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時代背景

1939年9月1日早朝、ドイツ軍によるポーランド侵攻が始まった。そ れ までドイツに対して宥和政策をとっていた、イギリス首相チェンバレンも対独宣戦を決意する。9月3日、ポーランドと同盟を結んでいたイギリスは、同じく ポーランド と同盟を結んでいたフランスと共に、ドイツに対して宣戦を布告した。

イギリスは、ハリケーン戦闘機を装備した4個飛行隊をフランスに派遣し たものの、ドイツに対する軍事行動は行われることはなかった。西側同盟国に見捨て られた形となったポーランドは、1939年10月、ドイツ、ソ連、リトアニア及びスロヴァキアに分割占領された。

このポーランド戦役後も、戦争状態にあるはずのドイツと英仏との間では 本格的な軍事行動が発生しなかった。このため、世の人々は「まやかし戦争」、「奇 妙な戦争(Phony War)」、「座り込み戦争(Sitzkrieg)」などと呼んでいた。

しかし、このまやかし戦争も、1940年5月10日のドイツ軍フランス 侵攻により終わりを告げることになる。

あらすじ

1939年9月のイギリス。訓練に励むホーネット飛行隊で、不慮の事故によりラムゼイ 隊長が死亡する。隊長の代理として、バートン大尉がホーネット飛行隊の指揮をとる。指揮官としての職務に追われる中、迎撃に出た際に誤って友軍を撃墜してしまったことが判明する。
新たな飛行隊長レックス少佐を迎えたホーネット飛行隊は、フランスのル・トゥケ(LE TOUQUET)に派遣される。レックス少佐の趣味により、飛行隊は古城に駐屯することになる。
フランスでの歓迎会でフランス人パイロットが町の橋を飛行機でくぐったという話を聞いたホーネット飛行隊一のパイロット、モギー。彼は退屈な訓練を抜け 出し、スピットファイアで橋の下をくぐる。この飛行を目撃したアメリカ人志願パイロット、ハート中尉が赴任する。橋くぐりができるかどうか、スターとピッ プスはモギーの賭にのってしまう。

訓練中にハート中尉の乗るスピットファイアのプロペラが破損するが、ベテランの ハート中尉は辛くも不時着に成功する。
一方、ゴードンとフィッツは、フランスの子供達に話を聞かせるため町に派遣され、二人の女性と知り合う。
モギーとの賭にのったピップスは、整備が終わったスピットファイアのテスト飛行のため単独飛行に向かう。途中で橋くぐりに挑戦するが、無理だと悟り、諦 める。しかし、スターの手前もあり、つい橋をくぐったと嘘をついてしまう。この話を聞いたスターも橋くぐりに挑戦するが、橋をくぐった直後に墜落してしま う。
スターの葬儀の日、バートン大尉が復隊する。葬儀はいくつもの不手際があり、規律に厳しいレックス少佐は激怒する。
葬儀から帰ると同時にメッサーシュミットが飛来してくる。「奇妙な戦争」が終わりを告げた。

解説

  • 友軍撃墜
    1939年9月6日の「バーキング・クリーク事件」を基にしていると思われる。レーダーが捉えた友軍機をドイツ軍機と誤認(レーダーの不具合により、基 地の西にいた友軍が東に映った)、迎撃機を発進させる。迎撃にあがった友軍機も、同じくドイツ軍機と誤認されたため更に迎撃機を上げる。これが繰り返さ れ、ドイツ軍機のいない空域に大量の迎撃機が殺到する。迎撃機は友軍を敵と誤認し、ブレニムが撃墜された。
    この事件が契機となり、既に開発済みであった敵味方識別装置(IFF)の生産に拍車がかかることになる。
  • 機体のマーク
    英国空軍機は国籍マークの前に2文字の部隊符号を、後ろに機体の固有文字を付けてい る。このマークにより、部隊と誰が乗っていたかが特定できる。
    レックス少佐の命令で、フランスに飛び立つ前のスピットファイアの胴体からこの機体マークが消されている。
    階級や功績により、自らの頭文字を付した機体もある(有名なのはジョニー・E・ジョンソンのJE◎Jのスピットファイア)。
  • マスコット
    レックス少佐は、ライリーという犬を連れてきた。飛行隊のマスコットとして、連れて きた。飛行隊のマスコットとしては、ドイツのライオンが有名である。
  • オーストラリア人とアメリカ人
    当時のイギリス空軍では、連邦各地のパイロット(カナダやオーストラリア)が活躍し た他、ポーランドやチェコ、ノルウェーな ど祖国を追われたパイロットがRAFで戦った。当時まだ参戦していなかったアメリカからも義勇兵としてRAFで戦った。アメリカ人の部隊はイーグル・ス コードロンと呼ばれ、後の大陸反攻作戦の足場を作ることになる。
  • 第二次大戦の矛盾
    会食時に、スカルがブレッチリー准将を質問攻めにする。ソ連がポーランドを攻めたこ と、ポーランド人がユダヤ人を迫害していたこと、ポーランドのチェコ 占領など。准将も後のシーンでは、ソ連のフィンランド侵攻に対してイギリスも黙っているべきではない趣旨の発言をする。
  • プロペラの破損
    当初エアスクリュー製2翅木製プロペラを使用していたスピットファイアMk.Iで あったが、性能向上のため、78号機からデ・ハビランド製3翅金属プロ ペラに変更された。劇中では4翅プロペラだが、これは主力機としては、Mk.IX以降の型で装備されたものである。また、木製が使われなくなったわけでは なく、Mk.IXでもハイデュリグナム(強化木製)プロペラが使われた機体もあった。
  • 士官と兵隊
    アメリカ人のハートは整備兵でも分け隔て無く付き合う。整備兵のトッドをスカッシュ に誘うが、イギリス人パイロットから嫌がらせをされる。イギリスが貴 族社会であることを思わせるシーンである。
    イギリスのパイロットは基本的に将校であり、撃墜されたパイロットの中には、捕虜になった後自分を撃墜したのが将校か否かをわざわざ確認するものまでい たそうである。
  • 国王陛下の軍服
    レックス少佐が、葬儀の際に粗相したものを罰する理由に「国王陛下の軍服を怪我した 罪…」と述べる。現在なら女王陛下となるが、当時の君主はジョージ6 世なので国王 陛下となるわけである。
  • メッサーシュミット
    今も飛行可能な機体が多いスピットファイアと異なり、残念ながらメッサーシュミット で原型を保ったまま飛行可能なものは皆無に等しい。そのため、スペイ ン製のメッサーシュミットBF109が使われている。エンジンがダイムラーベンツ製倒立V型エンジンからイスパノスイザ製V型エンジンに換装されているため、特に機首の印象がオリジナルとはかなり異なる。

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