ロワイアル×ロワイアル@ ウィキ
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2022-02-27T22:32:31+09:00
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薬師寺天膳
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【名前】薬師寺天膳
【出典】バジリスク~甲賀忍法帳~
【種族】人間、伊賀忍者
【性別】男
【口調】一人称:拙者、ワシ
二人称・三人称:きゃつ、きゃつら
【性格】
【能力】
不死
【備考】
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2019-05-26T20:47:24+09:00
1558871244
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編集練習用ページ
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更新更新
2019-04-19T19:45:37+09:00
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幕はインガノックにて降ろされる
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*幕はインガノックにて降ろされる
「ねぇ、何処に行くのよ」
最高のフィナーレの先へと足を踏み入れたお姫様は、ふらふらになりながらもゆっくりと立ち上がる。
希望なんてあるはずがない。あったとしても、それは既に奪われている。
柿崎めぐは心中で吐き捨てて、囚われのヒロインというレッテルを踏み潰す。
“願い”は復讐。惜しみのない諦観の銃弾を解き放つ、血塗れのアリス。
「聞いてるの? 貴方、耳はちゃんと聞こえてる?」
「聞こえている。そう、答えを急がせるな」
その視線の先には、永遠を奪った王子様。
お姫様から花嫁を奪った――――世界の敵。
沢山の人を殺して、傷つけた殺人者、桐山和雄。
「俺は行く。いや、行かなくちゃいけない」
「何処に?」
「世界の果てだ」
「不条理だらけの物語を、正しに?」
「正しいかどうか、そんなのはそれぞれだ。人の数だけ、正義が在るのと同じだ」
不条理だらけの物語。継ぎ接ぎでボロボロの物語。
決して、ハッピーエンドには成り得ないラストゲームは誰かの自己満足によって、終わるだろう。
ワイルドセブンも、桐山も、めぐも。全員が全員、自分の意志を押し通そうと闘っているのだから。
「望もうが望まなかろうが。俺が俺じゃなくても。生きている以上、俺は誓おう。
そこに、“願い”が在るなら。走り続ける。世界の果てが見えても、飛び越えよう。
他の奴等と違えば、競合しかない。誰の“願い”も踏み潰さず進むことなど、不可能だ」
「……」
「だが、真実だ。全ての奴等が分かり合えるのは、幻想だ」
誰一人欠けることのない幸せの物語は、もう届かない。
だって、それは幻想に置いてきてしまったのだから。
「だからこそ、俺は――その幻想を殺そう。全ての“願い”をまっさらにして終わりにする」
「……最低」
「言っただろう、俺は」
「言わなくてもいいわ。知ってるわよ、全部。私の心臓には貴方が埋め込まれているもの。
知りたくもないのに、流し込まれる気分って陵辱に近いわ。強姦魔の桐山君?」
「…………」
「あら、だんまり? 別にいいわ、反応なんて期待していなかったし」
幻想を殺すことが沢山の人の“願い”を殺すことを理解している。
成した結果が崩壊の序曲を奏でようとも、いつかは復活の終曲になると信じて。
故に彼は、悪の文字を手に刻む。
傷つける覚悟を背負って、手を伸ばす。
「きゃっ」
桐山は、無理矢理にめぐの身体を抱き起こし、両の手で胸元へと引き寄せる。
突然の行動に可愛い悲鳴が出てしまったのは一生の恥だと苦く思いながらも、めぐは口を歪めて嘲笑う。
未だに、王子様を気取るのか。口には出さないが、表情に不快を貼り付けた。
「黙っていろ。舌を噛むぞ」
「い・や・よ。早く降ろしてくれない?」
めぐがされているのはいわゆるお姫様抱っこ、身体を横に縦にと視界がふらふらと動く。
なんとも言えない振動に、めぐは吐き出しそうになる胃液を抑え、ゆっくりと飲み込んでいった。
「そういう訳にはいかない。それとも、此処に置いていって欲しいのか?」
「貴方に触れられるぐらいならそっちの方がましね」
「それじゃあ、断る」
「はぁ?」
「言っただろ、傷つけると」
「まさか、この行為も?」
「そうだ」
「貴方、馬鹿でしょ?」
「学校の成績は良かった」
「そういう意味じゃないわよ」
軽口を叩きながら、王子様とお姫様は螺旋階段の終焉へと向かっていく。
その果てにある理想の居城、“願い”の果て。
物語の終わりが、待っている。
#########
そして、彼らは辿り着く。
#########
「……最後の試練、それは俺にも課されるという訳か」
「……」
螺旋階段の頂上、女神の居城への入り口。
ワイルドセブンが確かにくぐったはずの水晶のドアは、消えている。
ここから先は、最強のドールの一人舞台。
扉はありませんよ、桐山和雄。
そして、聞こえてくる女性の声。
この声は、誰だったか。いつ聞いたのか。
桐山の曖昧な記憶は、即座に思い出すことはできない。
「お前が、女神か」
ただ、不思議と、この声の主が女神だとわかってしまう。
直感でもなく、視覚聴覚からわかったのではなく。
それが、当たり前だと定められているかのように。
ええ。私が女神です。貴方の相棒であるワイルドセブン、七原秋也はこの先にいます。
「知っているなら、そこをどけ」
それは不可能です。彼は、最終試練の最中なのですから。
試練が終わるまでは如何なる者と言えども、通すことはできません。
女神の声は穏やかかつ、落ち着いていた。
平常であれば、何時までも聞いていたいと焦がれる程に、優しい声。
女神の名はやはり伊達ではない、と桐山は無表情の下でくるくると頭を回す。
「そうか。それが女神の理ならば、押し通る。俺は、俺の“願い”を叶える為にも、譲れない」
「……勝手にやっていなさいよ。私を巻き込まないで欲しいのだけれど」
「ここまで来たら、一蓮托生だ。俺とお前は繋がっているのだから」
「貴方がっ! 無理矢理っ! 繋いだんでしょうっ!」
未だ、抱き寄せられたままのめぐがぽかぽかと桐山の胸を叩く。
正直、全く痛くない。
されるがままの桐山はめぐを無視し、女神との応答を続ける。
このまま、待っていれば貴方は無事に生き残れるのですよ。
「確かに、俺は死ねない。だが、与えられた安寧に浸り続け、意志を通せない方が許せない」
貴方の傍らにいる少女のことはどうするのです?
「俺のわがままで連れてきただけだ。関係ない」
傲慢ですね、先程のワイルドセブン、七原秋也と同じ。
貴方が死ぬことでその少女はどうなるか知っての発言ですか?
「くどい。その程度で止まるやすい決意は持ち合わせていない」
「……すごく、嫌で嫌でたまらないけれど、私も同意見だわ。勝手に思いやられて、護られて。
冗談じゃないわ、吐き気がする。上から目線で勝手に憐れまないで」
勝手ばかりの女神など、いらない。
憎しみでしか繋がれない二人は奇しくも、初めて気があってしまう。
そのことに、桐山は少しの疲れを。めぐはありったけの嫌悪感を。
そうですか。それが貴方達が選んだ答えですね。
そうして、彼らの眼前で、光の本が突如現れる。
本は、勝手にめくり上がり、光速でページが進められる。
進んで、戻って。進んで、戻って。
それは時間で換算すると、数秒にも足らない時間だけど。
桐山達には永遠のように感じられる。
これは運命の奔流の中に産まれた《奇械》の物語。
とある悲劇から産み落とされた無数の明日の一つ。
閉塞された都市の真ん中で、紡ぐ運命を守りきった数式医と子供の。
歪みから、涙から、殺戮から、絶望から、
そして、覆せない運命から少女の明日を護り抜いた。
彼の意志を常に見続けた子供の想いと意志が篭められた物語、インガノック。
それは、ワイルドセブンの時と同じように。
女神の言葉が紡がれていき、無から有へ。
我が光と我が子の物語を以って、
いでよ、私の《奇械》、我らの“終わってしまった”子供よ。
唯一つ、違うのは。
対話篇とは違うインガノックが、桐山に牙をむく。
貴方の勇気は私の勇気。
貴方の運命、あらゆる全ては私の運命。
肉体と彼に相応しい武具、防具が顕現され。
それは、鋼の右手を煌めかせ。
それは、太陽の如く、溶かし。
それは、光の如く、切り裂き。
鋼のきみ、《奇械》ポルシオン。
貴方の敵は貴方を育んだ運命を変えんとする
不遜極まる王子と姫、桐山和雄、または柿崎めぐ。
両の瞳に光が灯る。
光を生み出し濁流のように息吹が流れていく。
周囲をとりまく世界が日が落ちるように変わっていく。
――――――――――立ち塞がれ
そこは、なくなったはずの螺旋階段。
幾つもの運命を紡ぐ。止まったはずの時間を記録する。
消滅の力によって消されたはずである、存在しない世界。
世界のメモリーに記された紛れもないおとぎ話のひとつ。
この《奇械》には貴方達が乗り越えるべき運命も加わっています。
今や彼が運命そのもの。
分離した力である以上、
もはや私すら障害にはなれません。
同じ。同じ。ほとんどはワイルドセブンに告げた言葉と同じ。
ただ、ただ!
ワイルドセブンが乗り越えるの物語とは違って。
彼らが乗り越えるのは!
問いかけるのは、問い。
いつか、聞いた原初の質問。
Another LastQuestion、《勇気の物語》で《インガノック》を乗り越えてください。
今ならまだ引き返せます。
それでも――右手を伸ばしますか、伸ばしませんか?
「乗り越えるさ、その為に――俺は、此処にいる!」
「暑苦して嫌になるわ。だけど、困るの。ねぇ、桐山君。
こんな形で、死なせはしない。もっと、苦しんで、絶望して、涙して、その果てに死んでもらわないと」
右手を伸ばす。
伸ばした先に、明日がある。
止まってしまった未来が待っている。
だから、彼らは宣言する。
世界に、女神に。
「誰かが望んだ世界を! 俺はこの目で見る! 醜くとも、美しくとも!
ありのままの明日に走っていく為にも!」
「私の最後は、私が決める。要らない世話はお終いにしましょう、“お母様”」
【会場:とある都市の螺旋階段】
【最終試練――Another 開始】
|[[幕は対話篇にて降ろされる]]|投下順|[[きっと誰もが日曜日よりの使者]]|
|[[幕は対話篇にて降ろされる]]|時系列順|[[きっと誰もが日曜日よりの使者]]|
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2016-10-01T05:46:25+09:00
1475268385
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最後のプロローグ
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/271.html
*最後のプロローグ
(お前も、三谷と同じ目をするのか)
ミツルは、キャンチョメの目に今はもういない勇者の面影を見た。
バトルロワイアルが開始されて早々といなくなった彼。
あれだけ自分に突っかかってきたというのに、あっさりと消えてしまった。
(……気に入らない)
思い通りにならない現実を。
不当に奪われた妹を。
自分に何も言わず消えた――を。
気に入らないからこの手で、やり直す。
「戦う。その為に俺はいる」
ミツルは宙に無数の光弾を浮かせ、一斉に発射させる。
旅人になりたての頃とは違い、一つ一つが必殺。
耐えられるものなど、幻界の中でも数少ないであろう。
「そうだね、戦おう」
一方のキャンチョメ、拳を横薙ぎに一振り。
たった、それだけの動作で向かってきた光弾は全て掻き消える。
これにはミツルも眉を顰めるほかない。
「ここまで戦ってきたんだ、言葉だけで止められるとは思っていないから」
「はっ。そんなもので止められるものか。否、止めてなるものか」
言葉で止められる安い決意などミツルは持った覚えはない。
全ては未来、妹が笑って暮らせるような光景を作ることのみ。
光り射す日常の奪還という“願い”だけが今までのミツルを支えてきたものなのだから。
「優勝して“願い”の成就。それ以外の思いなど全て不純物に過ぎんっ!」
「……それでも、僕は――否定する。世界はもっと広いんだ、“願い”だけが大事なんじゃない!」
槍と拳が光速で交差し、離れていく。
そして、再び接近。触れ合うたびに風が荒野の大地を吹き抜ける。
「否定? 否定だと……ククッ。クハハハハハハハッッ!!! ハ、ハハハハッッ! 否定と言ったか、お前!
ふざけるなよ、俺の“願い”をそんな一言で片付けるのか……」
「……!?」
キャンチョメは世界の温度が氷点下に下がった感覚さえ覚えた。
ミツルの体内の魔力が極限まで練り上げられ、杖に凝縮されていく。
「消えて、なくなれッ!!」
ミツルは杖を地面に突き立て、大地に魔力を注ぎ込む。
瞬間、キャンチョメを中心として巨大な魔法陣が突如出現した。
やばい。考えるよりも、身体が先に動いた。
即座にキャンチョメは魔法陣から避難をするがもう遅い。
「沸黒波動獄」
ミツルの言葉が紡がれると、周囲を透明なレンズが覆っていく。
レンズの中に閉じ込められたキャンチョメに逃げる場所は存在しない。
漆黒波動獄とは乱反射したレーザーがレンズ内の水分を加熱し、血液ごと人間をを燃やす技なのだから。
「まだだよ!」
加熱が始まる前に、キャンチョメはレンズの壁へと拳を振り上げ一閃。
一発でレンズの全体に罅が入り、ガラスのように砕け散る。
「鉄の拳は何だって、砕けるんだ」
どんなものだろうと打ち砕く鉄の拳、それは今はキャンチョメだけのものではない。
ガッシュのものでもあり杉村のものでもあり――フォルゴレのものだ。
「フォルゴレはこんな程度じゃ諦めないんだよ」
今までの積み重ねがこの拳だ。悩んで苦しんだ末に見つけた武器。
それは約束された勝利の拳。
もう迷わないし、負けもしない。
「鉄の拳、か。鉄程度で俺の魔法が破れると思うな」
ミツルはキャンチョメの言葉を鼻で笑い、杖を振り上げる。
「チェックメイトだ、魔物」
ミツルがニヤリと笑い杖を降ろしたと同時に、再び魔法陣が地面に描かれる。
出現した魔法陣は先程のものと同じであり、それが意味するのは。
「保険はかけておくべきだろ、魔法にも」
キャンチョメが壊したはずのレンズの檻が形成されていく。
そう、ミツルは最初の魔法である沸黒波動獄を二重に詠唱していたのだ。
一つはそのまま解放し、残りの一つは保険として遅延しておいた。
最初の魔法を破り油断していた所で発動するのが肝である。
「もう逃がさん。今度こそ、死に絶えろ」
二重の魔法による完全なる一撃、顕現せよ。
「沸黒波動獄」
レンズの檻の中でマイクロ波が乱反射を始めた。
そして、キャンチョメの体内の水分を沸騰させ、ついには肉体自体を破裂させるのだ。
これに耐えられる者などミツルが今まで出会ってきた中でも手で数えられる。
「何、だと……?」
バキンと甲高い音をあげ、レンズの檻が壊れていく。
「鉄の男は負けないって誓ったから」
プスプスと大地が焼け焦げているにも関わらず、キャンチョメ自身に致命傷はない。少し、服が焦げているだけでダメージはほぼないに等しい。
嘘だ、ありえない。
目の前に今も悠然と立っているキャンチョメの姿に、頭から滴り落ちる汗が地面へと垂れ落ちる。
「行くよ」
短い言葉を皮切りにキャンチョメの姿が視界から掻き消えた。
ミツルは混乱していた頭を無理矢理に冷やし、瞬時に横に飛び込んだ。
瞬間、ミツルがいた場所にはキャンチョメが拳を突き出している。
「返り討ちにしてやる、よっ!」
接近、そして交差。魔力による身体強化を自分にかけて、ミツルは体感速度をあげていく。
右手に杖を。左手に仮面ライダーファムの固有武器であるレイピアを。
けたたましい音を上げながら二人の戦士は荒野を縦横無尽に駆け抜ける。
「僕の拳は鉄! ぶち抜き、砕き、勝利を掴むっ!」
「ほざけよ、魔物! お前の拳は届かん。所詮は、その程度のものだっ」
「届くさ。思いを抱き続ければ、きっと」
「抱き続けるだけで俺を倒せると思うな……!」
右ストレートをミツルは身体を半身ずらすことで回避。
拳の通った後にはとても人間では出せない風切り音が発生した。
続いて、回し蹴り。ミツルは上空に飛翔し、一旦は安全圏へとフィールドを変える。
「詠唱――開始」
このままやられっぱなしは癪に障る。
ならば、打ち返してしまえばいい。それだけの力を自分は持っているのだから。
数えるのも馬鹿らしくなるくらいの光弾を瞬時に生成。
今度は拳を振る隙さえも与えない。
「穿て、魔弾の雨」
光の雨が荒野に突き刺さる。生えていた雑草は跡形もなく世界から消失し、土は粉塵をあげて大地から舞い上がる。
これで死ぬとは思っていないが、暫くは動きが封じられるはずだ。
痛みがわからないバカでもない限りは安心安全設定の攻撃、ああ素晴らしきかな。
「うおおおぉぉおぉおおおおっっ!!!!」
ああ、そうだったとミツルは再確認する。
今まさに相対している奴は。
光弾の雨を受けながらも上空に天翔けてこちらに向かってくるのは紛れもなく――特大級の馬鹿だったと。
「届かせるっ! どこまでもっ!」
「どこまでもは無理だ。俺が撃ち落とすからなぁっ!」
二つの閃光がぶつかり合う超常の戦闘はまだ、終わらない。
キャンチョメが拳を届かせるまで。
ミツルが“願い”の成就に至るまで。
命煌めく戦場が、激しさを増していく。
そして。
「ふん……あっちでも始まったみたいだな」
「レオ!?」
「丁度いい。ここにいる全員を纏めて殺してやる。そこをどけ、魔物ッ!」
「させない、僕が皆を護るんだからねっ!」
全てをやり直す“願い”を掲げるは最後の旅人、ミツル。
王へとなる覚悟を決め、気高き魂を持った魔物、キャンチョメ。
二人の戦いは大きな波紋を放ちながらうねりを生み出し、世界の終末へと向かっていく。
「見れば見るほどアホらしくなっていくな、本当に」
レオはあくびをしながら眼前の闘いを遠目で観察していた。
飛んだり跳ねたり壊したり、お前等は本当に人間か。
考えるのも馬鹿らしくなり、レオは座り込んでのんびり水を飲み始めた。
「んっ。この水うまいな、あの世界の水とは格が違う」
ペットボトルに入っていた水を飲み干し、次は支給されていた乾パンをポリポリと食べる。
機械を殺して回る旅路では味わえなかった落ち着いた食事だ。
もぐもぐ。ばくばく。
ああ、うめえと目の前の万国びっくりショーを遥かに超える二人組からは目をそらした。
「飯も食ったことだし寝るか。起きたら全部終わってんだろ」
「アホですか、お前は~~~~~~!」
それなりに満腹になった身体は睡眠を欲している。
眠くなったら仕方ねえな、そう思ったレオは見張り番をアシャに任せて眠りに落ちる、そのはずだった。
目を開けるとそこには自分の安眠を邪魔するちびっこい女。
ああ、関わりたくない。
「かったりぃ……」
「お前は何寝てるんですか~~~~~~~~~!!!!」
「あ? 眠たいから寝るんだろうが。見張りならこいつがいる。せっかく、アイツらの流れ弾が飛ばない所まで避難したんだからよ」
「助けに行けですぅ!」
「無理言うな。あんなのに割り込めるか」
「仲間じゃないんですか!!?」
「仲間というか……同盟っつーか」
「どっちにしろ助けに行くですよっ、レオっ」
「やめとけって……っとちょっと待て。お前どうして俺の名前を」
レオが少女――翠星石に理由を聞こうとしたその時。
横から声をかけてきた男が一人。
「レオ! 無事だったか!」
男は数分前に別れたはずだった『杉村』。
彼は手をこちらに振り小走りで駆け寄ってくる。
「あいつもお前の同盟仲間なんですか?」
「ああ、あの野郎は――」
レオは『杉村』に対して苦笑し――。
「――俺の敵だ」
――生成した炎玉を盛大にぶん投げた。
「お前、何勝手に俺の“ダチ”に化けてやがる。殺すぞ?」
『杉村』は軽く横に跳ぶことで炎玉を躱す。
レオは依然と変わらないニヤけづらに眉を顰めた。
「……ふふっ、よくわかったね。レオナルド・エディアール」
「スギムラはそんな胡散臭い笑い方はしねぇ」
杉村とレオは出会って数時間しか一緒に行動していない。
その数時間で相手の全てがわかった訳でもないし、杉村も自分のことを全てわかっていた訳でもない。
だが、それでも。
「お前からは血の匂いが嫌になるぐらいするんだよ」
「おっと、これは失敗だった。どこかで洗い流してくるべきだったかな」
「アホ抜かせ。騙すんだったらもっと演技を勉強して出直してこい」
あの短いながらも濃密な時間はレオの人生の中でも一際輝いている。
その輝きを姿を似せただけの偽物に隠せるものか。
「大人しくしているつもりだったんだがな、全く。この世界では戦ってばっかりだ」
レオは横に控えていたアシャと合体し、鎧をまとう。
炎の異名を持つ防人がここに産声を上げる。
「敵だってわかっていれば話は簡単だ。斬るぜ」
形成するのは灼熱の太刀。
アシャの恩恵による炎の力が指先から外へと漏れ出していく。
「形成」
その一言と同時に、レオの右手には灼熱の太刀が握られていた。
パチパチと火花を散らして誕生の産声を上げる太刀は赤一色。
それは触れるもの全てを燃やし尽くすフランベルジュの如く。
灼熱の太刀を手に添えてレオは前を向く。
「ちび女、お前は下がってろ。こいつは俺の獲物だ! おいお前。その偽物のツラ、ひっぺがしてやるよッ」
「できるものならやってみせるがいい」
レオは地面を強く蹴って、太刀を縦に横にと振るうが、『杉村』へと届かない。
何合か太刀と拳がぶつかるが、『杉村』の身体に傷をつけることは叶わず。
これ以上は埒があかないと判断したのかレオは一旦後退。太刀を炎玉へと変えて投げつけた。
即座に『杉村』は横に跳び、炎玉を回避する。
その回避の間、レオは右手を天高く振り上げ、言の葉を紡ぐ。
「喰いつくせ、炎の龍!」
刹那、レオの右手の上空には炎で形作られた龍が現れた。
龍は火の粉を吹きながら獰猛に声を張り上げる。
右手を降ろす。龍は天翔けながら大口を開け『杉村』に喰いついた。
「足りないね、ドラグレッダーの方が強かった」
炎で視界が見えないのに反して、声はレオの耳に嫌になるくらいにはっきりと届く。
そして、悪寒を感じたレオは横に飛翔。態勢のことを頭に入れずに飛んだ為に身体に泥がついてしまう。
だが、そんなことを考える余裕は今のレオになかった。
なぜならつい一秒前にいた場所には閃光が突き刺さっていたのだから。
「こいつは……やべえかもな」
冷や汗混じりにレオはため息をついた。
正直、勝てる気が全くしない。
赤き血を浴び、身体能力が大幅に向上したというのに目の前の敵はその自分を安々と乗り越える。
逃げ出すことを視野に入れたがもう遅い。既にレオは敵にロックオンされている。
この場を切り抜けるには、意地でも戦って倒すしかない。
「ざっけんなよ、簡単に死んでたまるかッ!」
「死ぬんだよ、人は脆く儚いからね」
炎の煙が晴れた瞬間、二つの影が勢い良く交差する。
再び形成し、レオの両手に握られた太刀と『杉村』の拳が激突し、離れていく。
返し刃で『杉村』の首筋に小さな切り傷ができた。
咆哮。レオは縦横無尽に太刀を振るい、拳の先へと届くようにと士気をあげる。
「人は脆くねえっ! 少なくとも、お前の本物は脆くも儚くもなかったんだよ!」
「だが、死んだ。杉村弘樹はもうこの世界には存在しない」
「……っ。あのバカ、生き急ぎやがって」
「悲しむ必要はない、君もすぐに彼の元へと行くことになる」
「ぬかせっ! まだ、俺の運命はまだ続いているんだ。こんな所で転んでたまるか」
横薙ぎの太刀の一撃、拳によるガードで打ち払われる。
太刀が折れ、刀身が消えた。
その隙を『杉村』は逃さずに追撃――正拳突き。
レオは後方へと跳躍。追撃を紙一重で躱す。
「その運命に飲み込まれるのが決まっているのにかい? 防人、レオナルド・エディアール」
「黙れっっ!!!! 糞食らえな運命に俺は最後まで抗うんだ!」
「ならば、その理想を抱いたまま死んでいけ」
「冗談っ、死ぬのはお前だ。何せ、俺はあいつの分まで背負っちまったんだからな」
「背負うって何をだい?」
「お前にはもったいないくらい大切なものだ」
レオは不敵に笑い、両手に一本ずつ太刀を形成。
『杉村』目掛けて左右からぶつかるように投擲する。
「この程度の攻撃で殺せるとでも? あまり舐めないでほしいものだが」
「はっ。俺の攻撃がこれで終わりだと思うか?」
左右から飛んできた太刀を軽く躱した『杉村』はレオの間合いへと駈け出した。
投擲を躱され接近されたが、レオの笑みはまだ消えず。
再び、太刀を形成し投擲する。
『杉村』は前と同じように投擲を躱そうとするが。
「四方向からの攻撃!?」
一番初めに投擲した太刀がUターンをして返ってきたのである。
前後左右から炎の刃が『杉村』を襲う。
「ならば、全て消し去るだけだ」
『杉村』はその場で立ち止まり、後方へと回転しながら飛翔する。
炎の刃を飛び越えることで回避し、地面に着地。
炎同士がぶつかりムラができた瞬間、掌底を一閃。
掌底の風圧で炎が掻き消え、レオへの道ががら空きとなる。
「もう一度言おうか。舐めるな」
「舐めてんのはお前の方だろうが、偽物ッ!」
だが、それはすなわち『杉村』への道ががら空きになるのと同意義である。
この千載一遇の好機を逃す程、レオは戦闘に対して音痴ではなかった。
疾走。地面に火の粉を散らしながら勝利への道を走り抜く。
「お前が何考えてるかは知らねえけど……その胡散臭いツラ諸共燃え尽きろッ!」
レオは気力全てを注ぎ込んだ太刀を『杉村』の胸へと突き刺した。
形成解放、形の解かれた太刀が炎の塊へと変わり『杉村』の身体を溶かしていく。
前の炎龍とは違って、正真正銘の本気の一撃だ。
「がああああああああああああああああああああっ!!」
耳をつんざく絶叫と共に『杉村』は融解し、最後には消し炭一つ残らなかった。
ただ、そこにあるのは炎の残り火だけ。
レオは戦いが終わったのだとほっと一息をつき――。
「避けるですううううううううううううううううううううううっ!!」
後方から突然感じた殺気と翠星石の声に振り返るのと同時に閃光がレオを貫いた。
レオは何が起こったのか理解できないといった表情を浮かべ、閃光が迸った元を見る。
「やあ、無駄な闘いをご苦労様。安心して死んでくれていいよ」
視線の先にはニコニコと意地の悪い笑みを顔に貼り付けて、賢者ヨキがゆっくりと荒野の戦場へと上がった。
血反吐を吐きながら、レオの身体は力を失い地面へと倒れこむ。
翠星石は即座にアールマティと合体し臨戦態勢を整える。
彼女にとってヨキは仲間、姉妹である蒼星石を殺した因縁ある宿敵だ。
自然と瞳には怒りの情が浮き上がってきた。
「クシャスラによる分身とスプンタ・マンユによる変化の併用、殺気の意図的な消失。思ったより疲れたが……今の私には苦にならない」
「お前、よくも……!」
「よくも? 君は何を言ってるんだい? この世界は闘争によって是非を決めるのだろう? 私は至って正当だよ」
「お前、カントリーマンをどうしたんです! 答えるですぅ!」
「ああ、そうそう。そのことについてだが君に伝えたいことと渡すものがあるんだ。まずはこれだ。君に返すよ、彼の形見だ」
口を三日月に釣り上げて、ヨキはゴミを投げ捨てるかのように銀色の物体を地面へと叩きつける。
それは、生前にカントリーマンが使っていた愛用のメス。
くすんだ銀色に染み付いた赤が彼の最後を物語っていた。
「最後まで惨めに足掻いていたよ、実に滑稽だった。あっはっはっ」
「あ、ああっ……!」
「残 念 だ っ た な !」
「うあああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!」
もう限界だった。一分一秒でも早く、眼前の敵を殴りたい。
翠星石は涙を撒き散らしながら拳を強く握りしめ、大地を駆け抜けた。
真っ直ぐの右ストレート。風を突き抜けながらの一撃はヨキを容易く突き破る。
「おいおい、私はここだよ」
「いいや、私こそが本物だ」
「それは違う、偽物は君だろ」
「っ!? 嘘、です……」
翠星石が周りを見ると、いつの間にかに無数のヨキが存在し、
不敵にかつ気味の悪い笑い声を上げて彼女を完全に取り囲んでいた。
「これだけの数を相手に」
「君はどうするのかな?」
「諦めて」
「死ぬのが」
「いいんじゃないだろうか」
「人がフラフラで横になっている時にごちゃごちゃうるっせえんだよ!!!!」
「!?」
「君は……!?」
「生きていたのか!?」
「幻像よ、枯れ落ちろ。死骸を晒せ――――っ!」
走り続けると誓った防人が戦場へと舞い戻る。
上空で生み出した炎が雨のように落ちて、ヨキの幻像を貫いていく。
それはアシャの力を全面に押し出した防人の意地。炎の雨は苛烈にして美しくヨキの幻像を全て屠った。
それを見て、ニヤリと笑い、レオは立ち上がる。
「何、勝手に殺してくれてんだ……!」
「ほう……寸前で躱して致命傷を避けたか。やはりここまで生き残ってきただけはある」
「こっちは譲れねえ“願い”背負ってんだ! 死ねねえ、負けられねえ! 俺は、まだ……走り続けなければいけないんだよ!!!」
「ふむ、だがそのマラソンはここで終わりにしてもらおう。君達二人が立ち向かった所で私に勝てるとでも?」
「じゃあ、二人増えたらどうだ?」
抑揚のない声と銃弾がヨキの言葉を遮る。
即座にスプンタ・マンユによる千手の壁を展開、銃弾を届かせない。
だが、それに驚く様子もなく乱入者、桐山和雄は淡々とレミントンM870を仕舞い、カードデッキを取り出した。
「変身。う、忘れていた。この言葉を言わなければな。仮面ライダー桐山和雄、ここに参上」
「カズオ……!」
「済まない、遅れてしまった。遅れた分の損害はこれから俺が取り返す」
「……真紅は?」
「死んだ。だが、俺の胸の中に――生きている」
簡素な会話も程々に。桐山は共に来たキクがヨキを抑えている内に必要な行動を起こす。
デイバックを開け、二つの武器をレオへと投げつけた。
「これは……あの仮面ライダーの! それと、俺の刀じゃねぇか!」
「使え。この二つは今のお前に必要なものだろう」
「……いいのかよ。俺が使っても。形見なんじゃねぇのか」
「そんなことを言う程の余裕はない。早くしろ。キクが耐えている内に」
「わかった。それじゃあ使わせてもらう」
龍騎のカードデッキもとい仮面ライダー龍騎はレオがこの世界に入って、始めて出会った異物である。
いわば、これが始まり。
掌に握られている真紅のカードデッキは燃え滾る炎を表している。
レオは鼻を鳴らして、カードデッキを首輪へと写す。
ああ、これは自分にとってはおあつらえ向きのものだ。
更なる高みへと、昇る為に。
それを成すだけの力がこのカードにあるのだから――!
「変身」
炎龍の仮面ライダー、龍騎が今ここに再び。
右手には使い古した愛用の刀を携えて。
名を掲げるは――仮面の防人、赫炎のエディアール。
「いつまでも、どこまでも。走り続けてやるさ。この手が“願い”を繋ぐまで」
【願い受け継ぐ仮面の防人/きっと彼もスケアクロウ】
【D-6/一日目/夕方】
【レオナルド・エディアール@WaqWaq ワークワーク】
[状態]:脇腹軽傷
[装備]:アシャ@WaqWaq ワークワーク、雛苺のローザミスティカ、カードデッキ(龍騎)、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎
エディアール家の刀@waqwaq
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:自分で在り続けるために走り続ける。
1:闘う。
※由乃の返り血を浴びています。
【桐山和雄@バトル・ロワイアル】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)、重傷(治療済み) 、
精神に重大な負傷(徐々に回復)、
「愛」の概念を思い出しました
「孤独」の概念を思い出しました。
「誇り」の概念を知りました。
[装備]:カードデッキ(ナイト)、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎 、
ハルワタート@waqwaq
[道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡
水銀燈の首輪、水銀燈の羽、デリンジャー(2/2)@現実、
首輪探知機@オリジナル、
千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、
ブーメラン@バトルロワイアル 、レミントンM870(8/8) 、レミントンM870(7/8)
レミントンM870の弾(16発)
神業級の職人の本@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本行動方針:アリスゲームを守る。そのために影の男を殺す。
1:闘う。
【備考】
※参戦時期は死亡後です。
※リュウガのカードデッキは破損しました。
※ローザミスティカと深く通じ合えば思い出すという形で記憶の継承ができます。
それ以上のなにかもありえるかもしれません。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ジュンの裁縫セットは壊れました。
※ジュンの技術を修得しましたが本人ほどの異常な才能はないので技量は劣ります。
※小四郎の忍術を修得しました。
※今の桐山では”願い”インストールに耐えることができません。
もし強行すれば桐山は”七原秋也”になります
※コトは死にました。
※白髪鬼のアイテムはいくつかキクが持っています。
【キャンチョメ@金色のガッシュ!!】
[状態]:《白色のキャンチョメ=Man of steel》
[装備]: 闇の宝玉@~新説~ブレイブ・ストーリー
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:仲間を探す
1:闘う。
[備考]
何故かパートナーがいなくても術が使えることは理解しました。
本がフォルゴレ以外でも読めると知りました。
フォウ・スプポルクを修得
シン・ポルクを修得(効果:限りなく全能なるメーノーグ)
とれる姿は一つになりました
参戦時期:ファウード編以降
【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:健康
[装備]:ミツルの杖@ブレイブ・ストーリー~新説~、
仮面ライダーファム(デウス因子吸収による存在変容)@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8)
不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、
チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、
[思考・状況]
基本行動方針:妹を生き返らせる。手段は選ばない
1:闘う。
[備考]
参戦時期:ゾフィが虚になった後。
魔法を使うと体力消耗。
※未来日記の世界についてある程度の情報を得ました。
※9thは危険だと認識しました。
雪輝、というよりも時空王に利用価値を見出しました。
※ミツルの目には女神像は由乃ではない姿に映りました。
※デウス因子を取り込んだ仮面ライダーファムはデッキを使用できません。
※仮面ライダーファム(デウス仕様)の性能:限りなく全能なるゲーティーグ“だった”。
【ヨキ@WaqWaq】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、BMによる火傷 (処置済み)、
スプンタ・マンユはクシャスラの能力使用可能、首輪解除
[装備]:スプンタ・マンユ(玉四つ、ドラグブラッカー、蒼星石のローザミスティカ、クシャスラ完食)
@WaqWaq、ヒミコのレーダー@BTOOOM!、スタンガン@BTOOOM!、
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して赤き血の神を抹殺する
1:闘う。
※神の血をあびたことで身体能力大幅上昇
※どれほどパワーアップしたのかは後続にお任せします
【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:健康
[装備]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン 、
護神像アールマティ@waqwaq、カントリーマンの玉四つ@ブレイブ・ストーリー~新説~
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針: 闘わないで済む世界が欲しい
1:…………闘う。
[備考]
※参戦時期は蒼星石の死亡前です。
※waqwaqの世界観を知りました。シオの主観での話なので、詳しい内容は不明です
※護神像アールマティに選ばれました。
※シオとヨキが黒き血の人であることを知りました。
「全部、予定通り。僕達の盤面は狂っていない」
「ククッ、ならば妾達も動くとするか、ユキテル」
「ええ、オンバ。では行きましょうか」
「僕 達 の 為 に 闘 っ て く だ さ い ね 馬 鹿 み た い に」
|[[那由多の海で少女は涙する]]|投下順|[[冥界に踊るデウスの嬰児たち]]|
|[[降り立つ、長い道歩む少年の前に]]|時系列順|[[冥界に踊るデウスの嬰児たち]]|
|[[鉄の少年、その終焉]]|キャンチョメ|[[決意の夜]]|
|~|ミツル|~|
|~|レオナルド・エディアール|[[比類なき善の左手]]|
|[[降り立つ、長い道歩む少年の前に]]|桐山和雄|~|
|[[賢人は無限の幕、羽織り]]|翠星石|~|
|~|ヨキ|~|
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2016-10-01T05:42:44+09:00
1475268164
-
ワールドエンブリオ
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/301.html
*ワールドエンブリオ
「君は疑問に思ったはずだ、レオとミツルの魂魄は何処へ消えた、と」
そこは黄金の月に彩られた理想郷の果て。
地面には黄金の花が咲き乱れ、空は青く澄み切っている。
それは誰もが羨む理想郷。
かつての魔狂姫が、恋焦がれた夢の場所。
「この世界で死んだほとんどの魂魄は僕が握っている。これが、答えさ」
返答を返す余裕は、当然存在しない。
なぜ、天野雪輝が此処にいる?
確かに、世界の外側へと押しやった彼が、自分の目の前に立っている。
「なぜ……お前が……」
「なぜ? 君が教えてくれたんじゃないか。走れって。だから、僕はここまで走ってきた。
諦めない為に。君達が時空王の力を更なる高みへと押し上げてね。まさか、あんな一つのことしかできないヤツが最後の敵だと思った?
あははっ、それはさすがにバカにしすぎだよ。あんな程度のものが物語の最後を飾るなんて……あっちゃいけない」
雪輝の視線の先には、意識を失っている柿崎めぐが転がっていた。
表情を苦痛で歪め、全身から滝のような汗を流しのたうち回っている。
四宝剣の力により、不可逆の運命を遡らせた最後の敵だったもの。
「クリアと天膳さんは……七原さんが言ってた『封神計画』だっけ? うん、この人達はもういらないからさ。
それに習ってさ、封じたんだけれど、柿崎めぐだけはさ……どうにもムカツイてねぇ。
覚めない眠りの中で、地獄の責め苦を味わっているんじゃないかなぁ!」
「お前……!」
「汚いと言っておきながら、自分が一番汚いと認められない売女だ。許せる訳がない……!
ただ、嘆き悲しんでいるだけでッ! 自分から動こうともしないっ! ふざけるなっ!
そんな奴に否定なんて、されてたまるかっ! あ、ははっ! あはははっ!
実はさぁ、この闘争の参加者が味わってきた苦しみを全部彼女に注ぎ込んだんだ。
その苦しみの果てに、彼女は血に濡れた手が汚いって言えるのかな? ねぇ、桐山くん!」
雪輝は両手を広げ、唇を釣り上げる。
それはどこまでも狂気に満ち、止まることのできない天野雪輝だった成れの果て。
たった一人の少女と星を観に行く為に、他の全てを捨てた狂神。
その強烈な意志による気迫に、桐山は思わず後ずさる。
「ああ、この殺し合いを始めた理由? そんなの決まってるじゃないか。君の、四宝剣の覚醒が目的さ。
うん、君は君の意志で剣の名前を知り、本当の力を引き出してくれた。感謝するよ、桐山くん。
その力が僕の持つ因果律を操る力と合わされば――由乃は蘇る。
過去の由乃でも未来の由乃でもない、僕と共に歩んできた由乃が……蘇る」
雪輝はパチリと指を鳴らし、目の前の空間を歪め、何かを取り出した。
それは、輝く金属の小箱。
それは、見るもの全てを魅了するであろう魔性の光沢。
「さぁ、始めようか。最後の闘争を。それに相応しい駒を用意したんだ」
雪輝は、小箱から取り出した黒の多面体をぎゅっと握りしめ。
青い空を黒へと染め上げる。
「トラペゾヘドロンよ、封じられた魂魄の再生を」
トラペゾヘドロンから溢れんばかりの輝きが漏れだし、世界を覆っていく。
そして、光が止み、元の理想郷の世界に戻る時。
そこにいたのは――もう二度と会えないであろう大切な仲間達。
「レオナルド……ミツル……!」
瞳に光を灯さず、されど肉体的には全くの変化はなく。
二人の戦士が雪輝を護るかのように立ちはだかっている。
加えて、もう一人。
その銀色の少女は、桐山の始まり。
きっかけを創りだした高貴なる少女。
「水銀燈――――っ!」
「桐山くんに相応しい相手だろ? これで生贄は最後だ。君の力を取り込んで、今度こそ由乃を救う
四宝剣の力、奪うよ!!!! 抵抗するなら幾らでも! 全力で潰すからさぁ!
君は正真正銘のたった一人ッ! 一気に、終わらせるよ!!」
雪輝の合図と共に、三者三様の動きを見せながら、桐山に飛び込んできた。
レオが刃を振るう。ミツルが魔法を紡ぐ。水銀燈が黒の羽をたなびかせる。
桐山は覚悟を決めて、四宝剣を強く握りしめ――――。
「一人じゃねぇぜ、ユッキーーー!」
それは、置いてきたはずの今までの絆。
二度と、共に歩むことはないはずだった護神像。
桐山が、四宝剣を得る為に残した力の全てを引っさげて。
ワイルドセブンが再び、戦場を掻き乱す。
「またまた復活っ、ワイルドセブン! 只今見参ッ!
ヒーローってのは遅れて到着が基本なんだよな。まっ、その方が」
「クールでロックだから、だろ?」
「いいねぇ、分かってる! わかってるじゃないか!」
「……そういえば、君は回収できなかった例外だったね。
君は桐山くんと一番近かったからね。護神像的にも、君だけは深く刻まれているのも理由に入る」
「まーね、なんせダチだし? 俺達が最後の砦って感じ? うーん、これは責任重大だぜ、桐山」
ニヤニヤと笑いながら、ワイルドセブンは桐山が身に着けていた装甲を纏い、ビシィッとポーズを決める。
それはまるで、往年の変身ヒーローを彷彿とさせる無駄にカッコイイポーズ。
「さてと、それじゃあ止めるぜ? ユッキー? あの時の答えを本当にする為に」
「……まだそんなことを」
「まだも何も。俺がそう望んでいるんだ、お前に否定させねーって」
「諦めろ、天野。こいつは意地でも変わらん。かくいう俺も必死に抵抗していたんだが……」
「でしょうね……まあ、いい。君達で最後だ。僕の“願い”の為にも!」
「どっちの“願い”が強いかはっきりさせようじゃないか!」
&color(red){【薬師寺天膳 魂魄封神】}
&color(red){【クリア・ノート 魂魄封神】}
【理想郷/――――/――――】
【桐山和雄@バトル・ロワイアル】
[状態]:――――不明
【天野雪輝@ロワイアル×ロワイアル】
[状態]:――――不明
【傀儡の英雄達@ロワイアル×ロワイアル】
[状態]:傀儡に意志など存在しない、必要なのは強さだけでいい
|[[――――]]|投下順|[[悔い改めよ、ハーレクイン]]|
|[[――――]]|時系列順|[[悔い改めよ、ハーレクイン]]|
|[[――――]]|桐山和雄|[[悔い改めよ、ハーレクイン]]|
----
2016-10-01T05:41:07+09:00
1475268067
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Love song~世界の終わりで謳い続ける少女~
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/278.html
*Love song~世界の終わりで謳い続ける少女~
############
「クスクスクス」
笑う、白の少女。
「…………」
黙る、桃の少女。
「あらあらあら。立ち向かう? 今更。そう、今更だわ」
白の少女は甘く囁くのだ。
遅すぎる、と。
現に桃の少女は今までロワイアルに自分の意志でほとんど参加していない。
誰かの操り人形になるがまま。流されて、ただ、流されて。
「滅び行く世界に残っている勇者は五人。クスクスクス……」
その果てに待っていたのは誰もいない世界。
無意識の海に浮かぶ時の流れより隔絶されたデラ・ルベシ。
“願い”を持つことを諦めてしまった者達の終末の都。
「そして、全員ザーバウオッカに食べられてしまう」
桃の少女もそのはずだった。
彼女の犠牲により《究極の少女(アリス)》が産声を上げる。
女神の寵愛を受けた純白の白。
白が、世界を塗り潰す。
「きっと。誰も彼もが望んでいる、“願い”を叶えることを」
桃の少女は否定出来ない。
自分は何も知らなすぎるから。
現実から目を背けてきたツケがここで大きくのしかかる。
桃の少女は否定出来ない。
自分は何も知らなすぎるから。
現実から目を背けてきたツケがここで大きくのしかかる。
「“願い”なき貴方に何ができるというの? 一人ぼっちのアリス。閉ざされた夢の国。
でも、私ならこの世界を変えてさし上げられますわ。この可能性を失った世界をあなたの……望む通りに」
白の少女の“願い”は誰からも愛されること。
その為には確固とした身体を得なければならない。
か弱くも強い少女の身体を。
「その為にはまず、この世界を終わらせなければいけませんの」
「終わらせる……?」
「そうよ。終わらせる。最も、零の鐘を鳴らすのと同時に世界は終わるのですけれど。
滅びの運命はすでに決まっているわ、クスクスクス」
終着点は零。始まりと同じく終わりも零。
零になった瞬間、世界は無へと還っていく。
「勇者も、世界も。滅ぶ。どうせ壊れてしまうのなら――私が壊してしまってもいいのでしょう?」
「そんな……!」
「そうして、今度こそ完璧な世界を作るの。私が、私だけが愛させる世界を」
白の少女は哂う。アヴァロンに恋焦がれる無垢な思いを前面に押し出して。
もう手が届く所まで来ているのだ。
ああ! ああ! 歓喜の渦がこの身体を震わせる!
自然と笑みが浮かんでしまうのも無理はないであろう!
「だから、貴方の身体を私に頂戴?」
桃の少女は想う。
やはり、立ち向かえないのか。
意志だけでは届かないのか。
――んなことねぇよ。
意志を支えるのは不動の愛。
――自分の意志を強く持て。貫くことが、大事だ。
桃の少女の背中を押してくれる大柄の男。
その両手はゴツゴツしていて肌触りはよろしくない。
されど、とても暖かくて。優しい両手。
「意志を、貫け」
男は皆汚い。その例に当てはめると彼もカテゴリーの対象に入るはずだ。
それなのに、不思議と嫌悪感が湧き出てこない。
「クスクスクス」
だが、そんなことをゆっくりと考える時間など白の少女は与えなかった。
彼女の意志を邪魔するかのように割り込んでくる笑い声。
聞いているだけで頭が痛くなる。
ズキンズキンと規則正しく痛みは、桃の少女を蝕んでいく。
「貴方には無理よ。私に立ち向かうなんて」
「……っ」
立っているだけでも辛いのに。
白の少女は更なる追い打ちをかけてくる。
せっかく男に背中を押してもらったのに。
これでは、その意志に報えないまま――消えてしまう。
――諦めを踏破してこそ、愛を語れるってもんだ。
「でも、私には無理」
――無理じゃねえ。
桃の少女はついには膝をつく。
遠大なる氷結の世界に身を委ねるかのように。
全て、凍りついてしまえば。
この思いも。
この記憶も。
この身体も。
凍てついた境界線。
世界の果てまで、消えてなくなってしまえ。
ガッシュ・ベル。
大海恵。
いらない。全部、いらない。
凍れ、聖堂に包まれて。
消えろ。消えろ。
粉砂糖のように粉々に、美しく。
――それで、いいのか?
問いかける声は悲しげだった。
「いいの、もう」
諦め。桃色は白へと、変質していく。
白の少女の嘲笑が聖堂に響き渡る。
「だって、私は一人ぼっち。一人ぼっちのアリス」
桃の少女は言葉を紡ぎだす。
一人は辛い、と。
孤独の旅路を歩むにはぬくもりに慣れすぎたのだ。
「嫌なの。一人ぼっちは、怖いし寂しい。寒いのよ」
桃の実が雪でコーティングされていく。
そして、完全なる白へと――。
――しゃーないか。
後少しの所で、白への変質がピタリと止まる。
ふと桃の少女が横に視線を向ける。
そこには、一人の大男。
しっかりとした実体を持った愛の男。
――俺の隣は本当は愛だけなんだぜ? だけど、特別だ。
大男は桃の少女の頭をグシャグシャと乱暴に撫で上げた。
ニカリと口を釣り上げて、桃の少女の小さな手握り締める。
「私も、いていいの?」
――おう、俺が一緒にいてやるからよ。世界を凍結するなんて、言うなよな?
桃の少女が満面の笑みを返答代わりに大きな手を握り返す。
笑顔と共に白の世界に色がつく。それは、幸せを司る桃の色。
桃の少女は気づいたから。
どんな時でも一人じゃないということに。
ならば、何処までもこの旅路を歩いて行ける。
もう、何も怖くなんてない――!
「あ、貴方……! 一体、何を!」
「「何って、それは決まってる。やることは――」」
一人ぼっちのアリスは仲間を得た。
大きな大きな騎士様。
騎士の愛は悠然。折れることのない不屈。
「世界を」
ロリータ・リロード――少女装填。
さあ、トリガーを引こう。
どうか、少女の願いを聞き届けて欲しい。
私が皆を愛で包むから。
世界は穏やかに安らげる日々を願っているから。
謳おう、愛を。
「終わらせないに決まってる」
終わりが不可避ならどうすればいい?
修復は不可能、やり直しは否定。
ならば残された道はたった一つ。
「駄目……駄目よ。世界はやり直さなければいけませんの!」
「ううん、それは違うよ。やり直しなんてできない。元通りになんて、しちゃいけない」
桃の少女は謳い続ける。
自由を。喜びを。怒りを。哀しみを。楽しみを。
全てを包み込む愛を。
「たった一度与えられたチャンスだから。やり直しがないからこそ。
限られた人生を、私達は愛するの。
忘れないように、後悔なんてしないように」
「違う、違う、違うっ! 私は愛される為にっ! 全部――!」
言葉は最後まで続かなかった。
桃の少女が両手を広げて、白の少女を抱きしめたからだ。
ぎゅっと、力を込めて温かみを共有する。
「大丈夫、私がいるよ」
「あ、ああっ!」
「貴方をずっと抱きしめているから」
謳の理念は愛と自由。
さあ、届かせよう。愛の謳を。
謳の最後はもう決まっている。
桃の少女の“願い”はこの一言に込められているから。
どうかこの瞬間に言わせて欲しい。
「時よ止まれ、世界は何よりも美しいから」
きっと、自分は溶けてしまうけど。
大好きな世界を見守っているから。
いつまでも、どこまでも。
「私は、世界を愛している」
そして。
突如現れた光の螺旋階段。
階段をひとつひとつを噛み締めるかのように登り、少女は――――。
&color(gold){【ティオ@金色のガッシュ!! ???】}
&color(gold){【雪華綺晶@ローゼンメイデン ???】}
############
「だけど、僕は否定する」
############
「……これも、予想通り」
蜘蛛の糸の頂上を目指すべく駆け上がっていた雪輝が気づいたのは世界の異変だった。
止まっている。世界の何もかもが停止しているのだ。
――私は、世界を愛している。
瞬間、目の前に桃色の少女の幻影が顕現する。
優しい笑みを浮かべ、雪輝に対して手を差し伸べる姿はまるで女神のようだった。
純粋に、綺麗だと。可憐だと思った。
彼女は問う。戻ろうよ、と。
それに対して、雪輝も同じように笑みを浮かべながら返答をする。
「消えてなくなれ、幻像」
ある時、気が付いたときから不快だった。
女神が雪輝へと右手を伸ばしている。彼女の想いが常に離れることなくへばりついてなくならない。
身体が重くて、動きにくくて、消えてなくなればいいと思った。
雪輝にとって女神は。雪輝は由乃への愛で満ちているから、由乃以外のものは要らない。
手に持ったウージーの引き金を迷いなく引いた。
銃弾を受けた少女は悲しそうに。
まだ、間に合うよと呟いて。
最後まで手を伸ばし続ける。
「僕の女神は由乃だけだ。お前の愛なんていらない」
少女の瞳から透明の宝石がぽとりと地面に落ちる。
宝石が地面に落ちた刹那、少女の姿は掻き消えた。
もう気配がないのを確認した後、雪輝は再び歩みを再開する。
彼女の残した宝石を踏み潰し、前へと歩く。
「僕が欲しいのは……由乃の愛だ。君の愛なんて何の意味も成さないよ」
停止した世界でも雪輝の意志は変わらず。
全てをチャラにする。ただそれだけを目指して前を進む。
「何の茶番だよこれは。下らない、ああ下らないね。私が皆を包むから? やり直しなんてできない?」
桃の少女の“願い”は確かに雪輝へと届き、理解もできた。
雪輝は決して狂気に身を委ねて思考放棄した者ではない。
そう、その上で彼は答えを返したのだ。
「は、はははっ! あはははははははっ! 綺麗事を言ってさぁ! ばっかじゃないのぉ!」
届いた上で真っ向から唾を吐いて否定した。
彼女の万感の“願い”を容赦なく踏み躙る。
「ぷっくく……やり直せば全部元通りなのに否定するなんて。
もう少しで、“僕とみんな”の世界が手に入るのに何でそれを捨てなきゃいけないのさ」
無駄な時間を過ごしてしまった。
世界の時が止まったとはいえ、人間は止まってないのだ。
こうしている間にも他の参加者達が後ろに迫りつつある可能性がある。
「ねぇ、オンバ。僕は思うんだよ」
だから、彼は誰よりも早く。刹那を駆け上がる。
“願い”を叶えるべく。
あの時聞けなかった答えを再び聞くべく。
あんな紛い物ではない本当の愛を手に入れるべく。
「未来を変えるワタルくんが勇者と呼ばれる。
それなら最終局面の会場で未来予知し、それを変えられる僕こそ勇者の称号にふさわしいんじゃないかなってね」
雪輝は思う。
勇者。万人を救う光の英雄。常に正しき選択を下すもの。
全てをチャラにして、元通りにする自分にぴったりではないか。
だって、これから自分は黄金の螺旋階段を登って“みんな”を救うのだ。
「無意味に死んだワタルくんよりも、七原くんよりも、シオくんよりも。
今も生き残っている僕がその称号を受けるのが一番だよね。
その称号にふさわしい武器ももらったことだしさぁ!」
さあ。高らかに謳おうではないか。
「あは、はははははははっっ、あははははははははははっっっ!!!
愛してる? 救う? その役目は僕が担うから君達は――」
全てを救う勇者の謳を。
「安心して、夢を見てなよ」
足元には、少女の死体二つ。
それは少女が見た最後の夢。
魔狂姫と少年に喰われた、残骸の“願い事”。
そのすべてを引き継いだのは――。
「世界は、僕達の掌に」
&color(red){【雪華綺晶@ローゼンメイデン 破壊】}
&color(red){【ティオ@金色のガッシュ!! 死亡】}
&color(red){【残り 5名】}
【蜘蛛の糸/一日目/夜】
【天野雪輝@未来日記】
[状態]:健康、心の力の消費(大)、両手の平に大火傷
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
投げナイフ(14/15)@未来日記、IMIウージー(25/32) 、プラ@waqwaq
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(2)オンバが授けし職業専用武具(不明)
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して全てを元通りにする
1:蜘蛛の糸に赴く
[備考]
※参戦時期はDiary46.5終了以降からの参戦です。
※雪輝は自分の中の矛盾に気づいていません。
※雪輝は女神像の外見を由乃であると認識しました。
他の参加者もそうであるかは不明です。
※バトルロワイアル、ブレイブストーリー、仮面ライダー龍騎、
Waqwaqの世界に関する情報を“ある程度”得ました。
※南東エリアの上空に蜘蛛の糸が現れました
############
僕の勝利以外、認めるものか。
############
※時空は現在“夜”で止まっています、全ては彼らの掌に。
※愛なんて、存在しません。
|[[比類なき善の左手]]|投下順|[[最期に愛は勝つ]]|
|[[白銀のツインブレイヴ ~what a shining fortune~]]|時系列順|[[最期に愛は勝つ]]|
|[[最後の放送/半分の月が微笑う]]|天野雪輝|[[最期に愛は勝つ]]|
|[[那由多の海で少女は涙する]]|ティオ|&color(red){GAME OVER}|
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2016-10-01T05:36:58+09:00
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参加者情報
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/15.html
**参加者情報
【仮面ライダー龍騎】6/6
[[城戸真司]]/[[秋山蓮]]/[[北岡秀一]]/[[浅倉威]]/[[霧島美穂]]/[[香川英行]]
【金色のガッシュ!!】6/6
[[ガッシュ・ベル]]/[[キャンチョメ]]/[[ティオ]]/[[シュナイダー]]/[[ゼオン・ベル]]/[[レオパルドン・パピプリオ]]
【バジリスク~甲賀忍法帖~】6/6
[[甲賀弦之介]]/[[陽炎]]/[[霞刑部]]/[[朧]]/[[薬師寺天膳]]/[[筑摩小四郎]]
【ブレイブ・ストーリー~新説~】6/6
[[ワタル]]/[[ミツル]]/[[ハード]]/[[チャン]]/[[ブック]]/[[カントリーマン]]
【未来日記】6/6
[[天野雪輝]]/[[我妻由乃]]/[[来須圭悟]]/[[戦場マルコ]]/[[美神愛]]/[[雨流みねね]]
【ローゼンメイデン】6/6
[[水銀燈]]/[[金糸雀]]/[[翠星石]]/[[蒼星石]]/[[真紅]]/[[雛苺]]
【銀齢の果て】5/5
[[宇谷九一郎]]/[[猿谷甚一]]/[[津幡共仁]]/[[是方昭吾]]/[[乾志摩夫]]
【バトルロワイアル】5/5
[[七原秋也]]/[[三村信史]]/[[杉村弘樹]]/[[桐山和雄]]/[[相馬光子]]
【BTOOOM!】4/4
[[坂本竜太]]/[[平清]]/[[ヒミコ]]/[[吉良康介]]
【WaqWaq ワークワーク】4/4
[[シオ]]/[[レオナルド・エディアール]]/[[ヨキ]]/[[ノール]]
合計 54名
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【参加者名簿】(五十音順)
01:浅倉威/02:秋山蓮/03:天野雪輝/04:戦場マルコ/05:乾志摩夫/
06:宇谷九一郎/07:雨流みねね/08:朧/09:香川英行/10:陽炎/
11:我妻由乃/12:霞刑部/13:ガッシュ・ベル/14:金糸雀/15:カントリーマン/
16:北岡秀一/17:城戸真司/18:キャンチョメ/19:吉良康介/20:霧島美穂/
21:桐山和雄/22:来須圭悟/23:甲賀弦之介/24:是方昭吾/25:坂本竜太/
26:猿谷甚一/27:シオ/28:シュナイダー(ウマゴン)/29:真紅/30:水銀燈/
31:翠星石/32:杉村弘樹/33:ゼオン・ベル/34:蒼星石/35:相馬光子/
36:平清/37:筑摩小四郎/38:チャン/39:津幡共仁/40:ティオ/
41:七原秋也/42:ノール/43:ハード/44:雛苺/45:ヒミコ/
46:ブック/47:美神愛/48:ミツル(芦川美鶴)/49:三村信史/50:薬師寺天膳/
51:ヨキ/52:レオナルド・エディアール/53:レオパルドン・パピプリオ/54:ワタル(三谷亘)/
※()内の表記は参加者支給の名簿には記載されていない
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**この先ネタバレ注意
【[[参加者以外の登場人物一覧]]】
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2015-04-29T17:39:16+09:00
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那由多の海で少女は涙する
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/270.html
*那由多の海で少女は涙する
眼が覚めればそこには琥珀色の海が広がっていた。
はちみつを溶かした紅茶のようにそれは甘く視界に入り込み。
桃色の少女をうたかたの夢に誘おうとする。
「……こ、こは……?」
茫とした頭、油が切れたようにぎしぎしと動く関節。
一歩。進むと垂れ込めた霧の中へ少女、ティオは入る。
地面はまるで綿菓子のようにふわり、ふわりとしていて。
甘いクリームの世界はティオの感覚を摩耗させていく。
――すまねえ。
霧の中を歩いて行くと
一人の少年が立っていた。
奇妙な髪型をした彼の手には
血の滴るナイフが握られて……
いいや、あれは少年が握っているのではない。
ナイフが、ひとつの意思持つ楔の如く少年に憑いている。
――すまねえ。俺がついていなかったから
涙を流して、悲哀に濡れた表情で謝罪の言葉を述べ続ける少年。
彼の先に、ぼう、と簡素な布で体を覆い俯く少女が現れた。
ひと目でわかる嬲られたからの無力に打ちひしがれた姿。
心細げに抱えこむ手足。
ティオの心の中の、靄がかかった思考に小さな火種が産まれる。
「かわいそうな方たち」
耳元で囁かれる、距離で判断すれば
唇が今にも耳朶に接してもおかしくない。
声とともに吐息が肌をくすぐらなければおかしいはず。
なのに、何も感じない。
気配すら。衣擦れの音すら。
声だけでどうにか隣に、
抱きつくように腕を回した少女がいるのだとわかった。
「たまたま一緒にいなかった。
いつもは一緒のはずなのに。
その日だけは違っていたの。
二人は親に捨てられ、寄り辺に手を繋ぐ
トゥーイ-ドゥルダムとトゥーイ-ドゥルディ。
離れては、いけなかったの。片時も」
歌うように軽やかな。
人の生気を微塵も感じさせない調子で囀る。
視界の端で踊り子のように舞う純白のドレスの裾。
肩に顔を載せているはずなのに重みを感じない
実体なき《白の女王》。
頭が痛む。
眼の奥が熱く、
けれど深くなるにつれて絶対の冷たさに。
「あなたにもいたのかしら。
狂気に落ちて正気を保っていた《赤の女王(クイーン)》には
すがる相手がいたようだけれども」
少しずつ、閉じていた扉が重々しく開かれて。
自分を殴打する蟹の男。
蹂躙し、辱めようとした悪漢。
なのに、本当の姿は清麿や恵と変わらない年頃の少年だった。
恐怖。屈辱。
思い返しただけでも体が震える。
「……ガッシュ」
「素敵。今の貴女にはきっと恐怖の記憶が渦巻いているのに。
頼れる人は決めているのね。
貴女は彼に守られたかったのね?
雷のジャバウォックを従える金色の王に」
くすり、と唇が頬に触れて、
舌がちろりと頬を這った。
「可哀想な人。
もうその人は死んでしまっている。
それを貴女は気づいていて。
夜露のように儚い涙に頬を濡らして」
そう言われて、ティオはぼんやりと頬を撫でた。
湿った感触、体温の水滴が雫となって零れ落ちる。
――君は選ばれたのさ。
傍らにいつの間にか立っていた。
顔に奇妙な化粧を施して、
蠱惑的な笑みを絶やさない魔物使いがティオを諭す。
――王の力を持つから王の心を持つから
王のように振る舞うことを赦されたんだ。
ブックの言葉が心地よく耳に入る。
けれども、その声が一層の記憶を引き出す。
冗談のように首が折り曲げられる老人。
掌で潰れていくパピプリオの頭。
頭蓋骨も脳症も一緒くたにして、
指の間から滴り落ちていく悪趣味な果汁ジュース。
悲鳴をあげて、駆け出した。
体がこんなにも動くのだということに安堵を覚える己を観て。
嬉しさと切なさと罪悪感が同時に湧き出で、裡をぐるぐると回る。
息が切れて、
蒸気した肌が赤くなって。
必死に振る手足が不恰好にもどこかへと進む。
「――恵!」
霧の果てで、殺し合いに喚ばれてずっと恋しく思っていたパートナーの姿を見て。
たまらずティオは抱きついて号泣した。
いい匂い。清潔な服装。
利発そうな顔立ち。
強い意志を秘めた両の眼。
ティオが大好きだった全てを持った女性が側にいる。
それだけで壊れそうなほどの不安も怖さも
彼女のぬくもりに触れるだけで和らいでいく。
「……ティオ」
声がかけられるだけで、
ティオの体がぽかぽかと暖かくなる。
ずっとこうしていたいという強い欲求が芽生えて育ってしまう。
「人を殺したのね?」
「……え?」
その言葉、正確にはその音のあまりの冷たさに
ティオは一瞬把握できずに顔を上げて、恵を見た。
恵の無機物を見るかのような低温の眼差し。
「どうして人を殺したの?
あなたはあんなに優しい子だったのに」
「そ……それは、ブックが……」
「貴女が王様になれると期待されているから。
だから力を使ってもいいし。
悪い人は懲らしめてもいい。
そう言われたのよね?」
「そ、そう! そうなの!
だ、だからわたしは……」
「それでブックは一緒に辛さを分かち合ってくれると言ったの?
間違いや困難には一緒に悩んでくれるって言ったの?」
「え…………」
「答えなさい、ティオ」
「………………言ってなかった」
喉が震える。視界も滲む。
足元がぐらついて真っ直ぐに立っていたかもわからない。
「貴女にはパートナーが必要なのよティオ。
人は一人で正しい判断ができるわけじゃないの。
一緒に悩んで苦しんでそれでも前に進もうとしてくれる人が必要なの」
「あ……う……」
「騙されていたのよ。貴女は」
騙されていた? ブックに?
嘆くばかりだったティオに優しく手を差し伸べてくれた彼に?
信じられない。信じたくない。
けれども。
わかってしまう。
恵の言うことは本当だって。
「さようならティオ。
もう貴女と一緒にはいられない」
「ま、待ってよ!」
間違えたとわかっていても。
恵には側にいて欲しい。
パートナーだから。
ずっと一緒に戦ってきてくれたから。
「ごめんなさい」
なのに背を向けて彼女は行ってしまう。
霞の彼方へと、パートナーだったティオを置いて。
間違えてしまったティオを見放して。
「人殺しで血に濡れた人と一緒にいるのは嫌なのよ」
そう言い残して。
彼女は消えてしまった。
ひとり、ぽつんと残されたティオを取り巻いて
やってくるのはティオが殺した人たち。
ティオを苦しめた人とティオを騙した人も。
短い悲鳴がこぼれて。
ティオはぺたんと座り込んでしまった。
「見捨てられてしまったのね。
可哀想。可哀想な女の子」
ゆっくりと距離を縮めてくる亡者を他所に
羽根のようにふわりと《白の女王》雪華綺晶が降り立った。
「あなたのいる場所をよく見てみて。
そこに眠っているのは誰なのか見てみて」
言われるがままに、ティオは視線を下ろす。
同時に霧が晴れて、何処にいるのか明らかになった。
ひやりとした感触が指先を刺し、
不思議と濡れない氷の冷気が床から感じる。
ティオが座っていたそこは誰かが眠る氷塊。
今まで歩いてきた道も誰かの眠りの上。
視線を上に移せばそこは巨大な大聖堂。
無数の氷塊が安置され、どこまでも地平線まで続く。
世界と言っていい程の遠大な聖堂。
氷にいるのは眠る人々。
安らかな顔で夢にいるだろう彼ら。
「肉体、魂、概念。
それらがあって初めて人も薔薇乙女もパーソナルを持てる。
絶対普遍のエーテルの定め」
ティオの目の前に亡者が立ち、にじり寄る。
「けれど、肉体は魂を覚えているの。
私達の兄弟のように近い護神像が“願い”を封じるのは何故?
“願い”の持ち主が神のように高潔だから?
それで鳥籠に神を封じるの?
いいえ、それは魂を作るただ一つのピースが“願い”だから。
彼らもまた窮極を追求する定めを負ったドールズなのよ」
ティオへと亡者が手を伸ばす。
腐乱してはいない、綺麗な手なのに
ティオの瞳には耐えきれなく醜悪に映る指先がティオに触れようとする。
「だから、貴女の体をください。
貴女の肉体、魂の記憶を持てば
みんなが私を愛してくれるの。
選んでくれるの。抱きしめてくれるの。
そして私は本懐を遂げて《究極の少女(アリス)》になるの。
クスクスクスクスクスクス」
指先がティオの衣服に触れて。
「ご…………ごめんなさい」
涙に満ちた少女が届かぬ謝罪の言葉を亡者に述べて。
そして、ティオの魂はここで――
――オイタはそこまでにしときな白薔薇ちゃん
逞しい、腕がティオを守るように振るわれた気がした。
突風とともに亡者が幻のように掻き消され。
気がしただけの錯覚なのかもしれない。
これも、すぐに側から離れてしまうのかもしれない。
だが一人の大男が立っていた。
堂々として。
似ても似つかないはずなのにさっき見かけた
ナイフを握って泣きじゃくる少年の姿と重なり。
顔はよく見えないけれど。
きっと笑顔なのだろう男はティオを助け起こした。
「……ああ、莫迦な人。
貴方もじきに私が喰べてしまうのよ、お兄さま?」
立ち上がったティオの前に男の姿はもうなく。
やはり幻だったのかと彼の姿を探しても見つけられなかった。
男の代わりにいたのは大きな大きな彫像。
プカプカと浮かんで、ティオの側で防るもの。
「滅びゆく世界で生きる那由多もの人々が眠るデラ・ルベシ。
安寧なる夢に揺蕩う午睡の世界なら、
私は誰にも負けないザーバウォッカ」
可愛らしく小首を傾げて。
雪華綺晶は問いかける。
「闘うというの?」
ティオの心の奥深く、水面の上で
蔦で編まれた幻灯機が映し出す一つの光景。
ナイフを握った少年の続き。
人を殺した後悔から喉元を突き刺そうとした、
少年の手を優しく掴んで抱きしめる少女の姿。
――大丈夫。側にいるから。
誰のものかもわからないメモリー。
だけど、擦り切れきったティオの心にもこんなに暖かく響いて。
那由多の眠り子に崇められ。
《白の女王》は哄う。
「……闘う」
背後の護神像アムルタートを従えて。
少女は謳う。
「巻き返す」
きっとこの愛の光景が託されたのは
何か意味が。希望があるはずだと想いたい一心で。
【???・???/無意識の海に浮かぶ時の流れより隔絶されたデラ・ルベシ】
【ティオ@金色のガッシュ!!】
[状態]:《願い》インストール済み
[装備]:アムルタート@waqwaq、マルコと愛のエンゲージリング@未来日記
[道具]:基本支給品、
[思考・状況]
基本行動方針:わからない、けれど――
1:……立ち向かう
※一度、ブックが死んだことにより狂戦士の術は解除されました。
※アムルタートの中には白薔薇が潜んでいました。
中の状態がどうなっていたのかは不明です。
※多世界の生存者たちはみなデラ・ルベシで眠りについています。
|[[黒炎のベルセルク~What a ugly warrior~]]|投下順|[[最後のプロローグ]]|
|[[黒炎のベルセルク~What a ugly warrior~]]|時系列順|[[見つけに行く]]|
|[[アリス イン ミラーワールド]]|ティオ|[[Love song~世界の終わりで謳い続ける少女~]]|
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2013-10-27T19:19:30+09:00
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