カオスファンタジーTRPGスレ

1 :名無しになりきれ:2012/04/24(火) 18:47:03.52 0
カオスなファンタジーで!
2 :名無しになりきれ:2012/04/24(火) 21:41:25.89 0
おい
テンプレは?
3 :名無しになりきれ:2012/04/24(火) 23:01:41.41 0
名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
職業:
属性:
性格:
利き手:
魔法:
特技:
装備品:
所持品:
髪の毛の色、長さ:
容姿の特徴・風貌:
趣味:
将来の夢(目標):
簡単なキャラ解説:
4 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 12:20:10.07 O
カオちゃん
っていうイメージキャラ作って拠点にしよう
5 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 14:00:29.22 0
多いよ
6 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 22:01:28.17 0
名前:カオちゃん(本名:カオティ・ツク・ド・ストライク)
年齢:15歳
性別:女
身長:158cm
体重:44kg
スリーサイズ:83/55/88
種族:カオス族
職業:看板娘(ガード)
属性:混沌
性格:カオティックに明るい
利き手:右もしくは左
魔法:使えます
特技:混沌とした表情
装備品:カオス(武器)
所持品:ダークマター
髪の毛の色、長さ:灰色と銀の混沌、ツインテール
容姿の特徴・風貌:カオティックな外見
趣味:カオス焼き作り
将来の夢(目標):普通の子になる
簡単なキャラ解説:看板娘でありこのスレの拠点

7 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 22:19:36.20 0
テンプレ書くとこ多いよ
8 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 22:36:29.18 0
名前: 邪神モッコス(本名はKOS-MOS)
年齢: 外見18歳前後
性別: 女性型
身長: 167cm
体重: 92kg
スリーサイズ: 結構ナイスバディ
種族: アンドロイド
職業: 戦闘用アンドロイド
属性: 秩序
性格: クーデレ
利き手: 両利き?
魔法: ヒルベルトエフェクト X・BUSTER D・TENERITAS
特技: 戦闘
装備品: 専用ブラスター ガトリングガン
所持品: 空間転送技術によってさまざまな物を取り出す事が出来る
髪の毛の色、長さ: 青の長髪
容姿の特徴・風貌: 美少女だが、時々作画の関係で邪神モッコスになる
趣味: ご主人様をお守りすること
将来の夢(目標): 世界に平和をもたらすこと
簡単なキャラ解説:人類を救うために開発された戦闘用アンドロイド
9 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 22:53:43.65 0
こりゃカオちゃんVSモッコスの終わりなき戦い始まりそうだな
10 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:07:49.27 0
あとは物語の中心となる♂キャラがいれば開始できるな
11 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:20:31.61 0
折角カオススレなんだからあと一人も女で百合展開でも美味しくね?
12 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:25:58.92 O
ガチ百合とかいいね
13 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:45:33.26 0
>>11-12
あ、それはいらん
死んでいいよ百合厨
14 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:46:47.51 O
>>13
じゃあお前が氏ねば解決っと(グサ
15 :名無しになりきれ:2012/04/25(水) 23:47:10.64 0
ガチ百合は駄目だけどゆる百合はご褒美です
16 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 00:08:54.48 0
名前: 刑部 鏡理(おさかべきょうり)
年齢: 17
性別: 男
身長:173
体重: 74
スリーサイズ: 男なんでなし
種族: 仙人(一応元人間)
職業: 武装仙人(表向きは妖仙扱い)
属性: 天・太極
性格: 普段から口数も少なく寡黙な部類に入るため人に寄っては暗い印象を受けるが非常に落ち着いておりどこか達観した悟りきった物言いをする。
周りの人を見て年相応の焦りを感じることがあるため暗黒面に落ちる可能性も少なからずある。基本努力家であり、自分には厳しく他人には優しくをモットーとしている
利き手:左
魔法: 気孔、太極との同調、縁切り
特技:架空とされる武術・技の行使
簡単に言っちゃえばエロゲの鬼哭街の戴天流、あやかしびとの対妖怪拳法九鬼流、刃鳴散らすの刈流兵法等が使える
装備品: 日本刀風に拵えた倭刀型宝貝「因切縁繋」(いんきりえんしげ)
所持品: 隠器術により様々な物を隠し持っている。
髪の毛の色、長さ:黒髪でさっぱりとした短髪
容姿の特徴・風貌:中肉中背、割と端正な顔立ちで紫の陣羽織に酷似しているコートを着ておりその中には
藍色と水色の独自の制服を着ている。黒いシューズを履いている。
趣味:修行、燃えエロゲ系統(エロシーンすっ飛ばして)をやって出てきたその技を再現する事
将来の夢(目標): 法の加護の外にある者を救う事或いは弱者のためにこの力を使うこと。
簡単なキャラ解説:異能力者・及び人外の力を持つ者等を保護支援する互助自治組織「マヨイガネットワーク」に所属する多岐に渡る任務を請け負う武装仙人。

17 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 00:20:13.20 0
男にもスリーサイズは存在するだろwww
18 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 00:25:17.79 O
つまり首から下がない逆デュラハンか
19 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 08:03:41.43 0
それいいな、デス13みたいなデザインのキャラはまさにカオスって感じだ。
20 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 11:56:32.32 0
名前:名前:東北ずん子
身長:157cm
年齢:17歳(高校2年生)
趣味:ずんだ餅づくり
特技:弓道(ずんだアローという技でどんな餅もずんだ餅へと変えてしまう!)
将来の夢:東京にずんだカフェ、ずんだショップを作ること
21 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 11:59:33.36 0
http://blog-imgs-43.fc2.com/y/a/r/yaraon/001l_20111027221032.jpg
22 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 23:23:56.96 0
>>15
逆に考えてみた

ガチホモは駄目だけどゆるBLはご褒美です
23 :名無しになりきれ:2012/04/26(木) 23:29:23.95 0
>>22
別に普通じゃね?
腐女子にもガチ腐女子から見たら腐女子と認めてもらえないライト層があってだな…
24 :名無しになりきれ:2012/04/27(金) 07:50:14.85 0
>>21
良いねぇ
83/55/97ぐらいありそうだな
25 :名無しになりきれ:2012/04/27(金) 11:29:51.72 0
>>24
大丈夫でしたか?変なサイトに飛びませんでしたか?

97~おしりが大きすぎwww安産体型だwww
26 :名無しになりきれ:2012/04/27(金) 19:16:42.16 0
つーか全体的にぽっちゃりじゃね?
多分ウェストもそんなに細くない
27 :名無しになりきれ:2012/04/28(土) 16:40:32.27 O
俺はこういうムチムチしてるほうが好きだ
28 :名無しになりきれ:2012/04/28(土) 21:34:27.72 0
何をするスレなの?
29 :名無しになりきれ:2012/04/29(日) 09:26:04.82 O
TRPGに決まってるだろ
ストーリーの書き出しがないと始まらんよ
30 :名無しになりきれ:2012/05/02(水) 18:28:23.45 O
カオスだけにストーリーなしでも
31 :むさくるしい男:2012/05/03(木) 00:05:35.90 0
ここかあ、冒険者ギルドは?
頼みてえことがあるんだがよ、実は逃げている元お姫さんを捕まえるのに協力してもらいてえんだ。
報酬は前金でひとり1万ギール。こんないい仕事はねえ。
少しばかり厄介な魔法を使うらしいんだが、なあにクロウトのあんたらなら捕まえられる。
あんたらには縁もゆかりもねえお姫さんだ、しかも今は城ものっとられて一文無しさ。
乱暴に扱っても罪にはなんねえし、この国じゃ罰するやつもいねえ。
お姫さんさえ渡してもらえりゃ,所持品だって手をつけていい。
貴族の持ち物だから結構な値になるぜ。どうだ、受けてくれるな?
いやならほかをまわるぜ。ギルドはいくらでもあるんだからな。
32 :赤い髪の女:2012/05/05(土) 11:41:32.39 O
>>31
「へー、マエキンでいちまんギールもくれんのけ。なんだかあやしいけどあたしがやったげるっちゃ」
むさ苦しい男の前には、女が立っていた。
燃えているような赤く長い髪。白い顔に栄える赤いくちびる。
瞳は石炭のように静かに輝いていた。
化粧気はなく、どれもこれも女が生来もっている生の色であった。

「で、ヒメサマの特徴は?」
女が問えば、むさ苦しい男は懐からギールの入った袋と紙を取り出し、依頼を受けた皆に手渡す。
紙には姫の顔が描かれていて
それを見つめながら赤い髪の女は、昔の自分を思い出し、ため息を漏らす。

「まあ、しかたないっちゃ。ヒメサマには悪いけど、あたしもお金がないと死ぬっちゃ」
羽織ったマントの透き間から銀色のコテを出すと女はもぞもぞとギールと紙をしまい込む

そして街に繰り出してみた。目的地はとりあえず飲食店や市場がある辺り。
姫も何かを食べるはずだし、王族の姿をしているのだとしたら目立つし噂になってるはずだ
33 :邪神モッコス:2012/05/05(土) 17:49:35.94 0
亡国の王女が一夜を明かそうと偶然にも入り込んだ古代文明の遺跡。
そこでまた偶然にも古代文明の遺産を見つけてしまい、運命は回りだす――



私は突然目覚めた。何者かが私の顔を覗き込んでいる。
解析――人間の女性と推定。

「問おう、あなたが私のマスターか」

「……はい?」

解析―― はい……肯定を表現する言葉。
よって肯定と認定。私は跪き、女性の手の甲に口付けをする。

「――契約は結ばれた。これより貴女様を守護させて戴く!」
34 :邪神モッコス:2012/05/05(土) 23:27:35.96 0
外に出て、辺りを見渡すも見知った風景は無い。
……私は何を言っている? 当たり前だ、今初めて目覚めたのだから。
ふと、不思議な光景が脳裏に去来する。

異形の怪物の光線が街を破壊する。
流線型のフォルムのビルも、透明なパイプで作られた高速道も、何もかも壊れていく。
『マスター、何を!? 私は最後まで……!!』
『あなたは世界を平和に導くの……。
新たな時代に目覚めて、新しいマスターを守って!』

「なんだ今のは……?」

マスターに小突かれて我に返る。
彼女の話によると、彼女が追われている身である事が分かった。

「疲労レベルが高く見受けられます。とりあえず街に行きましょう」

私達は近くの街に向かう事にした。

【姫様募集中。
女主人公に対してロボ娘ヒロインという原作の伝統に則り、ゆる百合好きな者は特に大歓迎である】
35 :フェメラミ ◆7QY0WNwEKY :2012/05/06(日) 12:11:04.88 O
赤い髪の女の名前は、ヒェメラミ・ヘスティアと言った。
ヒェメラミはしばらく市場を探索してみたが、姫を見たといった噂は聞かなかった。
姫は変装して上手く宿屋などに潜り込んでいるのだろうか。

「としたら賢いヒメサマだっちゃ。んにゃ、優秀なお供でもついているのけ?浮世ばなれしてる感じはしないっちゃね」
額に指を当てて、うーんと目を閉じる。一生懸命に考えてもフェメラミには良い考えが浮かばない。
すれ違う人波をくぐり抜けているうちに、とうとう町外れまで来てしまった。

「こんなに人様がいるのにヒメサマは見当たらないのけ」
フェメラミはくちびるを尖んがらせて壁にもたれ、うずくまる。

「もう、いいっちゃ。探すのやめるっちゃ。いちまんギールもあればしばらく生きていけるっちゃ」
そう諦めかけた時、道を歩いてくる二人の影。
フェメラミは目と口をぐばっと見開き、むさ苦しい男からもらった紙を広げて二人の顔を確認する。
一人は知らない顔だが、もう一人は確実に姫だった。

「見つけたっちゃ!おまえこっちにくるっちゃ!」
フェメラミは姫の手をとると、むさ苦しい男がいるであろうギルドへと引っ張っていく。

【えせ仙台弁のフェメラミっちゃ。みなさんよろしく~。それとカオススレってことはコテさん以外は勝手に動かしていいのけ~?】
36 :名無しになりきれ:2012/05/06(日) 13:43:52.21 0
>>34
死んでいいよ
百合厨は首吊るといい
37 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/05/06(日) 15:40:44.20 0
名前:ヴァン・ホー・タイン
年齢:30歳
性別:男
身長:180cm
体重:80kg
スリーサイズ:
種族:人間
職業:傭兵
属性:なし
性格:乱暴だが堂々としている
利き手:右
魔法:なし
特技:うなり声で女を夢中にさせる能力
装備品:ウォーハンマー
所持品:
髪の毛の色、長さ:オールバックでそれなりに長いワイルドな髪形
容姿の特徴・風貌:大柄で筋肉質
趣味:女を抱いて全力で愛すること
将来の夢(目標):自分の城を持つ
簡単なキャラ解説:性欲の塊のような傭兵。 戦闘能力もそれなりにある。
女に強く女が弱点である。

38 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/05/06(日) 15:58:16.23 0
ギルドの二階で、一組の男女が裸で抱き合っていた。
ベッドに腰掛けているのはヴァンという男。
棍棒のような腕で女を抱き、ときおり唸り声のような声を上げている。
一方で男に正面から組み付いている女の名はずん子といった。
乳房をヴァンの胸板に押し付け、大きな尻を揺らしながら喘いでいる。
頬は紅潮し、完全に目はヴァンに夢中になっている、といったところだった。

二人はときおりキスをかわしながら、腰を振ってより深く交わっている。
ふと、ずん子が絶頂の声を上げ、それに呼応するようにヴァンが唸り声を上げた。
抱きつきながら顎をしゃくり上げるずん子の腰を押さえ、ヴァンは欲望を吐き出していく。
その瞬間、下から男の声が響いた。
「頼みてえことがあるんだがよ、実は逃げている元お姫さんを捕まえるのに協力してもらいてえんだ。
報酬は前金でひとり1万ギール。こんないい仕事はねえ」

「お…おぉぉ…お、おゥ?!」
丁度良い感じにぐったりとしたずん子をベッドに横たえ、ヴァンは引き抜いたモノを
乾いた布で軽く拭くと、早々と装備を見につけ、階段をゆっくりと下りていった。
ギルドには既に人が集まっている。思った以上に楽しめそうだ。
「よし、俺がその仕事を引き受けようとしよう!お姫さんの命さえ無事なら良いんだな?」
降りて開口一番、ヴァンは仕事を引き受けた。
39 :邪神モッコス:2012/05/06(日) 16:12:51.04 0
>「死んでいいよ 、百合厨は首吊るといい」
街へ向かっていると、突如として武装した男達が現れた!
「マスター、下がってください!!」
ドガガガガガ!! 私は X・BUSTER を乱射して男達を一掃した。

「もう大丈夫です。マスター、あの男達は何者ですか?」
「同性愛反対グループの過激派テロ組織です。
私は女性でありながら女性を愛する同性愛者だと誤解されているのです」
「本当は異性愛者なのに同性愛者と誤解されているのですね?」
「……いいえ、わたくしは……男性なのです!」
私の思考回路が混乱をきたす。
「何を言っているのですか? こんなに美しい人が男性のわけがありません」

マスターは、自らの生い立ちを説明し始めた。

「わたくしの国は代々女王のみに王位継承が許される女王国……。
しかし王女は一向に生まれず、やっと生まれたわたくしは男。
そこでお母様は苦肉の策に出ました。
わたくしを女装させて育て、女性と偽って王位を継がせることにしたのです!
その期待に応え、わたくしは完璧なる美貌を持つ美しき姫君に育ちました。
わたくしのようなジャンルの事を、現代ではこう呼びます。男の娘、と」

私は性別解析用の情報を最新にアップデートし、単語データベースに男の娘、を追加する。
早速カオスになってきた。

「マスター、では街についたら男装して変装しましょう。
そうすれば誰もお姫様だなんて思わないでしょう」

―― 交易都市ムサクルシス

さて、街に着いた。
早速服屋に入り、マスターを出来るだけ姫様らしからぬ格好に変えさせる。
「マスター、これなんていかがでしょう」
「少し露出が多くないでしょうか……?」
「これでいいのです。変装はこれ位思い切ってやらないと意味がありません」

姫様は東方に伝わる格闘技、SUMOUの選手が身に着けるユニフォームを着ていた。
つまり、まわし一丁だ。

>「見つけたっちゃ!おまえこっちにくるっちゃ!」
突然、赤い髪の女がマスターの手をとって引っ張っていく。
「いきなりなんなのですか? 
確かに某国の姫君と似ているのでよく間違えられますが、世界には似た人が3人いるものです。
マスターは見ての通り男性、姫様のはずがありません」

姫様が出来心によって男の娘になってしまったが、引き続き募集中である――

>35動かしていいと思います】
40 :フェメラミ・ヘスティア ◆7QY0WNwEKY :2012/05/06(日) 22:02:07.92 0
>「いきなりなんなのですか? 
>確かに某国の姫君と似ているのでよく間違えられますが、世界には似た人が3人いるものです。
>マスターは見ての通り男性、姫様のはずがありません」

「お…、おまえはバカけ!?ヒメサマをまわし一丁にするなんて正気じゃないっちゃ!
いいから来るっちゃ!あ、だめっちゃ、その格好では来るなっちゃ。他のものに着替えるっちゃ」
フェメラミは、姫の胸がやたらと小さいことにはご愁傷様と思いながらも、
そのまわしに手をかけると思いっきりひっぱる。すると姫はくるくるまわって全裸に変身。

「なんかこう、もっとましな格好はないのけ?」
服屋の店員にむかって、ずいっと脅すように身を乗り出すフェメラミ。
すると店員は狼狽し、黄金色のまわしをおずおずと差し出してくる。

「ましな格好って言ったっちゃ!まわしな格好じゃないっちゃ!ここはまわし専門店なのけ!」
怒り心頭したフェメラミは店員を小突き、姫の手を引きながら店内を物色。

「これなんかいいっちゃね。あ、でも元から着ている服を着ればいいだけの話っちゃ。あたしアホだっちゃ」
可愛らしく突っ立っている姫にむかって、ぺろっと舌をだして微笑む。
このスレは、ゆる百合というコンセプトなので合法的に何でもできる。
だからフェメラミは、姫の柔らかい髪をそっと撫で頬を寄せた。
でもなぜか姫のようすがおかしい。怪訝に思ったフェメラミが視線を落とすと、
姫の股間にはおちんちんがぶら下がっていた。

「…おまえ、男の娘だったのけ!?」
たしかに上はないけど下はあった。

「おまえ、へんたいだったっちゃね!?あっちいけへんたい!
あ、だめっちゃこっちにくるっちゃ!!いや、くるなっちゃ!ぱんつ履けっちゃ!」
パニックになるフェメラミだった。

>39わかりました】
41 :名無しになりきれ:2012/05/07(月) 06:25:51.26 0
だからゆる百合じゃねぇっつの
いい加減死ねよ豚は
スルーしろよ荒らしは
42 :名無しになりきれ:2012/05/07(月) 20:24:31.38 0
百合豚は害悪以外の何者でもない
43 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/07(月) 23:35:58.08 0
>>16変更

名前:トーマス・フェイド
年齢:25歳
性別:男
身長:178cm
体重:76kg
スリーサイズ:
種族:人間
職業:死刑執行人(エージェント)
属性:ダークヒーロー
性格: 常識人で比較的好青年だが、自身の境遇もあり、戦いを起こす者や理不尽さと不条理を向ける者そして弱者を傷つける者に対する憎悪が尋常ではない。勘が良く順応力、適応能力、(物体含め)把握能力が長けている。
敵対者に対して悪魔より情け容赦のなさを見せる。
利き手:両手。元々は右手。
魔法:ハードSFレベルの科学+魔導を融合させた魔科学技術装備
及びナノマシン型サポート人格型新世代AIミリィ人工的に作られた異空間転送技術転送による武器などの転送
キルズマーベルユニバースのパニッシャーばりに運命の女神と契約したのではと思うほどの補正という名の強運・悪運
特技:白兵戦から格闘技そしてヘリの操縦等なんでもこなし、爆発物、トラップなど銃火器の扱いに関しては人類の中ではトップクラスを誇り特に命中率と狙撃はギネスクラスの腕前。
装備品:黒いコート(耐物理非物理や環境用コーティング済み)に黒い制服(対物理・非物理(オカルト系統の攻撃いわば魔法など)特注衣服型パワードスーツ)、FN SCAR
所持品:単分子振動ナイフ、単分子ワイヤー 、H&K USP×2、S&W M500 RIS
髪の毛の色、長さ:黒髪である程度は整えている髪形
容姿の特徴・風貌:白手袋に筋肉質な体つきに黒髪の金の瞳を持つ青年
趣味:本を読んだり、お酒を飲んだりする事
将来の夢(目標):悪党や場合によって民間人を背景の一部と見て犠牲を強いる者全てを皆殺しにする事
簡単なキャラ解説:とある現象によりなんでもありになってしまった世界から来た非公式私設武装組織平和の庭を守る者<ウォッチャーズ>の死刑執行人(エージェント)。
いつか人間の力で神を打倒する運命を存在に刻み込まれている。
44 :邪神モッコス:2012/05/07(月) 23:59:24.74 0
赤い髪の女は、まわし一丁のマスターを見て混乱をきたした。
服屋に入り、他の服を要求する。
それに対し、黄金色のまわしを出すというナイスボケを繰り出す店員。
女は店内を物色しはじめた。
これだと結果的に変装に協力している事になるのだが
このままどさくさに紛れて当初の目的を忘れないかという狙いで、静観する。
が、流石に気付いてしまった。

>「これなんかいいっちゃね。あ、でも元から着ている服を着ればいいだけの話っちゃ。あたしアホだっちゃ」

「いけません、元の服を着ては追手の者に捕まってしまいます!」

ちなみに、今目の前にいる女がまさしく追手の者である。
と、何やら怪しげな雰囲気に突入しているではないか。
しかしある事に気付き、彼女の様子が一変する。

>「…おまえ、男の娘だったのけ!?」
>「おまえ、へんたいだったっちゃね!?あっちいけへんたい!
あ、だめっちゃこっちにくるっちゃ!!いや、くるなっちゃ!ぱんつ履けっちゃ!」

「心外な! 男の娘はHENTAIではありません!」

私はマスターにパンツをはかせようとして……ある事を思い付き、頭に被せて顔を隠す。
顔を隠して尻隠さず。顔は隠れているうえに、怖がって誰も寄ってこないという寸法だ。

「マスター、今のうちに逃げましょう!」

変態呼ばわりされてくってかかろうとするマスターを引っ張り、その場を逃走する。
45 :名無しになりきれ:2012/05/08(火) 07:29:19.61 0
>>44
消えろボケ
46 :フェメラミ・ヘスティア ◆7QY0WNwEKY :2012/05/08(火) 22:49:40.75 O
>「心外な! 男の娘はHENTAIではありません!」

「じゃあなんだっちゃ?」
赤い髪の女は、顔を真っ赤にして半眼で姫を睨みつける。
極力、下でぷらぷらしてるものは見ないようにして…。
するとモッコスがパンツを持ってきた。

「おっそ~い!はやく履かせてあげるっちゃ。そうそう、そうやって頭に被せて…、
あーっ!頭に被せちゃダメっちゃ!おしりに履かせるっちゃ」

両目を手で覆って、赤い髪の女が金切り声をあげれば、
モッコスは姫を連れて街へ逃走。

「あ、こら待て、ヘンタイ!おまえを捕まえたらギールがいっぱいもらえるっちゃ」
慌てた様子で赤い髪の女が店を出ようとすれば、こんどは店員が

「お客様、お勘定を…。のろいのパンティー…10ギールになります…」
震える手で縋り付いてくる

「うくっ…、この感じじゃ、あたしがはらわなきゃダメなのけ?もう、しかたないっちゃ…ぐすん」
代金を支払い、街に出れば、辺りは阿鼻叫喚の大騒ぎ。
その騒ぎを聞き付けて、ギルドから出て来るのはむさ苦しい男。
彼の正体や目的は今だ謎だった。彼は姫を捕まえて何をする気なのだろう。

「ちょうどいいとこに来たっちゃ。そいつは姫だっちゃ!いっしょに捕まえるっちゃ」

「はあ?姫だと?どこにいるのだ?俺にはヘンタイしか見当たらんぞ」

「も~姫は男の娘だったっちゃ。パンティーを頭に被ってるのがヒメサマだっちゃよ」

そして、姫たちは取り囲まれる。ギルドのハンターたちではなく、街の治安維持隊に。

「うひひ!捕まえてやるよ~ヘンタイガキめ~!」
治安維持隊はニラニラしながら姫に迫る

「ありゃりゃ…どうしたらいいっちゃ」
荷馬車の裏に隠れて、赤い髪の女は様子を伺うことにした。
47 :名無しになりきれ:2012/05/09(水) 01:44:29.78 0
町の治安維持隊は、よりにもよってみな女性だった。
彼らは男の娘を捕まえてどうしようというのか?
先頭に立つお下げ髪の片目に傷を持つ少女が、
「さあ、来な!たっぷりとっちめてやんよ」
唇を舐めながら、細腰に手をあてて、
「おとなしく来たらやさしくしてやる。抵抗するならいじめてやるぜ?」
48 :邪神モッコス:2012/05/09(水) 01:55:58.65 0
>「うひひ!捕まえてやるよ~ヘンタイガキめ~!」

つなぎを着た屈強な男達が襲い掛かってきた。
恐ろしい事に、全員同じ顔をしている。気付くと、彼らに取り囲まれていた。
そして彼等は、謎めいた言葉を放つ。
「やらないか?」
その真意は定かではないが、おそらく殺らないか、と変換するのだろう。

「マスター、彼らは何者なのでしょう!?」
「聞いた事があります。治安維持隊の中でも、とある伝説の男の複製によって構成される特殊部隊。
その名も、コードネームABE――! まさか彼等が出動するなんて……!」
いかにも強そうな設定だ。

「……まずいですね」
その時、むさ苦しい男が飛び出して来た。
「そいつにはうちのギルドが先に目ェ付けたんだ! お前らには渡さねえ!」

「ウホッ、こっちもむさくるしくていい男!」
つなぎの男達は、むさ苦しい男の方も取り囲んだ。
「うわっ、何だてめえら!?」
事情はよく分からないが、事態は好転した。今はむさ苦しい男と共闘するのがいいだろう。

「そちらの半分はお願いします。こちらの半分は、私が――」

治安維持隊特殊部隊とのバトルが始まった!
49 :邪神モッコス:2012/05/09(水) 01:57:52.15 0
時の精霊に惑わされたようだ。
>>48のレスのつなぎを着た屈強な男を全てつなぎを着た屈強な女に脳内訂正していただきたい。
50 :フェメラミ:2012/05/09(水) 19:55:52.89 0
>「さあ、来な!たっぷりとっちめてやんよ」
>「おとなしく来たらやさしくしてやる。抵抗するならいじめてやるぜ?」
つなぎを着た綺麗なおねいさんたちが、モッコスたちを取り囲む。
彼女たちは治安維持隊特殊部隊で、男の娘である姫を捕まえてどうにかするツモリらしい。
とりわけ、今、姫様の中の人になったら幸か不幸か、○○を体験できるということだ。

>「そちらの半分はお願いします。こちらの半分は、私が――」

「あたしたちに敵うと思ってんのかい!身包み剥いで泣かしてやろうか?」

「すでにヒマサマは身包みを剥がれて全裸っちゃ」
赤い髪の女が荷馬車の影からすかさずつっこめば
治安維持隊特殊部隊の前衛に位置する大女が大剣をモッコス目掛け振り下ろす。
なぜなら、女の形をしているモッコスは彼女たちにとって不必要なのだ。

「どうだいあたいの剣圧は?」

「あわわ…すごい剛力女だっちゃ」
赤い髪の女が隠れていた荷馬車は、剣が巻き起こした風圧で吹き飛ばされてしまっていた。

「むむ~、治安維持隊特殊部隊とのバトルが始まったのはいいけどこれって続くのけ?」
そーっと後ずさりしていくフェメラミだった。
51 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/09(水) 21:06:59.90 0
男は突然野原に投げ出されると緑溢れる大地に自然と転がる
そして男は何もない空に向かって声を掛ける

「………ミリィ、俺は死んだのか?」
周囲には誰も居ないはずの場所に男に対して無機質な女性と分かる声が返答する

「答えはNOです、報復者(アヴェンジャー)。どうやら何か測定しきれぬ因果律により
導かれたようです。此処は私達の居た世界ではありません」

無情にもはっきりとした抑揚もない冷静で残酷な現状をはっきりと言葉という刃で抉る
分かっているとも、彼女は彼自身をバックアップ・サポートし任務遂行の可能性をあげるための機械にして
共に戦う同志である―超科学技術の結晶の新世代ナノマシン型コンピューター
それに人らしくあれと考え付けたミリィの答えに倒れていた身体を直して立ち上がる男

「だろうと思ったさ、これで何度目だ?いい加減にして欲しいよまったく」

コートや制服などに付いた草や土を手で振り払い、近くの地面に置いてあったFN SCARを拾って
溜め息を吐きながらぼやきつつ素早く動作確認等を行う。銃に異常を見られなかったと確認し終わると

「通算二度目でしょうか?」

「そんなクソ真面目に答えなくてもいいよ。ミリィ、ホバーバイクを出してくれ」

異空間から転送された黒いホバーバイクが目の前の何もない場所に突如出現する
それにすぐに乗り込み、エンジンを掛ける

「この地点より一番人が居る場所までの案内を頼む」

「了解、衛星による観測によればこのまま24kmを北の方向に大多数の人を感知しました
このままオートマッピングをしながらナビゲートします」

バイクが浮遊した瞬間、案内された通りの方向にこのまま進んだ
この男の名はトーマス・フェイド、報復者(アヴェンジャー)のコードネームを持つ
法では裁けぬ者達を裁く、復讐者である
52 :邪神モッコス:2012/05/10(木) 00:10:33.49 0
>「あたしたちに敵うと思ってんのかい!身包み剥いで泣かしてやろうか?」

大女が剣を振り下ろしてくる。
しかしこちらも戦闘用アンドロイド。
私は腕を一閃し、空間転送技術によって、格闘専用武器”巨大冷凍バナナ”を虚空から取り出した。

「バナナで敵が討てます!!」

カッキーン! 硬質な音が響き渡り、冷凍バナナの縦半分まで切れ込みが入る。
むさくるしい男は、風圧で吹っ飛んでいた。しかし私は吹っ飛ばない。
それを見た大女が言った。

「今ので吹っ飛ばないという事は……お前、かくれデブだな、ギャハハハハハハ!!
ピザでも食ってろデブ!」

「確かに私は92キログラムの重量級ですがデブではない、内容が詰まっているだけです!
デブと言った奴は許しません!!」

私はX・BUSTERを乱射した。
腹部から放射状の高出力なレーザーを発射することで広範囲の目標に打撃を与える技だ。
序盤ではこれでザコ敵を一掃したが、果たして――

「ひぃ、お前人間じゃないな、化け物だ! 逃げろおおおお!! じゃなくて戦略的撤退だ!」

特殊部隊は戦略的に撤退していった。

>「むむ~、治安維持隊特殊部隊とのバトルが始まったのはいいけどこれって続くのけ?」

「安心して下さい、もう終わりました」

「邪魔がいなくなったところで早速姫様を渡して貰おうか」

と、むさ苦しい男。

「断じて渡しません。
私はマスターをお守りするのが役目、そのようにプログラムされているのです。
目的は何なのですか? マスターをどうするつもりなのですか?」

むさ苦しい男は、声を潜めて話し始めた。

「やれやれ、融通の利かない姉ちゃんだ。仕方がないから教えてやるよ。
ものはついでだ、そっちの姉ちゃん(フェメラミ)も聞きな。
その姫様は数日前に帝国に占領された女王国の時期王位後継者だったお方だ。
最近この一帯は悪の帝国に支配されつつある。さっきの怪しげな部隊見ただろ?
そこで俺達は打倒帝国のレジスタンスを立ち上げようと思っているんだが
姫様、お前さんにその錦の御旗になってほしいんだ。
何、ただ居て時々演説してくれるだけでいい。
お前さんにとっても悪い話ではないと思うんだが、どうだ?」

悪の帝国、と聞いて、組み込まれた回路が疼く。
私はマスターをけしかけた。

「マスター、やりましょう!
安心して下さい、私が必ずお守りします。共に悪の帝国を打ち倒しましょう!」
53 :フェメラミ:2012/05/10(木) 19:20:22.79 O
あたしのことは気にせずに、どんどんすすめてくださいっちゃ
54 :名無しになりきれ:2012/05/12(土) 06:08:34.50 0
>>52
「何だ、何で治安維持隊が、おらを脅さなきゃなんねえ?」
女達に取り囲まれた若者が、額に汗をにじませながら強がった。
「おら、何も悪さなんかしてねえ!」
「…おまえ、レジスタンスを作ろうってやつらだろ?」
治安維持隊は、美人とも言える女達で構成されている。
しかしその顔つきといい格好といい、治安維持隊とも乙女とか言う言葉とも当てはまらない、凶々しいものだった。
町の治安維持隊は、最近帝国から派遣された兵士に取って代わられていた。
なんつう連絡の早さだ、と若者は舌を巻いた。
集まった有志の中に内通者でもいるってのか??やつらにはおらたちのことが筒抜け見てえだ!
「ん?」
長髪の背の高い女が、砂煙を上げて見た事もない速さで近づいてくる乗り物に目を留めた。
それはまだ米粒程の大きさだったが、すぐにこの場所に到着するように思われた。
「…おまえらの仲間か?」
レジスタンスの連絡係になったばかりである若者を見て、長髪の女が聞いた。
鋭く光る剣のような眼光を突きつけて。
(ここは、何者だかすまねえが、混乱に乗じて逃げ出すために利用させてもらおう。悪く思わないでけろ!)
と若者は思った。
「そ、そうだ!おらの仲間だ!仲間の危機を救いに来てくれただ!おめえらなんか、あっちゅうまに袋叩きだぞ!」
「ふん…面白いな」
長身長髪の女が、前に立つと、部下の治安維持隊たちが固唾を呑む。
「…出るぞ!隊長の呪文攻撃」
「どんなやつかしらねえが、そこらのウィザードなんかよりよほどすげえんだからな」
長髪の女は、黙ったまま近づいてくるトムのバイクに向かって、正面に立つ。
長い、素肌をさらした足を、肩はばに開いて、唇を動かした。

「メテオ ストライク」
55 :名無しになりきれ:2012/05/12(土) 11:41:05.11 0
「まだ見つかんないのぉ?僕のメカケになるお姫様」
玉座に座った少年が、退屈そうに足を組んでいた。
「は。申し訳ございません」
「意外とおまえも無能なんだね」
「…しかし、レジスタンスのアジトを探り出しました。
連中が元王女を見つければ、そこへ集まると思われます」
「じゃ、すぐに会えるんだ?たのしみぃ。早く僕、メカケがほしいんだよね」
身を乗り出した少年は、膝の上に肘を突いて、あごを乗せて唇を歪ませた。
吊り上り気味の大きな眼をした少年は黙っていれば美少年なのだが、言動が常軌を逸しているようだった。
我儘な育ち、という程度のものではない。

「…ただいま知らせがありました。レジスタンスが王女と合流したようです」
「へええ」
「おそらくアジトで待っていればよいかと。むざむざわれらの手の中に飛び込んでくるようなものです」
「このために父上にここの城を任せてもらったんだからねえ」
皇子は、ぼうっとした目を夢見るように輝かせた。
「待ちきれないよ」
56 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/12(土) 21:52:12.26 0
しばらく浮遊させて走行していたホバーバイクはギリギリ目視できる距離まで
既に数分も経たずに村らしき場所に辿り着こうとしていた
そんな間際、ミリィは今はかなり遠方に居る者達を感知範囲に捕らえた

「遥か正面方向にて女性と思しき反応が立ち塞がる事を確認、詠唱確認
上空から高熱源を纏ったかなりの質量の反応を感知しました」

いきなり巻き込まれた際のしょっぱなからこれかと
内心自分の運の無さを嘆きながらもそんなことは今更だ

「此処はファンタジー世界のロワナプラか、それに匹敵するヤバイ場所か
なんにせよ歓迎はされていないみたいだな」

最早戦闘は避けられない―此方としても此処で死ぬわけには行かない
空から降ってきた隕石らしき物が続々と降り注いで来つつも
そんな状態でも取り乱さずに無機質な冷たさと様々な修羅場を潜り抜けてきた圧倒的な猛者の雰囲気を発しながら
バイクの上からFN SCARに付いているスコープを覗きながら

「ホバーバイクを操縦をオートに移行し、電磁シールドを発動させ
極力振ってくる隕石を避けてくれ」

「了解、狙撃コースを遮らない道順を検索し実行します」

隕石が爆弾の如く振ってくるがルートを異次元空間に収納されていたが、この世界の宇宙に放出し観測している人工衛星から
見事に接触しない道を彼の狙撃コースを逸れぬように華麗に避け切っていた
周囲は隕石の爆発音に包まれているにも関わらず一切取り乱さずに神経を集中していた
スコープが完全に女の頭を捕らえたとき、躊躇無く引き金を引くと数秒もしないうちに
標的の頭に高速で放たれた弾丸が吹き飛ばし、脳漿を飛び散らして徐々に後ろ向きに倒れてスコープから消えていった。
女が倒れた確認すると、同じ制服を来ていた女達にも視線を向けて次々と狙いを定めて脳漿を撒き散らせて行く
その間僅か数秒である。

「君達レベルの超能力者や突然変異に化け物、魔法を使う類の存在と戦い慣れてる
先にそっちが仕掛けてきたんだ、容赦はしないぞ」

ゾッとするほどの冷たい声で呟き、なんの感慨も無く凍えた瞳で
街に辿り着くまでにひたすらそして何処までも正確な精度で瞬く間に屠っていく
冷酷非情な処刑人としてのスイッチが入った以上、それは誰にも止められない
57 :邪神モッコス:2012/05/18(金) 02:10:29.45 0
しばらくうつむいていたマスターだったが、意を決したように顔をあげて尋ねる。

「帝国を打ち倒した暁には……わたくしの王国を再興できるのですか……?」

「そりゃあできるだろうさ」

「分かりました……やります!」

「おおっ、やってくれるか! そうと決まれば早速アジトに行くぜ!」

と、少し離れた場所で隕石が落ちるのが見えた。

「攻撃呪文、メテオストライク――! 治安維持隊隊長が持つ最強攻撃魔法だ!
姉ちゃん、あれやられなくて良かったなあ……くわばらくわばら」

「はい、先程は私の物珍しさでビビってくれましたが次は危ないかもしれません」

私達はむさくるしい男の先導で、レジスタンスのアジトに向かって歩き出した。
58 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/19(土) 02:50:01.28 0
「くっ、なんだアイツは!?」

「それよりなんで、隊長の呪文攻撃が当ってないんだよ!」

「何だ?あんな魔法見た事もッ」

間違いなく魔法の中では最強を誇る技が飛び交っている中を当らずに此方にやってくる上に
恐らくは彼女達側見れば系統化されているとは珍妙不可思議な技に見える
科学の結晶から生まれた銃という存在に対して驚いている瞬間にもまた一人と頭か心臓を撃ち抜かれて
倒れていく中、信頼する隊長の攻撃を避けた上に見た事もない物からの攻撃で隊長を殺した上で此方にも
想像以上の犠牲者が増えていくこの状況で混乱に陥っているらしくトムの方向には攻撃は来ない。
ようやく状況を理解した治安維持隊が攻撃態勢を見せたところで、すでに未知の存在に対しパニックを起こしている
彼女達は恐怖を覚えてがむしゃらに攻撃するか、わき目も振らずに逃げ出すかのどちらかしかいなかった。
だが仮にもそのような狙いがちゃんと定められていない魔法など当る訳も無く、銃弾の餌食になってゆく

「撃て撃てー!!」

もはや統率の取れていない兵士などは敗残兵に等しい連中であり
報復者(アヴェンジャー)と呼ばれた復讐代行者にとっては刈り取る事は造作も無い
だが中にも冷静に戻り攻撃態勢を取ろうとして纏まり彼女達の行動に素早く反応し、
FN SCARに付いてあるグレネード弾をそちらの方向に素早く向けて発射すると彼女達に直撃し、吹き飛ぶ
これを眼にした時点で自分達ではもう叶わないと判断するには十分だった。

「逃げるしかない!この兵力では勝てない!」

抵抗する事を完全に諦め蜘蛛の子を散らすように逃げ回る治安維持隊に対して
自身の命を狙ってきた連中にはまったく容赦する必要が無いと既に彼の中でのスイッチが入ったようで
ホバーバイクはその中に一人ぽつんと残った一人の若者の元で止まるまで
捕捉し、殺せる範囲の全ての敵に対してひたすら撃ち抜いた。
彼が逃げ出す間も無く掃討を一通り終えたのであった。

「この世界における現地住民と思われる高度な知的生物を発見」

「ふぅ、まったくいきなり何なんだあの連中は…
いきなりこんな光景見せ付けて済まないが、聞きたいことがある
まずは最初に俺の言葉は…分かるかい?」

突然何が起きたのか理解できていない様子の青年に対して
最初に尋ねたのは自分の言語が伝わっているかを尋ねた。
まずは意思疎通が可能か、そして言葉が通じるのかという意味で聞いてみることにした。
59 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/05/20(日) 14:33:11.03 0
さて1階に着いたが、さっそく機械のような女が細身の女を連れて登場。
あれが王女とやらか?ではさっそく…おや…?

ヴァンが急いで王女の元に駆け寄ろうとしたが、下半身のメータが反応しない…!
「もしや、あの”王女”とやらは男なのでは…?!

そんな予感の中、妙な格好で北方訛りのある女が入ってきた。
その女が来ると、すぐさま”王女”と機械女は逃走する…!
「まぁ、仕方が無い、こっちもカネのためなんでね…
オカマが相手だろうがさっさとふん捕まえるか」

とりあえず名乗ろう、
「俺はヴァン・ホー・タインだ!姫様とやらを救助しに来た!」

と、思ったら今度は治安維持隊を名乗る女の集団が現れ、さらにややこしいことに。
フェメラミ、という名前だと訛りの強い女の名前がわかった。
「よし、とりあえずフェメラミ、お前は俺の仲間だ。いいな?」
そういえばさっき抱いた女と似たような雰囲気だと思い出す。同郷だろうか?

60 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/05/20(日) 14:42:44.15 0
治安維持部隊がぞろぞろとギルドから出て行こうとする。若い女の集団だ。
とっさにヴァンは思い立ち、台詞を吐いた。

「おい、お前らとりあえず”姫様”の身柄を確保したらここに来な!
俺はソレまで拠点の確保をしといてやる!」

そう叫ぶと治安維持部隊の最後尾あたりにいる連中に不意打ちで首のあたりを
その棍棒のような腕で殴り倒し、二人ほど気絶させると、
そのまま二階へかついでベッドに横たわらせた。
ずんこがまだ床でぐったりとしている。

ヴァンは女を寝かせ、自らも性器をむき出しにすると、そのまま行為を開始した。
あっという間に治安維持部隊の女二人は性の快楽に溺れ、ヴァンの上や下で嬌声を上げた。
ヴァンも次第に感情を昂ぶらせて唸り声をあげていく。

ここにいる三人は、いずれヴァンの忠実な”兵”へとする予定だ。
彼の思うように身体を手入れし、武装させ、ギルドの一員とする。
そして王女を捕まえ、金もがっぽりという寸法だ。
ヴァンは窓から激戦の現状をのんびりと観戦していた。
61 :名無しになりきれ:2012/05/21(月) 12:43:03.99 O
ここで看板娘のカオちゃん登場
淡々と客を寄せてウェイトレス業務をこなす
62 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/22(火) 23:31:33.07 0
「ああ、わかるよ…でもすげぇぞ」

青年は近づいたトムに対しての第一声が目を輝かせて
遣って来た彼に対して憧憬の視線を向ける
その事に関しては気づかないで言葉を理解できるという返答に対して
次の質問をしようとした時

「そうか、ならまずは話を聞きたいんだがこ…」

「アンタならアイツ等を倒せるかもしんねぇぞ!なぁ頼む
おら達にその力を貸してくれ!」

突然の青年の言葉に対して困惑を隠せないが、とりあえず話を聞かねば物事は進まない。
トムはその言葉に対して只ならぬ切迫した物を感じ慎重にその頼みに対して

「…とりあえず、私はこの世界についての右も左も知らない
だがどうやらそちらも事情があるようだな。まずはいろいろと此方も教えてもらいたいことが沢山ある
それを教えてもらった上でその依頼に対して慎重に検討したうえで返答しよう」

この場については何も知らない自身が安請け合いの要領で物事を引き受けるには自身の今後の選択肢の幅を広める可能性がある
もっとも襲い掛かってきた連中を殺した時点でそんなものは殆ど限られているだろうが、此方としては無用な面倒事に巻き込まれるには
状況を知っていると知らないとでは対応がまるで違うからだ。

「なら、おら達のアジトを紹介するそこで詳しい話を聞くといいさ
でもおらで答えられる範囲で道中答えるさ」

「その提案に乗るとしよう。私はトーマス・フェイドだ。
よろしく頼む、背中の座席に乗ってくれ」

「そうと決まったら道案内するよ!
じゃあトム兄貴って呼んでもいいか?此処に乗ればいいのか?」

トムに圧倒的強さを見せた故にか尊敬の眼差しを向ける青年の案内を受けながら
この世界についての彼が知りうる情報に答えて貰いながら二人乗りのホバーバイクは
レジスタンスのアジトに向かった。
63 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/05/23(水) 19:59:49.76 0
再び二階から降りてきたヴァンは、唐突にカオちゃんと言われる看板娘を自分の部屋に呼んだ。
理由はどうでもいいことだったかもしれない。

そこには3人の女が思い思いの格好でくつろいでおり、
早速ヴァンとカオちゃんとの間で濃厚な性交渉が行われていた。
カオちゃんはなかなか積極的で、ヴァンの巨大なモノをあっさりと受け入れて
豊満な尻を揺らしながら積極的に腰を振り続けた。

3人の女たちがヴァンの勇姿にうっとりし、次第に座るヴァンの近くに寄り添う。
迫る快感にカオちゃんは喘ぎ声を上げ、またヴァンも唸り声を上げた。
そして、ヴァンがカオちゃんの中に欲望を注ぎ込んだ瞬間である。

「ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!」
カオちゃんにヴァンの種が注ぎこまれるのと同時に、逆流するようにヴァンの陰茎を伝って
何かとんでもない混沌のようなものがヴァンの身体へと流れ込んできた。
「ぐおぉぉお… オォォ…!」
快感と違和感の渦の中で、ヴァンは豹変してきた。
筋肉や血管が脈打ち、元々鍛えられていたヴァンの身体はたくましさを極めた。

それまでどちらかというと女の前では陽気な性格だったヴァンが冷徹さを兼ね備えたような姿になった。
女たちはその姿を見て、さらに惚れ惚れとしたようだった。
ヴァンがモノをカオちゃんから引き抜くと、早速何かに取り付かれたように
武装を装着し、他の女4人にもヴァンオリジナルの武装を宛がった。
保安隊の女2人は剣士のような装備、ずん子は弓兵のような装備、
そしてヴァンはウォーハンマーを構えた重戦士のような姿。

だが、カオちゃんに異変が起きていた。腹部が膨れ上がり、何かがうごめいている。
さきほど注ぎ込まれたヴァンの種の影響か、とんでもないカオスがそこにはあるようだった。
「私はウェイトレスに戻るから、4人とも行っていいですよ」
そうとだけ言った。

ヴァンは3人の女私兵を従えながら、淡々と下の階のアジトへと足を運んだ。
64 :邪神モッコス:2012/05/23(水) 22:39:07.12 0
アジトに着くと、むさ苦しい男の態度が豹変した。
フェメラミまで、金のためだっちゃー、ゆるしてっちゃーとばかりにマスターを捕まえようとしてくる。

「ふはははは、馬鹿め! 飛んで火に入る夏の虫とはこのことよ!
最近帝国を潰そうとする怪しからん輩が沸いているのを逆手に取った。
俺はレジスタンスに潜りこんでいた帝国の回し者さ!」

そして、アジトにはもう一人むさ苦しい男がいた。こいつも潜伏の回し者だろうか。

>「俺はヴァン・ホー・タインだ!姫様とやらを救助しに来た!」

「何が救助ですか!」

でもこれで分かった事がある。
帝国に対抗するレジスタンスが存在するのは事実ということだ。

「マスターは渡しません! 
マスター、本物のレジスタンスを見つけ出して合流しましょう!」

逃走した私達は、しかしすぐに治安維持隊が追って来て、取り囲まれた。
おそらくあの男の差し金だろう。

「マスター、下がってください。こいつらなど私一人で十分です」
「いえ、わたくしも戦います。戦わせてください!」
「……分かりました。貴女は私の分析によるとエーテル系の能力者ですね?
では後方からの砲撃とサポートをよろしくお願いします」
(エーテル…邪神モッコスの原作世界での魔法みたいなの)

こうして、レジスタンスアジトの前の道でウホッ、女だらけの大乱闘(正確には一人男だけど)
を繰り広げていると、男二人が乗ったホバーバイクがやってきた。

「見ての通り激戦中です。近づくと危ないですよ!
レジスタンスアジトなら帝国の回し者に占拠されてしまいました!」
65 :名無しになりきれ:2012/05/23(水) 23:34:05.38 0
現在の勢力図ってこんな感じ?

報復者トム+治安維持部隊(全員女)
   VS
邪神モッコス+姫様♂
   VS
ヴァン+カオちゃん+ずん子+治安維持部隊2名
   VS
フェメラミ
66 :邪神モッコス:2012/05/23(水) 23:45:25.68 0
>>65
私の認識では大まかに言えばこのようになっています
でもカオスファンタジーという事で互いの認識がずれたまま突き進むのもまた一興かもしれません

報復者トム+レジスタンスの男/邪神モッコス+姫様♂

VS

ヴァン+カオちゃん+ずん子+治安維持部隊(二名)/その他の治安維持部隊とむさ苦しい男/フェメラミ/
67 :名無しになりきれ:2012/05/26(土) 14:39:28.21 0
「兎にも角にも、あたしにはお金が必要なのだっちゃ!…はあ……はあ」
フェメラミの呼吸が荒い。彼女は故郷の復興のためにお金がひつようだった。
それと不治の病で胸に機械を入れているのでその維持費とかも必要だった。

その場から数歩後ずさったフェメラミが路地裏に入ると、駐機姿勢をとった人型の大きな機械が現れる。
それは呪操兵と呼ばれる搭乗型の人型兵器。彼女の故郷の遺跡に眠っていた神秘の機械巨人だった。
フェメラミが呪操兵の右手を踏み台にしてその大きく開いた胸郭に乗り込むと主を得た巨人は心肺器の律動を開始。
操縦桿に両手をかければ巨人は立ち上がりレジスタンスアジトの前に移動を始める。

すると右足にホバーバイクが一台衝突し、乗っていた人間はもんどりうって
宿屋の窓から建物の中へと飛び込んでいった。

「あ~!おまえが急に飛び出して来るからだっちゃ!」
フェメラミは話をろくに聞いていなかったので現状を理解出来ていない。
依頼主のむさくるしい男に、自分を仲間と言ってくるヴァンという男。

(よくわからないっちゃ。こーいうときには一度頭をリセットするっちゃ。
このなかで一番の金づるはっと…)

「そうだっちゃ。こら姫!お前をこのまま捕まえて男に突き出してもいいし、
逆にお金次第では助けてあげないこともないっちゃ!いくらまでなら出せるっちゃ?
まー、お金じゃなくっても何かしらのお得情報でもいいっちゃ。
情報は条件しだいじゃお金よりも価値があるものだっちゃからね」
68 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/05/28(月) 01:34:27.71 0
青年にレジスタンスアジトに案内されるまでこの世界の事、そして今この世界がどうなっているのか
などあらゆることを聞きながら周囲からの好奇な視線を気にせずにホバーバイクを走らせる。
その話を聞いてまず思ったことは、想像以上に邪悪が蔓延っている事をまず第一に思った。

「もうすぐで着くぜトム兄貴、このまま真っ直ぐだ」

「そうか(…一般人に紛れ込んでいるようだが、近づけば近づくほど増えてきているな)」

レジスタンスアジトに近づくにつれて周囲を細かく観察している事、そしてどことなく空気で分かっていることがある
それは先ほど見かけた連中の存在が紛れている事とそして近づくほどに増えていく事がわかる。
この事から想定してあるある事態、レジスタンスアジトが既に敵に見つかったことが頭に浮かんでいたが、それは的中している事をすぐに気づく。

「(ミリィ、周囲に無人ドローンを偵察モードでばら撒けそして敵の居る道を地図上のデータとしてまとめてくれ)」

(了解しました、報復者)

ミリィに偵察機として周囲に無人ドローンをばら撒く事を指示した直後に青年は
指を指し

「あそこの建物の地下にアジトが…ってアレ!?なんで治安維持部隊が居るんだ!?」

治安維持部隊がレジスタンスアジトを囲っていた事に関して
心底驚いた表情で居た青年を他所にやはり彼の勘は当っていたらしく
既に戦闘状態に入っているのが見て取れた。

>「見ての通り激戦中です。近づくと危ないですよ!
レジスタンスアジトなら帝国の回し者に占拠されてしまいました!」

その言葉にすぐ移した行動は懐からある物を急いで取り出すと
そのまま走らせていると突然人型兵器が出現し、ぶつかりそうになるものの
そこはこの世界にアクション映画の主人公を送り込んだようなものなので神がかりなテクニック
幸運により見事に避けきってみせる。

>「あ~!おまえが急に飛び出して来るからだっちゃ!」

そんなことも此方は聞いていないので取り出した物のピンを投げる僅かな間に最初に警告した者に対して、注意を呼びかける。

「早く眼と耳を塞げ!」

その後すぐに治安維持隊の方に投げられた物は地面に転がる。トムは同時に彼の顔には瞬時に多機能ゴーグル&小型ヘッドフォン付きの頭全体を覆うフルフェイスマスクが装着される。
青年もすぐにその言葉の通りに眼を瞑り、耳を塞ぐ。
スタングレネード―閃光手榴弾
但しこれは彼の世界特有の生物・機械等多くの敵に使うように作られた魔術系統が加えられた特殊手榴弾であり
閃光と爆音を放つという物だが、閃光は生物であれば視覚・機械であればカメラなどに入れば一時的に視覚情報を乗っ取り(書き換え)一時的失明、眩暈、難聴、耳鳴り状態・機械であればセンサー類や機能に異常を起こす
ように追い込み、発せられる爆音はその特殊な音波により生物・あるいは機械であればオーバーテクノロジーレベル・異常レベルで発達した人類以外は全身の身動きを封じパニックや見当識失調を引き起こす代物である。
これが放たれた直後、眩いばかり閃光と異常な爆音が発せられた。
69 :名無しになりきれ:2012/05/30(水) 01:21:20.80 0
体をのけぞらせてヨダレをたらしたり、耳を覆ってうめく治安維持隊達。
「どうだい。そろそろ一網打尽にしているかと思ったけど」
上空へ現われ、この様子を観察する者がいた。
「なかなか面白いオモチャを使う奴がいるようだねえ」
悪魔的な微笑を浮かべるその人物は、そのぞっとするような笑みさえなければ美少年といえた。
「さあて、ぼくのおめかけさんはどこかな?」
空中に浮いたまま見回している。
70 :邪神モッコス:2012/05/31(木) 01:01:42.60 0
>「早く眼と耳を塞げ!」

私は自分の視覚と聴覚を遮断しつつ、マスターの視界を体で塞ぎ耳を塞ぐ。
爆音がおさまって再開した時には、治安維持部隊は奇声を発しながらのた打ち回っていた。

「助けていただきありがとうございます。
もしかしてレジスタンスの方ですか?」

とお礼を言っていると、フェメラミが金を請求してきた。

>「そうだっちゃ。こら姫!お前をこのまま捕まえて男に突き出してもいいし、
逆にお金次第では助けてあげないこともないっちゃ!いくらまでなら出せるっちゃ?
まー、お金じゃなくっても何かしらのお得情報でもいいっちゃ。
情報は条件しだいじゃお金よりも価値があるものだっちゃからね」

彼女は、金で動くビジネスライクなタイプと判断。
金次第でどうにでもなりそうだ。

「マスター、ここは金の力で味方に引き込んでしまいましょう」

「しかしわたくしは逃亡の身。お金など殆ど持っていませんわ……
数日分の食料を買う程度のはした金ぐらいしか……」

と言いながらマスターは、ブーツの中から平然と分厚い札束を出した。

「マスターの一食は高級なのですね。それを渡してしまいましょう。
足りなければお得情報として私のスリーサイズも教えますが……」

私はフェメラミを買収にかかる。
71 :フェメラミ ◆7QY0WNwEKY :2012/06/01(金) 21:04:41.82 0
>「早く眼と耳を塞げ!」

刹那、白光が爆発し周囲の影を光が包み込んでゆく。

「きゃーめが~めが~」
操縦席でフェメラミはパニックになって叫んでいた。
人型決戦兵器「茶子丸」の人口網膜から映る映像が線香とともに
ホワイトアウトしてしまっていたからだ。

「茶子丸ちゃんの主眼がやられちゃったっちゃ!ゆるせねーっちゃ!
複眼オープンだっちゃ茶子丸ちゃん。とびっきりをあいつにお見舞いしてやるっちゃー!」

ぽち。パカ…。スイッチが押されると同時に茶子丸のおでこの目が開く。
第三の目の開眼である。

「めがーびーむ砲、はっしゃー!」

ピッ!

ちゅどーん!!どどどどどどどどーん!
報復者に向けて茶子丸のメガビーム砲が発射される。命中したかは不明であるが
熱線は無数の建物を貫き爆炎がそれに追尾するようにぼこぼことあがってゆくのが見える。
いっぽう崩れた建物の煙は地を走りこちらに向かって来ていた。
するとさっきのフェメラミの交渉にモッコスサイドが乗ってくる。

>「マスターの一食は高級なのですね。それを渡してしまいましょう。
>足りなければお得情報として私のスリーサイズも教えますが……」

「その話のったっちゃ!でもあたしは女だからおまえのスリーサイズなんて
知らなくってもいいっちゃ。でも念のために教えるっちゃ」

フェメラミは茶子丸の大きな手を地面に下ろすとその手に、姫を乗せ歩き始めた。
そして、空中に浮いていた謎の美少年を発見し少し驚く。

「な…何者?」

「…あ」
問いかけに姫が硬直したことを確認するフェメラミ。

「ふっ…あいつは姫さまを苦しめる敵っちゃね?
蚊トンボめ~そこをどけっちゃ!」
操縦桿を倒すと、茶子丸が建物を跨ぎつつ回し蹴りを美少年に繰り出した。
72 :邪神モッコス:2012/06/06(水) 00:48:04.95 0
>「めがーびーむ砲、はっしゃー!」

目を塞ぎ損ねたフェメラミがメガビーム砲をぶっ放す。まさにカオス。

「あの……その人は敵ではなさそうなのですが……」

>「その話のったっちゃ!でもあたしは女だからおまえのスリーサイズなんて
知らなくってもいいっちゃ。でも念のために教えるっちゃ」

「了解しました。スリーサイズ計測中……」

ロボットの手に乗せられて運ばれる私達だったが、スリーサイズの計測が終わる前に新たな敵が現れた。

>「な…何者?」

マスターは、恐怖と嫌悪の入り混じった顔で少年を見ている。
おそらく国を潰した憎き敵、帝国の皇帝か皇子というところだろう。

>「ふっ…あいつは姫さまを苦しめる敵っちゃね?
蚊トンボめ~そこをどけっちゃ!」

「大ボスが顔見世にお出ましというところですか!
しかし、出て来たが最後、ここでフルボッコにします!」

ガトリングガンを連射する。
73 :名無しになりきれ:2012/06/06(水) 01:37:03.94 0
「ぎゃあああ」
美少年はガトリングガンを体に浴びて、ロボットに蹴られ、地面に激突した。
「でも大丈夫」
むくり。
「ひどいな。せっかく迎えに来たというのに」
大袈裟に手を広げて、ませた口をきく。
「……無駄だよ、僕には君たちの攻撃は効かない」
「ところで、麗しの姫は、どの子かな?」
茶子丸に向かって、
「君か?」
モッコスを向いて、
「それとも、君か?」
74 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/06(水) 23:48:01.89 0
投げた閃光手榴弾の効果は抜群のようでこの場に居た殆どの治安維持部隊が ショック状態に陥ってそこ等中に倒れていた。

>「助けていただきありがとうございます。もしかしてレジスタンスの方ですか?」

「いや俺は…」

近寄ってきた謎の女性が声を掛けてくるがその言葉にどう答えるべきか迷っていたがレジスタンスの連絡員の青年はすぐに叫ぶ

「そうさ!彼はこの世界に降り立った救世主さ!」

「まだ君達に組するとは…まぁこの世界で起きている暴虐は見過ごせないがな」

この世界でも泣いている子供たちが居る上でその涙を流させる者が法を司る者達ならば
誰かが正さなければならない、それがどうしようもなく腐っているのならば
その怨嗟の声を引き受ける報復者(アヴェンジャー)が現れ、その憎悪を晴らすが処刑人が全ての恨みを晴らすだろう。

>「茶子丸ちゃんの主眼がやられちゃったっちゃ!ゆるせねーっちゃ!
複眼オープンだっちゃ茶子丸ちゃん。とびっきりをあいつにお見舞いしてやるっちゃー!」

>「めがーびーむ砲、はっしゃー!」

人型兵器から熱線が発射され、此方に真っ直ぐに向かってくる
あんな物をを発射すれば周囲の建物がどうなるかは考えれば分かるはず
なりふり構わず無茶苦茶に発射してきた

「うわぁ~!トム兄貴ヤバイよ!!」

このままホバーバイクを乗り捨てて避けるのも構わないが恐らく青年は素早く動けるようには見えない
ならば

ホバーバイクから自分の周囲を含めて核兵器にも耐えうる強度を誇る電磁シールドを発動させて
メガビーム砲を何とか耐える

<電磁シールド強度60%に低下…恐らくあと二発が防げるのが限界でしょう>

「このままではヤバイな、スーツの転送を頼むしかないか!?」

先ほどのスタングレードは効いた事は確からしく、じゃ無ければあの人型兵器の第三の目が開くわけが無い
しかしこのままさっきの攻撃を連続で受け続ける事はできないならば今持ちうる手を全て使って奴を倒すしかないと
覚悟を決めたその時

>「マスターの一食は高級なのですね。それを渡してしまいましょう。
>足りなければお得情報として私のスリーサイズも教えますが……」

>「その話のったっちゃ!でもあたしは女だからおまえのスリーサイズなんて
知らなくってもいいっちゃ。でも念のために教えるっちゃ」

話を聞く限り金に釣られて此方に付く事を決めたらしい。
正直な所、金で寝返る連中なんぞを信用などするには危険極まりないと
考えていたが

「兄貴!仲間が一人加わったぜ!」

「俺は金次第で寝返る奴など微塵も信用出来んが…
ある意味傭兵を雇ったとも納得出来るか」

信用はしないが、あの兵器だけは敵に廻すのは脅威であることには間違いない
いつまで味方に出来るか分からないが、隙を見せた時に生身を晒したときに狙撃をして
始末をすればいいと妥協はしないが理解はした。
75 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/06(水) 23:50:50.62 0
>「なかなか面白いオモチャを使う奴がいるようだねえ」

先ほどの光景を見ていたのか上空から突如少年が降りてくる。人型兵器は圧倒的質量の蹴り
謎の女性はガトリングで叩き落したようだが
其処から先は何事も無く起き上がる。
普通の生き物ならば確実に死んでいるはずなのだが
奴は突然変異者(ミュータント)なのか?

「あ、あれは帝国の皇子だ!!」

「只の子供ではないな…それともミュータントに匹敵する何かか」

だがそろそろこの辺が潮時だろう
相手は未知数すぎる、対策を立てて戦わなければ
今のまま向かっていくのは無駄死にしかならない

「ハンドサインが通じれば撤退も楽なんだが仕方あるまい」

もう一つ手榴弾を取り出す先ほどの閃光手榴弾ではない
催涙手榴弾を取り出す

「此処は一旦退くぞ、今のままで奴と戦うには無謀らしい」

少年と戦っている連中に退くように通告する
攻撃が効かなくても生き物であり且つ五感があるならば
必ず逃げられる、邪悪は抹殺せねばならないが機会を仕損じる訳にはいかない
次に会った時には確実に仕留める事を心から決めながら
76 :名無しになりきれ:2012/06/08(金) 00:59:45.94 0
催涙手榴弾を取り出したトムの手首を掴んだものがいる。
血の通ってないような冷たい手。
「皇子様の見合いの邪魔はさせない」
背後から、手よりも冷たい声。
「どのような仕組みか知らないが、金属の破片を体に打ち込んだからと言って死んでいては
治安維持隊の隊長格は勤まらない」
長髪をゆっくりと靡かせて、女がそこにはいた。
「再生術を予め掛けずに任務に赴いていると思ったか……。レジスタンス無勢にこれが発動する羽目になるとは思わなかったが」
死んだ筈の隊長は、
「動くな。物理的な攻撃は私には効かない」
そしてギアースを掛ける。
「レジスタンスについて、そして貴様自身について話してもらおう」
77 :名無しになりきれ:2012/06/09(土) 15:47:44.34 0
>>72
>「あの……その人は敵ではなさそうなのですが……」

「もう、うっちゃったからしかたないっちゃ」

『自分の思うように生きて、間違いに気づいた時に、ちゃんと反省すればええんよ』

「ほら、ハルキ君もそういってるっちゃ」
急に出てきたハルキ君とはいったい…?茶子丸の機能には謎の部分が多い。
夜中に勝手にスイッチが入ったり声がしたりと、心霊現象が時々おこる。

>「大ボスが顔見世にお出ましというところですか!
>しかし、出て来たが最後、ここでフルボッコにします!」
モッコスはガトリングガンを連射。

「よし連携技発動だっちゃ!」

ずどどどーん!!
モッコスのマシンガンを浴び、茶子丸に蹴られた美少年は
土煙を上げ地殻深く叩き込まれた。その衝撃で大地が揺れる。
名づけて「茶子丸ガトリングキック3D」
しかし……

>>73
>「でも大丈夫」
ずごごごごご…。美少年は宙に浮いていた。
衝撃が生み出したクレーターから、泳ぐように飛んでくる。

>「……無駄だよ、僕には君たちの攻撃は効かない」

「ふっ…なかなかおもしろいやつだっちゃ」
操縦席で微苦笑するフェメラミ。

>「ところで、麗しの姫は、どの子かな?」
>茶子丸に向かって、
>「君か?」
>モッコスを向いて、
>「それとも、君か?」

「……」
姫は黙って茶子丸を指差す。それに対してフェメラミは赤面し…

「ちがうっちゃ。こいつだっちゃ」
あわあわしながらモッコスをリボンでぐるぐる巻きにして美少年に投げつける。
美少年に通常攻撃が効かないのなら、モッコスを囮にしてる間に逃げるのだ。

「そいつは好きにしていいっちゃよ」
フェメラミは長い睫毛を閉じ、ぱちんとウインク。逃げる気まんまんだ。
78 :フェメラミ・へスティア ◆7QY0WNwEKY :2012/06/09(土) 15:58:36.96 0
>>74-76
>「此処は一旦退くぞ、今のままで奴と戦うには無謀らしい」
トムはそういうと催涙手榴弾を取り出したが、生きていた女の隊長に手を掴まれる。

>「レジスタンスについて、そして貴様自身について話してもらおう」
女の隊長の冷たい声。

回復した人口網膜が映し出す映像にはトムと女隊長が映りこんでいる。
それを見て、形勢が圧倒的にふりと判断したフェメラミは茶子丸の胸の扉を開けて
そこへ姫を導かんと手を差し伸べる。

「ここなら安全っちゃ。他の人には悪いけどここは逃げるっちゃ」

「モッコスを…、皆を見捨てるというのですか?」
悲しそうな顔の姫は、フェメラミの手をとろうとしない。

「もたもたしないで、いいから来るっちゃ!」

「いや!もう誰も見捨てたくありません!」

「それならもっとお金をよこすっちゃ」

「わかりました」
姫は懐から大金を取り出すとわざと大金を落とすふり。
受け取ろうとしたフェメラミが慌てて身を乗り出すと、その体をひっぱり地面に落とす。

「きゃーー!!」
響く絶叫。トムと女の隊長が頭上を見上げればフェメラミが尻から落ちてくるのがみえるだろう。
いっぽうの姫はというと、茶子丸の操縦席に座り何やらぶつぶつと呟いている。

「すーーーーぱーーーーーおめーーーーーがーーーーーれーーーざーーーーーっ!!」
刹那、茶子丸の魔導炉に火が灯り、その口から天を目掛けて巨大な火柱が上がった。
それは大気圏まで達すると無数の閃光に枝分かれして地上に降り注ぐ。
79 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/06/10(日) 20:05:59.41 0
グサッ…

たまたま開いていたヴァンの股間のモノに、尻から落ちてきたフェメラミの肛門が突き刺さった。
フェメラミの喘ぎ声とヴァンの唸り声が響く…
80 :邪神モッコス:2012/06/11(月) 00:41:09.71 0
>「ちがうっちゃ。こいつだっちゃ」

私はマスターの身代わりとして皇帝に差し出された。
私の実力を評価しての作戦、と見るのは好意的に解釈し過ぎだろうか。
何にせよ、私が時間稼ぎをしている間にマスターを連れて逃げてくれればいい。

「そうです。確かに私が姫君。喜んであなたの物になりましょう。
ただし、私と戦って勝てたらです――!」

>「すーーーーぱーーーーーおめーーーーーがーーーーーれーーーざーーーーーっ!!」

天から降り注ぐ閃光の柱。マスターが茶子丸を操って私を助けに戻って来てくれた。

「マスター……! 私は間違っていたのですね、貴方をかよわい守るべき相手として扱うのは失礼でした。
これからは共に戦う戦友です!」

私は茶子丸に乗り込む。
気付けば、フェメラミとごつい男が不思議な組体操をしていた。
それを見たマスターが言う。

「あれは……我が王国に古よりつたわる二人一組で行う禁断の究極魔術!!
我々の世界とは異なる次元に住まう魔神”ヤラナイカ”を召喚する儀式です!!」

ゴゴゴゴゴ……地響きと共に、ヤラナイカ――巨大なイカの姿をした召喚獣が現れる。
召喚獣は、召喚者の命令に従うようになっている。

「フェメラミ嬢! 早くそいつに皇帝を倒すように命ずるのです!!」
81 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/15(金) 23:24:25.36 0
催涙手榴弾を投げようとした時、突然手を掴まれる
なんと其処にはあの時、自分に隕石を落としてきた女が生きているではないか

>「皇子様の見合いの邪魔はさせない」

「どこが見合いだ!こんな物騒な見合いなぞ聞いた事もない!」

>「どのような仕組みか知らないが、金属の破片を体に打ち込んだからと言って死んでいては
治安維持隊の隊長格は勤まらない」
「再生術を予め掛けずに任務に赴いていると思ったか……。レジスタンス無勢にこれが発動する羽目になるとは思わなかったが」

トムは内心、この相手を見誤っていたと自身の僅かな慢心をした自分に致命的な判断ミスをしたと感じていた。
やはり通常の犯罪者などの連中や人間では確実に致命傷を与える通常の弾頭を使用した事を後悔していた。
(魔術炸裂弾を使用するべきだったか)

>「動くな。物理的な攻撃は私には効かない」

彼女の次の言葉を待つまでどうも嫌な予感がしていたためが、その予測は当る。

>「レジスタンスについて、そして貴様自身について話してもらおう」

治安維持隊の隊長がその一言を告げた時、自分は望みもしないのに自然に口が開き喋りそうになるが
その鍛え抜かれた強靭な精神力で必死に抵抗していた

(なんだ!?口が勝手に喋ろうとしている?魔法を使っているのか!?)

だがそれも長くは続かず、とうとう口を開く言葉を発し始める

「俺…の…名…は―」

82 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/15(金) 23:25:52.50 0
その時だった。

>「きゃーー!!」

>「すーーーーぱーーーーーおめーーーーーがーーーーーれーーーざーーーーーっ!!」

自分と治安維持隊の隊長の上から先ほどの人型兵器の操縦者らしき女は落ちてくると
同時に人型兵器から突如閃光が降り注ぎ、それが隊長の間近に落ちて運良く相当遠い場所に吹き飛ばされて逝った。
喋りそうになった口が自分の自由に出来るように戻った際にフゥーと大きく息をする。

「助かった―!あのままでは強制的に洗いざらい吐かされそうになったが
なんとか喋らずに済んだな」

何はともあれ、制止の効かない口からの情報漏洩を防いでくれた者に関しては感謝せねばなるまい
先ほど落ちて来た女は恐らく先ほどの攻撃で何処かに飛ばされたのだろうと思いつつ探す視線を向けていたが
突然地響きが起きると何処からか巨大なイカの化け物が出現する。

「何だアレは!?」

「治安維持部隊の増援ですかね!?だとしたらヤバイですよ!」

青年の指摘通りなら本当に相当危険な戦況であり
このままでなら全滅も有り得る。
そんな時に何処からか声が聞こえる。

>「あれは……我が王国に古よりつたわる二人一組で行う禁断の究極魔術!!
我々の世界とは異なる次元に住まう魔神”ヤラナイカ”を召喚する儀式です!!」

>「フェメラミ嬢! 早くそいつに皇帝を倒すように命ずるのです!!」

「どうなってんすかね?アレは何でしょうか兄貴」

「…………」

この状況はどう転ぶかは分からない、故にこの動向を見守るしかないのだが
とりあえずこの状態の中でやれる事は一つ、彼女達の話しかけた人物に向けて
FN SCARのスコープから頭部に照準を当てると金次第で寝返る連中だならば
裏切った場合何時でも引き金を引けるようにしておくと同時に
この場から脱出する際に今倒れこんでる連中を全員始末する際の道具を何時でも使えるようにしていた。
83 :名無しになりきれ:2012/06/16(土) 11:26:50.93 O
ヴァンとの儀式でヤラナイカが召喚された!

「痛いっ、あいたたたた」
フェメラミはヴァンから離れるとヤラナイカに命令する

「よし、みなごろしにしろっちゃ」
尻の痛みを超える凌辱は、フェメラミの心を鬼に変えるには充分だった

「あんな姿を見られたからには容赦しないっ。すべてを破壊するっちゃヤラナイカよ」

「ぷきー!(はい、かしこまりました!)」
ヤラナイカは無差別に街を破壊してゆく
ヴァンに絡みつかんとする巨大な触手。皇帝、そしてトムに噴出される漆黒のイカスミ。
ちなみにイカスミとはイカ・スミスの略。
ヤラナイカから吐き出されるイカスミはイカ・スミスという黒人男性の優しさで半分出来ているのだ

(ずっと…待っていたんだよ…)
突然、茶子丸のなかから声が聞こえた。すると、わしゃわしゃとモッコスの穴という穴に突き刺さってゆくコード。

(まざー…)
なんと邪神モッコスは茶子丸の母だったのだ。

(まざーよ。あなたにいただいたこの機械のからだ…今ここでお返しいたします)

ぴかっ!

茶子丸の体が光り輝くと巨大なモッコスが誕生していた

「邪神伝説…キター!」姫は狂ったように叫ぶと全裸になり…

「モッコス、これが貴女の本当の姿なのですね?まるで女神さまのようです。
それでは私と共に、すべての破壊行為を終わらせることとしましょうか」
そう言って、操縦席の柔らかい丸いボタンをプニっと押した
何か必殺技が出るはずと、姫はニラニラしている。
残念ながら姫は、ハルキ君の霊にとりつかれていたのだ!

「さー、おかーさん。すべてを無に返して破壊のない絶対安定世界を造りあげましょう」
茶子丸も嬉しそうだった
84 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/06/18(月) 00:06:55.05 0
ヴンッ…

フェメラミの肛門から自分のモノを引き抜くと、そのままフェメラミの秘部に突きいれ、
激しく腰を振った。
そして…
「うぁおぉぉぉおぉ…!!!」
ビュクビュクとフェメラミの胎内に子種を吐き出した。

もう一体この街で何人の女を孕ませただろう…とヴァンは思った。
そして、ついにヴァンは、股間を露出させたまま、
その場にいるモッコスに向けて襲いかかる…!!
85 :邪神モッコス:2012/06/18(月) 01:10:50.77 0
ヴァンの凶行を目撃し、私のモードが“meta”に切り替わる。

「……さすがにこれは相手を選ぶかもしれませんね。
フェメラミ嬢、もしも何なら後手キャンセル、という手法がありますので参考までに」

後手キャンセルとはこの場合では
実は入ってなかった、とか実は突然現れた通りすがりのおっさんのケツだった、とかする手法である。
>>79にはノリノリで乗ったくせに今更言ってやがる!
ケツだったらいいのかケツだったら!? と思った貴方。その感覚は多分正しい。

>「ぷきー!(はい、かしこまりました!)」

ヤラナイカは街の破壊を始めていた。

>(ずっと…待っていたんだよ…)

「そういえば……思い出しました。
昔、夏休みの自由工作であなたを組み立てた事!
昔……!? 私は一体……」

>(まざーよ。あなたにいただいたこの機械のからだ…今ここでお返しいたします)

私は巨大な邪神モッコスとなった!

>「モッコス、これが貴女の本当の姿なのですね?まるで女神さまのようです。
それでは私と共に、すべての破壊行為を終わらせることとしましょうか」

姫がボタンを押すと、腹部が展開し、巨大な砲にエネルギーが充填されていく。

「波動砲発射三秒前……3、2、1、あっ、何をしているのですか危ない!」

股間を露出させて突進してきたヴァンが発射寸前の波動砲の発射口に突き刺さる!
86 :ヴァン ◆YVKk9m/HSc :2012/06/18(月) 22:21:14.13 0
ズゥゥゥゥン…!!
ゴゴゴ、ゴゴゴゴゴゴ…

ヴァンは波動砲によって粉々に粉砕されてしまった。(ヴァン即死)
その瞬間、何故か彼の陰茎だけが宙を舞い、街のどこかに落ちたとのこと。

ヴァンは結局、私兵とした女たちを含め、この街の20人程度を孕ませていたらしい。
主人を失ったヴァンの私兵たちは、腹に子を宿したまま散り散りになって逃げていった…
87 : ◆7QY0WNwEKY :2012/06/18(月) 23:15:36.98 O
「じゃ、お言葉にあまえてゴテキャンするっちゃ。もっとメルヘンでファンタジーな感じにするっちゃ」

ヴァンが突き刺したもの、それはフェメラミのペットのアビスワームだった
だからアビスワームが卵を産むと、ヴァンと芋虫の合体したような生き物がたくさん生まれてくる

「むぎむぎむぎ…」
頭脳は虫、体も虫。顔はヴァン。
名付けてヴァンワームはヴァンの体から養分を吸収せんとぺたぺたと彼の体にひっついてゆく
そう、アビスワームは親の体から養分を吸収しながら成虫とかすという習性があるのだ


「発射ー!」
悪霊のハルキが姫の代わりにボタンをオスと波動砲が発射され、ヤラナイカがイカ焼きと化した
それを見ていたフェメラミは倒れて白目をむくと痙攣を始める
どくんどくんと心臓の音が響く。じつはフェメラミの心臓を動かしている機械の中には茶子丸の良心が住んでいるのだ
なぜかは考えていない。それがカオスだからだ!

「まざー…すべてを無にかえしましょう。悲しみも苦しみもない世界に…」

ガバン!

「ぐわお~」

モッコスのアゴが開きヤラナイカを喰らい始める
とてもおいしそうにヤラナイカをモッコスは食べている

「ハルキ君はモッコスの力であの計画を完遂するつもりなのね」
警備隊長は恐怖に顔を引き攣らせ、街の人々は箸を持ってヤラナイカに駆けていくのだった
88 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/18(月) 23:18:48.31 0
>「よし、みなごろしにしろっちゃ」
>「あんな姿を見られたからには容赦しないっ。すべてを破壊するっちゃヤラナイカよ」

予想した通りの最悪の出来事が起きた事により、即座にFN SCARをフェメラミの頭部を捉え引き金を引く寸前

(報復者(アヴェンジャー)!あの巨大なイカ型生命体から漆黒のイカスミが向かってきます)

「な…に…!」

既に反応するにはほんの一瞬の出来事だった故に全身にイカスミとやらがかかる
完全視界が塞がれたため、 頭全体を覆うフルフェイスマスクを解除し素顔を露にする
だがその間に既に大変な事になっていた。
気が付けば巨人と貸した何者ともしれない存在の女が現れ、先ほどのイカは消えた。
だが完全に脅威は消えたわけではないらしい。

「何がどうなっている…!?」

事態は以前最悪な状態であることには変わらない
いやもっと最悪になったということだ

>「モッコス、これが貴女の本当の姿なのですね?まるで女神さまのようです。
それでは私と共に、すべての破壊行為を終わらせることとしましょうか
>「さー、おかーさん。すべてを無に返して破壊のない絶対安定世界を造りあげましょう」

この一言に彼の中でスイッチが入った―入れてはいけないスイッチを。
その言葉が憎悪をその身体の燃料がするが如く駆け巡る。それに至った自身の記憶。
かつて心から愛した恋人とその子供が、善と悪との戦いに巻き込まれて死んだ
あの時、それは事故だと不注意と呼ばれ踏み躙られた
守るべき一般市民を背景として捕らえていなかった者共と変わらないではないか

「兄貴…?ヒッ!!」

青年からみればトムの顔は影に覆われた表情からは何も伺えず
ただ象徴的なのは目が真っ赤に光っていた。
見る者はそれには途轍もない威圧感と圧迫感を全身から発している
それは激怒なんてレベルではない怒りですら飼い殺し、冷静に扱っている
殺意なんてものは一切感じさせないそれは敵に居場所を特定されるから静かに制御する
傍から見れば異常だが―そこには悪鬼と呼ばれてもおかしくない者が存在していた。

「……安全地帯まで待機、離脱させろ」

音声による命令により青年を乗せたホバーバイクは街から離れるべく高速で安全地帯まで走らせる。

「兄貴~!!」

後ろから聞こえる青年の声はもはや報復者としてのスイッチが入った彼を引き止める事など出来やしない
職務遂行時の彼の顔と完全に怒らせてしまったのだから。



89 : ◆7QY0WNwEKY :2012/06/18(月) 23:33:51.96 O
「約束の時が…キター!」
ハルキは悪鬼と化したトムを見下ろし笑っていた
ヴァンの肉片を喰らい成虫と化したヴァンワームが空を妖しく舞っている

「さあ、はじめなさい。トム…そしてモッコスよ」

ハルキに操られている姫はピアノをひくように
モッコスの中のボタンをおしはじめる!
すると神曲が流れ始めた!
90 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/18(月) 23:45:43.24 0
(↑訂正イカは消えていませんでした)

まずは巨大化した女に向かっていった男の背後にタイマー式の高性能爆弾のカウントを
二秒でセットし貼り付けると発射口に丁度張り付いた瞬間に爆破する
しかし波動砲は発射されてヤラナイカは既にイカ焼きと化したが

そして次は巨大化したモッコスに対してそれに乗り込む物全てを含めて皆殺しにするため
宇宙に存在する衛星兵器―現在現実に米軍が開発している宇宙空間から飛翔体を猛スピードで激突させる
座標情報さえあれば地上の目標をピンポイントで狙え威力はすさまじく
貫通力が高い、特に地下施設の破壊に有利な通称神の杖とほぼ遜色ない人工衛星に積まれている兵器を使用すべくミリィに声を掛ける
しかし―そこに思わぬ者の声を聞くことになる

<内に悪鬼に秘める者よ、あの人造巨人の力を解き放ってはいけません>

「……誰だ?」

<それはまだ言えませんが、貴方をこの世界に呼んだ者です>

「……………何が目的だ」

<それは何れ分かります、貴方は元の世界でも世界の劇薬ですが貴方のような存在がこの世界には必要なのです>

「ミリィ、この声が聞こえるか?」

<何の事でしょうか?>

どうやら周囲を見ても反応している連中が居ないため彼自身にしか今の所は聞こえていないらしい
91 :邪神モッコス→オイヨ:2012/06/19(火) 21:53:39.38 0
>「さあ、はじめなさい。トム…そしてモッコスよ」

姫がボタンを押すと、ゼ○ギアスのロボットバトルのBGMが流れ始めた。
神曲とはよく分かっているじゃないかフェメラミ! ゼ○ギアスのBGMは間違いなく神曲だ!
しかし邪神モッコスの原作はゼ○ギアスの続編のゼ○サーガなので、微妙に惜しい。
ともあれ、この時のモッコスは、ただ操縦者の操縦に従う戦闘ロボットと化していた。
というのは……

波動砲――それは、モッコスの魂を打ち出すものだった。
哀れ、その直撃を喰らい、粉々になったヴァン。
しかしその陰○に、打ち出されたモッコスの魂が宿る。
地面に落ちた陰○から人体が形成されていき、ヴァンの名前とモッコスの魂を受け継いだ新たなキャラが誕生した!
二代目ヴァンである。

名前: ヴァン(通称オイヨ)
年齢: 17
性別: 男
身長: オイヨイヨ!
体重: ウェミダー!
スリーサイズ: ムセテンナヨ!
種族: ヒュム
職業: 空賊
属性: 空気
性格: KY
利き手: 右
魔法: FFの各種魔法/レッドスパイラル/ディープハザード/メルトクリムゾン
特技: オンドゥル語
装備品: 先代の遺志を受け継いで(?)槍
所持品: オンドゥル語辞典
髪の毛の色、長さ: 金の短髪
容姿の特徴・風貌: 半裸
趣味: モブ退治
将来の夢(目標): 空賊
簡単なキャラ解説:オンドゥル語の使い手
92 :オイヨ:2012/06/19(火) 22:02:01.23 0
「ウ…ココハドコダ…」

そこは、見知らぬ場所だった。
何故か、ある考えに突き動かされる。

「ハッ、コウシチャイラレナイ、マスターヲオタスケシナケレバ!」

そうだった、ファイナルファンタジーの主人公たるオレは王女をお助けし
悪の帝国を内倒し王国を再興するという使命を帯びているのである。
まさに王道! まさに主人公! 
王女は、巨大なロボットに乗って暴れていた。
何かに操られているようだ。オレは王女に向かって叫んだ。

「オイヨイヨ!」(飛び降りろ!)
93 :パンネェロ:2012/06/20(水) 02:06:19.78 O
「もっこ…す?」
姫は下を見ると飛び降りた
思い出したからだ。モッコスと繰り広げた大冒険の数々を…
たくさんの友情を

「そんなばかな!」
だからハルキは飛んで逃げる
フェメラミへと。


「モッコスめ、いやオイヨ!シナリオを書き換えるつもりか?
そしてトムよ。あやつを覚醒させるわけにはいかぬっ。
だからみなごろしや!いくで!」

ぴかっ!

ハルキにとりつかれたフェメラミはドレスアップする

「……風俗デビューよー(空賊デビューよー)」
そしてパンネェロ風に進化した!(発音が悪い)
94 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/20(水) 03:31:56.16 0
<この声は貴方にのみに届けています、貴方以外には聞こえてません>

「……さっさと用件を手短に言え」

『報復者(アヴェンジャー)、誰と話されているのでしょうか?』

ミリィの問いに対して今は答えているほど時間のロスはしたくない
自分だけに声を発する存在に対して用件を尋ねる

<貴方に今まで以上の力を与えましょう、この世界を守って!>

正直に言えば力は欲しいが、こういった類を馬鹿正直に信じ縋るほど
お人好しでもないはずだ―しかし

>「まざー…すべてを無にかえしましょう。悲しみも苦しみもない世界に…」
>「さあ、はじめなさい。トム…そしてモッコスよ」

確かに全てを無に帰せば悲しみも苦しみもないだが同時に喜びもなければ
怒る事も何もない世界になってしまうそんな世界が果たして幸せか?
そんなことを望むのは只のエゴだ

「親が子を子が親を捜すという光景になることを許せる訳があるまい!!
俺は悪を潰す事しか考えない英雄気取り共と誰かを傷つけることを当たり前にできる邪悪な共とは違う
奴がそんな悪夢を作り出すというならば例えこの命を引き換えにしてでも奴を倒す!」

だからこの声の主が悪魔でも構わない、奴を確実に倒せるのならば
その提案乗ろうではないか

<分かりました、では貴方に力を与えましょうこの世界で奇跡を起こす力を!>

この言葉の通り、視覚面では何も変わらないように見える。しかし彼は現状EDFのストーム1レベルの戦闘能力を持している
現状は地球防衛軍のゲームとなんら変わらない状態には違いないが、彼はそこから犯罪者以外にも邪悪な人外を屠ってきた
いや正確には邪悪そして決して許せぬ存在ならば神も悪魔も人々も、公平かつ平等に、躊躇なく、容赦なく、万遍なく撃ち殺した。
そんな人間は知らぬ間に人外―もしくは神に近づいていき徐々に正真正銘化け物染みた存在になってゆく
彼は元からその世界に置いて英雄として顕現し、人々を表立って救うことも出来る素養は生まれながらにあった。そして間違いなく彼はどこぞの型月世界では現代の英霊として招かれるだろう。
それがさらにこれからも屠る事で彼は人の身で爆発的に今以上の身体能力、戦闘能力を発揮していく事になる。
彼に与えられた力―偉大な車泥棒並のチートコードと 人の身で神に近づきすぎた人間への報酬は、現世でも幽世でもない場所への追放に至るまでに自分で死ぬ事さえできぬ運命に辿るまでの彼に与えられているはずの力を
この場の彼にその能力を前借状態で渡すと言うことだった。
95 :オイヨ:2012/06/21(木) 23:39:45.72 0
王女はオレの声に応え飛び降りた! 姿は違っても魂で感じ取ったのだ。
FF本編では全く王女との仲が進展しないどころか、いてもいなくても変わらない空気だったオレだが
今度こそ王女とのロマンスを繰り広げながら悪の帝国を打ち倒す王道主人公となるのだ!
96 :オイヨ:2012/06/21(木) 23:43:03.95 0
>「モッコスめ、いやオイヨ!シナリオを書き換えるつもりか?
そしてトムよ。あやつを覚醒させるわけにはいかぬっ。
だからみなごろしや!いくで!」

「エッ、ダッテ モトモト アクノテイコクニ タチムカウ レジスタンスノ ハナシジャ ナカッタノカ!?
ナンダッテ!? ココハ ファイナルファンタジー ジャナクテ カオスファンタジー ナノカ!?」
97 :オイヨ:2012/06/21(木) 23:47:16.61 0
>「……風俗デビューよー(空賊デビューよー)」

「アッ、パンネェロ! ナゼココニ!? マアイイヤ、ナンイセヨ ナカマガ フエルノハ ココロヅヨイ!」

目の前では、巨大ロボとトムの戦いにが始まろうとしていた。

><分かりました、では貴方に力を与えましょうこの世界で奇跡を起こす力を!>

「アノ ロボットガ コンカイノ ボスカ! イクゾ、パンネェロ!」
98 :報復者トム(英霊形態) ◆1ppY0GeBxA :2012/06/22(金) 02:42:47.43 0
だが彼の身体に何も変化はない―ように見えるが彼自身は異常なまでに頭から何から含めて冴え渡る感覚と
身体に軽やかさを感じていた。まるで背中に羽が生えたように。

『!?身体スペック、及び内包霊的能力が三倍以上に突如増加!?
―機能をアップデートします―』

ミリィはトーマスの健康チェックから異常状態の確認までも全てを管理していたため始めは異常かと彼女は思考に至った
しかしミリィもトーマスの強化と同じく宝具という形で昇華したので強化がはじまった。

「…どうやら何が何でも勝たなきゃいけないな、元よりそのつもりだが」

<これ以上の干渉は出来ませんが私は貴方を見守っています、必ず勝ってください>

声の主はそれを最後に聞こえなくなった。それと同時にトムは対物火器US M202A1“Flash”を転送すると右肩に載せ
構えて狙うまで僅か0.5秒にも満たないが狙うは関節と定めようとする

>「もっこ…す?」

皇女は飛び降りると同時にそのチャンスを得る
空いたコックピットを見逃すわけもなく

>「モッコスめ、いやオイヨ!シナリオを書き換えるつもりか?
そしてトムよ。あやつを覚醒させるわけにはいかぬっ。
だからみなごろしや!いくで!」

「―――貴様は死ね」

引き金を躊躇いなく姫が開けたコックピットに向けて引くとM74焼夷ロケット弾が向かう。
それは只の焼夷ロケット弾では無く、彼が英霊化した際付属する伝説
銃器ならば例え異なる技術・文化の物で作られた銃器であれば息を吸うように扱ったことによる補正
及びそれを宝具と化すため彼が英霊化したことにより訳のわからん論理である神秘を秘めたM74焼夷ロケット弾となるため
簡単に言えば物理的面でも魔術的な不可思議な物を含める霊的面攻撃力が含まれて途轍もない攻撃力になっている
その衝撃も爆風も、爆発し直撃時に発生するその炎も神秘を秘めている
もはや未来において銃火器等に関する扱いはもはや第四次聖杯戦争においての狂戦士に匹敵するレベルに達しているということらしい
99 :名無しになりきれ:2012/06/22(金) 19:13:37.72 O
邪心モッコスは波動砲とともにその魂を打ち出し二代目ヴァンと化した
ハルキ君もまたフェメラミと融合しパンニェロへと生まれ変わる
ならば残されたあの鉄の巨兵はいったいなんなのだろうか
解脱した異形の巨神か
はたまた心を失った殺戮の使者か
とにかくからっぽの巨人に放たれるは恐るべきトムの焼イロケット弾
英霊の力を宿したトムが漲るのであるが――

>「―――貴様は死ね」

「やれるかねトム。おまえごときに。
機械昇華は宇宙の本質である。
人間のむきだしの感情が争いを終わらせぬのが、
まだわからぬのかね!?」

カパカパカパン

「必殺、幻夢呪怨死魂葬!」

ずばばんっ

「…!?」

ぼわんっ

「きさま~何をした!?」
火を吹く操縦席。トムの攻撃は巨神の胸に突き刺さり体内で爆裂していたのだ

「そうか、わかったぞトム。おまえが何者か。過去も未来も、空間をも世界も超えて襲来するお前の正体は…」
ぼんぼんっ、爆発で飛び出す眼球。
どびゅしゃーっ、穴という穴から吹き出す体液。
飛び出す肋骨に流れ落ちる内臓。
巨神は両足の筋肉を痙攣させながら仁王立ちしている

「た、たすけて…まざー…もっこ…す……。
わたしは、ただ、争いのない静寂の世界を…あなたとともにつくりたかった…」

どしゃ…
100 :名無しになりきれ:2012/06/22(金) 19:34:27.58 0
――どこかの薄暗い部屋、魔法の水晶を通して街の様子を窺う人物たちがいる――

宮廷魔術師「何者かが反乱軍に協力しているようだが……英霊も存在するとは厄介だな」
諜報員の男「ええ」

宮廷魔術師「我らも英霊の力を使うか」
諜報員の男「そうしましょう」

宮廷魔術師「ならば異界の聖遺物・ブルーレイを集めよ。あれからは力のある英霊を呼べた筈だ」
諜報員の男「海賊《パイレーツ》の英霊・ルフィ。魔術師《キャスター》の英霊・巴マミ辺りが今のトレンドですかね」
101 :名無しになりきれ:2012/06/23(土) 00:15:08.87 0
巴マミはやめとけ
出したらオイヨに種付けされる
102 :名無しになりきれ:2012/06/23(土) 22:41:44.82 0
ho
103 :報復者トム(英霊形態) ◆1ppY0GeBxA :2012/06/26(火) 03:35:33.29 0
>「やれるかねトム。おまえごときに。
機械昇華は宇宙の本質である。
人間のむきだしの感情が争いを終わらせぬのが、
まだわからぬのかね!?」

この宇宙の本質などは彼の預かり知るところではない
それこそ彼はこの世界の人間ではない故に

「やってみせるさ、俺はその犠牲を看過できないからこうして挑んでいる
確かにそうなのかもしれないけれどそれを選択するかはこの世界の人たちが
宇宙に達してする事だ、それを横から出てきて強要するすることじゃない!
だからと言って無機質そして停滞した個性のないそれは最早人間などではないロボットだ!
それは人から進化を、前へ前へ進もうとする意思を奪う行為だ!認める訳にはいかない」

何れ自分も機械の身体にならざる得ないかも知れないけれど
心までは機械に売り渡すつもりはない。

>「必殺、幻夢呪怨死魂葬!」

怨霊が襲い掛かるが全てを残った3発の焼夷ロケット弾で直撃させ
その威力で焼き払い叩き落すと全弾使い切ったUS M202A1“Flash”を地面に投げ捨てると同時に消え
見る間でもないと言わんばかりに鉄の巨兵に背を向ける。
燃え盛り、爆発するその身体に聞こえる断末魔の声が聞こえる
そんな中、懐から煙草に見える最近同僚から勧められたアロマテラピー用のシガレットを咥え
火を付ける。

>「そうか、わかったぞトム。おまえが何者か。過去も未来も、空間をも世界も超えて襲来するお前の正体は…」
>「た、たすけて…まざー…もっこ…す……。
わたしは、ただ、争いのない静寂の世界を…あなたとともにつくりたかった…」

「違うな、俺は何者でもない復讐代行者報復者(アヴェンジャー)だ
それ以上でもそれ以下でもない」

そう彼は法を逸脱してでも裁かれぬ存在を裁く私刑執行人
声なき弱者と虐げられる者達に代わって復讐を遂げる
復讐代行を代行する者だ。
104 :名無しになりきれ:2012/06/27(水) 00:22:23.75 0
ヴァンの仔孫たちが今頃…
105 :オイヨ:2012/06/27(水) 18:55:23.74 0
>「―――貴様は死ね」
>「た、たすけて…まざー…もっこ…す……。
わたしは、ただ、争いのない静寂の世界を…あなたとともにつくりたかった…」

巨大ロボは瞬殺された!

「スゲー、アノニイチャン ツヨイオ!」

―― 一件落着。何か忘れていないか?

「ソウイエバ…オウジョノ ストーカーハ ドコイキヤガッタ!」

帝国の王子はどさくさに紛れて姿を消していた。
敵の初期の顔見世イベントは成功してしまったのだ。

「ニゲラエタカ……カナラズタオスゾ! オエタチノ ボウケンハ コレカラダ!」

これが、悪の皇子を打倒する旅の始まりだった――。

※打ち切りエンド……ではない!
106 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/06/28(木) 02:02:33.62 0
シガレットの煙を燻らせながら次の標的を確認すべく辺りを見渡すと

>「スゲー、アノニイチャン ツヨイオ!」

この声を聞いた瞬間、 フランキPA8を転送した直後に装備し
構えた状態から気配を殺して近づくと
一気に射程距離内に近づき、声を上げる

>「ニゲラエタカ……カナラズタオスゾ! オエタチノ ボウケンハ コレカラダ!」

「動くな。一歩でも動いたらわかるな?お前達は何者だ?
答えろ」

この場から先ほど戦っていた王子が既に何かしらの行動を返してこない事に気づいていた
今でも警戒してるが、殆ど撤退したに等しいと考え
残りはこの場に居る連中に対して問いかける。
依然スイッチが入ったままで不審な真似をすればすぐに散弾で
頭を吹き飛ばして射殺できるようにしながら様子を見ていた。
107 :名無しになりきれ:2012/06/28(木) 07:57:18.33 0
その頃、ヴァン私兵の女たちは、新たに暗殺者ギルドを結成していた…
108 :名無しになりきれ:2012/06/28(木) 20:29:28.29 0
「おいおいおい。迂闊だな。独りかとおもったのかい?」
すごく渋い声がして、銃口をトムのこめかみに突きつける人がいた。
わららが食う族バルフレアだ!

「おっと」
手が術ttってバンと火が吹く。

「やべえ、しんじ待ったか?おまえこそなにものだ?
俺たちは自由な空族だ。おまえにも見えるだろ?あの青い空が」
書いててたも今一バルフレアの性格を忘れている。

「おまえはやめて」
アーシェ王女も箱の裏からこっそりみていた。
109 :名無しになりきれ:2012/06/29(金) 00:33:18.49 0
待ってくれ
そのアーシェ王女の腹の中には既にヴァンの仔が…
110 :オイヨ:2012/07/02(月) 02:45:16.96 0
>「動くな。一歩でも動いたらわかるな?お前達は何者だ?
答えろ」

「ヒィ、アヤシイモノデハ ナイオ! オタスケヲ! オエタチハ オウジョサマノ ゴエイダオ!」

>「おいおいおい。迂闊だな。独りかとおもったのかい?」

「アッ、バルフリャー! ドウシテココニ!?」

これは困ったことになった。
主人公属性持ちのバルフレアまでもがこの世界に来てしまった。
このままでは主人公どころかこの世界でも空気になってしまう!
111 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/07/03(火) 02:37:29.17 0
>「ヒィ、アヤシイモノデハ ナイオ! オタスケヲ! オエタチハ オウジョサマノ ゴエイダオ!」

「皇女様とは誰の事だ?レジスタンスに組みする予定の女の事か?
何処にいる?」

レジスタンスの連絡役の青年からはある程度話を聞いてはいたが顔などはまず知らない
こちらはそんな騒動に巻き込まれた身だ、是非とも話をせねばなるまい
場合によっては彼女に味方するのもありなのかもしれないそんな矢先
頭部に冷たい感触が突きつけられる。

>「おいおいおい。迂闊だな。独りかとおもったのかい?」

だが此処は慌てる様子も無くすぐにフランキPA8を地面に置く
それと同時にすぐに相手の方向に瞬く間に銃口をずらす様に屈み銃口をわざと逸らし
銃弾は頬を掠る

>「おっと」

だがまさに職人技の如く一切無駄が無い動きで背後のヴァンに足払いを掛けると同時に
彼自身不思議な老人から習得した武術の一つである手首を掴み

>「やべえ、しんじ待ったか?おまえこそなにものだ?
俺たちは自由な空族だ。おまえにも見えるだろ?あの青い空が」

相手が何を言っているか知ったこっちゃ無いと言わんばかりに
一気に全力を込められた背負い投げをして地面に思いっきり叩き付ける
そして素早く単分子振動ナイフを引き抜いてバルフレアの喉元に触れるか触れないか絶妙な距離と力加減で突き付ける
顔は先ほどのように影に覆われた表情で目が真っ赤に光っていた

「お前がの出る行動次第で赤く染まった空を見ることになる
指一本動かしてふざけた真似をしても殺すしふざけた事を言っても殺す
俺に今から何かあれば何が何でもお前を道連れにする分かったか?」

途轍もない威圧感と圧迫感を全身から発し、不用意な発言をすれば間違いなく炸裂弾の応答が返って来る
今の彼はすこぶる機嫌が悪い、例えばこの場の全員が敵に回ったとしても己の死力を尽くした
血みどろの殺し合いになる事は必然だった。皆殺しにするまで戦い始めるかは今後の対応で決まるだろう
112 :名無しになりきれ:2012/07/03(火) 23:31:18.97 O
>>109
アーシェは109に飛び付くように体を寄せました
すると赤い液体がぽたぽたと落ちて、地面に赤い水玉模様を描きます

ああ、なんということでしょう
109の脇腹にはクレイモアがずっくりと突き刺さっているではありませんか
そして婉然とした微笑みを残したままアーシェは箱の中に消えたのでございました

>>110-111
「なぜここにだって?ふふふ、それはだな…待て。
飛空艇に戻ったら話してやろう」
相変わらずバルフレアは渋い声で、空賊らしくしゃなりとした気品を感じさせていました
でも次の瞬間です。彼の体が人形のようにひっくり返ったのです

「ぐほっ!」

>「お前がの出る行動次第で

「いたた…、おいおい、こりゃご丁寧なご挨拶だな?
俺たちを殺したとしても、この世界は変わらんぞ。
俺もこんな場所では死にたくないしな、用件はすべて飲もう。だから一緒にイチジクのミルフィーユでも食べないかい?」
バルフレアはオイヨを見ながらニヤリッと笑う。
113 :オイヨ:2012/07/06(金) 01:16:54.71 0
>「お前がの出る行動次第で赤く染まった空を見ることになる
指一本動かしてふざけた真似をしても殺すしふざけた事を言っても殺す
俺に今から何かあれば何が何でもお前を道連れにする分かったか?」

>「いたた…、おいおい、こりゃご丁寧なご挨拶だな?
俺たちを殺したとしても、この世界は変わらんぞ。
俺もこんな場所では死にたくないしな、用件はすべて飲もう。だから一緒にイチジクのミルフィーユでも食べないかい?」

「バルフリャーガ ハシャイデ スマナカッタオ!
オウジョサマハ セイカクニハ モトオウジョサマ。テイコクニ ホロボサレタ クニノ ボウコクノ オウジョダオ!
ワルソウナ テイコクノ オウジニ ネラワレテル!」

ここで王女(※アーシェに非ず)登場。

「帝国は私の王国を滅ぼした仇――! レジスタンスに協力させて戴く所存です。
いちじくのミルフィーユですか、いいですね。
こんな所で話しては目立ちます。喫茶店にでも行くとしましょう」
114 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/07/06(金) 23:10:43.40 0
>「いたた…、おいおい、こりゃご丁寧なご挨拶だな?
俺たちを殺したとしても、この世界は変わらんぞ。
俺もこんな場所では死にたくないしな、用件はすべて飲もう。だから一緒にイチジクのミルフィーユでも食べないかい?」

>「バルフリャーガ ハシャイデ スマナカッタオ!
オウジョサマハ セイカクニハ モトオウジョサマ。テイコクニ ホロボサレタ クニノ ボウコクノ オウジョダオ!
ワルソウナ テイコクノ オウジニ ネラワレテル!」

この言葉に対してただ無言で吟味していたが
ミリィに対して密かに通信で問いかける

「……(ミリィ、こいつ等嘘を言っている可能性は?)」

『心拍数、呼吸音と共に嘘をついている可能性はかなり低いでしょう』

こいつ等が医者すらも騙せるアカデミー賞受賞するくらいの役者ならば嘘をついている可能性が大だが
ミリィの嘘発見器を稼動させた状態で魔術の類でも使って誤魔化していなければ信頼に値する物だろう。
突きつけた単分子振動ナイフをバルフレアから離してとんでもない速さとパフォーマンのようナイフ捌きをして
元の場所に入れ直すと、スイッチがOFFになったのか雰囲気はガラリと変わり倒れている彼に手を伸ばす

「こちらこそ済まなかったな、こちらもレジスタンスの者からこの世界について説明を受けたのだが
どちらが敵で本当の味方なのか判断し辛くてな」

彼らが本当に正しいのかそれは分からないし
彼が憎悪する罪もない者をただの背景の一部として捉えていないのならば
あらゆる手段を持ってして帝国もろとも始末する
だが今は共通の敵に対する存在と合流した方がいいだろう

>「帝国は私の王国を滅ぼした仇――! レジスタンスに協力させて戴く所存です。
いちじくのミルフィーユですか、いいですね。
こんな所で話しては目立ちます。喫茶店にでも行くとしましょう」

一応此処は没落した王族と言えど高貴な相手だと判断し
ヒーローを支援する組織に居た様々な特殊部隊を駆け巡った特殊部隊に居た
元中尉として最初に所属していた山岳部隊の兵士の敬礼をする

「俺は復讐代行人コードネーム報復者(アヴェンジャー)だ
本名は…まぁいいだろうお前等が俺達の世界の住人じゃないから話しても
トーマス・フェイドだ」

彼女の喫茶店に行こうという言葉に、

「それは止めて置いた方がいいと思う。既に貴方の面は割れているし
戦力と部隊を再編成されて今までの倍以上の兵士が攻めて来られるのは拙い
それで奇襲を受けたら更に大変な事になるだろうな。此処を一刻も早く離れたほうがいいと思うが」

そんな時、何処からかホバーバイクの駆動音が聞こえ此方に近づいてくる
同時に声が近くから聞こえてくる

「トム兄貴~!」

『既に戦闘は終了しました、そう判断したので
安全圏内より呼び戻しました、問題ありましたでしょうか?』

無機質な声ながらも中々気の効いた事をしてくれるまでにAIが成長したようだ。
彼女の変化に若干驚きながらも微笑むと

「いや、そんなことはなかったさありがとうミリィ」

遠くからやってくるホバーバイクを眺めながら共に居る相棒に礼を言った。
115 :名無しになりきれ:2012/07/08(日) 11:36:09.22 O
>>113
>「バルフリャーガ ハシャイデ スマナカッタオ!
>オウジョサマハ セイカクニハ モトオウジョサマ。テイコクニ ホロボサレタ クニノ ボウコクノ オウジョダオ!
>ワルソウナ テイコクノ オウジニ ネラワレテル!」

「相変わらず滑舌がわるいな。ボイトレしたほうがいいんじゃねえか?」

>>114
>「こちらこそ済まなかったな、こちらもレジスタンスの者からこの世界について説明を受けたのだが
>どちらが敵で本当の味方なのか判断し辛くてな」

「私が敵であるか味方であるか、それを決めるのはあなたです、私ではありません。
私は、私の好きなようにやるだけです」

>「俺は復讐代行人コードネーム報復者(アヴェンジャー)だ
>本名は…まぁいいだろうお前等が俺達の世界の住人じゃないから話しても
>トーマス・フェイドだ」

「オレは食う族バルフレア。この物語の主人公だ。
そしてこいつはオイヨ。こいつに任せておけば何事も安心だ。
じゃあな。お前たちの健闘を祈ってる」
しゅっと踵を返すと、バルフレアは飛空艇に飛び乗った。
また余裕が出来たらふらっと現れるかもしれない。

【しばらく休むね。今までお付き合いくださって、ほんとにありがとう】
116 :オイヨ:2012/07/10(火) 02:08:31.36 0
>「相変わらず滑舌がわるいな。ボイトレしたほうがいいんじゃねえか?」

「オエハ ベツニ カチュゼツ ワルクナンテ ナイゾ!」

>「俺は復讐代行人コードネーム報復者(アヴェンジャー)だ
本名は…まぁいいだろうお前等が俺達の世界の住人じゃないから話しても
トーマス・フェイドだ」

「オレノ ホンミョウハ ヴァン。ミンナカラハ オイヨッテ ヨバレテル。ヨロシクナ!」

>「それは止めて置いた方がいいと思う。既に貴方の面は割れているし
戦力と部隊を再編成されて今までの倍以上の兵士が攻めて来られるのは拙い
それで奇襲を受けたら更に大変な事になるだろうな。此処を一刻も早く離れたほうがいいと思うが」

イチジクのミルフィーユはあっさり却下された。

「ソレモ ソウダナ。ハヤク ココオ ハニャレヨウ!」

>「オレは食う族バルフレア。この物語の主人公だ。
そしてこいつはオイヨ。こいつに任せておけば何事も安心だ。
じゃあな。お前たちの健闘を祈ってる」

「アッ、バルフリャー、ドコイクンダ!」

バルフレアを見送ってトムの方に向き直る。

「マッタク……ジユウヲ アイスル クウゾクノ キマグレニモ コマッタモンダオ。
マア マタ フラット デテクルカモシレナイ」

>「トム兄貴~!」
>『既に戦闘は終了しました、そう判断したので
安全圏内より呼び戻しました、問題ありましたでしょうか?』
>「いや、そんなことはなかったさありがとうミリィ」

聞けば、この青年はレジスタンスの構成員らしい。

「マズハ レジスタンスト ゴウリュウ スルノガ イイトオモウ。
ナカマノ トコロニ アンナイシテ クレナイカ?」

レジスタンスの青年に、レジスタンス本隊との合流を依頼する。

>115 コチラコソ アリガトウ! マタ フラット キタクナッタラ イツデモ カンゲイスルオ!】
117 :悪邪流丸 ◆peEL9vxm/. :2012/07/17(火) 20:01:35.70 O
「おじゃあー!」
すぱんっ!(ころころ)
レジスタンスの首が地を這うこの頃、レジスタンスの悪党どもの屍が地に張り付くこともあろう
空はなんまりいろの雲がどんよりと垂れ込めて
遠くからは黒い雲がランプの魔人のように競り上がりくるのは錯覚だろうか
眼下でいのちごいするレジスタンスを斬る一人の幼児
やんごとなきおかた。天上人「悪邪流丸」
悪党どもを斬って斬って血刀の先に行く未来世界をみようとしている天下一の殺人者が今日もゆく。

名前:殺人者悪邪流丸(さつじんしゃおじゃるまる)
年齢:3
性別:男
身長:63
体重:18
種族:人間
職業:剣豪
属性:国民の生活が第一
性格:気に入らないものはすぐに斬るわがまま
利き手:なし
魔法:剣気(光る炎が体からあふれる)
特技:抜刀術
装備品:名刀、血に飢えたひこまろ
所持品:二千円札
髪の毛の色、長さ:こんがりキツネ色っぽくて長い
容姿の特徴・風貌:特に侍にそっくりな服装。ポニーテール
趣味:コスプレ
将来の夢(目標):最強厨になること
簡単なキャラ解説:帝国で五指に入る天才剣士

【よろしくたのむぞよ】
118 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/07/19(木) 01:35:14.05 0
>「私が敵であるか味方であるか、それを決めるのはあなたです、私ではありません。
私は、私の好きなようにやるだけです」

確かにその通りだ。このお姫様とやらはしっかりしているようだ
その資質は十分に見受けられる

>「オレは食う族バルフレア。この物語の主人公だ。
そしてこいつはオイヨ。こいつに任せておけば何事も安心だ。
じゃあな。お前たちの健闘を祈ってる」

そう言って男は立ち去る。結局は何がしたかったのかは分からなかったが
敵ではなかったようだ

>「オレノ ホンミョウハ ヴァン。ミンナカラハ オイヨッテ ヨバレテル。ヨロシクナ!」

「一応宜しくと言っておくか」

この少年もこれからどうなっていくかは分からないが
彼としては排除すべき対象となって欲しくはないが

>「マズハ レジスタンスト ゴウリュウ スルノガ イイトオモウ。
ナカマノ トコロニ アンナイシテ クレナイカ?」

「それも致し方ないな、頼めるか?」

「兄貴には助けてもらったんだそれにおら達レジスタンスの希望になるかもしれないんだ
喜んでそうするさ」

そして二人は青年の案内を元にレジスタンス本体の合流地点に向かう事になる
この世界にて声無き弱者の報復する者は何を見るのか

【ありがとうございました】
119 :名無しになりきれ:2012/07/19(木) 19:04:52.20 O
「待って!行かないで!あなたがいなくなってしまったら私…」
アーシェ王女はトムの大きな背中に蝉のように頬を寄せる
そして落ちる沈黙
ぷるぷると震えだす王女の肩

「きゃははは!こんなまじめちゃんキャラ5分ももたないってば!」
王女は笑いこけながら、近くに住んでいた妖精テイルのみそ汁に手をつけた。

「しょっぱぁ!テイルさん、あんたはあたしを殺すきかい?」
鬼の形相!
姑のように悪態をつき、オイヨの顔を目掛け平手打ち

ぴちん!
オイヨの頬はぷるんと揺れ一回転したのちどぶがわにどぼん
文字通りほっぺが落ちることになった

「あのさ…最近、あんまり上手くいかないね…」
アーシェはひとりごちる。
その横顔はとても悲しく見えるだろう

ふと王女は何かに気がつく。ふいに目を真ん丸にし、両方のふとももの筋肉を爆発させてクレイモアを壁に突き立てる

「そこにいるのは誰!?答えなさい!」

壁の裏では忍者が絶命していた。しんのぞうをひとつき。即死だった。

「ちっ、死んでる…舌をかんだのね。ちょっとオイヨ、この生ゴミ片しといて。私これからドラクエするから」
そう言うとアーシェはDSを取り出して木陰でドラクエを始めた。

【トムさん、ありがとう。またご一緒できたらうれしいです】
120 :オイヨ:2012/07/22(日) 20:16:00.95 0
>「それも致し方ないな、頼めるか?」
>「兄貴には助けてもらったんだそれにおら達レジスタンスの希望になるかもしれないんだ
喜んでそうするさ」

「ヨシ! ソウトキマエバ シュッパツシンコウダオ!」

>「きゃははは!こんなまじめちゃんキャラ5分ももたないってば!」
王女は笑いこけながら、近くに住んでいた妖精テイルのみそ汁に手をつけた。
>「しょっぱぁ!テイルさん、あんたはあたしを殺すきかい?」

「ギャー! ヒトチガイダオ! テイルッテダレダヨ!」

こうして、兎に角オレ達は、レジスタンスの本隊を合流する事になった。

―― 聖都 カオティツク市国

「さあ、つきましたよ!」

「ココガ……!?」

「ここがレジスタンスが本拠地としている都市国家です。
こんなショボい街がどうして……って不思議な顔をしていますね。
この都市は古からの神器、“混沌の宝玉”に守られているため、帝国の侵略を逃れる事が出来たのです」

レジスタンス本拠地の建物に入ると、活発な議論が交わされていた。

「手始めに帝国第一の拠点であるサイアーク要塞を攻め落とそうかと思ってるんです」

「あーでもない」
「こーでもない」

「皆さん、聞いてください!
この度レジスタンスに協力してくれることになった王国の姫(名前未定)とその仲間達です!」

主人公の登場に、大歓声があがる。
レジスタンス員たちが駆け寄ってきて、周囲に人だかりができる。

「イヤーソレホドデモ……ッテダレモイナイ!」

人だかりが出来ているのは王女様の周囲だけだった。
121 :帝国騎士団:2012/07/30(月) 01:41:18.70 0
【サイアーク要塞】

東と西、二つの大陸を繋ぐ地峡にサイアーク要塞は聳えていた。
要塞の南北は海なのだが、その色は対照的なまでに違う。
北海は蒼く翳り、南海は澄んだ碧。
砦の南側には、風に棚引く帆も高らかに帝国旗を掲げた船団が停泊している。

「ミーシャ将軍、麗しの空の姫君に会えるとは!」

整えられた顎髭を持つ壮年の男が、要塞に入るなり朗らかな声を張り上げた。
彼はナザレ・ウォルトン子爵。大柄で豪放磊落な軍人といった風情。
代々続く貴族の家柄にして、帝国水軍ネーベルリッター(霧騎士団)の長である。

「私の名はミシャータス・アルサラリアです。ウォルトン提督。
 仮にも将軍位にある私に対して子供のような愛称は、あまりにも失礼と言うものではありませんか?」

北風のように冷たい声で応じたのは、帝国天馬騎士団ヴィントリッター(風騎士団)の団長。
濃い緑髪を後頭部の高い位置で纏めて垂らす女で、肌は雪のように白い。
瞳も髪も肌も訛りも、全てが北国人の特徴を持つ。
会話する両者は共に帝国の将軍であり、城壁内の練兵場が挨拶の場となった。

「まあ硬い事を言うな! ハッハッ!
 ここには補給に寄ったのだが、いやー眼福眼福! 実に色んなものが補給された!」

ウォルトンの視線が下がったのに気付いて、ミシャータスは険のある瞳で睨む。

「提督、提督は煉海の海賊掃討と制海権の確保を命じられた筈です。
 補給でしたら、地理的に近いグレート・ローズで受けるのが適切ではありませんか」

「生憎だが、そこでの補給は難しいだろうね。
 あそこにゃ、陛下の弑逆を仄めかす御方が居座ってるからな」

ウォルトン提督は、固有名詞を口にしなかった。
口にはしなかったが、ミシャータスには簒奪の野心を抱いている者と言えば皇族達しか想像できない。
帝国宮廷の内情をさらに深く知るものなら、当の皇帝が儲けた末子を思い浮かべることだろう。
近年、次々に皇位継承権を持つ者が薨去しているのは、この妖術に長けた末皇子が謀殺しているとの噂もある。

「ミーシャ将軍は、反乱軍討滅が任務だったか。
 俺の方は海賊共もあらかた片付いたし、補給の礼に付き合ってやりたい所だな」

「それはありがたい所ですが、私は軍令違反者の処刑権限を持っていますよ?」

「奇遇だな! 処刑権限なら俺も持ってる!
 ミーシャ将軍に処刑命令を出されても、自分で撤回するんで何の問題も無いぞ! ハハハッ!」

緑髪の女将軍は軽い溜息を漏らすと、反乱軍掃討計画について話し始める。

「聖都に埋伏させた密偵は、この要塞への奇襲を提案するでしょう。
 ですから、私達は反乱軍を迎撃する準備に入ります」

帝国騎士団の迎撃戦略は、このようなものとなった。
地峡を通れば、天馬騎士団が主となって海軍が南海側から支援。
海から攻められれば、海軍が主となって天馬騎士団が上空から攻撃……と。

【サイアーク要塞で、防備が固められたようです】
122 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/07/31(火) 02:23:30.97 0
>「さあ、つきましたよ!」

「ココガ……!?」

案内役の青年の後に付いていき目的地である
本拠地の建物に入る

>「ここがレジスタンスが本拠地としている都市国家です。
こんなショボい街がどうして……って不思議な顔をしていますね。
この都市は古からの神器、“混沌の宝玉”に守られているため、帝国の侵略を逃れる事が出来たのです」

「混沌の宝玉か、よく今まで帝国も黙っているな
水面下ではどうにかする計画が進行しているだろうに」

相手も馬鹿ではない、絶対にこの事に感知しタイミングを見計らっている
これまでの事を考えて既に宿の時点でスパイが居たのだこの本部の中にも居ると考えたほうがいいだろう
見つけたその時点で此処では書けない壮絶な拷問にかけられ喋るまで生き地獄を味わってもらう事になるのだが
彼はそういう類には容赦が無い男だ

そして今は作戦の立案中なのだろう議論を繰り返していた
サイアークという要塞を攻め落とす予定らしいが
潜んでるスパイにより駄々漏れだろうと考えていた

>「皆さん、聞いてください!
この度レジスタンスに協力してくれることになった王国の姫(名前未定)とその仲間達です!」

その場の皆に自己紹介した後姫の周りに人が集まる
オイヨは周りに誰も居ないと嘆くが
別段此方は仲良しクラブに入りに来たわけではないのでとても冷静に

「俺は帝国の連中を皆殺しにしに来たんだ、今この時も奴等の暴虐で誰かが死んでる
それが許せないからだ。お前は何をしに来た?奴等と友達になって褒め称えられるために来たのか?」

彼としてはとても下らない、自分がこの世界の救世主になりたいとは思わない
それを名乗り実行するには彼は邪悪に対して残虐で非道すぎた

「まぁこう言う事もある元気を出せ」

だが仮にも十代の少年であるのならそう思っても仕方ないのも分かっているのでオイヨを励ますと
突如全員に向かって

「レジスタンスの者よ聞け!俺達は戦争をしているんだ奴等も刻一刻と事態は動いている
そんな何時までも話し合っているようじゃあっという間に負けるぞ!
奴等は数が遥かに上だ、お前達は何回勝って来た?勝てないから俺達を頼るという根性では
一生勝てんぞ!」

そして彼としては本題を切り出す

「お前達は勝ちたいか?なら勝たせてやる
そのためには軍隊が必要だ、勝ちたいと思うなら俺に続け
まず手始めに俺直属の特殊部隊を作る、それで最初の成果を見せてやる
それが成功すればレジスタンスの軍隊を作る
お前達に足りないのは訓練された兵士だ、そこから初めて反撃だろう
魔法なんぞ無くても奴等を一人たりとも生かして帰さない方法を教えてやれ!」

この時彼は知らない後にこの世界で魔法が使えない者が体術を使い銃火器や科学技術に用いて作られた兵器で
戦場の常識を一変させた兵士の育成と科学技術でこの時代に則って作られた銃火器を生産する
産業革命を起こした者と呼ばれることになる
123 :オイヨ:2012/08/01(水) 23:41:21.19 0
>「俺は帝国の連中を皆殺しにしに来たんだ、今この時も奴等の暴虐で誰かが死んでる
それが許せないからだ。お前は何をしに来た?奴等と友達になって褒め称えられるために来たのか?」

トムの言う事は、至極真っ当だった。――最初の一言が引っかかった以外は。

「ミナゴロシ……」

果たして皆殺しにする必要はあるのだろうか。
帝国の人達だって蓋を開ければ同じ人間、死ねば悲しむ人がいるのではないのか……。
しかし帝国に勝てる保証も無いのに、今そのスタンスの違いで争うべきではない。
捕らぬ狸の皮算用で内輪もめをして帝国に付け入られる事ほどアホらしいことはない。
それに皆殺しにする、という位の気概でいかないと勝てないということかもしれない。
そう思い、あえてそれ以上言う事はしなかった。

>「まぁこう言う事もある元気を出せ」

「カンシャスルオ」

>「レジスタンスの者よ聞け!俺達は戦争をしているんだ奴等も刻一刻と事態は動いている
そんな何時までも話し合っているようじゃあっという間に負けるぞ!
奴等は数が遥かに上だ、お前達は何回勝って来た?勝てないから俺達を頼るという根性では
一生勝てんぞ!」

「エッ、オレタチガ オレTSUEEEEEE!!シテカツワケジャナカッタノカ……!」

トムは自分直属の特殊部隊を作ると言いだした。

「ナルホド、コレハ センキモノ ダッタノカ! ヨシ、トクシュブタイニ リッコウホスルゾ!」

「あんな滑舌が悪い少年も頑張っているんだ! 俺も立候補だ!」
「俺漏れも!」

立候補者は続々集まった。
124 :帝国騎士団:2012/08/02(木) 23:30:44.33 0
【サイアーク要塞】

「彼我の戦力を確認するとしましょう。
 ヴィントリッターは天馬騎士が30騎。要塞守備の歩兵が300人です。
 ウォルトン提督、貴軍の兵力はどれくらいですか?」

「海賊退治に連れて来たのは大型艦1隻に小型船10隻。総人員は500って所だな。
 バリスタ(弩砲)とカタパルト(投石機)はあるが、魔術師はいない。
 ところで……あそこに取り付けられた厳めしい砲台は使えるのか?」

ウォルトンは要塞上部に備え付けられた砲台を顎で指した。
鋼鉄の砲台はアークカノンと呼ばれる魔力兵器で、破壊力を持った光を撃ち出すものである。

「砲台の起動には、鯨油を一年分も必要とします。
 ここに貯蔵されている燃料は約半年分なので、残念ながら砲台を使う事は出来ません。
 わざわざ使えないとは宣伝していないので、近隣都市への示威くらいにはなっているようですが」

「いざって時には役に立たねえ、デカ物なわけか。
 武器もアレもでかけりゃ良いってもんじゃねえわな。
 そんじゃ、俺は検将に行くとしよう」

検将とは偵察行動の一種で、少数の兵を率いて敵に当たり、敵軍の性格や戦術を把握する。
わざと敗れて退却し、敵が遮二無二追ってくるのか、整然と隊列を乱さず進軍して来るのか。
追撃の布陣を見て、敵将の性向を判断するのだ。

「そうでした。反乱軍の討伐に援軍が派遣されている可能性があります。
 天上人の異名を持つ程の剣士で、名前はオジャルマルとか。
 見かける事があれば、要塞まで連れて来て下さい」

ミシャータスの声を背に受けると、ウォルトンは片手を振って要塞の外へ出た。
彼は船に乗り込むと、配下に軍装を替えるよう命じる。

「おい、お前ら! 俺たちネーベルリッターは反乱軍討伐に加わるぞ!
 おっと、その前にいつもの奴だ。
 帝国旗を降ろして海賊旗を掲げろ!」

検将には海賊を装う事となり、一隻の小型船が海賊の装いを施された。
メインマストに掲げられるのは髑髏の旗。煉海を縄張りとする海賊旗である。
無論、船員も残らず海賊の扮装を行う。
海賊を装った快速の軍船は海上を走り続け、数日後には聖都の近海まで着いた。

「あれが聖都か。
 今までに何度も帝国兵を退けたと聞いたが、外側から見る分には変わった所も無いな。
 まあ一つ試してみるとするか……カタパルトで門を撃て!」

ウォルトンの号令一下、海上から一抱えもあるような岩が投石器で撃たれた。

【海賊船1隻が聖都近海に現れ、砲撃を繰り返しているようです】
125 :帝国騎士団:2012/08/09(木) 01:24:55.08 0
【聖都・カオティック市国】

連日、街外れの広場に乾いた銃声が響く。
木製の的に向けて弾丸を撃つのは、レジスタンスの若い兵士たち。
街の鍛冶屋たちは、トムに渡された図面から試作の銃と弾丸を幾つか作り上げていたのだ。

「よーし、当たった!」
「これだけ離れても、十発に七発は当たるようになってきたな」
「おい、お前ら志が低いな。トムの兄貴なんか百発百中だぜ」

訓練の成果を誇る兵士たちの背後から、大声が飛んだ。

「大変だ、海賊が街の近くに現れた! 街の門に砲撃を始めたぞ!」
「なんだって、これから帝国に攻撃を掛けようって重要な時に……!」
「トラさん、そいつぁ本当なのかい!?」

海賊襲撃の報を叫んだのは、カオティック市国出身の男、トラショル。
年は若くないが、まだ老人でもない。
帝国とレジスタンスから、二重に給金を受け取るものである。

若い頃、トラショルは聖都の官僚を目指したこともあったが、その夢は破れた。
かつて共に机を並べたものは、今は実際に聖都の行政に関わっている。
広がった差は、山頂と谷底ほど離れているようにも感じられた。
持たざるものの焦りが、トラショルの心を帝国に向かわせる。
かつての学友たちと対等に……いや、それ以上になるには帝国で功績を上げるしかないと。

「海賊とは、どうしたものやら。
 精強で知られる煉海の海賊たちが出張って来たのなら、厄介なことになりそうだ。
 このまま混沌の宝玉を頼りに、賊が去るまで守りを固めるべきだろうか?」

トラショルはトムやオイヨ、訓練する新兵たちに訊ねる。
帝国水軍の存在はイレギュラーであり、トラショルの知る所ではない。
思わぬ所から吹いた風なのだ。
彼も本当の海賊であると考えているので、表情や所作から何がしかの策略は感じ取れないだろう。
126 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/08/09(木) 02:51:36.99 0
>「エッ、オレタチガ オレTSUEEEEEE!!シテカツワケジャナカッタノカ……!」

ヴァンの言葉に対してすぐに反応する

「なるほどではだ、今回襲ってきたいやそれ以上の軍勢がだ仮に四六時中襲ってきたら
俺達二人だけで対処しろと?リスクが極めて大きすぎる。俺達は少なくても飲まず喰わずそして糞尿を垂れ流しながら不眠不休で戦い続けるのか?
昼夜問わずそんな物が来たら間違いなく綻びが生じるし、間違いなく負ける。これは俺達だけの戦いではない
俺たちがどんなに特別な力を持っていようと人間という生き物な以上ある程度は耐えられても腹も減るし眠くなるということを忘れるな」

あくまでも自分達が前線で戦って勝てればそれは良い事かも知れないが
そんな短期決戦とは限らないし、いつかは限界が来る
ならば今出来る事である身近な存在から強化していくことで自分達だけが強いられる負担も減らせる上に
いざと言うときにはそれが自分達の力の一部になってくれる

>「ナルホド、コレハ センキモノ ダッタノカ! ヨシ、トクシュブタイニ リッコウホスルゾ!」

>「あんな滑舌が悪い少年も頑張っているんだ! 俺も立候補だ!」
>「俺漏れも!」

ある程度は人数が集まったようなのでとりあえず彼らを一流の兵士に仕立てあげる
それで結果を出してから後のことを考えるとしよう

「よし、ではお前達は今からみっちり鍛えてやる
魔法についても出来る者に関しては出来れば鍛えたい
残念ながら門外漢だが、詳しい事は魔法に詳しい者を講師に迎えてレクチャーしてもらおう
この世界にある物も最大限有効活用する今の所はこれでいいだろう以上」

今出来る事はこれくらいだが少しずつ伸ばしていこう
後日彼はミリィによりこの時代にて製造できる見合った銃火器及び兵器の図面を作ってもらい
レジスタンスに提供する。トム本人としてはこの時代の技術なりに今後発展してもらいため敢えて彼の時代の未来の近代火器は教えなかった
もっともトムは想像していたがレジスタンスに置いてこれが後に魔法の技術と融合した銃器やら兵器が出来ることにもなる
127 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/08/09(木) 17:50:54.72 0
そしてそれから何週間が経ち
まずは部隊編成前にはミリィによる嘘発見器を掛けた志願者全員に面談をした
幸いにもスパイは居なかっただが、無人ドローンによる調査によりレジスタンス全体についての情報収集にて
だいたいの目星が付いたというよりほぼ確定しているのが現状だった。
それはさておき、彼はヒーローを支援する組織に居た頃には現実世界に存在する特殊部隊を周って研修を受けた
エリートの名に相応しい実力者だった。それに合わせて個々人の得意分野を引き伸ばしつつ、現場で戦う兵士に関しては
不得手をせめて平均的にするように鬼のような扱きで勤めていた。

そして今日に置いて、彼は狙撃に関しては天性の才能を持つ持ち主故に全てに置いて力を入れたが
狙撃に関しては特に力を入れていたりしていた。
彼の時代にいる人間からこう例えられるだろう現代のシモ・ヘイヘ、カルロス・ハスコック
それ故に英霊と呼ばれる存在になりえる可能性を持っていた訳だが

「これはさすがに無理ですよトムさん」
「こんなの出来るのはトムさんだけでしょうよ」

常人ならば視認不可能な距離に人間を置いてその頭にある缶を
DTA SRS狙撃銃を用いてスコープも無しに一撃で撃ち抜いて見せる光景を見せられる者の感想だった。

「お前達も訓練次第では出来るようになるはずだ、俺も実際最初から出来てた訳じゃない」

嘘ではないが幼少期から空に居たカラスをパチンコで撃ち落したのでその片鱗はあったようだ
そんな時に海賊来襲の知らせを受けるだがそれはチャンスとも思えた。
知らせて来たのは調査結果ではほぼ黒の人間だったが、ここでは利用させてもらおう
新兵達に対して

「お前達、これは訓練結果を確認できるテストかもしれん
その海賊我々で討伐しようじゃないか。無理には誘わんが
俺は行くぞ、少し気になることがあるからな」

ホバーバイクを転送してもらいそれに乗り込む
とりあえずは全員の返答を聞いてから行こうと思ったが

「いや俺たちも行きます」
「此処までの成果、何処まで通じるか知りたいしな」
「海賊共相手に成果を試してみるのもいいですね」

殆どが賛同し付いて行くと意思表示をする

「なら決まりだな、さっさと行くぞ」

ホバーバイクを走らせて海賊とやらが居る場所まで向かう事になった




128 :帝国騎士団:2012/08/11(土) 10:13:52.59 0
【聖都付近の海岸】

街の東側から城門を抜ければ、海までの見通しは良い。
なだらかな坂の下は砂浜であり、波打ち際から離れた海上には髑髏の旗を靡かせた船が浮かぶ。
船の両舷には固定式の投石機が設置され、そこから岩が何発も撃たれていた。
カタパルトの攻撃射程は数百メートルで、数発撃たれれば城壁も砕ける程の威力を持つ。
無論、人間に命中すれば即死だが、元々は対人用の兵器ではないので速度もそれほどでは無い。
レジスタンス兵であっても、目視で避けることは不可能ではないだろう。

「なんだぁ、ありゃ? またけったいなもんに乗ってやがるなぁ。
 見た感じじゃ、魔法の戦車って所か?
 うむ、何かは分からんがとにかくカッコ良い! できれば捕獲してぇな、アレ」

それが、ウォルトンが砂煙を上げて疾駆するトムのホバーバイクを見た感想だった。

「あれにカタパルトは当たるまいな。
 まずは、挨拶代わりにバリスタを斉射してやれ!」

海賊船の船長が、攻撃命令を出す。
このバリスタとは、梃子を用いて弦を引き絞る機械仕掛けの弓である。
矢だけではなく、石弾や金属の弾、複数の小型矢、槍、火炎瓶と様々なものを射出できる。
命中率も威力も射程にも優れ、現在の海戦では主要な武器だった。

今、トムのホバーバイクに向けて撃たれるのは、大量の専用小型矢。
ばら撒くように撃たれた矢は面の攻撃であり、回避するのは非常に至難と見えた。

「お、反乱軍の連中も出て来たみてえだぜ」
「頭は、そこで見てて下せえ」

海賊船から小舟に乗り移った男たちが、剣を片手に海岸に近づく。
彼らの装備は海賊らしい軽装で、武器も船乗りがよく使うカトラスのみのようである。
海岸に上陸した彼らは、レジスタンスの兵を見つければ剣で攻撃を仕掛けるだろう。
跳ね上げるように斬り! 蹴りで砂を巻き上げて突き! 陽光に閃く刃を振り下ろす!
彼らの操る剣術は全員が同一のものであり、その動きも海賊にしては統制されたものと見えた。

【海賊船がバリスタで攻撃後、二十人程の海賊風の男が小舟を用いて海岸に近づき、近接戦闘を行おうとします】
129 :オイヨ:2012/08/12(日) 09:19:46.26 0
>「よし、ではお前達は今からみっちり鍛えてやる
魔法についても出来る者に関しては出来れば鍛えたい
残念ながら門外漢だが、詳しい事は魔法に詳しい者を講師に迎えてレクチャーしてもらおう
この世界にある物も最大限有効活用する今の所はこれでいいだろう以上」

「ヨーシ、ガンバルオ!」

こうして修行の日々がはじまった。
訓練は内容は多岐にわたる。

・魔法演習
「ワレコガレ、 サソウハエンテイヘノギシキ!ソニシャシャゲルハ…」
「はい噛んだー! 最初から!」
「エイショウブンガ ナガスギテ ムリダオ!」

・白兵戦演習
「ヨッ、トッ、ハッ……」

剣の腹にタマゴを乗せてバランスを取りながら歩く。
――ベシャッ
タマゴが落ちて無残なスプラッタになった。

「はい失格~、もう一回!」
「コノクンレン イミアンノカヨ!」

・精神力演習
「ふはははは! オイヨ! お前が毎晩付けているポエムノートだ!
これを今から読み上げるぞ!」
「バルフリャー! イキナリ デテキテンジャネエ!」
「”ああパンネロよ、君は何故風俗デビューしてしまったんだい”」
「ギャー!!ラメエエエ!!」

そんな日々が何週間かたち……次のイベントが起こった。

>「海賊とは、どうしたものやら。
 精強で知られる煉海の海賊たちが出張って来たのなら、厄介なことになりそうだ。
 このまま混沌の宝玉を頼りに、賊が去るまで守りを固めるべきだろうか?」

>「お前達、これは訓練結果を確認できるテストかもしれん
その海賊我々で討伐しようじゃないか。無理には誘わんが
俺は行くぞ、少し気になることがあるからな」

「ヨシイクゾウ!」

>「なら決まりだな、さっさと行くぞ」

こうして海賊討伐に行くことになった。
130 :オイヨ:2012/08/12(日) 10:31:38.82 0
海には凄い船が押し寄せていた。

「ウヒャー、ツヨソウダオ!」

バカでっかい矢が飛んできた。

「ギャー!」

右往左往しながらなんとか回避する。
続いて剣を持った男達が上陸してくる。

「ナンダ、ヤケニ ウゴキガ トウイツ サレテイルナ……
イクゾ、パチンコブタイ!」

「おう!」

まずはスリング(つまりパチンコ)を撃って数を減らす作戦だ。
131 :帝国騎士団:2012/08/14(火) 12:23:12.60 0
【聖都 カオティツク市国】

「今ならば……姫殿下を殺れるか?」

レジスタンスと海賊が戦闘を始めたのと、ほぼ同時刻。
飾り気の無い部屋の中で、短剣を握り締めたトラショルが掠れた声を上げる。
海賊を迎撃するため、レジスタンスの兵士たちは大半が根城とする建物から出払った。
女王国の姫を護衛するのも少数で、近づいて刺殺するのは容易かも知れない。

彼女はレジスタンスの精神的支柱となりうる。
これを暗殺する事は、帝国にとっては多大な功績となり得る筈だ。
そう、あれほど望んだ顕官の地位を与えられる程の……。

分水嶺だった。
自分は帝国に通じているとは言え、レジスタンスの連中とは今までを共に過ごしている。
仲間意識と呼ぶには脆すぎるものだが、それに近いものはあった。
彼らが目の前で死ぬ光景を見れば、きっと気分は良くないだろう。
栄達の為に聖都の情報を売っておきながら、自分にはバレなければ引き返せるという考えが残っている。

しかし、姫殿下の暗殺を決行すれば、もはや引き返す事などはできない。
裏切りは決定的となり、此処に居場所は無くなる。
どっち付かずの蝙蝠でいる事は許されないのだ。

トラショルは短剣を見つめた。
刃に映る己の顔には恐れも、怒りも、憎悪も見いだせない。
殺人に必要だと考える感情は見いだせず、代わりに迷いのような表情だけが映った。

「この意志の薄弱さが、何も掴めない屑と聖都の議席に座った奴らとの違いか」

自嘲が、持たざる者の心に黒い炎を灯す。
己の部屋を出たトラショルは、近くにいた男に姫の居場所を聞いた。

「姫殿下は何処だ? 海賊の襲撃に巻き込まれなければ良いのだが」

事は慎重に運ばねばならない。
失敗すれば帝国は席を用意せず、レジスタンスにも残れないのだ。
居所が分からなければ、今回は止めて次の機会を待とう……。
そう考えるトラショルに答えが返って来た。

「大丈夫でしょう。姫様は自室で待機しておられ、護衛も二人付いていますから」
「そうか……どうやら俺の運命は決まったようだな」
「何ですって?」
「いいや、何でもないさ」

厨房に向かったトラショルは、紅茶を淹れるために湯を沸かす。
姫殿下は王族の出らしく、戦いに明け暮れるレジスタンスの中にあっても茶を嗜むのを好んだ。
それを他人に勧め、共に茶の時間を楽しむのは猶好んだ。
何か理由を付けて紅茶を出せば、きっと彼女は護衛たちにも振る舞うだろう。
その間、自分が歩哨を代わると称すれば、護衛たちも姫の申し出は拒むまい。

10分も経てば、混入された睡眠薬が護衛を完全に無力化する。
その時こそ、この裏切りの刃は血に濡れるのだ……。

錫の盆にポットを乗せたトラショルは、重い足取りで廊下を進む。
姫殿下の暗殺を決行するべく。
132 :名無しになりきれ:2012/08/15(水) 00:00:24.48 0
>>130
キンキンキンキン!!
狙いを違わず男たちにスリングの銀球がめり込む。

「やった!」
レジスタンスから歓声があがる。が、すぐに動揺のどよめきに変わる。
敵に命中していたかに見えた銀玉がコロコロと地面に落ちた。
男たちには傷ひとつない。体に命中する寸前で透明な壁に当たり、
防がれてしまったようだ。

「しょ、障壁!?」

「ええい、かまうなオイヨ!玉が尽きるまで放つのだ。
壊れぬ盾などこの世に存在しない!」
レジスタンスのリーダーの怒声とともに、オイヨは射撃を再開した。
こんどは連射が止まらない。
しかし、障壁は力場の性質を変えたのか、玉が命中してもその場に
静止せずに玉をはじき返す。たちまちオイヨの周囲に銀色の玉が積み重なっていく。
133 :報復者トム ◆1ppY0GeBxA :2012/08/15(水) 23:52:08.71 0
そして現場に駆けつけると相手もこのエアーバイクに目を付けたのか
早速海賊船からバリスタで大量の小型矢が降って来るだが

「さてと、あの面倒なバリスタから潰すとするか」

トムを含めてホバーバイクの周辺には彼の着る制服の機能である
電磁バリヤーが発動させ、攻撃の類を全てシャットアウトさせながら
FFV M2 “カールグスタフを転送し素早く狙いを定めてバリスタに向けてHEAT弾を叩き込み
再び再装填すると今度はカタパルトに打ち込む
そんな中、どうも海賊にしては先ほどの鍛えた連中との戦いで動きが洗練されているので、ただの海賊ではない事に
薄々ながら気づいていた

「お前達気を付けろ!奴等は只の海賊じゃない、魔法を使うならば魔法で対抗しろ!」

そして警告しているうちに再び再装填完了したのでまとめて上陸した海賊共のいる場所に
援護するためにHEAT弾・FFV551に撃ち込みホバーバイクで移動しながら
海賊船に撃ち込む事を続け、陸で戦う海賊共にもレジスタンス達を援護するように
134 :名無しになりきれ:2012/08/16(木) 01:55:29.69 0
>「お前達気を付けろ!奴等は只の海賊じゃない、魔法を使うならば魔法で対抗しろ!」

「なに!それはどういう意味かっ?火急の事態だ。今は答えだけをもらうことにする。
奴らに対しては具体的にどう対処すればよいか!?」
レジスタンスのリーダーは目を剥いて問い質したが、ありえないことが起きる。
オイヨが発射した初弾が、半分も飛ばぬうちに空中に静止した。
そして無数の銀球がもと来た方向に飛んでいった。

ズドドドドドドド――

オイヨは自ら放った銀球に貫かれる。
球はいずれも胸部を貫通した上に、その真後ろの兵を射殺していた。

「な、なにが起きたというのだ?」
リーダーは我が目を疑った。
その時だ。彼の、いや、この場所に居合わせた全将兵の頭に≪声≫が響き渡る。

(ツマラヌ。コノ程度ノ攻撃シカデキヌノカ)
強力な思念波だ。≪遠話≫を使う能力がない一般人にも伝わるほどの。
135 :帝国騎士団:2012/08/16(木) 18:03:27.80 0
トムに向かって放たれた矢は電磁障壁の守りに阻まれると、蒼白いスパークを上げて崩壊。
反撃として、トムが持つ無反動砲からHEAT弾(成形炸薬弾)が撃たれた。
着弾した弾丸は爆音を響かせると、射手ごと船のバリスタを吹き飛ばす。
続いて、頑丈なカタパルトもあっさりと粉砕。
ウォルトンは咄嗟にマストの影に飛び退き、飛散する木片から身を守った。

「砲撃で爆発だと!? 火炎の魔法を込めた魔石でも撃ち込みやがったのか!
 チッ、どうやら敵の戦力を甘く見ていたようだな」

海賊船の主は、未知の兵器を操るホバーバイクの乗り手を睨みつけた。
レジスタンスと戦う帝国水軍たちも、未知の武器である銃に苦慮しているようだ。
しかし、彼らは狼狽する事も怖気づく事も無い。
銃弾を受けたものの致命傷に至らなかった者は、レジスタンスの兵士と斬り結ぶ。
その最中、心に語りかけるような声が戦場となっている砂浜に響いた。

>(ツマラヌ。コノ程度ノ攻撃シカデキヌノカ)

「ん……こいつぁ、思念を飛ばす魔術か。
 誰だか知らんが攻撃がつまらねえだって? 俺たちゃ別に見世物の剣闘士じゃねえんだよ。
 多彩な攻撃や戦法を見物したけりゃ、帝都の闘技場にでも行きな!」

ウォルトンは見えざる声の主に毒づくと、即座に撤退の合図を出した。
遠目にもレジスタンス側の様子がおかしい。
戦況の変化が、こちらもレジスタンスも予期しない方向に向かっているようだった。
さらにレジスタンスの戦力も想像以上であり、これ以上留まるのは危険との判断が下されたのだ。

「退くぞ」

鳥の声にも似た鳴矢で撤退の合図が出されると、海賊風の男たちが即座に身を翻す。
倒れたレジスタンスの兵士から銃を掴む者もいた。
彼らは海岸の小舟に乗ると、すぐに沖合に向かって行く。

「うぅむ……これを使わんと、戦車野郎からは逃げられんな。
 身元がバレちまいそうだが仕方ねえ」

ウォルトンが大きな水色の塊を海に投げ入れると、爆発的な蒸気が上がった。
海に投げ落とされた玉は、水と反応して広範囲に霧を立ち込めさせる戦術兵器。
帝国水軍が霧の騎士団と呼ばれるのは、この人工霧を利用しての奇襲を得意とするからである。
沖に逃れる小舟も海上に停泊する海賊船も、付近を覆い始めた濃霧に紛れて、すぐに見えなくなってゆく。

【海賊船が霧に紛れて撤退して行きます】
136 :白銀仮面:2012/08/16(木) 22:48:43.12 0
そこは戦場であった。
水蒸気が空を覆い隠し、砂浜からは血の臭いがただよう。
彼方より聞こえる怒声は、敵のものか味方のものかもわからない。
勝利の咆哮か、死にゆくものたちの断末魔かもわからない。
それほどに戦況は混乱していた。
そんな戦場のはずれに、一握りの集団があった。

「出陣!前へ!」
雄たけびがそれに答えて僧兵たちが戦地にむかう
彼らの目的は明白だ。海賊たちのために脱出の時を稼ぐのだ。
あえて死が待つ敵陣に奇襲をかけるのもそのためである。
僧兵たちは彼らが信望する神の名を口々に唱える。

「カオティックの神に栄光あれ!」
深い霧のなかで祈祷を続けていた白銀仮面が叫ぶ。
両の腕を広げて天を抱くが如く宣言する。

「我が祈りを通じ、太古より眠りにつきし大いなる守護の力、覚醒するに至った。
見よ、先祖より受け継いだ『制裁の楔』を!」
その声を合図に海上に無数の光の点が現れた。
光はたがいに交わり、線となる。
交錯した線は面となる。
面は実体を成す。
周囲の霧が払われ、後に巨大な障壁が現れる。

【海岸線に巨大な障壁が現れました】
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