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Holocaust ◆W91cP0oKww



「クソッ、四分の一の確率がどうやら当たっちまったようだな」
「そのようだな、あの禍々しい闘気がこちらに向いた」
「ふむ、厄介なことになりそうじゃのう」

愚痴るカントリーマンと陽炎、これからについて考えるゼオン、未だに眠ったままの朧。
四者はチャンと対峙しやすい場所への移動、同盟の仲間づくりのため南下していた。
できれば、チャンが自分達がいる方向に向かわなければよかったのだが既に起こったことに愚痴を言っても仕方がない。
後はひたすらに戦場にふさわしい場所に移動して仲間を集めることに集中するだけだ。

「追いつかれたら絶望だ、ペースを速めるぞ」
「別にそのようなことをしなくてもいい。オレ達だけでも十分な戦力になる」
「確かにのう。戦闘の巧者が三人もいるのじゃ、勝てるのではないか?」

ゼオンと陽炎は直接チャン会ったこともないし戦ったことはない。間接的に放たれた闘気を受けただけだ。
もしかしたらあの闘気は虚仮脅しなのかもしれない、実際に相対したら案外楽に勝てるのかもしれない。
彼ら二人はほんの少しではあるがそんな甘い考えを持っていた。

「お前ら、直接チャンと対峙してみろ。そんな事言えなくなっちまうゼ」
「ふん……」
「どっちにしろやることは変わらん。チャンとやらは必ず滅殺する。それだけじゃ」

三人は草原を高速で駆ける。後ろなど振り返っている余裕はなく、くだらない口論をしている場合でもない。
一刻も早く仲間を集めてチャンを滅殺する、何よりもそれが優先されるのだ。

「んなことよりほら。前を見ろ」
「戦闘中か、ご苦労なことだ」
「どちらも仮面をつけておるから素顔が見えんのう」

三人の視界に映るのは二色の仮面の戦士の戦闘。両人共に得物を持ってしのぎを削り合っている。
高速で接近し交錯、そのまま離脱。その繰り返しを何度も行っていた。

「くうっ!」
「ぬっ!」

白の戦士の持つレイピアと黒の戦士の持つ大剣がギンギンと金属音が鳴らし、二つの得物の激突と同時に空気が震える。
互いに無言で敵を仕留めようとする姿はまさしくこの戦場にふさわしかった。

「とりあえず止めるぞ、こんな事やっている場合じゃねえって」
「それにあいつらは戦力になりそうだしな」
「決定じゃな」

三人は二人の仮面の戦士を無理矢理に引き離し、それぞれ動けないように武器を構える。
そして、ドスをきかせた声で二人を脅す。その声に怯えたのかは定かではないが二人の動きは止まった。

「動くんじゃねえ」
「戦闘を止めろ」
「無論、拒否は認めておらんからの」

このバトルロワイアル最大の脅威が迫りつつあるというのだ。
こんな小競り合いをやっている場合ではない。
一秒でも早くこの場から離れて態勢を整えねばならない。

「今から話すことをよく聞け。こっちに間もなくこの会場にいる最強な奴が来る」

説明するのはここにいる参加者の中で誰よりもチャンのことをよく知るカントリーマン。
なにせチャンとは元同僚なのだ、知らない訳がない。
戦闘力も性格も姿も嫌という程に知り尽くしている。

「そいつはとてもじゃないが一人で敵う奴じゃねえ。それこそ、束になっても勝算は薄いぐらいにな」

敵の魔法を相反する属性の魔法で相殺することであらゆる魔法攻撃を無効化する専用武器の八卦鏡。
大地から気を取り込むことで得られる圧倒的な身体能力。傭兵としてあらゆる戦場を渡り歩いてきた経験。
拳一つで山を消してもおかしくはないと思えるぐらいの強さは恐怖そのものだ。

「だから協力しろ。別にずっとなんかじゃねえ、そいつ――チャンを倒すまででいい」

情も無く、たった一人を殺すだけのものという利害の一致だけの同盟。
全員が全員いつ裏切るかわからないのだから薄氷を踏むにも等しいものだ。
それでも、自分の信念を曲げて協力をしなければ倒せないのだ、チャンという化物は。

「チャンを殺したら敵同士でさようならだ、別に何時までも仲良しこよしって訳じゃねえ」

既に同盟を組んでいるゼオンも陽炎もカントリーマンもチャンを倒し終えた瞬間に敵同士。
互いに寝首をかこうとする汚い汚い戦いへと早変わりするだろう。

「どうだ、お前さん方にも悪くはないと思うゼ? とびっきりに強い奴が一人消えるってのはなかなかの好条件なんじゃねえか?」

カントリーマンは頬を釣り上げてニヤリと笑う。チャンの強さについてはありのままに伝えたつもりだ。
そして、目の前の二人は見る感じ戦力として成り立つ者達であり、先程の小競り合いを見ても少なからずとも闘いの経験はあると三人は判断した。
戦力として数えても問題はない。二人の戦士の返答はいかに。

「はあ!? いきなり割り込んできて何言ってるんだか。そんなうさんくさい同盟に協力なんて出来る訳ないじゃん」
「……それにこの人はいきなり襲いかかってきました。殺し合いに乗った者と背中合わせで協力できるとは思えませんね」

白の戦士――霧島美穂はその提案を軽く嘲笑して拒否。
黒の戦士――香川英行は殺し合いに乗った者との協力なんてできるかと同じく拒否。
互いに一度襲った襲われたといった間柄では信頼など出来る訳ない。
ねじれ曲がった二人の溝はそう簡単に解消されなかった。

「まあ普通はそう返答するわな」
「何を言っているんだ、カントリーマン。お前らに拒否権はないんだぞ。出来れば快く承諾して欲しいんだがな……」
「そうじゃのう。私達としても手荒な真似はしたくない」
「……脅しているのか、私達を」
「いいや、これはお願いだよ。なぁに、可愛らしいものだろう? 協力して悪を討伐しようと誘いをかけているだけじゃないか」

ゼオンがいい笑顔で哂う。陽炎とカントリーマンもそれにつられてにっこりと哂う。
数分間、辺りが沈黙した。風がひゅうひゅうと吹く音だけが大地に響いている。
先に返答をしたのは最初と同じ美穂だった。

「……わかったよ、お前達に協力してやる」
「仕方ないですね、巨悪を打ち倒すのも英雄の役目というものでしょう」

美穂に続いて英行も同意する。これにて総勢六人の大同盟が完成した。
破幻の瞳を持つ朧。
毒のスペシャリストである陽炎。
雷の申し子、ゼオン・ベル。
医学のプロフェッショナル、カントリーマン。
仮面ライダーファム、霧島美穂。
オルタナティブ・ゼロ、香川英行。
全員が何らかの特殊能力を持ち、修羅場をくぐりぬけた経験がある者達である。

「一時的とは言えよ、せっかくの同盟なんだ。皆で“仲良く”やろうゼ」
「ああ、オレ達はみんな志を同じにする“仲良し”なんだからな」
「そうじゃなぁ、何しろここにいる全員が“仲間”なのじゃから」
「よく言うよ、ほぼ脅しみたいなお願いで協力を取り付けたくせに」
「まあ、そう言わずに。こうして“仲間”と共に戦うのも悪くはありません」

五人は気持ちを切り替えて、互いの情報の共有と称して情報交換をすることにした。
最も、チャンが迫りつつあるので移動しながらであり、最低限度のものではあるがしないよりはマシだ。
ここで仲良く情報交換をしている最中、美穂がとあることを指摘する。

「これから戦うのはいいとしてさ、そこでのびてる奴はどうすんだ?」

美穂が指摘したのは未だに眠りから目を覚まさない朧だ。
真司の死が余程堪えたのか瞼は上がらずにすうすうと寝息を立てている。
ちなみに、カントリーマンは真司から美穂について聞いていた。
故に真司の死を伝えるべきかほんの少し悩んだが、戦いの前に余計な負担をさせたくないと考え、自分の心の中に閉まっておくことにした。

「起きてほしいんだがいくら声をかけても駄目だ。朧の破幻の瞳はチャンに対して有効だと思うんだがな」
「そんなめんどくさいことをしなくてもオレの電撃で起こしてやるぞ?」
「手荒いことはしたくないんでね」

カントリーマンがやれやれと肩をすかし、ゼオンが腹立たしそうに鼻を鳴らす。
この同盟は見てわかるとおりに今にも壊れそうなくらいにガタガタだ。だが、チャンはそれら全てを封じてでも協力せざるをえないほど強敵だ。
だから全員が何も反論しない。余計に仲を乱したくないから。

「よし、スピードを上げていくぞ。このまま他の仲間探しに当たる」
「これでもう十分なんじゃないの?」
「いいや、多ければ多い程いい。前に戦った奴等も数は揃えていた」
「それ程に強いのですか? チャンとやらは?」
「強いなんてもん通り越してるわ。ありゃあ同じ人類ってレベルじゃねー」
「確かに闘気だけならすごかったな、あんなのはそうそうお目にかかれるものではない」
「お褒めに預かりまして光栄――ところでその会話……私も混ぜてくれないかな」

その言葉と同時に五人が一斉に後方へ勢い良く跳ぶ。そして、全員が驚愕の表情を浮かべ息をのむ。
さり気無く入ってきた男の声が耳に残響として残り、五人は戦慄する。
チャン、シグドラの右頭――最強の旅人。
闘いの始まりの鐘が鳴る前に出来るだけ戦力を整えておきたいという五人の考えは脆くも崩れ去った。

「此奴が弦之介様を……」
「ふん、ガッシュの仇だ……殺してやる」
「英雄として、貴方を見過ごすわけにはいきませんね」
「まあさ、黙って殺されてくれよ」
「ところで、チャンよ。どうして私達に気付かれずにここまでこれた」
「なに、闘気をコントロールして無にしていただけだ。それくらい私には造作もないことだ。
 しかし、全員威勢が良くてなにより。そうでなくては食べ応えがない」

笑う。哂う。チャンが嘲う。口を三ヶ月にしてそれはそれは楽しそうに。
一人、二人、三人、四人、五人、六人……気絶しているので除外。
数えて五人の強者が自分に向かってくる。ああ、何と甘美なることか!
チャンは喜びのあまりに内に秘めていた闘気を大地に拡散させる。

「いいぞ、実にいいぞ! 此処には幻界と違い無数の強者が存在する……。
 私に立ち向かおうと抗う者もいる! それはとても喜ばしいことだ。
 そう簡単に諦めてくれるなよ、私はこの闘争を楽しみたいのだからな」

溢れ出る闘気に五人は身を固くする。
微かな震え、汗が流れ落ちる、強烈な頭痛。それぞれがチャンという強大な敵に後ずさりしている。

甘かった。何が案外楽に倒せるだ、逆に全滅の危険性があるではないか。
だが、その考えをすぐに打ち消す。

「諦められるかよ……“願い”を叶えずして死ねるかよ!」
「当然じゃ。弦之介様の仇を討つまで私は戦う」

カントリーマンは朧をチャンの届かぬ所に優しく置く。今の朧はただのお荷物でしかない。
戦場から幾分か離さないと余波で死んでしまう、それに医者として患者を護るのは当然のことだから。
そして、自分の専用武器である奇跡の執刀を取り出し戦闘態勢を取る。
陽炎もカントリーマンから受け取った鉈を取り出しすぐにでも飛び出せるように構えた。

「正面場ですよ、みなさん」
「わかってるって。いいさ、戦ってやろうじゃん」
「言われずとも。こいつさえ倒せば後は楽になる」

残りの三人もそれぞれ武器を持ち、殺意を凝縮させる。
戦闘が、始まる。

「ハハッ……さあ! 宴の始まりだ!」

刹那、六人の地面を踏む音を皮切りについに戦闘が始まった。それは一人に対しての一方的な――殲滅戦。



◆ ◆ ◆



「始まったか……」

戦場の遥か後方、ミツルは六人の戦闘の始まりをじっと観察していた。
そのうちの一人であるチャン、ミツルがこの戦場で一番会いたくない者だった。
殺したはずなのにまだ生きている、それについて疑問が残るが先程出会ったブックがいい証拠だ。
何らかの魔法で生き返らされたのだと判断した。

「さてと、俺はどうするかな」

この闘いに乱入するか、否か。ミツルは悩む。
今のチャンは五対一であり少なからずとも不利であることは間違いない。
チャンを倒すに当たって有利な機会も終盤になるにつれて参加者の減少という避けられない現象によりなくなっていくだろう。
それなら、気力も体力も十全、弾除けの参加者も数多くいる今、チャンを倒すべきではないのだろうか。

(だが、イマイチ踏ん切りがつかないな……)

ここで参戦したとしてもチャンを確実に倒せるとは限らない。
加えて、ミツルが得意とする魔法はチャンの専用武器である八卦鏡に無効化されてしまう。
それならばここは遠くへ離脱するべきではないか。
煩悶がミツルの頭を痛ませる。明確な答えが出ないまま数分が経過する。

「……出てこいよ。そこにいるのはわかっている」
「あらら、バレていたか。それはいいとして坊ちゃん、覗き見はいけないなあ。趣味が悪いよ?」

後ろからかけられた声にさほど驚きもせずにミツルは振り返る。
そこにいたのは角刈りの老人――猿谷甚一だった。
両手は上に上げ、戦う意志がないことを示している。

「人のことが言えるのか? お前の方こそさっきからずっとその木の影から覗いていただろう。趣味が悪いのはどっちだ」
「これは手厳しいねぇ」

ミツルの張り詰めた表情を見てくつくつと猿谷は楽しそうに笑う。
それが気に障ったのか、ミツルは軽く舌打ちして苛立ちの感情を隠さない。
それを見て更に猿谷が笑う。その繰り返しだった。

「俺に何か用か? 用がないなら立ち去れ」

「坊主になくともわしにはあるんだよ……わかるだろ? 向こうにとてつもない奴がいやがることに」

依然と笑みを崩さない猿谷は戦闘の音が響く草原の向こうを顎で指す。
そこには宴があった。刃鳴散らす音、拳が風を斬る音、大小様々な音が交響曲を演奏している。

「あの宴には参加しないのかい?」
「俺は戦闘狂じゃないんでね、避けれる闘いは避けた方がいいだろう?」
「もったいない、若い時は無鉄砲に行くもんだぜ?」
「貴様の挑発には乗らん」

憮然としながらもミツルは冷静に思考を張り巡らしていた。参戦か、退却か。どちらをとってもリターンもリスクも存在する。
そしてこれは命がかかっている選択だ、安易には選ぶことは出来ない。

「貴様は行くのか?」
「当然。今は、少しあんな乱痴気騒ぎの中で暴れたい気分でなあ……」

その時、一瞬だが猿谷の顔が悲しみに染まった。何か大切な親友を失った、心にポッカリと穴が開いた喪失感。
あの戦いをやりどころのない感情をぶつけるための捌け口に猿谷はしようとしている。
ミツルはそう感じ取った。

「坊主もそうなんじゃないのか? お前さんも同じで何かを」
「それ以上言うな」

やりどころのない感情を持て余しているのはミツルも同じだった。心にあるモヤモヤとしたモノ。自分ではわからない何かにイラついて顔をしかめ続けている。
それはあの放送を聞いた後から生まれた気持ちだった。何故? 疑問が頭の中で反響する。
自分でもわからない感情なのだ、幾ら問いかけてもわかるはずがない。

「違う……俺はあんな奴が死んだところで何も感じはしない」
「まあそういうことにしておいてやるよ……ところでどうよ、坊主も一緒に暴れねえか?」

それは甘美なる誘いの言葉だった。この黒い感情を思う存分に吐き出すことが出来る。それはミツルにとっては重要なファクターだ。
だが、一時の感情に流されてはいけないと抑制の声をかける自分もいる。
なにせ、相手はチャンだ。いずれ倒すべき敵ではあるがこんな早くから戦うのは得策なのか?

「俺は――――」



◆ ◆ ◆



「行きますよ!」
「言われなくても!!」

戦闘は混迷を極めていた。五人と一人による一進一退の攻防は絶え間なく続く。
正面から仮面ライダーの身体能力を活かして美穂と英行が地面を高速で駆け抜ける。
美穂のレイピアが、英行の拳が、風を切ってチャンを屠ろうと肉薄し、激突。

「はあっ!!」
「っ!!!」
「ふん……功夫が足りんな」

刃と拳がチャンとぶつかり合い、ギチギチと音を鳴らす。
だが拮抗は一瞬、すぐに弾き飛ばされ二人は宙に浮き、吹き飛ばされる。

「はん……! あい変わらず化物っぷりを発揮してやがるなあ!」

カントリーマンが背後から高速でチャンに迫る。手には切れ味鋭し奇跡の執刀を持ち、刹那を疾走。
そして接近すると同時に連撃、一瞬五斬。コンマ一秒の瞬間に五月雨を穿つ。
だがその斬撃も。

「いいぞ、その調子で更なる閃光を私に見せてくれ」

チャンの身体に軽く掠めるだけにとどまり致命傷にはならない。
返答替わりに放たれた裏拳でカントリーマンも勢い良く後方へ転がり込む。

「ジャウロ・ザケルガ!」

チャンの凶悪な強さに顔を歪めながらもゼオンはひたすらにどうやれば殺せるか、そのことだけを考え続ける。
そして、陽炎と何かしらの言葉を数回交わしコンタクトをとる。その時、カントリーマンを蹴散らしたチャンが二人の方に眼を向ける。
だが、遅い。もうゼオンは作戦を伝え終り、呪文も唱えてしまっている。
唱えた瞬間、ゼオンの掲げた手には光の円が現れ、そこから幾重もの電光がチャン向けて発射された。

「私に魔法の類は効かんよ、カントリーマンから教えてもらわなかったのかな?」
「誰が貴様を狙うと言った……」

電光はチャンの方向へ飛んだとは言ってもチャン自身を狙ってはいなかった。
狙っていたのはチャンの周りの大地。電光は次々と地面に着弾し、地面を吹き飛ばしていく。

「ぬっ……!」

電光の影響は八卦鏡によって無効化されるのでそれに付随するダメージはない。
だが吹きすさぶ土煙までは無効化出来ない。チャンの視界は一面に靄がかかる。

その隙を陽炎は逃さない。

「その首、貰い受ける」

地面を強く蹴り上げて加速。その速さ疾風の如く。陽炎の通った後には風が巻き起こり草が舞う。
忍者故に音も立たず無音。そしてそのままチャンに接敵、すれ違いざまに銀色の閃光が首筋を通過した。

「ふむ、今のはなかなか肝を冷やした」
「な…………!」

閃光は空を切っただけだった。チャンは首を後ろに倒してぎりぎりの所で鉈による斬撃を躱したのだ。
何故躱せた? そこに深い理由などない。躱せるから躱したにすぎない。
実にイージー。この程度を出来なくて最強を名乗れるか。この程度は飽くなき闘争を望む者として息を吐くかのように出来る行為だ。

「まずは一人――涅槃にて躾を受けてこい」
「……! 弦之介さ」

しかし、どちらの言葉も最後まで紡がれない。そう、轟音と共に飛んで来る平頭銛に掻き消されて。
平頭銛は陽炎の全身を消失させ、チャンの肉体も――――。



I can cry for you 投下順 Holocaust(下)
薬師寺天膳は大体で5、6回死ぬ 時系列順 Holocaust(下)

受け継がれる龍騎  カントリーマン Holocaust(下)
ゼオン・ベル
陽炎
[嫌味な”闇”]] 香川英行
仮面ライダーの夜明け 霧島美穂
虚者/強者 チャン









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