過去に発売されていた赤い青春18きっぷとは?

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#image(http://livedoor.blogimg.jp/mugenation/imgs/a/e/aeda989c.jpg) 青春18きっぷは通常、感熱型の青い地紋に印刷されてマルス端末(特急券や指定券発行の際に使用される機械)発行の券(マルス券)として出てきますが、中には予め印刷工場で印刷された赤い地紋の青春18きっぷもあります。(通称は『ナマ券』・『赤券』・『あかはる』とかが言いますが、以降は&bold(){赤券}と呼びます)それは通常の18きっぷとは効力の差は全くありませんが、貴重あるいは風情があるのと、JR西日本・JR四国の一部の限られた駅(JR東日本とJR東海は1996年に、JR九州は2009年に、JR北海道は2012年にそれぞれ発売終了)にしか発売されていません。言わば『レア』な青春18きっぷともいえます。なので特に関東・東北・北海道や九州地方の人が赤券を直接購入することは大変困難なことで、わざわざ片道数時間かけて赤券を購入しに行く18ユーザーもいます。 通常の18きっぷはほぼ無限に存在するのに対して、赤券は合計で数千枚程度しかなく(1昔は1万枚以上あった)、各赤券発売駅に5~100以上の枚数でそれぞれ割り当てられて、赤券が売り切れた駅はその時点で今季は販売終了となります(稀に売り切れても近辺の赤券販売駅から数枚程度融通して再販する場合もある)。ところが、それらの駅も年々、駅業務の簡略化や、駅利用客の減少による無人駅化、あるいは利用客の利便性向上のために『みどりの窓口』設置で縮小傾向になっていて、赤券が何時絶滅してもおかしくないような時代になってきています。 JR西日本では大阪環状線の一部駅や米原駅東口で発売していましたが、2008年春季を最後に発売を終了し、全国的に固定客を抱えていた筒石駅や九頭竜湖駅での通信販売(郵送販売)も2009年冬季で終了(窓口発売はその後も継続、但し筒石駅は2015年春季をもって発売終了)しました。さらに2012年夏季にはJR北海道の赤券全廃とJR四国の赤券通販可能駅での通販終了で遠い所からの郵送販売は事実上不可能となってしまいました。 なお、&bold(){平成28年冬季を以て、JR西日本及びJR四国圏内の赤券の発売を全て終了することが発表されました。} ◆&bold(){赤券の歴史} ・1982年(昭和57年)春 現在の青春18きっぷにあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚+2日券1枚の綴りで8000円)として発売が開始。この時は(青い地紋の)常備券で発売されていた ・1982年(昭和57年)夏 1日券4枚+2日券1枚の綴りで10000円になる ・1983年(昭和58年)春 「青春18きっぷ」に名称が変更される。この時からは赤い地紋の常備券(いわゆる赤券)で発売される ・1984年(平成59年)夏 1日券5枚綴りで10000円になる ・1986年(昭和59年)冬 11000円に値上げ ・1989年(平成元年)夏 消費税(3%)導入により11300円に値上げ ・1990年(平成2年) マルス端末による発券が可能になり、後に「マルス券の青春18きっぷ」が主流になる ・1996年(平成8年)冬 この時点を以てJR東日本とJR東海圏内での赤券の発売が全て終了となる ・1996年(平成8年)春 1日券5回で1枚の券(現在の形式)になる ・1997年(平成9年)夏 消費税増税(5%に)で11500円に値上げ ・2007年(平成19年)春 JR発足20周年記念として、この春に限り1枚8000円で発売される ・2009年(平成21年)冬 この時点を以てJR九州圏内での赤券の発売が全て終了となる(末期は吉塚駅発行で一部の大学生協のみの委託発売だった) ・2012年(平成24年)春 この時点を以てJR北海道圏内での赤券の発売が全て終了となる ・2014年(平成26年)夏 消費税増税(8%に)で11850円に値上げ ・2016年(平成28年)冬 この時点を以てJR西日本とJR四国圏内での赤券の発売が終了となり、赤券の歴史に終止符が打たれる予定 &bold(){◆赤券の長所と短所} 最初に記述したように、赤券とマルスで発券した青春18きっぷとの効力の差では全く同じですが、細かいところを見れば以下のように長所や短所があります。 ○長所 ・数が限られていて、貴重かつ昔の切符っぽく風情がある。 ・マルス券よりもやや大きい(縦7.3cm*横13cmでマルス券の約1.3倍)のと、裏面が白地なので下車印をより多く押せる。 ・乗車日付印や下車印を押す際、押し印のインクがにじみ難く、長期間の保存性も良い。 ・マルス券を購入すると本券の他に3枚程<ご案内>の用紙(本券と同じ大きさ)が付属するが、赤券の場合は裏面に<ご案内>をまとめて記載しているので本券1枚のみとスッキリしている。 ×短所 ・赤券発売駅が限られていて、かつ各発売駅ごとに発売枚数が決められており、その為に発売開始初日には完売になる駅がある。また、買い占め防止の為に「1人3枚」と購入枚数を制限する駅もある。 ・基本的に赤券が完売となった駅はその時点で今季は発売終了となってしまう。(但し、稀に近辺の発売駅から数枚程度融通される場合あり) ・マルス券よりも大きい為、JRの一部のチケットホルダーでは工夫を施さないと入らない。 ・マルス券より紙面の強度が低く(画用紙をやや薄くした感じ)、折り跡が付きやすく汚れやすい。また、水分も吸収しやすい。 ・赤券とマルス券では日付印を押す位置が異なるので、赤券使用開始時には(特に若い)駅員(もしくは車掌or運転士)から何も知らずに5回目を押される場合がある。 ・払い戻しがしにくい。(特に赤券発行駅以外での切符売場窓口で) &bold(){◆以下の条件に全て当てはまる駅は大体赤い青春18きっぷが販売されている駅です。} ・JR西日本圏内又はJR四国圏内の駅 ・『みどりの窓口』がない駅 ・業務委託駅(ごく一部の簡易委託駅及び一部の直営駅) 但し、上記の全てが当てはまっても赤券を売ってない駅もあります。 例:岩美駅(山陰本線)、笠田駅(和歌山線)、櫛ヶ浜駅(山陽本線)、加茂郷駅(紀勢本線)等 &bold(){◆赤券は通信販売で買えるの?} 以前はごく一部駅の通信販売で赤券を遠い所からでも気軽に購入出来ましたが、残念ながら12年夏季からJR北海道での赤券全廃とJR四国内での赤券の通販全廃を理由に通販は事実上不可能となりました。 従って、駅で赤券を購入するには切符売り場で駅員を通じて直接買うしか方法はありません。 &bold(){◆赤券を赤券発売駅以外で手に入れる方法は?} ・オークションサイトで新品orバラ売りの赤券を落札(購入)する。但し、取引相手は個人がほとんどで「支払ったのに赤券が送られてこない」等といったトラブルが稀に起きることもある。 ・バラ売りの18きっぷを取り扱っている金券ショップで買う。(但し、売ってないと言ってもいいくらい極々稀) &bold(){◆未使用の赤券を発行駅以外の駅で払い戻せられるのか?} 通常の未使用18きっぷ(C制は除く)ならどの駅でもなんの問題も無く払い戻せますが、未使用の赤券を発行駅以外の駅で払い戻そうとすると駅員の対応は様々です。スムーズに払い戻しに対応する駅員もいますし、中には「表面に記載されている発行駅で払い戻しをしてくれ。」と言って払い戻しを拒む駅員もいます。ですので、発行駅以外での払い戻しは可能とは言い難いので赤券を購入したら有効期間内に使い切ることをお勧めします。 &bold(){◆発行日欄や発行駅名欄が空白の赤券は使用できるのか?} 極々稀に駅員のミスで赤券に発行日や発行駅名の印を押し忘れることがあります。残念ながら発行日欄や発行駅名欄が空白の赤券は基本的には使用出来ません。 もしそれを使用すると、改札(車内改札を含む)の際に駅員(もしくは車掌or運転士)から「何時(何処で)発行されたの?」とか言われ、面倒なことになることがあります。 &bold(){◆発行日欄や発行駅名欄に空白がある場合はどうすればいいのか?} 購入直後に赤券の発行日欄や発行駅名欄をチェックし、もし空白があれば今すぐ発行駅の駅員に押し忘れがあることを指摘しましょう。なお、気づかずに発行駅からそのまま遠くへ離れてしまったときは、JR西日本及び四国のお客様窓口に電話で相談してみましょう。何かしらの対応をしてくれます。
#image(http://livedoor.blogimg.jp/mugenation/imgs/a/e/aeda989c.jpg) 青春18きっぷは通常、感熱型の青い地紋に印刷されてマルス端末(特急券や指定券発行の際に使用される機械)発行の券(マルス券)として出てきますが、中には予め印刷工場で印刷された赤い地紋の青春18きっぷもあります。(通称は『ナマ券』・『赤券』・『あかはる』とかが言いますが、以降は&bold(){赤券}と呼びます)それは通常の18きっぷとは効力の差は全くありませんが、貴重あるいは風情があるのと、JR西日本・JR四国の一部の限られた駅(JR東日本とJR東海は1996年に、JR九州は2009年に、JR北海道は2012年にそれぞれ発売終了)にしか発売されていません。言わば『レア』な青春18きっぷともいえます。なので特に関東・東北・北海道や九州地方の人が赤券を直接購入することは大変困難なことで、わざわざ片道数時間かけて赤券を購入しに行く18ユーザーもいます。 通常の18きっぷはほぼ無限に存在するのに対して、赤券は合計で数千枚程度しかなく(1昔は1万枚以上あった)、各赤券発売駅に5~100以上の枚数でそれぞれ割り当てられて、赤券が売り切れた駅はその時点で今季は販売終了となります(稀に売り切れても近辺の赤券販売駅から数枚程度融通して再販する場合もある)。ところが、それらの駅も年々、駅業務の簡略化や、駅利用客の減少による無人駅化、あるいは利用客の利便性向上のために『みどりの窓口』設置で縮小傾向になっていて、赤券が何時絶滅してもおかしくないような時代になってきています。 JR西日本では大阪環状線の一部駅や米原駅東口で発売していましたが、2008年春季を最後に発売を終了し、全国的に固定客を抱えていた筒石駅や九頭竜湖駅での通信販売(郵送販売)も2009年冬季で終了(窓口発売はその後も継続、但し筒石駅は2015年春季をもって発売終了)しました。さらに2012年夏季にはJR北海道の赤券全廃とJR四国の赤券通販可能駅での通販終了で遠い所からの郵送販売は事実上不可能となってしまいました。 そして遂に、平成28年の冬季を以て、&bold(){JR西日本及びJR四国圏内の赤券の発売を全て終了}することが正式に発表され、約34年の歴史に終焉を迎えました。 ◆&bold(){赤券の歴史} ・1982年(昭和57年)春 現在の青春18きっぷにあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚+2日券1枚の綴りで8000円)として発売が開始。この時は(青い地紋の)常備券で発売されていた ・1982年(昭和57年)夏 1日券4枚+2日券1枚の綴りで10000円になる ・1983年(昭和58年)春 「青春18きっぷ」に名称が変更される。この時からは赤い地紋の常備券(いわゆる赤券)で発売される ・1984年(平成59年)夏 1日券5枚綴りで10000円になる ・1986年(昭和59年)冬 11000円に値上げ ・1989年(平成元年)夏 消費税(3%)導入により11300円に値上げ ・1990年(平成2年) マルス端末による発券が可能になり、後に「マルス券の青春18きっぷ」が主流になる ・1996年(平成8年)冬 この時点を以てJR東日本とJR東海圏内での赤券の発売が全て終了となる ・1996年(平成8年)春 1日券5回で1枚の券(現在の形式)になる ・1997年(平成9年)夏 消費税増税(5%に)で11500円に値上げ ・2007年(平成19年)春 JR発足20周年記念として、この春に限り1枚8000円で発売される ・2009年(平成21年)冬 この時点を以てJR九州圏内での赤券の発売が全て終了となる(末期は吉塚駅発行で一部の大学生協のみの委託発売だった) ・2012年(平成24年)春 この時点を以てJR北海道圏内での赤券の発売が全て終了となる ・2014年(平成26年)夏 消費税増税(8%に)で11850円に値上げ ・2016年(平成28年)冬 この時点を以てJR西日本とJR四国圏内での赤券の発売が終了となり、赤券の歴史に終止符が打たれる &bold(){・2017年(平成29年)春以降 青春18きっぷはマルス券のみでの発売となる} &bold(){◆赤券の長所と短所} 最初に記述したように、赤券とマルスで発券した青春18きっぷとの効力の差では全く同じですが、細かいところを見れば以下のように長所や短所があります。 ○長所 ・数が限られていて、貴重かつ昔の切符っぽく風情がある。 ・マルス券よりもやや大きい(縦7.3cm*横13cmでマルス券の約1.3倍)のと、裏面が白地なので下車印をより多く押せる。 ・乗車日付印や下車印を押す際、押し印のインクがにじみ難く、長期間の保存性も良い。 ・マルス券を購入すると本券の他に3枚程<ご案内>の用紙(本券と同じ大きさ)が付属するが、赤券の場合は裏面に<ご案内>をまとめて記載しているので本券1枚のみとスッキリしている。 ×短所 ・赤券発売駅が限られていて、かつ各発売駅ごとに発売枚数が決められており、その為に発売開始初日には完売になる駅がある。また、買い占め防止の為に「1人3枚」と購入枚数を制限する駅もある。 ・基本的に赤券が完売となった駅はその時点で今季は発売終了となってしまう。(但し、稀に近辺の発売駅から数枚程度融通される場合あり) ・マルス券よりも大きい為、JRの一部のチケットホルダーでは工夫を施さないと入らない。 ・マルス券より紙面の強度が低く(画用紙をやや薄くした感じ)、折り跡が付きやすく汚れやすい。また、水分も吸収しやすい。 ・赤券とマルス券では日付印を押す位置が異なるので、赤券使用開始時には(特に若い)駅員(もしくは車掌or運転士)から何も知らずに5回目を押される場合がある。 ・払い戻しがしにくい。(特に赤券発行駅以外での切符売場窓口で) &bold(){◆以下の条件に全て当てはまる駅は大体赤い青春18きっぷが販売されている駅です。} ・JR西日本圏内又はJR四国圏内の駅 ・『みどりの窓口』がない駅 ・業務委託駅(ごく一部の簡易委託駅及び一部の直営駅) 但し、上記の全てが当てはまっても赤券を売ってない駅もあります。 例:岩美駅(山陰本線)、笠田駅(和歌山線)、櫛ヶ浜駅(山陽本線)、加茂郷駅(紀勢本線)等 &bold(){◆赤券は通信販売で買えるの?} 以前はごく一部駅の通信販売で赤券を遠い所からでも気軽に購入出来ましたが、残念ながら12年夏季からJR北海道での赤券全廃とJR四国内での赤券の通販全廃を理由に通販は事実上不可能となりました。 従って、駅で赤券を購入するには切符売り場で駅員を通じて直接買うしか方法はありません。 &bold(){◆赤券を赤券発売駅以外で手に入れる方法は?} ・オークションサイトで新品orバラ売りの赤券を落札(購入)する。但し、取引相手は個人がほとんどで「支払ったのに赤券が送られてこない」等といったトラブルが稀に起きることもある。 ・バラ売りの18きっぷを取り扱っている金券ショップで買う。(但し、売ってないと言ってもいいくらい極々稀) &bold(){◆未使用の赤券を発行駅以外の駅で払い戻せられるのか?} 通常の未使用18きっぷ(C制は除く)ならどの駅でもなんの問題も無く払い戻せますが、未使用の赤券を発行駅以外の駅で払い戻そうとすると駅員の対応は様々です。スムーズに払い戻しに対応する駅員もいますし、中には「表面に記載されている発行駅で払い戻しをしてくれ。」と言って払い戻しを拒む駅員もいます。ですので、発行駅以外での払い戻しは可能とは言い難いので赤券を購入したら有効期間内に使い切ることをお勧めします。 &bold(){◆発行日欄や発行駅名欄が空白の赤券は使用できるのか?} 極々稀に駅員のミスで赤券に発行日や発行駅名の印を押し忘れることがあります。残念ながら発行日欄や発行駅名欄が空白の赤券は基本的には使用出来ません。 もしそれを使用すると、改札(車内改札を含む)の際に駅員(もしくは車掌or運転士)から「何時(何処で)発行されたの?」とか言われ、面倒なことになることがあります。 &bold(){◆発行日欄や発行駅名欄に空白がある場合はどうすればいいのか?} 購入直後に赤券の発行日欄や発行駅名欄をチェックし、もし空白があれば今すぐ発行駅の駅員に押し忘れがあることを指摘しましょう。なお、気づかずに発行駅からそのまま遠くへ離れてしまったときは、JR西日本及び四国のお客様窓口に電話で相談してみましょう。何かしらの対応をしてくれます。

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