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2A-18



「おーい、落ち着いたか」

C-6に位置する、修智館学院の敷地内にある白鳳寮の一室。
出来たてのホットミルクをテーブルに置き、少年は腰を下ろした。

「・・・・・・・・・」

そんな彼の目線の先には、ベッドの上にて毛布を頭からかぶった少女がいる。
何も言わず、テーブルに置かれたホットミルクと少年の顔を何度も見比べる。

「・・・毒なんざ入っちゃいねーよ」

ため息交じりにそう告げて、自分のぶんを一口飲む。
だがそれを見ても、少女はホットミルクに口をつけようとしない。

「・・・・・・・・・」

そうやって、しばらくはお互いに無言のまま時間が過ぎる。
少女は動こうとしないし、少年も特に何をしようとはしない。
ちっ、ちっ、と時計の音だけが室内に響く。




少年には、少女を怖がらせるつもりなど毛頭もなかった。
ただ単に不運が重なり、誤解されてしまっただけ。
だから、その誤解を解けば全てが解決する。いや、するはずだった。
少年は出来うる限り友好的に話しかけた。誤解を解いてもらうために、誠意をこめて話しかけた
敵意がないことを示すために、バッグは遠くへ置いたし、現状を懇切丁寧に説明した。
だが、未だに少女の警戒心を解くには至らない。
それでも、毛布をかぶったままの少女が少年の方を向いたのは、大きな進歩だった。
未だに不安そうな目で見られても、見られずに拒絶されているよりはずっといい。
そして、その距離をより縮めるためにと、ホットミルクを作ったのだが・・・


少女からすれば、いきなり入ってきたのに対して、警戒するなという方が無理だった。
例え敵意がなくとも、精神的に不安定だったところへ銃を構えて入ってこられたのだ。
もともと、どちらかといえば精神的に弱い方だ。
少年の弁明も、恐怖に囚われた少女の耳にはほとんど入っていなかった。
それでも、時間が経てば心は落ち着く。
少年の必死な弁明から、少しは話を聞こうと向き直る。
だが、それが限界でもあった。
せっかく出されたホットミルクも、今は残念ながら飲む気になれなかった。




どれくらい経っただろうか。

こと・・・

時計の音だけが響いていた室内で、それ以外の音がした。
考え事をしていた少年は、その音で現実へと引き戻される。
見れば、少女がマグカップを置いたところだった。

「・・・ごちそうさま」

少年の視線に気づき、ぶっきらぼうにそう告げる。
そんな少女の仕草に、思わず少年は笑ってしまった。

「な、なんだ」

少年を半眼で睨みつける。
しかしそれすらも微笑ましく思うのか、少年は笑みを絶やそうとはしない。

「いやぁ、ようやく反応してくれたな、って」

安堵感が少年を包む。
ようやく警戒心を解いてもらい、嬉しくて仕方なかったのだ。

「ふ、ふん!なんだそれ!」

そう言って少女はそっぽを向く。

「だいたいなんだ!お前は紳士としてなってないぞ!ハヤテを見習えハヤテを!
 それにだな・・・・・・・・・」


しかし、そんな少年の態度が機嫌を損ねてしまったのか、少女の小言は三十分近くも続いた。




「はいはい、じゃあそのハヤテってヤツを捜しに行こうぜ」

なかなか止むことのない小言は、いつしかハヤテという人物の自慢話になってきた。
放っとくと止みそうにないので、強引に少年は話を中断する。

「え!・・・いいのか?」

その発言に、少女は一瞬表情を輝かせたが、すぐに気まずそうな表情へと変わる。

「かまわないさ。頼りになるんだろ、そいつ」
「も、もちろんだ!誰よりも頼りなるぞ!」
「じゃあ決定だ。捜しに行こうぜ」
「あ、ありがとう・・・」
「さ、行こうぜ・・・ええと・・・」

と、そこでまだ互いの名前を名乗って無かったことに気づく。

「あー、まだ自己紹介してなかったな。日向秀樹だ、よろしく」
「三千院ナギだ・・・よろしく」





【一日目/1時00分頃/B-6】
【日向秀樹@AngelBeats!】
[状態] 健康
[装備]
[所持品]基本支給品、ランダムアイテム
[思考・行動]
基本: ゲームには乗らない
1:仲間たちと合流したい
2:ハヤテとやらを捜す

【備考】
  • エンディング後からの参戦


【一日目/1時00分頃/B-6】
【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】
[状態] 健康
[装備]
[所持品]基本支給品、ランダムアイテム
[思考・行動]
基本: 殺されたくない、殺したくない
1:ハヤテを捜す
2:秀樹と行動する

【備考】
  • 参戦時期は未定



No.005:目的は凛然なりて 投下順 No.007:教諭として
No.006:醒めない夢 時系列順 No.010:bad end
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