1 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/07/23(月) 23:12:15 0
黒尽くめの、青ざめた顔の女性が、薄暮の中を浮遊するかのように僕の方に歩を進めてきた。
喪服を着ているようだった。
彼の死から、彼の死の知らせから1年以上が経っていた。
彼女は永久に思い出に浸り、永久に喪に服しているように見えた。
「おいで下さる事は、前から伺っていました。」
彼女は僕の両手を取って、震える声で呟いた。
「あの人は、最期に何と言ったのですか?」
彼女は、最期に彼が言った言葉を支えに、残りの人生を生きようとしているのが解った。
だから俺は、彼と同じ事をした。
彼女の、白い首に、歯を突き立て、血と肉を、味わった。

それは、とてもいい味がした。


事件記録
バイオハザードLEVEL15
ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1168761968/
バイオハザードLEVEL13(実質14)
ttp://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1155459155/
バイオハザードLEVEL13
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1148827033/
バイオハザードLEVEL12
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1140017281/
バイオハザードLEVEL11
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1134481456/
バイオハザードLEVEL10
ttp://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1127133199
バイオハザードLEVEL9
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1125492687/
バイオハザードLEVEL8
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1123596356/
バイオハザード:LEVEL7
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/
バイオハザード:LEVEL6
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1112377111/
バイオハザード:LEVEL5
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1109768811/
【聖なる死?】バイオハザード発生4【苦痛の生?】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1106439258/
バイオハザード:LEVEL3
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1101242999/
【感染】バイオハザード:LEVEL2【拡大】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097602917/
【スレッド名】バイオハザードが発生したら
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1092878452/

※参加したい方は、名無し、コテハンを問わず
 避難所に向かわれる事をお勧めします

バイオハザード発生スレ 第9避難所
ttp://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1164095357/l50

バイオハザードまとめサイト分室
(舞台説明、状況、現在地など)
ttp://blog.goo.ne.jp/trpg2ch_001/

TRPG系全般のHP(過去ログ
PC:ttp://verger.sakura.ne.jp/
携帯:ttp://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

2 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/07/23(月) 23:14:04 O
煤E)))

3 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/07/23(月) 23:15:09 0
―――冬。
未曾有の生物災害が日本を襲い、その傷は未だに癒えていない。
その傷に入り込んだウィルスは増殖し、さらなる破滅をもたらす。
傷口と化したスペンサービルと九武村は、そのウィルスを生み出した傘社と密接な関係を持っていた。

一つの舞台は、現在の傘社の映画の象徴である一大都市の中心部に佇む超高層ビル。
もう一つの舞台は、傘社の創立以前の闇を抱え込む、周囲を山に囲まれた寒村。

二つの場所、二つの物語の結末に用意されているのは、朝日と共に焼き尽くされる運命。
人によって生み出され、人によって齎された災厄は、人の手によってこそ、収束する。
蠢く死者や人を貪り食う化け物、惨劇の最中に取り残された生存者達が焼き尽くされ、滅んでこそ終わるのだ

死ぬのが嫌なら、逃げ出すがよい。
しかし、その先に約束された平穏な土地があるとは、限らない。
それでも尚、生きたいと思うのであれば――

これまでの纏め

九武村編。
寒々しい風が山を下り、曇天の空に張り付いた雲を吹き飛ばし、弱々しい月の光が村を照らす。
徘徊する死者の群れと、逃げ延びようとする数少ない生存者の群れ。
周辺を険しい山に囲まれた九武村。
傘社の研究所がある以外は、極普通の村だった。
しかし、生物災害が発生し、地獄の底へと落ちる事になる。
村は自衛隊に包囲され、夜明けと共に滅菌作戦という名の虐殺が開始されようとしていた。
死者が飢えて歩き回り、謎のクリーチャーが徘徊する九武村の唯一の希望は、
戦時中に建設されたと言う地下施設から伸びるトンネルのみ。
だが、その地下施設には帝国陸軍の亡霊が未だ、彷徨っていた・・・
地獄の底をよりも、さらに深い闇の奥には何があるのか。

スペンサービル編
ビルの群れを押し潰そうとするかのように、低く、暗い雲の群れ。
週末の活気に満ち溢れた喧騒は既に追い出され、代わりに完全武装の自衛官達が街を支配していた。
嘗ては反乱自衛隊と呼ばれ、現在は政権を奪還した古泉総理の指揮の元、暗雲を貫く一つのビルの周りに終結した兵士達。
そんな彼らも、撤退を始めようとしていた。
夜明けと共に投下される核弾頭の為に、撤退を余儀なくされたのだ。
国家、いや世界に見放された都市の中で、最も高いスペンサービル。
死者や巨人から逃げ惑う人々が殆どだが、その暗黒の塔から抜け出すべく、足掻い、戦う数少ない者も居た。
天を貫く暗黒の塔の中で、彼らは何を見出すのか。

4 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/07/23(月) 23:16:56 0
簡単用語解説

tウィルス        感染するとゾンビになるタイプのウィルス。
             元々がB.O.W.製造の為の遺伝子操作用ウィルスの為、
             条件によっては、変異を引き起こす可能性がある。

Gウィルス       tウィルスよりも強力なB.O.W.を目指して生み出されたウィルス。
             感染者が受けたダメージに合わせて、体を適応させていく。
             一説には、その適応・進化に限界は無く、理論上は究極生命体を生み出すと言われる。   
 
ワクチン        ウィルスに効果がある薬品。
             複数の種類が存在し、症状の進行を遅らせるものから
             ウィルスを完全に無効化するものまで多種多様である。

アンプル        狭戸市(賠尾市近隣戸市)の研究所で研究されていた高分子タンパク質の入った小瓶。
             元々は南米で採取された希少昆虫の持つ成分だった。
             適量ならば風邪から テロメアの再生、変異した遺伝子の修復も行うという万能薬。
             大量に摂取すると再生能力の高い変異体になってしまう。

ロストワールド計画   デュラン・スペンサーが提案した本州全体を実験場にする計画。
            スペンサービル内でのウィルス散布及び、
            九武村に封印されたコクーンと呼ばれる何かが、鍵を握っているらしい。
            反デュラン派は、経済的な損失からこれに反対しているらしく
            表面上は承認した各国政府も工作員・軍隊を派遣するなど、
            それぞれの利益の為に行動中のようだ。

5 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/07/23(月) 23:19:28 0
>前419(姫路さん)
建物の中から、冬にしては生温い、湿った風が漂ってくる。
血の匂いが混じったそれに乗って、銃声と人の話し声が聞こえてる。
生存者がいるようだが、姫路には気付いてはいないようだ。

手入れが行き届いているせいか、建物自体の痛みは少ない。
最も――建材に染み込んだ死臭と狂気、そして薬品の匂いが忌まわしい過去を物語っていた。
撒き散らされた新鮮な血飛沫は、微粒子となって建物の中を漂い、
血管の中を走り回る血液のように建物の中を循環する。
建物は息を吹き返し、建築目的に相応しい存在に戻っていた。
そして中から漏れてくる、人間のみが立てる話し声や銃声といった音が、姫路を中へと誘う。
獲物が入ってくるのを待ち受ける、食虫植物のそれのように甘ったるい匂いをした希望を生み出す何か。
それが本物の希望である、という保証は無い。

それでも尚、この建物を征服しようとすれば、生き延びる希望に縋ろうとするのであれば、足を踏み入れるしかない。
四肢を切断された死者の群れを踏み越えた先の、医務室に生存者達が居るのだ。
意思の力を振り絞り、恐怖を押し殺し、慎重に足を進めれば―――
この惨劇から抜け出そうとする生存者と会う事が出来るだろう。

もっとも、辿り着くまでに殺され無ければ、話だが。

6 名前:あいこ◇tsGpSwX8mo [sage] 投稿日:2007/07/23(月) 23:31:03 0
a


7 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/07/23(月) 23:50:48 0
前スレ 九武村編より
>423
少女が男の影から礼の言葉と共に語りかけてくる。
>「手、大丈夫? 助けてくれて有難う。
 ねえ、ジャンプしてビル飛び越えられるの? ・・・・・・目からビームは?」
「そうそう腕はドリルに変形して・・・ってんなもんでるかー!俺様はロボットかこの糞ガキ!」
質問はまだまだ続きそうだ。
(やれやれ。まぁ俺も似た様なもんだったか)

>425
凛とした女性から返事がある。
>「どういたしまして。大事無くて何より……でござるよ」
>「あら、お知りあいですの?」
>「ああ。私は桂木と申します」
「知り合いだ!?冗談だろ何で俺様がハンバーガー野郎と知り合いになるんだ。よせよせ」
手をプラプラとさせ拒否の仕草を取る。

>430
合衆国マリーンと一見すれば分かる服の男が返事を返す。
>「合衆国海兵隊のロバート大尉だ。酒と女が大好物。以上」
>「煙草ならあるぞ、やるよ」
投げられた煙草を受け取る。
「お?同じアメリカでもこいつ(煙草)だけは等価だな。つけとけ」

無言で薬品棚を指差すその方向に瓶が並んでいる。
「へいへい。自分で漁れってこったな。えーと・・・ドキシンに・・・ブドウ糖に・・・」
「お。アルコール!あったぞ。やらねーからな!これは俺のもn・・・」

宣言仕掛けた所に侵入者が現れる。
>416
>「き、貴様ら、そ、それまでだ!―――

不意を衝かれた拍子に瓶を手から滑らせる。
「うぉ!・・・あぁ何てこった!・・・糞!」

怒りの余り勢いで銃口を向けようとしたが思い止まる。
(へぇ・・・やっぱあいつただもんじゃねぇな。一見素人だがとんでもねぇ)
(とりあえずお手並み拝見と)

やれやれといった表情で状況を見守る。
(あの美人も色気だけじゃなくて何か引っ掛かんだよなぁ。それに大東亜でもおっぱじめそうな軍人に米軍か)
(一番気になるのはやっぱこいつだな。何者だ?会ったのは初めてだが妙に引っ掛かる。どっかで見たか?)

煙草に火をつけゆったりと構える。

「・・・俺の酒。。。」

所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 状況を見守る

8 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:04:45 0
>前424(取葉、桃華)
>「鍵を開けるよ、ちょっと待ってくれるかね?」
中から聞こえた声に、シノザキの表情が固まる。
扉の向こう側にいる化け物は、聴力だけで解るのか?
(・・・扉越しにスドン、とは行かないか。)
続けて周囲を見回し、監視カメラがある事に気がつく。
そのまま中の様子を見て、桃華が入っても問題がないか、確認する。
今夜、彼女は充分すぎる程、死体を見たのだ。
これで終わりにしたい。
「桃華。中に入ったら、鍵を閉めといてくれ。」
桃華を招き入れ、取葉と目を合わせる。
>「・・・やっぱり私が居た方が良かったかな?」
「うるせぇよ、お前があいつ等を――」
シノザキが黙ってろ、と言いながら椅子に座らせてくれた。
そのまま、バックパックから取り出したモルヒネを注射しようとする。
「モルヒネは・・・まだ良い。リンゲル液だけにしてくれ。」
腕をまくり、血管を叩いて浮き出させると、シノザキが針を押し込む。
生理食塩水と精神安定剤が入ったリンゲル液は、失われた血液の代わりをしてくれる。
続いてシノザキが、モニターの切り替えスイッチを押し始める。
ようやく、噴水全体を見回せる監視カメラとモニターが同調した。
>「桃華、プレート借りてくぜ。」
「行くのか?シノザキ。」
早くしないとくたばるだろ、という目でマクナブを見た。
「・・・解った、気を付けてな。」
>「チャンスがあれば、3階のアイツと合流するさ。」
取葉が指差したモニターに写る青年を一度だけ睨むと、シノザキがドアから出て行った。
マクナブが椅子にも寄りかかると、煙草に火を点けた。
吐き気がするほど、酷い味だった。

9 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:13:58 0
>前420(大森)
監視室を抜け出したシノザキが、周囲を警戒しながら業務用エレベーターへと乗り込む。
急いで3階を押し、エレベーターが降下していくのに身を委ねる。
軽快な電子音と共に、扉が開く。
「よぉ、無事か?」
シノザキが大森に話し掛ける。
「ビビるなよ。この銃は・・・テロリストの死体から拾ったのさ。」
周囲を見回しながら、シノザキが言った。
「プレートが一枚を除いて揃ったから、噴水に向うんだが・・・一緒に来るか?」

10 名前:[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:27:47 0
前スレ>>425
「むむ…娘が死んだとでも言うのか!?
馬鹿な、わた…私の勝手に死ぬことなど許さんぞリサ!
おま、おまま…おまえの命も何もかも、全て全て私のものなのだ!
起きろ、起きんか、目覚めんか!」
夢と現実が混同してしまっているのか、死んでいると認識しても尚、起こそうとすること辞めない

前スレ>>429>>430
「だま…れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ、黙れええぇぇぇぇっ!
ふざふざざふざけるな、誰が何と言おうと私の物だ、私以外の物であることなどぜぜ絶対にありえない!
あってはいかん、許さん認めん受け入れんぞ!」
額の銃口を払いのけ、大佐の軍服の胸倉を掴んで激しく揺らす

「きき貴様ら、幻想をほざいて私からここを奪うつもりだな!
ふざふざざふざけやがって!
絶対に絶対に渡さんぞ!
こ、殺してやる、殺してやるぞおぉぉ…!
私の宝を盗む輩は誰とて皆殺しだあ!」
拳銃を大佐に向けて構え、引き金に手を掛ける

前スレ>>431
「貴様あ…貴様あ…、私を侮辱しやがったなあぁぁっ!」
小川に向けて複数回発砲するが、手元が狂ったのかギリギリで全弾外れる

「わた私の研究があ、貴様なんぞにいぃぃ、理解…できるものかああぁぁぁぁっ!
この…この人間のクズめがあぁぁっ、ききき貴様など、真っ先に女帝に始末させるからな!
口から泡を吹きながら、狂ったように小川を罵る

「死ね死ね死ね死ねええぇぇぇぇっ…!!!」
くしくも小川の当ては完全に外れ、男は発狂して怒り狂い出す
そして、「死ね」を連呼しながら小川の口に銃口を突っ込んで引き金に手を掛けた!

11 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 23:39:27 0
前スレ>431
>「お邪魔して申し訳ありません。最初に非礼を詫びるべき、でした。
>我々は、貴方の邪魔をするつもりは、ありません。
>大宮大佐の案内で、ここを通り抜けるだけです。」
こいつはこの状況を丸く収めるつもりらしい。
(そううまくいくとは思えないな・・・なんせ、相手は狂人だ)
しかし、穏便に済むならそれに越したことはない。弾の節約にもなる。

>10
だが小川の言葉は、火に油を注ぐ形になってしまった。
>「貴様あ…貴様あ…、私を侮辱しやがったなあぁぁっ!」
男は逆上して何度も引き金を引いたが、一発も命中しなかった。
(おいおい、ちゃんと握って撃てよ。それじゃ象にも当らないだろ)

>この…この人間のクズめがあぁぁっ、ききき貴様など、真っ先に女帝に始末させるからな!
「この場合、人間のクズは明らかにお前の方だろ・・・」
男が一瞬こちらを見たが、すぐ小川の方へ視線を戻した。
>「死ね死ね死ね死ねええぇぇぇぇっ…!!!」
とうとう発狂してしまったらしく、泡を吹きながら怒り狂っている。
そして小川の口に銃を突っ込み、そのまま撃とうとした。
本当ならここで見過ごして血を見るのも良かったかもしれないが・・・
(女性陣にいい所を見せとくか、後でナンパしたいしな)
少し可哀想だが、どうあっても男には(俺の為に)撃たれてもらうしかない。

男が撃つより早く、銃を持っている方の腕を狙って引き金を引く。
三発の銃弾は腕を正確に撃ち抜き、男が銃を落とした。
その隙を逃さず、近付いて床に蹴り倒し、銃口を突きつける。

「五秒やる、死ぬ前に何か一言どうぞ」

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(9)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室

12 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/07/25(水) 22:57:26 0

>8 前スレ>421 >424
「ああ、こっちだ。」 
取葉が先に来ているのなら、死体は片付いている筈だ。 
マクナブと同じ装備をした突入チームが5人、死体となっていた。 
若しくは、再び目を覚まし、死者としてビルの中を歩き回っているのかも知れない。 
>「俺が様子を見るけど、大丈夫だよな?」 
「・・・多分。その前にノックしてみるか。」 
>「解った。」 
シノザキが拳銃片手に、監視室のドアをノックする。 
大量のモニターに囲まれた味気ない部屋の中に待ち受けているのは、一体誰なのだろう? 
>「それとな。安全が確保できたら、プレートを持って俺が先に噴水に向う。 
  監視室のモニターを見てれば、解るだろ。」 
「すまんな、シノザキ。」 
返事をする代わりに、シノザキが監視室のドアをノックした。 

ミスタ・ルイスの案内のおかげで、監視室にはすぐにたどり着けた。
>「俺が様子を見るけど、大丈夫だよな?」 
「・・・多分。その前にノックしてみるか。」 
>「鍵を開けるよ、ちょっと待ってくれるかね?」
あたしは目を丸くした。
シノザキさんが扉をノックしようとする前に、中から取葉さんの声が聞こえたからだ。

ドアを開けると、取葉さんが静かに立っていた。監視室の中はちょっとうす暗い。
>「桃華。中に入ったら、鍵を閉めといてくれ。」 
「あ、うん」
あたしは鍵をかけると、電気をつけていいか尋ねる。

壁といわず床といわず、部屋一面に茶色いものが飛び散っている。
元は何色か、などと考えるまでも無い。
死体こそ無いものの、ここでどんな凄惨な戦闘があったかは窺い知れた。
>「・・・やっぱり私が居た方が良かったかな?」 
>「うるせぇよ、お前があいつ等を――」 
「ミスタ・ルイス、あんまりしゃべらない方が……」
あたしがおろおろしている間に、シノザキさんが手早く応急処置をした。

シノザキさんは一段落ついたら、先にプレートを嵌めるため1階へ行ってくれるらしい。
お姉さま――――ミリアさんや川崎さんと上手く合流できると良いんだけど。
>「桃華、プレート借りてくぜ。」 
「わーダメ待って! 自分で取るから!!!」
あたしは慌てて後ろを向くと、自分の胸に手を突っ込んだ。
パット代わりに押し込んでいたプレートを取り出す。
なんとも微妙な表情をしてシノザキさんが生暖かいプレートを受け取った。
>「行くのか?シノザキ。」 
何言ってるんだという顔で、シノザキさんがミスタ・ルイスを見つめ返した。
>「・・・解った、気を付けてな。」 
>「チャンスがあれば、3階のアイツと合流するさ。」 
「気をつけてね」
シノザキさんはモニターを一瞥した後、機敏な動きで部屋を出て行った。

「取葉さんって機械に強い?館内放送入れたいんだけど、スイッチってどれか分かる?」
あたしはタバコを吸っているミスタ・ルイスの隣にしゃがみこんだ。
「もうじき封鎖が解除されるから、脱出後は一刻も早くビルから逃げ出せ!
 でないと丸焼けになるぞ!って感じでいいかしら?」
あたしはそっとミスタ・ルイスの顔を覗き込む。
痛い、辛いのは当たり前なので今更聞いたりしない。
「ミスタ・ルイス、何かあたしに出来ることはある?」

所持品:ライター、ワルサーP38(4)、弾倉(8×3)、ヘルメット、SIG230(0)予備マガジン2、MP5(18) 予備弾倉3、携帯電話 


13 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/07/27(金) 13:09:26 0
私は鈴木さんから借りたハンカチで顔の煤や糸をふき取った。

>前スレ430-431
変な仮面をつけていた外人さんがマスクを外した。
>「俺はロバートだ。子供には優しいからそんなに怖がるなって」 
子供の前にしゃがんでにこやかに話しかけてみる。 
「・・・・・・・・・・・私は森村彩です。・・・・・・よろしく」
私はおじいちゃんの影からおずおずと答えた。
この人、ロバートさんはいい人なのかな?

>7
>「そうそう腕はドリルに変形して・・・ってんなもんでるかー!俺様はロボットかこの糞ガキ!」 
私はおじいちゃんの背後で小さくなった。
だけど私の目は、ミヒャエルさん布を巻きつけた手から離れない。
「・・・じゃあミサイルは?・・・ロケットパンチは? 」
やっぱり何か誤解しているようだ。
だが返答は無かった。乱入者にさえぎられてしまったからだ。

目つきの危ない人が口の端から泡を吹きながら飛び込んできた。
私はおじいちゃんの影で震えていた。

その人が鈴木さんの口に銃を突っ込んだとき、ロバートさんが動いた。
武装解除させた男に銃を突きつけ、彼は何の感情もなく言い放った。
「五秒やる、死ぬ前に何か一言どうぞ」 

その時何を考えたのかは良く分からない。
家族がゾンビになったこととか、自衛隊の人が家族を皆射殺してしまったこととか。
それが津波みたいに押し寄せてきて、急に何もかも分からなくなった。
「やだ・・・もうこんなの嫌だよう!!」
パニックになった私は、悲鳴をあげながら単身医務室を飛び出してしまった。

14 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/07/30(月) 11:34:50 0
>前スレ427

このまま走って逃げ続けても良いが、紅子と先程会ったばかりの生存者の
体力がもたないだろう。彼らは自分と違って戦闘訓練を受けてはいない民間
人なのだから。安全な場所で小休止した方が良いかもしれない。
何処か安全そうな建物がないかと探してみると、小さな小屋が目に留まった。
「あそこで小休止しよう」
清田が先頭に立ち、ゆっくりと小屋に近づく。
「俺が中の様子を見てくる。合図したら来てくれ」
小屋の前で二人を待たせ、扉を少しだけ開けて中の様子を探る。中はひっそりと
静まり返っており、中は暗くて全く見えない。暗視装置を顔の前に下ろして探ると、
これといって怪しいものは見当たらない。
音を立てないように気をつけながら扉を開き、一歩を踏みしめる。小屋は最近使われた
形跡はなく、床には誇りが厚く積もっている。フラッシュライトで隅から隅まで照らし、
慎重に調べるがどうやら化け物はいないようだ。机の上には埃を被ったタイプライターがあり、
壁際の床には雑貨などを収納する大きなボックスが備え付けてある。
危険がないのを清田は確信すると、扉から出て二人を手招きした。

現在地:小屋
状況:小屋で小休止

15 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2007/07/30(月) 18:44:31 0
>7
私はミヒャエルさんに、手の中のアルコール瓶を押し付けた。
「飲めるかどうか分かりませんが」

>11 >13
>男が撃つより早く、銃を持っている方の腕を狙って引き金を引く。 
>三発の銃弾は腕を正確に撃ち抜き、男が銃を落とした。 
>「五秒やる、死ぬ前に何か一言どうぞ」 
銃を弾き飛ばしたロバートさんが、男性に突きつけた。
だがそれを見ていた彩ちゃんがパニックを起し部屋を飛び出してしまった。
「待って彩ちゃん!待ちなさい!……ロバートさん、子どもの前でなんて事を!」
死体を見慣れているとはいえ、子どもにはショックが強すぎたのかもしれない。

私は男に無機質な目を向けた。
「弾がもったいないわ。いっそ縛りあげてここに転がしておくのはいかが?」


16 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/07/30(月) 22:04:14 0
>5
「こりゃ、ひどいや・・・」
おびただしい死体。それらを跨ぎ、死臭に顔をしかめ、僕は廊下を進んでいた。
やっぱりここにも、怪物がいたようだ。
奥からは話し声、そして銃声が聞こえる。生存者がいるということに、僕は
安堵感を覚えた。
「良かった・・・」
後は怪物に会わないよう気をつけ、進んでいけばいい・・・。

角を曲がり、話し声が大きくなってゆく。
「そこだな・・・」
扉を、僕は見つけた。意を決し、それに向かって歩き始めた時。
誰かが、そこから飛び出してきた。
「うわぁ!」
思わず一歩後退する。

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室前
状況:医務室から飛び出してきた人影を見、驚く。

17 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/07/30(月) 23:47:07 0
>11>13>16
山田あすかを突き飛ばし、小川自身はその場に立ったまま、男の目を見ていた。
口の中に銃を押し込まれても、男から目を逸らさない。
どうせお前は、俺を殺せない。
銃声が、三度部屋に木霊する。
口に押し込まれていた銃が、重い音を立てて床に落ちる。
火傷した舌と唇が痛む。
男は腕を抑えて床に蹲っていた。
>>「五秒やる、死ぬ前に何か一言どうぞ」
>「やだ・・・もうこんなの嫌だよう!!」
ファリントンの声にパニックを起こした少女が部屋を飛び出す。
>「やだ・・・追いかけなきゃ!一緒に来なさい!」
肩を掴まれた小川が、引き摺られるようにして医務室を飛び出す。
>「うわぁ!」
小さな影に引き続き、ライフルを持った血塗れの男と看護婦、という訳の解らないコンビが飛び出す。
さらに悲鳴が続いてもおかしくない。
瞬時に男の装備を確認、危険性は無いと判断する。
「医務室の前に男が一人!丸腰!後は頼みます!」
ファリントンとミヒャエルに向って叫び、山田あすかの後を追う。
分岐点に出くわす度に、山田あすかが先頭を切って曲がる。
暗闇での視力は、彼女の方が遥かに上だ。
>「あの子、パニックを起こしてる。早く見つけて、安心させてあげないと。」
「・・・どうやって?!」
息を切らしながら、小川が疑問を呟く。
>「抱きしめて、安心させてあげるのよ。・・・それ位しか出来ないのは、あたしも一緒。
  あの子、泣いてなかった。感情が上手く出せなくなってる。
  ずっと、一人で我慢してきたのよ、きっと。
  ほら、居た!彩ちゃん、待って!」
小さな影に向って、山田あすかが呼びかける。
少女の肩を掴み、言葉どおり抱き上げた。
>「ごめんね、怖かったんだよね。もう大丈夫。あたしがいるから、もう大丈夫。」
ゆっくりと背中を叩き、逃げようと暴れる少女を抱きしめ続ける。
逃げようと動く足が当たっても、手が当たっても山田あすかは、笑顔で優しい言葉を掛け続ける。
見守る事しか出来ない小川は、一体ここがどこなのか、そして恐らく、あの義手の男の正体について考えていた。
あれだけ高性能な義手を用意できる、そして運用できる組織は一つしかない。
「・・・傘、だな。」

18 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/07/31(火) 00:04:20 0
>>12
桃華が大慌てで胸の辺りからプレートを引っ張り出す。
まぁ・・・凹凸が少ない分、入れやすいのかもしれない。
微妙な顔をして出て行く、シノザキに軽く手を上げる。
シノザキが頷いて出て行った。
桃華が同じ場所に入れておいたパンを貪り食ったシノザキに微妙な顔をする権利は無いと思うが。
場所が場所なら裁判所に呼び出されるぞ。
と、居なくなった所で好き勝手に言わせてもらった。
>「取葉さんって機械に強い?館内放送入れたいんだけど、スイッチってどれか分かる?」
取葉が困った顔でマイクを弄り始める。
「机の中に・・・マニュアルがあるかも知れん。」
>「もうじき封鎖が解除されるから、脱出後は一刻も早くビルから逃げ出せ!
 でないと丸焼けになるぞ!って感じでいいかしら?」
「いや、これ以上刺激すればパニックになるだけだ。
 どこそこから脱出出来る、とだけ言えば充分だよ。」
余計な事を聞かずに、目的だけを果そうとする桃華が心強い。
プールで初めて会った時に比べて、随分と成長したものだと思う。
>「ミスタ・ルイス、何かあたしに出来ることはある?」
「そうだな、監視カメラの映像に注意を払え。逃げる時に、役に立つ。」
ニヤリと笑って、それに、と付け足した。
「シノザキが、お前さんが胸から引っ張り出したプレートに頬擦りしているかもしれん。
 モニターに映ってる所を見つけて、後で死ぬほど馬鹿にしてやれ。」
後は、シノザキがどうするかで決まる。
あいつが上手くやってくれれば、良いのだが。

19 名前:[sage] 投稿日:2007/07/31(火) 00:15:16 0
>>11>>13>>17
「あがっ、ぐおおっ!?」
米軍兵の放った銃弾は、男の腕を正確に撃ち抜き、三つの血の流れ出る穴をこしらえた
余りの痛さに声を上げ、手に持っていた銃を撃つことも無く床に落としてしまう

「な、何を…ぐががあっ!?」
素早く近付いてきた米軍兵に瞬時に床に蹴り倒され、無様に仰向けの無抵抗な姿勢のまま銃口を向けられる

「ひいっ!?
わ、私はしし死ぬわけにはいかない!
よよよせよせ、撃つな!
撃たないでくれえぇぇ…!」
銃口を突き付けられた途端、うずくまって泣きながら無抵抗のポーズを取る
その姿は余りにも無様であった

20 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/07/31(火) 23:02:27 0
>8>12>18
>「うるせぇよ、お前があいつ等を――」
マクナブが吐いた軽口を流し、困りきった笑顔を浮かべる。
治療を始めたシノザキそっちのけでモニターを眺めている。
「得体の知れない化け物も居なくなってしまったね。」

>「桃華、プレート借りてくぜ。」
>「わーダメ待って! 自分で取るから!!!」
ごそごそと胸元から金属板を引っ張り出す桃華と困惑した表情を始めるシノザキ。
「・・・まぁ、無くす事は無いだろうけどね、お嬢さん。
 もうちょっと、入れる場所を考えた方が良いと思うよ。」
流石のシノザキ君もまさか胸元に押し込んでいるとは思わなかったと見える。
軽く手を振るマクナブの後ろでヒラヒラと手を振り、後を見送る。
>「取葉さんって機械に強い?館内放送入れたいんだけど、スイッチってどれか分かる?」
「いや、すまないが私は機械が苦手なんだ。」
>「机の中に・・・マニュアルがあるかも知れん。」
マクナブのフォローを笑顔で受け止め、机の引出しを引っ張り出す。
「・・・このボタン、かな?」
>「シノザキ『が、お前さんが胸から引っ張り出したプレートに頬擦りしているかもしれん。
 モニターに映ってる所を見つけて、後で死ぬほど馬鹿にしてやれ。』
表情を変えずに、入れたばかりのスイッチを切る。
愉快な英国紳士のセクハラ発言は、館内に放送されてしまった。
シノザキの名前が放送されなかったのは、幸運だったと思う。
「多分、このボタンで良いみたいだね。」

>9
シノザキは見事に合流を果したようだが、肝心の青年に動きが無い。
「・・・あ、こっちを睨んでるね、彼。」
シノザキが手近にある監視カメラを胡散臭そうに眺めていた。

21 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/08/01(水) 01:06:03 0
>前430
米兵のなだめる様な言葉に、大佐は全く聞く耳を持たず一蹴し、白衣の男を睨みつける。
「ええい、アメ公は黙っていろ!」
かつての大日本帝国の軍人が取る態度そのものに、米兵を怒鳴りつける。
>10
「調子に乗るなよ、気違い野郎が。貴様が何をした?我々の研究所へ、放棄した後になって来ただけじゃないか。
我々は、ここで任務を全うした。祖国の為に、大日本帝国の勝利の為に、ここであれだけの結果を残したのだ。
全部、全部貴様のもんなんかじゃない!我々のものだ!貴様は寄生虫と変わらん!ただ後から来ただけだ!
ここにあるものは我々が…我が日本陸軍がもう一度、もう一度栄光を取り戻す為に必要なのだ!!」
銃口にも怯まずに怒鳴り散らし、逆に掴みかかりそうな姿を見ていても、少佐はそれを止める事ができなかった。
予てより、頭の片隅にあった不安。それが現実だったと気付かされた。

年に数回、戦友会の会合として老人らが集まって、その内の数人が時折、軍服姿でこの施設に足を踏み入れていた事は、
九武村の村民ならば知っていた。一つの恒例行事とも捉えられていたかもしれない。
戦友会員を始めとする一部の老人達は、その数人とは、何れも高級将校であって、慰霊目的と知っていただろう。
しかし、彼らが本当に何をしているのか、それを知っているのは当の将校らだけだった。

敗戦時、ガソリンで一人残らずに焼き尽くされた筈の死霊と化した兵士らが、今の今まで生きていた。
その理由は、彼らを率いていた将校らが、青年だった頃からの夢を、未だに捨て切れていなかった証明だった。
即ち、誇り高き帝国軍人として、再び軍旗を高く掲げ、戦友らと行進する。そして、消えてなくなった祖国を取り戻すという夢。
将校団はここに来るたびに、『残存兵員』に食事を与えて、少しずつ書類を搬出し、全ての準備を着々と進めていた。

「あとは兵員をここから連れ出すだけでいいんだ!彼らと共に再び進軍するんだ!既に我々の準備は終えた!
これは我が培尾連隊に課せられた最後の任務だ!貴様なんぞに邪魔されてたまるか!」
傍から見れば、白衣の男も、大佐も、きっと同じ風に見えたろう。少佐の目にも、上官たる将校ではなく、狂人の姿が映っていた。
以前、ある村人が大佐の事を「あの爺さんはボケていて、まだ兵隊のつもりなんだ」と笑ったのを思い出した。
>11>13>17
そんな事を考えていると、銃声が響き、白衣の男がうめき声を上げる。その次に、少女の悲鳴。
「彩ちゃん!待つんだ!」
小銃を拾い上げようとして、少女を追うのが少し遅れてしまった。鈴木らが先に部屋を飛び出す。
だが、自らも追わない訳には行かない。彼女との約束は果たさなければならない。
「おい、大佐を頼む!」
米兵らに言い残し、少佐も鈴木らに続いて部屋を出た。
>19
それこそ、虫けらを見るような視線を白衣の男に向けながら、大佐は袖で軍刀を拭った。
先程斬り付けた大女の血が、袖を赤く染める。錆が浮かんでいる軍刀は、それでも尚ギラギラと光って見えた。
「ふん、命乞いなら好きなだけしろ。すぐに黙らせてやるから」
白衣の男に告げる大佐の瞳は血走り、錆びの浮かぶ軍刀と同様に、ギラギラと光って見えた。

名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(2発装填、予備31発)背嚢

22 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/08/02(木) 00:04:56 0
>17
>21
>「医務室の前に男が一人!丸腰!後は頼みます!」>「おい、大佐を頼む!」

言い放つと男達は少女を追って部屋の外へ出る。
「頼む!って・・・おいおい。何でこんな汗臭い連中と一緒に取り残されんだよ!全く」

煙を燻らせながら殺気立つ男達と白衣の男の間にしゃがみ込み必死で命乞いをする男に語りかける。
「おい。1個だけ聞きてぇ事があんだ。あんたの知り合いにこんな腕作るのが得意な奴いるか?」

腕を男に見せながら殺気立つ方へも声をかける。
「なぁ?あんた等も少し落ち着けや。熱くなんのも悪かねぇが、情報って奴は価値があんだ。聞けるだけ聞こうや」
再び向き直り続ける。
「腕じゃなくてもいいんだけどよ。こんな感じの技術のある奴だ。知らねぇか?」

返答を待つ間しばし考え込む。
(しかし何だってこんな妙な組み合わせの連中が一緒に居んだ?)
(それにしてもこの兵隊どもとガキ・・・嫌な事思い出しちまったぜ。糞)

幼い頃の記憶が脳裏を過ぎる。
――――
少年「なぁ!腕の病気治んの!?」
男「もちろんだ。最新の医療技術だからね。村の人の病気も直ぐ良くなるよ」
少年「すげーな!でもこの前の注射した後変な虫が腕から出てきたぜ?大丈夫なのかよ!」
男「私の組織は完璧な医療システムを備えている。安心しなさい」
――――
男「経過は?それと準備もそろそろ始めるとしようか。もう十分に確認は済んだ」
男2「はい。順調です。あの少年に独立して寄生した部分は保管予定です。他の処分は焼却で?」
男「そうしてくれ。・・・少し試したい事があるので青年の切り離し手術の後にそのまま例の機器を」
男2「かしこまりました。では後ほど」
―――――
少年「何だよタダじゃねぇのかよ!で?代わりに軍で療養しながら訓練?まぁいいけどよ!」
男「良かった。給料はきちんと払うから安心したまえ。腕の調子はどうかね」
少年「おう!ばっちりだぜ!すげーのなこれ。銃なんかあっという間にばらせるぜ!」
男「そうか。きちんと治ったら一生懸命働いてくれ」
少年「義父とか兄弟たちが待ってんだからささっと稼いで終わらせるっての!」
男「頼もしいな。それなら直ぐに帰れるな」
――――
男3「意識は周囲に払え。感情は捨てろ。何の役にも立たん」
少年「はい!・・・でも相手子供ばっかじゃないですか?それに丸腰d――」
男3「余計な事は考えるなと言った筈だが?撃て」
少年「(何でこんな事を・・・ごめん!)あ・・・」
男3「何故外した?許可した覚えはない。おい、栄養が足りないようだ。特別メニューを」
兵士「はっ!来い!お前に特別メニューを用意した!」
―――
兵士「さっきの子供の脳と内臓だ。食え」
少年「・・・ウゲェ!ゲホッゲホッ無理です・・・オェッ!ゲホッ(もういやだ!)」
――――――
現実に引き戻される。
「・・・ッチ」



所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 白衣の男に問いかける

23 名前:[sage] 投稿日:2007/08/02(木) 01:58:53 0
>>21
「………。」
うずくまったままの男は、おもむろに懐に手を突っ込む
そして、何らかの薬品が入った注射器を取り出す
とその瞬間、注射器を自らの腕に刺し、薬品を注入し始めた

「ばば馬鹿め、わわ私を直ぐに殺しておくべきだったな!」
そう言い放つと同時に、男に異変が起き始める

「ぐぐぐ…あがが…!」
全身の肉体の筋肉が拡張し、体表も爬虫類の鱗のように変異したのだ
それも僅か数秒の間に

「ふひふひひ、ふはははははは!」
大宮部隊の隊員と米軍兵士を突き飛ばすと、信じられない素早さで地下への入り口に消えていってしまった

24 名前:桂木 桜子 ◆jFC.LOgoJM [sage] 投稿日:2007/08/03(金) 23:56:04 0
少女を追いかけ、鈴木さんと山田さん、飯田老人が追いかけていってしまった。
>「医務室の前に男が一人!丸腰!後は頼みます!」 
鈴木さんの言葉を聞き、私はドアから顔を出した。

>16
ひょろっとした青年がドアの向こうに立っていた。
「ここに来るまでに誰かに噛まれたり傷をつけられたりしましたか?」
自己紹介を飛ばして単刀直入に質問する。

「中に武装した軍人さんや傭兵さんがいらっしゃるわ。
 守って欲しいのなら中へお入りなさいな。運がよければ守って下さると思うわ」
そういいながら、青年の脇をすり抜ける。
私自身はここに残る気は無かった。

米軍兵士のロバートさんには米軍が、ミヒャエルさんには多分傘社が。
そして大宮老人には過去への妄執が。
彼ら個人には何も含むところは無いが、バックに組織がある以上長く行動をともにするのは避けたい。
彼らの力を借りて無事この村を脱出できたとしても、その先に待っているものは良くてモルモット、悪ければ滅却処理なのだから。

切れかけた電球が薄暗い廊下をほの暗く照らしている。
その暗さは、まるで私の将来を暗示しているかのようだった。

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室前 
状況:姫路さんを医務室に招き入れる。自らは騒ぎに乗じて姿を消す。



25 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/08/04(土) 22:11:18 0
>17
>ほら、居た!彩ちゃん、待って!」 
後ろから肩をつかまれ、私は悲鳴をあげた。
「嫌!嫌!!嫌!!!」
私は逃げようと滅茶苦茶に暴れた。
だけどどんなに暴れても、喚いても、しっかり絡みついた腕は振りほどけなかった。

>ゆっくりと背中を叩き、逃げようと暴れる少女を抱きしめ続ける。 
何度目かの優しい呼びかけの声に、私は目の前の誰かを知っていることに気づいた。
>「ごめんね、怖かったんだよね。もう大丈夫。あたしがいるから、もう大丈夫。」
山田あすかさんだった。
殴られたり蹴られたりして痛くないはず無いのに、山田さんは優しい笑顔で微笑みかけていた。
ゆっくりと背中を叩く感じは、どこか懐かしい感じがした。
「ママ・・・」
言葉にしたらずっとせき止めていた何かが壊れてしまった。
山田さんの肩口に顔をうずめると、壊れたみたいに大声で泣きつづける。
訳のわからない化け物がうじゃうじゃいる場所だってことは考えられなかった。
ただただ泣きたかった。

散々泣いた後、私はようやく山田さんから身を離した。
「ごめんなさい・・・おりる・・・」
手持ち無沙汰に待っていた鈴木さんにおずおずと声をかける。
「時間が無いのにごめんなさい。・・・あと、滅茶苦茶に走ったから目印わすれちゃった・・・。
 帰り道がわかんない・・・ごめんなさい・・・。
 鈴木さんは皆がいた場所、どこか分かる?」

>21
誰かの足音が近づいているようだ。

状況:現在地不明。平静さを取り戻す。飯田老人の足音に気づく


26 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/05(日) 00:14:49 0
>24
「グオオオオオ……」
何かの野太い咆哮が近くから聞こえた。

27 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/05(日) 16:49:30 0
ある物陰に、自分の体を小さく丸めて体を隠す青年の姿があった。
青年は息を殺して出来る限り自分の体を隠す。
眼をこらして辺りを見回すと何かゆっくりと動く人の形をしたもの。
そして足音が聞こえる。
その人の形をしたものがこちらへとゆっくり近づいてくる。
足音から推測するとどうやら人の形をしたものは複数のようだ。
青年は、ここに隠れるまでに至るまでに立ち寄った店で拝借した棒状なモノ
木刀を握り締める。
そして、タイミングを見計らい物陰から飛び出した。
動くものは数は三つ。
青年はすぐ近くにいるモノに上段からの一撃を浴びせる。
そして、すぐさま横にいるモノに下段からの蹴りを顎に叩きこむ。
最後に背後にいるモノに木刀を突きこむ。
その際に、嫌な感触が伝わるが青年はそれを無視した。
事が終り、青年は人の形をした動くモノ、いや、動くはずの無い死体を見つめる。
そして深い溜息を吐く。
「ハァ・・・なんで、こんな事になってんだよ・・・」
青年―千堂 秋哉は辺りに転がる先ほどまで動いていた死体に、眼を向けた。

名前:千堂 秋哉
年齢:20
性別:男
所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀(立ち寄った店で入手)
現在地:商店街
状況:一人でどうすればいいか途方にくれている。
自分の状態: 良好

28 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/08/05(日) 18:11:02 0
>>14
軍服姿の男が先頭を走り二人を先導している。
しかし、もう随分と走ったままのため少女と宮野は息を切らし始めていた。
だが、先頭を走っている彼は一向にスピードが衰えていない。
「はぁ、はぁ…流石に少しきついな…。
す、少し休憩を…」
そう思っていた矢先、
>「あそこで小休止しよう」
思いが通じたのか、彼が休憩を取ろうと言ってくれたおかげで少し安堵の表情を浮かべる。
>「俺が中の様子を見てくる。合図したら来てくれ」
合図があるまで宮野は息を整えながら辺りを見回してみる。
静かな闇が広がるほか、これといって変わったことはない。
確認はしていないが巨大蝿も追ってくる気配はなさそうだ。

・・・合図を確認すると、小屋の中へと入っていく。
どうもたくさんの埃が気に掛かるが、畳の上に座り、彼に色々な質問を投げかける。
「えっと、まずはここで何があったかを教えて欲しいんだけど…
君は見たところ自衛隊員のようだね?
この村はどうなってるんだ?このことは政府も絡んでいるのか?
それと村のあちこちに転がってる奇妙な死体は一体…」
いっぺんに答えられないような数の質問を投げかけ、
興味心身にぺンとメモ帳を開きながら問いただす。
「あ、そういえば名前をまだ聞いてなかったね。
僕は宮野和司…君は?」

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ

状況:古びた小屋で休憩を取りつつ、清田に質問中

29 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/05(日) 20:18:16 0
>>9
迫水さんを見捨てて階段を駆け下りていると、不意にエレベーターが開いて、今度は何かダンディな感じのおっさんが姿を現した
俺は突然の怪人物の登場に思わず足を止める
>「よぉ、無事か?」
何だこの人は…
迫水さんといいこの人いい…
尋常じゃない人間しかいないのかこのビルには
>「ビビるなよ。この銃は・・・テロリストの死体から拾ったのさ。」
おっさんの言葉に、俺は返す言葉が思いつかない
今更銃が出てきてもなんとも思わないが…
>「プレートが一枚を除いて揃ったから、噴水に向うんだが・・・一緒に来るか?」
!!
確か、吉田さんがプレートそろえると外出る通路ができるって言ってたよな!
じゃあ!
そこまで考えて、俺はとんでもない事を思い出した
そうだ、俺の後ろには今化け物がついてきてるんだ
「それより…あー…」
話してる時間がもどかしい、俺はダンディなおっさんの乗るエレベーターに向かって駆け込むべく走った

大変申し訳ありませんでした
以後遅れないように気をつけます

30 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/05(日) 20:31:46 0
>9
若者相手に説明をしている所で、館内放送が入った。
>『が、お前さんが胸から引っ張り出したプレートに頬擦りしているかもしれん。
  モニターに映ってる所を見つけて、後で死ぬほど馬鹿にしてやれ。』
「・・・」
これがイギリス流のユーモアって奴か?
名前を出さないだけ良心的なのか?
まぁ、偽名だけど顔を覚えられていたら同じだし、どっちにしろ凄まじいまでの嫌がらせだ。
取りあえず近場にある監視カメラを睨んでおいた。
これだけ下らないジョークを言えるのだから、心配するほど、怪我は酷く無いのだろう。

>29
出合った若者は完全に沈黙していた。
(鳩が豆鉄砲を食らったような顔って奴だね)
まぁ、ゾンビが居るビルの中だし、銃を持ってりゃ驚くだろう。
こっちが異常な状況に慣れすぎているのだ。
>「それより…あー…」
「言いたい事があるなら言ってくれ。とりあえず、移動するぜ?」
業務用エレベーターまでは、少しばかり距離があるから歩く羽目になる。
このまま一階へと向ってプレートを嵌めて、はい脱出、という訳だ。
まぁ、そう事は上手く運ばないという気がするが。
今回ばかりは・・・経験則が外れて欲しい。
エレベーターに乗り込むと、1階のボタンに続き、「閉」のボタンを押した。

31 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage 大森さんがんばって〜!!] 投稿日:2007/08/05(日) 20:32:16 0
>18 >20
「・・・このボタン、かな?」 
取葉さんがボタンを押した。

>『が、お前さんが胸から引っ張り出したプレートに頬擦りしているかもしれん。 
 モニターに映ってる所を見つけて、後で死ぬほど馬鹿にしてやれ。』 
「あぁああ?!」
焦る私とは対照的に、取葉さんは顔色一つ変えずスイッチを切った。
>「多分、このボタンで良いみたいだね。」 
「あは……あははははは」
あたしは乾いた笑いを浮かべた。
「まあこんな極限状況で、馬鹿げたジョークをいちいち覚えてる人もいないわよ……ね?」

>「そうだな、監視カメラの映像に注意を払え。逃げる時に、役に立つ。」 
あたしはこくりと頷いた。
「逃げるだけじゃなく生存者を見つけるときにも役に立つみたいね」
シノザキさんが、監視室のカメラをあれほど熱心に眺めていた理由がやっとわかった。
どの場所に行けば画面の中の男性に会えるか、頭の中でシュミレーションしてたんだわ。
あたしはいきなり50階のパーティに参加していたから、ビルの中はさっぱりわからない。
だからこそ画像を覚えて、少しでもどこに何があるか暗記しておかなくっちゃね。

>「・・・あ、こっちを睨んでるね、彼。」 
シノザキが手近にある監視カメラを胡散臭そうに眺めていた。 
あたしは慌ててマイクのスイッチを押した。
見えないと思いつつも、画面の中の不機嫌そうなシノザキさんに手を振る。
「シノさん、さっきのはただのイングリッシュジョーク……やーん聞いてないし!!」
シノザキさんと画面内の男性は、私の放送を半分も聞かないうちにのエレベーターへと乗り込んだ。
「これちゃんと放送されてるの〜?」
あたしはぽんぽんとマイクをたたいた。
とりあえず20階ではまともに放送されてるみたいだ。

気を取り直し、私は再び大きく息を吸い込んだ。
「あーあー。皆さん聞こえますか?
 皆さんに重要なお知らせです。
 もうじきビルの封鎖が解除される予定です。その際は手近な出口から速やかに脱出してください」
改めて言葉にすると、あまりに普通すぎて困ってしまった。
一旦マイクのスイッチを切る。
「ミスタ・ルイス、取葉さん、他に何か放送しておくことは無い?」
超然とした態度の取葉さんと、荒い息のミスタ・ルイスに問うてみる。
特にミスタ・ルイスはひどい顔色だ。
「お、お医者さんとか探してみる?べ、別に恋人募集でもいいけどっ!!」

現在地:20階監視室
状況:全館に向けて放送中。

32 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/05(日) 21:36:54 0
>>30
俺が乗り込むと、ダンディおっさんはドアを閉めた
>「言いたい事があるなら言ってくれ。とりあえず、移動するぜ?」
「はあ…化け物に追われてるって言おうと思いましたがもういいです」
何か俺を拾うためにわざわざ止まってくれたらしい
あー…何だかここまでただ来てしまっただけの自分が情けない…
…!
そうだ
迫水さんが…
でも…あの人は…えーっと…
胃がきりきりと痛む…
俺は頭を抱えると、自分のしでかした事の重大さを思い知り、座り込んでしまった

何だか子供の声みたいなのが聞こえた気がする…
どうでもいい…もう何か全部どうでもいい…

俺は何だか陽気にやりとりしているダンディおっさんの横、エレベーターの隅で膝を抱えて沈黙した

33 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/05(日) 21:39:11 0
>31
「シャアアア…」
何処からか、何かの荒い呼吸音が聞こえる……

34 名前:九武村地下下水道の報告書[sage] 投稿日:2007/08/05(日) 23:09:18 0
>>14>>28
・・・タイプライターの近くに、一冊の本が置いてある。

―九武村地下下水道の報告書―
九武村全域に張り巡らされた地下下水道は、大戦中に建造された防空壕を下に作られている。
この施設は、防空壕というよりも巨大な地下トンネルと呼んだ方が相応しい規模の建設物だ。
我々は研究所の建設に有効活用出来ないかと考え、全域の調査を始めた。
一部の区画は崩れているが、使用に問題は無いと判断し、緊急の避難路を建造した。
避難路へのアクセスポイントは複数存在し、村内で事故が発生した場合、
速やかに避難できるようになっている。
事故が起きた場合、地図を参照に、最寄のアクセスポイントから脱出するように。
尚、避難経路の一部には武器庫もあるので有効に活用してほしい。

・・どうやら傘社の緊急避難マニュアルらしい。
ここから1キロほど離れた場所にある浄水場がアクセスポイントの一つのようだ。

フォルダの下には、金庫の鍵が置いてある。
「害虫駆除剤保管金庫の鍵」とタグが付いている。
この小屋の中にある金庫の鍵のようだ。
拾いますか?
→Yes
  No

35 名前:Z ◆0m8uNOuYMw [sage] 投稿日:2007/08/06(月) 17:38:31 0
 その男は、レギュレータで携帯用酸素供給器と繋がる、統合型ヘルメットと一体化されている
対NBCガスマスクの上、濃いスモークの掛かったHMD(ヘルメット・マウントテッド・ディスプレイ)に
よって素顔が全く窺い知れなかった。
 でっぷりとしたC130H中型戦術輸送機の胴体が左右に激しく揺れた。パイプやコードが隙間なく
這い回る機壁がぎしぎしと鳴る。だが、男は、物々しい装備に身を包んだ長身を真っ直ぐと伸ばし、
全く動じる事なく大重量の全装備を、鍛え上げられた両足で踏ん張って支えていた。
 やがて輸送機は降下地点に到達した。貨物扉が音もなく開き、男の眼下に真っ暗な穴がぽっかりと
大きな口を開けた。地上で微かな光が灯っているが、圧倒的に闇の方が大きい。男はHMD越しに
眼下に広げる光景を見下ろしていた。
 ローディングランプの脇に立っていた誘導員が、左手の親指を立てた状態で腕を回した。
『スタンバイ!』
 男が膝を緩やかに曲げて前傾姿勢を作った。
『降下!降下!』
 誘導員の左手がローディングランプの外へ向かって勢い良く振り下ろされる。イチ、ニのテンポで
ローディングランプの端へ駆けた男は、サンのタイミングで対地高度15,000フィートの夜空へ頭から
突っ込んだ。
 その瞬間、航空機の慣性と風の猛烈な衝撃が全身を叩きつけ、男の意識もろとも後方へと勢い良く
引っ張られた。何しろ最高速度で突っ走る新幹線から飛び降りるのに等しいのだから。しかも戦闘降下と
もなると数十キロの戦闘装備を身に着けた状態でやらなければならない。
 だが、数秒後、慣性から抜け出た瞬間、すうっと急激に身体が沈下していく。男は直ぐに肩を入れて
両手で姿勢制御し、全身をカエル状態とする安定降下姿勢をとった。景色を眺めている余裕は勿論
ながら皆無である。「安定。安定」とマスクの中でうわ言のように繰り返し呟いていた。
 HMDの右上に表示されている高度計を横目で確認し、その下に表示されているデジタル時計へ
目をやった。自由降下時間は六分十秒。男は、身体を回転させ、再度高度計の表示を凝視した。
「3,500通過………サン、ニ、イチ」
 頭の中でカウントし、主傘用リップコードを軽く引っ張った。M-C4主傘が一気に開傘し、上空へ勢い
良く引っ張り上げられた。強烈な衝撃がハーネスと共に股帯を締め上げた。足の付け根と睾丸に激しい
痛みを吐き気を覚え、男は思わず顔を歪めた。
 直ぐに操縦索を引いて高度処理に入った。風上十時の方向へと時計の逆回りで螺旋回転を繰り返し
ながら高度を下げ、地上から200メートルまでに達すると目の前のフロントスタビライザーを両手で
掴んでぐっと引き寄せた。スタビライザーが激しく音を立て、降下速度が勢いづき、猛烈な速さで降下する。
 草地まで50メートルと目測した男は、操縦索を目一杯引いた。急激なブレーキがかかり、草叢の中へ
ふわっという感じで両足を揃え、難なくタッチダウンした。
 パラシュートを急いで畳み、空挺機材と共に袋に収め、穴を掘って埋める。担いできた銃袋から抜き
出したH&KモデルLMG11Pを手にした。スリングを肩に回し、マガジンリリースボタンを押すとストックが
下方に折れ曲がり、その中に4.73×33mmケースレス弾が300発で一纏めになった弾薬ブロックを装填する。
ケースレスSAWと共に取り出した、エントレンチングツール用のベネリM4にも弾薬ポーチから取り出した
3inショットシェルを装填するとスリングで背負った。
 火器の準備が済むと、右腕に装着している小さなシステム・コントロール・キーボードのキーを叩き、
LMG11Pのレシーバー上部に装備されているFCS及び統合型ヘルメット側頭部の光学センサーを連動
させる。HMDに低光量カメラの映像が投影され、夜の世界が浮き彫りになった。
 ローレディーの銃姿勢のまましゃがみ込み、周辺を警戒する。何も脅威がないことを確認してから、
胸のPTTスイッチを入れた。
「作戦領域に到達した。これより状況を開始する」
 今、Zと呼ばれる男の孤独な戦いが始まった。 

装備:H&KモデルLMG11P(300発)、ベネリM4(6+1発)、モデルSR-1ピストル(18+1発)、
    Mk3A2衝撃手榴弾×2、M26破砕手榴弾×6、ナイフ、LMG11マガジン×4、3inショットシェル×50
    ピストルマガジン×8
現在地:九武村近郊
状況:行動開始

36 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/08/06(月) 21:12:22 0
>17>23>24
>「医務室の前に男が一人!丸腰!後は頼みます!」
小さな女の子、それを追う女性に続き、中に叫んだ男性も走り去った。
「なんだぁ?」
何やら大変なことが起きているらしい。この小さな部屋で。
>「ふひふひひ、ふはははははは!」
と、奇声を発しながら飛び出してきた人と僕はぶつかった。強く尻を床に打ち付け、
上を見上げた。
一瞬だが、鱗のようなものが見えた。まだ人の面影を残すそれは、遠くへと走り去っていった。
「ッ・・・」
立ち上がると、女性がドアから顔を出した。
>「ここに来るまでに誰かに噛まれたり傷をつけられたりしましたか?」
「いえ、全然」
手を上げて、噛まれていないことを証明する。
>「中に武装した軍人さんや傭兵さんがいらっしゃるわ。
 守って欲しいのなら中へお入りなさいな。運がよければ守って下さると思うわ」
そういうと女性は僕の脇をすり抜けていった。
「あ、待って、あなたはどこに・・・」
女性は素早く立ち去ってしまう。
「やれやれ」
僕は医務室に恐る恐る入っていった。

状況:医務室に入る。

37 名前:謎の男[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 21:41:25 0
>>27
商店街の一角にある八百屋の2階から銃声が聞こえる。
続いて2階のガラスが割れ、路地裏に二つの影が絡み合うように落ちてくる。
悲鳴とガラスの粉砕音に続き、人が地面に叩きつけられる重い音がした。
血塗れの白衣を着た研究員らしき男が、千堂に銃を突きつけるが、直に銃を下ろした。
「・・・生存者か。」
面白く無さそうに男が言った。
「空爆が始まる前に逃げた方がいい。」
食い千切られた腹からはみ出す腸を、絶望的な表情で眺めている。
サナトリウムに監禁されていた被験者を回収しようとした結果がこれだ。
Gの化け物に襲われ、ゾンビに腹を食い破られた。
357マグナムのリボルバー拳銃を、自分の頭に突きつけながら、男が目を瞑る。
「・・・ここから北へ行った所に、戦前の軍隊の駐屯地がある。
もしかしたら、そこから脱出できるかもしれない。」
男が突然、目を見開き、千堂の方を見た。
「・・・一つ頼みがある。紫色の目をした女性に会ったら、愛していたと伝えてくれ。
特徴的な目をしているから、直に解る。
歪んでいたが、あれが私なりの愛情表現だった、とね。」
男が引き金を引くと、頭の中身が派手に撒き散らされた。

・・・男の手には、マグナムリボルバー(弾数2)と予備の弾17発が握られている。
拾いますか?
→Yes
  No

38 名前:木林 勇人 ◆S7kM5ioEVc [sage] 投稿日:2007/08/06(月) 23:53:43 0
女の声?放送・・・此処は何処だ?
目を覚ます。此処が何処だかさえ分からないぼんやりとした視界の中に俺はいる。
何がどうなって、俺はこんな場所にいるのか。
辺りを見回す。ここはホテルの一室か?俺はベッドにうつ伏せになったままで気を失っていたようだ。
少しずつ、ぼんやりとしていた記憶が蘇る。
「そうだ、俺は・・・取材に。あの会社の会議があるって聞いて・・・イテテ。」
全身を重い痛みが襲う。何かを打ち付けられたような、熱さを伴う痛み。
だが、俺は思い出せない。此処で何が起こって、この痛みは何が原因なのかさえ分からない。
ついてない。そう思う、いつだってそうだ。

俺が、あの「傘」を追うと言った次の日に部籍を変えられた。
次の日には女に振られた。それからは戦場で、ひたすらカメラを回す毎日だった。
殺されそうな目にも何度も遭った。そして今もまた、厄介なことに巻き込まれてそうな気がする。
「しょうがねぇよな。取り合えず、何があったか確かめないとさ・・・」
俺は部屋を出る。スピーカーを通して声が聞こえる。
「女か?・・・意外とついてるかもな。」
俺は自嘲気味に笑うと、声の主を探るために歩き出した。


装備:カメラ(データはあるが電池切れで再生不可)、ミネラルウォーター、カロリーメイト、ビルの地図

現在地:スペンサービル14階ホテル部屋⇒廊下へ
状況:放送を聞く。何が起こったのかを確かめる。



39 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/07(火) 01:08:19 0
>>37
すぐ近くから場所から銃声が聞こえた。
どこからしたかと思ったら突然、上から二つの死体が落ちてくる。
「うわぁ!!」
咄嗟に横に動いて避ける。
「ちくしょう・・・次から次へと厄介な・・・」
死体が完全に動かないかと確かめようと近づくと背後から重い金属音がした。
すぐにはソレが何か判らなかったが、ゾンビに細い穴がある事からソレが銃だと知った。
>「・・・生存者か。」
「ああ、一応そうだけど・・・」
後ろにいる声から男だと判り、咄嗟に返事をする。
そして相手が銃を下ろすのが気配で判り、安全だと思い男を振り向く。
「あ、あんた!!怪我してたのか!!」
白衣を纏った研究員らしき男の体は腹部から大量の血で染まっていた。
その傷からもう助からない事が判った。
>「空爆が始まる前に逃げた方がいい。」
「なっ、嘘だろ!!」
研究員らしき男はもはや意識が朦朧としているのか淡々と話しかけてくる。
>「・・・ここから北へ行った所に、戦前の軍隊の駐屯地がある。
もしかしたら、そこから脱出できるかもしれない。」
「・・・・・・判った。貴重な情報を有難う」
男が頭に銃を当てたのを見て、自分にはどうする事も出来ないと悟った。
だが、急に男が目を見開きこちらを見た。
>「・・・一つ頼みがある。紫色の目をした女性に会ったら、愛していたと伝えてくれ。
特徴的な目をしているから、直に解る。
歪んでいたが、あれが私なりの愛情表現だった、とね。」
「判った、必ず伝える。だからアンタも迷わずあの世に行けよ」
最後に男にそう伝えると、男はかすかに笑った。
次の瞬間には、その顔は血に塗れた肉塊になっていた。
「絶対に伝えるよ・・・」
そう呟いて、男が持っていた銃と予備の弾を手に取った。
そして、男がくれた情報の場所を目指して走り始めた。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀(立ち寄った店で入手)
    マグナムリボルバー(弾数2)予備の弾17発
現在地:商店街
状況:研究員の男がくれた場所を目指す。
自分の状態: 良好


40 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/08/07(火) 20:30:35 0
>28
>「えっと、まずはここで何があったかを教えて欲しいんだけど…
>君は見たところ自衛隊員のようだね?
>この村はどうなってるんだ?このことは政府も絡んでいるのか?
>それと村のあちこちに転がってる奇妙な死体は一体…」

「見た通りさ。この事件に政府が関与しているかどうかは知らない。
俺は命令で民間人の救助のために此処に派遣されたんだ。
奇妙な死体は、あれは培尾や等訓で広く知られるようになった傘社の
ウィルス兵器によるものらしい。恐らく、この村の何処かに傘社関連の
研究施設でもあるんだろう。よくある話さ。寂れた田舎に研究施設を
建設し、地域住民にはその恩恵を齎して労働力として供給する。そして
時折そういった町や村で起こる不可解な事件。ゴシップ雑誌でよく取り
上げられることがあるだろう? 人食い殺人鬼や奇妙な化け物……
それが現実に、しかもこの村で大規模で起こっているんだ。あながち、
三流ゴシップも嘘ではなかったという訳だ」
窓辺に立ち、外を眺めながら男の質問に清田は答えた。

>「あ、そういえば名前をまだ聞いてなかったね。
>僕は宮野和司…君は?」
「清田武だ。好きに呼べば良い」
右腕にはめたカシオ製プロトレック腕時計に目を落とす。
現在の時刻は22:00を回っていた。この調子でいけば、あと30分とかからず
合流地点に到達できるだろう。
SR25の弾倉を取り外し、残弾を確認する。思ったほど弾薬は消費していない。
道中何事もなければ充分な量だろう。

>34
だが、米兵の死体から武器を得た紅子と違い、宮野は武器らしいものを
何も持っていなさそうだ。何か自分の身を守れるだけの武器の代わりに
なるものがないかと清田が小屋の中を探すと、古びたタイプライターの
傍に一冊の本が置いてあるのが目に入った。
それを何気なく手に取り、ページを捲る。どうやらこの村の地下に張り巡ら
された地下下水道に関する報告書のようだ。先程の会話で傘社の研究施設に
触れてみたが、清田の予想通り此処にはそれがありそうだ。
地下通路が避難経路を兼ねているらしく、緊急事態に際して使用するようだ。
尤も、自分達はこれからヘリで脱出するのだから関係ない。しかし、不測の
事態に備えておいても損はないだろう。
清田は、地図のおおよその経路を覚え、フォルダの下にあった鍵をポケットに入れた。
「もう少し休んだら移動しよう。此処から北へいった場所にある山林が
ヘリとの合流地点になっている。あと30分も我慢すれば、ここから脱出できる」
腰のベルトから水筒を外し、紅子に渡す。水筒を受け取った紅子は水を少し
口に含むと、今度は宮野に渡した。

装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
   イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ、バットパック
   WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、14発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、ハンドグレネード×1
     AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
     MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤、携帯糧食
     害虫駆除剤保管金庫の鍵
現在地:寂れた小屋内
状況:小休止

41 名前:ボディバッグ[sage] 投稿日:2007/08/07(火) 21:24:04 0
>>30>32
エレベーターの天井に重い物が落ちる音がした。
大森を追いかけていたボディバッグだ。
体を叩きつけて天井を破ろうとしている!

42 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2007/08/07(火) 22:28:38 0
>15>17
>「待って彩ちゃん!待ちなさい!……ロバートさん、子どもの前でなんて事を!」
・・・確かにやり過ぎた。後であの子供に謝罪しないとな。
>「弾がもったいないわ。いっそ縛りあげてここに転がしておくのはいかが?」
「いや、それは酸素が無駄になる。やっぱ殺して肥料にした方がいいだろ」
こんな肥料いらないが・・・・・・・
>「医務室の前に男が一人!丸腰!後は頼みます!」
すまない小川、今気付いたが旧日本軍の方一名が大変でそれどころじゃないんだ。

>21>22>23
>「あとは兵員をここから連れ出すだけでいいんだ!彼らと共に再び進軍するんだ!既に我々の準備は終えた!
>これは我が培尾連隊に課せられた最後の任務だ!貴様なんぞに邪魔されてたまるか!」
ヤバイ、この爺さんはまだ頭の中で太平洋戦争を戦ってやがる。
>「ふん、命乞いなら好きなだけしろ。すぐに黙らせてやるから」
>「なぁ?あんた等も少し落ち着けや。熱くなんのも悪かねぇが、情報って奴は価値があんだ。聞けるだけ聞こうや」
>「ふひふひひ、ふはははははは!」
白衣の男はこっちが内輪揉めしてる間に隙をついて逃げ出していった。
これで爺さんが落ち着くと非常にありがたいが、俺に向かって刀を振りかざすなら射殺するしかない。

>36
丁度いいタイミングで扱い易そうな奴が入ってきた。
「やぁ、今はちょいとマズイ状況だから廊下で話を聞かせてもらおうじゃないか。
Mr.ヒーロー、そっちの爺さんの相手は頼むぜ」
ミヒャエルに爺さんを任せて、ぽかんとしている青年を廊下へ押し戻す。
見た所、民間人だろうが・・・また災難な時に来たもんだな。
「さて、自己紹介をしよう。合衆国海兵隊のロバート大尉だ。お前の名前は?言わなきゃ勝手にあだ名をつけるぞ」

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(9)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室

43 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/08(水) 19:12:53 0
>20>31
>「多分、このボタンで良いみたいだね。」
>「あは……あははははは」
桃華の乾いた笑い声が部屋中に響く。
取葉は顔色一つ変えないが、恐らく、我々を恐れていないのだ。
不死の怪物が、人の怒りを恐れる必要がどこにある?
>「まあこんな極限状況で、馬鹿げたジョークをいちいち覚えてる人もいないわよ……ね?」
「いいじゃないか、後で笑い話に出来る。」

>「あーあー。皆さん聞こえますか?
 皆さんに重要なお知らせです。
 もうじきビルの封鎖が解除される予定です。その際は手近な出口から速やかに脱出してください」
事務的だが、人を安心させる声だ。
天使がお告げをする時は、おそらくこんな声で言うに違いない。
>「お、お医者さんとか探してみる?べ、別に恋人募集でもいいけどっ!!」
「恋人?俺が結婚したら、悲しむ娘が居るからね。
 それは出来ないな。・・・いや、大丈夫。ここを出る準備をしなさい。」
医者など端から期待していない。
居た所で、何の約にも立たないだろう。
代用血液の点滴で、限界まで生き長らえる努力をするしかない。
備え付けの電話を手に取り、シノザキの携帯に連絡する。
「・・・もしもし?今、取り込み中?兎に角聞いてくれ。
 噴水の所に合流したら、川崎を迎えに寄越してくれ。
 おい?!大丈夫・・・切れたか。」
その直後、銃声が連続して階下から響いた。

44 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/08(水) 19:26:35 0
>32>41
>「はあ…化け物に追われてるって言おうと思いましたがもういいです」
「・・・無事で何より。」
エレベーター内のスピーカーから、桃華の声が流れる。
もうちょっとで脱出という訳だ。
が、そう上手くいかないのが世の常だ。
重い水袋がぶつかる音と金属が拉げる音が頭上でする。
見え上げると、天井がベッコリ凹んでいた。
それも人型に。
「・・・お連れさんかい?」
もうすぐ一階だから、おそらく天井は持つ筈だ。
しかし、西部警察の着メロが流れた途端、天井裏の化け物の繰り返す体当たりの勢いが強くなる。
こいつら、音に反応しているのか?
「・・・マクナブか?取り込み中だ。何?川崎を・・・一端、切るぞ!」
天井が破られるのと、一階に到着したのは殆ど一緒だった。
「ドアが開いたら・・・速攻で逃げるぞ。」
大森に向って囁き、銃をいつでも撃てるように構える。
扉が完全に開く前に、エレベーターから飛び出す。
振り返り様に銃を構え、蛇のような化け物の姿を確認。
その頭部に狙いを定めると、引き金を引いた。

45 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/08/08(水) 21:04:15 0
>40
メモを取りつつ、清田の話を淡々と聞き入っていると1つ興味深い情報を耳にした。
それは「傘社」という文字だ。
傘社と言えばこの年にでもなれば誰もが知らない人はいないだろうと言うほどの大手企業である。
だが、それは表の顔であり、怪しげな実験をどっかの村で秘密裏に行っているという噂があるということを思い出した。
「傘社って、誰もが知ってる大手企業だよね?噂には聞いてたけどまさかこんな辺鄙な村で行っていたとは・・・
いや、こんな場所だからこそやりやすいのか。
ここだと僕たちみたいなマスコミ関係からとやかく言われることもないだろうし、
村人達から見れば村を景気付けるには好都合だからかな・・・」
自分で根拠などを考えて、勝手に推測してみる。
ゴシップ雑誌などは宮野もよく目を通しており、ここから脱出することができれば
不確かな情報を確かにすることができる。
ましてやこれほどの被害状況を世間に伝えれば傘社への責任追及は免れないだろう」

>「清田武だ。好きに呼べば良い」
「それなら僕は清田君と呼ばせてもらうよ。
それと、僕の名は呼び捨てで結構。よろしくね清田君」
>「もう少し休んだら移動しよう。此処から北へいった場所にある山林が
ヘリとの合流地点になっている。あと30分も我慢すれば、ここから脱出できる」
「本当かい?それはよかった・・・実はここに来たのはよかったんだけど
逃げる方法は考えてなかったからね。感謝するよ。」
感謝の意を表し清田に頭を下げる。

>腰のベルトから水筒を外し、紅子に渡す。水筒を受け取った紅子は水を少し
口に含むと、今度は宮野に渡した。
水筒を受け取り少量の水を口に含み喉を潤す。
「どうも」
礼を言うと清田に水筒を返す。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳
カッターナイフ

状況:小休止中

46 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2007/08/08(水) 21:24:50 0
熱い。
体が、頭が、燃えるように熱い。
一体私はどうしてしまったのだろうか。
………そうだ。私は、感染してしまったのだ。
でも、どうして感染してしまったのかを思い出そうと
しても、頭には霞が掛かっているようで、正常な
思考が全く出来ない。
おかしいな。何時もの私だったら、そんなヘマはしないのに。
まるで酷く酔っ払ったように、平衡感覚を失い、
視界はぐにゃりと歪んでいる。
壁に手をつき、足を引き摺って何処かもわからない
場所を歩いている。
分からない。何もかも分からない。
私が何故ここにいるのか、私は一体どうなってしまうのか。
そもそも私は誰だっけ。
名前さえも忘れてしまった。それは仕方がない。
こんなにも酷い熱なのだ。名前ぐらい忘れてしまうわ。
そういえば、子供の頃、酷い熱を出すとお母さんが
何時も看病してくれたっけ。お母さんの作ってくれる
カーシャは美味しかったなぁ……
「お母さん、何処? 私を一人ぼっちにしないで……」
怖いよ、怖いよ、お母さん、助けて。
私はその場でしゃがみ込み、震える自分の体を
抱き締めてお母さんが迎えに来てくれるのを待った。

>31
監視カメラの画面に、曖昧な様子のミリアの姿が映っている。
近くに川崎の姿はない。どうやらはぐれたようだ。

現在地・状況:?/曖昧、幼児退行化
健康状態:左肩の裂傷@治療済み(感染)

47 名前:木林 勇人 ◆S7kM5ioEVc [sage] 投稿日:2007/08/08(水) 22:35:07 0
>31
痛みは引いた。だが、何処かがおかしい。このビルも、自分自身も。
廊下を歩きながら俺は冷静になろうと考え直す。思い出せない事は、今は深く考えるのは止めだ。
それよりも、さっきの放送だ。確かに女の声で、この部屋にも聞こえてきた。
俺が聞いた放送の内容は以下のようなものだ。

>「あーあー。皆さん聞こえますか?
>皆さんに重要なお知らせです。
>もうじきビルの封鎖が解除される予定です。その際は手近な出口から速やかに脱出してください」

もうじきビルの封鎖が解除?俺はビルが何故、封鎖されたのかさえ分からない。
「手近な出口から速やかに・・・か。」
俺はディパックの中のビル内地図を見る。この放送は何処からか・・・あった。
20階の放送室。恐らくは此処からだ。俺を目覚めさせてくれた女神にも会ってはみたいもんだが、
今はそんな暇も無さそうだ。
「やっぱ1階から出るのが一番早いか・・・ったく面倒臭いけどよ。」
俺は廊下を突き抜けた場所にあるエレベーターのボタンを押す。
だが、ボタンは反応しない。何故だ?
「故障か・・・?ったく、どうなってんだよ・・・階段か。だりぃ」

地震か?ビルの耐震性に疑問でもあれば、崩れてしまうのも時間の問題だ。
それともテロか。俺は溜息を吐くと非常階段へ向けて歩き出した。

装備:カメラ(データはあるが電池切れで再生不可)、ミネラルウォーター、カロリーメイト、ビルの地図

現在地:スペンサービル14階ホテル部屋⇒廊下⇒非常階段
状況:放送を聞き、内容を把握。とりあえず脱出の為に階段へ。



48 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/09(木) 11:05:37 0
>41
突然エレベーターを襲った衝撃に、俺は心臓が止まるかと思った
同時に今までのじめじめした心境が吹っ飛ぶ
奴だ
俺を追っかけてきた奴が出たんだ!
エレベーターの天井がへこみ、奴は今にも侵入してこようとしている
>44
突然、おっさんの携帯が鳴り響いた
止めとけよそんなの!
気が動転していた俺は頭の中で叫ぶと同時に、いつでも逃げられるようにドアの前の位置をキープする
>「・・・マクナブか?取り込み中だ。何?川崎を・・・一端、切るぞ!」
マグナブ?何だそれ、コードネーム?
じゃこの人は特殊部隊か何か?
などと一瞬考えた瞬間、天井が破られた!
だが同時に一階に到着する
神様ごめんなさい、もう二度と災害のときにエレベーターは使いません、だから助けて!
>「ドアが開いたら・・・速攻で逃げるぞ。」
ダンディおっさんが俺にささやく
んなものわかってるっての!
扉が開く!化け物が降ってきた!ダンディおっさんが飛び出る!俺も続く!
そのまま走る俺の横で、ダンディおっさんが発砲した
が、俺は構わず走る!
目指すは玄関だ!何かバリケードが解けたっつてたからもう外に出れるはずだ
外に出ればもう化け物と遭遇しなくて済む
ミサイル?んな物来るわけねえだろ!

49 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 12:49:25 0
1998年、すべてはそこから始まった。

50 名前:ボディバッグ[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 21:16:00 0
>>44
銃弾は見事命中、血を撒き散らしながらその場で動かなくなる。
残りの一匹は、身の危険を感じ、天井に空けた穴へと逃げ帰った。

51 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 21:30:31 0
>46
「あ゛〜……」
一体のゾンビが、緩慢な動作で近づいてくる。

52 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/09(木) 23:50:19 0
>21>25
少女の泣き声が廊下に木霊する。
抱き上げる山田あすかの背中に隠れるほど小さな存在。
それでも暴れる手足は強力で、生命の持っている本質的な強さを内包している。
>「ごめんなさい・・・おりる・・・」
>「もう少し、このままでも大丈夫よ。」
山田あすかの優しい声に首を振る少女。
>「時間が無いのにごめんなさい。・・・あと、滅茶苦茶に走ったから目印わすれちゃった・・・。
  帰り道がわかんない・・・ごめんなさい・・・。
  鈴木さんは皆がいた場所、どこか分かる?」
「大体はね。この建物、作りが特殊だから。」
肩越しに振り返った先には、曲がり角がある。
「この建物は・・・宿舎や基地にしては、作りが変なんだ。」
侵入者を防ぐ、というよりも内部からの脱出を防ぐ為の設計だ。
所々に待ち伏せに適した作りの曲がり角が存在し、後退しながらの攻撃が可能。
「多分、ちょっと時間は掛かるけど、皆と合流できると思う。」
少女と目線を合わせるために屈み込む。
上手く言葉が見つからないけれど、と少女の肩に両手を乗せながら小川が呟く。
「ごめん、やっぱり言葉が見つからない。でも、無事で良かった。」
自分の感情が上手く整理できない。
立ち直った少女を立派だと思う気持ちと、後先考えずに行動した事を叱るべきだと思う気持ち。
それに、まだ小さな子供なのだから、という許してやるべきだと気持ち。
そして何よりも少女が無事で良かった、という気持ち。
「戻ろう。」
そういうのが精一杯だった。
>「なんだか彩ちゃんと同じ感じねぇ、鈴木さんも。」
山田あすかの呟き声に顔を上げる。
その顔が強張っている事に、山田あすかは気付いていない。
>「さ、行きましょ。」
笑顔で少女の手を取り、来た道を引き返そうとして、動きが止まる。
その先から、何かが近づいて来るのだ。
山田あすかに向かって頷くと、ゆっくりと銃を構えた。

状況:やって来る足音(飯田老人)に警戒。

53 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 00:37:33 0
>52
「うう゛…」
やってきたのは複数のゾンビだった。

54 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 00:43:57 0
>>48
・・・玄関に降りたシャッターは、まだ開いていない。
その事に気が付いていない大森の後を、一体のゾンビが追いかけてくる。
全身が血で汚れ、青白い肌をしているゾンビは、ヨシダの馴れの果てだった。
救いを求めるように、大森へと近づいて来る。

55 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 00:48:04 0
>>39
・・・銃声を聞きつけたゾンビの群れが、商店街中から集まってくる。
裏路地を走る千堂の目の前に、3匹のゾンビが現れた。
その内、一匹は自動車かバイクの鍵を持っている。
わざわざ倒さなくても逃げられそうだが・・・

56 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/08/10(金) 18:29:34 0
>45
>ここだと僕たちみたいなマスコミ関係
宮野のその言葉を聞いてから、清田は後悔した。
そんな男にうっかり自分の本名を名乗ってしまったのは失敗以外の
なにものでもない。特殊部隊の隊員として自分は失格だろう。

>感謝の意を表し清田に頭を下げる
「そう思うんだったら、一つだけ頼みを聞いてくれ。無事に帰って、
アンタがこの事についての記事を書くのは一向に構わない。
だが、傘社が放っておくとは思えない。下手に発表すれば
命が危険に晒される……尤も、覚悟の上でなら、もう俺からの
忠告はない。ただ、俺の事に関しては一言も書かないでくれ」
宮野から受け取った水筒をしまいながらそう言う。
「俺の言いたい事は分かるな? 分かったら黙って頷いてくれ」
SR25のセーフティーを意味ありげに解除し、低い声で言う。
「さて、もう出発しよう」
身を翻し、清田は戸口の傍に立て掛けてあった、武器にするのに
丁度良い鉄パイプを手に取り、宮野に渡した。
「俺には二人の人間を守りきれる自信がない。いざとなったら、
自分の身は自分で守ってくれ」
そうとだけ言い、清田は先に小屋の外に出て先頭を歩き出した。

現在地:寂れた小屋
状況:宮野に武器となるような鉄パイプを渡す。出発

57 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/08/10(金) 21:33:15 0
>>31>>43
>「お、お医者さんとか探してみる?べ、別に恋人募集でもいいけどっ!!」
>「恋人?俺が結婚したら、悲しむ娘が居るからね。
 それは出来ないな。・・・いや、大丈夫。ここを出る準備をしなさい。」
微笑ましい光景に、取葉が優しい微笑を浮かべる。
本当に親子でもおかしくない。
しかし、その光景を邪魔しなければならない。
二人に聞こえるよう、大きな咳払いをする。
「川崎君と合流した筈だと聞いていたのだがね。」
モニターの中のミリアを指差す。
足取りは危なっかしく、子供のように愚図っている。
時折不安げに周囲を見回し、ふらふらと目的も無く、歩いているのだ。
「・・・地下一階のようだが、迎えに行った方が良さそうだね。」
座っていた椅子から立ち上がる。
「肩を貸したいと思うのだが、構わないかな?」
扉の外に出た取葉が、マクナブに手を差し出す。

58 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/10(金) 22:03:27 0
>55
「ハァハァ・・・!!」
自分の荒い息切れを聞いて、この状況にうんざりする。
先ほどの銃声のせいかゾンビに出くわす量が増えている。
目の前にいるゾンビの頭を木刀で叩き潰しながらそんな事を考える。
「一体これで何匹目だ・・・」
裏路地に入る事で少しはマシになるかと思ったが、甘かったようだ・・・。
「くそ、何か乗り物でもあれば・・・せめて自動車でも」
ふと、足音が聞こえたので前に目を向ければそこには3匹のゾンビ。
どうやら休む暇もないわけか。
すぐさま殴りかかろうとしてソレが目に入る。
(あれは・・・鍵?)
3匹の中の一人の指に何かの鍵が引っ掛ている。
恐らくは車かバイクの鍵かもしれない。
だが、それは自分の推測でしかない。正しいという保障は無い。
幸いにゾンビを全部倒さなくても無視して通る事が出来そうではある。
(けど、それじゃ空爆が始まる前にここを脱出できるかどうか・・・)
時間が無いことを思い出したと同時にゾンビに木刀で殴りかかった。
それほど手間を掛けずに3匹のゾンビを始末する。
「クッ、ハァ――ッ・・・。はぁ、・・・・慣れてきたな。ゾンビとの戦いも」
荒い息を落ち着けてから落ちていた鍵を取る。そして拾った鍵を眺める。
「はぁ、鍵を手に入れたはいいが、結局どの乗り物の鍵なのか判らなきゃ使えないし
おまけに、その乗り物は無事なのかね」
ふと、この鍵の持ち主であるゾンビの顔を見る。
「ん?この顔・・・どっかで見たことあるな・・・」
そのゾンビの顔には見覚えがあった。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀(立ち寄った店で入手)
    マグナムリボルバー(弾数2)予備の弾17発 鍵
現在地:商店街
状況:研究員の男がくれた場所を目指す。
自分の状態: 良好

59 名前:木林 勇人 ◆S7kM5ioEVc [sage] 投稿日:2007/08/10(金) 22:16:44 0
「はぁ・・・ったく、階段で1階まで降りるってのは面倒だよなぁ。
・・・なんだよ、これ。血・・・かよ。」

俺は乾いた息を切らしながら、ひたすら階を降りていく。
階段に撒き散らされた赤い色の液体・・・いや、血だ。
生臭さが今にも漂ってきそうなほどに、赤い血だ。
興味が湧き、その血を触ろうとする・・・だが、止めろと本能的な何かが俺を止める。

明らかに、このビルで何かが起きた。とんでもない何かだ。
俺は不意に、ディパックの中にあったカメラを探す。
「あのカメラだ・・・思い出せなくても、データが残ってるかもしれない。」
俺のことだ。誰よりも自分のことはよく分かってる。
野次馬根性の塊のこの俺が、こんな大事件でカメラで記録を残していないわけがない。
だが、その希望も一瞬の内に露と消えた。

「・・・電源、切れかよ。」

最悪だ。データはある筈なのに、電池切れなんて。
俺は深く溜息を付くと再び階段を降り始める。
大災害のスクープ。不謹慎だろうが、俺には飯のタネでしかない。
ここを美味く出て来れたら、また電源を入れなおせばいい。

俺はそんな風に、気楽に考えていた。

「もう2階、か。下りだから楽で良かったぜ・・・おいおい。誰かいないのかよ。
おーい、綺麗な姉ちゃんでもいいから出てきくれよ。」

階段を無事下りた俺。これからどーすんのよ。

装備:カメラ(データはあるが電池切れで再生不可)、ミネラルウォーター、カロリーメイト、ビルの地図

現在地:スペンサービル 2階 周囲を確認
状況:放送を聞き、内容を把握。とりあえず脱出の為に1階へ。






60 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/08/11(土) 23:43:00 0
連休あげ

61 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 11:03:09 0
>>54
ええええええええええ
まだ開いてねえじゃねえか!何が封鎖とけただ!嘘つき
っと、あんまり遠くない後ろで、何か気配がした
ダンディおっさんか吉田さんか、じゃなきゃ迫水さんか
そー思って振り向くと
……腹から血を流し、白目向いて青白い顔してくちおっぴろげて手をだらんとこっちに向けているゾンビがいた
今更ゾンビ見ても驚くに驚けない
もっと凶悪な形の化け物見てきたからな…
…?
心なしかこのゾンビどっか………吉田…?
え!?
俺はそのゾンビが何であるかわかった瞬間、目を見広げて金縛りにあってしまった
吉田さんだ…吉田さんが…ゾンビになっちまったんだ
何だこれ
体が震えて立ってられず、俺は尻餅をついた
お…俺もこうなるのか?
嫌だ!
「嫌だ!出せ!俺をここから出せ!出しやがれ!」
俺は叫びながら、必死にシャッターを叩いた
開け!開けよくそったれ!
開いてくれ!
嫌だしにたくない!あんなのになりたくない!

62 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 12:51:02 0
>56
>そう思うんだったら、一つだけ頼みを聞いてくれ。無事に帰って、
アンタがこの事についての記事を書くのは一向に構わない。
だが、傘社が放っておくとは思えない。下手に発表すれば
命が危険に晒される……
「もちろん自分が危険にさらされることは百も承知だよ。
だけど、そんなこといってたら記事なんて書けないし、
記者になんてなれないからね」
頭を上げた後、水筒を手渡しながら彼の忠告を真摯に受け止める。
>尤も、覚悟の上でなら、もう俺からの
忠告はない。ただ、俺の事に関しては一言も書かないでくれ」
これを聞いた後、宮野は優しい口調で語る。
「もちろん、君の事や、個人の事に関しての記事を書くつもりは毛頭ないよ。
僕はあくまでこの村で起きている事件を取材しに来たんだ。
清田君と隣の女の子のことは書かない、約束しよう。」
宮野は覚悟を決めたかのように真剣なまなざしで二人を見つめる。

>「さて、もう出発しよう」
清田がくるっと反転してそう言う。
>鉄パイプを手に取り、宮野に渡した。
「俺には二人の人間を守りきれる自信がない。いざとなったら、
自分の身は自分で守ってくれ」
「ありがとう、その女の子は大丈夫そうだけど僕は何にも持ってなかったからねぇ。」
清田から鉄パイプを手渡される。
彼の言うとおりこんな状況で他人のことを考える暇などないだろう。ましてや二人も・・・
宮野も彼の後ろについていき、山林へと向かっていく。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ

状況:清田を先頭に山林へと移動中




63 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/12(日) 12:58:32 0
>56>62
「うう゛〜あ゛〜」
四方からゾンビの声がする。どうやら囲まれてしまったようだ。
どの方向に逃げるにしても、ゾンビとの交戦は避けられそうにない。

64 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 15:45:13 0
「この顔は・・・確か永谷のおっさんか・・・?」
顔はあちこち傷がついているが、その面影は間違いなく俺の記憶にある人物ものだった。
それと同時に、化け物になる前の記憶が蘇る。
「・・・ふぅ、やりきれないぜ」
感傷的になった頭を振り、沈んだ心をなんとか持ち直す。
だけど少しばかりの希望も見えてきた。
「確か、この少し先に行った所におっさんの店があったな。てことはこの鍵は車の鍵だな。
それに、おっさんの店は刃物を扱ってたし・・・」
目的とするべき事が見つかれば後はそれを実行に移せばよい。
少しずつではあるが、目の前が明るくなってきた。
「さっさと、こんな所からおさらばするためにもう少しがんばりますか!!」
俺は目的地にへと走り始める。
これから他にも化け物になった知り合いに出会う事を理解しながら。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀(立ち寄った店で入手)
    マグナムリボルバー(弾数2)予備の弾17発 鍵
現在地:商店街
状況:知り合いの店に向かって移動中
自分の状態: 良好

65 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 22:10:41 0
>22>23>42
「おい貴様ぁ!どうしてくれる!あの気違いめ、逃げやがったぞ!とっとと首を落とせば良かったものを!」
突き飛ばされてもすぐ立ち上がるが、それよりももっと早く、化物と化した白衣の男は逃げ失せる。
落ちた軍刀を拾い上げた大佐は、ミヒャエルと名乗った男を血走った目のまま睨みつけ、怒鳴りつけた。

「しかし不愉快だ、不愉快極まりない。ここに貴様らを入れた事も、鈴木を入れた事も、全て不愉快だよ。
あの気違いも居ったし、所属のわからん兵隊まで死んでおった!ここをどこだと思っとるんだ。まったく…」
本来ならば担当の軍医が座っていたであろう席に腰掛けると、誰に言う訳でもなく、心から不満そうに言う。
その姿には、先程からの狂人としてのもの以外に、再び将校らしさとでも言うべきものが見え隠れし始めていた。
「……ああ、いや。悪かった。面目無いね、少々取り乱してしまったな。どうしても我慢ならんかったんだ」
少しだけ落ち着いたらしい大佐は煙草を吸おうとしたのか、ポケットを漁るが、既に煙草は切れていた。
>36
見知らぬ男が入ってきて、大佐がそちらへ視線を向けると、早々に米兵がその男を連れ出す。
あの米兵に、自分が厄介者だと捉えられている事は容易に想像できた。自分でも、厄介な年寄りだろうと思ったから。
過ぎた戦争と、現代との区別がつかなくなっているボケた年寄りなど、気違いに過ぎないだろうと自覚していた。
それでも、大佐は「最後の任務」を本気で実行するつもりだった。大佐だけでなく、他の高級将校らもそうだった。
「…君、ミヒャエルとかいったね。ドイツ系か?」
不意にそう問いかける表情からは、先程の狂人めいたものはほぼ消え去り、落ち着きのある老人といった風に映る。
「何、年寄りの戯言だと思って聞いて欲しいんだがね。君は私を気違いだとか、ボケ老人の類だと思うかい?
我らは無謀を覚悟の上、本気でここの将兵を率いて、帝都…いや、東京に侵攻するつもりだ。おかしいと思うかね?」
荒唐無稽な計画を話すその表情は至って真面目で、尋ね終わった後に、壁に掛かった軍旗を一度だけ見た。


>25>52
少佐の頭の中では、折り重なった問題がぐるぐると回る。
上官が陸軍将校としての野望を捨てていなかった事。気違いの白衣の男の存在。徘徊する戦友ら。
何より、その状況下にて、一定時間内に安全を確保し、多数の村民を通過させねばならぬ事。
「大佐も困った事をしてくれたなぁ…こいつが最後の戦争になりゃいいが……」

少女の居場所はすぐに判った。鳴き声が廊下中にこだましていたので、それを追えば簡単に鈴木らへ追いついた。
鳴き声が止むと、鈴木や看護婦の話し声も、僅かながらこちらへと聞こえてくる。後、2,3の角を曲がるだけで良かった。
>53
が、二つ目の角を曲がる寸前、徘徊する兵士の一団を目にした。少佐の存在には、まだ気付いていないらしい。
恐らくその兵の一団も、先程の少女の泣き声を聞いて、こちらへと歩いてきたに違いない。
少佐はすぐに足を止めて、角から一団の様子を伺う。数はそこまで多くはなく、すぐに一個分隊程度だろうと推測出来た。
そして、その分隊が憲兵隊だという事は、汚れた中では目立つ白い腕章に加え、全員の腰にある拳銃が知らせてくれた。

しかし、もしも自分らが作った細菌に感染しているなら、憲兵である彼らはただ任務を果たしているに過ぎない。
警備隊に所属する憲兵らが、施設内の異変を知って、その原因を調べる為に一個分隊が向かった。決して間違っては居ない。

ふと、軍人としての考えが頭を過ぎるが、少佐はすぐに思い直し、少女との約束を思い出す。絶対に守らねばならぬ約束だった。
小銃の銃声が響いて、一団の内で分隊長であろう下士官が倒れた。その時点で、兵士らは少佐の存在に気が付いた。
「鈴木君!敵は一個分隊!分隊長は撃った!今ならば、恐らく兵らはまともに判断できん!今のうちに突破するんだ!」
大声で叫ぶ。何故か、次弾装填は少し遅れた。更に、分隊長を撃った銃弾は、頭ではなくて右胸へと穴を開けていた。
立ち上がろうともがく分隊長を見ながら、少佐は殺傷を拒否した自分自身に嫌気が差し、再び軽い頭痛が起きた。

名前:大宮外吉/飯田忠雄
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀/抗ウィルス剤、九九式短小銃(1発装填、予備31発)背嚢

66 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 22:13:10 0
結局のところ、銃を持とうとも、化物になろうとも、本来の私はただの臆病者なのだ。
爺さん達があそこに入っていくのを見て、脱出出来ると期待して逃げ込んだが、中は化け物の巣窟だった。
呻き声に、耳をつんざく奇声、重いチェーンソーのうなり声。それに加え、何度も繰り返される銃声。
それは少なくとも、決してそこが安全ではない事、そして私以上に力を持った化物が居る証左だった。
私は、奥に進む事よりも、急いで建物から逃げる事を安全と判断した。
「……至急、至急!至急応答されたし!」
建物を出てから、期待せず無線へ呼びかければ、やはり耳障りな雑音を垂れ流すだけだった。

先程から酷い目眩がする。また、まただ。また血が足りない。やはり、水野の爺さんの腕だけでは足りなかったのか。
何となくだが判る。少し意識が朦朧とする感覚。人間の血を、肉を口にしなければ、それが強まる。
この感覚の行き着く先は、村を徘徊するあれに違いない。ただ死肉を貪るだけの化物。私は決して、その変化を望まない。
化物の力を欲しながら、化物への変化を拒否する。私の持つその二つの望みが、大きく矛盾しているのはわかっている。
私は生きて帰りたい。決して化物にはなりたくない。だが、私はそれと同時にこの力への魅力を感じていた。
人間ではありえない能力。それを持った。その力の素晴らしさを知った。となれば、それは簡単には捨てられない。
何より、私は人の味を知ってしまった。

>56>62
「……あれは…誰だ…?」
見覚えのない連中が居る。一人、二人、三人。一人は兵隊、一人はカメラを持った男、一人は銃を持った女。
少なくとも、兵隊は村にはいなかった。カメラは新聞社の奴かもしれないが、あの女の拳銃が村の物じゃないのは確かだ。
私はこの村の駐在警官であるのだから、村において不審者を処罰する権限があるはずだ。処分する権限を持ち合わせている。
ならば、それならば。
「よーし…そのまま動くなよ……」
木にもたれ掛かりながら、杖にしていた小銃を構えた。ああ、震えと目眩で銃の照準が上手く合わせられない。
もしもこれで当たればそれでいい。当たらなければ、走って追いかけるなり、逃げるなりすればいい。
ふらふらと揺れる照準が、カメラの男に重なったと見えた瞬間、引き金を絞った。特徴的な甲高い銃声が響いた。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(0発装填、予備0発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備4発)
リュックサック(「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村付近山中
現在の状況:清田、宮野、紅子らを発見、宮野へ発砲

67 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 22:52:41 0
「……遅かったか。」

バイクを止め、封鎖された悪夢の居城へと辿り着いた。
惨劇の舞台となった、スペンサービルを俺は見上げる。
情報をかき集めて、この惨劇に巻き込まれた人々を助けようとした。
しかし何もかもがもう、遅過ぎたのかもしれない。

全ての元凶は、あのウイルスだ。
そしてそれを作ったのは……

>61
>「嫌だ!出せ!俺をここから出せ!出しやがれ!」

男の声!?耳を疑う。まだ、生存者がいたのか?
俺はシャッターを叩き、中の男の様子を見る。
男の後ろには、朽ち果てた怪物が迫る。
「おい!!しっかりしろ、今助けてやるからな!!」
拳銃で、外からロックされたシャッターの制御装置を撃ち抜く。
それしか方法は無い。内部からは破壊できなくても、こちらからならば壊す事が出来るはずだ。
撃鉄が煙を上げ、ロックを破壊する。

名前:城戸 将也
年齢:24歳
性別:男
所持品:べレッタ、バイク、弾丸、サーチライト
現在地:スペンサービル外部1階付近
現在の状況:男(大森)を見つける、べレッタでシャッターの制御装置を破壊

68 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/08/12(日) 23:15:15 0
>62
宮野は賢く、そして職務に熱意を持っているジャーナリストらしい。
清田は彼を信頼に足る人物だと確信した。

>66
>「よーし…そのまま動くなよ……」
不意に近くの木々の合間から男の声が聞こえ、咄嗟にその方向に
SR25のフラッシュライトの強烈な光を向けた。閃光に男の姿が
浮かび上がる。格好から察するに警察官のようだが、手には旧式の
ボルトアクション小銃を構え、その銃口の狙いは此方に定められていた。
「待て。俺達は人間だ。銃を下ろしてくれ」
だが、清田は警告が無駄だと悟った。
警官らしき男の目つきはぎらつき、異様な眼光を湛えている。
一目で正気ではないと知れた。
男の指が小銃の引鉄に掛かり、銃声が響く直前、清田は直ぐ傍にいた
宮野を突き飛ばした。直後、脇腹に焼けた鉛を流し込まれた様な熱さと
鈍い衝撃を感じたような気がした。
清田は躊躇うことなく、正気を失っている男に向けて引鉄を引いた。
フラッシュ・サウンドサプレッサーによって銃火と銃声は殆どなかったが、
数発の銃弾を男に撃ち込んでいた。
銃弾が男に命中したのかは分からないが、確かな手応えを感じていた。
「くそ…この村に、まともな人間はいないのか?」
そう呟くと、清田はその場にがくりと膝を着いた。
脇腹からは、血が止め処なく溢れている。先程、宮野を突き飛ばした際、
彼の代わりに被弾してしまったようだ。
不思議と痛みはない。恐らく、アドレナリンの過剰分泌によるものだろう。
ただ熱さだけを清田は感じていた。
傷口に指を這わす。幸い、内臓は逸れ、銃弾も貫通している。これならば
止血するだけで充分だろう。
太腿のメディカル・レッグポーチから器材を取り出し、貫通銃創を消毒、
フィブリン包帯を巻いてその上からドレッシングで覆う。フィブリン包帯ならば
直ぐに生体組織と同化して瘡蓋を作るから、血は止まる。

>63
銃声を聞きつけたのか、ゾンビが集まりだしてきた。
それも二体、三体という規模ではなく、集団だ。
あっという間に四方を囲まれてしまった。
「次から次に……二人とも伏せるんだ。手榴弾を投擲する。
爆発の後、一気に突破するから、俺の傍から離れるなよ」
胸のポーチから最後の手榴弾を取り出し、安全ピンを抜く。
起爆ピンが勢い良く弾け飛ぶと直ぐにゾンビの群れに放り投げる。
地面に伏せて数秒後、鈍い爆発音と共に数体のゾンビが粉々に消し飛ぶ。
爆発で殺しきれなかったゾンビもいるが、爆風で怯んで体勢を崩していた。
「何にも構うな!走れ、走れ!」
立ち上がり、一気に駆け出す。既に脇腹のことは気にならなかった。
爆発で死ななかったゾンビが行く手を阻むが、それらのことごとくに強力な
.308口径のホローポイント弾を撃ち込む。その度にゾンビの体や頭が爆ぜた。
「うおおおおおおおお!!!!」
清田の雄叫びが、死者の村に轟いた。

装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
   イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ/バットパック
   WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、3発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは14発)、.40S&W十三連マガジン×5、携帯糧食
     AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
     MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤
     害虫駆除剤保管金庫の鍵
現在地:北の山林への道
状況:宮野を庇って脇腹を負傷、田中を容赦なく銃撃、自力で治療、ゾンビの群れを突破する

69 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/13(月) 01:17:27 0
どこからか大きな音が響いてきた。
一瞬、自分の耳を疑うが音と共に振動も伝わって自分が正常だと判った。
そして、その音はまるで何かを爆発させたようなものだった。
「違う、本当に爆発したんだ・・・」
空爆が始まったのかと思ったがどうやら違うみたいだ。
その爆発音は一度しかならず、その後は再び静寂が辺り支配し始める。
小さく息を吐き、自分の体の緊張をほぐす。
体のあちこちからパキパキと間接の鳴る音が聞こえる。
その音を聞きながら残り少ない水を口に含む。
「それにしても、店がこんな有様とはな・・・」
そんな事を呟きながら辺りを見回す。
あの後、体のどこにも傷を負うことなく目的地についた。
だが、その目的地はかつて自分の知っていた場所とは思えないほど変わりようだった。
辺り一面に血と内臓といったものが散乱していた。
それは、自分の今いる場所が非日常だと改めて思い知らされた。
再び、衝動的なものが襲い掛かっていくるが拳を握り、何とか耐えた。
その後は何か食料などを探して、小休止を取り今に至っていた。
「・・・車も無事あったことだしな。これでなんとかあの研究員の言ってた場所に行けるぜ。
それに・・・良いモンも手に入れたいしな・・・」
ベルトの間に差し込んでいるソレ―――日本刀に触れる。
何か武器になりそうなものはないかと店を漁っていた時に見つけたものだ。
「助かったぜ、そろそろこの木刀も駄目っぽいしな。・・・後はあの車で無事に行けるかかどうか・・・」
視線を店の前に置かれている車へと向ける。
「後は、運に任せるのみか・・・。まっ、今は体力を取り戻すのが先だな」
そう呟いて体を畳の上に横たえた。
ここに至る間に失った体力を取り戻すために。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀
    357マグナム(弾数6)予備の弾13発 鍵
現在地:商店街
状況:知り合いの店で小休止中。
自分の状態: 良好

70 名前:木林 勇人 ◆S7kM5ioEVc [sage] 投稿日:2007/08/13(月) 14:05:31 0
1階へと階段を下りて行く俺。だいたい、こういう場所は好きじゃない。
勇人は、溜息を吐きながら空を見上げる。
ただっ広いビルの中で、ウロチョロすんのはデパートで買い物するくらい嫌な気分だ。
「さっさとここから出て、早くシャワーでも浴びたいもんだ。ったくよぉ・・・」

出口はもうすぐそこだ。ここから出れば、レスキューでも何でも来てるだろう。
そんな甘い考えが、ふと勇人の頭に浮かぶ。
1階へ降りて来れた。その安堵感だけで、満たされ掛けたその時。

>61
シャッターにすがり、叫んでいる男の姿。
目を凝らしてみて見ると、まだ若い青年のようだ。
1人の人間が青年に近付きながら、フラフラと不自然な律動で迫っていく。
「怪我人・・・かぁ?おーい、そこの兄ちゃん達。おいってばー」
勇人は2人の人間?へ向け声を掛けた。
何かが変だ。何を叫んでるんだ?まぁ、そんな事はどうでもいい。
俺はシャッターの方向へと、歩き出した。

装備:カメラ(データはあるが電池切れで再生不可)、ミネラルウォーター、カロリーメイト、ビルの地図

現在地:スペンサービル 1階 怪我人?を見つける。気さくに声を掛ける。
状況:放送を聞き、内容を把握。とりあえず脱出の為に1階へ。







71 名前:男(ハンター型クリーチャー化)[sage] 投稿日:2007/08/13(月) 14:44:57 0
ここは九武村駐屯地兵舎地下、旧日本軍の研究エリアに位置する場所である
その一室にて、何かの肉を咀嚼する音が響く
(クチャ…クチャ…)

「はあはあ…、肉を…、もっと肉を…。」

先ほど特殊な薬品によって、ハンター型のクリーチャーと化した白衣の男であった
当初の変態は体表が爬虫類のような鱗に変化するのみでったが、現在では更に進行していた
身長は2メートル近くに達し、牙や鋭い爪が生え、目も真っ赤に充血していた
僅かな時間に、よりハンターのそれに近い体になっていた
そして、凄まじい空腹感に襲われた男は、怪物化した大蜘蛛を捕え、その肉を咀嚼していた

「うぐ…、くそ…、こいつらの肉では駄目だ…。
不味い、薄い、食いでが無い!
このままでは次の形態に進化するための栄養分が尽きて死んでしまう。
高等生物の肉でなければ…、せめて…せめてゾンビでも居れば…。」

男の開発した薬は、その場でそれ相応の能力を持ったハンターを作り出す代物であった
正確には薬ではなく、ゾンビウイルスの改良種である
手術や培養に掛かる手間を省き、人間一人居れば短期間でハンター化させる新薬
しかし、これには大きな欠点があった
一度人からハンターへの変態を始めると、歯止めが利かなくなるのだ
体表が鱗に変わっただけの第一形態、姿形は正統派ハンターそのものの第二形態、その姿のまま飛躍的な巨大化を遂げた第三形態
そして、その後の経過は確認されていないものの、命の続く限り変態を続けると言われている
また、変態には多量の養分を必要とし、燃費も悪かった
結局、理想的とされる第二形態での変態停止すら実現せず、研究は既に失敗していたはずであった

「ぐはあ…、死にたく…ない…。
ここを残したままでなど、死にたくないぃぃっ…!」

その時、男の背後の部屋の中からゾンビの呻き声のようなものが聞こえた

「た、確か、ここは人体実験のサンプルが大量に保存されている部屋だったな…。
…そうか、この騒ぎで中の死体がゾンビ化して復活したんだな…?
てっきり生肉の生物は蜘蛛どもに食い尽くされたと思っていたが…。
くふふ…ぐぶぶぶ…、わ、私にも運が向いてきたというワケだ!」

男は立ち上がると、手に持っていた蜘蛛の肉片を投げ捨て、部屋の扉を破壊して中へと入っていった
その後直ぐに、ゾンビの悲鳴と咀嚼音が響いていた

72 名前:スペンサービル周辺[sage] 投稿日:2007/08/13(月) 22:47:12 0
>城戸さん
スペンサービル周辺の住民の避難は終了していた。
街の明かりは既に消え、街灯や信号機の灯りだけが、住民が居なくなった都市を照らしている。
冷たい月明かりに照らされた一機のヘリが、レーダーに補足されないようにビルとビルの間を這うように飛行している。
『・・・こちら、ランスロット1。繰り返す、こちら、ランスロット1。』
機長が無線機に向って繰り返すが、応答は無い。
その目は機体に備え付けられた前方監視赤外線装置に向けられている。
肉眼では捉えられない赤外線を捉え、前方の景色をモニターに映し出しているのだ。
「やはり駄目ですね。突入部隊から返事はありません。
 今日、2度目のフライトですが・・・こんな嫌なフライトは、93年のアフリカ以来ですよ。」
軍人上がりのパイロットが後部座席に座る男に向って言った。
救助の為にヘリを飛ばすのではなく、死者を増やす為のフライト。
既に24名の工作員、1人の援護要員がビル内に侵入している。
誰一人、戻ってこないのではないか、という気にさせられる。
「事前偵察によると、ビル屋上のヘリポートは、撃墜されたヘリの残骸で塞がれています。
 ビルの近くで機体を上昇、そのまま上空ギリギリまで着けますんで、ロープで降下して下さい。」
一際輝く高層ビルが視界の隅に入ってくる。
モニターには、撤退を始める自衛隊の姿も映し出されている。
「機体を上昇させます。何かに捕まって下さい。」
ヘリの機首が持ち上がり、機内の人間にGが掛かる。
ビルとビルの隙間の飛行から、開放感溢れる空へ開放される瞬間。
その開放感も束の間、ヘリがビル上空へと辿り着く。
「ドクター城戸、まずは20階の監視室に向って下さい。
 工作員と思しき人物をを見かけた場合、ピリグリムか、と尋ねて下さい。」
後部座席に座っていた緊急医療班の1人が、ロープを垂らしながら城戸に向って言った。
「我々が回収できるのは、工作員だけです。
 それ以外の人間は・・・申し訳ありませんが、自力で脱出して貰うしかありません。貴方も同様です。
 貴方は、この機内には存在しないのですからね。」
元々工作員回収を目的として飛行中のヘリなのだ。
社内の様々な場所に反アンブレラ集団「アライアンス」の構成員・協力者は存在する。
しかし、表立ったサボタージュは出来ない。
その為、時として協力者による、「本来其処に居ない人物」を現場に派遣するケースもある。
そういった人物は、援護も無しに自力で生還を果さなければならない。
「では、幸運を祈ります。」
医療スタッフが城戸に手を差し出す。
最期になるかもしれない、という気持ちから、握手を申し出たのだ。
男は、あまりにも多くの構成員が現場から帰らなかった事実を知っていた。

73 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/08/14(火) 01:51:10 0
>>67の訂正)

>>72
街の灯りが消えている。まるで街そのものが死んでいるかのようだ。
ヘリは進んでいく。悪魔の棲む城―スペンサービル―へ向けて。
機長が無線で呼び掛ける。既にビルには多くの仲間が潜入している、筈だった。
応答はない。俺は目を閉じると、息を殺し握り締めた拳だけを見つめていた。

>「事前偵察によると、ビル屋上のヘリポートは、撃墜されたヘリの残骸で塞がれています。
 ビルの近くで機体を上昇、そのリまま上空ギギリまで着けますんで、ロープで降下して下さい。」

無言で俺は頷く。ここまで来たのなら、もう後戻りは出来ないのだから。
たとえ応答が無くとも、可能性がゼロではない限りは進むしかない。
急激な圧力が全身に圧し掛かる。奥歯を噛み締め、仲間の説明に聞き入る。
「……ピリグリムか。」
目指す場所は20階の監視室だ。運がよければ仲間に会う事が出来るだろう。

>「我々が回収できるのは、工作員だけです。
 それ以外の人間は・・・申し訳ありませんが、自力で脱出して貰うしかありません。貴方も同様です。
 貴方は、この機内には存在しないのですからね。」

「はい、分かってます。俺こそこんな所まで付き合ってくれて感謝してます……ありがとう。」
存在しない。確かにそうだなと俺は笑ってみせる。心の中では、恐怖心と怒りが渦のように胸を締め付けているのに。
自分がやってきた事の1つが、この結果を生んでいる。そう考えれば、この程度の恐怖など痛くもないだろう。

>「では、幸運を祈ります。」

「……はい。」
スタッフの手を握り返す。その手は暖かく、確かに命の鼓動を感じた。
俺はヘリコプターからビルの屋上へと降下する。
長い戦いが始まる。いつ終わるのか分からない、途方もなく長い道が目の前に広がっていた。

名前:城戸 将也
年齢:24歳
性別:男
所持品:べレッタ、バイク、弾丸、サーチライト
現在地:スペンサービル屋上
現在の状況:仲間とコンタクトを取る為、20階(監視室)へ移動開始

74 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/08/14(火) 03:17:36 0
注意が逸れた所で白衣の男に逃げられる。
「あ!糞ったれ!・・・っち。あいつもだめか」

>42
>Mr.ヒーロー、そっちの爺さんの相手は頼むぜ」
「おいこら!何でそうなるんだよ!子守と介護は特技じゃねえっつーの!」

>65
>「おい貴様ぁ!どうしてくれる!――

老人に物凄い剣幕で捲くし立てられる。
「あーあー。分かったよ俺が悪かったよ!」

興奮状態が醒めたのか、老人が徐々に平静さを取り戻し語りかけてくる。
>「……ああ、いや。悪かった。――
>「…君、ミヒャエルとかいったね。ドイツ系か?」
「まぁ気にすんなよ。生きてる証拠ってやつだろ」

後者の問いに冗談とも取れそうな軽い感じで答える。
「あー。どうなんだろうな。見かけはその辺りだろうけどよ。知らねぇんだ」

完全に平常さを取り戻した老人は尚続ける。
>「何、年寄りの戯言だと思って聞いて欲しいんだがね。――
「べーつにー。戦場に居りゃ幾らでも変なの居るしな。今更っつーのもあんのかもな」
「へぇ。首都にねぇ。政府転覆ってやつか?まぁ俺の育った所じゃ似た様な事言ってんの幾らでもいるしな」

しばし考え続ける。
「いいんじゃねーの?それなりの信念有んならさ。ただ犠牲になんのは何時も何も知らねぇ一般人だって事、忘れんなよ?爺さん」

通路の方から銃声が届く。
「おいおい。少しは休憩させろよなー。まだ酒一滴も飲んでねぇぞ今日は!」

残弾の少ない銃を手に取り警戒を始める。
「ったく。野戦でもこんなに来ねぇだろ普通!少しは気を使えっての」

「爺さんよ。とりあえずこっからっつーか村から出ようや。俺の話は酒でも飲みながらにしとこうぜ」


所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 通路の異変に対し臨戦態勢


75 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 01:29:31 0
>53>65
現れたのは新たなゾンビの群れだった。
後方で指揮を取るようにしていたゾンビが銃声と共に崩れ落ちる。
飯田老人の
>「鈴木君!敵は一個分隊!分隊長は撃った!今ならば、恐らく兵らはまともに判断できん!今のうちに突破するんだ!」
ゾンビが判断など下すのか、という疑問よりも目の前の危機を脱出する事が先決だ。
ゾンビのシェルエットが重なる位置に照準を定め、引き金をゆっくりと絞る。
巨大なマズルファイアが暗い廊下を照らし、爆音が鼓膜を叩く。
30口径のライフル弾がゾンビに直撃、弾丸が内蔵を撒き散らしながら貫通する。
そして背後に居たゾンビに貫通弾が直撃、2体揃って崩れ落ちる。
狭い通路という限られたスペース、貫通力に優れた30口径弾を使用するFALを使うとしても―――
「数が多すぎる!」
全滅させる事は可能だが、少しでも残弾は確保したい。
とすれば、方法は一つ。
「飯田さん!手榴弾を使います!距離を取って対爆姿勢を!」
次の曲がり角まで後退し、影に隠れて爆風と破片をやり過ごすのだ。
ライフルのスリングを肩に掛け、拳銃に持ち返る。
出会い頭の戦闘なら、拳銃の方が有利だ。
「彩ちゃん、あすかさん。手榴弾を使いますから、両耳を塞いで口を開けて下さい。
 鼓膜が破れるのは、それで防げます。」
拳銃を構えたまま、角を曲がり、安全である事、さらに飯田老人が角に隠れた事を確認する。
「手榴弾、投擲します!」
安全ピンを抜き、一個分隊が展開する廊下に向って放り投げる。
白い煙が尾を引き、ジャスト5秒で炸裂、破片が壁と人体に突き刺さり、爆風で四肢が切断される。
(手榴弾は残り4。FALの残弾14ってとこか。念のため、確認しなきゃ・・・ならんな。)
「そうだ、彩ちゃん。この後、おじいちゃんと合流するけれども、絶対に周りを見ちゃ駄目だよ。いいね?」
手榴弾の直撃でバラバラになったゾンビの群れをゆっくりと観察する。
まだヒクヒクと動いている何匹かの頭に拳銃弾を叩き込み、止めを刺す。
「もう大丈夫です、あすかさん、こっちへ。」
飯田老人と合流すべく、彼が隠れた陰へと歩みを進めた。

状況:手榴弾で一個分隊分のゾンビを排除。活動中のゾンビに止めを刺す。
    飯田老人と合流すべく、移動開始。

76 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 06:56:36 0
>65>75
「あ゛〜うう゛〜」
普通(旧軍兵士ではない、村人の)のゾンビの群れが
続々と現れる……手持ちの武器を全て使っても撃退できそうにない。
扉がある。とりあえず、そこに逃げ込むしか今は手段はなさそうだ。

77 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 07:17:08 0
>42
まだ何も言ってないうちに、廊下へとまた押し戻された。
>「やぁ、今はちょいとマズイ状況だから廊下で話を聞かせてもらおうじゃないか。
Mr.ヒーロー、そっちの爺さんの相手は頼むぜ」
>「さて、自己紹介をしよう。合衆国海兵隊のロバート大尉だ。お前の名前は?言わなきゃ勝手にあだ名をつけるぞ」
勝手にあだ名をつけられちゃたまらない。僕は慌てて自分の名前を名乗った。
「姫路・・・姫路幸哉です」
銃声が聞こえた。
続けて、爆発音が響いてくる。
「爆発音・・・?何を使ったんだろう」
僕は、まだ残響が残る通路に目を向けた。
いずれにしろ、注意したほうが良さそうだった。

状況:銃声、爆発音に警戒。

78 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 15:12:10 0
「そろそろ行くか・・・」
横たえていた体を持ち上げ、傍らに置いていた刀を取る。
起き上がった反動を利用して立ち上がる。
そのまま店の前に止めてある車まで歩き出した時、カッと足に何かが当たる。
ふと、足元を見るとそこに小さなナイフが落ちていた。
「・・・・・・こいつもついでに持ってくか」
足元に落ちていたナイフを手に取り、すぐ近くにあった鞘に入れて腰に差す。
そして、今度は立ち止まらず車まで歩み寄る。
車まで歩み寄ると、ズボンのポケットに手をいれて鍵を取り出す。
「頼むから、開いてくれよ・・・」
鍵を車のドアにある鍵穴にゆっくりと差し入れていく。
鍵が根元まで入り込んだの見届け、横へと鍵を傾ける。
(頼む!!開いてくれ!!)
願いが通じたのか、カチャと鍵が開く音がした。
顔に自然と笑みが浮かんでくるのが判った。
安堵と期待が満たされると、後の行動は早かった。
車のドアを開け、素早く体を潜り込ませ車のエンジンを掛ける。
「さてこの後は、目的地に向かうだけだな」
車のアクセルを踏み、目的地に向かって走りはじめた。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数6)予備の弾13発 鍵
現在地:商店街
状況:旧日本軍駐屯地跡に車で移動中
自分の状態: 良好

79 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:51:51 0
>66
歩きだして間もなく、木にもたれ掛かっている一人の男を見つける。
よく見ると自分を狙っている。
>ふらふらと揺れる照準が、カメラの男に重なったと見えた瞬間、引き金を絞った。特徴的な甲高い銃声が響いた。
宮野はあまりにも突然のことに避ける間もなく目をつぶるしかなかった。

>68
しかし、その瞬間・・・
>男の指が小銃の引鉄に掛かり、銃声が響く直前、清田は直ぐ傍にいた
宮野を突き飛ばした。
清田が瞬時に突き飛ばしてくれたおかげで宮野は鉛の的にならずに済んだようだ。
目を開き清田に目をやると、彼の脇腹からは赤い血が滴り落ちている。
だが、清田は怯まなかった。すぐに態勢を整え、小銃を持つ男に数発の弾丸を撃ち込む。
きっと命中したのだろう。男はそのまま倒れて動かなくなった。
>そう呟くと、清田はその場にがくりと膝を着いた。
脇腹からは、血が止め処なく溢れている。
「き、清田君・・・!?」
宮野は慌てて清田のほうへと駆け寄る。彼の脇腹からは止むことなく血が流れ出る。
彼は自分で消毒から止血までを終えてしまった。
「助けてくれてありがとう。そしてすまない・・・
僕がもっとはやく気づいていれば・・・」
再び清田にお礼を言い、自分の情けなさを悔やみ唇をかみ締める」

>63
「うう゛〜あ゛〜」
先ほどの交戦中には気づかなかったが、四方八方にゾンビが群れをなして集まっている。
「これは逃げられそうにないな・・・」
>「次から次に……二人とも伏せるんだ。手榴弾を投擲する。
爆発の後、一気に突破するから、俺の傍から離れるなよ」
無言でコクリと頷き、言われたとおりに地面に伏せる。
地面に伏せた数秒した後、辺りに爆発音が響き何体かのゾンビが消し飛んだようだ。
しかし、まだ何体かのゾンビはしぶとく生き残っている。
>「何にも構うな!走れ、走れ!」
清田の言葉を聞き、前へ前へと一気に走り出す。
清田や紅子は持っていた銃でどんどんゾンビを撃ち殺し、道を開けていく。
「流石にこんなに集まっていると恐怖を感じる・・・けど、ここで死んではいけない。
自分は・・・何としても逃げ出し、この事件の事を世界に知らせないといけない・・・
これ以上の被害を出させてはいけないんだ!!
このおおおッ!!」
宮野は何かを決意し、清田たちが倒し損ねたゾンビたちを鉄パイプでなぎ払っていく・・・
正確さはあまりないが、何体かの頭を吹き飛ばし、また他の何体かは体ごと吹き飛ぶ。
ほとんど力任せだが、確実に道は開けてきている。
振り切るまで、さほどの時間は必要ないだろう・・・

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ

状況:ゾンビ集団に突貫し、敵を薙ぎ倒していく

80 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/16(木) 20:17:56 0
>>61
必死にシャッターを叩く大森にヨシダだったゾンビが圧し掛かる。
馬乗りになって呻き声を挙げるゾンビは、どこか無念そうだった。
苦悶の表情のまま、大森に噛み付こうと口を大きく開いた。

81 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/16(木) 20:40:35 0
>>70
必死にシャッターにすがりつく俺の後ろから、場にそぐわない陽気な声が聞こえてきた
>「怪我人・・・かぁ?おーい、そこの兄ちゃん達。おいってばー」
え?んな…どうすりゃいいんだ?え?え?え?
突然の介入者の登場に困惑する俺に、いつの間にか近づいてきた元ヨシダが…
気持ち悪い…くさい、気持ち悪い
何とか払いのけようとした俺は、もろに元ヨシダと目があった…
何だろう、重病人と、悪魔と、植物と、とにかく人間が変貌した…わからない
怖…くさい…死ぬ…死…食われる…死…
「おアアアアアアアアあああああああああああああああああああ」
俺は恐怖のあまり絶叫した
脳内麻薬全開、体が軽くなり、思いっきり元ヨシダを押しのけると
抜けた腰をふるい立たせ、バランスがとれずふらつきながらも走る
「逃げろ!逃げろ!」
俺はどこからか聞こえた声の主にそう叫ぶと、もう脇目も振らずに走った
とにかく走った

82 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/08/17(金) 04:00:18 0
>43 >57
>「恋人?俺が結婚したら、悲しむ娘が居るからね。 
 それは出来ないな。・・・いや、大丈夫。ここを出る準備をしなさい。」
「うん、わかった!」
ミスタ・ルイスがシノザキさんに電話を入れている横で、あたしが銃の安全装置を確認していると
取葉さんがひとつ大きな咳払いをした。
「どうしたの?取葉さん」
取葉さんが生き残っているモニターの一つを指差した。
あたしは椅子に座っていた取葉さんにぶつかるような勢いでモニターに駆け寄った。
>「川崎君と合流した筈だと聞いていたのだがね。」 
「やっぱりミリアお姉様だわ。何で一人で歩いてるの、川崎さんは?!」
>足取りは危なっかしく、子供のように愚図っている。 
>時折不安げに周囲を見回し、ふらふらと目的も無く、歩いているのだ。 
後ろからはゾンビが一体ふらふらと接近している。
あたしは思わず放送のスイッチを入れた。全館放送だけど構うもんですか!
「ミリアお姉様、ミリアさん!立ちなさい!今すぐ逃げてー!!」

>46
>「・・・地下一階のようだが、迎えに行った方が良さそうだね。」 
あたしは真っ青な顔のまま頷いた。
取葉さんが立ち上がり、ミスタ・ルイスに声をかけた。 
>「肩を貸したいと思うのだが、構わないかな?」 
取葉さんが肩を貸した場合、敵が寄って来たらどうすればいいのかしら。
迎撃はもしかして、私一人?!
「おんぶかお姫様抱っこの方が良いかも……」
あたしは気もそぞろで、あまり深く考えずにそう呟いた。

>>33
「なんだか変な音しない?」

83 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/08/17(金) 05:40:06 0
>52 >65 >75
「大体はね。この建物、作りが特殊だから。」 
鈴木さんがそう言って請け負ってくれた。
どう変なのかはよく分からなかったけれど、皆と合流できると聞いてホッとした。
鈴木さんは、私と目線を合わせるために屈み込み、優しく肩に手を乗せた。 
「ごめん、やっぱり言葉が見つからない。でも、無事で良かった。」 
鼻の奥がツンとした。あんなに泣いたのに、また涙があぶれてきた。
>「戻ろう。」 
「うん」
>「なんだか彩ちゃんと同じ感じねぇ、鈴木さんも。」 
顔を拭っていた私は、山田さんの言葉の意味をよく理解できなかった。
>「さ、行きましょ。」 
戻りかけた山田さんの足が止まった。鈴木さんが頷き、ゆっくりと銃を構えた。
大勢のゆっくりとした足音。多分、生きた人じゃない。
そして、鈴木さんのじゃない銃声が、すぐ近くから聞こえた。

角から飛び出してきたのは、飯田のおじいちゃんだった。
>「鈴木君!敵は一個分隊!分隊長は撃った!今ならば、恐らく兵らはまともに判断できん!今のうちに突破するんだ!」 
鈴木さんが銃を撃った。
聞いたこと無いようなすごい音だった。
音が鳴るたびにばたばた相手は倒れていくけれど、焼け石に水だった。
>「飯田さん!手榴弾を使います!距離を取って対爆姿勢を!」 
ここ日本だよね?なんで手榴弾なんてあるの?と思ったが考える暇は無かった。
>「彩ちゃん、あすかさん。手榴弾を使いますから、両耳を塞いで口を開けて下さい。 
> 鼓膜が破れるのは、それで防げます。」 
鼓膜が破れると聞いて、慌てて私は耳を両手でふさいだ。
少し後に、何かが爆発した音が聞こえた。
耳を押させていたはずなのに、まだキーンとしている。

>「・・・・・・・・、彩ちゃ・・・。この後、おじいちゃんと合流するけれども、絶対に・・・・・・・・・・・だよ。・・・・・・」
よく聞こえなかったけれど、何となくもう一度聞きなおすことは出来なかった。
何発かの銃声が聞こえた後、急に静かになった。
>「もう大丈夫です、あすかさん、こっちへ。」 
何の心の準備も無いまま足を踏み出してしまった私は、角を曲がったとたん息を呑んだ。

爆弾って、何もかもこなごなに吹き飛ばすものだとばかり思っていた。
でも、違ってたみたいだ。
・・・・・・吐きそう。

84 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23:50:56 0
>57>82>43
モニターに写ったミリアの姿は、明らかに正常とは言えない。
解像度が低いモニター越しでも充分解る。
(クソっ・・・何もしてやれん。)
意識が混濁しているのは、見ての通りだ。
見ているだけ、という状況は人を不安にさせる。左手をくれてやった自分に怒りさえ覚える。
>「ミリアお姉様、ミリアさん!立ちなさい!今すぐ逃げてー!!」
桃華の取った行動は、マクナブの想像力の範疇を超えていた。
ミリアに呼びかけた所で何も変わらないと思っていたのだ。
マクナブがミリアを信用する以上に、桃華はミリアを信用している、という事か。
「兎に角、急ごう。」
取葉が立ち上がるのに続き、マクナブも立ち上がる。
>「肩を貸したいと思うのだが、構わないかな?」
「・・・そうだな、時々、あんたの事が良く解らなくなるよ。」
差し出された手を握ったところで、桃華が呟いた。
>「おんぶかお姫様抱っこの方が良いかも……」
先週読んだばかりのニューズウィークの記事が頭を過ぎる。
その記事を何でも日本には、ゲイセクシャルをこよなく愛する女性が多々、居るらしい。
この時期になると展示会場でその手の書籍が販売され、市場規模も相当なものとの事だった。
まぁ、イギリスの貴族連中が全員ゲイなのは事実だが、フーリガンの代表格であるマクナブは、ストレートだ。
ちなみにイギリス人の99.8%がフーリガンで、残りが紳士と呼ばれる貴族連中だ。
連中の数が少ないのは、ゲイセクシャルだからに違いない、とマクナブは睨んでいる。
「有り難いが断る。ジャパニーズ・ヤオイ・ガール喜ばせるつもりは無い。
 いや・・・ちょっと待て。」
モニターに映った屋上の映像に、マクナブが唸り声を出す。
屋上にヘリが待機しているのだ。
死に掛けた自分の幻覚でなければ、だ。
覚束無い足取りでモニターの前に立ち、画像を確認する。
大急ぎで受話器を顎と肩の間に挟み、屋上の内線電話を番号を押す。
「あんた、誰だ?傘社関係者が、迎えに来てくれたのか?こっちは20階の集中管理室だ。」
受話器を挟んだまま、マクナブが二人に向って言う。
「先に行ってろ。後で連絡、若しくは合流する。」

状況:屋上に現れた男(城戸)に連絡。
   桃華、取葉に先に向うように伝える。

85 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/19(日) 00:11:47 0
>70
>「怪我人・・・かぁ?おーい、そこの兄ちゃん達。おいってばー」
「あんた、無事か?噛まれてないよな?」
シノザキが突然現れた男に向って声を掛ける。
(あ、デジカメ。結構良いの持ってるな。)
カメラマンとして、ついついカメラには目が行ってしまう。
そんな事よりも、だ。
「放送を聞いて来たんだよな?ちょっと待ってろ、プレートを嵌めるから。」

>81
>「おアアアアアアアアあああああああああああああああああああ」
真っ先にシャッターの方へ逃げ出した大森が叫ぶ。
ゾンビと揉み合うように格闘している。
一度はゾンビに狙いを定めるが、貫通した弾が当たりかねない。
プレートを嵌める為に噴水へと向いながら、射角を変える。
と、充分な位置に着いた所でストックを肩に当て、しっかりと狙いを定める。
引き金を引こうとした瞬間、突如、大森が走り出した。
(あー、タイミング悪いな・・・)
大森とゾンビの距離が離れたところで、ゾンビ目掛けて銃弾を放った。


86 名前:G第三形態[sage] 投稿日:2007/08/19(日) 00:16:17 0
>>46
突如、ミリアの背後に居たゾンビがバラバラに引き裂かれる
そして鈍く重い足音が響き、ゾンビを惨殺した張本人が姿を現す
それは、またもや劇的な変異を遂げたGであった
Gウイルスによる侵食がとうとう全身を覆い、左腕も既に右腕同様化け物の腕と化している
第二形態では腹部で形成されつつあった2本の補助腕は、既に立派な爪も形成している
2本の太い主腕を翼のように広げ、あたかも補助腕が本来の腕であるかのように機能している
銀色の皮膚に赤い眼を爛々と光らせ、ミリアを見つめている
その双翼の悪魔を連想させるシルエットは、妙に圧倒的であった

「………」
無言のまま接近を始め、右の主腕を前に突き出すと、その掌から不気味に巨大な眼球が見開かれる
ゆっくりとゆっくりと、その距離を縮めていく

87 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/19(日) 00:21:05 0
こちらアルファチーム、Gウイルスの確保は既に完了した
これより暴走したG生物の捕獲作戦を開始する
できる限りのことはするが、捕獲が困難な場合の廃棄処分もやむを得ない、以上

88 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/08/19(日) 00:50:41 0
>>84
屋上に目ぼしい物はない。あるのはヘリの残骸だけだ。
俺は目を閉じ、深呼吸すると階段へ向け歩き出す・・・その時だ。
突然、けたたましいベルの音が屋上に響き渡る。
ハッと目を開くと俺は辺りを見回した。
「これは・・・?」
おそらくは内線電話だろう。発信元が表示されている。
場所は、20階。仲間が言っていた「監視室」のある階に違いない。
俺は電話をゆっくりと取ると、向こうから聞こえてくる声に耳を澄ました。

>「あんた、誰だ?傘社関係者が、迎えに来てくれたのか?こっちは20階の集中管理室だ。」

男の声だ。どうやら死人ではないらしい。
俺は安堵につい頬が緩むのを抑えながら、男の問いに言葉を返す。
「俺の名前か・・・名無しとでも言っておきます。とりあえず、貴方達の敵ではないはずだ。
傘社とも・・・まぁ、無関係じゃないが。とにかく、俺もそこへ行きます。」

名前がないといえば嘘にはなるが、相手が傘社の関係者じゃないという可能性もゼロではない。
研究者であった俺の名前を知っている可能性は充分にある。
電話の主が、傘社の者でないという確証がない限りは。
目指す場所は20階。俺は急いで階段を駆け下りていく。

現在地:スペンサービル屋上
現在の状況:仲間とコンタクトを取る為、20階(監視室)へ移動開始




89 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/08/21(火) 19:16:00 0
>>84
>「・・・そうだな、時々、あんたの事が良く解らなくなるよ。」
手を差し出したマクナブに笑顔で頷く取葉。
>「おんぶかお姫様抱っこの方が良いかも……」
>「有り難いが断る。ジャパニーズ・ヤオイ・ガール喜ばせるつもりは無い。
 いや・・・ちょっと待て。」
大急ぎで電話に向う巻マクナブを尻目に、取葉が咳払いをする。
「性癖は個人の自由だけれども、こういう場所で言うのはどうかと思う。」
優しさの中に断固とした決意を感じさせる口調だ。
桃華の将来を真剣に心配しているという眼差しが容赦無く降り注ぐ。
>「あんた、誰だ?傘社関係者が、迎えに来てくれたのか?こっちは20階の集中管理室だ。」
取葉が電話でのやり取りに耳を澄ます。
>「先に行ってろ。後で連絡、若しくは合流する。」
マクナブがこちらを睨みながら言った。
「解った。しかし、先に行く必要が・・・あるようだね。」
取葉が管理室の外へと出る。
「さて、ここから暫く別行動になるようだね。お付き合い頂けますかな、お嬢さん。
 もう一人の・・・そう、ミリアさんを助ける必要がありそうだしね。」
返事も待たずに取葉がエレベーターを目指して歩き始めた。


90 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 21:19:22 0
>>70>>85
声に反応してゾンビが集まってきている。

91 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/21(火) 22:09:14 0
>>85
後ろで銃声がした
駆けつけてきたダンディおっさんが発砲したのだ
ヨシダゾンビから少し離れたところまで走ると、足をもつれさせて転んでしまった
今頃背筋がぞっとした…
>>90
冗談だろ?
俺は迫り来るゾンビの群から逃げるべく、何とか立ち上がったが…
頭が真っ白になって何も考えられなかった
どうすればいい?
ゾンビが来る…いや、これは夢だ
夢なのだ
あっはっは…なーんだ、どおりで現実くさくないと思ったら、そうだよ
夢なんだよこれは
「あっはっはっはっはっはっはっはっは、はーはははははははは」
俺は声を出して笑った
もうどうでもいい
だってこれは夢だから
「はははははははははは…」

92 名前:木林 勇人 ◆S7kM5ioEVc [sage] 投稿日:2007/08/21(火) 22:55:38 0
>81
なんだかわからないが、男はもう1方の男から逃げるように叫びながら
勇人に顔を向けている。恐怖に顔が引きつっているのが良く分かる。
どうやら、とてつもなくヤバい状況らしい。
それにさっきから気になってた事が1つ。怪我人らしき男の動きがおかしい。
まるで糸で操られた人形のようにカクカクと気味の悪い動きをしている。
「おいおい、冗談はよせって・・・何なんだよありゃ・・・」

>「逃げろ!逃げろ!」

どうやら、冗談じゃないらしい。

>85
と、別の方向から声が聞こえる。
振り向くと、そこにいたのは・・・どうやら普通の人間らしい。
勇人は冷や汗を拭うと、襲われている男>81を見ながら言葉を返す。
「噛まれた?・・・女に耳たぶを噛まれたってんなら当たりだが、
少なくとも”ここ”じゃ〜噛まれてないぜ?
それがどうし・・・お!?」

突然、男は拳銃を取り出すと不気味な男目掛けて弾を撃った。
「はは・・・すげぇな。あんた。。」




93 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2007/08/22(水) 23:33:25 0
>77
>「姫路・・・姫路幸哉です」
先に本名を名乗られてしまった。あだ名はまた別の奴につけるか。
「姫路幸哉か・・・んじゃ、よろしくな」
握手しようと手を差し出した瞬間、銃声が響いた。
続けて、爆発音も聞こえた。
>「爆発音・・・?何を使ったんだろう」
「・・・手榴弾でも使ったんだろ。こんな所で無茶しやがって」
通路の奥に目を凝らしてみるが、見える範囲では何も起きていないようだ。
幸哉と名乗った奴も、通路の方を警戒している。
「お前、銃は使えるか?」
返事を待たず、幸哉にM16を持たせる。
「使い方は簡単だ、敵を狙って引き金を引くだけでいい。弾は11発しかないから
無駄撃ちはするなよ。ここぞという時に使うんだ、いいな?」

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(9)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3、M16A4(11)
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室前

94 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 21:34:36 0
>84 >89
>「有り難いが断る。ジャパニーズ・ヤオイ・ガール喜ばせるつもりは無い。 
>「性癖は個人の自由だけれども、こういう場所で言うのはどうかと思う。」 
「性癖? だって肩を貸してたら銃なんて撃てないから危険だと…思って……あれ??」
あたしはようやく自分の行っていた言葉の意味を理解し、仰天した。
「え……違っ!そういう意味じゃないしミスタ・ルイスだってそんな趣味ないわよ!!」
良くわかんないけど―― 多分!

>「あんた、誰だ?傘社関係者が、迎えに来てくれたのか?こっちは20階の集中管理室だ。」 
「あっ!あれヘリじゃない!!」
>「先に行ってろ。後で連絡、若しくは合流する。」 
>「解った。しかし、先に行く必要が・・・あるようだね。」
「何言ってるのよミスタ・ルイス、あのヘリ!あれに乗せてもらえばいいじゃない!!」
あたしは何にも知らなかった。
だから、モニターの画面を指差して大声で叫んだ。

>取葉が管理室の外へと出る。 
>「さて、ここから暫く別行動になるようだね。お付き合い頂けますかな、お嬢さん。 
> もう一人の・・・そう、ミリアさんを助ける必要がありそうだしね。」 
そう言って、取葉さんは一人でエレベーターに向かって歩き出した。
どうやら取葉さんも一緒に、お姉さまを迎えにきてくれるみたい。
「ミスタ・ルイス、あたし、お姉……いえ、ミリアさんを迎えに行って来ます」
今のところ敵の影はモニターに映ってないけど、大怪我してるミスタ・ルイスを置いて行くのはとても辛い。
「これ、あたしの携帯番号よ。後でぜったい連絡して。約束だからね!」

あたしは後ろ髪をひかれながらも、取葉さんの後を追った。
「あたしがボタン押します。確か、地下一階でよかったのよね?」

現在地、状況:20階エレベーター内。ミスタ・ルイスと別れ取葉さんと地下一階へ移動中

95 名前:工藤 竜一 ◆zn6obdUsOA [sage] 投稿日:2007/08/25(土) 10:11:52 0
STARSから特例を受けてやってきたものの、時すでに遅しだったようだ。
町にはゾンビがウヨウヨしている。仲間と連絡をとりつつ、先へ進むつもりだ。
現在地:町中心部、仲間との連絡を待っている。

96 名前:風に飛ばされた広報誌[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 18:59:55 0
>95
工藤の足下に一枚の広報誌の切れ端が飛んで来た。
前の持ち主がずっと握り締めていたのか、汗でクシャクシャになり、所々が破れている。

〜避難所のお知らせ〜
ここ一連の災害被害を鑑み、当自治体でも避難所のお知らせを行います。
また、パソコンをお持ちの皆様は、下記のURLにアクセスして頂ければ、
災害に関する詳しい情報を見る事が出来ます。
携帯電話からもアクセスできますので、ブックマークされる事をお勧めします。
ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1164095357/

97 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/25(土) 21:46:46 0
理解されるという事は恐ろしい。
誰かに理解されたい、思いを知って貰いたい。
だが、理解される事は、恐怖に他ならない。

>76>83
流石に四肢を切断されれば、身動きを取る事も出来なくなる。
無力化を終えた兵士達の死体を蹴り飛ばし、生命活動の兆候を確認しながら進む。
あまり誉められた行為ではないが、そうせざるを得ない。
「飯田さん、ご無事でしたか?」
分隊長だった死体と対面する飯田老人の顔は、苦痛に満ちている。
彼が口を開けようとした瞬間、ガラスの破れる音と呻き声が重なる。
そして、外から聞こえる呻き声の大合唱。
ポケットに押し込んでいたマグライトで、呻き声の主を確認する。
子供や老人、嘗ては健康だったであろう成人男女。
軍服を着ていない、ごく普通の死者の群れ。
「・・・ははっ、連中が多過ぎるから逃げようとしてるんだよな。」
連中は、容易に侵入してくるだろう。
>「ちょ、これ、ヤバくない?」
「ヤバいです。数が多過ぎます。」
残弾では、明らかに倒せない数だ。
手榴弾を使ったところで、勝ち目は無い。
恐らく医務室までの廊下は完璧に塞がれているだろう。
>「鈴木さん、あれ、あの扉。」
頑丈そうな扉を、山田あすかが指差す。
「あそこに逃げ込みましょう。飯田さん!こっちです!」
死者の群れに狙いをつけ、山田あすかと少女に先に入るように促し、飯田老人が中へ入るのを待った。


現在地:九武村駐屯地跡
状況:謎の扉に入るように促す。
    小川は三人が中に入るまで、援護の態勢を取る。


98 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/25(土) 21:55:17 0
>>92
>「おいおい、冗談はよせって・・・何なんだよありゃ・・・」
「ありゃゾンビだよ。あの手の生き物とは・・・腐れ縁でな。」
と言ってもまぁ、ここ半年以内の話だが。
出来る事なら一生お目に掛かりたくない代物にやたらと縁があり過ぎる
>「はは・・・すげぇな。あんた。。」
「まぁ取材で色々とな。あ、いかん。プレート嵌めに来たんだっけ。」
ちょっと回りを見ててくれ、と木林に告げ、噴水に向って歩き出す。
出来れば自己紹介は避けたいところだ。
「そっちも無事で何よりだよ。さて、と。」
バックパックからプレートを取り出し、明らかにショッピングモールに相応しくない像の飾ってある噴水の基部に
一枚一枚丁寧に嵌めこんで行く。
(一枚はめ込んであるけど、一体誰が嵌めたんだ?)
床を汚す血の跡は、シノザキが頭をぶち抜いたゾンビに続いている。
「もしかして、あのゾンビが嵌め込んだのかもしれねぇな。」
ウンザリとした表情で、シノザキが零す。
「さてと。これでこのビルから抜け出せるようだぜ?あんた、名前は?」
シノザキが木林に向かい合い、ようやく笑顔を浮かべた。


99 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/25(土) 22:05:41 0
>>88
>「俺の名前か・・・名無しとでも言っておきます。とりあえず、貴方達の敵ではないはずだ。
  傘社とも・・・まぁ、無関係じゃないが。とにかく、俺もそこへ行きます。」
「おい、質問に答えろよ!こっちは腕がかたっぽ・・・ああもう!切りやがった!」
マクナブが受話器を机に叩きつける。

>>94
>「何言ってるのよミスタ・ルイス、あのヘリ!あれに乗せてもらえばいいじゃない!!」
マクナブの表情が固まる。
そんな事は出来ないのだ。
>「解った。しかし、先に行く必要が・・・あるようだね。」
取葉が理解を示したのか、今後の指針を言ってくれた
あいつなりの事情が、俺の事情と上手い事、重なったのだろう。
それでも充分、あり難い。
>「ミスタ・ルイス、あたし、お姉……いえ、ミリアさんを迎えに行って来ます」
桃花が返事を待つ前に言った。
愛らしい瞳には、決意が宿っている。
>「これ、あたしの携帯番号よ。後でぜったい連絡して。約束だからね!」
「ああ、絶対に連絡するよ。いいな、やばくなったら、兎に角、逃げろ。」
それとな、と取葉の背中に声を掛ける。
「絶対に、彼女を助けろよ。」
自分の無力さが恨めしい。
こんな気分にならない為に、特殊部隊に入る決意をしたのだ。
最期の任務は、何時も苦い感情で終わるのだ。


100 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 00:49:42 0
>>99
>「おい、質問に答えろよ!こっちは腕がかたっぽ・・・ああもう!切りやがった!」

男の声が響くのを知る由もなく、俺は階段を駆け抜けていく。
相手がどんな人間であるのか、それさえも分からぬまま出会う。
それがどれ程に危険なのかは自分でも分かっている。
だが、見捨てるわけにはいかない。たとえ、どんな人間であろうとも
見知らぬ者であっても俺は見過ごすわけにはいかない。

◇ ◇ ◇

無我夢中で駆け下りた後、ついに俺は20階の監視室へと到着した。
部屋に入ると、そこには1人の男が立っていた。
「貴方が、僕を・・・呼んだ人ですか?貴方が・・・ピリグリム、いや」
あの言葉を口に出し、一瞬呼吸を置く。
俺はゆっくりとその男へ向き合った。



101 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 03:48:06 0
ゾンビが迫ってくる…
…キモイ…でも夢……臭い…現実?
現実?現実……
俺は全力でシャッター目指して走った
「出せぇ!俺をここから出せぇ!!」
俺のタックルがシャッターに炸裂したが、びくともしない
肩が痛い…
「出してくれぇ…なあ…出せぇよ!!」
再びタックル
その際に、足元に頭を撃ち抜かれて死んでいる吉田さんが見えた
死んでいる
そう、死んでいるのだ
俺もここにいたらこうなるのだ
嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!嫌だ!
俺は再びシャッターに体当たりを喰らわせた
「出せぇ!出しぃやがれぇ!!」
…あれ?
血?
これ…血…

現在地:シャッター
状況:錯乱状態に陥り、シャッターに体当たりを連続し、肩から流血する

102 名前:スペンサービル エントランス[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:46:11 0
全てが元の形に収まった。
月と星が夜空に、太陽が真昼の空に在るように。

噴水を飾る様々な獣の特徴を備えた神性を崇拝する、一組の男女の姿が現れる。
獣を称える二人の祈りに、半獣半神の石造が、不気味な笛を奏で応える。
悲しみに打ちひしがれ、狂気に身を委ねた未亡人の泣き声にも匹敵する音色。

聞く者の根底に存在する恐怖に訴えかける不気味な旋律が終わった時、
噴水に並々と満ちていた水が溢れ、床の血を流し、シノザキと木林の足を濡らした。
異形の獣の像がゆっくりと下がり、隠されていた地下への階段が現れる。
もう一つのプラットホームが姿を表したのだ。
そこには嘗て、汽車での旅が贅沢だった頃の車体が、2両編成で止まっている。
艶やかな木で出来た車体は、繊細で芸術的な曲線を持った金銀に縁取りされている。
丁重に仕上げられ、誇りと威厳を持ってして、限界まで磨き上げられた走る芸術品だ。

車両は出発準備を終えている。
乗り込み、運転席にある運転用のレバーを操作させれば、何時でもこのビルから逃げ出す事が出来るだろう。

103 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 23:11:00 0
>>99
>「絶対に、彼女を助けろよ。」
「さて、どちらの彼女を助けて欲しいのかな?」
背中越しに応え、エレベーターの前で桃華が追いつくのを待つ。
>「あたしがボタン押します。確か、地下一階でよかったのよね?」
「その通り。急ぐ必要がありそうだ。」

>>86-87
エレベーターから降りた先は、現代に蘇ったコロシアムだった。
剥き出しになったコンクリートの壁が冷気を放ち、無機質な光が天井のライトから降り注ぐ。
Gの巨体と見当を失い、ぼんやりと立ち尽くすミリアの姿が目に入る。
ライオンを嗾けられた、ローマ時代のキリスト教徒の処刑にそっくりだ。
背後ではドアが閉まり、再び上昇していく。

取葉の体に取り込まれたDNAが震え始める。
進化の筋道から外れた生物を前にして、全ての生物の遺伝子が恐れている。
>『こちらアルファチーム、Gウイルスの確保は既に完了した
これより暴走したG生物の捕獲作戦を開始する
できる限りのことはするが、捕獲が困難な場合の廃棄処分もやむを得ない、以上 』
床に転がっていた無線機から言葉が飛び出してくる。
「ハロー、聞こえるかな。出来る限りの事なんて必要無い。全く必要無いんだ。」
無線機を桃華に渡すと、両手でメガホンを使ってGに呼びかける。
「ははっ、お嬢さん。素敵な夜だと思いませんか?」
Gが振り返る。
鋭い牙も巨大な爪も醜い顔も関係無い。
赤い眼の奥にある壊れた本能の塊に、取葉の精神が貫かれた。
「私と一緒に踊って頂けますか?宵も老けました。帰る前に踊るも一興です。」
ミリアに向けられていた殺意が、取葉に向けられる。
「さぁ、踊ろう。我々は、絶対に君とは相容れない存在だ。私は、アレとは本質的に違うのだ。」
微笑を浮かべたまま、優雅に一礼する。
「良いね、私があれの意識を引き付けている間に、彼女を助けなさい。エレベーターで逃げるんだ。」
頭を下げたまま、取葉が桃華に囁く。
深く、心に染み入る優しい声だ。
「さぁ、行きなさい。恐れる事は無い。今夜は本当に良い夜だからね。」

現在地:スペンサービル地下一階。
状況:Gと対峙。桃華に囮を申し出る。

104 名前:G第三形態[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 21:46:42 0
>>103
「………」
呼びかけられ、音も無く無言で取葉の居る方向へゆっくりと振り返るG
ミリアの方へと向けられていた右腕から、Gの幼体が蠢いていた
どうやら彼女に幼体を寄生させようとしていたようだ
完全なG生物となった個体のみが生み出せる、繁殖能力を持った幼体である

「グググ…」
拡声器の騒音によって興を殺がれたらしく、怒りの表情を露にするG
不気味な唸り声を発しながら右腕を振り上げ、一気に振り下ろす
取葉を爪で引き裂くつもりであるなら、いささか距離が離れ過ぎている
しかし、Gは接近戦を仕掛けるつもりなど無かった
右腕が振り下ろされたことにより発生した強烈な遠心力によって、幼体を取葉目掛けて飛ばしたのだ
幼体の体は高速で彼の顔面に向かって飛んでくる!

105 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/08/28(火) 21:34:44 0
>>100
エントランスでは、噴水の像が動き、地下への階段が現れる。
そして地下では、Gと取葉が向かい合っている。
(あのババァ、空爆を予想して・・・脱出ルートを設定したのか?)
床を蹴る音に意識が引き戻され、無事な右手で拳銃を構える。
ドアを開けたのは、若い男だった。
>「貴方が、僕を・・・呼んだ人ですか?貴方が・・・ピリグリム、いや」
男の口から、思いもしない単語が零れる。
ああ、くそ。
俺もブコウスキーの爺様に嵌められたのか。
立ち上がって、城戸に向って怒鳴り散らす。
「人の話を聞かない馬鹿はお前か。こっちは筋金入りのピリグリムだよ!」
包帯が巻かれ、手首から先が無くなった左腕を嫌味たっぷりに見せつける。
「時計塔に押し潰されそうなピリグリムさ。医療スタッフはどこだ?
 ああ、お前が最後まで話を聞かなかったせいで・・・まぁ、いいか。」
怒鳴り散らしたら意識が朦朧とする。
そのまま力無く、椅子に座る以外に出来る事は無かった。
「・・・よく無事に来れたな。と、言っても直変える嵌めになるだろうが。
 一階に、脱出ルートが出来た。最も・・・Gの化け物を始末するのが先だろうがね。」
第4形態になれば、電車如きでは決して逃げ切れない化け物がいるのだ。
事実上のラスボス、という訳だ。
「人手が足り無いんだ。このまま、地下1階にエレベーターで行って、桃華、いや、女二人を助けてやってくれるか?
 俺はヘリで帰る。死にそうなんだ。血が足りない。
 俺の同僚も、皆死んだよ。」
暫く休憩してから、ヘリに戻るつもりだった。
「頼めるか?ああ、俺はマクナブだ。あんたの名前は?」

現在地:スペンサービル(10階) 監視室
状況:城戸にビルの状況を説明。


106 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/08/28(火) 23:02:40 0
>>105
男の顔色は疲弊し切ってはいるが、目はまだ死んではいなかった。
軍人特有の、殺気だった雰囲気に一瞬身構える。

>「人の話を聞かない馬鹿はお前か。こっちは筋金入りのピリグリムだよ!」

一瞬、息を呑む。男の左腕は、手首から欠損していた。
相当量の血液を失い、今にも倒れそうな程の怪我である事は目に見えて明らかなのが分かる。
「・・・その怪我。すいません、俺がちゃんと話を聞かないばかりに・・・
貴方をもっと早く信じていれば・・・。」
所持品のバックから痛み止めを取り出す。

>「時計塔に押し潰されそうなピリグリムさ。医療スタッフはどこだ?
 ああ、お前が最後まで話を聞かなかったせいで・・・まぁ、いいか。」

椅子に座った男に近付き、俺は痛み止めの錠剤を渡す。
包帯を手首に巻き、何とか応急処置は施せそうだが・・・
「俺でよければ、応急処置はやります・・・何とか、これで今は我慢して下さい。」

何とか、応急的な処置は出来た。だが、本格的な治療はここでは出来そうも無い。
先程のヘリを思い返すが、最早力になってくれそうもない。
男の話によると、「G」という怪物が彼の仲間を襲っているらしい。
俺が開発に関係した、生物兵器。何処までも因縁はぐるぐると渦を巻き俺を取り囲む。
他にも生存者がいた事に安堵すると共に、彼の次の言葉に俺は絶望した。

>「俺はヘリで帰る。死にそうなんだ。血が足りない。
 俺の同僚も、皆死んだよ。」

「死んだ・・・?」
仲間はもう誰もいなかった。既に死んでしまっていた。
どうすればいいのか、よく分からない。俺が救うべきものは何なのか。
そしてこの男は、ヘリで帰るという。だが、そのヘリさえ先程俺を置いて
飛び去っていったばかりなのだ。

>「頼めるか?ああ、俺はマクナブだ。あんたの名前は?」

男の言葉に、真っ直ぐに頷く。
そして、返す言葉も良く分からないまま俺は男の肩に手を置いた。
「分かりました・・・俺の名前は、城戸将也。ろくに手助けも出来なくてこんなことを
言うのは無責任かもしれない。だけど・・・
マグナブさん、貴方は死なないで欲しい。貴方の仲間もそう思っている筈だ。」


現在地:スペンサービル(10階) 監視室
状況:マグナブと接触。状況を理解し、仲間を救うことを了承。





107 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/08/29(水) 00:16:52 0
取りあえずage

108 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 20:08:36 0
「ん・・・」
走っていた足を止めて辺りを見回す。
「ここまで来れば・・・大丈夫かな・・・?」
独り言でも発しないと自我を保っていられなかった。
どこをどう逃げて来たのかもう覚えていないくらい走って来た。
未だに何が起こったのか理解できていない。
「どうして・・・こんなことになっちゃたのかな・・・」
そう思うと自然と涙が出てきた。
お父さんもお母さんもこの村に来たのと同時に変な化け物に襲われてそのまま命を失った。
ううん、命を失ったのはほんの数分だけ。
両親は立ち上がった、ただすでに優しかった両親の面影はなく娘であるはずのわたしにも襲い掛かってきた。
その時、わたしはお父さんだったものを回避してここまで逃げて来た。
「とりあえず、こんな所に何時までもいるのは危ない、よね・・・」
と言ったもののの自分一人では脱出などできるはずもない。
だけど、途方に暮れていたわたしの耳に車のエンジン音が届く。
「えっ?車・・・?」
わたしの足は咄嗟に走り出していた。
僅かな希望にかけて音のした方へと向かう。
そして・・・
「待って、待ってくださいっ!!」
車を見つけたのと同時にわたしは叫んでいた。


所持品:初期設定のまま
現在地:商店街
状況:走り出した車に叫んだ
自分の状態: 良好

109 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:40:44 0
>74
「……私は約束を守れなかった。かつて、私は兵らに約束したんだ。君達を生きて帰す事は出来ないが、最大限の栄誉だけは与えると。
将兵諸君を誇り高き日本陸軍の英雄として、何としてでも未来永劫語り継がせると。そのどちらの約束も、私は守れなかった」
それは、ミヒャエルの言葉に答えての言葉だったが、まるで大佐の独り言のようにも聞こえた。
「被害は最小限に抑える。だが、彼らをこのまま死なせる訳にはいかんのだ。今の日本は、決して我々が愛した祖国なんかじゃない。
我々は連隊の総力を挙げて、祖国を我々の手に取り戻す。私は彼らの指揮を執る。それが軍人として、私に残された最後の任務だ」
先程、狂人の様を呈したのとは対照的ながら、心は先程と同じく逆戻りしていた。静かに話す大佐は、将校たる威厳に満ちた口調だった。
そして、その目的は空虚で、決して達成できそうに無い物であると、軍人たるものならば誰でも理解できたに違いない。
更に何か言葉を続けようとしたところで、廊下からの銃声が響いた。
「…さて。少佐か、鈴木君らか。どっちにせよ、我々がここで大人しく待っとる訳にはいかんね」
大佐も立ち上がり、自動小銃を抱える。弾が少なくなったからか、或いは他の理由か、先程よりも銃は軽く感じた。

名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀

>97>83
つい、悲鳴を上げそうになってしまった。
自身が殺傷を拒否したものが、目の前で蜂の巣にされ、どんどんと倒れていく。
「…畜生がっ…」
コンクリートの角に身を隠した後、手榴弾の爆音に紛れて少佐の悲鳴が響いた。
憲兵分隊だったものは、皆が身体を四散させ、それぞれは肉片に変わった。もう、立ち上がろうともがく事もしなかった。
足元に転がる焼けた顔を見れば、確かに見知った憲兵下士官の面影が見て取れた。分隊長だけではなく、他の者も知った顔だった。
「…ああ、そうか」
急に、敢えて忘れようとしていた記憶の一部が蘇った。
そうか、階級証だ。赤く鮮やかな階級章を読み取る事が、僅かに残った知性でも可能らしい。徐々に灰色の記憶が蘇ってくる。
そうに違いない。そう作ったはずだ。見境無く攻撃を加えるなら、軍民入り混じる本土決戦においての使用はほぼ不可能なのだから。
>76
「おい、鈴木君」と、呼びかけようとしたその瞬間、ガラスが砕ける音と、搾り出すような呻き声が混じって聞こえてきた。
鈴木の懐中電灯が照らす先には、将兵らとは違う、かつての村民らの姿が見えた。小銃を構え、先頭の一人に銃弾を撃ち込む。
撃たれた中年女は倒れ、動かなくなった。知った顔の中年女の死体は、後ろに続く顔を知った者達に踏みにじられて、妙な音を立てた。
頭の中で、何故この中年女が殺せて、憲兵下士官を殺せなかったのかと問いかける声が聞こえる。その声は、すぐに頭痛に変わった。
「ああ、すぐに行く!」
呼びかけに答えれば、厚い鉄扉が開かれ、そこに鈴木らが居る。恐らく村民だったもの達は、扉を開く事など忘れているだろう。
鈴木が援護体制を取っている内に、自身もその鉄扉へと駆け込んだ。

名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(0発装填、予備31発)背嚢

110 名前:田中秋久 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:44:40 0
>68>79
殆ど見えない小さな発砲炎と僅かな銃の作動音を、それぞれ感覚として捉えられたのは、きっとこの力のお陰だろう。
だが、身体がそれに伴わなない。闇の中では黒く見える制服が、私の血で更にどす黒く染め上げられた。
「ぐぁっ…っ…き、貴様ぁっ……!」
腕に穴が開いて、金槌を叩きつけられたような痛みが一瞬だけ走った。左腕と腹に何発か被弾したらしい。
被弾した事自体は大した問題ではない。このくらいの傷ならば、この身体を巡るやけに粘つく血液が、すぐに傷口を塞いでくれる。
問題はその血液だ。只でさえ、只でさえ血が足りないと言うのに。傷を塞ぐ為、血を更に失ってしまった。
「畜生がぁ!死刑、死刑だ!射殺だ!!そこを動くな!」
実に良くない。血が足りなくなって、理性が失われてきている気がする。次に何をするべきなのか、判断が出来ない。
>63
恐らく、これも血が足りない所為だろう。
もう一度、逃げ去ろうとする兵隊らに小銃を向ける。しかし、何をすれば弾が飛び出すのか、それを一瞬だけ忘れてしまった。
その直後に、三人が逃げた方向から、兵隊のものらしい怒鳴り声が聞こえた。
「…畜生、手投げ弾か!」
次の瞬間には爆音が耳に届き、僅かながら爆風も届いた。飛び散ってきた肉片と血が、そこらの木や地面にこびりついた。
恐らく、先程から集まりつつあった死体の群れを、兵隊の手投げ弾で吹き飛ばしたに違いない。
「糞……あの兵隊が…兵隊が邪魔なんだ……!」
どうにかして、あの三人を捕らえなければならない。私は駐在警官で奴らは不審者であるから、捉えるのは義務であり権利だ。
そして私は血と肉が必要で、あいつらはそれを持っているから、それを奪わねばならない。私が私である事を保つ為に。
少しでも落ち着く為に、少しでも理性を保つ為、木に張り付いた、かつて顔面だったらしい肉を剥し、食する。
足元に落ちていた腕から血を啜って、どうにか落ち着くことが出来たように思う。小銃の使い方も、充分に確認できる。
「あの連中、絶対に捕まえてやる…」
良く考えれば、他の連中を追いかけた方が良かったのかも知れない。ただ、撃たれた事への復讐心が、やけに大きく膨らんでいた。
チリン、と薬莢を地面に落として小銃に次弾を送り、先程逃げた三人の追跡を始めた。

名前:田中秋久
年齢:47
性別:男
所持品:M60拳銃(0発装填、予備0発)、無線、手錠、警笛、警察手帳
三八式歩兵銃(2発装填、予備4発)
リュックサック(「地獄都市から生還せよ!」田中宗一・著)
現在地:九武村付近山中
現在の状況:意識がかなり朦朧。清田ら3人を追跡

111 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 02:38:26 0
>108
>「待って、待ってくださいっ!!」
後は九武村駐屯地跡に向かうだけだと車を走らせようとした時。
何かがこちらに向かって声を上げて走って来るのが見えた。
「何だ?・・・・・もしかして生存者か?」
急いで車を止めて運転席から降りる。
そして、腰に差してあった357マグナムを抜いて、危険があった時のために備える。
しばらくして、そこに現れたのは小柄な少女だった。
化け物で無かった事に安堵と、少しばかり期待感が裏切られる。
その事に気づき、慌てて頭を振る。
「何考えてんだよ、俺・・・・っと」
近づいてきた少女を怖がらせないように話しかける。
「えっと・・・やぁ、こんにちは。俺は千堂秋哉っていうんだけど、君は?」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数6)予備の弾13発 鍵
現在地:商店街
状況:少女に話しかける
自分の状態: 良好


112 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 00:11:59 0
「……此処までくればもう大丈夫だろう」
撃たれた脇腹を手で押さえながら、清田は周囲を見渡した。
ゾンビの群れを強行突破し、なんとか回収地点である山林にまで到達した。
山林の中は死んだように静まり返っており、空気が肌を刺すほど冷え切っている。
「こちらマルヒト。回収地点に到達した」
PTスイッチで背中のポケットに収納されているアストロセイバー無線機の
周波数を切り替え、無線交信を行う。
「これからストロボライトを点灯する」
バットパックの中から赤外線ストロボライトを取り出し、スイッチを入れる。
肉眼では見えないが、これでヘリのパイロットの暗視装置にはライトの灯りが
見えるはずだ。あとはヘリが迎えに来るのを待っていれば良い。
「さて、二人とも大丈夫か? あとはヘリが迎えに来るのを待つだけだ」
これでようやく任務から解放される。その安堵感からか、何時もは口数の
少ない清田が二人に話しかけていた。
「ヘリが着たらロープで回収する。最初は君、次はアンタ、最後は俺だ」
一通りヘリに乗り込む手順を教えているうちに、遠くから爆音が聞こえてきた。
「これでこの地獄ともオサラバだ。長いようで短かったな…」
もっとも、こんな所には一秒でも長くは居たくはない。
もう直ぐそこにまでヘリは近づいている。機首の下についているサーチライトが
清田たち三人を眩く照らし出し、頭上でホバリングをして高度を維持している。
ヘリの側面のスライドドアが開き、回収用のハーネスのついたワイヤーが
下ろされる。清田には、それが地獄に差し伸べられた一本の蜘蛛の糸に見えた。

現在地:山林
状況:ヘリと合流

113 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 16:28:55 0
銃声と爆発音が鳴り響く通路へ半身を乗り出し確認する。
「おいおい、派手にやってんなぁー。1,2,3・・・数が多過ぎんな」

老人に向けて控えめな声で話し掛ける。
「どうするよ?あんたのお連れさん達とはどうも距離がある上に通路は満員御礼ってやつだ」
「強引にあっちまで進むにしてもかなり厳しいぜ?」

大蜘蛛の出てきた穴が視界に入る。
「中どうなってんのか分からねぇから、気が進まねぇけどあっちから合流試みるか?」
「俺の通って来た所でも構わねぇけどえらく時間が掛かると思うんだよなぁ」

通路で更に銃声が続く。
「あっちも必死みてぇだな。あんまりのんびり出来そうに無いから名案あったら頼むぜ」

薬品棚へ近付きその中の瓶を何本か取り出す。
「布は・・・と包帯でいいだろ。おほっ!硫黄まで有りやがんの!流石は研究施設」

外の緊迫した空気を物ともせず手元で何かを作る。
「・・・ほい。ミヒャエル式ナパーム型炸裂弾と栄養剤配合の投擲用爆弾(取り扱い超注意)の完成だ」
「ほれ、急ぎだから3つしか出来なかったけど足止め位にゃなるだろ?1個渡して置くぜ」

口から布が垂れた中に粉と鉄の板の様な物の入った瓶を渡す。
「まぁ意識がねぇ相手だと脅しにもなんねぇけど足位なら飛ばせると思うぞ。音は控えめで淋しいけどな」
「こっちはちょーっと危ねぇから俺がその時になったら使うぞ」

「さぁてどうするかねぇ。未知の場所に行くか強行するか」
(正直強行は・・・やべぇよなぁ)

所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター 投擲武器*1 特殊火炎瓶*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 通路の異変に対し臨戦態勢

114 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/01(土) 23:46:03 0
>106
>「・・・その怪我。すいません、俺がちゃんと話を聞かないばかりに・・・
  貴方をもっと早く信じていれば・・・。」
「全く、ライオンの檻に入れられた子猫だって、あんたよりは冷静だろうね。」
からかうような口調で、ウィンクをしながらマクナブが答える。
バッグから取り出した痛み止めの錠剤を拒否し、そのまま新しい包帯と取り返させた。
「局部麻酔だったら、まだマシなんだがね。新製品が先月発売になっただろ?
 注射された個所だけに影響するタイプの奴だよ。次からはあっちにしてくれ。
 錠剤だと意識朦朧、それについつい飲みすぎちまう。」
切り株状になった左腕からは、まだ出血が続いている。
>「死んだ・・・?」
その後に続いた言葉、ヘリが既に撤退済み、という単語に衝撃を受ける。
だが、それも一瞬だった。
通信機の周波数を変え、ヘリに呼び掛ける。
「こちらピルグリム。聞こえるか?」
>「感・・ない・・・これ・・・いった・・・もどる。ただ・・・自・・いに補足・・・最到着に・・・分掛かる・・・
  到着・・・こち・・絡する。繰り返す、こちらから連ら・・・?!畜生、スティンガーだ!
  市内を低空で飛んで、補足を振り切ってから戻る!送信終了!」
すぐさま次の一手に取り掛かる。
泣こうが喚こうが状況は改善しないし、前進するしかない。
ヘリが戻ってくるのに掛かる時間は不明、尚且つ、撃墜される可能性も生じている。
リスクを考えれば、まずは傷口を塞ぐべきだ。
しかし―――
「あんた、医者じゃないもんな。縫い付けられるなら良いんだが。
 消毒用のアルコールを借りるぜ。それに・・・すまんが、包帯を外してくれ。」
手近にあったメモ帳を加え、城戸がバッグから取り出したアルコールを左腕に振り掛け、
加えていた煙草で火を点ける。
青白い炎が左腕を包み、マクナブの苦痛に歪んだ顔を不気味に照らす。
声にならない悲鳴と、見開いた眼、そして荒い呼吸。
「〜っ!」
火が消えると見事に出血は止まっていた。
「・・・すまんが、消毒してもう一遍、包帯を巻いてくれ。」
口を開くと、当然、歯形が深く刻み込まれたメモ帳が床に落ちた。
文句も言わずに包帯を巻く城戸に、有難うと呟く。
>「分かりました・・・俺の名前は、城戸将也。ろくに手助けも出来なくてこんなことを
  言うのは無責任かもしれない。だけど・・・
  マグナブさん、貴方は死なないで欲しい。貴方の仲間もそう思っている筈だ。」
「行こう。ここに居ても始まらない。俺は、一階の脱出ルートを確保する。
 あの放送を聞いて、ゾンビが集まって来てやがる。」
モニターの一つが、エントランスに人と人だったモノが集まりつつある事を、示している。
城戸供に部屋を出て、エレベーターの前まで送る。
「お前も死ぬなよ、生きていれば、何とかなるんだ。」


115 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/02(日) 01:01:24 0
>>101
木林相手に軽く自己紹介をすると、パニ喰ったままの大森の方にいそいそ近づいて行く。
「君、いい加減落ち着きなさい。」
シノザキがパニックを起こしている大森の顔にペットボトルの水をぶっ掛ける。
これで落ち着けばいいんだけど。
「まぁ・・・俺が落ち着いているのは、似たようなケースを2回ほど経験しているからだんだけどな。」
謎の階段が現れた噴水(>>102)を指差し、話を続ける。
「出口ってあれらしいぜ。まぁ・・・行くしかないだろうけどな。」
つーか、俺は行く事にした。
他に出口も無さそうだし、取り合えずビルの外には出られるだろう。
「で、お前さんは、どーすんだ?」



116 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/09/02(日) 09:02:28 0
>103-104
地下一階はひんやりして薄気味悪いところだった。

いかにも凶悪そうな、気持ち悪い化け物。
ぼんやりと立ち尽くすミリアさんに今にも襲い掛かりそうだ。
本能的な思わず回れ右したくなったが、ここにきた目的を思い出しどうにか踏みとどまった。
後ろでエレベーターのドアが閉まり、どこかの誰かに呼ばれて上昇していった。

大きな血溜まりの横に、通信機が転がっていた。
>『こちらアルファチーム、Gウイルスの確保は既に完了した 
>これより暴走したG生物の捕獲作戦を開始する 
>できる限りのことはするが、捕獲が困難な場合の廃棄処分もやむを得ない、以上 』 
そういえばミスタ・ルイスがこれと同じ通信機を持ってたっけ。
でも話の内容は半分も頭に入らなかった。ミリアさんが化け物に今にも食われそうだったからだ。
あたしは取葉さんから通信機を受け取った。

>「ははっ、お嬢さん。素敵な夜だと思いませんか?」 
取葉さんの声に化け物が振り返った。地球上のどんな生き物だって、ここまで禍々しくないだろう。
>「私と一緒に踊って頂けますか?宵も老けました。帰る前に踊るも一興です。」 
「取葉さん下がって、ここはあたしが何とか時間を……」
MP5を構えて前に出ようとしたところで、あたしは絶句した。
>「さぁ、踊ろう。我々は、絶対に君とは相容れない存在だ。私は、アレとは本質的に違うのだ。」 
>微笑を浮かべたまま、優雅に一礼する。 

ミスタ・ルイスが取葉さんに何かと突っかかる理由がようやくわかった。
どうして今の今まで気づかなかったのだろう。
取葉さんは、あたしやミスタ・ルイスとは少し違うのだと。

>「良いね、私があれの意識を引き付けている間に、彼女を助けなさい。エレベーターで逃げるんだ。」 
呆然としたままだったあたしに、取葉さんが優しく囁いた。
>「さぁ、行きなさい。恐れる事は無い。今夜は本当に良い夜だからね。」 

究極の選択だった。
あたしは迷った。
だが実際の時間にしてみればしてみれば、ほんの一瞬のことだったに違いない。

「――――ありがとう」
なるべく平静を装ったつもりだったけど、あたしの声はしわがれていた。
「1つ覚えといて。綾小路家の人間はね、受けた恩は絶対に忘れない。
 相手が誰だろうと、何であろうとよ。
 ……だから、この借りを取葉さんに返すまで絶対に死んじゃダメだからね!」
あたしが駆け出すのと、化け物が動くのはほぼ同時だった。

あたしはまず一番近いエレベーターへと駆け寄りボタンを押した。
そして、壁際でぼんやり突っ立っているミリアさんに駆け寄り、正気づかせるように頬を軽く叩く。
「お姉様・・・ミリアさん!あたし。桃華よわかる?
 あんまり遅いから迎えに来ちゃったわ!さ、こっちへ早く!
 エレベーターを呼んだの。取葉さんが何とかしてくれてるうちに早くここから逃げないと!」
あたしはミリアさんの手をひいて、エレベーターの方へ連れて行こうとした。

状況:地下1階。取葉に囮をまかせる。エレベーターボタンを押した後、ミリアを誘導中。

117 名前:ベルゼブブ[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 15:55:09 0
>>112
ヘリの爆音に負けない位の地響きが背後から迫ってくる。
一抱えほどもある丸太並に太い何かが、ヘリに叩きつけられた。
ヘリの装甲がべっこりとへこみ、搭乗員がスライドドアから落下、そしてバランスを崩した機体。。
ローターに絡まったそれは、肉片と汚らしい体液を撒き散らしながら、ヘリと供に、自由落下する。
苦痛の感情を含む、得体の知れない咆哮が、大気を震わす。
地面に叩きつけられたヘリが、生存者の希望と供に燃え上がる。
航空燃料が燃え、周囲を照らす。
清田達の背後に現れたのは、巨大な蝿の化け物だった。
清田に撃たれ、回復不可能なまでに損傷を受けた複眼が異常再生し、
より原始的で頑丈な触角へと変異していた。

切り裂かれた触覚の先端からは、細い管状の何かがウネウネと動き、体液を滴らせている。
空を飛ぶ為の機能を失った羽は退化し、巨体を支える為の新たな肢へと変化していた。
清田の姿を捉えた複眼が復讐の喜びに満たされ、再び咆哮を上げる。
切り裂かれ、短くなった触手を威嚇するよう振り回し、ゆっくりと清田に近づいて行く。

118 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/09/02(日) 21:50:00 0
>>104
>「1つ覚えといて。綾小路家の人間はね、受けた恩は絶対に忘れない。
 相手が誰だろうと、何であろうとよ。
 ……だから、この借りを取葉さんに返すまで絶対に死んじゃダメだからね!」
「感情を押し殺すのは、苦手のようだね。だけれども、私は君の言葉を信じるよ。
 それはきっと、嘘じゃない。私には、解るんだ。」
生きてきた中で一番死に近づいた瞬間をもたらした少女に、微笑みかける。
何時もと変わらない、優しい笑顔だ。

高速で飛んで来た幼体は、人間の反射神経を遥かに越える速度で、
顔面に叩きつけられた。
取葉は、そのまま後ろに弾き飛ばされたが、空中で回転しながら見事な着地をして見せた。
立っていた場所には、真っ二つに切り裂かれた幼体が転がっている。
「アギトアリは、ご存知ですかな?」
子供の両腕と同じくらい巨大な顎を供えた取葉が笑った。
地球上の全ての生物の中で、最も、鋭敏な触覚が備わった顎は、
何かが触れると0.13秒で最大時速230キロまで加速、
人間が瞬きをする2300倍のスピードで閉じられる。
その反動は凄まじく、アギトアリ自身が宙を飛ぶ程になる。
その鋭敏な触覚と強力な顎を持ってして、幼体を切り裂いたのだ。
「もっとも、サイズを変えれば・・・宙を飛ぶ距離も抑えられる。
 さて、見世物用の芸は、ここで終わりです。」
着込んでいた上等なスーツが避け、艶やかな硬質の皮膚が現れる。
人間の目には見えない、超微細のキチン質繊維を練り込んで作り上げた外皮は、
優れた弾性と強靭な防御力を誇り、恐らく1度か2度なら、あの太い腕の一撃にも耐えられる筈だ。
180センチを越える取葉の体が、さらに伸びる。
細いラインはそのままに、アリに近いシェルエットを備えた長身の何かへと変化する。
3本の前指と1本の後指を供える足が革靴を突き破り、
より細くなった腕から時計が外れ、長く細い4本指を持った手に引っ掛かる。
第三形態になったGの体中の赤い目が、変体を続ける取葉に向けられる。
>「お姉様・・・ミリアさん!あたし。桃華よわかる?
 あんまり遅いから迎えに来ちゃったわ!さ、こっちへ早く!
 エレベーターを呼んだの。取葉さんが何とかしてくれてるうちに早くここから逃げないと!」
桃華の声も、平手打ちの音もGの耳には届かなかったらしい。
「貴方の選択は、非常に正しい。私の姿を見たまえ。」
咽喉の奥から人ならぬ生き物の声、セミに近い擦れるような声が絞り出される。
頑強な外骨格に支えられ、細身ながらも瞬発力と怪力を誇る長身には、
Gと同じ補助椀が備え付けられていた。
「貴方の遺伝子は狂っているが、正しい選択をしている。」
軽くしゃがみ込み、Gに向って跳躍する。
その速度は、時速200キロを越えている。
幼体が投げ飛ばされた速度よりは遅いが、充分な速度だろう。
巨大な腕による薙ぎ払いを空中軌道で避け、
2メートル50センチ近い現在の取葉の倍以上ある巨体を、素早く駆け上る。
細く頑丈な、骨張った指を真っ直ぐに揃え、左肩に生まれた巨大な眼球に突き刺すべく、
腕を振り下ろした。

状況:変体完了。Gの体に張り付き、時間稼ぎを開始する。

119 名前:ミリア ◆mPSJuQyNAk [sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22:07:54 0
>116
>正気づかせるように頬を軽く叩く

生気を失っていたミリアの瞳に光が宿るが、桃華の姿を認めるなり
その表情が恐怖に歪む。
「誰っ!? アナタは誰なのっ!?」
桃華から手を振り払い、思い切り突き飛ばす。
「やだ、やだよ! お母さん! 助けてっ!」
そのままGと、異形と化した取葉の脇をすり抜け、更に奥へと続く
扉の向こうにミリアの姿は消えた。

状況:桃華から逃げ、更に奥へ進む

120 名前:G第三形態[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22:41:53 0
>>118
「ギイイィィィィッ!」
激痛の余り、不気味な咆哮を上げる
目標をただの人間と認識していたGは、取葉の素早い動きに全く反応できなかった
瞬く間に体に取り付かれ、左腕の眼球を貫かれたのだ
反射的にまぶたのような皮膚が閉じられたものの、ほとんど存在の意味をなさなかった
突き刺された眼球部分からは薄赤い体液が吹き出していた

「グオオォォォォッ!」
巨大な右の主腕を振り上げると、体に取り付いている取葉目掛けてそのまま振り下ろす
それは爪で突き刺そうというものではなく、パンチによって殴り潰そうとするものであった

121 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 00:13:28 0
>>114
マグナブのからかうような言葉が、逆に俺の心を軽くしたようにも思えた。
とりあえず、応急処置は出来そうだ。何よりも、彼自身が対処方法をよく分かっている。

>「感・・ない・・・これ・・・いった・・・もどる。ただ・・・自・・いに補足・・・最到着に・・・分掛かる・・・
  到着・・・こち・・絡する。繰り返す、こちらから連ら・・・?!畜生、スティンガーだ!
  市内を低空で飛んで、補足を振り切ってから戻る!送信終了!」


「・・・これは・・・!?」
自分の耳を疑った。だが、同時にマグナブが助かる道が開けたともいえる。
安堵感と同時に一瞬、微笑が浮かぶ。だが、その笑みも一瞬で消えた。
>「行こう。ここに居ても始まらない。俺は、一階の脱出ルートを確保する。
 あの放送を聞いて、ゾンビが集まって来てやがる。」

静かに頷き、部屋を出る。今までも何度も死にそうな場面に出会ってきた。
覚悟は出来ている。だが、自分自身がしてきた事を清算するまでは・・・死ぬ事は出来ない。
マグナブから返された痛み止めを手に握り締め、俺は1階を目指す為にエレベーターへ入る。

>「お前も死ぬなよ、生きていれば、何とかなるんだ。」
マグナブが、逞しい顔を上げ俺を見る。さっき出会ったばかりだ。
だけど、今は同じ道を、生きる道を探す仲間だ。
俺は微笑み、小さく頷いた。

* * *

エレベーターが着々と回数を下げていく。
そこにあるのは絶望か、希望か。
俺にはまだ、分からない。

* * *

ドアが開く。地下1階。
そこにいたのは、対峙する2体の・・・戦っている。
どうして争っているのかは今の俺には知る由もない。
「あれは・・・生物兵器。2体も・・・!?」
そしてその先にいる2人の女性。あれがマグナブさんの言っていた仲間か?
2体の生物?に気付かれぬように2人に駆け寄る。

>>119
>「やだ、やだよ! お母さん! 助けてっ!」

2人いる内の1人の女性が、もう1方の少女から逃げるように去っていく。
「待ってくれ・・・俺は敵じゃない。マグナブさんから頼まれて此処に来た。
ま、待ってくれ!!・・・どうなってるんだ?」
俺は2人を追うように走り出す。

状況:マグナブと別れ地下1階へ。2人の女性を確認。

122 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 00:48:20 0
>112
ゾンビの群集から逃げ切り、清田が言ってたポイントまでようやくたどり着く。
>撃たれた脇腹を手で押さえながら
「清田君・・・大丈夫なのかい?やはり
痛みがあるだろう。本当にすまなかったよ・・・」
宮野は清田に心から謝る。何せ本当なら自分はもう
死んでいたかもしれなかった。
それを助けてもらったのだ。いくら感謝の言葉を並べても足りないほどである。
>赤外線ストロボライトを取り出し、スイッチを入れる。
何やら無線通信を行った後、懐中電灯のようなものを出し、
暗闇の空へと掲げる。見た目では何をしているのかが分からない。
「へぇ、それがストロボライトかぁ。本当に何も見えないんだね」
少し感嘆の声を漏らし、ライトの先へと目をやる。
>「さて、二人とも大丈夫か? あとはヘリが迎えに来るのを待つだけだ」
「僕は大丈夫だよ。二人がほとんどのゾンビを倒してくれたからね。」
>「ヘリが着たらロープで回収する。最初は君、次はアンタ、最後は俺だ」
「分かった。ここまで護衛してくれて本当に感謝するよ・・・
いや、言葉では表せないほどだけどね。」
このような会話をしているうちにヘリがこちらへと近づいてくる。
ライトにまぶしく照らされながら、降りてくるハーネス付きのワイヤーを見る。
「これで終わりか・・・」
ホッとため息をついたその刹那・・・

>117
地震のような揺れに一瞬よろめき、
ヘリの方へと目を向ける。
するとこちらからでは眩しくて何が起こっているのかがわからない。
数秒とした後、ヘリは自分たちの数メートル先へと落ちてゆく。
「な、何が起こっているんだ!!」
声を張り上げ、あたりを見回す。
あたり一面は火の海となり、あちこちにヘリの残骸が落ちている。
すると、背後の方から何かが動く音がする。
直ぐにそちらへと向きなおすと、そこには大きな蝿のような物体・・・
いや、清田が言ってたのが合っているなら蝿で間違いないだろう。
地が震えるほどの唸り声をあげて、ゆっくりと清田へと近づいていく。
「くっ・・・止まれ!!」
おもむろに鉄パイプの先が尖ったほうを蝿へと投げつける。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ

状況:ベルゼブブと遭遇。鉄パイプを投げつける

123 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 07:53:55 0
ミリアによって思い切り突き飛ばされた桃華は壁に激突し、頭を強かに打ちつけた。
桃華は地面に崩れ落ちると、糸が切れた人形のように動かなくなった。

124 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 22:40:12 0
>>120
細く、鋭いシェルエットを供えた取葉の腕が、Gの肩に発生している眼球に突き立てられる。
瞼が閉じるよりも早く押し込まれた腕は、虹彩と水晶体を軽々と破る。
苦痛の響きを伴った咆哮に臆するでもなく、更に奥へ、視神経の付け根を目指し、更に奥へと腕を押し込む。
眼球の中を満たしていた体液が噴出し、光沢のある取葉の黒い皮膚を汚す。
>「グオオォォォォッ!」
取葉の頭部は、完全に昆虫の蟻の姿になっている。
サイズこそ違うが、鋭敏な触覚、広範囲を見渡せる複眼、そして頑丈な顎。
その複眼が、振り上げられたGの右腕を捉える。
腕を引き抜き、その巨大な拳を回避しようとするが、閉じられた瞼のせいで腕が抜けない。
Gの肩に肢の指を食い込ませ、膝の力で腕を引き抜こうとするが、全く動かない。
それどころか、瞼に挟まれた腕が潰されそうな位だ。
腕の筋肉を流用して動く瞼は、Gの怪力同様に強力だ。
振り上げられた拳が、取葉に命中する前に、開いている腕で頭部を庇い、全身を丸める。
ダンゴ虫の防御姿勢に近い姿を取った取葉が、パンチが当たる直前に、捉えていた視神経を引き千切る。
その苦痛でGの体が一瞬、硬直し、パンチの勢いが弱くなった。
Gの悲鳴と供に、取葉の体を衝撃が襲う。
その勢いで取葉の体と拳が、眼球の奥へと更に押し込まれる。
殴り続けることが失敗だと学習したGは、取葉の体を掴み、壁目掛けて投げとばす。
エレベーター近くの壁に叩きつけられた取葉は、頭を振りながら、なんとか立ち上がる。

>119>121>123
降りてきた城戸が真っ先に取った行動は、銃を突きつける、という行為だった。
時間が惜しい、と言わんばかりに取葉が腕を上げる。
腕の先に居るのは、意識を失った桃華だった。
続いて、ミリアが逃げ込んだ、暗い通路を指差す。
ギチギチと音を立てて蟻の顎が動き、自分の胸を指差し、その指をGへと向ける。
なんとか身振り手振りで、意思の疎通を図る。
兎に角、これで少なくとも意識を失った桃華の存在に気付かせる事は出来た筈だ。

銃を突きつける城戸を無視し、Gに向って一歩踏み出す。
壁に叩きつけられた衝撃から回復していないせいか、その動きは何処と無く緩慢だった。

状況:城戸に桃華、ミリアの位置を伝えようとする。
   再びGに接近する。
健康状態:脳震盪気味。肢がふらついている。

125 名前:G第三形態[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 23:05:24 0
>>124
「グルウゥゥ…」
取葉を引き剥がし、壁に叩き付けたGの表情は怒りに満ちていた
人から変態した虫に不覚を取り、手傷を負ったのだ
前傾姿勢を取り、両方の主腕と補助腕を構える
各腕の鋭く巨大な爪を全開にし、接近してくる取葉を一定の距離から迎撃する

「………!」
最初に、太く巨大な右腕の主腕と左腕の主腕を交互に勢いよく振り下ろす
普通の人間やゾンビなら、軽く一撃でバラバラのミンチにされてしまう威力がある
しかしこれはかわされ、それぞれの空振った一撃が床を破壊する
だが、Gの攻撃の本命はこれではなかった
主腕による攻撃はフェイントに過ぎず、すぐさま取葉に補助腕による追撃が襲い掛かる
主腕よりも一回りほど小さいが、それでも並のクリーチャーを一撃で仕留められそうな勢いがある
補助腕を前に突き出し、取葉の胴体を爪で貫こうとする

126 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/04(火) 12:58:27 0
>>111
>>「えっと・・・やぁ、こんにちは。俺は千堂秋哉っていうんだけど、君は?」
あっ・・・わたしの声が届いたんだ。
音のした方へと向かったわたしを待っていたのは車とその車に乗っていた男性だった。
年は同年代かもしくは少し上くらい。
わたしは相手に小走りで近づきながらも乱れた呼吸を整える。
「止まってくれてありがとうございます・・・」
最初に出たのは感謝の言葉だった。
本当に嬉しかった。
もう一人は嫌だったから・・・だから、きっと無意識のうちに感謝の言葉が出たんだと思う。
「えっと、わたしの名前は七瀬紅葉と言います。千堂さん、と言いましたよね・・・?本当に声に気づいていただきありがとうございます」
車に乗っていたのだから何処かに向かうはず。
「あの・・・どこに向かうところだったのですか?」
自己紹介もそこそこにわたしは疑問に思ったことを口にしていた。


所持品:初期設定のまま
現在地:商店街
状況:車から降りてきた男性と会話中
自分の状態: 良好



127 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/09/04(火) 13:33:18 0
>97 >109
村の人たちだったゾンビに追われて、私たちはある部屋に駆け込んだ。
室内は真っ暗で良く見えないが、鈴木さんが先に確認してくれたはずだから安全だと思う。
多分。

この部屋は何に使われていたのかな?
手にもった懐中電灯の明かりと、廊下の薄暗い電気の灯りでは良くわからない。
私は、扉が開いている側とは反対側の壁を懐中電灯で照らした。
内にあるのとは違うタイプのスイッチがあったので反射的にスイッチを入れた。
天井のあかりがついたのと、飯田のおじいちゃんが毒づきながら走ってきたのとはほぼ同時だった。
「おじいちゃん、他の皆は?」
ずっと目を瞑っていた私には状況が良くわからなかった。

>「何やってんの、早くこっちへ!」
気味の悪い唸り声をBGMに、山田さんが戸口を押さえていた鈴木さんを急かしている。
ゾンビ達の群れは、すぐそこまで迫っていた。

状況:謎の部屋内。室内の灯りをつける

128 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 21:32:23 0
>97>109>127
生存者たちが逃げん込んだ部屋は、かつて人体実験が行われていたと思しき研究室だった。
床には血塗れの医療器具が散乱しており、床板の所々が腐りかけ穴が開いていた。
一際大きな穴から下の様子が窺える……何かの水槽が保管されている部屋のようだ。
その穴から下の階に降りられそうだ。

129 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/09/04(火) 22:36:38 0
>>115
>「君、いい加減落ち着きなさい。」
突然、水がぶっかけられた…
ダンディなおっさんが俺を見下ろしている
なんだろう…、決して神々しさは感じないけど…
頼もしさがある…な…
少なくとも、吉田さんよりも、迫水さんよりも…
この人は頼もしく見える
>「まぁ・・・俺が落ち着いているのは、似たようなケースを2回ほど経験しているからだんだけどな。」
同じケースを…2回?
2回?
じゃあ…
じゃあ!
じゃあ!!
生きて帰れるんだ!!
頑張れば!生きて帰れるんだ!!
>「出口ってあれらしいぜ。まぁ・・・行くしかないだろうけどな。」
……
>「で、お前さんは、どーすんだ?」
「お…俺は…」
俺は立ちあがると、初めておっさんと目を合わせて、言った
「こ…こ…でシャッター開くのを…ま…ま待ち、待ちます、待ちます」
声が震えてどもる
…あんな明らかに地獄直行っぽい列車になんか俺は乗りたくない
シャッターは必ず開く
だから俺はここに残る
誰がなんて言おうとも

130 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/09/05(水) 07:01:56 0
>93
>「姫路幸哉か・・・んじゃ、よろしくな」
>「・・・手榴弾でも使ったんだろ。こんな所で無茶しやがって」
あだ名はどうにかつけられずにすんだようだった。僕は帽子を脱いで額に浮いている汗を
拭った。
>「お前、銃は使えるか?」
「えっ?」
使えるかどうかを口に出す前に、銃を握らされた。冷たい感触が手の中にある。
>「使い方は簡単だ、敵を狙って引き金を引くだけでいい。弾は11発しかないから
無駄撃ちはするなよ。ここぞという時に使うんだ、いいな?」
「・・・はい」

現在地:駐屯地跡 医務室前
状況:銃(M16)を手渡される。


131 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/05(水) 12:53:57 0
>>124
対峙している1方の怪物が、俺に何かを示すように手を上げる。
>時間が惜しい、と言わんばかりに取葉が腕を上げる。
>腕の先に居るのは、意識を失った桃華だった。
どうやら、あの少女を助けて欲しい。そう言っているらしい。
「そうか・・・君も、なんだな。」
かつて、自分が作り上げてきた者達と同じだ。
そして彼は異形の怪物でありながら、自我を持っているようにも見える。
>続いて、ミリアが逃げ込んだ、暗い通路を指差す。
「・・・わかった。」
俺は、怪物に向け深く頷くと一気に少女の居る場所まで走って行く。
彼が、何なのかは大体は理解できた。そして彼が彼女を救う為に必死で盾になろうとしていることも。
ならばその思いを無駄には出来ない。

* * *

>>123
壁に頭を打ち付けたのだろうか?
少女は地面に崩れ落ちている。どうやら気を失っているようだが・・・
「まだ子供じゃないか・・・おい!!しっかりしろ!!」
とにかくここから出さなければならない。こんなところで死んでいいわけがない。
俺は彼女へ向け必死に呼びかけた。

現在地:地下1階
状況:取葉の意図に気付き、少女(桃華)へ呼びかける。



132 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22:53:52 0
>126
「さてと、この後はどうするかな・・・?」
近づいてくる少女を眺めながら今後の事を考える。
まずは、あの研究員が言っていた場所に向かう事。
そして、そこで脱出の道を探す事だ。
やるべき事はこの二つだけど、それが今は遥かに難しい状況だ。
「はぁ、するべき事は単純なんだけどな・・・」
頭が痛くなるばかりの事しか、今は考えられなかった。

>「止まってくれてありがとうございます・・・」
「ああ、いやお礼なんていらないよ」
涙を浮かべながら、頭を下げてくる少女を見て思わず苦笑してしまう。
>「えっと、わたしの名前は七瀬紅葉と言います。千堂さん、と言いましたよね・・・?
  本当に声に気づいていただきありがとうございます」
「いや、本当にたいした事じゃないよ・・・」
七瀬紅葉と名のった少女の様子から察するに自分と遭うまで相当な苦労をした事だろう。
ましてや女性、いや、まだ少女なのだから当たり前か。
とても嬉しそうな顔する少女に、今から自分がする事を考えると頭痛がする。
だが、しなくて危険な目に遭うのは自分だ。
やるしかないのだ。
>「あの・・・どこに向かうところだったのですか?」
「ああ、このまま北に真っ直ぐ行った所に昔の旧日本基地があるらしいんだ。
 で、そこから脱出できるらしい。」
そこまで少女に話すと、先ほどから手に持っていた357マグナムを少女に突きつけた。
突然のことに銃を向けられた少女は呆然としていた。
「こんな事して悪いね。でも俺も生き残るのに必死なんだ。今から俺が聞く事に正直に答えてくれ。
 そうすれば何も危害は加えない」
自分を頼ってくれた少女に銃を突きつけている今の状況にわずかながら罪悪感を感じる。
だが、今の状況では仕方ないと割り切る。
「じゃ、質問。君はあのゾンビに噛まれたりして傷を負っているか?」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数6)予備の弾13発 鍵
現在地:商店街
状況:少女に銃を突きつけ問いかける。
自分の状態: 良好


133 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/06(木) 22:02:20 0
>109>127−128
銃声と供に、中年女性の頭が吹き飛ぶ。
反動を利用してボルトを操作する一連の動きは、訓練によって培われた軍人の動きそのものだ。
>「ああ、すぐに行く!」
押し寄せる死者の群れに狙いを定め、飯田老人が部屋に飛び込む。
>「何やってんの、早くこっちへ!」
狙いを定めたまま、後ろ歩きで部屋へ入り込んだところで、山田あすかが扉を閉じる。
錆付いた蝶番が悲鳴を上げる。
コートのポケットからマグライトを引っ張り出すよりも早く、灯りが燈る。
埃の積った手術台を中心に、血に汚れ、錆び切ったメスやノコギリが転がっている。
>「・・・何、この部屋。」
山田あすかが口を開く。
彼女はちゃんと、この部屋が何に使われていた部屋なのか理解している。
彼女が望んでいるのは、説明でなく、その感情への同意だろう。
「床が腐っています。足下に気を付けて。」
小川が一歩踏み出すたびに、腐った床が悲鳴を上げる。
ここで手術を受けた人間達も、恐らく同じような声を上げたに違いない。
死者にならなければ外へは出られない、閉ざされた手術室。
>「ねぇ、鈴木さん。足下、よく見て。ここ、地下室の真上にあるんじゃない?」
気を取り直した山田あすかが、床に開いた大穴を指差す。
「確かに。入り口から出る事は出来ないでしょうが、地下へ移動する事は出来そうだ。」
つまり、それは、合流できない事を意味する。
だが、先に進むしか生き延びる方法は無い。
「私は、先に進んだ方が良いと思う。」
>「そりゃそうよ。廊下に出たら、食べられちゃうわ。」
「飯田さん。すみませんが、道案内をお願いしても宜しいでしょうか?」
この施設を出入りしていた彼なら、最短ルートで脱出口まで行ける筈だ。
「大佐達も移動を始めているでしょう。だとしたら、先に進まない限り、合流は出来ない。」
>「あんまり急かさないで。飯田さん、調子が悪そうだけど・・・大丈夫?」
山田あすかが、金色の目で老人の顔を覗き込む。
>「休憩が必要だったら言って下さい。無理は絶対にしないで。」
看護婦特有の有無を言わせぬ口調だった。

現在地:九武村 駐屯地跡 手術室
状況:飯田老人に道案内を頼む。山田あすかは、飯田老人の体調に関心があるようだ。

134 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/06(木) 22:11:43 0
>129
水を掛けられた大森は、多少冷静さを取り戻したらしい。
>「お…俺は…」
立ち上がった大森が、シノザキの眼を真っ直ぐに見る。
>「こ…こ…でシャッター開くのを…ま…ま待ち、待ちます、待ちます」
恐怖に震え、明らかに怯えている。
「やっぱ怪しいよなぁ。わざわざ悪趣味な列車なんか、用意する事ないだろうに。」
考えてみればテロリスト、というか未曾有の生物災害を発生させた人間が用意した代物なのだ。
素直に乗ろうとしていた自分の方がおかしい。
「もっとも、自衛隊がまだ救助作業を続けてくれているならな。」
城戸との別れを済ませたマクナブが、二人に声を掛ける。
グレーの繋ぎにボディーアーマー、ガスマスクは外していた。
左手は手首の直上で無くなっており、血に汚れた包帯が巻かれている。
無事な方の手には、サブマシンガンを持っている。
「ああ、俺はテロリスト退治でここに派遣された特殊部隊員なんだけどな。」
シノザキがコメントに苦笑する。
「夜明けと同時に、核攻撃を受けるって報告があったし、自衛隊は逃げ出したよ。
 シャッターが開く時は、ビルが無くなっちまう時さ。」
マクナブが真剣な口調で大森に話し掛ける。
「なぁ、若いの。ここに居ても始まらんぞ。解るか?」

135 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/09/06(木) 22:38:37 0
最早鼻呼吸さえままならず
口でひいひい呼吸する俺に、おっさんは呼吸ひとつ乱さずに答える
>「やっぱ怪しいよなぁ。わざわざ悪趣味な列車なんか、用意する事ないだろうに。」
そう!そうそうその通り!
そうですよ!
さあ、待ちましょう!
ここで篭城すれば周りを見回せて射程の短い武器しか持たないゾンビより、銃を所持する俺達の方が有利だ!
勝てる!
「もっとも、自衛隊がまだ救助作業を続けてくれているならな。」
俺の希望を打ち消す低い声は、唐突にのろのろと近づいてくるゾンビ共とは別方向から聞こえてきた
何だこの人
いや人か?腕がない、ってか何だよあのアニメに出てくるような服は…
手には見たこと無いような物騒な火器を持ち、何か中東系の顔をした…
「ああ、俺はテロリスト退治でここに派遣された特殊部隊員なんだけどな。」
………は?特殊部隊?
>「夜明けと同時に、核攻撃を受けるって報告があったし、自衛隊は逃げ出したよ。
シャッターが開く時は、ビルが無くなっちまう時さ。」
特殊怪人の声は真剣で、物騒な外見にふさわしいものだった
え?
核ってマジで来るの?非核三原則は?って…あの弱腰日本政府がそんなもの守りきれるわけねえか
ってかナパームならともかく、核って何だよ核って…
>「なぁ、若いの。ここに居ても始まらんぞ。解るか?」
ああ…もう、涙も声も感動も起きない
動く気力もない
俺の体は多数の莫大な情報と絶望を処理できず
完全にその場にフリーズした
俗に言う、失神って奴か?
意識が暗転していく……

136 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/09/06(木) 23:06:37 0
>117
清田は辛うじて立っていられた。
彼には到底目の前の光景が信じられなかったが、残酷な現実は変わらない。
ヘリの残骸と共に森が、引火した航空燃料によって燃え上がり、周囲を昼間の
ように明るく照らし出す。
地獄の業火の如く燃え盛る炎の中から現れたのは、悪魔ベルゼブブか。
いや、それは此処に来る途中で遭遇した巨大な蝿だった。
複眼を潰され、新たに触角を生やした蝿は清田を目指してゆっくりと、しかし
確実な足取りでやってくる。
「………そうか、そういうことか、お前は俺が憎いんだな?」
咽喉の奥より絞り出された清田の低い声は震えていた。
恐怖、からではないだろう。今の彼は、かつてない憤怒を覚えていた。
「俺もお前が憎い……ああ、糞、絶対に殺してやる」
SR25に新しい弾倉を装填し、瞬時に巨大な蝿の身体を支える肢の関節に
狙いを定め、引鉄を引く。奴の回復力は異常だ。手持ちの弾薬全てを撃ち込ん
でも斃せる保証はない。
肢を全て破壊し、行動不能にすれば、動けなくなった奴は森林火災の炎で焼き
殺されるだろう。流石にこれだけの炎には耐えられない筈だ。
「お前らは先に逃げろ! 俺はこいつを斃さなければならない!」
移動し、蝿の死角から銃弾を撃ち込みながら叫ぶ。

装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
   イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ/バットパック
   WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、5発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは3発)、.40S&W十三連マガジン×5、携帯糧食
     AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
     MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤
     害虫駆除剤保管金庫の鍵
現在地:北の山林
状況:ベルゼブブと交戦、宮野らには逃走を促す

137 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/09/07(金) 16:54:03 0
>123-124 
>「まだ子供じゃないか・・・おい!!しっかりしろ!!」 
「……だーれーがー子どもですって〜!!」
ガバッと起き上がったあたしは、眩暈に襲われて再び倒れこみそうになった。
頭痛い。ぶつけたところ瘤になってそうだわ。お姉様ったら具合悪そうなのにどこにあんな馬鹿力が。
「痛たたた……私は桃華よ、あなた誰? ここで何してるの?」
フラフラと立ち上がったあたしは、怪物の方を振り向いてあやうく悲鳴をあげそうになった。
「……それからあの人は取葉さん。命の恩人だから撃っちゃダメ」
やっぱり気持ち悪い。多分今のあたしじゃ走れないだろう。

あたしは奥の扉を指差した。
「あたしのことはいいから、ミリアさんを助けてあげて。
 あ、ミリアさんはビルで知り合った女スパイさんだから、名前が本名かどうかわからないけど。
 前はすっごく強くて頭も切れたんだけど、今はいろいろ忘れちゃってるみたい。幼児化してた。
 もしかしたら感染してるかもしれない。
 とにかくあのまま放置してたら命に関わるから、連れ戻して欲しいの」

現在地:地下1階 
状況:城戸に、ミリアを追って保護するよう依頼

138 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:34:19 0
>>125
Gの周りを包む空気が変わる。
両腕を大きく持ち上げた姿。
この生物の戦闘態勢というものが存在するなら、この姿に違い有るまい。
軽く助走を付け、Gとの間合いを一気に詰める。
高く掲げられた爪が振り下ろされる。
ビル解体用のハンマーの勢いに床が砕け、地響きが起きる。
強力な左右の一撃を紙一重で交わし、両腕の内側に入った所で、補助腕が突き出される。
ライフル弾のスピードと、ライフル弾の鋭さを備えた爪による一撃。
背後は太い主腕に塞がれ、バックステップで逃れる事は出来ない。
取葉が、素早く身を捻る。
完全に避ける事は出来ず、丸みを帯びた外骨格の表面を爪が抉る。
並みの生物だったら、苦痛によるタイムラグ、無駄な動きがあっただろう。
しかし、痛覚を変態と同時に殺していた取葉の動きが止まる事は無い。
Gの左右の補助腕を両脇の下に挟む。
そのまま、軽く飛び上がり、ドロップキックの要領で両足を突き出す。
衝撃にGの体が揺れ、両脇に挟まれたままの補助腕が、根元から抜ける。
骨が除く断面からは血が流れ、Gが苦痛に身を捩る。
地面に突き刺さっていた主腕を動かし、取葉をベアハッグの要領で抱きしめようとするが、
取葉は、股の間を潜りGの背後へと回り込む。
身を捻りながら4メートル近い高さを垂直にジャンプ、がら空きになっている延髄目掛け、
後ろ回し蹴りを叩き込む。
熊の背骨すら圧し折る一撃が、Gの延髄目掛けて叩き込まれた。


139 名前:G第三形態[sage] 投稿日:2007/09/08(土) 09:37:19 0
「ギャアアアァァァァッ!」
凄まじい悲鳴をあげ、苦痛に身を捩るG
引き千切られた補助腕の切断面から、赤い血が止め処なく流れ出る
ベアバッグによる反撃もかわされ、背後を取られてしまう

「ググググッ…!」
延髄に凄まじい回し蹴りを食らったGは、口から泡を吹き出しながらもんどりうって倒れる
巨体がうつぶせに倒れ付し、その体重による衝撃によって辺りが揺れる
そして、そのまま動かなくなってしまった

140 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/08(土) 11:46:11 0
>>136
清田のポケットから、害虫駆除剤保管庫の鍵が落ちた。

141 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/08(土) 18:17:06 0
>>138-139
桃華が手に持っていた無線機から声が聞こえてきた

「こちらα任務部隊、暴走したGウイルスの実験体を発見した。
現在目標は活動を停止中、これより回収任務を開始する。」

すると、真っ暗な奥の通路から、異形の集団が姿を現した
最新鋭の強化装甲に身を包んだ重武装の隊員たち
背後からは、両腕が異様に巨大化したタイラントタイプのクリーチャーも見受けられる
そして、先頭の隊長らしき男が怪物化した取葉に話し掛ける

「我々はある組織に所属する対バイオハザードを主任務とするα任務部隊だ。
故あって素性を語ることはできないが、傘社の敵であるということだけは言っておく。
我々の目的はこのG生物の回収であって、諸君らとの闘争は望むところではない。
諸君らは、この一帯が証拠隠滅のために消去されることをご存知か?」

話している背後で、タイラントに抱えられたG生物が、カプセルのような容器に入れられていた
その作業をしている隊員たちに向け、唐突に隊長らしき男が指示を出す

「おまえたちはGを持って先にBルートで脱出しろ。
我々も直ぐに後を追う。」

指示を受けた隊員たちは、無言でうなづく
そして、タイラントと共にG生物の入ったカプセルを引っ張って通路奥に消えていった

「諸君らがここでのことを世間に公表してくれえば、傘社は一巻の終わりだ。
それは我々にとって大変都合がいい。
そこでだ、諸君らをここから無事に脱出させるために、秘密ルートまで案内しよう。
我々がここに潜入する時に使った特別なものだ。
そこまでは我々が護衛するし、悪い話でないはずだ。
どうだ?」

隊長らしき男は、取葉にそのような提案を持ち掛けた

142 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/08(土) 23:53:49 0
>135
シノザキが倒れ込む大森を支える。
「あ、気絶。」
のんびりした口調でマクナブが言った。
>「まぁ・・・普通の反応だよな。時にマクナブ君、麻酔を打ったのか?」
まぁ、麻酔を打っていたら、もっと幸せな気分で居られるだろう。
モルヒネは、痛み止めだけでなく、とてつもない幸福感を得られる代物だ。
三角貿易で清国に随分売りつけたが、国力がガタ落ちするまで購入する理由が良く解る。
マクナブ自身も、麻薬に関する知識と自制心が無ければ、死ぬまで続けていたかもしれない。
「ああ、脳が変な物だしているんだろ。随分マシになったよ。
 こいつも、目が覚めたらやたらテンションが高くなっているかもしれんな。」
強度の精神的、肉体的ストレスに晒された場合、人間の本能は防御機構を作動させる。
その結果、気絶、一時的な肉体的苦痛の麻痺、及びエンドルフィンの過剰分泌による幸福が起きる。
特に精神的なストレスに関しては、エンドルフィンの分泌による幸福感に包まれる。
まぁ・・・それは軽い発狂であり、本人が悟りを開いて苦痛からの解脱を果したと思い込むような代物だ。
最も、それは一時的なものに過ぎず、24時間もすれば、幸福感は逃げ出してしまう。
「んで、どうするよ?」
>「放っとく・・・訳には行かないよな。ところで、桃華達は?」
「ミリアを探しに行ったよ。取葉が居るから、何とかなるだろ。」
>「んで、こいつはどうする?」
「・・・列車に積んどくか。ここよりマシだろ、多分。」
シノザキが噴水の近くのベンチまで大森を引き摺る。
まぁ、暫く様子を見た方が良いだろう。

143 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/09/09(日) 03:40:26 0
STIのスライド先端まで伸びたダストカバーに飛び散った、脳漿を落ちていたハンカチで拭い捨てる・・・。


ふと、階数表示を見ると既に2階の踊り場を過ぎ1階へと降りていく自分が居た。
「頭が痛い…」 先程から何度も繰り返した独り言を呟くと階段を下りていく…

自分が何をしようとしていたかも痛みで思い出すのが億劫になる。


頭痛が酷い・・・・頭を締め付けるような痛みが襲う。 もう少しで1階に着く。

頭痛を無視する様に煙草を銜えるとライターで火を点けた。

所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、階段/階段を降りながら、煙草に火を点ける
状態、左腕に打撲 頭痛。


144 名前:何かの音[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 23:17:57 0
カサカサ・・・

145 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/10(月) 10:06:40 0
>>132
助かったと思った。
知らない人と一緒にいるのは苦手なわたしだけど、今は誰かと一緒に居たかった。
そうでもしないと恐怖と家族を失った悲しみで自我が崩壊してしまいそうだったから。

>「ああ、いやお礼なんていらないよ」
などと言ってくれる男性に内心ホットする。
車の音がして何とかとまってもらわないと、と思ったけれど運転している相手のことを考えるほどの余裕はなかった。
今になって冷静に考えてみればこんな状況なのだから冷静でいられる人間は少ないかもしれない。
わたしの声が聞こえたとしても止まってくれなかったかもしれない。
「本当に・・・助かりました・・・」
そう思うと再びわたしは感謝の言葉を口にしていた。
>「ああ、このまま北に真っ直ぐ行った所に昔の旧日本基地があるらしいんだ。
 で、そこから脱出できるらしい。」
「脱出できるのですかっ!?」
この状況から脱出できるとあって自然と声が弾んでしまう。
だけど、それも一瞬のこと、次の瞬間、目の前の男性は銃をわたしに向けていた。
>「こんな事して悪いね。でも俺も生き残るのに必死なんだ。今から俺が聞く事に正直に答えてくれ。
 そうすれば何も危害は加えない」
 「じゃ、質問。君はあのゾンビに噛まれたりして傷を負っているか?」
何を言われたのか全然分からなかった。
銃を向けられた恐怖によりわたしの思考回路は一時的に止まってしまったのかもしれない。
恐らく今のわたしは信じられないといったような表情で相手と、そして、わたしに向けられている銃を見ているだろう。
だけど、いつまでも呆けてはいられない。
早く質問に答えないとわたしは撃ち殺されてしまうだろう。
「い、いえ、ゾンビ相手に負った傷はないです」
必死にわたしは両手を振って訴える。
頬から流れている血は逃げている時に小枝で切ったもので、ゾンビとは無関係。
つまり、相手の質問には自信を持ってNOと答えられる。
少しの間、わたしと男性、千堂さんとの間に沈黙が訪れた。

所持品:初期設定のまま
現在地:商店街
状況:目の前の男性に銃を向けられている
状態:良好

146 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/10(月) 10:22:55 0
>>132>>145
二人の目の前に筋骨隆々とした大男のゾンビが一体現れた
ゾンビはマッチョポーズで自らの筋肉を誇示している

147 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/09/10(月) 19:22:32 0
age

148 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/09/10(月) 19:47:30 0
>128 >133
明かりをつけた私は、思わず悲鳴をあげそうになった。
ドアで何とか遮断したゾンビの聖じゃない。
明々とした光の元に曝け出された室内は、私の目から見ても尋常でない場所だった。
茶色く錆付いた医療用具。付着したままの汚れは多分、人間の・・・・・・。
>「・・・何、この部屋。」 
私は無意識におじいちゃんを見上げていた。 
これは60年前のもの?それともさっきの目つきの危ない人が利用していた場所?

子供の私には設備から推察することも、おじいちゃんを問い詰めることも出来なかった。 
だってもし、おじいちゃんに「そうだ」と言われてしまったら・・・どうしていいのか分からなくなる。

>「床が腐っています。足下に気を付けて。」 
山田さんの言葉に、鈴木さんは全く違う返事を返した。
ぎしぎし悲鳴をあげる床は、今にも落ちてしまいそうだ。
>「ねぇ、鈴木さん。足下、よく見て。ここ、地下室の真上にあるんじゃない?」  
>「確かに。入り口から出る事は出来ないでしょうが、地下へ移動する事は出来そうだ。」 
>つまり、それは、合流できない事を意味する。
大人たちの会話を聞きながら、私は項垂れた。

>「大佐達も移動を始めているでしょう。だとしたら、先に進まない限り、合流は出来ない。」 
>「あんまり急かさないで。飯田さん、調子が悪そうだけど・・・大丈夫?」 
「おじいちゃん、どこか怪我してるの?頭でも打った?」
私はおじいちゃんの顔をしたから覗きこんだ。
「ごめんね、私のせいで・・・」
そもそも私が勝手な行動を取らなかったらこんなことにはならなかったのに。
「大宮のおじいちゃんと連絡が取れたらいいのに。携帯、もってくればよかった」

私が周りでうろうろするより、知識のある山田さんやおじいちゃん自身に任せたほうがいい。
そう思った私は何枚目かの目印カードを床に置いた後、穴の中を覗き込んでいた。
「何か下に水槽みたいなのがいっぱいあるみたいだね」
モフが変にそわそわしてる。
嫌な予感がした私は、一旦腐ってない床へと後退した。
「変なのいるかもしれないし、試しに何か放り込んでみる?」
刺激することになるかもしれないけど、危険は少しでも早いうちに分かった方がいいよね?
私は家の鍵を取り出した。
キーチェーンにぶら下る鍵はどれも、もう私には使い道の無いものばかりだった。
それでも地下に落ちれば、かなり大きな音を立てるだろう。

所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明) 
服装:セーター、ジーンズ、赤い防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ、三日月の髪飾り 
状態:肩等に噛み傷@治療済(ワクチン投与済)帝国軍実験ウィルスに感染の疑い 
状況:ワクチン再投与。小川、清田、桂木、大宮達と合流。希望から紅茶を飲ませてもらう 

現在地:九武村 駐屯地跡 手術室 
状況:穴の中の様子を探っている。特に静止されない限り、鍵束を穴に投げ込み様子をみる気のようだ。

149 名前:追跡者[sage] 投稿日:2007/09/10(月) 19:48:54 O
………!

150 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/09/12(水) 22:34:49 0
>136
鉄パイプは当たったものの、損傷たらしめることはできなかったようだ。
そしてまた一歩ずつ、清田の方へと歩みだす・・・
その時、彼の喉奥から低く唸るような低い声が聞こえる。
>「俺もお前が憎い……ああ、糞、絶対に殺してやる」
「き・・・清田君・・・何を・・・」
彼に話しかけようとしたその時に、清田がなにをしようとしているかの見当がついた。
>「お前らは先に逃げろ! 俺はこいつを斃さなければならない!」
「何を言ってるんだい!?清田君も一緒に逃げるんだ!!」
しかし、この声はもう彼には届いてない。
>清田のポケットから、害虫駆除剤保管庫の鍵が落ちた。
その時、清田のポケットから何かが落ちてきた。
「これは・・・何か書いてある・・・害虫駆除・・・そうか、これなら!!」
鍵を持ち紅子の手をひきながら走り出す。
「少し頑張っててくれ!すぐに戻る!!」
宮野は清田達と会う前に大体の場所を回っていたので
保管庫の場所を自分の記憶を頼りに探し出す。
清田が頑張って生存してくれることを願いながら・・・

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ,害虫駆除剤保管庫の鍵

状況:清田を残し、紅子と一緒に保管庫を目指す

151 名前:ベルゼブブ[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 00:49:08 0
>>136
>「………そうか、そういうことか、お前は俺が憎いんだな?」
清田の問い掛けに答えるように、ベルゼブブが両手を擦る。
未だに只の蝿だった頃の本能は、無くしていない。
太く硬い体毛が擦れる音は、鼓膜をヤスリ掛けするような不快な音が周辺に響く。
ストロー状の口から溶解液を垂らしながら、ベルゼブブが前脚を擦り続ける。
>「俺もお前が憎い……ああ、糞、絶対に殺してやる」
一歩踏み出そうとした瞬間、バランスを崩して倒れ込むベルゼブブ。
清田の放った銃弾は見事に間接を撃ち抜き、前脚を一本吹き飛ばしている。
残った脚で、不恰好に方向転換をしようとするが、小回りの効かない巨体だ。
清田に追いつく事は出来ない。
素早い動きで蝿のように纏わりつく清田に苛立つベルゼブブが、顔を上に向ける。
殆ど無くなったコップから飲み物を吸い上げるような音が響き、空高く何かが撒き散らされる。
本来であれば食料を溶かし、啜る為の溶解液を空高く撒き散らしたのだ。
溶解液の雫が放物線の頂点を越え、地面に降り注ぐ。
その雫の一つ一つは、一抱え程あったが、数はそう多くない。
森林火災に照らされ、赤く光る溶解液を回避する事は出来るだろうが、移動しながらの射撃は難しくなるだろう。

>>150
清田と別れて移動する宮野と赤場の前方から、不気味な羽音が聞こえてくる。
現れたのは、一抱えほどの大きさの蝿だった。
自重のせいであまり早く飛べないようだが、トリッキーな動きで距離を詰めてくる。
どうやら、体当たりするつもりらしい。


152 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/09/14(金) 02:23:10 0
>145
>「い、いえ、ゾンビ相手に負った傷はないです」
両手を顔の前で必死に振っている少女の顔を見つめる。
少女の顔には、何かで切ったような傷跡がある。
そのまま、少女の顔から足まで少女の言葉通りなのかを確かめていく。
確かにこの少女、七瀬紅葉は嘘をついてはいなさそうだ。
「OK、確かに噛み傷は無さそうだな。・・・まぁ、一応信じるよ。言っとくけど、一応な?」
銃を七瀬紅葉の眼前からゆっくりと下ろす。
確かに少女に噛み傷はなかった。
だが、油断は禁物だ。
この場所では気が緩んだ時は、自分があのゾンビのようになっているのだから。
だから絶対に油断はしてはならない。
例え、それが自分の知り合いでもだ。

>146
ジャリ・・・。

「!!」
突然の足音に咄嗟に手に持っていた銃を音のした方へ向ける。
するとそこには全身が筋肉で覆われている大男がいた。
ただし、所々が食い千切られている大男だ。
「ちっ、また厄介な時にな・・・」
大男がこちらに向かって一歩踏み出すと同時に、手に持っていた銃の引き金を引く。

ドン!!ドン!!

辺りに銃声が響くと同時に、大男の体が血飛沫を上げる。
が、大男は倒れもせずにこちらに向かってくる。
「クソ!!やっぱり扱いこなせないか!!」
狙った所へと当らないと判り、銃を腰に戻す。
そして、七瀬紅葉の腕を掴み、車の後頭部座席に放り込む。
「手荒な真似をして悪いな。だけど、どうやら時間がないらしい見たいでな」
七瀬紅葉にそう告げて、辺りを見回す。
どうやら、話し込んでる間に結構の数のゾンビがこちらに向かってきていたらしい。
近づいてくるゾンビに意識を向けながら、自分も車の運転席に乗り込む。
そして、一気にアクセルを踏む。
車は近くにいたゾンビを轢き殺して前に進んでいく。
「さて、後はこのまま駐屯地跡まで行けばいいだけだな!!」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数6)予備の弾13発 鍵
現在地:商店街
状況:少女に銃を突きつけ問いかける。
自分の状態: 良好


153 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/14(金) 10:44:56 0
>>152
>「OK、確かに噛み傷は無さそうだな。・・・まぁ、一応信じるよ。言っとくけど、一応な?」
とりあえず信じてもらえたようで、わたしは胸を撫で下ろす。
あのまま黙っていれば間違いなく千堂さんと名乗った男性は迷いなく引き金を引いていたと思う。
それに、「一応」という言葉を二度も使ったということは完全には信用していないということ。
こんな状況だから仕方のないことなのかもしれないけれど、わたしはこんな状況だからこそ生存者同士信用し合うべきだと思う。
そのことを口にしようとしたところで後ろで足音が聞こえた。

>>146
「な、何っ・・・」
音のした方へと振り返るとそこには大男のゾンビが光のない瞳でこちらを見ていた。
思わずわたしの足は後退し始める。

ドン!!ドン!!

そんなわたしの近くで銃声が響く。
「きゃっ・・・」
あまりの音の大きさに耳をふさぐわたし。
同時に千堂さんが何かを口にしたみたいだけれど、耳をふさいでいたわたしにはそれが聞こえない。
「えっ?」
その千堂さんが振り返るとわたしの手を掴み、そのまま車の後部座席へと投げ込む。
「痛っ・・・」
その勢いで頭を打つわたし。
何か言ってやろうと思った時には車が急発進していて、どこかにつかまっていないと前に飛ばされてしまいそうだった。
>「さて、後はこのまま駐屯地跡まで行けばいいだけだな!!」
千堂さんがそう叫ぶ。
わたしは何事もなく目的地に到着することを願わずにはいられなかった。

所持品:初期設定のまま
現在地:商店街
状況:車の中で飛ばされないように座席につかまっている
自分の状態:良好

154 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 20:56:48 0
>>109>>74>>93>>77
廊下の奥からゾンビ達の呻き声が聞こえる
小川達の近くに現れたゾンビの群れが迫ってきているようだ。

155 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/15(土) 22:45:11 0
>>137
気絶していた少女の目が開くと、俺は安堵の溜息を吐く。
だが、予想以上の元気さに若干拍子抜けもした。
>「……だーれーがー子どもですって〜!!」
「あっ・・・ごめん。」
何も言い返せず、素直に詫びの言葉が出てしまった。
>「痛たたた……私は桃華よ、あなた誰? ここで何してるの?」
「桃華さんか・・・俺は城戸将也。ここから生存者を助けるために来てるんだ。」
勝気で、聡明そうな少女だ。俺は彼女の問いに応えると、封を開けてない
飲料水を渡す。
>「……それからあの人は取葉さん。命の恩人だから撃っちゃダメ」
おそらく先ほどの戦いでGを食い止めていた彼の名前だろう。
俺はその言葉に深く頷く。
桃華は、奥の扉を指差す。彼女の話によると、先ほどの女性がこの奥へ逃げ込んだらしい。
その女性の名前はミリア。女スパイ、という言葉が気になるが今はそんなことを考えている余裕はない。
感染しているのならば早く処置しなければ手遅れになる。
「わかった。君も早くここから脱出したほうがいい。
1階に行けば何かが分かるかもしれない・・・絶対に死ぬんじゃないぞ。」

俺は桃華の依頼に応えるように立ち上がると、そのまま扉に向け歩き出した。

―――――



156 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/16(日) 01:10:46 0
>143
一緒に居た木林に手伝って貰い、二人掛りで大森を運ぶ。
目的地は、噴水から現れた階段だった。
>「匂うよな?」
シノザキが顔を上げる。
「ああ、煙草の匂いだ。」
シノザキが階段の方向に銃を向ける。
>「・・・無事だったのか。安心したぜ。」
銃を下ろしたシノザキが笑う。
>「残りの連中なら、ミリアを追って地下に向ったらしいぜ?」
「そういう事だ。あの馬鹿、姿を消しやがってな。」
手首から先が無くなった左腕を振りながら、マクナブが笑う。
若干、嫌味の篭もった笑顔だった。
「取り合えず、こいつを運ぶのを手伝え。で、列車の安全を確保する。」
再び大森を担いだシノザキと木林が階段を下りる。
「見ての通り、俺一人じゃ守りきれん。で、五体満足なお前さんに頼むって訳だ。」

157 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/09/16(日) 12:31:59 0
>153
車のライトが照らす道を運転する中で後ろにいる少女について考えていた。
成り行きで助けたはいいが、この後はどうすればいいのだろうか?
少女が一人であの中を彷徨っている事から大体の想像はついた。
恐らく家族は、もう死んでいるのだろう。
いや、死んでゾンビになったのかもしれない。
今はそういう状況だ。
「まったく、嫌になるぜ・・・」
今日で何度目になるか判らないが、俺は大きな溜息を吐いていた。

「さて、七瀬紅葉ちゃんだっけ?こんな事はあまり言いたくないんだけど・・・運が良かったね」
車の運転をしながら七瀬紅葉に話しかける。
もちろん、意識は運転に集中しながらだ。
「君はどう思っているか知らないが、生存者だからってそう簡単に信用してたら、こんな状況だ。
 下手をすれば君にとって最悪な事態が訪れたかもしれないよ?」
七瀬紅葉は突然こんな話をされて驚いているだろう。
自分でも何故こんな事を言うのか判らない。
ただ、何となくこのまま黙っているのが勿体無く感じられた。
用は暇つぶしだな、と自分の中で自己完結する。
「そんな訳だから優しいお兄さんが・・・って別に優しくもないか。まぁ、一応年上として忠告させてもらうよ。
 余計な事だったら忘れてくれ」
話す内容に問題があるのは判っていたが、この少女には言っておかないといけない気がした。
人を簡単に信じてると、いつか痛い目を見る事があるからだ。
頭を振り、心に溜まった暗いモノを吐き出すように車のアクセルを強く踏んだ。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 鍵
状況:車を運転しながら七瀬紅葉に話しかける。
自分の状態: 良好


158 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 10:10:55 0
>>141訂正
桃華が手に持っていた無線機から声が聞こえてきた

「こちらα任務部隊、暴走したGウイルスの実験体を発見した。
現在目標は活動を停止中、これより回収任務を開始する。」

すると、真っ暗な奥の通路から、異形の集団が姿を現した
最新鋭の強化装甲に身を包んだ重武装の隊員たち
背後からは、両腕が異様に巨大化したタイラントタイプのクリーチャーも見受けられる
また、その中の一人は先ほど逃げ出したミリア(気絶中)を抱きかかえていた

「む…、あれは何だ…?
怪物…、虫型のクリーチャーか!」

変態した取葉の姿を見た隊員たちは、正体不明の異形との遭遇にやや驚いている模様

「いかん、人が居る!
直ぐに奴を追い払うんだ!
そこの民間人、諸君らは伏せていろ!」

隊長らしき男が指示を出すと、隊員らは有無を言わさず拳銃を構え、取葉目掛けて斉射する
しかし拳銃程度の銃弾では、変態した取葉の硬い外殻を貫くことはできなかった
弾を弾く男が響き渡る

「くっ…、銃が効かんだと…!
こんな化け物が居るとは想定外だ…!
仕方が無い、重火器の使用を許可する!」

159 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/18(火) 10:22:05 0
>>157
急発進した車の中でわたしはようやく体勢を整える。
後部座席に投げ捨てられるように放り込まれ、さすがのわたしも少し腹が立った。
助けてくれたことには感謝するけれど、だからと言ってあんな風に乱暴に放り込まれたくない。
不満に思ったことを口にしようとしたところで相手の男性、千堂さんが口を開いた。

>「さて、七瀬紅葉ちゃんだっけ?こんな事はあまり言いたくないんだけど・・・運が良かったね」
「はい?」
今この人は何と言ったのだろう?
不満を口にしようとしていたわたしにとってこの言葉は不意打ちだった。
>「君はどう思っているか知らないが、生存者だからってそう簡単に信用してたら、こんな状況だ。
 下手をすれば君にとって最悪な事態が訪れたかもしれないよ?」
「そ、そんな・・・」
こんな状況だからこそ生存者は手を取り合い協力し合うべきだとわたしは考えた。
それなのに、それを千堂さんに否定された。
「・・・・・・」
ショックを隠せないわたしはそのまま黙ってしまう。
>「そんな訳だから優しいお兄さんが・・・って別に優しくもないか。まぁ、一応年上として忠告させてもらうよ。
 余計な事だったら忘れてくれ」
わたしに気を使ってくれたのかもしれない。
だけど、そんな相手の心遣いにもわたしはただ黙ることしかできない。
否定されたけれどわたしは自分の考えを変えるつもりはないから。
スピードをあげる車の中、わたしは今後のことについて考え始めるのだった。

所持品:初期設定のまま
状況:車の中で千堂秋哉と会話してる
自分の状態:良好

160 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/09/18(火) 19:21:21 0
>>158
城戸が消えた通路の奥から、重武装の特殊部隊員が現れる。
近未来が舞台のSF映画に出てきそうな装甲服を身に纏い、銃器で武装した男達は、
背後に肥大化した豪腕を持った禿頭の巨人を引き連れ、ゆっくりとフロアへと乗り込んできた。
>「む…、あれは何だ…?
  怪物…、虫型のクリーチャーか!」
気絶したミリアを抱かかえている、つまり人質に出来る男達相手に取葉が向き直る。
背後の巨人さえ何とかできれば、この場に居る特殊部隊のメンバーは、倒せない事も無い。
>「いかん、人が居る!
  直ぐに奴を追い払うんだ!
  そこの民間人、諸君らは伏せていろ!」
桃華や城戸に対する配慮故か、男達は拳銃しか撃ってこない。
複眼と、Gの攻撃によって破壊された外骨格の表面を庇いながら、徐々に後退する。
>「くっ…、銃が効かんだと…!
  こんな化け物が居るとは想定外だ…!
  仕方が無い、重火器の使用を許可する!」
拳銃程度なら防げるが、流石にそれ以上となると防ぐのは難しい。
変態で殆どのエネルギーを使い切った今の取葉では、体に刻み込まれた傷を回復、
そして外骨格を強化するのは、不可能だ。
覚悟完了、とばかりに背を向け、素早く壁を登る。
天井のダクトに身を滑り込ませると、ビルの闇へと姿を消していった。

現在地:スペンサービル 地下 天井のダクト内。
状況:地下からダクトを伝わって移動中。



161 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 20:45:44 0
 朝までかゆうま騒ぎ!!
   ゾンビ系
 リッカー〜タイラントまで
   ジル友
  i/j/PC/対応

女ゾンビの子もたくさん来てね
  激安銃&スプレー情報
 各種ウィルス情報
全国STARS女子隊員制服集
  ハーブ儲けみっけた
ハンター&キメラに大人気
  ネメシス情報

162 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 21:13:30 0
>>157>>159
旧日本軍駐屯地が近づくにつれ、徐々にゾンビの数が増えてきた。
ゾンビの群れが邪魔をして、正面玄関から入るのは難しそうだ。

車を捨てて、林を横切り、裏口からなら入れそうだが・・・

163 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/18(火) 22:17:07 0
>158
桃華という少女の頼みを聞き、奥へと向かった俺の前に現れたのは
黒い人の群れだった。どうやら俺達”以外”にも侵入者はいたらしい。
「・・・お前達は・・・!?」
彼らは一人の女性を抱きかかえ、去っていく。

>「いかん、人が居る!
>直ぐに奴を追い払うんだ!
>そこの民間人、諸君らは伏せていろ!」

怒号が聞こえる方向へと走っていく。
そこにいたのは、先ほど桃華が「恩人」といってた男。
異形の姿をしたものと、先ほどの部隊が対峙している図式だった。
ダメだ。こんな事をさせてはいけない。
俺は咄嗟に、彼らを制止する為に動く。
「待ってくれ!!彼は敵じゃない・・・人間なんだ!!」
だが、彼らは更に銃弾を撃ち続ける。
>「くっ…、銃が効かんだと…!
>こんな化け物が居るとは想定外だ…!
>仕方が無い、重火器の使用を許可する!」

「やるしかないか・・・こんなところでは使いたくないが・・・!!」
この無意味な争いを止めるためには、俺自身が戦うしかない。
だが、まだ心にも迷いがある。握り締めた拳の中で、鉄製の方位磁石に亀裂が入る。

>>160
男は、ダクトを使って去っていく。
どうやら戦うつもりはないらしい。
安堵の溜息を吐くと、俺は部隊に向き直る。
「彼女(ミリア)をどうするつもりだ?・・・それにあんた達は一体・・・?」


164 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 23:10:45 0
>>160-161
(ダクト内に逃げ込む取葉の姿を確認する)

「もういい、攻撃中止!
だが武装は重火器に持ち替え、警戒は怠るな!
研究班は直ちにGの検査を開始しろ。」

隊長が大声で指示を出す
隊員たちは、武器を拳銃から、アサルトライフルなどの各々の重火器に装備を変える
中には、ガトリングガンを持っている者まで居た
強化装甲を着ていない軽装の隊員たちがタイラントの影から現れ、倒れているGを調べ始めた
そして、一息つくと城戸の方へ向き直る

「さっきの化け物は去った。
だが油断はするな、まだ生きているから安心はできん。
…どうもするつもりはない。
彼女にはウイルスの感染反応があったが、我々が用意したワクチンを投与しておいた。
症状も初期段階だったのが幸いして、これでゾンビ化の心配は無い。
諸君らもこのワクチンを投与しておくといい、感染しても発症の心配は無くなる。」

そう言うと、ワクチンと注射器の詰まったジュラルミンケースを城戸に手渡す

「我々はある組織に派遣された、対バイオハザードを主任務とする特殊部隊だ。
通称α任務部隊と呼ばれている。
故あってこれ以上の素性は名乗れないが、少なくとも諸君らの敵ではない。
我々の目的はこのG生物の回収であって、諸君らとの争いは望むところではない。
背後に控えるタイラントは、完全に我々のコントロール下にあるものだ。
我々に襲い掛かることは無い。」

隊長らしき男は、城戸に早口でミリアへの処置と自己紹介を語る
だが直ぐに、軽装の隊員が隊長らしき男に報告を始めた
男は城戸との会話を切り上げ、そちらに優先的に耳を傾けている

隊員「実験体は死亡には至っておりませんが、外傷が酷く休眠状態に入っているようです。
ここまで進化した完全体のGに重傷を負わせられる生物など、早々居るものではありません。
おそらくは先ほどの蟻型のクリーチャーの仕業かと…。」

「なるほど…、やってくれる…。
とんでもない化け物が紛れ込んでいたものだ。
できれば捕獲したいところだが、この装備に非武装の民間人まで連れていてはそれも不可能か…。
とりあえずおまえたちはGを回収し、先にSルートを戻って脱出しろ。
くれぐれも警戒は怠るな。」

隊員「了解。」

軽装の隊員たちは持ち場に戻り、背後でGをカプセルに入れる作業を始めた
タイラントが巨大な両腕でGの巨体を抱え、溶液の入ったカプセルに慎重に入れている
隊長らしき男が城戸の方へと向き直る

「話の途中失礼、任務を優先せねばならんものでな。」

165 名前:綾小路 桃華 ◆FTiifLi0KU [sage] 投稿日:2007/09/18(火) 23:59:54 0
>158 >160-161 >164
あたしを助けてくれた城戸という男性は、ミリアさんを追って行ってくれた。
後は巨大蟻と化した取葉さんだ。
特殊部隊っぽいプロの人たちが、大きな化け物を連れてやってきた。
……怖いと思うけど腰を抜かさないあたり、あたしもかなり感覚が麻痺してきたのかもしれない。
ゾンビに始まってクリーチャー、狼男、果ては蟻に化ける紳士まで間近で見てれば当然かも。

>「む…、あれは何だ…? 
  怪物…、虫型のクリーチャーか!」 
特殊部隊の人が一斉射撃を行っている。だけど外骨格に弾かれて傷を負ってはいないようだ。
>こんな化け物が居るとは想定外だ…! 
>仕方が無い、重火器の使用を許可する!」 
木戸さんが取葉さんが人間だと叫んでたけど、部隊の人の耳には入っていないようだ。
あたしがもたもたしているうちに、取葉さんはダクトの中に吸い込まれるようにして去っていった。
鉛弾の雨はすぐに止んだ。

α部隊の隊長は、私たちを救出に来たといった。
だがそれはあくまで、Gとやらの回収のおまけみたいなものみたいね。
とりあえず敵でないことが分かってホッとした。
だが敵で無いからといって、必ずしも味方であるというわけではない。

あたしは迷っていた。
取葉さんを敵で無いとこの人たちに話しても良いものかどうか。
だけどそんなあたしの目の前で、隊員は決定的な言葉を発した。
>「実験体は死亡には至っておりませんが、外傷が酷く休眠状態に入っているようです。 
>ここまで進化した完全体のGに重傷を負わせられる生物など、早々居るものではありません。 
>おそらくは先ほどの蟻型のクリーチャーの仕業かと…。」 

あたしは注意深く城戸さんと隊長らしき人物との会話を盗み聞きしていた。
彼らはGと呼ばれている怪物を回収に来たらしい。
「こんな化け物を連れ帰ってどうするっていうの?」
水を口にしながら、あたしは隊長に尋ねてみた。だけど、返答は特に期待していない。
どうせ回収したってろくなことには使わないに決まってるのだから。
隊員たちは不気味な大男を使って、取葉さんが手を焼いた怪物をカプセルに納めようとしていた。
あたしはミケさんの話を思い出していた。
狼男に変化させられたミケさんは人の姿に戻ることも叶わず、半世紀以上も逃亡生活を送ったそうだ。
じゃあ、取葉さんは?
――――あたしにはカプセルに収められた怪物が、ミケさんや取葉さんとダブって見えた。
ダメ。やっぱりα部隊の人たちに、取葉さんの正体を明かすわけにはいかない。

「あ〜れぇぇ〜・・・なんだか眩暈がぁ〜」
あたしは眩暈のせいにして、ふらふらと城戸さんに抱きついた。
そして耳元でそっと囁く。精一杯ドスの効いた声で
「取葉さんのこと、あいつらに一言でも漏らしたら死刑」 ・・・と。
銃を山ほど持っている(預かっている?)あたしがこれを言うと、本気で洒落になってないわよね。

「それからあたしは注射してもらわなくて結構よ。その代わり、怪我したときにはワクチン打ってね」
そうよ、ワクチンの注射したとたん、あそこにいる禿の化け物みたいに変身しちゃったら目もあてられないわよ。
まだ狼男や蟻の方がましだわ!

あたしは城戸さんから身を離すと、てきぱきと部下に指示を飛ばしている隊長さんに尋ねてみた。
「ミリアさんを助けてくださって有難うございます。
 ところで隊長さん、脱出ルートってどういうことですか?
 プレートを全部そろえたら、ビルのシャッターやドアが開いて外に逃げ出せるんじゃないんですか?」

166 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/09/19(水) 00:56:12 0
>128
頑丈な鉄扉は、決して力押しでは開かないだろう事は明らかで、それは皆の心に一つの安心を生む。
だが、次の瞬間には、少佐の安心は不愉快な頭痛へと変わっていた。
「…こりゃまた、随分と懐かしい場所に来たものだね」
壁に貼り付けられた無数のメモ、幾ら掃除しても黒い染みが取れなくなった床板、皮のベルトが設えられた手術台。
そして、黒い塊を貼り付けたままで、未だ鈍い銀色で有り続けるメスやノコギリ。全てが灰色の記憶を思い出させた。

「そのまま切開。止血の要無し」
手術台の上では、拘束された異形が奇声を上げている。それを囲む白装束の集団の内、一人がメスを腹に這わせた。
メスの走った道沿いに、皮膚が二つに分かれ、脈打つ内臓がそこから覗く。軍医将校が一人、懐中時計の秒針を見る。
つい一週間前まで、八路軍の兵士だったそれは、既に正気を失いつつあった。
「…右側二つ、切除」
時計を眺める将校が呟けば、先程の衛生兵が血塗れのメスを走らせ、内臓の一部を切り放す。異形は悲鳴を上げた。
だが、軍医らは身動ぎ一つしない。ただ、手元の記録用紙に鉛筆を走らせるだけだった。
その内に異形の悲鳴が弱くなる。内臓の動きも緩くなり始めると、時計を見ていた将校が、溜息をついて立ち上がる。
「10分少し、か。失敗だね、こりゃ」
将校は腰に吊るした94式拳銃を抜くと、異形の頭に銃口を向けた。軽い銃声が響き、白衣を赤く染め、呻き声は止んだ。

ふと、壁に掛かった額縁へと目を向ける。埃を被った額縁の中では、駐屯地の営門前で数人の青年将校が並んでいる。
白衣を纏い、軍刀を抱えて中央に座る軍医将校は、面識さえあれば若き日の大宮大佐と一目で判るだろう。
そして、大佐の隣に立つメガネの将校は、目を細め色褪せた写真を眺める老人、即ち飯田少佐本人に他ならなかった。
写真に写る少佐の腰には、悪名高い94式拳銃が収められたであろう拳銃嚢が吊られているのが見えた。
>133
「…ああ、いや。大丈夫だ。これでも元は軍人だぞ。それに、歳を取っても畑には出ていたからね、体力はあるさ」
心配そうに、看護婦らしい台詞で声を掛けてきた看護婦へ笑って答える。心身共に、多少なりとも疲れているのは事実だ。
だが、決して重いものではないし、時間に余裕が有るわけではないし、休憩は最小限に留めなければならない。
「案内はもちろんさせて貰おう。君達の避難誘導が私の任務だからね。後で、村民もこっちに通さないとならん」
多少無理をしてでも、この任務だけは達成しなければならない。
>148
「ふむ……」
少女の提案を受け、自身も地下の闇を覗き込む。気配を感じ取る事は出来ないが、何もいないと言う保証は決して無い。
将兵らの巡回の可能性は高いし、先程の気違いの作り出した化物。或いは上で死んでいた見知らぬ兵隊。
何が居たとしても、決しておかしくは無いのだ。暫らく思案した後、少佐は少女へと頷く。
「うん、それがいいかもしれないね。試してみようか」

名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(0発装填、予備31発)背嚢

167 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/09/19(水) 05:01:22 0
>156
>「・・・無事だったのか。安心したぜ。」
銃を下ろしたシノザキさんが笑っていた。
「ええ、まぁ何とか生きてますよ。」
>「残りの連中なら、ミリアを追って地下に向ったらしいぜ?」
>「そういう事だ。あの馬鹿、姿を消しやがってな。」
元気なヤツだと、思いながら苦笑いをする。

マクナブを見ると左手首から先が無くなっていた。若干、嫌味の篭もったような笑顔でこっちを見ている。
>「取り合えず、こいつを運ぶのを手伝え。で、列車の安全を確保する。」
「了解だよ…あ、ちょっと待っててくれ。」
壁に立て掛けておいた大鎌を取る。
「ちと、重いがかなり頑丈でね、一応持っていくよ。」
誰かを担いだシノザキさんともう一人の男性が階段を下りる。
>「見ての通り、俺一人じゃ守りきれん。で、五体満足なお前さんに頼むって訳だ。」
「援護は頼んだよ、とりあえず行こう。」
大鎌を担ぎ、AKS74Uを持つとマクナブに着いて行った。

所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU 、大鎌
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、1階/マクナブに着いて行く、(煙草は銜えたまま。)
状態、左腕に打撲 軽い頭痛。



168 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/09/19(水) 22:00:36 0
(疲れが溜まっていたのか、列車の中で泥の様に眠っている)

169 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/20(木) 17:54:52 0
>>164
男達の説明を聞き、俺は安心した。
ミリアという女性は無事保護され、発見も早かったこともあり
発症を免れたらしい。

>「諸君らもこのワクチンを投与しておくといい、感染しても発症の心配は無くなる。」

「ありがとう・・・貴方達が何者かは知らないが、感謝します。俺は、城戸将也。
ちょっとしたワケがあってここにいるんですが・・・」
男達は、さらにこの部隊の経緯を話し出す。どうやら、回収任務を主とした部隊らしい。

>「背後に控えるタイラントは、完全に我々のコントロール下にあるものだ。
我々に襲い掛かることは無い。」
背後の巨大な生物は、どうやら制御された生物兵器らしい。
傘社の影がこんなところにまで・・・俺は溜息を吐くと男達の話し合う声に
耳を澄ませる。
「(・・・彼らは、一体・・・!?)」
思案を巡らせている中、先ほどの言葉に一瞬後悔が生じた。

”彼は人間だ”

早計過ぎた、と思う。相手が誰かさえ分からない、いや彼らの話を聞く限り
生物兵器に関してはかなりの関心を持っているらしい。
下手に”彼”の情報を伝えては不味い。

そんな折、桃華が会話に入ってきた。頭の痛みは取れたのだろうか。
俺は安堵しながらも、抱きついてきた彼女の言葉に戦慄する。
>「取葉さんのこと、あいつらに一言でも漏らしたら死刑」 
すまない、と言葉が出かけるが思わず飲み込む。
呟くように彼女へ言葉を返す。
「あぁ、分かった・・・俺も彼らの正体が分からない以上、下手なことは話さない。」



170 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/20(木) 20:14:44 0
>>165
>「こんな化け物を連れ帰ってどうするっていうの?」
少女の質問に、隊長は振り向くこともせず無視した
代わりに、側に居た軽装の隊員がその質問に答える

女性隊員「あれはね、悪い人たちをやっつけるための研究に必要なものなの。
どういう研究かは秘密よ。
だって、言っちゃったら面白くないでしょ?
その内分かるかもしれないけれど、あなたは気にしなくていいことよ。
不安でも安心して、お姉ちゃんが付いてて上げるから、ね?」

ガスマスクを被っていたが、声や口調からすると、この隊員は若い女性のようである
髪の毛を優しく掻き撫で、桃華をあやすようになだめる

女性隊員「怖くなったらいつでも呼んでね…?」

そう言うと、女性隊員は自らの持ち場へ戻っていった
しかし、傍目で桃華と城戸のひそひそ話を不審そうに見つめていた

そして、次の質問には隊長の男も振り向いて応えた

>「ミリアさんを助けてくださって有難うございます。
 ところで隊長さん、脱出ルートってどういうことですか?
 プレートを全部そろえたら、ビルのシャッターやドアが開いて外に逃げ出せるんじゃないんですか?」
隊長「さっきは無視して悪かった、私も忙しい身でな。
…いや、別に謝るまでのことでは無い。
傘社の悪しき実験によって犠牲者が出てしまうのは、見てて耐えられるものでは無いからな。
脱出ルートとはSルートのことか?
あれは我々がここに潜入する際に使った特別なルートとだけ言っておこう。
だが、我々とてそう何でもかんでも諸君らに教えられるわけではない。
Sルートに関することも、正にそれだ。
悪いがこれ以上は聞かないでくれ。」

そう言うと、早々に話を切り上げて再び別の隊員との会話に戻ってしまった

>>169
>「ありがとう・・・貴方達が何者かは知らないが、感謝します。俺は、城戸将也。
ちょっとしたワケがあってここにいるんですが・・・」
隊長「状況はこちらでも大体把握している。
今まで大変だっただろう。
これから先は我々が諸君らを護衛しようと思うのだが、どうだ?
研究班とは別れることにはなるが、我々戦闘班が君らを脱出口まで安全に送り届ける。
何、先ほどの蟻型クリーチャーが襲ってきても我々には対処法がある。」

どうやら城戸の言葉は部隊の者たちは聞いていなかったようだ
あくまで変態した取葉を、正体不明のB.O.W.として扱っている
そして、城戸たちを出口まで護衛するとまで言い出したのだ
何なのかは分からないが、取葉の迎撃に関して何やら自信があるらしい



171 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 00:22:55 0
>159
(こりゃ、何を言っても無駄かな?)
後ろを振り返り、七瀬紅葉の顔を見る。
恐らく、彼女は自分の考えを変えるつもりは無いだろう。
それ以前に初対面の人間にあのような事を言われて考えを変える者はいないだろう。
元々、ただの暇つぶしだったのだ。
それで彼女がどうなろうと知った事では無い。
もっとも、それは先程までの話だが。
(はぁ・・・。まったく面倒な事ばかりするな・・・俺は)
彼女が何者なのかは知らないが、知り合った以上は自分に出来る限り守るつもりだ。
それが彼女を助けた責任を果たす事だからだ。
「まったく・・・・・・面倒だ」

>162
旧日本軍駐屯地に近づくにつれゾンビの数が増えていく。
まるでこの場所を守るかのように。
だが、それは今のこの状況では単なる障害でしかなかった。
「くそ!!一体何なんだ!!この数は!!」
エンジンを止めて目立たぬ場所に車を隠す。
旧日本軍駐屯地はすぐ目の前にあった。
「くそ、どうする?どうすればいい?」
頭を抱えながら思案し始める。
「車を使って強固突破・・・いや、無理か。それじゃすぐに囲まれて奴らの仲間入り・・・。
 どこか別の入り口を探す?いや待て、どこにあるか判らないのに、それは危険すぎる・・・」
様々な事を考えながら危険と思われえる提案を自分で却下していく。
しばらくそのまま考え続ける。
やがて考えが纏まったのか七瀬紅葉の方を振り返る。
「いいか?今から言う事をちゃんと聞いてくれ。今からこの車を奴らの方にぶつける。
 そして奴等が車に気を取られている内に裏口でも窓でもどこでも良いから入れる場所を探すんだ。
 それ以外何も考えるな、生き残りたいならね?
 判ったか?」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 鍵
状況:七瀬紅葉に問いかける。
自分の状態: 良好

172 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 06:59:21 0
>148>166
>「…ああ、いや。大丈夫だ。これでも元は軍人だぞ。それに、歳を取っても畑には出ていたからね、体力はあるさ」
それなら良いのだけれど、と山田あすかが呟く。
>「ごめんね、私のせいで・・・」
少女の声に戸惑った山田あすかは、老人の視線の先にある写真に気が付き、口を開いた。
>「本人も大丈夫って言っているし、それに怪我もないから大丈夫よ。
  きっと、若い頃の事を思い出しているんじゃないかしら?」
>「大宮のおじいちゃんと連絡が取れたらいいのに。携帯、もってくればよかった」
「連絡が取れても、どこか合流地点を決める位しか出来ないんじゃないかな。
 目的地は一緒だから、途中にメモか目印を置いておけば大丈夫だよ。
 こういう時は、無理に合流するよりも目的地に移動した方が確実なんだ。」
小川は現実的に対処する。
>「案内はもちろんさせて貰おう。君達の避難誘導が私の任務だからね。後で、村民もこっちに通さないとならん」
「解りました。脱出ルートが決まれば、それを塞ぐ障害物を排除すれば充分ですからね。
 弾薬も節約出来る筈だ。」
最短距離を突破すれば、撃破すべき敵も限られた数になる。
あの狂人じみた元工作員を名乗る科学者を除けば、だ。
あれが最大の不安要因になる。
そして、ユダもだ。
お互い、どこかで再会する可能性は充分に残っている。
>「変なのいるかもしれないし、試しに何か放り込んでみる?」
>「それって、お家の鍵?」
山田あすかがしゃがみ込み、少女に視線を合わせる。
頷く少女に微笑みかけ、持っていなさい、と笑い掛ける。
>「丁度、働いている時に最初の事件に遭遇したんだけど、体一つで逃げ出すのが精一杯だったの。
  住んでた家も、無くなっちゃたみたいだし、何も持ち出せなかったわけ。」
むずがるトイプードルを撫でながら、
>「だから、思い出になるものは、取っておいた方が良いと思うの。
  絶対に手放しちゃダメよ?いつか、貴方を支えてくれるかもしれないから。
  幸せな思い出はね、すぐに忘れちゃうから、思い出させてくれる何かが必要なのよ。」
にっこり笑って、そこら辺に落ちているメスや手術道具を、次々と穴へ投げ込む。
何本かのメスは、水槽の中に落ちていた。
小川は彼女の言葉を聞きながら、階下を覗き込む。
何か反応するものは居ないかと、眼を凝らす。
胸に刻まれた、3本の傷跡を、無意識に撫でながら。

現在地:旧帝国陸軍駐屯地 手術室
状況:山田あすかが、階下の部屋に物を投げ込み、様子を見ている。

173 名前:大蜘蛛[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 07:42:40 0
>>172
…シューシュー!
人間の大人ほどもある蜘蛛が穴の一つから這い出し、小川に襲い掛かる!

174 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 20:06:57 0
>167>168
>「ちと、重いがかなり頑丈でね、一応持っていくよ。」
「すげぇな。死神も真っ青だぜ。」
鎌を担いだ川崎に向ってマクナブが笑う。
全員揃って階段を下りきった所で、2両編成の列車に乗り込み、大森を適当な座席に下ろす。
途中でシノザキが、重たいと愚痴ったが、無視する事にした。
「で、この列車で脱出可能な訳だが・・・取り合えずここで待つか、迎えに行くかの2択だな。」
>「あ、俺、運転席見てくるわ。」
「・・・鉄ちゃんだっけか?電車の写真を取るのに、墓石をずらしてそのままにしたりする、あの鉄ちゃんか?」
やたらと他国のオタク事情に詳しいマクナブに、シノザキが苦笑する。
>「鉄道オタクじゃねぇよ。動かせるかどうかの確認さ。」
「オタクはみんな、そう言うんだ。」
無事な右手で川崎が咥えていた煙草を引っ手繰り、深々と煙を吸い込む。
「で、川崎君よ。ちょっとは自分の過去を思い出したかね?」
もしも必要なら、あのジャングルで何があったのか、位は説明しても良いだろう。
「まぁ・・・思い出さなくてもいい事、なんだろうがね。」


175 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/09/22(土) 19:19:29 0
銃を持つ。冷たい感触が掌を伝わり、身体中に染みこんでいく。
唇を無意識に片手で撫でながら、もう片方の手で帽子を取った。この状況とあっては
邪魔な物でしかない。
「・・・帰ってきませんね」
先程の銃声、爆音から何が起こったかはおおむね推測できる。僕は撫でていた唇を強く噛んだ。
帽子をその場に投げ捨てる。それを蹴り、部屋の隅へと滑らせた。
「もう、いらないものですから」
元々、好きではなかった帽子だ。
(捨てたら、母さんに怒られるかな・・・)
そう思ったあとでふと気付いた。
「あぁ、母さんはもういないんだっけ」
誰にも聞こえないほどの小さな声で、そう呟く。僕は唇をさらに強く噛み、ドアを睨み付けた。

状況:医務室にて帽子を捨てる。

176 名前:綾小路 桃華rori[sage] 投稿日:2007/09/23(日) 00:47:10 0
>169-170
隊長さんはあたしのことを軽く見ているようだ。
外見が小学生並だから仕方ないとはいえ、あまり露骨にされると面白くはない。
変わりに若い女性らしき隊員が、噛んで含めるように私に説明をした。
幼稚園児に接するような態度に自尊心がうずいたが、奇跡的に耐えた。
ここでけんかを売るのは得策じゃないって、あたしにもわかってる。
「ありがとう、お姉ちゃん」

城戸さんはあたしの話を聞いてすぐに意図を理解してくれたようだ。
「あぁ、分かった・・・俺も彼らの正体が分からない以上、下手なことは話さない。」
あたしは目だけで頷いた。城戸さんが勘のいい人で助かった。
これで、城戸さんが人に戻った取葉さんを見て、腰を抜かさないでくれたら完璧かも。

隊長の言葉の端々に覗く矛盾。
Gとやらを作り出した傘社は悪なのに、そのGを自分たちが持ち帰って研究するのは正義らしい。
軽んじられているのは明確だけど、あたしはわざわざ言葉になんかしなかった。
だけどとりあえず分かっていることは、プレートが揃っても窓やドアから逃げ出せないってことね。

>これから先は我々が諸君らを護衛しようと思うのだが、どうだ?
>研究班とは別れることにはなるが、我々戦闘班が君らを脱出口まで安全に送り届ける。
>何、先ほどの蟻型クリーチャーが襲ってきても我々には対処法がある。」
「本当に護衛してくれるの?!でも脱出口って具体的にどこなの?」
あたしは子供特有の図々しさを演じ、二人の話に割って入った。
「それに対処法って何?あたしが見たビルの中の怪物は、例のGとやらだけじゃなかったわ。
 あなたたちに命を預けるんだし、参考までに、どんな風に対処する予定なのか教えてほしいな」

177 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/23(日) 07:25:34 0
>>171
車内は少し重苦しい空気が流れていた。
それも、わたしがきっと忠告を受けたのに何も言わずに黙ったからだと思う。
(はぁ・・・これだから皆に頑固だって言われるんだよね、きっと)
学校でよく友人に言われる言葉を思い出し、相手に気付かれないように苦笑する。
もしかしたら、こんな状況で自分の考えを貫こうとすることは我侭なのかもしれない。
それでも、やっぱりわたしは自分の考えを変えられそうになかった。
「はぁ・・・」
何度目か分からない溜息が自然と口から出るのだった。

>>162
異変に気付いたのは車の速度が落ちてからだった。
「えっ・・・?」
耳を塞ぎたくなる呻き声。
外を見てみると、商店街とは比にならないくらいの大量のゾンビ達の姿。
運転していた千堂さんもさすがに突破は無理だと思ったらしく車を隠すように停める。
そして、この状況を何とか打破しようと千堂さんが思案し始める。
(車を捨てるしか・・・)
そう思ったけれど、先までの空気を考えると簡単には話し掛けることができない。
>「いいか?今から言う事をちゃんと聞いてくれ。今からこの車を奴らの方にぶつける。
 そして奴等が車に気を取られている内に裏口でも窓でもどこでも良いから入れる場所を探すんだ。
 それ以外何も考えるな、生き残りたいならね?
 判ったか?」
そんな中、考えの纏まった千堂さんが口を開く。
きっと、この状況では最善の考えだと思う。
だけど、わたしは一つ気になることを口にする。
「分かりました。ですけど、車をぶつける際に千堂さんはどうするつもりですか?」
車をぶつけるとなると、千堂さんが車内に残りゾンビの集団に突っ込むということになる。
わたしは心配になり、真っ直ぐに相手を見つめるのだった。

所持品:初期設定のまま
状況:車内にて千堂秋哉と会話中
自分の状態:良好

178 名前:工藤 竜一 ◆zn6obdUsOA [sage] 投稿日:2007/09/23(日) 11:24:42 0
仲間との連絡が途絶えた今、俺はひたすら前へ進むしかなかった。ゾンビどもを
小型マシンガンで打ちつづけていたのだが、さすがに弾がきれてきた。そんな中
人の姿を発見した俺は何も考えずにその人を追いかけた。追いかけながら叫ぶ。
「待ってください。あなたは生存者のかたですよね?」
その人は足を止めてこちらを振り向いた。
所持品:小型マシンガン(78発)、100マガジン×2
状況:見知らぬ人と会話中


179 名前:まなっぺ[sage] 投稿日:2007/09/23(日) 11:35:04 0


180 名前:まなっぺ[sage] 投稿日:2007/09/23(日) 11:39:31 0
バイオハザード?馬鹿じゃネーのばーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今時だれが信じるんだよ。あ。ここにいる馬鹿で暇なアホどもか。
くっだらねーな。いい年して恥を知れよ恥を。現実におこったらお前らは
戦うって野かゆめみんなよ!

181 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/09/23(日) 17:57:25 0
>>151
山林を走っている途中、前方から何やら大きな蝿が飛んできた。
先ほどのような大きさは無く、そこまで素早くはないようだが、
小刻みな動きでこちらへと向かってくる。
どうやら自分達に体当たりをする気なのだろう。
「よし、君は右へ。僕は左に避ける・・・せーのっ!!」
つないでいた手を離し左右に散らばり蝿の体当たりを回避する。
「今だ、紅子君、頼む。」
紅子は頷くとこちらへ旋回してくる蝿目がけて銃弾を浴びせる。
銃弾を浴びた蝿はうめき声のような声を発し辺りを飛び回りだした。
「効いた・・・のか・・・・?」

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ,害虫駆除剤保管庫の鍵

状況:ベルゼブブの小型と交戦、紅子が銃弾を浴びせる

182 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 00:21:45 0
食事を済ませた取葉が、1階の業務用エレベーター前に立っていた。
履き古したように見えるジーンズに、厚手のロングスリーブTシャツ。
その上にブレザーを羽織り、靴下を履かずにローファーを履いている。
場違いなくらいリラックスしていて、少し懐古趣味だが、それが遊び心として見えるのだから、
180センチを越える長身と整った顔というは、この世で持つべき最高の肉体と言える。
城戸は人間の時の取葉の顔を知らないから、会っても気が付かないだろう。
桃華なら、気が付くだろうが・・・
ちなみに身に纏う衣服全ては、フロアを彷徨う死者を殺し、その血と肉を貪った末に手に入れた。

取葉は、生物学的に分類できない生き物だ。
人が鶏の肉を食べる感覚で、人間を食べる事が出来る。
しかし、犬や猫と同じくらい、人間は愛着を感じさせる生き物だから、
あまり殺したくないし、進んで食べたいとは、思わない。
だが・・・あの生き物、Gだけは別だ。
あれは、進化の系統から逸脱した、決して存在を許してはならない生き物だ。
しかし、突然現れたあの特殊部隊の男達は、それを回収しようとしている。
目的は恐らく一つだ。
あの生き物を何らかの形で利用する事だ。
それだけは、許してはいけない。
しかし、今地下へ戻っても怪しまれるだけだろう。
特殊部隊の能力を信じ、桃華達が戻ってくるのを待つしかない。

現在地:スペンサービル 1階
状況:着替えと食事を済ませ、桃華・城戸・α任務部隊の到着を待つ。

183 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 02:39:35 O
>174
>「すげぇな。死神も真っ青だぜ。」
苦笑いしつつ階段を下り、2両編成の列車に乗り込んだ。
>「で、この列車で脱出可能な訳だが・・・取り合えずここで待つか、迎えに行
くかの2択だな。」
>「あ、俺、運転席見てくるわ。」
>「・・・鉄ちゃんだっけか?電車の写真を取るのに、墓石をずらしてそのまま
にしたりする、あの鉄ちゃんか?」
二人のやり取りを眺めつつ、座席に腰掛ける。
>「鉄道オタクじゃねぇよ。動かせるかどうかの確認さ。」
>「オタクはみんな、そう言うんだ。」
そう言うとマクナブが、無事な右手で俺が咥えていた煙草を引っ手繰り、深々と
煙を吸い込んでいく。
>「で、川崎君よ。ちょっとは自分の過去を思い出したかね?」
「たまに、何か思い出しかけるんだが…まだ思い出せない。」
マクナブは殆ど根元まで吸いきった煙草を揉み消したのでもう一本差し出した。
>「まぁ・・・思い出さなくてもいい事、なんだろうがね。」
「俺は出来ることなら思い出したいよ、何か知ってるなら教えてくれないか?マ
クナブ」
もう1本も残ってないArkRoyalのパッケージを握り潰すと、ポケットから新しく
AppleMintを取り出し封を切った。



184 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 17:31:09 0
何だかタバコ臭い臭いがして、目が覚めた
ここは…?
何だか頭の中がぼやけて記憶が混雑し、現状を理解できない…
体が眠気でなまりのように重い
列車の中にいるようだけど…
俺は横になっていた椅子からむくっと起き上がると、周囲を見回してみた
運転席の方でなにやら声がする他に、近くに男性が二人ばかりいる
どいつもこいつもただものじゃない雰囲気をかもし出している人々ばかりだ…
何で俺こんなとこにいんだろ…
あー…えーっと…確か俺は青森からいつものぶらり旅を始めて…
何かめずらしいでかいビルがあったから中に入ってたまには贅沢しようと…
ん?あれ?俺上着どこやったんだろ、上着のコート…、やべえな…先月無くして新しいの買ったばっかなのに
ってかなんでこんな医薬品が入ったバックもってんだろ
人のもんだよなこれ…ん?
何だこれ……銃?これって銃だよな?
重さとかその辺から見て、間違いなく本物の拳銃が俺の手の中にある
俺はおそるおそる銃とかばんを地面に置くと、席を立った
よくわからんがとりあえず外に出て落ち着いた後、警察に行こう

現在地:スペンサービル 地下、電車の中
状況:記憶がとんでいて、外にでようと電車を降りようとしている
所持品;腕時計

185 名前:生存者 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 18:31:25 0
>178
銃声の主を探していた生存者は、工藤と目が合った瞬間、逃げ出した。
過去の生物災害の時、所属不明の兵士達が生存者を殺害した、という噂を聞いていたからだ。
>「待ってください。あなたは生存者のかたですよね?」
運動不足の生存者は、叫びながら追ってくる工藤に簡単に追いつかれてしまう。
「あ、あんた。誰だ?自衛隊には見えなし、警官にも見えない。」
諦めきった表情で振り返った男が、そのまま言葉を続ける。
「お、俺は避難所に向かう途中なんだ。その、あんたも一緒に来るか?」
男が一枚の紙を見せる。
それは少し前に工藤の足下を転がっていた広報誌(>>96)だった。
どうやら生存者達はそこに居るらしい。
「そうだ、一度避難所に行ってから話をしよう。兎に角、急いだ方がいい。
「避難所の場所は、ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1164095357/ だ。」

186 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 19:03:32 0
>166 >172-173
鍵を投げようとした私を、山田さんが止めた。
山田さんは生物災害に巻き込まれて、命からがら逃げ出したという。
>「だから、思い出になるものは、取っておいた方が良いと思うの。 
> 絶対に手放しちゃダメよ?いつか、貴方を支えてくれるかもしれないから。 
> 幸せな思い出はね、すぐに忘れちゃうから、思い出させてくれる何かが必要なのよ。」 
私は手の中の鍵をじっと見つめた。
山田さんは鍵の代わりに投げ込むものをその辺から物色し始めた。
何となく投げるタイミングを逃した私は、もう一度手の中の鍵を見つめた。
「死んだらそれっきりだよ、山田さん。いなくなった人は何もしてくれない。
 思い出しても辛いだけ。だったらもういらないよ」
私は心配そうに見上げているモフを抱き上げると、友達に頬擦りした。

飯田のおじいちゃんは感慨深げに部屋の中を見ている。
「どうかした? おじいちゃん」
私は目を凝らしたけど、薄汚い壁に変色した紙や額縁のようなものがぶら下っているだけだった。
ここにも薬品棚があるけど、埃まみれのガラスは曇っていて、何が入っているか分からない。

鈴木さんは胸に手を滑らせている。これは癖なのかな?前にも同じことをしていた気もする。
それとも怪我しているのかな?
気になったが、聞くのは後回しにした。山田さんの投げたものが、水槽の中にいくつか落ちたからだ。
私は息を殺し、真っ暗な穴の中を凝視した。

>173
モフが腕の中からさっと飛び降り、壁際へ走っていった。
「モフ?!」
私は慌ててモフの後を追う。
そのときだった。穴の中から人の背丈ほどもある大きな蜘蛛が飛び出してきたのは。

所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)  
服装:セーター、ジーンズ、赤い防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ、三日月の髪飾り  
状態:肩等に噛み傷@治療済(ワクチン投与済)帝国軍実験ウィルスに感染の疑い  

現在地:九武村 駐屯地跡 手術室  
状況:モフを抱えて壁際に避難。

187 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 22:00:24 0
>170
話を聞く限り、この部隊の人間は”彼”を単なる生物兵器だと認識しているようだ。
下手に情報を流せば、どうなるか。彼らが生物兵器を如何に扱うかすら分からない今では
危うい事になる。
俺は内心、安堵しながら隊長らしき人物の話を聞く。
>これから先は我々が諸君らを護衛しようと思うのだが、どうだ?
>研究班とは別れることにはなるが、我々戦闘班が君らを脱出口まで安全に送り届ける。
>何、先ほどの蟻型クリーチャーが襲ってきても我々には対処法がある。」
研究、という言葉にかつての自分の姿を思い出す。
社会の為、世界の為と様々な研究を行った自分自身の姿。
だが、それもまた社会の中での悪しき慣習の歯車でしかなかった事を。
取り返しの付かないものを生み出した後悔と、二度と”元に戻らない”自分自身。
俺は彼らの姿に、かつての自分を重ねていた。

「・・・そうですか。助かります、俺も脱出ルートを探っていたところです。」
彼らの言葉に、出来るだけ明るい表情で言葉を返す。
もし、彼らが自分と同じ業を背負っているのだとしたら、”彼”を何かに利用しようとしてるのならば
それを俺は止めなければならない。



188 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 23:46:35 0
>183
>「俺は出来ることなら思い出したいよ、何か知ってるなら教えてくれないか?マクナブ」
「そうだな。だが、お前には決して思い出せない事なんだよ。」
マクナブが顔を顰める。
「お前さんがアメリカに留学していた頃に、話は遡る。」

当時傘社は、アジア太平洋地域への本格的な進出、つまり、政治的影響力を確保すべく、
傘下の施設軍隊の中でも特殊任務に特化したU.S.S.の増員を図っていた時期だった。
破壊工作、誘拐、暗殺と言った政治的にデリケートな任務を主とする組織は、
順調に実績を上げ、第一世代の元特殊部隊員組から、
履歴書の真っ白な―――つまり、スパイの可能性の少ない、軍歴の無い人間の採用を始めていた。
「で、インターン制度に応募した、留学中のお前さんが、採用された訳だ。」
採用された川崎は、各種薬品を投与され、倫理観や道徳観を抑制され、さらに記憶の一時的な消去を受ける。
基礎訓練に始まり、基本的な銃器の取り扱いから、近接戦闘、ジャングルでの偵察訓練、狙撃、拷問、各種潜入技術、
事故や自殺に見せかけての暗殺、諜報テクニックを叩き込まれた川崎は、テストとして実戦への傘下を繰り返した。
「この一連の薬品投与や訓練の手順は統計化・記録化され、貴重な資料になっているよ。
 お前さんは特殊部隊員であると同時に、使い捨てのモルモットでもあった。」
面白くなかったのは、傘社役員会だった。
U.S.S.は、筆頭株主のスペンサー一族の私設軍隊であり、ブコウスキー部長をトップとする役員会は、
技量で劣る戦争犯罪者から構成されるU.B.C.S.を運用する他無かった。
結局、彼らは独自に、サージカル・ストライク・サービス社と呼ばれるPMC、民間軍事請負会社を設立する。
複雑な持ち株ネットワークの末端に位置する同社は、ハリバートン社、ベテクル社、ヴィネル社、ラムダイン社、
更には、サイエンス・アプリケーション・インターナショナル社クラスのアメリカ合衆国の暗部に繋がった組織へと肥大化する。
アメリカ政府の影響力を利用し各国政府と太いコネクションを持つと同時に、数々の汚れ仕事を完遂していく。
「だが結局、限界は有った。考えてみれば当然さ、株主がその気になれば、人事に幾らでも口を突っ込める。」
始まりは、ブコウスキー派閥の大幅な人員整理命令だった。
明らかな派閥潰しの人事命令に、ブコウスキー部長は危機を憶えた。
最後に残った選択肢は、スペンサー一族の影響力を抑える為に、U.S.S.に壊滅的なダメージを与える、というものだ。
「丁度、お前さんたちは麻薬カルテルや山賊の出没する南米の小国に貴重なサンプルの捕獲に派遣されていた時期だった。」
手順は簡単だった。
数の優位と火力による待ち伏せ作戦、壊滅的なダメージを与えた後の追撃任務。
現地のゲリラと同じ銃器を使えば、疑惑を持たれずに済むという計算もあり、
ある男によって立案された計画は、決行された。
立案者は独自にU.S.S.の調査計画の日程、無線傍受の為の暗号鍵、
さらに内通者まで揃えていた。

189 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 23:48:35 0
「一番厄介だったのは、お前さんの存在だ。
 伝説的なロシア人スナイパー、ソララトフから狙撃技術を学んでいたからな。」
大腿内転筋体系を完璧にコントロールする事により完璧な伏せ撃ち姿勢を取れるそのスナイパーは、
アフリカやアフガンと言った世界中の紛争地帯で驚異的な狙撃の数多く成功させてきた。
マクナブ自身も一度だけ、その伝説的なスナイパーと対峙した事がある。
ソ連のアフガン侵攻時にムジャヒディンと供に行動していたマクナブは、
何人ものアフガン人が狙撃され、殺されていくのを見た。。
航空機を殆ど持っていないアフガンのイスラムゲリラでは、空爆によるスナイパー排除は出来ず、
追跡という原始的な手段を取らざるを得なかった。
数週間の追跡の後、スコープにその姿を捉える事は出来たが、後一歩という所で逃げられてしまった。
「おまけにアメリカ海兵隊式の偵察狙撃だ。本隊から遥か先を進み、安全を確保する。
 待ち伏せを察知される恐れがあったんだ。」
結局、立案者が用意した内通者が川崎と組んでいたスポッターだったお陰で待ち伏せ作戦は成功した。
狙撃地点までスポッターによって案内された偵察狙撃部隊は待ち伏せに遭い、多数のRPG−7を撃ち込まれた。
内通者は、川崎だけを狙撃すると聞かされていたが、立案者の裏切りによって、ロケット弾の直撃を受け、
肉片と化し、最終的にはジャングルの獣たちの餌になった訳だ。
裏切り者に相応しい最期だった訳だ。
「同時に、本隊も襲撃を受けた。勿論、連中も瞬間的な火力による反撃で、上手い事逃げ出したがね。」
それでも本隊の殆どが壊滅し、U.S.S.は壊滅的な打撃を受けた。
生き延びた隊員は、追撃と回収地点直前での再度の待ち伏せによって全滅した。
死神と呼ばれる男を除いて、だが。
「死体が見つからなかった男は、もう一人居た。それが川崎、お前さんだよ。」
ロケット弾の直撃で死体が消し飛んだ、と考える人間も居たが、立案者はそう考えなかった。
周囲に非常用の警戒線を張る事を立案者は主張したが、上層部によって、意見は黙殺された。
そして数ヵ月後、メキシコとアメリカの国境付近で川崎は保護された。
驚くべき事に徒歩で南米を北上し、アメリカまで辿り着いたのだ。
保護された時に、45口径の拳銃とスナイパーライフルを所持していたが、完璧に整備されており、
直にでも戦闘が出来る状態だった。
「地元警察とFBIがお前さんを保護し、直後、傘社に回収された。
 そこでお前さんは脳の手術を受け、物理的に記憶を消去された。」
だから、思い出せないのだ。
決して思い出す事の出来ない、空白の時間帯があるのだ。

190 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/24(月) 23:53:58 0
「その時に指揮を取っていたのが、レッドチームのリーダーだった。
 俺は、ソララトフと対峙した経験から、アドバイザーとして立案に関わった。」
マクナブは、立案者の名前を言わなかった。
教え子である小川平蔵が作戦を立案したのを、マクナブは知っている。
ブコウスキー一派の為とは知らずに、残忍で狡猾な作戦を生み出したのだ。
作戦の成功を聞いたときに小川は大喜びしていた。
満足げに頷いただけだったが、マクナブは教え子が何を考えているのか、理解した。
あれは、心の奥底で世界を憎んでいる。
世界に受け入れられない、世界に酷い仕打ちを受けた理由を理解せず、
問題から逃避し、復讐する為に暴力を行使している一面があるのだ。
破滅的な、テロリストと同じ思考パターンの持ち主なのだ。
「・・・俺を殺したくなったか?だったら、殺しても構わん。
 その代わり、桃華には、俺がヘリで逃げ出したと伝えろ。
 死体を目に付かない所に隠せ。」
マクナブは、川崎の目を真っ直ぐに見た。
目を瞑り、川崎の判断を待った。
因果応報という単語は、この日の為にあるのだろう。

>184
>「よう、意識が戻ったか。」
シノザキが安堵の笑みを浮かべる。
ライフルは運転席に立て掛けられ、大森の位置からは見えない。
>「忘れ物か?上には戻らない方が良いと思うぜ。」
どうやら大森が記憶を失っているのに、気が付いていないようだ。

191 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 08:07:01 0
>>181
羽の付け根に銃弾を喰らった巨大蝿は地面に落ちた。
必死になって飛ぼうとするが、羽が片方しか残っていない為、飛べなくなったようだ。

192 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 12:49:29 0
>>176>>187
突然話に割って入ってきた桃華の図々しさに、鬱陶しそうに溜め息を漏らす隊長
半ば呆れ気味に口を開く

隊長「お嬢さん、悪いが私は今ミスター城戸と話している。
その質問については、これから説明するところだったのだ。
それ以前に、最早これは子供が割って入って口出しできる範疇のレベルでは無い。
その点を弁えられないようでは、この先化け物どもの魔の手から君を守りきることはできない。
ここで死にたくなければ黙って大人の言うことを聞いていることだ。」

すると、先ほどの女性隊員がまたやって来て、桃華に近づいて来た
隊長との話を遮るように、笑顔で話し相手になろうとする

女性隊員「隊長さんに迷惑を掛けてはダメよ。
分からないことがあったら、お姉さんに聞いて?
答えられる範囲内のことは教えてあげるから。」

再び、城戸の方へ向き直る隊長

隊長「あの少女はいつもこんな調子なのか…?
言ってしまって悪いが、好奇心は猫をも殺すという。
以後は慎ませた方が彼女の身のためにもなると思うのだが…?
さて、先ほどの話の続きだが、脱出口についてはいくつかある。
まず、一階から庭園を抜け、ビルの敷地外へと脱出するAルートだ。
次に、屋上のヘリポートから、我々の手配したヘリで脱出するBルートがある。
最後は、このビルの地下の奥深く、今は使われていない戦前の地下ルートを通る手段だ。
だが、Aルートは庭園がゾンビの巣窟になっていることと、空爆開始までに脱出が間に合わない可能性が高い。
よって、安全に脱出するのならBルートか地下が妥当と言うところだ。
だが、この両者はルートを開ける場合、鍵であるプレートが必要らしいが…。」

193 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/09/25(火) 18:24:52 0
>>191
銃弾が羽の付け根に当たったらしく、蝿は地面へと落下する。
片方の羽を千切れんばかりに動かしもがいているが、どうにもならない。
「何とかなったのかな・・・しかし、ここにもこれほどまで成長した蝿がいるとは・・・」
体勢を立て直し、息を整えながら一人ぶつぶつと話す。
「清田君が心配だ。確か保管庫はもうすぐのはずだから、先を急ごう」
不気味な羽音を立てる蝿を1枚カメラに残し、保管庫へとまた走り出す。

山林を抜け、少し歩くと、見覚えのある小屋が見えてきた。
「見えた!!きっとあそこにあの蝿を倒せる薬品があるはず・・・!!」
期待の表情を浮かべながら、駆除剤のある保管庫へと足早に向かう。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ,害虫駆除剤保管庫の鍵

状況:蝿を切り抜け、見えてきた保管庫へと走る

194 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/09/26(水) 12:50:52 0
>>192
>それ以前に、最早これは子供が割って入って口出しできる範疇のレベルでは無い。
>その点を弁えられないようでは、この先化け物どもの魔の手から君を守りきることはできない。
>ここで死にたくなければ黙って大人の言うことを聞いていることだ。」

一瞬、この部隊の真の姿を垣間見た気がした。
彼らは「自分達が行うことに黙って付いてくればいい」ということを言いたいらしい。
だが、タイラント型の生物兵器を同行させている点やGを捕獲した点から見ても
彼らが「傘」に極めて近い存在だということを感じさせる以上は信頼を持つことは出来ない。
桃華の疑問も、さして普通のことである気がする。

>隊長「あの少女はいつもこんな調子なのか…?
>言ってしまって悪いが、好奇心は猫をも殺すという。
>以後は慎ませた方が彼女の身のためにもなると思うのだが…?

彼女の好奇心に参ったのか、隊長は俺に向き直し言葉を続ける。
俺も、彼女には先ほど出会ったばかりだ。だが、少なくとも
「生きようとする感情」、「他者を助けたいと思う心」は持っているように見える。
だからこそ、俺は彼女を信じたいし味方にはなりたいと思う。
「隊長・・・確かに彼女は好奇心が強いのかもしれません。
でも俺には、彼女も必死で生き残るために戦ってきたのだろうと思うんです。
だから、これから命を預けようとする相手に疑問を持つこともある。違いますか?」

彼らには俺も同じ疑問を持っている。
だが、彼らの思惑を知るには疑問を呈する他にはない。

>まず、一階から庭園を抜け、ビルの敷地外へと脱出するAルートだ。
次に、屋上のヘリポートから、我々の手配したヘリで脱出するBルートがある。
最後は、このビルの地下の奥深く、今は使われていない戦前の地下ルートを通る手段だ。
だが、Aルートは庭園がゾンビの巣窟になっていることと、空爆開始までに脱出が間に合わない可能性が高い。
よって、安全に脱出するのならBルートか地下が妥当と言うところだ。
だが、この両者はルートを開ける場合、鍵であるプレートが必要らしいが…。」


どちらにせよ、どのルートに向かうにしても1階へ行かなければならない。
そうなると他の生存者にも出会う可能性はある。
そうなれば状況も変わるのか?俺は隊長へ向き直る。
「どちらにせよ、とりあえず1階へ戻りましょう。
プレートに関しては、他の生存者が情報を持っているかもしれない。」

状況:隊長から状況を聞く。1階へ向かう事を進言。




195 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/09/27(木) 00:34:48 0
横手からかかった声に、俺は息を呑んだ…
何だ…この男は…
どー見ても日本人には見えん顔
何かに食われたみたいな腕
そんでこー…何だ…雰囲気が全体的に俺とは世界が違うってのか…
おりゃ一体何してたんだよここで
異次元のハザマにでも落ちたのか?
俺はもう何だかわけがわからなくなり、内側からこみ上げてくる物を押さえきれず、その場で号泣しはじめた
何やってんだ俺?
ここどこだ?
何でこんな男がいるんだ?
「あ……あ…」
俺はその場にへたり込む
ああ…床の感触が伝わってくる
こりゃ夢じゃない
じゃあ…なんで俺こんなとこいるんだ?
「帰りたい…」
誰にとも無く、俺は呟いた

196 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2007/09/27(木) 17:17:46 0
>175
嫌な沈黙がずっと流れている。
さっきまで騒がしかった廊下も、今は静かなものだ。
>「・・・帰ってきませんね」
「そうだな、そろそろ俺も我慢の限界が近付いてきたぞ」
今、廊下がどうなっているのかは全く分からない。
銃声も爆音も響いてこない辺り、敵はいないのかもしれないが、
その逆も有り得る。
「笑えねぇ状況だな、畜生」
もうしばらく様子を見るべきか、今すぐここから移動すべきか。
どちらにしても、いい結果になる確率は非常に低い。
「俺としちゃ、ここに居たって意味は・・・」
何か軽い物が床に落ちる音を聞いて、振り向いた。
>「もう、いらないものですから」
幸哉が帽子を投げ捨てて部屋の隅に蹴飛ばす。
「勿体無ぇ、悪くない帽子なのによ」
隅に追いやられた帽子を見る。高級じゃなさそうだが、被ってて
恥ずかしいもんじゃない。もちろん人にもよるが。
もう誰も被らないだろう帽子から視線を外し、後ろの壁にもたれかかる。
「・・・・で、どうする?何かいい案ねぇか?」

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(9)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室

197 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/09/27(木) 21:03:55 0
>192 >194
あたしが話の腰を追ったことに対し、隊長はあからさまに疎ましげな様子を見せた。
案外、器は小さいようだ。
「話に割り込んだのは悪かったわ。
 だけどそれは脱出ルートを説明してくれなかったからでしょ?」と。
城戸さんがあたしと隊長の間に割って入った。

>「隊長・・・確かに彼女は好奇心が強いのかもしれません。 
>でも俺には、彼女も必死で生き残るために戦ってきたのだろうと思うんです。 
>だから、これから命を預けようとする相手に疑問を持つこともある。違いますか?」 
この一言で荒れ狂っていたあたしの心は凪いだ。
城戸さんをじっと見つめる。
>「隊長さんに迷惑を掛けてはダメよ。
>分からないことがあったら、お姉さんに聞いて?」
慌てて飛んできた女隊員にたいして、あたしは冷静に話し始めた。
「50階のパーティ会場で、デュラン・スペンサーの頭が吹き飛ばされる瞬間を見たの。
 そのすぐ後よ。
 会場にいた招待客たちが内側から食い破ってきた植物のせいでゾンビになったのは。
 ビルの中を逃げ回ってる間、うんざりするくらいクリーチャーやゾンビに殺されかけたわ。
 ・・・そのあたしが、怪物を連れ歩いているあなた達から「味方です」言われて手放しで喜ぶと思う?」
あの事件がα部隊の仕業ではないのか、という疑念は、さすがに口にしなかったわ。
代わりに口にしたのは、
「本当に助ける気があるならあたしたちを信頼させてよ。もっと情報をちょうだい。
 ねえ、あなた達は医療用具は持っているの?」だった。

それきりあたしは黙って皆の話に耳を傾けた。
この先どうなるにしても、どうも一度1階に上がる必要があるらしい。
「プレートならとっくに揃えたわ。多分今頃シノザキさんがはめ込んでいる頃ね。
 それにしても隊長さん達は、さっき流したあたしの放送が聞こえなかったのよね?」
もしかしたら、放送が流れなかったフロアが存在するのかもしれない。
「1階のサービスカウンターでも全館放送できるかしら?
 ねえお姉さん、1階で脱出ルートを告知する放送しても良いよね?」
あたしは服についたほこりをはたくと、城戸さん達の顔をじっと見つめた。
「―――― 話は決まった?ならエレベーター呼んでもいいよね?」

あたしはエレベーターのスイッチを押そうとした。

198 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/09/27(木) 22:47:14 0
>177
「分かりました。ですけど、車をぶつける際に千堂さんはどうするつもりですか?」
七瀬紅葉に指摘されて少しばかり考え込む。
自分としては、このまま彼女を降ろしてから車でゾンビに体当たりでもするつもりでいた。
だが、その後の事は考えていなかった。
ただ、とにかく彼女が施設の中に入る時間を稼ぐ事しか考えていなかった。
(むぅ・・・。適当な頃合で逃げるつもりだったが、少しばかり考えが甘いか・・・)
ふと、何気なく隣の席に目を移した時にソレが目に入った。
(そうだ、この手なら・・)
慌ててソレを手に取る。
そのまま、すぐに自分が思いついた事を彼女に伝える。
「大丈夫だ、何も無謀な事はしない。というか死ぬような事はしない。
 多少の無茶はするつもりでいたが、気が変わった」
そして、先程手にしたソレ―――木刀を見せる。
「こいつを使って、おのうるさいゾンビに一泡吹かせてやるさ」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 鍵
状況:七瀬紅葉に話しかける。
自分の状態: 良好


199 名前:α任務部隊[sage] 投稿日:2007/09/27(木) 22:56:44 0
>>194
>「隊長・・・確かに彼女は好奇心が強いのかもしれません。
 でも俺には、彼女も必死で生き残るために戦ってきたのだろうと思うんです。
 だから、これから命を預けようとする相手に疑問を持つこともある。違いますか?」
>「50階のパーティ会場で、デュラン・スペンサーの頭が吹き飛ばされる瞬間を見たの。
 そのすぐ後よ。
 会場にいた招待客たちが内側から食い破ってきた植物のせいでゾンビになったのは。
 ビルの中を逃げ回ってる間、うんざりするくらいクリーチャーやゾンビに殺されかけたわ。
 ・・・そのあたしが、怪物を連れ歩いているあなた達から「味方です」言われて手放しで喜ぶと思う?」
隊長「確かにそうだ、それを正論だろう…。
だが、諸君らも一つ忘れないでもらいたいことがある。
我々は救助隊ではない、任務遂行中の身だ。
素直に信用できないのは分かるが、時は一刻を争うのだ。
君たちにも時間が無いように、我々にも時間が無い。
それに他の者たちなど構っている暇は無い、脱出するのは今この場に居る者たちだけだ。
我々の情報を公開するなど問題外だ。
我々を信用できないというのならば、諸君らの護衛は取り止めるしかない。
不穏な空気を漂わせたままで、行動を共にするわけにはいかない。
………。」

急に態度が豹変し、怒りを露にした剣幕で城戸に迫る隊長
話し合いの展開をくだらない無駄なものだとしか思っていない様子である
あくまで自分たちの意見を通そうとしているようだ
言い終わると、しばらくの間沈黙が続き、突如隊長が再び口を開く

隊長「もっとも…、その少女の情報のおかげで諸君らを護衛して生かして帰す必要は無くなった。
構えろ…。」

隊長が指示を出すと、重火器を構えた隊員たちがその銃口を城戸と桃華に向ける

隊長「特別に本当のことを教えてやろう。
本来ならば、このスペンサービルでの出来事を生きて返った諸君らに公表してもらう予定だったのだ。
正直なところ、生きて返す対象は民間人であれば誰でも良かった。
その上で、傘社の仕業に見せかけて口を封じる段取りだった。
そうすることで傘社の信用は地に落ち、この手の産業のシェアは一気に我が組織に移るというわけだ。
もっとも、デュラン・スペンサーが死んだのならば、あるモノが簡単に手に入る。
それさえ手に入れれば、君たちの証言など無くても傘社を容易に蹴落とすことができる。
…さてと、おしゃべりもここまでだ。
利用価値の無くなった人形にはご退場願おう…、やれ!」

隊長の指示によって隊員たちが引き金に手を掛けようとしたその瞬間、通信機に大きな音で緊急連絡が入る

隊長「待て、射撃やめ!
…どうした?」

通信機「こ、こちら回収班!
カプセルに捕獲したG生物が再び暴走を始めました!
急に巨大に進化して、突然動き出したのです!」

隊長「タイラントに押さえ込ませろ、暴走を許すな!
そいつは何としても本部に持ち帰らなければならんのだぞ!」

通信機「そ、それが…、て、手に負えません!
そ、そんな…、タイラントが捕食された!
う、うわ、来るな、来るなーっ!
ぎ ゃ あ あ あ あ あ っ ! 」

凄まじい悲鳴の後、通信が途絶する

200 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/29(土) 14:56:51 0
>>193
保管庫の中には、液体状の薬剤が入っている。
本来は薄めて使うべきだが、ベルゼブブのサイズを考えれば、このまま使った方が良いだろう。

小屋の中には、タンクを背負うタイプの噴霧器もある。
タンクからは、金属製の蛇腹ケーブルが延びており、その先にジョウロの口のようなシャワーが付いている。
害虫駆除剤は、この中に入れて使えそうだ。

201 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/09/29(土) 22:21:22 0
>175>196
廊下の奥から呻き声と、大勢の足音が近づいて来る。
小川達を食い損ねたゾンビ達が向ってきているようだ。

202 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/09/30(日) 00:58:29 0
>>198
わたしが言葉を発した後、千堂さんは考えるような素振りを見せて黙り込む。
もしかして私を逃がす為に自分を囮にしようって考えていたのだろうか?
それだけは絶対にさせるわけにはいかなかった。
私の為に誰かが犠牲になるのは嫌だったから・・・
>「大丈夫だ、何も無謀な事はしない。というか死ぬような事はしない。
 多少の無茶はするつもりでいたが、気が変わった」
>「こいつを使って、あのうるさいゾンビに一泡吹かせてやるさ」
千堂さんの言葉を聞いて少しだけ安心するのが分かる。
だけど、それでも囮になってしまうことに変わりはない。
「そんな危ないことしないでくださいっ!千堂さんも一緒に逃げるんですっ!」
車内にわたしの叫び声が響くのだった。

所持品:初期設定のまま
状況:車内にて千堂秋哉と会話中
自分の状態:良好

203 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/09/30(日) 22:06:14 0
>186>173
>「死んだらそれっきりだよ、山田さん。いなくなった人は何もしてくれない。
  思い出しても辛いだけ。だったらもういらないよ」
空虚な声が、聞く者の心を締め付ける。
山田あすかの顔が一瞬硬直し、直に困ったような笑顔になった。
床に空いた穴を覗き込む小川の、ガラスのような無機質な目に、苦痛の光が一瞬だけ、宿る。
「取って起きなさい。私は、捨ててしまって後悔いた事があるから。」
咽喉の奥から硬い何かを吐き出すような、微かに苦痛を感じさせる声が響く。
くそ、あの思い出を捨てて、地獄の季節を生き延びた筈だ。
それが何故、今になって思い出すのだ?
>「あたしが預かっておくわ。」
山田あすかがしゃがみ込み、小さな掌の上に転がる、鈍く輝く銀の鍵を取り上げる。
「それは良い考えですね。」
そう言った時の小川の目は、再びガラスのような無機質の光沢に包まれていた。

山田あすかが投げ込んだ金属製の手術道具が床に落ち、その音に反応するように、
巨大な影が穴から飛び出して来る。
小川は動じる事無く、無機質な目をした一個の射撃台へと変化する。
グリップを親指を除く4本の指で握り、ハンドガードに添えている左腕が前方に向って突き出される。
鋼鉄で出来た鉤爪のような、湾曲した人差し指にトリガーが当たり、撃鉄が落ち、銃弾が発射される。
反動で後方に押し出されたライフルが、再び左腕の力によって前進し、再び人差し指に当たったトリガーが落ちる。
発砲・反動による後退・前身と発射、そして再び発射・反動による後退・前進と発砲を三回ほど繰り返す。
単発射撃しか出来ないライフルが、連射をしている。
ヘルファイアと呼ばれる反動を利用した連続射撃は、人差し指を動かし続ける速射よりも早く、引き金を引く事が出来る。
命中精度など期待できない射撃法だが、小川は、運動神経を司る脳の何処かにこれを人一倍上手くやる方法が刻まれていて、
常人が同じ射撃方法を取るよりも弾丸の命中する場所を適切にコントロールする事が出来るのだ。
短い、凡そ5発程の連射は、大蜘蛛の胴体を見事に捕らえていた。
蜘蛛は真っ二つになり、巨大な下半身を失っていながら、地下へと落ちていく。
小川が再び、床に空いた穴から地下室を覗き込む。
目に付くのは、汚らしい体液を零す、肥え太った下半身だけだった。
「まさか、上半身だけで・・・動いている?」
ライフルから拳銃に切り替え、フラッシュライトのスイッチを入れる。
上半身だけとなった大蜘蛛は、より身軽になって襲い掛かって来るだろう。
「私は下に行きます。少し待っていて下さい。」
小川はそれだけ言うと、床に空いた大穴から飛び降りた。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(11)、FALのマガジン(20)、
     鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
     M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 手術室の地下
状況:多蜘蛛に向けて発砲するが、上半身と下半身が真っ二つにする。
    蜘蛛の上半身が生きている可能性を考慮し、警戒中。
    一人だけ、地下へ降りる。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。

204 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/10/01(月) 00:32:38 0
>113
数を数えるまでも無く、響く呻き声を聞くだけで、二人に敵う相手でない事は窺い知れた。
「仮に、君と私の両方ともが百発百中の射撃をしたとしても、敵数を鑑みるに突破は不可能だろう。
帝国軍人としては不本意だが、ここは転進しかあるまいよ」
駐屯地に足を踏み入れてから、軍人としての意識を取り戻していた大佐は、本当に不愉快そうに言った。
ミヒャエルが即席に作った手製爆弾を受けとると、それを上着のポケットへと押し込んだ。
「手製手榴弾か。いいね、手榴弾は最悪の状況で最も役に立つ武器だよ。拳銃か青酸カリと同等に役立つ」
大佐の脳裏に浮かんでいたのは、誰かの失策に追い詰められ、誰かの名誉の為にそれらを使う将兵の姿だった。
>154
暫らくすると、外から聞こえる呻き声はどんどんと近づいてくる。それこそ、声色で男女の区別が付くほどに。
「さあ、転進しようか。私はこの後の作戦予定がある。君だって、きっと軍人だろう。達すべき任務がある筈だ。
そして、だ。逃げるとすれば、そこの穴しかない訳だが」
視線の先にあるのは、ミヒャエルと同じく、大蜘蛛が空けた穴だった。
「あれだけの大きさの生き物が潜んでいたのなら、この奥には空間がある筈だ。恐らく、点検通路かどこかだ。
となれば、決して無謀なわけではあるまい。とりあえずは私が先に進もう。ここの構造には詳しいからね」
自動小銃の装填を確認し、何かを確認するように医務室を見回してから、大佐は大穴へと体を滑り込ませた。

名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀、手製手榴弾

>186
少女の声が聞こえると、意識は若き青年将校だった自分から、元陸軍将校の老人である自分へと戻される。
「いや……何でもないよ。何でも」
決して灰色の思い出については話さず、誤魔化すように笑って言った。

この少女にだけは、自分の正体に気付かれたくなかった。
ここに入る前に実験について話し、あの時に向けられた様な視線が何よりも恐ろしいものに思えた。
大陸の小さな村の少女が、ここに運ばれた「丸太」達が、死の際に自分に見せた視線に似ていたから。

そして、特に気付かれた様子が無い事に少佐は胸を撫で下ろし、息を付いた。
>172
「…鈴木君、君に伝える事がある。それと、頼みたい事も」
少女と看護婦が話している隙を見て、少佐は鈴木に声を掛けた。
「実に不味い。大佐はここの将兵を率いて、東京に侵攻するつもりらしい。大日本帝国を取り返す為に、だ。
つまり、大佐は将兵らの指揮を執る手段を知っているんだ。予想は付くが…私もその手段は知らされていない」
何やら話しこんでいる二人に感づかれぬように、小声で手短に話し、更に言葉を続ける。
「……もしも、次に大佐に会った時、もう将兵らを率いていたら……どうか、すぐに大佐を射殺して欲しい。
恥ずかしい話だが…祖国の為とは言え、私はどうしても上官相手に引き金を引ける気がしなくてね」
そこまで話した所で、看護婦がこちらを見た気がした。気付かれぬ事を願いつつ、少佐は銃の装填作業を始めた。
ちょうど、弾を詰め終えて、遊底を閉鎖する為に一度引くと、何処かから気味の悪い音が耳に届いた。
>173>203
発砲は出来なかった。独特の素早い動きは、蜘蛛そのもので、それはあっという間に鈴木へと間をつめた。
「鈴木君!そっちに行ったぞ!」
恐らく、少佐が声を叫ぶ前に決着は付いていたのだろう。鈴木は訓練された兵士というより、機械の様に引き金を引く。
一定の間隔で放たれた銃弾は、全てが蜘蛛の腹に突き刺さり、組織を引き裂く。二つになった蜘蛛は穴へと落ちていった。
その穴を覗いてから、下に降りるから少し待てと言い、鈴木は降りて行った。
「よし、私は後衛を務めよう。ここから援護する」

名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(5発装填、予備26発)背嚢

205 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/10/01(月) 16:08:40 0
>204
>とりあえずは私が先に進もう。ここの構造には詳しいからね」

じわじわと近付く人とも獣とも取れる呻き声がその場に居た人間に緊張感を走らせる。
「おう。そりゃ構わねぇけど無茶すんなよな。真っ暗な所は虫と化け物の定番だぜ」

軽く体を伸ばし、米兵と若者へ声を掛ける。
「おい、とりあえず大将は地下へ行くってよ。お前らどうすんだ?つっても正直俺も強行突破はお勧めしねぇけどな」
「そこの扉もあんまり頑丈じゃねぇと思うから決めるならとっとと決めな」

(まぁ、選択の余地なんか・・・ねぇけどな)

扉と穴へ交互に視線を移し脱出方法などを考える。
「はぁ〜。何でこんなにトラブルが続く境遇ばっかなんだろなー。ついてねぇ」
「一緒に行くなら俺様がシンガリっつーのやってやるからさっさと行けや」

クイクイと親指で穴の方を指す。

(扉が破られて穴に到達まで数秒、長くて十数秒ってとこか。楽勝楽勝)
(ハンバーガーとガキ共が渋ったとしてもまぁ何とかなるか?蹴り飛ばしてでも行かせるけど)

分断されたもう1組についてもそれとなしに触れる。
「まぁあっちの奴らは平気だろな。爆破の音がセンス無かったけどありゃ結構派手に散ってるはず」
「部屋もここだけって事はねぇだろうし、それにあいつ―――」

言い掛けたがまだ確信を持てない為か、言葉を濁す。
「俺の勘がそう言ってんだ。よく当たるんだぜ俺の勘はよぉ」
(後で本人に聞いてみりゃ分かる事だしな。今言う事じゃねぇや)

部屋の端から端を歩幅で数える様に歩きながら部屋に居る人間に声を掛ける。
「おら!ボケーっとしてねぇでさっさと行けっつの!じゃねぇと一緒にふっ飛ばしちまうぞ!」
「・・・6とちょっと。うーん。ちょっと広いな。・・・見てねぇで行けってば!大丈夫だっつの!」

壁に耳を充て外の様子を窺う。
「2,3,4・・・うぇええ意外に多いなおぃ」

穴の両脇と扉前に室内にある物を山積みにする。
「俺の専門は重労働じゃなくて繊細な工作だっつの!糞!」

扉と穴の間に立ち構える。


「さっさと帰りてぇなぁおい。酒ー酒酒〜煙草に女〜っと」
(実はちょっとずつ思い出して来てんだよなぁ。あいつの事も大分前に見たデータベースの奴に違いねぇ)


所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター 投擲武器*1 特殊火炎瓶*1
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室内
状況: 通路の異変に対し臨戦態勢

206 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/10/01(月) 17:58:19 0
>196 帽子を投げ捨てると、隣から声がした。
>「勿体無ぇ、悪くねえ帽子なのによ」
「まぁ、こんな状況ですから・・・邪魔になるだけですよ」
ちょっと苦笑いして、そちらのほうを向く。
>204>205
>「〜とりあえずは私が先に進もう。ここの構造には詳しいからね」
少し驚いた。穴の奥は真っ暗で、いかにも何かがいる、と感じずにはいられなかった。
そう僕が思っていると、隣から、
>「おう。そりゃ構わねぇけど無茶すんなよな。真っ暗な所は虫と化け物の定番だぜ」
>「そこの扉もあんまり頑丈じゃねぇと思うから決めるならとっとと決めな」
僕が渋っていると、再び部屋内に声が響いた。
>「おら!ボケーっとしてねぇでさっさと行けっつの!じゃねぇと一緒にふっ飛ばしちまうぞ!」
慌てて僕は穴の前に移動する。
医務室をもう一度振り返ってから、僕は穴へと滑り込んだ。

現在地:駐屯地跡 医務室
状況:巨大な穴へと入り込む。


207 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 02:18:52 0
>190

過去について全てを話してくれたマクナブが言った言葉。

>「・・・俺を殺したくなったか?だったら、殺しても構わん。
 その代わり、桃華には、俺がヘリで逃げ出したと伝えろ。
 死体を目に付かない所に隠せ。」

マクナブは、俺の目を真っ直ぐに見てる。
マクナブが目を瞑った。

無意識にSTI 6.0を抜きセイフティを親指が押し下げる。

―本当に殺してしまって良いのか?
しかし何かが引っかかる、何だ?
>「その時に指揮を取っていたのが、レッドチームのリーダーだった。
 俺は、ソララトフと対峙した経験から、アドバイザーとして立案に関わった。」
立案に関わった?立案したではない!? 

もう一人居る筈だ・・・

「最後に言い残す事は、ある?」
「それと立案者の名前は、言う気あるかな?マクナブ、アンタは関わっただけで別に立案者がいるんだろ?」

口から勝手に出た言葉はその二つだった。

所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU 、大鎌
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、列車内/マクナブに銃を突きつける。 (>184とシノザキのやり取りに気付いていない)
状態、左腕に打撲 

208 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/10/03(水) 00:10:04 0
>>199>>194>>192
>「そ、それが…、て、手に負えません!
  そ、そんな…、タイラントが捕食された!
  う、うわ、来るな、来るなーっ!
  ぎ ゃ あ あ あ あ あ っ ! 」
悲鳴と同時に、ミリアが逃げ出した方向から、銃声が響く。
まだ、何人かの隊員は生き延びているらしい。
α任務部隊の注意が後方に向いた瞬間、エレベーターの扉が開く。
しかし、中には誰も居ない。
沈黙の最中、再びエレベーターの扉が閉じられようとしていた。
その瞬間、エレベーターの天井に備えられた作業用扉が勢いよく開き、中から黒い影が飛び出してく。
黒い影が桃華と城戸の頭を飛び越え、部隊員の一人に飛び蹴りを喰らわせる。
人間が反応出来る速度を超えていた為、流石のα任務部隊も発砲する事が出来なかった。
振り返った隊員達が見たのは、隊長格の男の首に両腕を回した取葉の姿だった。
「ははっ、形勢逆転かな?」
爽やかな笑顔を浮かべ、190センチ近い長身の取葉が、隊長の背中から、皆に向って笑い掛ける。
隊員達が驚愕の表情を浮かべ、隊長を盾にする取葉に銃を向ける。
首に掛けた両腕は徐々に締め付けの強さを増してゆく。
「あれは多分、人の手に負えないものだと思う。それを捕獲しようなどとは、片腹痛いね。」

現在地:スペンサービル 地下一階
状況:隊長を盾にした状態で、首を締めている。

209 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/10/03(水) 22:46:11 0
>>200
数分走った後、ついに保管庫の前へとたどり着いた。
宮野はすぐに鍵を取り出し、開錠する。
>保管庫の中には、液体状の薬剤が入っている。
「これか。後は何か噴射させるものでも・・・」
注意書きのようなものが書いてあったがそんなものを見る暇は無い。
なにしろ自分を救ってくれた恩人がたった1人で戦っているのだから。

>小屋の中には、タンクを背負うタイプの噴霧器もある。
タンクからは、金属製の蛇腹ケーブルが延びており、その先にジョウロの口のようなシャワーが付いている。
「これで何とかなるな・・・よし、これで清田君を助けることが出来るはず・・・!」
宮野は持っていたカッターナイフで薬品の袋を裂き、タンクに入るだけの薬品を注ぎ込み勢いよく担ぎ込む。
そして、保管庫の外で待たせていた紅子に一度頷き、元来た場所へ走り出す・・・

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ,タンク型の噴霧器(薬品入り)

状況:タンクを背負い、清田のいる場所へと走る

210 名前:子供 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/10/03(水) 23:34:15 0
>203-204 
私の鍵を預かった山田さんは、音がしそうなものを放り込んだ後穴から身を引いた。
私たちは全員固唾を飲んで見守っている。

背後のドアの向こう側からは、まだたくさんの足音がする。
少し数は減ったようだが、廊下にはまだゾンビがたむろしているようだ。
出来れば、もう二度と彼らの顔は見たくない。
知り合いの皆がゾンビになっているから、時折、人のままの自分が間違っているような気になるのだ。
私は頭がおかしくなったのかもしれない。

最後のメスが地面を叩くと同時に、穴の中から何かが飛び出してきた。
>「鈴木君!そっちに行ったぞ!」
おじいちゃんの警告に、鈴木さんの銃声が答える。
銃弾で真っ二つにされた雲は、暗い穴の中へと帰っていった。
>その穴を覗いてから、下に降りるから少し待てと言い、鈴木は降りて行った。
>「よし、私は後衛を務めよう。ここから援護する」
私は邪魔にならないよう注意しながら、おじいちゃんの傍にくっついた。
「この下、なんだか気持ち悪いね・・・おじいちゃん、この下に何があるのか知ってる?」

モフは相変わらず低い唸り声を上げたままだ。

状況:老化のゾンビの数が減ってきたのを知る。飯田老人の傍で周囲を警戒中

211 名前:米軍兵士 ◆2ISenyg2AE [sage] 投稿日:2007/10/04(木) 17:28:45 0
>203
>とりあえずは私が先に進もう。ここの構造には詳しいからね」
大佐の言葉を聞いて部屋を見渡すと、確かにドア以外にはこの穴しか出口がない。
(かといって、この危険な香りがする穴に飛び込むのも遠慮してえ・・・)

>205>206
>「おい、とりあえず大将は地下へ行くってよ。お前らどうすんだ?つっても正直俺も強行突破はお勧めしねぇけどな」
>「そこの扉もあんまり頑丈じゃねぇと思うから決めるならとっとと決めな」
遠回しに選択肢はないと言われてるように思える。
というより、実際に一つしか残されていないんだが・・・・。
それでも躊躇してしまう。

>「おら!ボケーっとしてねぇでさっさと行けっつの!じゃねぇと一緒にふっ飛ばしちまうぞ!」
「分かった、行くからそう叫ぶなよ。俺の傷に響くだろ」
ミヒャエルに急かされつつ、暗視ゴーグルのバッテリーを確認する。
まだまだ残量には余裕があるが、万が一切れてもフラッシュライトがある。
(向こうに明かりがついてれば安心なんだが)
(・・・向こうに化け物がいない確証も無い、こりゃもう賭けるしかないな)
不安を抱いたまま、先に入った幸哉に続いて穴に体を滑り込ませた。

名前:Robert.S.fallington
装備:M4A1(9)+Mag×3、CZ75 2nd(16)+Mag×3
    軍用ナイフ、L型ライト、無線機、暗視ゴーグル
現在地:日本軍駐屯地跡 医務室

212 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage ] 投稿日:2007/10/04(木) 20:36:43 0
>>199
>隊長「確かにそうだ、それを正論だろう…。
だが、諸君らも一つ忘れないでもらいたいことがある。
我々は救助隊ではない、任務遂行中の身だ。
素直に信用できないのは分かるが、時は一刻を争うのだ。

隊長の顔が一変する。
先ほどの表情とは明らかに違う、敵意を感じさせる様子に思わず身構える。
俺は迫ってくる隊長を制するように手を前に出す。
「・・・待って下さい!こんなところで争っても何も・・・!?」

>隊長「もっとも…、その少女の情報のおかげで諸君らを護衛して生かして帰す必要は無くなった。
構えろ…。」

やはり、と俺は溜息を吐く。出来ればそうであって欲しくはなかった。
彼らの中にも、善意という心があると信じたかった。
だが彼らの心にあるのは、自らの欲望とその欲望を満たす会社への忠誠心しかないということか。
「あんた達を見てると、昔の自分を思い出すよ・・・嫌になる。」
吐き捨てるように隊長へ言葉を投げかける。

>…さてと、おしゃべりもここまでだ。
利用価値の無くなった人形にはご退場願おう…、やれ!」

不意に、桃華を守るように前へ出る。
出来ればこんなところで戦いたくはない。それに相手が多過ぎる。

>通信機「そ、それが…、て、手に負えません!
そ、そんな…、タイラントが捕食された!
う、うわ、来るな、来るなーっ!
ぎ ゃ あ あ あ あ あ っ ! 」

どうやら、先ほどの怪物が暴走を始めたらしい。
俺はこの隙に何とか彼女(ミリア)を救えないか・・・そんなことを考えた時だった。

>>208
>黒い影が桃華と城戸の頭を飛び越え、部隊員の一人に飛び蹴りを喰らわせる。

彼が、一体誰なのか。それは何となく理解できた気がした。
少なくとも、敵ではない。
長身の男は、隊長を盾にし悠然と対峙している。

>「あれは多分、人の手に負えないものだと思う。それを捕獲しようなどとは、片腹痛いね。」

その言葉に頷くように、俺も言葉を続ける。
あれは人が作り出した負の遺産だ。ここで決着を付けなければならない。

「いい加減に目を覚ますんだ・・・こんなことをしても何にもならない。」

状況:長身の男の登場に安堵。Gへの敵対心。








213 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/10/04(木) 23:58:50 0
>208 >212
城戸さんと隊長が話し込んでいる。
なんだか隊長の様子が変わった気がする。何でかしら?
そんなことを考えながら、あたしの手はポケットの中で携帯をいじっていた。
こっそり電話して、シノザキさんに1階の様子を聞きだそうと思ったのだ。

通話ボタンを押しポケットから取り出そうとした瞬間、それは起こった。
>「もっとも…、その少女の情報のおかげで諸君らを護衛して生かして帰す必要は無くなった。
>構えろ…。」
「・・・どういうこと?」
あたしの戸惑った声に耳障りな笑い声が被った。
>「特別に本当のことを教えてやろう。
隊長は冥土の土産にと、胸が悪くなるような悪巧みを聞かせてくれた。
城戸さんがため息をついた、
どうやらあたしは大変な地雷を踏んでしまったようだ。

>「あんた達を見てると、昔の自分を思い出すよ・・・嫌になる。」 
「だめよ城戸さん!……何とか貴方だけでも逃げられない?」
 あたしは声を潜めて、庇うようにして前に立つ城戸さんに囁きかけた。
部隊の連中はあたし達を武装解除させようともしない。
自分には弾が当たらないとでも思ってるの?――――それとも……。
>「…さてと、おしゃべりもここまでだ。
>利用価値の無くなった人形にはご退場願おう…、やれ!」

……携帯は繋いだままだから、シノザキさんが電話を切っていなければ筒抜けになってるはずだ。
シノさんごめん、あたしの仇は取らなくてもいいから、モンスターと部隊の人を見かけたらさっさと逃げてね。
ミスタ・ルイス……ミリアさんに取葉さん。身体張って守ってくれたのにごめんね。
ここまで来てあたし、人間の手に掛かって死ぬみたい。

―――― だけど、絶妙のタイミングで入ってきた通信によって処刑は保留にされた。
>通信機「そ、それが…、て、手に負えません! 
そ、そんな…、タイラントが捕食された! 
身の毛もよだつような断末魔の叫びとともに、通信が切れる。
隊員達は明らかに動揺していた。
「……タイラントってさっきのハゲ怪人よね。……で、捕食って……」
 やっぱり、おいしく頂いちゃいましたって事よね……?
ザーッと音を立てて血の気が引いていった。

軽快な音がして、背後のエレベーターの扉が開いた。
無人の筈の中から飛び出してきたのは、長身の青年。
彼は見慣れた人間の姿に戻っていた。
>「ははっ、形勢逆転かな?」 
>爽やかな笑顔を浮かべ、190センチ近い長身の取葉が、隊長の背中から、皆に向って笑い掛ける。 
彼の着衣の所々に返り血がついていなければ完璧だっただろう。
「良かったぁ、無事だったのね!」
元の姿に戻れて本当に良かった。心からそう思う。

隊員たちに銃を向けられたけれど、取葉さんは涼しい顔をしていた。
変わりに首に腕を回された隊長の顔が紫色になっていく。
>「あれは多分、人の手に負えないものだと思う。それを捕獲しようなどとは、片腹痛いね。」 
取葉さんが言うとなんとも説得力があるなと思った。
城戸さんもそれに賛同するように口を開く。
>「いい加減に目を覚ますんだ・・・こんなことをしても何にもならない。」 
城戸さんの誠実さというか生真面目さは、多分部隊の人たちには通じないんだろうな。
そんなことを考えながら、そろそろと後退したあたしはエレベーターの上ボタンを後ろ手で押しつづけている。
交渉成立するにせよ、決裂するにせよ、やっぱり退路の確保は必要よね?

状況:シノザキさんに携帯経由で隊長の話を聞かせる。取葉さんと合流。エレベーターボタン操作中

214 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/05(金) 20:55:14 0
>>198>>202
・・・後部座席から何やらガソリンの匂いがする。
金属製の燃料タンクが置いてあるようだ。
半分までガソリンが入っているタンクを、何らかの方法で爆発させれば、ゾンビの群れを倒せるかもしれない。

215 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/10/06(土) 00:12:54 0
>202
>「そんな危ないことしないでくださいっ!千堂さんも一緒に逃げるんですっ!」
少し判り難かったらしい。
彼女は俺が囮になると考えたらしい。
無理もないいか、と思う。
突然、木刀を見せ付けられてあのような事を言えば、普通は彼女のように受け取るだろう。
だが、実際の使い道は・・・違う。

>214
俺は無言で、車から降りて車の後ろに向かう。
何か使える物は無いかと後部座席とトランクを探していると、工具箱と予備のガソリンタンクを見つける。
「ラッキーだな・・・」
小さく呟いて、そのまま工具箱とガソリンタンクを取り出す。
そして、工具箱を開き中身を確かめる。
そのまましばらく工具箱を漁り、使える物を何点か選んでバックの中に詰め込む。
その時、ある物が目に留まる。
「こいつは・・・武器にもなるな」
そう言って工具箱から取り出したのは先端が曲がっている鉄の塊―――パールだった。
その大きさは通常よりも少々大きめだった。
恐らく、大掛かりな事に使う物だったのだろう。
そんな風に勝手に自己解釈を済ませて腰のベルトに挟みこむ。
「さてと、次はと・・・」
漁り終わった工具箱を蹴飛ばして、傍に置いてあったガソリンタンクを掴む
再び車に近づき、七瀬紅葉に降りる指示を出して彼女が降りるのを待つ。
七瀬紅葉が降り終わると同時に、手にしたガソリンタンクを車内にぶちまける。
車の中にガソリンが染み込むのを確認し終わると、先程七瀬紅葉に見せた木刀を手にする。
それと同時にナイフも抜き放ち、それで木刀に切りつけ始める。
しばらくすると、カランと音がした後は木刀は見事に両断されていた。
両断されて二つになった木刀を手に持ち、そしてその片方を車のブレーキに置いて固定し始める。
そのままもう一つをアクセルの方に固定するが、その時、固定する際にはシートベルトを使用した。
「ふぅ・・・。まぁ、こんなもんだろ」
準備が整った事を確認すると、先程からこちらを見ていた七瀬紅葉の方に顔を向ける。
「なぁ、七瀬ちゃん。君はさっき俺も一緒に逃げなきゃ駄目って言ってたよね?
 当たり前だと言っておくよ。俺はこんな所で死ぬ気は無いぞ」
片手にブレーキを固定している木刀に巻いたシートベルトを持ち、もう片方には先程のガソリンの残りで作った松明を持つ。
その松明を七瀬紅葉に向ける。
「悪いけど、こいつに火をつけてくれないか?ライターなら上着のポケットにあるから」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 鍵 工具 パール
状況: 七瀬紅葉に頼み事をする。
自分の状態: 良好


216 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/06(土) 01:44:13 0
>204>210
ライフルを抱えたまま、小川が地下室へと飛び降りる。
ヘタに踏ん張れば、腰を痛める事は解っていたから、膝で勢いを殺し、
続いて肩から横に転がり、最後は背中の使った柔道風の受け身で完全に勢いを殺した。
ガラスの向こう側が見えない程汚れた水槽の並ぶ地下室は、ひんやりと湿っている。
長い間放置された打ちっ放しのコンクリートで出来た床から起き上がり、周囲を見回す。

拳銃を構えたまま、飛び降りる直前に聞いた話を思い出す。
老人の話は、驚くに値しなかった。
本当の狂気は、冷静に物事を進める態度の中にある事を知っている。
ホロコーストも、ルワンダの大虐殺も冷静な判断の下に行われた出来事なのだ。
恐らくアパルトヘイトや世界中で行われた様々な残虐行為も然り、だろう。
>「……もしも、次に大佐に会った時、もう将兵らを率いていたら……どうか、すぐに大佐を射殺して欲しい。
  恥ずかしい話だが…祖国の為とは言え、私はどうしても上官相手に引き金を引ける気がしなくてね」
小川は微かに頷いただけだった。
飛び降りる間に、小川は結論を出していた。
飯田老人の言う通り、状況によっては、大宮老人を警告無しに射殺するだけだ。
そこには、疑問も好奇心も無く、悪意も善意も無かった。
只単に、事務的に処理すべき事柄としてしか小川は捉えていない。
飯田老人の頼み事は、処理すべきトラブルの一つなのだ。

天井から犬が唸り声を上げる声が聞こえる。
耳を澄まし、視覚以外の情報をフル活用する。
拳銃の下に取り付けられたフラッシュライトの灯りを頼りに、周囲を見回しながら前進する。
まずは、この部屋の照明を確保する事が最優先事項だ。
上の階と同じような扉を見つけ、その近くの壁に指を這わせる。
埃に覆われた壁の感触の間から、古びたスイッチの手触り。
扉に背を向け、部屋全体が見渡せる状況である事を確認してから、照明のスイッチを入れる。
これで身軽になった蜘蛛の化け物を、ちょっとは見つけやすくなるだろう。
もしかしたら、水槽の中に居る、何かも見えるようになるかもしれない。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(11)、FALのマガジン(20)、
     鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
     M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 手術室の地下
状況:地下室へ侵入。拳銃片手に地下室の照明スイッチを入れる。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。

217 名前:名無しになりきれ[保守] 投稿日:2007/10/06(土) 13:41:23 0
保守

218 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/06(土) 20:57:40 0
>195
泣き出した大森を見て、シノザキが
>「大丈夫だから心配するなって。ちょっと気を失っていただけなんだ。」
まぁ、ビビって当然だよな。
等訓市でもシノザキやJudasと一緒に載ったヘリの中で、若い自衛隊員がビビってたけ。
>「帰りたい…」
>「大丈夫だよ、直帰れるからさ。」
シノザキが、大森を安心させるような優しい声で言った。

>207
目を瞑ったマクナブの耳に、サムセイフティが解除される音が聞こえる。
>「最後に言い残す事は、ある?」
>「それと立案者の名前は、言う気あるかな?マクナブ、アンタは関わっただけで別に立案者がいるんだろ?」
マクナブが口を開こうとした瞬間、闘争心、忠誠心、その他諸々の男心を構成する感情を呼び覚ます音楽が流れる。
音楽が聞こえた方向を見ると、シノザキが携帯片手に何やら深刻な表情をしていた。
先ほどの音楽は、西部警察のテーマだった、という訳だ。
「気が削がれちまった。後にしようや。」
マクナブが何事も無かったかのように立ち上がる。
シノザキは口を動かさずに、相手の話を聞いているだけだ。
「どうした?桃華か?」
マクナブの問い掛けに、シノザキが頷き、小声で返す。
>「どうやら銃で武装した連中が、桃華達とやり合ってるみたいだな。別働隊の生き残りか?」
「いや、それは無いな。自衛隊が突入してきたってんなら別だが。」
>「タイラントが捕食された・・・とかって叫び声が聞こえた。心当たりは?」
「自衛隊じゃない事は確実だ。」
自衛隊にハゲ頭の化け物を貸し出すほど、ブコウスキー部長は耄碌していない。
「俺の同僚でもない。川崎、桃華達が捕まった。手を貸せ。」
無くなった左手を川崎に突きつける。
「な、手が一本足りなくてよ。」




219 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/10/07(日) 23:42:59 0
>>215
叫んでから千堂さんは何かを考えるような素振りは見せたものの、言葉を発しようとはしなかった。
また失敗してしまったのだろうか、とわたしは思ってしまう。
もしかすると自分を囮にするつもりはなかったのかもしれない。
手にした木刀は何もあの屍達を叩くだけに使用するものではないと冷静に考えればすぐに分かること。
(どうしよう・・・もしかして早とちりだったのかな・・・) 
謝ろうか、と思ったところで千堂さんが動いたのだった。

>>214
どうやら千堂さんは車を降りたらしい。
わたしは車内に残ったままで千堂さんの動きを目で追う。
どうやらトランクに用があるみたいだった。
「・・・・・・?」
そして、そのトランクを開けると何やらあさり始め、そしてすぐに目的のものを見つけたようでわたしのいる高部座席の方へと歩み寄って来る。
どうやら、車内から降りて欲しいようで、わたしは素直に従い車から降りる。
すると千堂さんは手際良く車に細工を始める。
どうやらトランクにあったのはガソリンのようで、それを引火させてあの屍達にぶつけようとしているのだろう。
>「なぁ、七瀬ちゃん。君はさっき俺も一緒に逃げなきゃ駄目って言ってたよね?
 当たり前だと言っておくよ。俺はこんな所で死ぬ気は無いぞ」
「は・・・?」
いきなりのことで、わたしは呆けた声を出してしまう。
>「悪いけど、こいつに火をつけてくれないか?ライターなら上着のポケットにあるから」
「は、はいっ・・・」
まだ呆けたままのわたしだったけれど、指示に従いすぐにライターを手に取る。
扱ったことはなかったけれど、使い方は知っている。
わたしは静かにライターに火を灯した。

所持品:初期設定、千堂秋哉のライター
状況:千堂秋哉の指示に従う
自分の状態:良好

220 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/09(火) 22:18:05 0
>>216
部屋の照明が強力過ぎて、小川の目が眩んでしまった!
そこへ上半身だけとなった蜘蛛が襲い掛かって来た!

>>210
水槽の中身は、謎の生き物の頭部だった。
極端に肥大化した顎や牙、そして目が複数あるものなど、様々な種類の頭部だ。
しかし、みな一様に人間の特徴を備えている。
どうやら、ウィルス投与で変異した人間のサンプルが保管されているらしい・・・


221 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/10(水) 00:29:14 0
>>216
部屋の片隅のデスクに、古びた書類が落ちていた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蜘蛛型生物と掃討作戦について

一月ほど前から、旧日本軍の地下研究エリアに発生している蜘蛛型のクリーチャーについて記しておく
おそらくはここで行われていた実験により影響を受けた土着の蜘蛛が変異したものと思われる
基本的には単独行動を行うが、蟻や蜂に見られる女王を中心とした社会性を持つことも確認されている
数が多く凶暴かつ貪欲で、生きている者を無差別に襲っては捕食する習性が厄介である
既に十数名の研究員が怪物の餌食となっており、非常に危険
このままでは地下エリアの調査が不可能であるため、近日中に掃討作戦を実施する
尚、掃討作戦にはアオヤマ博士の開発した新型B.O.W.である「The Empress」を投入する
最終目標は、蜘蛛型クリーチャーたちの親である女王蜘蛛である
尚、粘着性の糸を駆使する赤い個体には注意されたし

222 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 17:04:38 0
>「大丈夫だよ、直帰れるからさ。」
日本人らしい人が言った
かえれるからって…
どこだよここ…
>>207
え…
突然銃を持った男が現れた
何だ?何だよこいつは……
俺は暴発を恐れ、後ずさり、電車から出る
こ…ここは危険だ…
そう思った俺は近くにあった階段を駆け上がった

223 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/10(水) 23:10:03 0
>203>205>206>211
・・・生存者の匂いを嗅ぎ付けたゾンビの群れが、医務室へと向ってくる。
足音は徐々に増え続け、扉に辿り着いたゾンビが中へ入ろうと扉を叩き始める。
徐々にその数は増え、扉を塞いでいた小さな鍵が圧し折れた。
お互いを押し寄せながら医務室へと流れ込んだゾンビが残ったミヒャエル目掛けて、殺到する!

その勢いは、ミヒャエルの予想よりも早く、一匹がミヒャエルに飛び掛るように襲い掛かった。


224 名前:綾小路 桃華[sage] 投稿日:2007/10/11(木) 13:00:49 0
>213
「城戸さん、この人たちに何を言っても無駄。
 たとえ人間同士であったとしても、絶対に分かり合えない人種がいるものよ。
 ……本当は城戸さんだって分かっているんでしょう?」
多分あたしの直管は間違ってないはずだ。
だって城戸さんは、ミスタ・ルイスや川崎さん、ミリアさんやミケさんと同じ匂いがするから。

あたしは取葉さんを催促した。
「ミサイルが飛んでくるわ。その前に逃げなきゃ。
 取葉さんも早くこっちに……動かないでって言ってるでしょ!」
あたしは隊員を鋭く制した。
「言っとくけど、あたしを撃ったら全員生きて帰れないわよ?これは脅しじゃないわ」
嘘は言ってない。
だってあたしに発砲するって事は、取葉さんにも危害を加えるってことだもの。

あたしは全員エレベーターに乗ったのを確認すると、1階へ向かうべく閉ボタンを連打した。


225 名前:G第4形態(二足歩行)[sage] 投稿日:2007/10/11(木) 14:13:21 0
>>224
隊長「…待て、小娘!
    待たんと撃つぞ!」
エレベーターに乗り込もうとする綾小路に向けて拳銃を発砲する隊長
しかし、震える手から放たれた銃弾は全て明後日の方向へずれる
そして、それと同時に背後から銃声が響き渡る

「ガガガガ…タタタタ…ドドドドン…!」
凄まじく響く重火器の銃声
部隊の後方で、何者かに向けて隊員たちが一斉射撃を加えている模様だ

隊長「おい、何をしている!?
    発砲許可を出した覚えは…うおっ!」
そう言って背後を振り向くと、先ほどよりも更に一回り巨大化したGがゆっくりとこちらへ歩を進めていた
立ちはだかる隊員たちを巨大な4本の腕で難なく薙ぎ払い、血と肉の阿鼻叫喚を作り出していた
少し薙いだだけで、強化装甲に身を包んだ隊員の体が細切れになっていく
より大きくせり出した頭部の巨大な口からは、口から血を流すタイラントの頭部が食み出していた
自分にも匹敵する体格のタイラントを丸呑みにしてしまったらしい
呆気に取られる隊長を尻目に、どんどん近づいてくるG

隊長「ここ、こいつはGだと!?
    早い、早すぎる、なぜここまで進化の速度が早いんだ!?
    我々が考えていたよりもこいつは想像以上の化け物…!」
言い終わらないうちに、隊長の上半身は下半身と泣き別れ、壁に潰れるようにへばり付いていた
巨大化した分、第3形態に比べると動きは緩慢で、ゆっくりとした歩みを取ることしかできないようだ
だが、パワーは比較にならない
口から食み出していたタイラントの頭部を完全に呑み込むと、不気味な音を立てて噛み砕き始める
血まみれのまま、エレベーターに向けてゆっくりと前進を再開する

226 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/10/12(金) 22:29:36 0
キモスレ

227 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/10/13(土) 05:41:12 0
「とりあえず、全員退避完了って所だな」

残っている者が居ないか再度確認し、手製の火炎瓶を手に取る。
「うーむ流石俺様。こんな短時間で素敵な1品」
「んじゃまー俺もぼちぼち撤収といくかぁー」
>223
>徐々にその数は増え、扉を塞いでいた小さな鍵が圧し折れた。
お互いを押し寄せながら医務室へと流れ込んだゾンビが残ったミヒャエル目掛けて、殺到する!

「やべっ!何簡単に開いてんだ糞扉!ぶっ殺すぞ!」

その勢いは、ミヒャエルの予想よりも早く、一匹がミヒャエルに飛び掛るように襲い掛かった。
「ぬぉー!・・・がっつく奴はもてねぇぞ・・・ってんだよ!これでも喰っとけ!」

群れの中の1匹の口に、金属がむき出しの腕を捩じ込む。
「悪ぃな。もっとど派手に火葬にしてやろーとしたんだけどよぉ」

腕を前に押し出しながら、もう片方の腕でオイルライターに火を点す。
「がっついたのが悪ぃんだぜ?てめぇのボディには蓋になって貰おうか」

金属の腕から落とされた瓶の口に火が灯る。
「たっぷり喰えよ。俺様のおごりでバーベキューだぜ。特製スパイス付きの豪華版!」

瓶が割れ、部屋にゆらゆらと火が走る。

「お楽しみはこれから!」

男が言葉を終えるかどうかの間隔で瓶の中に残った薬品が意識を持った様に弾け飛ぶ。
「イーヤッホォー!こっからじゃ見えねぇが、音で分かるぜ!」

穴の中へ背面から身を投じた姿勢の為着地に失敗する。
「・・・―――かぁ〜・・・イッテェー!ぶち殺すぞこの糞地面!・・・あ」

腕に半面が焼け爛れた人の頭の様な物がぶら下がっている。
「いつまでかじってんだこの糞が!」

壁に叩き付け振り落とす。
「おぅ。待たせたな。上は宴会で忙しいらしいからさっさと行くぞ」
「俺様はミディアムレアが好きなんだけどな。ウェルダンしかねぇーんだと」

着地の時に打った背中を擦りながら老人の後を追う形で歩き出した直後、自分の頭頂部の毛が少し焦げているのに気付く。

「なぁあああああ!・・・ま、いいか。また生えるし」

所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター 投擲武器*1 
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク)

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室地下?
状況: 部屋と地下部分を火と雑貨で封鎖

228 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/10/13(土) 08:08:44 0
わろす

229 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/10/14(日) 01:32:29 0
>>213
>「良かったぁ、無事だったのね!」
「私が無事でないような事を・・・何かしたのかな?」
隊長の首を締め付けたまま、涼しい笑顔を浮かべて、釘を刺す。
「そりゃそうだね、ゾンビの群れを相手に一人で囮になっていたのだから。」

>>224-225
>「ミサイルが飛んでくるわ。その前に逃げなきゃ。
 取葉さんも早くこっちに……動かないでって言ってるでしょ!」
動き出そうとした隊員達を桃華が牽制する。
>「…待て、小娘!
    待たんと撃つぞ!」
「ちょっと待ちたまえ。」
震える手では只でさえ当たらない上に、取葉が隊長格の男の腕を捻り挙げる。
銃弾は全て天井に命中し、コンクリ片が零れ落ちる。
「全く、君は・・・」
更に捻り挙げると、腕から銃が落ちる。
>「おい、何をしている!?
    発砲許可を出した覚えは…うおっ!」
「・・・君、私の存在を・・・いや、これは、うおっ、だね。」
振り返った先に居たのは・・・自分と同じ大きさの化け物を喰う化け物?
取葉の顔が引き攣る。
「ここでお別れだね。」
隊長格の男の首から手を離し、背骨を圧し折る。
半身不随になり、身動きが取れなくなった隊長は、そのままGに切り裂かれて死んでしまった。
「さぁ、行こう。」
取葉が城戸と一緒にエレベーターに滑り込む。
扉が締まり、エレベーターが上昇し始める。
Gがタイラントの頭を噛み砕く、嫌な音が扉越しに響いた。

230 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 16:15:31 0
したらばにバイオ板できたぞ
荒らしがいるからあっちに避難しないか?
http://jbbs.livedoor.jp/game/40470/

231 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/14(日) 22:00:27 0
>222
>「おい、ちょっ?!」
突然逃げ出した大森を追うべきか、シノザキが一瞬迷う。
が、携帯電話をマクナブに投げ渡すと、シノザキが後を追い始めた。
>「悪い、後頼む!」
シノザキが投げた携帯をキャッチ、携帯電話を耳に押し当てる。
>224−225>230
電話越しに聞こえる銃声が、壁を隔てて聞こえる銃声と同調する。
銃声の主は、この近くに居る。
連中は恐らく、この通路を使って侵入してきたのだ。
マクナブが列車から出ると、銃声の方向に向って、歩き始める。
ニオブチタン製の扉越しに聞こえる銃声と足音。
マクナブがドアの鍵を閉め、時間稼ぎを始める。
>「お母さん!お母さん!開けてよ!ねぇ!お母さん!」
マクナブの顔が、一瞬引き攣る。
川崎も声の主が誰だか、理解したようだ。
鍵を開け、飛び込んできたミリアの首の付け根に手刀を叩き込む。
崩れ落ちるミリアを見て、再び携帯電話に耳を当てる。
>「さぁ、行こう。」
取葉の落ち着き払った声と、扉が閉まった事を告げる電子音が聞こえる。
「無事か?」
マクナブが携帯電話に向って囁く。
「ミリアは、こっちで保護した。」
気が付けば、銃声は完全に途切れていた。
悲鳴混じりに男が叫んだGとは、あのGだろうか?
だとしたら、何処の馬鹿がそんなものを持ち込んだのだ?!

232 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/10/14(日) 22:28:59 0
>219
火の灯ったライターに松明を近づける。
ガソリンの染み込んだ松明は、すぐに燃え広がり辺りを照らす。
「危ないから下がっててくれ」
傍にいる七瀬紅葉に離れるよう指示を出す。
彼女が車から十分な距離を取った事を確認する。
「さてと、これがどんな結果をもたらしてくれるんでしょうかね・・・?」
どこかこの状況に似合わない笑みを浮かべる自分を自覚する。
それは自分がこの状況を楽しんでいる為に浮かべた笑みか、それともただの虚勢か。
―――どちらでもいい事だ。
松明を車の中に放り投げると同時に、ブレーキを固定している木刀に巻いたシートベルトを引いた。
放り投げられた松明がガソリンに引火して車が一気に燃え広がる。
その燃え上がった車は、車を今まで留めていたブレーキを失い走り始める。
「今だ!!建物に急ぐぞ!!」
そのまま燃え広がりゾンビの群れに飛び込んでいく車を見ずに七瀬紅葉の手を取り建物に向かって走り始める。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
状況:建物に向かう。
自分の状態: 良好


233 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 22:44:14 0
>>232
千堂や七瀬を見つけたゾンビ達が、覚束無い足取りで建物から離れ始める。
呻き声を挙げ、新たな肉へと殺到する群れ。
意識を持たない、食欲にのみ突き動かされるゾンビの群れは、一直線に、獲物への最短距離を歩み始める。

炎に包まれた乗用車が、死者のキャラバンへと突っ込んでいく。
弾き飛ばされ動かなくなるモノ、タイヤに踏み潰され、内蔵を撒き散らすモノ、引火した炎に包まれるモノ。
血と内蔵に汚れたタイヤがスリップし、駐屯地正面の広場で車体が引っ繰り返る。

生き残っていた群れは、目敏く二人の生存者の姿を発見し、追い縋ろうとする。
しかし、乗用車から漏れたガソリンが引火し、大爆発を起こした。
殆どのゾンビが吹き飛ばされ、死者の群れは、完全な死に囚われつつあった。

234 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 23:01:36 0
>>227
>「ぬぉー!・・・がっつく奴はもてねぇぞ・・・ってんだよ!これでも喰っとけ!」
飛び掛った一匹のゾンビが、口の中に金属製の義手を叩き込まれる。
リミッターが外れた死者特有の強力な口蓋力も、金属相手では、文字通り歯が立たない。
それでも尚、死者は口を動かすのを止めない。
歯が圧し折れ、歯茎のみになっても、ミヒャエルの腕を放さない。

さらに多くの死者が、医務室の中へと殺到する!
緩慢な足取りながら、その死者の群れは食欲に支配されたモノ特有の熱心さで、ミヒャエルに迫る。
>「たっぷり喰えよ。俺様のおごりでバーベキューだぜ。特製スパイス付きの豪華版!」
ミヒャエルのジョークも、死者の群れの耳には届かない。
割れたビンが床を焦がす事も、足を焦がす事も、死者は気が付かない。
穴へと飛び込むミヒャエル目掛け、死者が殺到する。

ビンの中身が気化していく。
医務室の中にガスが充満し始める。
空気と聞かした薬物の混ざり具合が最高潮に達した時、爆発が起きた。
死者の群れが、爆心地を中心に吹き飛ばされる。
さらに薬品棚に入っていたアルコール類に引火し、連続して爆発が起きる。
あるモノは、破裂したアルコール瓶の破片が体中に刺さり、
別のモノは、純然たる爆発にダメージを受けていた。

爆発自体は一瞬の出来事だったし、何よりも木製の壁の陰に隠れたコンクリートのお陰で、
駐屯地全体に火の手が回る事はなさそうだ。
しかし、医務室はまだ暫く燃え上がる事になりそうだ。
消毒用のアルコールはたっぷりと残っていたし、処置の為の可燃性の液体が残っている。
暫くは、ゾンビ達の追跡を止めてくれるだろう。
そしてそれは、同時に退路を失った事を意味する。

本当に命が惜しければ、村人達を助ける事など考えずに、山を越えれば良かったのだ。
運が良ければ地雷原を突破出来ただろうし、運が良ければ自衛隊員を殺して、
夜明け前に逃げられたかもしれない。

235 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 23:18:32 0
何であれ・・・もう既に遅いんだ。
2つの爆発音を聞いた村人の末路、つまり、ゾンビの群れは、駐屯地にやって来るだろう。
運良く駐屯地の先へと進めた所で、その先には見た事も無い、人間には、想像できない生き物達が待っている。

連中は腹を空かせて、あんた達が来るのを待ち構えている。
蜘蛛の化け物や、60年前に死人にされた兵隊達。
自ら化け物への道を選んだ科学者や、化け物になった事を楽しんでいる殺し屋が待っている。
まぁ、待っているどころか、あんた達の後をこっそり歩いているかもしれない。

ついでだから、駐屯地の連中と合流できなかったカップル(>>219>>232)の為に、先に進む道を教えてやろう。
解るだろ?
俺はとっても親切なんだ。
建物の中に入ったら、玄関から燃え上がる医務室と反対の方向に進むんだ。
そっちはゾンビの群れも少ないし、窓が少ないから、比較的安全に歩けると思う。
気を付けろよ、灯りは着かないし、床が腐っているからな。
途中で厨房があるから、運が良ければ包丁くらい、手に入るだろう。
その先には、古くて頑丈な扉がある。
蝶番が腐っているから、体当たりをすれば扉を破る事が出来る。
で、扉の奥には下り階段がある。
早く来いよ、あんた等を待っているから。
俺はあんた等を待っている。

・・・口を開けて、涎を垂らしながらな。

236 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/10/14(日) 23:56:05 0
>>232
千堂さんが車に火を引火させる。
>「今だ!!建物に急ぐぞ!!」
それと同時にわたしの手を引き走り出す。
確かにこの場に残る意味はない。
手を引く千堂さんに遅れないようにと走る足に力を込める。
「千堂さん、わたしは大丈夫です。手を引いたままでは上手く走れないですし」
手を引いてくれるのは正直嬉しい。
だけど、そのまま走るのは千堂さんのスタミナをイタズラに削ってしまうことになる。
わたしは手を引かれずとも自分で走ることが出来るのだから。

>>233
走り出してすぐのことだった。
後方で大きな爆発音と共に自分の体が前へと押し出されるような感覚に捕らわれたのは。
危なかった。
千堂さんがすぐに手を引き走り出してくれなければ、あの屍達と共にバーベキューになっていただろう。
少しだけわたしは足を止め、燃え盛る後方を見つめる。
「・・・・・・」
こんな時に不謹慎なのだろうが、少しだけ綺麗だと思った。
先を進む千堂さんが不思議そうにわたしを見つめている。
「すみません・・・先に進みましょう?」
再びわたしは走り出すのだった。

所持品:初期設定のまま
状況:千堂秋哉と共に建物の中へと走り出す
自分の状態:良好

237 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/10/15(月) 05:57:40 0
>218
マクナブが口を開こうとした瞬間、携帯電話の着信音が流れる。
音楽が聞こえた方向を見ると、シノザキさんが携帯片手に何やら深刻な表情をしていた。
>「気が削がれちまった。後にしようや。」
マクナブが何事も無かったかのように立ち上がる。
STIのサムセイフティを押し上げた。

>「どうやら銃で武装した連中が、桃華達とやり合ってるみたいだな。別働隊の生き残りか?」
「いや、それは無いな。自衛隊が突入してきたってんなら別だが。」
>「タイラントが捕食された・・・とかって叫び声が聞こえた。心当たりは?」
>「自衛隊じゃない事は確実だ。」
>「俺の同僚でもない。川崎、桃華達が捕まった。手を貸せ。」
無くなった左手を突きつけられた。
>「な、手が一本足りなくてよ。」
「判ったよ、話は後だ。」
左手を掴むと、ベストのポケットに突っ込んだ。
>231
マクナブと列車から出ると、銃声の方向に向って、歩き始める。
扉越しに聞こえる銃声と足音。 マクナブがドアの鍵を閉めた。
>「お母さん!お母さん!開けてよ!ねぇ!お母さん!」
マクナブの顔が、一瞬引き攣る。
「ミリアだな、この声は。」
鍵を開け、飛び込んできたミリアの首の付け根にマクナブが手刀を叩き込む。
崩れ落ちるミリアを見て、再び携帯電話に耳を当てる。
>「無事か?」
マクナブが携帯電話に向って囁く。
>「ミリアは、こっちで保護した。」

気が付けば、銃声は完全に途切れている…

「なぁ、マクナブ?さっき微かにGって聞こえたんだが気のせいだよな?」
解ってても確認のために聞き返す、返答も大体の予想はついているが。

「面倒な事になりそうだな」

所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU 、大鎌
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、地下/マクナブの後ろに立ってミリアを見下ろしている。
状態、左腕に打撲 










238 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/10/15(月) 20:14:22 0
>210
少女の質問にどう答えればいいのか、少佐にはわからなかった。一度だけ視線を向けたが、質問への答えは無い。
仮に正直かつ正確に答えたならば、それを受けた少女が自分をどう思うか。考えるまでもない。

「丸太置き場」などと呼ばれていた部屋は、正確には「被験者安置室」という名前だったと記憶している。
つまるところ、失敗作を捨てる場所だ。細菌投与の後、切り刻まれ、失敗作だと判断された者の行き着く場所だ。
各国の捕虜やスパイ、もしくは国内の死刑囚や思想犯だった者達の成れの果てが、未だに水槽の中に漂っていた。
彼らをそんな異形へと加工したのは、連隊に所属する軍医達、つまり少佐達に他ならない。

「……いいや。忘れてしまったな。何せ、随分と昔の事だから」
もし正確に言えば、或いは嘘を見破られれば、ずっと彼女の前で演じてきた『優しいお爺ちゃん』では居られなくなるだろう。
何時の間にか、少佐はそれを何よりも恐れ始めていた。
>216>220
パチン、とスイッチが切り替わった途端、穴の中からカッと照明弾の様な明かりが灯り、思わず目をつぶってしまった。
一瞬置いて、幾つかの電球が切れてやや暗くなり、視界が戻る。
「ああ畜生!そっちに居るぞ!」
戻った視界に飛び込んで来たのは、ちょうど鈴木に跳びかかろうとする、半分になった大蜘蛛だった。
鈴木へ大声で叫び、さっと小銃の照準を重ね、引き金を引いた。

名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(5発装填、予備26発)背嚢

>205
「ふん、虫と化物に怯えて軍人が務まるものか。そこの扉も長く時間は稼げないだろうから、急いだほうがいい」
答えたきり、大佐は残りの者らを待つことも無く、小銃を抱えて暗い穴を進んでいった。
彼らとは目的が違う。ここを抜け、連絡通路を少し走れば、鈴木らと合流するのはきっと容易い事だろう。
しかし、自分はそうではない。もし合流すれば、少佐が任務の妨害を行いかねない。鈴木も加わる可能性がある。
連隊の名誉に掛けて、任務は絶対に達成されなければならない。上官達もそれを望んでいて、自分もそれを望んでいる。
きっと『残存兵員』達もそれを望んでいるだろうと、大佐は心のどこかで確信していた。
>206>211>227
後ろからは扉の破れる音に加え、呻き声が響き始めていた。大佐はそちらへ一度だけ視線を向け、すぐに前進を再開した。
大佐にとって、彼らと鈴木らを合流させるのは、物のついででしかなく、特に気に留めるべきものではなかったからだ。
少し進んだところで、爆音が何度か聞こえた。もう一度振り向いて、彼らが生き残ったのだとすぐに判断する。
「髪なんぞ気にせんでもいいだろう。どうせ歳を取れば白くなって抜けちまう」
自分の決して豊かではない頭髪を思いつつ、大佐は焦げた髪に悲鳴を上げるミヒャエルに笑いながら言った。

名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀、手製手榴弾

239 名前:清田 ◆vlgSwhUeNM [sage] 投稿日:2007/10/15(月) 20:32:18 0
>151
>殆ど無くなったコップから飲み物を吸い上げるような音が響き、空高く何かが撒き散らされる。
本能的に危険を察知した清田は咄嗟に巨大ハエから距離を置き、地面を転がった。
起き上がって先程自分がいた所を見やると、不気味な煙が立ち上っていた。
不快な匂いで、それは硫酸の臭気にも似ている。どうやら撒き散らされた液体は強酸性の
溶解液のようだ。液体が降り掛かった木の幹があっという間に解け、倒れた。
「くそ、厄介だな」
降り注ぐ溶解液の雨をしのげそうな岩の下に隠れ、清田は一発ずつ巨大ハエを狙い撃った。

装備:ヘルメット、フェイスマスク、ゴーグル、迷彩戦闘服(空自迷彩)、グローブ、
   イーグルTAC-V10-SF(ベスト)、メディカルリグ/バック/ポーチ/バットパック
   WILCOXサイホルスター、肘/膝パッド、インターコム(咽頭マイク)、ヘッドセット
武器:SR25(ナイツMark11 Mod0、5発)、USP TACTICAL(.40S&W、13発)、コンバットナイフ
所持品:7.62mm二十連マガジン×5(一つは3発)、.40S&W十三連マガジン×5、携帯糧食
     AN/PVS-14暗視装置、SOE2Qキャンティーン、アストロセイバー無線機
     MS-2000ストロボライト、ペンライト、MCU2ガスマスク、コンパス、地図、抗ウィルス剤
現在地:北の山林
状況:岩の下に隠れて溶解液をやり過ごしながら狙撃

240 名前:宮野 和司 ◆tqYIaW6GRM [sage] 投稿日:2007/10/15(月) 23:37:10 0
>239
担いでいるタンクを重そうに揺らしながら元来た道をたどっていく。
しばらくすると辺りからこげ臭い臭いとともに小さい人影が見えてきた。
人影はすぐに消えてしまったが、そのかわりに段々と大きな羽音が聞こえてくる。
「これは・・・きっとあの蝿に違いない・・・」
疲れているのは重々承知だが人の命には代えられない。

ようやく辿り着き初めに見えたものはあの忌々しい蝿だった
「清田君、無事かい!?」
生存を確認するために声を張り上げる。
「と、とにかくこれを・・・」
背中のタンクからジョウロのホースを伸ばし先端を巨大蝿へと向け、スイッチを押す。
ジャァァァと勢いよくタンクの中の薬品が散布され、薬品特有の臭いが鼻を突くがそのまま巨大蝿へと放出し続ける。

所持品:一眼レフカメラ,ボールペン,メモ帳,鉄パイプ
カッターナイフ,タンク型の噴霧器(薬品入り)

状況:巨大蝿へと駆除剤を散布

241 名前:ベルゼブブ[sage] 投稿日:2007/10/16(火) 19:19:34 0
>>239-240
ベルゼブブの撒き散らした強酸性の液体が草木を焦がし、鼻を刺すような刺激臭が漂う。
清田の姿を見失い、苛立ったように脚を地面に叩きつける。
脆くなっていた周囲の木をなぎ倒し、一通り暴れた所で、再び強酸性の液体をばら撒くべく、消化液を吸い上げる。
銃声が響き、ベルゼブブの巨体に穴が空く。
苦痛に身を捩るベルゼブブが、清田が潜む岩を見つけ、消化液を直接吹き掛けようと、体を動かす。
丁度、正面を向いた時、ストロー状の口に銃弾が命中する。
ズタズタに切り裂かれた口から消化液が飛び散り、ベルゼブブ自身の体を溶かし始める。

>>240
自身の消化液で目が潰れ、完全に盲目状態となったベルゼブブ。
脚を滅茶苦茶に振り回すが、宮野や清田に当たる事は無かった。
止めとばかりに、高濃度の殺虫剤を宮野が撒き散らす。
気門から侵入した殺虫剤がベルゼブブの体液に混じり、体中の細胞を破壊し始める。

苦痛に身を捩り、何とか逃れようと雑木林の中へと進むが、今度は燃え盛る炎に身を焼かれる。
蝿の本能で羽を羽ばたかせ、逃げようとするが巨体が浮く事は、無かった。
ベルゼブブは完全に死に絶え、ヘリを撃墜し、自ら作り上げた業火の中で灰になっていった・・・

242 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage ] 投稿日:2007/10/16(火) 22:24:33 0
>>224
隊長と俺との間に緊張した間が続く。
>「城戸さん、この人たちに何を言っても無駄。
>たとえ人間同士であったとしても、絶対に分かり合えない人種がいるものよ。
>……本当は城戸さんだって分かっているんでしょう?」
桃華さんが、俺の言葉を返すように話し掛ける。
確かにそうだ。俺だって分かっている。だが、言わずにはいれなかった。
葛藤が、心を掻き毟るように疼く。
「あぁ・・・そうだったね。ごめん。
とにかく、ここから早く離れないと・・・!!」

>「言っとくけど、あたしを撃ったら全員生きて帰れないわよ?これは脅しじゃないわ」

桃華さんが叫ぶ。彼女の言葉は脅しなどではない、本気である事はすぐに分かった。
俺達はエレベーターに乗り込もうとする。

>>225
>隊長「…待て、小娘!

乗り込もうとする瞬間、桃華さんへ向け隊長が銃口を向ける。
咄嗟に俺は庇うように彼女の前へ出る。
「やめるんだ!こんなことをしても何も・・・」
>「全く、君は・・・」
そこへ、先ほどの青年が制すように隊長の手を捻り上げる。
彼女が言っていた「取葉」という男だ。
どうやら、相当な手馴れらしい。余裕で特殊部隊の隊員を相手にしている。

>「ガガガガ…タタタタ…ドドドドン…!」

銃声に振り向いた先に見えたのは、地獄だった。
巨大な怪物が、応戦する隊員達を八つ裂きにして迫ってくる。
>隊長「ここ、こいつはGだと!?
    早い、早すぎる、なぜここまで進化の速度が早いんだ!?
    我々が考えていたよりもこいつは想像以上の化け物…!」

俺は溜息を吐き、隊長を見る。
予測など、この状況では何の役にも立たない。
それに気付くべきなのに、既に何もかもが遅すぎる。
「分かっていたはずだ・・・こうなる事は・・・」

その瞬間、隊長は俺達の目前で怪物に上半身を吹き飛ばされ絶命した。
一瞬のことですぐには何が起きたかすら分からなかった。
だが、目の前にいるこの怪物が充分な脅威であることは嫌でも分かる。
同時に、欲望に取り付かれたとはいえ殺された隊長への悲しみが心で湧き上がる。
「お前・・・!!」
怒りに身を任せ、怪物へ向け突き進もうとした時、冷静な声が俺を留まらせた。
>>229
>「さぁ、行こう。」
青年の声が、肩越しに聞こえる。
「君は・・・」
感情に流されかけた行動が、その言葉で冷静さを取り戻させてくれた。
俺は迫り来る怪物を睨みつけると、そのままエレベーターへ乗り込んだ。


243 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/10/17(水) 17:05:04 0
>225 >229 >242 
>「私が無事でないような事を・・・何かしたのかな?」 
あたしは、自分の頬が引きつるのを感じた。ひやりと背に冷たいものが流れる。
「そりゃそうだね、ゾンビの群れを相手に一人で囮になっていたのだから。」 
こくこくこく、とあたしは何度も首を縦に振った。
 
>隊長「…待て、小娘! 
振り向いたあたしの前に、城戸さんが盾になるために割り込んだ。
>「やめるんだ!こんなことをしても何も・・・」 
>「全く、君は・・・」 
視界の隅では、隊長が手から銃を取り落とすのが見えた。

急に外が騒がしくなった。
銃声と断末魔の悲鳴。
「何?何が起こったの?」
あたしは外を見ようとしたけれど、城戸さんが背中に庇ってくれてるので良く見えない。
こちらを振り向いた城戸さんの目が、見るなと警告してる気がした。

>「さぁ、行こう。」 
取葉さんが場違いなくらいのさわやかさでエレベーターに滑り込んできた。
城戸さんが場所をすれたために、あたしは見てしまった。
ほんの僅かな間に、変わり果てた地下の光景を。
地獄絵図を。

>231
扉が締まり、断末魔の悲鳴は小さくなった。
エレベーターがうんざりするほどの緩慢さで上昇し始める。 
Gがタイラントの頭を噛み砕く、嫌な音が扉越しに響いた。 
「うっ……」
あたしは口を押さえてその場に蹲った。
死体なんて今日はうんざりするほど見てきた。
だけど――――。
目の前で引き裂かれる骨の音や床にぶちまけられる内臓の音。
むせ返るような血の匂い。
どうしてもなじめない。……なじみたくも無い。
 
「……あんなの相手にしてたら、幾つ命があっても足りないわ」
吐き気をどうにか押さえ込んだあたしは、ふらふらと立ち上がった。
弾みでポケットの携帯が壁に当たって鈍い音を立てる。
そうだ、そういえばシノザキさんと電話を繋いだままにしておいたんだっけ。
あたしは携帯を取り出すと、耳に押し当てた。
「もしもし」
>「無事か?」 
ふいに涙腺が緩んだ。
「うん。ち、ちゃんと全員そろってるわ。でも……どうしようミスタ・ルイス、ミリアさんが……」
>「ミリアは、こっちで保護した。」 
「ミリアさんが?!」
あまりの驚きに涙も止まった。
あたしは電話口を押さえると、皆にミスタ・ルイス達がミリアさんを保護しfてくれたた事を伝えた。
これで、あたし達がこの場にとどまる理由が無くなった。
あとは逃げるだけだ。
「ミスタ・ルイス。Gとかいう怪物が現れたの。あれ……あれは一体何なの?
 一旦倒して大怪我を負わせたはずなのに、次に現れたときは巨大化して前より強くなったの!」
今更ながらにショックで手が震えてくる。
さっきの光景がフラッシュバックしたあたしは、まさにヒステリー寸前だった。
上手に説明できないと思ったあたしは、二人に向かって携帯を差し出した。

現在地:1Fへ向かうエレベーター内
状況:G登場による殺戮を目撃し動揺。
    ミスタ・ルイスと携帯にて会話中。取葉さんか城戸さんに電話を代わるよう身振りで依頼。

244 名前:G第4形態(二足歩行)[sage] 投稿日:2007/10/17(水) 18:17:59 0
>>224>>242>>243
「ゴゴオォォ…」
取葉らの乗ったエレベーターが一階に到達した丁度その時、真下から振動と共に轟音が響いた
何か硬い物を力で打ち破ったような凄まじい音である
到達を告げる電子音が鳴り、ゆっくりとエレベーターの扉が開く

「ガン…ガン…ガン…」
徐々に大きくなっていく階下からの音
言うまでも無くGの追撃である
驚異的な怪力でエレベーターの扉を殴り壊し、鋭く巨大な爪を壁に食い込ませ上っているのだ
巨大化したにも関わらず、体格的に考えて不自然なほどに巨大な口腔部
自らの第3形態の大きさに匹敵するタイラントを丸呑みにしてしまうほどである

「グオオォォォォッ!」
意外なほどに速くエレベーターの真下に辿り着いたGは、主腕の一つを突き上げる
桃華を握っても拳が作れそうなほどに巨大な手と爪が、エレベーターの底を突き破る
しかし、既に内部は空っぽで人は居なかった
しばらく手で探るようにエレベーター内部を弄ると、突き出していた手を目一杯広げた

「キキ…キキキ…」
Gの巨大な掌の眼球が見開き、その瞳の奥から湧き出すようにGの幼体が溢れ出して来た
一粒の零れ落ちる涙のように、一匹ずつ飛び出してくる
生まれ出た幼体はすぐさま動き出し、素早く動いて取葉らに飛び掛り始めた!

245 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/10/17(水) 21:08:48 0
噴水が開いたような感じの階段から出て、周囲を見回した時、俺は激しいショックを受けた
腐った人間のような化け物が何匹もうろつき、人間の死体らしいものまで…
ん?
お…俺は一つの死体で目が止まった……
俺はあの人を知っている…そうだ…………
何か頭を万力で締め付けたような苦しさがあったが、俺は死んでいる「吉田さん」を見て、今までのことを思い出した
そうか、俺は危うくあの怪しい列車で……
背筋を冷たいものがよぎった
危なかった、もしあそこを出るのが遅かったら…
不意に、後ろから足音がした
「いいです!俺は列車に乗らなくていいです!」
俺は後ろに叫ぶと、あの列車に乗りたくない一心で必死でその場から走り出す
目指すは……どこかに脱出できる場所は無いかと考えた時、ふと俺の脳裏に一つの場所が浮かび上がった
地下鉄だ
あそこの、そう、あの変なうなり声がした場所
あそこから脱出しよう!
しかし何の装備も無く行っては化け物の餌食だ…どうすれば…
そう考えた俺の目に、最初に俺が隠れていた和食レストランが目に入った…
刺身包丁…そうだ、あれだけのレストランなら包丁が大量にあるはずだ!
俺は追って(?)の追撃を振り切るためと、包丁を手に入れるため、和食レストランへ駆け込んだ

所持品:腕時計

状況:包丁を手に入れ、シノザキから逃げるべく和食レストランへ向かう

246 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/10/20(土) 01:15:04 0
意識が覚醒して、一番最初に目の前に現れたのは、心配そうに俺を見つめる同胞達だった。
一体この状況はなんだ?考える間も無く頭と顔を鈍痛が襲う。
「・・・いったぁ〜〜〜〜〜・・・・・・」
ズキリズキリと痛む頭と顔を抑えながら俺はゆっくりと立ち上がる辺りを見渡す。
・・・ここは・・・何処だ・・・?
状況が上手く認識出来ない、考えようとすると途端に頭に痛みが走る。
たしか・・・俺は、えーと・・・ああ、そうだ。確かギョロ眼と戦って・・・。
・・・それで、男が何かを言ったんだ、それに気を取られてギョロ眼から目を放した瞬間・・・。
「・・・あれ?それから・・・それから、どうしたんだっけ?」
痛みを無理矢理押さえつけ、必死に脳みその中を整理するが、そこから先が思い出せない。
それでも何とか記憶の欠片を必死に組み立て、思い出そうとする。
・・・オレが見た最後の光景、男の声に気を取られ、再びギョロ眼に気を戻した瞬間。
そうここまでは覚えてるんだ、それで・・・問題はその後・・・その後・・・。
・・・なにか・・・そう、なにか・・・真黒い何かが俺目掛けて飛んできて・・・。
ああ・・・なるほど、記憶のないのも納得だ。あのギョロ眼の投擲した鉄パイプが顔面にもろに当たったってわけだ。
そしてそのまま俺の意識はブラックアウト、つまりは・・・気絶してたってわけ、か
「・・・あぁクソ、まったく・・・なんて情けない・・・」
同胞達が心配そうな顔をして俺の様子を伺っている。
「大丈夫、俺は大丈夫だ。・・・心配を掛けたな、すまない」
俺の言葉に、同胞達はギィと一鳴きする。
・・・そういえば・・・リーダー君は?あの男は?ギョロ眼はどうしたんだ?
辺りをキョロキョロと見渡しても誰の姿もそこにはない。
あるのは線路、闇へと一直線に続いている線路だけ。振り返れば瓦礫の山だ。
つまりは、そう・・・この闇の中へ歩を勧めるしかないってこと。

持ち物: C4完成品
現在地:地下施設 通路
状況:気絶から覚醒

247 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/20(土) 14:06:28 0
>>245
和食レストランの中には、ゾンビと格闘したらしい板前の死体が転がっていた。
首を噛み千切られながらも、襲ってきたゾンビの首を切り落としたらしい。
手には、切れ味が鋭そうな包丁が握られている。

>>246
暫く歩くと、点々と血が零れているのに気が付いた。
どうやら、人間の血液のようだ。
血液は、トンネルの壁に埋め込まれたドアの中へと続いている。

248 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/20(土) 20:57:01 0
>>243
>「ミスタ・ルイス。Gとかいう怪物が現れたの。あれ……あれは一体何なの?
  一旦倒して大怪我を負わせたはずなのに、次に現れたときは巨大化して前より強くなったの!」
マクナブの顔が絶望に歪む。
顔色は既に出血のせいで真っ青だったから、変わる事は無かった。
「詳しい事は、俺にも解らん。兎に角、早くこっちに来なさい。
 いいね?振り返らずに、そのまま逃げるんだ。」
Gに関する噂を聞いた事は、何回かある。
しかも、これは聞いた話だけど、噂に過ぎないのだけれども、と言う枕詞付きの話だ。
それは例えばゾンビとかゴリラと爬虫類の合いの子のハンターとか、
忌々しい剥げ頭のタイラントを日常的に相手にしている研究者や、
その手の事故に付き合う、マクナブのような対策部隊の人間が
恐怖心を忘れない為に生み出した幻想だと思っていた。
「シノザキが近くに居ると思うから、合流しなさい。取葉の近くを決して離れてはいけないよ。」
マクナブは出来るだけ優しく、そして安心させられるような声で桃華に話し掛ける。
桃華の話は、噂と完璧に一致する。
「川崎!脱出の準備をしろ。化け物が見えたら、眼を狙って撃て。」
携帯電話片手にマクナブが立ち上がり、運転席へと移動する。
直に脱出出来る準備を整える必要があるのだ。

>>244-245
シノザキが大森を追って走る。
かなりの距離を稼がれているし、こっちはゾンビに注意しながら移動しなければならない。
階段を登り、噴水から出た所で嫌な音を聞き取った。
周囲を見回すが、大森の姿どころか、異変を起こしている何かも見えない。
金属に何かを打ち込む音、金属の裂ける音、そして不気味な叫び声。
エレベーターから走り出す桃華達が見え、三人に向って大きく手を振った。

249 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/20(土) 22:15:54 0
>220>238
照明は想像以上に強力だった。
一瞬とは言え目が眩み、飛び掛ってくる蜘蛛の半身を捕らえる事が出来なかった。
>「ああ畜生!そっちに居るぞ!」
くそ、そっちとは、どっちだ?
小川がした事と言えば、横に飛び身を丸め、少しでも目が照明に慣れるようにする事。
それだけだ。
今までのパターンからすれば、蜘蛛の化け物は常に飛び掛ってきた。
今回もそうである事を望みつつ、勿論それは、願望と予測を履き違えた行動である事は自覚しているし、
小川が一番嫌うタイプの行動様式だが、そうせざるを得ないという理由で、床に身を投げる。
太い動脈がある部分を胴体に密着させ、首を守りつつ、床を転がる。
急所以外に噛み付いてきたら、銃を撃つ覚悟で居た。
目が見えないのであれば、そうする以外に他の方法は無い。
銃声が聞こえ、何か柔らかくて濡れた物が体に張り付くのを感じたが、転がる事を止めなかった。
目が慣れ始めたところで、銃を構えて立ち上がる。
見えたのは、胴体が撃ち抜かれた蜘蛛だった。
体に張り付いている物の正体は、蜘蛛の中身、という訳だ。
左手を挙げ、飯田少佐に感謝の気持ちを伝え、拳銃片手に部屋の様子を探る。
隙間を覗き込み、扉の強度をチェックする。
部屋が安全である事を確認し、一枚の書類(>221)を発見する。
随分と古びた書類だった。
日付を見ると、この村に傘社がやって来た時期と一致する。
(あの狂った学者先生が、アオヤマ博士?それよりも、当面の問題は女王蜘蛛の存在・・・か。)
恐らく、この施設は一時的に使用が検討され、一時的に使用され、そして廃棄された。
「こっちは安全です。降りてきても大丈夫。足場を作りますから、降りてきて下さい。」
少女一人なら受け止められるだろうが、山田あすか相手では腰を痛めてしまう。
飯田老人相手は、もっと辛いだろう。
水槽を慎重にどかし、頑丈そうな机を3つほど選び、ピラミッド上に積み上げる。
安全な部屋の中に、3人を呼び寄せた。


250 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/10/21(日) 21:58:32 0
>>242
>「君は・・・」
「私は、取葉譲治。特に理由がある訳ではないが、同行させてもらっている。」
笑顔を浮かべ、城戸に自己紹介をする。
「脱出したい・・・というのが私の当面の目標かな。」
紳士然とした態度を崩す事無く、取葉が右手を差し出した。

>>243
>「うっ……」
「気を強く持ちたまえ。」
蹲る桃華に向って、取葉が言い放つ。
「怯えれば、動きが取れなくなる。多分、ミスタ・ルイスも同じ事を言うだろうね。」
取葉もGには、恐怖している。
単純に個体が生き延びる為の進化を繰り返すGは、生命の異端児だ。
最後にはあの生き物を除いて、全ての生物が死に絶える。
>「……あんなの相手にしてたら、幾つ命があっても足りないわ」
「だろうね。私も些か、ぎょっとさせられたよ。」
桃華がミスタ・ルイスと話し込んでいる。
>「ミスタ・ルイス。Gとかいう怪物が現れたの。あれ……あれは一体何なの?
 一旦倒して大怪我を負わせたはずなのに、次に現れたときは巨大化して前より強くなったの!」
パニックに襲われている桃華が携帯を差し出すが、取葉は首を横に振っただけで、何も言わなかった。
「彼の方が、詳しいのではないかな。」
城戸を見ながら取葉が呟いた。

>>244
エレベーターが一階に到着し、ドアが開く。
三人が早足で抜け出したところで、破滅の足音が聞こえ始めた。
>「グオオォォォォッ!」
想像以上に素早い動きで登攀を追えたGが、エレベーターの床を突き破る。
怒り狂う蜂が巣から飛び出すスピードで、幼体の群れが襲い掛かって来た。
「銃を撃ちたまえ!」
取葉の顔面に取り付こうとした一匹を握りつぶし、床に叩きつける。
力を殆ど使い切った今の取葉には、逃げる以外の選択肢が無かった。

251 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/10/21(日) 22:51:44 0
>236
>「千堂さん、わたしは大丈夫です。手を引いたままでは上手く走れないですし」
「ん?ああ、すまない」
七瀬紅葉に言われて自分が彼女の手を握り締めている事に気づいた。
どうやら自分でも無意識の内に七瀬紅葉の手を握ってしまっていたようだった。
今更だが彼女にあれだけ言っておきながらこのような事をしてしまうとは・・・。
どうやら自分もまだまだ非常になりきれていないようだ。
「あ〜・・・すまない」
咄嗟に車から離れるためとはいえ見知らぬ男に手を握られるのはやはり不快だろう。
そう思いながら、七瀬紅葉の手を離す。
少々名残惜しい気もしたが、それらは全て黙殺する。
突然の爆音が辺りを揺るがした。
予想した事―――車の爆発が起きているのだ。
次に爆発の衝撃がこちらまで届いた。
その衝撃に少しばかり身体が 煽られるが、足に力を入れ耐える。
ふと、傍らにいる七瀬紅葉に目を向ける。
どこか呆けたように爆発の名残である爆炎に魅入っている。
ほんの少しの間だけだったが、辺りを沈黙が支配する。
>「すみません・・・先に進みましょう?」
七瀬紅葉が苦笑してこちらに振り返る。
その顔にははっきりと疲労が見えた。
「ああ、さっさとこんな所とはおさらばするか・・・」
彼女にそう応えて先に進む。
正直な所で今の彼女になんて声を掛けたらいいか判らなかった。
二人ともその後は何も話さずに建物に向かうしかなかった。
少なくとも今の自分にはこれしか出来そうに無かった。

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
状況:建物の中に入る扉を捜索中。
自分の状態: 良好


252 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/10/21(日) 23:54:33 0
>>251
正直なところ、体力は限界に近かった。
ほとんど休みなしにここまで走った為だろう。
今も走っているわたしだけれど、自分の体じゃないみたいに重い。
足を動かすのも本当に辛い。
「・・・・・・」
先を進む千堂さんの背中が霞む。
迷惑はかけられない。
だけど、体は悲鳴を上げている。
「はぁ・・・っ・・・」
呼吸も先から乱れたままで、落ち付ける余裕さえない。
もし、商店街の時のように屍達に襲われたら今度こそ逃げられないだろう。
なぜなら、わたしの足はすでにもう止まっているのだから。
わたしは両膝に両手を当てたまま顔を上げられなかった。

所持品:初期設定のまま
状況:疲労からその場に立ち尽くしている
自分の状態:普通

253 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage ] 投稿日:2007/10/22(月) 01:59:27 0
>>250
>「私は、取葉譲治。特に理由がある訳ではないが、同行させてもらっている。」
彼が、先ほどの・・・俺は不思議な親近感を覚えた。
何故、そう感じるのかは分からない。俺の中にある何かが彼に共鳴しているのか。
>「脱出したい・・・というのが私の当面の目標かな。」
青年の差し出した手を握り、小さく頷く。俺も思いは同じだ。
「俺は、城戸将也。俺も、同じ気持ちです。」

>>243
>「ミスタ・ルイス。Gとかいう怪物が現れたの。あれ……あれは一体何なの?
 一旦倒して大怪我を負わせたはずなのに、次に現れたときは巨大化して前より強くなったの!」

間一髪、俺達はあの怪物から逃れる事が出来た。
しばらくすると、桃華さんが電話で誰かと話をしている。
先ほどのショックで上手く言葉に出来ない桃華さんへ取葉さんが気を強く持つように話しかけている。
無理もない。俺も、あんな光景を見せられては冷静にはなり切れない。
>「彼の方が、詳しいのではないかな。」
「Gは・・・俺が他の研究者と作り出したウイルスが元になっている。
だが、あれはもはやGであってGじゃない。予測を超えた進化を起こしている・・・
簡単に言えば、解決策は俺にも分からない。
だが・・・時間稼ぎくらいなら出来るかもしれない。」
俺は携帯を受け取り、受話器の向こうの相手へ話しかけた。

>>244
エレベーターが1階へ到着した直後、背後から崩落音と共に
奴がやって来た。異形の怪物は、巨大な眼を見開きこちらへ迫ってくる。
「・・・お前・・・」
俺はGを見つめ、不思議な感傷に浸っていた。
顕微鏡の中に在った、あの小さな細胞が進化を繰り返しとてつもない力を得た。
迫り来る怪物と、俺はただ対峙するしかなかった。


254 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/10/22(月) 21:17:42 0
>247
厨房に入り込んだ俺は、驚愕した
腕のよさそうな料理人が、ゾンビと相打ちになって死んでいる…
その手には包丁が握られている…
ゾンビを切り裂いたというのに、その刃は刃こぼれすらしていない
まるで名刀だ…
恐らくあれなら俺が今まで遭遇したどんな化け物の皮膚も突きぬく事ができるだろう
…だが、俺に死体の腕からそれをとるような勇気は残念ながらない
と言うか見る事さえ躊躇する死体に触れるなど、根性無しの俺には無理な事だ
それに一本じゃ足りない…
一本相手に刺して、別の、刺して別のって感じでやらないと駄目だ
戦国時代の武士も戦の時、刀を使う武士は刃が折れてもいいように何本も持っていたって言うし…
俺はなるべく死体を見ないようにして、包丁を探して厨房内を物色し始めた
できれば刃を守るカバーがついてるのがあれば望ましいんだが…

ふと、外で物凄い破砕音がした
それだけで俺はもう心臓が止まりそうになる
何だ?何だ何だ何だ?また化け物か?
得たいのしらない何かへの恐怖が、俺の中で高まる
どこか…外へでずにどこか逃げる場所は?
通気口?駄目だ、俺の体じゃ入れそうに無いそれにまたあの足の無いテケテケ見たいなのができたら……
……隠れよう
隠れてやり過ごすしかない…
しかしどこに!?

255 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/10/22(月) 21:24:51 0
>247
線路をしばらく歩いていると、地面に付着している何かを見つける。
「はいストップ!一時進軍停止」
俺の掛け声に合わせ同胞達はさながらよく訓練された兵士の様に歩みを止める。
同胞達を後ろに待たせ、俺は地面に付着しているそれを見た。
「・・・血、か?」
その血は地面に点々と跡を残し、線路の壁に埋め込まれたドアまで続いていた。
俺は地面に付着している血液を右手の人差し指で掬い取り、ペロリと舐める。
・・・この血は人間の血、それも結構新しい・・・そして何より美味い。
ちらりとドアまで続いてる血液を見て、雀を捕まえる罠を思い出す。
長い紐をつけたつっかえ棒で笊を固定し、米で誘き寄せた間抜けな雀を捕まえるアレだ。
この場合、米は血、笊はドア、そして間抜けな雀は俺と同胞ということになる。
いやいやいやいや、それはいくらなんでも考えすぎだ。
俺はその自分の馬鹿げた考えに苦笑し首を振る。
ここはただ単純に、怪我を負った人間がドアの中に避難した、と考えるのが普通だろう。
「あー、5人俺と共について来てくれ。残りは待機、警戒を怠らない様に頼む」
後方に待機した同胞は、任せろ、と言わんばかりに揃ってギィと一鳴きする。
後方の警戒は頼もしい返事をした同胞に任せ、俺はゆっくりとそのドアを開いた。

持ち物: C4完成品
現在地:地下施設 通路
状況:ドアを開く

256 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/10/23(火) 00:08:29 0
>244 >248 >250 >253
ミスタ・ルイスはまるで父親のように優しくあたしに語りかけた。
>「詳しい事は、俺にも解らん。兎に角、早くこっちに来なさい。 
> いいね?振り返らずに、そのまま逃げるんだ。」 
「……。」
>「シノザキが近くに居ると思うから、合流しなさい。取葉の近くを決して離れてはいけないよ。」 
「うん、わ、わかった」

あたしが携帯を差し出すと、取葉さんは首を左右に振った。
>「彼の方が、詳しいのではないかな。」 
言葉のニュアンスが気になったけど、そのときは深く考える余裕なんて無かった。
携帯でミスタ・ルイスと会話したのは城戸さんだった。
>「Gは・・・俺が他の研究者と作り出したウイルスが元になっている。 
>だが、あれはもはやGであってGじゃない。予測を超えた進化を起こしている・・・ 
>簡単に言えば、解決策は俺にも分からない。 
>だが・・・時間稼ぎくらいなら出来るかもしれない。」

携帯を切るのと、エレベーターが1階に到着するのとはほぼ同時だった。
「ねえ城戸さん、時間稼ぎって……あんな化け物相手にどうするつも…」
どうするつもりなの?と言おうとしたあたしの言葉を、床からの轟音と激しい振動とがかき消した。

「嘘……」
徐々に大きくなってくる階下の音は、怪物があたし達を追ってきたことを意味する。
あたしは扉の開ボタンを連打した。

ドアが開いた途端、あたしは転がるようにしてエレベーターから飛び降りた。
しばらくすると、エレベーターの床が紙みたいにあっけなく壊れ、巨大な手が生えてきた。
さっきまであたし達が立っていた場所を、巨大な手が丹念に探っている。
あたしは後ずさりしようとして、しりもちを付いた。
手にくっついている巨大なが、ぎょろっとあたしの方を見た。
……目が、あってしまった。
>「キキ…キキキ…」 

Gの目からは訳のわからないものが零れ落ちてきた。
それは床に落ちるとすぐさま行動を開始していた。
だけど、その時にはあたしはとっくにトップスピードで疾走していた。
どこへって?あの化け物から少しでも離れた場所よ!!
>「銃を撃ちたまえ!」 
「無理よ、あたしが連射で撃ったって天井に穴があくだけ!」
それ以前に、あんな小さくてすばやい的に当てられるわけが無い。
もし城戸さんやミスタ・ルイスが代わりに撃ってくれたら、結果は違うのではないかと思うけど。
「城戸さん何ぼーっと突っ立ってるの!早く逃げるわよ死にたいの?!」
あたしはじっとGを見つめている城戸さんに怒鳴りつけた。
あああ、取葉さんが素手で小さい怪物を掴んでる。
あんな神業、あたしには無理。
ちょこまか動く群れに追いつかれたら最後、あたしはそこでジ・エンド!間違いない!!
「ミスタ・ルイス達の列車はどこなのよ〜!!」

あたしの叫び声に答えるかのように、階段を駆け上がってきた人影。
シノザキさんだ。
「シノザキさん助けて!でっかい怪物の前に小さいのにとり殺されちゃう!!」
あたしはべそをかきながら、現れたシノザキさんに援護を求めた。


257 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/23(火) 18:45:34 0
>244>248>250>253
>「ミスタ・ルイス達の列車はどこなのよ〜!!」
桃華の悲鳴を聞きつけたシノザキが階段を登る。
考えてみれば随分と上り下りを繰り返したものだ。
息を切らせてエレベーターを上りきったシノザキが見たのは、床を埋め尽くす毒々しい三葉虫の群れだった。
もっとも、デザイン的には良く似ているが、三葉虫にはあんなデカい目玉は付いていない。
まぁこのビルらしい生き物と言えるだろけど。
>「シノザキさん助けて!でっかい怪物の前に小さいのにとり殺されちゃう!!」
シノザキは驚愕の表情を浮かべたまま、桃華達に背を向けて走った。
流石にあの大軍を相手にする気にはなれない。
そもそも、手持ちのアサルトライフルでは、G幼体を相手にするのは厳しい。
(グレネードランチャーとは言わんが、せめてショットガンが欲しいとこだな。)
桃華達が戻って来いと叫ぶのを無視して、シノザキが走る。
(確かここら辺に有った気がするんだけどなぁ・・・有った!)
壁に埋め込まれた火災報知機の下にある扉を開けて、バルブを回すと中身を抱えたまま回れ右をする。
肺が空気を求めて喘ぎ、膝がガクガクと震えている。
その後を薄っぺらい、蛇の抜け殻のような管が追ってくる。
命を与えられたかのように暴れまわり、一回りも太くなっていく白い管。
「早く、こっちに!」
息を殺しながら叫ぶと、抱えていたホースを幼体の群れに向ける。
放水の反動が強すぎて、コケそうになる。
ホースから勢いよく放たれた水が、幼体の群れをエレベーターへと押し返す。
毒々しい赤黒い三葉虫じみた幼体達は、爪を立てて流水に抗おうとするが、
抵抗しきれず、エレベーターへと押し戻される。
床に空いた穴の隙間から、幼体が地下へと落ちていく。
「おい、誰か!俺のライフルを取ってくれ!」
シノザキの視線の先には、エレベーターの床から突き出したGの腕があった。
(目から出産する化け物ってのも、随分気持ち悪いな。)
「ポコポコ子供を産んでる目を狙って撃ってくれ!消火用の放水ホースってのは、短時間しか使えないんだ!」


258 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/10/23(火) 21:41:42 0
隠れる場所が…無い…
外が一掃騒がしくなってきた
今頃外の連中は現れた何かに皆殺しにされている頃だろう…
恐ろしい…ここにいたらやられる
脱出するしかない
まだ外が騒がしいって事は、残った人が気を引いてるって事か?
なら今しか脱出のチャンスは無い!
俺はそっと和食料理店の物陰から外を見る
何人かのこれまた普通に生活してる分には縁のなさそうな格好の男女がエレベーターの方から逃げてきていて、エレベーターには物凄い化け物が…
……あれ?
何だろう、化け物が思ったよりショボイ
いや何かもっと、こう、あれだ、確かにあれも俺は勝てそうに無いが、馬鹿でかい(20m級)不気味な奴を想像していただけに、何か妙に拍子抜けしてしまった…
比べてあれは何だろう、口からいつかおっさんを殺した化け物を大量に産んでるだけのたかだか4〜5m位の……
………え?「いつかおっさんを殺した化け物」
…そうだ、あのちっこいのは俺と迫水さんを襲ったあの化け物になるんだ
あれが全部怪物に……
おいおい、やばいなんてもんじゃないじゃねぇか…
俺は化け物から目をそらすと、全力で逃げ……逃げ…
どうしよう、物凄い一人で逃げるのが心細い、あれが一体とは限らないどころか、地下鉄が奴等の巣窟になってる可能性もあるんだよな?
でも今更あれだ、戻ったら何言われるかわからないし大体列車は……
あーーーーもうどっちにしても一人で逃げ切れるわけ無いんだ!
土下座なり何なりして謝ってやっぱ一緒に電車乗せてもらおう!
「おい、誰か!俺のライフルを取ってくれ!」
ダンディおっさんの声が聞こえた
……体が震える…武者震いって奴か?名誉挽回のチャンスじゃねぇか!
俺は和食レストランから飛び出ると、ダンディおっさんに駆け寄った
ライフル?んなもん使えるわけねぇだろ!
「おっさん!ホース!!」
言って、俺はおっさんの手からホースを受け取り、寄生怪物めがけ放水した、こっちならできる!
近寄ってくる化け物に水をぶつけてふっとばす、姿勢を高くしてちゃ駄目だ、ピンポイントでしか狙えない!
俺はかがんでなるべく化け物に直接放水がぶつかるようにして放水し、化け物の進行を防ぐ
体が熱い
そうか、これが闘士の炎ってのが燃えてる状態のわけだな…

259 名前:G第4形態(二足歩行)[sage] 投稿日:2007/10/23(火) 22:40:27 0
>>248>>250>>253>>256>>257
「ゴオオォォ…!」
十数匹ほど幼体を出し切ったところで、突き出したGの腕が再び動き出す
エレベーターの床に開いた穴が大きくなり、他の残り三本の腕が次々と出て来る
四本の巨大な腕をエレベーター内に固定すると、頭部が咆哮を上げながら姿を現す
露出した筋肉のように赤く生々しい他の部分と違い、銀のような光沢のある頭部の表面
真っ赤な眼を光らせ、獲物たちを見据える

「グウウ…」
ついに上半身までエレベーター内に姿を現す
それだけでエレベーターの天上に頭部が達しており、その異様な巨大さを物語る
床に爪を立て、エレベーターから這いずり出始めるG
既に先ほど極上の獲物を腹に収めているため、その目的は食事ではない
「種の保存」である
普通の人間に用は無い
用があるのは、Gウイルスの遺伝子と合致する遺伝子を持つ人間である
Gが生み出したいのは、擬似複製により生まれる不完全な成体ではない
宿主の肉体を拠り代として進化する完全体である、
真っ赤にらんらんと光る頭部の眼が見つめている者、それは綾小路桃華であった
どうやら、桃華をGウイルスと合致できる遺伝子を持つ人間と判断したらしい

「グオオオオオッ!」
桃華に向けて、Gの巨大な右の主腕が伸ばされる
生け捕りにしようというのか、その指先にあるはずの巨大な爪は収納されたままである
しかし…

「…ブツン…ブツン…ブツッ…!」
Gの背後で、何かが千切れるような金属音がした
それと同時に、ガタンという大きな音を立て、エレベーターが突如動き出した
エレベーターはGの腰を捕え、その動きを完全に封じてしまっている
巨体に進化したGの体重に耐え切れず、エレベーターを支えていたワイヤーが切れてしまったのだ
そのまま万有引力の法則にしたがって落下するはずであった
が、エレベーターから這いずり出ようとしていたGの腰を挟む形で引っ掛かってしまったのである

「グガアアァァァァッ!」
力ずくで脱出しようと、激しく派手に暴れ始めるG


260 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/10/23(火) 23:53:37 0
>238 >249
おじいちゃんは、この下に何があるのか覚えていないと言った。
・・・何となくそれ以上聞いてはいけない気がした。

突然地下室が真昼のように明るくなった。
「きゃっ!?」
私は目が眩み、何も見えなくなった。
聞こえるのはモフの唸り声と、何かが転がるような物音。
>「ああ畜生!そっちに居るぞ!」 
そしておじいちゃんの叫び声と銃声。
「何、どうなってるの?!」
おののく私の方に誰かが手を置いた。
飛び上がりそうになった私の耳元で囁くのは、落ち着いた女性の声。
>「大丈夫、もう終ったわ」
山田さんは目を擦っていた私の手を取り、自分のそれと繋いでくれた。

視界が戻る頃、鈴木さんから声が掛かった。
>「こっちは安全です。降りてきても大丈夫。足場を作りますから、降りてきて下さい。」 

私は嫌がるモフを抱きかかえると、下の部屋に下りた。
地下には水槽がずらりと並んでいた。
「いきなり飛び出してきたりしないよね?」
いくつか中身が入っているようだけど、埃と蜘蛛の糸のようなものが表面に絡み付いていて良く見えない。
「鈴木さん大丈夫?・・・何を読んでるの?」
足元に目印のカードを置きながら、私は鈴木さんに尋ねた。

261 名前:白骨死体の持つファイル[sage] 投稿日:2007/10/24(水) 23:02:40 0
>255
ドアを開けた先にあったのは、埃が積っているが近代的な建築様式の守衛室だった。
非常用電源が作動しているらしく、内部は照明が点いている。
更に奥には、第7資材搬入口というプレートの掛かった扉がある。
扉は微かに開いており、ロックは完全に外れているようだ。
扉の手前には、守衛の制服を着た白骨死体が転がっている。
どうやら背骨が砕かれているらしく、這いずり状態のまま、死に絶えたらしい。
手には、傘社のエンブレムがプリントされた一冊のファイルが握られている・・・・

「回収生物28号に関する報告」
旧日本軍がナチスドイツの協力によって建設された地下施設内には、
独自の進化を遂げた多種多様な生物群によって、独自の生態系を生み出すに至った。
資料の殆どが破棄されている為、どのような実験を行っていたかは不明だが、
不死の兵隊を生み出す事を目的として使用されたウィルスが変化し、
tウィルスに近い作用を持つようになったと思われる。
万が一、流出したtウィルスが自然環境に与える影響を予測すべく、
回収された生物群の分析資料として本分析書を作成した。

回収体28号の身体データ
身長:約2メートル70センチ
体重:250キロ超
外見:肥満体の体型をしたヒト型の生物である。
    頭部は眼球が無く、頭部全体は、イソギンチャクのように多量のラッパ型の耳に覆われている。
    視力は無いと思われるが、聴覚が非常に敏感なようだ。
    また、左腕の付け根からは、腕の変わりに六角形の太い骨のような物が突き出している。
    どうやらこの腕を使って狩りを行うようだ。
    その一撃は強力で、直撃すれば人間の背骨くらいは簡単に粉砕出来ると思われる。
    最後に皮膚の色だが、薄い緑色のコケが生えた、青白い外見をしている。
補足事項:GHQが回収した資料によれば、実験体となった生物は、捕虜になった軍人だったらしい。
       人間だった頃の記憶が微かに残っているようだが、改造された怒りの感情からか、
       2足歩行の動物の足音を聞くと、より凶暴化する事が確認されている。
       コミュニケーションを取る事は不可能だが、極めて好戦的な生物であり、管理には厳重注意を
       必要とする。
       また、通常は休眠状態を保っているが、物音を聞きつけると捕食活動を開始する。
       巨体ながらも生命力に優れ、寿命は極めて長いと思われる。
追記:先日の実験中に、麻酔が切れた為、警備員7名を殺害し、逃亡した。
   現在は、第7資材搬入口近くの資材置き場を住処としているようだ。
   地下実験施設の生態系保護の観点から、早急な確保と実験施設へ戻す事を強く要請する。           

262 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/10/24(水) 23:51:53 0
定期age

263 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/25(木) 22:46:34 0
>253
桃華に代わって電話に出たのは、城戸だった。
地下で合流、そのまま一緒にエレベーターで登ってきたのだろう。
>「Gは・・・俺が他の研究者と作り出したウイルスが元になっている。
  だが、あれはもはやGであってGじゃない。予測を超えた進化を起こしている・・・
  簡単に言えば、解決策は俺にも分からない。
  だが・・・時間稼ぎくらいなら出来るかもしれない。」
城戸が震える声で言った。
予想を遥かに越えたGの姿に、恐怖しているのか?
もしかしたら、懐かしの旧友であるGとのご対面に感動しているのかもしれない。
「解決策無しか。だったら逃げるしかないだろうよ。」
マクナブが苛立ちを隠せない声で言った。
「兎に角、噴水まで逃げろ。そこに脱出用の列車があるんだ。
 良いか?体を張って囮になろうなんて考えるなよ?」
今のマクナブに出来るのは、精々、無茶を起こさないように城戸に言うくらいしかない。
兎に角、何らかの形で噴水まで逃げれば、ここから逃げ出す事が出来る。
そして例のGとやらは、夜明けと供に投下される核弾頭で吹っ飛ぶのだ。

264 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/10/25(木) 23:33:01 0
>260
少女達三人が作りたての階段で床に下りてくる。
トイプードルは、嫌がるように首を振るが、少女に抱えられる形で降りてきた。
>「いきなり飛び出してきたりしないよね?」
「中身は随分前に活動を停止しているから大丈夫。
 どのパーツも、単独で動けない程度にバラバラになっているし。」
書類に視線を据えたまま、返事をする。
>「鈴木さん大丈夫?・・・何を読んでるの?」
「うん、目はもう大丈夫だよ。有難う。」
>「鈴木さーん?人とお話する時は、きちんと相手の目を見て、って教わらなかった?」
山田あすかが、邪気も毒気も感じさせない笑顔を浮かべている。
小川が観念したように、少女の方を向いた。
しゃがみ込んで、視線の高さを合わせ、掻い摘んで書類の内容を話す。
「飯田お爺ちゃん達がこの建物を使わなくなった間に、
 勝手にこの建物を使っていた人たちが残した書類を読んでいたんだ。」
どこまで話すべきだろうか?
「その人たちがここで、危険な生き物の研究をしていたみたいだね。
 蜘蛛の化け物が、他にも何匹か居るみたいだから、気を付けて移動しなければならない。
 彩ちゃんは、山田さんと一緒に居れば大丈夫だから、心配しないで。」
乾いて黒味を帯びた返り血が所々にこびり付いた凄惨な顔で、小川が笑う。
背中に背負ったリュックサックから、古びた書類が出ているのが見えた。
恐らく、この建物の中で拾ったのだろう。
「彩ちゃん、鞄に入っている書類を見せて貰っても良いかな?」
少女がおずおずと差し出した書類を読み始める。
(新型発電装置?炉心、冷却水・・・理研の尾田博士。まさか・・・な。)
これらの単語が使われる発電機と言ったら、たった一つしか思い浮かばない。
「原発だ。東京大本営の地下にも、同じ物があった。」
小川が呆れたような表情で呟いた。
かつて工作員だった頃に、情報の有無が任務の結果を決める、という信念の下、
不正アクセスをして読んだ書類の中に、ダークメサイア・ケースと呼ばれる報告書を読んだ事がある。
殆どの個所が黒塗りされており、傘社の役員しか原紙を読む事が出来ない、トップシークレットの書類だった。
読み取れた個所に拠れば、東京の地下に松代大本営クラスの地下都市が戦時中、極秘裏に建設されており、
その最下層には、戦後半世紀以上も稼動し続けていた原発が存在した、という事くらいだった。
多国籍企業体「オーガン」の介入があった事から、何らかのバイオハザードが発生していた、と考えるのが自然だろう。
連中は、オカルトじみた異生物を相手にするノウハウを持っている。
まぁ、他にも当時流行っていたカルト集団の「聖なる輪」の存在にも触れていたが、こちらとの関係性は、未だに不明だ。
「何にしろ、脱出ルートは確実に存在するって事か。先を急ぎましょう。」
三人と一匹に扉から離れるように言い、扉を開ける。
暗く、湿っぽい通路の天井には、弱々しく光る電球がぶら下がっていた。
飯田老人の先導に従い、周辺警戒をしながら、脱出ルートを目指し、移動を開始した。

265 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/26(金) 09:35:34 0
>>251-252
足を止めた七瀬紅葉の背後からは、車の爆発から逃れた屍達の姿。
その光を映さない瞳はゆっくりと、そして確実に生きている人間の元へと歩み寄っている。
数はさほど多くないものの、疲労で状態の思わしくない七瀬紅葉をつれて逃げるのは難しいだろう。

266 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/26(金) 16:15:24 0
>206>211>227>238>260>264
大佐の先導の下、道を暫く進むとやや広い部屋に出た
倒れた棚や散乱するビンの欠片などから察するに、薬品などを保管しておく倉庫だったらしい
しかしそこには、もっと禍々しいモノがあった
10体近くのズタズタに引き裂かれた大蜘蛛の死体にゾンビのものと思われる肉片である
地面に置かれた懐中電灯の光が、壁を明るく照らしていた
その明るく照らされた壁には、赤黒い血の片仮名文字で「ミミナゴロシ」と書かれていた
凄まじい狂気と憎悪が漂う死の部屋である

267 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage ] 投稿日:2007/10/26(金) 22:57:16 0
>>263
>「解決策無しか。だったら逃げるしかないだろうよ。」
俺の言葉に、電話口の声は苛立ちを隠せない様子で返してきた。
「あなたは・・・Mr・マグナブ?」
俺は電話口の声に覚えがあった。
再会に安堵しかけた途端、背後から迫る音に気付く。
巨大な怪物が、Gがやって来たのだ。
「お前は・・・」
携帯を手にしたまま、俺は呆然と目の前の怪物を見つめていた。

>「城戸さん何ぼーっと突っ立ってるの!早く逃げるわよ死にたいの?!」

俺は、桃華さんの声で目を覚ました。
目の前に怪物への恐怖と、不思議な感慨でまるで金縛りにあっているかのようだった体が
一瞬で解かれる。
続けざまに電話口のMr・マグナブが言葉を続ける。
>「兎に角、噴水まで逃げろ。そこに脱出用の列車があるんだ。
> 良いか?体を張って囮になろうなんて考えるなよ?」

俺は、その言葉を聞き桃華さんへ叫ぶ。
「桃華さん!!皆さん!!噴水まで逃げて下さい!!
そこに脱出用の電車が、ある・・・早く!!」

同時に電話口のMr・マグナブへ言葉を返す。
「大丈夫です・・・時間稼ぎくらいなら出来ます。
僕も・・・普通とはちょっと、違うから。」

自嘲気味に笑うと、俺は携帯を閉じ桃華さんへ手渡す。
「こいつはここで食い止めます。絶対に・・・」
拳銃を構えると、俺は怪物へ向け弾丸を放った。


とにかく生き延びて欲しい。罪の無い人たちを生かすためなら死んでもいい。




268 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/10/27(土) 17:11:05 0
>257>259
シノザキの放水に幼体が流される。
その手際の良さと発想に、取葉が関心したように頷いた。
>「おっさん!ホース!!」
飛び出してきた20代前後の男が、シノザキの代わりに放水をする。
「流石にあの重さには耐えられないようだね。」
自重によって、エレベーターがギロチンのようになっている。
Gの頑丈な皮膚が裂け、骨が軋む音が聞こえる。
>「桃華さん!!皆さん!!噴水まで逃げて下さい!!
  そこに脱出用の電車が、ある・・・早く!!」
携帯電話を手にした城戸が叫ぶ。
「君も急ぎたまえ。電車に乗り遅れる嵌めになりかねないからね。」
城戸が拳銃を撃った所で、さして痛手は与えられないだろう。
「ここは紳士諸君に任せて、我々だけでも先に進もう。」
まともに戦えるのは、彼らだけ。
逆に桃華は、彼らに守られる存在なのだから、先に逃がすべきだろう。

269 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/10/27(土) 22:06:41 0
>261
ドアを開いた先にあったのは、近代的な建築様式の守衛室だった。ここ最近出入りが無かったのか埃が大分積もっている。
ここだけ電源が別なのか、それとも非常用なのかは判らないが部屋は照明で照らされていた。
化物の俺にとっては明るかろうが暗かろうがあんまり関係はない・・・。
それは、同胞達も同様だろう。照明の光に大して驚く事も無く、キョロキョロと室内を見渡している。
ギィと声を上げる同胞の視線を辿れば、奥の扉の手前で服を着たまま白骨化している死体を見つけた。
その死体の手には一冊のファイルが握られている。
俺は無遠慮にその死体からファイルを奪い取るとパラパラとページを捲る。
「・・・回収生物、28号?」
どうやら人体実験よって出来た化物のデータのようだ。さらにファイルを読み進めていく。
感情はあっても、知能は無しに等しいみたいだな。
寝て、物音がしたら起きて、その獲物を喰って、また寝て・・・それの繰り返し、なんとも単純明快。
無視して放って置くには危険で、近づけば襲ってくる、か・・・。
「そしてさらに身長は2メートル70、体重250・・・こりゃまるで小さな要塞だな」
そう言いながら口を笑みに歪めページの最後の文章に目を落とす。
「・・・現在は第7資材搬入口近くの資材置き場を住処としている?・・・第7資材搬入口、って・・・」
ファイルから目を離し、目の前の扉を見ると『第7資材搬入口』と書かれたプレートが目に入る。
しかも、ご丁寧に扉のロックは外れており、まるで俺達を誘うようにその扉は小さく開いていた。
「・・・これは、なんとまあ・・・素敵なお誘いだことで・・・」
5人の同胞はどこか期待に満ちた眼で俺を見ている。まるでこれから始まる狩りを楽しみにしている狩人の眼だ。
「いいだろう・・・後方警戒してる連中には申し訳ないが、このお誘いは俺達で受けてしまおうか」
俺の発言に5人の同胞はギィと一際大きく声を上げた。
きっと・・・同胞達には死ぬとか生きるとか、そんなの関係ないのだろう。
狩りを、獲物と殺しあう事が好きなんだ・・・それで満足なんだろう。その結果死のうが生きようが。
自分も似たようなモノだから判る、小川と殺し合う事を望んでいる、人間と殺し合う事を望んでいる。
その結果・・・死のうと生きようと、きっと関係ない。いや、どーでもいいんだ。だって殺しあう事自体が目的なのだから。
目の前の白骨死体を蹴り飛ばし、小さく開いている扉を左手で勢いよく殴り飛ばした。

持ち物: C4完成品 ファイル「回収生物28号に関する報告」
現在地:地下施設 守衛室 第7資材搬入口前
状況:ドアを殴り飛ばす

270 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/10/28(日) 21:40:45 0
>257-259 >267-268
シノザキさんはあたし達と、その後ろに迫り来る生き物を見た途端驚きの表情を浮かべた。
そしてくるりと背を向け、全力で走り去ってしまった。
階段を駆け下りていく彼の姿は、すぐに見えなくなってしまった。
頭が真っ白になった。
もしかしてあたし達、シノザキさんに見捨てられちゃったの?
「シ、シノザキさんの馬鹿ぁ! 薄情者!! お願いだから戻ってきてよぉお!!」
喚きながら走ってたら、あたしの声に何体かのゾンビが反応し近寄ってきた。
だけど彼らはすぐに三葉虫達にたかられ見えなくなった。
もしかしなくても、次はあたし達の番……。

>「早く、こっちに!」 
勢いよく噴出す水音に被る聞きなれた声。
放水される水によって、気持ちの悪い生き物は流され地下へと落ちていった。
「やったあ!これで残るはあのGって化け物だけに……」
化け物だけになったわ!と言おうとしたあたしは言葉を失った。
――――何見てるのよ、あの怪物。
(こ、こっち見ないでよね)
>「おっさん!ホース!!」 
飛び出してきた20代前後の男性が、シノザキさんの代わりに放水をする。 
両手が開いたシノザキさんはライフルを構えた。

>「グオオオオオッ!」 
「キャ――――――――ッ!!!」
思わず目を閉じてしまった。
Gがあの勢いのまま飛び出してきたら、あたしは間違いなく餌食になっていただろう。
あたしがまだここに立っているのは、ひとえにカミサマのお恵みとGの体重が重すぎたせい。
>「流石にあの重さには耐えられないようだね。」 
「じ、自業自得だわ」
ぶちぶちと肉が裂ける音をききながら、あたしは鳥肌を立てた。
だが、エレベーターによってギロチンに挟まれたような形になったGは激しく暴れ始める。
「何で?何でGはあたし達を追いかけてくるのよ!」
「あれだけ食い散らかしておいて、まだ足りないの?!」

ミスタ・ルイスと会話していた城戸さんが私たちに向かって叫んだ。
>「桃華さん!!皆さん!!噴水まで逃げて下さい!! 
>  そこに脱出用の電車が、ある・・・早く!!」 
あたしは以前モニターで見た、趣味の悪い噴水を思い浮かべていた。
「噴水?!……確かシノザキさんがプレートを嵌めこんだ場所ね?!」

城戸さんはシノザキさんと一緒に足止めを試みるつもりのようだ。
>「ここは紳士諸君に任せて、我々だけでも先に進もう。」 
>「大丈夫です・・・時間稼ぎくらいなら出来ます。 
>僕も・・・普通とはちょっと、違うから。」 
>「君も急ぎたまえ。電車に乗り遅れる嵌めになりかねないからね。」 
あたしはこくこくと頷いた。
>「こいつはここで食い止めます。絶対に・・・」 
「城戸さんは拳銃が使えるんだもの、普通とだいぶ違うってのは分かってるわよ!」
あたしは自分の銃を城戸さんに押し付けた。
城戸さんなら連射で撃てる筈だ。

>「ここは紳士諸君に任せて、我々だけでも先に進もう。」 
「わかったわ」
取葉さんは口にしなかったけど、MP5を手放した今、あたしは単なるお荷物だ。
だからあたしは口答えせず、噴水に向かって走り始めた。

現在地:スペンサービル1F 業務用エレベーター付近
状況:MP5(18)予備弾倉3を城戸さんに貸す。取葉さんに従い噴水へと走る。
所持品:ライター、ワルサーP38(4)、弾倉(8×3)、ヘルメット、SIG230(0)予備マガジン2、携帯電話 

271 名前:回収体28号[sage] 投稿日:2007/10/28(日) 23:19:13 0
>>269
強固な拳と鋼鉄製の扉が激突する音に、休眠状態だった回収体28号が覚醒した。
コンテナが乱雑に、迷路のように積まれた部屋の中、その生き物はゆっくりと立ち上がる。
舞い上がった埃を意に介さず、大きく欠伸をする。
巨大な、歪な六角形の柱で構成される腕で口元隠し、人間だった頃の習慣を見せつけながら。
醜悪な人間のパロディを演じるにまでに堕ちた生物が最後に捕食活動をしてから
月日は随分と流れている。
しかし、脂肪と筋肉に覆われた体に変化は無く、要塞のような巨体を維持していた。
一歩踏み出すたびに埃が舞い上がり、苔に覆われている弛んだ皮膚が揺れる。
本来、脳が納まっているべき場所には、細く長い耳が、エノキダケのように密集している。
耳の群れが、それぞれが独立した生き物のように不規則に動き、周囲を聞き回す。
雷のような音を立てる・・・れっしゃというたべられないものがはしっていて
でもなかにはたくさんのたべものがいてぼくもれっしゃとふねにのってだが
るかなるというところにいってにほんじんにつかまっておなかがすいてしか
たがないのだけれどもたべものがないからずっとねむっていてでもおなか
がすいてときどきうでをかじっていたらほねばっかりになってしかがないか
らねむっていたんだけれども・・・が居る方向から、複数の呼吸音が聞こえる。
回収体28号は、その場に座り込んで獲物たちがやって来るの待つ。
腕を振り上げて待ち構え、あいつらがやって来たら腕を思いっきり振り下ろすのだ。
回収体28号はずっと闇の中で、音だけを頼りにして生きてきた。
他の生き物も音だけを頼りに生きているに決まっている。
その世界では、このやり方が一番確実だった。
頑丈な骨で出来た六角形の棍棒がコンテナから突き出している事に気がつかないまま、
28号は、獲物がやって来るのを待ち構える。



272 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/10/29(月) 00:35:12 0
>252
「ふぅ、後少しだ。頑張れよ・・・・ん?」
ふと、後ろを歩いているはずの七瀬紅葉の足音が止まった。
後ろを振り返ってみると、七瀬紅葉は手を膝に乗せて息を切らしていた。
「おいおい、マジかよ・・・。勘弁してくれよ・・・」
思わず自分の口から悪態の言葉が出てしまう。
だが、そんな事にいちいち気にはしていられなかった。
一刻も早く建物の中に入らなければならない状況なのだ。
自分の中で暫く黙考していたが、結論は始めから決まっていた。
「少しここで待ってろ。建物の入り口を探してくる」
七瀬紅葉が何かを言う前に走り出していた。

>265
「結構簡単だったな・・・」
扉はあっけない程にすぐ見つかった。
どうやら、この建物には非常用の扉が多数あるようだ。
その証拠に先程にも見つけていたからだ。
もっとも、その扉の前には何かの残骸で塞がれていたが。
ともあれこれで建物に入る事が出来る。
「やれやれ・・・。あと少しで脱出できるな・・・」
少しばかり希望の光が見えてきた。
その光を七瀬紅葉にも見せてやろうと彼女の所に戻り、その光が錯覚だと思い知らされた。
見てしまったのだ。
彼女に近づく群れを――――――ゾンビを。
「畜生・・・畜生・・・畜生!!」
呟くと同時に駆け出していた。
そして叫ぶ。
「死にたくないなら動け!!七瀬紅葉!!」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 木刀 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
状況:七瀬紅葉の方の走りだしてる。
自分の状態: 良好


273 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/10/29(月) 07:31:21 0
>>272
>「少しここで待ってろ。建物の入り口を探してくる」
そう言って、わたしの返事を聞く前に走り出す千堂秋哉さん。
「また迷惑・・・かけちゃったな・・・」
未だ整わない呼吸を必死に落ち付けながら、自然とそんな言葉が出る。
ただ、この場に残して行ってくれたのは正直なところ助かった。
もう足が棒のようで、しばらくは動きそうになかったから。
「鈍ってるのかな・・・?部活の時なんてもっと走れるのに・・・」

>>265
千堂秋哉さんが離れてから、少し時間が経った。
その時間は本当に少しだったけれど、また走れるには十分だった。
「探しに行った方がいいのかな・・・?」
と、呟いたわたしだったが無闇に動いて逸れるのはまずいのは解っている。
ただ、何故かは解らないが凄く不安だった。
あの大量の屍達は爆発に巻き込まれたと言うのに。
「やっぱり大人しくここに・・・」
言ったところで、わたしの耳に呻き声が響く。
慌てて後ろを振り返るとそこには一直線にわたしの方へと向かっている屍達の姿。
「う、嘘っ・・・だって、さっき・・・」
いや、あれだけの数が居たのだ。
全部が爆発に巻き込まれるはずがなかった。
「いや・・・来ないで・・・」
突然のことに混乱したわたしの足は鈍りのように重く、動いてくれない。
>「死にたくないなら動け!!七瀬紅葉!!」
叫ばれてようやく、わたしの金縛りが解ける。
屍達とわたしの距離はあまりなかったけれど、離れる分にはまだ問題ない。
わたしは叫び声の聞こえた方へと一気に走り出した。

所持品:初期設定のまま
状況:声のした方へと走り出す
自分の状態:普通

274 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/10/31(水) 07:04:55 0
>>272-273
呻き声が辺りから聞こえる。
どうやら、目の前に居る屍達以外にも新鮮な肉を求めて近付いているらしい。
目の前の屍達を撃破することが出来たとしても、次はその倍以上の数が襲いかかって来るだろう。
幸い、千堂秋哉が建物に侵入する為の扉を見つけている。
囲まれる前に早く避難すべきなのだろうが、すでに背後からも少しずつ屍達が姿を現している。
何か打開策を考えなければ、二人も屍達の仲間となるだろう。

275 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/11/01(木) 00:07:22 0
>271
扉を破り少し進んだ辺りで、ピタリと前にいた同胞の足が止まり、視線を上に向けた。
俺もその同胞の行動に釣られ、その同胞の視線を追う。
・・・・・・なんだありゃ?
声にこそ出さなかったが、まさにその一言に尽きる光景だ。
これから俺達が進もうとする前方のコンテナ、その上部から一本の棒が突き出されている。
先程の白骨死体から盗ったファイルをパラリと開き、ある一文に目を落とす。
『左腕の付け根からは、腕の変わりに六角形の太い骨のような物が突き出している。』
六角形の太い骨・・・。
ファイルから視線を外し、コンテナ上部から突き出されている一本の棒をよく観察する。
・・・・・・六角形だ・・・。
俺と同胞達は、六角形のデカイ棍棒らしきそれを黙って見上げる。
心なしかそれを見つめる同胞達の視線が冷たい。きっと俺の視線もそんな感じなのだろう。
いくら視力が無いからって・・・それはないだろう・・・。
・・・もう少しぐらい工夫したっていいじゃないか・・・いや、あれでもアイツは工夫してるのか。
もともと・・・この暗さで、あの骨に気付けるわけが無い。
懐中電灯を持っていたとしても物音やなにか余程の事がない限りは前方を照らし続けるだろう。
そしてアイツの姿を視認した時にはもう遅い、叩き潰されて美味しくペロリと頂かれる。
つまり・・・あれはあれで有効な待ち伏せ、戦略ってわけだ。
ただ、闇の中でも眼の利く俺達の方が異例・・・アイツにとっては未知の存在って事になる。
俺は口を、にぃ、と笑みの形に歪め、5人の同胞それぞれに目配せをする、その意味を理解した5人は一斉に散った。
そして俺は床に爪を突き立てアイツのもとまで歩き始める。
アイツの耳がどれくらい良いのかわかりゃしないが、知能があまりよろしくないのはわかる。
ガリガリガリガリと床を削り取る音を響かせながらまっすぐまっすぐ何のアイツの元まで進んでいく。
一歩、一歩、一歩、一歩・・・射程距離までもう少し、・・・・・・射程距離に、入った。
次の瞬間、なんの前振りも無く、なんの躊躇も無く、その一撃は振り下ろされた。
俺は左腕を盾にし、右手でその盾を支え、一撃を受け止める。
バラバラと鱗が砕け飛び散り、全身にビリビリと重い衝撃が走り、骨が軋んだ音を上げる。
そのまま押し潰されてもおかしくない様な一撃だったが・・・ともかく受け止めた。
「・・・今!」
言葉と共に同胞達が一斉に飛び出る、3人は頭を狙う為頭上に、2人は足を狙う為に真下に。

持ち物: C4完成品 ファイル「回収体28号に関する報告」
現在地:地下施設 守衛室 第7資材搬入口
状況:狩り開始

276 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/01(木) 01:34:54 0
>273-274
どうやら声が届いたようだ。
七瀬紅葉がこちらに近づいてくるのが見える。
「よしっ!!」
あの距離ならばゾンビ達は追いつけないだろう。
安堵の息を漏らした所で、背筋が寒くなった。
咄嗟に身体を前に投げ出す。
「ぐっ!!」
受身を上手く取れなかったせいで身体が地面に叩きつけられたが、それに構っている余裕は無かった。
ついさっきまで自分がいた場所に、ゾンビがいたからだ。
もし、その場に留まっていたなら容赦なくゾンビに噛みつかれて奴等の餌となっていただろう。
「畜生・・・もう集まってきやがった」
自分を噛み損ねたゾンビは今度こそとばかりにこちらに向かってくる。
そのゾンビの動きが、自分の中にある怒りを呼び起こした。
「このっ・・・ゾンビ野郎が!!てめぇは黙って死んでいろ!!」
怒声と同時に腰に差してあった日本刀を抜き放ち、ゾンビの首を切り飛ばした。
首を切り飛ばされたゾンビの身体は、その場に崩れ落ちた。
「はぁはぁ・・・クソ、クソ!!」
切り飛ばしたゾンビの顔を蹴り飛ばして、近づいてきた七瀬紅葉の顔を見る。
その表情は驚いてるのか怯えているのか、こちらからでは辺りが暗いせいで判らなかった。
「やっと来たか・・・」
だが七瀬紅葉が、どのような表情をしていようと関係無い。
今は自分が成すべき事をするだけだ。
「さっきこの建物の中に入るドアを見つけた。今からそこに走るぞ。建物の中も安全とは言い難いが、この際仕方ない。
 命が欲しいなら立ち止まらず走れよ!!」
そう叫ぶや七瀬紅葉の手を取って走り出す。
距離は短く、扉は自分達から離れていない。
(間に合うか!?)
確実に近づいてくるゾンビ達を見据えながら、走る。
走る、走る、距離はあと少し。
しかし、ゾンビも徐々に近づく。
「うぅおおおおっ!!」
最後の力を振り絞って走り、そして、扉に身体を叩き付けた。
その拍子に近くにいたゾンビの頭を斬る。
脳やら血やらが飛び出るが、気にしない。
そして、身体を叩き付けた扉を、先程施錠されていない事を確認したと扉を開け、七瀬紅葉を放り投げるように入れて、一息つく。
そのまま自分もまた扉をくぐり、鍵を施錠して壁に寄り掛かった。
「ふぅ〜・・・。やっと、建物の中か〜・・・」

所持品:ライター 懐中電灯 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
状況:建物の中、侵入。
自分の状態: 良好


277 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/11/01(木) 23:17:32 0
>>268
食い止める、とは言ったものの相手は尋常な相手じゃない。
拳銃程度の火力ではさして傷も与えられないのは分かっている。
薬莢の転がる音が虚しく地面に響く。
>「ここは紳士諸君に任せて、我々だけでも先に進もう。」
>「城戸さんは拳銃が使えるんだもの、普通とだいぶ違うってのは分かってるわよ!」
俺は桃華さんから銃を受け取ると、再びGへ向き直る。
この機関銃なら、充分に時間稼ぎは出来る。
取葉さんが桃華さんを連れ、噴水へ向け走り出していく。
その様子を見て俺も安心する。彼がいれば大丈夫だ。
「奴は大きな眼を持っている、そこを狙えば少なくとも視力を奪うことは出来るはずだ。」
案の定、Gは自重>>259によりエレベーターに挟まれ身動きが取れなくなっている。
狙うなら今しかない。
「・・・当たってくれよ・・・頼む」
俺は機関銃を構えると、Gの目の周辺を狙い引き金を引いた。











278 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/01(木) 23:29:36 0
>257ー259>267>270
>「おっさん!ホース!!」
「おうよ!結構反動があるから、気を付けろよ!」
まさかのタイミングで、大森が駆けつける。
勢いよく放水を続けるホースを大森に渡し、アサルトライフルの狙いを着ける。
「まぁ、あんだけデカけりゃなぁ・・・」
ワイヤーが切れたエレベーター毎、ずり落ちそうになるG。
巨体のGは、良い的だった。
慎重に狙いを定め、Gの頭部に銃弾を撃ち込む。
手足を狙っても、時間稼ぎにはならない。
寧ろ、頭部を狙ってダメージを与えるべきだ。
肉が爆ぜ、体液が飛び散る。
10発ばかり撃ち込んだ所で、そろそろと後退する。
「流石に中々死なねぇな・・・俺達も逃げよう。」
シノザキが、ホースを構える大森と、桃華にサブマシンガンを押し付けられた城戸に移動を促す。
>「こいつはここで食い止めます。絶対に・・・」
「別にこれ以上、戦う事は無いさ。」
取葉と桃華は、既に移動を開始している。
脱出の為に、列車へ飛び乗るラストチャンスだ。


279 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/11/02(金) 06:23:01 0
>>274,276
地獄再びだった。
気付けば一つの呻き声に反応するように至るところから響き渡っている。
走っているわたしはすぐ後ろにゾンビが迫っているのではないか、という恐怖に襲われる。
そんなはずない、と首を横に振るけれど一度染み付いた恐怖は中々取れるものではないらしい。
恐らくわたしは今、凄く情けない顔をしているだろう。
ただ、それでも足が止まらないのは、こんな状況でも生きて居たいと思っているからなのだろう。
幸い、走り出したのが早かった為近付いて来ていた屍達からは距離を取れていた。
だけど、わたしの目の前では千堂秋哉さんが背後から迫っていた屍相手に刀で応戦している。
「・・・・・・」
その姿に少しだけ怖い、と思ってしまうわたしだが、すぐに首を横に振りその気持ちを振り払う。
>「さっきこの建物の中に入るドアを見つけた。今からそこに走るぞ。建物の中も安全とは言い難いが、この際仕方ない。
 命が欲しいなら立ち止まらず走れよ!!」
言って、千堂さんがわたしの手を取り走り出す。
「はいっ、解ってますっ」
わたしも手を引かれつつも力強く返事をして目的である扉へと走り出す。
扉の前に屍がいたけれど、千堂さんがもう片方の手で持っていた刀で撃破する。
同時にわたしは走っていた勢いそのままに扉の向こうへと放り出される。
(ああ、わたしってそんなに投げ易いのかな・・・)
もちろん、わたしはそのまま勢い良く転倒。
後ろで千堂さんが扉に鍵をかけて、何か呟いたけれど、転倒した衝撃で何を言っているか解らなかった。

所持品:初期設定のまま
状況:建物内部へと侵入し、扉近くで転倒している
自分の状態:普通

280 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/11/03(土) 00:57:04 O
ゾヌ

281 名前:キタン ◆xwsRIJvU/o [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 17:14:22 0
おっさんのライフルが化け物の体に命中するが
流石は化け物である、見た目どおりタフだ
>「流石に中々死なねぇな・・・俺達も逃げよう。」
ダンディおっさんの声に、俺は頷くと、ホースを投げ出そうとして
ふと、本当にふと、大切な事を思い出した
迫水さんだ
まだこのビルのどこかに、迫水さんが残っているんだ
どうする?
助けに行くか?
そこまで思って、俺はふと、放送でここに逃げろと指示があった事を思い出した
迫水さんだってあれを聞いていたはずだ
という事は、ここにいないという事は彼は死んだという事になる
いや死んだのだ、死んだ事にしよう
生きてて動けないんじゃないかと言う恐ろしい考えが浮かんだが、頭を強く振って無理に振りほどく
ここで逃げる…迫水さんを見捨てる…いや死んでいる、迫水さんは死んでいる
そうだ死んだに決まっている吉田さんだってもたなかったんだ、迫水さんだって…いやあのおっさんは何かやたら強力そうな装備を持っていた
いやでも死んだのだ、きっと死んだ
そうだ、……でもそれって見捨てて逃げた俺の責任にもならないか?
俺は……俺は……
体から力が抜ける
俺は人を見捨てたんだ……
その時俺は、自分のしでかした事の冷酷さと、残虐さを思いしった
俺は人間の命を奪ったのだ
迫水さんと言う、怪しいけれども人のいい人間を見捨てたのだ、それによって彼は、ミサイルなり化け物なりで死ぬのだ
体が震える
まだ…間に合うんじゃないか?
そんな考えが浮かんだ
まだ…
「迫水さあああああああああああああああああん!地下鉄の方にも外に通じてそうな場所があったぞおおおおおおおおおおお!」
俺は声を限りに叫ぶ
「さあああああこみずさああああああああああああああん!」
俺は叫んだ
多分答えは返ってこない
そう思ったからなのだろう
俺の目から涙があふれた理由は

282 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 17:15:05 0
すいません>>281は俺です

283 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/11/03(土) 17:18:14 0
>>276.279
閉まった扉を叩く音が響く。
外に居るゾンビ達が新鮮な肉を諦め切れずに扉を叩いているらしい。
だが、鍵の閉まった扉は開きそうにない。
先に何があるか解らないが、とりあえずは逃げ切れたようだ。

284 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/11/04(日) 09:18:29 0
>264
>「うん、目はもう大丈夫だよ。有難う。」 
鈴木さんは私に生返事を返した。顔をあげようともしない。
忙しいのに私なんかが声をかけたから機嫌が悪いのかな?
>「鈴木さーん?人とお話する時は、きちんと相手の目を見て、って教わらなかった?」 
「え?あの・・・」
山田さんの言葉に、鈴木さんは観念したように書類から顔を上げた。
>「飯田お爺ちゃん達がこの建物を使わなくなった間に、 
> 勝手にこの建物を使っていた人たちが残した書類を読んでいたんだ。」 
鈴木さんは私にわかる言葉で説明を始めた。
話を聞いた途端、私はほっとした。
「そうなんだ、勝手に建物を使ってた人がいたんだ。・・・そうなんだ」
私はかみ締めるようにそう呟いた。

>「その人たちがここで、危険な生き物の研究をしていたみたいだね。 
> 蜘蛛の化け物が、他にも何匹か居るみたいだから、気を付けて移動しなければならない。 
ちゃんとしゃがみこんで私に書類の内容を話す姿に、なんだか申し訳なくなる。
> 彩ちゃんは、山田さんと一緒に居れば大丈夫だから、心配しないで。」 
私は後ずさりしそうになりながらも、どうにかその場に踏みとどまった。
「わかった。ありがとう鈴木さん」

鈴木さんは私のリュックからはみ出た書類に気づいた。
>「彩ちゃん、鞄に入っている書類を見せて貰っても良いかな?」 
鈴木さんはちゃんと私の目を見てお話した。
だけど山田さんの「相手の目を見て」っていうのは、こういう事じゃ無いんだろうな。
差し出した書類に目を通している鈴木さんを見ながら、私はふとそんなことを考えていた。

飯田のおじいちゃんと鈴木さんは難しいお話をしている。
なんでも、地下に原発があるそうだ。
私は傍らの山田さんを見上げた。
「さっきの話だけど、山田さんってもしかして強いの?」
山田さんはなんともいえない、複雑そうな顔をした。だから私は慌てて
「少なくとも、鈴木さんは完全に尻に敷かれてるよね」
と、その場を取り繕った。

>暗く、湿っぽい通路の天井には、弱々しく光る電球がぶら下がっていた。 
>飯田老人の先導に従い、周辺警戒をしながら、脱出ルートを目指し、移動を開始した。 
「思ったんだけど、原発の施設って安全なの?
 東京地下に作るくらいなんだから、古いから放射能とか漏れてるって事もないよね。
 地震にも耐えられるなら、ミサイル攻撃にも耐えられるのかな?」
薄暗い通路を歩きながら、私は誰に言うでもなく思ったことを口にした。

285 名前:回収体28号[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 21:01:22 0
>>275
回収体の頭部に生えた数十本の耳が不規則に動く。
脳味噌に湧いた巨大な蛆虫が、ダンスを踊っているような不気味な光景。
その内の一本が床を削るJudasの爪の音を捉える。
「・・・」
これだけ音を立てて移動する生き物にしては、足音そのものが軽すぎる。
この音を立てる餌は、もしかして偵察をしているのではないか。
疑問が頭を過ぎるが、目の前にその生き物が来た瞬間、本能的に左腕を振り下ろした。
全速力で振り下ろした一撃が、Judasの左腕によって防がれる。
>「・・・今!」
一撃を受けた餌は、まだ生きている!
地面を蹴る音が周囲5箇所から響き、ハンター達の巨体が空を切る音が聞こえる・・・
いや、見えた。
28号は脳内で聴覚を視覚化、周囲の状況を映像化する事が出来る。
「・・・」
Judasに叩きつけた左腕を持ち上げ、その場で一回転する。
左腕を振り回し、飛び掛ってきた三体のハンターに、棍棒状の腕をぶち当てる。
それは攻撃というよりも牽制に近い一撃で、ハンター達に致命的な一撃を与える事は、出来なかった。
迎撃する事には成功したが、足元を狙った2体のハンターの攻撃によって、バランスを崩す。
太い足は、ざっくりと切り裂かれ、白い脂肪の混じった筋肉が傷口から覗いている。
ハンター達の一撃も致命傷ではないが、久しぶりに受けた攻撃に、巨体がバランスを崩す。
苦痛の悲鳴を上げながら、バランスを崩した回収体が、Judasに向って倒れ込んだ。


286 名前:ミヒャエル ◆l2/fr.zO7w [sage] 投稿日:2007/11/05(月) 10:27:09 0
>238
>「髪なんぞ気にせんでもいいだろう。どうせ歳を取れば白くなって抜けちまう」

「俺様はナイスシニアなロマンスグレーになるんだっつの!」
「しっかし流石俺様。計算以上の火力だったなありゃ。自分まで吹っ飛ぶ所だったぜ!ハッハッハッ!」
少年が悪戯をして見せる様な軽快な笑いを飛ばす。

薄暗い通路を進む。
「なぁーんだ。また変なの沸いてくるかと思ったけどよぉ?期待外れだなこりゃ」
「後どん位で出口に着くんだ?っつーかここ一体何の為の通路だったんだ?」

決して上手いとは言えない鼻歌雑じりにだらだらと歩く。
「フンフンフ〜ン♪・・・ぉ?耳が変だな?」

耳に時折雑音が入るのに気付き足を止める。
「耳糞かぁ〜?糞ったれめ。このっ・・・!おぉぅ・・・」

小指で穿り妙な声を出していたがはっきりと声らしいものが聞こえる。
―・・・急!・・・撃により・・・遂行・可・・・不明!繰り返・・・ャエルは生存・・・―
「あぁん??・・・あ、そうかそうか。これか。さっきの着地でONになったのか」
「あんま使わねーから忘れてたぜ。つーかこっちから喋れねーんじゃラジオじゃねーかタコ!」

前を行く者に遅れを取った分早足で追う。
「へへっ。悪ぃ悪ぃ!さっさと行くべ」

(そうだ。確かもう何部隊かあって途中で襲撃されちまったんだったなぁ)
(待てよ?何に襲われた?・・・肝心な所が出ねーんだよなぁ。まぁいいか)

先程とは違い少し緊張気味に歩く。
(んー。こいつら気付いてるか知らねぇが、来てるなぁ。『何か』が)
(やれやれ。こいつら軍人はともかくとして、一般人まで面倒見切れねーっつの!はぁあ・・・)


所持品: C4/1ポンド C4用信管*9 リード8m*0 M590C(mossberg)*6(0発装填済み)
Glock 19*25(2発装填済み) オイルライター 投擲武器*1 
建物の間取りとマークの付いた地図帳(55F・40F・B?にマーク) 小型受信機

現在地:旧日本軍駐屯地跡 医務室地下?
状況: 自分の部隊?からの通信傍受

287 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/05(月) 21:48:28 0
>284
>「そうなんだ、勝手に建物を使ってた人がいたんだ。・・・そうなんだ」
せめて飯田老人があの世に行くまでは、この嘘を信じて貰いたいところだ。
棺桶の向こう側で泣こうが罵倒しようが、死体は何も感じない。
それに、不信感が無ければ、お互いに上手くやって行ける。

>「さっきの話だけど、山田さんってもしかして強いの?」
地球上がウィルスに汚染されても、最後まで生き延びられる程度には、強いだろうな、と小川が考える。
彼女にとって、最大の敵はウィルスでなく、人類なのかもしれない。
>「少なくとも、鈴木さんは完全に尻に敷かれてるよね」
山田あすかが足を止める。
振り返った先には、俯き加減で肩を震わせている山田あすか。
睫を震わせ、感情が溢れ出すのを必死に止めようとするように見える。
小川が心配して声を掛けようとした瞬間、山田あすかが噴出し、そのまま大笑いした。
>「ごめんごめん、あー、久しぶりに笑ったわ。」
満足するまで笑うと、目に溜まった涙を拭う。
>「んー、どうかしらね。鈴木さんて、案外、Mだったりして。
  もしかしたら、女性に免疫があんまり無いとか?
  そういう男って、気を使いすぎるのよね。
  まぁ、女としては・・・黙って俺について来いってタイプが良いなー、なんてね。」
山田あすかの笑顔が、ぞっとする位、冷たい笑顔になる。
>「本当は、私の機嫌を悪くするのが怖いんじゃないの?」
冷たい、というよりも悲しい笑顔だった。
>「本当は、私なんてどうでも良くて、私をここから逃がしたいだけなんじゃないの?
   それだけが目的で、本当は、私の事なんかどうでも良いの。」
小川が言葉に詰まる。
山田あすかに全てを見透かされているのか?
俺の目的に気が付いているのか?
>「貴方は、時々、人の事を忘れちゃうんじゃないかしら?
  自分がするべき事に夢中になって、他人の気持ちも忘れて、自分の事も忘れちゃう。」
小川がうんざりした表情で首を横に振り、再び歩き出した。

流石に原発と聞いてぞっとしない人間は居ないだろう。
それも半世紀以上も前に作られた代物なら当然だ。
>「思ったんだけど、原発の施設って安全なの?
 東京地下に作るくらいなんだから、古いから放射能とか漏れてるって事もないよね。
 地震にも耐えられるなら、ミサイル攻撃にも耐えられるのかな?」
「難しい質問だね。」
小川が困ったような声で呟く。
「地震やミサイル攻撃は大丈夫だと思う。放射能漏れも、特に問題無いかな。」
少女と山田あすかが固まるのに気が付き、慌てて付け足した。
「地下は地震の影響を全く受けないんだ。地下は、地上と違って地震では揺れないのは知っているかな。
 それに、結構深い所に設置してあるから、ミサイルの攻撃も届かない。」
地下施設を攻撃する為には専用の兵器が必要だ。
しかし、自衛隊で採用したという話も聞かないし、
雑賀達の話では、地表を耕すだけのロケットや自走砲位しか用意していない筈だ。
「放射能漏れも、恐らく無いと思う。
 カネの流れを洗う単に医療データにも調べたけれど、
 村に放射能が原因のガンや白血病患者は、全く居ないんだ。戦後、ずっとね。」 
少し喋りすぎたかもしれない。
一介の自衛隊員、一介の国家公務員という嘘の経歴を自ら剥がすような間抜けな真似はするな、と言い聞かせる。

288 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/05(月) 21:49:18 0
>276−274
唐突に、小川が脚を止める。
片手を上げ、アサルトライフルから拳銃に持ち帰る。
「・・・扉の閉まる音が聞こえました。」
曲がり角の先には、階段がある。
>「ふぅ〜・・・。やっと、建物の中か〜・・・」
小川は曲がり角の影に隠れて、声の主を警戒する。
村から逃げる為にここまで来たのであれば、駐屯地跡地から脱出出来るという情報を持っているという事だ。
知っているのは、老人達だけの筈で、そうでなければ、この駐屯地を間借りしていた連中だろう。
つまり、生物兵器の実験を行う傘社のような連中、という訳だ。
警戒しない理由など、存在しなかった。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FN FAL空挺モデル(11)、FALのマガジン(20)、
     鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
     M24型柄付手榴弾(ネクタイの両端を結んでいる。)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 地下通路
状況:千堂の声を聞き取り、警戒する。敵ではないか、と考えてる。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象になった。

289 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/06(火) 02:34:10 0
>279,283
「ほれ、そこで寝てないでさっさと行くぞ」
すぐ近くで倒れている七瀬紅葉に手を差し伸べる。
その際にこちらに恨むように見つめてくるが、その視線は無視する。
その視線に少し罪悪感を感じるが、当然ソレも無視する。
あの状況ではアレが自分に今行えるベストなのだ。
だからそのように恨むような視線は自分に向けるのはお門違いなのだ。
とはいえ、女の子に睨まれているのは気分が良いものではない。
「はいはい、恨み言なら歩きながら聞いてやるから。今は少しでも時間が欲しいんだ」
七瀬紅葉の手を握って力ずくで無理やり立たせる。
「なんせ早くしないと、この村・・・空爆されるからな・・・」
その言葉は誰かに聞かせるためというよりは自分に言い聞かせるような言葉だった。
七瀬紅葉の手を握っている手に、無意識に力が入る。
「また、こうやって隠蔽されるんだな・・・」
この呟きは後ろで今も扉を叩くゾンビの呻き声と合わさっていた。

>288
「さて、さっさと行こうぜ。後ろにいるゾンビ共がいつ来るか判ったもんじゃない」
先に進もうと前に続いている薄暗い通路に目を向ける。
この辺りには電気が通っていないのか、もしくは電灯が壊れているのか、辺りに光がある気配が無い。
「こんな時に、コイツを持ってきて良かったぜ」
背中に背負っているバックから懐中電灯を取り出し、スイッチを押す。
懐中電灯の光が辺りを照らす。
すると、その先に地下へと通じる階段があった。
「・・・なるほど。非常扉に通じる道を作るのは、当然か・・・」
少しばかり運が良すぎる事に不安を感じるが、進むべき道があるのは有難い。
「よし、七瀬ちゃん。俺が先に行くから君はこれで前を照らしてく・・・れ・・・」
七瀬紅葉に懐中電灯を渡した時に、ある悪寒を感じた。
それは、この状況から感じていたモノでは無かった。
自分が、今感じたモノは決してゾンビなどから感じる事が出来ないモノ。
それは、明確な殺意だ。
いや、実際は殺意では無いのかもしれないが、だが確実にこちらを警戒している事は判った。
「また、これは厄介な・・・」
日本刀に付いている血脂を布で拭き取り、腰に差してあった357マグナムを抜く。
「七瀬ちゃん、いいか?あの階段を今から降りるけど、その時は俺を照らさないでくれ」
そう言い残して、壁に張り付きながら階段へと近寄る。
結局、七瀬紅葉には階段の先に誰かがいるという事は伝えない事にした。
勝手な判断ではあるが、下手に騒がれるよりはマシだった。
それが、祖父と父親に鍛えぬかれた五感に第六感、そして知識のなせる行動だった。
「まったく・・・俺は一般の民間人なんだぜ?それがどうよ?この無駄な知識は?」
ライターに火を付けて、階段の奥へと投げる。
小さな灯火が階段の先を照らす。
それを確認した後に、小さく息を吐き出して大きく吸い込んだ。
「えー、そこにいる誰かさんに言います!!俺達は無害な一般人です!!だから警戒を解いてください!!
 もし、警戒していないなら、そちらに降りて良いならそのライターの火を消してください!!」

所持品: 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:階段の向こうにいる誰かに話し掛ける。
自分の状態: 良好


290 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/11/06(火) 22:02:43 0
>>270
綾小路家の令嬢と供に、動かなくなったエスカレーターを駆け降りる。
ゾンビの数は、随分と減ってはいたが、それ以上に厄介な生き物がいる。
「ははっ、どうやらあの怪物に見初められたようだね。」
いつ何時も変わらぬ余裕に満ちた笑い声が、空虚に響いた。
笑顔の陰に隠れているのは、あの生き物に対する嫌悪と不安だった。
様々な生き物の特徴を持つ、グロテスクで生理的嫌悪を齎す石像が分解、再構成されている。
本来の動物の姿を取り戻していた美しい4体の石像が、噴水を守護するように鎮座している。
大きな翼を持ったワシと、逞しい巨躯を誇る狼、首を傾げる優しい目をした梟と賢者の落ち着きを感じさせる山羊。
それぞれの翼、巨躯、顔、角が入り混じったキメラの石像は、居なくなっていた。
全てのリレーフを嵌めた時に、石像が動き、本来の姿を取り戻したのだろう。
「行こう、恐らくこの中だ。」
桃華に手を貸し、階段を下りる。
降りきったところで、打ちっ放しのコンクリートの壁やプラットホームには不釣合いな列車が見えた。
中にはミスタ・ルイスの姿も見える。
軽く手を振り、列車に向って走り出した。

291 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/11/07(水) 12:47:24 0
>>283.289
>「ほれ、そこで寝てないでさっさと行くぞ」
千堂さんが手を差し出す。
その際に少し抗議するような視線を送るけれど、簡単に流される。
>「はいはい、恨み言なら歩きながら聞いてやるから。今は少しでも時間が欲しいんだ」
そして、そのままわたしの身体は軽々と引き上げられる。
本当ならここで恨み言の一つや二つを口にしたいところだったけれど、次の千堂さんの言葉を聞いてその言葉を飲み込んだ。
>「なんせ早くしないと、この村・・・空爆されるからな・・・」
「えっ・・・?」
一瞬、何を言っているのか解らなかった。
空爆?一体、いつの時代の話なのだろうか。
生きている人間がいるというのにも関わらず空爆なんて、と思うと思わず口を開いていた。
「そんなっ・・・わたし達生きているのに、どうしてそんなことされるんですか」
そう思わずには居られなかった。
ただ、言ってしまってから後悔する。
こんなことを千堂さんに言っても仕方のないことなのだから。
口にはしないものの、もしかすると同じ事を思っているのかもしれない。
「すみません・・・少し熱くなってしまったみたいで・・・」
そう思ったら叫んだ行為が凄く恥ずかしくなってきてしまった。

>>288
千堂さんがわたしより少し前を歩いている。
ただ、この建物に光がないのか少し前すら見えないくらい暗い。
そして、わたしは暗いところはあまり好きではない。
そう思っていると、目の前を歩く千堂さんが何やら荷物をあさり始めた。
そして、出てきたのは懐中電灯だった。
「・・・良かった・・・」
光を見て思わず安堵の声が漏れる。
「よし、七瀬ちゃん。俺が先に行くから君はこれで前を照らしてく・・・れ・・・」
地下へと繋がる道に辿り着いて千堂さんがわたしに懐中電灯を手渡す。
そして、その姿を指示通りに照らそうとしてその手が止まる。
この先に誰かが居る。
それはわたしも千堂さんの様子を見て感じ取っていた。
>「七瀬ちゃん、いいか?あの階段を今から降りるけど、その時は俺を照らさないでくれ」
わたしは声を出さずに首だけ縦に動かす。
少し心配だったけれど、わたしが一緒についていく方が危険だろう。
わたしは大人しくその場で無事を祈るのだった。

所持品:初期設定のまま、懐中電灯
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:地下へと繋がる道の手前で待機中
状態:普通

292 名前:姫路 幸哉 ◆8aoMc1xOXE [sage] 投稿日:2007/11/08(木) 19:44:38 0
>211>227
穴を歩き始めると、後に続いて人が滑り込んできた。
後ろから扉の破れる音、そして爆発音が響いてきた。
「大丈夫かな?」
>「おぅ。待たせたな。上は宴会で忙しいらしいからさっさと行くぞ」
>「なぁあああああ!・・・ま、いいか。また生えるし」
話し声や叫び声で無事だとわかる。僕はほっと息を吐き出し、少しばかり足を速めた。

>238
>「髪なんぞ気にせんでもいいだろう。どうせ歳を取れば白くなって抜けちまう」
その言葉に僕は気が緩んだ。同時に口元に笑みがこぼれる。
駐屯地に入ってからずっと、気を張っていたのだろうか。
「また生えればいいですね」

>266
広い部屋に出る。
「ここは?」
散乱するビン、倒れた棚。
「薬品庫か何かかな? ……ひどい有様だな」
何気なく目を奥にやり、仰天する。思わず一歩後ずさった。
そこには大蜘蛛の死体、そして肉片が転がっている。肉片は恐らく、ゾンビのものだろうか。

地面に置かれた懐中電灯。それで照らされている壁を僕は見た。
「ミ……ミナゴロシ?」
「ミミナゴロシ」と、壁には書かれていた。

現在地:旧日本軍駐屯地跡 地下
状況:広い部屋。壁に書かれた「ミミナゴロシ」を見る。


293 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/11/08(木) 23:10:31 0
>290
あたしと城戸さんはシノザキさん達と別れ、噴水へと向かっていた。
足止めチームには前述のシノザキさんのほかに、城戸さんと謎の男性がつとめてくれている。
本当は皆と一緒に地下への階段を駆け下りた方が良かったのかもしれない。
けど、二手に分かれればいろんな意味でリスクが分散できるわよね。
少し遠回りかもしれないけど、そう悪くない選択だとあたしは思ってる。
「止まってるエスカレーターって、どうしてこうも走りにくいのかしら!」
広場にはゾンビがふらふらしてるけど、多分大丈夫。あたしたちの逃げ足の方が速いもの。

噴水付近はすっかり様変わりしていた。
グロテスクな怪物は消え、4つの美しい彫刻が配されている。
大きな狼の彫刻が、このビルで出会ったある人を思い起こさせる。
ミケさんは、結局来なかった。

>「ははっ、どうやらあの怪物に見初められたようだね。」 
「見初められたって……」
あたしは絶句した。

「行こう、恐らくこの中だ。」 
取葉さんはあたしの様子などどこ吹く風で、いつもの笑顔を浮かべながら、あたしに手を貸してくれている。
彼の笑顔は仮面みたいなものなんだろうなとあたしは思った。
こうしていると、取葉さんはとても奇麗な顔をしている。品が良くていいところの御曹司みたいだ。
だけど中身は、あたしとはまるで違う。
「……とりあえず、顔以外の場所に目玉がくっついてるような旦那様は嫌かも」
そう言って、あたしはおどけてみせた。
震える声で軽口をたたきながら、あたしは考えていた。
Gは恐ろしい怪物だ。
だけど列車に乗れさえすれば、あたしはGだけじゃなく、今夜の悪夢全てにサヨナラできるはずだ。
もし、もし無事に生きて帰れたらあたしは何をしよう?
全部悪夢で済ませるか、それとも……。

階段を折りきった先では、打ちっ放しのコンクリートの壁やプラットホームには不釣合いな列車が見えた。 
ミスタ・ルイスの姿を見て、あたしはぱっと顔を輝かせる。
「ミスタ・ルイス、川崎さんも無事でよかったわ!」
あたしは飛びつかんばかりの勢いでミスタ・ルイスに駆け寄っていった。
「さっき電話で話したみたいに、Gっていうのが出たの。今シノザキさんたちが足止めしてくれてる。
 でね、二手に分かれたんだけど……皆は?もう戻ってきた?」
あたしは不安になってきょろきょろ周囲を見渡した。
銃声が止んで随分経つ。
戻ってこないことは彼らの死を意味していた。
地下で垣間見た部隊への一方的な殺戮が嫌でも思い出してしまい、あたしは身震いした。
「皆が戻り次第出発するのよね? Gの息の根を止める役はミサイルで十分だわ!」

294 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage毎度毎度申し訳無い…] 投稿日:2007/11/10(土) 20:02:35 0
>260
六十数年ぶりに「丸太置き場」に降り立てば、周囲の濁った水槽に漂う「丸太」達が、自分を睨んでいる。少佐はそう感じた。
それも当然だろう。涙の一つも見せず、慈悲も容赦もなく、彼らを醜い姿に変えた残忍な軍医将校がここにいるのだ。

ふと少女へ目を向けるが、水槽の中身は把握していない。表面に絡んだ蜘蛛の巣と埃に遮られている事が幸いしたらしい。
皮肉な事に、先程少佐自身が手を下した蜘蛛の化物に救われたのだ。まだ、この少女を誤魔化し続ける事は出来るだろうか。
既に実験内容や研究の目的は話した。自身にとっての栄光が、彼女らにとってはそうでないと、何故あの時に気付けなかったのか。
心のどこか、未だ若き日と変わらぬ部分で、彼女らにも理解されるのだと、淡い期待を抱いた事を今更ながら後悔した。
>264
「ほう、良く判ったね」
感心した様に鈴木へ頷く。確かにこの施設には小規模ながらも頑丈かつ信頼できる、当時最新鋭の原発が一つ埋め込まれていた。
本土決戦の折、村を丸ごと不死身の連隊に守られた自活可能な要塞とし、ここをその司令部とする為だ。
「今も動いておるかは知らんが、少なくともここが出来てから放棄するまでに修理や補給は一度もされていない。何の問題も無かったからね。
そいつを作った学者の先生は『実質的な永久動力だ』なんてほざいていたよ。信じられないから、ここへは電気を引きなおしたがね」
永久動力は、元々陸軍よりも海軍が熱心に研究していた分野だ。陸軍に籍を置く多くの研究者は『酒が切れぬ徳利だ』と笑った。
そこから『徳利研究』と呼ばれる様になったのは、研究の管轄が陸軍に移ってからで、かの仁科博士も深く関わっていたとされている。
「何せ、あまり時間はないんだ。とりあえずは脱出路までの安全を確保しよう。ついてきてくれ」
>286
「ここを作るとき、想定されたのは『米軍の空襲にも耐えうる地下要塞』だから、ある程度はミサイルにも耐えられるだろうとは思うが……
ただ、ここも随分と古くなったし、攻撃がどの程度かもわからない。絶対に安全だという保証はできないな」
薄暗く湿った通路を歩きながら、ふと聞こえた質問に答える。
「だから、何時までもこんな所にはいられないんだ。早くここから逃げ出さないと」
>287、288
「…おや」
鈴木に小さく頷く。少佐の耳にも、扉の軋む音が届いたのだ。少なくとも人間だろうと思われる声もはっきりと聞こえた。
「兵長や中尉が連れて来たにしては……随分早すぎるね。それに、数が少ない」
拳銃を抜いた鈴木の背後から、援護をする形で小銃を構える。すると、相手の声が再び聞こえてきた。
>289、291
無害な一般市民を名乗るものは、警戒を解けと要求する。
「鈴木君、どうするね。向こうも銃を持っているのは確実だ。しかし少人数だろうから、突っ込んで制圧するのも容易だろうが。
何にせよ判断は君に任せるよ。私はここから援護する」

名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(4発装填、予備26発)背嚢

295 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/11/10(土) 20:03:07 0
>286
「ふん、年寄りなんぞ、そう良いものにはなれんよ。自慢する訳じゃないが、私だってこれでも若い頃は結構に楽しい思いをしたものさ。
だが年を取ってみればこの有様だ。何せ軍人ってのは髪が抜けやすいものだが。さあ、君はどうなるだろうねぇ」
ミヒャエルに重ねた冗談で返して、大佐はほんの少しだけ笑った。その内に、横穴から連絡通路へと抜ける。
「ここはいくつかある連絡通路の一つだ。上の状況を見た限りだと、恐らくは少佐らの方も下に逃げるしかなかっただろうと思う。
ならばここを進めばきっと合流できるはずなんだ。なに、すぐに抜けるよ」
ちょうどそのように言った時に、ミヒャエルが耳がどうこうと言い、足を止める。
「…急いでくれよ。私の任務も急を要するんだ」
>266
湿っぽく暗い連絡通路を暫らく歩けば、すっと空間が広がって部屋に出た。頭の中の地図に自身の場所を照らし合わせる。
記憶が正しければここは薬品庫の一つで、ちょうど「第1薬品庫」のはずだ。散らかっているのは、決して年月の所為ではないだろう。
飛び散った肉片に蜘蛛の死骸、壁に書かれた血文字。それらは否応なく、先程の化物と化した気違い学者を思い出させる。
大佐は特に怯みはせず、少佐達と合流すべき場所を考え、頭の中の地図からすぐにその場所を割り出した。
「恐らく少佐達にはこの先にある講堂で合流出来るだろうと思う。脱出できる連絡通路に抜けるには、講堂を横切るのが早いからな。
もちろんそこまでの案内はさせてもらうが、途中で一箇所だけ寄り道をさせて欲しい。問題はないかね?」

名前:大宮外吉
持ち物:AK47自動小銃(24発装填、予備弾倉0)、軍刀、手製手榴弾

296 名前:如月 秋[] 投稿日:2007/11/10(土) 22:12:05 0
くそ・・・・・ここどこだろ・・・・
名前 如月 秋
外見 私服の上に装備 慎重は175くらい 痩せ型
性格 冷酷 マイペース
年齢 21
口癖 多分〜ですよ
装備 M16を改造、ダットサイトや銃身を短くしたり、グレネードランチャーもついてる、どこで手に入れたかは不明
コルトガバメント グロック
各種マガジン多数
マガジンポーチは特殊部隊使用
装備しているベストに何か紋章が入っているが何かは不明
全体的に傭兵だと思ってくれればいいです

(よろしくお願いします)

297 名前:ウェスカー[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 22:14:43 O
貴様達は・・・・逃げられない!

298 名前:如月 秋[] 投稿日:2007/11/10(土) 22:20:27 0
くそ・・・・・・
降下してみれば・・・・どこだよここ
〔近くに秋の物と思われるパラシュートが落ちている〕
無線機は・・・・・くそ・・・・充電しねぇと・・・・
誰かいねぇもんかな・・・(銃を構え辺りを見回す)
ん・・・?〔駐屯地〕?また厄介なとこに来ちまったみてぇだな・・・
〔銃を構えながら歩き出す〕


299 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/11/10(土) 22:30:10 0
>285
28号は己の頭部を狙った3人の同胞を棍棒で吹き飛ばす。しかし、その一撃は殺す為のモノでなく払い除ける為の一撃だ。
なんのこたぁない、と言わんばかりに跳ね飛ばされた同胞達は体勢を立て直す。
そして、その隙を縫い、2人の同胞がヤツの足を容赦なく切り裂いた。
切り裂かれた足でそのバランスが取れなくなった28号は、俺に向かって倒れこんでくる。
俺はバックステップで難無くそれを避けると、さらに一撃を加えようと右手を振り上げる。
機動力は削いだ、では次は?その異常なほどに鋭い聴覚を削いでやろう。
振り上げた右手は握られる事はない、聴覚を奪うのに必要なのは点ではなく面の攻撃。
振り下ろす右手は鞭のようにしなやかに、しかし力は決して抜かず・・・。
化け物になって間もない頃、自らの腸を振るっていた事を思い出す。あの時のように、しなやかに力強く速い一撃を。
開かれた右手の一撃を、28号の頭部目掛けて容赦なく振り下ろした。

持ち物: C4完成品 ファイル「回収体28号に関する報告」
現在地:地下施設 守衛室 第7資材搬入口
状況:28号の聴覚を奪うため右手を振るう

300 名前:如月 秋 ◇erf1.tgd[] 投稿日:2007/11/10(土) 22:39:49 0
たく・・・・状況説明もされてねぇのに生存者の有無を確認だと?
ふざけるな、わけのわからねぇ化け物は訓練所で説明受けたが・・・・
しかも人なんざいねぇぜ・・・
〔ブツブツと愚痴りながらあたりを詮索〕
M16の弾丸 30発マガジンテープで1つにしたものを10個
ガバメント 7発のマガジン五本
グロック  15発マガジン五本
コンバットナイフ
手榴弾二個 グレネードの弾 六発
周辺の地図はどこかに落とした

以上詳細

301 名前:如月 秋◇erf1.tgd[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 23:20:57 0
ここに・・・・あれがあるのか・・・・
〔何か覚悟を決めたように地下道に足を踏み入れる〕

302 名前:如月 秋◇erf1.tgd[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 23:22:43 0
ここに・・・あれがあるのか・・・
〔なにか覚悟を決めたように地下道に足を踏み入れる〕

303 名前:如月 秋◇erf1.tgd[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 23:48:59 0
〔駐屯地内進入、任務→生存者の確認、およびバッテリーの確保、それに駐屯地のセキュリティレベルΩにあるファイルを入手〕

まずはバッテリーの確保・・・・・だな

〔建物詮索〕

つか・・・・電気来てないか・・・・くそ・・
ほかの隊員をさがすか

〔隊員の詮索開始〕

304 名前:如月 秋 ◆SK8nVJOsk. [sage] 投稿日:2007/11/11(日) 01:50:01 0
誰か・・・・いないのか・・・・、ん?あれは・・・
〔隊員の死体を発見、わき腹をぶち抜かれており多分出血多量で死亡〕
よかった・・・・これで無線機が使える
〔死体のベストと耳から無線機を取り出し自分のベストと耳につける〕

こちらチームbの第2小隊所属の 如月 秋 軍曹だが
ほかの部隊の安否はわからんが、俺の小隊のヘリ予定と反して自衛隊の対空砲火をくらっちまって
ばらばらに降下した、今、俺と同じ隊のレイス小隊長の死体を見つけた、降下後、無線連絡で隊長の下に集まる予定だったが
俺の無線機はバッテリー切れだった、今は隊長の無線機を使っている
肝心の隊長がこうだ、多分ほかの隊員は生きちゃい、死体は隊長以外見当たらないが・・・・
隊長の傷口から推測して、すでにターゲットは駐屯地内を俳諧していると思われる
厄介だ、俺と隊長の死体以外隊員は見つからないし、無線で呼びかけてもまだ誰もでない
このままでは、作戦の結構はほぼ不可能だ、撤収ポイントに向かうからヘリを読んでおいてくれ
それに、この駐屯地内には生存者もいないと思う、これ以上の詮索は無意味だ
今から、撤収ポイントに向かう
定時連絡終わり


「待て、軍曹、この作戦の失敗は許されない、たとえ君が一人でもこの作戦は続けててもらう」

は?馬鹿をいうな・・・・であります
俺は一人だ、せめて援軍をよこしてくれ

「残念だが、他の部隊はすでに他の地域に出払っている、それにまだ経験も浅い兵士に汚染レベルBは手に負えない」

俺だってまだゾンビとやらとは戦ってない、この間、本部で見たのが初めてだ、

「君のイラクでの活躍からすればゾンビくらい敵じゃないだろ?アメリカの第57特殊作戦大隊を君の指揮したゲリラと君とでほぼ壊滅させただろ?」

ほぼ・・・・だ、バグダットへの進行は防げなかった
だが今回の相手は化け物だ、人間とはわけが違う、十分な装備も、兵員もいない

「なら戦闘をしなければいい、隠密作戦は苦手かな?」

いや・・・苦手ではないが・・・

「よし、決まりだ、幸運をいのる、交信終了」

くそっ、きりやがった、やるしかねぇか・・・誰か俺の無線の周波数を拾ってくれればいいんだが・・・まぁ生存者がいたらの話だが・・・
〔建物の散策を再開、無線の呼びかけ開始〕


305 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage 遅くなってごめんなさい] 投稿日:2007/11/11(日) 11:18:53 0
>288ー289 >291 >294
鈴木さんはミサイルで原発が壊れるようなことは無いといった。
施設に一番詳しいおじいちゃんは、原発自体を眉唾ものと考えているみたい。
>「ここを作るとき、想定されたのは『米軍の空襲にも耐えうる地下要塞』だから、
ある程度はミサイルにも耐えられるだろうとは思うが…… 
ただ、ここも随分と古くなったし、攻撃がどの程度かもわからない。絶対に安全だという保証はできないな」 
私はぞっとした。チェルノブイリの事故くらい小学生の私でも聞いたことがある。
>「だから、何時までもこんな所にはいられないんだ。早くここから逃げ出さないと」 
それにしても、自分の足元にずっと原発があったなんて・・・。
知らない方が幸せなことってあるんだね。
>「放射能漏れも、恐らく無いと思う。 
「そうなんだ、良かったぁ〜」
私は返答に対して何の疑問も持たなかった。自衛隊や警察ならそのくらい調べるのは簡単だろうと思っていたからだ。

私は浮かない顔をしている山田さんの袖を引いた。
「山田さんと鈴木さんって、やっぱり恋人同士じゃないの?」
煌煌とともる明かりのおかげで、山田さんの表情は私からも良く見えた。
私は何度か躊躇ったあと、おずおずと口を開く。
「でも、私は鈴木さんのこと何にも知らないけど・・・どんな山村まで迎えに来てくれるのは凄いって思う」
 どんな意図があっても、何かのついであったとしても、助けてもらえて私は嬉しい」
私は山田さんの手に自分の手を滑り込ませた。あったかい手だ。
「鈴木さんが忘れっぽいっていうんなら、山田さんが思い出させてあげれば良いんじゃない・・・かな。
 山田さんは好みじゃないって言ってたけど、二人はその・・・いいコンビだと思うよ」
―――― 恋人同士、と言わないところがミソだ。

鈴木さんが曲がり角で不意に足を止めた。
>「・・・扉の閉まる音が聞こえました。」 
>「兵長や中尉が連れて来たにしては……随分早すぎるね。それに、数が少ない」 
モフがじたばた暴れだした。
私はトイプードルを落とさないよう抱えなおした。モフが何か言いたそうにくんくんと鼻を鳴らす。
>「えー、そこにいる誰かさんに言います!!俺達は無害な一般人です!!だから警戒を解いてください!! 
> もし、警戒していないなら、そちらに降りて良いならそのライターの火を消してください!!」 
>「随分肝の据わった一般人ね」
山田さんは感心したように呟いた。ライターの火は頼りなく揺らめいている。
>「鈴木君、どうするね。向こうも銃を持っているのは確実だ。
>しかし少人数だろうから、突っ込んで制圧するのも容易だろうが。 
>何にせよ判断は君に任せるよ。私はここから援護する」 
「あっ!モフったら!」
モフは私の手を振りきり、ワンワン言いながら走り出してしまった。
「待ってよモフ、ダメだったら!」
私は慌てて後を追いかけた。

ようやく追いついた時には、私は階段の下まで来ていた。
モフは嬉しそうにワンワン尻尾を振っている。何だかとても嬉しそうだ。
モフは野良犬だったからあちこち放浪してたはずだ。
もしかして隠れてる人のことを知ってるのかな?たとえば餌を貰ってたとか。
私は足元のライターを拾った。
「え・・・ええと。もしかしてモフのお友達ですか?」
「私は森村彩っていいます。九武村小学校の四年生です」
私の姿は向こう側の人からは多分丸見え。
もし危害を加える気があるなら、とっくに何かしてくるはずだよね。
「えっと・・・ライターの火、消してもいいですか?」
私は振り向き、恐る恐る鈴木さんに尋ねた。

所持品:カードファイル、ロケット、指輪、財布、鍵、非常用袋(中身不明)  
服装:セーター、ジーンズ、赤い防寒服上下、手袋、完全防水ブーツ、三日月の髪飾り  
状態:肩等に噛み傷@治療済(ワクチン投与済)帝国軍実験ウィルスに感染の疑い  
状況:ライターを拾う。火を消していいか飯田老人と鈴木さんに質問

306 名前:カメルーン[] 投稿日:2007/11/11(日) 13:34:34 O
ごっど

307 名前:シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/11(日) 18:37:26 0
>281
>「迫水さあああああああああああああああああん!
  地下鉄の方にも外に通じてそうな場所があったぞおおおおおおおおおおお!」
大森が叫び声を上げる。
迫水、と言うのが誰だか解らないが、ここに来るまでに分かれてしまった誰か、なのだろう。
(まぁ、皆無事なら良いんだけどね)
今夜一晩の間に様々な出会いと別れを繰り返してきた。
>「さあああああこみずさああああああああああああああん!」
両目から涙を流しつ続ける大森の手を取って、シノザキが走る。
何も言う必要はないだろう。
ただ、先へ行くしかない。
事切れたように動くのを止めたエレベーターを下り、列車へと向う。
噴水のオブジェの隙間から見える階段を走り下りる。

>290>293
>「皆が戻り次第出発するのよね? Gの息の根を止める役はミサイルで十分だわ!」
「ようやく追い着いた・・・」
肩で息をしながら、桃華と取葉に追い着いたシノザキと大森。
「あー、こっちが桃・・・自己紹介は自己紹介は、当人同士でやってくれ。」
マクナブに状況説明をしていた桃華の名前を出しかけた所で、会話を切り上げる。
「で、まだ一人残っているんだが?どうする?」
あの化物の能力は未知数だ。
だからこそ、逃げ出すのは早い方が良い。
だが、あの男一人を残して、逃げ出して良いのだろうか?

308 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/11(日) 22:56:45 0
>290>293
子供のように手を振る取葉が不気味に見える。
なんと言うか、全くもって、人間と言う気がしないのだ。
ピクニック気分でビルの中を歩き回り、ピクニック気分で、ここへ戻ってきた。
だが、少なくとも桃華は無事だ。
礼を兼ねて取葉に手を振り返す。
人を食った化物だが、信用出来る、というのがマクナブの出した結論だった。
>「ミスタ・ルイス、川崎さんも無事でよかったわ!」
打ちっぱなしのコンクリートに踵を叩きつける小気味良い音を響かせながら、
駆け寄ってきた桃華を無事な方の手で抱きしめ、抱え上げる。
くるりと華奢な体を抱えて、クルクルと回るマクナブは、
心底安堵したような笑顔で、目がちょっぴり潤んでいた。
声にこそ出さないが、目が桃華に優しく語り掛けている。
ルイスパパは、片手でもお前を持ち上げられる位、強いんだぞ。
だから決して、怖がる事も、失われた片腕の事なんて、気にする事は無いんだよ、と。
それは心の底から、訴えかけている事だった。
この娘が、俺の片腕位で悲しんでは行けないのだ。
そして、二度とお前を悲しませるような事をするものか。
「ミスタ・ルイスは不死身さ。ミリアも無事だ。」
軽くウィンクしてみせると、無事な方の手で2両目のボックス籍を顎で指す。
フラフラ出来ないように、座席に縛り付けているが、こればっかりは我慢して貰わなければならない。
>「さっき電話で話したみたいに、Gっていうのが出たの。今シノザキさんたちが足止めしてくれてる。
  でね、二手に分かれたんだけど……皆は?もう戻ってきた?」
ちっちゃなレディだが、喋り方がちょっと幼すぎる。
くそ、恐らくパニックを起こしているのだ。
脱出出来る希望と、打ち壊すほど不気味なGという存在がほぼ同時に表れた事で、
脳の情報処理が追い着かなくなってる。
桃華の問い掛けに答えるように、重々しい足音と、比較的元気な足音が聞こえ始める。
>「ようやく追い着いた・・・」
シノザキが疲れきった声を出しながら、コンクリートの床に座り込む。
おやおや、さっき逃げ出した坊主も一緒じゃないか。
桃華を抱かかえたまま、マクナブがちょっぴり男らしくなった大森に笑顔を投げ掛ける。
>「で、まだ一人残っているんだが?どうする?」
「城戸か、あれを放って置くのは、個人的に嫌だね。」
ただ、時間が無いのは事実だった。
>「とりあえず、俺は運転席に移動するよ。」
「何だ、列車の運転が出来るのか。あれか?電車でGoってビデオゲームが昔・・・」
>「機関車トーマスだよ。あんな不気味な顔した列車が主人公の子供向け番組を作るんだから、
  イギリス人ってのは、どうかしてるぜ。」
シノザキがしてやったり、という顔で笑い、運転席へと移動する。
「兎に角、あの小僧を助けてやりたい。桃華の言う通り、止めはミサイルに任せるさ。」
マクナブが、断固とした口調で言い放った。
「皆で逃げて、皆で助かる。」
今回の作戦では、大勢の人間が死に過ぎた。
せめてもう一人位、助かっても良い筈だ。




309 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/11/12(月) 00:39:08 0
>>308>>309
「ハァハァ・・・俺は、俺は・・・」

気が付くと、俺は銃を抱えたまま噴水の先にある列車へ向け走り出していた。
だが、変だ。妙に体が重い。そして、物凄く体が熱い。
軋む様な痛みが、脇腹を締め上げる。そうだ、俺は・・・
「血・・・あぁ。そうか・・・俺は。」
必死であの化け物と戦って、夢中で弾を撃って、気が付いたら小さい化け物に
腹を切り裂かれていたんだった。
そいつ等から逃げて、逃げて必死で走ってきたんだ。
体が震える。こんなに何かを恐れたのは初めてかもしれない。
腹部を押さえる手が血で滲む。

――――

列車が見えた。俺は必死で走る。
ここで初めて出会った彼らだけど、それでも仲間と呼びたい。
それだけの価値が彼らとの出会いにはあるからだ。
これ以上、仲間に迷惑をかけたくない。
何とか電車に滑り込み、抱えていた銃を桃華さんに渡す。
「・・・すいません、皆さん。お・・・そくなって。やっぱり借りたものはちゃんと返さないと・・・」

意識が遠くなる。それと同時に、何かが自分の中で何かが動きだした気がした。

状況:列車に到着。腹部に中程度の裂傷、出血。


310 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/11/12(月) 20:30:28 0
>>307
ダンディおっさんが俺の手を引いて噴水へ連れて行く
……どうする事もできない
俺はバイクに乗ったバッタの戦士でもなければ、馬鹿強い特殊部隊の隊員でもない
迫水さんを救う事は……できない
「最低だ…、俺って」
呟いて一瞬、目の前の化け物に体当たりでもかけてやろうかと思ったが、そうこうしてるうちに噴水の所についてしまった
>「皆が戻り次第出発するのよね? Gの息の根を止める役はミサイルで十分だわ!」
っと、この場に不釣合いな少女の声が噴水から聞こえてきた
先ほどもちらっと見たが、何かアニメの世界からぽろっと出てきたような少女が、歴戦の猛者ベトナム仕様と言った感じのおっさんと、やはり只者ではない雰囲気のおっさんとなにやら会話している
G?
いや俺は知らんでいいか
>「あー、こっちが桃・・・自己紹介は、当人同士でやってくれ。」
ダンディおっさんのめんどくさげな言葉に、俺はちらとアニメ少女を見た
「大森、連也」
名乗れといわれたので自分を親指で指して、とりあえず言う
こういう場面でこういう子供をどうあつかったらいいかわからない……
何か今日は当然の事だが困惑してばっかだな

思ってた刹那、血まみれのおっさんが列車の中に駆け込んできた
>「…すいません、皆さん。お…そくなって。やっぱり借りたものはちゃんと返さないと…」
アニメ少女(綾小路と言うらしい)に拳銃を渡しながら、よわよわしい声で言うおっさん
俺はとっさに列車から降りた時に置いた鞄を取ると、中からアルコールとタオルを取り出し、おっさんの腹の傷に瓶の中のアルコールをぶちまけ、乾いたタオルを血が吹き出ているところに押し付ける
頭がパニックになっている俺に、包帯を巻けというのは無理な相談です、はい

所持品:腕時計 医薬品(3) シグ・ザウエル(13) シグ・ザウエル(3)(鞄の中に入っているので)
状況:駆け込んできた城戸にとりあえずの処置を施す

311 名前:回収体28号[sage] 投稿日:2007/11/12(月) 23:54:40 0
>>299
28号の巨体が地響きを立てながら床に倒れ込む。
変形しきった腕では上手く起き上がることが出来なず、
無様に両手を振り回し、必死にJudasの追撃を避けようとする。
28号の腕が、コンクリートの床を砕く。
重々しい粉砕音の合間に聞こえた、風を切るしなやかな柳の枝のような音。
28号が立てる轟音の数々とは対照的に、鋭く、疾く、軽やかな一撃が28号の耳を粉砕する。
全ての音が止み、不規則に蠢いていた耳だった管の群れが湿っぽい音を立て、
壁に張り付く粘着質の音が間を置いて、部屋に響いた。
「Ahhhhhhh!」
叫び声を上げて、28号が突如、立ち上がる。
先ほどまで無様に起き上がろうとしていたのが、嘘のように見えた。
両足に深く食い込む傷跡は、流れ出しだ脂肪によって塞がれ、出血は止まっていた。
流石に抉られた肉こそ再生していないが・・・
「A・・・Ahhhh・・・・hhAhhhhh!」
外界の情報を得られなくなった28号が、苦痛を凌駕した凶暴性を発揮する!
凶暴な鈍器である左腕を、Judasの一撃にも負けない位のスピードで滅茶苦茶に振り回し、
巨体から想像出来ないスピードで部屋中を走り回る。
重く、でっぷりと太った体でコンテナを弾き飛ばし、天井や壁のコンクリートを抉る太い腕。
近寄っただけでその一撃に巻き込まれ、そのままミンチにしてしまう。
全てを粉砕する肉の塊がJudasとその仲間を探し、部屋中を破壊し始める。

312 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/11/13(火) 01:54:36 0
>308
桃華クルクルと回るマクナブは、心底安堵したような笑顔だった・・・。
>「ミスタ・ルイスは不死身さ。ミリアも無事だ。」
そう言いつつ桃華と話しているが桃華の言動は少し幼い。
PTSDにならないと良いんだが・・・。

その後、マクナブとシノザキさんが何か言い合っていたが、それよりも気になる音があった。
足音だ、何かが近づいてきてた。 
よく見ると>309が走ってきている。 列車のところに来ると桃華に銃を手渡し、倒れた。

>「・・・すいません、皆さん。お・・・そくなって。やっぱり借りたものはちゃんと返さないと・・・」

腹部を見ると裂傷がある。

「縫合しないとな・・・誰か」
なんか医薬品と言おうとした所で>310がアルコールをぶち撒いて、タオルで出血箇所を圧迫していた。

「おい、縫合するぞ、コイツで照らしてくれ。」
マグライトを手渡しChris Reeveを抜き、柄の中のサバイバルキットを取り出した。

そして、男の鞄からSIGを取り出しハンマーを起こした状態で手渡した。
「もし、こいつが手遅れとかで万が一発症したら頭を狙うんだ、良いな?」
あくまでも、万が一に備えてのためだ・・・そう時間は経ってないだろうが、突然変異等には注意を払わないと…

ふと、佐々木姉妹の幻影が見えたような気がした。
「すまない・・・。」

気持ちを切り替えて縫合しよう。

所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU 、大鎌
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、地下/マグライトを手渡しChris Reeveを抜き縫合の準備にかかる。
状態、左腕に打撲 

313 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/13(火) 23:11:07 0
>305
>「山田さんと鈴木さんって、やっぱり恋人同士じゃないの?」
山田あすかが、きょとんとした顔で少女の顔を見た。
>「違うわ。一寸前に一度会っただけだもの。」
半日にも満たない、恐らく6時間と一緒に居なかった。
多分、合コンの2次会、いや、それどころか、ちょっと長めの一次会位の長さだろうか。
でも、周りの人間はそう思っていない。
山田あすかは、その微妙な空気を、ひたすら無視し続けている。
彼は災害救助に来た、単なる自衛官の筈だった。
そして、サブマシンガンと暗視ゴーグルの妖精が背負っていた無線機から話し掛けてきた男達―――
彼の名前を出した男達を信じてヘリに載り、気がついたらこの山奥のサナトリウムに閉じ込められていたのだ。
――――世界を救えると、信じていたのに。
>「でも、私は鈴木さんのこと何にも知らないけど・・・こんな山村まで迎えに来てくれるのは凄いって思う。
  どんな意図があっても、何かのついであったとしても、今こうして助けてもらえて私は嬉しい」
山田あすかの手の中に、少女の手が潜り込む。
あまりにも小さくて、それでも必死に何かを掴もうとしている手だ。
もし、あの滅菌室前で言った彼の言葉が、彼の約束が、この寂れた山村へ来る動機だとしたら?
彼がブラッド・ピットかジョージ・クルーニー、好みではないけれどせめてウィル・スミスだったら、
説得力があったと思う。
彼の正体は未だに解らず、何が目的なのかも解らない。
あの男が現れると世界が崩れていく。
それだけの事しか、解らない。
>「鈴木さんが忘れっぽいっていうんなら、山田さんが思い出させてあげれば良いんじゃない・・・かな。
  山田さんは好みじゃないって言ってたけど、二人はその・・・いいコンビだと思うよ」
山田あすかが、少女に向って優しく微笑んだ。
>「ありがとう。でもね・・・ううん、何でも無い。でも、あたしが彩ちゃんの事は、絶対に護るから。」
この少女の小さな手が、何時か大切な何かを掴める位、大きな手になれるように。
決意が生まれた瞬間だった。

>289>291
>「えー、そこにいる誰かさんに言います!!俺達は無害な一般人です!!だから警戒を解いてください!!
> もし、警戒していないなら、そちらに降りて良いならそのライターの火を消してください!!」
>「随分肝の据わった一般人ね」
肝が据わっているどころか、随分と嫌らしい手口だ。
消す為に姿を表せば撃たれ、消さなければ火事になる。
対策を決めるべく、老人と相談しているところで、プードル犬とその少女が階段の下へと飛び出していく。
自分が何をしているのか気がついた少女が、階上の誰かに向って、自己紹介をする。
「うん、もう火は消していい。兎に角、様子を見る事にするよ。」
手榴弾を地面に置き、ライフルを壁に立て掛けると、拳銃の収まったショルダーホルスターの留め蓋を外す。
両手を軽く上げたまま歩き、少女を庇うように階段の前へと立つ。
「私は鈴木。まぁ・・・自己紹介するほどの者じゃない。」
若い男と、10代後半位の女性にガラス細工じみた無機質な目を向ける。
よく見れば、その目の奥には理性の輝きが見て取れるだろう。
もっとも、インディオのメイク宜しく、顔にこびり付いた乾いた血に目を奪われなければ、だが。
「逃げ道を探して、ここまで来た。君達は?」
鈴木が二人に向って問い掛けた。
不審な動きをした瞬間に、拳銃を抜き撃ち出来るよう、神経を張り詰めながら。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FALのマガジン(20)X2、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 地下通路
状況:自己紹介を済ませ、千堂、七瀬に質問。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象。

314 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/14(水) 02:00:41 0
>294>305>313
下にいる者達に声を掛けてから数分の時間が経っていた。
未だに向こうからは何も起きる気配は無かった。
千堂は自分の中で焦りが大きくなるのを感じていた。
「ちっ・・・。まだ何にも無しかよ・・・」
顔をずらして、階段の下にあるライターを見る。
ライターの灯りはゆらゆらと頼りなく燃え灯っていた。
ソレを確認して壁に頭を預ける。
(これは、マジで参った・・・)
とその時、階段の下から犬声が聞こえてきた。
「・・・なんだ?」
壁から頭を起こして、階段の下を覗き込む。
すると、そこにはプードル犬と小さな少女が佇んでいた。
>え・・・ええと。もしかしてモフのお友達ですか?」
>私は森村彩っていいます。九武村小学校の四年生です」
「・・・モフ?・・・・・・森村彩?」
突然出てきた、犬と少女に千堂は驚く。
それも当然だろう。
今まで警戒していた人物がまさか小さな少女ならば誰もが驚くだろう。
思わず隠れていた事も忘れ、少女と向き合っていた。
「むぅ・・・まさか子供がいるとは・・・・・・ん?森村彩って・・・」
少女に質問しようとした時、少女を庇うように一人の男が出てきた。
>「私は鈴木。まぁ・・・自己紹介するほどの者じゃない。」
男は血塗れの顔で、千堂を見ながら淡々と話し掛けてくる。
その瞬間、自分の考えが外れていなかった事を確信した。
千堂は自分達に敵意を向けてくる者に幾つかの予想を立てていた。
その一つに軍人、もしくは何か訓練を積んでいる者があった。
(何が紹介する程じゃない・・・だ)
この人物は見たところは特に変わった外見特徴は無い。
だが何かの訓練を積んでいる事が千堂には判った。
(昔、爺ちゃんが言ってたっけ?何か特別な事をしてる人間としてない人間を見分ける時は瞳を見ろって
 本当だな。綺麗に感情を抑制してるよ・・・まったく)
唐突に叫び出したい気持ちになるが、それを押さえ込む。
もし、自分が本当に只の一般人なら喜べるのだろう。
この時ばかり、自分を鍛えた祖父と父を怨む事にした。
もっとも鍛えてもらってなければ今ごろゾンビ達の仲間入りではあったろうが。
>「逃げ道を探して、ここまで来た。君達は?」
「俺達もそうだ・・・って達って事はばれてるのか。というよりもこの状況で逃げ道を探さない奴なんています?
 まぁ、いたとしたら狂ってるよ。そいつの頭は。ふぅ・・・何もしないから撃たないでくださいよ・・・」
左手に持っていた357マグナムを腰のベルトに差し込み、右手に持っていた日本刀を鞘に戻す。
あまり信用できる人物とは思えないが、今の状況を考えれば答えに至る考えは一つだった。
「とにかく、今はこの状況から逃げ出したいんですよ。俺達は本当に普通の一般人です。
 だから同行してもかまいませんか?」

所持品: 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:鈴木の質問に答えてこちらからも質問をする。
自分の状態: 良好


315 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/11/14(水) 16:48:38 0
「はぁ・・・」
先を進んでいた千堂さんが誰かと話している声が聞こえる。
どうやら、相手は生きている人間のようだ。
だけど、地下へと通じる道の前で待たされているわたしは緊張したままだった。
建物の中に入って外の屍達を撒いたとは言え、ここが絶対に安心出来る場所だという保証はない。
先から背中に寒気を感じる度に後ろを振り返っている。
「はぁ・・・」
何度目か解らない溜息をついて再び視線を目の前の階段に向ける。
どうやら、まだちゃんとお互い話し合っているわけではないらしい。
姿が見えないけれど、千堂さんの声が普段より大きい分そう言う風に感じる。
ただ、どんな人であれこの状況なのだから協力関係にはなれると思う。
後は千堂さんを信じて、ここで待っているだけだった。

所持品:初期設定、懐中電灯
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:地下へと繋がる階段の前で待機中
自分の状態:普通

316 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/11/14(水) 19:47:43 0
ミスタ・ルイスはあたしを片腕でひょいと抱き上げると、小さな娘にするようにくるくる回した。
「ミスタ・ルイス、降ろして!ダメよ、あんな大怪我してるのに!!それに……」
子ども扱いされたことに抗議しようとして、あたしは口を噤んだ。
ちょっぴり潤んだ目を見たら何もいえなくなったからだ。
>308
ひどい怪我をしている筈なのに、あたしの不安も心配も笑い飛ばすような笑顔だった。
>「ミスタ・ルイスは不死身さ。ミリアも無事だ。」 
>軽くウィンクしてみせると、無事な方の手で2両目のボックス籍を顎で指す。
「……うん。うん!」
急に胸が詰まって言葉が出なかった。
あたしはミスタ・ルイスの首に腕を回すと、小さな子供みたいにぎゅっと抱きついた。

>307
>「ようやく追い着いた・・・」 
くたびれたシノザキさんの声に、あたしははっと我に帰った。
>シノザキが疲れきった声を出しながら、コンクリートの床に座り込んだ。
めんどくさそうにあたし
>「あー、こっちが桃・・・自己紹介は、当人同士でやってくれ。」 
あたしは軽く頷き、ミスタ・ルイスに降ろしてもらった。

>310
>「大森、連也」 
>名乗れといわれたので自分を親指で指して、とりあえず言う 
「綾小路桃華。桃華と呼んでくださって結構よ。
こう見えてももうじき15歳になるの。よろしくね」
あたしはちょっとふくよかな青年を見上げると、右手を差し出した。

>305
ミスタ・ルイスとシノザキさんが城戸さんの処遇を決めかねているとき、乱れた足音が聞こえてきた。
「城戸さん!」
>「…すいません、皆さん。お…そくなって。やっぱり借りたものはちゃんと返さないと…」 
城戸さんは血まみれの手でMP5をあたしに押し付けると、列車の中に倒れこんだ。
あたしは声も出せずにその場に突っ立ったままだった。

あたしが呆けている間に、皆はてきぱきと行動を開始していた。
大森さんが傷口を消毒している。
>「縫合しないとな・・・誰か」 
「ほ、縫合?!こんな場所で?」
あたしは仰天した。
縫合って言ったら手術よね?こんな場所で手術なんてできるの?
だけど川崎さんがマズ取り出したのは、医療品でなく拳銃だった。
>「もし、こいつが手遅れとかで万が一発症したら頭を狙うんだ、良いな?」 
「そんな……待って二人とも、確かワクチンがあったはずよ!」
さっき地下で遭遇した隊長さんに、ワクチンを受け取っていたはずだもの!」

縫合が終るまでは列車も動けないでしょうね。
何だか変な音がする。地鳴りみたいな……足音みたいな……何かしら?
「さっき取葉さんが、Gに見初められたなんて言うのよ。ひどいと思わない?」
あたしはミスタ・ルイスの傍らで、落ち着かない様子で周囲を見渡した。

317 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/11/14(水) 23:47:51 0
>313-314 
>「うん、もう火は消していい。兎に角、様子を見る事にするよ。」 
私は手にもったライターの蓋を閉じた。
>「・・・モフ?・・・・・・森村彩?」 
ライターを投げた人物は、私のような子供が出てきたことに戸惑っているようだ。
そりゃそうだよね。こんな時に真っ先に死ぬのは私みたいな子供だもん。
それとも、連れ歩いたら足手まといになるからめ曰くだと考えているのかな。
私がそんなことを考えていると、ホールドアップした鈴木さんが私を背に庇ってくれた。

>「私は鈴木。まぁ・・・自己紹介するほどの者じゃない。」 
私は、山田さんが言っていた言葉を思い出していた。
なぜ、鈴木さんは私を庇ってくれるのかな?

>「逃げ道を探して、ここまで来た。君達は?」 
相手も私たちと似たり寄ったりの状況のようだ。
言葉の感じからして自衛隊員じゃ無さそうだし、、私はちょっとだけ胸を撫で下ろした。
>「とにかく、今はこの状況から逃げ出したいんですよ。俺達は本当に普通の一般人です。 
> だから同行してもかまいませんか?」 
同行するかどうかの意思決定権は、子供の私には無い。
だから話したのは、全然別のことだった。
「他の人達はどこに隠れてるの?
 この中にもゾンビや大きな蜘蛛とか居るから、離れてると危ないよ」

 山田さんやおじいちゃんの方を振り向くのがちょっと怖い。
怒ってる。絶対怒ってるよね。

状況:小川さんの背後に庇われながら、見えない(自称)一般人と会話中

318 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/11/16(金) 23:26:54 0
>>316(城戸登場前)
>「綾小路桃華。桃華と呼んでくださって結構よ。
>こう見えてももうじき15歳になるの。よろしくね」
言って、彼女は右手を差し出してきた
「………よろしく」
見た目に反さずファンタジーな態度のお嬢さんだなぁ……
女性と接する機会が少ない俺は多少照れがあったが
握手返さんのも失礼だと思い、軽く手を触れる程度に握手を返しておいた
>>312
>「もし、こいつが手遅れとかで万が一発症したら頭を狙うんだ、良いな?」
おっさんの言葉に、俺は思いっきり体が震え、立ってられなくなり、尻餅をついた
忘れていた
そうだ、傷口から感染するウィルスがこの事件の原因なんだ…
傷…そうだ、俺にもある…じゃあ俺も…
手が震える、もし今指が引き金にかかっていたら、即座に弾丸は発射されていただろう
と言うか、取り落とさないので手一杯だ
>「そんな……待って二人とも、確かワクチンがあったはずよ!」
神の、まさに女神の声に聞こえた
ワクチンはあるのだ!
そう!今この場に、ワクチンはあるのだ!
俺はいつ発祥するとも限らない、変な病気におびえなくてすむのだ!
やった!もう無敵だ!
後は出てくるのはあのデカブツだけだが、何、あんなの、距離をとって拳銃一斉発射でもすりゃ死ぬだろう、鈍そうだし
なんだか体に力が戻って来た
つーかこのおっさん達もさっきのエレベーターの時にあの化け物仕留めときゃ…ま、急ぐのは仕方ないか、皆不安だし
っと……なんかこう、地鳴り?が響いてきた
あれか、あの化け物がエレベーターぶっこわしてんのか…
「上の噴水…元に戻して蓋できないんですか?化け物入ってきますよ」
俺は倒れている負傷しているおっさんから目を背けず、素朴な疑問を述べてみる

319 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/18(日) 01:42:22 0
>314>317
目の前の男は、嫌な感じがする。
何処にでも居るような若者だが、それにしては落ち着き過ぎているし、
日本刀を構えた姿は、確実に訓練を受けた人間のそれだ。
剣道というよりも、その道の経験者たる桂木が身に付けている、斬る為の技術である剣術に近い印象を与える。
>「俺達もそうだ・・・って達って事はばれてるのか。というよりもこの状況で逃げ道を探さない奴なんています?
  まぁ、いたとしたら狂ってるよ。そいつの頭は。ふぅ・・・何もしないから撃たないでくださいよ・・・」
「私なら山越えを選ぶがね。若しくは、安全な所への移動かな?」
理解を示す笑顔を浮かべながら、小川が答える。
「態々、何でこの建物に来たのか理解出来ないな。今ではここもの周辺もゾンビだらけだよ。
 ここへ来るのも、私達も一苦労だった。
 村外れのここなら、比較的安全かと思ったんだが、連中、何処にでも湧いている、と来たもんだ。」
>「とにかく、今はこの状況から逃げ出したいんですよ。俺達は本当に普通の一般人です。
  だから同行してもかまいませんか?」
>「他の人達はどこに隠れてるの?
  この中にもゾンビや大きな蜘蛛とか居るから、離れてると危ないよ」
少女が素朴な疑問を投げ掛ける。
「彼女の言う通りですよ。同行者が居るなら、速めに合流した方が安全だ。
 それと・・・同行するかどうかは、折角だから、彼女に決めてもらいましょう。」
庇っていた少女を振り返り、ついでに頭から角が生えそうな位怒っている山田あすかを盗み見る。
まぁ、比喩でも何でもなく、彼女は角が生えても不思議ではない存在だ。
少女に向って、他の誰にも聞こえない囁き声で話し掛ける。
視線は、突如現れた若者に据えたまま、何時でも拳銃を抜けるように注意を払いつつ、だ。
「君は、自分の意志でプードル犬を助けようとした。命が惜しいと思う事も無く、だ。
 そういう人間を止める事は出来ないし、死んで良い、と思う人間を助ける事は難しい。
 それが勇気と決意の代償でもある。」
山田あすかが抗議の声を挙げるのが聞こえる。
青年に向って失礼、と左手を軽く上げる。
「ここは未だ日本であって、アフリカのような暗黒大陸でも無ければ、東欧の紛争地域でもありません。
 子供がカラシニコフを持って殺し合う土地でも無ければ、下らない利権争いの為に利用される場所では無いんです。」
有無を言わせない、断固とした口調だった。
その場面に立ち会った事がある人間だけが持つ説得力を含んだ声だった。
「だから、自分自身で決めなさい。ここはまだ、間違ってもやり直しが効く場所だから、自分で選択しなさい。
 そう出来るように、私がなんとかするから。」
小川が何時の間にか少女の背中に回りこみ、両手を彼女の肩に置いていた。
右手だけは、何時でも拳銃を抜けるように触れるか、触れないか程度だったが。
「それと君。自己紹介はまだかな?我々は文明人だ。時にパニックに陥る事もあるが・・・
 礼節は忘れてはいけないと思わないかね?」
特に、君のようなスキルを持つ人間はね、と小川が笑い掛けた。
彼女が決断を下すのは、恐らく二人が自己紹介を終えてからになるだろう。
それ位の時間を与えてやれば、十分だろう。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FALのマガジン(20)X2、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)
現在地:旧日本軍駐屯地跡 地下通路
状況:二人に自己紹介をするように促す。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象。 ライフルと手榴弾は、近くに置いてある。

320 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/11/18(日) 21:29:19 0
>>309-310>>312
横になった城戸の傷口にこびり付いた血が、消毒用アルコールによって洗い流される。
電車の中に漂っていた生臭い血の匂いが、酩酊感を齎すアルコールの匂いに変わる。
「傷口は・・・そんなに深くないみたいだね。ちょっと皮膚が破れただけだ。」
手際良く治療の準備を始める川崎の肩越しに城戸に話し掛ける。
腹部の皮膚は、細かい牙によって引き千切られているが、そこから覗くピンク色の筋繊維にダメージは見当たらない。
>「もし、こいつが手遅れとかで万が一発症したら頭を狙うんだ、良いな?」
大森の鞄から拳銃を取り出した川崎が、本格的に縫合を進める。
「人の鞄を勝手に開けるのは、余り良くない事だと思うんだけどね。」
取葉が溜息混じりに呟く。
>「すまない・・・。」
「まぁ、謝っているようだし、君も許して・・・」
拳銃を持ってパニックになりつつある大森に笑いかけつつ掛けた、明らかに噛み合っていない言葉は、
綾小路嬢の叫び声に掻き消される。
>「そんな……待って二人とも、確かワクチンがあったはずよ!」
  さっき地下で遭遇した隊長さんに、ワクチンを受け取っていたはずだもの!」
地下で出会ったα任務部隊の銃撃から逃げ出した取葉にしてみれば、そんな事は知る由もない。
>「上の噴水…元に戻して蓋できないんですか?化け物入ってきますよ」
大森の表情が安堵から歓喜に変わる様を眺めながら取葉が答える。
「無理だろうね。自重で押さえつけられたエレベーターを破壊するような生き物だよ。
 そんな時間稼ぎをするより、早く逃げ出した方が良いと思わないかね?」
何かを破壊する音に続き、重くて水っぽい・・・つまり巨大な生き物が地面に叩きつけられた音が聞こえた。
「早く移動した方が良いだろうね。縫合が終わり次第、逃げ出すべきだ。」
>「さっき取葉さんが、Gに見初められたなんて言うのよ。ひどいと思わない?」
「そうは思わないな。城戸君が、意識を取り戻したら聞いてみたらどうかな。」
何時もの涼しい笑顔でなく、微かな焦りを感じさせる笑顔を浮かべて、取葉が呟いた。
その笑顔には、自嘲の念も含まれていたかもしれない。

321 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/11/19(月) 22:05:57 0
>>310
意識が薄らいでいく中で、男の声がした。
誰だかわからないが、傷を受けた部分が焼けるように痛む。
同時にアルコールの匂いで、目がふと覚めてしまう。
「・・・あ、ありがとう。」
弱弱しい声で目の前の青年へ礼を言う。
外見はまだ若そうだ。こんな人までバイオハザードに巻き込まれてるということか。
俺は歯軋りをしながら、天井を見上げた。

>>312
>「縫合しないとな・・・誰か」
別の男の声がする。どうやら、他にも生存者はいたらしい。
>「もし、こいつが手遅れとかで万が一発症したら頭を狙うんだ、良いな?」
そうか、と小さく頷く。あの化け物の攻撃を受けたせいで俺が感染しててもおかしくは無い。
間違っては居ない。むしろ、懸命な判断だ。
「貴方も・・・生存者ですか。すみません・・迷惑をかけてしまって。
僕も、普通とはちょっと違うから・・・大丈夫です。僕のことは心配しないで。
これくらいなら、何とか・・・なります。」
いくら普通じゃないとはいえ、痛みは感じる。無理に作った笑顔が、傷に染みてきて辛い。

>>316>>320
この声は・・・後ろ側で、聞き覚えのある声がする。
>「さっき取葉さんが、Gに見初められたなんて言うのよ。ひどいと思わない?」
>「早く移動した方が良いだろうね。縫合が終わり次第、逃げ出すべきだ。」

取葉さんの声に同調するように仰向けになりながら頷く。
「桃華さん・・・あまり嬉しい話じゃ、ないかもしれないけど
君はあの化け物に狙われている・・・早くここから逃げたほうがいい。
僕もあの化け物を足止めするだけで精一杯だった・・・まだ奴は生きて・・」

そう言い終えない間に、全身を悪寒が襲う。
手の甲の血管が膨張し脈を打つのを必死で堪える。
またか、と複雑な笑みを浮かべると俺は縫合をする青年に微笑んだ。
「大丈夫です、早く終わらせて下さい。貴方に任せます。」


322 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/11/20(火) 22:22:54 0
>311
どんな生物だって無意識であろうと意識的であろうと関係なく、自分にとってプラスになると信じて行動している。
しかし、時にそのプラスになると信じた行動が、大きくマイナスに働く事もある。
・・・そう、それが、今だ。
自らの左脇腹に超スピードで吸い込まれていく28号の左腕を見ながら、俺は考えていた。
機動力を削いだまでは良かった、が、聴力を削ぐには些か速すぎたようだ。そして何より近づきすぎた。
騎士のランスを連想させる極太の骨が、肉を潰し、アバラを砕き、内臓に衝撃を与える。
その痛みに浸っている間も無く、俺は吹き飛ばされ、気がつけばコンテナに半身を埋めていた。
>「A・・・Ahhhh・・・・hhAhhhhh!」
耳には自分の身体全体の軋む音、28号の絶叫、そしてそこら辺を好き勝手絶頂に破壊している音が響いている。
・・・・・・まるで目に見える小型暴風雨だな・・・。
もし運良く吹き飛ばされず、あの場にいたら・・・挽き肉になっていた事だろう。
かといって、今の状況が良いのか聞かれると、あまりよろしくはない。
左半身の感覚がまるでなく、身動きが取れなくなっている。いずれにしろこのままじゃあ挽き肉になるのも時間の問題だ。
左脇腹は感覚が無いくせに、灼熱と激痛だけは自己主張をし続けている。
口から際限なく零れ落ちる血液のせいで、満足に声も出すことができない。
・・・さあて、どうしたものかな・・・。
脱出方法を思案していると、急にぐいと誰かに腕を引っ張られる。
誰かと確認する間もなく、浮遊感が身体を襲い、気がつけば俺はコンテナの上で天井を見上げている。
状況確認の為に仰向けで辺りを見渡すと、5人の同胞が心配そうに俺を見下ろしていた。
「・・・大丈夫、・・・まだ、やれる・・・」
口からドボドボと血を撒き散らしながら立ち上がろうとすると、同胞の1人が肩を抑え、「ギィッ!」と大きく一鳴きした。
俺はその一鳴きの意味を理解する。『俺達に任せろ』。
そのなんとも頼もしい同胞の言葉に俺は口に笑みを浮かべる。
「・・・おーけぃ、わかった、思えば俺はお前達の強さをまだよく知らないな・・・お前達の手並み、見せてみろ」
その言葉に5人の同胞は歓喜の叫びを上げ、28号に飛び掛っていった。

持ち物: C4完成品 ファイル「回収体28号に関する報告」
現在地:地下施設 守衛室 第7資材搬入口 コンテナ上
状況:28号を5人の同胞に任せ、傷を癒しながら観戦中

323 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:26:54 0
>315>317>319
少女がライターの火を消した事を確認する。
千堂は、男と少女に気づかれないように静かに息を吐いた。
そのまま男と少女へと階段を下りて近づいていく。
その時、男が千堂に話し掛けてきた。
>「私なら山越えを選ぶがね。若しくは、安全な所への移動かな?」
>「態々、何でこの建物に来たのか理解出来ないな。今ではここもの周辺もゾンビだらけだよ。
 ここへ来るのも、私達も一苦労だった。
 村外れのここなら、比較的安全かと思ったんだが、連中、何処にでも湧いている、と来たもんだ。」
鈴木と名乗る男が千堂に笑顔を向けて話し掛ける。
千堂はその笑顔に首を横に振って答えた。
「俺も最初はその方が良いと思いましたけどね。ほら、あのゾンビ達って躾がなってないでしょ?
 だから移動する羽目になったんですよ。それから、この場所については・・・」
急に声が小さくなっていき、どこか口に出すのを躊躇うように顔を俯かせる。
しばらくそのまま沈黙が降りるが、少し時間が経った後に口を開いた。
「・・・まぁ、隠す事じゃないか。ここにいる研究員に聞いたんだ。おっと、先に言っとくけど俺は何も知らないからな。
 仮に知っていたとしても噂程度だからな。そこらへんは理解してくれよ?」
そのまま身体を壁に預けた時、今まで静観していた少女が千堂に話し掛ける。
>「他の人達はどこに隠れてるの?
  この中にもゾンビや大きな蜘蛛とか居るから、離れてると危ないよ」
「はぁ?ゾンビはともかく・・・大きな蜘蛛って・・・・・・ここは一体どうなってんだよ?
 はぁ〜・・・まぁ、いいや。ご忠告どうもありがとう」
千堂はこちらを見つめている少女の頭をポンポンと優しく叩く。
>「彼女の言う通りですよ。同行者が居るなら、速めに合流した方が安全だ。
 それと・・・同行するかどうかは、折角だから、彼女に決めてもらいましょう。」
「OK。今、呼ぶから少し待ってくれ」
鈴木と少女から少し離れて、階段の上にいる七瀬紅葉に呼びかける。
「おーい!!聞こえてるかー!!聞こえてるなら降りてこーい!!」
七瀬紅葉に声が届いたのかは判らなかったが、上から降りてくる気配を感じたので届いたと千堂は判断する。
その間に鈴木は少女へと話し掛けていた。
その時、何かまずい事でも話したのか鈴木に女性が抗議の声を上げて近寄っていく。
鈴木は何事も無かったかのようにこちらに左手を上げて、話を続ける。
ふと、背中に気配を感じたので振り返ると七瀬紅葉がちょうど階段を降り終えた所だった。
>「それと君。自己紹介はまだかな?我々は文明人だ。時にパニックに陥る事もあるが・・・
 礼節は忘れてはいけないと思わないかね?」
「ああ、そういえばまだしてなかったな。じゃ、改めて自己紹介だな。
 俺の名前は千堂秋哉だ。これでも一応、普通の一般人だから。そこらへん勘違いしないでくださいよ?」
そして、そのまま自己紹介を終えると少女の方に顔を向ける。
「それで、ええっと、確か森村彩ちゃん・・・だったよね?俺の顔に見覚えないかな?」

所持品: 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況: 森村彩に質問中。
自分の状態: 良好


324 名前:川崎 裕次郎 ◆OI3qUSSSPg [sage] 投稿日:2007/11/22(木) 19:35:15 0
>>316>>318
>「そんな……待って二人とも、確かワクチンがあったはずよ!」
ワクチンか…安全かどうかも判らない物を使うのには抵抗がある…。
>「さっき取葉さんが、Gに見初められたなんて言うのよ。ひどいと思わない?」
苦笑いで返す。 この子も色々と苦労する体質みたいだな。

>「上の噴水…元に戻して蓋できないんですか?化け物入ってきますよ」
桃華に見えない角度でお前が行って来たらどうだ?と視線を送る。
…まぁ、行ったら押し潰されるか、串刺しにされるか或いは他で死ぬだろうが。

>>320
>「早く移動した方が良いだろうね。縫合が終わり次第、逃げ出すべきだ。」
「その意見には同意だ」

>>321
>「貴方も・・・生存者ですか。すみません・・迷惑をかけてしまって。僕も、普通とはちょっと違うから・・・大丈夫です。僕のことは心配しないで。
これくらいなら、何とか・・・なります。」

「喋らなくて良い、今はじっとしてろ。」  今の内に急いで縫う…

>「桃華さん・・・あまり嬉しい話じゃ、ないかもしれないけど 君はあの化け物に狙われている・・・早くここから逃げたほうがいい。
僕もあの化け物を足止めするだけで精一杯だった・・・まだ奴は生きて・・」
「喋るなよ、縫い難いから。」 ずれたらどうする気だ? 頼むから動くな。

>「大丈夫です、早く終わらせて下さい。貴方に任せます。」  

頭の中で何かが音を立てて切れた。

「喋るな!動くな!、終わったら嫌でも動かなきゃならんのだからじっとしてろ!!」

「お前もだ!照らすなら、しっかり照らせ!」
手が血まみれの状態で>>318の腕を掴む、そのまま照らさせながら縫合を続け
最後に糸を切りガーゼを当て包帯をしっかりと巻く 強すぎず、弱すぎず解けない様に。

「縫合完了。」 言いつつ煙草に火を点けた。



所持品:>STI 6.0 EAGLE(7発)と予備マガジン(14)6本、マグライト
S&WM649(5発、お守りとしてこっそり持参。) AKS74U 16発 予備マガジン(30)2本
Chris Reeve ProjectU 、大鎌
タクティカルベスト、煙草、ライター、十字架のネックレス(妹の形見)、謎のIDカード 、無線機
眼鏡装着、ショルダーホルスター装備。
現在地・状況、地下/縫合完了。
状態、左腕に打撲 




325 名前:七瀬 紅葉 ◆fvCnGTnyuk [sage] 投稿日:2007/11/22(木) 19:53:41 0
>>317.319.323
千堂さんが地下へと降りてからどれだけの時間が経ったのだろうか。
数時間経ったような気もするし、まだ数分しか経っていないような気もする。
この狂った状況に、わたしも少々参ってきているらしい。
「ふぅ…」
何度目になるか解らない溜息をついた時だった。
>「おーい!!聞こえてるかー!!聞こえてるなら降りてこーい!!」
地下へと行った千堂さんの声だった。
「あっ、はいっ!今行きますっ!」
いきなりだったので少し驚いたけれど、わたしはすぐに声を張り上げ階段を降り始める。
そして、千堂さんの元に辿り着くとそこにはやはり生存者の姿。
男の人に少女という奇妙な組み合わせだった。
(わたしも人のことは言えない、か…)
自分と千堂さんを見て苦笑する。
その間に千堂さんが自己紹介をしているので、わたしも少し慌てて口を開く。
「えっと…七瀬紅葉と言います。失礼ですが、そちらのお名前もお聞きしてよろしいでしょうか?」

所持品:初期設定のまま、懐中電灯
現在地:旧日本駐屯所跡
状況:初めて逢った二人に自己紹介し、相手の名前を聞こうとしている
自分の状態:普通

326 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/11/22(木) 22:21:04 0
「上の噴水…元に戻して蓋できないんですか?化け物入ってきますよ」

川崎さんの手元を見ないようにしながら、あたしは手持ち無沙汰にドアの前に立つ。
>「早く移動した方が良いだろうね。縫合が終わり次第、逃げ出すべきだ。」
取葉さんの言葉に続いて、治療中の城戸さんも顔をゆがめながら私に話し掛けてきた。
>「桃華さん・・・あまり嬉しい話じゃ、ないかもしれないけど
>君はあの化け物に狙われている・・・早くここから逃げたほうがいい。
>僕もあの化け物を足止めするだけで精一杯だった・・・まだ奴は生きて・・」

狙われている?あたしが?
「ま・・・まさかぁ。皆で冗談ばっかり言って・・・」
あたしは笑い飛ばそうとして失敗した。
だけど、城戸さんとは知り合って間もないけど、多分こんな時に軽口叩いたりしない気がする。
あたしが更に何か言おうとしたところで、
>「喋るな!動くな!、終わったら嫌でも動かなきゃならんのだからじっとしてろ!!」 
と、川崎さんの雷が落ちた。
「キャーッ!ごめんなさーいっ!」とあたしは首を竦めた。
川崎さんの怒りは収まらず、血まみれの手で大森さんの手をもろに掴んでいる。
たけどあんな血まみれの手で……大丈夫なのかな?
ほら。消毒とか感染とか……いろんな意味で。

「……ま、まあこのビルともうお別れだし、無理よね。Gには悪いけど、「この話は無かった」ということで」
あははは……と、あたしの乾いた笑いが空しく響いた。
―――― ちっとも面白くない。
おまけに背筋がぞくぞくする。
あたしは引きつった笑顔を顔に貼り付けたまま、こそこそミスタ・ルイスと取葉さんの背後に移動した。
ここが一番安全な気がしたから。

あたしはペチコートを引きちぎると、川崎さんと大森さんに血を拭うよう促した。
「ところで、この中に地下鉄を動かせる人いるの?」
あたしはもともと、地下鉄に乗る機会が少なかったから良くわからない。
まあ、誰もあたしに運転手役を期待してないっていうのはわかってるけど。

「噴水の戸締りは上に誰か残ってプレート外さないとダメなんじゃないかな。だから無理。
 それよりも早くこんなビルとはさよならしましょ。ミスタ・ルイスも城戸さんも、早く診てもらわないと」

327 名前:G第五形態[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 13:24:07 0
>>321>>324>>326
一本の触手がガラス窓を破り、桃華の体を掴み取る。
そのまま一気に桃華の体を列車の外へと引っ張り出しす。
『列車が攻撃を受けた事を確認。緊急事態マニュアルに従い、自動運行モードに移行します。
 ・・・繰り返します。緊急事態マニュアルに従い、自動運行モードに移行します。』
社内の人間や、触手によって奪われた桃華を無視して、列車が線路を走り出した。
窓やドアには、頑丈な金属製のシャッターが下りて、脱出する事は不可能なようだ・・・

328 名前:分娩室[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 13:36:38 0
>>327
列車から引っ張り出された桃華は、不思議な部屋へと連れ込まれていた。
部屋は薄暗く、気温と湿度が妙に高い。
壁や天井や床には、石のように硬くなった幼体がびっしりと張り付き、
外敵から部屋全体を守っているように見える。

・・・部屋の片隅から、人の囁き声のようなものが聞こえる。
どうやら、生きたまま壁に塗り込められたらしい。
近くに落ちているバールのようなものを使えば、壁に張り付いている石化した幼体を引き剥がせそうだ。
壁に塗り込められている人物を助けますか?
→Yes
 No

329 名前:回収体28号[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 20:32:47 0
>>322
左腕に走る感触に28号が安堵する。
重さに耐え切れずに悲鳴を上げる膝と、
巨体に血液を流し続ける事の苦痛を訴えていた心臓の忠告に従い、暴走を止める28号。

骨が砕け、血管と皮膚を打ち破り、筋肉がその弾性を越えて、修復不可能な一撃を喰らわせた感触。
ここまでダメージを与えれば後は、肉を貪るだけだ。
奪われた聴覚には及ばないが、それでも充分強力な嗅覚を使って、血の匂いを辿る。
怒りと安堵が交互に訪れた事が28号から重要な事を忘れさせていた。
>「ギィッ!」
断末魔と思える音を立てるそれに向って、脂肪を揺らしながらJudasへと勝利の歩みを進める。
食欲のお陰で口元から、だらしなく涎を垂らし、覚束無い足取りで前へと進み続ける。
突然襲い掛かってきた何かに、28号がバランスを崩す。
一匹のハンターが28号の左腕に飛び掛り、その腕に鋭い爪を立てた。
右腕で掴み、地面に叩きつけようとするが、ハンターは着地寸前で体勢を変えると、
強靭な足腰のバネで衝撃を吸収、そこへ叩き込まれた左腕の一撃を回避する。
他のハンター達もそれに習い、左腕を集中的に攻め始める。
蜂の群れのように襲い掛かるハンターの群れに、28号が両腕を振り回して抵抗する。
しかし、サディスティックな欲求に突き動かされるハンターの爪が、
両腕だけでなく両足にまで及び始める
主たる感覚器官である耳を奪われ、強力な狩りの道具である四肢を奪われつつある恐怖に、
28号が悲鳴を上げ始めた・・・

330 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/11/24(土) 20:42:02 0
>>320
>「無理だろうね。自重で押さえつけられたエレベーターを破壊するような生き物だよ。
>そんな時間稼ぎをするより、早く逃げ出した方が良いと思わないかね?」
律儀に答えてくれたおっさんの言葉に、俺は多少考え込む
あの放送から、まだ余り時間がたっていない
ビル各階にまだ人が隠れていたと考えたら……
恐ろしい想像に、俺は頭をぶんぶんとふった
>>324
っと、もう一人の変な親父が、俺にお前が行け、的な視線を向けている事に気がついた
何だ?こいつ?
いるんだよなぁ、こぉいう時にてめぇの事しか考えねぇ腹の立つ馬鹿親父が
俺がイラついていると、不意に親父が俺の手を血だらけの手で掴んできた
>「お前もだ!照らすなら、しっかり照らせ!」
…どうやら俺は思いやりの無い親父への怒りで完全に周囲の話を聞いていなかったようで自然と手元もずれていたようだ
「すません」
適当に謝って、今度はまともに照らす
程なくして、おっさんの腹の縫合は終わった
ふと、綾小路ちゃんが自分の服を切り取って、俺の手を拭いてくれた
あぁ、そっか、さっきおっさんに手握られた時、俺の手って血だらけになってたんだなぁ……
>「噴水の戸締りは上に誰か残ってプレート外さないとダメなんじゃないかな。だから無理。
>それよりも早くこんなビルとはさよならしましょ。ミスタ・ルイスも城戸さんも、早く診てもらわないと」
…いや内側から閉められるんじゃないかなぁと淡い希望を抱いていたんだわ、俺
考える事がありすぎて、俺の脳は再びパンクを起こし、激しい睡魔が再び俺を襲ってくる
風呂入って寝たい
この場で口に出して言ったらぶっ殺されそうな不謹慎な事考えつつ、俺はとりあえず拳銃をバックに戻そうとして、ある事に気づいた
「あのー…一回こう、ガチャンと(リロードの動作をしてみせる)した銃を元に戻す方法ってありますか?このままバックに戻すと暴発しそうで怖いんで…」
俺は後先考えずにハンマーを起こした馬鹿親父を恨みつつ、俺はとりあえず見た目が一番武器に精通してそうな片手のおじ様に声をかけた

331 名前:代理投稿[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 21:59:32 0
47 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [age] 本日のレス 投稿日:07/11/24 14:04:22 vtJQiw1L
>319 323 >325 
>「彼女の言う通りですよ。同行者が居るなら、速めに合流した方が安全だ。
> それと・・・同行するかどうかは、折角だから、彼女に決めてもらいましょう。」
そういって、鈴木さんは私にだけ聞こえる声で囁きかけた。
>「君は、自分の意志でプードル犬を助けようとした。命が惜しいと思う事も無く、だ。
> そういう人間を止める事は出来ないし、死んで良い、と思う人間を助ける事は難しい。
それが勇気と決意の代償でもある、と鈴木さんは言った。
なんともいえない気持ちになった。

鈴木さんは更に続けた。
だけど次の話は、私には良くわからなかった。東欧ってロシアやルーマニアのこと?
・・・・・・なんだか不思議な感じがする。
まるで鈴木さんは、その場に立ち会っていたようだ。
子供が利用されて、互いに殺しあう世界をその目で見て来たかのように話している。
>「だから、自分自身で決めなさい。ここはまだ、間違ってもやり直しが効く場所だから、自分で選択しなさい。
> そう出来るように、私がなんとかするから。」
「・・・鈴木さんは、私をカナリア代わりに助けたのかと思ってた」
私は鈴木さんの方を振り向くと、ありがとうとぎこちなく微笑んでみせた。
「だけど、鈴木さんは矛盾してる。
 死んで良い、と思う人間を助ける事は難しいっていったくせに、
 自分自身も満足に守れない私に、何かを決断させようとしている。
 それとも、鈴木さんも含めて全員、生きようが死のうがたいした違いじゃ無いと思ってる?」

言ってから、自分でも言い過ぎたと反省した。
>「おーい!!聞こえてるかー!!聞こえてるなら降りてこーい!!」
見えない男性は、同行者を大声で呼びつけている。
なんでライトで合図するとかしないんだろう、と、ぼんやりと思った。

上の方の暗がりで人の気配がした。同行者らしき人はすぐに降りてくるだろう。
揃ったところで私が決断させられるんだろうか。
「・・・・・・ごめんなさい。でも、こんな重要なこと私には選べないよ。
 それにあの人の話はちょっとおかしいよ。
 あの人、ここの研究員から駐屯地の話を聞いたって言ってたよ?研究員って誰?」
あの医務室で会ったチェーンソーの人だろうか。
それともパパの会社・・・傘社の研究員?それとももっと別の・・・・・・?

私の内心も知らない男性は、軽い調子で自己紹介を始めた。
> 俺の名前は千堂秋哉だ。これでも一応、普通の一般人だから。そこらへん勘違いしないでくださいよ?」
>「それで、ええっと、確か森村彩ちゃん・・・だったよね?俺の顔に見覚えないかな?」
少し明るい場所に歩み出た男性の顔をじっと見た私は、あっと声をあげた。
「剣術クラブの若先生?! 何でこんなところに?」
私は皆にわかるよう説明した。
たまに小学校の剣術クラブの老先生と一緒にきていた若先生だと。
私は友達を待っていて見学した程度だったけど、顔に傷がある若先生を見間違える筈も無い。

332 名前:代理投稿[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 21:59:39 0

>「えっと…七瀬紅葉と言います。失礼ですが、そちらのお名前もお聞きしてよろしいでしょうか?」
こちらは若い女の人だ。見た感じ、普通の人っぽい
「森村彩です。こっちはモフです」
私はそう言って、七瀬という女性に会釈した。
「ここまでたどり着けたのは、二人だけ?」
私は決断を仰ぐべく、じっと鈴木さんとおじいちゃん、怒った顔の山田さんの顔を順番に見つめた。
私は人数が多いほうがいいと思うけど、若先生の話には矛盾がある。
何が正しくて何が間違ってるのか、私にはわからない。

現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:千堂さんを顔見知りだと話す。七瀬さんに自己紹介。
    知っている事や思っていることを全部話し、最終的な決断は鈴木さんに任せる。


千夜万夜代理投稿スレ
http://yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1161001942/l50
よりの代理投稿です

333 名前:マクナブ ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/25(日) 19:46:21 0
>330
>「あのー…一回こう、ガチャンと(リロードの動作をしてみせる)した銃を元に戻す方法ってありますか?
  このままバックに戻すと暴発しそうで怖いんで…」
「ん?あー、これな。ちょっと貸してみな。」
大森から拳銃を受け取り、銃のグリップに備わっているレバーを親指で押し下げる。
起き上がりきっていたハンマーがゆっくりと下がり、安全に持ち運び出来る状態になった。
「この銃、安全装置着いてないんだわ、リボルバーと一緒で。
 ただ、落っことしても暴発はしないから、その状態で持っときなさい。」
一通り説明を終えると川崎を見ながら、大森の耳元でマクナブが囁いた。
「あれで結構、ヘタレだからな。ピリピリしているのさ。」

>326>327
>「噴水の戸締りは上に誰か残ってプレート外さないとダメなんじゃないかな。だから無理。
  それよりも早くこんなビルとはさよならしましょ。ミスタ・ルイスも城戸さんも、早く診てもらわないと」
背中に回りこんだ桃華を見下ろしてマクナブが言う。
「いや、俺はヘリで帰るよ。出血は、止まっているからな。」
それに、とマクナブが呟く。
「流石に城戸と一緒には帰れない。城戸は確実に殺されるだろうし、俺にも疑いが掛かる。」
しゃがみ込み、桃華の手を取って、マクナブの左胸に押し当てる。
「蛙のキーホルダーは、必ず返すよ。それにちゃんと連絡もする。」
難燃繊維製の布地と、脈打つ心臓の間に、お守り代わりのキーホルダーが入っている。
「それに、仲間が待っているんだ。」
対空ミサイルに狙われながらも、助けに来てくれたパイロット裏切る訳には、いかない。
「必ず、電話するから。」
それだけ呟くと、笑いながら電車を下りた。
最後にもう一度振り返ろうとした瞬間、それが見えた。
得体の知れない触手が、桃華の体を掠め取り、そのまま天井の何処かへと消えて行くのを。

334 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/11/26(月) 20:54:06 0
>>319>>323>>325>>331-332
・・・七瀬と千堂が入ってきた扉にヒビが入り始めた。
このままでは、地下にゾンビが侵入してくるだろう。

335 名前:名無しになりきれ[] 投稿日:2007/11/26(月) 23:15:56 0
age

336 名前:取葉 譲治 ◆FIO3XYp1qk [sage] 投稿日:2007/11/27(火) 00:34:08 0
>>333>>326-327
心温まるやり取りの余韻に浸りつつ、、マクナブの背中を見送る。
桃華が連れ去られた瞬間、取葉は迷う事無く、窓から飛び出していた。
触手を捕まえる事は出来なかったが、シャッターが閉まる寸前に、列車から飛び降りる事は出来た。
「どうしたのかね、さっさと行こう。」
マクナブに手を振りながら、線路を渡る。
「確か、屋上にヘリが迎えに来ているといったね。」
天井を見ながら、取葉が尋ねる。
「もしも、彼女の内部に寄生したまま、屋上へ向ったらどうなると思う?」
変態を続けるGなら、ビルから落ちた所で自衛隊かミサイルに止めを刺されるだろう。
しかし、彼女に寄生、若しくは種子を埋め込まれたまま屋上へ向えば、
このビルの外にGの遺伝子がばら撒かれる事になる。
あの生き物に知性が無い、と思う事が間違いなのだ。
それに・・・運良く助けたとしても、マクナブに、彼女を殺す事は出来まい。
「私は犬並に鼻が利くからね。君に付き合うとするか。」
あの生物は、このビルから決して出してはいけない存在だ。
マクナブに肩を貸し、階段を登り始める。

337 名前:城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE [sage] 投稿日:2007/11/27(火) 03:03:33 0
>>324
>「喋るな!動くな!、終わったら嫌でも動かなきゃならんのだからじっとしてろ!!」
不意に、男の声が怒号に変わる。どうやら怒られてしまったらしい。
先ほどからの嫌な感覚が、体を擡げて堪らなかった。喋れば傷に触るのは分かってるのだが。
俺は黙って、彼が縫合を終えるまで目を瞑ることにした。
そういえば、ずっと寝ていない。もう何時間起きているのかさえ覚えてはいない。

> 「縫合完了。」

目を開き、男に小さく会釈する。
「ありがとう・・・ございます。」
同時に傍に居た青年>330へも言葉を掛ける。
「君も、手伝ってくてたんだね。ありがとう。」

「それよりも早くこんなビルとはさよならしましょ。ミスタ・ルイスも城戸さんも、早く診てもらわないと」
――>326桃華さんがなにやら言葉を発したと思われたその時。
>327窓ガラスを突き破り、それは現れた。一瞬の出来事だが、幸いにも普通ではないこの体が
それを捉えることは出来た。だが、痛みと先ほどの身体的な負荷で満足に身動きが出来ない。
「桃華・・・さん!!」
同時に>333>336ルイスさんと、取葉さんが外へ出て行くのも見えた。

>『列車が攻撃を受けた事を確認。緊急事態マニュアルに従い、自動運行モードに移行します。
 ・・・繰り返します。緊急事態マニュアルに従い、自動運行モードに移行します。』

列車の全ての窓が閉まり、外への出口を封鎖してしまう。
彼らが彼女を救うのを願うしかない。
俺は、呆然と立ち尽くす。無力感に苛まれ、深く歯軋りをするしかなかった。



338 名前:小川平蔵 ◆K3F.1.DICE [sage] 投稿日:2007/11/28(水) 01:03:38 0
>331
少女の声には、何処となく抗議の響きが含まれている。
それが向けられる矛先は、使い捨てられる携帯電話を生産する上で欠かせない、
レアメタルの鉱山を奪い取る為に子供達を兵士に仕立て上げた事か?
それとも、得体の知れない民族主義を叩き込まれ、
カラシニコフを片手に無謀な突撃を繰り返す東欧の少年達を、
スコープ越しに無慈悲に射殺し続けた事?
まさか。
失笑を堪え、数年前の出来事を思い出す。
小川が築き上げたささやかな王国は、暗黒大陸を後にした直後に、滅んでしまった。
その事を知る人間は、皆、誰も知らない土地で、誰も関心を持たない土地で死んでしまった。
可哀想なブラッド・ネバー・ドライ――決して乾かぬ血と呼ばれたあの子は、死んでしまった。
小川は、ただ延々と続く殺戮の場に自ら足を踏み込んだ。
正義の為でも、カネの為でもなく、只、己らしくある為に。
「子供をカナリアに仕立て上げた事は、一度も無いな。」
ぎこちなく微笑む少女に、小川が微笑を返す。
とても自然で、優しさを感じさせる笑顔だ。
「それに、私の命は、私の物じゃない。誰か、私を殺す人間の物なんだ。」
傲慢だという自覚はあるが、と小川が続ける。
「山田さんと君くらいなら助けられるだろう、と思っている。
 飯田さんも力になってくれているから。」
どうせここを無事に脱出すれば、その後の事は関係無い。
「まぁ、難しい問題だけどね。君は、充分に理解したようだ。」
責任を果たすのは、とても難しい事だ。
例え、それがどのような汚れ仕事でも、ただ単純に生きる事、生かす事であってもだ。
「何時か、理解出来る日が来るかもしれない。」

>325>>323
どうやら少女と千堂と名乗る男は知り合いらしい。
もっとも、彼女が指摘するように、幾つか不安な点は残る。
暫く、様子を見る必要がありそうだ。
いや、その時間すら惜しい。
こちらも出せる情報を全て出した上で、相手がどう判断するのかを見極めるという直球勝負に出る。
「貴方が不安になるのは解りますが、ここは信じて貰いたい。
 私は、彼女を助ける為に此処へ来ただけです。
 周囲を囲んでいる自衛隊とは、指揮系統が違いますが。
 元々、培尾市に任務で派遣された時に、彼女と知り合いましてね。
 ご存知でしょう?数ヶ月前に、ここと同じような生物災害が発生して、自衛隊が派遣されたのは。」
小川が振り返りもせずに、親指で通路の角に隠れるようにしている女性を指差す。
>「山田あすかよ。よろしくね。」
ナース服に身を包んだ彼女の目は、普通の人間とちょっとばかり違う。
向日葵のような、鮮やかな金色だった。
太陽の光を表現するのに、一番相応しい色。
その奥には、大日本帝国が正式採用していた九九式短小銃を持つ飯田老人が潜んでいる。
「この場所に関しては、飯田さんに聞いただけでしてね。
 貴方は、どこの研究員に聞いたんですか?」
突如割って入った来た女性が、自己紹介を始める。
>「えっと…七瀬紅葉と言います。失礼ですが、そちらのお名前もお聞きしてよろしいでしょうか?」
「ああ、失礼。私は鈴木だ。聞いての通りの人間だ。」
赤黒い返り血がびっしりとこびり付いた顔を、七瀬へと向ける。
「それとこっちが森村彩ちゃん。あちらが山田さんで、その奥に居るのが、飯田さんです。」
二人がやって来た階段の方に、小川が目を向ける。
「自己紹介は、歩きながらにします。飯田さん、移動しましょう。」
ここの扉も、長くは持つまい。
「ああ、そうだ。千堂さんでしたっけ。どこでその研究員と会ったんですか?」
壁に立て掛けておいたFN FAL自動小銃の空挺モデルを手に取り、移動を始める。
その時代遅れの自動小銃は、自衛隊が過去に一度も採用した事の無い自動小銃だった。



339 名前:大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA [sage] 投稿日:2007/11/29(木) 17:15:28 0
外人さんに銃を戻してもらって、暴発の危険が無いといわれてとりあえず安心した
まあ、世の中に絶対は無いんだろうけどさ、多分だいじょぶだろ…
>「あれで結構、ヘタレだからな。ピリピリしているのさ。」
いや、だから怖いんですけど…
狂いだして何しだすかわからん気の短そうな男ほどおっかないもんは無いでしょうに
心の中でそう思ったが、俺はとりあえずかくかくと首を縦に振っとく事にした
……なんか親しみがもてるなこの外人さん、日本語上手だし
まぁ、こんな状況だから周囲に気を配れる人間に親しみもてるなぁ当然か…
…それに甘えたく無いもんだなぁ…、甘えすぎて切れられたらめっさ怖そうだし
などと考えていると、外人さんは一人で何かヘリが待ってるとか言って列車の外に降りてった
……じゃ、俺たち送るためにわざわざ苦労してくれてたのか?この人は?
………この歳になって俺は、こんな状況で、初めてヒーローを見たと思った
列車を降りたその背中を、俺は生涯忘れないだろう

などと感慨に浸っていると、突如窓が叩き割れて変な触手が現れ、綾小路を窓の外に連れ去った
それを追う様にダンディおっさんが窓の外に飛び出していき、同時に変なシャッターが閉まって、列車が動き始める
ぼーっぜんと事の成り行きを見守っていた俺は、ふと、ガラスが飛び散っている事に気づいた
ああ、片づけねぇとあぶねぇなぁ……
ゆれる電車の中で、俺はそんな事を考えていた

340 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/29(木) 22:34:42 0
>331
少女は千堂の顔を見ると、あっと声を上げる。
>「剣術クラブの若先生?! 何でこんなところに?」
「ハハハ・・・いやぁ、まぁ・・・ね。いつも通りの里帰りさ」
千堂はこちらを見る少女に苦笑して答える。
その後、少女は後ろに控える者達に千堂の事を教え始める。
その様子を見て、千堂は微笑ましい気持ちを感じた。
少女の話を聞き終わった後は、辺りに漂っていた空気が幾分か柔らかくなっていた。
それは少女の話す姿にどこか日常の姿が見えたからなのかもしれない。
だが、それよりも千堂の身元が判明したという事が、大きな理由かもしれないが。
>「ここまでたどり着けたのは、二人だけ?」
「ああ、残念ながらね。いくら俺が強いと言っても限度があるし・・・。それに、残念な事に生きていた人間に会ったのは・・・彼女だけだ」
千堂はちらりと七瀬紅葉の方を見た。
実際にその言葉通りだった。
この騒ぎが始まった頃には、この村は既に死者の村と化していた。
その頃にはまだ生きている人間は他にもいただろうが、助ける余裕などは無かった。
自分の身を守る事で精一杯だった。
その事を思い出して、千堂は自分でも気づかぬ程に掌を握っていた。
その事に気づき、頭を左右に振る。
余計な事は考えるな、と自分に言い聞かせた。

>338>325>334
やはりこの男は普通の人間じゃないなと千堂は思った。
先程から少女に鈴木が話しかけていて、何となくではあったがその会話を聞いていた。
すると、鈴木の口から普通の人間がしない体験が次々と飛び出す。
その事に驚きつつ、鈴木が話している事は全て真実なのだろう感じていた。
だが、千堂は会話には一切口を出さなかった。
自分などが口を挟んでも意味がないと判っていたからだ。
故に千堂は何も話しかける事はなかった。



341 名前:千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA [sage] 投稿日:2007/11/29(木) 22:35:13 0
鈴木は少女との話に一段落がついたのか千堂の方を振り返り、話し掛けてきた。
>「貴方が不安になるのは解りますが、ここは信じて貰いたい。
  私は、彼女を助ける為に此処へ来ただけです。
  周囲を囲んでいる自衛隊とは、指揮系統が違いますが。
  元々、培尾市に任務で派遣された時に、彼女と知り合いましてね。
  ご存知でしょう?数ヶ月前に、ここと同じような生物災害が発生して、自衛隊が派遣されたのは。」
「なっ!!培尾市だと!?」
千堂は鈴木の口から培尾市という言葉が出てきた事に驚愕した。
だが、鈴木は千堂のその様子に構う事なく親指で通路の角に隠れるような女性を示した。
>「山田あすかよ。よろしくね。」
「えっ・・・あ、ああ。よ、よろしく」
その女性はナース服を着ていた。
その女性を見て少しだけ我が目を疑った。
女性の目が向日葵のような、鮮やかな金色に染まっていた。
(人じゃないのか・・・?)
さらにその奥には一人の老人もいた。
その姿を見て、千堂は頭に頭痛を感じた。
(げっ・・・。厄介なのがいるよ・・・)
老人―――飯田の姿を見て千堂は思わず頭を抱える。
ありえない出来事の連続に頭が混乱するが、鈴木は構わず話を進める。
>「この場所に関しては、飯田さんに聞いただけでしてね。
  貴方は、どこの研究員に聞いたんですか?」
(・・・少しは俺の話をさせろ!!)
千堂はナース服の女性や老人の事に聞きたかったが先に鈴木の質問に答える事にした。
鈴木の事を一瞬だけ睨んで話し始めた
「・・・はっきり言わせてもらうが、俺はその研究員の事は何一つ知らん」
会話を一度止めて、口から息を吐き出す。
「けど・・・ある程度は見当は付いてる。多分・・・傘社じゃないのか?」
鈴木が口を開こうとした時に七瀬紅葉が割って入って自己紹介をする。
鈴木もそれに答えた。
千堂は七瀬紅葉の紹介と鈴木とその他の自己紹介が終わった頃を見計らい話しかけようとした。
千堂の耳にある音が聞こえた。
>「自己紹介は、歩きながらにします。飯田さん、移動しましょう。」
「・・・ああ、了解」
先程閉めた扉が少しずつ破壊されているのだと判った。
考えてみれば、別に不思議なことではない。
あれだけの数がいたのだ。
いくら頑丈な扉でも、何度も何度もぶつかっていれば壊れもするだろう。
>「ああ、そうだ。千堂さんでしたっけ。どこでその研究員と会ったんですか?」
だというのに目の前の男はどこか飄々としていた。
それが千堂には少し腹立たしかった。
「・・・商店街だ。後は詳しく聞くな。俺もどこだったのか判ってないんだからな」
鞘から刀を抜き放ち、先に進む鈴木を追い越す。
「俺が先頭で行く。これでも格闘戦では自身があってね。そこら本職の軍人達よりも強いぜ。
 それに・・・こうした方が信頼出来るだろ?」
最後の言葉は鈴木にしか聞こえないよう小さく呟いた。

所持品: 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数4)予備の弾13発 工具 パール
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:移動を開始する。
自分の状態: 良好


342 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/11/30(金) 00:42:39 0
>>327-328
目がさめると、何だか妙に薄暗くて生暖かい場所にいた。

確かあたしは、ついさっきまでビルから脱出するための列車の中にいた。
だけど発車直前に、電車の中から怪物に引きずり出されてしまった。
ぎゅうぎゅうに締め上げられていたから、息が出来なくて気を失っていた。
だからあたしは、その後のことは全く覚えていない。

「痛たたた……ここ……どこ?」
あたしは身を起こそうと手をついた。何だろう、床が変にざらざらする。
なにげなく床に視線を向けたあたしは、悲鳴をあげそうになって慌てて自分の口を手で覆った。
壁といわず床といわず、部屋全体が気持ち悪い蟲の形の石で覆い尽くされている。
見間違えるはずも無い、これらは全部、Gとかいう怪物が吐き出したあの幼体と同じだった。
三葉虫もどきがいっせいに動き出すのを想像して、あたしは戦慄した。
だけど、今のところ敵は石みたいに硬くなっていて、動き出す気配は無い。

あたしの頭は空っぽだった。
あまりにもショックなことが連続でおこったせいで、頭が飽和状態だったのだと思う。
こんな石で覆い尽くされた部屋じゃ逃げ出すことも出来ないし。

あたし、このままここで死ぬのかしら?
ぼんやりと立ち尽くしていたあたしの耳に、人の囁き声のようなものが聞こえてきた。
「だ……誰かいるの?ミスタ・ルイス?それとも取葉さんっ?!」
あたしは声の主の傍に駆け寄って絶句した。
だって、あたしの目の前の壁には、生きた人間が塗り込められていたから。

見た感じ、まだ人間っぽい。
だけど、生きているのかと問われると意外と判定が難しい。
あたしは足元のバールに視線を落とした。
これを使えば、生存者らしき相手を助けてあげられるかもしれないのだ。

だけどその前に、あたしには確認するべきことがあった。
「大丈夫? あたしは桃華よ。
 あなたは怪我をしている?あと自分で自分の名前が言える?」
ちゃんとした返事ができればとりあえず相手は今のところゾンビじゃない。
だけどこの先ずっと人間のままで居られるかというと、そうでもない。

あたしは、足元のバールを拾い上げた。
もし相手があたしの質問に答えられたなら、あたしはミスタ・ルイスを援護しようと。
とりあえずは出たとこ勝負である。

現在地:スペンサービル?階 分娩室
状況:列車の中から連れ出され、分娩室に監禁されている。

343 名前:大宮部隊 ◆iN6vAlHM66 [sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20:36:32 0
>305
「いかんな、こりゃ」
少女が犬と共に飛び出し、階段上のものへと呼びかけた瞬間、少佐は思わず呟いた。
上に居るのは傘だとかの兵隊かもしれない。もし自分が相手で、下に居るものを殺すつもりでも、きっと同じ返事をしただろう。
目の前の少女が銃弾に吹き飛ばされる光景が写り、灰色の記憶に重なる。ああ、また約束を破ってしまった。
>313-314
が、銃弾は飛ばなかった。少佐が何かする前に、鈴木が少女の前へと出て、上のものへと呼びかける。
そして上からの返事は、自分達との同行を求めるものだった。

すっと鈴木の方へと小銃を構える。もし相手が鈴木を撃ち、攻撃を開始した時、反撃できるのは自分だけだからだ。
今は鈴木に先を越された。だが、次は自分が盾にならねばならない。看護婦と少女、彼女らを守らねばならない。
>319>317>323
物陰に潜んだまま、彼らの会話に聞き耳を立てていれば、その中に研究員から聞いただのというくだりが聞こえた。
大佐が聞いていれば、きっとまた癇癪を起こしたに違いない。相手を締め上げ、その研究員を切り殺しに行ったかもしれない。

降りてきたのは二人だった。若い男と、若い女。後ろに続くものが無いと確認して、それから小銃を降ろした。
「日本陸軍の飯田少佐だ。この駐屯地の将校だよ、一応はね。任務は村民の避難誘導だ」
上官の様に自身が未だに軍人だと信じている訳ではない。それでも、かつての肩書きを名乗って挨拶した。
死霊と化したかつての日本兵達は、まだ銃を捨てず、軍服を着て、士官や下士官の指揮の下に行動し、未だ軍人であろうとしていた。
ならばせめて、この「任務」が終了するまでは、自身も軍人であり続けたかった。それが、少佐が示しうる兵達への礼儀だった。
>338
「ああ、とっととここらを封鎖しておかないとならん。兵長と中尉もすぐに来るだろうから」
鈴木の言葉に答えた後、頭を抱える千堂へと睨むような視線を向けた。
「……うん、君には見覚えがあるねぇ。前に会ったのはどこでいつだったかな。どうも、余りいい思い出ではなかった気もするが。
君が先頭を行くのなら、私がその後ろから指示を出そう。ここの道を知ってるのは私だけだろうからな」


名前:飯田忠雄
持ち物:抗ウィルス剤、九九式短小銃(4発装填、予備26発)背嚢

344 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 21:04:12 0
>295
>「恐らく少佐達にはこの先にある講堂で合流出来るだろうと思う。脱出できる連絡通路に抜けるには、講堂を横切るのが早いからな。
もちろんそこまでの案内はさせてもらうが、途中で一箇所だけ寄り道をさせて欲しい。問題はないかね?」
僕は少し迷った。ここを早く脱出したいというのもあったし、それよりも何よりも
さっきの人達と合流したかったためだ。
「……いいですよ」
短い返答を返し、「それじゃあ、早く行きましょう」と促した。
最も、そこで「駄目」と言える権利は、僕にはないのだから。

現在地:旧日本軍駐屯地 地下


345 名前:壁の中の男[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 21:30:42 0
>>342
>「大丈夫? あたしは桃華よ。
  あなたは怪我をしている?あと自分で自分の名前が言える?」
幼体の壁の向こう側から、返事が返ってくる。
「アーマーのお陰で怪我は無いけど、閉所恐怖症で死にそうだ!俺の名前?
 アンドリューだよ!なんとかして、この幼体を引き剥がしてくれ!」
アンドリューと名乗る男は、悪態を撒き散らしながら早く出してくれ、と言い続けた。

346 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/12/02(日) 00:49:21 0
>329
コンテナの上、そこから我が同胞達の狩りを見学する。思わず感嘆の声を上げそうになった。
ああ、ああ、ああ、あああ、なんてなんて・・・素晴らしい、美しい。
あれだ、あれが、あれこそが・・・同胞達の真骨頂、他の化物にはない、強み!
同胞達は各々が各々の意思を読み取って連携を取り、次々と28号の手足を削いでいく。
確かに強さの要とも言える聴覚が失われ、軌道の読みやすい攻撃をしているとはいえ、当たれば致命傷、下手すりゃ瞬時に挽肉。
そんな攻撃の雨の中を恐れる事無く、一撃を加えては離脱し、連携を駆使し、28号の四肢を削ぎ切り落としていく。
ああ、何とも・・・何とも素晴らしいじゃあないか。
28号が悲鳴を上げた。その悲鳴は四肢を削がれる恐怖か、それとも痛みからか、あるいはその両方か。
四肢を完全に断ち切った所で、同胞達は攻撃を止め、こちらを見ると同時に跪く。
それは邪な神に生きた供物を奉げる狂信者の姿にも似ている。
左上半身の皮膚が盛り上がり、まるで古い塗装が剥がれるようにハラハラと落ちる、その下からは新たな皮膚が現れた。
銀色の鎖帷子の様な皮膚は左脇腹から始まり、左肩、首、左頬まで至る。その部分を爪で弾くと、コツンと鉱物を弾いたような音を立てた。
なるほど・・・防御の強化、ってわけか・・・この身体にも、大分苦労を掛けるな。
自らの身体に宿っている同胞の血と細胞に感謝し、俺はコンテナを飛び降り28号の元へ向かう。
28号の頭を右手で掴み上げ、自分の顔の高さまで持ち上げる。眼前の28号は震えていた。

347 名前:Judas ◆fGngH1./vI [sage] 投稿日:2007/12/02(日) 00:50:14 0
「あーあー、聞こえてるか?まあ、聞こえていても理解できなくても、お前には言っておきたい事が2つあってな。
まずは1つ・・・礼を言おう。お前のお陰で、俺自身が同胞に対してもの凄く過保護だったとわかった。
そしてお前のお陰で俺はさらに強固な肉体を手に入れ強くなれた。礼を言う、どうもありがとう。
そして、2つ・・・これは、大変言いにくい事なんだ。恩を仇で返すようで、本当、本当に申し訳ない」
笑いながら、俺はパチンと指を鳴らす。それを合図にまるでインクがジワジワと染みていくように数十の同胞達が現れる。
後方を警護していた同胞達だ。
「・・・どうも、俺が過保護だったので彼等も欲求不満になってしまったようでね、もう限界みたいなんだ。
だから、な?ここまで言えば理解できるだろう?吐け口になって貰いたい、2つ目はそう言うことさ」
掴んでいた頭を放す。28号の巨体が地面に落ちた瞬間、それを合図にしたように同胞達は飛び掛る。
「・・・ああ、もう1つ言い忘れてた。同胞達は酷いくらいにSなんだ。だから、中々死ねないと思う。ま、頑張ってくれ」
最早俺の言葉は28号に届いていないだろう。同胞の狂喜の鳴き声と、28号の絶叫が響き渡る。
それをBGMに、俺と5人の同胞は第7資材搬入口を後にし、守衛室に移動する。
ツライよなぁ、人間だったら簡単に死ねたのに、化け物になったせいで死ねないなんて・・・なんていう悲劇。
でも、まあ・・・その悲劇を楽しめてこその化け物だ。・・・俺は一体どんな死に様を晒すのだろう?
殺されるのなら、出来れば小川に殺して欲しいが・・・この状況だ、再び会うのも困難だろう。
・・・まあ、いい。今は、素直にこの状況を楽しもう、きっと楽しい事はまだ続くんだから。
未だ第7資材搬入口から響き渡る絶叫を耳で楽しみながら、俺は今後起こるであろう楽しい事に思いを馳せた。

持ち物: C4完成品 ファイル「回収体28号に関する報告」
現在地:地下施設 守衛室
状況:絶叫を楽しみながら今後を思案

348 名前:綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk [sage] 投稿日:2007/12/02(日) 09:15:22 0
>333 >345
>「アーマーのお陰で怪我は無いけど、閉所恐怖症で死にそうだ!俺の名前? 
> アンドリューだよ!なんとかして、この幼体を引き剥がしてくれ!」 
ミスタ・ルイス達じゃなかった。
だけどアンドリューさんがあまりに凄い悪態をついてるので、かえって頭が冷えたわ。

「今出してあげるからとりあえず落ち着いて!手元が狂うから動かないでよ!!」
あたしはバールを振り上げ、石になった幼体を砕き始めた。

砕きながら、思った。
そうよ。絶対に、こんなところで死ぬわけにはいかない。
こんなところで死んだんじゃミスタ・ルイスに顔向けできない。

あたしは滲む視界を手で乱暴に手で擦ると、再びバールを振り下ろす。
50階。
あたしたちは、ついさっきまで50階にいた。
ミスタ・ルイス一人なら、あの時、すぐにでもヘリで脱出できたはずなのよ。
――――なのに、あたし達を送り出すためだけに列車までついてきてくれた。見送りに来てくれた。
あんなにひどい怪我をしていたのに。

「だ、大丈夫?」
あたしはぜいぜい息を切らしながら、壁から抜け出せたアンドリューさんに声を掛けた。

幸いあたしもアンドリューって人もたいした怪我はしてない。
もしかしたら、気絶してる間に,―――― 何か、されたかもしれないけど、今は考えない。
死ぬまでは生きなくちゃ。
生きて、スペンサービルの中で何があったのか皆に知らせないと。

「壁に埋めこめられていたのは、アンドリューさんだけ?
 とりあえずこの部屋から出ないとね。外へのドアはどの辺かしら?」
あたしはバールを引きずりながら、壁を調べ始めた。
調べながら、思った。
確か別れ際、ミスタ・ルイスは屋上からヘリで脱出すると言っていたはずだ。
だったらまたあたしにも、生き残るチャンスがあるかもしれない。
ううん。あたし、生きてもう一度ミスタ・ルイスに逢いたい。
だってあたし、まだちゃんとお礼だって言ってないのよ!

349 名前:壁の中の男[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 10:23:30 0
>>348
>「だ、大丈夫?」
壁から抜け出した男は、SF映画の宇宙服のような装甲服に身を包んでいた。
腕には、流線型の丸いデザインの銃を持っている。
地下で見かけたα任務部隊の装備だった。
爪先から頭部まで全身を包んでいるから、外傷は無いだろう。
>「壁に埋めこめられていたのは、アンドリューさんだけ?
 とりあえずこの部屋から出ないとね。外へのドアはどの辺かしら?」
キョロキョロと周囲を見回す桃華の背後で、アンドリューが突然、倒れる。
振り返った桃華の目の前で起き上がったアンドリューは、両腕をだらんと伸ばし、摺り足のゾンビスタイルで桃華に近寄ろうとする。
「アァ〜・・・アァアァ〜・・・」
涙目でバールを振りかざそうとした桃華から逃げようとする。
「アッー!嘘!嘘!冗談だってば!」
アンドリューが笑いながらヘルメットを脱ぐ。
「ごめん、ごめん。あんまり可愛かったから、ちょっと悪戯してみようと思ったんだ。」
10代後半くらいに見える、金髪の外国人だった。
格好良いと可愛いの間くらいの顔をしている。
「外へのドアは・・・えーと・・・多分、ここかな。」
アンドリューが壁を叩いて回ると、一箇所に銃を向ける。
「僕の後ろに隠れていてくれ。外に何が居るか解らないからね。」
幼体が化石化した壁に向って、銃を撃つ。
幼体で出来た壁が、その下のドアごと真っ二つに割れて、外の光が見え始めた。
「・・・気持ち悪いな。なんだこの粘液?」
壁についた粘液を触ってみると、嫌な匂いがした。
廊下は左右に別れていて、右の通路にはびっしりと粘液がついている。
Gが吐き出した粘液のようだ。
「右と左、どっちに行こうか?右の方は、階段に近いみたいだ・・・」


350 名前:森村 彩 ◆gnJnZEDBsY [sage] 投稿日:2007/12/02(日) 19:10:48 0
>319 >323 >343
>「何時か、理解出来る日が来るかもしれない。」 
私は首を横に振った。
「そんなのおかしいよ。鈴木さんの命は、鈴木さんのものじゃないの?」
私は子供だから、難しいことはよく分からない。
だけど、それでも・・・・・・鈴木さんは間違ってると思う。

>「ハハハ・・・いやぁ、まぁ・・・ね。いつも通りの里帰りさ」 
そういって若先生は苦笑いした。
そしてこうも教えてくれた。若先生がここにたどり着くまでに出会った生存者は、紅葉さんだけだと。
「・・・・・・・先生、案外運が悪いんだね・・・」
心の中で呟いたつもりだったのに、うっかり声に出してしまった。
「あ、でも私は先生にあえてラッキーだったよ?先生強いもんね。
 まあ、飯田のおじいちゃん程じゃないかもしれないけどね」
ねぇ?と私は飯田のおじいちゃんに掛けよると、そっと腕を引いた。
「勝手な事をしてごめんなさい。もう絶対しないから。・・・・・・やっぱり怒ってる?」
馬鹿な事をしてごめんなさい、ともう一度頭を下げた。
「でも、こんな場所までゾンビが追いかけてくるなんて。
 おじいちゃん、学校に避難した村の人達、大丈夫なのかな?」

上の扉を誰かがドンドン叩いている。拳の痛みなんて感じてないようなめちゃくちゃな叩き方。
多分ゾンビ達だろう。
>「自己紹介は、歩きながらにします。飯田さん、移動しましょう。」 

鈴木さんが研究員のことを千堂さんに質問してる。でも、若先生にも良く分からないらしい。
「俺が先頭で行く。これでも格闘戦では自身があってね。そこら本職の軍人達よりも強いぜ。 
 それに・・・こうした方が信頼出来るだろ?」 
>「……うん、君には見覚えがあるねぇ。前に会ったのはどこでいつだったかな。
>どうも、余りいい思い出ではなかった気もするが。 
>君が先頭を行くのなら、私がその後ろから指示を出そう。ここの道を知ってるのは私だけだろうからな」 
私はその後ろを歩く事にした。
私の両隣には、山田さんと紅葉さんが守るように歩いてくれている。
山田さんにしっかり腕を捕まれてるのは、多分もう危ない事をさせないためだろう。
「山田さん、ごめんなさい」
唐突(に聞こえる)な謝罪に、紅葉さんが不思議そうな顔をした。

「そういえば鈴木さんの銃って変わってるね。
 賠尾市と九武村の自衛隊じゃ使う武器までちがうんだね。」
銃には詳しくないけど、私記憶力だけは悪くない。
村で出くわした自衛官の人(※雑賀さん)が使ってたのと、何となく形が違うような気がする。
それはそうと、どうやってこんな大きな銃を持ち出したんだろう。
以前自衛官が演習の途中武器を持って脱走した時は、ニュースであんなに大騒ぎになってたのに。


351 名前:特別豪華列車[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 22:23:32 0
>>324>>337>>339
列車のスピードが徐々に上がっていく。
カーブ毎に揺れが酷くなり、弾丸の如き勢いが、更に加速する。
中に載っている人間などお構い無しに、ビルに残された人間などお構い無しに列車は進む。
鋼鉄の車輪とレールが金属の擦れ合う悲鳴を上げ、恐怖から逃げ出す人間のように、列車は進む。
しかし、その先に待ち構えているのは、生存への扉ではない。
より深く、より危険で暗い地の底へと通じる扉が待ち受けている。
恐怖に混乱した人間が、より危険な場所へと脚を進めるように、列車は走り続ける。
目隠しをされた乗客たちは、悲鳴を聞かされながら地の奥へと進む。

甲高いバンシーの泣き声のような警告音が響く。
線路の上に何かが居ると、大声で告げる。

そして、突然レールが途切れる。

>>346-347
メデューサ・ハンターが、暇つぶしに折り曲げたレールが、彼らの人生を大きく狂わせる。
列車がクラッシュし、天と地が逆転し、強力な衝撃が乗客たちを襲う。
洗濯機の中みたいに、くるくる回って、重力に従って、天井へと叩きつけられる。
シャッターが開き、ナイフみたいに鋭く割れた窓から外へ出られるようになる。
そして同時に、悲鳴と歓喜の叫び声が聞こえる。
聞かされる人間にはいい迷惑だけど、あいつ等は大喜びだ。
28号を八つ裂きにする、メデューサ・ハンターとその首領たるJudasが近くに、居る。
あいつらは、直ぐ其処にいる。
そして、乗客たちは気付く筈だ。
歪んだ車体がトンネルを塞ぎ、Judasが待ち構える扉の先へと進まざるを得ない事を。

元々、彼らの人生は大きく狂っていたのだ。
スペンサービルに入り込んだ時点で、人生が狂った者も居れば、
生物災害に巻き込まれた時に、人生が狂った者もいる。
傘社に拾われて人生が狂った人間も二人ばかり、居る。
そもそも、俺達の人生は皆、狂っているのだ。

それでもまぁ、多分、生きて次の舞台と言うチャンスは与えられたんじゃないだろうか?
捩じれたキューでゲームを始め、ただ生きる事を望み、結果として最悪の場所に辿り着く俺達。
大切なものを見つけては失い、失った事に怒りと絶望を感じる俺達。
何かを取り返せると信じて、更なる深みに入り込む俺達人間。

Judasに小川、大宮の爺さん達、千堂、山田あすか、森村彩、ミヒャエルに姫路、ロブの旦那。
そして狂った科学者爺さん。
地獄の底へとやってきた、城戸、川崎、大森にシノザキ。
おれたち、みんな。

バイオハザードLEVEL15

( 新着 : 0 件 / 総件数 : 351 件 )