1. 概要
- Shoot Apic Meristem の略称。
- CZ(central zone)とPZ(periheral zone)という2つの部分からなる。
- CZでは未分化能が維持され、PZではlateral organ(主に葉)の原基ができる。
2. SAMの維持に働く遺伝子
3. PZにおける葉形成の流れ
- auxin efflux factor(PINなど)により、特定の部位にオーキシンが蓄積する。
- その“特定の部位”においてlateral organの原基ができる。
- オーキシンが高濃度に存在するとKNOX遺伝子(分化抑制の側)の活性が抑制される。
- 抑制の仕組み:オーキシンにAS1とAS2が結合し複合体を作る。この複合体HIRAというクロマチン remodeling factorをrecruitすることでKNOX遺伝子の発現が抑えられる?
- 葉原基が形成されると、オーキシンは次に原基ができる場所へ移動する。オーキシンの減少により葉原基と隣接した細胞層では諸遺伝子の発現パターンが変化し、分化能が低下する。それにより安定した“つなぎ”の細胞(=morphogical boundary)となる。
- このboundaryを維持する遺伝子は2つある。
①CUC1,2,3…NACドメインタンパク
②JLO…LBDドメインタンパク
- これらがKNOXを活性化し、並行してPINの活性を抑制することでboundary functionを維持する。
4. 関連する論文
最終更新:2011年02月25日 16:56