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賢者、歴史の道標とダベる  ◆1yqnHVqBO6



時が無為に流れる。
ここで時の定義を明確にすることほど愚かなことはないが
いくら待とうとも“愛”に縛られた哀れな男はやってこない。

「未来が変わったか」

ヨキは口の端を吊りあげる。

「そんなこともあるだろう。
 因果を司る神は死んだのだから」

これ以上の皮肉はないとヨキは思う。

ヨキは望遠鏡を通して、闇を覗く。
深く、深く、暗い空間が世界の果てで蠢いている。
侵食は人の歩みと比べたら緩やかに、
だが起こっている事態だけを正確に観測すれば驚異的な速さで進んでいる。

「闇。闇……
 こうして改めて見ると恐ろしいものだね」

望遠鏡からは眼を離し、
少しだけ曲げていた腰を労るかのように
伸びをしながら背後へ語りかける。

それはヨキが殺し合いを共にする
スプンタ・マンユへの語りかけか。

いいや、違う。
語りかけるのは背後に設置されていた大きな姿見に映る男。
男の表情は能面のようにのっぺりとしており
その姿はどこか茫漠としていた。

「お前にも恐れるものがあるのか。
 黒き血の賢者」

その言葉を文面通りに受けとるのなら。
その男がヨキの言葉を意外に思ったということか。

いいや、違う。
彼の声は抑揚を失ったように平坦であり。
起伏は長い時を過ごしてきたことで磨り減り錆びついた
金属音のようにも感じられる。

それは、まさに。

「そうさ。私は闇が怖い。
 百億の夜を独りで過ごし。
 いくら空を見上げようとも。
 闇の本質を見極めることはできなかったよ。
 あれは眼に見えるモノの外にあるからね」

砂漠。荒廃した街並み。
そこで裾の長いコートを纏い、ひとり佇む姿。
そんな光景がヨキは簡単に想像できた。

「お前は賢者ではないのか?」

「賢き者は知っている」

ヨキはようやく男の声が聞こえてくる背後を見る。
そこにいたのは鏡に映った男の姿だけ。
鏡に投射されるべき実体が
ヨキの視界に映ることは永遠にないだろう。

「眼に映るモノは現実であり真実」

そして。

ヨキは静かな声で男へとそう語りかける。

「眼に映らないモノを人は真理と呼ぶのだとね。
 真理を壊すのは賢人の役目ではない」

それは静かな声。
静かな声は平坦であることと同義にはならない。
だから、それがとても優しく響く声色であっても
深淵よりもはるかに深い憎悪を潜ませることができる。

「神の役目さ」

その憎悪は目の当たりにすれば多くのモノが震えただろう。
だが男はそれが彼自身にも浴びせられていることを
自覚しながらも動じない。
彼にはもはや赤き血の流れる体はない。
死もなく。あるのはただの絶望の果ての自害じみた消滅のみ。
それを知っている男は表情を変えない。

「俺は優衣を死なせないためだけに動く」

男はただそれを告げる。

「決して死なせない」

それが答えだと言うかのように。
それが答えで在り続けるのだと証明するかのように。
男は平坦な言葉に僅かに力をこめる。

「お前は願いを掴むための首輪を持ってはいない。
 この世界を流れる想波に
 実体も持たず触れたのならば一秒と経たずに融けていくだろう。
 そしてこの闘いがどう転ぼうとも時はもう戻らない」

「わかっている。
 これが最後だ」

「そうさ。
 もはやここがあらゆる歴史の、因果の終着点だ」

「過去も未来も。現在すらここにはない。
 俺は、俺のすべきことをするだけだ」

これは会話かただの言葉の羅列か。
それを判断できるのは当事者のみであり。
彼らが無意識の海の何処に足を浸しているのか。
それすらもわかることはできない。

「予定通りに。
 コトは俺が殺す」

それを最後に、男は鏡の中からも姿を消した。

波が引いたかのような静寂が場を満たす。

「愚かな男だよ」

残された黒き血の賢人は呟く。

「幾百万の悲劇を踏みにじり。幾千億の絶望に溺れながらも。
 ひとり、ひたすら歴史に干渉し。ひとり、誰と通じ合うことなく多くの因果に関わり。
 望む結末のために時を繰り返し続けるとはね」

思いだすのは想い出せない時。
自我もなく、
ただひたすらに歯車の一部として働かされていた時。

ただ一つの言葉が、投げられた石が波紋を起こすかのように
無いはずの心を震わせ。
黒き血の人形の内に果てしない海を持たせ。

機械人形はいつしか黒き血の人になった。
たった一人の目覚めは、不思議と他の人形たちの目覚めにつながった。
まるで彼らが皆、同じ無意識の海に足を浸して繋がっていたかのように。

「その“願い”。愚かで、憎き男だ。
 もはや赤き血を持たぬ身であろうとも。
 お前がやってきたことは、私の心を醜くざわつかせる」

そして人になった人形は強固な意志を持ち。
武器を手に長き時を闘った。
戦友たちがみな死んで。
百億の夜をひとりで過ごし、
彼らの顔が砂のように心から零れ落ちていったとしても。

「お前のことはこう呼ぶに相応しい」

始まりの言葉だけは忘れたことがない。

「“歴史の道標”。神崎士郎」


――私たちに自由を!!




【E-4/桜見タワー/午前】

【ヨキ@WaqWaq】
[状態]:健康
[装備]:スプンタ・マンユ@WaqWaq、首輪探知機@オリジナル 、ヒミコのレーダー@BTOOOM!、
    夜叉丸の糸@バジリスク、スタンガン@BTOOOM!、BIM(タイマー型)@BTOOOM!(8/8)
[道具]:基本支給品×3、手鏡、果物ナイフ
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して赤き血の神を抹殺する
1:誰も来ないので移動する

※美神愛の日記はすべて破棄されました。
※ヒミコのレーダーは手に埋め込むことはできませんが意識を集中させることで
 レーダーの役割を果たすことはできます。感度は当然普通に使うよりも落ちます。


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賢者の瞳~水一滴もなし~ ヨキ [[]]







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