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過去の産声


  雲の形がなんなのか。
  それは幾重にも重なる枝の隙間から当てていた。

  「えっとあれはパンですよきっと。
   胡桃が入った焼きたてのパンです」

  「どうかな?
   ボクにはトマトに見えるよ」

  地面から一番近い枝に二人並んで座り、
  木漏れ日がくれる陽気に浸って
  闘いを知らないかのように双子は
  空が紅く染まるまで囁き合っていた。

  「むむ~、意見が割れたですね。
   じゃあもっと上の枝に登って確かめてくるですよ」

  「気をつけて」

  張り切った緑のドレスを着た少女は幹にしがみつくと
  両足を樹の凹凸に引っ掛けて
  体全体を押し上げることで上へと登る。

  頬にちくちくと樹の皮、
  鱗が触れてくるのを少しも気にせずに
  少女は動き続けた。

  けれど、一番高い枝に足を乗せようとした瞬間、
  隣の穴から小さな鳥が飛び立って。

  予想外の出来事に足を滑らせた
  少女はそのまま地面へと真っ逆さま。

  「のぉぉっ!? そうはいかねえですよ!」

  空中で身を翻した少女は草木が生い茂る大地へと着地を果たし。
  両手を広げて屈託なく笑った。

  「す、すげえカッコよくなかったですか今の!
   見てましたか蒼星石!?」

  「ああ、見ていたよ」

  姉の蛮行に眉ひとつ動かすことなく、じっと眺めていた
  妹はそこでようやく表情を変えて。

  「お見事」

  小さく微笑んだ。


  「まだ起きないすか」

  「………………」

  「あの子が妹?」

  「そうですよ。可愛いでしょう?」

  「そうすね。仲良しで微笑ましいす」

  「二人きりの時はあんな表情を浮かべることもあったですよ」

  「お姉さん子だったすねー。
   もれには弟も妹もいないから羨ましいす」

  「……殺し合いするとしてもですか?」

  「それでも、残るものはあるすよ。
   もれだって闘いは嫌す。
   けど父ちゃんの心とレオの願いに触れたのは
   大切なことだって思うすから」

  「残るもの……それはきっと心にしかないんですよ。
   だって私達は人形なんですもの。
   壊れてしまった人形が人間の心より進んでしまったら
   あべこべになってしまうでしょう?」

  「チャンと闘ったとき、もうダメだって思った
   もれを動かしたのは父ちゃんでした。
   だから、ね? 残ったものは今もれの隣にいるすよ」

  「            」

  「そんな顔しないしない。
  友達がいつまでも悲しそうな顔したら
  もれまで泣けてくるすよ」

  小さく開いたドアの隙間から覗き見るように
  他愛のないことではしゃぐ双子人形を、虚ろな眼で見ていた翠星石は
  そこでようやくはっきりと隣に座る誰かへと視線を移し。

  そこにいる人の顔を明確に認識する前に、翠星石の意識は覚醒した。


――――――――。


「これがワタルという少年の武器でいいんじゃな」

「ああ」

「ふむ……」

手に握られた勇者の剣をじっくりと観察し、
試しに数度振りおろし。使用に弊害がないということを理解した。

「その少年は魔導師の友人だったと」

「そうだ」

「何故、その魔導師にこれを見せなかった?」

「それを見つけたのは猿渡とかいう爺さんの荷物からだ。
 ゲーム開始から経った時間から見ても
 そのジジイが下手人だったんだろう」

「なんじゃ。儂の勘も冴えておるな」

「何か言ったか?」

「いやなんでもない。続けろ」

「だからまあ、なんだ。
 また会った時にどっかのヤバい奴からこれを奪ってきたんだ。
 きっとそいつがワタルを殺したに違いねえと言えば
 懐柔できるかと思ってな」

カントリーマンは言い終わると肩を竦め、
自嘲に口の端を吊り上げた。

「ずるいだろう?」

「それでずるいと言ったら
 多くの者がずるいということになるじゃろうて」

腕組みをし、白髪鬼は窓から外を覗いた。

「お前さんの“願い”は医学の壁を超えることじゃったな」

「今はもうやめたけどな」

「何故やめたんじゃ?
素晴らしいではないか。
お前さんが泥をかぶったおかげで何人の命が助かるか」

「……今そんなことを言うのかよ」

カントリーマンは剣呑な眼つきで白髪鬼を睨みつけたが
白髪鬼は横目でカントリーマンの反応を認めるとふっ、と笑みを漏らした。

「責めとるわけじゃない。
 人間はどうやっても目前に
 ある物の価値を大きく捉えるものじゃ」

窓からはちょうど双子が生やした超巨大な樹木と
突如として現れた天から垂れる建造物が同時に見えた。

「儂もなあ、最初は適当なところでゲームに乗って
 お前さんのような相手と
 スリリングな闘いを繰り広げようと思ったんじゃが」

「おいおい」

白髪鬼の告白を受けてカントリーマンは気楽に振る舞いつつも、
その手を懐に入れ、足をさり気なく開き、
いつでも斬りかかれる体勢をとる。

「やめじゃやめ。
 子供を守れずに終わるというのは英雄たる儂としては
 いささかともの足りん」

憤慨して小言のようなものを始めだした白髪鬼。
カントリーマンは懐から手を離すと脱力感に襲われ、眉間を揉んだ。

「あれ、カズオと真紅は何処なんです?」

そんな時、ドアの開く音が聞こえ、
寝ぼけ眼の翠星石があくびをしながら入ってきた。

「まず最初におはようというもんじゃよ、こういう時はな」

「……おはようでず爺1号」

「2号は俺ってわけかい」

「うむ、正直に挨拶する子は良い子じゃ。
ほれご褒美にこれをやろう」

満足して顎を撫でた白髪鬼は
荷物からパンを取り出して翠星石に手渡した。
病院で調達したヤクルトもつけたのはそれなりの心遣いだろう。

受け取るとすぐさま大口を開けて翠星石はかぶりつく。
だが、パンを加えたまま、一回、二回、と咀嚼していく内に
その表情はどんどんと険しくなった。

「ぐぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
 石油臭っ! ものっすごく臭っ!」

口にあったものを残らず吐き出し、喉をおさえて悶える翠星石に。
大きな声で笑い、少女の頭を撫でる
白髪鬼はヤクルトを片手に翠星石の背中をさすった。

「きぃっ!」

金切り声を上げて白髪鬼の足にパンチすると
ヤクルトをひったくって口直しに一気に飲み干した。

「何やってんだかお前ら……」

呆れ果てた表情で少女と老人のやりとりを眺めていたカントリーマンは
気を取り直すと荷物を持ち上げて肩にかける。

「あれ、どっか行くんですか2号?」

「動物園の下見だよ。
 お前さんにはまだ早いさ」

それを最後にカントリーマンは
翠星石に手を振って翠星石が開けたのとは別のドアを開け。
階段を降りて病院の外に出ると病院で見つけた
地図を手に動物園へと向かった。

――――――――――。


放送の後に様相をいくらか変えた会場ではあったが
方向が変わることはなかったのか
同エリア内にあったその施設はすぐに見つかった。

「ここか?」

とは言ってもそこは一般的な動物園とは違い、
寂れた一棟の賃貸ビルではあったが。

看板を確認するとカントリーマンは中に入っていく。
まず目に入ったのが動物園は地下1階との案内。

受付を通り過ぎるとコンクリートで塞がれた上への階段ではなく
下への階段を降りていくと、
鼻を刺激したある匂いにカントリーマンは顔をしかめた。

徐々に強くなっていくその匂い。
階段を下り終えたカントリーマンの鼻はすでに麻痺しきっていた。

錆びたドアノブ、日光の当たることがなく、
換気していない空間が産み出す独特の湿気と空気の感触。

意を決したカントリーマンはドアノブを捻り、
静かに扉を開けていった。

錆びついた音が来訪を伝えるだろうことから
武器を片手に持っていた。
だが部屋の中の予想外の事態に
カントリーマンは息を呑んだ。

そこにあったのは部屋を文字通り埋め尽くすほどの
散乱した肉片、皮膚の切れ端、ばらけた髪の房。

その中から突き出た刺のように見える白いものは骨。

つまりは、何十ものなにかがここで死んだということだ。

靴をたちまち血が浸し、中まで濡らしていったのは
部屋から出ようとするほどに血が溜まっていたということ。

「ど、どういうことだこりゃ!?」

らしくもなく狼狽しきった
カントリーマンは階段を一段、二段と上がり、
中を改めて覗く。

「明らかにこのゲームの参加者よりも多いぞ……?」

これが【動物園】なのだろうか。
それではあまりにも悪趣味すぎる。

ただ参加者を驚かせるためにこんなものを用意したのか。
部屋に入る前に目を走らせたナンバーと表札を確認し、
カントリーマンは今度は上へと上がっていく。

塞いでいたコンクリートを斬り裂き、
昇っていくとまた同じように肉の山があった。
その次も、その次も。

ようやく落ち着きを取り戻したカントリーマンは
肉片の形状、皮膚、眼球の色がどれもみな同じであったことに気づいた。

最上階の一つ前、そこにあったのは一人の男の死体。
これは嫌というほどカントリーマンも知っているもの。

そしてついに最上階に着いたカントリーマンが眼にしたのは。

「これは……繭か?」

巨大な脈打つ虫の繭。
今にも成虫が生まれそうなほどに膨れ上がったそれは
八本脚の蟲が紡ぐ糸に吊るされて部屋の中央を占領していた。

「とにかく白髪鬼の意見を聞くとしようかね」

僅かな時間で気が動転し、消耗しきったカントリーマン。
ここに来る前に眼にした微笑ましい光景が無性に懐かしくなり、
自然と早足で下へと降りていく。

【チャン】

最上階の一つ前の階の壁に大きく落書きされた名前。

【ムルムル】

けれど、後はどの階も同じ名前が壁に
でかでかとスプレーで書かれてあった。
地下の動物園の看板に書かれていた展示物の名前と同じく。

もう一階を降りればここから出られる。
弾む心を抑えきれず、カントリーマンは足を踏み出し、

「久しぶりじゃの、カントリーマン」

階段の下からカントリーマンを見上げていたのは。
彼が肉片の欠片、皮膚の一部から自然と想像したのと寸分たがわぬ少女の姿。

見上げる少女はあくまで無表情で。
カントリーマンの指先ひとつ見逃さない透徹した眼をしていた。

いつからそこにいたのか。
どこから来たのか。
彼女は何なのか。

あらゆる疑問がカントリーマンの脳を埋め尽くし、掻き乱す。

瞬間、カントリーマンの耳に轟音が響き、
少女、ムルムルの目がわずかに逸れた隙に
ありったけの銃弾を彼女へと撃ちこんで。

同時に壁を切り崩し、脱出した。

遠くでは倒壊していく数多くの建物がある。
無数の手形にそれらが抉られていたのを確認した
カントリーマンは全速力で駈けだした。


【D‐3/一日目/日中】

【カントリーマン@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:ダメージ(中)疲労(小)
[装備]:奇跡の執刀(ハイブリッド・メス)@ブレイブ・ストーリー~新説~ 、
    カードデッキ(龍騎)、サバイブ(烈火)、救急箱@現実、ニューナンブM60(0/5)@現実、
[道具]:基本支給品×2、不明支給品×2、首輪(是方昭吾) 、首輪(相馬光子)、 首輪(朧) 、 動物園の鍵@銀齢の果て、
[思考・状況]
基本行動方針:生きる。
1:すぐさま白髪鬼のところへと戻る。

[備考]
※ローゼンメイデン側の事情を大体把握しました。
※陽炎、相馬光子の武器を毒と判断しました。
※他の死体は消し飛びました。首輪はどうなっているかは不明です。
※動物園には本来ならムルムルがいたようです。


【津幡共仁@銀齢の果て】
[状態]:
[装備]:クシャスラ@waqwaq、コルト・シングル・アクション・アーミー(5/6)@現実 、勇者の剣(ブレイブレード)@ブレイブ・ストーリー~新説~、
    ワルサーP38(0/8)@現実、チャンの玉@ブレイブ・ストーリー~新説~
[道具]:基本支給品×3、簡易工具セット、輸血パック(各種血液型、黒い血のも)、
     ワタルを打ち抜いた弾丸 、月の石@金色のガッシュ!!、 レーダー@BTOOOM!、ワルサー予備弾×16、
     レオパルドン・パピプリオの首輪、ワタルの首輪(分解済み)、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本行動方針:英雄として行動する
1:首輪をもう少し調べる。
2:翠星石を保護する。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ローゼンメイデンの事情をだいたい把握しました。
※バトルロワイアルの事情をだいたい把握しました。
※ワタルの首輪を分解しました。
 造りはガダルカナル22号と同じようです。


【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:
[装備]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン 、護神像アールマティ@waqwaq
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針: 闘わないで済む世界が欲しい
1:カズオと真紅が何処に言ったのか知りたい
[備考]
※参戦時期は蒼星石の死亡前です。
※waqwaqの世界観を知りました。シオの主観での話なので、詳しい内容は不明です
※護神像アールマティに選ばれました。
※シオとヨキが黒き血の人であることを知りました。




ぬくもりのなかであたしを殺して 投下順 ぎゅっと握り締める
少年よ、我にかえれ 時系列順 PARADIGUM

銀の鍵と青の剣を手に握り 翠星石 賢人は無限の幕、羽織り
カントリーマン
津幡共仁








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