月末月初よりも月中旬の方が出す理由

月末月初よりも、月中旬の方が出す理由としては、「財布の紐の固さ」の違いにあります。

月末月初は、月の中旬に比べてお客の財布の紐が固くなります。
その為、"稼働率"と"お客が負けた時の印象"に大きく依存します。

"稼働率"
何故、月末月初は財布の紐が固くなるのか?それは、給料日を25日とする会社が多いためです。
パチンコ・スロットの遊技が出来る層は、会社に属して、働いて収入のある労働者である事が最も多いとされています。

また、家庭内でお小遣い制を導入されている場合も、お小遣いが貰えるのは月末の31日や月初の1日とする場合が多いのが一般的です。

給料やお小遣いが入ったタイミングは、お客として「月の中で最も財布にお金が入っている状態」となる事が多くなります。
もちろん、計画的にお金の管理をしていて、「そんな事はない!」という方もいるかとは思いますが、実際には

給料日後「お金があるぞ!遊びにも行くし、買いたい物を買うぞ!」
給料日前「お金が無い…遊びに行くや買いたい物が我慢して、給料日までは節約しよう…」

というパターンになる場合があります。
すると、このパターンの人はパチンコ・スロットを打たなくなったり、打ってもすぐ資金が尽きて止めてしまいます。

逆に上記のパターンに当てはまらない人でも、「給料日前だから月の中旬だから打ちにいくぞ!」とはなりにくいです。

すると、「稼働率」が必然的に下がる事は目に見えています。


"お客が負けた時の印象"
財布の紐の固さは、お客が負けた時の印象に大きく依存します。
その説明をするには、以下の例を見て頂くと分かりやすいかかと思います。

例1)貴方は、以下AとBのどちらが、悔しいですか?
A.貴方の所持金は、現在5万円です。今日、パチンコを打って1万円負けました。
B.貴方の所持金は、現在1万円です。今日、パチンコを打って1万円負けました。

上記は、どちらも負けた金額は同額です。
でも、所持金が少ない時のBの方が、負けた時の悔しさ・台やパチンコ店への印象の悪さが大きいはずです。

Aの印象:「負けちゃった…でも残り4万円もあるし、大した事ないか」
Bの印象:「負けちゃった…今月どうやって過ごそう…もうあの台・あの店では打たないぞ」

こうなると、お店側としては同じ1万円の利益を出す場合でも、BのパターンよりもAのパターンで回収した方が、お客が離れにくくなり、お店にとって有益と言えます。

ですので、お店としては、お客の財布の紐が固い時よりも、財布の紐が緩い時に回収したい。と営業方針になります。


"お客が勝った時の印象"
これも、負けた時の印象とは正反対のパターンで説明が出来ます。

A.貴方の所持金は、現在5万円です。今日、パチンコを打って1万円勝ちました。
B.貴方の所持金は、現在1万円です。今日、パチンコを打って1万円勝ちました。

上記は、どちらも勝った金額は同額です。
でも、所持金が少ない時のBの方が、勝った時の悔しさ・台やパチンコ店への印象の良さが大きいはずです。

Aの印象:「勝った!…でも残り5万円が6万円になっても、大した事ないか」
Bの印象:「勝った!所持金が二倍になったぞ!またあの台・あの店では打とう!」

こうなると、お店側としては同じ1万円の還元をする場合でも、AのパターンよりもBのパターンで還元した方が、お客が定着しやすくなり、お店にとって有益と言えます。

ですので、お店としては、お客の財布の紐が緩い時よりも、財布の紐が固い時に還元したい。と営業方針になります。
最終更新:2011年01月12日 21:30