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563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 10:35:46.78 ID:LwG0sjZZ0 京介「桐乃を無視し続けてみようと思う」 沙織「ほほう?放置プレイでござるな?」 黒猫「あまり推奨は出来ないわね。報復が怖いわよ」 京介「何他人事みたいに言ってるんだ?お前らも協力してもらうぞ」 沙織黒猫「へ?」 >>1「恐らく無視し始めたら、きりりん氏も京介氏を無視するから    話にならないであろうことが予想出来る」 京介「そういうことだ。そうなったときに力を借りたい」 沙織「うーむ、大体理解しましたが……ほどほどにするでござるよ?」 黒猫「ま、あの高飛車が日頃の行いを反省するいい機会になるかもしれないわね」 564 :563 :2010/11/19(金) 10:37:57.37 ID:LwG0sjZZ0 ─街─ 桐乃「……」スタスタ 桐乃「!」ピタッ 桐乃(あっちから歩いてくるのって……兄貴!?こんな街中で偶然会うなんて) 京介「……」スタスタ 桐乃「あ、あら!奇遇ね!」 京介「……」スタスタ 桐乃「……!?」 ママーアノヒトダレニハナシカケテルノー?        シッ!ミチャケマセン!    シカトサレテヤンノーマジウケルー 桐乃「~~~!?」カーッ 565 :563 :2010/11/19(金) 10:41:22.58 ID:LwG0sjZZ0 ─家─ 京介「ただいまー」ガチャ 桐乃「ちょっとあんた!なんでさっき無視したわけ!?」 京介「……」 桐乃「あんたのせいで笑いものになったんだからね!?この私が!」 京介「……」ガチャ 桐乃「ちょっと聞いてんの!?」 京介「……」バタン 桐乃「……はぁ!?何なのよ!?」 566 :563 :2010/11/19(金) 10:43:37.99 ID:LwG0sjZZ0 ─夕飯─ 桐乃「いただきます」 京介「いただきまーす」 桐乃「はっ、頭が悪すぎて喋り方がわからなくなったわけじゃないんだ?」 桐乃(さすがに家族の前じゃ無視出来ないでしょ) 京介「親父、醤油取ってくれ」 桐乃「ちょっと!なんか言い返しなさいよ!」 親父「京介。桐乃が何か聞いてるぞ」 京介「今無視してるんだ。ちょっと許せないことがあってさ」 桐乃「!?」 568 :563 :2010/11/19(金) 10:46:06.04 ID:LwG0sjZZ0 母「あらあら。最近仲が良くなったと思ったらこれですか」 桐乃「な、仲良くなってなんかない!」 親父「……兄妹喧嘩はほどほどにな」 京介「へいへい。まぁコイツ次第だな」 桐乃「気安くコイツとか呼ぶな!」 京介「ダメだコリャ。ごちそうさん」ガタッ 桐乃「ちょっと待ちなさいよ!」 京介「勉強してくるわ」ガチャ バタン 母「あら珍しいわね」 桐乃「……」 569 :563 :2010/11/19(金) 10:49:28.94 ID:LwG0sjZZ0 ─二階廊下─ 桐乃「ちょっと!さっきの話本当なわけ!?」 桐乃「私があんたに何したっていうのよ!」 桐乃「はっ、ずっとこき使われてた鬱憤が爆発しちゃったのかしら?」 桐乃「それとも今更何もかも完璧な私に対して嫉妬心が芽生えちゃったとか?」 桐乃「何よ!何も言い返せないわけ?だっさ!」 京介「……」 桐乃「……もういいっ!!」ドガッ 570 :563 :2010/11/19(金) 10:52:52.56 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「むっかつくわねー、兄貴のくせに!」 桐乃「最近ちょっと喋ってあげてたからって調子に乗っちゃってさ」 桐乃「いいわ元々私が無視してたんだから!」 桐乃「別に兄貴と会話がなくたって今までやってこれたんだもん!」 桐乃「謝ってきたってもう話してあげないんだから!」 京介(でけー独り言だな…そしてやはりこうなったか) prrrrrrrrrr 京介「もしもし、黒猫か?作戦A始動だ」 黒猫『あら、随分と早いのね。了解したわ』 京介「おう、手筈通り頼むぜ。明日でいいか?」 黒猫『構わないわ』 572 :563 :2010/11/19(金) 10:56:53.82 ID:LwG0sjZZ0 ─翌日、リビング─ 京介「……」 桐乃「……」 桐乃(前は当たり前だった静けさが気まずい……) 桐乃「ちょっと、ソファ一人で独占しないでy ピンポーン 桐乃(……タイミング悪いわね) 桐乃「はーい」ガチャ 黒猫「お邪魔します」 桐乃「!?」 573 :563 :2010/11/19(金) 11:01:00.51 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「きょ、今日来るなんて言ってなかったわよね!?」 桐乃「まったく、アポなしで来ちゃうほど私に会いたかっ 黒猫「あなたじゃないわ」 桐乃「!?」 京介「おーっ、来たか。上がってくれよ」 黒猫「……お邪魔します」 桐乃「!?」 京介「俺の部屋行こうか」 黒猫「ええ」 桐乃「~~~!?」 574 :563 :2010/11/19(金) 11:04:52.49 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「……」ビター ↑壁に耳くっつけて聞き耳立ててる   アッハハハ…     …トコロデ…     桐乃(くっ、他愛もない話ばっかりね……) 桐乃(何かヒントになるようなこと……) 桐乃(私のこと……話しなさいよ……!) 黒猫「そういえばあの子」 桐乃(きたっ!) 黒猫「なんだかいつもと様子が違ったみたいだけど?」 京介「ああ、桐乃か?」 577 :563 :2010/11/19(金) 11:09:05.87 ID:LwG0sjZZ0 桐乃(ナイスよ黒猫……今日ばかりは褒めてあげるわ……) 黒猫「何かあったの?」 京介「ああ、実は……」 桐乃「……」ドキドキ 京介「前から言ってたアレでさ。最近お互い無視してるんだ」 黒猫「アレ?」 京介「アレ」 黒猫「ああ……例の……なるほどね……」 桐乃「!?」 578 :563 :2010/11/19(金) 11:11:15.43 ID:LwG0sjZZ0 京介「まぁあんなのどうでもいいからさ。いつもの頼むぜ」 桐乃(あんなの!?……いつものって何よ!) 黒猫「もう……せっかちね」 ドタドタ 桐乃「……?」 京介「……おおっ……相変わらず上手いな……」 黒猫「……今日は一段と固いわね……」 桐乃「!?」 京介「そうか?……あっそこ気持ちいい……」 黒猫「ちょっと変な声出さないで!あの子隣にいるのでしょう?」 桐乃(あんのバカたち何始めようとしてるわけ!?) 579 :563 :2010/11/19(金) 11:13:50.85 ID:LwG0sjZZ0 ドタドタドタッ 桐乃「ちょっと!!!!」ガチャ 京介「…」 黒猫「…」 桐乃「……へ?」 黒猫「本当に今日は肩こってるわね」モミモミ 京介「そうだろ…あっそこもイイ!」 桐乃「……あ……っと……」 黒猫「どうかして?」 580 :563 :2010/11/19(金) 11:19:14.34 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「ノ、ノーパソ!私のノーパソ返してもらうから!」ガッ 黒猫「それだけ?」 桐乃「そうよ悪い!?それじゃ!!」バタン ガタガタガタッ 桐乃「私としたことが変なキモい想像しちゃったわ……」 桐乃「あのヘタレ兄貴がそんなこと出来るわけないわよね!」ビタッ ↑再度壁ピタ 黒猫「よかったの?いくつか起動中のアプリケーションがあったようだけど」 京介「いいんだよ。これでやりたくもないエロゲせずに済むし」 京介「何よりあいつが勝手に俺の部屋に入る口実がなくなったしな」 桐乃「~~っ!!」 桐乃「…………うぅ……」ポロポロ 582 :563 :2010/11/19(金) 11:23:16.65 ID:LwG0sjZZ0 黒猫「それじゃあ、お邪魔しました」 京介「おう、またな」バタン 桐乃「ねぇ」 京介「……」 桐乃「あんた黒猫が何歳か知ってるわよね?」 京介「……」 桐乃「分かってると思うけど、あんたの歳考えると」 京介「腹減ったー」ガチャ 桐乃「無視すんなぁ!」ドガッ 586 :563 :2010/11/19(金) 11:27:34.38 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「もう我慢出来ないわ!」グイッ 京介「!」 桐乃「言葉は無視出来ても、胸倉掴まれちゃ無視も出来ないでしょ」 京介「……」 桐乃「はっ、無視だなんて女々しい真似しちゃってさ」 桐乃「言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃない!」 京介「……」 桐乃「何とかいいなさいよ!」 パァン 桐乃「きゃ!」ドサッ 587 :563 :2010/11/19(金) 11:30:06.92 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「……?」 桐乃「?」「?」「?」「?」「?」「?」 桐乃「???????」 桐乃「ぶった……?」 桐乃「あんた今妹にビンタしたの……?」 京介「……」 桐乃「……いたい」 桐乃「……うぅ…ぅえええぇ……いたいよぉぉ……」ポロポロ 592 :563 :2010/11/19(金) 11:34:50.06 ID:LwG0sjZZ0 京介(しまった…対応策が思い浮かばずつい手をあげてしまった……最低だ) 桐乃「ふぇええぇ……うええぇぇぇ」ボロボロ 京介(ここらが潮時か……) ??(待たれよ) 京介(何奴!?) 沙織(まだ私の出番がないでござろう) 京介(ノリノリじゃん!お前冒頭でほどほどにとか言ってたじゃん!) どうする? 1.まだだ、まだ終わらんよ 2.もういい、もういいんだ…… 593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 11:35:34.79 ID:cx4tYBuc0 1 594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 11:36:12.76 ID:/D7QJM9s0 1 598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 11:40:09.61 ID:Xn4kBWiwO ドSだな、お前ら 1 600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 11:41:20.09 ID:R0qFMJJG0 断じて1 647 :563 :2010/11/19(金) 13:52:02.72 ID:LwG0sjZZ0 >>592の続きから 京介(うん。まぁいいや。ここは開き直ろう) 桐乃「うぇええん……ひっく……うあああぁぁん……」ボロボロ 京介「うるさい」 桐乃「ひっ」ビクゥ 京介「なぁお前昨日大声で言ってたよな?俺を無視するって」 京介「それなのに今日はなんだ?勝手に部屋入ってきたり黒猫がどうこうわめいたり」 桐乃「ごめんなさい……」 京介「きこえねえよ!」バンッ 桐乃「!!ごめんなさい……!!」 648 :563 :2010/11/19(金) 13:54:21.11 ID:LwG0sjZZ0 京介「いいじゃねえかお互いに無視」 京介「お互いに嫌な気持ちにならないで済むだろ?」 桐乃「……ヤだよぉ……」 京介「あ?」 桐乃「無視されるのヤだああぁあ!!うぁああああん!」ポロポロ 京介「……」 桐乃「謝るからぁ!今までのこと……ひっく……全部謝るからぁ!」 桐乃「もうほったらかしにしないでよぉ……うぅ……」ポロポロ 京介「……」バタン 桐乃「うぅぇえええん!!」 京介(正直心折れかけた) 650 :563 :2010/11/19(金) 13:56:41.70 ID:LwG0sjZZ0 ─食卓─ 桐乃「……」 京介「……」 母「あら?桐乃目赤いわよ?……誰かに泣かされたの?」 京介(うっ)ドッキンコ 桐乃「……へっ!?ううん!違う違う!さっき泣ける映画見ててさー」 桐乃「大体私が人に泣かされるわけないじゃない!」 母「それもそうね」 桐乃「ご、ごちそうさま!美味しかったよー宿題やってくる!」ガタッ 親父「……」 651 :563 :2010/11/19(金) 13:58:52.44 ID:LwG0sjZZ0 親父「京介」 京介「は、はいっ」(く、くるか!?) 親父「お前は桐乃を、桐乃の趣味を守るために大嘘をついたことがあったな」 京介「へ?あ、あったっけ?」 親父「あの時は桐乃を心配する反面、お前に一人の兄として感心するところもあった」 親父「勘違いするな。別にあのような趣味を認めたわけではないぞ」 親父「……話はそれだけだ」 京介「お、おう……」 京介(早く仲直りしてやれって言いたいんだろうな……) 京介「ごちそうさま。俺も勉強してくるよ」 652 :563 :2010/11/19(金) 14:01:03.42 ID:LwG0sjZZ0 ─2階─ 京介「さて……と」 京介(うーんさっきのはさすがにキツく言い過ぎたかもしれんな) 京介(あれじゃあ次に黒猫作戦のようなものを使ってもからんでこないかもしれん) 京介「となると……」 prrrrrrrr 京介「沙織か?作戦Bだ」 沙織『はやっ!まだ2日目でござるよ!?』 京介「思ったより効果覿面でな。このいたずらも折り返し地点は越えたみたいだ」 京介(親父の忠告もあるしな) 654 :563 :2010/11/19(金) 14:03:12.83 ID:LwG0sjZZ0 沙織『把握したでござる。作戦の決行はいつにします?』 京介「明日の夜にしよう」 沙織『わかりました。いやーそれにしても京介氏も人が悪い!』 京介「お前楽しそうだなー」 桐乃「あいつが助けてくれなかったら……きっと今頃私は……」 桐乃「せっかく……せっかく仲良くなれたと思ったのに……うぅ……」 桐乃「お兄ちゃん……」ポロポロ 655 :563 :2010/11/19(金) 14:05:21.53 ID:LwG0sjZZ0 ─翌日─ 地味「きょうちゃんおはよ~」 京介「お~地味k……麻奈美!」 地味「」 あやせ「どうしたの?桐乃元気ないよ?」 桐乃「そ、そんなことないよ」 あやせ「うそ!うそうそうそ!なんでうそつくの?ねえ!桐乃知ってるよね?私が嘘つかれるの(ry」 桐乃「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry」 657 :563 :2010/11/19(金) 14:08:13.18 ID:LwG0sjZZ0 ─夜─食卓─ 京介「はぁ…」 桐乃「はぁ…」 母「何よあんたたちため息なんかついちゃって…美味しくなかった?」 京介「いや……今日は疲れてさ……」 桐乃「ご飯はおいしいよ……」 京介「あ!そういや学校にケータイ忘れた!」(大嘘) 母「あら。まぁ一晩くらい平気でしょう」 京介「んー、まぁ。今日は早寝すっかなーごちそうさん!」 桐乃「わたしも……ごちそうさま……」 659 :563 :2010/11/19(金) 14:10:23.47 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「はぁ……あやせにも誤解されっぱなしだし……どうすればいいのかな……」 prrrrrrrr 桐乃「……沙織から……」ピッ 桐乃「もしもし?」 沙織『きりりん氏でござるか?京介氏は近くにいらっしゃいますか?』 桐乃「ん…っとー、な、何で?」 沙織『いやー実は本人のケータイに何度もかけているのですが、繋がらなくて』 桐乃「あ…そういえば学校に忘れたとか言ってたかも」 沙織『なんと!』 661 :563 :2010/11/19(金) 14:12:34.72 ID:LwG0sjZZ0 沙織『ではでは、京介氏にお電話を代わっていただけますかな?』 桐乃「あ、それが……その……」 沙織『むむ?どうかされましたか?』 桐乃「実は……」 沙織『ごくり』 桐乃「実は……!!…今……あいつに無視されてて……」 桐乃「そ、その……私が電話、って持ってっても……出てくれないかも……」 沙織『……』 664 :563 :2010/11/19(金) 14:14:43.51 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「だからその……ごめん無理」 沙織『またまたーご冗談を♪』 桐乃「え?」 沙織『私の知る限り、京介氏はそんなことをする方ではございません』 桐乃「でもホントなの!だからごめん……」 沙織『うーむ、けっこう急ぎの用事なのですが』 桐乃「ほんとにほんとにごめん!」 沙織『……きりりん氏』 桐乃「……うん?」 沙織『見損ないましたよ』 桐乃「え……?」 665 :563 :2010/11/19(金) 14:17:01.51 ID:LwG0sjZZ0 沙織『仮にその話が事実だったとしましょう』 沙織『でもどーせ、あなたがいつものように心にもない罵詈雑言で京介氏を怒らせたのでしょう?』 沙織『それなのに毎回あなたはまるで自分に非がないような言い様をなさる』 桐乃「そんなこと……!」 桐乃(そんなこと……あるんだよね……) 沙織『はっきり言ってうんざりです』 桐乃「そんな……」 沙織『もういいです。頼み事も頼まれ事も今後はなしってことで』 桐乃「まっ」ブツッ ツー ツー ツー 666 :563 :2010/11/19(金) 14:19:10.12 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「何で……?」 桐乃「私が何をしたの……?」 桐乃「ううん……最初から私がいけなかったんだよね……」 でもこのままなんて、ヤだ 668 :563 :2010/11/19(金) 14:21:19.35 ID:LwG0sjZZ0 コンコン 京介「んー」 桐乃「……」ガチャ 京介「……」チラッ 京介(泣いてるのか……沙織の奴相当上手くやったな……) 桐乃「あの、沙織がね、急用があるって、でも、ケータイ学校だから、それで、」 桐乃「私にかかってきたんだけど、私、無視されると思って、」 桐乃「それでね、それで、沙織もう私と、私を、」ポロポロ 桐乃「みっ、みそこなったって、う、うえぇぇえぇぇ……」ポロポロ 680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:32:42.38 ID:CMc9SM0YO 京介(文脈がめちゃくちゃだけど言いたいことは理解出来た) 京介(しかしどうするか……) 桐乃「でも、その、急用だけは、きいた方がいいよね?私のケータイ使っていいから、」 桐乃「ここに、置いてくから……」 京介「……」 桐乃「……してよ……」 桐乃「返事してよぉ……お兄ちゃあぁん……」ポロポロ 京介「!」 683 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:36:13.10 ID:CMc9SM0YO 京介「……」 桐乃「もう悪口言わないからあ…いい子にするから…」 桐乃「私のことほったらかしにしないでよおぉ……」 桐乃「……助けてよぉ……うぇえぇええええ……」ポロポロ 京介(さようなら嗜虐心、おひさしぶり良心) 京介「桐乃」 桐乃「!?」ビクッ 京介「おいで」 685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:38:42.84 ID:CMc9SM0YO 桐乃「お兄ちゃん……?」 京介「お兄ちゃんだなんて嬉しい呼び方してくれるじゃねーか」 桐乃「お兄ちゃん……!」ブワッ 京介「ほら、おいで」 ダキッ 桐乃「うああああああああん!ばか!ばかばかばか!」ポカポカ 京介「ああホント、俺は大バカ野郎だよ。こんな可愛い妹を泣かせるなんてな」ギュッ 桐乃「今度……無視なんてしたら……絶対許さないんだから……!」ボロボロ 京介「ああ」 桐乃「絶対の絶対なんだから…!」 京介「ああ」 690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:41:16.66 ID:CMc9SM0YO 桐乃「……お兄ちゃん」グスン 京介「ん?」 桐乃「……どさくさに紛れておしり触ってる」 京介「ばれたか」 桐乃「……変態」 京介「おう」 桐乃「……でも好き」ギュッ 京介(頑張れ、頑張れ俺の理性!!!!)ギュッ 691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:44:03.68 ID:CMc9SM0YO 結局この件、桐乃が落ち着いてからネタばらしをすると、 当然鬼神の如き怒りを見せ、俺はしばらく逆に無視されることとなった。 だがそれも次第に元通りになり、桐乃も当時よりも少し丸くなった気がする。 あとから聞いた話だが、あのときはあやせちゃんとも少しもめていたらしく、 何もかもを敵に回したような錯覚を受け、相当こたえたのだろう。 それに 桐乃「お兄ちゃん!歩くのおっそい!」 京介「へいへい」 呼び方が「お兄ちゃん」になっただけでも今回の悪戯は大成功だ。 そうは思わんかね?諸君。 黒猫「私たちにはまったくおいしいところがなかったわね」 沙織「完全な悪役でしたよ~トホホ!」 京介「お前はノリノリだっただろうがい!」 沙織「これは手厳しい!」 end
563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 10:35:46.78 ID:LwG0sjZZ0 京介「桐乃を無視し続けてみようと思う」 沙織「ほほう?放置プレイでござるな?」 黒猫「あまり推奨は出来ないわね。報復が怖いわよ」 京介「何他人事みたいに言ってるんだ?お前らも協力してもらうぞ」 沙織・黒猫「へ?」 京介「恐らく無視し始めたら、桐乃も俺を無視するから話にならないであろうことが予想出来る。そうなったときに力を借りたい」 沙織「うーむ、大体理解しましたが……ほどほどにするでござるよ?」 黒猫「ま、あの高飛車が日頃の行いを反省するいい機会になるかもしれないわね」 564 :563 :2010/11/19(金) 10:37:57.37 ID:LwG0sjZZ0 ─街─ 桐乃「……」スタスタ 桐乃「!」ピタッ 桐乃(あっちから歩いてくるのって……兄貴!?こんな街中で偶然会うなんて) 京介「……」スタスタ 桐乃「あ、あら!奇遇ね!」 京介「……」スタスタ 桐乃「……!?」 ママーアノヒトダレニハナシカケテルノー?        シッ!ミチャケマセン!    シカトサレテヤンノーマジウケルー 桐乃「~~~!?」カーッ 565 :563 :2010/11/19(金) 10:41:22.58 ID:LwG0sjZZ0 ─家─ 京介「ただいまー」ガチャ 桐乃「ちょっとあんた!なんでさっき無視したわけ!?」 京介「……」 桐乃「あんたのせいで笑いものになったんだからね!?この私が!」 京介「……」ガチャ 桐乃「ちょっと聞いてんの!?」 京介「……」バタン 桐乃「……はぁ!?何なのよ!?」 566 :563 :2010/11/19(金) 10:43:37.99 ID:LwG0sjZZ0 ─夕飯─ 桐乃「いただきます」 京介「いただきまーす」 桐乃「はっ、頭が悪すぎて喋り方がわからなくなったわけじゃないんだ?」 桐乃(さすがに家族の前じゃ無視出来ないでしょ) 京介「親父、醤油取ってくれ」 桐乃「ちょっと!なんか言い返しなさいよ!」 親父「京介。桐乃が何か聞いてるぞ」 京介「今無視してるんだ。ちょっと許せないことがあってさ」 桐乃「!?」 568 :563 :2010/11/19(金) 10:46:06.04 ID:LwG0sjZZ0 母「あらあら。最近仲が良くなったと思ったらこれですか」 桐乃「な、仲良くなってなんかない!」 親父「……兄妹喧嘩はほどほどにな」 京介「へいへい。まぁコイツ次第だな」 桐乃「気安くコイツとか呼ぶな!」 京介「ダメだコリャ。ごちそうさん」ガタッ 桐乃「ちょっと待ちなさいよ!」 京介「勉強してくるわ」ガチャ バタン 母「あら珍しいわね」 桐乃「……」 569 :563 :2010/11/19(金) 10:49:28.94 ID:LwG0sjZZ0 ─二階廊下─ 桐乃「ちょっと!さっきの話本当なわけ!?」 桐乃「私があんたに何したっていうのよ!」 桐乃「はっ、ずっとこき使われてた鬱憤が爆発しちゃったのかしら?」 桐乃「それとも今更何もかも完璧な私に対して嫉妬心が芽生えちゃったとか?」 桐乃「何よ!何も言い返せないわけ?だっさ!」 京介「……」 桐乃「……もういいっ!!」ドガッ 570 :563 :2010/11/19(金) 10:52:52.56 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「むっかつくわねー、兄貴のくせに!」 桐乃「最近ちょっと喋ってあげてたからって調子に乗っちゃってさ」 桐乃「いいわ元々私が無視してたんだから!」 桐乃「別に兄貴と会話がなくたって今までやってこれたんだもん!」 桐乃「謝ってきたってもう話してあげないんだから!」 京介(でけー独り言だな…そしてやはりこうなったか) prrrrrrrrrr 京介「もしもし、黒猫か?作戦A始動だ」 黒猫『あら、随分と早いのね。了解したわ』 京介「おう、手筈通り頼むぜ。明日でいいか?」 黒猫『構わないわ』 572 :563 :2010/11/19(金) 10:56:53.82 ID:LwG0sjZZ0 ─翌日、リビング─ 京介「……」 桐乃「……」 桐乃(前は当たり前だった静けさが気まずい……) 桐乃「ちょっと、ソファ一人で独占しないでy ピンポーン 桐乃(……タイミング悪いわね) 桐乃「はーい」ガチャ 黒猫「お邪魔します」 桐乃「!?」 573 :563 :2010/11/19(金) 11:01:00.51 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「きょ、今日来るなんて言ってなかったわよね!?」 桐乃「まったく、アポなしで来ちゃうほど私に会いたかっ 黒猫「あなたじゃないわ」 桐乃「!?」 京介「おーっ、来たか。上がってくれよ」 黒猫「……お邪魔します」 桐乃「!?」 京介「俺の部屋行こうか」 黒猫「ええ」 桐乃「~~~!?」 574 :563 :2010/11/19(金) 11:04:52.49 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「……」ビター ↑壁に耳くっつけて聞き耳立ててる   アッハハハ…     …トコロデ…     桐乃(くっ、他愛もない話ばっかりね……) 桐乃(何かヒントになるようなこと……) 桐乃(私のこと……話しなさいよ……!) 黒猫「そういえばあの子」 桐乃(きたっ!) 黒猫「なんだかいつもと様子が違ったみたいだけど?」 京介「ああ、桐乃か?」 577 :563 :2010/11/19(金) 11:09:05.87 ID:LwG0sjZZ0 桐乃(ナイスよ黒猫……今日ばかりは褒めてあげるわ……) 黒猫「何かあったの?」 京介「ああ、実は……」 桐乃「……」ドキドキ 京介「前から言ってたアレでさ。最近お互い無視してるんだ」 黒猫「アレ?」 京介「アレ」 黒猫「ああ……例の……なるほどね……」 桐乃「!?」 578 :563 :2010/11/19(金) 11:11:15.43 ID:LwG0sjZZ0 京介「まぁあんなのどうでもいいからさ。いつもの頼むぜ」 桐乃(あんなの!?……いつものって何よ!) 黒猫「もう……せっかちね」 ドタドタ 桐乃「……?」 京介「……おおっ……相変わらず上手いな……」 黒猫「……今日は一段と固いわね……」 桐乃「!?」 京介「そうか?……あっそこ気持ちいい……」 黒猫「ちょっと変な声出さないで!あの子隣にいるのでしょう?」 桐乃(あんのバカたち何始めようとしてるわけ!?) 579 :563 :2010/11/19(金) 11:13:50.85 ID:LwG0sjZZ0 ドタドタドタッ 桐乃「ちょっと!!!!」ガチャ 京介「…」 黒猫「…」 桐乃「……へ?」 黒猫「本当に今日は肩こってるわね」モミモミ 京介「そうだろ…あっそこもイイ!」 桐乃「……あ……っと……」 黒猫「どうかして?」 580 :563 :2010/11/19(金) 11:19:14.34 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「ノ、ノーパソ!私のノーパソ返してもらうから!」ガッ 黒猫「それだけ?」 桐乃「そうよ悪い!?それじゃ!!」バタン ガタガタガタッ 桐乃「私としたことが変なキモい想像しちゃったわ……」 桐乃「あのヘタレ兄貴がそんなこと出来るわけないわよね!」ビタッ ↑再度壁ピタ 黒猫「よかったの?いくつか起動中のアプリケーションがあったようだけど」 京介「いいんだよ。これでやりたくもないエロゲせずに済むし」 京介「何よりあいつが勝手に俺の部屋に入る口実がなくなったしな」 桐乃「~~っ!!」 桐乃「…………うぅ……」ポロポロ 582 :563 :2010/11/19(金) 11:23:16.65 ID:LwG0sjZZ0 黒猫「それじゃあ、お邪魔しました」 京介「おう、またな」バタン 桐乃「ねぇ」 京介「……」 桐乃「あんた黒猫が何歳か知ってるわよね?」 京介「……」 桐乃「分かってると思うけど、あんたの歳考えると」 京介「腹減ったー」ガチャ 桐乃「無視すんなぁ!」ドガッ 586 :563 :2010/11/19(金) 11:27:34.38 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「もう我慢出来ないわ!」グイッ 京介「!」 桐乃「言葉は無視出来ても、胸倉掴まれちゃ無視も出来ないでしょ」 京介「……」 桐乃「はっ、無視だなんて女々しい真似しちゃってさ」 桐乃「言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃない!」 京介「……」 桐乃「何とかいいなさいよ!」 パァン 桐乃「きゃ!」ドサッ 587 :563 :2010/11/19(金) 11:30:06.92 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「……?」 桐乃「?」「?」「?」「?」「?」「?」 桐乃「???????」 桐乃「ぶった……?」 桐乃「あんた今妹にビンタしたの……?」 京介「……」 桐乃「……いたい」 桐乃「……うぅ…ぅえええぇ……いたいよぉぉ……」ポロポロ 592 :563 :2010/11/19(金) 11:34:50.06 ID:LwG0sjZZ0 京介(しまった…対応策が思い浮かばずつい手をあげてしまった……最低だ) 桐乃「ふぇええぇ……うええぇぇぇ」ボロボロ 京介(ここらが潮時か……) ??(待たれよ) 京介(何奴!?) 沙織(まだ私の出番がないでござろう) 京介(ノリノリじゃん!お前冒頭でほどほどにとか言ってたじゃん!) 京介(うん。まぁいいや。ここは開き直ろう) 桐乃「うぇええん……ひっく……うあああぁぁん……」ボロボロ 京介「うるさい」 桐乃「ひっ」ビクゥ 京介「なぁお前昨日大声で言ってたよな?俺を無視するって」 京介「それなのに今日はなんだ?勝手に部屋入ってきたり黒猫がどうこうわめいたり」 桐乃「ごめんなさい……」 京介「きこえねえよ!」バンッ 桐乃「!!ごめんなさい……!!」 648 :563 :2010/11/19(金) 13:54:21.11 ID:LwG0sjZZ0 京介「いいじゃねえかお互いに無視」 京介「お互いに嫌な気持ちにならないで済むだろ?」 桐乃「……ヤだよぉ……」 京介「あ?」 桐乃「無視されるのヤだああぁあ!!うぁああああん!」ポロポロ 京介「……」 桐乃「謝るからぁ!今までのこと……ひっく……全部謝るからぁ!」 桐乃「もうほったらかしにしないでよぉ……うぅ……」ポロポロ 京介「……」バタン 桐乃「うぅぇえええん!!」 京介(正直心折れかけた) 650 :563 :2010/11/19(金) 13:56:41.70 ID:LwG0sjZZ0 ─食卓─ 桐乃「……」 京介「……」 母「あら?桐乃目赤いわよ?……誰かに泣かされたの?」 京介(うっ)ドッキンコ 桐乃「……へっ!?ううん!違う違う!さっき泣ける映画見ててさー」 桐乃「大体私が人に泣かされるわけないじゃない!」 母「それもそうね」 桐乃「ご、ごちそうさま!美味しかったよー宿題やってくる!」ガタッ 親父「……」 651 :563 :2010/11/19(金) 13:58:52.44 ID:LwG0sjZZ0 親父「京介」 京介「は、はいっ」(く、くるか!?) 親父「お前は桐乃を、桐乃の趣味を守るために大嘘をついたことがあったな」 京介「へ?あ、あったっけ?」 親父「あの時は桐乃を心配する反面、お前に一人の兄として感心するところもあった」 親父「勘違いするな。別にあのような趣味を認めたわけではないぞ」 親父「……話はそれだけだ」 京介「お、おう……」 京介(早く仲直りしてやれって言いたいんだろうな……) 京介「ごちそうさま。俺も勉強してくるよ」 652 :563 :2010/11/19(金) 14:01:03.42 ID:LwG0sjZZ0 ─2階─ 京介「さて……と」 京介(うーんさっきのはさすがにキツく言い過ぎたかもしれんな) 京介(あれじゃあ次に黒猫作戦のようなものを使ってもからんでこないかもしれん) 京介「となると……」 prrrrrrrr 京介「沙織か?作戦Bだ」 沙織『はやっ!まだ2日目でござるよ!?』 京介「思ったより効果覿面でな。このいたずらも折り返し地点は越えたみたいだ」 京介(親父の忠告もあるしな) 654 :563 :2010/11/19(金) 14:03:12.83 ID:LwG0sjZZ0 沙織『把握したでござる。作戦の決行はいつにします?』 京介「明日の夜にしよう」 沙織『わかりました。いやーそれにしても京介氏も人が悪い!』 京介「お前楽しそうだなー」 桐乃「あいつが助けてくれなかったら……きっと今頃私は……」 桐乃「せっかく……せっかく仲良くなれたと思ったのに……うぅ……」 桐乃「お兄ちゃん……」ポロポロ 655 :563 :2010/11/19(金) 14:05:21.53 ID:LwG0sjZZ0 ─翌日─ 地味「きょうちゃんおはよ~」 京介「お~地味k……麻奈美!」 地味「」 あやせ「どうしたの?桐乃元気ないよ?」 桐乃「そ、そんなことないよ」 あやせ「うそ!うそうそうそ!なんでうそつくの?ねえ!桐乃知ってるよね?私が嘘つかれるの(ry」 桐乃「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry」 657 :563 :2010/11/19(金) 14:08:13.18 ID:LwG0sjZZ0 ─夜─食卓─ 京介「はぁ…」 桐乃「はぁ…」 母「何よあんたたちため息なんかついちゃって…美味しくなかった?」 京介「いや……今日は疲れてさ……」 桐乃「ご飯はおいしいよ……」 京介「あ!そういや学校にケータイ忘れた!」(大嘘) 母「あら。まぁ一晩くらい平気でしょう」 京介「んー、まぁ。今日は早寝すっかなーごちそうさん!」 桐乃「わたしも……ごちそうさま……」 659 :563 :2010/11/19(金) 14:10:23.47 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「はぁ……あやせにも誤解されっぱなしだし……どうすればいいのかな……」 prrrrrrrr 桐乃「……沙織から……」ピッ 桐乃「もしもし?」 沙織『きりりん氏でござるか?京介氏は近くにいらっしゃいますか?』 桐乃「ん…っとー、な、何で?」 沙織『いやー実は本人のケータイに何度もかけているのですが、繋がらなくて』 桐乃「あ…そういえば学校に忘れたとか言ってたかも」 沙織『なんと!』 661 :563 :2010/11/19(金) 14:12:34.72 ID:LwG0sjZZ0 沙織『ではでは、京介氏にお電話を代わっていただけますかな?』 桐乃「あ、それが……その……」 沙織『むむ?どうかされましたか?』 桐乃「実は……」 沙織『ごくり』 桐乃「実は……!!…今……あいつに無視されてて……」 桐乃「そ、その……私が電話、って持ってっても……出てくれないかも……」 沙織『……』 664 :563 :2010/11/19(金) 14:14:43.51 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「だからその……ごめん無理」 沙織『またまたーご冗談を♪』 桐乃「え?」 沙織『私の知る限り、京介氏はそんなことをする方ではございません』 桐乃「でもホントなの!だからごめん……」 沙織『うーむ、けっこう急ぎの用事なのですが』 桐乃「ほんとにほんとにごめん!」 沙織『……きりりん氏』 桐乃「……うん?」 沙織『見損ないましたよ』 桐乃「え……?」 665 :563 :2010/11/19(金) 14:17:01.51 ID:LwG0sjZZ0 沙織『仮にその話が事実だったとしましょう』 沙織『でもどーせ、あなたがいつものように心にもない罵詈雑言で京介氏を怒らせたのでしょう?』 沙織『それなのに毎回あなたはまるで自分に非がないような言い様をなさる』 桐乃「そんなこと……!」 桐乃(そんなこと……あるんだよね……) 沙織『はっきり言ってうんざりです』 桐乃「そんな……」 沙織『もういいです。頼み事も頼まれ事も今後はなしってことで』 桐乃「まっ」ブツッ ツー ツー ツー 666 :563 :2010/11/19(金) 14:19:10.12 ID:LwG0sjZZ0 桐乃「何で……?」 桐乃「私が何をしたの……?」 桐乃「ううん……最初から私がいけなかったんだよね……」 でもこのままなんて、ヤだ 668 :563 :2010/11/19(金) 14:21:19.35 ID:LwG0sjZZ0 コンコン 京介「んー」 桐乃「……」ガチャ 京介「……」チラッ 京介(泣いてるのか……沙織の奴相当上手くやったな……) 桐乃「あの、沙織がね、急用があるって、でも、ケータイ学校だから、それで、」 桐乃「私にかかってきたんだけど、私、無視されると思って、」 桐乃「それでね、それで、沙織もう私と、私を、」ポロポロ 桐乃「みっ、みそこなったって、う、うえぇぇえぇぇ……」ポロポロ 680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:32:42.38 ID:CMc9SM0YO 京介(文脈がめちゃくちゃだけど言いたいことは理解出来た) 京介(しかしどうするか……) 桐乃「でも、その、急用だけは、きいた方がいいよね?私のケータイ使っていいから、」 桐乃「ここに、置いてくから……」 京介「……」 桐乃「……してよ……」 桐乃「返事してよぉ……お兄ちゃあぁん……」ポロポロ 京介「!」 683 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:36:13.10 ID:CMc9SM0YO 京介「……」 桐乃「もう悪口言わないからあ…いい子にするから…」 桐乃「私のことほったらかしにしないでよおぉ……」 桐乃「……助けてよぉ……うぇえぇええええ……」ポロポロ 京介(さようなら嗜虐心、おひさしぶり良心) 京介「桐乃」 桐乃「!?」ビクッ 京介「おいで」 685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:38:42.84 ID:CMc9SM0YO 桐乃「お兄ちゃん……?」 京介「お兄ちゃんだなんて嬉しい呼び方してくれるじゃねーか」 桐乃「お兄ちゃん……!」ブワッ 京介「ほら、おいで」 ダキッ 桐乃「うああああああああん!ばか!ばかばかばか!」ポカポカ 京介「ああホント、俺は大バカ野郎だよ。こんな可愛い妹を泣かせるなんてな」ギュッ 桐乃「今度……無視なんてしたら……絶対許さないんだから……!」ボロボロ 京介「ああ」 桐乃「絶対の絶対なんだから…!」 京介「ああ」 690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:41:16.66 ID:CMc9SM0YO 桐乃「……お兄ちゃん」グスン 京介「ん?」 桐乃「……どさくさに紛れておしり触ってる」 京介「ばれたか」 桐乃「……変態」 京介「おう」 桐乃「……でも好き」ギュッ 京介(頑張れ、頑張れ俺の理性!!!!)ギュッ 691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/19(金) 14:44:03.68 ID:CMc9SM0YO 結局この件、桐乃が落ち着いてからネタばらしをすると、 当然鬼神の如き怒りを見せ、俺はしばらく逆に無視されることとなった。 だがそれも次第に元通りになり、桐乃も当時よりも少し丸くなった気がする。 あとから聞いた話だが、あのときはあやせちゃんとも少しもめていたらしく、 何もかもを敵に回したような錯覚を受け、相当こたえたのだろう。 それに 桐乃「お兄ちゃん!歩くのおっそい!」 京介「へいへい」 呼び方が「お兄ちゃん」になっただけでも今回の悪戯は大成功だ。 そうは思わんかね?諸君。 黒猫「私たちにはまったくおいしいところがなかったわね」 沙織「完全な悪役でしたよ~トホホ!」 京介「お前はノリノリだっただろうがい!」 沙織「これは手厳しい!」 end

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