加工硬化

概要

塑性変形が起こるとき、材料内部では当然転位の移動が起こっている。
しかし、転位の項(充実させときます)に見るように、あるすべり面上で端が固定された転位は、変形するにしたがって大量の転位ループを形成する。
そのために塑性変形するにつれ、転位密度は増大し、十分に焼きなましされた金属を加工すると、加工前と比べて3桁から4桁も増加する。
転位はそれ自身が応力場を持っているから、転位が増えるにつれて互いに相互作用し始める。
当然転位の動きは阻害されることになり、変形しにくくなる。
大略これが加工硬化の説明と言える。
最終更新:2011年02月17日 02:06
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