1 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:12:25 0
 
 某日、フィジル島魔法学園、某大広間。
 集まった生徒達は複数にグループ分けされ、それぞれの中央には一冊のハードカバー本が置いてある。
 今回のイベントの舞台である亜空間魔本『リバース』だ。
 設定した空間の左右反転世界を内部に作り出す、正に競技用の代物。
 生徒及び教師達の交流・レクリエーションが目的であるイベントが、あと数分で開始される。
 事前のルール確認が行われる最中、ついにこの日が来た、と思う者は果たして何人いるだろうか?
 バレンタインチョコの騒動より幾日幾夜、爪を研いで牙を磨き続けたのも、全てはこの日のため。
 彼女を彼奴らの魔の手から守るには、自分の手で覆うしかない。その為にも絶対な勝利が必要となる。
《今度の反転世界で行われる模擬戦で勝った人のもの、というのはどうかしら?》
 某トラブルメーカーの言葉が脳裏に蘇る。
 懐にある獲物の感触を確認。体調は良い。身体も軽く暖めてある。
 負ける要素は薄い。
「……手は綺麗に、心は熱く、頭は冷静に」
 全ては、彼女のために。
「今日の勝利は、君に捧げよう――愛しのリリアーナ」

 ――では、以上で事前確認を終了します。本の中に入ってください――

 戦が、始まる。



――――   魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン   ――――
 


2 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:14:38 0
【スレのお約束】
・決定リール&変換受けありです。
(用語については、なな板TRPGまとめサイト「千夜万夜」参照)
・コテ付き参加大歓迎。途中参加も初心者も悪役さんももちろん大大大歓迎!
・名無しさんネタ投下ももちろん大歓迎。
・拾えるネタは極力拾います。ただし自治、荒らし、ストーリーの破壊を狙うような投下は華麗にスルーです。
・好きな時に好きなように投下してOKです。ただしチャット状態はついていけない場合があるので自重して下さい。
・魔法学園が舞台ですが、参加資格は生徒、学校関係者限定というわけではありません。
・版権キャラで登場する場合は、可能ならファンタジーテイストにアレンジして下さい。(原典があれば教えてね)
 なお最強クラスのキャラで参加しても、必ずしも周りが最強認識してくれるとは限らないかも・・・です。
・大切なのはスレを楽しむ気持ち、コテならなりきりとしてなりたっていることです。
・もし何かわからない事があったら、避難所でお気軽にどうぞ。


【過去ログ】
魔法少女達と冒険するスレ 7thシーズン(前スレ)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1203680942/
魔法少女達と冒険するスレ 6thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1198207423/
魔法少女達と冒険するスレ 5thシーズン
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190890101/
魔法少女と冒険するスレ 4thシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185104132/
魔法少女達と冒険するスレ 3rdシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1181023531/
魔法少女達と冒険するスレ 2ndシーズン
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1173987357/
魔法少女と冒険するスレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1167716362/


【みんなの憩いの場(質問、打ち合わせ等はこちらでどうぞ) 】
魔法少女達と冒険するスレ 第3避難所(現行)
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1205030171
魔法少女達と冒険するスレ 第2避難所 (前スレ)
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1190274484
魔法少女と冒険するスレ避難所
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1171556198
(旧避難所跡)
http://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1119683611

各キャラクターのプロフィールやTRPに関する用語の確認はこちらでどうぞ
千夜万夜
PC:http://verger.sakura.ne.jp/
携帯:http://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm
(アクセス規制の巻き添え等、書き込めない時の代理投稿依頼スレもあります。
 自分で書き込めない場合は、代理投稿スレで代行をお願いしてみましょう。)


3 名前:魔王[] 投稿日:2008/03/09(日) 14:15:17 O
魔王は全世界を海へと沈めた

人々は
宇宙へと

旅立った


━━地球篇、完━━

4 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:15:31 0
テンプレはこちらです。

名前・
性別・
年齢・
髪型・
瞳色・
容姿・
備考・
(以下は任意解答欄)
得意技・
好きな食べ物・
好きな偉人・
好きな生物・
嫌いな食べ物・
嫌いな金属・
今一番欲しい生物の毛・
保険に入りますか?・

【備考】
全部埋める必要はありません。
テンプレはあくまでキャラのイメージを掴みやすくしたりするものです。
また使える技や魔法も、物語をより楽しむためのエッセンスです。
余り悩まず、気楽に行きましょう。
ただ、今は学園が舞台なので、知り合いの度合いにあわせてある程度データを明かして下さると嬉しいです。
(たとえばクラスメートなのに、どんな人なのか全く知らないのでは変ですから)
それ以外の、たとえばキャラの過去などは、レスの中で徐々に明かして下さいね。

【テンプレ記載例】
名前・ リリアーナ
性別・ 女
年齢・ 17
髪型・ 金髪のストレートロング
瞳色・ 青
容姿・ 色白で華奢。背はあまり高くない。スタイルは年 相 応 ←
備考・ カドゥケウスと呼ばれる杖の所有者。だがそれに伴い、学園で習う魔法が実質上使用不能に。
     杖を装備した時に限り、空間、回復、蘇生、即死魔法が使用可能。
     ただし使用自体リスキーなため、自ら進んで杖を装備することは無い。
得意技・応急手当、薬草等の調合
     ロックバスター(精神エネルギーを弾丸に変化させて攻撃する召喚銃の一種。左腕に装着して使用)
好きな食べ物・甘いもの
好きな偉人・えっと・・・・・レイド先生です・・・ご婚約おめでとうございます。
好きな生物・犬
嫌いな食べ物・ゲテモノ系
嫌いな金属・合金。(肌が弱いので、肌に直接触れるものだとかぶれる場合があるのよね)
今一番欲しい生物の毛・ フェニックスの羽根。・・・あ、これって毛じゃないよね。
保険に入りますか?・学園入学時に強制加入した気が・・・あれ?気のせいかな?

※パラメーター遊び(任意)ご希望の方は、避難所でお知らせくださいね。


5 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:17:14 0
【イベントについての説明】

今回のイベントは、亜空間魔本『リバース』の中が舞台です。
参加者達は魔本の中で戦い、相手が持つペンダントを奪い合います。
ある一定の数のペンダントををごみ箱に捨てることが出来た者の前には、宝箱へ至る道が示されます。 
誰かが宝箱をあけ外の世界への鍵を手に入れた時点でゲームは終了し、現実世界に帰還できます。
上位3名までが表彰されます。

本来は生徒及び教師達の交流・レクリエーションが目的であるイベントです。
しかし今回は、とある女子生徒を巡っての争奪戦も兼ねているらしいです。
(秋のバレンタインで彼女が配ったチョコを食べた人間が、全員彼女に惚れてしまったらしいです。
媚薬の治療薬入手には時間がかかるため、
事態の収拾案として今回のイベントの優勝者に彼女を進呈するという条件が出されました。
参加者の一部が無駄に気合が入りまくっているのは、おそらくそれが原因かと思われます。


6 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:17:46 0
【魔本『リバース』への参加ルール】

@勝負は仮想現実の世界で行われる。つまり死んでも死にきれない。

A各プレイヤーには、自分そっくりの小さな人形がついたペンダントが渡される。
 ペンダントは自分が持っていてもいいし、どこかに隠してもいい。
 誰かに預けるのも自由である。
 ただし、ペンダント自体に細工はできないし、魔法もかけられない。
 微弱ながらオーラが出ているので、隠すことは出来ても所在がばれる可能性がある

Bフィールドには魔法のゴミ箱が設置される。
 プレイヤーは自分のペンダントをゴミ箱に投下されると負け、その世界におけるゴーストになる。
 広さに比例してごみ箱が出現している。
 校舎なら1フロアに1個、寮などの施設なら1箇所につき1〜2箇所個ごみ箱が設置されている。
 具体的な場所は書いたもの勝ち。
 ちなみに中庭にも一個。森の中には数個配置されているもよう。

Cプレイヤーが他のプレイヤーに倒された場合、
 そのプレイヤーはゴミ箱の前で復活する。
 そのプレイヤーが持っていた人形つきペンダント(自分の物も含む)だけはその場に残る。
 自分のペンダントが残ってさえいれば、何度でも復活できる。
 ただし復活の際、ペナルティとして残存体力および魔力は半分になる。

Dゴーストは戦いやペンダントには干渉できないが、偵察等の協力はできる。
 誰に協力するかは自由である。

E他人のペンダントを奪ったり、待ち伏せすることが出来る。
 ただし幻術などでペンダントの偽造は不可。似た波動で罠を張るのも不可。

Fペンダントは破壊しても自己復元する。また、教師のペンダントは生徒3人分の価値だが、手に入れること自体が名誉である。

G戦闘中リアル事情で3日以上動けない場合、避難所で連絡すること。
 本スレ内で対処するのが望ましいが、無理なら「逃亡した」「敗退した」という具合に退場方法を連絡すること。
 連絡無しで3日経過した場合、対戦相手は決定リールで相手を倒せる。

Hメ欄か文章の最後に、収集アイテムの所持or管理数、ごみ箱に投下した個数を記入。

I魔本の中でアイテム獲得は可能だが、効力は本来の1/3程度。必要なものはあらかじめ持参すること。
  開始時に学園からアイテムの箱が支給される。中身はあけてのお楽しみらしい。

J基本的に全員参加イベントのため、職員もそのままリバースの中にいる。
 ただし職員の場合、積極的にバトルに干渉するかどうかは個人差がある。
 生徒から勝負を吹っかけられない限り、食堂のおばちゃんは料理を、図書館管理人は図書館で通常業務を行っているらしい。

K予定ではリバース内時間で2日間行われる予定。フィールドチェンジも可能。

L上位3名まで表彰。副賞もあり。(リリアーナは優勝者のみに進呈)
ただし、副賞に何が贈られるかは知らされていない。噂では「すごくいいもの」らしい。


7 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:27:00 0
【魔本【リバース】内の状況】
(簡単な説明)
魔本『リバース』の中でイベント続行中。 リバース内の季節も秋。
学園内外で激しいバトルが展開。
現在学園裏の森は腐海のように変化している。腐海ではバイオハザード発生中。
なお、ベアトリーチェが仕掛けた腐海は明日には消滅する模様(ただし参加者は知らず)
現在森の中は菌糸巨人(スペックは後述)が徘徊。
校内放送で追加ルール発表「今後リバース内で死亡した者はペナルティとしてHP,MPが全快時の半分まで減少される」
メラルが広範囲魔法発動。日没後小雨が降りはじめる。(今後吹雪に変化する予定)

(腐海の状況
森の設置された4つのゴミ箱のすぐ側に小さな穴。そこから通常の魔法障壁では防げない無色透明・無味無臭の神経毒とピプトの胞子が充満。
(【PIPT】=Parasitic Intention Plant Trooper )
ピプトの胞子は樹木に寄生し、変質させ、森を特殊菌類生態系へと変え、寄生された樹は変質する。更にピプトの胞子と神経毒の両方を撒き散らす。
ピプトが人に寄生した場合、寄生された人は死ぬ事もできずに人面疽が発生し、意識を奪われる。
神経毒にやられ寄生生物にのっとられた者は自分のペンダントをごみ箱付近の穴に投げ捨てた後、ペンダントを狩り仲間を増やすため森を徘徊。
魔法障壁を強化すれば毒に犯されずにすむが、能力的には7割の力しか発揮できない。  
寄生被害者は精神的なリミッターを外されている。寄生被害者に傷を負わされたものはその傷口から感染し、寄生被害者となる。
森の異変は盛り全体に広がりつつあるが、徐々に収束に向かっている。
実際に森に入るか高所から見下ろさない限り、森の腐海化に気づくことが出来ない。
異変が起こっているのは森の中だけである。

変化した森を焼き払おうとすると巨大な湿った胞子が大量発生、延焼を防ぎ火を消した後、焼失した範囲以上に勢力を強める。
ごみ箱の設置してある地点も、菌類群と瘴気と神経毒に満ちた腐臭立ち込める腐海化。地面も菌糸がびっしり、ぬかるんでいる。
寄生被害者を倒すとごみ箱付近で復活。即毒に犯され感染し寄生被害者化。永久機関と化している。
現在寄生被害者は10人単位で菌糸巨人に取り込まれている。巨人は森の中におり、エンカウントすると襲ってくる。

(菌糸巨人について)
十数メートルの巨体。 胴体部分に感染者の顔が並んでおり、呪文を唱えている。
魔法反射魔方陣を展開。 抹茶色の濃厚麻痺毒ブレスを吐く。
ブレスもしくは直接触れられると強化障壁でも数回で感染麻痺します。
取り込んでいる感染者がエネルギー源なので、むき出しの顔を全て潰せば動かぬ菌糸となる。
むき出しの顔には毒成分は含まれていない。
腐海の外までは追ってこれない。
ベアトリーチェから抗体を受け取ったマオ・ヴァンエレン・キサラには攻撃しない。 なお、抗体の予備は学園内には無い。

(戦闘人形について)
中にはベアトリーチェによって戦闘人形化した生徒が混じっている。
通常のピプトではなくピプト改の人面疽が入り込んで身体を操っている。
限界まで能力を行使させるが、リミッターを超える事は無く、自決プログラムは無い。更に腐海外での活動も可能にしている。

(ペンダント状況)
現在トップは「アリーと20人のゴースト組の43」 クレティアン組は「確保分合わせても28」
ただし、ベアトリーチェは100個以上集めている可能性がある。

8 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:28:17 0
【学園についての説明】

※魔本【リバース】の中では鏡に映ったように全ての配置が左右反転しています。

・舞台はファンタジー世界。フィジル島にある魔法学園が主な舞台です.。
 フィジル島は「魔海域」と呼ばれる、法則を無視した魔の海域の中にあります。
 (魔海域は、「法則を無視した潮流、乱気流」「突然の魔法無効旋風」
 「召喚生物強制送還地帯」などが特に有名です)
・一度学園に入学したら卒業(三等課程合格)まで島を出ることは叶いません。
・学園は全寮制、男女共学です。
・魔法学園の施設は西洋のお城のような外観をしています。
・女子寮、男子寮は校舎と同じ敷地内にあります。カフェテリア等一部の施設は男女共通です。
・女子寮内外には侵入者避けのトラップがあります。要注意。
・校舎には校庭があります。
・校舎の裏手には霧のかかった森があります。 森の奥深くには強力な魔物や貴重な生物が住んでいるという噂です。
・森の奥深くには庭園があり、近くにはかつて新魔法研究の為に使われていたらしい施設があります。
 施設の中には何に使うのか分からない装置が置いてあります。
・描写されていない施設等に関しては、整合性さえ保っていれば好きに設定投下してOKです。

(図書館およびDレベル階層について)
・学園地下には広大な図書館があります。管理人はオルビア・ターナー先生です。
・薄暗く本を読む時は上に持っていく、またはランプを貸してもらうという珍しい図書館です。
・置いてある本は古今東西から集められたもので膨大です。
・なお、一般生徒立ち入り禁止区域であるDレベル以下の階層には危険な本が多く保管されています。
 地下にどれだけ広がっているのか不明の階層で、そこに在るのは全て魔本です。
 本から漏れ出たモンスター、怪異現象が巻き起こっている世界でもあります。

【学園生徒関連】
・女子寮には、生徒で結成された白百合騎士団という自警団がいます。
・男子寮では、 隠密魔法戦隊というグループが人知れず暗躍しています。
・三等過程合格者には指輪が与えられ、学園内の立ち入り禁止区画に出入り可能となります。
 また、「ゲート」を使用し街へ出られるなど、一般生徒より優遇されます。
・寮部屋に関しても一般生徒は大部屋ですが、三等課程卒業者以上になると個室が与えられます。
・ただしカップルなど、当事者同士の間で合意があれば、特例として相部屋も認められます。
・生徒での参加者は、基本的に三等過程卒業者以上とさせていただきます

【カリキュラムについて】
卒業までには幾つか試験があります。
最初の試験(卒業試験という名称)に合格すると、三等課程合格という事になります。(第一部参照)
・次に各分野を広く浅く学ぶ二等課程へ進学します。二等過程卒業すると、一等課程へ進学。
・一等課程は二等課程で選択した分野を使った応用編。より実践的な分野を深く学びます。
・なお、二等課程からは月一の割合で課題や指令が出されます。


9 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 14:28:52 0
(参考資料)
※一般生徒、教師用に発表された説明を基にしているため、事実と異なる部分があります
 真実を知りたい方は過去ログ参照。

【第一部】
念願の試験にみんなで合格しました!
これで卒業と喜んだのもつかの間・・・なんと私達、卒業までに受ける試験のうち一番最初の試験にパスしただけでした。
学ぶべき事も、覚えなくてはならないことも山積み。
卒業までの道のりは、まだまだ遠く険しいみたいです・・・。

【第二部】
闇の魔法使いマリアベルによる、学園襲撃事件の顛末です。

幾つもの人格を持つマリアベルは、ある生徒に成りすまし学園内に侵入しました。
マリアベルの人格のうちの一人は、学園内に大量の悪魔を召喚し、混乱に乗じて建物を破壊し塔へと再構築させました。
襲撃の際殆どの生徒たちは転移ゲートから島の外へ避難しましたが、学園に残った生徒や教師もゼロではありませんでした。
彼らは協力し、悪魔やマリアベルに戦いを挑みました。
激戦の末、マリアベルは退けられ学園に平和が戻りました。

事件直後にはさまざまな憶測が流れていました。
マリアベルは何らかの儀式を学園で行おうとしたとも、何かを探していたとも囁かれていましたが、
何れも噂の域を出ることはありませんでした。
そうこうするうちに夏期休暇に突入したため、事件は徐々に人々の記憶から薄れつつあるようです。

【第三部】
魔法学園の日常編。
夏休み明けの始業式の朝。なぜか猫化した女子生徒を人間に戻すべく奔走した友達&巻き添えを食らった方々のお話。

この日に関する噂話一覧
・転入生がやってきた。 また、新しい非常勤の女医は美人。中庭に野人出現
・朝、食堂に悪臭が立ち込めた。その後100匹の猫が現れ、招き猫広場まで暴走後、解散。
・男子生徒が女子寮に侵入しトラブルになったが、実は寮生のリリアーナが、ロックを自室に招き入れたらしい。
 (しかもそのときリリアーナは服を着ていなかった)
・その後食堂でリリアーナとロックが口論。リリアーナとフリージアはロックが偽者だと糾弾。
・直後、ロックの死体が出現。すぐに人形だと判明したが、混乱に乗じて偽ロック(?)は逃走。
・リリアーナの視覚的に刺激的かつ衝撃的な告白(!)シーンが、食堂で大々的に上映される。           orz
・男子寮のロックの部屋に、謎の美少女出現。しかもトップレスだった。
・ずっと元気が無かったレイド先生が復活したらしい。

【第四部】
始業式の翌日、ロック・ウィルは無断欠席をしました。
お見舞いや成り行きでロックの部屋を訪ねた一同が見たのは、ロックではなく記憶をなくした見知らぬ少女でした。
残された手がかりは、部屋に残されたメッセージと、少女が持っている一本の杖だけです・・・・。
はたして少女の記憶は戻るのでしょうか? そして私達は、行方不明のロックを無事に見つけ出す事ができるのでしょうか?

(この日に起きた事件、および関連する噂話一覧)
・ロックが女の子を連れこんでいた。その日爆発騒ぎが起きたが、なぜか修理費はレイド先生持ち。
・食堂でキキにロックがバトルを仕掛けた。
・ロックに婚約者がいたと知ったリリアーナが、食堂にいたロックにシャンデリアを落とし、婚約者をひっぱたいた。
・シャンデリアを落とされたロックは実は偽者だった。金色の液体と化した偽者はキキが回収していった。
・森の奥で誰かが魔法実験を行ったらしい。森が破壊されたため、エース先生を始めとする学園関係者が様子を見に行った。
・人間時計のように規則正しい生活のアルナワーズが、この日の夕食にもお風呂にも来なかった。
・夜、食堂に食料泥棒が入ったらしい。
・ロックがかわいい女の子と二人、箒で空を飛んでいた。
・レイド先生に隠し子がいたらしい。また、吸血鬼がショタ化。
・キキが動く精巧なフィギュアを校内販売するらしい。
・夏なのにフード+手袋+マフラー姿の怪しい大男が校内をうろついていた。


10 名前:魔法少女 ◆7O/3IU/E7M [sage 長文すみません。その代わりgt;1 gt;2-9で大体話つかめます] 投稿日:2008/03/09(日) 14:30:55 0


テンプレは以上です。





・・・・・・では、素敵な学園生活を!

11 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/09(日) 19:50:22 0
前スレ>250
> 「・・・・・・・・・エルザ、その前に一つ聞いてもいいかな?
>  もしも・・・もしも私の両手が義手だったとしたら、エルザは私を人間じゃないって思う?」
「え?…いいえ、例え両手が義手でもあなたは人間よ。」
> 「では両手両足が義手だったら?
>  何かの事情で全身が機械仕掛けだったとしたら?その人はもう人間じゃないのかな?」
「…わからないわ。」

> リリアーナは幻灯機を手に立ち上がった。
> 「私はね、エルザのことが大好き。もちろんロックのこともね。だから、二人にはいつも笑っていて欲しい。
>  でも・・・・・・エルザがどうしても真実が知りたいというのなら、私には止められない」
> リリアーナは思い切り幻灯機を上下に降り始めた。
「リリアーナ?一体何をしているの?」
エルザはしごくまっとうな反応をした。

> 「ミニアル!どうぜ今頃幻灯機の中で編集してるんでしょ?出てきてくれないかな〜?」>
> ぽん!という音と共に、30センチほどの3頭身の女の子がテーブルの上に転がり落ちてきた。
> 褐色の肌に、エキゾチックな顔立ち、黒髪にオリエンタルな民族衣装。
エルザもその人物が誰かすぐにわかった。アルナワーズ、
ロックの体に閉じ込められていたエルザの魂を開放し、本当の体に移し変えてくれた大恩人だ。
アルナワーズがリリアーナと同じベッドで寝ているにもかかわらずエルザの処刑リストに名前が無いのは、
ひとえにその時の恩義があるからである。

> 「ミニアル、久しぶりー。早速だけど話は全部聞いてたわよね?じゃあエルザが何を効きたいかも分かってるわよね?」
> リリアーナは満面の笑顔を浮かべながら、ミニアルナワーズをエルザに手渡した。
ミニアルナワーズを受けとったエルザは、不覚にも彼女を可愛いと思った。
自分もアンジェリーナに頼んでこんなぬいぐるみを作ってもらおうかな…

> 「・・・・・・私とキサカさんは席を外した方がいいかな?」
「っ!お願い、行かないで!」
エルザは反射的にそう叫んだ。しかし、エルザははっとして口を押さえた。
「…ごめんなさい、行ってもいいわ。」
エルザはキサカに向けて、親指をぐっと突き出しながら言った。
「キサカ…リリアーナを守って。」
エルザがキサカに初めて何かを頼んだ瞬間だった。

12 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage ] 投稿日:2008/03/09(日) 20:30:10 0
前スレ
>>246>>249>>256>>257>>258
チャージショットの煙が晴れないまま、向こうは巨大な核熱魔法を放ってきた
キサラは反射的に巨人の後ろに隠れ、反射魔方陣で魔法をやり過ごす
そしてそのまま跳ね返した爆炎に紛れて、投げ込まれた聖水を空中でキャッチ―――そのままヴァンエレンに向けて投げ返した
更に空中で体制を縦に180°回転、回転した足先に魔力で床を作り、それを蹴ってミルクにまっすぐ突撃する
その際巨人はそのキサラを守るかのように―――というよりは、キサラの行動を他の者に邪魔をさせないように行動する
「………っ…!ごめんなさいっ!」
ミルクに真っすぐ向かったキサラは、ミルクの目の前に着地、そのままミルクに接近戦を仕掛ける
顔面に鋭い蹴りが放たれ、右手の先には魔力がすでに集まっている
口はキサラの意思に反して魔法の詠唱を始めている

13 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/09(日) 21:59:03 0
前スレ>252>253
茶室の中は戦闘イベント中とは思えないほどゆったりとした時間が流れていた。
>「綺麗なんだね」
「そう、ですか?ありがとう。」
再登場時に短く、ストレートに投げかけられる言葉にベアトリーチェの頬は赤く染まる。

>「読心術とか、出来るのかな?君にウソは吐けないね」
「ふふふ。どうしてかしらね?」
どこと無くはぐらかすが、勿論根拠はある。
普段の自分は料理をしていると無意識のうちに毒物を盛ってしまう。
友人からは冗談半分(ホントはかなり本気で)で警戒されているのだ。
それに自分の感覚と常人の感覚との差もわかっている。
だから、自分が出すものをどう思われるかは判っているのだ。
結局は経験則による一般論に当てはめただけなのだが、それは言わない。
だってミステリアスな一面は必要不可欠なものだから。

雨が降り出した事を不思議がるソフィアだが、ベアトリーチェはそれほど気にもしていなかった。
「季節まで再現されているのですもの、気象だって・・・
それより、あなたの事をよく知りたいわ。
戦闘を介して相手の実力を測り親睦を深めるのが趣旨だけど・・・
私たちくらい戦闘以外の方法でお互いを知り合ってもいいもの、ね。」
すっかりソフィアとの時間を楽しみ、忘れていたのだ。
現実世界だろうと、リバース内であろうと、今日明日は雨が降るような気配は無かった事を。

14 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sageペンダント0 ゴースト] 投稿日:2008/03/09(日) 21:59:13 0
前スレ>254
メラルがリリアーナに連絡をしている間も、アルナワーズはじっと外を見ていた。
既に夜の帳は落ち眼前に広がるのは真っ暗闇なのだが・・・
【戦いの影響を受けずに上級者の戦いを間近で観戦できる】
その為の権利なのか、ゴーストであるアルナワーズには真昼のように見えていた。
視線の先にあるのは男子寮。
それなりに距離はあるがよく見える。

「あらあら・・・うふふふ・・・」
小さく笑うのも仕方がない。
意外な人物を見つけてしまったのだから。
それは現在休学中のはずのラルヴァ。そしてフリージア。
ラルヴァについてはアルナワーズ個人としても思うところがある。
それに、休学してからのメラルの変化で、二人の間に何かがあることも気づいていた。
もう一人、フリージア。
メラルが技の氷属性とすればフリージアは力の氷属性の女。
ベクトルは違えども共に氷属性のトップクラスの女だ。
珍しい組み合わせの二人が、女子寮の方を向いている。
迷彩結界が施されているのでこちらに気づいている事は無いだろうが・・・

「連絡がついたのなら少し、儀式を早めた方がいいかもねぇん。
ん〜?なぜって?そ・れ・はぁ・・・女の勘、よ〜。」
メラルに背を向けたままアルナワーズが語りかける。

15 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 21:59:22 0
前スレ>250
リリアーナの持つ幻灯機。
物言わぬ機械のように見え、実は中に潜む者がいた。
「あひゃひゃひゃひゃ!人の修羅場ってオモスレ〜www
リリィ〜?どうやって応えるのかしらぁん〜。」
完全に他人事で観戦モードになっているのはミニアルナワーズ。
アルナワーズの思念体で、幻灯機に潜んで面白映像を編集していたのだ。

そんなのんびりと楽しんでいたミニアルナワーズだが、安寧とした時間は突如として破られる。
>「ミニアル!どうぜ今頃幻灯機の中で編集してるんでしょ?出てきてくれないかな〜?」
リリアーナがぶんぶんと幻灯機を振り始めたのだ。
慌ててしがみつくミニアルナワーズだが、とうとう外に放り投げだされてしまう事になる。

テーブルの上に転がり落ちて、右見て、左見て。
>「ミニアル、久しぶりー。早速だけど話は全部聞いてたわよね?じゃあエルザが何を聞きたいかも分かってるわよね?」
正面には満面の笑みを浮かべたリリアーナ。
「あ・あらぁん。リリィったらすっかり鋭くなったのねぇん。お母さん嬉しいわ。じゃ!そういうことで。」
汗をダクダクと流しながら引きつった笑みを浮かべ、そそくさと幻灯機の中に戻っていこうとした。
が、所詮は30センチの思念体。
ぬいぐるみよろしくエルザに手渡されてしまった。

>11
「は、はぁ〜い。エルザ、元気そうねん。」
軽く挨拶をした後、去っていくリリアーナの背中を恨めしげに見つめる。
リリィ・・・まさかこう出るとは・・・逞しくなったわね!
小さく息をつくと、エルザに向かい話し始める。

「エルザ、今幸せ?
色々と悩みや知りたい事があると思うけど、『知る』という事は変化するということと同義なのね。
リリアーナの言うとおり、私ならあなたの知りたい事に応えられるかもしれないけど・・・
それを踏まえて聞きたいことがあったら言って頂戴。
もちろん別に何も聞きたくないのであればそれでもいいけど。」
にこやかにエルザに話すミニアルナワーズ。
表には出さないが、心の中では迷っていた。
元々は自分の嘘から始まったエルザの問題なのだ。
自業自得と噛み締めながらも、何を聞かれどう応えるかを考え続けていた。
全てを話すが・・・ついた嘘を突き通すか・・・。

16 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 22:23:53 0
前スレ>256 現スレ>5
全員が逃げ出したあとには、先ほど居た場所に焼き焦げた穴が出来ていた。
【これまずいんじゃないの!?】
「やっべー!どうするかな!」
と、考えていたところに、レイドグループに居た少女が
>「破壊力であたしに勝てると思うなよーっ!
>のこのこ固まって来やがって、まとめて消し炭にしてやる!メギドラオン!!」
ドゴォォ―――ン!と大きな音を立てて緑色の巨人の近くで爆発する。
「おっし!楽勝じゃね?」
【…凄い破壊力……。】
だが、行き成り同じ音が少女の近くで響いた。
近くに居たグレイルは…巻き込まれた。
「ぎゃ―――ッ!爆発かーッ!!」
間一髪、直撃はしなかったもののやっぱり吹き飛ばされる。
ごろごろ転がり、止まる。
「こんにゃろーっ!俺までぶっ飛ばされるところだったじゃねーか!」
【いや、あれは……反射したな。】
そう、巨人を覆っている陣で反射されていたのだ。

「おいおいどーすんの!?」
困っているグレイルに、助けの手が伸びる。
>「そこの赤毛人狼!今だけ特別に協力してあげるわ!
>あの巨人には聖水がきくはずだから、このビンの中身をあいつにぶっかけて!」
「え!?マジで!オッケー分かったぜ!」
そう答えると、少女は聖水の小瓶を投げ、グレイルに渡―――せなかった。
キサラがキャッチし、ヴァンエレンに投げたからだ。
キサラはそのまま少女に攻撃を仕掛ける。
「うおい!てめー邪魔すんなー!」
少女に攻撃を仕掛けたキサラに、グレイルは猛スピードで近寄り――飛び上がってドロップキックを放った!

17 名前:グレイ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/09(日) 22:51:17 0
追加と修正
× 現スレ>5
○ 現スレ>12

自前:1 所持:6 投下:0 アイテム:未確認

18 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 00:39:43 0
>>11
 三人が問答を交わす間、キサカは我関せずと蕎麦を食べ続け、完食。
 話の流れでリリアーナと席を外す事になったが、
 ……守れって言われてもなー。
 善処はするよ、と親指を上げてみせる。
 座っていたテーブルから見て、遠い方の壁に背を預けて一息。外に出てリスクを増やす必要は無い。
 さて、とキサカは前置きを一つ。
「……誤魔化しきれないのは自覚してるよな? まあそっちにも黙秘権はあるんだけどさ」
 知ってどうする、というのはわかるが、
「エルザって……何?」
 何者、と言わんところに含みがある。

19 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/10(月) 07:34:28 0
>18
「キサカ、あなたはいちいち一言余計なのよ!黙ってて!」
エルザはキサカに怒った。先ほどキサカが言った、
> 「エルザって……何?」という言葉が、
なんだか自分が物扱いされたようで不快だったからだ。
だが、さすがにそんな事はないだろうとエルザは思った。
どれだけ変な血を流そうと、きっと自分は何かの生物だ。
きっとそうに違いないし、そうであってほしい。

生物が生物たる特徴は、食べる、寝る、育つ、産む、育む…色々ある。
だが、もし自分が物であると知った時、エルザは大変な事実に気づくかもしれない。
自分が誰かの子を産み、育む能力を持たないという事実だ。
女性にとってこれほど残酷な仕打ちは他に無いだろう。

>15
エルザはミニアルナワーズに話した。
「私は変化することを恐れたりしないわ。だってそれが生きるってことだもの。
 アルナワーズ、あなたに答えてほしい事はそんなに難しい事じゃないわ。
 あなたが一番私に話したくない真実を私に教えてほしいの。」
当然ながら、読心術など無いエルザには、
アルナワーズが自分の正体を確実に把握しているなど考えてなかった。
ゆえに、こうした漠然とした問いになったのだ。

ちなみに、もしアルナワーズが答えたら、
今度は何故それをエルザに一番話したくなかったか理由を聞いてみよう。
エルザはそう考えていた。

20 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 09:18:47 0
前スレ>251>14
「あちゃー・・・」
そういって片手を額にあてて溜息をついたのはラルヴァである。
一応見逃してあげるつもりだったのだが、フリージアは容赦しなかった。

「うん、でもとりあえず縦ロールドリルは無機物にのみやった方がいいと思うよ。
 生物にやってるとどうみてもドS・・・ごほ、んん、なんでもない。
  とりあえずその子犬は逃がしてあげてもいいんじゃない?
 また復讐に大勢引き連れて来てくれた方が得じゃないかな。」

ぞ く り 
と来たのは、雲の集結地点の真下にある女子寮を見た時だ。
何か、見てはいけないものと目が合ったような気がしたのだ。
図書館で知らない人と真向かいに座って、ふとした時に目を上げた時に目が合う気まずさと
蛙などの生物が自分の天敵と目が合った時の感情がないまぜになったような・・・・・・

「そろそろ一雨来そうだけど、女子寮って競技中は入っても大丈夫だよね?」
子犬に関してはフリージアに任せるつもりらしいラルヴァであった。

[ペンダント所持数、自:1 支給品:???]

21 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/10(月) 14:25:53 O
前スレ>257-258
>「グレイル気をつけろよ!そいつ等の顔から吐き出している変な気体。
 十中八九毒のはずだ。お得意の突撃はやめて冷静に戦うんだぞー!」
腹ペコ女が人狼のグレイルに毒の警告。
見れば確かに、巨人の口から抹茶色の何かが吐き出されている。
こっちの遠距離攻撃は反射するくせに、自分は毒ガスブレスかよ!
>「それならば私がなんとかしよう!」
ヴァンエレンが腹ペコ女の注意に答えて本を開いて魔法発動。
巨人を囲むように霧が発生して、抹茶色ブレスをかき消した。
解毒魔法まで使えたのか。
こりゃ、へっぽこ吸血鬼だなんてバカにできないな。

>12
「よし!このまま一気に…ってええぇぇ!?」
あっさり勝負が着くのを期待したのもむなしく、もこもこ生物がグレイルに投げ渡した聖水を空中でキャッチ。
ヴァンエレンに向かって投げ返した後、さらに空中で反転して進む方向を変える。
目標は……あたしだ!
速いなんてものじゃないその動きに、とても反応できなかった。
もこもこ生物はあたしの目の前に着地して、接近戦を仕掛けてくる。

>「………っ…!ごめんなさいっ!」
近くでよく見ると、もこもこ生物は全身カビで覆われた人間だった。
気持ち悪いなんて言ってる場合じゃない。
あたしは近接戦闘は苦手なんだ!
「ごめんなさい言うんなら攻撃するなーっ!!」
速すぎる攻撃に魔法の準備もできやしない。
せめて迫る蹴りを止めようと、両手で顔をブロックしようとした。
だめだ。間に合わな……

>16
>「うおい!てめー邪魔すんなー!」
「…ぐっ!!」
顔の前で交差した両手に衝撃が走る。
ガードが間に合った!?
蹴りの威力じたいは、模擬戦でユリから蹴られた時ほどのものじゃないから助かった。
まともに蹴られてれば、どうなったかはわからないけど。

見れば、グレイルがカビ人間に攻撃したのを避けるか守るかしたために、あたしへの攻撃が遅くなったみたいだ。
でもいくら人狼でも、あの速さの相手に勝てるのか?
くっそーっ!巨人は囮で、本命はこっちのカビ人間か!
「誰か!あのカビ人間の足を止めて!
こいつ速すぎるわよ!」
自分の周りに魔法の範囲指定をしながら、カビ人間から間合いを取る。
次に近寄ってきてみろ。こんがりウェルダンに焼き上げてやる!

22 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 14:40:41 0
>11
>「っ!お願い、行かないで!」
ミニアルナワーズを受け取り目を輝かせていたエルザだったが、リリアーナの言葉にはじかれたように答える。
しかし、すぐにはっとして口を押さえた。
>「…ごめんなさい、行ってもいいわ。」
リリアーナは軽く頷くと、幻灯機の死角で自分の指からリングを外した。
そのリングには「魔力を燃やせ!!フィフスエレメントに目覚めよ」と刻まれている。
リリアーナは指輪をハンカチにくるんで巾着状に結んだ。

エルザはキサカに向けて、親指をぐっと突き出しながら言った。
>「キサカ…リリアーナを守って。」
リリアーナは思わずエルザの頭を抱き寄せた。自分のことを心配している場合などではないのに。
今からエルザを襲う衝撃を思うと、居ても立っても居られなかった。だが、代わってあげることは出来ない。
リリアーナは小さな巾着をエルザに握らせた。
「お守り。貸してあげる」
願わくば――――アルが語る言葉が、少しでも彼女に優しくあるように。

>18-19
座っていたテーブルから見て、遠い方の壁に背を預けて座る。
リリアーナはキサカの向川に気まずげに腰を下ろした。大体キサカが何が言いたいのかは見当がつく。
>「……誤魔化しきれないのは自覚してるよな? まあそっちにも黙秘権はあるんだけどさ」
>「エルザって……何?」
リリアーナの片方の眉が跳ね上がった。だが彼女が何か言う前に、エルザから手厳しい言葉が飛んでくる。
今日の食堂は人影が疎らなせいか、思いのほか声が響くようだ。
リリアーナは申し訳無さそうにエルザに拝んで見せた後、ミニアルとキキに手で話を促すようなしぐさをした。

向こうのテーブルでの話し合いが始まったのを見届けると、ようやくリリアーナは重い口を開いた。
「・・・・・・・何者って聞かれても・・・・・・・・エルザは私の友達で、ロックの彼女よ。
 ああ、私としてはキサカさんにとっての私が【何】なのかのほうに興味が無くも無いわね」
リリアーナはキサカの発言の真意をあえて無視した。
「私は友達が望まないのに、友達の秘密を語ったりはしない。たとえそれが本人相手であってもね。
 キサカさんが知りたい気持ちは分かる。だけどそれは、エルザの口から語られる時まで待って欲しいの。
 だから・・・・・・・ムシがいい話かもしれないけど、出来れば今日見たことは黙っていて。
 代わりに、もしも私に出来ることがあったら・・・・」
リリアーナはなおも言い募ろうと身を乗り出していたが、ふいに雷にでも打たれたように硬直した。
>『リリアーナ、ひとつ忠告してあげる。今のうちに建物内に逃げ込みなさい。
> 多分、もう少しすると…みんな否応なしに建物内に避難せざるをえなくなるわ。』
思わず立ち上がったせいでイスが横倒しになった。ガターンと大きな音が食堂に響いた。
リリアーナは申し訳無さそうに首をすくめると、顔を赤らめながらイスを起こし再び席についた。
「メラルさんから」
キサカの反応を見る限り、メラルの声はリリアーナにしか聞こえていないようだ。
リリアーナは羽根ペンを取り出し、ナプキンにメラルから聞いた言葉をそのまま書き込んだ。

リリアーナは声を潜め、指輪に向けて話し掛けた。
「メ、メラルさん、今どこにいるの?私は今食堂に居るんだけど、建物内に避難しろってどういうこと?」

23 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage ググッたら思わぬものを掘り出してしまったw] 投稿日:2008/03/10(月) 15:38:47 0
>251 >20
「逃がしませんことよ!イヤァァァァァ!!」

自称スール’sたちは にげだした!
しかし まわりこまれてしまった!
フリージア は フリージング・チェーン を 放った!
自称スール’sたちは うごけなくなった!

もうもうと立ち込める冷気が晴れたときには、鎖でぐるぐるまきにされているスールが約二名。
「ま、まさかフリージアお姉さまともあろうお方が小動物相手に容赦ないなんて・・・・・・・・」
>「せっかく私が痛くない方法で戦ってあげてるのに・・・それとも痛いのがお好みなのかしら?」
スールAはぶんぶんとばね人形のように首を振った。
いつの間にかフリージアの巻き毛と両腕は元に戻っている。
フリージアがゆっくりとこちらに歩み寄ってくるのに二人は震え上がった。
だが、彼女達の振るえる口元から飛び出した言葉は・・・・・・。

「フリージア女王様!!なぁんて神々しいお姿!ぜひ・・・ぜひわたくしを踏んでくださいまし!!」
「ドリルな巻き毛がチョー素敵ぃ!そこにしびれるぅ憧れるぅ!!」
「そうですわ!苦しみに打たれるほど!!」
「強くなる絆なのですわー!!」
二人(二匹?)が感激のあまり滝のような涙を流している。
・・・・・・・・・・・・・どうやら、フリージアにまた変な取り巻きが増えてしまったようだ。

>  とりあえずその子犬は逃がしてあげてもいいんじゃない?
> また復讐に大勢引き連れて来てくれた方が得じゃないかな。」
ラルヴァがやんわりと会話に割り込んできた。
「殿方は引っ込んでなさいな!」
「そう!わたくしたち白百合騎士団!!泣かぬ!こびぬ!省みぬなのですわ!!」


結局ラルヴァは彼女たちの処遇をフリージアに一任したようだ。
>「そろそろ一雨来そうだけど、女子寮って競技中は入っても大丈夫だよね?」
子犬たちは揃って女子寮の方を見た。そして震え上がった。
「キャー!イヤー!!いくら女王様の願いでもあそこは嫌ですわ!近寄りたくないのですわー!!」
「野生の勘が告げておりますわ!!あそこには何かが潜んでますわー!!」
子犬たちはぶるぶる震え始めた。

24 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage ] 投稿日:2008/03/10(月) 19:17:51 0
>>16>>21
>「ごめんなさい言うんなら攻撃するなーっ!!」
(うう…ごめんなさいごめんなさい…)
口に出すと確実にまた怒られそうなので、キサラは心の中で謝り続ける
だが身体は相変わらず意志に反し、攻撃を続ける
蹴りだした足は―――止まらない
と、その時
>「うおい!てめー邪魔すんなー!」
「…グレイ…ズ……?」
キサラの視界にグレイルの姿が映る
キサラはグレイのことをグレイズしか紹介を受けていないため、思わずこの名前が出てきたのだが
明らかに見た目が違うのに、何かを感じたらしい
―――それはともかく、そのグレイルが自分の顔面に向けてドロップキックをかましてくる
それに反応したキサラの身体は、ミルクに放ちかけたハイキックをキャンセル、上体だけを反らしてドロップキックを避けた後、その後頭部にキャンセルしたハイキックを再び叩きこむ
結果―――加速したグレイルの身体は、顔面から地面に突っ込むことになるだろう

>「…ぐっ!!」
改めて再度、ミルクに向けて蹴りを再び放つが、ガードされる
足を下げ、追撃を放つ前に、ミルクは間合いを取り、キサラの射程から外れる
>「誰か!あのカビ人間の足を止めて!
こいつ速すぎるわよ!」
「カ…カビ人間…!」
酷い、酷すぎる
もしこれが何かの漫画なら、キサラはデフォルメされて涙目だ

―――とまあ、それもともかく
相手はこちらの反撃を迎撃するかのように、魔法を唱え始める
それに対しキサラがとった行動は銃撃戦
両手に持つ銃を片方は威嚇射撃気味に足もとに―――もう片方は相手から遙かに離れた方向に撃ち―――
それを先程使った床と同じ原理で跳弾させ、死角からミルクを狙う
それが1発や2発じゃなく、アトランダムな方向からのオールレンジ連続射撃
避けきるのは至難の業だろう
そう、この間合い―――つまり中距離戦闘は、キサラの最も得意とする間合いなのだ
それの対処に詠唱中の魔法を発動させれば、今度はその隙に再び接近戦を仕掛けるつもりなのだ

25 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/10(月) 19:28:46 O
前スレ>257なんだ、動けるじゃないか。
良かった良かった。
でも今すぐ逃げる気は無い、と…。
ま、お好きにどうぞ。

敵の数は6…そのうち5体はあの巨人。
残りの1体はキサラ…。
どうやって対処すべきか…。
>256>「破壊力であたしに勝てると思うなよーっ!
のこのこ固まって来やがって、まとめて消し炭にしてやる!メギドラオン!!」
先ほどの攻撃を回避し、ミルクは反撃する。
>「どーだ見たか!って……あれ?わぷっ!」
残念…あちらさんは魔法障壁を張ってるみたいだ。
跳ね返すって事はリフレクトかな?
魔法が使えないんじゃ別の策を考えるしかないなぁ…。
と思ったら、ミルクが聖水をグレイルに投げる。
なるほど、考えたなミルク。
>12だが、その作戦も虚しく失敗に終わる。
グレイルがキャッチする筈だった聖水はキサラにキャッチされ、サンダー1号に投げ返される。
そしてキサラはそのままミルクに接近戦を仕掛ける。
助けに向かおうとする俺の前に巨人が現れる。
「ちっ、邪魔だな…。」
>16強行突破しようと思ったがグレイルがミルクの方に行ってるのを見て安心した。
すぐに片付けるからちょっと待ってろ。

26 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/10(月) 19:30:40 O
巨人の胴体部分には生徒の顔が並んでいて、呪文を唱えていた。
「そういう事ね…。」
悪いが顔を潰させてもらうか…。
俺は一旦巨人から離れ、アナザーゲートからボクシンググローブを取り出す。
「我慢してくれよっ!」
グローブを装着し、サウスポーに構え一気に間合いを詰める。
「シュッ。」
踏み込んで右ストレート。
当たったのを確かめ、すぐさま距離をとる。
「まずは一人。ヒットアンドアウェイで行くぜ〜。
毒さえなけりゃお前らなんか怖くねぇんだよ。」
サンダー1号が毒を浄化した事により大分戦闘が楽になった。
よくやった、褒めてやる。

>「レイド先生、油断大敵ですよ。」
俺の少し離れた所でエース先生も巨人と戦っていた。しかも足技を使って戦っている。
えげつない…

「へいへい、ご忠告ど〜も。ところでエース先生、どっちが先に倒せるか競争しない?
負けた方は……レオ先生と対決。しかも格闘技だけで。」
>「……良いでしょう。負けませんよ。」
よ〜し、やってやるぜ。
つーか絶対に負けられねぇ。

「これでラストッ!」
どうだ、結構早いだろ。1分かかってないぞ。

全ての顔を潰した瞬間巨人の動きが止まった。

27 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/10(月) 19:33:32 O
「ふっ…余裕の勝利…あれ?」
俺のすぐ横には勝ち誇ったような笑顔を浮かべたエース先生が立っていた。
>「僕の勝ちですね。頑張って下さい、レイド先生。
応援してますよ。」
「ちょ、ちょっと待って。これには訳が…」
>「言い訳ですか?」
「……わーったよ、バーロー。やれば良いんだろ…。」
本日の教訓
口は災いの元。

もうね、勝てる気がしない。

グローブを外し、ゲートに放り込む。
>「さて、次はキサラの相手ですか。結構苦戦してますねぇ…。」
「休んでる暇は無いってか…。」

28 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 20:29:37 0
>13
「季節まで再現されているのですもの、気象だって・・・
それより、あなたの事をよく知りたいわ。
戦闘を介して相手の実力を測り親睦を深めるのが趣旨だけど・・・
私たちくらい戦闘以外の方法でお互いを知り合ってもいいもの、ね。」
あぁ、そうか。さすがは高度なマジックアイテムなだけはある。
けど、弱ったな……
「私の話かぁ……うーん……」
ホントの素性は言いたくない。と、なるとでっちあげ?
ウソは通じなさそうな方なのに。まぁ、ばれたらばれた時だ。
「まずは名前かな?名前だね。
私のなま……ゲフッ」
お茶にむせた。フリ。危うく本姓を言いかけた。
つまりは自爆寸前と言うこと。
自覚しろ。私は、俺は……
「名前はソフィア・ベル。歳は16,7くらい。
生まれは都会と言うか、田舎と言うか……どっちもかな。
近くには大きなお役所が在って、やっぱり近くには田畑や小川もあった。
多分今のあるんだろうけど」
ここで一区切り。名前のとこで不自然に空気を作っちゃったかもだ。
どうか気付かれてませんように。
内容は名前以外は本当のこと。虚偽と真実は織り組むことでばれにくくなる。
「出自は冴えない木っ端文官の三男坊。で、その環境がいやだったんでね。
出奔して、現在に至ると。これくらいでいいかな?」
ちょっとウソ。内容は言わないけど。
「これだけ。大した事は何もなかったでしょ?退屈だったね。
にしても、小雨かぁ……どうせなら秋晴れのままが良かったのに。
ここを出る頃には止んでて欲しいな」

29 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 21:36:13 0
>>258 
サンダー1号の魔法によって毒が浄化され
グレイズがあいつ等に近づくことが可能になる。
「裏切り者のサンダー1号にしてはやるじゃないか。」
フフ…自慢じゃないが僕はしつこい。服をもらおうがボタンをしめてもらおうが関係ない!
あいつ自身が謝らない限りずうっとネチッこく言い続けてやる!

>>21>>24>>27
これでグレイズが聖水をふりかけてあの女の自信満々の魔法で
終わりかと思ったが…だがあの苔男がまたも邪魔をしてくる。
動きが緩慢で愚鈍な巨人よりもこっちの方がよっぽどやっかいのようだ。
まあ巨人の相手は教師が始めようとしているし。実質的にこの苔男が脅威っていうわけだ。
さて、どうしたものか、手伝おうか手伝わないか……
そんなことを考えているとグレイズの聖水を苔男がサンダー1号の方に投げてくる。
「フ…こんなもの投げ返してどうしようっていうんだ……あッ!?」
しまった、反射的にキャッチしてしまった。あいつをびしょ濡れにしてもよかったものを……今からあいつに投げてやるか?
>「誰か!あのカビ人間の足を止めて!こいつ速すぎるわよ!」
僕がヴァンエレンの背後にひっそりと回って聖水を頭に叩きつけようとしていたときあの女が叫ぶ。
やれやれ、防御壁がなくなれば全部吹き飛ばすって豪語していたのはなんだったんだ?
あの男は最初から防御壁なんて持ってなかったぞ?
まあ、しかし、あの苔男の動きがトリッキーであの女とは合性があまりよさそうに思えないのは認めるけどな。

>「休んでる暇は無いってか…。」
どうやら教師達はもう巨人達を倒し終えたようだ。
さすが教える立場なだけはある。僕もこんな早くは倒せないだろうな。
「まあ待って。巨人で疲れているようだから僕が援護しようじゃないか。」
そういって教師をなだめ僕はあの苔男に狙いを定める。
どうやら苔男は銃撃戦が得意なようだ…ならば簡単だ。
銃弾は所詮干渉が可能な物理攻撃…僕は物理攻撃にはめっぽう強い!
「―――Grasp magnetic―――!!」
あの女に強力な磁力+を与え、更に放たれる瞬間に銃の弾倉…全ての弾丸に強力な磁力+を与える!
結果、苔男の目論見は外れる…跳弾による弾丸はあの女に当たらない。
スレスレだが磁力の反発しあう効果によって全ての弾道がズレていき一発も当たらない。
「おい苔男、お前もくらってみるか?―――Grasp magnetic―――!!」
僕が苔男に与えた磁力は−……+と−は引き合う。
つまりこのままあの二人が凄まじい抵抗か何らかの魔法解除方法がない限りお互いの凄まじい引き合う力で衝突するってわけだ。
お互いに引き合っていれば嫌でも距離は縮まって銃使いのメリットは失われるし。
あの女もさっきの数倍攻撃が当てやすいだろう。注文どおり自由な動きは封じたわけだ!
流石僕…エキセントリックでスプレンティードな解決法じゃないか……僕は女に微笑み言う。
「最初から苔男は君を狙ってたようだし。君達はどうやら赤い糸で繋がれているようだ。
 僕ができる手助けはここまで、これ以上は無粋…頑張ってくれ…フフフ。」
さてと、サンダー1号をびしょ濡れにする続きでもやろうかな…


30 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前1 投下3] 投稿日:2008/03/10(月) 22:08:08 0
>12>29
ミルクが投げた聖水はグレイルの手に渡る前に、キサラが割り込むように間に入って聖水を取られてしまった。
そしてあろうことか聖水が大の苦手であるヴァンエレン向けて投げてよこしてきた。
ヴァンエレンもさすがにこれは予想外でうろたえてしまって、瞬間的に眼をつぶってしまって本を盾にして頭を防御する。
が、いつまでたっても割れる音と聖水が降りかかる音もしないため、不思議がって周りを見回すが聖水はなくなっていた。
いつの間にか過ぎ去っていった危機に安堵のため息が漏れるが、背後にいる妖しく眼を光らせているマオには気がつかなかった。

>21>24
>「誰か!あのカビ人間の足を止めて!
>こいつ速すぎるわよ!」
>「カ…カビ人間…!」
ミルクが吐いた言葉でキサラは操られているにも関わらず大きく動揺しているようだ。
このことから深く心を動かせることができればキサラは正気に戻るのではないか?

>25>26
キサラを護衛している巨人たちはエースとレイドの活躍により、すべての巨人が顔を潰されて動かなくなっていた。
>「さて、次はキサラの相手ですか。結構苦戦してますねぇ…。」
>「休んでる暇は無いってか…。」
「キサラ……あの貧乳組の一人か」
ここでヴァンエレンはあのモッコモコカビ人間の正体を知った。
キサラもこの森を知らずに足を踏み入れたばっかりに、ベアトリーチェにひどい仕打ちを受けて手駒とされたに違いない。

キサラは巨人がやられようと退くような気配を一切見せずに、この人数差をものともせぬような巧みな動きでミルクに攻撃を仕掛けている。
>「―――Grasp magnetic―――!!」
法則のない四方八方からの無差別攻撃がミルクを襲うが、マオの機転によってすべての弾はミルクとは違う場所に大きく反れていった。
ここでヴァンエレンは後ろにいるマオを見つけて、影ながらミルクをサポートしていたことと手に持った聖水から先ほど助けられたことに気がついた。
「さっき助けてくれた救世主はあなただったか…。
 これは礼を言わなければいけないな。
 ありがとう!」
まだマオは根に持っていて、まさか聖水を背後からかけてやろうと悪巧みをしていたとは露知らずに笑顔で礼を言うヴァンエレン。

31 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 22:36:03 0
>19
嘘と言うのは所詮は虚構。
本来突き通せるものではないのだ。
だが、嘘は一度ついたら責任を持ってつき通すべきだ。
覚悟であれ、能力であれ、それができないのであれば嘘はつくべきではない。
それがアルナワーズの持論である。

そのアルナワーズがここに至り、迷っていた。
真実を話すべきか、嘘を突き通すべきか。
嘘を突き通すには、まず完全に信じさせる必要がある。
元々虚構であるから、必ず矛盾点が出てくるところがポイントなのだ。
あえて矛盾点をちりばめておき、決定的な矛盾点を紛れさせる。
嘘をつかれた相手が指摘した矛盾点を納得行く形で補完してやれば、矛盾点はそのまま真実味へと変化する。
すなわち、囮の矛盾点をいくつちりばめるか・・・多すぎても少なすぎてもいけない。

今回の嘘は外的要素が多すぎる。
それゆえ突き通せるか、自信が無かった。
突き通せないのであれば真実を言ってしまった方がいい。
これがミニアルナワーズを悩ませる種だった。
しかし、そんな悩みを吹き飛ばすような言葉が投げかけられた。

>「私は変化することを恐れたりしないわ。だってそれが生きるってことだもの。
その言葉にミニアルナワーズは総毛だった。
なんと言う覚悟!
なんと言う認識!
知らず知らずのうちにミニアルナワーズの口が歓喜に歪む。
・・・血が騒ぐ・・・という奴なのだろうか?

アルナワーズの本来の性質は【嵐】。
学園生きて学び、リリアーナたちと行動を共にするようになって随分と大人しくはなったが・・・
それでも本来流れる血は・・・根本は・・・嵐なのだ。
言葉で取り繕い、細工を施し丸く治めるなどという事とは対極の存在。
その血が今、沸きあがる!

「エルザ・・・アイデンティティーって、何かしら?
己を己足らしめるモノ。
肉体的特長?遺伝子情報?
貴女も体験した通り、魔法による魂と肉体の入れ替えが可能である以上、そんなモノはアイデンティティーとは成り得ないわ。
己を己と足らしめるのは【人格】と【記憶】という情報だけなの。
逆に言えばそれさえあれば他の器がどう変ろうとも、本質的な己は成り立つものなの。」
厳かに前置きした後、ミニアルナワーズは全ての真実をエルザに話した。

ロックが魔獣に【人格】を奪われ肉体を女性化させられた事。
そしてその空白に生じた【人格】がエルザであった事。
一つの肉体に二つの人格。
両方の人格を救う為、キキに生き人形を用意してもらい、エルザをそちらの器に移した事。
それゆえに、キキの人形である千世に近親感を持つのであろう、と。
また、元々がロックの肉体から派生した人格なので、ロックの記憶や意識の残滓がエルザの人格に付着しているのだろうという事も。

「この事をあの時明かせば、拒絶反応がおきロックの人格もエルザの人格も消滅の危険があったの。
だから今まで話さなかったのだけれど・・・貴女は変化を生きる事と言ったわ。
そう言えるようになったからこそ、今、話したの。」
勿論真実を知り、今この場で拒絶反応が起こってもなんら不思議ではない。
拒絶反応が起こらなくとも相当のショックだろう。
その影響で何が起こるかはわからない。
だが・・・だからこそ、アルナワーズは話さずにはいられなかったのだ。その結果、何が起ころうとも、何をされようとも・・・


32 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 22:38:08 0
>28
腐海の中で激闘が繰り広げられているのとは対照的に、庭園の時間はゆったりと過ぎていく。
ちびりちびりと飲み物を舐めながらソフィアの話を聞いている。
名前のところで詰まったのも全く気にしていないようだった。
出身地の事を話す時など、目を伏せその情景を思い浮かべているようだ。

>「これだけ。大した事は何もなかったでしょ?退屈だったね。
「いいえ。人の人生は同じものは二つとないもの。
その人生を送るあなたにはそれが何気ない日常かもしれないけれど、私にとってはかけがえの無い濃厚な物語よ。」
にっこりと笑い、ソフィアの目を見つめる。
>にしても、小雨かぁ……どうせなら秋晴れのままが良かったのに。
>ここを出る頃には止んでて欲しいな」
「あら・・・それなら私は小雨に感謝するわ。
止むまではあなたとの時を過ごせるのだもの。」
くすりと笑い、グラスを傾ける。
そして、ベアトリーチェは自分のことを語る。

「じゃあ、次は私の・・・
生まれはどこにでもある寒村。山に囲まれ土地は痩せ、産業があるわけでもない。
だから、村の人たちは一つの名物を作ったの。
その製品の一つが私。」
作物は無く、産業もない。
売れるものは人くらいのものだった。
だが、唯売るのではなく、付加価値をつけた。
それが毒体質。
生まれた時から毒物を与え続け、体内に蓄積させる。
12年ほども経てば完全なる毒体質人間の出来上がりというわけだ。
用途は様々だが、憎いアンチキショウへの贈り物となることが多い。
出荷までに時間はかかるが、製造法さえ確立してしまえば、特殊な血筋や才能が不要な分、安定共有できる。

「色々あってこの学園に流れ着いたけれど、人生は楽しいわ。
ちょっとした制限はあるけれど、それほど苦にならないし、ね。」
そういいながらグラスを持ち上げて見せた。
毒体質は常に毒物の摂取が必要となるのだった。

33 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/10(月) 22:38:51 0
>32
名前入力ミスです・・・orz


34 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/10(月) 23:14:58 0
>24
「ぎゃん!へぶるぁッああぎゃぁ!」ザザザザザッ
グレイルは意味の分からない悲鳴を出した。
渾身の超速ドロップキックは回避され、逆に後頭部を蹴られ、その上顔面から着地したからだ。
…森でこんな事をやれば顔は傷だらけ、痛みも半端ない。
グレイルは顔を抑えて転がりまわった。
「いだいいだいいだいぃぃぃ!」
【うあぁぁ!痛い!】
【……殺れ、R…キサラを殺れ!】
一人だけ殺意の波動に目覚めた奴がいるがそれは御愛嬌。

>24 >29
痛みに耐えて立ち上がれば、キサラが少女に跳弾を撃っているところだった。
が、
>「―――Grasp magnetic―――!!」
マオが放った魔法でいとも簡単に回避された。
更に追い討ちを掛ける。
>「おい苔男、お前もくらってみるか?―――Grasp magnetic―――!!」
すると、キサラの動きがおかしくなる。
よく見れば少女もだ。
…磁力で引き合っている。
「おおっ!マオマオナイス!」
【…さあ、御仕置きの時間と……行くか。】
「【ぶっ殺す!】」
【……突っ込む余裕も無いよ。まだヒリヒリするー…。】

「今度こそ、そして魔法追加バージョン食らえ!!"纏わりつけ炎よ、我の足に"!」
グレイルの足が炎に包まれる。
だが、足元の草は燃えているが足自体は燃えてない!
「これこそ格闘魔法!食らえ!」
またもや高速で接近、今度は空中に3m程跳躍!
「グレイル式!ドロ―――ップキィック!!」
空中から重力などを合わせた速度でキサラに炎を纏った蹴りが襲い掛かる!

【…ってあの人と引き合ってるんだったら不味いんじゃない!?】


自前:1 所持:6 投下:0 アイテム:???(未確認)

35 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage ] 投稿日:2008/03/11(火) 00:21:38 0
>>29>>34
>「―――Grasp magnetic―――!!」
マオの魔法が高らかに響き渡り、キサラの銃弾がミルクを避ける
(…磁力…?よかった、これならあの人に弾丸は―――)
>「おい苔男、お前もくらってみるか?―――Grasp magnetic―――!!」
「…え……って…!!」
更にマオの魔法が直撃したキサラの体は一直線にミルクに向かう
このままじゃ衝突して―――と考えるのが普通の思考だが
キサラの場合は違った
(このままじゃ女の人と密着状態に…!!)
それをラッキーと思うか、そうでないかは人次第
キサラは当然後者である
ものすごく叫びたいキサラだが、口は別のことに使われていた
そう、次の魔法の詠唱である
そして、キサラはその詠唱されている魔法にハッとなる


キサラは学園長の勧めにより、魔法を本当に基礎から学ぶことになった
それは、キサラが魔法を全く知らずにいままで過ごしてきたから、である
だが、それでもたった数か月で魔法をここまで使えるようになるだろうか?
ただ平々凡々と暮らしてきただけでは、当然それは不可能だろう
デモンズランスも、まだまだ未完成で威力もさほどないが、それでも魔法を覚え始めて数か月の少年が簡単に使える魔法ではない

そして、キサラがイベント最初に図書館に入ったとき―――
キサラが図書館だとすぐわかり、その後数分ではあったが、迷わなかったのは理由があった
そう、キサラは図書館の常連なのである
皆に追いつくために、キサラが影でどれだけ努力して魔法の練習を積んできたか
そして、図書館で少しでも知識を増やすために時間を費やしてきたかどうか、わかるだろうか

補足しておこう
キサラの魔力自体は、かなりのものである
年齢も年齢なので、皆と同じように魔法をずっと学んでいれば、現在ならメラルやフリージアのような上級魔法も使えるだろう
ただ問題は、それがうまく使えないから、現在の能力にあるのである

そう―――
それが操られた状態で、その魔力の使い方を自分の意志で動かすのでなく―――
最良の使われ方をしたら―――
キサラは、上級魔法も難なく扱えるということだ

詠唱と、魔法の僅かな瞬間―――
「皆…避けて!!」
キサラの叫びは届いただろうか

ルナシェイド―――
ミルクとくっついた状態のまま、侵食する闇が全てを呑み込み、切り裂いていく
例えるなら―――ブラックホール、とでもいったところだろうか
マオの磁力程度ではもう話にならない
何かに掴まっても、それごと引き千切るだろう
グレイルのドロップキックも無理矢理にそのベクトルを変更され―――
弾丸も、人間も
キサラにくっついているミルク以外を全て飲み込む闇の上級魔法が―――炸裂した

36 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 12:34:33 0
>「連絡がついたのなら少し、儀式を早めた方がいいかもねぇん。
  ん〜?なぜって?そ・れ・はぁ・・・女の勘、よ〜。」
「…それは駄目よ。ただ急げば良いというものでもないわ。」
(そう、雪が降り始めて少ししたタイミングがベスト。
それには…今からの準備じゃ早すぎる。)
アルの言葉に、しかしメラルは賛同しない。
元々、メラルはキサラがいなくなった事を受けて…儀式の順番すら変えていたのだ。
当初はこれからやる儀式を先にやった上で先ほど行った天候系の儀式を
行うつもりだったのだが、キサラがいない為に手法を変えるを得なくなっていたのだ。
そして、それにより減った収穫を少しでも増やすためには…
女子寮に入る人を増やさねばならない。そういう事なのだ。


>「メ、メラルさん、今どこにいるの?私は今食堂に居るんだけど、建物内に避難しろってどういうこと?」
無意識か。意識してか。指輪にリリアーナの魔力がこもっていたのだろう。
メラルの脳裏にリリアーナの声が響く。しかし…メラルからすれば、
ここで返事をすれば双方向性が発覚し…一方的指示の形を取る事が難しくなり、
交渉の余地を生んでしまう事になる。だから…それだけは避けたかった。
だから…質問を完全に無視して一方的に用件を述べる。
「忠告はしたわ。従うも従わないもあなた次第。…それじゃあ。」
しかし、一方的な伝達にしては少し前後のつながりが不自然になっていた。
メラル本人は気づいて無さそうだが…。

そして、メラルが自分の儀式器具を見回し、少し何かを
考えるようなそぶりをした後アルに声をかけた。
「…キサラは森にいた…のよね?…アル、ベアトリーチェと連絡、取れないかしら?」

37 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 18:28:34 0
>36
指輪の向こうのメラルは黙り込んだ。
通信が切れてしまったのかと思ったのだが、それは思い過ごしだった。
>「忠告はしたわ。従うも従わないもあなた次第。…それじゃあ。」
「えっ?!ねえ、ちょっと待っ・・・・・・・・あれ?今度こそ切れちゃった・・・?」
リリアーナはしばらく指輪に声をかけていたようだが、反応が無いのでようやくあきらめたようだ。
「メラルさんからだったわ。外に出るなですって。外に何かあるのかしら?」
リリアーナは窓の外を見たが、しとしとと雨が降っているだけで特に変化は無い。
「ああ、今日の『フィジル天気予報』は珍しく大はずれだったわね・・・」
リリアーナはエルザの方に視線を向けながら、そこか上の空で呟いた。

ミニアルが一生懸命エルザに話しかけている。そう簡単な話ではないから、きっと長引くだろう。
リリアーナの方からは陰になっていて、エルザの表情は見えない。
「・・・・・・・・ねえキサカさん、私、思ったんだけど」
リリアーナは目の前にあったリンゴのオブジェを手にとった。
「キサカさんの魔法ってどんなものなの?もし良かったら、差し支えない程度に教えてくれないかな?
 あっ!別に有利に戦おうとかそういうつもりじゃないの。ただ、知りたくて」
リリアーナは気まずそうにストローでグラスをかき回した。
無意識に氷が溶けて水っぽくなったかぼちゃジュースに口をつけ、まずそうに顔を顰める。
「・・・・・・だって、一瞬で傷跡すら残さず治すなんて、あのレオ先生でさえ無理だわ。
 それに、・・・・・・・私の記憶違いでなければ、私のペンダントの鎖を切断してたわよね?」
そう。ペンダントの鎖は『切れない』。だがキサカは『切った』
それも、いともたやすく。
普通の魔法とは全く違うアプローチを行っているとしか思えない。

「責めてるんじゃないの。ただ、ちょっと知りたかっただけ」
リリアーナはエルザの方を気にしつつも、机の上に飾ってあった造花を一輪差し出した。
「例えば――――キサカさんなら、この花を本物にすることも出来るんじゃないかと思って」

38 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/11(火) 19:08:50 0
>31
> 「エルザ・・・アイデンティティーって、何かしら?
> 己を己足らしめるモノ。
> 肉体的特長?遺伝子情報?
> 貴女も体験した通り、魔法による魂と肉体の入れ替えが可能である以上、そんなモノはアイデンティティーとは成り得ないわ。
> 己を己と足らしめるのは【人格】と【記憶】という情報だけなの。
> 逆に言えばそれさえあれば他の器がどう変ろうとも、本質的な己は成り立つものなの。」
> 厳かに前置きした後、ミニアルナワーズは全ての真実をエルザに話した。

(中略なのだ〜!)

> 「この事をあの時明かせば、拒絶反応がおきロックの人格もエルザの人格も消滅の危険があったの。
> だから今まで話さなかったのだけれど・・・貴女は変化を生きる事と言ったわ。
> そう言えるようになったからこそ、今、話したの。」
エルザはしばらく黙っていたが、ようやく口を開いた。
「…よくわかったわ、アルナワーズ。よくわかった。」
エルザはとてもアルナワーズに『ありがとう』と言える気分ではなかった。
エルザはアルナワーズを疑っていた。
そもそもエルザには、アルナワーズが先ほど話したことが真実だと確かめる能力は無い。
だが、基本的にはアルナワーズが話した内容は筋が通っているし、どうやら自分は確かに人形らしい。

しかし、エルザは疑っている。本当にエルザのためにした事なのか?と。
アルナワーズはエルザを救うために人形へ魂を移し変えたと言ったが、
本当はロックを守るためではなかったのか?と。
人間としてのロックを守るために、エルザに人間を捨てさせたのではないか?と。

結局私は望まれざる存在として生まれたのだと、
結局私はロックに発生したガンのような存在だと、
結局私はどこの誰でもないどうでもいい存在だと、

エルザはそう考えざるをえなかった。
そんな自分にどんな存在意義を望めるだろうか。

「私ロックがうらやましいわ。」
エルザはただ一言そう言って、テーブルの上にあったフォークを手にとった。
「アルナワーズ、私は夢を見ていたの。
 この世界のどこかに、私を産んでくれたお母さんがいて、
 きびしく叱ってくれるお父さんがいて、仲のいい兄弟がいて…
 そしていつか素敵な男性と出会って、その人と結婚して…
 子供が出来て…そんな夢よ。
 そんな夢が全部消えちゃった。あなたのおかげよ、アルナワーズ。
 “たった一つの夢”だけ残して、後はぜーんぶ消えちゃった。」

エルザはフォークでミニアルナワーズを刺した。
「アルナワーズ、私…人形でもいい…でも、また“空っぽ”になるのは嫌…」

39 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 20:08:41 0
>32
「あら・・・それなら私は小雨に感謝するわ。
止むまではあなたとの時を過ごせるのだもの。」
「私が女の子なら『お上手ですね』とでも言って頬を赤らめるのにね?」
ふふっ。と笑ってお茶を口に含む。味に関しては触れない。特筆すべきモノがない。
「じゃあ、次は私の・・・
生まれはどこにでもある寒村。山に囲まれ土地は痩せ、産業があるわけでもない。
だから、村の人たちは一つの名物を作ったの。
その製品の一つが私。」
いつもの薄く微笑んでいるような顔のままで、耳を傾ける。
さて、どう返したものか………さっきから困ってばっかりだ。
軽くいこうか、それとも重い雰囲気にならばいいのか?
対人経験の少なさがこんなとこで響くなんて。何があるかわからないものだね。
「色々あってこの学園に流れ着いたけれど、人生は楽しいわ。
ちょっとした制限はあるけれど、それほど苦にならないし、ね。」
無意識。ズバリそうだった。だから本音が露呈してしまった。
「楽しい……か。それは何より。生きる上では大切なことだ。
私はそうではなくてね。『面白く、なき世の中を云々』って感じかな。
とにかく生きるための糧が欲しかった。
他のバカみたいに地位や生活の安定のためには生きたくはなかった。
贅沢だね。殴られたって文句は言えない」
と、自嘲的に口を歪めて一息つく。
「だから、色々な事をしたんだ。絵も描いたし、句もひねった。
たまたま魔術系に才能があったからよかったけど、そうじゃなかったら……
どうなってたんだろうね?まともと言われる様なことしてなかったな。
私もここに来るまでに多々有ってね。荒事も向いてなかった訳じゃない。
……と、今思い返せばそんな気がすろよ」
炯々と光るような眼と、この世全てを嘲笑うかような醒めた表情。多分恐らく、今の私。私の本性
「胸の中に化け物を飼うようになったからね」
そして、また優しげな顔に戻した。

40 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 20:36:30 0
 リリアーナが指輪でメラルと交信しているのを見ながら、キサカは一人で声を出さず笑っていた。
《私は友達が望まないのに、友達の秘密を語ったりはしない。たとえそれが本人相手であってもね。
 キサカさんが知りたい気持ちは分かる。だけどそれは、エルザの口から語られる時まで待って欲しいの。》
 もう隠し通せないかな、と話すだろうと思っていた矢先、これだ。
 おまけに「代わりに出来る事があったら」とはどういうつもりだろうか。
 対価も無しに好奇心で質問しているのはこちらだ。
「そうだな……」
 呟く声は誰にも聞こえまい。
 ……リリアーナは俺にとって、何だろうか。
 定義する必要は無く、纏めても何かが変わるとは思えない。
 が、ただの知り合いではなくなってきている気がする。
 間違いなく気のせいだが、
「……別にいいか」
 傍目電波なのはこの際何も言うまい。

 意味も無くぐったりと椅子に寄りかかり、天井を仰いでぼんやりしていると、
 電波受信が終わったらしくリリアーナがこちらを見る。
「メラルさんからだったわ。外に出るなですって。外に何かあるのかしら?」
 彼女につられて窓の外を見るが、外は雨が降っているだけ。
 天気予報は外れだった、とリリアーナが言うのを聞きながら、キサカは窓の外を眺める。
 ……フィールド変更のエフェクト、かな。
 多分この雨を利用して何か行うつもりなのだろう。
 ……無差別落雷でもやる気か。恐ろしい。

「・・・・・・・・ねえキサカさん、私、思ったんだけど」
 少し間をおいて、俺ですか、とキサカは向き直る。
「何さ?」
「キサカさんの魔法ってどんなものなの?もし良かったら、差し支えない程度に教えてくれないかな?
 あっ!別に有利に戦おうとかそういうつもりじゃないの。ただ、知りたくて」
 差し支えないよう手の内を晒せとはいい度胸だ。
 表情を曇らせるリリアーナに、キサカは顔色を変えない。
 好奇心が現われるのは当然だ。複数の意味で、常人が扱える技術ではない。
 ……俺以外に使ってる奴見た事無いし。
「・・・・・・だって、一瞬で傷跡すら残さず治すなんて、あのレオ先生でさえ無理だわ。
 それに、・・・・・・・私の記憶違いでなければ、私のペンダントの鎖を切断してたわよね?」
「確かに切った。斬り方によっては刃物になるぐらい綺麗に」
 ある程度時間が経てば繋がると思うけど、と胸中で付け足す。
 ……結局偽物の現象だし。

41 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 20:38:16 0
「責めてるんじゃないの。ただ、ちょっと知りたかっただけ」
 作り物の花を差し出しながら、期待と他の何かが混じった視線を彼女は向けてくる。
「例えば――――キサカさんなら、この花を本物にすることも出来るんじゃないかと思って」
 とりあえずキサカは、摘まれた造花を手に取った。
 モデルは、フィジル島ではあまり見かけない一輪の花だ。が、触った感触は植物とは程遠い。
 キサカはそれを指先で軽く弄びながら、
「本物にするのは……厳密には無理。本物に似せる事は出来る、かな」
 ……本物の定義をどこまで絞るのかにもよるけど。
 んー、とキサカは花を観察する。
 そういえば、花をじっくり眺める事などそうそう無い。
「リリアーナなら……いいか」
 はいはいフラグフラグ。
 テーブルに造花を置き、弱く右手を握って押し当てる。
「“産まれろ、生命よ……産まれろ、新しい命よ……”」
 手を軽く押し込めば反発がある。逆らわずに手を退けると、造花の茎が震えた。
 最初に現われるのは音だ。ミシリ、と繊維が軋むような音が小さく生まれる。
 次いで、花の付け根辺りがゆっくりと膨らみ、芽が出た。
 葉が出、枝が分かれ、根元となる造花が縮みながら、命の生長が続く。
 膨らんだ蕾が震え、一輪の華が芽吹いた。
 生まれたのは、造花のモデルとなった花だ。が、いまいち元気が無い。
「魔力もろくに練ってないからこんなだけど、真面目にやれば健康な状態で咲くと思う」
 キサカが指で突付いてみれば、先ほどとは違う植物の感触がある。
「俺が使うのは引用譜。引き用いると書いて引用。細かく説明するのは面倒だから省くけど、要はモノマネ。
 元ネタは漫画とか小説とか……とにかく作り物の世界からかな。
 ペンダントを切断したのも、手首を無傷で繋いだのも、メラルとキサラの攻撃をやり過ごしたのも、
 全部モノマネの技術って訳」
 まともな――それこそ学園で習うような汎用魔法では、植物の自生を助ける程度しか出来ないだろう。
 しかし、引用で綺麗な花を咲かせるよりも、よほど燃費が良く反動も無い。
「俺を充てにするんだったら、真似だから限界はあるってことだけ覚えといて」

 特殊効果も無い小技とはいえ、短文引用なのだから喉に負担が掛かる。
 咳払いを一つ。
 何度もやっているように、さて、とキサカは前置きを一つ。
「今度は俺の番かな。戦う時のための情報収集って訳じゃないんだけど」
 この御時世、他人の心を読んだり記憶を掘り返す技術すら存在する。
「人の口に戸は立てられぬって言うし、情報元がどこかなんて話は二の次」
 聞いていい事かなんてどうでもいい。黙秘権は相手にある。
 キサカは背もたれに体重を預け、腕を組み、
「差し支えない程度に――カドゥケウスについて話を聞きたいね」
 ――悪役臭い薄笑いを浮かべた。

42 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sageペンダント0 ゴースト] 投稿日:2008/03/11(火) 21:33:56 0
>36
>「…キサラは森にいた…のよね?…アル、ベアトリーチェと連絡、取れないかしら?」
メラルの意外な問いかけにアルナワーズはここで初めて振り向き、メラルのほうを見る。
じっとメラルを見つめ・・・にまりと笑みを浮かべた。
「うふ・・・こんな事もあろうかと、それなりの準備はしてあるわよぉ〜。
私はゴーストだからぁ、物を動かしたり持ってきたりはできないの。
だから、メラルにやってもらう必要があるけど、できるかしらぁ〜。」
そういいながら屋上隅へ移動し、メラルに手招きをした。

メラルが屋上隅まで来ると、満足気に説明を始める。
「兎歩って知ってる?
簡単な呪的歩行法なんだけれどぉん。
お手本見せるからまねしてねぇん。」
そう前置きすると、アルナワーズはおもむろに歩きだした。

「まずここに左足踵。次はこちら右足爪先。でこっちに飛んで両足でつく。」
歩く方法を口に出しながら徐々に屋上ドアに近づいていった。
そしてドアまでくると・・・
「はい!ここで右足を高々と上げて手で掴み、ビールマンスピン!
終わったらちょっと首を傾げて両頬に左右人差し指をつけて【うふっ】と可愛く笑顔。
最後にパスワード【 色 即 是 空 】
と言霊込めて唱えて頂戴。」
踊りともなんともいえぬ一連の行動をして見せてメラルにやれと促す。

アルナワーズは学園各所に幻灯機を仕込んである。
この一連の動作をすれば、屋上入り口の壁の一部がスライドし、幻灯機が露になるだろう。
幻灯機には通信機能もついており、ベアトリーチェの持つコミニュケーションクリスタルとも繋がる寸法だ。
最も、リバース内の幻灯機なので性能も1/3。
更に腐海の毒素による障害もあって、鮮明な通信とはいかなだろうが、繋ぎとしては十分なはずだ。

ちなみに、幻灯機取り出しに必要な動作は兎歩とパスワードだけ。
ビールマンスピンと可愛く笑顔はアルナワーズの【ちょっとした勘違い】で付け加えられたものである。

「ベアトリーチェのコミニュケーションクリスタル番号は【ど-9-9641】。『毒苦しい』って覚えてね。
でも・・・交渉は難しいと思うわよぉん。
ペンダントが目的じゃないからそれでは釣れないし〜。
メラルにはとばっちりもいいところだけれど、あの子、氷雪系の女の子が嫌いなのよねえ。」
一通り説明し終わると、最後に付け加えた。
「でも例の如く他言無用、よぉん。私とメラルだけのひ・み・つ。」と。

>38
ズキリと痛む胸を押さえながら、アルナワーズは笑みを浮かべ、メラルを見ている。

43 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 21:34:11 0
>38
全てを語られたエルザは考え込むように呟く。
その視線は定まっていない。
思い当たる節はあるであろう、しかしそれを肯定出来るほどのものではない。
あらゆる感情の本流がエルザの中に渦巻いているであろう姿を、ミニアルナワーズは黙ってみていた。
目を背ける事無く、姿勢を崩す事無く・・・
胸を張り、まっすぐに見据えていた。

> そんな夢が全部消えちゃった。あなたのおかげよ、アルナワーズ。
> “たった一つの夢”だけ残して、後はぜーんぶ消えちゃった。」
「そうよ、全部私が消したの。・・・がふっ・・・!」
エルザの言葉にきっぱりはっきりと答えた瞬間、ミニアルナワーズはフォークで貫かれた。
胸を貫き、テーブルに刺さるフォークに串刺しにされたが、それでも目を背ける事は無かった。

エルザの言葉を受け、真実を語った時から既に受け入れていたのだ。
生誕の秘密から現状に至るまでを語る事により、エルザの業は大きく揺れ動く。
それは世界を構成する業に新たなる因子が投げかけられるも同義なのだ。
その結果、波紋は起こり、ダイナミックな業のうねりが生じる。
アルナワーズにとって、その事象に比べれば、結果としてエルザがミニアルナワーズを・・・
いや、本体のアルナワーズを刺したとしても些細な出来事なのだ。

>「アルナワーズ、私…人形でもいい…でも、また“空っぽ”になるのは嫌…」
「ええ。それが望みなら空っぽにならないように生きればいいのよ。
貴女が貴女であれば、それでいいのだもの。」
串刺しにされたままミニアルナワーズは応える。
この状況の中、その心は至福に満たされていた。

44 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 22:40:57 P
>20>23

>「フリージア女王様!!なぁんて神々しいお姿!ぜひ・・・ぜひわたくしを踏んでくださいまし!!」
>「ドリルな巻き毛がチョー素敵ぃ!そこにしびれるぅ憧れるぅ!!」
>「そうですわ!苦しみに打たれるほど!!」
>「強くなる絆なのですわー!!」

「・・・・やはり変態に男も女も無いのですわね」
フリージアは二人を見て心底そう思った

>「そろそろ一雨来そうだけど、女子寮って競技中は入っても大丈夫だよね?」

「いいんでなくて?それにしても雨じゃなくて雪なら要塞とか作れますのに・・・
 仕方ありませんわね。 あなたたち女子寮に行きますわよ!」

>「キャー!イヤー!!いくら女王様の願いでもあそこは嫌ですわ!近寄りたくないのですわー!!」
>「野生の勘が告げておりますわ!!あそこには何かが潜んでますわー!!」
「お〜ほっほっほ!何が潜んでいようと大丈夫ですわ!!
 ・・・・いざとなったらあなたたちを盾にすればいいのですもの(ぼそり)」
フリージアは友人以外に対してはド外道だった

「とりあえずあなたたち負けたんだからペンダントは没収ですわよ」
そう言ってペンダントを奪い取ると・・・
「これはラルヴァさんの取り分ですわよ」
とぽいっと片方を投げ渡した

そうしてずるずると自称スール’sを引きずるフリージア
フリージングドールのパワー恐るべしである

「お〜ほっほっほ!槍でも鉄砲でも持ってきなさい!!でも雷だけは勘弁ですわ・・・・」
本当は雷対策としてフランクリンバッチを通販で頼んでいたのだが・・・・イベントには間に合わなかったようだ

そうしてフリージアは女子寮へと脚を運ぶ

「それにしても・・・左右逆というのは奇妙な感じですわね」
そういえば今頃、現実世界に置いてきたギズモちゃんは何をやっているのかしら?





(その頃のギズモ)
「リリアーナおねえちゃぁぁぁん!!」
どうやらまだ薬の効果は消えてないようだ・・・・・ってひらがなを喋った!?
ギズモの目の前には”君にもひらがなが喋れる”著者 ミクミダ という謎の本が転がっていた
・・・・・だが本編にはなんのかかわりも無い

45 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/11(火) 23:57:33 O
>24>29
>「カ…カビ人間…!」
怪奇カビ人間は、あたしの呼び名にショックを受けたようだ。
それでも流れるような動きで、こっちに両手の銃を向ける。
動揺したならもうちょっと動きが乱れてもいいはずなのに。
もしかして誰かに操られてるとか?
自我を持ったまま操るなんてできるのか?
考えてる暇はない。
守備に回ったら不利だし、メギドで銃弾を一気に吹き飛ばすしかないか!

>「―――Grasp magnetic―――!!」
あたしがメギドを撃つ前に、腹ペコ女があたしに魔法をかけた。
どうやら防御魔法だったようで、カビ人間の銃弾は一発もあたしに当たらない。
>「おい苔男、お前もくらってみるか?―――Grasp magnetic―――!!」
ちょっと待て、敵に補助魔法をかけてどうする!
怒鳴ってやろうとした時、あたしの体はなにかに思いっきり引っ張られた。

「えあっ!?」
まるっきり予想外の力に、抵抗らしい抵抗もできず引っ張られた。
でも驚いている場合じゃない。
見れば、カビ人間もあたしのほうに一直線に向かってきてる!
「ギャーーッ!ばかばかばかこっちくんなーっ!」
叫んだ所で起動が変わるわけでもなく、あたしとカビ人間は見事に衝突したのでした。

痛い!気持ち悪い!しかも離れようとしても全然離れない!
修道服は肌の露出が少ないけど、出てるとこは出てるんだよ!
カビなんか触りたくないー!
>「最初から苔男は君を狙ってたようだし。君達はどうやら赤い糸で繋がれているようだ。
 僕ができる手助けはここまで、これ以上は無粋…頑張ってくれ…フフフ。」
あんの腹ペコ女、さてはわかってて磁力系の魔法を使いやがったなーっ!
「腹ペコ女覚えてろよっ!後で殺す!絶対殺すーーっ!!」

46 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/11(火) 23:58:38 O
>34-35
>「これこそ格闘魔法!食らえ!」
>「グレイル式!ドロ―――ップキィック!!」
あたしがカビ人間を引きはがそうと悪戦苦闘していると、グレイルの声が聞こえてきた。
見れば空中高く飛び上がったグレイルが、カビ人間にドロップキックしようとしている。
そんな角度から蹴ったらあたしも巻き添えになるだろうが!
「こらぁ!味方を攻撃してどうすんのよ!」
叫んだものの、空中にいるんだから、方向転換なんかできるはずないのはわかっている。
しかたがない。こうなったら必殺・正当防衛を発動して、カビ人間ごと吹き飛ばすか!
ってか最初から魔法でカビ人間ぶっ飛ばせばよかった…

あたしが自分周辺にメギドラの準備を始めたとき、カビ人間が魔法の詠唱をしているのに気づいた。
それも、かなり高度で強力な魔法を。
こいつ格闘に銃撃だけじゃなくて、こんな魔法まで使えたのか!
誰を狙っているのかわからない以上、止めるには魔法の完成前に術者を倒すしかない。
倒せなくても、せめて集中を邪魔できれば魔法は発動しないはず!

あたしの魔法は範囲を狭めれば狭めるほど威力が上がる。
メギドラの範囲をカビ人間に指定。
これならよほどの防御障壁じゃない限り突き破れるはず。
巨人みたいに反射魔法陣を張ってたらあたしの負けだ。
>「皆…避けて!!」
悲痛に聞こえなくもない、カビ人間の叫び。
やっぱり体の自由を奪われて、そんなつもりはないのに攻撃しているんだろうか?
「あんたが本当に誰かに操られているんなら、あたしの魔法で救ってやるわよ!
だから迷わず成仏してよね!!」
カビ人間の魔法はあたしより先に発動。
それに一瞬遅れて、あたしはメギドラを至近距離からカビ人間に撃ち込んだ。

47 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/12(水) 07:38:10 0
>43
> 「ええ。それが望みなら空っぽにならないように生きればいいのよ。
> 貴女が貴女であれば、それでいいのだもの。」
「それじゃあ、私って何なのよ?私は人格を失ったロックから生まれたんでしょ?
 何もない空白から生まれたんでしょ?
 まるでバクテリアか何かのように自然発生して…」
ここまで言って、言っているエルザ本人がつらくなり、言葉を切った。
「あなたが自分勝手な価値観を押し付けてできたのが私なのよ。」
エルザはそう言いながら重いロックケーキの入った皿を持ち上げ、
それをミニアルナワーズに落とした。いわゆる圧殺である。

「己を己と足らしめるのは人格と記憶という情報だけですって?
 笑わせないでよ、アルナワーズ。あなたの考えには“他者”という概念が欠けているわ。
 人は…私は自己満足だけじゃ生きられないのよ。…さよなら。」
エルザは食堂から出て行った。
振り返ることなく、躊躇することなく…
後ろから声が聞こえたが、それさえ今のエルザの足を止めなかった。

しばらくして、やっとエルザは足を止めた。
「(…涙?私また泣いてるの?)」
エルザは自分の顔を流れる液体を手で拭った。
「(…いいえ、雨が降っているのね。)」
エルザは空を見上げた。
やむことのない雨がエルザの顔を濡らした。

>22
「(…ない?…ナイ!?…無い!!)」
エルザは懐をまさぐりながら慌てた。
別に“自分が貧乳だー!”と慌てているわけではない。
さっきリリアーナにもらったお守りが無くなってしまったのだ。

エルザはもと来た道をまっすぐ引き返した。
幸いにも、お守りはすぐに見つける事ができた。
エルザは少し汚れてしまったお守りを、自分の服の袖にこすり付けて綺麗にした。
「…ごめんね、リリアーナ。」
エルザはお守りに謝った。
「私…あなたが欲しかった。でも、あなたを手に入れたその先…私にどんな夢が残されるんだろう?
 そもそも、あなたを手に入れる事ができるのかな?リリアーナ…」
エルザは一人言をつぶやいた。

48 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 09:06:26 0
>23>44
>「・・・・やはり変態に男も女も無いのですわね」
・・・やっぱりドS・・・?などとラルヴァが思ったのは秘密だ。

女子寮に入る寸前、ラルヴァは頭上を見上げる。
相変わらず黒雲がこの辺りを中心に集まってきているようだ。
「今はもう真っ暗だけど、さっきからこの辺りに雲が集まってるんだよね・・・。
 フリージア、気をつけた方がいいよ。多分誰かが大規模魔法の準備でもしてるんじゃないかな。
 この雲はちょっとおかしい。だけど・・・魔力の反応がないんだよね・・・。あ、雨だ。」

ぱし、とフリージアからペンダントを受け取ったラルヴァはそう忠告しておく。
「とりあえず、何か罠がないか試してみるかな。」
大剣を振るって、天井壁床に合計7つの傷を付けてから呪文を唱える。

『七芒星の下に命ず、汝生まれざる刃よ疾く走り抜けよ。』
7箇所の傷を魔力の光が繋ぎ、魔法陣を描く。
ラルヴァが呪文を唱え終わったと同時、7箇所の傷から
目に見えない何かが壁を螺旋状に切り裂きながら走った。

ギャリギャリという轟音を伴って壁に7本の切り傷が刻まれ、罠をわざと誘発させながら走り抜けてゆく。
1階、2階と走り抜ける傷跡は屋上の扉にぶち当たった途端に音を立てて消えてしまった。
「とりあえず壁面に近いところにある罠は大体誘発させて潰したと思うけど・・・ピンポイントな罠だと
 とりこぼしもあるかもしれないから気をつけてね。さて、こっからどうするかだけど・・・
 1・大規模魔法の形跡を探し回る
 2・なんとなくフリージアの部屋に行く
 3・こっちも大規模魔法で寮ごとぶっ壊そうとしてみる
 どれにする?」
ちょっと放浪の結果ワイルドになったラルヴァなのであった。

49 名前:キキ ◆xpIzi22gbg [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 09:32:29 O
「………全く厄介なことになったでおじゃるな」
エルザが食堂を去った後、沈黙していたキキが口を開いた。
今まで沈黙を続けてきたのにはそれなりに理由がある。
それはは、キキには話す義務がないから、確かにエルザはキキが手掛けた人形ではあるが
ただそれだけ、この一件に関しては無責任ではあるが、アルナワーズが蹴りをつけねばならない。
確かにあの時の嘘は、スムーズに話を進める為に必要だったのかも知れないが
多少、拗れてもいいから真実を話すべきだった。
だが、ミニアルナワーズの様子を見るかぎり、そのことも結果も覚悟していたのかもしれない。
「………求め、傷つき、怒り、そして、悲しむ…確かにお主の体は人形ではあるが、人間として生きている…
 充分満たしているからこそ足りぬというのも人間の業」
目の前に置かれたロックステーキを眺め、呟く
「……リリアーナ、話があるでおじゃる」

50 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 15:14:27 0
>40-41
>「本物にするのは……厳密には無理。本物に似せる事は出来る、かな」
>「リリアーナなら……いいか」
そう前置きすると、から本物そっくりの花を再現し芽吹かせてみせた。
ただし、少し元気が無い。
「魔力もろくに練ってないからこんなだけど、真面目にやれば健康な状態で咲くと思う」
キサカが指で突付いた花を、リリアーナは恐る恐る手にとった。確かに作り物ではなく植物のみずみずしさを感じた。
>「俺が使うのは引用譜。引き用いると書いて引用。細かく説明するのは面倒だから省くけど、要はモノマネ。
> 元ネタは漫画とか小説とか……とにかく作り物の世界からかな。 (中略)
> 全部モノマネの技術って訳」
リリアーナは花とエルザを何度か見比べた後、キサカの目をじっと見つめた。
>「俺を充てにするんだったら、真似だから限界はあるってことだけ覚えといて」
多分キサカには、リリアーナの望みが何か悟っているのだろう。
リリアーナはこくりと頷くと、本物そっくりに似せた花をいとおしそうに胸ポケットに挿した。

キサカの咳払いを聞きつけたリリアーナは、メイドウサギを呼び止め薬草茶を注文した。
>「今度は俺の番かな。戦う時のための情報収集って訳じゃないんだけど」
リリアーナはカップを差し出し不思議そうに首を傾げた。キサカにしてはやけに前置きが長かったからだ。
キサカは背もたれに体重を預け、腕を組み、含みのある笑みを浮かべた。
>「差し支えない程度に――カドゥケウスについて話を聞きたいね」

一瞬だけティーポットがぶれたが、リリアーナの表情に変化は無かった。
「・・・・・・・・・随分とマイナーな話題ね。
 どうして今、キサカさんがそんなカビが生えたような杖の話を聞きたがるのか、良く分からないんだけど?」
リリアーナは無言で自分のカップを満たした後、ティーポットをテーブルの上に戻した。
「好奇心は猫をも殺すって慣用句、知ってる?狐のは・・・・・・どうだったかしらね?
 ――――まあいいわ。私も詳しくは知らないんだけど、それでも構わないかしら?」
リリアーナはにこりと微笑んだが、その笑顔は今までキサカに見せていたそれとは明らかに質が違っていた。

>38 >43
「何でもカドゥケウスは、人の生死を自由に操れるそうよ・・・ぐ・・っ?!」
エルザの方に気をとられたまま薬草茶を飲んだリリアーナは、あまりの味に吹きそうになった。
キサカの生暖かい視線を感じながらも、ようやく気を取り直し続きを話す。
「・・・ゲホッ・・・条件さえ揃えば怪我人はおろか死人ですら癒すけれど、大勢の人の命を一瞬で奪うことも出来るとか。
 でもそれは、あくまでカドゥケウスの一面でしかない。
 ねえ、キサカさんは「『伝令使の杖』って知ってる?・・・・・つまりね、この杖さえあれば・・・・・・ねえ、あれ見て」
薬草茶に4杯目の砂糖を入れようとしていたリリアーナの手が止まった。
「何かエルザの様子がおかしくない?――――あっ!」
エルザが席を立った。
「待ってエルザ、どこ行くのっ?!あっ!ミニアルっ?!」
リリアーナも慌てて席を立ち、ようやく目にした卓上の惨劇にようやく気づいた。

51 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 15:16:33 0
>49
リリアーナは一瞬迷った後、まずはミニアルの元に駆け寄った。
大皿の下からはみ出している手はぴくぴくと痙攣している。
「大丈夫?もう、一体エルザにどんな説明をしたのよっ?!」
リリアーナは重いケーキの皿を退かすと、ぺらぺらになったミニアルの体からフォークを抜いた。
>「………全く厄介なことになったでおじゃるな」
リリアーナはキキを睨みつけた。感情の高ぶりで虹彩が鮮やかな青に変わっている。
「どうして止めなかったの?」
リリアーナはキキを詰った。
ミニアルがこんな仕打ちを受けていいはずが無い。
エルザにとってはただのぬいぐるみかもしれないが、キキはミニアルがどういうものか知っていた筈なのに。

パタン、エルザがくぐった食堂の扉が閉まった。リリアーナははっと我に返った。
「エルザ、待って!」
リリアーナははじかれたように駆け出そうとした。
>「……リリアーナ、話があるでおじゃる」
リリアーナはくるりと振り返ると、無言で「何?」と首を傾げた。
早く追いかけないとエルザを見失ってしまう。

>47
「キサカさんは外に出ちゃダメ!私なら大丈夫だから!」
そういい残し、リリアーナは食堂を飛び出した。手には食堂の置き傘が握られている。
外はとっぷりと日が暮れ、しとしとと雨が降っていた。
リリアーナは少し迷ったものの、ポーチから取り出した眼鏡をかけた。
一見ただの眼鏡だが、実はサーマルゴーグル機能付きの優れ物だ。

あまり遠くに行っていなかったのが幸いしたのか、エルザはじきに見つけることが出来た。

消え入りそうな後姿に胸が痛む。
リリアーナはホッとした顔で眼鏡を外すと、大事そうにポシェットにしまった。

エルザを脅かさないようそっと近づくと、雨に濡れる彼女に傘を差し掛ける。
「・・・・・・・寒くない?」
リリアーナはそう囁くと、取り出したハンカチでエルザの濡れた髪や頬を拭った。
肩の水滴を拭う頃には、ハンカチは濡れてすっかり色が変わっていた。
「ねえ、エルザさえ良かったら一度食堂に戻らない?嫌なら・・・・・・せめてどこかの建物で雨宿りしない?」


52 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 21:55:25 0
>47
取り乱し自分の存在自体を問うエルザを前に、串刺しにされたままのミニアルナワーズは動じなかった。
首を小さく傾げ、問い返す。
「そうよ?人も、雲も、魔法も、私も、貴女も・・・発生を辿れば何もない空白から生まれたのだもの。
如何に生まれようとも、生まれた瞬間にそれは一個の生命。
そしてどう生きるかにより生命は存在として確立されてい・・・。」
ミニアルナワーズは台詞を最後まで続ける事はできなかった。。
直上から落されたロックステーキの皿により、押し潰されてしまったからだ。

小さな手が皿からはみ出るだけで、駆け去っていくエルザを追う事も声をかけることもできずに・・・

>49>51
>「………求め、傷つき、怒り、そして、悲しむ…確かにお主の体は人形ではあるが、人間として生きている…
> 充分満たしているからこそ足りぬというのも人間の業」
>「どうして止めなかったの?」
呟くキキに抗議の声をあげるリリアーナ。
皿をどかされ、フォークを抜かれて動けるようになったアルナワーズは、平面の身体で身を起こす。

「まったくよねぇ。あの子は今、誰よりも【ニンゲン】だわ。それに気づけない事も含めて・・・。
フーコーの『人間の終焉』でもかじったのかしらぁ〜。
価値観を押し付ける私もまた他者であるのにねえ。」
頼りない身体になってしまっているが、まるで気にした様子も無く呟きをもらした。

ちなみに、フーコーとは近代の哲学者で、『人類の終焉』は人と他者による自我の形成を説いた著書である。

風に乗るようにピラピラと宙を舞い、キキの肩に乗る。
「キキ、黙ってみててくれてありがとう。
リリィ?怒らないで。
今この場でキキは口を出す事はできなかったの。たとえ何があってもね。
手出ししない優しさ、というのも世の中にはあるのよぉん。」
そう、これはアルナワーズの義務であり、権利。
キキにはそれを侵害する権利はないのだ。

「リリィ。これからあの子を負うのだろうけど、これは聞いておいて。
あの子はいったわ。>私…人形でもいい…でも、【また】“空っぽ”になるのは嫌…って。
エルザが派生し、今に至るまで、自分が何者かわからない不安はあったでしょうけれど・・・
【空っぽ】になったことなんて・・・あったのかしら?
なぁ〜んだか、どこかで聞いたようなフレーズだとおもってぇん。」
にっこりと微笑み、また風に乗るように幻灯機へと飛んでいく。

「急いでいるでしょうし、とりあえず私からはこれだけよぉん。あの子に事情は嘘偽り無く伝えたわ。」
言い終わると、平面になって広くなった身体を折りたたみ、幻灯機へともぐりこんでいこうとする。

53 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/12(水) 22:37:21 0
>35
キサラ目掛け一直線にドロップキックが放たれたが、
>「皆…避けて!!」
その声と一緒に発動される魔法―――掌程のブラックホールが少し離れた場所に出現した。
途端、周りの物体が吸い込まれる!
ブラックホールの下の地面も引き剥がされ、飲み込まれていく。
「え!?」
勿論グレイルも例外ではなく、軌道を変更され、ブラックホールに飛び込む形になる。

これが某週刊少年誌の某漫画のマフィアボスかボス候補の中学生ならば何とかの炎でこの吸引に抗うことが出来るだろう。
グレイルも同じようなことが出来ないことは無い。
だが、そういう魔法を選ばなかった。
ただ足に炎を纏わせただけの魔法を選んでしまったのが不幸というべきか。
「こんなところでやられてたくねえ―――!」

>46
グレイルが軌道を変えた…つまり、キサラが魔法を発動させたのに一瞬遅れて少女の魔法が放たれる。
間に合うのだろうか?

54 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage ] 投稿日:2008/03/13(木) 00:18:59 0
>「あんたが本当に誰かに操られているんなら、あたしの魔法で救ってやるわよ!
だから迷わず成仏してよね!!」
「成仏って…僕を幽霊か何かみたいに言わないでください!!」
密着していることも忘れてか、キサラはミルクに反論する
この二人、本当に赤い糸で結ばれてはいなくとも、案外気が合うのではないだろうか?

とまあ、それはともかく、キサラに向けて至近距離でメギドラが放たれる
本来のキサラなら、間に合わなかっただろう…だが、本能で動いているにも近いキサラの口は素早かった
「…リフレクション!」
瞬時にそう唱え、右手を爆発にかざす
リフレクション―――初歩の初歩の反射魔法で、その効力は右手首より上しか働かないが、案外万能で、ほとんどの魔法なら跳ね返すことができる魔法だ
ちなみに、この魔法は普段のキサラでも使用可能である
だが、至近距離すぎたため、当然爆発は反射しても自分にも影響を与えた
ただ、相手の与えるはずだったダメージと、受けるはずだったダメージが反転したに過ぎなかったのだ
結果――ルナシェイドは問題なく発動、周囲を巻き込む厄災となる
(何か…何か方法は…!この操作から逃れる方法…!何かないのか…!)
考えている頭は何も行動に影響しない
続けてキサラはミルクに左腕の銃口を突き付けた
何も相手の対処がなければ―――冷酷なゼロ距離射撃が放たれるだろう

55 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 01:07:48 O
>29>「まあ待って。巨人で疲れているようだから僕が援助しようじゃないか。」
「あら、そう。そいつは助かる。」
いくらでも体力は温存しておきたい。
なんてったって俺にはレオ先生という裏ボスが控えているのだ。
無駄な魔力や体力は使いたくない。

それにしてもまあ、さすがエリートとでも言うべきか。
魔法自体は大して強くないが、使い方が上手いよ。
少ないの魔力で戦略を最大限に広げる事が出来る奴は強い。
しかもそれを実戦で行う為には日々の鍛練と場数が必要だ。

っと、ゆっくり説明してる場合じゃねぇな。
>35>「皆…避けて!!」
あ〜あ、上級魔法なんか使っちゃって…勿体無い…。
>46キサラが上級魔法を放った直後にミルクは至近距離からメギドラを打ち込む。

「お〜、やるねぇ。あれが直撃したら無事じゃすまねぇな。」
>「感心してる場合じゃありませんよ。アレをなんとかしないと。」
話をしている間にも俺達の体はキサラが放った魔法に少しずつ吸い寄せられていく。
>54しかもミルクの魔法は防がれちまったみたいだ。
「あらら…。」
>「こちらも上級魔法で打ち消しますか?」
「やめとけやめとけ。こんな所で無駄な魔力を消費する必要は無い。」

56 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 01:10:07 O
>「でもこのままでは1分も持ちませんよ?
死んだら魔力半分になりますし…。」
「まあ、そう焦りなさんな。せっかく生徒の実力を測るチャンスなんだからさ。」
俺はミルクとグレイルに向かって大声で叫ぶ。
「お前ら〜、普段使ってない脳みそをフルに使って打開策を考えろ〜!
早くしないと俺とエース先生が吸い込まれちまうぜ〜!」
普段脳みそ使ってないのは俺もだけどな。
むしろ俺の方が使っていないかもしれない。

こういう状況でこそ真の実力が試されるんだ。
マジでヤバくなったら助けてやる。
だから見せてくれよ、お前らの真の実力ってやつをさ。

57 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/13(木) 07:36:34 0
>51
> 「・・・・・・・寒くない?」
> リリアーナはそう囁くと、取り出したハンカチでエルザの濡れた髪や頬を拭った。
「ありがとう。」
エルザは小さな声でお礼を言った。
「でも、もう風邪をひくことはないと思うわ。」

> 「ねえ、エルザさえ良かったら一度食堂に戻らない?嫌なら・・・・・・せめてどこかの建物で雨宿りしない?」
エルザは無言で校舎の方を指差した。
ここからなら、食堂に戻るよりこちらの方が早い。
エルザはリリアーナとあいあい傘で歩き始めた。
しばらくして、エルザの方からリリアーナに話しかけた。

「ねえ、リリアーナも知ってたんでしょ?私が本当は人形だって。

 私…自分がつくづくわからなくなるわ。
 自分が本当は人形だと認めたくないのに、さっき私『人形でもいい』なんて言っちゃった。
 叶えたい夢があるのに…夢を叶えた後、夢が無くなることを恐がっている。
 ロックの事…私は彼が嫌いなのに、気がついたら彼の事を考えている。
 “アルナワーズのやった事は正しい”と頭ではわかってるけど…私の心は彼女を刺した。
 心は平和を求めているはずなのに、たまに誰かを酷く傷つけたくなる。」

暗い校舎の中は、幸いにも人の姿は無かった。
時間が時間だ。おそらく参加者達は休息のために安全な場所へ移動したのだろう。
ただそのおかげで、かえって安全にリリアーナと話しができそうだ。
「なんだか、初めて会った日を思い出すわ。
 苦しい時…悲しい時…つらい時…未来が見えなくなった時…あなたはいつも側にいてくれた。
 もちろん、今も…」

「あなたが欲しい。」
エルザは唐突に言った。言った後エルザははっとし、リリアーナが何か言う前にまた言った。
「ほれ薬のせいなんかじゃないわ!人形の私に、人間用の薬が効くわけないじゃない。
 あなたの事、私はずっと…」
そう言った後、エルザはだんだん元気を無くしてうつむいた。
「ごめん、リリアーナ。“愛してる”…なんて迷惑だよね。」

58 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 10:36:16 0
>「うふ・・・こんな事もあろうかと、(中略)できるかしらぁ〜。」
>「兎歩って知ってる? (中略) お手本見せるからまねしてねぇん。」
アルの指示に従い、素直にすみまで付いていき…アルの手本を見ていた。
特殊な動作を目で覚えつつ最後まで見ようとして…最後の二つを見て半目になった。
「…どういう設定よ…。」
鍵の解除方法が…精神的に受け付けない設定(主に一番最後)に
なっている事を聞いて、メラルは頭の中でキサラへの義理と
自分のプライドを天秤にかけて悩んでいた。

「もちろん秘密は守るわ。でも…接触は慎重にした方がよさそうね。
 今すぐ接触しても、事態は好転するとは思えない。」
もちろん、それだけならば対処法はいくらでもある。
キサラを助ける事を選んだかもしれない。しかし…
そうもいかない事情があった。それゆえの返事である。

氷結系の女性への嫌悪感という発言である。
原因がフリージアである事は容易に推察できたが、
それが氷結系の女性全員にまで波及するとなれば話は別。
理屈でなく感情的な物のため、交渉内容に限らず跳ねつけられる可能性もある。
そして、その場合…キサラの危険が増す場合も十分ありえた。
その為に悩んでいるのだ。が…途中で、それどころではなくなった。
女子寮の中で強い魔力が集まっている事に気付いたためだ。
しかも…その魔力の主は、忘れもしない…ラルヴァのそれであった。
これで二度目である。もちろん…メラルが気のせいなどと考えるわけがない。

(…細かい部分は変わっていても…確かに、彼の魔力。でも…彼がここにいるはずはない。)
もし、学園内で同様の魔力反応があったら態度はまったく違っただろう。
しかし…ここは「リバース」の中。こんな出来過ぎた"偶然"の可能性は限りなく低い。
メラルはそう考えてしまった。そして…決定的な勘違いをする。
(…魔力の擬態…?それとも認識への干渉?いずれにしろ…わざわざ彼に
擬態する必要はないはず。私と彼に繋がりがあることを知っている人間でなければ。
知っていてこんな真似をする人間がいるなら…)
「絶対に…許さない…。もう、収穫なんて二の次…。」
メラルが呟いた。そして…魔法陣の中央に戻っていく。
しかし…無言ながら誰が見ても判るだろう。今のメラルを言葉で止めるのは容易じゃない、と。
普段怒らない人間は怒ると怖いとはよく言われるが…まさにその状態なのだ。
そして…呪文の詠唱、機材の用意その他諸々の作業を凄まじい速度で始める。
途中、屋上の扉から音がしたが…一瞥して作業に戻った。そして…他の儀式とは
比べ物にならないほど早く下準備を済ませる。
「エミュー。中央に来なさい。」
そう、メラルは…儀式のレベルを落として、ある程度素早く使える物に切り替えたのだ。
そして…地面にいる、液化したエミューの体に持っていた指輪を預けると…
手をついて術を発動させる。
「…凍れる大地…。」
(エミュー。"あの魔力"の辺りだけは指示があるまで攻撃しないで。
他の敵は好きにしていいわ。)
メラルのついた手を基点に。氷が屋上の地面を覆うように広がっていく。
この術、ただ使うだけでは半径10m程の地面を凍らせ、それに触れた者や道具も
凍らせていくトラップにする…その程度の、儀式にしては貧弱な効果しかないのだが…
…実はこの術。二つの特性を持っていた。

59 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 10:36:36 0
一つは…周囲の水を取り込む事で術の範囲を広げる事が出来るという事。
つまり…雨によって効果範囲は飛躍的に広がる事になる。しかも…
「…ハイドゲイザー。」
メラルの周囲…に複数の魔法陣が出現し、その魔法陣から水を噴き上げた。
…これを水の供給源とする事で、更に範囲は広がる事になるのだ。

もう一つは…この術によって生まれた氷は、取り込んだ水も含めて
全て魔力的繋がりがある氷になるという事である。つまり…
エミューの拠り代にしていた水も取り込む事で、
"それ全体をエミューが拠り代とし…コントロール出来る"と言う事になるのだ。
しかも…エミュー自体も放水系の術を使えるため、氷の広がりの方向性も
ある程度エミューの意のままになり、しかも更に加速する事になる。

その結果…氷は、屋上全域にあっという間に広がっていき…
女子寮の外壁そのものも薄い氷で覆って行きながら、
女子寮内部にまで氷が広がりを見せる事になる。

================================================================

女子寮内では、唐突に…ほぼ全ての光が一斉に消えた。
そう…エミューが真っ先に照明を管理するマジックアイテムの元に
氷を伸ばし、破壊したのだ。そして、次は寮内に氷を広げつつも
寮内のゴミ箱周辺を凍結させ、復活した人間も行動不能になるようにする。
外は雨のため、月も当然出ていない。真っ暗である。その中を…
寮内にまで広がりを見せている氷…エミューが暴れまわっていた。

ラルヴァとフリージアの二人の周囲では…幾度となく悲鳴が聞こえてくるだろう。
しかし…二人には一切攻撃が加えられない。二人の近くにだけは氷が広がらなかった。
その中…魔力は全く感じられないのに、眼前殺気だけは感じられる…そんな状況になり、
メラルの声が聞こえてきた。
「……誰の仕業かは知らないけれど…死ぬほど…
 いえ、死すら生温い程後悔させてあげる…。」
二人の下に、暗闇の中…闇の如く黒い短剣が大量に飛来するだろう。
そう…メラルは「目」すら使っている。それだけでも、
メラルの怒りようは並大抵のものではない事が伺えるだろう。

60 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 20:23:58 0
>>34>>45
どうやらあの女に防ぐ手段がなかったようで。
苔男勢いよくぶつかる。嫌がり必死で離れようとする女を見て
僕は笑いが抑えきれずに指を指して大笑いする。
>「腹ペコ女覚えてろよっ!後で殺す!絶対殺すーーっ!!」
「フフフ、怖い怖い、感謝されるならまだしも殺されるようなこと僕はしてないんだけどなぁ…クク…アハハハハハ!」
しかもグレイルはこの状況の中とび蹴りを放とうと足に炎を纏わせ駆けていく。
ドロップキックなんか放ったらもっと状況が悪化するかもしれない。そうなったら楽しいだろうなぁ。
「いけグレイル!君の力を見せてやるんだ。アハハハハ!」
あー楽しすぎる。どうするのか目が離せないな!

>>30>>35>>46
聖水をサンダー1号に叩きつけるという目的があることを
忘れてあの苔男を見ていると、サンダー1号がこっちに振り向く。
>「さっき助けてくれた救世主はあなただったか…。
>これは礼を言わなければいけないな。
>ありがとう!」
あまりのいきなりのありがとうっていう言葉に顔が火照るのが分かり、とりあえずサンダー1号から目をそらす。
ただ聖水を取っただけで大したこともしてないのに救世主とか言われたらだれだって恥ずかしくなる!
それにありがとうなんていわれても僕は許さないんだからな!
「……べ、別にお前のためにやったことじゃないさ!ただ後でコレは使えるかもしれないって思っただけ。
 それと、あなたじゃなくてマオだ!なんかムカつくから他人行儀みたいなのはやめろ!
 裏切ったが一応僕を裏切ったがお前はマオスーパーサンダー1号だろ!!だったら…」
サンダー1号にそう言ってるとき苔男からなにやら魔力を感じ
見てみると呪文を詠唱しているのが分かる。あいつ詠唱とかできたのか!?
てっきり銃に付加属性をつけたり威力をあげて戦うタイプだと思っていたんだが…
しかも魔力の昂りと詠唱の長さから上級魔法を詠唱しているのか!?
>「皆…避けて!!」
なんというもったないことを…このエリートの僕でさえも。
下級魔法や消耗の少ない魔法だけでこのゲームを現在まで戦っているっていうのに。
>「あんたが本当に誰かに操られているんなら、あたしの魔法で救ってやるわよ!だから迷わず成仏してよね!!」
あの女もどうやら危険な事に気付いたようで威力は実証済みのあの魔法を放つ。
「いいぞ!さきに奴を潰せば詠唱はできない!当たり前のことだし常識だけど有効だ!」

>>54
しかし、そうはいかなかった。
あの女の魔法は防がれ苔男の魔法は容赦なく炸裂する!
「これは…闇の上級魔法の一つルナシェイド…!!」
周りのものを引きずり込み切り刻む魔法……まさかこんな上級魔法をあいつが使えたなんて!
まあ…ラッキーなことに僕はそこまで近くないために引き摺りこまれるにはまだまだ余裕がある。
それにいざとなったら瞬間転移で逃げればいい話……
>「お前ら〜、普段使ってない脳みそをフルに使って打開策を考えろ〜!
>早くしないと俺とエース先生が吸い込まれちまうぜ〜!」
「フフフ、そうだな。グレイル!エリートの僕と組んでいるんだ!
 当然この状況を打破する力は持っているよな!」
あれを止めるために結構な魔力を使うよりは逃げるほうに魔力を使ったほうが安く済む。
また教師が吸い込まれるんだったら僕にとっても都合がいい……
そしてなによりも今後もあのグレイズ達と組む価値があるのか見極めるのにいいじゃないか…フフフ。


61 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 21:09:47 0
>52 >57
リリアーナはエルザを気遣いながら、さっき食堂でミニアルから聞いた話を思い出していた。

>あの子はいったわ。私…人形でもいい…でも、【また】“空っぽ”になるのは嫌…って。 (中略)
>【空っぽ】になったことなんて・・・あったのかしら? 」

リリアーナは考えていた。エルザが言った「【また】“空っぽ”になるのは嫌」というのはどういう意味だろう?と。
普通に考えるなら、エルザとロックがコンコンに記憶を奪われた間のことを指すのだろう。
だがあのアルがわざわざ「どこかで聞いたフレーズ」と言ったのだ。単純にそれだけとは思えない。
(もう!アルのバカバカバカ〜!アドバイスっていうのは相手に通じなきゃ意味ないのよ〜 。
 そうよ、そもそもロックはどこで何してるのよ〜!!あなたの大事なエルザがこんなに傷ついてるって言うのに!!)
自分の役不足を痛感しながら、リリアーナはこの場にいないロックを内心で責めていた。
そう、きっとロックならきっとエルザを・・・・・・・・ずきっと胸が痛んだが、リリアーナは無理に気づかないフリをした。

>「ねえ、リリアーナも知ってたんでしょ?私が本当は人形だって。
「・・・・・・身体はね」
リリアーナはさりげなく訂正した。水っぽい湿った二人分の足音だけが、真っ暗な夜道に響く。

> 私…自分がつくづくわからなくなるわ。
> 自分が本当は人形だと認めたくないのに、さっき私『人形でもいい』なんて言っちゃった。 (中略)
> “アルナワーズのやった事は正しい”と頭ではわかってるけど…私の心は彼女を刺した。
> 心は平和を求めているはずなのに、たまに誰かを酷く傷つけたくなる。」
リリアーナはエルザの背にそっと手を添えた。
「みんなそうなのよ・・・・・・エルザ、あなただけじゃないの」
「それが人間なのよ」とはとても言えなかった。
自分を人間だと思えないからこそ、これほどエルザが苦しんでいるのだから。

暗い校舎の中は、幸いにも人の姿は無かった。
リリアーナは窓ガラスに手を当てた。遠くから食堂の灯が見える。
今頃キサカやキキはどうしているだろう?カドゥケウスの話も中途半端なままで、キサカには悪いことをしてしまった。

>「なんだか、初めて会った日を思い出すわ。
> 苦しい時…悲しい時…つらい時…未来が見えなくなった時…あなたはいつも側にいてくれた。
> もちろん、今も…」
リリアーナは黙ってエルザの話に耳を傾けていた。
だが、次の言葉はさすがにリリアーナの想像の範疇を越えていた。

>「あなたが欲しい。」
リリアーナは驚いたが、すぐにああと納得した。エルザはチョコを食べてしまったから――――
>「ほれ薬のせいなんかじゃないわ!人形の私に、人間用の薬が効くわけないじゃない。
> あなたの事、私はずっと…」
>そう言った後、エルザはだんだん元気を無くしてうつむいた。
>「ごめん、リリアーナ。“愛してる”…なんて迷惑だよね。」
「そ、そんなこと無い!」
はっと我に返ったリリアーナは、思わずエルザの腕を掴んだ。そうしないと、エルザが消えてしまいそうな気がしたからだ。
「そうじゃなくて・・・・・・・ごめん、私びっくりして何がなんだか・・・
 だ、だって愛してるなんて初めて言われたし私もエルザも女の子だし・・・ああ、そうじゃなくて!」
リリアーナはもどかしそうに髪をかき回した。エルザの腕を掴む手に知らず力が篭る。
彼女はひどく混乱していた。だが、今のエルザをこのまま行かせるわけにはいかないという事だけはわかっていた。
エルザは今本当にどん底で・・・・・・未来が閉ざされてしまったと思い込んでいる。
この手を離してはダメだと思った。今ちゃんと向き合わないと取り返しがつかなくなる。そんな気がしたのだ。
だがリリアーナの頭の中は真っ白で、何をどうしていいのか分からない。

「・・・・・ずっとって・・・いつから?その・・・・・・だって私、ずっとエルザはロックの彼女だとばかり・・・・・・・」
リリアーナはとりあえず頭に浮かんだことを話した。
エルザの表情に、リリアーナは慌てて言葉を継いだ。
「だ、だってあの日、エルザから渡された杖、ロックに返そうとしたら怖い顔で睨んでたじゃない。
 ロックはロックでエルザと情事の続きするって言ってたし、一緒に箒に乗って帰っちゃったし!!」
気まずい沈黙が落ちる。
「・・・・・・ち、違うの?」

62 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/13(木) 21:43:01 0
>39
>「胸の中に化け物を飼うようになったからね」
そう呟くソフィアの表情を見るベアトリーチェの瞳には次第に熱が帯びていっていた。
この一瞬、優しげな顔から、何もない荒野で一人、飄々と佇むような表情に変った事を見逃さなかったのだ。

「あら怖い。胸の中に化け物を飼うだなんて・・・
怖い物見たさで覗いたら一口で食べられちゃいそう。」
冗談めかして応え、グラスを傾けるが視線は外れない。
テーブル越しに座っているが、二人の距離は徐々に近づいているかのような錯覚を覚える。

そんな濃密な室内に突然差す光。
更には嫌でも感じる大きな闇の魔力の波動。
まるでそれが合図だったかのように、二人の距離は元に戻る。
いや、二人とも椅子に座りテーブルを挟んでいたのだから、実際には距離の変動があったわけではない。
にも関わらず、確かに二人の距離は元に戻る。
それが感覚的なものか、単なる錯覚かはわからぬままに。

「やだわぁ。こんな雨の夜にまで戦っているのね。一体誰かしら?
私、ちょっと怖い・・・。」
そっと立ち上がり、窓から外を除くと森の向こうで小さく光が輝いていた。
不安そうに窓に寄り添っているが、勿論ベアトリーチェは知っている。
キサラが何者かと戦っているのである、という事を。
まだかなりの距離はある。
しかし閃光と闇の魔力の波動から、かなりの使い手だと推測をしていた。

63 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sageペンダント0 ゴースト] 投稿日:2008/03/13(木) 21:45:35 0
>58
ベアトリーチェとの連絡法を教えた後、思考にふけるメラルをただ見ていた。
きっとメラルの心の内では様々な計算と葛藤が繰り広げられているだろう。

メラルの性格からすれば実行するにはかなり抵抗がある動作のはずだ。
更に、それを行った後の交渉の難しさまで提示されていれば尚更だろう。
どう結論を下すのか。
アルナワーズにとってはどちらの結論を出そうとも美味しい事この上ない。

そしてメラルが結論を出した時、アルナワーズを喜ばせる更なる事態が退き起こされる。
ラルヴァとフリージアが寮に潜入し、何かを行ったのだ。
勿論それはメラルも気づいているだろう。
言葉にしなくともメラル自身が雄弁に語っているのだ。
その魔力の変化が、その表情の変化が、そして醸し出される雰囲気のあまりの変化が・・・
>「絶対に…許さない…。もう、収穫なんて二の次…。」
そう呟くメラルを見て、アルナワーズは愉悦に引きつった笑みを浮かべる。

メラルは実際に二人の姿を見ているわけではない。
魔力を感じて察しただけだ。
故に・・・この魔力がラルヴァに偽装した物だと結論付けたのだろう。
そこに燃え上がるのは激情の炎。
これから起こる事こそがアルナワーズの見たかった【業のうねり】そのものなのだから。

鬼気迫るメラルを見ながら声をかけることはしない。
というより、声をかけられない、といった方が正解だろう。
ただ儀式を見て、
「エミュー・・・南無南無・・・」
そう呟くだけだった。

>59
儀式は手早く行われ、女子寮全体がメラルのテリトリーと化していく。
だがこれだけ大規模な依り代、そして儀式。
メラルは勿論、エミューへの負担も大きいだろう。
だからこそ、アルナワーズはエミューに対して思わず祈りの言葉を呟いてしまったのだった。

しかし最も悲惨なのは女子寮にテリトリーを張る者達だった。
罠を仕掛けようと洞窟に入ったつもりが、実は巨大な大蛇の胃袋だったような物だ。
つい先程まで自分のテリトリーで準備を整え待ち構えていたのに、テリトリーごと死地と化す。
床、壁、天井・・・接地面は全て氷結する罠と化し、エミューは縦横無尽に暴れまわる。
まさに阿鼻と叫喚の協奏曲。

殺し合いが可能というリバースで様々な極限状態を迎える参加者達。
普段は決して表層には出ないその業のうねりを・・・
儀式を執り行うメラルを無言で見つめながら堪能しているアルナワーズであった。

64 名前:・ー・�、 ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 23:17:03 0
>54
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>56。。>60
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65 名前:・ー・�、 ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/13(木) 23:21:43 0
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66 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 23:25:34 0
テスト

67 名前:グレイ (代理)[sage 千夜万夜gt;229より] 投稿日:2008/03/13(木) 23:32:23 0
>54
「ぎゃぶ!」
グレイルはブラックホールに到達する前にべしゃりと四つん這いに落ちる。
これも結構痛い、が…
【R、早く何かに?まれ…!】
「ちょ、まっ…地面に?まれねー!いででででで!!」ザザザザザ
ブラックホールに比較的近いため、どんどん吸い寄せられるグレイル。
このままあの魔法に吸い込まれれば死亡は必至。
必死に近くの切り株にしがみ付く。それでも時間稼ぎにしかならないだろう。

>56 >60
しがみついたことで一旦落ち着いたが、まだ魔法の解決は出来てない。
【さて、どうするべきか…】
【そうだ!レイド先生やエース先生なら…】
グレイズがそこまで言ったら
>「お前ら〜、普段使ってない脳みそをフルに使って打開策を考えろ〜!
>早くしないと俺とエース先生が吸い込まれちまうぜ〜!」
と、レイド。一言で言うと俺シラネ、だそうだ。
【……使えない教師め…こうなったらマオの力を借り…】
>「フフフ、そうだな。グレイル!エリートの僕と組んでいるんだ!
> 当然この状況を打破する力は持っているよな!」
グレイブの提案をマオの発言が打ち砕く。力見せてみろということか。
「…ハァ!?てめーら人がどんだけ大変な目に遭ってるか分かってんのかー!?」
先程マオを散々振り回したお前に言えたことではない。

【もういい…。替われ。】
そういうとグレイブが肉体に入る。
「あーそうか、お前らの気持ちは良く分かった…ロリコンレイドにアホの子マオ…!
あれを如何にかしないならそう呼ぶ……いや、寧ろ学園中に広めてやる…。
証拠は十分にあるしな、簡単に受け入れられる筈だ…。
こんな呼び名で呼ばれたくは無いだろう…だったら如何にかしろ…!
もしくは死ね…!そしてペンダントを寄越せ!」
罵倒を一頻りすると、すぐにグレイルが替わる。
「マジで打つ手なんてないんだっつーの!助けろー!」


68 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/14(金) 00:55:29 O
>54-56 >60 >67
>「成仏って…僕を幽霊か何かみたいに言わないでください!!」
>「…リフレクション!」
くそっ!やっぱり反射魔法か!
てか、口が自由なら魔法使えないように黙ってろ!
反射されたメギドラがあたしの周りで大爆発を起こす。
普通なら自分の魔法で自滅する所だけど、あたしの障壁は核熱ダメージを完璧に防いでくれる。

>「ちょ、まっ…地面に?まれねー!いででででで!!」
大ピンチです助けてってかんじの声の方を見れば、グレイルが黒い球体に吸い寄せられていた。
げげ!さっきの魔法はブラックホールだったのか!
腹ペコ女がルナシェイドがどうこうとか言ってるけど、このままだとあたしまで吸い込まれちゃうのは一緒だ。
これはいよいよレイド先生に頼るしかない。

>「お前ら〜、普段使ってない脳みそをフルに使って打開策を考えろ〜!
早くしないと俺とエース先生が吸い込まれちまうぜ〜!」
>「フフフ、そうだな。グレイル!エリートの僕と組んでいるんだ!
 当然この状況を打破する力は持っているよな!」
「あたしは普段から脳みそ全開だーっ!」
ああぁぁやっぱり無気力教師だぁーっ!
しかも腹ペコ女まで見守る気満々だし!

>「マジで打つ手なんてないんだっつーの!助けろー!」
なんとか切り株に捕まって持ちこたえてるグレイルが叫ぶけど、あたしに今できる事なんてほとんどないぞ!
「メギド!」
グレイルを助けられるかどうかわからないけど、ブラックホールにメギドで攻撃。
狙いをつける暇がない上に、グレイルを巻き込まない為にはこれしかない。
打ち消せなくても、一瞬でもいいから時間を稼げれば!

そんな事をしているうちに、カビ人間の左手の銃があたしに突きつけられる。
密着状態だから攻撃を避けられないのは、こっちも同じだ。
このままだと確実に負ける。
>「武器持った相手と戦う時はさ。懐に飛び込んじゃえばいいんだよね」
急に、模擬戦の時のユリの言葉を思い出した。
あたしの持ってる剣をあっさりたたき落として、あいつは自慢げに笑いながら言ったもんだ。
>「密着しちゃえば、ちょっとした動きで余裕で狙いを逸らせるんだもん。ミルクもやってみる?」
できるか!そもそも武器持った相手に密着するってのが無理なんだよ!
その時はそう言い返してやったけど、今は腹ペコ女のせいでカビ人間と密着状態。
やってみる価値はある。
相手の左手を外側に押し出すように、右手を動かす。
これで銃弾は当たらないはずだ。
後はなんとか右手を押さえ込めれば…

もみ合っている内に、ずりっとカビ人間の体からカビが落ちた。
カビの下から見えたのは…えっと…男だよねこれ裸だよねこれ…
声じゃわからなかったけど、カビ人間の正体ってもしかして…上半身裸の…男!?
「こっ、こっこ……こんのド変態男〜〜ッ!!!」
あたしの怒りの鉄拳がカビ人間に炸裂した!

69 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage ] 投稿日:2008/03/14(金) 01:41:54 0
>>68
ルナシェイドに巻き込まれるレイド、マオ、グレイ、エースを傍目に、キサラはミルクに銃を突きつけた
だが―――ミルクは銃を外側に押し出す
「…!」
キサラの意識は、操られていてもいなくても、『流石だ』と思ったろう
そして、次にとる行動も、いずれにしても同じだ
キサラとミルクで、密着状態のまま攻防が繰り広げられる
本来キサラは足技主体だが、爆風の影響で足技を繰り広げられる状態ではないし
なにより、この距離で足技は不可能に近い

―――そして
>「こっ、こっこ……こんのド変態男〜〜ッ!!!」
ミルクの有無を言わせない鉄拳がクリーンヒット
先程ずり落ちたカビの影響で、少し体の自由が戻ったからか?それとも単なる一瞬の隙か?あるいはミルクの気合い勝ちか…
いずれにしても、キサラの身体は磁力も無視して吹き飛び――
2バウンド、3バウンド―――気絶

============================================================
「…本当に…すみませんでした…」
ベアトリーチェの呪縛から逃れ、記憶と身体の自由が戻ったキサラは、皆に事情を説明し、謝罪した
ちなみに、体には普段から常備しているマントを着ている
「えっと…知ってる人もいると思いますけど…僕はキサラ
 …キサラ・トールフェルド…です」
自己紹介を軽くすませたキサラは、次にとるべき行動に素早く移る
そう、自分のペンダントを取り戻さなければならない
そのためには―――
(……やっぱり…あれ…ですよね)
ベアトリーチェ接触前に感じた、大量のペンダントの魔力
自分がゲームオーバーになっていないということは、ゴミ箱にはまだ入れられてないのだから、あそこにあると考えるのが妥当だろう
「…ご迷惑をおかけしたことは謝罪しますし…助けて下さったことにも感謝します
 ……だけど、あくまでゲーム内では敵同士…それに、これ以上は迷惑をかけられませんから…」
ここでキサラは一旦言葉を切る
そして、目つきが変わり―――決意の眼差しとなる
「…ここからは―――僕の問題です
 ……ありがとうございました」
そうしてキサラは巨大ミミズの中のペンダントの気配目指して歩き始めた

70 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/14(金) 07:26:02 0
>61
「リリアーナ…私とロックが恋人になるなんて、天地が引っくり返ってもありえないわ。」
これは奇しくも、以前ロックがリリアーナに対して言ったセリフと同じである。
「そっか、そんな風に思ってたのね。確かに、ロックは私の所へよく遊びに来てたけど…
 それはたぶん、私の面倒を見てくれるアンジェリーナが目当てだったんだと思うわ。
 だって、ロックが私に興味をもつ理由なんて無いもの。」
エルザは、ロックがアンジェリーナとくっついてしまえばいいのに、と思った。
そうすれば、ロックがリリアーナとくっつくのではないかと頭を悩ます必要が無いからだ。
他の誰よりも、エルザにとって、ロックだけはリリアーナの恋人にしたくなかった。

その時だ。ぴちゃり、ぴちゃりと足音が廊下の奥から聞こえてきた。
エルザとリリアーナが同時に振り向くと、
廊下の奥から誰かが歩いてくるのが見える。
校舎の中はとても暗い上に、その男(エルザには男に見えた)が、
黒いフードをかぶっているため顔が見えない。

黒いフードの男は、二人の前までくると足を止めた。先に噛み付いたのはエルザだ。
「何よ?あなたもペンダントを狙っているの?」
エルザは首から下げたペンダントを握り締めた。しかし、男は首を横に振った。
>「俺はそんな物に興味ない。俺はただ、強い奴と戦いたいだけだ。」

男とエルザは睨み合い、そして同時に相手に向かって走った。
二人とも大きく体をねじり、互いの太腿にローキックを放つ。
エルザは自分の蹴り足に確かな手応えを感じたが…
「(硬い!?)」
エルザがそう思った瞬間、突然エルザの天地が引っくり返った。
男がエルザを投げたからだ。
混乱したエルザは状況を理解するのに時間がかかった。
どうやら自分はうつ伏せに倒れたらしいと…
「痛たた!」
そして、どうやら男が自分の腕間接を極めているらしい。男はエルザに言った。
>「お前は体に力が入りすぎている。そんなガチガチな状態ではスムーズな格闘はできない。
> …これは“人間”でも“人形”でも同じことだ。」
エルザはびっくりした。なぜこの男は自分が人形だと知っているのだろう?
「あんた、一体誰なのよ!」
男はエルザの腕を放した。開放されたエルザは腕が折れていない事を確認し、
リリアーナの側まで後退した。

>「俺が誰だって?」
男は黒いフード付きのコートを脱ぎ捨てた。そしてエルザはあっと驚いた。
茶色と黒色の混ざったグラデーションのショートヘア、
真っ赤な学ラン、そして水晶のような青い瞳…間違い無い、あの男だ。
>「俺はロックなのだ!」
ロックはにっこりと笑った。

71 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/14(金) 07:31:01 0
名前・ロック・ウィル
性別・男
年齢・16歳
髪型・ショートヘア。基本的に茶色の毛髪をしているが、
   毛の先端に向かってだんだん黒色に変わる。
瞳色・水晶風の青、左目は義眼。
容姿・赤い学ランを着用。白く長い布を鉢巻のように額に巻いている。
備考・学園の男子生徒の一人。第四部における壮絶な体験(?)により、心身共に変化した。
得意技・物理的な魔法。
好きな食べ物・レモンパイ。
好きな偉人・エイティ先生…え?偉人じゃない?
好きな生物・かわいい生物全般。ただし、ロックの視点なので注意。
嫌いな食べ物・生の肉。焼いてほしいのだ…
嫌いな金属・レアメタル等、魔力を帯びた金属全般。
保険に入りますか?・当然入っている。決まりなのだ!

【備考】
アウル…ロックのペットふくろう。雪のように白い体が特徴。どういうわけかベジタリアン。
アンジェリーナ…学園の教師の一人。初等部以下の魔法薬学が担当なので、
        二等過程以上の生徒とはほとんど面識がない。ロックの親戚でもある。
フォルティシモ…ロックの所有していた箒。第二部において闇の魔法使いマリアベルに破壊された。
無銘の杖…ロックが所有する杖。長さ30cmほどのコンパクトな杖である。

72 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/14(金) 08:26:09 O
>67>「あーそうか、お前らの気持ちは良く分かった…ロリコンレイドにアホの子マオ…!(中略)
そしてペンダントを寄越せ!」
>「……ロリコンですって?」
「おまけに死ねとまできたもんだ…。」

>68>「あたしは普段から脳みそ全開だーっ!」
>「…らしいですが?」
「そんな人間この世に存在する筈が無い。」

>「マジで打つ手ないんだっつーの!助けろー!」
グレイルが切株に掴まりながら救助を要求する。
「ふぅ…分かったよ。さっさと打ち消しますか…」
>「メギド!」
と思ったけどまだミルクは諦めていなかったようだ。
「良いぞ〜ミルク!根性見せろ〜!」


ミルクが頑張った結果、怒りの鉄拳がキサラに直撃し、無事キサラの意識は戻りましたとさ。

戦いが終わったのを確認し、ミルクに歩み寄る。
「よく頑張ったな。やれば出来るじゃねぇか。あの状況を打破出来るなんて大したもんだ。
君には100点をやろう。
俺から100点を貰えるなんて滅多に無いぞ?」
俺はミルクの頭を軽くポンポンした。
「それに比べて…グレイル。お前って奴は俺に向かってロリコンだの死ねだの暴言連発しやがって〜!
そういう奴はこうだ、クシャクシャの刑!」
グレイルの頭に手を置き、髪をクシャクシャする。

73 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/14(金) 08:28:02 O
「お前は40点だ。……だがまあ、諦めずに2度もドロップキックを使った所は評価する。
普通の生徒相手ならクリーンヒットだ。
威力もスピードも文句無しの一級品だった。
これからも頑張れよ。」
頭をひとしきりクシャクシャにした後、ミルク同様に頭をポンポンしてやる。

>69>「…本当に…すみませんでした…」
やはりキサラはベアトリーチェに操作されていたらしい。
「まあまあ、そんなに落ち込むなよ。お前が100%悪いって訳じゃないんだし。」

キサラは自己紹介と謝罪をした後、ホルスターからカードを取り出した。
多分脱出用だろう。
態勢を立て直してからペンダントを取り戻しに行くのかもな…。

「マオ、グレイル、お前らはどうすんだ?
俺達はこのままベアトリーチェの所まで行くつもりだけど…。」

74 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/14(金) 12:11:14 0
>44 >48
自称スール’s達は、不本意ながら女子寮前に立っていた。
というのも、フリージア女王様が氷の拘束を外してくれなかったからだ。
>「今はもう真っ暗だけど、さっきからこの辺りに雲が集まってるんだよね・・・。
> フリージア、気をつけた方がいいよ。多分誰かが大規模魔法の準備でもしてるんじゃないかな。
「だから止めた方がいいと言ってるのですわー」
「罠に自分から飛び込むのは馬鹿なのですわーさっさと引き返すのですわー!!」

必死の叫びもむなしく、二人の少女達――――子犬に変身したスーとルズは、フリージアに引っぱられ女子寮の中へ。
・・・・・・彼女たちを縛る鎖が、いつの間にかトゲトゲのついた首輪とそれから伸びる鎖に変化していたが、
寮内に潜む気配に怯える彼女たちは気づく余裕も無かった。

ラルヴァが魔法を使い、誰かが仕掛けたトラップをわざと発動させて解除した後、今後のことをフリージアに相談している。
「女王様のお部屋がいいですわ!素敵な部屋拝見隊ですわ!」
「もう夜ですし、フリージア女王様と一緒に天蓋つきのふかふかベッドで眠りたいのですわー!!
 あ、おまけその1は床でなら寝てもよろしくてよっ」
聞かれもしないのにスーとルズは口をはさんだ。
ここに何かが潜んでいると自分たちが言ってたのに、どこまでもミーハーである。
しかも天蓋つきのベッドを勝手に想像してうっとりしているようだ。
知らぬが仏とはまさにこのことである。

>59
キャーキャー騒いでいると、不意に寮内の照明が落ちた。
「真っ暗なのですわー」
「だから言わんこっちゃないのですわー」
だがそのうち寮内のあちこちから断末魔の悲鳴が上がり始めると、さすがの二人も黙り込んだ。
>「……誰の仕業かは知らないけれど…死ぬほど…
> いえ、死すら生温い程後悔させてあげる…。」
声に篭った殺気と怒気に震え上がったスーだったが、不意に隣にいたルズが悲鳴をあげた。
「ル、ルズっ?!どうしたの、ふ、ふざけないでよっ?!」
スーが灯りかわりに小さな炎トカゲを召喚した。
小さな炎トカゲは、頼りない光であたりを照らした。
だが――――氷柱と化したルズの姿や、意志をもつように広がり全てを凍らせるモノの存在に気づくには十分だった。
「キャアアアアアっ!!」
一拍置いて恐怖の悲鳴をあげるスーの足元にも、エミューの水は迫っている。
一方フリージア達に放たれた大量の黒い短剣は、今まさに彼女達を仕留めようと肉薄していた。


75 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/14(金) 13:59:46 0
>70
エルザはロックとはなんでもないときっぱり否定した。
言い回しがいつものロックを髣髴とさせて、リリアーナはほんの少し目を細めた。
エルザとロックは良く似ている。顔は違うが、雰囲気やちょっとした仕草がそっくりなのだ。
もちろん、口が裂けても言えないが。

リリアーナはようやくエルザがロックの彼女でないことを理解した。
だが、エルザが「ロックがエルザに興味を持つ理由がない」と断言したのは意外だった。
「どうしてエルザは、ロックがあなたに興味ないって思うの? 
 だってエルザだって、気が付けばロックのことばかり考えてたんでしょう?だったらロックだって・・・・・・・」
だがエルザとの会話は、突如現れたフードの男によって遮られた。

>黒いフードの男は、二人の前までくると足を止めた。先に噛み付いたのはエルザだ。
>「何よ?あなたもペンダントを狙っているの?」
>「俺はそんな物に興味ない。俺はただ、強い奴と戦いたいだけだ。」
リリアーナは一つ瞬きした。
(――――あれっ?この声ってもしかして・・・・・・)
だがリリアーナが何か言うよりも早く、エルザがフードの男に仕掛けていた。

あっけに取られたリリアーナは反応が遅れた。
「ちょ、ちょっと待って二人とも!」
うつ伏せに倒れたエルザに、ロックが関節技を極めている。
>「お前は体に力が入りすぎている。そんなガチガチな状態ではスムーズな格闘はできない。
> …これは“人間”でも“人形”でも同じことだ。」
リリアーナは顔を強張らせた。あっけに取られていた口がきゅっと一文字に閉じる。
>「あんた、一体誰なのよ!」
>男はエルザの腕を放した。開放されたエルザは腕が折れていない事を確認し、リリアーナの側まで後退した。
「あんなに動いて大丈夫なの?」
リリアーナは心配そうにエルザを気遣った。
食堂でキキから「エルザには自己修復がある」と聞かされてはいたが、
それがどの程度のスピードで回復するのかまではよく分からなかったのだ。
>「俺が誰だって?」
>「俺はロックなのだ!」
リリアーナの頭の中で何かが切れる音がした。
リリアーナはきっとロックを睨みつけると、ポシェットから取り出した瓶をロックに投げつけた。
ぱりん、とガラスが砕ける音と共に小麦粉があたりに飛び散る。

「エルザに謝りなさい!ロック、いくらあなたでもエルザを傷つけるのは許さないわ!!」
リリアーナはそう叫ぶと、エルザを庇うように前に出た。
リリアーナは怒っていた。
たとえエルザの身体が作り物であることが真実だとしても、
それがロックの口から無造作に吐き出されるのが我慢ならなかった。

リリアーナは一つ大きく息を吸うと、今度は幾分理性的な声で話し掛けた。
「・・・・・・・話し方変えたのね。うん、その方がずっといいわ。
 でもロック。――――あなたいつから女の子に手を上げたり、平気で傷つけたり出来るようになったの?」
リリアーナはロックを威嚇するようにロックバスターを彼に向けた。
右手をポーチに手を差し入れ、さらに粉が詰まった瓶をいつでも投げられるように握リしめている。
「ねえ、今までどこで何をしてたの?・・・・・・そもそもあなた、本当にロックなの?」

76 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage 投下3 自前1] 投稿日:2008/03/14(金) 16:46:05 0
>35>54>60
>「……べ、別にお前のためにやったことじゃないさ!ただ後でコレは使えるかもしれないって思っただけ。
> それと、あなたじゃなくてマオだ!なんかムカつくから他人行儀みたいなのはやめろ!
> 裏切ったが一応僕を裏切ったがお前はマオスーパーサンダー1号だろ!!だったら…」
語尾を荒げて言葉を続けようとするマオだが、突然大きな魔力を感じて二人はそちらに意識が向いた。
唱えられた魔法は「ルナシェイド」、そこにあるものをすべて巻き込んで飲み込んでしまう上級魔法。
飲み込まれた果てにははたしてどうなるのか?
飲み込まれた後は容赦なく切り刻まれてただではすまず、生き残れたとしても戦闘をすることはまず無理な状態になるだろう。
>「皆…避けて!!」
上級魔法を躊躇なく使って、ヴァンエレンたちを亡き者にしようという行動とは反する言葉だった。
>「あんたが本当に誰かに操られているんなら、あたしの魔法で救ってやるわよ!だから迷わず成仏してよね!!」
>「いいぞ!さきに奴を潰せば詠唱はできない!当たり前のことだし常識だけど有効だ!」
キサラの魔法の唯一の対象外であるミルクが至近距離から高い威力の魔法を使う。
だが、それも別の魔法によって反射されてしまい、結局無駄な抵抗に終わってしまった

>56
>「お前ら〜、普段使ってない脳みそをフルに使って打開策を考えろ〜!
>早くしないと俺とエース先生が吸い込まれちまうぜ〜!」
レイドの場違いで暢気な声が生徒たちを余計焦らせる結果となる。
マオはグレイルの後援というよりも後ろからただ見てるだけで、ほとんど前衛まかせでなにもしていなかった。
不適な笑みを浮かべているから、この状況で教師と生徒がどんどんくたばってくれると例のベアトリーチェとの約束が簡単になる。
そう思っているのだろうか?
一方の吸血鬼のヴァンエレン様はというと、焦りに焦ってしまって涙目で本をめくってあれでもないこれでもないと打開策を探っていた。

>68
>「こっ、こっこ……こんのド変態男〜〜ッ!!!」
乙女の純情とはかくも強いものなのか、カビが剥ぎ落ちた姿は半裸の変態男だった。
最終鬼畜ミルク様の恥じらいと怒りの拳が操られたキサラに炸裂し、そのまま気を失ってしまい魔法も危ないところで消滅した。
「け、結局私はなんの役にも立てなかったか…」
ヴァンエレンは四つんばいになって絶望し、己の無力さにしこたま嘆いた。

>69>73
ベアトリーチェの操り糸から開放されたキサラは経緯を話して迷惑をかけたことに謝罪をした。
>「…ご迷惑をおかけしたことは謝罪しますし…助けて下さったことにも感謝します
> ……だけど、あくまでゲーム内では敵同士…それに、これ以上は迷惑をかけられませんから…」
彼は自らの問題に終止符を打つべく、再びベアトリーチェに立ち向かうことだろう。
>「マオ、グレイル、お前らはどうすんだ?
>俺達はこのままベアトリーチェの所まで行くつもりだけど…。」
キサラが去っていってから、残る二人にレイドは問いかけた。
この返答からこの先ヴァンエレンたちベアトリーチェ討伐組と相反することになるかは明白である。
「マオ……。
 もしかして本当にあのベアトリーチェのことを信じてるのではあるまいな?
 考えてみろ……最初になんで私たちが森に入って行ったのか。
 森が変貌した様をみて、あの操られたキサラをみて、どうすればそんな簡単にベアトリーチェの残酷さを忘れてしまえるんだ?
 優勝できるという可能性に君の眼は曇ってしまったのかい?」

77 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/14(金) 19:43:54 0
>62
「あら怖い。胸の中に化け物を飼うだなんて・・・
怖い物見たさで覗いたら一口で食べられちゃいそう。」
「ははっ、どうだろう?逆に喰われたりしてね?
単なる誇大広告ってこともある。
私にとっては化け物でも他人にはただの猫かもしれない」
実際私は他人がどれほどなのかを知らない。余り知りたくはないけど。
気のせいかな?なんかさっきからじっと見られてる気がする。
なんだかなぁ……慣れてると言えば慣れてるんだけど………
「なにか私の顔は物珍しい要素があるのかな?黒い眼?黒い髪?肌の色?顔の形?
それとも見慣れない術を使うから?」
じっと眼を見つめてみる。普段の、優しいと自負しているまなざしで口を結んで。
…………
そして表情を崩す。
「なんてね。冗談、冗談。
で、何か付いてるかな?それとも顔芸ども期待してる?」
なんて軽口を叩いてみせてるけど、内心はドキドキ。こういう風に人と話したことはあまりない。

突然の光。そして………
「やだわぁ。こんな雨の夜にまで戦っているのね。一体誰かしら?
私、ちょっと怖い・・・。」
ちょっと。かぁ………みんな強いなぁ。精神的な意味で。
「君が守ってくれるんだろう?あんなのと事を構えたくはないからね。
ここは君の牙城なんだろう?」
なんかなさけないなぁ………でもでも、これは適材適所ということ。
なんて自己弁護。
「まぁ、私はスロースターターでね。でも、いざって時には動くさ。
後手に回らなきゃいけないのが難点かな?」
そう。二人もいる。何かあっても何とかなるさ。

78 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage持2(自・モブ)投0] 投稿日:2008/03/14(金) 21:45:27 0
>>51
 エルザが食堂を飛び出してから一拍、リリアーナが慌てて後を追う。
「キサカさんは外に出ちゃダメ!私なら大丈夫だから!」
「っ、待て待て! 食堂の外は戦闘解禁……!」
 無視された。
 扉が閉まる。
「……あー、ったく」
 額の辺りを押さえつつ、キサカは椅子に座り直す。
 状況を反芻。黙ること数秒。
 食堂にいてもやる事は無い。
 メラルとの密会も気になる。
 優勝候補に頼る充ても無い。
「面倒臭いな……」
 三人分超過の食器をカウンターに戻し、キサカの足は出入り口へ。
 黒い置き傘を掴む。が、振り向き、
「WAWAWA忘れ物〜。アル様ちょっとご同行願いますよ」

79 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 01:11:43 0
>>67
>「…ハァ!?てめーら人がどんだけ大変な目に遭ってるか分かってんのかー!?」
いや、そんなこと言われてもな…僕も巻き込まれているのは事実。
お互いに大変な目にあっているじゃないか……ま、ちょっとグレイルには荷が重いか…
仕方ないルナシェイドの影響が少ないところまで移動ぐらいさせてやるか……
そう思ってどうしようかと考えているとき、グレイルからグレイブに変わる。何か手でもあるっていうのか?

>「あーそうか、お前らの気持ちは良く分かった…ロリコンレイドにアホの子マオ…!
>あれを如何にかしないならそう呼ぶ……いや、寧ろ学園中に広めてやる。」
なに…?入れ替わってまでしたかったのは僕の悪口か?
し、しかもアホの子…あんな莫迦にアホの子といわれた?この僕が…
父様も母様も兄様も全員エリートで名門と言われているミゼット家の一員である僕が…アホの子……
「うるさぁい!!だれがアホの子だ。寝言は寝てから言え。
 僕のどこがアホだ!!どこにそんな証拠があるっていうんだ!!」
>「マジで打つ手なんてないんだっつーの!助けろー!」
またグレイルに変わりグレイルが助けを呼ぶ、
だが今僕の頭には助けることよりもアホ呼ばわりについての方が重要!
「助ける前に僕のどこが阿呆なのかグレイブをもう一回だして説明させろ!!
 納得いく理由をきかないと到底助ける気になんてなれない!!」
お互いに叫びあいの怒鳴りあいを繰り返えす。しかし仕方がない。
なぜ僕がアホの子なのか聞き出さない限り僕は助ける気など全く起きないのだから!

>>68-69
その時、カビ人間と接触していた女が凄まじい大声で叫ぶ。
>「こっ、こっこ……こんのド変態男〜〜ッ!!!」
そして放たれる拳…拳は苔男を重々しい音とともに吹き飛ばす。
僕の磁力などまるで無視して関係ないように……苔男は沈黙。
「……あの女…どんな怪力なんだ?」


>「…本当に…すみませんでした…」
やれやれ…事情を聞いてみればやはりあの毒オタク女の回し者だったか。
しかし、あの女…手当たり次第だれか見つけては利用しているな……
ここまでするやつだ。少し気になってはいたが僕との契約など放棄されるかもな…
僕はもともとあいつと仲が良いほうでないし…ただあいつが猫被っているだけだ。
だとしたら僕は良いようにアイツに使われていることになる…
僕が今後どうしようかと考えていると…教師が僕とグレイルに聞く

>「マオ、グレイル、お前らはどうすんだ?
>俺達はこのままベアトリーチェの所まで行くつもりだけど…。」

「どうしようか今考えているところ…そもそも僕はあの女が嫌いだ。
 今回言うとおりにしているのはペンダントをくれるという契約があるからだし…」
そう…そこだ。大量のペンダントをどこに隠しているのか…それが分からない。
ペンダントの魔力を探るにしてもおそらく一箇所には収めていないだろうし…
そして何よりもこの森が微量とはいえ魔力を帯びていることがペンダントの所在を分からなくさせている…



80 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 01:12:15 0
>>76
ベアトリーチェは優勝は狙っていない…それはおそらく真実
なぜならばあいつとの契約の内容とこのやり方、どちらにしても優勝することを前提にしているとは思いにくい…
だからあいつを倒しても素直に場所を言うかどうか……くそッ!冷静に考えてみると思ったよりもあの女は厄介なようだ。
心底僕が悩んでいるとサンダー1号が僕に話しかけてくる。
>「マオ……。
>もしかして本当にあのベアトリーチェのことを信じてるのではあるまいな?
>考えてみろ……最初になんで私たちが森に入って行ったのか。
>森が変貌した様をみて、あの操られたキサラをみて、どうすればそんな簡単にベアトリーチェの残酷さを忘れてしまえるんだ?
>優勝できるという可能性に君の眼は曇ってしまったのかい?」
…確かにあの女は信用できない。そして僕があの森に入っていったのは倒すため。
そしてやり口も人道的とは到底言えない…利用しているつもりが利用されているだけかもしれない。
「サンダー1号の言うことは最もだ…あの女はこれ以上のさばらせておくと危険、
 さっきのキサラを見て僕もそう思った…それに僕の契約などは守られないかもしれないな……
 確かに言われる通り僕は優勝というものをぶら下げられ目が曇っていたのかもしれない……」

サンダー1号の言い分は認める。おそらく僕は目が曇っていたんだろう。
このままあいつの言うとおりにメラル・エルディーンとリリアーナを倒したところでペンダントはもらえない。
……だが、そんなことは抜きに一つ…いや二つ…ていうかもう数関係なくサンダー1号に言いたいことがいっぱいある!!

「だけどサンダー1号、そこまで思っているんだったらなぜあの時僕に言わなかった!!
 言ってくれれば考え直したかもしれないだろー!なのに勝手においてどっか行っちゃったじゃないか!!
 僕があの後どれだけ大変だったと思う!?グレイズ達と戦い、不気味な森を彷徨い歩き!
 しかもおぶってもらったらおぶってもらったでグレイルの気持ち悪くなりそうな激しい動き!!
 なんどお前が居てくれたらと思ったか……お前が居なかったせいで僕は凄い体力を消耗したんだ!
 分かったか?お前が僕を見捨てて早々にどっか行っちゃった罪が!」

僕はサンダー1号に指をさし文句を全て叫ぶ、全部言い終わったあとは少し気持ちが落ち着く。
「そういうことだ…だがまあ、ごめんと謝るなら許してやってもいい…今までのことは水に流そうじゃないか。」
少し冷静になったところでとりあえず僕はサンダー1号にあやまるように促すことにした。
素直に謝るなら今までのことは全て水に流しベアトリーチェを倒すのを手伝うことにする。
だがNOというなら今ここでサンダー1号を黒こげにしてやる!

81 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/15(土) 09:21:57 0
>75
> ぱりん、とガラスが砕ける音と共に小麦粉があたりに飛び散る。
「ぎゃふん!ぎゃふん!ぎゃふん!ぎゃふん!」
ロックは変なくしゃみを連発した。
> 「エルザに謝りなさい!ロック、いくらあなたでもエルザを傷つけるのは許さないわ!!」
> リリアーナはそう叫ぶと、エルザを庇うように前に出た。
> 「・・・・・・・話し方変えたのね。うん、その方がずっといいわ。
>  でもロック。――――あなたいつから女の子に手を上げたり、平気で傷つけたり出来るようになったの?」
> 「ねえ、今までどこで何をしてたの?・・・・・・そもそもあなた、本当にロックなの?」

「俺は本物のロックに決まっているのだ!」
ロックはちょっと考えるような仕草をした後、リリアーナとエルザに向けて言った。
「“手を上げた”っていうのは、腕の間接を極めた事か?
 でも、あれは今朝エルザに頭を殴られたお返しなのだ。」
エルザはばつが悪そうな顔をした。
今朝ロックを撲殺しようとした事をリリアーナに知られたくなかったからだ。

「“傷つけた”っていうのは、エルザを“人形”って言った事か?だとしたら、
 俺は絶対にエルザに謝らないのだ!」
その言葉を聞いて、エルザはロックをおもいきり睨んだ。
ロックはそれを気にせず、エルザに謝らない理由を話した。
「リリアーナ、謝るってのは“悪い”ことをした時にするもんだ。
 そして、もし俺がここで謝ったら、エルザを“人形”って言った事が“悪い”って自分で認める事になるのだ。
 俺は、絶対にエルザが“人形”である事を“悪い”なんて認めたくないのだ!」

>「ふざけないでよ、ロック!じゃあ聞くけど、私が“人形”である事が“良い”事だって言いたいわけ?」
エルザは怒り、ロックに問い詰めた。
「“人形”の体に、“人間”の心…俺はそういうの、すごくかっこいいと思うのだ。」
>「はあ!?」

「俺はそんなエルザが好きなのだ。」

エルザはびっくりした。まさかロックの口からそんな事を言われるとは思わなかったからだ。
>「馬鹿!ふざけるのもいい加減にしてよ!冗談じゃないわ!」
「俺はそういう冗談は嫌いなのだ。」
ロックはどうやら本気で言っているらしい。しかしエルザは納得しない。
>「あなたには…あなたにはアンジェリーナがいるじゃない!」

今度はロックがびっくりする番だった。
「なんて事を言うのだエルザ!俺とアンジェリーナがそんな関係になるなんて、
 天地がひっくり返ってもありえないのだ!」
>「………」
エルザは複雑な顔をして黙ってしまった。
エルザはロックがリリアーナとくっつかなければそれでいいと思っていたが、
まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったからだ。

「そうそう、アンジェリーナで思い出したのだ。俺が今まで何をしていたのかを話すのだ。」
ロックはアンジェリーナの部屋で『リバース』にいるエルザの様子を見ていた事。
エルザが人形であることも、ミニアルナワーズがエルザに説明している様子を見て初めて知った事を話した。
「そして、俺は大変はアンジェリーナを怒らせてしまったのだ。」
ロックはその後アンジェリーナを怒らせてしまい、『リバース』に無理やり叩き落とされた事も話した。
ただし、アンジェリーナがロックに怒った理由は話さなかった。ロックにもその理由がわからないからである。

「ところで…俺こっちに来るときにペンダントを落としちゃったのだ。
 リリアーナ、俺のペンダント見なかった?」

82 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 09:44:54 0
>58
屋上でメラルが呪文を発動させた事で寮内の気温が下がり始め、視界は暗闇に覆われた。
「フリージア、気をつけて。どうやら寮内に入ったのがよっぽど逆鱗に触れたような・・・」
暗闇のどこかから聞こえる悲鳴に、ラルヴァは暗闇の中で若干顔を顰めた。

>「……誰の仕業かは知らないけれど…死ぬほど…いえ、死すら生温い程後悔させてあげる…。」
「っ・・・?!メラル?!」
頭の中でこれほど大規模な氷の術使いを思い出そうとしていた。
当然その中にはメラルも入っていたのだが、声に篭っていた怒気とイメージが重ならず
ラルヴァは一瞬困惑していた。

直後、暗視による視界に広がる漆黒の短剣。
「フリージア!スー、ルズ!ボクの後ろへ!」
素早く大剣を引き抜いて眼前に構えて即席の盾とする。
勿論短剣の全てを弾くには大剣ではまだ足りない。
更に悪いことに、飛来した短剣の一本がラルヴァの右手にはまっていた指輪を破壊した。
そう、メラルからもらった連絡用の指輪が・・・・

>「キャアアアアアっ!!」
「?!・・・シャニィ、武装!」
傍らにいたシャニィはラルヴァの声にこたえるように人型の形態を取る。
その両手には、獣の頭を模した大きなガントレットのようなものが。
シャニィはラルヴァの意を汲んでルズの氷柱へ近づく。

【バァァァァカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!!】
おもむろに氷柱に近づいたシャニィは謎の掛け声とともに高速で氷柱を砕きだした。
【バァアカ・ガーレ!!】
とどめの一撃で氷柱を破壊し、ルズを慌てて抱きかかえる。

一先ず黒い短剣をやりすごしてからラルヴァは軽く息を吐いた。
「よし・・・フリージア、シャニィをつれてスーとルズをお願いね。
 ボクはちょっと、多分メラルだと思うけど話してこないと・・・。
 寒い方がフリージアは得意じゃない?あ、それと。はい。」

もらっていたルズのペンダントをフリージアに投げ渡すラルヴァ。
「じゃ、よろしく!」
そう言い残してラルヴァは暗闇の女子寮の中を、メラルを探して走り出した。

83 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 10:34:47 P
>48>59>74>82
>「女王様のお部屋がいいですわ!素敵な部屋拝見隊ですわ!」
>「もう夜ですし、フリージア女王様と一緒に天蓋つきのふかふかベッドで眠りたいのですわー!!
 あ、おまけその1は床でなら寝てもよろしくてよっ」
「あなた達は黙ってらっしゃい!」
とスールズを黙らせてから
「当然、私は3番を選びますわ。お〜ほっほっほ」
と無茶なことをのたまうフリージア
常識的に考えて魔法学園の建物が一介の生徒の攻撃呪文で吹っ飛ぶとは思えないのだが・・・
「さあ行きますわよ!!」
とフリージアはフリージングディストラクションの踊りを開始する
いわゆるキグ○スダンスというやつである
とは言ってもフリージアが踊っているのはフリージングドールの中
外からは見えない

・・・がしかし
あちこちから悲鳴が聞こえ初め
フリージアは覇王○吼拳を使わざるおえない・・・・もとい!
フリージングディストラクションの踊りを中断せずにはおえなかった

そして底冷えするような声が響く
>「……誰の仕業かは知らないけれど…死ぬほど…
> いえ、死すら生温い程後悔させてあげる…。」

>「っ・・・?!メラル?!」
「な、なんですって!?」
>「フリージア!スー、ルズ!ボクの後ろへ!」
「わかりましたわ!はうっ?」
そう言った次の瞬間・・・カコーンという音がフリージアの頭に響いた

そして凍り付くルズと叫び声を上げるスー

ルズは何とかラッシュでシャニィに助けてもらったようだ
「お〜ほっほっほ良かったですわね助かって!!」
ルズに声をかけるフリージア・・・・・額には黒い短剣が突き刺さっている
幸いフリージア本体には達してないようだが

すごく・・・間抜けです

>「よし・・・フリージア、シャニィをつれてスーとルズをお願いね。
 ボクはちょっと、多分メラルだと思うけど話してこないと・・・。
 寒い方がフリージアは得意じゃない?あ、それと。はい。」

>「じゃ、よろしく!」
「よろしくって!ちょっと・・・・行ってしまいましたわ」
これからどうしよう?と、フリージアは途方に暮れるのであった

ペンダント 自前1 投下1 取得2 預かり1 アイテム 魔力回復薬

84 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/15(土) 11:46:17 O
>69>72-73
あたしの鉄拳制裁を受けたカビ人間は、景気良く吹っ飛んで動かなくなった。
もっとも今はトドメ刺しに行く気力も起こらない。
「カビ人間とくっつかされたと思ったら…中身は…上半身…ハダカノオトコ……?」
その場にへたり込んでつぶやいてるあたしに、レイド先生が声をかけてきた。
>「よく頑張ったな。やれば出来るじゃねぇか。あの状況を打破出来るなんて大したもんだ。
君には100点をやろう。
俺から100点を貰えるなんて滅多に無いぞ?」
言いながら頭をポンポンしてくる。
「レッ、レイドせんせ〜〜」
優しい言葉がうれしくて、不覚にも泣きそうになった。

>「…本当に…すみませんでした…」
気絶から目を覚ました怪奇カビ人間は、ようやく正気に戻ったみたいだ。
コスプレなんちゃってシスターのパンチにも、もしかしたら神の御加護があったのかもしれない。
名前はキサラ…ってリリアーナの友達のあれだよね。
前にアルナワーズに女装させられたキサラだよね。
あの時の映像は貴重だってファンクラブの奴らが血眼で探し回り、あたしも転売で軽く稼がせてもらったっけ。
まあ、今はそんな事はどうでもいい。
「あたしはミルク・パウダーシュガー。
すみませんと思ってるんだったら、きっちり今までの事情を説明してもらうわよ」

キサラの説明によれば、ベアトリーチェはミミズを自由に操り、触られただけで体が麻痺したらしい。
この先は足下の地面も危険だってわけか…

>「…ここからは―――僕の問題です
 ……ありがとうございました」
考え込んでる内に、キサラはカードみたいな物を取り出した。
決意を秘めたその顔はなんとなく、あたしの身代わりになった時のリリアーナを思い出させる。
そういや、エルザとリリアーナ元気かな。まだゴーストになってないといいけど。
キサラはカードに魔力を…って、まさかそれ脱出用のアイテムか!?

「こらーっ!逃げるなーっ!!
あんたはあたしにでっかい借りを作ってるんだからね!
覚えておきなさいよ!」
あたしの声が届いたかどうか。
叫び終わったときには、キサラの姿はこの場から消えていた。

>76>79-80
戦い終わって落ち着いて。
改めて自分の服を見直してみれば、カビがいっぱい付着していた。
払えば簡単に落ちるけど、もうちょっと長く戦ってたらあたしもカビだらけになってたのかな。
>「マオ……。
 もしかして本当にあのベアトリーチェのことを信じてるのではあるまいな?(中略)
優勝できるという可能性に君の眼は曇ってしまったのかい?」
服のカビを落としてる間に、ヴァンエレンはマオを説得しようとしていた。
>「サンダー1号の言うことは最もだ…(中略)
>「…だがまあ、ごめんと謝るなら許してやってもいい…今までのことは水に流そうじゃないか。」
「ちょっと待て、このミルク様をあんな目に合わせた謝罪は無しかい!」
いい雰囲気をぶち壊すように、ヴァンエレンとマオの間に割ってはいる。
「銃弾から守ってくれたのはお礼を言うけど、キサラとくっつけて大笑いしてたのは何のつもりよ!
しかも手を組んでたらしいグレイルを助けずに、自分は高みの見物だなんて!
納得のいく説明を要求するわ。
納得できなきゃあんたにはキノコの養分になってもらうわよ!」

85 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 15:38:25 0
>>84
>「ちょっと待て、このミルク様をあんな目に合わせた謝罪は無しかい!」
僕とサンダー1号の問題に割り込んでくる女。
今は僕とサンダー1号が話しているというのに…ったく。
>「銃弾から守ってくれたのはお礼を言うけど、キサラとくっつけて大笑いしてたのは何のつもりよ!
>(中略)納得できなきゃあんたにはキノコの養分になってもらうわよ!」
キノコの養分…一応助けてあげたというのにずいぶんとひどいことを言うもんだ。
それに結果的にはキサラとかいう男子を助けることができたんだし目立った外傷は受けなかった。
体にいくつもの風穴を開けられなくてすんだんだ、密着するぐらい別にいいじゃないか。
…まあやりすぎたかもしれないけどな。
「確かに僕が悪かった。だけどキサラを動きを封じるには魔力消費が一番低かったんだ。
 それについつい“やってみたい”といういつもの悪戯心でやってしまって…困ったものだよ。
 敵ばかり作るこの悪戯心には僕もどうしたらいいか分からなくてねフフフ。」
そしてグレイルを横目で見ながらこの女のもう一つの問いかけに答える。
「グレイルを放っておいたのは別に助けるつもりがなかったわけじゃないさ。
 もちろんグレイルがピンチになったら助けるに決まっている!僕が選んだパートナーだ。」
このときグレイルに聞こえるように少しわざとらしく、声高々に説明してみせる。
そして僕は今度は横目で見るのではなくグレイルの方に向きなおし力強く言う。
「そう、僕が選んだパートナーなんだ。僕が信頼しなくてどうする!
 だから、決して僕はグレイルを放っておいて高見の見物をしていたわけじゃない。
 グレイルにグレイズ、そしてグレイブ…僕が信じた3人なら大丈夫。そう信じていたし期待していたんだよ!」

そこまでいき、今度はさっきまでの力強い口調とはうってかわって弱弱しい声で、
後悔の念を隠し切れないように片手を額に当てうつむき語る。
「ああ…だがまさか本当にピンチだったとは…僕には思いもしなかったよ。
 それにグレイブの僕へのアホ子発言もあって冷静さを欠いてしまってね…
 確かにグレイルの叫びをもう少し早聞き入れてく助けてやるべきだったな…すまないグレイル。」
フフフ…完璧、少々最後らへんは芝居が臭すぎた感もあったがグレイルは信じてくれるだろう…
グレイズも…まあ多分見破られてるかもしれないが基本的に善人だから大丈夫だろう。
グレイブは……僕が挑発したせいもあって最初から僕のことを嫌っているからな。
心から謝ろうとなにしようとどうせ信じてくれないだろうし許さない。

「グレイル。できるならばもう一度僕に君の仲間でいるチャンスをくれないかな?」
そして僕はグレイル達が何か言う前に早々とグレイルにチャンスをくれと言う。
フフフ…ここに少しばかしだが意味がある。あくまで僕はグレイルに頼んでいる。
グレイズやグレイブではない。グレイルは単純だし非常にストレートな性格の持ち主…
つまり僕の言葉を聞き他の二人に相談する前にグレイルが反射的に『許す』と言う可能性も無きにしもあらず。
素晴らしい。この頭の回転…やはり僕はアホ子なんかじゃない。そう、僕は選ばれたエリートだ!……フフフ。

86 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 16:22:29 0
>81
>「ところで…俺こっちに来るときにペンダントを落としちゃったのだ。
> リリアーナ、俺のペンダント見なかった?」

「・・・・・・・・知らない。そもそも何で私に聞くの?いま会ったばかりなのに」
リリアーナはロックと目も合わさないまま、冷たく言い放った。

「魔本リバースへの参加者には必ず人形つきのペンダントが付与されるわ。
 だからロックのペンダントは、この世界のどこかにあるのは間違いないでしょうよ。
 ゴーストになってないのだから、初めてこの世界に来た場所にでも落ちてるんじゃないの?」
エルザが持っているペンダントがロックのものだなど、この時のリリアーナは考えもしなかった。
とにかく早くこの場から立ち去ることで頭がいっぱいだったのだ。
「それより、私、用事を思い出したからこれで失礼するわ。
 ロック、見ていたのなら話は早いわ。あなたの大事なエルザは怪我してるから、ちゃんと守ってあげてね」

リリアーナはエルザに歩み寄ると、にこっと微笑んだ。
「良かったね、エルザ。秘密を知っても変わらず愛してくれる人がいて。
 私・・・・・・エルザがうらやましいな。エルザは毛嫌いしてるみだいだけど、ロックは案外いい奴よ?」
リリアーナはそう囁くと、エルザの目を見ずに傘を押し付けた。
「雨降ってるし、良かったら二人で使って。
 でもメラルさんが外に出たらダメだって言ってたから、くれぐれも気をつけてね。
 ・・・・・・・・エルザ、ロックと今朝喧嘩したっていうのなら、ちゃんと話し合って仲直りしなきゃだめ・・・・・」
リリアーナは不意に声を詰まらせ顔を伏せた。
「―――― じゃあね」
リリアーナは俯いたまま、逃げるようにその場から立ち去った。

いくつかの廊下の角を曲がり、リリアーナは廊下の隅でようやく足を止めた。
手をついていた壁に背を預け、身体を折り曲げて乱れた息を整えると、足元にぽたぽたっと雫が落ちた。

これからどうしよう?リリアーナは思案していた。
まずは今夜の安全な寝床の確保なのだが――――
「なんかもう、何もかもどうでもよくなっちゃったな・・・・・・・・」
そもそも、自分が優勝の景品のおまけだからなんだというのだろう。
媚薬の効果で求められているのなら、解毒されてしまえばきっと優勝者だって自分に興味は無くなるだろうし、
そうでない物好きがいるとしたら、それもまた縁だろう。
「・・・・・・・いい加減、私も大人にならなきゃダメなのかな?」
ありもしない奇跡を待ちわびるより、そろそろ違う未来の可能性を探したほうが前向きかもしれない。

リリアーナはふらふらと階段の下の狭いスペースに入り込むと、膝を抱えて蹲った。

87 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 16:55:23 0
>68 >79
ぎゃーぎゃーと救援を求めるグレイルに救いの手が!
>「メギド!」
少女がブラックホールに攻撃した。
だが、吸い込む勢いは中々衰えない。
「ありがてーんだけど、もっと頑張れー!!」
切り株が嫌ーな音を立て始めている。
>「助ける前に僕のどこが阿呆なのかグレイブをもう一回だして説明させろ!!
> 納得いく理由をきかないと到底助ける気になんてなれない!!」
マオが先程の爆弾発言に憤慨しているが構っている暇は無い。
「助けろー!話はそれから…あり?」
突然吸引が止まった。
遠くを見れば、キサラが…ぶっ飛ばされていた。
【…………。】
【……な、何が起こったんだろ?】
「…あいつがぶん殴ったっぽいなー。」

>69 >72-73
キサラは一応意識が戻ったらしい。
レイドは少女…ミルクに100点を与えている。
>「それに比べて…グレイル。お前って奴は俺に向かってロリコンだの死ねだの暴言連発しやがって〜!
>そういう奴はこうだ、クシャクシャの刑!」
「ちょ、センセーそりゃBだB!」
頭をクシャクシャに撫で回される。
>「お前は40点だ。……だがまあ、諦めずに2度もドロップキックを使った所は評価する。
>普通の生徒相手ならクリーンヒットだ。
>威力もスピードも文句無しの一級品だった。
>これからも頑張れよ。」
最後にぽんぽんとされる。
「へっ!言われなくてもやってやんよ!」
【魔法に関して何も言われてない気が…あれ?】
>「マオ、グレイル、お前らはどうすんだ?
>俺達はこのままベアトリーチェの所まで行くつもりだけど…。」
ついでとばかりに今後を問われる。
「んむー、とりあえず様子見ー。」

>76 >79-80 >84 >85
近くではへpp…ヴァンエレンがマオを説得していた。
マオはそれに対して捲くし立てる。
>「だけどサンダー1号、そこまで思っているんだったら(中略)早々にどっか行っちゃった罪が!」
聞く限り、内容の殆どがグレイのせいである。
「プッククク!そんなにあれが御気に召したのか?」
【違う!絶対に違うよ!僕だって不味かった!】
>「…だがまあ、ごめんと謝るなら許してやってもいい…今までのことは水に流そうじゃないか。」
良い雰囲気になる二人。まさか人と人外のこi(ry
>「ちょっと待て、このミルク様をあんな目に合わせた謝罪は無しかい!」
>いい雰囲気をぶち壊すように、ヴァンエレンとマオの間に割ってはいる。
>「銃弾から守ってくれたのはお礼を言うけど(中略)養分になってもらうわよ!」
ミルクはマオに怒鳴る。
>「グレイルを放っておいたのは(中略)…すまないグレイル。」
マオはグレイルに赦しを請い、さらに
>「グレイル。できるならばもう一度僕に君の仲間でいるチャンスをくれないかな?」
と、再び仲間にならないかと発言。
「う〜〜〜〜〜〜〜ん……謝ったし、許すけどよー?二人ともよ、どうするよー?」
【……どうしようか?】
【……………替われ。俺が全て決断する。いいな?】
「…む〜〜〜……俺はもうそれでいいぜー。難しい事なんてわっかんねー!」
【僕もいいよ。どうすればいいかなんて思いつかないし…マオさんはあれ、危険じゃ無さそうだし。】
【よし、なら替われ…。】

88 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 16:58:16 0
グレイブに替わり、マオに話し始める。
「まず言わせて貰おうか…さっきの『アホの子』発言については…。
レイド達と遭遇したときの漏電自滅。あれがアホじゃなくてなんだと言うんだ…。
反論が有るなら聞かせてもらおう。次、仲間になるか否かは…」
一呼吸置く。
「…そうだな、俺達はお前がベアトリーチェに頼まれたというペンダント二つ。
それを取ってきて奴と交渉する。それが一番簡単そうだ…。
あと、お前は肝心な時に役に立たなかったということで…グレイズが約束した内容。
あれを無しにして、ペンダントは3つだけ返す。」
3つのペンダントを放り投げる。

「これでめでたくパーティ解散だ。次会ったら敵同士…例え元パーティ同士だからと容赦はしない。
ミルクだったか、それにヘボ吸血鬼。お前らともお別れだ…じゃあな。」
校舎に向かって歩き出す。まずは食堂で腹ごしらえをするつもりだ。

89 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前1 投下3] 投稿日:2008/03/15(土) 20:58:52 0
>80
ヴァンエレンの説得によりベアトリーチェの危険性を理解したようで、マオ自身に非があったことを認めた。
しかし、ここで素直にその場を終わらせるマオではなかった…。
>「だけどサンダー1号、そこまで思っているんだったらなぜあの時僕に言わなかった!!
> 言ってくれれば考え直したかもしれないだろー!なのに勝手においてどっか行っちゃったじゃないか!!
> 僕があの後どれだけ大変だったと思う!?グレイズ達と戦い、不気味な森を彷徨い歩き!
> しかもおぶってもらったらおぶってもらったでグレイルの気持ち悪くなりそうな激しい動き!!
> なんどお前が居てくれたらと思ったか……お前が居なかったせいで僕は凄い体力を消耗したんだ!
> 分かったか?お前が僕を見捨てて早々にどっか行っちゃった罪が!」
あとからあとから出てくるのはなぜ説明もなしに別れたのかということと、その後どういう目にあったかのかということ。
ひとしきり言葉は止まることなく不満をぶちまけた後、嵐が過ぎ去った後のように静かになった。
>「そういうことだ…だがまあ、ごめんと謝るなら許してやってもいい…今までのことは水に流そうじゃないか。」

>84>85
>「ちょっと待て、このミルク様をあんな目に合わせた謝罪は無しかい!」
なにか言おうとしたときに、ミルクが話の腰を折るように割って入ってきた。
青筋を浮かべてたいそう怒ってらっしゃる理由はマオの悪意でカビ男のキサラとくっつけられたのが原因だ。
マオに怒涛の勢いで詰め寄って説明を求めている様はまさに鬼神降臨。
ヴァンは触らぬ神に祟りなし、とマオとミルクの攻防を遠くから見守ることにしたようだ。
>「確かに僕が悪かった。だけどキサラを動きを封じるには魔力消費が一番低かったんだ。
> それについつい“やってみたい”といういつもの悪戯心でやってしまって…困ったものだよ。
> 敵ばかり作るこの悪戯心には僕もどうしたらいいか分からなくてねフフフ。」
現か幻なのか、いまマオの後ろには虎の姿が見えた。
一方のミルクには龍がみえ始めて、龍虎両者の睨みあいがしばらく続いた。
「こ、こわいのう…こわいのう…」
非力なヴァンはできるだけ小さく縮こまって、嵐が過ぎるのを待つしかない…。

>88
グレイルからグレイブに精神を入れ替えてこれからも一緒の仲間でいて欲しいというマオに話し始めた。
>「…そうだな、俺達はお前がベアトリーチェに頼まれたというペンダント二つ。
>それを取ってきて奴と交渉する。それが一番簡単そうだ…。
>あと、お前は肝心な時に役に立たなかったということで…グレイズが約束した内容。
>あれを無しにして、ペンダントは3つだけ返す。」
そういった後に優勝するにあたって大変重要なペンダントをみっつマオに向かって投げてよこした。
すなわちベアトリーチェ討伐組と折れ合うゆえんはなく、マオともここで離れるということ。
>「これでめでたくパーティ解散だ。次会ったら敵同士…例え元パーティ同士だからと容赦はしない。
>ミルクだったか、それにヘボ吸血鬼。お前らともお別れだ…じゃあな。」
「さらばだ人狼よ。
 次に会うまでに大波にさらわれぬよう気をつけることだ」

「さて、では皆の者。
 先を急ぐとしよう。
 キサラの一件であちらも我々に気がついているはずだ」
マオがヴァンに対して謝罪を求めているのを思い出す前に早々にベアトリーチェの居城にまで行ってしまおうという魂胆である。

90 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/15(土) 22:01:00 0
>77
>「君が守ってくれるんだろう?あんなのと事を構えたくはないからね。
>ここは君の牙城なんだろう?」
そう声をかけるソフィアにベアトリーチェはそっと振り向く。
その表情は困っているようであり、笑っているようであった。
「ふふふ・・・牙城だなんて・・・。
言ったでしょう?ゆりかごのようなものだって。」

その言葉の真意はともかく、牙城である事は間違いない。
この湿原の毒濃度は腐海のそれとは別次元となっている。
抗体を持たない者は強力な障壁を張らざるえない。
それは戦力低下に直結するのだから。
更に雨が降り、湿原はぬかるみ敵の機動力を奪う。
闇に紛れミミズは自在に這い回る。
一方、ベアトリーチェは毒を苦にすることはない。
完全なる己のテリトリー。

だが・・・
「私はできるだけその【いざ】という時は来て欲しくないかな。
この夜の雨の中、立ち回りたくないじゃない?」
ソフィアの言葉に苦笑しながら応えた。

ベアトリーチェの勘が告げているのだ。
恐るべき力量を持つ敵が近づいてくる、と。
閃光も闇の魔力の波動も収まっている。
結果は知る由もないが、確信に似た感覚があった。
おそらく、ソフィアの力を借りても勝てないであろう敵。

だがそれでもベアトリーチェは揺らぐ事はない。
それは毒を使い物の特性なのかもしれない。
十二の苦行を制覇した神話の英雄も最後は一滴の毒によって死ぬのだ。
同等の立場に立って戦うなど愚の骨頂。
地の利を生かし、策を弄すのだ。
それがベアトリーチェの戦いである。

「もうすぐ来そうだし、お出迎えに行ってくるわ。
ゆっくり寛いでいて。
ソフィアさんのように一緒にお茶できたらいいのだけれど。」
微笑みながら茶室を出て真っ暗な湿原を傘を差しながら歩いていった。

91 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/15(土) 22:03:15 0
>78
幻灯機にもぐりこもうとしているミニアルナワーズ。
しかし本来より表面積が広がったせいか、なかなかうまく入れないでいた。
そうしていると、突然キサカがやってきた。
>「WAWAWA忘れ物〜。アル様ちょっとご同行願いますよ」
そういうなり幻灯機を掴み走り出した。

半ば幻灯機に入り込んでいるミニアルナワーズに抗う術もなし。
「キキ〜。今回の律の振り返しは思ったより大きいみたいだわぁ〜。
因縁因業の帳尻併せ、現世の業のツケ払い、いってくるわぁ〜ん。」
唯振り向き、平面のてをひらひらとキキに振るのみだった。

こうしてミニアルナワーズはキサカに運ばれて食堂を出ることになったのだった。

92 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 04:27:22 0
>82-83
「うわあぁぁあん!怖かったのですわ〜!!」
子犬姿のルズはシャニィにしがみ付き、寒さに震えながらきゅんきゅんと鼻を鳴らした。
>「お〜ほっほっほ良かったですわね助かって!!」
「いやああああ!!女王様の花のかんばせに短剣があああぁぁあああ!!」
フリージングドールの額に突き刺さった短剣見て、ルーが絶叫した。

>「よし・・・フリージア、シャニィをつれてスーとルズをお願いね。
 ボクはちょっと、多分メラルだと思うけど話してこないと・・・。
 寒い方がフリージアは得意じゃない?あ、それと。はい。」
ペンダントがスーの頭上を飛んでいく。
>「じゃ、よろしく!」
>「よろしくって!ちょっと・・・・行ってしまいましたわ」
「だからといって状況は変わらないのですわー!!しかも何かこの水、生きてるみたいなのですわー」
「虎さんに女王様ぁ、まずいですわ怖いですわ大ピンチなのですわー!!」
炎トカゲがフリージアの額に刺さった探検の上に乗り、チ〜と鳴いた。
一方子犬から猫に変身して首輪抜けを果たした二人は、シャニィの両肩に乗っかってぶるぶる震えている。
水はあたりを凍りつかせながら、どんどん広がっているようだ。


93 名前:メラル(代理)[sage 千夜万夜gt;232より] 投稿日:2008/03/16(日) 09:42:03 0
 
ラルヴァが大剣を引き抜き、短剣を弾き飛ばしていく。
その様子が…スーの召喚した炎トカゲのおかげで、メラルの目にも映っていた。
そして、それがさらに誤解を加速させた。
(…戦闘スタイルまで完全に模倣はできない…?
…もしかして…変化系の術かマジックアイテムも併用している?)
少なくとも、メラルはラルヴァが剣を持っている所は今まで一度も見ていない上、
既に偽者と確信してしまっているが故に根拠を固めると言うより、
既に粗探しに近い状態になってしまい、細かい疑問点を
自分の考えを支える論拠に仕立て上げながら考えを深めてしまっているためだ。


(…とりあえず分断するのが先。フリージアは…本物にしろ、偽者にしろ
フリージアであろうとする限りは時間を稼ぐだけならアレで事足りるはず。
エミュー。次の指示の後に私がいる階から下の階段封鎖開始。後屋上から二階分。
それと同時にコードCを一階に。)
(まだ制圧に時間がかかるからヨ。少し時間を稼いでくれねーと無理だゾ!)
(…わかったわ。)
自分の方にラルヴァが向かってくるのを確認した直後、メラルは周囲に藍色の霧を
展開したまま登り階段に向けて杖で飛び始めた。そのまま階段を上がっていく。

そして…追ってくるラルヴァが二階に顔を見せた直後、メラルは
正面から先ほどと全く同じ術、ダークダガーを放ち、周囲を取り巻く氷の中の
エミューの魔力を頼りに、すぐにその場所から最も遠い場所にある
登り階段に向かっていった。三階、四階、五階。ラルヴァが上ってきた直後を狙い、
メラルは同じタイミングで同じ術を繰り返す。当然すべて簡単に防がれるだろう。
しかし、五階で術を放った直後から、逃げつつもこっそり…今までとはまったく別の術の準備を始めた。
そして…メラルが六階に辿り着いて階段から少し距離を取ると、足を止め…術を発動させた。

「召喚…プチグラビティ」
周囲に展開した藍色の霧で発動の際の魔力を隠しつつ、術を発動して…
レイド先生のそれに比べて少し小型の…メラルの手に丁度いい位の
大きさの黒い銃を出現させる。二期になり、レイド先生がやる気を出して以来、
メラルはレイド先生の術、グラビティを教わっていた。そして…
もちろん、本物の召喚にはまだまだ届かないが…下位互換とも言うべき術は既に習得していたのだ。

メラルは、まずはラルヴァが六階に上がってきた直後、まずは今までと全く同じ術…ダークダガーを放つ。
しかし、その後が問題だった。その大量の黒い短剣に紛れさせて、プチグラビティから弾を6発、
ラルヴァ目掛けて撃ち放ったのだ。今までの単調な攻撃で、どうせまた同じ手か…と思わせておいて
そこに罠を張る。そういった狙いの攻撃である。


そして、その術が終わった後…メラルが藍色の霧を解除した。
光なくしては、メラルの姿をしっかりと確認する事はできないだろうが…それでも、左目内で
光っている魔術文字らしき物だけは見えるだろう。そして…メラルは、
ラルヴァにも聞こえるようにエミューに指示を出した。
「…エミュー、もう良いわよね?…始めて。」
その合図と同時に、既に氷が張っていた階段が、完全封鎖すべく氷で埋め尽くされ始めた。
ラルヴァの逃げ道を奪う為に。そして…メラル本人はラルヴァの出方を伺っていた。

94 名前:メラル(代理)[sage 千夜万夜gt;233より] 投稿日:2008/03/16(日) 09:45:05 0
 
=====================================================================================

フリージアが全力で暴れると事態が悪化するからだろう。
エミューはラルヴァがメラルを追って行った後…暫くの間
フリージア達3人に手出しはしなかった。その間、メラルの進路
近くにいる敵と一階のフリージア達以外の敵を最優先しつつも
寮全体の制圧を目指し氷を伸ばしていたのだ。そして…
メラルが時間を稼いでいる間に、山場は乗り越えたのだろう。
エミューにもメラルの指示を実行する程度の余裕は出てきた…
丁度その辺りでメラルから合図が出た。
(…冷静さを欠いて単調な攻撃になっているかと思ったラ、それは罠…ってカ。
相変わらずえげつない手を使いやがるゼ。…さて…こっちもさっさと
すまさねーともたねーナ。)
そして、エミューは階段の封鎖を進めつつも先ほど受け取った指輪から、
更に指輪を取り出してそれを移動させ・・・その後で中身を開放した。

 暫くの間何事も無かったフリージアの周囲で…時々猫の鳴き声が聞こえるようになった。
その鳴き声は、いつの間にか増え始め…上下の階からも聞こえているようだ。そして…
遂にそのうちの一匹がフリージアの近くに現れた。しかし…攻撃などは一切無い。
ただの…寒さに強くて爪が少し伸びた猫のようだ。そして…言うまでも
無く狙いはフリージアの足止めと大技封じである。


95 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 11:16:42 0
カードを取り出したキサラは、メラルに教えられたとおりにカードに魔力を込める
そしてカードに魔力が行きわたり―――転移する直前に放たれたミルクの言葉
>「こらーっ!逃げるなーっ!!
あんたはあたしにでっかい借りを作ってるんだからね!
覚えておきなさいよ!」
その声にふと気づき、ミルクの方に振り返る
何も喋ることはなかったが、キサラは苦笑とも微笑ともとれる笑みをミルクに返した
もっとも、転移の直前だったので、彼女ら気づいたかどうかは定かではないが―――

96 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 13:23:35 0
>83>93-94
「・・・?メラル?」
真っ暗闇の中でかろうじて攻撃してくる向こう側に見える人影を追ってラルヴァは走っている。
階段を上るたびに襲ってくる短剣は、すべて魔力による速度の強化で左手のみで受け止めていく。
己に向かう短剣はすべて左腕に刺さり、ボロボロだ。

走るのに不便なので大剣は背中の鞘に刺してある。
その状態で鬼ごっこは続き・・・六階でもまた短剣が飛んでくる。
当然ラルヴァは左腕で受け止めるが・・・。
「いや、いきなりテリトリーに入ったからって無警告で攻撃するなんて
 メラルらしくないんじゃない?」

グラビティの銃弾を受け止めた左腕が重くなっているが
それでもラルヴァはメラルのいる方向から目を離さない。
やがて、ぶちぶちと何かが切れる音がして・・・ごとり、と何かがラルヴァの足元に落ちた。
「本当に久しぶりだよね、メラル。あぁ、指輪は最初に攻撃された時にちょっと壊れちゃったんだけど・・・。
 あぁ・・・やっぱり腕が落ちるのは何度経験しても痛い・・・ね。」

「流石に魔法をほぼ全部左腕で受け止めた挙句に、レイド先生のと同じような重量付加まで受けたら
 いくらなんでも腕は落ちるよ・・・。仮想空間とはいえ結構痛いな。
 で・・・今はレクリエーションをやってるってフリージアに聞いたけど、この儀式魔法ってやっぱりメラルなのかな?」
ぱしゃぱしゃと左肩から血が流れ落ちるのも、退路を氷に塞がれたのも
気に留めずラルヴァは話しかける。

「まぁ、実際に死ぬ事は無い訳だし・・・戦ってみる?」
暗闇の向こうで、14の瞳孔が仄かに光を放っている。

97 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage 【自前0 所持1】 予定変更しました。] 投稿日:2008/03/16(日) 16:31:36 0
「・・・・・・・・・・あ」
ずっと膝を抱えて蹲っていたリリアーナが不意に顔を上げた。
「ああーっ!!」
人気の無い廊下に、リリアーナの素っ頓狂な悲鳴は思いのほか響いた。
リリアーナは慌てて口元を抑え、誰もいないか確認した。今のところ人影は無いようだ。

(どうしよう、幻灯機食堂に忘れてきちゃった・・・・・・・)
幻灯機は、壊れたり長い間放置されるとデータが勝手に魔法ネットワークに流れる仕組みになっているという。
だがそこまで考えて、リリアーナは首を傾げた。
(でも今回は・・・・・別に流れてまずい映像なんて・・・・・・?)
彼女の脳裏に、怪我をしたエルザの映像が鮮明に浮かんだ。
リリアーナは真っ青になって飛び上がると、慌てて外に向かう扉を探した。

外は月明かりも無く真っ暗で、相変わらず雨が降っていた。
だが今は、例の眼鏡に触る気にもなれない。
リリアーナは迷った後、ポーチから小さなカンテラを取り出した。
危険だが、背に腹は代えられない。
さっきリリアーナがエルザの後を追えたのは、火事場の馬鹿力に過ぎない。
ただでさえ暗い学園の小道はトラウマなのに、灯り無しの一人歩きなどできるはずも無かった。


魔法のカンテラは、リリアーナの前方一メートルあたりのHでふわふわ浮いている。
リリアーナは不安そうにくらい空を見上げた。
「メラルさんはああ言ってたけど・・・・・・食堂までくらいなら大丈夫だよね?」
リリアーナは自分に言い聞かせるように呟くと、慎重に雨の中へと足を踏み出した。


雨の中、ぱしゃぱしゃと人の足音が聞こえてきた。
リリアーナは慌ててカンテラを吹き消すと、道端の木陰へと身を隠した。
(・・・・・・・誰かしら?)

98 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/16(日) 17:10:04 O
>85 >87
>「確かに僕が悪かった。だけどキサラを動きを封じるには魔力消費が一番低かったんだ。
腹ペ……もとい、マオはあたしの質問にきちんと答えてきた。
キノコの養分になるのはやっぱり嫌なんだろう。
確かにあの魔法のおかげで、キサラのスピードも銃も怖くなくなった。
でも、それなら別にあたしじゃなくても、その辺の木とくっつけりゃいいんじゃないのか?
>それについつい“やってみたい”といういつもの悪戯心でやってしまって…困ったものだよ。
 敵ばかり作るこの悪戯心には僕もどうしたらいいか分からなくてねフフフ。」
あたしが質問する前に、マオは反省度ゼロパーセントの答えを返しやがりました。
こいつアルナワーズの同類か!?

>「グレイルを放っておいたのは別に助けるつもりがなかったわけじゃないさ。
 もちろんグレイルがピンチになったら助けるに決まっている!僕が選んだパートナーだ。」
あたしが、ふざけんな!って怒鳴ってやろうとした時、マオはグレイルを助けなかった理由を説明し始めた。
心の底から失敗を悔いるような声と表情で。
>「(中略)グレイル。できるならばもう一度僕に君の仲間でいるチャンスをくれないかな?」
さっきのアルナワーズと同類宣言がなければ、あたしでもコロリと騙されそうな大した役者ぶりだ。
あれ?三人?
グレイルはいいとして、グレイズとグレイブって誰よ?

>「う〜〜〜〜〜〜〜ん……謝ったし、許すけどよー?二人ともよ、どうするよー?」
グレイルの方も、二人ともだなんて誰かと相談しているように返す。
まるであたしに見えない誰かがそこにいるみたいに。
>「…む〜〜〜……俺はもうそれでいいぜー。難しい事なんてわっかんねー!」

言った瞬間、グレイルが変わった。
赤かった髪の毛が、瞳が、青く染まる。
身にまとう雰囲気と顔つきも別人のようだ。
…二重人格?いやでも人格が変わるときに見た目も変わる、なんて聞いたこと無いぞ?
死霊術士の憑依系魔法なら見た目も変わるらしいけど、聞いてた感じお互い上下関係はなさそうだし…

99 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/16(日) 17:12:40 O
>88-89
あたしが頭の中のハテナマークを整理していると、青髪の男はマオの提案に答え始めた。
>「まず言わせて貰おうか…さっきの『アホの子』発言については(中略)
さっきまでとはまるで違う理論的なお言葉。
それだけで、顔が変わってなくても、こいつはグレイルじゃないと断言できそうだ。

>(中略)お前は肝心な時に役に立たなかったということで…グレイズが約束した内容。
あれを無しにして、ペンダントは3つだけ返す。」
>「これでめでたくパーティ解散だ。次会ったら敵同士…例え元パーティ同士だからと容赦はしない。
まあ、ピンチの時助けなかったんだからしょうがないよな。
あたしでもそうするわ。
しかしこいつ、グレイルじゃなくてグレイズでもないとすると、名前は残ったグレイブか?

> ミルクだったか、それにヘボ吸血鬼。お前らともお別れだ…じゃあな。」
>「さらばだ人狼よ。
 次に会うまでに大波にさらわれぬよう気をつけることだ」
「じゃあね。次に会ったときも戦いにならない事を祈っててやるわ。
もちろんあんたの身の安全のためにね」
しばらくでも一緒に戦った者同士、できれば敵にはなりたくない。

>「さて、では皆の者。
 先を急ぐとしよう。
 キサラの一件であちらも我々に気がついているはずだ」
解毒飴がきれてきたのか毒が濃くなっているのか、微妙に体が重い。
二つまとめて解毒飴を口に放り込んでいると、ヴァンエレンがやる気十分宣言を始めた。
「やる気があるのはいいけど、そろそろレオ先生に変身しておいた方がいいんじゃない?
変身が見られててバレたなんて間抜けなのはあたしはイヤよ」
ここまで苦労して来て、そんな幕切れは考えただけでも嫌だな…

そういやマオはあたしたちの作戦を知らないんだっけ。
今の内に説明しとくか。
「ヴァンエレンがレオ先生に化けてベアトリーチェの油断を誘う作戦だから、あんたも上手くあわせてよね。
あいつのいる所は毒キツいみたいだけど、解毒飴と防腐スプレー使っとく?」
スプレーを自分に使ってから、マオに飴と一緒に差し出した。

100 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/16(日) 19:14:39 O
>76>79->80>87->89
なんだかサンダー1号とマオの間に面倒ないざこざがあったみたいだが、あんまり口論してる時間は無いぞ。
俺なんてシャツ1枚だから結構寒いんだよね。
雨降ってるしさ。
>84二人の口論に更にミルクも加わる。
だからさ、口論は後にして欲しいんだけど…。

「ところでさ、エース先生。さっきのレオ先生の件だけど…」
>「取り消しは無しですよ?」
「わーってるよ。そうじゃなくて、何処に居るか分かんないな〜って思って。」
>「探せば良いじゃないですか。」
「…だる〜。」
>「だったらテレパシーで呼び出して下さい。」
「ちっ…その手があったか…。」
どーせあの人の事だから生徒相手に熱〜い闘いを繰り広げてるんだろうなぁ、どっかで。
格闘技だけで闘うなんて無理がある…。
俺だけ強化魔法使っても勝算は低い…。
いや、でもボクシングでなら……。

>「さて、では皆の者。
 先を急ぐとしよう。
 キサラの一件であちらも我々に気がついているはずだ」

101 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/16(日) 19:16:08 O
どうやら俺が対レオ先生戦を考えている間に話はまとまったらしい。
グレイ達が消えてマオが残ったのを見ると、マオは連れてくみたいね。
>98->99ミルクが飴とかスプレー貸してるし。
「この際連れてくのは許可するが、ちゃんと世話しろよ、サンダー1号。」
俺はまるで犬を飼うと言っている息子に注意するような口調でサンダー1号に言った。
「俺も飴とスプレー使っておくかな…。」
アナザーゲートから飴とスプレーを取り出す。
「エース先生も使う?」
>「ありがたく使わせていただきます。」


よっし、準備は完璧。
「分かってると思うがこの作戦はサンダー1号、お前が鍵だ。
お前の行動で俺達全員の行動が大きく変わる。
ヘマをせずに無事ベアトリーチェを説得出来れば良いが…。
もしもの時は戦闘になるからな…皆腹くくっておけよ〜?」

102 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/16(日) 20:16:17 0
>86
> 「―――― じゃあね」

>「リリアーナ!待って、リリアーナ!………行っちゃった。」
立ち去るリリアーナを見送った後、エルザはロックを睨みつけた。
>「ロック、悪いけどあなたの気持ちには応えられないわ。私、他に好きな人がいるの。」
「知っているのだ。エルザはリリアーナが好きなのだ。」
エルザはびくっとした。
>「何で…?」
「エルザ、隠そうとしたって無駄なのだ。ずっと前から俺にはわかっていたのだ。
 なにしろ、お前はリリアーナの顔を見ると赤くなって、俺の顔を見ると青くなるんだからな。
 でも、気持ちはすごくよくわかるのだ。」
エルザはあきれたような顔をした。
>「ロック、馬鹿も休み休み言った方が体にいいわよ?一体あなたに何の気持ちがわかるのよ!?
> あなたに私の気持ちがなんかわかるわけがないわ!」
「わかるんだな〜、それが。俺もリリアーナが好きなのだ。」
>「ふーん、そうなの……はあ!?」

エルザはロックの胸倉を掴んだ。
>「あんたさっき私が好きって言ったばかりでしょ!
> なんで舌の根の乾かない内にリリアーナが好きなんて言うのよ!?」
「エルザも好きなのだ。でも、俺はリリアーナも好きなのだ。」
ロックはさも当たり前のように答えた。
>「そんなの…そんなの不純だわ!同時に二人の人間を好きになるなんて…」
エルザはそう言った後、心が少し痛くなった。
ついうっかり、リリアーナと自分を指して“二人の人間”と叫んでしまったが、
そもそも自分は“人間”ではなく“人形”なのだ。
「う〜ん、そうかな?でも、好きになったもんはしょうがないのだ。」
ロックは頭をポリポリと掻いた。
エルザはそれを聞くとロックから手を離し、その場にへたり込んだ。
>「…最悪。」
エルザはそうつぶやいた。これ以上最悪なシナリオが他にあるだろうか?
エルザは、誰でもいいからバラバラにしたい気分になった。


103 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/16(日) 20:16:44 0
「さあ、エルザ。元気を出して立ち上がるのだ。
 いつまでもこんな場所に居るわけにはいかない。早くここから移動するのだ。」
>「ちょっと、ロック!あなたはリリアーナが言った事を聞いてなかったの?
> メラルが外に出たらダメって…あれ、そういえばメラルって誰?」
「ああ、確かに言ってたなー。メラルは俺と同じ二等過程の…女子生徒だ。
 俺はメラルの事はよく知らない。あんまり仲良くないのだ。」
>「馬鹿だから嫌われているんでしょ?」
エルザはロックに意地悪くそう言った。
「違うのだ!あんまり会って話すような機会が無いだけなのだ!」
>「…じゃあ、もし会って話すような機会があれば、メラルを好きになったりする?」
「えっ?突然何を言い出すのだ?」
エルザはにこりと笑った。エルザは、この最悪な状況を打破する方法を思いついたのだ。

そう、ロックに他に好きな人ができればいいのだ。
エルザやリリアーナなんてどうでもいいと思えるくらい好きな人が。
その後はロックをその人とくっつけて、自分とリリアーナがラブラブになればいい。
エルザはそう考えた。
>「ああー!ロック、私思い出したわ!そういえば、女子生徒があなたのペンダントを持って歩いてたわ!」
エルザはわざとらしくそう叫んだ。
「何ぃ!?一体誰なのだ?」
>「ごめ〜ん、ロック。私彼女の名前がわからな〜い。
> でもきっと彼女に会えばわかるとおもうわ〜!えへ♪」
「よし、じゃあエルザ!俺と一緒に来て欲しいのだ!
 そして、もしその女子生徒を見つけたら、俺に『この人だ!』って言うのだ!」
>「え〜、もうしょうがないなぁ♪わかったわ♪」
作戦成功、後はロックが好きになりそうな女の子を探せばいいだけだ。
でも、女子生徒ってどこにいるのだろう?

「エルザ、女子寮に行くのだ!」
>「えっ?…ああ、そうか。そうよね!」
ロックとエルザは女子寮へ移動を開始した。
そこにどんな危険が待ち構えているのかも知らず…

104 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 21:33:29 0
>>88
僕の予想を裏切りグレイルは他の二人に相談する。
さすがにそこまで単純莫迦でもないってことか……
こうなってくると決断するのは傲慢で莫迦のグレイブだろう…
グレイズは柔軟な思考を持っている分優柔不断だしな。そして思ったとおりグレイブが出てくる。
>「まず言わせて貰おうか…さっきの『アホの子』発言については…。
>レイド達と遭遇したときの漏電自滅。あれがアホじゃなくてなんだと言うんだ…。」
「…うぐっ。そうやって人の揚げ足ばかり取るんじゃないっ!!」
確かに何も言い返せない……だがあれはたまたまだ!僕は本来あんなミスはしないんだ!
痛いところ突かれたあと、グレイブは一呼吸おきリリアーナとメラルのペンダントを取りにいくと決め、
約束をなしにするためにペンダントを三つ投げる。
>「これでめでたくパーティ解散だ。次会ったら敵同士…例え元パーティ同士だからと容赦はしない。
「フフフ元パーティーでも…か、よくいう。一緒に居たときもずっとお前だけは殺気立っていたのは分かっている。
 ま、せいぜい頑張るんだな…あとグレイルとグレイズも元気でな。」

>>89>>98>>101
グレイブ達は校舎の方へと去っていく。まあ頑張るがいいさ。
そっちがどうにか頑張ってリリアーナとメラルを倒している間に、
僕は何とかしてベアトリーチェのペンダントの隠し場所を探し出してやる!
>「さて、では皆の者。先を急ぐとしよう。
>キサラの一件であちらも我々に気がついているはずだ」
僕が笑っているとサンダー1号が僕達にベアトリーチェのところに行こうと呼びかける。
だがちょっと待て。まだ僕はあいつに謝ってもらってない……うやむやにしようということだろうが…そうはいかない!!
「サンダー1号!!お前まだ僕に…」
>「この際連れてくのは許可するが、ちゃんと世話しろよ、サンダー1号。」
あやまれといいかけたとき教師が聞き捨てならないことを言う。
「おい!僕はペットか何かじゃないんだぞー!!
 それにサンダー1号!お前はまだ僕にあやまって……はあ…もういい。
 なんか白けた……行くとするか。さあサンダー1号。またあの時のように馬になってくれ。」

そうだ。グレイルの背中はもううんざりだ。馬ならば快適に進めるし疲れないフフフ。
サンダー1号はここがいいんだ。僕に楽をさせてくれる。
>「やる気があるのはいいけど、そろそろレオ先生に変身しておいた方がいいんじゃない?
>変身が見られててバレたなんて間抜けなのはあたしはイヤよ」
「な、なにッ!?ちょっとまてサンダー1号が馬以外のものに変身する!?」
僕が驚くと「あっそうか」とミルクが僕に計画を説明する。
>「ヴァンエレンがレオ先生に化けてベアトリーチェの油断を誘う作戦だから、あんたも上手くあわせてよね。
>あいつのいる所は毒キツいみたいだけど、解毒飴と防腐スプレー使っとく?」
つまりレオ先生になるためにサンダー1号は愛馬モードになることはできない…と。
なんていうことだ…それを知っていたらサンダー1号と組まずにそのままグレイル達と食堂に行ったというのに…
そうだ!僕はお腹もすいているんだ……なのにこれからまたこの森を歩かなくちゃならないのか…
仕方がない。僕はすでにこの森の胞子や毒の影響など受けないがこの解毒飴で少しでもお腹を膨らますしか。
「…解毒飴だけいっぱい僕にくれ……できるだけたくさん…」
そしてミルクから飴を何個かもらい口に含む。でもあんまり美味しくない…
薬剤だから仕方ないけど…ソーダ味とかメロン味とかがあってもいいじゃないか。
これに比べれば…のど飴でさえも輝いて見えるだろうな……
「ああ、のど飴を口の中がどうしようもなくスースーになるぐらい舐めたい……」

105 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/16(日) 23:52:41 0
>97
個性ある3人に送り出されたグレイブは雨の中、食堂までの道を急いでいた。
空腹は判断を鈍らせ、体力を奪う。
それは常識であると共に、こういったイベントや戦闘では疎かになりやすいため、今確保しておかなければならない。
…いや、それよりも単に食事がしたいだけなのだが。
「……それにしても…この雨、止まないものか…。」
【視界も悪くなるしね。】
【その前に寒ィー!!早く!早く行こうZE!?】
「…これぐらいの寒さ、十分心地良いだろうが…。」
【んなわけないだろーが!】

【あははは……ん?】
食堂途中の並木道を歩いていると、グレイズが何かに気付く。
【お、どしたよー?】
【いや、そこに灯りが見えたんだけど…?】
「……ペンダントの気配はあるな…。」
右手の人差し指から薬指の3本に、魔力を集める。
「そこに居る奴、3つ数える前に姿を見せろ……。なに、言う事を聞けば何もしない…。」
脅迫。既に攻撃の態勢に入っている。
「……いや、それよりも…」

ドスッ!

近くにあった適当な木に氷の杭を1本飛ばして突き刺す。
しかも、偶然か必然かリリアーナの隠れている木に。
「こっちから攻撃したほうが手っ取り早いか…?」
ニヤリと笑う。
Sだ。BなのにS。
【ちょっ、知り合いだったらまずいんじゃない!?当たったら如何するんだよ!?】
「…知った事か。」

106 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 13:27:36 0
 
>「いや、いきなりテリトリーに入ったからって無警告で攻撃するなんて
  メラルらしくないんじゃない?」
「面白い事を言うのね。"いくら休学中頻繁に連絡を取っていたとはいえ"
 私達がマトモに知り合ってからあなたが休学するまで、そう長くはなかったはずだけど。
 何故私の行動パターンがそこまでわかるのかしら?」
実際には、二人は互いの情報などが必要な時くらいしか連絡はしていなかった事を利用し、
メラルは更に決定的なボロを出させようとブラフを仕掛けた。
相手を宥める時に都合がいい言葉として使っているということは承知の上で。

>「本当に久しぶりだよね、メラル。あぁ、指輪は最初に攻撃された時にちょっと壊れちゃったんだけど・・・。
  あぁ・・・やっぱり腕が落ちるのは何度経験しても痛い・・・ね。」
(…指輪について少なくとも知っている…つまり、あの場にいたか聞けたという事になるわね。
ゴーストのアルを容疑者からはずして考えれば、こんな真似が出来そうな人間はかなり限られる…。)
>「流石に魔法をほぼ全部左腕で受け止めた挙句に、レイド先生のと同じような重量付加まで受けたら
  いくらなんでも腕は落ちるよ・・・。仮想空間とはいえ結構痛いな。
  で・・・今はレクリエーションをやってるってフリージアに聞いたけど、この儀式魔法ってやっぱりメラルなのかな?」
(いずれにしろ相手はかなりの切れ者。どう言おうと私の儀式なのは確信してるはず…。)
メラルはラルヴァの腕の様子も含めて、まったく動揺を見せなかった。
それもそうだ。目の前の相手を偽者と思い込んでいるのだから。だからこそ、無言で相手を見ていた。
しかし…次の一言でそれが決定的に揺らぐ事になる。

>「まぁ、実際に死ぬ事は無い訳だし・・・戦ってみる?」
(…ありえない…!ここで戦うのなら、そもそもこんなふざけた真似をする必要なんてない…。
それに、わざわざパーティーの時にあんな場所で盗み聞きしていたなんてのもかなり不自然。
そもそも、この目の力を相手にしてここまで長く認識妨害が持つというのもおかしい話。
かといって、こんな都合のいい偶然も…。………いえ、どっちにしろ…やる事は決まっているわね。
…見極める。…私の全力で!)
少しの間沈黙を保ってから…メラルが口を開いた。
「確かに…この儀式は私の術よ。でも…そんな事はどうでもいいの。」
そして、一拍おいて続ける。
「…そろそろ下らない茶番は終わりにしましょう。…ありえないのよ。
 学園内ならともかく、リバース内にラルヴァがいるなんて。
 普通にこの催しに参加している訳でもないのに、リバース内に来る手段なんて…
 転移の術を失敗して、変な位置に偶然飛ばされるか、かなり高位の転移の術で、
 リバースを最初から目指すしか手はないわ。でも…そもそもあなたが後者の手段を
 出来るなら、あなたにとって私の術なんて子供騙し以下のはず。そして、私は
 確信するに足る根拠がない限り、このタイミングで偶然ラルヴァが
 リバースに来たなんて信じない。…エミュー、私達の近くだけ光をお願い。」
そう言うと、メラルが少し間をおくと…二人の周囲だけが少し明るくなった。
エミューがマジックアイテムで光を用意したのだろう。
「まだそのふざけた擬態を止めないのなら…全力で抵抗してみせなさい。
 貴方がどれだけ強かろうと、私は貴方を倒して…その化けの皮を引っぺがしてみせる…。」
メラルは術を唱えながら…プチグラビティを三発ラルヴァ目掛けて撃ち放った。


107 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 15:08:43 0
>105
人影はこちらに近づいてくるようだ。
木の陰に隠れていたリリアーナは、一刻も早く通り過ぎるよう祈っていた。
雨が降っているのを差し引いても、秋というにはあまりに肌寒い。
リリアーナは寒そうに二の腕を擦った。早く屋根のあるところに入りたい。

だが無常にも、雨音に混じる足音はリリアーナの傍を通り過ぎる直前で止まってしまった。
(早く・・・・・・早く行ってよ〜!!)
リリアーナはさらに身を縮め内心で叫んでいたが、あいにく現実は厳しかった。

>「そこに居る奴、3つ数える前に姿を見せろ……。なに、言う事を聞けば何もしない…。」
心臓が口から飛び出しそうになった。
(ば、ばれた?・・・・・・でもこの声、どこかで聞き覚えが?)
誰だっただろうかと首を傾げつつ、リリアーナはおずおずと顔を出そうとした。だが。

>ドスッ!
リリアーナが隠れていた木に、何かが突き刺さった。衝撃に木の幹が震える。
ザバ――――――!!
「キャ――――っ?!」
リリアーナは思わず悲鳴をあげた。
氷杭の衝撃で、木の枝葉に着いていた水滴が一変にリリアーナに降り注いだのだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・」
びしょ濡れになったリリアーナは、木陰からふらりと姿をあらわした。
俯いていたために長い髪は顔に張り付き、寒さのせいで肌は青白く闇に光る。
青白いカンテラの光がリリアーナの顔を下から照らし出し、さながら幽霊のような風体である。

「・・・・・・・・・・・・あなた誰?グレイズの兄弟か何か?」
リリアーナはがちがち歯を鳴らしながら、震える声でグレイブに話し掛けた。
話しながら、なんだか無性に腹が立ってきた。
真面目に一生懸命生きてるのに、何で自分ばっかりこんな目にあうのだろう?

リリアーナはばっと両腕を開いた。
制服の生地が、濡れてぴったり肌に張り付いているのがグレイブには見えるだろうか?
「こんな格好じゃ食堂に入れないじゃない、私は今すぐ忘れ物を取りに行かなきゃいけなかったのに!!
 あなたのせいで幻灯機の製造が魔法ネットワークに流出したらどう責任とってくれるのよっ!答えなさいよっ!!」
どうやら本気で激昂しているようだ。
リリアーナはびしっとグレイブを指差す。
「この、ド変態!!」
――――人はこれを八つ当たりという。


叫ぶだけ叫んだリリアーナは、緊張の糸がぷっつり切れてしまったようだ。
リリアーナはへなへなとその場にしゃがみこむと、声をあげて泣き出した。

108 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/17(月) 16:26:51 O
>100-101 >104
>「…解毒飴だけいっぱい僕にくれ……できるだけたくさん…」
「ん。ほら」
できるだけと言われても、あんまり渡すとあたしの分がなくなる。
適当に渡したら、マオはそれを口に入れた。
>「ああ、のど飴を口の中がどうしようもなくスースーになるぐらい舐めたい……」
「いや、なんでそこでのど飴なのよ。毒消しよ毒消し」
こいつ本当にわかってるのか?

>「分かってると思うがこの作戦はサンダー1号、お前が鍵だ。
お前の行動で俺達全員の行動が大きく変わる。
ヘマをせずに無事ベアトリーチェを説得出来れば良いが…。
もしもの時は戦闘になるからな…皆腹くくっておけよ〜?」
「わかってるわよ。いざとなったら実力行使しかないもんね。
まあ、レイド先生とエース先生もいるんだし、いきなり疑ってくるとは思えないけど…
ボロが出ないように、交渉はさっさと切り上げるわよ」
毒除けの障壁にかなり力をまわさないといけないから、あたしの核熱魔法も威力は半減する。
破壊力はそれでも十分あるけど、この先はベアトリーチェのテリトリー。
どんな隠し玉を出してくるかわからない以上、無駄な戦いはしたくない。

その後は巨人が出てくるわけでもなく、お化けキノコが出てくるわけでもなく。
あたしたちは腐海の奥の奥、話に聞くベアトリーチェの隠れ家近くに到着した。
森が開けた場所にある薄紫の靄に覆われた湿原。
周りの毒の強さは想像以上で、障壁の強度をあげなきゃすぐぶっ倒れそうだ。
これじゃあたしの魔法の威力は七割ぐらい減っちゃうってば…
さっさと終わらせて、こんな人外魔境から早く出ようっと。
「くぉらーっ!!ベアトリーチェ!
あんたの暴挙を止めに、ミルク・パウダーシュガー様が先生たちを連れてわざわざ来てやったわよ!
出てきて顔見せろーーーっ!!」
大きく息を吸い込んで…と言いたいところだけど、そんな事をしたら毒で倒れる。
それでも、できるだけ大声でベアトリーチェを呼び出した。

109 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage 自前1 投下3] 投稿日:2008/03/17(月) 16:32:49 0
先に進むにつれて毒の濃度がどんどんきつくなっていくのがわかる。
吸血鬼には毒や呪いへの耐性はあるが、ここまでの濃度となると魔法かアイテムに頼らざるおえない。
「至柔という本質を知り静かに身を処する」
まだ大丈夫だろうと思うが一応念のためと補助魔法を使用した。
呪文が唱えられて少しの時間ヴァン自身の毒の抵抗力が更に増し、毒による蝕みは効果が切れるまで心配はなさそうだ。

>99
>「やる気があるのはいいけど、そろそろレオ先生に変身しておいた方がいいんじゃない?
>変身が見られててバレたなんて間抜けなのはあたしはイヤよ」
ミルクの言うとおり相手が直接動いているとも限らないので、ここらで変身したほうが突然の鉢合わせのときでも計画通り進められる。
いきり立ちながら討伐隊の先頭でズカズカ進むヴァンは歩みを止めて、ミルクに向けてひとつ頷くとレオに変身した。
「んー、どこか変なところがあったら言ってほしい。
 声の調整も必要だ…。
 あ、あー。
 俺は保険医のレオだ…これでどうだ?」

>101
>「分かってると思うがこの作戦はサンダー1号、お前が鍵だ。
>お前の行動で俺達全員の行動が大きく変わる。
>ヘマをせずに無事ベアトリーチェを説得出来れば良いが…。
>もしもの時は戦闘になるからな…皆腹くくっておけよ〜?」
「そういえばこの作戦が失敗したらいの一番に攻撃されるのはこの私なのだな…。
 死んじゃうビジョンしか見えないのだが?」
改めて自分がどれだけ危険な役回りだということを痛感させられた。
ここは一世一代の晴れ舞台だと奮い立つ場面だが、やはり臆病なところはそう治るものでもなく急に足取りが重くなっていった。

>108
森からぽっかりと空けた湿地がようやく見えてきた。
どこに潜んでいるかわからない巨大なミミズがいたはずなのだが、地面に潜っているのかなにもなく平穏そのものであった。
>「くぉらーっ!!ベアトリーチェ!
>あんたの暴挙を止めに、ミルク・パウダーシュガー様が先生たちを連れてわざわざ来てやったわよ!
>出てきて顔見せろーーーっ!!」
そこへ乱暴な一声がベアトリーチェを呼ぶ…。
もしかしたら作戦は失敗するかも…とますます不安でいっぱいになるヴァンエレン。
「万が一、私が何かあったときはこの使い魔が騒ぎ出すはずだ。
 それとこの帽子をレイドに預ける」
マントから飛び出した使い魔がレイドの肩に止まって顔を洗っている。
そしていつもかぶっている大事な帽子が汚れてしまってはいけないのでレイドに渡す。

110 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/17(月) 19:34:25 0
>107
「えっ?」
エルザは女子寮の入り口の前で後ろを振り返った。
たった今、リリアーナの悲鳴が聞こえたような気がしたからだ。
エルザは、さしていた傘の柄をきゅっと握り締めた。
さっきリリアーナがエルザに渡した傘だ。

「…気のせいね。」
そう、気のせいだ。リリアーナが近くにいるはずがない。
何の根拠もなかったが、エルザはそう感じた。
近づいたと思ったリリアーナとの距離が、とても遠くなってしまった。
何の根拠もなかったが、エルザはそう感じた。
どうしてだろう?いや、理由は考えるまでもなくわかっている。あの男のせいだ。

「ねえ!いつまでやってんのよ!」
エルザは女子寮の近くに生えた大木に登っている“あの男”に叫んだ。
もうかれこれ、随分長い間エルザは女子寮の入り口で待たされているのだ。
理由はわからないが、女子寮の入り口が厚い氷で塞がれている。
しかし、エルザの今の力ではこれを破壊して中に入ることができない。

それなのに“あの男”ことロックは、何故か女子寮の近くの木に登り始めてしまったのだ。
まったく、何を考えているのやら。…いや、もしかしてこの厚い氷の壁を壊す鍵が、
この大木のどこかに隠されているのだろうか?
>「いや〜ごめんごめんエルザ、待たせたのだ!」
黒いフード付きのコートを着た男が、そうエルザに謝りながら木から降りてきた。
フードのせいで顔が見えないが、もう誰だかわからないことはない。ロックだ。

ロックはエルザに近づくと、何か小さな物を彼女の手に渡した。
「…なんなのよ、これ?」
>「ガジュマルの実なのだ。」
「おいしいの?」
>「食べちゃダメ。」
エルザはしげしげとその小さな木の実を眺めた。
ロックは馬鹿だが、エルザより魔法の知識はある。
きっとこの木の実に何か重要な意味があるのだろう。
少なくとも、この時まではエルザはそう考えていた。



111 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/17(月) 19:34:54 0
>「さあ、さっさと女子寮の中に入るのだ!」
ロックは懐から短い杖を取り出した。無銘の杖だ。
ロックは「プレッシャー。」と言いながら杖の先を厚い氷の壁にくっつけた。すると…

ガシャーン!

厚い氷の壁が、内側から破裂するように砕けた。これで女子寮の中に入れそうだ。
「ロック、今何をやったの?」
>「氷の内側に直接圧力波を発生させたのだ。」
「…ロック!!ガジュマルの実は全然関係ないじゃないのよー!!」
エルザは「馬鹿ー!!」と叫びながらガジュマルの実を地面に捨てようとしたが、ロックがそれを止めた。

>「やめるのだ、エルザ。ガジュマルの実を馬鹿にしてはいけない。
> この何の変哲もない小さな木の実に、この世界で最も偉大な魔法が込められているのだ。」
「えっ……」
エルザは嘘だ、と言いたかった。いくらエルザが魔法の初心者とは言え、
この木の実にそんな魔法が込められているとは思えなかったし、実際魔力は感じられなかった。
しかし、エルザは黙ってしまった。
馬鹿ロックのこんな真剣な顔は見た事なかったからだ。

>「それにしても、この氷…フリージアかな?」
「フリージア?…ああ、あのドリルの人ね。ロックはフリージアの事、どう思っているの?」
>「………」
「ちょっと、ロック。なんで無視するのよ!?」
>「ルーモス。」
ロックは杖の先を光らせながら、暗い女子寮の中へどんどん入っていった。
エルザはガジュマルの実を懐にしまい、ロックを追いかけた。
「馬鹿ロック!」
そう叫びながら。

112 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage持2] 投稿日:2008/03/17(月) 20:22:10 0
 食堂を出てからリリアーナに追いつくのに時間は掛からなかったが、
 雰囲気がアレだったのでキサカは尾行を続けていた。
 校舎内でのやり取りを見届けた後、リリアーナが駆け出した時は少し迷ったが、
 エルザ達と絡んでもしょうがないと思ってキサカは彼女を追う。
 階段下に潜り込んだときは声を掛けようかと思ったが、突然叫んだので出るに出られず。

 そして今、青髪の少年とのやり取りを幻灯機で録画しているわけだが。

 盗撮は犯罪だ。だがこれほど撮るべき場面などそうそう無い。
 傘は黒だから暗がりでは目立たない。髪と耳は、傘でなるべく隠れるようにしてある。
 衣服も黒が基調なので解る筈が無い。体臭も水の臭いで誤魔化される。
 加えて犯罪者御用達の使い捨て認識妨害アイテムを使っているので、
 向こうからはキサカを認識する事ができない。
 ……ベストポジション。

 木からの雫を身体一杯に浴び、リリアーナはずぶ濡れだ。髪は少し乱れ、表情は怒りに近い。
「こんな格好じゃ食堂に入れないじゃない、私は今すぐ忘れ物を取りに行かなきゃいけなかったのに!!
 あなたのせいで幻灯機の映像が魔法ネットワークに流出したらどう責任とってくれるのよっ!答えなさいよっ!!」
 ただいま映像を更新中で御座います。
「この、ド変態!!」
 がっを付けるべきだ、と胸中で呟きならが、キサカは吼声の余韻を聞く。

 注目を集めるだけ集めた後、リリアーナの膝が折れた。
 地面の泥など気にする余裕も無いのだろう。そのまま尻を着いて泣き出す。
「っ…………」
 キサカは自問に自答する。衝動は溢れないと解ってはいるが、自らをなだめる。
 ここで出てもどうにもならない。
 仮に出て行っても、何と声を掛ければいい?
 幻灯機は構えたまま、傘も姿勢も崩さぬよう、キサカは音に出さず呟く。
 ……俺が彼女の傍に立つ事って在り得るのかなー。
 表情は自嘲や自己嫌悪とも呆れとも違い、なんというか鬱に近い。
 ……寒い。

113 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 21:26:35 0
>96>106
女子寮6階でメラルとラルヴァが接触している時、アルナワーズはその場にはいなかった。
物見高いアルナワーズがこの場面にいないというのは通常ありえないのだ。
しかしそこにはいなかった。
なぜならば・・・まだやるべきことがあったから。

時刻は既に夜。
そろそろ各地の戦いも散発的になり、生き残っている参加者は休息場所の確保に移っている。
そしてそれは、既にゴーストとなった者達にとっても同様なのだ。
生き残っている者達は安全な場所を確保しに走るが、ゴーストはそうではない。
既に戦いに影響を受けない身だ。
とすれば当然、帰り着く場所は慣れた寮の自分の部屋となる。
それだけでなく、ゴーストになったのを良い事に、ここぞとばかりに女子寮潜入を試みる者もいる。
メラルの策を以ってしても、戦いの影響を受けず観戦できるゴーストの目は排除できないのだ。
だから・・・同じゴーストであるアルナワーズが動いていた。

「だからぁ〜。今晩のところは、とある二人の逢瀬の為に遠慮して欲しいの。
お友達にもそう伝えて、他に言ってくれると、嬉しいな。
協力してくれたら、イベント終了後に私のお手製厄除け袋をプレゼントしちゃうわぁん。」
女子寮上空で30人ほどのゴーストを前にアルナワーズがにこやかにお願いをしていた。
言葉はお願いだが、内容はあまりお願いとはいえない。
存在自体が厄そのものともいえるアルナワーズが渡す厄除け袋なのだ。
逆に言えば、協力せずに厄除け袋を手に入れ損ねれば、確実に厄に見舞わす、といっているのも同義なのだから。

流石にアルナワーズ本人にこう言われて、それを無視できるツワモノはそうそうは居はしない。
中には女子寮周辺を張って、何も知らないゴーストを入らないようにすると積極的に名乗りを上げる者も居る。
勿論、アルナワーズに貸しを作れるチャンスを逃したくない、という思いも強くあってのことだが・・・。

なんにせよ、アルナワーズの思惑通り、女子寮からゴーストを排除し近づけないようにすることは成功した。
「メラルったら私の来訪でゴーストの目の存在にも気づいていたでしょうに・・・
もしかしたら私の【友達思いの性格】も織り込み済みだったかしらぁん。」
クスクスと笑いながら、ゴーストアルナワーズは女子寮へと戻っていく。
が・・・その途中、意外なものを見つける。

>111
アルナワーズの見たものは・・・
女子寮へとは一定クロックとエルザの姿だった。
「ふふふふ・・・これだから・・・」
愉悦に口元を歪ませながらアルナワーズは女子寮の中へと消えていった。
メラルとラルヴァの再会シーンを覗きに。

>114
「それにしても・・・あっちもこっちも大変ねぇ。
復活ペナルティができちゃったものだから・・・
これは一つメラルに貸しておいていいわよねぇ。」
思考をミニアルナワーズにリンクしながらくすりと笑う。
メラルは全力を以って全力のリリアーナと戦いたいといった。
それはすなわち、リリアーナも全力が出せる状態で無ければならないのだ。
そう・・・リリアーナのペンダントをメラルが持っているからといって、リリアーナを死なせるわけには行かなくなっているのだから。

114 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 21:26:43 0
>105>107>112
幻灯機から上半身を出したままキサカに運ばれていくミニアルナワーズ。
エルザとロックとのやり取りを経て、グレイブに遭遇。
リリアーナにとってはトラウマとなっている暗い夜道で脅され、ずぶ濡れにされる。
まさに泣きっ面に蜂。
流石に限界が来たのであろう、リリアーナは激昂して叫び、その場にしゃがみ込むと泣き出してしまう。

その一部始終をキサカは幻灯機を構えたまま見ていた。
その幻灯機からミニアルナワーズはズルリと抜け出て・・・
「こぉんの、軟弱ものぉ〜!」
ビッタァーン!とキサカの頬を平手打ちを食らわせた。
所詮は30センチ程度のミニアルナワーズのビンタ。たいした痛みもないだろう。
しかし今のミニアルナワーズは潰され平面になっているので、掌の面積も大きい。
結果、ダメージの小ささとは裏腹に大きな音を響かせる事となる。
当然グレイブたちにも聞こえる音量だが、今更どうでもいいことだ。
なぜならば幻灯機が光を放ち、ライトのようにグレイブとリリアーナを照らしているのだから。

そのままミニアルナワーズは幻灯機を離れ、リリアーナの頭に着地。
「グレイブ。戦いはこのイベントの常だけれど、泣かせてどうするのよ。
激情した女に理を説くのは無駄なくらい判るでしょう?
変態の謗りに反論したいのならまずはこの場を収めなさい。
ちょうど雨が降っているのだし、氷で屋根を作ってやる事くらいできるでしょう!」
いつものゆったりした口調ではなく、まくし立てるように檄を飛ばす。
イベントの趣旨を考えればグレイブに何の非もない。
だからこそ、「ド変態!!」などと言われた直後に大きな音を出し、光を当てまくし立てたのだ。
グレイブが状況を整理する暇を与えず、思考の方向性を制限したのだ。
「キサカ。女の子が雨に打たれて震えているのよ。
すぐに乾かして。喉が潰れても!」
更に反論の余地の内容、グレイブに背を向け、キサカに檄を飛ばす。

そうしてミニアルナワーズはそっと優しくリリアーナの頭を撫でてやる。

115 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 22:35:07 0
>107
>ザバ――――――!!
>「キャ――――っ?!」
氷の杭が刺さった勢いで溜まっていた水滴が全て落ちたようで、同時に悲鳴も聞こえた。
「……この声は…。」

>「・・・・・・・・・・・・・・・」
>びしょ濡れになったリリアーナは、木陰からふらりと姿をあらわした。
「…………………。」
【………リリアーナさん…だよ、ね?】
【なんだったか、こういうときはなんつーんだ?】
「……見るも無残だな…快活さのかけらも見られない………。」
ハッキリ言って怖い。
グレイブは違うところに観点を置いているようだが。

「・・・・・・・・・・・・あなた誰?グレイズの兄弟か何か?」
この姿は本気で心配する。絶対風邪引く。
グレイブの返答を待たずリリアーナが話を続ける。
>「こんな格好じゃ食堂に入れないじゃない、私は今すぐ忘れ物を取りに行かなきゃいけなかったのに!!
> あなたのせいで幻灯機の製造が魔法ネットワークに流出したらどう責任とってくれるのよっ!答えなさいよっ!!」
>「この、ド変態!!」
「………俺はお前の裸体を露見させて見るような物好きじゃないぞ…。」
何気にすっごい失礼な言葉を何の躊躇いもなく呟くグレイブ。
女性は凄く傷付くぞ、それ。

116 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 22:35:13 0
寮に無事転移したキサラは、まずは体中のカビを落とすべく、シャワー室に入る
寮内にある大浴場ではなく、どの部屋にでもついている簡易なシャワーだ
ベアトリーチェの魔力の関与などにより、もしかしたらはがれないのではないか?と思ったが、案外ぽろぽろとはがれていった
(…でも…これは取れない…か)
『これ』とは勿論、キサラの首元から背中にかけて伸びている人面疽のことである
ベアトリーチェと再度接触するなら、これがついたままであることはあまりいい状況とは言えない
自殺によるリセットも考えたが―――
(…それはそれで、ペナルティを考えれば―――残り1日を半分の体力と魔力で激戦をくぐり抜けるのは厳しい…か)

シャワー室をでて、自分のベッドに座る
まずはダメージの大きい足を中心に、キサラの使えるわずかな治癒魔法で応急処置、その後テーピングを施していく
…と、ふと、自分の足に痛みがないことに改めて気付いた
痛みがないのは、おそらくベアトリーチェによる強化が影響しているのだろう
だが、人面疽が外れれば、おそらくそれまでのダメージが一気に体にくる
(この状況なら、あまり足を酷使することも避けたいけど―――)
だが、そうも言っていられない
今はとにかく素早く行動しなければならない―――
こうやって治療に時間を割くのすら忌まわしいほどに、だ
(…メラルさんが治癒魔法を使えたらいいんだけど…)
自分の治癒魔法は、初歩の初歩しか使えない
リリアーナさんはヒーラーだと言っていたから、治癒魔法はお手の物なのだろうが―――
今は敵同士といっても過言ではない
イベントが終わった後に色々教えてもらえたら便利なのだが…

「……こんなものかな」
テーピングを手早くすませ、立ちあがる
テーピングをするほどの怪我なのに、痛みがないというのもまた変な感じだ
「………痛みがない世界…か」
ふとキサラは呟く
呟いたと思うと、次の瞬間には窓に向かっていた
窓を開け、ベアトリーチェの腐海の方向を特定する―――
これも人面疽の影響だろう、普段と違って魔力の気配…とでもいうのだろうか、ある方向に広く広がっているのがわかる
これだけわかりやすければ、迷うこともないだろう
窓から空に向けて、魔力の足場を作る
足にかなりの負担をかけるが、この際仕方がない
後で来る痛みも大きな隙となるが、メラルさんと合流できれば何とかなるだろう
問題は、これの効果がいつ切れるかだが―――そればかりは心配しても仕方がない

腐海までの空中の、いわば『道』を作ったキサラはひとつ呟く
「…お姉ちゃんは…ずっと…こんな世界で…」
一瞬、キサラの表情が崩れた
が、次の瞬間には、ベアトリーチェの元に向かって飛び出していた―――

117 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/17(月) 22:36:56 0
>115の名前はグレイブに脳内変換しておいてくださいorz

>112 >114
と、行き成り近くで大きな音が発せられる。
>「こぉんの、軟弱ものぉ〜!」
>ビッタァーン!
【…いっ、今のは!】
【まちがいねー!】
「知略を巡らせ、話をややこしくする…」
【【アルナワーズだぁ―――――!】】
いつの間にかグレイブ達の居る位置が照らされている。
リリアーナも泣いている。

光の出所を見ると、狐耳の少年…確か、キサカだっただろうか。
幻灯機を持って感情がよく分からない表情でこちらを見ている。
肝心のアルナワーズは…
>「グレイブ。戦いはこのイベントの常だけれど、泣かせてどうするのよ。
>激情した女に理を説くのは無駄なくらい判るでしょう?
>変態の謗りに反論したいのならまずはこの場を収めなさい。
>ちょうど雨が降っているのだし、氷で屋根を作ってやる事くらいできるでしょう!」
…ちっちゃい姿でリリアーナの頭に乗っている。
「……面倒だがな…仕方が無い、"現れよ氷壁、我の左右に"…"架かれ氷橋、我の左右の氷壁に"……。」
パチンと指を鳴らす。
すると2m程の氷壁が現れ、更に上には氷橋が架かった。
簡易屋根完成。

出来たと思ったらアルナワーズはキサカに何か指示している。
「……で、アルナワーズ…リリアーナを慰めてるところ悪いが……。」
左手頭を押さえ、
「…やる事やったらとっとと退散願えるか…?こっちはこっちでこいつに用件が有る。
いちいち誰彼が泣いたからって構ってられるか…。」
苛立ちを隠す様子も無く言う。
本当に失礼だ、こいつ。

グレイブ 自前:1 所持:3 投下:0 アイテム:???

118 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/03/18(火) 08:05:16 P
>92
額の短剣の上に乗った火トカゲを見て
「サラマンダーですわね・・・」とフリージアは呟く
フリージアはサラマンダーを見て思い出していた
自分の母親の親友である蒼いサラマンダーを使い魔にした魔女を
母や祖母を襲った病・・・・心臓が精霊力の異状によって凍りつく病ザラキ病
それと同じ病にかかった自分を救ってくれたあの魔女を
目の前で使い魔のブルーサラマンダーの生鱗引っぺがしたあの魔女を
嫌がる私に無理やりそれを飲ませたあの魔女を
親友を救えなかったことを悔やんでいたあの魔女を
自分とお母様の友情の思い出話をしてくれたあの魔女を
青春時代、自分の母親と一緒に作った本らしい(や○い同人誌)を取り出し
女装美少年がどれほどすばらしい存在か語ったあの魔女を
「・・・・・・」
余計なことまで思い出したのでフリージアは考えるのを止めた

あたりを凍りつかせて広がる水
「お〜ほっほっほ!地面が危険なのならば危険でない地面を作るまでですわ!!」
とフリージアは一歩踏み出す・・・・するとどうだろうかフリージアの目の前に
全長1mの六角形の雪の結晶が現われたではないか
「このままこれの上を進めば問題ないですわ。元から凍っている氷を凍らせることは出来ませんもの」
このままフリージアが歩いていけば地面は 戦略シュミレーションゲームのへクスシートのようになるだろう
わからない人は某スパ○ボのマップを思い浮かべてくれるといいだろう
兎も角フリージアが一歩踏み出すたびにそれは生成されていく・・・だが

>94
「にゃぁ」
何処からとも無く猫の鳴き声が・・・
「猫ちゃんの声がしますわ?」
ルズでもスーでもない本物の猫の鳴き声である
「うなぁぁぁ」
そんなフリージアの目の前に現れる猫
「猫ちゃんが何でこの世界の中に?まあいいですわ!かわいい猫ちゃんゲットですわぁぁぁv」
フリージアは猫に飛びかかろうとしたがあることに気が付く
「フリージングドールスーツのままで飛び付いたら猫ちゃんを潰してしまいかねませんわ!!」
だがフリージングドールスーツは脱ぐ時にすごい勢いで回りに飛び散るので脱ぐに脱げない
その勢いはまさにキャストオフな感じである
「うう・・・猫ちゃんが目の前にいるのに抱っこできないなんて・・・・蛇の生殺しですわぁぁぁ」
フリージアの絶叫が木霊した

そして周りに集まってくる猫!猫!!猫!!!
ますます動けなくなってしまうフリージアであった

ペンダント 自前1 投下1 取得2 預かり1 アイテム 魔力回復薬


119 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage 血肉→再構成中] 投稿日:2008/03/18(火) 09:38:56 0
>106
>「面白い事を言うのね。"いくら休学中頻繁に連絡を取っていたとはいえ"
> 私達がマトモに知り合ってからあなたが休学するまで、そう長くはなかったはずだけど。
> 何故私の行動パターンがそこまでわかるのかしら?」
『頻繁に』という一言のところでラルヴァは急に考え込みだした。
「(頻繁・・・?あれで頻繁なのかな・・・むしろ必要最低限程度で・・・)」

「う〜ん・・・あれで頻繁なのか・・・じゃあ、多分コミニュケーション不足からのボクのメラルの性格の思い込みかな」
>このタイミングで偶然ラルヴァがリバースに来たなんて信じない。
>私は貴方を倒して…その化けの皮を引っぺがしてみせる…。」
ぴく、とラルヴァの顔が反応した。
「化けの皮・・・ね。」

放たれた3発の銃弾を、今度は右腕を盾にして受け止める。
「仕方ないね・・・。痛くはしないから許してねっ!」
ラルヴァは足元に落ちた己の左腕をメラルの方へ蹴り転がす。そして・・・
「グレイブウォール!」
転がった腕の真下から岩の壁が廊下の横幅一杯に出現し、腕を完全に潰してしまう。
すり潰された腕から零れた血がメラルのそばまで降っていく。

壁の向こう側でラルヴァは軽くため息を吐いた。
「偽者だと思ったから攻撃したって事かぁ・・・。仕方ない、自分が痛いけど時間はまだあるし・・・。」
大剣を鞘から外し、壁にたてかけたラルヴァはその刃に自分の右肩を寄せ・・・・・・。

一方、メラル側から―――
ラルヴァ自身の腕を潰した石壁の向こうでごとり、という音がした後
??「ぐ・・・うぁ・・あっ!」
妙な呻き声が一瞬だけ聞こえ、それから嫌な沈黙が流れる。
やがて、ごり、ごり、というおかしな音が廊下に響く。

ごり、ごりり、ごりごりごごごごご・・・・・・・
メラルの眼前の壁が、自分に向かってゆっくりとだが進んでくる!
普通の人間が歩く速度の半分程度の遅さ、逃げるには十分な速度だが・・・・・・。
廊下に広がる氷も割り砕きながら、ゴミを散らすモップのように整然と壁が迫る!

120 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/18(火) 15:03:53 0
>114-115 >117
ビッタァーン!という音と、まぶしい光。
泣きじゃくっていたリリアーナは、あっけに取られぽかんと口を開けた。
だが、まばゆい光が何から発せられるものだと気づいたとたん、リリアーナの顔色はさらに白くなった。
「やだ・・・撮らないで!キサカさん撮らないでぇっ!!」
ずぶ濡れのリリアーナは、さらに身を縮こませて叫んだ。

リリアーナを宥めるように、頭の上にミニアルナワーズが降りてきた。
そしてグレイブに屋根を作るよう檄を飛ばす。
>「キサカ。女の子が雨に打たれて震えているのよ。
>すぐに乾かして。喉が潰れても!」
「・・・・・・ありがと」
優しく頭を撫でられたリリアーナは、ミニアルを手にとりぎゅううっと抱きしめた。
「あったかい」

グレイブはしぶしぶといった様子で指を鳴らし、リリアーナの頭上に簡易屋根を作った。
氷に囲まれぞくぞくと寒気がしたが、リリアーナは好意に感謝し御礼を言おうとした。
だが。
>「…やる事やったらとっとと退散願えるか…?こっちはこっちでこいつに用件が有る。
>いちいち誰彼が泣いたからって構ってられるか…。」

「・・・・・・・・・・・・・・」
リリアーナはゆらりと立ち上がった。
顔に掛かった髪をかきあげると、指の間からぽたぽたと雫が落ちる。
目線でキサカを制し、しゃんと背を伸ばした彼女はグレイルと対峙した。
聞き流しておこうとしたグレイブの暴言まで、今は脳裏でリフレインされている。
「・・・・・・・そうね、あなたの目当ては『コレ』だもの・・・・・・ね?」
リリアーナはポケットの中からペンダントを取り出した。
「欲しいの?」
指の間からは鎖しか見えていないが、グレイブならば手の中にペンダントがあるのが分かるだろう。
「だったらくれてやるわ。―――― ほら!ありがたく受け取るがいい!!」
リリアーナは渾身の力をこめて、グレイルのはるか頭上に向けてペンダントを放り投げた。
ガサッ!バサッと音がしてペンダントが闇の中に消えた。

リリアーナは冷たい目でグレイブを見つめると、一言
「へたくそ」
と呟いた。
――――どうやらリリアーナは、本当に何もかもがどうでもいいようだ。

>112 
「キサカさん、一体いつからそこにいたの?」
リリアーナの声は一オクターブ低くなっていた。
冷静に感情を押し殺してはいるが、返答如何によっては大きな地雷を踏みそうだ。
「服は乾かさなくても良いわ。・・・・・・そのかわり、後で傘に入れてくれる?」
コレが終わったら着替えを探しに行くつもりだった。この場所からだったら、どこで手に入れるのが手っ取り早いだろうか?

「あら、何か言いたそうな顔ね?」
リリアーナはまだいたのか、といわんばかりにグレイブを見つめた。
「欲かったんでしょ?だったら行けば?犬のように這いつくばって地面を探し回ることね。
 ああ、あなたがもたもたしてて、誰かにペンダントを掻っ攫われたことまでは責任取れないわよ?」
もう何も持っていないというように両手を広げてみせた。
グレイブにも、リリアーナからもうペンダントの波動がしないのは分かっただろう。
リリアーナは勝ち誇ったように高笑いをした。

リリアーナは不意に笑みを納めると、わざとらしく小首を傾げた。
「それとも何?ペンダントより、この私に価値があるとでも?
 ――――私とやりたいのならさっさとしてくれないかな?誰かさんのせいで私、心底凍えてるし?」

121 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/18(火) 18:50:46 0
>118
>「お〜ほっほっほ!地面が危険なのならば危険でない地面を作るまでですわ!!」
>「このままこれの上を進めば問題ないですわ。元から凍っている氷を凍らせることは出来ませんもの」

「すばらしい作戦ですわ!さすがは女王様なのですわ〜!」
「ですが、やっぱり氷には違いないのですわ〜肉球が冷たいのですわ〜!」
一度はフリージアの作った雪の結晶に降り立ったスーだったが、すぐに前足を震わせシャニィの肩によじ登った。

>「猫ちゃんの声がしますわ?」
「わたくしたちの声ではありませんの〜?」
フリージアの目の色が変わるのがスー達にも分かった。
>「猫ちゃんが何でこの世界の中に?まあいいですわ!かわいい猫ちゃんゲットですわぁぁぁv」

「キャー女王様いけませんわ〜!!」
「女子寮の中に猫がわんさかいるはずが無いのですわ〜きっとこれは何かの罠に違いありませんわ〜!!」
スーとルズが必死で止めるが、フリージアは止まらない。
フリージアは猫に飛びつこうとして、はたと動きを止めた。
>「フリージングドールスーツのままで飛び付いたら猫ちゃんを潰してしまいかねませんわ!!」
>「うう・・・猫ちゃんが目の前にいるのに抱っこできないなんて・・・・蛇の生殺しですわぁぁぁ」
「キャー!!女王様落ち着いてくださいまし〜!!」
「ああ、虎さんからも何かおっしゃってくださいまし〜!!」
もう滅茶苦茶である。

>111
シャニィの耳がぴく、と動いた。
何かを吹き飛ばしたような音をスーとルズも聞いた。
「虎さん、あなたにも今の音が聞きまして?」
「スー、わたくしにも聞こえましたわ」
スーとルズはシャニィの肩から飛び降りると、フリージアの氷の結晶の端に立った。
そして侵入者の方に向かってフーッと威嚇する。
「お前達何者ですの〜!!」
「名を名乗りなさい〜!!」

とはいえ周りには猫だらけで、スーとルズの姿は完全に埋もれてしまっていた、
侵入者がルズとスーの姿を見つけるのは至難の業だろう。
「さあサラマンダー、はじめるですわよ〜!」
「いくでがんす!ですわ〜!」
「ふんがー!ですわ〜!」
フリージアの額に止まっていたサラマンダーがスー達の声に反応し、2メートル程の大きさに巨大化した。
スーやフリージア達の方にこれ以上接近できないよう、通路を塞ぐように立ちふさがる。
だが実際には中身は張子の虎のように空洞で、本当に巨大化したわけではない。
スー達は威嚇して侵入者を追っ払おうとしているのだ。

「フリージア女王様はただいまお取り込み中なのですわ〜」
「おととい来やがれ!なのですわ〜」

122 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/18(火) 22:30:21 0
ロックとエルザは、レインコートとブラジャーの話をしながら女子寮の奥へ進んだ。

>118>121
「…!ロック、今の聞こえた?」
エルザはある事に気づいてロックに声をかけた。
>「ああ、エルザ。俺にも聞こえたのだ。」
二人は口を揃えて言った。
「「あれは猫の声!」なのだ!」
ロックとエルザは猫の声が聞こえる方へ向かった。

少しして、二人の目に入ってきたのは、たくさんの猫、
そして虎のコスプレをした女の子(エルザにはそう見えた)、
そして、何故か大量の猫を前にして悶絶する大きなフリージアだった。
>「フリージア、やはりお前だったのかー!」
ロックは顔を隠す黒いフードを外しながら、大きなフリージアにそう叫んだ。

その時だった。
> 「お前達何者ですの〜!!」
> 「名を名乗りなさい〜!!」
「えっ!?私はエルザだけど…誰?どこにいるの?」
エルザは助けを求めるようにロックの方を見た。ところがロックは、
謎の声を無視して虎の女の子を見ている。そして…
>「大きいおっぱいも、小さいおっぱいも、みんなおっぱいなのだ〜!」
ロックは虎の女の子にそう叫び、拳を突き上げた。虎の女の子と知り合いなのだろうか?

> 「さあサラマンダー、はじめるですわよ〜!」
> 「いくでがんす!ですわ〜!」
> 「ふんがー!ですわ〜!」
「まじめにやりなさいよ、ロック!何か来るわよ!」
> フリージアの額に止まっていたサラマンダーがスー達の声に反応し、2メートル程の大きさに巨大化した。
> 「フリージア女王様はただいまお取り込み中なのですわ〜」
> 「おととい来やがれ!なのですわ〜」

「そ…そんな…こんなの、どうしろっていうのよ!?」
エルザは巨大なサラマンダーに怖気づき、後ろへ逃げようとした。しかし、すぐロックに引き戻された。
>「エルザ!お前は俺を倒してまでこの戦いの舞台に立ったのだ!今さら逃げるなんて俺が許さないのだ!」
ロックはそう言うと、杖をサラマンダーに向けた。
しかし、エルザは嫌な予感がしてたまらずロックに叫んだ。
「駄目よ、ロック!今ここで圧力波を放ったら猫達が巻き込まれるわ!」
>「わかっているのだ、エルザ!」
ロックは杖の先に、自分の熱い気持ち(暑苦しさ?)を集めた。そして…
>「ホッター・ビーム!」
ロックは杖の先から、高温・高圧の水蒸気を細い筋状にして放った。
これなら猫達が巻き込まれる事は無い。

ロックの杖から勢いよく噴出す水蒸気は、簡単にサラマンダーの頭を吹き飛ばした。
水蒸気の中では、炎は燃える事ができないからである。
しかし、それだけでは終わらない。サラマンダーを貫通した水蒸気は、
まっすぐフリージアに向かって飛んでいった。
直撃すれば、フリージングドールスーツをその高い温度で溶かしてしまうだろう。

123 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage持2] 投稿日:2008/03/18(火) 22:32:09 0
 撮影に集中しようと思った途端、
「こぉんの、軟弱ものぉ〜!」
 横っ面に衝撃が来た。
 痛みは無いが頭が揺れる。
 いきなり何を、と思い、状況を省みてキサカは一気にイデアバースト。
「――ななな何をやらかして下さりやがりますか期待を裏切らないアルナワーズ選手好調な滑り出しです……!」
「やだ・・・撮らないで!キサカさん撮らないでぇっ!!」
 ……なんか俺かなりヤバイ位置なんじゃなかろうか。社会的に。
 あばばばばと慌てふためくキサカを尻目に、ミニアル様はリリアーナへと飛んでいく。
「キサカ。女の子が雨に打たれて震えているのよ。
 すぐに乾かして。喉が潰れても!」
「乾かせと言われましても……」
 ってかライト機能あったんだねこの幻灯機。
 バレてるのに隠れ続けるのも無意味なので、草木の雫に触れぬようキサカは二人へ歩み寄る。
 残念というか不運な事に、使えそうな引用が思い当たらない。

 こちらを一瞥し、リリアーナは青髪の少年と言葉を交わす。
 やり取りの後、ペンダントを投げ捨てて暗い微笑。
 ……俺本当にこの娘と関わってていいのかなー。
「キサカさん、一体いつからそこにいたの?」
 いきなりですかよ、とキサカは身を震わせる。
 声色が冷たい。
 視線も冷たい。
 冷風を感じる。
「あー、リリアーナが木陰に隠れる少し前、かな……」
 ああヤバイ逃げていいですか御嬢様。
 ……色々とかなぐり捨てて脇目振らず寮に帰って現実逃避したいなー。
「服は乾かさなくても良いわ。・・・・・・そのかわり、後で傘に入れてくれる?」
 ああもう怒ってるんだかキレてるんだかわからんね。
「御意。……とりあえずその格好はどうかと思われる」
 首と肩で傘を引っ掛け、上着を手早く脱いでリリアーナの背へ。
 寒さを和らげるには心許ないが、うら若き乙女が云々。
 種も仕掛けも御座いません、と両掌をかざして見せ、無造作にハンカチを取り出して差し出す。

124 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage] 投稿日:2008/03/19(水) 00:54:16 0
「…この辺り…か」
腐海の辺りに無事降りたキサラ
ベアトリーチェの気配の上まで行ってから降りてもよかったのだが、さすがに魔力がもたない
操られていた状態の無駄のない魔力の変換が可能な状態ならともかく、普段の状態で魔力を使い過ぎると、後で困る
戦闘になるなら魔法も使うだろうし、あまり乱用もしたくない
ここからは徒歩でベアトリーチェを探すことになるわけだが―――
(…本当はベアトリーチェさんに会わなくて済む方がいいんだけど―――)
自分のペンダントを取り戻せれば、後はベアトリーチェと接触、戦闘などする必要はない
だが、結局あてずっぽうにペンダントの魔力を辿ろうと、この森全体に魔力が張り巡らされているのでは、キサラの探知能力では、いくら強化されていても特定は不可能だろう
その結果、ベアトリーチェから直接聞くのが一番早いだろうという結論に至ったわけだ
そして、戦闘中もそうなのではないかと思ってはいたが、腐海に辿り着いて再確認した
自分は夜目が効かないはずなのに、今ははっきりと見える―――これもおそらく人面疽の影響なのだろう
(暗視ゴーグルが必要ない…ってことかな…これは都合がいいな)
さて、肝心のベアトリーチェの位置だが―――
気絶する前にベアトリーチェと戦った位置から動いていなければ、それが一番いい
逆にいえば、そこ以外に候補はない
だが、近づけば相手の気配から追っていくことは可能だ
現在も腐海には多数の気配が入り混じっているが―――
おそらく先程交戦したレイド先生たちのものだろう
このような危険な場所に、しかも夜に踏み込むグループが他にいるとも考えにくい
とりあえずはまず、ベアトリーチェと会った湿原―――そこに向かうべきだ
そう思い、キサラは歩き出していく
どんなトラップがあるかわからないため、慎重に
されどメラルを待たせていることを思い出したか、そして怒られるのが怖いのか、少し早足で向かっていく

125 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/19(水) 12:28:18 0
 当然ながらブラフは不発に終わり…ラルヴァも攻撃を仕掛けてきた。
>「グレイブウォール!」
岩の壁が氷をすり潰しながらメラルに迫ってくる。
手近な扉から部屋に逃げ込む手も無くは無いのだが、
エミューの氷のせいでそれは困難になっていた。
(…生半可な攻撃じゃ破れない…けれど…。)
メラルは、後ろ向きにゆっくりと歩き、壁との距離を維持しながら術を放つ。
「…変化…紫晶刀…。」
 
 メラルの紫水晶の杖が、光に包まれ、そして、紫水晶の刀と…鞘に変化した。
そしてメラルは鞘をローブの中の…腰の辺りに装着し、刀に藍色の霧を纏わせた。
範囲は非常に狭い代わりに密度は非常に高いようだ。そして、次の術を放つ。
「…クイーンズ・ソード」
藍色の霧を纏った刀が、更にその外側に白い光を纏った。
そして、メラルがその刀で迫る壁を切りつける。
…と、まるでチーズでも斬るかのようにあっさり…
天井と地面の一部ごと壁が切れてしまった。

 名前からして明白かもしれないが…このクイーンズ・ソード。
メラルの氷の術、クイーンズ・ハンドの応用であり、白い光は絶対零度の冷気である。
元々、メラルのクイーンズ・ハンドはメラルの手から絶対零度の冷気を展開する術だったが、
それをその場にただ維持するだけでは、物質であるメラルの手も大きなダメージを負う事になり、
また重力や水の術で絶対零度から手を守れば、逆にその攻撃力を大きく損なう事になる。
そのためゆっくりと放出するという形を取らざるを得なかった。その為、魔力消費が過剰にならないように
威力という面ではかなり低いものにならざるを得なかったのだ。

しかし…この術は違う。冷気と物質…刀の間に吸魔の魔力を展開する事により、
魔力を放出せず押し留めても刀が壊れる事は無くなり…その結果、
威力を飛躍的に伸ばす事が出来るようになったのだ。
そして、もう一つ大きなメリットがある。それは…周囲に展開すると、
過剰に展開しすぎた時に魔力が集まりすぎて暴走する危険があったため、
安易には使えなかったメラルの力も、この術を用いてさえいれば余剰の魔力を
全て刀に向けてしまえばいいため、限界はあれど目の力をかなり自由に
使えるようになるというメリットだ。

 メラルは、刀で作った切れ目に斥力球を放って道を開くと、
新たな術を唱えながらゆっくりとラルヴァに接近していった。

 一方、壁に引き剥がされた、通路のエミューの氷にも、例外はあった。
ラルヴァ自身の作った螺旋状の壁の傷の中の氷である。
エミューはけしてラルヴァに攻撃する事は無いものの、
その氷を介し、再度通路を氷で埋め尽くし始めた…。

================================================================

一方、一階…エミューは、エルザ達にも。フリージアにも。
一切手を出さなかった。ただ、入り口を…先程より更に強固な氷の壁で閉ざし、
着実に進みつつある制圧とペンダント回収を更に進めつつも…
念のために行く先に更なる罠を用意するのみである。
これで互いに潰しあう形になるならそれもいい。もしそうならなかったとしても
二人は既に女子寮そのものという罠に嵌っている。怖いのはフリージアだけ。そういう判断なのだ。
ただ、大規模な術を使おうとすればエミューは即座に妨害をかける事になるだろう。

126 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/19(水) 14:25:52 O
人が大声で呼んでいるのに、ベアトリーチェは聞こえていないのかさっぱり出てこない。
あんの毒吐き女安全地帯でのんびり寝てるんじゃないだろうな!
「出てこないんならこっちから乗り込むわよ!
マオ!ヴァ…じゃなくて…レオ先生!この湿原を越えるにはどうしたらいいの!?」

>「万が一、私が何かあったときはこの使い魔が騒ぎ出すはずだ。
> それとこの帽子をレイドに預ける」
振り向けば、やけに弱気なレオ先生(中身はヴァンエレン)が使い魔と帽子をレイド先生に渡している。
「万が一言うなーっ!こうなったら突撃よ突撃!
ベアトリーチェの奴をたたき起こして直談判してやるーっ!」
湿原に近寄ってよく見てみれば、飛び石みたいなものがちらほら見えた。
なるほど、これを使って湿原を越えるわけね。
湿原の中央にある、嫌みにライトアップされた庭園までは結構距離がある。
ベアトリーチェの奴なかなか運動神経はいいみたいだ。

「よっ…と」
試しに近くの石に飛び乗ってみる。
足下の石みたいな何かはちょっと柔らかめだけど、沈み込むような気配はない。
「おーい、みんなー!!
こっちから庭園まで渡って行けるわよー!」
あたしはレイド先生たちにぶんぶん手を振ってから、次に飛び移れそうな石を探し始めた。

127 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/19(水) 15:19:34 0
>109>126
真っ暗な湿原の奥にぼんやりと浮かび上がるライトアップされた庭園。
そこを目指し飛び石に乗るミルクの視界が徐々に高くなっている事に気づくだろうか?
傍から見ているヴァンエレンたちはまさに「志村!うしろー!」状態である。
飛び石と思っていたものがゆっくりとその姿を現しているのだから。

ミルクがその異変に気づいた瞬間、それは勢い良く首を跳ね上げる!
結果、ミルクは軽がると宙を舞う事になり、姿を現した巨大ミミズは顔全体を占める巨大な顎を開いていた。
ギラリと並ぶ鋭い牙。
空中で身動きの取れない獲物を一飲みにするため、ぐぐぐっと力を溜めているのだ。
しかし巨大ミミズがミルクに襲い掛かる事は無かった。
【何か】に怯えるように庭園の方を見ると、慌てて湿原に涼んでいってしまったのだ。

ミミズを怯えさせたもの・・・だろうか?
庭園方面から何かが近づいてくる。
黒いドレスは真っ暗悩みに溶け込み、露になった肩と顔だけが白く闇に浮かび上がる。
傘を差し、ベアトリーチェが近づいてくる。
近づくにつれ、その不自然さに気づくだろう。
ベアトリーチェは直立不動のまま高速で接近してきているのだ。

畔まで辿り着くとベアトリーチェは静々と歩み寄る。
一直線にレオに化けたヴァンエレンの元へ。
他は全く目に入っていないかのように目線は動かない。
だが・・・ミルクとすれ違う刹那。
「ミルクちゃん。相変わらず元気でいいけど、そんなに大きく口を開けて叫ぶなんて下品じゃなくて?」
本音同時通訳(相変わらずうるせえな銭ゲバ女が!ギャンギャン吼えてんじゃねえよ!)
さらっと言葉を残し、横を通り過ぎていく。

そしてレオ(ヴァンエレン)の前に立つ。
数秒の沈黙と凝視・・・
夜闇の中でもはっきりとわかるだろう。
みるみるうちにベアトリーチェの顔が紅潮していくことに。
レオ(ヴァンエレン)に触れようと手をゆっくりと伸ばすが、さっと引っ込めた。
それと共に顔を背け、ベアトリーチェは湿原へと走っていく。
湿原に入ると突然しゃがみ、何かをしているようだ。

何をしていたか?

それはすぐにわかった。
すくっと立ち上がったベアトリーチェの足元から湿原が青白く光りだしているのだから。
しゃがみ込み、ツキヨダケ(毒茸)の発光バクテリアを湿原に流してきたのだ。
その光は凄まじい勢いで広がっていき、遂には湿原全体が青白く光り、幻想的な光景を生み出すのだ。
「こんな雨の夜にようこそきてくださいました!」
フェイスベールをしていないので、ベアトリーチェの表情がよくわかるだろう。
真っ赤に紅潮し、怖いくらいの満面の笑みを浮かべている。
「折角きてくださったのですから手狭ですけど庵にご招待しますわ。
雨の中立ち話させるなんてできないもの。」

ベアトリーチェの言葉と共に、背後に橋が浮かび上がってきている。
勿論湿原に潜むミミズで作られたものだが、橋には色とりどりの花が咲き乱れていた。
湿原全体が放つ青白い光に照らされ美しく橋を彩っている。
ちなみに、青い花はトリカブト、白い花はダチュラ、赤い花は彼岸花。
菌類すら生息できぬ毒の湿原で咲き誇る花の毒性推して知るべし!

「うふふふ、さあ、温かいお茶をご馳走しますわ。
お話は茶室で落ち着いてゆっくりと・・・。」
庭園に向かって歩き出しながらベアトリーチェは声を弾ませレオ(ヴァンエレン)たちをいざなうのであった。

128 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/19(水) 16:33:00 O
>104ふぅ…騒がしいペットだな…。
なんとかしろよ飼い主。

>108ミルクも言ってるが、交渉はなるだけ早く切り上げた方が良い。
ボロが出る前にな。

「あ〜あ…こんな所で無駄な魔力使いたくないってのに…。」
森の奥に行けば行く程毒は強くなる。
となれば障壁も強くしなけりゃならない。

>109レオ先生の姿をしたサンダー1号が弱気な発言をし、俺に帽子と使い魔を預けた。
「安心しろ、気が向いたら助けてやるから。気が向いたらな。」

ミルクが大声でベアトリーチェを呼び出す。
なにもそんな大声出さんでもすぐに出てくるだろ…。

………出てこないな…。
>126しびれを切らしたミルクは石に飛び乗り先に先にと進もうとする。
>「おーい、みんなー!!
こっちから庭園まで渡って行けるわよー!」
>127ミルクが俺達に向かって手を降っていると足元の石が徐々に高くなって…石じゃなかった。
姿を現したのは巨大ミミズ。
首を跳ね上げ、ミルクは宙に放り出される。
「ちっ…このままじゃ食われちまうか…!」
ミミズを倒そうと右手に魔力を溜めるが、ミミズは何かに脅えたように湿原に沈んでいった。

129 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/19(水) 16:36:10 O
「あれ?」
ミミズの行動に疑問を抱いたが、俺はとりあえず落ちてくるミルクを受け止める事にした。
「オーライ、オーライ。」
>「ナイスキャッチです、レイド先生。」
…ミルク、お前意外と重いな…。

ふとミルクから視線を外すと真っ黒なドレスに身を包み、傘をさしたベアトリーチェが近付いてくる。
ベアトリーチェは俺の手元から離れたミルクとすれ違うと何かを呟きレオ先生(偽者)の前に立ち、凝視する。
(頼むぞ〜バレんなよー。)
しばらく凝視した後、ベアトリーチェは湿原へ走って行く。
何をしているのかと思ったら、どうやら灯りを灯してくれたらしい。
>「こんな雨の夜にようこそきてくださいました!」
よし、多分バレてないっぽいな…。
ベアトリーチェは俺達を招待してくれるらしい。
「それじゃ、お言葉に甘えさせていただきますか…。」
本番はこっからだ、頼むぜサンダー1号。

130 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/19(水) 17:55:17 0
>120 >124
>「・・・・・・・・・・・・・・」
>リリアーナはゆらりと立ち上がった。
グレイブと対峙し、氷点下20℃以下の視線を向けてくる。
「………何だ?」
>「・・・・・・・そうね、あなたの目当ては『コレ』だもの・・・・・・ね?」
ポケットからペンダントを取り出して、鎖しか見えないがこれ見よがしに見せてくる。
「何…?」
>「欲しいの?」
>「だったらくれてやるわ。―――― ほら!ありがたく受け取るがいい!!」
リリアーナはグレイブの頭上目掛け――ペンダントを思い切り投げる!
「…!?」
ガサッ、バサッという何処かの茂みに落ちたような音がする。
グレイブは音がした方向を見つめ、振り返ってリリアーナを睨みつける。

リリアーナはなんだこの嫌な雰囲気はーと言いたげなキサカと話していた。
キサカが上着をリリアーナに掛ける。
ふと、リリアーナがこっちを向いて
>「あら、何か言いたそうな顔ね?」
と、普段の彼女では考えにくい冷たいなんてものじゃない表情で言い放つ。
>「欲かったんでしょ?だったら行けば?犬のように這いつくばって地面を探し回ることね。
> ああ、あなたがもたもたしてて、誰かにペンダントを掻っ攫われたことまでは責任取れないわよ?」
両手を広げ、何もないとアピール、そして高笑い。
グレイブはギリギリ歯軋りをして、苛々を抑える。
「(ふざけるな……本気で、こいつ、再起不能にでもしてやろうか…?)」

>リリアーナは不意に笑みを納めると、わざとらしく小首を傾げた。
>「それとも何?ペンダントより、この私に価値があるとでも?
> ――――私とやりたいのならさっさとしてくれないかな?誰かさんのせいで私、心底凍えてるし?」
最後に挑発的なこの発言。
グレイブの怒りは爆発する。
「こんの…好い加減にしろ 大 バ カ 野 郎 が ッ!!!」
あたりに響き渡るグレイブの怒声。
「信じている奴に裏切られたか?失恋でもしたか?もしくは俺の発言に怒ったか?
そんなことは知らないが兎に角殺されたいようだな!なら手伝ってやる!
"凍らせ留めよ、我の眼前の幾人の脚を"!!」
ピキピキ、とリリアーナの脚と巻き添えでキサカの脚を凍らせる。
「それともなんだ!?違うか!?死にたく無いか!?
ならシャンデリアを壊した魔法銃でも毒薬でもカドゥケウスでも出して俺を殺してみろ!!」

131 名前:訂正 ◆e2mxb8LNqk [sage 自前1所持3投下0アイテム???] 投稿日:2008/03/19(水) 21:36:20 0
×
>あたりに響き渡るグレイブの怒声。

グレイブが怒声をあげる。

×
>「信じている奴に裏切られたか?失恋でもしたか?もしくは俺の発言に怒ったか?
>そんなことは知らないが兎に角殺されたいようだな!なら手伝ってやる!


「単に『用事がある』って言っただけだろうが!行き成り八つ当たり紛いの事するな!
信じている奴に裏切られたか?失恋でもしたか?もしくは俺の発言に怒ったか?
そんなことは知らないが兎に角死にたいようだな!手伝ってやる!

132 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/19(水) 22:11:16 0
>90
「もうすぐ来そうだし、お出迎えに行ってくるわ。
ゆっくり寛いでいて。
ソフィアさんのように一緒にお茶できたらいいのだけれど」
そんな彼女にちらりと一瞥だけして、言葉はかけない。かける言葉も特に思い浮かばないし。

しかし、彼女が居なくなるとなんで私がここにいるのか解らないな。
やっぱりついていった方が良かったんだろうか?
でも、必要なら声をかけるハズだし、何か考えがあるんだろう。
あるいは私の様な人物が来たのかも知れない。
まぁ、火の粉が降りかかったら早いうちに逃げればいい。それだけ。
「土佐の高知の、播磨屋橋で、坊さん、かんざし、買うを、見ぃ、た〜
ふふんふんふん、ふふんふんふん」
手持ち無沙汰の時は歌うのが私の通例。今回はよさこい節。
選曲に意味は特に無い。気の向くまま、思うまま。

しばらく歌っていると………
「やぁ、おかえりなさい。そしてこんばんわ」
帰ってきたのは彼女。やってきたお客さんは成人男子二名と女子一名。何とも楽しそうな組み合わせだ。
「気丈な女主人と従者ふたりってとこかな?」
そう言ってグラスの中身をあおり、女子の方の眼を見る。
「二人は有能かな?」
そして、クスリと笑う。
もちろん、大人の方は教師だろう。つまりは私なりのボケということ。面白い返しよろしく!
「でも、残念だ。不精でね。お茶うけがないんだ。そうだなぁ………」
軒先に空のグラスを出す。
ピトン、ピシャン
「こういう音を肴にするのはどうだい?趣がない訳じゃないだろう?」
そして、はたと気付く。あぁ、私が主人ではないんだった。
「どうだろう?」
彼女に申し訳なさそうに笑いかけてみる。

133 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前1 投下3] 投稿日:2008/03/19(水) 23:12:46 0
>126>128
死亡フラグを立てていることに気がついていないヴァンだが、それなりに思うことがあり覚悟しているということ。
>「安心しろ、気が向いたら助けてやるから。気が向いたらな。」
そこへ安心していいのかよくわからないレイドの一声がかかるが、それでも勇気づけられたようで心の中で礼をいうと深呼吸をして自身を落ち着かせる。
>「万が一言うなーっ!こうなったら突撃よ突撃!
>ベアトリーチェの奴をたたき起こして直談判してやるーっ!」
どうにもさっきの弱気発言がミルク軍曹の癪にさわったようで、策もなにもあったもんじゃない突撃命令が皆に下された。
ミルクは湿地にある石を足場にして妖しく照らされた庭園にいるベアトリーチェの元へ行こうとしている。
「あー…そこもしかしたら地面の中に巨大ミミ…ズが」
こちらに手を振るミルクだがその視線がこちらに向いているまさにその時、忠告しようとしていたミミズさんがまさに顔をだしていた。
「シ、シムラ…後ろ、後ろ!」
雪山にある山小屋でよくある光景です。

>127
協力者の危機を救おうとぬかるんだ湿地を走りずらそうにして駆け寄っている最中、ミミズは何かに気がついたようでミルクとはまったくの別方向をじっと見る。
庭園より現れた何者かの姿を確認すると、一目散に元の湿地の地面に潜って隠れてしまった。
うっすらと月明かりに照らされた彼女は吸血鬼以上に魔性を帯びて、それは優雅というよりも恐怖を周りに植えつける。
森の庭園の魔女、毒性の魔物『ベアトリーチェ』すなわちラスボスの登場である。
感情があるのかすら定かではない眼を微動だにせずに、一直線に向かう先はレオの姿になっているヴァンエレンの元。
>「ミルクちゃん。相変わらず元気でいいけど、そんなに大きく口を開けて叫ぶなんて下品じゃなくて?」
「…学園内のおっかない女の四強のうちの一人だ。
 ありゃバレたら殺されるだけじゃすまないぞ……」
こっそりと少し後方にいる三人に向けて言う。
以前、同じような境遇にあったヴァンだからこそわかることだ。
あのときは猛毒を体内に流し込まれただけですんだが今度バレたらキサラ同様操られるか、拷問されて悲惨な死に様を迎えることだろう。

やがてベアトリーチェが表情がわかるくらいの距離まで近寄ってきた。
やはりいくら魔女ベアトリーチェといえど、己の好きな人の前では年相応の少女で表情は恋色まっかっかであった。
>「こんな雨の夜にようこそきてくださいました!」
>「折角きてくださったのですから手狭ですけど庵にご招待しますわ。
>雨の中立ち話させるなんてできないもの。」
幻想的な演出がベアトリーチェの手からなされて、地面全体がイルミネーションのように青白く光り見るものに感動をくれる。
まずは初見ではバレなかったようだが、本当の勝負はここからであって目的は交渉を成功させて森の無血開城させることにある。
>「うふふふ、さあ、温かいお茶をご馳走しますわ。
>お話は茶室で落ち着いてゆっくりと・・・。」
庭園に向けて歩いていくベアトリーチェだがここでヴァンは考える。
はたしてここで誘いに乗ってしまっていいのだろうか?ということを。
この場で行くのを拒否してしまえば、それはなぜか?と必ず問われることになり疑いを持たれるきっかけになってしまう。
しかしここは彼女の居城であってもし失敗してしまったときには脱出は困難になる。
交渉の成功率の高さをとるか、もしもの保険をとるか…。
不意に四人それぞれの顔みると、ふっと笑いかけた。
どうやら思いの限りで道化を演じてみせて、もしものときは皆の力に頼ることに決めたようだ。
先を進むベアトリーチェの後を追って橋のうえを進み始めた。

>132
>「やぁ、おかえりなさい。そしてこんばんわ」
迎えたのはかつてベアトリーチェと戦って敗れたはずのソフィアであった。
あまりに予想外すぎる展開にヴァンは最大の警戒がソフィアに向かうのは当然だった。
>「こういう音を肴にするのはどうだい?趣がない訳じゃないだろう?」
どうだろう?と笑って趣を楽しむにはこの場所はいささか物騒すぎやしないだろうか?
それがより一層この人物の不気味さを引き立てさせる結果となった。
「残念だが、いまは甘美なひとときに費やしている時間はない」
一呼吸をおいて今度は対象をずらしてベアトリーチェに向けてゆっくりと、しかししっかりとした声で繋ぐ。
「ベアトリーチェ…。
 俺たちがここに来たのは森を解放して欲しいからだ。
 自覚しているかどうかは知らないが、少々やりすぎじゃあないか?」

134 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 00:46:38 0
キサカはリリアーナの肩に自分の上着をかけた後、両掌をかざして見せ、無造作にハンカチを取り出して差し出した。
リリアーナは能面のような顔で受け取ったが、ハンカチとキサカの表情を何度か見比べた後、微かに表情を緩めた。
「・・・・・・うそつき」
だが、殺気まで爛々と輝いていた瞳は、今は暗く沈んでいる。
一時の衝動が去り、今は反動で無気力になってしまったようだ。


>「こんの…好い加減にしろ 大 バ カ 野 郎 が ッ!!!」
グレイブの罵倒に、リリアーナの顔から再び表情が消えた。
>「単に『用事がある』って言っただけだろうが!行き成り八つ当たり紛いの事するな!
>信じている奴に裏切られたか?失恋でもしたか?もしくは俺の発言に怒ったか?
>そんなことは知らないが兎に角死にたいようだな!手伝ってやる!」
リリアーナはグレイブの口上を無感動に眺めている。

>"凍らせ留めよ、我の眼前の幾人の脚を"!!」
>ピキピキ、とリリアーナの脚と巻き添えでキサカの脚を凍らせる。
「なっ・・・・・・・!!キサカさんは関係ないでしょう?!」

>「それともなんだ!?違うか!?死にたく無いか!?
>ならシャンデリアを壊した魔法銃でも毒薬でもカドゥケウスでも出して俺を殺してみろ!!」
「毒薬?」
リリアーナは訝しげに眉を顰めたが、次のカドゥケウスという言葉に再び険しい顔になった。
「―――― あなた馬鹿なの?チェスに勝つために、杖を振ってチェス盤ごと破壊するつもり?」

リリアーナはロックバスターを召喚し、左腕に装備した。
「キサカさん、あいつにライト向けて!」
そう叫ぶなり、リリアーナはグレイブではなくその頭上――――大きく張り出した木の梢に銃口を向ける。
立て続けに撃つと、折れた木の幹や枝が雨のようにグレイブに降り注いだ。
魔法使い相手に木の枝のダメージなど微々たる物だが、後退させたり気をそいだりするには十分だろう。

>123
「今のうちに」
リリアーナはミニアルをキサカに押し付けると、彼の足元を縫いとめる氷に向けてロックバスターを連射した。
「何でキサカさんまで一緒に巻き込まれてるの?」
馬鹿なの?と語尾についてもおかしくない口調だった。
何発目かにキサカの動きを縛る氷にヒビが入った。
何とかキサカだけでも動けるようになるといい、リリアーナはそう思っていた。
さすがにリリアーナ自身には、次のグレイブの攻撃を回避する余裕は無い。
寒いし眠いしで、さすがにこれ以上集中できない。

自分のことで精一杯で、今の今までミニアルが何とか戦闘を回避させようとしていたことに気づかなかった。
きっと彼女はリリアーナのトラウマと、寒さに極端に弱いことを知っていたからだろう。
「ごめんなさい」
リリアーナは小さな声で囁いた
自分のバカさ加減で自分が割を食うのは当然だ。痛みもペナルティも別に構わない。というより、正直どうでもいい。
だが、自分のせいで誰かが巻き添えになるのは耐えられない。
どうしたらキサカが逃げてくれるだろうか?

リリアーナは一計を案じた。

一瞬の逡巡の後、グレイルをロックバスターに向けつつきっぱりとキサカに宣告した。
「正直迷惑なの。もうかまわないで」
そういい切り、借りていた上着とミニアルをキサカに押し付ける。

135 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 00:55:28 0
「―――― で、結局あなたの言う用事っていうのは、今やってる『コレ』の事なのよね?」
リリアーナはだるそうな声でグレイルに質問した。

136 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 01:05:50 0
>122 >125
「きゃー!!わたくし達のサラマンダーちゃんが〜!!」
「酷い目にあってしまったのですわ〜!!
サラマンダーは元の掌サイズに戻ってしまった。
体半分の炎が消えた状態で、スーとルズの元に戻ってちーちー泣いている。
「まさに外道!!なのですわ〜!!」
「許せませんわ〜!!」

スーとルズはキーッとエルザと名乗った少女と黒いフードの青年を睨みつけた。
「かくなる上は・・・・・・・・」
「アレしかありませんわよねっ!」

スーとルズは、猫に囲まれているフリージアに駆け寄り身を摺り寄せた。
「フリージア女王様、我ら力及ばず申し訳ありません!なのですわ〜」
「晴らせぬ恨み、晴らしてくださいなのですわ〜」
「ち〜!」
サラマンダーもスーとルズに習ってご機嫌を取ろうとしている。

「そもそもお前達、女子寮に何しに来やがったのですか〜」
「ただの女子寮探検隊でしたらもう間に合っているのですわ〜」


137 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 10:10:52 0
>125
壁の向こうでラルヴァは魔力を練りこんでいた。
飛び散った血が集まり、自分の両肩から新たな腕を作ってゆく。
その様を一瞥してから瞳を閉じて思考する。メラルを止める為の一手を。
「(少なくともメラルは肉弾戦が得意ではない筈・・・。なら、試してみるか。)」

「《追従・自動投射設定》:投射魔術・・・《麻痺》。さらに、《加速》《筋力強化》。」
これはラルヴァが休学中に見つけた補助呪文。
自分の特定の動作に対応して自動的に魔術を発動させるという補助術式だ。
ただし、この呪文の制約として無詠唱でも本人が発動できる事、無属性呪文は中級程度まで
属性呪文は初級程度の物までしか設定できないという事だ。
ラルヴァは自分のその《両腕》に、人体に触れると同時に《麻痺》の呪文が発動する設定をかける。

瞳を開いた向こうで壁が切断、破壊されるのを捉える。
「よし・・・解呪。・・・ッ!」
メラルが壁を開くと同時に呪文を解除、砂となって崩れ落ちる壁の向こうから
メラルに向けて大剣を真っ直ぐに投擲する!49kgの金属塊が飛んでゆく。

その行方を見届ける事無くラルヴァは跳躍。天井を足場としてメラルの背後へ着地。
「は・・・ァッ!」
すばやく強化した脚力でメラルに近づくと、首を右手で、足を右足でひっかけ
押し倒そうと試みる!当然接触した瞬間に《麻痺》の呪文が発動する。

押し倒しに成功したら即座に馬乗りになるようにしてメラルの両腕を両手で押さえつけるつもりだが・・・

138 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/20(木) 12:20:18 O
>127-129 >133
>「シ、シムラ…後ろ、後ろ!」
なぜか飛び石が動いてるような気がするなと思っていると、ヴァンエレンが焦ったように叫んだ。
ん?シムラ?後ろに何かあるのか?
振り向くと、でっかい蛇みたいな生き物が湿原から…
あたしがその生き物に魔法で攻撃しようとした時、足下の飛び石が思いっきり跳ね上がった。
当然上に乗ってたあたしは、またまた強制的に空を飛ばされる。
「ぎゃーっ!またこれーー!?」

近くにいる蛇みたいな化け物は、よく見るとお化けミミズだった。
もちろん只のミミズじゃない。
少なくともあたしの知ってるミミズは、こんなに口はでかくないし牙がいっぱい生えてもいない。
くっそ、あたしとした事が。ミミズが湿原にいるのは聞いてたはずなのに!
やられる!と思ったけど、なぜかミミズはあたしに襲いかからずにどこかに行ってしまった。
ホッとしたけど、今度は別の問題が発生する。
あたしは空中で体勢立て直して着地できるほど器用じゃなーい!
>「オーライ、オーライ。」
>「ナイスキャッチです、レイド先生。」
ヒロインの定めか、連発するあたしのピンチを今回助けたのはレイド先生だった。
「あ、ありがと、先生。助かった…」
なんだかずるいよなー、普段はやる気なさそうに見えて、生徒が危なそうになったらすぐ助けてくれるんだから。
リリアーナの好きな偉人がレイド先生だって聞いたときは爆笑したけど、今はちょっとその気持ちもわかる。
レイド先生が湿原に目を向けたので、あたしも何気なくそっちの方を見た。
闇の中、傘の下に浮かび上がる白い顔と肩。あたしと同じ黒い服を着た女がそこに立っていた。
出やがったな、毒吐き女。

「こらベアトリーチェ!あんた森の奥にこんな変な場所作って何のつもりよ!」
レイド先生に降ろしてもらったあたしは、すぐにベアトリーチェの側に駆け寄った。
ところがベアトリーチェは、あたしなんか眼中にありませんって感じで、こっちを見ようともしない。
>「ミルクちゃん。相変わらず元気でいいけど、そんなに大きく口を開けて叫ぶなんて下品じゃなくて?」
しかも横を通り過ぎるとき、さらりと毒を吐いて行きやがった。
こんな所に毒まみれの家作ってでっかいミミズ飼ってる方がよほど下品だろうが!
怒りのあまりしばらく硬直した後、もう一回怒鳴りつけてやろうとしたあたしは信じられないものを見た。

レオ先生(偽)の前に立ったベアトリーチェの顔が、ゆでダコみたいに真っ赤になっている。
えぇ!?もしかして恥ずかしがってるのか!?
びっくりするあたしだったけど、驚きはまだ止まらなかった。
ベアトリーチェは急にレオ先生に背を向けて、湿原に走っていってしゃがみ込む。
もしかしてバレたかとドキドキしたけど、そうじゃなかった。
立ち上がるベアトリーチェの足下から光が広がり、あっという間に湿原全体が輝きだす。

>「こんな雨の夜にようこそきてくださいました!」
>「折角きてくださったのですから手狭ですけど庵にご招待しますわ。
 雨の中立ち話させるなんてできないもの。」
満面の笑みを浮かべるベアトリーチェの背後に、ミミズ橋ができていた。
でも、その橋は見事な花で飾られて、とてもミミズでできてるとは思えない。
さすがのあたしも、この絶景から目を離せなかった。
>「うふふふ、さあ、温かいお茶をご馳走しますわ。
お話は茶室で落ち着いてゆっくりと・・・。」
『恋は魔法だ』なんて言ってる奴に、なに言ってるんだかって笑ったことがあった。
でも。今のベアトリーチェを見ていて思う。
恋って魔法だ。

139 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/20(木) 12:21:32 O
歩きだすベアトリーチェを見ていると、急に意識が現実に引き戻された。
そうだ、戦いはこれから。今はようやくスタートラインに立った所なんだっけ。
できれば交渉はここでしたい。
ボロが出る可能性は低くなるし、ばれても力押しなり逃げ出すなり好きにできるから。
でも、交渉成立のためにもうちょっと油断させておきたいし…
考えていると、目があったヴァンエレンがふっと笑う。
覚悟を決めたような吹っ切れたような、そんな顔。
ヘタレ吸血鬼と言われていたヴァンエレンらしくはない。吸血鬼らしいと言えばらしいけど。
>「それじゃ、お言葉に甘えさせていただきますか…。」
レイド先生の声にうなずき、みんなの後を追ってあたしも歩き出す。
あのヴァンエレンが気合い入れてるんだから、あたしがしっかりサポートしてやらなきゃね!
>132
>「やぁ、おかえりなさい。そしてこんばんわ」
茶室には先客がいた。
黒髪でひょろっとした、見たこと無い顔の男。
>「気丈な女主人と従者ふたりってとこかな?」
普段ならよくわかったわねって言ってやる所だけど、レオ先生に化けたヴァンエレンが居る前ではまずい。
>「二人は有能かな?」
なんて答えてやろうかと考えていると、質問がもう一つ。
「有能も有能。あんたとあたしが10人いたってかなわないわよ。
それから、主人はあたしじゃなくてあっち。
あたしは引率の先生に連れてこられた、魔の森探検ツアーの観光客よ」
主人、のところでレオ先生を指さしてから、わざと面白みのない返事を返しておく。
今回の交渉の中心はあたしじゃなくてヴァンエレンだから、嘘じゃない。

>「でも、残念だ。不精でね。お茶うけがないんだ。そうだなぁ………」
>「こういう音を肴にするのはどうだい?趣がない訳じゃないだろう?」
謎の男はグラスを軒先に出して、雨の音で演奏を始める。
趣がないとは言わないが、少し空気よめ空気。
今はそんな事してる時でも場所でもないだろ。
>「残念だが、いまは甘美なひとときに費やしている時間はない」
>「ベアトリーチェ…。
 俺たちがここに来たのは森を解放して欲しいからだ。
 自覚しているかどうかは知らないが、少々やりすぎじゃあないか?」

ヴァンエレンはベアトリーチェの説得を始めるが、今は首を突っ込むわけにもいかない。
ユリに聞いた話だと、ベアトリーチェは女性と話すとき本性を現すみたいだから。
変な対抗意識とか持たれても困るし。
それに、謎の男がここでなにをしてたかも気になる。
「あたしはミルク・パウダーシュガー。
あんたの名前は?こんなところで何してるの?」
とりあえず、謎の黒髪男に話しかける事にした。

140 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 16:41:01 P
>121>122>136
>「フリージア、やはりお前だったのかー!」
「なにがやはりかはわからないけれど私は私、それ以上でもそれ以下でもなくってよ!」

> 「フリージア女王様はただいまお取り込み中なのですわ〜」
> 「おととい来やがれ!なのですわ〜」
「いえ別にかまわないんだけれど・・・・」
本人の意向はまったく無視で話が進んでいく

>「ホッター・ビーム!」
「ちょっと!行き成り攻撃してきますの?」
水蒸気は命中し
サラマンダーは小さくなりフリージアのフリージングドールの頭は溶けて消えた

「まだ、まだメインカメラ(?)がやられただけですわ」
そしてカラン・・・という音を立ててやっと取れるナイフ

>「フリージア女王様、我ら力及ばず申し訳ありません!なのですわ〜」
>「晴らせぬ恨み、晴らしてくださいなのですわ〜」
>「ち〜!」
「最初から期待はしていませんことよ!お〜ほっほっほ!!」
頭が無いのに何処から声を出してるかは謎だ!

「こういう機会ですもの、たまにはお友達同士で派手に踊るのもいいかもしれませんわね
 さあいきますわよ!フリィィィジング!プレッシャァァァァ!パァァァァァンチですわ!!」
無くなった頭を再構成せずにそのまま腕を飛ばすフリージア
まさにせめて腕だけでも飛んでいければという思いが形になった必殺技である

>「そもそもお前達、女子寮に何しに来やがったのですか〜」
>「ただの女子寮探検隊でしたらもう間に合っているのですわ〜」

「は!?ストップ!私の腕ストップですわ!!」
あわてて腕を止めるフリージア
どうやらロケット○ンチというよりはファンネ○に近い性質を持つようである
「そうですわねダンス(戦い)はその理由を聞いてからでも遅くは無いですわ」

とりあえずフリージアは頭を何とかしたほうがいいと思われる・・・・いや物理的な意味で


141 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 19:29:33 0
ここはというと湿原…レオに扮したヴァンエレン、そしてレイド…ミルクの三人が庵へと向かっていくなか。
僕とエース教員はついていかずに湿原の前に残っている。
そう、エース教員はレイド教員が橋を渡るときに耳元でなにか話し…橋を渡ろうとする僕の腕を掴み静止させた。
確かに二人ぐらい来なくても今のベアトリーチェにとってはどうでもいいんだろうが…
「それで?僕達は本当にここに居ていいのか?」
僕の問いかけにいつもどおりの微笑んだ涼しい顔で答える。

>「偽レオ先生のお陰で警戒心は消えてますけどでも彼女は決して無能じゃないですよ。
>もしかしたら罠を張っているのだとしたら?それに失敗したときの可能性も…
>…五人全員いたら予想もしない方法で一瞬で全滅してしまうかもしれません。」
確かに…あの女は性悪で恐ろしいし…僕はあの女と契約している身だしな…
あそこに入っていって僕にベアトリーチェの意識が注がれたら面倒なことにもなる…
しかし、あのミミズの橋はまた下へと消えていってしまった。なにかあっても向こうまで行けるのか?
>「それでは準備を始めましょうか…雷が得意なんですよね?僕は風…手伝ってください」
その言葉に僕はニヤっと笑う…なるほど…そういうわけか。


「よし!こんなもんでいいか……」
>「そうですね。簡易的ですけど問題ないかと」
下を見ると木の枝で簡単な魔法陣が描かれている…二人でやったのでそこまで時間もかからなかったのが幸い。
まだ庵から三人は出てこない。まだまだ話し合いの最中かもしれないな……
「まあ、使わないに越したことはないんだが…しかし、
 魔法陣を媒体にして庵の周辺に嵐をおこし奴等を混乱させている間に…
 僕の庵に直雷を落とすのは分かったが…交渉が失敗したかなんてこっから判断できるのか?
 しかもサンダー達も巻き込んでしまうかもしれないぞ。」
>「レイド先生には失敗したら合図をしてすぐさま全員で庵から逃げるようにと言ってあります。
>それにレイド先生を信頼していますからね。」
「合図ができないような状態になっているとしたら?」
>「………………」
「……………」
沈黙…どうしようかと悩んでいるのが微笑む表情からも見て取れる。
信頼してるんじゃなかったのか?どうしよう…面白そうだから乗ったが…
なんか僕も段々うまくいくのか不安になってきた。
>「うん、あと20分して何も合図がなかったり出てこなかったら魔法発動させちゃいましょうか?」
「………はあー……全く」
その言葉に溜息をつく…グダグダもいいところじゃないか……
「…じゃあ始めるぞ…あと…もしも普通に交渉を終えて出てきたら怒るぞ。
 中断しても魔法陣に集めた魔力は飛んでいっちゃうし、
 こんなことしたの全部無駄になるんだからな!…よし、出てこなかったら今度一日僕の犬になれよ!?」
僕の言葉にエース教員はいつもどおり微笑ながらうなずく…
そして僕達は二人は魔力を魔法陣へと込め始める……20分立っても出てこずに合図もなかったら発動させる…!!

142 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 19:46:09 0
>133、139
どうやら私の催しは不人気なよう。すこしばかり肩も下がる。
でも、この柔らかい雰囲気を壊さないでほしいものだ。
先生方二人に女生徒一人。物好きだ。
目的は森の、生徒の解放だろうか?勇ましいものだね。なんて他人事みたいにぼんやり思う。
正義の味方気取りだろうか。まさかのメシアシンドローム?
私も確かに毒に引っ掛かったら助けてほしいかも。
でも、危機に関する嗅覚が鈍い人間なんて、決して誉められたものじゃない。
つまりは自業自得ということ。
とにかく、今は彼女がいかに退けるかを見せてもらおうか。これも勉強。

「あたしはミルク・パウダーシュガー。
あんたの名前は?こんなところで何してるの?」
と、そこで手持ち無沙汰になったらしい女子。改めミルク君が喋りかけてきた。
「ん、私?そうだねぇ………
さっきまではお茶を飲んでいたんだけど、お茶はなくなったね。
今は観察中かな?どうこけるのかを見てる」
つまりはわたしは彼女がまともに取り合えば要求は通らない。
そう、踏んでいる。もっとも、『いいよ』と言ってしまいそうな気もする。
私はどっちでも別に構わないけど。雲行きが怪しくなればお暇するだけ。
「それと名前か。うん」
口の中で反芻。ソフィアソフィアソフィア…………
「ソフィア。ソフィア・ベル。そういう風に認識してくれればいい」
ふふん。今の私の表情を音にするとそんな感じなんじゃないかな。
「変な人だろう?」
解ってるよ、それくらいは。そんな表情。

「にしても、もっと弁の立つ人じゃないとダメじゃないかな………
見た限り論客はいなさそうだけど?実は君がそうなのかな?」
おちょくってるみたいな、楽しんでいるみたいな今の私はそんな風。
オモチャを見つけた、化け物。今の私はそんな風。
どっかでソフィアを被らないと不味いなぁ。

143 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage持2] 投稿日:2008/03/20(木) 20:01:03 0
>>130>>134
 挑発的なリリアーナに、青髪の少年は盛大に噛み付く。
「単に『用事がある』って言っただけだろうが!行き成り八つ当たり紛いの事するな!
 信じている奴に裏切られたか?失恋でもしたか?もしくは俺の発言に怒ったか?
 そんなことは知らないが兎に角死にたいようだな!手伝ってやる!」
 自分で喧嘩売っておいて謝罪も無しに逆ギレとは何様だろうか。
 ……最悪だな。
「あのキサラとかいう女男といいこの青髪といい――」
 ……この学園にまともな男は少ないんだろうか。

 濡れた木枝を青髪に叩き落して一息。
 が、突然上着を突っ返されてキサカは沈黙。
 ……またですかよ。
「正直迷惑なの。もうかまわないで」
 はっきり言われてキサカは眉を潜め、
 ……致し方ない。
 上着を着直して一息。唾を呑み、
「減圧指定――
 “あ〜あ
  人生が5回くらいあったらいいのになあ
  そしたらあたし
  5回とも違う街で生まれて
  5回とも違うものをお腹いっぱい食べて
  5回とも違う仕事して
  それで5回とも同じ人を好きになる”」
 傘を背肩に預けたまま緩く手を振れば、キサカとリリアーナを膜の様なものが覆う。
 無色半透明の膜は、横に引き伸ばされたドーム状となって静止。
「私は、拒絶する」
 空気が揺れるような感触の後、足元の氷がゆっくりだが崩壊を始めた。
 破砕ではなく、消滅。
 いい感じだ、とキサカは手をズボンのポケットに。
「食堂に居ろって言われたのに勝手についてきたのは俺。
 だから君が拒否した以上、君と居る権利は俺には無い」
 キサカは落ちた木端の方を見ながら、なるべく無表情で、
「――でもあの馬鹿の件は別だ」
 二人の凍結した足が自由になったのを確認し、キサカは手指を軽く握る。
 膜が不意に消えた。
 濡れた地面を踏む足は、冷えてはいるが湿気は少ない。
 傍目でも、リリアーナの服と髪が乾いているのはわかる。
 ……上出来。
「おい狼少年」
 木端に向き直って、キサカは一度言葉を切る。
「寒いから場所を変えよう。リリアーナ以前に俺の喧嘩を買ってもらうぞ。
 ――それともアレか、有利な条件じゃないと戦えないマンモーニ(ママっ子)か貴様」

 押し付けられたミニアル様と、いつの間にかライトの消えた幻灯機をリリアーナに差し出し、
 キサカは咳払いを一つ。傘を軽く傾け、
「俺が持ってても仕方ないから、これは渡しとく。
 屋根のある所まで送って――いや、一緒に行かないか?」

144 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/20(木) 20:57:11 0
>136>140
> 水蒸気は命中し、フリージアのフリージングドールの頭は溶けて消えた
> 「まだ、まだメインカメラ(?)がやられただけですわ」
頭が無くなった大きなフリージアを見て、たまらずエルザはロックに言った。
「どうなってるの、ロック?フリージアがおかしいわ!」
>「フリージアがおかしいのはいつもの事なのだ。」
「そうじゃないわ、頭が無いのに喋ってる!…っていうか、フリージアの事そんな風に思ってたの!?」
>「その通りなのだエルザ。たぶん、あの体は氷でできた偽物なのだ。」
「その通りって、私そんなこと言ってないわ!(怒)」

> 「フリージア女王様、我ら力及ばず申し訳ありません!なのですわ〜」
> 「晴らせぬ恨み、晴らしてくださいなのですわ〜」
> 「最初から期待はしていませんことよ!お〜ほっほっほ!!」
エルザは、フリージアにすりよる猫を見て、やっと謎の声の主が猫の姿をしていることに気づいた。
「どうなってるの、ロック?猫がフリージアに話したわ!」
>「その通りなのだ、エルザ。猫がしゃべるのはいつもの事なのだ。」
「だからそんなこと言ってないってば!(怒)」

> 「こういう機会ですもの、たまにはお友達同士で派手に踊るのもいいかもしれませんわね
>  さあいきますわよ!フリィィィジング!プレッシャァァァァ!パァァァァァンチですわ!!」
大きいフリージアの腕が外れ、勢いよくロック達の方へ飛んでいった。
>「ほら見ろエルザ。やっぱりあの体は氷でできた偽物だったのだ。腕が外れてこっちに飛んできたのだ。」
ロックは飛んでくるその腕を見て、どこか懐かしい気分になった。
なんだか、自分も昔こんな事をやった気がしたからである。
「ロック!呑気に言ってる場合じゃないわよ!は、早く何とかしなさい!潰されちゃうわ!」

> 「そもそもお前達、女子寮に何しに来やがったのですか〜」
> 「ただの女子寮探検隊でしたらもう間に合っているのですわ〜」
> 「は!?ストップ!私の腕ストップですわ!!」
エルザの願いが通じたのかそうでないかはともかく、フリージアの腕はロック達に当たる前に止まった。
> 「そうですわねダンス(戦い)はその理由を聞いてからでも遅くは無いですわ」

ロックは止まったフリージアの腕を見ながら言った。
>「…止めてくれてよかった。安心したのだ、フリージア。」
次に、ロックは自分達の周りにいう猫達を見回した。
>「フリージアという女に、失望せずにすんだのだ。」
そう、ロックとフリージアが本格的に戦いを始めたら、この猫達は間違い無く巻き添えをくらうだろう。
>「フリージア、実は俺のペンダントを女子生徒の誰かにとられちゃったらしいのだ。
> ここに来ればその女子生徒を見つけられると思ってやって来たのだ。
> もしこの理由が不服なら戦おうぜ!ただし、猫達を巻き込みたくないから場所を変えるのだ。」
ロックはフリージアの大きな胸を睨みながら言った。
本当はフリージアの目を見て話したかったが、頭がないのだからしかたがない。

145 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/20(木) 21:46:04 0
>129>132
レオ(ヴァンエレン)、レイド、ミルクの三人を伴い茶室に入るとソフィアが出迎えた。
軒先にグラスを出し、雨音を魚にするというソフィアにベアトリーチェはにこやかな笑みで応える。
「ふふふ、お客様に気を使わせちゃったわね。ありがとう。
最近友達になったキキって子がいるけど、ソフィアさんと気が合うと思うわ。
あ、ごめんなさい。お茶を用意してくるから。」
四人に席について待つように促し、ベアトリーチェは茶室から出て行った。
そして数分後・・・

>133>139>142
お盆に温かいお茶の入ったグラスをのせ、ベアトリーチェが茶室に戻ってきた。
そう大きな茶室ともいえないので5人も入ると少々手狭に感じる。
事実椅子は4脚。
ベアトリーチェの席はない。
>「ベアトリーチェ…。
> 俺たちがここに来たのは森を解放して欲しいからだ。
> 自覚しているかどうかは知らないが、少々やりすぎじゃあないか?」
「まあまあ、折角きてくださったのだから、難しい話はお茶の一杯でも飲んでからで・・・」
レオ(ヴァンエレン)の言葉に被せるように軽い口調でグラスをそれぞれの前に差し出していく。
だが、一人だけグラスが出されない者がいた。
レオ(ヴァンエレン)の前には、グラスの代わりに毒々しい液体の入った試験管。
空のビーカーと試験管、天秤などの調合器具。
その数10の薬剤の入った小瓶。

「ああ、薬物学科じゃないと判らないですわよね。
皆さんちょっといいでしょうか?」
ミルクとソフィアの会話を中断させるように、ベアトリーチェは説明を始めた。
「かの有名な女医ドクターくれは=ドクトリーヌは言いました。
【この世に万病に効く薬なんてモンはありゃしないんだ。だから医者がいるんだよ!】
この気高い精神を受け継ぐために薬物学科では密かに受け継がれてきたちょっとしたゲームがあります。
その名も『チキチキ毒摂り〜ぬゲーム』!」
ゲーム名を高らかに宣言すると、そのルールの説明を始めた。

要約すると以下の通りとなる。
攻め手は腕によりをかけた毒と、解毒薬調合に必要な薬(ダミー含む)、および機材を用意。
受け手は用意された薬から正しい薬を選び調合し、毒で死ぬ前に自分で解毒薬を作る。
正解かどうかは自分の命を以って証明される。
多くの毒に効く薬はあっても、万能薬などはありはしないのだ。
ある基準では長所であっても、別の基準を当てはめればそのまま短所になることもある。
その事を忘れないように・・・

「私ごときがおこがましいですが、ちょっとした余興にならいいですわよね。
今回の毒はベアトリーチェスペシャルブレンド!
服用後5分で五臓六腑を爛れ溶けさせるけど、生命維持はさせるという残虐度星二つもの!
あ・・・ちょっとヒントだしすぎたかしら?
まあいいわ、早速はじめましょう。」
説明が終わると、席の無いベアトリーチェはレオ(ヴァンエレン)の背後に仁王立ち。
毒を飲み、自ら解毒薬の調合をする様を監視するかのように。

そして対面に座るレイドとミルクに視線を移す。
「ところで・・・先程から暴挙を止める為にとか、解放とか話が見えませんけど・・・
余興の終わる前にちゃんと説明してもらえますか?」
レオ(ヴァンエレン)の背後から響く声は少々低めに聞こえただろうか?
ミルクとレイド、両者に同じ質問を投げかけているのだ。

146 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage] 投稿日:2008/03/20(木) 22:23:32 0
腐海の奥―――ベアトリーチェの庭園近くまでたどり着いたキサラは、ベアトリーチェと思われる気配に向けて歩いていた
暗視能力のおかげで、足もとに気を配ることは容易だが、仮に沼地に足を取られても、魔力の床をはれば、そう簡単に沈むことはないだろう
本当なら今すぐにでもベアトリーチェに奇襲を仕掛けたいところなのだが、どうもベアトリーチェ以外にも別の人物が近くにいるらしい
もしそれが仲間なら迂闊に手を出すことはできない
相手がベアトリーチェ一人なら奇襲から一気にたたみかけることができるが、相手が複数となると、少しの隙に一気にやられてしまう可能性がある
そこで、キサラはとりあえず様子を見ることにした

(……何をやってるんだ…?)
若干離れた木の上、スナイパーライフル用のスコープを通して、ベアトリーチェを確認したキサラ
気配をできる限り殺して状況を観察する
本来なら魔力も消すべきなのだが、残念ながらキサラはそんなことはできない
魔力探知の仕組みはよくわからないが、なんとか気付かれないことを祈るしかない
仮に気付かれても、いつでも離脱、反撃できるように神経は巡らせている

147 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/21(金) 08:09:58 O
エース先生はベアトリーチェに付いて行く俺に耳打ちをしてきた。
>「もしもの時の事を考えて僕とマオはここに残ります。
例えばこの招待が罠で、全員が毒や麻痺で全滅、なんて笑い話にもなりませんからね。
交渉が失敗したら何かしら合図を下さい。
合図を貰ったら僕達が外から攻撃を仕掛けるので。」
「俺達は巻き添えをくらわないように逃げろ、と…。オッケー。了解した。」

一通り打ち合わせを終え、レオ先生を先頭にミミズで出来た橋を渡る。

>132>「やぁ、おかえりなさい。そしてこんばんわ」
部屋で俺達を待っていたのはヒョロい男子一人。
名前は知らん。エース先生なら分かるかもしれんが。
>「気丈な女主人と従者ふたりってとこかな?」
あながち間違いでは無いな。
>「二人は有能かな?」
まぁ、普通の生徒に負ける気は無いけど。
>139>「有能も有能。あんたとあたしが10人いたってかなわないわよ。」
おっ、ミルクの中でちょっとは俺の評価が上がったのかな?

男は一人で演奏を初め、レオ先生は交渉を始める。
ここは俺が下手に口を出さない方が良いな…。
別に逃げてる訳じゃないぞ。
いや、ホントに。

148 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/21(金) 08:13:10 O
>145俺は椅子に座りベアトリーチェに出された茶に手を出そうとするが、レオ先生の前に出された試験管を見て硬直する。
試験管の中には毒々しい液体が入っていた。
(まずい。バレたか…?)
と思ったがどうやら違うらしい。
ベアトリーチェは試験管以外にもビーカーや天秤、薬剤の入った小瓶等を並べていく。

何をするのかと思えば、この毒薬を使ってゲームをしたいんだとさ。
つーか間違ったらハンパじゃない痛みを伴うゲームじゃないか…。
死ねないのが逆に辛い。
勘弁してくれよ。毒薬に関しての知識は皆無だってのに。
勘で薬を調合しろってか?

>「ところで・・・先程から暴挙を止める為にとか、解放とか話が見えませんけど・・・
余興の終わる前にちゃんと説明してもらえますか?」
……もっともな質問だな…。
「その事については…レオ先生、あなたが説明してやった方が良いんじゃないですか?
俺とミルクはほら、オマケみたいなもんだし。」

149 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/21(金) 14:10:35 O
>142 >145 >148
>「ん、私?そうだねぇ………
さっきまではお茶を飲んでいたんだけど、お茶はなくなったね。
今は観察中かな?どうこけるのかを見てる」
「いや、そうじゃなくて。
あたしは何の目的があってこんな所に来たか聞きたいんだけど」
微妙に論点のずれた返事が返ってきた。
まぁ観察中って事は、あたしたちの交渉を邪魔する気はないってわけか。
>「それと名前か。うん」
謎の男はしばらく間をおいてから、自分の名を告げる。
>「ソフィア。ソフィア・ベル。そういう風に認識してくれればいい」
認識?よろしくとかじゃなくて?
第一印象が怪しかったソフィアは、話を聞けばよけいに怪しい奴だった。
>「変な人だろう?」
自覚があるのか、あたしが失礼な考えを顔に出したのか。
ソフィアはそう言ってから、なんとなく楽しそうな表情になる。
>「にしても、もっと弁の立つ人じゃないとダメじゃないかな………
見た限り論客はいなさそうだけど?実は君がそうなのかな?」
「まさか。あたしはそんなタイプじゃない」
>「皆さんちょっといいでしょうか?」
ソフィアからなにか聞き出せないかと思ったとき、ベアトリーチェがあたしたちの会話をさえぎった。
見れば、ヴァンエレンの前にだけ、あたしたちのお茶とは違うまがまがしいものが。なんだあれ?
そう思っていると、ベアトリーチェは『チキチキ毒摂り〜ぬゲーム』なるものの説明を始めた。
要約すると、飲むと大変な事になる毒の解毒剤を作れって事。
どこが気高い精神なんだなにが残虐度星二つだ薬物学科はバカの集まりか!
なんだかんだ言ってあたしたちを疑ってるだけだろうが!

>「ところで・・・先程から暴挙を止める為にとか、解放とか話が見えませんけど・・・
余興の終わる前にちゃんと説明してもらえますか?」
>「その事については…レオ先生、あなたが説明してやった方が良いんじゃないですか?
俺とミルクはほら、オマケみたいなもんだし。」
ベアトリーチェの疑問も、レイド先生の反応も、しごくごもっとも。
いくら恋する乙女とはいえ、こんな森の奥まで教師が出張ってくるなんて疑わない方が変だ。
本物のレオ先生なら、解毒剤を作るのに五分もかからないだろう。
レイド先生が出す必要もない助け船を出せば、よけいに疑いが増す。
でも、あのレオ先生の正体はヴァンエレンだ。
いくら図書館で本ばっかり読んでても、都合良く解毒方法を知ってるとは思えない。
まして毒がベアトリーチェスペシャルブレンドならなおさらだ。
なら、ここはあたしの出番。
少しでも隙を作れば、ヴァンエレンもイカサマなりなんなりできるはず!

「ふっざけるなーっ!」
あたしは椅子を蹴っ飛ばして立ち上がった。
そのままずかずかヴァンエレンを迂回してベアトリーチェの前に行き、右手で胸倉をひっつかむ。
「先生たちの手前自重しててやったけど、もう我慢できるか!
いい!?あたしたちはあんたと違って暇じゃないんだよ!
あんたが理不尽に苦しめてる生徒たちを解放して!
リリアーナと共同であんたが作ったチョコレートの話を聞いて!
また雨の中森を歩いて校舎まで帰らなきゃいけないんだよ!
くだらない余興なんかやめていますぐ森を普通に戻しな!
嫌ならこの場でぶっ飛ばす!」
ベアトリーチェを睨みながら、左手には保健室から持ち込んだ強力解毒剤を持つ。
こいつの説明にあったようにゲームには役立たずだけど、毒消し効果があるのに変わりはない。
ベアトリーチェが変な動きをしたらすぐにぶっかけてやる!

150 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前1 投下3] 投稿日:2008/03/21(金) 16:09:09 0
>145
>「まあまあ、折角きてくださったのだから、難しい話はお茶の一杯でも飲んでからで・・・」
説得に被せられる形でセリフとともに各々にお茶が配られる。
同じタイミングで言葉を合わせられたので、当然ベアトリーチェには説得の言葉は耳に入っていない。
茶を出すということは客人として招かれているということ、ならばバレない限りはまだまだ機会はある。

ほのかに香る茶が入れられたグラスが差し出されるのだが、ヴァンに出された者は試験管や調合器具だった。
>「かの有名な女医ドクターくれは=ドクトリーヌは言いました。
>【この世に万病に効く薬なんてモンはありゃしないんだ。だから医者がいるんだよ!】
>この気高い精神を受け継ぐために薬物学科では密かに受け継がれてきたちょっとしたゲームがあります。
>その名も『チキチキ毒摂り〜ぬゲーム』!」
グラスが足りないので変わりに試験管で代用された、ということであればどれだけよかったことか…。
人の命を救いたきゃそれなりの知識と医術を身につけなければならない。
保険医を任されて死者すら蘇らせられるという噂があるレオなら、解毒の処方ひとつくらい難なくこなせられるはずだ。
このゲームを介して偽レオを暴いて正体を晒そうという魂胆か?
「た、戯れにしてはずいぶん物騒だな…」
なんとか口にできた言葉は上擦ってかすれてしまった声だった。
>「私ごときがおこがましいですが、ちょっとした余興にならいいですわよね。
>今回の毒はベアトリーチェスペシャルブレンド!
>服用後5分で五臓六腑を爛れ溶けさせるけど、生命維持はさせるという残虐度星二つもの!
>あ・・・ちょっとヒントだしすぎたかしら?
>まあいいわ、早速はじめましょう。」
瞬時にヴァンの地下図書館の知識が蓄えられている脳内に検索をかける。
五分後に五臓六腑が爛れ溶けさせてなおかつ生命を奪うことはない毒。
暗殺の毒ではなく主に拷問に使われるような、そんなむごたらしい毒は……残念ながらヴァンの記憶にございませんでした。
敗因は拷問に関しての書物を「怖くなっちゃうから」という理由で遠ざけて読まなかったことにある。

>148
>「ところで・・・先程から暴挙を止める為にとか、解放とか話が見えませんけど・・・
>余興の終わる前にちゃんと説明してもらえますか?」
>「その事については…レオ先生、あなたが説明してやった方が良いんじゃないですか?
>俺とミルクはほら、オマケみたいなもんだし。」
天よ、我が生死の行方や如何に!?と半ば自暴自棄になりながら英雄ごっこで現実逃避しているときに背後よりベアトリーチェの疑問の声がかかる。
「いま森を支配しているのはベアトリーチェ、君なのだがそのやり方が俺たちからすれば非人道的すぎると思った。
ペンダントをゴミ箱に入れろとは言わないが、森を放棄して生徒を解放してから後ろ指刺されないような正当な方法で優勝をめざしてはどうだろうか?
現実に戻ったときに君から変な噂がたって、友達がいなくなってしまうのを私は気にかけているんだよ」

>149
ミルクが激昂して椅子を乱暴に蹴り飛ばして、ベアトリーチェの胸倉を掴んだ。
「よさないか。
 交渉は暴力に訴えてしまったらそれはもう交渉ではない」
意を決して液体の入った試験管を手にして、それを口に運ぶと一気に一滴残らず喉に流し込む。
「解毒薬は…君が森を引き払うまで服用しない。
 ゴホッゴホ…さぁ、どうする?」
正体がバレていようがいまいが関係ない。
これは己の命を削ってのベアトリーチェのレオへの想いを試す捨て身の奇策。
ベアトリーチェは胸を掻き毟りたくなるような苦痛に顔を歪めるレオの姿を前にして耐えられるか?

151 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/21(金) 18:25:36 0
 壁を開くと同時に、ラルヴァが大剣を投げてきた。
(大技を繰り出してくるかと思ったら、こんな原始的な…囮…?
なら、時間をかけるわけにはいかない…。)
それに対し、メラルは斥力球を三個ほど、剣より少し上を通らせるように放った。
結果、一発目は外れたものの二発目が斜め上を通って斥力で剣の軌道を捻じ曲げて
勢いを軽減させ、三発目がその上を通って叩き落す。


 しかし、メラルは迎撃し切れなかったらエミューに迎撃させるつもりで、
それを目で確認せずに後ろを向いて・・・いや、後ろを向く前に既に後ろに術を放っていた。
「スペル・ブラスター」
過去、メラルが魔力暴走を起こした時に使っていた術。
それとまったく同じ、魔力を奪い取る術…紫色に輝く中型光線を放った。
しかし…中型と言っても、半径60cm程。女子寮の廊下という
狭い空間で用いれば回避はかなり困難になる。


 メラルが振り向き切った時…ラルヴァは既に接近して来ていた。
でも、まだ対処不能なタイミングではなかった。しかし…メラルは見てしまった。
何故かラルヴァの腕が両腕ともあり、しかも…見覚えのある、獣化した時の腕だった事を。
そして…自分の勘違いにその場で気付いてしまった。そう、幻術に長けている人間は、
ラルヴァの秘密をここまで正確に知っている訳がないのだ。ある一人を除いては。
そして、その一人をメラルは容疑者たり得ないと考えていた。その考えに至るまでの
思考時間分だけ、反応が遅れた。そして、これが決定的な隙となった。


(本物の…ラルヴァだったとはね…。…しまった!)
メラルが刀を振るうも、それがラルヴァに届くより先に首を抑えられた。
(…体が…動かない……麻痺させられた…!)
更に、足を薙ぎ払われ、地面に押し倒される。
(…"仕方ない"…!)
しかし…押し倒し、馬乗りになろうとした時には…
メラルはまるで、地面の氷に吸い込まれたかのようにして消えていった。
しかし、その氷はけしてラルヴァを通す事はなかった。


20秒程して…メラルの刀の切先だけが六階の天井に見えるようになり、
それが円を描くように動くと…天井の一部が切り抜かれ、そこからメラルが降りてきた。
「ごめんなさい、ラルヴァ。…偽者だなんて疑ったりして。
 そして…おかえりなさい。また逢えて嬉しいわ。」
しかし、発言とは裏腹に刀は構えたままである。そして、召喚したまま仕舞っていた
プチグラビティまで改めて取り出し、構えた。明らかに戦闘体制である。
「…続きを始めましょう。ラルヴァ。この数ヶ月の間、何があったのか。
 どれだけ強くなったのか。どれだけ自分の力を制御出来るようになったのか。
 口で語ることは後でも出来る。でも、戦いによってそれを見せる事は、
 加減をせずに戦う事が許される今しか出来ない。…そうでしょう?」
そのまま、ラルヴァに視線を向けて…エミューに確認を取る。
(エミュー、進行状況は?)
(フリージア達3名と新たに来たロック含む2名。それとあの男。それ以外は制圧、順次回収中だゼ。)
(…わかったわ、エミュー。)
そして、改めてラルヴァに言った。
「ラルヴァ。…持てる全ての力を以って攻撃してきなさい。私は…その全てを跳ね除けて
 貴方を倒す。…行くわよ。ピンポイント…ラッシュ!」
吹き飛ばす事に特化した斥力弾を刀の先端からラルヴァ目がけ飛ばす。けして連射とは言いがたいが、
二発目、三発目と1秒程の間隔を開けて放たれ…その合間にプチグラビティの弾を撃ち放ち…
プチグラビティの弾が切れると同時に銃を送還し、ピンポイントの攻撃も止めてメラルが
ラルヴァ目掛け突撃し始める。…直後、ラルヴァの前後の地面の氷から、巨大な氷の棘が
ラルヴァの背中目掛け飛び出してきた。

152 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/21(金) 18:58:15 0
>144 >140
「女王様の胸を凝視しながら喋るだなんて! 不潔ですわ〜!」
「これだから殿方は嫌なのですわ〜」
「おまけにおっぱい星人なんて。サイアクですわ〜」
スー達はぷりぷりしながらロックの態度を責めた。とんだ言いがかりである。

「でも、そちらの女の子は愛らしいのですわ〜。スー、ご存知かしら〜?」
「いいえルズ、ノーチェックでしたわ〜。エルザとかおっしゃられましたわよね?見慣れないお顔なのですわ〜」
「今月の『月刊白百合』でも紹介されていなかったのですわ〜」
「ねえねえ、エルザ様はどちらにお住まいですの〜?」
スーとルズは猫にもふもふされながら口々に問いかけた。
だが緊張感のかけらも無い声である。
ちなみに白猫はスー、黒猫はルズだが、これも今はどうでもいい話である。

>「フリージア、実は俺のペンダントを女子生徒の誰かにとられちゃったらしいのだ。
> ここに来ればその女子生徒を見つけられると思ってやって来たのだ。
> もしこの理由が不服なら戦おうぜ!ただし、猫達を巻き込みたくないから場所を変えるのだ。」
「ドジですわ〜」
「ドジなのですわ〜」
スーとルズは口々に言い放った。本当に殿方であるロックには容赦が無いようだ。

「でも〜場所を変えるって言われましても〜」
「こう氷に閉ざされていては〜」
「どうやって場所変えしますの〜?」

・・・・・・・・・どうやら氷の侵食は、思っていたよりずっと深刻なようだ。

153 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/21(金) 21:23:00 0
>152
> 「女王様の胸を凝視しながら喋るだなんて! 不潔ですわ〜!」
> 「これだから殿方は嫌なのですわ〜」
> 「おまけにおっぱい星人なんて。サイアクですわ〜」
「うるさいのだ、おっぱいはこの世の偉大なエネルギーの源なのだ!おっぱいは世界を救うのだ!」
ロックはそう言ってスーとルズに抗議した。エルザがあきれた顔をしたのは言うまでもない。

> 「でも、そちらの女の子は愛らしいのですわ〜。スー、ご存知かしら〜?」
> 「いいえルズ、ノーチェックでしたわ〜。エルザとかおっしゃられましたわよね?見慣れないお顔なのですわ〜」
> 「今月の『月刊白百合』でも紹介されていなかったのですわ〜」
> 「ねえねえ、エルザ様はどちらにお住まいですの〜?」
>「えっ?私?」
エルザはちょっと照れながら答えた。包丁さえ渡さなければ、エルザもごく普通の女の子なのだ。
>「私は…アンジェリーナと同じ部屋で暮らしてるの。」
このセリフ、スーとルズにはどう聞こえただろうか?
アンジェリーナは教師だが、10歳以上の生徒に何かを教える事は滅多にないので知名度が低い。
しかし、それ故に“恐い人らしい”という噂だけが先行して彼女を恐れる生徒は多いようだ。
特に、最近アンジェリーナは幼年部の女子に悪戯しようとした男子生徒を殴って、
目の下の骨を折る怪我を負わせている。
これがアンジェリーナの“恐い人らしい”という噂に拍車をかけているようだ。

ロックは女子寮に来た理由を話す事にした。別に隠す理由などないからだ。
「フリージア、実は俺のペンダントを女子生徒の誰かにとられちゃったらしいのだ。
 ここに来ればその女子生徒を見つけられると思ってやって来たのだ。
 もしこの理由が不服なら戦おうぜ!ただし、猫達を巻き込みたくないから場所を変えるのだ。」
> 「ドジですわ〜」
> 「ドジなのですわ〜」
>「ドジよね〜」
「ドジなのだ〜」
エルザまで一緒にロックを馬鹿にしている。しかし、当のロックはあまり気にしてないようだ。

> 「でも〜場所を変えるって言われましても〜」
> 「こう氷に閉ざされていては〜」
> 「どうやって場所変えしますの〜?」
「氷は壊してしまえばいいのだ。氷は応力−ひずみ線図における弾性域が小さいから脆性破壊をおこしやすいのだ。
 何かしらの方法で応力集中を起こせば簡単に壊れるのだ。インパルス応力を発生させればさらにいいのだ。」
ロックはそう説明したが、エルザはロックが何を言いたいのかさっぱりわからなかった。
「でも、外は雨が降っているのだ。できれば別の場所がいいのだ。う〜ん、どこがいいかなぁ〜?」

154 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/21(金) 23:02:23 0
>148>149>150
激昂しベアトリーチェの胸倉を掴むミルクをたしなめ、レオ(ヴァンエレン)は試験管の液体を飲み干した。
たしなめられたせいか、レオ(ヴァンエレン)が試験管の液体を飲み干したせいか、ミルクの腕の力が一瞬緩んだ。
その瞬間、ミルクの腕が弾き飛ばされる。
細かったベアトリーチェの腕が倍に膨らみ、胸倉を掴んでいたミルクの腕をはじいたのだ。
そしてそのままベアトリーチェの右手はレオ(ヴァンエレン)の頭を掴み、テーブルに叩きつけた。

「どうする?じゃねえよ。テメーは苦痛の悲鳴以外喋ってんじゃねえよ。口がくせえ!」
ギリギリとテーブルに押し付け、そのまま潰してしまいそうなほどの力が込められている。
ドスの利いた声でレオ(ヴァンエレン)に吐き捨てるように言葉を叩きつける。
「いい事教えてヤンヨ。
レオ先生はな、一刀足の間合いに誰かが入ると無意識に左足を三センチ下げんだよ。
(中略:レオの些細なしぐさや癖が並ぶ)
それにその白衣、左合せじゃねえか。
最後にな、テメー、私の抗体飲んでんだろ。
腐海で感染者に襲われなかったのはなんでだと思う?
そりゃな、抗体を飲んだ奴から識別波動が出るようになるからだ。
それに気づかないとでも思ったのか?ああぁ!?」

レオ先生のストーカーをしているのは伊達じゃない!
ベアトリーチェはレオ自身も気づいていないような無意識な癖のなさをいくつも並べて指摘したのだ。
更に白衣。
男性用の衣服は右合せ。すなわちボタンが右側についている。
しかし鏡面世界リバースで手に入れた白衣はそれが逆になっているのだ。
更に昼にヴァンエレンが飲んだ抗体は毒を寄せ付けないだけでなく、感染者に襲われなくなる効果があった。
なぜならば、抗体を飲んだ者から識別波動がでるからだ。

そう、ベアトリーチェは最初からレオが偽者である事を見破っていたのだ。
所見で赤くなったのは、恋する恥じらいの赤面ではなく、怒りを抑えるための紅潮だったのだ。
「よお、苦しいか?それはな、私のハラワタの煮えくり返っているのの10分の1の苦しみだ。
今のうちに言っとくぞ、【殺してもらえる】とか【死ねる】なんて淡い期待持つんじゃねえぞ!?
乙女の恋心を踏みにじった奴の末路を体験させてやっからよ!」
ソフィアやレイドの目があることも気にせず、表情は般若と化している。
ベアトリーチェ自身我慢の限界に来ていたのだろう。
その怒りの激しさが知れるというものなのだ。

155 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/21(金) 23:02:31 0
一方、弾き飛ばされたミルクの右手は、ベアトリーチェの手ががっしりと受け止めた。
勿論、ベアトリーチェはレオ(ヴァンエレン)を押さえつけているのでそんなことできようがない。
だが確かに受け溜めたのはベアトリーチェの手なのだ。
「ミルクちゃん、面白そうなもの以っているじゃない?
安心して、余興なんかもう終わり。ここからは・・・拷問の時間よ!」
その言葉と共に左手首も掴まれる。

ミルクの背後にいつの間にかベアトリーチェが立っていたのだ。
新たに現れたベアトリーチェはフェイスベールをしている以外全く同じベアトリーチェである。
レオ(ヴァンエレン)を押さえるベアトリーチェに注意が向いている隙に、茶室に入ってきたのだ。
そしてミルクの背後に密着し、後ろから両手首を掴み力ずくで広げさせている。
勿論手首に食い込むその爪先からは神経毒が抽入され、その自由を奪っていく。

「バイオテクノロジーの粋、クローニングだ。どっちが本体なんて聞くなよ?言うわきゃねえからよ。」
背後からミルクの肩に顎を乗せ、呪文を唱えられないように毒の息を吹きかけながら語りかける。
「理不尽?人道?なんだそりゃ。
核熱で焼き殺すのは理に叶っていて、毒で殺すのは理不尽なのか?
考えなしに殺しあうのが人道的で、能力を効率的に使うのは非人道的か?
テメーのチンケな物差しに無い目盛だからって一々他人様を否定してんじゃねえよ。
そんな理由でぶっ飛ばす?
それこそ理不尽そのものだろ。言ってて恥ずかしくねえのか、おい。」
フェイスベール付ベアトリーチェはなおも麻痺毒を流しながら強い口調で言い放つ。
そして視線はレイドへと動く。

「最初にわめいてたよな。暴挙を止めに先生達を連れてきた。
虎の威を狩る狐発言恥ずかしげもなくよく言えたモンだよなあ。
で、こっちは本物っぽいけど、特定生徒に力を貸して一般生徒を倒しにくるってどうよ。
いくら戦闘イベントといっても公平性に随分問題あるんじゃねえの?
それに人の好意を利用した下卑た作戦。
己の能力やスキルを駆使する以前に、理不尽だとか人道とかいえるのかよ?」
嘲笑と共にレイドに言葉を投げつけた。

そして、二人のベアトリーチェは視線を動かさずにシンクロしてソフィアに声をかける。

「「ソフィアさん、恥ずかしいところ見せちゃったわね。
もう夜も更けてきたし、そろそろ・・・
ごめんなさいね、ここから先はあなたに上げた抗体では耐えられない世界になるから・・・。」」
ソフィアに帰るように促す二人のベアトリーチェ。
二人の身体から、いや、茶室全体からうっすらと湯気が上がっているように見えるだろう。
それは更なる凶悪なる毒の世界の始まり。
しかも決して死の救済を許さぬ恐るべき毒の、いや、女の情念の世界が・・・

156 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/22(土) 00:14:19 O
>150>「いま森を支配しているのはベアトリーチェ、君なのだがそのやり方が俺たちからすれば非人道的だと思った。(中略)
現実に戻ったときに君から変な噂がたって、友達がいなくなってしまうのを私は気にかけているんだよ」
毒々しい液体が入った試験管を前に、意外と冷静に交渉を進めるレオ先生。
良いぞ、その調子だ。

>149黙って茶をすすっているとミルクが突然イスを蹴り飛ばし、ベアトリーチェの胸ぐらを掴んだ。
これは演技なのか?それともガチなのか?
>「よさないか。
 交渉は暴力に訴えてしまったらそれはもう交渉ではない」
「ミルク、レオ先生の言う通りだぞ。ちょっと落ち着…」
ミルクをなだめている俺の目に入ってきたのは、レオ先生が試験管の毒をイッキ飲みしている姿だった。
>「解毒薬は…君が森を引き払うまで服用しない。
 ゴホッゴホ…さぁ、どうする?」
あの馬鹿、無茶しやがって!
……賭けに出やがったな…。
さて、この賭けが吉と出るか凶と出るか…。

>154結果、大凶でした。
レオ先生が毒薬を飲んだ直後、ベアトリーチェはミルクの腕を弾き、右手でレオ先生の頭をテーブルに叩き付けた。
…ん?随分とたくましい腕だな?
そんなに太かったっけ?

157 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/22(土) 00:18:22 O
>154>「どうする?じゃねぇよ。テメーは苦痛の悲鳴以外喋ってんじゃねぇよ。口がくせえ!」
ベアトリーチェはレオ先生の頭をギリギリ押し付けながら罵声を浴びせ、正体を見破った理由を指摘した。
……鋭いな。頭も切れるって訳か。

>155>「ミルクちゃん、面白そうなもの以っているじゃない?
安心して、余興なんかもう終わり。ここからは・・・拷問の時間よ!」
気付けばミルクの背後にはもう一人のベアトリーチェが。
…双子ですかい?
それにしてもこの状況は非常にまずいな。
呑気に茶を飲んでる場合じゃない。
>「最初にわめいてたよな。(中略)
己の能力やスキルを駆使する以前に、理不尽だとか人道とかいえるのかよ?」
…びっくりする位正論でございます。
返す言葉もございません。
散々正論を言われ、茶をすすりながら必死に反論を考えているとベアトリーチェはソフィア君に帰るように促す。
……ソフィアね。覚えた。

ここから先は未成年には見せられませ〜んってか。

「ベアトリーチェ、確かにお前の言う通り暴挙を止めに来たってのは建前でしかねぇ。
人道だの理不尽だの、今の俺には口にする資格は無い。」
茶を全て飲み終えた俺は座ったまま二人のベアトリーチェを睨みつける。

158 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/22(土) 00:23:36 O
「お前の好意と乙女心を利用した事は謝る。すまなかった。」
俺はアナザーゲートを開き、俺のペンダントを取り出す。
「これは正真正銘俺のペンダントだ。
知ってると思うが教師のペンダントは3倍の価値がある。
こいつをやるから二人を見逃してやってくれ。」
まず間違い無く見逃してはくれないだろうね。
そんな事は分かってる。
これは単なる時間稼ぎだ。
もしかしたら外に居るエース先生とマオが何か行動を起こしてくれるかもしれない。
そんな僅かな希望に賭けてみる。
賭けに負けたら…強行手段をとるしかないかな…。

159 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage ] 投稿日:2008/03/22(土) 11:20:23 P
>144>152>153
胸を凝視して喋るロック
>「女王様の胸を凝視しながら喋るだなんて! 不潔ですわ〜!」
>「これだから殿方は嫌なのですわ〜」
>「おまけにおっぱい星人なんて。サイアクですわ〜」
>「うるさいのだ、おっぱいはこの世の偉大なエネルギーの源なのだ!おっぱいは世界を救うのだ!」

「お〜ほっほっほ・・・・まあ仕方がありませんわ今の私には首がありませんもの」
まあ胸は母性の象徴とも言うしロックは母親の愛情に飢えてるようだから仕方がないかもしれない
それに・・・おっぱい星人に男も女もないですし
フリージアは以前後輩の女子に胸を触られた事を思い出してしまった

>「でも、そちらの女の子は愛らしいのですわ〜。スー、ご存知かしら〜?」
>「いいえルズ、ノーチェックでしたわ〜。エルザとかおっしゃられましたわよね?見慣れないお顔なのですわ〜」
>「今月の『月刊白百合』でも紹介されていなかったのですわ〜」

「な、何ですのその怪しげな雑誌は!?」
すごく危険な臭いがする雑誌名である

>「ねえねえ、エルザ様はどちらにお住まいですの〜?」

>「私は…アンジェリーナと同じ部屋で暮らしてるの。」

「苦労してますのね・・・」
以前アンジェリーナに感電させられたフリージアは同情するような眼でエルザを見た

>「フリージア、実は俺のペンダントを女子生徒の誰かにとられちゃったらしいのだ。
> ここに来ればその女子生徒を見つけられると思ってやって来たのだ。
> もしこの理由が不服なら戦おうぜ!ただし、猫達を巻き込みたくないから場所を変えるのだ。」

>「でも〜場所を変えるって言われましても〜」
>「こう氷に閉ざされていては〜」
>「どうやって場所変えしますの〜?」

>「氷は壊してしまえばいいのだ。氷は応力−ひずみ線図における弾性域が小さいから脆性破壊をおこしやすいのだ。
 何かしらの方法で応力集中を起こせば簡単に壊れるのだ。インパルス応力を発生させればさらにいいのだ。」

「破壊したそばから再生されなければいいんでしょうけどね お〜ほっほっほ」
どちらにしても猫を巻き込みたくないのは同じである

>「でも、外は雨が降っているのだ。できれば別の場所がいいのだ。う〜ん、どこがいいかなぁ〜?」

「それはもしかして私の部屋に行きたいと・・・そうおっしゃってる訳ですの?」
とフリージアは問いかけた

「でもその前に・・・・」
フリージアは雪の結晶を生成し集めそれを空中でアソパソマソ新しい顔よ!・・・・もとい新しい頭に組み上げる
「ヘッドオンですわ!!」
空中に浮かぶフリージアの生首を両腕でつかみ取り首の部分に装着するフリージア
・・・すごくシュールです



ペンダント 自前1 ゲット2 投下1 預かり1 アイテム 魔法回復薬

160 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/22(土) 16:01:07 0
>158
>「これは正真正銘俺のペンダントだ。
>知ってると思うが教師のペンダントは3倍の価値がある。
>こいつをやるから二人を見逃してやってくれ。」
レイドがアナザーゲートからペンダントを取り出し、引き換えに二人の開放を要求する。
その言葉に二人のベアトリーチェは動きを止めた。
しばしの沈黙の後、レオ(ヴァンエレン)を押さえつけるのをやめた。
しばしの沈黙の後、無造作にミルクから手を離し、倒れるに任せた。
返答はしない。
ただ沈黙を持って二人を放し、レイドに近づいていく。

毒が回り五臓六腑が爛れているレオ(ヴァンエレン)より、麻痺毒を注入し碌に動けないミルクより・・・
レイドとの駆け引きが重要だったからだ。
交渉ではない、駆け引きが、だ。

激昂し、散々罵倒したものの、ベアトリーチェ自身はミルクの戦略を否定するつもりは毛頭ない。
核熱で殺すのも毒で殺すのも同じ。
薬で操るのも、人の好意を利用するのも、教師を担ぎ出すのもなんら変りもない。
そしてそれを正論を以って心理的に牽制するのもまた戦略なのだ。
レイドが本気になれば地の利を得て全力を出しても押さえられないのは判っている。
だからこそ、策を弄して力ではなく論を持ってレイドの動きを封じたのだ。

【レイドは正論から外れられない。少なくとも教師である間は】

事前に教えられていた情報通り、レイドは今動きを止めている。
だからといって、ここで交渉に応じるつもりはない。
レオの姿を騙りここにやってきた時点で三人とも同罪なのだ。
力量の差により絡めとり方が違うだけで、レイドも逃がす気など毛頭ない。

二人のベアトリーチェはペンダントを受け取るようなそぶりでゆっくりと近づいていく。
強い毒気により、ベアトリーチェたちの周囲はまるで蜃気楼を纏っているかのように歪んでいる。
そっと差し出される手には強力な麻痺毒がにじみ出ている。
二人のベアトリーチェのうち一人でも・・・かすり傷でも追わせられるのならばそれで勝ちなのだから。

161 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/22(土) 16:44:59 O
>150 >154-158 >160
>「よさないか。
 交渉は暴力に訴えてしまったらそれはもう交渉ではない」
「でも!」
反論しようとするあたしの前で、ヴァンエレンは落ち着き払って毒薬を一気飲みした。
>「解毒薬は…君が森を引き払うまで服用しない。
> ゴホッゴホ…さぁ、どうする?」
なんて事するんだ!ベアトリーチェが毒を消す気がなかったらどうするんだ!?
あたしがヴァンエレンに気を取られた一瞬、ベアトリーチェの胸倉を掴んでいた右手が弾かれた。
なにがあったのか確認する暇もなく、そのまま右手は後ろにいた誰かに掴まれる。
他にも仲間がいたのか。と思ったけど、そうじゃなかった。

>「ミルクちゃん、面白そうなもの以っているじゃない?
安心して、余興なんかもう終わり。ここからは・・・拷問の時間よ!」
後ろから聞こえてきたのはベアトリーチェの声。
声と同時にあたしの左手を掴むのは、ベアトリーチェの手。
なんで!?ベアトリーチェが後ろにいるなら、あたしの前でヴァンエレンを押さえつけてるのは誰よ!
両手を掴む拘束を振りほどこうとしても、まるで力が入らない。
左手に持った解毒薬のビンが手から滑り落ちて床で跳ねる。
キサラが言ってた麻痺毒か!

>「バイオテクノロジーの粋、クローニングだ。どっちが本体なんて聞くなよ?言うわきゃねえからよ。」
後ろから人の肩に無断で顎を乗せて、ベアトリーチェが話しだす。
メギドラオンで消し飛ばしてやろうにも、どんな毒の効果か集中もしゃべる事も出来やしない。
そんなにひっつくな胸を当てるな気持ち悪い!
あたしはそんな特殊な趣味はないんだーっ!

ベアトリーチェはあたしがしゃべれないのを良いことに、その後もご高説をぶちあげる。
あたしはあんたと違って倒した相手を長々苦しめるつもりはない!
効率的に能力を使ってやる事がこれかあたしならもっとうまくやる自信があるぞ!
チンケな物差しはあんただろうが操った奴の全人格否定までしやがって!
虎の威をかって悪いか毒沼に引きこもってるチキンの方がよっぽど恥ずかしいわーっ!

しばらく好き勝手な事を言った後、ベアトリーチェはソフィアに帰るように促す。
これだけやっておいてまだ猫をかぶろうとするのは、見上げた根性だ。
でも感心している場合じゃない。
周りの毒の濃度が一気に上がり、あたしの意識はそのまま持って行かれそうになる。
このまま気を失ったらキサラみたいな、いやもっと酷い目にあわされるのはわかってるのに!

>「ベアトリーチェ、確かにお前の言う通り暴挙を止めに来たってのは建前でしかねぇ。
人道だの理不尽だの、今の俺には口にする資格は無い。」
暗くなる意識、遠ざかる世界の中、レイド先生の声が聞こえてきた。
聞こえる声に必死で集中し、毒に抵抗しようとする。
負けてたまるか、こんな奴に謝ったりペンダントを渡したりする必要なんかない!

後ろから掴んでいた手が急に離れて、あたしは地面に倒れた。
かすむ視界の中で、レイド先生が差し出すペンダントに手を伸ばす、ベアトリーチェたちの姿が見える。
受け取るなら一人が行けば良いはずなのに、二人で行くなんてそれだけレイド先生の実力が怖いんだ。
あたしたちが何もできないと思ってるんだ。
顔の側に落ちている解毒剤入りのビンを見る。
こいつをあの女にぶっかけてやれば!

ちょっと手を動かしてビンを押し出すだけなのに、それがなかなかできない。
それでもついに、ノーマークのヴァンエレンの方にビンを転がすのに成功する。
あんたも苦しいでしょうけど、ここが吸血鬼魂の見せ所。後は任せたわよ吸血鬼!

162 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/22(土) 18:12:48 0
なんと言うか、せわしい。
突然ギャーギャー騒ぐ人がいれば、毒を飲む人がいる。
そしてそれらをあっけ無く鎮圧する二人のベアトリーチェくん。
なるほどね。魔術と科学の高次元融合。頭いいなぁ。
言葉の端々から、そんなことをぼんやり思う。
人道とか、倫理の話は無視。
歩く殺戮兵器たる魔術師が口に出すのはおこがましい言葉だ。

さて、雲行きは最悪な様相を呈してきたな。お暇するか。
そんな私には渡りに船なこの言葉。
「「ソフィアさん、恥ずかしいところ見せちゃったわね。
もう夜も更けてきたし、そろそろ・・・
ごめんなさいね、ここから先はあなたに上げた抗体では耐えられない世界になるから・・・。」」
ひらひら〜と手を振ってお暇する。人の醜さって見ていられない。
我慢できずに存分に暴れそうになる。さっきもかなり危なかった。
彼女のとは違って、私のは心を壊しかねない。
でも、つまらないなぁ。さて、どうしようか?
そうだ!いそいそと祓いの符を何枚も出す。つまりは多重行使ということ。
そして茶室のなかへ再び。目的はミルクくん。ほかは知ったことか。
傍による。そして頬を軽く叩く。ペシペシ。
「意識落としたいのは解るけど、ちょっと聞いてね。
仲間って、他にいるかな?私に必要な情報なんだ。他言しないから、言って?」
冷静に考えると出で来たのが仲間じゃなかったらズドン!
なんてありがちな話だし。そんなのにやられたくない。

163 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/22(土) 20:14:12 0
>153 >159
>「な、何ですのその怪しげな雑誌は!?」
>すごく危険な臭いがする雑誌名である
「月刊白百合は、白百合騎士団監修のもと発行されている萌え雑誌なのですわ〜」
「白百合の乙女達の間ではバイブルに等しいのですわ〜」
「先月号はフリージアお姉様ともうお一方の特集が組まれていたのですわ〜v」
スーとルズはうっとりしながら口々に答えた。
「エルザ様もそのうち取材されると思いますわ〜」

>「私は…アンジェリーナと同じ部屋で暮らしてるの。」
「ええっ?!あのアンジェリーナ先生とっ?!」
「本当ですの〜?!」
>「苦労してますのね・・・」
スーとルズも心底気の毒そうな様子でエルザを見上げた。
「だから女子寮でお見かけしませんでしたのね〜」
「では、エルザ様はあのアンジェリーナ先生の双子の妹っていう噂は本当ですの〜?」
「いいえ、わたくしはロックとかおっしゃる殿方の生き別れのお姉さまだと聞きましたわ〜」
どの噂が本当なのかしら〜?と言わんばかりにスー達は目をキラキラさせている。

>「氷は壊してしまえばいいのだ。氷は応力−ひずみ線図における弾性域が小さいから脆性破壊をおこしやすいのだ。
>何かしらの方法で応力集中を起こせば簡単に壊れるのだ。インパルス応力を発生させればさらにいいのだ。」
>「破壊したそばから再生されなければいいんでしょうけどね お〜ほっほっほ」
「理屈はさっぱりわかりませんわ〜」
「でも、脱出できるのなら何でも構わないのですわ〜」

>「でも、外は雨が降っているのだ。できれば別の場所がいいのだ。う〜ん、どこがいいかなぁ〜?」
>「それはもしかして私の部屋に行きたいと・・・そうおっしゃってる訳ですの?」
「フリージア女王様のお部屋拝見ですのっ?!名案ですわ〜っ!!」
「そうしましょう、そうしましょう〜!!女王様のお部屋探検隊なのですわ〜!!」
スーとルズは大喜びだ。

「ですがお部屋で戦うとしても、何で勝負をつけるおつもりですの〜?!」
「それに、こんな寒い場所に猫ちゃん達を置き去りにして大丈夫なのかしら〜?」

164 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage 自前0 投下3] 投稿日:2008/03/22(土) 22:34:38 0
>154-155
『レオに変身!あらびっくり騙されちゃったのかよ』作戦は正体が見破られていたことにより破綻した。
毒を含んで最悪の形で追い詰められてしまったヴァンエレンにもはや策は残されていない。
怒れるベアトリーチェの腕の筋肉が膨張させて、弱りきっているヴァンエレンの頭部を鷲づかみしてテーブルに叩きつけた。
もはやベアトリーチェによるレオ講義は聞こえておらず、毒による溶けていく臓腑によって襲われる激痛で声さえ出ずに苦しんだ。
これが解毒剤を飲むまでやむことはないのだ…その用法もわからぬのだから毒による苦痛は死ぬまで続く。
もう変身が解けて元の姿に戻ったのだが、もう既に痛みにうち震えることもないただの糸の切れた人形と化していた。
これで吸血鬼は終わった。
敗者は黙って屈辱に腸が煮えたぎり脳漿をぶちまけてカラスにつつかれるのを待つばかりである。

>161
解毒剤入りの瓶がこっそりとヴァンエレンのそばまで転がってきた。
どうやらまだ夢想に旅立って楽になることは許されないらしい。
二人のベアトリーチェはレイドの相手をしているので、監視の眼はついていない。
澱んだ瞳に最後の光が灯りあらん限りの力を振り絞って、瓶の蓋を開けると使い魔たちに一斉に指示を与える。
レイドの肩にとまっている蝙蝠やマントの中に潜む蝙蝠は皆、指示の内容を理解すると迅速にそれを実行に移した。
まず一匹の蝙蝠がマントから飛び出して眼にも止まらぬ速さで蓋の開いた瓶を拾うと、それをレイドと対峙している二人のベアトリーチェに向けてぶちまける。
その混乱に乗じてレイドの肩にとまる蝙蝠ははじかれたように飛んで、外にいるエースとマオに救援を呼びにいったのだ。
それからこれで最後、ありったけの蝙蝠がマントから飛び出してきて何を思ったのか、自分たちの主人であるヴァンエレンを食べはじめたのだ。
少しづつだが体が削られていくヴァンエレンだが、使い魔が狂ったわけではなくこれがヴァンエレンの下した命令だった。
「…せ、戦力にならん私は皆の負荷でしかない。
 それならば生きて恥を晒すよりも、死んでから再起を狙ったほうがいい…。
 ……レイド、あとは任せたぞ!」
塵ひとつ残らず食い終わると、主人からの魔力供給もゼロになって使い魔たちは存在が薄まってやがて消えていった。
あとに残るのはヴァンエレンに支給されたペンダントと一冊の本だけだった。

165 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/22(土) 23:08:31 0
>159>163
> どの噂が本当なのかしら〜?と言わんばかりにスー達は目をキラキラさせている。
「えっと…ただの知り合いよ。それ以上の関係は無いわ。」
エルザは苦笑いをうかべながら答えた。
自分が人形で、しかもロックの別人格だったなど言えたものではない。

>「でも、外は雨が降っているのだ。できれば別の場所がいいのだ。う〜ん、どこがいいかなぁ〜?」
>「それはもしかして私の部屋に行きたいと・・・そうおっしゃってる訳ですの?」
> 「フリージア女王様のお部屋拝見ですのっ?!名案ですわ〜っ!!」
> 「そうしましょう、そうしましょう〜!!女王様のお部屋探検隊なのですわ〜!!」
> 「ですがお部屋で戦うとしても、何で勝負をつけるおつもりですの〜?!」
> 「それに、こんな寒い場所に猫ちゃん達を置き去りにして大丈夫なのかしら〜?」
「…ロック?どうしたの?」
エルザはロックに呼びかけた。スーとルズが勝手に盛り上がっているのとは対象的に、
ロックはうつむき加減で何かを考え込んでいるようだったからだ。

>「フリージア、初めて会った日の事をおぼえているか?卒業試験の時だ。」
ロックはうつむき加減のまま、そう語り始めた。
>「最初にチームメイトの事を知った時は、失望したのだ。
> 本当かよ、なんで俺が女二人と組まなければならないんだ!ってな。
> でも、お前の顔を初めて見た時…俺は感じたのだ。
> お前はすごい奴かもしれないってな。」
エルザは黙って聞いていた。これはもしかして、すごくいい雰囲気というやつではないだろうか?
ロックがこのまま「ずっと前から好きでした〜!」とか叫んでくれたらエルザの計画は成功だ。
ロックはフリージアに夢中になってればいいし、その間に自分はリリアーナに夢中になればいい。

>「そして、お前は俺の想像をはるかに超えた女だったのだ。
> オーロラをバックに、レイド先生に拳を突き出すお前の姿…最高にかっこよかったのだ。」
エルザは期待に胸を膨らませた。もう一押しだ。
>「その時、俺はお前に敵わないと思った。でも、だからこそ俺はトレーニングに励んだ。
> いつかお前と同じ土俵に立てると信じて…ずっと努力したのだ。
> そして…今がその時なのだ。」
エルザは思った。きたきたきた〜!そのまま告白しちゃえ〜♪
しかし、次のロックの一言がエルザの期待を全てぶち壊した。

166 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/22(土) 23:09:39 0
>「俺はお前とは一緒に行けない。」
ロックは顔を上げ(今度はちゃんとフリージアの目を見て)言った。
「………なんでよ〜!?」
ロックはエルザの抗議を無視して続けた。
>「でも、もしお前が戦いを望むなら、俺よりずっと強い奴を知っているから紹介するのだ。
> そいつは俺の知り合いで…とても強いのだ。」
エルザはロックのその言葉を聞いて背筋を凍らせた。
「まさか…まさか、アンジェリーナがここに来てるの?」
もしもアンジェリーナが『リバース』の中に来ているとしたら…大変な事になる!
しかし、ロックはまたしてもエルザの想像を裏切った。
突如振り向いたロックがエルザを指差したからだ。
>「お前の出番なのだ!エルザ!」
「……はあ!?」

「どういう事よ!?ロック!?」
エルザはロックに詰め寄った。
>「エルザ、こいつらを見るのだ…猫なのだ。」
ロックは猫達を指しながら言った。
「そんなの見ればわかるわよ!」
>「エルザ、こいつらがかわいそうなのだ。外は雨が降ってるのだ。
> でも、女子寮の中は凍っているのだ。でも、心あるものは幸せになる権利があるのだ。
> 暖かい居場所を手に入れる権利があるのだ。」
「………」
>「俺が幸せにするのだ。俺でなければ駄目なのだ。」
ロックがそう言うと、ロックの体が突然熱い水蒸気に包まれた。エルザはびっくりしてロックから離れた。
エルザはロックの意図を理解した。ここに留まり、猫達を暖める気なのだと。

「でもロック…その猫は偽物かもしれないし、幻かも知れないわ。
 あるいは、あの子達(スーとルズ)みたいに誰かが化けてるのかも。
 魔法があるんだから、何だって考えられるわ。」
>「でも、本物かも知れないのだ。そして、もし俺がこいつらを放っといたら、
> 俺は俺でなくなってしまうのだ。目先の誘惑に惑わされて、自分の信念を放棄したら駄目なのだ。
> 他の誰に負けても、俺は自分に負けたくないのだ。」
「……ロック。」
>「エルザ、お願いがあるのだ。俺が猫達を暖められるのは俺がこの世界で生きている間だけなのだ。
> だから、俺のペンダントを見つけ出して、守ってほしいのだ。この猫達のために。」
「……わかった。」
エルザは断れなかった。ロックが自分の願いを捨ててまで、猫達のために留まろうとしているのだ。
そんなロックの願いを断れるはずがなかった。
>「エルザ、俺はお前を信じているのだ。だからお前も自分を信じるのだ。
> お前はお前が考えている以上にずっと強い子なのだ。」
ロックは親指を立ててエルザを送り出した。

「それで、フリージア。私はあなたと戦わないといけないの?私…女の子に暴力をふるいたくないわ。」

167 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage 自前1所持3投下0アイテム???] 投稿日:2008/03/23(日) 00:53:58 0
>134 >143
>「―――― あなた馬鹿なの?チェスに勝つために、杖を振ってチェス盤ごと破壊するつもり?」
「……その勝負がなんとしても勝たなければいけないならば、杖を振って如何にかしようとするのは当然だ…!」
苛つきながら答える。

【ちょ、ちょっとB!やめようよ!】
【そーだ!そーだ!くりぃむそーだ!】
「五月蝿いぞ!お前らは黙ってろ!」
グレイがそう言いあっていると
>リリアーナはロックバスターを召喚し、左腕に装備した。
>「キサカさん、あいつにライト向けて!」
ライトの光で照らされ、その上頭上から木の枝が落ちてきた。
「ちっ!」
腕で落下してくる枝から頭部を守る。

>「―――― で、結局あなたの言う用事っていうのは、今やってる『コレ』の事なのよね?」
「…………。」
左腕を向けながらのリリアーナの問いにグレイブは答えない。
いつの間にか二人の脚は自由になっている。
>「おい狼少年」
今度はキサカが話しかけてきた。
>「寒いから場所を変えよう。リリアーナ以前に俺の喧嘩を買ってもらうぞ。
> ――それともアレか、有利な条件じゃないと戦えないマンモーニ(ママっ子)か貴様」
「………誰が、マンモーニだ?良いだろう、やってやる…!」
睨みつけながら提案に乗る。

「…で、何処でやる気だ……室内でお前らが得意そうな場所か、俺が不得意そうな場所で戦った方がいいと思うぞ?」
少し落ち着いてきたのか、余裕を見せるように挑発するグレイブ。
こう言っているが、魔力は40%有るか無いかというところだ。

168 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/23(日) 10:27:29 0
>143 >167
リリアーナの拒絶に、キサカは眉を顰めた。
リリアーナは自分の試みが成功したのだと思ったが、そう何もかも彼女の思い通りにはならなかった。

キサカの口から、女の子の切ない恋心が語られ始める。
それが彼の『呪文』だと気づくまで、少し時間が必要だった。
> 空気が揺れるような感触の後、足元の氷がゆっくりだが崩壊を始めた。
> 破砕ではなく、消滅。

キサカは無表情で、青い髪の生徒のほうを凝視している。
>「食堂に居ろって言われたのに勝手についてきたのは俺。
> だから君が拒否した以上、君と居る権利は俺には無い」
リリアーナは何か言いたそうに唇を震わせたが、結局何も言うことが出来なかった。
「そういう意味ではない」と弁解したところで今さら何になる?
膜が不意に消えた。気づけばずぶ濡れだった服も身体も元通り乾いていた。
「・・・・・・・・どうして」

>「おい狼少年」
>「寒いから場所を変えよう。リリアーナ以前に俺の喧嘩を買ってもらうぞ。
>「………誰が、マンモーニだ?良いだろう、やってやる…!」
>「…で、何処でやる気だ……室内でお前らが得意そうな場所か、俺が不得意そうな場所で戦った方がいいと思うぞ?」
リリアーナはロックバスターを降ろした。
「とりあえず人に喧嘩吹っかける前に、服・・・何とかしたら?ずぶ濡れの上にドロドロで汚いし。
 それとカドゥケウスの話、どこで小耳にはさんだの?――――狼少年って、貴方もしかして嘘つきで有名なの?」
どうも「狼少年」という意味を取り違えているようだ。
リリアーナは目を押さえながら出来るだけ普通に振舞おうとするが、どうにも気分が優れない。

「俺が持ってても仕方ないから、これは渡しとく。
 屋根のある所まで送って――いや、一緒に行かないか?」
ぺらぺらのミニアルと幻灯機を受け取ったリリアーナは俯いた。
長い髪のせいで表情は伺えない。
「・・・・・・さっきひどい事いったのに、どうしてこんなに良くしてくれるの?」
リリアーナはしばらく黙り込んだ後、遠慮がちにキサカの方に身を寄せた。
「あんまり・・・・・・甘やかさないで」
雨足は次第に強くなってきたようだ。

リリアーナは振り返ると、グレイブに冷ややかな目を向けた。
「カドゥケウスでも出して俺を殺してみろ?ですって?意味わかってるの?
 もし私が本当にカドゥケウスの使い手だとしたら、喧嘩を売るのは賢いやり方じゃないわ。
 あれは『失われた古き神の杖』だから、【リバース】でのルールが必ずしも適用されるとは限らない。
 ―――― 私の言っている意味、わかるかしら?」

リリアーナはくるりときびすを返した。
着替えたいなら男子寮へ向かうのもいいだろう。
とにかくキサカの傘に入れてもらう以上、傘の持ち主が望む場所について行くつもりのようだ。


169 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/23(日) 13:03:18 O
>162 >164
ビンがヴァンエレンの方に転がるのを見ていたあたしの頬を、誰かがペシペシ叩く。
ベアトリーチェがもう一人増えたのかと思ったけど、叩いてたのはソフィアだった。
>「意識落としたいのは解るけど、ちょっと聞いてね。
仲間って、他にいるかな?私に必要な情報なんだ。他言しないから、言って?」
意識落としたくないからがんばってるんだよ!と心の中で叫んでおく。
こいつ、さっき外に出て行ったんじゃなかったのか。
他の仲間の話が必要な情報ってどういう意味だ?
ベアトリーチェの味方じゃないから、巻き添えは嫌だって事か?

「…外であたしたちが出てこなかったら…報復しようと二人ほど待ってるわよ…
うっかりあんたが外に出てたら、ベアトリーチェの仲間だと思って攻撃されてたかもね…
あたしと一緒に外に出ていけば大丈夫なんだけど、体が動かないからちょっと無理…
悪いけど、あたしを運んでってくれない?」

口はかなり動かせるようになってきたけど、体の方は麻痺したままだ。
ソフィアに運んでもらわないと、レイド先生の足手まといにもなる。

>「…せ、戦力にならん私は皆の負荷でしかない。
 それならば生きて恥を晒すよりも、死んでから再起を狙ったほうがいい…。
 ……レイド、あとは任せたぞ!」
吸血鬼が使い魔の蝙蝠に食べ尽くされている。
ヴァンエレンは続く苦しみを耐えるより自決を選んだのだ。
「あのペンダントと本も持ち出して欲しいんだけど…ベアトリーチェの側に残していけないし…
外の二人がここを攻撃してくるから急がないと、ね…」
後に残された品の回収もソフィアにお願いする。
どうせならなんでも頼んどいた方がいいからね。

170 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/23(日) 20:14:24 0
「15分経過か…思ったよりも時間がたつのが遅く感じるな…」
魔法陣の前で魔力を集中させてからまだ15分…
相変わらず向こうに動きはなく中がどうなっているのかは分からない。
「もう面倒だからやってしまっていいんじゃないか?」
>「20分後ということですしもう少し待ちましょうよ。」
そんなやり取りをしていると…向こうからなにかが飛んでくるのが見える。
>「あれは吸血鬼さんの使い魔の蝙蝠ですね…合図でしょうか?」
蝙蝠はバサバサ羽ばたきながら僕達の周りを飛び回る……
助けてくれとの合図なのか若干迷っていると…飛び回っていた蝙蝠が存在がなくなるように薄く消えていく…
これは使い魔を行使する側になにかあったということだ。もしかしたらサンダー1号はすでにやられているのかもしれない…

「あと5分と言わずに今すぐにでも行動を開始するべきなのか?」
>「しかし、レイド先生は教師だからいいとして今放つとミルクさんも巻き込むかもしれませんよ」
確かに…教員ならば切り抜けられる実力を持っているだろうがミルクはどうなんだろうか…
使ってる魔法はいつも核熱魔法…もしかしたらそれしかない一発屋だという可能性もわずかだがありえる。
「……だけどあの使い魔が消えたということは確実にサンダー1号に何かあったってことだ。
 要するに既に交渉決裂…今はすでに危機が迫ってるかもしれない。
 僕達が嵐を起こしてピンチになろうと別にかまいはしないんじゃないか?」
>「うーん…そうですね、後はもう野となれ山となれですね…………」
ここまで準備してしまったんだからどのみち後にも引けない。
お互いに一回深呼吸し顔を見合わせうなずき詠唱を始める……

>「うなれ烈風 大気の刃よ!」
「聖なる雷 紫電の槌よ!」
庵の周りに強い風が吹き始め空には小さい雷雲のようなものが出来始める。
「「―我等の意志の元に吹き荒れ―仇なす者達へと暴威を振るえ―」」
風は強さをましていき既に嵐の域に達し…軽く庵など覆いつくしそうな雷雲が立ち込め始める。
「――――Thunder rage――!!!」
僕が落雷のトリガーとなる最後の言葉を放った瞬間。雷雲から幾つもの雷が小さい庵を何度も穿ち貫く!
もちろん僕はどこにだれがいるなんてことは知らない…中に居る奴等がどうなっているのかも分からない。
一発も当たらないかもしれないし何発も雷の直撃を食らったものもいるかもしれない……もちろん喰らってしまってはただではすまない。
そして、さらに茅や葦…藁などで主に作られている庵は雷の火花によって瞬く間に炎に包まれ燃えさかる。
庵が炭と変わるのも時間の問題………ベアトリーチェもこれは流石に逃げるのは難しいだろう!
「……よし!成功だな!!」
>「ちょっと最後の雷の連打はやりすぎじゃないですか…あれじゃあ脱出したくてもできないかも…」
「…まあなんとかなるだろ。教師もついているしな。嵐で見えないが案外ちゃっかり脱出してるかもしれないぞ。」

171 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/23(日) 20:44:24 O
>160ベアトリーチェは黙ったまま二人を手放し、俺に近付いて来る。
解放されたミルクはそのまま倒れ込む。
ちっ…二人共動けないか…。

2人のベアトリーチェの周囲が歪んで見える。
パッと見、蜃気楼にも見えるが…。
毒が強力過ぎて歪んでんのか?
末恐ろしい…。
ちょっとした傷口にでも触れられたら感染だな。
こいつ…ペンダントを狙うふりして目的は俺を感染させる事か…?
こいつなら十分可能性はあり得る…。

>164ベアトリーチェの手が俺のペンダントに触れようとした瞬間、一匹の蝙蝠がベアトリーチェに何かをぶちまけた。
ベアトリーチェの反応を見る限り、解毒剤の類だろう。
俺の肩にとまっていた蝙蝠は外に出て行ってしまった。
更にはサンダー1号のマントから大量の蝙蝠が飛び出し、体を食い千切っている。
「おい!何をやって…」
>「…せ、戦力にならん私は皆の負荷でしかない。
 それならば生きて恥を晒すよりも、死んでから再起を狙ったほうがいい…。
 ……レイド、後は任せたぞ!」
「馬鹿野郎!これはお前が持ち掛けた作戦だろうが!
最後まで責任取りやがれ!」
俺の叫びも虚しく、蝙蝠達はサンダー1号を食い尽くしてしまった。
「馬鹿野郎が……。」

172 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持2投下0] 投稿日:2008/03/23(日) 20:49:49 O
サンダー1号の死に様を見届けた俺は再度椅子に座り、ペンダントをゲートにしまう。
「気が変わった。ペンダントはお預け。
ほら、俺って結構気分屋だからさ。」

>>170…外から風の音が聴こえる…。
これはもしかしたらエース先生の仕業か…?
この庵ごと吹き飛ばそうってんじゃないだろうな…。
と思ったが、そんな甘っちょろい作戦ではないみたいだ。
俺の座っている1m程横に雷が落ちる。
一発かと思ったが…、ランダムに雷を落としてるようだ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってか…。

あっという間に庵は炎に包まれた。
「さて、どうするよ…?外にはまだこっちの仲間が二人残ってる。
ここで俺を殺しても外の二人がお前を逃がさない。
お前が一人で外に出れば間違いなく攻撃するだろうな。
素直に森を解放するなら見逃してやる。
それが嫌だってんなら…俺と外に居る二人、合わせて3人を相手にする事になる訳だが…。
早く決めないと焼け死んじまうぜ〜。」
余裕ぶっこいてる風を装って椅子に座ってるが、正直軽く焦っている。
まず第一にミルクの安全。
炎でミルクの姿が確認出来ないが、生きてるだろうな…。
次に自分の安全。
焼け死ぬのは嫌だ。

173 名前:代理投稿依頼 キサカ ◇lbUJfu0lHM [sage持2] 投稿日:2008/03/23(日) 21:41:20 0
 隠語が通じるとは有り難い事だ、と嬉しく思いながら、キサカは適当に喧嘩を売る。
 濡れた木を払った少年は、怒りの混じった余裕の表情でこちらを見た。
「…で、何処でやる気だ……室内でお前らが得意そうな場所か、俺が不得意そうな場所で戦った方がいいと思うぞ?」
「そうだな、じゃあお前に不利な状況で……いいやメンドクセ」
 リリアーナが傘に入るのを確認して、とりあえずついて来い、とキサカはゆっくり歩き出す。
 少女の呟きに、少年は応えない。

 校舎の一角に、室内戦演習用の部屋がある。実戦形式の授業などで時々使われる部屋だ。
 私的使用には一応申請が必要だが、基本的に鍵は掛かっていない。
 ドアノブを捻れば、軽い抵抗を残して扉が動く。
 さあ入るがいいさ、とキサカはドアを開けて道も空け、
 グレイブに続いて入ろうとしたリリアーナの肩を掴み、軽く引いた。
「ただしリリアーナ、君は駄目だ」
 入れ替わるように身を差し込み、ドアを閉めて手早く施錠。
「それとそっち側の鍵穴はガム詰めといたから開けられないZE。諦めてメラルの呼び出しでも待ってなよ」
 苦情も文句も全て無視だ。

 部屋の中はただ広く、古くなった机や椅子がいくつか置いてあるだけだ。
 外で雨が降っていることもあり、空気は湿っている。
 悪くない環境だ、とキサカは思う。
 こちらを見ている青髪の少年を見ず、キサカは扉から歩いて離れた。
「ここなら他の生徒が割り込んでくる事もないだろうし、雨も鬱陶しくない」
 両手指を蠢かせ、首を回して一息。相手を真っ直ぐに見据え、
「――さて、始めようかクレープ君。一つ痛い目を見せよう」

174 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/23(日) 22:24:27 0
>164
全くのノーマークだった。
事実、毒に犯された二人が動けるなどと思っていなかったのだ。
だからこそヴァンエレンが死力を振り絞り使い魔たちに与えた指令に全く対処できなかったのだ。
「「う!がああああ!!なんだこりゃあああ!!」」
二人のベアトリーチェが叫び声を上げる。
ミルクが保健室から持ち出した強力解毒剤。
一般人には無害な液体でも、毒体質のベアトリーチェにとっては劇物同然なのだ。
その威力は濃硫酸をかけられたに値する。
尤もリバースで手に入れた強力解毒剤なのでその効力は1/3。
効果としては熱湯の唐辛子汁をいきなりかけられた様なものだ。

苦しみながら見回すと、ヴァンエレンが使い魔たちに自分を食べさせている。
そこで悟ったのだ。
強力解毒剤を振り掛けたのがヴァンエレンであり、今まさに自殺して毒の苦しみから逃れようとしているのを。
「てめえ!なに勝手に死のうなんて甘えてんだ!!」
怒鳴りながらフェイスベール付ベアトリーチェが椅子を投げつけるがあたりはしない。
既にヴァンエレンの死亡が感知され、亡骸は消えてしまったのだから。
本人はゴミ箱周辺で復活しているだろう。

>170>172
その直後、庭園に暴風が吹き荒れ始めた。
解毒剤の影響でうまく目が開けられない二人のベアトリーチェも感じる事ができる。
恐るべき力が茶室に向かっている事を!

落ちてくる雷!
その威力にベアトリーチェは驚いていた。
たとえ落雷であろうと、メテオであろうとこの湿原に立ち込める強力な毒素がその威力を半減させる。
だが現実に目の前に落ちてきた雷の威力は殆ど威力が落ちていない。
それはエースの暴風の力だった。
生半可な風の術では毒素をかき混ぜるだけで殆ど影響を受けない。
しかし、相手が悪かった。
教師であるエースの風の術は庭園の毒素を散らしてしまう程の力を持っていたのだ。

>「さて、どうするよ…?外にはまだこっちの仲間が二人残ってる。
>ここで俺を殺しても外の二人がお前を逃がさない。 (略)
荒れ狂う暴風雨と次々と落ちる雷に、ベアトリーチェは落ち着きを取り戻していた。
炎に照らされる横顔はどこか狂気に取り付かれているように笑みを浮かべる。
「殺す?三人?見逃す?ふふふふ・・・」
「ここであなたを木偶にすればいいことでしょう?」
二人のベアトリーチェがそういった瞬間、落ちてきた雷にフェイスベールベアトリーチェが打たれ、吹き飛んだ。
しかしそんなものが目に入っていないようにベアトリーチェはレイドに迫る・・・!
その時だった。
マオの最後の雷の連打が茶室を貫いたのは。

十数本の雷がまとめて落ち、茶室は完全に崩壊崩落した。
レイドに迫っていたベアトリーチェもその爆発に巻き込まれ吹き飛ばされてしまったのだ。

################################
その頃、腐海のとあるゴミ箱設置地点
ゴミ箱周辺で復活したヴァンエレン。
そこで気づくだろう、24の瞳が見つめている事に。
死亡し、ベアトリーチェの抗体が消えた今、当然腐海では異物として認識されるのだ。
ゴミ箱周辺に佇んでいた菌糸巨人が起動。
魔法反射陣を展開させながら猛毒ブレスを吐きならがヴァンエレンに襲い掛かるのだ!

175 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/23(日) 23:48:19 0
>169
「…外であたしたちが出てこなかったら…報復しようと二人ほど待ってるわよ…
うっかりあんたが外に出てたら、ベアトリーチェの仲間だと思って攻撃されてたかもね…
あたしと一緒に外に出ていけば大丈夫なんだけど、体が動かないからちょっと無理…
悪いけど、あたしを運んでってくれない?」
「いいよ」
あっさり。ミルクくんを肩に乗せる。むぅ、意外に重い………
「あのペンダントと本も持ち出して欲しいんだけど…ベアトリーチェの側に残していけないし…
外の二人がここを攻撃してくるから急がないと、ね…」
「それは無理。何でもできる訳じゃないよ」
軽妙に、淡々と受け答え。実はあんまり喋りたくない。重いんだもの。
歯を食いしばって、力を入れる。カッコ悪いトコ見せたくない。
そして、難なく脱出。止められる心当たりもないけれど。

そして、茶室からは離れたものの、ここは沼の真ん中。岸にはどう移動したものかね。
なんて考えあぐねてると凄い雨風。これは人為的なもの。つまりは恐らく魔術。
「ひどいな。中の人のことなんて考えてない。
ホントに仲間なのかな?実は君がそう思ってるだけだったり?」
にははっ、と笑う。つまりは余裕。そして同時に昂ぶっている。
「節操のない破壊衝動の塊みたいな人はいいね。
壊しても文句は言われなさそうだ」
にははっ、と笑う。今回はヤバ気な笑い方。
さて、ベアトリーチェくんは無事かな?まぁ、心配は要らないだろうけど。
「体は平気かな?ミルクくん?」
こっちもきにかけてるということ。

176 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/24(月) 08:28:04 O
>170-172 >174-175
>「それは無理。何でもできる訳じゃないよ」
あっさりあたしを肩に乗せてくれたソフィアだけど、ヴァンエレンの残した品物の回収は断った。
運んでもらう身としてはあまり無理も言えない。
「ん…しょうがないか…」
なかなか力持ちらしく、あたしを肩に乗せたままソフィアは無事に茶室から離れるのに成功。
でも、今度は湿原の前まで来て何か考え込んでいるようだ。
向こう岸まではざっと300Mはある。
もしかして…ミミズ橋がないから帰れないのか!?

そうこうしているうちに、風がどんどん強くなり、嵐のような暴風雨と共に雷雲が立ちこめる。
マオとエース先生が魔法を使って援護してくれてるみたいだけど、まだあたしたちは湿原越えてないんだよ!
あんまり無茶な魔法はつかうなーっ!
>「ひどいな。中の人のことなんて考えてない。
ホントに仲間なのかな?実は君がそう思ってるだけだったり?」
「少なくとも一人は中の人間の事なんか考えてないはず…」
エース先生はともかくマオは、面白そうだからとか言いながら庵を攻撃するだろう。
余裕の表情で笑うソフィアにはわからないだろうけど。
>「節操のない破壊衝動の塊みたいな人はいいね。
壊しても文句は言われなさそうだ」
また笑うソフィアは、今度はさっきと違う笑みを見せた。
壊しても、なんて言葉と組み合わせると、その笑顔はかなり意味深。
もしかして溺れるときに掴んだのはワニの尻尾でしたなんてオチがつくんだろうか?

>「体は平気かな?ミルクくん?」
ソフィアはあたしの事を心配してるように声をかけてくる。
「へい…」
平気じゃないと答えようとした時、ベアトリーチェの茶室に雷が落ちた。
それも一発じゃなく、何度も何度も。
中の者を焼き尽くそうとするように見る間に庵に火が回る。
あれじゃ脱出は難しそうだ。
レイド先生は無事なんだろうか?

>「ミルク。無事でしたか。
君は…ソフィアだね。二人を巻き込まなくてよかった」
いつの間にやらエース先生が近くに来ていた。
あたしとソフィアがどうしようかと迷う湿原も、エース先生の邪魔にはならないみたいだ。
「エース先生!レイド先生がまだ中にいるかも!それから…」
簡単に中であった事を説明すると、エース先生はあたしの麻痺を魔法で直してくれた。
よし!これでやっと動ける!
>「僕はレイド先生の所に行きます。
君たちはこれでマオと合流してください」
エース先生は竜巻みたいなものを魔法で作り出してから、レイド先生を助けに行く。
なるほど、風の魔法で湿原を越えるってわけね。

「ソフィアありがと!もう大丈夫!
その竜巻で向こう岸にわたるわよ!
それとも他に空を飛ぶ方法でもあるの!?」
あたしはお礼を言ってソフィアの肩から降りた後、湿原を越えるように促した。

177 名前:でいりぃ・ふぃじる[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 09:25:09 0
リアル事情で恐縮ですが、家族が入院しました。
今のところ3ヶ月の予定ですが、まだどう転ぶかわかりません。
参加自体は問題ないのですが、現状のままでは状況を纏める時間までは取れなくなりそうです。本当に申し訳ないです。

ただ、状況はあったほうが何かと便利だと思うのです。
それで、あつかましいかもしれませんが、皆様にお願いがあります。
もし出来るなら、レスの最後か避難所でかまいませんので、皆様の現在地と状況を簡単に書いていただけないでしょうか?
それなら私のほうで一括して、千夜万夜さんに掲載していただけるようお願い出来ますので・・・・・。
もっといい方法があったらそちらを選択しますが、今のところ私に実現可能な代替案はこのくらい・・・・・・ごめんなさい。




178 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage ペンダント自前のみ] 投稿日:2008/03/24(月) 09:36:38 0
>151
トリックとしては単純だったものの、速度強化の効果もあってか
メラルへ肉薄するが・・・
>「スペル・ブラスター」
「(力が・・・抜ける?!でも、突っ込む!)」
落ちかけた膝を立て直してメラルを投げるが・・・腰の入らない形になってしまい
メラルはあっさりと床の氷に沈み込むように退避してしまう。

>そして…おかえりなさい。また逢えて嬉しいわ。」
「確かに想像してたよりは早い帰還だったけどね、ただいま。」
まだ刀を構え、銃を取り出すメラルを見てラルヴァは微笑む。
「メラルがそこまで闘争心を見せるとはね、こっちも応えようか!」

バク転で大剣を回収し再び構える。
再び仕切りなおしでラルヴァは廊下の端を背中にまわす形だ。
>「ラルヴァ。…持てる全ての力を以って攻撃してきなさい。私は…その全てを跳ね除けて
> 貴方を倒す。…行くわよ。ピンポイント…ラッシュ!」
「なら、『ラルヴァ・ケラス個人』としての全力でいかせてもらうよ!」
一瞬、瞳を閉じる。

『追従発動呪文・再設定・・・《解呪》』
瞳を開く先には迫り来る弾丸と斥力の塊。
ラルヴァが振るう大剣に触れた斥力弾はいずれも無詠唱で発動する解呪によって霧散。
その合間を縫って飛来する弾丸は4発までラルヴァの両腕に着弾する。

「流石に、弾丸を超えるのは無理かな。でも・・・無駄ァ!」
大剣を真っ直ぐ直情に構えたラルヴァの前後から巨大な氷の棘が迫る。
大剣は二本の長剣と化して、プチグラビティの質量付加の勢いも借りて棘を粉砕する。
さらに重さに震える左手に握った剣先を突撃せんとするメラルに向ける。

「【我招くは 凄惨なる紅雨
 噴けよ爆炎 地を裂きて出でよ
 彼の者に 驟雨となりて打ちつけよ!】」
呪文を詠唱するラルヴァの背後、廊下の端の血溜まりからボコボコと何かが湧き出してくる。
膨大な熱量を持つ融解した金属、いわゆる溶岩を己の血を媒介に召喚したのだ。
その溶岩は、ラルヴァ自身を避けつつも爆ぜて横殴りの雨と化してメラルへと襲い掛かる!

179 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/24(月) 18:23:59 0
>165-166
「フリージア女王様が最高にかっこいいのはあたり前なのですわ!」
「お前風情がフリージア女王様を口説こうだなんて!!」
「百万年早いのですわ〜!!許しがたいのですわ〜!!」
「天誅を下すのですわ〜」
スーとルズが、ロックの口説き(?!)台詞に過剰反応し、キイキイ怒っている。
ただ猫に埋もれた状態では、必死の抗議の迫力も半減するというものだ。
さすがに見かねたのか、シャニィが襟首を摘んで二人を吊り上げた。

だがスー達の抗議は、猫を暖めてやりたいというロックの台詞を聞いたとたん静かになった。
ロックがエルザとの話が終わるまで、二人は一言も口を利かなかった。

「・・・・・・・ここから近い場所に、強力な結界があるのですわ〜」
おもむろにスーが口を開いた。ルズもこくりと頷く。
「アルナワーズとリリアーナの部屋ですわ〜。あの部屋なら強力な攻撃魔法も無効化出来るのですわ〜」
「結界はリバースの中ですから威力も1/3ですわ〜」
「ですが仮にお前が死んでも猫にとっては安全なのですわ〜」
「結界は暖を取る魔法を使うには都合悪いかもしれませんわ〜。
でも、ここで魔力を垂れ流すよりは敵にとっても不利なだけ安全とも言えますわ〜」
「部屋には毛布や暖房器具があるかもしれないのですわ〜」
ルズとスーは目配せすると、ロックに申し出た。
「我らのうち、どちらかがリリアーナ達の部屋まで案内するのですわ〜」
「か、勘違いするなですわ〜。あくまで猫達のためであって、殿方のお前なんかどうでもいいんだからねっ!なのですわ〜」

どうも彼女たちは、ロックの名前をちゃんと認識していないらしい。
そのため彼がロックという名前で、以前リリアーナの部屋に侵入した(事になっている)賊と同一人物とは気づいていないようだ。
(まあロックの外見が以前とあまりに変化したため、それも仕方の無いことかもしれないが)

>159
「フリージア女王様ぁ、わたくし女王様がこよなく愛する猫達のためにがんばってくるのですわ〜。
 ちゃんと出来たら、ご褒美にフリージア女王様のフリージングドールが欲しいのですわ〜!!
 もし無理なら・・・・・・・さっきのように頭だけでも構わないのですわ〜」
「まあずうずうしい!抜け駆けは許さないのですわ〜!」
「何をおっしゃいますの〜!!」
今度はスーとルズで内輪もめのようだ。

180 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持3投下0] 投稿日:2008/03/24(月) 18:49:28 O
>169>175炎の隙間からミルクを担いだソフィアが逃げる姿が見えた。
よし、それで良い…。
後は俺に任せな。

>174>「殺す?三人?見逃す?ふふふふ・・・」
>「ここであなたを木偶にすればいいことでしょう?」
俺の他に仲間が居ると言われて、このリアクションかよ。
良い度胸だ。

だが、フェイスベールを付けたベアトリーチェは雷に撃たれ、吹き飛ぶ。
しかし「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかりにもう一人のベアトリーチェが迫って来た。
「ふんっ…馬鹿がっ…!」
来るべき攻撃を迎え打つ為に右手をかざすが……。
十数本の落雷が茶室を貫き、ベアトリーチェは爆発に巻き込まれ吹き飛ぶ。

嵐と雷で庵が崩壊する…そう思った俺はサンダー1号の本とペンダントを拾って速効で脱出した。

「……ったく、限度ってもんがあるだろうが…。
威力が強すぎるんだよ。
危うく俺までくたばるところだったぜ…。」
庵から少し離れた所で一人、文句を言う。

外は雨風がハンパじゃない位強い。
これだとあまり視界が良くないな…。
>「おや、せっかく魔力を消費してまで発動したのに、お気に召しませんでしたか?」

181 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持3投下0] 投稿日:2008/03/24(月) 18:51:42 O
嵐の中、飄々と現れたのはエース先生。
「もうちょい威力を抑えて欲しかったね。
これじゃあ、ぶっ飛び過ぎだ」
>「どうせなら派手な方が良いかと思いまして…。」
そんな理由で嵐を起こすなよ…。
雷はマオの仕業だろうけど…。
「まあ良い。さっさとベアトリーチェを捜そうぜ。
そんなに遠くには行ってない筈だ。
ミルクとソフィアは見掛けた?」
>「ええ、彼女達にはマオと合流するように言っておきました。」
そいつは都合が良い。
「分かってるとは思うが、油断するなよ。アイツは普通の生徒とは一味違う。」
>「十分心得てるつもりです。」
サンダー1号の本とペンダント、そして帽子をゲートにしまう。
後で返しに行かないとな…。
「ベアトリーチェ!居るんだろ、出てこいよ!続きをやろうぜー!
それとも、この俺様が恐くて出て来れないってかー?」

182 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/24(月) 19:45:46 0
>179
> 「アルナワーズとリリアーナの部屋ですわ〜。あの部屋なら強力な攻撃魔法も無効化出来るのですわ〜」
(中略)
> 「我らのうち、どちらかがリリアーナ達の部屋まで案内するのですわ〜」
> 「か、勘違いするなですわ〜。あくまで猫達のためであって、殿方のお前なんかどうでもいいんだからねっ!なのですわ〜」

「なるほど、それはいいアイデアなのだ。」
ロックはスーとルズの提案に賛成した。
「そこの…白ちゃんでも黒ちゃんでもどっちでもいいけど、リリアーナの部屋まで案内するのだ。
 さあ、みんな俺についてくるのだ。」
ロックは猫達にそう呼びかけたが、言うことを聞く猫は少なかった。
まあ、猫という動物の性質から考えたら当然の結果と言える。

「…しょうがないなあ。」
ロックがそうつぶやくと、突然ロックの体から出ていた水蒸気が止まった。
体にかけていた全ての魔法を解除したのだ。
そして、ロックはスーとルズの方を向いて言った。
「お前らに俺のハードニングについてわかりやすく教えてやるのだ。」
なんでいきなり?という疑問をぶつけてもロックはスール’sもといスルーである。
「まず…これが普通のハードニングなのだ。」
ロックは硬化魔法、ハードニングを発動した。見た目は変わらないが、
見る人が見れば、体の表面に魔力が集まっているのがわかるだろう。
「そして……ぬん!これがハードニングとホットの複合魔法なのだ。
 まあ、名づけてホット・ハードニングってところなのだ。」
そう言うと、ロックの硬い体が高温・高圧の水蒸気に包まれた。
ちなみに、ホットとは熱湯を出す魔法だが、ロックがやるといつも蒸気が吹き出してしまうのだ。

「そして…このホット・ハードニングから…さらに魔法を複合させる…!」
ロックの体から凄まじい勢いで魔力が渦巻く。ロックは気合の雄叫びをあげた。
「はああああああああああああっ!だああああああああああああっ!!」
気合一閃、そして次の瞬間、ロックの魔力が全開になった。
そして、ロックの渾身の魔力が放つ強い光が暗い廊下の隅々まで明るく照らした。
女子寮の窓は厚い氷で塞がれているものの、この強い光は女子寮の外からでも見えるだろう。

「…待たせたな、俺もまだこの状態になるのに慣れてないんだ。」
スーとルズが目を開けた時、ロックは最後の変身を完了させていた。
鋼のように硬い体、本人の魂を具現化したかのごとく体を包む熱い蒸気、
そして、その頭にちょこんと乗っているのは…
そう、ロックの定番アイテム ね こ み み !! である。
それも決して偽物ではない、リアル猫耳だ。
「さあ、お前ら!黙って俺について来い!」
猫耳ロックが猫達にそう呼びかけると、先程とは違い、猫達がロックのまわりに集まりだした。
頭についている猫耳は決して飾りではない。猫の言葉が理解できるようになり、
そしてどんな猫とも友達になる事ができるのだ。
「さあ、そこの白黒!どっちでもいいから俺をリリアーナの部屋まで案内するんだ!」
なんで無駄に熱血?っていうか、そこまでしなくても良かったのでは?
という疑問をぶつけても猫耳ロックはスール’sもといスルーである。

183 名前:真!猫耳ロック ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/24(月) 19:50:24 0
髪型・ショートヘア。基本的に茶色の毛髪をしているが、
   毛の先端に向かってだんだん黒色に変わる。
   頭に頭髪と同じ色合いのリアル猫耳がついている。
容姿・体が鋼のように硬化されており、同時に高温・高圧の水蒸気で体が包まれている。
備考・以前、薬の力を頼りに変身していた猫耳ロック状態を、
   自分の魔法の力で発現できるようになった状態のロック。
   猫の言葉がわかるようになり、どんな猫とも友達になる事ができる。

184 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/24(月) 23:14:17 0
>167>168>173
キサカとグレイブが室内戦演習用の部屋に入り、中から鍵を閉めた。
リリアーナとミニアルナワーズは締め出された格好になっている。
>「それとそっち側の鍵穴はガム詰めといたから開けられないZE。諦めてメラルの呼び出しでも待ってなよ」
ドアの向こう側から聞こえてくるキサカの声にミニアルナワーズはニタリと笑みを浮かべる。
一時はどうなるかと思ったが、結果的にはキサカもグレイブもいい方向へと動かしてくれたからだ。

「リリィ。私たちも行きましょうか。ここからだと・・・あそこが近いわね。休める場所に案内するわぁん。」
ぺらぺらの身体で浮き上がり、リリアーナを先導しようとする。
少し進んだところで振り返り、催促をする。
「リリィ。キサカの事が心配ならそれは失礼よ。
彼がなぜリリィの手首を切り取ってまでペンダントを保護しようとしたと思う?
そして今、なぜ戦いの場から締め出したのだと思う?」
答えは言わずとも判るだろう。
しかしそれでも勿体つけて間を空け、あえて口にした。
「あなたを守りたいからでしょう?理不尽な賞品になっちゃったあなたを。」
ひらひらとリリアーナの周りを回りながら言葉をかけていく。

「リリィ、あなたさっきもうどうでもいいと思ってなかった?
賞品の事も、ペンダントの事も。
うん、自分自身のことだから自分で好きに決めればいいと思うわ。
でも、もう自分だけの問題じゃなくなっているんじゃない?
少なくともキサカはそうさせないように身を犠牲にしている・・・
その想いを踏みにじれるわけでも・・・ないんじゃなくて?」
本体がゴーストとなっている今、ミニアルナワーズは術が使えるわけではない。
催眠効果も言霊も篭っていない台詞だ。
が、微妙な緩急をつけ、リリアーナの性格に付け入るような言葉回しを選んで語る。

「キサカの想い応えるのなら、自暴自棄にならないで優勝を目指し最善を尽くすべきだと思うの。
そして今すべき事は、休息をとってメラルの呼び出しに備える事でなくて?」
言い終わるとにっこり微笑み、小さな手でリリアーナを引っ張り連れて行こうとする。

アルナワーズの知る限り、リリアーナは自分の為に力を振るうことはない。
人間だから追い詰められればストレスも溜まり、爆発もする。
そういって意味ではグレイブは良く追い詰めてくれた。
しかしそれだけではいけないのだ。
追い詰められれば自棄になり爆発し、それで終わってしまう。
それはリリアーナに自分のために行う勝利への執着や戦いの愉悦に浸ることの極端な少なさに起因する。
だが、あくまで【自分の為】の時の話だ。
これが【誰かの為】となると全く話が違ってくる。
そこでキサカの存在が重要になってくる。
アルナワーズにとってはキサカとグレイブは図らずも素晴らしい飴と鞭となってくれたわけだ。
程よく追い詰め、程よく庇う。
これだけやってくれたのだ。
リリアーナに勝利への執着を芽生えさせるよう仕向けなくてはミニアルナワーズの存在価値がないというものだ。

185 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/24(月) 23:14:31 0
上機嫌にリリアーナを先導するミニアルナワーズは途中奇妙な注文をつける。
「あ、この階段三段目と八段目は踏まないで。」
「ここで一段下がって一段飛ばしで。」
「そこで手すりにつかまって体重かける。」
そのようなやり取りをいくつか経て階段を上がりきると・・・
「さ、ここでならゆっくりと休めるわよ〜。」
ミニアルナワーズが嬉しそうに指差すその先にはあるはずのないドアが出現していた。
本来窓になっているはずの場所に、確かにドアがある。

学園建物は見た目より中身が随分と広い。
それは建物内の空間操作をしているからなのだが・・・
空間操作をすれば当然歪みが出てくる。
建物内のいたるところに空間のゆがみがあれば危険でとても使用できる代物ではない。
だから、歪みを何箇所かに集中させ、【特異点】として封じ込めたのだ。
開かずのトイレなどの正体がこれだ。
そして今、特別な歩行法を持って【特異点】が姿を現したのだ。

中に入るとダブルベッドにソファー。テーブルに飲み物などがある。
空間の歪みなので、下手に戦闘を行うとどのような影響が出るかわからないので、この場所を知る人間は当然非戦闘区域とする暗黙の了解もあるのだ。

ちなみに、このような場所をいくつも発見しており、アルナワーズが密かに教えるラヴスポットとして有名だったりするのだった。


186 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/24(月) 23:17:04 0
>181
強まった雨足はエースの引き起こした暴風と相まって嵐の様相を出していた。
その勢いで落雷による火災は小さくなり、僅かに地面を舐めているに収まっている。
>「ベアトリーチェ!居るんだろ、出てこいよ!続きをやろうぜー!
>それとも、この俺様が恐くて出て来れないってかー?」
レイドとエースが歩くと、茶室の瓦礫が持ち上がる。
現れたのはベアトリーチェ。
ドレスは破れ、白い肌は煤に汚れている。
が・・・それ以上にその体躯の変化に驚いただろう。
各種強化薬を体内で調合し服用しているのだ。

現れたベアトリーチェの隣で、もう一人のベアトリーチェが瓦礫から這い出してきた。
雷の直撃を受けた方のベアトリーチェらしく、半身が黒焦げて血を流している。
よろよろと立ち上がろうとして、唐突に倒れる。
半身黒焦げのベアトリーチェの右足は、曲がってはいけない所がありえない方向に曲がっていた。
ダメージとは単なる生命力パラメーターの減少ではない。
生身の身体に負う傷なのだ。
たとえダメージが少なくとも場所によっては身体機能に重大な障害が起こる。

「ええ、続きをしましょう?」
ベアトリーチェは体内で様々な毒を精製・調合・抽出ができる。
各種強化薬も同様だ。
脳内麻薬を操る事によって、痛みを快感に変えることもできる。
さらに各種解毒薬、回復薬も作る事ができる。
が・・・その解毒薬や回復薬を自分に使う事はできない。

毒体質のベアトリーチェにとって、それこそが猛毒となるのだから。

すなわち、今受けた傷は強力な魔法による治療か自然治癒を待たなければいけないのだ。
薬学を専攻し特化したベアトリーチェには魔法治療の手段はない。
人間できることには限りがあるのだ。

そして今の状況。
庭園のほぼ中央。
それはすなわち、湿原に潜むミミズの使役ができない事をあらわしていた。
石畳の敷き詰められた庭園にミミズを呼んでも、動きは鈍く的になるだけ・・・
だから、ベアトリーチェはミミズに地中深くに潜り出てこないように命じた。
創造生物ではあるば、ベアトリーチェにとってはある意味自分の子の様なものなのだ。
無駄死にはさせられない。

187 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/24(月) 23:17:14 0
だからこそ、二人のベアトリーチェは目の前に立つ二人の教師に対し、戦いを始める。
足の折れたベアトリーチェを抱き起こし、おもむろに唇を重ねる。
濃厚な口付けだが、別にナルシストな同性愛者というわけではない。
口を離すと、ベアトリーチェは狂気じみた笑みを浮かべレイドとエースに宣言する。
「私を倒せたら腐海の解除法を教えてあげる!」
そういった瞬間、ベアトリーチェは足の折れたベアトリーチェを軽々と振り回し、放り投げた。

投げられたベアトリーチェは宙高く舞い、レイドとエースの頭上10mほどで魔力暴走を始めた。
強力な魔力を持っていたり、特殊血統を継ぐような器ならば様々な特殊効果が期待できる。
が・・・ベアトリーチェは毒体質。
しかも後天的に作られた量産製品である。
それが魔力の暴走などすれば、当然のように身体が砕け四散するのみだ。

はじけ四散したベアトリーチェは文字通り血の雨をレイドとエースに降らすのだ。
ただし唯の血の雨ではない。
先程の口付けは、一人のベアトリーチェの身体に二人分のベアトリーチェの毒を送り込んでいたのだ。
今降る血の雨は強力な障壁をも侵し、皮膚を穿ち、絶望的な毒を浸す血なのだ。

地の雨を降らす中、残ったベアトリーチェは自分の腹を押さえてうずくまっていた。
その口元から石が零れ、その石はどんどん広がっていく。
別に石を吐いているわけではない。
強力な石化ガスを吐いているのだ。
接触型の石化ガスで、触れたものは空気さえ石と化す!

上空からは猛毒の血の雨が。足元からは接触型の石化ガスがレイドとエースに迫る。

188 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sageペンダント0 ゴースト] 投稿日:2008/03/24(月) 23:17:39 0
>151>178
メラルとラルヴァの激しい戦いが女子寮六階で繰り広げられている。
戦いが始まってからどれだけが経っただろう。
高度な魔法や戦略が入り乱れるその最中にアルナワーズは寛ぐように横たわっていた。

ゴーストが入ってこれないように【お願い】した後、一目散に六階に来ていたのだ。
メラルもラルヴァもアルナワーズが一目を置く二人。
その二人の戦いを見逃すわけにはいかないのだ。
しかし、そんなど真ん中にいてもメラルとラルヴァはアルナワーズの存在に気づかない。
いや、気づけないのだ。
別にアルナワーズが高度なスティルス技能を使っているわけではない。
ゴーストは戦いの影響を受けない代わりに干渉もできない。
それは単純に戦闘ができないという話ではない。
文字通り口を出す事も、その存在を示す事もできないのだ。
戦闘が続いている以上、アルナワーズは話しかける事もできず、認識される事もない。

ただ見ている分にはそれで十分なのだ。
当のアルナワーズも満足しているし、それ以上のことをするつもりもない。

(死合いもここまでねぇん。激情のメラルをもう少し見ていたかった気もするけど・・・
この二人の睦み合いというのも一興だけどぉん。)
メラルの誤解が解けてしまった事にちょっと残念がるアルナワーズ。
戦いは継続し、その激しさは変わりないのだがやはり先程とは別のものなのだ。
容赦なく戦う二人を間近で見ながらたおやかな笑みを浮かべるのであった。

189 名前:グレイル ◆e2mxb8LNqk [sage 自前1所持3投下0アイテム???] 投稿日:2008/03/24(月) 23:24:46 0
>168 >173
>「そうだな、じゃあお前に不利な状況で……いいやメンドクセ」
キサカは面倒臭そうに答える。
キサカの横を見ると、一応は警戒を解いたのか解いてないのか、リリアーナはロックバスターを降ろした。
>「とりあえず人に喧嘩吹っかける前に、服・・・何とかしたら?ずぶ濡れの上にドロドロで汚いし。
> それとカドゥケウスの話、どこで小耳にはさんだの?――――狼少年って、貴方もしかして嘘つきで有名なの?」
グレイブは答えない。代わりに
【いや、違うって!】
反射的にグレイズが突っ込んだ。
…ツッコミキャラの運命(さだめ)、か。

キサカはゆっくりと歩き出す。
リリアーナもそれに合わせて歩き出した。
…傍から見るといい感じの恋人同士のようにも見える。
ふと、リリアーナは此方に振り向き、冷ややかな視線をグレイブに浴びせながら言う。
>「カドゥケウスでも出して俺を殺してみろ?ですって?意味わかってるの?
> もし私が本当にカドゥケウスの使い手だとしたら、喧嘩を売るのは賢いやり方じゃないわ。
> あれは『失われた古き神の杖』だから、【リバース】でのルールが必ずしも適用されるとは限らない。
> ―――― 私の言っている意味、わかるかしら?」
またしてもグレイブは答えない。
何か考えている様子でもあり、ただ答えがみつからないだけの様でもある。


3人は校舎の一角、室内演習の部屋まで辿りついた。
キサカは早く入れこの野郎的な仕草をして招き入れる。
グレイブはさっさと入り、後ろを向く。
キサカがリリアーナを締め出していた。
「こんな喧嘩に巻き込みたくは無い、って言うことか…。」

キサカは施錠すると、此方を見ようともせずに扉から離れて話し出す。
>「ここなら他の生徒が割り込んでくる事もないだろうし、雨も鬱陶しくない」
> 両手指を蠢かせ、首を回して一息。相手を真っ直ぐに見据え、
>「――さて、始めようかクレープ君。一つ痛い目を見せよう」
「………俺の名前はグレイブだ…クレープでもグレープでもない…ん、妙に前に聞いたことのある文のような…。」
もう既に精神は落ち着いている。
ちなみに名前を間違えられるのは慣れているのでものともしない。
「で、痛い目に遭わすと言ってたが…出来るならやってみてもらいたいものだな。
……"降り注げ氷の小片達よ、我の頭上より我の前方の者へ"。」
頭上に氷の欠片が幾つも幾つも作られ、キサカに襲い掛かる!

190 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:49:12 0
 反応するだろうか? と名前を間違えてみれば、
「………俺の名前はグレイブだ…クレープでもグレープでもない…ん、妙に前に聞いたことのある文のような…。」
 この馬鹿、ド畜生だが馬が合うようだ。なんとも残念。

 グレイブが氷礫を放つと同時に、キサカは詠唱を開始。
 先読みというよりはほぼ反射だ。
「減圧反響指定――
 “痛覚はまだ生きてる? 脊髄はまだ存命? 脳漿はこぼれてない?
  そう、いい子ね 息耐えるまでの空白を、絶望で走り抜けなさい”」
 向かってくる氷片を前にキサカは一歩半後退。自然と、軌道修正で氷同士が距離を詰める。
 その群を全て、片手の一振りで打ち落とした。
 手に先行するのは圧力だ。単純な衝撃の波。
 宙で圧し潰された煌きが飛沫いて散る。
「……Herrich!(上出来!)」
 光る粉塵を払ってキサカは一息。
 減圧引用だがそこそこ威力が出ている。身体への負担もかなり少ない。
 ベリッシモいい、とキサカは手を下ろし、
「それぐらい知っているよクレイム君」
 当然だ馬鹿か貴様、と呆れた表情を見せる。
「書類上の正式名称はグレイ・ウルフォード。17歳、人狼と人間の混血。
 容貌を衣服ごと変えることで扱う魔法の属性を変更できる。使用可能なのは火、氷、風の三種のみ。
 容貌の種類によって性格が変わり、何も無い所に向かって話し掛ける時もあるため、
 何らかの手段で、不特定多数の精神体で器を使い回ししていると思われる」
 ソースは教えない、とキサカは上着を脱ぎ捨てた。
 緩くなった肩回りを動かしながら唾を呑む。
 咳払いで前置きを一つ。
「いくら争奪戦とはいえ、我らが御嬢様に喧嘩売るとはいい度胸していらっしゃいますね貴様」
 よろしいかね、とキサカは指を弾いて快音を一つ。
「――馬鹿は馬鹿らしく殺し合ってればいいのだよ。そして貴様は惨めに死ね」
 右掌を上に向け、人差し指でグレイブを招く。
「さて、いい加減本気を出して頂けると有り難いね。宜しくお願い申し上げます」

191 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage ] 投稿日:2008/03/25(火) 08:47:11 P
>166>179>182
シャニィに持ち上げられる二人を見て
「・・・・やれやれですわね」
と呆れた声を出すフリージア

>「それで、フリージア。私はあなたと戦わないといけないの?私…女の子に暴力をふるいたくないわ。」
「そうですわね・・・どうしようかしら?」
フリージアは悩む・・・闘うべきか止めるべきかそれが問題だと
「そんなことより今は猫ちゃんを何とかする方が先決ですわ!」
と後回しにするフリージア


>「・・・・・・・ここから近い場所に、強力な結界があるのですわ〜」
と話を始める二人
どうやら二人のうち片方は猫ちゃんとロックを
アルナワーズとリリアーナの部屋に連れて行くらしい
「リリアーナさんの部屋ですわね・・・でも同時にアルナワーズさんの部屋でもあるのよね」
ちょっぴり不安である

>「フリージア女王様ぁ、わたくし女王様がこよなく愛する猫達のためにがんばってくるのですわ〜。
 ちゃんと出来たら、ご褒美にフリージア女王様のフリージングドールが欲しいのですわ〜!!
 もし無理なら・・・・・・・さっきのように頭だけでも構わないのですわ〜」
>「まあずうずうしい!抜け駆けは許さないのですわ〜!」
>「何をおっしゃいますの〜!!」
「仕方がありませんわねえ・・・・6分の一サイズで良ければ二人とも差し上げますから喧嘩はよしなさいな!!」

そしてロックは猫を誘導しようとするが
いまいち言うことを聞いてくれない猫達
「まあ猫ちゃんですし」
フリージアは猫が気まぐれな生き物だということはよく判っていたので
この結果については予想する事が出来た

そしてロックはなんと超野菜人に・・・もとい猫耳を生やすことによってそれを解決した
>「さあ、お前ら!黙って俺について来い!」
「すごく・・・うらやましいですわ」
フリージアはそれをうらやましそうに見ている

フリージアには出来ないことが色々ある
猫に変身すること
自立稼動するゴーレムを作ること・・・そして治療だ
特に治療は捻挫を治そうとすると何故か複雑骨折になってしまうため
レオ先生も医療の方を教えるのを諦めたほどである

「それはそうと・・・で結局どちらがロックについていきますの?」
とりあえずじゃんけんでも何でも早く決めて欲しい・・・フリージアはそう思うのであった

ペンダント 自前1 ゲット2 投下1 預かり1 アイテム 魔法回復薬

192 名前:自称スール’s ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/25(火) 15:00:59 0
>191 >182
>「仕方がありませんわねえ・・・・6分の一サイズで良ければ二人とも差し上げますから喧嘩はよしなさいな!!」
「女王様、それ本当ですの〜!!
「やったのですわ〜!!」
「ばんざいですわ〜!!嬉しいのですわ〜!」
「「女王様、約束ですわ〜!!忘れちゃ嫌なのですわ〜」」
シャニィに床に降ろしてもらったすー達は、嬉しさのあまりフリージアの周りをぐるぐる駆け巡った。

>ロックは猫を誘導しようとするが 、いまいち言うことを聞いてくれないようだ。
>「まあ猫ちゃんですし」
「あら、もしかして女王様は猫語が話せませんの?」
「それはとてもお気の毒なのですわ〜」
「猫語はそんなにむずかしくないのですわ〜。女王様もきっとマスターできるのですわ〜」
「そうですわ、だからあんな殿方をうらやましがる必要などないのですわ〜」
スー達は心底気の毒そうにフリージアを見上げた。

フリージアを慰めている(?)と、ロックが何か始めたようだ。
スーとルズは最初こそ胡散臭げな顔をしたものの、すぐに表情を改めロックの変化を凝視し始めた。
彼女たちが見守る中、ロックはリアル猫耳装備の超形態(?)に変化した

>「…待たせたな、俺もまだこの状態になるのに慣れてないんだ。」
「す・・・・・すごいのですわ〜」
「たかが殿方と侮っていましたが、お前なかなかやるのですわ〜!!」
「見事なのですわ〜」
殿方には何かと厳しいスー達だったが、この時ばかりは手放しで賞賛した。
「別系統の魔法とはいえ、同時に3つの魔法を重複発動させて何ともないなんて〜」
「お前、複合魔法の才能あるのですわ〜!!」

>「さあ、お前ら!黙って俺について来い!」
「はいなのですわ〜」
スーが名乗りをあげ、ロックと猫の後に続いた。
白猫の頭にはサラマンダーが乗っている。
スーは深々とフリージア達に向けて一礼をした。スーの頭からサラマンダーがしがみついた。
「女子寮と男子寮は左右対称の作りになっていますから、間取り的には男子寮と同じになるはずですわ〜。
 アルナワーズとリリアーナの部屋は、2階の談話室の隣にある角部屋になりますわ〜。
 ・・・・・・そういえば、お前の名前を聞いていなかったのですわ〜」


「そういえば虎さんのご主人が戻って来られないのですわ〜。虎さんはこれからどうなさいますの〜?」
黒猫のルズはそう質問すると、ちゃっかりシャニィの肩に飛び乗った。
「女王様ぁ、スーがあちらに同行することに決まりましたわ〜」
ルズはスーが猫を最後まで守れるよう、ぎりぎりまでペンダントの廃棄を待ってくれるよう頼もうかと迷っていた。
だが、結局何も話さずじまいだった。
そんな事をいちいち言わなくても、フリージアならきっと分かってくれると思ったからだ。
「それで、女王様とエルザ様は、これから一体どうなさるのかお決めになりましたの〜?」

193 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/25(火) 15:02:54 0
>173 >184
どうやらキサカは、室内戦演習用の部屋に行くつもりのようだ。
確かにあそこなら天候の干渉は受けないし、誰の邪魔も入ることはないだろう。

キサカが扉を開け、先に狼少年(何で狼少年なのかは謎のままだ)を通した。
そして続いて入ろうとしたリリアーナの肩を掴み、軽く引く。
>「ただしリリアーナ、君は駄目だ」
え?と思う間もなくキサカがするりとドアを潜り抜け、鍵をかけてしまった。
>「どうして?キサカさん、開けて、開けてよ!」
ドンドンとドアを叩くと、分厚いドア越しにくぐもったキサカの声が聞こえてくる。
>「それとそっち側の鍵穴はガム詰めといたから開けられないZE。諦めてメラルの呼び出しでも待ってなよ」
リリアーナは思わず鍵穴を確認して愕然となった。
「キサカさん!キサカさんってば!!」
キサカは扉から離れたのか、それ以上何も聞こえなくなった。

ドアに額を押し付けていると、ミニアルが話し掛けてきた。
>「リリィ。私たちも行きましょうか。ここからだと・・・あそこが近いわね。休める場所に案内するわぁん。」
リリアーナがドアの前から動けずにいると、ミニアルが優しく語り掛けてきた。
「・・・・・・・」
>「リリィ。キサカの事が心配ならそれは失礼よ。
>彼がなぜリリィの手首を切り取ってまでペンダントを保護しようとしたと思う?
>そして今、なぜ戦いの場から締め出したのだと思う?」
リリアーナはじっとミニアルを見つめた。ミニアルはくるくる回りながらリリアーナを諭す。
>「あなたを守りたいからでしょう?理不尽な賞品になっちゃったあなたを。」
リリアーナは俯いた。
その後も微妙な緩急をつけ、ミニアルはリリアーナに付け入るような言葉回しを選んで語ってきた。

>「キサカの想い応えるのなら、自暴自棄にならないで優勝を目指し最善を尽くすべきだと思うの。
>そして今すべき事は、休息をとってメラルの呼び出しに備える事でなくて?」
リリアーナは黙り込んだ。
ミニアルの説得は決して押し付けがましくはないが、彼女の痛いところばかりついてくる。
>言い終わるとにっこり微笑み、小さな手でリリアーナを引っ張り連れて行こうとする。
リリアーナは何か言いたそうな顔をしていたが、結局一言も言葉を発することは無かった。
ただ、ミニアルに手をひかれて歩き始めた後も、何かをじっと考え込んでいるようだった。

>182
(・・・・・・あれ?)
ミニアルに連れられて移動している時、窓の外の風景にリリアーナは違和感を覚えた。
ここkstshs女子寮が良く見えるのだが、なぜか6階を除き寮の明かりが消えて真っ暗だったのだ。
「・・・・・・変ね、今日は女子寮には誰もいないのかしら?」
彼女の言葉に応じるように、一瞬だけ下のほうのフロア全体を薄ぼんやりとした灯りがともる。
リリアーナは眉を顰めた。
もしかしたら、女子寮の中でもバトルをしている人間がいるのかもしれない。
(今夜は強力な結界がある自室で休むつもりだったんだけどな・・・・・)
リリアーナは自分の考えの甘さを反省した。
ミニアルが居てくれて本当に良かった。

>上機嫌にリリアーナを先導するミニアルナワーズは途中奇妙な注文をつける。
リリアーナは一瞬戸惑っていたものの、すぐ理由に思い当たったようだ。
ミニアルが指定するとおりの動きを実践し始める。
>「さ、ここでならゆっくりと休めるわよ〜。」
>ミニアルナワーズが嬉しそうに指差すその先にはあるはずのないドアが出現していた。
>本来窓になっているはずの場所に、確かにドアがある。
「もしかしてこれが例の『ラヴスポット』なの?噂には聞いていたけど・・・・・・実際見るのは初めてだわ。
 そっか、確かに空間の歪みの中ならバトルを吹っかけてくる人もいないわよね。ここならゆっくり休めそう」
「ミニアル、その・・・・・・いろいろありがとね」
リリアーナは小さな声ではにかみながらそう囁きかけると、ゆっくり【特異点】のドアを開けた。


194 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/25(火) 16:44:02 0
なんやかんやでエースさんとやらがミルクくんを治療。
で、ガキはとっとと去れと言わんばかりに移動手段を用意。
手際のよさが売りですよ?って具合かな。
でもなぁ………自分の中で葛藤が巻き起こってる。
このままここにいたらきっと怖くなる。そして暴れたくなる。
向こうに渡るとさっきの術の張本人とことを構えたくなるだろう。
血の気は多くないはずなのにな。なんて苦しい自己弁護。
そんなところにミルクくんの一声。
「ソフィアありがと!もう大丈夫!
その竜巻で向こう岸にわたるわよ!
それとも他に空を飛ぶ方法でもあるの!?」
「あるよ。墜落、怪我は確実だけどね。
私の裁量で他人に怪我はさせられないから使わなかったけど」
首をくるくる。肩もくるくる。つまりはほんの軽い準備運動ということ。
「まぁ、この世の地獄に近い世界を見てくるよ。やばくなったら……助けてね?」
茶目っ気たっぷりに喋って、さっきまで茶室があった方を見る。うん。やってる。
笑み。まるで面白いものを見てるそんな風。
「仲間の方に合流したら言っておいて『思慮もできないポンコツはいつか失敗する』って」
バイバイと手を小さく振って、中央に歩んでいく。さぁさぁ、楽しい殺し合い。

さてさて、近づいてみると赤い雨にヤバ気なガス。毒か何かだろう。
近づけない、触れられない。よかった。闘わなくて。相性最悪だもの。
という訳で遠巻きの観戦を決め込むことにしよう。
しかし、口からガス吐く生物を人間と定義していいのだろうか?
なにか間違ってるな。ここの人は。人と言うより人型殺戮兵器ってほうがしっくりくる。最終兵器某?
あぁ、きっと今の私も何かを期待してる。これはヒトの感情じゃない。
一体どこで生き方間違えたのかなぁ…………たぶん魔術に関わったときだな、うん。

195 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持3投下0] 投稿日:2008/03/25(火) 17:47:22 O
>186->187雨風により火災が大分収まってきたのでエース先生に頼み雨風を弱くしてもらい、辺りを探索。
すると…庵の瓦礫の下からベアトリーチェが現れた!

格好もヤバいが体もヤバい。
良い体してるよ…。
薬でもやってんのか?
>「彼女は体内で薬を調合し、服用する事が出来ます。
きっと強化系の薬を使ったんでしょう。」
エース先生、ホントに物知りだな…。

エース先生が説明をしていると、もう一人のベアトリーチェが瓦礫の下から姿を現した。
こっちは重症を負っているようで、半身黒焦げ、右足はあり得ない方向に曲がっている。

>「ええ、続きをしましょう?」
それでも向こうのやる気は変わらないらしい。

「降参するなら今のうちだと思うが…」
降参を促す俺の目に飛び込んで来たのは濃厚な口付けを交わす二人のベアトリーチェ。
「そういう趣味をお持ちで?」
>「そこまでは僕も知りませんでした…」
動揺する俺達をよそに、ベアトリーチェは口を離し、宣言する。
>「私を倒せたら腐海の解除方法を教えてあげる!」
足の折れたベアトリーチェは宙に放り投げられる。
俺達の頭上に放り投げられたベアトリーチェは魔力暴走をし、四散。
血の雨が辺りに降り注ぐ。

196 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前1所持3投下0] 投稿日:2008/03/25(火) 17:51:18 O
「えげつない技だなぁ、おい!」
>「レイド先生気を付けて下さい!彼女の血は…!」
「わーってるよ、俺にお任せ!」
俺は右手の掌を上空に向け、厚さ1m程の炎の壁を頭上に創る。
「障壁で防げる技じゃないのは承知の上。
かと言って避けるのは困難。
だったら蒸発させるまでさ。」
>「考えましたね、それじゃあ僕はあれを何とかしますか…。」
エース先生の視線の先には、口から石を吐いて(?)いるベアトリーチェの姿が。
>「石化ガスを吐いているんでしょう。
それも、空気すら石化する強力なやつをね。」
「で、どうすんのよ?」
>「石化ガスを押し返します。
それが一番簡単で確実です。」
エース先生は両手を前に出し、エルザに使った風の塊を二つ造り出す。
「これ、サイズは?」
>「5m位です。」
5mを2個か…。遠慮なく魔力を使うな。
この魔力貯蔵庫め。
「よ〜し、撃てー。」
俺の合図でエース先生が風の塊を放つ。
石化ガスを押し返すと言っていたけど、あれじゃあベアトリーチェまで吹き飛ぶと思うんだが…。

197 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/25(火) 19:12:49 0
 
>191>192
> 「そうですわね・・・どうしようかしら?」
> フリージアは悩む・・・闘うべきか止めるべきかそれが問題だと
> 「そんなことより今は猫ちゃんを何とかする方が先決ですわ!」
> と後回しにするフリージア

エルザはそれを聞いて、ホッと胸をなでおろした。
ロックはエルザを強いと言っていたが、エルザにはそれが信じられなかった。
健常な時でさえ、戦闘などまったく慣れていないのだ。
その上、先程エースと戦った際に魔力をほとんど使い果たしてしまっている。
食堂でたくさん食べたから魔力も回復しているかもしれないけど…
エルザには、自分の魔力が今どれくらいあるかなどさっぱりわからなかった。

ところで、この猫達はリリアーナの部屋へ連れて行くことになったらしい。
>「なるほど、それはいいアイデアなのだ。」
そう言ったロックをエルザは睨んだが、
猫を守ると言う大義名分があるから、怒るに怒れなかった。
そして、ロックは猫達を誘導するために猫耳ロックに変身した。
すると、スーとルズが猫耳ロックに賞賛の言葉を送った。
> 「す・・・・・すごいのですわ〜」
> 「たかが殿方と侮っていましたが、お前なかなかやるのですわ〜!!」
> 「見事なのですわ〜」
「………」
スーとルズが猫耳ロックを褒める様子を、エルザはなぜかおもしろくなさそうに見ていた。
というのも、当然ながらエルザは複合魔法などやった事がない。
さっき、ロックに強いと言われたばかりなのにこんなものを見せ付けられたのでは、
まるでさっきの言葉がでたらめだったかのようで腹が立つのだ。
>「さあ、お前ら!黙って俺について来い!」
> 「はいなのですわ〜」
そんなこんなで、猫耳ロックとスーと猫達はリリアーナの部屋へ移動を開始した。

> 「そういえば虎さんのご主人が戻って来られないのですわ〜。虎さんはこれからどうなさいますの〜?」
> 黒猫のルズはそう質問すると、ちゃっかりシャニィの肩に飛び乗った。
「ご主人?…ああ、夫がいたのね。」
エルザはシャニィを見ながらそうつぶやいた。
ちなみに、エルザはシャニィをコスプレした人間だと認識している。
「お幸せそうで 何 よ り よ。」
エルザは何故か刺々しくシャニィにそう言った。

> 「それで、女王様とエルザ様は、これから一体どうなさるのかお決めになりましたの〜?」
「私は…何だか不服だけど、ロックのペンダントを探すわ。
 ねえ、良かったらフリージアも手伝ってくれない?フリージアも猫がすきなんでしょ?
 もしロックのペンダントが捨てられてしまったら、ロックが猫達を暖めることができなくなるわ。」
エルザはそう言った後、ちょっとうつむいた。
「でも…手がかりがないのよね。さっきロックが言ってた“女子生徒が持っていった”っていう話…
 実は私の作り話だったの。」

198 名前:真!猫耳ロック ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/25(火) 19:40:02 0
>192
ロックは大量の猫を引き連れて、暗い女子寮の廊下を歩いていた。
ロックが手に持っている杖の先には、先程と同様に光が灯っている。
> 「女子寮と男子寮は左右対称の作りになっていますから、間取り的には男子寮と同じになるはずですわ〜。
>  アルナワーズとリリアーナの部屋は、2階の談話室の隣にある角部屋になりますわ〜。
>  ・・・・・・そういえば、お前の名前を聞いていなかったのですわ〜」
「なるほどな、どうりで初めて来た気がしないわけだ。
 二階の談話室の隣なら、もうすぐそこだな。
 ああ、そうだ!すまなかったな、まだ俺の名前を名乗ってなかった。
 俺の名前はロッ…」
ロックはそう言いかけたが、リリアーナの部屋の前まで来て急に黙った。
どうしたのか?と言った様子のスーに、ロックは小さな声で言った。
「誰かいるかもしれない。」
ロックはそう言って杖の明かりを少し小さくした。
「お前はさっき言ったよな、白猫。この部屋なら強力な攻撃魔法も無効化出来る…
 だからここに非難しようと考えたわけだが、そう考えるのは俺達だけではなかったはずだ。」
ロックは少しスーの様子を観察し、そして悟った。
スーもやはり自分と同じように“感じている”のだと。
「そして、事実としてこの部屋の中からペンダントの波動を感じる。」
ロックはスーに目配せをした。猫達を安全な場所まで下がらせろ、と言う合図だ。
ロックの杖の先から、先程の明かりとは違う赤い光が沸いてきた。

ロックは猫達が後ろに下がった事を確認すると、一気に部屋のドアを開けた。
そして部屋の中に魔法を打ち込んだ。
「ぺリキュラム!」
ロックの杖の先から、赤い花火が飛び出し部屋の中で炸裂した。
この花火を出す魔法は、魔法使いが救難信号に使うもので、
殺傷能力は全く無いが、その音と光にびっくりすることだろう。

誰もいなかった…という結果ならそれはそれで構わない。
殺傷能力の無い花火なのだから、部屋は無事に使う事ができるだろう。

199 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/25(火) 20:19:14 0
庵は完全に崩壊し、レイドとベアトリーチェの姿が見える。
ベアトリーチェは地に伏せているところから雷の直撃をくらったようだ。
「どうやら成功したみたいだな…フフフ、まあエリートである僕が失敗するわけないんだけど。」

>「それじゃあ皆さんを助けに行ってきます。」
「気をつけろよ。あれで終わりとも思えないからな。」
エースが竜巻に乗り移動していくのを見送る。
残念だがさっきの魔法を使うので僕はかなりの魔力を消費した。
一緒に飛び込んだとしても教員レベルの立ち回りについていけるわけもない。
ここからはレイドとエースの出番だ…まあ癪に触るが。

>>176>>194
しばらく見ているとミルクともう1人…最初にベアトリーチェに会いにきたときに
やられていた奴がエース教員と接触してるのが見える。あの男も来ていたのか…
どうやらあの男はベアトリーチェと戦う気があるのかエース教員が用意した移動手段は放っておき茶室へと歩き始める。
竜巻はミルク1人を乗せてこっちに向かってくる……
「無事そうで安心した。なにせ僕の魔法だ…あまりに強力すぎて全員やられてしまったかと
 放ったあとでちょっとひやひやしたよ。
若干皮肉もまじりでこっちにくるミルクに笑いかける。まあ実際あれでやられるような奴等でできたメンバーでもないがな。
…しかしサンダー1号はどうしたんだ?レイド教員は死んでいるわけはないが。
戦いが怖いサンダー1号はミルクよりも先に逃げ帰ってきそうなものだが……
「ところで、サンダー1号はどうした?……もしかしてやられたのか?」
まだあいつに死なれたら困る…まだあやまってもらってないんだからな!

200 名前:シャニィ@人化 ◆sy1IQNBWp6 [sage 現在武装解除中] 投稿日:2008/03/25(火) 21:39:46 0
>192>197
さて、今まで黙っていたシャニィが何をしていたかというと・・・
これといった事はとくにせず、猫と遊んでいた。
同じ猫科故に猫には懐かれやすそうである。

>「そういえば虎さんのご主人が戻って来られないのですわ〜。虎さんはこれからどうなさいますの〜?」
「ん〜・・・?マスターが、フリージアさンについていろって言ったから、シャニィはそうするよ。」
とりあえず言われた事を貫徹するつもりらしい。
そんな中、段々表情の険しくなってきたエルザがシャニィに噛み付いた。
>「ご主人?…ああ、夫がいたのね。」
>「お幸せそうで 何 よ り よ。」

「夫?マスターとそうなれたラいいな〜なんて思うケど実は違うヨ?
 マスターがシアワセならシャニィもシアワセなんだけど、マスター最近辛そうだった。
 でもここに復学すルって決めてかラはシアワセそうだったから・・・」
結局シアワセなのカナ?と瞳をぐるぐるさせている。
とりあえずエルザが不機嫌であることは見抜いたのか

「なでる?もふもふ。えっと、お腹すイた?」
自分の肩の上のルズをエルザに向かって差し出したりとおろおろしている。

201 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/25(火) 22:30:33 0
斧は厚い刃と無骨な形状、そしてその重量で比類なき斬撃を得た。
代わりに失ったのは、細やかな動きや連撃制。
剣は細やかな動きや連撃制を維持する代わりに斧のような斬撃は諦めざる得なかった。
結局のところ、何に特化し、何を犠牲にするか、何も犠牲にせず、何も得ずにいるのか。
プラスとマイナスの場所の差はあれ、総計すると結局は同じ数値になるのではないだろうか?
同様に暗器には暗器の美学がある。
姿を隠し気取られない事の一点に特化し、本来の目的である殺傷能力は極限まで落されている。
相手の一瞬の隙に全てを賭け、しのぎきられれば、もはや勝算はなくなるという、暗記の刹那さ。

ここに一本の毒の花がある。
暗器と同様、気取られず相手の体内に入れば確実に相手を死に至らしめる。
だが気付かれてしまえば何もできない花なのだ。

公式が如何に複雑であろうとも回答ははじめから決まっている。
無能だったわけでもない、しくじったわけでもない。
ただベアトリーチェは式を解き、用意されていた答えを導き出しただけ。

そう・・・最初から勝敗などわかりきっていた。
有利なフィールドを作り、油断を誘い、戦う前に勝ちを収める。
それができなかった時点でこの結果は当然のように用意されていたのだ。

今、敗北という解を出したベアトリーチェが庭園の石柱に叩きつけられ瓦礫に埋もれていた。

>196
エースの放った風の塊*2は巨大な空気の壁となってベアトリーチェを襲う。
10mにも及ぶ巨大な空気な壁は逃げる事も抵抗する事も許しはしなかった。
吹き飛ばされた衝撃と叩きつけられた衝撃。
更には自身ではいた石化ガスにより石化した空気が散弾のように降り注いだのだ。
痛みはない。
だが、身体は動かない。
当然だ。薬物によって強化されていなければバラバラになっていなければおかしいのだから。

目の前にはレイドとエースの二人の教師が立っている。
「残念・・・暫く動けそうにないわ。あっけないけど、負けね・・・。」
あっさりと負けを認めた。

「腐海の解除法・・・だったわよね。残念だけど、ないわ。
この森は私の魔力で変化させたわけじゃないもの。
菌類だって私や先生と同じ生命なのよ。
生命の力で腐海を形成しているのだから、私を殺しても何も変らない。
焼き尽くすにしても広さと腐海の延焼防止機能。
そしてこの雨だと、イベント終わるまでかかっても無駄ね。
だから、黙って待つしかないわ。
腐海は魔の森の地中の穢れや毒素を変異活性化させて作ったの。
逆に言えば、これだけ急成長したのだもの。
明日の昼前には毒素を使い切って・・・腐海は自壊するわ。
ピプトも神経毒も消えるから、感染者も解放。黙っていても先生達の目的は達成されるわけよ。」

腐海の秘密を明かすベアトリーチェ。
動けぬまでも石柱に背を任せ座ってとつとつと語った。
そして
「さ・・・話す事も話したし、トドメをどうぞ。」
吹っ切れたようにトドメを促すベアトリーチェ。
だが目は閉じない。
死ぬか封じられるか嬲られるか。
どれにしても最後までまぶたに焼き付けるのだ。

202 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前1 投下3] 投稿日:2008/03/25(火) 23:49:12 0
ヴァンエレンは後のことを仲間たちに託して、枷になることを拒んで自ら命を絶った。
ペンダントがゴミ箱に投下されたわけではないので、魔力と体力が半分になるペナルティを受けて再び擬似世界の地を踏んだ。
復活した場所は森に配置されたとあるゴミ箱で死ぬ間際に使い魔に食われた痕跡や毒が残ることはなかった。
ペナルティがあるとはいえ、いまは月がでているのですぐにでも回復して戦線に復帰できることだろう。
それよりも己の不覚と力のなさが招いた結果に悔しさがこみ上げてきて、怒りの表情で憤りをあらわにする。
雨が洗い流すように降り注ぐが怒りは冷えることはなく、『強さ』についてただ自問し続けることしかできなかった。

>174
充満する神経毒にいい加減嫌気を覚えつつ、まずこの場所が森のどの位置にあたるかを考える途中で奇妙な視線に気がついた。
それもひとつやふたつではなく軽く十を越えるようなかなりの数。
その正体が先ほどベアトリーチェのところへ向かう先に襲ってきた菌糸巨人たちだ、と気がついたときにはすでに周りを包囲されていた。
「ちょうどいい憂さ晴らしが現れおった」
猟奇的な紅い眼を輝かせながら不適に笑う姿は魔物そのもので、やはりこの者は腐っても吸血鬼ということか…。
機械的に猛毒の息を吐いて目標を襲う以外に無駄な動きをしないが、常に直線的な攻撃しないのが人形の限界ということだろう。
問題なのは魔法を反射するため遠、中、近いずれの距離からの攻撃魔法は禁物ということだ。
仕掛けのわかっているカラクリほどくだらないものはないが、手を抜いて勝てるものでもない厄介な相手である。
襲い掛かってくる巨体を適当にいなしていき、近くにある菌に覆われている樹木を力任せに引っこ抜くと勢いに任せて樹木を投げつける。
二体の巨人を巻き込んでそのうちの一体は頭部を潰されて完全に無力化できたようだ。
もう一体は木にぶつかった衝撃でバランスを崩して倒れたところで頭を蹴り上げると、ボールのように頭部分のみ飛んでいった。
「やはり所詮は力でしか解決できないのかな?」
巨人は応えないし語らない。
それもそのはずでこの大きな人形たちは相手を駆逐するだけであって、そもそもヴァンは返答など期待していない。
鈍重な巨人たちの背後をとって一体づつ頭部を狙って無力化していくという単純作業を続けていき、やがてその地には巨人たちの死体が転がっている。

203 名前:黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 11:15:16 0
>197 >200
>「お幸せそうで 何 よ り よ。」
>エルザは何故か刺々しくシャニィにそう言った。
>「夫?マスターとそうなれたラいいな〜なんて思うケど実は違うヨ?
> マスターがシアワセならシャニィもシアワセなんだけど、マスター最近辛そうだった。
> でもここに復学すルって決めてかラはシアワセそうだったから・・・」
>結局シアワセなのカナ?と瞳をぐるぐるさせている。
「シャニィ様、あなたという虎さんは!!・・・・・・なんてけなげ〜!まさに恋する乙女の鏡なのですわ〜!!」
感極まったルズはひしっとシャニィの頭にしがみついた。
だがその直後、その襟首をひょいと摘み上げられる。
>「なでる?もふもふ。えっと、お腹すイた?」
「エルザ様、もふもふですわよ〜!癒されてくださいませ〜。
 ぱふぱふでもわたくしはいっこうに構わないのですわ〜」
襟首をつままれたまま差し出されたルズは、空中で手足をぶらぶらさせた。

>「私は…何だか不服だけど、ロックのペンダントを探すわ。
> ねえ、良かったらフリージアも手伝ってくれない?フリージアも猫がすきなんでしょ?
> もしロックのペンダントが捨てられてしまったら、ロックが猫達を暖めることができなくなるわ。」
>エルザはそう言った後、ちょっとうつむいた。
>「でも…手がかりがないのよね。さっきロックが言ってた“女子生徒が持っていった”っていう話…
> 実は私の作り話だったの。」

ルズはじっと考え込んでいたが、おもむろに口を開いた。
「嘘をついてまで一緒に居たいなんて、エルザ様は、さっきの猫耳殿方をお慕いしておられますの〜?
 でしたら心配には及びませんわ〜。
 スーは殿方には興味がありませんし、猫形態では間違いの起こしようもございませんから〜」


204 名前:白猫スー ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 11:16:32 0
>198
猫耳少年は名前を名乗りかけたものの、リリアーナの部屋の前まで来て急に黙った。
>「誰かいるかもしれない。」
>「お前はさっき言ったよな、白猫。この部屋なら強力な攻撃魔法も無効化出来る…
> だからここに非難しようと考えたわけだが、そう考えるのは俺達だけではなかったはずだ。」
スーは目を細めた。部屋の扉が微かに開いており、その隙間から、僅かながらペンダントの波動を感じる。
>「そして、事実としてこの部屋の中からペンダントの波動を感じる。」
>ロックはスーに目配せをした。
「にゃお、にゃーん」
スーは極力小さな声で猫達に危険を伝えると、全部の猫を安全な場所まで下がらせた。

>「ぺリキュラム!」
猫耳少年の杖の先から、赤い花火が飛び出し部屋の中で炸裂した。
しばしの静寂がおとずれる。

「よろしければ、わたくしが先に部屋の中へ参りますわ〜」
スーが小声でそう言った。
「か、勘違いするなですわ〜。お前が死んだら猫達を暖める人が居なくなるからなんだからね!なのですわ〜」
そういってドアの隙間から中に入ろうとする。

205 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/26(水) 12:09:40 O
>186-187 >194-196 >199 >201
>「あるよ。墜落、怪我は確実だけどね。
私の裁量で他人に怪我はさせられないから使わなかったけど」
なぜか首と肩をくるくる回しながら、ソフィアは物騒な返事を返してきた。
「墜落に怪我ってそれは空を飛んでるの意味が違うだろうが!
人間大砲しか方法がないんなら、さっさとエース先生の魔法を使うわよ!」
思わずツッコミを入れながら向こう岸に渡るように勧めたけど、帰ってきたのは予想外の言葉だった。

>「まぁ、この世の地獄に近い世界を見てくるよ。やばくなったら……助けてね?」
「あんたもしかして、レイド先生たちの戦いを観戦してくる気?
巻き込まれたら大変なことになるから、やめといた方がいいんじゃない?」
親切に忠告してやったけど、レイド先生たちの方を見るソフィアに聞こえたかどうかは怪しい。
「わかったわよ。助けられたら助けるけど、あんまり期待しないでよね!」
>「仲間の方に合流したら言っておいて『思慮もできないポンコツはいつか失敗する』って」
手を小さく振るソフィアに背を向けて、あたしはエース先生の作った竜巻に飛び乗った。
ちょっと心配だったけど、竜巻は風で出来てるとは思えないくらい快適に湿原を越えてくれた。

>「無事そうで安心した。なにせ僕の魔法だ…あまりに強力すぎて全員やられてしまったかと
 放ったあとでちょっとひやひやしたよ。」
「あの雷はあんたの魔法だったの?
ちょっと危なかったけど、援護してくれて助かったわ。
ベアトリーチェの変態やろう、最初から変装を見破ってたみたいで罠にはめられかけてたのよ」
皮肉っぽい笑みを浮かべてあたしを迎えてくれたマオに、一応お礼を言っておく。
もうちょっとであの拷問狂に酷い目にあわされる所だったんだから、少しくらいはいい気にさせてやろう。
>「ところで、サンダー1号はどうした?……もしかしてやられたのか?」
「サンダー1号って…そろそろヴァンエレンの名前覚えなさいよ。
飲んだ毒が消せなかったみたいで苦しんでたけど、根性見せて自殺で逃げ出したみたい。
残ったペンダントを回収してやりたかったんだけど、麻痺させられてたからね…
ま、レイド先生は無事みたいだから、後は先生たちにまかせておけば大丈夫でしょ」
レイド&エースの強力先生タッグが相手じゃ、いくらベアトリーチェでも勝てるわけないよな。
一回戦ったあたしが言うんだから間違いない。

思った通りベアトリーチェのクローンを利用した攻撃も、レイド先生は炎の壁であっさり防いだ。
エース先生の方はでっかい風の固まりを作り出して、残ったベアトリーチェを吹き飛ばす。
吹き飛ばされ、壁に叩きつけられたベアトリーチェは、もう起き上がってはこなかった。
うーん、やっぱり先生たちは強い。
これじゃわざわざ逃げてきたあたしが馬鹿みたいじゃないか。
またベアトリーチェに話を聞きに戻らなきゃいけないし、庭園に残ってれば良かった…
エース先生の移動魔法はまだ残ってるから、戻るのに苦労はしないけど。

「マオ。レイド先生たちがうまくやってくれたみたいだから、あたしはまた庭園に戻るわ。
あんたも一緒に行く?それともここで待ってる?」
あたしはともかく、マオはベアトリーチェに用があるかどうかわからない。
ペンダントが欲しけりゃ横取りに行くかもしれないけど、簡単に手に入るとは思えないなぁ。
…そうだ、忘れる所だった。ソフィアから伝言があったっけ。
「それから、あそこにいるソフィアから伝言。
『思慮もできないポンコツはいつか失敗する』だってさ」

206 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 12:14:05 O
>201「おいおい、ちょっとやりすぎだったんじゃねぇの?」
ベアトリーチェはエース先生の攻撃をモロに受け、石柱に叩け付けられた。
>「すいません…やり過ぎでした…。」
俺は炎の壁を解除し、ベアトリーチェに近寄る。

>「残念・・・暫く動けそうにないわ。あっけないけど、負けね・・・。」
なんだ、意外と素直じゃないか。
「お前は良く頑張った。
十分過ぎる位にな。」
>「腐海の解除法・・・だったわよね。(中略)
黙っていても先生達の目的は達成されるわけよ。」
ま、マジかよ…。そんじゃあ俺達の苦労って一体…。
明日の昼前には勝手に自壊すんのか…。
面倒な解除方法をやらされるよりは良かったけどさ…。

>「さ・・・話す事も話したし、トドメをどうぞ。」
俺達にトドメを刺せって言ってんの?
「じゃあ遠慮なくサンダー1号の仇を…。…嘘、冗談。
あいつも多分そんな事は望んじゃいないだろうしな。」

「第一、お前を殺したところで俺達にメリットがあるのか?
腐海の解除法がお前を殺す事ならまだしも、殺す理由が無いな。」

207 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 12:15:44 O
俺はカリカリと頭を掻き、アナザーゲートから自分のペンダントを取り出し、ベアトリーチェの手に握らせる。
「俺のペンダントだ。お前にくれてやる。ただし、捨てんなよ?
……頑張った褒美とでも思っとけ。」
ベアトリーチェの頭を軽くポンポンと叩きながら立ち上がる。
>「ベアトリーチェ…すいませんでした。
僕がもう少し力を抑えていれb…」
「エース先生、マオを探しに行くぞ。
アイツの頭を一度クシャクシャにしてやらないと俺の気が済まない。」
>「……マオならあそこに居ますけど…。」
「何っ!」
戦闘に集中していて気付かなかったがマオどころかソフィアもミルクも居るじゃないか。
しかもミルクとマオは楽しくお喋りタイムですか、そうですか…。
「マオー!そこを動くなよー!この俺を危険な目に逢わせた罰を与えてやる!」
マオに対してそう叫んだ後、ベアトリーチェの方を振り向く。
「…お互い死なないように頑張ろうや。
じゃあな、ベアトリーチェ。」
「本当にすみませんでした…。それでは…。」
ベアトリーチェに別れを告げ、マオに向かって歩き出す。

208 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 14:06:56 0
ラルヴァが「個人で」戦うと言った時点で、エミューもまた
蚊帳の外となっていた。メラルもまた、この戦いを最後まで
個人で戦う事にせざるを得なくなったからだ。

メラルの攻撃は、多少の効果は示したようだが時間稼ぎには至らず、
ラルヴァが溶岩の雨を放ってくる。対するメラルは、
術の詠唱を続けつつ突撃の勢いを緩めない。
(…足止めされるわけにはいかない…。火の術まで使ってくるのなら、
あのコンビネーションから一気に畳み掛けるしかない…。
だから、この準備を止める訳にはいかない。エミュー。
…ここと上下一階分は外周だけ固めるだけに変更。他は切り離して。)
(派手にやるつもりか…。わぁったヨ。)
(虚の杖…展開!)
メラルが指輪型に変化させ、装着していた虚の杖…それがメラルを
大きく覆う盾となり、メラルに降り注ぐ溶岩雨を防いでいた…が、
それは一瞬に過ぎない。それだけならばすぐに崩れ去ってメラルを襲っただろう。
しかし…それだけではなかった。斥力球による強引な加速により、強行突破を図ったのだ。

もちろん、メラルも無傷ではすまない。それどころか、暑さに弱いメラルにとっては
かなりのダメージとなっていたようだ。服もかなりボロボロである。
そして…周囲の氷も派手に解けていて、再生する気配はない。エミューが"切り離した"
事で、儀式の氷としての再生能力も失ったのだ。だが、しっかりと接近には成功していた。
(もらった…!あの斥力球は無力化出来ても…そして、万が一このクイーンズ・ソードを
無効化されたとしても…この剣の"勢い"だけは無力化出来ない…!)
メラルが刀…触れた部分を消滅させる、絶対零度の冷気を纏うそれを振りかぶり…
中型の斥力球を刀の後ろに展開し、刀に強い加速力をつけてラルヴァ目掛け叩きつけた。
そして…それだけではない。メラルは、足の近くに小さい斥力球を展開し、
ラルヴァの足元目掛け放っていた。こちらが成功すれば、足を斥力球に掬われ、
顔面から地面に倒れこむ所に刀を振り下ろされる形になるだろう。
そして、まだメラルは詠唱を続けている。どうやら、まだ隠し球はあるようだ。
======================================================================
一方、エミュー…
いまだロック達の行動に対しては静観を守っていた。
それより、ペンダントの一斉回収と凍らせた対象を
女子寮内のゴミ箱に送ってからマジックアイテムによる
隔離をする作業を優先させていたのだ。そして…特別な価値のない一個の
ペンダントの為にリスクを冒す理由など、メラルにもエミューにもないのだ。
だからこそ、リリアーナの部屋内に関しても完全に無視した。

======================================================================
ペンダント【所持 β(女子寮内での乱獲ペンダント(*回収中*)) 自前1 投下3】
備考 リリアーナのペンダント所持


209 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/26(水) 19:14:48 0
>200>203
> 「嘘をついてまで一緒に居たいなんて、エルザ様は、さっきの猫耳殿方をお慕いしておられますの〜?
>  でしたら心配には及びませんわ〜。
>  スーは殿方には興味がありませんし、猫形態では間違いの起こしようもございませんから〜」
「いいえ、私にとってはむしろそっちの方が残念よ。ところで、ぱふぱふってこんな感じ?」
エルザは先程シャニィに渡されたルズの頭を、両手でぱしぱしと叩きながら言った。
「彼は…ロックは私の事が好きだと言ったわ。でも、私には他に好きな人がいるの。
 それだけならまだ良かったけど、ロックも私が好きな人を好きだと言い出したわ。
 わかる?私が好きだといったロックが、同時に私の恋敵になったわけよ。
 こんな馬鹿げた話は聞いたことが無いわ!」
エルザは怒りをあらわにした。
「私が嘘を付いたのはね、ロックに他の人を好きになってもらおうと考えたからよ。
 ほら、戦いを通じて徐々に心を通わせていく二人…みたいなシチュエーション♪」
エルザは少し調子に乗った。しかし、すぐに元に戻った。
「間違いの起こしようも無い、か…それは私も同じなのよね。」
エルザは苦笑いを浮かべた。これから先、望む望まざるにかかわらず、
ロックと間違いを起こす事などできないのだ。
エルザは間違いを起こせる体ではないのだ。

エルザは、今度はシャニィに向かって話し始めた。
「あなたって、かわいいわね。」
エルザはルズをぎゅっと抱きしめた。
「私はあなたのような考えは持てないわ。好きな人がいたら、
 その人を手に入れないと満足できないの。生まれつき…私はわがままなのね。」
エルザはそう言い終ると、ぎゅっと歯を食いしばった。
シャニィのマスター…どこの誰だか見当もつかないが、
エルザはそのマスターとやらに怒りを覚えたのだ。
エルザは最後にもう一度シャニィに言った。
「あなたって、本当にかわいいわね。」

「………あー!!あー!!あー!!」
エルザは突然そう騒ぎ出した。無論、周りの人間からしたら迷惑である。
しかし、エルザは周りの迷惑など気にしていられないくらい重大な事実に気づいたのである。
「そうか!わかったわ!そうよ、そう!きっとロックはリリアーナのチョコレートを食べちゃったんだわ!!」
リリアーナのチョコレート、すなわち、惚れ薬入りのチョコレートの事である。
「何だかおかしいと思ったわ!ロックがリリアーナを好きだと言い出すなんて!
 ロックは惚れ薬の影響を受けていたのね!惚れ薬の効果なら、後で薬で治せるわ!
 あーあ、全く心配して損しちゃったわ。」

210 名前:真!猫耳ロック → ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/26(水) 19:27:43 0
>204
> 「よろしければ、わたくしが先に部屋の中へ参りますわ〜」
> スーが小声でそう言った。
> 「か、勘違いするなですわ〜。お前が死んだら猫達を暖める人が居なくなるからなんだからね!なのですわ〜」
> そういってドアの隙間から中に入ろうとする。

しかし、スーはすぐに襟首をつかまれ、吊り上げられた。
スーを吊り上げたのは猫耳ロックではない。
「勝手なことをしちゃ駄目なのだ。」
スーを吊り上げたのはロックなのだ!
そう、ロックは沸騰猫耳モードを解除してスーを吊り上げたのだ。
というのも、沸騰猫耳モードのままだと、ロックに触れられたスーが火傷をしてしまうからだ。

「俺はどんな事があっても猫達を守るのだ。」
ロックはスーの目を覗き込みながら続けた。
「だから、俺はどんな事があってもお前を守るのだ。」
ロックは頭をポリポリ掻きながら付け加えた。
「それにしても、よくよく考えたら俺が猫耳モードになる必要なかったなぁ。
 だってお前、猫の言葉がしゃべれるのだ。…まあ、エルザを挑発できたからよしとするか。
 さあ、お前も安全なところにいるのだ。」

ロックは部屋に入った。単純明快熱血少年は、部屋に入る時挨拶は欠かさない。
「こんばんは、俺ロックなのだ!」

211 名前:キサラ ◆hgHloMWxq. [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 20:30:30 0
木の上から様子を見ていると、どうやらベアトリーチェと対峙しているのはレイド先生達らしい
先程自分と戦った一団だろう
…それにしては数が足りない気もするが…
と思っていると、突然戦闘が開始された
助けに行こうかとも思ったが―――
(…僕は確かに先生たちに助けられた―――だけど―――)
今は敵同士―――そういった思いが彼の足を動かさなかった
そして更にしばらくして―――
巨大な雷が辺りに落ちる
誰かの高度な魔法なのだろう、かなり無差別にも見える
幸いキサラとの距離は離れていたため、あまり影響は受けることはなかったが、視界が遮られる
スコープを外し、雷の爆風に目を細める

視界が開け、しばらくすると決着はついていた
レイド先生と……おそらくもう一人も教師だろう
魔力探知能力が強化されているからか、その魔力の量が明らかに生徒のものでないことがわかる

会話はわからかったが、レイド先生たちがその場から離れていく
おそらく仲間と合流するのだろう
それらが立ち去り、ベアトリーチェの側から見ても見えなくなったころ
「…無様ですね、ベアトリーチェさん」
キサラは倒れているベアトリーチェの前に歩み寄り、声をかける
「漁夫の利…ってやつですよね、この状況…
 要件はわかってると思いますけど」
キサラはベアトリーチェを見ながら話し続ける
「あなたの持ってるペンダントを全部渡せ…なんてことは言いません…僕が戦って勝ったわけじゃないですし
 ただ、僕のペンダント、返してもらえませんか?
 …あれがないと困りますので……」
普段の、ベアトリーチェと最初に会ったときの気弱なキサラとは違う
戦闘モードに入った、冷静で冷酷な―――暗殺者の目、そして口調だ
仮にベアトリーチェにまだ隠し玉があっても、即座に反応し、銃を抜き、相手より先に一撃入れる自信がある
「…それからついでに、この背中のこれ…なんとかなりません?
 ……正直、気持ち悪いので」

212 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 22:29:09 0
>>205
僕の言葉に怒ってしていつものように憎まれ口を叩くかと思ったが…
ミルクは案外素直に援護したことにありがとうと言ってきた。
どうやらあのベアトリーチェの異常性がよく分かったようだな。
しかし、問題はこの後だ。このゲームが終わった後の話…
あいつの大好きなレオ教員を真似て騙そうとしたんだ。成功すればよかったが失敗…
もしかしたら今後もずっとひきずって色々としかけてくるかもしれない。
そうなったら怖すぎる…知らない間に毒を盛られて暗殺されることもあるかもしれない。
サンダー1号が可哀相だな…おそらく矛先は真先にあいつにいくに違いない…

>「サンダー1号って…そろそろヴァンエレンの名前覚えなさいよ。
>飲んだ毒が消せなかったみたいで苦しんでたけど、根性見せて自殺で逃げ出したみたい。
>残ったペンダントを回収してやりたかったんだけど、麻痺させられてたからね…
>ま、レイド先生は無事みたいだから、後は先生たちにまかせておけば大丈夫でしょ」
「ヴァンエレン?確かに本名知らなかったな…まあ、だがいいじゃないか。
 ヴァンエレンだろうがなんだろうが僕のサンダー1号であることに間違いはないのだから。
 しかし…あいつ1人で大丈夫か?臆病者だからな…今頃震えてなければいいけど。」
生憎ペンダントは失われていないようだから脱落はしないだろうが……
…だが今はあいつのことは忘れてベアトリーチェとレイド教員達の方の行方の方を見るべきか…

見てみると。ベアトリーチェは自分のクローンを爆散させるという攻撃をしている。
やってることがえげつなくグロテスクすぎるな……しかしその壮絶ともいえる攻撃も
レイド教員の炎によって無に帰す…やはり教える立場なだけある。
悔しいが純粋に地力の時点で生徒とは次元が違う。
エース教員もあれだけの魔法を使っているというのにまだあれほどの空気の塊を放つことができるなんて…
だがいつか僕は越えてやる…エリートの僕が教員達のレベルに最も近いんだ!
そう心で僕が思っているとミルクが話しかけてくる。

>「マオ。レイド先生たちがうまくやってくれたみたいだから、あたしはまた庭園に戻るわ。
>あんたも一緒に行く?それともここで待ってる?」
「…僕も行こう。形はどうあれ僕はベアトリーチェの約束を破ったんだ。
 一言あやまるぐらいしないと僕の立場がないからな。」
それに肝心のペンダントの隠し場所も聞かないとな…僕はまだ優勝を諦めたわけでは決してないんだからな!
>「それから、あそこにいるソフィアから伝言。
>『思慮もできないポンコツはいつか失敗する』だってさ」
「…なに?今なんていった?ポンコツ?……このエリートで常に成績は学年三位以上の僕が!?
 筆記テストでも実技でも90点未満を取ったことがないこの僕をポンコツ!?
 どこがポンコツなのか教えてもらいたいものだね!いくぞミルク…ソフィアとかいう奴に文句を言ってやらないとな!」
エースが移動手段として出した竜巻にミルクを引っ張り飛び乗り庭園へと移動する。

>>207
竜巻から飛び降りてソフィアの元に行こうとすると。
向こうからレイドの声が聞こえる。
>「マオー!そこを動くなよー!この俺を危険な目に逢わせた罰を与えてやる!」
「え!?ちょ、ちょっと待て!あれは不可抗力だ!それに終わりがよかったんだから
 全てよしじゃないか!」
そういったがレイドは僕の言葉に耳を貸すことなくベアトリーチェに何か言ったと思うとこっちに向かってくる。
「そ、そうだ!エースだ!そもそもエース先生が発端だ!
 あれは僕から言い出したんじゃない!エース先生が言ったことだ!」
>「…………言いましたっけ?」
「なっ!?卑怯だぞ!?逃げる気か!?」
そうしてるうちにレイドが僕の前までくる…も、燃やしたりはしないよな?


213 名前:ランド ◆4itHF4b6fw [sage] 投稿日:2008/03/26(水) 22:52:44 0
>>193>>185

リバースでの戦いがはじまって半日以上・・・・・・
半数近くの参加者がゴーストとなって失格し。
残っている猛者達は休みを取るために安全な場所を探しているだろう。
そんな中・・・この学校には休憩箇所ともいえる地点がいくつか存在している。
特別なことをしなければ開かない特殊な地点。特異点とも呼ばれる場所が存在している。
俗にいうラヴスポットと呼ばれたりしてはいるが空間の歪みから生まれたものであり。
安定しているとは言い難い空間。そのために戦うことは何を引き起こすか分からず、
自然と安全地帯となっている。

「ベッドにソファー・・・飲み物まであるや。」

そしてここはとある一つの特異点。参加者が休憩し始める時刻になり始めた頃、
ランドは特殊な空間の存在を真っ先に思い出してここに来た。
「よかった。ここならゆっくり休めそうだね。」
ソファーに座り全身の力を抜き一息つくランド・・・
どう見ても戦いに向いていなさそうな彼がこの戦いに参加した理由は単純な疑問からだった。
自分の防御魔法や治療魔法はどのぐらい実戦で効果があるのか。それだけである。
リリアーナが優勝賞品になっているとかそういう事は無縁であるし、優勝を狙っているわけでもない。

「これからどうしよっかなぁ、もう少し頑張ってみようかな。
 それともリタイアして観戦にまわったほうがいいのかなぁ・・・」

ここまで生き残っている時点でランドは大満足している。
これ以上戦いを続けても攻撃手段を持ち合わせていないランドは勝つ事は困難を極めるだろう。
元々そこまで根性はないしそろそろリタイアしてもいいかと悩んでいた時、
ドアがゆっくりと開いていく・・・だれかがドアを開けて入ってこようとしている。
「あ・・・うぇ・・・どどどうしよう!?」
小動物としての本能かだれも来ないと思っていた場所へだれかが来た故の混乱かは分からないが、
ランドは隠れる場所を探そうとソファーから飛び上がりあたふたしてからきづいたようにつぶやく
「って・・・そ、そうだよ。ここは戦うと危ない場所だから安全なんだ。忘れてた。」
しかし今度は入ってきたらどうやって対応すればいいかと混乱しはじめる。
ドアが開ききるまで時間などもうない、刹那の思考の後・・・ドアの前で正座をし始める。
もしも暴力的でおそろしい人間が入ってきた時のために、すぐにでもごめんなさいと土下座して飛び出ていくためにである。


214 名前:エスト ◆4jGlHhCWw6 [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 11:16:05 0
名前・エスト
性別・不明
年齢・不明(18歳前後?)
髪型・透き通るような白く長い髪をポニーテールで後ろ手に纏めている
瞳色・青
容姿・禍々しい文様の入った黒い毛皮のローブを身に纏っている
    美女の様に端正な顔立ちだが、死んだ魚のような目をしている
備考・「ある人物」の手掛かりを求めて世界を放浪している謎の人物。
    経歴や本名などは一切不明で、性別ですら詳しく判別できない。
    ただ一つ、「ある人物」に激しい憎悪を抱いており、その者を殺そうとしていることは確かである。
    手掛かりを探して流れる内に魔法学園に辿り着き、真実に迫るべく関わっていく。
    性格は人間らしい感情に乏しく無表情であることが多いが、時折それらしい反応や表情を見せる。
    属性に則った魔法は使えないが、それぞれ能力の異なる五つの魔武具を召喚して戦う。

・五つの魔武具
エストが召喚し、その意思に従って独りでに浮遊しながら戦闘を行う五つのいわく付きの魔武具。
エル・ツヴァイ、エル・ランサー、エル・スライサー、エル・メイス、エル・ガードがある。
それぞれが強固な魔法耐性及び物理耐性、固有の能力を持ち、攻防一体の戦術を生み出せる。
しかし無敵ではなく、浄化作用を持つ一部の魔法には無力であり、一度破壊されると当分の間使用不能となる。
使用権を「貸与」すればエスト以外の者が扱うことも可能だが、その場合手持ちで直接扱うことになる。

215 名前:トスエ(以下略) ◆XTKFq73vAU [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 13:16:13 0
名前・トスエ・エスト・スエト・トエス・エトス・ストエ・トスエトス
性別・両性
年齢・18〜81歳前後?
髪型・不透明で黒ずんだ黒く長い髪をポニーテールで前髪のほうに纏めている
瞳色・青
容姿・バカバカしい文様の入った黒い毛皮のローブを身に纏っている
    美女の様に端整な顔立ちだが、うおのめのような目をしている
備考・「ある人物」の手掛かりを求めて世界を漂流している謎の人物。
    経歴や本名などは一切不明で、性別ですら詳しく判別できない。
    ただ一つ、「ある人物」に激しい欲情を抱いており、その者を犯そうとしていることは確かである。
    手掛かりを探して流れる内に魔法学園に漂流し、虚実に迫るべく関わっていく。
    性格は人間らしい感情が溢れすぎて躁鬱病状態であることが多いが、時折それらしいまともな行動や反応を見せる
    属性に則らない魔法は使えないが、それぞれ能力の同じ五つの武炉具を召喚して戦う。
    さらに「サ行の呪い」にかかって「おりさしすせそ」が「しゃしぃしゅしぇしょ」になってしまう。
    他にも「カ行の呪い」や「ナ行の呪い」を併発しており高い確率で「きゃきぃきゅきぇきょ」や「にゃにぃにゅにぇにょ」になってしまう。

・五つの武炉具
トスエが召喚し、その意思に従わず独りでに浮遊しながら逃走を行う五つのう●こ付きの武炉具。
エル・アイン、エル・ツヴァイ、エル・トライ、エル・フォース、エル・オウルがある。
それぞれが微弱すぎる魔法耐性及び物理耐性、共通の能力とう●こを持ち、攻防不可能の逃走の戦術を生み出せる。
しかし最弱であり、浄化作用を持つ一部の魔法以外には無力であり、一度破壊されると二度と使用不能となる。
使用権を「貸与」せずともトエス以外の者が扱うことも可能だが、その場合五つの武炉具は意思に従い手足のように扱うことになる。

「きょれがきゃみのきゃーどきゃ にゃるほど わしゃしぃにふしゃわしぃいきゃーどだ。」

216 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 16:15:34 0
>213
リリアーナは何事もなかったかのようにドアを閉めた。
「ミニアル!誰か居た!!誰かが床に正座してこっち見てた!!」
リリアーナは中の人間が飛び出してこないようドアに凭れながら、ミニアルに涙目で訴えた。
「・・・・・・・あれ? でもよく考えたら、ここで戦う人なんて居ないのよね?特異点だし。
 じゃあさっきの人、何してるのかしら?・・・・・・何だか誰か待ってる風だったわよね?」

リリアーナはしばし考え込んだ後、ぽんと手を叩いた。
「わかった!寮に管理人さんが居るように、ラヴスポットにも管理人さんがいるんだわ!!
 きっと泊まりに来るお客さんをああしてじっと待ってるのね、な〜んだ、びっくりして損しちゃった!!
 もう!ミニアルもそういう大事なことは先に話しておいてよね〜!!」
リリアーナはあからさまにホッとした顔になると、いそいそとドアを開けた。

ドアの前にはやっぱり先程の男性が正座して待っていた。
リリアーナも床にちょこんと座ると、深々と頭を下げた。
「えっと、もしかして特異点の管理人さんですか?初めまして、私は二等課程のリリアーナです。
 実は、ラヴスポットは初めて利用するんで良く分からないんです。
 出来ればここで少し休ませていただきたいのですが、もしかして申請とかお金とかが必要なのでしょうか?」

財布を取り出そうとしたリリアーナは、管理人の顔を改めて眺めてあれ?と首を傾げた。
どこかで見た顔だ。
「ねえ、あなたもしかして治癒魔法科専攻してない?
 えーとえーと・・・確かランラン・・・・・ランランド・・・ランディ!ランディでしょっ!私よ私、治癒魔法科のリリアーナ!
 実際に話すのは初めてよね、宜しくねっ!」
リリアーナはランディの手を取ると、ブンブンと上下に振った。
「ラヴスポットなんてはじめてきたけど、思ってたよりずっといい部屋なのね〜」

リリアーナは改めて部屋の中を眺めた。
ソファにベッド、机の上には飲み物まで用意されている。
「ねえ、こんなところで正座して何やってたの?もしかして誰かと待ち合わせ?―――― あっ!!」
リリアーナは急に大声を出すと、あたふたとソファの影に身を潜めた。
「こ、攻撃してきても無駄よ、あいにくペンダントなんて一つも持ってないんだから!!」
顔を半分だけ出して、ランディに必死で訴えている。

217 名前:ランド ◆4itHF4b6fw [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 20:09:37 0
>>216

「あ・・・あのごめんなさい!!すぐにここから出ていくから
 殴ったりけったりの暴行はなしの方向でお願いします」
ドアが開ききりすぐさま土下座をしてあやまるランド・・・しかし向こうからは何も返事がない、
おかしいと思って顔を上げてみると目の前にはだれも立ってなくドアは閉まったまま。
それもそのはず部屋に入ろうとしていたリリアーナは入った瞬間真正面にいた正座をするランドを見て
凄まじい不自然さを感じとりあえず何もなかったようにドアを閉めたのだ・・・
だが土下座をしていたランドはそんなことにはきづかなかった。

「あれだれもいない、でも確かにドアゆっくりと開いてたよね?
 もしかして恐怖からくる幻覚とかなの?ボク・・・病んでるのかなぁ・・・」

リバースへときてから度重なる緊張が続きどうにかしてしまったのではないかと自分を疑うランド。
しかしすぐにまたドアが開き今度こそリリアーナが入ってくる。
だがリリアーナも何を勘違いしているのかランドと同じように床に座り頭を下げる。

>「えっと、もしかして特異点の管理人さんですか?初めまして、私は二等課程のリリアーナです。
>実は、ラヴスポットは初めて利用するんで良く分からないんです。
>出来ればここで少し休ませていただきたいのですが、もしかして申請とかお金とかが必要なのでしょうか?」

いきなりの言葉にランドが固まる・・・相手の言葉が予想外すぎたので何と返していいのか分からないのだ。
(ぅぁ・・・うぇ?・・・管理人っているものなの?ボクも初めてだから分からないよお・・・・)
しかもリリアーナが結構冷静にランドを管理人だと思い、管理人がいるという前提で話し始めたため・・・
てっきりそういうのが実在しているのかとランドは思い余計に混乱し始める・・・
そして本能的にこれ以上考えると頭が壊れると判断したランドは・・・考えることをやめた。

>「ねえ、あなたもしかして治癒魔法科専攻してない?
>えーとえーと・・・確かランラン・・・・・ランランド・・・ランディ!ランディでしょっ!私よ私、治癒魔法科のリリアーナ!
>実際に話すのは初めてよね、宜しくねっ!」

まるで人形のように瞬き一つせずに正座しフリーズしているランドを正気へと戻したのは
リリアーナの自分と同じ科じゃないか?という言葉だった。
(あ・・・言われてみれば同じ科のリリアーナさんだ・・・参加していたんだ知らなかった。)
「うん、ランドアンドだよ・・・よろしっくっ・・・あ・・・ぐえっ!?」
同じ科ということで安心したランドは自分の名前を言いよろしくと言おうとしたが
全部言い終わらないうちにリリアーナに手を取られ上下へと振られたことで舌を噛む。
「ああっ!・・・口が・・・!」
口を押さえながらのたうち回るランドを尻目にのんびりラヴスポットを見回し良い所だと感想を述べる。

>「ねえ、こんなところで正座して何やってたの?もしかして誰かと待ち合わせ?―――― あっ!!」
部屋を見回しながらふと疑問に思ったのかランドの正座のわけを聞くが、
その後、急に大声を出しソファーの影へと隠れるリリアーナ。その様子を不思議そうに見ているランド。
>「こ、攻撃してきても無駄よ、あいにくペンダントなんて一つも持ってないんだから!!」
どうやらリリアーナはランドが攻撃してくるかもしれないと思ったようだ。
その言葉にランドは少し複雑そうな顔をしてリリアーナに言う。

「ボクは攻撃できないよ。攻撃できるような魔法・・・一個も使えないんだ・・・
 どんなに頑張っても覚えられなくて。
 でも元々傷つけるような事は好きじゃなかったから・・・考えてみるとこれでよかったって思ってる。」
このことをリバースで教えるのにはかなりのリスクがともなう。相手に負けを認めるようなことだからだ。
ここが特異点なのとそろそろ失格になってもいいと思ってるからいえる言葉である。

「でも、なんで自分のペンダントも持ってないのにここに来たの?」
攻撃できないということをリリアーナに言ったあと、
あまり深く考えずになんとなく頭に浮かんだ謎をランドがぶつける。
だがこの疑問も当たり前、もしも自分のペンダントを持ってないなら休憩地点であるここに来る暇はないはず・・・
本来ならば必死に奪った人間を探さなければならないからだ。

218 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/27(木) 20:31:05 O
>206-207 >212
>「…なに?今なんていった?ポンコツ?……このエリートで常に成績は学年三位以上の僕が!?
> 筆記テストでも実技でも90点未満を取ったことがないこの僕をポンコツ!?
そりゃ頑張ってるのに毎回そんなに点を取れないあたしへの自慢ですか。
ポンコツの一言は、エリート学生マオ様のプライドをいたく傷つけたらしい。
約束を破ったのを気にしてかおとなしくしていた仮面を脱ぎ捨てて、あたしをぐいぐい引っ張りだした。
> どこがポンコツなのか教えてもらいたいものだね!いくぞミルク…ソフィアとかいう奴に文句を言ってやらないとな!」
「ちょ、ちょっと、痛いってば!そんなに引っ張らないでよ!」

庭園に着いて、すぐにソフィアの所に向かおうとするマオの動きを止めたのはレイド先生だった。
>「マオー!そこを動くなよー!この俺を危険な目に逢わせた罰を与えてやる!」
>「え!?ちょ、ちょっと待て!あれは不可抗力だ!それに終わりがよかったんだから
 全てよしじゃないか!」
先生たちの実力を見た後だからか、マオがかなり慌ているのが面白い。
「ま。ちょっと痛い目見てくるのも、たまには勉強になっていいんじゃない?
黒焦げになったらゴミ箱前まで迎えに行ってあげるから」
どうせクシャクシャの刑ぐらいで済むだろうけど、少し怖がらせてやろうとオーバーに励ましてやった。

ベアトリーチェとの話を終わらせたレイド先生とエース先生は、こっちに向かって歩いてくる。
ベアトリーチェの奴がなにもされなかった所を見ると、腐海の解放は近いみたいだ。
「レイド先生もエース先生もお疲れさま。
あたしはちょっと聞きたい事があるから、ベアトリーチェの所に行ってくるね」
あたしは先生たちに一言かけておいてから、ベアトリーチェの所に歩き出した。

石柱にもたれて座るベアトリーチェは動かないけど、ドーピングでもしたのか致命傷らしき怪我は無い。
「先に言っておくけど、レオ先生に化けて近づいたことは謝らないわよ。
あんた風に言えば、能力とスキルを活用してのゲーム中なんだからね。
一応、恋心を踏みにじろうとしてた事については、謝ってやるけど」
近くでベアトリーチェを見下ろしながら、思ってることを口にする。
確かにストーカーで毒吐きの変態女だけど、こいつのレオ先生への思いは本物だ。
いくらゲーム内の事でも、他人の恋心を利用しようとしたのはやっぱりまずかったかもしれない。
あんな目にあわされてなけりゃ、もうちょっと素直に謝れるんだけどなぁ。

「で、本題なんだけど、時間がもったいないから単刀直入に聞くわ。
あんた、バレンタインデーにリリアーナと共同でチョコレート作ったでしょ。
あの時に残ったチョコレートで、誰かが何か企んでるらしいって話を聞いたのよね。
そこで専門家で当事者のあんたに聞きたいんだけど、あの時のチョコレートの毒性ってどれくらい?
残ったチョコの処理はどうしたの?
チョコを悪用しそうな奴の心当たりとか無い?」
知ってることが少なすぎて、いまいち質問に具体性が無いのが痛い。
バッカじゃねーの毒性なんか0だよ!とか、私が全部食べちゃったZE!とか言って欲しい。
あたしは少しの期待を込めて、ベアトリーチェの返事を待った。

219 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前0所持3投下0] 投稿日:2008/03/27(木) 21:09:41 O
>218ミルクはベアトリーチェに用があるのか、こちらに向かって歩いて来た。

>「レイド先生もエース先生もお疲れさま。あたしはちょっと聞きたいことがあるから、ベアトリーチェの所に行ってくるね。」
「おう、お疲れさん。行ってらっしゃい。」
>「お疲れさまです。」
ミルクに別れを告げ、更にマオに近付く。

>212>「そ、そうだ!エースだ!そもそもエース先生が発端だ!
 あれは僕が言い出したんじゃない!エース先生が言ったことだ!」
>「…………言いましたっけ?」
>「なっ!?卑怯だぞ!?逃げる気か!?」
見苦しいなマオ…潔く罰を受けろ!

俺はマオの真っ正面に立ち、威圧のオーラを放つ。
「ほほう…。
人間国宝と称される(自称)俺を危険な目に逢わせた上にエース先生に罪を擦り付けるとは…。」
そして怯んだところを左腕でヘッドロック。
「諦めて罰を受けるんだな!秘技!クシャクシャの刑!」
ヘッドロックしたまま右手で思いっきりマオの頭をクシャクシャにしてやる。

「あ〜スッキリした。」
俺はマオの頭を気が済むまでクシャクシャにした後、解放する。

220 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前0所持2投下0] 投稿日:2008/03/27(木) 21:11:49 O
「消し炭にされなかっただけ有り難〜く思うんだな。
…ま、エリートを名乗るだけあって、魔法の威力は悪くなかったぞ。」
散々頭をクシャクシャにしてやった後にちょっとだけ誉めてやる。

「あ、そうだ、お前これ持っとけ。」
俺はゲートからサンダー1号の帽子とペンダントと本を取り出す。
帽子はマオの頭に深く被せ、ペンダントと本はマオの手に納める。
「お前が拾ったって事にして良いからよ。
良かったな、俺のお陰でサンダー1号のお前に対する評価UPだ。」

「さて、これからどうしよっかな〜?本格的にペンダントを集めを…」
>「その前にレオ先生との決闘が先ですよ。」
こ、この野郎…やっぱり忘れていなかったか…。
「あ、明日な、明日。」
>「ふふっ…明日が楽しみですねぇ。」

221 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 21:19:02 0
>208
溶岩の雨を放つ向こうでラルヴァは瞳を閉じて次の手を考えていた。
「(まずこれでメラルを屈服なんてできない。だとしたらメラルの手を潰すか・・・?
 再設定・追従呪文。左剣:≪礫弾≫ 右剣:≪岩槍≫)」

瞳を開いたラルヴァの目に入るのは、虚の杖を障壁として突撃してくるメラル。
迎え撃つラルヴァの両腕がうっすらと光り、その輝きは剣の刀身へと伝わってゆく。

刀身を振りかぶるメラルに対し、ラルヴァも左の剣を合わせようと動かすが
その寸前で体が斥力に掬わてしまう。それに対してラルヴァは体のバネで仰け反るように倒れこむ。
クイーンズ・ソードは咄嗟に剣を離して体をかばう右腕を斬り進み・・・・・・

「(・・・!)」
ラルヴァのとった行動は右腕が切断される寸前に右手で刀身の柄に近い部分を掴み、
その刃先を真下へ向けんと、右腕が絶対零度に凍るのも省みず力を加えた。
今のラルヴァの腕力は通常の人間の時の比ではない。
刀身は折れずともその刃が胴体にまで食い込む事はないだろう。刃先が胴体へ向かなければ。

「剣っていうのは・・・その刃の向く方向はとても危険だけど・・・その横から加えられる力には弱い・・・んだよね。」
息を途切れさせながら嘯く、いつも浮かべる微笑が若干引きつっている。
その向こうでラルヴァの右腕が氷となって砕け散る。
しかし、ラルヴァはメラルを眼前に高速で言霊を紡ぐ!

「【我招くは 見えざる災禍
 肉を割き 骨を砕け
 地を割りて 山を崩せ
 万物を突き崩す衝波と化せ】」
ラルヴァは左手からも剣を離すとその左手を刃を振り下ろす体制のメラルへ倒れたまま突きつける。

「メラル・・・、流石に女の子にこういう残酷な術は使いたくない。
 この呪文は発動したら全力で解呪する以外に多分防げないとボクは思う。
 それでも・・・まだやるかい?」
自分は仰向けに倒れた状態、対してメラルはまだ地に足を着けている。
その絶対不利な状況でもラルヴァは自信があるような口ぶりでいる。
突きつけた左手は、輪郭が捉えられないほどぶるぶると震えている。

222 名前:シャニィ@人化モード ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 21:31:11 0
>203>209
とりあえずエルザの機嫌が多少直ったのでシャニィはほーっと溜息をつく。

>「彼は…ロックは私の事が好きだと言ったわ。でも、私には他に好きな人がいるの。
> それだけならまだ良かったけど、ロックも私が好きな人を好きだと言い出したわ。
> わかる?私が好きだといったロックが、同時に私の恋敵になったわけよ。
> こんな馬鹿げた話は聞いたことが無いわ!」
「そレって、コイビトとして好きってイうのとは違うんじゃなイかな?」
ん〜、と両手の人差し指を突っつき合わせてシャニィは案外鋭い事を言ってみた。

>「私が嘘を付いたのはね、ロックに他の人を好きになってもらおうと考えたからよ。
>ほら、戦いを通じて徐々に心を通わせていく二人…みたいなシチュエーション♪」
「そうイう【しちゅえーしょん】って、敵同士よりも協力し合う仲間の方に絆が出来るンじゃない?」

>生まれつき…私はわがままなのね。
「シャニィは使い魔だから・・・マスターの血とか、その前はマスターの片肺を持ってたヨ。
 でも、多分マスターの心はもらえナい。シャニィはマスターに憎まレてルかもしれない。
 マスターは優しいかラ、そんな様子絶対見せない。
 でも優しいのは、心を開いてくレてないからかもしれない・・・。」

「わがままだってイーンダヨ!だってそれが【コイ】で【アイ】だから!
 全部欲しい!自分を見て欲しい!それでイイの!
 それがダメだと思うならそんなの本気の【コイ】にならないよ!」

>きっとロックはリリアーナのチョコレートを食べちゃったんだわ!!
「・・・エルザはそのチョコ、食べてないノ?」

・・・・・・まだまだ凸凹トリオの恋愛談義は続きそうだった。

223 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage 自前1所持3投下0アイテム???] 投稿日:2008/03/27(木) 22:55:02 0
>190
>「減圧反響指定――
> “痛覚はまだ生きてる? 脊髄はまだ存命? 脳漿はこぼれてない?
>  そう、いい子ね 息耐えるまでの空白を、絶望で走り抜けなさい”」
グレイブが魔法を放つのに対し反射的にキサカが詠唱する。
…詠唱の内容がグロいのはやっぱり気のせいと思いたい。
キサカは後退し、片手を振る。すると、氷が撃ち落される。
どうやら衝撃波の類のようだ。グレイブはそれを眺め、相手の分析をする。

> ベリッシモいい、とキサカは手を下ろし、
>「それぐらい知っているよクレイム君」
> 当然だ馬鹿か貴様、と呆れた表情を見せる。
そしてキサカはグレイの情報を並べ、上着を脱ぎ捨てる。
「…何故そんなに知っているのか、不思議だな……俺は唯の生徒の筈なんだが。」
>「いくら争奪戦とはいえ、我らが御嬢様に喧嘩売るとはいい度胸していらっしゃいますね貴様」
>「――馬鹿は馬鹿らしく殺し合ってればいいのだよ。そして貴様は惨めに死ね」
人差し指をちょちょい、とばかりに動かす。
>「さて、いい加減本気を出して頂けると有り難いね。宜しくお願い申し上げます」

「……さて、何から言うべきか…そうだな、まずその口調をどれかに統一しろ。
……キツネに化かされている感じでどうにも気に入らん…。」
眉間に皺を寄せる。
「それと、別に魂の交替と衣服はあまり関係が無いぞ…そろそろ戦闘の再開だ。
俺を馬鹿にしたからには死んでも悪く思うな…。
"突き刺され氷と凍りの槍、我の眼前の者に"!」
ピキピキという氷の出来る音と共にグレイブの足元から氷の槍と氷属性の魔力体が一斉にキサカに飛び出す。
当たれば氷の槍なら突き刺さり、魔力体なら凍りつかせるだろう。

224 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持1+α 投下0] 投稿日:2008/03/27(木) 23:02:53 0
>207
石柱を背もたれにして座った体勢のままレイドの言葉を聞き流していた。
ペンダントを握らされても特に応える言葉もなし。
去っていくレイドとエースにかける言葉も持っていなかった。
敗北した以上、特に話す事などない。
いや、不必要に話すわけには行かなかったのだ。

>218
二人が去った後、入れ替わりでミルクがやってきた。
最初に出てきたのはミルクの戦略についてあれこれ。
そして次にはチョコレートの行方について。
話を聞きながらベアトリーチェはどう行動するか考えていた。
あれこれ考えていたが・・・途中でやめた。
ミルクの言葉があまりにも馬鹿馬鹿しくて、考えている自分も馬鹿馬鹿しくなったからだ。

そして吹き出るのは笑いだった。
「ぷっ・・・あははは!オメーは・・・底抜けの馬鹿だな。
命を踏みじにる殺し合いやっといて殺し方や騙し方なんかに気を使うなよ。
ほんとに・・・テメーが厳しいのは銭勘定だけだな・・・!」
肩を揺らして笑ったせいか、途中で笑い声が吐血に変わる。

ゲホゲホと血の塊を吐き、すっきりしたところで本題に移った。
「チョコ?何の陰謀小説読んだかしらねえが、んな訳ねえだろ。
金とってチョコレートを配るような銭ゲバ女と違ってな、私のチョコをねだる奴なんでいくらでもいるんだ。
試作品でも本命チョコのと付けば何が何でも手に入れたいって奴もいるだろうよ。」
失敗作と言わない所が乙女心!あくまでも試作品なのだ。

ところで、意外かもしれないが・・・
バレンタインデーが近づくと男女問わず薬物学科のクラスメイト達にチョコをねだられるのは事実なのだ。
(表面上)クラスメイトとの付き合いを大切にしているので、手作りで渡している。
料理は苦手なので本意な出来ではないが、レオに渡す以外のならどうでもいいと渡していたのだ。
しかしベアトリーチェは知らない。
クラスメイト達が欲しがるのは、愛の証としてのチョコではなく、成分分析の腕試しとしての検体としてのチョコだという事を!

「リリアーナが色々止めてくれたからね。
毒性はせいぜい星三つってとこじゃねえの?
試作品がどうなったかまではしらねえ。リリアーナか腹黒女が食ったんじゃねえの?」
なんだかんだ言いながらミルクの問いに素直に答え、大きく息をつく。
そして床を見回して、ミルクに忠告をする。

「話す事はもうこのくらいでいいね。って言うか、これ以上話してられねえぞ。
さっき見たろ。
レイド先生が私のクローンを焼き尽くしたの。
あたし二人分の毒素だ。焼いたくらいじゃ終わらねえよ。
焼かれた煙もきっちり毒をもってる。
それがこの雨で叩き落されてね、今庭園の床を這ってる。
それが湿原に流れ込んだらどうなると思う?
培養液の中に流し込むようなものだからね、一気に増殖して湿原全体が腐食性の毒ガスに覆われるよ。
あたしにとってはアロマテラピーだが、他の奴らにとってはどうかね。
バランスタイプのエース先生ならいいだろうけど、あんたみたいな攻撃特化タイプは限界まで障壁を強化しても無駄だね。
後、バランスタイプでも消耗してる奴ももたねえだろうな。
そうなる前にさっさと逃げるように伝えな。」
ソフィアとの戦いで巻き起こした腐食ガス。
あれはベアトリーチェの血を湿原に流し込む事によって引き起こされたのだ。
今流れようとしているのは、2倍濃縮版のベアトリーチェエキス。その強力さもわかるというものだろう。
いやらしく笑いながら顎でミルクに逃げるように促すのであった。


225 名前:ミニアルナワーズ ◆O.bcTAp6QI [sage] 投稿日:2008/03/27(木) 23:06:52 0
>216>217
管理人と間違えたり、知り合いとわかって喜んだり、警戒してソファーに隠れたりとリリアーナは忙しかった。
ランドはランドで土下座して向かえたりのた打ち回ったり、攻撃呪文が使えないと告白したりと忙しい。
そんな二人を見るミニアルナワーズの目は、蛙を見つけた蛇のようにギュピーーーン!と輝いていた。

月間小百合・女性フィジル・ランキン島などなど、学園に存在する情報誌の八割方にアルナワーズは何らかの形で関わっている。
噂、取材、その他諸々の情報網の広さは学園随一を自負している。
殆どの生徒の名前と顔が一致し、ある程度のプロフィールも把握積みなのだ。
ランドの性格も、そしてディフェンスに特化した術者だということも知っている。
だからこそ、ここにランドがいた幸運は放しはしない。

「まったく!掴みはいらないんだから!」
リリアーナの後頭部をはたいて、ミニアルナワーズはふよふよとランドの方へと飛んでいく。
>「でも、なんで自分のペンダントも持ってないのにここに来たの?」
当然の疑問を口にするランドの頭に着地すると、頭の上で寝そべりながら髪を引っ張って注意を引いた。
いつも通りだがやりたい放題である。
「ランディ〜?話題を変えて誤魔化そうとしてもむだよぉん。
人畜無害な小動物系と思っていたけれど、リリィのスカートの中を覗こうと入り口で這い蹲っているなんてびっくりだわぁ!」
単に小心のあまり土下座していたのにいきなりの変態扱い。
しかし、ランドが何か言う前にリリアーナの持つ幻灯機が壁に上から写されたランドの土下座姿を映し出していた。

アングルが横なら土下座とはっきりわかるのだが、上から、しかもリリアーナのスカートも映っている。
それはまるでリリアーナのスカートの下に潜り込もうとしている瞬間にも見えたりもする。
「スカートの下を覗かれたなんて、もうリリィはお嫁にいけないわ!
ランディ〜〜。ど・う・す・る・の・?」
ペシペシとランドの頭を叩きながら難癖を付け続けるミニアルナワーズ。
難癖の上に映像、さらにありもしない回答を求める事により畳み込んで思考停止に持ち込もうというのだ。

自分が攻撃魔法が使えない事を自ら明かしたランドに、そのやる気のなさを感じていた。
今はともかく、ここから出たあと誰かと戦いになればもう負けてもいいと言い出すかもしれない。
だが、ここで会ったからにはそうはさせはしない。
リリアーナを回復させ、守る盾に仕立て上げるのだ。

だがここであまり追い込みすぎる事もしない。
「ま、このラヴスポットに男と女が二人でいるのだし・・・
後は若い二人に任せて私は退散するわぁん。
ランディ、責任とってリリィをちゃんと守るのよぉん。おほほほほほ・・・・」
そういいながらミニアルナワーズはいそいそと幻灯機の中へと潜り込んでしまった。

その後、幻灯機からは緩やかな赤い光が溢れ、室内を微妙に淫靡な雰囲気に変えていく。

226 名前:黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M [sage リリアーナは夜に] 投稿日:2008/03/28(金) 07:37:53 0
>209 >222
「ああっ!違いますわエルザ様、それではぱふぱふではなくぱしぱしなのですわ〜!!
 でもこれがエルザ様の愛ならば、わたくしは耐えるのですわ〜」
だがそのうちルズは「きゅう・・・」と一声鳴いておとなしくなった。

>「私が嘘を付いたのはね、ロックに他の人を好きになってもらおうと考えたからよ。
>ほら、戦いを通じて徐々に心を通わせていく二人…みたいなシチュエーション♪」
「そうイう【しちゅえーしょん】って、敵同士よりも協力し合う仲間の方に絆が出来るンじゃない?」
「つり橋効果ですわね〜。エルザ様は策士なのですわ〜」
頭の上にくるくる星を纏わりつかせながら、ルズも答えた。

>きっとロックはリリアーナのチョコレートを食べちゃったんだわ!!
>「・・・エルザはそのチョコ、食べてないノ?」
「もしかして、エルザ様の意中のお相手はリリアーナですの〜?」
ルズは困惑した声を出した。
「アルナワーズ様とリリアーナは白百合騎士団公認のカップルなのですわ〜。
 二人の部屋の封印は、夜のお楽しみを知られないようにするためだというのが白百合騎士団での定説ですし
 まあリリアーナは【恋多き女】【男女問わず流しな浮名は数知れず】といわれていますから〜
 エルザ様にもきっとチャンスはあると思いますわ〜。
 ただ、わたくしは後でエルザ様が傷つくのは見たくないのですわ〜」
どうやらルズは、アルナワーズが流した噂を真に受けている一人のようだ。

「肉体の一部を代償として契約したとしたら、虎さんは相当強力な使い魔さんなのですわ〜。
 ところでさっきから気になっていたのですが、あのイロオトコの使い魔はシャニィ様おひとりだけですの〜?」

そう話しながら、、ようやくルズは小さなサラマンダーを召喚した。
手のひらサイズなのは先程のサラマンダーと同じだが、こちらは青白い炎を身に纏っている。
「皆様、灯りがついたのですわ〜。フリージア女王様、これで移動もらくらくなのですわ〜。
 ところでどうされます〜?外に出るなら氷をぶち破るしかないですわね〜」
青いサラマンダーはフリージアの前方1メートルあたりの位置をふわふわ浮きながら、皆が動くのを待っている。

227 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage ] 投稿日:2008/03/28(金) 11:46:13 P
>192>198>200>204>209>>222>226
>「それで、女王様とエルザ様は、これから一体どうなさるのかお決めになりましたの〜?」
>「私は…何だか不服だけど、ロックのペンダントを探すわ。
 ねえ、良かったらフリージアも手伝ってくれない?フリージアも猫がすきなんでしょ?
 もしロックのペンダントが捨てられてしまったら、ロックが猫達を暖めることができなくなるわ。」
「仕方ありませんわねえ・・・手伝ってあげますわ
 ただし!いま私が組んでいるのはあくまでラルヴァさんだと言うことをわすれないでくださいまし」
とシャニィの方を見て話すフリージア
>「でも…手がかりがないのよね。さっきロックが言ってた“女子生徒が持っていった”っていう話…
  実は私の作り話だったの。」
「な、なんですって!?・・・・猫ちゃんのためだから許してあげるけどこれからは嘘は駄目ですわよ」
>「嘘をついてまで一緒に居たいなんて、エルザ様は、さっきの猫耳殿方をお慕いしておられますの〜?
 でしたら心配には及びませんわ〜。
 スーは殿方には興味がありませんし、猫形態では間違いの起こしようもございませんから〜」
「・・・・・・・」
フリージアは殿方に興味がない発言を聞いてちょっと引いたのは秘密である
「まあロックが猫ちゃんにそう言う感情を抱く様な方ではないことは私は知ってますけれど」
>「いいえ、私にとってはむしろそっちの方が残念よ。ところで、ぱふぱふってこんな感じ?」
「それは違うと思いますわ」
とりあえずエルザの行動につっこみを入れるフリージア

そしてエルザはルズに話し始める
>「彼は…ロックは私の事が好きだと言ったわ。でも、私には他に好きな人がいるの。
 それだけならまだ良かったけど、ロックも私が好きな人を好きだと言い出したわ。
 わかる?私が好きだといったロックが、同時に私の恋敵になったわけよ。
 こんな馬鹿げた話は聞いたことが無いわ!」
>「そレって、コイビトとして好きってイうのとは違うんじゃなイかな?」

そしてエルザは自分自身で結論を出す
>「何だかおかしいと思ったわ!ロックがリリアーナを好きだと言い出すなんて!
 ロックは惚れ薬の影響を受けていたのね!惚れ薬の効果なら、後で薬で治せるわ!
 あーあ、全く心配して損しちゃったわ。」
「そもそもロックの好きは本当に恋愛的意味の好きなのかしら?
 シャニィさんの言うとおり友愛的意味や親愛的な意味ではないのかしら?」
「まあそれは本人にしかわかりませんわね」
フリージアはそう締めくくる

>「肉体の一部を代償として契約したとしたら、虎さんは相当強力な使い魔さんなのですわ〜。
 ところでさっきから気になっていたのですが、あのイロオトコの使い魔はシャニィ様おひとりだけですの〜?」

「ラルヴァさんはたくさんの使い魔がいるはずですわ・・・・そう言えばみんな女性なのかしら?」

そしてルズは青いサラマンダーを召還する
フリージアはますます女装ショタ大好きな母親の親友を思い出してしまった
そしてそっち系の本を無理矢理見せられたトラウマも・・・
「やめて!私にそんな本を見せるのはやめて!・・・は!?」

>「皆様、灯りがついたのですわ〜。フリージア女王様、これで移動もらくらくなのですわ〜。
 ところでどうされます〜?外に出るなら氷をぶち破るしかないですわね〜」

「お〜ほっほっほっほ!ここは私にお任せなさい!フリージングドールのパワーさえあればこれぐらいの氷なんて!!」
フリージアはフリージングドールの右手にハンマーを作り出した
いつかの猫誘拐事件の時に使ったのと同じハンマーだ!!
「さあ粉雪になりなさい!!」
・・・・そしてハンマーは振り下ろされた

228 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 投稿日:2008/03/28(金) 13:30:14 0
 ラルヴァが右手で刀身の柄に近い部分を掴み、力を加えてきた。
当然ながらいくら肉体強化をしようと、両手と片手の差があろうと、
元がメラルでは今のラルヴァの腕力にはかなう訳もない。
…確かに剣は折れなかった。しかし…ラルヴァの狙い通り
刃先は逸らされ、地面に食い込んでしまった。
と言っても地面ごと斬ったと言う表現の方が近いのだが。
(勢いを利用されるとはね…。確かにあの勢いじゃ、
力での劣勢を斥力球に補わせる事も出来ない。迂闊だったわ。
でも…まだ先はある。)

>「剣っていうのは・・・その刃の向く方向はとても危険だけど・・・
  その横から加えられる力には弱い・・・んだよね。」
(その弱点を突くには身体能力の差が必須だけど…私が使う以上は意識する必要があるわね…。)
「そうね…。でも状況は私が優勢。」
メラルは術の詠唱を中断し、ラルヴァに声をかける。
そして…詠唱を再開しながら刀を再度振り上げる。

>「メラル・・・、流石に女の子にこういう残酷な術は使いたくない。
  この呪文は発動したら全力で解呪する以外に多分防げないとボクは思う。
  それでも・・・まだやるかい?」
この時にはメラルはすでに詠唱は終えていた。後は…魔力を込めて
引き金となる呪文を発するだけである。しかし…それでも返事をした。
本気の相手と戦わなければ、意味がないから。
「ラルヴァ、忘れたの?私は…あなたの全力をはねのけて貴方を倒す。そう言ったのよ?
 女だからなんて下らない遠慮はいらない。だから…全力で来なさい。
 じゃないと…この戦いには何の意味もなくなるわ。…行くわよ!」
メラルは、今度は自分に向けられた左腕目掛け、再度足元に展開した斥力球を飛ばしてから
刀を振り下ろし始め…その途中でクイーンズ・ソードを解除した。
そう、振り下ろす動作も、斥力球も…ただの囮なのだ。
そしてその魔力を詠唱を終えていた術に流し込み、術を発動させる。
「デスタメント」
結局、刀が振り下ろされる前に…メラルの視界が真っ白に染まった。
全方位に発せられた絶対零度の風によって…。


======================================================================
ペンダント【所持 β(女子寮内での乱獲ペンダント(*回収中*)) 自前1 投下3】
備考 リリアーナのペンダント所持







229 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage持2] 投稿日:2008/03/28(金) 15:37:07 0
>>223
 見ず知らずの者に自分の事を語られては、疑問を抱くのも当然だ。
「…何故そんなに知っているのか、不思議だな……俺は唯の生徒の筈なんだが。」
 まあそうだろうな、とキサカは頷いて素直に肯定。
 ……だがしかし。
「髪の色をコロコロ変える上に時々獣化してれば気になる奴は出てくるだろうよ。
 あとはちょっとしたツテで情報を仕入れただけ。人は常に金に飢えているわけだ」
 ……俺も気になった奴の一人で御座います。
 するとグレイブは眉間に皺を寄せ、
「……さて、何から言うべきか…そうだな、まずその口調をどれかに統一しろ。
 ……キツネに化かされている感じでどうにも気に入らん…。」
「却下。如何なる時もその場のノリで。これが私の芸風だ」
 一人称が私になっているのも当然ノリだ。
「それと、別に魂の交替と衣服はあまり関係が無いぞ…」
「あー左様ですか」
 あれーおっかしいなぁあの野郎後で小一時間問い詰めよう、と顔に出さず思案していれば、やっと青髪は戦闘体勢に入る。
「そろそろ戦闘の再開だ。
 俺を馬鹿にしたからには死んでも悪く思うな…。
 "突き刺され氷と凍りの槍、我の眼前の者に"!」
 氷結音を聞くと同時に、蒼槍と魔力塊が編隊を組んで飛んでくる。
 ……危ないッ下から襲ってくるッ。
 背後は壁だ。身体を振り回す程度の余裕しかない。
 ならばとキサカは横に飛んだ。
「私が勝ったら――」
 跳躍というよりは低空飛行。そのまま手指を振って細かい衝撃波をぶち当てる。
 氷は砕けたが魔力体は止まらない。
 ……おーっと微妙に窮地。
「君が持っている一つのペンダントを貰おう」
 散らばる光片を魔力がぶち破る。次いで生き残った氷槍が来る。
 足先が床につくと同時、キサカは軽く身体を捻る。
 手を伸ばすのは古くなった机と椅子だ。
 足先で蹴り上げるようにボロ椅子を投げる。
「負けたら私が持っている一つを進呈する」
 飛ばした方を見ずに追加を二つ。
 三つのガラクタが凍波に飛ぶ。
「――っ!」
 身に刺さるような冷気が飛沫いた。
 は、と息吐く暇も無く一瞬で氷塊と化した三つの椅子を、キサカは強めの衝撃波で氷槍ごと粉砕する。

230 名前:キサカ ◆lbUJfu0lHM [sage] 投稿日:2008/03/28(金) 15:37:52 0
「無駄遣いする余裕があるなら、もっとレベルの高い魔法が見たいね」
 やれやれ、とキサカは一息。内心ホッとしているのだが、失望も否定できない。
 節制にしても単調すぎる。手を抜いているのか実力なのか。
「青なんだからもっともっとKOOLに……KOOLになるんだグレイ・ウルフォード。
 氷よりもKOOLな冷静さが不可欠なのだ」
 殺るんだったら全方位から凍結来いよ、と笑えない事を胸中で呟く。
 いいかね、とキサカは立ち位置を歩いて戻す。
 立ち止まって向き直り、なんかgdgdしそう、とキサカは腕を組んだ。
 微妙に前傾姿勢で吼える。
「よろしいかね! よろしいかね貴様!?
 連戦でストレスが溜まっていようが! 目論見が外れて落胆していようが!
 誰かに裏切られて鬱になっていようがそんな事は貴様の都合だ因果応報自業自得!」
 指針が無いからと忠告を無視し、勝手に尾けて嫌悪されたのも因果応報自業自得。
「怪しい物陰に牽制を放つのは自然な行為だ! しかしあろうことか知り合いの女性をずぶ濡れにしておいて
 謝罪も無しに喧嘩を売るとは何事かね貴様!? 野郎の風上にも置きたくないと判断する!」
 女性からの借り物を自分のミスで奪われるなど、野郎の風上にも置きたくないと判断する。
「俺には関係無いだとかそんな理論は二の次だ! 違う問題を並べて考えるな!
 戦場といえどイベント中なのだから対人関係が最優先でもっと言えば女性が更に優先だ!」
 息継ぎも無しに叱咤を浴びせて押し潰す。反論は認めないし許可しない。
 が、言う事を言うと急激にクールダウン。深い呼吸に溜息が続く。
 立ち位置は入り口の扉を背にした状態。グレイブと扉に挟まれる格好となる。
 キサカは指を弾いて快音を一つ。来たまえ、とグレイブを真っ直ぐ指差し、
「最上級の魔法で来い。――やり過ごした上で痛い目を見せよう」

231 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/28(金) 19:38:22 0
216-217 >225
「ボクは攻撃できないよ。攻撃できるような魔法・・・一個も使えないんだ・・・
 どんなに頑張っても覚えられなくて。
 でも元々傷つけるような事は好きじゃなかったから・・・考えてみるとこれでよかったって思ってる。」
「え?そ、そうなの?」
リリアーナはそろそろとソファの影から出てこようとした。
「でもランディ、今はリバースの中だし、あまり軽はずみに自分の弱点を話すべきじゃないと思うわ」
 今回は私相手だから別にいいけどね」
なにせ魔法自体が使えないからね、とは、さすがに口には出せなかった。
まあ同じ専攻科目なのだから、実技が出来ないリリアーナの様子でとっくに承知しているのかもしれないが。

>「まったく!掴みはいらないんだから!」
ぺしっとリリアーナの後頭部をはたいた後、ミニアルはランディの方へふよふよと移動した。
>「でも、なんで自分のペンダントも持ってないのにここに来たの?」
ランディの素朴な疑問は、リリアーナの胸をざっくり抉った。
気落ちして再びソファの影にどんよりと沈みこむ。

>「ランディ〜?話題を変えて誤魔化そうとしてもむだよぉん。
>人畜無害な小動物系と思っていたけれど、リリィのスカートの中を覗こうと入り口で這い蹲っているなんてびっくりだわぁ!」
「な、なんですって――――!!(AA略)」
ぱっと幻灯機が壁に証拠映像を映した。
ランディが床に頭を摩り付けている姿なのだが、自分のスカートまで端っこに映っている。
>それはまるでリリアーナのスカートの下に潜り込もうとしている瞬間にも見えたりもする。
>「スカートの下を覗かれたなんて、もうリリィはお嫁にいけないわ!
>ランディ〜〜。ど・う・す・る・の・?」
リリアーナは言葉もなく、ただ真っ赤になってワナワナ震えている。

>「ま、このラヴスポットに男と女が二人でいるのだし・・・
>後は若い二人に任せて私は退散するわぁん。
>ランディ、責任とってリリィをちゃんと守るのよぉん。おほほほほほ・・・・」
「わーミニアル待って、二人っきりにしないでよ〜!! おまけに何よこのムーディーな照明は!!」
リリアーナはババババっと幻灯機を盛大に振りまくったが、さすがに今回はアルも落ちてこなかった。

リリアーナは今にも泣き出しそうな顔でソファの影から飛び出した。
「ねえ、ランディは本当に、ミニアルの言ったとおり私のスカートの中を覗こうとしてたの?」
もしそれが事実なら、とてもこんな場所で男の子と二人っきりで居られるわけが無い。
ランディの横をすり抜け、あわただしく部屋を出て行こうとする。

232 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/28(金) 19:49:20 0
>222>226>227
> 「・・・エルザはそのチョコ、食べてないノ?」
「まだ食べてないわ。」
エルザはシャニィにそう答えた。しかし、嘘である。
エルザはリリアーナからもらったチョコレートを既に食べている。
しかし、エルザの正体は人形だ。媚薬を食べても効果はない。
もちろん、自分が人形である事をさとられたいとは思っていないので嘘をついたのだ。

と、ここで突然エルザの顔が真顔になった。
「…あなた人間じゃないの?」
どうも人から聞いたことを流し聞きしてしまうのはエルザの悪いくせらしい。
確かにシャニィはさっきそう言ったのだ。

> 『シャニィは使い魔だから・・・マスターの血とか、その前はマスターの片肺を持ってたヨ。
>  でも、多分マスターの心はもらえナい。シャニィはマスターに憎まレてルかもしれない。
>  マスターは優しいかラ、そんな様子絶対見せない。
>  でも優しいのは、心を開いてくレてないからかもしれない・・・。』

使い魔…エルザはそれについてよく知らないが、少なくとも人間ではない事ぐらいはわかる。
エルザは目の前のシャニィが憎たらしくなってきた。
人間ではないのに、人間に一途に恋するシャニィにだ。
それはちょうど、リリアーナに恋する自分の姿と重なったからかもしれない。
人間じゃないくせに…そんな思いが、ふと心の中で暴れているのに気づいた。

> 「もしかして、エルザ様の意中のお相手はリリアーナですの〜?」
> ルズは困惑した声を出した。
> 「アルナワーズ様とリリアーナは白百合騎士団公認のカップルなのですわ〜。
>  二人の部屋の封印は、夜のお楽しみを知られないようにするためだというのが白百合騎士団での定説ですし
>  まあリリアーナは【恋多き女】【男女問わず流しな浮名は数知れず】といわれていますから〜
>  エルザ様にもきっとチャンスはあると思いますわ〜。
>  ただ、わたくしは後でエルザ様が傷つくのは見たくないのですわ〜」

今度はエルザが困惑した声を出した。
「…やめて、あなたがリリアーナの何を知っているか知らないけど、彼女の事をそんな風に言わないで。」

233 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/28(金) 19:49:58 0
> 「肉体の一部を代償として契約したとしたら、虎さんは…
> 「ラルヴァさんはたくさんの使い魔がいるは…
この後、ルズとフリージアはシャニィ以外の使い魔について話し始めたようだが、
エルザはその会話などまるで耳に入っていなかった。
というのも、エルザは急に不安になってきたからだ。
先ほどのシャニィとフリージアの言葉が脳裏をよぎる。
> 『そレって、コイビトとして好きってイうのとは違うんじゃなイかな?』
> 『そもそもロックの好きは本当に恋愛的意味の好きなのかしら?
>  シャニィさんの言うとおり友愛的意味や親愛的な意味ではないのかしら?』
ロックは私とリリアーナに、どういう意味で好きだと言ったのだろうか?
いや、もう結論は一つ出ている。ロックはリリアーナを恋人にしたいという意味で好きだと言ったのだろう。
それが媚薬の効果というものだ。媚薬の効果なら、それに対応する薬を飲めば元に戻るだろう。
さっきリリアーナも言っていたではないか、ロックとはいい友達だと。
ロックとリリアーナはそういう関係でしかないのだ。何も心配する事はない。
では、何故私はこうも不安になっているのだろうか?

まさか…とエルザは思った。まさか、私はロックに愛されているわけではないという可能性を恐れているのだろうか?
そんなはずは無い!と、エルザはその馬鹿馬鹿しい考えを振り払うかのように首を横に振った。
どうして私があんな馬鹿なんかに好かれなきゃならないのよ、真っ平ごめんだわ!
しかし、エルザは同時にこんな事も考えた。
でも…、ロックぐらい馬鹿な人じゃないと私は愛されないのかも。
ロックぐらい馬鹿じゃないと、誰が人形を妻にしようと考えるだろう。
『エルザ、お前は俺が絶対に不自由させないのだ!
 俺が死んでも、俺の子供がお前の面倒を見るのだ!
 子供が死んだら、その子供にお前の面倒を見させるのだ!
 だからお前をいただきま〜す!』
エルザはそんなプロポーズをしているロックを想像して、思わず吹き出しそうになった。
が、ここに来てエルザはやっと重大な事実に気づいた。

ああ…なんで今まで気づかなかったんだろう…私は…子供が産めないんだ…

ガシャーン!!と氷が砕ける音が、エルザを現実に引き戻した。
見れば、どうやら巨大なフリージアがハンマーで氷を破壊したらしい。
窓があったと思われるその大穴からは、いまだに降り続く雨音が聞こえてくる。
エルザはフリージアに言った。
「フリージア、ここは二階なのよ!その窓を壊しても外には出れないわ!まさか飛び降りるつもりなの!?」

234 名前:ランド ◆4itHF4b6fw [sage] 投稿日:2008/03/28(金) 21:45:33 0
>>225>>231

どうやら若干リリアーナのランドへの警戒心は解けたようだ。
さっきまで攻撃しても無駄と言って隠れていたのに今度は
自分の弱点をいうものじゃないと説教をしはじめる。
しかしランドのあの疑問を聞いた瞬間、さっきよりも深くソファの影へと沈みこむ。
どうやらあまり触れてはいけないようなところに触れてしまったようだ。
>「まったく!掴みはいらないんだから!」
その時小さいアルナワーズ・・・ミニアルナワーズが割ってはいる。
しかも、ミニアルナワーズが放った次の言葉は衝撃的だった・・・
>「ランディ〜?話題を変えて誤魔化そうとしてもむだよぉん。
>人畜無害な小動物系と思っていたけれど、リリィのスカートの中を覗こうと入り口で這い蹲っているなんてびっくりだわぁ!」

その不意打ちともいえる誤解にランドは弁解するような気力さえ湧かない。
それもそのはずミニアルナワーズがその言葉に連動するように幻灯機から映像が映し出される。
ランドの土下座をしている映像・・・なのだがアングルのせいでスカートの下へと潜り込もうとしているように見えるのだから。
この映像にさっきの言葉・・・トラブルに対する耐性を持ってないランドはこの時点ですでに冷や汗をかき胃に激痛を感じる。
>「スカートの下を覗かれたなんて、もうリリィはお嫁にいけないわ!
>ランディ〜〜。ど・う・す・る・の・?」

「ど・・・どうするのって・・・ボク・・・の、のぞいて・・・なぃ・・・ょ」

うつむき消え入りそうな声で否定するランド。
しかし精一杯の否定をかき消すようにミニアルナワーズが続ける。
>「ま、このラヴスポットに男と女が二人でいるのだし・・・
>後は若い二人に任せて私は退散するわぁん。
>ランディ、責任とってリリィをちゃんと守るのよぉん。おほほほほほ・・・・」
そういい残しミニアルナワーズが幻灯機に入ってく。
そして雰囲気をかもし出すような光りが幻灯機から発せられる。
しかもリリアーナももうここには居られないといった感じでソファから飛び出して部屋を出ようとドアノブに手をかける。
>「ねえ、ランディは本当に、ミニアルの言ったとおり私のスカートの中を覗こうとしてたの?」

「い、いやあの・・・誤解で・・・正座してて・・・そしたら・・・えっと・・入ってきて・・・
 怖い人だったらって思って!それで・・・土下座してあやまって出て行こうと・・・」
思考低下のせいで言いたいことが頭のなかで混ざり合ってしどろもどろだが何とか誤解だと伝えようとするランド。
「だから・・・のぞこうとしたわけじゃ・・・・・・本当なんだ・・・ただ入ってくるのが
 力が強かったり暴力的な人だったらと思うと怖くて。」

235 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/29(土) 01:19:17 0
>>218-220
>「ま。ちょっと痛い目見てくるのも、たまには勉強になっていいんじゃない?
>黒焦げになったらゴミ箱前まで迎えに行ってあげるから」
「黒こげとか言うんじゃない!!」
他人事だと思ってゴミ箱まで迎えに行ってあげるとか無責任なことを言って……
そうこうしているうちに僕の目の前までレイド教員が来る…いつもよりも妙に威圧感を感じるな…
>「ほほう…。人間国宝と称される(自称)俺を危険な目に逢わせた上にエース先生に罪を擦り付けるとは…。」
「エース先生がやろうと言いだしたのは事実……んぐ!?」
そこまで言ったときヘッドロックをかけられ身動きが取れなくなる。
…いかに男装していても実際僕は女…成人男性のレイド教師に力で敵うはずもなく、
どう身体を動かしてもヘッドロックをはずせそうにない…このままではまずい!?
>「諦めて罰を受けるんだな!秘技!クシャクシャの刑!」
「や、やめろぉぉおお!ちょっと癖毛気味だからいつも直すのに大変なのにぃぃい!!」
まあ…黒こげにならなかったから内心ちょっと安心したが…だがこんなにクシャクシャにされたら…!

>「あ〜スッキリした。」
「ぐ…僕に力がないばかりに……」
降っている雨でそこら辺にできた水溜りを覗きこむとそこには見事に天然パーマ気味になっている自分の姿が映る…
「ああ…この僕の髪の毛が……あんなに頑張ってブラシ使ってストレートっぽくしたっていうのに…」
>「消し炭にされなかっただけ有り難〜く思うんだな。
>…ま、エリートを名乗るだけあって、魔法の威力は悪くなかったぞ。」
落ち込む僕を見かねてから若干フォローというか誉めてくれるレイド教師……
「そう思うんだったら罰などなくていいじゃないか……」
ぶつぶつと文句を垂れているとレイド教師が思い出したようにサンダー1号の所持品を出し。
帽子を勝手に深く被せてきてペンダントと本を渡される…
>「お前が拾ったって事にして良いからよ。
>良かったな、俺のお陰でサンダー1号のお前に対する評価UPだ。」
「フン……べ、別に僕はあいつの評価など気になんてしてないぞ。」
だいたい僕はエリートだぞ…なんであの臆病者に評価されなくなちゃならないんだ。
この前もサンダー1号が飼い主で僕がペットだとか言い始めるし…本来ならば立場は逆だろう!
そうだ!そもそもあいつは僕の愛馬だったんだからな。うん。それならば納得できる。
つまり僕はあいつに認めてもらいたくて本やペンダントを渡しにいくんじゃなくて、
ただ飼い主としての責務であいつに届けるということだな…
「フフ…仕方がないな…全く世話のやける奴だサンダー1号」

>「さて、これからどうしよっかな〜?本格的にペンダントを集めを…」
その言葉に僕はハッとする。ペンダントで思い出した!
僕はベアトリーチェにペンダントの場所を聞かなければならないんだ。
まあ…約束を破った以上そんなこと聞く資格はないかもしれないが…それはそれ、これはこれだ。

>>224
僕がベアトリーチェに向かって歩いていくとミルクとベアトリーチェが話している。
よくは聞き取れなかったがミルクの表情を見るとなにかあったように見える。
僕はそのままミルクとベアトリーチェに近づきミルクに何を言われたのか聞いてみた。
「ミルク、あわてているみたいだけどどうかしたのか?」

236 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/29(土) 09:41:14 O
>224 >235
>「ぷっ・・・あははは!オメーは・・・底抜けの馬鹿だな。
命を踏みじにる殺し合いやっといて殺し方や騙し方なんかに気を使うなよ。
ほんとに・・・テメーが厳しいのは銭勘定だけだな・・・!」
「うるさいわね!あたしはあんたと違って、デリケートな平和主義者なのよ!」
人がせっかく謝ってやったのに、ベアトリーチェの奴は失礼な事を言って笑いだしやがった。
でも、笑い声はすぐに咳き込みに変わり、口から血の固まりを吐き出す。
吐血するってことは肺が傷ついてるのかもしれない。
こりゃあんまり長話はできそうにないな…
あたしの心配をよそに、少しすっきりしたのかベアトリーチェは質問に答え始めた。

>「チョコ?何の陰謀小説読んだかしらねえが、んな訳ねえだろ。
>金とってチョコレートを配るような銭ゲバ女と違ってな、私のチョコをねだる奴なんでいくらでもいるんだ。
>試作品でも本命チョコのと付けば何が何でも手に入れたいって奴もいるだろうよ。」
別に金取ってチョコ配った訳じゃなくて、三倍返しを忘れないように念押ししただけだっての。
しっかし、ベアトリーチェのチョコを欲しがる奴なんてそんなにいるのか?
本当にそんな物好きが多いのか、薬物学科の人間を捕まえて裏をとる必要がありそうだ。

>「リリアーナが色々止めてくれたからね。
>毒性はせいぜい星三つってとこじゃねえの?
>試作品がどうなったかまではしらねえ。リリアーナか腹黒女が食ったんじゃねえの?」
「腹黒女って……アルナワーズの事か…」
ベアトリーチェ基準の星三つは微妙だけど、そんなに強い毒じゃないってことは確実になった。
問題は学園一の騒動屋が関係している方だ。
アルナワーズにかかったら、小火程度の出来事が山火事になる。
怪我人が出ないよう気を配ったり、時には消火に回ったりもしてるみたいだけど。

>「話す事はもうこのくらいでいいね。って言うか、これ以上話してられねえぞ。
気分でも悪くなってきたのかと思ったけど、ベアトリーチェはとんでもない事を言い出した。
湿原を腐食ガスが覆い尽くすって全滅確定だよ!
>「ミルク、あわてているみたいだけどどうかしたのか?」
ヴァンエレンの帽子を被ったマオがこっちに歩いてきた。
「もうすぐこの辺に強烈な腐食ガスが発生するみたい!
早く逃げ出さないと、あたしたち全員ゴミ箱前から再スタートだよ!」
それにしてもベアトリーチェの奴、なんでこんな事教えてくれたんだろう?
黙ってればあたしたち全員倒せたかもしれないのに。
最近流行りの実はいい奴だったってオチなんだろうか。
…いい奴が倒した相手を操ったあげく、たかがゲームで人を拷問にかけようとはしないよな。
「あたしはレイド先生やソフィアにこの事を伝えてくる。
マオは用事があるなら早く済ませること。
ベアトリーチェもペンダント集めてなに企んでるのか知らないけど、あんまり無茶するんじゃないわよ。
レオ先生関連でできる事があったら、今度特別に割引料金で手伝ってあげるから!」

言いたい事を言い終わったあたしは、走ってレイド先生とエース先生の所に向かった。
「レイド先生!エース先生!ベアトリーチェの話だと、この辺はもうすぐ腐食ガスで覆われるみたい!
そこでこっち見てるソフィアもちゅうもーく!溶けて死にたくない奴は早くここを離れた方がいいよ!」
あたしは唯一の脱出手段に見える竜巻の方を見て、ちょっと閃くものを感じた。
「エース先生、この風の魔法、森をひとっ飛びして校舎まで戻れそうなくらい大きいのは作れないのかな?」

237 名前:ラルヴァ ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/29(土) 14:41:49 0
>228
学園女子寮6階の戦闘は終焉が近づいていた。
仰向けに倒れたまま左手をつきつける少年
刀を振りかぶる少女

>「ラルヴァ、忘れたの?私は…あなたの全力をはねのけて貴方を倒す。そう言ったのよ?
> 女だからなんて下らない遠慮はいらない。だから…全力で来なさい。
> じゃないと…この戦いには何の意味もなくなるわ。…行くわよ!」
「・・・・・・。」

その言葉に応えず、ラルヴァは刀を振りかぶるメラルに合わせて呪文のラストワードを紡ぐ
「【彼の者に 万障を貫き、滅びを与え・・・・・・】」
>「デスタメント」

恐らくは一瞬の差、ただどちらにもその瞬間から何が起きたのかを把握しきれてはいない。
ただそこには結果が残るのみだ。

絶対零度の風が吹き抜けた後の廊下
メラルの足元には、『ラルヴァ』と殴り書きされた顔の無い人形がついたペンダントが転がっていた。

―――――――女子寮付近、ゴミ箱
ゲーム中に『死亡』した者は復活できる。
ただし、このゴミ箱は現在氷のピラミッドによって完全に封鎖されている。
つまりラルヴァは・・・・・・

『 こ お り の な か に い る 』 
「(・・・・・・とりあえず、魔力が回復するまで脱出は後回しかな。
メラルにペンダント投げ込まれたら運が悪かったってところか)」
屋外はだんだんと雨足が強まってきている。
氷の中でラルヴァは視線だけで空を見上げていた。

238 名前:シャニィ@人化 ◆sy1IQNBWp6 [sage] 投稿日:2008/03/29(土) 14:54:14 0
>226-227>232-233
>あのイロオトコの使い魔はシャニィ様おひとりだけですの〜?
>「ラルヴァさんはたくさんの使い魔がいるはずですわ・・・・そう言えばみんな女性なのかしら?」
「ん〜ん、マスターの使い魔はシャニィを含めて7人だよ。みんな女のコ。
今は精霊に怒られちゃって精霊との契約は切れてるんダヨ。」

>「仕方ありませんわねえ・・・手伝ってあげますわ
> ただし!いま私が組んでいるのはあくまでラルヴァさんだと言うことをわすれないでくださいまし」
「ん?」
くりっ、と首をかしげてフリージアの視線に応えるシャニィ。
意味は伝わっていないらしい。

>「…あなた人間じゃないの?」
「シャニィはトラだよー、がおー。」
人の姿で言っても迫力は皆無である。

その一方でフリージアが窓を叩き割ったのだが・・・外から雨が入ってくるばかりである。
シャニィはその寒さに尻尾が膨らんでいた。
「さーむーいー!もう・・・【ポカポカになれー】!!」
カッ、とシャニィの全身が金色の光を放射する。
それは放たれたのと同様に一瞬でシャニィの手の中に収束する。

彼女の手の中におさまったのは金色の暖かい光を放つ珠。
どうもその光に暖められたのか本当に周りが少し暖かくなる。
その光魔力を帯びていたのか、少しではあるが氷を溶かし始めている。

239 名前:ソフィア ◆pHU1f8AEFE [sage] 投稿日:2008/03/29(土) 16:02:24 0
>>236
「レイド先生!エース先生!ベアトリーチェの話だと、この辺はもうすぐ腐食ガスで覆われるみたい!
そこでこっち見てるソフィアもちゅうもーく!溶けて死にたくない奴は早くここを離れた方がいいよ!」
と、言うことらしい。ホントにぬかりない人だ。敵に回さなくて良かった。
ひょこひょこと軽快にベアトリーチェ君に近づいてみた。それで、唐突に
「あっけなかったね。殺してあげようか?」
怪しい人ではなく、ヤバい人でもないことをアピールしておこう。
あくまで善意からくる言葉なんだ。
このままだといずれ死ぬ。素人目から見てもかなりのダメージを負っているのは間違いない。
現状でもかなりつらいだろう。
自然治癒力を高めた所で追いつきはしない。と判断。
私も治癒術は少々は扱えるが、魔力の消費量を考えると賢い方法とは言えない。
ルールに従い一旦死んで復活した方が……
と、ここでふと思い出すのはミルクくん達の仲間のこと。
あぁ、ダメだ。単体での戦闘能力、戦意の低い彼女だけだと見つかったらまずい。
という結論に至った
「あぁ、ゴメンさっきのは気にしないで。世迷言だったから」
にははっ。と笑ってみる。誤魔化すには苦しいかな?気にしない。
あれ?となると………
ミルクくんたちの方を向いて言ってみる
「仲間の回収はしなくていいの?放っておいたらここに戻ってくるだろうからね。
毒に巻き込まれちゃうよ?
もっとも、やられたら逃げる。そういう風な申し合わせをしてれば別だけどね」
さて、付いて行こうかな?どうしよう?

240 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 自前0所持2投下0] 投稿日:2008/03/29(土) 21:36:41 O
>236>「レイド先生!エース先生!(中略)溶けて死にたくない奴は早くここを離れた方がいいよ!」
「マジかよ…だる〜。」
>「エース先生、この風の魔法、森をひとっ飛びして校舎まで戻れそうなくらい大きいのは作れないのかな?」
お、ナイスアイデア。
>「お安いご用です。しかし…」
しかし?
>239>「仲間の回収はしなくていいの?(中略)そういう風な申し訳をしてれば別だけどね」
>「…という事です。ヴァン君を回収してからじゃないと…」
ちっ…つくづく面倒な野郎だ…。
「ったく、しゃあねぇな。俺が探しに行くからエース先生はこいつらの面倒頼むよ。」
>「…また自分だけ良い格好しようって魂胆ですか?」
ピンポンピンポン、大正解。
危険を犯してまで助けに行ってやるんだ、それしか目的は無いだろう?
「ヤバくなったら自分だけテレポートで逃げるから大丈夫さ。
それじゃあ後で会おう。」

皆に別れを告げ、森の中を走りまわる。
「お〜い!サンダー1号!何処に居るんだ〜!
さっさと森から脱け出さねぇと腐食ガスに殺られちまうぞー!」

241 名前:エース ◆M07.CI9OF2 [sage 自前0所持2投下0] 投稿日:2008/03/29(土) 21:44:40 O
「くれぐれもお気をつけて。…それでは皆さん、脱出しますよ。」
僕は先程作った竜巻に更に魔力を加え、大きくする。
10m位まで大きくする。
「これならきっと校舎まで行けます。
竜巻は移動するにつれ徐々に小さくなっていくので、着地の際に怪我をする心配は無い…と思いますが…。
あ、無理に僕の魔法を利用する必要はありませんよ?
自分でもっと安全な方法があるのなら、そちらを選んで下さって結構です。
僕の魔法で良いという方は竜巻の中にどうぞ。」

242 名前:ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage自前0 投下3] 投稿日:2008/03/29(土) 22:57:08 0
レイドたちは無事にベアトリーチェに勝てただろうか?
巨人たちを屠って現在地もわからず森をさまよう中で思うことは、後のことを託したレイドたちの安否であった。
実力を持った教師が二人いればまず負けることはないはず。
しかしそれでも一度でも不安に思ってしまったなら、濃霧の如くそれを振り払うのが困難なのがこのヴァンエレン。
風を受けてマントをはためかしている吸血鬼の形はやがて馬へと変貌して大地を駆ける。
「みんなすまない。
 私が不甲斐ないばかりに…」
森をゆく馬の瞳にはうっすらと涙がこぼれていた。
閉ざされておよそありえない形に変貌した森は勘を頼りに進んだところで、行きたい場所にたどり着くわけがなくさながら迷宮のように道を迷わせた。

>240
>「お〜い!サンダー1号!何処に居るんだ〜!
>さっさと森から脱け出さねぇと腐食ガスに殺られちまうぞー!」
嫌になるくらいに聞きなれた声。
当てもなく行けども行けどもあのぽっかりとひらけた湿地にはたどり着けない。
泣いちゃってる理由が重い責任から迷子になってしまったことに変わろうとしていたところに救いの主は現れた。
「おおおぉぉぉー無事だったか!
 私はここにいるぞ!ここにいるぞ!!」
ヒヒーンと鼻息荒く自己主張して大げさな言葉を出して、レイドの声がする方向へと勢いづいて走り出す。
意中の姿が見えて歓喜の表情で変身を解くが、勢いに乗ったままなのでゴロゴロと地面を転がってちょうどレイドの足元付近で止まる。
「って、ちょっと待て…腐食ガスってなんだ?
 もしかしてベアトリーチェに負けてしまったのか?!」
ベアトリーチェを仕留め損なってしまったのなら、森がまだ毒に覆われたままなのも納得がいく。
しかしその場合他の三人の姿が見えないということは、やはり予想外の反撃にバッタバッタとやられてしまったということなのか?
あまりに予想外の出来事にあの毒女恐るべし、と見当違いの想像を膨らませている。

243 名前:黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/29(土) 23:20:20 0
>232
>「…やめて、あなたがリリアーナの何を知っているか知らないけど、彼女の事をそんな風に言わないで。」
エルザの困惑した様子を見て、ルズはそれ以上リリアーナの噂には触れなかった。
「・・・・・・お許しくださいませエルザ様。
 お詫びというのもおこがましいですが・・・・・・
 去年のものですが、学園全女子教師・女子生徒プロフィール収納ブックを差し上げるのですわ〜」

>238
>「…あなた人間じゃないの?」
>「シャニィはトラだよー、がおー。」
「わたくしは人間なのですわー、にゃおーん!」
黒猫ルズは嬉しそうに鳴き声をあげた。

227 >233 >238
>「さあ粉雪になりなさい!!」
>・・・・そしてハンマーは振り下ろされた。
>見れば、どうやら巨大なフリージアがハンマーで氷を破壊したらしい。
>窓があったと思われるその大穴からは、いまだに降り続く雨音が聞こえてくる。
>「フリージア、ここは二階なのよ!その窓を壊しても外には出れないわ!まさか飛び降りるつもりなの!?」
>一方のシャニィはその寒さに尻尾が膨らんでいた。
>「さーむーいー!もう・・・【ポカポカになれー】!!」
>カッ、とシャニィの全身が金色の光を放射する。
>それは放たれたのと同様に一瞬でシャニィの手の中に収束する。

「その金珠は暖かいのですわ〜触らせて欲しいのですわ〜!とうっ!」
そういってルズはシャニィの手の中にある珠に飛び掛り、抱きつこうとした。
だが勢い余って珠の上に着地し損ねたばかりか、つつつーと床の上を滑っていく。
「あ〜れ〜!!」
ルズは壁にあいた穴から、雨が降りしきる外へと飛び出してしまった。


244 名前:ベアトリーチェ ◆DOKU7MAWbk [sage自前1 所持α(キサラ、レイド分含) 投下0] 投稿日:2008/03/29(土) 23:27:47 0
>235>236>239
ベアトリーチェの言葉に慌てるミルク。
やってきたマオに事情を説明して走っていく。
急いで脱出手段を講じるのだろう。
それでいい。

そして代わって目の前にいるマオに弱々しい笑みを浮かべた。
ミルクと話すマオを見てあらかたの経緯は推測できた。
約束を果たしてここに現れたわけではないだろう。

「もう約束を果たしてきた、というわけではないようね。
それにしてもマオちゃん、びっくりしたわ。
ううん、約束を【守れなかった】ことに驚いたわけじゃないの。
私を倒しに来た事に驚いたわけじゃないの。
二等課程でトップに立つマオちゃんが・・・
まさか漁夫の利でペンダントを掠め取ろうなんてプライドのない行動をすることにちょっと、ね。」

そこまで言った後、思いついたように表情は驚きのそれに変化する。
少しの間をあけた後、言葉を続ける。
「あ、ごめん。いくらなんでもそれはないよね。
奪うなら正々堂々闘って奪うのが王道たるマオちゃんのやり方だもの。
【万全の私を倒して奪うからその時までに回復してろ】って宣言しに来たのよね。
ゴメンね、ほんの少しでもマオちゃんの事疑っちゃって。」
未だ石柱に張り付き動けぬまま笑って見せる。
プライドの高いマオの正確に付け込む言動でペンダントについて口を開かせない。
全てベアトリーチェで結論を出してしまう。

そしてトドメを欲しいかと聞き、それを取り消したソフィアに穏やかな笑みを浮かべ返事をする。
「優しい人。そして賢い人。ありがとう。
安心して、マオちゃんに正々堂々倒される為にもちゃんと元気になるから。」
言い終わると、極小さな声で・・・
ソフィアだけに聞こえる音量で・・・
「近くあなたは私と出会う。その時知る事になる・・・全ては公式の中の事だったのだと。」

>241
「さあ、二人とも行って。腐食ガスの威力は知っての通り。
今度のは規模も威力もあのときの数倍よ。
腐食性毒ガスは障壁、呪具、魔力、有象無象問わず冒し腐らせ、無に帰す。
あの竜巻もぐずぐずしてたら腐っちゃうから。」
ソフィアとマオに逃げるように促した。

その言葉通り、湿原からは薄っすらと紫のガスが立ち上り始めていた。
全てのものを腐らせ、崩す恐怖のガスが・・・

245 名前:アルナワーズ=アル=アジフ ◆O.bcTAp6QI [sageペンダント0 ゴースト] 投稿日:2008/03/29(土) 23:27:58 0
>228>237
メラルとラルヴァの壮絶な死闘にとうとう決着が付いた。
ラルヴァが使い魔を出さなかったことからも判るように、完全なる死合いではない。
アルナワーズ流に言えば睦み合いなのだが、それでも見る価値は十分にあった。
「素晴らしかったわ!感動したわ〜!」
ラルヴァが死亡した為、戦闘終了となり、ゴーストアルナワーズも晴れて姿を現すことが出来るようになったのだ。
惜しみない賞賛と拍手をもってメラルを祝福する。

「それにしても凄い戦いだったわねえ。
もしかしてもうリリィと闘う必要なくなったんじゃないの〜?」
メラルの目的は敵と全身全霊を持って闘う事。
それに値するのがたまたまリリアーナとカドゥケウスだっただけなのだ。
ラルヴァとこれほどの戦いを繰り広げたのであればその欲求も収まったのではないだろうか?
そうアルナワーズが思うのも当然なくらいの戦いだったのだから。
更にはこれだけの戦いを繰り広げた後で、消耗も激しいだろう。
果たしてメラルはどう応えるのだろうか?

「はぁ〜・・いいもの見せてもらったし、お礼がしたいところだわぁん。
そうそう、さっき中断していた幻灯機の出現条件だけど・・・
ビールマンスピンとにっこり笑顔は私の思い違いだったみたい。ごめんねぇん。
ついでにベアトリーチェと交渉、仲介してもいいわよぉん。
二人は面識なくても、共通のお友達の私が後ろに立っているだけで随分話は通じやすくなるでしょうからぁ〜。」
満面の笑みでメラルに持ちかける。


246 名前:リリアーナ ◆7O/3IU/E7M [sage] 投稿日:2008/03/30(日) 03:57:57 0
>234
>「い、いやあの・・・誤解で・・・正座してて・・・そしたら・・・えっと・・入ってきて・・・
> 怖い人だったらって思って!それで・・・土下座してあやまって出て行こうと・・・」
リリアーナはドアノブを回そうとしていた手を止めた。
「だから・・・のぞこうとしたわけじゃ・・・・・・本当なんだ・・・ただ入ってくるのが
 力が強かったり暴力的な人だったらと思うと怖くて。」
「・・・・・・・・・・・・」
リリアーナはしどろもどろのランドの様子をじっと見つめていたが、やがておずおずと部屋の中に戻ってきた。
「そうだったの。ごめんね、ちょっとびっくりしちゃって。
 そうよね、ランディ優しそうだもの。女の子相手にいきなり変なことするわけないわよね」
リリアーナははにかんで笑うと、ソファの端っこにちょこんと腰を降ろした。
・・・・・・・ライトが変な雰囲気だし、そんなに親しかったわけでも無い相手と二人きり。
しかも変に意識してしまった後で非常に居心地が悪い。
「わ、私も飲み物貰おうかな。ランディも飲むよね?座って座って」
リリアーナは気まずい雰囲気を払拭しようと、グラスに手を伸ばした。
とりあえず目に付いた一本の封を開けると、ランディと自分の分を危なっかしい手つきで注ぐ。
「ランディは攻撃魔法使えないって言ってたわよね?じゃあ参加しても大変だったんじゃない?
 どうやって今までゴーストにならずにがんばれたの?もしかして、誰かと組んだりしてた?」
リリアーナは壁にかけてある絵に興味を引かれつつ、ランドに水を向けてみた。
とりあえず空気を変えようと思っているだけなので、質問の意図に他意はない。

「・・・・・・あら、初めて飲んだけど甘くておいしいわね、これ〜」
リリアーナはグラスを傾けながら、嬉しそうに声をあげた。
二人が飲んでいるのは、先日発売されたばかりの回復薬だった。
これには成分抽出用に僅かながらアルコールが使用されているのだが、あいにくリリアーナが知る由もなかった。
頬がうっすらと上気してきたようだが、きっとランドは幻灯機の照明のせいだと思うだろう。
リリアーナは順調にグラスの中身を減らしながら、ランドの返答を待っていた。

247 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/30(日) 14:28:00 0
>>236
>「もうすぐこの辺に強烈な腐食ガスが発生するみたい!
>早く逃げ出さないと、あたしたち全員ゴミ箱前から再スタートだよ!」
腐臭ガス?なるほど、最後の最後でやってくれたってわけだ。
だがどのぐらいの威力なんだ?僕はベアトリーチェから抗体をもらっているから
意味がないはず……いや、もっと高威力かもしれないな……
>「あたしはレイド先生やソフィアにこの事を伝えてくる。
>マオは用事があるなら早く済ませること。
「ん…分かった。まあそう長引かないし大丈夫だ。」
そしてミルクはレイド教師達のところへと走っていく…
さてと、じゃあ僕も当初の目的…ペンダントのありかを聞くとするか…

>>244
僕がベアトリーチェの方に視線を向け口を開こうとしたときベアトリーチェが弱弱しい笑みを浮かべ話してくる。
>「もう約束を果たしてきた、というわけではないようね。
>(中略)
>まさか漁夫の利でペンダントを掠め取ろうなんてプライドのない行動をすることにちょっと、ね。」
なんだと!?僕にプライドがないだと!?この毒オタク女……
「か、勘違いをしてもらっては困るよベアトリーチェ君…」
そう言った瞬間、それに漬け込むようにベアトリーチェが語り始める。
>「あ、ごめん。いくらなんでもそれはないよね。
>(中略)
>ゴメンね、ほんの少しでもマオちゃんの事疑っちゃって。」
くっ…この毒オタク女……僕のプライドを利用する気か!?
だが…こう言われてしまったらもう誘導に乗るしかない…
もしこのままベアトリーチェにペンダントのことを吐かせたりしたら…
リバースが終わってどんな噂を広められるか分からない。

自分で言うのもなんだが僕は基本的に他の人間によく思われていない…
もしも卑怯者だとか実力よりも汚い手で勝つだとかの噂でも流されたら…
ここぞというばかりに他の人間にたかられて僕の実績やらを剥ぎ取っていくかもしれない。
この毒オタク女……どうやら認識を改めなければならないようだな…

「……確かに、こんな状況で君に勝って優勝しても得られるものはないな。
 逆に評価が地に落ちるかもしれない…分かった。君の言うとおり高潔に正々堂々と戦おう。
 僕も実は今魔力がほとんどと言っていいほどないんだ……」

ベアトリーチェは丁寧すぎるほど腐食ガスについて説明し僕とソフィアを気遣うように逃げろという。
白々しいな……くそっ!……こうやってあいつの言葉どおりに誘導されるしかないなんて…最悪だ。
おそらく今自分の顔を鏡で見たら苦虫を噛み潰したような顔だろう。

248 名前:マオ ◆wYjEoXUBzo [sage] 投稿日:2008/03/30(日) 14:28:32 0
>>240-241
僕がミルク達のところまで行くとなにやら今後の動きを話し合っている。
エース教師が校舎まで乗って行ける竜巻を作ってくれるらしい…
この男どんだけ魔力があるんだ…あれだけやってまだそれだけあるのか?
>「仲間の回収はしなくていいの?放っておいたらここに戻ってくるだろうからね。」
話がまとまりそうなとき、ソフィアが意見を放つ……確かにこのまま行ってしまえば
サンダー1号はもう一回死んでしまうかもしれない…
「確かにそうだな。気付かせてくれて礼を言うよ凡骨君。」
さりげなくソフィアにさっきのポンコツ呼ばわりの返礼を入れニヤリとする。

さて…どうするかなサンダー1号は…仕方がないな…
やはりここは飼い主である僕が行くしか…全く手のかかる…
>「ったく、しゃあねぇな。俺が探しに行くからエース先生はこいつらの面倒頼むよ。」
「え?ちょっと待て!ここは僕が行くべきじゃないのか?本もペンダントも返さなくちゃならないじゃないか!」
>「ヤバくなったら自分だけテレポートで逃げるから大丈夫さ。それじゃあ後で会おう。」
「おい!ちょっと人の話を聞いてるのか!?おーい!」
僕の言葉を無視して走っていってしまうレイド教師……くそっ!
自分だけ良い格好をしようとしてもそうはいかない!
「ミルク、エース、凡骨。僕もヴァンエレンを探しに行く!悪いが先に行っててくれ。じゃあまた後で会おう!!」
そしてレイドを追いかけるように走り出す。フッ…エリートの僕ならばレイド教師についていくなどわけもない!

>>242
>「って、ちょっと待て…腐食ガスってなんだ?
>もしかしてベアトリーチェに負けてしまったのか?!」
>しかしその場合他の三人の姿が見えないということは、やはり予想外の反撃にバッタバッタとやられてしまったということなのか?
>あまりに予想外の出来事にあの毒女恐るべし、と見当違いの想像を膨らませている。
「はぁ…はぁ…何を…はぁ…勘違いしているんだ……はぁはぁ…僕がやられるわけ…ないだろ!!」
レイドのかなり後方から息も絶え絶えでヴァンエレンの勘違いに答える僕…そのままレイドとヴァンエレンにフラフラと近づくいていく。
…疲れた…テクニカルで頭脳派な僕はやっぱりこういう体力を使う事には向いていない。
いや…レイド教師が早すぎるんだ……だいたい成人男性についてく体力が女の僕にあるわけがない。
結局ずっとレイド教師からはぐれないように動き回るのに必死で…ヴァンエレンの名前を叫ぶ余裕などなかった。
そのためにレイド教師は全く僕の存在に気付かなかったからスピードも落ちないし…まあ、見つかったからよかったが…
「ほ、ほらヴァンエレン……お前のペンダントと本…それと帽子だ…僕に感謝しろよ。
 全くお前は本当に僕がいないとダメだな……はぁはぁ…ところでちょっと馬に変化してくれないか?
 レイド先生の動きについていこうと走り回ったから体力の限界だ…お前の背中で休ませてくれ……」
ペンダントとヴァンエレンの首にかけると全てを使い切ったかのようにその場に沈み込む…

249 名前:ミルク ◆9DoC6dU6XQ [sage【自前0所持1投下3】] 投稿日:2008/03/30(日) 16:40:39 O
>239-241 >244 >248
>「お安いご用です。しかし…」
さすがはエース先生であたしにはとても出来ない事を軽く引き受けてくれた。
でも、しかしってなんだ?何か問題でもあったかな?
>「仲間の回収はしなくていいの?(中略)そういう風な申し訳をしてれば別だけどね」
>「…という事です。ヴァン君を回収してからじゃないと…」
「あ、そっか…ヴァンエレンを助けてあげなきゃいけないんだ」
ソフィアやエース先生の言うように、ゴミ箱で復活したヴァンエレンはきっとこの湿原に戻ってくるだろう。
>「確かにそうだな。気付かせてくれて礼を言うよ凡骨君。」
ベアトリーチェとの会話を終えたマオがソフィアに皮肉混じりの礼を言う。
忘れてたのか薄情者め、なんて自分も忘れかけてた手前言えるはずがない。
しかしまいったなぁ。待ってたらこっちが死んじゃうし、森は広いから空から探すのも大変だし…

>「ったく、しゃあねぇな。俺が探しに行くからエース先生はこいつらの面倒頼むよ。」
さすがというかなんというか、現状をカッコ良く打破する発言をしたのはレイド先生だった。
エース先生との会話がちょっと気になるけど、とっても助かるから聞かなかったことにしておこう。
そんなカッコ良いレイド先生に変な抗議をしているのが約一名。
そういえば帽子もそうだけど、なんであんたがヴァンエレンの本とペンダントを持ってるんだ。
>「ヤバくなったら自分だけテレポートで逃げるから大丈夫さ。それじゃあ後で会おう。」
>「おい!ちょっと人の話を聞いてるのか!?おーい!」
結局マオの抗議はレイド先生に完璧に無視されてしまいました。
ひょっとして相手にされてないんだろうか。かわいそうに。

>「ミルク、エース、凡骨。僕もヴァンエレンを探しに行く!悪いが先に行っててくれ。じゃあまた後で会おう!!」
「わかったわ!ヴァンエレンの事は任せたわよ!」
レイド先生とマオは、元気に腐海の中に走り込んでいった。
あたしだったらそろそろバタンキューしそうな腐海の中を、よくあんなに走って行けるものだ。
レイド先生はともかく、マオは毒耐性でもあったのか?

>「くれぐれもお気をつけて。…それでは皆さん、脱出しますよ。」
残ったエース先生の魔法で竜巻は10m位まで大きくなる。
>「これならきっと校舎まで行けます。(中略)僕の魔法で良いという方は竜巻の中にどうぞ。」
「もちろん乗っていきます。やっぱり頼れる教師がいると助かるなぁ」
レイド先生のおかげでヴァンエレンの方は心配なし。
エース先生のおかげで帰りの腐海横断も心配なし。
ま、いままで苦労した分これ位はいいよね。
薄く紫の煙が立ちこめ始めた庭園の上に、竜巻はゆっくりと上昇を開始した。

250 名前:エルザ ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前1] 投稿日:2008/03/30(日) 18:35:28 0
>238>243
> 「さーむーいー!もう・・・【ポカポカになれー】!!」
> 彼女の手の中におさまったのは金色の暖かい光を放つ珠。
> どうもその光に暖められたのか本当に周りが少し暖かくなる。
> その光魔力を帯びていたのか、少しではあるが氷を溶かし始めている。
「すごーい、暖かい…」
エルザはシャニィの魔法に感心したが、すぐにあることに気付いた。
エルザはシャニィに怒った。
「あなた…その魔法を使えば猫達を暖める事ができたじゃない!」
そう、さっきロックは『俺にしかできない〜』と言って、猫達を暖めるためにこの場を離れたのだ。
シャニィがこのような魔法が使えると知っていたら、きっとロックは猫達をシャニィに任せただろう。
「なんでその魔法を今まで出さなかったのよ!ここだって凍っているんだから十分寒かったでしょ!
 あなたがもっと早くその魔法を出せば、ロックは自分の望みを諦めなくてもよかったのに!」
実際問題として、エルザはロックの望みがどうなろうと構わなかった。
ただ、何でもいいからシャニィを責める理由がほしかったのかもしれない。

> 「その金珠は暖かいのですわ〜触らせて欲しいのですわ〜!とうっ!」
> 「あ〜れ〜!!」
> ルズは壁にあいた穴から、雨が降りしきる外へと飛び出してしまった。
「黒猫さん!?」
エルザもまた反射的に壁にあいた穴から飛び出した。
自由落下で落ちるのだから、エルザが飛び出してもルズを助ける事はできない。
ルズに一足遅れて地面に落ちるだけだ。しかし、それでもエルザは飛び出してしまう。
彼女の精神が、実に直情的だからだ。

さて、寮の二階から飛び降りたエルザだったが、幸い怪我も無く着地することができた。
地面が雨でぬかるんでいた事、そして彼女の体が丈夫であることが幸いしたのだ。
ところが、地面がぬかるんでいたせいで、エルザの服は飛び散る泥で酷く汚れてしまった。
「黒猫さん!大丈夫なの!?」
エルザはルズに呼びかけたが、何しろ今は夜だ。黒猫のルズは大変見にくいだろう。
果たしてルズは無事なのだろうか?

251 名前:ロックなのだ! ◆jWBUJ7IJ6Y [sage自前0] 投稿日:2008/03/30(日) 19:05:20 0
ロックが部屋に入ると、そこには白いマントで体を隠した何者かがいた。
きっとロックの花火を攻撃魔法だと思い、その白いマントで防御しようとしたのだろう。
白いマントを着たその人物は、ひらりとマントをひるがえしてその姿を現した。
その人物は…白百合騎士団の小隊長ピッコロだった。
ロックの頭の中で、危険を知らせる警報がわんわん鳴り響く。
まさか、よりにもよってこの人に会うとは。
>「ロック…またお前か!!」
ピッコロがロックに怒鳴った。ロックには理由がさっぱりわからなかったが、
以前ロックは白百合騎士団から、リリアーナを手篭めにしようとした疑いをかけられたのだ。
特に男嫌いのピッコロが、それ以来ロックを目の敵にしているのは言うまでもない。
ロックにとっては、まさに今一番会いたくない人物だったのだ。

「またか、って何なのだ?」
>「ええぃ!問答無用!リバースの中でまでリリアーナを狙うなんて…この私が許さない!」
「ちょっ、ちょっと待つのだ!」
ここでロックとピッコロが戦えば部屋の中が壊れて使えなくなってしまう。
かといって、部屋の外では猫達が待っている。
戦いは避けなければいけないのだが、ピッコロは事情を知らないのでお構いなしである。
>「はあああああっ!」
ピッコロは気合と共に両手を額の前に構えた。
ヤバイとロックは思った。あれは、ピッコロが光と熱と圧力の複合魔法を放つ構えだ。
「マ・センコー!!」
ピッコロが両手を前に突き出すと、そこから極太ビームが発射された。
当たればもちろんただではすまない。

ロックは慌てて部屋から出て、ドアを閉めた。
部屋の境界であるドアには結界のせいで魔法が通じない。
しかし、すぐにピッコロが中からドアを開けようとし、ロックはそれを力づくで押さえた。
ドアには魔法が通じない以上、あとはお互いに力だけでの勝負だ。

「おい、白猫!」
ロックは白猫スーに呼び掛けた。
「ピッコロなら熱の魔法も使えるから猫達を暖めることができるのだ!
 俺が頼んでも、どうも聞いてくれそうもないから、お前がジョージ…
 …じゃなかった、事情を説明するのだ!」
ロックはドアから手を離し、暗い女子寮の廊下を一目散に逃げ出した。
「後は頼んだのだ〜!」
もちろん、杖についていた灯りは消してある。
光を目印に、後ろからマ・センコーで撃たれたくはないからだ。
「あひゃ〜!?」
しかし、これが災いし、ロックは廊下を派手に滑り、そのまま階段をころげ落ちてしまった。
ロックは(本人の意思とは関係なく)一階に移動した。

252 名前:グレイブ ◆e2mxb8LNqk [sage] 投稿日:2008/03/30(日) 23:58:05 0
>>229-230
キサカを襲った槍と魔力体――雑魚なら簡単に貫かれるか凍らされて終わりそうな威力である。
それをキサカは横に跳び、
>「私が勝ったら――」
衝撃波を飛ばして槍を砕く。
>「君が持っている一つのペンダントを貰おう」
学校の備品で魔力体を防ぎ、
>「負けたら私が持っている一つを進呈する」
更に衝撃波を放って備品ごと槍を粉砕する。
それを、黙って――いや、小声で詠唱しながら聞くグレイブ。

>「無駄遣いする余裕があるなら、もっとレベルの高い魔法が見たいね」
> やれやれ、とキサカは一息。
>「青なんだからもっともっとKOOLに……KOOLになるんだグレイ・ウルフォード。
> 氷よりもKOOLな冷静さが不可欠なのだ」
何処のKだキサカよ。…ゲフンゲフン。
そして移動し、前かがみ…いや、前傾姿勢で説教を始める。
しかも間を取らないで反論させないように。
>「よろしいかn(中略)が更に優先だ!」
> キサカは指を弾いて快音を一つ。来たまえ、とグレイブを真っ直ぐ指差し、
>「最上級の魔法で来い。――やり過ごした上で痛い目を見せよう」

グレイブははぁ、と溜息をつく。
「"現れよ氷の槍、天井に"……ペンダント全賭けの方が面白そうなんだがな。まあいい。最上級だな?
その前に言っておこう…俺の最大魔法は全魔力の半分は使う。…が、今残っている魔力は…」
天井、キサカの真上に幾つか槍を作り出した後、片手を出し、氷の槍を1つ粗製する。
そしてくるくる回した後、槍の切っ先をキサカに向けた。
「…この手の槍がもう1つか作れるくらいだ。
……いやなに、だからと言ってハンデをくれって訳じゃない…自業自得、だからな。
要はこの残り僅かの魔力で貴様に勝つという事だ…。」

切っ先を戻し、柄でコツコツと地面を突付く。
「そういえば……この地面、妙じゃないか?さっき俺が放った魔力体のような光を放っている…」
突付いた辺りからキサカが立つ場所を含み広がるようにして薄ぼんやりと青く光り出す。
「遅い…既に出来上がっているのだからな……"凍らせよ"!」
単純で魔力もそれほど使わない、小規模な魔法。
だが、連鎖反応を起こすようにグレイブの近くから音を立てながら氷結させていく。
「連鎖ってやつだな。さて…お前のようなキツネ野郎には避けれないだろうな?」
勝ち誇った笑みを浮かべながら挑発する。
上からは先程作った槍が降ってきている。足元が凍ればそのまま串刺しになるだろう。

253 名前:フリージア ◆cOOmSNbyw6 [sage ] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 09:25:45 P
>233>238>243>250
>「フリージア、ここは二階なのよ!その窓を壊しても外には出れないわ!まさか飛び降りるつもりなの!?」
「お〜ほっほっほ!抜かりはありませんですわ!!」
フリージアは人が乗れる大きさの空を飛ぶ雪の結晶を作ることが出来る・・・・のだが
このメンバーにはそれを知る物はいなかった
故に起こってしまうこの悲劇(喜劇?)
>「さーむーいー!もう・・・【ポカポカになれー】!!」
>「すごーい、暖かい…」
「ちょっと熱いですわ」
・・・・フリージアの感覚は他の人間とは違うようである
その魔法はほんの少しずつ氷を溶かしていく
当然フリージングドールも少しずつ溶けていく
まあ溶けた分は新しく作り直せばいいのだが・・・

>「その金珠は暖かいのですわ〜触らせて欲しいのですわ〜!とうっ!」
>「あ〜れ〜!!」
>「黒猫さん!?」
「ちょっと!なにやってますの!!」
勢い余って外に落ちてしまうルズ
まあ猫に変身しているからある程度大丈夫・・・・だったらいいな
それを追いかけるように窓から飛び出すエルザ
「シャニィさん!これに乗って追いかけますわよ!!」
フリージアは大急ぎで空飛ぶ雪の結晶を作るとシャニィに乗るように勧めるのであった

>「黒猫さん!大丈夫なの!?」
ふよふよと空飛ぶ雪の結晶でゆっくり降りていくフリージア
ちなみにその空飛ぶ雪の結晶はいつもの3倍の厚さである
それは何故かというとフリージングドールを着たことによりフリージアの体重は
いつもよりも重くなってしまっているからである
だからいつもより分厚くないと乗ったとたんに砕けてしまうのだ

「間違って潰しちゃうといけないから私はここから降りられませんわ」
今のフリージアの体重で猫ちゃんを踏んだら・・・・想像もしたくない

「シャニィさん明かりをくださいまし」
フリージアはシャニィにさっきの魔法であたりを照らして欲しいと頼むのであった

ペンダント 自前:1 ゲット2 投下1 預かり1 アイテム 魔力回復薬

254 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 14:49:33 0

 互いが、ほぼ同じタイミングで放った大技が周囲に吹き荒れ、猛威を振るう。
その中で、メラルは…最後の抵抗を試みた。そして、白く彩られたメラルの視界で、
白と黒が混ざり始め、強烈な痛みと共にメラルの意識が途切れた…。

 意識が途切れたのはほんの少しの間の事だったのだろう。
しかし、メラルが目を開けた時には…周囲の状況は一変していた。
メラルの倒れている側の後ろや上は地面、壁、天井が消失し、
ラルヴァのいた側は…消失こそしていないものの構造が非常に脆くなっていた。
そして…わざわざ目で見ずとも、痛みと感覚だけでわかった。ラルヴァの体に近い位置に
あったために、自らの四肢は現状動かす事もかなわない位のダメージを負っており…
それ以外の場所も血みどろ、傷と火傷だらけの状態だという事を。
そこに、アルの声が聞こえてきた。

>「素晴らしかったわ!感動したわ〜!」
>「それにしても凄い戦いだったわねえ。
  もしかしてもうリリィと闘う必要なくなったんじゃないの〜?」
「確かに…あなたの言う通りかもしれない…。でも…
 …リリアーナとの戦いを…止めるつもりはないわ。
 少し…先延ばしになるかも…しれないけれど…。」
実際、メラルの消耗は致命的とも言えるくらい激しい。
しかし…一度"死に"、復活する形をとれば、体力、魔力はともかく
怪我の類は完治するのだ。つまり、死亡と復活をしてしまえば、
魔法薬などで戦える状態に持っていく事は可能なのだ。
それ故に…メラルはリリアーナとの戦いを諦めるつもりはなかった。

>「はぁ〜・・いいもの見せてもらったし、お礼がしたいところだわぁん。 (中略)
  二人は面識なくても、共通のお友達の私が後ろに立っているだけで随分話は通じやすくなるでしょうからぁ〜。」
「…お願いしたいけど…その前にいくつか…確認したい事は…あるのよ…。でも…それも…後回し…ね。
 アル…。屋上で…待ってて…。」
メラルの声が段々と途切れ途切れになっていく。そして…声は使わずに、エミューに指示を出した。
(…自力じゃ自分にトドメをさせないから…あなたに任せるわ。…"その後"も…手はず通りにお願い。
でも、彼が私を追跡する事は出来ないようにして。…頼んだわよ。)
(わぁったヨ。…後…二階に制圧出来てない敵が増えたから…戻る時は気をつけナ。)
(ありがとう、エミュー。)
そして、少しして…再度、その過程で階段近くからの、
分子構造の脆くなった地面などを砂のように崩しつつも
メラルのいるフロアをエミューの氷が埋め尽くし…転がっていた
ラルヴァのペンダントもエミューが回収し、そして…
その氷を介してエミューがメラルに止めを刺した。極力苦しまないように、一撃で。


ラルヴァが来た時には、なぜか氷のピラミッドにはラルヴァしかいなかったのだ。
そう、本来ならばいるはずの人々は誰も…。そして…少しして氷の中にメラルが出現した。
が…女子寮付近とはいえ、女子寮で倒れた者が現れる場所である。当然…
このピラミッドの氷もまたエミューなのだ。それ故に、メラルの出現後、
すぐに真上に脱出路が出来、すぐさまメラルが氷の中から脱出して、
その後でまた氷が元に戻った。そしてメラルは、屋上に戻っていった。
そして…改めてアルに声をかけた。
「アル。交渉の前に、ひとつ聞きたいんだけど……ベアトリーチェの狙い、
 あなたは…知っているんでしょう?…教えて。それって…レオ先生絡み?
 それともフリージア絡み?多分、両方入り混じっているとは思うけど…
 この催しの中でどちらにより大きくアクションをとるか…これが結構重要なのよ。
 これ次第で、私の出せる条件も…ラルヴァに対する行動も。大幅に変えざるを得ないのよ。お願い。」

======================================================================
ペンダント【所持 β(女子寮内での乱獲ペンダント) 自前1 投下3】
備考 リリアーナ、ラルヴァのペンダント所持


255 名前:黒猫ルズ ◆7O/3IU/E7M [sage] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 20:09:07 0
>250 >253
>「黒猫さん!大丈夫なの!?」
>「間違って潰しちゃうといけないから私はここから降りられませんわ」
「ら、らいじょうぶなのれすわ〜」
エルザのすぐ側から、へろへろになったルズの声があがった。
だが黒猫の姿は闇にすっかり溶けこみ、人間の目ではどこに居るのか見る事は出来ない。

「フリージア女王様、そのまま降りてくださって構わないのですわ〜わたくしのほうでちゃんと避けるのですわ〜」
もしシャニィが灯りを向けてくれたなら、どろどろに汚れたルズがびっこを引いているのが見えるだろう。

「ち〜!!」
二階の穴から続いて飛び降りた青いサラマンダーが、フリージアの頭上に着地した。
ルズは緑色の瞳で傍らのエルザをじっと見上げた。
「エルザ様、わたくしのために飛び降りてくださってありがとうございます。とっても嬉しかったのですわ〜」
ルズはエルザに身体を摺り寄せようとしたが、自分の汚れ具合に気づき思いとどまった。
例え相手が汚れていたとしても、それはそれ、これはこれである。

「それにしても・・・・・・脱出できたのはいいのですが、エルザ様のお召し物が汚れてしまったのですわ〜。
 早くお着替えしないと風邪をひいてしまわれるのですわ〜」
ルズは困った顔で、外壁にも氷を纏った女子寮を見上げた。
「とはいえ、女子寮にお着替えを取りに行けるような雰囲気とも思えないのですわ〜・・・・・くしゅっ!!」
ルズはくしゃみをすると、寒そうにぶるぶる震え始めた。
「どこかでエルザ様のお着替えを手に入れる必要がありますわ〜。皆様、心当たりなどございませんこと〜?」

256 名前:メラル ◆1LtyyBHC/M [sage] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 20:30:35 0
>>254 一部修正につき修正部分をこちらに書きます。
ご迷惑をおかけしてすみません。
=================================================

すぐに真上に脱出路が出来、すぐさまメラルが氷の中から脱出して、
その後でまた氷が元に戻った。そしてメラルは、屋上に戻っていった。


すぐに真上に脱出路が出来、すぐさまメラルが氷の中から脱出し…
その後でまた氷が元に戻った。途中、フリージア達の姿を確認できたものの、
フリージアには一切干渉せずに屋上に飛んでいった。

257 名前:レイド ◆M07.CI9OF2 [sage 所持2投下0] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 20:42:19 O
>242>「おおおぉぉぉー無事だったか!
 私はここにいるぞ!ここにいるぞ!!」
「ここに居るって何処に…」
声がする方に視線をやると走ってくる一匹の馬。…馬?
と思ったら、それは馬に変身していたサンダー1号だった。
変身を解くが、勢いに乗った状態だったらしく、盛大に地面を転がりながら俺の足元付近まで来る。
>「って、ちょっと待て…腐食ガスってなんだ?
 もしかしてベアトリーチェに負けてしまったのか?!」
「アホか。この俺がそう簡単に負ける筈ねぇだろう。」
>248>「はぁ…はぁ…何を…はぁ…勘違いしているんだ……はぁはぁ…僕がやられるわけ…ないだろ!!」
ん?この声は…?振り向けばフラフラのマオの姿が。
わざわざ追っかけて来たの?凄いね〜。よく着いてこれました。

マオはサンダー1号に所持品を渡すと、その場に沈みこんだ。
「わざわざ主人の所持品を届ける為にここまで来るとは、健気なペットですこと。」
沈みこんでいるマオの顔をニヤニヤ見ながら適当にからかう。
しかしあまり遊んでる時間は無いんだった。
俺は再びサンダー1号に話を戻す。

258 名前:ランド ◆4itHF4b6fw [sage] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 21:07:59 0
>>246

どうやらリリアーナは混乱しながら話すランドに誠実さを見たようで
出て行こうとドアノブにかけた手を止めて部屋の中へと戻り。
ソファの端に座る。幻灯機のせいで部屋の雰囲気は相変わらずだが
リリアーナもランドもお互いに大分落ち着いたようだ…
>「そうだったの。ごめんね、ちょっとびっくりしちゃって。
>そうよね、ランディ優しそうだもの。女の子相手にいきなり変なことするわけないわよね」
「優しいってより臆病なんだけどね・・・はは・・・」
そして会話が途切れる・・・ランドは人に積極的に話しかけるタイプでは決してない。
更にこの部屋の雰囲気とさっきの覗いた件で落ち着きはしたが今度は沈黙というものが待っていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
>「わ、私も飲み物貰おうかな。ランディも飲むよね?座って座って」
動いたのはリリアーナ・・・会話のなさと幻灯機の作り出す空気に耐え切れなかった。
「う、うん・・・喉渇いたし飲むよ。えっと・・・失礼します」
そういってリリアーナの座っているソファの端の反対側に座る。
別にここまで離れる必要もなかったが・・・かといってあんまり近くに座るのもさっきの誤解もあって
ランドは嫌だった。ランドはグラスを手にしリリアーナに飲み物を注いでもらう間・・・ボーっとボトルを眺めているランド。
「あ、これ昨日発売した回復薬だ・・・凄いなあ・・・もうおいてあるなんて・・・一体だれが用意するんだろう。」
ボトルが先日発売の新製品だということを思い出す・・・治癒魔法を専攻しているランドはこういう情報はまめにチェックしている。
>「ランディは攻撃魔法使えないって言ってたわよね?じゃあ参加しても大変だったんじゃない?
>どうやって今までゴーストにならずにがんばれたの?もしかして、誰かと組んだりしてた?」
「え〜とね・・・・・・」
リリアーナに質問されてもそこまで反応せずにボトルの成分一覧表を見ているランド
そのまましばらく質問の答えもせずにひたすら見ている・・・・・・
「あ・・・ごめん。え〜と・・・だれかと組んでたわけじゃないよ。
 ボク・・・あんまり友達いないからね・・・でも逃げ回っていればそこまでむずかしくないよ。」
ランドが質問に答えたのはリリアーナがグラスの中身を全部減らしてからだった。

「・・・それにしても、この回復薬好きな味みたいだね。」
なくなったグラスを見て少し笑いランドが言うが・・・
リリアーナから反応はない・・・・・・ちょっと様子が変なのを感じとってランドが言う。
「えっと・・・リリアーナさん・・・どうかしたの?」

259 名前:レイド ◇M07.CI9OF2代理 [sage千夜万夜242] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 21:13:46 0
「ベアトリーチェにはキッチリ決着をつけてきたよ。
腐海は明日の昼前に自壊するらしい。
それと同時にピプトやら神経毒も消えて、感染者は無事解放だとさ。
腐食ガスについては俺も詳しく知らん。
ミルクがベアトリーチェから聴いたらしい。
……こんなもんで良いか?あまり時間が無い。
俺としてはさっさとこんな森とはおさらばしたいんだけど。
腐食ガスで溶けて死ぬのは勘弁だからな。」

260 名前:エース ◇M07.CI9OF2代理[sage千夜万夜243] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 21:14:25 0
>248>「ミルク、エース、凡骨。僕もヴァンエレンを探しに行く!悪いが先に行っててくれ。じゃあまた後で会おう!!」
「あの、ちょっと、マオー!レイド先生のペースに着いて行…」
全てを言う前にマオはレイド先生と同じ方向に走って行ってしまった。
レイド先生のペースに着いて行くのは大変ですよー、って言おうとしたのに…。
まあ、エリートの実力を信じましょうか…。
あまり体力に自信があるようには見えませんでしたが…。

>249>「もちろん乗っていきます。やっぱり頼れる教師が居ると助かるなぁ」
「ふふっ…誉めても何も出ませんよ?」
頼れる教師ですか…そう言われると教師をやってて良かったと思います。
「ソフィア、君はどうしますか?」

261 名前:名無しになりきれ[sage] 本日のレス 投稿日:2008/03/31(月) 21:40:39 0


私が足を踏みだせば あなたも足を踏みだして
 私が人を傷付けたなら あなたも人を傷付ける

そうして私が笑ってみると 貴方もやっぱり笑ってて
 私は心で泣いてても それでもあなたは笑ってて

鏡写しの私とあなた 笑うあなたに泣いてる私
 ウソとホントが交わるここで
  ホントの事は辛いだけ?優しい事はウソばかり?




The next season↓                     
                         
魔法少女達と冒険するスレ 9thシーズン
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魔法少女達と冒険するスレ 8thシーズン

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