psコマンドとkillコマンド
psコマンド
起動しているプロセスを表示させる
オプション
オプション | 内容 |
a | 全ユーザーのプロセスを表示(Linux) |
f | すべてのプロセスを表示(Solaris) |
u | プロセスのユーザ名と開始時刻も表示(Linux) |
x | デーモンなども表示(Linux) |
e | 全プロセスの情報表示(Solaris/Linux) |
l | 詳細情報を表示(Solaris/Linux) |
よく使ったオプション例
オプション | 内容 |
ps -ef | Solarisで全ユーザ・全プロセスを表示 |
ps -aux | Linux(HPも同様?)で全ユーザ・全プロセスを表示 |
killコマンド
起動しているプロセスにSIGNALを送る
kill (オプション) (プロセスIDorジョブ番号)
の形式で実行(プロセスIDorジョブ番号)のプロセスにSIGNALを送る
デフォルトはSIGTERM
デフォルトはSIGTERM
オプション
オプション | 内容 | |
なし | (プロセスIDorジョブ番号)のプロセスにSIGTERMを送る | |
-n (プロセスIDorジョブ番号) | (プロセスIDorジョブ番号)のプロセスにnのSIGNALを送る | |
-&シグナル | (プロセスIDorジョブ番号)のプロセスにシグナルを送る | |
-l | シグナルリストを表示 | |
シグナル(番号/略) | シグナル | 意味 |
1 | SIGHUP | 端末の回線切れ/TERMを閉じた場合に発生 デーモンの再起動にも使用 |
HUP | ハングアップ | |
2 | SIGINT | Ctrl+Cで割り込みが発生した場合に発生 |
INT | 割り込み | |
3 | SIGQUIT | Ctrl+\で終了した場合に発生 |
QUIT | 終了 | |
4 | SIGILL | 命令により不正なメモリ領域にジャンプした場合や権限のない命令を実行した場合に発生 |
ILL | 不正命令 | |
5 | SIGTRAP | デバッグ機能を用いている時に停止機能でとまった場合に発生 |
TRAP | トレース/ブレークポイントでのトラップ | |
6 | SIGABRT | プロセスがabort()を呼んだ場合に発生 シグナルハンドラから戻った時点でプロセスは終了 |
ABRT | プロセスの中断 | |
7 | SIGEMT | エミュレーショントラップが発生した場合に発生 |
EMT | エミュレーショントラップ | |
8 | SIGFPE | 浮動小数点演算でゼロ除算やオーバーフローした場合に発生 整数演算でもオーバーフローした場合に発生 |
FPE | 不動小数点例外 | |
9 | SIGKILL | killコマンドで発生させる ハンドラでキャッチしたり無視することはできない |
KILL | 強制終了 | |
10 | SIGBUS | 未定義メモリ領域へアクセスした場合に発生&brハンドラでキャッチしたあとの動作はシステム依存 |
BUS | バスエラー | |
11 | SIGSEGV | 不正なメモリアクセスによるページフォールトで発生 |
SEGV | セグメンテーション違反 | |
12 | SIGSYS | セグメンテーションフォールト&システムコールの番号や引数が不正の場合に発生 |
SYS | 不正システムコール | |
13 | SIGPIPE | 読み手のいないパイプへの書き込みが起きた場合に発生 デフォルトでは受信プロセスが終了 |
PIPE | 不正なパイプ | |
14 | SIGALRM | alarm()によるタイマーがタイムアウトした場合に発生 |
ALRM | アラーム | |
15 | SIGTERM | killコマンドがデフォルトで送るシグナル ハンドラでキャッチしたり無視することが可能 |
TERM | 強制終了 | |
16 | SIGUSR1 | ユーザ定義のシグナル |
USR1 | ユーザ定義のシグナル1 | |
17 | SIGUSR2 | ユーザ定義のシグナル |
USR2 | ユーザ定義のシグナル2 | |
18 | SIGCHLD | 子プロセスが終了した場合に発生 子プロセスの終了原因が1~6の番号として送られる |
CHLD | 子プロセスの終了 | |
19 | SIGPWR | 電源断/再起動した場合に発生 |
PWR | 電源 | |
20 | SIGWINCH | ウインドウサイズを変更した場合に発生 |
WINCH | ||
21 | SIGURG | 非動機I/O機能で使用。ソケット上に緊急データがある場合に発生 |
URG | 緊急データ | |
22 | SIGIO/SIGPOLL | ファイル記述子に対してfcntl()でシグナル発生を指示した場合に発生 |
IO/POLL | poll可能イベント | |
23 | SIGSTOP | プロセスグループの実行中断のためのシグナル ハンドラでキャッチしたり無視することが可能 |
STOP | 実行中断 | |
24 | SIGTSTP | Ctrl+Zでフォアグラウンドジョブを中断した場合に発生 |
TSTP | 端末からの中断 | |
25 | SIGCONT | SIGSTOPによって停止したプロセスの再開に使用 それ以外では無視される |
CONT | 再開 | |
26 | SIGTTIN | バックグラウンドジョブが端末からの入力待ちで停止した場合に発生 |
TTIN | 端末からの入力待ち | |
27 | SIGTTOU | バックグラウンドジョブが端末への表示待ちで停止した場合に発生 |
TTOU | 端末への表示待ち | |
28 | SIGVTALRM | プロファイラで使用 |
VTALRM | 仮想タイマのタイムアウト | |
29 | SIGPROF | プロファイラで使用 |
PROF | プロファイリングタイマーのタイムアウト | |
30 | SIGXCPU | プロセス実行時間がある値を超えた場合に発生 |
XCPU | CPU時間制限オーバー | |
31 | SIGXFSZ | ファイルサイズがファイルシステムの制限を越えた場合に発生 |
XFSZ | ファイルサイズ制限オーバー | |
32 | SIGWAITING | |
WAITING | ||
33 | SIGLWP | |
LWP | ||
34 | SIGFREEZE | |
FREEZE | ||
35 | SIGTHAW | |
THAW | ||
36 | SIGCANCEL | |
CANCEL | ||
37 | SIGLOST | |
LOST | ||
38~ | SIGRTMIN | |
TMIN | ||
39 | SIGRTMIN+1 | |
RTMIN+1 | ||
40 | SIGRTMIN+2 | |
RTMIN+2 | ||
41 | SIGRTMIN+3 | |
RTMIN+3 | ||
42 | SIGRTMAX-3 | |
RTMAX-3 | ||
43 | SIGRTMAX-2 | |
RTMAX-2 | ||
44 | SIGRTMIN-1 | |
RTMIN-1 | ||
45 | SIGRTMAX | |
RTMAX |
※記憶から遠のいてしまっているため、思い出し次第追記
使った覚えのないシグナルが多い
使った覚えのないシグナルが多い