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友達



「ふざけるな」

雪輝にとって、目の前にいる存在は到底許容することは不可能だった。
それは、光。
眩く、暖かな心地よさを生み出す太陽のようなもの。

「ふざ、けるな……!」

ふざけるな。
この五文字にしか満たない言葉に、どれだけの感情を込められたのだろうか。
喜びも、怒りも、哀しみも、楽しみも。
ワイルドセブンの言葉によって、雪輝に内在するあらゆる感の情は咆哮を上げている。
ふざけるな、と。

「救われる名前に、僕をだって? 何を言ってるんだよ、全員救えば……僕も自動で救われる」
「おいおい、そいつは本当かい、ユッキー。じゃあさ、さっきはどうして挙げなかったんだ、自分の名前?」
「たまたまだよ。それ以外に何があるのさ。いいや、あってはいけないんだ」
「そうかい……俺の目には。お前は誰よりも、救われたがってるようにしか見えないけどな」
「……詭弁だよっ! 違う、違う違う!!!!!」

今更、だ。今更、なのだ。
この手はもう血を吸いすぎている。
幸せになるには。ハッピーエンドを手に入れるには、最初からやり直して、全てを元通りにするしかない。
そうすることで、誰もが幸せになれるはずなのだから。

「それは大きなミステイク……ってか? まあ、いいさ。お前の苦しみは正当だ。理不尽に奪われた苦しみは俺にも理解できる」

プログラムのせいで、彼は友達、育ててくれた親のような存在を失った。
本来ならば、失われる必要なんてなかったのにもかかわらずだ。
彼も雪輝と同じ、理不尽に日常を奪われた者である。

「ふぅん……そこまでわかっていながらさ。七原さんは、僕に右手を伸ばすとでも?」
「ああ。伸ばすね。たった一度のチャンスが二度に増えたんだ。伸ばすに決まってるじゃん?
 それと、俺はワイルドセブンだっつーの! そこんとこ、間違えないでくれよな!」
「すっごく、どうでもいいよ」
「そんな事言わずにさー。頼むよ、ユッキー」
「嫌だね……というか、ユッキーユッキー馴れ馴れしいよ」
「親愛の情を込めてるんだよ、それぐらいわかってくれよな!」

ワイルドセブンは、レミントンを手でくるくると回しながらヘラヘラと笑っている。
油断している隙を突いてナイフでも投げてやろうか、このニヤけづらはすごく不愉快だ。
雪輝は、衝動の赴くままに、手を動かそうとした。
だが、その行動は柄をとった所で中断される。

(いや、違う。あれが、七原秋也の平常。おちゃらけていながらも、冷静。
 その証拠に僕の手元からは視線が離れていないし、銃のトリガーにも指がかかっている)

ワイルドセブンは、最初から油断なんてしていない。
蜘蛛の糸のデータベースで確かに調べたはずではないか。
七原秋也。プログラムで桐山和雄を打ち破った男。
そして、この世界では仮面ライダーナイト、秋山蓮。最強の男、チャンを撃破した。
どれも、仲間の力を借りたとはいえ脅威である。
雪輝は、自分のほうが見誤っていたと思考を改める。

(やっぱり、馬鹿みたいに強いよね。ウマゴンみたいな感情に身を任せるタイプじゃないから厄介だ。
 北岡さんと同じように奇をてらって攻めれば何とかなりそうだけど……)

緩んでいた気を引き締めて、雪輝は勝利への道を走る為に頭を働かせる。
未来日記を読んで攻めるか? しかし、今の銃がロックオンされている状態で読めるか?
自分を光の当たる世界に引きこむと入ってるが、何処まで本当か。
彼は引き金を引ける男だ。理想を語りながらも、それだけに傾倒しない。
だからこそ、革命家を続けていられるのだ。

(どうしようもない現実を知っててなお、理想を語る)

七原は自分がどんな言葉の刃を突きつけようとも、変わらないだろう。
それが、少しだけ気に障った。

「それで、僕がそっち側にのこのこと戻れるとでも?」
「別にいいじゃん、戻ったってさ。戻るのに資格なんていらないって思うんだけど」
「はっ、僕自身が戻りたいのはそっちじゃないんだよ! こんなはずじゃなかった世界にさ!」

膠着した状況を終わらせるべく、最初に動いたのは雪輝だった。
ホルスターからナイフを数本取り出し、投擲。
旅人の能力により硬化したナイフがワイルドセブンに突き刺さろうと――。

「甘いぜ、ユッキー」

飛んでくるナイフをワイルドセブンはもう片方の手に持つ刀で弾き落とす。
それは洗練された太刀筋ではないが、一切の無駄はない。

「防人流剣術、七の弦。なんちって! あ、この技名な、とあるロックな奴の名前を模してるんだよな!
 つまり、俺ってことさ! ナルシストっぽいけど仕方ない! ロッカーってのは自分に酔った方がかっけーじゃん!」
「どうでもいいって言ってるだろ!!! その口を、閉じろっっっ!!!!」
「おいおい、カルシウム不足かユッキー!」
「黙れ、黙れ黙れ黙れえええええええええっっ!!!」

雪輝はナイフが通用しないと判断。今度はデイバックからウージーを取り出し、引き金を強く引いた。
しかし、闇雲に狙いもつけない銃撃がワイルドセブンに当たるはずがない。
鼻歌混じりに銃弾を躱すワイルドセブンに、雪輝は顔を醜く歪めた。

「どいつもこいつも邪魔ばかりしてさぁ! 救済だ、そうだ救済なんだよ! これは運命に負けた世界を救う救済だ!
 救済への一歩を進んでる僕の道を塞ぐなよ!!!! 七原秋也っ! お前は邪魔で邪魔で潰したくなって仕方がない!!!!」
「………………それは、お前が本当に望んでいることか?」
「ああ、そうさ。『そうでなくてはいけないんだよ』」
「違うね。全然ッ違うって。だって、ユッキーのホントの願いはさ……」



「幸せになりたいだけだろ? 理不尽から救い出してくれる世界を望んでるんだろ? 
 チャラにするとか勇者になるとか誰も彼もを救うとか全部置いといてさ」



心臓に銃弾を穿たれたようだった。
否、言葉の銃弾は確かに突き刺さる。
ワイルドセブンの言葉は、雪輝の真実を貫いていたのだから。

「は、はは……違う。違う、違う違う違うっ! 僕は皆を救う為に!」
「素直になれって、ユッキー。お前は、気づいてるはずだぜ? ハッピーエンドはもう手に入れられないって。
 人を殺すこと……踏み躙ることはもう嫌だってな!」
「あ、ああっ……ぼ、ぼくは…………!」

頭を抑えながら呻き声を上げる雪輝に、ワイルドセブンは指をビシィっと突き立てながら宣言する。

「さあ! 後は、お前が俺の手を取るだけだ。救ってやろうじゃねぇか、お前も。不条理な運命を強いる世界もさ。
 たなびく真っ赤な旗は反撃の狼煙! 闘いを終わらせる為に、俺は闘う! 一緒にお前も闘おうぜ?」
「……無理だよ。僕がこの手で何人を血に染めたと思っているんだい?」
「だからなんだってんだ。お前が嫌がろうと、俺は手を伸ばす。簡単には乗り越えさせてやらねぇぞ、俺は……いや、『俺達』は!」

それでも。それでも、だ。
雪輝は武器を取る。
ここで自分が止まってしまったらどうなる?
今まで奪ってきた命に対しての冒涜ではないか?
そう考えてしまうと、ワイルドセブンの手を取るなんてできるはずがない。

「今更、止まれないよね」

蚊の鳴くような声で。自分を落ち着かせるが如く、呟いて。雪輝は俯いていた頭を上げる。
さあ、殺し合いの再開だ。
七原秋也。
お前は、その理想を抱いたまま溺死しろ。

「貴方達の世界は、僕には眩しすぎるんだ! 眩しすぎてさあ、歩けないんだよ! 
 僕は弱いから! 目も開けられない世界で、生きれないんだよ!」
「……っ! 眩しすぎるならお前が目を開けられるようにしてやる! なんつったってよ、俺は革命家だ。
 世界を変えることぐらいやってみせるさ! それぐらいできなきゃ、革命家なんて恥ずかしくて名乗れねえ!」

硬化したナイフと刀が火花を散らす。一瞬の刹那の間を開けて、再び刃は離れていく。
数度の交錯を経て、雪輝は分析する。
旅人の力で身体的には互角ではあるが、戦闘経験の差は大きい。
この闘いは、今までの戦闘の中で、一番の山場。

「平和な日常を壊したのは高潔な理想だった! 綺麗で眩しい理想に僕の世界は潰されたっ!
 赦さない、僕は絶対に赦さない! 理想に狂う殉教者を! 小さな幸せを踏み潰す運命を!
 平和なままでいられない世界を! 哀しみを生み出す原因を!」
「そんなお前を俺は救ってみせるっ、とぼけた世界なんざ俺が塗り替えてやる!
 お前も俺も桐山もレオもミツルもめぐも! 全員が笑って、手を繋ぐことができる世界にしてやろうじゃねぇか!
 それが――俺の願いだっ!!!!!」

飛び込んでくるナイフと銃弾の雨を切り捨てて。
ワイルドセブンは血肉を燃やし、疾走する。
きっと、君に届くから。
この手は救われぬものに救いをもたらす光の手。
一人ぼっちの王様の涙を拭うのは革命家。

「巻き返してやろうぜ、終わらない理をぶっ壊してよォ! 神様なんて知ったことか!
 やりたいように世界を動かすのは――主役である俺達だ! 断じて神様のお遊戯盤じゃないんだ!
 神様の声? そんなの知らねえ見えねえ聞こえねえ! 俺達の人生は、俺達のものだろうが!」

ワイルドセブンは突如、空に顕現したビンを血肉を燃やすことで、力が増強した腕で叩き斬る。
こんな日光も届かない世界に革命家を閉じ込めることなんて出来はしない。
何等分にも分離して、砕け散ったビンの欠片を踏み越えて。
諦めの境界線を踏破した!

「さあ! 俺は提示したぞ――次は、お前のターンだぜ、時空王! この程度でリザインはクールじゃねーよな!!」
「ほざ、け……! ここまできて簡単に諦めて、たまるか! 黄金階段の最後まで! 僕は登り切る!」

雪輝も負けじとペンを振るう。
ペンで変質したナイフと銃弾は一つ一つが必殺にて完殺。
十全の攻撃は、ワイルドセブンを前には進ませなかった。
攻防は、続く。明日を望むものと、過去を望むもの。
正反対の人間の激闘はうねりを上げて世界を飲み込んでいく。
そして、一進一退の攻防の末に、彼らが考えたことは奇しくも同じ。
それは――!


「本気で来いよ、勇者様! 妥協も中断も勝ち負けには霞むだろ! 俺はお前から逃げない、逃がさない!
 そっちが勝つか、俺が勝つか! いい加減決めようぜ、王様!」
「……いいさ。来なよ。僕を君達の世界に引っ張りたいなら……力づくで動かしてみろよ! 革命家!」
「いいぜ、真っ向からおまえにぶつかってやろうじゃねぇか! 天野雪輝ッ! 俺はお前を――」
「やってやる! 真っ向から潰してやるよ、七原秋也ァ! 僕はお前を――」



最大の攻撃で、一気に決めること。
互いは示し合わせたように、切り札をここで解放する――!



                「――必ず、救ってみせる!」     「――必ず、殺してみせる!」



封印魔法と血肉燃やす一撃がぶつかり合う。
光と刀が世界を押し広げようと互いを削り取っていく。
負けたくないという意志を乗せ、裁定の水盆に波紋が広がった。
グラグラと揺れる水盆など、今の二人には感じない。
ワイルドセブンも、雪輝も。
意思を貫くことしか考えてないのだから。

「負けられないんだ! 理想に狂った奴等には絶対、負けられない――っ!」
「俺だって負けられねぇんだ! 意地を貫く為に! もう、誰も泣かない、優しい世界を作る為に!」
「お前も、ガッシュと同じことを言うのか、最後まで憎たらしい奴だよ、七原秋也ああああああああああああっっ!」
「関係ねぇ! 誰が何を言おうと俺の意志は俺のだ! ガッシュ? 知らねえよ! 俺はお前を――救う!
 言ってやるよ、笑ってなァ! お前がいる世界には、まだまだ幸せが詰まってるってな!」

少しでも気を抜くと、押し流されそうな光の奔流に。
ワイルドセブンは、強く宣言する。
残念だったな! 俺はまだ負けてねえぜ、と。
血肉の全てを燃やし尽くしてでも、貫かなくちゃいけない思いが此処にある。

「正義は、此処にある! 響け、響けぇぇぇええええっ! もっとだ、もっと響けぇえええええええええ!
 手を、一人ぼっちで泣いてる奴に差し伸べなくちゃいけねぇんだ! 
 ユッキー! 俺は、俺は――!」

響け、明日への思い。
否、天野雪輝だけに伝えたい。
七原秋也としての、心の底からの言葉。

「お前と、友達になりたいんだ! 一緒に笑おうぜ! だから、俺の手を、取れ! 天野雪輝ぅぅうううううううううっっっっ!!!!!!!」
「…………ぇ?」

一瞬。本当に一瞬ではあるが、光が弱まった。
それは、雪輝の意志が揺らいだ確かな証拠。
ワイルドセブン――七原秋也はそのチャンスを逃さなかった。
その合間に振るった斬撃は、たどたどしさが残るものだけど、絶対の一撃。
刀は光を突き破り――王へと届かせた。
王と革命家の戦いは、終わる。

「俺の、勝ちだ。ユッキー」
「…………僕の、負けだね。余りにもうるさすぎて力が抜けちゃったよ。あーあ、負けた負けた。
 本当に、君にはやられたよ。頑固者」
「それが俺の取り柄だからな。それで、どうよ。今の気分は?」
「わかる訳、ないだろ。ただ、何でだろうね……頭がすっきりしている」
「……お前がどれだけ苦しんできたか、俺には完全に理解できないけどさ。
 これからのお前を理解することはできる。一緒に悩んで笑って泣いて。な?」
「な、じゃないよ。それ以前に……人殺しの僕と、友達になってくれるのかい……? それもハッタリだったり?」
「ハッタリな訳ねぇだろうが! 男は拳でタイマン張ったらもうダチなんだよ! つまりだ、俺とユッキーはもうダチだ!」
「ぷっ、なにそれ……一昔の少年漫画みたい」
「あーっ! 馬鹿にすんなよ! おもしれーんだからな、昔のやつも!
 今度貸してやるから読めよな! 俺のおすすめラインナップを嫌っていうぐらい味あわせてやっからよ!」
「ははっ」
「へへっ」
「……もう一度、言うぜ。俺達は、君も、陽のあたる世界に連れて行く。
 だから、この手を取ってくれないか?」
「うん、喜んで」

その手は、確かに届いた。
幾つもの手を振り払い、血に染めた王様の手を。
革命家が確かに握り締める。
ここに、王様と革命家の共存が成されたのだ。


【黄金螺旋階段・上層/一日目/夜】

【天野雪輝@未来日記】
[状態]:差し伸べられた手の数だけ、血に汚れ、
    本当の笑顔を取り戻すことを恋焦がれて、
    過去に捨てた願いを拾い上げ、
    少女の祝福が虚無を纏わせる
    《記者》は時空を統べる王へと職を変え
    少女の最後の祈りが胸に宿り、
    此処に勇者は帰還した、
    そして、勇者は――解放された@ロワイアル×ロワイアル
《真時空王》
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
     投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(25/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:時空統べる王》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(2)
[思考・状況]
基本行動方針:ワイルドセブンと共に行く
1:ありがとう、ワイルドセブン。

[備考]
※参戦時期はDiary46.5終了以降からの参戦です。
※雪輝は自分の中の矛盾に気づきました。気づいた上で、ワイルドセブンと共に歩むことを決めました。
※スプンタ・マンユは七原秋也の姿をし、頑張ってますが三十分が限界です。
  限界を越えればスプンタ・マンユは主が来るまで稼働を止めます。



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