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悔い改めよ、ハーレクイン



理想の世界。
誰にとっても等しくそう映るのが今の闘技場ならば。
それはまさしく、ただしく、停滞なる世界でもあり、
海のような揺らめくさざなみの静けさでもあった。

静かな、暗闇の海。それが観測者が存在できない世界の真実だった。
長方形の箱の更に奥深くに安置される、
《函型二十四面体(トラペゾヘドロン)》は
見るもの全てを無限大の闇に引きずりこむのだから。
観測者は存在することを許されず。傍観者は赦されず、
本来ならば、世界はここに理想の結実を見られたかもしれない。

誰もが己の理想世界を瞳に映して闘う。
レオとミツルがワイルドセブンと桐山へと襲いかかり、
剣と剣が響きあう音、
仮面の騎士と《四宝の剣》の騎士は攻撃の嵐を掻い潜って。
彼らの背後から黒の羽の嵐が襲いかかった。

「桐山!」

「オーケイ!」

桐山が剣を翳すと無数の数式が体をとぐろに巻き付いて、
物質へ干渉を開始する。
存在確率の干渉。太古の神話にて遠き宇宙からやってきた
女神もその力を用いたと推測する者もいたが、真偽を確かめる術はない。

「満身創痍だね、二人とも?」

嘲りの仮面、肉片と成り果てても
力を振り絞って遠い三千年の過去へ遡った彼、天野雪輝。
ヨシュアも、シーザーも、アレクサンドルも、フューラーも、シッダルタも、モハメッドも、ムーサも、
誰も彼をも無意識の海からひたすらに観測して過ごしてきた。

観測しても、覗いていても、語りかけることはしない。
ただひたすらに未来で待つ己を記憶している者達との邂逅のため、治癒と知識に傾けた。

「お前こそどうなんだよ。
 あれだけボコボコにされてさ。
 ここまでさぞかし長かったんじゃないか?」

「長かったよ。人間《天野雪輝》はとっくの昔に消えてしまった。
 僕はもう、誰のことをも覚えていない。
 全てはこの瞬間、滅亡を超えて! あの娘に会うためだ!
 機械仕掛けの大偏差機関アカシックレコードから
 最強のショゴス《消失(クリア)》と創世の《剣(ブレード)》の種を作った僕こそが!」

「消えた……ねえ?」

含みを持った笑みを浮かべて
ワイルドセブンはレオの横切りを避けると足を払い、転倒させた。

「それにしては随分とやり方が杜撰だな。
 防人も旅人も意思を力に変える。
 意思を縛ったこの二人は、何も怖くない」

ミツルの斬撃を受け止め、力を受け流して側面に回ると、
桐山は拳での一撃を叩きこみ、ミツルの利き腕を容赦なく折った。

「攻撃も防御もどこも強くない。
 それに、水銀燈…………ボディとローザミスティカの間で衝突が起きているぞ」

水銀燈の動きが油の切れたブリキのように覚束ないものになっていき、
ついには空から落ちたのを桐山が空中で受け止めた。

「おいおい、どうしたんだよ、ユッキー。
 やり方が今までに比べててんでヌルいじゃんか」

「黙れ、ユッキーって呼ぶな。
 少しは揺らいでくれるかなと思ったんだけども。
 この程度で戦闘不能になるならとっくに落ちているか……」

指を鳴らすとレオとミツルと水銀燈の体が煙のように蒸発し、
光とともに一条の魂魄が雪輝の手へと吸い込まれていった。

「悔しくもなんともないけど、君たちは僕や由乃とはまるで違う。
 運命を覆しかねない連中だ。だから、僕は君たちを殺さなければならない」

「復讐したいんじゃなかったのか……?」

「復讐はもういい。僕と、由乃、ふたりで一つの壊れない世界だけを維持出来ればいい。
 後の世界は、もう知らない。不確定要素の虚数だ。
 猿がランダムにタイプライターへ打ち込むセンテンスの奇跡に任せるだけだ」

「……わかるか、ワイルドセブン?」

「こいつ……三千年で色々拗らせたみたいだぞ、やべえな」

「小声で話すな。神の耳には聞こえてるんだよロック気違いが」

眉を顰めて不快感を露わに雪輝は指をまた鳴らした。

「世界の終末のきっかけは水槽の破綻みたいなものだ。
 壁で仕切られた巨大な水槽の中には別々の水があり、生きている生命がある。
 けれども、壁が壊れたら、どうなるか。それがこのゲームの存在理由だ。
 誰かがやらなければ、ならない。僕はもう受け入れた」

「つまり、諦めたということか。ユッキー」

「そうだ。その通りさ。
 そうしなきゃいけないのが世界だったなら。
 そこで出会った僕と由乃はあの世界でしか生きられない!
 世界よ停滞せよ! 人を鳥籠の中に永遠に閉じ込めておけ!」

二十四面体の函から光が奔流となって流れていき、
桐山とワイルドセブンに新たな三人が現われた

「《黄衣の王》ガッシュ・ベル、《葛藤する龍戦士》城戸真司、《虚ろな旅人》チャン!
 ここからが本番だ! 純粋な武力ならばこの三人に勝てる奴はいない!」

魂の縛られた虚ろな瞳で最強の武力を持った三人が並び立つ。
気迫も意思も感じられない、時の止まった世界で闘い続ける木偶人形。
だが、一度、神の命によって戦地に赴けば、彼らは疲れと後退を吹き飛ばすベルセルクとなる。

「くっ……、この威力。
 無事か、ワイルドセブン!」

「ああ。なんとか! ……何でだ天野! 
 お前だってガッシュやキャンチョメがどう生きたのかわかってるだろう!
 ふたりの魔王のことを知っていたら。
 おまえだってああいう風に生きられるって思えたはずだ!」

「ガッシュは、僕が殺した!!」

龍騎に変身した城戸真司の猛攻。
心を縛られればその戦闘能力を遮るものは何もない。
定めに従う竜戦士は龍頭の戦士の如く、
真紅の仮面ライダーナイト、ワイルドセブンを追い詰めていった。

「大切な人たちを殺したのは同じく大切な人たちだった。
 大切な人たちを殺したのは僕だった。
 友だちになれそうな人達を殺したのも僕だった。
 でも由乃だけはずっと一緒にいてくれる!
 なら、いいんだ! 何もかもが!」

ガッシュ・ベルとチャンが桐山へと襲い掛かってくる。
《四宝の剣》はもう使えない。
存在確率への干渉は相手の存在意思への干渉と同じように
桐山の脳に多大な負担を与える。

模倣の才能を全て想像の才能の構成につぎ込んだ桐山は。
いいや、常の桐山であっても人の域を超えた演算の多様は不可能。
従って、桐山の指は奏でる。《神業級職人(マエストロ)》の業を。

弦は桐山の周囲をオーロラのように美しく垂れ囲み。
チャンとガッシュの攻撃を紙一重に防いだ。

「だからいいんだ!
 創世は僕がやる。世界に光は僕が与える。
 君たちは、死んで。転生しろぉ!!」

天野雪輝の前に光が集い、一冊の荘厳な装丁の本となった。
パラパラと、ひとりでにページがめくれていき、
天野雪輝は叶わぬIfのひとつをここにて顕現する。

「ザケル!」

魔界の王であるガッシュの口から放たれる電撃。
魔本を通じて、天野雪輝の心の力を原動力に産まれた雷は比類なき雷神の槌となる。
弦を編みあげて天へと突き立つ槍へと咄嗟に変えて雷電を逸らそうとしても雷の範囲が広すぎる。
呆気無く槍は崩されて、桐山の体が雷に打たれた。

「桐山!」

弦の壁が壊れて解け、桐山が無防備になった。
すぐさまワイルドセブンは助けに行こうとしても、
その隙を龍騎が攻撃してきた。

「人柱なんているもんか!
 君たちは、何も変わらない未来へ飛んでいけえ!!」

見逃すことなく、意思のないチャンの腕が桐山の胸を貫いた。
心臓を潰された桐山の口から止めどなく、生命の赫色が流れだし。
腕を引きぬかれた桐山はその場に力なく崩れ落ちた。

ワイルドセブンの顔が焦りと悲痛に引きつり、
伸ばした手は届くことなく。
所有者の死亡を以って護神像はただの機械に戻り、
龍騎の蹴りがスプンタ・マンユの装甲を再起不能にまで打ち砕いた。

哄笑。それだけが辺りを賑わわせる。
ただひとりの神。命なき最強の三者に守られて天野雪輝は己の身も、
覆すことが叶わなかった運命に倒れたふたりを嘲笑った。
両手を大きく広げて、芝居がかった仕草で、舞台の幕を下ろす劇場主のように。

「喝采せよ! 喝采せよ!
 ああ、ああ! なんて素晴らしいんだ。
 僕の作った螺旋階段を盲目の生け贄が踏破し、創世の剣を献上する!
 現在、時刻を記録しない。何もかもが滅びに停止する。
 孤独の果てに僕の”願い”は実を結ぶ!
 誰も僕の側には来させるものか、チクタクマンなど存在しない!
 賽も何もかもが僕の手の内だ! 《女神》よ、悦べ!!」

そして――宝貝《四宝の剣》は時空王天野雪輝の手に握られた。

「僕の夢! 僕の愛を求める旅はここで終わるんだ!」

アカシックレコードより創った創世の《剣》の種。
それは、殺し合いの世界のために造られた世界へ埋められて。
”願い”の発露を養分に芽生えて、
使用者の最も心に残った物質を媒介に成長していった。

ミツルの杖
護神像
レミントンM780

すべては、この時のために。
そして世界は変わらずに廻っていく。




【桐山和雄 死亡確認】

【生存者 0名】

【GAME SET】



ワールドエンブリオ 投下順 君は光、僕の光
ワールドエンブリオ 時系列順 君は光、僕の光






ワールドエンブリオ 桐山和雄 GAME OVER

























































けれど。
けれど。
もしも、
――――誰かが










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