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銃の重さ、引き金の軽さ、理想の儚さ  ◆1yqnHVqBO6



糞のような思い出が詰まりに詰まった分校を出た二人。
前と同じスタート地点のハズなのに見える風景は随分と違っていた。

そう思う七原秋也の肩に下げられているのはリュックサック。
そして、背中に背負っているのは大剣。

かつての彼ならば持ち運ぶことにすら苦労したであろうがかつての殺し合いから脱出した後、
アメリカで鍛えに鍛えた体のおかげで持ち歩くことができた。
この剣は真紅と出会い、周辺を探した際に見つけた物。
何故こんな学校にこのようなものがあるのか不思議に思ったが
彼女の支給品を見るとあったのはハリセン一つ。

どう考えてもふざけているとしか思えない代物であったことから
この剣が彼女への支給品だったということなのだと二人は思うことにした。

真紅が何か特殊な力を感じると言っており、特殊って何だ。
というか動く人形が特殊と称する剣ならばそれは一周回って
ただの剣なのではないのかと思いながらその言葉を受け、秋也はソレを持っていくこと決めた。

彼女の左足からツンと臭ったあの臭い。
何があったかは容易に想像がついたので訊かず、
せめて洗ってやるべきだったかと思ったがそんな暇はない。

前のプログラムでは出発場所から出て行く者を狙い撃ちにしようとしていた参加者が
かなりいたことから行動は迅速にすべきであると秋也は結論づけ、早々と分校を出ることにした。

分校を出る瞬間も警戒は怠らなかった。
秋也から見て前方と右方を彼が担当することにし、
頭に載せた真紅が後方と左方を担当することにした。
中々によく出来た警戒態勢だと秋也は自分を褒めたいと思った。

誰も周囲にいないことを確認したあとに行ったのは当然の情報交換。
誰が敵で誰が味方かを知るのはこのクソ益体もないゲームを生きる上で重要な要素となる。

「全員、乗る可能性が多かれ少なかれあるってことか……
 みんな可愛い外見だろうに物騒だなあ」

「生きるって闘うということよ。シュウヤ。
 けれども蒼星石や翠星石はある程度の信頼を置けると思うわ」

それらと一緒に知ったアリスゲームという人形同士の殺し合い。nのフィールド。
OK、OK。受け入れよう。世の中は俺が思った以上にファンタジーだ。
うん、杉村も手を触れただけで瓦やレンガを割るとかできたし。人間並みの太さの丸太を粉砕とかしてたし。
その延長だな。そう思うことにしよう。アイツ、こう考えるとやっぱ凄い奴だったよなあ。

杉村弘樹。その名前で彼はもう一つ重要なことを知る必要があったのだと思い出す。
そう、重要だが回答によっては自分の中の何かが壊れてしまいそうなことを。

「正直に答えてくれ真紅。
 ………………死んだ人間が生き返る可能性はあるか?」

移動しながら、そして相手を頭に乗せながらの問いかけ。
それに真紅はわからないと答えた。

「死んだ人が名簿に載っていたのね」

「ああ。まあそのnのフィールドっていうのから
 よく似た別人を連れてきたのかもしれないんだけどさ」

「あの影がnのフィールドを介した別世界から貴方の知り合いを連れてきたのならシュウヤ。
 それはその通り別人だけれども本質は同じよ」

「つまり、良く似た世界から同じ名前を持つ似た人生を送った人間を連れてくる。
 それを死んだ奴の復活と影が指したのなら……」

「あの影の言う通り、優勝したら望む人を連れてきてくれるのでしょうね」

真紅との会話で秋也は納得した。それなら、彼が出す答えは絶対にNOだ。
彼の望みは子供達から親を奪い、大人達から子を奪うようなクソッタレな政府をぶち壊すこと。
それは文字通り地獄の道だ。

あのゲームから脱出したあと、あらゆる知識を貪るように求めた今なら川田が言っていた言葉がわかる。

――あの国は虫酸が走るほど良く出来ている――

それを壊すという行為はある意味で新しい犠牲者を増やすのを意味する。
別の形での自分達のような大人達の都合で傷ついた人間を増やすのだろう。

自分はその重みを、痛みを背負うのを中川典子と共に覚悟している。
だがそれを、無関係に等しい者にも背負わせるのは余りに残酷だ。
自分の親友達ならこちらから拒絶しようと無理に関わってくるのが分かっているぶん尚更である。
そんなことを考えながら秋也は市街地へと向かう。

初めて見たときは馬鹿にしているのかと思った地図だが何でもアリだと知った。
そして、この人気の無さから参加者は別々の場所からスタートした可能性が高い。

なら、南東と北西からスタートしたものはまず市街地へ行こうとするだろう。
砂漠では水を確保することが困難。そして砂の上を歩くことから生じる体力の浪費。
雪原も環境の悪さは似たようなもの。
ならば少しでも多くの参加者が集まる前に市街地へ行き、物資を調達するのが得策。
そう考え歩を進める秋也の頭上から、少し躊躇うような真紅の声が聞こえる。

「けれども、それくらいのことなら私達でも可能よ。
 …………ひょっとしたら何か別の方法をとるのかもしれないわ」

その言葉に秋也は何も返さなかった。
返す言葉が見つからなかったのも大きかったが、
真紅の言葉と二人が市街地へ着いたのがほぼ同時だったからだ。
地図上はただの家しか表記されていなかったが今までの常識を越える知識を得た今。
どんなものが待ち受けているかと身構えてみればあるのは普通の家の群れ。

「なんか……思ったより普通だな」

「当然でしょう。馬鹿ね」

「ええー、もう何が常識で何が非常識なのかわかんないなあ」

そんな差し障りの無い会話を交わしながら二人は歩く。

「それで? 何を探すの?」

「とりあえず電気屋かそれなりに裕福そうな家かなあ」

「卑しい」

「いや、変な意味じゃなくて! 
 その方が色々便利な物が……ってアレー? 結局は盗むんだもんなあ、俺達」

首輪の盗聴に関してはまだ真紅に話していない。
アリスゲームとやらには首輪がなかったそうだし、まだ言う必要はないだろう。
とにかく、速いうちにノートパソコンだけでも入手しておきたいところだ。
それがあるだけで出来ることはかなり拡がる。

(前の俺とは違うってことを見せてやるよ)

そう一人意気込む秋也に警告の声を発したのは真紅。

「後ろから何かが来たわ」

その言葉に彼はハッとしたように振り返る。
急激な頭の回転運動だったが既に少しでも遠くを見渡せるようにと
既に頭の上にで直立の体勢をとっていた真紅は危な気無くソレに対応する。

彼女の左足の臭いやただ踏みつけたいから立っているんじゃないのかという疑問や
念入りにセットしている髪型が乱れることへの言及は避けておくべきだろう。

二人の目に映るのは一心不乱にコチラへと走ってくる子どもの姿、
恐怖に満ちたその評定から察するに恐らくコチラは視界に入っていないのだろう。
口元にある髭や、典型的な王子様の服装に関しては
何かもういいやと秋也は半ば諦めるように思った。
とにかくあのまま放置しておくと双方にとって危険極まりない。

「そこの君、俺達は争う気がないから落ち着くんだ!」

そう呼びかけると近奇っ怪な身形をしたその子供はギョッとしたように立ち止まる。
短い悲鳴をあげながらもコチラを見つめるその子供に秋也は武器を捨て、手を差し伸べる。

「何か怖い目にあったんだろ? 大変だったな。でも大丈夫だ。俺達に争う気はない」

「シュウヤ!」

近寄ろうとする秋也。耳に飛び込む真紅の声にスムーズに反応し、
距離を取ることができたのは彼自身、目の前の子供をほんの少しだけ警戒していたからか。
それは定かではないが、よく判らない呪文のようなものを唱えながら
少年は口からガスを噴出し、それを見て彼はまたも驚愕する。

(口からガスってオカシイだろ!? ゲップとはわけが違うんだぞ!?
体の構造どうなってんだ!?)

脱出し、必死に知識を貯めこみ己を磨いた。
なのに、新たな殺し合いで直面するのはそんな知識では通用しないものばかり。

そんな現実を突きつけられながらも、致死性ではないようであるガスから秋也は逃れようとする。
真紅の言葉のおかげで近づき過ぎずに済んだのは不幸中の幸いだと内心、安堵した。

そんな彼に襲いかかったのは猛烈な痒み。
皮膚がブドウのような水泡が生まれ、痒みから来る猛烈な不快感が彼から思考力を奪う。
痒い、痒い、気持ち悪い、どうにかしてくれ、真紅は何処だ、大丈夫なのか。
のたうち回りたいという体が発する強い欲求を辛うじて抑えこみ、
涙で霞む目を無理矢理に見開こうとする。
映るのは小さな小さな姿。
自分に攻撃を仕掛けた姿。
脳裏に浮かぶのは最愛の人、親友の代わりに守ろうと誓った人。

痒い、典子、カユイ、ノブ、痒い、川田、チクショウ、どうすれば、カユイ、典子、ああ

かゆい   
うつ                   

打つ、撃つ、討つ!

混乱する脳内から生じるのは純粋な生存本能、それに突き動かされるように
捨てたばかりの銃に飛びつき秋也は、

七原秋也は銃口を子供に向け、トリガーを引いた。

………………………………………………………………………………………………………。

「もう行ったみたいだわ」

知らないうちに頭から落ちていた真紅はそう秋也に告げる。
人形が痒みを感じるのかと疑問に思ったが辛そうに顔を歪めていることから
どうやら感じるらしい。それもまたファンタジーとやらの力か。
そう思いながらようやく痒みから解放された秋也は
先の子どもが去っていったであろう方に目を向ける。

そこにあったのは肉片。
散弾に穿たれ挽き肉のようになったそれは、形を留めてあるモノから
元は右腕であったと推測できた。
それを見て秋也は打ちのめされたように膝をつく。
自分が犯した行為を懺悔するかのように両手を地につける。

「撃っちまった。わかってたのに、あの子が怯えていたのはわかっていたのに」

「自分を責めすぎてはダメよ、シュウヤ。あの場ではああするのが最善だったわ。
 そうしなければ二人とも殺されていた可能性だってあった」

「それでも、そうならなかったのかもしれない!
 俺が理性を保っていられたら落ち着いて話ができたかもしれない!!」

浮かぶのは孤児院で共に育った子供達。
多くが大人達に捨てられ、奪われ、傷つけられた過去を持っていた。
彼自身もそうだった。だから、だから、あの子の気持ちを想像してやることができたのに。
肉片を前に涙を流す秋也に真紅は声をかける。

「貴方が撃たなかったのなら私が攻撃していたわ。
 私達はたしかに失敗した。けれども……一度の失敗で全てを諦めるつもり?」

 何処か慰めるような響きを持った問いかけに秋也は搾り出すように言う。

「俺は……居場所を作ってやりたかったんだ。
 不安に怯えて、毎日を辛そうに生きる人達が安心して陽の下を歩けるようなさ」

秋也はゆっくりと立ち上がる。満月の明かりが闇を紫色に変え、
肉片の持つ赤みを、現実味をほんの少しだけ。慰めにもならない程度に薄める。
そうだ、そうなのだ。現実はいつだって何もしてくれない。
言葉で埋められる辛さは言葉で埋め、そうできない辛さは自分で乗り越えるしかない。

「探索を続けよう、真紅。あの子に追いつくのはどうやっても無理そうだ」

最低の言い訳だと思いながら秋也は肉片から逃げるように歩を進める。
彼の頭によじ登り警戒の態勢を再びとる真紅は何も言わない。
全てを救える力を身につけたと思えるほど彼は傲慢ではない。
だがそれでも彼は思ってしまう。

俺はこんな大人になりたかったのか?

ひょっとすると言葉に出てしまったかもしれないその思考。
どちらにせよ返ってくる言葉はなく、ひたすらに進むことしかできなかった。

【E-4/市街地/一日目・深夜】

【七原秋也@バトルロワイアル】
[状態]:強い無力感
[装備]:レミントンM870(7/8) 、ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ
[道具]:基本支給品、レミントンM870(8/8)、レミントンM870の弾(30発)
[思考・状況]
基本行動方針:プログラムの打倒
1:脱出の為の情報収集、工具等の道具集め。
2:次にあの子に会ったら……
※本編終了後から参戦。

【真紅@ローゼンメイデン】
[状態]:健康。左足からアンモニア臭。
[装備]:
[道具]:基本支給品、ホーリエ、ハリセン@現実
[思考・状況]
基本行動方針:脱出する
1:七原秋也と行動をともにする

【ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ】
アースが手にしていた剣。触れた魔物の力を奪い、蓄える能力がある。

【???/一日目・深夜】

【レオパルドン・パピプリオ@金色のガッシュ!!】
[状態]:右腕喪失、恐慌状態
[装備]:魔本@金色のガッシュ!!
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~2
[思考・状況]
基本行動方針:死にたくない、ルーパーの所に帰りたい
1:?????????????????????????

[備考]
※19巻、レインと戦った直後から参加。

迷い 投下順 誰かの願いが叶うころ
迷い 時系列順 老後の楽しみ

月の光、うつつの夢 七原秋也 私が彼の迷いを忘れないように
月の光、うつつの夢 真紅 私が彼の迷いを忘れないように
修羅の雷 レオパルドン・パピプリオ 歪む世界!? 空から飛来する黒い影!






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