狼イベント1
――その夜、胸騒ぎがしたので外に出た。
風のある日だった。
向かい風のなか、町を歩く。
向かい風のなか、町を歩く。
遠くの河べりに、なにかがいた。
巨大な黒い獣がうずくまり、水面を覗き込んでいる。
その獣の姿は、霞がかかっているように
揺らめいていて、細部が見えない。
揺らめいていて、細部が見えない。
はっきり見ようと眼を凝らす――。
――気が付くと、巨獣の姿はそこにはない。
代わりに、女が一人いる。
代わりに、女が一人いる。
【キレハ】
「………………」
「………………」
一瞬前まで見えていた獣の姿は、
幻だったのか――。
幻だったのか――。
声をかけることもできず、背を向けて立ち去った。
月の光が妖しく道を照らしている。
月の光が妖しく道を照らしている。
すべてが夢の中のように曖昧だ……。
鍛冶イベント
鍛冶イベント
――その夜、ふと気が向いたので町を歩いた。
【ネル】
「……あ、○○。
散歩?」
「わたしもねー。
なんか考え事しちゃってねー」
「……ねえ、○○。
わたしが鍛冶屋になったら、
ヘンだと思う?」
「……あ、○○。
散歩?」
「わたしもねー。
なんか考え事しちゃってねー」
「……ねえ、○○。
わたしが鍛冶屋になったら、
ヘンだと思う?」
いや別に
かなりヘンだ
むしろ似合いすぎる
かなりヘンだ
むしろ似合いすぎる
いや別にを選択
かなりヘンだを選択
むしろ似合いすぎるを選択
【ネル】
「え。
……そ、そう……?」
「……まあ、わたし、よく
熊娘とか怪力女って言われちゃうし、
確かにピッタリかもね……ははは……」
「え。
……そ、そう……?」
「……まあ、わたし、よく
熊娘とか怪力女って言われちゃうし、
確かにピッタリかもね……ははは……」
「…………」
「……実は、わたしね、
ガリオーさんのところで
鍛冶屋やってみようかと思うんだ」
「たぶん、わたし、少しは鍛冶仕事の
才能があるみたいだし……」
「ずっと昔から、妖精とか魔法の薬とかの
おとぎ話が好きでさ、だからいつか
魔法使いになりたかったんだけど……」
「それよりは、自分にできる事で
人の役に立ったほうがいいのかな、
って考えたんだ」
「だから、魔法使いの道を極めるのは
他の人にまかせる! くやしいけど!」
「わたしはわたしで
職人としてトップ取ったる!
うお~!」
「……そんなわけで、武具が必要に
なったら、わたしに言ってね」
「心とか愛とかが、たくさん詰まった
ヤツを作ってあげるから!」
「……実は、わたしね、
ガリオーさんのところで
鍛冶屋やってみようかと思うんだ」
「たぶん、わたし、少しは鍛冶仕事の
才能があるみたいだし……」
「ずっと昔から、妖精とか魔法の薬とかの
おとぎ話が好きでさ、だからいつか
魔法使いになりたかったんだけど……」
「それよりは、自分にできる事で
人の役に立ったほうがいいのかな、
って考えたんだ」
「だから、魔法使いの道を極めるのは
他の人にまかせる! くやしいけど!」
「わたしはわたしで
職人としてトップ取ったる!
うお~!」
「……そんなわけで、武具が必要に
なったら、わたしに言ってね」
「心とか愛とかが、たくさん詰まった
ヤツを作ってあげるから!」
【ガリオー】
「出てけ出てけこの恩知らず!
バっカヤロおおおおお!!」
「出てけ出てけこの恩知らず!
バっカヤロおおおおお!!」
鍛冶屋イベント進行
【ネル】
「……あ、あの、ガリオーさん、
ちょっと話を聞いて下さい」
【ガリオー】
「やっかましいわ!!
とっとと帰れバカヤロー!!」
【ネル】
「――人の話を聞けえっ!!」
【ガリオー】
「……ムっ……」
【ネル】
「ガリオーさん。
わたしを徒弟にしてくれませんか?」
【ガリオー】
「……なんだと?」
【ネル】
「……と言っても、友達といっしょに
遺跡の探索もしなくちゃいけないですし
それが終わってから、で良ければ……」
【ガリオー】
「やらないと言ったり、やると言ったり、
いい加減な小娘だ。
カ~ッ、ドウショウモねえや!」
【ネル】
「…………ダメですか?」
【ガリオー】
「フン。
……ほらよっ」
【ネル】
「……あ、あの、ガリオーさん、
ちょっと話を聞いて下さい」
【ガリオー】
「やっかましいわ!!
とっとと帰れバカヤロー!!」
【ネル】
「――人の話を聞けえっ!!」
【ガリオー】
「……ムっ……」
【ネル】
「ガリオーさん。
わたしを徒弟にしてくれませんか?」
【ガリオー】
「……なんだと?」
【ネル】
「……と言っても、友達といっしょに
遺跡の探索もしなくちゃいけないですし
それが終わってから、で良ければ……」
【ガリオー】
「やらないと言ったり、やると言ったり、
いい加減な小娘だ。
カ~ッ、ドウショウモねえや!」
【ネル】
「…………ダメですか?」
【ガリオー】
「フン。
……ほらよっ」
ガリオーは持っていた鍛冶用の槌を
ネルに渡した。
ネルに渡した。
【ネル】
「?」
【ガリオー】
「そいつをくれてやる。
粗末にしたらドタマカチワルぞ」
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ガリオー】
「……ありがとうございます、
親方!」
「?」
【ガリオー】
「そいつをくれてやる。
粗末にしたらドタマカチワルぞ」
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ガリオー】
「……ありがとうございます、
親方!」
その後
【ガリオー】
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ネル】
「ガッテンショーチノスケだ、
親方!」
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ネル】
「ガッテンショーチノスケだ、
親方!」
死者の書イベント
――その時、背後から足音がした。
遺跡内を探索中のシーフォンと遭遇した。
【シーフォン】
「けけけっ。
付けてきて正解だったみたいだな」
「……それ、「死者の書」○巻の
原本だよな?
僕はそいつをずっと探してた」
「○○、そいつを僕に渡せ。
代わりにこの
「○○」をやるから」(上中下いずれの巻かで変化)
「けけけっ。
付けてきて正解だったみたいだな」
「……それ、「死者の書」○巻の
原本だよな?
僕はそいつをずっと探してた」
「○○、そいつを僕に渡せ。
代わりにこの
「○○」をやるから」(上中下いずれの巻かで変化)
渡さない
渡す
渡す
渡さないを選択
【シーフォン】
「こ、この野郎……。
人がこれだけ頭下げて
頼んでるのに……」
「こ、この野郎……。
人がこれだけ頭下げて
頼んでるのに……」
パリス同行時
【パリス】
「下げてないだろ」
キレハ同行時
【キレハ】
「……下げてたんだ、あれって」
テレージャ同行時
【テレージャ】
「いや、下げてはいないだろう」
メロダーク同行時
【メロダーク】
「……下げてないと思うが」
【パリス】
「下げてないだろ」
キレハ同行時
【キレハ】
「……下げてたんだ、あれって」
テレージャ同行時
【テレージャ】
「いや、下げてはいないだろう」
メロダーク同行時
【メロダーク】
「……下げてないと思うが」
【シーフォン】
「よし、こうしよう!
僕とお前で力比べして、
勝った方がそれを取る!」
「よし、こうしよう!
僕とお前で力比べして、
勝った方がそれを取る!」
ネル同行時
【ネル】
「勝手に決めてる」
ラバン同行時
【ラバン】
「勝手に決めとる」
アルソン同行時
【アルソン】
「な、何てことを……。
皆が力を合わせなきゃいけない
この時に、私欲のため争うなんて……」
フラン同行時
【フラン】
「勝手に決められた……」
エンダ同行時
【エンダ】
「おお……。
楽しそうだな」
【ネル】
「勝手に決めてる」
ラバン同行時
【ラバン】
「勝手に決めとる」
アルソン同行時
【アルソン】
「な、何てことを……。
皆が力を合わせなきゃいけない
この時に、私欲のため争うなんて……」
フラン同行時
【フラン】
「勝手に決められた……」
エンダ同行時
【エンダ】
「おお……。
楽しそうだな」
【シーフォン】
「行くぞ、コラ!」
「行くぞ、コラ!」
戦闘に勝利
【シーフォン】
「ち、ちくしょう……」
「ち、ちくしょう……」
パーティーにメロダークがいない場合
【シーフォン】
「覚えてろよ、この借りはいつか返す!
バーカバーカうんこたれー!」
【シーフォン】
「覚えてろよ、この借りはいつか返す!
バーカバーカうんこたれー!」
シーフォンは去っていった……。
パーティーにメロダークがいる場合
【メロダーク】
「…………」
【メロダーク】
「…………」
倒れたシーフォンへと、
メロダークが刃を向けた。
メロダークが刃を向けた。
【メロダーク】
「……この者はここで殺すべきだ。
自分の欲のため、誰彼構わず襲う者を
見逃すことは、それ自体が罪」
「……この者はここで殺すべきだ。
自分の欲のため、誰彼構わず襲う者を
見逃すことは、それ自体が罪」
【シーフォン】
「え?
お、おい、待て……」
「え?
お、おい、待て……」
パリス同行時
【パリス】
「……確かにコイツはムカつく奴だけど、
そこまでしなくても……。
腕一本くらいで勘弁してやらないか?」
ネル同行時
【ネル】
「待ってよメロさん。
なにも殺さなくたって……」
ラバン同行時
【ラバン】
「うーん。微妙なところだな。
殺しといた方が、後腐れなくて
いい場合もある」
「だが、死んだ奴は生き返らんからな。
殺してから悔いてもどうにもならん。
さて、どうする○○?」
キレハ同行時
【キレハ】
「……で、○○は
どう思うの?」
「私はどっちでもいいけど……。
放っておくと、メロダークが
彼を殺しちゃうわよ」
テレージャ同行時
【テレージャ】
「……まあまあ。
言い分は分かるけど、裁判なしで
そういう事をするのは感心しないよ」
アルソン同行時
【アルソン】
「ちょっ、待って下さい!」
「確かに彼の行動は問題でしたが、
もう戦えなくなった相手を殺すなんて、
騎士道に反しますよ!」
エンダ同行時
【エンダ】
「えっ?
シーフォン食うのか?」
フラン同行時
【フラン】
「……いかがなさいますか?
○○様が判断を
すべきだと思うのですが」
【パリス】
「……確かにコイツはムカつく奴だけど、
そこまでしなくても……。
腕一本くらいで勘弁してやらないか?」
ネル同行時
【ネル】
「待ってよメロさん。
なにも殺さなくたって……」
ラバン同行時
【ラバン】
「うーん。微妙なところだな。
殺しといた方が、後腐れなくて
いい場合もある」
「だが、死んだ奴は生き返らんからな。
殺してから悔いてもどうにもならん。
さて、どうする○○?」
キレハ同行時
【キレハ】
「……で、○○は
どう思うの?」
「私はどっちでもいいけど……。
放っておくと、メロダークが
彼を殺しちゃうわよ」
テレージャ同行時
【テレージャ】
「……まあまあ。
言い分は分かるけど、裁判なしで
そういう事をするのは感心しないよ」
アルソン同行時
【アルソン】
「ちょっ、待って下さい!」
「確かに彼の行動は問題でしたが、
もう戦えなくなった相手を殺すなんて、
騎士道に反しますよ!」
エンダ同行時
【エンダ】
「えっ?
シーフォン食うのか?」
フラン同行時
【フラン】
「……いかがなさいますか?
○○様が判断を
すべきだと思うのですが」
シーフォンを助ける
シーフォンを見殺しにする
シーフォンを見殺しにする
シーフォンを助けるを選択
命まで取る必要はない。
そう言って、メロダークを止めた。
命まで取る必要はない。
そう言って、メロダークを止めた。
【メロダーク】
「……甘いな。
救えない相手を救おうとしても、
何の益も無いぞ……」
「……甘いな。
救えない相手を救おうとしても、
何の益も無いぞ……」
【シーフォン】
「……へッ、脅かしやがって……」
「覚えてろよ、この借りはいつか返す。
てめェのケツにそのツラ突っ込んで
ブチ殺す」
「……へッ、脅かしやがって……」
「覚えてろよ、この借りはいつか返す。
てめェのケツにそのツラ突っ込んで
ブチ殺す」
シーフォンを見殺しにするを選択
【メロダーク】
「……覚悟」
【メロダーク】
「……覚悟」
【シーフォン】
「や、やめろクソ野郎……
近付くな……!」
「ギャアアーッ!!」
「や、やめろクソ野郎……
近付くな……!」
「ギャアアーッ!!」
急所を貫かれ、シーフォンは息絶えた。
【メロダーク】
「………………」
「………………」
メロダークは暗い目で、
シーフォンのなきがらを見下ろしている……。
シーフォンのなきがらを見下ろしている……。
シーフォン殺害後会話をする
【パリス】
「…………チッ。
最後まで馬鹿な奴だったな」
【ネル】
「……仲間同士で、
殺しあったりするなんて……」
【ラバン】
「……まあ、殺しちまったものは
仕方ない」
【テレージャ】
「……せめて、弔っておいてあげるか」
【アルソン】
「…………。
どうして、仲間同士で傷付け合ったり
しなくちゃいけないんでしょうか」
「人々を助けるために戦ってるのに、
どうして……」
【メロダーク】
「……悪は、誰かが手を汚して
裁かねばならない」
【パリス】
「…………チッ。
最後まで馬鹿な奴だったな」
【ネル】
「……仲間同士で、
殺しあったりするなんて……」
【ラバン】
「……まあ、殺しちまったものは
仕方ない」
【テレージャ】
「……せめて、弔っておいてあげるか」
【アルソン】
「…………。
どうして、仲間同士で傷付け合ったり
しなくちゃいけないんでしょうか」
「人々を助けるために戦ってるのに、
どうして……」
【メロダーク】
「……悪は、誰かが手を汚して
裁かねばならない」
戦闘に敗北
【シーフォン】
「は、ははは……。
勝ったぞこの野郎」
「約束通り、こいつは貰ってく。
あばよ」
「は、ははは……。
勝ったぞこの野郎」
「約束通り、こいつは貰ってく。
あばよ」
渡すを選択
【シーフォン】
「確かに受け取った。
いい取引ができて嬉しいぜ」
「じゃあな」
「確かに受け取った。
いい取引ができて嬉しいぜ」
「じゃあな」
宮殿
円形の池2?
池を覗き込むを選択
水面には、遠くの光景が映っていた……。
水面には、遠くの光景が映っていた……。
――不思議な都市の光景が見える。
陽光を反射する白い家々。
列柱の並ぶ神殿。
奇怪な形の塔の群れ。
列柱の並ぶ神殿。
奇怪な形の塔の群れ。
街路を練り歩く兵士たちが、
死体を突き刺した槍を空に突き上げている……。
死体を突き刺した槍を空に突き上げている……。
場面は変わる――。
どこかの屋内。
柱に支えられた高い天井。逆行になった光景。
目の前には、女が気怠げに横たわっていた。
柱に支えられた高い天井。逆行になった光景。
目の前には、女が気怠げに横たわっていた。
「――……――……――」
彼女は身を起こすと、誰かの名を呟いた。
「――……――……――」
「――――○○――――」
……やがて、水面の光景は消えた。
円形の池3
夜明け前に忘れ去られる夢のように、
取り留めのない景色が目の前を流れてゆく――。
取り留めのない景色が目の前を流れてゆく――。
――迷宮が見える。
果てしなく続く回廊と広間。列柱とアーチ。
縦坑を囲んで作られた地底都市。
果てしなく続く回廊と広間。列柱とアーチ。
縦坑を囲んで作られた地底都市。
縦坑の縁に、戦士たちの死体が折り重なっている。
死者達の姿はどれも小さく、
白や黒の甲冑をまとっている。
互いに争った末に、みな討ち死にしたかのようだ。
死者達の姿はどれも小さく、
白や黒の甲冑をまとっている。
互いに争った末に、みな討ち死にしたかのようだ。
やがて縦坑の底から熱風が吹き上がり、
炎の翼がやって来る――。
炎の翼がやって来る――。
――荒野が見える。雪が降っている。
地平線の向こうを、巨人の群れが歩いている。
彼らが目指す先には何もない。
地平線の向こうを、巨人の群れが歩いている。
彼らが目指す先には何もない。
白い山の頂で、遠雷が光る。
厚い雲に隠された空から、
『なにもない なにもない』と声が響く……。
厚い雲に隠された空から、
『なにもない なにもない』と声が響く……。
……やがて水面の光景は消えた。