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決意の夜



「俺達は似ている」

ジクザグに飛行、交差、激突する両者。
魔術師が口を開いた。

「大人たちの身勝手な都合に望まぬ定めを強いられ。
 せめてもと望みに向かって闘うことを選ぶ。選ばざるをえない」

魔術師、ミツルに繰り出される拳の連打。
速さを突き詰め。威力を極め。
砕く鉄の拳は受け止めることを赦さない。
止まらぬ男の拳。

ミツルは冷静に周囲に漂う想波を練り、風の塊をぶつけ。
速度が弱まった隙に距離を取るのではなく。
伸びきった腕ではどうしようもない側面へ回り。
二つの刃で胴を刈りとらんとキャンチョメへ襲いかかった。

「放り込まれた道でも、歩き方くらいは初めから自由でしょ?」

トライデントとレイピアは
キャンチョメの大きく開かれた両足に弾かれ。
鋼鉄の頭部がミツル、仮面ライダーの額に叩きつけられた。

「詭弁だな。
 自分が強く生きれば死んだ者も浮かばれるとでも言うつもりか。
 それで、死にも意味があったとでもいうつもりか!」

「たしかに、君の言うとおりさ!
 でも、友達が死んで、それでも生きるなら。
 みんなが喜ぶ生き方のほうが良いに決まってる!」

「失望したぞ《白色魔王》!!
 運命の享受を説くつもりか!
 お前の内に眠る力を見抜き、放置したのも。
 お前の両親だ! お前の敬う王だ!」

「きっと大人たちは信じていたんだよ。
 僕達なら。どんなことでも乗り越えられるって!」

「その悟りこそが諦めだと気づかないか!」

純白のマントが大きく広がり、
ミツルの背後を白い大輪の花のように飾る。
茜から漆黒へと変わる直前の紫苑の空に、
禍々しいほどミツルの白色は似合った。

「運命を受け入れろ。
 届かない理想を諦めて、
 相応の生き方をしろ。
 それが、大人たちの言い分だ!
 ただ、己の無力に直面し、屈した負け犬の言葉に過ぎん!!」

「でもガッシュはそうだった!
 どんな辛いことにも立ち向かって。
 乗り越えて、僕達を元気づけてくれたんだ!!」

「三谷も……ワタルもそうだ!!
 なのに死んだんだ!
 呆気無く。
 何をしたかも未だ掴めないような無力な結果に!!」

叫ぶ。吠える。
瞳に激情の炎を燃やし。
憤怒に滾る身体は奥底から突き上げられる力に翻弄される。

「僕を見ろ、《白色魔王》。
 この両手は色に狂い、家庭を捨てた母の血で出来ている。
 この両足は絶望に敗け、人を……己の子を殺めた父の肉で出来ている。
 産まれた時から肉も、骨も、魂も、全ては醜く腐り果てたものだ」

ミツルの背後に咲く花、花びらひとつひとつが触腕となって
キャンチョメへと伸びていく。
無数の、五月雨のように。

「それなら……変わればいい!
 人を殺してまで救われようとするなんて間違っている!」

「今更、善悪の話か、
 《魔王》が俺に人道を訴えるか。
 嗤わせるなよ、《人殺し》」

ミツルの言葉に、キャンチョメは怯み。
それが触腕の群れへの反応の遅れを招いてしまい。
幾つかが鋼鉄の肉体に突き刺さり、動きを止める。

「僕も、お前も、戻れないほどに汚れた血の手だ。
 ならば、何を躊躇うことがある。
 心などあの時、あの瞬間に凍りついた!」

「それで、関係のない世界まで巻き込むっていうの!?
 大切な人のために、誰かの大切な人を奪うっていうの!?」

触腕を急いで抜き取ったキャンチョメが
口の端から血を滴らせても、訴えた。

「元より俺の世界と交わるはずのない世界!
 どうなろうと知ったことではない!」

「君は、君はここに来て別の世界の人に触れて
 何も感じなかったのかい!?
 みんなの中に、優しさがなかったっていうの!?」

「あったとしても! 結局は奪われ! 
 残された者は悲しみに頬を濡らした!
 ただそれだけのことだ!」

愚かな革命家・七原秋也、
元は無力な存在ながらも。
殺し合いという理不尽への怒りと
希望だけを心の剣にして、最強のチャンに立ち向かい。

ミツルと同じく“願い”に狂ったはずの仮面ライダーナイトの
心に少しでも触れてみせた男。

だが、それも。
何も持たない虚ろな絶対者の拳に貫かれ。
残された者の心に痛みを遺しただけ。

「……美鳥だけは違った。
 美鳥だけはこの醜悪な世界で唯一つ美しく咲いていた!
 あの両親から産まれた身であっても、
 僕とはまるで違っていたんだ!!」

怒号とともに
極大の氷塊を砲弾のようにキャンチョメへと撃ち。
腕を交差したキャンチョメの鋼鉄に砕け。

『……チー』

首輪から音が聴こえた。
もう放送の時間か。
なんだこれは、これがコトか。
こんな鈴の音を出す生き物がコトの正体だったのか。

一瞬、硬直した思考を大急ぎで再稼働する。
それを他所に首輪から新たな少年の声が。
名は雪輝。時間遡行を餌にミツルを出しぬいた不届き者。

無数の破片が流星群となって大地へと落ちていく。
その過程で茜色から濃紺色に変わる天蓋の下で
闘争の色を反射し、七色に煌めいた。

「ここまで来たんだ。
 もう手を伸ばせば届く距離だ。
 《儀式(ハルネラ)》の人柱となって、
 俺の命を散らそうと知るものか」

大地から巻き起こる風。
それはミツルが産みだした突風。
流星は刃の風雨となってキャンチョメへと降り注ぐ。

しかし、キャンチョメが両の手を合わせると
ミツルの風とは比べ物にならない巨大な風が渦巻き。
衝突した氷塊の破片が勢いを失い
一瞬だが風と風の衝突の影響で滞空した。

『これは僕の“友達”の話なんだ。
 名前はガッシュ・ベル』

雪輝が何かを話している。
どうやって、そこに辿り着いたのか。
何を狙っているのか。
今はどうでもいい。目の前の闘いに集中するのみ。

『殺したのは僕だ』

キャンチョメの瞳の光は揺らがない。
殺されたのなら殺した者がいるのだから覚悟済みか。
もう少しこちらの有利になることを言って欲しいものだ。

トライデントの先端から圧倒的光量の光が産まれた。
槍の先から離れるとキャンチョメではなく、
宙にある結晶へと光線が奔る。

『僕は彼を殺そうとして。
 しかし、阻止されて窮地に立たされた。
 でもそんな僕に手を差し伸べてくれたのはガッシュだった』

光が無数の破片に反射して
キャンチョメの前方を覆うベールとなる。

目眩ましの光の乱舞。
これで相手を貫けるとは思えないが、
本番はその先にある。

優雅さは微塵もなく。
必死の形相で空を飛び、槍のみに想波を集中し。
キャンチョメへと迫る。


『僕は殺した。
 彼の善意を踏みにじって殺した。
 涙ながらに諦めるなと訴える彼を笑顔で殺した。
 これが君達が信じた人の結末だよ。
 どんなに赦したって、赦した相手に殺される。
 そんな運命だ。そんな世界だ。想いにどれほどの価値があるっていうんだ』


光の先にキャンチョメがいる。
近づく。さらに近づく。

目の前へとミツルは肉薄した。
少し突き出せば穂先はキャンチョメの腹部を抉るだろう。

キャンチョメの両眼に……ミツルは映っていなかった。

撤回だ。実にいい援護だ、天野雪輝。
お前の言葉で、一度は救われた《白色魔王》は再度揺らいだ。

呆気無く、手応えなく。
するりと、槍はキャンチョメの腹を貫いた。

キャンチョメの術、能力の本質は幻。
揺らがない心から産み出される幻は錯覚を超えて
感覚に直接働きかけてダメージを与える。
それは、世界に遍く存在する想波とも呼応し。
変幻自在の実としてキャンチョメは力を行使する。

そして、揺らいだ結果がこのザマということだ。

「は、は、は」

ミツルの口元に笑みが浮かび。
瞬く間に広がると、真紅の唇が紛糾のような哄笑となった。

「はははははははははははははは!
 どうだ、これがお前の友の果てだ!
 想い届かず、踏みにじられて、死んだ。
 それがお前を取り巻く世界だ!
 誰にも、抗うことなど不可能!」

槍を捻って、傷を広げる。
背中にはためく黒色のマントをも引き裂いて。
ミツルの刃は今、キャンチョメを捉え、傷つけた。

「さあ、憎め! 恨め! 絶望しろ!
 《白色魔王》として産まれたのならば。
 輝きなど握りつぶせ。すべての想いを権能で呑み込むがいい!」

キャンチョメの口から真紅の血が吐き出された。
ブロンドの白人男性、鉄の男の姿が弱々しくぶれた。

「マン・オブ・スティールを嘲笑ってみせろ!」

大きく槍を動かそうと
ミツルは両腕に力を込める。

「おまえの言葉は届かない」

予想外の結末だが、
ここで終わってくれるのならば重畳。

「残念だったな!」

己の“願い”にまた一歩近づく。

さあ、命を奪おう。
ミツルは両眼を冷然と凍りつかせ。
無情の処刑刀が、キャンチョメを、殺す。

「鉄のーフォルゴーレ 」

動かない。
刃が、縦にも、横にも、動かない。

「無っ敵ーフォルゴーレ」

万力の力で、ミツルの手が握られた。
槍の柄に手をかけていたその上に、更に手が。

痛む。ぎりぎりと、
高温の鉄にのしかかられたように。

「この歌を謳えば。
 フォルゴレはいつだって立ち上がるんだ」

キャンチョメの腹部から、槍が抜かれた。
それでも、力は緩められることなく。
ミツルの視界が大きく、揺らいだ。

「この歌を謳えば、
 僕の体にはいつも、勇気が!
 きっと、ガッシュにもヒロキにも
 雛苺にも敗けない勇気が!
 沸き上がってくれるんだ!」

世界が回る、廻る、輪る。
解放された瞬間にはミツルは遙か彼方へと。

「それが……お前の信じるものか!
 何故そんなにも信じられる!?
 お前も、今たしかに心が折れただろう!」

空中で静止し、体勢を整えたミツルが見たのは。
何かに祈りを捧げるように両手を合わせるキャンチョメ。
手を、離すと、羽織っていた黒色のマントが解けていき。
ちりちりと、弾ける音が雷雲を大きくした。

「その外套は雷雲か。
 想波の闘法でコントロールしていたのか」

術を放つ詠唱を始める。
チャンの闘いでも使った最大の技。
この世界において大きく上がった力量で
行使すれば威力はどれほどになるか。

   カオス メギトス ハムナトス メルギス 

空が泣く。
過ぎ去った青空の悲しみが聞こえる。
そして、いつの間にか空に鎮座した半分の月が、
どこか微笑っているように――

「決着だ!
 そして僕は帰る! あの日へ!」

ミツルの杖から、魔王を穿つ魔法陣が。

「エターナルエンド!」

巨大な魔法陣。
地上で使えば街一つなど粉々に砕けただろう。
チャンの封印魔法にも肩を並べかねない威力。

「鉄の! フォルゴレ!
 無敵のフォルゴレ!」

どこまでも広がる雷雲は、
夜空よりも濃く、広く、深く、闇に沈める。

そして、そこから産まれるのは一匹の金色の龍。
ブックの銀嶺よりも巨きな。
威容と輝きを持った、太陽の眩しさ。

「これを撃つのは最初で最後!」

龍を従え、
キャンチョメは己の身もまた雷電を纏い。

「バオウ・ザケルガ!!!!!!!!!!!」

魔法陣とドラゴンがぶつかる。
大気が揺れて、膨大な量の想波が喪われていく。

そして、想波の消費とともに。
地平の彼方から闇が押し寄せてくる。
暴食の底なしの宇宙。

無限にも続くかと思われる術と術のぶつかり合いで、
ミツルは闇に気づくことが出来ない。
ただ、ひたすらに、愚かに、目の前の闘いに集中するのみ。

終わりはすぐに訪れた。
障子紙のように破けた魔法陣から、
龍の頭部が現れて、キャンチョメの拳がミツルへと進む。

「フォルゴレがヒーローなのはさ。
 みんな、すごく悲しい目に会った人も。
 病気で凄く苦しんでいる人も。
 ガッシュやヒロキ達に会ってもそうなるかもしれないけど、
 フォルゴレがいる所は誰よりも上手に“そう”なるんだ」

「これは……」

「フォルゴレの周りでは、みんなが笑っているんだ!!」

「……黄雷か」

太陽よりも強い光に、
ミツルは目を奪われ、見蕩れてしまう。

「僕の負けだ、キャンチョメ」

そして、光に包まれて、ミツルの意識は――



――――――――――――――。


気がつくと、玄関に立っていた。
小さな体、弱々しい手、頼りない足。
ミツルは己の体を確認して、ため息をついた。

これは知っている。
ここは夢だ。何度も見た悪夢だ。
靴を脱いで、幸せな日々とは違う空気に満ちた廊下を歩く。
ドアは開け放たれていた。

だから、見えた。
ベッドの上で見知らぬ男と重なり、裸で息絶えた母が。
そのベッドの横で無造作に壁際に座らされた、血まみれの妹の姿が。

思わず、駆け出す。
転びそうなほどに心がざわめいて。
頭の中が真っ白になるほどの恐怖に占領された。

美鳥を抱きかかえると、
閉じられた瞳が静かに開いた。
血に濡れた少女の顔がミツルを捉えて、歪んだ。

「お……兄……ちゃん……」

わかっている。
ここにいる。僕はここだ。
安心しろ。すぐに助ける。どんなことをしても助ける。
お前だけは絶対に。両親など知ったことか。

そう言おうとしても、口が動かない。
出来損ないの油が切れたブリキのおもちゃ。
幼い頃に買ってもらった玩具のようだと、場違いな思考をした。

「痛いよ……こわいよ……」

妹は、美鳥は手を伸ばした。
視界は滲まない。涙なんて溢れるものか。
この映像を覚えている。
女々しい涙はこの時、捨て去ったのだから。

「お兄ちゃん……」

わかる。知っている。覚えている。
この先で美鳥が何と言って死ぬのかを。

ミツルは、一度も忘れたことがない。

「お“願い”……」

最期の言葉だ。
何度も夢に見たんだ。
僕の心はこのとき、狂ったんだ。

「わ……ら……って……」

知っているさ。
笑えばいいんだ。微笑めばいいんだ。
口を横に広げて、目を細めて。
三、二、一、どんな時でも浮かべられるんだ。
騙すために、笑顔はいつでも使ってきた。

だから、僕はそうしよう。

「…………え?」

できない。
顔の、表情の、何もかもが凍りついて動かない。
チタンの仮面をかぶった少年。
ああ、意外といいタイトルじゃないか?

もう一度、だ。

「…………あ」

またできない。

きっと力加減の問題さ。

「…………ああ」

失敗した。
どうしたんだ、芦川ミツル。
何度も夢に見たんだ。
いつかまた会えた時、
絶対に微笑って見せようって誓ったんだろう?

「ああああああ」

美鳥はまだ泣いている。
君の笑顔を待ちわびている。
最期の光景に泣き顔を、彼女は望まなかった。

「あああああああああああああああああああああ!!」

声が裂けるほどに僕は、ミツルは叫んだ。
喉が潰れようとかまわない。
二度と声が出なくてもいい。
ただ、このとき、微笑うことが出来れば。

「デウス! 女神! オンバ!
 誰でもいい! 時を止めてくれ!!
 僕に、時間をくれ!! どうか、どうか!!」

笑顔を忘れた。
涙だけが堰を切ったように溢れていく。
気づけばそれほど大きくなかった
団地の一室には今まで殺してきた犠牲者の死体が盛り沢山。

「お“願い”だ!!
 僕に! 僕に!!」

涙が止まらない。
けれど顔を覆うことは出来ない。
だって両の手は最愛の人を抱えるので精一杯だから。

「笑顔を教えてくれ!!」

そして、世界は罅割れ。
目の前には倒れ伏すキャンチョメと
涙を流し続ける男の子だけになる。


――――――。



「ご……めん……
 辛いものを見せたんだよね、きっと」

仰向けに倒れたキャンチョメはごほっ、と咳き込む。
姿は少年の者へと戻り。
深々と刻まれた傷跡はキャンチョメの命の残り時間を示した。

「莫迦、だな……」

屈みこんで、キャンチョメの顔を覗きこんだ。

「おまえ……勝っていたのに」

涙がぽたり、ぽたりと、キャンチョメの顔に落ちて。
キャンチョメはくすぐったそうに笑った。

「……いいんだ。
 僕は、こうしたかった。
 ヒロキに助けてもらって、君を見た時から。
 絶対にこうしようって決めてたんだ」

顔から血色が落ちていく。
キャンチョメの命が、消えていく。

「君の心に死に物狂いで触れて。
 ヒロキがやったみたいに想波を思いっきり注ぎ込んだんだ。
 それで、君の”願い”に触れることができた。
 その時、君の想いが反応して君も同じ物を視てしまったけど」

最後の力、だったのか。
キャンチョメは懐から、
一羽の小鳥の模した粘土細工を取り出して。
ミツルに渡した。

「とりあえず、さ。
 ガッシュと、雛苺と、ヒロキの名前は書いておいたんだ。
 続きは、ミツルが書いてよ」

不恰好な造形だ。
輪郭も左右不釣合いで。
たどたどしい筆致で名前が綴られているだけ。

「……ありがとう」

ポツリと、つぶやかれたミツルの声を聞いて。
キャンチョメは今度こそ、眼を閉じた。

「そこにいてくれてるって、知ってたよ。ヒロキ、ガッシュ」

そして、キャンチョメは死んだ。
安らかな表情で。穏やかな微笑みを湛え。

「……”四人目”だぞ」

小鳥を胸に掻き抱き。
ミツルは悲嘆にくれる。

「まだ、終わらないのか」

震え、しゃくりあげる声で。
ミツルはここにはいない何かに話す。

「終わるわけがなかろうて、のう?」

背後からかけられた声にミツルはゆっくりと振り返る。

そこにいたのは黒鉄色の肌の少年。
勇者の剣を携えた三谷ワタル。勇者の名前。

「妾は、赦さぬ」

ああ、この顔は知っている。
きっと  も今の今までこんな顔を。

「ワタルを殺してなおものうのうと存在するすべてを赦さぬ!!」

涙を拭って。
魔導師は立ち上がった。

「キャンチョメ、お前は……お前たちは
 ここから逃げろと言うんだろうな」

自嘲の笑みを浮かべて。
真っ赤に腫らした眼を大きく瞬かせる。

「けど……悪いな。文句なら後で聞いてやるよ」

ミツルの背後から機械じかけの白鳥がオンバへと襲いかかった。

「美味」

しかし、大きく口を開けたオンバに
造作もなく噛み砕かれ。
咀嚼され、飲み込まれた。

「供物を捧げたとて貴様を赦しはせぬよ、ミツル」

「ただの前哨戦さ。
 行くぞ…………“五人目”。
 僕はお前を、おまえを……救う」


今、自由に浮かべられるのは不敵な笑み。
でも、ここからとりあえずは始めよう。





【キャンチョメ 死亡確認】

【残り 7名】



【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:疲労(大)、キャンチョメの想波を幾らか受け継いだ
[装備]:ミツルの杖@ブレイブ・ストーリー~新説~、不恰好な粘土細工@金色のガッシュ
[道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8)
    不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、
     チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、
[思考・状況]
基本行動方針:『対話』
1:救う。
[備考]
参戦時期:ゾフィが虚になった後。
魔法を使うと体力消耗。
※未来日記の世界についてある程度の情報を得ました。
※9thは危険だと認識しました。
 雪輝、というよりも時空王に利用価値を見出しました。
※ミツルの目には女神像は由乃ではない姿に映りました。
※デウス因子を取り込んだ仮面ライダーファムはデッキを使用できません。
※仮面ライダーファム(デウス仕様)の性能:限りなく全能なるゲーティーグ“だった”。




最後の放送/半分の月が微笑う 投下順 比類なき善の左手
最後の放送/半分の月が微笑う 時系列順 比類なき善の左手


最後のプロローグ キャンチョメ GAME OVER
ミツル 白銀のツインブレイヴ ~what a shining fortune~







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