君がとりたまえ…
それと準備をするよう兵達に命じておけ…」

【副官に口頭でいくつかの事項を伝えると
ゆっくりと座席から立ち上がり艦橋を後にした
そしてアルラウネは
速度をわずかに速めながらメデューサの後ろを追っていった】】


288 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/09/25(木) 23:35:53 0
>>282
>「俺以外にも探しているやつがいるのか・・・」
「え!? ユーリ君も探してたんだ!」
M(奇遇だね〜。ミーちゃんはその剣を古代技術の結晶と言ってますた)
>「じゃあ、そいつと戦うことになりそうだな。
阿修羅は他のやつには絶対に渡さないっていってるぜ 俺も戦ってみたいけどな」
ユーリはとても楽しそう。
「あいつは強いよ? でもどうだろう。
今回は遺跡に入る人に制限がかかってるっぽいしいないんじゃないかな?
というかとっくに諦めてどっかほかの町に行ってるかも!」
脳裏に浮かぶ最悪の事態を打ち消すように明るく言う。
>「俺がここに来たのってさ、阿修羅に頼まれたのもあるけど
自分の力がこの世界でどれくらい通用するか知りたかったんだ。
・・・まあ、俺がどれくらい強いか知りたかった言い換えてもいいな。
おかしいだろこんなガキみたいなこと、ま、まだガキだけどな」
「ふふっ、そうだね。でも……なんかいいな!」
普通に考えるとそんな事のために危険を冒すなんて非合理的だ。
だけど……理屈では説明がつかないワケわかんない事をやっちゃうのが人間なのだ。
どうしてかは分からないけど人間のそんな所が嫌いじゃないしむしろ惹かれてしまうのだ。
そしておせっかいを焼かずにはいられなくなるのだ。
M(やっぱり似てるよね〜)
(ユーリとテセウスが? 何をいまさら)
M(それもだけど……それ以上に阿修羅くんってミーちゃんと凄く似てる気がする……)
確かに最初にデータを見たときから同じ系統だとは思った。
でももしかしたらそれ以上の何かがあるのかもしれない。
同じ物を探してるって事は……同じ使命のために作られた兄弟機とか!?
……なんてマンガみたいな展開あるわけナーイ☆
>「はっはは、どうしたんだ俺は、なんでこんなこと話してんだろうな。」
(君は大丈夫だよ、僕がついてるからさ)
M(僕じゃなくて僕“達”! 戦ってるのはこっちなんだから〜!)

>>285
突如として通路は現れた。その奥から現れた者は……
「気をつけて……メデューサだ!」
開かれた通路から現れたメデューサに身構える。
>『良く来たね。安心し給え、私だよ。』
安心できねーーーーー! ……けど普通のメデューサじゃないだけ良かったというべきか。
>『別働隊が想定以上に良くやってくれた。 敵をひきつけ、扉を開いてくれたのだ。
彼らに感謝しながら進もうではないか。』
脳裏に映ったのは、別働隊なる者たちの戦いの様子。それは犠牲者も出た壮絶な物だった。
>『最深部は近い。 君達のそれぞれの目的もそこで達せられるだろう。』
怪しいなー、あからさまに怪しいなー。
でもこうなったら罠だろうが何だろうが行くっきゃない!
メデューサの後に続いて進む。

289 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/26(金) 02:29:18 O
――月面都市バエトゥサ、トライアンフ本社ビル
従業員数29万人の大企業に相応しく、その建物は摩天楼の中でも一際巨大であった。
都市全てを睥睨するかのように聳える城の主が、王座を思わせる椅子に腰掛けている。
「さてタカハシ君。君は私に隠し事をしているようだが、是非教えて欲しいね。」
猛禽類に似た鋭い眼光が、主君の前に立つパトリックを容赦無く射抜いた。

時刻は午後2時47分、遺跡内でエレクトラがワイバーンを切り離した時刻だった。
「あの機体…ヘッジホッグだったか、いくら解析しても不明なシステムが在ったのだ。
 ガレキオンの積載が終わった時、FCSの接続兵装に存在しない武装が見付かってね。」
主君の問いにも口を閉ざしたまま、パトリックは窓の外を見た。
「だが、妙な事にあの機体には内蔵されている類の武装が存在しない。全て外装兵器だ。
 ならばFCSの接続先に登録されていた“H.S.T.H”とは何か、私は気になって眠れないのだよ。」
見つめる遥か先には、あの遺跡がある筈だ。

「会長、それはお互い様でしょう?」
ようやくパトリックが答える。その顔には、“ある種”の覚悟が見えた。
「貴方が“アレ”を破壊しようとしていたのも、全て承知の上で僕はハリネズミを作ったんですから…」


>>283-284
――遺跡内、深淵に至る門
>『本当にそう思ってるなら名前で呼んでください。
>せっかく褒めてもらってもボウヤじゃ全然かっこつきませんよ。』
ありゃま、なかなか言うじゃないの。
「ゴメンよ。お姉さんたらボウヤの名前ド忘れしちゃっててさ、コウタ君だっけ?」
あくまでもサラッと冗談めかして返すのがポイント。マジで忘れてたなんて言えないもん。

ナグルの張り巡らせたネットに引っ掛かった敵…一瞬だったけど、その姿が見えた。
間違いない。データとは少し見た目とカラーリングが違うけど、ガンオーだ。
一体どういう原理でカメラやセンサー類を擦り抜けたのかは分からない。
だけどもう分からないままでも別に困らないよ…そこにいるのが分かったから!!
アタシがトリガーを引くより早く、ボウヤが先に仕掛けた。
さっき張り巡らされたのとは違うタイプのネットがガンオーに巻き付く。
おかげでガンオーの位置が、更に正確に見える。これで当たらなかったら恥かしい。
「装甲の厚さだけじゃあ生き残れないよ!!」
気合いを入れ直して、今度こそトリガーを引こうとした矢先…

>***ゴゴゴゴゴゴゴゴ***
>まるで遺跡全体が鳴動するかのように扉が開いていく。
>「よし、開いたぞ!ここは直ぐに閉じるからな!急げ!」
ハァ!?ちょっとアンタ頑張り過ぎじゃないの!?3分て言ってたじゃん!!
でもラティフの言葉通り、開いた扉はすぐに別の壁がスライドしてて塞がり始めてる。
「えーと、えーと……あぁもうッ!!わかったわよッ!!!」

急いで機体を扉に向ける。移動速度程に比べたら、旋回速度はあまり低下してない。
フロートタンクのブースターを全開で噴かすけど、やっぱりスピードが出なかった。

290 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/27(土) 22:03:48 0
参加してみたいけど今は無理?

291 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/09/27(土) 22:17:39 O
なあに何とでもなる
>>154で聞いてみれ

292 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 22:23:15 0
すみません、今までプロバイダ規制に巻き込まれて書き込めませんでした。
直ぐに書き込みますので待っていてください。
本当にご迷惑をお掛けしました。

293 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 22:59:39 0
>>281>>283-284>>289
「ふん、そんなデタラメな射撃が当たるわけないじゃない。
 邪魔しないでよね!」

ゴリラからの一斉射撃を右方向へのブースト移動で難なく避ける。
位置を特定されていない分、相手の攻撃は直線的にならざるを得ない。
何の細工も無いデタラメ射撃など、見てからでも避けるのは容易い。
楽しみを邪魔され、怒りがこみ上げてくる。

「どきなさいよ!
 ほら、ほらほらほら!」

ディープシーカーを庇うように立ちはだかるゴリラ目掛け、攻撃を行う。
ライフルとシールドビームを、胴体部分を重点的に狙いながら乱射するのだ。
この邪魔な畜生マシーンを排除し、目的の獲物を仕留めたい。
彼女の脳内にあるのはそういう単純な殺戮思考のみであった。
そのことのみに集中し、周りが見えなくなる。

「え、何…?」

機体に接触反応、また先ほどの網のようなものに引っ掛かったらしい。
そして、続けてプラズマを帯びた電磁ネットが覆いかかってきた。
振り払おうとするが、アンジールのネットが絡まって機動を妨げていることに気付く。

「こ、このお!
 ここに来て私の邪魔しないでよ!
 私はもっと殺して遊ぶの!
 人の儚い命の輝きが見たいの!
 …う、うあああぁぁぁぁぁぁっ!」

凄まじい電撃が走り、ガンオー隅々にまで襲い掛かる。
それは、コクピット内に居たレオナ自身も例外ではない。
感電し、悲鳴を上げる。
その隙に、ラティフたちはゲートを開けて更に地下深くへと逃走した。
しばらくの間感電していたが、鋭いカメラアイが眼光を取り戻す。
ぎこちない動きで絡まった電磁ネットを引き剥ぐと、地上に落下する。

「うう…、許さない…。
 あいつら、絶対許さないわ!
 殺してやる、絶対に殺してやるからあっ!」

火傷を抑えながら、凄まじい表情でコクピットの中で暴れまわる。
その凄まじい怒りの声と同時に、ラティフたちの去った室内に異変が起こった。
黒いスライムのような物体が現れ、ARV-07や古代守護ロボの残骸に取り付きはじめる。
スライムのような物体は、溶け込むように残骸に消え去った。
すると、ロボットたちのカメラアイに赤い眼光が点り、のそのそと動き始めた。

294 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 23:05:11 0
>289
扉は開き、また新たなる壁がその穴をふさいでいく。
その様は本来ここは扉ではなく、遺跡の組み変る際に出来る【隙間】なのではないかと思わせるほどだ。
「わりい。有能すぎるってのも考えもんだな。急げ!」
いち早く扉の向こう側に滑り込んだ俺は未だ交戦の続く部屋の三機に向かって叫ぶ。
しかしどうしても遅いのはヘッジホッグだ。
急いでハンドメイドテンタクロスを起動させ、ヘッジホッグの胸倉を掴み引っ張る。
ほぼ無重力状態の遺跡内で慣性のついていない今だからこそ出来る事だ。

ヘッジホッグを引きながら足の速いナグルが滑り込むのを確認。
「ゲイザム!もういい!急げ!」
殿を勤め未だに部屋に留まり打ち合うゲイザムにも注意を促した。

そして扉は少なくない衝撃と共に閉じられた。
センサーを張り巡らせ周囲を警戒しながら漸く一息つける。
扉のこちら側は一種の安全地帯となっている。
前回もそうだったが、ここはある種の安全地帯になっているようで、古代守護ロボが近くに来てもこちらに気付く事すらない。
が・・・今は辺り一帯に漂う古代守護ロボの残骸が散乱している。
残骸というには語弊があるかもしれない。
もはや戦闘が出来ない状態ではあるが、未だ【事切れていない】状態のものも多いのだから。
どちらにしてもとりあえずは襲われる事はないだろう。

「コウキ、食事をするならさせておけよ。
少し休憩しよう。ここは当面安全なはずだ。」
扉の部屋に辿り着くまでの三回の戦闘で、ナグルが古代守護ロボを【喰らう】のを見てきた。
それで回復するところも。
まるで悪夢のような事なのだろうが、【超古代文明ロボだから】と自分を納得させていた。
超古代文明ロボについては未だにわかっていないことが多すぎる。
そんな時の対処は、わからない事は判らないままにしておく、だ。
判らない事を考えるより、対処すべき事が山ほどあるのだからな。

休憩中、ゲイザムからの通信。
ギガティックゴリラはその装甲の厚さを遺憾なく発揮してくれたが、それ以外のところに負担がかかっていたようだ。
あれでいて整備はゲイザム自身でしか出来ぬという繊細な機体だ。
いや、繊細というか、限界以上のパワーを搭載したが為にバランスの悪い機体になっていたのだ。
先ほどの殿を務めた時、そのバランスは崩れ去った。

ゲイザムは応急処置に時間さえ取れれば再起動できるから先にいけという。
ここで俺の脳裏に【撤退】の二文字がよぎる。
アンジールは撃墜され、ゲイザムは暫く行動不能。
戦力半減もいいところだ。
この状態で更に奥に進むべきか・・

迷う俺の思考を途切れさしたのは、センサーにかかる一つの信号。
そして閃光だった。
「ま・・・まさか・・・!」
漂う無数の残骸の疑問の答えがそこに映っていた。
最大望遠で捉えたのは、古代守護ロボ達と戦う一機の古代ロボだった。

「う・・・うおおおおお!!!」
情けない話だが、俺の頭は真っ白になっていた。
計算も何もない。
ただ無意識のディープシーカーをその先に走らせていた。
俺のモニターに映るそれは、紛れも無く前回乗っ取られたクソガキ、テセウスのミノタウロスだったのだから。


295 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 23:06:12 0
>290
大歓迎デスヨー。
味方側なら探索中迷い込んで合流。敵なら自由に徘徊中遭遇といった感じで。

>292
規制お疲れ様でした。
まとめサイトの方に代理投稿スレもありますので、次回からご利用くださいな。

一旦扉が閉じちゃいましたが、他にも隙間やあいたゲートがあるでしょうし、再登場の際にはそちらからという事で。

296 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 23:20:09 0
>287>288
メデューサに導かれ遺跡を進みどれほどの時間がたっただろうか?
進行速度はそれほど速くないのだが、それは計算された速度だと直ぐに気付くだろう。
行く先々で新たなる通路が出現していく。
遺跡の組み変る速度に合わせて進んでいるのだ。

意思を持つ超古代文明ロボの二人、モエと阿修羅にはピリピリと肌で感じているだろう。
進むにつれ、なんともいえぬ圧迫感がのしかかってくる事を。
そしてそれが遺跡の中心へと近づいてきてい為だ、と。

ねっとりと絡みつくような圧迫感がかなり強くなってきた時、あたりに古代守護ロボの残骸たちが漂い始める。
未だ進行の邪魔になるほどではないが、その数は徐々に増えていっている。
更に進むと、阿修羅を通じてユーリは感じる。
「この先に強い奴がいる」と。
それと同様に、モエとケイは感じる。
「感じたことのある気配がする」と。
その感覚のほうへと目をやると、遥か先の通路で戦闘が行われていた。
既に左腕が無く、無数の傷を負いながら群がる古代守護ロボをなぎ倒す超古代文明ロボ。
その名の顕す通り、牛頭人身の機体で巨大なハルバードを振るうミノタウロスを!

モエとケイは良く知っているその姿に違和感を覚えただろうか?
確かにミノタウロスなのだが、何かが違う・・・

「気にするな。あれも防壁の一つだ。」
メデューサのクリスタルスカルは事も無げに一言投げつけ、通路を曲がろうとする。

297 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/28(日) 00:17:46 O
>>294
>「わりい。有能すぎるってのも考えもんだな。急げ!」
急げ?簡単に言ってくれるじゃない、それが出来りゃとっくにやってるわよ!!
月面に比べて更に重力が弱い遺跡内にもかかわらず、機体はなかなか進まない。
このままじゃマズい。ガンオーがネットを振り切ったらアウトだ。
アタシがやきもきしていると、見兼ねたラティフの機体が“腕を発射”した。
ロケットパンチ?いや違う。腕はワイヤーで本体と繋がったままだ。
腕はハリネズミの胸倉を掴むと、在るべき場所へと戻り始める。この行動力に驚かされた。

こんな状況で、この判断力…
やっぱりラティフの実力はホンモノだ。
それに比べてアタシは…未だに自分自身をごまかし続けてばかりだ。
つまらない意地を張り続けて、この機体を本当の意味で乗りこなせてない…
モニタに映る機体のコンディションステータスが、悔し涙に滲む。
「ゴメンよ…ハリネズミ。お前を乗りこなせないアタシで、本当にゴメン…」

背後の壁が来た道を完全に塞いで、もう後戻りは出来ない。
ここからだ、何とかここまでは来れた。
荷電粒子砲に被弾は無い。これさえ無事なら、“任務”は遂行可能だ。
パトリックの命が懸かっているんだから、絶対に失敗は許されない。


「ねぇ、ちょっといぃ………え?ラティフ!?」
この後のフォーメーションや作戦なんかを聞こうとしたら、突然ディープシーカーが全速で発進した。
急いで進路を確認する。ラティフが向かう先に居るのは…古代ロボ?
FCSがロックオンしたと同時に、データベースから未帰還機照会の結果が表示された。「ちょ……どういうこと?」
機体名ミノタウロス。最終更新日時20XX年9月11日。所属してた探索チームのリーダーは…


ラティフだった。

298 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/09/28(日) 14:43:28 0
>296
進行速度にあわせて通路が出現していく。
いや、通路が出現するのに合わせて進んでいるのだ。
「この大量の残骸、先に何かあるよ」
漂ってくるのは、古代ロボの残骸。圧倒的な力で叩ききられたような切断面をしている。
現代・古代含めこれほどの力を持つロボットはそう多くはいない。

やがて感じたのは、激しい戦闘の気配。
通路の先にいた者は、よく知っている古代文明ロボだった。
牛頭人身に、巨大なハルバード。見まごうはずもない最強のアタッカー、ミノタウロス。
だけど素直に喜ぶわけにはいけない。
ミノタウロスであって僕達と一緒にいたミノタウロスではないような感じがする。
まるで何かに操られているような……。
それに、今回遺跡に入ったのは僕達ともう一つの別働隊だけのはず。なのになぜ!?
呆然としながらユーリに告げる。
「……あれ……さっき言った友達だ……」
>「気にするな。あれも防壁の一つだ。」
防壁の一つ!? 間違いない、こいつ何か知ってる。
というより、乗ってるメデューサで洗脳したんじゃないのか!?
と思いつつも、体は勝手に走り始めていた。正確にはMOEが勝手に走り始めたのだ。
「テセウス! こんな所でどうしたの!?」
走りながら通信を試みるも返事がない。ただの屍のようだ。
……なんて縁起でもない冗談を言っている場合ではない!
思わずコックピットの中の透視を試みていた。
普段透視は滅多にしないのだけど、この状況なら使ってもバチは当たらないだろう。
というのも、MOEが持っている現象発現系の能力と違って
僕が持っている超感覚知覚系の力は濫用すると気味悪がられて嫌われてしまうのである。

299 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/09/28(日) 17:04:26 0
>>285>>296
道がひらかれた先にはユーリ達を遺跡に導いたクリスタルスカルの姿があった
『最深部は近い。
君達のそれぞれの目的もそこで達せられるだろう。』
(あれはやっぱり奥にあるんだな)
ユーリは『剣』がこの先にあることを確信し黙ってついていくことにした
この先に自分が探している物がある。普通なら心躍るはずだろう。しかし、進むにつれて不快感が強まっていく
実に嫌な気配がする。ねっとりとした圧迫感が阿修羅を通じてユーリの体にまとわりついてきた
圧迫感が強くなるに比例して破壊された機体が増えていった
(こいつは尋常じゃないな・・・いったい誰が)
あまりに異常な壊されかたにユーリは疑問に思うがその疑問もすぐに解消された
前方で戦闘が起こっていた。牛頭人身で巨大なハルバードを振るう機体の姿があった
(ミノタウロス・・・?)
その姿を見て迷宮の怪物ミノタウロスを思い出した

「気にするな。あれも防壁の一つだ。」
これほどの機体を操るクリスタルスカルに素直に感心してしまう
遺跡を進む上でこの上なくたよりになる存在だった
>>298
「……あれ……さっき言った友達だ……」

(こいつからは心を感じない、なにかの間違いだろう)
と思ったがケイとモエの様子からして恐らくまちがっているのは自分であることは分かった


300 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/29(月) 20:49:32 O
――再びトライアンフ本社ビル
「…君が何を言っているのか、私には理解出来んな。」
クラインは苦笑する。しかしパトリックは真剣な眼差しで続けた。
「とぼけるとは貴方らしくないですね、僕が何も知らずに今まで貴方の側に居たとでも?
 フォボスに在った“ゴルディアス”の時と同じように上手くいくと思ってたんですか?」
突如クラインの表情から余裕が消える。
目の前に立つ部下が、初めて脅威の対象となった証拠だ。
「君が何故その事を知っている?」
静かに机の引出しから拳銃を取り、クラインは銃口をパトリックに向けた。
「10年前の火星テラフォーミング計画に最後まで反論を通した貴方が、衛星フォボスに
 調査部隊を派遣していたのは何故か。そしてその調査部隊が数発の核爆弾を帯行
 していたのは何故か。少し考えてみれば解る話です。貴方の目的と一致するんですからね。」

引金に指を掛け、クラインが笑った。
「優秀過ぎるのも問題だな、まさか君がゴルディアスの正体に気付いていたとは…
 だが私の計画は誰にも止められはしない。彼女はもうすぐ終わらせるだろう、
 “王”の存在しない今、ゴルディアスにガレキオンを防ぐ手段は無い!!
 私が解き放つのだ!あの呪われた青き水の星に、縛り付けられた全ての人類を!!」
タンッ!乾いた音と共にパトリックが膝をつき、クラインは狂気の笑みを浮かべる。

「流石に今回は月面軍の妨害も有り得たからな、核を使う訳にはいかなかった。
 だが新兵器のテストという名目ならばガレキオンを持ち込める。君なら分かるだろう?
 ガレキオンの威力を。全てはこの日の為に進められたシナリオだ。」
「撃ちませんよ…彼女は…そういう女性(ひと)なんです…きっと…解ってくれる…」
血を流すパトリックが、憐憫の眼差しを向けたまま立ち上がった。
「…だからエルは“何かを守る為”に…ハリネズミの“鎧”を脱ぐんだ…」



301 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/29(月) 20:57:27 O
――再び遺跡内、深淵に至る道程
ミノタウロスにがむしゃらな突撃を仕掛けたラティフ。
今までの冷静だったアイツとはまるで別人みたいに乱暴な操縦だった。
牛鬼の槍斧が横薙払いに振るわれて、刃はディープシーカーを両断しようと迫る!
初撃はかろうじて躱せたようだが、明らかに不利な戦いだ。機体の性格が違い過ぎる。

たすけようにも、今のハリネズミじゃ間に合わない!そう思った時…
“H.S.T.H”。モニタに表示されるのは、できれば一度も使いたくなかった奥の手。
「そっか…重かったよね?今までありがと…ハリネズミ…」
ドドドドドドオオォォン!!!!
ハリネズミの積載火器が、一斉にパージされて弾け飛んだ。
タンクスカートが変形し、内側から青白く輝くフォトンストリームが広がる。
肩、腕、背中の武装連結点も、同じ様に変形して光の軌跡が伸びていく。


H.S.T.H(ハイパーマニューバ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ)。
ハリネズミの最終武装…いや、厳密には武装ではない。必殺技というのが正しい。
音速域で発生させるフォトンストリームは、敵を切り裂く刃となり自身を守る盾となる。
この攻防一体の空間戦闘技術と、それを最大限に発揮する形態の名が“H.S.T.H”なのだ。


アタシはこの姿が大嫌いだ。武器が何も無いから、大嫌いだ。
ひょろい見た目も、青白いフォトンストリームの色も、大嫌いだ。
そして何よりも…このアタシに“接近戦をやらせる”仕様が…死ぬほど大ッ嫌いだ!!!!

「ラティフ!!生き残るんだよ!!なにがなんでも生き残るんだ!!!」
アタシは力の限り叫んだ。そうさ、アタシ達は死ぬワケにはいかないから。
ガレキオンを失った今、この子の力を120%引出せなきゃ全部無駄になってしまう。
兄貴とランディを“殺した”あの日から、アタシは二度と接近戦はしなかった。
でもそれは自分の技を封じ込めて、過去に訣別した気になってただけだったんだ!
もうクソみたいな誓いも意地も、みんな捨ててやる!もう迷ったりしてる時間は無い!!

「生きて帰って!そっからアンタに聞きたい事があるんだよ!!だから勝手に死ぬなッ!!!」
まるで時間が停まったような感覚に、アタシは懐かしさを噛み締めた。
時速1840km、超音速の世界が目の前に広がる。
瞬時にディープシーカーの前に割り込んだ蒼の軌跡が、ミノタウロスの斧槍を弾き返す。
さあやるよ、相棒。アタシとお前が本気になったらどうなるか…徹底的に教えてやるんだ!!!

302 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/09/29(月) 22:37:33 0
>298>299>300
ゴルディアスの深層にて古代守護ロボたちと闘うミノタウロス。
その姿を見た瞬間、ラティフの頭の仲は真っ白になった。
判っていた。
こんな中に取り残されて生きているわけがない、と。
だが、そんな当然な考えも任務も、チームも、全部吹き飛んでいた。
「クソガキ!テセウス!返事しやがれ!」
全回線を開いて呼びかけるが返事はない。
その回線の広さ故に、強さ故に、別ルートから接近していたケイやユーリにも通信は届いていただろう。
だが、今のラティフにはそれすらも気付けないでいた。

いつの間にかディープシーカーとミノタウロスの間合いは詰まり、既に肉薄するまでになっている。
そしてラティフの呼びかけに返されるのは煌く白刃。
本来なら鎧袖一触にして一刀両断されるはずだった。
が、そこで一瞬、ミノタウロスの動きが鈍る。
それはケイの透視能力。
超感覚の触手はミノタウロスに触れ、その中を透視する。

ケイは感覚的におぞましいものを見ることになるだろう。
ミノタウロスとテセウスは既に溶け合い、完全に一体化していた。
だがそれ以上におぞましきは、ミノタウロスの内部を蝕むように広がる黒いシミ。
まるで病魔に冒されているかのように。
「コロ・・・テ・・・ク・・レ・・・」
最後に微かに聞こえたテセウスの声。

見えたのはそこまでだった。
まるで弾き飛ばされるかのようにケイの透視能力が絶たれる。
「そこまでだ。それ以上の感覚接続を続ければお前まで【毒】に犯されるぞ。
お前達にはまだやる事もやってもらわねばならぬ事もある。」
いつの間にか前に回りこんでいたメデューサが手を掲げてモエの行く手を遮る。
その手によって・・・触れてもいないのにモエの前進は止められていた。
体が動かないわけではない。
強い力で押さえ込まれているのだ。
ケイはそれがメデューサによる念動力だと気付くだろう。

僅か一キロ先でミノタウロスと超古代守護ロボ群、そして新たに現われたACたちの戦いが繰り広げられている。

#############################

機体へのハッキングではなく念動力なので、気合を入れれば振り切れます。

303 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/09/29(月) 22:37:48 0
一方、ミノタウロスの振り下ろすハルバードをギリギリ躱すディープシーカー。
しかしそれはケイの干渉があってのことであり、本来の力ではない。
続く第二撃が繰り出されたとき、ラティフの時間感覚が間延びする。
ゆっくりと近づいてくる白刃。
そう、ゆっくりと、だ。
だがそれは躱せないと判っていた。
死に直面した人間だからこそ得られる間延びした時間帯だったのだろう。
じわりじわりと【死】は近づいてくる。

そんなラティフの感覚に割って入ったのがエルの怒声だった。
>「ラティフ!!生き残るんだよ!!なにがなんでも生き残るんだ!!!」
「な・・・カ、カネス?」
ラティフの時間感覚は引き戻される。

その瞬間の事は覚えていない。
いや、知覚すら出来なかった。
ラティフが判ったのは、ミノタウロスのハルバードは防がれ、自分の前には様変わりしたヘッジホッグが立ちはだかっていた。
そして群がっていた古代守護ロボたちは引き裂かれ、姿を消していた、という事だ。
パクパクとクチだけ動くが声が出てこない。
だが、それと共に急速に思考が再回転し始める。
今、自分がしていた事、現状、そして今すべきこと。
「エル、か?・・・っち。すまん。」
短く謝り、頭を切り替える。

ここはゴルディアスレベル5。
自力で動けない奴は見捨てていく。それが暗黙のルールとなる領域だ。
そして、【生きている】【助けたい】そんな思いこそが最大の敵だという事を。
判っていながら・・・!

間合いを外しながらミサイルを撃ち込むディープシーカ。
複雑な軌道を描きならが左右から迫ってゆく。
そしてミサイルは爆炎をあげ、ミノタウロスを包む。
爆炎の中、センサーに頼らずとも各パイロットは感じただろう。
ミノタウロスが破壊されていないことを。
否、それどころか、ミノタウロスから発せられるプレッシャーが大きくなってくるのを。

爆炎が晴れ、そこにいたのはボロボロになったミノタウロスだった。
ボロボロと崩れていく機体。
・・・だが・・・それは破壊とは違っていた。
まるで内部からの圧力に負けるかのように剥ぎ取られていくに似ていた。
内側から膨らんでくる【肉】によって!

そこには超古代文明ロボではなく、肉体を持った神話の怪物ミノタウロスがたっていた。
『グモオオオオオオオ!!!』
スピーカーを振るわせる咆哮と共に、片腕の怪物ミノタウロスがハルバードを振るいヘッジホッグへと襲い掛かる。

304 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 00:35:02 0
見るんじゃなかった、と思うほど凄惨な光景だった。
神話のテセウスはミノタウロスを倒した英雄。
その名に恥じないぐらい見事に乗りこなしていた。
だけど例えるならこれは神話の逆、狂った魔獣に食われる英雄……。
>「コロ・・・テ・・・ク・・レ・・・」
突然映像が断ち切られる。
>「そこまでだ。それ以上の感覚接続を続ければお前まで【毒】に犯されるぞ。
お前達にはまだやる事もやってもらわねばならぬ事もある。」
メデューサが手を掲げたかと思うと、急に体が動かなくなる。
M(ダメ……念動力……!?)
「貴様……何を知ってる!? あいつに何をしたあ!」
思考を支配するのは、後悔の念。
去る者は追わずなんていわずにとことん追ってきてればこうはならなかったのに。
戦士の後ろには魔法使いがいなきゃいけないなんて常識なのに。
叫ぶようなMOEの声が聞こえてくる。
M(ケイ君のせいじゃないお。
モエのせい……と言いたいところだけどあんな奴……自業自得です!
どーせ他の人が止めるのも聞かず一人で突っ込んでこうなったのです!)
(そうそう、生意気で礼儀知らずで……)
M(考え無しで無鉄砲で……)
(いつもバカみたいに前ばっかり見てて……)
M(真っ直ぐでいい奴ですた……!)
(MOE! 強行突破するよ!!)
M(おk!!)
最大出力で念動力からの脱出を図る。
別働部隊と戦っているミノタウロスが変貌を遂げつつあるのが見えた。
たとえ君達がどんな怪物になろうとも、誰一人殺させはしない!
動かなくなるのが突然なら、動くようになるのも突然だった。
向かう先にいるものは、もはや神話の怪物そのものだった。
「ユーリ! もしよければアイツと戦ってやって!
君みたいなのに倒されたらきっと喜ぶと思う……」
駆け抜けながらユーリに通信を送り、超能力を展開する。
「殺させないよ……君が最強のアタッカーなら……僕達は最強のガーディアンだから!」
届くはずのない言葉と共に。
――プロテクション!
振り下ろされるハルバードの前に生成されるは、あらゆる攻撃を阻む不可視の盾!

305 名前:レオナ ◆Vd8NnqcGQw [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 10:32:08 0
「いや・・・、やめて!
 私はまだやれるわ!
 今度こそあいつらなんか叩き潰してみせるから!
 だから・・・、だからまだ引っ込めないで!
 お願いよ・・・ねえ・・・。」

ガンオーは既に赤いゼリー状の物質に包まれていた。
中身も見えないほど重厚に、グニャグニャと蠢きながら。
コクピット内にも赤い触手のようなものが生え、レオナの体を侵食している。
その様子を怯え震えた声で拒絶するが、侵食は一行に止まる気配が無い。
そして、ついにはレオナの体はブクブクと膨張し始める。

「いやあああぁぁぁぁぁぁっ!」

コクピット外にも響くのではないか、というほどの凄まじい悲鳴。
別のゲートから出て行くゾンビロボたちを尻目に、赤いゼリー状の物質はどんどん収縮していく。
そうして、そこから姿を現したのは、すっかり変異してしまったガンオーであった。
黄色と白を貴重とする明るいカラーリングは、赤と黒の禍々しい配色に変化していた。
機体、武装共に大型化し、有機的で不気味なフォルムとなっている。
現在、ガンオーは人類側の所属古代ロボの登録からは抹消されている。
新たに、エネミー・ガンオーたる敵性体として登録されているのだ。

「我らが創造者の遺構を汚す侵入者を排除せよ。」

エネミー・ガンオーのコクピットブロックらしき装甲面から、レオナの顔が浮かび上がってくる。
それは彼女の声で、ゾンビロボたちに侵入者を排除する旨の指示を出す。

「排除せよ!」

何を思ったのか、近くを通りかかったハンプシャーストーンに掴みかかる。
そして、それを豪快に投げ飛ばし壁に叩きつけ、大破させてしまう。
背部の後光のようなバックパックユニットが赤い光を発し、巨体は浮遊を始める。
そのまま、天井に開いたゲートに向かって消えていった。

306 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 18:18:27 O
>>303-304
>「エル、か?・・・っち。すまん。」
「ラティフ!感謝は後にして全速で離れな!微塵切りになりたくないでしょ!?」
鼻の奥からヌルッとした感触が流れてくる。体がH.S.T.Hに耐えられなかったんだ。
流れ落ちる鼻血を拭く余裕は無い。操縦桿から手を離したら死ぬ。
機体の姿勢制御に全神経を集中させなきゃ、あっという間に爆死モノ。
正直ここまでやんちゃな機体だとは思ってなかった。
この子に比べたら、昔乗ってたスティンガーなんて子供のオモチャだよ。

此処が無重力に近い場所だったから、アタシはギリギリ生きてる。
もし月面や地球だったら…H.S.T.Hを起動させた途端に即死してたに違いない。
コックピットが耐衝撃緩和モードに変形してる今ですら、体はズタボロ。
3年ちょっとのブランクも、この子を乗りこなすには結構キツいハードルだ。
とりあえず速度は調整しながら慣らしていくとして、問題はあのウシ野郎か…まったくもぅ!!

>『グモオオオオオオオ!!!』
>ミノタウロスがハルバードを振るいヘッジホッグへと襲い掛かる。
見た目通りのパワー型、動きは大味で単調そのもの。しかも意外に速い。
だからこそヤバイ。この手のタイプは一撃当ててナンボの一発屋だ。
それに対してハリネズミは一撃でも当てられたらアウト。
いくらスピードで相手をブッチしても、自慢のスピードにアタシが耐えられない。
一発…二発…三発…傍目には余裕で躱している様に見えるかもね。
だけど、アタシの体はとうとう限界に来てしまった。

もう腕が動かない。内出血でどす黒く腫れ上がった腕は、遂に操縦桿を離した。
加速が終わった直後、機体が大きく傾く。
「しまった!!」
ハリネズミが傾いた先で、ミノタウロスの斧が待構えてた。
こりゃ死んだかな…諦めが脳裏を過ぎる。でも、アタシは死んでなかった。
もちろんハリネズミも無傷。
>――プロテクション!
>振り下ろされるハルバードの前に生成されるは、あらゆる攻撃を阻む不可視の盾!

「………うそ…アタシ生きて…え!?」
スクリーンに映るのは……何よあれ…アタシってば目が疲れてるのかな?メイドが見えるよ。
レーダーに現われた新しい機体反応は4機、更に艦(ふね)までいる。
友軍?それとも、敵?1機だけ突出して来たメイドロボ(?)は、アタシを助けたの?

「あ、ありがと…助かったよ。」
頭が軽くパニクってたけど、助けてもらったんだから礼は言っとかないと。

307 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 22:38:04 0
PCの調子がようやく上向いたと同時に規制が解除されました……
少々足を止めてしまった上にまた一波乱生みそうな内容ですが投下します。

308 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 22:45:27 0
>289
>「ゴメンよ。お姉さんたらボウヤの名前ド忘れしちゃっててさ、コウタ君だっけ?」
「……コウタ、か。ええ、そうですよ。
 だから次からよろしく。」
“それ”はエルの様子に苦笑しながら『コウタ』と言う名前を受け入れた。
思えば何者かも分からなかった為に呼び名もなかったわけだが、
エルのド忘れのせいで名前と言う確固たるものを“それ”は手に入れたのだった。

>293-294
>そして、続けてプラズマを帯びた電磁ネットが覆いかかってきた。
>「わりい。有能すぎるってのも考えもんだな。急げ!」
予め展開していたネットに引っ掛かって離脱が遅れたらしく、
姿なき襲撃者に狙い通り電磁ネットが命中した。
「当たったようだね……ネズミも追い詰められればネコを噛む。
 イェーガーを気取った結果がこれだ、自業自得だよ。」
感電し悶える機体に目もくれず、言われるままに隙間に滑り込んだ。
ヘッジホッグを引き込んだ直後、通路はふさがり襲撃者を振り切る事ができた。

>「コウキ、食事をするならさせておけよ。
> 少し休憩しよう。ここは当面安全なはずだ。」
「……ふぅ、一息つけそうだね。じゃあコウキ、後はよろしく。」
そう言って“それ”改めコウタは奥に引っ込み、コントロールが戻る。
『そうしますね……エネルギーも心許ないですし。』
見渡す限りの惨状、先客がいるのだろうか……他のルートを
開いて入った者がいないとは言い切れない。だが今は食事だ……。
『残飯漁りとはなっさけない話だなぁ……。』
ぼやきながらその辺のまだ“生きてる”ガーディアンを【捕食】すること20数体、
奪ったエネルギーを機体修復に優先した結果万全の状態に戻すことができた。
……その代わりエネルギー残量が相変わらず心許ない。50%はこれからの
探索に十分とは到底言えない量だ。しかしこれ以上の回復は見込めない以上贅沢は言えない。

>「う・・・うおおおおお!!!」
コウタに言われて先ほどの戦闘データを検証していると、
不意にディープシーカーが動き、通路の奥へと行ってしまったではないか!
『ちょ、ちょっとラティフさん!?』
あまりの唐突な行動に驚いたが、モニターにはガーディアンと戦う何かが映っていた。
……ミノタウロス、正にそのもの。ガーディアンと戦っていると言うことは……
この残骸の山はあれの仕業らしい。事実、今もミノタウロスによって残骸が増えているのだから―――。

309 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/09/30(火) 22:48:33 0
>301
>ハリネズミの積載火器が、一斉にパージされて弾け飛んだ。
ミノタウロスに襲われ、劣勢のディープシーカーを援護しようとした矢先、
後ろからすさまじい音がした。そちらを振り向くと、ヘッジホッグが
全武装をパージして猛スピードでミノタウロスへ突進していった!
……先ほどまでのヘッジホッグからは想像もできないほどの超スピード。
『……あれが隠し球って事かな……?』
「多分ね。任意の装着が出来なさそうだから今まで使わなかったんだろう。
 ……ふん、これはあれかな。」

『……なに?』
「コウキ、ここは彼らに任せて僕らは先に最深部へ行くよ。
 ラティフとエレクトラは交戦中だし、どうやら別働隊も合流したみたいだしね。」
そう、どう見てもメイドにしか見えないロボットがヘッジホッグを守ったのがその証拠。
それを裏づけるようにセンサーが複数の【ガーディアンとは違う熱源】を感知した。
「あちらさんは戦艦持ちらしいね。羨ましい限りだ、ここに三人を残しても
 心配することはない。全員があのメタボリック・ミノタウロスに気を取られている、
 今が唯一にして最大のチャンスなんだ。」
『で、でもそんな事をして……いったい何のメリットがあるんだよ!?』
「僕が最深部の機構を操作した時に……他の誰かがいちゃいけないんだ。
 単体でないと、巻き込む事になる……最初はどうでもよかったんだけど、
 曲がりなりにもここまで一緒にやってきて、多少の愛着がわいてる。
 ……だから、ここからは僕らだけで行かないといけないのさ……。」
『……どうしても?』
「ああ……。」
数秒の沈黙―――。

『……分かったよ、僕もコウタには世話になったし、
 僕にしか出来ないことがある……なら、やるさ。
 そうしないと、いつまで経っても変われないから……。』
「ありがとう、コウキ。 ……ガレキオン、だったっけ?
 ヘッジホッグのアホ毛もとい荷電粒子砲、あれを持っていこう。
 規格がぜんぜん違うけど無理やりバイパスに直結すれば撃てるだろう。
 ……あれは役に立つはずだ。」
『あんな重たいのを? ……でもちょっと待ってよ、他にガーディアンが
 いたらどうするのさ? こいつじゃ接近戦は厳しいでしょ?』
「大丈夫、“あいつ”の用意した掃除機がまだいくつかあるから。
 さぁ……行こう、僕のわがままを、叶える為に。」
ヘッジホッグがパージした【ガレキオン】を脇に抱えて、
途中の横道から最深部へと機体を向かわせた。
「『……ラティフ、エレクトラ、ゲイザム、無事で……。』」

310 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 00:56:50 0
巨大な兵器が自由に機動可能なほど広い遺跡の通路を、一機のAMが音も無く進む。
必要最低限の噴射剤の消費で宙を漂う残骸を避けつつ進むその機体は灰色で、そして鋭角的な
フォルムが特徴的だった。機体の角ばった形状はレーダーの反射断面積を極端に抑える為に
追究され洗練されたもので、装甲表面に塗装された特殊な塗料は電波的、光学的、磁気的な
あらゆる索敵手段からの発見を低減する。
UAM-X01“グレイゴースト”――灰色の幽霊の名にちなみ、恐ろしく隠密性に優れた無人AMである。
ただし、この機体は有人型だった。尤も、乗っているのは殆ど機械と言っても差し支えないパイロットだが。

>303>304>306
やがて大量の残骸が漂う一際大きな空間に出た。
そこでは先行して遺跡に侵入した各機と超古代守護ロボ、そしてミノタウロスが激しい戦いを繰り広げていた。
手近で漂う、機体を隠せそうなほど大きな残骸の陰に隠れ、様子を窺う。
彼らは戦闘に気を取られていて此方に気付いている様子はない。尤も、それはこの機体の高いステルス性が
幾らかは寄与しているのだろうが。そうでなければ困る。
(さて、どう仕掛ける?)
自分に与えられた任務は第6基地から出撃した機体の手助けだ。しかし、真の任務は別にあるのだが…
まぁいい、彼らはそれを達成するまでの駒だ。あくまでも彼らを最大限利用し、自らは最低限の
労力で任務を達成する。それが最も効率的で成功率が高い。

グレイゴーストは隠れている大きな残骸の裏にぴたりと張り付くと、推力機関を最大にした。
漂っているだけだった残骸が、グレイゴーストからエネルギーを加えられ、運動ベクトルの方向を変えられた。
残骸を盾に、一気にミノタウロスまで接近する心算だ。
盾にした残骸から機体が露出しないように、グレイゴーストが右手に携行する127mm突撃銃を突き出し、連射する。
徹甲弾、榴弾、粘着榴弾、成形炸薬弾、装弾筒付翼安定徹甲弾…多種多様の、強力な砲弾が織り交ぜられた
弾幕射撃がミノタウロスに降り注ぐ。
が、それはあくまでも牽制に過ぎない。
「いまのうちに離れろ」
ミノタウロスに接近し過ぎているハリネズミのパイロットに短く通信を入れる。
ある程度の距離まで近づくと、逆噴射し、盾にしていた残骸から離れる。
だが運動エネルギーを加えられた残骸はそのままミノタウロスへと一直線に突き進む。
かなり大きな残骸だ。
傍目にはのろく見えるが、莫大な質量をもったそれの激突は少なからずダメージを与えられるだろう。

311 名前: ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 19:20:05 0
皆さん、このトリップには見覚えがあると思います
自分はゲイザムとレイの中の人です
今回は掛け持ち行為により、皆さんに多大なご迷惑をお掛けしてしまいました
更には、こちらのFOでスレの進行に支障をきたさせ、本当に申し訳ありませんでした
今更言い訳など出来るはずもありません
掛け持ちのことがバレてしまい、今の今まで恥ずかしくてスレを見ることができなかったのです
しかし、スレに目を通してみて、自分のやったことの重大性に気付かされました
自分という中の人が居なくなったため、ゲイザムやレイの処遇が皆さんの足を引っ張っていたことにも…

復帰してケジメをつけたいとは思うのですが、そんなことが今更許されるとは思っていません
皆さんの判断にて、進退を決めたいと思います
本当に申し訳ありませんでした…

312 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/01(水) 19:28:24 0
こんなことは言いたくないがアンタは浅はかだな
その程度のことでFOしたのもそう
そしてまた、こうやってノコノコ戻ってきたこともそうだ
スレを見たのなら分かると思うが、アンタの持ちキャラは既に退場済みだ
百歩譲って謝罪を良しとしても、避難所に書き込むべきだったんだがな

313 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/01(水) 19:33:59 0
>>311-312
以降議論、提案、今後の進退等の話はまとめサイトにある避難所へドゾー
http://verger.sakura.ne.jp/

ゲイザムは一度来てるから大丈夫だろ



以下何事も無かったように本編再開↓

314 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 19:43:35 O
機体名AKB-MOE、パイロットはケイ=アキバ…なんだ、探索者じゃん。
てことは味方だね。そりゃ助けてくれたんだから敵じゃないわ。良かった…
急な登場だったから、つい機体照合を忘れてた。
安心したら一気に疲れと痛みが、仲良くやって来たらしい。最悪だわ…

>>310
更に突然現われた見た事のない機体がアタシとミノタウロスの間に割り込む。
軍の機体データ照合結果は“UNKNOWN”、つまり全然分からない。
最新の機体データに登録されていない以上、この機体の所属も目的も全部不明だ。
>「いまのうちに離れろ」
素っ気無い通信から割り出せたのはパイロットが男って事だけ。
しかし離れろって言われても…ねぇ?
今のアタシには無理な話ってもんだよ。てゆーか、意識が…段々……

(あーあ…偉そうに生き残れなんて言っといて…アタシはこのザマだよ…ハハ…)


MOEに助けてもらって気が緩んだのか、エレクトラは力尽き倒れる。
コントロールを失ったヘッジホッグは、慣性に従ってその場から流されて行った。
H.S.T.Hを起動させた代償は、彼女の予想を遥かに上回るものだったのだ。
全身の筋肉が断裂し、内出血を起こしている上に、肋骨を始め計24ヵ所の骨折。
今やエレクトラの命は風前の灯火と言える。


ミノタウロス目掛けて突き進む残骸、このまま直進すれば命中する。
だがそれはあくまでも“直進すれば”の話だ。
狂戦士と化したミノタウロスにとって、己以外の動体は全て破壊対象である。
当たり前の様にハルバードを一閃。残骸は見事に真っ二つに分断された。
現われた新しい標的の存在が、ミノタウロスの闘争心を更に激しく炎上させてゆく。
迷宮の奥に潜む神話の怪物は低く唸りながら、2体の敵のどちらを攻撃するか迷った。

両方一度に狙えばいい。
決断は速かった。ミノタウロスの背中がメキメキと膨れ上がる。
大きな“こぶ”になったその中から出てきたのは、新しい一対の腕!!
そしてその腕には、当然の如くハルバードが握られているではないか。

『ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
それぞれの腕がハルバードを振るい、MOEとグレイゴーストに刃が迫る!!

315 名前: ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 20:29:22 O
すいません、最後の行を訂正します。

×それぞれの腕がハルバードを振るい、MOEとグレイゴーストに刃が迫る!!
○それぞれの腕がハルバードを振るい、MOEとグレイゴーストに投げ付けられた刃が迫る!!

でお願いします。

316 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 23:12:39 0
>304>306
ミノタウロスとヘッジホッグの戦いに俺は暫く言葉を失っていた。
肉体を持ち咆哮するミノタウロスにも驚いたが、それ以上にヘッジホッグの動きに言葉が出ない。
ありえないほどの加速とその動き。
性能的には可能だろうが、あれでは中のエルが持たない!

この両者の戦いは完全に俺の力量を超えている。
援護することも出来ずにいると、センサーに反応が。
古代文明ロボに戦艦?
一瞬身構えるが、その行動からすると敵ではないらしい。
どう見ても古代守護ロボには見えないしな。

どの道俺がこの超絶戦闘にはいる幕など無く、ただ周辺警戒をする程度しか出来ない。
ああ、構わないさ。
全部をやろうだなんて思っちゃいない。
戦える奴に戦ってもらう。
俺は俺のできる事をやる・・・。だったんだけどな。

>310
いつの間にか新手が来てミノタウロスに攻撃を仕掛けている。
チームの眼を自負していたが、レーダーにもセンサーにも何の反応も無くここまでの接近に気付かなかったんだ。
今までの時間で古代ロボのほうは照会が終わっていた。
だが、今度の新手は全くのデータ無だ。
そうなると嫌な予感がよぎってくる。
ミノタウロスはゴルディアスの守護ロボと戦っていた。
つまり、ミノタウロスと敵対するからといって必ずしも俺達の味方とは限らないって事だ。
さっきの部屋の【亡霊】の例もあるしな。
新たに現われたこのACにはAC特有の生気という奴が感じられないのも俺の不安を増大する要素でもある。

「こちら月面第六基地よりの最深部アタックチーム、ラティフだ。そちらの所属を。」
通信コードがわからないから全快線開いて呼びかけてみる。
用心の為、ACにロックしようとするが、上手くロックできない。
そんな中、俺は返事を待つことが出来なくなった。

>314
ヘッジホッグはコントロールを失って流れていくのを見たからだ。
あの動きを今の今まで続けていられたことのほうが不思議なんだ。
大方エルは気絶しているのだろう。
【自力で動けない奴は見捨てるしかない。それがここのルールだ。】
ああ、わかっているさ。
自分で言った言葉だし、実際にそれを実行してきた。
自分がそうなっても適用するつもりだ。
なのに・・・俺はとっさに動いていた。
腕を更に増やし三本腕の化け物となったミノタウロスに対し、俺は無力だ。
だったら・・・
いや、わかっている。
そんなもの自分を納得させる為の言い訳だって事はな。
他にやるべき事はあるのは十分知っているさ。
だけど俺のとった行動は・・・

ディープシーカーから二本の腕が射出され、ヘッジホッグを掴む。
腕やワイヤーが切れなかったのは重い兵装を捨てていてくれただろう。
「エル!目え覚ませ!起きろ!」
パワー的に引き戻せはしないが、減速させる事はできる。
ゆっくりと引きずられながら呼びかける。

317 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/01(水) 23:12:51 0
>299>304
パリンと大きなガラスが砕けるような音がした。
それはクリスタルスカルの念動による力場が崩壊した為だった。
「ば・・・馬鹿な!」
それは本来ありえないことだった。
モエとケイの力では絶対破れぬはずの力場。
それを凌駕したのは本来のホムンクルスという存在から変化が起こったのであろうか?

ケイとモエに続き、ユーリの阿修羅もミノタウロスへと向かっていく。
もはや追いつけないと悟ったクリスタルスカルは、レイのテクノジャイアントに赤い光を浴びせた。
「因果乱流の中では制御しようもないな。
だが、お前まで失うわけにはいかんのだよ。」
身動きの取れなくなったレイにクリスタルスカルは語る。
ミノタウロスは限界までパワーアップするのと引き換えに、その知性は取り払われている。
近づくものが何であれ破壊するまで止まりはしないだろう、と。

「ゴルディアスの最深部の扉を開くには古代文明ロボとそれに乗る人間が必要なのだよ。
忌々しいプロテクトだ。
ミノタウロスを以って開けようとしたが、乗っ取ってしまった後では開かなかった。
特にお前は正当なる鍵となる存在。失うわけには行かないのだ。」
そう伝え、テクノジャイアントをアルラウネに曳航させ更に最深部へと向かうように通信を入れる。

>308
通信が終わり、最深部へ向かおうとした時、クリスタルスカルが近づいてくるナグルの存在に気付く。
「くくくく・・・保険はかけておくものだな。」

##########################################

ナグル・テクノジャイアント・アルラウネ、そしてメデューサは最深部へと辿り着いていた。
そこに聳えるのは巨大な扉。
荘厳にして重厚なそれは見ているだけで圧迫感を与えられる。

扉の中心には小さなくぼみがあった。
小さな、とはいっても扉と比べての話であり、その大きさは50mに達しようという大きさだった。
そう、丁度テクノジャイアントと同じ大きさ、形の窪み。
「とうとう来たぞ。今戒めを解いてやろう。」
クリスタルスカルは感慨深げに告げると、テクノジャイアントのコントロールが戻る。

それと同時だった。
テクノジャイアントの前進から光が照射され、窪みに繋がる。
窪みに繋がった光は扉全体に広がっていく。
眩い光に照らされ、全員の視界がホワイトアウトする。

視界が戻った時、扉の前に巨大な老人が立っていた。
『良くぞ来た、我らが子らよ。文明を継ぎし子らよ。
私は箱舟『ムーン』のプログラム・ノア。』
老人の声は静かに全員の頭の中に響く。
『わが子等に問う。何故ここに来た?』
問いかけと共に、コウキとレイはいいようもない違和感を覚えるだろう。
まるで脳を、記憶を、探られているような感覚を。

318 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 00:01:49 0
いつからここはアーマードコアのスレになったんだ!
ACじゃなくてAMだろ!
ア・サ・ル・ト・マ・シ・ナ・リーだ!!

319 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 00:05:39 0
>306
>「あ、ありがと…助かったよ。」
パイロットはエレクトラ=キング。
機体はAM-TH6X“ヘッジホッグ”……らしいけどデータに入っている原型を留めていない。
全身フォトンストリームの機体に乗っていたのは、生身の人間、しかも若い女の人だった。
ぱっと見ただけでもかなり重傷だ。いや、重傷どころか瀕死だ!
それもそのはず。僕の解析が狂っていなければ時速1840km。
普通の人間がそんな速度の物の中に乗って無事なはずがない!
パイロットが気絶したのだろう、ヘッジホッグは力なく流されていく。
ヤバイ、放っといたら死ぬ! そんなことになったら一番悲しむのはアイツだ。
一分いや一秒治療が遅れるごとに生存確率は加速度的に下がっていく。
でも神話の魔獣と化したミノタウロスは
治療するのを待ってくれるほど気が長くはない。どうする僕!?

>310 >314
その時、突然灰色の機体が現れて古代ロボの残骸をミノタウロスに投げつけた。
誰だか分からないけどラッキーだ。
その隙に、キツめのヒーリングを展開する。
残骸はすぐ破壊されたけど、相手の腕は一本、灰色の機体の方が前にいる。
よって僕らはあと一瞬の間は無事……という考えが失敗だった。
相手はもう僕のメモリーに入っているミノタウロスではないと分かっているつもりなのに。
あっという間にミノタウロスから新しい腕が生えた。しかもハルバード持ってるし。
そして同時に投げられたハルバードのうちの一つがこっちに飛んできた。
ヒーリングは根性でギリギリ発動。
でも目前に迫った刃をかわす暇は無い。こうなったら奥の手だ!
――――秘儀! モップガード!
古代錬金術で作られたモップの強度はピカイチ。刃を受けても大丈夫!
しかし、MOEは格闘向きではない。移動速度が速いが、パワー不足で飛ばされやすい。
M(このパターン本日二回目! 技っぽく演出してもダメなものはダメ!)
その通り。ただ一度目と違うのは周囲はほとんど無重力
慣性のままにものすごいスピードで飛んでいくという事だ!
こっちに向かっていた阿修羅にぶつかってようやく止まる。
「あわわ! ゴメン!」

>316
向こうではエレクトラさんと一緒に来たらしき機体がヘッジホッグを繋ぎとめていた。
こうなったのは僕のせいでもある。終わらせなきゃ……アイツのためにも。
「彼女の目が覚めるまでみてあげてください!」
通信を送りながら再び前進し、超能力を発動。
――――グラビティプレス!
M(ケイ君、あの手でいくの!?)
(うん、まともにやりあうにはこれしかない! 一気に片付けるよ!)
全身が強烈な重力をまとう、ただそれだけ。
でも無重力のここでは、重力の力を借りた攻撃ほど強力なものは無い。
当然重いので吹き飛ばされない代わりに移動速度は落ち、猛烈に疲れるという両刃の刃。
「さあ、久しぶりにケンカしようか!」
ミノタウロスにモップをつきつけて針を発射して牽制。
天井に頭を打たない程度に跳躍し、上段からロッドを重さに任せて振り下ろす。

320 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 00:09:42 0
>>304
「ユーリ! もしよければアイツと戦ってやって!
君みたいなのに倒されたらきっと喜ぶと思う……」

この言葉を聞いてユーリは静かにミノタウロスを見つめた
その姿は知性が感じられず本能のままに武器を振るうだけの魔物にしか見えなかった
さらに高速で展開される戦闘をその目で追っていた
ハルバートが投げられた瞬間ユーリが動いた

「いくぞ、阿修羅!!」

身を低く屈め力を足に集中させるとそれを爆発させ一気に加速しMOEとグレイゴーストに向かうハルバードを剣で切り落とした
着地と同時に跳躍しミノタウロスに向かい両手の剣を高く振りかぶる
「阿修羅十文字切り!!」
振りかぶった剣を躊躇なく振りかぶる
そう、ミノタウロスを完全に引き裂くような勢いで




321 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 01:18:56 0
名前:汚多苦汚多露宇wwwwww
性別:男w
年齢:23w
身長:160w
体重:110w
体格:デブキモブスw
性格:デブキモブスw
経歴:生まれた時からデブキモブスw・16からオタニートw
備考:デブキモブスで最強房w
   金に任せて不可能を可能にしてしまう男w
   親が金持ちw

名前:デストロイマーキスw
サイズ:30mw
運動:SSw
装甲:SSw
移動:SSw
地形適応:宇SSw地SSw空SSw海SSw
【武装】
原子分解拡散砲w
エネルギーリフレクトw
アルティメットフィールドw
超高圧エネルギー砲搭載ファンネルw
超高速核ミサイルw
ヨタビームソードw
(ヨタ>ゼタ>エクサ>ペタ>テラ>ギガ>メガ)
【機体解説】
どんな攻撃も受け付けない超強力バリアを持っているw
どんな攻撃も受け付けない超強力装甲を持っているw
どんなに攻撃を受けても直ぐに全回復する自己再生機能w
どんなに攻撃しても尽きない無限のエネルギーw
どんな敵でも倒せる最強の武装w
無敵の最強兵器w

322 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 09:58:45 0
ゲイザム「チクショー、あのハエが!
       俺様のゴリラをここまで派手に痛めつけてくれやがって!
       今度会ったら確実にスクラップにしてやるぜ!」

【俺様は腹立たしくて仕様がなかった】
【あんだけ攻撃食らっちまえば、装甲は大丈夫でも排熱量が追い付かねえ】
【まあ、考えなしに反撃ブッパしてた俺にも責任はあるけどよ】
【何にせよ、自慢のプラズマジェネレーターが悲鳴を上げちまってる】
【こいつは少々時間が掛かりそうだ】

ゲイザム「けどよ、時間なんざ掛けてられねえんだな、これが!
       多少荒療治だが仕方ねえ
       俺様みてえなタフガイなら耐えてみせろ、ゴリラ!」

【俺様はオーバーヒート時の切り札を使うことにした】
【特製の瞬間冷却ジェル弾だ】
【こいつをゴリラの機体内で吹っ飛ばして、一気にかつ強制的に冷やす!】
【俺はバズーカ砲にジェル弾を装填し、展開したゴリラカノンの銃口目掛けてぶっ放した】
【ゴリラカノンってのは、ハイパワー・プラズマレーザービーム砲の愛称だ】

ゲイザム「下手すりゃ冷えすぎてゴリラは動かなくなる…
       これが吉と出るか凶と出るか、俺様の運次第だぜ…」

【機体の各所から湯気と煙が熱気と共に沸き上がる】
【文字通り、一気かつ強制的に冷やされているんだ】
【俺様は、ゴリラの様子を固唾を呑んで見守った】

ゲイザム「おっしゃあっ!
       天は俺様に味方したあっ!」

【そのまま沈黙が続いたが、プラズマジェネレーターはちゃんと起動してくれやがった】
【野性味溢れるカメラアイに灯が点り、立ち上がった】
【俺様は見事、自分自身との賭けに勝ったってワケだ】

ゲイザム「こうなりゃ後は簡単な整備だけだ
       待ってろよ、俺様が直ぐに向かってやっからな!」

323 名前:レイ ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 11:07:24 0
>>317
レイ「動いてくれよ、ロボ!
    ケイやモエちゃん、ユーリがピンチなんだ!
    いくら損傷が激しいからって、ここで僕だけ見ているわけにはいかない!
    だから動いてくれよ!」

【しかし、いくら叫ぼうともテクノ・ジャイアントは指一つ動かさない】
【僕の命令を聞かないなんて、こんなのは契約を結んで以来初めてだ】
【原因は分かっていた】
【おそらく、メデューサがハッキングか何かでこちらのコントロールを奪っているんだ】
【アルラウネに引き摺られながら、空しく見えなくなっていくモエたちの姿】
【奴は、僕とロボを何かに利用するつもりに違いない】

>>317
レイ「お、おまえ、一体何を考えているんだ!
    僕とロボを一体何に使うつもりなんだよ!
    ミノタウロスをあんな風にして、僕もそうして戦わせようって魂胆なのかよ!
    おまえなんかの好きにはならないぞ!」

【メデューサのクリスタルスカルを睨み付け、モニター目掛けてスペースチップスを投げ付ける】
【こいつはやはり、最初から僕らを何かに利用するつもりだったんだ】

レイ「ゴルディアスの最深部の扉のプロテクトを解く鍵?
    僕とロボが…
    …やっぱり、父さんたちはそこまで行ったんだ!
    父さんが最後に見たというモノは、最深部の扉だったんだ!
    父さんは…父さんは正しかったんだ!」

【クリスタルスカルの話を聞いて、思わず感慨がこみ上げてくる】
【自分の父親は、やはり人類で最も深い位置まで行った男なのだと】
【今正に、自身もその父が歩んだ道を歩もうとしているのだと】
【封印を解くことに、大きな興味が湧いてくる】

レイ「凄い…、これが父さんも見たゴルディアスの最深部…
    今まで見た場所とは全然違う…
    …え、何、何なのこれ!?」

【コントロールが戻ったかと思うと、信じられない現象が起こった】
【テクノ・ジャイアントが輝き、光が扉に繋がって更に激しい光が放たれたのだ】
【そして、巨大な老人が扉の前に立っている】
【ここまでは、おそらく父さんも見ていないだろう】
【僕は、生まれてこの方味わったことの無い衝撃と感覚を味わった】

レイ「ぷ、プログラム・のあ!?
    箱舟ムーン!?
    な、何が何だか…」

【正直、物凄く混乱していた】
【言葉で語られて耳から聞こえた声ではない】
【頭の中から語りかけてきているのだ】
【SFやファンタジーなんかにある、テレパシーとでも言うみたいな】

レイ「ぼ、僕は…僕は父さんの遺志を継いでこの遺跡の謎を解くために来たんです!
    教えてください!
    この遺跡は何なんですか!?
    あなたは一体何者で、どうして古代人はここを作ったんですか!?
    …そして、ここまで辿り着いた父さんは、一体どうなったんですか!?」

324 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 20:13:09 0
俺は2000ロボバトル賭ける!

325 名前:魔人、目覚める ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 20:25:09 O
>>319-320
>――――秘儀! モップガード!
>古代錬金術で作られたモップの強度はピカイチ。刃を受けても大丈夫!
ミノタウロスの投げたハルバードが風を引き裂き肉薄した!!
ケイの選んだ行動は無謀そのものだった。眼前にまで迫った刃に圧倒される。
如何にモップが強度的に優れていても、この攻撃は明らかに危険だ。
>「いくぞ、阿修羅!!」
直撃する瞬間、ハルバードが鈍い金属音と共に軌道を変えた。
阿修羅の刀がハルバードを弾いたのである。

しかし衝撃までは完全に防ぎ切る事は出来ない。槍斧が引き起こした衝撃を受ける。
モップがミシミシと軋み、MOEの巨体が枯れ葉の様に吹き飛ばされた。
先程のMOEと阿修羅の位置が入れ替わる。
>着地と同時に跳躍し、ミノタウロスに向かい両手の剣を高く振りかぶる。
>「阿修羅十文字切り!!」
>振りかぶった剣を躊躇なく振り下ろす。
激しい金属の激突音が暗闇を駆け巡った。普通ならばこれで決着だっただろう。
だが、ミノタウロスの両肩に食い込んだ2本の剣は、その肉体を断つ事が出来なかった。

『ぶるぅあああああああああああああっ!!!!!』

間髪容れずに阿修羅の腹部へと膝蹴りが繰り出される。
肩に食い込んだ剣はビクともしない。筋肉によって、剣は“掴まれて”いるのだ。
このままでは避けられない。
ドゴオオオオオン!!!!!!
粉砕されたのは阿修羅の腹ではなく、ミノタウロスの頭だった。

>「さあ、久しぶりにケンカしようか!」
膝蹴りが阿修羅に当たる直前に、グラビトン・モップ・ストライクが炸裂したのだ。
超重力がモップの先端に集約された攻撃に、周囲の床が陥没する。
と同時に阿修羅の刀が、×の字にミノタウロスを切り裂いた。
乾坤一擲、ミノタウロスを引き裂く勢いの…阿修羅十文字斬り!!!
ミノタウロスの身体がゴトリと崩れ落ちる。

  『(だ………めだ……にげ………………ろ……)』

MOEと阿修羅にだけ聞こえた声。それは一瞬だけではあったが、自我を取り戻した…
 古代ロボ、ミノタウロスの全霊を懸けた“警告”だった。

切断面がゴボゴボと、まるで灼熱のマグマの如く沸き立ち始める。
身体は徐々に溶けて崩れ去ったというのに、未だ消えない邪悪の気配…
先程まで感じていたものとは次元が違う…そう思える程のプレッシャー。
ビリビリと震える大気が、突然静まり返った。

マグマの上に立っていた“その少年”は、牛頭人身の怪物ではなかった。
神話に於いてミノタウロスを討ち取った英雄…と同じ名を持つ少年。
『久し振りだな、ケイ。どうして早く殺しに来てくれなかったんだ?』
テセウスが手を横に振る。ただそれだけの動きが、凄まじい衝撃波を生む!!
人間サイズであるにもかかわらず、その威力はミノタウロスを遥かに陵駕していた!!!

『もう楽にしてくれ…“壊す”のは疲れたんだよ…』

326 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 21:56:16 0
>314
残骸は物の見事に真っ二つに断たれた。
(まぁ、そんな事だろうとは思ってはいたがな)
こもれ想定の範囲内である。この程度でダメージを与えられるような、そんな生易しい相手ではないのは
分かりきっている。だからこそ自分が派遣されたのだ。その為のグレイゴーストだ。

>それぞれの腕がハルバードを振るい、MOEとグレイゴーストに投げ付けられた刃が迫る!!
それは避けるまでもない一撃だった。
元々、グレイゴーストは宇宙空間での戦闘を主眼に開発された制宙AMだ。
搭載された戦闘用AIは電力とローレンツ力で発射されるレールガンの超高速の弾道を見切り、
豪雨のように降り注ぐミサイルの弾幕から最適の回避コースを瞬時に割り出せる。
ただ、投げつけられた飛翔物体ごときが避けられない筈が無い。
でなければ高い開発費は何だったのか。
127mm突撃銃の銃身下部に装着された発射器から400mm擲弾を撃ち出す。
飛翔する擲弾は狙い違わず、迫り来るハルバードに直撃した。
盛大な爆発が起こり、予想通りにハルバードの軌道が逸れる。
此処はほぼ無重力に近い状態だ。
別の方向からの強烈な運動ベクトルを加えて軌道を逸らせば簡単に無力化できる。
なるべく推進剤を節約する事が宇宙での戦闘に於ける鉄則だ。闇雲にバーニアを吹かして機動を
行えばやがて燃料が尽き宇宙を放浪する事になる。
そうなったら生還する確率は格段に低下する。宇宙空間では燃料も酸素も有限だ。
限られた状況の中で如何に効率よく仕事をこなせるかが、宇宙でのミッションの成功を左右する。
それが出来ない者は遅かれ早かれ死ぬ。

>316
最小限度の速度ベクトルの変化でミノタウロスと距離を置いている最中に通信が入る。

>「こちら月面第六基地よりの最深部アタックチーム、ラティフだ。そちらの所属を。」
「LF1stAS所属、クラウス・M・ウェクマン大尉だ。そちらの援護に来た」
通信を送ってきた機体、ディープシーカーの隣で静止する。
途中、その機体からロックオン用のレーザーが照射されたが仕方が無いだろう。
クラウスが派遣されるのを彼らは知らされていないのだから。
「撃たないでくれ。私の派遣は急遽決まったものだ。君達が知らないのも無理は無いだろう」
月面軍からの正式な命令書をディープシーカーのパイロットに送る。
それにはクラウスの素性と細かな経歴も添付されていた。
勿論、金属製の殻に覆われたモノアイしかない無機質な顔の写真も。

>325
そうやっている間にもミノタウロスには変化が起きていた。
(まったく、これだから訳の分からない超古代文明とやらは嫌なんだ)
ミノタウロスが溶け崩れたその上に立つ少年の姿に、クラウスは内心からうんざりした。

>テセウスが手を横に振る。ただそれだけの動きが、凄まじい衝撃波を生む!!
>人間サイズであるにもかかわらず、その威力はミノタウロスを遥かに陵駕していた!!!
それが何だったのかはクラウスには解らない。
ただ、AIの観測結果によると、それは太陽風のように電離した粒子の奔流らしい。
要はちょっとした荷電粒子群の不規則な熱運動にベクトルが加わったものとでも言おうか。
兎に角、目には見えない力にグレイゴーストは弾かれた。
「くそ…まったく、これだから現代科学で図れない物事は嫌なんだ」
吹き飛ばされながらも巧みに機体を操作して慣性を打ち消し、静止する。

これ以上、相手が何をするかは分からない。
ならばさっさと先手を打って牽制なり打撃を与えるなりするべきだろう。
バーニアを噴射して少年の真上に占位し、127mm突撃銃で弾倉一個分の濃密な弾幕射撃を加え、
止めとばかりに400mm擲弾を三発も撃ち込み、そして直ぐに離れる。

327 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 23:53:11 0
>325
息もつかせぬ攻防の後、阿修羅の十文字斬りがミノタウロスを切り裂く。やったか……!?
>『(だ………めだ……にげ………………ろ……)』
M(ミーちゃん!? まだだ……何か来る!!)
MOEがいち早く危険を告げた。あらゆる種類の攻撃に備え、プロテクションを準備する。
変化はすぐに起こった。切断面が不気味にうごめきだす。
変化が終わったとき、そこに立っていたのは人間サイズの人影。
(ウソだろ……)
金色の髪と整った顔立ちの見慣れた少年だった。
>『久し振りだな、ケイ。どうして早く殺しに来てくれなかったんだ?』
M(惑わされないで! こいつはもうてっちゃんじゃない!)
MOEの声で我に帰り、プロテクションを発動する。
持続時間は一瞬ながらもあらゆる攻撃に対応した最強の防御手段。
それでもなお、その場に踏みとどまるのも危ういほどの衝撃波が走る。
『もう楽にしてくれ…“壊す”のは疲れたんだよ…』
「分かった……友達なら最後の頼みぐらい聞いてあげなきゃね」
演算回路をフル回転させる。
解析すると身長は生前と一緒、だけど体重は桁外れに重く、密度がバカ大きい。
要するに体積辺りに存在する原子が滅茶苦茶多い。
物質を最小単位にまで分解するディスインテグレートならおそらく一撃。
ただし発動条件は接触。あんな化け物にどうやって触れろというのか……。
>326
ウダウダ考えている間に灰色の機体が弾幕を浴びせる。
演算結果は一向に出そうに無いが、便乗して爆発系能力で追撃をかける。
――――フォースエクスプロージョン!

328 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 00:50:30 O
>>326
お前避難所GMに言われたことまったく理解していないな
軍オタの常識が世間で通用すると思うなよ
少しは読み手や受け手の事を考えろ

329 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 09:24:49 0
>>328
別にオタしか読んでないから平気だよ
気に入らなきゃ飛ばして読むし

330 名前:魔人の願い ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 11:29:42 O
>>326-327
雨が降る。鋼の雨が降ってくる。死の雨が俺を打ち付ける。
更に爆発。撒き散らされた床の破片は、重力の存在しない世界で舞い踊った。
『お前か?俺を殺してくれるのは…』
灰色のAMを見上げた。大層な装備だ。遠慮するなよ、全部吐き出せ。
『だったら早く殺してくれよ。』
命が命でなくなる瞬間を見続けるのは、もうウンザリだ。
この手で、数えるのも面倒なくらい“壊し”た。
もう嫌だ。
“俺達は”楽になりたい…


爆炎が霧散した後の黒煙の中から、ゆっくりと歩いて出る人影。
グレイゴーストが放った弾丸は、全て着弾と同時に蒸発していた。
故に、無傷。
この世界で最も死を望みながら、最も死から遠い存在…

『どうした?まだ“ある”んだろ?』
グレイゴーストを見据えて、掌を翳す。まるで救いを求めているかの様に。

『はやく、おれをころしてくれ。』
言葉が終わるや否や、グレイゴーストの周囲に無数の斥力場が発生した。
不可視の激流がクラウスを押し潰そうと迫って来る!!!

>――――フォースエクスプロージョン!
巻き起こる大爆発が、テセウスを飲み込む。しかし結果は同じだった。
爆発が収まった後には無傷の魔人が悠然と佇んでいる。
『ん?おまえもか?………だれでもいいから、はや…く…ううぅ…』

どくん!

魔人の身体が傾き、不思議な脈動がセンサー越しに伝わって来る。
先程から行なっていたMOEの解析が完了した。テセウスの異常な質量の正体…
それはミノタウロスに破壊された、遺跡守護ロボット達のエネルギーコアだ。
異空間内に凝縮されて詰め込まれた、数千体分のコアが魔人の心臓だったのだ。

『は…や……………く…』
悶え苦しみ始めたテセウスが、MOEの周囲にも無数の斥力場を発生させる。
(頼む!俺が…俺でいられる内に…俺を殺すんだ!ケイッ!!)
内なる叫びも虚しく、目に見えぬ破壊の奔流はMOE目掛けて殺到した!!



331 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 14:27:06 O
>>316
温かい…何だろ、この温もりは…
優しくて…でも…力強くて…
アタシの体を包んでいく…

>「エル!目え覚ませ!起きろ!」
ッ!?何!?ラティフ!?一体どうなってんの!?
あれ程ボロボロになってた体が、何も無かったかの様に元通り。
それどころか全身に力が漲ってる。
辺りを見渡し、ナグルが見当らないのに気付く。レーダーにはかなり遠くで反応。
それだけじゃない。戦艦も、2体の古代ロボも同じ座標に居る。

「どうしてアタシが無事なのかは分からないけどさ、早いとこ追っかけるわよ!
 あの化物は連中に任せりゃいい。コウタが心配だし、急いで此処から離れるよ!!」
とてもじゃないけどアタシ達の機体で連中の戦いに加わるのは無謀だしね。
なら、やるべき事は仲間を追いかけるしかない。
……何か嫌な予感もするし。


意識を失ってる間に、ハリネズミはH.S.T.Hから通常モードに戻っていた。
何故かエネルギー残量もフル充填になっていて、これなら後2回はH.S.T.Hを使える。
武器が何も無いのはマズいので、辺りを探してみると、ナイスなモノが在った。
近くに突き立っているハルバードを、強引に引っこ抜いて軽く振り回す。
「長柄物は初めてだけど、まぁ何とかなるかな。」

ハリネズミのコンディションはオールグリーン。
アタシはレーダーの座標に向かうよう、自動操縦に切り替える。
とりあえず武器は手に入れた。後はアタシがH.S.T.Hに耐えられるかどうか。
咄嗟の判断で起動させたのは、マジで失敗だったからね。
シートの下にあるキャビネットから、パイロットスーツを引っ張り出した。
ダサい。いつ見てもダサ過ぎる。でもコレがアタシを守ってくれる筈。

アタシは四苦八苦しながら、着慣れたトライアンフのPスーツを脱ぎ始めた。
ハリネズミ“専用”のPスーツを…パトリックの想いが込められたスーツを着るために…

332 名前:ドレイク ◆F0y9OSh.EU [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 18:07:25 O
【報告書を書き終えたドレイクは艦橋に戻り
部下から最深部にたどり着いた事を知る
そして、座席の傍らに控えていたウェルナーはいくつかの報告をした】

ウェルナー「先程 閣下が仰られいた、我々以外の部隊を発見しました…
また遺跡の防衛兵器であろう物体との交戦していたのも確認済みです…
そして我々に同行していた古代兵器も戦闘に加わっておりました…」

【ドレイクは顔を真正面に見据えたまま微動だにせず
テーブルの上にあるカップにゆっくりと口をつけた】

「…あれは幻ではなかったのか
さて、目標地点にも付いた事だ
準備はどうなっている」

ウェルナー「資源探索員に変装させた特殊工作班
並びに歩兵は第二種装備にて待機
また機動兵器は御命令が有りしだいいつでも出撃可能です

所で外にいた連中は如何するおつもりですか?」

「駒は多い方が有利だ…
奴らを上手く利用できれば事も有利に進むだろう…
一段落済んだらアルラウネに収容してやれ
奴らが潰し合ってくれれば我々は最後の一撃を加えるだけでいい…」

ウェルナー「了解しました
つかぬ事ですが歩兵部隊の指揮は誰が?」

「ふふふ…心配するな君以外に誰がいるというんだ…
だが今はそんな事より外を眺めていろ…滅多に見れん光景だぞ…」

333 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 18:10:31 0
>>330
ゲイザム「俺様を放っておいて何どんちゃん騒ぎしてやがる!」

【怒り交じりの一声と共に、凄まじいプラズマエネルギーの束が撃ち放たれる】
【それはテセウスの破壊の奔流とぶつかり合い、互いに打ち消しあった】
【通路から、一頭の巨大なメカゴリラが腹部の装甲を展開して歩いてくる】
【展開された装甲には、ゴリラカノンの砲門が見えていた】

ゲイザム「へへへ、恐ろしいもんだな
       俺様のゴリラの切り札を簡単に打ち消しちまうんだからな
       一応アレ、フルパワーだったんだぜ?」

【各機のモニターに、ハゲた大男が映し出される】

ゲイザム「おい、事情は知らんが早いとこ決着着けちまいな!
       苦しそうにしてるじゃねえか、そのガキはよ!
       俺様は苦しんでる奴をそのままにしておくのは性に合わねえんでな
       きっちり止めさしてやれよ…
       …あとエル、さっさとその貧相な体スーツにしまって手助けしてやれや
       俺とゴリラはもう限界だぜ…」

【言うが早く、機体から煙を噴出してゴリラは倒れてしまった】

334 名前:ゲイザム ◆G4B07rF5yE [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 18:11:41 0
>>333は取り消します
すみませんでした
いろいろとKYなレスのため無効にします

335 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 23:15:45 0
>317
ようやく扉の前まで来た……が、そこにも先客がいた。
しかも、戦艦も一緒……ちょっと待った。
『コウタ、どういうこと?』
「……くそ、まさかあれも“あいつ”の玩具だったとはね。
 読みが外れたよ……もっとも、さっきのミノタウロスもそう長くは保たない。」
『どうして言い切れるのさ?』
「……ナグルを通して伝わってくるんだ。
 あれは、もうただの怨念。終わりを求めてさ迷う哀れな奴……。
 ここまで届いてくるよ、“あいつ等”の苦悶と怨嗟の叫びが。」
聞き慣れない単語から察するに、ナグルにはまだまだ多くの謎があるらしい。
そしてそれは、コウタにも言えることだ……信じているのだから、全部話してほしいと思う。

>『良くぞ来た、我らが子らよ。文明を継ぎし子らよ。
> 私は箱舟『ムーン』のプログラム・ノア。』
コウタを問い質そうとしたとき、頭の中に直接声が響いた。
扉の方を向くと、さっきまでいなかったはずの巨大な老人がそこにはいた。
この声は、この老人……ノアのもののようだ。
「やっぱり、ここは『ムーン』だったわけか……。」
『……知ってるの? コウタ、君はいったい……』
「色々と訳ありなんだ。だけど、おかげで目的を果たせる。」
そうコウタが言ったと同時にまたコントロールを持ってかれた……。

>『わが子等に問う。何故ここに来た?』
『!? こ、これは……頭に、何かが……!』
「……ノア、コウキには特に理由はない。
 だけどこの僕……コウタには理由がある。
 【神の眠る地】に至るため、箱舟に遺されたはずの『門』を開きたい。」
神の眠る地? 門? いったい何のことだ?
語りかけても答えは返ってこない……コウタにとってよほど大事なことなんだろうけど、
僕らは一心同体、とまでは行かなくても同じ体を共有する間柄なんだ……
知らないところで話を進めるのはアンフェアだろ!
「コウキ……目的が果たせそうになったら全部話す。
 少なくとも、これ以上君の不利益になるような事じゃないのだけは保証する。
 だから……もうしばらく、わがままに付き合ってくれないか?」
『……分かったよ、でもそう言ったからには全部話してもらうからね。』

ノアの返答を待つ間、コウタはガーディアンであるはずのメデューサに
通信を入れた。どうやらメデューサには、コウタの知っている誰かが乗っているらしい。
「あんたもわざわざここまで来たのか……懲りないねぇ。
 前にも言ったけど、こっちの用事さえ済ませてくれるなら
 敵対はしないよ……二度もナグルを壊されたくないし、あんただって
 痛み分けになってまた出直し、なんてのはごめんこうむるだろ?」
なんだって? 前にも言った? 二度もナグルを壊されたくない?
何を言ってるんだよ? ……事情が飲み込めないから割り込むことも出来やしない。
だけど、古代ロボに乗ってから生まれたはずのコウタと、メデューサの
パイロットは以前敵対していた……理由は目的の不一致、と言ったところだろうか……?

『コウタ、いいのかい? 巻き込みたくないとか言ってたけど、
 ここにはほかの人……もいるみたいだけど―――。』
「悪いけど、会ったばかりの人間にまで愛着は持てないって。
 残りの奴らは……ぶっちゃけ、僕から見た場合限りなく敵に近い立場だし。
 まとめて“喰われて”もいいさ……そこのデカブツだけは気が引けるけどね。」

336 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 23:23:33 0
>326
ヘッジホッグに引きずられていると、正体不明気からの応答があった。
「LF1stAS所属、クラウス・M・ウェクマン大尉だ。そちらの援護に来た」
それと共に送られてくるデータを見て思わず顔をしかめちまった。
月面軍内部の事にはさほど詳しいわけじゃない。
所属を言われてもイマイチピンとこないし、何よりもそのサイボーグ丸出しの姿に驚いちまってな。
科学が発達すると人間簡単には死ねないらしい。
まあ、色々感想はあるがそういうのは後回しだ。
必要な事はこの大尉が味方であるって事だ。
「了解、大尉。大変ありがたい。
奴は古代兵器の中でも飛び切りの化け物のようだが相手を頼む。」
ミノタウロスから出てきたのテセウスを見ながら通信を返す。
あんたも人間の中では飛び切りのようだがな、という言葉はぐっと飲み込んでだ。

見た目はあのクソガキそのものだ。
だが、「アレ」はもうテセウスじゃない。
何かを確かめたわけじゃないが、俺の中の勘がそう断言していた。
そう、あれば【亡霊】だ。

>327>330>331
モエとグレイゴーストを相手に人間大のテセウスが戦いを繰り広げるのを見ながら小さく歯軋りをする。
テセウス・・・
生意気なクソガキだったが、それでも共に死線を乗り越えた仲間だ。
その仲間に俺は何もしてやることが出来ない・・・

>「どうしてアタシが無事なのかは分からないけどさ、早いとこ追っかけるわよ!
> あの化物は連中に任せりゃいい。コウタが心配だし、急いで此処から離れるよ!!」
そうしているとエルの意識が戻り、通信が入る。
ついさっきまで瀕死の状態だったのだが嘘のようだ。
おちょくってんのかと思ってしまったあの古代文明ロボの力だろうが・・・
ここまでくると己の無力さを嘆くのを通り越して笑っちまうな。

しかし情けないことに、この混乱の中、コウキが先行している事に気付けなかった。
エルの言葉通りコウキがいない。
レーダーでは30キロ先の通路東に曲がったところだ。
「だから餓鬼は嫌いなんだ・・・!」
歯軋りしながらディープシーカーを進めるが、俺の手が止まる。
目的は一つ。
優先順位ははっきりしてる。
だが、ここでこのまま行くのか?
あのクソガキをほっとくまま?
だからといて俺に何が出来る?
長い長い一瞬の葛藤。

これが悲しいところだな。
無駄に歳を食っちまった。
ここで全部なげうって勝てない相手に特攻かますほど青臭くないし、そのまま素通り出来るほど人間できていねえ。
「ああ、いくさ。だがあの餓鬼は俺の仲間だった奴でな。
行きがけの駄賃くらいやらしてくれ!」
俺は奥に進みながらミサイルを一発放つ。
対亡霊用の虎の子の一発だ。

337 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 23:23:43 0
ミサイルは複雑な機動を描きながら魔人テセウスの真下から進む。
そしてミサイルは四つに分裂し、テセウスを囲み、特殊磁場を発生させた。
爆発なんてしないさ。
アレは磁場発生装置。
亡霊の正体はわかっていないが、特殊な磁場を纏っている事はわかっている。
つまり、磁場乱流を起こしてやれば・・・何が起こるかは知らねえが嫌がらせくらいにはなるだろう。
「あばよ、テセウス!口うるせえオッサンからの手向けだ!受け取れ!」
結果がどうなるかは見ない。
やる事はやったんだ。後は任務に戻るさ。悲しいけど俺、大人なのよね!


ナグルの反応を追いながら俺はエルとの回線を密かに切った。
「っち。俺はパイロットスーツは着ない主義だったんだけどな。」
得るがパイロットスーツを着込むのを見て、俺もパイロットスーツを引っ張り出した。
必ず生きて帰る。
その決意の現われでもあったんだが、ここから先はそんな事言ってられなさそうだからな。
・・・それにしても、カネス、あんたの妹はいい女になってたよ。色んな意味でな。

「ゲイザム、途中化け物がいるが相手にするなよ。
この先に更にバケモンがいるはずだからな。俺の勘だが。
ビーコン撒いとくから辿って来い。」
どうやら応急処置が終わったのか、接近を始めたギガテックゴリラの反応に気付いて通信を入れておく。

いよいよだ。
もう直ぐこのクソッタレな遺跡の正体に辿り着く・・・!

338 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/03(金) 23:28:40 0
>>330
予想したことではあるけど、あれだけの爆発にも拘らず全くの無傷。
普通の攻撃は一切効かないだろうという直感が確信に変わる。
>『ん?おまえもか?………だれでもいいから、はや…く…ううぅ…』
(どうしよう……どうすればいい!?)
そういえば僕はいつからこんな風になったんだろう。
この時代に目覚めたばかりの頃は迷うことなんて何もなかったのに。
M(ごめん……MOEはオバカだからデータを出すしかできない!)
明らかになったのは、異常な質量の正体。
異空間に詰め込まれた膨大なエネルギーは、今までに破壊された守護ロボット達の核。
この時代の科学では、実体のない物が現象に作用することは実証されていない。
だけど目の前にいる者は、怨念の結晶そのものだった……。
MOEのデータの助けがあって、閃いた。
手を伸ばせば触れられるほど近づける反則技。捕らわれた親友を救える唯一の方法。
そして、その方法を可能にするための禁じ手。
でも……どれもこれも危険すぎて出来ない! 戦ってるのはMOEなんだから。
>『は…や……………く…』
周囲に無数の斥力が発生する。
僕は当然のようにプロテクションを使って防御しようとした。でも、MOEは動かない。
(え……!?)
MOEは僕に逆らってまで自ら攻撃を受けた。
M(こう……だよね? 考えてることが筒抜けだお!)
容赦のない力の激流にさらされる。
メイド服の形をした装甲の至る所がボロボロに朽ち果てていく。
M(迷うのはキミが優しくなったからだよ。てっちゃんのおかげだね。
でも今は覚悟を決めて……! MOEも覚悟を決めるから!)
力の奔流が過ぎ去った時。
装甲は原型をとどめず、あと一撃でも受ければ堕ちるという二重の意味で際どい状況。
でもこれも、最後の一手のための作戦のうち。もうやり抜くしかない!
あとは……ユーリと阿修羅がうまくやってくれるのを信じるだけ。
「さっきみたいに連携攻撃だ……思いっきり叩き切って!!」
本当は普通の物理攻撃が効かないのは分かっている。
でも1秒、それが無理なら一瞬でも気を引いて、動きをとめてくれればいい。
その隙を突いて僕達が……。

339 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 01:22:33 0
>>325>>338
今までの人生でこれほど異常で非常識で奇妙でなにより恐怖する対象を見たことがなかった

見た目は人間だが質量は膨大、攻撃力は絶大、今回は死ぬかもしれないと本能で感じ取った
できればこんなやつとは戦いたくない、今すぐにでも逃げたい、ユーリは心の底から思った
しかし、一方で勝負したい、勝ちたいと思う気持ちが心の片隅に存在していた
そしてその気持ちはこの突き刺さるような緊張感で徐々に大きくなっていったのだった
いつの間にかユーリの笑っていた、小さな子供がお気に入りのおもちゃを見つけたときのようなそんな無邪気な笑顔だった
その極上のおもちゃが手を横に振った
阿修羅に凄まじい衝撃が走る、ユーリはその衝撃の中テセウスから目を離さなかった
一瞬でも目を離したくなかった。その芸術的なまでの力を

『もう楽にしてくれ…“壊す”のは疲れたんだよ…』

「望み通りしてやる」

ユーリはそう答えると両手に持っていた剣を鞘に納め今まで一度も使わなかった左腰にある四つ目の刀「鬼神丸」に手をかけた
右足を一歩前に出し、両膝を軽くまげ腰を低くしやや前傾姿勢を取った。
ユーリの緊張感は最高潮に達した。心地よく頭は驚くほどクリアだった

>>「さっきみたいに連携攻撃だ……思いっきり叩き切って!!」

耳に響くケイの言葉、その言葉が合図だった
阿修羅は引いてある左足で地面の渾身の力で蹴り、目にも映らないような早さの加速を見せた
その蹴りと同時に鞘から滑り出しさらに加速させ抜刀、腕の関節の一つ、一つでさらに加速させる
蹴り、鞘、関節、この三つのプロセスを経て加速された鬼神丸はもはやこの世の物をすべて断ち切らんとする勢いだった

・・・それほどの一撃、阿修羅とユーリが持てる力のすべてを使った一撃・・・

(この化け物には効きはしない)

本能的にそうユーリは悟った。悔しい、自分の力はこの程度しかないのかと
だがしかし、同時にある種の満足感も胸に広がっていた。これほどの一撃を放てたこと、一撃必殺の境地が垣間見えたこと

そして・・・『俺はまだまだ強くなれる』と

「ケイ、モエ満足か?望み通りの一撃か?」



340 名前:剣閃、瞬く ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:50:01 O
>>337-339
>ミサイルは複雑な機動を描きながら魔人テセウスの真下から進む。
>そしてミサイルは四つに分裂し、テセウスを囲み、特殊磁場を発生させた。
>「あばよ、テセウス!口うるせえオッサンからの手向けだ!受け取れ!」
『…………?』
魔人の表情に初めて明確な変化が生じる。
それは、困惑だった。

魔法。超常の力によって万物事象へ干渉する、摩訶不思議な技術。
大抵の人はその様な認識だろう。しかしそれは違う。
魔法は決して不可思議な存在ではないのだ。ただアプローチの方向が違うだけ。
化学に事象を解き明かす『式と記号』が在る様に、魔法にも同様の法則が存在する。
魔法は『種も仕掛けも在る』ただの技術にすぎない。

この場合もそうだ。魔人の周囲に生じた小さな磁気嵐は、あるプログラムを狂わせた。
MOEのセンサーは、その変化を捉える。
魔人を魔人として構成させる“記号”に、僅かな乱れが生まれたのを…

>「さっきみたいに連携攻撃だ……思いっきり叩き切って!!」
斥力の渦を耐えたものの、MOEのメイド服型装甲は半分以上が破壊された。
それでも尚、ケイとMOEの瞳から闘志の輝きは消えない。
>「望み通りにしてやる。」
その言葉に応えるは阿修羅。

引いた脚が地を蹴るや、目にも留まらぬ早業で駈けた。
流れる様な一連の業は更に疾く、鞘から抜き放つ白刄の鋭さを加速させる。
肩から肘へ、肘から手首へ、より疾く…より迅く…全身が余す事無く個と変わる。
>蹴り、鞘、関節、この三つのプロセスを経て加速された鬼神丸は、もはやこの世の物をすべて断ち切らんとする勢いだった。
偶然ではない、必然である。
誰かが教えたわけではない。そうさせたのは戦士の本能。
刄の閃きは…魔人に生じた記号の綻びを断ち切った。

『あ、あぁ…ああぁ……ああああああああああああああああああああああああああああああ』
内に秘めた数千の怨念、それを繋ぎ止めた檻が開こうとしていた。
魔人の中で急速に進む異空間の崩壊。今や完全に動きが停まり、無防備となる。

(そうだ!それでいい、今ならコイツの動きを押さえておける!!)
テセウスの魂が深層結界を突破して、ケイ達にテレパシーを送る。
(頼んだぜ?俺とミノタウロスと…こいつらを“奴”の呪縛から解き放ってくれ!!)

341 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/10/04(土) 18:26:09 O
age

342 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2008/10/04(土) 19:08:29 O
から

343 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 19:30:19 0
>330
「……これだから嫌なんだ」
掠り傷さえ負っていない少年の姿にクラウスは恐怖を覚える前に呆れていた。
あれだけの砲弾を撃ち込んでもなお健在。普通だったらそんなのは有り得ない。
だが、超古代の遺産とやらは現代の常識では計れないものらしい。
人は理解不能なものに対して恐怖を抱く。ゆえに肌の色や生活習慣の違いから
何度も馬鹿げた争いを繰り返した。相容れないと断じたからこそ、相手を暴力に
よって意のままに従えようとする。
しかしその暴力さえまったく通じなければ?

>言葉が終わるや否や、グレイゴーストの周囲に無数の斥力場が発生した。
>不可視の激流がクラウスを押し潰そうと迫って来る!!!
AIが周囲の微かな重力変動を察知した時には遅かった。
「全く…常識で計り知れないというのは」
不可視の檻に囚われたかのように、バーニアを最大出力で吹かしてもぴくりと動けない。
次々と表示されるエラーメッセージ。機体の各所が軋み、強固なコクピットブロックさえも
歪んで不気味な音を立てている。このままでは、数分ともたずに、まるで卵の殻のように
くしゃりと潰されてしまうだろう。

>337>338>339
クラウスの窮地を救ったのは他の三機による少年への攻撃だった。
如何いった訳か、物理攻撃を悉く無効化する少年に対して何らかの有効打を与えられたようだ。
斥力場が消え、グレイゴーストは最大戦速で離脱してから態勢を立て直す。
「本当に物理攻撃が効かないのか…試してみるか」
慎重と臆病は紙一重だ。
クラウスとしては不用意な近接戦闘は仕掛けたくなかったが、かといって好機を逃す訳にはいかない。

>340
突撃銃を後腰装甲のラックに固定し、背部ウェポンラックから長大な対装甲重剣を抜く。
そして一気に高度を下げ、床面すれすれを飛行する。床面からは僅か数十cm程度しか離れていない。
操縦を少しでも誤って床面や漂う残骸に接触すればそれだけでバラバラに分解してしまうだろう。
しかし、ただ恐れているだけでは駄目だ。時に大胆に行動しなければ最大の勝機を逃す。
「頼むからこれで終わってくれよ」
少年とグレイゴーストの距離が縮まっていく。真空の無重力空間を、音速を遥かに超える
速度で移動しているのだ。それはほんの瞬きに過ぎない時間だったが、クラウスには長く思えた。
少年と擦れ違う瞬間、グレイゴーストは対装甲重剣を横薙ぎに振り払っていた。
攻撃が成功したかどうかは分からない。しかしそのまま確認する事無く急上昇して離脱した。

344 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 23:31:45 0
>323>335
プログラムノアの問いかけに、レイとナグルいや、コウタがそれぞれ応える。
レイは真実を知る為、と。
コウタは神の眠る地への門を開く為、と。
それぞれの答えを聞き、それでもなおノアは沈黙を保ったままだった。
いや、ただ沈黙していたわけではない。
コウキとレイの脳を通し、人類の歴史をスキャンしていたのだ。

「・・・構わぬさ。ここに至っては君はなくてはならない駒だからね。
私は邪魔はしないさ。」
ノアが沈黙を保っている間、クリスタルスカルはコウタに応える。

その直後、沈黙を守っていたノアが言葉を紡ぐ。
『我らが子等よ。哀れな・・・汝らにはその資格はない。
しかしここまで辿り着いた事に経緯を評し、見せてやろう。歴史を・・・真実を・・・!
クリスタルスカルよ、裏切りしものよ。汝が歴史も解き明かせ!』
ノアは眩い光を発し、メデューサを包む。
メデューサを包んだ光は赤く変色し、広がっていく。
その光はレベル5領域全体を包み、そこにいる全ての人間に見せるだろう。
その脳裏に直接!

#####################################

遥かなる昔、二隻の箱舟は知的生命体となりうる生物が発生した地球と火星の衛星軌道上へと辿り着いた。
箱舟から大量に星に降り立つ神々、悪魔、英雄、怪物・・・
それぞれが様々な立場に立ち神話を織り成し、知的生命体となりうる生物達の進化を促し、文明を授ける為に。
その中にはモエとケイの姿もあった。
しかし、地球では予想外の事が起こった。
氷河期の到来である。
地球に降り立った神々は氷漬けとなり、その活動開始を大幅に遅らせることになる。

一方、火星では順調に進化の促進と文明の育成がなされていた。
急速に発展していく文明。
地球で氷河期が終わり、漸く神々の活動が開始された頃、火星の文明は一つの到達点へと達していた。
星の引力を振り切り、宇宙空間への進出。
それと共に一組のホムンクルスは箱舟『フォボス』へと帰還する。
モエとケイに似て非なる一対のホムンクルス。
彼らの役割は進化の促進でもなく、文明の授与でもない。
それは知的生命体の監視。
文明の水準が一定に達した時、知的生命体はそれに相応しいかを監視する為の。

程なくして火星の知的生命体はフォボスの謎に気付く事になる。
それと同時だった。
火星の文明が滅びたのは。
いや、滅ぼされたのは。
フォボスより降り立った終末の獣により、完全に滅ぼされたのだ。

こうして役割を終えたフォボスは命のともし火を消し、過去の遺物となった。

345 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 23:31:55 0
一方、地球では順調に文明が発達していた。
それをつぶさに監視するケイとモエ。
そんな二人の前にクリスタルスカルが現われる。
まだ神々の役割が終えておらず、同胞との接触と油断していたケイとモエをクリスタルスカルは襲ったのだ。
殺さなかったのは、不測の事態で信号が途絶えればプログラムノアが再起動する為だった。
記憶と役目を奪い、クリスタルスカルの暗躍が始まる。

神々の時代が終わり、箱舟から降り立った者達は眠りについた。
しかしクリスタルスカルは眠る事はなかった。
あらゆる国家に干渉し、戦争を起こし、平和を起こし、人類を発展させていく。
急速に人類は発展し、ついには宇宙へとその勢力を進めるに至る。
だが、それをノアに知らせるケイとモエは未だ眠り続けていた。

人類がゴルディアスに気付き、探索を開始してもなおプログラムノアは再起動していなかった。
それが故にテクノ・アーノルドは最深部まで到達できたのだ。
最深部へと到達したテクノ・アーノルドは巨大な門を前に畏れ慄いていた。
そこに現われたのがクリスタルスカルだった。
「この門は超古代文明のメカニズムを以ってしか開きはせぬ。
その身を犠牲にしても次代へと探求の志を継ぐというのならば鍵をやろう。」
テクノ・アーノルドはクリスタルスカルの提案を呑んだ。
その身を犠牲にして、門の鍵たる超古代文明ロボを引き抜いたのだ。
そう、後にテクノ・ジャイアントと呼ばれる超古代文明ロボと自身を融合させて。

ここにいたり、プログラムノアが再起動を果たす。
遺跡は組み変り、夥しい超古代文明守護ロボが侵入者達を全滅させた。
ただ一人、超古代文明ロボとの融合を果たしたテクノ・アーノルドを除いて。

クリスタルスカルはこうなる事が判っていたのだ。
人類に超古代文明ロボの乗り手たる資格はない事を。
乗ろうとしても乗れない。
人類には乗る術がない。
クリスタルスカルを以ってしても超古代文明ロボに取り込まれ、融合してしまうのだから。

だからこそ、クリスタルスカルは古代文明ロボの乗り手として人類を改造した。
未だ生まれぬ子供達の遺伝子を改竄し、時を待ち、過去の神々を蘇らせていった。

#########################################

『我らが子よ。そなたら人類は進化し切れなかった。
心の進化を・・・!』
光が収まると、メデューサはバラバラに砕け散っていた。
プログラムノアは悲しげに呟く。
その声は映像同じく、レベル5領域の全ての人間の脳裏に響き渡る。

『そなたらに遺産を手にする資格はない・・・。
全てを無に帰す時が来た。
・・・滅びるが良い!』
荘厳に宣言すると、プログラムノアをその巨大な手を振り下ろす。
コウタとテクノジャイアントを押し潰さんと。


『くくくく・・・裏切りとはな。狂ったプログラムめ。
恐れるな。既に閂は外された。
もはやプログラムノアには力などない。扉を打ち破れ。』
どこからともなく響くクリスタルスカルの声。
しかし、メデューサの残骸は既に消えうせ、どこにもなかった。

346 名前:ケイ&モエ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 23:34:22 0
>339-343
阿修羅が渾身の一撃に打って出た瞬間、一気に距離を詰めて機をうかがう。
そしてすぐに、待っていた時は来た。
>「ケイ、モエ満足か?望み通りの一撃か?」
ユーリの顔は、満足感に満ちて笑っているようにすら見えた。
こんな時に……いや、こんな時だからこそ暗い顔はダメだよね。
最後は笑って送ってあげなきゃ。これからやるのは一つ目の反則技。
次の瞬間、僕たちは手を繋いで、空間に浮かんでいた。連結を完全に解いたわけではない。
互いに独立しながら、固く繋いだ手を通して繋がっている。
半連結……言わば連結する途中のような不安定で中途半端な状態。
今みたいに不安定な状態じゃないと持続できない。
それが、モエがわざと攻撃を受けた一つ目の理由。
傍から見たら一瞬消えたように認識される、その隙を突くのが狙い。
あと少し、あと少しで手が届く……。
>『あ、あぁ…ああぁ……ああああああああああああああああああああああああああああああ』
聞こえるはずのないテセウスの声が聞こえてくる。
>(そうだ!それでいい、今ならコイツの動きを押さえておける!!)
手を伸ばせば届く距離まで来た。
今まさに触れようとした時、すごく大きい剣が目の前の少年に掠るか掠らないかの軌道でくる。
(邪魔っ!)
考える前にプロテクションで防いでいた。隣でモエが苦笑する。
(ケイ君……何ワケわかんないことやってるのですか? 
モエ達はてっちゃんを倒しにここまで来たんだお……)
(……あ)
よく考えると我ながら意味不明である。でも、今度はモエが満面の笑みを浮かべた。
(だがしかし……結果オーライです! 今ので残り“えむぴー”ジャスト1!)
それは、二つ目の反則技をするのにジャストな状態を意味していた。
他の者から力を奪う、癒し手の僕たちには禁忌の技は
自分が弱っている時ほど強力になる。それがわざと攻撃を受けた二つ目の理由。
>(頼んだぜ?俺とミノタウロスと…こいつらを“奴”の呪縛から解き放ってくれ!!)
モエにつられて僕もとびっきりの笑顔で、今度こそ、金髪の少年の頬にそっと手を触れる。
(テセウス……)
(ミーちゃん……)
((苦しかったよね……今助けてあげるよ))
――――エナジードレイン!!
普段なら力を奪う禁忌の技。でも今は親友を、そしてたくさんの同胞たちを救うために。
僕たちに受け止めきれるだろうか……感じるのは、ほんの少しの恐怖。
(大丈夫……キミは一人じゃない! モエがついてるです)
モエが繋いだ手をぎゅっと痛いほど握り締める。
そうだ、そもそも守護ロボット達を解放するためにここに来たんだ。
これぐらい救えなくてどうする!
(さあ、おいで……!)

347 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/04(土) 23:54:38 0
>344>345
コウキに追いつくべく急ぎディープシーカーを進めるが、遅々として進まない。
いや、着実に進んでいるんだが、感覚的にだ。
後ろのテセウスたちが豆粒程になっているが、それでも今の俺には遅すぎる。

焦っている中、突然光が俺を包む。
直後頭に流れる映像。
まるで白昼夢のようだが、俺の中のどこかがこれは現実のものだと言っている。
火星と地球の歴史。
そう、作られた歴史。
滅ぼされた火星。
そして俺達がここに至る理由。

映像が途切れた後、声だけが響いてくる。
>『そなたらに遺産を手にする資格はない・・・。
>全てを無に帰す時が来た。
>・・・滅びるが良い!』
それは絶対的な声だった。
覆りようのないと直感させる、そしてそれが実現するという言いようのない確信。
いや・・・これはもう事実だ。

そんな圧倒的な事実を前に、俺のハラワタは煮えくり返ってきていた。
あまりに圧倒的過ぎて感覚が麻痺していたのかもしれない。
どこのどいつかも知れねえ奴の気まぐれで育てたり滅ぼしたり・・・
こんな穴倉に潜ってどれだけの仲間が飲み込まれていったか!

「俺たちゃ神様とやらのモルモットだってのか!
ふざけやがって!
大人しく殺されるモルモットかどうかキッチリ判らしてやる!!」
正直我を忘れてなきゃいえない台詞だし、出来ない行動だろうな。
実際ブチキレてた。
神も運命も毛ほども信じちゃいないが、どうにもならないほどブチキレてた。

漸く曲がり角に辿り着き、俺が見たものは。
冗談みたいにクソデカイ爺がナグルともう一機の古代文明ロボを押し潰そうとしているところだった。

348 名前:モエ、新生 ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/05(日) 23:13:22 O
>>343>>346
>(テセウス……)(ミーちゃん……)
>((苦しかったよね……今助けてあげるよ))
>――――エナジードレイン!!
魔人に差し延べられた優しい手。光が、その場を包んでいく。
輝きの粒子に変わり、魔人の肉体が徐々に消え始める。
無数の魂がケイとMOEの中へと流れ込む。
救われぬ魂を救うと誓った、旧き裁定者の新たな命となる為に…

(ありがとよ…ケイ。)(我々の命は汝らに託そう。)
テセウスとミノタウロスが光となってケイ達に重なった。
次々に魂達が光となってMOEに向かう。
しかしMOEのキャパシティーは限界が近付いて来る。全てを救うのは不可能だった。
(諦めるな!お前達は“奴”と違うだろ!!)
(然様だ!怨嗟で縛るのではない…愛で包む汝らならば、必ずや出来る!!)
かつて共に旅をした戦友2人が、ケイとMOEを激励する。

そして…奇跡は起きたッ!!

テセウスとミノタウロスの魂が、無数の魂達とケイ達を繋ぐ架橋となったのだ!!
眩い光の波動の中で、MOEの姿が変わってゆく。
破れたメイド服が甦り、白を基調としたデサインに可愛いフリルが付加ッ!
折れかけたモップが、新たな力を得て燃えたぎるロッドになった!!
頭のカチューシャも、新たな力を得て萌えたぎるネコミミバージョンに進化ッ!!!

総数3333!全ての魂を受け入れて…今ッ!!AKB/EX-MOE2(萌え×燃え)爆誕ッ!!!!

『バカなッ!何故だああああああぁ!!!!』
叫んだのは水晶髑髏が創りし呪詛。全ての魂を失い、怒り狂っている。
未だにテセウスを模した姿のままで、その顔を怒りに歪めMOE2を睨んだ。
『こうなったら貴様を乗っ取ってくれるわ!!!』
呪詛の鋭い爪がMOE2に迫った!!ミノタウロスを支配した時と同じ様に!!
が、しかし!!
>少年と擦れ違う瞬間、グレイゴーストは対装甲重剣を横薙ぎに振り払っていた。

一刀両断!超音速の剣撃は力を失った呪詛を、いとも容易く斬り裂いた。
『ぎゃああああああああ!!!!!』
断末魔の悲鳴が響き、これで魔人を構成していた全ての要素が消滅する。
こうして遂に呪われた魂は全て救われた。


だが安心するのはまだ早い。
突如として脳に直接送られてくる映像…そう、戦いはまだ終わっていないのだから!!
真の邪悪、水晶髑髏との…そして遺跡の中枢で目覚める破壊の権化との最終決戦が始まる!!!

349 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/05(日) 23:48:26 0
>344
>「・・・構わぬさ。ここに至っては君はなくてはならない駒だからね。
> 私は邪魔はしないさ。」
返答は、とても友好的とは言えないものの邪魔はしない、と言うもの。
正直信用できない、あからさまな駒扱いもそうだし、何よりも……
こんな水晶髑髏、信じろって言うほうが無理でしょ。
「まぁいいさ……邪魔しないのならどういう風に見てようがね。
 前に戦りあったのも、お互いの石頭のせいだった訳なんだから。」

>『そなたらに遺産を手にする資格はない・・・。
>どこからともなく響くクリスタルスカルの声。
『っ、くあああぁっ!!!』
しかし、どうやらノアはこちらを拒絶したようだ。
同時に脳裏に強制的に流し込まれる箱舟と宇宙の歴史、
その事実以上に、脳のキャパシティを超えかねないほど膨大な情報を
一度に流し込まれてコウキは激しい頭痛に襲われ、頭を抱える。
その痛みに堪えている内に、ノアは文明を滅ぼす狼煙代わりとばかりに
こちらを潰すべくその巨大な手を振り下ろしてきた!

「やられてなんかやるものか……!
 僕は、還さなくちゃならない、“彼ら”を神の下へ!
 そうしなければ、ナグルは本来の姿と力を取り戻せない……!」
『……ここまで、自分ひとりの力じゃなくても……来れたんだぞ。
 やっと、少しだけ、自分を好きになれそうなんだぞ……それを、
 邪魔するって言うのかよ! 自分たちが文明を与えたから、
 思い通りに行かなかったら消してもいいって!? 傲慢だ、傲慢だよ!
 そんな独り善がりで、下らない理由で、殺されて、たまるかぁーっ!』
コウタはコントロールを強制的に奪い取られたこと、それ以上に
異常なまでのコウキの怒りの感情に驚きを隠せなかった。
今までどんな理不尽な事があっても、ここまで感情を爆発させる事のなかったコウキが
ここまではっきりと……変わった、と言うことなのだろう。

コウキは怒りに任せて、振り下ろされたノアの手を避けざまに
胸部エネルギーキャノンをノアに向かって撃ち込んだ……!
ガレキオンほどではないが威力があり、ガレキオンよりはエネルギー的に
リーズナブルな武装なのだが、射角とエネルギー消費量の問題で
雑魚戦には不向きと言う、強敵用の兵装。しかし今回は考えなしに撃っている。
自力での帰還と言う重要事項が頭の中から抜け落ちているのだろう。

350 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/06(月) 17:29:59 O
>>344-345>>347>>349
「ああぁキツい!てゆーか狭いッ!!」
Pスーツを脱ぐのは思った以上に苦戦した。狭いコックピットの中だから当たり前。
これは『スキンタイト』と呼ばれる、身体にピッタリしたタイプのスーツ。
だから脱ぐのは超大変。今みたいにね!!ああムカつく!!

こんな状況で通信なんか入ったらマジ最悪だわ。急げ!アタシ!!
やっとこさ脱ぎ終わった今の格好は下着だけ、見ればやっぱり怪我は完治していた。
「あのメイドがやったのかな?」
不思議な能力を持ってる古代ロボは珍しくない。むしろ古代ロボ自体が不思議な存在だ。
そんな中で治療をする能力が在っても全然不思議じゃないのかもしれない。
「ハァ、まさかコレを着る日がくるなんてね…」
半世紀前の宇宙服を彷彿させるクソデサインの専用スーツを見て溜め息を吐く。

>その光はレベル5領域全体を包み、そこにいる全ての人間に見せるだろう。
>その脳裏に直接!
着替え中に突然頭の中で流れたクソタレドキュメンタリー。開いた口が塞がらない。
>『我らが子よ。そなたら人類は進化し切れなかった。心の進化を・・・!』
>『そなたらに遺産を手にする資格はない・・・。全てを無に帰す時が来た。・・・滅びるが良い!』

着替えも忘れてポカーン。でも段々と怒りが込み上げて来た。
「ふざけんなクソ野郎ッ!!人間ナメてんじゃねーぞゴルァ!!!」
悲しいけどアタシ、“瞬間湯沸かし器”なのよね。

自動操縦解除!ブースター出力全開!!超特急で着替えも済んだし…殺るよ!!
「ラティフ!!今の聞いた!?アタシちょっくらカミサマのケツにガツンと1発ブチ込んでくるわ!!!」
怒りに歯軋りしながら曲がり角を抜けてディープシーカーを追い越す。
するとアホみたいな大きさのジジイ型ロボ(?)がコウタに拳骨くれてやろうとしてた。
「いくよ相棒!!“H.S.T.H”スタート!!!」

もう仲間が死ぬのを見るなんて絶対に嫌だ!!死なせるもんか!!
円状の衝撃波と蒼い淡光を残して、変形完了したハリネズミが消える。
次の瞬間にはナグルの真横。急停止と急加速、轟音が遅れてやって来た。
パイルトルネード。アタシが“連れて来た”とびっきりの“音”が追い付いたんだ。

流体の運動を急停止すると、運動エネルギーは遮られる面に激突し、急激な圧力が発生する。
この圧力変化は圧力エネルギーとなり、衝撃振動(圧力波)として経路内部を伝播する。
音速域で発生させたフォトンストリームのトンネルを直進する圧力波の渦が、パイルトルネードだ。

ナグルの胸から発射されたビームと一緒に、超振動の竜巻がジジイロボの拳を直撃した。
まずは挨拶、これからが本番だよ。
「抜け駆けなんて寂しいじゃない、コウタ。アタシらチームだろ?お姉さん泣いちゃうぞ?」

351 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/06(月) 21:24:09 0
>348
(ありがとう……)
流れ込む凄まじい数の魂。新たな力を授かったモエと、再び連結する。
それと同時に蘇る記憶の断片。

彼らは神の箱庭に降り立った神々の中でも、特殊な役目を与えられた二柱。
外界からの干渉を阻止する守護者にして、来るべき時に審判を下す裁定者。
神話の時代が終わった後も人類を監視し続ける存在のため、人間の姿を与えられた。
そのうちの男性の姿をした方が、空に輝く月を見上げ、誰に言うでもなく呟いた。
「神話の時代の終わりが近づいている……」
そこにやってくるのは、籠一杯の野菜を持ったもう一人の裁定者。こちらは女性の姿。
「ケイ君、こんなにたくさんもらいました。 
皆が頑張ってここまで文明を発展させたお陰ですね。一緒に食べましょう」
「……人間と馴れ合うのはやめろ。我々の役目を忘れたのか?
彼らがこの箱庭の外に踏み出した時……」
「何を案じているのですか? 大丈夫、皆澄んだ心を持っているではありませんか」
「分かっている。だけど彼らが高度な文明を持ったとき、そのままでいられるだろうか?
身の丈に合わない文明は悲劇しか生まない……。
第四惑星がどうなったかお前だって知っているだろう?」
「でもここもそうなるとは限りません。
わたくし達には何も出来ないから……せめて信じましょう」

――――人間たちがどうか優しい心を忘れませんように
それが二人の、たった一つの願いだった。

(今のが……僕たち!?)
今の僕たちときたら、人間の少年と一緒に駆けずり回って、バカみたいに笑いころげて
時にはくだらない事でケンカして、とても裁定者なんて雰囲気じゃない。
でも、不思議と自分たちの正体をすんなりと受け入れていた。
(そっか……僕たちがここに来たのは、偶然じゃなかったんだね)
しかし、どうして役目を忘れてつい数年前まで眠っていたのかという疑問が残る。
そこに突如として送り込まれる映像。それは、疑問を解くには十分なものだった。
>344-345
(クリスタルスカル……!)
見るからに怪しさ全開だった彼こそが、監視役の僕達を眠らせた上
好き勝手に歴史を操ってきた存在だった。
一体何を企んでいるのかと思うと同時に、少しだけ複雑な気分になる。
もしも眠らせられずに使命を全うしていたら……どう裁定を下していたんだろう。
悲劇しか生まない世界は滅びたほうが人類のため
……そう考えてやっぱり滅ぼす方を選んでいたんじゃないかな。
あの頃の僕達は籠の鳥を愛でるような気分で人々を見ていたから。

白昼夢が終わり、我に帰る。
こうしちゃいられない、大変だ! 伝わってくるのは僕たちの主、ノアの意思。
彼は地球を滅ぼす決断をしたようだ。
その上レイがいつの間にかいなくなってる。きっと今頃危ない目にあってるに違いない。
灰色の機体に通信を送る。
「さっきは助けてくれてありがとうございました。
簡単に言うと地球の危機なので力を貸してください!」
いきなり地球の危機とか言われてもドン引きだろうけど丁寧に説明する暇は無い。
今度はユーリに通信を送る。
「今のに僕たちが出てたの気付いた? 実は人間じゃないんだ。
地球を箱庭にして遊んだ創造主の臣下……。
でも……一緒に来てくれるよね? 君たちとならきっと……勝てる」
目指すは最深部。ノアの破壊の波動が伝わってくる方向。
石頭で分からず屋の君主に辞表を叩きつけてやるのだ!

352 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/06(月) 23:10:07 0
>345>349>350
>「ラティフ!!今の聞いた!?アタシちょっくらカミサマのケツにガツンと1発ブチ込んでくるわ!!!」
エルからの通信。
どうやら同じものを見せられていたらしいな。
クソデカイ爺様がナグルとテクノジャイアントに手を振り下ろさんとしていた時にその言葉は飛び込んできた。

この状況で、あの未知なる敵。
そして人類の真実の歴史。
これだけでも相手が恐るべき敵だって事は十分わかっていたさ。
正しい選択肢は一旦月面に戻って軍を引き連れてくる、だ。
こんな時だからこそ、冷静にならなきゃいけない。
だから俺はエルに応えたさ。
「おうよ!ケツに一発ぶち込んでやれ!切れ痔程度で済ませるんじゃねえぞ!!」
ああ、言っちまったよ。
悪いがこんな状況で冷静でいられるほど人間できていねえからな!

俺の通信が終わるよりも早くヘッジホッグは変形を完了し、ディープシーカーを抜き去っていく。

その先で見たものは、コウタの胸部エネルギーキャノンとエルのパイルトルネードがクソデカイ爺様をぶちのめすところだった。
二人の攻撃を喰らった爺様は着弾点を中心に大きく歪む。
波紋のようにその体に広がる衝撃が輪郭を崩していく。
この奇妙な現象をディープシーカーのセンサーが解析してくれた。
どうやらあの爺様はロボではなく、エネルギー生命体の一種だったようだ。

グニャリと曲がり、その体を散り散りにして姿が消えていく。
『愚かなリ、我が子らよ。
進化しきれぬ者が我らが遺産を手にしても待ち受けるは他星系を巻き込んでの破滅。
門を開いても抗う術など無いというのに・・・
既に裁定は下ったのだ・・・滅びよ・・・・』
多分これもさっきと同じく全員の頭の中で響いただろう。
ノアの不吉なる断末魔は、その意味を直ぐにわからせてくれた。

遺跡が、即ち月全体が鳴動し、動いていく。
レベル5への門を開いた時同様に、遺跡全体が組み変り始めているのだ。
様々な音が鳴り響き、壁や通路は派手に動き回る。
そして音が鳴り止んだ時、俺の背後には地球が見えていた。

その時はわかるはずも無かったが、遺跡が組み変り、大回廊と直結したんだ。
簡単に言えば、最深部の門から月面までの長大な穴。
味方を変えてみれば信じられないほどの【砲身】が出来上がったわけだ。
背後に砲身ができたとなれば、当然前にいるのは【弾】だ。

最深部の門はプログラムノアが消えると同時に大きく、大きく開いていく。
その中にあったものは・・・玉だった。
最深部の中心に居座っていたのは黒い玉だ。
八本のケーブルで宙吊りになっている。

だが、それがただの玉であるはずがないわな。
よくよく見てみると、それはクソデカイ鎖の毛玉だ。
「はは・・・成る程な。なんでこの遺跡が【ゴルディアス】って呼ばれているか判ったぜ。」
多分作られた人類の遺伝子の奥底に刻み込まれていたのだろう。
本能的にゴルディアスと名づけたわけが今わかった。

353 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/06(月) 23:10:17 0
ゴルディアスの鎖・・・古の昔、ゴルディアスに複雑に絡み合った鎖があった。
言い伝えによれば、この鎖を解いた者は覇王たる力を得るだろう、と。
そしてアレクサンダー大王はゴルディアスの鎖を一刀両断し、覇王たる力を得たという。
そのオリジナルがこれというわけだ。
鎖の玉の直系は約1キロ。
それを繋いでいる八本の鎖も長さ一キロというところか。太さは50m近い。

『アレは神へ至る門にして世界を滅ぼす終末の獣【ヤマタノオロチ】。
地球に落ちれば地殻に達し、反作用を起こし星は滅びる。火星のように。
八つの頭のどれかに解除し門を開ける鍵たる剣、【星薙ぎの剣】があるはずだ。
奴をここから出すな。』
ご丁寧に解説が俺の頭の中に響く。
他の奴らの頭にも響いているのか?
ノアの声じゃないし、誰のかはしらねえが、攻略法を教えてくれるってのなら乗っかっておくさ。

そんな事を思っている間に、鎖の玉を繋いでいた八本のケーブルが外れ、動き出す。
それはまさに蛇。
ヤマタノオロチとはよく言ったものだ。
「全員、今の聞いたか?
ほんとかどうかしらねえが、人類の危機で、ご丁寧に攻略法まで教えてくれた。
だがよ、正直人類の危機より俺は俺のムカツキを押さえられねえ!
逃げたい奴は逃げてくれ。
ただし俺を止めようとしてくれるなよ!!」
どうせここで逃げても地球自体潰されるんじゃ意味ないしな。
人類を救うなんぞ柄でもないが、どうせならやりたいことやってやるさ!

ゆっくりと鎌首をもたげる八本の首に俺は向かってディープシーカーを奔らせた。

########################################

>351
ユーリと阿修羅、コウキとコウタ、レイ、そしてケイとモエはノアの言葉が、そして最後に響いたクリスタルスカルの言葉は事実だとわかっただろう。
星を滅ぼす終末の獣ヤマタノオロチ。
そしてそこに隠された解除キーたる【星薙ぎの剣】。
この【星薙ぎの剣】こそ、阿修羅が、コウタが、そしてテセウスが・・・
いや、全ての超古代文明ロボが求めていた【剣】だという事を。

超古代文明の粋を集めた剣。
それは超古代文明そのものを相続する為の鍵だったのだから。

354 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/07(火) 01:32:31 0
>>345>>348
充実感が心を、体を満たしているときにユーリの頭の中に過去のこの世の始まりとも言える映像が直接頭に流れ込む
(邪魔するんじゃねぇよ・・・)
ユーリにとって過去のことなどはどうでもいいことだった。
神々が人類に英知を授けた?くだらない、過去はそうだとしても俺には関係ない
ユーリは心の底からそう思っていた
だから・・・

「今のに僕たちが出てたの気付いた? 実は人間じゃないんだ。
地球を箱庭にして遊んだ創造主の臣下……。
でも……一緒に来てくれるよね? 君たちとならきっと……勝てる」

こいつらはやっぱり馬鹿だ。俺が今までこいつらのことを人間だと思っていたと思ってたらしい
本当に馬鹿だ。初めてこいつらを見たとき、モエの姿、誰だってそう思うだろ・・・
「最高の馬鹿共だな・・・」
小さく呟く、ユーリの顔はもちろん笑っている
「俺は神なんて信じていない、だから今から倒しにいく奴はただの敵だ」
静かにそう言ってケイとモエの前を行き一気に諸悪の根源のもとに向かう
ユーリになりにクールに決めたつもりだろう

>>353
ヤマタノオロチ、古事記に記される最強最悪の魔物。
その姿は8つの谷、8つの峰にまたがるほど巨大とされている。
まさに伝承通りの大きさである。ユーリはその姿を見て伝説の魔物を思い浮かべた
「スサノオでも呼んでくるか」
目の前の存在のあまりの大きさに冗談を言う他なかった。
だがしかし、ユーリの闘志はさらに燃え上がった。
そんな時頭の中に声が響く

『アレは神へ至る門にして世界を滅ぼす終末の獣【ヤマタノオロチ】。
地球に落ちれば地殻に達し、反作用を起こし星は滅びる。火星のように。
八つの頭のどれかに解除し門を開ける鍵たる剣、【星薙ぎの剣】があるはずだ。
奴をここから出すな。』

『星薙ぎの剣』この単語がユーリの闘志をさらに燃え上がらせた。
ついについに出会えるのだ
阿修羅と初めて出会ったときに聞いた伝説の剣とついに相見えれるのだ
ユーリの鼓動が最高潮に達する。ときめきを感じていると言い換えてもいい
自分の旅の意味、月に着くまでの幾多の戦い、月に着いてから戦い、それらで得た高揚感、先ほどの一撃の充実感を凌駕する感情がユーリ全体を支配していた
もう何も考えてはいなかった。ユーリはただ言われるがままにヤマタノオロチの頭に切り掛かっていた
本能的に『星薙ぎの剣』位置が分かっているかのように


355 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/07(火) 22:46:09 0
>350
>「抜け駆けなんて寂しいじゃない、コウタ。アタシらチームだろ?お姉さん泣いちゃうぞ?」
横から何か来た……それはヘッジホッグ、の本体。
引き連れてきたのは物騒な振動波、こっちの攻撃と共にノアに
直撃し、その姿を霧散させた。そのお陰か、少しばかり落ち着いてきたようだ。
同時に通信が入ってきた。相変わらずゆるい人だ。
『……僕はコウキです、コウタじゃありません。
 置いてったのは申し訳ないと思ってますけどね……
 わがままに付き合っただけですよ。』
仕方ないこととはいえ、エルの目にはコウタとしか映っていない事に
少しばかり気分を害したようだ。もっとも、そうであっても
今までは文句ひとつ言わなかった、言えなかった事を考えると進歩したと言う事か。
『詳しい説明は後です、今はあれを止めることに専念しましょう。
 僕個人にそんな義理はありませんけど、アレには本気でムカついてますから!』

>352
>どうやらあの爺様はロボではなく、エネルギー生命体の一種だったようだ。

「コウキ、もう交代しろとは言わない。君にはこの窮地を乗り切れるだけの
 技術と機能の説明はしたつもりだ。自立のための最後のテストだ……
 がんばって、一発合格してくれよ?」
言われるまでもない、おんぶに抱っこをせがむのはもう終わり。
自分の足で歩いて、自分の目で、耳で、虚実を見極めて、自分の身一つで
生きていかなくちゃいけないんだ。

霧散したノアの残りかすを、右手で啜ってナグルに取り込む。
剥き出しのエネルギーであり、かつナグルの現時点での機能が万全だからこそ
出来る芸当だ。30、50、80、120……本来ならありえない、
250%まで充填できたのはそれだけノアを構成するエネルギーの密度が
濃かったからだろう……ごちそうさま。

>『アレは神へ至る門にして世界を滅ぼす終末の獣【ヤマタノオロチ】。
> 地球に落ちれば地殻に達し、反作用を起こし星は滅びる。火星のように。
> 八つの頭のどれかに解除し門を開ける鍵たる剣、【星薙ぎの剣】があるはずだ。
> 奴をここから出すな。』
これは……メデューサから聞こえてきた声だ。
歴史を好き勝手に弄くった、もうひとつの元凶……シメるのは後。
『間違ったことは、言ってないんだろうね? コウタ。』
「今のは本当のことさ……ったく、ノアの早合点のおかげで
 不完全なまま決戦に挑むことになるなんてね。」
『だからこそ、やり遂げる事に価値がある。そういう事さ。
 ……【星薙ぎの剣】、ね。どこだ……どの部位にある?』
「頼むよコウキ。あれがないと、門が開けなくて骨折り損になっちまう。」
ナグルのセンサーを最大稼動させて、恐らくは同一の物体であろう
オロチの頭部の中から異質なものを発見しようとする。
『……あそこか!』
見つけたようである……本当に正しいかは別として、コウキは
ナグルを頭部の一つに向かわせた。コウタのわがままを、叶えるために。

356 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/07(火) 22:51:51 0
―――一方、月面基地―――
『ゴルディアスから異様な反応だと?』
「はっ、探索チームが何がしかの機構を作動させたのではないかと愚考いたします。
 月面で地震があったと言うだけでもそれがどれほどの物かお分かりいただけるかと。」
『ぬぬぬ……このままでは各所に動きがあったことが露見してしまう。
 直ちに軍を動かし、ゴルディアスを制圧せねばなるまい……。』
「その前に、偵察が必要でしょう。」
『それもそうか……直ちに斥候を出せ、人選は任せる。
 いいかね、もはや時間の猶予はない。迅速な行動を期待するよ。』
「はっ、それでは失礼いたします。」
制圧作戦総指揮官であるジェリドは、ゴルディアスに異変ありと言う報告を聞いて
右往左往する無能な上官の部屋から退出し、その足で格納庫へと向かう。

ライラ「ジェリド、あんた本気なのかい?
    その様子だと、自分で偵察に行くつもりだろう?」
ジェリド「ああそうだ、他人の報告なんぞどうしても信用できなさそうなんでな。
     止めても無駄だぜ、もう決めたんだ。」
カクリコン「止めはしねぇよ、ジェリド。」
ジェリド「すまんな。後の事は任せる……こっちの作戦は俺が出た直後に実行してくれ。
     本当は制圧作戦完了後に回すつもりだったんだが。」
ライラ「分かったよ……けどいいのかい? 軍を動かす必要が
    あるような緊急事態だったら、かえって裏目になるよ。」
カクリコン「だからこそ迅速な行動がいるんだろ、ライラ。
      俺たちの任務は、後顧の憂いを断つことだ。
      ジェリド、こっちは任せておけ。すぐに片を付けて追いかけるからよ。」
ジェリド「頼んだぞ、カクリコン、ライラ。
     ジェリド・ミラ、ハーディ、発進する!」


名前:ハーディYカスタム
サイズ:30m
運動:A
装甲:D
移動:A
地形適応:宙A 空A 陸B 海―
【武装】
多機能ビームライフル(ライフルモード、マシンガンモード、狙撃モードの切り替えが可能)
ライフル付属グレネード×4
兵装スラスター内蔵高出力ビームキャノン×2門
兵装スラスター内蔵小型ミサイルランチャー×6
15mm頭部バルカン砲
【機体解説】
その名の通り、ジェリド専用のハーディYのカスタム機。
ハーディYを元に現行パーツのみを流用してカスタマイズした機体。
主兵装である多機能ビームライフルは炸裂弾を発射することもでき、
規格さえ合わせれば散弾も装填できると言う現場主義の仕様で、ベテランに評価の高い装備。
各所に姿勢安定および急停止からの切り返しなどを行うための小型スラスターを増設、
エネルギー問題を解決するためにバックパックタイプのサブジェネレーターを搭載し、
航続距離と最高速度を伸ばす為の大型スラスターをサブジェネレーターに直結することで
スラスター付属の高出力ビームキャノンまで使用可能にしたエース機なのだ。
それでいて現行パーツの流用による部品調達の容易さまで加わった、軍メカニックの
誇りとも技術力の高さの証明ともいえる機体に仕上がった。
だがその代償として装甲を可能な限り削ったため、一度の被弾が致命傷となる上に、
不慣れな人間が乗っても機体性能を引き出せないと言う、機体そのものの汎用性が
失われており、ジェリドクラスの技量があって初めて戦力として数えられる機体である。

357 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/07(火) 23:45:06 0
>352-354
>「俺は神なんて信じていない、だから今から倒しにいく奴はただの敵だ」
「ただの敵……そっか。そうだよね!」
最初はハラハラしながら見ていた阿修羅の後姿が、今はとても頼もしく見える。
それはきっと気のせいではない。
M(ユーリ君……かっこよくなりますたね、惚れちゃいそうです。
ウカウカしてると置いていかれるお!)
(コラーーーーー!!)

最深部につくか着かないかの間に遺跡が組み変わっていく。
僕たちに一言の相談もなしに最終兵器のお出ましですか。気が早いよ……ジジイ!
僕達は業務怠慢でとっくの昔にリストラ済みだったらしい。
むしろ辞表を出す手間が省けていい。
たった今から僕たちのご主人様は、ユーリであり、レイであり、エルさんであり
後ろに見える綺麗な青い星から生まれた全ての人々。

>『アレは神へ至る門にして世界を滅ぼす終末の獣【ヤマタノオロチ】。
地球に落ちれば地殻に達し、反作用を起こし星は滅びる。火星のように。
八つの頭のどれかに解除し門を開ける鍵たる剣、【星薙ぎの剣】があるはずだ。
奴をここから出すな。』
響いてくるのはクリスタルスカルの声。
どうしょうもなく胡散臭い奴だけど、今回ばかりは紛れもない真実を告げている。
>354-355
鎌首をもたげる8つの首。星薙ぎの剣の在り処を解析する。
と、阿修羅が一つの首に向かって飛び出した。もう分かったの!?
M(多分阿修羅くんには分かるんだ……。理屈を超えた直感で……)
もう一体の古代文明ロボも同じ首に向かっていく。間違いないみたい。
きっと彼らは僕たちとは違って文明を授ける役目を担っていたから分かるんだね。
となると、僕らがやるべきことは……残りの首を撹乱することだ!
((GO!))
燃えたぎる炎のロッド初の高速飛行。我ながら滅茶苦茶速い。
人間だったら即死するぐらいに。多分その姿は例えるなら……
M(速い速い。名付けて……シューティングスター!)
……先に言われたあ!?

358 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/08(水) 00:47:25 0
>344
(何だ…これは……?)
五感を機械化し、脳の一部にもサイバネティクス化が施されているクラウスには、
自身の脳内に直接流れ込んでくる情報の奔流が何であるかを理解出来なかった。
「くそ、一体何だ? お前らは一体何だ?」
恐れにも不安にも似た焦燥感が、クラウスの心を圧迫した。
「お前らは一体何なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉ!!!!!!」
合成音声の咆哮が狭いコクピット内で反響する。
目を失い、耳を失い、鼻を失い、舌を失い、肌を失い、およそ人間らしいものは何一つ残っていない。
人間らしい要素を失った自分には理解出来ない事が、まるで『お前は人間ではない』と
否定されているような気がして、怒りが込み上げて来た。

>351
>「さっきは助けてくれてありがとうございました。
>簡単に言うと地球の危機なので力を貸してください!」
「さて、如何かな。私に出来る事なんて何一つなさそうに思えるものだが…」
先程の少年との戦闘が脳裏に蘇る。最先端科学技術の結晶のAMの武装の悉くが
通用しなかったのが、最先端科学技術の結晶の機械の身体の己をも否定された
ような気がした。まるで『ここはお前の出る幕などではない』とでも言われたかのように。
「まぁ、最善は尽くそう」

>357
突撃銃から弾薬の尽きた弾倉を取り外し、新たな弾倉を装填する。
ついで背部ウェポンラックから570mm無反動砲を取り外し、左脇に抱える。
「どうせ私の攻撃は通用しないのだろう。しかし、牽制ぐらいの役には立つか」
フルスロットルでバーニアを吹かし、巨大なメイドロボの背後に追従する。
「手伝おう。雀の涙ほどの火力の使い道はこれぐらいしかないものでな」
そして一気にメイドロボを追い抜き、先頭に出る。
グレイゴーストは機動性が売りのAMだ。その加速性能は現行機に於いてはほぼトップクラス。
複雑な機動を描きながら首へと肉薄し、至近距離からの突撃銃の濃密な弾幕射撃と
無反動砲の強烈な一撃を撃ち込んでいく。

359 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/08(水) 21:25:22 O
ジジイの呆気ない瞬殺に、アタシは拍子抜けした。
>『愚かなリ、我が子らよ。
 (中略)
>既に裁定は下ったのだ・・・滅びよ・・・・』
好き放題に言ってくれちゃってさ、アタシの親はずっと昔に死んでるっての。
テメェみたいなデカブツが軽々しく“親”とか名乗んじゃねーよ!!
他星系を巻き込んで破滅?ハッ、笑わせるな!そいつをオシャカにする為に来たんだ。
あのイカレ会長の戦争原理主義にトドメ刺してやるってな!!


――月面都市バエトゥサ、トライアンフ本社
遺跡が組替わった振動は地表の人々にもはっきりと分かる程の強さだった。
地上888mの会長室とて例外ではない。
幾重もの耐震構造に守られていても、地の底から響く星の叫びまでは防げない。
「………始まった…まさかエルは間に合わなかった…のか…」
床に倒れ、血を吐くパトリック。悔しさに握る拳から力が抜けていく。
「賭けは私の勝ちだな、タカハシ君。もうすぐ地球は死の星に変わる…火星と同じ様に!!」
クラインが己の勝利を確信し、指をパチンと鳴らした。
途端に窓の外に広がるバエトゥサの夜景が暗転して、代わりに映し出されたのは…

ゴルディアスの入口と、その奥にて鎮座する星砕く魔物…ヤマタノオロチ!!

「唯一残念なのは地球に住む人間が人間の手で死なない事だが、まあいいだろう。
 これから人類は母星から銀河に巣立つのだからな!そして戦争の環は広がって行くのだ!!全宇宙に!!」
(エル、僕は信じているよ。君なら…必ず出来る、だから…君も……信じて…)


――遺跡中枢、獣の縦穴
デカい。最初に頭ン中で浮かんだ3文字がコレ。マジでハンパないわ。
何処に攻撃を当てても効きそうに見えない。てゆーか無茶苦茶だっつーの!!
>『アレは神へ至る門にして世界を滅ぼす終末の獣【ヤマタノオロチ】。
 (中略)
>【星薙ぎの剣】があるはずだ。奴をここから出すな。』

親切なアドバイスが聞こえてくる。だけど、まさに雲を掴むような話だ。
首の数は8本でしょ?てことは何?1本ずつブッ壊して探せって?
仮定だけどこの大回廊そのものが1本のドデカい射出用カタパルトだとしたら…
そんな時間無いじゃない!!もう動き始めてるし、これからは加速していく筈だ。

>「全員、今の聞いたか?
 (中略)
>ただし俺を止めようとしてくれるなよ!!」
アハハ…やる気だよ、アイツ。でもちょっと安心したかも。
「誰も逃げないっしょ、そんでもって誰も止めないってさ!!」
ハリネズミを追い抜く機影が3つ、あのメイドロボと灰色のAMと阿修羅だった。

>『……僕はコウキです、コウタじゃありません。
 (中略)
> 僕個人にそんな義理はありませんけど、アレには本気でムカついてますから!』
「ん?間違えて名前覚えてたってコト?まぁいいや、“後で”ちゃんと聞くよ…」
最初に見た時から随分と印象が変わった気がする。上手く言えないけど。
「だから、絶対死ぬんじゃないよ!」
迷わず1本の首へと向かって行ったコウキに檄を飛ばす。
そんなコウキと同じ首に斬り掛かる阿修羅。やはり迷いが無い。
「ひょっとして…あの子達には星なんちゃらの剣が在る場所が見えてんの?」

だったらアタシのやるべき事は1つだけだ。
あの子達が他の首に邪魔されないようカバーしてあげなきゃね!!


360 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/08(水) 22:09:22 0
>354>355
首をもたげる八本の大蛇、ヤマタノオロチ。
その中の一本に阿修羅が切りかかる。
それは本能だろうか?
いや、超古代文明ロボに刻み込まれた記憶。
星薙ぎの剣を持ち、神の遺産を相続する為の記憶がそうさせたのだろう。
正確に星薙ぎの剣の埋め込まれた頭にその剣は叩きつけられる。

が・・・刃が頭に近づくにつれ、強烈な反作用が働くのに気付くだろう。
それは濁流を切りつけた時にかかる凄まじい力。
それは磁石の反作用のように弾く力。
不可視の力場により一撃の鋭さは失われ、頭の鱗一枚切り裂く事は出来なかった。
阿修羅の刃が停止するのを待っていたかのように、巨大な蛇の頭は跳ね上げられる。
それだけで生まれる凄まじい衝撃はテセウスのそれを凌駕するものであった。

弾き飛ばされる阿修羅の方向には、同じく星薙ぎの剣の位置を知るナグルが向かっている新路上だった。
このまま行けば阿修羅とナグルは激突してしまうだろう。
だが、それを悠々と待つほどヤマタノオロチは大人しくない。
頭を跳ね上げるのと同じくして、その口を大きく開いていた。
間髪いれずに吐き出される無数のビーム。
それはまるで雨のように広がり、阿修羅とナグルへと降り注ぐ。

雨の様にと形容したが、それは首の大きさかに比べるとそうなるだけである。
一本一本のビームは戦艦の主砲クラスの太さとそれに見合う威力を持っている!

>357
燃え滾るロッド初の高速飛行はそれだけで既に光の矢と化していた。
モエを迎え撃とうとした首はその動きについていけず、その腹を晒すことになる。
そして、激突。
質量の差を補って有り余るその運動エネルギーは首を大きく弾き飛ばした。

大きく弾かれる首の後ろから、隣の首が、巨大な顎が牙を剥き開かれる。
首との激突を経た一瞬の硬直時間を狙ったかのように。
そしてその速さゆえに回避する間を与えずに。
モエの高速移動とタイミングを合わせ、その顎が閉じられる!

361 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/08(水) 22:10:01 0
>358
グレイゴーストの複雑な軌道に巨大な首はついてはいけなかった。
うねり追う隙を縫い、肉薄したグレイゴーストは至近距離からの突撃銃の弾幕射撃を行う。
その射撃の前に砕け散る鱗。
剥き出しになった首に叩き込まれる無反動砲の一撃。
太さ50mを誇るヤマタノオロチの首の太さからすれば570mm無反動砲も致命の一撃とはなりえない。
だが、それでもその一撃は大きなダメージを与え、首はのけぞり引いていく。

阿修羅の強烈な斬撃でさえかすり傷一つ与えられなかった。
モエの超高速移動での一撃すら仰け反らせすらしても、破壊するには至っていない。
両者の攻撃に比べればグレイゴーストの攻撃は豆鉄砲に等しかったはずなのに。

これが歴史を操ってきたクリスタルスカルの最大の策略だったのだ。
文明を与え、資格が満たされていれば戦いは発生せず、星薙ぎの剣を授与されたであろう。
だが、資格なき場合、そして抵抗される場合を考えヤマタノオロチは設置されていたのだ。

文明を与え、監視するホムンクルスは文明の育成を管理し続ける。
その文明は神々の文明の模倣。
そして最終的には超古代文明ロボに乗りやってくることになる。
火星でのケースがそうだったように。
しかし、地球ではその役割をケイとモエからクリスタルスカルが奪った。

それ故に、本来ありえぬはずの独自のロボ、AMが発生したのだ。
精神に頼らず、鉄と機械を介したロボ。
それはビーム兵器や対古代ロボへの防御を万全に作られたヤマタノオロチの防御機構【銀鱗】をやすやすと打ち砕く。

>359
四本の首がそれぞれ阿修羅、モエ、グレイゴーストと戦っている最中、残りの四本も動き出す。
それぞれが大きく口を開き、体当たりを敢行し、ビームの雨を降らせる。
巻き起こる衝撃波、煌くビーム。
この場にいる全ての命へと猛威が降り注ぐ。

362 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/08(水) 22:28:57 0
>359
>「誰も逃げないっしょ、そんでもって誰も止めないってさ!!」
「ははっ、ちげえねえ!」
エルの返事に笑いながら返す。
そりゃそうだ。
ここまできて逃げようも止めようもないもんな。

ヤマタノオロチに向かいながら全力で解析を始める。
先に行った阿修羅の攻撃を全く寄せ付けない装甲。
モエの超高速アタックを弾かれるだけで済ます巨体。
アレを見た後じゃ、ディープシーカーの全兵装つぎ込んでも役にたたねえ。
筈だった。
だが、グレイゴーストの攻撃で煙を上げる首に驚いた。

そりゃディープシーカーに比べれば恐ろしい火力を持っているのだろうが、この場のレベルからすればディープシーカーと大して変らないレベルのはずだ。
にも拘らず、初撃としては唯一の有効打撃。
怪訝に思っていると、解析結果がでた。
【鱗に特殊力場を発生させる力がある】
曖昧な解析だが、これだけで十分だ。
どんな理由かはしらねえが、古代兵器ではかすり傷一つ付けられなくても、鉛の玉ならできるって事だ。

その時、巨大な首が持ち上がり、大きな口を開ける。
眩く輝く口内から発射される無数のビームの雨霰。
「人間様ナメんなよ!」
相手がビームなら全財産かけたこの鏡面装甲がものをいう。

ヘッジホッグの前に出るとビーム撹乱幕を散布し、ビームの雨を装甲で弾く。

だが、ヤマタノオロチのビームは半端なかったようだ。
一斉掃射を弾いた後、コックピットに赤い光が灯り、警報音が鳴り響く。
鏡面装甲といえども無限にビームを弾けるわけじゃない。
戦艦の主砲クラスとなれば尚更だ。

警報は鏡面装甲がビームの熱で溶けかけている事を示していた。

「コリャ何発も喰らってられねえな。
全員、聞いてくれ。解析が出た。
奴の鱗は特殊力場を発生させ、古代文明ロボの攻撃を減退・ほぼ無効化させるらしい。
だが、鉛の弾には案外脆いらしいぜ?なあ、大尉!」
AMの攻撃で鱗は砕けても、火力が小さく首を落とすには至らない。
首を落とせる力を持つ古代兵器ロボは鱗で無効化される。
そうなればやることはひとつな訳だ。

「何がヤマタノオロチだ!蛸だって足は八本あるんだぜ!」
ビーム掃射の後、俺は一気にディープシーカーを首に肉薄させテンタクロスシステムを全解放させる。
ディープシーカーのずんぐりむっくりな体系はその内部に予備の腕を収納させる為なのだ。
ワイヤーにつながれた腕は広がり、首の一本の四方八方から攻撃を仕掛ける。
腕に内蔵された小さなバルカン砲だ。
ダメージを与えられるなんて思っちゃいないさ。
ダメージを与えるのは他の奴に任せればいい。
俺はただ、鱗を剥ぎ取れさえすればな!


363 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 00:07:13 0
>357-362
>となると、僕らがやるべきことは……残りの首を撹乱することだ!
なんだろう……この感覚。まるで機体そのものが自分の体のように、
後ろから確かに感じる、この暖かい気持ち……援護してもらってるのか?
『……っははっ……なんだろうな、変な気持ちだ。
 これが、人の力なのかな。』
同じ首に向かう古代ロボに併走しながら、その気持ちを発している機体に通信を入れる。
余裕があるわけじゃない、でも言っておきたい事がある。
言えなくなる前に、言える今のうちに。
『ありがとう、そこのメイドさんとそのご主人様。
 君たちの気持ち、しっかりともらったよ。だから、無理はしないで。』
これだけ。言いたい事の一割も言えてないけど、今はこれで十分だ。

>「ん?間違えて名前覚えてたってコト?まぁいいや、“後で”ちゃんと聞くよ…」
>「だから、絶対死ぬんじゃないよ!」
エルさんは相変わらずだ、この状況にビビるどころかむしろ奮い立っている。
僕は知らないけど、戦場のジャンヌ・ダルクってこんな感じだったのかもね?
『なに当たり前の事言ってるんですか?
 お姐さんこそ、そんなせかせか動き回って流れ弾に当たったりしないで下さいね。
 ……また後で。』
これも相変わらずの軽口の叩き合い、だけど僕には本当はそんなゆとりはない。
それでも余計な心配をかけまいと、精一杯の虚勢を張る。
……後ろ向きな気持ちを口に出すと、飲まれてしまいそうだから。
せっかくもらった暖かい気持ちを、無駄にしたくないって言うのもある。

>このまま行けば阿修羅とナグルは激突してしまうだろう。
>それはまるで雨のように広がり、阿修羅とナグルへと降り注ぐ。
先んじて、接近戦主体であろう古代ロボがオロチの首に斬りかかったが、
傷をつけるつけないの問題でなく、その斬撃は届いていないようだった。
そのまま跳ね飛ばされ、直撃コースに乗った。しかもご丁寧に追撃の
極太ビームを吐き出して、確実に仕留めようとする始末。

……自分だけなら回避軌道は取れる、しかしこの古代ロボは?
慣性を殺しきる前に主砲クラスのビームに焼かれてお陀仏だろう。
幸い、今は普段の倍以上のエネルギーがある……なら、取る方法は一つだ。

阿修羅に殺傷能力のないエネルギーワイヤーを放ち、腰に巻きつけて
思いっきり振り回し、途中で解いて逃がす。新しい慣性が加わった軌道の前にはさすがの
予測射撃もついていけず、誘導を切られたビームは直進し始めた。
自分の方に来たビームは外壁にワイヤーアンカーを撃ち込んで回避する。
自覚はなかったが、どうもハイになりすぎて頭が冴えに冴えてるようだ。

364 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 00:11:52 0
>「コリャ何発も喰らってられねえな。
(中略)
> だが、鉛の弾には案外脆いらしいぜ?なあ、大尉!」
ラティフさんからの通信内容に半分納得、半分呆れたように何度か頷く。
だから古代ロボの攻撃は効果が薄く、現代兵器の攻撃は効くのか……
『コウタは知らなかったの?』
「僕にだって知らない事はあるさ……
 “完璧じゃない”事が前提だったからね。
 それに、オロチの事は僕らの管轄じゃなかったし。」
また何か引っ掛かる言い方をしているがそれに言及するのもあとあと。
ならこっちは……と、次の手を打とうとしたとき通信が入った。

「まったく、お前らだけでパーティやってんじゃねぇ。
 こちらジェリド、これより援護する。第六基地探索チーム、それに
 第四基地探索チームもいいな?」
レーダーに反応……後ろ?カメラを向けると、モニターには
月の一角にぽっかりと口をあけた大回廊の出入り口から
見慣れない機体がこちらに向かってくる光景が写った。
今の通信を加味するに、あれにはジェリドが乗ってるんだろう。
『ジェリドさん? ……ちょうどクライマックスにご登場ですか。
 エリート様は美味しい匂いとかにも敏感なんですかね?』
「んだと? ……はっ、いっぱしの口利きやがって。
 まぁいい、止めは任せる。陽動と皮むきは俺みたいな奴の仕事だ。
 エレクトラ、そっちに回るぞ。そんなスリムなハリネズミじゃ、
 鱗を剥ぐのも大変そうだからな。」
事情もろくに聞かず、状況を見ただけでジェリドは何をすべきか理解していた。
これぐらい頭が回らないとエースになる前に死んでいる、ディアナーンは伊達じゃない!
と言うことか。エレクトラに近い首に直線的ながら方向転換時にほとんど速度を
落とさずに接近し、攻撃をいなしつつ肉薄、挨拶代わりにグレネードを撃ち込んでやる。
(「しかし、こんな事になってるなら実弾メインのオプションにしておけばよかったぜ……!」)
正直言ってビーム兵器がメインな今の武装だと、決定打に欠ける気がするのだ。
援護に徹するとは言え、やはり手数を稼げないのは痛い。
その辺は周りに期待するしかないのだろう。

365 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 01:06:38 0
>358
>「手伝おう。雀の涙ほどの火力の使い道はこれぐらいしかないものでな
まだ最大速度になる前とはいえ、グレイゴーストが僕たちを追い越した。
M(すごい加速だお……現代機でここまで……)
(古代ロボであんなのいるかな? 現代機だからこそ、かも)
僕たちが能天気に寝てる間に発展を遂げた現代文明は
古代文明とは違う方向に発展したもので決して劣化コピーではない。
だから僕達の仲間はただきっかけを与えただけ
文明を築き上げたのは紛れもなく人間自身の力だ。

>363
『ありがとう、そこのメイドさんとそのご主人様。
 君たちの気持ち、しっかりともらったよ。だから、無理はしないで。』
「違うよ、ご主人様は君たちだ」
M(こんな状況で気づかってくれてる……)
(あの頃の僕たちの願い、叶ったんだよね……)
僕たちがなんで人間に惹かれるか、分かったような気がする。
人間は不完全な存在。だからこそどこまでも成長できるんだ。
テセウスの真っ直ぐな心、ユーリの瞳の輝き
エルさんの仲間を守り抜く意思、この少年の優しさ……。
愛しくて、キラキラ光る宝石みたいで、少しだけ羨ましい。
だから、彼らが紡ぐ未来を守り抜いてみせる。それはきっと素晴らしいものだから。

>360
さすがのリーサルウェポンのヤマタノオロチ君もこの飛行速度には着いて来れない。
MOEはフリル付メイド服とネコミミによって今や無敵の装甲。
(一気に突っ込むぞ!)(おk!)
夜空を翔ける流星のごとく腹部に突撃する。
その首を大きく仰け反らせるヤマタノオロチ。少しは効いたかな……?
だがしかし。進行方向に大きく開かれた顎に飛び込みつつあった。
((ぎゃああああああああああああ!!))
間髪入れずに顎が閉じられる。隣の首に喰われたようだ。
すぐに粉砕されなかったのは不幸中の幸いだけど……まずい!
多分吸収してエネルギーにするつもりだ!

>362
僕達は当然これと戦うことを想定されていないから詳しいデータは知らない。
慌てふためいている時、ピカピカの鏡面装甲の機体の人、ラティフさんから通信が入った。
>「コリャ何発も喰らってられねえな。
全員、聞いてくれ。解析が出た。
奴の鱗は特殊力場を発生させ、古代文明ロボの攻撃を減退・ほぼ無効化させるらしい。
だが、鉛の弾には案外脆いらしいぜ?なあ、大尉!」
当然鱗は外側にある。内側からの攻撃なら通用するかもしれない!
試しに炎を壁面に押し当ててみると、少しだけ焦げた。
((うおりゃあああああああああ!!))
壁面を殴る蹴るの大暴れを敢行する。

366 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 20:29:10 O
>361-362>>364
>巻き起こる衝撃波、煌くビーム。この場にいる全ての命へと猛威が降り注ぐ。
いよいよ奴も本格的に動き出した。そりゃサンドバックじゃないからね。
当然の如くやられたらやり返すのは普通でしょ。
>「コリャ何発も喰らってられねえな。
 (中略)
>だが、鉛の弾には案外脆いらしいぜ?なあ、大尉!」
なるほどね、そういうカラクリだったの。だったら尚更アタシは援護に回らなきゃ。

H.S.T.Hは後1回しか使えない。
残りのエネルギー残量を考えたら、使うのを渋りそうなくらいギリギリ。
帰る途中でまず間違いなく燃料切れになるだろう。
そうさ、アタシってば帰りの燃料を心配していた。負ける気がしないから!
だけどビームが効かないのはちょいとキツいね。
通常モードに変形して、アタシは首が撃ったビームを次々に避けていく。

H.S.T.Hの起動限界時間はジャスト99秒。
それ以上の超音速戦闘は、ハンマー効果の自励震動に機体が耐えらず木っ端微塵。
飛行機とAMじゃ対抗値が違い過ぎる。だからフォトンストリームを展開するんだ。
粒子加速作用で臨界流体になった陽電子の規則運動、それがフォトンストリーム。
でもいくら摩擦係数を減らしたって、それはゼロにはならない。
大気の抵抗が在る以上は、当然だけど機体の負荷は絶対に避けられない。

アタシがまだ小さい頃、兄貴が言ってた事を思い出した。
『音速の壁を破るってのはな、“覚悟を決める”のと同じ事なんだよ。』
覚悟か…確かにそうかもね。機体を信じて、自分の腕を信じて…
アタシは今までやってきたんだ。
これからだってそうさ、自分を信じられない奴は永遠に三流だからね!!
「覚悟完了とか…とっくの昔に済んでるっつーの!!」

此処は大回廊と繋がった1本の巨大な縦穴。
超えてやるよ、兄貴!!アタシはこのハリネズミと一緒に超えてやる!!!!


最初に異変に気付いたのはラティフだった。風が吹いているのだ。
ディープシーカーのセンサーが捉えた異変の正体。

空から、いや違う。先程までは大回廊の最深部だった場所から降り注ぐ残骸の雨!!
それは第四基地チームが撃墜し、爆発四散した巨大パンプシャーストーンの残骸だった。


>「まったく、お前らだけでパーティやってんじゃねぇ。
 (中略)
> エレクトラ、そっちに回るぞ。そんなスリムなハリネズミじゃ、鱗を剥ぐのも大変そうだからな。」
降り注ぐ残骸を掻い潜り、フルカスタマイズされたハーディがやって来た。
乗ってるのはジェリド少佐。まさかの乱入者にちょっとびっくり。
「出張って来るにゃ早過ぎじゃないか、てっきりコトが済んだ後だと思ってたよ。
 それとね、ハリネズミをナメてると痛い思いするよ!弾道計算はするけどさ…」
H.S.T.Hモードに変形!!アタシは地上に向かってデタラメな軌道で加速する。
何故に武器を持たない高機動モードのH.S.T.HがFCSに直接リンクしているのか。
今からその理由を教えてあげる!!
「もし当たっちゃったらゴメンよ!!」

今はただの風だ。遺跡内と地上との気圧差が起こした緩やかなそよ風。
月面の人口大気が一度に流れ込むには大回廊は広過ぎたから。
だけどこれから吹くのは“そよ風”なんかじゃない……


……“嵐”だ!!!

367 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 23:24:33 0
>362
ディープシーカーはビームを凌ぎきり、テンタクロスシステムによって全包囲攻撃を仕掛ける。
その火力は微々たる物ではあったが、確実に鱗を削いでいく。
ワイヤーによって繋がれた予備の腕はヤマタノオロチにとってはあまりにも小さすぎた。
小さすぎるが故に、一つ一つを追っていられないのだ。
だから・・・オロチは口を大きく開け、咆哮をあげる。
それは衝撃の奔流。
音の壁となってディープシーカーに迫るのだった。

>363>364
投げ飛ばす事により阿修羅をビームの雨の範囲外へと逸らす事に成功したナグル。
ナグル自身もワイヤーによって危うくも回避する。
だが、追撃の手は更に迫っていた。
刹那、ナグルのいた空間が質量によって埋め尽くされた。
それは巨大な蛇の首。
頭はアンカーが打ち込まれた外壁にと埋まっていた。
超ド級の攻城槌と化したオロチの首が突き刺さったのだ。

エレクトラに近い首に直線的な動きから殆ど速度を落とさず方向転換し接近したジェリドがグレネードを打ち込んだ。
舞い散る鱗。
だが、外壁に突き刺さった首はそのままびくとも動きはしない。
肉薄していたジェリドにとっては壁そのものと言ってもいいだろう。
そこへ別の首が大きく口を開けて光を放つ。
一面を完全に塞がっている状態へのビーム掃射。
グレネードを受けた首ごとジェリドを焼き尽くさんとする一撃だった。

>365
モエを飲み込んだ蛇の中。
本来ならば飲み込まれた瞬間に完全粉砕されているはずだった。
それを免れたのはモエとケイがホルムンクスだったからに他ならない。
プログラムを外れた存在とはいえ、同種なのだ。
粉砕ではなく吸収する為だった。
外壁から無数に湧き出るチューブが鋭く牙を剥き、全方位から襲い掛かる。

一本の蛇の首の動きが不意に止まる。
それはモエを飲み込んだ首。
もこもこと蠢動し、次の瞬間、大きな爆発と共に弾け飛んだ。
渦巻く業火の中で、爆発の衝撃を受けながらモエは立っていた。
全身至る所に突き刺さるチューブをぶら下げながらも生還を果たしたのだ。


激しい戦闘を繰り広げ、首の一本を失ってもヤマタノオロチの動きは鈍る事はない。
ゆっくりだが徐々に上昇を続けていく。
大回廊へと至り、地球へと射出されるが為に。

368 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/09(木) 23:24:46 0
>364>366
距離をとりながらテンタクロスで首を攻撃していると、上方に警報有。
気圧の変化、そして熱源。
何かと思えば青い地球を背負って少佐の登場だ。
「エリートってやつぁムカつくほど絵になるな。」
思わず毒づいてしまったが、正直ありがたかった。
相手がデカ過ぎて先が全く見えない戦いだったからな。

それにしてもバックに地球。
そして一緒に振ってくる残骸。
絵になるが迷惑な登場の仕方って奴だ。
あの化け物に肉薄なんざ凡人にはとても無理だからな。
そう思いつつ残骸の軌道計算をして回避行動をとろうとしていた。

>367
だが、悠長にそんな事させてくれるわけがない。
ああ、わかっていたさ。
蛇の口が開いたのを見てチャフを射出するが、どうやら学習機能付だったらしい。
迫るのは音の壁。
こうなると、テンタクロスシステムを全開にしていたのが仇になった。
音がここに届くより前に、ワイヤーが巻き込まれディープシーカーの動きを止める。
慌ててワイヤー切断して急上昇を始めたが、俺に許された時間はそこまでだった。

ディープシーカーの鏡面装甲が粉々に砕けキラキラとモニターを彩った。
それがディープシーカーのモニターに映った最後の映像だった。
直後にくる凄まじい衝撃。
弾かれ天地無用の回転の後、何かが圧し掛かる衝撃。
たぶん振ってきた残骸だろう。
「まだまだああああ!!」

コックピットにラティフの叫びが響きながら、ディープシーカーは残骸と共に沈んでいった。

369 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/10(金) 00:59:01 0
>>360>>36
阿修羅の一撃がヤマタノオロチに迫る・・・
ユーリは殺ったとそう確信した。あいては動きを見せず、自らの刃を確実に首を断ち切れる
そう思った刹那。
「な、なんだと・・・」

阿修羅の刃はヤマタノオロチに届くことはなかった。その白く美しい姿からユーリは『小烏丸』と名付けて
刃は不可視の障壁に阻まれユーリの手には今まで体験したことがない奇妙な感触だけが残った。
そのすぐ後にユーリの視界いっぱいに黒が広がった
一瞬、なにか分からなかったがすぐに理解できたヤマタノオロチの首だと
衝撃、勢い良く吹き飛ばされる阿修羅、追い打ちをかけるようにヤマタノオロチの口が開く
ビームの攻撃がくるのが分かった。
ユーリは覚悟した。死を・・・そして、目をつぶった。

体に何かまとわりつく感触と同時に軌道が変わったのが分かった
また衝撃・・・意識はある。
ユーリはゆっくり目を開ける。体もある。どうやら壁にぶつかっただけで生きているようだ
「あいつが助けてくれたのか」
壁にぶつかった衝撃ですこし意識が朦朧としていて視界もぼんやりとしていた
「助かった」
コウキに簡潔にレイを言い、すぐに立ち上がるそこにラティフから通信がはいる

>>362
「コリャ何発も喰らってられねえな。
全員、聞いてくれ。解析が出た。
奴の鱗は特殊力場を発生させ、古代文明ロボの攻撃を減退・ほぼ無効化させるらしい。
だが、鉛の弾には案外脆いらしいぜ?なあ、大尉!」

俺は役立たずか・・・ユーリは希望を失いかけた。その時阿修羅から声が聞こえユーリにある言葉を授けた
そして、ユーリはその場の全員に呼びかける
「聞いてくれ、星薙ぎの剣が奴を倒す唯一の手段らしい、阿修羅があれがあれば倒せると言ってるから多分本当だろう
だから全員俺に協力してくれ!俺に星薙ぎ剣を使わせてくれ」
ユーリは力の限り皆に訴えかけた。この思いが伝わると信じて

370 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/10(金) 18:50:45 0
>361
蚊ほどのダメージも与えられないと思っていたが、砲弾が命中する度に粉々に砕けた
ガラスのように、ヤマタノオロチの体表を覆う鱗状の装甲が剥がれ落ちていく。
「少々、拍子抜けだな」
しかし効果があるのに越した事はない。
グレイゴーストは新たな弾倉を突撃銃に装填し、再度攻撃を試みようとする。

>それぞれが大きく口を開き、体当たりを敢行し、ビームの雨を降らせる。
反転しようとしたところでけたたましい警報が鳴る。
首の一つが口を開き、そこから膨大な量のエネルギーが観測された。
(戦艦の主砲以上のビーム攻撃…か)
肩装甲にある、液体炸薬の爆発によって急激な運動を行うインパルス・スラスターを
咄嗟に起動させる。生身のパイロットであればすぐにでもブラックアウトしかねない
横殴りのGがクラウスを襲うが、伊達に機械化されている訳ではない。
Gに耐え切った直後、通過する熱量に備えてシールドを構えた。
ビームはシールドの表面を掠っただけだったが、その余波で表面が融解し始めていた。
「直撃していれば一瞬で蒸発、か」
すぐに機体のコンディションをチェックする。
シールド表面が溶けかかった以外は何も問題はない。戦闘の続行は可能だ。
その直後、直径50mにも達するヤマタノオロチの首の一本が体当たりを仕掛けてきたが
軽くいなし、すれ違い様にシールドの裏面に装備されているパイルバンカーを突き立て、
首の表面に張り付いた。
「零距離からの射撃ならばどうだ!?」
突撃銃の銃口を押し付けるようにして連射し、最後に無反動砲をありったけ撃ち込んだ。

371 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/10(金) 23:09:38 O
>>368
再びデタラメな軌道を描くハリネズミが更に加速していく。
時速2274km。専用のパイロットスーツでも限界はある。体がバラバラになりそう。
それでも止めるワケにはいかないんだ。まだまだ足りないから。
この大回廊を“砲身”に変える為にはまだ全然足りない。
センサーが休まずに気圧の変動を計測し続けてる。“嵐”がやって来るのは46秒後…
それまでに完成させなきゃ、あのデカブツには勝てない。

アタシが待ってるのは気圧の差がぶつかる“壁”だ。
大気は薄い所に流れ込む時、その速度に時間差が発生する。
こんなクソ広い場所だからこそ起こる気圧の衝突こそがアタシの待つ“嵐”。
チャンスは一度きりの一発勝負だけど、ビビってちゃ話にならないよ。
オウガバトルは大回廊を彷徨う残骸をロックオンし終わった。
このペースなら間に合う筈だ。

>コックピットにラティフの叫びが響きながら、ディープシーカーは残骸と共に沈んでいった。

「え?ラティフ?ちょっとラティフ!返事して!!」
有り得ない出来事だった。小回りの利く機体だし、パイロットの腕前も一流。
なのに撃墜されたんだ。俄かには信じられなかった。
「ラティフ!何やってんのよ!!……なんで信号が消えてんの!?ラティィィフ!!!!」
アイツが最後にいた場所から識別信号が消えた。
何が“生還者”だ!いきなり死んでんじゃないよ!!ちくしょう!!!

急いでロックオンを手動に切り替えて、最終位置の辺りに掛かったロックを解除する。
だけどこれでは“嵐”の到達時刻に間に合わない。
時速2274kmで移動中のハリネズミにはアタシが必要だ。
正直な話、手動でFCSを操作しながら機体の制御が出来る程アタシは器用じゃない。
「お願いだよ…返事して……ラティフ…」
おそらく機体がシステムダウンしたんだろう、完全に反応が無い。


どうする?このままだとラティフを巻き込んでしまうよ?『答えは………No』
生きてる可能性に賭けるかい?『………………答えは…Yes!』
生きてる保証のない1人の為に予定を変えるの?『そうだよ!仲間は絶対に死なせない!!』


「ラティフ!今そっちに行くからね!!アンタは絶対に死なせないよ!!
 死んで行ったアタシの兄貴の分まで生きなきゃ…絶対に許さないんだから!!!」
叫びながらアタシはオウガバトルの高性能っぷりを呪った。
大体の目星は付けてるけど、完全にラティフの位置は特定出来なかった。
だから直接探しに行くしかない。到達時刻まで、残り28秒。


正直ギャンブルは嫌いだけどさ、仲間を見捨てるくらいなら賭けてやるよ!!
賭けるのは…アタシの命と、みんなの命と、地球の未来だ!!!

372 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 00:30:26 0
>366
>「出張って来るにゃ早過ぎじゃないか、てっきりコトが済んだ後だと思ってたよ。
> それとね、ハリネズミをナメてると痛い思いするよ!弾道計算はするけどさ…」
>「もし当たっちゃったらゴメンよ!!」
「時期尚早は承知の上だが、これを逃したらたぶん次はないと思ってな。
 はっ、そのハリネズミは見えない針を持ってる、か?
 ふん、そんなヘマ誰がしてやるかよ。」
エレクトラの狙いは分かってる、昔と変わらない大胆な戦法だ。
確かに模擬戦では完勝したが、それは結果でしかない。
実はそのたった一回の模擬戦中に、エレクトラはジェリドの予想を超えた行動を起こしている。
そしてジェリドはそのセオリーを無視した規格外の行動に内心混乱して動きが鈍ってしまったのだ。
エルは知らないが、その一件がジェリドの伸び続けていた鼻をきれいにへし折って
陰で努力するようにさせ今のジェリドを作り上げたのだ。

>367
>刹那、ナグルのいた空間が質量によって埋め尽くされた。
ビームの集中豪雨を避けて油断したのか、あるいは予感があったのか。
回避行動も許さない一撃で、ナグルはオロチの頭部ごと外壁に押し込まれてしまった。
とっさに両腕で防御姿勢を取った事で一命は取り留めた……とは言え、
その両腕は完全に砕け、胸部もひしゃげてしまっている。
その分がコックピットにまで到達して、内部部品やら何やらがコウキを押し潰していた。

『かはっ……いったい、なにが……』
意識を取り戻したコウキだったが、状況を把握できていない。
呟いたとたん口いっぱいに広がる鉄の味、それが自分の血の味だと
気づくのに数秒かかった。
「コウキ……君は、ナグルごとオロチの頭部によって押し潰された。
 その衝撃で数秒ほど気を失っていたんだよ……。」
コウタの声も弱弱しい、それも当然だ……コウタはナグルそのもの。
自分の体がボロボロにされているのだから―――。
そしてコウキは直感的に悟った……致命傷を受けたことを。
朦朧とする意識の中、コウキは一つの決断を下す。それは……
『っぐぅっ……! っはぁっ、はぁっ……コウタ。
 ……ニュートリノ、バーストを…………』
「コウキ……!? ……それは許可できない、そんな事をしたら……!」
『いいんだ……もう、長くない………このまま、無に帰るぐらいだったら…
 せめて、最後に……生きた、証を………頼むよ…………。』
「……。分かった………。 ……すまない………コウキ……!」
『こっちこそ……テスト、落ち、ちゃって……ご、め………………………。』
頭部が外壁から引き抜かれると、壁に埋まっていたボロボロのナグルが
壁からはがれて……降ってきた残骸が直撃し計らずもディープシーカーと
同じように、スクラップの塊となって大回廊の底へと落ちていった。

373 名前:ジェリド ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 00:32:05 0
>一面を完全に塞がっている状態へのビーム掃射。
並の機体なら一発で仕留められるほどの強力な奴を装填したはずだが、
オロチにはそれでも蚊が刺したほどでしかないようだった。
その事実に舌打ちしていると、アラートがけたたましく鳴り響く。
別の首が袋小路に入り込んだジェリドの機体を仕留めようと、
誤射もお構いなしとばかりにビームを放ってきたのだ。
「ええい、くそっ!」
次々と降り注ぐ太細様々なビームを、回避に専念することで
何とか直撃を免れて一時後退を果たしたが、無傷とは行かずかすった際のビームの熱量で、
小型スラスターが何基か使えなくなってしまった。もっともその程度の損傷で済ませられたのは、
間違いなくジェリドが今までに磨いてきた技術と天性の才能の賜物なのだろう。

「ちっ、やっぱりビクともしちゃいねぇ。
 自分の攻撃で傷つかないと分かってるから、あんな無茶苦茶を平然とやりやがる!
 ……とっととあの首を落とさねぇと―――!?
 そんな……バカな……くっそぉぉぉぉぉぉ!!!」
ナグルの熱源反応が消失!? 注意を払いつつ頭部が引き抜かれるのを見ていたら、
ちょうど残骸に当たって落ちていくのをジェリドは目撃してしまったのだ!
「この蛇野郎! よくもやってくれやがったな!
 この落とし前、きっちり付けさせてもらうぞ!」
現代兵器とは言えビーム、効く保証はなかったが頭に血が上ったジェリドは
お構いなしにマシンガンモードに切り替えビームキャノンも同時に乱射をはじめた。
何度も目の前で誰かが死ぬ様を見てきたが、ジェリドはこれにだけは決して慣れる事はなかった。

>369
>「だから全員俺に協力してくれ!俺に星薙ぎの剣を使わせてくれ」
回避しつつ応戦していると通信が入る。発信源はあの古代ロボ……登録名は阿修羅。
星薙ぎの剣があれば倒せる、だから星薙ぎを飲み込んでいる頭部を落としたいと言うことだ。
「このクソ忌々しい蛇野郎を落とせるならガキの提案に乗るのも吝かじゃないがな、
 高みの見物してるようじゃ任せられんな! 欲しいもんは自分の手で掴むもんだろうが!
 まだ攻撃が効かないってんなら、せめて囮役でもこなせ! こうも睨まれてちゃ
 お前らにとって邪魔くせぇウロコ剥がし終える前にこっちがやられちまう!」
ジェリドにも余裕がない、だから地である口の悪さが前面に出てしまっているのだ。

>371
>「ラティフ!今そっちに行くからね!!アンタは絶対に死なせないよ!!
> 死んで行ったアタシの兄貴の分まで生きなきゃ…絶対に許さないんだから!!!」
ラティフの駆るディープシーカーの反応がロストしたのは分かっていた。
そこまで気を回してる余裕がなかっただけだからだ。だがそれに対する
エレクトラの行動まではさすがにほったらかしと言うわけにもいかない。
「よせ、エレクトラ! 今行ったらお前まで巻き込まれるぞ!
 ミイラ取りがミイラになっちまっちゃあ……くっそ!」
ジェリドの言葉は明らかに届いていなかった。その様子に顔を歪めるジェリド。
正論だらけの制止に目もくれずディープシーカーを追いかけていったヘッジホッグに、
ジェリドはあきらめた様に改めて通信を入れる。
「……エレクトラ、多分そっちにナグルも行くはずだ。
 どうするかはお前に任せる……こんなつまんねぇ事で死ぬんじゃねぇぞ……!」
いまさらながら、己の無力さに歯噛みするしか出来ない自分を呪うジェリド。
しかし自分までここを離れることは出来ない。自分の仕事は、蛇の相手なのだから。

374 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 01:36:02 0
>367
暴れている間にも突き刺さったストローみたいなものにエネルギーを吸われる。
崖っぷちかと思われたが、ある事が閃いた。
そういえば日本の神話でもヤマタノオロチは若い娘を食べていた……
つまりセクハラオヤジだ! この無茶な仮説を基にMOEの限界突破出力を引き出す。
(全力でのセクハラオヤジの成敗を許可する!)(おk!)
((鉄・拳・制・裁!!))
巻き起こる爆発と共に周囲を取り囲んでいた壁がはじけ飛ぶ。
蛇の首が一本とんだ。死ぬかと思ったけど結果オーライだ。
>371
出てこれたのは、鱗の秘密を教えてくれたラティフさんのおかげ。
「ありがとう……あれ!?」
ディープシーカーは古代ロボに埋もれて沈みつつあった。
「今行くよ!」
蛇の中で暴れている間に少し上昇したらしく、地面が遠くなっている。
刺さっているチューブを引っこ抜きながら地面に向かう。
>369
M(エルちゃん……またあの形態になってる。大丈夫かな?)
複雑な軌道で動くヘッジホッグのやろうとしている事がなんとなく分かった。
普通なら古代機の超能力でしかありえないような広範囲攻撃を
現代機の力でやろうとしているのだ。条件が整う、一瞬で一度きりのチャンスにかけて。
巻き込まれる前に救出しなければ!
しかし、エルさんは予想外の行動に出た。
>「ラティフ!今そっちに行くからね!!アンタは絶対に死なせないよ!!
 死んで行ったアタシの兄貴の分まで生きなきゃ…絶対に許さないんだから!!!」
自らラティフさんを探しに行こうというのだ。
「エルさん……ダメだ!」
この判断は決して賢明とはいえない。
救出なら僕たちのほうが適任だし、何より彼女にはやらなきゃいけない事がある。
だけど静止の声は届くはずもなく。
M(仕方ないです。モエ達は人間のそんな所が好きになったんだから)
モエは最後の一本のチューブを腕から抜き、紙吹雪でも撒くように腕を振った。
まだ治癒する前の傷口から
血というべきか燃料というべきか、いわゆる不思議パワーの源が宙を舞う。
それは金色の粒となってヘッジホッグに降り注ぐ。
僕たちに出来る、勇壮なる戦乙女への精一杯の加護……。

375 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 01:37:19 0
>369 >372
>「聞いてくれ、星薙ぎの剣が奴を倒す唯一の手段らしい、
阿修羅があれがあれば倒せると言ってるから多分本当だろう
だから全員俺に協力してくれ!俺に星薙ぎの剣を使わせてくれ」
ユーリの声に応え、阿修羅の援護へ向かう。
その途中、最初に声をかけてくれたあの少年の機体が堕ちるのが見えた。
酷く潰されたらしく、原型を留めていない。
一瞬助けに行こうとして、すぐに思いとどまる。
M(……ケイ君!? 助けに行かないの!?)
(あれは……もう……)
多分死んでる、そう思った。
それにおそらく、星薙ぎの剣を使ってトドメをさせるのは阿修羅だけ。
ここで助けにいったばっかりに地球が滅びたら本も子も無い
なんて事を冷静に考えてしまう。
やっぱりどんなに人間の真似をしても人間にはなれないのかな……。
>「このクソ忌々しい蛇野郎を落とせるならガキの提案に乗るのも吝かじゃないがな、
 高みの見物してるようじゃ任せられんな! 欲しいもんは自分の手で掴むもんだろうが!
 まだ攻撃が効かないってんなら、せめて囮役でもこなせ! こうも睨まれてちゃ
 お前らにとって邪魔くせぇウロコ剥がし終える前にこっちがやられちまう!」
ハーディYの少しアレンジしたような機体の人の説教が、迷いを振り切ってくれた。
「僕からも……お願いします!」
阿修羅とハーディYカスタムにむけて超能力を展開する。
――――ヘイスト!!
単に動きを速くするのではない。対象の時の流れを早めるのだ。
それは、移動速度、認知能力などが飛躍的に上昇する事を意味する。

376 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 17:44:28 O
>>373-374
【残時間0:00:27:91】
加速していく。まっすぐにラティフがいた場所へと、加速していく。
途中で誰かの声が聞こえた気がしたけど、この超加速状態ではそれどころじゃない。
残骸の一番大きい塊の手前で減速させて、熱源探知に切り替えた。
撃墜されたって事は被弾しているからね、周囲の残骸よりは高い熱を持ってる筈。
だけど見付からない。マズい、もしかしたら目星を付けた場所が間違ってた!?

【残時間0:00:24:65】
>「……エレクトラ、多分そっちにナグルも行くはずだ。
>どうするかはお前に任せる……こんなつまんねぇ事で死ぬんじゃねぇぞ……!」
あぁそうか、さっきの声はコイツだったんだ。………って何ィィ!?
確かにジェリドが言った通り、ナグルがボロボロになってた。
あれじゃあ中に乗っているコウキは…
「チィ、子守くらいアンタなら余裕でしょ!拾っとくから首を頼むわよ!!」
H.S.T.Hモードを解除して、ハリネズミの左腕がナグルをガッチリと掴む。

H.S.T.Hモードに変形中は両腕がタンクスカートに格納されるからね。
でも初めからここで解除させるつもりだったから無問題。
こんなガラクタがうじゃうじゃ漂ってるエリアをH.S.T.Hで移動したら終わりだ。
アタシが、じゃなくて、この辺にいる筈のラティフの命が終わる。

【残時間0:00:14:22】
>それは金色の粒となってヘッジホッグに降り注ぐ。
まるで雪が降って来るみたいな不思議な光。アタシはこの光の暖かさを知ってた。
頭上を見上げれば、案の定メイドロボがいた。どうやら首を1本倒したっぽい。
あれ?あのメイドロボってネコミミだったっけ?なんか前と違うような…

でも今はそんなコト考えてる時間は無い。早くラティフを見付けて離脱しないと!
もうハリネズミのエネルギーはか…ら……っぽじゃなくなってる!?
そういえばあの時もエネルギーが満タンになってた…ひょっとしたらイケる!?

もう可能性は限り無くゼロに近い。
でもね、兄貴はよく言ってたよ『0%じゃねぇならラッキーだ』ってさ。
ああ、確かにラッキーだわ。アタシの可能性は、まだゼロじゃないからね!!!


【残時間0:00:09:83】

377 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 22:56:47 0
>369>372
ゆっくりと壁から首を引き抜くオロチ。
瓦礫と共につぶれたナグルが落ちてゆく。
既に獲物の死を確信したのか、ナグルを一瞥もせずに更なる獲物に鎌首をもたげる。
そう、最初に己に刃を振るった者。
星薙ぎの剣の位置を正確に察知した者。
阿修羅に向かい、ナグルを押し潰したそれを放つ。
超速にて超質量の攻城槌とかしたオロチの首が阿修羅に向かって放たれる。

>370
ビームの弾幕を躱しきられ、体当たりも仕掛けるもギリギリのところでいなされる。
それどころか、首に取り付かれれてしまう。
ゼロ距離からの掃射に無反動砲。
一発や二発ならば銀鱗を砕かれ、内部を傷つけられようともダメージにはならない。
だが、それは同じ地点に連続した攻撃。
打ち込まれるたびに爆発地点は奥へ奥へと進んでいく。
全ての無反動砲が打ち込まれた時には、その被害は体内深くまで食い込む楔となっていた。
暴れる首はその自重により崩壊していく。
楔は亀裂となり、ゆっくりと、そしてそのあとは急速に崩れていく。

>373
壁役となった首ごとジェリドのハーディWに浴びせかけられるビームの弾雨。
本来ならば回避不可能とも思えるその中を巧みな動きで凌ぎきるジェリド。
その後ろ、壁役となった首に全てのビームが注がれる事になる。
勿論、銀鱗によって守られた首は無傷・・・のはずだった。
だが、現実には首は爆炎を上げながら吹き飛んでいる。

太さ50mに達するオロチの首に開けられた小さな穴。
グレネードのよって剥き出しになったその場所はビームの弾雨に耐えられなかったのだ。
内部からビームにより融解し、爆発四散したのだった。

本来ここで完全にしとめるつもりだった。
万が一しとめられなくとも、二つの首で囲み、しとめられる。
そんな思惑が外れ、オロチの首は怒り狂っていた。

しかし、それはジェリドも同じこと。
ナグル撃墜を見てビーム乱射をするが、その姿はまるで獲物の最後にて無駄な抵抗そのものだった。
ビームキャノンの乱射を小雨を弾くかのようにオロチの頭で弾きながら突進する。
顎を大きく開き、10mにも達しようかと言う無数の牙をむき出しにして襲い掛かるのだ。

378 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 22:57:00 0
>374>376
地上へ向かい乱軌道を描いていたヘッジホッグが急旋回をして降下してくる。
ヤマタノオロチは元々が攻性防壁。
星を滅ぼす弾である本体を守る為の八つの首なのだ。
だから、危害を加えず逃げるヘッジホッグは標的ではなかった。
が、それが戻ってくると言うのであれば再び標的となる。

降下する軌道を見切り、それにあわせて大きく口が開かれる。
このまま行けば、まさに踊り食い状態。
その口が的確なタイミングで閉じられようとした瞬間、ヘッジホッグが光に包まれた。
金色の粉が降りかかり、その瞬間フルパワーを取り戻したヘッジホッグが更なる加速を行う。
その為、間一髪のところで閉じられる顎を逃れ、過ぎていった。

それで収まりがつかないのはヘッジホッグを逃した首である。
ホルムンクスたるケイとモエを吸収対象ではなく、完全破壊の対象へと切り替える。
ゆっくりとモエに向き返ると、その首が切り落とされたように落ちてゆく。
落ちた頭の代わりに首についていたのは巨大な水晶球。

水晶球は妖しい光を放ちながら微細に震えだす。
他の機体には一切影響はないだろう。
なぜならば、この振動はホムンクルスの持つ固有振動と共鳴し、分解する対ホムンクルス兵器なのだから。
モエに超振動の分解波が襲い掛かる!

379 名前:ラティフ ◆8ASIij4r/U [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 22:57:09 0
俺が気付いて最初に目にしたのはぼんやりとした赤色の風景。
風景と言っても、何かが見えるわけじゃない。
ぼんやりと光る赤色に視界が染まっていた。
死後の世界と言うのは川が流れていたり、綺麗なお花畑って聞いていたが実際来て見ると大違いだな。
まあ、死んで戻ってきた奴はいないわけだし、世の中にのたまっている死後の世界なんてあてにはならないって訳だわな。
最も毛ほども信じていたわけじゃないがさ。
次に感じたことは猛烈な痛みだ。
苦しくて、口の中は鉄の味がする。
ここに来て俺の頭に一つの可能性がよぎる。
いや、そんな訳はねえ。
俺ほどの人間が【地獄】とやらに行くはずがねえからな!
「ありえねえっつうの!」
その叫びで漸く俺の頭がはっきりと回りだした。
ぼんやりとした視界も開けてくる。

判っていたさ。
俺が死ぬわきゃねえ。
とりあえず痛みは無視することにして、ヘルメットを脱ぐ。
赤い視界の正体はこれだ。
ヘルメット内側にべっとりとついた血。
衝撃波で吹き飛ばされた後どうなってどれだけ気絶していたかはわからねえ。
多分衝撃で体が軋んで血を吐いたんだろう。
パイロットスーツを着てなけりゃ本当に死んでいたな。

コックピット内はオレンジ色の予備電源がついている。
つまりは、ディープシーカーは大破。
直る見込みはないってこった。
「へへ、何だよ、割とよくある最悪の事態って奴じゃねえか。」
だ・が・そ れ が ど う し た ?
61式オクトバは強襲偵察機だ。
敵陣ど真ん中をかっ飛んで生きて帰る為に作られた機体だ。
そう、たとえ機体が大破しようともな!
俺は緊急脱出装置を作動させる。
そうさ、俺もディープシーカーもどこまでも抜け目なく出来てんだ。
こんなくらいで死んでたまるか。

だが、緊急脱出装置は作動しなかった。
大破しても作動する装置が何故?
今の俺には知る由もないが、残骸ががっつり乗っかって機体がばらけなかったわけなんだけどな。
外の様子もわからない、脱出装置も作動しない。
そうなりゃジタバタ仕様もないってもんだ。
こうなると人間逆に落ち着くもんだな。
のろのろと緊急キットをまさぐり始める。
とりあえずモルヒネでも打ってこの痛みを何とかしたかったんだが・・・
突然の衝撃にそれどころじゃなくなった。

>376
ヘッジホッグが薙ぎ払う様に残骸を跳ね除けた瞬間、その下にあったディープシーカーの残骸がバラバラに飛び散った。
砕けて落ちる機体の中から直径2m程のボールが飛び出てくるのが判るだろう。
61式オクトバ緊急脱出装置マリモ。
剥きだしの衝撃吸収材に包まれたそれはまさにマリモそのもの。
コックピット部分だけを独立分離させた小型脱出ポットだ。

脱出装置が作動した為、コックピットの照明が元に戻る。
そしてモニターに映るのはヘッジホッグと大破したナグル。
「ははっ・・・つくづくお前ら兄妹にゃ助けられてばかりだな。」
モルヒネを打ち損ねた俺は、そう言うだけで精一杯だった。

380 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/10/11(土) 23:54:00 O
−−夢を見ていた。

信頼できる仲間がいた。誇りがあった。…それに自分。
それは遠い日の事だ。眠れぬ者も、夢を見ると言うのか。

瓦礫に埋もれた暗闇の中で、磨耗した思考を続けていた。
不意に、背中に感じていた重力が無くなった。
自由落下を始めているのだ。

そして……風が吹き始めた。

大回廊最深部だった場所が崩壊、遺跡最深部と直結する際に
月の人工大気が気圧差で流れとなったのだ。

第4基地部隊が下したパンプシャーストーンの残骸と共に、
インソムニアの残骸もまた、ヤマタノオロチの頭上へと落下して行く。

それを待ち受けていたかのように、オロチの首の一つが伸び
インソムニアの残骸を捕食、嚥下する。次の変化は、劇的な物だった。

首の表面が波のように脈打ち、本体を離れ急激に収縮する。
それは徐々に、人型の形を成していく。
開かれた四つの赤い眼には、有機的な輝きが灯っていた。

静かだった。最深部の薄い大気の中では、音もほとんど伝わらない。
だが、それは今だけ。嵐が訪れる前触れの静寂。

四つの瞳が、神々の予定には無い現代兵器達を一瞥する。
「クリスタルスカルの蒔いた種か」
それは鷹揚に腕を上げ、最初の言葉を発した。
最初にインソムニアが見せたような、機械的な動きではない。
予期せぬ現代兵器に、防衛プログラムとして書き換えられた存在。

「多少のノイズは、予測の範疇にある。プログラムの修正も私の仕事だ」
展開された背部ユニットから、3つの子機が
立体的にジェリド機へとレーザーを放つ。
更に2つの子機が、白銀の尾を引きながら
エルを追うように遺跡最深部へと駆け降りていく。

<機体作成用テンプレ>
名前:強襲型可変機「インソムニア・アルファルド」
サイズ:25m
運動:加速度35G、通常980km/h、飛行形態2900km/h
装甲:B…対実弾防御向上。光学防御低下。
移動:A…浮遊
地形適応:宇B/空A/陸B/海−
【武装】
オービタルレーザー×12(2m程度の、小型の飛行レーザー子機)
デュアルブレード(両腕から展開される近距離兵器)※人型のみ
【機体解説】
現代兵器に対抗する為に組み替えられたインソムニア。
その他の特徴は、インソムニアに準じる。

381 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 00:56:14 0
>>371
「高みの見物してるようじゃ任せられんな! 欲しいもんは自分の手で掴むもんだろうが!
 まだ攻撃が効かないってんなら、せめて囮役でもこなせ! こうも睨まれてちゃ
 お前らにとって邪魔くせぇウロコ剥がし終える前にこっちがやられちまう!」

囮役はなれない仕事だがこの際はそのようなことは言って入られない
全身全霊をかけてその仕事にかけようと覚悟した
「覚悟はできた、後は実践するだけだ」
阿修羅は剣を抜き、瓦礫を超高速で飛ばす、斬撃が効かないのであれば間接的に攻撃するしかない
たとえ効果が薄くても・・・
阿修羅は足を止めなかった。いや正確には止められなかった。止めればビームで体が消し飛ぶ。走りながら瓦礫を飛ばす

>>375>>377
ヤマタノオロチの首が飛来する。避けられない、死ぬ。
今までの人生が頭の中で高速で思い出される
「走馬灯ってやつか・・・蛇野郎の首が遅く見える」
ユーリは重大な勘違いをしていた。死の間際の超感覚ではない本当に感覚が鋭くなっているのだ
体も通常では考えられない早さになりヤマタノオロチの首を難なく回避できた。
「すごいな、体が軽いとかの話じゃないな」
攻撃しながらケイとモエの前で親指を立てる
「グッドだな、これなら行ける」



382 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23:24:59 0
>381
全力でヘイストの制御を行う。
仮にも時間操作、万物に等しく流れるべき時の理を歪める業。
しかも対象は二機。持続するには相当な集中を要する。
>「グッドだな、これなら行ける」
「ああ、ずっとキミのターンだ!」
さらに加速度を上げていく。
>378
(え……何!?)
一本の首がこっちを睨んだかと思うと、ひとりでに落ちていった。
代わりに現れたのは巨大な水晶球。何かいやな予感がする。
>水晶球は妖しい光を放ちながら微細に震えだす。
声が聞こえてきた、ような気がした。
『さすがはコンピューターとロボット。
情に流されずに敵を倒す手段を持つ者を最優先に助ける……』
M(……てっちゃん!?)
いや、聞こえるはずはない。彼がそんな事を言うはずもない。
僕自身の罪悪感が生み出した単なる幻聴だ。
分かっているのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。
(邪魔してくれるな……!)
そうか、これがあの水晶球の力。僕達は古代文明の産物、精神に基盤を置く存在。
故に精神の崩壊は実体の崩壊につながる。
MOEが少しずつ、でも確実に朽ちはじめている。
いけない、せめてユーリが剣を取るまで……。
『やっぱりお前たちはどう足掻いても心無き人形……』
((う……あああああああああああああああああ!!))
何もかも、バラバラに壊れていく……。

383 名前:ケイ&モエ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23:26:17 0
気がつくと、一面の闇の中にいた。もしくは一面の光かもしれない。
隣にモエがいる事だけがせめてもの救いだろうか。
「モエ達死んじゃったの?」
「分からない……けどここは多分世界のどこにも無い場所だ……」
そこに突然、老人の姿をした者が現れる。
『我が最愛の子らよ……永き時を超えよくぞ帰還した』
僕達の君主……だった存在、プログラムノア。とっさに叫んでいた。
「お願いです……もうやめてください!」
『二人の少年から人類の歴史を見せて貰った……
彼らを生かしておいても行き着く先は破滅』
僕が言い返す前に、モエが顔面にパンチを叩き込む。
「こ・の・頑固ジジイ! 喪前に……人間の何が分かるのですか!?
破滅するってどうして決め付けるのですか!? モエには分かるお!
みんなならきっと素晴らしい時代を作っていくです!」
「僕達はみてきたんだ……歴史の上っ面を見ただけじゃ分からないものをたくさん!
どう言っていいのか分からないけど……自称完全なる存在の貴様とは大違いだ!
自分達の力で文明まで築き上げた! どうして貴様に潰されなきゃならない!?」
ノアは怒りだすでもなく僕達を慈しむように見るばかり。
『所詮物質に基盤を置く愚かな文明……物質世界など精神世界の影でしかない』
ゆっくりとこっちに手を伸ばしてくる。
『汝らは現代に目覚めて5年……
我の忠実なる臣下として仕えた永き時に比べれば一秒にも満たぬ気の迷い。
人間風情に少し不要な情報を吹き込まれただけだ……』
「何をする!?」
ただならぬ気配を感じてあとずさる。
『案ずる事はない。プログラムの修正をするまでだ』
それは、この時代で貰った大切なものを何もかも忘れて
昔みたいなノアの忠実なる臣下になる事を意味する。
そうなったら、みんなを裏切って地球を滅ぼすのに手を貸す事になるだろう。
「嫌だ……!! それならいっそ殺せ!!」
「離せお!!」
金縛りにあったように動けない。痛いほど実感させられる。
僕達はどんなに足掻いてもノアの操り人形なんだということ……。
とめどなく零れ落ちる涙が頬を伝っていった。

384 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/13(月) 14:43:09 O
>>378-380
【残時間0:00:08:96】
視界の隅にキラキラ光る鏡の破片が見えた。ディープシーカーの鏡面装甲だ!
>「ははっ・・・つくづくお前ら兄妹にゃ助けられてばかりだな。」
少し通り過ぎてたらしく、ディープシーカーが衝撃でバラバラになっている。
その中を漂うマリモ。脱出ポッドだ!やっぱり生きてた!!
「そりゃお互い様だよ…」
アタシだってアンタと兄貴に助けてもらったんだから、そう言おうとしたのを飲み込む。

もう時間が無い。
でもダメージを受けたナグルと、装甲の脆いマリモを置いては行けない。

【残時間0:00:05:01】
だからアタシは最後の大博打に打って出た。
当たれば大穴、配当はデカい。
どうせ賭けるならね…やっぱ儲けのデカい選択肢に限るさ。
まあ結局はこれ以外に選択の余地は無いんだけど。
マリモを脇に抱えると、ハリネズミを加速させる。
H.S.T.Hモードに比べたら鈍亀だけど、並の機体よりは遥かに速い。
目指すは大回廊の壁面。もうすぐ“嵐”が巻き起こる中で一番安全な場所。

そう、アルラウネの影だ。
この乱戦の中で唯一、蛇から攻撃されていないアルラウネに寄せれば、助かる可能性は高い。
“嵐”が起きてもアルラウネが盾になって直撃する事もない筈。

【残時間0:00:01:59】
アルラウネまで残り500mの地点でナグルとマリモを放す。
後は慣性に流されて壁まで進むだろう。
いよいよ時間が無い。変形に必要な時間は約3秒。
ぶっちゃけ間に合ってない。
だけど諦めてなんかいないよ、今のハリネズミはエネルギーが満タンに近いんだ。
“嵐”の到達時刻とH.S.T.Hの起動限界時間がピッタリ同じだったから焦ってた。
しくじったらH.S.T.Hを再起動出来なかったからこそ、急いでたんだし。

「来た!!」

大きな気圧差同士が衝突した面は渦状になる。これは衝突の際にうねりが発生するからだ。
小さなうねりは摩擦振動によって加速度的に巨大化し、竜巻状に伸びていく。
そして最深部の戦闘が発生させた爆発や衝撃による熱対流が竜巻に更なる力を与える。
それは疑似的な小型台風の完成だった。

大回廊を不気味な轟音が駆け抜ける。
何もかも薙ぎ倒す暴風の到来を告げるこの音と共にH.S.T.Hモードへ変形完了。
【残時間0:00:00:00】



385 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/13(月) 14:45:32 O

大回廊中部に漂う青白い輝きの粒子。ハリネズミが放射したフォトンストリームだ。
後はあの台風が残骸を吹っ飛ばしてくれる。
充分な初速を得た残骸はフォトンストリームの中で電磁加速されてブッ飛ぶ。
レールキャノンみたいな弾速は無理だけど、それでもマッハ4くらいに達する筈だ。
普通の機関砲の弾速が初速マッハ3から4くらいなのを考えりゃ余裕で速い。

ただの鉄の塊なら、ラティフの言ってた様に鱗をブチ破るのも可能だろう。
だから残骸が本格的に飛び始める前に、この大回廊を“砲身”に作り替えなきゃ。
現状ではフォトンストリームの量が全然足りない。
今のままじゃ残骸は“砲弾”にはならないからね、さあ最後の仕上げだよ!!

>更に2つの子機が、白銀の尾を引きながら
>エルを追うように遺跡最深部へと駆け降りていく。
変形して『さあ行くか』って思った途端にハリネズミの左半身が爆発四散した。
飛んで来た“何か”が自爆上等な突撃をかましやがったんだ。
いくらフォトンストリームを展開してても、音速を超えないとバリアとしては機能しない。
H.S.T.Hの弱点。それは変形中と変形直後。
「ちょ…マジ…で!?」
最期にしてはマヌケなセリフだね。もうちょい気の利いたセリフは無かったの?


更に1機、立て続けに突撃自爆を受けてハリネズミは木っ端微塵に吹き飛んだ。
エレクトラは最後の瞬間まで諦めてはいなかった。
しかし現実は非情である。エレクトラ=キングは死んだ。
希望を捨てることなく、前に向かって力の限り生き抜いた女の、呆気ない最期であった。


386 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/10/13(月) 22:19:48 O
「神に刃向かう者の末路だ」
爆発に包まれたエル機を一瞥し、アルファルドは冷ややかな言葉を投げかける。

ダストサイクロンの不発により、無秩序な嵐が訪れる。
その場にいる全ての存在に等しく降り注ぐ、風と飛沫の暴力。

アルファルドは、空力特性の優れた飛行形態へと姿を変え加速する。
激しい空気抵抗下にも関わらず、その速度は1000km/hに近い。

「お前達を滅ぼせば、俺は元の人間に……」
不意に、言葉が途切れる。飛行形態により露出したコアが、
そのホオズキのように毒々しい光を一層強める。
「いや、俺…わ……私は天界の狩人だ」

「そして、お前達は私の獲物だ」
同時に射出された新たな3つの子機が、クラウスに迫る。
「ふん、お前は人間か? 人間だと思いこんでいる、機械ではないのか?」
アルファルドは、そのレーダー知覚に映し出されたクラウスの姿を嘲笑う。

「直に裁定者も“正常”に戻るだろう」
アルファルドの四つの眼が、獰猛に輝く。
その瞳の中に、異空間で苦しむケイとモエの姿が映り込む。

387 名前:ケイ&モエ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/14(火) 01:15:36 0
>385-386
ノアの精神の触手が意識の表層に触れ、奥底へと入り込んでいこうとする。
僕達の最も深い場所に達し、プログラムを元通りに書き換えるために。
「嫌だ……来…るな……!」
『そこまで抗うとは……人間に余程毒されたか』
何を思ったか、ノアは映像を送り込んできた。
戦っているみんなの姿が見える。僕達がこんな所にいる間にも、必死で戦ってる。
「帰してよ……みんなの所に!」
『大人しくすればすぐに帰してやろう。
対現代兵器のプログラムが作動した。もはや奴らに勝ち目は無い』
見えたのは、最初に襲われたのとはどこか違うインソムニア。
その襲撃を受け、跡形もなく消し飛ぶヘッジホッグ。それを見たモエが悲鳴を上げる。
「エルちゃん……!」
『汝らが一度救ったあの娘も死んだ』
そして、不発に終わる大規模攻撃。彼女が命をかけて繋ごうとした希望も潰えた……。
「そ……んな……」
ラティフさんは重傷、あの古代兵器の少年は生きてるかすら分からない。
現れた新敵に、ユーリ達もすごく苦戦してる。
ほんの一瞬、思ってはいけないことを思ってしまった。もうダメなのかな……と。
ノアはその瞬間を見逃さなかった。と、いうよりこの瞬間を狙っていた。
そのために外の様子を見せたのだ。ノアの魔の手が一気に深層に達する。
「うあぁっ!!」
『すぐに楽になろうぞ、全て我に委ねよ……!』
それは本当なのだろう。苦しくて、悔しくて、悲しい。
その想いすらももうすぐ無くなってしまうのだろうから……。

388 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/14(火) 21:57:13 0
>381
それは確実に屠った筈だった。
壁からゆっくりと引き抜かれる首は、そこにいたり漸く阿修羅が己が攻撃を回避した事に気付く。
タイミング・運動性能・攻撃範囲。どれをとっても回避不可能であり、質量面で言っても防御すら不可能の攻撃を、である。

必殺のタイミングを躱された理由は直ぐに解析できた。
ケイとモエによるヘイスト効果。
それは対象の時間軸を進ませ、移動速度はおろか認知能力すら大幅に上げる神の技術。
しかしそれはケイとモエの絶対的集中力を得て始めて完成するもの。
今やケイとモエはハッキングされており、もはやその効果は望めないであろう事も。

そして阿修羅の前には絶望と言う名のモノがせまり来る。
阿修羅を囲むようにもたげられた首は3本。
3本の首が落ち、一本が対ホムンクルス用の水晶と化している。
そして一本が対現代兵器用であるインソムニアとなっている今、全ての戦力を阿修羅に集中させたのだ。

>385
が、三本の首は阿修羅へと向かず、上方へ向かって大きく口を開く。
エルが起こした嵐は未完成で無軌道ではあるが確実に降りてきているのだ。
この場にいる全ての存在に等しく降り注ぐ、風と飛沫の暴力。
嵐に向かい、三本の首は一斉にビームの弾雨を放つ。
斉射は凄まじく、荒れ狂う暴風に乗る破片を次々と蒸発させていく。

その為殆どの破片は消えうせ、銀鱗の破損は殆どありはしなかった。
そう・・・殆ど・・・
八本の首が揃っていれば、いや、後一本でも無事な首があれば完全に打ち消す事も出来たであろう。
しかし現在残っている首は僅か三本。しかも小さくではあるが傷つきダメージを負っている。
そのことが決定的な傷となって現われるのだ。

破片の一つが水晶に当たり、小さな亀裂を入れたのだった。
最後まで諦めず、力の限り前へ進み、あまりにもあっけなく散ったエレクトラの執念だったのかもしれない。

>387
精神干渉は滞りなく進んでいた。
機体から精神まで設計し作り上げたのはノアである。
如何に抗おうと抵抗にすらならないのは道理。
絶望を与え、深層に進みプログラム修正に手を書けた瞬間、ノアの手が痙攣し、動きが止まる。

それは外界にて水晶に小さな亀裂が入った瞬間のことだった。
水晶伸び振動により干渉していたのだが、小さな亀裂が入ることにより不協和音が広がっていく。
完璧なる振動が故に、小さなヒビ一つで大きな狂いが生じる。
その瞬間、ノアはケイとモエの心の深淵に見た。
・・・光り輝き翼を広げた天使?
いや違う!電飾と舞台装置と一体となったSACHIKOを!そしてマッチョメイド隊の姿を!
『な・・・なんだと言うのだ?』
『待っていた。この瞬間を・・・!
クシナダよ!持って数秒だ。機を逃すな!』
SACHIKOが口を開いた瞬間、その顔はクリスタルスカルに変り、刹那、ノアへと吸い込まれていく。

相手の精神に入り込むという事は自分の精神とも繋がることに等しい。
クリスタルスカルはケイとモエの深層の中に潜み、この時を待っていたのだ。
ノアを介してヤマタノオロチに入り込む時を。
最強の毒となる為に。

ケイとモエへの呪縛が解かれ、水晶には無数の亀裂が入り妖しく紫色に光っている。
そして、ヤマタノオロチの四本の首は動きを止める。
その言葉通り、数秒後には機能を取り戻すであろうが、今はただ動きを止めていた。

389 名前:黄金の獅子、吠える ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/14(火) 23:11:23 O
あーあ、死んじゃったんだねアタシ。
バラバラに破壊されたハリネズミを見下ろして、自分が死んだのを実感した。
破片が身体を擦り抜けていく。どうやらアタシは幽霊になったらしい。
死後の世界なんて信じてなかったけど、事実アタシはこうして彷徨ってる。
この世に未練は腐る程あるし、やり残した事だって同じ。

振り返ると地球が見えた。
青い水の星、地球。こんなに綺麗な星に見えるのに…本当は違う。
環境汚染で地表の7割が人間の住めない地獄だ。アタシの両親はそんな地球を捨てた。
でもアタシはいつか地球に行きたかった。
兄貴と両親が生まれ育った地球に、パトリックと一緒に移住したかった。

劣悪な環境かもしれない。安定した生活を捨ててまで選ぶ価値があるとは思えない。
それでもパトリックは『一緒に行こう』って笑ってくれた。
嬉しかったんだよね、その一言がさ。
だからアタシ達の夢を…踏みにじる奴は許せない!!

 『そなたらに遺産を手にする資格はない。全てを無に帰す時が来た・・・滅びるが良い!』

なにが進化だよ!アイツの言葉を思い出して腹が立ってきた。
言われた通りの生き方して、それで資格とやらが得られるんなら、そんなモンいるか!!
人間の可能性をハナッから完全否定しやがって!!
そりゃ確かに人間はクソみたいな理由で何度も戦争を繰り返してきたさ…
でもね、そんな人間ばっかりじゃないんだ!!
人間は解り合えるし、愛し合える!!だからこそ人間は無限の可能性を持ってる!!!
勝手な理由で滅ぼされてたまるか!!
アタシはパトリックと結婚して、ガンガン子供産んで、地球に行くんだ!!
汚れて住めない星だったら…住めるように綺麗にするさ!
どんだけ時間が掛かったって諦めない!それがアタシとパトリックの夢だから!!!


小さな光はやがて輝きに変わり、粉々になったヘッジホッグの残骸を包んでいく。
未来を願う想いが届き、故に“王”はその者を選んだのだ。
新たなる乗り手を、資格無き人間を選んだのだ。
遥か古に交わした約束を果たさんが為、青き奇跡の星より還りし“王”の名は…


あの光…なんだろう、とっても暖かい。アタシは手を伸ばして光へと進んだ。
どうしてそうしたかは分からない。ただ、気が付いたらそうしてた。
アタシは、光になった。


星に命を与えしゴルディアスの機能。星を砕くヤマタノオロチと対になる存在。
プログラム・ノアの発動と共に星へと降りた、星に命を与える機械仕掛けの神。
黄金に輝く獅子が、そこに居た。
星を…青き水の星“地球”を守る為に今!ヤマタノオロチの前へ立ち塞がる!!!!


「ここ…どこ?どうなってんの?」
死んだ筈のアタシは何故か見知らぬコックピットに座ってた。
ここが古代ロボの中なのは大体理解出来た。
操縦桿らしきレバーが何本もあるけれど、予想通りビクともしない。
「そっか、アンタが選んだのは…“この子”だったんだね…」
アタシはお腹をそっと撫でた。アタシの中で新しく芽吹いた、まだまだ小さな命。
「…だったらこの子が生まれてくる未来を作るのに、アンタの力を貸してッ!!!」
途端にコックピット内のパネルが一斉に点灯した。同時に操縦桿も動くようになる。
「ありがとう…いくよ超変形ッ!!!」

金色の獅子が吠える。そして変形し、現われた光の巨人の名前は…
「星王機神ッ!!!ゴルディ…カイザアアアアアアアアァァァッ!!!!!」

390 名前:コウキ ◆xK7dfy5P/g [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 00:11:39 0
>377
>グレネードのよって剥き出しになったその場所はビームの弾雨に耐えられなかったのだ。
>ビームキャノンの乱射を小雨を弾くかのようにオロチの頭で弾きながら突進する。
最初は確かにビームを弾いていた。
しかし初手のグレネードが楔となって、オロチの首は粉微塵に爆砕消滅したのだった。
「どんなに堅牢な壁も、わずかな亀裂で砕け散るか……。
 こうして見ると、あっけなさしか感じねぇよな。」
そう呟いてはいるものの、続く突進攻撃をかわすにも余裕など一片もない。
ジェリドの嫌いな戦い方、それは大きく回避行動を取らないといけないこと。
ギリギリでかわすのが当たり前と思っているジェリドにとって、
それをさせてくれないオロチはだいっ嫌いな相手なのだ。
「ったく! 同じデカブツでも戦艦相手の方が万倍マシだぜ!」
それでもきっちり避けるあたり、ジェリドはプロなのかも知れない。
もっとも最速で回避行動を取れたのは、ケイとMOEがかけたヘイストのお陰なのだが
ジェリドはそんなものがかかっているなんてまったく気づいてなかった。

>380
>展開された背部ユニットから、3つの子機が立体的にジェリド機へとレーザーを放つ。
オロチには現代兵器発祥だろうとビームは効かない。
さっきと同じようにグレネードを撃ち込んでやろうと構えた瞬間、
被攻撃アラートが鳴り響き、ビームが三発、何もない空間から放たれた!
咄嗟にかわして大型スラスターへの直撃は免れたものの、左腕部と右脚部が
正確に撃ち抜かれて破損、バランスを著しく崩してしまう。
「ぐぁっ! くそっ、なんだ!?」
周囲を見回して、ジェリドはさっきまでいなかった人型ロボットを見つける。
その姿は、細部の仕様こそ違っているもののジェリド自身何度も戦った事のある、
遺跡を守るもの……インソムニアだった。
「奴か……ちっ、できれば万全の状態の時に来て欲しかったもんだな!」
なおも飛び回る、子機のような物に向かってビームを撃つが、弾かれてしまう。
オロチの首がベースなので、ウロコの能力を引き継いでいるということか。
「最悪だ。まったく、てめぇの見通しの甘さは昔っからちっとも変わっちゃいねぇのかよ!」

>388-389
その時、残ったオロチの首とインソムニア、そして阿修羅ははるか下方から
無視することのできない“何か”を感知した。ジェリドのハーディのセンサーは
正体不明のエネルギーのせいで計器の針が正常な値を指さず役立たずになる。
そこからは、光のようなものが放たれていたが、それは目に入っても眩しさを感じなかった。
この力は、異空間にいるケイとMOEも感じていた。その正体を、古代の存在たちは知っている。
青き星より帰還せしデウスエクスマキナ、ゴルディカイザーの覚醒が最後の引き金となって、
コウキが死の間際解除したナグルの最終システム……ニュートリノ・バーストがようやく発動したのだ。
大破し、スクラップと化したナグルが見る見るうちに修復されていく。
それによって、初めからなかった下半身までも構築され、ナグルは真の姿である
ナグル・ファルへと回帰することができたのだ。

しかし、ニュートリノ・バーストを発動するという事がどういうことか……
それも当然古代の存在たちは知っている。それはすなわち、操者の完全な消滅……
操者の物質体をすべて霊体へと変換、限界まで圧縮し爆発させることにより
途方もないエネルギーを生み出す、操者を犠牲にする事を前提としたエネルギー供給システム。
これによって、ナグル・ファルの役目であった『人工的な魂の循環』でも救済する事ができなくなり、
来世への旅立ち、輪廻転生も不可能になる……操者の無限にも等しい未来の積み重ねを放棄することと
引き換えに、他者の未来とナグル・ファルを守るものなのだ……。

391 名前:クラウス・M・ウェクマン ◆zZvc/OuSS2 [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 00:46:18 0
>377
「やった…か」
崩壊していく首から離れ、弾薬の尽きた無反動砲を投げ捨てる。
だがまだ安心できない。首は他にも残っている。

>386
>同時に射出された新たな3つの子機が、クラウスに迫る。
(警報!…回避、間に合うのか?)
機体と直に接続された神経回路を通じて、極小の機械の接近の警告を察知する。
体が捻じ切れるのではないかと思うほど無理な機動で回避に移るが、迫り来る三機の内の一機の
突撃はかわせなかった。咄嗟にシールドで防ぐが、シールドは木っ端微塵に吹き飛び、その反動で
グレイゴーストは浮遊していたデブリに激突し、機体がめり込んでしまう。
「システムチェック……戦闘行動に支障は無いか」
しかし幾らかのダメージは受け、無視しても問題は無い程度だがエラーメッセージが表示されている。

>「ふん、お前は人間か? 人間だと思いこんでいる、機械ではないのか?」
突然、正体不明の新手の機体から通信が入る。
「……かもしれん。だが、貴様からそういった指図を受ける筋合いは無い」
デブリから離れ、再び追尾してくる子機から逃れようと全速力で機動を行う。
子機はレーザーを放ってくるようで、それらの弾道を見極めつつの回避でなければならない。
レーザーの弾速は光速、つまり狙ってから当てられる。ほぼ回避は不可能だが、射出される前に
発振機の角度からある程度の弾道は予測可能だ。
レーザー発振のタイミングに合わせて機動を変え、命中寸前のところでレーザーが通過していく。
解析の結果、グレイゴーストの装甲でも耐えられる程度の出力のレーザーのようだが、連続照射を
受ければその限りではない。
(これは…厄介だな)
いつまでも回避が成功するかは分からない。どうにかして打開しなくては。
「本当ならばこんなことはしたくはないのだがな」
急遽グレイゴーストは機体を反転させ、頭から子機へと突っ込んでいく。
勿論、子機はレーザーを放ってくる。シールドがあれば防げただろうが、シールドは先程の子機の突撃で
吹き飛んでしまっていた。機体の装甲で受け止めようにもほんの数秒しかもたないだろう。
しかし、グレイゴーストは一つだけ機体の装甲よりも盾代わりとなる強固な代物を搭載していた。
子機の放ったレーザーは、抜き放った対装甲重剣の刀身によって阻まれた。敵機の装甲を力任せに
叩き斬る白兵戦用の兵器である。機体の装甲よりも頑丈なのは折り紙済みだ。
だが頑丈とはいえ長く耐えられる訳でもない。レーザーの照射を数秒間受けて直ぐに刀身は赤熱化し、
融解し始めていた。が、数秒もあれば充分だ。FCSは子機を完全にロックしていた。
「これは駄賃だ。釣りはいらん」
頭部の対空火器が唸りを上げる。30mm機関砲が砲弾をばら撒き、対空レーザーが子機を撃ち貫く。
子機の撃破を確認すると、その根本へとグレイゴーストは向かう。
敵は激しい空気抵抗であるにもかかわらず恐ろしい機動性があった。
「だが、これだけのミサイルは避けきれるか?」
今まで一発も撃たなかった両肩と両脚部に搭載しているミサイルポッドの全弾を敵にロックする。
完全にFCSが敵機を捕捉すると同時に、グレイゴーストから白煙の尾を引いて無数のミサイルが放たれた。

392 名前:ケイ ◆TnakibaQxg [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 01:03:20 0
>388
ノアはついに僕達のこの時代での最初の記憶にたどり着く……。
そこであり得ない事が起こった。何を見ても動じなさそうな爺さんが驚いてる!?
>『待っていた。この瞬間を・・・! クシナダよ!持って数秒だ。機を逃すな!』
クリスタルスカルがノアに入っていく。
ノアを通してヤマタノオロチに入り込むために僕達の中に隠れていたみたい。
……ちょっと待て、いつから隠れてた!? ていうかお前は一体何がしたい!?
なにやらモエが改まった顔でこっちを見ている。
「まだ大事な事を忘れていましたね。わたくし達のまことの名。
あなたはスサノオノミコト……命の根源たる海を統べる神」
こんなノリは苦手なんだけど……こうなったら乗るしかない。
「そなたはクシナダヒメ……伸び行く稲穂、大地の豊穣の女神」
そっとモエを抱き寄せる。
「行こう、我らが愛する地球のために……」
ガラスが割れるような音と共に、異空間が砕け散っていった。
次の瞬間見たものは……
>389
>「星王機神ッ!!!ゴルディ…カイザアアアアアアアアァァァッ!!!!!」
なんかライオン型のロボが決めポーズをしていた。
((えぇえええええええええええええ!?))
彼は、僕らがよく知っている存在。
でも二人で合体して自己完結する僕らとは違って誰かが乗らなきゃいけなかったはず。
中に乗っているのは……エルさん!? 彼女は見た目より若かったのか……!
M(レオ君! 寝坊しすぎです!!)
>390
もう一つ、新しい機体がいた。ナグルみたいだけど下半身がある。
ナグルの真の姿、ナグル・ファル……!
でもその代償に、乗っていた少年は完全に消滅したという事を意味する。
あの少年は最初からこのつもりで僕達にあの言葉をかけたのだろうか……。
だったらなおさら、ヤマタノオロチが動きを止めている
このチャンスを逃すわけには行かない! ユーリに笑いかける。
「待ってろよ! 星薙ぎの剣……取ってきてやる!」
超高速で星薙ぎの剣を持つ蛇の中へ飛び込んだ。

393 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 01:11:58 0
急に動きが遅くなった。もちろん自分のことだ。ケイとモエに何かあったのか見渡す
どこにもいない・・・それだけではないエルも落とされたのだった
ユーリは絶望した。もはや勝機はないとそう思わざるえない状況になってしまった
「星薙ぎの剣さえあれば・・・」
ない物にすがるしかなかった。自らの攻撃は効かず頼みのエルの大技は不発に終わった
ヤマタノオロチの首がすべてこちらに向く
「俺もここまでか」
あきらめたその刹那
嵐が起きた。ヤマタノオロチの首は嵐で巻き起こった瓦礫の対処にその力をすべて向けていた
それはユーリに対し二つの幸運であった。
一つはヤマタノオロチの攻撃から逃れられ瓦礫の被害を受けなかったこと
二つ時間が稼げたこと
とはいっても時間稼ぎは下から瓦礫を打ち出すことと距離を取るくらいのことではあった、それでも数%ほどは生存確率があがったことは確かだった
「ケイ!モエ!いつまで油売ってるんだ!こっちはもう持たないぞ!!」
再びヤマタノオロチの攻撃にさらされ徐々に捉えられ始める
体力的にも限界に近づいてきた。そのとき奇跡は起こった
激しいが優しい光があたりを包み込む、その場にいたすべての存在がその光に視線を向ける
その光は徐々に大きくなり始め人の形を形成していくそして降臨した

「星王機神ッ!!!ゴルディ…カイザアアアアアアアアァァァッ!!!!!」

ユーリは感動した。子供のころ憧れた正義のスーパーロボットが目の前にいたのだ
もちろんそっくりそのままではないが胸にライオンがユーリの心に強い衝撃を与えたのは間違いなかった
「ウオオオオオオオオオオオオオォォォォッ!!」
叫んだ!救世主の登場、自分の憧れが具現化した姿、そして何より仲間の帰還に



394 名前:UNKNOWN ◆tc7q3kPkZo [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 19:13:13 O
「直撃を逃れたか」
凡俗の兵ならば、反応すらままならない光の交差。
しかしジェリド機は、左腕と右脚部を損傷したに過ぎない。

クラウスに差し向けた子機、こちらもシールドの破壊に留まっている。
360度からの攻撃に対し、クラウスは射線を予測し、
驚くべき反応速度と空間識で回避を続ける。
「確認…第7レベルへ移行。大きすぎる。人類はやはり、進みすぎた」

更にクラウスは実剣を盾に子機を破壊してのけ、
無数のミサイルを虚空に解き放った。
直撃コース、嵐は未だアルファルドの機動力を奪っている。

アルファルドはミサイルの群に対し、螺旋状の旋回で回避機動を行う。
一発…二発…三発…回避。四発…掠る。五発…被弾。
一度被弾すれば、衝撃で硬直。降り懸かる次弾も次々と命中する。

これを回避仕切れぬと見たアルファルドは、
ジェリドに向けていた子機を呼び戻し、前方に展開する。
ビームを弾いてのけた子機も、ミサイルの直撃に呆気なく爆発、四散。
更に防ぎきれなかった数発が、本体へ直撃する。

吹き飛ばされるように後退し、アルファルドは人型形態に戻る。
装甲は全面に傷が入り、頭の半分と胸部は炭化していた。
「鋼の輝き、焼け付く硝煙……清浄なる世界には、不要だ」
装甲の大部分を失ったと見えるが、内部構造は依然生きている。

その時、光と共にゴルディカイザーの巨体が出現する。
「狂ったか、創造の金獅子。貴様の役割はとうに終わっている。
 貴様にノアの裁定に口を挟む資格は……なに?」

唐突に、本体からの力が途絶えた。オロチの動きも停止している。
更にはその間隙を縫ったケイが異空間を破壊し、帰還する。

「……やりすぎたんだ、貴様らは」
アルファルドは両腕から、迸る光の槍を展開する。
「消えろ、イレギュラー!!」


「人形。貴様は人として生きれるのか」
瞬時にクラウスの前後を囲む、2つの子機。
「“人間の真似事”をしたとて、誰も貴様を同族と認めまい」
巧妙な時間差をつけ、レーザーが放たれる。
火力を集中しない代わり、2つの子機は互いに
発射間隔の隙を埋め、絶え間なく弾幕を張る。

「いや、同族すら道具のように使い捨てるのが人の本性だ」
ジェリドに顔を向け、ナグル・ファルを指し示す。
「あれはニュートリノ・バーストを起こした。あの少年、生きてはいまい」
そのままジェリドに下方から急接近し、逆袈裟に胴を薙ぐ。

395 名前: ◆AGE0/R6Aiw [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 22:57:33 0
>389>392>393
「星王機神ッ!!!ゴルディ…カイザアアアアアアアアァァァッ!!!!!」
光と共に現われた金色の獅子ゴルディカイザーに場の空気が一変する。
それが引き金となり、下方から凄まじいエネルギーの坩堝。
ニュートリノ・バーストが発動し、ナグルはコウキと完全融合を果たし真の姿を現した。
ナグル・ファル。
その意味を・・・いや、その意味の先にあるものまでもノアは見抜き戦慄する。
クリスタルスカルの狙いを理解したのだから。

しかし、ヤマタノオロチは動けない。
直接入り込んだ毒の為に数秒間の硬直時間を余儀なくされている。
その好きに呪縛の解かれたモエは超高速で星薙ぎの剣を持つ首へと飛び込んでいった。
やることは一目瞭然。
内部から破壊し、星薙ぎの剣を手に入れようというのだ。

モエが首に入っていった直後、毒の効果は切れる事になる。
再び動き出すヤマタノオロチに異変が起きる。
対なる存在ゴルディカイザーの出現により、ヤマタノオロチもまた完全形態を取り戻すのだ。
『我らが争っても意味を成さぬ!故に・・・押し通る!!!』
声を発したのはヤマタノオロチのどの首でもない。
直径1キロにも及ぶ巨大な球体に三つの亀裂が入り、それぞれが目となり、巨大な顎となる。
それはヤマタノオロチの真の形態にして本体の姿【クトウリュウ】だった。
一個の巨大な蛇の頭に八つの首が生えていたのだ。

クトウリュウは上昇を続け、ついには大回廊へと辿り着く。
そう、つまりは砲身へ弾は込められたのだ。
ゴルディカイザーを押し潰し、そのまま地球へと射出される為に!

加速をしながら残った三本脳首も動き出す。
モエを内部にはらんだ首は口を閉じ、残った二本の首が両方から挟み込むように体当たりを敢行したのだ!

内部で何があり、モエとケイがどうしたのかは外からではわからない。
ただいえるのは、両横から挟まれるように二本の首の体当たりを受けた首は爆発し、炎を上げる。
凄まじい爆炎の中から、阿修羅へと一本の棒が飛び出てきただけだった。
飛び出てきたのは少なくとも剣ではなかった。
それは巨大な剣の柄。
しかしてその正体は、間違いなく星薙ぎの剣そのものであった!

ついに星薙ぎの剣が外に出たのだが、今更クトウリュウが止まる事はない。
ゴルディカイザーへ向け、そしてその背にある地球に向け、加速していく!

###############################################

星薙ぎの剣は刀身がない柄だけの剣です。
超古代文明ロボが手に取れば、ロボと搭乗者の精神力を消費して刀身が出現するでしょう。
どのような刀身かは使用者次第。
星薙ぎの剣を持つと、クトウリュウの眉間に赤いマーク(鍵穴)が見えます。

396 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 23:39:01 O
>>390>>392>>395
頭の中に直接送られてくる【ゴルディカイザー取扱説明書@基本操作編】を必死で読む。
この機体ってば無駄にレバーが多過ぎて動かすの大変ったらありゃしない。
特に説明書28ページの【ダメージの受け方】には心底呆れ果てた。

以下説明書より抜粋↓
戦闘中に敵からの被弾等で自分がダメージを受けた時は必ず…
「チィ、食らったか!」「まだだ!まだ戦える!!」
等の熱いセリフを言いましょう。さもないと機体は防御システムが作動しません。

ざけんな古代文明ッ!!!今の人類はホントに間違った進化か!?
アタシにはアンタらの方が間違ってると思うよ!?いろんな意味で!!

ドゴオオオオオン!!

言ってる側から流れ弾が当たったらしい。結構な揺れからしてオロチだろうね。
「えーと…う、うわーぁ?」
何も起きない。そーですか、アタシは熱くありませんか…ってバカ野郎ッ!!!
『何をしているのだ、星を継ぐ者よ!』
いきなり頭の中に響く声。ひょっとしてこの声…
「ねぇまさかアンタ喋れるの?」
『無論だ。』
「…だったらこんなクソ分厚い取説よこすなドアホ!!んな時間無いわよ!!!」
『うむ、我もそう思ったからこそ直接教えていこうと…』

ダメだコイツ…ダメだ古代文明…
アタシ達はこんなのに滅ぼされるとかどうとかなってんの?
「ちくしょう!とりあえず基本だけは覚えたからヤマタノオロチを倒すわよ!!」
『応ッ!!…と言いたいところだが、それは無理だ。袂を同じくするプログラム同士
 は互いに傷を負わせる事は出来ぬよう創られている。奴と我は表裏一体、不変の理也。』
なんてこったい。じゃあコイツ何しに出て来たんだよ……………ん?まてよ。
てことは無敵の壁ってワケじゃん!?こりゃラッキーだわ!!!

>M(レオ君! 寝坊しすぎです!!)
『ね、寝ていた訳ではないぞ、動けなくなっていただけなのだ。』
アンタ達って知り合いだったの?世間って案外狭いもんだね。
再会の挨拶もほどほどに、メイドさんがオロチの口に飛び込んだ。
たぶん剣を取りに行ったんだ。ならその間にやるべき事は…

「みんな聞いて!今からこのクソ蛇を押さえ込むから、その間に立て直してちょうだい!!」
行くよゴルディカイザー!全力でヤツにタックルだ!!
久し振りに会えたんだから、がっちり“抱き合って”いいよ!!!

ズドオオオオオオオオオオオン!!!!

大回廊が衝撃で揺れるくらい、激しい巨体VS巨体。
取説に書いてあったスペック通りなら、全高555mはダテじゃない!!
加速し始めていたオロチの本体を、両手広げて真っ向からガシッと受け止める。
「でやあああああああああぁ!!!!」
『その気迫だ!レバーなぞ飾りに過ぎぬ!最後に勝つのは“意思の強さ”なのだ!!』

コイツ今なんかサラッととんでもないコト言った気がする。

397 名前:エル ◆GtzExfc62I [sage] 投稿日:2008/10/15(水) 23:40:49 O
――トライアンフ本社ビル
人工衛星からの望遠カメラが捉えた大回廊内の映像にクラインは言葉を失った。
それもそのはず、ゴルディカイザーは地球に封印されていると油断しきっていたからだ。
「……な、何故だ…何故なんだ!これでは話が違うではないか!!」
狼狽するクラインを見上げるパトリックが、起き上がりながら静かに口を開く。
「やはり…貴方は“ツクヨミ”に吹き込まれていたんですね…火星の時も、今回も…」
「…貴様ッ…何ィ!?」
パトリックは既にそこにはいなかった。代わりに立っていたのは…

水晶髑髏の男。


――再び大回廊
流石は神を名乗れるだけはあった。オロチの巨体を一気にさっきの所まで押し戻す。
近くには何やらパワーアップしたナグルもいるし、このまま畳み掛けるよ!!
「コウキ、思いっきりブチ込んでやり……な?」
通信を入れた時、アタシは初めてナグルのコックピットにコウキが居ない事に気付いた。

『先程の輝き…やはりニュートリノ・バーストか。』
え?何それ?どういうこと!?ちょっと説明してよゴルディカイザー!!
『くっ………それは…取扱説明書Aの…』
「ちゃんと答えろ!!ニュートリノ・バーストって何なの!?コウキはどうなったの!?」
分かってる。ゴルディカイザーは言いたくなくて、はぐらかそうとしたんだと。
大体の予想はついてた。でも、その予想だけは外れて欲しかった…

『…あの少年は……覚悟を示したのだ。己の未来全てを引き換えにして、な。』


  『あ、あ、あの……こ、コウキ・ナグモって、言い、ます……』
      『おねえさん、遠くの敵は任せますね』
『でも……現れてほしくありません。誰だってそうでしょ、こんなモグラの穴で化け物になんか…』
   『エルさん、今のうちに武装使用可能レンジまでなんとか距離を取ってください!』
          『本当にそう思ってるなら名前で呼んでください。』
  『……僕はコウキです、コウタじゃありません。』

              『……また後で。』


「ちくしょう!!ちくしょおおおおおおおお!!!!」
まただ!また仲間が死んだ!!守れなかった!!
アタシは叫んだ、泣きながら叫んだ。
ゴルディカイザーからも、哀しみの感情が流れ込む。プログラムにも心はあるんだね…
「…勝つよ。ゴルディカイザー、アタシ達絶対に勝つよ!!!」

コウキが命を賭けて守ろうとしたものを、残ってるみんなで守るんだ!!!

398 名前:スサノオ/クシナダ ◆TnakibaQxg [sage] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 01:19:50 0
>394
蛇の首に入る直前、インソムニアから光の槍が放たれる。
>「消えろ、イレギュラー!!」
対するこちらも光の槍のような速度。
ギリギリ避けられたが髪一本分ほど僅かに掠る。
その時、確かに感じた。救われぬ魂の叫びを。
生きる者への羨望、創造主から解き放たれた者への嫉妬を。
そして、秘められた願いを……。
でも僕達にはやるべきことがある。僕達にしかできない!
(……ごめんなさい!)
救いを求める手を振り切るように、首に飛び込む。
>395
飛び込んだ直後、異変は起こった。
至る所から刃が出てきた。最初のようなチューブとは大違い。
容赦なく一刀両断しようと襲い掛かってくる!
M(毒が切れたのですね……いそぎましょう!)
極限のアクロバット飛行で避けながら奥に進む。
ついに、巨大な剣の柄が見えてきた。
(あった……!)
手を伸ばせば届きそうなぐらい近づいたときだった。
二方向から刃が突き立てられる。……絶対に避けられない!
((……ッ!!))
次の瞬間……まだ生きている事を隣にいるモエと顔を見合わせて確認する。
分離して的を小さくして避けるどう見ても悪あがきな裏技である。
さっきは文字通りあと一歩だったのに、今はかなり遠くに見える。
「……もうすぐです!」
モエが走り出そうとして、すぐに転んだ。
見ると、肩の辺りをざっくり切られて血が流れている。慌てて駆け寄る。
「ごめんなさい、体が動きません……。ヤマタノオロチの麻痺毒にあたったようです」
「モエ……!!」
モエは女神のように笑っていた。
「わたくしはクシナダヒメ……あなたはスサノオノミコト。
神話でヤマタノオロチを倒すのはどちらでしたか?」
「こんな時に何を言ってるんだよ……! 僕は……キミがいなきゃ……」
最後の方は声が震えて言葉にならない。
「大丈夫、あなたならできます。本当は強いことぐらい分かっていますよ?」
……女神のような笑みがいつの間にか子悪魔のような笑みに変わっている。
その顔を見て、やっと彼女の言いたい事を理解した。
そうだったね。ずっと忘れてたけど僕達って……交代可能だったのだ!
「俺が強いなんて分かりきった事じゃないか! ほら行くぞ!」
口調……こんな感じでいいのかな?
いつものようにモエと手を重ねる。でもいつもとは全然違う……。

こうして、わたくし達はついに星薙ぎの剣を手にしました。
後はこの剣を一振りして脱出するだけです。
剣の柄を握り、出でよビームソード! と念じます。
何も出ない……そう思ったときです。
凄まじい衝撃が走り、爆発が巻き起こりました。
でも、平気でした。傷一つついてはいませんでした。
なぜかというと、星薙ぎの剣がちゃんと発動していたからに他なりません。
ただし、一般的に想像するような剣ではなく、最強のバリアーとして。
ここまで機体の個性に準じた効果が出るとはさすがです。
阿修羅にしか倒せないのはこういう事だったのですね。
もう時間がありません。これぐらいの爆炎なら自力でなんとかなるでしょう。
柄だけの剣を爆炎の中から阿修羅にパスします。
少し格好のいいセリフをユーリ君に送りつつ。
「いにしえの神より現代の地球に生まれし英雄に……神器たてまつる!!」

399 名前:ユーリ ◆5Kq11GJKws [sage] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 02:06:45 0
>>392
ユーリはもはや何も言わなかった。そう、ケイとモエが星薙ぎの剣を手に戻ってきてくれると信じて疑わなかったからだ
ゴルディカイザーが降臨したとはいえ状況は依然不利なことには変わりなかった
ケイとモエと出会ってそれほどの時間が経った訳ではない、しかし、何年も戦ってきた戦友・・・いや親友のように信頼できる

ユーリはふとこんなことを考えてしまった

(戦いが終わってもこいつらと一緒にいたいな)

>>395-398
『久しぶりだな、我が友よ。今宵は再び汝が剣とならん』
妙に時代が掛かった話し方だ。もちろんユーリが喋ったのではない。阿修羅が言葉を発したのだ
『汝の猛々しい姿を見るとついつい昔に思いを馳せてしまうな。あの頃はよく暴れ回ったものよ』
ユーリの操作を受けずに阿修羅が天に手をかざし大きく名乗りを上げる
『我が名は阿修羅、古代より剣の守護者と呼ばれる者!今こそ、その使命をはたさん!!」
「いにしえの神より現代の地球に生まれし英雄に……神器たてまつる!!」
二つの声が重なった時にヤマタノオロチから爆発が起こり、ついに姿を現す星薙ぎの剣、『古代技術の結晶』『聖剣の起源』『太陽の化身』様々な呼び名がある
掴む伝説がついに主のもとに帰ってきたのだ
『よくぞ我がもとに!さあ、行くぞ!皆の者、力は揃った。いざ星の災厄を打ち払わん!」
阿修羅の目の前の空間に飛んできたのを勢いよく腕を振りしっかりと掴む
タイミングバッチリである、見事の一言につきる
『さあ、真の姿を現せ!星薙ぎの剣よ!」
柄を天にかざすとあたりが強烈な光に包まれる。その光が形になり始め刀身を形成する
その刀身は太陽のように優しく光り輝いている。幻想的で何とも美しい美術品としても古代文明随一であろう
「これが星薙ぎの剣・・・ヒヒイロカネの輝き、綺麗だ」
ユーリはうっとりとした顔で剣を見つめる
「ケイ、モエありがとう。神器承け賜った!そして、俺の願いはかなった、それにしても英雄か・・・いい響きだ。この暖かい輝く刀身のような未来をこの剣で切り開いてやるよ。
そんな気分にさしてくれるよ。お前らもそんな未来が見たいだろ?ありがちな、こいつを倒したらそれっきりはなしだぜ?
それにしても阿修羅、お前は結構変な奴だったんだな」
『是非もなし』
「意味が分からないな、まあどうでもいいか。さあ、化け物!年貢の納め時だ!!」
クトウリュウの頭部に赤い印が浮かび上がる。星薙ぎの剣を『鍵』とするなら『鍵穴』に相当する場所だろう
そこに向かって星薙ぎの剣とともに阿修羅がなんの迷いもなくそこに剣を突き立てる




400 名前:名無しになりきれ[] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 11:42:43 0
次スレ

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401 名前:名無しになりきれ[sage] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 18:14:14 0
ブータロー1世だが、ここは糞スレになります

402 名前:名無しになりきれ[sage] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 18:15:01 0
まもなく糞スレが



終了 





します


次スレ(糞スレ)
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403 名前:名無しになりきれ[sage] 本日のレス 投稿日:2008/10/16(木) 18:15:39 0
ジェリドに向けていた子機を呼び戻し、前方に展開する。
ビームを弾いてのけた子機も、ミサイルの直撃に呆気なく爆発、四散。
更に防ぎきれなかった数発が、本体へ直撃する。

吹き飛ばされるように後退し、アルファルドは人型形態に戻る。
装甲は全面に傷が入り、頭の半分と胸部は炭化していた。
「鋼の輝き、焼け付く硝煙……清浄なる世界には、不要だ」
装甲の大部分を失ったと見えるが、内部構造は依然生きている。

その時、光と共にゴルディカイザーの巨体が出現する。
「狂ったか、創造の金獅子。貴様の役割はとうに終わっている。
 貴様にノアの裁定に口を挟む資格は……なに?」

唐突に、本体からの力が途絶えた。オロチの動きも停止している。
更にはその間隙を縫ったケイが異空間を破壊し、帰還する。

「……やりすぎたんだ、貴様らは」
アルファルドは両腕から、迸る光の槍を展開する。
「消えろ、イレギュラー!!」


「人形。貴様は人として生きれるのか」
瞬時にクラウスの前後を囲む、2つの子機。
「“人間の真似事”をしたとて、誰も貴様を同族と認めまい」
巧妙な時間差をつけ、レーザーが放たれる。
火力を集中しない代わり、2つの子機は互いに
発射間隔の隙を埋め、絶え間なく弾幕を張る。



【月面遺跡】クロス・エイジ【ロボバトル】

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