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2011年 8月1日 筆記。

ネットワークはグローバル化を進める一方、ネットの低年齢化により、モラル、マナーの低下が叫ばれ始めていた。若くしてネットを始める者は、対話のマナーを知らず、また文字だけの対話に、相手が人間なのだという感覚すら失われ続けている。
そんな問題に対し○○インダストリーは、新たなネット社会を提示した。それが、バイオロジックリアリティングオペレーション(BROP)である。このシステムは、文字だけでやりとりをしていた掲示板、チャットなどを、仮想空間に意識をダイブさせ、疑似空間内にて疑似肉体を使用し、直接声で会話することができるものである。

これにより、相手の態度、表情、口調などを感じながらやりとりを行うことによって、コミュニケーション問題を改善しようとしたものである。このシステムは、コンピュータに特殊なヘルメット型ヘッドセットをつなぎ、頭に付けることで行える非常に簡素だが、革新的なものだった。

掲示板、チャットは革新化し、人々の距離はより一層縮まることとなる。

また、このBROPシステムはさまざまな場所で活躍することとなる。
例えば、学校というものに関して。

勉強の場であると同時に、生徒達の大切なコミュニケーションルームであった学校。これまではその場に通い、大きく時間を拘束されなければならなかった。さらに、いじめや引きこもり、教師の激減といった問題が続き、教育現場は泥沼化し、勉強すらままならない状態になっていた。

学校に拘束される時間すらあまりにも長く、若者の人生を無駄にしていると○○インダストリーは主張。教育現場に、BROPを導入することにしたのである。BROPには、仮想空間内では時間の経過を遅くする機能(だいたい平均、二分の一ぐらいの経過速度になる)があるため、その内部で授業活動を行えば、教師や若者が学校に縛られる時間を大きく削減。当然ながら、BROP内でも他の生徒とのコミュニケーションは取れるため、現実に戻っても彼らは互いに遊んだりすることが出来る。

これらにより、遊びや、より自分で勉強する時間を増やし、現代日本の弱体化を改善することを掲げた。

 

これには政府機関、教育関連の団体も非の打ち所がなく、瞬く間に普及していく。学校には机の代わりに、個々の、BROPへのダイブ用PCが作られるのだった。

特別な理由を所持する生徒(病気、引きこもり問題)には、自宅からの、自分のクラスへのBROPダイブ権限が与えられ、たとえ学校まで足を運ばずとも、授業を受けられるようにした。また、他の生徒に接触せずに授業を受けることも可能である。

 

現在、このBROP導入により、教育面での大きな改善が期待されている。




しかし、ダイブした人間が戻ってこない、脳震盪などが起きて死亡している、日常よりも仮想空間の方を優先するようになった、時間経過の狂いで「ネット時差ボケ」という新たな問題は多く起きている。これらに対し、○○インダストリーは、現在改善中として、人々には適度な使用を促していた。
そんな中、BROPのシステムソースが一部に流出する問題が起きる。○○インダストリーはその事実を否定したが、ネット内では、○○インダストリーが提供する仮想空間以外に、オリジナルの仮想空間を創り上げていた者が複数見受けられた。それらは犯罪やテロ行為に使用される可能性があるとして、サイバー警察は見つけ次第、削除、作成者の取り調べを行うとした。
 

 

 

だが最終的には、BROPは、環境と、時間という、人生最大の恩恵を若者に可能性を与えたはずだった。

 

 

 

しかし、若者は変わらなかった

与えられた物は悪用し、自由がもらえればモラルを忘れる。

BROPはネット内での仮想の自分を作り出し、彼らに死の恐怖さえ無くしてしまった。

 

いじめ問題はより発展し、死に関する捉え方も薄れていく一方だった。

若者には、現実を今一度確かめさせる必要があるのだ。

 

 

だからこそ、私はこれを掲げることにした。


 

BROP……バトルロワイアル、オペレーション。