箱庭世界の果て
未来を読む巨人と感情を取り戻した仮面の騎士。
過去を取り戻そうとする者と未来を切り開こうとする者。
正反対の二人の『王』がここに雌雄を決する。
儚くも永久の強い“願い”を叶える為に、最後の戦いを駆け抜けるのだ。
過去を取り戻そうとする者と未来を切り開こうとする者。
正反対の二人の『王』がここに雌雄を決する。
儚くも永久の強い“願い”を叶える為に、最後の戦いを駆け抜けるのだ。
「うおおおおおおおっ!」
「うあああああああっ!」
「うあああああああっ!」
最後の参加者が現れるまで、この闘いは終わらない。
闘争が肯定され、世界が廻る。
闘争が肯定され、世界が廻る。
「世界の理を受け入れる? はっ、受け入れるものか! こんな運命を強いた世界を!」
「ならば! なぜ、お前は殺し合いに従っている! 前に進まない!」
「前に進んでも、僕の大切な人はいない! いないんだよ、誰も彼もが僕を残して死んだ!」
「俺もだ! 帰っても、誰もいない! 不条理だらけの世界は、嫌になる!」
「ならば! なぜ、お前は殺し合いに従っている! 前に進まない!」
「前に進んでも、僕の大切な人はいない! いないんだよ、誰も彼もが僕を残して死んだ!」
「俺もだ! 帰っても、誰もいない! 不条理だらけの世界は、嫌になる!」
光速と幸速。光の速さで世界を翔ける『王』と、未来予知に彩られた幸せに護られ世界を翔ける『王』。
どちらにも譲れない思いがある。大切な人がいた。途方も無い悲しみを生み出した。
それでも。それでも。彼らはまだ立っている。この両足で大地を踏みしめている。
どちらにも譲れない思いがある。大切な人がいた。途方も無い悲しみを生み出した。
それでも。それでも。彼らはまだ立っている。この両足で大地を踏みしめている。
「嫌だから変えるんだ! 由乃がいない世界に、僕の幸せは存在しないから! それなら、過去を変えて由乃を取り戻すしかない。
あの日、聞けなかった答えをもう一度聞く為に!」
「その為に、踏み躙ったのか」
「ああ、そうだよ。踏み躙る以外に選択肢なんてなかった」
「つまり、お前は闘争を。闘争を是とする世界を認めているんだな」
「…………だからこそ、変えるんだ。やり直す、全てを!」
あの日、聞けなかった答えをもう一度聞く為に!」
「その為に、踏み躙ったのか」
「ああ、そうだよ。踏み躙る以外に選択肢なんてなかった」
「つまり、お前は闘争を。闘争を是とする世界を認めているんだな」
「…………だからこそ、変えるんだ。やり直す、全てを!」
交差、そして離脱。
目にも留まらぬ速度で二人の『王』が戦場を荒らす。
我こそは、最速。我こそは、最強。
意志を、貫け。世界を変えろ。
両者譲らず、闘争は佳境を迎える。
目にも留まらぬ速度で二人の『王』が戦場を荒らす。
我こそは、最速。我こそは、最強。
意志を、貫け。世界を変えろ。
両者譲らず、闘争は佳境を迎える。
「世界は変わらなくちゃいけない! 世界が平和でありますようにって!」
「だが、俺はやり直しを望まない」
「へぇ……失ったものを取り戻せるのに?」
「だが、俺はやり直しを望まない」
「へぇ……失ったものを取り戻せるのに?」
巨人の咆哮を伴って、一閃。空間を薙ぎ払う一撃は桐山を吹き飛ばす。
なれど、倒れない。この程度の攻撃で堕ちてなるものかと、歯を食いしばって前に出る。
なれど、倒れない。この程度の攻撃で堕ちてなるものかと、歯を食いしばって前に出る。
「失ったからこそ、感じたことがある」
最初に彼は感情を失った。
その日から世界は色褪せて、思うということは忘れてしまった。
そして、ただ流されるがままにプログラムでクラスメイトを虐殺していった。
その日から世界は色褪せて、思うということは忘れてしまった。
そして、ただ流されるがままにプログラムでクラスメイトを虐殺していった。
「失ったからこそ、手に入れたものがある」
この闘いに呼ばれて、桐山は終わるはずだった世界を広げることになった。
出会った人全てが桐山を変えていった。
出会った人全てが桐山を変えていった。
「この闘いがあったからこそ……俺は人間になれた!」
全ては、闘いから始まったのだ。
桐山和雄という人間を再構成した闘いは――紛れもなく価値があるもので、なかったことにしてはいけないのだから。
桐山和雄という人間を再構成した闘いは――紛れもなく価値があるもので、なかったことにしてはいけないのだから。
「天野。お前の考えでは俺を救うことは出来ない」
「あはは、僕はもう誰も彼もを救うつもりなんてありませんよ。僕が救うのは、手を差し伸べるのは――由乃、一人だ!」
「それが本当の“願い”か」
「そうですよ。全てをチャラにするなんて嘘じゃない、僕の、僕だけの本当の“願い”」
「あはは、僕はもう誰も彼もを救うつもりなんてありませんよ。僕が救うのは、手を差し伸べるのは――由乃、一人だ!」
「それが本当の“願い”か」
「そうですよ。全てをチャラにするなんて嘘じゃない、僕の、僕だけの本当の“願い”」
未来予知を超える速度で桐山が加速し、その速度を上回ろうと雪輝が先を読む。
真紅の剣で巨人の外装が抉られる。巨人の腕の一振りで何度目かわからない吐血をする。
何度目かわからない激突が再び。刻一刻と零時が迫る中、女神の階段を登るべく前を向く。
真紅の剣で巨人の外装が抉られる。巨人の腕の一振りで何度目かわからない吐血をする。
何度目かわからない激突が再び。刻一刻と零時が迫る中、女神の階段を登るべく前を向く。
「全てが偶然と嘘であったとしても! 僕は彼女を愛すると決めた! 一緒に星を観に行こうと約束をした!」
「俺も、約束をした。絶対に、二度と忘れないと。過去を含めて、俺であると」
「どうしようもない過去でも、君は肯定するのかい!?」
「ああ、肯定しよう。その過程で、俺はこの世界の理に反逆をしよう。そして否定もしよう」
「俺も、約束をした。絶対に、二度と忘れないと。過去を含めて、俺であると」
「どうしようもない過去でも、君は肯定するのかい!?」
「ああ、肯定しよう。その過程で、俺はこの世界の理に反逆をしよう。そして否定もしよう」
受け継いできた理念がある、それを重ねて生まれた自分の思いがある。
手を差し伸べなければいけないお姫様がいる。
桐山のやることは山積みだ。出来ないかもしれないという不安にも多少は刈られる。
しかし。やらなくてはいけないのだ。
他でもない、桐山和雄がやり遂げなくてはいけない、大切なことなのだから。
手を差し伸べなければいけないお姫様がいる。
桐山のやることは山積みだ。出来ないかもしれないという不安にも多少は刈られる。
しかし。やらなくてはいけないのだ。
他でもない、桐山和雄がやり遂げなくてはいけない、大切なことなのだから。
「越えていくぞ、天野雪輝」
「越えられないよ、桐山和雄」
「越えられないよ、桐山和雄」
未来予知の巨人に宣言しよう。
未来など、簡単に踏み越えていけるのだと。
そして――。
未来など、簡単に踏み越えていけるのだと。
そして――。
「おいおい、誰か一人忘れちゃいねぇか」
――スケアクロウが『王』の戦に割り込んだ。
######
地に倒れこむ自分の姿は、無様だった。
変えられない未来に妨げられる、戦う以前の問題だった。
変えられない未来に妨げられる、戦う以前の問題だった。
「……畜生」
悔しかった。
ミツルが死のうとしている時、自分は手を伸ばせなかった。
圧倒的な力の本流に流され、死んでいく姿をただ見ているだけ。
人を護れないで、何が防人だ。
ミツルが死のうとしている時、自分は手を伸ばせなかった。
圧倒的な力の本流に流され、死んでいく姿をただ見ているだけ。
人を護れないで、何が防人だ。
「このまま、桐山に任せっぱなしはふざけんなって話だよな」
誓ったはずだろう、親友に恥じない真っ直ぐを貫くと。
この程度の障害を越えられなくてどうする。
立て。立て。
夜空にかかる黄金への虹の先まで――走り抜け。
それが、スケアクロウの終着点。
それが、レオナル・エディアールが見たい最高の景色。
この程度の障害を越えられなくてどうする。
立て。立て。
夜空にかかる黄金への虹の先まで――走り抜け。
それが、スケアクロウの終着点。
それが、レオナル・エディアールが見たい最高の景色。
「理不尽に、逆らう。運命なんざ……糞食らえっ」
レオは立ち上がる。
何度でも。よろめきながらも、何度でも。
限界なんてとっくに通り越している。
きっと、この闘いが終わったら自分は死ぬだろう。
限界を超えた先にあるのは、死だ。
何度でも。よろめきながらも、何度でも。
限界なんてとっくに通り越している。
きっと、この闘いが終わったら自分は死ぬだろう。
限界を超えた先にあるのは、死だ。
「アールマティ、アシャ」
ならば、その死すらも変えてみせよう。
逃げて。逃げて。逃げ続けて。
走ってしまえばこっちのものだ、誰も追いつけはしない。
逃げて。逃げて。逃げ続けて。
走ってしまえばこっちのものだ、誰も追いつけはしない。
「雛苺、蒼星石、翠星石」
どこまでも、飛んでいけるさ。
儚くも強い少女達の光と、友人達の意志を伴って。
儚くも強い少女達の光と、友人達の意志を伴って。
「もう少しだけ、頼む。全部、出しきってからじゃねぇと、死ねないんだ」
比類なき善の左手を力強く握りしめ。
レオナルド・エディアールは、掴み取る。
レオナルド・エディアールは、掴み取る。
「ミツル」
特別なんかじゃない、ありふれた想いだけど。
背負うから、受け継ぐから。
背負うから、受け継ぐから。
――行けよ、スケアクロウ。お前の炎が届くまで。
聞こえるはずのない声が聞こえた。
それは、幻聴かもしれないけれど。レオの耳には確かに響く。
それは、幻聴かもしれないけれど。レオの耳には確かに響く。
「上等ッ! てめぇが背負った奴等の“願い”も一緒に、運んでやるさ! だからっ!」
勇気はこの胸に。
更なる高みへと、世界の果てへと。
駆け上がれ、スケアクロウ――!
更なる高みへと、世界の果てへと。
駆け上がれ、スケアクロウ――!
「《防人の剣(ブレイブ・ブレード)》! 覆すぜ、その未来! その運命!」
【黄金螺旋階段・下層/一日目/夜】
【桐山和雄@バトル・ロワイアル】
[状態]:人形のように虚ろな心、
黒い羽の銀に導かれた《三銃士》とは遠すぎる身、
孤独に涙するカナリヤを抱きしめ、
紅の誇りが友の光と通じ合う、
《鉄仮面》は騎士の装甲、
炎の赤色は騎士の色彩、
彼は《岩窟王》であり、
《薔薇の意思》を帯びた――――世界の敵@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:ナイトのデッキ×ハルワタート×真紅のローザミスティカ×金糸雀のローザミスティカ×水銀燈のローザミスティカ×川田省吾と七原秋也の銃
[道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡
水銀燈の首輪、水銀燈の羽、デリンジャー(2/2)@現実、
首輪探知機@オリジナル、
千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、
ブーメラン@バトルロワイアル 、
レミントンM870の弾(16発)、
神業級の職人の本@ローゼンメイデン、めぐのカルテ@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本行動方針:『封神演義』の完遂
1:祈って願って闘う
【備考】
※参戦時期は死亡後です。
※リュウガのカードデッキは破損しました。
※ローザミスティカと深く通じ合えば思い出すという形で記憶の継承ができます。
それ以上のなにかもありえるかもしれません。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ジュンの裁縫セットは壊れました。
※ジュンの技術を修得しましたが本人ほどの異常な才能はないので技量は劣ります。
※小四郎の忍術を修得しました。
※今の桐山では”願い”インストールに耐えることができません。
もし強行すれば桐山は”七原秋也”になります
※コトは死にました。
※白髪鬼のアイテムはいくつかキクが持っています。
※スプンタ・マンユ、レミントンM870(8/8) 、エディアール家の刀はどっかに行きました。
※あくまで護神像の本体はハルワタートです
[状態]:人形のように虚ろな心、
黒い羽の銀に導かれた《三銃士》とは遠すぎる身、
孤独に涙するカナリヤを抱きしめ、
紅の誇りが友の光と通じ合う、
《鉄仮面》は騎士の装甲、
炎の赤色は騎士の色彩、
彼は《岩窟王》であり、
《薔薇の意思》を帯びた――――世界の敵@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:ナイトのデッキ×ハルワタート×真紅のローザミスティカ×金糸雀のローザミスティカ×水銀燈のローザミスティカ×川田省吾と七原秋也の銃
[道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡
水銀燈の首輪、水銀燈の羽、デリンジャー(2/2)@現実、
首輪探知機@オリジナル、
千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、
ブーメラン@バトルロワイアル 、
レミントンM870の弾(16発)、
神業級の職人の本@ローゼンメイデン、めぐのカルテ@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本行動方針:『封神演義』の完遂
1:祈って願って闘う
【備考】
※参戦時期は死亡後です。
※リュウガのカードデッキは破損しました。
※ローザミスティカと深く通じ合えば思い出すという形で記憶の継承ができます。
それ以上のなにかもありえるかもしれません。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ジュンの裁縫セットは壊れました。
※ジュンの技術を修得しましたが本人ほどの異常な才能はないので技量は劣ります。
※小四郎の忍術を修得しました。
※今の桐山では”願い”インストールに耐えることができません。
もし強行すれば桐山は”七原秋也”になります
※コトは死にました。
※白髪鬼のアイテムはいくつかキクが持っています。
※スプンタ・マンユ、レミントンM870(8/8) 、エディアール家の刀はどっかに行きました。
※あくまで護神像の本体はハルワタートです
【レオナルド・エディアール@WaqWaq ワークワーク】
[状態]:壊れた心は記憶と赤き血で癒され、
親友との明日を取り戻し、
胸に抱くは翠の「安らぎ」と鉄の「勇気」、
雛は卵を割って祝福を運び、
蒼と白の装甲は暴食の顎、
背後に従えるのは神の武具の再現、
赫炎のジャバウォック、
スケアクロウは勇者を受け継いで進む@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:アシャ×アールマティ×カントリーマンの玉×翠星石のローザミスティカ×蒼星石のローザミスティカ×雛苺のローザミスティカ×仮面ライダー龍騎(SURVIVE)
《防人の剣(ブレイブ・ブレード)》
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:走り続け、『世界』を広げよう
1:闘う。
※由乃の返り血を浴びています。
[状態]:壊れた心は記憶と赤き血で癒され、
親友との明日を取り戻し、
胸に抱くは翠の「安らぎ」と鉄の「勇気」、
雛は卵を割って祝福を運び、
蒼と白の装甲は暴食の顎、
背後に従えるのは神の武具の再現、
赫炎のジャバウォック、
スケアクロウは勇者を受け継いで進む@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:アシャ×アールマティ×カントリーマンの玉×翠星石のローザミスティカ×蒼星石のローザミスティカ×雛苺のローザミスティカ×仮面ライダー龍騎(SURVIVE)
《防人の剣(ブレイブ・ブレード)》
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:走り続け、『世界』を広げよう
1:闘う。
※由乃の返り血を浴びています。
【天野雪輝@未来日記】
[状態]:お姫様の為だけの、王子様@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(0/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:時空統べる王》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(1)
[思考・状況]
基本行動方針:本当の、願いを叶える。
1由乃と星を観に行く。
[状態]:お姫様の為だけの、王子様@ロワイアル×ロワイアル
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(0/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:時空統べる王》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(1)
[思考・状況]
基本行動方針:本当の、願いを叶える。
1由乃と星を観に行く。
[備考]
※雪輝は自分の中の矛盾に気づきました。気づいた上で、やり直しを望んでいます。
※雪輝は自分の中の矛盾に気づきました。気づいた上で、やり直しを望んでいます。
【生存者“4”名】
「いつから、黄金の上り道が二つだけだと錯覚していた?」
「いつから、儂が完全に死んだと錯覚していた?」
「謁見させてもらおうか……! 儂の、薬師寺天膳の“願い”を聞き届けてもらう為にも!」
「のう、女神……! 否……!」
「クリア・ノートよ! 女神を偽っていた者よ!」
※情報が開示されました。女神の正体は、クリア・ノートです。
比類なき悪の右手 | 投下順 | Say good bye And Good day |
比類なき悪の右手 | 時系列順 | Say good bye And Good day |
比類なき悪の右手 | 天野雪輝 | Say good bye And Good day |
桐山和雄 | ||
レオナルド・エディアール |