「恋人」(2013/01/18 (金) 11:49:19) の最新版変更点
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*恋人
あ あ 、 全 部 嘘 だ け ど 。
何かが刺さる音と、呻き声。
きっと、彼らは選択肢を間違えた。
そこに在るのは。
胸にナイフが突き刺さり、苦しそうに藻掻いているワイルドセブンと。
「七原さん、認めますよ。確かに、僕は皆を救うことなんてどうでもいい。
自分自身が、幸せになれるならば……他は全て不純物だ」
どこか、悲しそうに笑う雪輝だった。
その笑顔は今までのような満面の笑みではなく。
儚さを含む、年相応の少年の素顔。
「ユッ、キー……お前、どう、して……?」
「確かに、貴方の言葉は届きました。理解もしました。僕が全てを救うだなんて思っていないことも。
これ以上、人を殺したくないって気持ちも。全部、全部。わかっています」
そこに演技なんてなかった。天野雪輝の心の底からの本心しかない。
ワイルドセブンは、そう理解した。いや、理解せざるを得なかった。
今までの相手を挑発することもなく、ただただ噛み締めるように彼は言葉を紡いでいく。
「その上で……僕は、心の底から優勝を望んでいる。僕のハッピーエンドには……父さん母さん。
高坂、日向、まおちゃん……秋瀬君。そして、何よりも由乃が必要なんだ」
ワイルドセブンとの戦いで彼は気づいてしまったのだ。
全てをチャラにする、誰も彼もを救ってみせる。
そんな願いよりも大切なモノ。
我妻由乃との幸せを掴むことこそが、一番の願いごとであったことに。
「いつまでも続く日常を取り戻す、大雑把に言うとこれが願いごとなんですけどね。
それでも、一番の僕の『願い』は……由乃と星を見に行くことだって気づいてしまった。
由乃との関係が、嘘と偶然で塗り固められたものでも……僕にとっては真実だから」
彼は申し訳なさそうに由乃とのこれまでを語る。
愛も。
憎しみも。
赤裸々なものも。
ポップで軽いものも。
ダークで残虐な血みどろサスペンスも。
全てを隠さずにありのままを語り続けた。
「好きなんですよ、由乃が。
もっと彼女の声を聞いていたい、彼女の笑顔を見ていたい、彼女の華奢な体を抱きしめたい。
そんな、彼女がいない世界に救いなんて在るはずがないんですよ、七原さん」
全てを語り終えても。彼の口からは由乃への思いは途切れることがなかった。
偽物と偶然で彩られた愛を笑顔で語り続ける雪輝の瞳は、澄んでいる。
そこに、濁りも荒れも存在しない程に。
「ありがとうございました。矛盾も、間違いも、正しさも。全部が僕だって気づかせてくれて。
そして、さようなら。できることなら……貴方とはもっと早く出会いたかった」
「……馬鹿、野郎が」
きっと、ここで彼の手を握っていれば。
自分はそれなりの救いを得ることができただろう。
だが、雪輝にはその選択はありえなかった。
彼にとって、我妻由乃なしの救いは救いではないのだから。
「迎えに行くよ、君の元まで」
銃弾の雨がワイルドセブンを抉り、血の海に沈む頃には。
彼の目に哀しみはもう存在しなかった。
「約束したよね。一緒に星を観に行くって。その時は、僕から言わせて欲しい」
もう一度、由乃に会うまで。彼の足は止まることはないだろう。
迷いは完全に消えた。後は――『願い』を叶えるだけ。
愛の証明を果たすべく。
残りの参加者は、徹底的に蹂躙する。
人殺しだとかは関係ない、もうこれ以上邪魔をしないでくれ。
いいから黙って――死に絶えろ。
「由乃。世界で一番、君を愛している」
&color(red){【スプンタ・マンユ 機能停止】}
【黄金螺旋階段・上層/一日目/夜】
【天野雪輝@未来日記】
[状態]:お姫様の為だけの、王子様@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(0/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:時空統べる王》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(1)
[思考・状況]
基本行動方針:本当の、願いを叶える。
1由乃と星を観に行く。
[備考]
※雪輝は自分の中の矛盾に気づきました。気づいた上で、やり直しを望んでいます。
|[[友達]]|投下順|[[]]|
|[[友達]]|時系列順|[[]]|
|[[友達]]|天野雪輝|[[]]|
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*恋人
あ あ 、 全 部 嘘 だ け ど 。
何かが刺さる音と、呻き声。
きっと、彼らは選択肢を間違えた。
そこに在るのは。
胸にナイフが突き刺さり、苦しそうに藻掻いているワイルドセブンと。
「七原さん、認めますよ。確かに、僕は皆を救うことなんてどうでもいい。
自分自身が、幸せになれるならば……他は全て不純物だ」
どこか、悲しそうに笑う雪輝だった。
その笑顔は今までのような満面の笑みではなく。
儚さを含む、年相応の少年の素顔。
「ユッ、キー……お前、どう、して……?」
「確かに、貴方の言葉は届きました。理解もしました。僕が全てを救うだなんて思っていないことも。
これ以上、人を殺したくないって気持ちも。全部、全部。わかっています」
そこに演技なんてなかった。天野雪輝の心の底からの本心しかない。
ワイルドセブンは、そう理解した。いや、理解せざるを得なかった。
今までの相手を挑発することもなく、ただただ噛み締めるように彼は言葉を紡いでいく。
「その上で……僕は、心の底から優勝を望んでいる。僕のハッピーエンドには……父さん母さん。
高坂、日向、まおちゃん……秋瀬君。そして、何よりも由乃が必要なんだ」
ワイルドセブンとの戦いで彼は気づいてしまったのだ。
全てをチャラにする、誰も彼もを救ってみせる。
そんな願いよりも大切なモノ。
我妻由乃との幸せを掴むことこそが、一番の願いごとであったことに。
「いつまでも続く日常を取り戻す、大雑把に言うとこれが願いごとなんですけどね。
それでも、一番の僕の『願い』は……由乃と星を見に行くことだって気づいてしまった。
由乃との関係が、嘘と偶然で塗り固められたものでも……僕にとっては真実だから」
彼は申し訳なさそうに由乃とのこれまでを語る。
愛も。
憎しみも。
赤裸々なものも。
ポップで軽いものも。
ダークで残虐な血みどろサスペンスも。
全てを隠さずにありのままを語り続けた。
「好きなんですよ、由乃が。
もっと彼女の声を聞いていたい、彼女の笑顔を見ていたい、彼女の華奢な体を抱きしめたい。
そんな、彼女がいない世界に救いなんて在るはずがないんですよ、七原さん」
全てを語り終えても。彼の口からは由乃への思いは途切れることがなかった。
偽物と偶然で彩られた愛を笑顔で語り続ける雪輝の瞳は、澄んでいる。
そこに、濁りも荒れも存在しない程に。
「ありがとうございました。矛盾も、間違いも、正しさも。全部が僕だって気づかせてくれて。
そして、さようなら。できることなら……貴方とはもっと早く出会いたかった」
「……馬鹿、野郎が」
きっと、ここで彼の手を握っていれば。
自分はそれなりの救いを得ることができただろう。
だが、雪輝にはその選択はありえなかった。
彼にとって、我妻由乃なしの救いは救いではないのだから。
「迎えに行くよ、君の元まで」
銃弾の雨がワイルドセブンを抉り、血の海に沈む頃には。
彼の目に哀しみはもう存在しなかった。
「約束したよね。一緒に星を観に行くって。その時は、僕から言わせて欲しい」
もう一度、由乃に会うまで。彼の足は止まることはないだろう。
迷いは完全に消えた。後は――『願い』を叶えるだけ。
愛の証明を果たすべく。
残りの参加者は、徹底的に蹂躙する。
人殺しだとかは関係ない、もうこれ以上邪魔をしないでくれ。
いいから黙って――死に絶えろ。
「由乃。世界で一番、君を愛している」
&color(red){【スプンタ・マンユ 機能停止】}
【黄金螺旋階段・上層/一日目/夜】
【天野雪輝@未来日記】
[状態]:お姫様の為だけの、王子様@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(0/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:時空統べる王》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(1)
[思考・状況]
基本行動方針:本当の、願いを叶える。
1由乃と星を観に行く。
[備考]
※雪輝は自分の中の矛盾に気づきました。気づいた上で、やり直しを望んでいます。
|[[友達]]|投下順|[[比類なき悪の右手]]|
|[[友達]]|時系列順|[[比類なき悪の右手]]|
|[[友達]]|天野雪輝|[[比類なき悪の右手]]|
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