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立ち上がれども ◆CFbjQX2oDg



猿谷が逃走を図ったあと、パピプリオをベッドに寝かしつけた。
津幡も同様に休息したかったが猿谷やその他の参加者が潜んでいる可能性を捨てきれず病院内を探索することにした。
各病室には誰かが潜んでいる様子も訪れた様子も伺えなかった。
診療室は先に病院にいた猿谷にもっていかれたのか、既に医薬品の棚はスカスカである。
残っていた大量製品である包帯やガーゼや消毒液を回収しリュックに詰めた。
輸血用血液でも余っていることを期待して備え付けの冷蔵庫を開ける。

「なんじゃ…コレは」

結果から言うと輸血用血液は手つかずのまま残っていた。
A型、B型などの全種類揃っている。
津幡が言葉を漏らしたのは輸血用パックに詰まっている黒い液体のことである。
通常の赤い血液と同じ数だけある黒い液体。
試しに封を開けて見ると油のような臭いがした。
何故このようなものが輸血用血液と一緒に保存されていたのだろうか。
とりあえず黒い液体も含めた一通りの血液も回収し、さらに注射器、メス、医療用ハサミなども片っ端から回収した後で診療室を後にした。

病室に帰った津幡は当初の予定通りベッドで寝ている少年の右腕に出来るだけの処置をしようとした。
と言っても、輸血するには少年の血液型がわからないためにガーゼに消毒液を染み込ませ包帯で撒く程度でしか現状は出来ない。

「これは……」

また同じ言葉を漏らす。
少年の右腕の切断面は完全にでは無いが塞がりつつあり、顔の血色も少しづつではあるが良くなってきている。

常人では考えられない回復力を見て津幡は一瞬眉を吊り上げたが、すぐに何かを察して無言で頷いた。
鏡の中にいた影の男、死んだのに生き返った自分自身、護身像クシャラス、ミラーワールドの研究レポート
実にファンタジーな代物だ。見た目が子供の超回復能力者がいたところで何ら不思議ではない。

片腕を吹き飛ばされた少年が普通歩けるだろうか、例えどれだけ必死になったとしても不可能だろう。
だが、現実に少年は命の火を残したまま私の元にたどり着いた。
おそらく見た目は6~10才くらいの少年だが、彼はきっと人間では無いのだろう。

「だが――」

津幡は微笑みを浮かべる。

「どんな存在であれ子供を守るのが英雄である私の目指す道だ」

病室の隅に置かれたリュックの中身が呼応するかの様に輝いていたが、窓から差し込む朝日に紛れて津幡は気付かなかった。


――『我が子らよ。まずは祝福しよう』


静寂に包まれた病院に響きわたる男の声。
津幡はやれやれといった顔立ちで視線をパピプリオから外した。




◇◆◇



「……ロデュウ様?」

放送からしばらく経ってパピプリオは目を覚ました。

「目覚めたのか。ロデュウというものは参加者名簿に無い、ここにはいないのだろう。私の名前は津幡共仁だ。
 お前さんの名前は何というんじゃ?」

聴き慣れない老人の声が耳に届いた瞬間、パピプリオの脳は一気に覚醒しベッドから跳ね起きようとする。
だが、血液を大量に失っているため頭がふらつきバランスを崩してしまう。
その体を支えようと右腕をベッドの手すりに伸ばしたところで空を切り再びベッドの上で倒れてしまう。

「無理をするな。もう出血は止まったとはいえ常人なら動けるような怪我では無い」

「うるせージジイめ! だっ……誰がお前の言うことなんか聞くか!」

強気な口調とは裏腹にパピプリオの全身はガタガタと震えている。
誰が見ても怯えていることがわかる。左手に掴んだ枕は盾にしているつもりなのだろう。
右腕の怪我が原因で怯えているのか、それとも彼は元々怖がりなのか、あるいはその両方か。

「ガッシュ・ベルという者は死んだ」

「え?」

津幡はパピプリオの恐怖の原因となっていると予想していた名前を取り上げる。
パピプリオは予想外といった表情を浮かべ、その体の震えが止まった。

「お前さんを治療するために運んでくる途中で何度もうわ言の様に呟いておったな。
 その腕はガッシュという者に襲われたのか?だが、もう焦ることは無い。その名は先程の放送で呼ばれた」

「嘘つくんじゃねえ! あんなに強いガッシュが……そう簡単に死ぬわけないだろ!」

殺し合いに乗ったガッシュが死んだ。それが本当なら危険が去ったという意味では喜ばしいことだ。
だけれども、パピプリオは不思議とちっとも嬉しいという気持ちが湧いてこない。
だって、ガッシュは――

「嘘ではない。放送で呼ばれた名だ。確かに死んだ」

そういう津幡も誰かのことを思い浮かべるかのように、一瞬だけ哀しそうな表情をしたがすぐに元の戻る。

「お前の目的は何なんだよ。何でオレ様にそんなことを教えるんだ?」

「病院に連れてこられているってことで理解してもらいたいものだがな。
 いいか小僧、よく聞け。ワシはな、英雄になる男じゃ」

「は? いい年したジジイが何を言っているんだ?」

パピプリオは拍子抜けする。
既に自分の体が震えなくなっていることに気づいてはいない。
しかし心のゆとりは次なる頭の回転へと繋がる。

「そうだ!ティオだ……! ガッシュのことを伝えなきゃ!」

「ほう……」

津幡が口元に手をやりながら試すように投げかける。

「ガッシュと同じ元々の知り合いか? だが、殺し合いにのったガッシュはもう死んだのだ。その体で焦ることもあるまい」

「違う! それが本当なら尚更行かなきゃ! ティオはガッシュが人を殺したことをまだ知らない。
 友達のガッシュが死んだと思っているんだ! あれだけ友達想いの優しいあいつだ。きっと悲しんでいる。側に誰かいないといけないんだぜ!」

津幡は何も言わずに部屋の隅に置いてあった荷物を拾い上げクシャスラの背に乗せる。
その動きに疲労困憊の老人の姿は伺えない。

「ほれ。なら、早く行くぞ。南側からワシは来たが誰も見なかった。ティオというものを探すならこのまま北上するのが良いだろう」

「……は? なんで勝手に決めるんだよ!そもそもお前がティオを探す必要なんてないだろうが!」

津幡は衣服の下を伝う疲労からくる冷や汗を無視してニヒルに笑いながら答える。
辛いときに辛いと言えない、いや、言わないのが英雄の努めだ。

「さっきも言っただろう? 私はな、英雄なんだよ。だから子供であるお前さんはワシを頼れば良いんだ」

そう言うとクシャスラに指示を出しパピプリオをそのクシャスラの背に荷物と共に乗せると病室の窓から飛び出した。

「へっ。なんだかよくわからないけど、オレ様は悪(ワル)だからジジイを利用させてもらうぜ!」

何でも構わんと小さく返答する津幡の背中は、パピプリオの目からはやけに大きく見えた。

(待っていろよ、ティオ。オレ様にはいなかったけど……友達がいなくなって嬉しいわけが無いことくらいわかる。
 たしかにオレ達は魔界の王様を目指す敵同士だけど、別にオレ様とお前は友達でもないけど、理由なんて無くても力になりたいんだ)

少年の少女の支えになりたいという決意という名の願いを胸に歩み出す。
しかし、時を同じくしてある場所で、その少女は怪物としての産声をあげていた。
怪物となった少女は最早ガッシュという友達のことすら理解出来るか怪しい。
その事実を少年はまだ知らない。


【D-3病院/一日目/朝】

【津幡共仁@銀齢の果て】
[状態]:疲労(極大)
[装備]:クシャスラ@waqwaq、コルト・シングル・アクション・アーミー(5/6)@現実
[道具]:基本支給品、簡易工具セット、輸血パック(各種血液型、黒い血のも)
[思考・状況]
基本行動方針:英雄として行動する
1:ティオを探しに行く。
2:パピプリオに同行


【レオパルドン・パピプリオ@金色のガッシュ!!】
[状態]:右腕喪失、恐慌状態 、気絶
[装備]:魔本@金色のガッシュ!!
[道具]:基本支給品一式、月の石@金色のガッシュ!!、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本行動方針:死にたくない、ルーパーの所に帰りたい
1:ティオを探しに行く
2:津幡と同行(利用)する


[備考]
※19巻、レインと戦った直後から参加。
※出血は止まりかけているが、傷口はそのままです。


白光のスプンタ・マンユ~What a beautiful hopes~ 投下順 Dear My Friend 
優しさに飢える少女 時系列順 Holocaust(上)


増えるジジイに逃げるジジイ 津幡共仁 Dear My Friend
レオパルドン・パピプリオ




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