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科学特捜隊TRPG

1 : ◆luikrlmYpg :2012/03/21(水) 04:49:23.23 0
科学特捜隊とは、パリに本部を置き世界各国に支部を持つ、国際科学警察機構の一組織である。
彼らの目的は、日夜地球を襲う侵略者や怪獣から、防衛軍と協力し、人類の平和と繁栄を守る事なのだ。
今日もまた、科学特捜隊は困難な事件へと挑んでいく…。

ルール
・一話完結方式、一話は目安3ヶ月で終わらせる。
・ストーリーを動かすGMコテと、登場人物(隊員)の2種類のコテがあり、どちらも自由にNPCを登場させてOK
・他人が出したNPCを勝手に動かしてはならない、ただし、GMはこの限りではなく、全てのNPCの操作可能(殺してもいい)=殺されて困るNPCは出さない
・NPCの防衛軍を展開する際は具体的に参戦した戦力の数を記す事(例、61式戦車10両、自走熱線砲2門、セイバー10機等)。
・ウルトラマンはNPCとして初代のみ登場可能、操作はその話のGMのみ可能。人間体は登場させず、科学特捜隊の絶体絶命のピンチに、空から颯爽と現れる形を基本取るが、GMが人間体を話しに絡ませたければ要相談。
・ゼットンより強い怪獣、もしくはブルトンより特殊能力の強烈な怪獣を出してはいけない、又、ウルトラマンが倒せない怪獣は基本、出してはいけない、その辺りも要相談。
・初代ウルトラマンの世界が舞台であるため、初代ウルトラマンよりも後のウルトラの武器や、超能力は出してはならない。
・版権キャラ禁止、パロディも禁止(似てしまったり名前が被ったりは多少仕方ないけれども、意識して似せてはいけない)。
・敵の宇宙人は兎も角、人間側は全て超能力禁止…ムラマツ隊長の異常な投擲力とかは超能力に含まれないので、投擲能力のみは超人で構わない。改造人間も強化服も禁止。
・装備はペンシル爆弾は禁止、その他科学特捜隊の装備以外は禁止、オリジナルの武器を出す際は、どのような経緯でどのように開発し、そのような効果を発揮するかを明記する事。

2 :名無しになりきれ:2012/03/21(水) 04:59:00.87 0
ゾフィーはOK?

3 : ◆luikrlmYpg :2012/03/21(水) 05:00:37.90 0
・1週間ルール採用、1週間(148時間)経過して、書き込みが無かったら飛ばす。
・超越は無し。
・なお、新兵器は全て歩兵用火器に限る。戦闘機や戦車の新兵器は出してはいけない。故に、ペルシダーは科特隊に標準装備されている
・キャラは全員同じチームに所属、階級は全員一緒、指揮官は基本未登場(登場させたいGMは要相談)
・初代ウルトラマン以外のウルトラの登場人物は全て禁止、ただし、ハヤタに関しては出したいGMは要相談

キャラクターテンプレ(怪獣、隊員共通)

名前:
身長:
体重:
容姿:
紹介:


とりあえずここまで決めてますが、今後話し合ってばしばし変更していくつもりなので、気軽に参加して、質問、意見なさってください、参加をお待ちしております。

4 :名無しになりきれ:2012/03/21(水) 05:03:47.90 0
じゃあゾフィーは有りか

5 : ◆luikrlmYpg :2012/03/21(水) 05:05:18.55 0
あ!いけない大事なルールが抜けてました以下追加です

・ウルトラマンに変身する隊員で参戦する事は基本禁止(やはりそれで参戦する場合要相談)
・宇宙人の隊員も基本禁止(ルパーツ星人の様な例もあるので要相談)

です、大変申し訳ありませんでした。

>>2
どんな話かによりますが、ゾフィーは俺的にありだと思ってます。
そういやいたなぁ兄さん

6 :名無しになりきれ:2012/03/21(水) 05:40:46.06 0
怪獣の縛りは?
初代以降もOK?

7 : ◆luikrlmYpg :2012/03/21(水) 06:09:21.31 0
>>6
失礼、抜けてましたね、重要な所なのに。
初代以降の怪獣につきましては、まずどの作品の何という怪獣を出すのかを明確に最初に言って下さい。
全員でその怪獣がゼットンより弱く、ブルトンよりも能力的に劣っていると判断できれば、使用可能です。
又、素体の怪獣を設定以上に強化、改造したり、能力を追加する場合も、どの程度能力を足すのかを明記して下さい。

ゼットンより弱くブルトンより能力で劣るオリジナル怪獣が、出てきた後に強くなっていって結果的に先ほどの2体を越えるのも、無しです。


あ、初代マンの漫画版各作品の怪獣は、昭和の奴からなら出展先を書けば参戦可能であり、Qの怪獣群は普通にOKです。


それと
・コテ、GMは自分の出したNPC以外(GMの出した鍵つきの扉等も含む)にアクションした際は、自分の行動描写で止めておき、行動の結果はアクションを起こされた相手に一任してください。
ただし、重ねて言いますがGMは自由に全てのNPCを操作してかまいません。

・又、GM、および隊員コテは、怪獣を倒したり科学特捜隊を苦しめるのを目標にするのではなく、話を盛り上げていく事を目標にして行動してください

…それともう一つペンシル爆弾並に凶悪な兵器があるのを忘れてました。
スパーク8も禁止です。
(マルス133はスペシウムエネルギーを発射する強力な銃と解釈するので可能です)
っと言うか一発で怪獣を倒せる強力な力押し兵器では無く、怪獣の急所を見つけ出して、そこを怪獣の苦手とする武器で叩く戦い方を心がけてください

8 :名無しになりきれ:2012/03/21(水) 08:03:37.01 0
兵器も初代のものまで?
ライトンRもだめ?

9 : ◆luikrlmYpg :2012/03/21(水) 20:52:53.44 0
>>8
>>1にあるとおり、科学特捜隊の物だけです

10 :名無しになりきれ:2012/03/21(水) 23:43:23.21 0
やばい
日本語なのに、意味がわからない単語がてんこ盛りだ

11 :名無しになりきれ:2012/03/22(木) 23:09:16.10 0
スパイダーのざっと10倍の威力があるけど
バカスカ撃ってるだけでとくに強い感じのしなかった
ニードルS80はもちろんぶっぱなしていいんだよな?な?

12 : ◆luikrlmYpg :2012/03/22(木) 23:32:22.16 0
>>11
いいですとも!
もうここぞとばかりにばかすか撃ちまくって下さい。
このスレの主役は科学特捜隊ですし、別に全話本編のノリでやる必要も無いのです

等身大の戦いだけでウルトラマンが出てこない話があってもいいし、ウルトラマンが来なくても科学特捜隊だけで勝負がつけてもいい
何なら宇宙人と平和的に交渉で勝負をつけてもいい。
一話完結方式ですから話によってぐっと雰囲気が違ったり、話の進め方が違ってもかまわないのです!

勿論、キャラハンの方がGMをやって、自分のキャラ動かしながら物語を進めてもかまいません。(キャラハンだけど自分のキャラ登場させずに、GMだけやるのもOKです。)

他にもこれはどうしたらいいかとか、ばしばし聞いてください。

13 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 19:28:37.20 0
【人来ないんでSS書きますね。】

「高度3000mの恐怖」 黒色怪鳥クーラス登場。

日本上空、高度3000m。
その日、羽田空港を出発した一機の旅客機が、北海道の千歳空港を目指して飛んでいる。
天候も気流も安定しており、機体は大変順調に飛行を続けていた。

そのコックピットで、正面を見据えて操縦していた操縦士は、空の彼方に何か、光る物が見えた気がして、目をこすった。
星にしては明るすぎるその光は、目をこすってみても確かに存在し、徐々に近づいているようにも見える。

「おい、アレは何だ?」

段々と大きくなってくる光に、操縦士は、横で計器に目を配っていた副操縦士の肩を叩き、前方を指差す。
副操縦士の男も謎の光を見るが、その正体は全くわからない。
二人はレーダーを見るが、レーダーには何もそれらしい反応は無く、そうしている間にも光は徐々に大きくなり、凄いスピードでこちらに近づいているのがわかる。

「羽田空港応答願います!こちら、―――便、何か怪しい光が前方に見えます、どうぞ。」
『こちら羽田、レーダーには何らそれらしい反応はありません』
「しかし確かに光が見える、近づいてくる……あれは…」

光の正体を確かめようと、目を細め、前方を注視した操縦士は、それの正体を知り、大声を張り上げた。

「あれは鳥だ!巨大な、黒い鳥が…」

操縦士が叫んだ瞬間、光から怪しい光線が発射され、飛行機に直撃した!

「うわああああああああああああああああああああああ」

遠方からの突然の攻撃に飛行機はなすすべなく、炎を上げて急降下、地面に激突し、爆発四散してしまった…。

14 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 20:00:26.56 0
謎の飛行機事故は翌日の新聞とニュースを騒がし、直ちに事故調査委員会が立ち上げられた。
だが、飛行機の残骸にあった熱線による破壊跡、墜落前に操縦士が発した謎の言葉から、常識の及ぶ事件でない事は明白であり。
事件はそういった怪事件を専門調査する組織、即ち、科学特捜隊へとまわされたのだった。

――――

「…ここに、飛行機が墜落したんですね?」
「はい、残骸は回収されましたが、後はそのままにしてあります」

ありがとうございました、と案内してくれた警官にお礼を言った科学特捜隊のハバネ隊員は、飛行機の墜落によって地面が盛大にえぐられた田園地帯だった場所に降り立ち、持ってきた宇宙線計測機器を地面に向けた。
飛行機の落ちた場所は計測器の針はガリガリと振り切れんばかりに動き、すさまじい量の宇宙線を検出した事を示している。
墜落後で一通り計測を行ったハバネは、計測器を置くと、胸のバッチについたアンテナを伸ばす。
科学特捜隊の胸のバッチは通信機になっており、これで日本のどこからでも科学特捜隊本部に通信できるのである。

「…こちらハバネ、墜落後からも残骸と同じく、やはり大量の残留宇宙線が検出されました」
『本部了解、引き続き、現場の調査を続けてください』
「了解」

そう言って、今度は別の機器に持ち替え、捜査を再開するハバネ。

実は、科学特捜隊はこの事件と関連するかも知れない、気になる情報を既に掴んでいた。
例の飛行機事故の前日、空から火の玉のような物が丁度飛行機事故のあった場所に近い山中に落下したという通報が寄せられていたのである。
科学特捜隊が調査に向かったものの、火の玉の正体らしき物体は既に無く、大量の宇宙線だけが検出されたのだ。

15 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 20:31:48.56 0
宇宙から来た何かが、飛行機を襲った可能性が高い。
飛行機の残骸等から検出された宇宙線と落下現場に残っていた宇宙船の波長が同じだった事からそう判断した科学特捜隊は、第二第三の犠牲を防ぐべく、作戦室にて対策を検討されていた。
しかし、敵の正体もはっきりしない現状では、効果的な対策案など出ては来ない、そこに、事件の調査から帰路についているハバネから通信が入ってきた。

「はいこちら本部」
『墜落現場からの帰路、奇妙な鳥の羽を発見しました。』
「鳥の羽?」
『1m近くあるとても巨大な羽です、宇宙線も検出されました、恐らく、今回の事件に関係した物だと思われます。』
「わかりました、直ちに科学センターに搬送してください。」

――――

科学センターに送られた羽は、直ちに分析にかけられていた。

「…何かわかりましたか?」

数時間の間研究室の外のベンチに腰掛、分析結果を待っていたハバネは、室内から出てきた研究者達に、開口一番に尋ねた。
質問された研究者は、興奮気味に、研究の成果を語りだす。

「信じられません、これは鳥の羽の形をしていて、構造もまさしくそれなのですが、その細胞の遺伝子が、地球の鳥のそれとは全く違う。
そしてその遺伝子の形も配列も全く見たことが無い、これは大発見ですよ!」
「つまりそれは、地球の生物ではない、という事でしょうか?」
「結論から言えばそうとしか言いようがありません。」
「…そんなに遺伝子の異なる生物がこの星で生存できる物なんでしょうか?」
「なんとも言えません、それ程までに、この遺伝子は未知の成分を多く含んでいる。」
「なるほど、わかりました。ありがとうございます。」

研究者からの報告を受けたハバネは、科学センターの外へ出ると、本部へ先ほどの説明を報告した。

『敵が宇宙生物だというのはわかった。だが、その宇宙生物をどうやって見つけ出せばいい?』
「研究者の方はそこまで言っていませんでしたが、敵が生物であるのなら、考えがあります」

ハバネはそういうと、自分が思いついた作戦を、本部へと話し始めた。

16 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 21:50:22.30 0
飛行機事故のあった空域の高度3000mを、科学特捜隊のジェットビートルが3機、編隊を組んで飛んでいる。

ハバネの立てた作戦はこうだ。
敵が生物であるのなら、飛行機を襲った理由は、自らのテリトリーに侵入した外敵を攻撃したのかも知れない。
それならば、ビートルを囮にしてその空域を飛行すれば、宇宙怪鳥は姿を現すのではないか、という、シンプルな物だった。

しかし、しばらく飛んでも、一向に怪鳥が現れる気配は無い。
やはりいきなり上手くいくものでは無いか…。
そう、隊員達が考え始めた、その時だった。

「あ、アレか!」
『こちらビートル1号、前方に怪光発見!』
『2号同じく』
「3号からも見える!」

隊員達の眼前、はるか彼方に、激しく光り輝く謎の怪光が現れたのだ。

『加速して目標を確認するぞ、怪光線に注意しろ』
『「了解」』

怪光を見つけた3機のビートルは加速し、ぐんぐん怪光に迫っていく。
両者の距離が一気に縮まり、遂に怪光の正体が明らかになった。

「鳥だ!」
『一つ目の…黒い巨大な鳥!化け物だ!』

科学特捜隊の前に姿を現した怪物、それは、巨大な翼を持ち、真っ赤に輝く大きな一つ目の黒い怪鳥だった。
怪鳥は迫り来るビートル目掛け、目から熱線を発射する。
熱線は先頭のビートルに直撃するが、頑強なビートル機は煙こそあげど、爆発四散したりはしない。

『撃ってきたぞ!』
「本部!巨大怪鳥が現れました!目から怪光線を発射して、ビートルを攻撃してきました。直ちに撃墜します!」

攻撃を受けたビートルが戦列を離れて去っていく中、ハバネは本部に通信を送る。
すぐさま、本部から撃墜を承諾する旨が返ってきた。

「発射!」

怪鳥目掛け、ハバネと残ったビートルの両翼端からミサイル弾が発射される。
着弾!爆発!
悲鳴を上げて高度を落としていく怪鳥怪獣。

17 :吟遊詩人♂ ◆tNQoel2cWI :2012/03/23(金) 22:50:58.23 0
科学特捜隊の手で撃墜された怪鳥怪獣は、山中にすさまじい土煙を上げて墜落した。
高速で地面に墜落した怪鳥怪獣は、しばらくもがいていたが、やがて立ち上がると、怒りのままに再び飛び上がろうとする。

『奴を飛ばせるな!』

上空から怪鳥怪獣を追って飛んできたハバネと仲間のビートルが、再び飛び上がろうとする怪鳥怪獣目掛けて再びミサイルを発射した。
しかし、ミサイルが命中するより早く怪鳥怪獣は飛び上がり、ミサイルはむなしく地面に着弾、爆発して土煙をあげる。
そして再び空に舞い上がった怪鳥怪獣は、ビートル目掛けて目から熱線を放って攻撃を開始する。
ひらりと熱線をかわすビートル、だが、激しく熱線を連発してくる怪鳥怪獣に、ビートルは反撃する事ができない。
やがて、遂にビートルに熱線が命中した。

『うわ!駄目だ!操縦不能!このまま不時着する!』

翼をやられて煙をあげ、山中に落ちて行くビートルに、ハバネは舌打ちすると、空へと舞い上がった怪鳥怪獣を追い、高度を上げた。
怪鳥はぐんぐんと高度を上げ、それを追うハバネのビートルも加速して追いすがる。
だが、怪鳥は突然空中で静止すると、ハバネのビートル目掛けて急降下してきた!

「あ!?あああ!!」

突然の怪鳥の体当たり攻撃に、ハバネのビートルは避ける事ができない。
加速している最中に巨大な怪鳥に高速で体当たりされれば、如何にビートルといえば木っ端微塵になってしまうだろう。

18 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 23:01:18.05 0
もう駄目だ!

そう思われたその時、何者かが怪鳥怪獣に横から体当たりし、怪鳥の軌道をそらしてハバネのビートルを救った!
怪鳥を押さえつけ、地上へ降下していく体当たりした物の正体は…。

「ウルトラマン!」

そう、ウルトラマンだ!

「シュワッチ!」

ウルトラマンは怪鳥怪獣を押さえつけて地面に怪鳥ものとも落下し、怪鳥に対して構えを取った。
怪鳥もすぐに体制を建て直し、鋭いくちばしでウルトラマンに突きかかってくる!
ウルトラマンはそれを受け止めると、怪鳥怪獣の腹にキックを見舞った。
よろめき、倒れる怪鳥怪獣。
それ目掛け、ウルトラマンは手で十字を組んでスペシウム光線の構えを取る、が、怪鳥が目から熱線を放ち、ウルトラマンは苦しんで構えを解いてしまった。
その隙に再び飛び上がろうとする怪鳥怪獣、だが、その背中に戻ってきたハバネのビートルがミサイル弾を叩き込んだ!
苦しむ怪鳥怪獣。
そこに、ウルトラマンは今度こそスペシウム光線の構えを取り、必殺の光線を怪鳥怪獣に命中させる。
すさまじいエネルギーを浴びて、怪鳥怪獣の体は炎に包まれ、やがて倒れ付し、動かなくなった。

「やったぞ!」

上空のビートルの中でハバネが勝利の叫びを上げ、ウルトラマンは空の彼方へ飛び去っていく。
それは、宇宙から来た怪鳥怪獣が起こした事件が、終わりを告げた瞬間だった。

19 : ◆luikrlmYpg :2012/03/23(金) 23:13:07.12 0
こうして、一つの事件は終わった、しかし、地球の平和を脅かす存在は、まだまだ限りがありません。
科学特捜隊はそれらの脅威と戦うため、今日も、明日も、休む事無く戦い続けるのです。

高度3000mの恐怖 終


名前:ハバネ・キヨハル
身長:178cm
体重:68kg
容姿:髪を短く切りそろえ、肌が白い
紹介:科学特捜隊の隊員。真面目で正義感が強く、機転が利く。

名前:クーラス 別名黒色怪鳥
身長:35m
体重:4500t
容姿:真っ赤に光る一つ目を持った巨大な黒い鳥
紹介:火の玉となって地球に飛来した宇宙生物。目から強力な熱線を放つ。
   縄張り意識が強く、自分の縄張りに入った獲物は容赦なく攻撃する。

20 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/24(土) 06:23:31.86 0
何かSS書いたせいで余計人が来なくなった気がするなぁ…ははは…(汗。

よし、人が来るまで質疑応答スレにします!
ばしばし私への質問や、ウルトラシリーズ、本スレのTRPG部分に対するご意見御感想、その他なんでも書き込んでくださいね。

21 :名無しになりきれ:2012/03/24(土) 09:42:19.29 0
ウルトラマンに興味がある人はいると思うが、NG設定多すぎるのと、大昔のテレビ原典だから、書いてあることを理解できない人が圧倒的
現状では、初代ウルトラマン見てる人かつマニアな人限定スレになってるし
ディープなマニアで、かツTRPGしてくれる人自体、かなり希少じゃないか?

某版権ものをスタートさせた時と同じ鉄を踏みかけてるぞ
あのとき言われたことを、もう一度思い出してみてくれ

誰でも気軽に参加してほしいのか、数が少なくてもいいから自分と同程度の知識を持った人とやりたいのか
スレの方針から決めてみようぜ
そして前者ならば、原作知らなくても誰でも理解できるように書き換えてくれ

22 :名無しになりきれ:2012/03/24(土) 18:55:33.61 0
>>1さんはハンターズファイルのGMさんですか?

23 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/25(日) 00:18:23.39 0
>>21
スレの方針は、素人の方から、原作を知っている方までどなたでも、と思っていたのですが。

原作を知らないと入りにくい所があるし、原作を知らないからルールに書かれている事の意味がよくわからない、だから、ルール違反を恐れて参加できない、と言う事ですね。
わかりました、では、後日改めて、ルール各々が持つ意味を解説していきたいと思います。

>>22
いいえ。

24 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/25(日) 13:12:27.97 0
では、先日言ったルールの解説を行いたいと思います。

・一話完結方式、一話は目安3ヶ月で終わらせる。
△同じ話が延々続き、物語の雰囲気が偏る事を防ぐためのルールです。
原作のウルトラマンは、怪獣に対してユニークな作戦を用いるギャグ回から、侵略者との緊迫した戦いまで、話によってがらりと雰囲気が違います。
このスレでは、初代以降の作品の雰囲気も取り入れて、ギャグ、シリアス、ホラー、SFから、戦隊ヒーローのように活躍する科学特捜隊や、本格的なスパイアクション、更にはタイムトラベルによる歴史物や、異世界に飛ばされてのファンタジーまで。
ウルトラマンの雰囲気だけに偏らず、また、ウルトラマン以外の雰囲気にも偏らず、1話1話、別々の顔を持つストーリー展開を目指して生きたいと思っており、そのための3ヶ月ルールと、
後に各々の話の設定や内容を引きずらない完全1話完結方式を採用しました。
多様な話は原作ファンの方には大いに不満なところもありましょうが、「本スレは、初代ウルトラマンの世界でありますが、初代ウルトラマンの作風で話を進める事だけをしません」
幅広いジャンルに対応できるウルトラシリーズの力をフルに活用し、多くの人に参加してもらいたいと思っています。
勿論、原作の作風を再現した話も大歓迎です!

・ストーリーを動かすGMコテと、登場人物(隊員)の2種類のコテがあり、どちらも自由にNPCを登場させてOK
△置きレス形式をとる本スレに置いて、キャラ単体を動かしていると行動がマンネリ化してつまらなくなってくる恐れがあるため、設定しました。

・他人が出したNPCを勝手に動かしてはならない、ただし、GMはこの限りではなく、全てのNPCの操作可能(殺してもいい)=殺されて困るNPCは出さない
△GMが出したその回の作風に合わない新参のモブが登場した際、GMがこれをただし、時に排斥し、作風を修正できるように設けました。

・NPCの防衛軍を展開する際は具体的に参戦した戦力の数を記す事(例、61式戦車10両、自走熱線砲2門、セイバー10機等)。
△無数の大戦車隊、等、数が不明瞭よりもはっきりとした数が明らかな方がGMが進めやすいと判断し、設けました。

25 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/25(日) 14:00:47.78 0
・ウルトラマンはNPCとして初代のみ登場可能、操作はその話のGMのみ可能。人間体は登場させず、科学特捜隊の絶体絶命のピンチに、空から颯爽と現れる形を基本取るが、GMが人間体を話しに絡ませたければ要相談。
△圧倒的なパワーを持つウルトラマンは、各話のパワーバランスを簡単に崩壊させる程の存在感を持っていますので、各話の作風をコントロールするGMに操作権を一任します。
GMがその回はウルトラマンが出ないほうが作風が活かされると思った場合、ウルトラマンを登場させずに話を進めてかまいませんし、逆に宇宙人対地球人の外交交渉等の仲介役など、地球人に味方する宇宙人しかできない役割にフル活用するのもありです。
ウルトラマンの人間体について登場を基本禁止しているのはウルトラマンがこのスレでは脇役であるという事を強調するための文であり、出したいGMの方は出して結構ですが、悪魔でウルトラマンはこのスレの主役ではない事を承知した上で出してください。

・ゼットンより強い怪獣、もしくはブルトンより特殊能力の強烈な怪獣を出してはいけない、又、ウルトラマンが倒せない怪獣は基本、出してはいけない、その辺りも要相談。
△ここは僕の考えた最強怪獣を発表する場所でも、僕の考えた一応倒せるけどほぼ無理な能力で身を固めた怪獣を出す場所でもありません。
ゼットンとブルトンがどれ位強い怪獣か、という質問についてですが
ゼットンの方は近場の怪獣図鑑を手に取り、特殊能力を持たず、光線や怪力や鋏や爪などの体の部位が武器のラスボスじゃない怪獣で、身長が30〜60m代、名前がグランドキングでもゼットン系怪獣でも無ければ。
そういった怪獣は大抵ゼットンよりも能力が低いのでそれを参考に作れば大丈夫です。
ブルトンより特殊能力が強いというのは、ウルトラマンは相手の超能力に干渉してそれを無効化する能力がある(ブルトンの異空間から脱出したあの謎の回転)のですが、それが通じないような怪獣は駄目という事です。
勿論、そういった敵に科学特捜隊は全く対抗できない事もあるでしょうが、それでも必死に対抗するのが科学特捜隊であり、人類です、ウルトラマンが来るまで、知恵をめぐらせて強大な敵に立ち向かいましょう。

・初代ウルトラマンの世界が舞台であるため、初代ウルトラマンよりも後のウルトラの武器や、超能力は出してはならない。
武器の能力の味方側のパワーインフレを防ぐために書きました。
後、ウルトラマニアの方が俺も知らないようなマイナーな超兵器出して「何でアレで死なないんだよ」とか言われると困るので設けました。ご了承ください

26 :名無しになりきれ:2012/03/25(日) 14:14:20.14 O
セブン好きの俺はそっとスレを閉じた

27 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/25(日) 14:49:42.61 0
・版権キャラ禁止、パロディも禁止(似てしまったり名前が被ったりは多少仕方ないけれども、意識して似せてはいけない)。
△作風は自由と書きましたが、どこかでストッパーが無いと原型をとどめなくなる恐れがあるので書きました。
ちなみにキャラクターのパロディは禁止ですが、物語の展開のオマージュはOKです、ってか、ダイナ(平成のウルトラマン)で盛大にやってます。

・装備はペンシル爆弾は禁止〜
△上はゼットンを一発で吹き飛ばし、スパーク8は怪獣を「消滅」させる破壊力を持った超強力な歩兵用火器です。
あんまりにもあんまりにも圧倒的な力があるのでこれを多用すると話が面白くならなくなるorGMが話しが作りにくくなる恐れがあるため、使用を禁止しました。
新兵器の詳しい説明が必要な理由は、突然「あの怪獣にはこの新兵器が有効です」という説明だけで出てきた新兵器よりも、詳しい説明がある兵器の方が威力に説得力があり。
また、容易に次々と強力な兵器が登場してパワーインフレが起こる事を防止しています。(現に、帰ってきたウルトラマンには原爆と同じ威力とか言う設定のバズーカが出てきてますし…。)

・なお、新兵器は全て歩兵用火器に限る。戦闘機や戦車の新兵器は出してはいけない。故に、ペルシダーは科特隊に標準装備されている
△これが無いと巨大ロボ出してもいい事になりますし、可変戦闘機とか複合合体戦闘機とか出てきてやはりパワーインフレが起こりそうなので書きました。
ペルシダーとは科学特捜隊の保有する地底戦車の事です。詳細はペルシダーの登場の必要があった際に。

・キャラは全員同じチームに所属、階級は全員一緒、指揮官は基本未登場(登場させたいGMは要相談)
△これは特殊部隊だとかXX専門対策チームだとか妙なチームが登場し、科学特捜隊の設定に影響を及ぼす事を防ぐために書きました。
階級が同じと言うのは、隊長コテになった方がFA、もしくは引退した際、指揮官不在になって科学特捜隊の動きが取れなくなる事を防ぐためです。

・初代ウルトラマン以外のウルトラの登場人物は全て禁止、ただし、ハヤタに関しては出したいGMは要相談。
△これも話のストッパーとして設けた物ですが、ウルトラマンの人間体としてハヤタのみ、出し方によっては有としました。

・宇宙人の隊員も基本禁止(ルパーツ星人の様な例もあるので要相談)
パワーインフレ防止策ですが、ウルトラQに登場した、身体能力も外見も地球人と変わらず、地球人にまぎれて地球で暮らしているルパーツ星人という宇宙人もおり。
人間と能力が同じだけれども生まれが宇宙というだけの宇宙人であり、参加者全員がそのキャラに納得できれば、有とします。

28 :名無しになりきれ:2012/03/25(日) 15:10:14.50 0
エース好きの俺はそっとスレを閉じた

29 :名無しになりきれ:2012/03/25(日) 22:51:43.00 0
マックス好きの俺は(ry

30 :名無しになりきれ:2012/03/26(月) 18:19:24.07 0
ダイナ好きの(ry

31 :名無しになりきれ:2012/03/26(月) 21:03:22.17 0
ものかげジッソー君が脚本書いたのは初代だっけ?

32 :名無しになりきれ:2012/03/26(月) 22:02:30.16 0
ジッソーくんはむしろメトロン星人が有名だろ・・・

33 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/27(火) 00:29:14.43 0
>>27>>28>>29>>30
意外といるんですね、ウルトラマン好きの方。
よきかなよきかな。

>>31
いや…俺実は作品の内容はよく知ってるんですけど製作スタッフとか第何話かとか気にしないからそういうのよくわからないんです。

>>32
あの話はできればメビウスでやって欲しかったです。
代わりにメビウスではJrの方の続編をやってましたが…w

34 :名無しになりきれ:2012/03/27(火) 08:14:35.92 0
だめだ・・・列伝しか見てねーからわからん

35 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/28(水) 02:34:23.56 0
>>34
ぶっちゃけると俺も本編飛ばし飛ばししか見てない(ジャミラの回もゼットンの回も見てない)ですから、そこまで深い知識はいりませんよ。
科学特捜隊の腰に下げてる銃の名前と、乗ってる飛行機の名前がわかれば、このスレ的には問題ありません。
仮に問題があったら、そん時は一緒にその問題に向き合っていきましょう。

勇気あるご参加をお待ちしております。

36 :名無しになりきれ:2012/03/28(水) 20:49:48.29 0
吟遊詩人?随分キャラ違うな

37 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/29(木) 01:36:52.31 0
>>36
恥ずかしいの見つかってしまいましたね。
あっちのスレでもよろしくお願いしますね。勿論、こちらも。

近々「物語の冒頭部分」を投下しようと思います。
で、誰かその話に途中参加するのを待ちながら、週一ペースで自分の作った話を自分で進めていこうと思いますから、皆さんよろしければ見て行ってくださいね。
後名無し参加も大歓迎ですから、気軽に物語りに関わってくださいね。
勿論、TRPG進めながらも質疑応答は進めます(TRPGを進める事でハバネというキャラをよりしっかりした物にして、質疑応答するキャラとしても面白く成長させていければと思います)ので、今後も気軽に質問や、ウルトラシリーズについての雑談もやっていきます。
これからも科学特捜隊TRPGをよろしくお願いしますね。

38 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/30(金) 21:55:36.34 0
深夜遅く。

その日、山奥にあるペンションの主は、不気味な音に目を覚ました。
地の底から響くような低いその音は、耳を澄ませば室内からではなく、外から聞こえている事がわかる。

「…?何だぁ?」

主は音の正体を確かめるべく、カーテンを開いて、驚愕した。
窓の向こう、背の高い木々の少し上空に、一機の円盤が浮いていたのだ。
円盤は真っ黒いほら貝のような形をしており、ペンションの主の見ている前で、下部をチカチカと赤く不気味に光らせると、眼下の森に何か赤い光る物を投下した。

「え…円盤が、何か…あ…あわわわわ…」

余りの事態にペンションの主は動揺し叫び声を上げるが、その日は宿泊客も無く、女房も町へでかけているため、その叫びに反応する者は誰もいない。
赤い何かを落とした円盤は、やがて、空の彼方へと飛んでいき、後に残った店主はしばらく呆然としていたが、やがて慌てた調子で電話機へ向かった。

『はいこちら科学特捜隊です。』
「も…もしもし!もしもし警察ですか?え…円盤!空飛ぶ円盤が現れて、近所の森にぃ!」

39 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/30(金) 22:06:50.05 0
市民からの円盤出現の連絡を受けた科学特捜隊は、直ちに隊員たちを作戦室へ招集した。
ぐっすり眠っていた隊員達は、皆あくびをかいたり、うつらうつらしながら文句言いながらも、すぐに作戦室へと集まってくる。

「円盤?見間違いだろうに…、レーダーには何も映らなかったんだろ?」
「勿論本部のレーダーには何も映っていませんでした。自衛隊に問い合わせましたが、同じです。」

通報の内容を聞いたハバネの質問に、通信士が応える。
科学特捜隊の高性能のレーダーはその地区にもその時間向けられており、そこには何も映っていなかったのだ。

「見間違いの線が強いな…」
「こんな夜中に…いや夜中だからか?」

眠い中起こされた隊員達が口々に愚痴り出す中、ハバネは一歩前に出て振り返ると、仲間の隊員達に告げた。

「よし、俺がちょっと行って調査してくる。誰か一緒に来るか?」

ハバネ的にも誤認の線が強いと思っていたが、行って調べて何も無ければそれに越した事は無い。
無論、睡眠時間を削られる事は痛いが、これが科学特捜隊の仕事である。

40 :ユキコ・ユキムラ ◆Ob38IFPJZI :2012/03/31(土) 02:02:21.77 O
名前:ユキコ・ユキムラ
身長:169a
体重:52`
容姿:ストレートロングの黒髪。キレイ系の美人。色白。
紹介:科学特捜隊の隊員。
母方の祖母が青森県出身。少し言動がおかしい。


>「よし、俺がちょっと行って調査してくる。誰か一緒に来るか?」

「はい。私も行きます」
ハバネの誘いに、指先をぴちっと揃えて挙手をする、一人の隊員がいた。
ユキコ・ユキムラである。

「円盤って何でしょうか?私も田舎で見たことがあるんですよー。ちいちゃいころに。
まろいまろい金の玉みたいなのでした」

【ハバネさんと同行】


(よろしくお願いいたします。ウルトラマンはよくわかりませんので地蔵状態で参加する予定です)

41 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/31(土) 04:01:02.32 0
>>40
【参加、超ありがとうございます。
まぁ、二人しかいませんし、「タロウ」見たいな雰囲気で話進めても問題無いスレって事になってますんで、よっぽどギャグな事やらない限りまず大丈夫ですよ。】

>「はい。私も行きます」

夜中にたたき起こされたにも関わらず、元気よく手を上げた女性隊員に、ハバネはほぅっと関心する。

「お、ユキコ隊員、元気一杯だな。」

美人のユキコと、幼いしぐさのギャップに、ハバネはははっと笑みを浮かべると、専用車へと歩き出す。

>「円盤って何でしょうか?私も田舎で見たことがあるんですよー。ちいちゃいころに。
まろいまろい金の玉みたいなのでした」

「何でしょうって俺に聞かれても実際調べなきゃ正体はわからないよ。夢を現実と勘違いしたり、疲れやストレスから幻を見てしまったのかも知れないな。
今の現代人は働きすぎだと言うし…。
…まぁ、今の時勢は円盤何ざ珍しくないかもな。
この前だって何と宇宙人が他の隊や防衛軍と一戦交えたし…」

ハバネはユキコを専用車へと乗せると、通報のあったペンション目指して走らせた。

「そう考えると今回の円盤も誤認なんかじゃなくて本物かも知れないな…。
気を引き締めてかかった方がいいかも知れないよ。
…そう言えば、ユキコ隊員とは最近同じ隊になったばかりだけれども、訓練学校出た後実戦って経験した後だったっけ?
最近は怪事件の続発で人数が大幅に増えたから全員のプロフィール頭に入れるのはちょっと大変でね…」

【ユキコさんを連れて、現場へと向かう。】
【えっと、ユキコが苗字で、ユキムラが名前でいいんですよね?】

42 :ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/03/31(土) 09:44:30.62 O
>>41
ハバネとユキムラを乗せた専用車は、山奥にあるペンションを目指していた。
暗い車内、ハバネの問い掛けに緊張した赴きでユキムラが答える。

「は、はい。気は引き締めてるつもりです。締めてるというよりは緊張で勝手に締まってます。
それから私、訓練校を出てからは本格的な実戦は経験したことがありません。
今回戦闘になったら、初めての実戦なんですよぉ…」

ユキムラは語尾を震わせつつ缶コーヒーに口をつける。
飲み干すために顔をのけ反らせて白い喉を鳴らす。
そして窓に視線を移すと、しばらくしてぽつんと呟いた。

「ハバネさんは、宇宙人を殺したことはありますか?」

【改正版テンプレです】

名前:ユキムラ・ユキコ
身長:168cm
体重:50kg
容姿:黒髪のストレートヘア。キレイ系の美人。色白。
紹介:科学特捜隊の隊員。母方の祖母が青森県出身。言動が少しおかしい

【あらためまして、よろしくお願いいたします。ユキムラが苗字で名前がユキコでございます
あと悪ふざけはいたしません。普通を楽しみとうございます】

43 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/03/31(土) 15:15:10.49 0
>>42
【ちなみに今のとこ全然ふざけてる様には見え無いですから、心配しなくて大丈夫ですよ。
はい!できることなら、最後まで、よろしくお願いしますね!】


>「は、はい。気は引き締めてるつもりです〜今回戦闘になったら、初めての実戦なんですよぉ…」

緊張した面持ちでそう言ってくるユキムラを安心させるため、ハバネはにこっと穏やかな笑みを彼女に向ける。

「うん、それだけ気を張っていれば大丈夫さ。訓練校でやった事といわれた事が体に染み付いていれば、後は現場では自然と体が動いているよ。」

ユキムラを安心させるためにそう言ったハバネだが、どうやら彼女の不安を除くことはできなかったらしい。

>「ハバネさんは、宇宙人を殺したことはありますか?」

ぽつりと不安げにそう問いかけてくる彼女に、ハバネは無いね…と即答する。

「正確には殺そうとはした事はある。けれど、我々の武器では歯が立たなくて、最後はウルトラマンに助けてもらったよ。」

言ってから、ハバネはあっと思った。
これではユキムラの不安な思いを余計に拡大させてしまう。
そう思ったハバネは、何か彼女を安心させようと口を開いた。

「…よし、とりあえず基本的な事を着く前に復習しておこうか。
まず腰の光線銃、スーパーガンのエネルギーが満タンか、確認しておこう。
次に、ネクタイについている危険信号が正常に光っているか、だ。これは放射能などの人体に有毒な物質が近くにあると点滅するから、これが点滅したらすぐにその場から離れなければならない。
最後に胸についているバッチのアンテナ、これがちゃんと延びるかどうか、見ておこう。他の隊員との通信や、本部への連絡はこれで行う、いざと言う時この小さなバッチが壊れていると大変だぞ」

先輩面してユキムラに確認させたハバネは、やがてなにやらうんっと頷く。

「それが全部まともに動いていれば、よほどの事が起こらない限り、大丈夫だよ。
さ、もうすぐ現場だ。」

科学特捜隊専用車は山道へと入り、やがて目的地のペンションへとたどり着く。
ハバネは駐車場に車を停めると、ペンションへと歩いて行った。

「科学特捜隊の者です、調査に伺いました。」

呼び鈴をならし、中に呼びかけるハバネ。
しかし、中からは返事が無い。

「すみませーん、科学特捜隊です。誰もいらっしゃらないんですか?」

もう一度呼び鈴を鳴らすが、やはり返事は無い。

44 :ユキムラ ◆Ob38IFPJZI :2012/03/31(土) 23:48:45.20 O
円盤の目撃現場に向かい走る専用車。
車中では二人の特捜隊員が会話をしていた。

>「うん、それだけ気を張っていれば大丈夫さ。訓練校でやった事といわれた事が体に染み付いていれば、後は現場では自然と体が動いているよ。」

「はぁ…、自然と体が動いてくれたらいいんですけど…。不測の事態に固まってしまったら怖いなぁ…。あ、ハバネさん。よそ見運転はやめて下さい」
微笑んでいるハバネの頬に、ユキムラは手に持った缶コーヒーを押し当てて前を見るようにさしむける。
飲み終えたばかりの缶コーヒーはハバネの頬に温い感触を残すことだろう。
再び闇に視線を移したユキムラが唐突な質問をハバネに投げ掛けると彼はそれに即答。

>「正確には殺そうとはした事はある。けれど、我々の武器では歯が立たなくて、最後はウルトラマンに助けてもらったよ。」

「うるとらまん……ですか」

ユキムラもウルトラマンのことは知っている。特捜隊にとって頼れる存在。
でも彼が動くのは怪獣が人類に危害を加えた時だけらしく、
今回のような調査には介入してこない。(のかな?)
ハバネはユキムラを安心させるべく装備品のチェック。
装備さえ整っていれば死ぬことはないとユキムラに伝え頷いている。

−−−円盤の目撃現場であるペンションに到着すれば、先行したハバネが呼び鈴を押し、
ペンション内にいると思われる目撃者に安否を問うていた。
しかし返答もなく、怪訝に思ったユキムラはスーパーガンを構えつつハバネの隣に立つ。

「変です……まさか眠ってるわけじゃないですよね?どうしますか?」
ハバネの耳にユキコの息がかかる。

45 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/01(日) 04:44:31.30 0
おかしいなぁと首を傾げていたハバネは、ユキコがスーパーガンを抜いているのを見て、うおっと驚いた。

>「変です……まさか眠ってるわけじゃないですよね?どうしますか?」

「いや…近い近い近い(汗」

耳に息がかかる距離まで近づいてきたユキコに、少し頬を染めて離れるハバネ
美人に突然耳に息を吹きかけられ、軽く戸惑っているらしい。

「えっと、確かにおかしいが。まだ銃を抜くような状況じゃない。緊張してるのはわかるが、民間人を警戒させてはいけない。
君は例えば空き巣の被害を通報して、やってきた警察官がいきなり拳銃を抜いていたら驚いて警官の正気を疑うだろう?
だからとりあえず、まだそれはしまっておくんだ。怖くて不安なのもわかるが、勇気を出してくれ。」

そう言って、ユキムラに銃をしまうように促すハバネ。
その後、さてどうしたもんかと再度玄関を振り返る。

「…いたずらだったのかもしれないな。たまにあるんだよ、怪獣だ宇宙人だと不良や酔っ払いがめちゃくちゃな通報して来るんだ。
最もこんな山奥まで呼ばれたのは初めてだけれども…」

そう言って、ハバネはとりあえず玄関の戸をあけようと試みてみるが、当然鍵がかかっていて開かない。

「うん…よく掃除された玄関だし鍵もかかってる…。こりゃ中に人がいるな…」

この周囲は森で、ほうっておくと一日で落ち葉などが玄関に散乱するのだが、このペンションの玄関は汚れていない。
そこからハバネはこのペンションの中にこのペンションを清掃、管理している誰かがいるのだろうと察したのである。

「ユキムラ君、本部へ報告を頼む。俺は裏口を探してみる」

【ユキムラに本部への報告を任せ、裏口を探しに向かう】

46 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/01(日) 07:11:56.97 O
>「えっと、確かにおかしいが。まだ銃を抜くような状況じゃない。緊張してるのはわかるが、民間人を警戒させてはいけない。
君は例えば空き巣の被害を通報して、やってきた警察官がいきなり拳銃を抜いていたら驚いて警官の正気を疑うだろう?
だからとりあえず、まだそれはしまっておくんだ。怖くて不安なのもわかるが、勇気を出してくれ。」

「は、はぁい」
スーパーガンを持つ、ユキムラ・ユキコの手は震えていた。
今まで危険な調査は、上司の配慮もあり担当したことがない。
普段は請求書、納品書、伝票のチェック。書類整理。データ入力。お茶くみがユキムラの主な仕事。
性格が暗いわけではないが、縁の下の力持ち的な地味なデスクワークを主な業務としていたユキムラは
実戦経験がないという状況に他の隊員に対してヒケメを感じていた。
今回の調査に志願したのも、自分が実戦で活躍出来ることをアピールするため。
実戦を経験してなんとか自信を持ちたいがため。

>「…いたずらだったのかもしれないな。たまにあるんだよ、怪獣だ宇宙人だと不良や酔っ払いがめちゃくちゃな通報して来るんだ。
最もこんな山奥まで呼ばれたのは初めてだけれども…」

「あ、私もそんなのをテレビで観たことがあります。寂しい老人が、警察官と電話で延々と話しているのをです。
あれ…?それとはちょっと違いますか?」
ユキムラは腰のガンケースにスーパーガンを納めハバネに囁く。
顔が近すぎるのには他意はなく、囁き声を効率よくハバネの耳の穴に入れるため。
そしてハバネは、玄関が綺麗に掃除されていることにペンション内に人がいることを確信、裏口に向かう。

>「ユキムラ君、本部へ報告を頼む。俺は裏口を探してみる」

「え?は、はーい」
胸のバッジのアンテナを伸ばしながらユキムラは後退りし、ペンションを見上げた。
木々は鬱蒼と繁り葉擦れの音がさらさらと耳朶に触れる。

「えー、こちらユキムラ。本部、聞こえますか?ハバネ、ユキムラの両二名。ペンションに到着しました。
目撃者と接触することは叶わず、周辺に円盤を確認することも出来ません。
目撃者との接触を優先しつつ、このままペンション周辺の探索を継続します。どーぞ」
報告を終えたユキムラは、ハバネと真逆のルートでペンションの裏口を目指す

47 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/01(日) 11:31:39.19 0
『本部了解。ではこちらからもペンションに電話をかけてみます』

ユキムラの報告に、本部から返答が返ってきた。
程なく、ペンションの中から電話の鳴る音が聞こえてくる。
が、当然というべきか、電話を取る者の気配は無い。

ハバネとは反対側のルートから裏口を目指したユキコの前に、ペンションのリビングに繋がるドアサイズの明り取りの窓が見えた。
当然全て施錠してあり、中は明かりが消えていて暗いものの、別段変わった様子も無く、窓ガラスが割れている事も無い。

「ユキムラ君!ちょっと来てくれ!」

っと、突然裏口の方からハバネの声が聞こえてきた。
駆けつけてみると、ハバネが地面を指差している。

「あれを見てくれ」

見れば、裏口の2階にある窓ガラスが「外側から」割られている。
大きな2階の窓ははめ込み式で開けられる構造ではなく、その窓が丁度人間が外側から窓を叩き割って飛び込んだような大きさで割れているのだ。
しかし、窓までは7〜8m位あり、周囲にはそこに登れるような高さの木も、はしごの類も無い。
そしてよく地面を確認すれば、「地面を蹴った後」すらあった。

「………ハバネより、本部へ!ペンションの裏口2階の窓に人間大の何かが飛び込んだ形跡があります。
直ちに応援願います!」

その異常な光景に、ハバネも緊張した面持ちとなり、胸のバッチで本部へ応援を要請すると、ユキムラへと向き直る。

「…ユキムラ君、中に何かいた時に備えて、二手に分かれて玄関と裏口を固めよう。」

48 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/01(日) 11:33:38.25 0
あ、しまった!最初地面のジャンプした跡を指した後に二階の窓に気づく事にしようと思ってたからハバネが窓が割れているのに地面指してる…。
ごめんなさい、脳内で補正して二階指差してた事にしてください。

49 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/01(日) 21:44:30.29 O
>>47
ユキムラが本部への報告を終えるとペンションの中から電話の鳴る音が聞こえた。
電話は鳴り続けており円盤の目撃者は電話に出れない状態とわかる。
するとハバネの呼ぶ声。ユキムラは慌ててハバネの元へ走る。
とたとたと走るユキムラの姿は緊張のためか元からそんな走り方なのか
笑ってしまうような走り方だった。

「はぁ…はぁ…」
呼吸が乱れているユキムラに、ハバネはペンションの二階の窓が割れていることから何者かが侵入している可能性を示唆。
確かにそのとおりで、地面を見回してもガラスの破片もなく、
よく観察すれば、何者かが跳ねたあとも確認できた。

ユキムラは本部に応援を要請する。そして……

>「…ユキムラ君、中に何かいた時に備えて、二手に別れて玄関と裏口を固めよう」

「はい!」
ぴちっと指を揃えて小さく手を挙げたユキムラは、裏口の壁に背中をつけてスーパーガンを取り出す。

50 : ◆Ob38IFPJZI :2012/04/01(日) 22:45:59.21 O
【あ、ごめんなさい。ユキムラは本部に応援を要請してません。ハバネとユキムラを勘違いして書いてしまいました】

51 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/02(月) 02:16:05.48 0
ユキムラが裏口に残る様子なので、ハバネは玄関の方へ回り込んでいく。

正直実戦経験の無いユキムラを一人にしていいか不安だったが、そんな事も言っていられない。
もしここで中に本当に凶悪な宇宙人がいて、二人が一緒にいなかったがために逃げられた事にすら気づかなければ、より多くの民間人の犠牲者が出てしまうからだ。

(応援よ、早く来てくれ。)

ハバネはそう心の中で願った。

――――

ハバネが去って程なくして。
不意に、2階の窓に何か人影のような物が現れた。
人影はすぅっと窓の前に室内らしきところから現れ、半透明の割れていない大きな2階の窓からユキムラを見下ろしていないのだ。
人影は、人の形をしているようである以外、暗くてよく見えず、それが何者であるかはわからない。

と、不意にユキムラの後ろの森がさがさと鳴り、パキパキと小枝を踏んで何者かが近づいてくる男が聞こえてきた。
前には2階から見下ろす影、後ろには迫り来る何者か…。
ユキコは挟まれてしまったようだ。

【2階の窓、正体不明の何かが出現してユキムラさんを曇りガラス越しに見下ろす。
後ろの森、何かが小枝を踏みながら近づいてくる。】

【すみません、今月から忙しくなるので、俺は金曜日の夜と、土曜、日曜の朝しか返せなくなります。
あらかじめご了承ください】

52 :ユキムラ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/06(金) 00:42:51.10 O
>>51
深夜の山中。特務隊員ユキムラユキコは、ペンションの裏口の壁に背中を押し着けて、
建物内に潜んでいるであろう謎の存在の逃亡を警戒していた。

「(ぁ…)」
声は出さずに口を開けて、ふと思い出す。
ペンションの中にいる謎の存在は二階まで跳躍できるのだ。
ユキムラが裏口に張り付いていても、相手が裏口の扉から普通に出て来るとは限らない。
これでは相手を取り逃がしてしまう。全体の見える位置で警戒しないと……
ユキムラは一呼吸おくと、銃を構えながら森側に後ずさる。
そして目をみはることとなる。
二階から何者かが見下ろしているのだ。

「ハッ、ハバネさん!裏口の二階の窓に…ひ、人影が…えっ…えっ!?」
胸の通話機器に向かって叫ぶユキムラ。
と同時に背後から何者かの気配。
背後からはガサガサと葉擦れの音が聞こえてくる。
どうやらユキムラは挟まれてしまったらしい。

「そ、そこにいるのは誰!?」
木々の奥、闇に向かってユキムラは問いかけた。

【はい、了解しました。あまり無理をなさらないで下さいね〜】

53 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/06(金) 23:26:59.89 0
>>51、読み返したら文章めちゃくちゃでしたね…。ごめんなさい。

>>52
>「ハッ、ハバネさん!裏口の二階の窓に…ひ、人影が…えっ…えっ!?」
『わかった!ユキムラ君待ってろ!』
通信機からハバネの声が聞こえてくると共に、森に背を向けたユキムラの背後から迫る気配…。

「そ、そこにいるのは誰!?」

ユキムラの問いかけに、迫る気配からは何の返答もない。
気配はただ、まっすぐに、木々の中をユキムラへ迫ってくる。
木々の中を音を立てて進む気配は、いよいよユキムラの目前でとまり…。

「ウオオオオオオオオオオオ」

次の瞬間、すさまじい雄たけびと共に2階の曇りガラスが割れ、全身真っ黒なのっぺらぼうの怪物が飛び降りてきた!!

同時に、前方の茂みからも同じ黒いのっぺらぼうが姿勢を低くしてユキムラに突っ込んでくる!

54 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/08(日) 19:57:32.59 0
>「ウオオオオオオオオオオオ」
茂みから現れた謎の気配の主はユキムラの目前でとまり雄たけびをあげた。
この世の物とは思えない咆哮にユキムラの血の気がひく。
相手が少しでも攻撃の仕草を見せたらスーパーガンの引き金は引かれることだろう。

しかし状況は困難を極めることとなる。地上の雄たけびに呼応するかの如く、背後からすさまじい雄たけびがあがり
2階から全身真っ黒なのっぺらぼうの怪物が飛び降りてきたのだ。
同時に前方の茂みからも同じ黒いのっぺらぼうが姿勢を低くしてユキムラに突っ込んでくる。

「な、なによこれ〜!」
意味がわからなくなったユキムラは挟み撃ちから脱出するべく真横に逃げる。
それでものっぺらぼうが追いかけて来るというのなら発砲することだろう。

55 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/13(金) 20:02:17.42 0
真っ黒いのっぺらぼうの体当たりは、ユキムラが横に飛んだために失敗し、のっぺらぼうはユキムラのいた所を突っ切って行く。

「ウグゥ!!」

攻撃をかわされ、悔しげに呻くのっぺらぼう

「ウガーゥオオオオオオオオオオオオ」

すると今度は2階から飛び降りてきた方ののっぺらぼうが腕を上げて、ユキムラに掴み掛らんとしてきた。
銃口を向けられているというのにのっぺらぼう達は全く恐れる様子は無く、のっぺらぼう達からは知性のようなものは余り感じられない。
宇宙人、というよりも、野人、という感じである。
その雰囲気と、動きの一つ一つからは、相手が同じ背丈であるにも関わらず重量とパワーが感じられ、取っ組み合ったらただで済みそうに無い。

「ユキムラ君!無事か!」

っと、そこでハバネが家の影から飛び出してきて、星人達の方に銃口を向け、すばやく引き金を引いた。
スーパーガンの銃口から稲妻状の光線が発射され、ユキムラに掴みかかろうとしている星人の足元に炸裂して爆発する。
それに驚いた星人はぱっとその場から飛びのいた。

「何だこいつらは…」

ハバネがユキムラに説明を求めるよりも早く、星人の片方、森の中から現れた方が再び雄たけびを上げ、今度はハバネに飛び掛ってきた。
ハバネは慌ててスーパーガンを向け引き金を引くが、星人はすっと身を低くして稲妻状の光線をかわし、ハバネにタックルしてその場に勢いよく押し倒し、そのまま取っ組み合いになる。
ハバネの首や目に手を伸ばす星人と、両手をふるって必死に抵抗するハバネ。
武術に長ける科学特捜隊の隊員といえども生身の人間、怪力の星人相手に上を取られてしまっては分が悪く、跳ね除ける事もできずに、星人の両手を攻撃させまいと振り払うので誠意いっぱいだ。

「ウゴオオオオオオオオオオオオ!」

そこでもう一人の星人も、ユキムラめがけてつかみかかってきた。
ハバネは星人と取っ組み合うので必死でとてもユキムラを助けられそうに無い。

56 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/14(土) 16:12:02.66 0
>「ウガーゥオオオオオオオオオオオオ」
のっぺらぼうはユキムラ・ユキコに掴みかからんとしていた。

>「ユキムラ君!無事か!」
でも間一髪。そこへハバネ・キヨハルのスーパーガンが炸裂し
驚いた星人はぱっとその場から飛び退いた。

>「何だこいつらは…」
「わかりまえん!」
ハバネはユキムラに説明を求めたがハバネが知らないものをユキムラが知る由もない。
すると星人の片方、森の中から現れた方は再び雄たけびを上げ今度はハバネに飛び掛っていく。
ハバネは首や目に手を伸ばす星人に両手をふるって必死に抵抗していたが
武術に長ける科学特捜隊の隊員といえども生身の人間。
怪力の星人相手に上を取られてしまうと、跳ね除ける事もできずに、
星人の両手を攻撃させまいと振り払うので誠意いっぱいになっていた。

「ハバネさん邪魔です!今すぐどいてください。発砲します!」
ユキムラはハバネを助けるべく震える手でスーパーガンを構えた。
手の震えを止めようと手に力を入れれば入れるほど銃口はぷるぷると震える。

>「ウゴオオオオオオオオオオオオ!」
「きゃあ!」
そこへもう一人の星人がユキムラに掴みかかって来た。
(もうやむおえないわ。撃つしかないっ)
星人に肩を掴まれかけたユキムラは至近距離からスーパーガンを発砲。
稲妻状の光線が星人目掛けて空を裂く。

【緊張で震えているユキムラの銃口。スーパーガンの命中率は低し】

57 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/14(土) 16:17:34.16 0
(なんか言葉足らずでした。ユキムラは自分に向かってきた星人に発砲しています)

58 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/15(日) 02:16:06.27 0
>>57
【いや、誤字脱字があって変な文章の俺の文よりよっぽどよくできてますよ。
しかし誠意いっぱい…なんで俺書いてる時気づかんかったんだろう…。
敵に誠意をこめてどーすんじゃい…。】

「ギャオオオオオオオオオオ」

ユキムラのとっさに放った光線は、星人の胸に、見事に炸裂。
星人の胸でバンっと爆発がおき、星人は雄たけびを上げてその場に倒れ付した。
が、星人はすぐによろよろと再び立ち上がろうとしはじめる。
スーパーガンは戦車砲の通じない巨大な怪獣にもある程度の効果を発揮するほどの破壊力のある光線銃だ。
それを喰らっても立ち上がれるこの星人の体は、恐ろしく頑丈にできているのだろう。

「うぅ!ぐがっ!!」

その時、後ろで戦っていたハバネの首に、とうとう星人の手がかった。
ハバネは何とか星人の手と首の間に両手の指をねじ込んで内側から抵抗しているが。
物凄い力で締め上げる星人の力に、ハバネの顔は見る見る赤く、そして紫色へと変わっていく。
星人はハバネの上半身に馬乗りになっているので容易に狙えそうだが、ハバネにまたがっている星人に銃を向けると、立ち上がろうとしている方の星人に背中を向ける事になってしまう。

そこで、遠くからこちらへ向かう複数のサイレン…おそらく応援要請にこたえてやってきたパトカーだろう、音が聞こえてきた。
だがまだ距離があり、到着には時間がかかりそうである。

59 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/15(日) 17:08:50.10 0
>「ギャオオオオオオオオオオ」
ユキムラの光線銃は星人に命中した。
星人は雄たけびをあげてその場に倒れ伏すと再び立ち上がろうとし始める。

「うそでしょ…まだ生きてる」
目をまん丸にしてユキムラは驚いた。
しかし緊張が解れてきたらしく、スーパーガンを使う感覚を思い出してきた。
立ち上がろうとしている星人のお腹にスーパーガンを連射する。

>「うぅ!ぐがっ!!」
そしてハバネの呻き声を聞くとハバネ側へ思いっきり後退。
星人のこめかみ目掛けスーパーガンを発射。

「ハバネさんしっかりしてください!もう少し踏ん張って応援を待ちましょう!」
スーパーガンで相手を威嚇しつつユキムラは叫んでいた。

60 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/20(金) 19:49:51.26 0
立ち上がろうとする星人の腹に、ユキムラの発射するスーパーガンが炸裂する。

「ウオオオオオオオオオオグ…ォォォ…」

スーパーガンから出る稲妻状の光線を浴び続けた星人は、ゴミ収集車からするような臭いにおいを出しながら、うめき声を上げて倒れ付し、完全に動かなくなった。

更にユキムラは後ろに大きく下がって目の前の倒れた星人に背を向ける事無くハバネを襲う星人と対面し、その頭にスーパーガンを見舞う。

「ウギャアアアアアアアアアアアアアアア…」

ユキムラの攻撃に、星人はハバネから離れて頭を抱え、その場にのたうち狂った。

「よし!」

その隙に転がって星人から距離をとったハバネも、ユキムラと共にのたうち狂う星人めがけてスーパーガンを放つ。

「グゥゥ……ゥ…」

スーパーガンの光線をとどめに受け、その星人もまた、完全に沈黙、動かなくなった。

「…」

動かなくなった星人に、ハバネはスーパーガンを下ろす。
だが、いつでも再び構えられるように、腕の力は抜いていない。

突然襲い掛かってきた2体の星人は倒れたまま完全に沈黙して、異臭を周囲に放っている…。

そこでペンションの玄関の方についにパトカーが到着して、警官達が駆け足で現場へとやってきた。

61 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/20(金) 20:16:44.58 0
数名の警官によって、三つの布をかぶった担架が運ばれていく。
二つは科学特捜隊の手で倒された2体の宇宙人の死体。
そしてもう一つはペンションの中で星人に首を絞め殺されていたのだろう、通報者であるペンションの主の死体だ。
ペンションの周りにはパトカーが止まり、警察官や鑑識達が忙しく周辺を調べている。

「…とんでもない事になったね」

運ばれていく三つの担架を見ながら、ハバネがユキムラに話しかけてきた。
二人は既に警察官達と本部にこの場で何が起こったのかを詳細に報告し終えている。

「さっきはありがとう。本当に危ないところだったよ」

ユキムラの方を向いたハバネは、そう言って、頭を下げた。
自分の命を救ってくれたユキムラに、素直に感謝の念を抱いているようである。

「しかしあの星人達の正体がわからない。一体何者で、何のためにここであんな事をしたのか…」

頭を上げたハバネはそう言って、考える姿勢をとる。
仮にも宇宙船でわざわざ宇宙からやってきた宇宙人がただの愉快犯というのは、いくら全く異なる文化を持っていると言っても、想像し難い。
…そのなぞを解くヒントは、「星人が森から出てきた」事だ。

62 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/04/22(日) 17:05:08.57 0
>「…とんでもない事になったね」

「はい、わたし…宇宙人を……」
運ばれていく三つの担架を見ながらユキムラは茫然自失といった感じでうつむいていた。
星人の絶叫や焼け焦げた臭いはユキムラの記憶に深くこびりついている。
たとえ星人が、地球人に害を与えたとはいえ、その命を奪ったことには変わりはない。
特務隊員としての職務を果たしただけ、といってもその前に人としての感覚がユキムラの心に罪悪感を生み出していた。

>「さっきはありがとう。本当に危ないところだったよ」

「あっ!は、はい」
ハバネの言葉にユキムラは救われたような思いだった。
彼を助けることが出来たし、他の隊員のように自分も一線でも活躍できるというアピールも出来た。
色々と腑に落ちないところはあるけれど、犠牲者もペンションの主一人に抑えられたのだ。
これといって間違った行動はしていないはず。そう信じたいユキムラだった。

>「しかしあの星人達の正体がわからない。一体何者で、何のためにここであんな事をしたのか…」

「そうですよねぇ。わざわざ地球人一人を殺害するためだけに彼らが地球に来たとしたらおかしな話です。
それとも地球に来て暴れるような宇宙人なんてみんなアホなんでしょうか?不良がホームレスをいじめて遊ぶような。
う〜ん…とにかく彼らが乗ってきた円盤があるはずです。辺りをもっと探索してみましょうハバネさん。
星人の一人は森から出てきたので、もしかしたら森の中に円盤があるかもしれませんし、他にも仲間がいるかもしれませんよ」

ユキムラは茂みから出てきた星人が折った枝や残した足跡を追跡し森の奥へ行こうと催促。

「それにしても星人が飛び掛って来るなんて驚きました。
彼らって恒星間を移動する科学力は持っているくせに何故か戦い方は原始的でしたよね。
逆に人間みたいに武器とかは発達させていないのでしょうか。宇宙人って不思議です」
そう言って欠伸を手で隠すユキムラだった。

63 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/04/29(日) 14:47:36.70 0
>「そうですよねぇ。わざわざ地球人一人を殺害するためだけに彼らが〜

「不良がホームレスをねぇ…、あながちそうかも知れないよ。
最も、「みんな」という表現はそうじゃない宇宙人がいるから失礼な表現だと思うけれど。」

ユキムラのユニークな意見に、ハバネは口元を緩ませてそう言った。
ちなみにそうじゃない宇宙人、というのは、人類のために命がけで怪獣や侵略者と戦ってくれている赤と銀の巨人の事を言っている。
彼を指してアホと言うのは、道徳に反する事だ。

>う〜ん…とにかく彼らが乗ってきた円盤があるはずです。〜

「通報では円盤は飛び去った、と言っていたが、森の中に何も無いとは限らないしね。
よし、行こう!」

そう言って、ハバネは紺色の鉄兜をかぶった警察官15名と、応援に来た同僚の隊員3名、そしてユキムラと共に、森の中へと足を踏み入れる。

「足元、注意してみてくれ、何かあるかもしれない」

周りに注意を促しながら、自身もあたりを警戒しつつ、進むハバネ。

>「それにしても星人が飛び掛って来るなんて驚きました。

「…むしろ逆なんじゃないかな。
道具に頼らなければ戦えない我々よりも、道具に頼らなくても巨大化したり光線を出したりできる彼等の方が進歩している…。
そう考える事もできるよ。」

ユキムラの考察に答えながら、森の奥を目指していたハバネは、目の前に何か赤い光を放つ物体が現れ、息を呑んだ。

「…なんだあれは!」

まるで何かに焼かれたようにその一角、数メートルだけ更地になった場所に、高さ3m、幅2mほどの赤い半透明の卵のような形のものが、不気味な光を放ちながらそこに鎮座していたのだ。

「……おーい!誰か!来てくれ!」

その異様な物体にハバネは周囲に応援を呼ぶ。
と、赤い卵の影から、例の黒い怪人が一体、顔を出し、ハバネたちに襲い掛かってきた!

64 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/05/04(金) 23:05:58.50 0
>「…むしろ逆なんじゃないかな。
>道具に頼らなければ戦えない我々よりも、道具に頼らなくても巨大化したり光線を出したりできる彼等の方が進歩している…。
>そう考える事もできるよ。」

「うーん、そうですよねぇ。それならわたしも宇宙人に生まれたかったなぁ。
そしたら巨大になって怪獣と戦っちゃうのになぁ…」
とユキムラ・ユキコは子供っぽく舌を出して見せた。

その時、赤灯がハバネの顔を真っ赤に染める。
夕焼けよりも赤いその光は、木々を血の色で染め上げ不気味な空間を森の一角に産み落としていた。

>「…なんだあれは!」
ハバネの見開かれた視線の先には、高さ3m、幅2mほどの赤い半透明の卵のようなものが、
不気味な光を放ちながら鎮座している。

>「……おーい!誰か!来てくれ!」
その異様な物体にハバネは応援を呼ぶ。
と、赤い卵の影から、例の黒い怪人が一体、顔を出し、ハバネたちに襲い掛かってきた!

「気持ち悪いのがまた出てきました!」
ユキムラはスーパーガンで黒い怪人に射撃すると、回り込んで赤い卵の影を確認し
そこから怪人が顔を出すたびに射撃を繰り返した。

辺りに漂う煙と、怪人の焼け焦げる激臭。 半透明の赤い卵の影。
まるで不気味な幻想世界に迷い込んでしまったような錯覚に陥るユキムラ・ユキコ。
しばらくしてようやく怪人の出現も収まり、辺りは不気味な静けさに包まれる。
しかし、依然、赤い卵は妖しげな赤い光を放ち続けている。

「ハバネさん。これって宇宙船なのでしょうか?レーダーには何も映っていなかったんですよね。
でもペンションの主は窓の外に空飛ぶ円盤を目撃していました。いったいこれはなんなのでしょうか?」
ユキムラは寝不足も重なって、わけがわからなくなってきていた。
>>38の文章にも、赤い何かを落とした円盤は、やがて、空の彼方へと飛んでいき、
後に残った店主はしばらく呆然としていたが、やがて慌てた調子で電話機へ向かった。
と記載されている。

「まるで狐につままれているようです。こんなちいちゃい宇宙船なんてあるわけないし。
これは宇宙人か誰かが作った実験道具とかなのでしょうか?こんなちいちゃな赤い卵の中に、
さっきの怪人たちが何匹も入ってたなんて信じられません。
う〜ん、あ!これはもしかしてワープ装置?えっと…それじゃ誰が何のためにこんな山奥に……」
赤い卵を見つめながら呆けたような顔をしているユキムラだった。

65 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/05(土) 20:00:35.98 0
>>64
ユキムラさん、ルールにありますが自分の行動描写のみに抑えてくれないと困ります、はい。
星人撃破してる上に赤い卵の後ろから星人が出てきたってだけで別に物体から星人が出てきたわけじゃないんです。
せっかく書いていただいてるのに駄目だししてすんません。
とりあえず以下の文を無かった物として後はそのままで物語を進めますね。

・・・
そこから怪人が顔を出すたびに射撃を繰り返した。

辺りに漂う煙と、怪人の焼け焦げる激臭。 半透明の赤い卵の影。
まるで不気味な幻想世界に迷い込んでしまったような錯覚に陥るユキムラ・ユキコ。
しばらくしてようやく怪人の出現も収まり、辺りは不気味な静けさに包まれる。
しかし、依然、赤い卵は妖しげな赤い光を放ち続けている。
・・・

怪人はどの道倒されるんでこのままでいいのですが、赤い卵から宇宙人が出てくるのだけはちょっとどうしてもカットしたいんです、どうしても今後の展開に関わるんで。
どうかご了承ください。

まぁ、何かこう、単調な話だから一気に進めたくなるのもわからなくもないですが、地味な展開続いた分だけこう、ばっと激しい展開が盛り上がるもんだと思うんです。
これからもどうかお付き合いください。

66 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/05(土) 20:50:53.17 0
ユキムラの手で倒された星人を前に、ハバネはスーパーガンを手に周囲を警戒する。
程なくして、森のあちこちに散っていた警官や科特隊の仲間達も集まってきた。

「何だこりゃ…」
「気をつけろ!まだ周囲にいるかも知れないぞ!」

ある者は赤い卵に驚き、またある者は銃を手に別の星人の襲撃を警戒する。

>「ハバネさん。これって宇宙船なのでしょうか?レーダーには何も映っていなかったんですよね。
でもペンションの主は窓の外に空飛ぶ円盤を目撃していました。いったいこれはなんなのでしょうか?」

「うーん……。確かに宇宙船にゃあ見えないな…。
降下艇とか上陸艇みたいなものにしても生物的すぎる。」

ユキムラの問いかけに、自分にも物体の正体はわかりかねるので、腕組して首をかしげるハバネ。

>「まるで狐につままれているようです〜
〜ワープ装置?えっと…それじゃ誰が何のためにこんな山奥に……」

「……こんな山奥だからこそ、なのかも知れないな。」

続くユキムラの言葉に、ハバネは腕を組んだまま考察し始める。

「これは何か…そう、地球人に見られてはまずいものなのかも知れない。
そしてこれを守るために例の黒い連中が目撃者を消していた…そんな所だろう。」
「ならさっさと焼却した方がいいんじゃないのか?」
「人殺し宇宙人に遠慮なんかする必要無いぜ、やろう!」
「いや待て!はやまるな、悪魔で考察なんだから。」

言ってスーパーガンを構えようとする同僚達を、ハバネは慌てて止める。
爆発物や有毒物質を出す可能性だってありえるのだ。
迂闊に処理する事はできない。

「とりあえず周囲を固めて…本部からの回収を待とう。」
「よし、俺が本部へ連絡しよう。」
「木の上とかも注意してみろよ、どこに潜んでるかわからないぞ!」

てきぱきと赤い卵の周辺を固め、回収機の到着を待つ隊員達。
やがて大型トレーラーが到着し、赤い卵は隊員達の手で研究所へと運ばれる手はずが整えられていく。

「…さてと、もう星人も潜んでいないようだし、ここは警察に任せてよさそうだ。
どうするユキムラ君、一辺本部に戻って寝なおすか?それともトレーラーについていくか?」

フォークリフトでトレーラーに積まれる赤い卵を見ながら、ハバネはユキムラに尋ねた。

67 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/05/06(日) 21:40:58.91 0
>>65了解しましたーごめんなさい
  でもなんか、きちんと言っていただけたので嬉しかったです
  のっちゃりした暗い空気になるよりも、意見をはっきり言ってもらえたほうが気持ちいいです
  これからもよろしくお願いします

>>66
>「とりあえず周囲を固めて…本部からの回収を待とう。」
>「よし、俺が本部へ連絡しよう。」
>「木の上とかも注意してみろよ、どこに潜んでるかわからないぞ!」

ユキムラ・ユキコは欠伸を噛み締めながら、隊員たちの動きを目で追っていた。
もう何もしなくても、てきぱきと隊員たちが処理をしてくれているので
ユキムラの意識はまどろみの中へと蕩けつつあった。

>「…さてと、もう星人も潜んでいないようだし、ここは警察に任せてよさそうだ。
>どうするユキムラ君、一辺本部に戻って寝なおすか?それともトレーラーについていくか?」

「そうですねー。どうしましょうか。
睡眠不足はお肌の大敵だし、やっぱり私も人並みに眠らなくてはいけないと思うんですよー。
そのために他にも隊員がいるわけですし。トレーラーの護衛は他の方にお任せします。
わたしは一旦本部にもどって夢の世界にいきたいと思います。
起きたころには研究結果とかでてるのかな?えへへ」

寝てないテンションからか、赤い目のユキムラはハバネにぺたりと抱きつき、上目使いで首を傾げている。
トレーラーについてゆくのは正直イヤなようである。
その甘えた態度は責任感のない人間と、ハバネに思われたくない気持ちの表れのようだった。

68 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/13(日) 14:45:06.09 0
>>67
【そう言っていただけると助かります。
ありがとうございます。】

>「そうですねー。〜

質問に笑って答えるユキムラに、ハバネは安心する。
実戦のショックを心配していたのだが、どうやらそういう心配はなさそうだ。

「お疲れさ……おっと!」

ハバネが頑張ったユキムラにねぎらいの言葉をかけようとしたその時、おもむろにユキムラがハバネに抱きついてきて上目遣いで見つめてきた。
二の腕にやわらかい胸の感触がして、ハバネの顔は見る間に赤くなる。

「こ…こら!ユキムラ君、ま、周りに人がいるんだし、今仕事中なんだから」

照れながらそう言って周囲を指差し、ユキムラを解くハバネ。
周囲の視線を感じ、恥ずかしさと照れで真っ赤になっている。
別にユキムラを責めたり責任感が無い女と思ったりする気は彼には全く無かった。

「とりあえず俺もくたくただし、後任せて、戻ろうか」

そう言って、ハバネは専用車へと乗り込む。
ユキムラが乗れば、すぐに本部目指して走り出すだろう

69 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/05/13(日) 23:49:56.74 0
>「こ…こら!ユキムラ君、ま、周りに人がいるんだし、今仕事中なんだから」

(ん…)
ユキムラユキコは押し付けた乳房に、ハバネの二の腕が硬直しているのを感じると、奇妙な安堵感を得た。
それは本質的なもので、ハバネがこわい人ではないという直感。

>「とりあえず俺もくたくただし、後任せて、戻ろうか」

「はーい。なにごともムリはいけないですからね〜」
頬に指でつくったOKサインを当てるとユキムラ・ユキコは専用車の助手席へ転がり込む。
そして深く席に腰を沈めると、制服の襟のボタンを一つ外し、壊れた人形のようにしばらく大人しくなった。

「……あの、ハバネさん。もしかして私が寝ちゃっても変なことはしないで下さいね」
長い睫毛をパタつかせているユキムラは今にも眠ってしまいそうだった。

「……研究の結果、はやくわかるといいですね」
半眼で、口元を緩ませているユキムラの表情は、もう眠る五秒前のようだった。

70 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/20(日) 07:12:21.93 0
ユキムラを乗せ、車を発進させたハバネは、運転に集中する。
なぞの怪物体や星人の目的など、考える事は多々あったが、それは今考えても憶測しか出てこない。
それよりも、思考能力を落として、頭を休ませようという考えだ。

>「……あの、ハバネさん。もしかして私が寝ちゃっても変なことはしないで下さいね」

「あぁ。ついたら起こすよ。」

横のユキムラはうつらうつらとして、今にも寝てしまいそうになっていた。
制服のファスナーを緩めている。
ハバネは別段今彼女が起きている必要は無いと考え、そのまま眠りの世界へ行かせてあげる事にした。

>「……研究の結果、はやくわかるといいですね」

「うん、無理に起きてなくて大丈夫……大丈夫、寝たって変な事しないよ」

話題を振って、何とか起きていようとしているらしいユキムラに、ハバネはふっと笑ってそう言った。
ユキムラは初の実戦、しかも宇宙人が相手だったのだ、精神の磨耗は計り知れない。
緊張と不安から解放されて一気に安全な場所へ来たのだ、彼女が眠ってしまっても、誰も彼女を責められないだろう。

(そうだ、本部について起きなかったらどうしよう…)

そこに来て、ハバネの脳裏に、星人への今後の対応とは別の、近い将来起こる事へどう対処すべきかと言う考えるべき事が生まれた。

71 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/20(日) 09:07:24.13 0
赤い発光体を乗せた科学特捜隊のトレーラーは、まっすぐ、御殿山の科学センターへと運ばれていた。
科学センターとは科学特捜隊、ひいては日本のブレインであり。
ここでは宇宙生物学、宇宙学、機械工学等は勿論、考古学、地質学など様々な分野のエキスパートが集まり、日夜人類の平和と繁栄のために様々な研究が行われているのだ。

この赤い発光体の調査を担当するのは物質工学の権威、坂山博士である。
テニスコートほどの広さの研究室へと運ばれた赤い卵は、様々な計測器機を取り付けられていた。

「よし、まずはX線をあてて見よう、中を調べる必要がある、次に超音波だ。」

博士の指示で検査器機が動かされ、物体の調査は着々と行われる。


―――――


科学特捜隊本部。
寝室から起きてきたハバネは、軽く伸びをしながら作戦室へと入室する。

「おはよう」
「あぁ、おはよう」

既に作戦室内にいた同僚と挨拶を交わし、朝礼までの間に軽く昨晩の出来事について各所から寄せられた情報に目を通す。
今のところ別段変わった様子はない様だ。

72 :名無しになりきれ:2012/05/22(火) 10:10:05.88 0
季節はずれかもですが、ネタ投下。
ウーの後日談(ユキちゃんのその後…)希望です。
Qの乙姫(とガメロン)も出して
「乙姫と雪ん子」…なんてコラボはいかがでしょうか?

73 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/05/22(火) 20:35:21.70 0
>「うん、無理に起きてなくて大丈夫……大丈夫、寝たって変な事しないよ」
運転に集中しているハバネの横顔を見ながら、ユキムラ・ユキコは急にせつなくなってしまった。
その理由は自分でもはっきりとは分からなかった。
もしかしたらハバネの優しさに、自分の父親を思い出したせいかも知れない。
ただ、思い出したと言っても、それは無意識の底に眠る感覚だけの存在で
厳密に言えば思い出したのか、あとから作り上げたものかも判別できないほどの微かな父親の幻影。

―ガタン、ガタン。―ガタン、ガタン。

夕焼けの空の下、電車が走ってゆく。
自宅の二階から見える田園風景は、鏡のような水田に夕焼けの赤を鮮血のように映していた。
天も地も赤い過去の世界を、赤子のユキムラ・ユキコは誰かに抱かれながら見つめていた。
否、地上の水面のように、ただその小さな瞳に空の赤を映しこんでいただけかも知れない。
空も大地も何もかもが広大過ぎる。小さい人間の頭の中にすべてを詰め込むことなど到底ムリなのだ。

―――――

科学特捜隊本部。

>「おはよう」
>「あぁ、おはよう」

「おはようございまぁす」
コーヒーを片手に席につくユキムラ。
ハバネと同じく各所から寄せられた情報に目を通してみたが
今のところ別段変わった様子はない様だった。

(あの赤いのってなんだったのかなぁ)

頬杖をつき、ちらりとハバネに視線を移してみる。昨晩、共に仕事をこなしたわけだけど
これと言ってたいした変わりはなさそうだった。
まあ、たった一晩仕事をしただけで、寄ってこられて腰に手を回されたりと
べたべたとされても困るわけで、ユキムラ自身もにっこりスマイルでハバネに
寄っていく気にもなれない。昨日と同じ風景がそこにはあった。
ただ何時ものように、淡々と時間が流れてゆく感じ。

>>72
おもしろそうですねw

74 :名無しになりきれ:2012/05/23(水) 12:59:30.15 0
(各班共用の休憩室・・・)

隊員A
「…はあ、ただいま。大阪での調査がやっと終わって
帰って来たところだよ。ほら、関西一円の人達に、一部の例外を除いて
集団記憶障害が発生してた件。『怪獣なんて居るわけあらへん』
『宇宙人?都市伝説やろ』って皆が口を揃えて言い出してたアレだよ。
虱潰しに探して、やっと生駒山中に怪しい装置を発見・近づいたら
防衛機能が攻撃してきたんでやむなく破壊…」

隊員B
「岩本博士の話じゃ、特殊な催眠波で人々の記憶から怪獣や宇宙人、
ウルトラマンの存在まで『映画やTVのフィクション』として認識させる
機械だったらしい…いったい誰が、何のために?」

隊員A
「まあ、宇宙人だろうな。人々が『怪獣なんて居ない』って思い込んで
くれれば、それだけ侵略もやりやすくなるだろうし…現に、ゴモラザウルスが
大阪で暴れだしたときの避難にはかなりの支障をきたしたみたいだ。
ま、俺達がいる限り、そう簡単には問屋が卸さんわけだが」

隊員B
「ふむ…信じないって言や、俺の後輩で防衛隊の新入りにヤマナカってのが
いるんだがな…とにかくこいつの頭が固くて。
怪現象や怪事件の話を聞いても、自分の目で見なきゃ絶対に
信じようとしない。
一度、市民が科特隊と間違えて防衛隊の方に通報してきたことがあって、
運悪くそいつ…ヤマナカが電話番してたんだよ」

隊員A
「ああ、俺も聞いた。対応の余りの悪さに、後で大騒ぎになったんだって?
あれ、お前の後輩だったのか…まあ、防衛隊じゃしょうがないよな。
ぶっちゃけ、事件の調査や究明は俺達や科学センターの領分で、連中は
怪獣や巨大宇宙人相手に火力が足りないときに助けてくれりゃいいんだし」

隊員B
「それがなあ…ほら、ウワサ聞いただろ?国連軍と各国防衛隊を母体に、
他星系からの大規模侵略に対抗する軍事組織を編成する計画の話」

隊員A
「ああ、俺達がヘタすりゃお払い箱になるかもしれないってアレか…
確かに、そのヤマナカってのみたいな奴がそんな組織の隊員になったら
大変そうだな」

隊員B
「ああ、何せ先輩の俺が『本当なんだって、信じてくれよ!』って
言っても『何かの見間違いでしょ』で済ませる奴だからな…
先が思いやられるよ」

75 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/27(日) 13:48:13.36 0
>>72
うーん…ごめんなさい、「ウルトラQ」は実は未見何です。
それから本編の登場人物も直接登場させるのも禁止何です。
これは原作を知らない人が話しにとっつきやすくするため(原作知らない人がシナリオ考える際、本編のキャラの性格や設定を知らなくても作れるようにするため)であり、わかっていただけると助かります。

…最も原作の怪獣は登場させていいのでやり方さえ上手くやれば何とでもできるのでしょうが…。

とりあえず俺ではそのネタを上手く使えそうにありません、申し訳ありませんでした。

76 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/05/27(日) 14:40:47.69 0
>「おはようございまぁす」
「はいおはよう」

入ってきたユキムラに挨拶し、ハバネは再び書類に目を落とす。
そうしている間に朝礼が始まり、連絡事項が通達された。
特筆するような連絡事項も無く、淡々と進んでいく。

>>74
やがて休憩時間となり、休憩室へと脚を踏み入れたハバネが、どことなく耳心地の良い話題を耳にしていると、同じく休憩室へと入ってきたユキムラの姿が見えた。

「やぁ、ユキムラ君」

難しい表情で何事か考えていたハバネは、彼女に声をかける。

「昨日の卵見たいな奴の件だが…、君、あれをどう思う?
勿論正体はわからない、だが、そう…。」

わからないとしか答えようが無い馬鹿な質問をしているなと思っているハバネは、どこかしどろもどろにユキムラに尋ねる。
今の段階では憶測しか出てこない事はわかりきっていたが、ハバネはアレの正体がどうにも気になって仕方が無かったのだ。

「考察と想像でいいから、君の意見を聞かせてくれ。」

77 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/05/27(日) 21:48:14.30 0
休憩室の端っこの椅子にちょこりと座り、観葉植物の隙間からハバネをじっと見ながら
ユキムラ・ユキコはコーヒーを飲んでいた。
するとハバネがユキムラに寄って来る。ユキムラは慌てて知らない顔をして
今始めてハバネに気がついたような顔で取り繕う。

>「やぁ、ユキムラ君」

「はい。なんでしょう?」
かちゃりとコーヒーカップと受け皿が音を奏でる。

>「昨日の卵見たいな奴の件だが…、君、あれをどう思う?
>勿論正体はわからない、だが、そう…。」

「……」

>「考察と想像でいいから、君の意見を聞かせてくれ。」

どうやらハバネも、人の子らしく好奇心を持っているらしい。
ユキムラとてそれは同義だ。わからないけどあれこれ推理したい。
瞬きを二三度したあと、ハバネを見つめ、思い出すように語り始める。

「ペンションの主が目撃したはずの円盤は
特捜隊のレーダーにも自衛隊のレーダーにも映っていないと確認されてます。
でも実際には円盤が森に落としたであろう赤い卵のようなものが発見されました。
そしてその影から現れたのは謎の黒い人型の存在でした」

そこで無言になりハバネをじっと見詰めるユキムラ。
ここまでは互いの共通認識と言えるだろう。

「わたしはあの赤い卵が人の幻覚を本物にする機械なのではないのかなと思います。
ん〜ちがうかな…。だとしたら人気の少ない山奥に落とす意味がわかりませんよねぇ」
ユキムラは目を閉じると眉間を指で揉み始める。
色々考えてみてもユキムラの推理にはどこか綻びが生じてしまって
決定的な答えは出せないでいるのであった。

78 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/06/02(土) 12:25:01.34 0
「なるほど、あの円盤は幻であの赤い卵が円盤の幻を見せていた、と言う事か。」

ハバネはユキムラの考えに、感心する。
正直、宇宙人の〜〜程度の答えしか返ってこないと大した期待をハバネはしていなかったのだが。
彼女の考察を聞いて、自分もあの赤い卵の正体が宇宙からきた何かとしか考えていない事に気づいたのだ。
確かに宇宙人らしい何かがそこにいたし、円盤を見たと言う報告もあった。
だが、未知の怪現象や、国際陰謀の可能性だってまだ十分に考えられるのだ。

「つまり君はあの赤い卵が宇宙から来た物でない可能性も考えているわけだね?
それは俺は思いつかなかった。
この仕事で情報が少ないうちに敵の正体の仮定をしっかりしすぎるのは余りいい事じゃないのに、ここの所宇宙人の侵略が頻繁に起こっていたからすっかりその気になっていたよ。」

微笑みながら、ハバネはそう言った。

確かにユキムラの推理には綻びが多い。
例えばあの円盤が幻として、ではあの黒い怪人は一体なんだったのか、とかなどだ。

だがそう言った推理のほころびなど、この場合は問題ではない。
今重要なのは、敵の敵の正体について、複数の視点で考える事だ。
その点において、ユキムラの推理は、大変ハバネの満足のいくものだったのである。

「ありがとうユキムラ君、参考になったよ」

微笑みながら、ハバネはユキムラにお礼を言った。

79 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/06/07(木) 23:57:54.39 O
>「ありがとうユキムラ君、参考になったよ」

「いいえー、どういたしまして。でもやっぱり突拍子過ぎる考えでしたでしょうか」
ユキムラユキコはハバネに微苦笑してみせると、すくっと立ち上がり…

「ね〜ぇハバネさん、赤い卵の調査結果が気になりませんか?科学センターに行ってみましょうよ。パトロールついでに…。
それがダメなら私、ペンションのあった森林周辺を、空からもう一度調査してみたいです」
ユキムラは他に特捜隊としての仕事があるのならそちらを優先しようと考えてはいた。
しかし赤い卵のことが気になって仕方ない。

「とにかくいきましょ。ハバネさん」
ユキムラはハバネの背中にペタリと引っ付くと、両手で彼の背中を押してゆくのであった。

80 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/06/10(日) 14:34:53.11 0
科学センターかもう一度森へ行こうというユキムラに、ハバネはんーと顎に手をやり考えるポーズをとる。

「特に問題ない…よな、うーん…えーと午後からやる事は…」

午後からの予定を思い出そうとするハバネの背中に、不意にユキムラがくっついてくる。
不意の感触に、ハバネは目を丸くした。

「おいおい、周りに皆いるんだから…。わかった、行こう、行こう」

慌てるハバネは押されるまま休憩室を後にする。
向かう先は科学センターだ。

――――

「昨日の今日だからあんまり変化は期待できないけれど、頭が冴えた今見れば何か違ったものが見えてくるかも知れないね」

そんな事を言いながらハンドルを握るハバネ。
科学センターへはすぐについた。
……何か様子がおかしい。
コンクリートの建物に近づくにつれ、非常ベルの音が聞こえてくる!

「何かあったんだ!!」

科学センターの門のところまで行くと、中から研究者や職員が非難しているところだった。
科学センターからは煙が上がっているわけでも無く、外観からは以上は見られない。

「何かあったんですか!」

駐車場に車を止めたハバネは、科学センターの方へ走り、入り口から駆け出てきた研究者を呼び止める。

「あの例の卵が、突然怪物に変形したんです!物凄い力で中で暴れだして……」

興奮した調子で語る研究者。
その言葉の途中で、センター内から発砲音が聞こえてきた。
科学センターの守衛が発砲しているのだろう。
ハバネは素早く、センターの正面玄関へと走った。

81 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/06/18(月) 21:06:58.27 O
【すみません。遅くなりました。これ以上スレに参加しているとご迷惑をおかけしてしまいそうなので、今回のお話が終わったら引退する予定です】


>「昨日の今日だからあんまり変化は期待できないけれど、頭が冴えた今見れば何か違ったものが見えてくるかも知れないね」
>そんな事を言いながらハンドルを握るハバネ。

「……変化ですか?」
ユキムラ・ユキコはハバネの横顔を見つめる。同じものでも新しく知ることによって印象は変化する。
そういうことなのだろう。

科学センターへはすぐについた。
しかし何か様子がおかしい。
コンクリートの建物に近づくにつれ、非常ベルの音が聞こえてくる。

>「何かあったんだ!!」

「急ぎましょハバネさんっ」
科学センターの門のところまで行くと、中から研究者や職員が非難しているところだった。
科学センターからは煙が上がっているわけでも無く、外観からは以上は見られない。

>「何かあったんですか!」
飛び出して来た研究員をハバネが呼び止める
研究員は卵が怪物に変化したと言う

「う…うそでしょ…」
目を丸くするユキムラを尻目にハバネは正面玄関から建物内に進入。
ユキムラも後を追うようにハバネに続く

「警報が鳴ってるってことは自動的に本部にも連絡が入ってるってことですよね?
でも念のために応援を要請しておきますね」
ユキムラは本部に連絡しつつリノリウムの床を駆ける。
鳴り響く靴音に、けたたましく鳴り響く警報が焦燥感を煽る。

「えっと…怪物はどこに?
研究員は怪物がとても強い力だって言ってました。
やっぱり隔壁とかは突破されちゃってるのでしょうか?」
発砲音がした辺りに着くとユキムラは警戒し

「守衛さんっ大丈夫ですか!?」
スーパーガンを構えた。

82 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/06/23(土) 16:58:42.73 0
>>81
【いやいやいやいや全然そんな事無いですよ。向こうの事は俺が本来気にしなくて言い所に突っ込んでネタにしたっていう俺の落ち度何で気にしないでください。
迷惑なんて事はありませんから、飽きるまでいてくださいw】

科学センター内に入ったハバネとユキムラの前に、守衛に拳銃を向けられた、人間サイズの動く粘土の塊のような生き物が目に入った。
そのあの卵のように真っ赤であり、不気味にひかりながら全身をもごもごと動かし、守衛へと地面をナメクジのように、しかし決して遅くない速度でずっずっと進んでいる。

「あ!助けてくれ!」

守衛はそう言うと、駆け足でハバネ達の前に走ってきた。

「あの化け物、人間を食うんだ!坂山博士の助手が何人か、もう食べられてしまって!」

そう言う守衛の後ろで、怪物は一瞬縮まったかと思うと、次の瞬間、何とぴょんと大きく科学センターの天井まで跳ねて、上空からハバネ達に覆いかぶさらんとしてきた!

「危ない!」

とっさにハバネは守衛の手を引いて、その場から飛びのく。
が、ユキムラまでは手が回らない!

83 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/06/28(木) 20:55:46.97 0
「なんですかあれ!?きもちわるいです!」
床を這って来る人間サイズのナメクジのような生き物。

>「あ!助けてくれ!」
守衛はそう言うと、駆け足でハバネ達の前に走ってきた。

>「あの化け物、人間を食うんだ!坂山博士の助手が何人か、もう食べられてしまって!」

「えー!人間を食べる生き物なんて」

>「危ない!」

「きゃあ!」
ユキムラ・ユキコも飛びのき転がる。

「食べられた人たちは、もう生きてないですよね?撃ってもいいですか?ハバネさんっ」
このあとハバネの許可が下りればユキムラは発砲することだろう。

84 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/07/02(月) 04:29:04.03 0
「ユキムラ君!撃て!」

ユキムラの問いかけに、ハバネは一も二もなく発砲を支持した!
同時に、ハバネはスーポーガンを素早く引き抜き、怪物にレーザー光線を発射する。
しかし、粘土の塊の化け物はスーパーガンの直撃を全く意に介さず、それどころか動きが活発になり、素早い動きでハバネ達を取り込もうと蠢いてくる!

「駄目だ!退避!!」

取り込もうと突っかかってくる怪物から飛び退いて離れ、ハバネは叫ぶと、入り口まで守衛を伴って一目散に走って逃げていく。
ユキムラを一々気にせずにハバネが動いているのは、彼女を信頼しているからだ。

怪物はハバネに距離をとられたので、今度はユキムラに先ほどより勢いよく飛び掛っていく。

85 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/07/04(水) 20:43:55.04 O
>「ユキムラ君!撃て!」

「はいっ」

ユキムラは引き金を引く。その刹那、ハバネもスーポーガンを発射。
しかし、粘土の塊の化け物はスーパーガンの直撃を全く意に介さず、それどころか動きが活発になり、素早い動きでハバネ達を取り込もうと蠢いてくる!

>「駄目だ!退避!!」

「はいっ」
短く返事を返して、スーパーガンを天井に撃つ。
威力はあげている。
(スーパーガンの破壊力、わかりません)
天井を崩して崩れた破片で怪物を足止めするつもりだ

「この化けものは、スーパーガンのエネルギーを吸収して素早くなってるみたいです!
それに人間も食べちゃうってことは、エネルギーは何でも取り込んでしまうのかも!」

カチッ
続けて壁についている、隔壁のスイッチらしきボタンを押すと
ユキムラはハバネを追いかけた。

【スーパーガンの威力では、廊下の天井を破壊出来ないとしたら後手キャンセルして下さい】

86 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/07/06(金) 21:55:56.75 0
スーパーガンで天井は破壊され、コンクリートの瓦礫が怪獣へ降り注いだ。
怪獣は瓦礫の直撃に、体を振り回して苦しみもがく。
そこで鋼鉄製の隔壁が降り、ユキムラから怪物の姿は見えなくなる。
どうやら怪獣を閉じ込める事には成功したようだ。

【すみませぬ…来週テストなので再来週の土曜まで書き込めません、申し訳ない…。】

87 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/07/18(水) 18:32:42.10 O
「やったわ!」
怪物の足止めは成功した
ハバネに続き、ユキムラも入口へと走る

「ハバネさん、あれはいったいなんですか!?やっぱり宇宙人なんですか?」
人知を越えた現実に、ユキムラはただただ驚くばかりだった。

【了解しました。ぜんぜん平気です。ご健闘をお祈りしております】

88 :ハバネ ◆luikrlmYpg :2012/07/21(土) 03:42:38.47 0
【受験勉強が忙しくなり、もうとってもTRPGできる状態じゃ無くなりました。
はじめたばかりでせっかく頑張ってついてきてくださっているところに、本当に申し訳ありませんが、俺はここで抜けさせていただきます。
無責任な行いをしてしまい、大変申し訳ありません。
ユキムラさん、今までつきあっていただきありがとうございました、ごめんなさい。】

89 :ユキムラ・ユキコ ◆Ob38IFPJZI :2012/07/21(土) 20:56:06.41 O
>>88ハバネさん
あのー…、ぜんぜん無責任じゃありません
ハバネさんのリアルのほうが大切に決まってます。
なので後悔しないためにも絶対に頑張って下さい
そして幸せになったら、あんなこともあったね〜なんて、
ユキムラのことを思い出してもらえたら、うれしいかなw

最後に迷惑ばかりかけてしまってごめんなさい。
それと、ありがとうございました…
またいつか、願いを叶えたハバネさんに再会できることを願っています

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