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ラッキーガール」(2016/04/26 (火) 00:22:25) の最新版変更点

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*ラッキーガール 「……いいのかね?」 「構いません」  B-3の廃墟地帯。  闇夜に紛れるように、二つの影が森林部へと移動していた。  久宇舞弥とアーチャーである。 「目的は充分果たしました。これ以上この場に留まる事に益はありません」 「爆発音については確かめないと?」 「はい、必要性がありません」  きっぱりと。舞弥は従者の言葉を否定した。  謎の爆発音が鳴ってから、既に一時間以上も時間が経過していた。 「爆撃を予想し身を潜めていましたが、追撃の様子はありません。動くならば、今が限度かと」 「そうか……成程。ならば、言う事も無い」  アーチャーとて、かつては戦場を生きた人間である。  機微の察知に関しては、舞弥よりも長けていた。  そしてマスターである舞弥が自身の考えに基づいて行動しているのならば、彼の口からは特段言うことも無い。 「このまま森林部を抜けて、まずは修智館学院へと向かいます。アーチャーは先行して出口付近で哨戒を」 「了解した」  並走していた赤い外陰が翻り、音も無く先を駆ける。  その姿が見えなくなるまでに時間はかからない。  成程、ステータスが低くとも其処は流石の英霊であった。  器盤からして、ただの人間とは一線を画す。  本人は能力が制限されていると言っていたが、充分そこらの兵器を凌駕する力量はある。  ならばそう易々と後れを取ることは無いだろう。 (……嫌な予感がする)  にも関わらず、舞弥の胸中からは不安が拭えないのは何故なのか。  ねっとりと、へばり付くようにして鎮座する感覚。  かつて何度も体験してきた、第六感に近い危機察知能力。  それは無くなることなく、舞弥の胸中を捉えて離さない。 「……無事でいてください、マダム」 【一日目/2時00分/B-3】 【久宇舞弥@Fate/Zero】 [状態] 健康 [装備] ベレッタM92 [所持品] 基本支給品×2、ランダムアイテム0~2(白鳥水羽のもの、確認済み)、令呪×3(アーチャー) [思考・行動] 基本:衛宮切嗣、もしくはアイリスフィール・フォン・アインツベルンとの合流 1:切嗣、マダムとの合流 2:修智館学院へ向かう 【備考】 ・参戦時期は原作二巻以降。 【一日目/2時00分/B-3】 【アーチャー@Fate/stay night】 [状態] 健康 [装備] [所持品] [思考・行動] 基本:マスター(舞弥)に従う 1:舞弥に従う 【備考】 ・参戦時期は原作召喚前。 ■ 「うーい……女の子に力仕事させるたぁ、随分なアトラクションじゃあないかね?」  同、B-3。廃墟地帯。  寒風吹き荒れる瓦礫の山にて、一部の瓦礫が崩れて穴が空く。  月明かりに照らされて穴から這い出てきたのは……ボロボロの服装の少女が一人。  煤にまみれ傷のついた身体は、年頃の少女の姿としては痛ましい。 「一時間近くも瓦礫の下とか、罰ゲーム以外の何物でもないじゃないですかー……へっぷしっ!」  見事な絡み具合を見せた牢獄に嵌ってしまってから、既に一時間が経過。  どうにかして抜け出すも、既に身体は疲労困憊である。 「いや、ほんと、もう無理ぃ……」  女の子のか弱い細腕で、よく脱出できたものだ。  後ろの物言わぬ瓦礫を見ながら、そうユイは思った。  尤も、彼女一人で出られたわけではない。這い出たのは紛れもなく彼女自身の力であるが、そこに至るまでの経路を敷いたのは、またも活動を停止した月霊髄液のおかげである。  何てことはない。一時間が経過し、また月霊髄液動かせるようになった。だがその事実を知ることなく、しかし月霊髄液が正しくユイの思考を読み取った結果が、瓦礫の一部撤去である。  尤も、魔術師で無いユイでは長時間は扱えない。  つまり、月霊髄液は次の使用まで、またも一時間のインターバルを必要とすることになったと言うわけだ。 「あ゛ー……」  尤も、ユイ自身は一切気が付いていないし、知らない事である。  何よりも彼女は這い出たことで精いっぱいだった。 「きっつ……」  そして言葉の通り、彼女はもう動こうと言う気は起きなかった。正直今すぐにも倒れそうだった。と言うか倒れた。  ガシャン。身体に新たな痛みが走るが、もう反応する気力も起きない。 「あー、マジ疲れた……」  先輩たちは何をしているのだろうか。  ふと頭に過った、皆の顔。  神に反抗していた仲間たち。  皆がこんなことに巻き込まれていなければいいな、なんて。  そんな事を考えながら、彼女の意識は途絶えた。 【一日目/2時00分/B-3】 【ユイ@Angel Beats!】 [状態] 健康 [装備] トンプソンセンター・コンデンター@Fate/Zero、月霊髄液@Fate/Zero [所持品]基本支給品 [思考・行動] 基本:主催者をぶっ飛ばす 1:疲れた、もう無理 【備考】 ・参戦時期は未定 ・爆発音が周囲一帯に響き渡りました ・月霊髄液は使用不可です。次に使用できるのは一時間後になります |No.032:[[フィギュアスケーターと殺し屋と大男]]|[[投下順]]|No.034:[[ココロの声]]| |No.025:[[Monsters]]|[[時系列順]]|No.026:[[Lost]]| |No.010:[[bad end]]|久宇舞弥|No.:| |No.010:[[bad end]]|アーチャー|No.:| |No.023[[コミカルライフ]]|ユイ|No.:|
*ラッキーガール 「……いいのかね?」 「構いません」  B-3の廃墟地帯。  闇夜に紛れるように、二つの影が森林部へと移動していた。  久宇舞弥とアーチャーである。 「目的は充分果たしました。これ以上この場に留まる事に益はありません」 「爆発音については確かめないと?」 「はい、必要性がありません」  きっぱりと。舞弥は従者の言葉を否定した。  謎の爆発音が鳴ってから、既に一時間以上も時間が経過していた。 「爆撃を予想し身を潜めていましたが、追撃の様子はありません。動くならば、今が限度かと」 「そうか……成程。ならば、言う事も無い」  アーチャーとて、かつては戦場を生きた人間である。  機微の察知に関しては、舞弥よりも長けていた。  そしてマスターである舞弥が自身の考えに基づいて行動しているのならば、彼の口からは特段言うことも無い。 「このまま森林部を抜けて、まずは修智館学院へと向かいます。アーチャーは先行して出口付近で哨戒を」 「了解した」  並走していた赤い外陰が翻り、音も無く先を駆ける。  その姿が見えなくなるまでに時間はかからない。  成程、ステータスが低くとも其処は流石の英霊であった。  器盤からして、ただの人間とは一線を画す。  本人は能力が制限されていると言っていたが、充分そこらの兵器を凌駕する力量はある。  ならばそう易々と後れを取ることは無いだろう。 (……嫌な予感がする)  にも関わらず、舞弥の胸中からは不安が拭えないのは何故なのか。  ねっとりと、へばり付くようにして鎮座する感覚。  かつて何度も体験してきた、第六感に近い危機察知能力。  それは無くなることなく、舞弥の胸中を捉えて離さない。 「……無事でいてください、マダム」 【一日目/2時00分/B-3】 【久宇舞弥@Fate/Zero】 [状態] 健康 [装備] ベレッタM92 [所持品] 基本支給品×2、ランダムアイテム0~2(白鳥水羽のもの、確認済み)、令呪×3(アーチャー) [思考・行動] 基本:衛宮切嗣、もしくはアイリスフィール・フォン・アインツベルンとの合流 1:切嗣、マダムとの合流 2:修智館学院へ向かう 【備考】 ・参戦時期は原作二巻以降。 【一日目/2時00分/B-3】 【アーチャー@Fate/stay night】 [状態] 健康 [装備] [所持品] [思考・行動] 基本:マスター(舞弥)に従う 1:舞弥に従う 【備考】 ・参戦時期は原作召喚前。 ■ 「うーい……女の子に力仕事させるたぁ、随分なアトラクションじゃあないかね?」  同、B-3。廃墟地帯。  寒風吹き荒れる瓦礫の山にて、一部の瓦礫が崩れて穴が空く。  月明かりに照らされて穴から這い出てきたのは……ボロボロの服装の少女が一人。  煤にまみれ傷のついた身体は、年頃の少女の姿としては痛ましい。 「一時間近くも瓦礫の下とか、罰ゲーム以外の何物でもないじゃないですかー……へっぷしっ!」  見事な絡み具合を見せた牢獄に嵌ってしまってから、既に一時間が経過。  どうにかして抜け出すも、既に身体は疲労困憊である。 「いや、ほんと、もう無理ぃ……」  女の子のか弱い細腕で、よく脱出できたものだ。  後ろの物言わぬ瓦礫を見ながら、そうユイは思った。  尤も、彼女一人で出られたわけではない。這い出たのは紛れもなく彼女自身の力であるが、そこに至るまでの経路を敷いたのは、またも活動を停止した月霊髄液のおかげである。  何てことはない。一時間が経過し、また月霊髄液動かせるようになった。だがその事実を知ることなく、しかし月霊髄液が正しくユイの思考を読み取った結果が、瓦礫の一部撤去である。  尤も、魔術師で無いユイでは長時間は扱えない。  つまり、月霊髄液は次の使用まで、またも一時間のインターバルを必要とすることになったと言うわけだ。 「あ゛ー……」  尤も、ユイ自身は一切気が付いていないし、知らない事である。  何よりも彼女は這い出たことで精いっぱいだった。 「きっつ……」  そして言葉の通り、彼女はもう動こうと言う気は起きなかった。正直今すぐにも倒れそうだった。と言うか倒れた。  ガシャン。身体に新たな痛みが走るが、もう反応する気力も起きない。 「あー、マジ疲れた……」  先輩たちは何をしているのだろうか。  ふと頭に過った、皆の顔。  神に反抗していた仲間たち。  皆がこんなことに巻き込まれていなければいいな、なんて。  そんな事を考えながら、彼女の意識は途絶えた。 【一日目/2時00分/B-3】 【ユイ@Angel Beats!】 [状態] 健康 [装備] トンプソンセンター・コンデンター@Fate/Zero、月霊髄液@Fate/Zero [所持品]基本支給品 [思考・行動] 基本:主催者をぶっ飛ばす 1:疲れた、もう無理 【備考】 ・参戦時期は未定 ・爆発音が周囲一帯に響き渡りました ・月霊髄液は使用不可です。次に使用できるのは一時間後になります |No.032:[[フィギュアスケーターと殺し屋と大男]]|[[投下順]]|No.034:[[ココロの声]]| |No.025:[[Monsters]]|[[時系列順]]|No.026:[[由真と動物奇想天外]]| |No.010:[[bad end]]|久宇舞弥|No.:| |No.010:[[bad end]]|アーチャー|No.:| |No.023[[コミカルライフ]]|ユイ|No.:|

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