レド=アトロ・クラフ

「―――いい、眺めだ」




  • 獣人の砦の獄卒。
 一見獣人の身体的特徴(尻尾や耳など)は見えないが、
 人間を超越した身体能力と、強い野性の衝動を持つ。
 獣人の砦に収監されていたが、ある事件が元で獄卒に成り上がる。

  • 戸籍上は獣人のオスト。ジュージ村の獣人夫婦に育てられた。
生まれつき耳を持たないため獣人にも人間にも馴染めず、やがて山を降り、ヒューマ街の機械商人の下で雑用として働く。
 ある時、雇い主の商品の誤作動で客が何人も死ぬ事態が起こる。
 レドはその罪を着せられ、獣人の砦に入れられる。 彼には死刑が確定していたが、同じ檻に、脱獄を企てていたグループがいた。レドはその話に乗り、彼らに協力する。
 そして――囚人輸送用の車を乗っ取り、グループが脱獄間近となった時だった。
 突然レドが看守を襲うと見せかけ、味方の一人を不意打ちで殺す。
 他の味方グループにも次々と同じ事を繰り返し、最後はリーダーだった男に何時間も暴行を加える。
 動かなくなったリーダーを背にレドは、やってきた看守たちにこう言った。
「檻の中のメシじゃ・・・・・物足りなくてさぁ、
 量も、質も、上げてくれたら・・・・・・それに見合った活躍は、しますよ」
 脱獄騒ぎの後、彼の悪名は砦中に広がっていた。
 いつのまかレドは囚人の枠から外され、看守たちや警備設備のように、囚人を狩る者となっていた。
 条件通りに動けば、自分が望む物はある程度手に入る生活を得たレドは、現状に満足している。



  • 実質囚人ではなくなり、高待遇を得た彼だが、
 首にはセンサー式爆弾の埋め込まれた枷をされ、常人以上に頑丈な体はしばしば実験に使われる。
 砦から出れず、いつ死ぬかもわからぬ状況で、報酬をだしに幹部に利用されるその姿は、遠目から見ればとらわれの獣人とそう大差ない。
 彼にとって他者とは自分の本能を満たすための道具でしかなく、求める物を得るためならそのための確実な方法を探る狡猾さを持つ。
 だが、人間の持つ上昇志向はなく、現状がよければそれでいい主義でもある。



  • レドがヒューマ街に降りた後、外からの冒険者が失踪する事件が相次いだ。
 彼が捕まった後店の売り上げは落ち、やがて、商人はヒューマから撤退する事を決める。
 店じまいのため道具、書類などを整理する商人。
 ふと、商品の売り買いをまとめた書類の中に、見慣れない品名を見つける。
 材料不明の燃料、有機物の一覧。時折金属類を見つけても、宝石、鎧など、自分が扱わない種類のものだ。
 気になり、店に置いてある商品を辿ってみるが、書類に記された名前のものは一つもなかった。
 商人は疑念を深め、店の目立たない場所に作った隠し扉を開く。
 治安部隊からも隠し通したこの小部屋には、自分が今まで貯めて置いた金の山があるはずだった。
 ……だが、ここ最近妙に消毒液臭い。ここで商人は、鉄製の樽の一つを開けた。
 金はなかった。代わりに若い剣士二人の死体があった。
  • 戦慄した商人は、隠し扉から一目散に、放置されたままのレドの個室へ向かった。
 狭い部屋にはベッドと机のみ。商人は無我夢中で机の引き出しを開けた。
 引き出しの中身は文房具か日用品、仕事道具、時折園芸用品らしきものだった。
 だが、一番下の引き出しには、薬品で加工された棒状の肉塊が大量に入っていた。
 その隙間に、商人は封筒を見つける。ふるえる手で取ると、自分宛とわかった。
 手紙の親しげな内容を要約すると、差出人側はレドが書いたらしき商品リストを受け取ったらしい。
 下にそれらしき品名が並んでいた。先程商人が見た書類の品名の、本当の名前が書かれていた。
 一覧を読んだ商人は呆然とうなだれる。そんな彼の目は、手紙の最後の一文に行った。
 予定日と記された日付は今日の深夜1時だった。
 外は暗い。商人は腕時計を見ると、短い芯が一時の印を少し越えていた。

  • 遠くからノック音が聞こえる。だが、しばらく経つと止んだ。 ドアが破壊されたようだ。






★テンプレに落とし込んだ設定

①名前:レド=アトロ・クラフ
②性別:男
③外見年齢:30~40代
④出身:ジュージ村
⑫一人称:俺
⑬好な物:豚の丸焼き、海老グラタン
⑭嫌な物:甘い物
⑮人間関係:
リデ→上司
⑯能力:体内で薬を生み出せ、身体から放出できる。
     単純な傷薬から筋肉増強剤、強烈な副作用を及ぼす物まで。
⑰武器:超人的な筋力と五感。特に嗅覚が優れている。
⑱趣味:園芸、写真集鑑賞(監視カメラの映像を編集したもの)